2012年1月1期言語学52: 語源の面白さは異常 (54)
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語源の面白さは異常
1 :11/09/21 〜 最終レス :11/12/23 persona→ギリシャ語で仮面が、人間は常に仮面を被っている事から英語でpersonになった。
2 : 印欧祖語*dhe-「置く」から theme(前提、テーマ) donor(臓器提供者)、さらにサンスクリットdana経由で 旦那(お布施をくれる人) とかもスケールデカス
3 : テニスで 0 点のことを指す英語の 'love' は、仏語の 'l'oeuf' (「卵」) から。 フランスの貴族が「0 点。」と露骨に言う代わりに「卵。」と言っていたのを、英国人が理解できず、'love' と聞き成した。 文法用語の 'tense','mood' も、仏語の 'temps' (「時」。古仏語では [tεmps]),'mode' (「方式」) を聞き成したもの ('mood' は古英語では [mo:d]) 'tense' (「緊張」),'mood' (「気まぐれ」) と「時制」「叙法」とは本来無関係なのに、何か混同して、「ムード」を「話者の気分」などと解釈することが多い。
4 : >>1 はしょりすぎだし、少し違う。元は古典ギリシア語 πρόσωπον (prósōpon)、 πρός (prós, 〜と面して) + ὤψ (ṓps, 目)で、つまり「目を合わせ対面するもの>顔」を表していたが、 古代ギリシアでも仮面劇はさかんだったので「仮面、人格」等の意味は既に派生していた。 それがエトルリア語に入り phersu となり、更に古典ラテン語に入って persōna になった。 per (〜を通して)+ sonus (音) + -a (女性接尾辞)で「仮面<声を通すもの」とする解釈もあるが、 (というか劇作家・山崎正和の文章で国語の教科書に載ってたりするがw) 見ての通り古典語では o の長短が違う別語なので、後付けの民間語源説だと判る。 >>3 love のそれはあくまで一番有名な民間語源説だよ。 昔から nothing 「何も〜ない」のヴァリエイションの一つで neither for love nor for money 「恋の為にも金の為にもならない」という言い回しがあった。 そっから love をしょっぴいてきただけ。
5 : それも嘘。
6 : 「餃子」を「ギョーザ」に近く発音する中国語方言は存在しない。 「ギョーザ」は「餃子」の朝鮮漢字音 gyoja (キョジャあるいはギョジャ) に由来する。
7 : >>6 中国東北方言が訛ったって説の方が有力じゃなかったかな。 あっちから引き揚げてきた人たちが日中戦争後に国元で広めたってやつで。 実際、日本での餃子料理の拡がりとギョウザの読みの定着はほぼ一致している。 朝鮮語由来説では、戦中以前の資料で餃子に「キョジャ」に近い音を当てたものが 見つからないのが説明できないし。
8 : 春眠暁the曙
9 : 三省堂の国語辞典では山東方言から由来、と載っていた<ギョウザ
10 : 無気無声音を濁音に聞きなしたんだろうな。山東のほうでは普通話のピンインでiで表すあいまい母音はaに融合してるのかな それとも普通話のピンインでeのあいまい母音に融合してるのかな ということは山東のほうだと声調を無視すると、「子と雑」か「子と則」が同じ発音ってことか
11 : ザ・ワールドだったりジ・アースだったりするのと関係あるんだろうか?
