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2011年12月2期文学35: 【書を読む】読書会スレ2【対話する】 (970) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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【書を読む】読書会スレ2【対話する】


1 :11/10/01 〜 最終レス :11/12/17
前スレ
【書を読む】読書会スレ【対話する】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1316632938/

2 :
http://www.aozora.gr.jp/ 青空文庫
http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/sakuin/author01.html 電子文藝館
青空文庫を中心に、誰もが自由に読める短めの作品を共に読むスレ
*自分の感想の書き込みは名無しでもOK。
*感想文を書いた参加者のみ他者へレス(批判含む)できるが、
 その場合、名無しの人は自分のレス番号を名前にする。
*他者批判の場合も人格攻撃にならないように。
という感じでヨロシク。

3 :
読書会題材一覧
アセンション  夢野久作「木魂」
マグナ     小酒井不木「血の盃」
N        芥川龍之介「お富の貞操」
アセンション  カフカ「断食芸人」
ムー大陸   岡本かの子 「鮨」
佃煮マニア  宮沢賢治「どんぐりと山猫」
マグナ     国木田独歩「女難」
鈴木雄介   坂口安吾 「堕落論」
(´・ω・`)    太宰治 「トカトントン」
記憶喪失   太宰治 「グッド・バイ」
鈴木雄介   武田泰淳「異形の者」
ニッパ椰子  イェイツ「春の心臓」
あまな     ポー「盗まれた手紙」
N        正宗白鳥「口入屋」
治美      織田作之助「六白金星」
?        織田作之助「可能性の文学」New!

4 :
>>1

5 :
断然、鮨でしょ
岡本かの子天才

6 :
いちおつ
織田作之助に一票

7 :
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1316632938/907 へのレス。
俺と話してるの君だけっぽいし切りあげたくもあるんだが。
まず第一に、あくまでそういう方向だと言ってるのであって、デカダン=「逃走論」というわけではない。
むしろ「逃走論」は風俗小説に堕する、と。
ざっくり説明すると、「逃走論」とは浅田の言によるものだが、これは「システムからの逃走」であり、
具体的に言えば「モラトリアムであれ」だ。
浅田自身がそう言っている。「若者達の神々」だったか。
また浅田は、確かに自分は「モラトリアムで突っ切れ」とは言ったが、「逃走論」を持ち上げて
「モラトリアムでいいんだ」となってる若者達を、「ひよわなボクちゃん」と読んで批判している。
「逃走」は「闘争」とかかってるんだよね、って話がそれた。
「モラトリアムであれ」というのは、「社会的システムに立場を決定されることなく遊牧民的であれ」ということなわけだ。
反社会的であればいいということでもない。
それは逆説的に「システム」に立場を決定されていることになるからだ。
俺はこの「システム」を社会的なことからも拡大して考えている。
つまりそれは超自我であり、「決定された立場」とは自我(同一性)だと。
この拡大が可能ならば。
楢雄の生き方などは、闘争的にモラトリアムであろうとした、と言えなくないだろうか。
家族からの追求を逃れるため住所や仕事を転々としたのも「ノマド」的と言えないか。
また織田が坂田の非定跡的な一手を挙げたのも、「システムからの逃走」となるだろう。
であるなら志賀作品は「俳句的リアリズムと短歌的なリリシズム」という「システム」の「造型美術的」作品である、と。
また浅田はドゥルーズ=ガタリの「ノマド(遊牧民)」という単語を好んで使っていたが、「放浪」はデカダンのキーワードだ。
こういったところからデカダンは「逃走論」は、あくまで方向として同じではないかと。

