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2011年10月1期創作発表スポーツ総合スレ
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スポーツ総合スレ
- 1 :10/08/14 〜 最終レス :11/11/27
- 小説でも絵でもスポーツに関連してればなんでもアリ
雑談もお待ちしてます
前スレ:スポーツをテーマにした小説を書くスレ
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226658606/
- 2 :
- >>1
乙
じゃ早速書くか
- 3 :
- >>1
乙乙〜。
- 4 :
- つか即死だけは回避せねば
- 5 :
- >>1
乙
- 6 :
- 即死回避ほしゅ
- 7 :
- ほしゅ
- 8 :
- 総合保守
- 9 :
- おはよう
- 10 :
- 明日は甲子園決勝だね
- 11 :
- あげ
- 12 :
- 保守
- 13 :
- えーっと…
前スレでちまちま書いてた野球小説です
ちょこっと書き直してますのでご了承下さい
- 14 :
- 1/7
慣れないスーツ姿に身を包み、指定された場所に向かう一人の男。
「ここか……」
ごくり。その男は思わず唾を飲み込む。
「しかしいきなり監督をやれだなんてな」
それを告げられたのは三日前だった。
前の監督が体調不良で辞任する事になり、急にこの男に仕事が回ってきたのだ。
男の名前は栗田永一。甲子園で優勝し、プロ野球の老舗球団東京ガイアンツにドラフト
1巡目で指名され入団、だが度重なる故障で一軍での登板の無いまま十年が過ぎ昨年の秋
に現役を引退した。
小さな頃から野球しかしてこなかった栗田に他の仕事をする当てもなく、プロに入って
以来の貯金を切り崩しながら生活をしていた。そんなある日、元所属球団から突然連絡が
入ったのだ。
「栗田君、監督をしてくれないか」
一瞬耳を疑ったが、その後の説明でさらに驚いた。
「東京シャイニングヴィーナス……ですか」
その名前には聞き覚えがあった。今から十年ほど前に華々しく開幕した女子プロ野球の
チームだ。ちなみに東京ガイアンツと同じく読読新聞社が親会社である。
指導者の経験など無かった上に女子プロ野球という未知の世界。
だが、栗田に迷いは無かった。
しかし、道に迷ってしまった。
「1時間の遅刻か……初日からこれじゃあ先が思いやられるな」
宮城県えびの市総合運動公園。ここが東京シャイニングヴィーナスのキャンプ地だ。
もちろん東京ガイアンツのキャンプに比べると寂しい雰囲気は否めないがそれなりに
見物客も来ているようだった。
「遅れてすいません。栗田です」
「ああ、お待ちしてました。どうぞこちらへ」
栗田は球団スタッフの男に案内され、野球場の中へと向かった。
- 15 :
- 2/7
掛け声と打球音とグラブの音が入り混じるグラウンドに栗田が足を踏み入れた。
「これが女子プロ野球のキャンプか……」
すると、ガイアンツ時代の先輩である緒川孝太郎が栗田に近づいてきた。
「よお、栗田」
「お久しぶりです。緒川さん」
「いきなり呼ばれたんだって? 大変だな」
「緒川さんがコーチをしてたんですね」
「ああ。気軽に引き受けたものの、女の子相手は疲れるよ」
久々に再会した緒川と栗田が談笑していると、そこに一人の少女が寄ってきた。
「何やってるんですか? 緒川コーチ」
その少女はユニフォーム姿だったのでおそらく選手なのだろう。と栗田は察した。
「ああ、悪い悪い。今行くから」
「えと……そちらの方は……」
「俺の後輩の栗田だ」
「はじめまして。栗田永一です」
「で、こっちは大木姫子。見ての通り、我がチームの選手だ」
「大木です。はじめまして。栗田さんって言うんですか。……取材か何かでしょうか」
大木姫子はほわんとした雰囲気で、とてもプロ野球の選手には見えないがれっきとした
東京シャイニングヴィーナスのレギュラーである。
「いや、取材じゃなくて監督を……」
「あ、そうなんですか。それじゃあ、がんばって下さいね」
にこり。と微笑む姫子。今一つ呑み込めていない様子だ。
「あ、ああ。がんばるよ(……あれ?)」
「まあ選手については改めて紹介するから、今日のところは練習の様子を見ていってくれ
よ」と、緒川。
「あ、はい」
栗田は緒川の後をついて行った。
- 16 :
- 3/7
「それじゃあ、今から打撃練習だな」
緒川が選手を集めて言った。栗田は少し離れた位置から見ている。
まずは打撃練習用のバッティングケージなどの用具を選手達が運ぶ。
用具を並べ終わると、緒川や打撃コーチの山瀬が打撃投手を務める。
「へえ。コーチ自ら打撃投手をやるんだ」
「もともと専属の打撃投手なんていませんからね」
そう言って近づいてきたのは大咲さくら。東京シャイニングヴィーナスの、いや日本を
代表するエースピッチャーである。
「あ。俺は新監督の……」
「栗田さんですよね」
さくらはニッコリと微笑んで言った。
「あれ、知ってるの?」
「甲子園で優勝した瞬間見てました。それで私、野球始めたんです」
「え、そうなんだ」
少し興奮気味に話すさくら。その言葉に偽りは無いようだ。
「大咲さくらです。ピッチャーなんで、手取り足取りよろしくお願いします」
さくらは深くお辞儀をした。栗田も悪い気分はしないようだ。
「うん。よろしくね」
打撃練習を見ながらさくらと談笑していた栗田だったが、このまま見てるだけというの
も我慢できなくなってしまった。
「あの、俺も手伝いますよ」
栗田はジャケットを脱いで、ネクタイを緩め、グラウンドに足を踏み入れた。
- 17 :
- 4/7
「なあ、さくらー」
「何? あづさちゃん」
栗田の姿を見ていたさくらに話しかけたのは東京シャイニングヴィーナスの4番打者で
ある御堂あづさ。昨シーズンは31本(全81試合)の女子プロ野球本塁打記録を打ち
立てたスラッガーだ。さくらとは同い年で特に仲が良い。ちなみに大阪出身である。
「あの人さ、元ガイアンツの栗田投手やろ」
「そうよ。監督に就任するんだって」
「あー、そういやおじいちゃんの姿が見えへんなあっておもたら、そういう事か」
「おじいちゃんって……大河原監督は勇退されたのよ。もうご高齢でしたしね」
