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2011年10月1期新シャア専用もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら56 TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼
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もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら56


1 :11/11/23 〜 最終レス :11/12/08
もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら56
次スレは>>950を踏んだ方か480KBからお願いします。
スレは、基本的にsage進行です。
もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら55
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/shar/1316252510/
【考察】CCAアムロin種・種死【雑談】part22
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/shar/1305024263/
【Wiki(ウィキ)】http://arte.wikiwiki.jp/
※ 注意 ※
荒らし・煽りは通常の3倍無視しましょう
放置できないあなたも荒らしです
相手にせず専ブラ使用者は透明あぼ〜ん推奨

2 :
俺たちは乙するのを、強いられているんだッ!

3 :
乙!です。
あとは投下を待つばかり

4 :
埋めたずら
総員投下待機

5 :
スレ立てありがとうございます。
しかし、UCのおかげでガンプラ熱が再燃してしまった。どうしよう。
我慢していたのに、MGリゼルも買ってしまったし・・・。では行きます。
失いし世界をもつものたち外伝15
考えてみると、キラやトール、カズィたちとこうして遊ぶことも久しぶりな気がする。
遊ぶと言っても、僕は岸辺の木陰に寝転がり、アタリが来るまでようやっと届くようになった文庫を読む。
その脇で少し焦れてきたシンが、ルイ・フィリップ・ピレンヌ中佐に声をかける。
「ピレンヌ艦長、もうずっと釣れないですね」
「ま、君らのような若いモンには少し退屈かもしれないな」
釣りを始めて3時間、もう1時間ほどシンに当たりがない。クチをとがらせるシンを見て、艦長は穏やかに笑う。
若者とひとくくりにされたので、俺は異論を呈す。
「僕は案外好きですよ、本読みながらのんびり出来る感じが良いですね」
「ちぇっ、別に俺もつまらないとは言ってないじゃないですか。
でも艦長がもう24匹も釣っているのに、俺はまだ3匹しか釣れていないから不公平だと思ったんですよ」
俺は今日、ピレンヌ艦長に連れられ男仲間とロンデニオン後半部の周囲を廻っている一次産業用コロニーに来ている。
魚介類生産が目的のコロニーだが、リラクゼーションのために岸釣りをを楽しめるようになっている。
沖釣りも出来るが、今日はそこまでやらなくてもいいだろうということになった。目的は魚というよりも、各々の休養といっていい。
ピレンヌ艦長は、釣りが趣味だそうで、宇宙艦隊勤務の時もコロニーや、施設の海洋プラントで暇を見つけては釣りをしているそうだ。
このコロニーに釣りをする環境が整備されたのは、艦長が陰で動いていたと、まことしやかにささやかれている。
子供の頃に父親といった釣りが、少年の日の思い出として強く残っているからだそうだ。
地球出身ということだということで、だったらなぜ海軍を選ばなかったのかを誰かが聞いたとき、艦長は青年時代に最も魅力的に映ったのが星の海だったと答え、言いようのないかっこよさを感じたのを覚えている。
僕にはまだ出すことも出来ない雰囲気だ。手元の本から、海に視線を向けて波の揺らめきに目を奪われる。すると脇で勝誇らしげな声が響き渡った。

6 :
支援開始!

7 :
アッシマーが!

8 :
ジムV、支援のために出撃する!

9 :
「よーし!!これであがりですね!!!」
「強いですね、トールは」
「・・・」
「あっ、おい待てよトール。少しは先輩と上官に遠慮しろ」
「往生際が悪いぞ少尉」
海を眺めることもなく、カードに興じながら釣るのは、トールとニコル、カズィ、そしてハンス・エイレン少尉にエミリオ・ボティ大尉だ。
大尉はピレンヌ艦長とともにフィッシング同好会を運営している。今回初めてこういった一緒に行動することになったので、普段寡黙に見えるので少し不安だった。
けれども、カードを一緒に付き合ってくれる辺り、それほど人付き合いが悪い人ではないみたいだ。
艦長に隠れて何かを賭けているようで、ハンスさんはかなり真剣である。
ハンス・エイレン少尉はトマス・パトナム少尉やレーン・エイム大尉を通じて仲良くなった、キルケー部隊の隊員で、明るく話しやすい人だ。
その彼が、やたら悔しそうである。何を賭けているのだろうか。俺の顔を察して、シンがこっそり教えてくれる。
「どうやら、例のところから流れてくるエロいメディアを賭けているそうですよ。『全裸紳士の冒険―女医とナースの更衣室―』だっけかな」
トールェ・・・。こないだミリィに半しにされかけたのを忘れたのか。ま、リア充は死んでいいけどな。それに例の組織には俺もお世話になっているから何も言えない。
ともかく俺は釣りと読書、そしてキラたちとの会話を楽しんでいた。ヘリオポリスが崩壊して以来、ここまで穏やかな日常を過ごせることになるとは思わなかった。
もちろん、まだ戦争は続いている。でもこうやってみんなと笑い会う日が来たことは、いいことなのだろうと思うから。
だけど、この穏やかな日がまたぞろ大騒ぎになるとは、このときの俺、サイ・アーガイルは夢にも思わなかった。

