2012年3月卓上ゲーム126: ゲームブック口調で人生に迷うスレ (442) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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ゲームブック口調で人生に迷うスレ


1 :
自分を二人称「キミ」にして、人生の迷いを書こう。
キミが迷いや悩みを書けば書くほど、スレの住人たちは歓喜の声をあげ、キミを称えるだろう。
キミは事実ありのままを書いてもいいし、多少の誇張を含めてもいい。
−−さあ、レスを返したまえ。

2 :
キミが辞表を差し出すと、上司は特別驚く様子もなくそれを受け取り、君の背後のドアを指差して言った。
「一ヵ月後などと悠長なことを言ってないで、今すぐそのドアを開けて出て行け」
キミがドアを開け、部屋を出ると、うしろでがちゃんとカギのしまる音がした。
キミは怒りにまかせた自分の選択が正しいのか、少し不安になってきた。
キミは、思い直して上司に詫びてもいいし(社長室へ)、新天地を求める旅に出発してもいい(ハローワークへ)

3 :
君が食堂に入ると、中にはいかにも労働者といった感じの男たちがひしめいていた。
鼻歌を歌いながら蕎麦をすする者、自分の料理がまだこないと文句を言う者、ちゃんと列に並べと怒鳴る者、大変な騒がしさだ。
どうやら食券を買うシステムらしいと理解した君は、販売機の前で食料の引換券を買うと、どの列に並ぼうか考えた。
ふと一番近くの列に並ぼうとした時、君を遮るようにひとりの大男が割り込んできた。
大男は無精髭をたくわえ、ランニングから出た腕には蜘蛛の刺青が見えた。
「生憎だな。俺が先だ」
男は悪びれる様子もない。
君は、諦めて他の列に並ぶか(隣の列の最後尾へ)、男に一言文句を言うか(男の前へ)、それとも、買ったばかりの券を抜いて身構えてもいいし(こけおどしへ)、『すみません』の呪文を唱えて、食堂を後にしてもいい(外の公園でアンパンへ)

4 :
「あなたに見せたいものがあるの」
女は後ろ手にドアを閉めながら言った。
戸惑うキミに、女は恐ろしいほどの早さでそれを差し出した。
『母子健康手帳!』
「三ヶ月だって……」
女は顔を赤らめながら言った。
君は一生ここから逃げることはできないだろう。
万が一運良く逃げられたとしても、慰謝料と養育費という二人の刺客が、何十年も君を追い回すのだ。
君の人生は終わった……

5 :
保守

6 :
その女は一食分の食料を取り出して、キミに言った。
「お弁当あたためますか?」
キミはこの話に乗ってもいいし(「お願いします」へ)、罠かもしれないと思うなら断って、この場を去ってもいい(「いや、いいです」へ)

7 :
残念ながらその女は十分な技術的教育を受ける機会がなかったようだ。
食料は厳重に梱包されたまま異様な長時間に渡って高出力のマイクロ波を照射された。
装備品の欄から食料を一つ減らし、「食料そっくりの石」を一つ加えること。

8 :
>>5
君は時間ぴったりに保守をした。
君には英雄点2点があたえられる。

9 :
君は女の提案を断り、食料を冷たいまま受け取ると、その建物を後にした。
後になってわかったのだか、この食料は温めなければ食べてもおいしくないようだ。
君は電子レンジを持っているだろうか?持っていて、その食料を温めることを試してみたいなら(自宅でチンするへ)、または体温で温めることを試してもいい(懐に入れるへ)。
いずれにしても、食料の代金として銀貨一枚を所持金から減らすこと。

10 :
太ってしまった。
キミはジムに通うことを決めてもいいし(コナミスポーツへ)、いきなりジムは大変だろうと思うなら、近所をジョギングしてもいい(三日坊主へ)、どちらも選ぶつもりがないなら、台所へ行って缶ビールをあけ、次の日に備え鋭気を養うこと(メタボ確定へ)。

11 :
キミは偶然にも良スレと思わしき場所をを見つけた。
なかなか面白いコンセプトのスレだ。
たまに、妙に大きな人生の岐路までもが見受けられる。
十人十色の悩みの集合地。キミの悩みもその中の一つであるのだ。
キミは衝動に駆られ、何か書きこもうとしたが手が止まった。自分が書くことでこのスレが糞スレになってしまうのではないだろうか。
キミはしこたま迷った後それと決めた。
 
1、何か書きこんでみる(未知の結果へ)
2、ROM専に徹す(自意識過剰へ)

12 :
ベッドの下にもぐって探し物をしていたキミは、たいして役に立ちそうなものがないと判断し、そこから離れようとした。
ここで運試しをすること。運試しの結果が幸運であれば、キミは何事もなく立ち上がり、妹の部屋を出る(自分の部屋へ)。
不運と出た場合は、キミは後頭部に強烈な痛みを感じ、うずくまる。
立ち上がろうとしたそこは、まだベッドの下であり、頭をベッドで強打したのだ。(体力点を2点失う)
しばらくして正気に戻り、ふたたび立ち上がったキミは、後頭部に大きなコブができていることに気付く。
このコブは頭を動かすたびにズキズキ痛む呪いのコブだ。
このコブがなおるまで、キミは技術点を1点失う。

13 :
体力点2点を失う。
キミは英検2級かTOEIC850以上のスキルを持っているだろうか?
持っていないならこの仕事の面接は受けられない。
ハローワークへ戻って選び直すこと。

14 :
その軽はずみな選択の結果がどうなるか、本当に分かっているのか?
現実はゲームとは違う。この言葉をキミは今まで何度耳にした?
ここはリセットしてやり直せるような都合のいい世界ではないのだ。
まあいい、キミ一人がいなくなったところで世界は回り続けるのだから。
        【GAME OVER】

15 :
ふと目を覚ますとこんな時間だ。
次第に意識がはっきりしてくると、キミは会社が8時始業だということを思い出した。
2ちゃんにカキコなどしている場合だろうか。
キミはいまさらと思いながらも慌てて会社に行く支度を整えるか(大遅刻の大顰蹙へ)、
それともまずは上司に電話を入れるか(「母が急病なので、病院に寄っていきます」へ)、
いまさら慌てるのが嫌なら、ゆっくりコーヒーを沸かして飲んでもいい(流れでサボって月曜会社行きづらいへ)

16 :
>>12
妹の部屋を物色すんなw

17 :
キミが我に返ったとき、辺りはもう真っ暗だった。
社内でまだ残業しているのはキミだけらしい。
キミはとてもおなかがすいているので、ここで食事をしてもいい。
もし食事をしたくないか、したくても食料を持っていないのなら、(体力点から2点を引く)こと。
キミは残りの仕事を残してこの場を去ることもできるし(明日出勤確定へ)、
もうしばらく様子を見たいなら、この場に留まることもできる(午前様確定へ)。
または、ちょっとイタズラ心が沸いたのなら、この機に女子社員の机やロッカーを開けて物色してもいいし(確定へ)、
さらにチャレンジ精神があるのなら、キミに仕事を押し付けて帰った上司の机の引き出しに、を忍ばせてもいい(タイムカードで犯人バレバレ懲戒処分へ)。

18 :
詰まる所キミは死のうかどうかと迷っている。
死ぬなら(14へ)
死なないなら(紆余曲折を経た後再びこのパラグラフへ)

19 :
キミは今、キミがこれまで籠っていた暖かく心地良い部屋から出て行くよう
断続的な圧力を受け続けている。
覚悟を決めて外の世界に向けて苦難に満ちた第一歩を踏み出すなら、
→誕生へ(体力点を1点減らせ)
それとも、出て行くのを拒否してこの快適な部屋に閉じ籠り続けるなら、
→帝王切開へ(精神点を1点減らせ)

20 :
なんかムズムズする。君は、
鼻をほじる→(小指で)
耳をほじる→(綿棒で)
股間をイジる→(机のカドで)

21 :
なんと!
キミは面倒くさいからと、腰の剣を抜いて頭蓋骨に突き刺した。
なるほど直接信号を出す脳味噌をほじればムズムズは消えうせるというわけか。
しかしキミの存在もまた消えうせてしまった(14へ)

22 :
しのびねぇな
⇒(かまわんよ)

23 :
君の目の前には「限定200本 だいこん128円」と書かれた張り紙がある。
隣のスーパーではもっと安価で販売しているかもしれないが、そうでないかもしれない。
君が隣のスーパーちらしを持ってきているのならば、この場で確認することも可能だ。
隣のスーパーへ行くのならば→(隣のスーパーへ)
覚悟を決めて購入するのなら→(レジへ)
チラシを確認するのであれば→(とりあえず邪魔にならないところへ)

24 :
キミは月曜日のプレゼンの準備のため、女子社員のアヤちゃんと二人きりで休日出勤している。
アヤちゃんの短めのスカートと深い胸元は、誘っているようにも見える。
キミは、このチャンスに告白してみてもいいし(玉砕して気まずくなるへ)、
様子をみるためにランチに誘ってもいい(やんわり断られ一人でラーメンへ)、
または、回りくどいのが嫌いなら、衝動的に抱きつくことを試してみてもいい(上司に報告され解雇へ)。
いずれの選択をするにせよ、とりあえずパンパンになった股間を隠すため、「脚が寒いよね〜」と言って、ひざ掛けか何かで隠すこと。

25 :
キミは久しぶりの良スレに出会ったことで、安らぎをおぼえた。
このは幸運だったので、(運点を2点増やす)こと。
キミはふと疑問に思った。
このスレは他のカキコに対するレスを返してもいいのだろうか?
ここでの選択は重要だ。キミは……
思い切って感想を書いてみるなら、(「>>23わかる。買い物に行くと絶対にある迷いだなw」へ)
感想を書くことに不安があるのなら、(もうしばらくROMるへ)。

26 :
キンタマがかゆい。
キミは、
勇気を出して病院へ行ってみるか(何科へいけばいいんだ?へ)
ムヒを持っているならそれを塗ってみてもいいし(沁みすぎて悶絶へ)
血が出るほど掻いてみてもいい(ばい菌が入って結局病院へ)

27 :
キミは後頭部にガツンと重い打撃をくらった。
一体何だ?
振り返ってそいつの姿を見つけた瞬間、キミは固まってしまった。
今までずっとそこにあったというのにまるで気が付かなかった。
ガーゴイルのように普段は背景に埋没しているが、獲物を求めて唐突にそいつは姿を現わす。
その名は現実。
不安定に揺れる精神を見つけては、その大きな鉤爪で鷲掴みにしてしまう。
悪魔のようなそいつは、獲物を散々ズタボロにした後、再び姿を消し、獲物を安心させる。
しかしそれは獲物の絶望する顔を見るがための罠なのだ。
キミはここで現実と戦うべきか迷う。
ここでこいつに打ち勝てばそのいたぶりから金輪際解放されるのだ。
しかし負ければ当分の間、ひどい疼痛に苦しめられることだろう。
逃げるなら(再び棘のついた檻の中へ)
もし戦うというのなら、勇敢に剣を抜くのだ!
キミの勇気を見せつけてやれ!
「現実」
生命点∞
技術点∞

28 :
おなかすいた
あ、えーと・・君は、
カップラ()
吉野家 ()
ガマンして寝る()
それかーしてもよい()

29 :
キミは週末を大変リラックスして過ごした。幸運点を1点回復する。
しかしそのせいでキミはまだ眠れずにいる。
このまま朝まで時間をつぶすなら
キミは体力点を2点失っていつも通りの時間に目的地に着く事が出来る。
今から寝るなら技術点による判定を行え。
成功すればキミはぎりぎりの時刻に目を覚ます。体力点を1点減らせ。
失敗ならキミは誰かからの叱責の電話で目を覚ます。体力点を1点と精神点を2点減らすこと。

30 :
キミはバイクを走らせて、近くの吉野家へ向かった。
深夜にこの辺りを通る時はよく「こんな時間に牛丼食いに来るやつなんかいるのかよ」と一人で笑っていたがどうやらいるようだった。
さて牛丼を注文しよう。
特盛りがいい。
しかしキミは自分の特盛りの腹肉に気づく。そういえばダイエットしてるんだっけ。
聞くところによると牛丼特盛りは1000キロカロリーを超えているらしい。
キミは吉野家にくる選択自体間違いだったと後悔するが、お腹がすきすぎて今更牛丼を食わないという考えはできない。
キミは欲望と対決することになる。
並盛りを注文するなら(足りなくて帰りにラーメン屋へ寄ってしまうへ)
大盛りを注文するなら(ちょっと足りなくて家でカップラーメンを食べてしまうへ)
得盛りを注文するなら(せっかくだからセットで注文してしまうへ)

31 :
>>30
どの選択肢でも食い過ぎワロタw

32 :
糞スレ晒しあげ

33 :
少人数のスレなのに一見にぎわってるスレのように演出してると
その少人数が来れないときに
実際はにぎわってなかったスレだと分かってしまっていっそう寒々しいよね

34 :
>>33
しらじらしいとはこのことだw

35 :
>>33
wwww寒々しいってwwww
どこの言葉だよw

36 :
キミは終業間際、上司からサービス残業を命じられた。
断って(→上司からの評価が下がって減給へ)もいいし、早く帰るために疲れた体に鞭打って急いで仕事を片付けても(→後日ミスが発覚して減給へ)いい。
あるいは一眠りして疲れをとってから仕事にかかって(→帰宅時間が遅くなり翌日寝坊して遅刻し減給へ)もいい。

37 :
>>35
日本じゃね?

38 :
久々に覗いたスレは、以前訪れた時とはうってかわり、なにやら閑散としいた。
投稿は激減しており、荒らしまがいのローグがうろついている有様だった。
キミは、これまでのROMスタイルを崩し、自ら投稿してみてもいいし(滑ってますます寒くするへ)
これまでどおり傍観者を貫いてもいい(誰かが投稿してくれるだろうへ)
またはブラウザを閉じて、ここで食事を取ってもいい(カップラーメンへ)

39 :
>>33
あ、そう。お疲れさん。帰っていいよ。

40 :
>>38
なんということだ! カップラーメンの在庫が尽きているではないか!
そういえば、ここのところコンビニに寄る体力さえ残らない残業生活だった。
今日から連休だから、ここで買いだめしておこうと思っていたのだが…
窓を開けてみると視界が真っ白だ。予報では明日もこんな天気だと言っていた。
ともかく、この空腹をどうしようか。
・どうせ近場なのだから、さっさとコンビニへ行って帰って来よう(コンビニへ)
・近場だがこんな天気だ、防寒対策はしておかなければ(クローゼットへ)
・こんな天気で外出なんかできない、ピザでも注文するか(チラシを探すへ)
・こんな天気で外出なんかできない、たまには何か作ってみようか(冷蔵庫へ)

41 :
目の前に「冒険の書」なるものが立ちはだかっている。
キミは
専ブラが対応されるまで外で遊んでくる→酷い風邪へ
webブラウザで書き込み続ける→酷い肩凝りへ

42 :
>>40
*体力点をチェックしよう。サイコロを一つ振って出た数値がキミの残り体力点だ。
キミはコンビニに向かうことにした。
半日程度何も食べていないのと疲労とで、体はもうフラフラだ。
腹の虫がぐうぐう騒ぐ。ロクに着込みもせず雪の町をつっぱしる。
キミはあまりに急いだせいか、氷結した地面に足を取られ、転んでしまった。口に雪が入る。
こんなのは久しぶりで、痛みよりも笑いがこみあげてくる。
恥ずかしいので人が来ないうちに立ちあがろうとする。が、おもむろに体を起こすもグニャリと崩れてしまってうまく立てない。
積もりに積もった雪と疲労で、キミは動けなくなってしまったのだ。
人通りはない。このままでは凍死してしまう。抗うも、意識は薄れていく。
ここでキミは望むだけ体力点を消費していい(しなければ0)。その分の数値に、サイコロを一つ振って出た数値を掛けること。
その積の数値が6以上なら(キミは気力を振り絞って、助けを呼ぶ声を上げる)、それ未満ならやがて融ける雪のように、キミの生命も融けて見えなくなってしまう(14へ)

43 :
>>35
ああ、この程度の人間が頑張って自演してたんだw
道理で

44 :
>>43
うわ・・・寒々しいwww

45 :
>>43
まだいたのかこの自演確定厨。うぜえ。

46 :
君が友人の家を出ると、外には雪がつもっていた。
君は自分がバイクで来ていることを思い出した。
君はこのままバイクに乗って帰るか(転倒して怪我の痛さと修理費に泣くへ)
10キロある道のりを押して帰るか(途中で疲れてバイクを置いてタクシー、翌日駐車違反切られて泣くへ)
友人の家に一晩バイクを置かせてもらえないか交渉してもいいし(通行の邪魔になるからと断られて泣くへ)

47 :
昼食をとりにきたキミの目の前に、恐ろしい光景が広がっていた。
食料(弁当)を注文していないはずのグール(先輩)が、キミの食料をうまそうにガツガツ喰っているじゃないか。
キミはそれが自分の食料であると主張したが、グールは「あれ?そうだった?じゃあ金はあとで置いとくから」と言ってまたガツガツ喰い始めた。
あまりにも理不尽な振る舞いだ。
キミは、
理不尽だとさらに文句を言うか(生意気な後輩だと目をつけられるへ)
いいですよ気にしないで下さいと、お人よしを装うか(自尊心ボロボロへ)
お金なんていいですからどんどん食べてくださいと、へつらってもいい(同僚たちから取り入るのがうまい奴と白い目で見られるへ)
どの選択をするにせよ、キミは代わりの食料を食べるか選択しなければならない。
食料を持っていないか、持っていても食べない(ショックで食欲が無い)なら、体力点から2点を減らすこと。

48 :
そんなゲームブックやりたくないので
ブックオフに売ってくる

49 :
>>48
買い取ってくれねえだろw

50 :
それにしても、俺たちのゲームブックにはクリアルートが見つからないな。

51 :
ここみたいに行き先の内容が明示されてないから
まだ辛うじて絶望せずに済んでいるのかもなw

52 :
>>50
『人生』ってゲームブックに、果たして正しいクリアルートがあるのかってことだな。

53 :
真の道なら(rya

54 :
つか、放り出さずにちゃんと自演してるなら誉めてやれよw

55 :
>>54
1が複数書き込んでても、何人もがやりとりしてるような芝居してなければ、それは必死なだけで、『自演』とはいわねんじゃね?
つーか俺がいくつか投稿してる時点で、すでに複数いるわけで。
こういうこと書くと俺も1の自演とか言われそうだがw
こういうスレに投稿してる人間がたとえ少数でも、それはそれでいいんじゃないかと思うが。

56 :
ふうはははー。
俺はそれはよく分かってるぜ。
もっとやれ。

57 :
>>56
そか。分かってるならよかった。

58 :
>>55
自演でも全然構わんと思うけどね
・面白ければ
・バレバレでなければ
だけど

59 :
ライトノベル板では「ネタスレをたてた1は100個ネタだしすべし」
という文化があるね。

60 :
どちらにせよ、ここでそれについて論議するのはスレチだな。

61 :
とんでもなく腹が痛い。さっき食った激辛カレーだろうか。
しかしこのネット喫茶のトイレは、さっきから誰かが独占している。
ここは小さな店舗なので、男子用個室トイレはひとつしかないのだ。
キミは7時間パックで入店し、まだ2時間も経っていない。
まさかこんなに早くピンチが訪れるとは予想もしていなかった。
キミは、トイレをノックしてみてもいいし(ただノックが返ってくるだけへ)
隙をみて女子トイレにすべりこんでもいい(女性利用者に見つかって、出入り禁止処分へ)
7時間パックを諦めるなら、荷物をまとめて店を後にするか(腹をさすりながら天外でウロウロへ)
どの選択もするつもりがないなら、このままネットをやりながらもうしばらく待ってもいい(未知の世界へ)

62 :
しばらく待った。サイコロを2つふれ。
出た目の合計が君の括約筋力点より大きければ恐れていたことが起こってしまう。
同じか小さければ>>61に戻れ。

63 :
>>62
括約筋力点w

64 :
なんてことだ!キミは眠い。
仕事中なのに。
さっきからボートを漕いでるようなキミのふらつきに、上司の視線が突き刺さる。
キミはコーヒーを飲んでもいい(ションベンが近くなるだけでまったく解決しないへ)
顔を洗ってくるか(サッパリして逆に眠さに拍車がかかるへ)
隣の女子社員におもいっきりビンタしてくれと頼むか(の汚名確定へ)
開き直って眠ってしまってもいい(上司にぶん殴られるへ)

65 :
ランチタイムが終わり、キミはようやく一息つくことができた
あれだけ激しかった客足も、今は寄せては返す波のように引いている
次のラッシュに備えるため、今のうちに雑事をすましてしまったほうが良いだろう
キミはいつものようにトイレ掃除に向かった
磨いた便器の蓋を下ろし、トイレットペーパーを三角に折りたたんだ後
キミは補充用の棚に妙なものが置かれているこに気がついた
……注射器だ。針の先が濡れており、使用されてからまだ時間が立っていないことがわかる
キミはこのファミレスのバイトを始めた時に聞いた、妙な噂を思い出した
この店が末端レベルでの「そういった」ことに利用されているという話だ
なんにせよ、いつまでもここでこうしているわけにもいかない
次のラッシュまでに終わらせなければいけない仕事はいくつもある
キミはトイレを去る際にこの注射器を廃棄しても良いし、こっそりと持ちかえってもよい

66 :
駅を急ぐキミの耳に余り軽くはない、何かが転げ落ちる音が聞こえた
驚き振りかえると、制服姿の女の子が足を抱えてうずくまっている
位置的に患部を見ることは出来ないが、脂汗を浮かべ耳の先まで赤くしていることから、決して軽いけがではないだろう
すぐに救急車を呼ぶべきかもしれない
しかし、あと三分で出発する急行に乗りこむことが出来なければ、間違いなくキミは遅刻するだろう
納期が迫っている今、キミの上司の機嫌は間違いなく悪い。言い訳する暇もなくまた当たり散らされるかもしれない
周りを見れば少ないながらも人はいる。キミが助けを呼ばなくとも誰かが呼ぶ可能性は高いだろう
キミはこのまま助けを呼ばずに改札に向かっても良いし、少女に駆け寄っても良い

67 :
少なくとも悪いことをしているわけではないし、常識で考えればいきなり大声をあげられることもないはずだ。
キミは悩んだ末にハンカチを落とした少女に声をかけた。
振りかえった少女はキミの顔を見た瞬間、訝しげに眉を顰めたが、ハンカチを見せながら説明するとよほど大切なモノだったのだろう、しきりに頭を下げながら何度もお礼を言った。
キミは直前まで思い悩んでいたことがバカらしくなり、思わず口角が吊りあがるのを感じた。素直に善意が受け取られたのは何時ぶりだろうか。
充実感に浸りながらその場を去ろうとすると、焦った表情で少女が回りこんできた。
ハンカチのお礼にお茶をごちそうしたいという。
突然の誘いに驚き、思わず彼女の顔をまじまじとみると、予想以上にその顔が整っていることに気がついた。
柔らかそうな頬は紅潮し、パッチリとした目を飾る長いまつげはふるふると揺れている
余り女性に免疫のないキミは、思わず耳まで赤くなるのを感じると同時に、こんなうまい話が起こりうるだろうか、なんてことも考えてしまう。
キミはこの誘いを受けても良いし(→女郎蜘蛛の巣へ)、断っても良い(→日常へ)。

68 :
君は通りすがりのキツネ目の怪しい男にチョコレートを貰った。
君はこのチョコレートを食べてもいいし、食べなくてもいい。

69 :
さて、君の手に入れたチョコはどれだろう
(→ぐりこ)
(→もりなが)
(→めいじ)

70 :
ぐ、ぐりこ!

71 :
君は犯人を知っているだろうか?
知っているなら犯人の名前に含まれる数字に51を足したパラグラフへすすめ。
犯人を知らないなら
ぐりこを たべて >>14へ いこう
君の生涯は終わった

72 :
キミ達は悲惨すぎやしないかい?
はいでもいいえでも向かう先は変わりはしないが(辛い朝へ)

73 :
キミはいくつかの証拠から、ついに犯人の正体気がついた。
不意に時計を見ると1時を回っている。ヒントに気がつくのに遅れ、思った以上に時間をくってしまった。
いそがなければ、誰かがスレに書き込んでしまうかもしれない・・・!
はたして、キミは正解のスレ番にたどり着くことができただろうか。
正しければ>>73
もしも間違っていれば、2月>>14へいき、チョコレートでも買って食べること

74 :
>>72-73
悲惨すぎることになっちゃったな、ホントに

75 :
どうやらキミは失敗したようだ。
間に合わなかったか、それともそもそもの答えが間違っていたか。
いずれにせよ、滑稽なレスを見てほくそえむ何者かに、キミの手は届くことは無かった。
失意に視界が暗くなるキミに、終焉が訪れる >>14 へいけ

76 :
間に合わなくてすまんかったw
しかし、おかんからもらったチョコでも食うかと思ったらちょうどメイジでワロタwww
……ワロタ

77 :
スレでも時効が来ちゃったワケだ
残念でした

78 :
どうでもいいが、>>73の文章ってパラドックス起こってるな

79 :
自動車運転免許を取得した!
キミは、
さっそく運転してみる(まだ慣れないので事故してあの世へ)
しばらく運転しない(久しぶりに運転した時にあの世へ)
歩いて移動する(歩行中に撥ねられあの世へ)
どの選択をしたってあの世行きじゃないかと、免許を返しに行く(それでもあの世へ)

80 :
(おかしい……このゲームブック死んでばっかだぞ)

81 :
輝くトラペゾヘドロンを見つけるんだ

82 :
「部長が奥様を愛していらっしゃることは知っています。でも・・・
私はこれ以上、自分の気持ちをおさえることが出来ないんです」
キミの愛車のマセラティの中でA美は泣いた、小さな声で・・・
思えばキミは40年の人生の中で欲しいものはすべて手に入れてきた。
一流の学歴、美しい妻、高級住宅地に建つマイ・ホーム
羨望のまなざしの中を走る高級車。
そして、若くして登りつめた一流企業での出世への階段。
このままいけばキミは人生の勝ち組として
何不自由のない生活が保障されていた。
しかし、その『生活の保障』とやらを
かなぐり捨ててもいいと思わせる魅力がA美にはあった。

83 :
今年、27歳になるA美は社内では目立たない存在だ。
黒髪のショートカットで童顔。
化粧ッ気が薄くおとなしい彼女は可愛い娘ではあるが
社内の女性たちの中に混じるとやはり地味な存在だ。
しかし・・・多くの部下たちを査定する立場にいる
キミの鋭い眼は彼女のあどけない顔の下に隠された
肉体の魅力に気付いていた。熟れているのだ・・・!
かつて彼女の肉体に触れ、そして過ぎていった男たちの手が彫り込んだ
見事な芸術作品のような肉体だった。
美しさ、という点ではA美はキミの妻の足元にも及ばない。
しかしA美には妻にはない若さがあった。
ハリのある白い肌、しわのない若々しい顔は
キミの妻が高級エステに通っても手に入れることができなかったものだ。
助手席に座るA美が運転席のヘッドレストを抱きかかえるようにしてキミに近づいた。
「抱いて・・・ください・・・」
キミの顔に急接近したA美の唇と瞳がそう言ったときキミは・・・
・キスをする→A美ルートへ
・理性を保つ→妻ルートへ

84 :
このゲームブックはつまらない
君は読むのをやめた

85 :
>>83
この手の選択って正直その状況に追い込まれてる時点で負けてるよね

86 :
火吹き山の序盤で鍵を取り間違えたようなもんだな

87 :
火吹き山はなんとかゴールできたんだけど
バルサスが何度やっても無理だった気がする
確かガンジーの部屋に送り込まれてどうやっても倒せなかった・・・
懐かしくなったキミはオンライン本屋でゲームブックを探す。
サイコロを1つ振って1000をかけた金額を所持金から減らし>>100

88 :
ガンジーの部屋はガキのころやった記憶では
生存確率の低いいじわるな場所だと思ってたが
逃げ方は何通りかあるんだったよな

89 :
>>82,83
それじゃゲームブックというより週刊誌の小説だよw
エロは好きなんだが、、、

90 :
最近14行きが増えたな

91 :
キミは生まれて初めて女からバレンタインチョコをもらった。
同封された羊皮紙に「好きです。よかったら付き合ってください」と書いてある。
送り主の女はかなりキビしいブスだ。
しかしブサメン属性のキミには、こんなことは二度とないかもしれない。
なによりから男にクラスチェンジするチャンスだ。
キミは、妥協してその女と付き合うか(友人知人にお似合いだと笑われるへ)
プライドは捨てられないと、丁重に申し出を断るか(終わりの見えない継続へ)
まどろっこしい駆け引きが面倒なら、チョコを投げ捨てて、女に襲いかかってもいい(まさかの一発妊娠で、子供もブサメン属性へ)

92 :
知力チェックを行え。
成功なら→
キミは彼女の容姿以外の美点(料理が上手いとか絵が上手いとかGMが上手いとか)に思い当たる。
「ありがとう」
キミは友人に満面の笑顔を向けた。
キミが望むなら友人の精神力を1点減らしてよい。
(子供もブサメン属性へ)
失敗なら→
キミのささやかなプライドが邪魔をしてキミはこう口走る。
「こ、こいつは只のトモダチだっ!こんなブス俺だって相手にしねえよ」
彼女はたっぷり1分ほど硬直した後、憮然とした表情で立ち去った。
精神力を1点減らせ。
(終わりの見えない継続へ)

93 :
>GMが上手いとか
座布団一枚

94 :
キミらすまんが、タイトルもつけてくれんか

95 :
タイトルつけてるレスはいまいちなんですが

96 :
そんなことはないはず

97 :
イケメン属性の俺には楽しめないゲームブックだなノシ

98 :
A美の唇から漏れる熱い吐息を感じたとき、キミの理性は崩壊した。
キミから仕掛けたキスの圧力はとても強いものだったが
舌はA美のほうから入れてきた。
煙草を吸わないA美の舌はほのかに甘くそして、存分に潤っていた・・・
A美がキミの部署に配属されたのは去年の夏のことだった。
それまで入社5年目になるA美とはすれ違ったときに挨拶を交わす程度で
会話らしい会話をしたことはなかった。
A美が配属されてからも最初の数週間はA美の真面目な勤務態度に
好感を持つ程度の印象に過ぎなかった。
その印象が大きく変わったのは残暑厳しい9月のある休日のことだった。

99 :
その日、昼過ぎまで寝ていたキミは2時ごろ、遅い昼食をとるために
外へ出た。妻が友人と買い物に出かけていたからだ。
途中、自動販売機で冷たい缶コーヒーと煙草を買い、車に戻ろうとしたとき
キミは向かいのスーパーから買い物袋をさげて出てくるA美の姿を見た。
キミは、A美が自分の近所に住んでいることを思い出した・・・
「えっ?部長!?」 
キミが声をかけるとA美は少し驚いたような、そして次の瞬間
とてもうれしそうな笑顔を見せた・・・
9月になっても終わらない夏が危険な誘惑を運んできたその瞬間(とき)・・・
照りつける太陽が順光のストロボを作り出し
A美の笑顔をやけに明るく演出した・・・
 キミは・・・
     ・A美を食事に誘う  →(行きつけの店へ)
     ・A美を車で送っていく→(A美のアパート前へ)

100 :
キミの購入したゲームブックは乱丁本だった。
表紙がない。中間ページも明らかに抜けている。
なのにキャラクターシートだけが5枚もついてきている。
高い金をはたいて買ったのに、これでは詐欺だ。
オンラインショップにメールで苦情を言う(「中古本ですのでご了承ください」で誤魔化されるへ)
電話で苦情を言う(「お掛けになった電話番号は現在使われておりません」へ)
悔しがるが、騙された自分が悪いと泣き寝入りする(詐欺被害のスパイラルにはまるへ)

101 :
>>100
それマジだったら酷いな
俺だったら泣き寝入りしそうではあるけど

102 :
>100
それは乱丁でなく落丁ではない?
クロちゃんの千夜一夜であたったなあ。
数ページごとにページが抜ける。
当時はレアだと喜んでいたが。

103 :
キミはこのスレで通販でゲームブックがなつかしくなった。
久々に遊びたくなり、ネットで探すと、とんでもない価格がついている。
有名どころはどれも数千円、希少本は数万円というものまである。
キミは、ためしに数百円のものを探して注文してもいいし(やがて他のも欲しくなって結局買うへ)
希少本はますます値段が上がるだろうと、貯金を下ろして手当たり次第に買ってもいい(嫁さん激怒へ)
どれも買う気がないなら、ブラウザを閉じて店を後にすること。(缶ビールをあけてスポーツ新聞を読むへ)

104 :
しまった。>>103一行目の文章アホになってるwww
誤)キミはこのスレで通販でゲームブックがなつかしくなった。
  ↓
正)キミはこのスレを見て、ゲームブックがなつかしくなった。

105 :
スレは思ったほど順調ではなかった。
運点を一減らすこと。

106 :
俺はツキの薬飲んで宝くじを買うぜ!

107 :
キミは宝くじのサイトを開いた。ここで10Dを3回ずつ、2回振れ。
前半の数字がキミの買ったナンバーズ3で、
後半の数字は当選番号だ。
ルールは実際のナンバーズに準拠する。
当選していれば所持金を増やす事ができる。
ただし、ストレートの場合は銀行に持ち込む必要があるので平日の休みを取らなければならない。
実際に換金するまで、週末ごとに知力判定を行なうこと。
1度でもファンブルを出すか、失敗度の累積値が15を超えると
当たった事を忘れてしまい、換金の権利を失う。

108 :
君の努力にもかかわらず、なかなかいい流れが生まれない。
さらなるネタの洗練が必要なのかもしれない。
だが、努力する姿勢は尊い。努力点に1加えよ。

109 :
キャラクターシートに努力点なんて欄はねーんだよ

110 :
×>キャラクターシートに努力点なんて欄はねーんだよ
○あれ? キャラシーに努力点なんて欄、ないぞ・・・

111 :
欄の一つくらい努力して作れ。

112 :
装甲点
厨二点

113 :
名誉点ならあるぜ
残り二点ぐらいだけど

114 :
サムライみたいな名誉点なのか
ギリシア三部作みたいな名誉点なのかによって
重みが違ってくるな

115 :
キミは彼女が欲しい。
ここまで異性に相手にされない人生も稀有であろう。
己にその素養があるかないかなど、もはや問題ではなかった。
今はこの衝動的な性欲に突き動かされるのみ。
キミは、
・ひそかに想いを寄せていた、職場の美女にアタックするか(美女がセクハラだと上司に相談し、厳重注意へ)
・それとも、無謀にも街に繰り出して目ぼしい美女にナンパを仕掛けてもいいし(美女が警察を呼んでちょっとした騒ぎになり、厳重注意へ)
・とりあえず自分のモチベーションを高めるため、ストリップを見に行ってみてもいい(興奮のあまり踊り子に触ろうとして、厳重注意へ)
・どれも選ぶつもりがないなら、このまま部屋にこもっているがいい(死ぬまで確定へ)

116 :
>>115
お前そんな人生で楽しいか?
さっさとキャラクターシートを破ってキャラ作り直せw

117 :
全部厳重注意で済むんなら総当りで試してみるべきだろwww

118 :
>>116
>>117
ツッコミありがとうw

119 :
w

120 :
「お昼、ですか? ・・・まだですけど・・・」
誘われる気配を感じたのか、A美が作った無表情の仮面の
裏にキミはとまどいを見たような気がした。
しかし、君が誘うと
「いいんですか? ご迷惑ではないんですか」
と、A美はうれしそうな顔を見せた。
「いい車ですね・・・」
助手席に座るA美は木目調のステアリングを操る運転席のキミとは
反対側の車窓を眺めながら言った。世辞ではないだろう。
後部座席に置かれた買い物袋の中では野菜と果物、その他日用品が
狭いスペースの占有権を争うようにごとごととぶつかって揺れている。
その中に数本の歯ブラシを見たキミは彼氏の分もあるのか、と
ゲス勘してみたが訊く気にはならなかった。
その日のA美の服装はラフなもので
グリーンのポロシャツとストレートのジーンズは、どちらもノーブランド。
その下にアディダスのスニーカーを履いていた。
ネックレスはしておらず、香水の匂いもしない。
形の良い指先を覆う爪は短く整えられマニキュアもしていなかった。
ラフなファッションでも手抜きと見られないのは
育ちが良さそうに見えるから、なのかもしれない。
ふと、A美を盗み見るキミの視線とキミのほうに顔を向けたA美の
視線が絡み合ったとき、先に目を逸らしたのはA美のほうだった。

121 :
「すごく・・・大きい・・・でも、おいしいです」
A美は小さな可愛い口で極太のモノを頬張ると
うっとりした表情で言った。
キミはA美をつれて行きつけのとんかつ店に入った。
ここは上質の鹿児島産黒豚を調理して出すのだが
なんといってもこの店のウリはとんかつ一切れが
極太でデカい、ことだった。
デカいだけでなくジューシーで甘味のある美味いとんかつを
出すこの店は昼飯時を過ぎていても客が多い。
今も店内は半分以上の席が埋まっており賑わっていた。
女が棒状の物を食べるという仕草は男に必ずあの行為のことを想像させる。
たとえ、それが性的に興味のない女だったとしてもそれを考えてしまうのが
普通に健康な男の性だ。
事実、キミがA美を誘った理由は新しく仲間になった
A美と円滑な人間関係を築くという
『上司としての責任感』からであり、下心があったわけではない。
キミは女としてのA美に興味はなかったし特にいい女だとも思わなかった。
・・・この時までは・・・
 キミは・・・
     ・仕事の話をする      →(「みんなとは上手くやれてる?」へ)
     ・プライベートなことを訊く1 →(「君の出身はどこだっけ?」へ)
     ・プライベートなことを訊く2 →(「彼氏はいないの?」へ)
 

122 :
上二つの選択肢は明らか地雷だろ。一番下だってセクハラで訴えられかねない。
お前らまともな選択肢用意できないから、駄目なんだよ。
まず選択肢を増やす力を身につけよう。

123 :
>>122
的確な指摘だと思うがまだできたてホヤホヤのスレだからな。
みんな試行錯誤状態なんだよ。生暖かく見守ろうぜ。
この調子だと次スレも遠くないし・・・
>>120
女の子はスニーカー履きの方がかわいいよなw

124 :
>>122
なにマジレスしてんだw
こんなとこでマジな人生相談するわけねえだろ。

125 :
次スレができたとしても14は定番になるんだろうな

126 :
次スレはぜひ13にもがんばって頂きたいw

127 :
君は不意に自分の将来に何の希望も持てないことに気づく。
どうやら、どこかで道を間違えたらしい。
それは大学の選択だったのか、就職先の選択だったのか、
君はしばらく考えてみたが結論はでるはずもない。
春の到来を告げる暖かな日差しが、君を新しい世界へと誘うのを感じる。
君はベランダの手すりに身を寄せて、豆粒のような車が行きかうのを眺めながら、
それも悪くないと思いはじめる。
君の冒険は終わった■

128 :
ここの昼ドラ、ちょっと気になってきちまったじゃねえかw

129 :
サイコロを2つふれ。
出た目が君の演技点と同じかそれより小さいならば特に何もおこらない。
出た目が君の演技点より大きければ、自演がばれる。恥辱点に1加えよ。

130 :
「もし自演だとしてもそんなに悪質じゃないからいいんじゃない?」
軽い気持ちで言った一言だったが、周りはそうは受け取らなかったようだ。
キミはいつのまにか取り囲まれていた。
キミも自演だと思われたらしい。
抵抗する間もなく、キミは縛り上げられた。
このままキミは、どのような方法で処刑しようかを話し合う理不尽なに掛けられるだろう。
キミの冒険は終わった……

131 :
「別府です、大分の・・・」と、A美。味噌汁椀を置いて言った。
綺麗な手だった。ちょっと病的なくらいに・・・白くて細い。
妻も昔、こんな手をしていた。今は違う。長年キミの食生活を
支えてきたその経歴は、しわとひび割れに形を変えて
その手に刻まれていた。
A美の実家は別府で温泉宿を営んでおり、A美はそこの娘だ。
実はそれぐらいのことはA美が入社するときに調査済みであり、キミも
当然、知っていたのだが一回り以上年が違う女の子と
円滑に会話をするためにあえて知らないフリをして訊いてみた。
無知を装うことはコミュニケーションの取り方のひとつだ。
君の美肌は別府八湯の温泉効果? とキミが言うと
A美はクスッと笑った。世辞か冗談と受け取ったのだろうか。

132 :
キミは車でA美を先ほどのスーパーへ送って行った。A美がそこに
自転車を駐めていたからだ。駐車場に着いたときA美が
「あの・・・私、部長に相談があるんです、その・・・仕事のことで・・・
今度聞いていただけませんか?」と言った。
キミがいいよ、と言うと「本当ですか、よかったぁ」とA美はうれしそうに言った。
A美は車を降りると後部座席を開け、荷物を取ろうとした。そのとき・・・
「あっ・・・」 コトンと音がして買い物袋の中からレモンが一個
マットの上に転がり落ちた。
「すみません・・・」A美が言ってそれを拾おうとした、そのとき・・・
キミの動体視力はその一瞬を見逃さなかった。
A美のポロシャツの胸元から胸が見えてしまったのだ。

133 :
・・・見事な胸だった。質、量ともに充分な一品だった。
・・・美巨、とでもいうべきか・・・
なぜポロシャツを着けただけで目立たなかったのだろう、と
思ってしまうほどにそれは大きく、そして中に甘い汁が
たっぷりつまっているのではないか
と思えるほどにそれは張っていた・・・
成熟したが纏っていたのは少女のような
淡い水色の清楚なブラジャーだったが
それがさらに倒錯的なエロスを醸し出していた・・・
の先端が見えないことなど問題ではない。むしろ見えないほうがいい。
男の想像力を膨張させる!見えれば良い、というものではない!!
・・・キミは改めてそう思った。
「今日はご馳走様でした。本当にありがとうございました」
A美が去った後もキミの脳裏にA美の胸が残って離れることはなかった。
家に帰ると先に帰っていた妻がキミを出迎えた。
「おかえりなさい。あなた、お昼はどうなさったの?」
  キミは・・・
      ・嘘をつく  →(「一人で食べてきた」へ)
      ・正直に言う→(「会社の女の子と食べてきた」へ) 

134 :
ゲームブック口調でスレの方向性を迷うスレ

135 :
嘘をつくに決まってんだろJK

136 :
絶望的にろくでもない人生しかないね。

137 :
やっぱり今の時代エロゲームブックしか売れないからね
そういう方向性で行くんだろ多分

138 :
エロでも売れんけどね
イラストに特化した別スタイルの某ゲームブックのごとく
【エロ部分のクオリティが高ければ】ゲームそっちのけでエロが売りになる可能性はあるにしても

139 :
キミは嘘をついた。何もやましいことはしていない。
なのに嘘をついた・・・理由はわからない。
「本当にごめんなさい・・・買い物、時間かかっちゃって・・・」と、妻。
美しい顔が申し訳なさそうにしぼんでいた。
たとえ本当のことを言っても妻がキミを咎めることはなかっただろう。
相手の女がキミの部下だとわかれば
「あら、それは楽しいお昼だったわね。往年のプレイボーイ、復活かしら?」
と、キミをからかったに違いない。仕事に関しては理解のある妻だった。
なのに、キミは嘘をついた・・・優しい妻に・・・何故かは、わからない・・・
「どうかしら、これ? あの子喜ぶかしら?」妻がプレゼント用に包装された
細長い箱を見せてキミに言った。あの子、とは妻の姪ッ子のことだ。
その姪の就職先が決まったので妻は友人──近所の主婦だが──と
いっしょに就職祝いを買いに行っていたのだ。
箱の中身はカルティエの上等なボールペンらしい。
キミが、中身が見えないからわからないよ、と言うと
「ちょっと大人っぽいデザインなのよね。あの子、気に入ってくれればいいけど」
と、妻は美しい瞳を細めた。

140 :
妻はキミより二つ下の38歳。近所で一番の美と評判だ。
さすがに最近は20代に見られることはなくなったが、それでも3、4歳は
若く見えるうえに、とてもスレンダーな体つきをしており、うしろ姿は
その辺の女子大生よりはるかに若々しい。
しかも華やかな外見とは裏腹に家庭的で
亭主に従順な妻はキミの自慢でもあった。
そう、キミは妻に何の不満もない・・・あるはずがないのだ・・・
その妻が一日中ほったらかしにしたキミに対し贖罪の意味をこめて作った
好物のちらし寿司があまり食べられなかったのは
遅い昼食のせいだけではなかった。
今もキミの頭に、網膜に、A美の胸が焼きついて離れないのだ・・・

141 :
中学のころ、好きだった女の子の夏服の胸元から胸が見えたことが
あった。その子は胸が小さくブラジャーのサイズが合っていなかったのか
そのときは首まで見えてしまった。その光景を思い出し何度も自慰に
ふけったことがある・・・しかしそれは子供のころの話だ。
大人になって女を知ってからは、そのような
『BOYS BE…』的な感傷に浸ることはなくなっていた。
女の体は見るためではなく触り、舐めまわすためにあるもんだ、と
友人たちに豪語したこともある。
しかし今の自分はティーン・エイジのイカ臭い餓鬼のように
小娘のを忘れられず、悶々としている。
一流企業にて管理職を務め、妻を持ち、マセラティを駆る、俺が、だ・・・!
夜、寝床に入ってからも眠ることが出来なかった。時計の針が1時を指しても
睡魔が眠りの世界から迎えにくる気配がない。
A美の胸を想像するだけで体の中心が熱くなりすでにトランクスが濡れていた。
に感じるこの冷たい感触は嫌いだった。みじめさを感じるからだ。
キミが寝返りをうつと妻が小さな寝息を立てていた・・・
 キミは・・・
     ・妻を抱いて欲望を遂げる→(妻にのしかかる、へ)
     ・自慰をする        →(トイレに行く、へ)
     ・我慢する         →(寝不足の朝、へ)

142 :
     ・起きて2ちゃんに書きこむ→(いつもの毎日へ)

143 :
キミは妻と3ヶ月ぶりの行為を行う決心をした。
そうでもしなければとても眠れそうにない。
キミは眠っている美しい妻にのしかかると
形の良い唇にキスをした。それすら1ヶ月以上していなかった・・・
「う、んん・・・」口をふさがれた妻が少し苦しそうにうめいた。
キミはかまわず妻の頬を抱き、そして、舌を突き出していった・・・
妻はあっけなくキミを受け入れた。キミの舌は妻の唇を貫通し
妻の口の中で妻の舌を犯した。最初は嬲られるだけだった妻の舌も
次第にキミの舌を押すようになり、ふたつの舌がいやらしく絡み合う。
キミの舌は妻の歯も、歯茎も頬の粘膜すらも貪り食った・・・
妻は寝るとき、下着を着けない。
パジャマをはだけるとそこは白い海だった。
キミが何度も溺れた白い、肌の海・・・

144 :
     ・起きて2ちゃんに書きこむ→(いつもの毎日へ)

145 :
白い肌の海に浮かぶ小島のようなふたつの房は小ぶりだが
形が良い。その中心をいろどる首は年相応に黒ずんでいたが
それがかえって、妻にの色香を与えていた。
キミはその首を舐め・・・たりはしない。
結婚して12年、独身時代から通算して15年妻の体を支配してきた
キミは妻が喜ぶことを知っていた。キミは噛んだ、軽く、妻の首を。
「あ・・・ああッ・・・」
妻の唇から猥な声が漏れる。普段の貞淑な妻は、もういない。
妻はこれが好きだった。甘噛みしてやると感じるのだ。
キミは何度も何度も、してやった。
「もっと・・・やさしく・・して・・・・・・・」
キミは妻の希望を叶えてやった。さっきより強めに、噛んだ。
「ああっ・・・いいッ、もっと、もっと・・・」
妻はこれをされているとき、してほしいことと反対のことを言うのだ・・・

146 :
キミが上になった。闇に目が慣れると、妻の顔が見えてくる。
暗闇の中で見る妻の顔は、ほうれい線が消え、若いころの顔に近くなる。
君はこれが楽しみだった。若いころの妻と、やれるからだ。
「ああっ、あなた・・・気持ちいい・・・」
淑女の仮面を脱ぎ捨て、娼婦の仮面をつけた妻の靡な声と
キミが溜めていた欲望を妻の中に放ったのは同時だった・・・
「いってらっしゃい♪」 玄関から出て、妻がキミを見送る。
朝、妻の機嫌は良かった。久しぶりのに満足したのだろう。
キミがイグニッションキーを回すと、愛車のマセラティのエンジンが
雄叫びをあげて目を覚ます。バック・ミラーに映る妻の笑顔は
早朝の陽光より、美しかった・・・
会社に着き、エレベーターを降りると、廊下の先に黒いショートカットが
ゆれていた。A美だ。
 キミは・・・
     ・声をかける →(おはよう、へ)
     ・声をかけない→(・・・・・、へ)
     ・肩をたたく  →(ぽんっ!、へ)

147 :
いきなり抱きついて押し倒す

148 :
続き楽しみにしてる俺がいる

149 :
「おはようございます」A美が振り返った。
A美、少しまわりを気にして言った。
「あの・・・きのうは、ありがとうございました」と、声のトーンを落として・・・
白い肌から、白い歯がこぼれた・・・清楚な白い花のような笑顔だった。
二人並んでオフィスへ向かった。
キミは横に並ぶひとまわり以上年下の娘に
少し後ろめたさを感じた。
昨日、キミはこの娘の胸を忘れられず
それを妻の体で晴らしたのだ。
本当は妻に申し訳ないと思うべきなのだが・・・
キミはA美の体をチラッ、と見た。
今日のA美はブラウス姿だったが胸は・・・やはり、目立たない。
あの豊満な胸が何処かへ消えてしまったかのように
白いブラウスの中に収まっていた。きちん、と。

150 :
キミは不思議で仕方がなかった。
服の下の空間は有限のはずで、無限ではない。
なのに、隠れているのだ。すっぽりと。
着やせする、とよく云う。が物理的に本当にそんなことがありえるのか。
それとも自分の見間違いだったのか。女体の神秘は物理法則をも
超えるのだろうか。
A美と目が合った。今度はA美、目を逸らさず
少し笑ってくれた。今のキミにはまぶしすぎる笑顔だった・・・
おとなしそうなところはキミの好みだった。
穏やかな話し方で、声が静かだ。
美人、というほどではない。男たちに見せれば中の上くらいの評価に
落ち着くだろう。可愛い系のレッテルを貼られれば御の字だ。
まして美貌の妻を見慣れたキミの目には余計そう見える。
だが、肌はとても白い、そして、綺麗だ。
これがA美の顔の一番のとりえだろう。
清楚。それがベストの形容だとキミは思った。

151 :
数日が過ぎた。カレンダーをめくっても、キミとA美の関係が
変わることはなかった、当然だ。
キミとA美の関係は「上司と部下」であり、それが変わることはない。
「男と女」になることはないのだ。
昼休み。外回り以外の社員たちが昼食に出、部屋には
キミと、伝票の整理をするA美だけが残された。
・・・そういえば、A美はキミに相談があると言っていた。
キミはそれを聞くことにした。
キミがA美を昼食に誘うと、A美は「はい、すぐ準備します」と言い
赤いチェックのひざ掛けを畳みはじめた・・・
冷たいエアコンの風がA美の髪をかすかになびかせた・・・
キミは・・・
     ・和風にする→(うどん・そば屋、へ)
     ・洋風にする→(洋食屋、へ)
     ・印風にする→(カレー屋、へ)

152 :
料亭に連れ込むに決まってんだろ

153 :
近くに料亭がない、期待にそえずすまん
と、キミはつぶやいた、ぼそっと。
「だれと話しているんですか?」A美が白い首をかしげて言った。
なんでもない、と言ってキミはA美とふたり、ビルを出た。
外は今日も、暑かった。9月に秋の句を詠む俳人たちはどうかしている
と思った。日本の9月は、まだまだ夏ではないか。
・・・空を見上げると、日本国中の電気代を上昇させて電力会社を
喜ばせている張本人が宇宙の遥か彼方から射程距離の長い光線を
放って我が国の領土を灼いていた。靴を通して熱がアスファルトから
伝わってくる。行き交う人たちは皆、太陽のありがたい恩恵など忘れて
恨めしそうな顔で歩いていた。
そんな中でもA美の顔は白いままだった。夏の強靭な太陽も
A美の美肌を灼くことをためらっているのだろうか?
5分ほど歩いた場所にある、うどん・そば屋に着いた。店先の
ホワイトボードには
『本日の日替わり…唐あげ定食、\650…限定50食』
と、あった。キミとA美は暖簾をくぐった。
社の者もよく利用する店だが、今日はさいわい、だれもいない。
キミとA美は奥のテーブルに座った。
 キミは・・・
     ・日替わりをたのむ→(「日替わり」、へ)
     ・ざるそばをたのむ→(「ざるそば」、へ)
     ・カツ丼をたのむ →(「カツ丼」、へ)

154 :
印風w

155 :
カツ丼で

156 :
を注文した。A美が同じ物を頼むのがマナーだと
思っていては気の毒だ、とキミは考え
好きなものを頼みなさい。俺は大食いだから、と先に言ってやった。
A美はありがとうございます、と笑いながら言い、ざるそばを注文した。
最低限のマナーを守った食事は楽しいが
最大限のマナーを守った食事はつまらない。味まで不味くなる。
そう考える自分は、まだまだ青二才なのだろうか、とキミは思った。
出された冷たい麦茶をイッキ飲みし、キミはA美に相談の内容を訊いた。
A美は冷たいおしぼりをたたみながらうつむいて少し考えていたようだったが
やがて意を決したのか、キミを見て言った。
「私、会社を辞めようと思うんです」

157 :
A美の唐突な言葉を耳にしてキミは・・・・・・・・動じなかった、これっぽちも。
どちらかというと想定の範囲内だったからだ。
部長クラスのキミに対するヒラの女子社員の相談事が
仕事の内容であるはずがない。それ以外のことだろう。
キミがなぜ? と、訊くと
「最近、仕事にやりがいを感じないんです。このままでいいのかな、って。
もっと楽しい仕事や、自分に向いた仕事があるんじゃないかなって・・・
思うんです・・・」 と、言った。
部下が会社を辞めたい、と言い出すとき、その言葉の裏にある本心は
二種類しかない。本気でそう思っているか、もしくは
上司に構ってほしいときだ。
A美は後者と、君は判断した。A美が会社や同僚に対する不満を
口にしなかったことと、転職先の具体的な業種を明かさなかったこと。
そのふたつが充分な判断材料だった。
A美がキミに構ってほしい理由は・・・まぁ、何らかのストレスなのだろうが
そのストレスの製造元を訊く必要性を感じなかった。
A美の言葉に甘さはなかったが、声には甘えがあった。キミの優しい
言葉を待っているような・・・
行き詰まった部下は、ときにそうやって
上司の自分に対する配慮を確認したがるものなのだ。
 キミは・・・
     ・優しい言葉をかける→(「辞めてもらっては困る」、へ)
     ・あえて厳しく接する →(「甘い!」、へ)

158 :
僕の愛人にならないか?

159 :
・部下に接する前に不慮の事故に遭い入院してしまう

160 :
ていうかもうゲームブックになってんじゃんw

161 :
これから他の選択肢を選んだ場合の文章が出来ていくんだよ

162 :
と、キミは斬り捨てた。ばっさりと・・・
キミの言葉は名刀の斬れ味だったらしく、A美は少し憮然としていた。
キミは続けた。どこの会社もさほど変わらない。他所へ行けばやりがいが
みつかるなどということは少ないものだ。
辞めていく人間のほとんどは、それに気付かずに新しい居場所に
夢を求めて去って行くが、結局どこに行っても何も変わらない事がわかり
後で後悔する。どこへ行っても変わらないのであれば
一からやり直すよりも今までのキャリアに磨きをかけるほうが良い、と。
A美は何も言わず、聞いていた。キミは最後に、あとは自分で考えろ
と、話を締めた。少し怒ってみせたのは、キミの演技だった。
食事が運ばれてきた。盆の上には丼、深鉢、小鉢の
三兄弟が、キミの食欲を満たすために待機していた。
丼のフタをあけると美味そうな熱気が
立ちのぼってくる。厚くて熱いとんかつは、卵でとじられ
その上にミツバが散らされていた。かために炊いた米はキミの好みだ。
深鉢には、冷たいミニそばが入っていた。
これは冷たいつゆを直接かけて食べるものだ。
小鉢の中身は、ブロッコリーのマヨネーズあえ。

163 :
A美の前のざるそばも美味そうだ。海苔がかかっただけの
シンプルなものだが、ツヤがある。つゆの横にはネギとわさびが
主役の味を引き立てるために添えてあった。
もうひとつの小皿の中身は、大根と白菜の香の物。
A美は食べた、黙々と。キミは食った、ガツガツと。
食べているとき、一切の会話がなかった。丁度いい。
キミは食事中は黙るクセがある。作ってくれた人に敬意をはらって
食べるときは食べることに集中するべきだ。
A美に対するキミの言葉は、キミの考え方でもあった。
実際、そうだと思う。夢を求めて飛び立っても
そこに満足があるとは限らないのだ。
キミの同期で会社を辞め、出来たばかりの
新しい会社に再就職した者がいた。
「鶏口牛後」と、捨て台詞を吐いて新天地を求めたその男は努力して
「牛後」から「鶏口」に脱皮した。しかし、給料は「牛後」だったころの
半分に減り、ずいぶん苦労しているようだ。

164 :
今はそこで課長をやっているが、肩書きは立派でも、生活はそうでは
ないらしく、先日、町で偶然会ったとき
娘の塾の月謝を払うためにマグレガーのフルセットを売った、と
言っていた。家族より大事なものだと、自慢していたものだった。
剥がされたのは財産だけではなかった。
連日の外回りで真っ黒に日焼けした顔は、げっそりと頬がこけ、
目はくぼんでいた。白髪交じりの頭髪は薄くなり、ツヤを失っていた。
「鶏口」になった男の最終形態は「鶏ガラ」だった。
数分後・・・・・完食。キミも、A美も。
店員がキミたちの横を通った。
 キミは・・・
     ・ソバ湯をたのむ →(「ソバ湯プリーズ!」、へ)
     ・デザートをたのむ→(「砂漠プリーズ!」、へ)
     ・そろそろ出る  →(「お勘定!」、へ)
  

165 :
まあ、肩書きに固執するとそんなもんだよなw

166 :
「書きこみ時刻の末尾が、あなたの行く末を指し示めす」
かつて占い師にそう言われたことがある。
キミは割とそういう験が気になってしまう方なので、自分自身を占うことはなかったが、ついに堪えきれなくなってしまった。
00〜99の数字の内、大きい数字ほど望ましい未来を暗示している事になる。
キミの運命は――

167 :
終わった。

168 :
>>14へ行け。

169 :
キミは伝票を取った。A美は自分の財布を取り出したが
キミは右手で、それを制止してレジへ向かった。
「ごちそうさまでした、いつもすみません」A美が頭をさげた。
おう、とキミは言い、会社への帰途へついた。A美は一歩うしろから
キミについてきた。
ビルの入り口で、別れた。オフィスが入っているこのビルは3年前から
建物内全面禁煙となっている。キミは裏の喫煙スペースへ向かった。
別れ際、A美が
「あの・・・ありがとうございました。私、もう少しがんばってみます、ここで」
と、もう一度頭をさげた。90度を超えそうな、お辞儀の角度が
いじらしくもあり、おかしくもあった。素直な性格なのだろう。
事件は、一件落着したようだ。
ビルの来客用駐車場に灰皿がおいてある。キミはそのわきで
ポケットからケントを取り出しデュポンのライターで火をつけた。
紫煙の向こうに、A美の顔を思い浮かべた。
童顔で、少女のころの面影を残していそうな、まっ白い顔を。
A美の高校時代の卒業アルバムを見たら
今と変わらないか、中学生に見えるかの、どちらかだろう。
なぜ、あんな平凡な娘が気になるのか。
今のキミには、それがわからなかった・・・

170 :

「部長・・・好きです・・・私と、つきあってください・・・」
ドライアイスに水をかけたような白い、白い世界だった。
その、白い空間からあらわれた真っ白な肌の女の瞳が
ゆれていた、濡れていた・・・
「・・・好きです・・・私と・・・」白い女が、もう一度、言った。
A美は、裸だった。いや、正確にはセミヌードとか着エロとかいうやつだ。
A美は、ブラジャーを着けていた。あの日見た、淡い水色の清楚なものだ。
そして、その中身はあの・・・大きな胸だった、見間違いではなかったのだ。
それを覆っているブラジャーは、仕事がキツいと、A美に
待遇改善を要求するだろう、はちきれんばかりだ。
A美が近づいてくる・・・ダメだよ、という君の言葉を無視して・・・

171 :
A美はキミの肩のあたりに、おでこをあてるようにした。
密着した胸を感じる前から、キミの股間はしていた、とっくに。
キミは下半身を引いたりは、しなかった。A美の白くて綺麗な肌に
むしろ押し当てることで、それを汚してやりたい・・・
そんな欲望に、かられた。
A美はパンティも、はいていた。上とおそろいの淡い水色。
目を凝らせば、その奥にあるヒミツの部分が、透けて見えるかもしれない・・・
「ああ・・・私、部長がそばにいないと、もう生きてゆけませぬ・・・」
いけないよ、と言うキミに
「なぜですの? 私は部長のことが好きなのです。だから
抱きしめておくんなまし・・・」と、A美。
 キミは・・・
     ・抱きしめる →(「ぎゅっ!」、へ)
     ・抱きしめない→(・・・、へ)
     ・突き飛ばす→(どん!、へ) 
  

172 :
・菜飯は田楽の時より外に食うもんじゃない。>>173

173 :
地震だ!
どうする?
つーかどうした?

174 :
びっくりした

175 :
帰宅してみると、電子レンジのガラス皿が床に落ち割れていた。
トースター機能を使う時に取り外していい加減なところに置いたままだったせいだ。
キミは
・ガラス皿の発注番号を調べ家電屋に問い合わせる
 →「10年以上前の製品なのでもうありません」 へ
・この際最新型の圧力やらスチームやらの機能付きに買い替える
 →「レンジを買ったら中に入れる食品を買う金がなくなった」 へ

176 :
地震ネタにしたら叩かれるレベルで、被害出てるな。
映画的すぎて非現実感が強い。

177 :
最初聞いた時はよくあるちょっとした揺れかと思ってたが
こんなにひどかったとは
暴力がニガテそうな老執事かと思ってたら実は違ってたくらいびっくりした

178 :
>>177
>暴力がニガテそうな老執事かと思ってたら実は違ってたくらいびっくりした
わかるようなわからんような、微妙な例えだな(^^;

179 :
>>177
ぅゎょぅι゛ょっょぃ
こういうことか

180 :
いいからA美と地震で吊り橋効果な続きマダー?

181 :
遅くなってすまん、とキミはつぶやいた、上を向いて。
「部長、上にだれかいるんですの?」
A美も上を見ながら、きょろきょろして言った。
ひとりごとだよ、とキミはA美に言った。
「ぎゅっ!」と、声に出して君はA美を抱きしめた。ぎゅっ!、と。
「ああ・・・部長の腕の中、とても、あたたかいですわ」とA美。
・・・いいかい?と、キミが訊くと 
「かまいませんわ・・・」とのこと。キミはゆっくりとA美を押し倒した・・・
ごんっ!という音とともに、キミは顔面に強烈な痛みを感じた。
「あなた、大丈夫?」 鼻のあたりをおさえてフガフガ言う君に
キッチンから駆けつけてきた妻が心配そうに尋ねた。
キミは会社から帰ってきたあと、食事が出るまでの間
ソファーの上で、眠ってしまったらしい。そして、転落・・・
「もう・・・寝相が悪いんだから・・・」 と、妻。
「ねぇ、あなた。『ぎゅっ!』ってなんですの?」 と、妻が訊いてきた。
えっ? と言うキミに 「あなたの寝言よ・・・『ぎゅっ!』って言ってたわ」
キミは慌てて
ゴルフをする夢を見た。グリップを『ぎゅっ!』と、握ったんだよ
と、答えた・・・
キミが咄嗟に放ったウソはフェアウェーをキープしたようで
妻は「今度、打ちっ放しに付き合うわよ」と言ってキッチンに
戻っていった。
この時間帯は、どこのテレビ局も面白い番組はない。
キミは右手のリモコンでそれらの番組に次々と引導を渡しながら
OBにならずに良かった、と、胸をなでおろした・・・

182 :
10月になり、ようやく世間が暑さから解放されたころ・・・
最近、A美とふたりで昼食をとる機会が増えた。週に1、2度ほどだが・・・
その理由は、A美との食事が楽しかったからだ。
A美は決して能弁でも多弁でもなかったが、真面目な聞き手だった。
キミがする話の内容は仕事のこともプライベイトなこともあったが
A美はいつも真剣な顔で、聞いてくれた。嫌な顔ひとつせず・・・
テーブルの向こうのA美の顔を見るだけで、キミの弁舌は
加速し、勢いを増す。
何故、こんなに楽しいのだろう? この娘と話すことが・・・
「部長の苦労、すごくわかります。でも、そんな部長だから
みんなが信頼して、ついて行くんです。私もそうですし・・・」
キミの愚痴を聞いたA美の言葉だ。
A美は・・・すれていない。とても素直だ。
キミはA美といっしょにいることで癒しを感じているのかもしれない。
A美との昼食には、もっぱら会社の近くの店を利用した。
会社の者たちもよく利用する店を、キミは好んで選んだ。
わりと、おおっぴらにすることで妙な噂を立てられないようにするためだ。
そうすれば、逆に、周囲から怪しまれずにすむ。キミはそう、考えた。

183 :
10月の半ば・・・
この日、キミは早めに仕事を切り上げ、会社を出ると
愛車のマセラティで、妻と待ち合わせをしている喫茶店へ向かった。
レンガ造りの洒落た店内に入ると、窓の外を眺めて
キミを待つ妻の姿が見えた。とても目立つ美貌だ。
店の薄暗い照明に浮かぶ妻の端正な横顔は
美の女神が設計し、彫像の神が作り上げたにちがいない。
「あなた!」 妻はキミを見ると、ほそい右手を振った。
キミは妻の前に座り、ウェイターにブルマンを注文するとタバコに火をつけた。
今日は妻の誕生日。ふたりで外食をしようということになり
この喫茶店で待ち合わせたのだった。
「あなた、今夜はどこへつれていってくださるの?」
妻の宝石のように美しい瞳が、期待に輝いている・・・
 キミは・・・
     ・料亭を予約した      →(「料亭だよ」、へ)
     ・中華料理屋を予約した  →(「中華だよ」、へ)
     ・フランス料理屋を予約した→(「フレンチだよ」、へ)

184 :
     ・和風にする→(うどん・そば屋、へ)
     ・洋風にする→(洋食屋、へ)
     ・印風にする→(カレー屋、へ)

185 :
ラーメン屋に入り、メニューを見る
A・ゲロあんかけ
B・ミツユビチャーシュー
C・デーモン小暮
さぁどれにしよう

186 :
「まぁ、楽しみ・・・」 と、妻。マンデリンの入ったカップを置いて言った。
キミは運ばれてきたブルマンを香ってから、飲んだ、妻の顔を見ながら。
今日、39歳になっても、妻は相変わらず美しい。
キミは妻の顔を見馴れてはいたが、見飽きることはなかった。
最近の妻は、切れ長の瞳にの色気さえ帯びるようになり
性的な魅力も、持ちあわせるようになっていた。
若いころからもちろん、美しかったのだが、そのころは清楚で可憐な
雰囲気が強く、のイメージと結びつかないところがあった。
しかし、最近の妻は、美しい顔と、ほそい体のどこかに
男をひきつける引力、のようなものを持つようになったようだ。
「あなた、どうしたの? わたしの顔になにか付いてる?」
妻がキミの顔を見て訊いた。
いや、そろそろ行こうか。と言ってキミは席を立った。
喫茶店から車で25分くらいの場所に、その料亭があった。
『部楽倶食美』とでも書いてありそうな威厳ある店構えで
結構、値が張るのだが、妻の慰労を兼ねた誕生日パーティーである以上
これくらいの出費はやむを得・・・いや、当然だ。

187 :
中に入ると、店の女将がイングリッシュ・ローズの花束を持ってきた。
これが、キミから妻へのプレゼントだ。
「あなた、ありがとう・・・とっても綺麗・・・」
・・・正直、妻の笑顔の方が、バラの花束より数段美しかった。
キミは妻のほそい腰を抱いて、座敷へ向かった。
奮発したおかげで、大変豪華な夕食となったが、なぜか最後に登場した
ご飯と赤だし、そして大根とキュウリの糠漬けを見るとホッとしてしまう。
若くして、出世したキミは、車も服も高級志向になっていたが
食べ物の好みだけは、庶民感覚を卒業できなかった。
キミはご飯と赤だしをペロリとたいらげると、お櫃から二杯目を茶碗に盛り
今度は熱いお茶をかけて、糠漬けで茶漬けにした。これがまた、美味い。
・・・・・・・キミは三杯目をついだ。妻は両方の手のひらの上に
あごをのせるようにして、そんなキミを見つめていた・・・

188 :
「美味しかったわ。わたし、おなかいっぱい」
帰りの車内で、妻は言った。キミの右肩に顔を置いて・・・キミのマセラティは
左ハンドルだ。  キミは妻の、いいにおいがする明るめのブラウンの
ロングヘアーに軽くキスをすると、アクセルを開けた。
ハイパワーの心臓を持つ高級車の実力は、三車線の広い道路では無敵だ。
同じ方向に走る日本製の競争相手を、次々とバック・ミラーに追いやった。
・・・まるで、キミ自身の人生のように・・・
一流企業での、熾烈な競争に勝ち残ったキミにライバルは、もういない。
同期の人間で、キミの前を走る者はいない。先輩上司すらも、追い越した。
キミの出世状況を映すフロント・ガラスには青信号しか存在しないのだ・・・
青信号が続く、キミの出世街道の先にあるものはなんなのだろうか?
若いキミにはまだ、ピンとこないのかもしれない・・・安定、安心、だろうか。
・・・ただ、遮るものが存在しない以上、アクセルを緩める必要も
ブレーキを踏む必要もない。ハイスピードで走ればよいのだ。
キミは、さらに強く、アクセルを踏んだ・・・
キミに寄り添う妻は、独身時代から、キミの運転に文句を言ったことはない。
ステアリングを握るキミの腕を信用しているからだ。
キミの車は、あっという間に国道を抜け、自宅方面のバイパスに入った・・・

189 :
自宅に帰る途中、大型の書店に寄った。妻にもうひとつくらい
プレゼントを買ってやろうと思ったからだ。
以前、A美と偶然会ったスーパーのすぐそばにある書店で
書籍の他に、CDも扱っている。
妻がハマっている韓国ドラマのサントラでも買ってやれば喜ぶだろう。
キミと妻が、CDコーナーの自動ドアをくぐり、店内に入った、そのとき・・・

190 :

「部長・・・!」
・・・訊きなれた控えめで、静かな声がした方向に
見なれた黒髪のショートカットと、白くてちいさな顔があった。
「あなた、このかたは?」
妻がキミに尋ねた。
妻とA美・・・その、はじめての出逢いが、これからの、キミの人生を狂わせる
序章になることを、キミはまだ、知らなかった・・・
 キミは・・・
     ・真実を語る→(「会社の女のコだよ」、へ)
     ・真相を語る→(「好きな女のコだよ」、へ)
     ・真意を語る→(「愛人にしたいコだよ」、へ)

191 :
真実

192 :
「主人がいつもお世話になっております」
「いえ・・・こちらこそ、お世話になっております」
と、無難な挨拶が交わされた。そう、嵐の前にあるのは静けさ、なのだ。
A美は一度、自宅に戻ってから出てきたのだろう、ラフな格好だった。
ピンクのパーカーにジーンズ。履いているスニーカーは、白のアディダスだった。
A美は右手にCDコーナーの袋をさげている。キミがそれを見ると
「好きなバンドのアルバムとライブDVDです。無理して買っちゃいました」
と、A美。それを買うために、こんな遅い時間に外に出たのだろうか・・・
・・・キミが左手を見ると、タグ・ホイヤーの針が11時半を指していた。
ここはバイパス沿いの店だが、この時間は人通りが少ない。
一本、裏の道に入れば真っ暗だ。一年ほど前、この辺で深夜に
通り魔が出たというニュースもあった。
自転車で帰るの? と、キミが訊くと
「いいえ、今日は車です。中古の軽、ですけど・・・」
と、A美は答えた。キミは少し、ホッとした。

193 :
A美が運転するエッセが駐車場から出て行くのを、キミと妻は見送った。
「可愛いひとね・・・あなたの好きなタイプじゃないかしら?」
言葉とは裏腹に、妻の口調と表情には余裕があった。
自分がA美に劣るとは、毛ほども思っていないのかもしれない。
ましてや、夫を奪われるなどと・・・
キミがA美に、いやらしい感情を抱いていることなど妻は知らない。
しかし、今の妻の言葉で、キミはなぜ、自分がA美に魅かれているのか
わかったような気がした・・・
A美は若いころの妻に、似ているのだ・・・

194 :
顔はぜんぜん違う。美しさでは妻が圧倒的に上だ。A美は妻に遥かに及ばない。
だが、清楚で、おとなしそうな雰囲気。可憐で、はかなげな表情は
確かに若いころの妻に、よく似ているのだ。
妻が、わりと明るく、社交的になったのは、結婚して近所づきあいなどということを
はじめてからのことだったと思う。
キミはA美に、若いころの妻のおもかげを見ているのかもしれない。
そう考えれば、キミがA美に魅かれていることには、きちんとした理由が
あるといえるのではないだろうか・・・

キミは・・・
    ・本音を語る→(「君ほどじゃあないな」、へ)
    ・本心を語る→(「う〜ん・・・否定しない」、へ)
    ・本意を語る→(「ああ、好きだ・・・」、へ)

195 :
安価スレと化したか

196 :
真実ちゃんは出てこねーのかよ

197 :
「ふふっ、ありがと。そうね、今日はわたしの誕生日だものね・・・」
妻は笑ってキミの腕に手をまわした。ご機嫌がとれたなら、なによりだ・・・
妻が自分の誕生日に夫を求めるのは、当然の権利だ。
家に着き玄関を閉めると、妻はエドワードグリーンの革靴を
脱ごうとしたキミの背中を抱いた。
「ねぇ、お願いよ。今夜は、ほしいの・・・」
キミは妻の権利に対応する義務を果たすべく妻を抱きしめ・・・そして、キスをした。
「ん・・・・・」
キスのさなか、キミはこっそり目を開けた。
外灯のうす灯りが、閉じたままの妻の瞳を映し出す。睫毛が長い。
キミが妻の服の上から胸を揉むと・・・
「待って・・・シャワーくらい、浴びたい・・・」 と、妻。
キミは妻の願いを叶えてやることにした。妻の手を引いてバスルームへ向かった。
脱衣所で・・・キミが先に脱いだ。ボクサーからぷるん、とガマン汁の涙を流して、
いちもつが飛び出した。さぞかし、息苦しかったに違いない。
妻の服はキミが脱がした。ボタンを外し前をはだけると、むっと、風のように
甘い匂いが、ふきあげてくる・・・
外食の日に、香水をつけるような妻ではない。甘い匂いの正体は妻の体臭だった。

198 :
妻の白くて、ほそい体を飾る、ガーターベルト付きの黒い下着が
たまらなくエロティックだった。
それが吊っているストッキングも、もちろん黒・・・男をす、黒一色の罠だ。
それらは以前、妻自身が高級ランジェリーショップで購入したもので
その用途は、妻がキミを誘うための勝負下着だった。
キミは妻の策略に乗ってやることにした。黒い下着を、あえて脱がさずに・・・
キミはひざまずくと、妻の体に顔をうずめた。まるで、妻の黒い下着を嗅ぐように・・・
・・・すこしすると、後頭部に、妻の手が当たるのを感じた。
「あまえんぼさんね・・・偉くなっても、これだけは変わらないんだから・・・」
キミの髪を撫でる、妻の声が、とてもやさしかった。
・・・キミは妻を見上げた。キミの愚息も、おなじ方向を向いていた。
優しい妻の顔はまるで
聖母のように美しい・・・黒い下着に、似つかわしくないほどに・・・
・・・キミはまた、黒いブラジャーと黒いパンティに顔をうずめた。
妻はいつまでも、キミの髪を撫で続けた・・・

199 :
熱いシャワーを浴びながら、キミと妻は風呂場の床で抱き合った。
充分な前戯がなくとも、すでに濡れている互いの性器は
着陸態勢と、受入態勢ができていた。キミはいきなり、妻を貫いた・・・
「あン、ああっ・・・」
さっき、キミのことをあまえんぼ、と評した妻は、簡単にキミの支配下に落ちた。
夫を子供扱いした、なまいきな妻をおしおきせねばならない。
「あ・・・あなた、ダメよ・・・おとなりに、きこえちゃうわ・・・・」
妻が、浴室の窓を気にしながら言った。
きかせてやれよ、隣のダンナが喜ぶぜ、とキミは言ってやった、腰を振りながら。
「そ、そんな・・・なんてことを・・・あ、あ・・・」
隣に住んでいるのは、すでに社会を引退した老夫婦だった。
庭で作った野菜を、時々、持ってきてくれるのだが
そのときの、隣の主人の妻を見る目がいやらしいのをキミは知っていた。

200 :
・・・君のな喘ぎ声をきかせてやれば、隣のダンナのEDなんか
一発で治るさ、きかせてやれよ、とキミは言った、腰を振りながら。
「あ・・・いやッ・・・そんなこと・・・・」
妻は口を押さえ、小指を噛み、涙を流しながら懸命に喘ぎ声を我慢していた。
その必死な姿が、かえって、キミを昂らせることになるのだが・・・
・・・しかし、キミも口ほどではなかった。妻の花芯の熱い摩擦に耐えることができず
たった数回の往復で出してしまった。その量がいつもより多い気がした・・・
互いの体を拭き、髪を乾かすと、キミは妻に手を差し出した。
おいで、とキミが言うと、ほほを赤く染めた妻が少し恥ずかしそうに、その手をとった。
子供がいないキミの家では、夫婦の愛の営みに制限はない。
二人は手をつないで寝室へ向かった、裸のままで・・・

201 :
12時をとっくに過ぎ、妻の誕生日は終わっていたが、それでも今夜の妻は
シンデレラのままだった。
「い、いいッ・・・あなた、すきよ、だいすき・・・あ・・・あンッ・・・」
ガラスの靴の呪縛から解き放たれた妻が、キミにまたがって跳ねた。
ふたりの夜はまだ、はじまったばかりだ・・・
翌朝・・・
寝不足で、はっきりしない頭を振りながらキミは会社のビルに着いた。
始業まで少し時間がある。
キミは・・・
    ・煙草を吸いに行く    →(来客用駐車場、へ)
    ・缶コーヒーを買いに行く →(一階ロビー、へ)
    ・まっすぐオフィスへ向かう→(エレベーター、へ)
  

202 :
真実ちゃんは

203 :
るろうに剣心は志々雄編が最高

204 :
キミは自動販売機で缶コーヒーを一本買い、それを一気に飲み干して、言った・・・
同意! と、上を向いて・・・
「おはようございます、なにが同意なんですか?」
ぎょっ、と2,3メートル後ろに飛んだキミの目の前にA美が立っていた。
白い首を傾げる姿が、とてもかわいらしい。
い、いや、なんでもないよ、とキミは言い、A美とエレベーターに乗った。
「奥様、とても綺麗なかたですね・・・」
エレベーターの中で、A美が言った、細い声で・・・
A美の声には、妻が昨日、A美をほめたものとは異なる響きがあった。
敗北感を感じているような・・・
しかし・・・キミは気のせいだと思った。A美が自分に惚れているなどとは
思っていないし、キミはそれほど自惚れ屋でもなかった。
キミがいつも気にしているA美の豊かな胸は、今日も服の下に隠れており
目立たない。キミがそれを見ることは、もう二度とないだろう。
いつもと変わらない日々が、これからも続くのだ・・・
11月・・・・・ 毎日が涼しい、すごしやすい季節がやって来た。
キミとA美が週に一、二度、ふたりで昼食をとる習慣はまだ続いていた。
今日も昼飯どきに、ふたりでビルを出た。
キミは・・・
    ・和風にする→(うどん・そば屋、へ)
    ・和風にする→(ラーメン屋、へ)
    ・和風にする→(定食屋、へ) 

205 :
今日のお昼は定食屋でトンカツ定食でした><

206 :
定食屋でキミはトンカツ定食を注文した。今回はA美も同じものを頼んだ。
甘辛いソースを、トンカツと千切りキャベツにたっぷりかけ、カラシを
つけて食べると、うまい。飯がすすむ。おかわりサービスなので
キミは三杯食べた。スラックスのベルトがちぎれそうだ・・・
食べ終えて・・・趣味の話題になった。お茶を飲みながら・・・
「趣味、ですか? うーん・・・音楽鑑賞と、TVドラマを観ることです」
と、A美は言った。そして珍しく、A美のほうから反撃の質問がかえってきた。
「あの・・・部長の趣味って、なんですか?」
キミは・・・
    ・スポーツ系の趣味にする →(「ゴルフだよ」、へ)
    ・カッコイイ系の趣味にする →(「車だよ」、へ)
    ・マニアック系の趣味にする →(「ゲームブックだよ」、へ)

207 :
ここはゲームブックだろう
スレ的にいって

208 :
と、正直に言った瞬間、キミはしまった! と思った。
20代のA美が、ゲームブックなどという80年代の遺物を知っているとは
思えない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はずだった。ところが・・・・・・
「そうなんですか? なんかちょっと・・・意外です・・・」
と、A美。なぜか知っているらしい。むしろ、キミのほうが意外だった。
ゲームブックを知っているの? と、キミが尋ねると、
A美、「ええ、兄がたくさん持っているので・・・」 とのこと。
A美の兄は、A美より9歳年上らしい。たしかに、ゲームブック世代だ。
「今は結婚して、実家の温泉で働いているんです」 
いずれあとを継ぐのだろう。
「とても優しい兄で・・・私にとっては、とても良い兄です・・・」
A美は兄の話をするとき、少し、さびしそうな顔をした。
キミはその理由を後日、知ることになる。

209 :
「兄のコレクションを勝手に引っぱり出して、子供のころよく読んでいました。
『ソーサリー』とか、『ドルアーガ』とか。あと『ネバーランドのリンゴ』の表紙が
かわいくて好きでした・・・」
・・・結構、詳しいようだ。
キミが『七匹の大蛇』の謎が解けたかい? と、訊くと
「ああ、あれ、わからなかったんです。三日考えてもわからなかったので
最後は、兄に教えてもらいました」
A美は肩をすくめて言った。
「『ソーサリー』は、正直に全部の魔法の呪文を、まる暗記したんですよ。
今でも覚えています・・・RAPの呪文が好きでした。いろんな動物と
会話できると、楽しそうで・・・」
キミが、俺も覚えている、と言うと
「そうなんですか? ますます意外です。部長はどの呪文が好きですか?」
キミは・・・
    ・稲妻の呪文を唱える →(「ZAP」、へ)
    ・巨大化の呪文を唱える→(「BIG」、へ) 
    ・究極の呪文を唱える →(「ZED」、へ)

210 :
A美チート設定w
もっとやれ\(^o^)/

211 :
この選択は迷うなあ
どれもアリな気がする
でも、まあ、ここは話が膨らみそうな「ZED」かな

212 :
と、唱えた瞬間、キミは強烈なめまいに襲われた・・・!
これが、禁断の呪文を唱えた報いだろうか。
失った体力ポイント7を超えそうな激しい脱力感に襲われたキミは
その場に倒れこんでしまった。
「部長? 部長ーっ!」
叫ぶA美の声が次第に遠くなる・・・
医者に解剖させれば、過労死とでも診断されるだろうか。
ごめん・・・、とキミは妻に謝りながら意識を失った。
キミの冒険は終わった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はずだった。ところが・・・・・・・

213 :

キミは目を覚ました。フラつく頭をぶるん、と振ってまわりを見渡すと
古ぼけた小屋の中だとわかった。キミは木のベッドの上に寝かされていた。
「ああ、よかった。目が覚めたのですね」
目を向けるとA美がホッとした顔をして、立っていた。
キミが呼びかけると・・・
「? 違います。私はこの世界・・・タイ○ンというのですが・・・
この世界の魔法使いです。時空を操る禁断の魔法であなたを未来から
呼び出したのは私です」
見るとA美・・・いや、魔法使いは白いローブを着ている。
ゲームブックやRPGで、よく見るようなやつだ。
「あなたを呼び出した理由は・・・あなたに悪の妖術使いを倒してほしいのです」

214 :
・・・いきなりそう言われて、はい、わかりました・・・と、答えられるわけがない。
なぜ、俺なんだ? と、キミが言うと・・・
「あなたは未来の世界でスーパーヒーローとか正義の味方と、呼ばれているのでしょう?
お願いです。我々の力では妖術使いを倒すことはできないのです。」
ん?・・・そんな立派な仕事をしてたっけ・・・、とキミは思った。確かキミは
一介の会社員だったはずだ。
「私たちにはあなたが持つ、未来の科学の力が必要なのです。どうか、力をお貸しください!」
いや、俺にはそんな能力は・・・・・
ない、と言おうとしてキミは、ふと、なんだか息苦しいことに気付いた・・・
顔をさわると、なにやら頑丈な布キレのようなもので、口まで覆われている。
起き上がって体を見ると、白い全身タイツのようなものを着ていた。
こんなセンスの服をキミは持っていないはずなのに・・・

215 :
「なにを言っているのです。あなたは未来の世界から来た勇者・・・
・・・・・【シルバー・クルセダー】ではありませんか!」
言われてキミは、小屋の入り口にある鏡で自分の姿を見た。
キミは顔を覆面で覆われ、全身タイツを身に着けていた。
背中には、ご丁寧にマントまで・・・
この恥ずかしいセンスは、あのアメコミ風のゲームブック・・・
・・・・・『サイボーグを倒せ』 だ・・・・・
「あなたは未来の・・・科学、という力の使い手と聞いています。
その力を、どうか我々にお貸しくださいませ」
キミは・・・
    ・超体力を選ぶ→(「そういえば、空を飛べるよ」、へ)
    ・思念力を選ぶ→(「人の心が読めるんだ」、へ)
    ・超技術を選ぶ→(「いろんな機械が使えるよ」、へ)
    ・電撃を選ぶ →(「稲妻が出せるよ」、へ)

216 :
なんという超展開

217 :
超体力が一番クリアしやすかったような…
つーか、なつかしーぞw

218 :
206からの展開にワロタ

219 :
「これは、隠しシナリオです。あとでちゃんと本編にもどります」
A美、いや、魔法使いが言った。
誰に説明してるの? と、キミが訊くと
「いいえ、ただのひとりごとです。気にしないでください」
と、A美、いや、魔法使いが言った・・・
キミが自分の能力を打ち明けると・・・
「まぁ、それはすばらしい。ぜひ、その力をお貸しくださいませ
シルバー・クルセダーさま」
などと、言われた。A美、いや、魔法使いに。
・・・どうやら妖術使いを倒さなければならないらしい。マジで・・・
ちなみに、キミの超能力、「超体力」は空を飛べるほか
人並みはずれた身体能力を発揮することができるというもので
キャラクターメイキングに関係なく、技術点13で戦闘を開始できると言う
スグレモノだ。

220 :
A美、いや、魔法使いの説明によると・・・
バルサスという邪悪な妖術使いがこの国の姫を誘拐し、自分のアジトに
閉じ込めているらしい。姫を取り戻すため多くの戦士や魔法使いが
アジトに潜入したが生きて帰った者はひとりもいないそうな。
この世界にバルサスを倒せる者がいないことがわかったので
キミが未来から召還された。
う〜ん、ベタな展開だ。恥ずかしいくらい・・・
「王様はバルサスを倒し、姫様を助け出したかたに、バルサスが所有する
“王たちの冠” を与える、と、おっしゃっていました。
お願いです、どうか姫様をお助けくださいませ・・・」
キミは・・・
    △快く引き受ける       →(「いいよ!」、へ)
    ×渋々引き受ける      →(「・・・いいよ」、へ)
    ◎下心まる出しで引き受ける→(「君と、もっこりできるなら、いいよ」、へ)

221 :
グダグダだな
以前のひとりよがりよりはこれでもマシだけど

222 :
「本当ですか! ありがとうございます」 と、A美、いや、魔法使いは喜んでくれた。
・・・そう、これでいいのだ。正義の味方が見返りを期待してはならない。
ところで、バルサスのアジトってことは、やっぱり「バルサスの要塞」なの?
と、キミはA美、いや、魔法使いに訊いてみた。
「いいえ、バルサスのアジトは【ファイアーロードの砦】と、呼ばれています。
もともとはファイアーロードさまというかたが住んでいらっしゃったのですが
年老いたファイアーロードさまが、リウマチによく効く温泉がある地方に
住みたいとおっしゃって、引越しなさったのです。今はバルサスが
ファイアーロードさまに賃借して、住んでいます。
・・・ファイアーロードの砦、王たちの冠、タイ〇ン、バルサス・・・
この世界は、いろいろなゲームブックの設定が混在して、成立しているらしい。
そしてキミは今、シルバー・クルセダーだ。
「王たちの冠には、それを手にした者の願いを叶えるという強大な力が
備わっています。今はバルサスが持っていますがシルバー・クルセダーさまが
手に入れれば、どんな願いでも叶うことでしょう」
・・・これだけは、オリジナル設定のようだ。
「では、バルサスのアジトに案内します。アジトまでは徒歩で二ヶ月ほど・・・
長くつらい旅になります。サソリ沼を通らなければなりませんし
シャムタンティの丘では、マンティコアを倒さなければなりません。
その他にも、たくさんの試練が、シルバー・クルセダーさまを待っていることでしょう」
・・・・・・・・・・・・どうやら相当過酷な、長丁場になりそうだ。

223 :
「まずはふもとの村で準備を整えましょう装備品や食料のほかに関所を通るた
めの手形を手に入れなければなりません手形は役所で申請してから一ヶ月ほ
どで下りますその間は冒険者ギルドがある村民会館で寝泊りをしてください一ヶ
月もあればギルドのメンバーと共に緻密な作戦を練ることができるでしょうそれ
にパーティメンバーも決めなければなりません私は魔法使いですのであとは僧
侶盗賊が良いでしょうああそうだわ旅立ちの前に王様に挨拶をすませておかな
ければなりません王様は普段は温厚なかたですが礼儀作法には人一倍厳しく
この間もテーブルマナーをちょっと間違えた譜代の家臣を市中引き回しの上は
りつけにしてしまったんですですからちゃんとした貴族式のマナーを守った挨拶
をおぼえなければなりませんそうだわふもとの村に住んでいるロゼッタおばさん
がマナー評論家として有名ですのでそのかたにお願いして
・・・いいよ、考えてみれば俺、空飛べるし・・・と言ってキミは小屋の扉を開けると
両手を前に出し、飛ぶためにふんばった。長い説明を聞く気にならないし
長い隠しシナリオも、ゴメンだ。
「ま、待ってください! 私も行きます。連れて行ってください!」
外に出てきたA美、いや、魔法使いがあわてて言った・・・

224 :
A美、いや、魔法使い・・・いや、もうA美でいいだろう、このさい・・・
キミはA美を背中に乗せてぴゅーと飛び立った。
魔法使いなんだから自分で飛べよ、と一瞬思ったが、考えてみれば
ホーキに乗って空を飛ぶ魔法使いなんてものは、おとぎ話の世界の話であって
ゲームブックに登場する魔法使いで空を飛べるようなヤツは記憶にない・・・な。
空を飛びながら・・・A美はキミの背中にしがみついて目を閉じている。
高いところは苦手らしい。
高所恐怖症の魔法使い・・・ライトノベルのキャラクターみたいだ。
強い風がふいて、キミはバランスを崩した・・・
「きゃっ!」
かわいい悲鳴をあげて、A美がキミに強く抱きつくと、例の豊かな胸がむにゅ!と
キミの背中に押し付けられる。いい気持ちだ。もう一回、風ふかねーかな・・・

225 :
パックス砦

226 :
A美を気づかい、極力低空飛行すると、地上に凶悪そうなゴブリンやら
火を吐くドラゴンやら、毒毒モンスターやらが見える。
普通のゲームブックだと、ああいう連中を相手にしないといけないが
超体力を持って、空を飛べるキミにとっては、モブ以下の存在でしかない。
無視して、先を急ごう・・・
とはいえ、いくら強靭な体力を誇るキミでも、やはり疲れを感じることは事実だ。
少し休憩したほうがよくないか?
キミは・・・
    
    ・大きな村に着陸する  →(大きな村、へ)
    ・中くらいの村に着陸する→(中くらいの村、へ)
    ・小さな村に着陸する  →(小さな村、へ)
    ・不眠不休で飛び続ける →(ファイアーロードの砦、へ) 

227 :
A美のAは
「あててんのよ」のAだったのか

228 :
小で

229 :
君は自分の人生が終わっていることに気づいた。
君は……
発作的に窓から飛び出して自しても良い(14へ)し、
最低限の身辺整理だけして自しても良い(14へ)。
もうちょっとだけ頑張ってみようと思うなら、2D6日経ってからまたこのレスへ来てもよい。

230 :
>>14は名文だ、ここを象徴する存在だ。と、キミは思った。
キミたちは小さな村に着陸した。
ここは小さいが活気ある村で、往来は人通りが多い。
村の中央付近にある店をのぞくと、店先にたくさんのかわいいワンピースが売られている。
かわいいだけでなく、しっかりした作りで、作り手の技量がうかがえる。
A美に一着買ってやりたくなる逸品だ。
「それは、バルサスが作ったワンピです」 と、A美。
え、えーッ!! と、言いながらワンピースの裾をめくると、裏ッ側に
「バルサス」と刺繍してあるではないか。
「バルサスはこの地方の知事なのですが、知事選に出馬する前は仕立て屋さんでした。
これといった産業がないこの地方を活性化させるために、バルサスはいろんな方面に
借金をして、アパレル業界に参入したんです。低価格で高品質なバルサスの作品は
世界中で絶賛され、この地方に莫大な利益をもたらしました。
今では、バルサスが作った服はタイ〇ンのどこに行っても目にすることができます」
こいつは驚いた。『バルサスの洋裁』 ではないか。
「バルサスはアパレルだけでなく農業にも力を入れています。アパレル業で得た資金で
農協を作り、農家の人たちに土地を貸し与え、ノウハウを指導しているのです。
バルサス自身、農業を行っており、バルサスブランドの大根やトマトは
賞をとっています。体に良い有機農法にこだわっているようですね」
・・・本当に悪いヤツなのだろうか・・・

231 :
よろず屋に入ると武器が売っている。
     バトルアクス・・・金貨10枚(ダメージポイント+1、戦闘時サイコロの目に-2)
     魔法の剣  ・・・金貨20枚(戦闘時サイコロの目に+3)
     44マグナム・・・金貨30枚(ダメージポイント+2、ただし6発のみ)
キミはこれらの武器を購入してもしなくてもよい。
購入した場合はアドベンチャーシートに記入しておくこと。
「アドベンチャーシートってなんですか?」 と、A美が訊いてきた。
さァ・・・と、キミは答えておいた・・・
「バルサス」が住んでいる「ファイアーロードの砦」に到着したのは夜中だった。
超体力の飛行能力は、徒歩で二ヶ月かかるみちのりを、たった一日の、そらのりに
短縮できるのだ。キミとA美はとりあえず庭に着陸した。

232 :
砦の庭ではたくさんの野菜が作られている・・・
キミは植えてあるゴーヤを一本ちぎって、かじってみた・・・苦味が少なく美味い。
・・・・・キミはふと隣のダンナのことを思い出した。
いつも、キミの妻をいやらしい目で見ているので好かんのだが
親切で持ってきてくれる野菜は無農薬で美味い。本当は良い人なのかもしれない。
人間も妖術使いも、「善悪」という基準だけではかることはできないものなのだ。
ひょっとしたら俺は、誤解していたのではないだろうか。今度会ったらきちんと
挨拶しよう、とキミは思った。
・・・普通のゲームブックみたいに、砦の一階から順番に攻略する必要はない。
キミはA美を乗せて最上階まで飛んだ。
最上階のバルコニーに着陸すると扉がある、が、鍵がかかっている。
いくら悪の? 妖術使いでも、寝るときは鍵をかけるようだ。
扉の中央にくちびる型の突起部分がある。
「ここに、くちづけをすると開くしくみになっているようですね」 と、A美。
キミは・・・
    ・う〜わさのキッスをあげる〜♪→(ちゅっ、へ)
    ・ワイルドタッチな気分〜♪   →(ボコッ、へ)

233 :
>>230は、226 小さな村 です。
・・・・・・申し訳ない。

234 :
なんかソーサリーのクーガ神殿を思わせるシチュエーションだな

235 :
洋裁ワロタ

236 :
そういえば、あれって失敗するとゲームオーバーだったよな、とキミは
天を仰いだ。キスはやめておいたほうがいいようだ。
「だれと相談しているのですか、クルセダーさま?」 と、A美。
ひとりごとだ、と言ってキミは扉に手をかけて引っ張った、強く!
・・・・・超体力により強化されたキミの腕が、たくましく盛り上がる・・・!
ボコッ、という音とともに扉が外れた。砦の中には闇の空間が広がっている。
A美がたいまつを取り出そうとしたが、キミは右手でそれを制した。気付かれる。
少し進むと、奥に灯りが漏れている・・・いよいよ、決着のときが来た・・・!
「誰じゃ?」
ドアを開けると、そこに老人が座っていた。
「あれが、バルサスですわ」 と、A美が身構えた。寝込みを襲おうと
思ったのだが、起きていたのなら失敗だ。
「ほう、姫を助けに来たのか。ご苦労なことじゃのう・・・」
よっこらしょ、と老人が立ち上がった。その顔を見てキミは驚愕した!

237 :
〇〇さんじゃありませんか! とキミは叫んだ。バルサスの正体は
隣のダンナだったのだ!
「? なにをいっておるのじゃ。わしはこの地方の知事、バルサスじゃ」
隣のダンナ、いや、バルサスは怪訝そうな顔をして言った。
どうやら別人らしい。 しかし・・・よく似ている・・・
「姫様を返してくだされば、今までの善政に免じて不問に付す、と王様は
おっしゃっていました。無駄な抵抗はおやめください」
A美が降伏を促すと
「そうはいかぬ、わしはこの姫に懸想しておっての・・・渡すわけにはいかん」
と、バルサスが答えた。
キミはイヤ〜な予感がした・・・
隣のダンナにそっくりなバルサスが誘拐した姫というのは・・・
・・・奥のベッドに寝かされている女性がいた。魔法をかけられているのか
この騒動をきいても、目を覚まさない。キミは近づいて、おそるおそる
顔を見てみた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・やはりそうだ。姫の顔は、キミの妻にうりふたつだった。

238 :
・・・キミは腹が立ってきた。さっきまでは隣のダンナと、これからは仲良く
しようと思っていたが、冗談じゃない。やはり、あいつは、好きになれない。
「わしは、この美しい姫に求婚したのじゃが、断られてしまってな。
ならばせめて、そばにおいておきたいと思って、魔法をかけて眠らせて
おるのじゃ。だが、なんもいやらしいことはしとらんよ。わしはEDじゃからの」
訊いてもいないことまでペラペラしゃべるので余計、腹が立つ。
しかし、善政をしいていたはずのこの男が何故、こんな暴挙に出たのだろう?
気になったので、訊いてみると・・・
「疲れたのじゃよ、孤独に・・・わしは知事になってから
寝食を忘れてこの地方の民のために尽くしてきた。しかし仕事に熱中するあまり
寝食を共にする妻を得ることはできなかった・・・
民のために力を尽くしたわしに対する民の評価は、政治家としての
わしに対する評価じゃ・・・人間としてのわしをわかってくれる者はいない。
・・・孤独に疲れたわしは、自を考えた・・・」
バルサスの声は不思議と落ち着いていた。ひょっとしたら、死を恐れて
いないのかもしれない・・・

239 :
「わしは、湖に身を投げようとした。そのとき、通りかかった姫様が
とめてくださったのじゃ。女神のように美しく、優しい姫様にわしは
一目惚れした・・・求婚したよ。断られてしまったがな・・・」
じゃあ、バルサスが持つ “王たちの冠” に願いをかければよいのに、と
キミが言うと
「王たちの冠は一人につき一回しか願いをきいてくれんのじゃ。わしはすでに
願いをきいてもらっておる・・・この地方が豊かになりますように、と・・・」
なるほど、この男は完全に自分を犠牲にして、民に尽くしたのだ・・・
バルサスの言葉をきいて・・・A美は少し涙ぐんでいた。優しい娘だ・・・
「のう、若いの・・・見逃してくれんか・・・わしはもう年じゃ。姫様になんか
するようなことはできん。ただ、眠らせておるだけじゃ。
そばにいてほしいだけなのじゃ・・・」
キミは・・・
    ・見逃す→(「・・・わかった」、へ)
    ・闘う  →(「・・・悪いな」、へ)

240 :
ユーモアやジョークにはすぐれたセンスが必要だな

241 :
「そうか、わかってもらえぬか。ならば、闘うしかないのう・・・」
・・・正直、許してやりたい、という気持ちもないわけではないが
やはり誘拐はよくない。姫を返そうという意思がないのなら、闘うしかない。
・・・・・・キミとバルサスは対峙した・・・この瞬間、なぜかワクワクする。
強いものだけが得られる闘いの高揚感・・・
これは、「正義」や「使命感」とは別の次元にあるものだ。
先手は・・・バルサスだ!
キミに向けたバルサスの右手が光ると、火の玉が飛び出した。
ねらいは・・・はずれた! バルサスのミスだ・・・・・・・と思ったキミは甘い。
はずれたはずの火の玉は急激に進路を変え、キミの右側頭部をかすめるような
軌道をとった。全盛期のニシ〇トも真っ青の、キレのあるシュートだ!
バルサスのねらいはキミではなく、キミのうしろにいるA美のほうだった。
サポート役の魔法使いを先に倒そうという、バルサスの作戦だった。

242 :
キミはA美を抱え、跳んだ、横へ!
バッ! という音とともに、壁に当たったバルサスの火の玉が四散して、消えた。
「ほう、わしの“必火の玉シュート”をかわすとは、やるのう・・・」と、バルサス。
こいつはかなりの強敵だ。
「しかし、次はかわせるかな? 今度はスライダーかもしれんし、真っ直ぐかもしれん。
わしは、七色の変化球をもっておるぞ」
また、バルサスの右手が光った。二撃目だ!
・・・・・しかし・・・放たれる前に、バルサスの右手の光が消えた。
「むっ・・・!」
なにがおこったかわからない、といったバルサスの表情。キミもわからなかった。
後ろを見ると、A美がなにやら箱のようなものをもっている。なにかの機械のようだ。
「冒険者ギルドが開発した“魔法妨害装置”です。半径百メートル以内では
魔法は使えません」 と、A美。
ぶい〜ん、と音をたてるシロモノ、つーか、早く出せ!

243 :
「どうやら、わしの負けじゃな。まいった、まいった」
バルサスは後頭部に手を組んで近づいてきた。降参のポーズだ。
・・・と、思ったキミは、またまた甘かった。
バルサスは背中から素早く、なにか光るものを取り出すと、一瞬でキミとの間合いを
詰め、斬りつけてきた!
「クルセダーさま、気をつけてください。バルサスは妖術だけでなく剣技も一流です」
A美の声がきこえた。
バルサスの得物は短剣だった。密着した状態では最高のパフォーマンスを発揮できる。
キミは先ほどの小さな村のよろず屋で、武器を買ったか?
キミは・・・
    ・バトルアクスを買った→(斧をかまえる、へ)
    ・魔法の剣を買った →(剣を抜く、へ)
    ・44マグナムを買った→(銃を抜く、へ)
    ・何も買っていない →(ファイティングポーズをとる、へ)

244 :
あかん、なんも買ってへんわ。

245 :
44マグナム

246 :
ごめん。245はなしで。

247 :
きもちわりいなあ

248 :
つもりだったが、バルサスの攻撃は速い。キミに体勢を整える時間をあたえない。
キミは超体力を駆使した身体能力でかろうじてよけるが
キミが逃げる方向へバルサスは進み、短剣を出す。
魔法妨害装置が働いているのでA美はサポートできない。
密着状態の攻防が続いた。バルサスの鋭い剣撃を紙一重でかわす・・・
肉体的にも精神的にも疲労が激しい。
こうなると武器を抜くヒマはなかっただろう。
キミが武器を買わなかったことは正解だった。もし、武器を持っていたら
それを抜こうとして、串刺しにされていたに違いない。
シルバー・クルセダーに武器は似合わないしね。
・・・・・まけおしみにきこえますかそうですか・・・・・
バルサスの数百撃目をかわした、そのとき・・・
ガッ! と背中に衝撃を感じた。壁だ! 
もう、逃げられない・・・バルサスが短剣をキミの心臓めがけて突き出した・・・
「おおっ!」
バルサスの声だ。驚きと、キミに対する賞賛が含まれていた・・・
バルサスの短剣はキミの左手の甲に刺さって、止まっていた。

249 :
キミは、バルサスの短剣を手の甲で防いだのだ・・・
猛烈な痛みを感じたが、超体力で強化されたキミの肉体を
短剣は貫くことができなかった。
キミは水月を突いた、反撃の鉄拳で・・・!
「・・・ッ!」
一瞬、息が止まり、地面についたバルサスの右手を踏み潰す!
「ぐおっ・・・」
砕かれた右手から落ちた短剣を蹴ッ飛ばす。キミの勝ちだ・・・
「わしの負けじゃよ。せ・・・」
カッコイイ系の悪役がよく口にするセリフだ。もちろん、それにしたがう主役は
あまりいないような気がする・・・キミは拳を下ろした。
「わしが間違っておったのかのう・・・」と、うなだれるバルサス。
キミは・・・
    ・肯定する→(「ああ・・・」、へ)
    ・否定する→(「いや・・・」、へ)
    ・無・・・言→(「・・・・・・・」、へ)

250 :
キミは何も言わなかった。と、いうより言えなかった。
適当な言葉がみつからなかったからだ。
バルサスが抱えていた孤独感を考えると、なんだか気の毒で・・・
「クルセダーさま、手当てを・・・」
A美が背中のザックから包帯と薬草を取り出した。バルサスの攻撃を防いだ
左手から血が流れている。A美が手際よく治療した。
「わしはもう、疲れたのじゃ。いろいろなことに・・・」
バルサスに対する民の依存が大きいことも、この男を苦しめているのかもしれない。
そう考えると、バルサスが安らげる家庭を持ちたいと思う気持ちもわかる。
「民のバルサスさまに対する支持率は大変高く、まだまだバルサスさまを
必要としています。どうか、王様に御寛恕を・・・」
と、A美。
「・・・わかった、姫様を返そう・・・」
そのとき・・・・・・・・・・・・・!

251 :
ドカーン! という大きな音とともに、砦が激しく揺れた。
「きゃっ!?」
「うおっ!?」
A美とバルサスが体勢を崩し、倒れる。
なにがあったのか? キミはバルコニーへ出た。
砦のまわりを、たくさんの兵たちが囲んでいた。100人は、いるだろう。
いや、それだけだったら超体力を持つキミの敵ではないのだが
問題は・・・その兵たちの後ろにある巨大なもの・・・あれは・・・!
「な、なんじゃ? あの化け物は」 バルサスも真っ青だ。
巨大な迷彩色の化け物は、円形の6本の脚を備え、背中に
円筒形の鋼鉄の矢を何本も背負っていた。
A美もその異様な姿に、真っ青になっている・・・
その正体はキミだけが知っていた・・・!

252 :
化け物の正体は、ロケット弾を搭載した巨大なトラック。「HIMARS」だ。
アメリカ軍が使っている移動砲台。なぜ、ここに、あんなものが?
HIMARSからもう一発、ロケットが飛んでくる・・・!
ロケットはいともたやすく、外壁を粉々にした。
「わーっはっはっは、時空を操る禁断の魔法で、未来の武器商人を呼び出し
取引をしたのじゃ。いくら妖術使いバルサスといえども、こいつにはかなうまい」
兵たちの真ン中で、ご丁寧に説明じみたセリフを吐く、高級そうな軍服に身を包んだ
メタボ体型のオッサンの正体は・・・
「王様ですわ・・・」と、A美。あれが姫の父親ということになる。
キミは目を凝らして、王様の顔を見た。よかった、妻の父親には似ていない。
「バルサス、娘を返す気がないらしいな。ならば我輩の実力をもって
この砦を攻略するしかないようだ。覚悟せい!」
・・・一言も会話していないのに、返す気がない、と決め付けられてしまった・・・
「大変ですわ、王様は普段から、自分より支持率も人気も高いバルサスさまに
個人的な恨みを抱いていらっしゃいました。これを口実に砦を攻撃する気です!」
A美が言った。

253 :
兵たちが前進してきた。バルサスが育てた畑を、踏みにじりながら・・・
それを見たとき、キミの正義の怒りに火がついた・・・!
キミはバルサスにA美を託し、バルコニーから宙に踊った。
バルサスを許したわけではない。事の発端はたしかにバルサスにある。
しかし、キミの目にはどう見ても、砦を侵そうとする王様の方がはるかに悪党に
見えたのだ!
「なんじゃ? おまえは・・・」
王様はキミの存在を知らないらしい。そっちのほうが好都合だ。
キミは・・・
    ・普通に名乗る→(「シルバー・クルセダーだ」、へ)
    ・カッコをつける→(「通りすがりの正義の味方さ」、へ)
    ・名乗らない  →(「・・・」、へ) 

254 :
「通りすがりのシルバー・クルセダーさ・・・」

255 :
・(名乗るべき名前を知っているなら、メモした数字に253を加えたパラグラフに進め)

256 :
暗黒の夜空に、キミの正義の声が響く。フッ、決まった・・・
・・・おっと、忘れていた。
通りすがりのな・・・と、キミは付け加えて・・・
「ふん、どうせバルサスの手下じゃろう」
王様は笑った、鼻で・・・・・・フンッ・・・だって。
「バルサスが死んだほうが、我輩にとっては都合が良いのだ。
ヤツのほうが、下々に好かれておる」
その言い方では、好かれないのは当然だ。
王様が右手を上げると、100人の兵たちが一斉にサブ・マシンガンを
かまえた。“ヘッケラー&コッホ MP7” だ。
「撃てい、蜂の巣にしてしまえ!」
100の銃口の中から、数千、数万の弾丸がキミに襲い掛かる!
キミは超体力を発動させた。弾丸をよけることができる俊敏な身体能力と
鋭敏な反射神経で、キミはかわした、すべての弾丸を・・・!
うげっ、げふっ、ぐはっ、ごほっ、ぎゃあ、ぐへっ、がはっ、ぐふっ、ぐほっ
ぎえっ、うぎゃ、ウホッ、ぶはっ、げへっ、あぎゃ、うがっ、ぎょえ、ひでぶ
適当な悲鳴をあげながら兵たちが次々と倒れていく。HIMARSの運転手も
引きずり出して、パコンと殴る。正義の味方が
人しをするわけにはいかないので気絶させているのですが・・・
わずか10秒の、キミのターンで王様以外は全・・・・・滅。

257 :
「ひええええっ・・・・・」
腰をヌかして、王様がへたりこんだ。キミの強さに対する恐怖のあまり・・・
キミは地面に落ちているMP7を拾い上げると、銃口を王様に向けた。
おまえだけは生かしておかないほうが、あとあと面倒がなさそうだ、と。
「ゆ、許してくれ・・・我輩がわるかった。もう、二度とせん・・・」
すほどの価値もない、とキミは銃を捨て、王様に背を向けて砦の方へ
向かった。
「ひゃーっはっはっは、馬鹿め、い!」
王様が懐から拳銃を取り出した。グロック17だ! 銃口が吠えた。
9ミリパラベラム弾がキミの後頭部を襲う!
キミは飛んだ、弾よりも速く・・・蝶のように舞ったキミの体は
空中で方向を変え、ひとすじの光となって王様の体に突き刺さった。
蜂より痛い、見事なライダーキックだ。
「ぎゃひぃーん」
王様の重そうな体が数メートルふっとんだ。死んではいないよ・・・な、たぶん。

258 :
夜が明けた・・・
早朝のさわやかな空気の中、砦に閉じ込められていた冒険者ギルドの
みなさんが次々と去っていく。姫を助けようとして、バルサスに敗れた連中だが
バルサスはさずに牢につないでいたらしい。それをバルサスが解放したのだ。
バルサスは姫も解放すると、キミとA美に約束した。信じていいだろう。
「王様は、バルサスさまが姫様を解放すれば、今回の件は不問に付すと
国民に公約していました。先に解放してしまえば、人気者のバルサスさまに
これ以上危害を加えることはないと思います。」
と、A美。ホントに大丈夫だろうか・・・

259 :
「おまえさんたちには、礼を言わねばならんのう・・・本当に・・・」
いいんだよ、それより、体に気をつけてがんばれよ、とキミは言った。
「わしはおまえさんのことが気に入った。いつでも遊びに来なさい」
バルサスは言った。キミに・・・ではなく、A美に。最後まで腹の立つ
爺さんだ。
「はい、ありがとうございます」
A美の笑顔は早朝の空気より、さわやかだ・・・
「ところで・・・礼と言ってはなんだが、おまえさんにはこれをやろう。
わしにはもう、必要のないものじゃ」
バルサスがキミに差し出したのは、あの・・・
“王たちの冠”だ。
キミがそれに触れたとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
『我を所有せし者よ・・・汝の願いを、ただ一度叶えてしんぜよう』
・・・・・王たちの冠がキミの頭に話しかけた。
キミは・・・
    ・おねがいその1→(「A美と・・・合体したい」、へ)
    ・おねがいその2→(「平穏な日常に戻れますように」、へ)

260 :
『その願い、しかと聞き届けたぞ・・・』
・・・王たちの冠の気配が、キミの頭から消えた・・・
A美と、外に出た。王様と兵たちは、まだ寝ている。
キミの超体力と、徹夜の行軍の相乗効果で、ぐっすりと。
超過勤務が必ずしも、良い結果をもたらすとは限らない。
その良い例が目の前にあった。会社に言ってやりたい。
寝ている王様の股間を、つま先で、こちょこちょしてやると
「う・・・うふっ、うへへ・・・」
と、気持ち悪い声をあげた・・・キミは蹴ッ飛ばして、起こした・・・
「ひ、ひええええーっ」
逃げようとする王様の首根ッコをつかみ
いいか二度とバルサスに手ェ出すんじゃねぇぞもしバルサスになんかあったら地
の果てからでもおまえの城に乗り込んで〇?×÷☆!△●*@$%#Я+/★◎
○■¥してやるからなわかったか返事はどうした返事は返事と挨拶がうまく出来
ないヤツは社会では通用しねーんだよわかったか、と言っておいた。
「ひいいーっ、わかった、わかりました。誓います、誓います!」
と、王様。これだけ脅せば、大丈夫だろう。
ちなみに・・・これより7年後、冒険者ギルドを中心としたクーデターにより
この王様は失脚することになる。その後はバルサスを中心とした
新政権が誕生するのだが、それはまた、別のはなし。

261 :
なんという花かは知らないが、青色に染まったきれいな花畑の中で
キミとA美は、抱き合った。
キミはもとの世界へ帰る方法を知らない、A美も知らないらしい。
「ごめんなさい、巻きこんでしまって・・・」
A美は泣いた、キミの胸の中で・・・
いいんだよ、君に出逢えたんだから・・・
と、キミは言いそして、吸った、A美の涙を・・・
「私、クルセダーさまのことが好きです・・・」
じゃあ、結婚して、ふたりで正義の味方稼業でもやろうか
と、キミが言うと
「はい・・・」
A美のまぶしい笑顔がかえってきた。
A美は、目を閉じた・・・キミとA美の唇が接近したからだ。
・・・A美の唇を奪う直前、キミは意識を失った・・・
            
              →(エンディング、へ)

262 :
「部長、部長・・・?」
キミが意識を取り戻したとき、目の前にA美の顔があった。
「どうしたんですか? ボーッとしちゃって・・・」
まわりを見渡すと・・・ここは定食屋だ。A美とふたりで昼食をとっていた・・・
「どうしたんですか? 具合でも・・・」
・・・少し、頭痛がする・・・
「病院へ・・・」
大丈夫、とキミは言ってA美と店を出た・・・
会社に帰り、キミはトイレに入った。だいぶ、頭痛はおさまっている。
夢・・・だったのだろうか?ヘンな夢だった。なんであんな夢を見たのだろうか・・・
・・・キミは顔を洗おうとして蛇口をひねった・・・
──────ッ!
左手に鋭い痛みが走った。見ると、刃物で刺されたような傷がある。
こんな傷を負った覚えは・・・
ふと・・・夢の中での、バルサスとの死闘を思い出した。あのときキミは
バルサスの短剣を左手の甲で受け止めたのだ!
あのときの、傷・・・まさか、夢ではなかったのだろうか?
  『その願い、しかと聞き届けたぞ・・・』
頭の中に、“王たちの冠”の言葉がよみがえった。
王たちの冠が操る、キミとA美の運命がどのようなものか。
・・・キミは知る由もなかった・・・

263 :
おい、合体どうなった

264 :
なんだ、なんだ? 終わっちゃったの?
まあ、最後の方、全然、人生に迷ってなかったし、仕方ないのかも知れないけど
でも、結構、面白かったな。ただ、みんな、無難な選択肢しか選ばなかったのがちょっと残念だな
終わった今、思ってみると、もっと無茶振りしてやればよかったなあ
その方が絶対、面白いと思うし
ともあれ、作者乙。その内、また新しい冒険が楽しめることを祈っているよ

265 :
時々面白い部分もあったが
たいていは自己満足臭さの方が鼻についてたな

266 :
あのラッシュはロウソクの最後の灯火だったのか・・・。

267 :
さんざん既出なネタ
ルクレチア=バルサスの幼妻

268 :
幼?
けっこうオバサンだろ

269 :
>>206からは面白かった

270 :
あげてみようか

271 :
このスレはたった一ヶ月かそこらであっという間に過疎ってしまった。
最初はみんな面白がったのだが、ゲームブックファンの絶対数が少なく、その上一発ネタのスレなので早々に飽きが来てしまったのだろう。
ここでキミはこのスレに何か書きこむことができる。
それによってこのスレの成り行きのいかんが変わることだろう。
このスレの未来を切り開くのはキミのレスなのだ!

272 :
ゲームブックってなんですか。
ゲームの攻略法の書いてある本ですか。

273 :
鞄の中も机の中も探したけれど

274 :

見つからないのに

275 :
君は探し続けてもいいし、探すを諦めて僕と踊ってもいい
探し続ける場合は315へ、踊る場合は325へ行け

276 :
不審物をもっている場合は現在のパラグラフに110を足したパラグラフに行くこと

277 :
ウフッフー>夢の中へ

278 :
夢の中に行ってみたい場合は
パラグラフに*がついていれば20を引いたパラグラフに進むこと
探し物を続ける場合は元のパラグラフに戻れ。

279 :
今日は代休。
妻は仕事。
ヘソクリは2万。
どうする?

280 :
日雇い

281 :
>>279
掃除と洗濯
食材と花とケーキを買う
裸エプロンで夕食の準備をする
正座して妻の帰りを待つ

282 :
部屋  >>283
Yシャツ >>284
私 >>285

283 :
どの部屋?
エラスムス >>141
バルサス >>231
アスモデュース >>321
アバッドン >>888

284 :
このYの字の形をしたシャツには、いったい何通りの使い方があるだろう?
知っているならその数字が示すパラグラフへ進め。
知らなければこのシャツは脱ぐことにしよう。>>197

285 :

「私・・・私で・・・本当に私でいいんですか?」
A美の声はふるえていた。唇も。手までも・・・
どう判断すれば良いのか、迷っているのだろうか。
当然だ。キミの言葉はあまりにも、突然だった。
A美のふるえが止まらない。
これから起こる出来事に40パーセントの期待と40パーセントの不安
そして20パーセントの恐怖を予感しているのかもしれない。
君じゃなきゃ、ダメなんだ・・・
というキミの言葉に熱い想いを感じたのだろうか。A美は
「・・・わかりました、部長がそこまでおっしゃるのなら・・・私・・・決心します」
キミは立ち上がり、A美の白い手をとった、強く! じゃあ、すぐに行こう、と。
「部長、待ってください、私・・・まだ心の準備が・・・・!」
キミは勘定をすませると、A美の手を強引にひいたまま喫茶店を飛び出した。

286 :

「OK! ナイスだぜ。こんなにイメージにぴったりの娘をつれてきてくれるなんて
俺はいい友人を持ったよ」
キミとA美の目の前にいるヒゲ面の男が、A美の値踏みを終えてキミの背中を
軽く叩きながら言った。
男の名前は山田という。キミの友人で職業は美容師。キミの専属?美容師でもある。
山田は自主制作の映画を撮るのが趣味で、キミを主役にした映画を撮りたい
と言ってきたのだ。主演だけでなくキャスティングも任されたキミは相手役を探していた。
キミが放った白羽の矢がA美に当たったというわけだ。
実はキミは最初、相手役に妻を推挙していたのだが
今回の映画のテーマが、しがない中年男と年の離れた義理の妹の
禁断のラブ・ストーリィだったため、落選となった。
美しいキミの妻がこれを聞いたらどう思うだろうか。

287 :

『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』
という名の貸し別荘地が撮影場所だった。
A美を乗せたキミのマセラティと山田のランクルがそこに到着したとき
青く輝く湖が車窓いっぱいに広がった。
「綺麗・・・」
車を降りたA美の瞳が湖とおなじ色に輝いた。それはラピスラズリの色だった・・・
キミは・・・
    ・同意する   →(「ああ、綺麗だね」、へ)
    ・歯が浮くwww→(「君のほうが綺麗だよ」、へ)
    ・脅かしてみる →(「ジェイソンが出そうだね」、へ)

288 :
おっ、久しぶり。
では、ここは、あえて歯が浮くwwwで。

289 :
ところで、ここはsage進行のスレなのかな?
これだけ過疎ってると、ageたくなるんだが

290 :
>「君のほうが綺麗だよ」
キミがA美に敢えて冗談めかした響きを添えてそう囁いた時、
湖面の一点が急に揺れ水音をたてた。
「過疎進行、の、スレ、だ、よ」
そしてボロの三つ又槍を持ったマーマンがぎょろ目の顔を出して、
大きな口をぱくぱくさせ聞き取りにくい発音でそう言ったのだった。
湖に見とれていたA美にもそのマーマンの姿ははっきり見えていた。
彼女は怯えた表情で湖から一歩二歩遠ざかる――キミの方へ向かって。

291 :
→過疎スレなのに見事に釣れました、へ

292 :

運転席からそう言うとA美、顔を真ッ赤にして
「部長ッ・・・もう、からかわないでください!」
ぷい、とあっちを向いてしまった。
ははは、と笑いながらキミは車を降り、まわりを見渡した・・・
絶景かな〜、と歌舞伎役者でなくとも讃えたくなる美しさが広がっていた・・・
鏡面のような湖は空よりもさらに深い青と、この世のすべての光を映しだしていた。
その向こう側にそびえ立つ火吹山が繊細な絵画に雄大さを描きあたえ
大自然にも女と男のふたとおりが存在することを表現していた・・・
何軒かの貸し別荘が湖の周辺に並んでいる。
美しい湖と山が見えるこの別荘地は、たったそれだけの理由で存在意義が
あるのだろう、山田が撮影場所に選んだ理由が誰にでもわかるはずだ。
乾いた、少し冷たい風が心地よかった。短いこの季節にしか感じることができない
心地よさは都会の喧騒をはなれ、ここに来た者だけが享受できる
大自然の愛撫なのかもしれない。自然は人を愛しているのだ。きっと、今でも・・・

293 :

「カメラテストするから、よろしくー」
山田がA美を呼ぶ声がきこえた。
返事をしたA美があちらに駆けてゆきかけて・・・そして一瞬、止まると
後ろに手を組んでキミのほうへ振り返った。
「でも、部長にそんな風に言ってもらえると・・・うれしいです」
太陽の輝きのなか、A美の黒髪のショートカットが踊るようにゆれて、なびいた。
さわやかな風が、それに生命をふきこんだかのように・・・
売店の前に灰皿をみつけたキミはその横でケントに火をつけた。
社会問題となっている副流煙が世間体を気にして青い空のほうへ
逃げてゆくのを見ながらキミはこう、つぶやいた。
どっちにすべきだろうか・・・と。
  キミは・・・
      ・あげてみる→(「age」、へ)
      ・さげておく →(「sage」、へ)

294 :
俺としては、あげた方が良いような気がするけど
>>293のやりやすい方でいいんじゃないかな

295 :
にやにや

296 :

とキミは唱えた・・・
アナランドの魔法の呪文の書にものっていないネット世界でのみ通じる呪文を・・・
・・・・・・あがった、かな? あとで確認してみよう。
「部長、山田さんが呼んでいます。打ち合わせですって・・・」
A美がキミを呼びに来た。キミは灰皿でケントをもみ消した・・・
キミは台本を開いた。セリフはすでに覚えているのだが一応、確認してみる。
映画のタイトルは 『Guilty Night』 ・・・・・ 
気になるその内容は次のとおりだ。
妻と別れたしがない中年男(キミ)は
都会の生活に疲れ、実家に戻った義理の妹(A美)と久しぶりに再会する。
以前から兄妹以上の感情を抱いていたキミたちはその後、結ばれ
結婚を決意するのだが周囲の猛反対にあい、傷心の中かけおち、そして
湖のある別荘地にたどり着く。
行き場所を失ったキミと義妹は手をつないだまま、湖の中に身を投げる・・・
というお話だ。
映画はふたりが、この別荘地にたどり着いたところからはじまり、子供のころの
想い出や愛を語り合いながら最後、死ぬために湖のほとりに
ふたり、立つところまでを描く。20分ほどの作品だ。

297 :
「私、台本読んで泣いちゃいました・・・ふたりがとても、かわいそうで・・・」
A美が車の中でそう言っていた。キミとは異なる感想だった。
キミには脚本を書いた山田がアニメの観すぎなのではないかと思えた。
よくあるパターンの、ありふれた展開ではないか・・・
撮影の舞台である『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』にはすでに、スタッフが
到着しており、レフ板や照明等、機材の準備をしていた。
共通の趣味を持つ、山田の友人たちらしい。
「そんなにカタくならなくていいから、自然体で演じてくれればいいよ」
監督兼演出兼脚本兼ヘア・メーク担当の山田がA美に声をかける。
本業は美容師だ。
「はい、よろしくお願いします・・・」
山田の気づかいのかいもなくA美の顔には緊張があった。
当然だ、演技に関してはA美はド素人だ。
・・・まぁ、キミもそうなのだが・・・
本番直前・・・緊張のあまり、クランク・インの舞台である貸し別荘の中で
椅子に座って不安そうな顔をしているA美の姿があった・・・
  キミは・・・
      ・元気づける→(「大丈夫だよ」、へ)
      ・勇気づける→(「俺がリードしてやるから無問題だよ」、へ)
      ・ちからづける→(「ガッツだぜ!」、へ)
      ・たきつける →(「君ならできる!」、へ)

298 :
うーむ、どれを選んでも、似たような選択肢だな……
まあ、無難に元気づけるでヨロシク
それはそうと、このスレ、本当に誰もいないんだな
ゲームマスター一人にプレイヤー一人、それに荒らしが一人か二人ってとこか

299 :

「は、はい・・・ありがとうございます」
キミの言葉になんとか答えるA美。だが、緊張は解けない。
ただでさえ雪のように白い顔が余計、白く見える・・・
これはダメだ、俺がなんとかしないと・・・と、キミは思った。
女のコを守るのは男の義務だ。これからはA美が少しでも
マシな演技が出来るようにキミが配慮しなければならないだろう。
この映画は俺にかかっている、とキミは思った。
ところが・・・・・・・・・・
「誰も・・・誰もわかってくれない。どうしてなの? ねぇ、どうして? 私はこんなに
お兄ちゃんのことが好きなのに・・・・・・・!」
貸し別荘の中に幻想的な光の空間が広がっていた。
レースのカーテンを通る光が木造の貸し別荘の中に
純白のやわらかい風景を作り出していたからだ。
機材を必要としないほどの充分な光量を提供してくれる太陽もこの映画の
完成を心待ちにしているのかもしれない。
だが、その光がA美のいる場所に届くことはない。
禁断の愛をささえる暗い情熱がA美の全身にまとわりつき
太陽光を遮断しているようにしか見えなかった。
光と闇のコントラストをA美は見事に表現していた。
しかも、たったひとりで・・・

300 :

A美の迫真の演技にスタッフは息をのみ、そしてキミは・・・のまれた。
撮影が始まるまであんなに緊張していたA美の姿は
カRが鳴ると同時に消え、そこにいるのは血のつながらない兄に
歪んだ情熱をぶつける、愛に狂った女の姿だった。
「私・・・ずっとお兄ちゃんといっしょにいたいの、ずっと、ずっとよ・・・」
本物の涙を流し、うつむくA美のプロ?根性がキミのジャケットの襟をつかむ
真っ白い手から伝わってくる、微細な振動をともないながら・・・
A美は天性の女優だった。カメラの前に立つと人が変わるのだ。
普段はおとなしく、どこかたよりなげなA美がここまで役になりきることが
できるとは・・・天才ではないか!
じゃあ、いっしょに死のうか・・・
キミも負けるわけにはいかない。悲しい決意を表現するために
ふりしぼるような声を出した・・・
「うん・・・」
キミの胸に顔をうずめたA美の涙と吐息が高熱を発していた。
まるで、キミの心を溶かすように・・・

301 :

「カーットォォッ!! いいよ、いいよ、最高だよっ!」
山田の声がかかると、真っ赤な顔をして、恥ずかしそうな顔でうつむくA美の
顔がそこにあった。今の今まで、情熱的な演技をみせていたA美とは
まるで別人だ。北島マヤの再来ではないのか。
さっきまでの心配はなんだったのだろう。キミの演技力などA美の足もとにも
及ばない。上司の立場など形無しだ、まったく。
キミは頭をかきながら苦笑いしてしまった・・・
スタッフが淹れてくれたコーヒーを両手に持ってA美がキミに訊いてきた。
片方はキミの分だ。
「あの・・・部長、私の演技、どうでしたか?」
キミは・・・
    ・100点→(「最高だよ」、へ)
    ・80点 →(「なかなかだよ」、へ)
    ・60点 →(「まだまだだな」、へ)
    ・赤点 →(「もっと努力しろ」、へ)

302 :
なかなかだよ (選択肢えらびというより、作者に)

303 :
>>298
いや、読んでるだけの奴はいるから。俺みたいにw

304 :
君はこのスレに書き込んでもいいし、ROMし続けてもいい
書き込む場合は554へ
書き込まない場合はネタを一つ獲得して368へいけ

305 :

というキミの言葉に
「ありがとうございます・・・」
と、短い言葉を返すA美。白い手で、キミにコーヒーを手渡した。
雪のように白い顔が少し、笑っていた・・・
A美はキミが満点をつけないことを知っている。
部下に満点をつけると、成長が止まってしまうからだ。
満点をつけてよいのは仕事が完遂したときであり、中途で評価はしない。
少し、厳しいかもしれないがそれがキミの人材育成法なのだ。
部下であるA美はそのことを誰よりもよく、知っていた。
A美がまだ、笑っている。最近、キミとの会話のパターンに慣れてきたのだろう。
そして・・君の性格も見抜かれているようだ。
しかし・・・素晴らしいA美の演技だった。思わず引き込まれそうだった。
人にはかくれた才能があるもんだ、とキミは思い知らされた・・・
キミがすすったコーヒーはブラックなのにやけに、甘かった・・・

306 :

「お兄ちゃん・・・もう、死ぬの・・・?」
さわやかな『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』の空気の中に響いた
A美の声はそれにふさわしく、穏やかだ・・・
「お兄ちゃんと、いっしょなら・・・」
A美が言った。 優しい微笑を見せながら・・・
さきほどのような迫力はない。今度は純粋に、血のつながらない兄を想う
はかなげな女の仮面をかぶっていた。
「私、いつでもいいよ・・・」
悲壮な決意を口にする義妹の顔には、どこか病んだような影がうつる。
太陽が作り出す黒い前髪の影さえも、A美は味方につけていた。
ふたりの周囲に湖が広がっている。さきほどまであんなに
美しかった湖が今は、禁忌を犯したふたりに贖罪を促す水の牢獄に見えた。
向こうに見える火吹山が禁断の愛の結末を見守っている・・・
兄と妹が、いや・・・義兄と義妹がボートに乗ってふたり、話すシーン・・・
並走するボートに乗るカメラはA美を映すために作り出され
そしてマイクはA美の声を拾うために生み出されたに違いない。

307 :

今夜死のう・・・と、キミは言った。ボートを漕ぎながら・・・
オールの先端からこぼれる雫が涙に似ていた。
いや・・・空が流した涙が、この美しい湖の正体なのかもしれない・・・
太陽の下を生きるおまえの顔を見ることができるのは、今日が最後だから・・・
と、キミが言うと・・・
「そうね、私たち、地獄に堕ちるかもしれないわね・・・」
A美がまぶしい空を見上げた。台本にはないA美のアドリブだった。
今度は太陽が・・・A美の顔からすべての影を排除した。
光がA美の瞳にトパーズの輝きをあたえる。太陽はA美のためにあるのか・・・
「素晴らしい、素晴らしいよ! この映画は俺の最高傑作になる、まちがいない!」
カット後、A美の手をとって大喜びの山田。
キミはすかさず、その手をひき離した・・・
「いやーすごいよあの娘、すごい演技力だよ。ホントにおまえんとこのOLなのか?」
山田がキミに訊いて来た。
  キミは・・・ 
      ・冗談を言う→(「実は、俺が劇団からスカウトしてきたんだ」、へ)
      ・中段を言う→(「ホントに俺ンとこのOLだよ」、へ)
      ・下段を言う→(「実は・・・俺の愛人なんだ」、へ)

308 :
ゲーブク氏はとても優柔不断な青年です。
歳は一八。職業は弱小貴族の三男。
親に言われるがまま、都の舞踏会へ馬車を走らせていたところを、街道のど真ん中で山賊に襲われてしまいました。
従者が一生懸命逃そうとしてはくれたのですが、本人がどうしようもない意思薄弱者なのでどっちに逃げようかと考えを巡らせているうちに捕まって檻の中です。
今はどうやら身代金の為に生かされているようです。
ゲーブク氏は「ここから出たいなあ」くらいに考えているのですが、意思が弱すぎてどうすることもできないでいます。
キミたちは暇だったらゲーブク氏の脱出を手伝ってあげてください。
どうせ彼は放っておいたら死んでしまう人間です。というのも彼の家族は身代金を出し渋っているのです。

309 :
ルール
ゲーブク氏の体力点は10ポイント
(このポイントは増減しますが、最大値は10ポイントです。まれに最大値自体が増減することもあります。
残体力点が0ポイント以下になったらゲーブク氏は死亡します)
技術点は30ポイント
(まれに増減することがありますが基本的にはしません。
多くの判定には技術点を使用するので大切な値です。
技術点での判定には、レスをした時刻の末尾の二桁の数字を使います。
その数字と技術点とを足した合計値を、判定の目標値と比べ、目標値以上の数値を出せれば判定成功となります。
さらに99なら絶対成功。00なら絶対失敗です)
運点は10ポイント
(このポイントは増減しますが、最大値は10ポイントです。最大値自体が増減することもあります。
流れを変えたいような場面で運点を1ポイント減らすことによって運判定を行うことができます。
レスをした時刻の末尾の一桁が運点以下なら成功です。その場合良い出来事が起こりますが、失敗すれば状況がより悪くなるでしょう)
攻撃力は4ポイント
(攻撃がヒットしたとき、相手の体力点に与えられるダメージです。
武器を装備することによって増減します。最初の時点では素手です。
とはいえゲーブク氏はそこそこ体を鍛えてはいるのでなかなかの威力があるというわけです)
防護点は0ポイント
(ダメージを受けたとき、それを軽減できるポイントです。
盾や鎧を装備すると増減します)

310 :
・・・ 牢屋
ゲーブク氏がおとなしく三角座りをしている場所は薄暗い牢屋の中。
目隠しをされていたので分かりませんが、おそらくここは山賊のアジトです。
牢屋の格子は湿気のせいで錆びていて、岩肌の壁はコケやカビでぬめついています。
空気は淀んでいてすえた臭いが充満しています。
牢屋の中にはゲーブク氏以外に、目つきの悪い男一人と、ヒステリックな声で泣いている女一人がいます。
牢屋の外には見張りの太った男が寝台に寝転んでいて、チビチビと酒をやっているようです。
この部屋の光源は牢屋の外の壁にかかった松明のみです。
牢屋外正面には上の階への階段があります。
さて、ゲーブク氏に天啓を与えてあげてください。
彼は頭まで弱い男なので、言われるがまま出来そうなことはなんでもチャレンジしてしまいます。

311 :
>>308-310
これはこのスレ的にOKなのか?
すでに人生に迷うというテーマから、だいぶ離れているような……

312 :
もう一人の方も似たようなもんじゃね?

313 :
終わったスレ私物化して垂れ流してるって点では大差ないな
となればあとは面の皮の厚さと
すぐ投げ出さないだけのヒマや継続力があればいいんじゃないの?

314 :
まあA美とゲーブク氏と2ネタ並走でも構わんじゃろ

315 :
>>310
まずは万難を排して牢内の異性と性的交渉をもつこと

316 :
>>315
>>「まずは万難を排して牢内の異性と性的交渉をもつこと」
ゲーブク氏の脳内に光明が差し込みました。
死を目前にすると性欲が爆発的に高まると言いますがまさにその状況になったわけです。
「万難」
ゲーブク氏はその言葉を、山賊に捉えられている今の自分の立場の事だと解釈しました。
万難を排すとは、この山賊のアジトから抜け出すこと。この牢屋にいる女を連れだして、そしてその後は性的交渉をもつだけです。
ゲーブク氏は甲高い声で泣き続ける女に、やさしげな声で耳打ちしました。
「私が君をここから連れ出してあげる」
女はその台詞に驚いたのか泣くのをやめ、おもむろに顔を上げました。けっして美人とは言えませんがそれなりに整った目鼻立ちをしています。
さらに言えばゲーブク氏よりも一回りほど年が上に見えましたし、擦れたような雰囲気を持っていましたが、異性には違いありません。けっして好みのタイプではないとしてもです。
「どうやって?」女は小声で聞きました。
「どうやって?」ゲーブク氏も聞きました。
まったくの無策のくせに調子のいいことを言ってしまったゲーブク氏に道を示してあげてください。

317 :
ああ、他のことしてたら、こんな時間に!
>>307
下段を言う、で

318 :
というキミの言葉に
「ホントか? あんないい奥さんがいるのに」 と山田。
・・・いや、愛人候補だよ、とキミは前言を訂正した。
A美を見ると元気がない。船酔いでもしたのだろうか。
「え・・・いいえ、大丈夫です・・・ちょっと、失礼します」
キミの心配を否定すると、A美は少したよりない足取りで
目の前から立ち去った。
休憩時間・・・ひとり、湖畔にたたずむA美のうしろ姿にキミは声をかけた。
「部長・・・」
A美はなぜか、うかない顔をしていた。
青い湖をみながら、キミとA美はベンチに腰を下ろした。
演技の経験があるのかい? 部活かなにかで・・・と、いうキミに
A美は白い首を振って答えた。
「無我夢中で演じているだけです。正直、演じているときは、自分が自分で
なくなるような気がして・・・」と、A美。
今の言葉でわかった。
A美は間違いなく、演技の天才だった。一介のOLにしておくのがおしい。
オーディションを受けさせれば、どこの劇団からもスカウトが来るだろう。
いい映画が撮れそうだね、というキミに
「・・・でも、とても悲しいストーリーです。愛し合うふたりが誰にも認められず
最後、自しちゃうなんて、とてもかわいそう・・・」

319 :

『Guilty Night』・・・・・今回の映画のタイトルだ。
有罪の夜、とでも訳せばいいだろうか。禁断の愛の共犯となったふたりは
たどり着いたこの湖で自ら死を選ぶ。
行き場所を失ったからだろうか。それとも罪を贖うためだろうか。
「なんだか演じるのがすごく、つらくて・・・」
A美の声が暗い。それがうかない顔をしている理由だろうか・・・
本職の役者も役に入り込みすぎて現実の生活に支障をきたすことがあるという。
A美も同様の状態に陥っているのだろう。天才肌の演技力と引き換えに
ガラスのようにもろく、壊れやすい仮面をかぶらなければならない。
昔、TVで観た月影先生は正しいことを言っていたのだ・・・
「私・・・先に戻ります。山田さんと打ち合わせしたいので・・・」
よそよそしい言葉をキミに残し、貸し別荘のほうへ歩くA美のうしろ姿。
それがA美ではない他の誰かのように見えた。気のせい、だろうか・・・
それ以降、A美は台本を片時も手離さなくなった。
食事もロクにとらず台本をみつめ、時々ぶつぶつとなにかをつぶやくその姿は
自分を追い詰め、さらなる高みを目指そうとしているようにも見えるのだが・・・
「いいね。あの娘、すごい集中力だ。
いや、俺の台本をそんなに気に入ってくれたのかな」
山田の能天気な言葉をききながらも
キミは、漠然とした不安を感じずにはいられなかった。

320 :

「この映画は呪われておる、今すぐ撮影をやめるのじゃ!」
スタッフが撮影前の準備を整えているときに、しわがれた声がきこえた。
「このような映画を撮るとは、人外のものを恐れぬのか!」
見ると、小柄な老婆がひとりのスタッフの腕をつかみ
撮影の中断を要求していた。
「あのねぇ、おばあちゃん、ちゃんと許可とって撮影してるの。
邪魔しないでくれる?」
山田が最初、説得していたのだが、老婆が言うことを聞かないので
ついに2,3人のスタッフが老婆の小脇を抱え、追い出そうとした。
「おぬしら、呪われた映画を作って、その後どうなるかわかっておるのか!」
  キミは・・・
      ・言葉の意味を訊いてみる→(「呪われた映画って?」、へ)
      ・どうなるか訊いてみる  →(「どうなるんですか?」、へ)

321 :
呪われた映画って?

322 :
とりあえずややこしいから鳥でもつけろよ

323 :
>>320
どうなるか訊いてみる

324 :
すでに書き込まれていることに気づかなかった
>>323はなしで

325 :

キミがそう、訊くと
「自ら命を断った、その怨念が・・・!」
・・・老婆がそう、言いかけたとき
「・・・・・・おばあちゃん、あっち行こうね」
山田がスタッフとともに老婆を引きずり、押し出すようにした。
「おぬしら、後悔するぞ。そうなってからでは遅いのじゃ・・・!」
山田の態度と表情に焦りがあったことを、キミは見逃さなかった・・・
A美はひとり、椅子に座ってうつむくように台本を読んでいた。
こちらをちらりとも見ずに黙々と・・・この騒動が、聴こえなかったのだろうか。
キミが手を伸ばせば届く距離にいるA美が遠く感じられる・・・
肉体と精神の距離の反比例、それがもたらす不快さにキミは顔をしかめた。
『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』にある森の中で、報われない義兄妹は
ふたり静かに、抱き合っていた・・・
「お兄ちゃん・・・地獄に堕ちてもずっと、いっしょだよ・・・」
女性スタッフにメイクしてもらった、いつもより紅いルージュが声を発した。
その声にほんの少しの甘えを含めたのはA美の計算なのだろうか。

326 :

A美の演技が人外の領域に感じられた。神懸かり的、ともいえる。
周囲にふたりの仲を認められず、最後は死を選ぶ悲劇に一本の木が
葉の形をした涙を流す。それがキミの肩に落ちてきた・・・
木々の隙間から忍び込む木漏れ日がA美の姿に光と影のグラデーションを
つけていた。ときに激しく、ときに穏やかな義妹の心情をあらわしているのか。
しかし、激しい想いを表現しているのは太陽でも木々でもなく、A美の演技だった。
スタッフはA美の演技に感心し、感嘆し、感動すらしていた。
背中に当たるA美の手から震えが伝わる。カメラに映っていない部分にすら
A美は神経をそそいでいた。
キミは少し、怖くなった。たかがお遊びの自主制作映画の撮影に、なぜこれほど
入れ込むことが出来るのだろう。もっと気楽にやればよいではないか。
・・・キミがそう、おもったとき・・・
「私・・・あたしね・・・もし、地獄に堕ちたら・・・」
変わったのは、一人称だけではなかった。
A美の手に力が入るのをキミは感じた。
≪呪ってやるの・・・あたしたちをこんな目に合わせた人たちを、呪いしてやるの・・・≫

327 :

A美の声にキミはぞっとした。一瞬にして、背中が凍りついたような気がした。
確かに台本どおりのセリフなのだがA美の声がいつもと違いすぎる・・・!
今のA美の声は本当に地獄からきこえたかのような冷たい声だった。
凍えたキミの背中に、次は鋭い痛みが走る。A美の爪が食い込んだからだ。
・・・おかしい。A美の爪はいつも短くそろえられている。伸ばしてはいないはずだ。
なのに背中の痛みはまるで、長い爪が刺さったかのようではないか。
A美の顔を確認する。黒い前髪に隠れた瞳はキミの位置からは見えなかったが
見る必要はなかった。赤いルージュの両端が徐々につりあがってゆく・・・
恐ろしい言葉を発しながら、笑っているのだ!
「してやる・・・シてやる・・・siてやr・・・コロス、コロス、コロスコロス
フッフッフ・・・してやる、みんなコロス、邪魔したヤツはみんな・・・
  キミは・・・
      ・演技を中断する→(「やめろ!」、へ)
      ・演技を続行する→(「・・・」、へ)

328 :
台本に誤字発見。大変申し訳ない。
以後気をつけます・・・

329 :
「・・・」

330 :
>>316
まずは性的交渉が可能ならしなければ話は進まんよ

331 :


332 :

キミは演技を続行した、というより身動きがとれなかった。
恐怖、だろうか。それとも別の何らかの力が働いているのだろうか。
言葉を発することさえ、出来なかった・・・
「カット! OK、今回も良かったよ。最高だ!」
山田の声でキミは我に返った。元々、キミのセリフがないシーンだったので
NGにならずにすんだのだ。
「部長? ・・・・・どうしたんですか? すごい汗・・・ 」
A美の顔を見る・・・少女のようにあどけない童顔・・・いつものA美・・・だ。
「部長、具合が悪いんじゃ・・・」
心配そうにキミを見るA美。ハンカチを取り出したその細い指先の爪は
いつもと変わらないものだった・・・
「はァ、何言ってんの? あの娘、台本どおりにやってたじゃない」
山田が否定したのは、キミの聴覚だ。
バカな、確かに途中までは台本どおりだったが、最後の言葉は違うだろ、というキミに
「【誰も・・・認めてくれなかった。だからそう思ってもいいでしょ? お兄ちゃん】
あの娘、ちゃんとそう言ったぜ」
寒気が走った。悪魔が地獄の底で、復讐を決意するかのようなあの言葉。
それをキミ以外の誰も聴かなかったというのだ。幻聴、なのだろうか・・・
キミはケントに火をつけようとした。右手に持ったデュポンのライターが
持ち主の恐怖をあらわすようにふるえていた・・・

333 :

ベッドシーン・・・・・!
という言葉を山田の口からきいたとき、キミはブーッとコーヒーを吹きそうになった。
順調に撮影が進み、少し休憩していたときのことだった。
馬鹿いうな! 台本にはなかったぞ、というキミに
「いや、急遽書き足した。今回の映画にはどうしても必要と判断したんだ」
山田の目が真剣なのが、ヤバかった・・・
そんなことできるわけねぇだろ、俺もあの娘も本職の役者じゃない。
ただの会社の上司と部下だぞ。それに・・・俺には妻がいる、というキミに
「まあまあ、とりあえずこの新しい台本を読めよ、俺の力作だぜ」
キミは新規に追加されたシーンを読んでみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!
読んだキミの顔が思わず赤くなってしまった。A美に見せたら青くなるだろう。
・ビデオ並み、とまではいわないが、それでも充分過激で、濃厚だ・・・

334 :
「どうだ、美しいシーンだろう? あの娘はすごい。天才的な演技力だ。
濡れ場も難なくこなすだろう。あんないい娘をつれてきてくれた
おまえには感謝しているよ。
あの娘がいたからこそ、俺の最高傑作になった!
あの娘がいるからこそ、今回の映画は芸術になる!!」
主演俳優に対し失礼なことを言うキミの友人の顔に、本気の炎が燃えていた。
冗談じゃねぇよ、これじゃあ名前どおりの『くりいむレモン』じゃねぇか!
『Guilty Night』という今回の映画のタイトルを思い出し、キミは言った。
「頼むよ、おまえの奥さんには内緒にしておくから・・・」
そういう問題じゃねぇ!
「なあ、おまえからあの娘を説得してくれよ」
  
  キミは・・・
      ・A美を説得する→(「ベッドシーン撮るんだってさ、るんるん♪」、へ)
      ・断る       →(「だ・め・だ!」、へ)
      ・よく、かんがえる→(うーん・・・、へ)

335 :
よく、かんがえる

336 :
A美を説得する の方がいいなぁ…
ちくしょう

337 :
>>336
おう、そうかい? なら、悪いことした
今からでも、撤回できればそうしたい気もするが、俺が本当に>>335だって証明もできないしなあ
でも、この作者(?)のことだから、どの選択肢を選んでも、そうそう違う展開にはならないと思うぜ?

338 :
今日はとてもいい天気だ。大学の講義も出席を取らない一つしかないし、どこかへでかけてもいいかもしれない
講義に出るなら352(情報:試験の日程を入手)へ
出ないなら660(分岐フラグ大学の友人を判定)へ行け

339 :

と、キミは考え込んでしまった。他ならぬ友の頼み。ムゲに断るわけには・・・
しかし、一方でA美の事情もある。本人がやりたがらない限り
ベッドシーンは撮れない。もし、A美が承諾したら・・・
「あーもう、友達甲斐のないヤツだ! もういい、俺が説得する!」
山田がA美のほうへ大股で歩いていった。
もし、A美が承諾したら・・・キミはすこし、期待した・・・
「そんな・・・こ、困ります、私・・・」
可哀想に、耳まで真ッ赤になったA美が至極当然の反応を見せた。
それはそうだ。承諾するはずがない、ベッドシーンなど・・・
山田も引き下がらない。必死の説得を続ける。
「たのむ、引き受けてくれ。今回の映画は間違いなく俺の最高傑作になる。
君のおかげだ、君がいたからこそ俺はこのシーンの追加を決心したんだ。
もう、二度とこんな映画は撮れないかもしれないんだ」
「でも・・・・・」
A美がちらりと、こちらを見る。キミに助けを求めているのだろう。
別にA美とベッドシーンを撮ることが嫌なわけではない。いや、むしろやりたい。
そういうシーンを想像したこともあった。夢にでてきたことだって・・・ある。

340 :

キミはふと、A美の見事な胸を思い出した。あの夏の日、偶然見てしまった
白く、美しく、豊満な胸を・・・あの日以来キミはA美に精神的な懸想をしてしまい
時折、いやらしい想像をめぐらすようになったのだ。
清楚な少女のようにあどけないA美が発達した胸を持っているという事実が
アンバランスな魅力だった。バランスは確実に80点を生み出すが
アンバランスは0点にも、200点にもなる。A美は後者だった。
山田の熱弁が続いた。
「たのむよ、俺はこの映画にすべてを賭けたいんだ! 
俺は今まで何本も映画を撮ってきたけれど、芸術を撮ったことはない。
でも、今回はそれができそうなんだ。
俺はたかがアマチュアだけど、君という女優を得たことで
本物が撮れると確信している。
ちょっと過激な部分もあるけどなぁに、君ほどの女優なら演じきれるさ
大丈夫、君ならできるよ。大丈夫、大丈夫・・・」
・・・・・しかし冷静になって考えてみればやはり、山田の暴走はよくない。
そろそろ止めるべきだろう。例えブン殴ってでも・・・
キミが山田の肩を掴もうとした、そのとき・・・
「・・・わかりました、私・・・やります・・・」
・・・A美の決意が時を止めた・・・

341 :

黄昏どき・・・太陽が役目を終えて地平の向こうに沈んでゆく静かな時間。
それでもなお、紅蓮の色に染まる太陽は、天空の主役の座を月に譲ることを
拒否しているのだろうか・・・燃焼をやめてはいない。
赤く染まった湖のほとりにひとり、たたずむ少女のようなA美のうしろ姿は
一種、文学的な雰囲気を漂わせていた。
「部長・・・」
だが、キミに声をかけられてふりむいたA美の顔は、赤く染まった世界の中でも
真っ白いままだった。炎の中に咲く、白百合のように・・・
断ってもいいんだよ、なんなら俺が山田を説得して・・・
というキミの言葉をおだやかで静かな声が遮った。
「いいんです、もう決めましたから・・・」
固い決意を語る声はやわらかだった。
「義務感・・・かもしれません。役を担当した・・・」
少女のようなA美の顔にうすい笑みが浮かんだ。

342 :

A美は役に取り憑かれているのではないか、キミはそう思った。
完全に役と一体化できるA美の才能は、その代償としてA美の精神を
要求しているのかもしれない。
A美が義妹を演じれば演じるほど、A美の心が喰われていくのだ。
才能という名の化け物に・・・
「でも、私・・・相手が部長じゃなければ断っていたかもしれません。
相手が部長だから、私・・・私・・・」
黄昏どきの赤い夜空がA美の瞳にガーネットの輝きをあたえた。
いや、それはもしかしたら、涙・・・という名の宝石だったのかもしれない。
「部長は私と・・・その・・・そういうシーンを撮るの・・・おいやですか?」
 キミは・・・
     ・自分の体に正直になる→(「嫌なわけないじゃん、るんるん♪」、へ)
     ・自分の心に正直になる→(「ああ、嫌だ」、へ)
     ・自分の頭に正直になる→(「いや、そういう問題じゃない」、へ)

343 :
自分の体に正直になる

344 :

とキミは言った。努めて、明るく・・・A美が思い詰めないように。
・・・もちろん、キミの本心も含まれてはいるが・・・
「部長は優しいんですね、私のこと気遣って。でも、奥様がいらっしゃる
部長の優しさが・・・私には・・・」
ゆれる想いを端的にあらわすA美のゆれる瞳。
それは、修羅の愛を選択するA美の決意を物語るのか・・・
「私、きっと・・・部長のことが・・・」
A美が言葉を続けようとした、そのとき・・・
「おーい、なにやってんだよ。そろそろ次の撮影始めるぞ」
山田の声が、ふたりのアヴァンチュールを未遂に終わらせた。
A美は何も言わず、山田の横をすり抜けるように貸し別荘のほうへ走っていった。
山田がきょとんとして「俺、邪魔だったか?」 と訊いてきた。
キミはそれに答えなかった。A美が何を言おうとしたのか。
そのこと以外考えられなかった・・・

345 :

スタッフが用意した寝室を見て、本当にベッドシーンをやるのだとキミは実感した。
白いシーツのダブル・ベッド。その至近距離内に置かれた様々な機材が
これからはじまる、ふたりの情事を美しく撮るために待機していた。
PM8:00・・・穏やかなはずの湖畔の夜はキミとA美のせいで嵐になるのかもしれない。
キミは山田に台本の書き直しを要求した。山田の構想どおりだとA美の体が
露出してしまう。ソフト路線に変更しないのであれば、A美をつれて帰るというキミに
「・・・わかった。だが、キスはしてもらう、これだけは譲れん」
と言いながら渋々、山田は新しい台本を書いた。
A美はバスローブを着けていた。実際にシャワーを浴びたらしく石鹸の香りがする。
バスローブの中には、あの夏の日から何度も夢見たA美の胸がしまってある。
新しい脚本ではそれを見ることも、それに触れることもないのだが
やはり、意識してしまう。
A美が先に寝た。かなり緊張しているようで表情がかたい。
広いダブル・ベッドの空いたスペースにキミが寝るとA美の体がびくっとふるえた。
A美の体温が感じられる。いつも並んで歩くときは感じない温度だった・・・
石鹸の香りを吸い込むと頭がクラクラしてくる。横に寝ているA美の
顔を想像してみた。どんな顔をしているのだろう。
「おいおい、並んで寝てたら撮影にならんだろうが。おまえが上!」
・・・山田の命令にもう、従うしかない。キミは体を反転させ、極力A美の体に
触れないようにA美の小さな顔の左右に両手を立てた。

346 :

A美はかたく目を閉じ、網にかかった小鳥のようにふるえていた。
このまま触れたら、A美の心臓が飛び出すのではないだろうか。
いや、むしろ止まってしまうかもしれない。
「おーし、いくぞー」
山田の声を合図に、運命のカRが鳴った・・・
それと同時に開いたA美の瞳を見て、キミはまたも驚かされた・・・!
カメラがまわると同時に開いたA美の瞳は妖艶な色に染まっていた・・・
たいした女優だった。さっきまであんなにふるえ、怯えていたにもかかわらず・・・
「お兄ちゃん・・・あたしのお兄ちゃん・・・」
女性スタッフがメイクした、いつもより紅いルージュから無邪気な声が漏れる。
妖艶な瞳つきとは正反対の子供のような明るい声・・・

347 :

A美の演技は精密の極致に達していた。瞳と声が陰と陽、相反する属性を
同時に極め、それをひとつの人格に集結させる。
天才にしかできない、いや人外の領域に踏み込んだものだけができる
まさに人間離れした、技だった。
「地獄に行くときは手をつないで行こうね、ひとりぼっちはイヤだから・・・」
大人の瞳と少女の声・・・二種類の異なる甘さを同時に味わったキミは脳味噌が
ピンク色に染まる思いだった・・・
少しでも脱力すれば、A美の体に吸い込まれ、囚われてしまうに違いない。
だが、次に発せられたA美の声からは、なぜか瞳と同様、陰性の
湿り具合が感じられた。
「お兄ちゃん、ねぇ・・・キスして・・・」
いつもより紅いルージュの誘惑でキミの全身を絡めとる。
そんな錯覚をおこさせる濡れた声だった・・・
 キミは・・・
     ・台本に従う→(「ああ、愛してるよ・・・」、へ)
     ・道徳に従う→(「・・・・・・・・・・・・・・・・」、へ)
     ・欲棒に従う→(ピキーン!、へ)

348 :
台本に従う

349 :
台本などない

350 :
その声の主を探して見ると、
小柄な老婆がいつのまにかベッド脇に立っているのがわかった。

351 :
ストーリー展開そのものはむしろウザいけど
語感をそろえた選択肢作りの努力は買う

352 :

と、キミは言った。台本に従うとすれば次はキスだ。いつもより紅いA美のルージュが
鮮やかにキミを惹きつける・・・A美の瞳を見ただけで力が抜けてゆく。もう、だめだ。
 
ごめん・・・と、キミは妻に謝った。A美の紅いルージュを吸う前に・・・・・・・・
「やめい!その娘に生気を吸い取られるぞ!」
キミの不貞を戒める声が寝室に響いた。A美の瞳が見開く。キミは我に返った。
部屋の入り口に立っていたのは、さきほどの老婆だった。
「またかよ! ばあさん、いい加減に・・・」
立ち上がった山田が文句を言おうとしたそのとき・・・!
≪フフッ、あたしの正体に気付くなんて・・・人間様もなかなかやるじゃない≫
A美が・・・いや、A美の口を借りた何者かが不敵な挑発を老婆へ向けた。
次の瞬間、キミをおしのけ跳躍したA美が老婆に襲いかかった!
キミと山田、そしてスタッフたちの驚愕の視線が追えないほどのスピードで。

353 :

「────!」
しかし、老婆の首に手をかけようとしたA美の体は空中で一瞬、のけぞると
弛緩したような体勢で落下した。
「あ・・・・・」
小さな声をあげ、床に落ちたA美。キミが駆け寄ったときには気を失っていた。
老婆の手には銀色に光る勾玉が握られていた・・・
「さっきはこれのおかげで助かったのじゃ。銀には魔よけの効果があるからのう」
親指と人差し指にはさんだ銀の勾玉を見せながら、老婆がキミと山田に説明した。
三杯分のコーヒーの香りが充満する貸し別荘の一室でキミと山田、そして
謎の老婆の三人が話す姿は、まだまだ未熟な40代男性に
世間を知り尽くした老人が説教をするように見え、なかなか滑稽でもあった。
気を失ったA美は、ベッドシーンの撮影が行なわれた寝室に寝かされていた。
あれ以降、目を覚まさない。なにがA美に起きたのか、老婆は知っているのだろうか。
「あの映画の筋立てを書いたのは、おぬしか?」
老婆の視線が山田のほうを向いていた。
「・・・・・・・・・・」
何も言わない山田・・・なぜ、黙っているのだろうか。

354 :

「愛する義兄とともに、自ら命を絶った義妹の怨念じゃよ。
それが、あの娘に乗り移ったのじゃ。不幸なことに・・・」
老婆の表情が曇る。A美に乗り移った義妹の怨念・・・一体何のことだろう。
それよりもA美のことが気がかりだった。命に別状はないようだが
あまりにもアブノーマルな言動と行動が目立つ。
さきほど老婆に襲いかかったあの姿・・・あれではもはや、化け物だ。
義妹を演じながら、次第に役に取り憑かれていくかのようなA美の状態。
キミはA美の演技に対する集中力と執着がもたらしたものだと思っていた。
しかし今の老婆の言葉・・・怨念? 普通の人間世界の住人であるキミには
非日常の世界の扉をノックすることがためらわれた。
室内に満ちるコーヒーの香りに煙草のにおいが混じる。
キミがケントに火をつけたからだ。紫煙の向こうにいる山田の顔が思いつめていた。
「あの娘の演技が達者すぎたのじゃ。内面まで同化出来るほどの演技が
義妹に取り憑かれた原因じゃろう。あの娘は見た目だけでなく
心まで義妹になろうと尽力した。それが不幸を呼んだのじゃ」
・・・非現実的な事件を現実的に考えるときが来たのかもしれない。
今の老婆の説明がわかりやすかったからだ。
たしかにA美の魂の演技は完全に義妹になりきろうとするものだった。
そこを衝かれたのだとすれば・・・

355 :

「あの話は本当にあったことなのか・・・俺は作り話だと思っていたんだ・・・」
この雰囲気に耐えられなかったのだろうか。山田が重い口をひらいた。
「おぬし、あの義兄妹の話をどこで・・・」
老婆が山田を問い詰めようとした、そのとき・・・
息を切らしたスタッフがひとり、部屋に駆けつけてきた。
A美が姿を消したというのだ・・・
寝室はもぬけの殻だった。A美が寝ていたダブル・ベッドには確かに
人が寝ていた形跡があったが形跡以外のものはなかった。
布団に手を当てるとA美の体温が感じられる。
開けっぱなしの窓から姿を消して、そんなに時間はたっていないようだ。
A美のスポーツ・バッグの中から服が消えていた。バスローブ姿では
目立つからだろう。玄関にあったA美のアディダスも消えていた。
 キミは・・・
     ・A美のスポーツ・バッグを念入りに調べる   →(ごそごそ、へ)
     ・A美が寝ていたダブル・ベッドを念入りに調べる→(もぞもぞ、へ)
     ・みんなでいろいろと相談する          →(ぼそぼそ、へ)

356 :
ごそごそとか、もぞもぞだと、少しな展開になりそうだが、話の進展はなさそうだし、ここはみんなでいろいろと相談する、にしようか

357 :
なんかなりきり板でやってるTRPG風リレー小説みたいだぬ
掛け持ち住人いるだろw

358 :

と、キミはこれからのことについて、みんなと相談することにした。
「あの娘を救う手はある。ただ、“神剣”を使いこなせるものがいないのが
問題じゃ。あれが使えれば勝機はあるのじゃが・・・」
老婆が言う、“神剣”がどういったものかはわからないが
なにか手段があるのなら、もうそれにすがるしかないのかもしれない。
キミは山田にも意見を求めようとした。だが、それより先に老婆が山田に話しかけた。
「のう、おぬしを責めているわけではない。だが、そろそろ話してくれんかの・・・」
・・・しばし、沈黙。だが、やがて山田はキミのほうを向き
「おまえも薄々気付いているかもしれないが・・・」
と、重い告白がはじまった。
「実は・・・今回の映画のストーリーは、俺のオリジナルではないんだ」
山田は今まで、自分のオリジナルストーリーと匂わせていた。
そのため、なかなか老婆の問いに答えなかったのだろう。
山田の話が続いた。
「ネットの掲示板に書いてあった話を流用したんだ」
・・・さすがに素人とはいえ、クリエイターとしてのプライドがあったのだろうか。
あとかたもなく潰れた面目が気の毒ではあった。
「1年ほど前の話じゃ、ある義兄妹がこの湖で心中したのじゃ。結婚を認められずにな・・・」
・・・潰れた面目を察したかのように、老婆が話をつないだ。

359 :

この貸し別荘には客のためにインターネットの接続環境が用意されていた。
スタッフのひとりが持っていたノート・パソコンを機器につなぎ、その話を読むことにした。
 
   名前:義妹[sage]投稿日:20**/**/**(土)01:23:07.86 ID:???
    お兄ちゃんとあたしは『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』に着いた。
    ここで死ぬのだ。あたしたちは・・・
    義兄妹・・・というだけで誰もあたしたちの結婚を認めてはくれなかった。
    みんな世間体ばかり気にして・・・
    お兄ちゃんは少しやつれていた。
    親戚中からフルボッコにされて以来、ご飯ものどを通らない。
    それでも優しいところはちっとも変わらない。
    涙が出てきた。あたしの、あたしだけのお兄ちゃん。かわいそうなお兄ちゃん。
    誰に対しても優しいのに、誰からも優しくしてもらえないなんて。
    でも、あたしは違う。最後まで優しくしてあげるんだ。
義妹の言葉は遺書にも、恨み言にもみえる。愛し合うふたりの仲を
認めてもらえなかった恨みが怨みに変わったとすれば
地獄の底から這い上がってでも、それを晴らそうとするのではないか。
「事実だとは思わなかった。作り話だと思っていたんだ。
撮影場所に『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』を選んだのも深い意味はなかった。
ただ、映画にふさわしいと思ったからなんだ・・・」

360 :

山田に責任があるとは思えないが、その声は異世界からの通行を許した
罪悪感にしずんでいた。無理もない。起きた事件が異常すぎる。
気にするなと言っても慰めにはならないだろう。
「日付がちょうど、心中のあったころじゃな・・・」
老婆の言葉・・・これを書いたのは生きていたころの・・・死ぬ直前の義妹だと言うのだろうか。
・・・ひょっとしたら、この貸し別荘から書き込んだのかもしれない。
  
    あたしたちは地獄に堕ちるだろう。だが、あたしたちを認めなかった
    連中を必ず呪ってやる。あたしは心にそう決めた。
    死んだらアイツらを呪ってやるって言ったとき、お兄ちゃんが言った。
    「誰も恨んじゃいけないよ。みんな僕たちを心配してくれたんだ」
    「うん・・・」
    あたしは言った。でもこれだけはお兄ちゃんに従えない。
    絶対復讐してやるんだ。絶対、ゼッタイ・・・・・・・
─────!
最後まで読んだとき、キミは体の中に凄まじい不快感を覚えた。
骨や内臓が腐り落ちるような・・・これまでに感じたことのない、強烈な不快感を・・・
「いかん!パソコンから離れるんじゃ!」
老婆が叫ぶのと、キミが山田を突き飛ばし、飛んだのは同時だった!
・・・バリッという音とともに、ノート・パソコンのディスプレイに亀裂が走る!

361 :

次にキミが見たのは奇妙な光景だった。
その亀裂から白い煙状の「なにか」が立ち昇ったのだ。
これが・・・霊体というやつだろうか。
空中にのぼるそれは、次第に形を変え、30センチほどの人型になった。
若い・・・女の姿に見える・・・
≪フフフフッ・・・バレちゃったらしょうがないわねぇ・・・≫
パソコンの中からあらわれた女の形の霊体が声を発する。
無邪気な子供のような声。
これが、A美に憑いた義妹の怨念なのだろうか・・・
≪あの娘の演技力すごいわぁ。一発であたしとシンクロしちゃうんだから・・・≫
「電脳の世界を行き来できるとは、化け物め」
老婆が呻く。義妹の霊はインターネット回線を通じて移動ができるのか。
だとしたら、とんでもないデジタル・デビル・ストーリーだ。
   
  キミは・・・
      ・攻撃する→(「怒唖ーッ!」、へ)
      ・口撃する→(「やい、このバカ女!」、へ)
      ・爆撃する→(「えい!」、へ)
      ・迎撃する→(「・・・・・・」、へ)
   

362 :
こういう相手には精神攻撃が一番効く
というわけで、口撃する

363 :
もっとエロい展開キボン

364 :
・もっとエラい展開キボン→>>362
・もっとエロい展開キボン→>>363
・もっとエグい展開キボン→>>365

365 :
ひるやすみ、みんながこうていでサッカーをしている。
きみは、かれらにまぜてもらいにいってもいいし、ひとりであそんでもいい
まぜてもらうなら524(しかし魅力度が足りなかった!)へ
ひとりであそぶなら532(ぼっちポイント加算)へいけ

366 :

と、キミが言うと・・・
≪バカとは随分ね。たかが人間の分際で≫
と、義妹も負けてはいない。
だいたいなぜ、こんなことをする? というキミに
≪決まってるでしょ。お兄ちゃんとあたしを死に追いやった連中に復讐するためよ≫
・・・無邪気な声での復讐宣言。それが逆に怖さを感じさせる・・・
≪もちろん取りすことも考えたんだけど、それって結構エネルギー使うらしいのよ。
この姿になってわかったんだけどね・・・インターネットに乗るくらいだったら
そんなに疲れないんだけど、人をすってのはやっぱり相当な力を使うわけ。
それだったら、実体を持った人間に取り憑いて実行するほうが楽でカンタンなのよ≫
「なるほど、霊体のままじゃとこっちの世界に関わるのが難儀じゃからのう」
老婆が言った。そのためにA美に取り憑いたというのか。
≪インターネットの中を行き来できるのは『あっち』と生前の書き込みの間だけ。
あたしは自分の書き込みの中に待機して、あたしに共感してくれる人が
現れるのを待った。そういう人が一番取り憑きやすいから。
そしたら、そこの男があたしとお兄ちゃんを題材にした
映画を作るっていうじゃない。あたしはあたしの役を演じる人間なら
精神的にシンクロできるんじゃないかって考えたわけ≫
義妹の声が子供のように楽しんでいた。復讐は人も霊も、狂わせるのだろう。
≪あの娘・・・ホントにすごいわ。あたしとスルスルって同調するんだもん。
イっちゃいそうになったわ。の感覚に似てるかな?≫

367 :

A美の体を借りて、復讐という名のストーリーの主演を務めようという義妹・・・
降板を要求しても聞きはしないだろう。
≪さてと、あたしそろそろ行くわね。さようなら、二度と会うことはないと思うけど・・・≫
反射的に伸ばしたキミの手は・・・遅かった。
あっという間に義妹はパソコンの中に帰っていった。吸い込まれるように・・・
霊体がディスプレイの中に消えるのは、ほんの一瞬。あとには何も、残らなかった・・・
老婆の顔が暗い。キミが声をかけると・・・
「勾玉が効かなかったわい。やつめ、力を上げておる・・・」
老婆が手の中の勾玉を見ながら、そう言った・・・
山田が運転するランクルが火吹山方面の県道を疾走していた。
老婆が案内する方角に向かって・・・さっき、何か手があると言っていた。
上級サルーン並みの質感をもつ車内を支配していた重い空気を変えるためだろうか。
山田がカー・ラジオのステアリング・スイッチを入れると、MCがリスナーのハガキを
読む声が聴こえる。悩み相談のコーナーのようだ。
俺の悩みを聞いてほしいもんだ・・・と、キミは思いながら助手席で
携帯電話を開いた。美しい妻からのメールが届いている。
  『スターになった気分はどうですか? 明日はあなたの好きな
   鶏のからあげです。気をつけて帰ってきてください』
パチッ、と携帯を閉じる音を合図にキミは現世への未練を断ち切った。
その結果、妻を若後家にしてしまうかもしれないが見捨てるわけにはいかない。
財産や保険金のことをキミは考えた。妻が暮らしてゆけるだけの資産はあったはずだ。

368 :

「おぬし、多少の霊感があるようじゃのう・・・」
キミに対する後部座席の老婆の声だ。そんなものない、というキミに
「いや、わしにはわかる。さっき義妹が現れたとき、おぬし不快な感じがしたじゃろ。
ああいうのを瘴気といってな、鋭い者は感じるんじゃよ」
と老婆は言う。気休めにすらならない過大評価だ、キミはそう思った。
県道から一本、狭い道に入った。ランクルの車内が凄まじく揺れる。
今時、こんなひどい道があるのかと思うほどの未舗装路が上下左右の衝撃をもって
四輪に襲いかかった。キミの三半規管が大きく乱れる・・・
しかし、キミが乗る世界最強のオフ・ロードは困難なダートを苦もなく走破する。
世界中の苛酷な環境に対応できる和製ヘラクレスのようなこの車は
最近の軟派なSUVとはワケが違うようだ。
この不愉快な振動に我慢できれば、地球上で行けない道はないだろう。
搭乗者の忍耐力と未舗装路の距離と時間のダート・トライアル。そのゴールの先に
あったものは古い神社だった・・・

369 :

真ッ暗闇の中だが、ランクルのハイビームの助けを借りると、さほど暗くは感じない。
車を降り、看板を見ると “火吹山神社” と、ある。
かなり古い神社だが鳥居をくぐると敷地がけっこう広く、手入れもゆきとどいている。
こんな、車も人も通らないような場所には似つかわしくないほどのきちんとした神社だった。
「わしはここの神主なんじゃよ」
老婆が自分の正体を明かした・・・
境内の右手に手水舎がある。
   キミは・・・
       ・右手から洗う→(ジャブジャブ、へ)
       ・左手から洗う→(「・・・・・・・・」、へ)
       ・口からすすぐ→(「グチュグチュ」、へ)
       

370 :
右手からはリーブラが
左手からはロガーンが
口からはククラックが生まれますかw
神話的に行くならいちもつから洗ってはどうだろう?

371 :
普通に考えたら左手からなんだが……
でも、ここは口からすすぐ、だろ

372 :

と、キミは口からすすいだ。作法からは外れている。沁みるほどの冷たさが
脳味噌をしゃきっと覚醒させた。
「おぬし、なぜ口からすすぐ?」
と、老婆が訊くのを無視して
正中を堂々と歩く山田に手招きする。
「なんだ、俺は手水の作法なんて知らないぜ」
という山田の顔面にブーッと口の中の水をブッかけてやった。
「うわっ、なにすんだ !?」
狼狽する山田を尻目に
神様に対する友の無礼を罰するためだ、と老婆に説明して
キミは右手に柄杓を持ち、左手を洗いはじめた・・・
「おもしろい男じゃの、さすがわしが見込んだ男じゃわい」
老婆の意味深な笑いが夜の境内に響いた・・・

373 :

社務所の中にある、十畳ほどの広さの座敷に通された。
老婆が出してくれた茶がありがたい。結構、寒かったからだ。
それをすすりながら山田とふたり、おとなしく待っていると奥から老婆が
細長い木の箱を持ってきた。
「これを使う日が来るとはの・・・」
老婆が蓋を開けると、そこには一振りの剣が眠っていた・・・
「神剣 “焔叢朱雀” この神社の御神体じゃ・・・」
ほむらすざく・・・と老婆が呼んだその剣は、名前のとおり燃えさかる炎のような
朱色の鞘に収まっていた。
老婆がキミに神剣、焔叢朱雀之剣を手渡す。
「抜いてみい」
少し迷ったが、キミはそれを抜いてみた。
────!
刀剣マニアでなくとも魅かれる美しい刀身は両刃の凄みを極め、硬質の輝きを放っていた。
時代劇で見るような太刀や打刀とは違う。神話に出てくるような“剣”だ。
「大昔に高天原から遣わされた剣じゃ。鞘には天津神様の血が塗ってあるという」 
・・・説明する老婆の視線はキミの方を向いている。
「おぬしがこれを使い、義妹を斃すのじゃ」

374 :

・・・30秒の沈黙。
なぜ、俺が・・・?
「おぬしには霊感がある。焔叢朱雀がそれに応えるじゃろう・・・
わしはもう、年じゃ。その力には耐えられん・・・」
斬れ、というのか。この俺に・・・と、キミが言うと
「心配せんでもいい・・・その剣は人の体に傷をつけず
取り憑いた義妹・・・怨霊と言ってよいじゃろうな。それのみを斬る。
神様の力が宿っておるのじゃ」
茶を飲みながらA美を斬れと言う老婆。その姿に少し怒りを感じる。
ここにいる山田で試斬してやろうかと思った。
「わしの言うことを信じるのじゃ。義妹を迷わず斬れ。そうすればあの娘も救われるのじゃ」
義妹を斃し、A美を救うという新しいストーリー。その結末はキミに託された。
焔叢朱雀之剣とともに・・・
「もうひとつ。この剣は持つ者に絶大な腕力と体力をあたえる。
怨念に人が対抗できる唯一の手じゃ。疑うのなら試してみい」
老婆が山田の方にあごをしゃくった。
  キミは・・・
    
      ・小宇宙を感じたことがあるか→(バコーン!、へ)
      ・指先ひとつでダウンさ〜  →(ちょん、へ)
      ・ちゃ〜ら〜、へっちゃら〜 →(「かめ〇め波ー!」、へ)      

375 :
車田で。

376 :
  ∧l二|ヘ
  (・ω・ )  おいらをどこかのスレに送るんよ
 ./ ̄ ̄ ̄ハ    お別れの時にはお土産を持たせるんよ
 |  福  | |
 |  袋  | |,,,....
   ̄ ̄ ̄ ̄
現在の所持品: 帽子 老眼鏡 爪楊枝 ステテコ コタツ 栗きんとん 手帳
NintendoDSi LL  劇場版ガンダム00BD 肝油ドロップ 仁丹 8Pチーズ
バードカフェのおせち うみねこEP8 FF14 USBオナホール ダイアモンド
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メビウスゲーム ノーベル文学賞 チェスタートンの小説

377 :

と、車田チックな音をたて、山田が吹ッ飛んだ!
「ぎえええぇぇぇっ!?」
山田の体はふすまをブチ破って、隣の部屋の畳に墜落した。
「いててて、なんだ、今の?」
尻をさする山田の訳がわからないといった表情・・・
実は、左手に焔叢朱雀之剣を握ったキミの右拳は手前で止まっていたのだが
その拳圧だけで山田の体をふき飛ばしてしまった。これが神剣の力、なのか・・・
「あぶないのう・・・当たっとったらその男、大怪我でもすまんかったぞ」
老婆の遅い説明。だが、これは確かにすごい力だ。
「よいか、義妹と闘うとき、決して焔叢朱雀を手離してはならんぞ。
身から離すと、その加護は失われるのじゃ。それと・・・」
老婆のふたつ目の忠告。それはキミにとって、身に覚えがあるものだった。
「あの娘の瞳を見てはいかん。あれには魔性が宿っておる」
ベッドシーンのときに感じた、あの脱力感のことだろうか。
A美の体に惹きよせられるようなあの感覚・・・たしかにA美の瞳を見ておこったことだ・・・
あのときすでに、A美は義妹に支配されていた。義妹の恐るべき力・・・
老婆の忠告は聞かねばなるまい。あれは人間が・・・男が逆らえる力ではない。
問題は・・・A美が今、どこにいるのかということだった。
それがわからなければ、神剣があっても意味はない。
「わしに心当たりがある。行ってみるかの・・・」
老婆が腰を上げ、そう言った。そこに賭けるしかないようだ。

378 :

山田のランクルが着いたのは『ホテル・グランド火吹山』という名の
高級リゾート・ホテルだった。
・・・いや、正確には元、ホテルといったほうがいい。今は廃ホテルとなっていた。
暗闇の中、ランクルのハイビームが映し出すバブルの残骸は
不気味すぎる接客態度で、キミたちを出迎えている。
「俺、こういうの苦手・・・」
山田の声がキミの背後からきこえた。別に山田でなくとも、誰が見ても恐怖以外の感想は
吐かないだろう。高級ホテルのおもかげは確かにあるのだが、すべてが朽ち果て
錆び付き、瓦礫の山となっている。完全な廃墟だった。
「ここは、火吹山の近くでは最も風水や陰陽の理から外れておってな。
それが、このホテルが潰れた理由じゃよ」
老婆の声に同情の色はなかった。職業柄、そういうものを信じない輩を
軽蔑しているのかもしれない。
老婆に言わせると霊体と肉体の融合が完全でない場合、こういった場所に
身を潜めることが多いのだという。風水や陰陽の道理から外れた場所は陰の気が
充満しており、それが融合を助けるらしい。
たしかに、A美に義妹が取り憑いてまだそんなに時間はたっていない。
融合が不完全である可能性は高かった。
キミは腰に佩いた焔叢朱雀之剣を手で触れ、確認した。
暗黒の夜空の下にあっても、美しく映える神剣・・・
キミにとってもA美にとっても唯一の命綱だ。

379 :

中に入り壁を懐中電灯で照らすと、どこかしこに落書きがある。
ここはホテルとしての役目を終えたあとは心霊スポットとして地域に貢献しているようだ。
それだけではない。取り壊しの中途で放棄された屋内は散らかり放題で
ここを訪れる若者たちに大人の無責任ぶりを教えている。
教育にも貢献しているのならば、廃墟に対する認識を変えねばならない。
飛び散る埃とカビで涙を流しそうな鼻をすすりながら階段を登ってゆく。
20階を超えるそれに山田の息が荒かった。
「一年分の運動を、今夜するとは思わなかったよ」
という山田に、五年分だろ、と返しながら
キミ自身はまったく疲れを感じていないことに気が付いた。
老婆が、神剣は持ち主に絶大な腕力と体力をあたえると言っていた。
それを腰に佩くだけで、キミはその加護を受けているのかもしれない。
「おまえ、いつ体鍛えてんの?」
という山田に会社勤めも体が資本なんだよ、と答えて後ろを向いた。
驚いたことに、後ろをついてくる老婆は階段を登りながらも、顔色ひとつ変わらない。
若者ですら音をあげそうなこの苦行を平然と成し遂げるこの老婆。
ただの神主とは思えない。一体何者なのだろう。
  キミは・・・
      ・質問する→(「あなたはいったい・・・?」、へ)
      ・詰問する→(「あんたは何者だ、答えろ!」、へ)
      ・自問する→(うーん・・・、へ)

380 :
    ・詰問する→(「あんたは何者だ、答えろ!」、へ)

381 :

というキミの詰問に
「わしはただの神主じゃよ」
としか答えない老婆・・・階段を登る足取りは、まったく乱れていない。
「心配せんでも、わしはおぬしらの味方じゃ・・・」
広い廃墟の中、キミたちが目指したのは屋上にあるプールだった。
霊は水まわりを好む。義妹がいる可能性が高い、と老婆が言っていた。
・・・廃墟の頂上。屋上に通じるドアを開けると冷たい空気が体を打った。
背中にかいた汗が急速に冷え、気持ちがよい。
屋上には老婆が言うとおり、三日月形にくりぬかれた巨大なプールが設置されていた。
こんな夜中でもなぜかよく見える。どうしてだろう・・・
キミは夜空を見上げた。その答えがみつかった。
なぜ、今まで気付かなかったのだろうと思えるほどに美しい月が輝いていた。
危険は人の心から風情を忘れさせるのか。
それとも、前と後ろしか見ない現代人はすでに、夜空を見上げるという
行為を忘れてしまったのかもしれない。
美しい月のまわりに、星はひとつも見えない。宇宙の彼方に輝く幾千万の宝石たちも
夜空を支配する女王に遠慮をするのだろうか・・・
天体が作り出す上下関係のストーリーは映画などよりはるかに、リアルだ。
ふたたび地上に目を向ける。広いプールには水が溜まっていた。
廃墟を訪れた何者かがいたずらで栓をしたのだろう。
黒く澱んだ雨水が白い月光の中、不気味にぬめっていた。

382 :

老婆の予想は・・・ビンゴだった。白いプールサイドのチェアーに
寝そべるようにして美しい月をひとり、見ている少女のような姿、A美だ。
≪あたしの考えが甘かったかしら? ここまでやって来るなんて・・・≫
A美、いや、義妹が自嘲気味に言った。キミの前にいるのは
A美の体を借りた義妹だった。今、A美はそこにいない。
A美=義妹が立ち上がった。ホテルの倒産に伴って役割を失い
その上、置き去りにされたかわいそうなチェアーは久しぶりに得た主と
離れることに不満があるのだろう。ガタッと大きな音を立て、揺れた・・・
≪さあ、クライマックスね。果たして主役は誰かしら?≫
無邪気な声で振り向いた顔はたしかにA美だった。しかし、表情が違いすぎる。
A美の笑顔は穏やかでありながらどこか隙がなく、はかなげだが
義妹に取り憑かれた今のその顔は子供の無邪気さにゆがんでいた。
おなじ顔でも表情の違いだけでまったくの別人に見える。
天空から結末を見守る月が光のメッセージを放ち
主役はひとりしかいないことをキミに教えていた。
日中、あれだけ燃えていた太陽は月の登場とともに地平の彼方に姿を消し
世界は今、闇と銀光につつまれている。
そしてあと数時間もすれば、ふたたび太陽が天空の支配権を取り戻すのだ。
天空にふたつの主役が存在することはない。
キミと義妹の関係は太陽と月に似ていた。
この闘いの敗者には明日がないことをのぞいて・・・

383 :

今宵の結末。映画とは異なるものだが主役がひとりしかいないのは変わらない。
最後に立っていたものが主役兼勝者だ。
「主役候補」のキミは腰から焔叢朱雀之剣を抜いた。
それに対抗するように、A美=義妹が右手を振った。一瞬、歪んだ手の平の空間が
元に戻ったとき、その手には巨大な漆黒の大剣が握られていた。
≪魔剣“Muga”よ。[あっち]の偉い人から借りてきたの≫
“無我”という名が持ち主の状態をあらわしていた。A美であってA美ではない。
かといって、完全な義妹の心体でもない。
A美と義妹の融合はまだ、不完全なはずだ。
Mugaと呼ばれた黒い大剣は刃渡りだけでA美の背丈を超えそうなほどに巨大だった。
横幅も数十センチ。柄は極端に長い。
華奢な女の手に余るはずだが義妹はそれを軽々と片手で持ち上げた。
   キミは・・・
       ・先手必勝一撃必→(「破唖ーッ!」、へ)
       ・冷静沈着柔軟対応→(「・・・・・・・・・」、へ)

384 :
・3つ目の選択肢に期待

385 :
まあ、そんな無茶振りもいいが、ここは冷静沈着柔軟対応だろう

386 :
作者さんごめんねw

387 :

キミは努めて冷静に、相手の出方を窺うことにした。
実力がわからない相手に、先制攻撃をしかけるリスクを考慮して。
そして、あえて神剣 “焔叢朱雀” を上段に構える。
攻める、とみせかけてA美=義妹の足を止めるためだ。
対峙するふたりの距離は20メートル。
互いの息遣いは聴こえないが、足音が聴こえるのが不思議な距離・・・
義妹が足を右に踏み出す。キミも同じく、地面に曲線を引くように。
七歩目を踏む前に、義妹が先手を選択した・・・・・!
プールサイドの剣戟が開幕した・・・!
A美=義妹は細い腕で軽々と漆黒の大剣を振り、キミをしとめようとする。
ブンッ! と恐ろしい唸りをあげる一撃をかわし、キミは7メートルの距離を飛び退る。
焔叢朱雀之剣は持つ者に人間離れした反射神経と、身体能力をあたえてくれるようだ。
しかし、義妹も甘くはない。キミの着地より前に、すでにいたのだ。その場所に・・・!
ガキイィーン! 下から襲いかかる魔剣を空中で受け止めた神剣から
すさまじいしびれが伝わる。パワーは義妹の方が上だ、とキミに教えるかのように・・・
「ううううう、うぅわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
けったいな声をあげて、山田が義妹のほうへ走る。右手にスパナを持っていた。
それに気付いた無慈悲な義妹は大剣を振り、山田を斬るために構えた、まずい!

388 :

巨大な魔剣の一撃でプールサイドの端までふきとばされたキミは、着地と同時に
地面を蹴り、義妹と山田の間に割って入った・・・!
バキイイイィッ! 神剣でなんとか受け止めたA美、いや義妹の重量級の一撃。
しかし、キミは耐えられず背後の山田もろとも飛ばされた。ふたり仲良く、瓦礫の中へ・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・頼りになる相棒の山田は瓦礫のベッドで安らかに気絶していた。
冷静に考えればそのほうが都合が良い。
キミが立ち上がると、義妹が勝ち誇ったように言った。
≪その剣の力を得ているようだけど、所詮は人間でしょ。あたしには勝てないわ≫
A美=義妹の背後には老婆がいる。が、そちらの方を見向きもせずに・・・
物の数ではないと思っているのだろう。
怪力だけでなく義妹は動きも敏捷だった。あっという間にキミとの間合いを詰め
横殴りに黒い大剣を振るう!
その黒い斬撃をキミは受け止めず、屈んでかわした。
ここまでの教訓を生かし、黒い大剣の威力を細身の神剣で受けるような
愚をキミは犯さなかった。がら空きになったA美の胴に斬りつける!
ガッ! 義妹は焔叢朱雀の刃を長い柄で受け止めた。
そのまま低い姿勢のキミの頭にヒザ蹴りを入れる。
それをかわし、キミは再び距離をとる。なかなか、きっかけがつかめない。

389 :

≪逃げてばかりじゃ勝てないわよ。どうするつもり?≫
義妹の挑発にはのらない・・・が、そのとおりでもある。このままだと
キミのペースにはならない。
義妹が跳んだ・・・! 空中から襲いかかるつもりだ。キミも跳ぶ!
10メートル上空の剣戟は韓国のフュージョン時代劇を観ているかのようだ。
カキーンッ!
空中で魔剣“Muga”の暗黒の衝撃を受け止めたキミの体は
さらに数十メートル上空に浮いた。
キミの体が月夜のなかに吸い込まれてゆく。パワーの差は歴然だった・・・
先にプールサイドに着陸した義妹が空を見上げた。これから降ってくる
キミの体を串刺しにするために・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
キミがなかなか落ちてこないことを訝しんだのだろうか?
義妹が背後に目をやった、そのとき・・・

390 :

≪くっ─────!≫
初めて義妹がうろたえた。相手は・・・キミはすでに「そこ」にいたのだ!
キミの強烈な突きを紙一重でかわすA美=義妹。だが、キミも逃がさない。さらに突く!
キミは方針を「斬」から「突」に変更した。
かつて土方歳三は新撰組隊士に剣を教えるとき
刀は斬るものではなく突くものだ、と教えたという。その話を思い出したのだ。
突きは至高の技。速く鋭く、隙が少ない。その連発に義妹の体が
後退を続ける。
≪あっ・・・!≫
キミの勝利の瞬間が来た・・・!
義妹の足が『ある物』にとられたのだ。A美の体が転倒する。
『ある物』の正体は、さっき義妹が座っていたプールサイドのチェアーだった。
やはり、それは義妹と離れるのを拒んだようだ。
カラン・・・と、音をたて、黒い大剣が床に転がった。
義妹がそれを拾おうとするより早く、キミは神剣の切ッ先を義妹に向けた・・・
    キミは・・・
        ・A美を斬る!   →(「斗唖ーッ!」、へ)
        ・ ───斬れない→(「・・・・・・・・・」、へ)

391 :
・3つ目の選択肢に期待

392 :
斬れない

393 :

キミは・・・躊躇した。老婆のいうとおりに、うまく事が運ぶのか。
義妹を斬った結果、A美も死んでしまうのではないか、と・・・
「いかん!」
老婆の叫びは、A美=義妹の行動のあとだった。
義妹の水面蹴りで転倒したキミの手から焔叢朱雀之剣が離れ、地に落ちた。
神剣の助力を失い、勝ち目まで失ったキミの首に義妹の手がかかる・・・
義妹はキミの首を右手一本で締め、そのまま持ち上げた。
A美の華奢な右手とは思えない怪力だった。
じりじりと頚動脈に食い込む5本の指がキミの脳への血液供給を停滞させ
呼吸を停止させる・・・
≪あなたにはあたしの復讐の実験台になってもらうわ。人はどれくらい持ちこたえるのかしら≫
キミは足をじたばたさせ抵抗した。だが、神剣の加護を失ったキミの攻撃など化け物には
全くの無意味だ。
老婆がキミの危機に、勾玉を握って突進してきた。義妹の右側から・・・
右手がふさがっている相手に対しては正確な判断だった。
「ぬおっ!」
しかし、小柄な老婆の攻撃はあっけなく弾きとばされた。義妹がキミの首を絞めたまま
右腕を振ったのだ。老婆の体はキミの足に蹴ッ飛ばされ宙を舞った。

394 :

「む、無念・・・」
頭を打ちつけた老婆はそう言うと気を失った。これでキミに勝ち目はなくなった。
キミは負けた。A美を救うことができなかったのだ・・・
≪意外と持つのねぇ、人間って・・・≫
すでに抵抗する力を失ったキミの首を握りつぶしながら人を楽しむ義妹の声。
これから義妹は、愛する兄との関係を認めなかった者たちに復讐するのだ。
今と同じ悪鬼のような表情で・・・
呼吸を停止したキミの口から垂れた涎がA美の白い右手を汚す。
≪・・・汚いなぁ、さっさとば楽なのに≫
義妹の言葉と右手に、さらに力が入る。が、キミはそれに気付くことはない。
なぜならキミは、すでに感覚を失っていた・・・
・・・不思議なもので息が出来なくともまったく苦しみは感じなかった。
人は死の直前、すべての苦痛から解放されるのかもしれない。
今までの人生で受けた体と心の痛みを忘れるために・・・
走馬灯のように・・・と、よくいうが迷信ではなかったようだ。
義妹との闘いに敗れ、死んでゆくキミはいろいろなことを考えた。
会社のことや仕事のこと。そして、美しい妻のこと。

395 :

キミの涎にまみれたA美の右手に熱いものが加わった。
妻に対する申し訳なさでいっぱいだった・・・
≪ふふっ、痛くて泣いてるの? 女々しいわねぇ・・・≫
目を開けると、涙で霞んだ視界の中に義妹・・・いや、A美の顔だけがやけに
はっきり映った。たとえ悪鬼の形相でもA美はA美だった。
その小さな白い顔。それに清楚な表情を取り戻せなかった。それがくやしかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・ついに、そのときが来た。
弛緩したキミの口から、だらしなく舌が垂れ下がる。白目も剥いていた・・・
≪アハハ、人って死ぬとき、そんなおもしろい顔になるのね。もう、最高♪≫
される直前、キミはA美との想い出を見ていた・・・・・・

396 :

       別府です、大分の・・・
          あの・・・ありがとうございました。私、もう少しがんばってみます、ここで
  部長の苦労、すごくわかります。          奥様、とても綺麗なかたですね・・・
                      私、会社を辞めようと思うんです 
     『ソーサりー』は、正直に全部の魔法の呪文を、まる暗記したんですよ。
      今でも覚えています・・・RAPの呪文が好きでした。いろんな動物と
       会話できると、楽しそうで・・・
       でも、そんな部長だから       私、クルセダーさまのことが好きです・・・
     部長ッ・・・もう、からかわないでください!
        そうなんですか? ますます意外です。部長はどの呪文が好きですか?
            私、きっと・・・部長のことが・・・
キミの意思がA美の可憐な笑顔で満たされる!
キミはまだ、死ぬわけにはいかなかった!

397 :

うおおおおおおおおぉ────────っ!!!
闇を切り裂くキミの雄叫びに目を覚ましたのだろうか。
地面に眠っていた、神剣 “焔叢朱雀” が真ッ赤な光を放ち
ひとりでに起き上がると、それは空を飛び、キミの右手に吸い込まれた。
神剣の加護を再び得て力を取り戻したキミは、首から義妹の右手を引き剥がした。
≪──────ッ!≫
義妹の顔が恐怖と驚愕の色に染まる!
まさに、火の鳥の如くよみがえったキミは着地とともに赤い一閃で義妹を斬り捨てた。
それはほんの一瞬、目にも止まらぬ刹那の速さだった。
≪ぎゃあああああああああああああああああっ!≫
「きゃあああああああああああああああああっ!」
キミの勝利の瞬間、異なる悲鳴がひとつの口から発せられた。
「き、奇跡じゃ・・・」
意識を取り戻した老婆が真実を告げていた・・・

398 :

「部長? 私・・・」
義妹の支配から解放されたA美をキミは助け起こした。
もとの表情・・・キミは、A美を救ったのだ。
  キミは・・・
      ・上司として説教する→(「馬鹿野郎、心配かけやがって」、へ)
      ・人間として絶叫する→(「うおおーっ[泣]!」、へ)
      ・男児として接吻する→(ちゅっ、へ)

399 :
化物として覚醒する

400 :
・君の冒険は終わった

401 :
ちゅっ

402 :

と、キミはA美にキスをした・・・ただし唇ではなく、おでこに。
・・・・・・・・・・・・・・・
キミが唇をはなしたとき、A美は気を失っていた。眠るように・・・
義妹のそばに転がっていたはずの漆黒の大剣“Muga”が
いつのまにか、消えていた。
使い手を失い、「自分の世界」 に帰ったのだろうか。
「見事な闘いぶりじゃった。よかったのう・・・」
いつまでもA美を抱きながら、その寝顔を見つめるキミの耳にもその言葉が
きこえたのだろうか。キミは手をあげ、それにこたえた・・・・・
「まったく、エラい目に遭ったなぁ・・・」
という山田の声に
「私のせいで・・・本当にすみませんでした」
と、穏やかで静かな声がした。
「あ、いや・・・そういう意味じゃないんだよ、な?」
山田がキミのほうを向く。ちょっと困ったかのように・・・
昼すぎ・・・場所は『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』の貸し別荘の前。
つい昨日、ここで映画の撮影を行なっていたのだが、それがとても遠い記憶のように感じる。

403 :

あのあと、キミと山田、そして老婆の三人はA美をつれて廃墟を脱出した。
神剣 “焔叢朱雀” の加護を受けていたキミはすぐに回復したのだが
義妹に取り憑かれていたA美は体力の消耗がひどく、一度気を失うとなかなか
目を覚まさなかった。
だが、貸し別荘に戻り、老婆が“火吹山神社”に代々伝わるという神薬を
飲ませると、A美の容態は回復し、朝には食事をとることができるまでに回復した。
「この湖とも、お別れですね・・・」
キミの隣にいるA美の声。もう、義妹はその中にはいない。
愛する兄と身を投げた、この青く美しい湖に帰ったのかもしれない。
A美は義妹に取り憑かれていたときの記憶を失っていた。
『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』の森での撮影のあたりからまったく・・・
朝、目を覚ますまでの記憶が一切、ないらしい。
老婆がありうること、と言っていた。たぶん本当なのだろう。
キミはA美に、真実を告げなかった。
撮影中に急に倒れ、意識を失っていたのだと伝えた。
恐ろしい記憶を呼び覚ますことはないというキミの判断だった。
廃墟でのキスも覚えていないのだろうか。いつか、訊いてみようかとも思うが
一生、訊くことはないのかもしれない。
それを訊いたら、ふたりの関係が始まるのではなく終わってしまいそうな気がしたからだ。
日射病だよ、たぶん・・・
と、キミは話を片付けた。A美が信じたかどうかは、わからない。

404 :

キミが義妹を斃すことができた理由について老婆いわく
「焔叢朱雀がおぬしの意志に応じたのじゃ。それがあのとき、奇跡を生んだのじゃろう」
とのことだった。
あのとき、キミの雄叫びに呼応したかのようにキミを救った焔叢朱雀之剣。
あれはキミが起こした奇跡だったのかもしれない。
A美を救いたい、という愛の・・・奇跡。
それを、キミが起こしたのだ・・・
映画『Guilty Night』の撮影は中止となった。自分のせいだと思っているA美は
何度も山田に頭を下げた。
「いや、いいんだよ。気にしなくても。それより、今度映画を撮るときは
ぜひ、また来てくれ。君が主役なら、きっといい映画ができる」
山田はそうA美に言って、以降映画の話はしなかった。
山田のランクルが先に出発した。キミとA美も愛車のマセラティに乗る。
美しい『火吹山ビューティフル・ヴィレッジ』の風景とも
別れのときが来た。義妹よ、愛する兄と安らかに眠れ・・・
               →(エンディング、へ)

405 :

マセラティのステアリングを握りながらキミは、あることを考えていた。
ベッドシーンの撮影の前。黄昏の湖畔でA美が言ったひとことを・・・
        『私、きっと・・・部長のことが・・・』
あのときの記憶が、今のA美にはない。あのときすでに、義妹に取り憑かれていたからだ。
あの言葉はきっと、愛する兄を演じるキミを義妹が兄本人と錯覚したのではないだろうか。
助手席に座る、ひとまわり以上年下の少女のような娘がキミを愛しているとは思えない。
きっとそうだ。だが、それでいい・・・と、キミは思った。
A美とは、プラトニックな関係でよいのだ。境界線の先に踏み込む必要など、ない。
このままの関係が楽しいのだ。
「山田さんには悪いんですけど、本当は私・・・あの映画、完成しないほうがいいかなって
思ったんです。あのふたりが死んじゃうラストなんて、観たくなかったんです」
その言葉がA美らしいと、キミは思った。未完でよかったのだ。
キミとA美の関係のように・・・
「あら・・・」
立ち寄ったドライブ・インでA美がスポーツ・バッグの中を見ながら言った。
どうしたの? と訊くキミに
「いえ、昨日シャワーを浴びたときに、石鹸をわすれちゃったみたいなんです。
お気に入りのものだったんですけど・・・」

406 :

その言葉・・・事件が解決して、喜びと安心にひたっていたキミは
それが意味するところに気が付かなかった。
キミにしては珍しいことだった。
「そそっかしいですね、私・・・でも、もういいんです」
A美の笑顔、その裏にある心情を察するのは難しかった。
街に帰り着くと、高層ビルの上空が燃えていた。大自然の太陽も素晴らしいが
キミにはやはり、都会の太陽のほうが似合っている。
天空の支配者が放つ、そのまぶしさに目を細めた・・・
キミは胸元にぶら下げていたレイバンのサングラスをかけると
サングラス・ホルダーからもうひとつ、レイバンを取り出しA美に手渡した。
「部長とおそろいですね」
A美がそれをかける。童顔のA美には、悲しいほどに似合っていなかった。
キミのマセラティがコンクリートジャングルに消えてゆく。
明日からまた、変わらない毎日がはじまるのだ・・・
                              『A美の Guilty Night!』 完
                                                
                                Thank you for playing!
                                (レスしてくれてありがとう!)

407 :
>>406

しかし、今回はきわどい選択肢を選んでも、あまりエロい展開にはならなかったな
まあ、全年齢対象板としては、仕方がないことなのかもしれないけどさ

408 :
勝手にやって
勝手に終わりやがった
自演乙

409 :
>>408が終わって悲しんでるように見えた
もう寝よ

410 :
終わってしまった。
キミは
感想を述べてもいいし >>407
悲しんでもいい >>408
他に何か言いたい事があれば >>411で言え

411 :
君の冒険は終わった。

412 :
結構面白かったよ。
続編キボン。

413 :
エロくなんなきゃ駄目だろ

414 :
>>412
作者乙

415 :
動いちゃだめだろ。切れないじゃないか。

416 :
テス

417 :
数週間後、キミはうっかり覗いたこのスレで
[サイコロを1つ振れ]
奇数→続編を発見
偶数→荒らしによる埋め立てを発見

418 :
結構、人いるじゃないか。

419 :
ぶっちゃけ連載より初期のネタのほうが俺は好きだ

420 :
【自治】Suitonローカルルール議論スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1299511320/

421 :
あんまり人いないじゃないか。

422 :
いや、当初のノリはすきだったよ。

423 :
君は深夜、数年ぶりに部屋からでた。
ここ数年で街の風景は変わっており、浦島太郎になったような気分だ。
さて、どこへ向かおうか?
大通りに向かうなら485(職務質問)へ
コンビニにに向かうなら83(若者の集団との遭遇)へ
公園に向かうなら986(マンショがたっていて額然とする)へ
行け

424 :
意志力だめしをせよ。×ならどこかへ向かう勇気は出ない。部屋へ戻る

425 :
明日は月曜日だが、遅れて来た五月病によりあなたは大学へ行きたくなくなった。
この投稿の時間下2桁が
1〜50→普段どおり学校へ向かう。体力点-2(83へ)
51〜95→やる気がなくなった。家でサボる。
   この時、この次の投稿の下2桁が
   7の倍数→この欠席をきっかけに単位を落とす。単位点-1
   それ以外→今回の授業はサボっても大丈夫だった。成績点-4
明日から頑張ろう。体力点+5(35へ)
96〜00→ファンブル!あなたは学校をサボり、今日はTRPGを仲間とやることにした。
すると、Wizがオンラインゲームになったという情報を得て、明日もサボってWizardry Onlineを始めることにした…。
気づいたら数週間経過していた。前期分の単位点をすべてリセット、友人を-5、時間を8月に進める。(14へ)

426 :
「タケノコ喰うとやる気が出るらしいお」
声のする方を見るとコウモリの翼と矢印の形の尻尾をもった小さな人影が飛んでいた。
キミは
「タケノコ嫌い」と言い放ち、後はそいつを無視してPCに向かい続けてもいいし
→家でサボる へ
「ふーん」とサンダルつっかけてコンビニへ向かってもいいし
→総菜の在庫チェック へ
「るせー」とそいつの尻尾につかみかかろうとしてもいい
→戦闘 へ

427 :
test

428 :
戦闘へ

429 :
「るせー」
キミはそいつの尻尾につかみかかろうとした。
敏捷度チェックを行え。
出目(投稿の時間下2桁)が 年齢+BMI より大きければ成功だ。
キミは見事そいつの尻尾をつかんで引っ張ることができる。
「なんだ、やる気あるじゃん。早く寝なよ」
そいつは煙になって消滅した。運点を+1せよ。
失敗なら
「それ5月病じゃなくてピザ。そんで仲間の視線が痛いっていう自意識過剰」
そいつは人を小馬鹿にした表情で天井近くに逃れると言い放った。運点を−1せよ。

430 :
「あ、このスレまだあったんだ」
君は・・・
安心して寝る
  →体力点を1点回復する
懐かしくなって最初から読み直す
  →朝までかかってしまい体力点を2点失う
   但し君がニートなら朝から眠りについて失った体力点を回復してもよい

431 :
あげ

432 :
昨日は宿題があるのに困ったちゃんスレを読みふけってしまった。
提出期限は一昨日だ。
キミは
・PCのネットワークケーブルを引っこ抜き、宿題のためのソフトを起動した
 →残念。キミのPCは無線LAN環境だった
・PCの電源を切りボールペンを握った
 →気が付くと朝になっていた。身体の節々が痛い

433 :
>提出期限は一昨日だ。
じゃあ諦めればよかったのに

434 :
技術的トラブルは君の想定外のところからあらわれた。
君はすぐに追いこまれてしまう。
君はふりむき、戦うことにする。
幸いにも、時間があるのでトラブルは一度に一つずつしか君を襲えない。
第一のトラブル 技術点・九 体力点・八
第二のトラブル 技術点・八 体力点・七
第一のトラブル 技術点・十二 体力点・十一
君 技術点・七 体力点・六
一つずつ順番に戦い、勝ったら、>>17へ進め
負けたら>>2

435 :
教育面での女性進出が目覚ましい。大学学部における女性比率は、東京大18%、慶応大32%、早稲田大34%に達している。
そこで問題になってくるのが、高学歴女性の恋愛と結婚である。早稲田大学で恋愛学を教える森川友義教授に、学歴と恋愛の関係について聞いた。
――高学歴な女性に独身が多いのはなぜでしょうか?
 恋愛とは、自分の恋愛価値、商品価値を基にした物々交換です。一般的には、価値が同じくらいの男女同士が恋人や夫婦になります。
素敵な人の配偶者は素敵な人であろうと想像できるわけです。これを「恋愛均衡説」といいます。
 女性の場合に一つのポイントとなるのが学歴です。そもそも、大学受験は男女の魅力に基づいて作られてはいません。
東大卒の女性の中には、素敵な人もそうでない人もいます。学歴が高くても、恋愛上の資産価値が高いとは限りません。
 ただし女性は、つねに自分が最低ラインと考える傾向があります。この自分を基準とする考え方を「ベースライン理論」と呼んでいます。
つまり、男の人を選ぶ際、学歴や収入が同じか、あるいは自分より高い人を求めてしまうということです。
 そのため、高学歴の女性は、自分より低い偏差値の男性に、社会的条件としての魅力を感じなくなります。
極端な言い方をすると、自分が女性として魅力的ではなくても、相手に対する欲求がものすごく高くなってしまうわけです。
 高学歴の女性は、大企業の総合職などの地位に就き、年収が高い人も多い。よって、自分を最低ラインと考えると、男のパイがなくなってしまいます。
(週刊東洋経済2011年10月15日号)
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/a866991bc292385abdcd97be46af1df3/page/1/

436 :
★「"ネトウヨ"というレッテル貼りをするな」 フジテレビ番組が「ネトウヨ」特集
 2011年11月12日、フジテレビで放送された番組『新・週刊フジテレビ批評』では、
「"ネトウヨ心理"とテレビ」というテーマを取り上げた。"ネトウヨ"とは「ネット右
翼」の略称だが、番組では「ネット上で憂国的な発言をする人々」と定義し、ネット上
に見られるマスメディアに対する不信に切り込んだ。
 批評家の濱野智史氏は、反マスメディアや"ネトウヨ"的な運動を、第4の権力とされ
るマスコミへの"市民の監視"と評価し、「日本のメディアをめぐる民主的な状況は、健
全と言えなくもない。(テレビ制作者は)"ネトウヨ"というレッテル貼りをするな」と
話した。また同時に「ネトウヨと呼ばれる人たちも、メディアに対してレッテルを貼っ
てばかりではいけない」と冷静に議論する場の必要性を訴えた。
■メディアが対話のチャンネルを作らないと、対立はより深まっていく
 ジャーナリストの津田大介氏は、テレビとネット上での議論・検証に全く違う現状が
あるとして、TPP(環太平洋連携協定)交渉参加問題を例に挙げ、
「本当だったら(TPP参加によるメリット・デメリットなどを)検証・解説するの
がメディアの役目だったと思うけれど、十分にやれているメディアというのが新聞もテ
レビも中々ないというところで、手間がかかる(検証)作業をネットの人たちがやり始
めている」
と指摘。「メディアと消費者との意識の乖離を表した」と評した。また津田氏は、さま
ざまな人がネット上でつながるだけでなく、ここ数年ではフジテレビへの抗議デモなど
のように、リアルにつながるように変化してきていると話す。一方でインターネット上
には、権力の批判装置としてあるはずのマスコミ自体が実は権力化しているのでは?
という疑念やメディアに対する不信感があると話し、メディアが対話のチャンネルを作
らないと、対立はより深まっていくとの懸念を示した。
(続く)
(伊川佐保子)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw144695

437 :
キミはセンター試験までの日数をチェックした。
残された時間はあとわずかである。
キミが調査書を持っていないなら、事務手続きをしないと12日の出願締切に間に合わない。
学校に担任がいると信じ向かう (連休初日の学校 へ)
出願は済んでいるので最善を尽くす(試験会場 へ)
センターは模試みたいなものと割り切る(知力を2減らし試験会場へ)

438 :
鳩山由紀夫元首相は4日、自らの政治信条である「友愛」の一字を取って政治活動名を「鳩山友紀夫」に変更する考えを明らかにした。
読み方は「ゆきお」で変わらない。北海道室蘭市の後援会会合で語った。
 変更の理由について記者団に「友愛精神が十分に伝わっていない」と説明。「東日本大震災で絆の大事さに気付いた。
絆はまさに友愛だ。名前に『友』を入れて理解を深めたい」と述べた。戸籍名を変更するかどうかは、家庭所と協議するという。
鳩山氏は後援会会合で「日本を世界に尊厳をもって迎えられる国に育て上げたい気持ちで燃えている」と述べ、
政治活動の継続に意欲を示した。
ソース スポニチ[ 2012年2月4日 19:56 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/02/04/kiji/K20120204002571480.html

439 :
                    ___
                    /     \
                  /::      \        ___
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                |::::::::..         \         │
                人:::::::::        _ __ヽ     、_,  |
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               /                 -=ニ二;::={{___ ⌒^  \
.            /            / x--、`く_:::フヾ・}⌒       \
          /                   /⌒丶\^7゙  ソ         \
         (                くー-、::::<//              ヽ
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          \:::::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::...           ....:::::::;;   -‐ ´
            丶、::::::::::::::/ ̄厂 ̄ ̄}}\:::::...        厂 ̄
               ̄ ̄/  {    〃  >::::::.        /
           __rー<,,_      {{  /::::::::::::.      /
    __ rー‐<\:::::::::::::::::::>ー-、____{\::::::::::::..   /
 /         \\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>──‐<_
    /          \ ー─-、_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__>、
 |   /              ー─-、 ̄ ̄\____/ ̄ ̄   -――\
 |                    ̄  ー──‐一´ ̄ ̄    /⌒ハ
 ∨    /                               /     |

440 :
     ____
/ ̄ヽ/ \ /(゚)\/ ̄ヽ   人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
|   /(゚ッ)       ヽ ノ( |   < お前は本当にバカだ                     > 
|   ( 、_   三      | ⌒ |   < AAなら何でもイイってわけじゃねーんだ          > 
|  | ) r‐      ノ( |   |   < おまけにオリジナルでも何でもないコピペと来たもんだ >
|   ヽ         ⌒ ソ    |  < 死を持って償え、低能                     >
\_ノ\__|   |__,/\__ノ    YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
       |  |
        (_,、_) 

441 :
今日は地面がよく揺れる。キミは
3時過ぎまで各種地震情報サイトに張り付く
 → 翌日朝イチの大事な会議に遅刻し上司に大目玉を喰らった。
   業務評価点を2点減らせ。
明日に備えてさっさと風呂入って寝ることにする
 → 風呂中に震度5弱、停電で髪が乾かせず震えていると未明に震度7発生。
   追加シナリオ「首都圏大震災」に進め。

442 :
                             ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ| | |
                             ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ| | |
                            /        /  | | | 
                            |  ● (_人_) ●  | | | 
                            ヽ           | | し
                            ,∠幵     {幵ブ⌒ヽ、
                           /ィ∬}`ー一''''´ {∬}     ',
                 「}           l l∬}|====={∬} 〃  ・
               ,Uヘ、         j .ノ            V    l
               ト厶ィ \       / .|             |    !
                ゞニ>  \__  /  |           .|    l
             ,.---| ト-、   `''}⌒`ヽ.__|_          _ |    !
                (:::::::::~) ..................,____
         _,,...!-‐'''" ̄ :::シ:ヾシ::::::    ̄~`''ー-.、_
       ,,r‐'"      ,r-:::::ヾ;;;;;ソ::、::ヽr-、,、 ,r '" ̄"'''丶, ガツガツ
  クチャクチャ     r'~゙ヾ'":ヾシ:::::::::::::::〉::::::: ./゙゙ ヽ      \
   ,r''"     r'~゙ヾ'":ヾシ:::::::::::::::〉:::::::  . i´⌒ヽ       `i,
  ,r"     ,.‐'' ̄ "' -、  ,.‐'' ̄ "' -、   .|            ,.‐'' ̄ "' -、
  ,i"     /     < oヽi       ヽ __          /o .>      ヽ
 ,!      |         .l         l    \,       :l         .l
 |     .|       ./l       .l     |       _l \        |
 i,      ヽ  *   七/ *      |     |   *     ヽヲ       */
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