8 :
しかし浅田の「逃走論」は、浅田自身が批判しているように、迷える若者達を「モラトリアムでいいんだ」と思わせた。
これは要するに理想自我である。浅田という学者を自我理想にしていた若者もいただろう。
理想自我とは「今のボクでいいんだ」という心理であり、自我理想とは「こういう人になりたい」という心理だ。
これが合致するのがパラノイア。
浅田はパラノとスキゾという対比をし、「スキゾ・キッズ」として「逃走」すべし、と言っていたのは周知かと。
浅田が自分の読者を批判しているのは筋が通っている。
ここで、モラトリアム的「社会の落ちこぼれ」を描いた風俗小説があったとする。
それを読んで「こんな落ちこぼれの俺でもいいんだ」などと思った読者がいたとする。
風俗小説の読み方って大体そういうものじゃないだろうか。
それは理想自我である。
そうなると浅田が自分の読者を批判した構図になる。
これが「「逃走論」は風俗小説に堕する」と言う意味だ。
自著が自分の意図とは違ったように読まれたことを浅田が自覚しているのと同じ構図として。
デカダンもそれを禁じなければならない。
「こんな落ちこぼれの俺でも」を、巧妙に避けなければならない。「安直な感情移入は禁じ」なくてはならない。
かと言って「システム」に迎合するのも避けなければならない。
「こんな落ちこぼれになっちゃいけませんよ」という指導になってはならない。
これが>>898という意味だ。
坂口に移ると、
「織田君、安易であつてはならぬ。」
「システム」にも「自分はこれでいいんだ」にも依拠してはならぬ。
自我理想も理想自我も肯定してはならぬ。
そうすると「肉体自体の思考」ではなくなるからだ。
余談風に言えば、「肉体自体の思考」とは、精神分析的には、超自我でも自我でもないエスの思考だとも言えるだろうな。
そんな思考はあるのか、というのは精神分析内でも意見が分かれているが。
ラカンなどはSに斜線を引いている。
一方ビオンなどは「超自我でも自我でもないゼロの思考」を認めている。
ちなみにビオンも軍医時代にヤクをやっていた可能性がある。つか昔はヤクやらない軍人なんてほとんどいなかったんじゃないか。

9 :
浅田の「逃走論」って、逃走する根拠が不明確なんだよね。
アンチ「システム」を理由に「逃走」しろと言っているなら、浅田自身が言っているように
「反社会的であることは逆説的にシステムに立場を決定していることになる」
からダメ。
後は、モラトリアム的な現代若者を観察し「モラトリアムじゃだめだと言われてるだろうけど、それで突っ切れよ!」
って根拠ぐらいだ。
「逃走」の根拠をそうしたから、その読者は「モラトリアムでいいんだ、浅田という偉い学者が守ってくれるから」なんて
「ひよわなボクちゃん」になっちゃんたんじゃないの、と。
浅田は「なぜ逃走なのか」の根拠から「はじめられなかった」。
無頼派は、坂口の言葉を借りるなら、「肉体自体の思考」をするためにやっている。
ぶっちゃけ言うと、「本当にそれ「逃走」できてんのお?」って揶揄してるわけだよ、俺が。
「デカダンの方が「逃走」になってないかあ?」とね。
まあ真面目に語ってるの俺と>>907だけっぽいし、終わりにしないかい。
この板で文学について真面目に話したの久しぶりだ。

10 :
要するに、社会的システムから身をかわすための「逃走線」を作るのに労力を費やせ(「闘争」しろ)、ってことなんだが、
このシステムを超自我だと考えるとそんな簡単な問題でもないんだよな。
超自我とは自我を抑圧するもので、アメリカで主流の心理カウンセリングなどは、この超自我を少しずらしてあげて、
必要な自我を解放し、社会生活に適合させる、ってものなんだが。
結局浅田の「逃走論」も、読者に対し「モラトリアムでいいんだ」と自我同一性を確立させてしまっていたわけだ。
浅田は意図せずに読者に対しアメリカ式心理カウンセリングを施していた、と。
超自我を避けても自我の問題が残る。超自我と自我が人をノマドにさせない。
だからドゥルーズ=ガタリなどは分裂症を論じたわけだ。
「アンチ・オイディプス」などは資本主義と分裂症の関係を述べていたわけだけども。
当時の日本の若者は分裂症まで行くことなくモラトリアムで留まっていた。
なので浅田は「方向性は間違っていない、そのまま分裂症・スキゾまで突っ切れよ」みたいなことを言いたかったんだろう。
だが精神病なんてなりたくてなれるもんじゃないからな。なった奴らもなりたくてなったわけではない。
もしそういったレベルでのノマドになるならヤクやる方が手っ取り早いだろうよ。

11 :
つまらない話になってきたから次いかないかー

12 :
>>11
では君からどうぞ

13 :
次のお題はムー大陸だったな

14 :
志賀読もうつってたの誰だっけ

15 :
次はこれだったとおも
坂口安吾「不良少年とキリスト」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42840.html

16 :
坂口かよ…
空気換えないか?

