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2011年10月1期新シャア専用オリジナルガンダム作品をつくーるスレ TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼
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刹那ってELSと共生してから50年間もだったの?
ゴッドガンダムVS.00クアンタ
00厨はとっとと旧シャアいけよwwwwwwwww


オリジナルガンダム作品をつくーるスレ


1 :10/11/07 〜 最終レス :11/12/04
舞台設定、キャラクター、登場MS等をオリジナルでつくりあげるスレ
くれぐれも駄作にならないように注意しよう
皆の力でつくられた作品はきっとどんなガンダム作品よりも
良いものになるだろう(多分)

2 :
主人公が40代のベテランパイロット

3 :
主人公がアイスティーに睡眠薬を盛られる

4 :
>>2を適用した上で女性パイロット

5 :
今のところ・・・
40代のベテラン女性パイロットが主人公で、その主人公は
アイスティーに睡眠薬を盛られる・・・
いったいどこへ向かってるんだ 40代の女性を眠らせてどうなるの

6 :
敵スパイに拉致られる
連れてかれた敵基地から脱走する為にガンダム強奪

7 :
目覚めると強化人間なロリっ子ボディに脳移植されてる

8 :
眠ってる時に敵スパイに拉致られて敵基地へ
目覚めたら強化人間なロリっ子ボディに脳移植されてって顔は40代でいいんか?
まぁボディは全体ということで顔もになるってことで・・・
で脱走する為にガンダムを強奪すると・・・  何か色々と混ざってるな
強化人間ってことは主人公は完全なNTにはなれないのかな?まぁ新しいからいいか

9 :
「に用は無いんだよ!」
そう罵られて放置される。
実の所、狙われていたのは主人公の部下の美少女パイロットだったのだ

10 :
えW
主人公の立場W新しすぎる展開だな
じゃあ、その放置されている時に脱走して敵のガンダムを強奪するというわけで
何か危ない方向に行きそうだ・・・

11 :
「上官助けてください! 私イヤです!」
いきなり萌えキャラの到来で私は我慢弱い
つーか敵はロリコンかよ

12 :
まぁ、40代の女性をロリにしたんだからロリコンだろうね
っていうか40代に設定した意味が無くなったW
しかも若返らせる技術があるとかすごすぎだろ・・・まぁMSがある時点で凄いか
で、その部下が来るわけだが・・・何で来たし・・・主人公と一緒に捕まったのか?

13 :
アイスティーに睡眠薬を盛ったスパイは敵側に寝返った離婚した元旦那

14 :
ナニソレwktk
元旦那「に用はねーんだよ!」

15 :
何という設定だw
主人公はやはり不幸な奴になったか

16 :
敵側のボスは主人公が孤児院の前に捨てた息子
捨てた理由は子連れだと男が寄ってこないからとか
父親が誰かは主人公も判断つかない。理由はその当時は男遊びが激しかったから
これだと一瞬で主人公がクズになるぜ
嫌すぎる主人公になるけどな

17 :
そしてやっと捕まえた旦那はロリコン
なんの×ゲームだよ

18 :
ロリの正体は最高機密である戦闘用AI
が内臓されたアンドロイド 名前はハロ
頭蓋を開けるとソコには……
人体を模した身体なのは特別な装置を用意せずにMSを操縦するため
とか?

19 :
>>16を適用して駄目主人公
基本はテンプレ的なクズ女のイメージ
主人公
40代女性
バツイチ、出産経験あり
無責任、ヒステリー気味、男好き
高校中退後、フリーターを経て、親のコネで軍に入隊。
田舎の基地でパイロット。任務は基地の防衛。
しかし敵が来たことなど一度もないため、パイロットとしては20年の経験があるベテランだが実戦経験は無し。
そのくせ、伝統や既存の技術に固執しており、新しいものを受け入れる柔軟性に欠けている。
訓練は女性であることと、年齢を言い訳にしてサボりがち。
モビルスーツの操縦の際、射撃の度に移動が止まる癖あり。
容姿は若いときには、なかなかのもので男が良く釣れたが、最近では年齢相応で男には相手にされない。
20代の頃、逆ナンした名前も知らない相手と一夜を共にした結果、妊娠して子供を産む。
だが育てられないからということで、赤ん坊を毛布にくるんで孤児院の前に捨ててしまった。
最近は「私の若い頃は〜」などと言いだし、
自分より若い相手に対してネチネチと小言を繰り返すようになってきている。
書いてみたけど、これは駄目だ。良いところが一つもない
斬新だとは思うけど、誰も喜ばない方向で斬新な主人公だと我ながら思う

20 :
味方MSはぬいぐるみっぽい感じで

21 :
フルアーマー装備は着ぐるみ

22 :
クズな主人公が成長して行くのは王道じゃないか

23 :
とりあえず放置された隙に脱走する
途中でガンダム見つけて、それ使って逃げようとする
部下のロリが助けてと叫んでいたが>>19の性格では絶対に助けに行かないと思われる、この
どうする!!助けに行かなければ部下ロリがロリコンの餌食に!!

24 :
>>20
クマッガイみたいな奴か?
>>23
それと部下の名前がそのままロリじゃ手抜き過ぎじゃね?
でクズな主人公の名前さえまだ決まってないが

25 :
名前ではなくてだから便宜的にロリって書いただけなのです

26 :
>>19
声は榊原良子か小山茉美か本名陽子でよろしく
>赤ん坊を毛布にくるんで孤児院の前に捨ててしまった
その子供がテロリストとして基地を襲うんですね
初めての実戦の相手はよりによって生き別れの子であり、主人公はそれと知らずめてしまう
うん、すっげぇ鬱だ。逆に主人公がされても鬱だ

27 :
>>25
そうだよね うん、で部下はロリなのか・・・NTの素質は十分ある
>>26
主人公が死ぬってのもなかなか斬新で良い感じ
あ、ポケットとかそうか

28 :
初戦で死んどるぞ
つーか世界観どーなのよ
コロニーあんのけ?

29 :
いつから歯車が狂い始めたのだろう?
40代のベテランパイロットでありアイスティーに睡眠薬を盛られるあたりまでは良かった
そうだ、>>4様だ
各所で囁かれていた「そろそろ女主人公のガンダムがあってもいい説」
この説自体は悪くない…
何故?よりにもよって丁寧に>>2を適用した上で女性なんて書くの?
そこからクズ女に転がり落ちるのに時間はかからなかった
40代 女性より

30 :
バニングさんバリのベテランなら修正は可能な筈だ
 20代で子どもを授かるも、軍での出世と子育ての重圧から逃げる為に子どもを捨てる
自分の行いを正当化する為にも軍務に励む♀
敵国に内通していたスパイと30代で結婚し、隠れ蓑に利用される
教官職に就いていた♀はロリを含む新人の教育を行っていた
ロリの何かしらの特殊性から誘拐が企てられる 主導は♀の旦那
情がうつった旦那の手引きで、ロリと共に拉致られる♀だったが
寝返りを要求する旦那を拒否、旦那激昂
「に用は無いんだよ!」
留置された♀は脱走を試みる道中で新型MSを発見する…
第1話「に用は無いんだよ!」

31 :
じゃあ、宇宙間同士の戦いってことで
第三軍が地球 宇宙で勝手にやられては困ると考えて和解させる為に動く
逆に宇宙の方は地球を利用しようとしている
何て簡単な設定なんだ・・・

32 :
監督:高松信司
脚本:川崎ヒロユキ
ですねわかります

33 :
斬新さを求め続けた結果、敵側を厨スペックにしてみた
イメージは黒歴史ノートに書いてありそうな最強主人公
敵ボス(主人公が捨てた息子)
17歳くらいの美少年
責任感強い、冷静、リーダー気質、カリスマ性あり、周囲に気配りできるタイプ、冗談が通じる
赤ん坊の時に親に捨てられ、孤児院で育つ。
しかし4歳の頃に戦争で孤児院が焼け落ち、以降孤児院の仲間と共にストリートチルドレンに。
窃盗などの犯罪行為を繰り返しながら、盗んだ本などで独学ながら勉学に励み、7歳にて各分野において博士レベルの知識を獲得する。
10歳の頃から腐敗した政府を正すために反政府活動に身を投じるようになる。
様々な反政府組織を渡り歩きながら戦いに明け暮れる日々。
加わった組織を勝利に導く中、各地の反政府組織をまとめ上げ、1つの巨大な組織を作り上げることを計画する。それが13歳の時。
そのカリスマに魅せられた者たちが、人種、宗教、思想などの様々な壁を乗り越えて1つになり、史上最大の反政府勢力が誕生し、そのリーダーとなったのが15歳の時。
そして、その後17歳になった今も政府との戦いを続けている。
戦闘能力は世界最強。
旧式モビルスーツ一機で、最新鋭機のみで編成された一個大隊を殲滅できる。
生身でも尋常ではない強さで、軍の施設を単独で制圧することが可能。
常に数、性能、兵の練度全てにおいて上回る相手と戦い続けていたため、逆境に強く諦めない精神を持っている。
相手の実力を正当に評価し、決して油断することはない。
理想に耽溺せず、現実的な視点を持って政治を行える能力を持つ。
後世の歴史家・哲学者からは
「人間という生物が辿り着く究極型」
とまで讃えられ、その思想が記された著書は政治・経済・社会・哲学・科学などのあらゆる分野の知識階級においての必読書とされた。
主人公に甘いと良くない作品になるって聞いたことがあるから、敵を甘やかしてみたら酷いことになりましたという結果

34 :
>>32
それだと公式になるじゃまいか
>>33
ってことは主人公は元旦那に睡眠薬を盛られ、自分の息子にされるのか
おまけに息子は天才を超える化け物じゃまいか・・・そりゃ、クズ主人公が勝てる
わけがない。  それにしても、
>責任感強い、冷静、リーダー気質、カリスマ性あり、周囲に気配りできるタイプ、冗談が通じる
ここの設定を見てシロッコみたいとオモタ

35 :
バランス取るのに主人公側にもNTの少年の味方を
…別れた旦那か他の女と作った子供だけど

36 :
台本形式、台詞のみが能力的な限界点です
クズ主人公は奇跡的に人間として僅かに成長し、ロリをガンダムに乗って助けに行く。
そしてロリの所に辿り着くと、元旦那は死んでいて、代わりに美少年が居た。
敵ボス「流石に行為を許容できるほどまでは、俺の度量は大きくないんでな」
ロリ「…………」
敵ボス「迎えが来たようだな。逃げたいなら逃げると良い」
ロリ「私を逃がしてただで済むと思っているんですか?」
敵ボス「はっ、自惚れるなよ。お前程度がいくらいた所で相手にならないさ。お前自身解っているだろう?」
ロリ「…………」
敵ボス「すぐにダンマリなんだな。まあいい、行きたいなら行け」
ロリ「…………」
敵ボス「ああ、そうだ。最後に1つ聞きたいんだが、お前はそうやって、ずっと誰かの所有物でいたいのか?」
ロリ「……うるさいっ!! 全部お前のせいじゃないか!! お前みたいな化け物をすために私達はみんな……!!」
敵ボス「辛いのか?」
ロリ「当たり前だっ!!」
敵ボス「だったら言えよ、助けて欲しいってな」
ロリ「え……?」
敵ボス「お前らが本気で助けて欲しいって願うなら、俺はお前らを縛り付ける全てをぶち壊して、お前らを助けてやる」
ロリ「何で、そんな……」
敵ボス「助けを求める奴に手を差し伸べるのが俺の生き方なのさ」
敵ボス「そして、なにを隠そう俺は格好つけなきゃ生きていけない生き物なんでな」
ロリ「…………」
敵ボス「ま、返事は何時でも良いさ。でも忘れんな? お前らが助けて欲しいって叫ぶんなら、俺はお前らを絶対に助けてやるってことをな」
ロリ「…………」
何がなんだか分からない主人公は蚊帳の外だったが、とりあえずロリは助け出せた。
主人公はロリをコックピットに入れて脱出しようとしたが、その時。
敵ボス「逃げても良いとは言ったが、ガンダムを持って行って良いとは言ってないぜ?」
敵ボス「幹部A!!」
強そうなモビルスーツが現れた
敵ボス「壊すな、すな、遊んでやれ」
幹部A「イエス、ボス!!」
敵ボス(もうすぐ政府の部隊が来る。戦闘に巻き込まれたら、そのガンダムのパイロットの腕じゃあ生き残れん)
敵ボス(俺が外を片付けてくるまでの三分間、足止めしておけ)
幹部A(ずいぶん甘いこった)
敵ボス(俺はそういう性格なんだよ。知らなかったか?)
とにかく敵側を甘やかして、敵ボスが格好良くなるようにしてみた結果、さらに酷くなった

37 :

38 :
>>34
もう、とことんまで行っちまおう
主人公に一服盛られたのは主人公側の軍と敵組織の裏取引の一環
元旦那「悪いな…でも、もう誰もお前を望んじゃいないんだ…軍も、俺も…そして、あの子も、な…」

39 :
誰もいない中コッソリと
かなり厨二な展開で
〈〉内は適当に何か考えて入れてください
手を抜いている筈の〈幹部Aの機体〉の攻撃に追い込まれる〈主人公〉と〈ロリ〉が乗るガンダム。
絶対絶命だと二人が勝手に思ったその時、〈ロリ〉と〈ガンダム〉の秘められた力が覚醒する。

