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水嶋ヒロ>>三島由紀夫>>村上春樹


1 :10/12/15 〜 最終レス :11/11/28
確定

2 :
春樹は終わコン

3 :
ヒロも小説終わり
映画脚本家

4 :
さすが文学板クオリティー

5 :
水嶋ヒロ、パねぇ
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1143.html

6 :
水嶋>>>プルースト・ジョイス>カフカ>>>>ピンチョン

7 :

8 :
ポプラ社小説大賞>>>>芥川賞

9 :
>>8
それは言えてるわ

10 :
でもポプラはみたいなもんやから

11 :
>>10
悔しかったらお前も賞取ってみせろよ。

12 :
それはポプラがのフロント企業なのと何の関係ないじゃん。

13 :
ヒロさんに嫉妬すんなよ

14 :
ヒロ君に罪はねえって言ってんじゃん。ヒロ君を食い物にしてるが許せないって話だよ。

15 :
三田文学にも受賞されないかな?

16 :
(◕∀◕)「ヒロ♡やっさん(肉体体験)」(◕∀◕) 
(◕∀◕)「絡みあう指と指なのさ」(◕∀◕) 
(◕∀◕)「そして突き指〜♪」(◕∀◕) 

17 :
イケメン>>フツメン>>ブサメン

18 :
の大きさ
三島由紀夫>>>>>その他

19 :
の大きさ
三島由紀夫>>>>>その他の何者か

20 :
三島のR(*´Д`*)

21 :
村上春樹は翻訳の仕事をしていたから、アメリカ、イギリス文学のプロットをたくさん知っている。
でも、深さがない

22 :
自意識をこねくり回すのが春樹
Rをこねくり回すのが三島
ヒロさんは?

23 :
お前ら嫉妬しすぎだろ

24 :
にこねくり回されるのがヒロさん

25 :
水嶋ヒロの『HAGEROU』は ほぼ完璧な小説だ*
申し分ない☆
だか 針の穴ほどの小さなミスを 彼は ひとつだけ おかしている*
それは…「ダリの絵のように溶ける」ではなく
「ダリの絵の時計のように溶ける」と書いて欲しかった!☆
そうすれば100%完璧な小説になっていた*
実に 惜しい☆
クリスマスイヴの日、ペイヴメントでモコとアントニオは再会した(*)
お互いの元気な姿を確かめ、いたわるように抱き合った☆
過ぎ去った愛の時が2人の胸に去来した(*)((ξ))((υ))
モコとアントニオは大学の創作クラスで机をならべて勉強していたが*
政治活動に熱中するモコと それに興味を示さないアントニオの生き方は
まったく違っていた☆ やがて、2人は卒業し、各方面に散っていった☆
プロレスファンのクリスマス会場で モコとアントニオは 偶然、再会した☆
しかし アントニオはアンチモコ派の特攻隊員になっていた*
だが 2人は急速に親しくなり、(*)((φ)) (*)((δ))
アパートの1室で愛の生活を始めるようになったが(*)((ξ))
モコの政治への興味は尽きず、(*)((δ))
反アンチモコ派運動の積極的な活動家として活躍し始めた((υ))
けれど アントニオは そんなことに興味を持たなかった(*)((δ))
哀切かつ峻烈な「命」の物語…!☆ 透明な絶望と輝ける闇の希望・・ *
透明な愛と都会のアーバンな孤独… !((ξ))強く儚いモコ・・・ !☆
鮮烈にして 不確かなモコ!((υ)) * (*)((ξ))  *
モコは若いころは学生運動に夢中になっていたの(*)((δ))
「アンチモコ派 反対!」「アンチモコ派 撲滅!」「アンチモコ派 殲滅!」
と書かれたプラカードをもってデモ行進をしていたのヨ(*)((Φ))
アンチモコ派の動きは 弱まってきている!(*)((Φ))
今こそ アンチモコ派を粉砕せよ!(*)((ξ))
「アンチモコ派 反対運動」の流れを 日本から世界に広げよ!(*)
いまや、反アンチモコ運動の潮流は 世界的なトレンドとなった!*

26 :
水嶋ヒロの話題で初めてこの板にきたが、
ウスバカゲローみたいな奴等ばかりだなww

27 :
>>25 世間におもねるなよモコ野郎!
>>26 オメーは薄バカ下郎だ!

