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2012年1月1期創作文芸29: バトル物を書きたい人が集まるスレ (103) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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バトル物を書きたい人が集まるスレ


1 :11/02/02 〜 最終レス :12/01/02
ガンアクション、チャンバラなどのバトル物を書きたい人たちのためのスレです。

2 :
おっす
てか誰もいないんか?

3 :
スピード感を出すために、バトル時の文はうんと短いほうがいいと思う。

4 :
餓狼伝は秀逸

5 :
ガキかよ

6 :
拳。
拳。
拳。
拳。
足。
拳。
足。

7 :
こっちに移ったのか

8 :
描写の話ではないんだけど
バトル、特にラストバトルを盛り上げるにはどうすればいいんだろう?
ただ単に格闘だとか能力で戦う描写を進めても面白くないように思えてしまう
要はラスボスをどうやって倒せば盛り上がるのだろうか、一捻りした方がいいんだろうかと考えてしまうのだが
その一捻りいわゆる盛り上げ方がいまいち解らない

9 :
漫画で悪いが
富樫のバトルはアイデアを駆使した戦法をとるから好き
アリ編に入ると戦闘力バトルになっちゃうけど
対ボマーとかすげー面白かった
DB的な戦闘力バトルだとどうやって盛り上げるんだろう

10 :
>>8
ラストなら邪道に走るというのはどうだろう

11 :
戦闘シーンが好きかな、おいらは
それこそ深夜、皆が寝静まったそこでパソの蓋を開いてさ
主役はおいら、なりきりで行くね 文章が走ると
アドレナリンがでまくる。
なりきりだから、どうやったら盛り上がるとは考えないな、そういえば

12 :
味方を一撃で倒してきたボスと互角とか、
リベンジとか燃えるんじゃない?
ドラゴンボールの修業もリベンジみたいなもんだろ? 違うか。
あとは制限時間いないに倒せみたいな。
絶対地球爆発実行スイッチを止めるまであと二分とか。

13 :
テンポでもっていくか、文章力でもっていくか、の二択かな
前者の場合は、簡単な分だけ導入も楽だけど差別化しにくい
後者の場合は、ある程度読み込んだり練習しなきゃいけないけど迫力は上
あと珍しいツールとかがあればそれも差別化になるかな?
極端な話だけど、ジャンプの幕張でやってたズラの十字カッターとか

14 :
敵は弱くないけど主人公が強いからどうも盛り上がらん

15 :
あまりの強さに自分が吹っ飛んじゃうとかしたら

16 :
>>15
あるある。
ブラム!って漫画はレーザービームみたいな弾を撃つ銃連射して腕ちぎれてた。

17 :
え?主人公の腕もげちゃうの?

18 :
>>17
銃の威力の反動で、銃持っている腕の肩に負荷がかかり、ちぎれる。
SFみたいな感じだから腕は修復されてたけど。

19 :
前にあったな、こういうスレ
盛り上がれ

20 :
>>18
マンガだから直接バトルシーンの参考にはできないけど
構成などはちょっと意識することがあるかな

21 :
「バトル・ロワイヤル」読めば?

22 :
素手で殴り続けると自分の拳が砕ける

23 :
age

24 :
みなさんは、作品が完成したら、どこに応募するか決めていますか?

25 :
バトルは活字に向いてないから書くな

26 :
>>1
お前の名前の由来わかるよ。
ミハイル・カラシニコフ博士とウジエル・ガル少佐をかけたんだろ?
>>24
MF文庫Jだわ

27 :
>>9
昔ジャンプ放送局であったなードラゴンボール小説化
→ガッバシッゴッガッガッガッバシュッズンッ
みたいなネタ

28 :
age

29 :
age

30 :
age

31 :
不謹慎なスレを立てて喜んでいる人がいるようだ。
みんなで抗議して削除させよう!
余震の中で執筆してる人のスレ
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1300254333/

32 :
>>31
マルチ乙

33 :
age

34 :
テス

35 :
テスト

36 :
テスト

37 :
テステステステス

38 :
てすと

39 :
で?

40 :
ここでは実際に書いたチャンバラシーンとか貼ったりしないのか?
昔のスレはそれが肝だったんだが。

41 :
!ninjaのテストスレ?

42 :
いいのか! 俺もテストさせて、どうも、おかしくってさ

43 :
tesu

44 :
>>40このスレは既に崩壊している。

45 :
さっさとバトルカケカス

46 :
「バトル物」の代表作というと何ですか?
「餓狼伝」「バトル・ロワイアル」以外では?

47 :
てすと

48 :
もう一回てすと

49 :
うむ

50 :
バトルって、、中学生かよ

51 :
流れが止まってるのは時間が時間だから?
このスレちょっと興味あるんだけどなー…
まー俺は「バトル」を中心にするつもりじゃーないけど、色々と描写は参考になりそうだし
誰か建設的な議論をしよーという奴はいないのっかい?

