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2011年12月2期創作発表57: ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第一部 (403) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第一部


1 :11/11/25 〜 最終レス :11/12/16
このスレでは「ジョジョの奇妙な冒険」を主とした荒木飛呂彦漫画のキャラクターを使ったバトロワをしようという企画を進行しています
二次創作、版権キャラの死亡、グロ描写が苦手な方はジョセフのようにお逃げください
この企画は誰でも書き手として参加することができます
詳細はまとめサイトよりどうぞ
まとめサイト
http://www38.atwiki.jp/jojobr3rd/
したらば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/15087/
前スレ
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd鎮魂歌
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1316305239/

2 :
名簿
以下の100人に加え、第一回放送までは1話で死亡する(ズガン枠)キャラクターを無限に登場させることが出来ます
Part1 ファントムブラッド
○ジョナサン・ジョースター/○ウィル・A・ツェペリ/○ジョージ・ジョースター1世/○ダイアー/○ブラフォード/○タルカス
Part2 戦闘潮流
○シーザー・アントニオ・ツェペリ/○ルドル・フォン・シュトロハイム/○リサリサ/○サンタナ/○ワムウ/○エシディシ/○カーズ
Part3 スターダストクルセイダース
○モハメド・アヴドゥル/○花京院典明/○イギー/○ラバーソール/○ホル・ホース/○J・ガイル/○スティーリー・ダン/
○ンドゥール/○ペット・ショップ/○ヴァニラ・アイス/○ヌケサク/○ウィルソン・フィリップス
Part4 ダイヤモンドは砕けない
○東方仗助/○虹村億泰/○岸辺露伴/○小林玉美/○間田敏和/○山岸由花子/○トニオ・トラサルディー/○ヌ・ミキタカゾ・ンシ/○噴上裕也/
○片桐安十郎/○虹村形兆/○音石明/○虫喰い/○宮本輝之輔/○川尻しのぶ/○川尻早人/○吉良吉影
Parte5 黄金の風
○ジョルノ・ジョバァーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○レオーネ・アバッキオ/○グイード・ミスタ/○ナランチャ・ギルガ/○パンナコッタ・フーゴ/
○トリッシュ・ウナ/○マリオ・ズッケェロ/○サーレー/○プロシュート/○ギアッチョ/○リゾット・ネエロ/
○ティッツァーノ/○スクアーロ/○チョコラータ/○セッコ/○ディアボロ
Part6 ストーンオーシャン
○空条徐倫/○エルメェス・コステロ/○F・F/○ウェザー・リポート/○ナルシソ・アナスイ/
○ジョンガリ・A/○サンダー・マックイイーン/○ミラション/○スポーツ・マックス/○リキエル/○エンリコ・プッチ
Part7 STEEL BALL RUN 11/11
○ジャイロ・ツェペリ/○ジョニィ・ジョースター/○マウンテン・ティム/○ディエゴ・ブランドー/○ホット・/
○ウェカピポ/○ルーシー・スティール/○リンゴォ・ロードアゲイン/○サンドマン/○マジェント・マジェント/○ディ・ス・コ
JOJO's Another Stories ジョジョの奇妙な外伝 6/6
The Book
○蓮見琢馬/○双葉千帆
恥知らずのパープルヘイズ
○シーラE/○カンノーロ・ムーロロ/○マッシモ・ヴォルペ/○ビットリオ・カタルディ
ARAKI's Another Stories 荒木飛呂彦他作品 5/5
魔少年ビーティー
○ビーティー
バオー来訪者
○橋沢育朗/○スミレ/○ドルド
ゴージャス☆アイリン
○アイリン・ラポーナ
参戦部未定
○ディオ・ブランドー/○エリナ・ペンドルトン/○ロバート・E・O・スピードワゴン/○ストレイツォ/
○ジョセフ・ジョースター/○空条承太郎/○J・P・ポルナレフ/○広瀬康一
【残り 100人】

3 :
スレ立ておつでーす

4 :
しょっぱなからすげえwww
とりあえずダイアー、康一、ディアボロのc.g氏、投下をお願いします!
支援!!

5 :
スレ立てお疲れ様です。
したらばで聞いたのですが、後ろもつかえてますし独断でこちらに投下することにします。
それでは ダイアー、広瀬康一、ディアボロ 投下します。

6 :
僕は占いを信じないタチだ。
なんせ僕の周りには占い以上の、不思議で奇妙で謎の存在が溢れかえっていたからだ。
スタンド―――高校入学したてのピッカピカの一年生のころ、僕はそいつと出会った。
あんな不思議で奇妙な存在がある以上、占いを信じてもいいかもしれないんだけど、僕はやっぱりそんなに信用できないと思ってる。
もちろん自分の星座が朝のテレビで一位だったら嬉しいし、何かいいことあるかもしれないと思うけどね。
実際今日の朝から僕は絶好調だった。
自販機でコーラを買ったら二つ出てきた、校内の売店で100円玉を拾った、帰ったら母さんがケーキを焼いていた。
今日の僕は絶好調、まさに向かうところ敵なし! これも今日の占いのおかげかな!―――そう思ってた。今の、今までは。
僕の名前は―――もしかしたら覚えてもらう必要はないかもしれないけど―――広瀬康一。
スタンド、なんて奇妙なものに出会ったこと以外は普通の高校生だ。
友達がいて、家族に囲まれて、自分で言うのもなんだけど、幸せに生きてる高校生。
え? なんで覚えてもらう必要がないかも、だって?
正確に言ったら『覚えてもらっても意味がないかもしれない』。
なぜなら……
「エコーズッ!」
「キング・クリムゾンッ!」
僕が今、し合いに巻き込まれているからだ。そして―――
「なッ!?」
「……死んでもらう」
今、この瞬間にでも、死ぬかもしれないからだ。


7 :
ちょっと待って!

8 :
◆ZAZEN/pHx2氏の方が早いかも?
ちょっとストップお願いします

9 :
改めて投下、再開してよろしいでしょうか?

10 :
◆ZAZEN/pHx2氏も新しい予約分の執筆に入ったんだろうし、いいんじゃない
問題が起きたらそのときにでも

11 :
では続きを投下します。

少年の小さな体が弧を描き、宙を舞う。
1回、2回……3回ほどバウンドすると勢いのままに、サッカーボールのようにごろごろと転がっていく。
橋の欄干に激突し、ようやくおさまったエネルギー運動。
ひどい有様だった。少年の体はボロボロだった。
擦り傷、切り傷、打撲に内出血。
左腕は大きくダメージを負っている。力なく垂れ下がり、右腕で肩を庇うしぐさをする。
転がった際についた傷から血が滲み出る。精悍な顔の頬から、じんわりと真っ赤な液体が滲み出た。
彼も血に気付いたようだ。乱暴に学生服の袖でこすり、そして鋭い視線で目の前の敵をにらみつける。
白い、芋虫のような己の分身が脇に並び立つ。それを見て康一は今一度、闘志を燃やす。
少年が転がった距離はおよそ橋一本分。そのちょうど一本分の距離を挟んで向かい合う二つの影。
立ち上がった少年と、陽炎のように揺れる男。対照的な二人に言葉はない。
沈黙の中、睨み合う。傍で光っていた街灯が一度だけ、バチッと火花を散らした。
男が猛然と少年へと向かっていく。
真っ暗な目には何を映しているのだろう。それすら確認できない速さで男は迫まっていく。
少年が迎え撃つ。ギリギリのタイミングを計るように瞬きすら許さない、まるで居合い切りの達人がするかのような集中。
瞬間、二人の体より影が飛び出す―――西部劇のガンマンさながらの、抜き打ち。
バチィイイイ―――ンンッ!!
強烈な破裂音、見えない壁に押し出されたように二人が後ずさる。
空気が破れたような跡がフワッと空気中に舞い、霞み消える。それが繰り返される、何度も、何度も。
スタンド同士の激突―――拳と拳がぶつかり合う戦い。
拮抗しているように見えて、実力は歴然としていた。
互いの表情が物語る戦況――少年不利、男優勢。
少年は唇を噛みしめ、手に走る痛みに顔をゆがませる。手の甲に浮かぶあざ、擦り傷。
スタンドのダメージのフィードバックの結果だ。直接的なパワー、スピードではとてもではないが敵わない。
対して男は冷静に、機械的に戦闘を続けるのみ。隙を見せることなく、上回った力と速さでジワジワと相手の体力、精神力を削り取っていく。
康一は思い出す。そもそも始まりから流れは傾いていたのだ。
ゲーム開始直後、康一が街の中を散策。その過程でたまたま男と出会った。角を曲がった瞬間、それはもうばったりと。
しかしそれを男の立場で言うならば『出会ってしまった』――『見られてしまった』……己の顔を、姿を。
直後、不意打ちから始まった両者の衝突。乗り気でなかった康一は思いもよらない先制攻撃を喰らい、わけもわからないまま今に至る。
理由も知らず、相手を知らず、現状を把握しきれずに戦いに巻き込まれていく……。

