2011年10月1期創作文芸玩具作った(涙)
TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼 ▼
玩具作った(涙)
- 1 :11/08/14 〜 最終レス :11/10/19
- 作って見たんだがどうだろうか
http://t.co/ORYpEzk
http://t.co/Nr9Xx3H
摘まむと眼鏡が割れる
http://t.co/1X1Y384
- 2 :
- 糞スレ of the year
- 3 :
- へ、へぇ
- 4 :
- 物書きで
japanese-cp932
japanese-shift-jis
japanese-shift-jis-2004
japanese-shift-jis-mac
とか使い分けてる人いるの?
物書きなら全部utf-8でいいだろ。
- 5 :
- 君はプロットを立てずに玩具を作るから駄目なんだよなぁ
- 6 :
- 物書きで
japanese-cp932
japanese-shift-jis
japanese-shift-jis-2004
japanese-shift-jis-mac
とか使い分けてる人いるの?
物書きなら全部utf-8でいいだろ。
- 7 :
- 権田はモニターを見つめながら絶句してしまった。この豪胆極まりない男にしては、実に珍しいことだ。
ライオンを思わせるような獰猛で威厳のあるその表情が、今は硬直している。
女なら一瞬でとろけてしまう力強いまなざしは、先ほどからモニターに映し出された光景を凝視したまま動かない。
鯨井は、緊張のあまりゴクリと唾を飲み下した。こんな権田を見るのは初めてかもしれない。
隣室から、権田の秘書兼愛人であるキャサリンが、鼻歌を歌いながら書類を整理していた。
今の権田の、怒気を含んだ緊張に気付いていないようすだ。
鯨井は物音を立てぬように注意しながら、秘書室に通じるドアを閉じた。
恐らく数分間ほどであったろう、この権田の執務室の空気は完全に停止していた。
鯨井もまた、蛇に睨まれた蛙のごとく、全く動くことが出来なかった。
権田の横顔……まもなく初老を迎えるにも関わらず、脂ぎって精気溢れたその横顔を見つめる。
鯨井は、権田の額に汗が浮かんでいるのを見た。
それは暑さによるものではなく、緊張と動揺からのものであることは、鯨井にもわかった。
鯨井自身も、緊張していた。おそらく権田と同じくらいに。
隣室で電話が鳴る音がした。数秒してキャサリンが愛嬌のある声でその電話を受ける声がする。
今、執務室に内線を入れるのはまずい、と判断した鯨井は、物音を立てずに素早く秘書室の扉を開けた。
こちらに気付いたキャサリンに向かって、鯨井は指で×のマークを示す。
キャサリンはすぐに事情を察し、その電話相手に権田及び鯨井の不在を告げ、電話を切った。
扉を閉め、鯨井は権田の方を向いた。窓から差し込む真冬の日差しが、権田の横顔を照らす。
果たして、権田はどうするつもりなのだろうか?鯨井は、権田の判断を待つ。
- 8 :
- キャビネットの上の大画面モニターに映し出された映像。鯨井も、それを再び見つめた。
それは権田の秘書官である鯨井にも衝撃であった。
俄かに信じがたく、受け入れがたい現実が、そこに映し出されていた。
ヘイドレクが、そこで死んでいたのだ。
画面の背景には、固く閉ざされた巨大な城門がある。その門の高さは恐らく70メートルはあるだろうか?
その扉の下部には直径20メートルはあろうかという巨大な車輪が幾つも並んでいる。
動力源は画面上からは解りかねるが、おそらくこの巨大な城門を開けるのに大変な動力が必要とされるに違いない。
その城門の両脇には、城門の数倍はあろうか、という巨大な尖塔が二本、空に向かって建っていた。
尖塔は巨石を重厚に積み重ねて出来ており、規則正しく窓が並び、所々にせり出したバルコニーが設けられてていた。
城門からは、これまた巨大な城壁が、城門の両側から彼方に向かって伸びていた。
時折波打つ稜線の上を這うように立つ城壁には、数百メートルごとに規則正しく物見櫓が設けられている。
空は澄み切った青空であった。天高くに鎮座する太陽が、強烈な白い日差しを放っている。
この巨大な城塞都市が一体どこの、(ついでに言えばいつの時代の)ものなのかは解らない。
ただこの巨大な城門や尖塔、城壁の作りは、どこか古びており、時代を感じさせる。
とはいえ少なくとも鯨井の(膨大な)知識の中にも、このような建築様式に関する知識はなかった。
そして閉ざされた巨大な城門の前に、広漠とした石畳の広場が広がっていた。
そこには門前市場が立ち並び、商人や旅人、町人などかなりの人数が集まっている。
にも関わらず、その広さは相当なものであった。所々に石造りの建物があるほか、殆どはバラックだった。
そこに集う人々の服装は、どこか中世西洋風な感じのする無国籍であり、現代のものではない。
碁盤の目のように出来上がった道を、馬やラバに引かれた馬車が行き来している。
そしてその広場の中央、野球場ほどの広さを持つ、少し高く設えられた場所に、ヘイドレクはいた。
首吊り縄で吊るされ、なおかつ槍で胴を貫かれた、悲惨な姿で。
ヘイドレクは、完全に死んでいた。
- 9 :
- 広場の祭壇らしきところに高く吊るされたヘイドレク。
その顔は、無残に歪んでいた。生きているときも十分にブサイクではあったが。
首吊りにされたせいなのだろうか、顔は気味が悪いほどに膨れ、目玉は飛び出している。
元々だらしなかった肉体は、やはりというべきかヘイドレクのユニフォームをいうべき全裸。
縄に吊るされたそれは今はさらにだらしなく肉が弛んでおり、その股間には小ぶりのペニスがちょろっと覗いている。
そして腹のど真ん中には、長く鋭い槍が突き刺さり、それが完全に背中に抜けていた。
果たして、どのような処刑方法でヘイドレクはされたのだろうか?