なにせ大河原前監督はもう80歳である。昨シーズン優勝した時に行われた胴上げでも
冷や冷やものだった。
「新監督なんかぁ。ちょっとからかったろかな」
「その顔は何か企んでるわね……ほどほどにしときなさいよ」
「おーい。ちょー待ちぃ!」
打席に入ろうとする小宮奈美をあづさが止める。
「なんなんスか、御堂センパイ。いててっ、髪を引っ張らないで下さいっ」
「ええから代われ」
「それが人に何かを頼む態度っスか……いたいいたいいたいっ、やめてくださいっ」
結局、強制的にケージから引っ張り出される奈美。
「おいおい。一体なんなんだ」
その光景を見た栗田が呟いた。だが、あづさはそれをスルーし、栗田に向かって唐突に
話しかけた。
「栗田さん。まだウチらはあんたを監督と認めたワケやないで」
「な、何ぃ……!?」
そんな話は聞いてない、と栗田は思った。
「ど、どういう事だ」
「(おっ。食いついてきたな)せやから、今からウチと勝負せえ!」
「しょ、勝負だって!?」
「いわゆる一打席勝負。負けたほうが勝ったほうの言うことを一つ聞く条件でどうや!」
どうや、と言われても困る栗田。あづさは人の話を聞かない。
「どうしたんや。逃げるつもりちゃうやろな」
「……ったく。まあいいや。勝てば監督と認めてくれるんだな……ちょっと付き合って
やるか」
- 18 :
- 5/7
栗田は軽く体をほぐし、投球動作に入る。
全力投球とはいかないが、7〜8割の力をこめたストレートがキャッチャーのミットに
ズバッと突き刺さる。打席のあづさは握ったバットをピクリとも動かさず見送る。
「どうした。速すぎて手も出ないかな」
「ふぅん。こんなもんかいな」
「へぇ、言ってくれるじゃん」
「本気で頼んますわ」
「わかってるよ……ん?」
あづさは無言でバットをスーッと持ち上げ、レフトスタンドにその先を向ける。これは
いわゆるひとつのホームラン予告である。
「な……馬鹿にしてんのか。まあいいだろう。腐っても元プロ野球選手だって思い知らせ
てやろうじゃないか」
栗田もまた単純な男であった。
カキーン。
あづさの放った打球は高く舞い上がり、左中間にポトリと落ちた。
栗田は驚いた。
一軍では通用しなかったとは言え元プロ野球選手である。
ど真ん中のストレートでも空振り、万が一バットに当たったとして内野ゴロが関の山だ
と思っていた。それを左中間まで飛ばされたのである。
- 19 :
- 6/7
「くそっ」
そう漏らしたのはマウンドの栗田ではなく、打席に立つあづさだった。
「あかんわ。完全に打ち損じや。勝負はウチの負けですわ」
あづさは悔しさを滲ませて言った。
「おい、どーいう意味だ」
栗田は問い掛けた。今のはヒットだろう。
「ヒメ。今の打球はどうや」
「うーん。正直に言うと、あたしの守備範囲ですけど……」
大木姫子が答える。
「せやろ。ほなウチの負けっちゅう事で」
「ちょ、ちょっと待て。あんなに遠くまで飛ばされて俺の勝ちなんて納得できるかよ」
「いくら飛ばそうが今のはセンターフライ。せやからあんたの勝ち。文句あんの」
「でも……」
お互いに勝ちを譲り合う二人。
「それでしたら、実際にあたしが捕れるかどうかやってみるというのはどうでしょうか」
姫子が割ってはいる。
「そうだな。それじゃ大木、センターの守備位置についてくれ」
緒川がそう言うと、姫子はてとてととグラウンドへと歩いていく。
「どうみても俊敏には見えないのだが」
「まあ、見といて下さいよ」
栗田の呟きにあづさが言い返した。
- 20 :
- 7/7
「は〜い。お願いしま〜す」
緒川はノックバットを握り、外野に向かってボールを打ち上げた。
その打球はさっきあづさが放ったのとほぼ寸分狂わず左中間に飛んでいった。
タタタタ……タタッ……バシッ!
姫子は余裕のある足取りで落下点にたどり着き、さらっとキャッチした。
「うわっ。捕った」栗田は驚きの声を上げた。
「どうですか、カントクさん」
軽々とボールを捕った姫子がてとてとと歩いてきた。飛球を追う時の眼が嘘のように
おっとりとした表情に戻っている。
「何て言うか……今まで知らなかったけど、女子でもここまでやれるんだな」
「その発言は失礼だぞ、栗田。ま、俺も最初はそうだったけどな」
緒川は栗田に注意した。
「ま、この件はこれにて終了という事で」
「ちょお待って下さいよ。約束は約束です」
あづさが言い寄る。
「そんなの別にいいよ。俺も大人げなかった」
「良いわけありませんて。女に二言はありえへんのです」
まいったな。と栗田は思った。そこであづさが最初に放った言葉を思い出した。
「それじゃあ、俺を監督だって認めてくれるかな」
「そんなんやったら別にええですけど……」
「何を言ってるんですかカントクさん。あづささんの言うことを間に受けたらいけません
よぉ〜」
「こらヒメ、余計な事ぬかすな!」
姫子が口を挟み、あづさがそれにツッコミを入れた。
さらにあづさはバットを持ったまま、姫子を追いかけて走り出した。
「お、おい……」
「栗田監督! この借りはいつかリベンジさせてもらうで!」
とにかく、うやむやのままキャンプ初日は終了した……かに見えた。
つづく。
- 21 :
- 投下終了です。
お手柔らかにお願いいたします。
>>14にタイトル入れ忘れてますね
- 22 :
- お、再開してたか。
- 23 :
- これもスポーツ系?
81:◆Qb0Tozsreo :2010/09/07(火) 13:22:05 ID:VSFBBcQM [sage]
コーチ「監督! たいへんです!! アイツに問題が発覚しました」
監督「何?! アイツはうちのエースストライカーではないか! この大事な試合を前になんてことをしてくれたんだ……」
コーチ「あの精神状態では、とてもじゃありませんがアイツをスタメンで使うわけにはいきませんね」
監督「うむ、仕方あるまい……。ところでとは、どんなことをしたというのだ?」
コーチ「奥さんが妊娠中に、複数の女性と関係を持っていたようです」
監督「そうか! あのときは、夜もハットトリックを決めていたのか」
88:◆Qb0Tozsreo :2010/09/08(水) 09:25:31 ID:YQO3juS6 [sage]
選手A「おいっ! 何でオレにパスしなかったんだよ」
選手B「おまえにパスしたって、どうせアシストにはならないからな」
選手A「なんだと!! もう一回言ってみろ! おまえなんかな……」
