小津安二郎「戸田家の兄妹」

1 ：10/02/23 〜 最終レス ：11/11/28

小津が戦後の復活後盛んに描くモチーフのいくつかは
既にこの映画でも描かれているといってよい。
豪華なオールスターキャスト。
評論家の評価は高くとも興行的に当たらない、
という会社の陰口を覆す、
小津にとって初めての大ヒット作でもある。

2 ：

子供が女中を怒鳴りつけるのを見て気分が悪くなった。

3 ：

綾子は昌兄さんに殴られてるようにも見えるが
カットされてる
脚本では旦那のほうも殴られてる

4 ：

高峰さんきれい

5 ：

>>2
あの冷酷で粗暴な子どもは、いかにも小津映画的な子どもだなと思った。

6 ：

おばあちゃんには優しいので
「東京物語」とはまた違う感じではあるが

7 ：

小津映画ベスト3に入る。

8 ：

葛城文子だったかな、なんか懐かしい。

9 ：

>>1
「家族の崩壊」もね。
他の人が書いていたことだけれど、『東京物語』みて気分が滅入ったら、
この映画みたら、確かに、気分がよくなる。
佐分利信が、バッサバッサと「悪ものども」を切り倒す、あの爽快さ。
あの「佐分利信」が、今という時代は、稀有になった、あるいは、なり
つつあるから、余計、爽快に感じるのかも。まぁ、私も含めてのことだ
けれど、「家族」って、たしかに、死語になりつつある。
これは、あくまでも、個人的な好みだけれど『東京物語』の、
あの絶望感よりも、もはや幻想かも知れないけど、「佐分利信」
という「希望」のほうを、今後も見ていたいな。
『麦秋』の「諦観」にも惹かれるけれども・・・

10 ：

小津にしては珍しい勧善懲悪もの。
しかし最終的に母娘は家族と同居するわけではなく
中国へ渡ることになった（小津映画ではおなじみの「都落ち」）
わけだから単純なハッピーエンドとも言えないだろう。
最後の佐分利の「世間体がなんだ」という言葉に表れているように
何かと不自由な日本の地を離れて、大陸で新しい生活を
始めようという当時の庶民階級の夢が投影された作品とも言える。

11 ：

戦後の小津ホームドラマも庶民とは遠い世界だが、
この作品に至っては、いかに家族にたらいまわしにされたとて
女中つけて別荘に住んでるんだからさらに凄い。
日米戦争の始まる年で色々窮屈になり始めたころだろうけど、
まだのどかだし外地や占領地となればなおさらだろうね

12 ：

このごろ、つくづく思うことは、我が、『アラカン(嵐寛十郎)の
鞍馬天狗』時代が、とても懐かしい、ってこと。
こんな全く個人的なことを、ここに書いても、若い諸君には、
退屈な話なんだろうし、詮無いことなんだけれども。
『東京物語』は、今の小生にとっては、己の汚い面を見せつけられて
いるようで、大変、厳しい映画で、辛い。　で、なんで、『アラカン
の鞍馬天狗』が、とても懐かしくなるのか、夜寝ながら、自己分析
すると (この自己分析ってやつが又悪い癖なんだが)　、
結局、『家族』っていうモノにつきあたる。
『戸田家の兄妹』の「佐分利信」に、結局なれなかった己。
この映画を観て、己を「佐分利信」に託し、過去の己を癒す。
それで爽快な気持ちになる。
今の小生に残されているものがあるとすれば、『麦秋』の老人
(菅井一郎)しかない。あの老人の線路ぎわで、初夏の空を
見つづける、あの心境。この心境は、ただ想像することしか
できないのは勿論なんだが、もしかしたら、その心境だけは、
小生みたいな者でも未だ残されているのかも知れない。

13 ：

>>12
すぐれた先人たちの作品は(これは映画に限らないが)、常に
現代的なんだよな。小津の「戸田家の兄妹」にせよ、「東京物語」にせよ、
「麦秋」にせよ、『当時は・・・』って語られる、他人ごとの問題では
決してなく、鋭く、今日ただいまの問題なんだよな。いよいよ超高齢者社会に
突入した、この国に住む者にとって、小津の投げかけた主題は、ますます
深刻味をおびつつあるし、繰り返すが、決して他人事でもない。

