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2011年10月1期卓上ゲーム卓上ゲーム板作品スレ その5
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TRPGに飽きた社会人が集うスレ
なぜか漫画にならないボードゲーム
★卓上ゲーム板ネガティブ統合★
マッチョTRPG
卓上ゲーム板作品スレ その5
- 1 :09/07/25 〜 最終レス :11/12/03
- ここは自分が遊んだ卓上ゲームのプレイレポートやリプレイ、卓上ゲーム同士のクロス、
公式キャラやリプレイのSSなど卓上ゲームに関係する文章作品を総合的に扱うスレッドです。
・不要な荒れを防ぐ為に、sage進行で御願い致します。
・次スレは>>980を踏んだ方、若しくは480kbyteを超えたのを確認した方が宣言後に立ててください。
・801等、特殊なものは好まない人も居るので投下する場合は投下前にその旨を伝えましょう。
・各作品の初投下時は、元ネタとなるゲーム名も一緒に書き込んでもらえると助かります。
・内容が18禁の作品は投下禁止。 相応しいスレへの投稿をお願いします。
前スレ
卓上ゲーム板作品スレ その4
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1226119982/
卓上ゲーム板作品スレ保管庫
http://www20.atwiki.jp/takugess/
投稿規制時の代理投下や荒らし等の緊急時は避難所へ。
卓上ゲーム板作品スレ 避難所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12795/1248525425/
- 2 :
- 前スレの立った日から8ヶ月か……
何もかもみななつかし>>1乙
- 3 :
- >>1乙。
一時期の勢いは無くなったけど、このスレも豊作だといいなあ。
- 4 :
- >1乙
投下・スレ立てお疲れ様。
うん、豊作であると良いねぇ。
- 5 :
- 即死するぞw
- 6 :
- 前スレの埋めも終わってないけどな。
ROMってるやつももうほとんどいないんじゃねーの?
一時期が異常だっただけさ。
ここで生まれたSS書きがいる、そのことを誇って消えるなら、まぁそれはそれで時代の流れじゃないかね。
- 7 :
-
|ω・`)ノ <おじゃまします。こっそりのぞいてます。
自ブログに上げたのとかでもいいなら、山の賑わいに投下いたしますが…
普段は地下に生息していますが、なんにもなしのラブなやつを。
- 8 :
- >>7
ここは地下と違って規制厳しいから、手間になることはやめた方がよかろーさ。
アド貼っておいてくれると俺が嬉しいけど
- 9 :
- >>8
流石に、アド張る勇気はないかもw
|ω・`) <『ピアニィ陛下』でググっていただけると、喜んでいただけるかもです。
- 10 :
- 初代スレが埋まるのに5年近く掛かったんだし、のんびり行きましょや。
- 11 :
- 初代の終わりあたりから加速が始まった気がするな。
あれからまだ一年半くらいだと思うが
- 12 :
- NWの影響はあるやもしれぬ
- 13 :
- アニメっつーか……むしろあの人が来てから加速した気がする、よくも悪くも。
- 14 :
- あの人……?
- 15 :
- >>9
ぐぐった。
キミはあのヒトだったのか…
- 16 :
- だから「あの人」って誰だァァァ!!
わかりづれーよ! 敵味方全員が同じポーン使っちゃった時の戦闘配置ぐらいわかりづれーよ!
- 17 :
-
>>15
|ω・`) <え?わたしどの人なんですか?
>>16
えと、マジレスすると普段は地下に生息しています〜。
地下に上げるにはぬるく、ここに上げるにはちょっと人目が気になりそうな、そんな半端者です。
しかも、アリアンロッドサガのアル×ピアニィのラブラブしかかけませんよ!どうだ参ったか。
- 18 :
- >>17
私も分かった。
ところで作品を投下してみたいのですが、ちょっと内容が酷いというか…
地下行きのようなものではなく、救いのない話なのです。
・アリアンサガ
・ナヴァール×ステラに見せかけて実はステラの片思い
・ナヴァールがすごく悪い人
・ステラが空回りして報われない
こんなのでもよければ、夜にでも投下したいと思うのですが、いいのでしょうか…?
- 19 :
-
|Д゚;≡;゚д゚) <わ、わたしだれだとおもわれてるのですか!?
>>18
お待ちしております。
- 20 :
- このへん(卓ゲ2ch二次)界隈で有名な「あの人」っつーと……
初代氏とかいつふた氏とか柚氏とか泥人形氏とかが有名どこか?
あとスルー対象的な意味で節制の人。
>>18
全裸は恥ずかしいから、靴下だけ履いて待機してみるの……
- 21 :
- >>19-20
ありがとうございます。では、投下させていただきます。
も一回注意書き
・アリアンサガの、ナヴァール←ステラです
・ナヴァールがすごく悪い人で、ステラが片思いで報われません
・でも雰囲気だけ見るとなんかラブラブっぽいので、騙されないでください
- 22 :
- レイウォール。
そこより離反し独立を果たしたフェリタニアにとって、その国は敵性国家であり、本来ならば軍指同
士の親密な交渉が行われることはない。
だが、フェリタニアの軍師ナヴァールは、個人的付き合いのあるレイウォール第一王女ステラ・ヴェ
レンガリアと密かに会談の場を持ち、幾度目かの話し合いがその日行われた。
これはその日の夜、ナヴァールが帰国する前の出来事である。
「ナヴァール……少しいいか?」
控えめに声がかけられ、ナヴァールに与えられた客室の扉がゆっくりと開かれる。姿を現したのは、
昼間とはうってかわって露出度は低いが可憐な装飾の施されたドレスを纏ったステラだった。
「うん? 何か用かな」
ナヴァールは扉を開け、ステラを招き入れた。ステラがやや緊張気味な面持ちなのに対して、ナヴァ
ールのその表情はなんら昼間と変わるところはない。
普段から目を閉じて生活している彼にとって、人の表面的な美醜など関係がないのだ。軍装でも着飾
っていても、ステラはステラ。その人の本質に違いはない。
だから、昼の交渉の続きかと思ったのだが、ステラにそのつもりはなかった。
部屋に通され、椅子代わりにベッド脇に腰掛けると、ステラはそばに立つナヴァールのローブの裾を
引いた。
「明日にはここを経つのだろう……? ならば、その間……」
促されて隣に座ったナヴァールに、しなだれかかるように向きを変えると、上目遣いに彼を見つめる。
潤みがちの瞳が近づくにつれてゆっくりと下ろされていき──
「……戻りなさい、ステラ」
溜息と共に肩を押し返された。
