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2011年11月1期2: 平野啓一郎 part 23【空白を満たしなさい】 (612) TOP カテ一覧 スレ一覧

平野啓一郎 part 23【空白を満たしなさい】


1 :11/10/13 〜 最終レス :11/11/11
公式サイト
HIRANO_KEIICHIRO_Official_Website
http://www.k-hirano.com/
公式ブログ
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/
前スレ
【かたちだけの愛】平野啓一郎 part 22【発売】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1284024698/
平野啓一郎 part 21【かたちだけの愛2】
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平野啓一郎 part 20【かたちだけの愛】
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【書き下ろし】平野啓一郎 part 19【新聞連載】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1241693648/
【未来】平野啓一郎 part 18【が舞台】
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【決壊】平野啓一郎 part 17【好調】
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【決壊】平野啓一郎 part 16【傑作】
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【決壊】平野啓一郎 part 15【発売】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1210677532/
【決壊】平野啓一郎 part 14【春香】
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【春香】平野啓一郎 part 13【春香】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1207642146/
【決壊】平野啓一郎 part 12【完成】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1200914095/

2 :
樹液が蒸発し果ててその音が聞こえなくなり、煙が紛紜と溢れ出した。
烟影は先程とは殊なる濁った黒い色をしている。細風の戦吹く度に、薪の山が幽かに紅潮する。
焔は知らぬ間に、内部で肥っていた。恰も一個の飯櫃な生き物であるかの如く。
火は時折素早く触手を伸ばしてみては、外に積まれた薪を?み、己が腹中に収めむとする。
しかし、その多くは成功しない。徒に幾条かの不吉な跡を残すのみである。
すると、突然癇癪を起こしたように、二三の小さな薪を好き飛ばしたりする。
焔は俄かに勢い附いていった。間歇的に鳴っていた薪の破裂する音は、次第に絶え間なく、降り
始めの驟雨が地を撲つように、続け様に響き出した。木片が、幾つも周囲に零れている。
−日蝕p174-175

3 :
2get

4 :
石筍は、真直上方に伸び四半分程を剰して一度括れた後に、一層大きく膨み、
その儘緩やかに先端を結んでいる。対を成す鍾石も殆ど同じ形である。
丈は各が人の三倍もあろうか。二つの滴石は、将に触れ合い、溶け合わむと
する刹那の所で、纔かに指二本分程の隔たりを保っている。
間隙は存在の予感に閃き、爛熟し、存在以上の充実した緊張を孕んでいる。
                                      −日蝕p128
対立は、その面貌にも見えている。閉ざされた瞼は、苦痛の故とも、眠りの故とも
判ずるを得ない。眉間に仄めく数条の皺は、愁いと快楽とを両つながらに予感させ、
その謎を、際立った鼻準の直線の裡にあずけ、永遠に隠してしまう。
瞼際は締まり、顎の曲線は熟し遣らぬ果実のように滞らない。
それらを覆い侵さむとする髪は、叢がる爬虫類の如、又、甕より零れる清水の
ようでもある。
-日蝕p132

5 :
いやあああああー!!

6 :
<これは一体何なのだろう?子供染みた疑念が、意識の腋をくすぐっているような
奇妙な感覚だった。金属線を巻きつけられて目一杯引っ張られた羊の腸が、
指で弾かれたり、馬の尻から伸びた毛で摩擦されたりして、世にも美しく鳴り響いている。
そして、それに合わせて繰り返されるのは、「聖なるかな、聖なるかな、……」という言葉!
少年の若い声帯が、大人の男にはもう決して届かない高みの音を、
失われた無垢そのもののように響かせてみせる。------死を嘆き、悲しむというのは、
人間特有の崇高な感情なのだという。しかし、その感情は、こんな馬鹿な道化じみた遊びで
、慰められるように出来ているのだろうか?こんな、ちんどん屋に毛の生えたようなのに、
涙ながらに聞き入って、心静かに死んだ人間のことを思うのが、美しい人間というわけか!
清らかだ!……ああ、いかにも浄らか!……>(決壊 下巻 p. 377)