52 :
蜷川新右衛門殿、討ち死に!

53 :
>>50

54 :
上半身裸の美人集団がつけ麺を振る舞うぞっっ!

55 :
>>46
児童文学だけど、精霊の守り人なんかどうだろう

56 :
ラノベとミステリーとホラーと時代小説とケータイ小説ぐらいじゃないか? 売れればいい、みたいなこころざしの低いジャンルって

57 :
>>56
売れないのは志低いのかよカス

58 :
夜更けの駐車場──背中合わせに構える二人。
Jは愛用の二刀の小太刀、Kは自慢の長刀をそれぞれ鞘から抜き放つ。
車や電柱の陰から、或いは金網を超えて二人を取り囲む“足軽”達──目算で5、6人。
その包囲が完成する前に駆け出すJ「お先」
黒いラバーマスクで顔を覆った一人に走り込みながら蹴りを見舞う。
派手な音を立てて黒マスクの体が白いバンのドアに打ち付けられる。
続いて右正面から走り込んでくる赤い目出し帽を被った一体が繰り出す突きを
右の一刀で逸らしながら逆手に握った左の一刀を黒マスクの胸に叩き込む。
白濁した体液を吹き上げながらびくびくと痙攣する黒マスク。
体重を乗せた突きを逸らされ、赤帽子は顔面からバンのフロント部分に衝突し、
体液で顔面を真っ白に染める。
崩れ落ちる黒マスクには目もくれずに赤帽子に止めを刺すべく駆け寄るJ。
二刀をくるりと順手に持ち変え一気に距離を縮め──赤帽子の胸を貫く。
赤帽子はごぼごぼと目出し帽の中で体液を吐きながらJの両手を掴み
双刀を引き抜こうともがくが──数秒でぐにゃりと崩れ落ちた。
そのままバンに背中を預け、周囲を見回すと
ちょうどKの足下に二体目の“足軽”が倒れるのが見えた。
素早く駆け戻り背中合わせに構え直す。あと二体──。

59 :
登場人物の行動がおかしい。にもかかわらず、それに対する説明が一切ないため、
誤読してるのかと思ってしまい、すらすらと読めない。
具体的に言うと、
冒頭から「背中合わせ」に構えるけど、この時点で囲まれてることに気づいてるんだよな?
しかも、相手が姿を現す前に刀抜いてるから相手が敵だと言うことも認識している。
なんでいきなり敵に囲まれてるの?
囲まれる前、敵だと気づく前に警戒して身構えるもんじゃないの?
二人は鈍感なの?
その割には敵が出てくる前に迎撃体制とってるし。
敵の気配を感じたからわざと人気のないところに移動して敵を誘ったの?
この文面からそこまで想像しろってのはさすがに無茶だろ。

60 :
「その包囲が完成する前にかけだすJ」って包囲が完成していないのに「背中合わせ」に構えちゃってるの?
Jは何で黒マスクを蹴ったの?
蹴り飛ばした勢いで包囲の外に出るためかと思ったらその後、足を止めてとどめさしてるし。
だったら最初から刀で切り込むべきじゃないの?
黒マスクを蹴った後で赤帽子が襲ってきた時、なんで黒マスクにとどめさしてるの?
蹴られた拍子に車のドアに打ち付けられた状態の黒マスクと、今襲い掛かってきている赤帽子だと
危険なのは赤帽子の方だろ。
単に二刀流で二人を同時に相手するってシーンを書きたかっただけにも見えるけど、
そもそもJの二刀流ってどういうものなの?
二刀流についてシンプルに考えると、一対一の状況で二刀で防御と攻撃を同時に行う、のと、
一対多の状況でそれぞれ一刀で攻撃と防御を行う二種類の二刀流が考えられると思う。
Jの二刀流は黒と赤を同時に相手にしたことを考えると、一対多なんだけど、
包囲を嫌って黒マスクに突撃する行為が先に書かれてると、各個撃破型に見えるんだよね。
わざわざ一対一の状況を作り出して、もう一人来たから二人同時に相手しますって
Jの行動が説明なしに変わるから何が起こってるのかが把握できない。
あれっ、何やってるの?って思っちゃう。
最後に二対二になったのになんでまた「背中合わせ」なの?
ただ「背中合わせ」って書きたいだけだろ。