14 ：

庶民とは言い難いブルジョアの生活も、豊かになった今ではかえって
普通の人たちにもリアリティを感じさせるね

15 ：

うん。そうだね。ただ、以下の小生の書き込みは、小津の主題とは本質的
には無関係だということを承知のうえでのことなんだがね。
後半の小津映画で、ちょっと気になるのは、ちょくちょくでてくる
「○○大学出の・・・」とか、「お偉いさん方の部長室」とか、
そういう、まぁ瑣末なことなんだが、やはり、今みても、目線が、
ちょっと高いな、って気がする。
『長屋紳士録』までとは言わないにしても、もう、ちょっと、目線を
下げていてくれたら、たぶん、現在も、より多くの人が、小津映画に
共感をもつかも知れない。なにしろ当世は、派遣切りやらなんやらで、
まず今日の飯を食えるかどうかが大問題、って人が増えているんだから。
小津の主題をもちつつ、目線をさげて成功したのは、たぶん
『男はつらいよ』なんだろうと思う。

16 ：

実際当時の小津の付き合っていた人間はそういう人たち。
無理に庶民を描いても成功するのは難しい。
『男はつらいよ』のように失敗してしまう。

17 ：

>>16
>『男はつらいよ』のように失敗してしまう。
ここ、もう、ちょっと、説明して。

18 ：

寅さんはエンターテインメントとしては大成功の部類だろう。
リアリティが無いからこその成功なわけだけれども。
小津はあくまでリアリティにこだわったからこそ、庶民人情物を放棄したんだと思う。

19 ：

>>17
649 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/07(水) 12:38:41 ID:FhX80oRS
日本映画のパブリック・ドメインDVDは1000円、もしくは980円とかだよ。
小津作品でなくても。
一本500円で発売してるところがあったら、ものすごく話題になるはず。
650 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/07(水) 12:40:42 ID:FhX80oRS
>>644
ピントが合ってないって・・。ギャグとしか思えない。
そのDVDが、ではなく、>>644の言っていることが。
654 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/07(水) 19:14:51 ID:FhX80oRS
これはギャグだよなあ、絶対。>>651
655 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/07(水) 19:32:48 ID:QzK52l02
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　　　　／　　　　　 _,.- ''_二ゝヽ
　　　　j　　　　_,-'_´-''_ﾆ -一ーヽ､_
　　r''´　　　／_,r',.-''"　　　_,. 一'ヾ'"ヽ
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　ヽ　|_V___,.='_,,,,===ｲ　''"'" d　ヽｰ '　V 　必死の>>654見事な惨敗・玉砕の2冠王ｗ　
　 ヽr'i-ヽ｀: : : 　　　 |　￣　ノ　　ヾｰ"l　　　>>651の言っている意味分ってないらしい。(爆）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
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--､_ハヽ__ヽ　　　　　　　/　　__ 　 _.　|　　　　　　　　　　　　　__,..ィ"　　-　'_,, -'"￣
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シ＿　_ ヽ___　　 ＼___＿r-､ ￣_,vノ'"／ :|　　　　　 l　　　　　　　　　　｀ー､_ノ￣
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20 ：

