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2011年11月1期49: 上代特殊仮名遣い (492)
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上代特殊仮名遣い
1 :11/05/21 〜 最終レス :11/11/06 あってもいいんじゃないかと思って立てた。
2 : >>1 きひみけへめこそとのもよろ、乙
3 : 上代特殊仮名遣いってなんですか?
4 : また立ったのか。 アイヌ語の外来語 kamuy ... 神 カミ(乙) pasuy ... 箸 ハシ から類推して、本来はシチニリにも甲乙あったのではないかと
5 : >>1 乙 ご参考までに: 旧スレ http://logsoku.com/thread/academy6.2ch.net/gengo/1228873581/ 鯖が飛んだ後、避難所で続いているスレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/10958/1283085223/
6 : >>3 橋本進吉「古代国語の音韻に就いて」 http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person61.html
7 : イエ乙類は被覆形にイみたいな音がくっついた二重母音、 オ甲類はウの異音ということでファイナルアンサー?
8 : >>4 アイヌ語のカムイと日本語のカミとの関係には諸説あり、明らかではない。
9 : 被覆形の概念ってうさんくさいよね。 まず-i自体は特に意味をもたないのに多くの名詞に義務的につくとして、 -iを持たない名詞もあるのだから、-iの有無にもう少し揺れがおきてもいいんでないの。 あるいは、名詞は単独で用いられるときが無標で複合語を作るときが有標のはずなのに 単独で用いられるときに-iがついて、複合語を作るときに-iがとれるというのはそれに逆行するようにみえる。
10 : あんまり疑問に思わなかったけどな、被覆形。 現代国文法でも、四段活用をデフォと考えたら、 語幹にiが付いて名詞形の連用形を作ってるし、 名詞の前につくときは、uがついて連体形になってるし。
11 : >>7 > オ甲類はウの異音ということでファイナルアンサー? それは無理だ。ト甲 (戸) とツ (津) とは別の語だろう。 >>9 > 被覆形の概念ってうさんくさいよね。 いわゆる形の末尾に、もともと重母音 -*ai, -*ui, -*o2i があって、 複合語の前項で -a-, -u-, -o2- に変わったんだろう。
12 : >>9 > 被覆形の概念ってうさんくさいよね。 おれもうさんくさいと思う。 上 ウハ:ウヘ乙 下 シタ 両形ある場合とない場合を分ける条件が不明だし、 それにそもそも -i の正体について満足な説明を読んだことがない。 >>11 > いわゆる形の末尾に、もともと重母音 -*ai, -*ui, -*o2i があって、 > 複合語の前項で -a-, -u-, -o2- に変わったんだろう。 非常にすっきりしていると思う。 旧スレで初めて知ったが、まさに目から鱗だった。
13 : ウの異音という言い方がまずかったかもしれんな。 イ ウ エ オ ア という形からして イ i2 ウ ※ エ e2 オ ア オ甲は※らへんの位置におさまると考えていいでしょってことだ というか、そこしかないだろ
14 : オ甲・乙は舌の高さじゃなく、円唇・非円唇の対立だったんじゃない? 最後に甲乙の区別が残ったのがカ行音らしいし。 合拗音のときのそうだけど カ行音は全般的に円唇・非円唇の対立を保持しがちな気がする
15 : 形もまずったな、 イ i2 ウ エ e2 オ※ ア こうだ、円唇母音のウの異音だったのではないかと。
16 : 異音というのは、意味の識別に役だっていない、違う音を言う。 通常、異音同士は、当該言語話者には同じ音としか認識されない。 「えん1 しん1 ぼいん2」の「ん1」「ん2」「ん3」は、それぞれかなり違う音だが、 普通の日本人には同じ「ん」としか聞こえない。 オ甲とウとがそんな関係だったと? ありえないよ。
17 : オ甲は異音だの母音融合の結果だのではなく、本来的な単母音だって可能性もあるよね。 母音融合の結果だとすると、 ヲト甲コ甲 みたいに一単語中にオ甲が連続するものがあるってのがかなり不自然だし、 異音だとしても>>11 みたいに最小対立がいっぱいあって どういう条件で異音になったのか不明。 ここで大胆に日本語5母音起源説を押したい イ甲 ウ オ乙 オ甲 ア みたいな。
18 : エがなかったとしても、 オ乙はそこにはなかったとおもう。 オ甲は本来的な単母音だったというのは同意
19 : エがなくて他の音韻が現代語どおりに配置されてたら、 残るオ乙はエの位置にしかこないんじゃないの? オ乙の非円唇の特徴は保持されてるし。 あと、wiki見てたら、東国方言では オ乙とイとエ乙は混同されがちだったらしい http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%96%B9%E8%A8%80 これもオ乙が前舌音であったことを示唆していると思う。 #何気に東国方言って5母音の特徴が強いよね
20 : i2: [I] (イとウの中間。韓国語 eu) e2: [ε] (広いエ。韓国語 ae) o2: [φ] (唇をオの構えにしてエと言う。韓国語 oe) 原始日本語には、形態素末にのみ現れる重母音 *ai, *ui, *o2i, *ua があって (計 12 母音)、上代語 e2 の一部は *ai に、i2 の一部は *ui または *o2i に、o1 の一部は *ua に、それぞれ遡るものと見られる。
21 : >>20 おおお俺が今朝方まで展開してたオ甲の話を全無視か! i2、e1、e2は母音重複に遡るのはいい。名詞どころか動詞の活用にすら痕跡が残ってるんだから。 でもo1がuaに遡るのは証拠が足りないんじゃないか? 出現頻度が多少少ないのは気になるけど、これは本来的な短母音なんじゃないか? って言ってるのにぃ! あと韓国語のoeは唇がアで舌がオな。
22 : 良スレハケーン
23 : ついでに韓国語の話になったんでもうひとつ妄想しておくと、 有史以前の韓国語の母音の音価はこんな感じだったんじゃないかと思う。 ├ a ┤e(a) ─ o ・ oe(o) ┬ u ┴ y(u) │ i 要はモンゴル語・トルコ語とかのアルタイ語の母音調和の体系と同じ。 ただ朝鮮漢字音を見ると漢字oと韓国語─が対応している語は そんなに多くないんだよね。乙とか恩くらい・・・
24 : >>21 > これは本来的な短母音なんじゃないか? だから「一部は」と言っている。証拠不十分は認める。 > あと韓国語のoeは唇がアで舌がオな。 それは eo。oe は「崔 Choe」の oe。
25 : >>24 一部って書いてあるのを俺が全無視してた。すまんかった。 崔Choe って、チェ・ホンマンの崔? 確かに一部地域では┬│や┴│の発音を中舌円唇で発音してたって言う話は聞いたことある。
26 : >>25 今でも、標準韓国語の wi は [y] (オの唇でイ)、oe は [φ] ということになっている。 ソウル方言では普通、wi は [wi]、oe は [we] と発音される。
27 : >>26 続き さらに、ae [ε] と e [e] と oe [we] が、[e] に合流しつつある。 これには前に来る子音による違いがあり、gae (犬) と ge (蟹) は若い人でも区別する。 平安初期のコ・ゴの甲乙に似ている。
28 : >>26 なるほど、現在でも公式では中舌円唇音だったのか。 知らなかった。ありがとう。 なんか上代特殊仮名遣いのスレなのに韓国語スレみたいなっちゃって悪いね。 カ行音って円唇・非円唇だけじゃなく微妙な母音の違いを全部保存しがちな傾向なのかな?