12 : 方角の東(ひがし)と西(にし)は、太陽の挙動を示す アガリ(上がり)とイリ(入り)が転訛したもの。 東=アガリ→アガシ→イガシ→ヒガシ 西=イリ→ニリ→ニシ 沖縄では今でも東をアガリ、西をイリと呼ぶ。 ヤマト言葉(現在の日本語)の語源が琉球語に由来する単語は数多い。
13 : 東は日向かしだと思ってた。 餃子のザは朝鮮語の∧の発音の名残なんじゃないの? 今のピンインで zi ci si の音は昔朝鮮で∧の音で転写してたけど、 この音がなくなってaに合流したからとかなんとか
14 : >>12 ちょっと転訛が雑じゃないか? つーか逆にウチナーグチの方が平安期の和語に由来する語が多いんだが。
15 : こんなんあったけど? http://homepage3.nifty.com/bokuhakubo1/hurukotohumi%20new.htm 古(いにしへ)とは去方(いにしへ)、去邊(いにしへ)にして、去方(いにしかた)となる。 東西(ひむがしにし)の西とは、「イニシ」の「イ」を省きて「ニシ」と云うので、 「イニシ」とは「イヌル」事、去(さ)りし事を意味するので、太陽の東より西に歸り去りたる事を云ひ現はしたる言葉であります。
16 : 結局のところ日本武尊なんじゃないの? 吾妻三泣き 日武か士は いにしへ大和 日鳥飛ぶ みたいな
17 : >>10 山東方言は官話系だが、口蓋音の歯音化が起こらない。 だから「餃子」はキャオズ〜ギャオズとなる。 「ギョーザ」からは朝鮮音よりはるかに遠い。
18 : 案外、もっと素直に「鍋貼」(焼き餃子)からだったりしてね。 普通話では guōtiē だが、例えば客家語だと go(guo)diab(tiab) あたりになるみたいだし。 ウィキペディアの「餃子」からのコピペ。詳しい人、検証頼む。 >山東方言説は、煙台市周辺で無声歯茎硬口蓋破擦音のj([tɕ])が日本人には >ガ行の音に聞こえる無声硬口蓋破裂音([c])で発音されることによると思われるが、 >煙台周辺では「古飵(グージャ、guja)」という言い方のほうが普通であるが、 >「餃子」と呼ぶ場合での発音は「ギャオダ(giaoda)」や「ギャオラ(giaora)」で、 >これが訛った可能性は完全には否定できない。 >他の中国主要都市の方言では安徽省合肥で「ジオザ」と発音しているのが比較的近い。 >潮州語では、餃子と雲呑を総称して「餃」(ギオウ、giou)と呼んでいるが、 >接尾語の「子」は付かず、日本語の由来とは見なせない。
19 : あと、山東方言語源説は、山東に出征した宇都宮部隊の復員者が日本で広めた (だから宇都宮が餃子の街になった)というオチになってるから、 山東方言→復員者→日本語、の各段階での宇都宮方言の影響も加味する必要があると想う。
20 : 【戦国武将】筒井順昭さんが既に死去していたと判明、影武者は元の木阿弥に http://toki.2ch.net/test/read.cgi/news7/1302357674/
21 : 北朝鮮の黄海道方言では「子」は今もzaだそうな。 将軍様もキョザと発音してたりして。
22 : >>3 テニスの deuce は仏語の deux (「2」) に由来する。 Tense (「緊張した」) の方も仏語からなんだが、その語はもう今の仏語にはないね。
23 : 厳密には古仏語の deus デウスだね。deuce と deux は同語源の兄弟語だ。
24 : Tennis 自体が仏語 tenez (「取れ。」古仏語では [tenez]) から
25 : サーブする時に叫ぶルールだったそうだね。 <tenez 「(我がサーブを)受けてみよ!」ってな感じか。
26 : ペルソナとかウツセミとかの意味の循環について誰か喋って
27 : 「うつせみ」はもともと「生きている人」「現世」を意味した。 語構成は「うつせ-み(身)」と考えられ、「うつせ-」は「うつつ(現実)」に近い形式と思われる。 ところが、「うつせみ」に「空蝉」「虚蝉」という宛字をしたことから、「蝉の抜け殻」または単に「蝉」を 「うつせみ」と呼ぶようになった。この場合の「うつ-」は「うつろ・うつけ(空虚)」に近い形式であろう。 さらに、「抜け殻」の意味から、「うつせみ」が「人の虚脱状態」を表す用法が生じた。
28 : かがやくも面白いよね 飛んで火に入る蚊蛾焼いた
29 : PIE *kap- >La capiō >OE habban>ModE have PIE *ghab-/ghabh- >La habeō >OE giefan>ModE give 全く別の語根から形も意味も用法も同じような動詞が生まれたのはすごく面白いと思う
30 : うるしね 今のうるち。粘りの少ない普通の米。後には、「う るしめ」「うる」とも。「■米、宇流之禰(うるしね)」<和名抄> ▽古代インド語 vri:hih・ (米) が東方に伝わってマレー語、 台湾アミ語などでは bras,brats (米) となった。日本語 ウルはその流れをくむ。西に伝わって古代ペルシア語では bri¨zi となり、ラテン語 oryza イタリア語 riso と変化し、 英語の rice はその転。(■: 米偏に匕) (岩波古語辞典)
31 : >>30 「稲・米」の意味を表すのは「うるしね」の「-しね」だ。「うる-」はそれを形容する要素にすぎない。
32 : >>29 イタリア語のhabereなんか英語のhaveと語源が一緒かとふと思ってしまうし。 実際はgiveの方と語源だけは同じ そうなるとラテン系の「与える」の意味の語と同根の語はゲルマン系ではどこに飛ばされたんだろう 確かイタリア語だとdareだっけ
33 : 競争相手のことをライバルと言うが語源はラテン語で小川を表すrivusだったらしい 常識かな?
34 : ルビコンリヴスをわたる?
35 : >>12 沖縄では北をニシという、 語源は平家落ち武者が南西諸島に逃れた(実話かどうか知らん)とき 北をキタと呼ぶと「源氏の追っ手が来た」で縁起が悪いので じゃあ北は干支で子(ネ)だからネと呼ぼうと。 ネ → ネー → ニー → ニシ。 北極星のニーヌファブシ等にも北=ニーが残る。 これ以外の説知ってる人いたら解説希望。 もう1つ沖縄ネタ。 言葉はさほど変わってなくても中身が大きく変わったものがあって チャンプルー料理の語源は「インドネシアあたりから」とよく言われるが 長崎ではチャンポン、朝鮮では中華料理と見なされてしまうチャンポンと、 ほとんど原型を留めないだろう別の料理になってる。 元のチャンプルー料理が何なのか知らないけど。
36 : 日本語で人への愛称「○○ちゃん」の由来知ってる人いたら教えて下さい。
37 : ○○さま ↓ ○○さん ↓ ○○ちゃん ちなみに「様」の元々の意味は「〜の方」という意味で, 婉曲表現から敬意を表す表現になった。 その「〜の方」という表現は, 東北や九州で「〜へ」を表す「さ」「さん」等の形で残っている。
38 : >>37 素早く細かい回答有難う。8年くらい前、 日本に旅行に来てた韓国人に質問されて分からないままだった。 日本文化開放から間もない韓国では 日本の映画ドラマの「ちゃん」がそのままの発音(짱)で認知されたが 単なる愛称からなぜか「超」のような意味に変わって流行し始めた時と知り (「本当・実に」の意の「참」と発音も似てるけど 意味がそこから引きずられたのかどうかは不明) 当時の韓国青年にとっては日本人がちゃんにどういうニュアンス持ってるのか 詳しく知りたくなるのも当然だった、と昨日気付いた。
39 : 要するにストーカーですよね
40 : >>35 沖縄にも「ちゃんぽん」という料理はある。チャンプルーとは別物。 「チャンプルー」の方が後でインドネシア語から入って来たものと思われる。 起源まで遡れば同じなのかもしれないが、沖縄方言の中では互いに別の語だ。 喜納昌吉 & チャンプルーズ「ハイサイおじさん」: http://www.youtube.com/watch?v=KM-36N8E5uQ
41 : >>38 「さま」を更に遡ると「さ」は「方向・方角」、「ま」は「空間」ということでいいのかな。 ただこれだとあまりに抽象的なので、 どちらももっと具体的なモノを指す更に古い語源があるだろうとは思うけれど。
42 : >>41 「さま」のさらなる語源って聞いたことがないんだけど, どこにそういう話があるの?
43 : >>41 はアンカーミスで>>38 ではなく>>37 宛 「さ」だけで「方向」を意味する用法が和歌にもあるので 「ま」については想像
44 : >>6 ギョーは台湾語が近いかもしれんが、確かにザは違うな。。。。 つって東北方言ではないし。 華北のどこかではあるのかもしれないが。 朝鮮語だとあれ自体はマンドゥだから違うと思うが。
45 : >>10 それ見て思いついた。 餃子児?
46 : >>37 (じっ)さま (じっ)つぁま (じっ)ちゃま (じっ)ちゃん ってことはないのかな?
47 : >>43 悟空さかないでけろ、おらぁこの若さで未亡人なんのは嫌だべ。 みたいな?
48 : >>41 ありさま、のさまと同じかもね。 人間本人に語りかけず、その影に対して物申すのが礼儀みたいな。
49 : >>37 京都だと 天皇さん XXはん だね
50 : アフリカ人は全ての語源はアフリカにある、白人に騙されるな、とかやってます。 アフラマズダーがどうとか、中国語も日本語もブッシュマン語源らしい。
51 : ブッシュマン語って、コイサン語族のことか? それ自体単一言語でもないし、相互関係も怪しいぞ。
52 : >>51 そうね。だから批判を浴びてる。 Y染色体のハプログループを頼りにしてるから、一理無いことも無いけど。
53 : なんでもアフリカ人は中東に渡り、アジアに移動したとのこと。 ハプロEだな。
54 :11/12/23 >>41 大言海の世界だな
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