12 :
さっそくボツSS投下スレが必要になるか?www

13 :
「ッ!」
痛みと混乱。一瞬の、しかしその糸のように細い集中力の切れ目はこの実力差では致命的。
康一のスタンド、エコーズがなんとかしのぎ切っていた拳の嵐。
隙を見逃さず叩きこまれた一撃、は的確に白いスタンドの顎を捕えた。
脳を揺さぶられ、平衡感覚を狂わされる。
体勢が崩されたエコーズ。好機を伺い、隠し持っていた能力が思わず零れ落ちる。
空を切った一撃は地面にたたきつけられ、途端に地面を一斉に「ニゲロォ!!」と叫ばせた。
男の目は実験動物を見るかのように冷酷。
音を実体化させる能力か、そう微かに唇が動いた。
そもそも男が全力で仕留めにかかっていたら康一はものの十秒も満たずに始末されていただろう。
しかし、臆病さゆえに ―― 男は見られることを恐れた。
己の能力、全力を人目もはばからずさらす。顔を見られる、声を聞かれる。彼は何も情報を残したくなかったのだ。
一撃仕留められなかったのは彼の最大の失態にして、康一最大の幸運。
無言のまま、倒れ伏す康一に近づいて行く。
キング・クリムゾンの真髄を使うまでもない……手刀を心臓にたたき込み、少年を川に突き落とし、この場を去る。
それだけでよかった。そうなることをディアボロは望んでいた。
街灯が影を作り出す。ディアボロの影が康一を覆う。
傍らに己の分身が並び立つと高々と手を挙げ、胸に一撃を叩きこまんとした。
              ――――!!
その瞬間、眩いばかりの灯りが遮られ、自分にかぶさる一つの影。
反射的に振り返ったディアボロの目に飛び込んだのは街灯の上に立つ一人の屈強な男。
「それ以上の非道、この私が許さんぞ、外道め!」
ディアボロは広瀬康一と言う少年を知らなかった。
倒れ伏した今ですら浮かんだ笑み。それを自棄と、強がりと勘違いしていた。
『ニゲロォ』の言葉は彼が思わず口走ったものではない。何も康一は『逃げたい』と思っていたわけではないのだ。
戦闘の途中ですら、誰も巻き込まないように。この危険な人鬼の注意を自分にだけ向かせるように。

14 :

だがそんな康一の気高き魂にッ!
その勇気に魅かれた男が今、ここにッ!
「我が名はダイアー、誇り高き波紋戦士ッ!!」
ヒーローのように颯爽と駆けつけた!



15 :
ダイアーさんかっけえwwww
支援

16 :

街灯からジャンプ一番、不意をつかれた男にダイアーは勢いそのまま、飛びかかる。
まさかそのまま襲いかかってくるとは思っていなかったのだろう、キング・クリムゾンの反応が遅れた。
重力と体重を乗せた重い、重いダイアーの一撃。
肉と骨がぶつかり合う。腕と身体のつばぜり合い。
スタンドに直接触れる輩、その事を不思議とは思わなかった。デ
ィアボロは知っている。暗チームの氷のスタンド使い。地面を泥へと変える腹心の切り札。
目の前の男も身に纏うタイプのスタンド使いなのであろう、そう推測した。
「フン、奇妙な術を使うようだが、このダイアー相手にいつまでもつことができるかな……?」
「…………」
故に距離を取る。身に纏うタイプのスタンドであるならば、触れられなければ問題なし。
人間を超えた身のこなし、スタンドとも張り合える男の戦闘能力は決して見くびっていいものではない。
何度かの拳の応酬の後、隙を見つけ大きく後ろに飛び跳ねる。
倒れたとはいえ少年はいまだ健在、さっきの『ニゲロォ』の声に魅かれ更なる参加者がおびき寄せられる可能性もある。
出し惜しみはしていられない ―― 射程距離に入り次第、時をふっ飛ばし、二人を……始末するッ!!
後ろに下がったディアボロに依然注意を向けつつも、同じくダイアーもじりじりと後ろに下がっていく。少年の様子を見るためだ。
時間をかけつつも、無事少年の元へとたどり着くダイアー。
外見上、詳しくはわからないものの身に付けた服の汚れ、派手に飛び散った血痕とは裏腹に少年は極めて軽傷。
命に別条はなく、どれもしばらく安静しておけば大丈夫な様子であった。
「どうやら大丈夫なようだな……。少年、安心するんだ。この私に任せておけ……!!」
「あなたは……?」
「ふぅむ、傷は浅いな……。少し痛むかも知れんが私の波紋が君の傷をいやすだろう。
 今しばらくの辛抱だ。奴を倒した後、しっかりとした治療を施そう……」
瞬間、電流を流されたかのような痺れ……そして暖かな感触が康一を包み込む。
男が言ったとおりに傷はいまだ痛むものの、幾分かは楽になり、康一は身体を起こすと楽な姿勢を取った。
目の前には大きな大きな男の背中。悪意、暴力、戮。躊躇うことを知らない悪魔を前にしてもダイアーは躊躇することなくゆっくりと真正面から向かっていく。
不敵な笑み、自信に溢れた歩み。その姿は康一に安心感を与える。
威風堂々、自信満々。橋の中央で悪魔はじっと機会を伺っている。眼光は深くに濁り、一切の情けなし。
しかしそれはダイアーも同様。無抵抗の少年をいたぶる相手に容赦せん!
――激突必至。戦いの火蓋が切って落とされる!

17 :
ゆっくりと進められていた足が止まり、そして一気に爆発的な加速! 間合いを測っていたダイアーが先に仕掛けた。
それを合図としたかのように、ディアボロが腰に差していた拳銃を素早く抜く。
一発、二発、三発! 甲高い発砲音が三回夜空に鳴り響き、ダイアーの体を貫かんと空気を切り裂いて行くッ!
「ッ?!」
「フフフ……そんなPな武器で捕えられるほど俺は甘くないぞ?」
確かに捕えたはずのは銃弾はダイアーが生みだした影を打ち抜くのみ。
これぞ、波紋&ダイアーの肉体が生みだした奇妙な術ッ! これには流石のディアボロも意表を突かれたッ!
僅かに生まれたその隙! 中途半端な距離まで詰められたことが逆にディアボロの判断を鈍らせた!
ダイアーの眼光が怪しく光る。カゼルのような華麗な跳躍を魅せるダイアー! 気付いた時には、時既に遅し。ディアボロはもはや彼の術中!
接触を避けるべき相手に至近距離まで詰められた。それがディアボロの選択肢を自然と一つに絞らせた。
スタンドによる直接ガード ―― しかしそれすらも計算の内、それこそがダイアーの狙い!
「かかったな、アホが!」
「何ッ!?」
蹴りはまき餌。キング・クリムゾンの腕により防がれた一撃は次の一撃への布石。ビシッ、と開かれるダイアーの両の脚。
この妙技! このバランス感覚! この圧倒的破壊力!
これぞまさにダイアーの十八番―――
「食らえ、稲妻十字空裂刃(サンダークロススプリットアタック)!」
「や、やったァアア――――!!」
          ドォ―――――
                 ―――――ン…………
 キング・クリムゾン……吹き飛ばされた時の中を動けるのは、この俺のみ。
 しかし……クソッ! こんなふざけた男に我が能力の神髄を……、時を飛ばすはめになるとはッ!
 王たる俺の……屈辱だ…………。
「!?」
「……死んでもらう」
「ダ、ダイアーさぁあああああああん―――!!」

18 :

理解不能の文字が浮かぶ。何が何だか分からない。
康一の目の前で誇り高き戦士の体に大きな穴が一つ空き、血が飛び、繊維が分断され、肉と骨が抉り飛ばされた。
逞しく鍛え抜かれた肉体はまるで木の葉のように軽々しく持ち上げられ、一瞥の後……傍らに放り投げ捨てられる。
そして ――― ダイアーはピクリとも動かなくなった。
「う、うわあああああああああああああああああ―――――!!」
ヒーロー、ここに倒れ伏すのみ。


19 :
信頼と実績のダイアーさん

20 :
……ゲロ、――ロ、……………―――………、……
体が重い。呼吸が乱れる。俺は……一体何が起きたんだ。
視界がはっきりしない。身体を襲うダルさもこれまでにないものだ。
このまま意識を手放してしまいたい……このまま、ずっと、このまま……眠って、しまい……………………。
…………二ゲ――ー、………ニゲロ……、―――ゲロ……
「だがッ!」
目覚まし代わりの痛みが拳に走った。まるで剣山に拳を突き立てたかのような強烈で、熱烈なやつが。
ぼやけた視界で見てみると真っ赤に染まった拳の先から新たに赤い液体が噴き出ていた。
骨が砕け、皮膚は破れ見るも無様な様子の俺の拳。
「フッフッ……、フフフ…………!」
構うものかッ 今さら傷の一つや二つッ
戦士の傷は誇りの証! このダイアーにとって傷が一つ増えるということは誇りが新たに一つ増えること!
そしてそれは即ちッ これ以上光栄なことはないってことだッ!
ニゲロ……、ニゲロ……ニゲロ……―――
            ニゲロ……!
「逃げてたまるかッ!」

21 :
情けなさと恥の感情でいっぱいになる。はっきりとした視界の先で戦うのは少年と一匹の悪魔。
そうだ、彼は戦っている。圧倒的な戦況ですら心折れず、諦めず、誇りを捨てず。
勇敢に立ち向かい、粘り強く勝機を伺っている。
その上でッ! そんな困難な状況であろうと! 崖ッぷちに立たされていようとッ!
彼はこの俺を気遣い、メッセージを残したッ! 傷を負った俺を逃がそうとしたッ! 俺の代わりに戦ってくれたッ!
「フフ、フフフッ…………!」
目の前で繰り広げられている人形使いたちの戦い。彼らの能力が一体何なのか、それはもはやどうでもいい。
ただ一つ、わかっているのは……
自らの危機ですらッ! 赤の他人の俺を気遣いッ!
身体を張り、時間を稼ぐために必死で戦う少年をッ! 勇気溢れる少年をッ!
波紋戦士であるこの俺がッ! 目の前で危機に陥ってる彼をッ!
「見すことなんぞ、できんのだァアア―――――ッ!!」
体中から集めに集めた波紋を練りあげ、最後の力を振り絞る。
よろけながらの惨めな体当たりを悪魔にくらわせるために、俺は走った。少年が横に飛びのき、道を作る。
今の俺の全速の、全力を賭けた一撃は男に向けてただ愚直に、ただ真ッすぐにぶつかるのみ。
「ぬうおおおおおおおおおおおお!!」
「ぐぅ……ッ!」
「だ、ダイアーさん!」
だが男は倒れない。橋の欄干に身体を押しつけながらも、足での踏ん張り、ツッパリ。決して落ちようとしない。
それどころか、その体勢から操り人形の拳の嵐が俺の背中を、肩を。所構わず襲いかかってくる。
―――ここまでか。
次第に俺の拘束は緩み始める。目の前では火花が散る。
波紋戦士は……ここまでか?
ほんの少しでいいんだ。この拳の嵐が一瞬でも止まってくれれば!
たった一秒でもいい。コイツに隙が生まれれば!
PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi――――…… 「何ッ!?」」