61 :
背筋を吹きぬける冷気を感じて、俺は反射的に地を蹴っていた。
前に跳躍しつつ身を反転させる。
銀光が振り向いた俺の髪先を掠め、幾本かが中を舞った。
無意識に舌打ち一つ、俺はすぐさま腰の獲物を抜き放った。
月明かりを反射して一瞬刀身が煌く。
そいつは、向き直って構える俺の顔を見て、薄く唇をゆがめた。
その笑みは、面白いものを見つけたという純粋な期待の笑み。
純粋ゆえに、俺は全身の肌が粟立つのを感じた。
第六感が、しきりに警戒音を発する。
こいつに反撃の暇を与えてはいけない。
そう確信した俺は、弾けたように駆け出し、奴に肉迫する。
奴は、動かない。
「あああっ!」
構わずに俺は、気合とともに右腕を振るった。
刃が風を切って鳴る。
逆袈裟の斬り上げが何のためらいもなく奴の体を両断する瞬間、奴は一歩だけその身を後ろに引いた。
一歩だけだった。それだけで、最低限の動きでもって、その一撃は空だけを斬った。
奴の笑みが深くなった。
大きく踏み込まれる奴の足、そして隙だらけの俺の体を正確に捕らえた刺突が放たれる。

62 :
>>61
「こいつに反撃の暇を与えてはいけない。」ってあるけど、
その前まで「俺」は防戦一方だよね?
そうすると「反撃の暇」っておかしいよね?
そもそも、奇襲を受けて何とかかわしたものの、苦し紛れの一発では状況を変えられず
大ピンチ続行中。って解釈でいいんだよね?
それとも、振り向きざまの一発は命中こそしなかったものの、相手の気勢をそぎ、
簡単な相手ではないと思わせた上での「面白いものを見つけたという純粋な期待の笑み」なの?
書いてないんだけど、「俺」の攻撃は外れたんだよね?

63 :
「俺」の「逆袈裟の切り上げ」は「奴」にかわされて「俺の体を正確に捕らえた刺突が放たれる」わけだけど
冒頭で「そいつ」の一撃をかわした後の「俺」の攻撃は外れてるんだよね?
その差はなんなの?
それを書かないと、「奴」の方が強いと言う設定だから、って言うご都合主義かと思ってしまう。

64 :
46 禁書だよ禁書。やっぱ時代は電撃文庫

65 :
文字で長々とバトル描かれても退屈だわ

66 :
顔面に覆われた白帯からわずかに覗くその眼は、人斬り鬼と呼ばれるふさわしい鋭さがある。
対峙するHの眼には、そのような鋭さはない。だが、怯えもない。澄んだ眼でKを見る。
「ヒトノシゴトヲジャマスルナ」
低く、機械的な声が響き渡る。
「無差別に人を斬ることが仕事か?」
Hは刃先をKに向ける。
それに反応し、Kも鞘から刀を引き抜く。
「ジャマナモノハスベテキル」
向かってきたKの刀に、何とか間に合わせた。両者の刀が共鳴する。
すぐにHは後ろに退き、Kとの間合いをとった。
「なんだ……こいつ……」
今の一撃でHの手にかなりの痺れが伝わる。これまでの刀戦でこんな経験はない。
刀を握る手に自然と力が入る。
「ヨクマニアッタナ。キサマ、フツウノニンゲンデハナイナ?」
Kは刀を指先で弄ぶ。
「我は、剣客」
Hは低い位置から刀を構え、踏み出した。
Kは仁王立ちし、未だに指先で刀を回している。
HはKの正面に入り、左上方へ振り抜いた。
血しぶきがHの眼前に舞う。
振り抜いた左腕には、過去の刀傷とは比にならない横一線が描かれていた。刀を握る力が弱まる。
正面のKは、刀を指で回したまま、Hの前に立ちはだかる。胸元の服がわずかにめくれた程度で、Kは無傷だった。
「ワタシノフクマデカタナガトドクノハヒサシブリダ」

67 :
なにがバトルだよ 少年マンガにやまほどあるだろ 恥ずかしい

68 :
>>57
あたりまえだろカス

69 :
>>64
はずかしくないのかラノベなんか読んでて

70 :
>>64
ちげーよ、ハルヒだよ
いつの時代も角川だよ

71 :
>>66
「Hは低い位置から」「Kは仁王立ちし」「HはKの正面に入り」の部分で
「H」と「K」を均等に書いているため、どっちがどっちかわかりにくい。
特に「K」の「仁王立ちし、未だに指先で刀を回している。」と言う行動は
特殊な行動なので、普通の行動の中に突然出てくると、かるく混乱する。
また、「H」が踏み出した。→正面に入り、とあるが、それまで正対してなかったの?
ふたりっきり(だよね?)なのに?
あと、ストーリー性が薄いと言うか、話が展開しないというか
主人公ピンチ→アクション→ピンチ続行
ばかりじゃなくて、とりあえず決着まで書いたら?

72 :
>>71
講評いただき、ありがとうございます。
・確かに並列して書くと分かりづらいですし、行動を単調に書きすぎですね。
・正面に入りというのは誤記ですね。間合いを詰めただけでよかったです。
・今書こうとしているものの、一部シーンですので、まだ決着の段階には……。
最後に、他人に読んでもらってコメントしてもらうということ自体が初めてでしたが、
なかなか自身で気づかない点を指摘してもらえて助かりました。
今後はもう少し読み手の側に立って書いていきます。
またこのスレを利用させていただきます。
ありがとうございました。

73 :
山道を歩いている矢先に果し合いを申し込まれる―――
この唐突な申し出に、しかし斎虎と呼ばれた男は「くくく」と笑うと
手を袖口に引っ込めたままで巨躯の男を振り返った。
気立つ男を面白そうに眺め、斎虎は踵を返す。
「甘いな」
「何?」
斎虎の言葉に、巨躯の男が怪訝そうに眉をひそめる。
「ぬしが、よ」襟元から出した指を男に向けて斎虎が笑った。
「俺を斬るつもりで来たならば、俺を呼び止める前に斬りかかればよいものを。
わざわざ俺に警戒させて、なんとする?」
「抜かぬ者を相手にするは武士の恥ゆえだ」
笑う斎虎に対し、言われた巨漢は臆面も無く言い放つ。
「時代がかった男よ」斎虎は益々、愉快そうに声をあげて笑った。
巨躯の男は腰の刀に手を伸ばし、鯉口を切って構えると
「抜け」
静かに言い放った。
「俺はこのままでよい」
どこまでも馬鹿に仕切った斎虎の態度。
だが次の刹那、そのしたり顔が強張った。
七尺に届こうかという男の巨体が、とてつもない勢いで眼前に迫ったのだ。
その踏み込みたるや、とても鈍そうな男の外見からは想像も出来ぬ迅速さ。
妖物のまやかしか仙術かと思わんばかりの、狂犬もかくやという身のこなし。
そして隆々とした筋骨に包まれた腕が、轟と腰の物を抜刀し斎虎の横凪ぎに叩きつける。
しかし、次に驚愕したのは巨躯の男の番であった。
鉄柱すら斬る筈の必の抜刀が、よもや止められるとは。
それも、まともに受けた斎虎の枯木の様な細腕で。
「むぅ」
「ぬっ」
男達は双方身を引き、間合いを広げた。
「これは参った」と口を開いたのは斎虎である。袖から出した血の滴る上腕を
べろりと舐めて地面に履き捨てる。「俺の体が傷つけられたのは実に十と六年振りよ」
巨躯の男はそれに答えず、体を開いて刀の切っ先を下げて斎虎を睨めていた。

74 :
>男は「くくく」と笑うと
おっさん年いくつだよ?文章が加齢臭がぷんぷんだなw

75 :
ゆとりすなぁ

76 :
結局は感想を書く側のレベルも試されるわけで
なるほど、前のスレが落ちるわけだ

77 :
やわらかい草を踏む足音で、のび太は我に返った。
音のする方を見ると、そこにはジャイアンが立っていた。
その全身から、凶暴な気配を発散させている男だった。
紺色のズボンにつつまれたやや短いが太い足は、どっしりと地面をとらえ、
胸、および腕から肩にかけての筋肉は、黄色いポロシャツの薄い布地をはちきれんばかりに
もりあげてその存在を誇示している。
なにか動作をするたびにセルロイドのような筋肉のかたちがピクピクと動く。
――来たか。
のび太は体の向きを変え、足をかるく開いて立ち、ジャイアンと対峙する。
ジャイアンは相撲取りのそれのような両手を組み合わせ、ぼきぼきと指の関節を鳴らしながら、
きしるような不吉な声を出した。
「わざわざ、される為に俺を呼びだしやがったのか。」
怒りのためだろうか、顔が赤黒く変色している。

78 :
のび太は、再びおのれの心に生まれかけた恐れを嗤った。
――いまさら。
いまさら、何を恐れることがある?
自尊心を失い、人望を失い、最も大切な親友すら失おうとしている、この自分が?
人生の意味のことごとくを失った今、さらに命を失おうとも、それがなんだというのだ?
のび太の口の端に浮かんだ自嘲の笑みを、しかしジャイアンは自分に対する挑発と取ったようだ。
猛り狂った咆哮をあげ、一気にのび太との間合いを詰めると、渾身の突きを放ってくる。
のび太は、その拳を紙一重でかわした。眼前を掠めて伸びるジャイアンの腕。風圧が顔をなぶる。だが頭の中はひどく醒めていた。
――この男の第一撃は、いつも全力での正拳突きだな。
すると、次の手は――
ジャイアンは、さらに憤怒の表情を濃くし、のび太の脇腹に向けえぐるようなパンチをくりだす。
のび太は後方へ飛びずさり、それをやりすごす。
のび太の反射神経がよいわけではない。
次にどう動くかというジャイアンのいつもの攻撃パターンを頭の中で展開しながら、
ジャイアンの全身――微妙な筋肉のひきつり、目の動き、呼吸のリズム――を観察し、
ジャイアンの動作のタイミングと、次にどこをどのようにして攻撃してくるつもりなのかを読んでいるのだ。
その鋭い観察力は、日頃人の顔色ばかりうかがって生きてきたのび太の身につけた、悲しい特技であった。

79 :
いや、>>73はまだ若いんじゃないかな。あるいは読書経験が少ないか。
はっきり書くと文章能力がまだまだ。それも基本的なところでつまづいている。
頭から具体的に挙げよう。
>山道を歩いている矢先に←「矢先に」の使い方が間違っている。
「山道を歩き出した矢先に」「山道に入った矢先に」
>手を袖口に引っ込めたままで巨躯の男を振り返った。
>気立つ男を面白そうに眺め、斎虎は踵を返す。
>襟元から出した指を男に向けて斎虎が笑った。
“斎虎”の動作が整理されていない。あるいは読者に伝わらない。
最初に「振り返」り、「踵を返」したのなら、巨漢に背を向けている筈なのに「襟元から
出した指を男に向け」るのは読者の頭の中のイメージに混乱をもたらす。
>想像も出来ぬ迅速さ。←「迅速さ」なんて言い回しはせめて時代劇の中ではやめよう。
>妖物のまやかしか仙術かと思わんばかりの、狂犬もかくやという身のこなし。
←色々表現を詰め込みすぎてかえってイメージがわかない。“妖物のまやかし”も“仙術”
も精緻なもの、というイメージなのに、直後に“狂犬”云々が出てくるのがいただけない。
>筋骨に包まれた腕←おかしい。「筋骨」を辞書で引きましょう。
>腰の物を抜刀し←おかしい。重語表現。「腰の物を抜き」
>斎虎の横凪ぎに叩きつける。←文法がおかしい。「斎虎を横凪ぎにする」
>男達は双方身を引き、間合いを広げた。←冗長。「身を引き」はいらないんじゃないか。
>べろりと舐めて地面に履き捨てる。←「履き」は「吐き」の誤変換。細かいようだけど
誤変換があまり多いと安く見られる。それだけで読んでもらえないよ。
(続く)

80 :
(続き)
あと前後するけど、
>「抜かぬ者を相手にするは武士の恥ゆえだ」と宣言していた巨漢がいきなり斬り掛かる
のが演出云々抜きで唐突すぎる。
つまりそれまでに描写された性格との整合性がとれていない。何かの切っ掛けで激昂する
とかの描写が欲しいね。
ただ二人のキャラクターは若干類型的ながらも中々惹き付けられるものを持っていると思
う。表現力を磨き、改めて描写したらもっと魅力的になると思う。
とにかく沢山本を読みましょう。

81 :
>>77>>78まとめて行きます。
>その全身から、凶暴な気配を発散させている男だった。 ←ここからドラマが本格的に
始まるから、過去形ではないほうが盛り上がるね。「〜いる男だ。」
>なにか動作をするたびにセルロイドのような筋肉のかたちがピクピクと動く。 ←“セル
ロイドのような”という比喩は不適切じゃないか?少なくとも私には伝わらない。
>自尊心を失い、人望を失い、最も大切な親友すら失おうとしている、この自分が?
>人生の意味のことごとくを失った今、
←“最も大切な親友”は現時点ではまだ失っていないのに、“人生の意味のことごとくを
失った”というのはおかしくないか?
>しかしジャイアンは自分に対する挑発と取ったようだ。 ←本来なら一気に緊迫感が増
す場面。変に遠慮して文末を推測の形で書くのは勿体ない。「挑発と受け取った。」
>一気にのび太との間合いを詰めると、渾身の突きを放ってくる。 ←折角のバトルシー
ンで自らスピード感を台無しにしている。「渾身の突きを放つ。」
>ジャイアンの動作のタイミングと、次にどこをどのようにして攻撃してくるつもりなの
かを読んでいるのだ。 ←同じく。バトルのスピード感を生かすために“つもり”はカッ
トしたほうがいい。「攻撃してくるのか」

82 :
>>77
忘れてた。
>「わざわざ、される為に俺を呼びだしやがったのか。」 ←鉤括弧内の台詞の末尾に
は読点は不要。
あともう一つ何かあったんだけどもう眠いからまた今度ノシ

83 :
ageます

84 :
バトルメインでやりたいわけじゃないが、
凄いバトル物を見ると一度でいいからそういうのが書きたいと思う。
でも実際にやると一瞬で終わるのばかりで、
優勢劣勢が入れ替わり盛り上がる感じのバトルものが難しい。
やっぱ勢いだけじゃなくて計算して書かなきゃダメなんかな。

85 :
本格的バトル物を書いた訳ではないけれど
やっぱ戦闘シーンは何度か出した
一番の華でね、計算より乗りだね
満を持して挑む、そんな感じだよね、オイラはいつも

86 :
「ウルトラミラクルボンバー!!!!!」
「やられたー!!!!!」
この二行ですむだろ
長々と退屈なバトル描くんじゃねーよカスども

87 :
何をふざけたことを
それじゃ漫画の台詞だろ
漫画にない小説の味わいってのがあんだろ

88 :
マジレス乙

89 :
「おい、あんた」
振り返って飛んできた鉄パイプをしゃがみこんでかわした。
バックステップで間合いをはかる。男は髪を金色に染め上げ、耳と鼻にはいくつものピアスとリングがついている。
どこにでもいる種類の平凡な不良だった。ファッションで脅しになるはずがなく、ただの面白みもない。
おまけにわざわざ攻撃の前に声を掛けてきた。お人好しにも程がある。
男は右手に持っている鉄パイプをブラブラと揺らしていた。
「おい、あんたがテツをやったんだろう」
どうやらテツという男の敵を討つために、私をしばらく前からつけまわしていたらしい。
こうして誘ってやらなければ、家まで付いてきてさらに面倒なことになったのだろうか。
「知らんね。誰だいテツってのは」
「あんたなあ」
振り下ろされる鉄パイプにタイミングを合わせて踏みこみ、低い体勢から眼からビームで跳ね飛ばす。
地面に叩きつけられる男の顔を、私はゆっくりと足の裏で踏んで離れた。
「ちくしょう、くそが」
男は唾を吐き捨てながら立ち上がり、私の方へと向きなおる。街灯の光が届かない陰に
立っているので、顔は見えないがひどく歪んでいる事に違いはないだろう。
男は足元をしきりにうかがっていた。鉄パイプを探しているようだ。それが私の足元に転がっているのに
気付くと、懐からパチンと音を立ててナイフを取り出した。
一直線に向かってくるそれを片手で叩き落し、膝で男の腹を蹴りあげる。左で顔面を跳ね上げ、右肘で打ち下ろした。
よろける男の顎を狙い済まし、昇竜拳。骨の砕ける音が拳から伝わってくる。

90 :
長文が投下できない・・・・

91 :
とりあえずあげ

92 :
しょしょしょしょしょっしょーりゅーけん!

93 :

 この通りには、名などあるものだろうか?
 初夏の闇に一人、山田有馬(やまだ・ありま)は足元を確かめるように歩いていた。
 月明かりさえ望めないこの闇の中を歩くことすでに数分。暗がりに慣れた瞳にはボンヤリと、今歩く通りの輪郭が
伺えている。
 半畳ほどの石畳を隙間なく引きつめた道路と、何らかの意匠を施した外苑の緑達は明らかに第三者の目に映ることを
意識して作られているように思えた。
 細かな隆起に富んだ石畳の足元と視界を覆う木々の緑――甚だ『機能的ではない』道路ではあるがしかし、
こうして「眺めること」を意識して歩くのであれば、なかなか粋な造りであるようにも思える。なのだとしたら
そんな通りには、それに見合った呼び名のひとつもあるのかも知れないと思ったのだ。
 今までは意にすら介さなかったことである。
 ならばなぜ、今に限ってそんな事へ意識を集中させたのか? 理由は今歩くこの道の先――自分の数メートル先を歩く
男の存在であった。
 もちろんのことながら、彼のことなど知らない。その名も然り。しかしながらその後ろ姿には、その背から
陽炎の如き立ち上がる気配には確かな覚えがあった。
 それこそはむき出しの気。『獣臭』といってもいい。
 己の肉体のみを頼りに置く者。筆舌に尽くしがたい研鑽を重ね、その体を武器と化すことにより得られる
『強さ』――それを得ることはさながら、獣を一匹、肉の内に宿すことと似る。

94 :
 ただ己の為、破壊の為にのみにそれを他者へ行使するエゴはまさに『獣』と呼ぶにふさわしい。そしてそんな獣は、
得もいえぬ臭いを漂わせるのだ。
 曰くそれは猛き肉体の見た目であったり、はたまた雰囲気的なものではあるのだが、先にも述べた斯様な獣達は
その気配の「臭い」を強く発し、そして自身もまた他者のそれを敏感に感じ取るものなのである。
 得てしてそれは己の中の獣を刺激する。
 互いの内に隠しあう獣達が共鳴しあい、そしてそれは宿主にはお構いなしにその血肉を求め、傷つけることを
望むのである。
 そんな男の気配が今宵、この夜闇の空気に溶けて有馬の五感それを刺激するのであった。
 気は陽炎として目に映り、聴覚は男の一挙手一投足に集中され、そして得もいえぬ獣臭は有馬の脳髄を
突き抜けて、その奥底にうずくまる獣を刺激する。
『誘ってやがる』――そう思った矢先、不意に男は右へ歩みを変えた。公道から外れ、どこか別な敷地内へと
進入したのだ。
 その姿を逃さじと有馬の足も速くなる。元よりこの男を追っていた訳ではなかろうに、ここで彼を見失っては
いけないような気がした。
 男の後に続いて公道を曲がると、途端に狭かった道路のそこから視界が開けた。立ち込める土の臭いと自分達を
取り囲むように等間隔で立てられた街頭の照明、そして敷地の四隅それぞれに設置された遊具の数々。
 そこは市街地の中にある小さな公園であった。
 そしてそんなステージの中央に、かの男はいた。

95 :
 改めて確認するそのいでたちは、上下共に黒のジャージをまとった姿。どこの球団のものとも思えぬキャップ帽を
目深に被りながらもしかし、まっすぐに向けられた視線は、さながら肉食獣が獲物を見据えているかのよう鋭く有馬を捕らえていた。
「誰だったかな?」
 返事などなかろうと知りながらも有馬は語りかける。その目に男の体格を焼きつけ、彼の持つ戦闘力を分析しようとする。
 身長は170センチ前後――首が埋まり前傾になる程に大きく筋骨が盛り上がった両肩と、衣服の下からも
体のラインが現れるほどに発達した筋量からは、男の持つ膂力が生半ではないことを物語る。
 さらには僅かにつま先を内に寄せた自然体の立ち居と、硬く乾いた拳骨の表面に有馬は男の戦闘スタイルを特定した。
――空手……あるいは打撃系の近接格闘系か?
 そんな有馬の見守る中、男が動いた。
 会釈のよう右手を上げたかと思うとその手はキャップ帽のつばを掴む。そしてそこから手首を返すようしならせると――
男はそのキャップ帽を有馬目掛けて投げ放った。
 突如として目の前に迫ったそれを、有馬は右へ体位を移行させながら避ける。しかし次の瞬間、男は目の前にいた。
「しまった」と呻く暇もない。その時にはすでに、男の右拳が左胸へ炸裂していた。
――何たる運動神経……そして破壊力か!
 呼吸が止まると同時に、大きくせき込む。喉の奥が熱くなって何か液体が込みあがってくる感触に有馬は肋骨数本が骨折、
あるいはひび割れたことを悟る。

96 :
 しかしながら今、有馬の胸中に満ちているものはそんな痛みよりも、「初手をしくじってしまった」という
悔悛の念の方が大きい。
 あの闇夜でこの男を追っていた時からすでに戦いは始まっていたのだ。そしてそれは有馬もまた理解して
いることであった。しかしながら始まってみれば今、こうして有馬は不覚を取っている。
 油断していたというのならそれは武術家としてあるまじきことであるし、また警戒しておきながらそうで
あったというのなら、ただ己の未熟さに腹が立つのだ。
 だからこそ、男から繰り出される二撃目を有馬は受け止めた。
 左からの上段回し蹴りである。
 男から繰り出されたそれを、有馬は空に円を描くよう左掌を上に向け、二の腕で受け止める。いわゆる
「回し受け」の防御にてそれを捌くと同時、今度は有馬が男の左胸へと右拳を打ち込んだ。
 その一打を受け、男は驚いた表情(よう)に大きく目を剥かせる。
 苦しいのだ。打ち込んだ右拳の指々にはポキリポキリと指を鳴らすかの如き軽快な手ごたえが伝わっている。
おそらくは数本、男の肋骨を打ち割ったのであろう。今度は有馬が受けた痛みを男が味わっていた。
 しかしそれも一瞬のこと。
 即座に男は体勢を立て直すとすぐに右拳の連撃を有馬の顔面へと向かって繰り出す。
 有馬もバカ正直に受けるわけにはいかない。
 攻撃に移行したままの今の姿勢では反撃と、そして受けが間に合わないことを判断するや、一躍後方へと飛び退りそれをかわした。
 かくして互い、数メートルの距離を維持して対峙する。その空間にしばし静寂が訪れる。
――ダメージは互角。力量も互角と察する。
 痛みにせき込む胸元でか細く呼吸をつづけながら、有馬は改めて前方の男を見る。
 そこには帽子が無くなったことで男の人相がよく見てとれた。

97 :
 瞼が隠れるほどに強(こわ)くしかめた眉元と、硬く座った鼻。わずかに開いた唇から荒く呼吸を繰り返すその人相は、
有馬が思っていた以上に若そうに見えた。
「若そうだな、俺と同じくらいか? 俺は山田有馬、一七だ。あんたは?」
 そんなこと聞いたところで詮方無いと知りつつも有馬は、気づけばそれを目の前の男へと尋ねていた。
 しかしながら返ることのないと思われていたそんな問いにもしかし、男はこの鉄火場に似つかわしくもない苦笑を
ひとつ浮かべたかと思うと、
「草尾亨(くさお・とおる)、だ。一七――貴様と変わらない」
 その応えに、期せずして有馬にも笑みが浮かぶ。
 不思議な話である。
 今しがた、そして互い傷つけあう者同士の獣二匹が、まるで数年来の友と過ごすかのような感覚を
共有しているのだから。
 そしてそれはこの男・草尾に始まったことではなかった。
 今日までに至る数戦――そのことごとくに有馬は、今のような感覚を味わっていた。
 凡庸に生きたのならば、その生涯の数度を費やしても満たされない充実感それを、いま有馬は感じている。
幸福だと、心底思っている。
 そして同時に、もう逃げられないのだという諦観もひとつ。
 今日のようにこれからも、自分はこうして殴り殴られして生きていかなければならないのだ。否、
「生きていく」などと考える前に、そんな自分の命も今日ここで、この男によって終わらせられるのかもしれない。
 そんな逃走不可避の修羅場に居ながらも、それでも有馬はそれを幸福に思った。
 それだけの相手であるのだ。目の前の亨(おとこ)は。
 そうして見守る中、拳闘におけるファイティングポーズのよう両拳を上げていた亨の姿勢が、中腰に前身を沈め、
わずかに両手を広げる構えに変わった。
 拳にしていた両掌も、脱力に広げた形となっている。

98 :
――関節技? 掴みにくるか。だとしたら迂闊に足は出せない。
 そんな亨の構えに、奴のスタイルが打撃から極技(サブミッション)へと変わるのを有馬は悟った。
「器用な奴だ」
 我知らずに、心の内は口から零れた。それを受け亨も笑った。
 二人がおおよそ人間らしいやり取りをしたのはそれが最後であった。
 互いの対峙する空間に、そんな二人の集中力と気とが流れ込む。それらを初夏の生ぬるい空気に混じらせた空間は、
さながら陽炎のように歪んで見えた。
 そしてそんな空気を深く鼻から吸い込み、
 動いたのは、
 有馬であった。
 右足を前にして半身に開いていたつま先を踏み込むと、一歩で互いの間合いを詰め有馬は亨へと右拳を打ち込む。
 しかしながらそれを前にしても亨は動かない。
 足に根が生えたかのよう目の前のそれを見据え、そして放たれた拳が額へと打ち迫ったその瞬間。
 亨は動いた。
 しかしながらそれは、目の前の拳に対するカウンターでもなければ防御でもない。亨の眼とそして両掌は、
額とはまったく違う己のみぞおちへと向けられた。
 すでにそこには有馬の蹴りが迫っていた。
 踏み込んでからの右拳――それは偽りである。亨の腹を蹴り貫かん為に放たれた、有馬のフェイントであったのだ。
 サブミッションの手合いを相手にした時、もっとも注意すべきことは足を捕られることにある。
 拳と違い、表面積が大きく関節の固定された足など容易には出さない。いわばこれは、異種格闘技戦における定石である。
 そんな定石であるからこそ、あえて有馬はそれを破った。裏をかいたのである。来ないと思わせた『足』を
フェイントの中に隠したのだ。
 しかしながらそれを亨は読んでいた。

99 :
 誰よりも極技を知るからこそ有馬の心理を読み、さらにはその二手上を行ったのである。
 蹴り上げられる右足の甲へ右掌を打ちつけ受け止めると、即座のその踵へと左掌を添える。
 斯様に両手で有馬の足首をキャッチし、そしてそこへ強くひねりを加えた瞬間――有馬の右足は180度
逆の角度へと捻じ曲げられた。
 その足を包み込む亨の手の平に骨を砕く感触と、そして麻紐を引き破くかのような腱を引き千切る音とが伝わる。
 間違いなく有馬の右足は破壊された。
 そのことに亨は勝利を確信した。
 止めていた息を細く吐き、緊張からこわばらせていた筋肉を弛緩させる。
 しかしその瞬間、激しい灼熱感が鼻先に炸裂した。
 思わぬ出来事にその一瞬、亨は何が起きているのか理解できなかった。
 自分達ではない第三者が乱入してきたのかとすら思った。
 しかし亨はすぐに悟る。
 それこそは、有馬の頭突きが顔面に炸裂した衝撃であったのだ。
 その一撃に亨の膝が震えた。
 そして灼熱感の広がる顔面の中心そこへ、さらにトドメとばかりの左拳が打ち込まれた。
 そんな一撃に大きく体をのけぞらせ、亨は仰向けにもんどりうつ。
 先の攻防において、亨は有馬の二手先を読んだつもりでいた。しかしそれこそが、有馬によって張り巡らされた罠であったのだ。
 打撃系ではない極技は、「極めれば終わり」である。一撃必であるが故の定石、それ故に生まれる「隙」それこそが、
難攻不落の亨を攻略する蟻の一穴――右足という犠牲を対価にして得た有馬の、会心の一撃であった。

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