2011年12月1期創作発表44: 非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part25 (27) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼


非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part25


1 :11/11/29 〜 最終レス :11/12/02
1999年刑行された小説「バトル・ロワイアル」
現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。
基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前の登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などの発表は書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
  〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!
前スレ
非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part24
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1320888213/
非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html

2 :
>>1乙です!
と言う事で早速ですが新スレ一発目行かしてもらいます。
DOL4th、登場人物は◆ymCx/I3enU、浦島太郎

3 :
「……チッ」
E-5の神社に一人の男がいた。
名前は◆ymCx/I3enU…バトルロワイアル書き手の一人である。
彼は少し前まで軍事演習場にいたが、彼はそこから離れていた。
理由としては武器が無かった事、敵である◆VxAX.uhVsMが見つからなかった事。
以上の二つに限る訳だ。
「……正直言って、ここまでされると不愉快な訳なんだがな…」
自分でロワを開いても特に何も思わなかったが…だが自分が参加されて初めて分かった。
これは正直言ってキツイ。
現に今はリピーターと来ている。
「……」
支給品であったメリケンサックをつけた手を握る。
これを使ってせるかもしれないが、それが無理と言う理由がある。
まず一つは、向こうに自分を襲った人間がいる事。
何の作品から出たかは知らないが、なかなか強かった。
いや、まともに戦ったら自分が負けるであろう。
だからこそ、銃器が欲しい。
銃器があれば確実にせる。
「さて…と、そこにいる奴出て来い」
俺は後ろに感じていた気配の元の奴を呼んだ。
これで普通は出てくる訳が無い。
だからこそそれなりに頭を使わなくてはいけない。
「……なんだ、気のせいか…ま、どっか行きますか…」
立ち上がって神社をあとにする。
だが、それはあくまで振りだ。
ある地点を予測して…。

4 :

「オラァ!」
「ッ――――!」
予想通りだった。
後ろにいたのは肌が黒めな高校生っぽい男。
見たことが無いからオリキャラかも知れんが、まあいいや。
「まったく…さっき言ったんだから出て来いってんだよ」
「悪いな…分の悪い賭けはしたくないものでね」
「ああ、そうかい」
どっちだっていい…。
俺はこいつをどうするべきか考える。
正直言って、Vx氏をせば終わりなんだ。
ここで無理にしたら、あいつが笑っていそうだ。
「お前が何を目標にしているか分からないが…俺も死ぬわけには行けないんだよ」
「…それは俺だって同じだよ」
俺はポケットに手を突っ込んだ。
そして構える。
相手に殴りかかりに行く。
相手はナイフを持っているから、危険だが。
これが通れば、相手を無力化できる。
「行くぜ…うらああああああああああ!!!」
右から来るか左から来るか。
それは分からないが、だったらすることは簡単だ。
しゃがめばいい、正確に言えば姿勢を低くする。
相手は思った通りナイフで俺を刺そうとする。
だが、それをさらに姿勢を低くして向かう。
そして、右ストレートを繰り出す。
相手がナイフを俺の右手に刺そうとするように変えた。
これを待っていたんだよ――――!
バチィ――
変な音が小さく鳴った。
それは俺の左手に持たれてる、小型スタンガンだ。
握りこぶしに隠して相手に見えないようにしていたが、本当に見えていなくてよかったよ。

5 :

「あ、ぐ…」
「悪ぃな…そこで寝てろや」
最後に一瞥し、そいつから離れようとした。
だが…支給品を奪っておこうと考えた。
そして相手のナイフを奪い取り、支給品を漁る。
「…なんだよ、ねぇじゃんかよ……ん?DVD?」
一個、◆ymCx/I3enUはDVDを見つけた。
それは何も書かれていない、ただのDVDだった。
「…まぁ、貰っておくか…ちなみにテメェのは全部没収な、あ…でも飯くらいは残しておいてやるか」
バッグからほとんどの物を盗んで、その場を離れていった。
【真昼/E-5神社】
【◆ymCx/I3enU@非リレー書き手】
[状態]健康、怒りは沈静しました
[装備]メリケンサック@現実、小型スタンガン@現実
[所持品]基本支給品×2(食料・水は1人分)、バタフライナイフ@現実、謎のDVD@オリジナル
[思考・行動]
基本:◆VxAX.uhVsMをす
1:確実にせる武器を探す
2:自分を襲った人間も場合によってはす
3:このDVDは…
【浦島太郎@オオカミさんと七人の仲間たち】
[状態]気絶中
[装備]
[所持品]食料・水
[思考・行動]
基本:なんとしてでも生還する
1:……
[備考]
※参戦時期は少なくとも御伽銀行メンバーになった以降です