>>17
656 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/07(水) 19:39:40 ID:FhX80oRS
「ピント」という言葉の意味すらわかっていない。
DVDのメーカーが悪いって・・・。
カメラを手にしたこともないんだろうし、DVDというのがどういうものなのかもわかっていない。
映画を映画館で見たことがないだけでなく、DVDでも見たことがないんだな。
658 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/07(水) 20:07:26 ID:FhX80oRS
コリャダメダ。
665 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/08(木) 01:10:25 ID:HdSn41Sm
説明はしない。
論点はずらして屁理屈ばかり。
そして捨て台詞吐いて尻尾巻いて逃げる。
結局彼（ID:FhX80oRS ）は何をしたかったんだ？
666 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/08(木) 01:52:04 ID:Sg3V3A7u
キチガイにつける薬なし
667 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/08(木) 03:58:21 ID:llcZ1zLy
>>665
昨日の>>651だが、ただ構ってほしかっただけじゃないのかい？
寂しかったのさ。きっと。
折角のチャンスを論破はおろかコリャダメダ。と来たもんだ。
笑いを振り撒くギャグマンだぜ。カッコ悪いぜ。amazonググって血の気引いたんじゃねーのか？あの香具師は。
都合が悪くなる香具師の共通点。
自演と書けば当たると思ってる。
ご期待に添えなくて悪かったな。>>662
ア〜腹痛て〜。
668 ：この子の名無しのお祝いに：2008/05/08(木) 04:38:13 ID:vRlH2KaN
ＤＶＤのピントについて、ちょっと助け舟を出しておくと・・・・・・
もし、そのソフトがＰＤなら、ピンぼけの可能性は大いにある。
一般的に、ＰＤソフトというのは、地方の小屋に転がっている、
上映用のポジから焼くので、つまり、ポジ・テレシネなんだが、
普通のラボを通さずに、素人がポジを撮ることが多いんだよ。
素人は、映写機と撮影機の、ゲート間の距離が２フィートなら、
レンズのピントを、２フィートに合わせて、安心しているわけで、
ポジがくたびれて、踊っていれば、当然、ピンぼけになるんだ。

21 ：

頑張ってほしいね

22 ：

吉川満子の長女がこわい

23 ：

夜中にピアノひくのは普通か？木造家屋だろ。

24 ：

「麦秋」での三宅邦子に好感もったオレは、この映画では違和感をもつ。

25 ：

中高の頃、戸田喬大って先生がいて、俺は個人的に
「戸田家の喬大」
と呼んでいた。

26 ：

エンディングで流れる音楽は「国民進軍歌」ですね。
このころの映画はすべてそうなのでしょうか。

27 ：

外地に行ったり最後に佐分利が国民服のようなの着てくるのもサービスだなんていうけど
1941年といってもまだ呑気な雰囲気
映画の公開本数がぐっと減って戦意高揚ものがいよいよ目立つのは
翌年からかなあ

28 ：

子供「お点が頂けるかしら」
こんなしゃべり方もあったんだ

29 ：

ちょっとした任侠映画だな
でも最後、満州へ行くんだよな…

30 ：

天津じゃなかったかな？

31 ：

＞天津
確かにテンシンと発音している。
なんで満州になったのかな。
満州浪人とか流行ったからだろうな。

32 ：

終戦で命からがら引き揚げて
あの兄姉の世話になるという皮肉

33 ：

ドラマが事実ならそうなってたかも。

34 ：

佐分利信が照れて逃げちゃうラスト、『犬神家の一族』に似てない？

35 ：

音が悪い。
聞き取れないところがある。
なんとか、デジタル技術とかで修復して欲しい。

36 ：

廉価版は修復してない
松竹の正規品のほうがきれい
日本名作映画集は安いけど汚いな
両方持ってたからわかる

37 ：

>>36
金持ち乙

38 ：

>>37俺はまだ就職もしてないフリーターの若者だけど？
爪に火をともす生活をしながら、わずかな稼ぎで昔の映画を見まくってるけど？

39 ：

>>38
素晴らしい青年乙

40 ：

日米開戦直前によく作れたものだ。

41 ：

天津から協和服のようなものを着て帰ってくるくらいしか戦争の雰囲気もない
ブルジョアの呑気な生活を描いたものだし忠孝なる主人公も出てくる。
それに４０〜４１年前半は映画公開本数も多くて内地はのどかだった

42 ：

軍から睨まれてる松竹の中でも最も戦争に縁のない映画作ったのが小津。

43 ：

>>41
満州協和服なんて
あなたは何でそんなに詳しいの？
戦前の人？
>>42
小津は2回も戦争で外地に行ったのじゃなかったのかなあ。

44 ：

昨年末には元気だったというソース
映画自体は「北の国から」の演出の人の作品ということで
ちょい役出演のようだ
http://eiga.com/news/20101207/18/

45 ：

誤爆？

46 ：11/11/28

協和服