「なっ……!」
僅かに上気していた頬がさらに朱に染まる。立ち上がると同時に躊躇いがちに伏せられていた睫毛か
ら数滴、液体が揺り落ちて、次の瞬間には最大限にまでつり上がった。
「ナヴァール…っ! 女に恥をかかせる気か!?」
- 23 :
- 激昂した彼女の言葉さえもどこ吹く風。ナヴァールは座ったまま肩をすくめた。
「この場合、据え膳を頂いてしまった方が恥になると思ってな。それとも、枕交渉でもするつもりか?」
「そ、そんなことするはずがないだろうっ! 私は、ただ……」
「だったらなおさらだ」
シーツの乱れを直して、ナヴァールも立ち上がった。怒りを静めるかのようにステラの肩に手を置き、
諭すような優しい口調で続ける。
「ステラ、私と君は兄弟弟子であり、それぞれの国の軍師でもある。だが明確な恋人同士というわけで
もない。……ここまでは分かるな?」
「当たり前だっ…だからこそ、こんな……」
こんな手段にまで出たのに、というステラの主張は伝わることはなかった。
「だからこそ、君ほどの頭脳と身分をもつ人が……レイウォールの第一王女ともあろうものが、いきな
り色仕掛けから入るというのは良策とは言えないな」
ステラは悔しそうに唇を噛んだ。
いつもこうだった。それとなく気のある素振りを見せたところで、ナヴァールは決して惑わされるこ
とはなかった。勇気を出して誘いをかけてみても何かと理由をつけてははぐらかされる。
もうこの手段しかないと思ったのに。
涙混じりの悲痛な叫びが漏れ出す。
「だったら……だったらどうすればいいというのだ! お前はいつもそうやって……!」
「簡単なことだよ、ステラ」
泣く子をあやすように言うと、ナヴァールはステラの髪を梳いた。やはり彼の竜眼は閉じられていて、
そこから何かを読み取ることはできなかったが、優しい微笑みはかつて共に過ごした時と同じものだ。
「ナヴァー…ル……?」
「そうやって、相手を見つめて「私とお付き合いしてください」と言えばいい。簡単だろう?」
「…………」
心地良い沈黙は一瞬だけだった。ステラは意を決し胸の前できゅっと両手を握る。
「な、ナヴァール、あの…わ、わたっ、私と……っ」
言葉が詰まる。先ほど最大限に紅潮したと思った頬は限界を突破してまだまだ赤くなれそうだ。こめ
かみにも汗が流れている。
たった一言なのに、簡単なことのはずなのに、どうしても言えなかった。
「やれやれ、ではこれは、次に会う時までの宿題としようか」
- 24 :
- 「えっ……」
苦笑を漏らすと、意外すぎるほどにあっさりとナヴァールは手を離す。途端にステラは体中の力が抜
けていった。
「さあ、もう夜も遅い。気をつけて帰りなさい」
「あ、うん……」
扉が再び開かれる。今度はステラを送り返すために。
だが帰らねばならなかった。今回もナヴァールに適わなかったのだ。ステラは重い足取りで部屋を出
ようとした。
「ステラ」
扉を隔てたところで、つい、とナヴァールがステラの手を引いた。その顔にはステラも覚えがある。
何事かをアドバイスしてくれる時の顔だ。
「何だ?」
「軍師同士の恋路に、下手な小細工は無用だ。私を口説き落としたいのなら、真正面から来るといい」
「……分かった」
強気の笑みを返すと、ステラは自分から扉を閉じた。いつも通りに笑えたと思う。あとは自分が、も
う少し素直になることだけだ。
そう、次に会う時までには、きっと──
翌日、ナヴァールは既に会談が行われた街を出ていた。
女王から賜った銀の竜の杖を手に、ふと足を止めると歩いてきた方向をちらりと振り返った。
「……ステラ。一つ、君に言わなかったことがある」
その声には妹弟子に対する暖かな感情は一切表れていない。うっすらと竜眼を見開くと、恐ろしいほ
どの冷徹な眼差しがのぞく。
「恋に溺れた女は何より御しやすい、ということを、な……」
そう呟くと、再び歩き出した。口元が僅かに上向きに歪んでいる。それは自嘲の笑みのようにも見えた。
- 25 :
- 以上です。
無印二巻にて、いきなりステラが恋愛脳っぽくなったのにびっくりしました。
えぇ!? おい、さっき「そういうことするために来たんじゃない」って言ってなかった!?
ってなりました。
私の中では、ナヴァールはこんな感じです。あんまりステラになびいてるように見えなかったもので…
お目汚し失礼しました。
では、逃走っ!! 三 (´・ω・`)
- 26 :
- |ω・`) <すてきですー
ナヴァールはこういう人でもありだと思う、黒幕ですもの。
ステラ姉様が可愛くて非常に萌えました。
無印2巻のあのシーンは、直前でラブコメってるから連続はないだろうと踏んだ社長の裏をかいたきくたけの策略かと(笑)
- 27 :
- >>26
ありがとうございます〜。
「ちゃんと好きって言葉で伝えないうちからラブコメってんじゃねえ!」という信念のもと、
「告白シチュ萌え」と「悪いナヴァール萌え」を融合させたら
妙な化学変化を起こしてこうなってしまいましたw
また何か書いたら、投下させていただきます。
とりあえず、やっぱり告白萌えなアル×ピアニィの台無し小ネタ
もしくは、隼人×七緒の切ない話あたりで。
- 28 :
- 乙。
七緒の方が斬絵よりは隼人に近いよなぁ。
- 29 :
- 乙。
>>28元々斬絵×隼人は僕らの妄想ですw
- 30 :
- おっと。sage忘れ
- 31 :
- あ、ありのまま今起こった事を話すぜ……俺は久しぶりにスレを覗いてみたら前スレでリクエストしたシャル×IZOものが投下されて感動した……い、いきなりで何を言ってるかわかんねーと思うが、GJや神降臨ってレベルじゃねー……もっと感動的ななにかを味わったぜ……
というわけで前スレ>>551のみっちゃん氏グッジョーブ!!HAHAHAすごいすごい!なにがすごいってIZOの魅力を引き出して(良い意味で)バカな魅力を理解しちゃってるのがすごいですよ〜
すごい格好悪くて、不恰好だけど、(性格はともなくw)何でも出来るスーパーヒーローじゃなくて、普通にどこにでもいる人間だからこその強さを持ってると私も思うんですよね。
シャルりんについては、感傷的なのはそれこそ月夜の気紛れ、というやつですね……兄が死んだ時期もありますし、そういった普段の強さとは違う部分が凄く魅力的でした
……でもせっかく雰囲気良く感情をポジ的な好意に変えてくれたのに雰囲気に負けたNMOの以蔵はさすが!という感じでしたねw天さん、緊張に弱いからなぁww
あのようなリクエストに応えて下さり、本当にありがとうございます。ブラストハンドは大好きなのに何故か以蔵主人公作品は少ないからあと少しでジャーム化してしまいそうでしたが、この良作を固定ロイスにしていきたいと思いますw
出来ればマーヤ、モルガンも……と言うだけ言ってみたりw次はレンノエの続きらしいので、作品を楽しみにしていますね!
最後にもう一度……GJ!
