2011年12月2期詩・ポエム23: 前の人がお題を書き込むスレ (96) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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24: この板には私一人しかいない (74)
25: 言葉の茂み (299)
26: 日常のとある一瞬を詩にしてみよう (81)
27: 〜四つの言葉で世界を織り成す〜 (272)

前の人がお題を書き込むスレ


1 :11/08/06 〜 最終レス :11/12/15
前の人が出したお題で詩を書くスレです。
詩を書いたら必ず、次の人へのお題を出してあげましょう。
まず、「台風」

2 :
目となるものが進路を決めれば、周りの風も共に流れる
小さきものは飲み込まれ、大きなものはより壮大に
いつしか消えゆく命。かつて目指した行き先を迷える風に託して歩き続ける
またひとつ、小さな風が生まれた
次のお題は…「夏」

3 :
青空の休み時間
白い川面に
貴女の白い足が
日差しにきらめいていた
草をなでるように
優しい風が吹く
貴女の髪は
夏の香りがした
次のお題は「香り」

4 :
玄関を開けた時の芳香剤
夕食の味噌汁 からあげ
ネクタイを解いて感じる自分の汗
すべてが合わさった我が家の香りに安堵を感じる
ぼくは冷たい大理石の床に倒れこみ しばらく眠りたい気持ちになる
次は「試験」

5 :
「試験」
勉強を趣味にしたみたいに興味を持って学んだ学生さん。毎日の生活に興味を持って社会の試験に挑む社会人。
次は「時代」

6 :
「時代」
圧迫してくる空 おぼつかない足 憧れた鳥
時代が動いても僕は変わんない
世界が少し狭くなったように感じる
お酒も煙草もどれもすぐに飽くるもので
君が薦めたヘルマン・ヘッセも大人になった今もまだ
読めやしない 僕の頭には難解すぎるから
うう、次は「煙草」

7 :
ロックンロール
フレンド
マルクス主義
シガレット
格好だけの
欲望機械さ
肺ガンなんて
安いものさ
世界を遮る
輪っかを作ろう
涙が煙で
見えなくなるよに
次は「愛知県」

8 :

愛知る知知る県民の
名をや古しは屋台骨
市場賑わいのろのろと
人の流れも緩やかに
金糸纏いしセレブ逹
だぎゃーみゃーみゃー
泣きわめく
白金えぜもなんのその
城は有るぜと綽々に
光輝く名古屋城
和やか名古屋ここにあり
トラック二台で嫁ぎ込む
打ち解け合えぬ継母の
義父のギフトは岐阜止まり
贈るういろう数知れぬ
ああしゃちほこの
海老反る愛知県

「しゃちほこ大脱走」

9 :
「しゃちほこ大脱走」
君は知っているか
あのしゃちほこを
名古屋城に一対 
まばゆく輝いていた
そしていま
近所の公園にドンブラコ
何が彼らをしてそうさせたのか
夏の日を浴びてまどろむように
一対のしゃちほこはたゆたう
お次は「ひつじ」

10 :
嗚呼、御慕い申し猿の城
夏の陣の如く大阪へと恋慕の情が走らせる
魚鱗を撒き散らし辿り着き地に、猿は遥か昔に滅びたり
400年ごしの失恋も、虎が溢れる大阪に、鯱の笑顔がキラキラキラキラ溢れてる
次のお題「東京スカイツリー」

11 :
>>9考えながら書き込みしてたら、被っちゃいました(>_<)
次のお題は、>>9さんの「ひつじ」でお願いします(^O^)

12 :
「ひつじ」
お嬢様、お慕い申し上げます
そういって、彼はふところから一枚の手紙
「お嬢様は少しじゃじゃ馬すぎます。
もう少し穏やかなひつじのようになって
今後の身の振り方を考えてください」
と、執事はいった
次のお題は「執事」で。

13 :
「執事」
「ヴィィィン」
電力不足の世の中に
電子の鳴き声が響き渡る
気が狂いそうな暑さの夜
思いっきり蹴っ飛ばした空き箱
巨大電動「夜の執事」の文字が
俺を笑っていやがった
次のお題目は「2ちゃん」

14 :
2ちゃんねるは名無しの皆様の提供でお送り致しております。
次↑にあったお題「スカイツリー」

15 :
>>8
すごい才能だ

16 :
「スカイツリー」
みなもにむかって 
いとたれる
ぽっかりうかんだ しろいくも
つれたつれたよ
そら、つれた
お次は「芋」

17 :
「芋」
お母さんがとってきてくれた芋を
みんなで食べたよ
おいしいね
おいしいね
お母さん ありがとう
でもその数分後
強烈なメタンガスがこの世界に
広がっていったよ
臭いね
臭いね
お母さんのものが一番臭いね
お次のお題は「オナラ」