40 :
長いし厨気味なので、スルーしてもらってかまいません
〈〉内は適当に名称を考えて入れて下さい
〈特殊能力者〉
ガンダム等の能力増幅機関を搭載した機体に乗ることで能力を発揮できる。
異次元から無限にエネルギーを取り出し機体に供給できる基本能力の他、個体特有の〈異能〉を持つ。
例:〈ロリ〉の未来予知
後に出そうと思ってる〈ショタ〉の破壊力を倍にする等
〈異能〉は物理法則を完全に無視した効果を持ち、状況次第では尋常ではない威力を発揮する。
〈特殊能力者〉となるものは特殊な処置が施された子供に限られ、13歳以上で能力を得られた者は実験例の中に存在しない。
特殊な処置により肉体・精神共に消耗しているため、肉体強化や洗脳を行う余裕がなく、肉体・精神共に年齢相応か、それ以下。
特殊能力の使用には集中が必要なため、能力使用中にモビルスーツの操縦は不可能。
そのため能力増幅機関を搭載したモビルスーツの操縦には〈特殊能力者〉とは別に、もう一人パイロットが必要となる。
パイロットの技量は平均より多少上が望ましいとされる。
これはエースクラスの操縦では年齢相応の体力しか持たない〈特殊能力者〉には負担が大きいためである。
また〈特殊能力者〉の負担を考え、能力増幅機関搭載の機体は若干性能が抑えられている。
特に機動性や運動性に関しては〈特殊能力者〉がGに耐えられないため、低めに抑えられている。
逆に装甲は貴重な〈特殊能力者〉の安全性を確保するため、重点的に強化されている。
〈特殊能力者〉とパイロットの間で〈接続〉を行うことで、両者がモビルスーツ搭乗時に限り、〈異能〉をパイロット側が使うこともできる。
〈接続〉は一度しかできず、なおかつ一人に対してしか出来ない。
更新や変更は不可能。〈接続〉した相手のパイロットが死亡した場合でも、新たに別のパイロットと〈接続〉するということは出来ない。
実戦においては〈特殊能力者〉の〈異能〉にもよるが、高い戦果が期待できる。
しかし現状では平凡なパイロットの強化装置に過ぎず、実際にはエースクラスのパイロットが乗る高性能機で充分に対処可能。

41 :
コッソリと
>>39から
〈〉内は適当に変えて下さい
幹部A「なんだぁ? 急に動きが良くなりやがった」
主人公「動きが読める!?」
〈ロリ〉と〈ガンダム〉の力により未来予知の能力を使用することが可能になった〈主人公〉は〈幹部A〉と対等に渡り合う。
幹部A「やるじゃねえか。本気で闘ってやりたいところだが、時間切れだ」
まだまだ余裕のあった〈幹部A〉だが、時間稼ぎが済んだので撤退する。
幹部A「次会う時は本気で闘ってやる。楽しみにしとくんだな」
主人公「逃げた……?」
撤退してくれたのだが〈主人公〉は自分の力で退けたと思い込んだ。
しかし、敵を追撃する余裕は無く、〈ロリ〉を救出し、〈ガンダム〉を手に入れたことを手柄に基地へと帰るのだった。
ちょっとこれはないなと、自分でも……

42 :
コッソリと続き
無事に基地へ帰投した〈主人公〉と〈ロリ〉。
〈ロリ〉を助け出したことを基地の兵士達から賞賛される〈主人公〉だったが、直後に基地の司令に呼び出しを食らってしまう。
呼ばれて向かった司令の部屋には研究者らしき男と美少年が居た。
研究者らしき男→研究者A
美少年→味方エース(少年タイプ)

43 :
味方エースについて
〈〉内は誰か考えて下さい
味方エース(少年タイプ)
17歳くらいの美少年
一人称は僕。性格は軽い、適当、面倒くさがり、戦闘好き、心の内に正義感を秘める。
地球の平凡な家庭に産まれ、何不自由なく育つ。
13歳の時にコロニーへ留学。
14歳の時、留学先のコロニーで極秘に開発されていたモビルスーツを狙い、〈敵国〉の部隊が襲撃。戦闘に巻き込まれる
(敵国:ジオンとかザフトみたいなコロニーの国)
新型機は奪われたが、この時初めてモビルスーツに乗って、襲撃部隊のモビルスーツを10機撃墜する。
(この時乗った機体は10年以上前の旧式機であり、敵は最新鋭機だった)
その後、コロニーは壊滅。他の民間人と共に地球へ逃げる〈自国〉の戦艦に乗せてもらう。
艦のパイロットが全滅していたため、パイロットとして戦闘に駆り出される。
(艦の機体も全滅だったため、この時も10年以上前の旧式機に乗るしかなかった)
地球へ逃げるためには、〈敵国〉の勢力圏内の真っ只中を突っ切らなければいけなかったため、
たびたび〈敵国〉の部隊の襲撃を受けたが、たった一機で戦艦を守り抜き、なんとか月まで送り届けることに成功する。
(十数回の襲撃があったものの被弾は0だった)
〈自国〉の領内である月へ辿り着いた後、民間人でありながら戦闘行為を行なったなどの罪を問われ、
軍に拘束されるが、奪われた新型機を破壊すれば不問に処すと交換条件を提示され、これを承諾する。
ちなみに軍のサポート無しで〈敵国〉の領域内に単独で侵入し、単独で任務をこなせという指示だった。
新型機を破壊するついでに〈敵国〉の要塞二つと首都を単独で陥落させ、実質的に〈自国〉と〈敵国〉の戦争をたった一人で終わらせてしまう。
(新型機は首都を陥落させた際に、〈敵国〉の研究施設の隅で埃を被っていた所を発見した)
その後は、その能力を恐れた軍によって強制的に軍に入隊させられ、パイロットとして働かされている。
他の軍人の嫉妬や恐れからか待遇も悪く、尋常ではない戦果に対して与えられているのが少尉という階級であることが、それを物語っている。
〈敵ボス〉と戦闘能力は同等。
しかし、組織的なサポートを最大限に受けられる〈敵ボス〉に対して、妬み嫉みから軍のサポートが得られないことが、大きな差を生み出している。
〈敵ボス〉とは既に何度も交戦しており宿敵と書いて友と呼ぶ関係。

44 :
コソコソ……
携帯だから読みにくいです
〈〉は誰か考えてください
研究者A「余計な事をしてくれましたね。奴等の目から隠すために、わざわざこんな田舎の基地に彼女(ロリ)を隠したというのに」
研究者Aは立腹していた。
研究者A「その上〈接続〉までしてしまうとは。一体どうするつもりですか? これは中央に報告しなければいけませんよ」
基地司令「本当に申し訳ない。どうか、どうかこのことは内密に!! ほら〈主人公〉君も謝りたまえ」
〈主人公〉も頭を下げさせられた。
研究者A「……まぁ、良いでしょう。こうなった以上は仕方ありません。しかし〈接続〉した以上は、それに見合う働きをしてもらわなくては割りに合いません」
基地司令「わかってます、わかってますとも。彼女には存分に働いてもらいますとも!!」
そして基地司令は〈主人公〉に言った。
基地司令「〈主人公〉君! キミには部隊を率いて、この地域に潜伏している〈敵組織〉の掃討にあたってもらう」
研究者A「彼女(ロリ)とガンダムのデータを取るのが目的だという事を忘れないように。くれぐれも彼女(ロリ)が死ぬようなことはないようにしてください」
基地司令「わかっていますとも。そのために彼を呼んだんです」
基地司令は部屋のすみに居た〈味方エース〉を見た。
味方エース「どーも、よろしくー」
全く事情を知らない〈主人公〉は何が何だかわからなかった。
〈ロリ〉も〈ガンダム〉も、それがどんな意味を持っているのか知らない主人公は完全に蚊帳の外だった。
基地司令「〈主人公〉は大尉に昇進。〈味方エース〉君は少尉だから〈主人公〉君の指揮下に入ってもらう。構わんね?」
味方エース「僕は何だって構わねぇっすよ。好きにしてください」
基地司令「だそうだ。〈主人公〉は彼を存分にこき使って構わんぞ」
〈主人公〉は、この時代における最強のパイロットを部下に手に入れたのだった。

45 :
味方エース「そんなに長い付き合いにはならないだろうけど、よろしくお願いしますよ。隊長さん」
〈主人公〉と〈味方エース〉は司令の部屋から出て二人きりで歩いていた。
〈主人公〉は〈味方エース〉が部下になったことで強気だった。普段使わない軍人言葉を使うほどに。
主人公「少尉、そのような口調と態度は上官に対して如何なものかと思うが?」
味方エース「ちっ…(つまんねえだ)…失礼しました大尉殿。以後、気を付けます」
主人公「わかればよろしい」
味方エース「…………」
味方エース「…………」
味方エース「……まぁ、いいや……」
主人公「? なにか言ったか、少尉」
味方エース「いえ、何も。……すみませんが、ここで失礼します。着任初日なので、さすがに疲れました」
主人公「わかった。では、また後で」
味方エース「はい。それでは失礼します。大尉殿」
味方エース「…………」
味方エース「…………」
味方エース「……うっぜぇ……」

46 :
コッソリと
〈味方エース〉は訓練中だった。他のパイロット達の二倍以上のメニューを淡々とこなしていた。
主人公「何をやっている少尉! 作戦の打ち合わせをするぞ!」
味方エース「ちっ……失礼しました。今行きます」
主人公「少尉がいた部隊ではどうだったか知らないが、この基地の部隊の方針として作戦前の綿密な打ち合わせが重要視される」
味方エース「ああ、それで訓練もしないで、みんなしてブリーフィングルームにこもってるわけですか」
主人公「ただ籠ってるわけではない。作戦の計画を練っているんだ」
味方エース「ああ、そうですか。失礼しました」
味方エース「ところで、隊長は訓練しないんですか。やってる所は見たこと無いし、やってても普通の半分くらいのメニューじゃないですか?」
主人公「ああ、私は女だし、それなりの歳だから、あまりハードな肉体的トレーニングはな。そもそもパイロットなんだから、それほどフィジカルトレーニングをする必要はないだろう」
味方エース「……そうですか」
味方エース「…………」
味方エース「……まぁ、いいか……」

47 :
味方エースはダルダルな軍に嫌気がさして、敵軍に寝返る
その際、軍の最新鋭の機体を手土産にする

48 :
寝返るっていうか捨てるってイメージで考えてた
ダルダルでも我慢できてたけど、本気で許せないことがあって軍とか国を見限る感じ
そのための心の内に正義感を秘めてる設定

49 :
適当かつ勝手にやってしまったせいで、ワケわかんなくなってるけど国とか
〈〉内の名前は誰か考えてください
〈政府〉
地球の国家、宇宙も支配してる
〈主人公〉とか〈ロリ〉とか〈味方エース〉が所属している
色々と腐ってるらしい
〈敵組織〉
腐った〈政府〉をぶっつぶしたい奴等の集まり。
〈敵ボス〉の下に国家、民族、人種、宗教の壁を乗り越え結束している
宇宙
コロニーとかいっぱいある
〈敵国〉があったけど、〈味方エース〉に首都とか要塞を壊滅させられ、滅亡
今では宇宙に住んでいる人々は〈政府〉の支配下で虐げられている

50 :
いやいや、こうだろ
MS研究所(機体製造所)で、とあるガンダムが造られた
それは造ってはいけないものであり、また造ることは不可能とされていた
しかし、何を思ってか造りあげてしまった。
それは「パイロット無しで自ら動く」ガンダム 
それを完成させ機動させると、そのガンダムは動きだし、研究所を破壊して
どこかへ飛んでいってしまった。そのガンダムは破壊を繰り返し、自分が造られた
いわば、生まれ故郷であるコロニーを破壊した。今でも宇宙を徘徊し、コロニーを
見つけては破壊するを繰り返していた・・・その情報はすでに宇宙中に知れ渡っていた
そのガンダムを破壊するべく、とある組織が動き出す。
主人公は女でその組織の一員。(ロンドベルみたいな独立部隊)
敵はその自我を持つガンダムを手に入れようとする組織

51 :
コソコソと続きを
好き勝手にやっていてすいません
〈〉内には適当に名前を
ブリーフィングルームで作戦を練っていると〈味方エース〉は聞いたのだが、実際には雑談レベルだった。
田舎の基地であるため、ほとんどの兵士に実戦経験が無い。それが原因だった。
案が出てきても教科書通りの現実味が無いものだった。
それを〈味方エース〉が遠巻きに眺めていると、やがて偵察部隊から報告が入る。
偵察兵「〈敵組織〉のアジトを見つけました!」

52 :
〈〉内は適当に
〈敵組織〉のアジトが分かったという報告が入り、出撃準備を始める〈主人公〉と、その部隊。
しかし、その準備は遅々として進まず、数日かかりそうだった。
味方エース「準備に時間をかけすぎです。奴らに逃げられますよ?」
主人公「アジトを手放して逃げるわけがないじゃないか。そもそも、こちらが捕捉していることも奴らは知らないだろう」
味方エース「〈敵ボス〉を甘く見すぎですよ。こっちの半端な考えなんか奴はお見通しです」
主人公「それならば、なおのこと準備をしなければいけないだろう」
味方エース「……ちっ……」
主人公「少尉、君の発言は先ほどから手柄を焦る新兵のように聞こえるな。若いうちは手柄を焦るのは仕方ないが、もっと状況を考えたまえ」
味方エース「……申しわけありませんでした……」
味方エース「……ちっ……」

53 :
〈〉内とか名前は適当に誰か考えて
同刻、〈敵組織〉アジト
幹部B「偵察部隊は帰ったな」
幹部A「気づかれてねえとか思ってんのか、あのド素人どもは?」
幹部B「田舎基地の二線級部隊に、そこまで期待することのほうが酷というものだ」
敵ボス「まぁ、なんでも良いさ。見つかったからには、さっさと逃げなきゃな」
幹部B「逃げるほどの相手でもないでしょう」
敵ボス「だからって、真っ正面からやるのも馬鹿らしいだろ? それに陣地に拠らないで縦横無尽に動くのが俺達のやり方じゃないか」
幹部B「確かに」
敵ボス「華麗にカウンターアタックを決めてやろうじゃないか。総員撤収だ!!」
敵ボス「重要なデータだけは抜いて、後はそのままにしておけ! モビルスーツも置いていけ!」
敵ボス「ついさっきまでここに居た。そう思わせられるのが理想的だ! 各員適当に努力しろ! 以上だ!」