22 :
悪魔の動きが止まる。突然の警告音、それは奴の首輪から発せられたもの。
首輪の爆発。極悪非道のデモンストレーションを見せられた直後であるならば、どんな百戦錬磨の猛者であろうと自然に動きは止まるだろう。
「エコーズッ!」
そう、例えそれが『ニセモノ』であろうと!
俺は男の体を抱きかかえる。奴が気付いた時にはもう遅い、最後の波紋の呼吸を暴れる男にたたき込む。
そして俺はそのまま川に向かって飛ぶ。男を決して離さぬように。この男を決して自由にしてはならんと決意して。
―――川に落ちる直前、一瞬だけ宙で交わる視線
名前も出生も何もかもを知らないただの少年。だが彼の目には確かな意志の輝きがあった!
目の前の悪を決して許しはしないという意志がッ! そしてそれを行動に移すという勇気がッ!
「少年、君はたいした英雄(ヒーロー)だったぞォ!!」
次の瞬間……ドボンッ! 刺すような川の冷たい流れに身を任せる。
流れる二つの体。上下左右、空中水中、何もわからない。
沈み、浮かび、また沈む。
だが決してこいつだけは! こいつだけは離しはしない!
――くっつく波紋!
彼の大きな勇気の前では、霞んでしまいそうになるぐらいちっぽけな俺のプライド。
だが確かに練り上げあられた最後の波紋はしっかりと役割を果たし、俺たちは流され……流され……流され……―――――。
俺が最後に耳にしたのは俺の首輪が発する『本物』の警告音。
そして……
「ダイアーさぁぁぁぁああああああああん―――――ッ!!」
少年の声。
「フフ……波紋戦士として悔いなしッ」


23 :
重い体を引きずり、何とか橋の縁まで辿りつく。
身体を乗り出した時、危うく落ちかけるが、なんとか踏ん張ると康一は川の向こうにもう一度眼を凝らす。
いつまでも、いつまでも待つ。しかし何も見えなかった。川は穏やかなまま流れるのみ。
あと一歩、ほんの数秒で死が訪れる。そんな時に颯爽と現れた一人の男。
波紋戦士ダイアー。康一にとって彼は紛れもない『ヒーロー』だった。
【ダイアー 死亡】
【ディアボロ 死亡】
【A-3 橋 / 一日目 深夜】
【広瀬康一】
[スタンド]:『エコーズ act1』 → ???
[時間軸]:コミックス31巻終了時
[状態]:左腕ダメージ(中)、全身に切り傷と擦り傷 ≪ダイアーの波紋で回復中≫
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2(未確認)
[思考・状況]
基本行動方針:とりあえずはし合いには乗らない
1.ダイアーさん……
2.???
[備考]
※近くにダイアーのデイバッグが放置されています。ディアボロのデイバッグ、及びランダム支給品のひとつである拳銃は河に流されていきました。
 中に何が入っているか、どこに流されていくかは次の書き手さんにお任せします。

24 :
以上です。何かありましたら指摘ください。
ちなみに題名は2ndの広瀬康一登場話意識です。

25 :
圧倒的な格好良さのダイアーさん

26 :
安心安定のダイアーと、安心安定前回生存のディアボロ
愛されてるねw
指摘する点としてはランダム支給品は「0〜2」→「1〜2」くらいかな
自分のSS投下前で緊張してて、細かいところはちゃんと見れてないかも

27 :
投下乙
これが2ndで活躍しすぎたディアボロさんの末路か……
しかし予想以上に早い時期の康一君が出て来ましたね。グレートです。
え、ダイアーさん? いろんな意味で期待通りでしたwwwwww
1個指摘です。場所がA-3とのことですが、ティベレ川の流れは北から南なので、流されても即禁止エリアにはなりませんよ。

28 :
投下乙
やっぱり1st、2ndで活躍したツケは来るのか−。
ジンクス気にせずに今回も大活躍して欲しかったがしょうがないな
え? どっちに言ったかって? どっちに対してもだよ!
かっこいいダイアーさんはダイアーさんじゃねぇ!
と、冗談はさせおき改めて乙
まさかの大物食いっぷり、さすがダイアーさん住人に愛されてる
そこにシビれる憧れルゥ!

29 :
2nd完結からこうなる予感はしてたぜボスw
しかし1stからやたら波紋使いに会ってるなw
ダイアーさん格好良かった!
一人残された康一はこれからどうなる…?

30 :
さて、次は◆4eLeLFC2bQ氏のブチャラティ他ですか?

31 :

「うっ……うっ…… どうして、あの人が…… うっ……ううう……」
 ファニー・ヴァレンタイン第23代アメリカ合衆国大統領は、ジョニィ・ジョースターの手でこの世界から消えた。
 わたしはその瞬間を、この目で見届けた。
 レースは終盤となり、あとはわたしが大統領によって呼び出された、別の世界のディエゴ・ブランドーと決着をつけるだけだった。
 覚悟と共に抱えていたはずの彼の生首。
 あと少しで取り戻せた、夫婦の平穏な時間。
「なのに………どうして、あの人が………うっ……うぅ……」
 トリニティ教会でディエゴ・ブランドーを早朝から待ち受けていたルーシー・スティールが気がつくと、そこは見知らぬ場所だった。
 明るく照らされたステージ。その中央に立っていた人物。
 響きわたった愛おしい人の声。
 たくさんの人が溢れかえり、蠢いていたホール。
 三つの爆発音。
 花火かなにかのように飛び散った血肉。
 絶叫。怒号。
 あの人は、わたしのことを見ようともしなかった……。
「どうして………」
 ただ無惨なし合いを面白がるような人では決してなかった。
 スティール・ボール・ラン・レースは確かに死傷者をたくさん出した。
 レースの選手だけじゃない。たくさんの人が亡くなった。
 わたしを庇ってくれたマウンテン・ティムも、H・Pも……。
 けれどそれはあの人が望んだことじゃなかった。
 夢見る少年のようだったあの人を利用したのは、アメリカ合衆国大統領ファニー・ヴァレンタイン。
(あの人がただのし合いを望むなんて、絶対に、ありえない……)
 最愛の夫のため。
 ただそれだけのため、恐怖に耐え、無力さに涙しながら、少女は戦い続けてきた。
 彼女の心を支えていたものは、夫への愛情。
 報われる直前に訪れたそれは、他ならぬ夫の裏切り。気丈な少女の心を折るに足る悲劇だった。
「君……」
「うっ……うぅ……しくしくしく……」
「君ッ!! 後ろだ!!」

32 :
  

33 :
C

34 :
   

35 :
 どこからか男の声が聞こえ、『気のせい』かとなんとなく無視した瞬間に再び向けられた張りつめた声色。
 自分が泣きながら、わき目もふらずに歩き続けていたことにようやく思い至り、振り返る。
 『それ』は飛ぶように駆けてきていた。
 例えるなら、夜行性の真っ黒な獣。
 ルーシーのように混乱した少女でなくても、正しく認識できるものは少ないだろう。
 生い茂った樹木が作り出した深い闇は、彼ら『屍生人』の独擅場なのだから。
「お前もか……お前も……、夜遅くまで遊んでいる、堕落した女かァーッ!!」
「ひっ…」
 半歩後ずさることにどれほど意味があるだろう。
 悲鳴をあげるヒマもない。一瞬だった。
 拡大した闇と闇の境界線。
 人のかたちをした、すでに人ではない者の濁った双眸。
 三日月のように裂けた口から牙ともつかない鋭利な物がのぞき……
「きゃ………        !?」
「シ……、あまり大きな声を出さないでくれ」
 口元に当てられていたのは、無骨な『人間』の手だった。
 羽交い締めにされ、口元を押さえられている。
 ボダボダボダっと、重量のあるものが地面に落ちる音が聞こえ、それきり物音が途絶えた。
 吐き気を催すような腐臭だけがプンと漂ってくる。
(誰………?)
(他に敵がいないことを確認したら、この手を離してやるから、もう少し待ってくれ)
 目線を上げると、白い顎の線が、ついで、揺れる黒髪の先端が見えた。
 自分の心臓の鼓動がやけに大きく鳴り響いているような気がする。
(男の人…、よね…)
 背中に当たっている胸の硬さ、骨張った手や腕の感じ。
 男の手の冷たさが、急に火照った頬に気持ちよく、少しずつ気分が落ち着いてくるのを感じていた。
「………もう、いいだろう
 すまなかったな、突然羽交い締めにしたりして」
「いいえ……、あの、助けてくれたんですよね」
 チラリと地面を一瞥した男の視線を追い、ルーシーは後悔した。
 驚愕の表情を残したまま絶命した、人間崩れの化け物。
 その『奇妙』な切断面。
「ああ、もっと早く気付けば良かったんだろうが、
 俺が君に気付いたときには、すぐそばまで迫っていた。怪我はないか?」
「大丈夫です。ありがとう……」
 どうやってその化け物をしたの? とは、おぞましくて、聞けなかった。
 ジョニィ・ジョースターや、大統領の持っていた『スタンド』による力の行使なのではないかと、なんとなく察しがついたけれど。

36 :
   

37 :
ジャックェ……
支援

38 :
   