18 :
「オナラ」
綺麗な音色をかなでますの
ぷおーん ぷおーんといいオナラ
さあ、みんな聞いてらっしゃいませ
5km四方に響きわたります
おつぎは「碁」

19 :
「碁」
達人の音はぱしんと響く
伸びた背筋から放たれる
互いの心の道筋を鳴らす
私の心は噛み合わず
彼の音色を曇らすばかり
彼は私を知らぬ者
私の道を見られぬ賢者
枝無き途の先人離れ
碁石抱えて放浪するは
道無き道の人探し

「モテ期到来」

20 :
「モテ期到来」
ブサイクな顔なのに
なぜか好かれるのは
きっとぼくがあまりにも
お世辞をいってしまったから
あの娘は全然かわいくない
あの娘は全然やさしくない
あの娘はガキなのに無心をする
みんなこの世界で氷のように
カチコチに固まってしまえばいいのにと
しながら叫ぶぼくがいる
お次の題は「メルヘンなんて趣味じゃない」

21 :
「メルヘンなんて趣味じゃない」
メルヘンなんて趣味じゃない
ビーズ細工の首飾り
メルヘンなんて趣味じゃない
クローゼットのレースのスカート
メルヘンなんて趣味じゃなかった
機関銃を持って走る日々
メルヘンなんて趣味じゃ・・・
こっち、見んなよっ
次のお題は「セーラー服」で

22 :
「セーラー服」
セーラー服を着てみれば
るんるんるん
たらったらったらー
踊りたくなるのよ
老いも若きも
踊れ 踊れや セーラー服
今年の盆踊りも盛り上がった
お次は「反吐」

23 :
「反吐」
おれはアリじゃねえと矢沢永吉にいいたい
おれはトンボじゃねえと長渕剛にいいたい
おれはクリじゃねえと桑田圭佑にいいたい
この世のトップはおれじゃない
反吐がでそうだぜ
えーと・・
でもケツメイシの「花鳥風月」はいい曲ね
お次は「薬草」で。

24 :

空腹を満たす為に鷲掴みの草
腹一杯に食べて草人間は舞う
ほうれん草
ネギ
こまつな
ニラ
焼くそうだ
世間では
食事をより幸せな時間に変えるため
明日葉
ひまわり
行者にんにく
たまご
きゅうり
らららら らららら
るるりら ららるりら

「かつて愛した男」

25 :
>>16
これ、何かに使って欲しいなあ。震えた。

26 :
「かつて愛した男」
雑踏の中にまぎれて今日も私を監視している
かつて愛した男
うすのろ
でぶ
はげ
ちび
ネクラ
インキン
熱帯魚ヲタ
植物ヲタ
もう何もかも忘れてしまいたい
しまった
隣の駅にやつが手をふっていたので
思わず手をふりかえしちまった・・・
お次の題は「ろくでなし」

27 :

かつて愛した男
そいつはポテトチップスが好きだった
だからかなり肥満してた
カルビーよりコイケヤの方がうまいと吹聴してた
そんなことどうでもよかった
ねえ
わたしのこと見てよ
ああ
彼は言った
そしてわたしの瞳を見つめ返した
彼の胸元で手が激しく動き回りポテトチップスの袋がガサガサ揺れていた
わたしは幻滅した
ねえ、わたしとポテトチップスのどっちが大事なの?
彼は言った
そのポテトチップスが海苔塩味ならきみの勝ち、コンソメパンチならきみの負け
つまりわたしはある味付けにおいてポテトのフライに劣るってこと?
彼はうなずいた
口を何度もへの字に曲げて話しの最中もポテトチップスを食べている
かつて愛した男はろくでなしでもあるのでこのまま投稿する
お題『トマト』

28 :
ろくでなしトマト
あいつはいつも怒ると顔を真っ赤に染めた
あいつと何回目かの夏を越した
あいつが急に消えた
あいつはとても優しかった
たまには、あいつと夢であえたら
あいつは、ろくでなしトマト

29 :
次は 『駅前』でお願いします。

30 :
>>23
なんかワロタ。
「駅前」
新幹線の高架下
駅前? 駅裏? もはや知らん。
人事件の立て札 横目に
今日も 学生 おっさん 入る北口
朝は頑張りどきなのに
ここんとこ 元気のない共産党
レール・レール・レール・レール
ここちよい。
ただ、肛門が弛む。
次!! 「○○駅前」で……。
m(_ _)m

