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2012年5月創作文芸10: ワイが文章をちょっと詳しく評価する![21] (298) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![21]


1 :12/05/05 〜 最終レス :12/05/09
オリジナルの文章を随時募集中!
点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!
ここまでの最高得点79点!(`・ω・´)

2 :
過去スレッド
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![20]
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bun/1333267592/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![19]
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bun/1330690265/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![18]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![17]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![16]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![15]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![14]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![13]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![12]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![11]
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3 :
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![10]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![9]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![8]
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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![7]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1302864278/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![6]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1298499050/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![5]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1293712272/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![4]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1285859746/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![3]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1272763741/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![2]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1254570717/
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bun/1249125836/

4 :
いつもいつも、何でもやってみればいい。これが私の父のお得意の口癖だったのですよ。名言です。とは言っても、
いつもいつも、そればかりまくし立てているわけではなく、例えば天井の一点を見つめていたりして。とは言っても、
いつもいつも、配達でやってくる牛屋さんのお兄さんが、父と将棋で対戦し続けたりしてましてね。とは言っても、
いつもいつも、お兄さんの周囲の人はみんな遊んでいるわけではありません。例えば彼の店の大将、とは言っても、
いつもいつも、大将大将と呼ばれているわけではなく、奥さんからは「アンタ」と呼ぶばれていました。とは言っても、
いつもいつも、奥さんはぞんざいではなく、意外に着物を着て芝居見物なんか出かけていたのです。とは言っても、
いつもいつも、歌舞伎座みたいなところばかりでなく、大衆演劇というんでしょうか。お捻り投げたり。とは言っても、
いつもいつも、大金をパァッと景気よく使うばかりでなく、そこは商売人ですから大金がシッカリ。とはいってもう・・・。

5 :

昨夜10時32分ごろ、さいかま市葉野町の自営業、判瓶根治さん(42)宅から
芽が出て、茎もぐんぐんと伸び、やがて小さな花が咲いて、おいしいトマトの
酸味も効いて、とろけるチーズとの相性が抜群です。このときパスタは堅めに
推移した本日の株価ですが、一方、不安定な中東情勢を受けてドル円を中心
として半径500キロ以内の暴風雨圏では、突然の突風に注意が必要で、雷も
落す怖い親父で、今時珍しいです。兄貴はと言うと、打って変わって俄然優しい
問題を先に解いてしまって、時間の掛かりそうな問題は後にして確実に点数を
ためて、スペシャルポイントをゲットしよう。いまなら通常の5倍もらえます。さあ!

6 :

「流れるプール、定員到達。
 5万6千人、新規入場停止します。」
「初日にしてはスムーズだ。
 夜のファイヤーイベントも、こう行きたいもんだ。」
「燃料も、注入済んでるそうですよ。前倒しで。
 夜はガソリン流して、見事に一面、火の海ですね。

「・・・もしもし、制御室。
 ファイヤーのスタンバイは?」
『全部終わってます』
「あの、スターな・・・
 テスト残ってたが、終わってるか? そうか。
 次回からボタン押せよ、いいな、P6と、スターと、押せ。」
『・・・了解。スタート押しました。』
「え?」
<警報>

7 :

これは難しい問題です。
あなたにはとてもムリでしょう。
木田さんのおじいさんはこの町の町会長さんと一緒によく碁会所は行きます。
碁会所には新郷さんという名の娘さんが受付やお茶出しの仕事をしています。
この娘さんが通っていた高校の恩師である斉藤先生のおじいさんの姉の嫁いだ先にいたお手伝いさんの
河本さんは現在72歳で、次男の嫁と二人暮しです。
河本さんの次男は単身外国で働いているそうです。この嫁は新聞社で事務の 仕事をしています。
河本さんの奥さんは5年前に亡くなり、河本さんは現在の 後妻さんと再婚しましたが、後妻さんは
実の父親が実家で療養しているため、 再婚相手の河本さんの家と実家とを往復する毎日です。
その後妻さんの弟の奥 さんの実の父は木田さんのおじいさんの妹の恩師です。この妹さんは河本さんの
嫁が働いている新聞社の上司の伯母の父方の兄が産まれた町で裁縫の仕事を している石田さんがよく
買い物に行く食料品店のご主人と仲良しで、このご主人の 奥さんは斉藤先生の伯母さんの兄の勤めて
いた出版社で経理の仕事をしている 山本トクさんと中学で同級生でした。トクさんは近所に住んでいる
4歳のみかさちゃん を可愛がって、みかさちゃんのママが忙しいときなど、みかさちゃんの面倒を見てい
ます。みかさちゃんのパパは木田さんの妹の恩師の通うカラオケスクールの先生の弟ですが、河本さん
の次男とは面識がありません。石田さんがよく買い物に行く 食料品店のご主人は木田さんのおじいさん
の姉の知り合いです。
では、河本さんの次男は斉藤先生の伯母さんの兄がみかさちゃんのパパと買い物に行くスーパーは
木田さんの妹の恩師の通うカラオケスクールとどんな関係にある のでしょうか。

8 :

あなたに質問します。
答えられますか?ムリでしょう。
駒田市猪鹿町に二軒ある中華ソバ屋のうちの一軒の主人、木之下仁乃助さん(57歳) が
出前に使っているバイクの排気量と偶然同じ数字である49円という値段をつけた飴が近所で
滅法人気で、すぐに売切れてしまう加賀屋というお菓子屋さんの奥さんで、東北 から嫁いで
40年のベテランおかみさん徳子さん(72歳)が愛用するスチームアイロンの水タンクはABSと
呼ばれる丈夫なプラスチックで作られています。
さて、丈夫といえば、 石川町に住む印刷業の青木藤吉さん(52歳)はこの30年カゼひとつひいた
覚えが無く、これは実はひいても本人が忘れているかどうか不明で、それほど丈夫ではないという噂
もあるようですが、噂といえば、諺に「人の噂も七十五日」と言われ、これは偶然、二ヶ月半にあたり、
佐多市野本新田の本田祐樹さん(23歳)が勤務先の燃料店で上司の指示で危険物取扱主任の
資格試験を受けるために準備勉強をした期間と一致し、本田さんはこの試験にめでたく合格したので、
お母さんの実家のおばあちゃんからお祝いにスーツの仕立券(3万円分)をプレゼントしてもらって喜んで
買いにいった洋服店の店長で、この町にある3軒のうちの1軒のマンションに住む田島秀雄さん(41歳)
の息子一平くん(11歳)の持っている最新のゲームソフトを半額で譲ってくれたケンちゃんというお兄さん
のバイト先のコンビニでは週に1回、従業員の健康状態や手や爪の洗浄などかなり細かな衛生管理を
行っており、地域の保健モデル企業として調査・表彰などに骨折ってくれた市役所衛生課の友田さんが
地方公務員試験を受けた年にこの地方を台風が襲い、長期間、大雨や突風の大きな被害をもたらしました。
さて、では台風はおもにどの地域で 発生するでしょう。
わかりますか?