日差しを浴び、血まみれの汚らしい肉塊となったヘイドレク。
腐敗が始まっているのだろうか、その体に蝿がたかっているのが遠目(のカメラ目線)からもなんとなく解った。
モニターを見ている鯨井のところにも、その匂いが漂ってくるかのようだ。
そのヘイドレクが吊るされている場所から、たっぷり10メートルほどの距離を置いて、人ごみの輪ができていた。
処刑されたヘイドレクを見に来た門前市場の人々だろう。
彼らは一様に顔を顰め、蔑むような目でヘイドレクの死体を眺めていた。
もっともヘイドレクの場合、生きているときから同じように多くの人たちから蔑みの視線で見られてはいたのだが。
だが、一体なぜ? なぜヘイドレクはされてしまったのだろうか?
この壮大なサーガの主人公であるのに。
モニターを前になおも硬直したままの権田も、恐らくはその疑問が脳裏に渦巻いているであろう、と鯨井は思った。
- 10 :
- 果たして、ヘイドレクはなぜされてしまったのだろうか?
そしてヘイドレクは、再び復活して勇躍と英雄への道を歩み続けられるのだろうか?
- 11 :
- 突然、権田の執務デスクの上の電話が鳴った。秘書室のキャサリンを通さない、直通電話だ。
電話のベルの音に我に返った鯨井は、権田の方を見た。
権田は無反応であった。電話のベルの音が聞こえていないのか、それはわからない。
張り詰めた執務室の空気の中で、電話のベルの音だけが空虚に響き渡る。
三回、四回……電話はなり続ける。だが、権田はなおも反応せず、無言のままモニターを注視し続けている。
五回、六回……ベルが鳴り続ける中、再び鯨井は権田の横顔を見た。
権田の目は、修羅のごとく煮えたぎっていた。
まるで炎を吹き出しているかのような、凄まじい怒気の輝きが、その双眸から放たれている。
こんな権田を、鯨井は未だかつて見たことがなかった。これほど怒り狂った権田の姿を。
執務室のドアが静かに開けられ、その隙間からキャサリンが様子を伺っていた。
鯨井は無言のまま、キャサリンの向かって首を横に振った。今はだめだ、と伝えるために。
恐らくキャサリンも、これほど恐ろしげな権田を見たことはないであろう。
幸いにもキャサリンは権田の異変に気付かず、鯨井に可愛らしく会釈をすると、首を引っ込めてドアを閉めた。
電話はまだなり続けていた。なおも権田は動こうとしない。
鯨井は仕方なく、電話の方へと歩みより、その受話器を取り上げた。
「……もしもし? どなたですか?」
鯨井は受話器の通話口を手で覆いながら、小声でささやくように言った。
目は、権田の方に向けたままだ。目線の先の権田は、なおも動かない。
電話の相手は、数秒間無言だった。権田本人が電話に出る、と思っていたのだろう。
鯨井は、相手が話し出すのを待つ。どこか嫌な予感がする。
- 12 :
- 「……鯨井、か?」
電話の主は、静かな口調でそう言った。その声の主に、鯨井はすぐに思い当たる。
まさか、と思った。そんなはずはない、と。なぜこの男が権田の直通回線に掛けてくるのか、と。
「香椎大佐ですね……お久しぶりです」
鯨井は答えた。驚きが声に出ぬよう、あえて抑え気味の声で。
電話の相手は、陸軍大佐・香椎秀恒であった。
現在、帝国陸軍大本営参謀本部情報部の、その情報部長その人である。
情報部長の前は、帝都湾上特別行政地区駐屯・帝国陸軍第一師団揮下・第八連隊の連隊長。
その後、陸軍層参謀長である陸軍大将・九鬼正智の推挙により、
大本営参謀本部情報部の情報部長に現在就き、陸軍内の諜報機関の事実上のトップとなっている。
そもそも権田俊行と陸軍は政治上の敵対関係にあるといってよい。
帝都の玄関口とも言える湾上特別行政地区の地区開発の際に、
権田は海軍、通商産業省、そして内務省とそれに連なる議員や関係者たちをフル稼働させて、
徹底的に彼らに利権誘導をしたのだ。
- 13 :
- 陸軍大臣その他陸軍省、陸軍系の議員たちが、「湾上特別行政地区は帝都防衛の要塞とすべし」と主張し、
この地区に新たに一個師団設置を国会に要求したのだが、それをひっくり返したのは権田その人である。
権田はそれに対し「そもそも海上防衛メインのわが国において、
同地区における過度な陸戦兵力の設置は不要」断じ、陸軍の求めた一個師団設置要求を潰した。
その代わりに、そこに海軍軍港、海軍工廠、軍需産業を中心とした大規模な生産設備、
海外交易のための巨大な港湾施設および空港建設決定に持ち込んだのだ。
そして同地区の行政は内務省直轄とし、内務省警察庁がその治安全般を担うこととなった。
この結果、このニューフロンティア開発において陸軍は完全に捨て置かれたのである。
一応、陸軍側の面子を立てるという意味で、第八連隊の設置がかろうじて認められたが、
それは帝都第一師団の揮下の部隊でしかなく、そのため内閣の決定なしでは独自に行動できなくなってしまった。
もちろん香椎も、この一連の政争に陸軍側の人間として深く関わっていた。
そして権田を中心とした勢力に煮え湯を飲まされる思いを抱いたであろう。
その後、香椎はこの湾上特別行政地区駐屯の第八連隊の初代連隊長となる。
連隊長となった香椎は、自分の指揮下の第八連隊をゲリラ戦専門特殊部隊群として編成することになった。
この第八連隊について陸軍は「陸軍内の編成は陸軍の専管事項」としてその内実は明かさない。
だが第八連隊が編成された際に、陸軍情報部の佐官級スタッフ数名が第八連隊に移動となっており、
さらに特殊戦闘専門部隊長の陸軍少佐・荒神悠一郎やが大隊長に就任したという事実があり、
この第八連隊が、通常の部隊とは全く異なる存在であることが、誰の目にも明らかであった。
- 14 :
- 「……権田閣下は御在室か?」
数秒ほど置いて、香椎は聞いてきた。鯨井はちらりと権田の方を見遣る。
権田は相変わらずであった。モニターに映し出された映像を、鬼のような形相で睨みつけている。
鯨井のほんの二メートルほどの距離に立つ権田の分厚い背中からは、
執務室全体の空気を震えさせるような凄まじい怒気が発せられていた。
鯨井が権田の下に仕えるようになって随分になるが、未だかつてこんな権田の姿を見たことはなかった。
今はまずいのでは、と鯨井は思った。しかも相手は香椎秀恒である。
今更、一体何の用件なのだろうか、と鯨井は疑問に思った。
香椎の狙いは? このタイミングで? というより、陸軍の連中は一体何を狙っている?
まさか、まさかヘイドレクと何か重大な関わりがあるとでもいうのか?
そう思った瞬間、鯨井の目線は反射的にモニターに向けられていた。
ヘイドレクが処刑され、吊るされている無残な光景が映し出された、その画面を。
「もう知っているのだろう? 鯨井。私が何の用件で掛けて来たか」
鯨井の逡巡を見透かしたように、香椎は言った。
やはり、と思ったものの、鯨井は香椎に何も返す言葉が見つからなかった。
そしてその鯨井の無言は、そのまま香椎の問いかけに対する答えとなった。
「権田は在室しております。少々お待ちください」
たっぷり十秒ほど間を空けて、鯨井はそう答えるのが精一杯であった。
- 15 :
- 「権田伯爵、お電話ですが……」
受話器の通話口を手で覆いながら、鯨井は権田に尋ねる。
権田は此方を向かない。目はモニター画面を凝視したまま、微動だにしない。
横から見ても、権田の怒りの凄まじさが解った。それはもはや憤怒だ。
もう一度、声を掛けようと思ったが、鯨井は躊躇した。
何か触れてはいけないものに触れてしまうような、そんな危険な雰囲気がそこにあった。
「誰からだ?」
沈黙の後、権田がようやく口を開いた。
モニターの画像を見つめながら、こちらに振り返りもせずに。
鯨井は唾をごくりと飲み下した。
「香椎大佐です。大本営情報部長の……」
直通回線から、と付け加えようとしたが止めた。
そんなこと、今は何の意味も無いと思ったからだ。
「香椎か……」
ポツリと一言、権田はそう言った。
その声には、驚きの色がない。まるで当たり前であるかのような、そんな声だ。
そのまま尚もモニターを睨み続ける権田。
そしてモニターから目線を逸らさぬまま、権田は無言で右手を差し出した。
鯨井は受話器を権田の手に乗せ、そのまま一例してドアに向かう。
自分はこの場に居ないほうがいいだろうと、そう思った。だが、
「鯨井、そこにいろ」
権田はそう付け加え、受話器を耳に当てた。
- 16 :
- 鯨井は子機の受話器を取り上げ、己の耳に当てる。
権田もまたモニターを睨みつけながら、受話器をゆっくりと耳元へ運んだ。
画面の中に映し出されたヘイドレクは、おそらくは10メートル以上の高さの絞首台から、長いロープで吊るされている。
抜けるような青い空を背景に、強い日差しを浴び、その惨たらしい姿を晒していた。
「……権田だが?」
権田が口を開く。相変わらず目線はモニター画面から離れない。
僅かな間をおいて、香椎が答えた。
「お久しぶりです権田閣下。私は帝国陸軍大佐、大本営作戦本部情報局情報部長の香椎秀恒です」
正式な名乗り。つまりこれは香椎の個人的な通報ではなく、軍人としての公式な任務であることを意味している。
「権田俊行。従三位伯爵。帝国議会貴族院議員。帝国海軍予備役中将。」
権田はぶっきらぼうに答える。おそらくはこの会話は完全に録音されているのだろう。
「ヘイドレクのことだな?」
権田は香椎が反応するのを待たずに、投げつけるように言った。
瞬間、香椎が電話の向こうで気圧されているのが、雰囲気でわかった。
権田の声色は普段とまるで変わらないのだが、どの語気に気のような凄みが感じられる。
「はい、その通りです閣下。ヘイドレクについて重大な問題が生じた次第でありま……」
「話せ」
香椎が言い終わるのを待たずに、被せて命じた。厳然として、曖昧さを許さない口調で。
やはり権田は香椎とは格が違う、と鯨井は思った。
- 17 :
- ……そして一時間後、香椎との密談を終えた権田は、静かに受話器を置いた。
鯨井はそのときの権田の様子を生涯忘れることはないであろう、と思った。
それはかつて見たことも無いような、あまりにも衝撃的な光景だったからだ。
権田は泣いていた。
獰猛な獅子を思わせるような力強い面貌は、今は悲しみに曇っていた
どんな女もヴァギナを濡らさずにはおられない、魅力的な輝きを放つその目から、はらはらと涙が流れ出ていた。
鯨井は、権田のこのような姿を、未だかつて見たことがなかった。
普段の精力的で自信に満ち溢れた、逞しく頼りがいのある権田の姿はそこに無かった。
そのまま権田は、プレジデンタルチェアの中で屈強な肉体を屈め、何度もすすり泣く。
声を掛けることもできぬまま、鯨井は権田の姿をただ静かに見守っていた。
執務室のモニターの画面は、未だヘイドレクを映し出していた。
まもなく日が沈むのであろう、背景の城壁は西日を浴びて茜色に染まっている。
城門や尖塔の窓のあちこちに篝火が焚かれ始めている。
門前広場に開かれていた市場は、そろそろ店仕舞いを始めている。
多くの荷物を積んだ荷馬車や、今宵の宿を探す旅人たちがごった返した広場は、とてもにぎやかに見える。
そしてその広場の中央、一際高く設えられた場所に、ヘイドレクはぶら下がっていた。
だらしなくぶら下がる肉体は弛緩し切り、傷口から溢れる血も乾きかけている。
幾羽かのカラスがヘイドレクの死肉に群がり、ギャアギャアとけたたましい声を上げてその肉を啄ばんでいる。
そんなモニター画面の前で、権田は泣き濡れている。
執務デスクの椅子に座ったまま、顔を俯かせたまま。
背後の窓から照りつける夕日が、権田の頬を伝う涙を一瞬、輝かせた。
- 18 :
-
l\ / |
| \___,/ |
| |
| ⌒ `ー | どぅーだぁ☆
|(0) (○), |
| く |
|ヽ_____,ノ |
| |
| |
\_____ 〈
\ \、__
/ヽ / \
| / 、 \
- 19 :
- ……その時、俺は既に全力で駆け出していた。もちろんこれはジョギングなんかじゃない。
背後で派手に銃声が鳴り響き、俺の頬の十センチくらいのところをブウォンと唸りながら弾丸が飛び交ってるんだぜ。
俺はもう半分泣きべそをかいていたと思う。もちろん人にはそんなこと言えないがな。
もしかしたら少しぐらいブリーフを濡らしてた可能性だってある。内緒だけどな。
とにかく俺は雑居ビルの立ち並ぶ裏通りをダッシュしていた。される!と恐怖に震えながら。
背後からは散発的にサブマシンガンの銃声が響き渡る。そして三度ほど、派手な爆発音。
それと俺に向かって止まれ!とか叫んでる数人の怖いおっさん。
自分に向かって銃をぶっ放してる人間に止まれと言われて、はいそうですかと止まるバカはいないだろ。
俺はとにかくハイエースのドアと毟り取らんばかりに強引に開けた。
とたんにサイドガラスとサイドミラーが銃弾で砕かれ、派手に破片が飛び散る。
バツンという鈍い音とともに、車体のあちこちに弾痕が穿たれる。
俺はというと何かを叫びながらハイエースの中に飛び込み、
丁度タイミングよく割れたフロントガラスの破片をたっぷりと浴びながら運転席へと転がり込む。
これだけ銃撃されて一発も弾丸が当たってない奇跡に感謝しながら、
やっぱり俺は主人公なんだなと妙に納得し、そう思いながらポケットの中のキーを探り(中々出てきやしない)
ついに鍵を探り当ててポッケの中から引っ張り出したときには、
やたらとゴツイ小銃まで抱えたSWATっぽい兵隊たちが十メートルくらいのところからこっちに狙いを定めてて、
やべえっ!と頭を下げた瞬間に車内に大量の5.56ミリ弾が放り込まれ、
そんな凄まじい修羅場の中で何とかイグニッションをまわしてのけるという偉業を成し遂げた俺は、
そのままの姿勢で前も見ずにアクセルを強引に踏み込みハイエースを急発進させ、
何かにぶつかったり、何かをひき潰したりする嫌な感触がする中、
銃声が収まるまでとにかく真っ直ぐ(だと思う方向)にハイエースを走らせたのである。
- 20 :
- さて、銃弾がハイエースの中に飛び込んでこなくなってから、俺は顔を上げた。
恐らくはここまで十秒もなかったんじゃないかな、と思って前を見たら、
そこには装甲車が道をふさいでる絶望的な光景が広がっていた。
もちろん装甲車の周りには、がっつりと武装して変なマスクをかぶった胡散臭い連中がズラリと整列し、
恐ろしいことにこちらにきっちりと銃口を向けて構えている。
中々訓練されたマフィアだな、と心から感心しつつ、同時に心臓が飛び出さんばかりに驚いている自分を発見、
そんな陳腐な自分探しを成し遂げたその瞬間には、俺は運転席のドアにショルダータックルを食らわせ、
そのまま走行中の(といっても狭い路地なので時速は恐らく30キロも出てない)ハイエースから転がり出た。
その瞬間に一斉掃射が始まり、俺は山のように詰まれたゴミ袋の中に沈み込みながらその銃声を耳にすることになった。
何かぬるぬるした食用油や腐ってウジの湧いた残飯やら割り箸やらビニール袋やらの海の中で俺はもがき、
今ここでこのごみの山の中に機関銃を撃ち込まれたら、
俺はこの場でミンチとなってこの生ゴミとともに腐り果ててゆくのか、という絶望的な未来予想図が頭の中をよぎり、
