2011年10月1期ニュース国際+【ブータン/コラム】あのブータンも抗えない「近代化」の魔力[10/11]
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【ブータン/コラム】あのブータンも抗えない「近代化」の魔力[10/11]
- 1 :11/10/13 〜 最終レス :11/10/20
- http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/24820
ブータンはヒマラヤ山脈の中に位置し、九州とほぼ同じ面積に70万人ほどが住む
小さな国である。そのブータンが生み出した言葉に「GNH」がある。GNHとは「Gross
National Happiness」の頭文字だ。1976年に当時21歳だったブータンの4代目国王が
打ち出した、「物質的な豊かさ」ではなく「人々の幸せの最大化」を目標に掲げたブー
タン独自の開発理論である。
ブータンは最近まで鎖国を続け、山岳地帯で牧畜を行う人々と盆地で農作物を作る
人々が物々交換をする生活を行ってきた。またGNHを目標にした国造りが行われてい
ることから、日本では「秘境」「桃源郷」というイメージが定着している。
◆首都ティンプーでは2人に1人が自動車を保有
この9月にそんなブータンを訪れる機会に恵まれた。
鎖国を行っていたと述べたが、現在は行っていない。文明の流入を嫌うために外国人の
流入を制限しているなどと言われることもあるが、それは事実ではない。ブータンは積極
的に観光客を受け入れている。
観光客の誘致には、先に挙げた秘境、桃源郷というイメージが大いに役立っているようだ。
観光客はアメリカからが最も多く、それに日本が続く。ヨーロッパからの観光客も多い。
「お金」や「効率」に追い回される生活を送っている人々は、それが目標になっていない
社会を覗いてみたいと思うのだろう。
現在、ブータンに国際空港は1つしかない。空港のある街パロから車で1.5時間ほど
行くと首都ティンプーに着く。
GNHを標榜する秘境の国の首都とはどのようなものだろうかと興味津々で訪れたの
だが、そこは開発と建設ラッシュに沸く開発途上国の一都市でしかなかった。
ティンプーは山間の狭い盆地にあり、つい30年ほど前まではただの小さな寒村だった。
だが、その寒村の人口は現在10万にもなっており、全人口の7分の1が首都に集中している。
中国の雲南省などと共にブータンには多くの棚田があるが、その棚田が次々に宅地や
ホテルの建設用地に変わっている。盆地と言っても猫の額ほどの平地しかないティンプーの
土地の価格は天井知らずに高騰している。そんな状況だから、首都周辺の棚田はこれからの
数年でほぼ全てが宅地に変わってしまうだろう。
自動車も多い。鉄道がない国だから、公共交通機関はバスだけである。ただ、斜面に建つ
家も多いことから、荷物の運搬などを考えるとバスだけに頼るわけにはいかない。そんな
事情もあり、既にティンプーだけで約5万台の自動車がある。人口が10万の街だから、2人に
1人が自動車を持っていることになる。
また、ほとんどの人が携帯電話を持っている。若者の間では新型の「iPad」に人気が集まっ
ている。その姿は、日本となんら変わることはない。
◆インドからの安価なコメの流入でコメの自給率が低下
ブータンでは今も自給自足経済が続いていると思っていると、その期待も大きく裏切られる。
食料供給も大きく変化している。
ブータンの人々の食生活では、バターやチーズなどの製品と共にコメが大きな役割を果た
している。だが、コメの自給率は50%ほどに低下している。
つづく
- 2 :
- >>1つづき
その最大の原因は、首都ティンプーとインドを結ぶ道路が整備されたためだ。インドから大量の
コメがトラックに乗って流入している。その価格は30円/キログラム程度で、最近、値上がりが
激しいと言っていたが、それでも棚田で作るブータン米より安いのだそうだ。
道路が整備されたと言っても、現在、インドと首都ティンプーを結ぶ道路は山間を走る細い道で
しかなく、対向車と行き交うには道幅が広くなっている所ですれ違わなければならない。そんな
わけで、直線距離にして80キロメートルほどを行くのに6時間以上もかかる。
