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2012年4月ニュー速VIP209: 美希「ハニーの日記」 (145)
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美希「ハニーの日記」
- 1 :12/05/06 〜 最終レス :12/05/06
- 春もうららかなこの季節。
一人目の担当アイドルである天海春香のプロデュースが一段落した。
結局Bランクという、惜しいところで任期が来てしまったのが悔やまれる。
その春香はアイドルを続けるらしい。
一年という長いようで短かった時間を思い返すと、いろいろと思うこともあった。
ありがたいことに社長は俺との契約を続行してくれるとのことだったので、
次の担当アイドルからはこのノートに観察日記を付けていこうと思う。
次の次のアイドルやそれ以降のアイドル、はたまた関係者各位の趣味趣向を漏れなく記載すれば、
今後の役に立つだろうとおもったからだ。
じゃあ、明日の新しいアイドル(候補生)との会合に備えて、今日は寝るか。
明日からが楽しみだ。
- 2 :
- 続ききたああああああああああああ
- 3 :
- 続き?
- 4 :
- また最初っからか?
- 5 :
- ■新人アイドル(候補生)
星井美希 15歳
この子が俺の新しい担当アイドルだ。
ウェーブがかった長い金髪に、歳相応のかわいらしい顔と不相応のボディがとても魅力的な子だ。
ただ、どうも礼儀を知らないようだ。
会って早々に、そこの人呼ばわりをされてしまった。
何とも前途多難なことだ。というか社長が話してるときに寝てんじゃねーよ。
というか社長も怒れよ。
あぁ、おとなしかった春香が恋しい。
俺の星井美希の第一印象は、
生意気ボディの礼儀知らずだった。
- 6 :
- いけるのか?待ってたぞ
- 7 :
- ■初めてのレッスン
星井美希のプロデュースを頑張ろうと、気合を入れて出社した。
だが待てど暮らせど、美希が来ない。
当初予定していた時間から1時間程過ぎていた。
もしかして、事故か? 何て一人焦っていたら、美希がひょっこりと顔を出してきた。
美希に何かあったのかを聞くと、
「寝坊したの」
だそうだ。
俺の胃がやばいことになる気がしてきた。
- 8 :
- この小娘・・・・・・!
なんて思ったが、まぁ、いい。初日だし今回は見逃してやろう。
美希に今度から遅刻するときは連絡しろと、注意だけですませた。
「はーい。わかったの。そこの人」
あくびの後の気の抜けた返事だった。
ていうかそこの人じゃねーよ。プロデューサーと呼べと、これまた注意した。
どうも先行きが不安で。
俺は自分の教育方針を見誤りそうな気がした。
これを見返す、何年後かの俺へ。先に謝っておく。
- 9 :
- 前作あるなら教えてくらさい
- 10 :
- ともかく気を取り直してレッスン場へ。
アイドルたるもの歌えることが大前提と、俺は思っているので、
とりあえず、美希の歌唱力を確認したかった。
するとどうだ。美希のやつ言うに事欠いて
「や」と一蹴しやがった。
どうやら、今日はダンスがしたいらしい。候補生のくせに。
今日は怒らない日と決めてしまっていたので、仕方なく美希にダンスをやらせてみた。
曲は春香の「I Want」
あれ、ダンスうまくね?
というか歌ってるし、それに春香より歌上手く(線で消されている)
今日のレッスンの収穫は、踊るのが好きみたいということだった。
- 11 :
- 会話の時の声を聞いていて、声質はかわいらしいものかと思っていたが、
どうもカッコいいのもイケるらしい。
これも今日の収穫。
社長が、あの子は原石だとか言っていた。
磨けば光りそうなのは確かみたいだ。
だが、いかんせんなめられている気がしてならない。
明日からはびしっと決めてやろう。
今日は寝る。
- 12 :
- 今度はちゃんと最後まで終わらせてくれよ?
こんだけ期間あけて書き溜めないってことはないよな…?