ともかく必死にもがきながら何とかこのゴミの山から無事脱出し、
ふと目の前にあったアパートの駐輪場のところに転がり込んだところで、背後から派手な爆発音が起きた。
そういえばあのハイエースの中には、プラスティック爆弾が10キロぐらい積んであったんだな、と思い出し、
ついさっきまでの自分の行動(銃弾がバンバン打ち込まれてる車内で爆弾とともに一緒に過ごしたこと)に思わず寒気がした。
- 21 :
- さて、である。俺は一体何者なのか?というとても不思議な疑問が突然沸き立った。
そうなのだ、気付いたら俺は、見知らぬ(いや、何処かで見たことあるような)街の裏通りで派手に銃撃されてたのだ。
通りでは、先ほど爆発したハイエースが派手に炎上しており、爆風で周囲の雑居ビルの窓や看板が結構割れていた。
俺はそれをトタン板で道路から仕切られたボロアパートの自転車置き場からこっそりと眺める。
どうやら謎の連中は俺が無事車から脱出したということに気付いていないみたいだ。
というより、あまりに派手に爆発したので(プラスティック爆弾10キロだぜ)、随分犠牲者が出た模様。
この俺が見事なくらいに無傷で無事なのが不思議なくらいだ。(生ゴミだらけだが)
俺はアパートのテラスに干してあった白い綿のシャツとジーンズ、ついでにバスタオルを勝手に拝借させていただいた。
ついでに今着ている生ゴミ塗れのTシャツとトレーナーを脱ぎ去り、アパート脇のドブ川に捨てる。
ふと、俺の姿が目の前の窓ガラスに映った。そこには長身で体格の優れた、一人の逞しい青年が映っていた。
もちろんそれは俺だ。高校時代、ラグビーのフランカー鍛えた肉体は、はち切れんばかりに若さに満ち溢れていた。
どこかおかしい、と俺は思った。確かに窓ガラスに映っているのは俺の姿。だが、どこか違和感がある。
俺はバスタオルで己の肉体を拭い始めた。ついでにブリーフを脱ぎ再びドブ川に捨てる。
すると己の股間にぶら下がっているイチモツが露わになる。
今は休眠中だが、まるで極太のケーブルのような見事な逸物。
そう、何人もの女を貫き、すすり泣かせた女しの凶器がそこにあった。
- 22 :
- 俺は己の股間にぶら下がる野太いペニスを見下ろしながら、沈思し始めた。
一体、俺は誰なのだ?という、あまりにも馬鹿馬鹿しい疑問を。
自分の名前すら思い出せない。だが、確かに俺は俺なのだ。
幾人もの女を抱き、昇天させ失神させた生々しい感触をなぜか覚えている。
そう、この目の前の自分のペニスに貫かれ、女たちは歓喜の悲鳴を上げていたのだ。
英語教師だった茉莉子先生と視聴覚室で激しく交わったあの日の夕方。
クラス委員だった沙耶を誘い、テルで彼女の体を見事に開かせ、さらに潮まで吹かせた放課後の教室。
ラグビー部一年のとき、まだ経験の浅い自分をたくみに導いた、上手の三年生女子マネ、由美。
大学の同窓であった胡桃沢財閥の令嬢、香苗と深夜、大学のサークルの部室で派手に交わったあの日……。
だが、俺は一体誰なんだ?そこだけがどうしても思い出せない。
「……貴方はこれから、世界を救わなくてはなりません」
それは突然だった。下半身裸の格好のまま途方に暮れている俺に、何者かが背後からいきなり語りかけてきた。
俺は丸出しであることも忘れ、反射的に声の方向に振り返った。
そこには女が居た。しかもものすごい美女が。とんでもなく肌を露出しまくったすげえセクシーな服装で。
胸元の大きく開いたブラウスは、丸く巨大にせり出した両房を支えるのに大変窮屈そう。
かろうじて留まっているボタンも、その素敵な房の圧力で飛びそうなくらいに引っ張られていた。
長く艶やかな黒髪は、形の良い頬から細く長い首筋に沿うように波打っている。
睫の長い切れ長の目は、ジッと俺のことを見つめている……思わずしちまいそうなくらいにホットな視線だ。
そして俺の目線はそのまま、見事にくびれたウエストと凝視し、さらにその下へと向かう。
濃紺のタイトなミニから、細く引き締まったモモがスラリと長く伸びている。
そのミニスカートの裾が、限りなく膝から離れ、絶対領域がぎりぎりまで上に迫っているのもいい。
そしてだ、おお神よ!貴方は何という芸術を生み出したのだ、と唸ってしまうほどに、見事な曲面を描くヒップ。
股間に徐々に熱を帯びて来てしまったこの俺を、誰が責められよう。悪いのはこの女なのだ……ってか誰よ?