7 :
地獄という観念を創造した人間たちも、酷いことをしたと、後悔の念に苛まれるよ。・・・・・・
篠原も、鳥取の少年も、悪では決してない。ただ、健康でなかったというだけだよ。犯罪が凶悪
であればあるほど、実際に、病気だという説明は、人を納得させるんじゃない?
・・・・・・どうして、そんな人間の罪を責められる?『罪と罰』なんてうっかり口にしよう
ものなら、とんでもない反動主義者だと思われかねない。 『罪と治療』いや『病と治療』と
言い換えるべきだね。――人間は、寿命に対して、突然死を対置する。事故や病気をね。
それは、無念だけれど、仕方がないと始末がつけられる。終わらせることが出来るんだよ。
ガンや脳卒中がそうやって受け容れられるのは、それが自己の内部に起こって、
自己に対して攻撃してくるものだからだろう。しかしね、病の不可抗力という考えを徹底する
なら、それが他の個体に於いて発生して、他者に向けて攻撃をしてくることだって、
同じだと理解されるべきじゃないかい?――すると、どうなるか?個性だとか、他者性だとか
を飽くまで実体的に、断固として、どこまでも擁護するなら、際限なくだらしない現状肯定に
陥るしかない。しかし、そうはならないだろうね。人間はますます、他者の病が我慢できなく
なる。そんなもののためにされたんじゃ堪らない。だとすれば、懲役なんて、幾ら
やったって無意味だよ。唯一可能なのは、医療行為だけだろう。悪という名の健康の欠如を、
ピンポイントで攻撃して、個体の内部に偉大なる民主主義を実現する!何に向けてか?
幸福だよ、それこそが。――そうして社会はまた、どうしよう近代主義に逆戻りだよ。・・・・・・」
ーー「決壊」下巻より

8 :
あなたと同じ両親、あなたと同じ土地、あなたと同じ容貌、あなたと同じ性格。――知能、体力、
境遇、すべて同じならば、当然にその人間が人を犯さなければならない。いや、
違う!と反論する人間がいるね。しかし、その人間の遺伝的特徴と環境とを、あなたが
与えられていたならば、あなたが、違う!と叫び、交換に、あなたとして生まれてきた
その人間は、やはり否応なく人を犯すのだよ!――いいかね?人間とは、単なる
データの束だ。そして、その束のあり様が、たまたまあなたの場合、人者であるために
最適だった!世界は、直接には感じ取れないような、ありとあらゆる微細な作用を、
多年に亘って、偏執狂的に根気強くあなたに及ぼし続けて――そう、遺伝のための
気の遠くなるような時間と、固体の成育のための、あなたのせいぜい十数年!――、
ようやく植えつけられた一個の意を、今、活性化することに成功しつつある。
あなたの固有名詞をラベルとして貼ってね。」
「人間は、それを運命と呼び慣わしている。しかし、それもまた、欺瞞の一形式に過ぎない
がね。」

9 :
――ナザレにイエスは、死ぬ直前にそれに気がついて慌てふためいたのだよ。しまった!
とね。あの処刑は、つまり、運命というものの支配の完成だよ。イエスは、両手と両脚とを
三本の釘で打ちつけられた。三本!クロト、ラケシス、アトロポス!モイライは――
運命の三女神は、高が大工の倅が神の子になることを断じて許さなかった!
だからこそ、ナザレのイエスは、釘と、金槌とで、材木に打ちつけられて死んだのだ!
――いいか?どんな人間も、運命に釘打たれている。絶対に、それからは逃れられない。
しかも、その釘を打っているのは、この世界そのものなのだ!」

10 :
んこ!!

11 :
Storyville, KYOTO
ストーリーヴィル京都 2011.10.31-11.6開催
ストーリーヴィルとは、「物語の集まる場所」。
ライターズ・イン・レジデンスとしてデニス・ジョンソン、リン・ティルマンを迎え、
さまざまなワークショップや読書会、朗読会を開催します。
いしいしんじ、桜庭一樹、柴崎友香、柴田元幸、平野啓一郎ほか、
日本人作家、編集者、翻訳者たちも多く集まります。
http://home.creativewriting.jp/

12 :
果てしなく美しい
日本 ドナルド・キーン×平野啓一郎スペシャル対談
http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT1102400