- 32 :
- 「このナバールにとって、女を騙して貢がせることなど雑作もないこと。だからこそ、あえてそれをしない私は格好いい…!」
って、イメージがなぜかある…
- 33 :
- ああ、俺にもあるなぁw
- 34 :
- 何ヶ月ぶりの顔出しだ、いったい……と思わず呆然としつつもお久し振りでございます。
サガガリプ三巻も発売間近だというのにいまさらですが。
実は……王子のサガ・ノベル、つい先週まで読んでいませんでした(なんだと)。
で、ですね。遅ればせながら二冊一気に読み終えて。
アルとピアニィのカップリングは小説になると破壊力が増すことを再認識してですね。
……ついついあの二巻のエピローグを補填したくなりました(余計なことを)。
んでもって、一度かぎりの短い投下ではありますが、アルの心情を勝手に解釈(というか妄想)したものを投下しにきました。
ではでは、次から本文です。
- 35 :
-
※
俺はときどき自問する。
いったい、いつからこんなことになってしまったのだろう。
ことの始まりはいったいいつのことだったのだろうか。
どういう経緯で、自分はこんな風に瞳を囚われてしまったのか。
心も身体も雁字搦めに絡め取られてしまったのだろうか。
そして ―――
はたしていかなるものの手が、こんなところへと自分を導いてしまったのだろうか ――― と。
※
目の前でひたと自分を見つめる可憐な少女の真剣な眼差し。
そのあまりの真摯さにたじろぎながら、アル・イーズデイルは背筋を伝う冷や汗の、じっとりとした湿気を確かに感じ取っていた。
実は自分は女難の星の下に生まれたのではなかろうか ――― あまり考えたくもないことではあるが、そう思わずにはいられない自分の運命に、内心小さく悪態をつく。
このとき、アルの頭に思い浮かんだのは母親や姉たち、はたまた腐れ縁とも言うべきグラスウェルズの女密偵の顔である。
しかし、自分を取り巻く女性たちが一癖も二癖もある女傑や女怪ばかり(と本人たちの前で口に出しては到底言えないが)なのは、すでに諦めがついていた。
だがしかし。
それにしたって今回の“これ”はかなり強烈だ。
アルの言うところの、一筋縄ではいかない女性たち。彼女たちの、よからぬことを企む顔や自分に無理難題を押し付けるときの冷血そうな無表情が、脳裏に浮かんでは消えていく。
- 36 :
- あの“おっかない”連中に比べれば、一見誰よりも無害で大人しく見えるくせに。
世間知らずの甘ちゃんで、温室育ちのお姫様のくせに。
――― そのくせに―――
実際、いままで自分を翻弄してきた女性たちの誰よりも、眼前にいるこの少女は、自分の心を惑わす術を無意識の内に心得ているかのようだった。
「アルさんが必要なんです。側にいて欲しいんですよぅ」
初雪を思わせる白皙の頬をほんのりと紅に染め。
華奢で小さな身体に相応しい小さな両の握り拳を、胸元で忙しなく上下にわさわさと振り動かしながら。
哀願するように、甘えるように、線の細い可愛らしい声でアルにせがむ。
つぶらな瞳を潤ませ、びくびくしながら自分の答えを待ち受けるさまが、なぜだかアルに仔リスを連想させた。
(だから……上目遣いはよせって……)
ひた、と自分の顔に固定された視線が眩しいようだった。
その視線から、気づかれぬほどかすかに目をそらす。
これに真正面から相対してはひとたまりもない ――― なにがひとたまりもないのかは自分でも定かではなかったが ――― と、頭のどこかで危険信号が鳴り響いた。
いつからこんなことになってしまったのだろう ――― 本気でアルはそう思う。
仕草のひとつひとつが。
呼びかける声のほのかな温かみと染み渡るような甘さが。
投げかけられるひたむきな視線が ――― いちいち胸の奥をちりちりと焦がすようで。
- 37 :
- それでいて、こんな風に心惑わされることが、ちっとも不快に感じないのである。
かすかな胸のざわめきをもたらす、危なっかしくて目の離せないプリンセス ――― いや、決して比喩なんかではなく、本物の王女 ――― ピアニィ・ルティナベール・レイウォール。
この少女に振り回されっぱなしの自分を、不快どころか「案外こういうのも悪くないな」と思えてしまうのだから ―――
――― だから、女難。それも最大級の女難。
彼女と居ると否応なしに巻き込まれるトラブルも。
いまこうして自分に出されている無茶な要求も。
アルは、心底から嫌がっているわけではない。このお姫様の唐突な提案もどことなく楽しく感じられ、むしろそれを嬉しく思ってしまえるのだから余計に性質が悪い。
しかし今度ばかりはさすがのアルも返答に窮していた。
なんといっても、いままでの自分の生き方や信念に軌道修正を加えざる得ないほどの決断を、彼は迫られているのである。
レイウォール王国の圧制に喘ぐアヴェルシアの独立。
新興王国として起つことを毅然と決意したピアニィがアルに望んだことは、彼を女王の第一の騎士として叙勲を与え、ともに国を支えて欲しい、というものだった。
これには正直、アルも閉口せざるを得なかった。
流れ者の傭兵稼業続きで、宮廷でのしきたりや華美なしつらえなどにはとんと疎い自分。
ましてや貴族だの王族だのという連中がどうしても好きになれない自分が『女王の騎士』だ、などと笑い話にもなりはしない。
軍師や犬娘になだめられ揶揄されながら、それでもアルが返答を逡巡していると ―――
- 38 :
- 「今日から、あ、あたしの騎士になりなさいっ!」
懇願口調から一転しての命令口調。
そのくせ頭ごなしに押さえつける風では一切なく、アルをなんとか引きとめよう、本心からの自分の願いをアルに分かってもらおうと、思わず口をついて出た言葉であった。
もっとも、必死の思いが空回りしすぎた挙句のこの体たらく。
たぶん、アルをその気にさせるための気の利いた台詞を言おうと、さんざん頭を振り絞る努力はしたのだろう、とは思う。
しかし言うに事欠いて「あたしの騎士になりなさい」では、ただ自分の欲求を簡潔すぎるほど簡潔な形で叫んだに過ぎない。
子供が駄々をこねるときの「おもちゃ買って」と、さほど程度は変わらないのである。
もっとも ――― 逆を返せば ――― ピアニィの欲求が子供じみていればいるほど、その願いは純真無垢で強烈なものだと言うことができようか。
自分の欲しいものを欲しいと叫ぶ子供の無垢を、誰も疑うことなどできないのと同様に ―――
とはいえ、バーランド宮のホール一杯に、一瞬にして生温かい沈黙が満ちたのは無理からぬことである。
旧アヴェルシアの領民たちの多くも固唾を呑んで見守るなか。
国を興して起つと宣言した可憐なる女王が、自らの危急を救い続けてくれた剣士に対し、誉れある騎士の叙勲を行うという、ある意味、新王国最初の一大イベント。
そのドラマティックな展開が場を盛り上げ、頼まれなくても皆のテンションが高まること請け合いのこの場面での ――― この発言である。
「あちゃあ……でやんす」
小声で呟いたのは言うまでもなくベネットであった。
当のピアニィは、アルに叫んだときのままの姿 ――― つぶらな瞳をぎゅっと固く瞑り、唇を噛み締め、両手を力一杯握り締めたままで、ぷるぷると震えている。
ああ。この姫さんは。
アルはぼんやりと、そんなことを思ってみる。
- 39 :
- きっと自分が女王であるということも、いまは綺麗さっぱり忘れているんだろう。
いまは、まだどこの誰ともわからぬ新女王を、神輿として担ぎ上げるのに相応しい器であるということを、領民の皆に知らしめなければいけないときでもあるというのに。
それなのに。
こんな必死で。
ただの少女の顔をして。
自分に側にいて欲しいなどと頼むのだ。
(ああ……やっぱり性質が悪りぃ)
君主の失言を溜息混じりになだめるナヴァールと、自分の発言のどこが拙かったのか本気で分からずにうろたえるピアニィの姿を見ながら、アルは苦笑する。
その苦笑が、大きな笑い声へと変わっていくのに、そう長い時間は必要としなかった。
「アル、さん……?」
腹を抱えて笑うアルを訝しげに見つめ、ピアニィが呼びかける。
ナヴァールの言葉通り。
アヴェルシアの独立を裏付ける力 ――― すなわち武力としての騎士の力 ――― が、これから他国と渡り合う上で外交上の必要性を持つだろう、という言い分はもっともである。
しかし、いまのアルにとってはそんな小賢しい理屈など、どうでもよいことのように思えた。
なぜならピアニィは ―――
アルを自分の側に置きたいという理由に、この国を強くするためなどという言葉は一言として発しなかったからだ。
護ってくれるって ―――
アルさんに、側にいて欲しい ―――
約束しましたよね ――― ?
と。
これのどこが君主の ――― 女王としての言葉であろうか。
どこまでも自分にとって都合のいい解釈をするならば、それはピアニィという少女の、彼女個人の願いである。
- 40 :
- それとも ――― こんな考えは、アルの空想の産物に過ぎないのだろうか?
