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創作発表


1 :2010/09/10 〜 最終レス :2012/11/25

創作を発表する場です
荒らさなければ、発表・感想なんでもOKです

2 :

タイトル:
 「人vs神」

舞台:
 ある新興宗教の施設
 その施設の入り口

登場人物:
 出家信者の少女と、彼女を連れ戻しにきた父親

構成:
 主に2人の会話。心理戦。
 娘を力ずくではなく、自らの意思で家に帰すため
 少女の心の中の神と戦う

3 :

娘との会話は全くかみ合わずに失敗

父親がナイフを取り出す
自分の左手首を深く切る

父親は、自分をこのまま見殺しにするか、命を救って家に帰るかの選択を迫る
娘の信仰心に勝つために、娘の仏心を利用しようとする
父親を助ければ良心によって信仰を捨て
父親を見捨てても、良心の呵責によって信仰を捨てさせる


4 :

父親に近づく娘
父親は、自分を助けようとする娘に安心して
命がけの賭けに勝ったと確信する
手を差し伸べる娘に、父親も手を差し出す
手と手が触れ合いそうになったとき
娘が袖をめくる
娘の手首には無数のリストカットの傷
娘 「大丈夫、その傷の深さだと30分はもつから」
娘の傷だらけの左腕を見て
娘の冷静な言葉を聞いて
父親は意識が薄れていくのを感じた・・・

1話・おわり




5 :

タイトル:
 「人vs神」

舞台:
 あるマンション

登場人物:
 自殺志願の少女と、彼女を殺しに来た異常者

構成:
 主に少女の心理描写


6 :

マンションの一室
少女が自殺をしようと、風呂場で剃刀を持っている
左腕には無数のリストカットの傷痕
なかなか自殺できない

どうして人間は自由にRないのか考え始める
自分の意思は死のうとするのに
自分以外の何かが、それを邪魔する
つまり自分の中には、自分以外の意思が存在するのだろうか?
本能と呼ばれるものだろうか?
「Rない」 ということは、生きるしかない
では生きていることも自分の意思ではないのだろうか?


7 :

もしかして、自殺の仕方が悪いのか?
もっと一撃で確実なものを選ぼうと
台所をうろうろしていると
玄関のチャイムが鳴る

玄関に行き、ドアを開けると
異常者が包丁を持って立っていた
運の良い(悪い?)ことに少女も無意識に包丁を持っていた

玄関をはさんで、いつ死んでも良い少女と
誰でもいいから殺したい男が、お互い刃物を持って立っていた

10分後、帰宅した母親が血まみれの2人を見つける
少女が、新興宗教に入信する、半年ほど前の出来事だった


 2話・おわり



8 :

タイトル:
 「人vs神」  3話

舞台:
 研究所

登場人物:
 出家信者の少女、研究所の博士

構成:
 博士の研究レポート


9 :

人間の「脳」を研究している博士
人間は、例えば言語を使うとき、脳の特定の部分を
使っていることが分かっている

神という概念は、所詮人間が作り出したものだ
博士は、脳を研究することで、「神」を見つけられると考えている

この研究では、ある新興宗教の信者たちが協力してくれた
彼らの頭に装置を付け、祈ってもらったが
実験はことごとく失敗に終わった

信者は祈る際、心の中で言語を使うので
普通に言語を使っているときと結果が同じになってしまうのだ



10 :
何がやりたいのキミ?

11 :
バカは気にせず続けて下さいな

12 :

しかし、一度だけ例外があった
それは、実験中に信者の少女が倒れてしまったときだった

何でも彼女には自殺癖(!)があるらしく
普段から自殺未遂をしては倒れていたらしい

慌てて他の信者たちと博士が少女に駆け寄った
少女は気を失って、全く意識がない
他の信者たちは、少女のために必死に祈っている

しばらくして少女は意識を取り戻し、他の信者に言った
「神を感じました」と

その日は、すぐに実験を中止して帰したが
彼らが帰った後、博士は実験データを見て驚く
彼女が意識を失っている間、最も脳が活動していたのは
原始的な性を司る部分だった


13 :
平信者が神に近づけた云々言っても除け者にされるだろうに

14 :


15 :

少女が倒れたとき、他の信者は必死に祈った
今までは、その祈りを分析していたわけだが
今回は、偶然ながら祈られる少女の脳を
測定できたわけである
彼女の、神を感じたという発言と
脳の性を司る部分の働きとは、何らかの関連性があるのだろうか

数日後、博士は少女だけを呼び出した
まず少女に、飲み物に混ぜた睡眠薬を飲ませる
もちろん、この時点で犯罪だ
頭に装置を取り付け、ベッドに寝てもらう
しばらくこの前と同じような実験を行う
10分もしないうちに呼びかけに答えなくなった


16 :

博士は、念のため何度か呼びかけてみたが、反応はない
無意識下での、原始的な性を司る部分の更なるデータをとるつもりだった
平たく言えば、少女を眠らせて性的なイタズラをしようと思った…

少しの間、博士は少女を眺めていた
まだ幼さが残るが、美人だと思った
とりあえず全裸にしてみる
そしてまた、しばらく眺めた

少し膨らんだ、少女の左のR房を揉んでみた
その弾力に博士は興奮した

柔らかそうな唇、顔を近づけキスをしてみた
その感触に博士は、さらに興奮した

白くて小さな指、少女の手首を掴んで自分の股間に擦り付けてみた
博士は異常な興奮に包まれていた

ただその異常なほどの性的興奮を抑えながら
博士の頭の中では、ある疑問が駆け巡っていた

左胸を触ったとき、心音が
キスをしたとき、呼吸が
手首を掴んだとき、脈拍が
どうして無かったのだろう…?

