2011年10月1期創作文芸【リレー小説】のどごし!銀河なっとう伝説
TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼 ▼
【リレー小説】のどごし!銀河なっとう伝説
- 1 :11/07/06 〜 最終レス :11/11/13
- 宇宙暦XX年
全てが謎の少女サリー(13才)が世界にヘルメール計画を実行
今まさに運命伝説が動き出すのであった
- 2 :
- ちゅど〜ん
- 3 :
- 佐竹「うわああああゆかちゃああ」
バシュッチュドォン
武蔵「さたけー!!」
麻呂「くっ、強すぎるでおじゃ」
- 4 :
- にしこり
- 5 :
- 第一章「恥丘がリングだ!」
- 6 :
- Hメールにより世界の運命が動き出そうとした瞬間
謎少女サリーちゃんは敵の暗黒帝国に捕らえられてしまう
そしてサリーちゃんは容赦のない辱めを受けるのだった…
サリー「いやぁ!やめてー;」
- 7 :
- 「おやつあげないわよー」
よし子ちゃんが言った。
- 8 :
- 気はやさしくておしとやか、そのうえ美人で力もち、勉強ぎらいが玉にきず
よしこちゃんその正体は…
ショウヘイヘーイ!!
- 9 :
- ではなく伊勢丹の紙袋だった。
- 10 :
- 伊勢丹の男は興奮していた
- 11 :
- にゃん
- 12 :
- わん
- 13 :
- 僕も
- 14 :
- 私も
- 15 :
- していた。
- 16 :
- 世界が
- 17 :
- した。
- 18 :
- 冷やし韓国は
- 19 :
- 既に
- 20 :
- チクチクします(*^ー゚)b
- 21 :
- と、ヘイドレクは語った。
そして常ならぬ気配があたりを漂っているのに、ヘイドレクはようやく気付いた。
- 22 :
- ヘイドレクは腰に下げた剣の柄を握り締めた。
もちろんそれは先ほどの雑木林で拾った樫の枝だ。
誰かのだと思ったお前、お前は間違いなくホモだ。
- 23 :
- 今まで啼いていたゲジゲジや毒虫たちの鳴き声が突如止んだ。
辺りはシンと静まり返り、乾いた秋風だけが草原を吹きすさぶ。
「……来る!」
ヘイドレクはつぶやいた。
ちなみに何が来るのかは不明だ。
先日提出した生活保護申請は却下され、蟻地獄工業株式会社の不採用通知も先日届いたばかりだ。
ヘイドレクにやってきたのは、絶望的な人生の第二幕なのかもしれない。
- 24 :
- 靖国通りと環八の交差点のど真ん中で、なぜか樫の枝を一生懸命振り回している醜男がいた。
いわずと知れたヘイドレクその人である。
交通量の多い二つの道路が交わるその交差点で、ヘイドレクはなぜか泣きながら棒を振り回している。
トラックの運転手が窓を開け、怒鳴り声を上げながらクラクションを鳴らす。
後続の車たちもまた、早く進めといわんばかりにクラクションをけたたましく鳴らし、辺りは騒々しくなっている。
だが、そんなことなど意も解さず、ヘイドレクは樫の棒を振り回し続けた。
そして突然、交差点のど真ん中で、ヘイドレクはブリーフを引きずり下ろして見せた。
トラックのライトに照らされたその哀れな粗チンは、なぜかしていた。
- 25 :
- 「下村さん?」
ヘイドレクは、思わずそうつぶやいていた。
何故だか解らない。だが自分がどこか遠くに居て、そこで今の自分と同じようにーをしているイメージが浮かんだ。
渋滞している車から、激怒したドライバーたちが下車してヘイドレクに向かってきた。
だがヘイドレクは「下村さん」という名前を記憶の中に探りつつも、
一方で今なぜ自分がこんなところで粗ちんをさせているのか、思い悩んでいた。
それはヘイドレク版、若きウェルテルの悩みであった。
そして同時に、なぜかーの快感が普段の二分の一になっていることに、ヘイドレクは気付いた。
- 26 :
- 激しくクラクションが鳴り響く中で、ヘイドレクは絶頂に達した。
その瞬間、怒り狂ったドライバーが振り下ろしたショベルがヘイドレクの脳天を直撃し、ヘイドレクは失神した。
- 27 :
- 交差点で脳天から血を流すヘイドレク。
トラックのドライバーはその場で警察に逮捕されたが、同情の声が多く聞かれた。
を晒して交差点で寝そべるヘイドレクは、そのまま側溝のドブの中に捨てられた。
病院に連れてゆくのが面倒くさかったためだ。
こうしてヘイドレクは、あちこちのリレー小説スレに勝手に乗り込み、
低レベルで下劣なネタを投下して無駄な時間と労力を浪費する素敵なキャラとして復活を遂げたのだ。
- 28 :
- ドブの中でヘイドレクは横たわったまま、気絶していた。
職は無し、金は無し。醜いツラと醜い肉体と稀有壮大なだけで実現不可能な妄想じみた夢と、そして小さなR。
それが現在の英雄・ヘイドレクが持つ全てであった。
- 29 :
- 「!・・・夢?・・・嫌でおかしな夢だった」
冷たい寝汗を感じながらサリーは目覚めた。
- 30 :
- それはおぞましい夢であった。
これから幕開く壮大なSF世界の中で、美少女ヒロインとして生を受けたサリー。
そんなピュアな少女の夢の中に現れたのは、小太りでブサイクな、冴えない中年男。
その男が草原のど真ん中や環八の交差点のど真ん中でマスターベーションにふける姿。
「まさか、これって暗黒帝国の陰謀?」
ととりあえずつぶやいてみる。別に深い意味はない。
とりあえずネタフリをしとけば、何か思いつく、そうサリーは思っただけだ。
だが、寝室はシンと静まり返っている。窓から差し込む柔らかな月明かりが、サリーの寝室全体を映し出す。
少女趣味に満ち溢れた部屋……部屋の天井からは、人間の髑髏と骨で作られたシャンデリア。
朱に塗られた壁は、全て人間の生き血である。
そして人間の革張りの椅子……サリーが7歳のときに父からプレゼントされたものだ。
方々に吊るされているのは、ここ一週間ほどで狩った人間たち。もちろんサリーの食料である。
サリーはヴァンパイアであった。そうスペースヴァンパイアなのだ。
「ふう、何だ気のせいか」
サリーはそうつぶやき、再び布団の中にもぐりこんだ瞬間だった。
「……サリー?」
突然、気持ち悪い男の声が、耳元から聞こえた。
まるで汚物と腐敗物に塗れたような薄汚く下劣な、二度と聞きたくないようなその声。
気付いたらサリーは、部屋中を振るわせるほどの大声で悲鳴を上げていた。
- 31 :
- BGM:ソーラン節
- 32 :
- ここまで読んでアホって大事だなと思った
- 33 :
- >>32
