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2011年11月1期5: マルセル・プルースト6 (1001)
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マルセル・プルースト6
1 :11/09/01 〜 最終レス :Over ▽前スレ マルセル・プルースト5 http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1311425550/ ▽過去スレ マルセル・プルースト4 http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1309272869/ マルセル・プルースト3 http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1307003330/ マルセル・プルースト2 http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1292503087/ マルセル・プルースト http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1284102860/ ▽関連過去スレ 失われた時をもとめて について何度でも語る http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1003073055/ 「失われた時を求めて」について語る http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1131810328/ 「失われた時を求めて」について語る 第二巻 http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1190464274/ ▽前スレのログ速版 (ここの1から、他の過去スレ、関連過去ログも全部●なしで閲覧できます) マルセル・プルースト5 http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.net/book/1311425550/
2 : ユイスマンス「さかしま」を読んでいる。 主人公デ・ゼッサントのモデルは、ロベール・ド・モンテスキュー伯爵で シャルリュス男爵のモデルとも言われています。 第4章に、デ・ゼッサントがバター・トーストをお茶に浸して食べるシーン、 アイリッシュ・ウィスキーの口蓋への触覚、ついで味覚、最後に匂いから 数年前の記憶が呼び起こされるシーンがありました。
3 : 「さかしま」の第5章は、ギュスターヴ・モロオ、オディロン・ルドン等19世紀フランスの画家の 絵のほか、グルーズという18世紀(1725-1805)の画家がちらっと出てきます。 ルーブルに「ミルク売りの少女」(The Milk Maid)という作品があるけど、バルベック近郊の夜明けの 停車場でカフェオレを売っていた少女もこんな服装だったんだろうか。 http://www.abaxjp.com/greuze/greuze.html (グルーズの図版多数で下から4分の1くらいのところにある) 売り物のミルクはおそらく少女自ら搾っているという点にもエロスがあるように思う。
4 : 井上究一郎文集Uプルースト編 栞にある、松浦寿輝「他人の思考」の、 惰弱な好事家たち、すなわち自分の思考について考えることしか 興味がない文学好き、 の一文を読み自分が長文Gさんが嫌いな理由がここにあると思った。
5 : 相変わらず、人の引用(松浦も鼻についてきたが)以外、 驚くほど貧弱な語彙だねえ。
6 : >>5 はいはい、相変わらず自分のことを書かれるとパブロフの犬の 条件反射に感服しました。
7 : 君とはこういう形でしかインタラクディブなやりとりはできないからねえ。 「邪悪な自縛霊」という呼び名はお気に召したかい。
8 : どうせなら 長文Gさん擁護派 長文Gさん糾弾派で3年ぐらい血みどろの戦争してくれ レフェリーをやってもいいぞ
9 : >>7 >「邪悪な自縛霊」という呼び名はお気に召したかい。 それはお前だよ。オレはお前のようにここに書き込まないから。 犬コロ長文Gさん
10 : 惰弱な好事家たち、すなわち自分の思考について考えることしか 興味がない文学好き、 そのまま、長文Gさんそのもの!
11 : レフェリーもどちらかの自演かもしれないというのが 2ちゃんのいいところでもあり悪いところでもある。 強制ID表示くらいがちょうどよいと、このスレに来ると 思う。 俺、別に連投隠さないし。
12 : 相変わらず、人の引用以外 だから、そういうお前は 惰弱な好事家たち、すなわち自分の思考について考えることしか 興味がない文学好き、 なんだよ
13 : 何回、同じ箇所引用してんだよw
14 : 三度繰り返すが、長文Gさんお前は、 >惰弱な好事家たち、すなわち自分の思考について考えることしか 興味がない文学好き、 なんだよ。
15 : Gさん人気過ぎ
16 : 1回分、数え忘れてるよw
17 : 前スレのキーワードみたら、じいさん、とか長文とか出てきてワロた
18 : …ということで、また始まりましたから アセンション 佃煮 鈴木雄介 の諸氏ご来店下さい
19 : オッ新装開店かい?w なかったら今日スレ立てようかと思ってた。 他者の思考ねえ…自分を思考すると自分が他者に見えてくるってこともあるからなあ。 「私とは他者である」ってランボオだっけ。 ユイスマンス「さかしま」読んだことあるけど、味覚想起のくだり、 まったく記憶にないなあw やれやれ。 プルーストの先駆者?
