2011年10月1期駄洒落とある弁護士の戦い・・・
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【文学】小説etc.でダジャレを作るスレ【文芸】
とある弁護士の戦い・・・
- 1 :10/04/20 〜 最終レス :10/04/23
- 私は常雄右腕。
弁護士だ。
私は、いつものように依頼人の弁護に駈けずり回る日々を送っていた。
そんなある日、私は、いきなり刺された。
刺したのは女だった。
私は、訳がわからなかった。
この女は誰なのだろうか?
薄れいく意識の中で、聞こえた言葉は、、
「私と一緒に死んで……」
- 2 :
- 気が付くと私は、病院のベットの上にいた。
横には、さっきの女がいた。
女は、私に必死で謝っていた。
彼女の説明では、自分を裏切った彼氏と間違えて刺してしまったのだそうだ。
間違えた理由は、その彼氏と私の顔がソックリだったからだそうだ。。
私は、困った。困惑した。
その中で、一番の問題となるのは、仕事だった。
傷は幸いにも浅く、しばらく入院すれば助かるそうだ。、
けれど、私は、急ぎの仕事を沢山抱えていた。
- 3 :
- 私は、小さな弁護士事務所を仲間と経営していた。
仲間は、経理担当や雑務ならこなせるが、私の代役にはなりえない。
このまままでは、事務所の信用がガタ落ちになってしまう。
普通、弁護士は、同業者とある程度のネットワークを持っていて、
自分に何か起きたときの為に、代役を作っているものである。
私も代役が居るから、頼むことになるのだが、とても悔しい。
事務所が失望されて、普通の仕事が奪われるなら、私も許せる。
けど、今回の仕事は普通の仕事などではない。
私たち事務所の未来が掛かっている。
この案件は、企業の権利に関するもので、莫大な資金が動いている。。
1回の弁護報酬も千万単位で動くのだ。
こんな稀な案件、小規模事務所に転がり込んで来るなど、もう永遠にないかもしれない。
この案件を勝ち取れば、私たちの事務所は、企業権利分野で一気に有名になれたかもしない。
このチャンスだけは、失いたくなかった。
私は、一年も掛けて、を闘う準備をしていた。
あきらめる事など出来るはずがなかった。
- 4 :
- 私は、彼女を責めた……
だが、彼女に、責任は取れるはずもないし、法律上責任もない。。
彼女は、私がこんな重大な案件を抱えているなんて知るよしも無いからだ。
一般的な人が受けるであろう、損害を彼女は負担すれば良いだけだった。
彼女は、何とかして、罪を償おうとした。
思えば、彼女も辛い思いをして、こんな事件を起こしてしまった。、
彼女のひたむきな姿勢を見ることで、許したい気持ちになっていたのかもしれない。
時は経ち、冷静になってきた私は、あの重大な案件に踏ん切りがつき始めていた。
彼女は、変わらず、私の銀行口座に、慰謝料を振り込んでくれている。。
だが、その額は、一般的な人が受けるであろう慰謝料を遥かに超えた金額だ。
慰謝料の契約時、彼女は私の意志を尊重してくれて、譲歩してくれたのだ。
- 5 :
- だが、私は、疑問に思った。
普通の人が払い続けられるような金額では無かったからだ。
私は、事件直後は、我を失って興奮状態であった。
だから、余裕がなく、彼女のことは、あまり知ろうとはしなかった。
彼女は、一体、どこから、お金を捻出しているのだろうか。
私は、彼女の事が気になった。
間違った慰謝料を返す為も含めて、彼女に会うことにした。
彼女に連絡を取り付け、カフェで待ち合わせることになった。
彼女は、躊躇していたが、喜んで私の金を受け取ってくれた。
私は、彼女の仕事について聞いてみたが、教えてはくれず、そそくさと、帰ってしまった。
気が付くと彼女は、自分のハンドバックを忘れて帰っていた。。
私は、走って届けにいった。
追いかけた先で、彼女は風俗店に入っていった。
- 6 :
- 私は、足が止まった。
私の金を返すために、ここで働きだしたのだとしたら……
私は罪悪感を感じた。
彼女は、私に、知られたくなかったのだろう。
でも、もう働く必要など無い。
私は、風俗店の係りの人に、忘れ物を届けて帰ろうとした。
だけど、嫌な感覚があった。
言葉では説明できない嫌な感覚……
私は、この店の届出を調べた。
無許可営業だった。
私は、気になって、彼女に連絡をした。だが、繋がらなかった。。
私は、嫌な想像をした。
私が弁護士であることは、係員に彼女の忘れ物を渡した時、弁護士バッチでばれた気がする。