39 :
「俺はブローノ・ブチャラティだ。君は?」
「わたしは、ルーシー…………」
「?」
「……ルーシーです」
 『ルーシー・スティール』とは、名乗れなかった。
「君も、この『ゲーム』に巻き込まれたのか?」
「『ゲーム』………」
    『このホールにいる君たち全員、今から参加者としてゲームボードに立ってもらい思う存分、し合ってもらうッ』
「うっ………、ううう………」
 少年のように純粋で夢見がちなスティーブン・スティール。
 わたしの前だけでは弱さをさらけ出していたスティーブン・スティール。
 何人いたかもわからないほど、たくさんの人にし合いを強要して、3人の男性をしたスティーブン・スティール。
 ………わたしの夫。
 この人が助けてくれなければ、わたしもされていた。
 本当に、し合わなければ、死んでしまうの…?
「うう……ああ………」
「参ったな……、少し落ち着けるところで話をしようか」
 肩を押され歩き出す。
 バラバラになった死体が見えないように、青年は気を使ってくれた。
 それが、優しかった夫の思い出に重なり、ルーシー・スティールは、泣いた。
【ジャック・ザ・リパー 死亡】


40 :
   

41 :
【F-2 ジャニコロの丘/1日目 深夜】
【ブローノ・ブチャラティ】
【スタンド】:『スティッキィ・フィンガーズ』
【時間軸】:サルディニア島でボスのデスマスクを確認した後
【状態】:健康
【装備】:なし
【道具】:基本支給品、不明支給品1〜2(未確認)
【思考・状況】 基本行動方針:主催者を倒し、ゲームから脱出する
1.落ち着ける場所でルーシーと現状の確認と情報交換。
2.出来れば自分の知り合いと、そうでなければ信用できる人物と知り合いたい。
【ルーシー・スティール】
【時間軸】:SBRレースゴール地点のトリニティ教会でディエゴを待っていたところ
【状態】:健康・混乱
【装備】:なし
【道具】:基本支給品、不明支給品1〜2(未確認)
【思考・状況】
1.うう…ううぅ…(現状が信じられない)
【備考】
ジャック・ザ・リパーの参戦時期はジョナサン一行襲撃前でした

42 :
  

43 :
以上です
指摘等ございましたらよろしくお願いします
ズガンってこうやって使うんだよねっ?ねっ?

44 :
ブチャラティの美女エンカウント率は異常

45 :
ルーシーを襲う男の死亡率は異常

46 :
投下乙でした。
こんどこそナイトしてくれよ、ブチャラティの旦那!
ブチャラティがジョルノについて触れていないのがちょっと気になった。

47 :
投下乙
よくよく考えたらゾンビブチャラティはロワに出るの初めてだな

48 :
>>46
思考に追加しておきます
タイトル忘れてた
「ある少女の悲運と幸運について」

49 :
よっしゃ書き終わった!
山岸由花子、アクセル・RO 投下します。

50 :
投下乙ゥ
ジャックお前はズガンとして立派に役目を果たしたのだよ…
◆c.g氏のに戦闘場所の指摘があるようだけど、とりあえず試しに地上と地下を重ねた地図に現在位置を入れておいた
ttp://www20.atpages.jp/r0109/uploader/src/up0116.png
サイズを大きくすると画像が荒くなるのがつらい
間違っているとこや見にくいとこがあったら言ってくれ

51 :
トリ忘れ
改めて、
山岸由花子、アクセル・RO 投下します。

52 :

ひとりの美しい少女が、暗いローマの街中に佇んでいる。
その少女は日本人ながらほりが深く美しい顔立ちをしており、身長は高くスタイルもよい。
腰まで伸びる長い髪が、十人中八人は振り返るであろう容姿を演出していた。
そんな彼女もまた、理不尽なゲームに参加させられた身なのだが、その表情からは不安や恐怖、悲壮感といった感情は感じられなかった。
首筋に感じる冷たい感触を放つ金属に手を添えた彼女は、不思議と理解していた。
なんだか分からないが、自分が「し合いゲーム」とやらに巻き込まれている事。
それが夢じゃあなく現実で起こっている事だと言う事も、なぜか疑ってはいない。
客観的に見て、彼女は不自然なほど冷静に見える。
だが、なぜか胸の奥にあるモヤモヤした気持ちは晴れない。
まるでぶつける場所を見失った怒りを持て余しているような、妙な浮遊感を感じていた。
川沿いに街を少し歩き、なんとなく適当な建物に入る。
落ち着いて手荷物の確認がしたかったからかもしれない。
天窓から月明かりが差し込み、深夜の屋内とはいえある程度の見通しは聞いていた。
室内を見回してみると、センスの悪い装飾品や置物などがいくつも並べられている。
壁際の棚には、おそらく工場で作られた物など一つもなかった。
そして、床には古そうな衣服や本などが乱雑に散らかっている。
売れない雑貨屋か骨董屋といったところだろうか。
少女はそれらの物品に全く興味を示さない。
小さな丸いテーブルに並べられたセンスの悪いガラクタを押しのけて、椅子に腰かけた。
足元に降ろしたかばんの中身を探ると、地図のようなものを見つけた。
現状の把握に役立つかと思い、取り出して内容を確認しようとする。
「……あら?」
しかし、地図に目を通す前に、彼女は違和感に気がついた。
テーブルの上に置かれたコーヒーカップ。
「こんなものここに置いてあったかしら?」なんてボケた回答はあり得ない。
テーブルの足元にはさっき押しのけたガラクタの山が転がっている。
彼女は間違いなく「テーブルの上に置いてあった邪魔なものを全て押しのけた」はずだった。
それにこのコーヒーはまだ熱が残っている。淹れたてとは言わないが、まだまだ飲み頃の温度だ。
いや、それ以前に彼女は、このコーヒーカップに見覚えがあった。
彼女の住む杜王町の駅前のカフェで出されるものと同じコーヒーカップ―――
彼女の思い人である少年を呼び出し、初めて会話した時に飲んだコーヒーだ。
そのときの会話の内容はすべて覚えている。
少年の些細な仕草や表情も、すべて覚えている。
彼女と少年のかけがえのない思い出の1ページだ。

53 :
「まちがいないわね――― あの時のコーヒー…… なぜこんなものがここに?」
ガタリ
「『人ハ何カヲ捨テテ前ヘ進ム』…… ソレトモ――
 『拾ッテ帰ルカ』?」
その時、彼女の前に謎の人影が現れた。
人間のように思えたが、頭部は3枚の円盤が縦に並んだような構造をしており、胴体は脊椎部が露出した不気味な亜人。
亜人の正体は、精神的のエネルギーを像として出現させる能力――『スタンド』。
そして『スタンド』には必ず『本体』が存在する。
彼女は目の前の『スタンド』に視線を向け、さらにその上方へと目線を泳がせる。
月明かりの差し込む天窓に黒い影が浮かぶ。
小さな雑貨屋の屋根の上から、少女を見下ろす一人の男がいた。
男の名はアクセル・RO――――――
この『スタンド』の『本体』である
アクセル・ROは、彼女と目が合うなり、落ち着いた声で語りかける。
「『公平(フェア)』に行こう…… お嬢さん………」
★ ★ ★

54 :

ジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリ。
それが大統領に命じられた標的(ターゲット)の名前。
聖人の遺体の奪取。
それが大統領に命じられた目的。
私を信用し任務を任せてくれた大統領に恩義は感じているが、しかしこれらはどちらも私の本来の目的ではない(遺体の方は大変興味深いがね)。
私の目的は、標的のどちらかに「私をさせること」だ。
私のスタンド『シビル・ウォー』は、人が捨ててきた物(=罪)を全て提示し、「過去」を以って呪いのように攻撃することができる能力だ。
そして私自身が標的に『される』ことにより、私が背負いこんでいる大きな罪を標的に『押しつける』ことができるのだ。
さらに、標的が『私の命を捨てる』ことにより私は蘇ることができるのだ。
それこそが私の最終目標――
否、私の人生の再生(リスタート)のための第一歩なのだ。
ゲティスバーグの館にて標的を待ち構えていたはずの私は、何故か別の「し合い」とやらに参加させられてしまった。
司会をしていた初老の男は、スティールボールランのプロモーターをしているはずのスティール氏ではなかったか(新聞で見た顔だ)。
なぜ彼がこんな非人道的なゲームの司会を務めているのか。
どんなスタンド攻撃を受けてしまったのか。
どうして自分は、こんなゲームに巻き込まれてしまったか。
そんな思考が頭を巡ったが、しかし大した問題ではないとすぐに考え直した。
大統領の命令を受けたのは、真っ当な戦いの場が欲しかったという理由からだ。
自分が『何者かにされる場』の構築するためだった。
そういった意味では、この『し合い』という場は大統領の任務よりも私の目標達成に適していると言っていい。
『自分が生き残るため』という理由から、誰もが「私をし」にやってくる。
しかも、『されること』がそのまま『攻撃』と『復活』に繋がる私の能力なら、『し合い』というルールの上で負ける道理が無い。
私にとって、し合いの祭典『バトル・ロワイアル』はまさに「最高の舞台」だった。
★ ★ ★

55 :


56 :