17 :
一回休めばいいじゃない
流石に俺も辟易した

18 :
坂口って生きてたら意外と2ちゃんにはまってそう

19 :
織田は結局感想書けなかったから書き込めなかったぜよ。
安吾は読むぜよ。

20 :
>>14
鈴木
安吾や織田作の宿敵、志賀直哉を間に挟むってのは流れとしては良いね。
志賀の落ち着いた文で口直しをしたいってのもある。

21 :
鈴木は2回選んでるから駄目だな。
口直ししたい奴はスレから離れてればいいだけ。

22 :
>>7
真摯に答えてくれてありがとな
興味深かったよ
>ぶっちゃけ言うと、「本当にそれ「逃走」できてんのお?」って揶揄してるわけだよ、俺が。
「デカダンの方が「逃走」になってないかあ?」とね。
ここの記述は話しが飛んでいて分からなかったが。
次は坂口安吾らしいんで
この機に「文学のふるさと」ってやつも読んで感想を聞かせてほしい。
「肉体自体の思考」とやらに近いようなことを言ってるから。この「文学のふるさと」は
安吾の文学観を最もよく表現できている作品。哲学的に解読してみてもおもしろいと思う。
「文学のふるさと」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card44919.html

23 :
俺は志賀の次でもいいけど。
というか間に志賀を挟んだ方が面白いんじゃないかと思う。
投票して集計して決めるのはどうか。
とりあえず俺は志賀で
言い出しっぺで何だけど

24 :
途中からのリクを間に入れてくのは駄目だろ。ムーのでいい。

25 :
次のお題はムー枠なんだから
ムーに安吾か志賀のどちらがいいか決めてもらおうよ
もしかしたら現段階でのムーの関心も志賀の方に移っているのかもしれんし
ムーはリクに応えなくていいし
リクに応えたからといってムー枠が一つ増えるわけでもないと

26 :
ぼく志賀直哉がいい

27 :
ムーちゃんぼくも志賀直哉がいいな

28 :
志賀スレ在住志賀厨の意見も聞きたい

29 :
志賀で行こう。

30 :
おやショボンさん♪

31 :
ポポさん。

32 :
志賀に一票

33 :
ほら話者お帰り〜

34 :
じゃあ俺枠で志賀でいいや。鈴木選んで。
安吾はいずれ、俺の次のターンあたりで。
推してくれたひとには悪いが、バランス的にね

35 :
>>15で行っとけ
ザッと読んだがなかなか面白い
文中に志賀直哉への言及があるから>>15→志賀直哉の代表作で読む動機付けになる。
構成はなかなか良いよ。
フツカヨイとシラフを織り交ぜながら語り口が軽妙でリズムがある。
論の骨組みをボカせてる方がシラフの方で、理路整然としてる方がフツカヨイ。
この逆転が中盤過ぎに出て来て売文家の立場を学問に据えての自己批判も垣間見える。
これを虚弱さというのでしょう。
ひとつ、まあ弱点というか不運は戦後の作家であることかな。
戦争が次男坊、三男坊による家長制度への革命であった側面や
医者、代議士、学者先生方による輜重輸卒を揶揄した唄にあるように
純文←デカダンのベクトルを文系←土方の構図に重ねたとき、
「書を捨てて街へ出よ」という問いに職業作家として矛盾を突き付けられる。
鼻で笑うのは簡単だが普遍性を潰す格好の口実が自ずから出来ているという点で。

36 :
>>35みたく先走って「不良少年とキリスト」読んじゃった人は感想吐き出してもいいっすよ。
我慢は体によくない。

37 :
ムーが志賀押しなら文句はない。そのあと安吾な。で、どの作品?

38 :
ありがと
俺は志賀に愛がないからなあw
鈴木がリストアップしてなかったっけ。
なんでもいいや。
12時過ぎても出て来なかったら俺が青空から的確に見繕います

39 :
あ、ちなみにこれは俺の枠扱いだから、安吾はかなり後になると思うよ。

40 :
志賀直哉かい? 歿後50年経ってないから青空にはたぶんないよ。
電子文藝館の2択になるんじゃないかな。
志賀直哉「好人物の夫婦」
http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/novel/shiganaoya02.html
志賀直哉「邦子」
http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/novel/shiganaoya.html

41 :
ふむ。じゃあ上の「好人物…」で最終決定です。
まだ読んでないけどw

42 :
早速読みました。
感想第一号。
なんだこりゃ
つまんね

43 :
>>40
終幕の震える感覚がサッパリ理解出来ない
前半は会話文のまとめを地の文で書くみたいな説明臭い感じだったのに。
分析したがりの男特有な余計な一言が契機だとしたら
”疑い”が始まったのは悪阻を知ったときではなく、両肩を触った事が契機になってる筈。
親身になれば情動はしっかり見えるけど、
本筋とまっっっったく関係ない病気の説明とかくだらない事も書く人らしいから
どこまで本気で書いてるのかよくわかんない。保留。

44 :
>>40
下はすげえ
こっち読めこっち。
上だけ読んで評価してたらど偉いもの見落とすとこだった。
嫌いじゃないな、このナルシスト。
徹底して嘘吐かねえや。
志賀直哉ってだんだん駄作生産していったタチか?
その駄作だけ読んでディスやってたのか?

45 :
志賀直哉読みました。
『好人物の夫婦』を全部と『邦子』を超とばしとばし・部分部分読みでしかありませんが、
目を通しました。
一言感想を言えば、志賀に批判的な安口安吾や織田作之助よりもいい小説と思ったんだけどな。

46 :
安口安吾
三文文士っぽいな

47 :
軽口叩くんじゃねぇ!

48 :
実に教科書的道徳じゃないかね。
お互いが疑いお互いが信頼を士合うと言った家族のはなし。
でも奥底に潜む愛(ジェラス)に戸惑うひとたちのはなしでもある。
愛を扱うだけに、時代問わず普遍。教科書的なのは好かれもするし嫌われもする。

49 :
志賀はあまなに蹴り入れてもらった方が
いいんぢゃないか?
ボンボンが鼻につくよ

50 :
鼻につくつーのは同感。
なんつっても出てくるオトコは金持ちじゃんか!

51 :
志賀あ?気に食わないね!
若い頃、黒猫ギャング団で腹腹時計を作ってたあたいをなめるんじゃないよ!
志賀の旧居なんかあたいにかかったらあっというまに「ボンッ!」さ!ギャハハ!
ムショに入れたって無駄だよ。あたいは絶対にフケてみせるからね!

52 :
志賀を批判している論考を以前読んだことがあるんだがね
執筆者は志賀にはある種の健全さが足りないと言っていてな
それはどういう類の健全さかというのを西洋の詩人を引き合いに出して述べている
「俺はいまここで高らかに宣言する!妻も子どもも愛してはいないと!!」
っていう詩なんだよ
俺は深く感動を覚えたよ。ここまで人間を解放する詩は後にも先にも無いんじゃないかと思っている。
この詩人の名前は忘れてしまったが
なんかさ、浮気したいんだったらしろよカス!と言いたくならないか?志賀の作品を読んでいると

53 :
>>52
それを一人旅にたとえているね。
ベクトルは真逆になるけど郷愁の念に近いものがあるように思うよ
或いはアリの行列を潰すときの気持ちにも近いものかもしれない。
>「俺はいまここで高らかに宣言する!妻も子どもも愛してはいないと!!」
前後の文意がわからないから判断出来ないね。
たとえばだよ、僕が是非そうあって欲しいという解釈だけど、
結婚はひとつの例外もなく見合い結婚であるべきだ。
そもそも僕は恋愛結婚なんてものは完全に矛盾した考えだと思っているんだよ。
「人がただ一人の人間を永遠に愛し続ける事が出来る」のだとしたら、そいつは死んでるのと同じだ。
当たり前だ。全く変わらないんだからな。
もしもそれが「可能」なのだとしたら結婚なんて儀式は必要無い。
単に制度上の恩恵を受けるだけで、結婚という儀式が愛を薄めたり深めたりはしない。
人の気持ちは変わるよ。当たり前なんだよ。
100%の相互理解が有り得ないように「永遠の愛」なんてものは人間には不可能だ。
だから「永遠の愛」を体現するキリストに忠誠を誓う。
「この人を好きだ」という不確かなラブを神様に生贄として捧げて、代償として確かなアガペーを賜る。
「妻も子供も愛してはいない」。当たり前だ。既にそんなものは神様のモンだ。
だからもしも君がそれをエゴイズムの徹底だと捉えているのだとしたら
僕は必ずしもそう断言できないという立場を採る。
それは自己本位ではなく則天去私であると。

54 :
>>53
すまん前後文脈ないとあれだった
すっごく朗らかな感じだったよw
別に妻や子どもを棄てて愛人のとこに向かう
ってわけでもないし。
偽りなき自己を高らかに謳うという感じで
爽快で純真無垢なもの

55 :
何故、傑作の呼び声高い「邦子」の方をお題にしなかったのか?