54 :
主人公「総員出撃だ!」
アジト発見の報告から三日後。ようやく主人公たちのモビルスーツ部隊は基地から出撃した。
しかし、向かった先の〈敵組織〉アジトは既にもぬけの殻だった。
到着した主人公は思いも寄らない事態に困惑するのだった。
主人公「敵はそう遠くには行っていないはずだ。いや、この周囲に隠れているかもしれない。警戒しつつ捜索しろ」
味方エース「いや、帰った方がいいですよ」
主人公「敵を発見できない場合は、ここを拠点にして明日も捜索」
味方エース「そんなことするよりも急いで基地に戻った良いですよ。奴らはこの辺りにはいませんよ」
主人公「何を行っている。このアジトの様子を見ろ、少尉。つい先程まで、ここ居たのが明らかではないか?」
アジトの中は主人公の言う通りの、つい先程まで人がいたような様子だった。
主人公「我々が来たことで慌てて逃げたんだろう。車両もモビルスーツもそのままで遠くに逃げられるわけがない。〈敵組織〉は間違いなく近くにいる」
味方エース「……わかりました。捜索することに、もう異論はありません」
主人公の決定に従う態度を見せた味方エースだったが、その夜、モビルスーツに乗って部隊から離れてしまう。

55 :
〈〉内の名前は適当に
〈味方エース〉は〈敵組織〉の考え、というよりは〈敵ボス〉の考えが読めていた。
アジトに誘い混んで時間稼ぎをするつもりなのだろう。
そのために、やたらと物を残していったに違いないと〈味方エース〉は思った。
おそらく、爆破装置やら何やらは無いだろう。
〈敵ボス〉の流儀とは違うし、無いとわかれば〈主人公〉達は本格的にアジトの探索をするだろう。
結果的に、そちらの方が時間を稼げると〈敵ボス〉は踏んだに違いない。
事実その通りになって〈主人公〉達はアジトと、その周囲の探索に気を取られている。
その間、〈敵組織〉は何をするか?
〈味方エース〉は予測がついていた。
〈敵組織〉の本領が真正面からの戦いではなく、ゲリラ戦であること。
そして、部隊を出撃させたことで基地が手薄になっていることを考えれば一つしかなかった。

56 :
コソコソと
〈〉内は適当に誰か考えて
基地司令「待ってくれ、命だけはっ!」
敵ボス「悪いな。俺が甘いのは非戦闘員と女子供相手の時だけなんでな。肥太ったオッサンは守備範囲外だ」
…………
幹部B「片付いたか?」
敵ボス「まあな」
幹部A「それでどうすんだ? 焼くのか? 爆破すんのか?」
敵ボス「爆破だな。保管してある火薬とか爆薬を使えば吹き飛ばすには充分だろ」
幹部A「了解。じゃあ、ちょっくら準備してくらぁ」
敵ボス「ああ、頼む」
幹部B「しかし、思ったよりも上手くいったな。モビルスーツを使わず生身で基地に潜入して制圧など無謀だと思ったが」
敵ボス「まぁ、事前にスパイやら何やらを潜入させておかげだが、そんな手間を掛けなくても問題なかったみたいだがな」
幹部B「確かに。思った以上に練度が低くて拍子抜けしたな」
敵ボス「田舎の基地だからしょうがないって言えばしょうがないけどな」
幹部B「真正面から戦っても良かったんじゃないか?」
敵ボス「それは俺達のスタイルじゃないだろう? それに警戒させるって意味もあったさ」
幹部B「なるほどな。こういう手段を取れば、敵も対策を取らなければいけない」
敵ボス「だけど、急にやり方を変えれば歪みが生じる。その隙を突くのが俺達のスタイルだ」
幹部B「策士策に溺れるとならなければいいがな」
敵ボス「溺れるほど策なんか使ってないさ」
幹部A「おい、なんかこっちに来る機体があるぞ」
敵ボス「何機だ?」
幹部A「一機だ。量産機、だけど速ぇ! セーフティー切ってやがる。イカれてるぜ、コイツ」
幹部B「おそらくは奴だろう。名簿を見たが、つい先日、この基地に配属されている」
敵ボス「まったく、相も変わらず鼻つまみ者だな、アイツも」
幹部B「どうする?」
敵ボス「俺が相手をしよう」
敵ボス「時間を稼いでやる。〈幹部A〉は作業を続けろ」

57 :
〈〉内は適当に
〈敵ボス〉は基地に残っていた量産機に乗り込む。
味方エース「やっぱり僕の予想通りだろうが!」
基地に戻ってきたのは〈味方エース〉の機体だった。
味方エース「どうせ爆破でもしようってんだろうけど、させねぇよ」
敵ボス「それは無理だな」
2機のモビルスーツが相対する。
2機は即座に戦闘態勢に移り、ライフルを連射する。
味方エース「相変わらず空き巣根性が抜けないみたいだなぁ、〈敵ボス〉!」
敵ボス「おまえは相変わらず下っ端みたいだな。〈味方エース〉!」
最高クラスのパイロット二人が操る機体は、尋常ではない反応速度と、ありえない動きで、お互いの攻撃を回避しながら距離を詰めていく。
敵ボス「機体が同じだから負けた時の言い訳はできないぞ?」
味方エース「それは僕の台詞だぜ」
距離を詰めた2機はライフルを捨てて、代わりにビームサーベルを抜き放ち、斬りかかる。
味方エース「いい加減、どっちが上か決着を着けようぜ!」
敵ボス「望む所だと言いたいけどな。悪いが時間切れだ」
〈敵ボス〉の機体がサーベルを捨てて、〈味方エース〉の機体に抱きつく。
そして盾にするように〈味方エース〉の機体を強引に基地側に向けた。
その直後、基地が大爆発する。
〈幹部A〉が仕掛けた爆発物を起爆させたのだ。
盾にされたことでマトモに爆発の衝撃と熱を受けた〈味方エース〉の機体は大破こそしなかったが、
冷却システムが追い付かず、機体の関節部分は焼けつき、エンジンなどはオーバーヒートして、戦闘不能の状態に追い込まれた。
敵ボス「それじゃあ、マトモに戦えないだろう。」
味方エース「ちっ……」
敵ボス「今日のところは俺の勝ちだ。また会おう」
〈敵ボス〉は動けない〈味方エース〉を見逃して去っていった。
〈主人公〉が戻ってきたのは、それから1日近く経ってからだった。

58 :
〈〉内とか名前は適当に
主人公「いったいどうなってるの……?」
〈敵組織〉の行方を掴むことも出来ず、なんの収穫も無いまま帰ってきた〈主人公〉を待っていたのは廃墟となった基地だった。
味方エース「どうもこうもないよ。ただ〈敵組織〉が隙を突いて基地をぶっ壊しただけさ」
廃墟となった基地で待っていたのは〈味方エース〉だった。
〈味方エース〉は適当に状況を説明した。
主人公「それなら、今から追いかけて奴らを叩かなければ」
味方エース「もう僕は何も言わないんで勝手にしてくださいよ」
主人公「言われずとも」
主人公「総員、基地を破壊した〈敵組織〉を追撃するぞ!」
そう〈主人公〉が言った直後だった。
それまで元気だった〈ロリ〉が急に苦しみだした。

59 :
〈〉内は適当に
〈ロリ〉が動けなければ〈ガンダム〉は動かせないし、〈ガンダム〉がなければ〈主人公〉は戦えない。
〈主人公〉は部下に〈敵組織〉追撃の命令を与えて自分は〈ロリ〉を介抱することにした。
味方エース「僕は行きませんよ。機体が壊れてるんで」
〈味方エース〉もそう言って残ることにした。
ロリ「大丈夫です、大尉。私は戦えます」
〈ロリ〉は、そう言うが体調はどんどん悪くなっているように見えた。
主人公「今はゆっくり体を休めなさい」
ロリ「でも……」
主人公「大丈夫だから。何も心配しないで」
…………
味方エース「何が大丈夫で、心配しなくてもいいんすかねぇ?」
主人公「少尉、言葉使いがなってないぞ」
味方エース「これは失礼。これが素なものなので」
主人公「少尉、上官に対しての言葉づかいではないと思うが?」
味方エース「はっ、今さら上官って。笑わせんなよ」
主人公「少尉!」
味方エース「偉そうに言ったって無駄だぜ。アンタの底は知れてんだ」
主人公「何を……」
味方エース「才能も無けりゃ経験も無い、ただ年食っただけの。いくら言葉と態度で取り繕おうが、アンタの程度の低さは見え見えなんだよ」
主人公「貴様……!!」
味方エース「悪いけどさ。僕はもうアンタの言うことを聞く気はねぇよ」
味方エース「だいたいさぁ、僕の言うことを全部聞いて、全て僕の言う通りにしてりゃ、こうはならなかったわけだろ?」
味方エース「傲慢に聴こえる? でも全部事実だぜ? いちいち忠告してたしさぁ。でもアンタは相手にしてなかったけどな」
味方エース「分かるか? 結局、アンタが悪いんだよ。可愛そうになぁ……。アンタが行けって言った部隊の奴らは全滅だよ」
味方エース「だけど、まぁどうでもいいよ。正直さ、もうアンタらアホの相手はウンザリなんだよ。勝手に生きて、勝手に死んでくれ。僕に面倒がなけりゃ、それでいいからさ」
主人公「……言いたいことは…それだけか……」
味方エース「はぁ? 僕が言いたいこと言えたと思ってんのかよ。ずいぶんと甘い脳味噌だな、おい!」
主人公「……もういい……」
味方エース「良くねぇよ!! これはアンタの問題なんだよ!! それを分かれよ!!」
味方エース「逃げてんじゃねぇよ!! 向き合って考えろよ!! これから自分がどうすべきかを!!」
主人公「…………」
〈主人公〉は何も言わず立ち去っていく。

60 :
そろそろ登場人物の名前を決めてもいいんじゃないか?

61 :
暇になったし何か考えるか

62 :
見てみたい(つかさせたい)設定やシーンだけを継ぎ接ぎしたからダレたと思う。種死みたいに。
一旦リセットして、世界観や時代設定から考え直してみないか?
1 世間一般のMS認知度
2 MS登場の経緯
3 国際情勢(国の数、戦前か戦中か、等々)
4 主人公の立場
まずはこれくらいを決めよう。

63 :
書いてるときにヤバいなぁって、思わずニヤニヤしてしまったができた!
想像を絶する駄作臭に直視できないと予想
世界観
人類が外宇宙に進出し、地球が忘れられた世界。
人類の子孫は複数の惑星に住み、惑星ごとに幾つかの国家に分かれている。
人類の子孫の殆どは新たな環境に適応するための遺伝子操作により変質しており、
オリジナルの人類とは遺伝子情報の上で異なる生物となっている。
現在ではオリジナルの人類は僅かしかいないものの、
各国の支配階級の中枢におり、オリジナルの人類であるということが支配者の絶対条件となっている。
各国間の関係は良好とはいえず、過去に星系全体を巻き込む大戦があったが、二年前に終結している。
MS
人型の機動兵器。平均サイズは12m。
大戦時には各国の主力兵器として活躍した。
ガンダム
地球製のMS。
地球で作られ、この星系に人類が辿り着いた時に持ち込まれたMS。
その総数は12機と言われている。何故、何の為に作られたのかは誰も知らない。
数百年以上昔の機体の筈だが、無限の動力機関に加え、自己再生と自己進化を備え、その性能は現行機をはるかに凌駕する。
特性として、パイロットの精神力が機体の性能に極端に影響することが挙げられる他、
精神力によって左右される武装や機能を備えるなど特異な能力を持つ。
殆どの部分が解析不能な技術で作られており、機体は当然ながら武装や機能の再現も不可能である。
現在はガンダムの標準的な性能に匹敵する性能を持った機体が開発されているものの、
ガンダムのパイロットの精神状態次第では相手にならなのが実情である。
過去の経緯からガンダムには何らかの意思が宿っていると考えられているのが、この世界の常識である。
パイロットは誰でもなれる訳ではなく、それぞれのガンダムの好みによって決められていると考えられている。
その基準は能力ではなく、個人の持つ精神性であると予想されている。
ガンダムはパイロットに行動の指針としての誓約を行い、それが守られない場合は何らかのペナルティがパイロットに与えられる。
それは多くの場合、死である。
誓約はガンダム自体で定められているが、オリジナルの人類であれば、誓約の条項を追加することができ、
それによりガンダムのパイロットの行動を縛ることができる。

64 :

なんか急に恥ずかしくなってきた
種族
基本的に人型。人間型以外は存在したが外見の問題などの理由から廃棄されている。
オリジナル・ヒューマン
地球人の純粋な子孫。遺伝子的に人類としてのオリジナルである。
能力的には他の種族に劣るが、他の種族に対しての支配権を持つ。
他種族はオリジナル。ヒューマンに対しての服従が遺伝子レベルで刻み込まれており、逆らうことはできない。
そのため、他種族に対して絶対的な優位性を持つ。
各国における支配者層であるが、非常に数が少なくなっており、いずれ滅亡することは確実である。
ワーカー
現在、最も数の多い種族。
被支配層の人々が遺伝子操作された結果、生まれた種族。
容姿はオリジナル・ヒューマンと変わらないが、オリジナルに服従するように遺伝子段階で改造されている。
運動能力や知能はオリジナルと変わらないが、オリジナルに比べ病気に強く、多産である。オリジナルとの間で生殖は不可能。
種族全体の特徴として卑屈であり、卑怯であると言われているが、人口の多さから現在の社会の文化を築いたのはこの種族である。
ウォーマン
ワーカーを戦闘用に更に遺伝子操作して誕生した種族。
屈強な肉体と強い精神力を種族の特徴として備えるが、思考に柔軟性が無く頭が固い。
命令に従うだけの兵士としては非常に優秀。
反乱を恐れたオリジナルによって思考力が劣るように作られた結果である。
また、戦闘に用いるだけで種族として維持させようという考えが無かったため、
生殖能力が著しく低く、数が少ない。
エグゼスタ
オリジナルの護衛兼愛玩用として創られた種族。
地球人の価値観で言う美しい容姿に加え、しなやかで強靭な肉体に高い知能を与えられている。
種族全体の特徴として、強い忠誠心を持ち、自らの主のためならば死を恐れない。
ウォーマンとの違いは、ウォーマンが命令で動くのに対し、エグゼスタは自分の意志で動くという点。
用途上、愛玩用ではオリジナルの言葉に絶対服従では面白くなく、護衛用では頼りないため、
多少ではあるがオリジナルの意向を無視できるようにされている。
オリジナルと生殖が可能であるが、生まれてくる子は当然、オリジナルとは呼ばない。
多くのオリジナルが、美しいエグゼスタに魅了された結果、オリジナルの人口減の遠因ともなった種族。

