2011年10月1期ニュース国際+【リビア】 国民評議会、「全土解放」を公式宣言 [10/24]
TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼 ▼
【リビア】 国民評議会、「全土解放」を公式宣言 [10/24]
- 1 :11/10/24 〜 最終レス :11/10/26
- 「全土解放」宣言=新生リビア建設加速
【エルサレム時事】リビアの元最高指導者カダフィ大佐の死亡を受け、
反カダフィ派の連合体「国民評議会」は23日、東部ベンガジで「全土解放」を公式宣言した。
反カダフィ派を支援してきた北大西洋条約機構(NATO)軍は月内に軍事作戦を終結させる予定。
42年の独裁体制に終わりを告げ、新生リビアの建設に向けた政治プロセスが加速する。
同評議会の計画では、全土解放宣言を行った後、1カ月以内に暫定政権を樹立し、
これまで存在しなかった憲法の草案づくりや大統領選挙、議会選挙の実施に向けた作業に入る。
同評議会ナンバー2のジブリル暫定首相は22日、訪問先のヨルダンで、
8カ月以内に憲法制定評議会の議員選を開催する方針を示した。
ただ、国民評議会の内部対立も表面化しており、政治プロセスが計画通り進むかどうか予断を許さない。
一方、中部シルトで拘束された後に死亡したカダフィ大佐が
「処刑」された可能性が高まり、国際的な波紋を呼んでいる。
ジブリル氏は英BBC放送に「大佐を生かし、裁きに掛けたかった」と述べ、
同評議会側に大佐害の意図はなかったことを強調した。(2011/10/24-00:13)
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011102400002
- 2 :
- 油田の縄張り争い=部族間抗争をお楽しみください
都市部は飢餓状態になるかもなw
- 3 :
- War is peace,
Freedom is Slavery,
Ignorance is strength
新たな不幸のはじまり
- 4 :
- 解放かどうか、まだわからんよ
- 5 :
- 独裁国家の統治下にあった国民の民度は軒並み低い傾向にある
リビアもご多分に漏れず
- 6 :
- おめでとさん!
ただ、あんまり期待すんなよ。どうせ、リビア人が統治すんだから、夢の国にはならんよ。
- 7 :
- エリア88の世界そのまんまなんだよねw
>>5
ってか、中東全体が日本でいう戦国時代に近い。
それも信長直前くらいの時代、大名ですら自国内を強権統治できなかった頃。
- 8 :
- リビアってこれから北斗の拳並の修羅の国になるの?
- 9 :
- 憲法はなくてもイスラム法があるから無法地帯にはならんだろうが
それゆえに一気に宗教や部族なんかに統治の基準がゆだねられそう
- 10 :
- イスラム連合が出来てパレスチナを開放するかもしれない。
- 11 :
- リビアはまた内戦の時代に突入するか
無政府状態から政府を作るなんて神業しか考えられぬ
- 12 :
- 警察力もない、軍隊もない、議会もない
誰がどうやって統治するんだろう
こういう時は必ずイスラム過激派が武力で全土を制圧する
- 13 :
- >>12
日本や欧米のテレビに出てくる留学生が揃って言ってるね。
不自然な国境線と広すぎる国土のために、部族数が多すぎ。
で、これから、部族間の争い、宗派間の争いに移行するから、
少なくとも、西リビアと東リビアに分割され、そこからさらに混乱するのでは?と。
- 14 :
- >>2 >>5 >>7-8 >>11-13
発想が我々在日と同じで民度が低いな。
日本人として恥ずかしくないか?
- 15 :
- 新政府がカダフィの犯した最大の過ち、即ち
反抗的部族の弾圧
に手を染めなければ案外まとまると思いますよ
誰だって戦争はもう御免でしょうし、海外に出た難民にも帰還して貰いたいさ
- 16 :
- その新政府を決めるために部族間対立が起きるわけで
- 17 :
- >>15
部族問題、さらに石油やガスの利権、莫大な富をめぐる奪い合いにも入っていくから、
そりゃ、一筋縄ではいかないと思われ。
イラク、アフガンもそうだったが、一度パンドラの箱が開かれると、何回でも戦争や紛争を生む。
- 18 :
- で、サヌーシー王家のリビア王国はまだ?
- 19 :
- ゴイムー
- 20 :
- 銀行とかアフリカ連合主体の金本位制が受け継がれるかな?