いや。
それすらもいまのアルにとっては瑣末事と言えるかもしれない。
いまはただ、ピアニィが自分を必要だと言っているそのこと自体が、大きな意味を持っているのだとアルは思う。
最大級の女難だ、などと内心では斜に構えながら。
同じ心で、ピアニィの側に居てやれることへの喜びを感じている自分がいる。
だから性質が悪い。本当に性質が悪い。
そしてある種の安堵とともに、こうも思う。
騎士叙勲への拒絶も。
いままですべて自分ひとりで責任を負ってきた、どこか気ままな生き方も。
そんなすべてをひっくるめて放り出してでも行動を起こしたかったのに。
いまのいままでそれができなかった自分に。
一歩進む理由を、この姫さんは俺にくれたんだな、と。
「約束」なんて言葉で言い訳をしなくても、ただ一緒に居たいから居るんだ、というシンプルな理由を ――― このときのアルはまだ、気づいていない。
だからときどき自問する。
いったい、いつから姫さんのことが、こんなに気になるようになってしまったのだろう。
ことの始まりはいったいいつのことだったのだろうか、と。
だけどいまは ―――
「 ――― 俺も手伝ってやる」
ちょっと恩着せがましいような、だけどそれは本心からアルが望んだこと。
そしてアルの言葉の意味を聡く理解したピアニィの、その笑顔がどれほど眩く、生気に満ちていたことか。
- 41 :
- 可憐な花の蕾はそれだけで愛らしい。
ただそこにあるだけで笑みが零れるような風情がある。
しかし蕾がその花弁をふわりと開き、静かな躍動に満ちたときの美しさや芳しさは、閉じていたころの比ではない。
喩えるなら花だ。ピアニィとは、そんな花の名前だ。
「ほっとけないってことなのかね、これは」
花の喩えではないが、この言葉こそがアルの心からの自然の発露でもあった。
花ならば護ろう。
この花が根を張った大地はいまだ覚束ない、不毛の大地かもしれない。
謀略という名の風が吹き、戦乱という名の灼熱の陽射しがこの花を枯らそうとするのなら、自分は日除けにも傘にもなってやろう。
花を愛で、花を愛す ――― 自分には不似合いな趣味かもしれないが、“この花”だったら俺は護りたい。護り続けたい。アルは、心からそう思う。
(ああ ――― 第一の騎士っていうのはガラじゃあないが ――― )
戦乱のアルディオンに咲いた花。
(新興のフェリタニアにそよぐこの花の、花守りっていうなら悪くない ――― )
アルの口元にあるかなしかの笑みが浮かぶ。
この戦乱の時代、すぐ後に巻き起こるのは大きな嵐であるには違いない。
しかし、いまこのときだけは、バーランド宮の大ホールに春の温かい陽射しが降り注いでいる、と ―――
ピアニィの柔らかな笑顔を見つめながら、アルはそう信じることができたのだった ――― 。
(了)
- 42 :
- 以上投下でした。
あのノベルのエピローグに、上記の投下文章をこまぎれにして、随所に挟みこんでいただけると、私の妄想した『こうあって欲しい』アル×ピアニィになります(笑)。
ではでは〜。
- 43 :
- >ゆず楽さま
|ω;`)b <GJ!GJ!GJ!GJ!(ry
なななななななんですかこの超絶素敵アルピアな物語は!!
これをノベルに挟み込んだりしたら、ワタクシ確実に萌えますよ!!
ああぁ、幸せでゴザイマス…。
心も身体もか…雁字搦めですか…!
というか、今更気づいたのねアル>女難
理由がないと動けなくなる、って言うのはふたりともそういうところがありそうです。
無意識のうちに、互いに理由を与え合っているとも思うんですが。相性最高だな!
本当にもう、幸せです。ゆず楽様、ありがとうございました!
- 44 :
- >>ゆず楽様
乙でGJ×5でございます。
なんという、ピュアラブ。ゼパ様もご満足すること間違いなしです。
ノベル版の二人が甘酸っぱ過ぎるのは、最早王子の陰謀としか・・・
>>>>アル>女難
最大級に出会って初めてわかる、自分の軌跡。
ほら、死に際に走馬灯のように振り替えって初めて思い知る自分の人生と同じですよ(笑)
- 45 :
- こんなスレ発見age
- 46 :
- ゆず楽さま
乙&GJ!
すす素敵すぎる…
諦めずに巡回して良かった…!
リプレイ読んでても余りにガチゲーマーコンビ過ぎて
素材の美味しさ程カップリング妄想に
走れない(私は、ですが)アルピアなのに
王子ノベルでは悶えたくなる程甘酸っぱいアルピアを見せられ
今またここでこんなにピュアピュアなラブを見せられるとは…!
可愛いよピアニィ可愛い
そしてアルに「花守り」などという雅な語彙があったとは…(失礼)
ゆず楽さま、まだまだお忙しそうですが、また気が向いたらお待ちしております。
- 47 :
- レス返などをば少し。
>>43さま
勿論そうですよ? 心だけでなく身体もですよ?(笑)
騎士さまったらもうどっぷり陛下との(以下検閲)
いや、下世話な冗談はともかく、いつの間にかかけがえのないお互いになっている二人というイメージで。なんというか、ボーイがガールにミーツして一目惚れっちゃったら理由なんてもうどうでもいいのです。
相性最高……はい、全くその通りの二人をイメージ致しました(笑)。
>>44さま
死の間際に見る走馬灯というのは、自分の経験から身の危険を回避する方法を探すためのものだそうで……
いくら過去の経験持ち出したところで陛下への愛は回避不能です。
ていうか陛下へのラヴを回避するなんて駄目だよアルさん!(笑)
>>46さま
ヌルゲーマーの私は、二人のガチっぷりがよく理解できてないので、純粋にキャラクターとして萌えられるという、なんだか情けない話(笑)。
「花守り」という言葉は確かにアルさんの語彙にはなかったかな(笑)。
この「〜守り」というのは、昔読んだ漫画(なんか江戸時代の京都が舞台だった)を思い出して使ってみました。
……巡回の時間は作れてもSS書きの時間を作るのが最近大変で、前ほどのペースではなくなりましたが、ネタがあって書き終えればまた是非、と思います。
ちくしょー、部署移動とか、あまつさえ職場移動なんて忙しくなるから嫌いだー、と最後にグチをこぼして撤退します。
またいつか。ではでは〜。
- 48 :
- 過疎り気味?
- 49 :
- 過疎もなにも……ここの一スレ目は数年かけて消費されたんだぜ?
この程度を過疎とは言わん。
- 50 :
- それもそうか。
- 51 :
- ちょっと浮かんだので、ダブルクロスで。
この話の前提として、厨房スレ発祥の、オリジン罵蔑痴坊GMのオンセ、『ドッペルゲンガー』があります。
主役の一方である九頭竜深雪はそこでの自PC、母の香澄は不仲という設定の初期ロイスでした。
オンセのログを探さずとも、これだけ押さえておけば事足りるはずです。
- 52 :
- 福井県を流れる九頭竜川。この川沿いにとある小さな神社があった。
そこは先ほどまでちょっとした戦場だった。今はもう、戦場ですらない。
「きゃあぁっ!!」
身長148cmの小さな体が、鉄筋コンクリート製の母屋に激突する。
以下に強靭な膂力といえど、壁を粉砕するのには投げつけたモノの方が弱かった。
「み、深雪!」
白衣を着た女性がそちらの方に駆け出そうとして、横っ飛びに飛ぶ。飛んで雷霆に撃たれる。
その白い肌はすでに切り裂かれ、焼かれ、弾痕が走り、常人に在らざる再生能力も限界を迎えていた。
打ち負かされた女性たち、そして打ち負かした男女。
共に、この変貌した世界の中で異能を振るう超人、オーヴァードである。
更に言えば、打ち負かされたのは人間とオーヴァードの共存を謳い善を為さんとする組織、UGNの関係者。
研究班の一員である“刀剣師”九頭竜香澄と、その娘にしてUGNイリーガル“竜の巫女”九頭竜深雪。
その他、諸般の事情でこの神社に集っていたUGN関係者たちも周囲に倒れ臥している。
打ち負かしたのは、オーヴァードの我欲を満たさんとする秘密結社、ファルスハーツの、それも上層部の存在。
UGNを離反した超天才アルフレッド・J・コードウェル博士と“マスターレイス”たち。後春日恭二も。
約一名を除いて、いずれもここにいたUGNを屠るなら単身で事足りる魔神ばかりである。
しかし、はたしてそれほどのものがここにあるのだろうか……!?
