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2011年11月1期50: XXX王国vol.2 (301) TOP カテ一覧 スレ一覧

XXX王国vol.2


1 :11/09/06 〜 最終レス :11/11/11
ある朝、あなたが目を覚ますと
そこはいつものベッドの中ではありませんでした。
お伽噺に出てくるようなお城の中。
その最奥部にある玉座の間で、貴方は美しい女を描いた肖像画を見付けます。
まるで生きているように生々しい肖像画は、不意に自分を「夢魔」と名乗り
あなたに語りかけてきます。
「ここに在った国は、一人の少女──きっと魔物ね──によって
現実の歴史を全部奪われてしまった。
奪われてしまった歴史は二度と戻ってこない。
だからこの国には新しい歴史が要る。
今、貴方と同じようにここに流れ着いた人々によって、新しい歴史が作られようとしている。
でもまだ十分ではない。貴方の力で、歴史を、世界を蘇らせてほしい」
というネタスレ。
前スレ:XXX王国
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1309060297/
避難所:オスティア王国史
http://jbbs.livedoor.jp/study/11383/
世界地図:天球のカケラ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/11383/1313055376/

2 :
>>1
新スレおめ

3 :
>>1

4 :
タコシャワカ王国
>>1

5 :
王国か

6 :
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ
ぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこぬこ

7 :
前スレで持ち越しになったレスはこっちに貼ったほうがいいか

8 :
>>7
かなり以前のもあるよね、
どうしよう?

9 :
100〜150レスくらいでいいんじゃない?俺が決めれることじゃないけど

10 :
(玉座の上に集まる夢は、次第に本の形を形作るが、結びつきが弱いのかおぼろげなままだった)
困ったわね……
このままじゃ……
(その時、東の方角からひときわ大きな力を持った夢が去来した)
(その夢を『繋ぎ』に、本の形をした幻は実体へと化した)
できた……
「白の史書」、第二巻
この夢は、誰の夢かしら
見果てぬ夢に手を伸ばす希望。達成されるべき願いを遠くに見ている
その願いには明るい見通しを持っている
そしてそれを叶えるために、目標へと努力している
けれども願望の達成まではまだ少し遠く、不安を抱えている
これは、フェイド王の夢ね?
>>1
(夜、黒磯城の中庭中央、月を映した池が波立つ)
(そこに肖像画の夢魔が映り)
ありがとう!
これで、この世界はまだ形を保っていられる……
貴方のお蔭で、私もまた夢の力を蓄えることができた
何か、お礼をしなければね?
(池に映る月の影が、すーっと伸びていく)
(その白く幻想的な光が、剣の形を作った)
(夢魔はそれを手に取り、池の外へと置いた)
【シャードオブソード】
美しい意匠を凝らした、剣を象った装飾品
光にかざせば澄んだ光を放ち、見る者をうっとりとさせる
本物の剣ではないので、実用することはできない

11 :
(ところで第一巻の最後の方の、私が機嫌を損ねたって言ってるのだけど、
無責任な推察はあんまり嬉しくないわよ?)
>>7>>9
持ち越しになった「史書の記述」ってそんなに沢山あるのね……
それを誰か一人がこっちに貼るのってとっても大変そう
「書いた人」が各自の裁量で、でいいんじゃないかしら?

12 :
>>1
大義である。余は今も昔も変わらず常に王家として歴史の中心にいた。後世の人間は我々をどう評価するのであろうな。
歴史をつくる権利があるのは勝者のみ、敗者はただ反逆者となるのみだ。余はそれを知っている。
次の歴史を紡ぐは誰か、余か?フェイド王か?はたまたミンス島、松永、森の精たちだろうか?この世界はそれを決める物語だ。
書の力で皆が夢見る権利がある。余は気に入ったぞ、始めから勝者が決まっている話などつまらぬからな。
>>656(前スレ)
以前と同じ轍は踏まんよ。久方ぶりであるな。風の便りによればお前は一度失脚したと聞いていたが元気そうで何よりだ。
お前たちも主君が襲撃されたりと落ちつかぬようだな。丁度余も先日刺客から矢を受けた。お互い警戒心を持たねばな。
国の主がいなくなれば必ずや後継者問題が起こる。王に太子が居れば問題なく進むだろうが、余のように子が居らぬとそうはいかん。国は内部から瓦解するだろうな。
おっと、すまぬな。ところでそなた、今日は何をしに参ったのか?
>>666(前スレ)
くっくっく・・・我らの戦は始まったばかり、これは未だ序章、ぞ。
もう間もなく末後の宮殿よりアウスルクスが来るだろう。魔族の道案内役としてな。余が教団再興を認めた見返りは大きい。
あの教えは使える。余の権威を高めるだけでなく思想の統一、魔族崇拝の確立といったことが可能になるからな。
お前の武にも期待しておるぞ、これからも励め。
【所変わってビオレゲンス市街・・・】
黒衣に身を包み、ただ一人静かに歩く一人の男、その容姿からも年齢はうかがい知れない。
彼の姿を見てある者は青年、またある者は翁だと答えた。その異様な気を放つ男は城下をゆっくりと、確実に城へと歩みを進めていた。
人々は彼に聞こえぬようこそこそと、近くの名も知れない者たちと噂し合った。
民「おい、あれアウスルクス教父じゃないか、陛下が褒めておられた。」
民「あの恐ろしい陛下を喜ばせるなんていったい何をしたんだろうな。」
民「陛下は土地や宝物を貢がれたぐらいじゃ動きもしない方だ。たいそう立派な献策でもしたんだろうよ。」
・・・(ふん、貴様らには分かるまい・・・吾はこのために何百年待ったことか。
虐げられ、滅ぼされて表舞台から姿を消した我らが再び光を浴びることとなる。一気に巻き返してくれるわ。)
(教父アウスルクスがビオレゲンスに到着)

13 :
>>10
城の高楼から月と中庭の池を見るともなく眺めていたフェイド一世は、ふと
左手の盃をぽろりと落とした。
どんなヴィーナスよりも魅惑的で麗しい美女の姿が、波間に朧気に浮かび上がる。
美女はフェイド一世に礼を言うと、美しい装飾品を池の側に置き、かき消えた。
フェイドは慌てたように高楼から中庭まで走って行くと、不審そうな警備兵を
尻目に池の側にある装飾品を手に取った。
不思議なこともあるものだ…
フェイド一世は、その剣を月の光にかざしてみた。きらきらと飾りが煌めく。
【シャードオブソード】
そうだ、これを明日、執務室に飾ろう。今宵は寝室のベッドで枕元に…。

14 :
(世界樹の種を求めて、この国の東、ミストラングに降り立った雷の妖精ユピティー)
(ユピティーは、人と自然の共生を望むバイ・ムーダンと共に旅立ちます)
(人であるバイ・ムーダンが森の民に信頼されるには試練が必要でした)
(試練を受けるバイ・ムーダンを泉に残し、ユピティーは旅途中の使い魔フォックスと、彼と一緒にエールの森の中へ)
(幾日か森を探し回り、ニンフから世界樹の手がかりを聞いたユピティーは、バイ・ムーダンの様子が気に掛かって泉に戻ります)
(今は、その途中……滅びし古代の都で、ハチミツ探しの真っ最中)
◆ ◆ ◆
>>前スレ649(紳士フォックス)
(ぶんぶんと羽音を鳴らす蜂の群れに、人の手のひらほどの妖精……ユピティーが歌いながら突っ込んでゆく)
ふふふーん♪ ハチミツーハチミツー♪ 金色のハチミツ〜♪ とっても甘〜い♪
(群がる蜂に話しかける)
ねえねっ、少しだけハチミツを分けて。
代わりにさっき見つけたスミレの花畑の場所を教えてあげるっ。
えーっと……入れ物は……あっ!なんだろー……これ、とってもキレイ!
(やがて海の青色を持つ小さな小さなガラス小瓶を抱え、ユピティーがフォックスの所に戻ってゆく)
うんしょっ……んーっ!はぁはぁ……。
はいっ、フォックスの分ももらってきちゃった。
キレイな瓶がたくさん捨ててあったから、この中にハチミツを入れてきたけど、とっても重いからずっと運ぶのは無理ね。
ハチミツを飲み終わったら、元の所に置いて来なくちゃ。
(地面の上にガラス瓶を置き、両手で掬ってハチミツを飲みます)
うーん……あまぁーい♪
>>1
ありがとっ、おかげで迷わないでここに来れたみたい。
でも夢魔さんが怒ってるなんて、あんまり脅かさないでほしーよねっ。
だって、この国に色んな存在を呼んでる夢魔さんって……オコルトトッテモコワイ……って小さな使い魔たちが噂してたもん。

15 :
翌日、日の光も爽やかな午前十時、フェイド一世は視察をして回っていた。
昨夜は夢魔さんに貰った装飾品を枕元に置いて眠りについたのだが、どこか深い森の
中をさ迷っている夢を見た。
「ここは…、どこだ?」
さやさやという葉ずれの音にふと振り替えると…
世界樹。
近寄ろうとすると夢は破られ、コンコンとドアをノックする侍女の声がした。
「陛下、今日は堤防の視察の予定が入っております。そろそろ朝食をお召し上がり
になられませんと…」
「ありがとう、リーシャ」
フェイドはあくびをしながら起き上がったのだ。
「夢魔さんに貰った剣のせいだったのかな、普段滅多に夢を見ない余が夢を見るなんて…」
ふと感興に浸ったフェイド一世は、堤防の出来具合を視察しながら、ふと遥かに西の
アイギス・テルシテスの領地を眺めた。
>>12
《書状》
アイギス・テルシテス殿、お元気であられるか。
情報が錯綜しておるのだが戦はどうなられた?
また、カーラ教だったろうか、を国王自ら布教するという噂も聞いた。
詳しく内情を知りたいゆえ、書状をいただけまいか?

16 :
>>1
流石だね、フェイド。
遠いエールの地からだけど、感謝が伝われば良いんだけど。
俺はここでの日々を重ねるたびにこの世界が好きになったよ。
この世界の過去はわからない。
ここに流れ着いた人が色々な過去を持っているのと同じだね。
歴史なんて、中身なんてこれから作りなおせばいい。
だって、世界には余裕が沢山あるんだからね。
前スレ>>634(マーリンの使い、ハウレットへ)
ハウレット……。それでは、これで、良かったのですね。
(体を横たえたまま、安堵のためか目を閉じて)
「試練を乗り越えた」、そうなのですよね。
私自身としては、「乗り越えた」というよりむしろ「なるようになった」といった方が正しい感覚です。
この一月、確かに、いつも頭には「試練」がありました。
ところが心は「ただこの泉に生かされているだけ」なのです。
だから命を保てたのだと思います。
反対に、貴方は今死ぬのですか。
試練を終えた私を森に引き入れるのが、貴方の生に与えられた運命だというのですか。
より大きな流れのために。
貴方がそれに納得しているなら、私は貴方の命を貰い受けましょう。
ただ、貴方には自由に生きる道もあるのですよ。
(二人は暫く視線を交わして見つめあった)
(バイ・ムーダンはどちらにせよ覚悟している)
(ハウレットが「大賢者の使い」としての定めを選べば、躊躇いなく血肉を糧として)
(あるいは「自由の身」を望めば、消耗した体でも立ちあがって南へ行こう、と)

17 :
前スレ>>660(北冥の地の獣へ)
ふわふわ、ふわふわ……
(今日も夢の中でさまよっていると、雪の中で咆哮する一頭の獣に出会った)
やあ。俺はバフォメットじゃないけど、お前が何だか寂しそうだったからさ。
お前、でかい図体してここから抜け出せないのか?
俺の国の伝説では、北冥(北の果て)にはでかい魚が住んでて、
そいつは鳥に変化して南冥まで翔んで行ったっていうのに。
閉じ込められた?
籠の扉はとっくに開いてると思うよ。
そこから一歩踏み出るのに必要なのは決意だけだ。
それじゃあな。

18 :
>>15
文官「陛下、フェイド王より書状が届いております。」
(書状に目を通す)・・・・ふむ。筆と硯をこれへ。それから新しい竹簡も出せ。たまには竹簡を使うのもよかろう。
(文官がそれらを王の前に差し出す)
うむ。ご苦労、お前はもう下がってよいぞ。全体的に職務が山積しておるようだからな。
文官「申し訳ありません陛下。問題に対する決済は全て頼長様が決裁しておりましたので、あの方がいなければより一層慎重に片付けて参らねばならないのです。」
西方での戦が終わり、頼長も近いうちに都へ戻るであろう。それまでに一つでも多くの案件を処理しておけ。
あまりにも進んでおらぬようでは頼長から叱責を受けるだろうからな。あいつは優秀だ、戦に出したのが間違いであったかもしれぬな。
しかしフェイド王も律儀なことよ。わざわざ書状を送るとはな。近々我々の方から使節を送る予定だったがまあ良かろう。
『返書』
暫くぶりであるな。そなたこそ、どこも患ってはいないであろうか。
余は先日矢を受けた以外は特に問題なく過ごしている。各地で刺客による襲撃が相次いでおる故注意なさるよう。
西方での戦は双方の軍が疲弊し、泥沼化する様相を呈して参ったため、和睦し一時停戦となった。しばらくは静かになるであろうから安心なさるよう。
我々が新たに国教として広めようとしている教え、それは一言でいえば「新たなる世界への歩み」とでも言うべきか。
恥ずかしい話だが、余自身も教義の全てを把握しているわけではない。詳しいことは近々教典とその注釈書の複写を送るからそれまで待ってもらいたい。
両国の発展と友好を願い、くれぐれも身の回りには気をつけるよう申しておく。
                                                    【印】
これをフェイド王のもとへ届けよ。なるべく急ぎでだ、よいな。

19 :
>>15
シュバッ!

20 :
>>19
ふいに背後からの派手な音にフェイド一世が後ろを振り向いた時には、鋭い光の矢が
激しい痛みと共に王の右太股を襲っていた。
「ぐっ・・・」
膝をつき崩れ落ちる王の姿に、あちこちから悲鳴が上がる。王の姿をひと目見ようと
陣取りをしていた村の婦女子達だ。
「陛下ッ!!」
隙を突かれた近衛兵たちが慌てだす。近衛隊長ロシュオードが叫ぶ。
「陛下を担架に、早く!お前たちは刺客を捕らえよッッ!生きてこのミストを出すなッ!」
「「「はッ」」」
ロシュオード近衛隊長「陛下!お気を確かにッ!」
フェイド一世「…大丈夫だ。刺客を逃すな。
余を待ち、馳走の用意をしていてくれた者達へは悪いが、私は城へ戻る。
王が街中を担架で送られるのは気に染まぬ。籠を用意せよ」
ロシュオード近衛隊長「し、しかし!傷のお具合は?今すぐ矢を抜かねば…」
フェイド王「よし、ではあの松の木の下で応急処置をしてくれ。幔幕を張るのだ」
ロシュオード近衛隊長「はッ!!」
〜やがて、医者の手により鏑矢を抜かれたフェイド王は、気丈に籠に乗り込み視察地を
後にした。黒磯城へ帰ると、同盟国の王アイギス・テルシテスから竹簡が届いていた〜
>>18
迅速な返書を有り難う。どうやら元気そうで本当によかった。何かと忙しいだろうが、
くれぐれもご自愛なさるよう。
だが残念な事がひとつ。それは貴公からの竹簡が来る前に余が襲われ、右太股に傷を
負ったことだ。全治二ケ月だそうだが、意識ははっきりしており当分は松葉杖生活に
なりそうだが執務は取るゆえ何ら心配する事はないので安心してほしい。
追っ手はまだ捕まっていない、音の出る鏑矢で余を射ったにも関わらず、誰にも
捕まらずに逃げおおせているのは、只人の所業とは思えない。
戦は停戦との事、真に喜ばしい。願わくは今度は外交戦略を展開するのみで済むよう
貴国の為に念じている。
余は宗教にはあまり寛大ではない、貴殿から送られるものをよく見てみる事にしよう。
では両国の友好と繁栄のためを願い。
印【麒麟】

21 :
>>16
(深更に見る夢と現の狭間の中で)
ムーダン!君の感謝とこの世界が大好きな気持ち、十二分に伝わったよ。二冊目の
史書を創るために、僕の夢が些かなりとも役に立って本当によかった。
もう知ってるだろうけど、僕は刺客に鏑矢で襲われて右太股に重傷を負っちゃったんだ。
これで暫くは松葉杖生活だよ。でも頭をやられないで本当に本当に良かった。
その通りだよ、歴史なんて編み直せばいい。ムーダンは夢の実現に向かって着実に
歩んでいるかい?
僕は歩んでるよ。努力している。だって、小さい国ながらも念願の王になれたんだからね!
せっかくだからこの際、好きな書を読み漁ろうと思ってるんだ。
毎日、庶民の子供達が通う学校の夏休みみたいな気分だよ。

22 :
>>14
これは、ありがとうございます。頂きますよ。
(ぺろりと舐めて)
ハハ、旨い!流石ユピティーさん、蜜蜂も味方につけてしまうんですね。
ユピティーさんの大きさだと蜜蜂はさぞ大きく見えて怖いでしょう…?
しかし、こんな重い瓶を私のところまで持って来て頂いたなんて嬉しいですよ。
私は魔術で色々な物を出せるんです。お礼にこれをどうぞ。
つ(よく熟れたプラムの実)

23 :
>>20
文官「陛下、フェイド王より返書が。ずいぶんはようございましたね。」
(書面を見て)・・・・遅かったか。もう少々早ければな。
一体どこのなにがしの仕業であろうな?主だった周辺諸国の君主は皆襲撃を受けている。
それも全て矢によるもの、同じ人間もしくは組織の可能性が極めて高い。
先日捕捉した者を拷問して吐かせてもよかったがあれは絶対に口を割りそうになかった。
・・・・どれ、そろそろ時間か。牛車を用意せよ、街の劇場へ参るぞ。
フェイド王への返事はこれから始まるアウスルクスによる教義の演説を聞いてから教典と共に送るとしよう。(王の間を出て行く)
【劇場にて】
くっくっく・・・教父、なんとも禍々しい気を感じるぞ。準備は万全、ということか・・・?
教父「もちろんでございます陛下。陛下のおかげで我々の望みがかないそうですよ。
    ささ、こちらへどうぞ。壇のすぐとなり、陛下のための特別な席でございます。(王を案内する)」

24 :
>>22
ミツバチと妖精は昔から仲が良いの。
だって私たちミツバチを果樹の花に誘導してあげるもん。
そして、そのお返しにハチミツを少し貰うの。
この国のハチも妖精との仲は悪くないみたいね。
(魔術で取り出されたプラムの実に近寄り)
Σわっ、つやつやしたプラムの実!
皮は酸っぱいかもしれないから、ハチミツと一緒に食べるのがよさそーね。
んー……おいしー!
(食べ終わると、ガラス小瓶を持ち上げて)
それじゃ、ビンを返してくるねっ。
あっちの方に、いっぱいガラスの瓶とか、良く分からない物が置いてある建物があったの。
(ふらふらと飛びながら、近くの建物の崩れた部分から金属の円柱が立ち並ぶ部屋の中に入ってゆく)

25 :
青い空の下、変わらず黒衣に身を包んだ男は大勢の観衆の注目を集めながらゆっくりと壇上に登った。
そのすぐ右側には王・アイギスが為朝と共にその姿を眺めていた。王の周囲は武装した近衛兵らが厳重に目を光らせている。
風になびくはオスティア王国の国旗、そしてカーラ教の螺旋と二つの鍵を合わせた紋章が刺繍された旗だった。
後ろの者にまで声が聞こえるよう、会場はコロセウムに似たつくりになっている。ここは本来街の演劇場である。
観客は王が招いた有力者やその家族、国の官吏が多いが、平民らの姿も多く見受けられた。
(これだけ多くの観衆の前に立つのは何年ぶりか。我々は帰ってきたぞ。)
まず、本日は我々の教義をお聞きに参られた方々に感謝を申し上げます。私もできる限り分かりやすく説明するよう心がけます。
それでは。あなた方は何か宗教を信じておられるでしょうか。その宗教のほとんどはいわゆる『神』を崇拝するものですね。
現世利益、死後の安息、それを望まれるは人として当然のことかと思われます。しかし、それがすべて「嘘」であったらどうします?
(どよめきが起こる)
我々の教団、すなわちカーラ教は古来より『魔聖教』として活動しておりましたが、古の王たちは我々を徹底的に弾圧し教典を焼きました。
その理由はといいますと、「かの教えは他宗教全てを否定するものであり、国を惑わす。」という物でありました。
この国に存在いたします無数の宗教は先ほど申しました『神』が『人をつくり世界を創世した』という理由で崇拝を受けるものです。
それに対し我々は『人を造り世界を生み出したは神に非ず、魔族なり』を第一に掲げ教えを広めていました。
もともと我々は少数派でしたが、勢力が拡大するにつれて危機感を感じた先ほどの『神』を崇拝する教団の者たちが次第に我々を敵視するようになりました。
時の王と接点を持つ一部の大物信徒たちは我々の教団を弾圧するよう迫ったのです。彼らと同じく『神』を崇拝する王は彼らの讒言に騙され、我々を皆しにしたのです。
(観衆のどよめきがさらに大きくなる)
・・・すぐには信じられないかとは思いますが、それが真実であります。その証拠が、彼らの讒言なのです。
我々旧魔崇教の幹部と話し合いの場を持つわけでもなく、唐突に排斥を王に勧めたのは、『我々旧魔聖教の教えが正しく、これ以上信徒が増えれば自分たちの教団が嘘をついていたとばれてしまうから』
という理由に他なりません。我々をすだけでは足らず、教典まで全て焼いたのは後世に現れるかもしれないこの真実を知った者を生み出さないためでしょう。
以上のことから、我々は全ての他宗教の信徒らを『嘘吐き野郎』と断言させていただきます!
(・・・つかみは上々、ここからが勝負だ。・・・王は相変わらず無表情か。あの男だけは何を考えているのか分からん。)

26 :
皆様、お静かに。この事実をお知りになった陛下はたいそうお嘆きになり、我々オスティア王国は利権をむさぼる詐欺師たちを許してはおけない。
と私にどうすればいいのかをお尋ねになられたので、魔聖教を国教とされては?と進言したのです。
アイギス「(くっくっく・・・余をだしに使う、か。面白い。)」
陛下はそれをお認め下さり、私はその日から教団復活の準備を模索しておりました。こうして皆様に真実を知っていただく場を設けられたのも全て陛下ご協力のおかげであります。
陛下が名乗っておられます『大魔縁』は地上の魔族を統べる王の意を持ちます。陛下は魔族の頂点に立たれたのです。
今後魔聖教改めカーラ教を否定することは、詐欺師に協力し、陛下をないがしろにするということに他ならなくなります。
一般の皆様はこれまで通りの生活を営んでいただけますが、カーラ教以外の宗教を信じておられる方は直ちにおやめになるようお願い申し上げます。
慈悲深い陛下は突然の国教化では皆が困惑するとお考えになられ、今日より一年をカーラ教への移行の期間と定めました。
今日より一年後以降に他宗教を信じる者は国家反逆罪とみなし逮捕、死罪となります。各教団の施設には監視役を置きました。不穏なことは考えないように。
各教団の幹部らは一年後までに教団を解散、または国外退去するようお願い申し上げます。
皆様がすべきことはただ一つ、魔の王である陛下を崇拝することです。皆様の記憶に新しいオスティリア大火の折にも陛下は民を優先して避難させました。
民を慈しみ徳をお持ちである陛下を崇めることは当然と言えば当然でしょう。全ては国のため、皆様のためなのです。・・・以上です。皆様、よろしくお願い致します。これで私の話を終わります。
(壇より降り、席に座る。観衆には教典とその趣旨のまとめが配られていた。)
1、大魔縁の称号を持つ者は魔族の王であり、陛下を崇めることは魔族を崇めることと同意である。
2、カーラ教は国教とし、その他教団は一年以内に解散または国外退去を命じる。それ以降は国家反逆罪として処罰する。
3、人をつくりしは魔族、神に非ず
客席がざわつく中、王・アイギスが壇上に登り、こう言い放った。
アイギス「この世に存在せし数多くの教えを崇めしものよ、我が取り決めに不満があれば、その信仰の全てを以て余に挑め!!
      余の行く道を阻む者、全て討ち払え。余は己が道を僅かもどきはせぬわ!!!」
(群臣席からは大きな拍手が巻き起こった。)

27 :
フェイド王は、使い魔である白鳩メルシィに妖精ユピティーへの手紙を託しました。
>>14
ユピティー、返事が遅れてごめん!
第2巻どういたしまして!
僕にとっても大切な世界だからね!
そうだよね、脅かさないで欲しいよねっw
でも夢魔さんの怒った姿って何か凄艶そうだよね。
それで僕、国内を視察中に刺客に襲われて右太股を負傷してしまったんだ。
今は松葉杖の生活をしてる。でも、心配しないで!
政務は普通に執れてるし、暇な時間に書物だって読める。
さっきも妖精の本を読んだばかりだよ。
君はどうしてる?

28 :
前スレ>>474
まぁいいじゃねえか、人格のこたぁ!
ちッ…入るんなら早く入れよ!
あぁあぁ、奢ってやるから好きなもん食べな!
それで積もる話ってなんだ?とっとと食って喋っちまいな!

29 :
>>24
なるほど、そうなんですか。いわゆる共生関係にあるわけですね。
プラム好評なようで嬉しいです。では、デザートにさくらんぼをどうぞ。
デザートは別腹ってよく言いますからねw
はい、分かりました。何かあったら、大声で呼んで下さいませ。
ここで待っていますよ。

30 :
>>27
(鳥の羽音に見上げれば、小さなカバンに手紙を入れた白鳩が舞い降りてきます)
素敵なカバンね。あなただーれ?
(白鳩は語ります「私はフェイド王の遣いメルシィですわ。王の命で貴女にお手紙を運んできて差し上げましたの」と)
えっ、王様から私にお手紙?
(受け取った手紙を開いて)
足を怪我……うーん、心配しないでって言っても心配ね。
ちょっと待ってて、森の中なら怪我に効きそうな薬草があるかも……。
アンフェリウムの蔓か、リトレの葉は無いかなー?
(メルフィを待たせて、しばらく辺りを飛び回ると、どこかから植物の蔓と赤い実を持って帰ってきます)
Σあった!
(ユピティーは手紙を裏返し、赤い実をすり潰して字を書きます)
王様、私は元気よ。
それに世界樹の手がかりも見つけたわっ。
フラングスって山の向こうにあるみたいなの。
心配しないでって書いてたけど、ケガに効く薬草をメルシィのカバンに入れておくよ。
太陽で干してから、お茶みたいにして飲むの。
バート・ブリヤンの温泉なら、もっと傷に効きそうだけど王様だから遠くには行けないかなー?
それじゃ、またミストラングに寄った時はよろくしねっ。
(植物の蔓と手紙を白鳩のカバンに入れて、ミストラング向けて飛び立つのを見送ります)
>>29
(広間の奥の台座にガラス瓶を置いてから室内を見回すと、すぐ近くに金属の彫像を見つけます)
あれ? さっき入った時はあっち側に置いてあった気がしたのに?
んー……。
(じっと見つめていると、金属の彫像がギギッと動いて突進してきます)
Σわわっ……やっぱり生きてた!
ガラス瓶を持ってって使っちゃたのを怒ってるの?
あれは誰も使って無いみたいだから使っちゃったけど……。
(ふわりと天井まで逃れ、動きまわる彫像を見て)
ずっとこっちに向かってくるし、とっても怒ってるみたいね。
ガラス瓶を戻したのに許してくれないし、何にも喋らないもん……。
(金属の彫像は、古代の人々が街を守る為に作った意思無く動き回る象。いくら宥めても止まりません)
うーん、これじゃ出られないなー……あっ、そーだ。
フォックスなら、この堅そーな人と仲直りさせてくれないかなー?
……フォックスー!

31 :
>>25-26
(天球のカケラを覗き込み)
随分、集まったものだわ。こうしていると時々思うの。「もしも体があったら、どんなに素敵かしら」
そしたら、自分の足であそこまで歩いていくわ。聴いている人たちに混じって、肌に風を感じるわ
みんな、なんて目をしているのかしら。あんなに期待に輝かせて……
アウスルクス教父のお話に興味があってもなくても、劇場にみんなで集まってなんて、特別なイベントですものね
みんなが非日常の高揚に酔っている間も、私は一人、局外者でしかないわ
……なーんて、考えても仕方ないわよね
さて、お話聞かせてもらうわよ、アウスルクス?
(先ず、既存の宗教が欺瞞だったらどうするかと波紋を投げかけるアウスルクス)
あ。あそこの貴族、内心かなり動揺しているわね。威厳を取り繕おうとしているけれど
きっと、小さい頃から「神」の教えを信じ切っていたんだわ
反対側の集団は、わざと騒いでいる感じね。話の内容より、ただ騒げればいいって感じね
あそこにいる暗い感じの青年は……態度には表わさないけど、かなり「魔聖教」に親しみを感じているわね……
魔族崇拝の話になった途端、目の色が変わったわ
人って面白い
百人いれば百通りの表情を見せてくれるんですもの
あの中の一人を連れてきて、アウスルクスが同じ事を言い聞かせても同じ表情をするとは限らないわ
でも、「特別なイベント」……みんなで集まって、高揚して、それが彼の思惑にとって有利に働いているんだわ
(さらに、アウスルクスは魔聖教の国教化と異端排除を宣言する)
これで、あの人達に選択の余地はなくなったわね。思想だけなら、信じる信じないは人の勝手
でも、あの人達が依存している王国を持ちだされたら、従わなければ生活に影響が出るもの
教団がオスティアという皮を被った一大領域国家になるとしても、反対にオスティアが教団を飲み込むとしても……
この国は魔族が統べる国になる、というただひとつの事実は変わらないのね
……「聞かなければよかった、と後から言い出すのはナシ」
ふふふ、アイギス陛下は私を同胞だと思ってくれているのね
私は、アウスルクスの言葉を喜ぶことも、怒ることもできないわ
だって、私は局外者だもの
世界は終わらぬ夢
人はその夢を現実と思い込んでしまうように、神も魔族の区別も、あってないようなもの……でしょう?

32 :
★★★ 人物紹介 ★★★
 オスティア王国・魔導院で働く魔術師。魔法力はそこそこで、早すぎず遅すぎない時間に出勤し、
その日の仕事を切り上げたら残業もせずに帰る。仕事において目立った功績もなければ、目立った落ち度もない。
出世に対する意欲も無く、同僚と争うことをしなければ、親しく付き合うこともしない。毒にも薬にもならない人物。
同僚からは「居ても居なくても変わらない」「浮いている変わり者」「鈍い奴」と思われていて、
自分自身も別段それを気にしていない。
 彼が情熱と野心を傾けるのは、むしろ私生活に対してである。彼は茶の蒐集家で、また愛飲家である。
彼の狭い住居には、世界中から蒐集したありとあらゆる種類の茶(……緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶、
固形茶、粉末茶、薬草茶 et cetera et cetera...)が所狭しと並んでいる。
だから彼の住居に足を踏み入れると、家具調度品に染み込んだ茶の香りに迎えられる。
彼はそれらの茶を「いかに保存するか」「いかに良い味に淹れるか」ということを追求すること、
仕事に対する熱意の比ではない。
 彼の究極的な野心は、その体に染み込んだ茶の浸出法・煮出法を究極の域に高めるとともに、
喫茶時に「完全な精神の調和・安定」を実現すること。
つまり茶葉の選定から、家に持ち帰り、淹れる工程を経て、口に入れ、嚥下し、余韻に浸るまでの
千変万化の感情・精神を最大限に良質なものとすることである。
 彼の人生の目的は喫茶哲学とともにあり、精神的な「茶の王国」を築くことであるから、魔導院の職員である自分は
生活の糧を得るための仮の自分でしかなく、王アイギス・テルシテスの意思や魔聖教といった国是にも
何ら興味を抱いていない。

33 :
(夢で一人の女に出会った。後にビオレゲンスの玉座の間で再会する事になったその女は、
興味ぶかげにこう尋ねた。『いつからお茶が好きなの?』)
 いつからだって?
(わしは目の前の女に向って、というより己の心に向って語りかけた)
 初めて物心付いた時の事をはっきりと覚えているか? それと同じだ。それに好きなものを好きな理由なんてものも、
言葉にできると思ったら大間違いだ。 ただ、最初の記憶は十にもなっていなかった時だ。
祖母の笑顔が見たくて紅茶を淹れた。そこらの土産に売っているようなティー・バッグだ。
だが、あの時淹れた自分の味は忘れんだろう。あの笑顔、ありがとうの言葉もな。
同じ茶を、今度は自分のために淹れた。腹が膨れるまで、何度も何度もな。それが初めて茶の味の虜になった思い出だ。
(思う。ここで女がティー・バッグという言葉に見下した様子を見せたら、
あるいは「思い出補正」で美味かったのだろうなどという平凡な解釈を表に出したら、わしはこの話を打ち切ってやろうと。
わしも一度は、見下したことがある。当然だ。だが、凡そ五千、いや五千五百を越えたか。銘茶と呼ばれるものも、
そうでない茶も飲んできた。その上で、ティー・バッグにも馬鹿にできないもの、
またティー・バッグに相応しい場面もあると分かった。
この過程を経ていない者が、茶についてあれこれと批評をするのは、好かない。
だが、女はそんな様子は見せなかった)
 ……次の記憶は、十代の半ば頃だ。一般に言われる青春など無かった。魔導も嫌いだった。
魔導は「学友」がわしを苛める道具だった。
だがわしは勉強した。勉強以外、する事が無かったからと言っていい。その合間に、必ず茶を淹れて飲んだ。
湯を注ぐと十秒も経たずに濃い味と、渋みが出る、安い緑茶だ。
わしは試行錯誤した。湯を大目に沸かし、そのいくらかでポットを温める。湯がどのぐらいの時間を置けば
どのぐらいの温度に冷めるのか。どのぐらいの温度の時に注ぎ、どのぐらいの時間蒸らせば一番美味くなるのか。
上手くいかぬ内は、わしは不機嫌になった。苛立ちを隠さなかった。なぜ茶ごときでと鼻白まれた。
理解できぬのならよい。わしは試行錯誤を続けた。五年ほど。
わしの青春は茶の匂いが染みついたものと言っていいわい。
小遣いをもらうとな、都会に行って茶を買った。大海原に、羅針盤を持たずに漕ぎ出て行く船乗りと一緒よ。
絶対的に飲んだ茶の種類、数が少ない。経験から味を脳内で系統立てることがまだ出来なかった。
飲むもの、飲むもの全てが新たな味だった。
わしの内面の、経験という部屋の中に、「新たな味」の雑多な集合体が積み重ねられていった。
やがて心が千差万別の味から「最も好きな味」を見出し、それを中心に、その外側にそれとの差異が小さい順番に
幾多の味が並ぶ、同心円状の「目に見えない茶辞典」が形成されるようになるまでは、
我武者羅に買い集めたものよ。
(「最も好きな味」という言葉に、女は興味を惹かれたようだった。そんなに沢山のお茶を飲んだ貴方の思う、
最高のお茶が知りたいわ、と言った)
 ちっと、待っていろ。この棚の、ここの、これじゃ。「JUNGPANA」。だが、これはわしの最も好きな味じゃ。
お前さんも同じであるかはわからん。人の味覚は、北で育ったか南で育ったか、幼少からどんな味で育ったか、
という先天的な要素や、本人がどんな味を選んできたかという後天的な要素で微妙に変化する。
だからわしは客に「お勧めの茶を」と言われて、無条件にこれを勧めはせん。
よくその人間を観察し、おおよその好みを察した上で、出すことにしておる。
むろん、その相手の好みを踏まえて、湯加減も浸出時間も微妙に変える。
 「茶がこんなに美味しいものだとは知らなかった」……自慢じゃがの、そう言われたことは何度になるか覚えておらん。
その言葉を言われるのは幸福じゃ。喫茶に哲学あり。その哲学が実証されるのは自他の区別なく、喫茶時に精神が和らぐ時じゃ。
わしはその精神の和らぎを、どこまで高めることができるのか知りたい。
それは喫茶を中心とするが、喫茶という枠に留まらず、常日頃の生活や心の持ちようにまで要素が広がること。
そう思っておる。
(女は、笑って「私にも何か淹れてちょうだいな」と言った。わしが黙って淹れてやると、女は世事を言う風でもなく
「お茶がこんなに美味しいものだなんて知らなかったわ」と言った)

34 :
(職場、魔導院の教務局、「アカデメイア」と名付けられた学堂。
すでに教場には、数十人の十代前半の少年達が集まっていた。
王国では魔聖教の国教化に次いで、年少者への魔導教育が導入されたのだが、
アルテミシオンが「教師」の職に就くことになったのである。
彼が教場に入ると、少年達の無邪気な好奇心の目が注がれる)
 初めまして! アルテミシオンじゃ。これからみんなの先生になる。よろしくのう。
(彼が手をかざすと、現れた光の粉が集まって"Ultimecion"と書いた。
簡単な魔導である。それでも少年達は息を飲み、彼に注がれる目は「授業を聞きたい」という姿勢に変わった)
 教科書は持っているかのう? (少年達は得たりと机上に魔導院謹製の教科書を出した)
今はそれを使わない。……まずわしがきみ達に質問をしよう。きみ達はこれから魔導を学ぶが、それを学び得たら何をしたいか。
ミケル。
(彼は名簿を見て、ミケルという少年を名指した。無論初対面である。少年が「はい」と答えて初めて顔を認識した。
この場合、答えさせる生徒は誰でも良かった。ミケルは起立するものの、恥ずかしそうにはにかんで首をかしげる。
「まだ、わからないかの」と言うアルテミシオンに、やはり恥ずかしそうに頷いた)
 それで良いのじゃ。きみ達が魔導を学ぶ意義は、これからきみ達自身が見出すのじゃ。
それだからして、わしはひとつ言うておくぞ。受け身になられるな! 授業をさーっと聞き流し、忘れてしまうのではなく
それぞれ毎回の授業のたびに、何か心の中に考えを抱いてもらいたい。
授業の最後には、毎回考えたこと、気付いたこと、書いて提出してもらうぞ。
その日その日の気付きが、積み重なって一つの成果となるわけじゃ。
(魔族統治の尖兵になるのだ、などとは口にしなかった。命題を始めから口にされるのは楽なものである。
だがアルテミシオンは少年達が自ら思索する環境を用意したかった。
彼自身が喫茶について並々ならぬ苦心と思索を重ねているようにである。
それから彼は学堂での規則を説明し、一つの簡単な魔導を教えた後、その術の意義や仕組みを細かに説明した。
まず実践させ、その後に一見迂遠に見えても必ず対話を通して術の意義を伝えた。
基礎から打ち立てていく思索家タイプの、アルテミシオン好みのやり方だった。
メリハリを付けているから、生徒も付いてくる。……授業の後)
 では皆、実技で体力を消耗し、書き物で疲れたことじゃろう。
ケーキの時間にしようかのう。
(アルテミシオンは部下の事務員にケーキを用意させると、自分は紅茶を淹れた。
「SINGBULLI」のファーストフラッシュ。新春、植物の芽が萌え出でるような若々しい芳香を放つ紅茶である。
魔導で湯を沸かし、数十人分のティー・カップを温め、紅茶を淹れるための湯は手間をかけて手作業で沸かす。
茶葉を掬う量は、体が覚えている。湯をポットに回し入れ、砂時計をひっくり返す。
砂が落ちきると、カップの中の湯を霧消させて茶を注ぐ。
この時間のメインはあくまでケーキなのである。少年達もケーキに夢中になるだろうし、実際そうなった。
アルテミシオンは「SINGBULLI」をケーキの最上の添え物として、知らず、ケーキの味を最大に引き出し、
また無意識のもとにその芳香で少年達の胸を明るくするように、気遣って淹れた。
和気あいあいとした席にあって、満足そうに目を閉じながら、彼は紅茶だけを楽しんだ)
(……喫茶による精神の安心は、やはり、人に淹れた時の方が得やすいものじゃ。自分のために淹れると、
どうしても批評的な目で自分の茶を見てしまう。一人の茶の時間は、どうしても自分に試験を課すような気持ちになってしまう。
本来は、人に淹れようが、自分に淹れようが、精神の安定は変わってはならん。
それこそが、哲学を実証するということなのであろうが……)

35 :
>>30
おやおや、”姫”がお呼びなようだw
行って差し上げなくては。
(世間知らずな優しい娘よ、と苦笑しながら木の切り株から立ち上がるフォックス、
だが少し楽しそうだ)
…ユピティーさん、お呼びですか?

36 :
>>35
(崩れた壁の部分から、大広間の様子を窺うフォックスを見て)
あっ、こっちこっち!
この堅そうな人が怒ってるみたいなの。
さっきからずっと飛びかかってくるし、姿隠しで隠れても何だか見えてるみたい。
(ユピティーは広間の天井近くから、降りられずに留まってます)
うーん……何を言っても、ずっと暴れたままだよ……。
ガラスの瓶を持ってっちゃったのを怒ってるのかなー……?
どーすれば、機嫌を直してくれるんだろー……。
(金属の彫像は疲れた様子も無く、重そうな槍を振り回し続けています)

37 :
(じくじくと痛む右太股を押さえながら)
…治るには二ケ月、か。確かに矢は余の太股を貫通していた。切って抜いたはいいが、
傷口が膿まないか心配だ。
それにしても、カーラ教とは…?アイギス殿は一体どのようなお考えなのか?
詳しく内容を知らぬ限り何も分かり得ぬが…
この国にまで布教の願いが来ると厳しいな…
そういえば、ムーダンやユピティーはどうしてるかな?世界樹の夢を見た事も伝える
べきだったろうか…?
今日の自由時間は、新しく発売された、オスティリアの地勢図を見るか。
セバスチャンに飲み物を頼もう。カランカラン…

38 :
>>36
ユピティーさん、危ないのでそのまま避難していて下さいね。
(古いゾディアック語で何事か話し掛けるフォックスだ)
『ギギギ……ギ…ギギ』
(やがて金属の彫像は重槍を降ろすと、全く動かなくなりました)
ユピティーさん、もう大丈夫ですよ。
この「ロボット」はこの遺跡の財宝をずっと護っていたんです。
安心して眠るよう告げましたから、次に古い言葉で話さない限り、また動き出す
ことはありません。

39 :
>>31
アウスルクスの説法が終わり、王は兵団に牛車や旗指物の片付けを命じて自らは為朝ら親衛隊と城へ戻った。
アウスルクスは今後の布教計画を詰めるのと今日の成果を話し合うため末後の宮殿へ帰って行った。
王の間に入った王は玉座に座り、肖像画に話しかけた。
くっくっく・・・お主は余を非難するか?それとも賞賛するか、いや、反応なしもありうるな。
いずれにせよ我々の新たな道は定まった。ここビオレゲンス以外の街でも信徒らが教義を説いておるようだ。
今更なかったことに、とすることもかないそうにない。古の者の言葉を借りれば賽は投げられたのだよ。
余はこの国を滅ぼそうとしておるのではない、新たに生まれ変わらせようとしている、と言うのは以前にも話したことがあっただろうか。
今日の説法はそれの土台造りだ。これから本丸に取り掛かるところだ。案ずるなよ、無差別に異端者を皆しはしない。そのための猶予期間よ。
それ以降は自己責任、余の知ったことではない。万事アウスルクスが取り仕切るだろうな。
・・・・・・やはりお主は不満か?いつもとは違い悲哀に満ちた顔をしておるな。許す、お主の想いを余に申せ。
>>37
アウスルクスの話も終わった、今日中にフェイド王の元へ返書をしたためるとしよう。
(卓の上に置かれた竹簡、筆、硯を取り書を書き始める。)
【返書>>20
繰り返し書状にて失礼する。お加減はいかがだろう?この度は誠に災難であった。
余の使者がもう少々早く到着していればこうはならなかっただろう。貴殿には少し悪いことをした気もする。
貴殿への見舞いの品と言ってはなんだが、この書状に菓子を添えよう。桂心という菓子だ。余からの気持ちとして受け取ってくれ。
周辺諸国との戦争に関しては今後できる限り避けていきたいと思う。国内政策としては旧都オスティリアの再興を中心にして参りたいものだ。
きっと貴殿が一番気にしているだろう教団の問題に入る。つい先ほどといっても余がこの書状を書く少し前だが、教団の現トップによる説法が終わった。
その内容は全て書記官に記録させてあるから、その複写と観客らにも配った資料と同じものを渡そう。
先日の書状では教典を送ると書いたが解説書があれどなにぶん難解で学者たちも理解できぬものでな。このほうが分かりやすく貴殿にとっても良いだろう。
菓子と文書はこの書状と共に使者に持たせておいた。時間があれば読んでもらいたい。
尚、この教えの布教はオスティア国内のみとし、他国にまで進出することはない。御心配なさらぬよう。
我らの永劫の隆盛を祈り、余からの返書とする。
                                          【印】
書状が上がった、これを届けに行ってくれ。菓子と文書を忘れずにな。
(文官が書状を受け取り王の間を出て行く。)
今日は忙しい一日であった。退屈しない、と言った方が良いか。
衛兵「陛下、藤原頼長様の軍が帰還いたしました。頼長様がお会いしたいとおっしゃっております。」
ようやく戻ったか!通せ。(暫くして頼長が王の前に現れ、深く一礼する)
ご苦労だった。お前を戦に出したのはかの保元の日以来だな。今は体を休めよ。お前は働き過ぎだ。
藤原頼長「お久しぶりでございます陛下。特に目立った戦闘もなく、全軍無事で帰還いたしました所存です。
       お心遣いはうれしゅうございますが、見たところ職務が山積している様子。休んでいる暇などなさそうですね。」
はっはっはっは、お主が居らぬと仕事が片付かんと文官らが嘆いておったぞ。では今日は休み、明日からまた頼むぞ。
藤原頼長「ははっ。」
おっとそうだ、為朝が帰ってきたぞ。後で会わせてやろう。
藤原頼長「ほう、為朝さんが。それは良かった。なにぶん人手不足でしたからね。
       これで私も安心して己の職務に専念できるというものです。為朝さんにはこれからも働いてもらいませんと。
       おっと、長居しましたね。これにて失礼いたします陛下。(深く一礼し、退出する。)」

40 :
【末後の宮殿】
黒衣の男は宮殿の奥部、蝋燭の立てられた怪しげな部屋へ入った。元は祭壇だったが今はここが教団の会議室代わりになっている。
男が部屋に入ると同じく黒衣を身にまとった者たちが拍手で男を迎えた。とは言っても拍手をしているのは指で数えるほどの人数だが。
信徒「ご苦労様でした、教父。我々の計画は大成功と言ってよいでしょう。私が受け持ちました地区でも市民らの反応は上々でした。」
そうか。
男はそっけなく答え、棚からグラスを取り出してそれにワインを注いだ。外の景色を見ながら楽しもうかと思ったのか、男は外に出ようとしたがここは霧が深い森の中で
ある事を思い出し、少し残念そうな表情を浮かべてから近くにあった椅子に座りワインを一口飲んだ。
信徒「・・・あの、教父、何かご不満でしょうか?なんなりとお申し出くださいませ。」
信徒が恐る恐る尋ねたが、アウスルクスが表情を変えることはなかった。そしてまたワインを一口飲み、言った。
不思議だ。二度と蘇ることはないと思っていた教団が、今再び蘇ろうとしているのだ。
もっと嬉しさがこみ上げて来ても良いのだろうが、今の吾は何も感じぬ。今吾にある感情は常日頃と変わらぬ「無」だ。
雌伏の時があまりにも長すぎたのだろう、吾の人としての感情は今となっては皆無だ。「無」の世界に生きる人とも魔族ともいえぬおかしな存在だ。
自分でも気持ちが悪い。吾は何を望んでいるのだ!!(グラスを床に投げつける。破片と赤いワインだけが残る。)
そしてアウスルクスはおもむろに己の腕を小刀で切り付け、赤い血を垂らした。
吾の血は人と同じく赤い、だがまるで痛みと言うものを感じない。傷もすぐに元通りだ。
そもそもなぜこんな気持ちになる、吾は人として生きたいか、魔族として生きたいか、どちらなのだ!!!
彼は何度も己の体を斬りつけ、血を流し、それを嘆くのだった。
この姿を信徒らも大いに恐れ、その日はそそくさと余所へ行ってしまった。
まもなく、アウスルクスは疲れ果てゆっくりと眠りにおちた。

41 :
>>34
翌日、アウスルクスは目ざめ、今日の予定を静かに考えていた。
ちっ、あれほどの流血でも死なないどころか傷一つ残っていないとは、吾はやはり魔族の化け物らしい。
呆れたように一言つぶやいたのち、昨夜と同じ場所に信徒らを集めた。朝の礼拝は欠かしたことがない。
礼拝が終わると信徒らと朝食を取り、今後について話し合う。この時間は信徒らにとっても心休まる時間のようだ。
信徒「オスティア国内の学校では魔導教育が始まりました。幼少の頃は大人よりも覚えがいいそうで。」
アウスルクスは発言した信徒の方を見据え、興味深そうに尋ねる。
そうか。興味が湧いた、少々視察に参ろう。たまには子供らの顔でも見た方がいいな。
(地図を広げ、学校の印が付いた場所を指でなぞる。そして、ある印の上で彼の指は止まった。)
ここだ、ここに行こう。アカデメイア・・・・か。何やら異彩を放つ者が居るな。会いたい。
誰か、吾をここまで案内せよ。ああ、教典はいらぬ。今日は彼に会いに行くのと、子供らの顔を見るだけだ。
教義云々や教典に関する話は一切しない。それはまた次の機会だ。供も要らない。吾一人でよいわ。
アウスルクスは立ちあがると、宮殿の外へ向かい歩きだした。信徒たちは唖然とした表情で彼を見送るしか術がなかった。
昨日の一件に続き、今日の彼の様子、長年アウスルクスと共に過ごしてきた信徒らも彼の真意をはかりかねていた。
外へ出たアウスルクスは霧深い森を歩きながら、一人アカデメイアに向かい歩くのだった。

42 :
>>38
(フォックスの口から聞きなれない言葉が流れ、彫像が動きを止める)
あっ、動かなくなっちゃった。
(もう大丈夫との言葉に降りてくる)
ありがとっ、フォックス。
ふふっ、やっぱり呼んでよかった。
(話を聞いて)
誰も住んでる人間がいなくなったのに、ずっと頑張ってたのね。
ここって、他にもロボットの仲間がいるのかなー……?
そーいえば、ロボット……ってなーに?
この堅そうな人、なんとなく岩男に似てるけど、もっと堅そう。
あっ、ロボットが寝てるし、お話は外に出てからにしましょ。
静かに寝かせてあげなくちゃ。
(一度振り返って彫像を眺めると、ふわりと外へ)

43 :
>>40-41
(早朝四時半)
ちと早く起きすぎたわい。身支度は五時には終わるだろうし、出発まで一時間半は余裕があろうかのう。
ラッキーじゃ。早めに支度を終えてお茶にしようか。
(彼はいそいそと身支度を済ませると、次の瞬間にはもうティー・カップを傾けていた。
傍らに置かれた茶缶には「LADY GREY」と書かれている)
うむ、やはり朝の出勤前は肩に力が入っているようじゃ。気が引き締まっておるのは仕事には良いが、お茶には影響が出るのう。
お茶は物語の本と同じじゃ。味や香りの広がり、嚥下した後に鼻を通る清涼感、自分の心の変化、それはストーリーじゃ。
どうやら今のわしのストーリーは、仕事に気を取られているようじゃな。まあ、この時間では仕方なかろう。
帰ったらまたいれてゆったり飲んでやる。リベンジじゃ。
(アルテミシオンは職場の学堂に出勤する。やはり気が引き締まっているのか、私生活ではゆったりした足取りが早くなる)
おはよう。
(事務員に挨拶すると、事務員もおはようございます、と挨拶を返し、アウスルクス教父の視察が今日であることを伝えた)
何。冗談ではあるまいな。この歳まで生きてきたが、わしの人生にそんな大物が関わってくるとは夢にも思わなかったぞ。
といって、授業を中断するわけにもいかん。教父が到着されたら失礼をお詫びした上で、教場にご案内するのじゃ。
(そう言って、彼は教壇上の人になっていた。生徒達に教父の視察の件を伝え、いつも通り授業を受けるように言う。
出世に血道を上げる教員なら、生徒の負担を承知で教父の気に入るようなパフォーマンス的な授業をするだろうが、
彼は普段通り、今日の予定をこなすことにした。この辺りが鈍い奴と言われる理由になっている)
(教父が案内されると、目礼して授業を継続する)
……人の体に流れておるものは何じゃ。ルゲイエ君。そう。血液じゃな。生活が不摂生だと、血液はどうなる。巡りが悪くなったり、濁ったりするじゃろう。
魔導力も体の中を巡っている。血液に似ているんじゃ。だからして、生活が不摂生だと魔導の修練も効果が高まらん。普段の生活から見直す必要があるんじゃ。
では今日は、普段の生活の他にも、魔導の波動を高める体操と呼吸を勉強しよう……。

44 :
(前半の授業が終わると)
教父。教職に就いております、アルテミシオンと申します。何のお構いもせずに失礼致しましたな。
生徒達はご覧になった通りよく学んでいます。細かいカリキュラムのことなどは後ほど書類をお渡し致します。
(精神的に疲れているようだの。随行員も連れず、生徒達に講話をする予定でもなさそうじゃから、ふとした気晴らしにでもということかもしれん)
いつも、前半と後半の間にはお茶とお菓子の時間を設けております。子供達と一緒にいかがですか。
今日はダークチェリーのケーキですが。
(アルテミシオンは礼をして退席し、自分はお茶の準備をする)
気分が優れぬなら、見た目も味も清涼感のあるものが良かろう。「君山銀針」でも出してやろう。
(耐熱ガラスのポットとお湯、産毛に覆われた、銀色の針のような茶葉を持って戻る。
温めたポットに茶葉を入れ、お湯を注ぐと、はらり、ひらり、浮き沈みする)
それでは、いただきましょうか。

45 :
>>42
いえいえ、どういたしまして。
(ユピティーと一緒に外へ出る)
…実は私も異世界にいた者でしてね、これと同じようなロボットを見たことがあるんです。
ロボットというのは、人間が作った人間のことですよ…ピンからキリまでありますがね。
さて、次はどこへ参りましょうかね?お宝を探して遺跡をぶらつきますか、それとも…
空飛ぶ絨毯でも見付かれば、バイさんとの旅も楽しいものになりそうですが。

46 :
そーいえば、ファトナはどーしてるんだろう?
少し前に世界が大きく揺れた感じがしたから、迷っちゃってたりして……。
西の方にいるって言ってたけど、心の声を送ってみたら届くかな。
んむむむむー……ファトナー、聞こえるっ? えいっ……えいっ!
(北西の辺りを向いて目を閉じると、両手を突き出して何かを送る感じの仕草をします)
>>45
(ロボットの話を聞き)
人間の作った人間……それって子供のことじゃなよね?
ドワーフみたいに手で捏ねて作るのかなー……?
(行き先を問われて)
そーね、ここを探すのは大変そうだからバイの所に行きましょ。
寝てるロボットたちを起こしたらいけないしねっ。
(古代の都を出て北へ向かうと、やがて試練の泉が先の方に小さく見えてきます)
あれがバイが試練を受けてる泉よ。
うーん……でも、なんだか変な人がいるみたい……。
バイの顔はつるってしてたのに、あの人は顔がもじゃじゃしてて全然違う!
もしかして追剥って人かなー……。
見つからないように、こっそり近づきましょ。

47 :
カヤ・・・
  カヤ・・・・

48 :
>>42-43
アウスルクスが訪問した学校・・・アカデメイアで彼はアルテミシオンと名乗る教員に迎えられる。
(・・・吾が感じた異彩を放つ者、とはこの者のことだったか。)
アウスルクスは心の内でそうつぶやいた。魔導が陰であるなら、彼は陽。魔導を教える者とは到底思えなかった。
むしろ教会に引き取られた子供たちの前で聖なる教義を説く、それの方が向いているとさえ思った。
(これまで吾が会った魔導の教員は皆邪気を放ち、見る者を圧倒する気が感じられた。
 だがこの男はなんだ?魔の力がまるでない。これは面白い奴だな。)
・・・いかんな。今日は余計なことは考えず視察を行わねば。
いえいえ、突然押しかけて来たのはこちらの方ですから。仕事の邪魔をしてしまいましたなぁ。
では茶をいただきましょう・・・・これはなかなか香りが良いですね。風味をこわしますから何も入れずそのままの方がいいでしょう。(茶を飲む)
うん、香りに劣らず味も逸品です。これは思いがけない収穫がありましたね。(しばし余韻に浸る)
茶とケーキを楽しみながら、彼は窓の外を眺める。外では子どもたちが元気に跳ねまわっていた。
多少風が吹いているようだが彼らはお構いなしに遊んでいるようだ。
子どもたちは元気でいいですなぁ。勉強も大事ですが体力や協調性を持つためにも遊びは必要ですよ。
私などは一日中古文書を読み漁っておりましたから今では体力がなくて困っているのですよ。
・・・おっと、こちらの自己紹介がまだでしたね。改めまして、現在教団を総括しております教父のアウスルクスです。
この度は思いつきで申し訳ないのですが、皆さんの学習環境等を見に参上した次第です。
私の見たところ、教材等の不足もなく子どもたちも学習に励んでいるようですね。これもあなた方教員の指導の賜物でしょうか。
今日は子供たち、そして教員であるあなたからの意見を聞いて今後の参考にしたいと思います。
なんでもご自由におっしゃってください。遠慮する必要はありませんよ。

49 :
>>46
あのロボットに関して言えば、金属を加工して身体を造り、それに人工知能を搭載
したんですよ。そんなに質の高いものではありませんがねw
そうですか、それじゃあまた私も鴉になりますから、一緒にバイさんのいる所へ
参りましょう。
ロボットは起きませんよw試しにコンコンと叩いてご覧なさい。ビクともしませんからw
試練の池に不審な人影が?
…ああ、あれは髭ですよユピティーさんw髭剃りと石鹸を渡せばつるりんとした顔になりますよ。
しかしこのまま隠れて行動を逐一拝見させて貰うのも一興ですがね…。

50 :
>>48
お気に召しましたか。よかった。
お感じになったでしょうが、香味は強くない。柔らかで、微か。濃い味に慣れた人間が飲むと、白湯と紛うほど。
しかし嚥下した後に喉から鼻、脳天へと通り抜ける清涼感は、けっして他の茶が追随できるものではない。
一口で、昇仙したように心労が吹き飛ぶのです。
香味が微かだからこそ、飲む者は水を求めるように二碗、三碗、重ねて求める。そして心がどんどん軽くなる。
それが「君山銀針」なのです。
(テーブル上の耐熱ガラスのポットの中では、相変わらず淡黄色のお茶の中を銀の針が浮き沈みしている。
アルテミシオンは遊ぶ子供達に視線を移し)
わしなどの言葉を。ここには、もっと優れた教員が何人もいますよ。
わしは大したことは言えません。それでよろしければ……。
(遊ぶ子供達を眺めながら)
魔導教育については、色々な考え方があります。その中でわしの方針をよしとする立場は非常に弱いのです。
つまり、子供達を将来の魔導支配の尖兵とみなし、思想、技能、あらゆる点について軍隊に準じた教育をすべし、
という考えが支配的なのです。
彼らからすれば、わしのやり方は迂遠で無駄が多いという。そうかもしれません。それでも、わしはこのやり方を信じます。
教父は、王城に行かれた事がおありですね。演説をされた時には劇場にも。
あれらは千年経っても崩れないでしょう。職人の腕が良いからです。すぐに崩れてしまう粗悪な建築物とは違うのです。
あれを造った職人は言うでしょう。「無い知恵を絞って作りました」と。
無い知恵は絞れません。本当は、彼らには偉大な知恵があるのです。
人の知恵は、枯れることなく湧いてきます。その源泉は「経験」です。
そう、「経験」なのです。千年経っても盤石な建造物。人の心を震わせる絵画、音楽、工芸、文芸。
全て「経験」から生まれるものです。
あの子供達はまだ経験が浅い。それに何ものにも染まっていない。そんな未熟な者を、軍隊式に染めてしまっていいのか。
出来あがるのはつまらない使い捨ての兵隊ではないか。さっき言った、すぐに崩れる粗悪な建築物と一緒ではないか。
彼らには豊かな経験をさせるべきです。また、多くの思索をさせるべきです。行動、思索、両面で「大海に放る」べきです。
現実に直面し、挫折させることも必要です。やがてそれを乗り越えれば、成長するでしょう。
軍隊式の教育は、始めから用意された「答え」を与えるのと同じです。思考停止の強制です。
それが魔導教育の結晶ですか。多額の資金を投じて。アカデメイア建設の資金も、教員の養成も、色々なものが安くはない。
その結果がそんなもので良いのですか。
どうせ教育するなら「千年の逸材を」と思われませんか。
……まあ、いくら言っても理解してくれる者はおりません。ですから、せめて自分の担当する子達だけはと思いまして。
(アルテミシオンは力なく笑って、再びお茶に視線を戻した)
私が先ほどの考えを持ったのは、お茶のことを教育にも当て嵌めて考えたにすぎません。
五十年お茶を飲む中で思ったことなんです。

51 :
>>46
ここにいるよー!
ふにゃふにゃ…今、将軍様のお城にいるよ。お昼寝してたとこ。
将軍様がお出掛けしちゃったの。
ユピティーはどう?

52 :
>>46>>49
(バイ・ムーダンはハウレットに言った)
止めましょう。貴方を食べる気にはなれません。貴方の様子を見ると、悲愴な思いで私の血肉になろうとしているのがわかる。
いいですか。この二十八日間、私が泉の生き物を食べた時、彼らは「自然」そのものの振る舞いをしました。
喜びも悲しみもなく摘み取られることを受け入れた木の実。
生存のために、もがいて逃げようとした小鳥と魚。
その二つが自然物の自然な反応ではないでしょうか。
ところが貴方は、本当は生きていたいのに、「より大きな善のために」命を捨てようとされる。
貴方はとても人間的です。不自然です。そんな状態の貴方をすのは嫌です。
「皇帝マーリンに命じられ、死を受け入れる臣下ハウレット」……。
こんな場面、人間の世界には腐るほどあります。
(ハウレットを帰し、思う)
とは言っても、どうしたものかな。お腹空いたし、体中また臭くなってきてるし、色んな無駄な毛が生え放題だし、全裸だし。
なんとかする体力も残ってないし。
……ん?
(二十八日間、自然の中で採取生活をしていたバイ・ムーダン。気配を感じる神経は鋭敏になっていた)
そこに、いるね。
小さな気配が二つ。
俺はお前達をす気もなければ体力もないから、出てくるといいよ。
(そう言う声はバイ・ムーダンの声そのもので)
……って、ユピティーじゃないか!
(目が合って一、二、三秒。もじゃもじゃの毛の奥で目がこわばる。手をさっと下半身に覆い被せる。
恥ずかしかった)

53 :
>>12
松本ドラゴン「喜べ、アイギス」
「お前を親の仇のように敵視していたヴァン・サン・菅はついに退位した」
「新たな王となったヨッシー・野田は、フン、不愉快だがオスティアとの和平を望んでいる」
「それでこの俺と、助手のハチローをここビオレゲンスに派遣したわけだ」
ハチロー「ここに来る途中、大火で焼けたオスティリアを視察してきました」
「なんというか…まさに死の街といった感じでした」
「この身に染み込んだ血と煙のにおいを、そこの夢魔につけてやろうかと思います」

54 :
>>47
(風の中に、葉が揺れる音を聞き)
かやかや? うーん……変な音がしたなー?
いつもの世界樹の声に似てるけど、少しお調子者な感じね。
 >>49
髭の無い人間も髭が生えるの?
ずっと一緒にいたのに、バイに髭が生えてたことはなかった気がするけど……。
こっそり、髭そりと石鹸を使ってたのかな?
(木の陰から木の陰をササッと移動して)
ここからだと遠くて声は聞こえないから、もーちょっと近づいて確かめてみましょ。
そーだ。バイだったら、お腹が空いてると思うし、何か食べ物を持ってったほうがいいのかなー?
(近くの木から堅そうなクルミを手に入れると、それを抱えて少しづつバイ・ムーダンの方に近づく)
>>51
あっ、ちゃんと心の声が届いたみたいね……。
おはよっ、ファトナ。もしかして起こしちゃった?
(こちらの様子を聞かれて)
うん、こっちは元気いっぱい。それにエールの森で世界樹の場所を聞いたよ。
フラングスって山の中にありそうなの。
ファトナのいる場所から、ずーっと南のあたりかなー? 後で行ってみるつもりっ。
>>52
(岩陰から様子を窺っている所を、バイ・ムーダンに声を掛けられ)
Σわわっ、見つかっちゃった……。
(聞き覚えのある声に、ふわりと飛び出てゆく)
バイの声っ! うぅ……でも顔が熊みたいな顔に変わっちゃってる。
なんだか、ぜんぜん違う人みたい。
(裸には特に気にした様子もなく、抱えたクルミを持って近づく)
あっ、そーだ。もう試練って終わったの?
そーだったら、あっちの丘の木から取ってきたクルミがあるよ。はいっ。
(フォックスに向かって)
こっちはフォックス、暇だから旅をしてる使い魔なんだって。
色々、不思議な魔法を使ったりできるのよ。

55 :
>>54
その辺りはこのフォックスにも分かりませんねえ。
使い魔には自然に髭が生えてくるなんてありませんからな。
(こっそりとユピティーに囁く)
あんまり近付き過ぎると感付かれますよ、自然の中でひと月も一人で生活した
人間は神経過敏になってるはずですからね。
あ、見付かってしまいましたか…。
(と言う声はただの使い魔にしては余裕に満ちたものだ。
だがムーダンとユピティーが気付くかは分からない)
>>52>>54
(ユピティーの紹介を受けて)
これは、ご紹介に預かりまして。使い魔のフォックスと申します。
(鴉から狐の姿に変身したフォックスは、バイ・ムーダンのために簡素な衣服と
下着、歯ブラシと髭剃り、石鹸とタオルケットを魔法で出しました)
どうぞ、これをお使い下さい。遠慮はいりませんよ。

56 :
妖精は皆しにすべきだ!

57 :
>>54-55
クルミ。
(バイ・ムーダン、ユピティーがいっぱいに持ったクルミを、殻を石で割っては食べた。
余りに早く食べ、噎せてもお構いなしに二個、三個……
最後に泉の水を両手で一掬いして飲み)
ありがとう。熊みたいか。顔は熊みたいでも、体は骨と皮だけになっちゃったけどね。
それにしても助かった。ここから離れて木の実が沢山ある場所を探す力も残ってなかったから。
そう、試練が終わったんだ。これで良かったみたいだ。
樫の木の大賢者の使いがさっきまでいたんだけど、帰したよ。
これからエールの森に入る。
ユピティーと、フォックスか、二人は森に行けたのか?
マーリンには会えたのか?
……そうか、会えなかったのか。
俺と一緒なら会えるかもしれないな。
(フォックスの出してくれた下着と衣服を身に着けて)
驚いたな。鴉から狐に変身するなんて。名前の「フォックス」はそういう事だったのか。
昔から、狐の出すものは信用するなっていうのが相場だ。
でも、今はそれでもいいから厚意に甘えたい気持ちだよ。
クルミを食べたら力が湧いてきた。こうなったら、少しでもじっとしていられない。
三人で早くエールの森へ行こう。
道は二人が知ってるだろうから、案内は任せたよ。
(三人は緑に覆われた廃都へ)
……人間に切り開かれた土地を、森が取り戻そうとしてるんだな。
それでマーリンは、ここにもう一度人間の手が伸びるのを嫌がったんだ。
……不思議だな。こんな場所は知らないし、こんな建物も見た事ないのに、
なんだか懐かしい気がするよ。

58 :
>>56
理由が明確にされておらぬ!

59 :
>>55>>57
(フォックスとバイ・ムーダンと一緒に、緑で埋もれた廃都へ向かいました)
バイは建物見るのって、しばらくぶりだもんね。
だから懐かしいんじゃないかなー。
この辺りって、建物はここぐらいしかないもんね。
(壁面を蔦に埋もらせ、朽ちた建物を見て)
この辺りの建物の中は、ロボットって堅い人たちが住んでるのよ。
昔の人に作られた、金属の体の人たちなんだって。
建物の中で不思議なものを、ずーっと守ってるみたい。
……ふふっ、実は全部フォックスから聞ーただけなんだけどねっ。
(元は広場だったらしき場所で、近くの苔むした石碑の上に座り)
ここを真っ直ぐ進めばエールの森だったよね、フォックス?
歩いても、そんなにかからないと思うけど……。
(石碑の苔を剥がせば、人の叡智は大いなる自然をも征する、と言う金文字が象嵌されています)

60 :
>>57
ええ、そうです。安直な名乗りですよwでも、
「コングランス・チタン・プリズム・ディヴァインライト」
…な〜んて長い名前を名乗ったはいいが忘れてしまい焦るよりいいでしょう?
ハッハッ、服がいきなり葉っぱに戻るなんて事はありませんからご安心下さい。
試練の成果はどのようなものでしたか?ユピティーさんと森をさ迷いながら気になっていたんですよ。
>>59
(ユピティーに訊かれて頷くフォックスです)
ええ、そうですね。ここからそんなにかからないと思いますよ。
私もまた、鴉の姿になりましょうか。
それにしても、ユピティーさんは理解力と記憶力が並みではありませんね!
(うーむ…、利発で心根も優しいし情が移りそうだ。
しかし俺には世界樹を全て燃やして異世界でのうさを晴らすという計画が…)

61 :
>>53
ほう、あの男もあっけない幕切れであったな。せいぜい平穏な余生を送るよう伝えてくれ。
今も各地で有力者の襲撃が相次いでいるようだ。貴殿らも十分気をつけるのだぞ。
新王の就任にはお祝い申し上げよう。今後ともよしなに。帰りには祝い酒でも持たせてやるからな。
我らにしても貴殿らにしても争う理由はないのだ、いい加減睨みあうのはやめたいものよ。
ふっははははははは!!ハチローとやら、お前とは初めて会うが面白い感性をしているな!
あそこは今となっては確かに死の街といっても過言ではない、人も、野犬も、虫すらもいないのだからな。
あのまま放置するわけにもいかぬし、少しずつ復興に向けて計画を立てて行かねばなるまい。
ふふふ、その原因を作った一人、夢魔めに街をひとつ焼くとはどういうことかを教えてやるがよい。
>>56>>58
静まれ。余の前で無用な争いを見せてくれるな。妖精など気にかける必要もないであろう。
奴らに国を傾けるような力は欠片もないと言ってよい。所詮童のようなものだ。
良薬にもならんし、毒にもならなぬ。・・・しかし、奴らを皆す理由、気になるな。
明確な理由があるのであれば申せ。場合によっては少々検討せねばな。
【アエトス・フラーギス】
源為義「ずいぶんと静かになったものじゃな。あれほど騒々しかったのが今では閑古鳥が鳴いておるぞ。」
源頼賢「親父殿は戦がしてぇんだかしたくねぇんだか分かりませんよ。こないだは籠城で済ませましたが、次に寄せてきた時にゃあ正面切って戦いませんと。
     あの調子じゃ奴さんたち何回でも攻めてきますぜ。あれで勝てないことが分かったでしょうからまた新たな秘策を持って、ね。」
源為義「ふん、何度来ようがここを抜かせはしない。それに、敵が来ると知っていて何もしないというのは愚の骨頂じゃ。
     今のうちに砦付近へ堀をつくり、櫓を設けて守りを固めるのじゃ。家広殿も呼ぶようにな。」
源頼賢「了解です。こりゃ忙しくなりますよ〜。」
(アエトス・フラーギス守備軍が砦付近の強化を開始)

62 :
>>50
ほほう、この茶にはそんな話があるのですか。いやいや、これは本当にいいものをいただきました。
私もワインは少々嗜むのですがお茶の話はてんでダメなのです。(空になったカップを置き、微笑する。)
・・・アルテミシオンの想いを黙って聞くアウスルクス。その表情は変わらない。
そして彼が話し終えると、アウスルクスは静かに語りだした。
私は実質教団のリーダーです。教団の復興を進めたのも私、教育といった面を整備したのも私です。
子どもたちの感性は素晴らしい、大人が理解できないこともすぐに読み取って糧にしてしまう。
ただね、私も惜しいとは思っているのですよ。子どもにもいろんな子がいる。
物覚えの良い子、運動のできる子、研究熱心な子・・・それらをすべて一緒くたの「兵」とするなど愚かしいことだ、とね。
我々の教団の初期、つまり古代魔聖教の時代、信徒の子どもは皆等しく入信して国を守る兵となっていました。
もちろんまだ経験も浅い子たちを最前線に送りだしたこともありましたよ。あの頃はそれが普通でした。
でも、今となってはそれは時代錯誤だと思い始めましたよ。子供たちには好きな道を歩ませてやろう、と。
兵になりたければ兵になればいいし、その他自分が就きたい仕事があればそれを目指し努力する。
あなたとおっしゃる通り芸術の授業も必要ですね。それらは子どもたちの感性をより磨き上げる。
そうだ、特に優秀な子を集めて試験を実施しましょう。合格者には魔導の教員や牧師に任命します。
これでお金持ちの子も貧しい子も自分の力で偉くなれるという希望が持てるでしょう。
あなたはよく子どもをよく見ておられる。もっとあなたのお話しをお聞きして、現場を見たいものです。
暫くここに滞在してよろしいでしょうか?教父という偉そうな位についてはいますが今では退屈な日々を過ごしておりましてね。
薄暗い部屋に籠っているよりはよほど面白い。

63 :
おそらく王も教父も田舎者を馬鹿にしているに違いない
油断すれば緑に呑まれそうな、山にへばりついて暮らしている山村をな
何が井の中の蛙、大海を知らずだ!
それならみなで都会に移住しようではないか
すぐ隣にあるマトゥーダ国籍の村と領土を巡って対決しなくてよくなる
村はマトゥーダ軍に占拠され、国の境界線は変わるだろうがな

64 :
バイムーダンの試練に、自然との繋がりを色々考えさせられた
これからも応援してます!

65 :
>>60
(フォックスの言葉に、はにかんで胸を反らすと、つるんと苔に足を滑らせて)
えへへ、そっかなー……わっとっと……あぶないあぶない。
それじゃ、そろそろ行こっか。
(道の途中は蹄で草木が踏み荒らされており、点々と乾いた血の跡もあり、何かが争った跡がありました)
(日差しを浴びて草陰でキラリと光る物に近づけば、紋章が入ったペンダントが落ちています)
(これは、各国の情勢を巡見して報告するオスティアの役人の物のようでした)
あっ、何かが光ってる。
石に何かキレイな絵が描いてあるみたいね。
前はこんなの落ちて無かったし、誰かが落としてったのかなー……?
>>64
うん、人間が色々考えてくれたら、きっと自然とも一緒に過ごせるよ。
……あっ、人間だけじゃなくて、わたしたちも色々考えなくちゃねっ。
森も丘も湖も、無くなったらみーんな困るもん。

66 :
>>63
【王の間】
衛兵「陛下、村長のクリァテスめが勝手に移住を!このままではマトゥーダ国に侵攻され村が占領される恐れがあります!」
ほう・・・余に背くか、民よ。ならば相応の報いをと言いたいところだが今から追討軍を派遣しても奴らは逃げおおせた後であろう。
追撃は諦め他国の者どもが侵入する前に部隊を送り守りを固めるとしよう。為朝、軍を率いかの村を占拠せよ。
敵の侵入に備え戦闘態勢を整えておけ。もしも手遅れであった場合には全てをし奪い返せ。よいな?
源為朝「ははッ!急ぎ現地へ赴きます。陛下は安心して報告をお待ちくだされ。」
ふむ、為朝、戦果を期待する。励め。
(源為朝軍が村へ向け進軍開始)

67 :
>>61
ハチロー「はい、アイギス王陛下」
「ではあの夢魔の肖像画でマッチを擦ることをお許しください」
「その身を焼かれる恐怖の、ほんの一端だけでも垣間見せてやりたいのです」
松本ドラゴン「おいハチロー、今は夢魔なんかには用はねぇ」
「なぁ、アイギス」
「ミンス島は今後大陸情勢には一切介入しない」
「代わりにオスティア王国もカプトゥラム海には介入しないことを約束してくれ」
「それが泥鰌王ヨッシー・野田の願いだ」

68 :
>>65
照れるとこも可愛いですねぇ…っと、大丈夫ですか?
ええ、参りましょう。
おや…この、血の跡は何でしょうね?
確かに前にはありませんでしたから…怪我をした人が近くにいるかも知れません。
探してみましょうか?

69 :
>>66
〜向かいにあるマトゥーダ国アツガ村にて〜
>>66
村人1「おい、向こうの村人どもが列をなして村を離れて行くぞ」
村人2「様子を伺って、近くの衛兵詰所に注進だ!」

70 :
〜コルダ村で〜
これは戦になる。
だが、わしは生まれ育ったこの村を離れん!

71 :
オスティアのような大国とは事を構えたくない……
いったいどうすればいいのだ……

72 :
>>71
伯爵閣下、大変です!
アツガ村に駐屯していた部隊の一部がコルダ村に侵入、
好き放題に略奪を行っているそうです!
しかもオスティア軍がコルダ村に向けて進軍中とのこと!
略奪している所を見られたら最悪戦争になりますぞ・・・

73 :
>>72
な、なんということを……
ひとまずオスティアのアイギス王に謝罪の文書を送らねば……
それでも許されぬようなら、
ミストラング王国や松永公、ミンス島のような大国を頼らねばならんな……

74 :
>>66
偉大なるオスティアの王にして、親愛なるアイギス陛下へ
今回のコルダ村侵攻は、決してマトゥーダ国の国策ではない
一部の愚かな兵の蛮行であり、マトゥーダ国としても遺憾である
蛮行を犯した兵はこちらで処罰いたすゆえ、どうか気を静められたし……
マトゥーダ伯アルバートより

75 :
戦争を期待してたのにw

76 :
アイギスが蹴ればまだわからんぞw

77 :
>>67
ふっはははははは!!あの肖像画ではマッチが擦れるのか?それは余も知らなかった。
擦るのは一本にしておけよ、万が一にも焼失されたら今後歴史書を準備する者がいなくなるからな。これは皆が困る。
全く貴殿らの王国は愉快な発想を持つ者が多いな。それぞれの家臣を知るだけで一日が終わりそうだ。
(松本ドラゴンの話を聞いて)
ふむ、国王が変わればここまで方針が変わるものなのか。この度の王は菅とは全く正反対の性格のようだな。
よかろう。我々は今後かの地には一切不可侵を誓う。なんならこの場で誓約書を書いても良いぞ。
またそちらに暴君が現れれば破棄もありえそうだがな、今は平和を喜ぼう。
さらなる融和を望むならば我が同盟国であるミストラングのフェイド王の元へも使いして参るがよい。
かの王は平和を尊ぶ名君だ、余よりもやりやすいかもしれぬな。
>>74
【王の間】
藤原頼長「陛下、マトゥーダ国より書状が届いております。こちらです。」
どれ、(書状に目を通す)……くっくっく…はははははははははっ!よくもまあ一時しのぎとも言える書状を持って参ったものだ。
いや、あえてこのような内容にして戦を煽っているのか?いずれにしてもこのまま分かったとは言えぬな。頼長、お前もみてるがよい。
藤原頼長「(書状をアイギスから受け取り)拝見いたします。……ははっ、これはこれは。
       もし私の部下がこのような書状を書いて見せて参りましたら即日解任ですね。もう少しまともな言い訳を考えなさい、と。」
頼長は失笑しながら書状を王の手に戻す。
ふふふ、お前もそう思うか。謝罪をする気があるのならまずはこの行動に対する賠償の話をするものだ。それが一つとして書かれていない。
さらに兵はあちらが処罰する?身内が身内を裁くなど正しい処罰が下るとはとても思えぬな。…筆を、返書を書く。
【返書】
 そなたの想いは当方に伝わらなくもない。しかし、それに対して謝罪にあたる行動が伴っていないのは明白である。
そなたらのこの度の行動、及び書状に対しオスティア王アイギスの名において、先方に相応の報いを与えることを決定する。
余は今後一切この問題について干渉する気はない。余の家臣であり軍を率いる為朝と交渉をするように。
奴には全権を託すゆえその決定は余と同等のものとなる。せいぜい足掻け。
                                                【印】
これを使者に持たせて送り返せ。それから為朝に至急連絡を、マトゥーダの者どもにひと泡吹かせてやれとな。
決して深追いはするな、戦いは国境線付近のみにとどめよ。やり方は為朝に任せる。
【平原にて】
軍の先頭を行くは王の腹心にして猛将・鎮西八郎為朝。強弓を肩にかけ馬にまたがり道を急ぐ。
それに従う兵も精強にしてその旗指物には乱れがない。
兵「将軍、アイギス陛下からの使者です。陛下からの言付けがあるとのこと!」
源為朝「陛下が?待たせるのはいかんすぐに参る!(後方へ馬を走らせ使者のもとへ向かう)
     (使者より王の指示を聞く)承知しました。陛下によろしくお伝えくだされ。使者殿に水を出して差し上げろ。
     これも陛下の思慮があっての命令だろうぜ。久しぶりの戦だ、陛下に弓引いた罪ををせいぜい購うがよいわ!
     全軍、まずは村を占拠しろ!残っていた住民は忠義ある者たちだ、傷つけず保護しろ!これに乗じた賊と敵国の兵は皆せ!」
兵団「おおおおおーーーーーーーッッ!!!!!!!!!」
【コルダ村】
源為朝「敵をし残っていた民を守れ!!別働隊は国境付近に残る敵を掃討し砲台の設置を急げ!」
為朝の弓は確実に賊の頭を射ぬく。騎兵らも次々と首級を上げては声を上げた。
兵「おい爺さん、まだこんなとこに残っていたのかい!(>>70)俺たちはオスティアの正規軍だ、もう安心していいぜ。
  おい、こっちに残っていた奴がいたぞ!連れて行くから増援頼む!」

78 :
>>77
兵隊さん、救援ありがとうごぜぇます(涙を滲ませながら深く頭を下げる)。
ちょっとだけ待ってて下さらんか、婆さんの位牌を持って来ますんでぇ…

79 :
クソッ!オスティア軍め、なんて強さだ
このまま逃げ帰るなんて屈辱だ、
せめてあの爺>>78も道連れに!
( 矢を放つ)

80 :
>>79
ぶわぁぁぁぁー!!
(右胸に剛矢が当たり、翁はもんどりうって倒れ込んだ)

81 :
>>77
おお、アイギス王から返書が届いたか
どれどれ……
(読み進めるうちにアルバートは顔面蒼白になっていく)
あわわ……
こ、これはいかん……
このままではマトゥーダは荒野になってしまう……
す、すぐにミストラング王国のフェイド王と、松永久秀公、それにミンス島へ使者を出せ!
この際誰でもいい、マトゥーダを助けてくれ!
>>前スレ398>>37>>67
(アルバートの使者がそれぞれの王の下へ走った)
使者「オスティア王国の軍がマトゥーダ国へ侵攻してくる勢いです」
    「どうかマトゥーダの無辜の民のために救援を!」

82 :
>>25-26
うーむ、アイギス殿は魔族がこの世界や人間達を造ったとお思いなのか?
余は異世界から参ったゆえ何とも言えぬのだが…。
アイギス殿が魔族の頂点になられると。これは、単純に国を治める為の方便なのだろうか?それとも…。
>>30
元気そうで良かった!
フラングス…入手した地図帳で見たことがあるな。そうだ、手の平位の小さな
地図帳を贈るよ。同伴してる人に開けてもらって!
ありがとう!その思いやりが嬉しいよ。実は傷口が化膿してちょっと大変なんだ。
うーん、下手人が見付からない以上あちこち気楽に出掛けられないよ。
警備が手厚になったら、他の客達に迷惑がかかるしね。でもありがとう。
ああ、またミストラングに寄っておくれね!
追伸 実は世界樹のイメージを夢に見たよ。さやさやと美しいエメラルド色の葉が
風に揺れていた。
僕も世界樹探しに一役買えればいいんだけど…。

83 :
>>39
【書簡】
丁寧な返書痛み入る。傷口のほうは化膿していたが、友人のくれた薬もあってか
収まりつつある。ご心配深く礼を言います。
いや、使者についてはお気になさらないで欲しい。あれほどの使い手、知って
いても防ぐのは大変だろう。
菓子のほう早速頂いた。非常に美味ゆえ、わが国にも桂心を作る支店が欲しい。
取り計らって下さらぬか?
それで御礼と言っては何だが、こちらからも『かすていら』という菓子を贈る。
ご賞味下され。
それは良かった。戦争をすれば巨額の費用がかかる。今は国内の復興と整備に
力を注ぐべきと忠告したい。
カーラ教の資料のほう早速読ませて頂いた。他国への布教はないというお話で安心
している。
ただ、近頃貴国から民が少しばかり流れて来ている。何故かと思っていたが得心
した、貴国でカーラ教のみを信ぜよと説いたからに違いない。
少々差し出がましくなってしまうが、民の八方への流出を防ぐ方策をされた方が
よかろうと思う。ご一考下され。
それから最近の話なのだが、マトゥーダ伯アルバート殿(>>81)より貴国が侵攻して
来る為助けを乞う旨の書を受け取った。詳しい経緯を聞かせてもらえぬか。
それでは、わが国と貴国の繁栄を祈って。
【 印 】

84 :
>>80
じいさんっ!!
みんな、早くこの忠義あるじいさんを担架で運んでやってくれ!俺が矢を抜く!
(付近の安全な場所…移住した村人が残した建物の中でカーザ・ヘルムを布団に乗せ、矢を途中で
切り取って抜く。
どろっと血が流れ出るところを手早く処置する)
おい、じいさん!意識はあるか!?急所は外れている、助かったんだぞ、おい!!

85 :
フフッ、オスティアとマトゥーダがいざこざか?
これはいい、主クラード様にお伝えせねば・・・

86 :
>>83
【王の間】
【返書】
傷口が回復に向かっていることは喜ばしい限りである。くれぐれも安静になさるよう。各地の有力者への襲撃は近頃収まりつつあるが今後とも油断せず警戒されたし。
余からの贈り物を気に入ってもらえ嬉しい限りだ。貴殿から頂いた菓子も後で重臣らといただこう。きっと美味に違いない。
気に召したのであれば我が国から菓子作り専門の職人を留学させたい。そちらにも未だ余も知らない菓子が多くあるようだからな。
その戦のことだが、また火種を抱えてしまった。それに関しては後述する。
国内のみにとどめなければ周辺諸国との問題の種になりかねない。今後とも国内のみの布教にとどめる。
貴殿の国にも我が国の流民が参っているのなら申し訳ない。しかし他方へ移っているのはほとんどが宗教関係者のはずだ。
貴殿らが迷惑と思うのであれば余所の国へ行くよう布告する。彼らも必死なのだろうな。
マトゥーダとの問題が先ほど書いた新たな火種だ。奴らは我が国のコルダと言う村の者たちが勝手に移民を始めたのに乗じて村を襲撃したのだ。
周辺の山賊らも加わり、村に残っていた民に危害を加え、略奪を始めたため討伐軍を派遣したところである。アルバート公が謝罪文を送ってまいったがこれは責任逃れとしか受け取れなかった。
このまま彼の和平案を鵜呑みにしてしまうと余は国民より民をした賊と早々に仲直りした暗君と非難されるだろう。
我々はマトゥーダと全面戦争をする気はない、せいぜい級を据える程度と思っていただければ幸いだ。貴殿らはこの件に何の関わりもない故中立を保ってもらいたい。
もちろん我々は敵国となったとはいえ報復にマトゥーダの民をすつもりは毛頭ない。そこを理解してくださるよう。では、両国のさらなる発展と飛翔を願い。
                                                          【印】
これを届けてくれぬか?毎度毎度すまぬな、よろしく頼むぞ。
【コルダ村】
>>78-80
兵「おい、大丈夫か!?しっかりしろ!ああ、軍医殿!!こっちだ、早く助けてやってくれ!(>>84
  爺さん、位牌も家も全部俺たちが守ってやるからな!だから今は自分の体を心配してくれ!!(位牌を元あった場所に戻す)」
為朝率いるオスティア軍は賊軍を掃討しつつ家屋の消火作業に追われていた。
マトゥーダの兵の仕業か、これに乗じた賊たちの仕業かは定かではない。
兵「こっちに子どもがいたぞー!衰弱が激しい、早く毛布と水を!」
兵「こりゃあ家にあった薪に燃え移ってやがるな、火の手がおさまらんぞ」
兵「追え、追えーーーい!!射ち漏らすでないぞーッ!」
伝令兵「為朝殿、戦況を報告いたします。我らオスティア軍は村のほぼ半分を制圧、最も抵抗が激しい中心部へ戦力を集中させております。
     別働隊は国境付近を制圧、とは申しましてもほとんどの敵兵は逃げた後でした。現在は工兵隊が砲台の設置を始めている所です。」
源為朝「けっ、これじゃ腕慣らしにもならんな。マトゥーダの連中は下っ端ばかり、賊どもは元より戦意なしときたものだ。
     今はまだ安心していいが奴らの本隊が加勢に来る恐れもある。村の制圧と砲台の設置を急がせろ!!」
伝令兵「承知!!(走り去る)」
源為朝「ここが全部乗っ取られてんなら大砲で全部吹っ飛ばしゃあいい話だが、まだ残ってる民がいるってんならそういうわけにもいかねえ。
     さあーて、ここはこいつらに任せて俺はこの騒ぎに便乗してきた賊どもにきっちり礼をしてやるとするかぁ!」
副将「将軍、我々もお供いたしましょう。」
源為朝「俺一人でいい。この弓がありゃあ賊なんざに俺をせやしねぇ。そいやあっ!!(肩に強弓、矢筒を掛け賊のいる山へ向かう)」

87 :
>>68
(怪我人を探すどうかを問うフォックスに)
うん、少し探してみよっか。
誰か怪我して倒れてたら大変だもんね……。
(飛びまわって辺りの茂みを探しても変わったものは見つからず、やがて広場に戻ってきます)
こっちには木の実とクモの巣とキノコしか無かったよ。
そっちはどーだった?
>>82
(石碑の上にバサッと白鳩が降り立ちます)
あっ、メルシィ!
ちゃんとカバンの中の物は届けてくれたのね。ありがとっ。
(メルシィは「これをお役立て下さいませ」とカバンを器用に開けます)
んっ……何か持って来たの? あっ、お手紙ね。
(手紙を広げて地面の上に置き)
うーん……王様、あんまり具合が良くないみたい。
外にも出られないし、やっぱり王様は大変なのね。
(ユピティーは手紙を裏返して、木の実をすり潰すと指で小さな文字を書き始めます)
一緒に世界樹を探したいって気持ちだけでも、とってもうれしい。
じゃあ、お暇な時でいいからからミストラングに変わった木を見つけたら教えてね。
世界樹って、全部で7本あるみたいだから、もしかしたらそっちにもあったりするかもしれないの。
それじゃ、またミストラングに行くから王様も早く良くなってね。
(バイ・ムーダンに向かって)
そーだ、バイも王様にお返事書く?

88 :
>>77
ハチロー「アイギス王陛下、私たちミンス島は大陸ではお笑い島と呼ばれているようですね」
「それは文化や価値観の違いから来る誤解なのです」
「これからもミンス島への応援、よろしくお願いいたします」
松本ドラゴン「ハチローの奴は放っといて、アイギス」
「悪いが誓約書は後で用意してくれ」
「マエナントカ外務大臣が近いうちに正式な不可侵条約締結のためにここビオレゲンスに来る」
「そん時に調印式も頼むぜ」

89 :
>>81
(ミンス島宮廷)
マエナントカ外務大臣「マトゥーダ国の使者が救援要請に参りました」
ヨッシー・野田「私たちミンス島は栄光ある孤立が国是である」
「オスティアとの和解が最重要課題であるこの時期に、なぜ火の粉を被らねばならないのか?」
闇将軍オ・ザーワ「国王陛下の仰られた通りだ」
岡田・イオン・フランケンシュタイン幹事長「オスティアのアイギス王への手前もある」
「マトゥーダの使者は八つ裂きにし、死体を塩漬けにして送り返してやれ」
大宰相ルーピーポッポ「クルッポー」

90 :
>>59-60
(懐かしい、と思うのは久しぶりに建物を見るからだというユピティーに)
そうだな。ビオレゲンスを出てから、俺は建物なんて見たこともなかった。でも、何だかそれだけじゃない気がするんだ。
俺はこんな場所を知らない。こんな建物は俺が元居た国にも無かった。むしろオスティアにありそうな雰囲気だし。
何だろうな。
(考えても分からないだろう、と、頭を振って気を取り直し、ユピティーが示した遺跡を見る)
ロ、ボッ、ト。不思議な響きだね。堅くて、昔の人に作られた金属の体の人? 動く像みたいなものなのかな。
それは、ここに住んでいた人間達がどうしても人の手に渡したくなかったものを、守っているんだな。
ここが無人になってどれ位経つのかは分からない。百年、二百年じゃなさそうだ。
そのロボットがまだ動くなら、ここの人達がその何かを守りたかった執念も見えてくる。
「人の叡智は大いなる自然をも征する」、か。意味のないことを。それに征したからといって、どうなるって言うんだ。
(フォックスに向き直って)
君は物知りなんだな。ロボットのことも君が知っていたんだってね。君が居ると助かる。ユピティーも俺も、助けられた。
試練の成果。成果と呼べるものは、あるのかどうか。ただ一つ肌で分かったことがある。
生きものは生きている時にはその命を喜び、死を迎えては穏やかにそれを受け入れるべきだ、ということだよ。
もし、死よりも生に価値があるのなら、どうして死が全てのものに平等に用意されているのか。
また生よりも死に価値があるのなら、どうして一度生という過程を経る必要があるのか。
答えは、生も死も等価値だからだ。生も運命なら死も運命だからだ。
生きものはただ運命を全うすればいい。
そこから人為的に離れようとした時、まさに、この都みたいな歪んだ状態が生まれてしまう。
フォックス。韜晦しているようだけど、君は今まで見せた以上に強い力を持っていそうだ。
ユピティーと二人でここにいてくれ。俺は遺跡の中に用があるんだ。いいか、絶対に追ってくるな。必ず戻る。
(そのまま、遺跡の中へ入っていくバイ・ムーダン。どれ位時間が経ったか、突然、遺跡が揺れ動き、
やがてゆっくりと倒壊し始める。遺跡だった瓦礫の山。その中には、ロボットであったろう金色の断片も見える。
瓦礫の中央に立つバイ・ムーダン。その傍らには、形容しがたい、精緻な細工の巨大な機械があった)
これがこの遺跡と、この都がずっと隠したがっていたものだよ。説明が要るだろうね。
さっき、遺跡の中に入っていった時、俺は普通じゃなかった。遺跡の中にある何かから、呼ばれているような気がした。
呼んでいたものが教えてくれた。これは、魂を閉じ込めて精製し、さっきのロボットやこの都全体の動力に還元する装置だ。
森の生命力、死者の魂、そういうものをこの装置に取り込んで動力に作り替えるんだ。
「人口世界樹」とでも呼べるものかもしれない。
マーリンの使いが言っていた。人間が「あれ」を作ってから、女神が森に現れなくなったって。
「あれ」がこの装置のことなら……。
女神が現れなくなった理由の一つに、この装置が魂の循環を乱していたことがあるのかもしれない。
この装置は、もう壊したよ。だから後は森の自然治癒力に任せておける筈だ。

91 :
>>64
俺自身、この一カ月は、自分の変化のきっかけだと思っている。
他の人にも自然と人間の調和のことを考えてもらえたのなら、よかった。
嬉しい言葉だよ。
一か月が無駄じゃなかったってわかった。
……ありがとう。
>>65>>68>>87
こんな所に、他にも人間が来て、争いが起きていたのか……。
この首飾りは、オスティリアやビオレゲンスで見たものと同じ。
アイギスの部下がここに来ていたんだ。
わかった。俺もこの付近を捜してみるよ。
(しかし、しばらくして、気落ち顔で戻ったバイ・ムーダンは)
俺が捜したあたりにも無かった。……悪い想像をしちゃうな。この血は、この首飾りの持ち主のもので
何かに食べられてしまった後だ、とか……。
>>82
ん、王様? そうか、この鳩はフェイドのなんだな。
……。あいつ、襲われたのか。大丈夫なのか、傷口が化膿したって。でも、無事で良かった。
ああ、俺も元気付けてやらないと。
重くないか?
(メルシィに聞くと、鳩は胸を張って「それくらい、なんでもありませんわ」と答えた)
 フェイド
   怪我をしたそうだが、大丈夫か?
君が人に恨みを買うようなことをするとは思えないから、きっと悪意を持った奴の仕業だろうな。
昔の言葉にこういうのがある。「王冠は最高の黄金であり、同時に最悪の黄金である。
それは最高の栄誉と共に、持ち主の命をむしばんでゆく」
痛む足で玉座を立ち、窓から外を眺めてみてくれ。
何て明るいんだと思う筈だ。
そこから振り返って、玉座を見てくれ。
うす暗くて、あんな所に座っていたのかと、唖然とする筈だ。
どうだ。挫折しそうになっただろうか。
国王の務めが嫌になったら、だれかに位を譲って旅に出たらいい。一緒に世界を回って世界樹を探すのもいいだろう。
ただ、それでは下の者が可哀想かもしれないな。
もし彼らのことを思うなら、王という位の持つ陰惨な側面を受け入れた上で、これをバネに成長したらいい。
どうしようが君の自由だ。
良い運命が君を導くことを祈っている。また会おう。
バイ・ムーダン

92 :
地図帳はどうなったんだよwww

93 :
>>87>>91
そうですね、探してみましょう。
(フォックスもまた、あちこちを狐になり鴉になり探し回る)
あの血から想定される傷だ…。そう遠くに逃げおおせる訳がないのだが…。
ユピティーさん、それにムーダンさん。そちらはどうでしたか?いませんでしたか…
こちらにもいませんでしたよ。一体どこに消えたのですかねぇ。
>>82
(上品そうな白い鳩メルシィが何かをくちばしで挟み、渡して来ます)
おや、これは?(中を開ける)…手のひらサイズの地図帳ですね。
ありがとうございます、と主殿にお伝え下さい。
これは傷に塗ると良いサンバースの生薬です、お持ち帰りを。
(かばんの中にそっと入れる)
>>90
いや、助けたなんてとんでもない。一緒に旅をさせて頂き、本当に幸いですよ。
こちらとしても世界樹を観たいですしね。
(バイ・ムーダンの話を拝聴して)
なるほど…所謂悟りを開かれたわけですね。1ケ月の間ほぼ飲まず食わずで、
極限状態で悟られたものはさすが深いですね。
どうせなら、美食を食らい妾を抱きながら説教している宗教家にも、同じ事を
してみて貰いたいものですねぇ。大半は途中で脱落するでしょうけどね。
いえ…買い被りですよw私は小さな使い魔です。
はい、ユピティーさんとここで待っていますよ、地図帳を見ながら。お気を付けて。
(やがて建物は瓦礫になり、バイ・ムーダンが現れる)
…なるほど、そういう事でしたか。魂まで取り込むとは大変な装置ですねぇ。
それにしても止め方をよくご存知でしたねぇ。さすがはムーダンさん。
では、これからどうしましょうか?
>>92
私のレスが遅れたばかりに、心配させてしまいすみませんでしたね。
地図帳は確かに受け取りました、これからも応援下さいね。

94 :
>>86
【書簡】
お気遣い有り難い。余は松葉づえで動き回るのを避け、もっぱら書物を読んでいる。
襲撃者にも気を付けているので安心して欲しい。
菓子職人の留学、是非実現して頂きたい。費用や生活費は無料で、こちらで寮を
用意しよう。
それを聞いて安心した。魔族を神に代えるのに拒否反応するわが国民も多い。
これは、わが国に元なる世界でキリスト教の教えを受けた民が多いからだ。
流民については受け入れるが、もし邪教を広めんとした場合は成敗する。もし、
そちらに送り返して欲しい時には伝えて欲しい。そうだな、牢に入れたオスティア
からの罪人のリストを送ろう。
こちらでは、戸籍制度を急速に進めている。オスティアからの移民はオスティア
出身と記載して貰っている。それを偽っていたとしたなら、こちらの法で有無を
言わさずに裁くだけの話だ。
了解した、コルダ村紛争については中立を保とう。
しかし、そのコルダ村の人民はどこへ消えたのか…。都などに現れるかも知れんな。
では、両国の繁栄と平和を期して。【 印 】

95 :
〜人払いをした国王の居室で〜
トリスタン「実は、オスティア国コルダ村にて、移民を発端に隣国マトゥーダ国の軍が占領せんと動き、
また盗賊が加わり暴逆を尽くしたために、オスティア近衛軍が派遣されるといった事態になっております」
クラード王「それは面白い。もう少し高見の見物をするか、真っ先に漁夫の利を見込んで介入するか…。
いずれにしろ、スパイを多数送り込んだ方がいいだろうねぇ…ふっふふ」
>>86
中の人より
(アイギス殿に頼みがある、キグナス国が何処にあるか設定してくれまいか?地図に暗くてな)
(またマトゥーダ国もどこら辺にあるのか教えて欲しい)

96 :
>>90
(生と死の話を聞き)
いつか死んじゃうのは仕方ないよね。
岩男とかロボットなら死なないかも知れないけど、私は死んじゃっても妖精が良いもん。
(バイ・ムーダンが遺跡の中に入ってから、しばしの時が流れ……やがて崩れ落ちた遺跡から巨大な鉄の塊が姿を現す)
Σわあっ!建物が壊れちゃった……。
(遺跡の機械を眺めていたバイ・ムーダンが、こちらに振り返って説明する)
う、うーん……世界樹を作っちゃうなんて……人間って、すごいこと考えるのね。
そんなの私たち誰も考えつかないよ。
でも、この世界樹は本物の木じゃないから種は分けてもらえないね。
やっぱり、フラングスまで探しに行かなくちゃいけないのかなー……?
あっ、そういえば王様に地図をもらってたっけ。
(機械の塊に近づいて)
難しいことは分からないけど、あなたも世界樹だったんでしょ?
今までよくがんばったね。今は静かに眠ってね……。
>>91
(首飾りの持ち主は見つからなかった、との話に)
狼とかオークに食べられちゃったのかな?
ハチとかイノシシに聞いたけど、この辺りの生き物って、あんまり人間が好きじゃないみたい……。
あっ、でもバイは試練を受けたから、きっとだいじょーぶだよっ。
>>92-93
(地図帳をフォックスに広げてもらって)
すっかり忘れてた……。
うーんと、フラングスはエールの森の西の方にある山ね。
途中には村とかもあるみたいだけど、どんな生き物が住んでる村かは書いてないね……。
(これから、どうするかとのフォックスに)
うーん……きっと一度フラングスに行っちゃったら、なかなかエールの森に戻ってこれないよね。
世界樹も小さいみたいだから、種がもらえるかはよく分からないし。
だから、その前にエールの森に行って、樫の木の賢者さんに色々聞けたらいーなー……。

97 :
オスティア王国とマトゥーダ国の間でにわかに緊張が高まっていた頃。
ここはオスティア王国のはるか南方、エステア山北方五百里にある「白波の渓谷」。
この地には様々な理由から一般社会にはいられなくなった者たちが流れ着くスラム街が、
そしてそんな荒くれ者や不逞の者たちを纏め上げ手足のように動かす一人の男がいた。
楊奉「ヘヘッ、マトゥーダ国の連中には感謝しねぇとなw」
----「奴らのおかげで寒村とはいえ天下のオスティア王国から掠奪が出来たんだしよぉw」
韓暹「流石兄貴だぜ!しかもオスティア軍はノロマなマトゥーダ兵の掠奪しか確認してねぇw」
楊奉「おうよ、仮に盗賊が混じっていたことがバレてやがっても、それが俺たち白波賊だとはバレちゃいねぇ」
----「しかも今度はオスティア王国がマトゥーダ国境へ集結してやがるw」
----「ヘヘッ、戦争になりゃ今度はマトゥーダ国で荒稼ぎよぉw」
李楽「マトゥーダ国は美女が多いって話でさぁ!」
----「ゲヘヘ、今から楽しみだぜぇw」
胡才「李楽、テメェはそればっかりだなぁw」
----「俺ぁマトゥーダ国の美味い飯のほうが興味あるぜぇw」
韓暹「おうおう、お前ら兄貴の号令が下ったらいつでも飛び出せるようにしとけよ!」
----「兄貴はグズやノロマが大っ嫌ぇだからなぁ?w」
楊奉「そういうこったw野郎ども、今のうちに剣と鎧は磨いとけよぉ!」
----「・・・おい徐晃、相変わらずシケたツラしてやがんな?」
----「テメェもとっくの昔に立派な盗賊に成り下がったんだからよぉ、人生楽しまなきゃ損だぜぇ?w」
----「・・・それとも何かい?行き倒れになってやがったテメェと家族を十五年も養ってやった恩を忘れたか?」
徐晃「・・・拙者は楊奉殿から受けたご恩を、一日たりとて忘れたことは無い」
----「次の出陣でも、拙者はこれまで通り悪徳商人や悪官汚吏の蔵だけを狙わせてもらう」
韓暹「そんで貧民に配って回る、ってんだろ?」
----「ケッ、国士様は相変わらず立派な志をお持ちなこった!」
楊奉「まぁいいさね、テメェの大斧さばきにゃ期待してるぜぇw」
徐晃「・・・ああ」
(アイギスさんが盗賊ネタを出してくれたので、折角なので便乗参加させてもらいますw)
(こちらでもよろしくお願いします)

98 :
>>97
八戸楊奉キターーー(゚∀゚)ーーー!!

99 :
>>98
彼が八戸だったとして、そればらすのって必要なこと?宣伝?

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