だが、そんな道を運ぶコメが30円/キログラム程度で売られている。これは、いかにコメの
価格が安いかを示すものと言えよう。ブータンのコメ価格からも、世界の食料が過剰生産気味に
なっていることが分かる。
◆奥地の村に住むガイドの母親が「薄型テレビが欲しい」
ブータンは国中で建設ラッシュに沸いている。現在、空港は1つしかないが、来年には小さな
空港が4つほど完成するという。それを利用すると、従来、バスで2昼夜かかったところへ、
30分ほどで行けるようになるのだそうだ。
インドとティンプーを結ぶ道路も、新たなルートが造られている。それは2012年中の完成を
目標にしており、ティンプーからインドまで4時間で行けるようになる。道幅も広くなることから、
インドからの輸入が一層容易になることは間違いない。
このようにブータンが多くの建設工事を行うことができる理由の1つに水力発電がある。
ブータンはヒマラヤの南側に位置し、降雨量が多い。その豊富な水量を用いて発電を行っ
ている。発電設備は全てインドの援助により造られており、自国内で消費する電力以外は、
全てインドに売っている。その販売額はGDPの12%にもなり、観光収入を上回ってブータン
最大の産業になっている。
電力の価格は2円/kWhほどであり、日本の電気料金が24円/kWh程度であることを考える
と格安である。
化石燃料で発電すると、燃料代が数円/kWh程度が必要になることから、インドはブータンに
投資することで、格安の電力を得ることができることになる。世界の化石燃料価格が上昇を
続けていることから、インドにとって、ブータンの水力発電から得られる電力は貴重だ。インドは
現在も新たな発電所を建設している。
「最後の秘境」と言われたブータンも急速に近代化している。隣の村に行くには1日歩いて行か
なければならなかったような奥地の村にも電気が行くようになった。
我々を案内してくれたガイドは首都から遠く離れた開発の遅れた東部の山岳地帯の出身で
あり、故郷に母を残してきたそうだ。その母親のいる村にも、来年には電気が来ると言う。
母親は何度か首都に住む息子の元を訪ねているのだが、その母親に電気が来たらなにが
欲しいかと聞いたら、薄型テレビが欲しいと答えたそうである。
ブータンのテレビ局は1局しかないが、衛星中継でインドのテレビ局の番組が映るので、日本
より多くのチャンネルを見ることができる。母親はインドの言葉は分からないが、インドのドラマを
見るのが好きだそうだ。
◆今、ブータンの人々が欲している暮らしとは
これが、地球最後の秘境で生じている現象である。むろん、今でも多くのブータン人はチベット
仏教を深く信仰しており、そのお金や文明に対する考え方は、我々と異なっている部分も多い。
その部分を強調して、ブータンの特殊性や、お金では買えない幸福を強調することもできよう。
しかし、今回の旅を通じて、一番、強烈に感じたことは、世界がフラットであるということだった。
つづく
- 3 :
- >>2つづき
ついこの前まで、隣村に行くのに1日かかる、電気もない、首都に出るにはバスを乗り継いで
3日もかかっていた村に、急速に近代化の波が押し寄せている。辺境の村にいきなり薄型液晶
テレビが入るのである。そして、衛星中継によって日本よりも多くのチャンネルを視聴できる。
過剰とも言える物質文明の中に生きる現代の日本人は、物質やお金に依らない幸せを論じる
ことが好きだが、ブータンの人々は素朴な暮らしよりも、薄型テレビの方が好きなようだ。
急速に進むブータンの近代化は我々に多くのことを考えさせてくれる。
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以上
- 4 :
- 南シナ海どころではない! ブータンでは知らぬ間に中国に国土が2割も奪われていた
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20110804-01/1.htm
- 5 :
- ブータンお前もか・・・
- 6 :
- 近代化は別にいいと思うけどね。
ただ、金と物だけを求めないで本当の幸せを見つけるには
しっかりした哲学が必要だわな
例え周りの人間が自分の5倍年収を稼いでいても、