31 :
「○○駅前」
名も知らぬ駅前の前に
鬼瓦権造のような男が立っていた
目と目があう
ニッコリ笑ってみた
そのあとすぐに後悔した
次の名も知らぬ駅で
同じ鬼瓦が立っていたのだ!
何度も同じ夢をみた
鏡の前に鬼瓦の顔があったのだ
そうさ
このオレこそが鬼瓦権造の正体なのだった・・・
お次は「公衆電話が絶滅寸前」

32 :
「公衆電話が絶滅寸前」
恐竜が目の前に現れて、言った。
『もしもし、どちらさま』
10円かつあげされて、僕は帰った。

33 :
お題「ひややっこ」

34 :
「ひややっこ」
煙突の煙、空に停止する
惨劇の舞台、工業団地
犯行は手際良く
周到に用意された計画犯罪
押し潰されて固められ
切り分けられて腐らぬ内に
水に浸けられ運ばれて
陳列された成れの果て
考え事の悪人女
柄付きの檻に投獄し
考え事の悪人女
震えるそれを切り付けて
草臥れ顔の商人男
二本の棒でそれをほろりと
次、「日本酒」

35 :

日本酒
日本で酒を飲む
だから日本酒だ
おれは今、テーブルに片肘をついてワインを飲んでいる
日本酒だ
なんか文句あるか?
ねえよな
あったらお前の顔アンパンマンみたいに膨らませてやるよ
イースト菌なんか必要ねえ
ぎゅっと握り締めた固い拳で何度も打ち付けてやればそれでオーケー
………そんなことにならなくて良かったよ
暴力反対
戦争反対
核実験反対
まじ、おれたち同じ過ちを繰り返すのやめようぜ
おれは各国の首脳に話しかけた
おれの願いが地球を救うのだ
うふふ
酩酊した頭を首の上に乗っけて微笑んだ
そして日本酒をぐびり
ぷはあ
やっぱ日本で飲む酒はうめえや
知らない親父が話しかけてきた
「あんたそれ違うよ」
なんだって?
「それ日本酒じゃなくてワインだろ」
早速、アンパンマンのいっちょあがりいいい
次【パンスト大好きスグルくん】

36 :
「パンスト大好きスグルくん」
パンストは履かないで
素足のままで居て
ビニールのパッケージに
仕舞ったままで
三下の僕の声
届かぬ君の耳
激しい脚の動き
繊維の悲鳴
パンストは脆く
脚を伝う線を描き
温もり残したまま
屑籠に捨てられて
パンストは儚い
僕の部屋のショーケースに
救えなかった仲間のこと
涙を流して詫びた
持ち帰って来た伝線の
パンストの亡骸を
口に含みながら
ララララ…ルルリラリラ
ララルリラ…
次、「ハンサムさん嫌い」

37 :
ハンサム?
そんなの邪道だわ
顔が良くても 性格悪けりゃマイナスよ
男なら 心が大事
そう だから あたしは
ハンサム嫌い
次「兄弟」

38 :
あげ

39 :
ねぇ兄さんその背中がさ
いつもまぶしいと感じてたんだよ本当に
僕はいつまでもおいかけているんだって
兄さんはいつまでも先にいるもんだって
そう思ってたんだよ
ねえ、兄さん
次「オットセイ」

40 :
あげ

41 :
オットセイ
ああ いつまでも泣き続けちゃいけないのかもしれない
いや これが仕事なのかもしれない
うるさいだけで誰も抱いちゃくれない
涙にまみれたヌメリきった体なんか
次は「被る」

42 :
「まる」

43 :
「被る」
「お久しぶり草もタバコもどれもすぐ臼の炉」
次は「悪逆非道」

44 :

「悪逆非道」
密売人たちは微笑む 俺たちゃ悪く無い
プルトニウム
セシウム
ヨウ素
ストロンチウム
これらで発電
だから俺たちゃ
薬で稼いでも
悪くない
利権者共よりマシだ
奴らが放射線で
狂わせるのは
子供たちの人生
それで金貰い
美味い酒呑んでやがる
手錠かけられた
薬売人がそういいながら
白衣を脱ぐ
証拠となる
カルテはシュレッダーにかけ消したと

45 :