つまり少女は死んでいた
博士が睡眠薬の量を間違えたのだ



17 :
>10
>11
>13
>14
読んでくれて、ありがとう

18 :

3話・おわり

19 :

タイトル:
 「人vs神」  最終話

舞台:
 ある病院

登場人物:
 少女、少女の親、医者

構成:
 会話・回想

20 :

少女が目を覚ましたのは病院だった
手首を切った自殺未遂から3日後だった

少女は入院中、医者からこう聞かされた
母親が毎日祈りを捧げていたこと
少女の血液型が珍しく、父親が無理に輸血をして
倒れてしまったこと
自殺の直前に飲んだ睡眠薬を吐き出していたこと

少女も医者に、自殺の動機として
彼氏とケンカをして、心を深く傷付けられたことを話した

しばらくして退院すると
夏休みだったこともあり、すぐに日常に戻れた



少女は、ときどき夢を見て目覚めると
左手の傷をやさしく撫でるのだった



 「人vs神」 おわり



21 :
何なの?たったの20レスで終わっちゃうの?バカなの?埋めるぞ?

22 :
言ったからには埋めろよ?

23 :

テスト
http://loda.jp/mesubuta/?id=1.png

24 :

1話のイメージ・挿絵
http://loda.jp/mesubuta/?id=2.png

25 :

少女のイメージ
http://loda.jp/mesubuta/?id=3.png

26 :
>>24
こわい

27 :
意味深だなぁ

28 :

1話のイメージ・挿絵2
http://loda.jp/mesubuta/?id=4.jpg

29 :
>21
>22
>26
読んでくれてありがとう
>27
ブラックジョークのつもりでかきました

30 :
マジな話このスレどうすんだろ?

31 :
続くか再利用か落ちるか削除
こんなこと聞くやつ初めて見たわ

32 :

タイトル:「最終戦争」

構成:はじめに


世界がもし100人の村だったら?
全く愚かな考え方だ
2100年頃、地球上の人口は600億を超えた
60億人に対して言えたことも、600億人には通用しない
いや、60億人に対しても言うべきではなかったのだ

世界は100人でも、村でもないからこそ問題が起こるのだ



33 :

タイトル:「最終戦争」

構成:年表


西暦1年頃  この頃の世界人口は、推定1億人

1000年頃  世界の推定人口2億人、1000年かけてゆっくりとした増加

1900年頃  産業革命に伴い、人口爆発が起こる(推定人口15億)

1979年   中国が人口抑制のため「一人っ子政策」をとる (この頃の推定人口50億)

2018年   遺伝子工学と万能細胞の技術が一気に飛躍する(後に医療革命と呼ばれる)
        
        あらゆる病気が克服され、先進国の平均寿命が一気に跳ね上がる

2025年  アメリカで、中絶に反対する宗派がテロにより壊滅(政府の陰謀説有り)
       各国で、尊厳死・安楽死が次々と認められはじめる

2032年  「自殺論」が出版され、作者のハヤジーニシュタイン氏にノーベル平和賞
       (この頃の世界の推定人口120億)


34 :
はやじーにww

35 :

2042年  日本でさえ刑務所の収容率が、600%を超える (ただし死刑は25倍まで増加)
       事実上、犯罪が野放しになり無秩序状態になる

2050年代  世界各国で内戦や戦争が起こりだす
        日本の都市に、新型爆弾「ヴァージンガール」と「デイトリッパー」が落とされる  ※1
        (世界の推定人口が350億を突破)

2070年頃   最終戦争勃発
          領土、宗派、思想、貧富などを争ってきた、今までの戦争とは全く違う
          「増えすぎた人間を減るまでR」 ということが目的の戦争
          自分以外の人間全てが敵になった


36 :

※1  新型爆弾「ヴァージンガール」と「デイトリッパー」について

この兵器は、恐らく人類史上最悪の兵器である
過去のどの兵器より凄まじい威力を持ち、どの兵器よりも残忍である
この爆弾が人に与える影響は計り知れず、未来永劫その「後遺症」は続くのである

2018年の医療革命で発展した万能細胞は、男性から卵子、女性から精子を
作り出すことも可能となることを意味していた
生物兵器にこの技術を応用してしまったのである

この爆弾に被爆すると、女性は妊娠してしまう
女性の体内の細胞を精子に変え、勝手に妊娠させるウイルスを爆弾でばら撒いたのだ
この「病気」は治療法がなく、女性は子供を一生作り続けなければならない
(病名は「マリア病」と名づけられた)
またこの病気は感染し、被害をいっそう深刻化させた

人口爆発を引き起こす爆弾・・・
人口の増加が原因で起こった戦争だけに、最終的に相手の国の人口を増やすことが
最も深刻なダメージを与えられると考えて造り出された兵器