9 :

「くねる」の中に「ねる」が隠れています。
「ねる」はそんなに小さいとも思えません。
こんなものが自分のお腹に入っていて、「くねる」は苦しくないのでしょうか。
「くねる」はどんな気持ちで、この状況と向き合っているのでしょうか。
これを何かに例えるなら、そう・・・
帰宅して、さてご飯にしようかと思ったら、茶の間に見知らぬ人がいる。
ちゃぶ台の向かいにちゃっかり座って、お茶碗持って、
ご飯をよそってもらうのを待っている。
こんな状態です。
あなた、どうしますか。
「ねる」は抜け目の無い、悪いやつです。
だいたい「ねる」というくらいの奴。
働きもせず、ぬくぬくと寝てばかり。
まるで二階の居候だ。
それに比べて、優しい「くねる」は、何も言えないのです。
ただ尽くす一方の毎日に、辛くて、思わず身が「くねる」。
可愛そうな「くねる」・・・

10 :

でも、ひょっとすると・・・
私たちの知らない形で、二人は共同生活をしているのかも知れない。
こう見えて、実は「ねる」は、気の弱い苦労人かも知れない。
ぷよぷよと柔らかく、世間の冷たい風から身を守る術をもたないのだ。
そこで、「くねる」が自分の中に入れてやって、防備を提供してやる。
暖かい寝床と仕事場だ。
こういった安心の場があれば、自信をもって仕事が出来る。
きっと「ねる」は、そういうタイプなのだ。
「ねる」はここで、コツコツと職人仕事をやっている。
何か算段して計画を「練る」とか、麺類か何かの生地を「練って」卸すとか、
案外いい稼ぎをしてる。
月々の家賃がわりに、「くねる」にそれなりのものを納められる。
「くねる」も満足しており、これを表沙汰にしないでいる。
それが証拠に、
もし「ねる」が出て行ってしまったら、取り残されて寂しくて、「苦」となる。
そういうことだ。

11 :

スレ元様
一人ぼっちの別スレに書き溜めた駄文を、
「見てくれる人がいるかも!」と思った勢いで、
立て続けに書き込ませてもらいました。
所詮そういう水準でもありませんが、ご評価・苦言・ノーコメント、何なりと。
(結果次第で「迷惑顧みずまた」となった暁には、懲りずにヨロシク)

12 :

そう、あれは居間から20メートルほど離れた頃の事です。
Gさんは近所のバーさんへお酒を飲みにいきました。
するとそこに、川上のほうから、都会化の奈美が押し寄せてきて
「んねぇん、一敗どう?」
「いやこれは負けた、一敗だけに一敗食わされたな。」
と思ったGさんは、 茶湾に船を浮かべて、尾に荷を付けた鬼に鬼菓子を貸しに、
菓子店「鬼菓子・マー」へ向かいました。
でも「湾」というぐらいで、そこは内海なので、船は潮に流されグルグル回るばかり。
すっかり目を回したGさんのGがもっとグルグルになったので、@さんに改名しました。
@さんが困っていると、そこは世の中良くしたもので、
「@さん、それは、雷オコシがダンゴに漬かり込んでますねー。
コンパクトで小回りが効き、キビキビッと食べやすそうです。
そう、オコシに漬けたキビキビ団子ですねっ!」 
@さんはあらかじめ、雷オコシと羽二重ダンゴを準備しておったのですが、
グルグル回っているうちに、両者は合体して漬かり込んでしまったのでした。
それから、オコシ+団子=結合物を少しずつ食べて、 グルグルと回りながら、
なんとか菓子店「鬼菓子・マー」についたので、まあまあ、めでたいのです。
追伸
キビキビ団子を見てえらく気に入っていたのは、誰だかよく判りません。

13 :
全部は読まなかったんですが、
文章がところどころねじれてません?
それがいい所だ、持ち味だ、と仰るかも知れませんが、
分かりやすい内容でそれをやらなければ、vンカンプンになってしまい、
苦痛となって最後まで読めなくなってしまいます。

14 :

ありがとうございました。
お見せするなら相応にということですね。
もうししばらく自分でクネクネ楽しみます。
有名なしかも新スレの先頭と今気付きました。
恐縮です。

15 :
てすと

16 :
前スレ>>998
掌編ってこう書くのか。俺これに一票。

17 :
「もー、どーなってんのこれ!」と、菅原かおるは自宅の洗面所にて絶叫した。愛用しているスタ
イリングワックスの容器の中身が空なのである。「これがなかったら髪型が決まらないよ」指先で容
器の底を掬ってみるが、こびり付くワックスの欠片は雀の涙でとてもロングヘアーの一回分の整髪に堪え得る分量
を有していない。「お母さーん、新しいワックス買っておいてって昨日あれほど言ったよね!」と、
居間に向かって抗議の叫びを吐き出すが、居間からは母からの、ごめーん今日買ってきてあげるか
らね、という呑気な声音が返って来るばかりで、かおるは今日じゃ遅いのだよ今日じゃと、苦虫を
噛みつぶしたような表情の裏側に更なる抗議の心の声を募らせる。
 世界の終りだ。結局、シャワーを浴びて手櫛で整えただけのシンプルな髪型で、私立A高校へ登校をするこ
とになった。よほど今日一日学校を休んでやろうかと脳内で検討したが、こういう日に限って定期
試験でありどうしても欠席する訳にはいかない。
 高校への通学路を、極度に人目を気にしアンテナを過敏に張り巡らしながら、かおるは行く。途
中、アンテナがその不穏な信号を嗅ぎ付けた。電柱の陰に隠れるようにして、実際はとても隠れ切
れる訳はないのだが、同校の三人組の男子生徒が押し合いへし合いしながらかおるに視線を向けて
いる。見られている!と、絶望的な羞恥心にかおるは思わず駆け出した。実は、この三人組の男子
生徒はかおるの隠れファンであった。身長一四二センチと小柄ながら、グラマーなスタイル、明る
い性分のために、かおるにはこの手の隠れファンが意外に多かったのである。
 かおるは校門からではなく、今は使われていない寂れた裏口から学校の敷地内へ忍び込んだ。き
っと笑われる。教室へ足を向けることを逡巡し、時間ばかりが過ぎて行った。ふと、裏口からもう
一人、人影が姿を現した。上久保省太!よりにもよって、かおるの片想いの相手である。「あれ?」
と、省太はかおるを凝視した。やっぱりこの髪型おかしいんだ!と、かおるは掌で髪を押えて俯い
た。「菅原、お前髪型変えた?似合ってるじゃん」と、上久保は呟いた。それと同時にチャイムが大
音量で鳴る。「ほら、遅れるぜ」と言う上久保の後に続き、かおるは照れくさそうに駆け出した。