- 13 :
- >>9
このスレはまえのやつが最後まで行かなかったからやり直してるだけ
このスレの>>1から見ていけばおk
- 14 :
- ■初めての営業
今日は営業に行ってきた。
音楽家や音響のお得意さんに、星井美希の売り込み挨拶をするつもりだったのだが。
案の定、遅刻しやがった。
しかも2時間。
さすがにこれはいかんだろと、美希をしかりつけたら
少し泣きそうになりながら、謝った。
さすがに謝れないほど、ゆとりではないらしい。よかった。
今日の収穫。
泣き目だったから、顔を洗ってこさせにいってる間に、社長に怒られた。
何故だ。
- 15 :
- 春香も御用達のスタジオにいってきた。
顔見知りが多いから緊張しなくていいぞって言ったら、
「緊張なんかしないよ」
と、何で緊張しなきゃいけないのって顔をしてたのが印象的だった。
見栄を張ってるわけでもなかった。これは大物なのか大バカなのか。
音響家さんたちとの挨拶はつつがなく終了。する訳がなかった。
美希のやつ、どでかいミキサーに興味を持ったと思ったら、ミキサーのつまみを引っこ抜きやがった。
それだけに飽き足らず、最近テレビでよく見る、新幹線少女(だっけ?)がレコーディングしているのを発見すると、
「生で聴きたい!」といって、スタジオに突撃しやがった。
俺は、関係各位に謝り倒して腰が痛くなった。
- 16 :
- >>13
さんきゅー
- 17 :
- やっぱり真が一番だな
- 18 :
- ミキサーのつまみに関しては、大丈夫だよと笑って許してもらえた。
それに、君のとこのアイドルはホント面白いねーと、美希のことも覚えてもらえそうだった。
怪我の功名だよ。ほんと。
美希を注意すると、
「うるさいのー。別に美希悪くないもん」と悪びれた様子がなかった。
こいつは・・・・・・。
事務所でお説教すると、また社長の過保護で怒られそうなので、車の中でお説教してたら
やっぱり寝てやがった。
それと、これは悪いニュースで新幹線少女がいる事務所(こだまプロだった気がする)に、目を付けられてしまったみたいだ。(そりゃそうだよ)
事務所に帰ってから調べてみたんだが、ここの事務所は中堅どころで芸能界でもそこそこ幅が利くらしい。
これはやばいなー。
まぁ、くよくよしたって仕方ないからな。今日はもう寝る。
- 19 :
- ■星井美希という可能性
これまでの星井美希の失態を数えると憂鬱になる。
ただ、最近わかったことがある。
どうやら美希は春香にあこがれているらしい(ダンスも歌も春香の持ち歌ばかりやってるからな)。
それに、俺が春香のプロデュースをしていたと知ると、俺へのまなざしにちょっとだけ尊敬が含まれるようになった、気がする。
それと、その日を境に俺への呼称が「そこの人」から「プロデューサー」に変わった。
だけど、基本的には面倒くさがりなのは変わらなかった。
これは、春香に協力してもらって、美希を更正させるしかないな。
打開策を考えておこう。
- 20 :
- 期待大!
楽しみに待つ
- 21 :
- 原作の美希って実際にこんな性格なの?
- 22 :
- そういえば、この間、トレーナーさんと相談して、美希に春香以外の曲をやらせてみようと画策している。
これも最近知ったんだが、イチゴのババロアとおにぎりが大好きみたいだから、それを使って美希を釣ってやろうと思う。
結局春香の真似をするだけじゃ、アイドルとしては大成しないだろうしな。
近々アイドル活動の登竜門である「The Debut」が開催される。
どうにかしてこのオーディションに出してやりたい。
いつまでもアイドル候補生じゃ、モチベーションも上がらないだろうし。
このオーディションで華やかなデビューをさせてやりたいもんだ。
さて、寝るか。
- 23 :
- >>10
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10172
1378
>>20
10386
17182
4449
- 24 :
- いい加減完結して欲しい
- 25 :
- カップルが座ってるベンチに座ろうとする程度の空気読み
- 26 :
- ■星井美希の可能性(2)
この間、書いた美希に他の曲をやらせてみようという計画を実行した。
結果だけで言うと、度肝を抜かれた。
レッスン時に、今日頑張ったらイチゴババロアの入ったおにぎりをくれてやろうと言ったら、
美希の目の色が変わった(というかおにぎりにババロアってどうなんだろうか)。
美希に我が765プロの楽曲である「THE IDOLM@STER」を躍せてみた。
トレーナーが美希の前で、一通りの流れを教えるためにダンスを踊ると、すぐさま踊り始めた。
美希は荒削りながらも、「THE IDOLM@STER」を一回で踊りきりやがった。
これには俺もトレーナーも開いた口がふさがらない。
当の美希は、
「結構簡単だね。あはっ☆」と笑っていた。
おいおい。これはひょっとするとものすごい子なんじゃないのか。
社長の眼は枯れてなかっ(線で消されている)
- 27 :
- どうやら日記はここで終わっているようだ…
- 28 :
- 美希にもうすぐあるオーディションに参加しないかと持ちかけてみた。
すると美希は「めんどくさいから、や」と拒否してきた。
「そんなことより、約束のおにぎり! ちょうだい!」と。
ここで機嫌を損ねるのもアレなので、言うとおりにおにぎりとババロアを買ってやった。
俺の財布から一葉が消えた。
美希をその気にさせるにはどうしたらいいだろうか。
毎回、エサで釣るっていうのもあんまり現実的じゃないからな。
ま、いいか。
そんなことは明日から考えよう。
オーディションの参加は裏で進めて、当日バーンとやらせるのも最終手段としてとっておこう。
よし。美希の可能性を見ることが出来たし、やる気が出てきたぞ!
