2011年10月1期創作文芸『きっと何者にもなれないお前たちに告げる』ってさ
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『きっと何者にもなれないお前たちに告げる』ってさ
- 1 :11/08/24 〜 最終レス :11/11/22
- 文法的におかしくね?
- 2 :
- 「ほうら、山びこだよ…」
お父さんはマサシくんにそう言い、遠くの八ヶ岳を指差しました。
マサシくんは、お父さんが指を差した方向に耳を済ませます。
するとどうでしょう、遥か八ヶ岳の峰から素敵な声が聞こえます。
「あ、本当だパパ、凄いや!」
マサシ君は嬉しそうに笑います。
「ねえ、どこどこ?私も聞きたいよ!」
マサシ君の妹、マユミちゃんはパパにねだります。
マユミちゃんは今度、エニグマ幼稚園の年長組になりますが、まだまだ甘えん坊さんです。
優しいパパはマユミちゃんを抱き上げ、そして頬に優しくキスをします。
パパはお髭が濃いので、マユミちゃんの頬にはざらざらした感触がします。
「ほらマユミ、あっちの方だよ。耳を済ませてごらん?」
パパはそう言って、再び八ヶ岳を指差しました。
マユミちゃんは目を閉じ、耳を済ませます。
するとどうでしょう、再び甲高い声が響いてきます。
「あ、パパ。私も聞こえたよ!ねえ、あれは何?」
マユミちゃんはパパの首に抱きついて尋ねます。
見晴らしのよい高台の、陽だまりの中…。
お弁当にしましょう、とママは言いながらゴザを敷き、お弁当の用意をしています。
良く晴れ、遠くアルプスまで見通せる素敵な、とても素敵な場所。
空気も澄んでいて春風がとても気持ちいいです。
優しい陽射しが幸せな家族を照らします。少し眩しいくらいの陽だまりです。
「マサシ、マユミ。あれはね…、」
パパはマサシくんの手を取り、マユミちゃんを抱き寄せました。
「あれはね、ヘイドレクというバカ男の悲鳴なんだよ…」
パパはそう言って、遠く八ヶ岳の峰々を見ながら微笑みました。(了)
- 3 :
- ,ノ.^‐ё‐^ヾ プゥゥギイイィィィ! 只今、原稿用紙で二十八枚!
人`・ω・´人 間に合わないかもしれない! 作業に戻る!
被り物のAAの見納め!
- 4 :11/11/22
- ピングドラムを探すのですね。
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