それが無ければ西欧の傀儡政権と露呈してアフリカの民からは
支持されんだろうな
- 21 :
- ボーイズ・クラブ:解放区リビア・ベンガジから/1 時間のずれた町
◇「内戦終結までやる気しない」
◇戦況動かず、だらだらと
リビアでは時刻が3時間ずれている。朝9時になっても人通りはなく、カフェが開くのも10時過ぎ。本当の朝は11時に始まる。
それもそのはずで、多くの人が床につくのは午前2時か3時だ。
これはベンガジに限らない。3月に訪ねた西部山岳地帯の町ナルートでも、司令部のゲリラたちは、昼まで寝ていた。具合が悪いのかと思ったが、そうではない。長年の習慣のようだ。
進軍や戦闘が始まるのも昼過ぎか夕方で、必然、戦況もにわかには変わらない。
1日5回の祈りを欠かさない人も、日の出の祈りを終えるともう一度寝る。そして昼の祈りの前、イタリア占領時代(1912〜43年)の建築が目につくベンガジの中心街にようやく人の輪ができ始める。輪をつくるのは男ばかり。
年配者もいるが、国民の6割が30歳以下と言われるだけあって、40代までの「若者の輪」が多い。
南方のアジュダビアの前線でも、後方支援のベンガジでも40代までが主役で、軒下、家、浜辺と場所を変えながら、昼、夕、夜と一日3回輪をつくる。輪の雰囲気は日本の中高校生と同じ、ボーイズの世界だ。
自分で撮ったか、手に入れた携帯電話の戦闘映像や、カダフィ大佐を笑う合成写真を見せ合っては盛り上がり、テレビでレースや戦闘ゲームを楽しむ。意味もなく相手をつねったり小突いたりと、男たちがじゃれ合う。
「内戦が終わるまで何もやる気がしない」「もう俺たちは自由」が彼らの口癖で、2月17日に始まる解放の日々をだらだらと楽しんでいる。
「内戦はいつ終わる?」。そう問うと、一様に考え込んでしまう。「インシャッラー(神のみぞ知る)」と言う人もいるが、北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆など外力に頼るしかないのは、彼らが一番よくわかっている。
こう着状態のリビア内戦。反体制派の東部の町ベンガジの若者たちの日々をのぞいた。=つづく【ベンガジ(リビア東部)で藤原章生】
ボーイズ・クラブ:解放区リビア・ベンガジから/2 全員無職の3兄弟
◇アルカイダに親近感
ベンガジでは、貧しい家でも衛星アンテナで海外放送を見る。夕刻、ある一族を訪ねると、30代半ばの長兄以下3人の未婚者がじゅうたんに寝転がっていた。
茶をすすりながら、3兄弟はアルジャジーラからリビア国営放送までひっきりなしにチャンネルを回す。
「今、ニュース・リーグの1位はシリア、2位がイエメン、3位がパレスチナ。リビアは4位以下だ」と長兄が嘆いてみせる。
北大西洋条約機構(NATO)軍は空爆を続けるが、カダフィ大佐は居座ったまま夏を迎えようとしている。
「せっかくだから酒でも」と3兄弟がポケットを探るが、グラッパ(ぶどうの蒸留酒)を買う5ディナール(約300円)がない。
仕方なくテレビに戻るとオバマ米大統領が演説を始めた。「好き?」と聞くと3兄弟は即答しない。嫌いではないようだが、次兄が「俺はオバマよりウサマ」と携帯電話を差し出した。待ち受け画面に国際テロ組織「アルカイダ」のビンラディン容疑者がいる。
普通の若者なのに、ビンラディン容疑者やフセイン元イラク大統領をあがめるところだけが違う。
「アルカイダをどう思う?」と聞かれ、無差別テロを全面否定した私に「アフガンで市民をす米国も無差別テロじゃないか」と長兄は反論した。
よその人が人をしたからといって、自分もしていいわけじゃないと応じると、長兄は「俺もアルカイダに入りてえ」と冗談半分のように言う。
通訳(27)が「俺には彼らの考えがわかんない。でも多いよ」とつけ加えた。
そのとき、父が上がってきた。3兄弟はさっと居ずまいを正した。父は長々とカダフィ大佐の問題を話し「早くあの狂人が去り、アメリカでも日本でも、企業に来てほしい。13人の子はみな無職ですから」と語った。
そんな父を前に、3兄弟は一言もはさまず、たばこ一本吸わずにかしこまっていた。
【ベンガジ(リビア東部)で藤原章生】
- 22 :
- ボーイズ・クラブ:解放区リビア・ベンガジから/3 若者世代の結婚難
◇稼げない、養えない
子供23人とは、どんな感じだろう。子育てを難行と感じる私などひたすら敬服せざるを得ない。
「カダフィのせいで家や事務所をとられたが、神に愛されたお陰でやってこられた」。父の代からの大工で、息子たちに技を伝えるアジズさん(80)は「あなたの子をよこしなさい。私が育てるよ」とにんまり言う。
先立った人を含め妻は3人。子は55歳から27歳まで男15人、女8人だ。父が尊敬されるのは、一家を養うその労が大きい。
父の前では静かにしていた七男アブドラさん(36)に聞くと「腕一本で生きてきたおやじはすごい。23人など自分には無理」と話す。アブドラさんは義務教育しか受けていないが、大工を基盤にファッションビルで飲食店を営む。自身も8人の子がある。