マリア病の蔓延が最終戦争の引き金になったのは言うまでも無い


37 :

タイトル:「最終戦争」

構成:ある青年の日記


2072/09/07  今日はじめて女を殺した。スカッとした

2072/09/10  若い女を殺した。僕は女をRと興奮する性分らしい
           人口を減らすには、若い女をRことが効果的だ
           男は減らしても人口抑制にはあまり意味が無い
           若い女をRことが世界平和につながるのだから
           僕こそまさに、この時代のヒーローなのだ

2072/09/14  かなり若い女を2人殺した。また世界が平和になった
           医療革命が起こってから半世紀、人間の寿命は何倍にも延び
           死ななくなった。そして万能細胞の発達で自分ひとりで子孫を
           残せるようになったとき、性別の意味がなくなった
           男にとって女はもう標的でしかない

2072/09/21  公園に行った。ブランコで遊ぶ女の子がいた。背後の茂みから様子を見ていた
           ブランコからどこまで遠くへ飛べるか遊んでいた
           勢いよくブランコをこぎ、精一杯宙に飛んだ瞬間
           マグナムで頭を打ち抜いてやった。変な音がした
           すごく遠くへ飛べたね
           僕は世界の平和を守るためにこれからも戦い続けるぞ!



38 :

タイトル:「最終戦争」

構成:ある少女の遺書


私は今、国の施設にいます
昔は犬などを処分していたそうですが、今では人間を処分してくれる施設です
食料不足で、犬はもう見かけることもありませんしね
どうして死のうと思ったかというと、自分に価値が無いように思うからです
学校では、私たちはまるで製品のように扱われています
生徒が多いと、先生は生徒を人間扱いされないのでしょうか
それに、こんなに人が多いのに、みんな他人に関わろうとしないのです
人間が多いと人間の価値が薄まってしまうものなのでしょうか
人間が多いということは、こんなにも厳しい生存競争で、こんなにも余裕の無いものなのでしょうか
お母さん、今までありがとう
お母さんの病気で生まれた子だったけど、お母さんの子供でよかったです
サチコ姉ちゃん、サクラ姉ちゃん、お兄ちゃん、二番目のお兄ちゃん、3番目のお兄ちゃん、4番目のお兄ちゃん
妹のリサ、ミサ、チサ、サキ、サラ、サオリ、弟の悟郎、六郎、七郎、八郎、お腹の中の九郎
みんな元気でね

真由美



39 :

追伸、お母さん・・・どうして私の名前だけ「サ」が入ってないんですか?

40 :

タイトル:「最終戦争」

構成:最終戦争の最終回


最終戦争から数十年後、世界人口の90%が死んだ
しかしそれでも人口は60億を超えている
強いものが生き残ったというべきか、悪人だけが生き残ったというべきか
殺し合いの地獄を生き残った人間は、もう自分以外信用できなくなっていた

再び人口が爆発しないために、ある研究が行われていた
「世界がもし100人の村だったら実験」というもので
ある豊かな島に100人の人間を生活させ、その様子を隠しカメラで観察するというものだった

被験者は、自Rるために国の施設を利用した人間の中から、バランスよく老若男女を選び
完全に記憶を消して、島に運ばれた

今日は島に100人目の人間としてある少女が運ばれた
すぐに島の人間に発見され、名前を聞かれると 
「・・・・・・サ・・・・サ・・・・・・サ・・」 としか言わないので
さっちゃん、と呼ばれるようになった

41 :

島の人間は皆、顔馴染みだった
100人全員が全員の名前と顔を知っているし、なんでもよく知っていた
100人全員が何らかの役割を持っていたし、それぞれが必要とされていた
怠け者や嫌われ者でさえ、その役割をしっかりと与えられていた
島(彼らにとっての世界の全て)では、知らない人間や他人は存在せず
協力しあわなければ、生きていけなかった

いつものようにモニターで島の様子を見ていた若い研究員は、島の人間が大嫌いだった
文明も持たず野蛮で、実験動物のようであわれだったからだ
彼らを監視して、管理していると、自分が神に思えてくる
この虫けら共を生かしてやってるのは自分なんだと

島のある家の中がモニターに映っている
老人と男女、子供らが食事をしようとしている
「神様、ありがとうございます」
そう言って、楽しそうに笑いながら夕食をとっている彼らを見て
若い研究員は、下水の生ゴミを加工した再生食料を
一人で文句を言いながら食べるのだった



「人vs神」 おわり


42 :
真由美たん生きてたんだ

43 :
マリア病だけはセンスあると思ったよ

44 :

>41
読んでくれて、どうもありがとう!
真由美は、なんだか可哀想になったので
島流しにしちゃいましたー^^

>42
病名をマリア病にしようかキリスト病にしようか迷いました^^

読んでくれて感謝感謝です〜〜〜(><)

45 :

ごめんなさい、>41が42さんで
>42が43さんでした・・・間違えちゃった(T T)/

46 :
テスト

47 :

タイトル「私の性癖」

世の中には、男が好きな男もいれば、女が好きな女もいる
またどちらでも愛せる人もいますよね?
異性にしか興味のない人には信じられないけれど、、、

中には、人形を愛する人だっている
人形に人間を重ね合わせているのかもしれないけれど
「物」だとわかっているはずだ
それでも確かに愛情は存在している、、、
愛って何でしょうね?