「『公平(フェア)』に行こう…… お嬢さん……… スタンド戦は――――
例えば自らの弱点を相手に教えるような ―――『公平(フェア)』さが………」
アクセル・ROのスタンドが少女に語りかける。
直接話しかけずスタンドを用いて話をしたのは、少女がスタンド使いであるか否かを確認するためであった。
スタンドはスタンド使いでなければ認識することはできない。
スタンドの発する言葉は、スタンド使いでなければ認知することはできないからだ。
もっともこの『し合いゲーム』の会場内ではそんなスタンドの基本的なルールすら通用しないのだが、そんなことは彼に知るすべは無い。
スタンド『シビル・ウォー』の言葉に反応を示した少女をスタンド使いとして認め、彼は改めて自らの言葉で眼下の少女に語りかける。
「精神(スタンド)の力(パワー)として最大の威力を発揮する。『卑怯さ』とは『強さ』とはならないからな。
私の能力の名は『シビル・ウォー』。人が過去に抱える『罪』を実体化させて攻撃する能力だ。
弱点は『水』で清める事―――。清潔な水で清めることができれば『解放』されるぞ」
能力については真実だが、話した理由については嘘である。
アクセル・ROは平等さのためにスタンドの能力と弱点を露呈したわけではない。
彼は自分の目的のため、あえて自分の能力の秘密を話した。
この能力は襲い来る幻覚が『自らの罪』であると自覚した方がより効果が高い。
だからあえて、能力を話した。
そして、そもそも水で清めることはこの能力にとっては『一時的な回避』にすぎず、真の弱点とはいえない。
弱点を露呈したのは、自分の攻撃の中にわざと隙を作り、相手にその隙をついて自分を『させるため』である。
公平さなどはまるで考えていない。どこまでも自分に、能力の説明をしたのだ。
「スタンド……? 『解放』………?」
少女は思案し言葉を漏らす。
スタンドという言葉は彼女が思い人の少年を追い詰めた時に聞いたことがある。
少年のスタンドは『エコーズ』という名前だった。
やかましい叫び声をあげたり、風を起こしたり熱の罠を仕掛けたりするクソッタレな忌々しいスタンドだった。
「スタンド―― スタンドねえ……… やはり一人一人、特殊な能力を持っているようね……
わかったわ。あたしも、『公平(フェア)』に言うわ………
あたしの能力は髪の毛を操る能力…… 名前は――そうね… 『ラブ・デラックス』―――
あたしの究極の愛が生み出した能力。弱点は……ごめんなさいね、特に考えたことがないわ……」
少女は馬鹿正直に、自分の能力を説明した。
こちらには特に意図は無い。
知られて損することも、隠して得をすることも、彼女の頭には無かった。
捨ててきた過去の罪と言われて何となく理解した。
そうか、このコーヒーは――――――
少年はあの時、突然の告白に動揺し、曖昧な態度をした。
そして少年のその優柔不断な姿勢に彼女は腹を立て、つい興奮して乱暴な言動をとってしまった。
このコーヒーはその時、彼女が『こぼして』しまったものだった。
気が付けば、コーヒーだけでない。
少年のために早起きして作った重箱入りのお弁当。
憎たらしい泥棒猫が邪魔しやがったせいで、食べてもらえなかった。
周りのガラクタも増えている。
少年に勉強を教えるために作った3択問題の箱。
少年が『漏らして』しまって洗濯した。
少年のために手間をかけて作った『電流の流れるイス』まで……。
すべて、家ごと押しつぶしてしまおうとしていた彼との思い出の品々だ。

57 :

いままで無かったものが、どんどん増えている。
「なるほど」と、少女は理解した。
これが目の前に見上げる男、アクセル・ROのスタンド能力であることを。
彼女が過去に捨ててきた『罪』が実体化したものだと。
『山岸さぁぁぁあああん!!!! このボケがぁぁぁぁ!!!
 広瀬康一なんかが好きなダサ女の分際でえぇぇぇ!!!!! よくもあたしの髪ををぉぉぉぉぉ!!!!!』
そして、今度はテーブルの下から別の影が突然現れた。
綺麗な茶色の髪を燃やしながら、同年代の少女が彼女の腹部にまとわりついて来た。
少年と同じクラスの学級委員の少女――― 少年にちょっかいを出そうとしていた忌々しい『泥棒猫』。
彼に付き纏っていた挙句に彼を侮辱するようなことを口にしたので、髪の毛から全身まる焼けにしてしてやろうとした女だった。
髪の毛を燃やされ苦しむ姿、必死の声、怒りの形相、どれをとっても虚構とは思えない。
「それがきみが今まで犯してきた『罪』なのだよ! お嬢さん!!
人は何かを捨てて前へ進む!! きみには恨みは無いが、手を抜くとこちらがやられる。
これは『し合い』なんだ。悪く思わないでくれよ」
『山岸由花子ォォ――――ッ!!!!!!!』
髪を燃やされた女が、少女に襲いかかる。
電気の流れるイスが火花を放ちながら向かってくる。
コーヒーカップが、重箱が、クイズの箱が少女に向かって飛んでくる。
数々の『過去の罪』たちが、ついに少女に対し攻撃を始めた。
(いいぞ…… 貴様の罪は貴様の精神に大きなダメージを与える!! 罪から逃れるには清めるしかない!!
早く水で清めるがいい!! そして私に向かってくるのだ!!! 私をせェ!!!)
アクセル・ROが大統領からの命を受けゲティスバーグで標的を待ち伏せしていたとき。
あの教会の館を戦闘場所に選択したのは偶然ではない。
あの教会には井戸があった。地下水脈があった。
さらに標的はSBRのレース参加者だ。水筒という形で水を持ち歩いていると考えることは自然だった。
あえて標的が水を得られる環境を作る。相手は自分に対し反撃のチャンスを得ることができる。
アクセル・ROは『あえて』標的が水で『清め』、反撃できる環境を作り出していた。
そしてそれは、今も同じだ。
偶然とはいえ、アクセル・ROのスタート地点はティベレ川の川沿いだった。
そして、ゲーム参加者には等しく水の入ったボトルが支給される。
『水で清めるのは簡単』だ。奇しくも、レース上での待ち伏せ環境とよく似た状況だった。
(さあ、水で清めろ! そのカバンの中に入っているはずだろ?
 それとも店を出て川に飛び込むか? どちらにしても『罪』を清めなければ私に攻撃できないぞ!?)
しかし彼の作戦は、ここから狂い始めた。
「『水』で清める? 冗談じゃないわ。 わざわざ水が支給されるってことは、このゲームにおいて水は貴重品だってことじゃないの。
あんたみたいな『小者』のために貴重な水を浪費するなんてあり得ないことよ。
それに『川』も却下。逃げるみたいで気に食わないし、第一、服が濡れちゃうじゃないの―――」

58 :


59 :

少女の長い髪の毛が四方八方にさらに伸び、彼女の『罪』の幻影たちに纏わりついた。
蜘蛛が巣を張るように縦横無尽に延ばされた髪の毛は鋼線(ワイヤー)のような硬度でガラクタを締め付ける。
彼女の身体にまとわりつく『泥棒猫』の幻影の腰にも、何重もの髪の毛がベルトのように巻きついていた。
「はァッ!!!!」
(な――――に………!?)
少女の抱える『罪の幻影』は、彼女の気合を入れる一声と共にすべて引き裂かれてしまった。
髪の毛を燃やされた『泥棒猫』の幻影も、上半身が切り離され、断末魔をあげる。
その絶叫、その苦痛を訴える眼差しはとても幻影とは思えないリアルさだった。
しかし、彼女は何も感じない。
道端のアリの行列を踏みすよりも容易に、幻影の身体を引き裂いて見せた。
(バカな…… ここに現れるものはすべて、この少女が過去に捨ててきた『罪』―――
 『水』で清めないにしても、トラウマに苦痛を感じ精神を削りながらでないと攻撃はできないはず……
これは一体―――――ッ)
「『私の罪』―――? 笑わせないで。ここにある『ゴミ』は必要がないから捨てたのよ。
 コーヒーは康一君が優柔不断だからこぼれたのよ。
 クイズの箱や電気の椅子は康一君が家に閉じこもって中に入れないからぶっ壊しただけよ。
 そこの女は康一君にちょっかい出そうとしていたクソ女(アマ)だからぶった切ってやったのよ。
 全部こいつらが悪いのに、どうしてあたしが罪悪感を感じないといけないのよ」
アクセル・ROの誤算―――
それは、少女・山岸由花子が恐ろしく思い込みの激しい異常な女であったことだ。
間髪をいれず、由花子の髪の毛『ラブ・デラックス』が天窓へ伸び、アクセル・ROの四肢を縛りあげ屋内へ叩き落とした。

60 :

「何よりあたしが許せないのは、あたしと康一くんの『幸せな日々』を攻撃に利用したこと……
 この上ない侮辱だわ……… ボロ雑巾のように全身を締め上げてしてあげるから覚悟しなさいッ――!!」
スタンドは精神のエネルギーを具現化したものだ。
由花子のドス黒い執念の精神力が恐ろしいパワーを生み出し、『ラブ・デラックス』はアクセル・ROの身体を締め付ける。
肋骨がへし折られ内臓に突き刺さり、首まで締め付けているため既に呼吸すらままならない。
「っかッ……っごほッ……!」
(なんて―――パワーと精神力…… しかし、これでいい…… これで私の目標は達成される……
 少し計算とは違ったが…過程は問題ではない…… 重要なのは結果のみだ………
 この少女は私を『す』! 私の罪をおっ被るのはこの少女だ! 私は解放されるのだッ!!)
薄れゆく意識の中、勝利を確信したアクセル・ROは自分をしゆく少女を見た。
自分のことが憎いのだろう、恐ろしい意を以って自分をすのだろう。
そんな負の感情の籠った怒りの表情を浮かべているのだろうと思っていた。
(―――この少女の…… この眼は何だ……?)
山岸由花子の眼には、一切の感情が無かった。
正義を志す「黄金の精神」も、目的のためには人すら厭わない「漆黒の意思」も、そして自分勝手な「ドス黒い意」すらも……
虚無――― それが最も近い表現。
由花子の瞳には、これからす男の姿など映っていない。
罪の意識も、捨てるという概念も、初めから存在しない。
彼女にとっては何も無いのと同じなのだ。
目の前の男の身体を引き裂くことは、アリを一匹すことよりも、衣服に付いたホコリを払い落とすよりも、価値の無い行動なのだ。
そういえば――――――
あまり気にしていなかったのだが、アクセル・ROは一つ疑問を感じていた。
『シビル・ウォー』で蘇らせた、少女の『罪』。
多感な年齢であろう少女にしては、過去に捨ててきた物が少なすぎるのだ。
『髪の毛を焼かれて苦しんでいた女学生の幻影』はともかくとして、『こぼしたコーヒー』程度の小さな『罪』が具現化して現れることなど、普通ではありえないのだ。
『コーヒーは康一君が優柔不断だからこぼれたのよ』
『クイズの箱や電気の椅子は康一君が家に閉じこもって中に入れないからぶっ壊しただけよ』
『そこの女は康一君にちょっかい出そうとしていたクソ女(アマ)だからぶった切ってやったのよ』
そう、彼女が『罪』として具現化した物は『広瀬康一に関係のある物』に限られていたのだ。
山岸由花子の人生において、広瀬康一は唯一であり、絶対なのだ。
この世界において価値のあるのは『広瀬康一』ただひとり。
康一と関わりの無い物は存在しないのと同じだった。
彼女は広瀬康一と出会うまでの人生で、罪の意識を感じたことなど一度も無かったのだ。
さて、そんな山岸由花子に、『罪』をおっ被せることなどできるのだろうか。
山岸由花子にされることで、本当に『罪の意識』を感じさせることなどできるのだろうか。
広瀬康一のことなど、何も知らないこの男に―――