だとしたら、闇の風俗店は、もみ消そうとするだろう。
彼女に連絡が付かないのは、彼女に危険が及んでいる可能性があることになる。
- 7 :
-
私は、その風俗店に行てみたが、時既に遅かった。
店には誰も人は居なくて、彼女の住まいは引き払われていた。
彼女は、消息不明となっていたのだ。
私は、念の為、彼女の親御さんの連絡先を調べて見たが、彼女に家族は居なかった。
だれからも、捜索願も出されない。
だれからも、助けるられることは無い。
私は、この時、初めて闇の世界の卑劣さを知った。
「私が助ける」
「奴らは、私がぶっ潰す」
- 8 :
- 私はまず、弁護士のネットワークを使い。
過去の暴力団関係の案件を徹底的に調べた。
私の気持ちが通じたのか、警察関係者に、つながりのある弁護士が協力してくれた・
調べていくと、
奴ら違法風俗店はの警告を受ける段階で逃げている事がわかった。
偽名を使いヤバクなった逃げる。別の土地で、また偽名を使い風俗店を経営する。
同じような手口で、全国を転々と移動していた。。
だが、奴らの正体、居場所などは特定できなかった。
別の暴力団達も同じような手口で違法風俗店を経営していて、それが無数に存在するのだ。どの風俗店が、どの暴力団と繋がりがあるのか、全くわからなかった。
- 9 :
-
弁護士仲間の話によると、
日本中のあらゆる土地で、これと同じ犯罪が繰り返されているのだそうだ。、
警察も犯人を捕まえても捕まえても、違法風俗店の数が減らない事に嫌毛がさしているのだそうだ。、
私は、腹が立った。。。
奴らや組織もそうだが、全ての人間にも……
そこに通う客、そこに違法風俗店があるのに、周りの人間が気づかない無頓着さ。
だが、それは、自分に対しての言い訳だった。
元はと言えば、私が彼女を追い込んだ様なものなのだ。
私は、自分自身の無頓着さに腹を立てていた。
、
せめて、彼女から、連絡さえあれば、助けられる希望はあった。
だが私の携帯が鳴ることは、一度も無かった……
・
・
・
- 10 :
- 気が付くと、私の生き方は変わったいた。
企業相手の金儲けの主義の様な依頼は断るようになり、、
暴力団相手のに勤めていた。。
私は、日々、暴力団の証拠の調査をしているうちに、刑務所にいる一人の囚人に、ある話を聞いた。
その囚人は、私の調査などに簡単に応じてはくれずに、ふざけていた。
囚人は、昔の女の話をぺらぺらと、話していた。
その話の中に、失踪した彼女を連想させるワードがいくつも入っていたのだ。
確信を持ったのは、この囚人の顔だった。
丸刈りで、一見すると、判らなかったが、わたしの顔にソックリであったのだ。
- 11 :
- 囚人は話を続けた。
「あの女は、俺にぞっこんだったから、いいなりだった。
紹介した風俗店で俺の為にしっかりと稼いでくれた。
いいヒモだったんだが、一体どこに逃げたんだろうな。
惜しい事をしたなーーーーー」
彼女の苦しみが、私に流れ込んできた。
彼女は、最後まで、この腐りきった男を愛そうとしていた。。
無理やり働かされ、追い詰められ、心中まで図ろうとした。
殴ってやりたい。してやりたい。
けど奴は、壁の向こう……
私は怒りをこらえるのに必死だった。
その日から、私は、自分の顔が嫌いになった。
鏡で自分の顔を見ると、激しい憎悪にとりつかれ、気が変になりそうだった。
- 12 :
- そんな時、テレビで、ある小説家を見た。
その小説家は、あるバレエティー番組で、話をしていた。
その話の内容に私は共感した。
彼は、私と同じ信念の持ち主であり、私以上に強い信念を持っていた。
私は、彼の虜になり、この忌まわしい自分の顔を整形して彼とソックリに作り変えた。
それからの私は、今以上に仕事を懸命にやった。
いつか、彼女が助かる日を信じて……
〜物語終わり〜
- 13 :
- ところで、この常雄右腕の物語を読んだ人は、こっちの文学賞取った有名小説と比べて、どちらが好きなのだろうか?
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4167110121/ref=sib_dp_pt#reader-link
多数決で俺の書いた小説の方が好きならば文学賞は俺様の物だ!
- 14 :
- 常雄右腕って、何て読むの?
じょうゆう うわん?
- 15 :
- 上裕の右腕とは汝はアレフの回し者なるか?
- 16 :10/04/23
- 常雄右腕
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