6 :
投下終了です。
題名は 経験の差が違うのだよ(本人談ではない) です。

7 :
>>1乙です。
無鉄砲・適当ロワ投下します。
登場キャラ 仁王雅治 その他諸々

8 :
第7話 這い上がれ、詐欺師
「『才気煥発の極み』を使ったらあっさり外れたぜよ……」
 頭にオーラを纏った男が自分で行ったことに驚いている。
 遡ること数分前、彼に支給された工具セットでこの首輪をどうにかできないか考えた。
 
 とりあえず、青学テニス部部長の『手塚国光』にイリュージョンした。
 そして、無我のオーラを頭に集中させ、首輪の解除パターンを瞬時にシミュレートしていく。
 
「3パターン目……」
 いくつかパターンを思い描き、3パターン目の解除方法で解除できると分かった。 
 とりあえず、それを実践してみる。ドライバーを首輪の【+】の部分に差し込み回す。
 ……ポロリ。
 まず螺子を取り外した。
 その後も思いついた手順通りに弄っていく。
 カチャ……カチャ……
    ガチャリ……ガチャリ…
  ブッピガン……パンッ……
        デュクシ……ボキボキ……
       ニャーン……ガタガタ……
   デデンデッデデンデン……
     テーテテテテー……ナギッナギッナギッ……
  ―――――ジョインジョインジョインカイジョ!!
 

9 :

 結果は先程も述べた通りだった。
 流石の主催者の技術も才気煥発の絶対予告には勝てなかった。
「おいおい…首輪の拘束力ってのも意外に使えんぜよ」
 ため息を吐きつつ、今度はライトで足元を十分に確認する。
 現在、彼の立っている所は足場が非常に悪い。
 故に少しでも気を抜けば、崖下に落ちてしまいそうだ。
「……プリッ」
 ライトで進路を確認する。
 手元を確認しつつ、断崖絶壁に手を掛ける。
 そして、ゆっくりと崖を登って行った
 彼―――仁王雅治がこれからどう動くかはいまだ未定である。
【G―7・深夜】
【仁王雅治@テニスの王子様】
【状態】首輪解除
【服装】黒いジャージ
【装備】工具セット@現実
【道具】支給品一式、解除した首輪、ランダムアイテム(0〜2)
【思考】基本:???
0;崖を登る。
【備考】
参戦時期は不明ですが、少なくとも仁王王国(キングダム)が使える時期です。
 ◆◆◆

10 :
 
 一方、その頃A―1の主催者本部では……
『もう嫌だ、こんなし合い!
 送り込んだジョーカーは初っ端から死ぬし、勝手に脱出されるし、首輪は簡単に解除されるし!!』
『……まだまだ、始まったばかりです、焦るような時間帯じゃない』
『あんた、悠長勢かァッ!?』
『悠長勢ではございませぬ……あと、そこのゴミを処理しといてくださいね』
『ゴミ?』
 ゴミと称されたモノは二つの遺体だった。
 一つは心臓を破壊されたサイヤ人。そして、もう一つは……
『……なんで、この人(主催者の一人)……死んでんだ?』
『さっきのタクアンさんが投げた五星球が地味に直撃して……』
『……………』
『まぁ、し合いではたまにあるこt『ねーから!!!』』
 しかし、しぶしぶ指示通り、そのゴミを処理する。
 迅速に、冷酷に、それでいて鮮やかに……
 数分後、二つの遺体は見分けが付かなくなるほど細切れになった。
『相変わらず、見事な手際ですね』
『……下手な世辞なんていらねーよ』
『おやおや……気に障りましたか?』
『ッ! ……てめぇ、やんのか?』
『やりません』
『チッ……俺は自分の部屋に戻るぞ』
『勝手にして下さい』
 そして、一人は行き、一人は残った。
 残った一人は会場の様子を傍観する。
 ただ静かに……参加者たちの生き様/死に様を見守る。
【主催者の一人@??? 死亡】
 主催者 残り?/?人

11 :
投下終了です。

12 :
投下乙です。???が気になる!!!
では投下します。
聖杯戦争っぽいオリロワ 第二話「Are you fuckin' around wi」

13 :
夢を見た。
どこかの線路の上に寝転がり、文庫本を片手に空を見ながら本を読む夢。
ただ文庫本を読む。文字は読めないのに、何故か心は晴れやかな気持ちだった。
僕が生まれて味わったことのないくらい満足な気持ちに心は満たされている。
不思議と心地のよい夢だった。
――――だったのに、目覚めは最悪。
ガシャンと何かが倒れるような音が耳につくと同時に、目が衝動的に開いた。
心拍数は跳ね上がり、心臓は潰れてしまうのではないか?と言うくらいに鼓動している。
泥棒か…でも、老夫婦と高校生が住む家なんかに金があると思う泥棒はいるのか?
「…まさか…。」
「おーすまない。貴公の部屋はごちゃごちゃしているからな。」
出来たら、こいつのくだりが夢であって欲しかった。そして夢が現実になって欲しかった。
この赤毛の女が言うことが本当ならば、し合いに参加しないとならない。
し合い。
言葉で言えば簡単だ。
ゲームや本でよく目にする。
そんな簡単な四文字の言葉。
死ぬ。
す。
両方の意味が、互いに交差する。
「君はいったい何者なんだよ!?」

14 :
「ボニー・パーカーだ。」
「ボニー・パーカーってあの?」
「貴公は何を言っている。あのもクソも、私はボニー・パーカーだ。」
ボニー・パーカー。クライド・バロウと共謀して人や強盗などを起こした犯罪者カップルの女。
1934年5月23日、警官隊に射された。と、テレビにやっていた事を思い出す。
映画や劇としてもよく出ている。暇人の僕に取っちゃ有名人。
恐らく偽名だろう。本物なら死んでいるし、この赤毛の女はボニー・パーカーよりも年齢もかなり若い。
「本名は?」
「バカにしているのか。」
「ぶっちゃけ、その設定とかきつくない?」
「設定?戯言もたいがいにしろ。」
「そんなこと言って。」
「くどいぞ。」

「あー分かった分かった。ボニー・パーカーって認める。」
「なんだその投げやりな態度は?」
「…仕方ないだろ、こういう奴にどう対応すれば良いか…。」
「なんか言ったか?」
面倒くさいな。コイツ、自分で中二設定とか貫いて、本当に大丈夫なのか?
とりあえず、嘉雄じぃちゃんと麻恵ばぁちゃんにはこいつがばれないようにはしないとならない。
ゆっくりと階段を下りると、外で夏なのに寒風摩擦をするじいちゃんを確認した。
問題は、麻恵ばあちゃん。台所で漬物を漬けているが、鉢合わせすれば大変なことになる。
…そう言えば、今日学校だった!!!
「やばぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
「どうしたんだい?マサちゃん。」
僕がいないうちにあの女が、もしも下に下りてきて鉢合わせでもすれば。
大変だ!!!!!!!!!!!!!!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「どうしたんだろうねェ?」
「そういう年頃なのじゃよ。」

15 :


あぁ〜。本当に、この女をどうしようか?
このまま学校に連れて行ったら、絶対に先生になんか言われるだろうし。
あのままほっていったら、じいちゃんとばあちゃんに何か言われるだろうし。
「貴公の両親はやけに老いているな。」
「両親じゃない。僕の祖父と祖母だ。」
「では、両親はどうした。」
「黙ってくれないか?ここで待っていろよ。」
「了解したぞ。」
消えてもいい世界。だが、祖父と祖母は、その世界の中で存在価値はある。
僕が、世界の存在意義を否定しだしたのは、あの日からだった。
思い出したくはない。あの日。
誰もいない昇降口の下駄箱に、靴をしまいスリッパを取り出す。
その時だ。
「君の名前は、関勝宏?」
ショートカットの落ち着いた雰囲気を持つ女子生徒が、僕の目の前に立っていた。
告白と言う奴か?
別に、興味などない。と言ったら嘘になってしまうだろう。
告白と言うものには縁がない。生まれてこの方、告白をしたことも受けたこともない。
「…何?」
「死んでよ。」
彼女の片手に握られていたのはラブレターではなく、黒い工具のようなモノ。
先端には穴が開いている。すぐにそれが拳銃だと言うことは分かった。
だが、普通の高校生が拳銃を持ってられるとは考えられない。
パァァァン
油断を打ち砕くかのように、爆竹が破裂したような音が構内に鳴り響いた。
遅れて、頬にかすり傷が出来て血が垂れるのが確認できた。
恐る恐る、振り返ると綺麗に舗装されたばかりの壁の一部に見事に穴が開いている。
つまり拳銃は本物。
「さようなら。」
死ぬのは不思議と怖くない。
無くてもいい世界にいるくらいなら死んだほうがいい。どちらかと言えば、生きるほうが怖い。
ここで死ぬ。同級生に射されて死ぬ。そして、ニュースになり一時話題になる。
ば、祖父と祖母が悲しむだろう。それが僕にとっては一番心が折れることだ。
だが、二人以外に悲しむ人はいるのだろうか?

16 :
目の前は、銃口を向ける少女。
音を聞きつけて、先生や生徒が近づいてくる足音が鳴り響いている。
少女は決着をつけるべく、銃口に指をかけた。
もう…されてしまうのか…。
そう覚悟をした。
撃たれるか?
だが、まだ撃たれていない。
地響きと共に、下駄箱が吹き飛ぶ。
まだ理解できていない。
目の前の世界はスローモーションの如くゆっくりと動いて見えた。
破片が飛散し、窓ガラスが崩れ落ちて、少女が倒れ、天井の一部が崩れ落ちる。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
誰かの悲鳴と共に、僕の目の前の世界はスピードを取り戻した。
火災警報を指し示すサイレンが校内に鳴り響き、生徒達が逃げ惑っている。
幸い、五体満足。大怪我も負ってはいない。
襲撃した少女は拳銃を落として気絶している。チャンスだと頭の中に誰かが叫ぶ。
僕はその場から逃げた。
走って逃げることしか出来なかった。立ち向かうことは出来なかった。戦うことは出来なかった。
しかし、その考えはあるものが目に入り変わった。
目の前から、現れたのはフルフェイスヘルメットを被った、襲撃者らしき人。
片手には、金属バットと手製の爆弾らしき物。
「…嘘だろ…僕はそこまで人気者なのか?」
危険な奴だと言うことはすぐに判断できた。
善良な市民が金属バットを持ってフルフェイスヘルメットを被り学校に訪問するわけが無い。
「動くないで。」
少女は、こめかみから血を流しながらも、拳銃を後頭部に向けそうとしている。
つまり、この二人は仲間と言うことになるのだろうか?
だが、仲間ならこんな手荒い真似はしない。つまり、仲間ではないと言うことがすぐに分かった。
「ここで僕を撃っても無意味だ。恐らく彼にされる。」
「二人とも射すればいい。」
「伏せろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

17 :
判断できたものは、男が持った手製の爆弾。
炸裂すると共に、昇降口の屋根が吹き飛ぶ。

死んだ…のか…?
目が開けれない。
赤毛の女が言うし合いは本当だったのか…。
もっと前から信じればよかった。
ゆっくりと目を開けれた。
腹部からは出血しているが激しい痛みを伴うことは無い。致命傷にならずに済んだらしい。
目の前からはゆっくりと歩み寄ってくるフルフェイスヘルメットの襲撃者。
「クソッまだ死なせてもらいないようだな。」
震える足は押さえながら、立ち上がる。
僕は、逃げる。本格的に気絶している少女を担ぎ上げて、教室に向かってただ逃げた。
【2012 6/2 Saturday am8:45 関勝宏 続行中】
【2012 6/2 Saturday am8:45 ???   続行中】
【2012 6/2 Saturday am8:45 ???   続行中】
[所有者紹介]
 
 フルフェイスヘルメット(仮称):性別不明
フルフェイスヘルメットを被った襲撃者。素顔、名前、性別などは一切不明。
爆弾を作れる。何故か、所有者の位置を探知することが出来る。正体は…

18 :
投下終了です。
ちなみに学校が爆破されるのは「未来日記」のパクりです。

19 :
投下乙です。
愛好作品ロワ、二話連続投下します

20 :
世界的名探偵『L』。
一部からは熱狂的な支持を受けた『キラ事件』と戦い続けて死んだ。
結果的に彼の後継者が彼の悲願を果たすのだが、とにかくLは死んだのだ。
敗北、という形になる。
『キラ』夜神月を、『L』はあと一歩まで追い詰めながらも敗北した。
だが、しかし。
今ここにいる猫背の男は、紛れもなく『L』本人である。
原理もロジックも最初から成立していない、推理不能の事項。
死者の生き返り―――そんなものは存在しないのが一般常識だ。
生命活動を停止した死体を再生させる、と言えばまだどうにかトンデモ理論の範疇としては理解できる話だが、彼の場合は少しばかり話が異なってくる。
探偵『L』の死は、俗に言う『死』とは異なる死に方だったのだ。
死神のノート『デスノート』。
そのノートに名前を書かれた人間は―――――――死ぬ。
科学的原理など文字通り存在しない、『不可避の死』。
死亡状況、死に至る課程、死因まで設定できる最悪の人兵器だ。
ただし、偽名では害できない。
逆に言えば、幾つかの条件を満たせば確実に害出来るのだ。
Lはデスノートによって害された。
だから回避できない。
デスノートによる死は不可避だ。
当然、蘇生などするはずがない。
――――なら、何故自分は生きている?
死神という非科学が存在するなら魔法というモノがあってもおかしくない。
ここでは科学の範疇で考えること自体が愚策だろう。
最初から非科学の領域で考えた方が的を射ているかもしれない。
Lは参加者名簿を取り出し、幾つかの名前を確認した。
夜神月、弥海砂、松田桃太―――――この三人の名前は重要だ。
夜神月は確定で『キラ』。
目的の障害となるものは全て排除する危険思想家。
だとすれば弥海砂も『キラ』であった可能性が高い。
弥海砂はどちらにしろ夜神月を生還させる為にし合いに乗ると思われるため、ある種夜神月以上の危険因子ともいえる。二名共に用心しておくに越したことはない。
松田桃太。彼がし合いに乗ることはまず無いだろう。
同じチームに所属していたのだから、彼が善良であることは知っている。
ただ、騙されやすい辺りは心配だが………。
しかしながら、夜神月の頭脳があればし合いの打倒も夢ではない。
彼の力を取り付けられれば、それだけで大きな助けになる筈。
皮肉な話ではあったが。
「…………綺麗な星空ですね」

21 :

猫背の男は、寝そべって星空を眺めてぽつりとそんなことを漏らした。
寝そべらざるを得ない状況ではあったのだが。
彼の腹からは、真っ赤な鮮血が溢れ出していた。
助かる量ではない。もう視界も白く霞み始め、様々な思い出が去来する。
「(………月君、君になら………この、ゲーム…を……)」
探偵人生最大にして最強の敵に、叶わぬ望みを託して。
既にその『敵』は、し合いを制覇するスタンスを確立したとも知らずに。
――――――――――探偵『L』は、再び生命を終えた。
【L@DEATH NOTE】  死亡
【残り137/148人】

倒れ伏していた男が完全に息を引き取ったことを確認して一息吐く。
片手に握られているM9ミリタリーをポケットにしまう。
腰まで伸びた金髪に抜群のプロポーション、俗に言う『美女』。
彼女の名を、折原マヤという。
幾つもの犯罪組織を金で雇われて渡り歩くフリーの工作員、それが彼女。
つい最近までは『神島一派』の手駒として暗躍していた。
結局儲けようとして失敗し、再びフリーに戻るのだが、今は違う。
今のマヤは、し合いを陰で傍観する『潜入員』の役割を得ているのだ。
主催側。
彼女のかつての雇い主を参加者とした主催側に彼女は雇われている。
条件は『ゲームにおいて不穏因子を害し、尚かつ役目がバレないこと』。
尚、参加者数が30人以下になった時点で彼女は元の世界に送還される。
報酬は最大級に、二世代は遊び尽くせるだけの額。
折原マヤが探偵Lを害した理由は、保身の為であった。
最初はただの情報交換の筈だったのに、彼はマヤの素性に迫ってきた。
素性がテロリストということまで暴かれた時には、引き金を引いていた。
仕方なかったと思う。
それにあの男を生かしておくのは少々危険とも思えた。
彼の推理の能力と、それを可能にする頭脳は非常に厄介な代物だ。
今は『潜入者』の彼女は、とにかく厄介な奴の害を始めることにした。
参加者名簿を見てみる。
既に死亡している『L』の名前に赤線を引き、その続きに目をやる。
高木藤丸。天才ハッカー『ファルコン』。かつての敵。
だが今回ばかりは彼を警戒する必要はない。機械仕掛けのシステムは何一つないのだから、かの『ファルコン』などただの小鳥に過ぎないというものだ。これには少し安堵する。
神崎潤。言うまでもない危険人物。かつての上司。
神島一派。

22 :
一癖も二癖もあるような連中を異常なカリスマ性で束ねていた『J』。
多くの組織を渡ってきたマヤでさえ、素直に狂っていると思った。
彼がどう動くのかは予想できない。
し合いに乗るかもしれないし、案外し合いに反抗してもきそうだ。
会いたくはない。会ったならマヤは、きっと彼をしてしまう。
主催の指示に反抗してでも、神崎潤をす。
「…………ま、考えても仕方ないわね」
マヤは一言呟くと、Lの死体に背を向けて歩き出した。
【深夜/A-3】
【折原マヤ@BLOODY MONDAY】
[状態]健康
[所持品]M9ミリタリー@現実、『逃亡日記・レプリカ』@オリジナル
[思考・行動]
0:『潜入者』として行動する。
1:し合いの運営としての立場から見た危険人物を抹する。
2:神崎潤とは会いたくない。
※Season1終了後からの参加です
※逃亡日記はレプリカで、破壊されてもペナルティがありません

「…………銃声、か?」
テロリスト・『9th』雨流みねねはその音を聞き眉を顰めた。
『逃亡日記』に異常はなく、幸い彼女の身に迫る危機はなさそうだ。
右手に持った携帯電話。
これが彼女の未来日記、本物の『逃亡日記』。
彼女の逃走ルートを予知する未来日記で、し合いでも健在だ。
雨流みねねは、すぐに中断していた名簿の確認を再開する。
赤く囲んである名前は四つ。
『天野雪輝』『我妻由乃』『夜神月』『弥海砂』以上四名だ。
天野雪輝と我妻由乃に関しては、ほぼ間違いなくし合いに乗る。
雪輝は全てを“0(チャラ)”にするなんて戯言のために。
由乃は雪輝を何としてでも生かすために。
我妻由乃は最悪だ。みねねが彼女と戦ったとして勝率は五分だろう。
この二人に―――特に我妻由乃に会ったなら、覚悟を決める。
される覚悟ではなく、す方の覚悟だ。
「で、後はあの『名探偵』さんが言ってた『キラ』とやらか」
夜神月と弥海砂。
彼女が何故二人のことを知っているかといえば、数分前に遡る。
みねねがし合いの場をうろつき始めた頃、猫背の男と出会った。
いかにも怪しげな男だったが、男は探偵『L』と名乗った。

23 :
根暗で陰気そうな見た目に反して、彼の語り口は饒舌だった。
みねねがテロリストであることはその『思想』により看破された。
逮捕だの何だの言い出したなら虫の居所次第ではしていたかもしれないが、この状況下でそんな些事を気にするほどみねねは追い詰められてはいなかった。
結論から言うと、『L』と交わした情報は非常に有益な事柄だったと言える。
にわかには信じ難いが『デスノート』なる物の存在。
そしてそれを用いて大量人を行った二人の『キラ』。
片方の夜神月は敵なら厄介―――しかし味方なら百人力の頭脳。
弥海砂はほぼ間違いなくし合いに乗ってくると思われる危険人物。
みねねからの情報提供では『未来日記』に軽く触れておいただけだったが。
その後すぐに彼とは別れた。
特に理由があった訳ではないが、本当に何となく別れた。
みねねとしては、『キラ』二人は出来るだけ早く害したい。
夜神月の頭脳がどれほどであれ、最後に寝首を掻かれる危険も少なくない。
それほどのリスクを払うくらいなら何かされる前にすのが得策と考えた。
「………にしてもし合いねえ。チッ、面倒臭ぇな」
気だるそうに、しかし反逆の笑みを浮かべて。
『9th』雨流みねねの善行(はんぎゃく)は幕を開けた。
【雨流みねね@未来日記】
[状態]健康、左眼に眼帯
[所持品]逃亡日記@未来日記、不明支給品
[思考・行動]
0:バトルロワイアルとやらをブッ壊す。
1:雪輝はひとまず警戒しておく。2ndは出会った場合害もやむなし
2:『夜神月』『弥海砂』の二名をなるべく早く始末する。
※9巻、西島にプロポーズされた直後からの参加です
※Lから『DEATH NOTE』の世界の情報を得ました

24 :
ここで一話目終了。次から二話目に移ります

25 :

「かはは」
そんな、笑い声がした。
男性の、心底おかしそうな―――だが失笑のようでもある笑い声。
そこにはし合いへの危機感など欠片も感じられない。
――――いや、『彼』にとっては普段とあまり変わらないからか。
し名序列第三位。
かの《赤き征裁》《死色の真紅》哀川潤さえ関わりたくないと言わしめた悪名高き人鬼の一賊。或いはこの世で最も敵に回すのを忌避される醜悪な軍隊にして、この世で最も味方に回すのを忌避される最悪な群体。邪悪と冒涜の宝庫。
彼らは理由なくす人鬼だ。
家賊の繋がりは血ではなく流血。家賊に仇なす者は皆し。
彼らの名を、《零崎一賊》と云う。
話は変わって。D-7エリアのアミューズメントに、奇抜な少年が居た。
身長は男性にしては低く、顔面半分にはこれまた奇抜な刺墨。
無理をすれば能瀬慶子に見えなくもない。
道で見かけたなら10人中9人が目を逸らすだろう。
絡まれると面倒だ、くらいの気持ちで。
しかし実際にはもっと最悪だ。彼は先の《零崎一賊》の一人である。
人鬼揃いの一賊でも禁忌と称される零崎の間に生まれた鬼子。
零崎人識。
《人間失格》の人鬼。戯言遣いの鏡写し。
人識は結論から言って、し合いに乗る気はなかった。
かと言って、正義のヒーローを気取りたいなんて気もない。
要するに、中立。
襲われれば戦うし、弱者がされかけていたなら気分次第では助けてやるかもしれない。だが《ついうっかり》が無いとも限らない。彼は《零崎》なのだから。
しかし、人識が何故しを躊躇うか。それはひとえに恐怖だ。
彼はとある最強と約束をしている。
命と引き替えに、すことを封じられた。
だから零崎人識はさない。
バレないだろ、なんて考えはあの最強には通じないのだ。
「………かはは。こいつぁ上等な代物だ」
人識の手には一本の刃物が握られている。
その名を『ダーク』。人類最古の翁にしてアサシンのサーヴァント、ハサン・サッバーハの用いる武器。宝具でこそないが、刃物には詳しい人識を唸らせるだけの物。
「こいつがあれば何とかなるだろ」
曲絃糸なんかも欲しいけどな、と彼は付け足し、また笑った。
銃器よりも彼には合っている、そんな気がした。
参加者名簿に視線を落とす。
何の因果か、彼の知り合いも数人呼ばれているようだった。
《いーちゃん》―――《欠陥製品》に、恐怖の対象・哀川潤。

26 :
《人喰い》の匂宮出夢に、西条玉藻。
取り立てて挙げるならこのくらいか。
何と言っても哀川潤が怖かったが、出夢と玉藻にも注意することにする。
《欠陥製品》。
彼はし合いになど乗らないし、出来ないだろうと人識は断じる。
玖渚友が、あの青い少女がいる限りは。
「………さて、と」
突然だが、零崎人識はこれから戦うつもりだった。
少女を追い、手にナイフを持った《人鬼》と。
なのにここまで暢気にしていたのは―――零崎人識だから、としか。
少女を助ける?そんなことはどうでもいい。
ただ、《同類》と語り合いたいだけ。
「さぁて、それじゃあ一丁」
「して解して並べて揃えて晒してやんよ」
【深夜/D-7】
【零崎人識@戯言シリーズ】
[状態]健康
[所持品]ダーク@Fate/stay night
[思考・行動]
0:別段どうする気もない。
1:《同類》と語り合いを―――もしくはし合いをする。
2:人は極力さない。
3:哀川潤には会わないようにする。見かけたら逃げる。
4:《欠陥製品》を探してみるか?
※『ネコソギラジカル』、いーちゃんと再会した直後からの参加です

27 :11/12/02
投下終了です。
1話目:二人の悪、そして一人の善
2話目:≪人間失格――――ゼロザキヒトシキ≫
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