28 :
また変なスレ立てやがって。気が違っていますな(笑
品位のないネタに走る文科系の失敗人間(笑

29 :
ピロ嶋大先生様のに比べたらどんな作家も下痢レベルよね

30 :
ピロ先生は赤痢なん?

31 :
本屋に山積みになってて笑ったわ。
だれが買うんかね。
本屋も売らなきゃしょうがないだろうし。

32 :
ヒロ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ノーベル文学賞受賞者>>>>>芥・直受賞者>>>その他

33 :
本屋は返品できるから余裕だろ

34 :
本屋は返品できないって契約だったような

35 :
カゲロウなど話題性の強い本は返品できません 書店の買い上げとなっております

36 :
>>32
なんで芥川賞とラノベ賞が同位にいるの?
お前文学板から出ていけよ

37 :
石原が売れ出したあたりから強姦の件数は急激に上がっている
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/52/image/image/h006004001001e.jpg
1955年頃(昭和30年)に石原慎太郎のデビュー作「太陽の季節」が芥川賞を取り映画化される
太陽族という言葉を生み出し、社会現象となる
その内容は、酒、タバコ、ギャンブル大好きのDQN高校生がナンパした女とやりまくって、
飽きたので兄貴に5000円で売るが、実は妊娠していたので降ろさせたら死んでしまったという話だ
他にも「完全なる遊戯」という身体障害者の女性とやりまくって、風俗に売り飛ばす話など
石原作品は女とやりまくって、最後は男の都合のいいように女を扱う話が多い
石原作品が社会に与えた悪影響は大きいのではないか?
石原の作品は規制すべきではないか?

38 :
ノルウェイの作者が水嶋ヒロだったら説得力があって名作になっただろうな

39 :
毛皮らしい‐''" ̄ ̄`゙ ヽ、
   /          \
  /             i
 ノ         ___ノ
(____,,--‐‐'''"⌒:::::l.川
  . |(●),   、(●)、.:|川   毛皮らしい 
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|リリ 
.   |   mj |=‐ァ'  .::::|(((
 彡\,〈__ノニニ´ .:::/ミミ
  /ノ  ノ -‐‐一´\

40 :
映画はルーキーズが年間ベスト、書籍は大川や池田の宗教本が常に上位、日本の市場評価はもう「バカ」以外に表現のしようがない。
外国企業が「日本で売れない」と悩んでるらしいが、日本人の審美眼なんか無視した方がいい。

41 :
俺ももっとバカになりたいなあ

42 :
>>36
そ こ か w

43 :
水嶋ヒロ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>齋藤智裕
なのは確か
齋藤智裕って名前だけで、≠水嶋ヒロだったら

44 :
>>43
有名人は名誉だけ一人歩きするからな…
タレントとして美化され続けた「水嶋ヒロ」を
自分本来の姿だと信じ込み、同化してしまった「斎藤智裕」…
これだけで小説書けそう。

45 :
タイトルはPERSONAだろうか

46 :
>>40
他人を馬鹿って言ってる人に低学歴が多いと大学の講義で言ってましたよ。

47 :
そんな小学校レベルの講義で務まる大学って行く必要性があるのかね

48 :

49 :
>>39
それ 汚らわしい

50 :

市橋 悲運の美青年

両親が医者で資産家・・・母親は歯科医
成績優秀・・・第一志望の高校には行けず、千葉大園芸がやっとこ
イケメン・・・どこにでもいる程度
身長180センチ・・・でかすぎ
足が速い・・・大会での実績がない
スポーツ万能・・・大会での実績がない
バスケ部の副キャプテン・・・キャプテンではない
クラス1のユーモアの持ち主・・・自己顕示欲が強いだけ
人気者・・・笑い者
英語が堪能・・・英会話の授業は必要
カラオケが上手い・・・何の役にも立たない
絵が上手い・・・何の役にも立たない
字も達筆・・・普通
社交的で明るい性格・・・でもキレやすい

51 :
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13608635 ニコニコ動画
ポップ化された世界を爆破するために、今、いや、昔、
神の悲鳴のごとく鳴り響いた音楽、その原始的音楽を、平成の日本という
白痴的牢獄に、呼び寄せることは、おそらく、不可能だろう。
しかし、。