10 :
支援がたりないぞ!あと支援なら支援って付けようよ。

11 :
支援

12 :
「あの日見たアムロさんの顔を僕たちはまだ知らない」
トールたちのカードゲームを横目に、キラは何か解放されたような表情だ。カードに飽きたのか、カズィがおもしろ半分で指摘する。
「今日はフレイもラクスもいないモンな」
その言葉に苦笑いするキラを見ると、俺も複雑な思いにさせられる。もちろん俺はもう振り切れている。
あれはいろいろなことが重なったし、俺にも原因はあった。こういうことを言うと、疑われるだろうけど、本気でそう思っている。
もしヘリオポリスが攻撃されなければ、ああいう事にはならなかったのだろうけど、ホント巡り合わせがなかったんだと思う。フレイ・アルスターとは終わったのだ。
そのフレイと先日ロンデニオンに居候の身となったラクス・クラインは、最近キラを巡り鞘当てを続けている。そのためキラは大いにくたびれているようだ。
きっかけは何だったのだろうか。俺がいつだったか、そうつぶやいたとき、その手の情報に強い組織に属しているカズィが教えてくれた。団の情報網恐るべし。
有能な人々が、まじめに悪ふざけをするとたちが悪い見本だと思う。
※※※
実のところ、フレイはキラに対する負い目があったので、当初はそれほど積極的ではなかった。
むしろラクスとの何ともいえない精神的なつながりを見て(フレイにはそう見えた)、今更あえて復縁できるのか、キラに甘えていいのかと思っていたそうだ。
ラクスの方でも、キラに好意はあったけれど、きっかけが得られないうちに、フレイとの再会を見て、キラの気持ちはフレイにあると思ったし、ロンデニオンで彼自身の思いを見て、積極的になれなかったそうである。
しかも、キラには父親の不幸や彼自身の出自の話もあったので、そういう話をするのも遠慮すべきだという気持ちもあったようだ。
その微妙な均衡が崩れるきっかけは、キョルショー大尉であったという。フレイとラクスがキラを挟んで、表面的な世間話に終始しているときに、キョルショー大尉がキラを誘ったことから話は動き始める。
今からひと月ほど前のことだ。

13 :
支援。

14 :
支援

15 :
「大尉、こんにちわ」
「よっ、ヤマト少尉!若い娘に囲まれてハーレム気分かな?」
「大尉・・・」
さっぱりとした表情でウインクして冷やかす大尉に、キラは顔を赤らめて困った顔をしたという。
「君たちもキラと過ごせて楽しいでしょ」
「ちょっ・・・そういうんじゃ!」
「うふふ、そうですわね」
ラクスの反応に、フレイは即座に顔を彼女に向けたものの、踏み込んで良いものか逡巡する。そこに第2の爆弾が投下された。
「へぇ?そう。だったら中尉、私とこれから付き合いなさい。命令よ」
「はい?」
「えと、その、あれよ。少し落ち着いてきたし、あなたと話したい・・・というか、こないだのことで気落ちしているのか気になったのよ」
キラは、大尉の言葉に驚くと、次いで笑顔を見せる。確かに好意を持たれていたけど、ここまで気にしてくれたことに、嬉しいとも思えたようだった。
「ありがとうございます。でも・・・」
その一方、ふたりに囲まれている状況で、他の女性のところに行くことに抵抗を覚えたようだ。そこにラクスが抱えていた、ピンク色で角がついたハロが、飛び跳ねて叫ぶ。
「キラ、デートカ!キラ、デートカ!」
それに微妙に反応するふたりを見て、大尉は若干顔を赤らめ、照れながらふたりにいって見せた。
「あなたたち、キラのそばにいるのはいいけど、好きならちゃんと行動しないとダメよ」
「いえ、あの」
「ふふ、そうかもしれませんわね」
ふたりの少女の反応は、大人の女性の余裕を見せられたという思いと同時に、キラを持って行かれてしまうという思いを持ったようだ。
ふたりは少しうつむき考え込む。それにしても大尉はそういう凛とした姿勢をキラに見せればいいのにと、俺は思う。

16 :
支援
あの花じゃなくあのアムロかいw

17 :
支援

18 :
「とにかく、ヤマト中尉、行くわよ」
「えっと、あの」
どうすればいいのか困惑するキラを大尉が連れ出そうとしたときに、フレイが動いた。
「あの・・・、大尉、キラが困っていますから、まずは引っ張らない方がいいと思います」
「あらそうなの?ヤマト中尉?」
「えっ、えーと」
「キラ?」
なおも混乱するキラにカチンと来たフレイは、少し唇をとがらせ、キラの腕を引く。もちろん密着させた形である。
「フ、フレイ!?」
フレイは自分でも少し意外だった行動のようで、かなり顔を赤らめる。
紆余曲折こそあれ、彼女はキラに好意を抱いていたのだ。ラクスでも複雑だったのに、突然現れた年上のおねいさんにさらわれるのは面白くない。
そのことが彼女にかつてのような行動力を与えたようだ。
「ふふふ」
その様子を見て、なおも笑うラクスに周囲の空気は確実に低下していった。
大尉もからかいはしたものの、自分から誘っているのに、小娘に邪魔されるのは少し面白くない。
よって少し意地になっていたようだった。この段階で各々は、何か結末が見えていたわけではなかったようだ。
思ったよりも話が面倒な方向に行ってしまったが、収集策がなかったのである。もちろん周囲は止める気などない。おもしろ半分で眺めている。
そこに第3の爆弾が投下された。話を混乱させることに定評のある、スミス参謀がやってきたのだ。
「お、なんだぁ修羅場かぁ?でもあれだな、フレイ君の方が有利じゃないか。何せキラの気持ちは、精神的にも肉体的にも彼女にあるだろう。はっはっはっ」

19 :
支援

20 :
支援

21 :
凸<支援!

22 :
支援がてらちょっとナイフ研ぎに行ってくる
あとマスクも用意しないとな

23 :
「ちょっ!!参謀!!」
「えっ?」
「えっ?」
「へぇ・・・」
キラとフレイの微妙な関係については、当人たちとラクス以外が知らなかったことである。
大尉は知っていたので、別に気にならなかった。別に相手がだろうが、そうじゃないだろうが気にはしないという感じである。
未だ年下との付き合い方がうまくないだけだ。けれども、フレイに気持ちがあることを第三者に言われ、それに驚くフレイを見るのはやはり面白くない様子だ。
ましてや、キラの反応を見ればなおさらだ。
ところが、ふたりの少女はそれどころではない爆弾である。
特にフレイにしてみれば、完全に和解するタイミングを逸してそのまま離ればなれになっていたので、自分に気持ちが残っていることに驚きを隠せない。
それと同時に、キラの思いにうれしさがこみ上げてくる。ぎゅっと、絡めた腕に力が入る。
ラクスにしてみれば、フレイという少女の存在が、キラとそこまでの関係にあるとはさすがに想定外だったようだった。
彼女にとってキラは、自分を助けてくれた存在として、傷ついた彼を看病する中、彼の思いを知ることで、純粋に好意をふくらませてきた人である。
その相手に思い人どころか、すでに付き合っているという爆弾である。しかし、ラクスが見たふたりは、とても恋人同士のような関係に見えない。
彼女と自分は同じ土俵とくらいに考えていたのだ。フレイに負けたくない。彼女は純粋に対抗心を芽生えさせた。
食堂にいる全ての視線が、突如起きた修羅場に好奇の目を向ける。最初に均衡を破ったのはラクスだった。
それは嫉妬と負けたくないという思いから出た行動だったかもしれない。

24 :
キラは命の危機だなw支援

25 :
支援

26 :
支援 修羅場wktk

27 :
しねしね団は集合中だな支援

28 :
「キラ」
「えっ」
「私の思いは、あのときと同じです。私はあなたとともにありたいと思います」
そういうとラクスは、キラの顔をそっと両手で包み、口づけをする。
「「なっ!!!」」
「「オオッ!!!」」
この行動に、全くの野次馬の周囲は盛り上がった。
そこには、トールやミリィにニコル、レーンさんといった面々もいたらしいけれど、そのときばかりは彼らも傍観者というか、背景だったらしい。
「もちろん、私とともにあって欲しいからといって、あなたをロンデニオンから引き離そうなどとは思いません。
ですが、私はあなたにとって失いたくないほどに、愛しい存在なのです」
口づけの後、彼女は平静を保ちながら告白していたが、もはや顔は桜色に染まりきっていたという。
余談だけど、この表情にドツボにはまった、一部兵の間に、ロンデニオン共和国ラクス・クライン・ファンクラブに入会する兵士が続出したらしい。
「ラクス・・・」
「そんな目をなさらないでください、キラ。わかっています。
私はあなたを困らせていることをしている。でも、押さえられません。今すぐ答えを出さなくてもよいのです。
私は、この思いの旋律をあなたとフレイさん、キョルショー大尉の前で伝えたいと思いました。
そして、フレイさんに伺いたいのです。キラのことが好きなのでしょうか」
正面からのストレート、あまりに直球すぎて逆に変化球の域に達したラクスのボールは、周囲の面々を素直に驚かせたという。
俺はそれを聞いたとき、アムロさんが彼女のことを純粋だといったことの意味をわかった気がした。
フレイとは別のベクトルで箱入り娘なのだ。
キョルショー大尉は彼女たちの行動を見て、それまでの不満げ表情から楽しげなものへと変わっていた。
自分には出来ないやり方に好感を持ったのかもしれない。
フレイは目を見開き驚いていたが、キラから腕を放し、右手で髪を振り払う仕草をして彼女に言った。
「あんたって・・・、コーディネイターのくせにずいぶん馬鹿なやり方をするのね。でもいいわ、答えてあげる。私はキラが好き。今は胸を張ってそういえる」
その言葉にキラの目は大きく見開かれる。

29 :
(凸)<モゲロー!

30 :
くっそキラくっそ・・・

31 :
も〜ばいいのに!キラは支援

32 :
「私はね、キラのことを利用したの。パパがされたのはあんたたちコーディネイターのせい。
だから同じコーディネイターだったキラに戦わせて、復讐しようとしたわけ。守ると言ってパパを守れなかったキラに対する憎しみもあったわ」
ラクスはしっかりとフレイを見て話を聞く。
「でも、利用しているつもりが、そうじゃなくなったのよ。私自身がキラに惹かれていった、いえ、あのときは依存したといった方が正しいわ。
キラは結局いつも自分の事じゃない誰かのことに必死で・・・。うまくいえないけど、気がついたら本当に好きになってしまっていたのよ。
一度はあきらめたのよ。資格がないって。でも、キラの思いを聞いて、好きでいたいと思えるようになったの。
その後に離ればなれになってしまったから、やっぱり罰が当たったんだと、またあきらめた。でも、三度も会えれば、自分の思いに正直なろうって思えない?
そしてあなたのそれで決心がついたわ。私もキラを好きでいたい。キラに振り向いて欲しい。好きよ、キラ」
キラはもはや頭の容量をオーバーした状態だった。食堂にいたマツバラさんに言わせると、キラにとっては人生最大のモテ期到来である。
キラを挟んで、ラクスは右手をフレイに差し出した。
「フレイさん、改めて握手をしていただけないでしょうか?」
「えっ」
「私たちは、キラを巡るライバルですから」
「いやよ。・・・あんたがコーディネイターだからじゃないわ。ライバルだからこそよ。だってそうじゃない?ライバルと握手なんて出来ないわよ」
フレイの表情は、どこか晴れやかで俺が昔見た、コーディネイターだからという理由で拒絶したものではなかったという。
対等な相手と認めるものへの敬意から来るものだったという。キョルショー大尉は、純粋に彼女らの誠実さに肩をすくめた。
少女に限らず10代が持つ、独特の思い切りの良さに、心地よさと自分がこの色恋沙汰に関わることの面倒さを悟ったのかもしれない。
かくてヤヌスの門は開かれた。
この辺りのやたら正確な情報は、食堂にいた面々だけでなく、団や、ロンデニオン・ゴシップ探偵団 Q and Mという新興団体からの情報提供もあった。
構成員不明、ロンデニオンの闇の組織ともつながりのない新たな組織である。
このことをあるときアムロさんに話すと、若いというのはいいなと、ちょっと爺くさいコメントはいていたので、ちょっと格好が悪いと思った。
ちなみに俺がそれを聞いたときに感じたことはひとつだ・・・キラめ、爆発しろ。

33 :
キョルショー大尉は脱落なの!?期待してたのに!支援

34 :
支援 サイに同意せざるをえない

35 :
※※※
とはいえ、父親のことや出自のことでさんざん悩んでいるところにこれだと、さすがに気の毒だとも思う。
その一件より、ふたりの少女はキラを巡りさやを当て続けている。
キョルショー大尉は、キラに対してはどちらかというとおねいさん的な立場でもいいようで、その状況を楽しんでいるようだ。
目の前のキラは、やや枯れた表情で釣り竿に向かう。その姿は年齢不相応に哀愁を漂わせていた。
けれども俺が何か言うことは、どう考えても逆効果だから何も言わないことにしている。
「キラ、引いているぞ」
「え、あれ?来た来た!!」
慌ててリールを巻いていると、大きな石鯛が水面に浮かび上がる。しかし、キラは明らかに慌てていた。
そのため海面ではねて動く魚の動きに対応しきれずに、糸を切って逃がしてしまった。
「ちぇっ、せっかく大きな魚だったのに」
「慌てすぎだぜ」
「そうだな」
ピレンヌ艦長がキラにさっきの場合にどうやって対応すべきか指導している。
やっぱ、コーディネイターって言っても完全でも優位な人間でもない。俺はいつか砂漠でアムロさんが言ってくれた言葉を胸に反芻させていた。
あの、穏やかな顔を思い浮かべながら。
以上前編です。恋愛描写を書くのがここまで苦手とは思いませんでしたwともあれ今日中に後編にいけるかわかりませんが、後編までお待ちください。ではまた。

36 :
(凸)<呑兵衛氏投下おつおつであります

37 :
支援

38 :
前編投下乙でした。後編も楽しみにしてます

39 :
話は変わるが、シンとマユにロミナママンは艦長と一緒に住んでるんだっけ?

40 :
投稿乙でした。

41 :
まあまっとうな?恋愛をしていればTVのような偶像祭り上げられにも
すんなり乗らないだろうし(タコスケもロンデ二オン闇組織に馴染んでるようだし)
ラクスの為にはいい事だと思う。フレイも吹っ切れてるしね。
>>39
ブライトパパにロミナママン、ニコルシンマユ三兄妹か、
事情を知らない人が一見すればこの上ないファーストファミリーではあるんだが…

42 :
前から思ってたけど、仮に元の世界に帰れる目処がついた場合
シンとマユはどうなるのかが心配だったんだが、ロミナママンが保護者になってくれれば心強いな

43 :
おっとこんなところにブローニングハイパワーが…
ちょっとキラん家行ってくるわノシ

44 :
飲兵衛氏乙でしたー
ちくしょう、98氏のキラといい、ここのスレのキラは普通にリア充すぎるぜ……
>>43
そんな単発銃でスパコディにあてられるものか
このMINIMIを使え!

45 :
ドッズライフルを>>43に緊急射出するぞ!
どっせい!

46 :
ならば私はこれで援護しよう
つハゲ粒子砲

47 :
僕は、僕はリア充を守ったんだー!

48 :
ナイスフィッシング・・・かな

49 :
飲兵衛氏乙です
外伝のロンディニオン共和国の様子をみると軍事施設以外も整備されてきてる
感じですね
そう言えば種死でアークエンジェルに大浴場があったけどあれもオーブの影響
だとするとオーブ系移民の多いロンディニオンでも公衆浴場とかありそう

50 :
飲兵衛氏乙です
誤字報告ですが、キラの階級が少尉の所と中尉の所があります
回想シーンの最初でキョルショー大尉がキラをヤマト少尉と呼んでますがそのあとの連れ出そうとするシーンでは中尉と呼んでいます
どちらかに統一したほうがいいかと

51 :
お供え物を忘れていたort
つ八海山
つきゅうりの浅漬け

52 :
>ロンデニオン・ゴシップ探偵団 Q and M
ゴシップ好きと言ったらミリアリアだけどQって誰だ?

53 :
どもども、いろいろ煮詰まっているので、そのストレスを酒と本作にたたきつけ完成しました。
本編並みの長さになってしまった。
微修正しながら投下しようと思いますので、風呂に入った後にでも、12時ぐらいすぎて問題なければ投下します。
キラ階級のご指摘感謝です。気付いて直したつもりでしたが、まだあったようです。
では後ほど。

54 :
>>52
Quattroかも

55 :
やっとつながった。つながり悪いなあ、、、投下はどうなる?

56 :
投下はむりなのか?

57 :
繋がりが悪いのでどうなるか解りませんが、投下したいと思います。
(後編)※※※
大漁とはいえないまでも、戻ってバーベキュー位できるくらいの魚を釣った俺たちは、ロンデニオンのメインコロニーへと帰還した。
その場で焼いてもよかったが、シンがマユに食べさせたいと言ったので、ピレンヌ艦長がやはり穏やかな笑顔で気持ちを汲んだのだ。
後で聞いたけれども、ピレンヌ艦長は、息子夫婦がブルターニュに住んでいて孫がふたりいるらしい。
ただ、そのうちのひとりは第一次ネオ・ジオン戦争という戦いで行われた、コロニー落としという作戦によって引き起こされた津波で亡くなったそうだ。
生きていればちょうどシンと同い年らしい。特別に甘やかしているようにも見えないけど、あの穏やかな瞳にそういう意味があると思うと、胸が少し締め付けられた。
港湾から麓に着くと、農地と東屋が見える。そこには、マユちゃんだけでなく、何人かが待っていた。
「お兄ちゃん!!!」
「マユっ!!!・・・レーンさん」
「なんだその明らかに嫌そうな顔は、このシスコンめ」
このところ、レーンさんに妙に懐いているので、シンはレーンさんのことを尊敬しつつも警戒している。何が原因だったのか、今度誰かに聞いてみるか。
ふたりの他には、アムロさんとクワトロ大尉もいる。コロニーの港湾施設外でサイコミュの試験をしていたそうだ。
俺はいつぞや説明を受けたけど、いまいちよくわからない。アムロさんはエスパーじゃないとよく言うけど、エスパーそのものじゃないかとも思う。
ある意味コーディネイターよりもすごいような気がする。
「大漁じゃないか」
「たいしたものだ」
ふたりは口々に感想を言う。
「もうちょっと釣りたかったんだが、まぁ今回は本気で釣りをすると言うより、遊びだからね。のんびりさせてもらったよ」

58 :
支援!

59 :
支援します。

60 :
そういうと艦長は、東屋でさっさと釣った魚を解体し始める。日本の料理にも精通しているらしく、何匹かの魚は刺身の盛り合わせになっていく。
また、マユちゃんには野菜を頼んでいたので、俺たちは二手に分かれる。魚料理班と野菜の仕込み班だ。
俺はトールやボティ大尉、アムロさん、クワトロ大尉とサラダやスープの具材のために野菜を処理し始める。レタスをむしりながら、アムロさんがおもむろに言い出す。
「昔、アストナージにサラダの作り方を習ってね」
「あのひと、サラダうまかったですものね」
「そうか。そうだったな」
ボティ大尉とクワトロ大尉が応じる。アストナージさんとは、亡くなった戦友らしい。クワトロ大尉が、シャアとして戦ったときに戦死したらしいので、大尉には複雑な気持ちを引き起こしたようだった。
「サイくんだったな、男は料理できた方がいいぞ。モテる云々よりも、独り身で同じ食事を食べているとむなしくなってくるぜ」
ボティ大尉が、パプリカを切り分けながら、寂しさ含んだ笑みで言う。後に聞いたけれど、大尉の恋人は一年戦争で亡くなったそうだ。
しかも亡くなるところを目撃したという。そうして生き残ったこともあり、新しいを見つけずにいるそうだ。野菜を煮込み始める、焼き魚にかける野菜のピューレを準備する。
トマトベースで、次第にいいにおいが立ちこめてきた。
その香りに釣られたのだろうか。エリアルド・ハンター大尉とカール・マツバラ大尉、オルトヴァン・ジェスール中佐にチャールズ・スミス中尉がやってきた。
彼らもサイコミュの評価試験に携わっていたそうだ。ハンター大尉とマツバラ大尉は、評価試験の相手をした後で、オルトヴァン中佐の事務仕事を手伝っていたという。
ピレンヌ艦長の直接の部下であるハンター大尉は、何度か相伴に預かっているらしく、食べたそうな表情だ。

61 :
支援

62 :
来たぞーー!!
支援開始だ!
撃ち方始め!!

63 :
支援

64 :
「さすが艦長、お見事です」
「うまそうな匂いじゃないか、すごいな」
「小官らもご相伴にあずかっても良いでしょうか」
ピレンヌ艦長は笑顔で応じる。
「かまわんよ。ただし、諸君らも手伝ってくれ」
「「了解です」」
準備が終わり、配膳された料理をみんなで食べ始める。
俺はキラとカズィ、ニコルの間に座り、前にはトールとアムロさん、レーンさんが座る。ちなみにレーンさんの隣にアスカ兄妹が座る形になった。
「この白身魚のムニエルはおいしいな。トマトのピューレとの相性も絶妙だ」
アムロさんがおいしそうにほおばる。考えてみればアムロさんがこうして楽しげな笑顔を見る事はあまりない気がする。
アムロさんと知り合って半年、穏やかなんだけれど、どこか寂しそうな表情をするアムロさんを見て来た俺には、ロンド・ベルのみんなとの交流は新鮮なものだった。
各々料理を楽しんでいると、アムロさんが、いたずら半分に先日の修羅場の話題を振った。
「キラ、また修羅場を経験したそうじゃないか?」
「ア、アムロさん」
アムロさんの表情は、からかおうという気でいっぱいだ。
「いつかとは状況は違うが、悲しませるようなことはするなよ」
「それは、わかります」
「キラ君、アムロに恋愛の手ほどきを受けるといいぞ。彼は女性に優しい」
離れたところからクワトロ大尉が冷やかす。アムロさんは苦笑いする。
「あなたほどではないと思うが・・・」
「お互い様という訳か」
大尉も苦笑いで返す。アムロはレーンさんにキラーパスを送る。
「レーンは何かアドバイスはあるか?」
「自分ですか!?自分はそういうのにはまだ興味ないですからね。まぁ、自分の感情に素直になればいいじゃないですか。
結局色恋沙汰は、結ばれなかった奴が悲しまないといけないでしょう。だから、あまり色々考えたら何にも出来なくなるんじゃないですか。
わからないですけどね。その辺りは自分よりも、ハンター大尉やマツバラ大尉の方が詳しいのでは?」
「僕らに振るのかい」
「俺の意見など、当てになるのか?俺はひとりの女が相手だぜ」
ハンター大尉とマツバラ大尉も口々に困って見せた。スミス参謀が冗談半分にアドバイスする。
「いっそギャルゲーでもやればどうだ?」
「それでハーレムルートをクリアされても困るがな」

65 :
支援

66 :
オルトヴァン中佐が茶化すと口々に、キラがそうなったら、みんなでぼこぼこにしようと笑い合う。
穏やかな時間だった。
※※※
食事が終わり、片付けを済ませてからお茶やコーヒーを飲んでいると、いきなりマユちゃんが思い出したように叫んだ。
「あっ、そうだ!!」
何だろうと一同の視線が集まる中、スカートのポケットからメディアらしきものを取り出して、レーンさんに見せる。
「マユね、さっきマユラおねいちゃんとぶつかったときに、おねいちゃんが落としたものひろったの!」
レーンの手のひらに渡ったそれに、気になった面々はのぞき込む。
「なんだこれ?」
「何かのデータディスクか?」
「彼女のか?」
見たところ、PCに接続する記録メディアのようなものか。不思議そうにする一同に、俺はとりあえず提案してみる。
「見ないとわからないんじゃないですか」
僕の言葉に、ニコルが同意する。
「サイの言うとおりだね。ピレンヌ艦長、作戦参謀、それにアムロ隊長の了解があればすぐに中身を確認しますが」
「ふむ、まぁ落とす方に問題があるし、他国でそういうものを落とすのは軽率きわまりないだろう」
「同感ですね、アムロ大隊長もどうでしょうか」
「いいと思う。あの娘たちもオーブの事情で動いていそうだし、そもそも港湾部で動いている辺り怪しいからな。
プロテクトが掛かっているだろう。ニコル、それにキラ、任せて良いか」
「わかりました」
「はい」
「では頼む」

67 :
なんか翔も無いものの予感
支援

68 :
前回のネタばれか?支援

69 :
支援

70 :
ひょっとしてQ&Mのって…じゃあQって誰だ?
支援

71 :
※※※
プロテクトが解除され、その中身を見ると一同はにわかに信じられないものを見ることになった。
「これは・・・」
「予想以上のものが釣れたな・・・。ピレンヌ艦長が釣りの名人というのは本当のようだ」
「これは私ではないぞ、マユちゃんのお手柄だ」
「へへっ」
クワトロ大尉がマユちゃんの頭をなでながら、半ばあきれて肩をすくめて見せた。その様子をシンはやや剣呑とした目で見ている。
データには、彼女ではなく、オーブ所属のパイロット、ジュニ・ウー・チェンさんが収集していたデータだった。
どうやら先ほどまで港湾外で行っていた、サイコミュ実験に関する情報が記録されていたのだ。
もちろん詳細なものではなく、起動実験で動くフィン・ファンネルとインコムなどの映像が入っている。
俺は映画以外で始めてこういうスパイ活動を見たことに少し興奮していた。トールやカズィも興奮している。その一方、ピレンヌ艦長は真剣な顔つきだ。
「他に情報の流失はあるのか?」
「待ってください・・・。いくつかのMSに関する情報がありますね。表層的ではありますが」
キラが、コードを解きながら報告する。そのうち気になる言葉を見つけたようだ。
「・・・なんだこれ?secret base・・・秘密基地?」
ニコルが続けて何かを見つけたようだ。
「なんだこの補足事項・・・Uzumi's treasureって、ウズミ前代表のお宝って事ですかね?」
お宝って・・・。俺は少し苦笑いしそうになるが、他のみんなはどう読むべきかまじめに考えているようだった。そこにキラが報告する。
「どうやら、資源衛星の工場施設に何かあるようですね。具体的に何があるのかはわかりませんが。しかも正確な地図もないようです」
続けてニコルが報告する。
「どうやら、今日その宝を回収するつもりのようですね。オーブ本国のロンド・ミナの指示で少数による所在確認指示が出ています」
「ふーむ」
右手をあごひげにあてて思案するピレンヌ艦長の隣で、その場所を見たマユちゃんがクワトロ大尉に振り向く。

72 :
もうファンネルが製作されてるとは!支援

73 :
「秘密基地って、これ!!!」
マユちゃんは妙に驚いている。クワトロ大尉が、マユちゃんの肩に手を置く。
「まぁ、落ち着くんだマユ君。アムロ、これは調査の必要ありだと思うが?」
「そりゃそうだが、旧ヘリオポリスの資源衛星部分は、未だに全て把握し切れていないぞ。このデータも不完全だしな」
「しかし、このウズミの宝とやらが何であるかは興味があるだろう。頭数もいることだし、皆で調査すればいいのではないか。
幸いこれを見る限り、オーブ側と銃撃戦などと言うことにはなるまい」
「そう、そうだな。ピレンヌ艦長、オルトヴァン中佐はどうか?」
「確かに面白くはないか。わかった、私はブライト司令に報告してくる。ただ司令は確か今日は、ラー・カイラムにいたと思うから、時間が掛かりそうだ。
作戦参謀、君が指揮を執って捜索してもらいたい。応援も出す」
「了解しました」
とりあえず方針は決まった。そしてスミス参謀が冗談半分で言う。
「よし、港湾部で機体調整している連中も呼び出しましょう。みんなで宝探しだ」
「宝探しって、参謀・・・」
「サイ君、そのくらいの気分でやった方がいいさ」
アムロさんもその言い方が気に入ったようだ。
「そうかもしれないな。ジュニ君に指示が来ているとなると、残りはあの娘たちだろう。
オーブ軍の大半はアメノミハシラに戻っているし、大規模な行動も出来ないさ。間違ってもしあいにはならないと思う」
オルトヴァン参謀も少し楽しげだ。
「そうですね、ではダンジョン攻略の準備をしましょうか」
こうして俺たちは、釣りを楽しんだ後は宝探しをすることになったのである。
※※※
一時間後、資源衛星部分の前に仮設テントが用意され、捜索に必要なアイテムも集められた。
アムロさんを団長に、急遽資源衛星探検団が結成されたのである。本部にはオルトヴァン参謀がいる。
「諸君、ダンジョンは油断しては攻略など出来ない」
妙にノリノリなオルトヴァン中佐だ。不思議そうにしていると、ハンター大尉が教えてくれた。
「あいつは昔から、ウィザードリィとか不思議なダンジョンが好きなんだよ」
めちゃくちゃレトロゲーマーじゃないですか。

74 :
支援

75 :
こう来るとは思わなかった支援

76 :
「スミス中尉、準備はどうか!!!」
「物資搬入完了!」
「コンピューター班はどうか!?」
「マッピングの用意は出来ています!」
ラー・カイラム整備班の紫藤さんとニザロさんがノリノリで報告する。トラジャさんが苦笑いしている。
「全く馬鹿どもめ。しかし、この世界のお宝ねぇ・・・。ろくなもんじゃなさそうだし、いっそ隔壁で閉鎖すればいいだろうが」
「まぁまぁ親父さん落ち着いて」
サイコミュ試験のために来ていた整備員たちが、コンピューターの前で作業している。
「おまえら仕事もそのくらいまじめにしろ」
「まぁまぁ」
トラジャさんと長い付き合いのアンナさんがなだめている。
「よーし、これより部隊編成を通達する!まずはA班アムロ中佐を隊長とし、クワトロ大尉、ヤマト中尉、アーガイル准尉、アスカ准尉だ」
「マユも行く!!」
「そりゃさすがに・・・」
躊躇するシンに対して、中佐は彼女の動向を認めた。
「まぁ、後で勝手に動かれても困る。それに、今回は彼女のお手柄でもある。守ってやれよ」
「はい!!」
気を取り直して、中佐は班分けを続けた。
「B班!エリアルド大尉をリーダーに、マツバラ大尉、エイム大尉、エイレン少尉、とする。C班はボティ大尉をリーダーに、アマルフィ中尉、ケーニヒ少尉、カズィ君」
「「了解!!」」
「現在のところ、危険はないとされているが、何があるかわからないから慎重に行動するように!!」
「「了解!!」」
そこに、貫禄のある声が辺りに響いた。

77 :
その声は!?支援

78 :
「私からもいいかな?作戦参謀」
「オットー艦長!?」
ネェル・アーガマ艦長のオットー・ミタス大佐がやってきたのだ。
「先ほどピレンヌ艦長に会ったのだが、オルトヴァン中佐に協力して欲しいと言われてね」
「確かに宝探しと言えば艦長ですね」
「なんだそれは」
スミス中尉の言葉に、オットー艦長は苦笑いする。後で知ったことだけど、オットー艦長は、アムロさんたちの世界で重要なものを探して色々動くことがあったらしい。
全く不本意だったそうなんだけど、その事件の後で部隊からは、『ミスター貧乏くじ』『不運のトレジャーハンター』というふたつ名を与えられているそうだ。
「まぁ、ひとり艦長がふんぞり返っていれば皆も安心するだろう。私はこの本部で中佐と指揮を執ろうと思うが?」
「問題ありません」
「よろしい、ともかく慎重に連絡を取り合うこと、映像は随時こちらに回すように」
「「了解!!!」」
※※※
坑道の中は、普段物資搬入に使用されているところは明かりがあったけれど、やはり普段使用していないところでは無かった。
「電気使用を申請しなかったんですか?」
シンの問いに、アムロさんが答える。
「奥にいる彼女たちに気付かれてしまうだろ?」
その答えに、当たり前すぎたことに気づかされたのかシンは赤面する。そんなシンを見たアムロさんは、フォローするように言葉を続ける。
「だが、シンの言うようにこうも暗いと、楽しい宝探しとは行かないな。マユちゃんも気をつけるんだ。シンから離れるんじゃないぞ」
「はーい!」
マユちゃんは、シンにひっしとしがみつく。その行為に対して、シンは心の底から嬉しそうなオーラを出している。
顔をほころばせなかったのは、さすがに不謹慎と思ったからだろう。そこに無線が入った。オットー艦長だ。

79 :
そっち!?支援

80 :
『こちらラクーンドッグ、各班は状況知らせ』
何で狸なんだろう。俺のそんな疑問はアムロさんたちの応答でかき消える。
「こちらホワイト1、思ったよりも坑道が複雑だ。情報を送る」
『こちらオター1、異常なし』
『こちらディアス1、個室を発見し調査するも何もなし。見落としもある可能性もある。後続に調査を要請したい。
この調子でいくつ部屋もあるとなると、遊び半分どころか増援も必要があるかと思います』
これは思った以上に大変そうだ。そんな風に考えていると暗い中で気付かなかったが、扉が立ちふさがっていたので、俺たちは行く手を阻まれた。
「ホワイト1より、ラクーンドッグへ。目の前に扉があって進むことが出来ない。そちらで扉を開けるか?迂回しようか?」
「さすがに爆破するわけにもいくまいからな」
クワトロ大尉の言葉を受けて、狸親父が応答した。
『こちらラクーンドッグ、それを調べると時間が掛かりそうだ。先ほどの情報からだと、50m戻った分かれ道から近づけるだろう。
君たちの進行方向から見て左に曲がり給え』
「了解、通信終わる。みんな戻るぞ」
「「はい!」」
そう返事したとたんに、別の回線から悲鳴が聞こえてきた。
『こちらオター1、こちらも隔壁扉らしいものにぶつかった。別ルートの情報を・・・』
『なんだこれ?』
『マツバラ大尉、あまりその辺のに触れない方が・・・うわっ!!!』
『エリアルド大尉!!!ハンス!!!うおっ!!』
ザザッ・・・。
「えっ・・・」

81 :
というかこっちのもウィザードリィとか不思議なダンジョンシリーズあったんだなw
支援

82 :
支援

83 :
キラが呆然とする。俺も何が起きたのかわからない。
「ホワイト1より、オター1へ!どうした!!応答しろ!エリアルドどうした!!!」
『こちらラクーンドッグ!!どうした!?』
『こちらディアス1!どうしました!?』
突如起きた出来事に、俺も急速に危機感が湧く。
「アムロ、何か嫌な感じだ。一度戻った方がいいかもしれん」
そのとき、少し怖くなって後ずさったマユちゃんが何かに気付いた。
「あれ?」
シンが心配して振り向く。
「どうした、マユ?」
「変なボタンが、あっ」
無重力に任せて後ずさったために、マユちゃんはうまく体勢を立て直すことが出来ずに、うっかりそれを押してしまう。
その途端、急に扉が開き流れる空気とともに吸い込まれる。
「うおっ!?」
「なんだと!?」
「うわぁ!!!」
「きゃああああ!!お兄ちゃん!!!」
「マユぅぅぅぅ!!!」
さらにいろいろなものに頭をぶつけて、俺は意識を失った。薄れ行く意識の中で、アムロさんとクワトロ大尉があれほど慌てた顔を見ることに驚きながら。

84 :
支援

85 :
※※※
「・・イ!!!サイ!!!」
「ン・・・キラ・・・か?」
キラの呼びかけで、俺は意識が戻る。ノーマル・スーツを着ていなかったらなければ、怪我をしていただろう。
「大丈夫!?サイ!!」
おまえはやっぱり心配性だな。俺は苦笑すると、俺の体を揺するキラの手を取る。
「大丈夫だ。ありがとう。みんなは?」
「気がついたか?サイ」
「アムロさん」
アムロさんが、心配そうに俺を見ている。怪我がないとわかり安堵の顔を見せたが、すぐに悔しさをにじませた。
「オットー艦長と連絡が取れなくなった。あげくに端末も照明もいかれた。予備があるとはいえ、バッテリーの不安がある。
無駄遣いは出来ないな。全く半ば遊び気分だったことが悔やまれる」
「アムロさん・・・」
そこに、先に気がついていたのか、クワトロ大尉とシンがやってきた。マユちゃんはシンにおんぶしてもらっている。
どうやらまだ気がついていないようだ。
「アムロ、どうやらこのまま先に行けそうだ。だがいくつかトラップの跡があった。気をつけていこう」
「罠ですか?」
「子供だましのようなものだ、糸を踏むとネットが落ちてくると言う原始的な仕掛けさ」
キラの疑問に対して、俺はむしろ跡とという事が気になった。
「待ってください。クワトロ大尉」
「何だ?サイ君」
「跡って事は先客がいるんじゃないですか?」

86 :
しっかりしなくては支援

87 :
私怨

88 :
ダンジョンでボタンを押してろくな目には遭わない

89 :
>クワトロ大尉が、マユちゃんの肩に手を置く。
レコア「大尉、セクハラです」

90 :
なんとなーくQ&Mの正体が見えてきたような…
支援

91 :
シャア+トレジャーハント の組み合わせは
某英国紳士を彷彿とさせて縁起が悪いなw

92 :
支援
不思議のダンジョンって

93 :
オーブがサイコミュ兵器見ても得る物はない気がする

94 :
俺の言葉に一同がはっとなる。
「そうか、迂闊だったな。もちろん、前の客かもしれんが、状況的に見て、君の言うことに一理ある」
「だとすると、あの娘たちがいる可能性は大か」
「気をつけなければなりませんね」
「よし、少し気を引き締めよう。何があるのか解らない。考えたくはないが、最悪全員銃撃戦も覚悟して、警戒しながら進もう」
各々がうなずくと、全員が実戦さながらの顔つきになる。空気や食料もあるとはいえ、事実上の遭難である。
まさかヘリオポリス、いやロンデニオンという自分たちのコロニーでこんな目に遭うとは思わなかった。
アムロさんが呼びかけたその直後に物音が辺りに響き、突如緊張が走る。
アムロさんは無言で全員に銃の発砲用意と合図した。俺は実戦で銃を撃ったことがない。
さすがに緊張の度が増す。音のする方から光が確認できた。アムロさんは、あくまでぎりぎりまで待てと指示する。
静寂の中で僕は自分の鼓動を聞く。しばらくすると鳴き声が聞こえてきた。
「もうやだ・・・どうしてこんな目に遭うのよ・・・」
あれは、オーブであったことがある。M1アストレイのパイロットのマユラさんだ。各々が顔を見合わす。
アムロさんは相手が銃を脇にしまっているのを、半分壊れた暗視スコープで確認すると、一気に襲いかかった。
「きゃあ!!!!」
とてつもない金切り声に対して、アムロさんはマユラさんに抱きついてそのまま回転しながら岩の壁にぶつかった。彼女の銃を奪う。
「みんな!!!」
その声と同時に僕たちも彼女の周りに集まる。彼女は何が起こったのかもわからず、パニックだ。
「もうやだ!!!ヤダァ!!!何なの!!!きゃあ!」
アムロさんは、パニック状態の彼女をとりあえず落ち着かせる。
「マユラ、俺だ。アムロ・レイだ。しっかりしろ!落ち着くんだ」
「えぐっ、えぐっ・・・。あ、アムロさん?」
「さすがアムロ、優しいな」
「茶化すな」
このふたりはその後もやりとりしていたけれど、あまり頭に入らなかった。
なぜかというと涙目のマユラさんに、どぎまぎしていたのだ(俺だけでなくシンとキラ同じく赤面していたようだ)。やばい、かわいいと思ってしまった。
マユラさんは、一度落ち着いたが、僕らがここにいる理由を考えまたパニックになりかけたが、とりあえず落ち着いてもらうようにみんなで説得した。

95 :
不思議のダンジョン
3倍の赤い人2オーブの秘宝伝説か

96 :
紫煙

97 :
暁のドラグーンがファンネル化されるのが阻止されたか
ジムアストレイか

98 :
オーブのトラとかヒョウとかのパイロットの連中はこの時何やってんのかね

99 :
支援

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