- 53 :
- マスターレイスたちがそれぞれに疑念を抱く中、コードウェルが一歩前に出る。
「そろそろ教えてもらおうか、“刀剣師”よ。お前ほどの者が何故、この他愛も無い神社に拘る?
ましてや、己の傷つくも構わずあの小娘を庇う訳は?」
「……コレでも、私の腹を痛めた娘よ?」
見下ろすコードウェル博士と、顔を上げる事も儘ならぬ香澄。博士は彼女の喉元を掴むと、持ち上げ、再び問う。
「そこだ、そもそも17年前、培養槽を使わずあの娘を自ら産んだ、その理由が私には分からん。
答えてもらおう、ここに……それともあの男に何がある!? ジャーム化し怪物と成り果ててもなお生かし続ける程の!?」
「……流石ね、良い質問だわ。でも、17年前に言えなかった事が、“今の”貴方に言えるとでも?」
その瞬間、コードウェルの真後ろにいた“マスターレイス09”レリア・ジュリーは恐怖に震えた。
彼女だけではない。
居並ぶマスターレイスたちも、傷つき倒れた者たちでさえ博士の発する激怒のオーラを受けて跳ね跳ぼうと足掻き、適わず痙攣する。
それほどまでに香澄の発した言葉はコードウェルを傷つけたのだ。
「もはや貴様に言葉を使わせるわけにはいかん、……っナニィッ!!??」
コードウェルがその手に力を込め、香澄の頚椎を圧し折ろうとしたその刹那。何かが春日恭二を踏み台にして跳び込み、まさにその腕を切り落とした。
「……けほっ、少し遅いわよ……」
「申し訳ない。ご婦人の危機を救えなくなる所であったとは、我輩もまだまだ未熟であった……」
左腕に香澄を抱きかかえ、右手に握るは聖剣ガラティン。そういえば香澄の手首には緑色のバンダナが。
これなる鉄巨人こそ、聖杯探索の騎士ガウェイン卿の成れの果て、“円卓の騎士”嵯峨童子であった。
「ふむ、欧州産のレネゲイドビーイング「否!我輩は聖杯探索の騎士」が……ええい、今日はこれで引くぞ」
台詞の腰を折られた博士は、それ以上の戦闘の続行をあきらめ、撤退する。長引けば更に増援が来ると判断したのだ。
- 54 :
- 「……ふみ?」
深雪が目覚めたのは、最近殆ど使っていない自分の部屋の布団の中。
全身の砕けた骨はほぼ癒着したようだが、たいして丈夫でも無い筋繊維がかなり損なわれているのは自覚出来る。
左手を掴まれる感触に、苦労してそちらを見ると、握っているのは……母、香澄。どうやら、看病疲れで寝ているらしい。
もやっとした意識が少しずつ思い出す。
彼女は、香澄は自分を庇おうとしてくれたのだ、と。
おそらく、彼女は自分の中に何か仕掛けをして、それを守ろうとしていたのだろう。
だとしても……
少しだけど、心の中が暖かくなった。
- 55 :
- とりあえず、この辺で。
もうちょっと短いはずが書き過ぎて、改行規制に引っかかるたびに切り取って次に書き足してを繰り返してしまいました。
最初は深雪のDロイス取得話だった、香澄が守ろうとしていたものの話のはずだった。
なのに、出来上がってみたらSロイスだった。
まあ良いか。
- 56 :
- >>55
ウザい。そろそろウザがられてるんだと気づいてくれ
つかここに来ないでほしいです。
- 57 :
- >>56
わざわざこんな場所で荒さんでも
- 58 :
- 知らないキャラだけにちょと読みづらいなあ。
大分前にナイトウィザードでオリキャラありかな、って言ったのを、今になってもそもそ書きためてるんだが、
完全オリジナルキャラで有名ゲストもよー出ない話って良いもんかなとちょっと怖じ気づき気味。
こういうとこは良いよって言われて投げるもんでもないだろうが……
- 59 :
- >>58
いいんじゃないのー?
オリジナルってのは描写さえきちんとしてればそれなりに見栄えするよ。
二次ってのは「キャラクターの共有ができてる」から読み手が読みやすい・入り込みやすいってだけの話であって、
キャラクターの描写さえきちんとできてれば、あとは二次だろーがオリキャラだろうが話の勝負なのは一緒。
一応アドバイスするなら、あとは世界観をどれだけきちんとナイトウィザードとして書けるかで「ナイトウィザードSS」になるか、遊離したものになるか決まる。
きちんとした描写がないと読む側がイメージが抱きづらいってのは、わかったでしょ?
読む側の視線に立って、独りよがりにならないように書くのは難しいけど、
キャラにしろ世界観にしろ、イメージさせやすいものを心掛けるってのは、誰かに見てもらうものを書く上で一番大事なことだよ、と多少書いただけの物書きが偉そうに言ってみる。
できれば、自分が納得いくまで頑張って書いてくれ。
俺、ここで待ってるから。
- 60 :
- アリガトー。
自己満足は覚悟の上だが、人に見られるのを意識するのとしないでは大違いだものなあ。
せめて丁寧に書くわ。
- 61 :
- >>60
多分問題はないと思うけど一応、設定周りも大事だけどそのオリキャラに魅力と愛着を読み手に持たせれれば勝ちだと思う……言葉で言うのは本っっっ当に簡単だけどね
あれだ、柊だって灯だってみんな元々はオリキャラなんだとかそういう話。俺も出来上がるのを待ってるんだぜ!
- 62 :
- やっとこさ規制解除されたんで避難所スレのを転載・・・しようと思ったら既に保管庫に保管されてる罠。
とりあえずリンクだけ張っとく。
>4 名前:mituya 投稿日:2009/10/31(土) 12:52:40 [ yRKL2x/Y0 ]
>8・9・10月と書いて『厄重なる月』と読みたい!(無理やりな語呂合わせ)
>どうも、凄まじくご無沙汰しましたmituyaです!
>なんかもう、トラブル続きで心身ともにSS書けるような状態じゃなかったんです、すいません……
>久々に投下しようと思ったら、アクセス規制に巻き込まれてましたYO!
>この避難所、はたして見てる人がいるのか疑問に思いつつ、こっそり投下していきたいと思います。
>
>以下、作品解説。
>タイトル:誤解と無自覚の連鎖反応
>元ネタ:アリアンロッド・リプレイ・ルージュ
>カップリング傾向:レント×ノエル、っていうか、レント→ノエル?
