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2011年11月1期44: 好きな俳句を引用するスレ (317) TOP カテ一覧 スレ一覧

好きな俳句を引用するスレ


1 :10/09/21 〜 最終レス :11/11/11
菫ほどの小さき人に生まれたし  漱石

2 :
雪はげし
夫〔つま〕の手のほか
知らず死す
〈橋本多佳子〉

3 :
三月の甘納豆のうふふふふ 坪内稔典

4 :
>>3
有名ではあるけど最悪だけどね、その句。
あまり実力のない人と俳壇の人は本音では思ってる。
岸本尚毅なんかのすごさとは比較にならない(最近みかけないな)

5 :
一本の
マッチをすれば
湖〔うみ〕は霧
〈富沢赤黄男〉

6 :
物書くに葉うらにめづる芭蕉哉

7 :
枯野ゆく行商の荷の海老生きて 宮下翠舟

8 :
我を呪ふ声木枯の中にあり 原民喜

9 :
みのるほど
こうべをたれる稲穂かな

10 :
五輪塔のかなたは大野みぞれせり 宮沢賢治

11 :
それがしも 其の日暮らしぞ 花木槿   
一茶

12 :
綿きせて鉢の小菊をいとほしむ 水落露石

13 :
世の中は地獄の上の花見かな (一茶)

咳をしても一人 (方哉)

 骸骨の画(え)に
 夕風や盆桃灯(ぼんぢょうちん)も糊(のり)ばなれ
    本間主馬(しゅめ)が宅に、骸骨どもの笛、鼓をかまへて
    能する所を画(えが)きて、壁に掛けたり(以下略)
 稲妻(いなずま)やかほのところが薄(すすき)の穂
(芭蕉)

14 :
木の葉髪 生涯 木偶の足使ふ 稲荷島人

15 :
http://4fx.biz/v/73

16 :
木がらしや目刺にのこる海の色
お降りや竹深ぶかと町のそら
水洟や鼻の先だけ暮れ残る  (以上、我鬼)

17 :
ねんねこの子の眼も沖を見ていたり 畠山譲二

18 :
五七五七と長歌は長し青葉木莬 山川蝉夫

19 :
白藤や
揺りやみしかば
薄みどり
不器男

20 :
泊るところがないどかりと暮れた  山頭火

21 :
しぼり出す緑冷たき新茶かな 鈴鹿野風呂
戦争が廊下の奥に立っていた 渡辺白泉

22 :
しんしんと肺碧きまで海の旅  篠原鳳作

23 :
死螢に照らしをかける螢かな 耕衣

24 :
野ざらしを心に風の沁む身かな 芭蕉

25 :
化けそうな傘貸す寺の時雨かな 蕪村

26 :
つくつくぼーしつくつくぼーしばかりなり 子規

27 :
山茶花やいぬころ死んで庭寂し 放哉

28 :
さくらまんかいにして刑務所  山頭火

29 :
或る闇は蟲の形をして哭けり 枇杷男 

30 :
呪われようるさい犬も飼主も 拙作

31 :
最果てや使い込まれしスケベ椅子 拙作

32 :
雪山を匐ひまわりゐる谺かな 蛇笏

33 :
ちんぼぶらぶらぶらぶららぶらぶらら

34 :
針供養したと思えずパンの中 拙作

35 :
人ごみに蝶の生るる彼岸かな 耕衣

36 :
石の上に 秋の鬼ゐて火を焚けり 赤黄男

37 :
手品師の指いきいきと地下の街 三鬼

38 :
ひしめきしウジおしのけてあらたなウジ 拙作

39 :
凍蝶の己が魂追うて飛ぶ 虚子

40 :
>>38
あなたの俳句には品がない。致命的な事にそれを補う愛もない。

41 :
おお、よくぞ言(ゆ)うてくださいました。
美男美女追うは楽しい斧を手に 拙作

42 :
酌婦来る灯取蟲より汚きが 虚子

43 :
いわつたうゆきのほそみちあとたえて
おとなうひともなしまつひともなし

44 :
船焼き捨てし
船長は
泳ぐかな   重信

45 :
やせがえる 負けるな一茶 これにあり

46 :
鶏たちにこづきまわさるる子猫かな 拙作

47 :
遅き日のつもりて遠きむかしかな 蕪村

48 :
行行きて
たふれ伏すとも萩の原 曾良

49 :
蛸壺やはかなき夢を夏の月 芭蕉

50 :
鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる 楸邨

51 :
葡萄食ふ一語一語の如くにて 草田男

52 :
木がらしやこんにゃく桶の星月夜 一茶

53 :
まひまひの小さき渦巻月のそば 素十

54 :
野の中の何に口あき寒鴉 楸邨

55 :
生きかはり死にかはりして打つ田かな 鬼城

56 :
ラセン階段下りるロダンの男根 三浦北曲

57 :
冬夕焼電気匂って市電来る  戸坂幽詩

58 :
葡萄狩る指のさびしさ戦闘機  杉本雷造

59 :
軍艦が妊娠している夏野かな
不知火や潜水艦の失禁す
谷山花猿

60 :
君の処刑前の体重より重い雲だ  夏石番矢

61 :
楡よ、お前は高い感情のうしろを見せる
天文台では象が想像に遅れる
加藤郁乎

62 :
想像がそつくり一つ棄ててある
永遠はコンクリートを混ぜる音か
半円をかきおそろしくなりぬ
虹自身時間はありと思いけり
阿部青鞋

63 :
波を食う巨人が歩く夜明けの浜
赤い犀車に乗ればはみだす角
金子兜太

64 :
春の日にそっとしてみる死んだふり 
変哲

65 :
片耳にマスク吊り下げすする麺
阿吽

66 :
炎天や電柱がみな曲がってら
貨物船

67 :
少々は思案して跳ぶ蛙かな
貨物船

68 :
白山というきよらかな嘔吐かな  
観覧車空に見られるために乗り
古時計ぼろんと海が剥落す
夜のポストつぎつぎ谺が投函される
寒灯のむこうに飴色のおはなし
佐孝石画