20 : 名無しなどといふものは、どうも仕方のない代物だな。何を考えている のやら、何を言ひ出すのやら、仕出来すのやら、自分の事にせよ他人 の事にせよ、解った例しがあつたのか。観賞にも観察にも堪へない。 其処に行くとコテといふものは大したものだ。何故、あゝはつきりとしつ かりとして来るんだらう。まさに人間の形をしてゐるよ。してみると、 名無しとは、コテになりつゝある一種の動物かな。
21 : アセンション、実は>>4 の松浦の文章は、東大仏文に対する 批判で、井上究一郎はそんなPな人物じゃあなかったと つながる文書なんだけどね。 そこらのプルースト本よりも、改めて読みなおして井上さんの 井上究一郎文集Uプルースト編 筑摩書房1999は密度が濃い本だよ。 吉川先生の編集。
22 : >>21 そういう文脈で書かれているのか。高い本だね。 松浦寿輝は「謎・死・閾」は図書館から借りて読んだけど、 昔は松浦寿夫とよく混同してたなあ。 蓮實や四方田らとの仲はどうなんだろうか。
23 : >>21 はは 松浦の東大仏文批判なら、俺が昔、散々引用したことがあるよ 今の俺なら松浦の「方法叙説」こそ「自分の思考について考えることしか 興味がない文学好き」の典型じゃないかと言ってしまうが まあ、人間、若い頃は自分を松浦や柄谷の側において人よりえらくなった つもりになるが、ある日突然この人こそちんけなんだと気づく。
24 : >>22 >松浦寿輝は「謎・死・閾」 ↑ これはいただけない。 井上究一郎文集は間違いなく図書館にあるよ。 一度精読をオススメする。
25 : >>23 >松浦の東大仏文批判なら、俺が昔、散々引用したことがあるよ それが、どうした? >今の俺なら松浦の「方法叙説」こそ「自分の思考について考えることしか 興味がない文学好き」の典型じゃないかと言ってしまうが あ、そう。一昨日こい
26 : 井上究一郎文集、図書館にあったよ。 さっそく予約も入れた。たぶん全部はすぐに読めないから、 プルーストと音楽、心情の間歇、マドレーヌの一きれと日本の水中花、 このあたりのタイトルにひかれるね。
27 : >>19 生まれてはじめてスレ立てなんてものをやってみました。 亀を買ってきて、甲羅に宝石を埋め込んで眺めて、至福に 浸っている章です。
28 : >>22 >蓮實や四方田らとの仲はどうなんだろうか。 これは、微妙な話なのでパス1
29 : 四方田は「ハイスクールブッキッシュライフ」で「失われた時を求めて」 を取り上げているが、堀辰雄や中村真一郎、福永武彦といった人たちを ディスっている箇所は、松浦同様に嫌みで鼻につく。 ここ数年は四方田の本を見かけてもとんと買う気がしない。
30 : >>29 思うところはあるが、同意!
31 : どうも年をとると感受性も鈍くなるのかも知れません。 20代の初めで読んだドストエフスキーは余りにも強烈で、特にスヴィドリガイロフの悪辣さ、狡猾さには夢中になって、淡い恋さえしたものです。 今でもその感情は残っています。だから何度も読むし、読むごとに登場人物たちに感情移入したものですが、 昔学校の先生に「失われた時を求めては老いを感じた時に読みなさい」と言われてその通りにして、大長編ながら読み通す事はできたものの、 とくに読後にのこるものがなく、このスレの人たちが何を熱心に話し合っているのか、読んでも不思議でしょうがないのです。 なぜそこまで隅から隅までほじくりかえしてあらゆる文献と照らし合わせて語り合う事があるのか、批判している訳じゃないんですが、 このスレを読む程に、勉強にはなるものの、違和感も募って行くのです。これは一重に老いのために感受性が鈍くなったためかもしれません。 いろんな人が、「世界の名作は若いうちに読んだ方がいい」というのはそういう訳なんですよね。
32 : 初のご来店ありがとうございます。 心ゆくまで楽しんでいって下さい。 誰か相手してやって下さい。 嵐なら応戦しますから
33 : どもどもですねえ。 なんか祭り級の話題が投下されたらまた書きに来ます。
34 : >>33 >祭り級の話題が投下されたら このスレでは、それはないと思う
35 : せいぜい、今進行中の2つの全訳の続きがでたとき 若干盛り上がるくらいか 過去スレ見てると3、4日、場合によっては1週間以上 書込みないことも珍しくなかったみたい
36 : そうでもないよ
