2011年10月1期文芸書籍サロン「このライトノベルがすごくない」
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「このライトノベルがすごくない」
- 1 :11/10/14 〜 最終レス :11/12/26
- 「このライトノベルがすごくない」2011あるいは「このライトノベルが別の意味ですごい」2011
を話し合いで決めましょう。
クソゲーオブザイヤーのラノベ版みたいな感じ。
今年発売されたラノベの中で地雷作品を選ぶ。
- 2 :
- http://www.kajisoku-f-4.com/dd/img4-01/img1025_up417066.jpg
- 3 :
- クソゲーオブザイヤーはあるべき完成品を基準として
本当にどうしようもないバグやら遊べない仕様やらがあるからできるわけで
「つまらない」「すごくない」なんて曖昧な基準では図りようがないよ
小説で言うなら乱丁落丁、誤字脱字でダメさ加減を図るようなもので
そんなもの商業にはそうそうないでしょ
第一ゲームと違って「仕様通りだけどクソ」なんてまず出ないだろうし
あんな風には盛り上がれないと思うのだが
偏見に満ちた駄スレになるのがオチだ
- 4 :
- たとえば、「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」みたいな、文章トレス職人が書いた小説だとかは?
あれは逆に凄いと思った。
普通につまらないんじゃなくて、ネタ的な要素で凄い小説をあげてもらいたい。
基準は特に無いけど。
ただ、何個か例を挙げてもらううちに、方向性が見えてくると思います。
- 5 :
- ラノベは玉石混交だが石が多いのは周知の事実。
クソゲーと比べると数が多いから本気でやるなら簡単じゃない。
あらすじ晒してこれはクソだってのと、
設定がクソとか展開がクソとか何を基準にするかでも変わるだろう。
あらすじ部門、設定部門、展開部門、キャラ部門みたいに分ければ、
リストアップや比較もしやすいだろうが、前述の通り数が多いから骨だな。
文章部門はいらないな。人気作=文章が上手いの世界じゃないし。
何にせよ、クソゲーオブザイヤーとは違った盛り上がりになるのは間違いない。
- 6 :
- 盛り上がってきたら俺動画作るわ
- 7 :
- ( ^ω^)なるほどKATSUSHIじゃねーのwwwww
- 8 :
- 真面目にレスしてる人ばかりなのにこれじゃ盛り上がりそうもないがな。
だがここもスレが長寿化しやすい板。可能性は残ってる。
- 9 :
- アマゾンのレヴューも、星一つや星二つあたりが
読むには面白かったりするしね。
- 10 :
- 逆に星五つが微妙なこともあるのがアマゾンのレビュー。
でも三、四くらいは評価通りのことが多い不思議な場所。
- 11 :
- イメージ的には下記コピペのような内容でエントリーするのが面白いかな。
以下コピペ
◆禁書4大黒歴史のひとつ 〜世界の歪み編〜
大人気ライトノベル『禁書シリーズ』を手がける鎌池和馬さん。
あるとき彼は重大なミスを犯してしまった。
それはなんと方角のミス。
「前巻で登場させた大天使たちの出現位置は
伏線も絡めた凝りに凝った設定だったのに!
なんだよ右って東じゃないのかよ!?
マズい……このままでは後の展開にまで悪影響を及ぼしてしまう……」
前巻はもう出版されていてやり直しが効かない。作家として絶体絶命のピンチである。
そんな彼の取った行動は、『最初から世界が歪んでいたから方角もおかしい』という後付け設定だった。
結局その巻は、
敵A「どうやら世界が歪んでいたようだな」
↓
敵B「そのようだな」
↓
黒幕「世界が歪んでいましたね」
こんな感じで進行し、黒幕直々に世界の歪みを修正という大幅な進路変更を余儀なくされた。
この事件は信者たちに「あの矛盾は世界の歪み!」という
免罪符的な言動を許してしまうことに。最も罪深い黒歴史と言えよう。
- 12 :
- 連投だ。
で、あとは売れそうな絵で、売れそうな内容なのに一巻打ち切りだったとかそういったエピソードでエントリーとか、
エロラノベレーベルなのに、全然エロじゃなくて硬派な内容の普通なラノベだったとかそんな感じのとか。
- 13 :
- 2011というのが大きな障害になってる気もする。
毎年続くかどうかわからんし最初は過去のラノベを含めてもいいんじゃ。
そうすれば指針も見えてくるだろうし、必要なら後から年代別にまとめりゃいい。
- 14 :
- >>3
萌え萌え文庫という逸材があってだな……
- 15 :
- >>13
そうですね。
じゃあ過去のも含めて討議してみて、指針が決まったら今年の話に入りましょうか。
とりあえず俺と先輩が勇者と魔王で生徒会長は凄いと思った。
出版されてしまったことも含めて。
- 16 :
- 今年の話に入るどころか、レスがない。
- 17 :
- とりあえず
・今年ネタ的な意味で面白かったラノベの列挙←今年の受賞候補策を絞るため
・過去にネタ的な意味で面白かったラノベの列挙←どのような作品が受賞に値するかの指針作り
両方やろうか。
- 18 :
- >>12
思いっきり昔だが「神々の砂漠・風の白猿神」っていうのがあってな、
富士見ファンタジア文庫の新人賞で応募要項違反なのに余りに面白くて金賞。
確かに面白くて挿絵がいのまたむつみで新人のくせに専門のメカデザインまで
ついていたのに結局続編が出る事がなかったって話ならある。
- 19 :
- 1994年か。
凄まじいな。
富士見は1巻打ち切り多いなあ。
- 20 :
- 面白そうなスレなのになぜ誰も書きこまないんだ。
仕方ないから一般からラノベに逃げてきた私が、
第一号としてテンプレを書いこうじゃあないか。
2011の作品じゃないし、連投になるけど許せよ。
- 21 :
- ライトノベルというものを読んでみたい。ふとそう思い書店に足を運ぶ。
しかし実際にライトノベルのコーナーを前にするとむぅと唸ってしまう。
ライトノベル業界はすでに数え切れぬほどの作品が出版されており、
そのどれもが同じようなイラストをくっつけているのだから
初心者では何をどう購入したら良いのかとうと分からなくなるのも無理はない。
そこで私はイラストを見比べ、
いちばんの大きな女の子の描かれている本を手にとった。
『境界線上のホライゾン』である。
ここでは以下に、この本を「このライトノベルがすごくない!」大賞に推薦すべく、
私が実際に目にした内容をのみ根拠とした選評を書き記す。
【境界線上のホライゾンT上/川上稔】
電撃文庫。定価750円。イラスト・さとやす。
- 22 :
- 【境ホラ選評】
・まず驚くべきはその圧倒的な質量である。書店に平積みされたそれを取り上げようとすれば、
「あれ、間違って二冊つかんじゃったかな」と思うことうけあいのその厚さたるや、
なんと514ページ(ちなみに、文庫の厚さに定評のある西尾維新先生の「クビキリサイクル」でさえ384ページである)。
ライトな層がライトな気分で読むにしてはあんまりなその物量が伝える重みは、読者の手だけでなく心にまでズシンと響くものがある。
そのうえ、500ページ以上かけておいてこの本、実は上下巻のうちの上巻に過ぎない。
お前らは一生俺の本だけ読んでいれば良いのだと言わんばかりの圧倒的スケールにはただただ感服するばかりである。
・ライトノベルのページを開いて真っ先に目に入るものと言えば、ストーリーの中から印象的なシーンをイラストレイターが書いたイラストである。
もちろん本作もその例にもれず、イラストのページがあるのだが、驚くなかれそのうちの一枚は『この世界について』と題されたイラスト付き資料である。
さすがの作り込みだと感心しもう一枚ページをめくると今度はブログ風イラストを装った資料である。
さすがの作り込みだと感心しさらにページをめくるとキャラクター一覧(32名)、単語集(69語)、歴史(6頁)、校則法とまだまだ資料が続くのである。
そして資料説明が終わり「序章」と書かれたイラストつきページが現れ、ようやく本編がはじまったかと思うと主人公すら登場しないままに今度は戦艦名(八艦)、謎の歌(8行分)と畳みかけるように我々の脳に未知なる言葉を植えこもうとする。
読者の記憶力を問いかけるようなその姿勢はまさに筆者と読者の闘いと言っても過言ではなかろう。
- 23 :
- 【境ホラ選評2】
・『音と声が響くのは中央後艦奥多摩の上。その上にある建物が音の発生源だ。(P27引用)』
戦艦の上の音が響く空間のさらのその上に建物があり音がかき鳴らされているという謎のシチュエーションで物語は始まる。
最初のシーンは教師が生徒たちに何やら授業を行っているという場面である。
三人称であるがゆえに誰が主人公なのかすらまだよくわかっていない読者の前に現れるキャラクターは、
女教師オリオトライ・生徒会会計シロジロ・ベルトーニ、会計補佐ハイディ・オーゲザヴァラー、ミリアム・ポークウ、
第三特務マルゴット・ナイト、正純、酒井学長、第四特務マルガ・ナルゼ、トーリ、ベルフローレ・葵。
教師から葵まで3ページである。
さらにはキャラクターごとに別称があり(シロくん、ナイちゃん、セージュン、ソーチョー)、“不可能男(インポッシブル)”という字名(アーバンネーム)があり、
挙句の果てにはどうでもいい会話の中に犬のジョゼフィーヌと飼い主の中村さんが出てくる。
この程度の暗記は本作を読破するためには最低限の能力である。覚え切れただろうか。ハイ返事は? Jud.(ジャッジ)?
「――Jud.(ジャッジメント)」
・もちろん大量のキャラクター名を把握したのちはそれぞれの行動を把握しなければならない。
『ナイトの呼びかけに、喜美は振り向いた。彼女は眉を浅く立てた顔で、(P31引用)』
もちろん「彼女」が喜美のことを示していると理解できなければ読者として未熟である。
それどころか「喜美」がベルフローレ・葵のことであるとも理解しなければならない。
また、会話ラリーが終わった直後の地の文では、
『どーだろーね、と襟首?まれてがくがく揺らされているナイトが視線を逸らして言っている間に、オリオトライはジャージの懐から出した出席簿に黙々とチェックをつけていく。(P31引用)』
と、動作主がナイトに切り替わり、さらに句点を打って落ち着く間もなくオリオトライの動作まで書こうとしてくるのだから内容は濃密である。
読者に、一瞬たりとも眼が話せない緊張感ある読書を楽しんでもらおうという粋な計らいを垣間見せる姿はさすが電撃文庫の選んだ作品と言う他ない。
- 24 :
- 【境ホラ選評3】
・誠に恥ずべきことだが、私はこれ以上読み進めることがかなわなかった。
表紙に描かれたの大きな女の子に出会うことすらできずに散って行く私をどうか許してほしい。
最後に、読者としてはじめてライトノベルに触れた私の心情を見事に書き写したかのような下記の描写を引用することによって、この選評を終わることとする。
『
「――く」
という言葉を、オリオトライは聞いた。
それは、くそ、という言葉の始まりだろう。悔しいのか。だが、それでいい。
……出し抜かれたら、悔しがらないと。
(P39引用)』
- 25 :
- こんな感じに書けばいいのか。
選評自体は面白いです。
でも、川上作品はふつーに作者の速筆とあいまって「すごい」感じがするから作品の傾向としてはどうだろう。
個人的には「このライトノベルが地雷」的な作品が良いかもしれない。
なんにせよ力作乙でした。
- 26 :11/12/26
- 2011が終わりそうなのにノミネート作品すら定まらないとはこれいかに
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