何だ何だこのザマは！貴様らそれでアメリカ兵のつもりか！？ええ？
襟を正せ！ボタンを留めろ！鉄帽を被れ！その髭は何だバイキングのつもりか！
わしが来たからにはイタリア兵のようにだらしの無い態度は一切認めん！
栄えある合衆国陸軍に相応しいように叩き直してやる！
何故わしが歴史の講義を授けてやらにゃならんのだ、兵隊め。
言うまでもないが貴様の仕事はナチをして奴らのハラワタで銃剣を磨き星条旗に敬礼することだ。
下らん質問は赤新聞のブンヤどもに任せておきゃあいい。
それにリットン卿は無事帰国なさって今でもフィッシュ&チップスを啄ばんでおられるだろうよ。
起きてもない事件に何を言えと？わしには貴様の妄想を読み取る力など持ち合わせておらんのだよ。
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おい二等兵、何か言いたそうだな？ええ、何だって？きーこーえーんーぞー。
舌をちぎられたのか？喉を切り裂かれたか？わしが恐ろしくて声が出ないのか？
それとも気取ったツラで黙りこくってりゃあナチが死ぬとでも思っているのか？ええ？
……ふん、本当に舌を抜かれたくなけりゃあ腹から声出してみろってんだ！
知りませんよw
アイク？なんだ、また奴に「パットンが暴言を吐いた」と泣きつくつもりか？ふん、貴様如きがわしを脅せると思うなよ。
報告したけりゃ好きにしろ。わしは異動も降格も恐れやしない。どんな場所にどんな立場であろうとも、戦士の務めを果たすまでだ。
それにわしが怒鳴るのは、貴様らが合衆国陸軍の軍人として責務を果たさないからだ。わしだって良き兵ならば褒める。
合衆国軍人でありたくないなら、今すぐ軍服を脱ぎ捨てろ！根性無しの兵卒など我が陸軍には不要だ！
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ん、ご苦労。……うむ、美味いコーヒーだ。
貴様のように気の効いた兵隊は嫌いじゃないぞ。そうだ、わしだって良き兵ならば褒めるのだ。
まったく嫌に冷える。嫌に冷えるが、ナチどもは我々を休ませたりはしない。
わしがルントシュテットなら、「今こそ忌々しくも優秀なアメリカーナを撃滅する好機だ」と考える。奴は偉大な男だからな、きっとわしと同じ考えだ。
それに知っているか？盗んだ軍服でアメリカ兵に化けたキャベツ頭どもが、今もどこかで電話線を切って道路標識をぐるぐる回してやがるんだ……
そうだ、確かにエイティエイトは強力だ。忌々しくも優秀な兵器だな。
我が合衆国陸軍主力のM4戦車はあいつの前じゃ紙細工も同然だが、土嚢を背負わすような無様な真似は許さんぞ。
あんなものは醜いだけで飾りにもなりゃしない。
いずれにせよ、わしと貴様らの仕事には関係のない話だ。強くも弱くも敵があれば必ず倒す。
プロイセンの貴族だろうとボヘミアの浮浪者だろうと、兵隊だろうと教師だろうと、くそったれのナチは撃滅し塵も残さない。
それがアメリカ流だ。それこそが、栄えある合衆国陸軍軍人の任務であり責務なのだ。
いいかね？貴様の頭上に敵機が現れたとする。貴様ら新兵は慌てふためいて小便でも漏らすだろうな。
だが、分隊を率いる歴戦の軍曹どもはこう叫ぶはずだ、「分隊、対空戦用意！」と。
その時、貴様が持っているのは何だ？……そう、我が合衆国の誇るべき伝統工芸品、ライフル銃だ。
即ち敵が地を這っていようと空を飛んでいようとも、貴様の仕事は変わらんのだよ。手にした獲物で敵を捉えるのみだ。
……ま、実際には貴様が小便を漏らしている間に空軍の坊ちゃんどもが連中を追い払ってくれるだろうがな。