今日は寝る!
- 29 :
- 支援は紳士のつとめ
- 30 :
- 支援
- 31 :
- 前回までの投下すら終わる気配がない
というか100レスぐらい有るのに一から投下し直しは無理があると思うが
- 32 :
- この時間だと終われるのかどうか・・・
- 33 :
- 支援
- 34 :
- ■デビュー曲
美希のオーディション参加の意欲を向上させるために、デビュー曲を作ることにした(というか逃げ道を塞いでやろうっていう魂胆だ)
これで美希もやる気を出してくれるだろう!
美希にもし自分が歌うならどんな曲が良いかと遠まわしに聞いてみると
「太陽のジェラシー!」と間髪入れずに言った。
ダメに決まってんだろ。
美希にケチと言われながらも、デビュー曲は可愛らしいものにするとこで落とした。
ちなみに美希のこれからのアイドル像は俺の中で決まっていたりする。
- 35 :
- ('A`)いいからはよ
- 36 :
- ■ふるふるフューチャー
美希のデビュー曲デモが完成した。
タイトルは「ふるふるフューチャー」ってこっぱずかしい名前のラブソングナンバー。
歌詞を見ても、口から砂糖がでそうなくらい甘ったるい。
まぁ、俺が考えてる美希の将来像は、始めのうちは可愛らしければ可愛らしいほど良い。
これを美希に聞かせてみたら
「カワイイの! ミキこの曲気に入っちゃたな。あはっ☆」とのことだった。
ご満悦のようだったが「でも、ここの歌詞はミキ的にはちょっとなしかな」
どうやら「教えてダーリン 未来は何色?」の「ダーリン」が気に入らなかったらしい。
「ここ、ぜったい【ハニー】の方がカワイイの。プロデューサーもそう思うよね?」
と、聞かれたから、いいんじゃなかって答えておいた。
- 37 :
- ■美希のアイドル像(これは日記ではなくメモ書きのようだ)
美希のアイドル像
・デビュー曲をカワイイのにする
・アイドルとしてそこそこ知名度が出たら、カッコいい曲に方向転換
・カッコいい美希を定着させる
⇒バカ売れ
- 38 :
- 前スレ置いとくか
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334411491/
- 39 :
- ばかうけ?
- 40 :
- ■美希、春香と出会う
前々から美希に、春香と合わせろとせっつかれていたので、スケジュールを見て、春香と美希を会わせてみた。
いったいどんな粗相を起こすかと不安ではあったが、思いのほか美希と春香は意気投合していた。
まぁ、歳も近いしこんなもんなのだろう。
ただ、春香と美希のジュースを買いに行って、戻ってきたら先ほどの和気あいあいとしたムードがなくなっていた。
仕事だからと先に出て行った春香を美希はにらんでるし。春香は春香で不適な笑みを浮かべてるし。
春香に聞いても美希に聞いても教えてくれなかった。
なんだなんだ? 年頃の娘さんはよくわからんな。
- 41 :
- 馬鹿売れでもべつに違和感ないだろ
- 42 :
- ■美希の変化
デビュー曲の練習を始めてから、美希に変化が出てきた。
いや、厳密に言うと春香と会ってからだな。
遅刻がかなり減ってきたし、レッスンにもきちんと取り組むようになってきた(というかそれが普通なんだよな) 。
そして何より大きな変化は、オーディションを受けたいと言い出したことだろうか。
前まで、どんな手を使っても「や」の一点張りだった美希がどういった心境の変化だろうか。
いや、俺としても事務所的にも嬉しいのに変わりは無いんだけど。
まぁ、美希がやる気を出してくれたんだったらそれでいいか。
そういえば春香が、なんでメールくれないんですかって怒ってたな。
可愛いやつめ。
- 43 :
- 支援
- 44 :
- C
- 45 :
- お、続きが来たのか
待ってたぞ
- 46 :
- ■学校のテスト
春も終わりに差し掛かって、すこしじめっとしてきた気がする。
学生諸君は新学年になってから初めてのテストがあるみたいだ。
我が765プロの学生アイドル諸君も例に漏れない。
ここ最近は事務所でテスト勉強に躍起になっている姿をよく見る。
今日は美希がオフだったから、うーうーうなってるやよいの勉強をみてやった。
そういえば美希はテスト、大丈夫なんだろうか。
大丈夫じゃない気がする。
- 47 :
- ■テストの結果
大体の子のテストが帰ってきたらしい。
やよいは、教えたかいあって良い点数が取れたみたいだ。
伊織に頭をなでてもらってるやよいがとても可愛くて(線で消されている)
美希は当然のように、赤点をもらってきやがった。