52 :
うん

53 :
hage

54 :
水嶋ヒロの作品の件。
三井・三菱の家系。重役が揃って親戚の吉本興業。
どうやら、吉本の部長キング(池袋のチーマーのヘッド)は、
元カノのシンジョウミカの責任をとるとして、
自分たち(キングと長田)のストーキングしていた女の
苦情メールの内容を提供した模様。本人か事務所かに。
水嶋さんの過去の友人関係は知りませんが。
この女が一度この被害女性の振りをして吉本に乗り込めと
キングに指示されてやったことは業界では有名。
この際に、現在の相手である吉本の課長長田(異常者。チョコプラのしゃくれ。
氷室バーガー)から、1千万ふんだくったことが問題になっていた。
キングはミカに振りをさせた女と昔付き合っていたと回りに言いふらしていたらしい。
この被害者の周りからよく物が盗まれていたのも有名。こいつが部長か。
それで、このミカ(まじな元カノ)の責任をとるとして、
またこの関係ない女からパクったと。
「これでいいことしてくださいよ」って。すでにそれが悪いし。
一説には異常者である課長長田がミカに自分のだと言えと指示したともされる。
そもそも長田はミカに用はない。一千万を騙し取られた責任をとらせる意味で、
本物の女にしたらとんだ迷惑だが、ミカが自分の出したメールと言うことにしたそうだ。
つまり、あたかもこの女と自分がしているように周りに信じ込ませる道具に利用したのだ。
異常者。刑法39条保護下。これまじ。
小さな女の子にあれして、一部をポッケに…。
映画化されてるよ。
とにかく、部長と課長が両方絡んでいることは間違いない。
ミカは常にキングの言いなり。「ヴァージンです」は笑うな。
お前子持ちだろ。酷使してるわ。旦那も居るし。ダブル。
しゃくれた茶髪の女だよ。今なぜか吉本の社員。
「ミカだ」っつってされた写真ばら撒かれたりしたんだって。
本物の方がね。
水嶋ヒロの綺麗な話の裏側。

55 :
鮮烈にして 純粋だ

56 :
そもそも比較する時点でオカシイ。水嶋ヒロって単なる読みやすい。難解な言葉を避ける単なる大衆文学だろ?
第二次ケータイ小説的な

57 :
2chで、無名の一般人になりすまし、あらゆる悪さをかきこむのが人生の穢多。村上春樹。
きょうもいろんなスレッドにいきなりきて、あらゆる悪さを平気な顔でかきこみます。他人のなまえなのですから、平気なものです。
ふだんはらなはなしを売り、みんしゅうをだまして、がくしゃをだまして、くらしをたてています。だーれもきづきません。
うそをいうのがうまいだけでこれだけもうかるのですから、楽なものです。悪さをどれほどかきつけても、倭猿は両手をたたいてよろこびます。

58 :
ゆうめいになるのがめあての乞う部、とよばれるむらがあります。それは姦災のうみぞいにあり、ちいさなむらです。
どうしてこうべではゆうめいになるのがいいのでしょうか? そのヒミツは、あのちいさなちいさないばしょにあります。
こうべはやまと海にかこまれた、ちいさなむらです。そこにはむすうのビルがたっていますが、とてもよわいものです。
そこで、おおくの猿はできるだけゆうめいになろう、できるだけおおくしようとかんがえてくらしをたてているんです。
 じつは、乞う部はおおさかと、きょうとというゆうめいな、たくさんのあつまりのあるばしょにちかく、あまりめだちません。
だから乞う部では、わるさをすることで、ゆうめいになろうとおもうのです。ゆうめいになれば、姦災でなかまはずれになりませんからね。
乞う部はきょうも、むめいのいっぱんじんになりすまし、品性下劣なかきこみでくらしをたてています。ゆうめいになるのが目的、ちいさなむらの乞う部です。

59 :
所詮、芸能人が余技で書いた小説

60 :
それでも村上よりはマシ

61 :
えっ!?

62 :
村上春樹の方が普通に凄くない?
水嶋なんかぺーぺーだし一冊しか出してないし

63 :
三島>その他
だけどな

64 :
高校生だった頃、塾でバカそうな女子たちが、
「水嶋ヒロ君かっこいいよねー」
「私も大好きなんだけどー」
「ヒロ君、かっこいいだけじゃなくて、サッカーでインターハイも出てるんだよねー」
「万能〜(ハモリ)」
って話ずっとしてて、「うるせー!勉強しろ!」って言いたくなったの思い出したよ。
言わなかったけどね。