次のお題は「文学」

46 :
文学は身売りだよ
君はあの日そう云った。
太宰をごらん 漱石をごらん。
鏡花はどうだい 谷崎は?
身売りだよ。
人生を生い立ちを思想を思考を来歴を
削り取っては売るんだよ。
かつてそう云った君が、
残して行った「文学的」な日記を
私は受け入れられないでいる。
**************

「椿油」

47 :
「椿油」
つけ馴染ませたことありますか?
あなたの手帳の
その文字に
ちょっと雰囲気
変わるんですけど
これが難しいんです
次は「かげりゆく」

48 :
ゆらゆらとゆれる坂道
気だるくなる暑さに、今日は独りで耐えのぼって行く
暑い、けど冷たい
何かが冷めている
ゆらゆらとゆれる坂道
陰りゆく太陽に、陰りゆく坂道
明かるい、けど暗い
振り返った先の太陽は眩しい
もう一度振り返った坂道の先は
お題:送り火

49 :
「送り火」 
通りかかった夜道で、外灯が消えかかりそうにゆらめいていた
ぼやける明かりを見つめてたら送り火のように思えた…
暗がりの中、冷たい風が足もとをなでてゆく
ゆらゆらとたよりなげなその明かりは
今にもひと消しで消えそうにおぼろげに揺れていた
通り過ぎる人々の目は寒そうに
消えそうな揺らめく外灯を見上げていた…
次、「柔かな布団」

50 :
 「柔かな布団」
 寒さに冷え込む体をあたためたくて、
 閉まってあった冬布団を出した
 湿気を含んで少々臭かったが
 日に当て、干してみたらふくらんできた
 ぬくもるその布団に体を包んでみた
 あたたかい、日の香りがする柔かな感触
 それだけでなんだかほっこりとしてくるような思いがする
 次、「美顔クリーム」

51 :
「美顔クリーム」
泥塗るヌルヌル彼
(次は泥でおぬがいします)

52 :
「泥」
庭にある排水溝の近くにいつも、
盛り上がるように泥がある
踏みつけると柔かくズブズブと足が沈む
非常に気味が悪いが埋めても埋めても泥の山が浮いてくる…
雨の多く降った日はユウウツだ
また、こいつとベランダのつまりの処理に追われるから
一度泥をサンダルで強く踏みつけたらはまって沈んでしまった
そしてサンダルは出てこなかった
それ以来は長靴をはいてやっているが、
片方だけ沈んでいったあのサンダルが気になる今も…
そして時々、泥の真下でゴボゴボという音が聞こえる
まるでどんどん際限なく増えてくかのような
そんな気味の悪い音が
次、「うろこ雲」

53 :
「うろこ雲」
ひゅるり吹いた風が
頬の水気をさらって行った
寝ぼけ顔の目の縁に
塩気をのこして
朝の光に起こされて僕は
かさかさ目やにのかたまりを
いくつも空にこぼした
次「リタルダント」

54 :
ほっこりとした君のリタルダントを見るたびに
思い出すよ
さらばラバウル
次「マンホール」

55 :
「マンホール」
雨ざらしになった路上に流れる水を音たてて吸い込む
ゴゴゴゴゴゴ…
道路の下を流れる音
いつかあそこから
重いフタを開けてなにかが
なにかがヌッと現れるんじゃないかと危惧している
だがそんなことはない
たぶん
今日も雨空の下
静かにその固いフタは閉じられたまま
次、「枯れ葉」

56 :
「枯れ葉」
今郡仮実 変食伸柴
縞捨寅屯 娠謬氷殆
俐杳粭鉅 本摩埋對
尨屆燹螢 蟋枯帯来
次「行」

57 :
「行」
男性が拡張
犬に伸びていく小百合
もしとヌラマタが触りに運ぶなら
左のタイトルが多いと猫が迫害と拍手
ググとララがミゾオチへ海岸を永住させる
腹ばいから馬のアタマが邪魔に破裂。
次、「兄貴に運ぶ浜辺」

58 :
「兄貴に運ぶ浜辺」
青空の下キラキラと輝く
白い砂浜にテントを張って
スーパーで一番高かった
牛肉を焼いて
ブランデーを飲りながら
クルーザーに揺られてえ
俺の叫び声に
ダラダラと腹から
流れる血を
押さえながら
兄貴が言う
だからザーザーとか
ギラギラとか
ザプーンなんて泣きながら
口で言ったのさ
兄貴を海に
連れていく事が俺の使命だから
でも兄貴は難しい顔で
腹を押さえたまま
神様
俺は天国に行ける人間じゃない
神様なんて今日まで信じた事なんて無い
知らない他人の突然の頼み事だけどよ神様
教えて欲しい
こんな時俺は一体どうしたらいい
口笛を吹け
口笛を吹けと
神様の声が心に満ちた
そんな気がして高らかな口笛
兄貴は泣きもせず
笑いもせず
静かに瞳を閉じた
次「君とフライドポテト」

59 :
「君とフライドポテト」
君は冷めたフライドポテトを「マズイ」とか言いながら喰っていた
へんなやつ
だから、真面目な君を見るとびっくりしちゃうよ
でも、そんな君に会えてよかった
さいごまで、ありがとう そして僕らは鉛色の空へとけてゆく
君がいなくてもがんばるよ 唯一の友よ
つぎは「日本海」

60 :
「日本海」
紙で作ったハモンドオルガンを
寝室にくくりつけた日本海へゆっくりと沈める
隣でダッチワイフのように口を開けて眠っている夫が
あの日、出て行ってしまったカモメの名前を繰り返し呼んでいる
日本海へ沈んでゆくオルガンの音色と
夫のマヌケな寝言で
私は今日も私でいることから抜け出すことができない
次、「最後の体操」

61 :
「最後の体操」
朝日とともにカーテンを開けた
まぶしくて良いお天気
最後に朝のストレッチをしておこう
これで終わりなのだから
明日からの長い入院生活に備えて、
深く深く屈伸した
今日はいつもよりは長めにやろうと思いながら
次、「果実」

62 :
「果実」
喉を 腹を
潤し 満たし
君は 僕の
中へ 外へ
蠢き 騒ぐ
歓喜の 甘美の
その 実を
この 身に
取り込む
お題「聴こえる」

63 :
「聴こえる」
心が呼んでいる
素直になれと叫んでる
あと少しって応援してくれている
それでも、素直になれない自分に
バカだねって笑ってくれる
今日も心が呼んでいる
心の声が聴こえる
お題「切ない恋」

64 :
「切ない恋」
あなたが通るたびにかけよって
あなたが通るたびにため息をする
あなたからは私が見えないし
あなたからは私がわからない
4階から見下ろすペイブメント
多くの通行人の中から
あなただけを見つけられる
あなたが毎日通るたびに
わたしはここからテレパシーを送るのだ
だけど
なんにも進展のない恋
毎日わたしはひとりでやるせなさをいだいている
それでもいい、それでもいいとは思うけど
お題、「小さなシンパシー」

65 :
「小さなシンパシー」
私はあなた あなたは私
私の中のあなた あなたの中の私
私はあなた あなたは私
真実の正面だァれ?
次、「狂った鈴」

66 :
「狂った鈴」
私の胃にいるドラえもんは朱の色で
8月の雪をアマゾンで買った翌朝に
阪神競馬場、三階の迷子広場で亡くなっていたの
口から泡を噴きながら
左の首と背中を縫い合わせて
ギターをチューニングするみたいに何度も円周率ヒトケタを叫んでいたわ
でもね、あたし、思うの…
本当にね…狂っていたのはドラえもんじゃなくて
あの日の青空だって。
次、「来週、透明博士は釣りに行く」

67 :
「来週、透明博士は釣りに行く」
釣果、釣果、釣果。
彼にとってそれが全てでありまして
釣れない姦は、使い棄の餌にもなりませぬ。
今日のカプセルは格別ぢゃ
ドクドク、ドバドバでおるわい。
皮を剥ぎ剥ぎ、互を膨らませ
「挿入」
次、「奈落の谷のタケシ」

68 :
emergency rescue
彼は助かりますか
彼が助かりたいのなら
「治療」

69 :
「治療」
あなたのココロが
痛む夜には
さりげなく近くに
居てあげたい
飲み薬よりは
湿布に近いかな
スースーするでしょ?
ワタシのにおい
次「猫とカエルジャンプ」

70 :

「猫とカエルジャンプ」
ニャー! ビヨ〜ン!! 
ケロッケロッ! ゲロッゲロッ!!
駄目でしょアンタ、カエル食べちゃあ
緑色に なっちゃうわよ? 猫なのに。
あ、既にあんたカエルだったわね ホッホッホ
緑緑緑・・・・・・・猫「」
次「在日朝鮮人の侵略、と日常」