- 23 :
- 彼女は俺の方を見つめていた。男をヒートアップさせるようなホットな視線で。
だがどうしたことだろうか?突然、彼女は顔を赤らめて恥ずかしそうに顔を背けた。
はて?まさか俺の男前っぷりに気付いて急に恥じらいを覚えたのかな、と思ったところ、
ほんの二秒ほどで俺は自分の下半身が見事に素っ裸であることを思い出した。
しかも相棒は軽くを始めているではないか。
俺はちょっと苦笑いしながら、それでいて元気よく凶暴になってゆく俺の相棒を見せ付けるように突き出す。
もちろんわいせつ物陳列罪ばっちしなのだが、見ろよ、女は俺の股間のデチ棒を意識しまくってるではないか。
「……あの、すいません。早くズボンを履いてもらえませんか?」
彼女は目をそらしながら、それでいて時折こちらを覗き見るようにしながら、そう言った。
その様子がたまらない。俺の相棒はますます元気になり、ついにはへその上まで反り返るようにがっちがちに。
俺はジーンズを腰の辺りまで引き上げたものの、さてこの元気のよい相棒をどう収納しようかほとほと困り果ててしまう。
「すいません、お嬢さん。どなたか存じ上げないのですが、ズボンのジッパーが閉まらないので手伝ってもらえませんか?」
俺はことさら困り果てた表情を作りながら、彼女に哀願するように言った。
彼女はこっちを一度向き、俺のズボンのジッパーの辺りを見つめて、驚愕の表情を浮かべる。
巨大に膨れ上がった肉の棒は、グロテスクなまでに血管を浮き上がらせ、幾度も痙攣を始めている。
幼児の握りこぶしほどはあろうかという亀の頭は、激しく充血をして今にも破裂しそうだ。
「お願いしますよお嬢さん。このままだと俺はここから一歩も動けません。
そしたらあの武装した連中がやって来て連れてかれてしまいます」
そうなのだ。俺は何だか分からない武装集団に襲われ、逃げている最中なのだ。
早くしなければ俺は奴らに発見され、銃撃されて蜂の巣になってしまうではないか。
- 24 :
- 彼女は躊躇していた。顔は真っ赤に染まり、耳たぶまで真っ赤。とても恥ずかしがっているようだ。
そりゃ俺だって恥ずかしいんだぞ。素敵な美女の前で俺はというと下半身が丸出しなんだからな。
しかも不覚にもした己のペニスまで、この素敵な淑女にばっちし見られてしまっているのだ。
どうしよう、このままでは俺はお婿にいけなくなってしまうではないか!
「は、早くしてくれ!このままだと俺は……」
「わ、わかりましたぁ!」
ついに彼女は意を決したらしく、目を瞑り顔を顰めながら俺の目の前にひざまずいた。
俺は彼女の美しいその顔の前に、己の制御の聞かなくなったこの暴れん坊を突き出す。
彼女は一度片目をあけ、俺の相棒の様子を伺う。だが、そのあまりの威容に圧倒され、もう一度顔を背ける。
「は、早くしてくれ!やつらに発見されたらもう終わりだ!」
と言いながら俺は、己のグングニルを彼女の薔薇色の頬に擦りつけ、亀の頭を唇にあてがう。
彼女は「……ん、んっ!」と唸り、顔を背けようとしたが、そうはさせない。
そもそも俺の股間のグングニルがこんな元気いっぱいになったのも、この女のせいなのだから。
俺は彼女の頭を掴み、顔を逸らすのを許さなかった。そして彼女の唇の間に分け入るように、亀の頭をグイと突き出す。
先端が前歯に軽くあたるも、俺は相棒を強引に彼女の口の中へと進入させた。
ぬるり、と生暖かい感触と、適度にざらついた舌の感触が、同時に俺の亀の頭に伝わる。予想以上にすばらしかった。
- 25 :
- 「唾液をたくさん分泌させてくれ。……ああ、そうだ。いいよ」
俺は腰のグラインドを始める。彼女が俺の命令を聞き、口に中に唾液を溢れさせてくれたおかげで、とても滑らかだ。
美しい唇は俺のペニスで大きく開かれ、口の端からは唾液が溢れ返ってでてくる。とても卑猥だ。
彼女は苦悶の表情を浮かべている。これほどの巨根が口をふさいでいるのだから呼吸は苦しいだろう。
だが、俺の侵入を拒む様子はなかった。俺が彼女の口の中を強引に、犯すように暴れても、彼女は必死にくわえ込もうとする。
素敵だった。俺の相棒もそう感じたようで、ますます彼女の口の中で怒張してゆく。
「ああ、舌を使って……そう、俺の亀ちゃんを包み込むように舐めてくれ。……いいぞ、その調子だ」
徐々に快感が高まってゆくのがわかる。ヒリヒリとしびれるような気持ちよさが俺の自慢のグングニルを襲う。
ふと俺は下を見下ろした。すると彼女は俺の方を上目遣いでジッと見つめながら、必死にご奉仕していた。
そのうっとりとした表情は、たまらなくセクシーだった。俺は同時に腰のグラインドを早めた。
そして女の髪を掴み、俺の腰に押し付けながら、亀の頭をさらに大暴れさせる。
それでも彼女は必死にくわえ込み、舌を巻きつけバキュームするという健闘っぷりを見せてくれた。
素晴らしいね。名前も知らない女なのに、初対面でここまでやってくれるとは。いいになれそうだな。
ぐちゅ、にゅちゅ!という粘液の音を聞きながら、俺はまもなく絶頂に達することを悟った。
「そろそろ行くぞオラッ……いいか、口の中に出すからな。」
俺はそう言うと、彼女はこちらを見上げ、同意するように一度瞬きをした。
「おら、もうくぞ……う、うおおっ!」
その瞬間、一気に快感が高まり、俺は絶頂を迎えた。
同時にグングニルの奥から、マグマのように熱い精液がわきあがり、一斉に吐き出される。
その間も、彼女は俺の相棒を口にくわえ込んだままであった。
怒涛のごとく吹き出した俺の子種たちは、そのまま彼女の口の中に全て流れ出した。
すげえ、すばらしいぜ。まだ溢れてきやがる。
そして彼女は俺の吐き出した雫を全てゴクリと飲み干してみせた……。