65 :
暇になりすぎると人間て碌なことをしないなぁ、と書いてて思った
主人公
ナナヒト
種族:エグゼスタ
性別:男
年齢:不詳
乗機:ガンダムディナイト
ガンダムを駆り、星から星へと旅をする黒ずくめの少年。
その目的は、全てのガンダムの撃破。
時にはエージェントを名乗る少女の命令に従いガンダムを討ち、
時には自らの意志で人に仇なす悪を斬る。
ガンダムディナイト
「黒騎士」と呼ばれる漆黒のガンダム。騎士の甲冑を模した姿にマントを纏う。
武装と言える武装は無く、攻撃手段は掌から放出される黒い光のみ。
黒い光は射撃に使えるほか、収束して剣として使用可能。
パイロットとの誓約は「忠誠」と「名誉ある死」であり、最終的にはパイロットに死を要求する。

66 :
プロローグ「黒騎士」
資源惑星カルキリア。砂漠に覆われた貧しい星。
働きアリに例えられるワーカーと、
過酷な環境に耐えるために生み出され、巨体と野蛮な品性を持つ種族ストローカが住む惑星。
大戦の混乱に乗じて、植民地から独立して自治を勝ち取ったこの星だが、
二年を経ても、まだ国としての名前さえ決まらないような、そんな星。
辺りを見回せば犯罪者ばかりで、法も何も作れそうにない。例え出来たとしても、悪党に都合の良いようなものだろう。
現にそんな光景が目の前で繰り広げられている。
そこは資源採掘を仕事とするワーカー達の村。その周囲をMSが取り囲んでいた。
「だから、食い物を出せって言ってんだろうがっ!」
MSの拡声器から発せられたガラの悪い声が村中に響き渡る。
「食料は先日、お渡ししたもので最後です。これ以上は、私たちが飢え死にしてしまいます」
長老らしきが老人が、前に出て交渉しようとする。
「んなこた。関係ねぇんだよ、じじい!!」
全く聞く耳持たず、MSに乗った男は言う。
「これは税金だ、税金!! 払わない奴は法律で死刑だぁ!!」
男のMSが手に持ったライフルのトリガーを引く。放たれた銃弾が村の建物を破壊した。
腰を抜かし、地面にへたり込む長老。
男のゲラゲラと笑う声がMSの拡声器を通して響き渡る。
「食い物がねぇなら、女を出せ!!」
「どうか、どうかそれだけは、お許しを!」
良くあるクズのやり方だった。
村から少し離れた場所から、その一部始終を見ていた少年はそう思った。
上下すべてを黒で固めた、その少年は彫像のように整った顔立ちを苦々しげに歪め、村に向かって歩き出す。
「必要以上の干渉は避けるべきだと思いますが?」
少年のそばに立つ、少年と同年代の少女が忠告する。
「それは俺の生き方じゃない」
少年は迷うことなく、歩みを進める。
「悪を見逃し、弱者を救わないという選択は俺の生き方には存在しない」
それは徹頭徹尾、折れることのない信念。
「……どうぞ、お好きに」
少女は表情を変えず言う。
「ですが、いくら貴方が騎士のように振る舞おうとも、もはや貴方は騎士ではないことを、お忘れなく……」
「わかっているさ」
少年は行く、己の信念を貫くために

67 :
「ああ、くそ、面倒だ! 女はさらって、残りは皆しだ!!」
しびれを切らし男は叫ぶ。
その声を皮切りに村の周囲を取り囲んでいたMSの集団が一斉に動き出した。
「ヒャッハー、ゴミどもは皆しだー!」
MSが逃げ惑う村人たちに襲いかかろうとした、その時だった。
「そこまでだ!」
高らかに響く声。
その声は、村で一番高い建物の屋根からだった。
屋根の上に居たのは黒ずくめの少年。
少年はMSに対して指を突きつけ高らかと言葉を続ける。
「貴様らの悪逆非道の振る舞い、許す訳にはいかん! この俺が成敗してくれる!!」
MS相手に少年は臆することなく言う。
突然、現れた相手に警戒しながら、男のMSは銃口を少年に対して向けていた。
「ナニモンだ、てめぇ!」
「ただの正義の味方さ」
気取った仕草で少年が言う。男には、その仕草がこの上なく鼻についた。
「ふざけやがって……っ!」
男のMSがライフルのトリガーを引く。放たれた弾丸は少年目がけて真っ直ぐ向かい、屋根に直撃する。
少年は直撃を免れたものの、着弾の衝撃で宙に投げ出される。
「ヒャッハー、そのまま地面に落ちて真っ赤なトマトみたくなっちまいな!!」
その光景を目の当たりにした村人たちは、これから起こるだろう悲惨な出来事を直視しないように、目を逸らした。
だが、当の少年は余裕の表情を崩してはいない。
「その程度で、俺の登場を阻めると思っているのか? もしも、そうだとしたら貴様らの未来は死だけだ!」
宙を舞い、地に落ちていく少年が、その手を空に向け、そして叫ぶ。
「来い、ガンダムッ!!」
その瞬間、惑星カルキリアの衛星軌道上を漂う1隻の輸送船の中から、
1機のMSがカルキリアの地上に向けて量子転送された。
直後、宙を舞う少年の前に漆黒のMSが現れる。
そして、現れると同時に少年がMSの中へ転送される。
少年が転送されたのはコックピット。
全天周のモニターに囲まれた球体の中にシートは無く、その中心に、少年は立っていた。
「ガンダムディナイト、見参……!」

68 :
漆黒のガンダムが大地に立つ。旧時代の騎士の甲冑を模したフォルム、その背にはマントがたなびく。
「がっがががガンダムだとぉ!?」
伝説的な機体を目の当たりにし、途端に男たちは狼狽え始める。
「きききて聞いてねぇぞ、ガンダムなんて! い、いや、聞いてる、聞いてるぞ! 
て、てめぇだな、最近、俺たちの仲間を潰して回ってるてっのは。
噂通りの真っ黒さじゃねぇか、その機体」
「悪党を見ると、潰さずにはいられない性分なんでな。容赦なしにやらせてもらった。そして、お前たちも容赦なく潰す」
漆黒の機体は人間のような動きで、男のMSに指を突きつける。
「懺悔の言葉を心に想え、もはや言葉を放つ時間さえやらん」
「ま、待ってくれ! うちには帰りを待つ嫁と腹を空かせたガキが……今だ、れー!!」
回り込んでいた男の仲間のMSが、漆黒のガンダムに対し、一斉に銃を撃ち掛ける。
銃撃の轟音と、銃撃自体で砂煙が辺りに舞い上がり、視界が閉ざされる。
「やったか!?」
男が、そう言った直後、男の仲間のMSが黒い光に貫かれて爆散した。
「「「やっぱり、無理だー!」」」
味方がやられるとみるや、一目散に逃げ出す男の仲間のMS。
「逃がすと思うか?」
砂煙の中から漆黒のガンダムが姿を現す。ガンダムは掌を逃げるMSに突きつけていた。
ガンダムの掌から黒い光が放たれる。それは矢となり、逃げるMSを銃弾のように貫き、爆散させる。
一発、二発、三発と漆黒のガンダムは逃げる相手を黒い光で貫き、破壊していく。
「くそったれぇ……!」
男が毒づいたその時には男の味方は全滅していた。
漆黒のガンダムは最後に残った男のMSに対しても、掌を向けている。
「ちくしょう!」
打開策を探す男の目に、隠れる村人の姿が映った。
「へ、へへ……ついてるぜ……」
男のMSがライフルを村人に向ける。
「そこで止まれ! こいつがどうなってもしらねぇぞ!」
男の脅しに漆黒のガンダムは腕を下げる。
「へへ……そうだよ、そうすりゃ良いんだよ……」
男のMSがライフルを村人からガンダムへと向ける。

69 :
「やーっ!!」
男が叫んだ、その瞬間、男のMSのライフルを持った腕が斬り飛ばされた。
斬り飛ばしたのは当然、漆黒のガンダム。
ガンダムは右手に黒い光を収束した剣を持ち、一瞬で距離を詰めて男のMSの腕を斬り飛ばしたのだった。
「その判断は誤りだったな」
人質である村人を自分から自由にしてしまうという、男の致命的なミスだった。男はライフルをガンダムに向けるべきではなかった。
「後悔の言葉を心に想え。もはや言葉を発する時間は無い!」
黒い光の剣が閃き、男のMSを縦に切り裂く。一瞬の静寂、そして――
「成敗!!」
漆黒のガンダムが黒い光の剣を消すと同時に、男のMSは爆散した。
戦闘の跡に立っていたのは漆黒のガンダム、ただ1機のみだった。
「なんと、お礼を言ったら良いか……」
ゴロツキが居なくなった村の中、村人たちは少年を囲んでいた。村の長老は黒ずくめの少年に感謝の言葉を重ねていた
「気にしなくて結構、俺が好きでやったことだ」
それだけ言うと、少年は立ち去ろうと長老や村人たちに背を向ける。
「お待ちください。せめて、お名前だけでも教えていただけませんか」
「あいにく、人に語るような名前は持ち合わせていない。だが……」
少年は立ち止まり、村人たちへ振り返る。
「それでも、俺の名を呼びたいのならば、こう呼べ――」
「黒騎士、と」
そして、少年は去っていく、自らの使命を果たすための旅路へ戻るために
プロローグ「黒騎士」終
次回「闘技場の覇者」

70 :
現実逃避のためにやってるようなものだけど、生産性が全くないなって思った
種族
ストローカ
肉体労働に従事するために遺伝子操作された人間の子孫。
ワーカーよりも巨体で肉体的にも強靭だが、知性に劣り、暴力的な種族。
犯罪者になるものも多く、他種族から厄介者扱いされており、そのため同種族のみで固まって生活している者も多い。
ガイザック
種族:ストローカ
性別:男
年齢:37
乗機:ガンダムジェストロイダ
カルキリアを独立に導いた英雄。知的な眼差しの巨漢。
犯罪者の巣窟となってしまっているカルキリアの現状を憂いている。
ライオンとゴリラとイノシシを足したような容貌。一般的に体格が良いとされるストローカの中でも、ずば抜けて巨体。
ガンダムのパイロットであり、MSによる戦闘を見世物とする闘技場のチャンピオン。
戦績は400戦無敗。無敗記録はガンダムに乗る前から続くものであり、機体頼りではないことは明らか。
ガンダムジェストロイダ
重厚なフォルムの機体。機体の各所にスパイクが付けられており、刺々しい印象を与える。
恐ろしく分厚い装甲と、装甲の重量に負けないパワーを持つ。
瞬発力を高めるためのブースターが機体の各部に隠されており、見た目に反して瞬間的な速度は非常に優秀。
武装は無いものの、重量級の機体から放たれる格闘攻撃はMSを軽々と粉砕し、
ガイザックの格闘技術と相まって、並の武装を遥かに凌駕する破壊力を生み出す。
パイロットとの誓約は「破壊」と「力の誇示」であり、惑星カルキリアのルールを体現した機体であると言える。

71 :
一話「闘技場の覇者」
惑星カルキリア最大の都市グランガリム。
その中央にそびえ立つ巨大な宮殿。そこに、カルキリアの英雄ガイザックは居た。
「なるほど、黒騎士と名乗る輩が、お前たちに対して虐行為を行っていると、そういうことか?」
玉座に座るガイザックは、床に直に座り頭を下げている者たちを見定めていた。
「へい、あの野郎、問答無用で、あっしらに襲いかかってくるんでさぁ」
ライオンとゴリラとイノシシを足して3で割ったような容貌と言われるガイザックは、
容姿とは裏腹に思慮深さを感じさせる眼差しで男たち見つつ、
顎に手をあて考え込むような仕草を見せていた。
「その黒騎士とやらにも何か理由があるのではないか? 
何の理由もなしに人を襲うような人間がそうそう居るとは思えんが」
「いやいや、あの野郎は人しを楽しんでるんでさぁ、ガイザック様。
それで、充分な理由になるもんじゃないですかい?」
その言葉にガイザックは目を細めつつ、顎を撫でる。
「それは現実的ではないのではないかね? だが、まぁそういうことにしておこう」
ゆっくりと放たれるガイザックの言葉、カルキリア訛りのない完璧な発音だった。
「それで、お前は私に何をして欲しいのだ?」
「へへ、それは勿論、ガイザック様に、黒騎士とかいう野郎を始末して頂きたく……」
そう言うと男は、頭を上げて媚びるような目でガイザックを見る。
「勿論、お礼はたんまりと……」
そう男が言いかけた、その時だった、ガイザックは突然、大きなため息を吐き、男の言葉を遮った。
「茶番は終わりだ。私が何も知らないと思っているのか、お前たちは」
知的だったガイザックの眼差しに怒りの色が混じる。
「お前たちの悪事は全て、私の耳に届いている」
玉座からゆっくりとガイザックが立ち上がる。
ストローカの中でもずば抜けた体格のガイザックは、ただ立っているだけで人を威圧する。
「これに懲りて、堅気になれば見逃してやったものを、まさか私のもとに来るとはな」
ガイザックは、ゆっくりと男たちに近づいていく。
状況を察した男たちが逃げようとするが、周囲は銃を持ったガイザックの部下に取り囲まれていた。
「そのうえ、私に復讐を依頼するとは許し難く、そして救い難い」
ガイザックは男に歩み寄り、その頭を掴む。ガイザックの巨大な手は男の頭を、その内に収め、片手で軽々と持ち上げる。
「もはや貴様らは死をもって償うほかはない」
ガイザックの手が男の頭を軽々と握りつぶす。男の頭部は粉砕され、即死だった。
「私にできる慈悲は、痛みを感じる時間を与えないことだけだ」
ガイザックの手が別の男の頭部に伸びる。
「己の罪を悔いながら、安らかに旅立つがいい」