65 :
水嶋ヒロが三島より上だと
自分で言ってるわけね
普通に美輪明宏に
「負けてるわよ」
って言われて終わりだよ
糞嶋クソ

66 :
「ルソー-マルクス, 村上春樹-三島由紀夫」の対比は近い気がする。
両者、厭世的な性格は持つものの、前者は「世の中下らない、それを知ってる自分は皆とは違う」、
後者は「世の中下らない、だから壊して当然で作り直すべき」。
前者は自分のようで腹立つし、後者のラディカルなところに憧れる。

67 :
南 西

68 :

69 :

70 :
『1Q84』(村上春樹著)を読んで、誰もがこれはオウム真理教のことだ、と思ってしまうでしょう。ただ、
ここに描かれている新興宗教のリーダーは、本当にオウム真理教の教祖がモデルなんでしょうか。決して
それだけではないと思います。もっと大きなシステムを体現した存在である。実に村上春樹がリーダーに与えて
いる規定は、折口信夫が天皇に与えている規定とまったく同じなんです。
(中略)預言者とは、未来を予知する者(予言者)ではなくて、神の言葉を自らの身に預かることができる者です。
村上春樹はそう規定しています。(中略)
さらにこの男は神の声のレシヴァ(receiver)だとされている。しかもレシヴァというのは、ただその人間が
存在するだけでは能力が発揮できず、パシヴァ(perceiver)という認識者が必要不可欠であると書かれている。
(中略)レシヴァが王でありパシヴァが少女であって、王の近親者である。つまり、姉妹もしくは実の娘が
神の声を王に届ける。これは折口信夫が「大嘗祭の本義」等で説いている天皇の規定そのものなんです。

安藤礼二「王をした後に――近代というシステムに抗う作品『1Q84』」より

71 :
折口は、昭和三年に発表された「大嘗祭の本義」と密接に関連する論考の中で、天皇のことを御言持
(ミコトモチ)であると定義しています。(中略)まさに預言者としてある王でしょう。(中略)
折口はさらに続けます。最高位のミコトモチは天皇であるが、ミコトを預かるという条件を満たせば、他に無数の
ミコトモチが生まれ出てくる可能性がある。(中略)天皇は、天上世界の神々の声を聞き届ける人間であり、
神の声の象徴であるとさえ折口は言う。折口のミコトモチ論は戦後の象徴天皇制の先取りにもなっているんです。(中略)
『1Q84』のなかでは、獣であり精霊でもあるリトル・ピープルが空気さなぎというものを織り上げます。
空気から透明な糸を紡いで繭を織る。その中から新たな存在が生まれ出てくる。それは原型(イデア)としてある
王の分身なんです。折口は「大嘗祭の本義」において、新たに即位する天皇に真床襲衾という寝具であり
衣裳である巨大な布を被せる。同じ情景を『死者の書』では、少女が蓮の花から採った透明な糸で織り上げた
曼陀羅として描く。
安藤礼二「王をした後に――近代というシステムに抗う作品『1Q84』」より

72 :
曼陀羅は「衣」であり「裳」であると折口は書く。どちらも糸を紡いで織り上げられた繭です。その繭の中から
先代の「天皇霊」(折口の定義によればそれは言葉の霊でもあります)を受け継ぎ、先代の分身となった新王が
即位する。王という存在は滅びないのです。天皇の身体は霊が身にまとう単なる「容器」に過ぎない。反復される
王の即位の際には、王の身体に生命(霊魂)を取り憑かせ、安定させるために「水の女」である后が象徴的にも、
実際的にも性の交わりを果たす。王と少女はまさに「多義的に」交わるのです。
そっくりだというと語弊があるかもしれませんが、私が長年研究してきた折口信夫の『死者の書』と『1Q84』は
非常によく似た物語構造を持っていると思うのです。その核心には天皇制というシステムがあり、さらには
想像力によるその乗り越えが図られている。現実の制度を想像力によって解体し、再構築するのです。新しい王国を、
作品として到来させるのです。こう考えてみると、おそらくは村上春樹が意識的に読み込んだ先行作家の姿も
浮かび上がってきます。
安藤礼二「王をした後に――近代というシステムに抗う作品『1Q84』」より