>内容:一言で言って……不幸、というか、不憫なクリス(笑)
>スレその4で、レンノエをリクしてくださった方、大変長らくお待たせしました(土下座)
>
>そんなんでよろしかったら、投下に気づいた方、読んでってやってください(汗)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12795/1248525425/5-24
- 63 :
- ほしゅ
- 64 :
- やっとこさ規制解除ですよっ! 夜に弱いmituyaです!(挨拶)
本日は前の作品(誤解と〜)と一緒に書いてた、ネオカバル(略すな)サイドのお話を持ってきました。
かなり短く、おそらくさるさんは来ないと思うので、こそこそっと投下していこうと思います。
以下作品解説↓
タイトル:誤解と無自覚の連鎖反応・番外 〜ドクトルの憂鬱〜
元ネタ:アリアンロッド・リプレイ・ルージュ
カップリング傾向:レント→ノエル。ただし当人達は一切登場せず
登場キャラ:ドクトル、アルテア、大首領
注意:ドクトルのキャラが原作で殆ど書かれていないため、殆どオリキャラ化しています(汗)
そんなんでもいいよ、という方は読んで行ってやってください〜
- 65 :
- 窓の外には夜闇が広がり、灯る明かりも薄暗い。
そんな狭い通路に二つの人影が身を寄せて、あたりを憚るように言葉を交わしていた。
一人は白衣を纏った壮年の男。一人は十歳前後に見える小柄な少女。
背景のせいもあり、傍から見れば、まるで危ない男が少女によからぬことを吹きもうとしているかのように見える。
しかし、二人の間の空気は気心の知れたもの。少女の様子は、まるで仲のいい小父さんと内緒話を楽しむかのようだ。
それもそのはず。種族すら違い、血縁的には何の関わりもない両者だが、彼らの関係は、ほとんど家族のようなものだ。
ネオ・ダイナストカバル。反神殿を御旗に掲げた、自称『地域密着型の悪の組織』。その実体は、神殿嫌いのお人好し集団。
二人はその構成員であり、二人がいるこの場所は、組織が有する研究施設の一角だ。
薄暗いのは──単に照明に回す費用がないから、という世知辛くももの悲しい理由である。
上下の関係も主従というより家族に近く、鉄の掟からして『失敗は三度まで』と微妙に緩い、このアットホームな組織。
無辜の人民に被害が出るような行為はご法度、という活動モットーのため、資金調達のルートも祭りでの屋台運営など、
利潤の薄いものばかり。そのため、年中無休で資金繰りが苦しいこの組織では、節制節約が基本なのである。
男の姓をセプター。『ドクトル』の愛称を持つ、怪しい笑い声が特徴の天才博士である。マッドな印象とは裏腹に、
生み出した人造生命達に自身の姓を授け、我が子と思って可愛がる、ある意味この組織に非常に似合いな人材だ。
そんな彼が声を潜めて囁きかける相手は、彼の生み出した“子ども”達の情操教育を担当する少女――アルテア。
明朝ここを発つ彼女へ、彼にはどうしても伝えておくべき事項があったのだ。
「──えぇっ!? レントがっ!?」
と、ドクトルの言葉を聞いたアルテアが、やおら廊下に響き渡るような声を上げた。頭の上で結った三編みも、ぴょこんと
跳ねそうなその勢いに、
「しーっ! 声が大きいっ」
慌てて注意するドクトルの声も、思わず焦りからボリュームが跳ね上がる。
それを自覚した彼は慌てて辺りを見回し、人の気配がないことに安堵して一つ嘆息。改めて声を潜め、告げた。
「気をつけんか、アルテア。人に聞かれたらどうする」
- 66 :
- 「なんで隠すんだ? めでたいことだぞ! みんなでお祝いしないのか!?」
ドクトルの注意の意味がわからない、という風に、アルテアは頬を膨らます。
そんな様子にドクトルは一つ溜め息を落として、
「さっきも言った通り、そもそも当人が自覚しとらん。
大騒ぎなぞして、自覚してもいない感情を外から煽ったら、レントの精神的に良くないだろう」
「そーかぁー……じゃあ、レントが自覚すれば、お祝いしてもいいんだな!?」
無邪気なアルテアの発言に、ドクトルはがくりと肩を落とす。
起動時に然るべき情操教育を施す間もなく実戦投入されたため、どうにも情緒面で未熟な我が子。
そんな彼が新たな感情を覚えたことでアルテアがはしゃぐのもわかる。ドクトル自身、この上なく喜ばしいことだと思って
いるのだから。
しかし、しかしである。
「……この世のどんな男も、家族に自身の“初恋”を祝われたくはないだろう……」
それが実った時に祝われるならともかく――いや、それでも微妙か? とドクトルは低く呻いた。
この言葉を耳聡く聴きとめたアルテアが小首を傾げる。
「そーいうもんなのか?」
「そうだ。……しかも、相手が相手だしのぅ……」
ドクトルの呟きを聞きとめて、アルテアは、はたと気づいたように身を乗り出した。
「そーいえば、きーてなかったぞっ。レントの初恋相手はだれなんだ?」
「……わからんか?」
溜息混じりにドクトルが問えば、アルテアは頬を膨らませる。
「わからないから、きーてるんだっ! あたしの知ってるやつなのかっ?」
「……レントの知人は、ほとんどお前とも顔見知りだろうが……」
すっとぼけたアルテアの発言に、ドクトルは嘆息する。
今は一時的に本部に戻ってきてはいるが、二ヶ月前までアルテアはレントと行動を共にしていた。
レントが初任務の最中に出会った相手や、アルテアが別行動しているこの二ヶ月の間に出会った相手は別だが、
それ以外、二人の交友関係は重なっているのだ。
そして、感情の起伏の小さいレントが、恋愛感情を覚えるほど親しいような相手といえば、それこそ数えるほどもいない。
- 67 :
- 「そっか、それもそうだなっ。……だとすると……エイプリルかっ!?」
道行く人々が振り返る美貌を持つ、旅の仲間の女性の名を上げるアルテアに、しかしドクトルは首を横に振る。
「違うのか!? じゃあ……じゃあ、あいつなのかっ!?」
ドクトルの答えに、アルテアは何かを悟ったように目を見開く。
レントの旅の仲間は、アルテアを除けば三人。うち一人のエイプリルが否定されれば、残りは二人。しかも、そのうちの
一人は普通に考えれば対象外なので、事実上は二択ではなく一択だ。
だが、その一択から導き出される相手故に、レントの恋路が困難極まることは目に見えている。
アルテアもようやく事態を理解したかと、一つ息を吐いたドクトルに、アルテアは震える声で言った。
「まさか……レントがクリスに惚れるなんてっ」
「──なんでそっちに行くんだっ!? お前はっ!」
普通に考えれば一択の分かれ道で、まさかのアウトコースへ突進したアルテアに、ドクトルは思わず悲鳴じみた声で
ツッコんだ。
「ちがうのかっ!?」
「違うわっ! というか、同性と異性の二択でなんで迷わず同性を取るっ!?
お前は息子をそっちの道へ進ませたいのか!?」
くわっ! と目を見開くアルテアに、ドクトルは全力でツッコむ。もはや双方に、辺りを憚って声量を抑えるような余裕はない。
「だ、だって……エイプリルでもクリスでもなかったら、残るのはあいつしかいないじゃないかっ!
