タイトルが物理学の何からしいが知らんし、最後の方った人じゃないと 分らんのと違う?俺はいっぺんオイタした事があるから何となく分るが、 最後の肝心な味のあるはずの所がいい加減。 Event Horizon 事象の地平で Flat on my back, I can feel myself falling 背中は地面に付いたまま、僕は落ちていくのを感じる into a singular state of mind; あの並外れた心の状態へ。 as if through a fog, I can hear someone calling. 霧の中から誰かが読んでいる様な感じ。 I know I'm cutting it fine, 僕はまんまと事切れた事が分ったよ。 thinking that maybe it's time to cross the line. 一線を越えたかも知れないって思ったんだ。 The last thing I need's any outside assistance; 僕が外部の力を必要とした最後の事。 whatever I do will be what has been done 例えそれがいずれ終わってしまうのだとしても、 and if force is applied, let it be from a distance. もし力が作用するのなら、〜からやってみよう。 Right now I'm biding my time; たった今、僕は自分の時間を賭けた; hold on, I'm biting my tongue, 続けるんだ。僕は僕の舌に賭ける。 hoping I'm timing my run across the line. 僕が一線を駆け抜ける時を思って。 It's all gone so quiet and scary, 全ては静かで緊張している。 I can feel the bloodrush in my ears. 耳元の血の流れが聞える If only I could keep my head, もし僕の頭がちゃんとしてたなら、 if only I could keep my head from spinning, もし僕の頭があんな中でも大丈夫だったなら、 if only I could keep my head もし僕の頭がちゃんとしてたとしたら、 I'd cross the line. 僕は一線を越えたんだろう。 Is that the finish in sight or a mist that's descending? それは視覚の末端なのか、ぼやけた落ち込みなのか? The geometry's blurred at the edge of the scene その景色の先の方では幾何学的空間がぼやけていた。 At the vanishing point there'll be no perfect ending. 消失点が完全な終わりはないのだ。 no final dotting of "i"s, no chance of crossing the "t"s - 「i」の最後の点が、「t」で締められる事は最早ないー at last, unpicked at the seams, I'll cross the line. ついに縫い目は解かれ、僕は一線を越えるのだろう。
自分の解釈で、>>24さんの訳と異なっている処をあげて見ます。 第1連 singular 特異な I know I'm cutting it fine, thinking that maybe it's time to cross the line. そろそろ一線を越える潮時のようだ、どうやら間に合いそうだ。 第2連 The last thing I need's any outside assistance; 外部からの手助けは必要じゃない、(The last . . . that 〜= いちばん〜でない・・・) whatever I do will be what has been done すべてがやがて過去のこととなる(whatever=関係詞whatの強調。私のすることは全て) and if force is applied, let it be from a distance. 力を加えるなら、遠くから(離れた処から)にしてくれ。(この行まだ曖昧です) Right now I'm biding my time; 今は時が来るのを待っている(biding=bide+ing) hold on, I'm biting my tongue, 持ちこたえるんだ、私は舌を噛み切ろうとしている(biting=bite+ing) hoping I'm timing my run across the line. ちょうどいい時に一線を駆け抜けることができればいいのだが。 (time=動詞。頃合を見計らって行う)
27 :
>>26 訂正 I know I'm cutting it fine どうやら間に合いそうだ→どうやら上手くやれそうだ
28 :
第3連 If only I could keep my head, 冷静でいることさえできれば、 if only I could keep my head from spinning, (めまいがして)頭がふらふらになるのを抑えることさえできれば、 I'd cross the line. 一線を越えることができるのだが。 (=『事象の地平面』の向こう側を知ることができるのだが) 第4連 Is that the finish in sight or a mist that's descending? それは(はっきりと)見ることができる終局(死)なのかそれとも降り来る霧(のようにぼやけたもの)なのか The geometry's blurred at the edge of the scene 光景の端のところでは幾何学はぼやけている(=端の所ははっきり見えない→生と死の境をハッキリと見極めることはできない) At the vanishing point there'll be no perfect ending. 消失点においては完全な終結など存在しえない (*空気遠近法によって消失点では物がぼやけてしまうから) no final dotting of "i"s, no chance of crossing the "t"s - 「i」に最後の点をうつこともできず、「t」の横線をひくチャンスもない − (=意識が次第にぼやけてゆくため死ぬ瞬間をはっきり認識できない状態を、 文字(語・文)を完成させるための最後の一画が欠けている状態に喩えている)