37 : 確かに 前スレでも 源氏やランボーや野崎歓で盛り上がったのは意外だった
38 : またゴキブリが涌いたか
39 : ∴∴∴∴ ∞ ブ-ン(>>38 ) ∴∴∴∴∴∴ | ̄P∴∴∴∴∴∴∴∴ / \ | ̄ ̄ ̄| |フマキラー| | (,,゚Д゚) < や。ゴラァ! | (ノ |つ | | |___| U"U
40 : ゴキブリ爺さん
41 : お前は小学生のガキか? 悪口でももうちょっとひねれよ それも他人の言ったことの単なるぱくりだし 相手をしているのがつまらなくなる
42 : >>31 プルースト受容のポイントがひとつだけあります。 それはロマンチックラブの信奉者でないということです。 語り手は、バルベックで出会った「花咲く乙女たち」のうち、偶然アルベルチーヌを選んだ だけであって、別の偶然があれば、アンドレでも誰でもよかった。 また、ブーローニュの森のレストランでステルマリア嬢と逢引できていれば、物語後半の アルベルチーヌの役割は彼女に取って代わっていた。それは随分、違った物語になるで あろうけど結局は、語り手はその人生をもとに作品を書く決意をする。 (逆にスワンは、タイプでない高級娼婦オデットとでなく、貴族の令嬢と恋愛していたとしても やはり作家にもフェルメール研究家にもならなかったであろう) 恋愛で大事なのは対象の価値ではなく、恋愛するという経験そのものであるという人生感。 ソウルメイト、魂のかたわれと一生添い遂げるといった結婚・・恋愛の三位一体 からもっとも遠い人生感です(実際にその腹から生まれたという厳然たる事実によって母親 だけは特殊。すべての男がつまるところマザコンであるゆえんです)。 おそらく、100%の恋愛を求めるといったチャイルド的傾向のある人にはプルーストの 醒めた恋愛観は受けいれがたいのではないかと私は勝手に推測しています。 余談ですが、この観点から妻の幼少期を長編「夏の砦」に封じ込め、晩年まで夫唱婦随であった 辻邦生は中村真一郎や福永武彦と同類っぽく見られることもあるようですが、実はプルーストから 遠い、ある意味あまりに健全な作家だと思います。
43 : 「スワンの恋」の部分だけは、いわゆる心理小説の衣をかぶっていて、 オデットを求めパリの街ぢゅうを馬車で駆け巡る姿、傍からは愚かしい 嫉妬心の描写など、誰にも心当たりがあり、そのときの自分の気持ちを 精緻に解剖してくれているような一般に受け入れやすいところがあります。 吉川一義による新訳がでたのを機に読み返してみましたが、オデットに振り 回され、これでもかこれでもかと延々と続くスワンの心理描写に息苦しく なって読むのがつらくなってきました。 プルーストを読み込んでいくと、だんだんとむしろ何気ない箇所に惹かれる ようになってくるところがありますね。
44 : >>19 >「私とは他者である」ってランボオだっけ。 ググってみたら、えらく高尚な知恵袋が出てきました。 ランボー(Rimbaud) : 「私」とは他者である(''JE est un autre.'') ロートレアモン(Lautreamont) : 私が存在するとすれば、私は他者ではない(''Si j'existe, je ne suis pas un autre'') ネルヴァル(Nerval) :私は他者だ( ''Je suis l'autre'') http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1156535206
45 : >>27 その箇所もぜんぜん記憶にないw…orz さかしま読んだのは10代だったからなあ。 >>29 四方田の中上論を買おうかと思ってた。 インテリってのは嫌味な人が多いのかな。
46 : >>44 autreが定冠詞付きかどうかってこともあるし、 ランボーのはJEは大文字表記っていう違いもあるね。 フランス哲学思想においてもレヴィナスを中心に 「他者(他なるもの)」っていうのが重要なキーワードで 日本の批評家もその影響を受けてる人は山ほどいるね。
47 : >>45 「さかしま」。驚くほど、何も筋がないです。 若い頃、放蕩の限りを尽くした主人公が先祖代々の城館を売り払い、パリ郊外の 一軒家を徹底して家具、内装、備品、装飾品に至るまで徹底的に自分の趣味に 改造して住み移る。 舞台は徹底してその家の中のようです。 第3章などラテン語の書物についての蘊蓄が語られ、 渋澤龍彦の訳注がこの章だけで121もある。 おととい文学好きの友人と飲んだ際、今これ読んでるんだよと文庫を見せたら、やはり 20歳前後の頃に読んでるけど、ほとんど忘れたと言ってました。 「フランドルへの道」、60頁くらいまで行ってます。なんとか入って行けそうかな。