心から自分は幸せだと言えるだけの哲学が必要
- 7 :
- 中国は虐国家
ノーベル平和賞受賞者はいまだ監獄生活
- 8 :
- >>5
日本も明治初期に似たようなこと言われたんだよ
- 9 :
- 下界は低俗なのが溢れているから、まだ鎖国しておいた方がいいよ。鎖国推奨
- 10 :
- あ、あと、社会主義とか共産とか民主主義に騙されちゃダメだからね
- 11 :
- ああそうなんだ
太陽光パネル設置してるってテレビで見たからそれを鵜呑みにしてたわ
あれはごく一部の地域の話だったんだな
- 12 :
- 新王妃超絶美女やったな
- 13 :
- ブータンの場合、現地語では近代的な概念を表現することが出来ないから、
教育とかを英語でやってるわけだが、そのせいで、テレビが普及すると、
外国の影響をもろに受けることになるんだよな。
その点、日本は、英語があまり出来ないから、民族文化を保持することが
出来てるという。
- 14 :
- しかしよくここ中共の軍事侵攻に合わなかったよな。
チベットは占領されたのに
- 15 :
- ブータンの首相が上から目線で日本の近代化=欧米化を馬鹿にしてたよなぁwww
- 16 :
- 国民総禁煙令のある国だったな
- 17 :
- 近代化のきっかけは、日本からの農業援助により、国が豊かになった事
だったっけ?
よく似た容姿をもつ国民として、道を違わぬよう願うばかりです。
- 18 :
- 近代化と中国の侵略を一緒にしないでください
- 19 :
- オヨネコブータン
- 20 :
- いまや秘境みたいなとこでもパラボラアンテナ見かけるからな
アマゾン川の奥地にポツンとある家にアンテナあったときにはビビッたわ
自家発電以外に電気・ガス・水道いっさいないだろうに
- 21 :
- ブータンは積極的に観光客を受け入れてると言うけど
それは品の良い金持ちツアー客を求めてるだけなんだろ
規制があってバックパッカーとか貧乏旅行者が入国するには
キツイ国だったぞ
今は変わったの?
- 22 :
- >>14
ヒマラヤ山脈の北と南の違いだな
あの山脈を越えるのはかなり難しい
南側は当然インドの勢力下であって、
近年までブータンも事実上インドの保護国だった
- 23 :
- >>14
15年くらい前に国境画定したはずなのに、
その後いつの間にかブータンは20%近い領土を奪われてしまった上に、
未だ中共は道路敷設でなし崩し的に侵攻中だよ。
- 24 :
- 幸福なんちゃらには
「地上の楽園」と同じ香りがする
- 25 :
- 良いことじゃん
近代化したからといってブータンの良さが失われるとは全く思わない
スイスのような国を目指したらどうかな
- 26 :
- ブータンは訪れたことは無いが
この20年で南米アマゾンも中国・東南アジア辺境もモンゴルも
インドもネパールも「秘境」は急速に消滅していった
IT化・グローバル化の元で数百年続けてきた生活文化は
このたった20年で一気に様変わりしたよ
- 27 :
- フジテレビデモ花王デモ要チェック
- 28 :
- >1
相手の国民に 自由経済の可能性という情報を与えて
内側・末端から国を滅ぼすというのが 昨今の流行か
実際には厳しい競争社会で 食べるに困らない現状の方が幸せのはずだが
誰でも金持ちになれるチャンスがあるような夢を見せる事が重要か
実際には ついていけない者は ホームレス行きになっている訳だが
民衆に fackbookとか やらせてはいけないよな
他国からの情報戦を受けてしまう
- 29 :
- というか世界史的には、日本が開国した時点で
この地上から秘境は無くなった。
- 30 :
- かつて「秘境」と呼ばれた土地の多くがこの20年のうちに
電気、携帯電話、衛星放送、インターネット、ネットカフェが普及し
洋服、洋食、洋楽、英語など欧米の文化・価値観
または中国・インドなど隣国の文化・価値観が普及し
膨大に流入してくるそれらの情報・モノ・カネ・ヒトによって
中世以来変わらぬこと無かった現地住民の生活様式は様変わりした
>>25
殆ど自給自足と物々交換で生活してきた村へ突然に訪れた
市場経済は多くの「秘境」において伝統的な価値観までも変貌させてきた
- 31 :
- チベットだって、ブータンみたいな国になることができたのに・・・
>>28
他国の情報を知らないってある意味、すっごい幸せだと思うわ
ブータンみたいな国は特に。
- 32 :
- ブータンの王子の新婚旅行先に日本が含まれてるそう
なるべく安全に楽しんで欲しい
- 33 :
- 来日する新王夫妻が中国の邪悪の手に掛からないように
伏して八百万の神々にかしこみてお願い申し上げます
日本旅行を楽しんで下さい
- 34 :
- ひとたび近代化という名の欧米文化崇拝に触れたらもう2度と元には戻れないよ
自分たちの伝統文化や風習はダサい、おかしいと思うようになり
欧米的な生活様式をカッコいい、正しいと強く信じるようになります
世界中すべての地域で起こり続けてきた現象です
イスラム原理主義国家か北朝鮮ぐらいガチで取り締まらない限り食い止められません
- 35 :
- >>34
実際、快適になるのだから、流れは止められない。
今さら、ぼっとん便所には戻れない。
エアコン無しの生活には戻れない。
輸入頼みでも、肥料農薬耕作機械無しの農業には、戻れない。
- 36 :
- やっぱブータン人も日本のAVみてんの?
- 37 :
- >>4
チベットの二の舞だけは避けたい
日本とインドで中国の魔の手から守ろう
- 38 :
- お金に勝る幸せなし。
GNHとか持ち上げていたバカは100回死んで反省汁。
- 39 :
- 幸せ指数などという言葉は、持てる者の持たざるモノに対する無策・無能ブリを端的に表して
いるだけではないのか?何の産業ももたず、事実上インドの保護下に在る、未成熟国家で、国王の
統制が徐々に弱体化して行く中で、インド化のスピードが一層UPしてゆくのではないか?
- 40 :
- 近代化とそれに伴う弊害は、人類にとっての通過儀礼。
それを頑なに国民から隠そうとするのは、未熟性の現れ以外の何物でもない。
- 41 :
- 未開は文明のスペアよ
- 42 :
- 秘境は秘境のままで居てほしいとか、先進国人の驕り高ぶった考えだろ。
そういう馬鹿は、恋人や子供にそういう幻想を投影して抑圧的になるから手に負えん。
- 43 :
- >>14
最近中国はしっかりとブータン国土の2割を侵攻中
いつの間にか、山間部に謎の小屋が建ち、人民軍兵士が駐屯しています
- 44 :
- >だが、そんな道を運ぶコメが30円/キログラム程度で売られている。
>これは、いかにコメの価格が安いかを示すものと言えよう。
いや、安いのは人件費だろう。
- 45 :
- 伝統を残しつつ極端に走らなければそれで良い。
ある程度効率化するのは仕方ない。
- 46 :
- やっぱインドは商売人の国だよな
儲けたいと思う人間が周辺にいればこうなるわな
- 47 :
- 日本の古い神社とか祭りや流鏑馬みたいなものを見た
ヨーロッパの人間でさえも
日本と違って自国は伝統文化が失われたとか嘆いてたな
一見、向こうは古い建物とかを大事にしてるようだけど、
近代的なライフスタイルは覆い尽くしていく
どこでもそんなもんなんだろう
- 48 :
- 大事なのは“魂”です
外見なんて飾りです
偉い人にはそれが分からんのです
- 49 :
- ブータンの国民総幸福指数というのは「輪廻転生」が前提。
それがネットや携帯で科学のみを信じるようになれば瓦解しちゃうんだよね。
「幸せ」教育強化のブータン ネット、ケータイに危機感
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111019/asi11101920440004-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111019/asi11101920440004-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111019/asi11101920440004-n3.htm
- 50 :11/10/20
- http://www.youtube.com/watch?v=Mzy6GVz7POg
若者の高失業率が問題化するブータン
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