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2012年3月スポーツサロン193: ジョニ子と愉快な仲間達の華麗ないちにち 6.1日目 (775)
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ジョニ子と愉快な仲間達の華麗ないちにち 6.1日目
- 1 :
- フィギュアスケーターズの華麗ないちにち 6日目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1283869822/l50
「……この名作のどこにご不満があるのかしら?」
ふてくされるジョニ子の前で、編集者が頭を抱えている。
「SFとか壮大でいいんですけど、実在しないキャラとか出てきて、ちっともジョニーさんの
自伝じゃないじゃないですか。もっとこう、日々の暮らしについて読者は知りたいのではないかと」
「言えない事だらけよ。うふふふふ」
「そこをうまくボカして書いてください」
「む〜り〜♪仮名にしてくてくれって頼み込んできたのが一人、いや数十人いるけどねw」
ジョニ子はPCと編集者を放り出して旅に出た。
- 2 :
- 今日も今日とて繰り広げられるドタバタ劇。
今日は一体どうなることやら?
関連スレ
フィギュアスケーターズの華麗ないちにち 6日目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1283869822/l50
前スレ
フィギュアスケーターズの華麗ないちにち 5日目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1275317520/
過去ログ
ジョニ子の乙女ないちにち その1
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/skate/1267015878/
フィギュアスケーターズの華麗ないちにち
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/skate/1269584472/
フィギュアスケーターズの華麗ないちにち 3日目
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/skate/1271067332/
フィギュアスケーターズの華麗ないちにち 4日目
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1272445178/
- 3 :
- --------------------------------------------------------------------------------------------
・スケーターたちへの尊敬の念を持って書きましょう。
・書き込む前にリロードして新しいレスがないか確認しましょう。話に矛盾が出てしまいます。
・話に矛盾が出来ないよう、書き込む方は少なくとも5レスは遡って読みましょう。
・気に入らない話の流れを批判するよりも、より面白くする流れを考えましょう。
・特定選手の過剰なage/sage、他選手による持ち上げは自重しましょう。
このスレの主役はあなたのお気に入りスケーターだけではなく、
誰もが彼(女)が一番好きとは限らないことに気がつきましょう。
・妄想カプネタ、ハゲネタ、性別人種差別、宗教系等、世界で「タブー」とされているネタ、は自重してください。
・一人で連続投稿や長文はなるべく控えること。 どうしてもという時はこちらの舞台裏スレ
(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1278563228/l50)を有効に使ってください。
・1スレ(500KB)で完結を目指して書いていきましょう。
・本スレが目指すのは大団円です。
・何か意見等ある時は、舞台裏スレを有効活用してください。勿論、ROM専さんの御意見御感想も大歓迎です!
まとめwiki(http://www23.atwiki.jp/figureskaters/)
--------------------------------------------------------------------------------------------
- 4 :
- 大好きなレディガガにもらったビーフジャーキードレスを噛みしめながら、
ジョニ子はピンヒールで街を練り歩く。とりあえず目指すのは……
- 5 :
- エージェントであるタラの事務所だった。
しかし彼女は秘蔵っ子のアボットとレイチェルに逃げられ
(レイチェルママに皮肉まで言われ)ぐったりしていてそれどころではなかった。
- 6 :
- レイチェル・フラットがやって来た。
「ま、気にしないで。それよりコロラドポテトのケーキ作ってきたの。
一緒に食べましょ♪ …あら?変ね。タッパーが空っぽだわ」
「アンタが来る途中に全部食べちゃったんじゃないの?」とジョニ子。
「そんな、ちょっとつまみ食いはしたけど…。これは孔明のわn(ry」
- 7 :
- 「孔明には困ったものよね。アタシもTwitterで罠を」
「それはエヴァンの専売特許よ、ジョニー」
「ああらごめんなさい。つか、ママに謝っておいてね」
「了解。うちのママも娘の私を大切に思うあまり、スケート始めたての子供時代に
リンクの近くに引っ越しちゃうような人で・・・つい熱くなっちゃったのかも」
タラに花束を与え、素敵なグリーンのドレスとタキシード姿で粋なツーショットを撮影。
憂さ晴らしにはオシャレと花束だ。
「さーて、次はどこ行こうかしら」
- 8 :
- バーニーズNYへ。
リック・オーウェンズのブーツの前でトランペットの欲しい少年状態。
「いいわ〜。素敵だわ〜。……サイズは41なんだけど」
誰にともなく呟く。ちょっと不純なトランペット少年(26)。
- 9 :
- ちょいと>>8ったら!アタシは二度目の25歳であって、26歳ではなくってよ!
と細かいところにツッコむジョニ子。
- 10 :
- 「んなこたどうでもいいから練習しろっ!」パトリック・チャン登場。
ジョニ子を抱えて練習リンクへ、氷の上に放り投げる。
「いった〜い。もぉ、どーでもよくないわよー。
あら、パトリックじゃない。どうしたの、ブライアン・ジュベールは?」
「(ピキッ)……何かご不満でも?」
- 11 :
- 「まあそんなイライラしないで、芸術の秋を満喫しないかい?」
経営者がやってきて、自作の絵を見せてくれた。
レ「なんというか、勢いがあっていい絵ですね」
ジョ「アタシも少々デザイン画を描くのよ(眼球とか)。これは方向性が違うけど、でも元気が伝わってくるわ」
P「芸術は心を和ませたり盛り上げたりするよ。最高!」
大絶賛である。
ttp://a.yfrog.com/img22/9461/ewiy.jpg
- 12 :
- ジョ「そっか〜もう秋なのねぇ…芸術の秋…読書の秋…」
経「行楽の秋」
P「スポーツの秋」
レ「…食欲の秋、ってわざとでしょ。わざと私に言わせたでしょ。誘導尋問でしょ」
ジョ「もう、考え過ぎよレイチェル」
経「健康的でいいじゃないか」
そういうと経営者はひょひょいとレイチェルをリフトして滑り出す。
ジョ「わ〜いいな〜。素敵…」
ちらっとPちゃんを見る。
P「……さて、クワドの練習しないと」
- 13 :
- ふとリンクの壁を見ると一部岩盤が剥き出しになっており、そこにアボットがしがみついていた。
「ユカから逃げ出す練習でもしてるの?」
「違うよー!ロッククライミングを楽しんでいるのさ」
「どう見ても楽しんでいるように見えないんだけど」
「僕の眉毛が八の字だからかい?とんだ誤解だな」
とりあえず、ジョニ子は自慢のピンヒールの靴底がセクシーレッドである事を自慢したくて、
アボットの前でキュートなヒップを強調しつつ、片足上げポーズをとってみた。
毒気に当てられたアボットがリンクに落ちた。
経営者+レイチェルが悲鳴をあげつつそれをキャッチ。
謎のトリプルリフトが完成してしまった。
- 14 :
- トリプルリフトなう(´・ω・`)
- 15 :
- 「呟いてないで早く降りて!」
怪我からやっと復帰した経営者に、また負担をかけるわけにはいかない、と
レイチェルは渾身の力でアボットを振り払う。
「「ふぎゃっ!!」」
アボットの着地点はもちろんジョニ子の背中である。
- 16 :
- 紫の衣装を着たメリルが通りすがりそっと呟いた。
「ジョニー・・・ものの哀れ・・・・」
「メリル、それはジョニーをただ哀れんでいるだけで使い方間違っているよ」
教えてあげる優しいPチャン。
- 17 :
- アボットにぶつかられた反動で、ジョニ子はリンクの壁をぶち破って路上に飛び出してしまった。
そこにバスが!
うまい事ボンネットに座り込む形で着地したジョニ子に、運転手は当惑顔。
「あなた……何者ですか?」
「ええと、ファッション関係の仕事をしている、Vanyaという者よ。よろしくね」
ジョニ子は、飛行機で隣の席の乗客に対してやらかす「別人になりすましごっこ」を咄嗟に披露した。
「(演技の勉強だからいいのよ)ところでこのバスどこに行くのかしら」
- 18 :
- 『つぎは〜さいたまスーパーアリーナ〜
さいたまスーパーアリーナ〜終点でーす』
- 19 :
- 「あら、日本に着いちゃったわ!」
数週間前、Fukuiでアイスショーをやったわね…
あの時は暑すぎるぐらいだったのに今はなんか涼しい…というより寒いわ!!
ジョニ子はどこからかソチジャージを取り出し、身にまとった。
- 20 :
- 同時刻、リッポンも母を伴い日本に到着していた。
「うわっ!なんか今、背中がぞわっとした」
「まあ、風邪かしら」
「いや、そういうのとは違う。何かに巻き込まれそうな悪寒だ。早く宿へ急ごう」
- 21 :
- 「ついうっかりついてきてしまったわ・・・」
ジョニ子の後ろで頭を抱えるメリル。Pちゃん。アボット。レイチェル。経営者。
そしてジョニ子の前でへたりこむのはリッポン。
「ほら見ろ言わんこっちゃない!」
「ほら見ろってどこを見るのよアダム?あらこちら御母様?どーもー。いつも息子さんをお世話してます」
リッポンの母はひきつり笑いを浮かべながら、ジョニ子の優美な握手に応えた。
「せっかくさいたまアリーナに来たんだし、ジョン・レノンミュージアムに行こうか」
フォローに入る経営者の隣で、メリルがそっと呟く。
「・・・9/30に閉館したばかりよ・・・ああ、残念」
- 22 :
- リッポンは巻き毛を指に絡ませながらうつむく。
「ジョニ子さんが嫌だってわけじゃなくて、奇想天外な事に巻き込まれそうになるのが怖い」
「大丈夫、なんとかなるさ」
同じ北米チームとして来日しているバトルが、もぐもぐとお菓子を食べながら励ます。
その後ろで力強くうなずいてみせるファヌフ&ロシェット。心強い仲間だ。
- 23 :
- ふとそこに佐藤有香が通りかかる。解説の仕事で来日していたのだ。
「あらジェレミー^^JOには参戦しないはずだけどどうしてここに?^^」
「え、えと、応援に来たのさ!」
「30分限定質問なんでも答えちゃいます大会、って何?^^」
「あー、それは、あの・・・えへへ」
「いい機会だからさいたまアリーナで練習よ^^」
耳を掴んでひきずられていくアボットの背中に、なぜかその場にいた一同、敬礼していた。
「無茶しやがって・・・」
- 24 :
- 「ま、それはそれとして、アダム男子一位おめでとう。頑張ったわね可愛い坊や♪」
と、ジョニ子はリッポンの巻き毛をくるくるする。
「はしょりすぎです!…でも、まあ、ありがとうございます」
先輩に褒められやっぱりちょっと嬉しいリッポン。
Pチャン「でも、クワドは入れなかったんだな〜。時代はクワドだよ。
クワドをただ語るだけの時代は終わった。あんなエキサイティングなジャンプはないね」
リッポン「(ピキッ)…そうだねぇ、そういえば僕らの友達にクワドの得意な奴がいたね。
確かカナダ人だ。や〜パトリック今シーズンはカナダチャンプ厳しいかもなぁ〜」
Pチャン「(ピキキッ)…ふ、ふふ、アダムは面白いなぁ、ははははははは」
リッポン「いやぁ、パトリックほどじゃないよ、あははははははは」
- 25 :
- 「まったくもう二人ともかりかりしないで」
「はい、これあげるから。おいしかったから持って帰ってきちゃった。」
ファヌフとロシェットがPちゃんとリッポンにハッピーターンを差し出す。
その横でバトルはにこにこしながらこれまたキスクラから持ってきたバナナをもぐもぐと食べていた。
- 26 :
- 「リッポンとチャンが怖いです〜」
プルの背後に隠れようとするミハル。彼を振り返りつつ、これまたバナナを食べながらプルは笑う。
「ハハハハ。ロシアじゃこんなもんじゃすまないよw」
何か嫌な事を思い出したのかブリザードが……バナナで釘が(ry
- 27 :
- 一方その頃。ライサチェクは家族にメールを打っていた。
「スケートを引退したら、建築の勉強をしようと思う。日本建築も学んでみたい。
バナナで釘を打ったり、なぜか薔薇を砕いたり、独特な工法があるらしいんだ」
- 28 :
- 「アタシもおやつ食べたいー!」
プルたちに駆け寄るジョニ子。しかしブリザードで凍った床ですべって転んでしまった。
「目元に痣ができちゃったわ。そうだ!これを生かしてパンダメイクをしてみるのも小粋ね」
小粋というかちょっと怖い。
- 29 :
- 「さすがにそのメイクはちょっと・・・」ジョニ子を止めようと駆けよるPチャン。
しかし、Pチャンもブリザードにつまづき派手にスライディングを披露。
バトル「大丈夫〜パトリック?君ってよくヘンなところでコケてるよね〜もぐもぐもぐ」
- 30 :
- 「ところでみんな、怪我で休んでいるミライのところにお見舞いに行かない?」
パンダメイクのまま、ジョニ子は提案する。
みな怪我の辛さは身にしみているアスリート。全員賛成となった。
「じゃ、バスの運転手さん、アメリカまで戻って〜」
- 31 :
- 「でもこのバスちょっと煤けててかわいそう。まず洗車しない?」
ジョアニーの提案に、ジョニ子は首を振る。
「いっそ色を塗り替えてしまいましょう。いいわよね?運転手さん」
「・・・はい(逆らったら面倒な事になりそう)」
全面ピンク色でドアには青い瞳の眼球マークがついた、
あ○のりバスもどきができあがってしまった。
- 32 :
- ミハル「ピンク最高です!さすがいいセンスしてますね、ジョニーさん!」
Pチャン「・・・・まあ、ジョニーを運ばないですむだけいいか」
リッポン「あ、同感。今のジョニーはちょっと・・・(ムリ)」
Pチャン「『運ぶ』って動詞が妙にしっくりくるよな。ははは」
リッポン「ほんとだねぇ。あはは」
二人はすっかり仲直りした様子。しかしジョニ子が二人の耳を思いきりひっぱった。
ジョニ子「アンタ達っ、聞こえてるわよ!」
二人「イタタタタタすいませんすいません」
メリル「女の子にあんなこと言っちゃダメよねぇ・・・めっ」
経営者「そうだな。アダムとパトリックは、よーく反省しないと」
レイチェル「(女の子というよりマダムだけど・・・私も人のこと言えないから突っ込めないわ)」
- 33 :
- 高橋「わーっ!あいの○バスじゃんw 乗ってみたいな」
美姫「よし、みんなで乗ろうよ」
真央「私はやめておく……二十歳になって初めての大会でみんなの足引っ張っちゃったし、もっと練習しなきゃ」
しょげる真央の隣で、小塚の白い歯がキラリ☆
小塚「優勝したんだから、いいんだって!……でも確かに僕らはバスに乗るより前にする事がある」
真央「なぁに?」
小塚「信太朗くんとそのご両親のところに、お祝い送らなきゃいけなくない?」
高橋・真央「そうだー!!!」
美姫「ママと赤ちゃんに負担がかかるから、残念だけど直接訪問はもうちょっと後ね」
4人はさっそく相談を開始。
- 34 :
- メリルの「めっ」に、ついついPちゃん&リッポンの顔がフニャける。
「えへへ……おっと、こうしちゃいられない。アダムも乗るだろ?」
「ああ、こうなりゃ乗るさ。ママには先に飛行機で帰ってもらうよ」
別れのハグをしているリッポン親子の横で、バトルは埼玉銘菓十万石まんじゅうと五家宝を買っていた。
「この五家宝って美味しいけど奥歯につまるよね〜もぐもぐ。うまいうますぎる十万石まんじゅう」
- 35 :
- 高橋達は意気揚々とコクーン新都心へ。
高橋「ベビーギフトの店あるかなあ。雑貨とか」
美姫「ベビー服がいいよ。見に行かない?」
真央「レゴ!レゴあった!」
小塚「あーもう!意見がちっともまとまらないじゃないか」
そこにCOIゲストの本田が通りかかる。
本田「経験者から言わせてもらうと、現金か商品券が一番ありがたいんだよなー」
確かにその通り。4人のテンションが一気に下がる。
- 36 :
- 「ミハルはいい子ね〜。たっぷり可愛がってあげるわ八重歯ちゃん♪」とジョニ子。
「大丈夫かなぁ…ちょっと新鮮な組み合わせだけど」とアダム。
「まあ、ミハルもいい経験になるよ」と年下のくせに偉そうなPちゃん。そこへ…
「みんな〜待ってよ、僕も乗せてよ〜」
ジョニ子「あら、ジェレミー。ユカから逃げて来たの?」
アボット「ち、違うよ。ちゃんと許可はとったよ。僕だって帰って練習しないといけないし。ね、メリル」
メリル「でもね、ジェレミー。6時間近く呟き続けるのは、ちょっと怖いと思うの・・・」
アボット「大丈夫だよメリル。全然怖くないよ」
レイチェル「メリルが怖いって言ってるのよスカポンタン。もぐもぐもぐ」
バトル「ちょっとレイチェル!僕の十万石まんじゅう勝手に食べないでよね!もぐもぐもぐ」
- 37 :
- 「ほらもう2人とも喧嘩しないで。これは私がさっき買ってきたんだけど、お口に合うかしら」
サラ・マイアーがさいたま市名物彩果の宝石を差し出す。
天然果汁を生かしたゼリーはその名の通り、彩り豊かで美しい。
「グミみたいでおいしいね、もぐもぐ」
「おまんじゅう勝手に食べちゃってごめんなさいもぐもぐもぐ」
「いいんだよ、どんどんお食べ。もぐもぐもぐ」
ユリア・セベスチェンが差し出すのは川越名物いもせんべい。
「これ、ちょっと口の中の粘膜に刺さって痛いけどおいしいのよ。どうぞ」
もちろんいただく。光の速さで。
そんなお菓子大会を尻目に、荒川静香は一人優雅にガリガリくんを食していた。
「陰の埼玉銘菓といえばこれよ。製造販売元の赤城業本社・工場は本庄市にあるの。
ちなみに『ガツン、とみかん』もおすすめ」
- 38 :
- その頃ジュベールは「第九」を口ずさみながら犬小屋作りにのめり込んでいた。
THE・日曜大工。しかしできたのはなぜか鳥小屋。
- 39 :
- http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1284664836/974
974 :心得をよく読みましょう:2010/10/06(水) 23:18:48 ID:hHh9KLjm
よろしくおねがいします。
【スレのURL】http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1285617633/l50
【名前欄】
【メール欄】sage
【本文】↓
その頃ジュベールは「第九」を口ずさみながら犬小屋作りにのめり込んでいた。
THE・日曜大工。しかしできたのはなぜか鳥小屋。
- 40 :
- ランビエールは鳥小屋を造っていた。
しかしできたのはドールハウス。シマウマの周囲を妖精たちがクルクルと回るというおまけつき。
「なんでこうなっちゃうのかなアハンアハン」
- 41 :
- 靴擦れを起こして困っているアボットに、Pチャンがバンドエイドを差し出す。
「ありがとう :)」
「怪我に備えて、持ち歩くようにしたんだ」
賢明な対策である。
- 42 :
- バンドエイドを2枚もらったものの、1枚で事足りてしまったアボット。
残った1枚をPチャンのヘらず口に貼ってみる。
- 43 :
- 「(恩を仇でー…!!)」と憤慨するPちゃん。
しかしお口を閉じられているのでとても静か。
かわいそうに思ったリッポンが絆創膏を取ってあげる。思い切り。
Pちゃんは涙目になってうずくまり、その後もしばらく静かだった。
- 44 :
- Pチャンの痛々しい唇に、ジョニ子が愛用のリップクリームを塗り塗り。
- 45 :
- 「さあ出発よ!」
動き出したピンクバスの中で、ジョニ子はさっそくマイクを握る。
バスガイドでもするのかと思いきや、おもむろにla vida loca を歌い出す。
喉も嗄れよとばかりに。
- 46 :
- 急いで飛び乗ったミハルは、手にしていた傘を折ってしまいションボリ・・・・
- 47 :
- 「次、僕!次、僕ね!」
バスの中ではジョニ子とプルでマイクの奪い合い。
「うへえ・・・やっぱり先にクワドで帰ればよかったかなー。なぁ、パトリック」とリッポン。
「俺、当分お前と口きかない」
とジョニ子に貰ったリップクリームを手にいじけるPチャン。
「何だよ。まだ、怒ってるのか?悪かったって。でも、そのおかげでジョニーの使いかけのリップ貰えたじゃん」
「変な言い方するなっ!!」
レイチェル「あの二人、仲いいわねーもぐもぐもぐ」
バトル「年が近いからかな。僕なんか安心したよもぐもぐもぐ。あ、レイチェルいもせんべいとって」
経営者「オマエラモナー」
ミハル「(バトルさん、かっこいいなぁ・・・)」
- 48 :
- COIに出ていた関係で、サーシャ・川スミ・グレボアも乗車している。
グレボア「ジェフリー、私にもおやつ分けてくれない?」
バトル「いいとも!パッケージの鳥の絵がかわいいチョコをみんなに配るよ。幸運のクジ付きなんだってさ」
乗客一同ワクワクしてチョコボールの封を切る。が、なかなか当たりは出てこない。
ジョニ子「あら、サーシャのにはエンジェルの絵が書いてあるわ!当たりよ、きっと」
サーシャ「銀色のエンジェル?かわいい!幸先いいわね」
可憐な花のような笑顔がこぼれる。
- 49 :
- 「私は今、唐突に閃いたわ」と美姫。
「どうしたの美姫ちゃん」と小塚。
「名前入りのだるませんべいをプレゼントしたらどうかしら、もぐもぐもぐ」
「食べたらなくなっちゃうでしょ!てか、急に何食べてんだよ!」
「試食品の玉ねぎのお漬物よ〜。今、食べろと言われた気がするの。おいし〜ぱりぱりもぐもぐ」
「あ、美姫ちゃんずるーい。じゃあ、真央はミニ鯛焼き串〜♪ おいし〜もぐもぐ」
「じゃあ、俺はもんじゃ焼のもちトッピングでむしゃむしゃ。うん、美味い」
「って、大ちゃんどうやって食べてるのっ?!試食品の域でちゃってるよね?!」
- 50 :
- 銀のエンゼルを大切そうにしまうサーシャの後ろの席で、クリス・リードは姉のキャシーに問う。
「あれ、5つ集めないとご褒美もらえないんじゃなかったっけ?金のエンゼルじゃないと」
「知らなくていい事もあるのよ。黙っておきなさい」
そのまた後ろの席で、スミルノフはエンゼルの確認などせずバリバリと箱を開けてひっくり返し、一気食い。
すぐ物足りなそうな顔になっている彼に、川口は自分の分のチョコを分けてやった。
試食?に興じる他3人の日本勢の前で頭を抱える小塚。
その肩を優しく叩いて、同情の意を示すのは本田。
荒川は小塚の前にガリガリくん梨味を差し出す。
気苦労の多い後輩を、2人それぞれ気遣っているのだ。
- 51 :
- バスの運転手氏が急に腹痛を訴えだした。
ジョニ子の歌のせいではない。急性盲腸炎である。即、近くの病院に入院する事に。
「じゃ、僕が運転するよ。みんな大船に乗ったつもりで寛いでて」
プルシェンコがハンドルを握る。進路は急に北へ。
「ちょ、ちょっと方向違うんじゃないの?」
たじろぐジョニ子にプルはウインク。
「寄り道させてよ。お見舞いに行くんだからおみやげ買っていきたいし」
悠子は心の中でそっと付け足す。
(どうせならあちこちウロウロした方がおもしろいから・・・でしょ?)
なお、その頃日本勢(リード姉弟を除く)はさいたま新都心前の広場で、全員揃ってガリガリくんを食べていた。
「猛暑で品薄になったってのがわかるおいしさだよねー」
「いっそこれ信太朗くんに贈る?お腹壊しちゃうかな」
「だーかーらー、現金にしとけって。一番無駄がないんだから」
- 52 :
- 「ああああ、やっぱりこうなったあああ…素直に帰れば良かった…orz」
「落ち着いてアダム。ここまでは想定の範囲内じゃない」とレイチェル。
「ありがとうレイチェル。あ…えとさ、言うの遅くなっちゃったけど…髪、切ったんだね。凄く似合ってるよ」
「あら、ありがと」
「お前はこの状況下でよく口説けるなー」とPチャン。
「口説いてないよ。女の子に対する礼儀だろ」
「そうか、よかった。俺はお前がいつレイチェルに『僕のジュリエット』とかのたまうかと思ってひやひやしていた」
「だだだだだ誰がそんな恥ずかしい台詞を…!」
「言ってたじゃん(ニヤニヤ)。今シーズン中、いつかは言うだろうとは思ってたが余りの早さに軽くひいたわ〜」
「う、うるさいうるさいうるさい!!」
「そんな事よりパトリック。どうするの?ジョニーに付き合うの?」
「付き合う訳ないだろ。練習だってしたいし、今回は絶対どうあっても逃げる」
「抜け駆けはなしだからね、パトリック」
こそこそと画策する若手三人であった。
- 53 :
- ちなみにレイチェルは口紅も真っ赤なものに変えてみたりしている。
18歳の少女なりに、大人っぽさを演出しているつもりだ。
別にそんな事しなくても貫禄はあるのだが、本人だけ気付いていない。
バスはなぜか青森は大間に停車。
「おいしいマグロのお寿司食べようよ」
プルシェンコ……あくまでもマイペース。
- 54 :
- 「さあ、おいしいお寿司も食べたし温泉も堪能した。じゃ、ロシア行こう」
プルシェンコののんきな発言に一同呆然。
「アメリカに行くんじゃないんですか!?」
「せっかくだから、ロシア名物のキャビアとマトリョーシカをお見舞いに買って行こうと思って」
―――悪気ゼロである。もはや誰もプルシェンコに逆らえない。
ミーシンの元で熱心に練習に励むガXキーは、急にくしゃみを連続させた。
「なーんか嫌な感じがする。風邪ともまた違うような。虫の知らせというか」
- 55 :
- そんな中、プル以外にもこの状況を楽しんでいる男がいた。
「メリル、楽しいね、楽しいね」とアボット。
「クスクス。そうね、ちょっと遠足みたい?」
「そういうだろうと思って『旅のしおり』を作ってみたんだよ。ほら」
「・・・・ジェレミー、いつの間に?」
アボットはいつになくのびのびしている。
一方ジョニ子はお土産のお寿司の折詰を見つめ、よからぬ事を思案する。
「マグロの赤身って・・・牛肉に似ているわよね・・・・」
- 56 :
- 『旅のしおり』の表紙にはまるっこいかわいいキャラクター?が描いてあり、
アボットの浮かれ具合がみなぎっている。
「旅の諸注意:ロストバゲージに注意!」
サラ・マイアーが急に車酔いを起こし、隣にいるグレボアに介抱される。
「窓を開けて外の空気を吸うをいいわ。ほら、素敵な風景も見える」
「まあほんと。ホタテの殻がたくさん積んであって貝塚みたい」
旅を楽しむ美女二人の声を聞き、ジョニ子は「マグロもいいけどホタテの殻も使えるかも」
などとよからぬ事を企み始めた。
- 57 :
- ジョニ子がおかしな事をやらかす前に、バスは北海道へ。
「ガッカリだわ・・・アタシのセクシーな着こなしを皆に披露したかったのに」
文句を言いつつ、久々に乗馬を楽しんだりしている。
十数年ぶりとはいえさすがの手綱さばきに、一同拍手。
- 58 :
- 北海道は美味しいものがいっぱい。
よだれが止まらないレイチェルをリッポン、Pチャンがバスに引きずり込んで
ピンクバスはひた走る。野を越え、山越え、海越えて・・・
メリル「ふふ。不思議なバスね。童話の世界みたい」
アボ「じゃあ、僕たち童話の中の登場人物だね、メリル」
P「童話ねぇ、『ハーメルンの笛吹き男』かな」
リッポン「僕たちはどこへ連れてかれるんだろう・・・」
レイ「怪談の要素もあるわね。『恐怖!一度乗ったら二度と降りられないゾンビバスの怪!』」
経「ホラーだったらジェレミーが主役だな。ゾンビバスの運転手役」
ジョニ「うわお。想像したらすっごいぴったり。ノーメイクでいけるわね」
アボ「ちょっと!みんなひどいよ!もっとメルヘンな想像してよ!」
アボットをいじって遊びつつ、ピンクバスはロシア国内を疾走していた。
- 59 :
- 「そろそろ市場も近いし、マトリョーシカとキャビアを買いましょう」
悠子の提案に運転手・プルは素直に従い、バスを停車させる。
Pチャン「できるだけ微妙な顔のマトリョーシカないかなあ」
経営者「ジャンプ中のジェレミーみたいな?」
アボット「ひどいよ!僕の顔の皮膚はベルベットのように柔らかい。それだけなのに」
レイチェル「女の子へのおみやげでホラーギャグ狙いは賛成できないわね」
バトル「ピロシキおいしいよ。甘いのはないのかなもぐもぐもぐ」
やりたい放題の一行の前に、見覚えのある少年が・・・
練習終わりで帰宅中のガXキーが、泣き笑いのような複雑な表情で立ちつくしていた。
- 60 :
- 「やあ、アーチャ練習帰りかい」
「あら、アーチャ久しぶり。いい子にしてた?」
二大トラブルメーカーに笑顔で声をかけられ強ばった笑みをみせるガチ君。
「そうそう、フィンランディア杯、優勝おめでとう♪薔薇冠プレゼントするわね」
ジョニ子はにょきにょきと薔薇を生やすと手早く冠を作ってガチ君の頭にのせる。
「あ、ありがとうございます・・・」
リッポンがちょっと不機嫌になった。「僕にはくれなかったのに・・・」
Pチャンも不機嫌だった。「こいつもクワド決めたか・・・」
ミハルは別の事を考えていた。「やっぱりバトルさんはかっこいいなぁ・・・」
- 61 :
- ファヌフやジョアニー、マイアー、グレボア、セベスチェンは真剣にマトリョーシカを選んでいる。
同じ女子として、ミライに最高の品をプレゼントしてあげたいらしい。
「アタシが持ってるのはこれよ」
ジョニ子が自慢の「自分にそっくりマトリョーシカ」を写メで披露すると、
気遣いのできる大人な5人は、「ジョニーだからこそ似合う個性的な逸品だわ」と誉め称えた。
ガXキーはそろそろと後じさりを開始。
しかしその後ろで、Pチャン&リッポンがブロック。
「君だけ逃げようったってそうはいかないよ」「逃げるなら僕らも手引きしてくれ」
川スミはニセモノキャビアを売りつけようとする怪しい業者を華麗に撥ね付け、
ミハル&レイチェルはバトルにピロシキを分けてもらいご機嫌。
「ほら、やっぱりロシアに寄ってよかったじゃないか」プルが一番ご機嫌。
- 62 :
- お見舞いの品も買った事だし、そろそろLAを目指そう!
……という事になるはずが、バスはまたあらぬ方向へ。
「ジェーニャ、どこ行こうってーのよ?」
ジョニ子の問いにプルは「お見舞いにはお花も必要だろ?」とか言い出す。
「花なんてさっきの市場で買えばいいじゃん!」
Pチャンの嘆きに、プルは人差し指を立て、チッチッチ、と左右に振る。
「最高の花を用意してあげたいじゃないか。スケーター仲間で、しかも女の子なんだし」
クリス「つまり、その方がおもしろいから」
キャシー「もうちょっとウロウロするのね」
息のあった二人の呟きに、経営者は感嘆の溜息を漏らす。
「やっぱりペアっていいな……リフトした時、ちょっといい気分だったし」
隣でレイチェルが人知れず頬を染める。
- 63 :
- バスの中ではガXキーがPチャン&リッポンにがっちりガードされていた。
「なんで僕まで……」
「君の先輩のせいなんだから当然だろ」とリッポン。
しかしシニアに上がったガチ君は少し強気だ。
「…そちらの先輩も問題ありだと思いますけど」
「アーチャの言うことも一理あるな。だが、俺の先輩ではない。アダム、責任とれ」
「あっさり裏切るなよ、パトリック!」
ジョニ子は女性陣の選んだマトリョーシカに不満顔。
「遊び心が足りないのよ。たとえばフリルとか」
女性陣は大人なのでジョニ子の演説をうんうんと聞いてあげる。
「みんなが理解してくれて嬉しいわ。そうだ!貴女達の衣装をデザインしてあげ…」
全員「それは遠慮するわ、ジョニー」
食い気味に断られた。
- 64 :
- ジョニ子と付き合いの長いサーシャ・コーエンは含み笑いをしつつ、
ジョニ子の頭をヨシヨシと撫でてやる。さすが苦労人である。
- 65 :
- バスに乗らなかったじゃぱんの皆さんは電車に乗って川越へ・・・
真央「芋ようかんうま〜です〜」
高橋「いや、川越だったら芋せんべいがいちばんっしょ!」
美姫「それより駄菓子屋横丁といかないと!芋まんじゅうとかたいやきとか・・・・」
小塚「正しくは菓子屋横丁だけどね〜」
静雄「みんな若いわね〜急がなくってもお店は逃げないのに」
テケ「芋ソフト3個目の君も十分若いよ!」
- 66 :
- サーシャ「で、最高の花ってどこに買いに行くの?」
もっともな問いである。プルはハンドルを握ったまま彼女を振り返り
(ちょくちょく振り返る。運転中だってのに危なくてしょうがない)
「なんでもスイスにとても美しい花があるらしい。きっとミライも喜ぶよ」
「え、スイス・・・」
ガッちゃんの脳裏には「真冬の森でシマウマがアハンアハン」という
難解なポエムと不思議語尾がよぎる。
悪い人ではないのだが、なんかわけわからん。不安になる。
サーシャをはじめ、美女軍団は「まあロマンティックね」と盛り上がっている。
いい意味で肝が太い。
- 67 :
- 「最高の花ってどんな花かしらね」「ミライの喜ぶ顔が浮かぶわ」
「最高の花はアタシの薔薇に決まってるじゃない」
女の子達はキャッキャウフフとガールズトークで盛り上がっている。
「女って花が好きだよなー。あんなの貰っても食える訳でもないのに。なあ?」
というPチャンに、アボットとミハルは同意しかねる様子。
「僕は、女の子らしくて可愛いと思うけど…」とアボット。
「パトリックもそろそろそういう事を覚えたらどうだ?将来、苦労するぞw」
経営者にからかわれ、Pチャンはむう、とやんちゃモードの顔で黙り込んだ。
一方リッポンは弟に、はぴおめメールを送っていた。
「よし、送信、と。もう19歳なんだなぁ。ついこないだまであんなに小さかったのに…」
こちらはお兄さんモードで車窓から空を見上げている。
- 68 :
- 「食べられる花だってあるわよ。もぐもぐもぐ」
食用菊のおひたしをサラダボウルいっぱいにして食べ続けるレイチェルの横で、
バトルはスミレの砂糖漬けを食べている。
「こっちもおいしいよ。もぐもぐもぐ」
「あー、僕が言いたいのは、ああいうのとはちょっと違う」
複雑な表情の経営者。Pチャンはポカーン。
スミレの砂糖漬けはなかなかロマンティックだが、バトルのように
鷲づかみにしてもぐもぐ食べては台無しである。
- 69 :
- 「ちょっと疲れちゃった、誰か代わって」
そう言って、プルはロシェットに運転を代わってもらい、客席で一休み……
しようとした所で、たまたま荷物に入っていたUNOのカードを見つけた。
「ねえねえみんな、これやらない?」
ガールズトークに加わっていない男性陣は、否応なしに強制参加。
ジョニ子と女性陣の悪巧み、「罰ゲームの用意」と同時進行で、無駄に熱い勝負が始まる。
※ルール:下記の番号が、レス秒の一桁の数になった者がビリ。
罰ゲームとして、日付が変わるまで「猫耳カチューシャ」を装着させられる。
1.プル 2.リッポン 3.Pチャン 4.アボット 5.ガチ君
6.バトル 7. ミハル 8.クリス 9.経営者 0.スミルノフ
- 70 :
- そんなこんなでスイス到着。
バスから降りるとランビと何故かデニス・テン君も一緒にいた。
「おやおや、僕の可愛いニンフたち、また僕のジャケットを盗みにきたのかな?アハハン」
続々降りてくる女の子達にランビのテンションは上がる一方。
一人ひとりに丁寧にハグ&キス。もちろんジョニ子にもチュ♪
さらにプルシェンコにもしようとして・・・・
「・・・アハン、ジェーニャ何かの嫌がらせかい?」
「いや、通常営業だ」
ジョニ子「確かに普段のジェーニャとあんまり変わりないわねぇ」
Pチャン「普段の方がもっとあれだし」
レイチェル「肉襦袢やおむつを越えるものってあるのかしら?」
- 71 :
- まったく関係ないが、ライサチェクは恋人のナスティアにボコられていた。
「誰にそそのかされて、あんな写真撮ったのよ!アーティスティックすぎて
見た者全てが惚れ惚れしちまうじゃないの!彫像のような筋肉に滑らかな肌、
長い手足に抱きしめられたいって女が世界中にウジャウジャ発生するわ!
そいつら全員からあんたを守り抜くなんて、私一人には荷が重すぎるわよっ」
「い、いたっ、骨折れる!やめてくれ!」
「でも世界中の美女がむらがったって、あんたを独り占めしなきゃなんないわ!
だって、私・・・もう!バカバカバカバカバカ!素敵すぎるのよ、あんたは!」
「ナスティア、泣かないで。そして殴らないで。意識朦朧としてきた。顔はやめてボディにして」
- 72 :
- >>71 みはらじゅんこw
ミハル・ブレジナは煩悶していた。
(立ち位置的にはデニス・テンの左側にいたい。
でも、バトルさんからも離れたくない。ああ!どうしたらいいんだあああ!)
好きにしろ。
「それでだな、ステファン。スイスにそれはそれは美しい花が咲いているという噂を聞いたのだが」
猫耳をつけたままプルは問う。気に入ってしまったらしい。
(僕様、可愛いでしょ?)の、どや顔である。
「は!またーり旅しているのは楽しいけど、アタシったら、また目立たなくなってないかしら!?」
「バックショットに異様な迫力があるから大丈夫だよ。特に腰のあたり」
Pチャンは余計なことを言ってジョニ子にどつかれていた。
- 73 :
- どつきついでに、ジョニ子は前々から欲しくてやっと入手したブーツでPチャンを踏んだ。
「ふぎゃっ!!」
「まったくアタシのバックショットがマダムにでも見えるってーのかしら。失礼しちゃう」
プリプリしながらランビ家向かいの公園にあるトイレに行く。
(ランビ家トイレはアボットが使用中だったので)
すると掃除おばちゃんがいて、驚愕の表情で叫んだ。
「あんた!ここは男子トイレだよ!女性は隣!」
- 74 :
- 自分は少々顔立ち(特に睫毛)がフェミニンで仕草がおしとやかなだけで、
生物学的には男性である、と掃除担当の女性に説明し、ジョニ子はトイレを出た。
「そもそもジェレミーがステファンんちのトイレ使ってるからいけないのよー、もう」
ランビエールはプルシェンコの猫耳に、心の中の奥深くに沈めてある悪夢のような
記憶をチクチクと刺激されつつ、世界一美しい花について考えを巡らせる。
「うちの祖父が言っていたあれかな……虹色に輝くっていうエーデルワイス。普通白だよねえ、あれ」
「それ食べると怪力になったり昔の風景が見えたりする?悪の組織とバトル発生?」
「それ前スレ。いつまでも同じ傾向のネタをひきずるのは、他職人やROM専さんに対して失礼だよ」
「うはw」
悪びれず猫耳をピコピコを指で動かして見せる僕様。
あらゆる意味で軸にブレがない。
- 75 :
- 女性陣はまだ見ぬ美しい花を想像し、ウットリしている。
「早く買いに行きましょう!すぐ行きましょう!」
せかすサーシャ・コーエンに、ランビエールはとまどいの表情で首を振る。
「珍しすぎて街中では売ってない。山岳地帯の野生の花なんだ」
「また珍しい植物ネタかーっ!その花って自分で歩いて山を下りてきてくれないかな」
Pチャンが無茶な願いを口にする。
バトルはランビエール宅のキッチンを勝手に借り、クレープを器用に焼いている。
ひっくり返しそこなったりはしない。無意味にパプリカも刻まない。
ミハルはクレープを分けてもらって夢心地。テンくんは本当に熟睡して夢心地。
- 76 :
- 女性グループを留守番に残し、男性グループは虹色エーデルワイス探しの旅に。
「バスじゃ五合目までしか行けないんだってさ。でも登山なんてワクワクする」
Pチャン・リッポン・ガッちゃん・ミハルあたりはなんだかんだいって浮かれている。
スミルノフは「いかなる不慮の事態に陥ろうとも切り抜けられるよう」各種防具の準備に余念がない。
そしてバトルのリュックにはお菓子しか入っていないのだった。
- 77 :
- テン君はランビの横をちょこちょこ歩く。
「森に住む魔法使いが・・・怪物との戦い・・・蝶々が津軽海峡を・・・」
ランビのポエムを素直にうんうんと聞いている。誰か止めた方がいいかもしれない。
一方、ランビの留守宅には美姫がやって来ていた。
「どうしたのよミキ?」とジョアニー。
「トリノのショーでステフと一緒になってね。遊びにおいでって誘われたから。
あ、これは日本のお土産ね。芋ようかんに芋せんべいに芋ソフトに・・・」
レイチェルの瞳とほっぺがきらきらと光りだす。
「JOの打ち上げで食い倒れツアーをやってねー。楽しかったー!
でも、なんか大切な事を忘れているような気がするのよねぇ・・・?」
シンタロー君かわいそす(´・ω・`)
- 78 :
- 「やはりあいつらに任せておけない」
本田は各ベテラン選手、コーチや連名関係者などと意見調整を済ませ、
滞りなく織田家に出生祝を届けた。
美姫たちはあとで内祝いが届いてキョトーンとするかもしれないが、
おそらくあまり気にもしないだろう。多忙なシーズンに突入するのだし。
その頃、クリス・リードは日本のTVCM「ファイトォー!イッパーツ!」を
夢想して密かにwktk状態だった。
しかし山の斜面はさほどきつくもなく、天気もよく、Pチャンは調子っぱずれの
鼻歌を唸り、リッポンは風景写メ撮りまくり。のどかそのものなのだった。
- 79 :
- 芋ようかんを一本食いしながら、レイチェルがふと呟く。
「エーデルワイスの開花時期っていつよ?」
さすが学者の娘、ようかんをくわえたまま瞬時に調査、
その開花時期が7-9月である(Wikipedia調べ)と結論づけた。
「高度2000-2900mの高山帯の石灰岩地を好む、だってさ。そこまで行って
咲き終わっちゃってたら、彼らガックリしてしまうかも・・・」
- 80 :
- 目的の花が咲いていないかもしれない事など露知らず、
男子チームはのりのりで登山を続けている。
当初、「メリルが恋しいなぁ・・・・(´・ω・`)」と大人しかったアボットも、
スイスの雄大な自然や景色に再び興奮してきた。
「わあ、きれいな花だなぁ!うわあ!すっごい岩山!わーわー、凄い見晴らしー!!」
「アイラヴカンフーーーーーーー!!!」テンションが上がり過ぎて思わず叫ぶ。
「アイヘイトパッキーーーーーーーング!!!」つられてPチャンも叫ぶ。
「あら、じゃあアタシも!」とジョニ子。
「マイペn・・・・」
「なんでその言葉をチョイス?!」リッポンが慌ててジョニ子の口をふさいだ。
- 81 :
- 強引に背後から抱きしめられ、それはそれで悪くないジョニ子は、
両手をパタパタさせて慌てふためいて見せる。
「キャー!なんなのアダムったら。まだ昼間よ」
「そうですね。昼ですね。だからおかしな事叫ぶのやめてくださいね」
「やまびこになったら素敵じゃない?」
「素敵じゃありません!周囲にはファミリーも大勢いるんです」
「子供なんて、親が思っている以上に刺激的でイケナイ事を知っているものよ」
揉める二人の横で、ピッケル片手のクリス・リードが首をひねる。
イメージしていた勇壮かつ過酷な登山ではない。
「ひょっとしてこの山、マッターホルンじゃないのか?」
- 82 :
- 一方ミハルはデジカメを握りしめ
バトルとツーショット写真を撮る機会を虎視眈々と狙っていた
- 83 :
- 「え、マッターホルンでないとダメなの?いいじゃないか、近所の山で」
ランビの言葉にクリス大脱力。
「まあ、危険な山にあえてアタックする必要もないだろう、な?」
経営者のフォローもクリスの傷ついた冒険心の癒しにはならない。
写メ撮りまくりのリッポンに擦り寄り、ミハルは「僕とバトルさん撮ってよ」と頼む。
「いいよ。バトルさんは気さくでお茶目だから、一緒にいて楽しいよね」
さあ、いざ念願のツーショット!という瞬間、隣にPチャンが割り込んできた。
「クリス!みんなで集合写真でも撮ろう!割り切ってピクニック気分さ!」
そうだそうだとスミルノフも防具をかなぐり捨て、駆け寄ってくる。
結局近くの観光客にシャッターを頼み、リッポンもフレームに収まる事に。
「楽しいなあ!アイラブカンフー!」「そしてペn」「いわせねえよ!」
愉快な写真ができあがったが、ミハルはちょっぴりセンチメンタルな表情だった。
- 84 :
- そこへ山羊をつれた山羊飼いの少年が通りかかった。さすがスイス。
「ねぇ、可愛い坊や。この辺で虹色のエーデルワイスが咲いている場所を知らない?」
日焼け対策のしすぎで白塗りパンダメイクのジョニ子に怯えつつ少年は教えてくれた。
「に、虹色も何もエーデルワイスは夏の花だよ。もう咲いてないよ」
一同ランビをじろりと睨む。
「あれ?そういえばそうだっけ。
最近、あちこち飛び回ってたから季節感がなくなってたよ、ははは」
悪びれなく笑うランビ。
全員で抱えあげて記念撮影した後に谷底に放り投げてやろうかと思った。
- 85 :
- 「じゃ、虹色のエーデルワイスに代わる、美しい花を用意しなくちゃいけないわね」
ジョアニーたちは男性チームの帰還を労いつつ、次の策を練る。
「鉢植えは根がつく=寝付くに通じるから縁起が悪いのよ」
「さすがミキ、日本のマナーがわかってる!でもこの際、花でなくてもいいのか?」
そうつぶやく経営者の視線の先には芋ソフトをすすり食いするレイチェル。
「花より団子・・・って日本のことわざだっけね」
- 86 :
- 「お団子買うなら日本に戻るの?」
目を丸くする美姫。経営者は慌てて前言を補足する。
「そういう諺もあるって事で、なにか食べ物の方がいいんじゃないかって事さ。スイスだしチーズとか」
「食べ物の事だったらカロリーナに訊くのがいいんじゃないかなあ」
のんきに呟くプルシェンコ。
「婚約したてで忙しいでしょ。大勢で押しかけるのはマナー違反だわ」
ファヌフがもっともな意見を返す。
キャビアだけじゃちょっと寂しい。もう一品・・・ミライが喜ぶ食べ物は何なのだろう?
- 87 :
- Pちゃん「日系人ならお寿司が好きなんじゃないかな」
ロシェット「うーん、やっぱりパトリックは、まだこういう事に向いてわね(苦笑)」
ジョニ子「あら、そこがパトリックの可愛いとこじゃない。いいわよ〜そのままの道を突き進みなさい♪」
Pちゃん「(キョトーン)」
美姫「チーズフォンデュはいい加減飽きたわよねー」
ランビ「ミキはなんでもはっきり言うところが魅力だね(はぁと」
ガチ君「(くじけない人だな・・・)」
レイチェル「スイスのデザートといえばチョコレートよね・・・」
リッポン「レイチェル、よだれ拭いて」
サーシャ「女の子だったら誰でも甘いものは好きよね」
プル「僕はピザが好き」 バトル「会話がかみ合ってないよ、ジェーニャ」
そんな中、アボットがおずおずと手を上げる。
「あのさ…手作りのお菓子とかどうかな?みんなで協力してさ。だめ?」
- 88 :
- 「ジェレミーのクッキーは絶品よ!」
メリルの賞賛にアボットの頬がポワッとピンク色になる。
「僕、結構甘い物好きなんだよね。ドーナツ作ってくれる人とは親友になっちゃうよ!」
「じゃ、クッキーとドーナツを作ればいいんじゃないかしら」
「ああ、やっぱりメリル大好き」
「うふふ。ありがとう」
せめて“あたしもよ”って返してやれw
- 89 :
- 「じゃ、材料の買いだしに行きましょう」
ロシェット&ファヌフが立ち上がると、レイチェルも二人についていく。
「荷物持ちは多い方がいいでしょ?そうだ、パトリックとアダムもついてきて」
「何キロドーナツとクッキー作るつもりなんだよ・・・」
ぼやくPチャンにレイチェルは冷静に解説する。
「ミライに特別美味しいのをプレゼントしたいじゃない?練習や試作をしなくちゃ」
「さすがはレイチェルね。ねえ、カップケーキも作らない?」
ジョニ子は自分が食べたい物もさりげなく追加してきた。
- 90 :
- 「じゃあ僕バニラアイスが食べたいな」
リッポンが控えめに好物を呟くと、窓の外を一陣の風のごとく通過する優雅なイナバウアー。
「今のはいったい・・・」
「シズカはアイスに目がないからなあ。でも出しゃばらない、控えめな女性だよ」
「ここで作って持っていくんじゃ溶けちゃわない?」
「アイスクリームメーカーって家庭用の器具あるじゃん、あれ買って現場で作ろう」
お菓子トークは尽きない。バトルのお目々はキラキラ。
- 91 :
- メリルは相変わらずランビにくっついているテン君に声をかける。
「デニス、もしかして背が伸びた?私の後輩の女の子もこの夏で随分、背が伸びたのよ。
若い子はどんどん伸びるわね。背も、演技もね」
コロコロとした声で話かけられちょっぴり照れるテン君。
すると、再び窓の外を一陣の風が・・・
美姫「そういえば私の友達も最近、背が伸びたって。後輩じゃなくて先輩だけど」
ランビ「さすがシズカは規格外だね」
一方、買い出し組ではPチャンが突然、頭痛を訴えだした。
「あああ、頭痛が痛いー。こんな事してる場合じゃないのにー。受験勉強もしなきゃいけないのにー」
「そういえばスタンフォード狙ってるんだってね。ま、頑張って」
すでに入学が決まってるレイチェルは余裕たっぷり、貫禄たっぷりに微笑む。
「君って高校生だったり、受験生だったり、留年したり、忙しい奴だなあ」
「留年、言うなっ!」
- 92 :
- Pチャンの首筋や後頭部のツボを、器用に揉みしだくロシェット。
力強さと優しさに満ちたマッサージに、頭痛は次第に治まっていった。
「はー、きもちいい。ついでに足もプリーズ」
「こらこら、調子に乗っちゃダメよ。めっ!」
デコピンでPチャンは5メートルほど吹っ飛んだが、大けがにはいたらなかった。
ロシェットの「めっ!」はメリルのそれとくらべてやや厳しめ?
しかし後輩への愛情が滲み出ている事に変わりはない。
「でもほんと、マッサージ上手!」
感動するレイチェルに、ロシェットは軽くウインク。
「慣れよ。うちで彼氏にやってあげてるもの」
大人の余裕である。
- 93 :
- 「やれやれ・・・・こんな事になってるんじゃないかと思って、後を追って正解だったわ」
悠子が溜息をつく。
小麦粉50kg、卵300個、牛1ガロン・・・とすさまじい買い物をしているレイチェル、
それを背負わされている瀕死のPチャン・リッポン。
「私が一人で背負うって言ったんだけど、彼ら、レディーにそんな事させられないっていうのよ」
ジョアニーが肩をすくめる。ファヌフも隣で微笑む。
「こんな時こそ、俺の出番!」
スミルノフは荷物の大半を引き受け、Pチャン&リッポンを救った。
しかしカップケーキのカップとしてドラム缶数十本を検討しているレイチェルを見て、
派手にずっこけそうになった。悠子がそっと肩を貸す。
「想定内よ」「そうだな」
- 94 :
- 最終的に軽トラックを借りて食材を搬入した買出しグループの前に、黒くて長い男が立ちはだかった。
「チーズケーキを作ると聞いたのだが。俺は工場見学までした製菓経験者だぞ」
「チーズケーキの予定はないけど、追加はいいわね。歓迎するわ!」
レイチェルは喜びのあまりその場で華麗なスピンを繰り広げている。
- 95 :
- 「は!アタシったらやっぱり目立たなくなってる〜」とジョニ子。
慌ててお菓子作りのコンセプトにあわせ裸エプロンに衣装チェンジ。
「うん、いや、笑いをとりに走らなくていいから」
と経営者がそっと肩にソチジャージをかける。
いや、本気だしと言うジョニ子を気のいい笑顔でかわす経営者。
「でも…目立たなくてもいいのだけど、……ちょっと寂しいかも?」
と、ぽつりと言ったのはユリア・セベスチェン。
「誰もがいつかは通る道よね」
サーシャはユリアをそっと抱き寄せた。
「ショーや振付の仕事も楽しいよ、ユリア」とランビ。
「後輩達の活躍もね」とバトルもウィンク ;)
- 96 :
- 「やっぱりバトルさんはかっこいいな」
感動するミハル。若手なのに買いだし班に行かなくていいのか。
プルシェンコにお茶を入れているガッちゃんも。
- 97 :
- 程なくして軽トラックがランビ宅に到着。続々と食材が運び込まれる。
もちろんガっちゃんミハルもお手伝い。
「なんだか大げさになってきたなぁ」と経営者。
「チョコレート工場みたい?w」とレイチェル。
「あら、チョコレートも買ってきたのね。じゃあ、さっそく湯せんにかけて、と」
「あちいっ!ジョニー俺だ!」
「なんだエヴァンだったの。黒くて(ry」
女性陣は思い思いのエプロンをつけて忙しく動き回る。ランビはにこにこ。
「自分ちのキッチンに女の子がいるっていいなぁ。しかもこんなにたくさん。み〜んな僕の可愛いお嫁さんだよ」
妄想の世界へと旅立ってしまった。
- 98 :
- ライサはデカい手を生かして、卵の片手2個割りに挑戦。
が、あえなく失敗。両手でチマチマと卵を割ることに専念。
律儀に電石帽(工場見学の時被っていた、髪の毛が落ちないようにするあの帽子)を
被っているため、そこだけなんか異質。
卵を割るために開発された、新型エヴァンゲリオンみたいである。
- 99 :
- 若手男子達は居間で輪になってスイスチョコの湯せんかけ。
Pチャンは少し飽きていた。ふと、クリスを見ると口にちょび髭が・・・
ミハル「クリス、ひげなんて生やしてたっけ?」
クリス「え?ああ、チョコがはねちゃったんだな」
Pチャンはにやり。
「デニス〜」おもむろに隣にいたテン君の顔にチョコで落書き。
「わはは、ひげ似合うじゃん。カザフの偉人みたいだ」
しかし、テン君は意外と気が強かった。「やったな!」すぐに、やり返す。
「何するんだよ!」「先にやったのはそっちだろ!」
「ちょっと二人とも止めなよ」
仲裁に入ったリッポンの巻き毛に狙いすましたかのようにチョコがぺちょ。
「(ピキッ) ・・・・パトリック、髪の毛はルール違反だろっ!」
若手男子による仁義なきチョコレート戦争が勃発してしまった。
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