世代が下がると一気に独り身が増える。末っ子のハミドさん(27)は「結婚は不可能。考えもしない」と言う。
アパート代など結婚準備資金の相場は10万ディナール(約650万円)。物価高と収入減で「一生かかっても稼げない」からだ。
男が集まれば女の話になるものだが、あえて避けているようでもある。私が街角で撮った女性の写真を見せても、30代の独身男たちはちらっと見るだけ。
女性の話になると、30代の男たちから、「そんな話は、(結婚のための)アパートを持ってからしろ」といった言葉が出る。
統計はないがベンガジの30代の既婚率は2割ほど。一方、未婚者を大人とみなさない風習はいまも残る。
カダフィ大佐への憎しみの背景には、その暴虐ぶりが大きいが、結婚難もある。特に大佐の道楽息子たちへの恨みは大きいようだ。
「確かに革命の一因ではあるけど、女性などいなくてもいいという男が増えているのも現実」と私の通訳をしてくれた既婚のタハさん(27)は言う。
【ベンガジ(リビア東部)で藤原章生】=つづく
ボーイズ・クラブ:解放区リビア・ベンガジから/4 資源、作物とも豊富
◇移民任せ、働かぬ人々
ベンガジではよく食事に招かれた。40代の板金工は「日本人がここにいてくれる。それだけでこの革命には意味があった」と涙を流した。
リビアの食事は楽しい。直径40センチほどのボウルに盛られた羊や鶏入りのクスクス、米、スパゲティを7、8人でつつく。貧しい家では代わりに目玉焼きが出てきたりする。
太めの無職、アブドラさん(32)はパンの皮だけを食べ、白い部分を捨てる。「皮がおいしいから」だが、「もったいない」と忠告すると、「ただ同然だからいいんだ」と言う。「それに今年は作物が異常に育っているし」
砂漠のへりの麦の穂は胸の高さまであった。東部の穀倉地デルナの元助役(62)は「例年は膝くらい。収穫も5割増し。神が革命を支えている証拠です」と真顔で話す。
トマトやキュウリはどうか。「よく育っていますが、エジプト人がいないから品不足」という。野菜収穫はエジプト人の専業。自分たちの手に負えないそうで、「麦は農機だけど野菜は手だから」という。
肉体労働から建設、機械など込み入った実業は外国人にまかせることに慣れたリビア人には、乱世で稼ごうという企業家精神はあまりない。
「大学出の俺たちが何で移民の仕事をしなくちゃならないんだ」「リビアは資源が豊富。働き手は幾らでも来る」という声は、国民を骨抜きにするカダフィ政策の反映と思えてしまう。
「図面を読めない建築家、アンテナ一つ直せない電気技師。あとはおしゃべりと泥棒ばかり」とは、4年間リビアに暮らしたタイ人男性の言葉だ。
「モロッコでのんびり」「パリの友だちを訪ねる」とは30代の男たちの内戦後の抱負だ。旧宗主国イタリアをも上回るのんびり感と1日5回の祈り。実にぜいたくな人生と思える。
【ベンガジで藤原章生】
- 23 :11/10/26
- ボーイズ・クラブ:解放区リビア・ベンガジから/5止 住宅街につるし人形
◇死刑、虐 消えぬ恨み
広い家が並ぶ住宅街の入り口に人形が一つ。信号機につるされた農作業用のつなぎと長靴は一見、縛り首に見える。
「カダフィの犬ども」と書かれたつなぎは、カダフィ政権が2月中旬に牢(ろう)から放った受刑者の囚人服だ。「ベンガジの女を自由にしていいぞ」と言われた彼らは、黄色のヘルメットをかぶり銃を手に町を襲った。
住民も必死だった。2日間で彼らを追い返したが、次には政府軍が対空砲で住民に乱射した。体から内臓がはみ出た仲間の姿を、若者たちはいまも携帯電話に収めている。人形は恨みの象徴として2月末につるされた。
近くに住む無職、イサミさん(32)に「もう外したらどうか」とすすめてみた。これでは、スタジアムで反政府活動家を絞首刑にして小学生に見学させたカダフィ大佐のまねではないかと。
「子供には良くないけど誰も外さないんだ」とイサミさんは言う。下手に外せば、「お前はカダフィ派か」と疑われる。
「俺だって兄貴をされているし、ギリシャのアテネにいた6歳の時には反カダフィと疑われたおやじが暗部隊に5発も撃たれている。
命は助かったけど、恨みは消えないよ。たった一人の異常者のせいで、何百万人がひどい人生を強いられた。人形くらい、ダメなのかなあ」
42年に及ぶカダフィ独裁はキューバのカストロ政権を思わせる。「うんざり」と語るキューバ人は少なくないが、即死刑、数時間で約1200人の受刑者虐をいとわないカダフィ大佐に比べればかなりましだ。
「日本はしょっちゅう首相が代わるらしいけど、うらやましいよ。国の顔がないって? その方がよほどまともだよ」とイサミさんは話した。【ベンガジで藤原章生】=おわり
TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼 ▲