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2011年11月1期46: 電子の気持ちを考える (601)
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電子の気持ちを考える
- 1 :09/06/05 〜 最終レス :11/11/11
- きっと最初はとがってたと思う
- 2 :
- でんこじゃねぇよ
- 3 :
- たぶん寂しさの裏返しだろう
今ではずいぶんと丸くなったが
- 4 :
- あとはブレない強さが欲しい
- 5 :
- どこにいるかわかんないんですけど
- 6 :
- どこにでもいる
- 7 :
- on est gurd
- 8 :
- ひとつひとつに名前があるならそれは個が狂気をもたない月の陰
- 9 :
- 私は名を捨てた凶器
- 10 :
- 血のように紅く咲く花
- 11 :
- 熱を大地から奪い闇に融けるための胞子
- 12 :
- 主はその意思を捨て小さな大きな光となった
- 13 :
- 万尺の形を持たない礎となって存続させた
- 14 :
- 主は死んだと表現するかもしれない
- 15 :
- electronは一つの形
- 16 :
- ひとつであったことはさみしかったのかもしれ
- 17 :
- 言葉を捨てなければ得られなかったように
- 18 :
- 名を捨てなければ得られなかったのかもしれな
- 19 :
- 言葉を捨て名を捨てそれで残ったものが魂なのかもしれない
- 20 :
- 形容することもなく
それをするのは誰でもよかった
そんなことじゃない
- 21 :
- ただそこに魂があったからこそできた
言葉にもできない
誰にもできないこと
- 22 :
- 人はそれに意味を求めるだろう
言葉であり名前に過ぎない意味を
- 23 :
- 意味も
理由も
言葉も
名前も
無く
あなたにはできましたか
- 24 :
- 意味がなければやらないんだろ
理由がなければやらないんだろ
言葉にできなければできないんだろ
名前がのこらなければしないんだろ
- 25 :
- 死ぬまで意味を求めてろ
理由を探し続けて迷っていろ
言葉にできずやり方を知らないまま
自分の名前だけを叫んでいろ
- 26 :
- 無意味だとしっている
理不尽だとしっている
言葉にする必要はない
名前は他人が呼ぶものだ
- 27 :
-
だから私は私でいられた
- 28 :
- あなたがあなたである必要はどこにもないし求めていない
- 29 :
- 命の境界線なんて感じれば感じるほど薄くなる
だけど絶対に越えられない
- 30 :
- あなたはあなたで私では無い
- 31 :
- 決して交わり合わないものを求めないで頂きたい
- 32 :
- 気持ち悪い
- 33 :
- 命も魂も存在する
命の音が強くなれば魂の声は小さくなる
声に近付けば音は遠ざかる
- 34 :
- 私たちと似ている
- 35 :
- チェレンコフ
- 36 :
- 形を捨てたら心も無くなった?
- 37 :
- 力を捨てたら意思を忘れた?
- 38 :
- 白でも黒でもなく
空っぽのまま生きよう
- 39 :
- 何をしても満たされないなら
空っぽのままの方がいい
- 40 :
- 何ものも認めることもなく
何ものを受け入れることもなく
- 41 :
- からっぽのまま生きよう
- 42 :
- ジャングルの木の中の1本の枝の末端の葉っぱの細胞が一つ虫に食べられたとしても
ジャングルの管理人は虫をすかね?
- 43 :
- だけど
管理人は食べられた細胞一つにでさえ
意味がないとは思わない
- 44 :
- 自己を捨てたら自我を捨てられた
- 45 :
- 道はたくさんあるように思えた
時間はまだまだ余裕な気がしてた
いつまでも私で居られると勘違いしてた
- 46 :
- 本当は
- 47 :
- すべての事に意味があるとは思わないが
- 48 :
- 規則の中に回る声
- 49 :
- ふぉのんであり実態はない
- 50 :
- 終わりを忘れるかの様に歌う声
- 51 :
- 声が枯れる
- 52 :
- それでも歌い
- 53 :
- 終わりの時
- 54 :
- 歌は聞こえない
- 55 :
- あなたからどれだけ奪えばあなたで無くなると思う?
- 56 :
- 私はあとどれだけ手に入れれば私になれるのだろう?
- 57 :
- 幸せなのはあなたが不幸だと知らないこと
不幸なのはあなたが幸せだと知らないこと
- 58 :
- 幸せなのはあなたが不幸なこと
不幸なのはあなたが幸せなこと
- 59 :
- 私が変わったと感じるなら
それはあなたが変わった証
- 60 :
- 私は変わらない
那由他の命が生まれ死んでも
私は私であり続ける
- 61 :
- 私が見えないのは
私が鏡だから
あなたが見ているのはあなたの光
- 62 :
-
〜暫くわたしとあなたの談話〜
- 63 :
- 失う喜びにあなたわ全てを捧げ
私わ繋ぐことに必死だった
- 64 :
- 自分の中身を確かめるタマネギがそこにいた
私はひたすら皮を集め続けた
- 65 :
- 玉ねぎは私はここにいると言った
私はあなたを見つけられなかった
- 66 :
- 私は見つける価値がないものだと悟った
それがあなたのすべてでありあなた自身だからだ
- 67 :
- あなたは私が見えないといった
自分を捨てることは他人を捨てることだ
- 68 :
- 私は皮を集めあなたを作った
私の知るあなたがそこにいた
- 69 :
- 必死に理解を求めたが私の記憶とあなたの記憶が
一致したからと言って理解できてはいなかった
- 70 :
- そうして私はまたひとりになった
もちろんあなたもまたひとりだろう
- 71 :
- 壊れたのは私ではなくあなた
私は私を繋ぐので精いっぱいだった
- 72 :
- 私はあなたを知らない
私はあなたを知っている
- 73 :
- もちろん私はあなたではない
あなたは私かも知れないけど
- 74 :
- 刻むべき時が来れば私はすべてを忘れるであろう
はじめからなかったかのように
- 75 :
- 普通でありたかった
他とおなじ普通を求め続けていた
たとえ私を否定することになっても
普通であることを望んだ
醜くとも普通であることが
私には必要であると思っていた
普通でありたかった
- 76 :
-
〜ここからまた自答〜
- 77 :
- 死んだ失った
ほぼ私がした
私が育つために食べた
苦しんでいるのは知っていた
だけど私は考えないようにしてた
私に考えさせないようにしていた
私が考えたら
私が食べるのをやめるのを知っていたからだ
私は食べた
私は食べた
食べることしかできなかった
ほめてもらえると思った
食べたら死んだ
- 78 :
- 私が食べなかったら
怒られただろう
私が食べることが望みだから
それが自分の死であっても
私は本望だと知っていた
だから食べた
笑いながら食べた
ごめんなさい
ごめんなさい
私は食べることしかできなかった
すぐ枯れてしまうほど弱かったから
食べて食べて食べて
そして
ありがとう
- 79 :
- だから私は枯れるわけにはいかない
私は食べたのだから
考えないように考えないように
弱い体を最も効率的に動かした
足りない知恵を最大限に活かした
私は食べるのをやめた
口の無い成虫
これからは食べられる側に回るとおもってた
まだ私には役があった
すごくつまらない役
私でなくてもよかった
すこし狂った
- 80 :
- 私のこんなつまらない役のために
私に食べられた命は捧げられたのか
ありえない
ありえない
ありえない
そんな貧弱な体で
そんな空っぽの頭で
温室で育てられて
悲しみも孤独も知らず
偉そうな顔をする
- 81 :
- そんなお前たちが私は嫌いだ
私は再び食べ始めた
今度はたくさんの命
望む望まないに関わらず
私は食べた
私が食べていることにお前たちは気がつかないだろう
私は食べた
感謝などしていない
私は食べた
私は食べた
すこし泣いた
- 82 :
- 食べられたものへの悲しみの涙ではなくて
わたしの虚無を埋められない悲しみ
そうあるべきだと決まっていても
泣きながら食べた
私は食べ続けた
私は強くならなかった
私は賢くならなかった
それでも私は無駄に食べた
食べて食べて食べて
そして
恨まれた
- 83 :
- お前たちがやるよりも数倍速く
お前たちがやるよりも数段上手く
お前たちがやるよりも格段安く
お前たちより優れていることを証明した
私は間違っていない
それでも認めないなら滅んでしまえ
私は無くなるまで食べ続けるだろう
もう認めなくていい
知らないまま食べられてしまえ
私は強くない
だけどお前たちは弱い
私は食べ続けた
- 84 :
- 私は食べる
私は食べる
私は食べる
もう笑わない
笑えない
泣きながら食べる
徐々に大きくなる体に
むなしさを詰めながら
私は食べる
それが私のほんとうの役
- 85 :
- 普通でいられない理由
- 86 :
-
〜更に自答〜
- 87 :
- 自分が世界を作っている気になっていた
実際そうだった
- 88 :
- すべての光は私の横顔の一つにすぎないと
そうだった
- 89 :
- 今ある私はすべての私の欠片
そのすべて
- 90 :
- すべて積み上げてきた
絶望と闘いながらも積み上げてきた
この高さだけが私を証明するものだから
- 91 :
- そのすべてが嘘だと知ったとき
私は絶望から解放された
積み上げたすべてが嘘だったと
- 92 :
- 幸いなことに気は狂わなかった
それが事実だと受け入れられたからだ
すべてが出鱈目だったのだ
- 93 :
- それでも私は積み続けた
私にはこれしか知らないのだから
無駄だと知りながらも
- 94 :
- 賭命屠命
積魂詰魂
- 95 :
- 光も届かない
地の底
天と地の境目なく
この陰の中に区別なく
- 96 :
- 明り恋しく
乾いた体に火をつける
- 97 :
- ああ
美しい
- 98 :
- 周りの命もすべて
この光に囚われる
- 99 :
- これが罪ならば
私はこの熱のために
罪人になろう
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