13 :
決壊のラスト、最終ページ読み忘れるところだった。
あーゆーのはどうにか調節できないものかね。

14 :
本心ではホモをバカにしてそうに思う
三島のマッチョコンプレックスなんかも
バカにしてるだろう
学歴とナルな部分に共鳴したのかな

15 :
学歴信仰を本気で信じてそう。

16 :
ふたりとも下に合わせるって風潮を毛嫌いしてそうだ。
でも下を心から見下すことが出来ない性分に見える。なんか優しそうだし。

17 :
下に合わせるって、平野はどう考えても誰より下だし、三島由紀夫は石原慎太郎に合わせてたじゃん。

18 :
平野は22歳の段階で「一月物語」と「日蝕」の二冊を用意していたわけで
これだけの密度の作品をこの年齢で書ける人というのはそうそういない
いや、まじで

19 :
どっかいい大学を出てる平野は一番下と言いたくても言いづらいですね。
一分野では上流です。
それと間接的に石原先生をおちょくるのはやめてくださいw

20 :
島田に近い立ち位置だね。
畑違いの人から見ると、すごい人に見えるという。

21 :
本人、三島と比較されていることに困惑してるのかどうかだな

22 :
>>19
勉強なんてバカでも出来るんだよ。授業の内容以上の事を出来る必要ないんだから。やるかやらないかだよ。そんなんに劣等感を感じる必要ない。

23 :
>>22
おまえがいうな

24 :
ある程度の知能指数が必要だよな

25 :
>>24
必要なのは知能指数じゃなくて知能そのもの。
で、おまえに欠けてるのがその知能だよ、わかったか?

26 :
鈴木は知能も知能指数も学力も平均より大分下だな 知的障害一歩手前レベル

27 :
IQコンプレックス丸出しの25が低知能指数了解w

28 :
25は雄介了解

29 :
@hiranok 平野啓一郎
ヘルシンキ経由でワルシャワ入り。空港は、フレデリック・ショパン国際空港。明日は、ワルシャワ大学で講演。

30 :
鈴木は代々木アニメーション学院中退らしい

31 :
男で高学歴で大真面目に文学語る作家は意外と少ないから、良いポジションだな。

32 :
でもこいつの小説は文学じゃないからね。

33 :
>>32
バカは黙れ

34 :
平野啓一郎を崇拝してるようなセンスない奴に言われたくないですよw

35 :
センスある奴は誰を崇拝するんだか!

36 :
僕もセンスがあるとは言えないけど、平野啓一郎はダサいじゃん。

37 :
よくわからんがセンスあるの反対語は「ダサい」なのか?

38 :
多分そう。

39 :
中で引きこもりってダサイよね

40 :
ダサいね。引きこもりじゃないけど。

41 :
"物語を紡ぎ出すトップランナーたちの言葉 村上春樹、伊坂幸太郎、島田雅彦、平野啓一郎
、是枝裕和、杉本博司…。彼らは創作のとき、何を感じ、どのような物語を創り出そうとしているのだろうか?『物語論 (講談社現代新書)』木村俊介 http://t.co/CqIpf30L

42 :
明日決壊読もうかな。

43 :
若松監督の三島映画公開らしい
監督は平野みたいなのが大嫌いだけどね

44 :
この作家さんは評価高いの?

45 :
低いよ

46 :
いや、文壇的には高いでしょう。
その評価とここや世間的評価(売上)が噛み合わないから
突っつかれているわけで。

47 :
いま文壇で誰が評価してんだよ
バカにしてる方が多いだろ

48 :
アンチの多さは人気を裏付けてるよな

49 :
そろそろベストセラーを1冊出してもいいよな

50 :
偉大な作家は自分の現実からのみ汲み取り書くんだと
偉大な哲学は自己認識であり一種の手記だとさ
偉大な知能のニーチェの言葉

51 :
>>50
パスカルやヘーゲル、カントでさえそうなのかー シェークスピアは??
ドストエーフスキーやルッソーはそのままだけどw

52 :
ワル大日本学科の主催する会合にて作家の平野啓一郎氏が講演。若い精力的な
芥川賞作家のお話を有意義に伺う。とくに同氏の『・・他者との相互関係のなかで
個人(Individual)から分人(Dividual)化ー同氏の造語ーする』という考え方は特に面白かった。

53 :
そんな目新しい考えかな
誰でも日常生活で感じていることじゃない

54 :
まあ、一人から二人になるっていう話だもんな
連れができるとそうなるわけで

55 :
ダサいよなあ

56 :
現代作家が文学的文脈と向き合いながら己の表現を探してきたのに、平野はそういうのを全く無視してるから笑われるんだよ。
書くべきものがない、新しい文体がない、というところから始まるはずなのに、この人だけがそこをスルーして「過去の大作家みたいなの」を平気で書いている。
勉強家どころか、全然勉強してないからできる振舞いにしか見えない。
批評意識がゼロ。
だから作品も「文学ぽい」ものでしかなくて、そこに学歴と芥川賞が加わって、「文学者ぽい」人になっている。

57 :
>>56
> 書くべきものがない、新しい文体がない、というところから始まるはずなのに、この人だけがそこをスルーして「過去の大作家みたいなの」を平気で書いている。
これ、誰かが言ってた気がするが、思い出せん。
浅田彰?山田詠美?

58 :
知識人っぽい人という立ち位置なんですよね。テレビ局とかは騙される。

59 :
>>57
あずまん?

60 :
書き手と読み手に共有されるような文脈が今はない。

61 :
なぜ過去の大作家みたいなのを書いてたのかな、信念や必然性を感じないけど
コロコロ文体変えて遊び、スノッブにこんなのも書けますよーみたいな
本来なら血のにじむ思いで文体獲得するんだろうけど、この人の場合本当に
無邪気にパクリ変えるというか、今は村上や新訳ドスなんか意識してんのかな
村上なんかバカにした発言してたのにね

62 :
日蝕の文体を獲得するために鴎外のカセットブックを聞き込んだというけどな

63 :
小説を書きたいのではなくて小説家の肩書きがほしい人なんだろうな

64 :
それでモデルの奥さんゲットしたしね。

65 :
物知りでモノマネ器用なだけ、スノッブカメレオン

66 :
でも京大法学部卒の大多数よりは恵まれた人生送ってるだろうし、目の付け所が良かったんだね

67 :
でもデビューの仕方が腑に落ちないよな。あんなのズルじゃん。

68 :
ちゃんと新人賞に送れっつーんだよ!!

69 :
デビューの経緯なんてふつうの読者はどうでもいいから、
やっぱここで粘着してるのはワナビなんだな

70 :
いや、フェアじゃねえじゃん。おかしいだろあんなの。

71 :
まあそうかもしれんが、
あの経緯で平野がデビューした年にも、ちゃんと新潮新人賞から新人が出とるし
応募者をさしおいてデビューしたわけじゃないだろ

72 :
だからその人と争ってデビューすべきだったんだよ。あんなの絶対おかしいよ。

73 :
日蝕を新人賞に送ってたら、カテエラで下読みに落とされてただろうな
それは俺も思う

74 :
じゃあ通るように書けばいい。そもそも文学的価値のある作品ではない。

75 :
俺は日蝕面白かった
いろいろとツッコミどころはあるが
文学的価値とかどうでもいいよ

76 :
ファンタジーノベルだから、好きな人は好きなんでしょうねw

77 :
ファンタジーというより幻想小説、伝奇小説という感じだと思うけど

78 :
そんな大層なもんじゃないでしょ。

79 :
嫌いなら嫌いでいいよ別に
俺は擁護する義理もないし

80 :
擁護するのはいいけどね…

81 :
平野啓一郎って二十代前半までにいったい何冊ぐらい本読んでんの?
バンド活動と並列したり世間一般のイケてる大学生の生活を送りながら、
トマスアクィナス神学大全読んでたって、普通どっちか一方しかとれないよな。

82 :
あの膨大な神学大全を半年でぜんぶ読むのはさすがに無理だと思う
主題とからむ箇所をざっと読んだ程度じゃないかな

83 :
京大法卒なら不可能ではない

84 :
[10/16 20:00〜20:54] BS−TBS 「果てしなく美しい日本 ドナルド・キーン×平野啓一郎スペシャル対談」

85 :
でも平野って新書で遅読をめちゃくちゃアピールしてたよな。
でもその遅読が、常人とはかけ離れた速読スピードだったら、すごく腹が立つんだが。

86 :
神学そのものの突っ込んだ議論はほとんど出てこないからなあ
ぜんぶ読んでるとは思えん

87 :
冒頭、旅立ちに至る経緯を説明するくだりで、主人公ニコラが
「……少しく冷めた見方をするならば、
当時の私は、存外その学説そのものよりも、寧ろ彼(トマス)の赫かしい業績に対して
素朴な憧憬を抱いていただけのような気もする。」と述懐するところがある
ここに作家が資料とどう向き合ったか出てると思う

88 :
そもそも、あの当時(1998年)に「神学大全」の邦訳文献(全訳)なんてありましたか?
仮に欧語文献に当たったとしても、
神学においては用語解釈が大きな比重を占めるので
いくら語学に堪能だとはいえ、門外漢の素人が容喙し得るものでは無いと思いますけどね。
例えばスコラ批判で名高いホッブズなんかをパラパラと読んでいると
英語で言うchurch (チャーチ)とはkyrke(カーク)の派生語であり
ギリシア語のキューリアケ(主の家)が語源である(リヴァイアサン39章)
と一応規定した上で教権の内容を論じて行くわけで。
このように当時のスコラ批判とはこのレベルの精度で為されたわけですが
外国人の門外漢が果たしてそこまで読みとれるのだろうか?とも思うわけです。

89 :
厨二病のトンデモ本確定w
元格闘でスピリ厨アルな奴誰?
そいつと同じ臭いがする

90 :
>>88
創文社の『神学大全』を1〜7巻までしか持っていないけど
裏を見ると昭和48年発行とかになってるよ

91 :
>>90
うーん、それは当時(昭和48年)翻訳刊行中であって
1998年の段階ではまだ全巻刊行されていなかったと思うんですよね。
だとすると、邦語文献ではないんだろうなあ、と感じたんですよ。

92 :
俺が大学図書館で見たのが94年くらい
その時点でも20冊くらいは並んでたと思う
98年となるともっと出てるだろうから
既刊だけでも相当な分量だと思うよ

93 :
ちなみに昭和48年の段階で既刊は8冊だな

94 :
>>92
ちょっと調べたら2007年度で翻訳が完結したらしいですね。
http://www.sobunsha.co.jp/detail.html?id=4-423-39345-1
ということは、平野氏が全巻読破した、と発言した1998年当時では
少なくとも邦語文献で全巻繙読する事は不可能だったわけです。
とすると、「全巻読破」にこだわるのなら邦語文献ではなく
欧語文献ではないだろうか?と思った訳です。
いくらなんでも存在しない邦語文献の全巻読破と言えるわけはないので。
ただ、理解度はともかくそれ自体はあり得る事でしょう。
何せ、かなりの分量である学会報告文も含めて鷗外全集を読破した
と言っている人ですから。
ただ、作品を読む限りでは教義解釈に対する知見において
その学習効果はあまり反映されていないようだなあ、と思いましたけど。

95 :
全巻読破って邦訳の既刊分をぜんぶ読んだって意味だと思うけどなあ
欧語文献まで手を伸ばして読んでたら研究者ですよw
鴎外全集読破って言っても、翻訳小説編はスルーじゃないかな
あれ、全集の半分くらいあるんじゃないか
まあとにかく、俺としては書物を求める旅という主題に心惹かれるわけで

96 :
>>95
>欧語文献まで手を伸ばして読んでたら研究者ですよw
どこかのインタビューで邦語ではなく欧語文献で、と言うのを聞いた事がありますよ。
まあ、思い違いかも知れませんけどね。
>鴎外全集読破って言っても、翻訳小説編はスルーじゃないかな
>あれ、全集の半分くらいあるんじゃないか
いや、この件に関しては彼は読んでいますよ。
特に学会報告文については「決壊」でも言及していますから。
確かに鷗外は衛生管理に敏感だったので
フーコーとの絡みで平野氏が論じるのは間違いではないでしょう。

97 :
いや、日蝕の文体を獲得するのに鴎外のカセットブックを聞き込んだ時期に
翻訳小説編までぜんぶ読んだかってことなんだけど

98 :
うーん、それは鷗外全集を全巻読破した上
典拠となる漢籍まであたったと言っていたので
文字通り翻訳編も含めて全巻読破したんじゃないんでしょうかね。

99 :
鴎外の翻訳小説は欧語が中心だったと思うけど
翻訳小説の典拠を求めて漢籍にあたるってのはどうもなあ

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