それはありえないだろっ!?」
「男に走る以上にありえないのかっ!? お前はノエル嬢をどう見てるんだっ!?」
ついには、アルテアのボケた発言にツッコむ形で、ドクトル自身が憚っていた名前を叫んでしまった。
レントの初恋相手、ノエル=グリーンフィールド。
彼女は、レントが初任務の際、伝説の武具を継承する“薔薇の巫女”として護衛を命じられた相手であり、当時から一行を
束ねているギルドマスター。
少々人が良すぎたり、迂闊なところもあったりするが、それ以上に、心根の優しさと意志の強さを持つ少女。表情豊かで、
感情の動きが素直な彼女は、感情の機微に疎いレントにも屈託なく接してくれている。
- 68 :
- 生まれた当初から特別な存在として認識し、自分へと暖かな親しみを向けてくれる少女。
ある意味、レントが心惹かれるに相応しい相手だと思われるのだが――
「だって、ノエル、ちっこいさんだぞ!? エイプリルみたいに美人じゃないぞ!?
レントとならんだら、よけいにちんちくりんだぞ!?」
「お前がちっこい言うか!? まあ、確かに小柄ではあるし、美人というタイプでもないがな……」
わなわなと身を震わせるアルテアに、ドクトルはツッコみつつも苦笑する。
アルテアの言う通り、ノエルは同世代の少女より小柄だし、エイプリルのような際立った美貌の持ち主でもない。レントの
容姿はいわゆる長身美形なので、並ぶと確かに差が目立つ。
だが、美麗さの点ではエイプリルに劣るものの、可憐さと愛らしさならばノエルの方に軍配が上がる。小柄さも含めて、
小動物のように愛らしい、十分魅力的な少女だ。
くるくると良く動く、危なっかしくも愛らしい少女と、淡々と、しかし甲斐甲斐しくその世話を焼く美形青年。
ある意味、よく似合いの二人ではないかと、ドクトルは思う。
しかし、しかしである。
感情豊かなノエルであるが、十六まで貴族の娘として箱入り育ちだった彼女は、どうにも色恋沙汰には疎いらしい。
年頃の少女として相応に恋愛への興味はあるようだが、自分自身のこととしては、まだ意識していない様子なのだ。
彼女にレントをどう思っているかと問えば、まず間違いなく「頼れる仲間で大切な友達です!」的な答えが返ってくるだろう。
しかも、そもそもレント自身が自分の感情に自覚がない。どれくらい自覚がないかというと、ノエルに見惚れて硬直し、
動悸が激しくなった際、自身の身体に異常が起きたとドクトルに相談してきたくらいだ。
その時にドクトルが、レントへその“症状”の正体を告げれば話は変わったのだろうが、彼はあえてそうしなかった。
その手の感情は他者から告げられて自覚するものではない。そんな形で自覚したら最後、情緒面で未熟な我が子は、
自身の感情を持て余してしまうのではないかと思ったのだ。
自分でその“症状”を齎す感情の名を察せられるようになった頃には、その感情を受け入れられるようになっているはず。
そう思い、ドクトルはこの件に関しては静観の姿勢をとったのである。
- 69 :
- しかし、実はまさに今、レントはクリスから自身の『病名』を告げられてしまい、この気遣いは全くの無駄になっていたり
するのだが――
そんなことは知る由もなく、ドクトルは、ただ先の長い息子の恋路を案じる。
そもそも、もしもレントがノエルと相愛にまでこぎつけたとしても――その先には、レントにとってこの上なく強大な壁が
立ち塞がっている。
それは──
「……こんな廊下で何やっとるんだ、お前ら?」
「どうわぁッ!?」
不意にぼそりと横から呻くような声を掛けられて、ドクトルとアルテアはハモって悲鳴を上げた。
振り向いた先には、均整の取れた長身をマントで包み、鳥の頭を模したような仮面で顔を覆った男。
普通の人ならダッシュで逃げそうな怪しい風貌を目の当たりにして、しかしアルテアは安堵の息をついた。
「なんだ大首領か! びっくりしたぞ! いきなりなんだ!」
「……仮にも自身の属する組織のトップに、大した言い様だな……まあ、構わんが……」
アルテアの文句に、仮面の男は呆れを通り越し、いっそ感心したような声を上げた。
大首領──ネオ・ダイナストカバルの前身であるダイナストカバルの創始者であり、名を変えた今も、この組織の頂点に立つ男。
かつて、妻である先代の“薔薇の巫女”が神殿の意に背いた際、妻子と離れ、日陰で生きることを余儀なくされた男だった。
当時、彼が無事を願って自ら手放し、一年前に十六年の時を経て再会した愛娘こそ、他ならぬノエルなのである。
それ以来、彼はそれまでの空白の時間を埋めるように、妻子に深い愛情を向けている。
それぞれの立場ゆえ、共に暮らすことは叶わないが、妻子に対する便りは欠かさないし、力及ぶ限り、彼女らのために
砕身している。
だがしかし、とドクトルは思う。
そんな彼だからこそ、うかうかと、レントのノエルへの想いを知られるわけには行かない、と。
ただでさえ、大概の男親というものは、自身の娘に近づく男に対して心穏やかではいられないものだろう。例え、それが
けちの付けようのない好人物であっても、娘自身が選んだ相手であっても、である。
子煩悩なこの男なら、尚のこと。あまつさえ、自ら送り込んだ部下が、愛娘に恋情を抱いたなどと知った日には――
- 70 :
- (――血を見ることになりかねん……)
大首領の剣の腕と、娘に傾ける愛情を思うと、あながち冗談でなく、ドクトルはそう危惧せずにはいられないのである。
「しかし、大首領こそ、このような時間にこのようなところへ……如何がされたのです?」
さっきまで話していた内容に関してツッコまれる前にと、ドクトルは先に大首領に問う。だが内容は、純粋に気になった
疑問でもあった。
誰かに用があるなら、自ら出向かなくとも相手を呼び出せばいい。彼はそれが許される立場、寧ろ足を運ばれた方が
相手の心臓に悪い。
「おお、実はアルテアに預けたいものがあってな。今夜は旅支度の確認もあろうと、呼び出すのはやめたのだが……」
こんなところでくっちゃべってる余裕があるなら、呼び出しても良かったな、と呆れ気味に大首領は呟く。
「ん? 預けたいものってなんだ?」
しかし、大首領が用件を伝えた相手は、恐縮した風もなく無邪気に首を傾げた。大物というべきか、無邪気というべきか、
無礼というべきか、微妙なラインである。
大首領はアルテアの返しに苦笑の気配を滲ませると、身をすっぽりと包むマントから手を差し出した。
「そろそろノエルにもこれが使える頃かと思ってな。余が若い頃使っていたものなのだが」
告げる彼の手には、少女が好みそうな愛らしい包装。しかし、中からその包みを押し上げる形は、何やら無骨に見える。
「……中身はなんです?」
「バトルバックラーだが」
何故だか恐る恐る問わずにはいられなかった言葉に、さらりと返された答えを聞いて、ドクトルは絶句した。
バトルバックラー――手を塞ぐことなく、腕に装備できる盾の一種。防御だけでなく攻撃の補助にも優れた装備である。
しかしその設計ゆえ、それなりに経験を積んだ戦士にしか使いこなせない一品だ。
確かに、旅暮らしの娘へぬいぐるみやドレスなどを贈っても邪魔になるだけだろう。実用品を贈った方がいいのはわかる。
それはわかるのだが――それにしたって、
(それでも、装備品を娘への土産にするか、普通!?)
- 71 :
- 喉まで出かけたそのツッコミを、ドクトルが声にするより早く、
「おぉ〜! バトルバックラーか!