それにしてもネガティヴ…。 ピーター・ハミルの詩におけるポール・サイモンの影響について。 Simon And Garfunkel - Cloudy Cloudy The sky is gray and white and cloudy, Sometimes I think it's hanging down on me. And it's a hitchhike a hundred miles. I'm a rag-a-muffin child. Pointed finger-painted smile. I left my shadow waiting down the road for me a while. Cloudy My thoughts are scattered and they're cloudy, They have no borders, no boundaries. They echo and they swell From Tolstoy to Tinker Bell. Down from Berkeley to Carmel. Got some pictures in my pocket and a lot of time to kill. Hey sunshine I haven't seen you in a long time. Why don't you show your face and bend my mind? These clouds stick to the sky Like floating questions, why? And they linger there to die. They don't know where they are going, and, my friend, neither do I. Cloudy, Cloudy. これとフールズメイトの歌詞を比較検討したいんだけど、できないw
50 :
かなり意訳で「この廚め…」と思う人もいるかとは思いますが、 雰囲気は出来たかな、と思っています。 誤訳、おいおいそれはないだろうってところがありましたら ご指摘頂ければ幸いです。 長いので二つに分けました。 Lost 喪失 (The Dance in Sand and Sea) (砂と海の舞踏) So here we are, or rather, here am I, quite alone; I'm seeing things that were shared before, long ago; my memory stretches and I am dazed. You know I know how good the time was and how I laughed. Times have changed, now you're far away, I can't complain - I had all my chances but they slipped right through my hands like so much sand; I know I'll never dance like I used to. そう僕たちはここにいる、いや、正確に言えば、ここに僕がいる、完全な孤独の内に 僕はかつて、はるか以前に共有した物を見ている 記憶は拡散し、僕は自分を見失っている 僕が知っていることを君は知っているんだろ その時がいかに素晴らしく、僕がいかに笑ったかを 時は変わった、今や君は遠く離れてしまった、僕は文句を言えない 僕はあらゆる可能性を持っていた、でもそれらはこの手から滑り落ちてしまったんだ 砂のように かつてのように踊ることはないだろうなんて僕は分かっているんだ I'll just wait till day breaks upon the land and the sea, hoping that I can catch all of the memories; then I must crawl off upon my way, all of me listening hard for the final words. But there are none, the sunrise calls, I've lingered on too close for comfort and I don't know quite why I feel like crying - I know we'll never dance like we used to. 陽光が大地と海のもとに注ぐまで僕はじっと待つつもりだ あらゆる想い出を拾い上げることを望んで その時、僕は道を這いずりまわらなければならない 僕の全ては最後の言葉に耳を澄ましているんだ でも、何も無く、曙は訪れ、僕は細々と生き長らえた 安らぎに近づきすぎた、何故かは分からないけど 泣きたい気がするんだ かつてのように僕たちが踊ることはないだろうなんて分かっているんだ I look up, I'm almost blinded by the warmth of what's inside me and the taste that's in my soul, but I'm dead inside as I stand alone. 僕は虚空を見上げる、ほとんど盲目になってしまっている 僕の奥深くの熱い塊によって 魂の深部における経験によって でも、今立っている僕は空っぽなんだ
51 :
その二です (The Dance in Frost) (氷の舞踏) I wore my moods like different sets of clothes but the right one was never around and as you left I heard my body ring and my mind began to howl. It was far to late to contemplate the meaning of it all; You know that I need you, but somehow I don't think you see my love at all. 僕は着違えた服みたいな憂鬱を抱えていたんだ でも、好ましいものは決して訪れなかった そして君が僕の許を離れた時、身体が軋むのを感じた そして…僕の心は慟哭し始めた それが意味することを考えるにはもう手遅れなんだ 僕が君なしではいられないと君は分かっているんだろう、でもどういうわけか 君が僕の愛を受け止めているようには思えないんだ At some point I lost you, I don't know quite how that was. The wonderland lay in a coat of white, chilling frost; I looked around and I found I was truly lost... without your hand in mine I am dead. Reality is unreal and games I've tried just aren't the same: without your smile there's nowhere to hide and deep inside I know I've never cried as I'm about to ... いくつかの点で僕は君を失ったけど、何故そうなったのか分からないんだ 凍てつく寒気が、御伽の国を白い外套の中での眠りにつかせた 辺りを見回すと、僕は自分が完全に迷ってしまったのだと気がついた 君の手を握りしめることなく僕は死んだんだ 現実は偽りで、僕が遊んでいたゲームは同じものではなかった 君の微笑み無しじゃ隠れる処なんてどこにもない 心の奥底から こんな悲しみを抱くことは、これまでなかったんだ… If I could just frame the words that would make your fire burn all this water now around me could be the love that should surround me. 情念を言葉にできたなら 君の心を焼き尽くすだろう そしうしたら僕を巡るこの水が全て愛となって 僕を包み込んでくれるのだろうか Looking out through the tears that blind me my heart bleeds that you may find me or at least that I can forget and be numb, but I can't stop, the words still come: I LOVE YOU. 光を失わせる涙から外を眺めると 僕は君と出会う希望に身を焦がす 僕は忘れ、何もなかったんだと思えるだろう でも、抑えることなんて出来ない、言葉が次々と溢れ出るんだ 君を愛している 愛しているんだ…
52 :
>>50 素晴らしい('o') 疑問点: by the warmth of what's inside me and the taste that's in my soul, この場合のtasteの訳は経験でいいのかなぁ…。 気付いた事: "too close for comfort"は サミー・デイヴィス・ジュニアの歌のタイトルの引用だね…。 (Jerry Bock/Larry Holofcener/George Weiss作曲)
53 :
>>51 素晴らしい(ToT) こんな訳はどうでしょ: I wore my moods like different sets of clothes but the right one was never around 私は「気分」を、様々な衣服のように着替えたが どれもふさわしいもの(ぴったりしたもの)ではなかった。
54 :
>>52 ありがとうございます。 疑問点ですが、その一行前でハミルは涙の(盲目になった)原因を by the warmth of what's inside me と、こみ上げてくる熱い思いによるものとしています。 したがってここを「味」や「センス」等の他の意味で訳すより、 自分の心の底から感じ取った「体験」といった意味て訳した方が 良いと思ったのですが、いかがでしょうか? 気づいたこと、について 全く気づきませんでした。 というより、恥ずかしながらサミー・デイヴィス・ジュニア という方の存在自体知りませんでした。 「Lost」はこれまで聴いた曲の中で(VdGG以外も含めて) 一番好きな曲なので、その曲聴こうと思います。 ためになりました。 >>53 ありがとうございます。 こんな若造の訳を褒めて頂けるとは… そこは僕も非常に悩んだ部分です。 日本語的ではないところですからね。 で、僕の訳の場合少々文意不明瞭にしてしまった部分が 53さんの訳だと明確になっていて良いと思います。 ただ、個人的にはやっぱり日本語的でないなと感じてしまうのも事実… この意見は自分の訳を守りたくてこう言ってしまうのか、 それとも本当にそう感じているのかがぼくには判断し兼ねますので、 ふーんそうなんだ、て感じで受け取って頂きたいです。 耳順、とは中々いかないなあ。
55 :
http://inverse.exblog.jp/ に書いてありますが、 http://peterhammill.com/phx/ (ピーター・ハミル・ドット・コム) が本格始動したようです。 行ってみましたが、「The "Tags"」という所は一見の価値ありです。 "DO NOT MIRROR"との注意書きの後に ハミルの曲(詩)に対するスタンスが書かれています。 "DO NOT MIRROR"とはハミルのエピゴーネンになるな、ということでしょうが そこに記されたハミルの意見は頷けるものばかりでした。 個人的には、 a song properly written should speak truths which can be in diametrically opposed ways by different people. というくだりは、54で僕が書いたことと同じことかもしれないな、 などと考えていました。 あと、最後に "The lyric is, after all, to be hummed rather more than yzed" と彼は締めくくっていました。 洒脱な感じがいかにもハミルらしい文章で、 まあ詩について侃々諤々するのも良いけど、 結局は「歌」詞なんだよってことでしょうね。 彼は曲をつくってそこに詩をつけているそうですから、 さもありなんといった感じではありますが。 しかしそれにしても、彼の書く詩は素晴らしいんだよなあ。