何か納得したw
- 34 :
- >>32-33
〜 ヘイドレクの最期 〜
「・・・いらっしゃい、ヘイドレクくん、なんにします?」
とてもかわいらしいメイド服を身にまとった天然美少女サリーちゃんが、愛嬌たっぷりにヘイドレクに微笑みかけた。
「え、何でサリーちゃんがこんなレストランにいる・・・」
「あちらの席へどうぞ! ・・・お客さま一名入りました!」
サリーちゃんはヘイドレクの質問を思い切り遮り、半ば強引にヘイドレクを空いているボックス席の方へ誘う。
サリーちゃんの手がヘイドレクの背中を押す。細い指先が、ヘイドレクの背筋に食い込むのを感じる。
ヘイドレクはその力のこもった指に追い立てられるように通路を進むと、ボックス席の一つに腰を掛けさせられた。
ヘイドレクは困惑した。一体これから何が始まるのかと質問しようとした途端、サリーちゃんがこちらを振り向いた。
サリーちゃんの長い黒髪がヘイドレクの目の前を軽やかに舞う。どこか甘い、さわやかな柑橘系の香りがする。
ふと気付くとサリーちゃんの可愛らしい双眸が、ヘイドレクの顔を覗きこんでいた
どこか上気しているような熱い瞳・・・抜群の美少女がそんな瞳でヘイドレクをジッと見つめているのだ。
ヘイドレクは照れと恥じらいで困惑した。こんな間近でサリーちゃんと接するのは初めてだった。
するとそんなヘイドレクの頬に、ふうっ、とサリーちゃんの吐息がかかった。
甘くて生暖かいその匂いに、ヘイドレクは思わずペニスに軽く熱を帯びるのを感じた。
- 35 :
- 「・・・ヘイドレクくん、よく来てくれたね。 サリー、ちょっとうれしいな、ウフッ!」
サリーちゃんは、いたずらっぽい声で、そう囁いた。
「あ、・・・ああ。」
ヘイドレクは思わず赤面する。心臓はどぎまぎしていた。
どうしたんだろうか、今日のサリーちゃんはちょっと大胆だぞ・・・。
「・・・では、ご注文が決まりましたら、お呼びびください・・・ねっ! ヘイドレクくん!」
動揺するヘイドレクをよそに、サリーちゃんは微笑みながらそう告げ、軽やかに身を翻した。
そしてもう一度ヘイドレクの方を振り返り、熱を帯びた視線でヘイドレクを見つめる。
それはまるで欲情しているような瞳だった。ヘイドレクを狙い済ましているような、ホットな視線。
どうしたんだろう?まさかサリーちゃん、俺のこと・・・。
そう動揺するヘイドレクに、サリーちゃんはもう一度ニコッと微笑みかけた。それはもう抜群の笑顔で。
そしてその春の薫風のようなその笑顔を残し、サリーちゃん足早に立ち去る。
その可憐な後姿を、ヘイドレクは呆けたように見つめた。
長い黒髪を黄色いリボンで結わえ、ちょっと短すぎのフレアスカートからは健康的な太ももがのぞく。
いつの間に、サリーちゃんも女になってきてるんだな、とヘイドレクは思い、頬が熱く火照ってくるのを感じた・・・。
だが、ヘイドレクは違和感を覚えた。店の中にはヘイドレク以外、他の客は誰も居ないのだ。
それと店内の空気もおかしかった。ジャスミンの香りがする芳香剤の匂いに混じって、どこか腐った肉の匂いがする。
それは確かにほんの僅かで、殆ど解らないほどだが、明らかにそれは嗅ぎ覚えのある腐肉の匂いだ。
その匂いは、一見清潔に見える店内の様子とは明らかに異質な匂いであり、どこかおかしい。
いや、この店のテーブルや壁も何か、不自然に綺麗だった。奇妙なほどに。
- 36 :
- そもそも、自分はなんでこの店に来たんだ? とヘイドレクは自問した。
だが理由が全く思い当たらなかった。
気づいたら自分は、この店の扉を空け、サリーちゃんに誘われるようにこの席に座ったのだ。
そう、今日のサリーちゃんの態度も、どこかおかしい。
普段はどこか無愛想な、クールな印象のある謎めいた美少女。
知的で端正な面立ち、普段の態度もクールで、まさしくクールビューティー。
そんなサリーちゃんが、今日に限ってはヘイドレクに対して凄く愛想よく振舞っている。
それに先ほどのあの笑顔・・・サリーちゃんが、あんな可愛らしい笑顔の持ち主だとはヘイドレクも思いもしなかった。
可愛らしく、愛嬌たっぷり・・・そう、不気味なくらいに・・・。
「・・・ご注文は決まりましたニカ? いや決まりましたでしょうか、ヘイドレクくん?」
沈思するヘイドレクに向かって、唐突にサリーちゃんが声を掛けた。
「うわっ!」
ヘイドレクは驚き、店中に響き渡るような声を上げてしまった。
全く気配を立てることなく、いつの間にかサリーちゃんはヘイドレクの横に立っていたのだ。
「い、いきなり驚かすなよ、サリーちゃん。びっくりしちゃ・・・」
だが、ヘイドレクがそこで言葉を失ってしまった。
そこにはサリーちゃんが立っていた。先ほどと同じく、愛嬌たっぷりの笑顔で。
そしてその右手には、巨大なナタが握られていた・・・。
照明を受け、ナタの刀身はギラリと黒い光を反射した。
鋭く砥がれた切っ先からは、真っ赤な液体がポタリと落ちる。
磨きぬかれた白いリノリウムの床の上に、その液体の飛沫が鮮やかに滴っている。
- 37 :
- 「・・・あ、えっ?」
血の気が一瞬にして引いたのを、ヘイドレクは感じた。
同時に、サリーちゃんの右手に握られたナタから目が離せなくなっていた。
よくよく見ると、サリーちゃんの制服(メイド調)のエプロンは、所々を真っ赤に染まっている。
だが、サリーちゃんは何事も無いような満面の笑みを浮かべながら、ヘイドレクを見つめていた。
そう、思わずヘイドレクがとろけてしまうような、そんな可愛らしい笑顔で。
しかし・・・ヘイドレクは、サリーちゃんに返す言葉が全く浮かばなかった。
この沈黙が、妙に痛い・・・。
「・・・ぎゃあーっ!」
突然、その沈黙を引き裂くかのように、店の奥の方から絶叫がした。
同時にドカドカと何かを激しく叩く音と、数人の怒鳴り散らす声がする。
「な、何だ?」
ヘイドレクはハッと我に返った。どうやら店の厨房の方から響いてくるようだ。
すると再びドカドカと何かが暴れる音がし、さらに不気味なモーター音がした。
同時にドガッドガッと重いものを叩きつける音が響く。
怒鳴りつける声、悲鳴、それらが交互にヘイドレクの耳を貫く。
「・・・ご注文なんにしますか? ヘイドレクくんっ!!」
視界を遮るように、突然、サリーちゃんの顔がヘイドレクの目前に突き出された。
相変わらずの笑顔。だが、その顔はどこか引きつっているように見えたのは気のせいだろうか?
声の調子も、少し怒気が混じっているように思えたのは、果たして気のせいだろうか?
サリーちゃんはなおも笑顔のまま、ジッとヘイドレクを見つめる。
視線を全く逸らさずに、ヘイドレクを刺し貫かんばかりに。
それは有無を言わせない、そんな感じの目つきだった・・・。
- 38 :
- 「・・・い、いや。サリーちゃんあのね、まだ、まだ決めてないんだけど・・・一体あれ、何?」
返す言葉を上手く見つけられず、ヘイドレクはオロオロとした口調で言った。途端、
「A定食ですねっ! 承りましたっ! オーダー入りましたっ、A定食ですっ!」
サリーちゃんは厨房の方に向かってそう叫んだ。
その声に応えるように、厨房からまるで獣のようなうなり声のような声が響いてきた。
その間、ヘイドレクに何かを言わせる暇など一切与えなかった。
そのままサリーちゃんはヘイドレクを振り返ることなく素早くテーブルから離れた。
何かおかしい。完全におかしい。
よく見れば清潔そうなこの店内も、所々に赤茶けた染みのあとが見て取れる・・・先ほどは気付かなかったが。
隣のボックス席のテーブルの上に、何かの小さな肉片が転がっている。
その肉片の陰に、ゴキブリらしき虫の触覚が動いたのを、浩ヘイドレク見逃さなかった・・・。
「・・・ちょ、ちょっと待ってサリーちゃん、今のは一体何だっ?! 向こうで何が行われているんだっ?!」
厨房に入ろうとするサリーちゃんに向かって、ヘイドレクは大声で呼びかけた。
するとサリーちゃんはその場で硬直したかのように立ち止まった。
が、そのまま動かない。その立ち止まった姿勢のまま、そのままこちらに振り返ろうとしない。
しばしの沈黙。
だがその沈黙の中で、サリーちゃんが小さく「チッ!」という舌打ちしたのをヘイドレクは聞き逃さなかった。
- 39 :
- 「さ、サリーちゃ・・・」
もう一度、ヘイドレクは声を掛けようとした。
すると弾かれたようにサリーちゃんが振り返る。
サリーちゃんは、どこか引きつったような笑顔を浮かべていた。
「・・・お騒がせして申し訳ございませんニダ・・・あっ、ございません。今、仕込みを行ってスミダ・・・おりますので」
サリーちゃんは申し訳なさそうにそう言うと、ヘイドレクを避けるように再び身を翻し、厨房に入った・・・。
サリーちゃんが立ち去ると、店内は再び静寂が支配した。
その静寂の中で、ヘイドレクは改めて店内を見回した。
すると、初めは綺麗だと思った店が、実はそうでないことがわかった。
一見きれいな店内だが、椅子の下や物陰にゴミや食べ残しや、何かの臓物のようなものまで無造作に隠されていた。
それらの間を這うように丸々と太ったゴキブリや蛆虫が蠢いている。
ふと視線を感じ、ヘイドレクは入り口の方を振り返った。
入り口には、二人の男が立っていた。まるでヘイドレクが逃げ出さないように、ドアをふさぐ感じで。
こちらを睨みつけながら、二人ともニヤニヤとあざ笑っている。
その二人の顔を見て、ヘイドレクは驚愕してしまった。
「・・・佐竹? それに武蔵? 何でお前らがここにいんだよ?」
その二人は佐竹良明と武蔵正博だった。
彼ら二人は、ヘイドレクの通っている高校、北美浜第7高等学校二年五組の同級生である。
- 40 :
- ・・・ヘイドレクは立ち上がって声を掛けようとした。
だができなかった。普段の佐竹や武蔵とは、まるで雰囲気が違っていた。
どちらかと言えば陽気でお調子者の佐竹と、気弱な武蔵。
そう二人とも基本的に人の良い、平凡な高校生だったはずなのだが・・・?
それがいまや、血走った目をさせながら、こちらを睨みつけている。
口元には、何かいやらしい笑みを浮かべて・・・。
明らかに悪意のある彼らの視線から、ヘイドレクは逃げるように目を逸らせた。
何故だろう、今までの日常が全て崩れ去ったかのような、そんな気がした・・・。
「・・・お待たせしましたヘイドレクくん。これ、A定食だよっ!」
サリーちゃんはまた突然現れ、手にしていたトレーをヘイドレクの目の前に置いた。
「ご注文の品は、以上でごまいますね・・・」
サリーちゃんが可愛らしい声でそう言う。
ヘイドレクの鼻に、何やら煮込んだ肉の匂いが届いた。
巨大なボール皿の中に、茶色く濁ったスープが満ち満ちている。
その中にプカプカと浮かんでいるものを見たとき、ヘイドレクはそのまま意識を失った。
皿の中には、明らかに人間のものとわかる生首と手足が、臓物と共に盛り付けられていた・・・。
- 41 :
- ・・・それはまるで暗闇から浮かび上がるようであった。
ヘイドレクはゆっくりと意識を取り戻した。
どうやらどこかに仰向けに横たわっているようだ。頭がボーっとする。
天井らしき場所から、ことのほか眩しい電灯の光が、ヘイドレクに降り注いでいる。
目を開けようとして、思わずその眩しさに目が眩んだ・・・。
ブーン、というけたたましい羽音とともに、一匹の蝿がヘイドレクの頬に止まった。
ヘイドレクはそれを払いのけようと、右手を動かそうとする。
が、どうしたことだろうか?右手は動かなかった。
「・・・こ、ここは、ここはどこだ?」
ヘイドレクは声を上げた。
だが誰も答える気配がない。
おそらくどこかの部屋だろう、何人かの人間の息遣いもする。
だが、どうしたことだろう、彼らはみな一様に沈黙していた。
「…の、喉が渇いた。水」
ヘイドレクは起き上がろうとした。が、
(?!)
起き上がろうとしても、起き上がれなかった。
ヘイドレクは全裸だった。その上、両手両脚がテーブルの四隅に鎖で括りつけられていた・・・。
- 42 :
- 「・・・ようやく目覚めたニカ?」
傍らから声がした。
その声には、どこか嘲りが含まれている。
誰だろう、とヘイドレクは思った。
聞いたことのある声なのだが、思い出せない。
体が全く動かなかった。ヘイドレクは声のする方向に目線を移し、誰だか見ようとした。
そこにはサリーちゃんと佐竹と武蔵、それにサリーちゃんの親友である同じクラスの美少女・雪江ちゃんの姿があった。
四人とも、さもおかしそうにヘイドレクのことを見下ろしている・・・。
ヘイドレクは佐竹と目線が合った。すると佐竹はちょっとおどけたような表情を浮かべ、声を立てて笑った。
それに釣られて、サリーちゃんや雪江ちゃんまでもがケタケタと笑い出した。
ヘイドレクは慄然とする。何か全てが壊れてしまったかのようだ。
自分の知らない間に、世界の全てが完全に狂ってしまっている。
「・・・こ、コレは一体、どういうことなんだ! サリーちゃん! 佐竹、・・・ここは一体どこなんだよっ!」
ヘイドレクは声を張り上げた。同時に拘束から逃れようと暴れた。