- 26 :
- こうして俺の相棒は何とか落ち着きをとりもどし、俺はジーンズ(かっぱらったやつね)を無事に履くことが出来た。
アパートの周辺は、先ほどの派手な爆発のせいで野次馬がやたらと集まっている。
さらにパトカーが何台も到着し、警察官がバラバラと周辺を探索し始めている。
やつらがここに来るのも時間の問題だろう、と思った俺は、先ほどからうっとりとした表情を浮かべる女をせかし
とにかくここから脱出するために大学生のカップルを装っていくことにした。
女は俺が話している間中、ずっと潤んだ瞳で俺を見つめ続けている。
ちゃんと話を聞いているのだろうか?今が正念場だというのに。
「わかったな?」と俺は尋ねる。女はしおらしく「はい」と答えると、まるで俺に身を委ねるように、胸に飛び込んできた。
おいおい、カップルを装うだけで、愛撫しながら練り歩くわけじゃないんだぜ。
しかしだ、中々弾力のあるいい胸をしているな。あとでしてたっぷりと楽しませてもらうことにしよう。
様子を伺いながら、俺と女はアパートの駐輪場から通りに出た。
通には野次馬が屯しており、警察が張った立ち入り禁止のテープの前でせわしく騒いでいる。
ふと、先ほど爆発が起きた場所に目をやると、あれまあ見事な惨状になっていた。
ハイエースなどもはや跡形もなく、頑丈に設えてあったはずの装甲車も、ぐしゃりと潰されていた。
おそらくあの兵隊たちも、影も形も残らず吹き飛んでしまったんだろう。可哀相に。でも俺のせいじゃないだろ。
俺は女の腰に手を回し(同時に女は俺にしなだれかかり)、警察の目を避けるように通りを逆方向に歩き始めた。
- 27 :
- とにかく人目を避けるために、大通りからさらに帝都環状23号線の歩道沿いに北上し、そのまま南滝沢区に入った。
その間、俺たちは無言であった。人通りの多い道を、俺と女は体を寄せ合いながら縫うように進む。
女が俺にしなだれかかり、俺の胸や腰あたりに手を這わせているのがうざい。
胸板に頬ずりをし、時折俺の顔を見上げ、ため息をついて顔を胸にうずめる女。
どうやら先ほどので、たっぷりと発情してしまっているようだ。こっちはもうすっきりなのが。
それよりもこの女は一体誰なのだろうか?
それ以前に俺の名前は?俺は一体何者なのだ?
何で俺はいきなり襲撃され、命からがら逃げなければならなかったのだ?
俺は歩きながら、何かを思い出そうと必死に頭の中をめぐった。
その間も、女は明らかに欲求不満な様子で、体をモジモジさせながら俺を潤んだ瞳で見上げて要求している。
めんどうくせえ女だな、と俺は苦笑し、とりあえずこの女と落ち着いて話せる静かな場所に行こう、と思った。
その前にこの女の燃え上がった情欲を落ち着かせる必要があるみたいだが。
やれやれ、と俺は村上春樹風のため息をつき、タバコを取り出すと素早く火をつけた。
歩きタバコは禁止だと?んなの関係ねえよ。そんなことで文句つけてくるやつが居たら、ここでぶちのめしてやるわ。
女の尻を優しく撫でてやりながら交差点の信号待ちをしていると、向かいの通りにテルがあるのが見えた。
ああ、丁度言い、あそこでとりあえず休憩しよう、と決めた。
- 28 :
-
l\ / |
| \___,/ |
| |
| ⌒ `ー | どぅーだぁ☆
|(0) (○), |
| く |
|ヽ_____,ノ |
| |
| |
\_____ 〈
\ \、__
/ヽ / \
| / 、 \
- 29 :
- ……ベッドの上で、この女の極上の肉体を散々責め上げたあと、俺はついにザーメンを解き放った。
フィニッシュは中でお願い、と、すすり泣きながら懇願した女の望みどおり、膣内に向かって大量の精液と注ぎ込んでやる。
女の膣の中は溶鉱炉のようであった。ぐちょぐちょに濡れた粘液が俺のグングニルに絡みつく。
解き放った精液を全て飲み込もうとでもいうのか、括約筋が激しく痙攣し、グングニルの茎を締め上げる。
その快感の俺は思わず唸った。締め上げられるたびに俺は更に大量の精液を吐き出し、その快感を震え上がった。
そんな俺の腹の下で、女は俺のペニスに貫かれながら全身を激しく痙攣させていた。
もはや悲鳴に近い歓喜の声を上げながら何度も俺にすがり付き、絶頂の波の中でついに失神してしまった。
そして俺は最後に、己の括約筋を絞り上げ、グングニルから精液を全てしぼりだす。
そのまま俺は崩れ落ち、女の美しい房の間に顔をうずめた。
女の汗の匂いが、俺の鼻腔に満ちる。濃厚なメスのフェロモンが、嗅覚中枢をじりじりと刺激するのを感じた……。
十分ほどそうしてただろうか?俺はゆっくりと体を起こした。
半ば萎びた己のグングニルを、女の膣の中から抜き払う。
黒々とした女の恥毛の奥から、ドロリと精液が流れ出すのが見えた。
俺はその精液を、ベッドサイドにあったティッシュで拭ってやる。
女は相変わらず失神したままであった。先ほどまでの狂乱がまるで嘘であるかのように、静かに寝息を立てている。
俺はそんな様子を見ながら苦笑し、ベッドから立ち上がるとシャワールームへと向かった。
とにかく今は、この荒の匂いを洗い流し、この女からちゃんと事情を聞かなければならないのだ。
- 30 :
- シャワールームの鏡に映し出された俺は、まるで現代によみがえったヘラクレスのごとくであった。
太く真っ直ぐな眉の下に、燃え上がるように力強い双眸。高く太い鼻梁と、しっかりとした強靭な顎。
太い黒髪は見事に波打ち、やや乱れながらも肩の辺りまで伸びている。
若き獅子を思わせるような、そんなワイルドな容貌であった。
そしてその肉体は見事であった。ミケランジェロであればこの肉体を見た瞬間に射精しちまうんじゃないかな?
