2011年10月1期科学ニュース+【構造生物】大腸がん発症に関わるAPCタンパク質複合体の立体構造を解明/理化学研究所
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【構造生物】大腸がん発症に関わるAPCタンパク質複合体の立体構造を解明/理化学研究所
- 1 :11/10/18 〜 最終レス :11/10/23
- 大腸がん発症に関わるAPCタンパク質複合体の立体構造を解明
−がんを抑制するタンパク質複合体の形成において重要なアミノ酸が判明−
平成23年10月12日
大腸がんは、がんの中でも主要な死因の1つに挙げられていますが、効果的な治療法がまだ
見つかっていません。それは分子レベルでの解明が十分でないことが一因だといわれています。
これまでに大腸がんの発生に関わる遺伝子としてAPC(大腸腺腫症)遺伝子が同定され、
大多数の患者でこの遺伝子の変異が見つかっていることから、APC遺伝子はがん抑制遺伝子
であると推測されています。さらに最近、東京大学の研究グループは、APCタンパク質とRNAの
代謝に働くSam68タンパク質が結合し、複合体として働くことでがん化につながるシグナル伝達を
制御することを見出しています。
生命分子システム基盤研究領域と東京大学の研究グループは、X線結晶構造解析法を用いて
APCタンパク質とSam68タンパク質の複合体の立体構造を決定することに成功しました。
詳細に調べると、大腸がん患者から見つかったAPCタンパク質の変異箇所の一つは、
Sam68タンパク質との結合能を落とす変異箇所と一致し、この変異は結果的に無制御な
細胞増殖(がん化)を引き起こすと考えられました。この成果は、変異したAPCタンパク質が
どのようにがんの発症を導くのかという分子メカニズムの解明に1つの重要な知見を与え、
大腸がんの治療の足がかりになることが見込めます。また、決定した立体構造を利用して
新しい抗がん剤や浸潤・転移抑制剤の開発につながることも期待できます。
本研究成果は、米国の科学雑誌『Structure』オンライン版に掲載されるとともに、
その表紙を飾ります。
______________
▽記事引用元 理化学研究所
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2011/111012/index.html
(リリース本文)
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2011/111012/detail.html
- 2 :
- わからねえ
- 3 :
- 見つけました^^
- 4 :
- 抗生物質で癌になる
http://www.youtube.com/watch?v=EcMGLJEhs0o
- 5 :
- アリとキリギリスって童話あるじゃん
実際はアリが一生懸命蓄えた食糧を全く働いていない
よそ者のキリギリスが食いつぶしてるのが現状だよね。
- 6 :
- >>2
DNAの中にAPC遺伝子という部分があって、ここが正常に働いてAPCタンパク質が細胞で作られる。
このAPCタンパク質の働きで癌が抑制されている。
灯台は、このAPC蛋白の「働き」はSam68蛋白という別のタンパク質とくっついたときに
発揮されることは研究で掴んでいた。
今回は、この、APC蛋白とSam69蛋白の詳細な形を解明することで、がん患者に起こる
APC遺伝子異常によって作られる、壊れたAPC蛋白の形は、Sam69蛋白と
くっつかなくなる変化だということがわかった。
つまり、大腸癌発生の原因の一つとして、APC蛋白とSam69蛋白がくっつかないことが
わかった、ということ。
応用として、正しい形のAPC蛋白を投与するとか、APC蛋白の代用品をデザインして
創薬して投与するとか、すれば癌が治るかも・・・てな感じ。
- 7 :
- あげ
- 8 :11/10/23
- 大腸腺腫症だけど聞きたいことある?
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