72 :
なんだか改行が良くないな、どう直せばいいか分からないからどうしようもないけど
同刻、黒ずくめの少年はグランガリムに到着していた。
カルキリア最大の都市を初めて訪れた少年は、軽い驚きに襲われていた。
都市の規模で言えば少年の出身地の方が遥かに大きかったが、少年が驚いたのは街の雰囲気だった。
グランガリムの雰囲気は、それまでに少年が訪れたカルキリアの都市とは全く違い、荒廃しているという感じが無く、治安も良さそうに見える。
もっとも、少年の出身地に比べれば天と地の差ではあるが、それには文化的な違いによるものでもあるかもしれないと少年は思った。
道行く人々も、色んな意味で身綺麗であり、犯罪の臭いを感じさせるような輩が大手を振って歩いているということはなかった。とはいえ、それは日の当たる表側だけであり、薄暗いところに行けば、ゴロツキやsラがいるだろうが、それはどこも同じだろうと少年は思う。
とにかく、少年の目にはグランガリムは惑星カルキリアでは一番マシな場所に見えたのだった。
「さて、どうするかな」
驚いているばかりも居られないので、少年はこれからどうするべきかを考えることにした。
ここには潰すべき悪党はいないようなので、少年は本来の目的を速やかに遂行するべきなのだが、どうやったらその目的を達成できるのか、方法を思いつかなかった。
「助けがいるな……」
グランガリムの街中を当てもなく歩きながら、少年はそんな結論に達した。
自分一人ではどうにもならない以上、考えたところで仕方がない。サポートのエージェントが接触してくるまで、少年は適当に時間を潰すことにした。
何の特徴もない食堂に入り、カルキリア料理の特徴である大量の香辛料が用いられた料理を食し、
露天に並ぶ有名ブランドの偽物商品を眺め、胡散臭い伝統工芸品を土産に買う。
少年は普通の観光客のふりをしながら、そこらの売店で買った観光客用の案内マップを見ながら観光名所を適当に回っていた。

73 :
とはいえ、観光名所といっても、歴史ある建造物などではなく、数年前に建てられたような、○○記念館や○○記念碑などという無理矢理でっち上げたような場所がほとんどだった。
あまり見ていて面白いものでもなく、エージェントからの接触もないため、少年は次の場所で切り上げることに決めた。そこでエージェントの接触がなかったら、今日は宿を取って休むことにした。
少年が最後に訪れたのは、カルキリア独立記念館。それなりに大きな建物の前にはライオンとゴリラとイノシシを合わせたような容貌の巨漢の銅像があった。
英雄ガイザックの像。
銅像には、そう書かれていた。
「なるほどね、こいつが……」
少年は、銅像を眺めると意味ありげに呟く。と、そのときだった。
「ええ、彼が貴方のターゲットです」
少年の背後に少女が立っていた。
「遅かったな、エージェント・ジェーン」
エージェントと呼んだ少女の方を振り返ることなく少年は歩き出す。
それに合わせて、少女の方も他人のように歩き出し、二人は銅像のそばにあった適当なベンチに腰掛ける。
二人は同じベンチに座るのではなく、背中合わせになった二つのベンチにそれぞれ腰掛ける。
「なにか問題でもありましたか」
「ああ、ある」
二人はカルキリアの現地語ではなく、二人の出身である母国語で会話する。
「いくつか情報が欲しい。頼めるか」
「ええ。では、ガイザックという人物についての情報を」
少女は銅像の方を見ながら語り始める。

74 :
「ガイザック――名字はなし。出身はカルキリア、正確な出生地は不明。
 母親はガイザックの出産の最中に強盗に襲われ死亡。
 父親も、その時に亡くなったそうです。
 ガイザックは、その際、死んだ母親の腹を破って自分から出てきたと言われています。
 その後、赤ん坊のガイザックは自分の両親をした強盗団に拾われました。
 彼は生まれた直後から人間離れした力を発揮し、3歳の頃には人間を殴りし回っていたという噂です」
「信じがたい話だな」
「英雄ということですから、色々あるのでしょう。続けます」
「ガイザックは非常に凶暴で10歳になるころには拾った強盗団でも彼を持て余していました。
 厄介に感じた強盗団の面々は彼を始末しようとしますが、返り討ちに遭い、逆に全滅してしまいます。
 一応の物語上では、ガイザックは自分の親の仇を討ったということになりますね」
「物語という表現はなんだ?」
「それに関しては後程。では続けます」
「強盗団を壊滅させた後も、ガイザックは様々な悪事に手を染めました。
 そして、遂には当時、カルキリアを実質的に支配していた『キングダム』の軍隊を襲撃します。
 ガイザックは、これにより甚大な被害を軍に与えるものの、彼自身は拘束され、投獄されます。
 その後、終身刑となったガイザックは10年間の服役の後に脱獄、カルキリアに舞い戻りました。
 カルキリアに戻ったガイザックはMS同士を戦わせる闘技場に参加し、活躍しました。
 彼が人々の注目を浴びたのは、この時が最初だと言われています」
「なぜ闘技場で初めて注目されるんだ? 逸話からすれば、もっと早く注目されててもいいだろうに?」
「それは色々と理由があるんですが、とりあえず静かに聞いててくれませんか」
「闘技場での活躍により、カルキリアのカリスマ的存在となったガイザックですが、彼には、
 カルキリアを『キングダム』の支配から解放するという願いがありました。
 彼は、そのための軍隊を組織しました。闘技場のカリスマである彼の人気は凄まじく、
 彼の下には多くの人々が集まりました。
 ガイザックは集まった人々と力を合わせ、
 当時『キングダム』が保有していたガンダムジェストロイダを強奪し、軍事力を強化。
 その後は、貴方も知っているように大戦の混乱に乗じて、カルキリアの独立運動を展開し、
 『キングダム』の支配からの独立を果たし、その結果ガイザックはカルキリアの英雄と呼ばれるようになりました」

75 :
「めでたしめでたし……と言えばいいのか?」
「いえ、話はまだ続きます」
「今度は何の話だ」
「ここからが本題です。とりあえず、今までの話は作り話です」
「ガイザック――本名はアンドリュー・グレスコン。出身は『キングダム』です」
「同郷……。それに名字持ちか」
「ええ、想像の通り彼は裕福な家の生まれで、両親はストローカながら手広く事業を手掛けている資産家です。
 彼は優しい両親のもとで大事に何不自由なく育てられました。
 学生時代はレスリング部に所属していましたが、彼の体格に適する階級が無いために
 公式戦には参加できませんでした。そのため記録には彼の存在はありません。
 学業も優秀であり、大学での専攻は法学。学生時代に既に弁護士資格を有していたことが確認されています。
 卒業後は『キングダム』の正規軍に入隊。
 本人は騎士団志望でしたが、入団試験に不合格であったため、仕方なく正規軍に入隊しました。
 優秀な兵士だったそうですが、正規軍という所は彼にとって、
 あまり居心地の良い場所ではなかったようですね」
「正規軍は労働者系種族への差別が激しいからな、当然といえば当然だな」
「ガイザック……いえ、アンドリューはストローカに対する差別によって、やがて軍を辞めざるおえなくなります。
 ですが、彼は法律に明るかったので、さほど苦労もなく法曹関係の仕事に再就職しました。
 軍を辞めた彼は人権派の弁護士として、企業での種族の違いによる待遇の違いを無くそうと活動していましたが、
 ある時カルキリアを訪れて、この星の現状を見た結果、
 『キングダム』による支配が種族の差別問題の原因であると考え、カルキリアの独立運動に身を投じるようになります」
「それが何故闘技場のチャンピオンに?」
「カルキリアの人々に、自分の言うことを聞かせるには、それが一番有効だったからでしょう。
 カルキリアの人々は民族性というのでしょうか、強い者が正しく、強い者に従属しようとする傾向があります。
 闘技場のチャンピオンというのはカルキリアの人々にとって強さの頂点にあるものであり、
 従うべきものだと無意識に刷り込まれているとアンドリューは理解したのでしょう。
 そして彼の思惑は見事に成功し、彼はカルキリアの英雄と呼ばれるような存在になりました。
 彼は名前を変え、カルキリアの人々が好むような過去を捏造しました。
 彼の過去の話におかしな点があるのは、そのためです」
「嘘で塗り固められた英雄か……」
「ですが、彼の人気は本物であり、その実力もまた本物です。
 ガンダム強奪のくだりは真実であり、独立を実現したのも彼の手腕によるものです。
 もっとも、『キングダム』からの独立には政治的な取引があったというのが真実ですが、詳しく聞きたいですか?」
「いや、いい。興味が無い」
「そうですか。では、私のガイザックという男についての話は以上です。何かありますか」

76 :
少女は先ほどまで語っていた人物であるガイザックの銅像から視線を戻す。
「とりあえず、どうすれば倒せる?」
「単純に戦って勝てば……という回答でないものをお求めでしたら、
 先に伺っておきたいのですが、ガイザック自身を倒せば良いというわけではないことを理解していますか?」
「勿論。俺の目的は奴ではなく、奴の物だ」
少年が答えると少女はうなずき、少年の手に目立たぬように封筒を渡す。
「今夜、闘技場でガイザックの試合が行われます。彼は試合後には、いつもパーティーを開きます」
「招待状か?」
少女は肯定のうなずきをする。
「試合と、その後のパーティーへの招待状です。ガイザックに接触し、決闘の約束でも取り付けてください」
少年は封筒を服の内にしまいながら尋ねる。
「どうやって応じさせる?」
「脅すなりなんなりと。状況によっては『キングダム』の名を出しても構わないというのが上の指示です」
「了解した」
そう言うと、少年は立ち上がり、少女の方を見ることなく、歩き去っていく。
「それでは、ガンダムジェストロイダの撃破、お願いします。『黒騎士』様」
少女もまた少年の後姿を見ることなく、独り言のように呟くだけだった。
「まったく、嫌味ばかりは上手くなる……」
少年と少女、二人は赤の他人ように別れ、その場を後にした。

77 :
その日の夜、黒ずくめの少年は礼装に身を包み、招待状を手に闘技場へと向かった。
礼装はエージェント・ジェーンの手配により、彼の泊まるホテルに届けられていた。
少年は受付の係に招待状を渡す。
「アンドリュー・グレスコン様ですね。お連れ様がお待ちです、どうぞこちらへ」
なるほど、この名前を使ったのかと少年は思った。
確かにこの名ならば、ガイザックの方から接触してくるだろう。
アンドリューという偽名を名乗ることになった少年は受付の案内で、VIP用のボックス席に案内された。
そこには昼間会ったエージェント・ジェーンがドレス姿で座っていた。
「エスコートはさせてくれないんだな」
滅多に見ない姿のエージェントの恰好を興味深げに眺めながら、少年は隣に座る。
「ここには、男性が女性をエスコートするマナーはありませんから」
そういうものかと思いながら、少年は手持無沙汰にボックス席から闘技場全体の様子を眺める。
闘技場は観客で埋め尽くされていた。
「確かに人気ではあるみたいだな」
「もう少しで、前座の試合が始まるので、おとなしくしていてください」
なんだか扱いが悪いぞ、と思いながら少年は口を閉じることにした。
ほどなくして、やかましい音楽が会場に鳴り響き、闘技場の中心にある砂を敷き詰めたリングに2機のMSが姿を現す。
司会が2機を紹介しているが、少年は余り興味が無かった。
「ルールは知っていますか?」
隣に座る少女が話しかける。
「いや」
少年は否定の意味で首を横に振る。
「ルールは単純に敵機を戦闘不能にしたら勝ちです。パイロットの生死は問われません。
基本的には何でもありですが、強力な火器の使用は禁止されています。それ以外は特にありません」
「観客の安全は?」
「バリアフィールドが展開されているため問題はありません」
二人が会話しているうちに試合は終了した。
二人とも試合自体に興味は無いので、別にどうでもよかった。

78 :
「次がガイザックの試合です」
会場が歓声に包まれ、異様な熱気が生じ始める。
「さすが英雄か」
リングでは司会兼実況が異常なテンションでガイザックについて、あの作り話のエピソード絡めながら紹介している。
『それでは!! 我らが英雄! ガイザックに登場していただきましょう!!』
司会兼実況の言葉を起爆剤に更に1段階、会場が沸き上がった。
そして機体の入場ゲートから一体のMSが姿を現す。
『英雄、ガァァァァイザァァァアッッックッ!! 降臨! 見参! 推参! 登場!』
司会が興奮の叫びを上げる。
『見てください! あの勇姿、ガンダムジェストロイダと、それを操る英雄ガイザックの、その姿を!! まさに強靭! 無敵! 最強!』
リングの中央へ、ゆっくりと力強く進むのは重量級のMS。それが、ガンダムジェストロイダだった。
金属の塊を人間の形に見えるように組み立てたといったフォルムの機体は茶系でカラーリングされ、機体の各所にあるスパイクが凶暴な印象を与える。
「勝てそうですか?」
「見ただけじゃわからんよ」
重量級のガンダムは観客に手を振りながら入場している。ふと、少年はガンダムと目が合った気がした。
ガンダムジェストロイダは、リングの中央に辿り着くと、高らかに拳を掲げる。
一瞬にして会場のボルテージは最高潮に達した。
既に対戦相手は位置に着いているのだが、誰もそちらを気にしたりはしない。
「ガンダムジェストロイダは、大戦中の戦闘データが無いため
能力に関しては不明な点が多く、この試合を見て対策を練ってください」
「言われなくても、そうするけどな」
二人が見ている中、試合が開始される。
『レディ……ファイトッ!!』
司会兼実況の合図とともにゴングの音が会場に鳴り響いた。
直後、相手側のMSが突進、先制攻撃を仕掛ける。

79 :
『レディ……ファイトッ!!』
司会兼実況の合図とともにゴングの音が会場に鳴り響いた。
直後、相手側のMSが突進、先制攻撃を仕掛ける。
「遅いな……」
少年は呟く。自分なら余裕で回避できる動きだった。
だが、重量級のガンダムは動かない。回避どころか防御する様子すらない。
相手側の機体は対MS用のハンマーを振りかぶり、動こうとしないガンダムの胸部装甲に叩き付けた。
普通ならば装甲が砕けて、機体が大破しかねないような一撃。だが――
『無傷っ! むぅぅぅぅきぃぃぃぃぃずっっ!! ガンダムジェストロイダ、微動だにしませんっ!!』
司会兼実況の興奮した叫び。その言葉通り、ガンダムは全くの無傷であり、攻撃を受けても微動だにしていなかった。
「やはり、そういう機体か」
少年は思った通りだという口調で呟いた。
リングでは相手側の機体が、今度こそといった様子で、更にもう一撃加えようとしている。
だがそれでも、ガンダムは動かず甘んじて攻撃を受ける。
そして、その攻撃を受けても無傷。
「同じことができますか?」
「無理だな」
リングでは相手側の機体が三発目、四発目と攻撃を繰り返しているが、
ガンダムジェストロイダには全く効いていなかった。
「俺のディナイトでも一発はノーガードで耐えられるだろうが二発以上は絶対に無理だ」
相手側の機体は破れかぶれにハンマーを振り回し、ガンダムに叩き付けている。
その回数は既に10回を超えていた。だが、ジェストロイダには傷一つ付けることは出来ていなかった。
「ましてや、あんな真似はな」
そして、とうとう攻撃していた相手側の機体のハンマーの方が壊れてしまった。
「固い機体ですね」
「そんな言葉で済むレベルじゃないがな」
手持ちの武器を失っても相手側の機体は諦めない。シールドに内蔵された隠し武器を展開し、ガンダムの胸に押し当てる。
「パイルバンカー」
少女は使われた武器の名前を口にする。
炸薬式の杭打機である対MS用パイルバンカー。
ガンダムディナイトの装甲であれば確実に貫き粉砕できる威力の武装だった。
「だが、それでも……」
杭はジェストロイダの装甲を貫くことは出来なかった。
発射を阻止したなどと言う方法ではなく、パイルバンカーの威力が純粋に装甲の強度に負けた結果だった。
撃ち出された杭の先端は装甲に阻まれ、それ以上進むことは無かったのだった。
「まるで、プロレスだな」
「なんですか、それは?」
「旧時代の格闘技。相手の攻撃をあえて受けて自分の力強さを見せつけたりするのさ」
避けようと思えばいくらでも避けられたはず、だが、それをしないのはどう考えてもパフォーマンスだ。
なるほど、こうやって人気を取ってきたのかと少年は理解した。

80 :
リングでは、相手側の機体は、まだ足掻いていた。
パイルバンカーを押し当てたまま、炸薬を全弾使って、何度もパイルバンカーを撃つ。だが、効果は無い。
全ての攻撃手段を用いても全くの無力だった相手側の機体は成す術がなかった。
そして、そこに至り、ようやくガンダムジェストロイダが動き出す。
その動きは極めてシンプル。放った攻撃は、ただのパンチだった。
低い軌道から腹部にねじ込むボディブロー。ただそれだけ。
だが、それだけで勝負は決した。
ガンダムの拳は相手側の機体に直撃し、胴体を粉砕。その衝撃で機体の四肢はちぎれ、直撃を受けた胴体は吹き飛び、リングを覆うバリアフィールドに叩き付けられた。
誰が、どう見ても戦闘不能。
直後に試合終了のゴングが鳴らされ、闘技場は歓声に溢れかえった。
ガンダムジェストロイダは観衆に対し、高らかと両腕を天に突き上げ、ガッツポーズを決めて見せる。
その瞬間、闘技場は一際大きな歓声に包まれた。
英雄ガイザックの勝利、人々はそれに歓喜していたのだった。
歓声に包まれた闘技場の中、冷めた目で勝利者であるガンダムを見つめる二人が居た。
「勝てますか?」
少女は尋ねる。
「方法は考え付いた」
答えるのは少年。
「勝てる」
少年は少女に対し、そう宣言した。
一話「闘技場の覇者」終

81 :
ボツ。
そこまで行ったら単なるスーパーロボットだろ。
せめて人間の活動範囲は地球圏内外にしようや。

82 :
じゃあ、これかな。
どちらもあんまり好みじゃないけど
A案
オーソドックスに地球と宇宙との戦争状態の世界
主人公の住むコロニーにガンダムを載せた戦艦がやってくる
それを追って宇宙側の軍隊がコロニーを襲撃
主人公がガンダムに乗って撃退するも戦艦のクルーは全員死亡していた
戦闘の影響でコロニーは崩壊寸前だったため、主人公とその友人たち(全員未成年)は
戦艦でコロニーを脱出するのだが、直後に味方の側であるはずの地球側の軍隊から攻撃を受けてしまう
B案
宇宙と地球の戦争状態が数十年続いており、少年少女も容赦なく徴兵される世界
モビルスーツは10m未満のサイズで、歩兵でも撃破できる
歩兵の主人公はある日、試作型モビルスーツ「ガンダム」のパイロットに任命され、戦いに駆り出される。

83 :
Bの方は少し考えたんだけどね、飽きた
B案(設定)
世界
地球と宇宙の間での戦争状態が数十年続いており、
両者の間で締結された条約により、
核兵器などの大量破壊兵器、
毒ガス等の生物兵器及び、無人機動兵器の使用が禁止され、
少年少女を徴兵することが容認される世界。
モビルスーツ
歩兵用のパワードスーツから発展した人型機動兵器。
10m未満の全高が標準的なサイズであり、
パワードスーツからの発展という性質上、操縦するというよりは着るといった感覚に近い。
単純な火力や装甲では戦車に劣るものの、
戦場を選ばない地形適応性と様々な装備を使用できる汎用性、それらに加えて高い運動性能を持つ。
ガンダム
地球側の開発した試作型モビルスーツ。
複数のタイプが開発され、それぞれが試験運用されている。
従来のモビルスーツよりも更に機体の追従性の向上が図られており、
着るという従来機の操縦感覚から、機体とパイロットの一体化に等しい操縦感覚を目指している。
性能向上と実験のために非人道的な技術も用いられており、
機密保持のために一般的な軍の命令系統から外れた、独立行動が可能な特殊運用部隊が編成されている。

84 :
B案の続き
ユーマ・アンカース
連盟軍の少年兵。
志願したわけではなく徴兵されたことにより戦場へと出ることになった。
高校のクラスメイト達も同じ部隊として徴兵されていたが、ユーマの目の前で全員、戦死している。
徴兵される以前はごく普通の少年だったが、過酷な戦場に身を置かざるをえなかった結果、感情を無くしたようになり、口数も極端に減った。
だが、その代わりに高い戦闘技術を獲得し、人や暴力に対しての抵抗が無くなり、戦闘という行為に対しての迷いがない。
その能力と人間性を買われ、特機試験運用部隊D小隊「アサルト・ドッグ」にスカウトされ、
シミュレーター以外でのMSの操縦経験が無いにも関わらず「ヴァンガード」のパイロットに任命される。
ガンダムT003「ヴァンガード」
高機動陸戦型として開発されたガンダム。
他のガンダムとは違い、純粋に兵器としての完成度の高さを求めた機体であり、
信頼性や整備性の観点から、従来の機体と機体構造の一部を同じくし、また特殊な武装や機能などは搭載されていない。
そのため、従来機と比べれば性能では上だが、他のガンダムに比べると劣る。
安定した機体性能と癖の無さから量産化の際にはベース機となることが決定している。
陸戦機というコンセプト上、地上においては非常に高い機動性と運動性を持ち、
また従来機と構造を同じくする部分があるため、従来機の装備を使用することができ汎用性にも優れている。
陸戦での高い機動性を獲得するためにスラスター類は地上での前後左右への移動がスムーズに行える配置とセッティングになっているが、
代償として上方に対してスラスター推力に難があり、ジャンプは可能だが滞空することは殆ど不可能となっている。
特機試験運用部隊D小隊「アサルト・ドッグ」
ガンダムT003「ヴァンガード」の運用の為に創設された部隊。
設立当初は3機の「ヴァンガード」が配備されていたが、
必要以上に過酷な実戦での運用試験により、2機が大破。残りの1機も中破しパイロットは死亡している。
現在は中破した機体を大破した機体のパーツを流用して修復した「ヴァンガード」が1機のみとなっている。
試験目的は量産化のための問題点の検証と改善、運用方法の確立。
試験機体の性質上、機密扱いとなっている部分が少ないため、他の試験部隊よりも一般部隊に近い扱いとなっている。
なぜか上層部から必要以上に実戦試験が課されており、
そのうえ軍の作戦に駆り出されることも珍しくなく、特に機体が破壊される可能性の高い激戦地への出撃が多いという試験部隊の目的にそぐわない部隊運用が上層部により行われている。

85 :
1 世間一般のMS認知度
モビルスーツと呼ばれるロボットは「太平洋オセアニア大連合」のみが保有しており、モビルスーツとは
とても強い兵器だという認識は皆が持っているが、実際に見たものはかなり少ない。
2 MS登場の経緯
過去の戦争において既存の兵器では刻々と変化する状況に対応できないと判断した某国の
軍高官が、戯れに戦車の車体に耐久性を強化したマニピュレーターを乗せて種々の武装を持たせられる
ようにしたところ、予想を超える戦果を挙げたことから、各国がそれを真似るようになった。
これがモビルスーツの雛形であるモビル(モバイル)ポッド(武器を持ち替えられる車両、MPと略す)である。
MPは戦車に留まらず宇宙戦闘機にも応用され、宇宙戦闘機が盾を持って銃撃戦を行うように
なった頃、太平洋オセアニア大連合がさらに機動性を追及した、脚部をとりつけて人間と変わらない
外観を持つMPが登場した。これがモビルスーツ(MS)である。

86 :
3 国際情勢(国の数、戦前か戦中か、等々)
光歴55年。数度の世界大戦により世界中の国が統合と分裂を繰り返し、20ほどの国がしのぎを削っていた。
東アジアに存在する国は「北東アジア大韓民国」「共産中華共和国」「香港民主共和国」「日本国」の4国。
この時点の国連に相当する「世界軍事調停会議」において地上及び地上より100キロメートル上空まで
戦闘禁止区域となっており、戦闘は全て宇宙で行われている。ただし各国は「周辺諸国の奇襲を
避けるため」と称して陸上にも軍隊を配置している。
世界の主要都市の衛星軌道上に同等の宇宙ステーション(軌道都市)があり、それぞれの
ステーション争奪により地上の勢力図も書き換えられる。
それでも「地上に戦禍が及ばない」という安心感からか、為政者達は安易な陣取りゲームに興じている。
そんな中、日本国の練習艦隊が同盟国「統一アメリカ」のステーション「ニューヨーク」に入港した。
ここから、物語が始まる・・・。
4 主人公
リチャード・岩城
軍曹待遇の士官候補生、日米ハーフ。士官学校のカリキュラムでモビルポッドの操縦資格を取得しているため、
ある程度の戦闘なら行える。
偶然からガンダムの臨時パイロットとなり、艦隊を守るために戦うこととなる。
時津 裕也
練習艦隊護衛MP隊隊長、少佐。秘密裏に開発された「ガンダム」のテストパイロットを兼ねる。日本でもトップクラスのエースパイロット。
練習艦隊が襲われた時に未完成のガンダムを起動させて敵を撃退、その後もガンダムの調整を
こなしつつ敵を打ち倒していくが、調整完了直前に被弾し負傷、リチャードの素質を見抜きガンダムを託す。

87 :
>>80の続き
二話「英雄と騎士」
少年はパーティー会場に居た。
試合終了の後、自然な流れでガイザックの祝勝パーティーに出席したのだ。
エージェントの少女は居ない。わざわざ二人で行動する必要性を感じなかったからだ。
少年はテーブルに並ぶ料理を適当につまみながら、ガイザックの姿を目で追う。
ガイザックは既に会場入りしており、多くの出席者に囲まれながら、にこやかに談笑していた。
人に囲まれているのに、少年がガイザックから目を離さずにいられたのは、ガイザックが並はずれて巨大だったからである。
目測ではあるが、3mは超えていると少年は思った。
「あんだけデカけりゃ不便も多いだろうに」
不憫に思いながら、少年は料理を口に運ぶ。
高級料理の筈だが、どうにも田舎臭さが抜けない味だと思った。
これならば、大人しく郷土料理でも出しておけばいいものを、と少年は思う。
なぜ、わざわざ『キングダム』風の料理を出すのか、せっかく、カルキリアにいるのだから、カルキリア料理を食べたい。
そもそも、これは『キングダム』風の料理が高級であり、洗練されているものと多くの人々が勘違いしているためであり、『キングダム』風を至上のものと思い込み、他の料理を見下しているという、今の料理界の風潮が……
いろいろと少年には文句があったが、ガイザックに動きがあったため、それを喉の奥に押し込め、とりあえず本来の目的に戻ることにした。
ガイザックが出席者から離れ、会場の奥、スタッフの控室のある方へと向かう。
何をしようとしているのかはわからないが、接触のチャンスだと少年は思い、後を追う。
だが、程なくして少年はガイザックの姿を見失ってしまう。
「まぁ、気づかれていたんだろうな」
尾行が上手くないことを自覚していた少年は、しょうがないと諦め、とりあえず無事に逃げ出すことを考えだした。その時だった。
背後から、巨大な人の気配を感じて少年は振り向く。すると、少年が振り向いた先にいたのは、目的の人物であるガイザック。
「はじめまして、アンドリュー・グレスコン君」
ガイザックは訛りのない、きれいな『キングダム』語で、少年に話しかけてきた。
「なるほど、気づかれてたってことか」
少年はガイザックを見る。見た目通りの筋肉バカではないことは目を見れば分かる。
手強い相手であるが、ヤバい相手ではないと少年は思った。知的な眼差しからは危険な気配は感じないからだ。
「出席者の名前くらいはチェックする。ましてや、それが自分の本名を名乗っている相手ならば、なおさらな」
そう言いながら、ガイザックは少年にゆっくりと歩み寄る。
少年は身構えることなく、ガイザックが近寄るのを待つ。
ガイザックが少年の前に立つ。その手がゆっくりと少年の方に向かう。そして――
「はじめまして、黒騎士殿。会えて光栄だ」
穏やかに微笑みながら、ガイザックはその手を少年に差し出し、握手を求めた。
「こちらこそ光栄だ、英雄殿」
応じて、手を差し出す少年。
手の大きさの違いから、それは握手とは呼べないものだったが、挨拶の意味は充分に果たしていた。

88 :
「用件を伺おうか」
手を離すとガイザックは穏やかに微笑みながら、少年に尋ねる。噂話とは全く違う、知的な物腰だった。
「おっと、その前に『キングダム』語で話した方がいいかね?」
「そうしてもらえると助かる」
素性は既にばれているのか、と少年は思った。だが、ばれていたところで大して問題はないので気にはしないが。
「一応、断っておくが私は君の素性については何も知らない。『キングダム』の人間だと思ったのはカルキリア語の訛りだ」
「訛りは消しているつもりなんだがな」
「普通のカルキリア人は気にならないが、
『キングダム』語を母国語とする者が他言語を話すと特定の音が僅かに高く、もしくは低くなる。
分かる人間には分かる、特に軍関係者にはな。今後は気をつけたまえ」
「助言、感謝する」
少年は素直に礼を言う。確かにこれは気を付けなければいけないことだと思った。今のうちに知ることが出来て心から良かったと思える。
「それでは、先ほどの質問の答えを聞かせてもらいたいのだが、どうかね?」
答えたくなければ答えなくても構わないと、少年はガイザックから、そんな雰囲気を感じた。
別に答えたところで何の問題もない。
それどころか、むしろはっきりと言った方が面倒は少なくて済むと少年は思った。
ガイザックは顎を撫でながら、少年が何か言うのを待っている。
少年は迷わず、躊躇わずに口にすることにした。
「あんたと勝負がしたい」
少年は、そう言いガイザックの目を見据える。
思いもよらない用件だったのか、ガイザックは僅かに驚く様子を見せる。
「私と勝負がしたいと?」
「そうだ」
少年は迷いなく答える。
ガイザックは知性を感じさせる眼差しで改めて少年を見つめる。
「勝負……か」
ガイザックは自らの顎を撫でながら呟く。その様子はひどく冷静だった。
しくじったか、と少年は思った。
真正面から頼んで応じなければ強硬手段を取らざるをえないが、それは避けたい。
そのために、わざわざ直接接触して決闘を申し込んでいるのだ。
少年は、ガイザックの様子を伺い、もしもの時は、最悪の選択も視野に入れて行動するしかないと覚悟を決めた。
だが、そんな少年の覚悟とは裏腹に、ガイザックの野獣のような顔は次第にやさしげな表情になり、
そしてガイザックは少年に微笑むと、穏やかな声で言うのだった。

89 :
「勝負は既についている」
「どういう意味だ?」
少年は言葉の意味を測り兼ね、警戒しつつ尋ねる。
それに対して、ガイザックは穏やかな表情を崩さずに言う。
「私の負けだという意味だ。黒騎士殿」
ますます意味が分からなかった。少年の困惑が表情に出てくる。
「なぜ俺の勝ちなんだ。それ以前に何の勝ち負けだ、それは?」
当然の少年の疑問、それに対して答えるガイザックは穏やかな表情で自分の顎を撫でている。
「君は私がやろうと思っても出来なかった、カルキリアに巣食う悪党の駆除を成し遂げた。
君にとって、それは大したことではないかもしれないが、
私にとってそれは、それを成し遂げた君に敗北を認めるに足ることなのだよ」
少年にはガイザックの言っていることの意味が分からなかったし、少年が求めている答えではなかった。
「わけがわからねぇ」
「私の地位も、その悪党の力があってこそ得られたものなのだよ。
だから、私は彼らを排斥することができなかった。私は感謝しているのだ、彼らを駆除してくれた君に」
少年は否定したかったが、ガイザックは少年のそんな思いに気付かず、言葉を続ける。
悪い人間ではない、むしろ善人だ。
この場合は少年の考えていることの方が、そして少年の目的の方がおかしいのだ。
「勝者の権利、いや、正確には悪党を退治してくれたことの報酬だ。私にできることならば、何でもしよう。遠慮せずに言ってくれ」
ガイザックは善意で言っているのだと分かる。
それを踏みにじらなければならないことが少年には心苦しかった。だが、それでも少年は言わなければいけなかった。
自らの使命の為に。
「俺はアンタと戦いたい」
少年は言ってしまった。もう引き返せないと少年は思った。
「俺はアンタと、アンタの操るガンダムと戦いたい。それが俺の求める報酬だ」
ガンダムジェストロイダの撃破、それが少年の使命。
破壊ではなく撃破。それは撃ち破らねばならぬということ。それはガイザックと戦わねばならぬということ。
ガイザックの操るガンダムジェストロイダと戦い、それを撃ち破らねばならない。それが少年の使命だった。
「ほう……」
ガイザックは顎を撫でる手を止めずに、目を細めて少年を見る。
だが、まだ穏やかな雰囲気は消してはいない。
「何か事情があるようだな」
穏やかな口調で言うガイザック。その眼は何かを察したように少年を見つめていた。
少年は語るわけにはいけない使命のため、口を開くことは出来ないが、ガイザックはそれすらも理解したように少年を見ながら、言葉を続ける。
「報酬と言った手前、受けてやりたいところだが、残念ながら私は君と戦うことは出来ない。
私が戦うことは、私の一存ではできないからだ」

90 :
「何故だ?」
少年は尋ねた。
ガイザックは、もっともな少年の疑問に答える。
「それは私が闘技場のチャンピオンだからだ。チャンピオンに私闘は許されない」
それは闘技場の頂点に上り詰めたものの矜持だった。
「闘技場の選手は日々、私への挑戦権を得るために努力している。
彼らを無視して、私と君が戦うというのは彼らの努力を踏みにじることだとは思わんかね?
まぁ、俗に言えば、君がやろうとしていることは、割り込みということだ。
誰も納得はしないだろうし、私も認める訳にはいかない。頂点に立つものは公平でなければならないというのが私の信条なのでな」
「待て。別に人目に付くところで戦いたいと言っているわけじゃないんだ」
「それこそ話にならん。私は人々の憧れであるチャンピオンとして、カルキリアの人々に私の戦いを見せる義務と責任がある。
私の戦いとは、いついかなる場合においてもカルキリアの人々に捧げられ、
勝利と敗北、どちらになろうとも人々の目に焼き付けられなければならないのだ」
理解できない、と少年は思う。だが、それは少年がカルキリアの人間ではないから、そう思うのだった。
少年はカルキリアの人々にとっての闘技場のチャンピオンというものがどういうものか、
それを理解していないから、少年はチャンピオンという肩書きの重さに思い至らない。
だから、ガイザックの言葉にも理解が追い付かない。
「要は俺とは戦えないということだろう?」
少年は端的に確認する。それに対してガイザックは何も言わずに肯定の頷きをした。
どうしたものかと少年は思う。手段としては、脅すというのも選択肢の内にある。
やってみるか、と少年は思い行動に移す。
「わかってないな、アンタは。別に今ここで仕掛けたっていいんだぞ?」
言ってから気づいたが、これは脅しではない。ただの挑発だ。
そもそも、脅しというものはどうやってするのかを少年は知らなかった。
内心、失敗したと思ったが、少年はそれを表情には出さず、ふてぶてしい態度を作りガイザックを見る。
ガイザックの方はというと、少年の言葉を聞いても何とも思っていない様子だった。
「脅しのつもりなのかもしれないが、効果は無いな。
君は君自身が思っているほど、無分別に行動できる人間ではなく、また思い切って後先を考えずに行動できる人間でもない。
理性的な人間ではあるが、合理的な思考ができるタイプではなく、感情に流されやすい。
そんな君が、こんな場所で戦えるのかね? 
無理だろう?
無関係な人間を巻き込む可能性がある場所で戦えるほど、君は冷徹にも、無感情にも、そして無分別にもなれない」

91 :
「ずいぶんと俺のことを知っているように言うんだな」
「君がこれまでにカルキリアで取った行動を分析して得た結論だ。合っているかは保証できんがね」
そう言うと、ガイザックは巨体を竦めて見せる。
確かにガイザックの言うとおりだった。
少年はここで仕掛けるつもりなど毛頭ない。無関係な人間を巻き込んで戦うなど、少年の目指す生き方には存在しない。
脅しも挑発も全く効果はなく、少年はガイザックに心の内を見透かされていたことが露呈しただけだった。
「仮に君が私の思った人間ではなく、ここで仕掛けてくる人間であっても、大して問題ではない。対処の方法は簡単だ」
ガイザックは言う。
「単に私がMSを出さなければいい。それで君は何もできないだろう?」
少年はガイザックの放った言葉に対して、思わず身構える。
確かにその通りだった。だが、何故気づかれたのか。
「君の目的は、おそらく私が乗ったガンダムを戦闘で撃破するといった所だろう?
ガンダムの破壊が目的ではない。破壊が目的ならば、格納庫に潜入してガンダムを直接破壊するだろう。
そして、私の暗でもない。私の暗ならば、今ここで悠長に会話をする意味が無いからな。
ガンダムを奪う、というのも違うだろう。
機体を奪うにはパイロットの登録を解除するしかなく、それをするためには私をさなければならないから。
他にもいくつかあるが、まぁ良いだろう
何にせよ、ガンダムと戦うのが目的なのは確実だと私は思うが、どうかね?」
少年は答えない。ただガイザックを見るだけだ。
「結局の所、私が自分の意志でガンダムを出さねば、君は目的を達成できないわけだ。
だが、私は私闘はしないし、特別に君と闘技場で戦うということもできない。
脅しをかけ強行手段にでることは、君自身が許せず、できない。さて、どうする?」
手詰まりだと少年は思う。どうにかしてガイザックの気を変えるしかないわけだが、その手段が少年には無かった。
敗北感のようなものを感じ、少年はガイザックを見る。
その視線を受け取ったガイザックはというと、僅かに申し訳なさそうな表情を浮かべた。
そして、ある提案を少年にするのだった。

92 :
「確かに、私は君と特例で試合をするわけにはいかないが、正規の手順を踏んだ上での挑戦ならば、喜んで受けよう」
僅かに見えた希望の光。
「来週、闘技場でトーナメントが開かれる。そのトーナメントの優勝者には、チャンピオン――つまり、私への挑戦権が与えられる」
「俺は闘技場の選手じゃないぞ」
「心配はいらない。そのトーナメントは参加自由のものだ。世に埋もれ、日の光に当たらない隠れた逸材を探すという名目でな」
「俺でも参加できるということだな」
希望の光は見えたと少年は思う。
「ああ、その通りだ。そのトーナメントで君が優勝できれば、私は君と戦おう」
いける、と少年は思った。ガイザックと戦うための道筋は出来た。
やることはトーナメントに優勝するという、それだけだ。
「私にできるのは、これくらいだ。君のやってくれたことに対しての報酬としては少なすぎるが」
「いや、充分だ。アンタと戦うってのが俺の目的だからな、そのためにどうすれば良いのかを教えてくれれば充分だ」
目的は果たされたという様子で、少年はガイザックに背を向け、その場を去ろうとする。
「戦うことを拒まれるかと思ったが、本当に良いのか」
背を向けながら、少年は最後にガイザックに尋ねる。
「君のしてくれたことに対する報酬と言っただろう。恩には報いるのが私の信条なんでな。
君が戦ってほしいというならば、そうするさ。もっとも、すぐさま戦うということはできないが」
ガイザックは少年の背に向かって、穏やかに語る。
「悪いな」
「気にするな。それに君も任務だろう?」
少年は何も言わない。
さすがに、そこまで言うわけにはいかないからだ。ガイザックもそれを理解して深く追及するということはしない。
「忠告として言っておくが、任務であるならば、他人の事情は気にしないことだ。
独善的に振る舞わなければ、面倒が増えるだけだぞ。もっとも事情を配慮してもらった私が言えることではないがな
ただ、合理的に冷徹に生きるということも頭に入れておいた方が良い。恩人に対しての人生の先輩からの忠告だ」
そう言ったガイザックの表情は、少年からは見えないが、きっと心配している表情を浮かべているのだろうと少年は思った。
やはり善人だと少年は思う。
それに言うことももっともであり、理解できる。ガイザックの言うとおりにするのが正しく、問題も無いのだろう。
だが、それでも……
「それは俺の生き方じゃない」
少年は背を向け歩き出す。
「首を洗って待っていろ、チャンピオン。アンタは俺が倒す」
立ち去る間際の少年の言葉。それを最後に少年はガイザックから、遠ざかっていくのだった。

93 :

「それで、どうするんですか?」
ガイザックとの対面の翌日、黒ずくめの少年とエージェントの少女はカルキリアの庶民的なレストランで食事をしつつ、今後の相談をしていた。
もっとも食事をしているのは少年だけであり、少女は茶を飲むだけだった。
「ガイザック氏の言う通り、トーナメントに出場すると?」
少女は、大量の砂糖とミルクが入れられたスパイスの香りがする茶の味に辟易しながら少年に尋ねる。
少年の方はというと、穀物の粉を練って焼いた物を、香辛料を大量に用いて作られた茶色のスープに浸けて食べていた。
少年と少女が口にしているものは、どちらもカルキリアの伝統的な食事である。
「出場はするしかないだろうな。そうする以外でガイザックとは戦えない」
食べながら少年は答える。
少女の方はというと、茶を飲むことは諦めたのか、カップをテーブルに置いたまま口をつけようともしていなかった。
「脅しは効きませんか?」
「無理だ。こちらの思惑は完全に見破られている。何をやっても上手くかわされるだろうな」
話しながら、少年は少女の前にある飲みかけの茶が入ったカップを取り、茶を飲む。
「甘いが、これはこれで……」
少年は少女が飲まないようなので、カップを自分の前に置き、食事を続ける。
「意地汚い……」
少女がボソリと呟くが少年は気が付かなかった。
「別に闘技場で戦うことは問題ではないだろう……あ、すいません、メニューのこれとこれを追加で、
あとこれをもう一杯に、こっちはあと二つもらえますか、
えーと他には、これを、それから、甘い物はどれですか? 
……うん、じゃあそれを、ああ、あとこれを持ち帰りで二個」
少年は少女と話している最中に店員を呼び止めると、メニューを指さしながら追加の注文をしだした。
少女は無表情に少年を見ていたが、店員に注文をしている少年は、その視線に気づいていない。
「……はい、それでいいです。じゃあ、お願いします。
……秘密裏に任務を遂行しろとは言われていないし、それしか方法がないのだから仕方ないだろう。上も容認してくれるさ」
少年は注文を終えると、何事もなかったように話を戻した。
そうされると少女の方も、少年の行動に対して指摘しづらい。何事もなかったように話を進めるしかない。

94 :
「確かに何も言われてはいませんが……」
「国際問題になることはない。
俺のガンダムは大戦の際には、表立った活躍はしていないからな。どこの国の物か特定できるやつは、まずいない。
ガンダムで身元が特定される心配は無いだろう」
確かに少年の言う通り、ガンダムディナイトは大戦の折には、表立った活躍はしていない。どこの国の所有物なのか特定できるものはいないだろう。
そもそも、ガンダムは各国が秘密裏に所有している物が殆どであり、所有していることを公表している国は僅かだ。
さらに大戦の混乱により、各国が秘密裏に所有していたとされるガンダムも多くが散逸しており、
実際にはどこの誰が所有しているのかも分からなくなっているのが現状である。
『キングダム』が所有していたはずのガンダムジェストロイダがカルキリアにあることが、その良い例だ。
「たとえ、俺の機体がガンダムディナイトだと特定されても、それと『キングダム』を結びつける奴はいないはずだ。
どこの誰とも知れぬ馬の骨が、拾ったガンダムに乗っているとでも思うさ」
「それは些か楽観しすぎでは?」
「仕方がないだろう……、あ、ここです」
少年が話し始めた途端、店員が料理を持ってきて、話が中断される。
肉の串焼き、肉と野菜の炒めもの、豆の煮物、緑色のスープ、
何かの包み揚げ、穀物の粉を練って焼いた物が2枚、
そしてスパイスとミルクと砂糖が入った茶、上にシロップがかけられた揚げ団子がテーブルに並べられた。
少年は、それら口に運びつつ話を続ける。
「仕方がないだろう。楽観的にでも考えなければ、行動できない。なにを言おうが結局、手段はこれしかないんだからな」
少女は小さなため息をこぼす。しょうがないといった感じに、少年の闘技場参加を了承するのだった。
「多少、不安はありますが、仕方ありません。闘技場への参加をお願いします」
「物分かりが良くてありがたいよ」
少年の、その言葉を最後に二人の会話は途絶えた。
会話を楽しむ関係でもない二人は、任務に関すること以外は話すことは無く、わざわざ話しかける気にもならない。
「では、失礼します。トーナメント、頑張ってください」
先に立ちあがったのは少女。
もう用事は済んだという様子で社交辞令的な別れの挨拶をすると、自分の勘定だけを済ませて店から出て行ってしまった。
残された少年は、特に何かを思う様子も無く、テーブルの上の料理を黙々と口に運ぶだけだった。
そして、トーナメント当日。
リングネーム「黒騎士」と名乗る少年と、少年が駆る漆黒のガンダムが闘技場の観客の度肝を抜いた。
全くの無名、飛び入りの選手として出場した少年は、
なんとガンダムのパイロットであり、更には圧倒的な実力で瞬く間にトーナメントを制覇したのだった。
誰もが予想していなかったダークホースの登場に観客は熱狂し、そして期待した。
チャンピオンである英雄ガイザックと黒騎士の試合を。
ガンダムとガンダムによる世紀の一戦を。

95 :
エージェントの少女はVIP用のボックス席に座り、戦いの始まりを待つ。
その隣には、礼装の男が笑みを浮かべ座っていた。
「いやぁ、なかなか面白いことになっているねぇ」
ニヤニヤとした笑みを浮かべた男は横目で、エージェントの少女を見る。雰囲気だけで、力関係は男の方が上だと分かった。
「申し訳ありません。エージェント・ジョン」
エージェントと呼ばれた男は、ニヤニヤとした笑みを絶やさない。だが、それが少女には不気味だった。
「まぁ、いいけどねぇ。できれば僕にも相談が欲しかったなぁって思ってるんだけど、
どう思う? やっぱり僕に相談した方が良いと思うかい、ジェーン君は?」
「それは、もちろん」
「だよねぇ、ほら、僕ってお目付け役じゃない? 
まぁ、基本は君らのやり方に任せるけど、たまには何をやるか教えてくれても良いと思うんだよ」
エージェントの男は上司であり、少年と少女のお目付け役として上から派遣された。
上と言っても、『キングダム』の上層部ではない。この男の所属は『キングダム』のさらに上である。
「いや、ごめんね。怒っているわけじゃないんだよ。ちょっと気になったなぁって思っただけで、ごめんね、気にしないでね」
この態度は、やはり不気味であった。少女は、この男は油断できない相手だと常に警戒している。
「いえ、こちらこそ申し訳ありません。以後、気をつけます」
素直に謝罪をした方が良いと思った少女は謝る。ちょうど、その時だった。
選手入場の音楽が闘技場内に鳴り響いた。
少女の視線が、闘技場中央のリングに向けられる。その先には漆黒のガンダムが背中のマントをたなびかせ、ゆっくりと入場してくる姿があった。
「実際どうなの? 勝てるの?」
男も漆黒のガンダムを見つつ、少女に尋ねる。
「勝てる。と本人は言っていました」
エージェントの少女は答えた。何か策があるのかもしれない以上、本人の言葉を信じるしかなかった。それに……
「ふーん。ならいいけど」
男の方はニヤニヤとした笑みを浮かべているが、目は笑っていない。半信半疑と言ったところだろうかと少女は思う。
そんな中、リングではチャンピオンの機体の入場が始まっていた。その人気は以前と変わりなく、一斉に闘技場内に歓声が鳴り響いた。
「人気だねぇ……。本当に大丈夫?」
「勝てる。と言っていました」
少女は、そう言うしかなかった。

96 :
黒ずくめの少年――黒騎士は、漆黒のガンダムの中、球形のコックピットの中心に立っていた。
その服装は黒のコートであり、砂漠の惑星には似つかわしくない物。
だが、それが彼の戦闘服。絶対に譲れないポリシーが、その服装には込められている。
「待たせたな」
ガンダムジェストロイダと通信を繋ぎ、少年はガイザックに向けて言う。
「待ってはいない。期待はしていたが」
ガイザックの声には余裕があった。
さすがチャンピオンと言ったところだ。
だが、少年の方にも余裕はある。そして自分が勝利するという自信と確信も、少年にはあった。
「報酬を貰う時だ、ガイザック」
「良いだろう。望みを言ってみろ」
騎士の姿をした漆黒のガンダム、ディナイトが構える。
対して、重厚なフォルムのガンダム、ジェストロイダは腕を組み悠然と佇んでいる。
「ガイザック、アンタに決闘を申し込む!」
「良かろう。その勝負、受けて立つ!」
通信越しに会話する二人の耳には、既に周囲の音は聞こえていない。
実況兼司会の男の声も観客の声援、彼らの耳には届かない。
二人にとって、周囲の殆どは雑音であり、気に留めるものではない。彼らが意識するのは、ただ目の前の相手のみ。
「名乗れ、小僧!」
穏やかだった以前の声とは全く違う、猛獣を思わせる声。これがチャンピオンとしてのガイザックだった。
だが、少年は恐れない。少年にはガイザックを恐れる弱さは無い。
叫びに応え、少年は、その名を示す。
「黒騎士ナナヒト! いざ……!!」
堂々たる少年の声、その響きの中に恐れはなく、勝利への確信があることを感じ取れた。
「それでこそだ! 黒騎士!!」
組んだ腕をほどき、ファイティングポーズを取る、ガンダムジェストロイダ。
対峙する二機。一瞬の沈黙。そして……
「……参る!!」
試合開始のゴングが鳴り響いた。

97 :
ボツ。「戦争」も「戦場」も「戦時下の群像劇」もありゃしない。
ロボットプロレスのSS書きたいんだったら自分のサイト立ち上げな。

98 :
ガンダムAGEに対抗してガンダムSAGEを考えてみた。
殴り書きなので日本語不自由な点はご了承願う。
細かい設定もやっつけで、色々と矛盾点があると思うから指摘・訂正頼む。
ネーミングも割とひどめ。
◆前置き
宇宙移民の開始より絶え間なく続いた戦争の果てに、人類の大半はニュータイプへと進化した。
「人はわかりあえる」
人類はその言葉を胸に、光明へと歩みを進める……はずであった。
――ある日、世界は“肉”に包まれた。
人類は抵抗した。
戦争で培った暴力を用い、“肉”を殲滅しようとする人びとがいた。
“肉”との対話を試み、「わかりあう」ことで“肉”を無害化しようとする人びともいた。
しかし“肉”の浸潤は止まなかった。
大地を飲み込み、海をすすり、一切の生命を喰らい、ただただ肥大し続け、ついには人類の母
なる地球そのものと同化し、さらに宇宙へと触手を伸ばした。
武力を用いた人びとは、直接に食い尽くされた。
「わかりあおう」とした人びとは、魂を喰われた。
ニュータイプとなれた人類にも“肉”の浸潤を止める術はなかった。
否、人類はニュータイプとなってしまったが故に、“肉”の前では無力であった。
それでもなお――パンドラの開けた箱の底にそれが残っていたように、人類は“肉”との絶望
的な戦いの最中、最後の希望を見出した。
戦略モビルスーツ、ガンダムの誕生である。
ガンダムはガンダミックエンジンと呼ばれる半永久機関と、バスター兵器と呼ばれる大量破壊
兵器を持ち、そしてあらゆる精神干渉を受け付けない絶対防御機構を備えていた。
ガンダムは“肉”に対抗する、唯一無二の存在となった。
ガンダムは人類の救世主であった。
人びとはガンダムを崇め、希望に胸を踊らせた。
しかし人びとは忘れていた。
箱から飛び出して行ったものこそが、神々からの祝福であったことを――
  ガノテア暦0011年 人類は順調に滅亡への途を歩んでいた。
         ――機動戦士ガンダムSAGE――

99 :
◆作品コンセプト殴り書き
 SAGEだけに下ネタ全開のスラップスティックコメディ。
 わかりあおうとしました、自分も相手もクズだということがわかりました。
 俺がガンダムだ、物理的な意味でガンダムだ。
 股間を中心とした人間模様と、退廃してだらしねぇことになってるヌルい世界観。
 イデオロギー? なにそれ食えるの? という感じの軽いお話。
 人類のダメな方向への変革。ニュータイプとは畢竟、スクール水着を着て、深夜の女子校の
教室に忍び込み、脱糞する人のことをいう。人間的な、あまりに人間的な――。
◆世界観
 地球は完全に“肉”と一体となり、壊滅状態である。コロニーの絶対数も減り続けている。
文明は憔悴し、発育をやめている。
 “肉”との戦力差からして人類のこの先生きのこり続ける見込みはない。肉への対抗手段で
あるガンダムも、まやかしの希望、末期(まつご)のモルヒネに過ぎない。人類は緩慢な死を
迎える。痛みも、恐れも、怒りもない。しかしすべての確固たるものが失われた。種の変革、
科学の発達、人間の価値、人びとはそれら一切に幻滅した。世界はよりよくもよりわるくもな
らない。未来とは虚無であった。残せるものは何もない。人類の生きた証は、一片の“肉”に
過ぎない。識者は言う、「ただちに死なない」――幸福に惑溺している人びとが自分のいつか
死ぬことを忘れているのと同様に、人類が滅亡するわけがない、そう誰しもが思いこみ、思い
こもうとし、そのためにわれとわが身とお互いを欺き合う。メメント・モリは不謹慎なのであ
る。
 NTの力は、より強固な幻想を作り出すのに役立った。ある者は豚の幸福と豚の不満に甘ん
じてその日その日を過ごし、ある者は奇跡と霊界と陶酔を求めて狂信に耽り、ある者は感応・
共食い・忘我酩酊、刹那刹那の快楽を喰らって生きあがく。“肉”が先か“自”が先か、い
ずれも滅びは免れぬ、といった現状である。

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駄作なりに種系が好きな人が語る場part38
刹那ってELSと共生してから50年間もだったの?
ゴッドガンダムVS.00クアンタ
00厨はとっとと旧シャアいけよwwwwwwwww