61 :

(だい…じょうぶだ…… 私の勝ちだ…… これで私の完全なる…… 勝利…だ……)
ゴキュッ
由花子の『ラブ・デラックス』が、アクセル・ROの首の骨をへし折った。
★ ★ ★
「水にパン…… ライトに磁石…… アイテムが入った『紙』とやら…… 地図…… まあ、こんなところよね」
横たわるアクセル・ROの遺体のそばで、由花子は改めて荷物のチェックを済ませた。
『紙』の中身にも興味はあったが、何より注目したのは、この『地図』だ。
どこか外国の街の地図のようだが、その中の「杜王町住宅街」に「広瀬家」という記載があった。
町並みはかなり違うが、そこは康一君の家とみて間違いないだろう。
まずは、そこを目指すとしようか。ここは川沿いのようだし、東へ向かえば、まあ大体分かるだろう。
「『1回目の放送で名簿を配る』って言っていたわよね…… 『名簿』ってことは、このし合いには『知り合いがいる』と考えるのが妥当よね。
でないと、名簿の意味がないじゃない」
康一くんも…… 参加しているのかしら?
いや、当然、しているでしょうね。彼は特別な存在なんだから。
この男のような『小者』でもいたんだもの…… 『能力』を持っている彼が選ばれないわけがないわよね。
会いたい……
康一くんに会いたい………
『由花子さん………』
由花子の前に、広瀬康一の姿が現れた。
彼は、本物じゃあない。それは分かっている。
それは、そこで死んでいるアクセル・ROの能力の残り香が生んだ幻影だろうか。
それとも、由花子の願望が見せた夢だったのだろうか。
いや、そんなことは彼女にとってどうでもよかった。
「康一くん……」
由花子は立ち上がって、康一に歩み寄る。
『由花子さん…………』
それに応えるかのように、康一も彼女に近づいていく。
会いたい……
康一くんと、必ずもう一度会ってみせる………
そして――――――

62 :

「してあげるわ」
『ラブ・デラックス』が康一の幻影を引き裂いた。
康一くん…… あたしの手のひらにやけどをさせた。
あんたはあたしのものなのに……
康一くん…… あたしのことを「嫌い」と言った。
あたしのものなのに逆らおうとするなんて………
絶対に許さない……… 許さないわ………
してやるッ!!
し合いなんてどうでもいいッ!
他の有象無象どもがどうなろうと知ったことじゃあないわッ!!
康一くん―――――
あなただけは――――――
必ずこの手でしてあげるからね

【アクセル・RO 死亡】
【E-3 川沿いにある雑貨屋/1日目 深夜】
【山岸由花子】
[スタンド]: 『ラブ・デラックス』
[時間軸]: JC32巻 康一をそうとしてドッグオンの音に吹き飛ばされる直前
[状態]: 健康・虚無の感情
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品1〜2(確認済み)、アクセル・ROのランダム支給品1〜2(未確認)
[思考・状況]
基本行動方針:広瀬康一をす。
1.康一くんをブッす。他の奴がどうなろうと知ったことじゃあない。
2.まずは東に向かう。目的地は「広瀬家」。
[備考] アクセル・ROの参戦時期はSBR15巻、教会の館にホット・が忍び込む直前でした。

63 :
投下完了です。
アクセル・ROの思考と『シビル・ウォー』の能力には多分に自己解釈が含まれています。
アクセル・ROってスタンドの関係上まともに参戦できるキャラじゃないからね。
登場話で死んでもらうのがちょうどいいです。
由花子は1st2ndと康一LOVEの奉仕マーダーを貫いてきました。
こんどは康一専属マーダーになってもらいます。山岸由花子はヤンデレラに憧れる……ってねwww
しかし康一側が由花子のことを知らないってのは……ヨソウガイデスwww

64 :
投下乙!
なるほどこれは面白い時間軸のプッツン由花子
やっぱりヤンデレはロワの花形やでぇ…

65 :
投下乙です
由花子さんはエコーズの「大嫌いだ」を無効化した実績があるから怖えよ
康一君と出会っちゃったら地獄絵図だよ

66 :
うわああぁぁぁ
うわああぁぁぁ
やっぱり由花子さんはロワで生き生きしてんなぁw
康一君本当どうなるんだwww
さっき感想間に合わ無かったけどブチャもこれから気になるなぁ
ルーシーを守れるかロワのジンクスに飲み込まれるか…

67 :
ズガン含めとはいえ、3話で4人死亡とは…
こいつはハードなロワになりそうだぜコンチクショウ
お3方ともに投下乙でした
他の予約中の3名も期待しています

68 :
Wikiのその他に死亡者名鑑のページがまだないね
Wiki編集のやりかた解らないから作れないorz

69 :
>>68
wikiの編集についてですが、どこのページに関しても予約同様、投下24時間後以降の編集にしようかと思います。
理由は予約と同様、指摘があるかもしれないからです。

70 :
>4e氏
ジャックの支給品はどうなりました?
記載をお願い来ます

71 :
お三方投下乙です!
◆c.g94qO9.A氏のは地の文に勢いがあって好みだった
康一にダイアーさんもだけど、ディアボロもすごい脅威として書かれていて、みんながみんなかっこよかった!
◆4eLeLFC2bQ氏 そりゃまあ戸惑うよなあ、彼女からすれば
続く由花子を見ちゃうと余計に、ルーシーが正しく一般人だw
◆vvatO30wn.氏 由花子怖い、まじこわい
罪悪感何それ美味しいの過ぎる! 

72 :
投下乙です
由花子が一方的に意抱いてるとか怖すぎるんですけどw
康一君は初っ端から怪我してるし、出会ったら…
>>70
>ジャックの支給品
ブチャラティが回収した、ということで
wiki掲載時(内容面は問題なさそうなので)にブチャラティの道具を増やしておきます
内容に大きな変更のある修正でなければ、予約解禁とかは問題ないと思ってるけどOK?
すごい予約したい人みたいに見えるだろう?
うん、早く次の予約取りたい人なんだ…

73 :
皆様投下乙です。
前回生存のジンクスというか、わかりやすいと言えばわかりやすいディアボロ、そして安定のダイアーさん
前回からほぼ変わることなく即死したジャック、やたら美女と縁があるブチャラティに時間軸的にはある意味最強のルーシー
前回までの奉仕から一変、面白い時間軸から参加してきた由花子さんと、罪悪感のない彼女に初っ端あたった不運なアクセル
どれも面白い作品ばかりでした。今後の作品にも期待です。
さて、私の方は一応仮投下させてもらいました。
したらばになかったので仮投下スレも立ち上げましたが、不要だと判断したら削除してくださって構いません。
で、鎮魂歌スレは埋めるんですかね?それならそっちに投下して容量稼ぐことも考慮しますが……

74 :
>>72
いいんじゃないかな?
ところで、確認なんだけど、予約解禁は投下完了のレスから24時間後ってことでいいんだよね?
4e氏なら1時16分、俺は2時12分からだよね?
俺はたぶん明日の朝に予約するけど……
c.g氏は川の流れの向きについて指摘があったので見送りでしょうか?
ていうかすみませんでした。地図作成時に注釈を入れておくべきでした。
流れは北→南です。しかも割と緩やかです。
最後に、>>50氏、レスが遅れてしまいすみません。
GJです。とても見やすいです。「現在の地図」はどうしようかと思っていたので助かります。
俺に無い技術を持った職人さんの存在は本当に助かります。
本当にありがとうございます。

75 :
>>27
wikiを確認しても川の流れが書いてなかったので勝手に自己判断してしまいました。
康一の現在地をF-4に変更します。

76 :
欲を言えば逆に変えてもらえたらありがたい、というのが本音です。
F-4にすると流れる距離が大幅に増えてしまい、リアリティがなくなってしまうので。
ただ、僕のわがままなのでなにかしらのギミック、こだわりがありましたら、どうぞそちらを優先してください。

77 :
>>75,76
おっと、リロードしたら本人がいらしていましたね。
脳内で自己完結していました。申し訳ないです。
しかしジョジョ原作内でもディアボロは東側から見て向かって左方向(=南)に流されていますし、
そこまでこだわりがあるわけではないんですが、現実のローマをベースにした以上、流れを逆というのはやり辛いですね……。
ボルゲーゼ公園なども再現していますし、土地の高低差を考えると、北→南の方がやはりリアルかと……
とりあえず代替案として思いついたのは、舞台を橋の上ではなくフィラデルフィアの川沿いにするというのは?
少し加筆修正していただくことになってしまいますが、調べてみたところ、フィラデルフィアの川沿いにも街灯(らしきもの)は確認できました。
(SBR16巻157ページ)

78 :
>>77
いえ、こだわりは特にないので。
せっかくいただいた代価案なんですが作中で何度となく『橋』『欄干』と述べているので今更変えるのも何かなと。
改めて康一の位置をF-4に変更します。
同時にランダム支給品の数を 『0〜2』→『1〜2』 に変更します。

79 :
>>78
あと地図では見にくいですけど、F-5のパラティーノ橋にする手もありますよ
F-4のガルバルディ橋よりは川下に近いです

80 :
>>79
指摘ありがとうございます。独立宣言庁舎の文字で見えませんでした。
何度もすみません、康一の位置を F-5 の橋に変更します。

81 :
したらばの仮投下スレに記載したのですが、こちらでもお知らせ
これから投下される方は2nd鎮魂歌スレにてお願いします
タコスな進行役は2nd鎮魂歌スレをどうするか、ろくに考えずに3rd第一部スレを立ててしまいました
このままではdat落ちです。残り500レス近くを「埋め」で埋める? いやいや
2nd鎮魂歌が埋まるまで、こちらは保守進行でお願いします
>>50
ありがとうございます。地図氏はみんなの味方!
100人+ズガン枠の死体が累々と地図に重なっていくことを考えると…やばいな。地図
>>74
>予約解禁時間
OKです。自分で提案しといてなんですけど
>川の流れ
フィラデルフィアの川沿いでも水面と川べりの高低差が大きく描写があまり変わらないと思ったのですが
F-5でも大丈夫そうですね。それでOKだと思います

82 :
>>81
一応突っ込んでおくと、あと500レスも保たないよ
約500kBでスレは埋まりますので、あと80kBくらいで埋まります
あと2〜3作で埋まるんじゃないかな?