18 :
「we will always be together…♪」みほろは目を閉じるとゆっくりと唄い出す。
まっすぐに伸びたライトが、真っ暗なステージに彼女だけを照らしだすのを、僕は客席から見ている。
「もーどーなってんのよ、これ」始まりは3年前、街角のライブ。彼女は突然外れたらしいギターのストラップを直そうと格闘していた。ちょうど近くのスタジオに向かう途中だった僕は、自分のギターのストラップを差し出した。
彼女、一瞬戸惑ったみたいだったけど、すぐに笑顔でストラップを受け取った。その時気づいたんだけど、彼女はすごく可愛い顔をしてるんだ。
 やたら大きく見えるギターの後ろで歌い始めた彼女は小学生にも見られそうだった。でもギターのボディに負けないくらい、なめらかな曲線を大胆に描く胸は、男の視線を強奪するのに十分成熟していて…
いや、僕が目を見張ったのはそんな事じゃない。それは彼女の声、彼女の歌。彼女が明るく透き通った声で唄う歌を聞いていると、
日常のほんの些細な出来事が、本当はとても大事な、一度喪ったら二度と戻って来ないものなんだっていうことに気付かされるみたいだった。
母さんの作ってくれる冷たい梅しばスパゲッティとか、屋根の上で日向ぼっこする猫のタンパのあくびとかさ。だから、ライブが終わったあと、一緒にバンドやらない?って声をかけた。
 彼女は、僕と同じ高2だった。隣町の女子校に通う彼女が、僕が唄とギターをやってたバンドに入って、僕は専業ギタリストになった。そして、一緒に曲を作ったり食事をしたりするうち、僕らは、恋人同士になった。
元々明るい性格のみほろは歌だけじゃなく喋りもうまかったし、それにあのルックスだからステージを重ねるうちに路上ライブの頃からの隠れファン以外にも人気が出てきた。
そして去年、レコード会社の人が来て、「彼女は」デビューすることになった。僕は作曲が認められて、彼女の為の曲を作ることになった。僕の作ったメロディに彼女が詩を乗せて歌うわけだ。
 今や彼女は注目のスターだ。彼女の歌に共感する女の子達は、みんな彼女の真似をしたがるし、男どもは彼女の写真を撮るためなら、彼女が乗るリムジンに轢かれたって構わないって感じだ。
彼女のことをみんなが追いかける。でも彼女を捕まえることができるのは僕だけなんだ。今はまだ人に知られる訳にはいかないけど、彼女の歌に出てくる「we」って僕らのことなのさ。

19 :
 宇汎は慎重に冷蔵棺を開き、すぐに落胆した。
「だめだ、こいつは使えねえ」
 眠れる棺の小さな女王は、機械の故障でミイラ化していた。救世主がこの有様では、予言の通り人類は破滅しかない。
「こうなったら代理を立てるしかないぞ」涯介が言う。
「誰がやんだよ? これは世紀末美少女、雷堂のべるだぜ。地球のどこに代われる女がいるんだ?」
「ここにいる。目の前に」
 涯介に言われて、宇汎は、聞き入っていた女の方をハッと見た。
「え、私?」九仁子がきょとんとして自分を指さした。
 宇汎は9等身の女を視姦しながら「九仁子、お前は確かA級レイヤーだよな。やれ」
「む、無茶でしょ。そんな付焼刃みたいな事、私できない」
「いいから服を脱ぎやがれ! 緊急オーディションだ」
「ひぃーっ!」
「うむ、胸は小ぶりだが、詰め物でごまかせる。まあ顔はいい。これなら凌げそうだ」
「いや、一つ問題がある」涯介の声が陰った。「彼女の身長は170だ。これは致命傷ではないか?」
 二人は行き詰まった。足を切るわけにはいかない。こんな美脚を。
 そのとき扉が開いた。
「心配はいらぬ」コーネル財団の会長、コーネル・クラインが登場した。
「儂が早急に長身の男達を集める。彼女には隠れファンが多いからすぐに集まる。更に彼らには底厚ブーツを履かせる。周囲のセットは全て大きめに作り直す。さすれば身長142センチの王女の完成じゃ」
「やれやれ、サンタの考える事はわからんよ」涯介は呆れた。
「儂だって世界のために何かがしたい!」
 物凄い速さでセットが作り直された。九仁子は天賦の才能で、瞬く間に世紀末美少女の心拍を会得した。
「時間だ。奴が来るぜ。照明を九仁子、いや雷堂のべるに照射!」宇汎はメガホンを振り上げて命じた。
 空から、宇宙大王の乗るリング型飛行艦が降りてきた。こちらは本物だ。地球は今からこいつと交渉する。交渉人は九仁子の化けた雷堂のべるだ。
「さて、どんな紳士が出てくるのか。九仁子、例の台詞を言って誘き出せ」
「ど、ど〜なってんのぉ〜」九仁子の声が緊張して震えた。
 だが巨大リングは沈黙している。
「どーなってんのぉー!」更にヤケ糞で絶叫した。
 すると、リングから主賓が降りてきた。
『誰か私を呼んだか?』
 ドーナツ天皇である。