選手C「おいおい、そんなことで争ってんじゃないよ。オレたち、みんな同じ女を抱いた謂わば兄弟じゃないか。仲良くやろうぜ」
- 24 :
- 保守
- 25 :
- さらに保守。つか見てる人いるのかな
- 26 :
- 見てるどころか実は矢田のおっさんの続き書こうか考えてる。
果たして矢田を知っている奴が居るかすら微妙だが……。
- 27 :
- 矢田のおっさん続きあるんですかww
野球ばっかりになっちゃうのが申し訳無いなと思いつつサイレントKを着想にした作品を妄想中
つっても今悩んでいるところなんですけどね……
- 28 :
- 野球ばっかりとか全然気にしなくてオーケーだと思いますよ
- 29 :
- 矢田知ってる奴居たw
- 30 :
- 1/7
キャンプ初日の夜。シャイニングヴィーナスの選手たちによる、歓迎会が行われる。
歓迎会といってもささやかなもので、おそらくお酒や食事を囲みながら新監督である
栗田と選手が自己紹介したり、歓談したりといった程度のものであろうと予想される。
「さてと、もう少し時間があるな……これを見るか」
栗田は、シャイニングヴィーナス球団の全選手、指導者およびスタッフが宿泊している
ホテルの一室でDVDを見ようとする。
もちろんいかがわしい代物では無く、昨シーズンの女子プロ野球リーグの戦いを収録
したDVDを3年前から同球団のコーチをしている緒川から借りていたのだ。
「……あれ? なんじゃこりゃ」
雲ひとつ無い青空、透き通るような青い海、照りつける太陽。色とりどりの水着を身に
まといはしゃぐ若い女の子……どうやら緒川さんがアイドルのイメージDVDと間違えて
渡したようだ……と、栗田は思った。
せっかくなので堪能させてもらおう。と栗田はその映像を観賞することに。
コンコン。
「おーい、栗田。開けるぞー」
ガチャ。
「お、緒川さん! ノックぐらいしてくださいよ」
「ノックならしたぞ。それより、DVDを間違えて渡していたようだ。すまんすまん」
緒川の手には当初渡すつもりだった昨シーズンの試合映像を収めたDVDがあった。
「……これ、緒川さんの趣味なんですか?」
しっかり見ておいて言うのもどうかと思うが、独身の栗田と違い、緒川には妻も娘も
いるのだ。とはいえ、もしそういう事に関して寛容な人ならばいらぬ心配ではある。
「お前、何か勘違いをしてないか? それは優勝旅行の映像だぞ」
「えっ?」
栗田は映像を止め、プレイヤーからDVDを取り出した。
その面をよく見ると“20XX年リーグ優勝記念ハワイ旅行”との文字があった。
「ああ、優勝旅行の映像ですか。なるほど……ん? ということは、あの海で戯れていた
水着の女の子達は……」
「これからお前が指導するシャイニングヴィーナスの選手たちだ」
- 31 :
- 2/7
と、ここで場面は歓迎会が行われる予定の食堂に切り替わる。
御堂あづさ、大咲さくら、大木姫子、小宮奈美の4人が何やら相談している。
「あのー……わたしはコレを着るんですか?」
「ええから、ええから。騙されたと思て♪」
「やけにノリノリねぇ……あづさちゃん」
「てゆーかヒメちゃんセンパイ、完全に騙されてるっス」
「じゃかましわ! ほれ、奈美はこれ着ぃ」
「これ……って、パン……中身が見えちゃうっスよ!」
「見せたったらええねん。減るもんやなし」
「あづさちゃん……完全にオヤジ化してるわよ」
「そーいう御堂センパイはどんなの着るんスか?」
「ウチ? 何も着ぃへんよ」
「!? なんという大胆な! そこまでするんスか!」
「大胆って言うか、破廉恥ね」
「ん? ちゃうちゃう! そういう意味とちゃうわ!」
「いいじゃないスか。減るモノじゃ無いんスか」
「アホか。そんなもんタダで見せたるかい」
「いや、お金の問題じゃ無いでしょ……」
「あのぅ、似合うでしょうか」
「いつの間に着替えてるんスかヒメちゃんセンパイ(……あ、でもかわいい)
「えっと、なんとなく流れ的に?」
「……って何の流れなのよ」
結局、奈美も体育会系の掟に従い強制的に着替えさせられるのだった。
「これで2体のメイドが完成やね。元々飲み会の罰ゲーム用に持ってきたんやけど、
ちょうど良かったわ」
「全然良くないっス……」
「んー? 何か言うたかな」
あづさは奈美のほうを笑顔で睨んだ。
「いえ、何でも無いっス」
「あら。どうせならみんなでコスプレしたら良いんじゃないかしら」
と、メイド姿の大木姫子が提案した。
「そうっスよね、私らだけってのは不公平っスよ」
姫子よりさらにスカートの短いメイド服を来た奈美が同意する。
「だって、そのほうが楽しいわよ。カントクさんにもきっと喜んでもらえると思うし」
「ヒメちゃんセンパイ……ついていけないっス」
「でも着る衣装なんて無いわよ」
さくらがさらりとツッコむ。
「大咲センパイ。そう言って回避しようとしてないスか?」
「いや……そんなワケ、無いでしょ」
さくらは明らかに嫌がる表情で後ずさる。
- 32 :
- 3/7
と、その時。
「そんな事もあろうかと、衣装を用意してきた」
「あ、三上センパイ」
輪の中に入ってきたのは三上英子だった。まっすぐ伸びた黒髪と薄いフレームの眼鏡が
特徴の知性派投手だ。
重度の変化球マニアで、常に新しい球種の開発に余念がない。
「せっかくの歓迎会だ。みんなで盛り上げてやろうと思ってな」
「さっすが三上センパイっス。さあみんなも着るっスよ」
「えー。マジでー。何でやねん」
露骨に嫌な顔をするあづさ。
「これなんかどうっスか。あ、こっちも似合いそうっスね」
奈美の反撃が開始された。あづさに着せる衣装を物色している。
「おいおい、カンベンしてくれや。なぁ、さくら」
困ったあづさは隣のさくらに話を振ろうとする。
自分は後輩に強要しておいて、これである。全くもって迷惑な先輩だ。
「あら。これ可愛いじゃない。ねぇ、英子さんは?」
ウェイトレス風の衣装を手に取るさくら。ピンクを基調とした、フリルがフリフリした
服だ。
「そうだな。私は久々に学生服を着てみようかと思う」
英子は女子高生が着るようなブレザーとチェック柄のスカートを手に取る。
「ちょお待ちぃや。ウチだけ仲間ハズレやん……」
あづさは、そう言いながらしぶしぶと衣装が並んだケースを見やる。
「ナース、スッチー、バニーガール……って、ほとんどコスプレパブやないかい!」
ついつい衣装にツッコむあづさ。これも関西人の性か。