83 :
>>82
突っ込まれて正解!!
あと2〜3作ですって。よかったよかった。
このダメ進行役を4thでの反面教師としてやってください

84 :
保守進行というのもさみしいのでこちらにもご報告を。
鎮魂歌スレに本投下しました。読んでいただければ幸いです

85 :
どの程度のペースでやったら良いか分からんけど、とりあえず保守

86 :
【E‐7・岸辺露伴の家、作業部屋・1日目 深夜】
【二人の作者】
【双葉千帆】
[スタンド]:なし
[時間軸]:大神照彦を包丁で刺す直前
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2(未確認)
[思考・状況]
基本的思考:この現実を小説に書く
1:岸辺露伴の質問に答える
2:ゲームに乗る気は現在はない
3:積極的に行動して『ネタ』を集めたい
4:琢馬兄さんもこの場にいるのだろうか……?
【岸辺露伴】
[スタンド]:『ヘブンズ・ドアー』
[時間軸]:ハイウェイ・スターに「だが断る」と言った直後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2(未確認)
[思考・状況]
基本的思考:千帆が書いた作品を漫画に描く
1:双葉千帆の答えを待つ
2:ゲームに乗る気は現在はない
3:積極的に行動して『ネタ』を集めたい
4:承太郎さんが死んだ……?
※千帆よりは幾分冷静に状況を把握していると自負しています

87 :
以上で本投下終了です。前スレが最後の最後に埋まったようなのでこちらに続きを投下させてもらいました。
仮投下からの修正点
・表現の修正(文末等)少々
・露伴の千帆に対する呼び方(千帆→双葉さん:千帆さんはゴロが悪い気がして)
したらばにも書きましたが裏話をひとつ。
今回は『俺』の言葉が真っ先に浮かんで、そこにキャラと行動をくっつける手法で執筆しています。
欲望のライダー(オーズ、見てないんだけどね)も事実は小説より〜も。
2ndでも『自分の意見をセリフにしてキャラに言わせる』とかやっていましたが、今回はその延長ですね。
で、そのセリフがしっくりくるキャラを選んでいますからおおよそキャラ崩壊とかは無いと自負しています。
ただ、したらばでも言われましたが、『メタネタ』ですから賛否が分かれるかもとは思います。嫌なら嫌って言っていいのよ?
とまぁ、そんな訳でこの手法がいつまで続くかはわかりませんが、今後ともご贔屓に。
誤字脱字、設定の矛盾等のご指摘ありましたらご連絡ください。

88 :
投下乙! 感想は後で書きます
今から ◆YR7i2glCpA氏のしたらばに投下されたSSを代わりに投下します

89 :
重力は、毎秒9.8メートルの勢いで地上全てのものに働く。
それはすなわち、最初に落とす位置が高ければ高いほどに、その勢いと速度を増していくという事。
これは、人間の幸福にも当てはまることである。
受けた幸福の度合いが高ければ高いほど、そこから突き落とされた時の恐怖や絶望といった負の感情は計り知れなくなるほど大きくなるものである。
では、その人間の幸福とは一体どのようなものであろうか?
それは百人人間がいれば百通りの例があげられる。
美味なるものを腹一杯食べることと答えるものもいるだろう。
自らが満足するだけの作品を作り上げることと答えるものもいるだろう。
かねてより収集しているものを集められることと答えるものもいるだろう。
幸福とは、具体的な形を持たないものだ。
そして、今ここに一人の女性がいる。
彼女は、それまでの人生でも最上級の幸福の真っ只中にいた。
――そう、『いた』。
彼女の名は、エリナ・ジョースター。
旧姓をペンドルトンという。
彼女には、心の底から愛し、また同等かそれ以上の愛を与えてくれる一人の男性がいる。
たとえどのような苦境に陥っても、決して絶望することはなく、常人離れした勇気と熱く誇り高き精神を持って困難を打ち破る事の出来る男だった。
その男の名は、ジョナサン・ジョースター。
エリナとジョナサンは互いに深く愛し合い、そして先日ついに結婚した。
数多くの友に祝福され、幸福に包まれながら新婚旅行へ向かう船へと乗り込んだ。
これから先に待つ、希望と幸福に満ち溢れた人生への船出になる、見た目には小さくも彼女にとっては大きな一歩であった。
しかし、その一歩は幸福への道を踏むことはなかった。

90 :
一瞬のブラックアウトの後に目の前に広がったその風景は――絶望だった。
どこなのかもよく分からない空間の中で、メガネをかけた小柄な老人が自分たちに呼びかけた。
「今、この場を持って『バトル・ロワイアル』の開催を宣言する」と。
バトル・ロワイアル。
し合い。
エリナには、最初その言葉の意味が分からないでいた。
今まで幸福の真っ只中にいた彼女には無理のない話だった。
だが、その直後に老人の横に一つの人影が現れた。
その者が何者であるのか理解したその瞬間、エリナはひどく狼狽しそうになった。
エリナは知っている、あの逞しい体躯を。
エリナは知っている、あの誇り高き精悍な顔を。
エリナは知っている、目の前にいるあの男の名は――
ジョナサン・ジョースター。
自分が愛し、また自分を愛してくれたあの人が今、こうして捕らえられている。
それなのに今、エリナにはどうすることもできなかった。
やがて同じように拘束されている二人の男が現れたが、エリナの目にはジョナサンしか見えていなかった。
何故、ジョナサンがあそこにいるのか。
あの老人は一体誰なのか。
そもそもいま自分がいるここは一体どこなのか。
何もかもが、エリナには分からなかった。
だが何も分からないエリナにも、ジョナサンの首に何かが巻かれているのが見えた。
はっきりと見えたわけではなかったが、チョーカーやネックレスといった装飾品ではなかった。
まるで、家畜やペットにつけるような首輪。
よく見ると、その首輪は横の二人の男にも巻かれていた。
一体何の首輪なのだろうか?
そうエリナが考えを巡らせようとした次の瞬間、信じられない、信じたくない光景が広がった。
大きな音と共に、首輪が爆発した。
あまりにも短い、時間でいえば一秒にすら届かない瞬間の出来事だった。
首を失った体躯はだらりと力を失い、行き場を失った血液はその首からたらたらと溢れだす。
一瞬にして、周囲が怒号と悲鳴に溢れていった。
だが、エリナの耳には何も入らない。
エリナの視界が一瞬で霞んでいく。
喉の奥が一瞬で乾き、声すらも上がらない。
ぐらり、と自分の脚の力が失われるのを覚えたが、その先に待っていたのは二度目のブラックアウトだった。

91 :

(一体なんだったんだあれは…?)
ジョセフ・ジョースターは今までに体験した事のない不思議な現象に頭を痛めていた。
気分が悪い。
今までそんなに長い年月を生きていたわけではないが、このような感情は初めてだった。
今まで、本当に数多くの経験をしてきた。
おばあちゃんに叱られた事は両の指じゃ足らないくらいだし、警察のお世話になったこともたびたびあった。
乗っている飛行機が墜落した事もあったし、街中で機関銃をぶっ放したこともあった。
ナチスの将兵と仲良くなったこともあったし、親友を喪ったこともあった。
人間をはるかに超えた力を持つ誇り高き精神を持った戦士と文字通りの死闘も繰り広げたし、究極生命体を地球から吹き飛ばしたこともあった。
そんなジョセフにも、つい先程経験した事は今までにないことだった。
――自分自身が死ぬ瞬間を、自分自身のその目で見る。
どの世界にそんな経験をしたものがいるであろうか。
だが確かにあの時首輪を爆破されて死んだのは自分自身に他ならなかったし、ここにいる自分は他でもないジョセフ・ジョースターだ。
一体これはどういうことなのか?
考えても考えても、さっぱり分からない。
そもそも自分は柱の男達との死闘の全てに決着をつけ、みんなにスージーQとの結婚を報告しに行こうとしていたのに、何がどうして見たこともない場所でしあえと言われないといけないのだろうか。
何もかもが、さっぱり分からない。
分からないのは過程だけではなかった。
今ジョセフが立っているこの場は、実に奇妙な場所であった。
ギンギンの色彩で彫刻された不思議な動物達が立ち並ぶその場は、異様な雰囲気を醸し出していた。
(ここは……そう言えばおばあちゃんが教えてくれたっけな……なんとかっていう中国人だったかがこんなへんちくりんな庭園を建てたって……名前は…そうそう、タイガーバームガーデンだ。)
祖母から聞かされていた教えがこんなところで役に立つとは、とジョセフは小さくため息をついた。
しかしこのタイガーバームガーデン、どうにも居心地がいいとは言い難い。
ギンギンの色彩で彩られた彫像はこちらをじっと見つめてきているようで、どうにも落ち着かない。
それに今のこの場はし合いの場なのだ。
隠れる所が多いこの庭園では、どのような奴が潜んでいるのかも分からない。
ジョセフはデイパックを担いで一刻も早くこの場を離れようとした。
しかし、そのジョセフの耳に奇妙な音が飛び込んできた。
飛び込んできた、というよりはまるで囁いてきたかのような小さなか細い音だった。
若い女性であろうか、すすり泣く声だった。
(…オバケとかじゃねーだろうな?)
ジョセフがそう思ってしまうのも無理はない。
ジョセフが今立っているその場は先ほども言ったようにタイガーバームガーデン。
奇妙な彫像が所狭しと立ち並ぶその場で若い女性のすすり泣きの声が聞こえてくると言うのは、実に不気味である。
一瞬、その不気味さにジョセフはこの場から立ち去ろうかとも考えたが今のこの場はし合いの場なのだ。
し合いという恐ろしい場で一人泣いている女の子を放って自分は逃げるなんてことは、ジョセフにはできない。
ジョセフは意を決して、奇妙な彫像の庭園を進んでいった。