56 :
2作品とも読んじゃえばいいーじゃん
志賀論ってことでさ

57 :
あまなが東電芸風にチャレンジしてるの?

58 :
東電さんはモコを目指してるって言ってた

59 :
文化の継承って大事ですね

60 :
じゃあ「邦子」もありで

61 :
えー

62 :
>>43-44は2作読んで「邦子」を評価してるし、
43-44の選で「邦子」メイン、
余裕のある人は「好人物の夫婦」サブ
ということでいいんじゃないかな。
ムーは志賀に興味ないみたいだから今回の選者としてはNG。
次やってもらおう。
>作者自身、自分のものとして「これも亦一つのもの」「存分に作つた小説」と自負していた。
とあるしね。

63 :
チバ! シガ! サガ!

64 :
>>62
まあ仕切りたいならかまわんけど、今回俺の枠じゃないということなら、
次は俺でいいんだよな。
次回は「不良少年とキリスト」でよろ

65 :
3つ一緒で行こうぜ!

66 :
3つ一緒で行くか?
てか
志賀って30歳手前でうつ病になって希死念慮に苛まれていたらしいな
ふらふらと電車に引き寄せられて事故まで起こしてるし
だからさ、無頼派が何をやりたかったのか志賀はよく理解しているんじゃないかと思ったよ
初期の短編で「濁った頭」とかいうタイトルのものがあってさ
このタイトルとか現代的じゃね?
ちょっくら読んでみるけど

67 :
来週は志賀やんの? 志賀といえば、蓮實が志賀萌え、志賀推しだったって
ことを思い出すなあ。 志賀の一番の売りといえば、感覚の鋭さっておもってんだが。

68 :
>>64
次回よろしくー
>>67
蓮實は志賀萌えなのか〜、知らなかった。
志賀の「邦子」を読んでみたけど、
これはどうにもウジウジした感じの小説だね。
要は、邦子という一人の女(主人公の妻)の自の話。
冒頭に自の事実が告げられ、そこから時間を遡って、
邦子と、女優の雪子とし、最後に邦子の自場面で終わる構成。
明るさが微塵もない作品で、文体もどんよりしている。
ただし多少フックとなる場面はあるね。

69 :
フックになってると思われた箇所は、自伝的なエッセイ風の記述になっているところ。
たとえば――
或批評家が、主人公の作品評で「好人物の平和」という批判をしたことに触れた箇所。
主人公が女を描く際に「常に唯一人の女しか浮んで来ない」といい、
それがまさに邦子で、その他の女性は「如何しても全体的には浮べる事が出来ない」と、
書いている箇所。
「破戒」の島崎藤村について語り、生活(家庭)と芸術の関係を考えている箇所――。
ただやはり全体的には、曇天のような煮え切らない作品、という印象で、
個人的には得るものがほとんどなかったなあ。

70 :
>>68
そうなのよー、「暗夜行路」、めちゃくちゃ評価してたし、志賀の「日本の国語を
フランス語に変えるべし」発言を擁護したこともあったし、志賀が竹馬にのってる
写真について書いたエッセイもあったなあ。志賀ュのエッセイだったね。

71 :
>>70
なるほどー、じゃあムーも少し関心が出てくるかもしれないねw

72 :
>>44
44は「邦子」を「すげえ」と評価してるね。そして、
>嫌いじゃないな、このナルシスト。
>徹底して嘘吐かねえや。
とも。
うーん、確かに自伝的な率直さみたいなものは感じられるけれど、
自分や自分を取り巻くものの描写が表面的な印象だったな。
内面をえぐらない感じ。
作品と事実との近さはよくわからないけど、たとえば、
中村光夫「『わが性の白書』」に比べると、
言葉を読んで受ける面白味、迫力がないと思ったなー。
それともその「なさ」が逆に美点なのだろうか?