「決められないなら私が決めてあげるっスよ!」
さらに反撃を続ける奈美。手に取ったのはチアリーダーの衣装だった。だが、
「あ。これは似合わないっスね」
奈美はそう言って手にした衣装を戻そうとした。
「ちょお待ちいな。似合わんてどういう意味なん?」
「ふ、深い意味は無いっス」
つまり、そのままの意味という事か。
- 33 :
- 4/7
「ええから貸してみいや」
あづさは奈美の手から衣装を奪い取ると、いきなり着ているジャージを脱ぎだした。
その鍛え抜かれた肉体は、同性の奈美が見ても惚れ惚れする。
「なんや、ジロジロ見て」
「み、見てないっスよ」
あわてて顔をそむける奈美。その間にあづさは衣装に着替える。
「ゴー、ゴー、ヴィーナス!」
ちなみにこの衣装は、東京シャイニングヴィーナス専属チアリーディングチームである
“シャイニングシスターズ”のユニフォームなのだが、それを着たあづさは思わず右手を
突き上げてポーズを決めてしまったようだ。この女、やけにノリノリである。
ピロリン♪ 突然、電子音が鳴った。
「おいっ。何すんねんな」
「いい画が撮れたっス。待ち受けにしようっと」
奈美のケータイだった。
「おいこら待てぇぇぇぇぇ。削除せえ。さもなくばお前を削除したる」
「ひぃぃぃぃっ。やめてくださいっス」
あづさが奈美に襲いかかる。一気に馬乗りの格好になった。
周りは「またか」と言う表情で2人の“じゃれあい”を見ている。
「誰か助けてくださいっス〜」
「ええい。観念せえやー」
- 34 :
- 5/7
ガチャッ。
「「!?」」
栗田が食堂のドアを開けると、2人の女が重なり合ってお尻を向けていた。
時計は歓迎会の始まる予定の8時をちょうど回ったところだった。
「これはまた随分な歓迎だな……」
そう言って固まる栗田。
「な〜〜〜〜〜〜〜〜っ。何見てるんスかぁ!」
「おいコラァ、ジタバタすんな!」
奈美は赤面し、逃げようとする。が、あづさがガッシリと乗っかかって身動きが取れ
ない。
「俺は、どうしたらいいんだ」
「あらあら、カントクさん。とりあえずこちらに」
栗田はメイド(姿の姫子)にエスコートされ、椅子に腰掛けた。
「あ、ありがとう。……お、大木さん?」
「はい? なんでしょうか」
「えーーっと……。どうしてそんな格好してるんですか」
栗田は驚いた。そりゃあそうだろう。だってメイド服だもの。
「うふふっ。どうでしょう、似合ってます?」
姫子はそう言いながらクルリと一回転した。スカートがふわりと舞う。
話が噛み合っていないのはいつもの事である。気にしたら負けだ。
「うん。似合ってるよ」
「ありがとうございますっ」
満面の笑みで喜ぶ姫子。これで「ご主人様♪」なんて言われたら、これはもう完全に
メイド喫茶の店員にしか見えない。おそらく、日本で一番メイド服の似合うプロ野球選手
だろう。……どういう意味だろうか。
「んもう。しょうがないわね……英子さんはそっちをよろしく」
「うむ。了解した」
あづさの右腕をさくらが、左腕を英子が掴んで奈美から引き離す事に成功した。
- 35 :
- 6/7
「こほん。というわけで選手を代表しましてわたくし大咲さくらが乾杯の音頭を……」
「「「かんぱーい」」」
「あ、ちょっとぉ。それ私が……」
前口上を台無しにされ、しょんぼりと着席するさくらであった。
それはともかく、まずは栗田の自己紹介から。
「えー。何の因果かこのチームの監督に就任することになりました栗田永一です。監督業
や女子野球については一から勉強する事になるけど、まあよろしくな」
ぱちぱちぱち。
そして、各々の選手による自己紹介へと流れていく。
それにしても……さまざまな可愛い(?)衣装に身を包んだ女の子たちを見ていると、
先ほどまでグラウンドで練習していたのが嘘のようである。
ここからは自己紹介の一部を紹介しよう。
「三上英子、投手です。監督とは変化球について一晩中ベッドの上で語り合いたい」
どんな自己紹介だ……。栗田は「お前が変化球だよ!」と言いたい衝動に駆られる。
「小宮奈美、守備はショートストップっス! 元気とスピードには自信ありっス!」
「……川原恵美(めぐみ)、二塁手。……チームの勝利の為に尽くします」
対照的なキーストーンコンビ(=二遊間)。1、2番を任せる事になりそうだ。
ちなみに、川原恵美の衣装はいわゆるゴスロリだったのだが、実は私物らしい。
「キャプテンの小松田沙織です。チーム内でわからない事は何でも聞いて下さいね」
はい。今、この状況がわからないのですが。……ノリですか、そうですか。
あとナース服はわかるんですが、その大きな注射器は……いえ、刺していただかなくて
結構です。
「セッシャハ、エイミー=マクスウェル、デゴザル。以後、オ見知リオキヲ」
クリーンナップを打つ所謂助っ人外国人だが、その日本語は何処で覚えたのか。
そんな事より出るところは出て、引っ込むところは引っ込んだ体型にバニーガールの
似合うこと似合うこと。……ごくり。
- 36 :
- 7/7
「ピッチャーの城之内真緒です。抑えとしてやってきました。よろしくお願いします」
かつてはあの東京大学の野球部に所属し、神宮球場で投げた経験もある左腕投手だ。
そして、こういうシンプルなセーラー服もまた、捨てがたい。隣のお姉さんタイプだ。
「末永陽子、ピッチャーです。監督から同じピッチャーとして色々と教わりたいです」
そう言いながらテニスのユニフォームを着ている末永陽子。エースを狙うという事か。
やはり栗田は投手の女の子が気になるようだ。いや、別にいやらしい意味では無い。
とりあえず全員の顔と名前は覚えておかないと……寝る前にまたDVDを見ておくか。
と、栗田は思った。
もちろん優勝旅行のほうだ。
つづく。
- 37 :
- 投下終了です。
今気付いたけど、野球してない。
- 38 :
- 野球するだけが野球じゃねぇぜ!投下乙!
読むのは後日でw
- 39 :
- キャラクター一気に出し過ぎたかな
やっぱり分かりづらいかも…
- 40 :
- 意味もなく保守っと。
さて…ここからどうやって挽回するか…
- 41 :
- 遅ればせながら
中日ドラゴンズファンのみなさん
おめでとうございます。
- 42 :
- ちくしょう落合ちくしょう。
- 43 :
- マイナースポーツ物とか読んでみたいな
アイデアだけでも考えようかな?
- 44 :
- Xゲームネタとか?