そのことで、美希の姉にこっぴどくしかられたらしく、珍しくテンションが低かった。
今度から俺がテスト勉強を見てやると言ったら、
「うん……。ありがと」って照れながら言った。
なにこれ可愛い。
そういえば、春香もテストで赤点を何個かもらったみたいだ。
春香に勉強教えてくれと頼まれたので、暇なときに教えてやることになった。
なんか美希が不機嫌になった。
- 48 :
- 前スレ張って続きからでいいよ
- 49 :
- ■ボーカルレッスン
今日からオーディションに向けて、本格的なレッスンを開始した。
今日はボーカルレッスンをして、美希の声を調整する。
美希のセンスの良さは、前のダンスの時で知っていたし、
歌唱力も春香の歌の時に聴いていたから心配していなかったのだが、
「ふるふるフューチャー」を歌わせるとどうもぎこちない。
というかロボットみたいな抑揚のない状態だった。
なんでだ。
急遽予定を変更して、歌詞レッスンに切り替えた。
- 50 :
-
どうせまた落ちるんだから続きからにしなよ
- 51 :
- 初見
C
- 52 :
- 最初からとは大変だな
見てるぞ
- 53 :
- http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/343312
前スレdat
- 54 :
- ■ロボット歌唱
美希の歌についてトレーナーさんとうんうん言いながら考えた結果、ひとつの仮定が出た。
・美希は春香の曲しか歌わない(というか聴いていない)
・春香への強い憧れから、曲に感情を込めて歌っていた
・今回の「ふるふるフューチャー」は一切春香が関与していない
つまり、美希の表現力はそこまで優れていない状態だということだった。
あながち間違ってない気がする。
予定を変更して、明日から表現力レッスンを行うことにするか。
- 55 :
- 閣下無双までで朝になりそうな悪寒
- 56 :
- ■表現力レッスン
今日から美希の表現力を補うために、表現力レッスンと歌詞レッスンを並行して行うことにする。
表現力レッスンで美希の引き出しを増やし、歌詞レッスンでこの歌詞が伝えたいことは何かを考えさせるつもりだ。
美希自身、踊りたいみたいだが、ここは我慢してもらった。
というか美希がわがままを言ってるときに、春香の名前を出すと言うことを聞くようになっていた。
美希にとって尊敬する人に、幻滅されるのは嫌なのだろう。
これは後々も使えそうだ。
美希に足りないものを伝えるときに渾身の一撃を放ってみた。
「お前に足りないものは、それは〜 情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そしてェなによりも、表現力が足りない!!」
「なにそれ」
通じなかった。
- 57 :
- ■歌詞レッスン
今日は美希と二人で歌詞レッスンをしていた。
首をかしげながら歌詞に自分なりの注釈を入れていく美希が娘の(線で消されている)
妹のように感じた。
「ねぇ、ここってどういう意味なの?」美希が指差したところは「いっぱい ねぇ たくさんしてあげる」だった。
なんでこんなピンポイントの箇所だけ聞いて来るんだよ。
わざとか。
と思っていたら違うみたいで。
美希は純粋だなぁ。
- 58 :
- ねぇどういう意味なの?
- 59 :
- >>58
チャオ☆
- 60 :
- ■ボーカルレッスン
今日は予定を変更してから、初めてのボーカルレッスンを行った。
歌詞の意味を一言一言考えて歌ってみろ、と専門家ぶって美希に言ってやると。
素直に「はいなの」と返事してくれた。
最近、美希と良好な関係が築けている気がする。
美希が歌って俺とトレーナーはまた驚かされた。
甘ったるいだけと思っていた、「ふるふるフューチャー」が少し切なく聞こえた。
歌い終わった後に一番驚いていたのは美希のようだった。
美希自身、前の自分の「ふるふるフューチャー」に何の疑問も持っていなかったみたいだが、
歌に感情を乗せることが、どれだけ歌を変化させるのかを知ることができたみたいだ。
レッスン終了後に美希が唐突に
「ありがとプロデューサー! 実はすごい人なんだね!」と褒めてくれた。
美希の笑顔がまぶしかった。
- 61 :
- しえ
- 62 :
- ■美希の恋愛事情
最近の美希は、歌うことが楽しくて仕方ないみたいで、一層、表現力レッスンに打ち込んでいる。
近頃は「ふるふるフューチャー」をいろんな解釈でアレンジしていくのがマイブームだとか。
今日の「ふるふるフューチャー」は、少し思い込みの激しい女の子が勘違いから男の子に迫るという内容らしい。
・・・・・・ヤンデレ?