48 : >>45 本当は白土三平論買いたいんだけど、高校時代の回想記「ハイスクール1968」と大学時代の 恩師由良君美の思い出を綴った「先生とわたし」の自己美化があまりに鼻について、その後出た本 にどうしても手が出ない。 >インテリってのは嫌味な人が多いのかな。 インテリといっても大学より、むしろ出身地・出身高校に特徴があるように思います。 2人とも東大行くのが当たり前の中高一貫の男子校で都会っ子。 四方田犬彦は、東大駒場キャンパスにほど近い、東京教育大(現筑波大付属駒場)。 「ハイスクール1968」で学生運動挫折後、休学してケーキ屋でバイトする話が出てくる んだけど、感傷的でくさいなと思った。 この本、同級生に随分、自分だけ美化し、ええかっこしやがってと嘘つき呼ばわりされている。 松浦寿輝は、実家が映画館の裏。確か上野か。だとしたら、東大本郷キャンパスの生協裏 の坂をおりたらすぐ上野不忍の池に出る。高校は開成。 一浪して、文Tに入る。通常法学部に進学する人のコースだが、駒場時代、阿部良雄の フランス語の授業を受けて、語学に目覚める。ただし、本郷の仏文ではなく、駒場教養学科 (フランス分化とかいったところ、松浦の頃、表象文化論はなかった)に進む。 当時から仏文の雰囲気が嫌いだったのかな。 (小谷野の松浦への酷評2つほど。この人アマゾンのレビュー、ガルシア=マルケス 「百年の孤独」まで☆ひとつなのであてにならないが) http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060811 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060807 あと松浦同様、いばりんぼうの柄谷行人もやはり兵庫の甲陽学院という中高一貫の男子進学校。 柄谷と中上健次は親友といってもよい間柄でしたね。 (まあ、でも、同じく中高一貫の男子校・超進学校の灘高出身でしゃぶ中で死んだ中島らもみたい な人もいるから一概に云えないですね。といっても高校ですでに完全ドロップアウトして有名大学に 行ってないところが違うけど)
49 : >>48 >インテリといっても大学より、むしろ出身地・出身高校に特徴があるように思います。 四方田犬彦は違うね。恩師から嫌われたことが、ヒネタ原因。 いじめられることは、色々なカタチがあるわけで…
50 : >>46 あとランボーは、英語なら、I isと文法的に破格になる。 (だから、JEと主語を大文字にしてるのかなあ。英語のIはもともと大文字だけど) ネルヴァルの方はI am。 解釈の方はむずかしくてついていけないけど。
51 : >>49 三軒茶屋だかの喫茶店だかで由良にいきなり殴られたエピソードが出ていたな。 それに対する四方田の感想が何か奥歯に物が挟まったようでやはりいやだなと思った のを覚えている。 慶応大学で江藤淳(本名江頭淳夫)が、詩人・学者の西脇順三郎に蛇蠍のごとく嫌われていた エピソードもその本に出ていたっけ 「今日は江頭君がいるから講義しないよ」って。 江藤の本を読んでいて、高校の受験指導だか担任のところに慶応に合格した報告をしたところ、 「君も案外伸びなかったね」と言われたことを終生忘れないといった文章に出会ったことがある。
52 : >>51 そ、ほとんど師弟の人間関係が学者の場合人格を歪める原因のほとんど よくいえば人間臭い、悪く言えばドロドロの怨念発生源
53 : >>52 筒井康隆の「文学部唯野教授」もそういった嫉妬やルサンチマンに満ちた 伏魔殿としてのアカデミズムの内幕を取材して書いていたな 小谷野敦も結構、いじめに会い、助教授の地位を追われた等暴露話をしていたっけ。 (いかにもいじめられそうだが) 四方田の本、かなり師弟論一般にも及んでいて、ハイデガーとハンナ・アーレントの関係の話も出ていたな。 秘儀を伝授するといった多少の美化された言い回しを伴っていたが。 アーレントも師ハイデガーとのにより何らかの歪みが生じたのだろうか(男女関係付だし、 さらには彼女はユダヤ女、ハイデガーは戦後ナチスとの関係が糾弾されているし)