- 45 :
- エクストリームアイロンか
- 46 :
- >>43
前スレでスカイダイビングをテーマにした作品があった
- 47 :
- ランジェリーフットボールなるものを初めて見たときは笑ったが
あれを日本の女子高生にさせる漫画を誰か描かないかな
何故か全国規模で鎬を削ってる設定で
- 48 :
- 1/7
栗田が監督としてキャンプインしてから1週間が過ぎた。
当初ピンク色のユニフォームに違和感があった栗田だったが、時間とともに自然と慣れ
ていった。
「あれ? なんだか今日は取材陣が多いっすね」
その日の朝、グラウンドに出た栗田は、先に出ていたコーチの緒川に話しかけた。
たしかに栗田の言うとおり、いつもより記者やテレビ局のカメラが多い。
観客席に目を移すと、これもやっぱり昨日までより人が多くて賑わっている。
「ああ。いよいよベールを脱ぐからな」
「何の事ですか?」
「おっと、言ってなかったか。あの三島みらいが今日からキャンプに合流するんだよ」
「三島みらい……って誰です?」
「知らないのか。三島監督の娘だよ。今シーズンからこのチームのユニフォームを着る事
になったんだ。」
三島監督とは東京ガイアンツの監督である三島晴夫の事だ。
そして三島晴夫と言えば現役時代は東京ガイアンツの四番打者として一時代を築いた
スーパースターで、さらに監督としても同球団を日本一に導いた。栗田がその輪の中に
加わる事は結局無かったのだが、ドラフトで指名してくれたのは今でも感謝しているし、
キャンプで一度だけ「キミが栗山君かい」と声をかけてもらった事は一生の思い出になる
だろう。結局、その名前を引退までついぞ覚えてくれなかったのは栗田にとって心残りで
あるのだが。
それはともかく、栗田にしてみれば驚きだ。三島監督に娘さんがいたのは記憶していた
が、まさか父親と同じく野球をしているとは知らなかった。しかも女子プロ野球選手で、
自分の指揮するチームに入団していたとは。
- 49 :
- 2/7
とは言え、栗田が知らないだけで女子野球ファンの間ではすでに知られた存在であり、
高校卒業後の進路が注目されていた。
もちろん人気だけでなく、女子高校野球選手権大会で神山学園の優勝に貢献した実績も
評価してのドラフト1位指名である。
ところが、栗田には一つ引っかかった所があった。
「なんでまた今日からなんですか」
「大学受験があるから……というのが表向きの理由だ」
これはあくまで表向きの理由……すなわち、実際は注目度の高い三島晴夫の娘がさらに
注目を集めるためにキャンプ参加の時期をこの日にずらしたというわけである。
まあ、注目される選手がいるのはそれ自体悪い事では無いだろう。
「ところで、選手としての実力はどうなんですかね」
「さあ……それはちょっと見てみないとわからないな」
曖昧な緒川の返答に、そんな事で良いのか。と栗田は思った。
練習の時間が近づき、徐々に選手たちもグラウンドに顔を出す。
「ちぃーっす。栗田監督、緒川コーチ」
ヴィーナスの主砲、御堂あづさは朝からテンションが高い。
「御堂。監督に向かってちぃーっすとは何だ」
あづさが緒川にたしなめられる。
「まあまあ。良いじゃないですか、緒川さん」
「しかしだな、栗田……」
「ほな、行ってきまっさ」
すっかり見慣れた光景に、栗田は苦笑いする。
- 50 :
- 3/7
「おっ。選手が出てきたな」
「三島みらいは何処だ」
「いたぞ。カメラを向けろ」
待ち望んだアイドルの登場に、報道陣やファンの視線が一点に集まる。
周囲のざわめきにも慣れているのか、当の三島みらいは平然とした表情だ。
「はじめまして。三島みらいです。よろしくお願いします。」
「あ、はじめまして。監督の栗田永一だ」
「色々ありまして、遅れてしまいました。すいません」
「いや、それは全然構わないよ。がんばってくれ」
「はいっ」
その少女は、野球選手というには少し華奢な身体であるが、あの三島監督の娘らしく
明るく元気そうだな。というのが栗田のみらいに対する第一印象だった。
まずは守備練習。みらいは父・三島晴夫の現役時代と同じ三塁の守備位置につく。
みらいがノックを受けるたびに、観客席からどよめきが起こる。
「おおーっ。ナイスキャッチ!」「みらいたーん。がんばれー」
「おぉ……あのやわらかいグラブさばきは、往年の三島晴夫の生き写しじゃあ……」
中には感涙するオールドファンもいたようだ。
「なんやねん。正面に来たボールを捕ったくらいでギャアギャアと」
その光景を苦々しく見ているのは御堂あづさだ。不動の四番であり、レギュラー三塁手
でもある。
守備面でも攻撃面でも、もちろんプロポーションでも何一つ負けていないはずの自分が
注目度で負けるなど、己のプライドが許さない。
「せや、次は打撃練習やったな(ニヤリ)」
あづさは、何かを企むような顔をした。
- 51 :
- 4/7
そして、打撃練習。あづさはポンポンと打球をスタンドに運ぶ。
このパワーなら男子選手に混じっても遜色ないかもしれない。と、栗田はいつも思う。
続いて、三島みらいが打席に向かう。果たしてどのようなバッティングを見せるのか。
「あ、栗田監督。ちょっとええですか」
打撃練習を終えたあづさが、打撃投手を務める栗田に近寄る。
「なんだ? いつぞやの一打席勝負のリベンジか?」
「いや、それはまた今度っちゅうことで……それより、打撃投手を代わってもらおう思い
まして」
「え? まあ、それは別にかまわないが」
打者が打ちやすいようにコントロールできるのか? と栗田が一応訊くと、高校時代に
は投手も兼任していたの事。それなら大丈夫か。納得した栗田はグラウンドの外へ。
だが、その考えはすぐに覆される。
「くらえっ!」
「ひゃあっ」
打席のみらいは自分の体に向かってくるボールに仰け反った。
「どないしたんや。腰が引けとるで」
「こ、こんなの、打てないですっ」
涙目で訴えるみらいだった。
と、その時。
「危険球キター!」
「すないぽktkr」
「僕達のみらいたんに何をするだー!」
「当たったら危ないじゃないか!」
「あやまれ! みらいたんにあやまれ!」
「ぶつけてリタイアさせるつもりか!」
「の嫉妬みっともねーぞ!」
みらいのファンと思われる観客から野次が飛んだ。
ぶちん。
「じゃかましわーっ! 鼻から指突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろかっ!」
あづさがキレた! どうやらという言葉に反応したらしい。
- 52 :
- 5/7
「お、おい……御堂」
一旦グラウンドの外へ出ていた栗田だったが、あづさを止めに再度グラウンドに入ろう
とする。
ところが、
「お、お願いします。御堂先輩!」
バットを強く握り直し、なおも打席に立つみらいの姿があった。
その真剣な眼差しに、栗田も野次を送っていたファン達も黙ってしまった。
「ええ根性してるやん。ほな遠慮せんといくで」
あづさが大きく振りかぶる。みらいはグッと身構える。
(ギリギリまで見極めて……)
ボールはまたしてもみらいの体に向かって飛んでくる。
危ないっ。投げたあづさがそう思った瞬間、みらいはその体をわずかに捻って紙一重で
ボールをかわした。
「はぁ、はぁ、……なんとか避けれました」
「へぇ……中々やるやん。もいっちょいくで」
あづさの声にみらいはもう一度構え直す。
「くらえっ!」
(またインコース……でも今度はストライクゾーンだ。
みらいは思い切ってバットを振った。
しかし、その球はバットに当たる寸前でふわりと落ちた。
カーブだった。みらいは空振りした。
「変化球なのに思わず体が仰け反りそうになりました……」
「まあ、そういうこっちゃ」
高校時代はインコースも難なく打ち返していたみらいだったが、やはりプロではこの
ままでは通用しないだろう、と悟った。
その後もあづさの熱のこもったピッOに対し、積極的に挑んでいくみらいの姿が
あった。そして時折、とんでもないインハイの球を大根切り打法で打ち返す。父親譲りの
悪球打ちである。
「なかなかやるやんけ。でもまだまだレギュラーの座は譲らんよ」
「はいっ。簡単にレギュラーを貰えるならプロに入った意味がありませんっ」
「ほー、言うてくれるやん。ほなビシビシ行くで」
ここに、御堂あづさと三島みらいの師弟コンビが誕生した……?