今まで、結構な数のアレンジを聞いてきて、美希は経験豊富で恋愛上手だと思っていた。
のだが、そうでもないらしい。
休憩中の美希曰く「だって学校の男の子ってソーショクケーばっかりだもん」とのこと。
「それに・・・・・・」といった後に、さっさとレッスンに戻りやがった。
それに、なんだよ気になるじゃないか
- 63 :
- 気になるなぁ
- 64 :
- しえん
- 65 :
- ■レコーディング
「ふるふるフューチャー」もだいぶ形になってきたので、今日はレコーディングに行った(前回美希が粗相を起こしたところだ)。
この前の美希の破天荒な行動を覚えてる方が多いようで、大半のスタッフが美希を覚えていてくれたみたいだ。
美希ははじめてのレコーディングに少し戸惑っていた。
奴も人の子かとか思ってほくそえんでいたら、慣れたみたいで普通にこなしていた。
美希のレコーディングが佳境に入ったときになんと春香が現れた。
どうやら隣のブースでレコーディングしていたらしい。
美希がいることを聞いて、応援に駆けつけてくれたそうだ。
やっぱり春香はいい子だなぁ。
美希が春香に気づいてからというもの、美希は鬼気せまる勢いでレコーディングを行っていき(そんな曲じゃないのに)、
当初予定していた時間よりも早くに収録が完了した。
ただ、春香は美希によろしくといって帰っていった。
最近の春香がよくわからなくなってきた。
美希はスタジオからブースから出てくると、「春香は?」と聞いてきた。
お前の歌を聞いて満足そうに帰ったぞ、と伝えたら、美希はどこか悔しそうにしていた。
- 66 :
- ■オーディション 前日
とうとう明日は「The Debut」のオーディションだ。
あのレコーディング以来、美希はいつにも増してレッスンに取り組んでいた。
憧れの春香の鼻を明かしてやりたいのだろう。
みるみる完成度が上がっていく美希を、傍らでずっと見ていた俺としては、感慨深いものがあるな。
いや、それは明日のオーディションに合格してからにしよう。
それに、このオーディションに合格して初めて、アイドルとしてのスタートラインに立つんだからな。
まだまだ先は長い。
美希にはさんざん振り回されたが、明日どういう形であれ、一区切りが付くんだ。
明日に備えて今日は寝る!
- 67 :
- ■オーディション当日
今日はオーディションに行ってきた。
美希の状態とか、オーディションの雰囲気なんかをメモで残してるので、それを書いていこうと思う。
オーディション当日の朝。さすがの美希でも今日は寝坊しなかった。
美希はいつもどおり、緊張もあまりしていないようで一安心だ。
春香とともに何度もお世話になったTV局へ到着すると、例のごとく突風が吹き、美希のスカートを捲り上げた。
思わぬ眼福にまじまじと美希のライムグリーン(線で消されている)
美希に「突風アイドルー。なんちて」というと、ごみでも見るような目で見られた。
素直に謝ると、ぷりぷり怒りながらも許してくれた。
美希も女の子なんだなーと改めて感じた。
- 68 :
- C
- 69 :
- 俺も
明日に備えて今日は寝る!
- 70 :
- オーディションの控え室に入ると、すでに参加予定のアイドル候補生たちが顔をそろえていた。
初めてのオーディション受験者が多いのだろう、室内はとてもぴりぴりしていた。
美希は余裕の表情を浮かべて更衣室に向かっていった。
ジャージに着替えた美希が姿を現した直後に、審査員が控え室へ入ってきた。
俺の知っている審査員の人で、春香のデビュー時は彼女も審査員をしていたはずだ。
オーディションの流れとルールを事細かに説明していく。
美希も真剣な表情で審査員を見ていた。
ここ一番でしっかりできる子なんだなと感心した。
最後に審査員は恒例の一言を美希にお願いした(俺の顔が見えたからかもしれない)。
「ミキ、余裕で合格すると思うな」
自信満々すぎて、審査員が顔を引きつらさせていたのが印象的だった。
- 71 :
- おいおい待ってたのよ
- 72 :
- まさかのスタート前に転倒して雲行きが怪しくなってきたぞ。
「あれ? ミキなんか変なこと言った?」
本人は気づいていないようで、仕方なく美希のビックマウスっぷりを教えてやった。
すると、「ミキ、ウソついてないよ。この中だったらミキ負けないって思うな」
周りから視線が痛い。
馬鹿やろー! 余計なことを言うんじゃない!