69 :
今生の汗が消えゆくお母さん 古賀まり子

70 :
雛の目のいづこを見つつ流さるる
相馬遷子

71 :
蒼茫と葵の前に訣れけり  北園克衛

72 :

灯を点けて窓を新樹の闇とする
この丘の彼方に海を錯覚す
北風落ちて暮色が統べる空と岳
病廊をしづかに流れゆく醜聞
くひとあり午鐘冬天へ刻たがへず
竹内雲人

73 :
秋風やひとさし指は誰の墓 寺山修司

74 :
梟や出てはもどれぬ夢の村 五千石

75 :
合歓の花君と別れてうろつくよ 金子兜太

76 :
ちりて後おもかげにたつぼたん哉
与謝蕪村

77 :
朝顔や百たび訪はば母死なむ 耕衣

78 :
昼顔や死は目をあける風の中 枇杷男

79 :
山藤が山藤を吐きつづけおり
火のように苺ならべて食べにけり
太陽をひとみと思う二月かな
背骨透くように禁漁区を泳ぐ
サファイアを食べながら泣く汝かな
五島高資

80 :
庭先を五年走っているマネキン  西川徹郎

81 :
戦争が廊下の奥に立っていた
渡辺白泉

82 :
俺俺の 俺は 俺で 俺でイイ

83 :
いつせいに柱の燃ゆる都かな   三橋敏雄

84 :
蝶墜ちて大音響の結氷期  富澤赤黄男

85 :

深夜かなひとり血を喀く椿かな
猫窃かに煙を分娩して居りぬ
蓬の木嗅げば忽ち白髪かな
灸花こころひとつが暮れゐたる
蛾を打つて我ばらばらに毀れける
秋風や耳を覆へば耳の声
蝶の昼ふと柱より死臭かな
秋の暮空気の骨のうごくかな
身のなかを身の丈に草茂るかな
君とねて行方不明の蝶ひとつ
身のなかの逢魔が辻の蛍かな
天と地を霞のつなぐ母車
夕空やこころの鵙の血まみれに
蛇苺われも喩として在る如し
十三夜畳をめくれば奈落かな
薄氷のしづけさ表現論として学ぶ
枯野に二人の我のひとり棲む
蓬は木に扉は発狂して居りぬ   河原枇杷男 

86 :

複雑な枯野鼓膜に張り付いて
底のない卵の中の星祭り
夜間飛行下界すべてが水族館
受話器より海広がり行く
早春を抱くだけ抱いて金属音
高遠朱音

87 :

捨てられし冷蔵庫開く桜山   柴田千晶

88 :
曼珠沙華かなしみは縦横無尽  塚本邦雄

89 :
身の中のまつ暗がりの螢狩り  河原枇杷男

90 :
千年の留守に瀑布を掛けておく  夏石番矢

91 :
さてどちらにいこう
風の吹く
種田山頭火

92 :

 「菫ほどな小さき人に生まれたし  漱石」
>>1
俳句を語る資格無し。

93 :
>>92
ヴァリアント見たことないのか?www

94 :

くちなはは父の記憶を避けて進む
アイスキャンディー果ての材木の味残る
足長蜂足曲げて飛ぶ宝石屋
乗ることのなき馬の背を冷やしけり
牡蠣噛めば窓なき部屋のごときかな
てふてふの辺りに色の多からむ
かの朝のくれなゐの海苔父が炙る
草笛に草の名前のありにけり
狐火の火種は冷えてゐるだろう
ヨットより出てゆく水を夜といふ
停留所まで豆腐屋の打水は
夏料理鏡の奥のやはらかく
夏の蝶自画像の目はひらいてゐる
描く水に形を与ふる金魚玉
水平てふ遠くのことや夏休
色のなきものを蔵してゐる浴衣
海に着くまで西瓜の中の音聴きぬ
行秋の君は線もて描かるる
夏痩の姉を映せる飾り窓
春の波人の近くに終わるなり   佐藤文香      

95 :

黄の青の赤の雨傘誰から死ぬ    林田紀音夫

96 :
死をひしと唐辛まつかな   山頭火

97 :
>>92
速攻突っ込まれて沈黙
哀れw

98 :

●絶海の漂流壜の歳月よ       ●死の国の遠き桜の爆発よ
●砲撃てり見えざるものを木木を撃つ ●喰へぬきのこ一斉に生え旧山河
●初日いま楕円核爆発あるな     ●かたちなき空美しや天瓜粉
●かの秋の横浜沖を真悲しむ     ●節穴を来る逆様の春景色
●遠ざかる光年の果て地中の夜    ●花蜂の腹に蜜透く流離かな
●武蔵野を傾け呑まむ夏の雨     ●またの夜を東京赤く赤くなる
●世界中一本杉の中は夜       ●ぶらんこを昔下り立ち冬の園
●午後からは黄なる太陽竹の秋    ●外を見る男女となりぬ作り滝
●目かくしの木にまつさをな春の鳥  ●海を聴き房のやうに死んだ鳩
●顔押し当つる枕の中も銀河かな   ●桃採の梯子を誰も降りて来ず
●姿ある鬼あはれなり鬼やらひ    ●正午過ぎなほ鴬をきく男    三橋敏雄 

99 :
何事ぞ手向けし花に狂ふ蝶  漱石

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