29 : なんでオ乙は移動したんだ? 母音のオ乙のみが移動したというのは不可思議だ。 英語でも大母音推移は連鎖的に移動してる。 二重母音で発生したエに押し出されたのか? しかし、エに押し出されたオ乙がオ甲と融合するぐらいなら、 オ乙がエ甲乙と融合してもおかしくないはず。 オ乙だけが後舌化するというのも不思議な話だ。 やはり、ウの異音起源では?オ甲は。 助動詞ムの異音として、ウやンができても、 長い時代の間にウやンになってたりするわけだし。
30 : >>29 有坂の法則により混在環境がなかったから 同じオにまとめられても意味の混乱が少なかったからとか。
31 : 有坂の法則、つまり母音調和が日本語ではかなり昔に死んでいたとなるね。前舌と後舌でグルーピングする規則の支配力が早い段階で消えていたと考えないと、 オ乙が移動したと考えることはできない。日本語の歴史の順番としたら、 @母音調和がなくなり単語の中で化石化する。Aイのような音が被覆形に接続して二重母音ができる(この段階では母音連続が許されていたのか?という疑問がでるが) Bエに押し出されてオ乙が後舌化していく(母音調和があったらできない話)C奈良時代では母音連続が嫌われている という順番になるのかな、しかし、母音連続がAの段階で許容されていて、 Cの奈良時代の文献では母音連続は忌避されているといのがなんとも奇妙な気がする。 あと、母音調和が単語の中だけに、痕跡とはいえ残っている以上、 前舌母音を後舌母音化させるのはいまいちピンとこないな。タイムマシーンがあったら調べにいってみたいな
32 : そもそも地域差があるんじゃないの? こんな交通至便な世の中でも残る方言は一世紀以上残ってるんだし 跡形もなく母音推移するとしたら、相当人口が減る必要がないか? 漢字感覚で普通に書き分けてただけと考えた場合、 なにかおかしいところって出てくるんだろうか?
33 : 文字資料はおそらく当時の首都方言しか反映していない。 書き分けについてのコメントや規範 (仮名遣書の類) が一切残っていないので、音の違いだったと解釈するほかない。
34 : 龍馬を竜馬と書く人は居ても辰馬と書く人は居ないと思うけど、 そんなこと一々書いておかないと、何か困るのだろうか?
35 : それが上代特殊仮名遣とどう関係があるの?
36 : 原始日本語には母音連続も重母音もあったと考えたほうが、仮定は少なくて済む。 助辞にまで及ぶ母音調和の痕跡は認められないから、母音調和ははるか昔に廃れたのだろう。 母音連続が嫌われるようになって、重母音が融合したり、後半が落ちたりしたのは、上代語の直前ではなかったか。 8 母音から 5 母音への推移は、中舌母音の消失ということでほぼ説明がつく。 i2 が 前舌化して i1 に、o2 が 奥舌化して o1 に合流すれば、均整がとれる。
37 : 問題は年代的な話だよ。 外国の例と同様に変化したと考える場合には、同様あるいは一定の仮定が必要になる。
38 : >>36 助詞におよぶ母音調和は、「まなじり」の「な」、「くだもの」「けだもの」の「だ」とかに残ってるけど、 本当に痕跡だよね。 母音の陰陽の数にしても 陰性母音 オ乙 陽性母音 ア ウ オ甲 中性母音 イ甲 みたいにかなりいびつだ。 上代特殊仮名遣いの成立と母音調和に関しては、時代を大きく隔てて >>31 の@Cみたいな歴史をたどったと考えていいんじゃないか?