だが、まったく四肢は動かなかった。硬い革ベルトのようなもので、がっちり固定されているようだ。
すると、四人は同時に弾けるように笑い出した。
目に涙を浮かべながら、ヘイドレクのことを指差しながら、腹を抱えながら。
タイル張りの厨房に、その四人の笑い声がむなしく響く・・・。
- 43 :
- 「・・・ヘイドレクくん。君はウリたちの晩飯だ・・・貴重な生贄として美味しく召し上がってやるから感謝するニダ!」
サリーちゃんががそういうと、一同がドッと笑い出した。
四人は笑いながら何かを言い合っている。が、その言葉が何を言っているのか分からなかった。
ヘイドレクにとっては全く未知の言語のようだった・・・。
ケタケタと笑っていたサリーちゃんが、ふとヘイドレクの方に向き直った。
そして今度は、先ほど客席で見せたような可愛らしい笑顔を浮かべて歩みよってくる。
サリーちゃんの目には、どこか憐憫の情が浮かんでいるように見えた。
「・・・ゴメンねヘイドレクくん。私達が喰屍鬼なんだってこと、ヘイドレクくんに教えるの、忘れてたね。」
サリーちゃんの顔がますます近づく。ヘイドレクはそこから目線を逸らせなかった。
その誰もが恋に陥ってしまいそうな笑顔と、美しい瞳に吸い込まれそうだった。
だが、"喰屍鬼"。
・・・サリーちゃんは、確かに今、この言葉を言った。あの素敵な笑顔のままで・・・。
「・・・な、何だって? 喰屍鬼? ・・・何を言っているんだサリーちゃ・・・」
だが、浩はそのセリフは全て言い終えることができなかった。
サリーちゃんは突然、ヘイドレクと唇を重ねてきたのだ。
サリーちゃんの吐息が頬の伝わる。暖かく、甘く湿ったその吐息の感触が、ヘイドレクにはとても心地よかった。
ヘイドレクが見上げると、サリーちゃんは閉じていた両目をあけ、ヘイドレクの目を見返す。
潤んだエボニーアイが、ヘイドレクの心の奥底まで全てを見透かしているように輝いていた。
ファーストキッス・・・ヘイドレクにとって、生まれて初めてのキスであった。
サリーちゃんはそのまま、舌先でヘイドレクの唇を広げ、前歯に舌を這わせた。
トロリとした唾液が、ヘイドレクの口に注がれる・・・。
- 44 :
- おそらくは一分以上、そんな風に唇を重ねていたのだろう。まもなくサリーちゃんは、ゆっくりと唇を離した。
ヘイドレクとサリーちゃんの唇の間に、唾液の糸が引く。それは名残惜しそうに伸び、やがて切れた。
ヘイドレクの息は騰がっていた。呼吸のたびに薄い胸板が激しく上下する。
サリーちゃんはその胸に、あのか細い手を這わせ、ゆっくりと撫で始めた・・・。
「・・・本当はね、ヘイドレクくん。もっと早くにこのことを教えてあげようと思ってたの・・・」
サリーちゃんはヘイドレクを見つめ、胸をやさしく撫でながら話始めた。
ヘイドレクは言葉が返せなかった。サリーちゃんの少し冷えた指先の感触が、心地よかった。
時折、その指先がヘイドレクの首をかすめるたびに、思わず声が出そうになる。
「でもね、ヘイドレクくん。・・・ヘイドレクくんが私を好きになってくれたみたいで、何だかとっても切なくなっちゃって・・・」
サリーちゃんの細い指先が、ヘイドレクの首を軽くつねる。
それはヘイドレクの性感をダイレクトの刺激した。抑えていたあえぎ声が、ほんの少し漏れ出てしまう。
ヘイドレクがあえぐのを見て、サリーちゃんはさらに嬉しそうに微笑む。
そして、その手はゆっくりと、ヘイドレクの腹の方へと降りてゆく。
「だってそうでしょ? ヘイドレクくんがそんな風に私のこと思ってくれてるんだもん。言い辛いよね。」
サリーちゃんの手は、ヘイドレクのへその辺りを這う。それは明らかに、その下の部分を狙った動きだった。
ときおりヘイドレクのわき腹を優しく撫でつつ、さらにその手はヘイドレクの下半身へと伸びてゆく。
ヘイドレクの動悸は、さらに高まった。
だが、サリーちゃんの瞳と手の動きに魅入られたように、全く動けなかった・・・。
- 45 :
- 「・・・でもね、ヘイドレクくん。私、ヘイドレクくんのこと、全然好きじゃないの。タイプじゃないし、正直キモいし・・・」
衝撃的な一言だった。ヘイドレクにとっては、聞きたくない一言。
その瞬間だった。サリーちゃんの手は突然、ヘイドレクのペニスを握りしめた。
先ほどのキスと、そして優しい愛撫で、ヘイドレクのペニスは僅かだが充血を始めていた。
そのペニスを、サリーちゃんは無遠慮に握り締める。そしてサリーちゃんはさらにそれを揉み始めた。
冷たい手の中で、熱を帯びてきたヘイドレクのペニスが形を崩し、もてあそばれる。
だがその度にヘイドレクのペニスの熱は増してゆき、徐々に膨張を始める。
軽く突き立てられるサリーちゃんの爪。その痛みすら、ヘイドレクには快感だった。
「・・・あ、あうっ!」
ヘイドレクは目を閉じ、そしてあえいだ。快感と羞恥心が、交互にヘイドレクを苛める。
思考が混乱し、何もまとまらない。抵抗したくともそれができない・・・。
「・・・ヘイドレクくん、私とこんなことしたかったんでしょ? ・・・私のこと、好きみたいだし」
サリーちゃんの手は、硬直を帯びてきたヘイドレクのペニスをこすり始めた。
もうヘイドレクは完全にしていた。そのペニスののヘリを、サリーちゃんの指がたくみに擦りあげる。
快感がヘイドレクの体をしびれさせ、ヘイドレクは思わず身もだえした。
だが、拘束された体は殆ど動かなかった。ヘイドレクはされるがまま、どんどん絶頂へと導かれてゆく。
- 46 :
- サリーちゃんは、ヘイドレクのペニスの頬を寄せた。
そこからヘイドレクの表情を見上げながら、いたずらな感じで微笑む。
滑らかな頬で、ヘイドレクのペニスが触れた。その感触は素晴らしいものだった。
このまま流されてしまいそうなほどに・・・。
「・・・サ、サリーちゃん! そんな・・・そんなことは止めてくれよっ!」
ヘイドレクの、ぎりぎりの理性が叫んだ。上り詰めてゆく快楽の中で、ヘイドレクは必死に抵抗していた・・・。
すると、サリーちゃんの手が突然止まった。
サリーちゃんの手の中で、既にヘイドレクのペニスは射精寸前にまで膨張していた。
赤紫色に充血したペニスが、サリーちゃんの手の中で耐えかねたように時折痙攣する。
沈黙の中で、ただ一人、ヘイドレクの息遣いだけが響く。
佐竹や武蔵、雪江ちゃんの視線が、自分の股間部分に注がれているのをヘイドレクは感じ取った。
部分に、サリーちゃんが生ぬるい吐息が吹き付ける・・・。