73 :
志賀は鈍器で肉を削ぐみたいな感じだ。
対象をぐしゃぐしゃに潰しながら肉を割いていく。
肉は削げるが鈍い切り口を見せ不恰好。不恰好がキライなひとはキライだろう。
読後感が、愚鈍で実直で愚かで純粋で無粋で粋でなくて。

74 :
>>71
ムーは、蓮實っ子って、前に自称してたね確か。 しかしそのあと、最近は
そうでもない、みたいなこといってたんだよなあ。

75 :
>>73
面白い表現だね。
その表現がもっとふさわしいのは藤枝静男じゃないかと思った。
で、その藤枝は志賀の影響を受けてるっていうんだね。
俺は藤枝は好きだ。とすると、藤枝に見たものを志賀に見なかったのは、
俺の読み方が悪いのかもしれないなあ。
>>74
蓮實が志賀に触れてるのは『反=日本語論』だっけ?

76 :
>>75
「反=日本語論」で触れていたのは、たしか志賀の国語をフランス語に変えるべきと
いう論じゃなかったかなあ。その他の志賀についての論点は、対談やエッセイで
触れていたね。

77 :
国語をフランス語だぁ?
形容矛盾してるよ
イミワカンネ

78 :
志賀直哉の性欲は底なし

79 :
まあ俺が蓮實っこなのかどうかはさておき、
蓮實は『「私小説」を読む』で志賀についてまとまった論考をしてたはずだな。
大昔に読んだきりで手元にもないから内容はほとんど覚えてないんだが、
「和解」だか「暗夜行路」だかを「眼鏡」をタームに論じてた気がするな。

80 :
おもしろくないな、眼鏡とはな。
赤色にまつわったり盾にこだわったりしても何もみえてこないだろうに。

81 :
まあそう言い切ってしまう君は好きだよw

82 :
眼鏡?
思い出せよムー大陸

83 :
思い出さなきゃならない必要を感じませんな。
「邦子」読みはじめたら、携帯からだとメモリ不足で
雪子との関係が邦子にばれたあたりまでしか読めないんだけどいいや。
断言します。「邦子」もクソ。志賀はもういいや

84 :
その方が良いよ。
これ多分読める奴しか読めないわ。
次行った方がいい。

85 :
邦子はなんとなく佳作だ。
http://p06.fileseek.net/p/u=http!3A!2F!2Fwww.japanpen.or.jp!2Fe-bungeikan!2Fnovel!2Fshiganaoya.html&f=M&r=*&s=5/?guid=ON

86 :
ほう。
そう言われると志賀がいかに下らないかを理路整然と暴き立てたくなってくるじゃないかい。
「好人物の夫婦」も「邦子」も、作者の分身たる主人公が、
自己ね「内面」を、(よせばいいのに)連れ合いに「告白」することによって
起こる波紋を描いているわけだが、この「告白」される「内面」というやつが、
「蒲団」以来のPな伝統に根差した「相対的な恥部」に過ぎぬし、
なぜ主人公が告白するかと言えば、それは結局、それが「私小説」のお約束だから、としか言いようがない。
作中の人物が告白する動機が、「これは私小説だから」というものなので、
つまりこれはいわば「メタフィクション」なわけだが、
この自らの尾を喰らう蛇のような構造には出口がないばかりか、
全てがその状況に自足仕切っているという救いがたさはいかんともしがたい。
両作品における主人公の嫁も、独立した人物というよりも漫才の相方のようなものであり、死のうが震えようが、異物として主人公を突き放すことはついにない(邦子は終わりまで読んでないが、この予想が裏切られることはないだろう)。
つまり、志賀はある歴史の変遷により、「文学(=文壇)≧人生」という規定が、
ある集団内で共有されていた時代が生み出した奇形なのであり、
志賀から読み取るべきは、こうした歴史的教訓以外のなにものでもない。

87 :
>「文学(=文壇)≧人生」という規定が、ある集団内で共有されていた時代が生み出した奇形なのであり、
これ「不良少年とキリスト」にもつながりそうなのでメモっといて

88 :
俺の単なる固定観念なんだけど志賀とか大江とか読むのすごい疲れるんだよね
襟を正してるわけじゃないけどたらたらと読めない

89 :
>>86
で?
その作品を足掛かりにした作家ディスを聞いた俺は
なんとかしてその思い込みを翻意させないといけないわけか?
これ楽譜だから無理だよ。読める読めないがある。
「この音符がどうしてここにあるかというと楽譜だからだ!」って言われても・・・ねえ?

90 :
なんか不評ですね。
今現在で、前口上で4枚ほど、志賀と作之助の言及を絡めた部分で3枚ほど書いてます。
いま載せようかと思ったんですけど、もう眠いので明日載せます(前口上は省くかも。
ほんとに大したものじゃないけど、いまのところ、なんか唯一?の志賀擁護wみたいなんで、
フルボッコくらうつもりで、がんばりますwいまはもう眠くてだめなんで。。。
ちなみに安吾の『不良少年とキリスト』と志賀を絡めても、これはまだ書いてはいませんが、
安吾に対する批判として考えています。これは前もって書かないで、唐突に書き込むかもしれません。
むろん未来は予測不可能ですので、書かないかもしれませんが。
おやすみなさい。

91 :
志賀に特徴的なのは、「内面」が、あくまでも不確定でアモルファスなものでなければならない、という「ゲームの規則」である。
さらに正確に言うならば、この不確定さは「内面」に止まらず、主人公の「告白」のスタイルを規定しているのだ。
我々の日常を考えるに、例えば前を歩くねーちゃんの尻を見てムラムラすることは始終あるにせよ、
だからと言って、「俺はこの女に襲い掛かる可能性を否定できない」などとは普通かんがえないし、
ましてや奥さんや彼女に向かって、
「俺は今日目にした尻にムラムラきた。俺はこの欲望を制御する自信はない」
などと聞かれもしないのに告白などしないだろう。
しかし、志賀の小説の主人公はこうした愚行を敢えて行わざるを得ないのであり、その原理はあくまで「文学的」なものでしかない。
つまり、もし主人公が、アモルファスな内面を抑えて
嘘でもいいから「ようしわかった女房よ。これから俺は浮気はしない」
などと宣言しようものなら、その場で「私小説」は瓦解するのである。
だから、私小説とは暴力的にして日常的な「決断」を廃除することによって成立する奇形的なジャンルなのだ。
一切の決断を禁じられた内面。また、その内面を告白しなければならないというルール。
今となれば、どこぞの未開人の理不尽なしきたりのようなものであるが、
我々の時代のすぐ前に、こういうことを是とする集団がいたわけだ。
面白いですねー

92 :
あと文学は楽譜じゃないと思うな。
志賀はそういうスタンスで書いてたんだろうが
俺的には言葉の美しさなんてことよりむしろ、小説は、
外国語に翻訳されて外国人に読まれても、ちゃんと本質が伝わるくらいじゃないとダメだと思う。

93 :
読んでないんだろうからさあ・・・
その愚行は、すなわち対面気取る為の嘘吐きは雪子相手にやってるんだよ
妻に対しては誠実に答えて浮気相手には方便を使う。
これは文学的ではなく戯曲的なドラマの作り方だよ。
川の流れを見て決断が無いから美しくないなんて言えるか?
僕は最後のくだり、雪子との手切れから生気の萌芽。
戯曲のあらすじをテコにして創作意欲に乗っけてそれを夫婦喧嘩にスライドさせる。
この方法で一旦熱を昇華させて落ち着かせてからカット変えで妻の方に入れ替える。
淀みを丁寧に描いてから着火。ここからの洪水のような展開は面白かったけどね。

94 :
楽譜でもレシピでも絵コンテでもなんでもいいよ。
「何故カレーのレシピにニンジンがあるかというと、カレーとはそういうものだという固定観念から抜け切れないからだ」
意味分からんだろ・・・なんでもやりゃ良いってもんじゃねえぞ。

95 :
いや、その正直な「誠実さ」が愚行だって言ってるんだがね。
っていうか、結末読まずに、さらに他人の文章をパクらずに批評しちゃってる俺。川〇や佃煮を超えたか?

96 :
「嫁相手に嘘を吐かない事」が愚行だと本気で言えるか?
それこそ仮面夫婦じゃねえか。
反感を嫌悪するな。それも含めて人間の姿だ。

97 :
いや、カレーになぜニンジンが入っているか、ということは、常に問われなければならないことだと思うよ。
ましてや文学の使命は「生の諸条件」を抽出することだからね

98 :
ムー大陸は川上スレの工作員だったのか
きもいな

99 :
>>96
あんたがいい人なのはよくわかりましたw
でも志賀の小説の主人公が妻に対して正直なのは、誠実さや愛からではないよ。
ある種のなだけでw

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