71 :
と、叫んでいる人が区別されています
駅前のコンビニで空を見下ろしている人が
雲の犬に見下ろされています。
次、「ジーンズの国」

72 :
「ジーンズの国」
哀れな女の泣き声も
インディゴの青にかき消される
それほどにここは薄暗く
わずかに見える金色も
憂鬱を繋ぎ止めるため
いつの間にかあったという
小さく狭い奥行きは
何のためにあるかなど
もはや誰も知る由もない
んじゃ、次「ギターが泣いている」

73 :
「ギターが泣いている」
ボロロロンボロロロン…
弦をつまびくたび、低い悲しい音がする
今の俺の心を奏でてるかのようだ
こんな夜は
いつまでもこうしてギターと語り合っていたい
誰でもない、ひとりきり、こんな楽器を相手にして
そして時々グラスでもかたむけながら…
ボロロロンボロロロン…
俺のツメから哀しい音がする
なんでだろう
唄っているのはコイツなのに
共に共鳴するかのようにこの俺のツメからも
なんだか悲しい声がしてくるかのようだな
ボロロンボロロロン…
こんなときは
ギターからは低く哀しい声がする
次、「寂しがりや」

74 :
「寂しがりや」
俺はシャンデリア
一流のガラス細工職人の
技の集大成
この家の主人は確かな目をしていて
一流の家具とペルシア織りの絨毯の部屋に
この俺を吊るしてくれた
いつしか部屋の風景に溶け込んだ俺を
見上げる者は居なくなる
電球の交換はお手伝いさんがやってくれるが
数年に一度の機械的なそれを
今は機械的に見詰めている
ガラス細工職人の技は確かだったが
俺は自分で致命的な欠陥を産み出してしまったのか
今夜部屋に誰も居なくなった時に
俺はもう落ちてしまいそうだ
シャンデリアは短すぎる役目を終えた
自分の居なくなった部屋を見る事もなく
新しいシャンデリアが煌々と存在を誇る数日後の部屋
幾つかの塵が寂しさを歌う
次「房をまさぐる音」

75 :
『房をまさぐる音』
房をまさぐる音で目を覚ました
階下の犬は皿の上の骨をしゃぶり
背後の男は房を私の房をまさぐる
その度に私の房は形を変え元に戻り
まるで無常
まるでプリン
私にその気がないのが伝わったのか
あるいはただまさぐりたいだけだったのか
男は眠りについた
その眠りはいびきをともなったが
私は追うようにふたたび眠る
次『貯金魚』

76 :
太っていきます貴方のために
 
次の題は [この世界 ]

77 :
太っていきます貴方のために
 
次の題は [この世界 ]

78 :
「この世界」
産まれた落ちたこの世界
まあるいまあるい便器の中
コーンは僕のお友達
人生の終わりは突然に
ぐるぐる回って流された
次の題は [カレー ]

79 :

「カレー」
カレー先輩の名前を
誰も知らない
先輩、あなたとの思い出
ありません
いや、あるんですけどね。
次「ピーターソン国際経済研究所」

80 :
汗と涙の結晶
硬貨を握りしめて
走ったあの日を忘れない
「ナルシスト」

81 :
「ナルシスト」
鏡の向こうにわたしがいる
なんどもふりかえり、目を合わせあう
なんのへんてつもないいつもの自分
だが繰り返し、三面鏡を開いては見つめ直す
出かける前のひととおりのレッスン
おかしくはないかな、
どこも乱れてはいないかな?
そう何度も鏡の自分に問いかけている…
美しくはない、美人でもない
でも身ぎれいにしたい
鏡の中もこちらの自分もどちらもつねにナルシスト
何度も見つめあわねば気が済まない
次、「やわらかな犬」

82 :
「やわらかな犬」
三階から落とす固い猫
アスファルトにのめり込む
てこの原理じゃダメな猫
ニャーニャーニャーニャー鳴いている
やわらかな犬を流し込め
ワンワン ニャーニャー 混ざり合え
きっと来年の今頃に
大きな花にかわるだろう
次 「耳で食べる昼食」

83 :
「耳で食べる昼食」
空腹時のボクは貧欲だ
ジュウジュウ、ジュワジュワ
魚を焼いている時も
野菜をいためている時も
卵を焼いている時でさえ、
五感を統一して全てを逃さない
舌で味を確かめて、耳でも音を噛みしめている…
グツグツグツグツ、ナベの煮える音
ジャージャー、フライパンでいためる音
全てが刺激してくれている
あぁ、なんて貧欲なこと
鼻腔から鼓膜までが刺激で空腹を増すのだ!
急げ急げ、そうおなかが叫びながら
次「秋の味」

84 :

「秋の味」
ジックリコットリ樂しみましょう
なめなめキノコのスープパスタ
ドロドロの生椎茸
ブナシメジ
泥団子
ゲニゲニと笑う、制服の妹。
炎で森グチャグチャ
高く飛び上がった蜻蛉に
今日も万歳の晩餐を働き蟻と共に。
次「トロピカルワールズ」

85 :
砂浜の木陰のバースタンド
スカイブルーにレモン色
色とりどりのリキュールが
並んでいるよ楽しそう
波の音が静かに聞こえる
ここだけは平和
いつも平和
次、「遥か彼方に見える」

86 :
「遥か彼方に見える」
まぼろしの都
あそこまでゆけばたどりつける…
手も届かない遠い世界
いつかきっとゆける
わたしの記憶にかすかに見えるあの光景
それははるか遠くの世界
霧の中でかすんでいるような
さだかではない幻の光景
いつかきっと
いつかきっとたどりつけるかもしれない
遠く彼方に見える幻の都
次、「雪の国」

87 :
「雪の国」
バリウムを飲みました
そして白いをしました
海に流れた白いは
なんやかんやあって島になりました
先日、私は仕事でアメリカに行く事になり
飛行機に乗りました
そして飛行機は墜落し
この島に流れ着いたというわけです
私は思うのです
ラーメン食いてぇ と
次、「新しいお祖母ちゃん」

88 :
「新しいお祖母ちゃん」
一度世界は崩壊して
みんなとわたしがごちゃ混ぜになった
その後夜が五千億回くらい巡って
新しい世界が生まれた
総ては生まれ変わり
みんなは新しい「みんな」となり
わたしは新しい「わたし」になった
けれどお祖母ちゃんはお祖母ちゃんのままだった
「お母さん」も「ひろきくん」も新しくなったのに
お祖母ちゃんは「お祖母ちゃん」にならなかった
なぜなのかはわからなかった
後になって「お母さん」が教えてくれた
お祖母ちゃんは新しくならなかったんじゃなくて
新しくなれなかったんだって
次、「猫と魔王」

89 :
「猫と魔王」
拝啓 勇者様
お元気ですか?
私が魔王の城に連れてこられて早半年が経ちました
あなたの勇志とご活躍は魔王の偵察隊から聞いております
最近、捨て犬を拾ったようですね?
とっても可愛いワンちゃんだと姫も思います
それに感化されたのか、魔王もわざわざ下界に降り猫を拾ってきました
部下の前ではダークサファイアと呼ばれていますが
2人の間ではミーちゃんと呼んでいます
今、魔王はいすに座りワイングラスを片手にミーちゃんを撫でながら
「くくく…よくここまで来れたな勇者よ…貴様の命もここまでだ」
と何十回も一人で呟いています
どうやらあなたが来ることをとても楽しみにしているようです
私はこの城に来ていろいろ考えが変わりました
本当に悪い人は世界征服だなんて
誰がどう見ても悪だと捉えるような事は掲げず
人前では善人面をして
裏で自分の欲のために市民からお金をむしり取るような人の事だと思うのです
そう、つまり国王である私の父のような人の事です
あの夜、魔王が呟いた言葉が忘れられません
「俺の親父が魔王だったから仕方ないんだよ
人それぞれに決められた役目というものがある
俺の場合、それが世界征服だったってだけなんだよ
だから、徹底的にやってみんなから嫌われるような素晴らしい魔王になってやるんだ」
私はその夜、彼を抱きしめました
勇者様、私はこれからもずっと彼のそばにいてあげたいのです
だからお願い 私の事は探さないで
PS
彼のワイングラスに入っているのはファンタグレープよ
彼、お酒は飲めないの
可愛い人でしょ?
さようなら
次、「山本さんのスパゲティ」

90 :
「山本さんのスパゲッティ」
遠い遠い夢の国って程でもない
ただの裏山なんだけどさ
一度は入ってみたいと思っていたレストランの前で
俺はその入り口を見詰めていたんだ
住宅地の薄汚い排水溝をまたぐように
わざわざ建てた俺ん家からくらべりゃ
その店の構えは群馬の山奥で商店を見つけたみたいな高揚を与えてくれるから
俺は槍を持った半裸の男との闘いに勝って
頭にでかい篭をのせた首長族の女のハートを射止める主人公みたいな気分で店のドアをくぐると
以外にも濃いブラウンの板張りの床とテーブルと椅子に
清潔な白のペンキ塗りの壁とテーブルクロスが
小洒落た洋風の雰囲気を醸し出していて
そこに立つ槍を持った半裸の店員の姿がやけに浮いていて
俺は思わず吹き出した口を押さえて
わざとらしい咳払いをしながら席に着いた
「こちら当店のメニューとなっております」
佐藤さんのビーフカレー
鈴木さんのハヤシライス
レシピを開発した人物だろうか
すべてのメニューには苗字が書いてある
「それじゃあこの山本さんのスパゲッティをいただこうかな」
「かしこまりました」
「ところで山本さんってこのスパゲッティの味を考えた人の事かい?」
「いえ、原料です」
次「遥かに」