- 53 :
- 6/7
「さて、どうしたものか」
その夜、宿泊先の部屋で栗田は一人迷っていた。二日後の練習試合のオーダーについて
である。
ちなみに昨年の最終戦のスタメンは、以下のようであった。なお、1〜8番はシーズン
通してほぼ不動のオーダーである。
1番ショート、小宮奈美。
2番セカンド、川原恵美。
3番センター、大木姫子。
4番サード、御堂あづさ。
5番ライト、マクスウェル。
6番ファースト、小松田沙織。
7番レフト、中本寛子。
8番キャッチャー、丸山みのり。
9番ピッチャー、大咲さくら。
このオーダーで日本一になり、オフにも三島みらいの加入以外に選手の異動が特に無い
のだから、普通に考えれば怪我や余程の好調・不調でもならなければ入れ替えるべきでは
無いだろう。
三島みらいはあくまで内野の控えと栗田は考えた。
いくらプロ野球が興行とはいえ、そこは実力の世界である。
それに、終盤に代打で登場させたほうが盛り上がるかも知れない。
……などと考えていたその時であった。
コンコン。誰かが栗田の部屋の扉をノックした。
「はい……?」
こんな時間に誰だろう、と栗田は思った。
返事が無いので栗田自ら扉を開けに行く。
「おにぃちゃん……みぃ、ねむれないの」
扉の前に立っていたのは水色のパジャマを着た三島みらいだった。右手は目をこすり、
左手はクマのぬいぐるみを持っている。寝ぼけているようだ。
「なんだ三島か。自分の部屋に戻るんだ」
「やだ。おにぃちゃんと一緒じゃなきゃねむれない」
環境の変化と注目度ねの高さで不眠症になったのかも知れない。
言うまでもなく栗田はみらいの兄では無い。みらいが寝ぼけているだけだ。
ちなみにみらいには同じくプロ野球選手の兄と、プロゴルファーのもう一人の兄がいる。
「昔みたいに一緒に寝ようよう」
重ね重ね言うが、みらいは寝ぼけているに過ぎない。
- 54 :
- 7/7
「おいこら、何してんだ」
「おにぃたん……すぅ」
みらいは栗田のベッドの上に倒れると、そのまま寝息を立てた。
「ったく。しょうがないな」
おい。相手は高校を卒業したばかりの……しかも、これから指導する選手だぞ。
栗田には弟はいるが、男二人の兄弟だったので、妹というものに憧れがあったのだとか
そういう事はここでは関係ない。関係ないはずだ。
栗田はみらいの小さな体を動かし、布団をかけてやった。
あくまで布団をかけただけだ。それ以外はなにもせず、やがて自分も眠りについた。
新しい朝が着た。希望の朝だ。
「んん……むにゃむにゃ……もう投げられな……ハッ」
栗田は目が覚めた。
その隣には三島みらいが寝ていた。すやすやと、天使のような寝顔で眠っている。
「何もしてない。俺は何もしていないんだ」
栗田は誰かに言い訳をするかのように独り言をつぶやいた。
「うーん……」「!?」
みらいが目を覚ました。栗田は何故か焦っている。
「あれ? なんで監督がいるんでしょう……」
どうやら昨夜の事は覚えて無いらしい。
「ここは俺の部屋で、寝ぼけた君がおにぃたんねむれないあうあう……」
弁明モードに突入。かなり理解に苦しむ日本語だが、みらいが寝ぼけて部屋に来たのは
事実である。
「な、何を言ってるんですか?」
みらいは栗田に疑いの眼差しを向けた。
「と、と、とにかく、この事はみんなには内緒で……」
栗田は何故だか全身に嫌な汗をかいている。
「……は、はい。わ、わかりましたっ」
みらいは少し考えた後、いつもの明るい声で答えた。
そして、周囲にバレないようにそっと自分の部屋へと戻った。
「どうしてこうなった……」
栗田は頭を抱えた。
クマのぬいぐるみはベッドの上に放置されたままだった。
つづく。
- 55 :
- 投下終了です。
次回はやっと試合ができそうです。
- 56 :
- >>43
考えているがルールを理解しないとかけない
- 57 :
- エクストリーム系はあってないような物多いよw
- 58 :
- エクストリーム・アイロニングとかあったな
小説や漫画になってないのかな
- 59 :
- 「いっしょにあいろにんぐ!」
行方不明になった伝説のエクストリームアイロニストの父・鉄人を
探すため、鉄哉は突然現れた型アイロン台・アイと共に
世界最高峰でのアイロン掛けに挑……いや、無いな
- 60 :
- 旧体育の日age
明日は新しい体育の日だよ!
- 61 :
- そんでageてねえし!
- 62 :
- みなさん
囲碁もスポーツらしいですよ
- 63 :
- 保守
なんかネタ無いかな〜
- 64 :
- 保守がてら落書き〜
http://imepita.jp/20101016/819190
東京シャイニングヴィーナス
大木姫子外野手です
- 65 :
- と言うわけで
今年のタイガースは終了です。。。
…創作に専念するか
- 66 :
- エアホッケー
- 67 :
- 結局パのCSはロッテが勝ったのかー
あとは中日と巨人のどちらが勝つか、だな
- 68 :
- ロッテマジかよ!
ホークス来ると思ってたのに……。
つーか現役を知ってる選手が監督やってるとなんかいろいろと複雑w
秋山さん頑張れw
- 69 :
- またまた落書きー
http://imepita.jp/20101021/008430
東京シャイニングヴィーナス不動の四番打者・御堂あづさ
- 70 :
- あっ
セのCSは中日が王手みたいですね
このまま3連勝で決まるか
それとも巨人の大逆転なるか
- 71 :
- http://imepita.jp/20101023/043500
東京シャイニングヴィーナスのエースピッチャー・大咲さくら
- 72 :
- 中日勝ったか
日本シリーズは中日vs千葉ロッテになるようです
- 73 :
- http://imepita.jp/20101025/035010
東京シャイニングヴィーナス外野手・エイミー=マクスウェル
スラッガータイプは巨
アベレージタイプは貧
だと思うの
- 74 :
- もちろん「小さな大打者」というのもアリですが
- 75 :
- 高校野球スレに負けじと頑張ろうぜ
- 76 :
- 1/7
「シャイニングヴィーナス、恐れるに足らず。私に先発させてください」
園原香澄は自信満々に言い放った。
宮崎県都城市でキャンプ中の女子プロ野球チーム・千葉スティンガーズは、今年初めて
の実戦となる練習試合を翌日にひかえ、監督以下、選手、コーチを集めてミーティングを
していた。
「相手は日本一の打線だぞ。本当に抑えられるのか?」
千葉スティンガーズ監督の松芝清志郎は聞き返した。
「大丈夫です。1点も……いや、ヒット1本すら打たせませんよ(キリッ」
ちいさ……控えめな胸を張り、園原は即答した。
「ピッチャーのみんなはどうだ?」
松芝監督は投手陣に話を振ってみた。
「私は、かまわんと思います」
黒河ちひろは落ち着いて言った。マウンドに立てば闘志溢れるピッOでチームを
牽引する“魂のエース”である。
「カスミならやってくれマスネー。期待シテマース」