48 :

タイトル「私の性癖」

某プロゴルファーが、R依存症を施設で治療したことは有名だが
ここは、そういった施設の中でも特に重症患者を受け持つ施設だ
今日はそういった患者を一つの部屋に集めて、同じ悩みを全員に打ち明けることで
治療するという日だった



49 :
test

50 :
ここは

51 :
つづきまだー?

52 :
テスト

53 :
もうね、みんな駄スレ見つけては「続きまだー」って言いたいだけじゃないのと

54 :
テスト

55 :

タイトル「私の性癖」

最初に話し始めたのは、とても美しい若い女性だった
恥ずかしそうに少し紅潮した顔で、自分の性癖を話し始める
彼女の性癖・・・それはナルシシズム(自己愛)だった
確かに珍しいケースだが、ナルシシズムという言葉があるぐらいだから
昔からあるケースなのかもしれない
だが彼女の性癖は、ナルキッソスにも匹敵するような
異常なものだった


56 :

タイトル「私の性癖」

彼女は、毎日鏡を見てため息をつく
自分を見て、自分と話し、自分とキスをする
自分が好きで好きで仕方がない・・・
自宅には、自分のポスターを貼り、自分のDVDを一日中流している
自分の顔写真入りペンダントなどの自分グッズをつくり
自分グッズ販売店を経営し(マニアには好評)
ゆくゆくは自分ランドをつくりたい、らしい
お金をため、自分のクローンをつくるのが夢だそうだが
そのクローンに何をする気なのだろうか・・・

57 :

タイトル「私の性癖」

次に話し始めたのは、少し暗そうな分厚いメガネをかけた女性だった
ボソボソと聞き取りにくい声で、下を向きながら性癖を話し始める
彼女の性癖・・・それは文字だった
彼女は重度のネット中毒者で、現実よりネットにいる時間の方が長かった
人との会話もチャットばかり
そのうちR系サイトで性的な話をすることにハマってしまった
そんな性生活を送っているうちに
彼女は文字を読むことでしか興奮しないようになっていた・・・

58 :

タイトル「私の性癖」

最初は、卑猥な命令やいやらしい文章で興奮していたのが
だんだんと単語だけで反応するようになり
最後には文字を見ただけで、身体をモジモジしてしまうようになった (シャレじゃないよ)

R・牝・恥・交・陰・犯・姦・精・鞭・・・・・・

近所の定食屋で、豚汁という文字を見て発情したり・・・
スーパーでプチトマトという文字を見てイキかけたりした・・・



59 :

タイトル「私の性癖」

文字そのものに興奮を覚え、彼女は書道をはじめた・・・
めきめき上達し、今では免許皆伝だそうだ
彼女を教えた先生曰く、彼女の書に対する情熱は
他の追随を許さないほど凄まじく
常に鼻息が荒く、熱気があったそうだ

彼女は服の袖をめくると、そこには
漢字の刺青が彫られてあった
自分の好きな文字を身体に彫ることがマイブームだそうだ
まるで意味を知らずに漢字を入れる外人か、耳なし芳一のようである

60 :

タイトル「私の性癖」

次に話したのは、30代の普通っぽい男性だった
スカした高級ブランドのジャケットを着て、物腰柔らかく静かに話しはじめた
彼の性癖・・・それは女性の手だった
女性そのものではなく、女性の手に興奮するのだという
子供の頃から目立つことが嫌いで、静かに暮らしているそうだが
この性癖のせいで、最近非常に困っているそうだ



61 :

タイトル「私の性癖」

そして最後に話し始めたのは
この「カウンセリング」でも、最もユニークな性癖をもつ
絵描きの男だった
彼の性癖・・・それは、女性を描くこと
こう書くと、たいしておかしいことのように思えないが
彼はモデルをつかったりするわけではなく
現実には存在しない女性を油彩で描くのである


62 :

タイトル「私の性癖」

もちろん想像で描く画家は他にもいる
しかし彼の場合、その絵の女性と一緒に暮らしている・・・
自分で描いた「キャンバスの絵を通じて」彼女とコミュニケーションをとるのだという

椅子に座る彼女、料理をする彼女、笑っている彼女、着替えている彼女・・・

そういった彼女の行動を描くことで、自分の身の回りに「彼女」がいることを
確かめているのだという

もうなんだか、UFOの写真を捏造しているインチキ詐欺師のようでもある


63 :
スレ主の性癖に期待

64 :

>63
読んでくれて、ありがとうございます

65 :

タイトル「私の性癖」

全員が話し終えた
こうして同じ悩みを持つ者同士、悩みを打ち明けることで
自分の性癖を「治療」しているわけだが
同席した医師は、彼らのあまりにも特殊な性癖を聞いて
このような普通のカウンセリングでは効果が薄いと思った

医師は、白衣のポケットからある薬を取り出した
薬の容器には 「EDen」 とだけ書かれている
まだ正式に認可されていない、研究途中の薬・・・
性犯罪の再犯率のあまりの高さから、政府が極秘裏に開発を進め
異常性癖に驚くほど効果がみられるという
(性犯罪受刑者の食事に少しずつ混ぜて実験を行った)

いま告白をした患者たちは、性犯罪者ではないが
ある意味では性犯罪者と同じ、精神的・心理的病気と言えるだろう
患者たちに 「EDen」 の説明をすると
そんな特効薬があるのなら、皆ぜひ試したいと言った
だが、この薬にはどうしても認可がおりない
ひとつ重大な副作用があった


66 :

タイトル「私の性癖」

この薬を飲んだものは、幻覚や幻聴に襲われる・・・
このような副作用は、一部のインフルエンザ薬にも見られるが
「EDen」の場合、必ず自分の性癖に関係する幻覚を見るという
そして幻覚に襲われると精神が錯乱し
かなりの割合で自傷行為に及んでしまう

症例として・・・
のぞきとRで服役していた者は、幻覚を見た直後、自分の目をつぶし
痴漢の常習犯は、幻覚を見た直後、自分の指を切り落とし
R魔は、幻覚を見た直後、コンドームを頭から被って窒息死した

この自傷行為を回避するために 「EDen」 に強い睡眠作用を加え
 『眠っている間に、幻覚を見せる』 ことに成功した
眠っている間に見る幻覚・・・それは「夢」ではないのだろうか?
体験者の話では、夢よりも現実的で、現実よりも不思議な世界・・・
まるで楽園(eden)にいるように感じるのだという


67 :

タイトル「私の性癖」

     〜「EDen」の幻覚について〜

「EDen」 を服用して眠ると、皆同じ 「場所」 で、同じ 「体験」 をするという
その 「場所」 とは、とてものどかな草原で、一本だけ大きな木が立っている
そして、その木の陰から、自分の思い描く理想の人が現れて
どのような行為をしても許され、あらゆるエクスタシーが享受できるのだという

だが最後に、必ずその人物から 「果実」 を渡され
食べなくてはならない (拒否できない)
すると急に、今していた行為が恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなくなり
慌ててその楽園から逃げ出すのだという、そこで目が覚める

これらの幻覚は薬の成分が、脳の性を司る原始的部位に作用し
彼らの異常性癖が 「消去」 される際の精神的・心理的働きに
よるものではないかと考えられるが
なぜ皆が同じ 「体験」 をするのかについては、科学的に全く説明できない
この点の究明がなされない限り 「EDen」に 認可がおりることはないだろう


68 :

タイトル「私の性癖」

カウンセリングを受けていた4人のうち3人が
この薬を飲むことになった
女性の手に興奮すると言っていた、30代の男性は薬を断り
用事があると言って、靴屋に行ったまま消息不明になった

認可されていない薬なので、誓約書などを書かされた後
一人一錠ずつピンク色の薬が渡された

それでは、彼らがどのように
自分の性癖と対峙したか、一人ずつ見ていくことにしよう

まず最初に、自分のことしか愛せないナルシシズムの女性の場合


69 :

タイトル「私の性癖」

ケース1 : ナルシシズムの美女

薬を飲んで眠ったあと、ふと気がつくと彼女は楽園(eden)にいた
とても気持ちの良い草原で、向こうの方に大きな木が一本だけ立っている
木に近づいていくと、その木の陰から自分そっくりの裸の美女が顔を出した
「あなたはだあれ?」
「あなたはだあれ?」
「ここはどこ?」
「ここはどこ?」
何を聞いても木霊のように返事をするばかりである
だがそんなことはどうでもよく、彼女は目の前の自分に飛びつき抱きしめた
すると彼女も自分を抱きしめた
もう、うれしくて、うれしくて仕方がない
木の下で二人の(二人?)美女が激しい性行為を繰り返した
考えられる全ての方法で自分自身と交わった
「ああ・・・なんという安らぎ、この世で自分ほど安心できる者があるかしら・・・」
彼女がもうこれ以上の幸福感がないと思ったとき
もう一人の自分が赤い果実を差し出した
なんておいしそうな果実・・・
その実をひとくち頬張ると、一瞬で罪悪感に襲われた
私は自分を犯してしまった!なんて馬鹿なことをしてしまったのだろう!
もう恥ずかしくて恥ずかしくて、その場にいることができなくなり
慌てて楽園から逃げ出した・・・そして目が覚めた


70 :

タイトル「私の性癖」

ケース1 : ナルシシズムの美女 2

目を覚ました後、自分しか愛せなかった女性は
鏡を見るのも嫌なほどに、自分を愛さなくなった
だがそのかわりに、男性に対して普通に恋愛感情を抱けるようになった
強い自己嫌悪に陥ったが、異常性癖は確かに完治したように思われた

彼女は美人だったし、とてもよくモテた
好きな男性を見つけ、付き合ったりもした
だが、好きで付き合った男性とは決して長続きしなかった

71 :

『自分』 とは何だろうか?
「汝己を知れ」 とは、古代ギリシャの格言だそうだが
自分自身などというものが、どこにあるのだろうか?
カントのコペルニクス的転回をもってしても
やはり人間は、まわりの世界によって成り立っているものではないだろうか
生まれ育った環境、身のまわりの人や物、常識とされる既成概念、自然現象・・・
つまり、こう言い換えることもできる
自分とは世界だと

彼女は、男性と親しくなればなるほど、その相手が嫌いになった
なぜなら自分が嫌いだから
彼女と親しくなるということは、彼女自身になっていくこと
彼女という人間と親しくなって、彼女に影響力が増せば増すほど
その人物は、彼女自身になっていくのだ!
なぜなら 「彼女」 はまわりの世界によって出来ているものだから・・・

その後彼女は、強い自己嫌悪を抱えたまま
自分と何のかかわりもない、赤の他人にだけ
ニッコリと愛しい笑顔を見せるのだった


72 :
あー、なんか作品群を共通するテーマがありそうやね

73 :
心理学専攻?