「・・・サ、サリーちゃん。俺は確かにサリーちゃんのことが好きだよ。だから・・・だから」
ヘイドレクの目に涙が浮かんだ。
今の現実が信じられなかった。あの楽しかった高校生活を、ヘイドレクは思った。
学校で顔を合わせ、楽しく語らい会ったあの日々。
物静かだが、時折見せるサリーちゃんのはにかむような笑顔が、ヘイドレクの胸を甘く締め付ける。
平凡だが、とても幸せだった、今までの日常の光景・・・。
- 47 :
- ・・・すると突然、サリーちゃんはヘイドレクのペニスを口にくわえ込んだ。
「・・・あうっ!」
ヘイドレクは思わず射精しそうになる。
だが次の瞬間、ヘイドレクを襲ったのは、凄まじい激痛だった。
サリーちゃんが、ヘイドレクのしたペニスを、その歯でで食いちぎったのだ・・・。
「・・・う、うぎゃああっ!」
ヘイドレクは絶叫した。
信じがたい激痛がヘイドレクの体を貫き、ヘイドレクは調理台の上で激しくもがき苦しむ。
「うぐうっ! うぐうううっ!」
体内の血が、引きちぎられたペニスからドクドクと溢れ出しているのが分かる。
全身の毛穴から一気に汗が噴き出し、鳥肌がぶわっ!と浮かんだ。
意識が朦朧とする。その現実とは思えない痛みの中で、周囲でみんなが大笑いしているのが聞こえた。
溢れる涙でぼやける視界。
その視界の隅で、サリーちゃんがヘイドレクの千切れたペニスを吐き出しているのが見えた・・・。
「・・・ダメだよサリー、いきなり食べ始めちゃ…ちゃんと料理してからじゃなきゃ、ヘイドレク君に失礼だよぉ!」
雪江ちゃんがサリーちゃんを諌める声が聞こえる。
「でもヘイドレク、してたぜ!」
「させといて、やめろ! だってさ! チョーうける!」
「やめなよ、そんなにバカにするの。面白いじゃない!」
佐竹や武蔵、雪江ちゃんが爆笑している。
- 48 :
- 「だってウケるよ、私がちょっと弄ったら、発射しそうになってんだもんっ!」
サリーちゃんもタオルで口元の血をぬぐいながらそう言い、同じように大爆笑している。
ヘイドレクは涙で滲んだ目で、そんなサリーちゃんの表情を見つめた。
まるで信じられないものを見るような、そんな感じで・・・。
高校に来て間もなく知り合った、あのころのサリーちゃん。
ヘイドレクは一目でサリーちゃんに恋をしていた。
教室で初めて目があったその瞬間から、ヘイドレクはサリーちゃんに引き込まれていた。
物静かで、成績優秀な優等生。あまり自分を語りたがらなかったが、育ちのよさそうな物腰や態度。
そして、ときおり見せる、あの素敵な笑顔・・・。
そのサリーちゃん笑顔が、今、目の前で悪辣に歪んでいた。
それがこのサリーちゃんの本性なんだと、ヘイドレクも頭では理解している。
だが、ヘイドレクの心はそれを受け入れられない・・・。
なぜって、まだ、サリーちゃんが好きだからだ。
まだ、サリーちゃんを信じたかったからだ。自分でも信じられないことに・・・。
「・・・こんな残酷なことって、無いよな・・・」
ヘイドレクは泣いた。泣きながらつぶやいた。
誰に言うわけでもない。己に言い聞かせるように。
だがその言葉は悪意ある爆笑の渦に掻き消され、誰にも届かなかった・・・。
- 49 :
- 「・・・ねえ、そろそろヘイドレクくんのこと、さない?」
サリーちゃんが言った。まるで子猫をあやすような、そんな可愛らしい口調で。
「・・・そうね、そろそろ私達もお腹が空いてきたしね」
雪江ちゃんがそれに応じる。
俺たちも腹減ったよ、早く〆ちゃおうぜ、と佐竹が言ってるのが聞こえる・・・。
・・・ふと周りを見渡すと、そこにはクラスメートたち全員の姿があった。
彼らは全員、血走ったような目でヘイドレクを睨みつけていた。
口元を大きく歪ませ、その表情は明らかに常軌を逸している。
「・・・な、ど、どうして? どうしてみんなが?」
ヘイドレクの声はかすれていた。そのヘイドレクの言葉を聞き、サリーちゃんはケタケタと笑った。
お前は食料なんだよ、今日のためにお前を太らせてきたんだよ、と誰かがつぶやくのが聞こえる・・・。
その声は遠くから聞こえてくるように思えた。もはや何が何だか分からなかった・・・。
「・・・じゃあ、そろそろ女神ヘルメール様をお呼びしましょうっ!」
雪江ちゃんは立ち上がると、突然大声でそう宣言した。
するとそこにいる全ての人たちが一斉に起立し、ウリナラマンセー! と声をそろえて叫びだす。
それに続き、全員で何やら呪文らしきものの詠唱を始めた。
全く意味不明な、聞いたことの無いような言葉だった。
詠唱が進むと、彼らは全員ハイになったように、興奮して体をゆすり始める。
サリーちゃんに至っては何故か大声で笑いながら涙を流していた・・・。
- 50 :
- ・・・ジャリッ、ジャリッ、と、厨房の奥のほうから何者かが近づいてくる物音がした。
するとサリーちゃんたちは、突然騒ぎをやめ、全員立ち上がった。
「ウリナラマンセー! ウリナラマンセーッ!!」
彼らは全員声を揃え、喉から搾り出すようにそう叫ぶ。
完全に狂気が支配していた。厨房の奥の扉を見つめる彼らの目は、狂信者のそれだった。
すると、その声に応えるように、厨房の奥からウーッ、と、唸り声が響いた。
ヘイドレクもその足音の方を見る。まるで獰猛な獣のような気配が、確かに向こうから近づいてくる・・・。
遂にその者が現れた。 ついに女神ヘルメール様が降臨したのだ。
身長2メートル以上・・・それはかつてヘイドレクの担任、田中由美子先生であったバケモノだった。
若く可愛らしい美人教師であった真由美先生の肉体に魔性の存在が降臨、このようなバケモノに変化したのだ。
そしてその手には巨大な黒いナタが握られている。
先ほど、サリーちゃんが握っていたやつより、さらに巨大なシロモノ・・・。
「・・・アニョハセオー」
女神ヘルメール様の全身は、凄まじく盛り上がった筋肉で覆われていた。
なめしたようなその素肌には、気味が悪いほどに血管が浮き出ている。
またその強靭そうなアゴにはビッシリと濃い髭が密生していた。
もはやそこにはかつての清純派美人教師の面影などどこにもなかった。
その血走った目は完全に人間のものではなかった・・・魔性そのものの、悪意に満ちた瞳。
- 51 :
- 「・・・女神ヘルメール様、このブタが、今日の生贄でスミダ。」
サリーちゃんがそう言うと、全員がその場にしゃがみこみ、女神ヘルメールなる化け物に向かって頭を下げた。
クラスの全員が、今日のために俺を騙し続けてきたのか・・・こんなことのために!