20 :
「じゃ、母さん、行ってくる!」着物の袖を襷がけすると、洗濯物が積まれたカゴを抱えて、今日も近くを流れる川に駆けていった。
小梅は16歳になったばかりだ。家は貧しく、母親が肺を悪くしてからは、彼女が家事を切り盛りしている。
小さい頃は気の強いお転婆だったが、少し大きくなると、明るい笑顔に密かに想いを寄せる男の子も多かった。
背丈はさっぱり伸びず、4尺7寸しかないのに、胸元の丸みが醸す色気は、最近、大人の女顔負けだった。
季節は夏。小梅は額に汗を浮かべながら野原を抜け、日差しを跳ね返して光る川べりに降りていった。
「おい、小梅」いつも洗濯に来る岸に立った時、後ろから声がした。振り返ると幼馴染の小五郎がいた。
小梅は顔を赤らめると気まずさを振り切るように流れの方に向き直り、しゃがみこんで洗濯を始めた。
「なあ、おいったら」小五郎が小梅のすぐ後ろまで来てまた声をかける。「何よ」小梅がそっけなく答える。
「いや……その…」今度は彼が顔を赤らめて、俯きがちに口ごもる。
「何よ」小梅は立ち上がり振り返ると、顎を上げ小五郎をきっ、と見据えながら言う。
「…お前…決めたのか…?」ようやく小五郎が小梅から目をそらしながら訊いた。
「よ、嫁入り…」小梅はそれを聞くと途中の洗濯物までカゴに放り込んで、「関係無いでしょ!」とその場から離れようとした。
小梅は町一番の商家の息子から結婚を申し込まれていた。清右衛門と言って小梅より9歳上だったが顔立ちも気性も優しく、
母親が作った竹の水筒や草鞋を納めに店にやってくる小梅を見込んだのだった。
小梅も気のいいお兄さんとしか思ってなかった彼から嫁に来てくれと言われた時は驚いた。
普段の何気ないおしゃべりや仕草が清右衛門の心を捉えたと言われても、そんなものなのだろうかと不思議に思った。
小梅は小五郎が好きだった。2つ年上なのに優柔不断で頼りない、でも何事にも一生懸命な彼が好きだった。
けれど縁談の噂が広がると、二人の距離は遠くなった。小五郎は小梅を避けてるようだったし、
清右衛門の妻になれば、家族の暮らしも楽になるかもしれない、そう思って小梅の心は揺れていた。
「小梅!」小五郎の手が、小梅の肘を掴んだ。小梅は心臓がどくんと高鳴って体が熱くなるのを感じた。
「小梅、俺は…俺はお前が好きだ!」次の瞬間、小梅は彼の腕の中にいた。

21 :
 その天井はぼんやりと白く、今まさに命の灯が消えようとしていた。病室のベッドに五寸釘で張り付けられ
たような感覚。動かぬ身体の内部に存在する臓器は悲鳴を上げている。意識こそあるが、あるというだけで
思考することが実に億劫である。そんな生死の堺で死期を待つ私の瞳には彼女の面影がうなり、やがて天井
から舞い降りてきた。天使だろうか。いや違う。背丈が百四十二センチの悪魔だ。忘れられない記憶――。
 ふくよかな胸が鮮明に浮かび、今もなお切り離すことのできない記憶は中学の頃である。その年頃には不
具合な体型は、初めて彼女に遭った人間は決まって小学生の高学年、あるいは大人びたと思いこんで
いたはずであろう。無論、私もそうであるし、まさか高校2年生とは思うまい。彼女の名はアーレン・タイソン・
前田バナナといった。誰が言ったかは知らないが明るく気立てのよい美少女だと訊いていた。
 その頃の私と云えば、そこらにいる標準未満のルックスであって、だからといって勉強ができるかと云えば
そうではなく、かといって運動もできない学生であるので目立たない学生に分類されてもよかったが、一つ他
学生より優れたものがあり、それは軍事用二足歩行人型ロボット――バルザック009――、を誰よりもうま
く操縦できたことだけである。だからこそ目立たない学生という枠から退避できたのであろうが。
 アーレン・タイソン・前田バナナに出会ったことは今思うと悲劇でしかなかった。というのも彼女の性格が明る
いはよしとして、気立てが良いとは百歩譲っても無縁であるとしか言いようがなく、又「どーなってんのぉー」と
いう子供染みた口癖は、数百ぺんは訊いて訊き飽きたを通り越して鬱陶しかった。しかし今は懐かしいが。
そんな彼女は、私と同じバルザック乗りだった。
 天井から舞い降りた悪魔。いや視線に入ってきた彼女は喚いた。「どーなってんのー」
 死んだのだよ上久保省太は。

22 :
「どっ、どーなってんのぉ」
荒川高校オカルト部次期部長、山田華先輩の口癖が今日も飛び出した。我が部ではこの一言で毎度、日常の些事がオカルトな事件へと発展するのだが、
「今日の口癖は弱めですね」部室に入室しつつ、僕。
「うん……。今回は本気でどーなってんの状態よ。これを見て」
携帯を開いた。おや、これは2chのスレのようだが。
「どーなってんのぉーが口癖の、明るくて幼いけど胸は大きい高二女子を主人公に千文字小説を書け、という創作のお題。偶然に見つけてしまった……」
「見事に先輩の特徴と一致していますね。で、これが?」
「これが?じゃないわよ」先輩はわなわなと。「このレスによって、この世界に創作疑惑が出たわ。私もあなたも小説の中の登場人物という恐ろしい可能性よ!」
「また無茶な過大妄想を。大体、隠れファン多しと書かれてますが、先輩にそんなのいます?」
「……いないわね」
「でしょう」
実際は……いる。大勢いるのを僕は知ってる。隠れファンだからこそ、先輩に認識されないのだ。これは危ういぞ。本当にこの世界は何者かの創作なのかもしれない。
だが、仮にここが創られた世界だとしても、僕や先輩の自我がこうしてあることには変わりない。気にするだけ無駄。それを先輩に言うと「……そうね」と納得した。
今回もでかかったな。先輩のどーなってんのぉーが世界の根底を揺るがす所までくるとは。
「それより来年度、三年が卒業して部は先輩一人ですよ。新入生勧誘できなきゃ廃部、っていかにもラノベ的状況ですけど、こっちのが切実ですよ」
「あ……うん。がんばって、なんとかする……」
先輩は泣きそうになった。オカルト部は先輩の家みたいなもんだったからな。助けてあげたいって隠れファンのみんなも言ってて、僕も思うけど、どうしようもない。
「……でもね、先輩」僕は笑いかける。「先輩がいつも通り笑顔で、元気でいれば、世界は応えてくれるはずですよ」これが創作なら尚更ね。
「あ、ありがとう……がんばるよ」
先輩は涙を拭いた。うん、いつもの笑顔だ。
「ところで、君誰だっけ?普通に話してたけど、部員じゃないよね」
おっと、気づかれたか。
「やだなぁ先輩。結城ですよ。幽霊&蝿の結城」
「幽霊部員?」
霊感があって非日常の渦中にいるのにそれに気づかないってのも、某ラノベ的だよなぁ。