39 : >>32 地域差に関して言えば、 上代特殊仮名遣いが崩壊しかけている7〜8世紀万葉集の時代には、 すでに東国方言と中央で崩壊の様子が違うことが見れるよ。 母音推移に関しては、必ずしも人口の減少を伴うかな? たとえば現代日本語のウは中世から見ると円唇性を失っているけど、 そのときに人口の減少を伴ったとは思えない とはいえ、縄文後期の人口崩壊とオ乙の音価変遷の時代を重ねることは無理筋じゃないし そういう考えもロマンあるよね・・・
40 : >>35 仮名を使う人は漢字の意味なんて意識しなかっただろう。 だから英語のスペルのように教えられたままに書いて使い分けてた。 周囲の人はそれで便利だったけど、他はウヰスキーと書かれてもわからない。 で、音が同じウイスキーでいいやってことになったんじゃないか。
41 : >>36 複数レスに分割しちゃったけど、 原始日本語には母音連続があったって考えもありだよね。 櫂(かい)や植う、据う といった単語に痕跡的に残ってるかと。 もっと言うと、子音終わりの音も原始日本語にあったかもしれない。 現在の5段動詞が子音終わりの単語が起源、 1段動詞が母音終わりの単語が起源だと考えると 活用形の起源も元単語+接辞で説明できそう。
42 : >>40 > だから英語のスペルのように教えられたままに書いて使い分けてた。 誰が教えたのか。
43 : >>31 4は、「奈良時代では母音連続が嫌われている」のように状態として記述するんじゃなくて、 「奈良時代からそう遠くない過去に、連母音の融合、もしくは片方の母音の脱落が起こった」 とすれば自然じゃないか?
44 : >>42 日本に漢字が無かったのであれば最初に教えたのは当然別の国の人なんじゃないか? どこで教わったのかともかく。
45 : >>44 外国人は、何を基準に書き分けたのか。
46 : 漢字を教えたのであって、仮名遣いを教えた人じゃない。 カンガルーが動物の名前だと教えた現地人は居ない。
47 : なんか途中から妙な流れになってきたな・・・ 上代特殊仮名遣いは万葉仮名だから、外国語の発音の影響を受けているわけじゃないよ? たとえばイの甲乙の区別はキヒミにしかない。 このイの甲乙は、当時の中国音を示す韻鏡では、イ甲=三等、イ乙=四等という発音分類に対応づけられるけど この三等・四等の区別はkgpbm以外のすべての子音で揃ってる。 というわけで、上代特殊仮名遣いはもっぱら日本語の発音のクセに基づいて形成されているとみなしたほうがいい。
48 : >>46 では、書き分け方は誰が教えたのか。
49 : カンガルーの綴りを教えた人は知らない。 あなたはどこで知ったのか?
50 : >>49 > あなたはどこで知ったのか? 辞書。 古代の辞書や仮名遣書は見つかっていないから、そういったものを参照したのではなく、発音のとおりに書いたのだと結論される。
51 : 辞書が読めない幼稚園児だって文字を教われば書くだろ。 書いたものがあれば辞書は作れるんだよ。
52 : そもそも漢字なんだから、発音を表すという概念はないんだよ。 漢字を教えた人の言語での読みがたまたま単純だったから、その音の字だと勝手に思って、 その字で日本語を書いたんだろう。 小麦粉と薄い珈琲が混ざったりはしない。
53 : >>51 それは見つけてから言わないと。 >>52 音と関係なく語によって書き分けるというのとは、さっぱり結びつかないね。
54 : 幼稚園児なら自分で思い出せばいい話。行かなかったのか? 辞書を読む幼児は探さないといけないだろうが。
55 : >音と関係なく ダウト 同じ音を書き分ける話。字の意味がわからないのに元の字から変えたら偽書だろう。
56 : >>54 > 幼稚園児なら自分で思い出せばいい話。 残念だが、「語ごとに教えられたとおりに思い出した」ことを証明する資料がない。 >>55 > 同じ音を書き分ける話。 同じ音が現れる語によって 2 類に書き分けられるのなら、音と関係なく書き分けられていることになる。 > 字の意味がわからないのに元の字から変えたら偽書だろう。 だから、元の字を書いてやった人は誰かときいている。
57 : >>56 覚えてないなら忘れたって言えばいいのに。 音に関係ないなら龍を辰と書けることになる。
58 : >>57 > 覚えてないなら忘れたって言えばいいのに。 誰が正しい仮名遣いを教えてくれたのか。 > 音に関係ないなら龍を辰と書けることになる。 それらは同じ音ではないんだろう? 同じ音を書き分けるのなら、書き分けるのに音は関係ない。
59 : >>58 なんで聞くんだよ。 辞書に書いてあるんだろ?
60 : >同じ音を書き分けるのなら、書き分けるのに音は関係ない。 同じ音を書き分けるのなら、違う音は書き分けられないのだから、書き分けに音は関係ある。
61 : 最近の流れついていけねぇ・・・ だれがどういう疑問を持ってるの? 上代特殊仮名遣いは、違う音を漢字で書き分けた音だよ 日本人が当時唯一の文字だった漢字を使って 自分たちが違うと思っていた音を書き分けたんだけど
62 : 甲とか乙とか使い分けとか言っているのが同じ音の証拠だろ。 違う音ならそもそもそんな話は出ない。
63 : >>59 > 辞書に書いてあるんだろ? どこに辞書があった? >>60 > 同じ音を書き分けるのなら、違う音は書き分けられないのだから どういう論理??? >>62 > 甲とか乙とか使い分けとか言っているのが同じ音の証拠だろ。 現代語では同じ音だということだが。
64 : >>63 >>50 は辞書で知ったと書いている。 辞書を見なくても何故か発音はわかるらしい。
65 : いやいや昔と今とで発音が違うから、昔にしか区別のなかった音を甲とか乙とか行ってるんだよ。 言い出したのは本居宣長。
66 : >>辞書を見なくても何故か発音はわかるらしい。 辞書のない時代の人々もちゃんと文字を発明できたんだから、 辞書なんてなくても発音は聞き分けられるし、書き分けられるよ。
67 : 発音が違ったら仮名の意味があるのか?
68 : >>66 幼稚園児の話を聞いていなかったのか?
69 : >>64 綴りをどこで知ったのかときかれただけだし、第一、私は上代の人ではない。
70 : |辞書が読めない幼稚園児だって文字を教われば書くだろ。 |書いたものがあれば(後で)辞書は作れるんだよ。 幼稚園児にできるなら上代の人にだってできるだろう。
71 : 幼稚園児に辞書は作れないし、上代の辞書は存在しない。
72 : >>41 31だが、俺も実は日本語は、アルタイ系であれ、南洋系であれ、北方南方の混合・クレオールであれなんであれ、 cvc形になると思うんだ、どっかで原始日本語は。 しかし、そうなると末尾子音を脱落させた時期がちょっとどうすればいいのかが難しい。 cvcの末尾cが脱落した(cvcvと支えの末尾母音が付加されたのかもしれない、日本語の基礎的な形が2モーラであることを考えると)時期、 開音節言語になった時期と母音連続を避ける時期の前後を考えてしまう。 開音節言語になったがゆえに、母音連続を嫌うようになった、開音節言語化と母音連続の忌避は同時的に起こったような気がするんだよな。 そうなると、エが生成される時期、重母音からエが生まれたとなると、 なんでエが出来たんだという疑問も生まれる、つまり、cvv形で許容されて、エが生まれるとなると、cvc崩壊してたのかと。 フランスかぶれかな、俺は。
73 : >>71 上代の人が辞書を書いたとは>>70 は書いていない。 文字を読めているか?
74 : 幼稚園児でも賢い子なら、仮名を並べて、教えられたことのない語を綴るぞ。 その際は発音のとおりに書く。だから例えば 「からだにきよつけてね」 のようになる場合がある。
75 : >>73 > 上代の人が辞書を書いたとは>>70 は書いていない。 つまり、参照すべきものは存在しなかった。 発音のとおりに書き分けたという結論にしか至らない。
76 : >その際は発音のとおりに書く。だから例えば この根拠の話を>>64 は聞きたい訳だ。
77 : >>72 日本語は、いわゆる五段動詞の語幹にだけ (C)VC- が現れるという、世にも不思議な言語だ。 フォノタクティクスの観点からは非常に珍しい。
78 : >>75 それこそ事実無根。
79 : >つまり、参照すべきものは存在しなかった。 上代の人が書いたものはあったんだよ。 それを真似して書いた上代の人が居ただけの話だろう。
80 : ただし中世までは、借用音とはいえ、t 入声を bat (罰)、bet (別) のように発音していた。-t は韓国語と同様の内破音だったと思われる。 現代から見れば驚きだが、やはり日本語の音素配列としては異常であり、batu,betu に変わってしまった。 >>76 日本語で OK。
81 : >>78-79 妄想。 辞書が見つからなければ、辞書はなかったと考える。 仮に便所の跡が見つからなかったとしても (実際は見つかってるが)、排泄はしたはずだと考える。 そういうものだと思える人は、学問に向いている。 ダブスタでおかしいと思う人は、学問に向いていない。
82 : >>81 誰が辞書があったなんて話をしてるんだよ。 書いたものがあったか無かったかの話 なければ今話せるわけがないだろ。 上代の日本には文字はなかったでおしまい。
83 : >>82 日本語で OK。
84 : >日本語で OK。 何語なんだこれ。
85 : 日本語モドキ? 了解不能、支離滅裂。
86 : ウルトラマン語を勝手に真似して使っているだけじゃないのか?
87 : ここで言う辞書って、要するに五十音図ってことだよな?
88 : >>72 韓国語の┤の変遷を見て思うんだけどさ、 エができてそれに押し出されてオ乙が中舌化したんじゃなくて 先にオ乙の中舌化が発生して、開いたスペースにエが生まれたって可能性もあるんじゃない? 開音節言語になった結果、日本語が2モーラが単語の基本構造になったっていうのは普通にありそうだね。 五段動詞はすでに豊富な接辞があったから、支え母音を必要としなかった、とか。 すると日本語の歴史としては @原始は閉音節言語 A動詞に色々な接尾辞が義務的につくようになる B開音節化 C母音衝突を嫌ったため、上代特殊仮名遣いが発生(エの発生) ここのBの前後にオ乙の中舌化が発生したかと。 動詞の活用に母音調和の痕跡がさっぱり見当たらないことを考えて、 母音調和の崩壊は@あたりかな?
89 : >>87 五十音図では駄目だ。 キ(゙)・ヒ(゙)・ミ・ケ(゙)・ヘ(゙)・メ・コ(゙)・ソ(゙)・ト(゙)・ノ(・モ)・ヨ・ロのいずれかの音節を含む、すべての語について、 それを表記するときに用いるべき仮名字母を規定したものが必要だ。 そういう規範を参照すれば、それぞれの音節に 1 種類しか音がなかったとしても、 上代語資料に見られるような表記が出現するだろう。 (ただし、仮にそういうものがあったとしても、いわゆる甲類群の字母と乙類群の字母とを、 どのような基準で分けたのかという謎は残る。上代人の趣味?) 「違う音を発音どおりに書き分けた」という説を否定するためには、上のような規範の書を、まず見つけ出さなければならない。
90 : >>76 >>82 =>>85-86
91 : >>88 完全な思いつきなんだが、二重母音が母音連続を嫌った為にエが発生したんじゃなくて、 2モーラの縛りが生まれてエができたのかとか考えてしまった。 エというのは、被覆形にイがついて、江戸っ子が見たいをミテェ、大根をデェコンというように出来たんだと、 思っていたんだが、関西人が歯を磨くというのは二通りあって、ハァミガクとハオミガク。 歯は単独だと2モーラのハァ、後置詞の助詞がつくとハオになる。日本人は2モーラ大好きだ、詩歌だって、2モーラを基準に倍数された8モーラだったりするしね。 そこで思ったんだ、被覆形にイ音がつくと3モーラになるのを2モーラに寸詰まりさせたくてエができたのではと、母音衝突を避けたい欲求からではなく、 2モーラにしたいからではなかったとふと思った。cvcvの被覆形にiが付いたcvcviがcvceになったのかなって。 って思いついたんだが、被覆形にイ音がつくってどうなんだろうな、 cvcに直接イ音がついて、cvciって形ができてもよさそうな気がしてきた。飲んでるんで頭まわんないや。
92 : >>91 おー。そういえば上代特殊仮名遣いで新たにできたと思われる3つの音のうち2つがV+iだな。 本来の音節の数を崩したくなかったってのが原因かもしれんね。 ていうかどういう時間に酒飲んでんだ。 俺も飲んで寝よう
93 : >>91 本論と関係ない些細なところだが、今の近畿方言では、「歯が」「歯を」のような場合も 「ハーガ」「ハーオ」と伸ばして発音するのが普通だ。明確に2モーラだ。 ただし方言によっては、単独では伸ばすが助詞が付くと縮まるものもある。 古い日本語では、音素としての長音がなく、モーラもなかったから、 発音上は一音節語が伸びることはあっただろうが、今とは意味合いが違っただろう。
94 : もし上代特殊仮名遣が発音の違いに基づかないものだとしたら、表記者に無意味に異常な記憶の負担を強いることになる。 例えばコ甲類を表記する漢字には古・姑・枯・故・侯・孤・児・粉などがある。 コ乙類には己・巨・去・居・忌・許・虚・興・木などがある。 ミ甲類には民・彌・美・三・水・見・視・御などがある。 ミ乙類には未・味・尾・微・身・実・箕などがある。 コ甲類には古、コ乙類には己を常に用いるとかいうのならともかく、それぞれにたくさんの字種が用いられる。 同じグループ内の漢字は自由に交代するが、別の漢字と交代することはない。 また、語ごとにどちらを用いるかが決まっている。例えば上のミはミ甲類で、神のミはミ乙類。 傷のキはキ甲類で、岸のキはキ乙類。糸のトはト甲類で、鳥のトはト乙類。 これらは全く予測不能だが、どちらかであるかは決まっていて乱れはごく少ない。 一方で、四段動詞の連用形はイ甲類だが二段動詞の連用形はイ乙類、 四段動詞の已然形はイ乙類で命令形はイ甲類、 形でア段と交代する被覆形のエ段は乙類、オ段乙類やウ段と交代するイ段は乙類というように、 活用や語形交代に関係し、現代人にも予測可能なものもある。 また、日本書紀で分かるように、日本人による表記と中国人による表記では、万葉仮名に用いられる字種が大きく異なる。 にも関わらず、両者に同じ書き分けが現れる。使われる字種が違ってもグループとしては同じものが現れている。 そして、甲類と乙類の漢字は、中国語では異なる発音を持つ。 これら全ての状況が、甲類と乙類が異なる発音を持つ別の音素で、日本人は別の音と自覚しながら発音し分けており、 中国人にも容易に聞き分けられるほど発音が違っていたことを明確に示している。 逆に同じ音素で、日本人には聞き分けられなかったとすると、これらの状況を合理的に説明するのは非常に困難になる。
95 : >>93 どっちかっていうと今の関西弁が2モーラの制限受けてるみたいだよな。 上昇調や下降調のアクセントを1モーラで表現できないせいかな?
96 : >>94 甲類と乙類に分けた基準が元は中国語の音の違いだったとしても、>>89 が言うような規範書を参照しながら書けば、日本語の音が同じでも区別できる。 仮名で語を表記するためにそのような書き分けをした可能性はないか。
97 : >もし上代特殊仮名遣が発音の違いに基づかないものだとしたら、表記者に無意味に異常な記憶の負担を強いることになる。 そもそも一人が書いたものなのか? いろいろあるとしたら、それは寄せ書きの類を写したのではないか?
98 : >>96-97 寄せ書きが同一の規範に依拠していなければならない。 規範の発見は必須。 石塚龍麿は、おぼろげに >>96 のようなことを考えていたのかもしれないが、 甲類と乙類がミニマルペアを成す例は多くなく、同音異義語の書き分けにはあまり役だたない。
99 : そういえば、上代以前の日本語の歴史(俺予想)を考えると 上代特殊仮名遣いってわりと地味なほうの変遷だなあ (1) 母音調和の崩壊 (2) 開音節化 (3) オ乙の中舌化 (4) 母音重複の忌避 (5) 上代特殊仮名遣い成立 全部関連付けて起こってるのかもしれないけど
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