絶望的な思いヘイドレクの頭の中で渦巻いた。おそらく誰にも届かない、悲しすぎる絶望・・・。
「・・・では、女神ヘルメール様、お願いいたします・・・一気にっちゃってください」
サリーちゃんが、静かな口調でそう言いった。
その声に応えるように、女神ヘルメールは小さく唸る。
「・・・やめろ、やめてくれっ!俺、死にたくないよっ!」
ヘイドレクは叫んだ。喉が引き千切れるほどの大声で叫んだ。
ふと見ると、この部屋に集まっている人間全員が、ヘイドレクのそばに集まっていた。
彼らは興奮した目つきでヘイドレクを見下ろしていた。その口元はにやけている。
「みんなおかしいよっ、どうしちゃったんだよっ!なあ、正気に戻ってくれよっ!」
ヘイドレクは叫ぶ。だがその叫びも、嘲笑の中で掻き消えてゆく・・・。
既に全ての希望は絶たれていた。
その瞬間だった。
「・・・ウリイイッ!」
空を劈くような奇声を上げ、女神ヘルメール様はナタを振り上げた。
「やめろーっ!」
大声で叫ぶヘイドレク。それがヘイドレクの最後の言葉となった。
そのヘイドレクの腹に向かって、女神ヘルメール様は迷うことなく一気にナタを振り下ろした・・・。
- 52 :
- …30分後、ヘイドレクの肉体は完全に解体されていた。
内蔵は綺麗に抜き取られて壁のフックに吊るされた。後でこれでソーセージを作るのだ。
両手両脚はそれぞれ胴体から切り離され、さらに肘と膝で切り分けられた。
特に肝は女神ヘルメール様の大好物であり、丁寧に処理され、大鍋で塩茹でにされた。
胴体から切り離された頭は、頭蓋骨に円状に穴を開けられ、露わになった脳にはシオとコショウが振られた。
これは生のままマッコリの付け合せにされるのだ。
そして数時間後、そこに集ったクラスメートたちは、ヘイドレクの肉体を綺麗に平らげた。
残ったヘイドレクの骨は大鍋で煮込まれ、スープの材料となった・・・。(おわり)
- 53 :
- これはこれで新スレ立ててやれよ
このスレでもいいからさ
- 54 :
- 「そんなことお前なんぞに決められたくないね」
ワルツ・フォー・デヴィーの静かな旋律が流れるバーカウンターで、ヘイドレクはそうつぶやいた。
俺はタバコの煙を吐き出しながら、軽く同意する。その通りだと。
だが>>53は納得してはいなかったようだ。
一瞬だが、明らかな怒気を顔に浮かべたのを、俺は見逃さなかった。
そんな俺の視線に気付いたのだろうか、>>53は表情を押さえてクールさを装い、顔を背ける。
カウンター席の端で仲睦ましく囁き合うカップルが、二人で小さくククッと笑い声を上げた。
長い髪の女は笑顔を浮かべながら、男の肩にもたれかかる。
男はその髪を軽く指で梳きながら、女の頭を抱えた。
俺はそんな光景を、少しうらやましく思いながら視界の端で捉えていた。
その間、ヘイドレクも、>>53も一言も言葉を発しなかった。
>>53はマティーニのグラスを口につけたものの、軽く唇を濡らすだけで再びカウンターの上に戻す。
一方ヘイドレクは、相変わらず無言のまま、呆然とボトルカウンターの方を見つめていた。
確かに全てが変わった。我々には逃げ場がもう無くなっていた。
ミッキーの親分は俺たちを確実にしにくるであろう。
既にピートを血祭りにされ、アジェンダの店を燃やされ、カシス大通りに面したアジトは警察の手入れを喰らった。
ミッキーの組織のシマを乗っ取るどころではない、俺たちの命は風前の灯なのだ。
ホルスターに吊ったリボルバー、それと裏のポンティアックのボンネットにあるショットガンと手榴弾。
そんなものしか俺たちには戦う術がなかった。
これだけの武器で俺たちはボローニャの町を抜け、アドリア海を渡れるのだろうか?
どうするんだ、ヘイドレク。
俺はヘイドレクを横目でチラリと見た。
そう尋ねたい衝動を抑えながら。
- 55 :
- どんな衝動かはわからないが
一時間半かけて20ちかい長文レスを投下する労力に思わず涙が出た
- 56 :
- 涙は頬を伝い落ち、潤んだその瞳には怒りとも悲しみともつかぬ輝きで満ちていた。
その瞳に俺は思わずたじろぐ。彼女……サリーのこんな表情を見たのは、初めてかもしれない。
俺は思わず目を背けた。そのままサリーの目を見返していたら、俺の心は潰れてしまうかもしれない。
スーツのポケットの中からシガレットケースを取り出す。
別にタバコを吸いたいわけではないのだが、何とかこの沈黙の支配する間を取り繕うとした。
そう、俺は動揺していた。この俺としては珍しいことに。
ジッポを取り出し、タバコの先端に火をつけると、ゆっくりとその煙を吸い込んだ。
タバコがまずい、そう思った。だが俺はゆっくりと立ち上る紫煙を目で追い、つとめてサリーの方を見ないようにした。
どれくらい経過しただろうか?おそらく数分というところだろう。
ようやくサリーが口を開いた。
「ヘイドレクが死んだ、って本当なの?」
サリーは、ゆっくりと丁寧な口調でそう尋ねてきた。
サリーの目線を感じる。それは口調とは裏腹に鋭く、厳しいものだとすぐに気付く。
俺は窓の外に視線を移し、もう一度大きくタバコの煙を吸った。
わかりきった結論を伝える、ただそれだけのことなのに、俺は言葉を捜していた。
ヘイドレクは死んだ、そう一言言えばいいだけなのに。
- 57 :
- 窓の外には午後の日差しが溢れ返っていた。遠くの山々の峰は、豊かな緑で覆われている。
あんな穏やかな中で、ヘイドレクやサリーや、サリーの弟のピートたちとピクニックをしているイメージが浮かんだ。
もちろん今まで、俺たちはそんな悠長なことなど、したことはない。
ただ、そういう平穏な生活というものを、俺はどこかで希求していたのかもしれない。
そのイメージは美しかった。おそらく例えようもなく退屈で、思わずあくびが出るくらいに。
俺は死んだリンダのことを思い出した。そのリンダも、このイメージの中にいた。
笑顔を浮かべながら、芝生の上で裸足で踊るリンダ。
日の光が燦々と照りつける中で、見たことも無いほどに輝く笑顔を浮かべたリンダ。
もちろんリンダは死ぬまで、そんな光に満ちた中で過ごすことなどなかった。
ドブのような下町の片隅で、場末の娼婦として過ごし、酒とクスリでボロボロになって死んだのだ。
気付くと俺は泣いていた。
窓の外の、何事も無かったような午後の光を見つめながら、熱い目頭から涙が伝い落ちるのを感じた。
長いこと、泣いたことなどなかったというのに。
サリーが、俺の涙に気付いたようだ。
おそらく鋭いサリーのことだ、俺が何故涙を流したのか、ある程度察しているのではないか。
俺は涙を流しながら、窓の外を見つめ続けた。
そして目線をそのままに、俺はサリーに事実を告げた。
「ヘイドレクは、死んだよ。俺の目の前で」
- 58 :
- 何だこれw
age
- 59 :
- アイタタタタタタタタタタタタタタタ・・・(^^;
- 60 :
- 「アイタタタタタタタタタタタタタタタ・・・(^^;」
をちぎられたヘイドレクは、そう叫びながら絶命した。
- 61 :
-
〜 サリー姫の目覚め 〜
「サリー姫よ・・・後ほど私の執務室に来るように。わかったね?」
銀河帝国帝王であり、サリーの父であるヘイドレク王は、そうつぶやいた。
そのままヘイドレクはサリーには目線もくれず、ソテーした子牛のフィレ肉をほおばる。
それは明らかに命令であった。父から娘への言葉ではなく、帝王が臣下の者へ下す命令。
いつごろからだろうか?父との間にこのような溝が出来たのは。
サリーはテーブルの向こうに座る父ヘイドレク王の姿を見つめる。
サリーが幼かったころの、あの優しかった父の面影はそこにはもうなかった。
厳しい表情を浮かべながら、無言で淡々と食事をするヘイドレク王。
それはもはやサリーの父としてのヘイドレクではなかった。
全銀河を統括する銀河帝国の、その第1387代銀河皇帝ヘイドレク43世・・・銀河最高の権力者の姿だった。
「・・・はい。分かりましたお父様」
冷めかけたスープの皿に目線を落とし、サリーは小さな声で答えた。
嫌な予感がする、彼女の小さな胸は不安で高鳴る。
その日の食事は殆ど味がしなかった・・・。
・・・時は5325世紀。宇宙世紀に修正すれば、現在は宇宙世紀2932世紀。
三十万年近く昔、銀河辺境の太陽系第三惑星から一人の英雄が生まれた。
その名をヘイドレク。のちに初代銀河皇帝ヘイドレク一世となる男だ。
現皇帝ヘイドレク43世は、初代ヘイドレク一世の再来と噂される名君である。
だが、サリーにとっては、ヘイドレク王は普通の父であった・・・そう、最近まではそうだったのだ。
だが最近、父ヘイドレク王との間に距離を感じるようになった。
かつては無かった心と心の間の溝を、ここ最近は感じ取れるようになった・・それは一体何なのだろう?