54 : 四方田のスウィフト「ガリバー旅行記」についての修士論文を鹿島茂だったかが、そのあまりの完璧さ に舌を巻いたというのを読んだことがある。 若くしてすでに頭角を表していたんだろうなあ。 四方田の随分プライベートにまで立ち入った略歴が出て来た http://yomi.mobi/wgate/%E5%9B%9B%E6%96%B9%E7%94%B0%E7%8A%AC%E5%BD%A6/p25x
55 : >>47 「さかしま」。やはり澁澤経由で手に。 幻想文学関係は、仏:澁澤、独:種村、の紹介で手にしたのがやはり多いナ。 英:由良にはあまり影響を受けなかった。というかほとんど読んでないw 「メタフィクションと脱構築」とあと2〜3冊程度。 なにしろ入手しやすい文庫がないもんでw >>48 「ハイスクール1968」は飛ばし読みw 世代も環境も違うから共感できなくてダメだった。
56 : >>50 なるほど〜。もう「JE est」だけで「他者性」を伝えられるわけだよね。 あるいはすでに「JE」と表現した時点で。 この短い句に3重の他者性が孕まれてるともいえるかな。 しかし、出身校や師弟関係なんかでいろいろあるわけだね。 「文学部唯野教授」もそれほど面白いとは思わなかったけれど、 アカデミズム環境を知ってるとまた違う読み方ができるんだろうなあ。
57 : >>55 まっとうに文学青年していたという感じですね。 渋澤にしても種村にしても怪しげで怖そうだなという目で見ていました。 知り合いの立大生に美形で耽美派っぽい人がいて、クトゥルー神話や怪奇幻想もの 日本だと栗本薫のグインサーガの話を聞かされていた。 それでも怖いもの見たさで、下北沢の古本屋でシェーアバルトの「小遊星物語」 (桃源社)というのを買ったことがあるけど、読んでいない。どこいっちゃったのかな。 池袋の古本屋でブランショの「文学空間」を買って、その夜、酔い潰れて、かばんごとどこかへ 消えてしまったことや、今はなき芳林書店で、妙に値段の高い国書刊行会の本を箱だけ眺めて 結局買わなかったことを思い出す。今はク・リトル」リトル神話も文庫等ででているけど、もはや 触手が動かない。 http://chaos2ch.com/archives/2604108.html
58 : >>57 まっとうかどうかはたいへん疑問なんだけれどw 文学を専門に学ばなかった人間なので、 古典には滅法弱く、読むべきものを読まず、 正統からやや外れたもののほうに根無し草的に傾いたきらいが…。 プルーストのRTPにもケルトやドルイドのサイン(シーニュ)が 少しあって(その話題も少し前に出てましたね。ぞわぞわするとかw)、 同時代のアイルランド詩人イェイツあたりとの接点もあるのかなと。 ユダヤ的なものとケルト的なものとの接点といってもいいのかな…。
59 : >>58 読書会スレ、ケルトの話で結構盛り上がっていて、 イェイツの対訳詩集を借りてきた話が出ていましたね。 あと別スレで確かユリシーズの注釈本を借りた話も。 「第三の警官」。翻訳の古本が高すぎるので、原書にした のだけど、やっぱりなかなか手が出ないですw
60 : >>59 チェックされてるw 次はポオ。良かったらご参加を(もしやデジャなのかなw) 「第三の警官」は図書館で読んで、後でたまたま安く入手。 運がよかったとしかいいようのない値段で! 本は借りてはくるのだけれどなかなか読めないw 井上究一郎文集もどれだけのページを読めるのか…。 今日は鈴木道彦の新書「プルーストを読む」をぱらぱら。 ケルトのこともほんの少し記載あり。
61 : >>60 たまにフランス文学スレ等に短い書込みをしています。 読書会スレは今のところromです。 「盗まれた手紙」。蓮實重彦が『「赤」の誘惑』という本でラカンのエクリをディスっている のを見たことがあります。プルーストも出てくるのでちょっと読み返してみます。 むしろフォークナーの「赤い葉」の方が気になっています。4人目に名乗りをあげてしまうと 何か書かざるを得なくなるからなあ(それに確かにここ2年の間に読んだはずなのに全く記憶 がないし、本自体が見つからないw) 思い立ったら、突然参加することもあるかも
62 : 100くらいまで、スレチで進むのかな
63 : 一応 気にしながらプルーストの名前を出している >>60 >>61 を見てごらん 最初スレ立てたとき、あまりに伸びなくて削除されてしまうのが 心配だった 無事育ってくれよという感じ
64 : >>60 >井上究一郎文集もどれだけのページを読めるのか…。 よくエァコンのきいた部屋で、オイルサーディンのサンドイッチに クァーズの缶ビールをやりながら、ゆったりと読むのがいいな。 あんまり腹いっぱいで読まないようにすることは必須だよ。
65 : >>64 オイルサーディンにはスライスオニオン、それに 醤油を少し たらしてもいいのかな
66 : >>65 細かく書かなかったけど、オニオンは当然いれる。 醤油はお好みだろうな。辛子マヨネーズをパンに塗ると オニオン、オイルサーディンのバランスがよくなる。
67 : >>66 旨そうだな 本当に作って食べたくなってきた
68 : プルーストを読むのに、ご飯は合わないな。 舌平目のムニエルを食べながらとはいわないが、片手で摘んで 食べて飲むのが、この作品を読む時にはいいような気がする
69 : 辛子マヨネーズのオイルサーディンのサンドイッチ、いいね。 明日のブランチはそれでいこう! でも読む時は基本的にはあまり食べないほうかな。 本を汚したくないから。 「一人ひとりの読者は、本を読んでいるときに、自分自身の読者なのだ。」 このRTPの言葉を先のランボーの言葉につなげてみると、 読書はJeの中に他者としてのJEを発見すること、ともいえるんじゃないだろうか。
70 : >>69 なかなか読む時間がとれないといった風だったので、 飯を食いながら読むのに、オイルサーディンのサンドイッチ+クァーズで 読み続けるといいと思ったんだが…。 プルーストに関して言うと、家政婦が苦労して煎れていた カフェオレはどんな味だったんだろう? 朝のカフェオレの味は、われわれに晴天への漠とした希望をもたらす とまで書き残しているから、格別な味だったんだろう
71 : >>70 気遣いありがとう。 朝は俺もカフェオレだけど、きっとプルーストが堪能した味とは違うよなあ。 あとはコーヒーをブッラクで1日数杯。 できればそのうち1杯をエスプレッソで。
72 : >>70 >家政婦が苦労して煎れていたカフェオレはどんな味だったんだろう? 家政婦だったセレスト・アルバレの「ムッシュー・プルースト」(早川書房、1977) 96−7頁にカフェ・オ・レについての記載があった。 コーヒーはストロング。ミルクは沸かしたてで煮えたぎっている。暖め直しは厳禁。 あと「彼が望むエキスの作り方」「彼のイニシアル入りの銀のコーヒーポット」 の大きさがわかれば再現可能のようだ。といっても、前者が問題だが。 エキスの作り方は一度覚えてしまえば、失敗する危険はめったになかったとあるが、 時々プルーストは溜息混じりに、「このコーヒーはまったくいやな匂いがする。 ちょっと古いんじゃないかね?ほんとにいい品だったのかい?」と言うことがあった。 アルバレは、「たぶんその日は彼に味覚がないのだ、と言う勇気がなかった」と述懐している。 >彼には欲しいときにすぐにそれが必要だったので、作り直そうとすることは論外だった。 彼は茶碗ごしに、いま口にしたことをわびるような目つきをして、それを飲んだ―― 彼がしかめ面をするのを一度も見たことはなかった。 私は彼がコーヒーをとりわけ刺戟剤として使用していたと確信している。なぜなら 彼が要求したようなコーヒーのエキスは、たとえミルクで割っても非常に強烈だった からだ。 >彼の本当の食物はミルクで、時には一日に一リットルも飲んだ。 >私はたとえば、彼がカフェ・オ・レに砂糖をたくさん入れたかどうか言うことはでき ないだろう。それに反して、コーヒーの用量は容易にわかった。コーヒーポットに入って いる二杯分から、彼は最初に一杯半分を注ぎ、半リットルほどのミルクで茶碗を満たす。 ミルクは煮えたぎっている必要があった。二杯目を飲むときには、たいていはその直後 だった。彼はコーヒーの残りを注いだが、それはその間にぬるくなっていた。しかし ミルクを変えねばならなかった――暖め直すのは問題外だった。
73 : カフェ・オ・レ話続き 「パリの新聞:OVNI(オヴニー)」というサイトに 「プルーストの味を求めて」という連載記事がある。 その第1回で、毎朝の食卓風景が取り上げられている。 (他にも面白い記事があるので、興味のある方は左下にある 過去記事検索に「プルースト」と入力してみてください) http://www.ilyfunet.com/ovni/a-table/etc/662_proust.html >先輩作家のバルザック同様、プルーストは濃厚なコーヒーを好んだ。コーヒーの銘柄は 〈コルスレ〉という当時の食通たちに愛された高級食品店のものだった。やはり〈コルスレ〉の フィルターを使って丁寧にいれられたコーヒーは、プルーストのイニシャル入りの銀のポット に入れられて運ばれる。そこに添えられる熱いミルクは、近所の牛屋が配達する新鮮な ものに限られていた。小説の中でも、カフェ・オ・レのもたらす静かな幸福感が「朝のカフェ・ オ・レの味は、われわれに晴天への漠とした希望をもたらす。」(井上究一郎訳・以下同様) と語られているが、そんな朝食に使われていたカップは、きっと、「クリーム状にプリーツが ついて、かたまった牛のように見えた白磁のボウル」のような、繊細で美しいものだった に違いない。 プルーストにかかると、毎朝(とはいっても、夜中に執筆するプルーストにとっての朝とは、 午後4時から午後5時ぐらいのこと)、繰り返して口にするコーヒーや紅茶が、まるで一日の 始まりをそっと優しく告げてくれる、神聖な飲み物のように思えてくる。
74 : 承前 アマゾンのカタログ頁をみると、どうやらコーヒーポットの1人前=1杯分は120ミリリットル がデフォのようだ。 ということはアルバレは2杯分240mlをコーヒーと同じ〈コルスレ)のフィルターでドリップ していたということになるか アルバレの回想録の情報、若干補充しておくと、かつてはプルーストは小皿に入った 「アンジュー街の向いのペピニエール街のパン屋からとどいたばかりのクロワッサン」 2個を2杯のカフェ・オ・レのほかに朝食にしていたが、1914年の戦争中にクロワッサン の方は削除し、二度と食べようとしなかったとある。 カフェ・オ・レは1杯半、半杯と2回に分けて飲まれていた。 >>73 によると1杯半分のエキスは180mlほど、>>72 の引用にあるとおり、そこに500ml のミルクを足すので、かなりの量だ。「家族の数字つきの縁が金色の大きな茶碗」が使わ れた(フランス人は例のバタールという細長いフランスパンを一人で1、2本平らげるという 鹿島のエッセイをどこかで読んだことがある。日本人からすれば多くみえるがフランス人 にとっては普通なのかもしれない)。 「すべてがとても整然として、分量が定まっていた。彼が小さなコーヒーポットの二杯を 超過するのを見たことは一度もなかった。ある時期以後、彼は最後の半杯も飲まなくな った」。 ごく稀に夕方か夜外出する前に何か食べたがるときがあり、その際にはすでに冷たく なっている残りのコーヒーを飲んだ。 「私は冷たいその残りに、わかした新しいミルクをそえて出した。」 エキスは1回作れば、数時間経って冷たくなってもそれを使っていた。 ミルクだけは常に沸かしたてにこだわっていたようだ。
75 : >>54 で、鹿島茂が、四方田が24歳の頃に書いた修論「ジョナサン・スウィフト」の見事さに舌を巻いた 話を書いたが(18年後に『空想旅行の修辞学--「ガリヴァー旅行記」論』(七月堂 1996年) として刊行されている)、プルーストについて検索していて、たまたま見つけた論文 宮川朋「マルセル・プルースト『失われた時を求めて』――「めまい」の探究」 http://www.tufs.ac.jp/insidetufs/kyoumu/doc/yusyu22_miyagawa.pdf 平成22年度卒業論文とある。学部生がこれを書いたなんて信じられない。 95頁もある長いものだが、興味のある方はどうぞ。原文の引用も多いが、訳がついている。 キーワードについて、日本語に訳す場合と原語そのままで提示する場合との使い分けも見事。
76 : >>54 で四方田の略歴のあるアドレスを紹介したが、単にwikiの転載だった。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%96%B9%E7%94%B0%E7%8A%AC%E5%BD%A6 それにしても、生まれた病院名、父親の職業。高名な弁護士であり、箕面市中心部に 3000坪の豪邸を構える母方の祖父としょっぱなからプライベートかつ詳細な情報が。 両親の離婚により四方田姓になったこと、奥さんとの結婚・別居。 こういった情報は公開したくない人も多いだろうに。 四方田自身、自分語りが好きで自己情報の開示が好きなんだろうか。
77 : >>75 の四方田犬彦の修士論文のタイトル、wikiをもう1回見てみたら、 「ジョナサン・ソフィスト」になっているな。
78 : オイルサーディンのサンドイッチ食べたw 「井上究一郎文集U」装丁が良い本だね。 文字組もちょうどいい感じ。 まず吉川一義の編集後記から。 ジャン・サントゥイユもCSBも 1950年代に発表された資料だったとのこと。 そういう時代に執筆された文章が集められているんだね。
79 : 昨日行ったスーパーにオイルサーディンなかったので結局、代わりに安売りしていたスパムの 缶詰を買ってきた。 でも結局、ナスとベーコンとマッシュルームをトマトソースパスタにしてしまった。 これは本を読みながら、食べるのは厳禁だね。 気をつけているのに、食後、爪が伸びていて手の洗い方が足りなかったりで、読みかけの本の 頁が赤くなったことが何度あったことか。 本だって自分の栄養になることに意義があるんだからと汚れても気にしないよう自分に言い聞かせてる。
80 : >>78 これ、いい本ですよね。
81 : >>78 「井上究一郎文集U」発行部数3,000冊くらいかな? ああいう造りの本消えてきたね。 アセンションの興味があること満載だよ。雨降りだから読むのには いいんじゃないかな…。
82 : 「井上究一郎文集U」には90年代の文章もあるのか。 発表年代順に読んでいっても面白いかもしれないし、 関心のあるテーマでつまみ食いしていってもいいのかも。 >>80 本を読みながらパスタはマズイよねw 心が注がれた本を不注意で汚してしまった時は憂鬱になるんだよなあ。 >>80 いい本はたいてい装丁なんかもいいんだよね。 だからいい本かそうじゃないかは手に取ったときの雰囲気で結構わかってしまう。
83 : >>81 そうだね。コーヒーを脇においてゆっくりめくってみる。
84 : >>79 スパムか…、スパムをよく焼いて、フランスパンにレタスで挟み込み、ピザ用のソースと シュレッドチーズを合わせて、オーブンで軽く焼いて食べるのはどう? これなら手はあまり汚れないと思うよ。
85 : >>84 ありがとう。友達の奥さんが最近スパム料理に凝ってると聞いたもんで。 ピザ用のソースは日持ちがしないので代わりにケチャップと思ったが、 智恵袋みると結構いろいろなやり方があるな ニンニク、玉ねぎ、トマト水煮缶は俺のトマトソースの作り方と同じだ。 最近は、水煮缶のかわりにトマトベースの野菜ジュース、それにケチャップ、 醤油を適宜いれてしまうが。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1018272710
86 : >>82 そう、言い聞かせていてもしばし憂鬱になる。時間よ戻れなんてね。
87 : 三多摩地区在住なら国立おすすめ 紀伊國屋で舶来の食品買って、セキヤでお酒を プルーストを読む時のお供として イヤミー解雇先生にも会えるかもしれない
88 : 食べ物ネタも悪くないな
89 : ゴキだけにな
90 : お前、やっぱりセンスなさすぎ
91 : 高遠氏のRTPを読んだ。 日本語に熟れすぎて、演歌が聞こえてきた。
92 : ゴキブリが自演やめたらレスが止まったな
93 : >>92 そのようだが、止まっても何の問題もない。 ネタ本をここに書き込めなくなったようだ。 …と、釣り針を入れる
94 : >>92-93 乙
95 : 長文Gは自分勝手なことをここで書くと怒るやつがいるので 退散した。
96 : ヴァレリー・ラルボーの「幸せな恋人たち」入手した。 当分読めんが。 (その際、CSBのフォリオ版、タディエ兄弟の「記憶の意味」 注文した。前者は実は在庫があったとの連絡があったので、 昨日持ち帰った) 飯田橋欧明社のすぐ近くのカジュアルなフランス料理屋 結構旨いな。
97 : 2chに長くいる人は、食べ物のような具体的な事柄について くをたれるか、ほとんど興味をみせないか極端だな。 プルーストは、カフェオレから始まって、ホテルで食べる舌平目の ムニエルなどあるがあんまりでてこないな。
98 : >>95 前スレで自著の宣伝をしたから気が済んだんでしょ
99 : >>98 そんなこと書くと、長文Gはパブロフの犬だからすぐくるぞ
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