91 :
「遥かに」
小学生の頃一目ぼれした子に
勇気を出して名前を聞いてみた
「お名前なんですか」
「私の名前は遥かにです」
「ハルカニ?」
聞き間違えたかな
「はるかさんですね」
「いいえ、違いますハ・ル・カ・ニです」
「・・・・・・・・・・・」
変わった名前に一瞬びっくりしたが
やがて海老くん遥かにさんと
呼び合うようになった
やげて大人になった二人は
カニ料理屋に食事に行った
そうしたら遥かにさんが
突然看板によじ登り
そこで固まってしまった
手足には大量の毛が生えてきて
体は甲羅のように赤く発色して
まるで毛ガニのよう
十年後俺が遥かにさんと同じように
看板になって気がついた
遥かにさんは本当はカニだったのかもしれない
次「肉屋のはずなのに」

92 :
「肉屋のはずなのに」
私、切り裂きジャックちゃん
お父さんとお母さんはもう居ないの
サリーちゃんとのユニゾンはサイコーにハイだったわよ
ミンチと軽快に踊るソースね
飛び散る肉汁は崖に堕ちたわ
おっかあ ごめん
おっとお ごめん
アタシ…………、
次 「丘の上のおむすびクン」

93 :
「丘の上のおむすびクン」
今度のチブリ最新作 見た?
よかったよね 私泣いちゃった
おむすびクン かわいかったよね〜
最初 お弁当の中であんなにちっちゃかったのにすぐおっきくなってさ
カンタ うち カンタの事 好きやで〜
なんて 泣かせるわよね
カンタに食われて頭半分ないのに 健気よね〜
おむすびから白子があんなにも飛び出してさ 血だらけでさ〜本当 可愛いわよね〜
でも びっくりしたわよね〜中盤のあの展開
まさか、おむすびクンがカンタを逆に食いすなんてね〜
松崎顔夫はやっぱり天才よね〜
最後は血の海の中で真の飯の覇者になったおむすびクンの雄叫びで終わるんだけど
場内大興奮 ゲロまみれに 糞まみれ 見にきたチビッコは半狂乱 救急車が何台も映画館に来て お祭り騒ぎだったのよ
本当、見に行って良かった チブリ最高!
次、「ノルウェー人の森」

94 :
 「ノルウェー人の森」
森の碧
人畜無害な人魚
川のせせらぎ
流れてくる髑髏
瘠せた女の骨
穢いゴキブリが沸いてる
ジャカジャカジャカジャカジャカ
小屋の巨人のランチライム
次「蜷局を巻いたインテリリーマン」

95 :
「蜷局を巻くインテリリーマン」
オフィス街を颯爽と歩くのは
白鳥座第七星雲出身の
インテリサラリーマン
考え込むとクネクネと辺り構わず蜷局を巻く癖がある彼に
同僚は忠告した
トイレで蜷局を巻くのはいいけど、あんまり巻きすぎると
大変なことになっちゃうよ
扉のない便器に座りながら言った
そんなある日、彼はトイレから出てこなくった
同僚がトイレを覗き込むと
そこには巨大なが・・・
とうとう彼はになってしまった
次、「マジで売り切れてんのかな」

96 :11/12/15
マジで売り切れてんのかな
ジョンポールジョンとかけまして
ニックボックウインクルと解きます
その心は?
『どちらも甘党だと思います』
一円切手にソックリ宮路社長
郵便局に7年勤めてたけど
一円切手のシート買いをしたのは
過去に二人。いずれも外国の方でした。その二人目の直後にも購入を求めてきたのが外人。一円切手のシートのストックなんてありませんよ、
『そ、そ、ソールドアウトですぅ』
と告げると『マジで売り切れてんのかな』と納得いかない面に小便
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『上中里』で刑事ヨロシク☆☆
居酒屋☆古呂名
香流荘ボランティア団体大福星
佐藤レポート
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