褐色の滑らかな肌に覆われた肉体は、強靭で引き締まった筋肉が見事なまでに発達していた。
決して過剰ではなく、見事なまでに均整の取れた肉体は、美しい猛獣を見ているようだ。
そして、ああそして、この俺の肉体を際立たせているのは、やはり股間にぶら下がる棍棒のようなペニスだろう。
濃く密生した陰毛の下で、今はおとなしく眠る相棒は、その大きさといい太さといい、グロテスクなまでの凶器だった。
あの女が幾度も悦楽の大波にさらわれて失神して果てたのも無理は無い。
俺はシャワーの栓をひねり、湯を出した。熱めの湯だ。
浴室は一気に湯気で満ち、俺はその蒸気を大きく吸い込みながら、滝のように流れる水流の下に入り込んだ。
チリチリと皮膚を刺激するシャワーの湯の心地よさに、俺は思わずため息を漏らす。
どれくらいそのままの姿勢でいただろうか。ふと、俺の背後で浴室の扉が開く音がした。
俺は湯を浴びながら、ゆっくりと振り返る。
そこには女が居た。少し恥じらいの表情を浮かべ、手で房と股間を覆い隠しながら此方に近づいてくる。
俺は、今更隠すことなんてないのにな、と思いながら女の肩を抱き寄せた。
やれやれ、浴室でもう一戦かよ、と思いながら俺は女の股間を弄り、中指を膣内に滑り込ませた。
- 31 :
- 俺はシャワーヘッドを女のヴァギナに当て、強い水流でそこを刺激してやった。
女が果てるまで、一分も掛からなかった。
俺の腕に抱かれながら女はあえぎ、一度大きく体を硬直させると、そのまま膝から崩れる。
女の体を抱きとめながらも、俺は尚も許さず、シャワーの水流で女をいじめてやった。
もうダメ、許して!とすすり泣く女は、まもなく二度目の絶頂に達する。中々の感度だ。
さすがにもう許してやる気になった俺は、女を床の上に優しくおろしてやる。
四つんばいになれ、と命ずると、女はコクリと頷き、長い髪を指で掻き揚げながらその姿勢をとる。
俺は女の尻をじっくりと愛撫し始めた。丸みを帯び、引き締まった見事な尻。
少し広がった臀部の間には、キュッと引き絞られた菊門と、赤く充血したラビアの花弁が覗く。
俺は更に臀部の肉を押し広げ、クレヴァス間に指を沈めこむ。
膣口の周りをやさしく弄りながら、ときおりを刺激する。
ああっ!ああっ!と女の鋭くあえぎを聞きながら、俺は中指をゆっくりと膣の中へと侵入させた。
入ったその瞬間、女の括約筋が反射的に閉まる。その間を俺の指は滑り込むように進み、さらに奥を探る。
中を幾度もかき回すと、そのたびに女は腰をびくっとこわばらせ、あえぐ。
同時に膣の中がシャワーの湯とは明らかに異なる迸りで湿り始めた。
「お願い!もう一度ぶち込んで!」
女は泣きそうな声で哀願する。やれやれ、なんて下品でいやらしい女なんだ、と俺は苦笑いしてため息をついた……。
- 32 :
- 「……お前は一体、誰なんだ?」
俺はベッドの上で仰向けのまま、女にそう尋ねた。
女はしばらく無言であった。そりゃ散々俺に抱かれ、かされまくったのだ。
完全に疲弊しきった女は、俺に体を寄せたまま殆ど動かない。
ときおり思い出したように女の指先が俺の胸板や腹部を優しくなでる。まるで俺の身体の感触を楽しむかのように。
部屋の中はしんと静まり返っていた。俺が吐き出したタバコの煙が、殆ど乱れることなくゆっくりと部屋を漂う。
「……ようやく、たずねてくれたのね」
女は答えた。その声は気だるげで、疲れの色が濃くにじみ出ている。
俺は口に咥えたタバコをつまむと、ベッドサイドのテーブルにあるビールの空き缶の中に放り込んだ。
もう一度、たずねようかと思ったとき、女はようやく口を開いた。
「貴方は、世界を救わなければならないの……そのために、貴方はここに来たの」
女はそう言うと、再び黙った。
意味が解らなかった。世界を救う?何の世界だ?ここに来た?ここってこのテルのことか?
というか、俺の問いに対する答えになっていないではないか。
そう考えを廻らせていると、女がまた口を開いた。
「貴方は世界を救うの、それは元々貴方自身の意志でもあるのだから……」
俺の意志?俺が世界を救おうと思い立ったというのか?
というより、俺は一体誰なんだ?断片的な記憶はあるものの、自分自身の名前すら思い出せないのだ。
そんな俺に対して、女はこう付け加えた。
「ヘイドレクを救えるのは、貴方しかいないの……権田俊行さん」
- 33 :
-
l\ / |
| \___,/ |
| |
| ⌒ `ー | どぅーだぁ☆
|(0) (○), |
| く |
|ヽ_____,ノ |
| |
| |
\_____ 〈
\ \、__
/ヽ / \
| / 、 \
- 34 :
- ㄘㄘをㄟ⁰ㄋㄟ⁰ㄋㄜㄝㄋ
ㄘんㄘんㄟ⁰ㄋㄟ⁰ㄋㄜㄝㄋ
- 35 :
- ㄑㄜㄑㄜㄗㄆスㄟ⁰ㄋㄟ⁰ㄋㄜㄝㄋ
- 36 :
- ヘイドレク?
- 37 :
- ヘイドレクだよ文句あるか?
- 38 :11/10/19
- あげんなよ
TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼 ▲