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2012年1月2期家ゲーSRPG41: 歴代FE主人公が兄弟だったら 40章 (159) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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歴代FE主人公が兄弟だったら 40章


1 :12/01/01 〜 最終レス :12/01/24
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という前提で
彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。
前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1312985182/
保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage
雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/
絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/

2 :
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。
【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。
【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。
【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。
【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。
【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切にし、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 周囲からメタボだと思われている。
【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹とに弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。
【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。
【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。
【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。
【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。
【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。
【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。
【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。年上のお姉さんが大好き。運が悪く、よく荒事に巻き込まれる。この人でなしー。
【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。

3 :
【竜王家の皆さん】
チキ・ファ・ミルラのょぅじょ3人組やユリウス・ユリア兄妹、
イドゥンさん、氷竜姉弟、ハゲ黒竜王、アル等々、兄弟家に縁がある竜の一族。
持っている力が力なだけに、すさまじい騒動を引き起こすことも……。
【ひろし】
世界ひろしと言えど様々な職を器用にこなすのはひろしだけ! 通称ヴォルツ。
【ルーテ】
「私、優秀ですから」が口癖で、発明から同人までなんでもこなす少女。アスレイ、フォルデ、ノールは助手。
【ターナ】【ラーチェル】
エイリークの親友。貴族の令嬢だが、なぜか平民のエイリークの方が気品に勝る。
【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れるアイクラブな自由と混沌の(※威厳の無さナンバー1の)女神。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすが、大体最後には痛い目を見る。
【AKJ(兄が、嫌いな、女子は居ません!会)】
ブラコンの中のブラコンが集う女性の会。兄の為なら全てを犠牲に出来る妹達が揃う(※会長はラケシス)。
兄弟家のSが天敵。

4 :
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~
               ・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。
ゝ~"~<      -;    ・好きなネタを読んだら、面倒くさくても「GJ」の一言ぐらい書いてみましょう。
,ζノ=lノ=l〉     //    つまらないネタに無理矢理レスしろとは言いません。面白かったらつけましょうという話です。
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//      ネタ書く側も「喜んでくれる人がいるんだな」とほっとします。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆         ・感想しか言えない、ネタなんか書けない、という人でも、「このネタ嫌い」と言うよりは、
. ノ___r T !  ゝ        「こういうネタも読んでみたい」と言った方が建設的だし平和的です。
i_/、」 ~~            「梅雨のネタが読みたい」とか「兄妹で仲のいい話が読みたい」といった漠然とした希望でもいいから、
                試しに書いてみてはいかが?
              
               ・誰が兄弟か、はスレの軸となる大切な要素なのでスレ住人全員で共有。勝手に減らしたり増やすのはやめよう。
                スレの平和的利用のために、上記の文をよく読んで欲しい
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆
. ノ___r T !  ゝ
i_/、」 ~~

5 :

マリータ「いやもうビックリしたわ。ウチらの得物知らん間にみんな盗み取られてしもてな。
     んでこらあかん、どないしょ思た時にその焼きそば屋のおっちゃん来てくれはったんや。
     そのおっちゃん取り出したの何や思う? コテやコテ、焼きそばとかお好み焼き作るのに使うあのコテや。コテコテや。
     んなもんでをどうしばくねん言うてん、そしたらおっちゃん――」
ラクチェ「分かったから黙ってて! 今集中してるんだから!」
マリータ「はは、そやな。堪忍堪忍」
 マリータが舌を出して笑う。ここはラーメン屋『流星軒』、店舗スペースの裏にある台所兼食卓。
 テーブルにはまな板と、その上にひと塊のチャーシューが置かれていた。
 ラクチェは包丁を手に、そのチャーシューに全神経を集中させる。気を静め、息を整え――
ラクチェ「 流 星 剣 !!」
キラーン...ズバッ! ザクザクザクザクッ!
マリータ「……相変わらずやなラクチェは。ちゃんと切れてへん、チャーシューみんな端っこくっついとるで」
ラクチェ「こ、これでも上達したんだから! まな板切れてないじゃない!」
マリータ「切れてのうて当たり前や。ちゅうか真っ二つになってへんだけで、切り込み入りまくりやないか」
ラクチェ「うるっさいわね、大体マリータが横から話しかけてくるから……」
アイラ「話しかけられただけで気が散るなら、どのみち修行が足りないってことよ」
マリータ「アイラおばちゃん! どうも、ご無沙汰してますー」
アイラ「久しぶりねマリータ。この時期は忙しいんじゃないの?」
マリータ「もー忙しい忙しい、てんてこ舞いや。
     朝もはよから仕込みして、立ちんぼで料理作って呼び込みして、日ぃ暮れたら売り上げの勘定と次の日の支度して。
     稼ぎ時やしうれしい悲鳴っちゃ悲鳴なんやけど、まー肩こるわ。体ガッタガタやわほんま。
     んでやっと暇見つけたやさかい、久々に流星軒のラーメン食べよ思て来たちゅうわけや。
     なんか食べさせてぇな。何ラーメンでもええわ、おばちゃんにおまかせするやさかい」
アイラ「はいはい、今支度するわ。
    スカサハも手伝ってくれる? とりあえず、そのチャーシューをちゃんと切り直して」
スカサハ「はいはい、それじゃ…… 流 星 剣 !」 キラーン! バババババッ!
マリータ「おー、さすがスカサハはきっちり切るわ。まずまな板を全然傷付けへん。
     ラクチェは剣はめっちゃ強いのに、なんで包丁やとこんな下手になるんかいな……」
ラクチェ「知らないわよ、こっちが聞きたいわよそんなの!
     ああもう、毎日毎日修行修行……スカサハの方が料理上手なんだし、そっち跡取りでいいじゃないのよもう!」
アイラ「跡取り関係なく、料理はちゃんと出来ないと将来困るでしょ?
    お豆腐とまな板の味噌汁作るような子を、お嫁に出す訳にはいきませんからね」
ラクチェ「はぁ〜ぁ……」
マリータ(せや……あのおっちゃんがしばき倒したアレ、流星剣に似とるんや。
     せやけど、違うんやな。流星剣は使い手がぴかぴかーって光るねん、緑色に。
     おっちゃんのは別に光ったりせえへんかったし……思い過ごし? 似とるだけの別物なんかいな?)

6 :
シャナン「おおマリータ、久しぶりだな」
ラクチェ「げ、出たわロリコン」
マリータ「あーシャナンさんお久しゅう、お噂はかねがね聞いとるでー。
     なんや怪しい宗教にハマってたり、鳥の王さんにケンカ売って全しにされてボッタクリ神父さんの世話になったそうやないか」
シャナン「宗教ではない、政治団体だ。蘇生費も経費で落ちているから心配は無用だぞ」
アイラ「当たり前です。3万ゴールドも飛んだら家計簿が太陽剣よ。
    というより、いい加減その政治活動っての辞めてもらえない? こっちは大迷惑してるんだから」
シャナン「何故だ? を愛し守ることが、叔母上に不利益を被らせているとは思えんのだが」
アイラ「売り上げが落ちてるのよ売り上げが! おかげで子供連れのお客さんが、気持ち悪がってぱったり来なくなったじゃない!
    今までは見て見ぬふりをしてきたけど、お店に損害与えるのなら仕方ないわね。辞めないなら出てってもらうわ」
シャナン「ふっ……長く居候の身に甘んじてきた私も旅立ちの時か。
     案ずるな叔母上。私に流星剣の輝きがある限り、我が道場の安泰は揺るぎはしない」
アイラ「言っとくけど、流星剣も光らなくなるわよ。私が言ってるのは家を追い出すだけじゃなくて 勘 当 だから。
    流星剣は流星軒の家系にのみ伝わる奥義、我が家の人間でない者のは紛い物ですからね」
マリータ「!」
シャナン「ま、待て叔母上。流星剣の緑の光は宣伝の要でもあって……」
アイラ「知らないわよそんなの。嫌なら政治団体とかいうのを今日にでも辞めてくるのね」
マリータ「おばちゃんごめん! 急用できたやさかい、ラーメンはまた今度や! 堪忍やで!」
ラクチェ「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!?」
タッタッタッタッタッ...
マリータ(そうや……そういうことやったんや!
     あのおっちゃんは元々、流星軒の家のもんやった。いてこました技も流星剣なんや!)
マリータ(せやけど何かの理由で、流星軒を追い出されてもうた。それで流星剣も光らなくなってもうた)
マリータ(ウチのほんまの親のこと、流星軒のみんなは誰も教えてくれへんかった。
     流星軒は何代も続いてる老舗の店や。そんな店が勘当した家族のこと、みだりに人に話すとは思えへん!)
マリータ(それに……思い出したわ。あの焼きそばをどこで食べたか)
マリータ(うんとちっさい頃に食べたことある。何度も、何度も何度も!
     なんぼ食べてもちぃとも飽きへんかった……間違いないわ、あの時のあの味や!)
マリータ(きっと、きっとあのおっちゃんは……!)

7 :

マリータ「おっちゃんっ!!
     あれ……おっちゃん、何しとん?」
主人「見ての通り、荷造りだ」
マリータ「荷造りって、まだ縁日終わりやあらへんのに……」
主人「に目をつけられたからな。迷惑が掛からんうちに他へ移ることにする」
マリータ「なんか怖ないやろ! さっきみたく軽ぅしばいてやればええねん!」
主人「直接ここへ来るとは限らん。がその気になれば、どんな手でも使ってくるだろう」
マリータ「そりゃ……せやけど……」
主人「世話になった。じゃあな」
マリータ「ま、待ってや! ウチまだ、おっちゃんの名前聞いてへんのや!」
主人「ただの焼きそば屋だ。名乗るほどの者でもない」
マリータ「それでもや! ウチおっちゃんの名前知りたいねん、知りたいねん!
     お願いや、一生のお願いや! おっちゃんの名前教えてぇな! なぁ!!」
主人「…………」
マリータ「なぁ……なぁて……」
 涙声で訴えるマリータに、焼きそば屋の主人は背を向ける。
 無言のまま、まとめかけていた荷物を解いた。鉄板を敷き、火をかけ、油を引いて麺を広げる。
 辺りに香ばしい匂いが漂い出した。
主人「よく見てろ」
マリータ「えっ……?」
主人「それ、一、二、三、四、五…………
   ほれ、二人前だ。パックに詰めとくから、多かったら後で食べろ」
マリータ「…………」
主人「これくらいは出来るようにしとくんだな。上手くなったら食べに来てやらんこともない。
   じゃあな」 ガラゴロ...
マリータ「……おっちゃん……」

8 :

ダラハウ「行っちゃったのね〜。
     出ていく話は聞かされてたけど、ちょっとお見送りに間に合わなかったのね〜」
マリータ「ダラハウさん……あのおっちゃんな……」
ダラハウ「あの焼きそば屋さん、もしかしたらガルザスさんかも知れないのね〜」
マリータ「ガルザスさん? 誰やのんそれ?」
ダラハウ「さすらいの焼きそば屋さんよ〜。たまにテキ屋さんの間で噂になる人ね〜。
     腕は超一級品。屋台を引いてふらりと現れ、評判が知れ渡った頃にはいつの間にか姿を消している。
     ダラハウも仲間に言われるまで忘れてたけど〜、もしかしたらもしかするかも知れないのね〜」
マリータ「ガルザス、さん……ガルザスさん……!
     ま、待ってガルザスさん! ウチは――」
ダラハウ「お待ちっ!」 ガシッ
マリータ「何すんねんダラハウさん、離してぇな!」
ダラハウ「『人の過去を無闇にほじくらない』。この業界のルールはマリータちゃんもよ〜く知ってるはずよ〜」
マリータ「…………」
ダラハウ「悪いと思ったけど、ダラハウさっきの話を少し立ち聞きしちゃったのね〜。
     焼きそば屋さんはマリータちゃんに名前を明かさなかったけど〜、それもきっとあの人なりの事情があるからなのよ〜。
     マリータちゃんも一人前なら、それを分かってあげないといけないのね〜」
マリータ「せや、けど……せやけどでも……!」
ダラハウ「上手くなったら食べに来るって、約束してくれたのね〜。
     それを信じて、今から腕を磨くといいのね〜。大きな大きな宿題なのよ〜」
マリータ「……宿題……」
ダラハウ「おいしそうな焼きそばね〜。冷めないうちにいただきましょ〜」
マリータ「んなこと言われても、もったいなくて食べれへん……!」
ダラハウ「じゃあ二人前あるし、ダラハウと半分こするのね〜。ご飯は一人より二人で食べた方がおいしいのよ〜」
マリータ「……うん」
ダラハウ「ん〜おいしい、これぞ一流の味なのね〜」
マリータ「うん……」
ダラハウ「全然食べないのね〜、ダラハウが両方とも食べちゃうのよ〜?」
マリータ「ダラハウさん鬼か! こっちゃゆっくり味わって食べとんねん!」
マリータ「おいしい……ほんまおいしいわ……
     ……おとん……」

9 :

ガルザス「よく、ここが分かったな」
アイラ「偶然よ。知りようがないじゃないの」
ガルザス「まあな」
 その日の夜。
 住宅地のとある路地に焼きそば屋の屋台がある。客は女が一人だけいた。
アイラ「焼きそば屋ガルザス。
    流星軒の先々代の跡継ぎと目されていたが、同じく跡継ぎ候補だった先代との後継者争いに敗れる。
    自分の腕に絶対の自信があった彼はその決定を不服とし、先々代に審査のやり直しを申し立てるも却下。
    逆に流星軒を追われ、一家からも勘当されてしまった。会得した流星剣も二度と光ることはない」
ガルザス「…………」
アイラ「そんなどん底から心機一転、屋台の焼きそば屋に転向。いまや音に聞こえた名職人。
    本当に大したものだわ。それだけの腕があれば、店を持つことだって出来るでしょうに」
ガルザス「若気の至りで居場所を無くし、女房は苦労をかけた末死なせ、挙げ句娘まで面倒を見損ね見失ってしまった。
     どうも俺は、周りに厄介事を呼び込む性質のようでな……ひとつの所には留まれん」
アイラ「マリータに会ったそうね。紋章町に来たのもそれが理由?」
ガルザス「まさか俺と同じ、テキ屋を生業にしているとは思わなくてな。気にはなった」
アイラ「あの子の様子だと、貴方の正体に気付いてたみたいだけど」
ガルザス「二度も父親に見捨てられたと泣いてたか?」
アイラ「そう思った? 残念、大はずれよ。あの子なんて言ってたと思う?」
マリータ『ほんのちょっとやけど、めっちゃうまい焼きそば屋さんに稽古つけてもろたんや!
     どこの誰か分からんかったけど、きっと世界一の職人さんに違いないでぇ!』
ガルザス「……そんなことを言ったのか?」
アイラ「ええ。まるで子供みたいにはしゃぎながら触れ回ってたわ」
ガルザス「…………。そうか」
アイラ「ガルザス……私も今は、流星軒の看板と掟を先代から受け継いだ身。
    貴方に店の敷居をまたがせることは出来ないし、貴方について語ることも子供達には許していない。でも……
    マリータは流星軒の人間ではないし、あの子も寂しそうな顔、することあるから。たまには会ってあげて」
ガルザス「…………」
アイラ「恥じることはないはずよ。ラーメンと焼きそば、道は違えど」
ガルザス「俺の選んだ生き方を、誰にも同情などさせん。
     ……マリータもそうだろうな。我ながら下らんことを聞いたもんだ」
アイラ「今の暮らしが辛くないかとか、親がどうだとか聞いたんでしょ。
    貴方はもう少し、自分に自信を持っていいんじゃないの? でないとマリータに先越されるわよ」
ガルザス「そう簡単に、抜かれてたまるか」
アイラ「その調子なら当分は平気ね」
アイラ「さてと、いい時間ね。お暇しようかしら」
ガルザス「そうだな。もう会うこともないかも知れんが」
アイラ「そう決め付けたものじゃないわよ。実際こうして会えたのだし。
    また会いましょう、さすらいの焼きそば屋さん」
ガルザス「ああ。縁があればな」

10 :

タッタッタッ...ファサッ
アイク「やっぱりあんたか! またこの場所に戻ってきたのか」
ガルザス「あんたか、また会うとはな」
アイク「ああ。早速だが焼きそば大盛り、肉多めで」
ガルザス「あいよ」ジュ〜...
ガルザス「……出来たぞ、二人前だ」
アイク「なんで二人前なんだ? 確かにおかわりはするつもりだったが」
ガルザス「片方はおごりだ、金は要らん」
アイク「いいのか?」
ガルザス「ああ。今日は気分がいいんでな」
アイク「そうか。あんた、言うほど不器用でもないんだな」
ガルザス「そう言うあんたも、世辞が言える程度には無愛想じゃないらしい」
アイク「ばれたか、今のはお世辞だ」
ガルザス「ふっ」
アイク「ははは」
〜完〜

11 :
これにておしまい。
ちなみにこの話のマリータは、流星剣を覚えていない設定です。FETVの社長と面識がないのでw
これを書くに当たり、イザーク周辺の家系を調べ直してみたんですが
マナナンの下にガルザスの母・マリクル・アイラの三姉弟がいて、ガルザスとシャナンとスカサハ・ラクチェが従兄弟で
ガルザスから見たらアイラは叔母で……あれ? 姪じゃなかった??
とややこしかったため、適当に大体同じくらいの年齢設定にしてしまいました。両方子持ちですし。
それはそれで先代は急死でもしたのかとか、また別の問題が起きてしまってますが…;

12 :

ここのマリータ好きだー♪

13 :
>>1-11
スレ建て&投下乙!
焼きそば屋ガルザスかっこいいぜ・・・ アイクとのコンビもいいキャラ!
GJでした!

14 :
乙です!
マリータいい子だな〜

15 :
サラ「明けましておめでとう、兄様。今年もよろしくね」
エフラム「ああ、よろしくな」
サラ「と、新年の挨拶も済んだし……新年らしい遊びでもしない?」
エフラム「何だ?羽根つきとかか?」
サラ「姫始め」
エフラム「お前……それのどこが遊びなんだ」
サラ「こういう火遊びは若い男女ならみんなやってるんじゃないの?」
エフラム「そんなわけないだろ!何だその偏った知識は!」
サラ「突っ込みの反応が速い……腕を上げたわね兄様」
エフラム(やれやれ……今年もこうなるのか……「でもこういう生活がだんだん楽しくなってきた気が……」
エフラム「人の心の声に変な台詞を被せるな。というか何でわかった」
サラ「鋭い返し……やっぱり腕を上げ……」
エフラム「……それはもういい」

16 :
サラ様は着物が似合いそう
なんか七五三みたいだ

17 :
ミルラ「姫始めってなんですか?」
アメリア「えっと…ち、ちょっと説明が難しいかな」
サラ「じゃあ今から私と兄様で実演するから…」
エフラム「色々と待て」

18 :
マルス「ねえチェイニー、竜王家の性に関する教育ってどうなってるの?」
チェイニー「…新年早々何聞いてんだ、あんたは」
マルス「まあまあ、将来我が家でも数名お世話になるかもしれないし」
チェイニー「基本的に必要そうになれば教えるんだが…」
マルス「ああ、じじ馬鹿か」
チェイニー「そういうこと。ユリアとかニニアンに教える時は苦労したぜ」
マルス「なるほどね」
ロイ「いいから早くデギンハンザーさんを止めるの手伝ってよ!」
デギンハンザー「UGAAAAA!!」
エフラム「くっ、何故俺は何もしてないのに追われるんだ?」
リーフ「サラがミルラちゃんに余計な言葉言うから…ってこのひとでなしー!?」
ミルラ「で、姫始めって何ですか?」
ユリア「もうちょっと大きくなるまでは知らなくていい言葉よ」
ニニアン「私もエリウッド様と……」
実際問題、竜王家の下三人娘は知らなそうなイメージ

19 :
ミルラはあれで結構なおばあちゃんだから、案外いろいろ知ってる気がする
原作でも割としたたかだし……
…ん?なにか飛んできたな…

20 :
ユリウスはイドゥンさんやセリスに性教育の事とかを聞かれたらテンパりそうな感じがする

21 :
>>20
箱入り娘のイドゥンさんはともかく、
保健体育を学校でやった筈のセリスが何でユリウスに聞くんだよw

22 :
ユンヌ「アイクへの性教育なら任せろー」

23 :
ビラク「へっきゅんへの性教育は俺が担当しよう」

24 :
アトス「だ、誰か儂に性教育を…///」

25 :
>>20
                   ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                 〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
           ,ゝ `く/ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   リーフ「ちょっくらイドゥンさんに性教育してくる」
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////

26 :
ヘザー「じゃあリンちゃんの性教育は私がやるわ」
ヒーニアス「エイリークの性教育は私がやろう」

27 :
>>25
ナンナ「…リーフ様の野望を阻止、っと(ポチッ」
      、′     、 ’、  ′     ’      ;  、
          . ’      ’、   ′ ’   . ・
       、′・. ’   ;   ’、 ’、′‘ .・”
            ’、′・  ’、.・”;  ”  ’、
       ’、′  ’、  (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
         ’、′・  ( (´;^`⌒)∴⌒`.・   ” ;  ’、′・
      、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人      ヽ
           、(⌒ ;;;:;´'从 ;'   ;  ;) ;⌒ ;; :) )、   ヽ  -‐,
           ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`_,,..・ヽ/´
   ′‘: ;゜+° ′、:::::. :::    ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ‐''"..,,_
            `:::、 ノ  ...;:;_)  ...::ノ  ソ,. r ''" `''‐,,._ X
           ,ゝ `く/ /  〉 /  ∧_ ...::ノ  '' "
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _-
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////

28 :
>>22
ワユ「いくら大将でも改めて性教育が必要ってことはないよね…?」
ミスト「さすがに知識としては知ってるでしょ…というか知っててもらわないと困るよ」
イレース「…ここは体を張って確かめるしか…」
ワユ「その正直さはある意味羨ましいよ…というか抜け駆けは」
ユンヌ「だったら全員でやればいいじゃない、私も参加して五人でってのも」
ミスト(こういう話になると本当すぐ湧いてくるなあ…)

29 :
>>26
 ド
壁ヒレ <アーッ!タスケテエイリーク!
 壁
ラーチェル「エイリーク、待っていてくださいまし! 今すぐに馳せ参じてみせますわ!
      ヘザー? 止めませんわ、同好の士ですもの!」

30 :
ビラク「へっきゅーん!」
ヘザー「リンちゃーん!」
ヘクトル「助けてファリナとフロリーナ!」
リン「助けてラスとケント!」
ヘク・リン「「何でベルン署は対処しないんだ(のよ)!
俺(私)達に同性愛の趣味はないし正真正銘の被害者なのにっ!」」

31 :
ゲイル「別に同性愛だけじゃ犯罪じゃないし…警察は個々人の性癖までは取り締まらないのだよ。
逆に考えてみたまえ。一般的な性癖じゃないってだけの人が逮捕させるのはまっとうな社会じゃないとは思わんかね?
例えば近親…一般的なモラルには反するが犯罪行為にはあたらん。一般的ではない性癖が取り締まりの対象になるなら私は君らの兄弟を逮捕せねばならなくなるのだが…
あ、でもロリコンだけは別な。これは犯罪だ。エフラム逮捕するぞ!」

32 :
性癖を持つだけならまだしも、それで相手を追いかけまわしたら立派な犯罪だと思うけど
・・・まぁ、紋章町だしね!

33 :
リーフ「強姦は犯罪じゃないんですか!?
     おねいさんを襲っても問題は無いんですね!!

34 :
マーティ「残念。そのおねえさんは私です…ビラクばかりがもてはやされるけどエンディングでの俺の肩書きに驚いた人は多いはず」

35 :
 34章564-570、656-659・35章364-382、673-675の続きです。
 半年以上前に投下した長編の続きを今更書いていいものかとも思いましたが、やっと続きを書く時間が作れたので
投下させていただきます。
とある主人公の封印之剣(ソードオブシール)
あらすじ
 季節は春の大型連休。ロイは中学の林間学校として、未だ雪の残るイリアへと出発することになっていた。
 また、兄弟家からはロイの他に、エリウッド、エフラム、アルム、セリカの4人が学生インストラクターとして参加が
決まっていたが、出発当日にその事実を知ったシグルドが、アルムとセリカの引率を取りやめさせようとした。
 中学校の生徒の面倒をみるのに、同じ中学生では問題が起こった時大変だろうというシグルドの配慮からだったが、
セリカはそれを自分達に厳しくしているからだと思い、喧嘩になってしまう。
 シグルドに対し、自分達のことを愛していないとまで言ってしまうセリカに対し、シグルドは言い返さず、エリウッド達に
アルムとセリカの世話を頼み、会社の会議に出るため出勤した。
 行きのバスの中、そのことを気に病むロイだが、エリウッドの言葉を受けて林間学校を楽しむことにする。
 ――しかし、その裏では、メディウスからの依頼を受け、戦闘竜のエーギルと引き換えに兄弟家を狙う、ネルガルと
リムステラの暗躍があった。
第一章 とある学校の校外学習 (その3)
 陽光が降り積もった雪に反射し、あたり一面をキラキラと輝かせている。山の斜面には雪が潰されてできた幾筋もの跡があり、
脇には、天馬で吊り下げたゴンドラに人を乗せ、上まで運ぶためのリフトがある。そう、ここはスキー場だ。
 目的地に到着し最初の説明が終わった後、初日は自由時間となったが、宿泊場所のすぐ近くに広がるゲレンデを見て大半の
生徒は移動の疲れなど忘れ、ここに来ているのである。
「いいかい?ここには一般のお客さんもいる。あまり羽目をはずして、迷惑をかけてはいけないよ。それと、集合時間を守って、
バスから荷物を取っていくのを忘れずに宿に行くこと。宿はすぐ近くだから大丈夫だとは思うけど、不安な人は集合時間二十分前に
ここに集まれば、僕が連れて行ってあげよう。夕食までは自由時間だけど、なるべく一人で出歩かないように。分かったかい?」
「はーい!」
 エリウッドの注意に、彼の周囲にいる中学生達が元気に返事をする。
そこからやや離れた位置では、エフラムも同じように自分の班の生徒を集めていた。
「明日は山を歩くから、その分の体力は残しておけ。
それと、怪我だけはしないように。せっかくの林間学校だ。宿で留守番などとなってはつまらないからな」
「分かりました〜」
「よし、いい返事だ。それでは、俺はこの近くにいるから、何かあったら呼んでほしい。
それじゃあ、解さ――」
「ワ―――ッ!」
 エフラムが言い終わらない内に、中学生達が我先にと滑り出していく。一面の銀世界に、もはや自分を抑えきれなかったのだろう。
エフラムが苦笑しながらそれを見つめていると、同じような表情をしたエリウッドがエフラムの方に近づいてくる。
傍らには、ロイとロイの友人たちもいる。

36 :
「お疲れ様、エフラム兄さん!」
「こんにちは、エフラムさん」
「あぁ、こんにちは。お前達も滑りに来たのか」
 エフラムの姿を認めたロイが笑顔で兄に声をかける。ウォルトがそれに続き、その後ろにいたロイのクラスメート達もエフラムに挨拶をする。
 エフラムがそれに応じると、次はエリウッドがエフラムに声をかける。
「中学生達の元気には、圧倒されるものがあるね」
「あぁ。だが、子どもはそれ位元気なほうがいいだろう」
「それもそうだけど。元気が余って怪我をしないといいが」
「そうならないように、俺たちがいるんだろう。――ん?」
 話している途中で、ロイのグループ以外の生徒達が、自分達の周りに残って視線を向けているのにエフラムが気づく。
そして、一番近くにいた女子生徒が、遠慮がちに声をかけてきた。
「あ、あの・・・」
「どうした?」
「何かあったのかい?」
「え、えっと、その――」
 エリウッドとエフラム、二人に視線を向けられた女の子は頬を染めて、言葉に詰まってしまう。
そのすぐ後ろでは、その子の女友達が小声で「頑張って!」等と声援を送っている。
「黙っていたら、分からないぞ?」
「僕達はみんなをサポートするために来ているんだ。遠慮せずに言ってごらん?」
 エフラムがぶっきらぼうに、しかしその目に僅かな笑みを湛えながら声をかけ、エリウッドは優しく、少女の視線まで屈んで
あげて先を促す。
「その、私、スキーって初めてで。どう滑ればいいのか、分からないんです」
「あぁ、そういうことか」
「君達も、同じかな?」
 意を決して告げた少女に二人は納得すると、後ろに控えていた少女の友人達に視線を向ける。
視線を向けられた女子生徒も先ほどの少女と同じように頬を染めながら、コクコクとうなずく。
「それじゃあ、僕達が教えてあげるから、慣れるまでは一緒に滑ろうか?」
 エリウッドの提案に、女子生徒達から黄色い歓声が上がる。
「あれ、エリウッド兄さんってスキーできるんだ?」
「僕の時の林間学校も、イリアだったんだ。そこで覚えた。
ただ、それだけだと不安だったから、この前、エフラムと一緒にアイク兄さんに付き合ってもらって練習をしたんだけど――」
「エリウッド」
 エリウッドの傍らで一部始終を見ていたロイが問いかける。それにエリウッドが答えていると、エフラムが途中でそれを遮る。
その声は重く、表情は、彼には珍しく苦々しい。
「その話はやめよう。あれは、練習なんて軽いものじゃない。武者修行の方がしっくりくる。しばらく、思い出したくはない」
「・・・そうだな。僕が軽率だった」
「は、ははは」
 アイクと修行、もとい練習と聞いただけで、二人の表情のわけを知り、乾いた笑いをあげるロイだった。
「とにかく、この話は終わりだ」
エフラムは話題を切り上げると、気を取り直すように頭を振り、そして周りに聞こえるように声を張り上げた。
「では、滑るのが不安なやつは俺達の周りに集まってくれ!俺とエリウッドで、滑り方の基本を教える!」
 すると、とたんに周囲にいた中学生達がわらわらと集まってくる。
予想以上の数が集まって来たことに二人は驚いたが、そこは高校生と中学生である。すぐに周りを落ち着かせ、指導に入っていく。
「しかし、最初の子はどうしてあんなに緊張していたんだろうね?
僕達はインストラクターとして来ているんだから、頼まれればいくらでも教えてあげるのに」
「さぁな。まぁ、初めて会う高校生相手じゃ、そんなものじゃないか?」
 二人は気づいていない。集まってきた生徒の中には、無論男子生徒もいるにはいるが、大半は女子であるということに。
そして、その中には明らかにスキー経験者らしき者もなぜか混ざっていることに――。

37 :

「ロイ様は、エリウッド様達とご一緒じゃなくてよろしいのですか?」
「うん。何も、ここまで来て兄さん達の近くにいる必要もないし、それに」
「それに、なんだよ?」
 エリウッド達と別れ、とりあえずと初心者用のコースを滑ってみた後で、ウォルトがロイに話しかけてきた。
ロイは兄弟家の末っ子で、兄達がこの林間学校に来ることを喜んでいたから、てっきり自由時間はエリウッド達と過ごすと思ったのだ。
 ロイの返答に対し、一緒にいたレイも気になったのか、先を促す。
「兄さん達は気にしてないけど、ちょっとあそこには近づきがたいよ」
 言って、ロイは初心者コースの一番下の一角で指導しているエリウッド達に視線をやる。
 そこには――
「足は平行にするんじゃない。八の字をつくってみろ」
「こ、こうですか?」
「いや、そうじゃない。こう、足を絞るようにだな――」
「キャア!」
「ん?どうした」
「な、なんでもありません・・・!」
 体育会系のノリで、多少体に触れることも気にせず、ナチュラルに中学生を指導するエフラムと
「痛たた・・・」
「大丈夫かい?」
「す、すみません」
「謝る必要はないよ。さぁ、この手につかまって」
「は、はい・・・」
 太陽と雪の光、そこに王子様スマイルを加えてキラキラと輝きながら女生徒に手を差し伸べるエリウッドの姿があった。
 彼らの周りは、女子生徒達の熱視線によりここが雪に囲まれたスキー場だとは思えない程の熱気に包まれている。
「うわぁ」
「なるほど、納得したぜ」
 レイが引いた声をあげ、それにチャドが続く。
「なんか、ほんとスゴイよ、兄さん達。
本人達はごく普通にしてるつもりなんだろうけど、なんか自然にあぁなっちゃうみたいなんだよね」
「ロイの兄さん達って、いつもあんななの?」
「大体いつもあんな感じですよね、ロイ様?」
「そうだね、大体いつもあんな感じだね。それで本人達が気付いていないのが一番スゴイ――!チャド、危ない!!」
「あん?・・・ってうおぉ!?」
 ルゥの質問に答えていたロイが、自分の正面に立つチャドの後ろに迫ってくる影に気づいた。
「きゃあー!こ、これ、どうすれば止まるのよーーッ!!」
チャドが後ろを振り向くと、オレンジ色の髪をなびかせた少女が、初心者コースではありえないようなスピードで突っ込んでくる。
「ち!」
 すばしっこいチャドは、スキー板を着けていても機敏に跳び、少女をかわす。すると、今度はロイが少女の進行先にいることになる。
「――く!」
 当然、ロイも横に避けるが、そこで、ロイの視界に自分の背にいた女子生徒が入った。今からでは、声をかけても避けきれないだろう。
ロイは、つい一瞬前まで自分がいた場所に手を伸ばし、突進してきた少女を無理やりに引き寄せた。
 ドサァッ!
と、豪快な音を立ててロイと少女が雪の地面に突っ込む。

38 :
「いたたた〜」
「大丈夫?」
「ありがとう。助かったわ・・・って!?」
 雪に体を捕らわれながらロイが少女に声をかけると、そこでようやく、少女は自らを助けてくれたのが誰なのかを知る。
「ロ、ロイ!」
「意外だね。キャスは運動神経が良いから、こういうスポーツも得意だと思ってたよ」
「し、仕方ないでしょ!?私、こんな所に遊びに来るの初めてなんだからッ!」
 格好の悪いところを見られたという気恥ずかしさからか、あるいは助けてもらった嬉しさの反動か、ついキツイ物言いをしてしまう。
それに対し、ロイは苦笑いを浮かべながら言葉を続ける。
「ははは、実は僕もスキーは初めてなんだ。おかげで、格好良くは助けられなかったよ。怪我はない?」
「う、うん。大丈夫みたい・・・。それに、格好悪くなんか――」
 最後の方は声が小さく、ロイの耳には入らなかったが、とりあえず怪我はないらしい。
 ならば、この状況をどうにかしなければいけない。正直、この態勢はきつい。
「よかった・・・。それじゃあ、そろそろどいてくれないかな?」
「ッ!?」
 ロイのセリフで、自分達の現在の状況―すなわち、ロイの上にキャスが馬乗りになっていること―を知り、
キャスは慌てて立ち上がろうとする。
「ご、ごごごゴメン!すす、すぐにどくから!!」
「落ち着いて。ゆっくりでいいから――うわぁ!」
「〜〜〜〜〜ッ!!」
 が、足につけているスキー板のせいで上手くいかず、さらにロイの方へ倒れ掛かってしまう。
近づいたロイの顔に、キャスは顔を耳まで真っ赤にして慌ててしまう。
「ったく、なにやってんだか・・・ん?」
 呆れながら、チャドが二人を助けに近づこうとすると、チャドは横―つい今まで自分とロイが居た位置の後ろ―からの
熱い視線に気を取られた。そこでは、本来キャスとぶつかっていたであろう少女が、
「ロイくんが、身を呈して私をかばってくれた・・・。ララム感激!」
目をハートの形にしていた。
「・・・・・・」
「どうしたの、チャド?」
 急にげんなりした表情を浮かべた幼馴染に、ルゥが怪訝な目を向ける。
「いや、なんでもねぇ。ただ、血ってスゲェんだなって、思い知っただけさ」
「は?何言ってんだお前?」
 もはや説明する気力もうせたチャドは、レイの言葉を無視すると、ロイとキャスを助けようとしているウォルトの手伝いに
向かうのだった。
 ――ザザザァッ!
「キャー!ロイくん素敵ーーッ!」
「ララムさん、危ないよ!」
 ロイが滑るその横をララムが並走―しかもあろうことか顔をロイの方に向けながら―している。
当然、先ほどのキャスよろしく前方にいる人とぶつかりそうになるが、ララムはひょいひょいとそれをかわしながら滑っている。
 ロイはロイでララムに気を取られながらも、一度もこけることなくコースの下まで滑り切る。
 下では、すでにウォルト達が滑り終えて二人を待っていた。
「すごいね、ララムさん。スキーはやったことがあるの?」
「んーん。でも、あたしってほら、運動神経抜群じゃない?スポーツならなんでもできちゃうのよね〜」
「ハ!自分で言うか?普通」
 初心者コースには相応しくないテクニックを見せるララムに、ルゥが驚き、自身があまりスポーツを得意でない為か、
レイは皮肉をこぼす。
 先ほどのアクシデントの後、ロイとウォルト、ルゥ達三人組にキャスとララムを加えた七人は、一緒に初心者コースでスキーを
楽しみ、すでに一時間程の時間が過ぎていた。

39 :
「結局、いつもクラスでいるメンバーが集まっちまったな」
「そうね。まぁ、楽でいいんじゃない」
 チャドの呟きに、キャスが返す。今この場に集まっているのは、全員が同じクラスで、一年のセシリア級メンバーである。
 クラスの中では、幼馴染であるロイ・リリーナ・ウォルトやルゥ・レイ・チャドの仲が特に良く、馬が合うのかチャドとキャスは
一緒にいることが多い。また、喧嘩するほど仲が良い女子メンバーとしてリリーナを含んでシャニーやララム、スーやソフィーヤがいる。
それぞれが別のグループを形成はしているものの、クラス全体でロイを中心にまとまっており、このように一緒に遊ぶことも多い。
「そう言えばリリーナ達はどうしたのかしら?」
「魔道組が好き好んでこんな所に来るわけないだろ?ソフィーヤと一緒に、明日に備えて宿行って休んでるだと」
「スーも、草原は好きだけど雪原は苦手って言って、宿に行ったみたいだよ」
 ララムの問いに答えたのはレイとウォルトだ。如何にも彼女達らしい理由にララムは納得する。
「ふむふむ、それはなるほどね。じゃあ、シャニーは?」
「さぁ?ロイ様はご存知ですか?」
「いや、分からないな。
でも、シャニーのことだから疲れてだとか、明日のためにだとかで宿で休んでるってことはないんじゃないかな?」
「あははは、それも納得。もしかしたらもっと上の方のコースにいるかも知れないね。あたしも行ってこようかな?」
「そうだね。スキーにも大分慣れてきた気もするし」
「もうそろそろ初心者コースを抜けてもいいかしら?」
「さっきの醜態がウソのようだぜ」
「うっさい!」
 ララムの言葉に、ロイが今しがた自分が滑って来たコースを仰ぎ見ながら同調し、それにキャスが続く。元々ロイとララム、
チャド、キャスの運動神経はかなり良い。初めのうちは滑りがぎこちなかったり転んだりしていたが、早くも初心者コースならば完璧に滑れるようになっていた。
「それじゃあ、あたしは上級者コースに行ってみよーっと。ロイくんも一緒に行くでしょ?」
「いきなり!?いや、僕は順番に中級コースに行くよ」
「がーん、ララムショック!!・・・しょうがない。キャス、二人で行きましょう!」
「私もまだ中級でいいよ、って!ちょ、引きずらないでよ!!」
「ロイくん!私達、上で待っているわ!早く来てね!」
 ロイの返答に、ララムはハンカチを目に当ててヨヨヨ、としなをつくった後で、キャスを引きずってリフトの方に行ってしまう。
「・・・約束はできないかな」
 ララムの強引さにキャスを助け出すタイミングがつかめず、ロイは呟きながら二人を見送る。
「ルゥ達はどうする?一緒に中級にでも行くか?」
「僕はまだここがいいな。まだ、上に行くのは怖いよ」
「俺達をお前達と一緒にするなよな。大体、俺はこういう風に体を動かすのは好きじゃないんだよ」
「そう言えば、さっき魔道組は好きでこんな所に来ない、とか言ってたな。ルゥはともかく、なんでいるの?お前」
 チャドも特に疑問に感じていなかったようだが、冷静に考えるとレイは自由時間にいちいち体を動かすようなタイプではない。
なのでその疑問は至極真っ当ではあったものの、チャドの物言いを聞いたレイは眉根を釣り上げる。
「ッ!お前が、スキーは初めてだ、楽しみだ、なんて言ってたから、仕方なく付き合ってやってんだろうが!
じゃなきゃ、俺もルゥも、少ない体力絞ってスキーなんてしねぇよ!」
「そ、そうだったのか。わりぃな、サンキュ」
「べ、別に、お前のためじゃねぇよ・・・!」
「矛盾してるよ?」
 一瞬の驚きの後に述べられたチャドの礼に、気恥ずかしくなってそっぽを向くレイ。そんな弟に、ルゥが苦笑しながらツッコミを入れる。
「と、言うことでだ。俺とルゥ達は休憩しながら、初心者コースで滑ってるよ」
「うん、分かった。ウォルトは?」
 拗ねてしまったレイをなだめた後で、チャドがロイに告げる。どうやら三人はまだここにいるらしい。
ロイは中級者コースに行くことを決めていたので、残るウォルトに問いかける。
「申し訳ありません。僕もまだ自信がないので、ここでチャド達と一緒に滑っています」
「そうか。じゃあみんな、また後でね」
「はい。お気をつけて、ロイ様」
 そうして、ロイはウォルト達に見送られながら、中級者コース行きリフトの列の最後尾に加わった。
第一章(その4)につづく

40 :
リーフ「今日も元気だおねいさんハント♪アルテナさ〜ん♪」
アルテナ「なんか葉っぱもいい気がしてきた」
イドゥン「葉っぱさん…可愛い…」
セシリア「なびかないロイよりも素直な葉っぱに乗り換えたほうがいいみたい…」
イシュタル「新世界に飛び立ったユリウス様に見切りをつけて葉っぱくんと恋人になりたいわ」
 ア
イ葉セ
 イ
リーフ「つ、ついにおねいさんとフラグが立つ日キター!?しかもハーレム!?僕の夢と希望が現実に!」
ガーネフ「ここで魔法解除!」
アルテナ→レックス「や ら な い か?」
イドゥン→キサ「ライ隊長ほどじゃないけどなかなかプリティーな坊やね。可愛がってあげるわ♪」
セシリア→マーティ「公式ウホッの威力を見せてやるぜ」
イシュタル→ダグダ「ガハハハハハハハ!」
この日…葉っぱはショックで滅びた…
ガーネフ「エリスたちに化けたわしらの術が解けた瞬間にショックを受けた者は多いはずじゃい。
      これぞ精神攻撃!上げて落とす作戦!」

41 :
>>35-39
お久しぶりですたい
そして相変わらずモテモテのロイェ…GJ!
>>40
何だろう…このガーネフGJ!と言いたくなってくる気持ちは…wwwww

42 :
>35
久しぶりの投稿GJでした。
空気を変えたいけどネタがでない……
そこでネタ出しのため、このスレでの設定の確認をすることにしよう。
紋章町の警察組織はベルン署だけど、
署長であるゼフィール……原作通りご先祖様が竜と結婚している以上、
竜王家とも懇意がある厳しい署長。アシュナード、アイクなどの人間台風とやりあえるから、
多少行き過ぎでも町民から信頼されている。
というより実父より竜王家の皆さんあたりが疑似家族になっていそうだね。
イドゥンさんかナギさんあたりの婿候補になりそう。3長老が孫離れできなさそうだよなあ。
信頼している部下はマードック、ゲイル、ブルーニャあたりかな。
このスレでは、アシュナードあたりとは天敵認定だと思われる。
こんな感じだろうか?

43 :
あれ…するとゼフィールって竜の血引いてるの?
ハルトムートとミリィザの子がアル
ミリィザが封印されたあとハルトムートが誰かしらと再婚して子孫をこさえて
その子孫がゼフィールって感じで血は引いて無いと思ってたんだが
フラグメイカーであれだけフラグたてたイドゥンさんとのフラグがこのスレで語られてないのはちと意外だったな
原作でもかなり関わりの深いキャラなだけに
ただ、スレの設定の確認というが公式設定ではない点は留意ね

44 :
化け物クラスが頻繁に暴れる紋章町の警察トップは、ゼフィールとかラスボスクラスでないと
勤まりそうにないよね。
>>43
覇者の剣設定でも、ゼフィールは竜の血をひいていないで合っているはず。

45 :
>43-44 すまん、うろ覚えで見落としてた。指摘ありがとう。
ヤァン「うちの立場としては、是非イドゥンあたりと結婚してほしいが」
ユリウス「あそこで涙目になっている賢者を見ていると、ちょっと熱心にすすめるわけにはいかないしなあ。
イドゥン姉は天然だし、あのおっさんがそこ受け入れられるか疑問だしな」
爺さん達が暴れてこっちが警察のお世話になりそうだし」
ラケシス「いえ、こっちのストイックな兄妹関係こそAKJの理想とする兄にふさわしい。
ギネヴィアさんと結ばれるべきです」
ブルーニャ「AKJと竜王家のバックアップ、私の味方はどこに!」

46 :
ソフィーヤ「くぉ……?」

47 :
ヘレーネ「うちの子には結婚なんてまだはやいわ!ママの目の黒いうちはゼフィールをその辺の馬の骨なんかにわたさなくてよ!」
ゼフィール「あ…あのな母上…ワシももう三十過ぎ…」
ヘレーネ「いいのよいいのよ。こういう事は人生経験を長く摘んでる私のほうがわかるのだから。あなたは安心して母上のいうとおりになさい」
ゼフィール「はぁ……」
ヘレーネ(女の予感…あのブルーニャとかいうのはうちの子を誑かしそうね気をつけないと…)
ブルーニャ「……ビクッ」
ゼフィールが独身な理由ってこんな感じじゃね?
あの母上は溺愛のあまり無茶苦茶息子の人生に口出しまくりそうな気がする
仮にどうにか結婚まで漕ぎ着けてもむちゃくちゃ煩い姑さんになって嫁いびりとかしそうだ

48 :
年末年始はあまり時間が取れず、更新できなくてすみません。
ようやく平常運行に戻ったので、『ママチャリの系譜』前スレ>>402-408の続きを投下します。
とりあえず、週一ぐらいのペースで投下できるようにしていきたいと思います。
あと、新スレに移ったので、コースとルールの説明も最初に投下しておきます。

49 :
ノイン  「と、言う訳で、第2レースの途中ではありますが、この『ママチャリの系譜』の
      メインであるファイアーエムブレム聖戦の系譜15周年記念杯争奪二人乗り自転車レースの
      ルールとコースの紹介をおさらいしておきましょう」
エルフ  「どうでもいいという方はスルーして下さいね。それではフュンフさん、お願いしますわ」
フュンフ♀「は〜いっ! じゃあまずはルールから」
・出場資格は『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』に登場した人物のみ。
・レース中の妨害、攻撃は基本的には何でもアリ。武器の持ち込みもOK。
 ただし、神器、魔法の杖、遠距離攻撃武器(メティオ等)の持ち込みは禁止。持ち込んだ場合は失格。
 なお、リターンリング等で移動した場合は逆走したと見なす。
・妨害や攻撃等で図らずも他の選手を害してしまったチームは即失格となり、罰金30000G×害数。
 つまりバルキリーの料金を負担する事。
・服装は自由。公序良俗に反する服装でも面白ければOK。
・各チーム必ず1回以上ピット(サーキットの修理所)に入らなければならず、
 必ず2回以上交代しなければならない。
・完走できなかったチームが複数出た場合は、走行距離で順位を決定する。
注:このネタは夏に書き始めた為、季節は夏となっております。実況でも猛暑がどうとか言う事があります。
  現実世界で冬将軍が猛威を振るっていようとも、このネタの中では夏真っ盛りです。
  この時期、完全に季節外れになりますが、いきなり冬にする訳にもいかないのでご了承下さい。
フュンフ♀「だいたいこんな所よ。何か抜けてたらゴメンね。じゃあ次はコースの確認よ」
■■■■■■■■■■■■■■■               ◇=スタート ◆=ゴール
■┌→→→→→A→→→→→B■               ■=壁、フェンス、建物などの障害物
■↑■■■■■■■■■■■↓■
■↑◆             ■■■↓■                @グラウンドオーバルコース
■└┤ ┌◇→→→┐ ■┌→┼→D→山┐       Aダンディライオンロングストレート(たんぽぽ小道)
■□ ↑↑   @  ↓ ■↑泉↓■     ↓         Bたんぽぽカーブ
■ピ  ↑       ↓ ■└C┘■       E      C勇者の泉ウォーターバンク
■ッ   ├←←←←┘ ■■■■■      ↓         Dナーガヒル山間ラリーコース
■ト   ↑         ■┌←←←←←山┘         Eナーガ神像折り返し地点
■□   ↑ ■■■■■■F■■■               Fグランベル中央体育館裏ヘアピンカーブ
■   H  ■■体育館■└→┐■                Gグランベル中央体育館裏ストレート
■   ↑  ■■■■■■■■↓■                Hグラウンド前休憩所(ピットロード)
■   └←←←←G←←←←┘■
■■■■■■■■■■■■■■■
フュンフ♀「コースの名称はノインが勢いで言い換えてるから、大まかな参考程度にしてね。
      このコースを3周走って、グラウンド1周を最後に走りきり、図の◆の所に到達すればゴールよん♪
      そして、予選を1位、2位でゴールしたチームが本選への出場権が得られるの!
      で、現在本選出場が決まっているのは以下のチームよ」
マシン名            搭乗者
スターダスト・フェアリーズ  シグルド&アルヴィス
ダブル・エルダー       アルテナ&マナ
シグルド 「本選に出られるのはいいが、我々の出番はまだまだ先だからな…」
アルヴィス「仕方ない、作者がやたらめったら長く書いてるからな…」
マナ   「先は長いんです。お茶でも飲んでくつろいで下さい」つ旦
アルテナ 「ありがとう。(ズズズ…)ふぅ、出番が来るまで残りのレースでも観戦してましょうか」
ノイン  「はい、ありがとうございました。本編での実況解説は、このエルフ&ノインにお任せあれっ!!」
エルフ  「よろしくお願いしますわ。それでは本編をお楽しみ下さいね」

50 :
131.5
アハト  「待たせたね、紳士淑女諸君。ようやくボキの出番がやってきたよ!
      ボキは竜王家使用人、背番号8番、セイジ・アハト!」  
フュンフ♀「私は毎度おなじみ竜王家使用人、背番号5番、スナイパー・フュンフ、トラキアモードです」
アハト  「フッフッフ。このワタクシが、来たからには!!
      万全の、完璧なる、これ以上はあり得ない、大→成↑功↓をお約束しよう!!」
フュンフ♀「あー、またエラいのを呼んでしまった。まあ、順番だから仕方ないか……
      で、どこからそんな自信が来るのよ?」
アハト  「なぜなら! 私は、自らの出番が来た時の為に、幼き頃から毎日のように
      エア・ディレクションで研鑽を重ねてきた!」
フュンフ♀「要するに妄想でしょ?」
アハト  「古今東西の名作を紐解いては、私ならここはそうする、あそこはこうすると!
      そして、時には志を共にする同志達と微に入り細に入った激論を繰り広げ!!」
フュンフ♀「要するにテレビ見てツッコミ入れたり、ネットの実況スレに常駐してた訳ね」
アハト  「今日この日の為に心・技・体全て準備は万端だ!
      さあ、前スレ>>402-408のあらすじ、まとめてきますぜ、ダンナ!」
フュンフ♀「あかん……私のコーナー、完全に乗っ取られた」
前回終了時点の状況、順位
┌─────────────┘.   └──────┘山岳コース
│       ホリ ハン レク                ラド    レイ
│ ヨハ □□□□□□□□□□□     ┌──────┐  アイ  シャ
│ コプ□□ウォーターバンク□□ .       |            |
順位変動      マシン名          搭乗者             現ドライバー   単勝倍率
2位→暫定1位:4 シューティングスター   ラクチェ&シャナン     シャナン         1.9倍
1位→暫定2位:9 ぱんださん号          アイラ&ティルテュ    アイラ           7.5倍
     暫定3位:6 ゴリアスティーノ田中   スカサハ&レイリア   レイリア        15.6倍
     暫定4位:3 大万福丸          トリスタン&ラドネイ    ラドネイ       17.0倍
7位→   5位:1 やらないか         アゼル&レックス     レックス       9.2倍
8位→   6位:8 トラキアエクスプレス   リーン&ハンニバル   ハンニバル     20.4倍
9位→   7位:7 アリス・ムーン         ホリン&デイジー      ホリン       10.8倍
5位→   8位:2 愛のパルちゃん号    ヨハン&ヨハルヴァ   ヨハン        14.3倍
6位→   9位:5 ギルガメス            クロード&コープル    コープル        12.1倍
※山岳コース入りしたチームはルートがバラバラで順位が確定しない為、暫定順位での発表です。
・アイラ、シャナン、レイリアが揃ってウォーターバンク・イン。
・この危険地帯でシャナンが仕掛ける。コースアウトかと思われる無謀な作戦だが、これはシャナンの計算の内。
 絶技ファントムターンでトップの座を奪い、そのまま山岳コースへ。
・一方の後続陣、4位ラドネイ、5位クロード、6位ヨハンがウォーターバンクに突入。
・3人の中で最も早く動いたのはヨハンチーム。超必ドズル・スマッシャー(手斧)でクロードを攻撃。
・クロードは手斧を避けるが、ブーメランのように戻って来た手斧が勇者の泉に突っ込み、
 タイヤにかかった水でスリップ。
・その隙にヨハンが追い抜いて行くが、クロードが相討ち狙いのボディアタックでヨハンチームを道連れにドボン。
・それを見て、最後尾グループのアゼル、リーン、デイジーがドライバーチェンジ。
 水没した前2台を追い抜き、トップ集団を猛追。
・その後に水没したヨハンとクロードもレースに復帰。クロードはここでコープルにドライバーチェンジ。
アハト  「前々回辺りからレースが盛り上がってきたでしょ? あまりに盛り上がってきたから、
      ボキも観客席でワイフとちょっといけない事に及んでしまいそうだったよ」
フュンフ♀「…一応聞いておくけど、アンタの嫁って?」
アハト  「フッ……アイドル育成ゲーム『アイドル☆カスタマー』の最年少歌手、ミラルちゃん!!
      たどたどしく健気に歌う姿は妖精或いは座敷わらしとしか言いようがないっ!!」
フュンフ♀「やはり画面の中か……」

51 :
132
ノイン  「さて、トップをかっさらった最強従兄妹コンビを乗せるシューティングスター、
      山岳コースではどのようなドラテクを披露してくれるのでしょうか?」
エルフ  「順位に変動は無いようですわね」
ラクチェ 「走ってる時は気付かなかったけど、後ろって結構揺れるんだ」(ボインボインッ)
ノイン  「トップを行くシューティングスター、でこぼこ道の振動に後部座席の
      ラクチェ選手の胸がえっらい事になっています! まさに放送禁止状態! 茸の菌糸がこんにちは!」
エルフ  「お子様連れの方はご遠慮下さい!」
セーラ  「隠れ巨っつーか、思いっきり巨じゃないの?」
ドロシー 「スタイルいいですよね…」
シャナン (くそっ、ものすごく後ろを見たいっ!)
ラクチェ 「シャナン様、下っ!」
シャナン 「ん?(ガッ!!)うわっ!?」
ノイン  「ああっと、集中力を切らしていたか、シャナン選手、障害物に前輪を大きく上に弾かれたっ!!」
シャナン 「そりゃあああっ!!」(ググッ)
ノイン  「これは驚き! 驚き桃の木山椒の木ブリキに狸に洗濯機!!
      シャナン選手、強引にウィリー体勢に持ち直して着地っ!! 新感覚飲料ウィリーどこへ行く!?」
エルフ  「ウィリーはともかく、サーチは何処へ行ってしまったんでしょうね?」
ノイン  「魅せてくれます、シャナン選手のパワープレイ! 叔父の借金2000万、2000万パワーズ健在なり!」
エルフ  「ウル○マンは何でリ○シマンになってしまったんでしょうね?」
セーラ  「あんたら雑談しすぎっ!!」
ノイン  「雑談も実況の内です。しかし、シャナン選手、この山岳コースには苦戦を強いられている様子です。
      だが、別ルートを取ったアイラ選手やレイリア選手も疲労からかガクンとペースが落ち、
      4位以下との差が縮まってきています!」
アイラ  「(ハァ…ハァ)流石に連投で登りはきついな…」
レイリア 「(ハァ…ハァ)折り返しまでは頑張るから」
ラドネイ 「こっちでいいんだな?」
トリスタン「つーん! ラドネイが黙れ黙れって怒るから、ぼくもう喋らない」
ラドネイ 「ここは喋っていいっ!」
ノイン  「そして後続、大万福丸の後ろの5位集団が山岳コースに突入して行きますが……おっと!」
ホリン  「言われた通りに走る! デイジー、頼んだぞ!」
デイジー 「OK! 野苺のルートで行くわよ!」
ホリン  「了解だ!」
トリスタン「野苺ルートか……!」
ノイン  「知っているのか、トリスタン選手!?」
トリスタン「ラドネイが野苺を食べ過ぎて腹を壊したルートだ!」
ラドネイ 「アンタも腹壊しただろっ!?」
ロドルバン「二人共、張り合ってばくばく食べまくるからだろ……」
ジャンヌ 「しかも、苺に限った話じゃないんですよね……」
ノイン  「どっきんばくばく苺の実! まさに大満腹丸! まさに野生児!
      野生のエルザクルセイダーズ!! 野ザル山ザル子ザル!!」
トリスタン「山ザルみたいにシイの実を食いまくって腹を壊した事もある!」
ラドネイ 「私らの恥ずかしい過去を暴露するな!」
クリス♂ 「ほう、あそこにも苺の実がなっているのか。今度、行ってみよう」
リンダ(紋章)「ねえ、私も一緒に行っていい?」
クリス♀ 「もちろんよ、みんなで一緒に行きましょう」
カタリナ 「ククク…クリスニチカズクモノ、ミナコロス……クリスヲコロシテ、ワタシモシヌ…」(ゴゴゴゴゴ…)
クライネ 「アイネ……あんたがどうしようと勝手だけどさ、周囲に怨念と恐怖を撒き散すのはやめてっ!」
ローロー 「ウキキ、某SRPGのテラーナイトみたいだな」

52 :
133
山岳コース登り
      ギュイーーーンッ!!!!
   ホリ───────→
     ハン  レク
ノイン  「ここで仕掛けてくる、ホリン機、アリス・ムーン! 前走車両が苦しんでいる中、
      猛烈なスピードで一気に坂を昇りけり!! イエローラビット、略してイメクラっ!!」
ホリン  「断じて違うっ!!」
デイジー 「何をどうしたらそうなるのよっ!?」
ノイン  「イメクラの帝王・ホリン選手、奮起したかっ、山岳コースに入り、猛追っ!
      二つの月の神殿は伊達じゃない!! ヴォーパルバニー、自然に還るっ!!」
エルフ  「何言ってるのかよく分からないのですけど、ホリン選手はデイジー選手の緻密な指示で
      動いていますわね。両者に大きな信頼関係があるからこそ出来る作戦ですわ」
セーラ  「つーか、まずあいつらの接点が分かんないんだけど」
ドロシー 「あぶれ者同士…でもなさそうですしね」
ホリン  「ご想像にお任せする。あと、俺はイメクラなんかに行った事はない!」
デイジー 「ホリンさん、次の木立を右っ! その次は左よっ!」
ホリン  「よしっ!」
ノイン  「木々や石塊、道の凹凸が行く手を阻む難所を、土地勘と洞察力で的確なナビゲートを行います、
      バニー・ザ・ムーン、デイジー選手っ!! 兎神の化身だ!!」
ハンニバル「まだまだ若いモンには負けんぞっ!」
レックス 「ホリンだけにいい思いはさせねえぜ!」
山岳コース登り
    グオオオオッ!!
  ハン───→ホリ
レク────→
ノイン  「おおっ、そして、その後ろをぴったりマークは勇者超特急トラキアエクスプレスと、
      いい男達の逃避行・やらないか号っ! このスピードに遅れを取りませんぞっ、殿っ!!」
セーラ  「面白くなってきたじゃない!」
ドロシー 「オード一族だけじゃなく、全選手が争ってこそのレースですね!」
ノイン  「シャナン選手、アイラ選手、レイリア選手、ラドネイ選手とはルートが異なるものの、位置的には
      3位か4位あたりに浮上の元最後尾の3機!! この躍進はどういう事ですか、解説のエルフさん?」
エルフ  「パワーウェイトレシオの関係ですね」
ノイン  「パワーウェイト・れし男っ! 誰っ!?」
エルフ  「こっちが聞きたいですわ。……えー、重さに対してパワーの比率が大きい、
      つまりコパイロットが軽量でドライバーが力のあるユニットである事が大きな要因ですね」
ドロシー 「(資料を見る)え〜っと、作者の評価では3人ともパワーAですよ」
セーラ  「力の基本パラメータが高い2人に、力の成長率が高いジジイね」
エルフ  「1周目でのスカサハ選手とハンニバル選手の驚異的な追い上げや、
      後続集団がトップからそれほど離されていなかったのはこの為です」
ノイン  「なるほど・ザ・ブッチャー!! 毒針エルボー炸裂でありますっ!
      軽量級ナビ軍団の隠されたポテンシャル! ポテ腹ちびっ子、体型っ!!」
デイジー・リーン「「誰が体型よっ!!」」
アゼル  「誰がですかっ!? 僕は小柄なだけですっ!!」
レックス 「そんな所も可愛いぜ、アゼル!」
アゼル  「燃やされたくなかったら、余計な事言わずにペダル漕いでっ!!」
エルフ  「ノインさん、あなたも体型ですよ?」
ノイン  「なっ、ばっ、私のは計算され尽くしたアレなのよっ! ダイエット失敗?」
ドロシー 「よりタチが悪いような…」
ホリン  「何をやっとるんだ、実況席は…?」

53 :
134
シャナン 「くっ、アイラ達もペースが落ちているから抜かれるまではいかないが、
      せっかく広げたリードが詰められてきているな…」
ラクチェ 「……ですが、今更ルートを変える訳にはいきません。何とか持ちこたえて下さい」
ノイン  「そして前走車は大万福丸を除き、予想外のスローペースです。スタミナ切れのアイラ選手、
      レイリア選手はともかく、シャナン選手はまだ半周しか走っていないという事で、
      もっと元気いっぱい夢いっぱい愛情いっぱいドリンク剤いっぱいかと思われたのですが」
エルフ  「シャナン選手が選んだのは、知る人ぞ知るルート24ターボですわね」
セーラ  「またよく分からん道が出てきたわね」
ドロシー 「それはどういったルートなんですか?」
エルフ  「これは山岳コースを一気に駆け上がるルートで、一般的に最短ルートと呼ばれている道よりも
      距離が短いルートだそうですが、傾斜がキツく、樹の根っこが出っ張っていたり、
      石が多く埋まっている等、とても足場の悪い道ですわ」
スカサハ 「ルート24か…あれは上級者コースなんだよな」
レイリア 「短くても、あのルートは…ダメよね……」
トリスタン「25か26ぐらいにならんかなあ?」
ラドネイ 「差が分からんっ!」
エルフ  「ですが、その障害物を克服出来るのであれば、恐らく最も早く折り返し地点に辿り着く事が出来る
      ルートだと思います。悪路に慣れていないと逆にタイムを落とす羽目になりますが……
      このルート選択が裏目に出ましたね。あと、ドリンク剤の差し入れ、ありがとうございますわ」
ノイン  「ドリンク剤ならシアルフィ家傘下のグリューン薬店。疲れて仕事ができない時はコレ!
      いかなる疲れも一瞬にして吹っ飛ばす最強のドリンク剤、Sドリンクは1本5000G!!」
パルマーク「差し入れたのはSドリンクではありませんよ。
      あと、ちゃんと疲れを取るなら、本当はしっかり眠った方が身体にはいいです」
エルフ  「協賛ありがとうございますわ」
ノイン  「さあトップグループのブレーキと後続集団の追い上げによって中盤の順位が崩壊しようとしています。
      もはや、誰が上に行ってもおかしくない大混戦! 勝負もそろそろ折り返し地点、
      最も辛く激しい戦いはここからが正念場、謎のキノコ人、ショウ・ネンバ!」
エルフ  「ハイラル人っぽい気もしますけど、セカンドネームが」
セーラ  「いや、それはない」
ノイン  「キノコ人とハイラル人の融合体、シャナン選手、
      悪路に四苦八苦しながらも位置的にトップを死守だっ!」
シャナン 「いや、私は思いっきり紋章町の人間なんだが…」
ノイン  「純国産120%、シャナン選手が120度の傾斜を駆け上がる!!
      ナーガ神像給水ポイントまではあと120m、ラクチェ選手のラーメンの犠牲者は120人だっ!!」
ラクチェ 「そこまで多くないっ!!」
エルフ  「多くないそうです」
スカサハ 「俺もラーメンを作るのは苦手だが、あれ程酷くはない」
レイリア 「スカちゃんって、ラーメン以外は何でも出来るのにね」
トリスタン「だが、スカサハのラ・メーンは絶品だぞ」
ラドネイ 「よく分からんけど、何故か美味いんだよな……」
ラクチェ 「甘い麺とかズワイガニとかイタリアンとかジュレ仕立てとか、ラーメンとして間違ってるのに……」
アイラ  「どうしてこうなってしまったのだろうか……」
ノイン  「ところで、シャナン選手の残りの20%はどの辺りから来ているのでしょうね?」
アイラ  「私が10%で、スカサハとラクチェで5%ずつだ」
ノイン  「遺伝子過多ロースだ、剣聖オード一族! 骨付きカルビンルター、走る宣教師
      クロード&コープルペアは、只今、最後尾を爆進中! トップ争いとは全く関係ないっ!!」
コープル 「1周目は無敵だったんですけどね…」
クロード 「ヨハン殿にしてやられましたね」
ノイン  「ギルガメスとパルちゃん号を除く7台の明日なき暴走車が一気に折り返し地点に接近してくる!
      最初にナーガ神像に辿り着くのはどのチームだっ!?」

54 :
135
ノイン  「さあさあ、面白くなってきました、グランベル総合運動公園特設サーキット!
      多方に分かれたスピードの狼達が折り返しポイントで再び集う!!」
セーラ  「どうなってるか楽しみね」
ドロシー 「思わぬ逆転に期待してます」
ノイン  「果たして、トップで折り返し給水ポイントにやって来るのはどのマシンか!?
      マシンとマンが一つになって! あれは!」
エルフ  「あれは」
        └────┐
                  ↓
■■■■■■       シャ ┏━┓
■■■■■■         ┃給┃
ノイン  「あれは僕らのシャナン選手! ナーガ神像給水折り返しポイント定点カメラに
      まず最初に姿を見せたのは、グリーンメテオールプリンスナンバー1、シューティングスター!!」
シャナン 「ようやく折り返しか…普通の道を行けば良かったな」
ラクチェ 「ごめんなさい、シャナン様…」
ノイン  「おっ、いやっ、少し後ろに定点カメラではありませんが、レーダーが接近する機体を発見!!
      ミノフスキー粒子も薄すぎるぐらいに薄い!!」
─────────┐
   ギュイーーーンッ!!  .↓
              レク
■■■■          ハン┏━┓
■■■■         ホリ┃給┃
■■■■.            ┃水┃
■■■■.            ┃所┃
■■■■      シャ  ┗━┛
シャナン 「アイラじゃないのか!?」
ノイン  「給水ポイント手前で、立ち漕ぎでやって来たのは何とバニーの楽園アリス・ムーン!!
      そして、そのすぐ後ろには新幹線と化したトラキアエクスプレスが、
      いい男達の遙かなるバイオレット・やらないか号が列をなしてやって来たぁっ!!」
ホリン  「トップが遅れてて助かったぞ!」
ハンニバル「らしくないな、剣聖よ」
レックス 「ウホッ! いいスピード!」
ノイン  「後続3機が驚異的な追い上げで、遂にトップのシャナン機シューティングスターを捉えたぞッ!」
エルフ  「何て恐ろしい子!!」
ノイン  「恐ろC子か寿C子! 3台が一列縦隊で特製ドリンクをかっさらって、下りコースに入る!
      そして、オーバーテイクを許したとはいえ、即逆転可能圏内でピタリだ、ラドネイマシン・大万福丸!
      特製ドリンクをゲットして後を追うっ!!」
ラドネイ 「熱っ!? このクソ暑いのに、何でホットなんだよっ!?」
トリスタン「だって、1個だけコールドだったら、無益な争いが起きるだろ?」
ラドネイ 「アンタが仕込んだんだなっ! …有益な争いでアンタを亡き者にしたろか!」
ノイン  「少し離されて、最強の珍獣ぱんださん号、アイラ選手!
      やはり1周余分に走っているハンデはきつかったのか、6位に後退!!」
アイラ  「くっ、不覚だ…」
ティルテュ「アイラちゃん、がんばって!」
ノイン  「そして、オレンジの人間火炎放射器・ゴリアス田中さんが7位で折り返し地点に到着、
      弾が切れてしまったか、レイリア選手、バテバテですっ!」
セーラ  「見事に前と後ろが入れ替わっちゃったわね」
ドロシー 「と言っても、1位から7位までの差はそんなに大きくありませんよ」
レイリア 「ハァ…ハァ…後、任せたわ…」
スカサハ 「任せられたっ!」
ノイン  「おっ、レイリア選手、今、給水ポイントでドリンクを取りつつ、スカサハ選手と
      ドライバーチェンジだ! 新たな弾丸をリロードしたゴリアス、ここからの巻き返しなるか!?」
搭乗者交代 レイリア→スカサハ
続く

55 :
〜 注意 〜
・このネタはいわゆる紋章町が舞台ではありません。
・戦国時代の兄弟の生涯…生まれてから亡くなるまでを追っていく形になります。
 従って一部を除いてキャラが歳を取ります。物語後半は老人中心になっていきます。
・キャラが死にます。あなたの好きなキャラが死ぬかも知れません。
・合戦、決闘等のシーンがあります。描写は抑えてありますが人によってはキツく感じるかも知れません。
・中には悲劇的な末路を辿るキャラもいます。
・ギャグやほのぼのはほぼありません。基本シリアスに徹しました。伐としてるかも知れません。
・ネタというより小説です。ちょっと毛色の違うのをやってみたかったんだい!
 それにほら…話のパターンや形式も色々開拓してみたいじゃない。
・俺設定満載です。苦手な人は注意。便乗してくれる方はご自由に使ってください。
・場面によってはキャラの口調が時代がかってます。時代劇ですので。
・長編になります。
・筆者は歴史好きですが色々時代考証とか間違ってます。その辺は生暖かい目で見てやってください。
・その辺とか好きな漫画とかを元にしたエピソードとかあります。元ネタ知ってる人はクスリと笑ってくれると嬉しいっす。
・日本をモデルにした東方の島国が舞台になります。
 地名については(例)クリミア国とか出たら日本で言えば甲斐国とか武蔵国とかみたいな一地方と思ってください。
 あくまでも基本一国の中の話です。
長い注意書きで申し訳ない
上記が駄目な人はスルーしてください
前スレ>>392-396の続きです。

56 :
「さてこれから忙しくなるぞ。この地は上り調子だ。ますます財を築く機会というものよ」
ヴェルトマーのアルヴィスがグランベルの大名となって以来、商業の保護や街道の整備が進められグランベルの国内は好景気に沸き立っていた。
宿敵アグストリアとの合戦も有利に進めており両三年中にはアグストリアを屈服させるだろうとの見通しが広まると各地から仕官を求める野武士が集まり始めたのだ。
勝ちに乗っている者のところには人が集まるものである。
イザーク屋の亭主シャナンはそろばんをはじきながら笑みを零していた。
最近は料亭のみならず旅籠もはじめてみたがこれがなかなか好調だ。アルヴィスに仕えようと望んで集まる者たち相手に大いに稼ぐことができる。
人の集まる場所で商売をするというのは商売の基本だがさらにセリスという金の成る木が大いに人を集めてくれる。
この十数年で築いた富はそこらの家老や城代にも匹敵するであろう。
もはや一生遊んで暮らす事ができるだろうが人間の欲とは際限が無いもので、さらに多くを望む心がシャナンと名乗るこの男の中に芽生えていた。
「惜しいものよ…セリスさえ真に女子であったなればアルヴィス様の側室に入れることもできように」
あれほどの美貌に育った我が娘だ。
大名とて心を動かされるだろうに…となれば富も権力も思いのままなのではあるが……
さて…シャナンの元で蝶よ華よと育てられた芸伎のセリスは今宵も馴染みの客に酌をしていた。
今宵の客はグランベルに仕える武将の一人レイドリックである。
「おお愛い奴愛い奴…ささ、もそっと近うよれ近うよれ」
「お戯れをレイドリック様…」
セリスはこの客があまり好きではなかった。
厭らしい目付きの貧相な男でありなにかと言ってはセリスの身に触れてくる。
このような者の相手をしているとどうしても様々な事が思い出されるのだ。
子供のころの微かな記憶の中のシャナンは強く雄雄しい剣客だった…
生活のためとはいえ自分にこのような男の接待をさせるような男ではなかった…ように思う。
そして三年前に旅立ったあの若武者……
セリスに求婚する者は後を絶たないがあれほど真摯に自分を想ってくれた者はいなかった。
ユリウスは無事息災であろうか………

57 :
セリスが心楽しまぬ日々を送っていたとある一日―――――
セリスはどうにかシャナンに許しを貰って街を散策していた。
時には外に繰り出さないと息がつまる。
とはいえグランベルの城下でも有名人のセリスの事。
目立たぬように編み笠で顔を隠し着物も地味なものに変えている。
その甲斐あってか衆目に気付かれる事もなく久方ぶりに街を歩く事ができた。
「…街に出るたびに人が増えていくわ…」
向かいでは新しい建物が普請されている。街に出るたびにこの城下が発展している事が感じ取れる。
先代のクルトはアルヴィスに跡目を譲って楽隠居を決め込み、
アルヴィスの元でグランベルは北国の覇権を完成させようとしている事は市井の人々の目にもはっきりと感じ取れた。
彼かゼフィールのどちらかが天下人となると噂されるのも無理からぬ事である。
息の詰まりそうな日々のささやかな外出を終え、菓子屋で好きな煎餅を買い求めるとセリスは道を引き返し始めた。
久々の外出につい遠出をしてしまったが気がつくと日が沈み始めている。
「いけない。門限に遅れてしまうわ」
シャナンはセリスを心配してか帰りが遅くなる事を好まないしそれに娘の夜歩きは危険だ。
セリスは近道を通ろうと裏路地に踏み込んだ。
だがそれがいけなかった………
しばし人気の無い裏路地を進んでいると幾人か柄の悪い男どもがたむろっているのを目にした。
人が集まるという事はよからぬ者も増えるということだ。
関わるまいと来た道を引き返そうとするとそちらからも二人の男が道をふさぐように現れた。
彼らは下卑た笑みを浮かべてセリスの体つきを眺めている。
「あ…あの…通してくださいな…」
「そうつれない事をいうなよ姉ちゃん…ちっと俺らと遊んでいってくれや」
ならずものたちの首領格のガンドルフという男がセリスの華奢な細腕を強引に掴んで引き寄せた。
抗おうとはするのだが娘として芸事のみしか教わってこなかったか弱い腕ではどうにもならない。
しかもその拍子に編み笠が地に落ちて――――――
男たちはセリスの可憐にして見目麗しい素顔に息を呑み一瞬我を忘れた。
彼らはこれほど美しい娘をかつて見た事がなかった。
「た…たまんねぇな…」
「お、親分っおれはぁもう涎がでそうで…!」
「ば、馬鹿野郎ゲラルド!もの欲しそうな顔をするんじゃねえや!まずは頭からだろうが!」
血走った獣のような目をしたガンドルフはセリスを強引に組み伏せていく。
このようなところで野獣のような男どもに貞操を散らされてしまうのだろうか?
セリスの声は悲鳴すら鈴の音のように可憐に響く。
「お、大人しくしろや…そうすりゃ優しく可愛がってやるぜ?」
厭らしい笑みを浮かべてガンドルフがセリスの着物に手をかけた瞬間…

58 :
手下の悲鳴が響き渡った…
「な、なんだいいところで!!!」
怒声をあげたガンドルフが振り返って目にしたものは地に倒れ付した子分どもと長髪を靡かせて立つ一人の浪人者であった。
「全国津々浦々を旅して回ってきたが…どこにも貴様のような下衆はいるものだ」
男は研ぎ澄まされた太刀を構える。
喚き声をあげて襲い掛かるガンドルフは瞬く間にみね打ちを受けて意識を失った。
その太刀捌きはまさしく流星を撒き散らしたかのように流麗であった。
「大丈夫か娘?これに懲りたら女の一人歩きは控える事だな」
セリスは声も出ない。それはそうだろう。
目の前にいる男は自分の義父なのだから…だが…何かが違う。
いつもの義父と違い眼光は自信に満ち溢れて鋭く立ち振る舞いは燐としている。
「義父…様?」
ぽつりと漏れたその言葉に男は不可思議そうに瞳を瞬きした。
「…人違いではないか?私に娘はおらん。私はそんなにそなたの父上に似ていたのかな?」
その剣客は長い黒髪を指ですくとセリスの手を取り立ち上がらせた。
「さあ早く家に帰るがよい」
それを言い残して踵を返す剣客の背をセリスは呆然と見送っていた……
イザーク屋からセリスが行方を眩ませたのはそれからすぐの事であった。
星だけが彼女…いや、彼の行方を知っていた………
次回
侍エムブレム戦国伝 死闘編
〜 シグルドの章 敗残者たち 〜

59 :
乙です。
シャナン?かっけー

60 :
アスタルテ「私は聖でも、邪でもない。
      私は束縛。私は秩序。私は安定。
      私は過去。私は答え。私はアスタルテ。ぬるぽ」

61 :
>>60
ユンヌ「神乙、抜かったわ」

62 :
色んなネタお疲れ様です。今回は彼らで
フリージ家のIさんの悩み…SさんやKさん、Rさんの仲間入りをしていた夢を見ました。どうやったら現実化を免れるでしょうか?正直かなり不安です…
シレジア社のMさんの悩み…ウチの社長のR様が久々に戻ってくるようですがS様の差し向けか社長の部屋にアッー!な人が待ち構えてます。その後を見物したいというのが本音ですがR様を助けるべきでしょうか?
フリージ家のRさんの悩み…I姉様には幸せになって欲しいのですが新世界の実現も捨てがたいです。どちらを優先するべきでしょうか?
現在無職のMさんとRさんの悩み…妹(弟)がお年玉をくれない。最近は仕送りもくれないし…。去年までは頼めばくれた出来た子達だったのに…。どうやったら以前のような優秀でキレイな子に出来るだろうか?
兄弟家のH君とRさんの悩み…ベルン署は何故ストーカーに対処をしないのだろうか。私達は嫌がってるのに拒絶の意思を達が自分たちの都合が良いように捉えて困ってます。
グラド学者Nさんの悩み…幸せになるにはどうすれば良いでしょうか?
兄弟家のAさんの悩み…家族を守るために更なる力が欲しいが強者が見当たらない。どこに行けばいいだろうか。
兄弟家のMさんの悩み…弟達と妹達を嫁(婿)候補の誰かをくっつけるには既成事実を作らせるしかないのかしら?ちなみに我が家はホモとレズはお断り。KINSHINは正直微妙ね…
ベルン署のNさんの悩み…最近署長が私よりGを出世させようとしている。一体どのような事をすればGの昇進を帳消しにできるのか!?
屋台のMさんの悩み…最近おとんみたいな人に会ったんや。もう一度会いたいんやけど屋台の仕事も辞められへん。おとんを探さないのも屋台を辞めるのも嫌や。ウチはどうすりゃええん…
シレジア社のDさんの悩み…経営権が欲しいがどうすれば私がトップに立てるだろうか。きっとRよりも私の方が人望はあるだろう

63 :
>>62
Iさんへ
リグレ家Kさん…飲みなよ…そして全てを忘れなよ…もう手遅れなんだよ…
Mさんへ
腐リージ家T…いえ、見物に回るべきです。それとその時は私にも連絡くださいハァハァ
Rさんへ
腐リージ家A…両立すればいいんじゃね?世の中には両刀という言葉もあってだな…
M&Rへ
僧侶R…その方法はありません。あなたたちの苦しみの理由は金への執着です。
      仏教では人間の苦への原因を心の中の執着心と教えています。我が寺で修行をして煩悩を取り去る事をおすすめします。
H&Rへ
ベルン署G…警察も暇じゃないのだ。というか過去ログみたが何回同じような相談をする気だ。いい加減ワンパターンだぞ。さっさと諦めろ。
        我々がお前らの事まで手がまわらんのはそもそもお前らの家のE(兄の方)への警戒に人手を割かれるからだ。なんとかしてほしいならEのロリコンをどうにかしろ。
Nさんへ
道化師D…幸せは歩いてこないのね〜〜だから歩いていくのよ〜〜
Aさんへ
竜王D…強さとは虚しい物だ…いくら上げても上には上がいる…とある武術家が言った事がある。
      剣術は基礎を完全に体得するまでに五十年。そこからさらに極めるまでに二十年を要すると…奢らず剛に偏らず柔を極めるまで歩き続けるがよい。
      
Mさんへ
ロストン家R…Hのような強引な迫り方はわたくしもどうかと思いますけれど…わたくしとE(妹の方)は良好な関係を築いていますわ。
         そもそも貴女は弟妹の恋愛にまで口を出しすぎています。
         いい年齢の弟妹たちが姉に恋路の事にまでおんぶにだっこなんてとても情けない事ですわ。
         結婚まで母上に面倒見てもらわないとダメなマザコン男とか想像してごらんなさい?貴女がやってる事はそういう家の母上と同レベルです。
         それぞれの自主性に任せて引っ込んでいてもらいたいものですわね。
Nさんへ
教師W…貴様それでも男か!同輩と正々堂々と競い合おうというのではなく足を引っ張ろうなどとは男の風上にも置けん輩よ!
      その腐った根性叩き直してくれるわ!フハハハハハハハ!
Mさんへ
FETV社長S…げげっ!?お、お前はあの時の流星娘!?
          あ、あーおほん……元気にしていたか?
          何を隠そう私はFETVの社長と知り合いでな。TVで探し人広告流してやるからそう落ちこむでないぞ。
Dさんへ
腹心P…御意。まずはSを味方に引き込みましょう。あれはもうRに愛想を尽かしてますから。
      株主の間でもRの素行の悪さは評判です。次の株主総会で経営陣からたたき出すよう働きかけをすすめておきます。

64 :
Kさんへ…イヤ!まだ人生どん底に落ちたくないっ!!
Tさんへ…お任せください。撮影準備とかもしておきますね
Aさんへ…両立か…難しいなぁ
Rさんへ…俺達は弟や妹を人望ある人間にしたいだけなんだ(自分たちのためにも)
Gさんへ…だって本当に困ってるんだよ…。ちなみに兄さんのことは私達も協力するからこっちにも手を貸してください
Dさんへ…久々に外へ出てみます。何か良いことあるかも
Dさんへ…柔か…。そちらにも気を入れてみよう。助言に感謝する
Rさんへ…口を出しすぎなのかもしれないのは認めるけど自主性に任せてたら他の子達はもちろんEに至ってはそれ以上に危ないのよ。特にあなたやHみたいな人が相手だとね
Wさんへ…だ、誰でも良いから助けてくれえぇぇぇぇぇ!アッー!
Sさんへ…ありがとな。それから言うとくがアンタ社長本人ちゃうか?
Pさんへ…Rを叩き出してSを味方に出来れば私が経営権を握る日も近くなるな。さてどのようにS達を引き入れるか…

65 :
何だか過疎ってるな。年初めだからか?

66 :
ネタがでないのよ。見てはいるよ。

67 :
んー、入試とか休み明け試験とかで学生の人は忙しいんじゃなかろうかと推測する
過疎ってほどでもないと思われ
……でも確かに昔はこういう季節の節目にネタが大量投下されてた気がする
職人が短編をノリで書く人達から長編を継続的に書きく人達にシフトしたってことかね
それが悪いって訳じゃあないが
まぁ、gdgd言わずになんか正月ネタでも考えてみます
見てる人もなんかネタにしてほしいシチュとかあったらどんどん書き込んでくれ
イレース系ならなんとか書いてみる

68 :
時事ネタは毎年やってると過去のネタと被るからねえ

69 :
ネタ投下します
>>49ー54『ママチャリの系譜』、>>56ー58『侍エムブレム戦国伝』に便乗させてもらいました

70 :
ドロシー「皆さん、こんばんは。FEステーションの時間です。進行のドロシーです。そして、今日のコメンテーターは
     『私、優秀ですから』のセリフでお馴染みのルーテさんです。よろしくお願いします」
ルーテ 「はい、よろしくお願いします。ところで、私の記憶によるとあなたの視力は裸眼で両目とも2.0だったと
     記憶していますが、なぜ眼鏡をかけているのですか?」
ドロシー「えっと、雰囲気というか、気分というか、番組的に。少しは賢くなったように見えませんか?」
ルーテ 「……なるほど、言われてみれば確かに。ということは、優秀な私が眼鏡をかければ、さらに優秀に見える
     わけですか。勉強になります」
ドロシー「は、はぁ……。っていうかルーテさん! なんで私の視力知ってるんですか!?」
ルーテ 「私、優秀ですから」
イリオス『さっさと最初のニュースいけ』つ【カンペ】
ドロシー「……それでは、最初のニュースです。えー、ベルン警察署の一日署長にデインの狂王アシュナードさんが
     就任しました。セーラさんがベルン警察署に取材へ行ってくれましたので、こちらのVTRをご覧ください」
―VTR・ベルン警察署―
セーラ   「はぁ〜い☆ みんなのアイドル、セーラちゃんでぇ〜す(はぁと)。今日はベルン署の一日署長就任式に
       お邪魔してま〜す。あっ、今から一日署長の挨拶が始まるみたい!」
アシュナード「くははははっ! 刑務所の罪人共を解き放て! 力ある者はその手で奪うがいい! 種族、身分、
       地位、肩書きなどに意味は無い! 力を持って得ることこそが自然の摂理であり、真の平等なのだ!」
ぜフィール 「なるほど、一理ある」
ツァイス  「ぶっ!? しょ、署長っ!?」
ぜフィール 「だが、紋章町の治安を守るのが儂の仕事だ。貴様の言う通り力でねじ伏せ、続きは署内で聞くと
       しよう」つ【エッケザックス】
アシュナード「くくく……よい……よいぞ。さあ、我に挑むがいい! 貴様の力で治安とやらを守ってみせろ!」つ【グルグラント】
スクリミル 「GAOOOOO!(おい、貴様! いい加減俺の背中から降りろ! というか騎竜はどうした!?)」
アシュナード「黒竜王を乗り回して以来、竜王家に警戒されてしまってな。翼がないのだ、飛べとは言わん。だが、跳べ」

71 :
スクリミル 「UGAAAAA!(くそっ、こうなりゃヤケだ! やるからには勝つ! 勝つ勝つ勝つ!)」
ゲイル   「ツァイス、ミレディを連れて逃げろ」
ミレディ  「そんな、あなたを置いて逃げるなんて出来ない! あなたが戦うなら私も一緒に戦うわ!」
ゲイル   「ミレディ……」
ミレディ  「ゲイル……」
ツァイス  「ゲイルさん、姉さん、こんな時にいちゃつかないでください!」
ナーシェン 「クックックッ……今のうちにゲイルを……」
マードック 「ナーシェン。署長への忠誠心、今こそ見せてもらうぞ」グイッ ポーイ
ナーシェン 「いやあああああっ! 人間台風に放り込まないでえええええっ!」ズギャギャギャギャギャッ!
ブルーニャ 「私は署長のフォローに……!」
マードック 「ブルーニャは署周辺の住民を避難させてこい」
ブルーニャ 「……はい……」グスン
マードック 「フフフ、狂王アシュナード……一度あいまみえてみたかった」つ【トマホーク】
セーラ   「き、緊急事態です! ベルン署のど真ん中で人間台風が発生しましたぁ! それも二つ! みんな、
       逃げてーーーーーっ! って、ユアン! あんたは逃げるなぁっ! 私を撮り続けろゴルァァァァァッ!」
ぜフィール 「ふんっ!」ズガガガガガッ!
アシュナード「貴様の実力、その程度ではあるまいっ!」ドガガガガガッ!
スクリミル 「GURUAAAAA!(アシュナード、貴様っ! 少しは攻撃を避けろーーーーーっ!)」
セーラ   「えっ!? ちょっ、こっち来んなっ! い、いやあああああっ! 誰か助けてえええええーーーーーっ!」
???   「ぬぅぅぅんっ!」ガッ!
 プツンッ、ザーーーーー………………
ドロシー「…………えーと」
ルーテ 「酷い有り様です」
ドロシー「それ、ルーテさんのセリフでしたっけ?」
ルーテ 「いいえ。私のセリフではありませんが、言わなければいけない気がしたので」
ドロシー「……この件で他にコメントは?」
ルーテ 「一週間前にベルン署から紋章町の全住民を無作為に一人だけ選出するプログラムを作るよう要請があったわけですが」
ドロシー「ですが?」
ルーテ 「まさかいきなりデインの狂王を選出するとは、運が無いですね」
ドロシー「選出し直す、ということは考えなかったのでしょうか?」
ルーテ 「考えなかったみたいですね」

72 :
ドロシー「えー、ちなみにセーラさんとユアンさんはまだFETVに帰ってきていません。連絡も取れていません。
     もし見かけた方がいましたら、FETVまでご一報ください。ご協力のほど、よろしくお願いします」
ルーテ 「テープを送ってきたということは、おそらく無事でしょう」
ドロシー「性格はともかく、その辺のプロ意識は高い人たちです」
ルーテ 「評価します」
ドロシー「ところで、VTRの最後に映った人影は一体……?」
イリオス『次、スポーツいけ』つ【カンペ】
ドロシー「続いて、今日のスポーツです。本来はセーラさんの担当なんですが……」
テティス「セーラちゃんの代打キャスター、テティスよ。よろしくね(はぁと)。ユアンは大丈夫かしら?」
マリカ 「……」
ドロシー「テティスさんとマリカさんに、急遽出演をお願いしました。お二人には取材にも行って頂いたようで?」
テティス「ええ。グランベルで開催中の『ファイアーエムブレム聖戦の系譜15周年記念杯争奪二人乗り自転車レース』
     略してママチャリレースの取材に行ってきたわ」
マリカ 「……略? ママチャリなんて単語、どこにもない」
テティス「細かいことは気にしないの。それじゃマリカ、V振りお願い」
マリカ 「……私がやるなんて聞いてない」
テティス「もう、少しはアドリブをきかせてちょうだい」
ドロシー「……(この二人の取材、すごく不安だ……)」
ルーテ 「……(これが漫才というやつでしょうか?)」
テティス「それでは、VTRどうぞ」
―VTR・グランベル総合運動公園―
テティス「ふぅ、それにしてもすごい暑さね。お化粧もつかしら?」
マリカ 「……テティス、カメラ回ってる」
テティス「あら、いけない……さて、私たちはママチャリレース開催中のグランベル総合運動公園まで来ているわ。
     ゲストとして実況席にいるセーラちゃんとドロシーちゃんの代わりに、選手たちのインタビューや舞台裏を
     伝えていく予定よ……運営側には内緒で」
マリカ 「内緒? なんで?」
テティス「んー、社長の本物がいるからじゃないかしら?」
マリカ 「……そう」
テティス「それじゃ早速第1レースの勝者にインタビュー……といきたいところだけど、その前に一つだけ悪い知らせがあるわ」

73 :
シグルド 「うおおおおおっ! キュアーーーーーンッ! エルトシャーーーーーンッ! 私を残してくなど……っ!
      何故だあああああーーーーーっ!」
ラケシス 「いやあああああっ! エルト兄様ーーーーーっ!」
テティス 「……第1レース中にAKJの誘導型遠距離魔法『プロミネンス』の直撃を受けたキュアン選手とエルトシャン選手が、
      救護班の懸命な治療を受けていたけど、たった今静かに息を引き取ったわ。……でも大丈夫! クロード選手と
      コープル選手がレースが終わり次第生き返らせてくれると思うから、その時はいい知らせになるわ!」
シグルド 「キュアン、エルトシャン、お前たちの無念は私が必ず晴らしてみせる! 私がこのレースで優勝できない運命
      なんて認めないっ!」
マリカ  「……フリルのエプロン、かわいい」
テティス 「裸エプロンだけどね」
マリカ  「こっちは……ウサギ?」
テティス 「破壊力抜群ね」
アルヴィス「ディアドラが選んでくれた衣装だ。悔いはない」
ニニアン 「ふーっ、ふーっ」つ【氷のブレス】
マリカ  「……これは、何してるの?」
テティス 「遺体が傷まないように冷凍してるのよ」
ナンナ  「ラケシスお姉様! エルトお兄様から離れてください! 一緒に凍っちゃいますよ!?」
ラケシス 「このまま離れるくらいなら、いっそ氷漬けになった方がマシです! うわあああああんっ!」ズルズル
ナンナ  「だから、生き返りますって!」ズルズル
リーフ  「ぐすっ、キュアンさん……」
マリカ  「……股間に葉っぱ一枚……あ、見えた……小さい?」
テティス 「そうね、小さいわね」
リーフ  「ぐは……っ! まさか初対面のおねいさんたちにいきなり罵られるなんて……だが、それがいい! さあ、遠慮なく
      僕を罵ってくだs」
マリカ  「……消えた」
マナ   「ふへー。アルテナさん、こっち涼しいですよー」
テティス 「大和撫子残念系マナ選手、2位で予選通過した今の気持ちは?」マナ   「だーかーらー! 私、残念な女の子じゃありません!」
テティス 「ライブ、リライブの上位互換に相当するHPを完全回復させる魔法の杖は?」
マナ   「もう、バカにしないでください! 私こう見えてもシスターですよ!? えーと、ライブ、リライバー、リライブスト!」

74 :
テティス 「残念ね」
マリカ  「うん、残念」
アルテナ 「マナ、少しはおとなしくして体力の回復に努めて」
テティス 「竜槍の君アルテナ選手……まぁ、なんて美人さんなのかしら!」
アルテナ 「はぁ、どうも……(竜槍の君なんて名乗ったことないけど……ノインが勝手に呼ぶから……)」
テティス 「あなたにぴったりのエステとメイクをしてあげるわ。紋章町商店街のテティス・サロンをよろしくね」
マリカ  「……テティス、仕事」
テティス 「あら、ごめんなさい。美人さん見るとつい、ね」
トラバント「アリオーンよ、さっさと帰るぞ」
アリオーン「父上。アルテナが予選突破したのですから、最後まで見ていきませんか?」
トラバント「そうか……そうだな」
テティス 「やだ、私好みの渋いお・じ・さ・ま発見(はぁと)。インタビューしなくっちゃ♪」
マリカ  「……そのまま付き合えばいい……」ボソッ
テティス 「何か言ったかしら?」ニッコリ
マリカ  「! ……な、何も言ってない!」
イリオス 「おい、運営側にバレそうだ。適当に切り上げて、さっさとずらかるぞ」
ドロシー 「……って無許可で取材って何やってるんですか、社長っ!」
ルーテ  「無許可でもオンエアするあたり、さすがFETVですね」
テティス 「ちなみに、このレースの優勝賞金は10万ゴールドと自転車マスターのトロフィー。それと、これが目玉ね。
      ナーガ神がどんな願い事でも一つだけ叶えてくれる、ということになってるわ」
ルーテ  「欲望過多の紋章町で、ある意味博打のような優勝賞品ですね」
ドロシー 「誰が優勝しても、ろくなことにならないような気が……」
テティス 「これからもゲリラ的に取材するかもしれないから、マリカ共々よろしくね。マリカ、最後に何かない?」
マリカ  「……特に、ない」
ドロシー 「テティスさん、マリカさん、ありがとうございました。えー、続いて明日の天気……?」
イリオス 『セーラと連絡ついた。ベルン署から生中継』つ【カンペ】
ドロシー 「……行方不明になっていたセーラさんから連絡があった模様です。FETVにご一報して頂いた視聴者の皆さん、
      ご協力ありがとうございました。それでは、ベルン警察署から生中継です。現場のセーラさーん?」

75 :
―LIVE・ベルン警察署―
アイク  「大丈夫か、スクリミル」
スクリミル「いつかお前と手合わせしてみたいと思っていたが……まさかこんな形で戦うことになるとはな。
      今度は一対一で戦ってみたいものだ」
アイク  「今日は久し振りに骨が折れた。弟とそこのシスターがいなかったら、危なかったかもしれん」
スクリミル「おぉ、お前アイクの弟か。俺は剣も槍もさっぱりわからんが、身のこなしは中々だったぞ」
エフラム 「ラグズと戦う機会は滅多にないからいい修行になった……いきなり建物が崩れた時は何事かと思ったが。
      兄上はなぜここに?」
アイク  「エトルリアで仕事があってな。たまたま通りかかっただけだ」
セーラ  「はぁ〜、ヘクトル様もいいけどお兄様たちも素敵〜(はぁと)」ドロシー 「セーラさーん、クネクネしてて気持ち悪いですよー、カメラ回ってますよー、仕事してくださーい」
セーラ  「はっ!? ちょっと、カメラ回ってんなら言いなさいよ! えっとぉ、ベルン警察署で発生した人間台風は
      たまたま通りかかったアイクさんと、署内で取り調べを受けていたエフラムさんによって鎮圧されました。
      みんな、安心してね♪」
ドロシー 「そのキャラ、手遅れですよー」
ルーテ  「正確には、先ほどのVTRの後半から手遅れです」
セーラ  「(スルー)なお、ベルン警察署は全壊、周辺の住宅にも被害は出ましたが、周辺住民に怪我人は出ませんでした。
      ただしベルン警察署職員の九割が壊滅したので、市民の皆さんは警察署が復旧するまで、自分の身は自分で
      守ってくださいとのことです。以上、現場のセーラちゃんでしたぁ☆」
ドロシー 「セーラさん、ありがとうございました。とんでもない事態ですね……。明日からしばらくは犯罪が横行すると思うので、
      市民の皆さんは十分注意してください」
ルーテ  「アシュナードはある意味目的を達成したと言えるのかもしれません。困ったちゃんですね」
ドロシー 「続きまして、明日の天気です。お天気キャスターのミカヤさーん」
ミカヤ  「はい、私は今FETVの屋上に来ています。今日はここから明日のお天気をお伝えしますね。というわけで、
      ……キエエエエエーーーーーッ!」
ドロシー 「何事っ!?」

76 :
ミカヤ? 「はいはい、明日の天気ね。んーとね、全体的に晴れるんだけど、冬将軍が冬神将にクラスチェンジするから、
      冷え込みがもっと厳しくなるわ。特にシレジア、イリア等豪雪地帯は外出時に炎魔法や防寒具を忘れずにね。
      あ、ユグドラル地方のグランベルだけは、イード砂漠から吹き込んでくる熱風の影響で、真夏みたいな暑さになるわ。
      最高気温42℃、湿度80%ってとこかしら。こまめに水分補給して熱中症に気を付けましょー。
      私はアイクに熱中症☆だけどね! それじゃミカヤ、後はお願い」
ミカヤ  「……ふぅ。お疲れ様、ユンヌ。それでは今出ている注意報、警報をお伝えします。エトルリア地方にイレース警報、
      フリージ家周辺に雷注意報、紋章町全域に大賢者注意報が出ています。お出かけの際には、Mシールドや聖水でしっかり
      とした自己防衛を心がけましょう。カップルの人たちは、特に気をつけてね。それと今日発生した人間台風なんだけど、
      予測がとても難しいので、もし近くで発生したら速やかに全力で逃げてください。お天気は、以上です」
ドロシー 「ミカヤさん、ありがとうございました」
ルーテ  「これは天気予報というよりかは占……むぐ」
ドロシー 「お天気キャスターですから。気象予報士とは言ってませんから。ルーテさん、番組の最後に一言お願いします」
ルーテ  「ぷはっ……大きな事故、事件もなく、概ね平和な一日だったのではないでしょうか」
ドロシー 「ルーテさん、今日はありがとうございました。なお、番組の内容を一部変更してお伝えしました。ご了承ください。
      それでは、また明日」
イリオス 「(音声のみ)この番組の提供は『家電ならおまかせ ジスト電器』と、『オギャーから棺桶まで ニイメ産婦人科』、
      ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」
―CM―
エリンシア「ニュースの後は」
エイリーク「侍エムブレム戦国伝!」
―兄弟家―
セリカ  「えっ!? 今テレビに映ったの、エリンシア姉さんとエイリーク姉さん!?」
エリンシア「ふふふ、みんなを驚かせたくて黙っていたの♪」
エイリーク「テレビで自分の姿を見るのは、変な感じがしますね///」
セリス  「ううん、変なんかじゃないよ! すごくきれいだった!」

77 :
リン   「いいなぁ。私もいつかCM撮影あるのかな……?」
マルス  「はははっ。リン姉さんがテレビに映ったら、紋章町のテレビが全部爆発しますよ……ん? リン姉さん?
      僕の後ろに回り込んで何を……? ああああっ! ままままっ、まさかの投げっぱジャーーーマンッ! アッー!」
リーフ  「ちょっ!? こっちに飛ん……っ!? アッー! コノヒトデナシーッ!」グシャッ!
アルム  「ミカヤ姉さんの新しい仕事って、あれ?」
エリウッド「みたいだね。でも、占い師も続けるって言ってたから、体壊さないか少し心配だなぁ……」
ヘクトル 「ミカヤ姉、頑張り過ぎるからな。……俺もバイト探してみっかぁ……」
ミカヤ・シグルド・アイク・エフラム「「「「ただいまぁー」」」」
エリンシア「お帰りなさい。ご飯、温め直しますね」
エイリーク「寒かったでしょう。お茶淹れてきます」
セリス  「お風呂沸かしてくる!」
ロイ   「……マルス兄さん、リーフ兄さん、大丈夫? てゆうか、聞こえてる?」
終わり

78 :
おつかれ様でした。

79 :
>>67
正月ネタってことなら、アイクとイレースが初詣に行く話とかどうか

80 :
>>70-77
ベルン署ダメすぎだろww
そして、警察署全壊程度では「大きな事故、事件もなく」にされてしまうんだな

81 :
セガサターンのナ○シコのゲームの主人公みたいに
選択肢によって性格や性別、素性が変わる軍師
というのを妄想した

82 :
>>70-77
GJ!テレビ局はいつも元気だなあ…
てかテティスだったらリーフを邪険にせずに遊んでくれそうだな
弟持ちの姉だし、ジストとは夫婦みたいなものだから属性あるし、セクシー系だけど母性もあるし
大人の余裕で適度な距離感は保ちつつだから、四人娘もまあ安心かもしれない

83 :
>>82
しかし今度はユアンに焼かれる罠。
後チェイニー式変身術でリンに変身してマルスに、ロイに変身して嫁候補に、フロに変身してリンに、エフラムに変身してサラに、それぞれ大嫌いと言ったらどうなるの?っと

84 :
>>83
リンがガチでへこんで、サラは人のいない場所で独りマジ泣き、ロイの嫁候補(リムステラ1万体も)が兄弟家に押し掛けて
小競り合いが勃発、家が崩壊エリウッドあばばばbbb、事の真相を突き止めたマルスがエフラム・リン・サラに情報を与えて
まずは犯人を物理的に天誅。エフラムたちが戦っている間にマルスは裏から手を回して犯人の戸籍等を消し、最初から存在しな
かったことにする。笑顔で。
そして、何食わぬ顔で今日もリン姉さんとプロレスごっこ。

85 :
マルスが言われる側だぞ

86 :
>>70-77
カオス過ぎてワロタwww
GJ!

87 :
>>70-77
くっそワロタwwwwお天気占い吹いたわww
コラボとか、ミックスとかも面白いな GJ!

88 :
>>84
リーフも裏で大いに暗躍してそうだ

89 :
>>62ー64
亀だが投下乙
シレジア社に暗雲が…
頑張れセティ

90 :
>>70-77
投下乙。そして、コラボありがとうございます。
舞台裏とか選手へのインタビューの企画、面白いですね。機会があれば、またよろしくお願いします。
そして、ベルン署に天気予報。マジで笑いましたwwwGJです!!
『ママチャリの系譜』前回>>49-54の続きですが、前回からあまりスレが進んでないので、
あらすじ書かなくてもいいんじゃないか? とも思いましたが、一応書いておきました。
尚、今回はこの人ですので、箇条書きではありません。

91 :
135.5
ノイン  「さあ、やって参りました『ママチャリの系譜』! 今回のあらすじを担当させて頂きます、
      誰1人欠けても成り立たない一心同体少女隊なロプトの十二魔将!
      そのヒロイン筆頭、竜王家使用人、背番号9番、ソードマスター・ノイン!」
フュンフ♀「解説はわたくし、竜王家使用人、背番号11番、シャーマン・エル…って、ちっがーーーう!!
      私は竜王家使用人、背番号5番、スナイパー・フュンフ・トラキアモードッ!!」
ノイン  「今回の相方はいつものエルフさんではなく、フュンフさん! エルフさんとのコンビ実況は
      レースの華とも言われておりますが、フュンフさんとでは如何なるハーモニーを
      奏でるのでありましょうか!? わたくしの新たなる可能性に期待であります!」
フュンフ♀「絶対乗っ取られると思ったから、コイツだけは呼びたくなかった…
      私、コレジャナイロボの気持ちになってきたわ…」
ノイン  「アハトのイチ押しのゲーム『アイドル☆カスタマー』を買いに行って
      『アイドル八神将』を買ってくる。まさにコレジャナイゲームの決定版でありましょう!」
フュンフ♀「ああ…あの伝説的なバカゲー」
ノイン  「そんなポエポエ娘2人組でお送りします。さあ、早速前回>>49-54のおさらいといきましょう!」
順位変動      マシン名          搭乗者             現ドライバー   単勝倍率
        1位:4 シューティングスター   ラクチェ&シャナン     シャナン         1.9倍
   7位→2位:7 アリス・ムーン         ホリン&デイジー      ホリン       10.8倍
   6位→3位:8 トラキアエクスプレス   リーン&ハンニバル   ハンニバル     20.4倍
   5位→4位:1 やらないか         アゼル&レックス     レックス       9.2倍
暫定4位→5位:3 大万福丸          トリスタン&ラドネイ    ラドネイ       17.0倍
暫定2位→6位:9 ぱんださん号          アイラ&ティルテュ    アイラ           7.5倍
暫定3位→7位:6 ゴリアスティーノ田中   スカサハ&レイリア   スカサハ       15.6倍
    暫定8位:2 愛のパルちゃん号    ヨハン&ヨハルヴァ   ヨハン        14.3倍
    暫定9位:5 ギルガメス            クロード&コープル    コープル        12.1倍
※折り返したチームのみ、順位が確定しています。
 尚、山岳コースで全選手の位置を図に表すのはキツイので、今回は省略します。
フュンフ♀「え〜、まずトップに立ったシャナン選手はルート24という短いけど障害物が多く
      足場が悪いルートを選択し、予想外の大苦戦。2位のアイラ選手、3位のレイリア選手は
      スタミナ切れでペースダウンしてしまい、後続車との差が縮まってしまいます!」
ノイン  「そしーてそしての車輪眼! この最強三闘神に立ち向かうはホリン&デイジーペアのアリス・ムーン!
      そして、トラキアエクスプレスとやらないか号! この3チームの台頭と共に、中盤の順位は崩壊!
      ぐしゃっと砕いてスプラッター! はードスコイ、ドスコイ!」
フュンフ♀「…そんな大混戦の中、トップで折り返したのはシャナン選手。
      でも、その直後、ホリン、ハンニバル、レックスの3選手が尋常ではない追い上げで、
      一気にトップを射程圏内に捉え、そのまま下りコースに突入!」
ノイン  「俺はここだぜ一足お先の2位集団の男子3人組の後ろを走るはラドネイ選手!
      トリスタン選手の謎の言動にペースを乱されつつも4位とは僅差の5位!
      一方、アイラ選手はジリジリと順位を下げ、気がつくと6位での折り返し!
      激しい運動で以外が痩せたアイラ、ラドネイ両選手でした。…チクショウ、いいなあっ!」
フュンフ♀「アンタはから痩せていくからね」
ノイン  「これ以上痩せるなんてありません! 7位で折り返したのはレイリア選手。一時はトップに
      立った事すらあるチームですが、もう少しでブービー賞かという所まで落ちぶれてしまいました!
      ここでドライバーをスカサハ選手へと代え、巻き返しを図りますっ! 前回はここで終わりっ!!」
フュンフ♀「はぁ〜、いつもと違って長々と説明したから疲れたわ。まあ、そんなこんなで…」
ノイン  「本編をお楽しみ下さい!!」

92 :
136
ノイン  「さあ、ここまで7つのチームが折り返し地点を通過し、下りコースに突入して行きました!
      パワーはいらぬがテクニックが欲しいっ、あたしゃ、も少し胸が欲しいっ!!」
エルフ  「切実ですね」
セーラ  「…つーか、つるぺた」
ドロシー 「隣のエルフさんと比べると……酷い有様です」
ノイン  「いーのっ! いつか大きくなるもんっ!!
      とか申し上げている間にも、レイリア選手からスカサハ選手へ、
      オレンジの暴走チャリ型兵器・人間大砲ゴリアスがその真価を発揮すべく、リスタートっ!!」
スカサハ 「ちょっと飛ばしてみるか? 折角、大きな胸があるんだし」
レイリア 「(ボインッ)この胸には夢と希望が詰まっているわよ♪」
ノイン  「ブラギマジックにしてやられたものの、1周目では最後方からあっという間に2位まで登り詰め、
      その実力を見せつけた流星軒のFUNDOSHI大将・スカサハ!! おおっと、物凄い声援だっ!!」
エルフ  「実力が過小評価されていただけに大穴の可能性が最も高いですからね」
セーラ  「(ボソッ)コイツに賭けときゃ良かったかな…」
ドロシー 「セーラさん、聞こえてますよ」
ノイン  「もう陰に隠れてるなどとは言わせない、名実共にトップランカーの仲間入りだ!!
      さあ、早くも超獣ぱんださん号を射程に捉えます!!」
■■■■■      ┃所┃
■■■■■      ┗━┛
            スカ
  アイ←────┘
アイラ  「くっ、スカサハか!」
ティルテュ「アイラちゃん、どうしよう?」
スカサハ 「遅いッ!!」(グオッ!!)
ノイン  「肉体的疲労か、何とも制球が定まらないアイラ選手。それを容赦無く一気にブチ抜いていったぁっ!!
      そして、前を走る集団に追いつくべく、更なる加速を生み出したぞっ!!」
セーラ  「うわ、もう大混戦よ。コレ」
ドロシー 「水没した2チームが完全に蚊帳の外ですね」
ノイン  「そして、追われるトップ集団に順位の変動はありません。但し、徐々に奇妙な冒険ではありますが、
      2位集団とトップのシューティングスターとの差が開きつつある!」
シャナン 「年寄りの冷や水だなっ、ハンニバル殿!」
ハンニバル「何の、若いモンの壁になれんようでは、老体を晒して生きる意味はない!」
ノイン  「冷や水の舞台から飛び降りるっ! 決死の覚悟でナーガ神像から山岳コースを下りていく各マシン!!
      登山に疲れたのか、今が雌伏の時と見たか、仕掛ける気配はまだありません」
ラドネイ 「ここで行くぞっ!!」
トリスタン「良きに計らえ」
ノイン  「んっ? いや、しかし、下りに入ってピッチを上げたマシンがもう1台!
      元紋章町代表ラドネイ選手が率いる大万福丸だっ!
      流石は世界を狙えるチーム! 走る世界遺産だっ!!」
トリスタン「ちなみに何の代表だったんだ?」
ラドネイ 「ミスユニバース」
〜山岳コース下り〜
 ハン        ギュイーーーーーンッ!!!!
ホリ  レク  ←───────────ラド
ノイン  「ユニバアアアァァァーーーーースッ!! 下りのスピードがマッハを超えるっ!!
      ラドネイマシン・大万福丸のスピードが今大会最高速の54.7km/hを記録したっ!!」
ミカヤ  「すっ、すぴーど違反よっ! 捕まる捕まるっ! 私もそれで一発免取だったもんっ!!」
ロイ   「ミカヤ姉さん……何の免許?」
エルフ  「何に乗って何キロ出したんでしょうね……? それはさておき、通常のシティサイクル(ママチャリ)
      ではあそこまでのスピードは出ませんが、カリカリチューンの成果ですわね」
ノイン  「カリカリくぽーっ!! これ程のハイスピードマシンを制御しきるラドネイ選手恐るべしっ、
      コイツも運動神経の塊だっ、運動神経の鎌足っ!!」
セーラ  「コイツといい、アイラといい、どんなチューニングしてんのよ!? グランベル大学自転車部は!!」
ドロシー 「第1レースでツインチェーン出した時点で、もう間違ってますけど…」

93 :
137
ノイン  「まさに自転車レース界の大化の改新でありますっ! 37564年皆し!!
      さしものいい男達の連携マシン・やらないか号も最高速勝負に後塵を拝すっ!!」
レックス 「速ぇ…」
アゼル  「瞬間抜かれた…」
エルフ  「登りでは力を貸してくれた軽さが、下りではネックになりましたね」
ノイン  「重いぞ速いぞトリスタン&ラドネイペアッ!! の重さが速さを生むぞっ!!
      無理はしない静かなる勇者新幹線と月の支配者を一気に抜き去る超剛球児・ラドネイッ!!」
ハンニバル「むぅ…」
デイジー 「ラドネイすごっ!!」
ラドネイ 「私はそんなに重くない……はずっ」
トリスタン「お前、今日からあだ名はメタボリック・ガールな」
ラドネイ 「ーーーーーっ!!」(ドカッ!! バキッ!! ゴスッ!!)
トリスタン「痛い痛いっ! 落ち着け、メタボリック・ガール!」
ラドネイ 「どやかましいわっ!!」
ラクチェ 「シャナン様、後方にラドネイ確認!」
シャナン 「まずいな…」
ノイン  「しかし、こうなると、ようやくエンジンがかかってきたシューティングスターも心配でありますっ!
      首位の座危うしっ! 今日の乙女座も恋愛運危うしっ、負けるな私っ!!」
エルフ  「どうしてそんな関係ない運を執拗に気にするんですか……?」
ノイン  「いいもん、いつか役に立つ日が来るんだからっ!! しかし、の重さに定評があるのは
      大万福丸だけではないっ! 後方から来る1台のマシンっ!」
ホリン  「……まあ重いだけでスピードが出る訳じゃないんだけどな」
レイリア 「あたしは重くないわよ!」
スカサハ 「でもは重そうだ」
ノイン  「そう、ホリン選手の言うように、重さだけで勝負が決まる訳ではありませんっ。
      ドライビングテクニックも物を言うっ!」
ラドネイ 「来ると思ってたよ!」
シャナン 「やはりこのままでは終わらんか、スカサハ!」
ノイン  「猛スピードで坂を駆け降りるラドネイ選手! が、それを更に上回るスカサハスピード!!
      剣聖オードのもたらす流星エンジンここにあり、パワーもあればテクニックも超一流っ!!」
セーラ  「こいつら速すぎっ、スピード違反もいいとこでしょっ!」
ドロシー 「あれホントに只のシティサイクルですか?」
〜山岳コース下り〜
          ハン
ラド        ホリ  レク              アイ
      ←───────────スカ
          ギュイーーーーーンッ!!!!
ノイン  「そのドライビングテクニックを駆使してスカサハ機ゴリアス田中君が先行3台を
      一気にオーバーテイィィィィィィクっ!! 流石に難コースには強い、FUNDOSHI大将スカサハっ!」
エルフ  「確かにテクニックも重要ですが、それと同時に高速判断を要求される分、ナビゲーターの性能、
      そして、いかに道を知っているかも重要な要素ですね」
スカサハ 「貰ったっ!」(グンッ!!)
ラドネイ 「いや、このまま連れて行ってもらうよ!」
トリスタン「ほう…どうやらお主はスカサハを愛してしまったようじゃな」
ラドネイ 「ええいっ、この期に及んで変な事を口走るなっ!!」
ノイン  「多種多様な条件が絡み合う山岳コース滑降路! 3位にのし上がったFUNDOSHIを装備した
      神風特攻ロケット砲弾・スカサハ選手が一気に飛び出し、2位浮上っ!!
      その飛び出しに呼応して、鋼の女将・ラドネイ選手が即座にスリップストリーム!」
ドロシー 「シャナンさんも下りに入ってから結構頑張ってましたが、これは追い付かれますね」
セーラ  「と、言う事は、遂に首位攻防戦ね!」

94 :
138
ノイン  「2台連なって、戦闘スピードで下りをマッハ移動!
      SMLのサイズのウチ、KINNIKUサイズMとバストサイズLが飛び出すッ!!」
エリンシア「私の所に来て下さればXLサイズ以上のKINNIKUにして差し上げますわ」
リリーナ 「オスティア学園に入学すれば、更にZEINIKUもつけてあげるわ!」
ノイン  「L知っているか! 死神は自転車にしか乗らない!!
      自転車に乗った死神が1位の流星のペドフィリア・シャナン選手に襲いかかる!!」
シャナン 「だから私は趣味ではないと、何度言ったらわかるんだっ!!」
ノイン  「どうですか、解説のエルフさん?」
エルフ  「……」
ノイン  「エルフさんも黙秘権! 太極拳のようなゆらりとした動きで、
      だが、力強いストロークでスカサハ選手がシューティングスターを射程に収める!」
ラクチェ 「スカサハッ!!」
シャナン 「来たかっ!!」
スカサハ 「望み通り勝負です、シャナン様っ!!」
ノイン  「さあ、パワーオブパワーの流星軒の裸の大将・スカサハが勝つか、
      試合巧者の流星軒のマスター・シャナンが勝つか、漁夫の利を得るか、鋼の女将・ラドネイ!?」
セーラ  「順当に行けばシャナンが勝つだろうけど」
ドロシー 「私としてはスカサハさんかラドネイさんに勝って欲しいですね」
ノイン  「トップの座を賭けた、首位攻防戦inナーガヒル第2ラウンド第1戦。
      山岳コース下り線で繰り広げられる三つ巴のバトルロイヤルを制するのは果たして誰か!?」
セーラ  「2周目だから第2ラウンドなのね」
スカサハ 「行きます!」
ノイン  「緩いカーブの下り坂! 熱きFUNDOSHI大将がここで仕掛ける!
      ドリフト気味にインベタでコースを塞ぐウェイター剣聖! チャンピオンマークだ、インベター!」
シャナン 「そう簡単には行かせんぞ!」
ノイン  「嵐、熱帯低気圧のような荒々しさで、あらあらうふふと攻め込む、
      アクアサイクラー・スカサハ&レイリアペア! 更に強引にインに入るのか!?」
スカサハ 「あらあらうふふ」
レイリア 「あらあらうふふ」
トリスタン「あらあらうふふ」
ラクチェ 「本当に言わんでいいっ! 約1名、違うチームでしょうがっ!!」
スカサハ 「そんじゃ、ま」
〜山岳コース下り〜
    ガガガガガガガガッ!!
  .     /\
    シャ /   .\  スカ
            \/   ラド
ノイン  「インに入ると見せかけて、アウトに鋭く切り返す! この降下速度にして、この軌道!
      まさにイナズマ! 紋章町の牛若丸、イナズマ逆落としだァッ!!」
シャナン 「あのバカさ加減とは裏腹に、なんちゅう高度な技を使うんだ!?」
ラドネイ 「貰ったぁ!!」
ノイン  「そして、アウトに気を取られ甘くなったインを、
      朝まだ明け切らぬ中央市場を疾走する青白いイナズマ、大万福丸が襲うッ!!」
シャナン 「させるかッ!」

95 :
139
〜山岳コース下り〜
       スカ
     シャ
  ←─┘←───ラド
ズザザザザザッ!!
ノイン  「おおっ、坂道を下りながらのドリフトだッ!! ドリフトキングダム・シャナン選手が精彩を放つ!!
      相棒はミニスカウェイトレス、ラクチェ選手ッ!!」
トリスタン「止まれっ!」
ラドネイ 「ッ!」(グッ!!)
ノイン  「完全にコースを塞がれたエプロン体操服のラドネイ選手、たまらずフルブレーキィングッ!
      そのタイミングを見計らって、星の剣聖がマシンを戻す!
      シャナン選手、辛うじて首位をキープしておりますっ!!」
ラクチェ 「シャナン様、流石ですっ!!」
シャナン 「ああ、だが相手がスカサハだけに油断は出来ん」
ノイン  「闘志溢れるプレーの連続に観客スタンドの応援団が踊っておりますっ!
      踊ると言えば、竜王家使用人、背番号12番、シーフファイター・ツヴェルフ!!
      得意技はリンボーダンス! 八重歯が何ともミルモでぽんチャーミング!」
ツヴェルフ「いや、ボク、リンボーダンスとか踊った事ないから」
ノイン  「踊った事はないが、大得意!! 牙が何とも幸田チャーミング!」
エルフ  「譲らない人ですね、ノインさん」
ツヴェルフ「これは牙じゃなくて八重歯なんだけどなぁ」
レイリア 「やっぱり簡単には行かせてくれないわね…」
スカサハ 「こうなったら…イチかバチか!!」
ノイン  「渾身のイナズマ逆落としを破られたスカサハ&レイリアペア、
      それでも諦める事なくトップのシューティングスターにテールトゥノーズでつけるっ!」
〜山岳コース下り〜
      グオッ!!
    シャ←──スカ
                  ラド
ラクチェ 「シャナン様、来ますっ!」
シャナン 「うむっ!!」
ノイン  「イトコ同士は鴨の味っ、兄妹同士は蟹の味っ!
      鴨しゃぶ少女ラクチェっ、鴨鍋(ナビ)能力を使ってゴリアスの追撃をどうしのぐっ!?」
ラクチェ 「勝手に変な風味を付けないでっ!!」
シグルド 「KINSHINは許さんぞっ!!」
ノイン  「♪風味〜っ! さあ、暁の流星VS暴走兵器の一騎打ち! 兄妹イトコ他人同士の四つ巴対決っ!
      勝ったペアにはアイラ選手から婚姻届が贈られますっ!!」
ラクチェ・シャナン「「(゚∀゚)えっ!?」」
アイラ  「そのような事実はない」
スカサハ 「隙ありっ、覚悟っ!」
スカサハ 「超! 真! 技! 流星えええええ……大→天↑空↓・サイクロォォォォンZ E R O 式ィッ!!」
ピカァッ!!

96 :
140
レイリア 「えっ、何なのっ!?」
ラクチェ 「なっ、何か光りましたよ、シャナン様っ!?」
シャナン 「うぐっ!」
ノイン  「両の車輪が光って唸るッ!! 両のクリスの頭も光って唸るっ!!」
クリス♂♀「「唸らないっ!! と言うか、ハゲにしてないから、光らないっ!!」」
カタリナ 「私はクリス達が光って唸っていても構いません」
リフ   「それがお望みならば、今すぐにでも頭を丸めて差し上げますよ」
〜山岳コース下り〜
  スカ  シャΣ(゚Д゚; )アッ!?
                ラド
ノイン  「などと言っている間にゴリアス田中君がシューティングスターを撃ち落としている!
      必技名を叫んでいましたが、一体何が起こったのか!?」
エルフ  「何も起こってはいませんよ」
ノイン  「どういう事ですか、解説のエルフさん?」
エルフ  「技を叫んで、フロントライトをONにして、ただ抜き去っただけです。
      ハッタリに驚いている間に抜いたんですね」
ノイン  「幽霊の正体見たり枯れオーバーテイクッ!! 伝家の宝刀ハッタリ走法で
      ウェイター剣聖&流星ウェイトレスペアを抜き去ったぁっ!!」
シャナン 「くそっ、見事にやられた!」
ラクチェ 「ハッタリかましてくれるなんて、やるじゃない!」
セーラ  「意外とセコい手使うわね」
ドロシー 「でも、これでトップですよ!」
ノイン  「緑に輝く流星ソードマスターコンビの虚を突いた、素晴らしいオーバーテイク!
      オレンジの暴走兵器・ゴリアスティーノ田中君が再びトップという名の王座に返り咲いたッ!!」
リーン  「へえ、凄いじゃない」
ハンニバル「うまい事やりおったな」
アイラ  「なるほど、戦術の何たるかを心得ているな」
デイジー 「シャナン様でもあーゆーの引っかかるんだ」
レックス 「やるじゃねえか、あいつ。惚れそうだぜ」
アゼル  「……レックス」
ノイン  「激しいトップ争いとは打って変わって、いつの間にかアイラ選手を加えた後続の4位集団は
      トップ3台とは離れすぎないように巡航中!
      やはり登山で追い付く為に、スタミナを大きく消費していたかっ!?」
ヨハン  「ムッ? 久しぶりの出番だな」
コープル 「僕達、最下位ですからね…」
ヨハルヴァ「なんか前は凄え盛り上がってるけどな」
クロード 「これも全て、神の思し召しです」
ノイン  「最後尾2台も折り返しを過ぎ、4位集団にジワジワと近付いている。
      ブラギマジックはなりを潜めているが、再びレースを支配する時は来るのでしょうかっ!?」
続く

97 :
投下乙。
小ネタ投下させてもらうとする。
 
ライ   「明けましておめでとう。今年もよろしくな」
マルス 「今年もよろしくお願いします」
セネリオ「おめでとうございます。今年もひどい有様です」
ライ   「いや、その新年の挨拶は意味が分からん」
マルス 「そんな事よりも、今年こそは進展させたいですね」
セネリオ「そうですね。フラグ成立とまでは行かなくても、一歩前進ぐらいはさせたい所です」
ライ   「その一歩前進がとんでもなく難しいからなアイクの場合」
セネリオ「剣や他の事では前に進み続けますが、恋愛に関しては前に進むどころか後退していきますからね」
マルス 「こんなんでよく嫁候補の人達に見限られないものですよアイク兄さん」
ライ   「ま、俺達がこうやって諦めないのと同じ様なもんだろ」
マルス 「何か凄く納得しました。僕達もよく懲りないし、めげないものですよね」
−−−−−
マルス 「話は変わりますが、二人は兄さんの嫁候補の中で誰を推してますか?」
ライ   「俺は言うまでもなくレテだな。ツンデレとフラグクラッシャーと言う最悪の組合せなのが頭を抱える所だが」
セネリオ「僕もレテなのですが、他に挙げるとすればミストとワユですね。この三人が一番まともだと思っています」
マルス 「なるほど。僕はそこにサナキ社長も加えたいけど、ロリコン呼ばわりされるからアレなんですよねぇ…」
ライ   「極端な話すっと、俺はアイクに恋人が出来ればそれでいいからな。最近仲の良いイレースでも構わないが…」
セネリオ「食費でひどい有様になるのが目に見えるから勘弁してほしいですね。それだったらララベルさんの方がマシです」
マルス 「ララベルさんって…一番反応に困りますよ。兄さんに唯一フラグ折られなかったのは評価しますけど」
セネリオ「そういえば、他にもマーシャとかフリーダとかリアーネ姫にもフラグ立ててた様な…」
ユンヌ「ちょっと待ったぁー!!」
マルス 「…ぁあ、ユンヌさんですか。明けましておめでとうございます」
ユンヌ 「あ、おめでとう。今年も宜しくね☆ …じゃなくって!何でここ私の名前が挙がらないのよ!?」
セネリオ「今までの貴方の行動を顧みてはいかがでしょうか。後、アイクは人間で貴方は一応神の分類に入ります」
ユンヌ 「だから何?主人公が神様と結婚するゲームだってあるのよ。だからノープロブレム!」
マルス 「メタ発言自重!何にせよ女神はお呼びじゃないです。お帰り下さい」つ【メダリオン】
ユンヌ 「ちょ、早過ぎ!押入れは嫌ー!!」
ライ   「嵐の様に来て、嵐の様に去っていったな。俺としては別にユンヌでもいいんだけどな?」
セネリオ「アイクに対しての好意は本物なんですが、いかんせん発言があれ過ぎます」
マルス 「あれさえ無ければもう少し認める気にもなるんだけどね…」
ライ   「とにかくだ。今年こそ進展させて…」
マルス 「気合入れようとしてる所は悪いんですけど、あちらをどうぞ」
セネリオ「…この流れ、何処かで見ましたよ?」
アイク 「新必!音速フラグジェノサイド!!」
嫁候補「グワアアアアア(ry」
※上の会話はイメージです
マルス 「新年早々、元気にフラグをへし折るアイク兄さんの姿が!」
ライ   「…ぁあ、今年もダメな予感がしてきたぜ……」
セネリオ「ひどい有様です」
<糸冬>

98 :
以上、新年初ネタでした。まぁ新年と言うには随分と経ってるけどw
今年も兄弟家の動向が気になるものだ。

99 :
エリウッド「寒さも本番だね」
アイク「ああ」
エリウッド「冬だね」
アイク「ああ」
エリウッド「冬といったら」
アイク「ああ」
ミカヤ「今日の晩御飯は闇(属性)鍋よ〜♪」
エリウッド「キター!!(´д`;)」
アイク「キター!!(゜ω゜)ノシ」
シグルド「ん?今日は梅茶漬けなのか?」
エリンシア「鍋…でしたわよね?どうしてお漬物の味が…?」
アイク「今日は牡丹鍋か。うまい(゜ω゜)ノシ」
エリウッド「タバスコ入れたの誰だい…?うぅ…胃が…」
ヘクトル「誰も追加してねーはずだけどよ…バニラアイスの味が…おぇ…」
エフラム「むっ、山菜づくしとはなかなかいい趣向だな、ミカヤ姉上」
エイリーク「あの…晩御飯にプリンはいかがかと思いますが…」
リン「海藻のスープ?これじゃ物足りないわよ」
マルス「痩せるにはちょうど…イタタ!ギブギブ!お腹のハンバーグが出てくる!」
セリス「コンポート美味しいね、リーフ」
リーフ「シュールストレミングとかこのひとでなしー!」
セリカ「今日はクルトンサラダ成功したのね、ミカヤ姉さん」
ロイ「フカヒレスープとか、お金かけすぎじゃない?」
ユンヌ「パッピンスにビビンバ混ぜるとかなかなかカオスじゃない!やるわねミカヤ!」

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42: トラキアは捕らえるがなかったら神ゲーになってた (80)
43: クリスタル・ディフェンダーズ (237)
44: FE暁の女神破戒録カイジ (332)
45: FE黙示録カイジ (58)