- 62 :
- …夕食後、宮殿厩舎の干草の山の中で、サリー姫は庭師のペーターと抱き合っていた。
ペーターはアルタイル星系出身の男で、その一族の男たちの例に漏れず大変な巨根の持ち主だ。
サリーはペーターの股間に虚立するその巨大な肉の茎に、一心不乱にしゃぶりつく。
最近になってからサリーは妙に身体が疼き、その湧き上がる欲情を抑えかねていた。
年頃なのだろうか…子宮の奥底が疼くような、火照るような、そんな暗澹たる欲情がサリーを苛める。
「…ああ姫様、そんなに激しくなされたらこのペーターはもう我慢できなくなってしまいますだ!」
下半身をさらけ出し、仰向けになったペーターは、干草の上でうめく。
そんなペーターの反応を楽しむかのようにサリーは微笑み、その巨大な肉茎の下を這わせ、頬ずりする。
棍棒のように巨大なその灼熱の鉄槌は、握り締めるサリーの手に余るほどに野太い。
そのサリーの細い指の間で、ペーターのそれはまるで別の生き物のように脈動し、暴れる。
「なによ、もうちょっと我慢なさいっ!アンタったらこんなでかいものぶら下げているのに何よっ!」
サリーはそう言い、ペーターを口に含んだ。そのまま喉奥まで一気に挿入し、口をすぼめてバキュームする。
「ああっ!姫様ダメですだっ!不肖私ペーターはもう、堪え切れません!」
ペーターは悲鳴に近い声を上げる。腰を大きくうねらせ、押し寄せる快感に耐えようと必死のようだ。
「ええっ、もうイッちゃうの…なによ、だらしない!」
サリーは少し落胆した。このあとペーターの巨大なもので子宮をかき回してもらうつもりだったのだ。
- 63 :
- 「父王に呼ばれてただでさえイラついてんのに、こんなんじゃ私のストレスは解消できないわよっ!」
面倒臭くなったサリーは、舌でペーターのを包み込むと、思いっきりこすってやった。
その瞬間、ペーターは情けない喘ぎ声を漏らしながら、絶頂に達する。
大量の粘液がサリーの口腔内に満ち溢れ、か細い喉に流れ込んだ。
肉体労働で鍛えぬいたペーターのそれは、軟弱な貴族の子弟たちのとは比較にならないほどに濃厚で生臭さかった。
サリーは立ち上がった。着衣の乱れを直し、ドレスの方々に着いた干し藁を手で叩き落とす。
そして干草の上で激しく喘ぐペーターを見下ろし、厳然とした命令口調で怒鳴りつけた。
「アンタだらしなさすぎるわよっ!城内一の巨大なイチモツの持ち主だって侍女長から聞いて楽しみにしてたのにさっ!」
サリーはだらしなく萎縮したペーターのそれを手で掴むと、思い切り引っ張る。
ひいっ、と悲鳴を上げて痛がるペーターを睨みつけるサリー。
「今度来る時までにちゃんとテクを身に着けておきなさいっ!さもないと宦官にしちゃうわよっ!」
シクシクとすすり泣くペーターを一蹴りすると、サリーそのまま踵を返して厩舎から出ていった。
これから父ヘイドレク王の執務室に行くことを思うと、気が重かった…。
- 64 :
- 皇帝の執務室の扉の前で、サリーは立ち止まった。
重厚な黒檀の扉の向こうに、今、父ヘイドレク王が待っている。
ノックをしようとしたが、サリーはそこで躊躇する。
そういえば、とサリーは幼き日の記憶を思い返した。
早くに母を亡くし、父一人子一人となったヘイドレク王とサリー。
母を失い寂しかったサリーを、父ヘイドレク王は優しく、大事にしてくれていた。
だが、今改めてその頃の記憶を思い返してみると、ある不安が脳裏をよぎった。
父ヘイドレク王が自分を見つめる目には、親子の慈愛とは別の、何か無限の漆黒が宿っていたような・・・。
暗澹たる、漆黒の輝き…その父の目線に潜む暗闇を、幼き日のサリーは心のどこかで察していたように思う。
「お父様・・・入ります」
重厚な黒檀の扉を数度ノックし、サリーおずおずと声を掛けた。
「・・・入りたまえ」
扉の向こうから、くぐもったような父の声が聞こえた。
サリーは口に溜まった唾を飲み込み、鋳鉄製の思いドアノブを掴み、扉を押し開けた。
- 65 :
- ・・・ドアを開けると、そこは肉の洪水だった。
一糸纏わぬ男女の肉体が複雑に絡みあいのた打ち回っている。
部屋の方々で歓喜の呻きが上がるたびに、その肉の氾濫はわななく・・・闇のサバトだ。
「・・・な、なんですかこれ!どういうことなんです?お父様っ!」
サリーはそう叫ぶと、そのまま絶句してしまった。
そこには全裸の父ヘイドレク王が立っていた。
その横には同じく全裸の忠臣たる権田俊行伯爵・・・一体何故?
全裸の権田伯爵は股間からは仮性のペニスがさせている。
一方、父ヘイドレク王の手には、黒々とした巨大なディルドが握られていた。
執務室を照らす松明の明かりの中でそれは、不気味に鈍い光を放っていた。
「な、一体どういうことなんですかお父様っ?それに貴方達はいったい、何なんですかっ!」
床中で全裸になって戯れる若き男女・・・互いの肉を求め激しく情を交わしあう彼らの姿にサリーは慄然とする。
「サリー姫、こういうことなのですよ。見ればお分かりでしょう?」
権田伯爵はサリーの目をジッと見つめながらそう言い、ニヤリと笑った。
「ふ、ふざけないで権田伯!こんなこと最低ですわっ!私、こんなの許せませんっ!」
神聖なる銀河帝国の王宮の中で、こんな背徳的な振る舞いが行われているなんて・・・サリーは信じがたかった。
今目の前の光景が、何か出来の悪い悪夢・・・現実ではない幻のように、そう思えた。
だが、
「フフンッ!」
サリーの驚愕を察したかのように、突然ヘイドレク王が笑った。
その声が響き渡った途端、部屋の中で絡み合っていた無数の男女の動きが止まる。
彼らの欲情に燃え上がった視線がサリーの全身に注がれる。
その視線がサリーの華奢な肉体を這い、絡みつく・・・おかしい、ここは何かが狂っている!