空気の悪くなった控え室で、針のむしろ状態で出番を待つこと数十分。
ついに美希の番が回ってきた。
舞台袖で美希に、俺たちは一心同体だ! と声をかけるも
「イッシンドータイってなに?」と返された。
今度から国語の勉強も教えようと思う。
- 73 :
- 4
- 74 :
- 美希が舞台で名前を読み上げる。
少し声が上ずっている。なんだ、やっぱり緊張してるんじゃないか。
照明が落とされて、音楽が流れると美希はいつも通りのように歌っていた。
歌いだしたら緊張がなくなったんだろうか。
美希の歌にダンス以外の審査員は、首を縦に振っていた(そんなダンサブルなナンバーじゃないしな)。
それすなわち、美希の表現力が万人に受け入れられる可能性があるということだ。
曲が終わると、美希は頭を下げて舞台袖に戻ってきて、俺に詰め掛けた。
「何で春香がいるの?」と。
どうやら春香が来ているらしい。
だから美希は、歌う前に緊張していたのか。
- 75 :
- これはあとから春香に聞いたことだが、このオーディションの特別審査員として招待されていたそうだ。
美希にとっても春香に見てもらえることは嬉しいことだと思う。
どうも腑に落ちていない美希に、歌の出来は良かったぞと声をかけるも、
「そんなんじゃないの」と冷たく返された。
控え室に戻って、結果発表を待っていると、春香が入ってきた。
春香が今回の発表者らしい。
控え室のアイドル候補生たちがざわめくのを見て、春香も有名アイドルなんだなーと痛感した。
春香は俺の視線に気づくと、あぞとくもウインクしてきた。
可愛いやつめ。
合格者の発表
美希は・・・・・・。
- 76 :
- 合格した。
詳しい点数はわからないが、少なくとも一位ではあるらしい。
春香は美希を連れて、番組の収録に向かった。
俺も春香の後を追って、スタジオへ行く。
美希は、ステージ衣装を着て、初めての舞台に立った。
スポットライトを浴びて喜ぶ美希は、とてもキラキラしていてまるで妖精のように見えた。
今日この日から、美希はアイドルとしてのスタートラインに立つことが出来た。
明日からはもっとびしばししごいていこう。
今日の美希を見て俺は実感した。美希はトップアイドルになれる。
俺の手で、美希をトップアイドルの座まで連れて行ってやりたい。
これだからプロデュースはやめられない。
今日はもう寝る!
- 77 :
- 日記ktkr!!
C
- 78 :
- 4
- 79 :
- ■アイドルとしての始まり
美希がオーディションに合格してから、1週間が経った。
オーディションに合格したとはいえ、美希はまだまだ無名アイドルなので、こちらから営業をかけないと仕事なんかない。
これから美希のためにバリバリ仕事を取ってきてやるぜー!!
と思っていたんだが、当の美希がしぼんだ風船みたいにやる気が無い。
「ミキは五月病なの。前のオーディションで燃え尽きたの・・・・・・」と支離滅裂。
あまりにもぐたっとしていたので、今日は帰らせた。
まさかあんなに楽しそうに歌ってたくせに、一回で燃え尽きてしまうなんて。
しかたない。明日はババロアとおにぎりで釣ることにしよう。
そういえば、最近事務所がばたばたしている。
事務所というよりも律子が、だが。
何か新しい企画を考えているみたいだが、教えてくれなかった。
- 80 :
- 子淵
- 81 :
- 三度目の正直か
- 82 :
- ■ミーティング
今日は美希とこれからの仕事の方向性についてミーティングをした。
美希にこれからどういったアイドルとしてやっていきたいかと聞いたら、
「春香と同じ、アイドルとしてやっていきたいの!」と言っていた。
どうも春香を強く意識しすぎているみたいだ。
あんまり春香のマネばっかりするのはよくないぞ、と忠告したら
「プロデューサーは何にもわかってないの・・・・・・」と言われた。
うーむ。若い女の子はよくわからん。
方向性としては、ライブ活動を軸に、美希のビジュアルを活かしてテレビ出演やCMを中心に営業をする方針にした。
- 83 :
- ■初めてのライブ
今日は美希がデビューしてから初めてのライブにいった。
社長が空き枠のあった少し大きいライブに美希をねじ込んでくれたのだ。
美希はやっぱりというか、本番前でも緊張はしてなかった。
のだが、舞台にあがってから急に動きが固くなっていた。
周りは美希のことなんか知らない完全にアウェーな会場だ。
美希が困惑するのも無理もないと思う。
ライブの盛り上がりはまずまずといったところか。
だがライブの内容は可もなく不可もなくという、いつもの美希にしては残念な結果だった。
美希自身、そのことを悔しがっていた。
これをばねにもう一回り成長して欲しいとおもう。
- 84 :
- 何日待ってたんだろ
がんばれよ
- 85 :
- ■春香の差し入れ
今日は美希のこれからのために、ダンスのレッスンをしていた。
やっぱり美希はダンスも好きみたいで、とても生き生きして見えた。
とそこに春香がレッスンスタジオに顔を出した。
今度の番組で新曲を歌うから、その練習をしていたらしい。
おやつで持ってきたらしいクッキーを差し入れしてくれた。
美希のレッスンはトレーナーさんに任せて、春香としばらく他愛の無い話をした。
春香を帰らせた後に、レッスンスタジオに戻ったら美希はご機嫌斜めだった。
「美希のプロデューサーなのに春香とばっかりお話してたね」とすねていた。
今回はさすがに俺が悪いので、イチゴババロアを献上した。
ここだけの話、美希のふくれ面はかなりきゅんと来た。
- 86 :
- ■CDリリース
今日はかねてより予定していたふるふるフューチャーのCDが発売された。
会社に行くときに、開いていたCDショップに寄って美希のCDを探してみた。
残念ながら平積みはされておらず、棚の中にジャケットが見えるように3枚置かれているだけだった。
デモ版はもらっていたが、せっかくなので1枚買っていくことにした。
するとレジで会計を済ませていた美希と鉢合わせした。
美希は慌てて袋を隠したみたいだが、まぁ想像に難くない。
大人の余裕で何も聞かないでおいた。
「The Debut」やこないだのライブでそこそこの宣伝は出来た気がするが、
春香の時の経験上、無名の時の今はぜんぜん足りないと思っている。
これからはプロモーションに力を入れないといけないな。
- 87 :
- 楽しみにしてた
頑張ってくれ
- 88 :
- ■新ユニット結成
今日は事務所で、重大な報告があった。
春香や他のアイドルたちの頑張りで、事務所も軌道に乗ってきたので大きなプロジェクトを始動させるとのこと。
なんと、律子をメインプロデューサーに据えてトリオユニットを結成するとのことだった。
名前は「竜宮小町」。
メンバーは水瀬伊織と双海亜美、三浦あずさだ。
美希はあまり興味なさそうだった。
これは後で社長から聞いた話だが、このユニットがこけると会社に大ダメージがでるらしい。
だが、そうしなければいけない程事務所は追い込まれているみたいだ。
自分の力の無さを痛感した。
社長はこれが成功したら、俺に他の新しいアイドルを担当させてくれるらしい。
- 89 :
- ■デパート屋上でライブ
今日は事務所に近いデパートの屋上でライブをした。
ステージも機材もしょぼいが、こうした地道な下積みが重要だということは経験則から知っているので、積極的に取り入れようと思っている。
それに美希にライブ慣れさせる必要があるからちょうどいい。
美希自身はこの仕事に納得してないらしい。
「ミキ、この仕事、や!」と駄々こねていた。
わがままを言った時には、春香の名前を出すと効果的なのはわかってたので今回も使う。
美希の機嫌を損ねてしまったみたいだが、わがままは取り下げてくれた。
ライブが終わった後に美希は
「美希の前で春香の名前出さないで欲しいな・・・・・・」といった。
これからは使うのを控えよう。
- 90 :
- 支援
- 91 :
- ■アイドルデビュー1ヶ月記念
今日は美希がアイドルとしてデビューしてからちょうど1ヶ月の節目の日だった。
春香の時もそうだったが、俺は割と記念日は大切にしている。
美希に今日のレッスンが終わった後に、1ヶ月記念にご飯に誘ったら
「プロデューサーって思ってたより、ロマンチックなんだね。ミキ、そんなの気にしない人だと思ってたの」とのことだ。
そういえば春香にも似たようなことをいわれた気がする。
・・・・・・そんなに無頓着に見えるんだろうか。
ご飯を食べ終り、美希を駅まで送ったときに
「来月の2ヶ月記念も楽しみにしてるの。あはっ☆」といわれた。
ちゃっかりしてるよ。ほんと。
- 92 :
- ■合同レッスン
今日は思いつきで美希のボーカルレッスンに、同じ765プロのアイドルの千早を参加させた。
千早の歌を聴いて美希に何か良い変化があればと思ったからだ。
千早の歌を聴いた美希は、感激して千早にまとわり着いていた
千早はかなりうっとうしそうにしていたが、レッスンが終わる頃には美希とは普通に話していた。
美希のああいうところは、素直にすごいと思う。
- 93 :
- 最初から書くんだな
- 94 :
- ■美希の変化
今日は、律子の竜宮小町が始めて歌番組に出演した。
結構有名な歌番組で、春香もついこの間出演していた。
事務所に竜宮小町も含む、全アイドルが集まって番組を鑑賞した。
竜宮小町の3人はとてもそわそわしていて、美希は
「でこちゃん、そわそわしすぎなの」と伊織を茶化していた。
番組が始まって、竜宮小町の番になって、伊織の噛み噛みのMCで皆が笑った。
竜宮小町のデビュー曲「SMOKY THRILL」
俺も今日初めて聴いたが、かなり完成度が高くて、竜宮小町の3人がうまくかみ合っていた。
これは律子にやられたな。
番組が終わった後に美希は俺のところに来て
「ミキもでこちゃん達みたいに、あんな風にキラキラできる?」と聞かれた。
俺は当然だろと返した。
それを聞いた美希の嬉しそうな顔がめちゃくちゃ可愛かった!
- 95 :
- ■2曲目
1曲目のふるふるフューチャーをリリースしてから、2ヶ月が経った。
そろそろ新曲を出すかーと美希に言ったら、美希は
「ホント!? 美希新しいの歌いたいの!」とかなり乗り気で驚いた。
竜宮小町が良い影響を与えているんだろうか。
まぁ、俺としてはやる気があるのは嬉しい限りだが。
前回同様に美希にどんな曲が良いかと聞いたら、
「ミキ的には、次は可愛いけど少しカッコいい感じが良いと思うな!」と無理難題をおっしゃる。
美希のやる気をここで落とすのはもったいないので、この条件で音楽家さん発注した。
音楽家さんの困った顔に申し訳ない気持ちがいまさら出てきたぞ……。
- 96 :
- ■きゅんっ!ヴァンパイアガール
美希の新曲のデモが上がってきた。
タイトルは「きゅんっ!ヴァンパイアガール」という、いかにもなもの。
独特な曲調と、少し刺激的な歌詞が相成った一曲。
美希に聴かせてやったら
「わ! この曲良いね! 可愛くてカッコいいの!」
美希のご要望に沿ったもので、満足していた。
また美希から追加の要望が上がってきた。
「これだったら吸血鬼の衣装が欲しいな」
わがままな吸血鬼もどきめ。
しかたないので、デザイナーさんにお願いした。
最近、俺、美希に甘くないか?
- 97 :
- ■レコーディングで一悶着
今日は「きゅんっ!ヴァンパイアガール」のレコーディングに行ってきた。
美希も2回目のということもあり、レコーディング自体は問題なく終わった。
のだが、美希のレコーディングが終わるのを見計らって、新幹少女(最近正式名称を知った)が美希に絡んできた。
どうやら、前回の美希の粗相をかなり根に持っているみたいだった(当然だが)。
そして何より彼女達の怒りの原因が、美希がそのことを覚えていないことだった。
さすがにこれは俺もフォローができないので、当人達に任せていたら、なぜかオーディションで勝負することになっていた。
美希をなだめても、
「ミキ、ぜっっったい! 負けないって思うな!」
と、興奮状態で取り合ってくれなかった。
どうやら勝負は避けられそうに無いらしい。
- 98 :
- ■新幹少女の実力
美希が新幹少女に啖呵を切ったものの、実力は完全に向こうのほうが上だと思う。
なぜらな彼女達はアイドルランクがCで、美希はまだEだからだ。
ただ、やるとなった以上簡単に負けるなんて俺のプライドが許さない。
ということで、今日美希と一緒に新幹少女のライブ映像を見た。
春香をずっと見ていた俺から言わせてもらえば、正直「こんなもんか」って印象だった。
竜宮小町の方がすごいかもしれないなとも。
当の美希はそうでもないらしく
「ふ、ふーん。ま、まぁって感じだね」と弱腰。
一応実力差は見えてるみたいでよかった。
これはどうにかしないといけないな。
- 99 :
- っC
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