23 :
ぼてゃん!希美子の肛門からスティック状の便が落ち、便器に張った水が跳ね、尻が滅茶苦茶に濡れた。
怒り……希美子は便器から受けるこの反動をずっと憎んでいた。
「許される事でゃない。製品として売り出している物にあるまじき欠陥だ」ばこわ!次の瞬間には下半身裸のままトイレの個室を突き破り走り出す希美子。思い立った希美子を止められる存在、それは果たしているのか。
一四二a。
二年生。
巨。
全てのspecが希美子に味方した。全てのspecを駆使して便器の会社に殴り込んだ。「乱雑。どりゃーーー!!!」
殺。
便器の会社のビルの最上階で、社長は、希美子が現れてからの十秒間に二十三度も殺された。正確には全ての攻撃が寸止めであったが、社長の戦意は喪失した。
「ごぼう」
「尻が濡れない便器を作れ」単刀直入。
ばい菌を希美子は心配していた。便器のシステム、その不備。プロはしっかりしていなくてはいけない。こいつはそれを守らなかった。まったく、赤ちゃんじゃないんだから。
その時、社長の秘書は警察に通報していた。使命を終え、会社ビルのエントランスを悠々と歩く希美子の元へ機動部隊が到着し、一斉に取り囲んだ。
「あじゃじゃ!あじゃじゃじゃじゃ!」
「優しさはいらない」希美子の拳は機動部隊のヘルメットを叩き割る。
凄まじいアクションが繰り広げられた。血の海、ぶわっ。
第二話
希美子の大便が尻穴に吸い込まれる。これは、時間が逆流しているのだな。
直ちに便器会社の社長と機動部隊を家に呼び出した。彼らは昨日より希美子の下僕だ。
「しかし希美子さん。我々の腕時計に異常はないです」
「なんだと」
ということは、尻穴が便を自ら吸引しているということに。
「体に悪いか?」
「普通は悪い。しかしあなたは普通ではない」機動部隊隊長が言った。
「だからむしろ良い」社長が言った。
だが、困ったことに希美子の尻穴はをも吸引している。いずれは、に穴を開けてしまうか、もしかすれば……を破いてしまう。意図しない瞬間に、下半身の裸を晒すことになる。希美子は考え、ふうむと唸った。
「か……」
それもまた、いいだろう。わたしの新たな武器となるだろう……それも。
ほくそえむ。邪悪すぎる女子高生、希美子には、はっきり言って敵などいない。

24 :
第十一回ワイスレ杯参加 (訂正)
バルタン星人とステゴサウルスはどっちが強いの? と街中のベンチで共学の高校に通う二年生の女生徒の恵がソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女に訊いた。
体育の時間のハードル競争で転んで、地面の砂で左膝を擦ったのよ、とソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女がいった。
いや、だから、ステゴサウルスは今の気温じゃ、生きられないと思うのよ。戦う前に死んじゃうんじゃない、とソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女に向かって首を横に傾げてる生徒の恵がいった。
やっぱり、ハードル競争はあたし不得意、なれない競技なのよ、とソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女はいった。
一応、バルタン星人は男前だし、と身長は百四十二aで未だに小学生の高学年に間違われることがある生徒の恵がいった。
朝からかさぶたを剥がしてるの、ただれるんだけど気持いいの、とソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかかえる友達の女はいった。
ステゴサウルスの背中のとんがってる羽根の行列に色を塗ったら綺麗だろうね、と意外と胸はある生徒の恵がいった。
あたし、転んでもめげないから、とソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女がいった。
七色の羽を背中に並べてさー、輝かせてさー、そんでもって龍が後ろを飛び回ったらさー、バルタン星人だっていちころじゃん、と明るい性格と相まって隠れファンは多数の生徒の恵がいった。
さわって、お願い、刺激して、とソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女が左膝を生徒の恵の目の前へと突き出していった。
大空と宇宙は虹に見舞われるの、地表は七色の羽の色に照らされるの、宇宙には織り成す色彩が張り巡らされるの、と些細な事柄を無意識に大事に変える才を持つ生徒の恵がいった。
ああん、感じる、素晴らしいわ、と生徒の恵に左膝を触られるソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女がいった。
生徒の恵がソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女の左膝の傷を舐めた。ソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける友達の女は目をつぶったまま動かなくなった。
どーなってんのぉー、とソングブックを胸に抱えて伊達めがねをかける女の左膝の傷を舐めた生徒の恵は、口癖を街中に響き渡らせるのであった。

25 :
鳴り止まない轟音。ハイトーンを通り越して悲鳴紛いのアキトの歌声に、会場は一体となって身を踊らせる。まさかまさか、メンバー全員がバイセクシャルの異色ロックバンド陵絶怪奇団がここ茨城でライブを開催するとは。ぎりぎりで知ってチケットも間に合ってよかったぁ。
生で見るアキト。鼻の頭に常にニキビができてる人だけど、それがまたいいんだよね。ベースのタモツは逆に超美形で、彼とのコントラストがまたアキト人気を引き立ててるのは間違いない事実だと思う。
「ぎょおはきでぐれでありがどーー!」
ガラガラになったアキトの声に、あたしも他のお客さんも精一杯の声援とモッシュで応える。好き。好きすぎるアキト!どこが好きって聞かれたらよくわかんないけど、超好きっ!
「おい、君」
突然腕を掴まれた。警備員の人だった。
「小学生がこんな所にいちゃいかんな」ええー!
「ち、ちがます!よく間違えられるけど高校生です。ほら、胸」でかい。
「噛み方が高校生に思えないので駄目ー」
「ちょ、やめてよ。お金払って入ったんですよ!」
「問答無用」
警備員に引っ張られて、ライブハウスから放り出された。
「初潮が来てから出直しな」
その侮蔑に、あたしはブチ切れた。三歩後退して助走をつけて、帰って行く警備員の背中に飛び蹴りを食らわした。警備員は受付カウンターに全身で突っ込んだ。
「ばーか!女子高生なめんなよ!」
カウンターからぎろりと睨む警備員の視線。そこから取っ組み合いの喧嘩が始まった。他のスタッフも現れ、通行人も巻き込んで、たちまちに乱闘へと発展した。
「このガキ!」
混乱の中、あたしは警備員に組み伏せられた。
「痛い痛い。放して……」
やめてよ。痛いよ。あたしはただアキトが観たかっただけなのに……。
「うっ……うぇぇ……」
べそをかいたそのとき、
「行くぞ皆の衆!」
向かいの道から学ランの集団が飛び出した。スタッフや警備員をぼこぼこ殴って、加勢してくれた。
「我ら、飛鳥ちゃんファンクラブ!」
「あたしのぉ!?」
ギャーン!ライブハウスの中からギターが鳴った。
「なんて素敵なバトルだ。B・G・Mはこの陵絶怪奇団に任せな!」アキトがぶわぅと飛び出した。
後から他のメンバーも現れて、演奏を始めちゃった。
何これ、何これ。ど……、
「どーなってんのぉー!?」