マリア=ドゥリトルは軽やかな調子で言った。球速の女子最高記録を持つ、女子野球界
きっての速球派投手だ。
「わたしは調整が遅れてるんで……園原さん、どうぞ」
倉橋まどかは控えめに答えた。アンダースロー投手だが、そのリリースポイントは地上
わずか数センチであるという。
「別にええけど、尻拭いは勘弁な」
チームの不動のストッパー安本育美が、かったるそうに言った。
20代とは思えぬ貫禄ゆえか、投手陣のなかでも一目置かれた存在だ。
「ははっ。リリーフの皆さんには休養を差し上げますから」
園原は語気を強めて返した。
いったいその自信はどこからやってくるのか。
松芝監督は、先発オーダー表に名前を書き入れる。
「よし、先発投手は園原香澄……と」
- 77 :
- 2/7
そして、試合が始まった。
先攻は東京シャイニングヴィーナス。日本一になった昨年の不動のオーダーで臨む。
対する千葉スティンガーズはシャイニングヴィーナスと同じ東地区だが、昨年は3位に
終わった。
巻き返しを図りたい松芝監督は、ともにプロ3年目の西浦はづき、早坂絵梨菜の2人を
それぞれ1番と2番に抜擢し、若い力でチーム力の底上げに期待する。
1回表。マウンドには千葉スティンガーズ先発の園原香澄が上がった。
「あっはっは。ギッタギタにしてやんよ」
マウンド上の園原は威勢良く声をあげ、ちっちゃ……あまり主張しない胸を反らせる。
東京シャイニングヴィーナスのトップバッター、小宮奈美が打席に入る。
スイッチヒッターの奈美は、左投手の園原がマウンドに立ったので右打席に入った。
「先手必勝っス!」
初球だった。簡単にストライクを取りにきた直球を躊躇いも無く振り抜く。
鋭い打球が三遊間を抜けていく。
サードの森口史恵も、ショートの西浦はづきも、一歩も動けないほどのクリーンヒット
だった。
「あれ……?」
マウンドの園原は、打球の方向を見ながら小首をかしげる。
「何やってんだい! 先頭打者に簡単に初球を打たれやがって」
キャッチャーの河内玲子がホームベース上から園原に向かって怒鳴った。
この日は正捕手の橋詰祐美ではなく、ベテランの河内が先発マスクを被っていた。
「そんなんだからいつまで経っても敗戦処理なんだよお前は!」
「うう……カワさん、怒らないで下さいよお……」
園原はその気迫に押されて少しビビっている。
さっきまでの威勢はどこへやらである。
「ほらっ、シャンとしなっ」
「シャン!」
「口で言うヤツがあるかい、ったく……」
- 78 :
- 3/7
呆れた河内が座り、試合再開。
2番バッターの川原恵美が右打席に入った。
「……ここは確実に送る」
コツン。恵美は一塁線へバントで転がした。ファーストのモラレスが捕って、一塁の
カバーに入ったセカンドの堀田由紀奈にトスした。
その間にランナーの奈美は二塁へ。
「……バント成功」
淡々と仕事をこなし、ベンチに戻る恵美。
「ナイスバントです〜(ぱちぱち」
次打者の大木姫子が手を叩きながら恵美に声をかける。
「……これが私の仕事だから」
「相変わらずクールですねぇ、川原さんは」
「くーるー。きっとくるー」
「え? なんですか」
「……なんでもない、ベンチに帰る」
頭の上に?マークを乗せながら、3番バッターの姫子が左打席へ。
だが、打席に立つと集中し、雰囲気まで変わるのが姫子の姫子たる所以である。
「ヒメー。ランナーはウチが返すさかい、残しときやー」
ネクストバッターズサークルには4番打者の御堂あづさが入っている。
姫子は0ストライク2ボールからストライクを取りにきた甘い直球を打った。
あづさの言いつけを守ったのか、園原の球を流し打ちでレフト前に運ぶ。
これで1アウト一塁三塁になった。
「どうぞ〜、あづささん。決めてくださいね〜」
「っしゃーっ。任せたらんかい」
気合いを入れ、右打席に入るあづさ。
マウンドの園原は息を整える。
「久しぶりやね、園原。今年も打たれてもらうで」
「うう……、思い出させないで……」
- 79 :
- 4/7
それは昨年のレギュラーシーズン最終戦だった。
千葉スティンガーズのホーム球場である千葉県千葉市天台球場で行われた、東地区1位
の東京シャイニングヴィーナスとの第12回戦。
すでに順位が確定し、後は御堂あづさのシーズン本塁打新記録なるかというところに
注目が集まっていた。
試合は序盤から東京の打線が繋がり、大量リードを奪う。そして、9回(最終回)表の
マウンドには園原香澄が立っていた。だって敗戦処理だから。
2アウトになって打席には4番の御堂あづさが立った。
訓練された千葉ファンはこの時すでにホームランを覚悟していたという。
千葉スティンガーズベンチは不名誉な記録は作りたくないと敬遠を指示した。
しかし園原は無謀にも勝負を選択した。だって園原だから。
迷い無く振り抜いたあづさの打球は、それは美しい放物線を描いてバックスクリーンに
飛び込む。
あづさは31本の女子プロ野球シーズン本塁打新記録を達成し、一方の園原は新記録を
献上した投手としてファンの脳裏に刻まれた。
「新記録、ありがとさん」
「べ、別に私一人で31本打たれたわけじゃないんだからっ」
回想が終わり、試合再開。
園原は気を取り直して投球を続ける。慎重になっているのか、ストライクが入らない。
「へいへ〜い、ピッチャービビっとる〜♪」
あづさは打席から園原を野次る。園原は少しムッとしている。
だが、3球続けてボールになり、ストライクゾーンで勝負せざるを得なくなった。
園原香澄、万事休すである。
でも投げるしか無い。園原は腹をくくった。
4球目は直球が低めに決まり、なんとかストライクを一つ取った。
ここを抑えて、開幕投手……は無理でもローテーション入りに一歩でも近づきたい。
故郷でお腹を空かせて家族の為にも、女子プロ野球の世界で活躍せねば……。
いや、そんなお涙頂戴な展開になってもらっても困るのだが。
カッキーン。
野球場に快音が響き渡る。先制のスリーランホームランである。
「やっぱホームランは気持ちええね。練習試合やから金にはならんけど」
ダイヤモンドをゆっくりと回るあづさ。園原はそれを恨めしそうに睨む。
「ど、どうして私ばかりこんな目に遭わなくちゃいけないのよ……」
当然である。格が違うのだ。
- 80 :
- 5/7
「長くなりそうやな。アタリメ買ってくるわ」
千葉スティンガーズの安本は、そう言ってベンチから球場の奥へと消えていった。
なんというフリーダム。
「や、安本。ちょっと待て」
スティンガーズ投手コーチの小野山悟史が、呼び戻しに行こうと試みる。
「まあまあ小野山さん、やっさんのことじゃから、あげん言いながらも……」
右腕で投げる仕草をしながら黒河が小野山を呼び止めた。
生まれ故郷である宮崎の訛りが出てしまい時々聞きづらいのはご愛嬌。
あと、安本はやっさんと呼ばれているらしい。
「なるほど、ブルペンか」
小野山はそう言って納得したが、安本は本当に売店でアタリメを買っている。
ちなみに、アタリメというのはいわゆるスルメの事だが、「する」では縁起が悪いので
「あたり」と言い換えたのが語源だ。へぇー。