92 :

あふれ出る涙を、止めることができない。
脚には力が入らずに、地面に投げ出される。
この上もない深い絶望と悲しみを、エリナは全身から感じていた。
ジョナサンが、死んだ。
首輪を爆破されて、呆気なく死んだ。
自分が愛し、また自分を愛してくれたジョナサンは、自分に最後に何を言っただろうか?
それすらも思い出せない。
エリナは、無力だった。
このし合いという危険な場において、何もできないでいる。
それがどれほど危険なことなのか、頭では分かっていてもそれ以上にエリナの頭の中にあるのは最愛の人、ジョナサンが死んだという悲しみと絶望だけだった。
何かが後ろに来たような、そんな気配を感じた。
だが、その気配すら今の彼女には届かない。
生物を動かすものは何だろうか?
それは一口で言ってしまえば本能である。
快適な温度の場所を求め移動する、それも本能。
外敵のいなさそうな場所を求め移動する、それもまた本能。
そして、食べ物のありそうな場所を求め移動する、それもまた本能である。
今彼の目の前には、それは美味しそうな見た目麗しい女がたった一人で座っていた。
じゅるり、と舌が動く。
溢れ出そうになる涎を無理やり飲み込むと、彼はそっと彼女に近づいた。
かなぐり捨てたい理性をかき集めて、泣いている彼女に後ろからそっと近づく。
この位置ならば、いつでも喉笛に食い付けるのに、それを敢えてしない。
ぞくぞくするようなギリギリな状況を、彼――アダムスは感じていた。
(お…女だ!若い女の血はフワフワして美味いんだぜぇーっ!!)
ああ、すぐにでもその傷一つない肌に牙を突き刺したい。
その骨という骨を自慢の長い舌で舐り回したい。
だがその欲望を無理やり涎と共に飲み込むことで、味わうその女性の味はより一層絶品なものとなる。
そしてついに、自分の射程範囲内に彼女を捕らえた。
彼女はまだこちらに気づいていない。
しゃがみ込んでさめざめとただ泣くだけの彼女を前にして、アダムスはその歪んだ口元から舌を――人間のそれにしてはやたら長い舌を出した。
彼女を――人間を、捕食する。
それが屍生人。
バリバリと、人間の皮が破れその舌から醜悪な屍生人の顔が露わになる。
その屍生人の本能のままに、アダムスは女に飛びかかろうとした。
だが、飛ぼうとした体勢そのままに、アダムスの顔面は石の床に叩きつけられた。
そしてそのまま、全身に炎が注入されたような奇妙な熱さを感じていった。
それが、最期だった。

93 :

エリナにしてみたら、何が何だか分からないとしか言いようのない事態だった。
何か凶悪な気を一瞬感じたと思ったら、目の前には全身がぐつぐつに煮えてしまったような無残な死体と男の人であろうか、大きな両足が見えるだけだった。
腐肉のような醜悪な匂いがエリナの鼻を蹂躙する。
胃の中が撹拌されるような吐き気を覚えながら、ゆっくりと視点を上へと向けていく。
「やれやれ、まさか屍生人がいるとは思わなかったなあ……大丈夫かい?カワイ子ちゃん。」
ノリは軽いが、優しそうな声が耳に届いたがそれを言ったその顔はエリナには信じがたい顔であった。
その太い眉。
その強い意志を秘めた眼差し。
その精悍な顔立ち。
彼は――いや、そんなはずはない。
だが、今目の前に起きているのは紛れもない現実。
エリナの頭が、目の前の死体のようにぐちゃぐちゃに混乱していく。
そして目の前の男の腕にまだへばりついていた死肉を見たその瞬間――
「い、嫌あああああああああ!!」
エリナは、逃げ出した。
あまりにも多くの衝撃的な事が、おきすぎていた。
あまりにも多くの悲劇的な事が、おきすぎていた。
そしてエリナは、悲しいぐらいに無力だった。
その無力さは、エリナ自身を暴走させてしまう。
どこにどうつながっているのか分からない漆黒の道へと転げ落ちるように、重力が加速させるかのようにただただ暴走してしまう。
その力のままに、エリナはただただこの場から離れようと走り去ってしまった。
そしてそこには、ジョセフ・ジョースターだけが残されたのであった。
【アダムスさん 死亡】

94 :

【地下E−5 タイガーバームガーデン/1日目 深夜】
【ジョセフ・ジョースター】
【スタンド】:なし
【時間軸】:第二部終盤、ニューヨークでスージーQとの結婚を報告しようとした直前。
【状態】:健康
【装備】:なし
【道具】:基本支給品×2、不明支給品1〜2(未確認)、アダムスさんの不明支給品1〜2(未確認)
【思考・状況】基本行動方針:ゲームから脱出する。
1.とりあえず、あのカワイ子ちゃん(エリナ)を追いかける。
2.いったいこりゃどういうことだ?
3.し合いに乗る気はサラサラない。
【エリナ・ジョースター】
【時間軸】:ジョナサンとの新婚旅行の船に乗った瞬間
【状態】:精神錯乱(中度)、疲労(小)
【装備】:なし
【道具】:基本支給品、不明支給品1〜2(未確認)
【思考・状況】
1.何もかもが分からない。
ジョセフ・ジョースターの事をジョナサン・ジョースターだと勘違いしています。
東西南北どちらに走ったかは不明です。
【備考】
アダムスさんの参戦時期は屍生人となった後、ジョナサン達と遭遇する前でした。

95 :
投下終了です。
タイトルは これはゾンビですか?いいえ、それは孫です。


96 :
ということで改めて感想
>執筆
こういう形式も面白いと思うけどね ていうか
>どれも間違いなく作者の体験談さ。 さすがにこれはww
>これはゾンビですか?いいえ、それは孫です。
アダムスさんの顔が思い出せないくやしいっ…
そうだよね、やっぱエリナは勘違いしちゃうよね、って感じですよね
エリナさんが酷い目に会うことを考えると(ry
ジョセフもエリナも新婚なのにこんな目に合って悲惨すぎる

97 :
投下乙です。
アダムスさんがパッと浮かんだ俺はいいんだか悪いんだか……w
(第一部でポコと会話してダイアーさんにされた人ね、補足)
ジョナサンとジョセフが似てる(SPW談)を上手く利用した面白いSSでした

98 :
投下乙です
代理の方もありがとー
◆yxYaCUyrzc氏
普通に優しい露伴が新しいな
The Book終了後の露伴が千帆に会っても、こんな感じで接するのかもな、と想像
長生きできるはずがないって思ってる千帆が悲しいけど
味方につけたのは最強スタンド使いの中の一人露伴先生だ
さぁ、どうなるかなw
◆YR7i2glCpA氏
ふたりとも参戦時期が悲しすぎる
自分も>>96と同じくアダムスさんの顔が思い出せないぜw
ジョセフには悲劇が起こる前にエリナさんを捕まえてほしい
自分も投下可能なので、23:15から
ペット・ショップ
空条徐倫
F・F
投下します

99 :

 細い肩をいからせ、魅力的な口唇を男神のようにぐっと引き結びながら、川べりをゆく女が一人。
 女優ばりの力強く大きな瞳は、いま、激情に黒々と燃えていた。
 彼女―空条徐倫は怒っていた。
 し合いを命じ、惨劇を引き起こした名も知らぬ男に対して。
「あの男、絶対許さない……」
 あのホールのような場所にどれほどの人がいたのだろう。
 か弱い少女、幼い少年もいた。凶悪で卑劣そうな、刑務所内でよく見たような、顔をした筋骨隆々な男もいた。
 その全員が、なんの事情も説明もなされぬまま、し合いを命じられたのだ。
 逆らえば、死。逆らわなくても、死……。
 なんて非人道的なんだろう。
 ここに連れてこられた時点で、みんな被害者だ。
 だけど、本当に許せないのはそこじゃない。
 『首輪』が爆破され、されたのは父さんだった。
 服装や顔つきにどことなく違和感を感じたが、見知らぬ男にされたのは、たしかにあたしの父さんだった!!
 F・Fが命をかけてくれたおかげで、父さんの記憶DISCが手に入ったのに、DISCを渡す前に父さんは敵の手に落ちたんだ。
 あたしは、また、なにもできなかった。
 うなだれた父さんの首が吹っ飛ぶサマを、アホ面で見てた。
 無力な自分。三ヶ月前となにも変わっていない。
 あの時、父は危険を冒してまであたしを助けに来た。グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所へ。
 マヌケにもあたしがハメられなければ、父がDISCを奪われ、瀕死に陥ることはなかった。
 やっと、わかりあうことができそうだったのに。
 なのに……なのに……。
 すべては無駄だった。
「あたしの本当の気持ち、ちゃんと伝えたかった……」
 愛も哀しみも悔恨も、すべては怒りへと帰結する。
 空条徐倫は怒っていた。
 し合いを命じ、惨劇を引き起こした名も知らぬ男に対して。
 なにもできなかった無力な自分に対して。
***

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