73 :
大江健三郎の『燃えあがる緑の木』三部作から『宙返り』へと続く、宗教教団と救世主をめぐるサーガです。(中略)
さらに、より直接的なのは三島由紀夫との関係です。ただし私は、村上春樹が実際のインタビューで三島の
作品群に対して否定的な見解を述べていることを無視しているわけではありません。おそらくそうした個人的な
好悪の判断を超えて、現代の日本で意識的に小説を書こうとする書き手たちの作品、想像力によるシステムの破壊と
再構築を意志した作品はみな相似形を描かざるを得ないのでしょう。三島由紀夫が『英霊の聲』で提示したのも、
まさに折口信夫が「大嘗祭の本義」で大きく準拠した宗派神道に伝わる神道儀礼でした。国家神道と同時期に
無数に生まれ出た新興神道の教祖たちが明らかにした憑依の主体、神主と審神者の構造をもとに、折口も三島も、
天皇制を脱構築しようとしたのです。ただし、ここで三島もまた、折口に対してきわめて批判的な、というよりも
愛憎が複雑に入り交じった両義的な態度をとりました。

安藤礼二「王をした後に――近代というシステムに抗う作品『1Q84』」より

74 :
三島が『英霊の聲』で依拠したのは、出口王仁三郎の「大本」から分かれた友清歓真の鎮魂帰神法です。神の声が
憑依する「神主」がおり、神主に憑依を促し、それを統御する「審神者」(さにわ)がいる。神主とは神の声の
レシヴァであり天皇である。審神者とは神の声のパシヴァであり后である。折口=三島の天皇論をまとめれば、
こうなります。三島由紀夫が『英霊の聲』で得たヴィジョンを作品として結晶化させたのが、遺作となった
『豊饒の海』四部作だとすると、村上春樹に至るまでの戦後文学の課題が一体何であったのか、おぼろげながらも、
しっかりと把握できるのではないでしょうか。
何度も繰り返すようですが、それは天皇制というシステムの問題なのです。しかもこの天皇制というのは、
太古から連綿と続いてきたシステムではない。この極東の地を含めて世界が一つになりつつあった最初の時期に、
現在でも猛威をふるう強力な資本主義グローバリズムの圧力のもとで、アジアの片隅に勃興した新興の一国家が
生き残るために採用した、近代になって再発見され、再構築されたシステムなのです。
安藤礼二「王をした後に――近代というシステムに抗う作品『1Q84』」より

75 :
だからこそ、表現においても、実践においても、このシステムに従い、またこのシステムに抗うことが重要に
なってくる。折口も三島も、神道的なるものにキリスト教的なるものを接ぎ木して、グローバリズムを生き抜く
ための理念、恐るべき雑種としての信仰原理を作り上げたのです。東洋と西洋の信仰と文化を怪物的な王のもとで
統一しようとしたのです。
そしてそのすぐ傍には、折口や三島が作品として抽出してきた権力発生の方法を現実世界に応用する人物が
現れてきた。折口と同時代を生きた大本の出口王仁三郎です。出口王仁三郎は結果として、日本の中に天皇の
分身ともいえる存在が統治するもう一つの神聖王国を築いてしまった。しかもその神聖王国を、一国家を超えて
アジアにまで拡大しようとしていた。日本の大陸政策と軌を一にした満州や蒙古への進出です。現実の国家が、
そのようなもう一つの理想国家の存在を許すはずがない。大正、昭和の二度にわたる大本弾圧事件が起こるのは、
相似形をもったシステム同士の齟齬という事態を考えれば必然だったわけです。

安藤礼二「王をした後に――近代というシステムに抗う作品『1Q84』」より

76 :
しかし、第二次世界大戦で天皇制は滅びず、より抽象度を増し、より純粋なシステムとなった。そのシステムが
まさに飽和状態を迎えようとした時、一九八四年から一九八五年にかけて、大本のネガのような存在である
オウム真理教が生み落とされることになった。オウム真理教もまたこの地上を、そのまま現実のシャンバラ
(楽園)に変えようとします。麻原彰晃を中心とした天皇制の劇画とも言えるシステムを用いて……。つまり
近代という時代は象徴天皇制を条件として、現実世界においても想像世界においても、それを生の指針とし、
その疑似システムとしてしか成り立つことができなかった。そこで意識的な実行者たちは天皇制を模した現実の
組織を作り上げて国家と対峙し、意識的な表現者たちは想像力によって理想の王国をもう一度自分の手だけで
作り上げようとした。それらはみな驚くほど似てくるのです。それが近代日本思想史と近代日本文学史のいずれにも
またがり、その二つが交叉する本質的な問題となったのです。

安藤礼二「王をした後に――近代というシステムに抗う作品『1Q84』」より

77 :11/11/28
大本と大本営って似てるな、っておんなじ漢字だw

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