さて、試合のほうはどうなったであろうか。
「いやぁぁっ。うっちゃらめぇぇぇっ」
園原はその後も滅多打ちにされていた。
「もう限界ちゃうんか? 楽にしたるわ」
打席にはふたたび御堂あづさが立っている。
つまり、打順が一巡していたのだ。
尚、園原がここまで取ったアウトは送りバントの二つだけだ。
「これじゃあ、どうしようも無いな……」
一塁側ベンチから松芝監督が出てきた。
練習試合だし1イニングは任せようと思っていた松芝監督も、さすがにこれでは我慢の
限界のようだ。
「か、監督。私の実力はこんなものではありません! 本気を出せば必ずや……」
だったら何故最初から本気を出さないのか。
「さあ、行こうか。園原」
にこやかな表情でやさしく語りかける松芝監督。あたかも駄々をこねる子供を諭す親の
ようである。
「もう一人だけチャンスをくださいっ! あの打者だけは抑えないと気が済みません!」
「はっきりと言う。お前には先発投手としての格が無い」
「そ、そんな……」
がっくりと肩を落とす園原。
「河内、お前は教育係としてコイツをみっちり鍛えるんだ」
「はい。わかりました」
河内は頷いた。
「それじゃあ園原、今から戻って練習だよっ。ビシバシいくから覚悟しなっ」
「いやあああああああっ。敗戦処理はいやあああああああっ。先発がいいのっ。マウンド
降ろさないでっ。やめてえええええええっ」
園原は、文字通りマウンドから引きずりおろされた。
- 81 :
- 6/7
「それでは参りましょうか、マリア」
「ソウですネ、ユミ」
ここで、千葉のバッテリーはマリア=ドゥリトルと橋詰祐美に交代した。
マリア=ドゥリトル――3年前、時速151km/hの女子野球史上最速記録をマーク
した(スピードガンの故障でなければ)右腕投手だ。その投球の約90%がストレートと
いう真の速球派投手である。
余談だが、千葉ファンからは親しみと尊敬を込めて“マリア様”と呼ばれている。
「マリア様が投げてる……ナンチテ」
……三塁ランナーの川原恵美がつぶやいた。
結局、ドゥリトルが四番のあづさを速球で詰まらせてファーストへのファールフライに
打ち取り、長い長い1回表は終了した。
東京シャイニングヴィーナスは初回に打順一巡の猛攻で7点を先制した。
「よーし、気合い入れていくかー」
東京先発の末永陽子がマウンドに上がる。去年は大咲、三上に次ぐ先発3番手で起用
された、直球を主体に時折カーブを混ぜた小気味良いピッOが持ち味の右投手だ。
千葉スティンガーズの1番打者は西浦はづき。2番打者の早坂絵梨菜と共に若い俊足の
スイッチヒッターを上位に並べている。
「あの二人は去年までは代走や守備固めが主だったな」
三塁側・東京ベンチの緒川コーチが、昨年の千葉スティンガーズとの対戦を思い出し
ながら言った。
「なるほど。俊足の選手で塁をかき回そうってつもりか」
シャイニングヴィーナス監督の栗田は内野安打を警戒し、内野手に前進守備を指示。
1番の西浦は速球に押されてサードゴロ、続く2番の早坂はセーフティバントを試みた
ものの、ピッチャー末永が素早く反応し処理してアウトにした。
「ツーアウトー! 気を抜かないでいきましょうです!」
キャッチャーの丸山みのりがナインに檄を飛ばす。
- 82 :
- 7/7
千葉の3番はシュワルツ。ドイツ出身で、愛称はファーストネームのシャルロッテを
縮めて“ロッテ”と呼ばれている。たまに“ロッチ”と呼ぶ人もいるが、それは偽物なの
で注意されたし。
大好物はビールとソーセージという余りにも典型的なドイツ人像を醸し出しているので
国籍詐称疑惑が持ち上がっているとかいないとか。
ちなみに本名はシャルロッテ=ヴォルフガング=フリードリヒ=フォン=シュワルツと
いう長ったらしい名前なのだが、できれば忘れていただきたい。
末永と丸山のバッテリーは左打席のシュワルツに対してインハイへの直球で押した。
シュワルツの打球は、高く上がったもののセンター大木姫子の守備範囲だった。
「いい感じじゃないですかね」
栗田は末永の1回裏のピッOについてまずまずという評価を下した。
「ああ、初回はこんなもんだな。課題は中盤以降だ」
シャイニングヴィーナス投手コーチの久山博が栗田に話しかける。
2回表、ドゥリトルはシーズン前とはいえ女子野球界では類まれなる剛速球で並み居る
打者を次々と打ち取っていく。
一方の末永もそれに触発されたのか、ひたすらストレートを投げ込む。
1回表の7点をノイズとして取り除くと、試合は投手戦の様相を呈してきた……いや、
無理があるな。
しかし、まだ試合は始まったばかりだ。
これから何が起こるかは、誰にもわからない。
つづく。
- 83 :
- 投下終了です。
園原投手の次回登板にご期待ください。
- 84 :
- さて…
日本シリーズの話でもしようか
- 85 :
- 俺的に中日はまだサムソンやソンドンヨルのイメージがチラついて困るw
- 86 :
- サムソンリーいたなぁ
とりあえず髪が長かった印象が強い
- 87 :
- 中日勝ったか
最後までどっちに転ぶかわからない
激戦だったね
- 88 :
- 第5戦はロッテが勝って日本一に王手
中日は追い込まれたね
- 89 :
- 千葉ロッテマリーンズ日本一おめでとう!
- 90 :
- 巨人―毎年優勝候補。近年はバランスのよい打線を組むがやはり重量打線はチームカラーか。
中日―言わずと知れた投手王国。昔からリリーフが強い。何故か外国人の長距離砲が必ず一人居る。
阪神―過去のダメ虎っぷりを払拭し、現在は猛虎に相応しい強さ。打線の威力は巨人以上か。
ヤクルト―セ・リーグの不気味なチーム。毎年地味に強い。気が付いたらさりげなく優勝してた年も。古田が抜け少し勢いは落ちたがその遺伝子は受け継がれている……はず?
横浜―かつての栄光は消え失せた感は拭えない。マシンガン打線と呼ばれた強力打線は過去の遺物。しかしながら、村田を始め強力な打者は居たりする。
広島―球界一厳しいと言われる練習量は本物か。選手は優秀なのが多い。江藤、金本、新井と四番が次々と移籍していく呪いがかかっている。栗原ェ……。
なぜか球界屈指の本格派のエースが常に一人居る。
- 91 :
- >>90
パ・リーグは……?
- 92 :
- 考えてたけどここ十年の変動多くて投げたw
- 93 :
- なるほど…確かに
つか反応早くて驚いたw
- 94 :
- ほう…スポーツウィップか…そんなものがあるとは
- 95 :
- ネタも無いのにageてみたり…
さて今年のストーブリーグはどうなりますかねぇ
- 96 :
- ちっちゃい松井が気になって仕方ない。
- 97 :
- 門倉の生存を確認
- 98 :
- しぶといアゴだぜ。
- 99 :
- というわけで
ロッテがSKを下してアジア王者(で良いのかな?)になりましたが
そういえば来年アジアシリーズが復活するとかしないとか
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