- 66 :
- 突然、サリーは背後から何者かに抱きつかれた・・・それは父ヘイドレク王であった。
筋肉の盛り上がった図太い腕でサリーの身体を包み込むと、手をドレスの裾に差し入れた。
そのままサリーの首を指先で探る。
「なあサリーや、そんなこと言うものでないぞ。一緒に楽しむのが王家のもののたしなみなのだぞ?」
父ヘイドレク王はそうサリーの耳元で囁く。
と、同時に熱く生臭い吐息をサリーの耳へと吹きかける。
サリーはその瞬間、思わずゾクッと体が反応してしまう。
父ヘイドレク王の指先はサリーの小振りな房を揉みしだき、玩び始めていた。
その節くれだった指の荒々しい感触が、サリーの奥底に眠る何かを刺激してゆく。
さらに父ヘイドレク王の指はサリーのパンティ中に侵入し、秘所を探る。
その太い指先がサリーの花弁を探りあてると、巧みな指さばきでクレヴァスを愛撫し始めた。
「な、何をなさるのですお父様っ、こ、こんなこと止めてください!」
サリーは抵抗した。 しかし父王の指先の動きに反応してしまう自分を抑えることが出来なかった。
実の父の指先が自らの肉体に触れるたびに身体は熱くなり、力が入らない。
「大丈夫だよサリー・・・この父ヘイドレクに任せなさい」
父王はそう囁くと、サリーの尻の穴の中に中指を滑り込ませた。
- 67 :
- ふと前を見ると、目の前には権田伯爵が立っていた。
普段の忠臣っぷりからは打って変わって、欲情に燃える熱い視線でサリーを見つめている。
父ヘイドレク王の愛撫で上気したサリーを嘲笑うような表情を浮かべ、伯爵はゆっくりとサリーの顔を覗き込む。
父とは異なり文官出身の権田伯爵らしい細い指先が、サリーの細いあごを軽く持ち上げる。
抵抗できないまま顔を上向きにされるサリー・・・すると権田伯爵は姫の可憐なその唇に強引にキスをしようとする。
「ん、止めなさいっ、無礼者っ!」
サリーは顔を背けた。
しかし権田伯爵は強引に唇を重ねると、サリーの口の中に一気に舌を挿入させてきた。
伯爵の舌はサリーの上唇から歯茎を這い、門歯の間に割り込もうとする。
少し葉巻臭い息がサリーの口腔の中を満たした。
「サリーよ、もっとリラックスしたまえ。本当のお前の姿を、この父たちがわからせてやるからな…」
父ヘイドレクはサリーのシルクパンティーを掴むと、それを強引に毟り取った。
パンティーを床の放り捨てると、今度はたくみにサリーのを探りあて、その包皮をめくる。
さらされた小さな肉芽を父王の指先が刺激した瞬間、サリーは子宮の奥が熱を帯びてゆくのを感じた。
(※以下省略、性描写満載ゆえ自主規制)
- 68 :
- 続けろやボケ
- 69 :
- エロパロとかだろうな
これ
- 70 :
- 何かアレだが、オチだけ教えてくれないか?
- 71 :
- >>70
オチは無い
だから落ちない
なんちゃって
- 72 :
- >>71
>>71
- 73 :
- >>71
>>71
今のところこのスレで一番ナイスショット
- 74 :
- >>61の世界観より
地球文明が滅亡して数億年が経過したあるとき。
その旧世界の遺跡から一つの和式便器が発見された。
だが現代の人間はこの和式便器の用途がわからず、戸惑ってしまう。
「これは一体なんなのだ?」
「乗り物ではないだろうか?」
「いや、これは帽子かもしれませんぞ!」
学者たちは議論を重ねるが、一向に真実は判明しない。
だが、ヘイドレクと名乗る一人の学者が珍説を唱えた。
「これは食器ですよ」と。
初めは回りの学者は取り合わなかった。
だが、ヘイドレクはそれを学者たちの目の前で実演してみせたのである。
「いいですか、まず、一人の人間がここに仰向けに寝ます」
一人の男が仰向けに寝た。
「次に、この謎の物体の下の穴を、自分の口の中へはめこみます」
仰向けに寝た男の口に、便座の流出口はねじ込まれる。
「そしてもう一人が、この食器の上にお尻を出してしゃがみます」
別の男が、便座の上にケツを出してしゃがんだ。
「あとは上の男がをして、このレバーを引けば、下の男の口の中に自動的に食べ物が流し込まれるのです」
ヘイドレクは絶賛され、末永く天才として語り継がれることとなった。
- 75 :
- ワイルドの『サロメ』から取れば、サリーがサロメで、ヘイドレクが
ヘロデ王か。
- 76 :
- 地鳴りのような音が響き渡るとともに、目の前の土塁が吹き飛び、大量の土砂が巻き上がった。
ヘイドレクはその爆風に吹き飛ばされる寸前に、一緒に談笑していた鯨岡の身体が引きちぎられるのを見た。
おそらく鯨岡は、そのとき何かを叫んでいたと思う。その言葉は爆音に掻き消され、ヘイドレクには届かなかったが。
吹き飛ばされたまさにその瞬間、鯨岡の目は見開かれ、大きく口を開き、ヘイドレクの方へ手を伸ばそうとしていた。
なぜだろうか、ヘイドレクはその鯨岡の手を掴もうと、自らも手を伸ばしていた。
だが、鯨岡のその手をとることは無かった。爆発とともに鯨岡の肉体は引きちぎれ、その腕も吹き飛ばされたのだ。
土砂とともに巻き上げられたヘイドレクは、瓦礫と土砂に塗れながら地面を転がった。
転がりながら方々で同じような爆発音を聞いたような気がする。
同時に凄まじい悲鳴の数々と、爆発とは明らかに異なる振動が怒涛のごとく押し寄せるのを。
地べたに叩きつけられ、塹壕の穴に転げ落ちたヘイドレクは、口の中に入った泥を吐き出す。
全身のあちこちが痛む。汚泥交じりの泥の中でもがきながら、ヘイドレクは必死に立ち上がろうとした。
砲弾が至近距離で爆発を起こしたのだ、と知ったのはしばらく経ってからだ。
最初に打ち込まれたその砲弾の爆発は、鯨岡のほか十数名の小隊のメンバーを一瞬にしてミンチにしたらしい。
そんななか、打撲と打ち身だらけとはいえ、事実上無傷だったのはヘイドレクただ一人であった。
鼓膜すら破れずにいたのは、殆ど奇跡といってよかったのかもしれない。
今思えば、この奇跡を大事にすべきだった、と、ヘイドレクは後に後悔することになる。
- 77 :
- で、ヲチは?
- 78 :
- こういうキャラだったっけ?
- 79 :
- 続きは?
- 80 :
- >>79
引っ越した
http://kilauea.bbspink.com/pinknanmin/
- 81 :
- それより創作発表のスレは随分前に落ちてたぞ
ありゃ何だ?
- 82 :
- >>67
ベッドに入って前戯まで終えてさあ挿入ってとこまできて終わり?
- 83 :
- ぴんくの方でも書き逃げしてるんだな
ヘイドレクというのはゲリラか何かか?
- 84 :
- ヘイドレク♀
- 85 :
- ☆ヘイドレク設定
性別 νハーフ
年齢 18
出身地 暗黒空間
趣味 便所掃除
好きなもの ち○ぽ
嫌いなもの つんく
- 86 :11/11/13
- 主題歌 明日が見えないヘイドレク[アコースティックver.]
TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼 ▲