2011年10月1期神社・仏閣大西郷を想う
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大西郷を想う
- 1 :11/07/31 〜 最終レス :11/10/24
- 霊性と精神性
- 2 :
- 政府に入って、閣僚となり国政を司るのは天地自然の道を行なうものであるから、いささかでも、私利私欲を出してはならない。
だから、どんな事があっても心を公平にして、正しい道を踏み、広く賢明な人を選んで、
その職務に忠実に実行出来る人に政権を執らせる事こそ天意である。
だから本当に賢明で適任だと認める人がいたら、すぐにでも自分の職を譲る程でなくてはならい。
従ってどんなに国に功績があっても、その職務に不適任な人を官職に就ける事は良くない事の第一である。
官職というものはその人をよく選んで授けるべきで、功績のある人には、
俸給を多く与えて奨励するのが良いと南洲翁が申されるので、それでは尚書
の中に「徳の高いものには官位を与え、功績の多いものには褒賞
を多くする」というのがありますが、この意味でしょうかと尋ねたところ、南洲翁は大変に喜ばれて、まったくその通りだと答えられた。
- 3 :
- 立派な政治家が、多くの役人達を一つにまとめ、政権が一つの体制にまとまらなければ、
たとえ立派な人を用い、発言出来る場を開いて、多くの人の意見を取入れるにしても
どれを取り、どれを捨てるか、一定の方針が無く、仕事が雑になり成功するはずがないであろう。
昨日出された命令が、今日またすぐに、変更になるというような事も、
皆バラバラで一つにまとまる事がなく、政治を行う方向が一つに決まっていないからである。
- 4 :
- 『鉄舟二十訓』
一、 嘘を言うな。
二、 君の御恩を忘れるな。
三、 父母の御恩を忘れるな。
四、 師の御恩を忘れるな。
五、 人の恩を忘れるな。
六、 神仏と年長者を粗末にしてはならない。
七、 幼者を侮るな。
八、 自分の欲しないことを人に求めるな。
九、 腹を立てるのは道に合ったことではない。
十、 何事につけても人の不幸を喜んではならない。
十一、力のかぎり善くなるように努力せよ。
十二、他人のことを考えないで、自分の都合のよいことばかりしてはならない。
十三、食事のたびに農民の辛苦を思え、すべて草木土石でも粗末にしてはならない。
十四、ことさらお洒落をしたり、うわべを繕うのは、わが心に濁りあると思え。
十五、礼儀を乱してはいけない。
十六、いつ誰に対しても客人に接する心がけであれ。
十七、自分の知らないことは、誰でも師と思って教えを受けろ。
十八、学問や技芸は富や名声を得るためにするのではない。
己を磨くためにあると心得よ。
十九、人にはすべて得手、不得手がある。
不得手をみて一概に人を捨て、笑ってはいけない。
二十、己の善行を誇り顔に人に報せるな。
我が行いはすべてが我が心に恥じぬために努力するものと思え。
- 5 :
- 万民の上に立つ者は、いつも自分の心をつつしみ、品行を正しくし、
驕り高ぶりを戒め、贅沢をつつしみ節約をする事に努め、
職事に励んで一般国民の手本となり、一般国民がその仕事ぶりや、
生活ぶりを気の毒に思う位にならなければ、政令はスムーズに行われ難い。
ところが今、維新草創期というのに、立派な家を建て、美服を着て、
美妾をかこい、自分の財を増やす事ばかりを考えるならば、
維新の本当の目的を全うすることは出来ないであろう。
今となって見ると戊辰の正義の戦いも、ひとえに私利私欲をこやす結果となり、
天下に対し、戦死者に対して面目ない事だと言って、しきりに涙を流された。
- 6 :
- ある時『幾度か辛酸を経て、志というものは始めて固く定まるものである。
志を持った真の男子は玉となって砕けるとも、志をすてて瓦のようになって長生きすることを恥とせよ。
自分は我家に残しておくべき訓があるが、人はそれを知っているであろうか。
それは子孫の為に財産を残さないという事だ。』
という七言絶句の漢詩を示されて、もしこの言葉に違うような事があったら、
西郷は言う事と実行する事とが、反対であると言って見限っても良いと言われた。
- 7 :11/10/24
- 事の大小に関係なく、いつも正道を踏み、至誠を推し、一時の策略を用いてはならない。
人は多くの場合、難事に出会うと、何か策略を使ってうまく事を運ぼうとするが、
策略した為にそのツケが生じて、その事は必ず失敗するものである。
正道を踏み行う事は、目の前では回り道をしているようであるが、
先に行けばかえって成功は早いものである。
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