74 :

>72
ここまで読んでくれて、ありがとうございます、とてもうれしいです
テーマについては、自分では気付いていなかったのですが
ご指摘の通り、そういった傾向があるようですね
どうかこの後も、最後まで読んでいってくださいね^^

75 :

タイトル「私の性癖」

ケース2 : 文字に興奮する女

薬を飲んで眠ったあと、ふと気がつくと彼女は楽園(eden)にいた
気持ちの良い草原で、大きな木の方に向かって、彼女は歩いていった

たしか、この木の陰から自分の理想の人が現れるそうだが・・・
文字に興奮する女に、一体どのような人が現れるのだろうか?

「屁のつっぱりはいらんですよ!」

「・・・へ?」

思わず彼女の分厚いメガネがズリ落ちた・・・
木の陰から現れたのは、R一丁で額に 『肉』 と書いた
筋肉もりもりな男だった
額に 『肉』 の字を書くなんて、一体どれだけ貪欲な男なのかしら!
その後ろから、もう一人男が現れた
額に 『米』 と書いてある
まさか・・・R!? 額にRを書いたのかしら・・・なんて男!
その後ろから、またもう一人男が現れた
額に 『中』 と書いてある
まさか・・・お、お、おま・・・そんな馬鹿な!でも形がそのままじゃない!


76 :

木の下で彼らにさまざまな技をかけられ
マッスルドッキングしたあと、額に肉と書いた男から
「果実」 を渡された
なんておいしそうな果実・・・
その実をひとくち頬張ると、一瞬で罪悪感に襲われた
初体験だったのに、いきなり3人の男性を相手にしちゃうなんて!
もう恥ずかしくて恥ずかしくて、その場にいることができなくなり
慌てて楽園から逃げ出した・・・そして目が覚めた


77 :

>73
これで心理学専攻じゃないことが、分かって頂けたと思います

78 :
これは参ったw

79 :
窓の外は今日も雨だ。窓に、室内の様子がくっきりと写り込んでいる。横浜は梅雨入りを迎えたようだ。
一年の中で一番嫌いな季節に、及川隼人巡査部長は眉根を寄せた。
彼がいるのは神奈川県警本部のビルの中の一室。入り口のプレートには、「捜査一課第三係」とある。
そう。彼は刑事だ。
部屋の中は殺風景だった。デスクと壁際の書類の入ったスチールロッカー以外は、何もないと言って構わないだろう。
デスクも5つしかない。おまけに一つは主がいなかった。
空調の効いているはずの室内も、今日はいつも以上に湿っぽい。
「今日も雨だねえ」
不意に後ろから声をかけられ、隼人はもたれかかっていた窓枠から背中を離した。
「そうですね」
声の主は第三係係長の向田警部補だった。今年で還暦を迎える彼は、昔は「捜査一課の鬼」と周囲から呼ばれた時代もあったらしい。だが今ではすっかり角が取れ、最近膨らんできたお腹と後退してきた額が悩みの、どこにいる老人だ。
ここでまた途切れる会話。部屋の隅に置かれた扇風機が微かな音で自らの存在を主張しているだけ。
雨足が少し強くなったようだ。雨粒が窓ガラスにまとわりついては流れて行く。
特に意味もなく、隼人はため息をついた。

まだ少ししか書いてないんですが...
描写評価お願いします!

80 :
>>79
描写で悟らせたい意味を自分で書いてしまってる感じ。
あと、「そう。」「おまけに」とかの表現が全体と合わない。
でも静かで閑散とした雰囲気は出てると思うよ。

81 :

>79
わー、作品を載せてくれて、ありがとうございます^^
ぜひ、つづきも載せてくださいね
タイトルを書いてもらえたら、期待値アップです〜

82 :

タイトル「私の性癖」

ケース2 : 文字に興奮する女 2

『自分』 とは何だろうか?
「汝己を知れ」 とは、古代ギリシャの格言だそうだが
自分自身などというものが、どこにあるのだろうか?

『自分』 とは何だろうか? 『自分』 とは何だろうか?
『自分』 とは何だろうか? 『自分』 とは何だろうか?・・・

いや待て・・・自分とは何かだって? そりゃ自分だろ!?
自分=自分だろ? 例えば、68729=68729 みたいなもんだ
『68729』とは何だろうか?などといくら考えても
せいぜい68000+729などと分解してみたり、言い換えるばかりだ
(自分とは世界だ、のように)

83 :

文字・言語の意味を考え、定義付けることが
思考の基盤となるのだろうか・・・
『時間』 と誰かが文字で書いても、それがアインシュタインが言うような
「時間」なのか、それとも、退屈な授業を受けている眠たげな女子高生の心の「時間」なのか
腕時計の小さな歯車が表示する「時間」なのか、同じひとつの文字(時間)を使っていても
その意味はバラバラだ
天才の中の天才といわれた、ウィトゲンシュタインは「言語ゲーム」というようなことを
書いているが、難しすぎてよく分からないので、ここでは説明は止めよう・・・
仏陀もキリストもソクラテスも書かなかった、なぜ何も書き残さなかったのか

しかし、いくら言語があいまいなものであっても
人間は思考するためには必ず言語(文字)を使うし、言語(文字)を失ってしまえば
人間はもう何を拠り所に生きていけばいいのか
文字に興奮する女は、文字を失い一体どのようになってしまったのか!?


彼女はwebカメラで見せあいっこするようになった・・・
特に何もしゃべらなくても、あまり困らなかった
マッチョな彼氏もできて

まあ・・・その、よかったんじゃない・・・かな・・・・・・たぶん・・・


84 :
やっぱり元ネタがそっち系で、その一つのケースとしての創作という
感じがするなあ

85 :
携帯電話のカメラで撮った自主制作映画
Chupacabra or Jersey Devil? 都市伝説検証 「八王子・ザ・ワイルド・シティー」
http://www.youtube.com/watch?v=Ar-Sy49ysBY
 あなたの知らな異世界(変質者の世界) 
FAIRY TAIL  Fairies caught on my video / Cottingley Fairies Afterwards 多摩川に妖精を見た 
http://www.youtube.com/watch?v=nfVDjKibmbk

86 :
これって、小説投稿サイト作品へのリンクはタブーですか?

87 :

>86
そういうサイトがあるんですねー
どうぞどうぞ

88 :
「神様のプレゼント」
私は死んだ。
いや、死を望み、飛び降りた。
なのに…
「ここはどこ…?」
草。空。土。
自然のなかで、私は私でなくなりへたりこんでいた。
「誰なの、これは…」
手を見ても、その手で体を触っても、この異空間に飛ばされる前の私ではなかった。
昔の自分でもなければ、未来の自分ともおもえがたい。
これはどう動いても、死亡フラグかな。
そう思いへたりこんでいると、男がきた。
もちろん知らない人。
だが、手にはナイフを持っていて、異常者ということは一目瞭然だ。
こちらへ向かってきている。
……………殺される。
「い、いやああああぁあ!!!!!」
こんな異空間で、異常な状態で、知らない誰かに殺されるものかっ!
だけど、願い虚しく刺され…………………………………………
…………
………



目覚めると病院にいた。
助かっていた。
私はすぐに納得できた。
ああ、夢で一度Rば文句はないと、神様がプレゼントしてくれたかな?
自殺してみる夢も悪くない。
私は嬉し泣きしている家族に負けないくらい、自分の体で泣いた。

89 :

タイトル「私の性癖」

ケース3 : 空想女を描く男

薬を飲んで眠ったあと、ふと気がつくと、絵描きの男は楽園(eden)にいた
気持ちの良い草原で、大きな木の方に向かって、彼は歩いていった

たしか、この木の陰から自分の理想の人が現れるそうだが

・・・・・・・・・

誰も出てこない・・・
あれ、おかしいな・・・木の周りを2〜3周してみるが、誰もいない
仕方なく絵描きは、木の下に座り込み、しばらく風景を眺めていた
ここはなんて気持ちの良い場所なんだろう、まるで天国だ

ふと地面を見ると、木の枝が一本落ちている
そこでピンときた
なるほど、自分の理想の人は、絵の中の女だから
自分で描けというわけだな

男は地面をキャンバスに、木の枝で絵を描き始めた
どのくらい時間が経ったのか分からない
数時間のようでもあり、数日にも感じられる時間
男は一心不乱に描き続けた
出来上がりを見て、今まで描いたどの絵より傑作だと思った
そして、その絵のちょうど木の反対側へ回り
「彼女」が現れるのを待った


そして、しばらくすると、木の陰から誰かが現れた・・・


90 :

>88
書き込み、ありがとうございます
夢の中で別人になるのは、なかなか不思議な発想ですね^^
また書いてくださいね〜

91 :

「神様のプレゼント続編」

「ひい、はあ、ひい…」
いない。俺が誘拐したはずの女の子が
いナイ。
「どこだ…出てこい!!!」
俺は刺した。アイツを刺した。なのに、死んだのに。
に ゲ だし タ?



…………………
………………
……………
…………
………
……



あれから、ものすごい回復力で明日退院することになった私はのんびりテレビを見ていた。
「昨夜、誘拐され亡くなったと思われた桜木由香ちゃんが、警察に保護されました」
あ、コノコは

あのワタシだ。
しんでない?ワタシが身代わり?
………どういうこと?

「なお由香ちゃんの証言により、うだん岳の奥から発見された小屋にいた犯人は






自殺未遂により意識不明だそうです。」


92 :

>91
これは夢オチと見せかけた夢の中なのですねー
なかなかトリッキーですね〜

93 :

タイトル「私の性癖」

ケース3 : 空想女を描く男 2

しばらくすると、木の陰から誰かが現れた・・・
それはまさしく、絵描きと『同居』する彼女だった
「おはよう、絵描きさん」
そう言うと、彼女は絵描きに抱きついた
しっかりとした感触、絵の中の存在ではない

絵描きは、彼女に乱暴なことはできなかった
ただ手をつないだり、一緒に遊んだり
肩を寄せ合って、話をしたのだった
彼女になら何でも話せるような気がした、うれしかった
数時間のようでもあり、数日にも感じられる時間
このまま時間が止まって、自分たちが一枚の絵に
なってしまえばいいのにと絵描きは思った

そのとき、絵描きの目の前に、枝から「果実」が落ちてきた

94 :

「なんておいしそうな果実なんだ・・・」
絵描きが「果実」を食べようとした、その時
「彼女」がその果実を地面に叩きつけ
グチャグチャに踏み潰してしまった
すると空が急に暗くなり、ゴロゴロと雷が鳴り始めた

彼女 「あいつ、が来た!」

絵描き 「あいつ?」

彼女 「ここから逃げて!」

絵描き 「逃げるってどこへ!?」

彼女 「本当はあの果実を食べて戻るんだけど、あなたには私のこと忘れて欲しくない・・・」

絵描き 「じゃあ、もう戻れない?」

彼女 「いいえ、あなたは絵描きだから、あいつと同じ力が少しは使えるはず
  私はあなたに創造してもらったから、あいつの命令に服従しなくてすんだの・・・
  いい?私を描いたように地面に出口の扉を描くの、そうすれば逃げられるわ」

絵描きは、急いで地面に扉の絵を描いた
すると木の反対側に出口の扉が現れた
彼女の手をとり、急いで扉まで走った
このまま彼女を連れて行けば、現実でも彼女と暮らせるようになるはずだ!
さっき彼女は 「私を忘れて欲しくない」 と言った
つまり「ここ」へ来た人間は、自分の異常性癖を木の下で晒し
それを消去されてから、追い出される仕組みなのだ
やっと出会った彼女を失いたくない
扉までもう少し、逃げ切れたと思ったとき
雷が彼女を直撃した

95 :
「最初から狂ってた」」

「わたし、好きなんだよね、結城の事」
「うえっ!?………え!?」
真紀子、あんた今なんて言ったよ…
私の弟を好きなんだよね、って…………
あえ!?
「…愛佳、お姉ちゃんでしょ、協力してよ」
「い…いやいやいや!!無理無理無理無理!!」
しげな顔をして、見つめる真紀子。
いやでも、ホントにそれだけは勘弁。いくら親友の頼みだからって……
ていうか、なんで結城を…
親友の弟ですよ?
知ってます?…知ってますよねー
ならなんで…………
「ていうかね、真紀子。結城彼女いるんだよ。…それ程可愛くも無い彼女」
「うそっ!……だ、誰なのよ!教えて!」
「うん、ごめん」
ガックシと肩を落とす真紀子。
「結構本気だったのに…な」

---------------
「ただいま結城っ!!!!」
「おおー、お帰り愛佳!」
オカエリのハグ。これは日常だね。
分かったねと思うけど、結城の彼女は私、愛佳。皆は知らないけど、義理の兄弟なんだ。
「大好きだからね…」
もう少しで、結婚できる年になるねー、とか、今日は学校どんなだった?、とか他愛がない話をして、その日は眠りについた。
---------------
「高校生の瀬高真紀子さんが、今日未明死体で発見されました。場所は…」
「え!?真紀子!!!!」
死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ
真紀子

死んだ?
あの私は馬鹿だったなあ。
後ろに包丁を持った結城に気付けは死ななかったのかもしれないのに。

「真紀子も愛佳も僕のものだあああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁああああぁあ!!!!!!!」

96 :

>95
恋愛モノかなと思いきや、事件モノでしたねー
文章の書き方が独特で面白いと思います^^

97 :
「神様のプレゼント」も私がかいたものですよ

98 :

タイトル「私の性癖」

ケース3 : 空想女を描く男 3

雷が彼女を直撃した
彼女は、炎に包まれ地面に倒れこんだ
絵描きは、彼女を抱きかかえようとするが
彼女の体はどんどん砂になっていった
絵描きは、彼女を連れて行けないのならここで死のうと思った

彼女 「さようなら、私は麻理果・・・私のこと忘れないで・・・」

そう言うと、彼女は絵描きを扉の方へ突き飛ばした
同時に空が光り、雷が落ちた
絵描きに雷が直撃して、絶命する寸前で
扉の向こう側へ倒れこんだ

絵描き 「・・・ま・・・り・・・・・・か・・・」


そして目が覚めた
外は暗く、小雨が降っている
遠くの方で雷が鳴っている

絵描きは、庭に出て
今まで描いた彼女の絵をすべて燃やし灰にした
夜が明けた


99 :

タイトル「私の性癖」

     〜最終話〜

どのくらい時間が経ったのか分からない
最終戦争からも長い年月が過ぎた
はるかな未来

ここはどこかの美術館
一人の青年が、一枚の絵を見ている
その絵の横には、こんな解説文が書かれていた

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