こないだファインバックラーがちょっとガタガタになってきたって言ってたから、ノエルもきっと喜ぶぞ!」
「うむ、余もレントからそう報告を受けたので、これを贈ろうと思ったのだ」
アルテアが無邪気に告げ、大首領が心持ち胸を張って答える。
二人の会話を聞いたドクトルの脳裏に、無骨な装備を手にして無邪気に喜ぶ、愛らしい少女の姿が浮かんだ。
(この親にして、あの子あり……)
色気づくには程遠そうな少女剣士に想いを寄せる、不器用な我が子を思い、ドクトルは嘆息せずにはいられなかった。
───他者から見れば、彼自身、大首領のことをどうこう言えない、親馬鹿であることは自覚せず。
ドクトルの気苦労は続くばかりである。
Fin.
以上です
別名、親馬鹿どもの集い(笑)
次はまたレンノエの続きか、柊くれはか……
前にリクをもらったハートフルは、思い切りドツボにはまって動けなくなりました……ORL
リクしてくださった方、申し訳ありません……でもいつか書きます!
などと言い訳しつつ、本日は退散いたします……
ではっ!
- 72 :
- >>71
誰も……いない、だと……?お久しぶり&GJ!いやぁ相変わらず雰囲気が良いですねぇ、親ばかサイコ〜w
次の作品も待ってますよ〜……ここで無謀にも大泉×テスラものを希望してみたりw
- 73 :
- GJでございます。
ドクトルが普通に良い人で噴いたw
そして大首領…さすがはノエルのお父ちゃん…。
ネオダイナストカバルに入りたくなっちゃいそうです。
- 74 :
- おおお、乙です。むしろドクトルは唯一の良心(ry
アルテアのまさかのクリスルートでお茶ふいたw
大首領はちと口調が違う気がしますが対ノエルの最大の壁なのは間違いないなw
- 75 :
- というか、マッドなサイエンティストの振りしてなんという常識人w
ノエル一家はうしおととら風味だな。
- 76 :
-
|ω・`) <過疎なのでこっそり呟きに。
君セカ、リョージ×銀朱のちょっとした話をずっと練ってるんだけど、短いのにまとまらない。
上手いことまとまったら投下しにきます。
- 77 :
- >>76
ながくてもいいんだぜ
面白ければ
- 78 :
-
>>77
|ω・`) <すみません言葉足らずでした。
正確には『短い話なのに上手くまとめて文章にできない』です。
長くは無いのですよ〜。
ツンデレ少女難しいです。
- 79 :
- 柊とくれはが結婚したら、どうなるんだろうか?
- 80 :
- 赤羽蓮司になる。
もしくは蓮司から名前をとって、柊つかさという娘が出来る…なんてネタもあったなあ。
- 81 :
- 子供ができたら、柊が子煩悩になって、
子供もばっかりにかまってくれはが嫉妬するという話を思いついたが
自分には文才がない・・・
- 82 :
- >>79
赤羽家って、御門家ほどじゃあないにしろ、けっこーな名家じゃあなかったっけ。
正直、いくら何度も世界の危機を救った凄腕ウィザードとはゆえ、庶民の柊とは釣り合わんのじゃあないのか喃。
赤羽おかんが許しても、親戚のジジババ連中が許さん気がする。
それでも考えてみると……。
1.まずくれはが、どっか名家の嫡男を嫁にもらう。
2.んで、とりあえず跡継ぎの子供つくる。
3.その後で柊とする。
なに、どーせ家同士が決めた愛のない結婚だ。向こうだって似たよーなことやってるさ。
「中世のヨーロッパでは、恋愛と言えばのことだった」って格言もあるくらいだしな。
さもなきゃあ、柊がエライ人のところに養子に行く。
ヴァンスタイン家でも、グイードんとこのボルジア家でも、この際アンゼロットでも良いや、とにかく赤羽家に比肩するくらいの家の養子になる。
その上でくれはに求婚する。
あとは……あとはもぅ、かけおちくらいなんだが……………………ないな。ない。
- 83 :
- > 1.まずくれはが、どっか名家の嫡男を嫁にもらう。
もうこの時点で「おめでとう!幸せになれよ!」って言われてフラグ折れる感がひしひしとする
- 84 :
- 待ちたまえ諸君。
「嫡男を嫁にもらう」とな?
どこの男の娘なのじゃ。
- 85 :
- とりあえず
ID:4HeY/s+J、sageろ。
ついでに嘆くだけならウザいからもうちょっと建設的なこと言ってくれ。
さらに言うなら柊の妄想するだけならアニメのキャラスレ行ってやってくれ。
- 86 :
- >>82
et facere et pati fortia Hiragi est.
- 87 :
- >>82
かなり有無を言わさぬインパクトがあるから、在野の血もあっさり取り入れてしまいそうな気も
なんだかんだでアンゼロットや聖王庁とのコネクションも強いし
あとくれははほとんど鬼子扱いだったわけだから、親戚らも強くは言えないんじゃないかのう
「お前らあの子がされそうな時何してた」って返されればそこでオシマイだし
許嫁とかもいなそげ
本気で駄目なら、とっくに言い含められて引き離されてると思うが
- 88 :
- >>87
et facere et pati fortia Kureha est.
- 89 :
- >82
その前に柊家が庶民だと誰が言った?
地価の高い(気のする)秋葉原に住んでいる時点で結構な家柄だと思うが。
- 90 :
- くれはと幼馴染&(肩書きはともかく)世界を何度も救ってるウィザードという点で
柊は申し分ないだろう。
- 91 :
- >>89
……マンションの一室に住んでる時点で、いい家柄かどうかなんぞわかるだろうにjk
家柄のいい人間ってのは、まず土地をきちんと持ってるぞ。大体において。
マンションの一室に住んでる金持ちはだいたい成金だし、成金は「いい家柄」とは言わん。一般常識として。
>>90
「いいとこの家の人」ってのは、特に保守的な人間が多いからな。
ただでさえ家としての屋台骨がゆらいでる赤羽なら、お偉方たちはいいとこの血入れようとすると思うがね。
ぶっちゃけ政略結婚の道具ぐらいにしか見られてないんじゃねーの、くれは。
だとすりゃ恋愛結婚なんぞできるはずもないわな。
……まぁ、俺にはそれ以前にくれはに柊が落とせるとはこれっぽっちも思えないけどな。
- 92 :
- フムン、ここは職人さんに
柊「卒業証書ながめながらゴロゴロしてたら家柄が生えてきたでゴザる」
ってSSを期待ですのじゃ。
- 93 :
- >>91
柊の家は縁側のある家だったような気がしたが・・・俺の覚え間違いだったか
- 94 :
- ふと「朱香総受け」という謎の単語を受信したが、
ガン!ゴン!キン!
朱香「みんな刺激が無さすぎるよ〜」
で終わってしまう気がした。
- 95 :
- >>91
どうでもいいが、こんなスレにいちいち湧いて全方位かみ付いて人生楽しい?
- 96 :
- >>94
誰か、バリアクラッカー使いを呼ぶんだ!
- 97 :
- >91
物の本によると、イギリス貴族の中にはアパート住まいの公爵家もいるとかいないとか。
こないだの『なんでも鑑定団』では島津家の末裔が団地住まいで、残った家宝を売りたいと言ってました。
- 98 :
- あのマンションは姉と二人暮らしだから実家は別にあるという可能性も
- 99 :
- 真面目な話、「赤羽家に婿入り」を考えた際、実績的にも人柄的にも柊は申し分ないし、
仮に家柄が不足したとしても、本気でそう考えたらどっかの適当な分家に一度養子縁組を
組んでから改めて縁談、くらいやるだろう
可能かどうかと言う話で、実際そうするかどうか、そもそも家柄が障害になるかは知らんよ?
- 100read 1read
1read 100read
TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼 ▲
・ 次のスレ
TRPGに飽きた社会人が集うスレ
なぜか漫画にならないボードゲーム
★卓上ゲーム板ネガティブ統合★
マッチョTRPG
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