26 :
ついにやった。2-2の天使、袴田亜子を、放課後に拉致し、家の納屋に監禁した。
鉄の扉に閂をかけた。これで外からは容易に開かない。
僕は薄暗い納屋の奥で縛られた亜子に近づいて、猿ぐつわを外した。
「どーなっ……」
また猿ぐつわをはめた。「騒ぐな」と言って、目を覗き込んだ。亜子は恐怖していた。明るく、誰にでも優しい亜子。小柄で童顔だが、胸の発育はクラス一。無防備なそれを僕は見やった。
「もう後戻りはできないんだ。君と友達には戻れないし、善良な高校生にも戻れない。それならどんなひどいことをしたって、一緒だよね……」そっと下に触れた。亜子の身体ががよじれた。
息を荒らげながら、少しずつ触る範囲を広げていった。柔らかかった。
ふいに頭に指が触れた。亜子はびくんと反応した。一所懸命にもがいた。頑張って呻くけど、口からよだれが伝うだけだった。
「誰も来ないよ。少なくとも僕が君と全部を終えるまでは」
亜子は涙を流した。しゃくりあげる彼女の胸の先端を、僕は弄り回した。次第に呻きは快感めいたものへ変わり、身体の揺れは痙攣のようになっていった。
亜子……君がはじめてだって、僕は知ってるよ。今の友達、中学の頃の友達……皆にお金を渡して聞いたからね。
「こうされるのも、はじめてなんでしょ」
びくびくと反応する亜子の身体。亜子の初体験……その相手が僕だなんて……。
ブラウスのボタンを外していく。ブラが目の前に現れる。ひとしきり上から揉んだあと、高枝ばさみを用いてジョキンとやった。豊満な房が露わになった。
顔を離して、彼女の全体像を眺めた。亜子は顔を背けた。頭が尖っていた。僕はむしゃぶりついた。
そのままショーツに手をかけた。亜子は凄く嫌がって、身体をよじらせて抵抗したけど、なら尚更脱がすしかない。
膝まで脱がしたショーツには、大きな染みができていた。
抑えられなくなって、亜子の脚の間に手をやった。濡れた感触があった。亜子は脚をよがらせた。涙目で、息が荒かった。
急いでズボンを下ろして、割れ目に押し当てる。ちゅぷっ。すると、僕の中のぜんぶが込み上げてきて――、
机から飛び起きた。股間が激しく脈打った。
教壇から教師が睨んだ。クラス中の視線が、一斉に僕に向いた。
「中松おはよー」教室隅の袴田亜子が手を振った。

27 :
「ミキティの、街角食いしん坊のコーナー! 今日は駅前通りの天然素材を使った手作りハンバーガーショップにやってきましたぁ」
「いらっしゃいませー」
「おっと、可愛いアルバイトさんなのですが、さっそく! このお店のオススメを教えてくれますか!?」
「おすすめは、こちらの肉野菜バーガーとなっています。県産の牛肉と野菜を使った、ええと、……とても美味しい商品です」
「緊張しちゃって可愛いー! ねぇねぇ、学校とかでモテるんでしょう?」
「いえ……」
「彼氏はいるのかしら?」
「ええと……いませ」
「それでは! オススメの肉野菜バーガーを頂いてみたいも思いまーす。……ん〜! とっても濃厚な肉汁と、シャキシャキのレタス。それからこれっ、バンズが焼きたてなんですね〜!」
「どうも。注文を受けてからお作りしますので、いつでも焼きたての美味しいバーガーがお召し上がり頂けます」
「これは店長さん! ダンディなお方〜!」
「恐縮です」
「バーガーも、とーっても美味! 四月にオープンしたこのお店、大人気なんですよね〜。ちょっとお客さんの声を聞いてみましょう……。お、ちょうど今走って入店されたこちらの女子高生の方〜。何をご注文されるんですかー?」
「!」
「えっ!?」
「トイレ……! トイレ借ります!」
「どうぞ。お手洗いはあちらになります」
「ありがとー!」
「えー……、女子高生にも人気のこちらのお店」
「うげっ! なにこのトイレ! くせっ! どーなってんのぉー!!」

28 :
 私は菜々美。身長142cm。体重72Kg。童顔のFカップが自慢。
 田舎の共学高校の2年生。趣味は何か気になることを調べる事。
 最近、私が興味を持っているのは生物の教師、関根。うさぎを使って実験をしているらしい。私は関根を許せない。懲らしめたい。
 その為には揺ぎ無い証拠が要る。そこで私は思いついた。脳裏に浮かぶ言葉。うさぎ小屋。実験。やって来る関根。そうだ。私がうさぎになればいいのだ。
 去年の文化祭。うさぎの着ぐるみを着て、腹話術で自分の半生を語る。皆を驚愕の渦に飲み込んだ懐かしい一日だ。
そんなことを思い出しながら、うさぎの着ぐるみに身を包み、ウサギ小屋に侵入した。
時間は早朝4時。突然の謎の侵入者に怯え、鳴かないはずのうさぎが奇声を発したような気がした。
 関根は朝五時にはうさぎ小屋に来ると噂で聞いた。が、刻々と時間が過ぎる。肝心の関根が来ない。通学してくる生徒が人だかりをつくり、着ぐるみのうさぎを指差して、奇異の目で見ている。
そのうち、人だかりを掻き分けて、体育の教師がやってきた。うさぎ小屋の扉が開かれる。まずい!
「おい、何のまねだ!! 警察を呼ぶぞ!」 さすがの体育教師も、着ぐるみ不審人物に怯え、距離をとっている。
そこへ、走りこんでうさぎ小屋に入ってくる者がいた。関根だ。
「何やってる。うさぎが怖がってるだろう!」 いつにない剣幕。いや、お前がうさぎに何かしてるらしいから……! そのまま、関根にタックルされる私。
 その拍子に脱げる頭部。笑顔のうさぎ頭が地面へ転がる。そして現れる脂肪に揺れる私の顔。多くの生徒が驚いた顔をし、呆然とする。
 数時間、着ぐるみに包まれた苦しみにもだえていたこと、あまりの展開、そして関根のタックルの為に私の意識が徐々に飛んでいく。
 何故だ、関根……。お前はうさぎを実験に使っているはず……。
「どう……なって、ん……の……」 薄れゆく意識の中、搾り出したその声は私の中では学校中に響いた。

29 :
雪解けた山の麓にある鬱蒼とした松林に囲まれた50年前に築造された古びた
木造高校校舎に向かって山の狭間に見える東陽の方向から腕を振って歩いて
来る女生徒がいた。共学の高校に通う二年生の女子生徒聡子は、身長が142cm
で未だに小学生の高学年に間違われることがあるが意外と胸はあって明るい
のっけらかんとした性格である。未だ朝のホームルームにはしばらくは間が
あるので聡子は校舎裏の丘、敷地から外れている鉄の錆びた色を波打ち際に
見せるといわれる湖を見渡せる場所に足を運んだ。晴れ渡る青空を映す湖は
その中央から波打ち際に向かってまるで遠くから眺める草原の表層が
靡いてるように青緑になってゆれて萌えていた。湖の向こう、聡子が中学生
まで住んでいた所には無機的なコンクリート造の四角い高層マンションが日
を追う事に新築されている。聡子が小学生だった頃はマンションが建っていた
一帯は夜には蟇蛙の鳴き声を響かせる田んぼが続いていたのであり、聡子は
陽がある時には近所の男友達と一緒に田んぼの中でゴムマリで野球をして
遊んだものだった。何もかも昔とは変わってしまって来ていた。
放課後、聡子は湖から市営の船に乗り、中学生まで暮らしていた今ではマンション
の立ち並ぶ街に出向いた。停留所にたどり着くと、どこかの広場に行って
船酔いぎみの身体を休める為に青空の下に寝転がりたくなった。だがどこにも
広場らしきものは見当たらなかった。逆にマンションとビルがどこまでも続いて
いた。砂埃が舞う。道行く所々に見られるマンション築造中の看板が貼られて
いる囲いの裏では敷地を掘り進める逞しい姿をしたの重機が動いている。
つかれたよー、休ませてくれよ、憩いの場は…、微細な事柄を無意識に大事に
変える才を持つ聡子はその時、道路脇の歩道に寝転んだ。スカートが砂埃に
塗れる風に捲られて聡子の白いパンティーが覗く。今日も口癖である、
どーなってんのぉー、を髪の毛とセーラー服の背中を汚しながらもざらつく
アスファルトの上から街中に甲高く響き渡らせる。通行する車が寝転んでいる
前で速度を緩める。道行く子供達は聡子の寝転ぶ姿に振り向く。小学生達に
取り囲まれる。聡子のフアンがその日も増えるのであった。

30 :
「君って、小学生みたいだね」
 声をかけられ、麻実はハッとした。
 日曜日、若者がを求めて街に繰り出している。
優男を見上げて、「高2なんだけど…」と答えた。
「だよね。胸、大きいもんね。小学生じゃないよね。中学生かと思った。でも高校生か」
 その目が麻実の胸を無遠慮に見やる。麻実は男の視線を不快に思いながらも、虚栄心をくすぐられた。
 離れた街に時間をかけて今日はやってきた。
地元だと同じ高校の人間に出会う危険がある。麻実はここでナンパ待ちをしていた。高校での麻実には非公式のファンクラブが存在する。顔がアイドルのように可愛いらしい為らしい。しかし、麻実にとっては迷惑なだけだった。
「遊びに行かない?」
 男がいきなり核心に迫る発言をした。身体が震えた。ナンパ待ちをするのは、初めてのことだった。
「どこまで行くつもり?」
 対抗しようとからかってみた。
が、男は笑って、「知りたい?」と答えた。
 緊張が走ったが、「ええ、知りたいわね」と挑戦的な口調で言った。
「金星だよ」
 麻実は意味が分からず、「はあ?」と間の抜けた声を出した。
「分かってるよ」男が頷いた。「君、前世で一緒に闘ったラリスだろ? やっと出会えた。年齢が若いね。前世では同い年だったのに…。悲しいよ。覚えてるかい? ザドンの戦いを」
 男は喋り続ける。
 どうしよう。麻実はせわしなく周囲に視線を巡らせた。多くの人間がただのナンパだと思ってるらしく、通り過ぎていく。
「―――聞いてるかい? ラリス?」
 その声に麻実が男の顔を見上げた。男の瞳は親しげで、涙で潤んでいる。「ようやく出会えた。なのに、話を聞いてくれないのかい?」
「ちょっと、私、急いでるので…!」
 麻実はそのまま、小走りで人ごみに入った。自分の前から離れた麻実に、男が「あっ! ラリス!」と大声を上げる。
「待って! 話をしよう! ラリス!」
 全力で走る麻実の後ろから、「あぁ! 人が邪魔だ! うまく走れないよ!」という声のあとに、「ラリス! ラリス!」という叫び声が聞こえる。
 男の周囲はもちろん、だいぶ離れた麻実の周囲からも失笑が漏れる。
 麻実は顔を真っ赤にしながら、男を振り払い、駅まで走った。心の中で「もう! 一体、どーなってんのぉー!」と思わず、叫んでいた。

31 :
 アコちゃんが死んじまった。
 突然の訃報に二年一組の教室は鎮まった。今晩が通夜だという教師の言葉に、みなアポーンとなる。
「やっちん、どうする」俺は隣りの、安次郎を小突く。「人気者のいまわを見ないでか」怒ったように
吐き捨てた。クラスをまとめる棟梁が、「オレはこれから行くよ」と鼻をすすり、「魚屋はどーすんだ」
と訊く。俺には鈴木忠範という名があるが、クラスのやつらは魚屋としか呼ばない。そのなかで、
アコちゃんだけは、俺を「スキ、スキ、スズキのチュウハン」とからかった。
「やめろよ」と声を荒げると、「なに、どーなってんのぉー」と耳に手をあて、聞こえない仕草をした。
これは街んなか、どこでもやらかすらしい。決して怒鳴ったわけではない。俺の名はタダノリ、
と返しただけなのに。
 三人で、アコちゃんの通夜に向かう。
「忙しいのによくきてくれました」白髪頭の男がにこやかに迎える。「顔を見てやってくださいね。
とてもおだやかですよ」あまり若くはない女がほほえみを浮かべて、奥の和室に案内した。
 祭壇には斜がかかった、モノクロームの写真がある。まるで、アイドルのようだ。
ところがその前の亡骸は、現実を示していて、とてもつらいものだった。
「背が伸びている」やっちんが耳打ちをしてきた。
 白い布にくるまれた身体は、背筋が伸びている。普段は俺の肩くらい、百四十センチほどだ。
そしてそのあどけなさは、小学生の高学年そのものだった。
 アコちゃんは巨だったから、これが本来のバランスなのだろう、と棟梁が感慨深そうに言う。
湿っぽい俺たちをよそに、場はまるでお祭り騒ぎだった。
 翌朝、俺はビールを手に新聞を眺めた。タバコの煙が記事を霞めるのか、瞳にしとるなにかが
邪魔をするのか。アコちゃんの記事はおぼろだった。
『最高齢女子高校生、高田昭子さん死去。昭和元年の生まれ。八十五歳で夜間高校入学……』
そのとき、妻の声が響いた。
「お父さん、そろそろ店を開けて」
「おうよ。河岸の魚、今日はいいぞ。とくにスズキがな」
 アコちゃんの生まれた島根では、魚のスズキを『チュウハン』という。通夜の席で聞かされた。
平凡な俺を高級魚のスズキに見立ててくれたのか。そのおもいに胸が突き動かされ、
あふれてくるものが、おさえられなかった。

32 :
 こんな賭けするんじゃなかった。姿見に映る自分の格好にすみれはため息をついた。
 昨夕、学校帰りにクラスメート三人でカラオケボックスへ立ち寄った。
そこで歌唱力判定でいちばん得点の高かった者が、いちばん得点の低い者に命令を下せる賭けをした。
結果、僅差ですみれは最下位。カラオケ勝者である桜子から非情な命令を出された。
「わたしの妹のランドセルと子供服を渡すので、すみれは明日それで登校しなさい」
 すみれは、身長142センチと小柄で、体型がボン・キュン・ボンならぬボン・キュン・キュンなものだから、
胸の厚みをごまかせば、見た目小学生で通用してしまうのだ。
 翌朝、家族に姿を見られないように何とか家からの脱出に成功し、
近所の人と顔を合わせないようにしてバス停にたどり着いた。
バスの車内では終始うつむき、学園前に到着すると、バスの定期をそのまま使用して下車した。
 服装検査の教職員も生徒会役員もいないが、他の生徒たちが物珍しげにすみれに視線を投げてきた。
職員室の前を避けて教室に向かった。着替えの制服も持ってきているが、子供服とランドセルのままで教室に顔を出した。
 すみれの格好を見て、教室内にいたクラスメートから歓声が上がる。顔から火が出る思いだった。
桜子もみんなと一緒になって笑っている。
 そこへ、憧れている神矢が教室に入ってきた。
 神矢を想っているのは、桜子も同じで、ふたりは恋のライバルでもあったのだ。
桜子が意地の悪い笑みを浮かべる。すみれはその場から逃げ出したい気持ちだった。
身長のコンプレックスを、多少とも張りのある胸を強調することで補ってきた。
神矢以外の男子からはそれなりに認めてもらえてるのに、彼にだけは鼻も引っかけてもらえなかった。
 ところが奇跡が起きた。
 すみれの服装を見た神矢の表情は、明らかに今までのそれとは違っていたのだ。
いつもニヒルな神矢があろうことか頬を赤らめている。クラス全員がそれに気づいた。
 桜子も意外な成り行きに驚きを隠せなかったようだ。この瞬間、カラオケでは負けたが、恋の競争には勝ったのだ。
 しかし、すみれは素直に喜べなかった。知りたくなかった。憧れの相手が嗜好だったとは。
「どうなってんのよ」
 すみれは小さくつぶやいた。

33 :
どうなってんのー!
と、あの頃のお嬢様はよく、可愛らしい声でおっしゃられておりました。
私がまだこちら側の事など、なにも知らないころでした。烏滸がましい事に、若造だった私はお嬢様に片想い、などという甘酸っぱい感情を抱いていたのです。
なにぶん、もう昔の事でありますが、この空っぽの頭に詰まっている数少ない思い出の一つでございます。
確か、高等学校の二学年目、今は感じる事無き、夏の暑さを残した放課後の事でしたな。あの頃のお嬢様は、今と変わらずお美しく、特に胸部のあたりが、その、なんといえば良いのか……豊満でございました。
明るく、同性にも異性にも人気があり、得意の口癖と、低い身長をからかわれた時の表情は本当に素敵で、当時の私は狂ったようにお嬢様の事を想い、来る日も来る日も胸を焦がしていたのです。
私はその想いを、お嬢様に伝える事にしました。放課後の渡り廊下にお嬢様を呼び出し、鼓動を激しくしながら、お嬢様をいまか、いまかと待っていますと、晩夏の夕陽を身に浴びて、待ち望んだお嬢様がやってまいりました。
その姿はまるで絵画のように美しく、紅く染まった微笑に、私はふと、人ならざるものすら感じました。
そして、それは間違ってはいませんでした。金縛りにでもあったかのように、または時が止まってしまったかのように、私は全く動けず、ただただお嬢様に見とれておりました。
今考えれば、本当に金縛りにかかっていたのかもしれません。
お嬢様は動けない私の目の前で歩みを止め、あら?どうなってるのかしらね?とひどく妖艶な声でおっしゃりました。
直後、私は熟した果実のような甘い香りと、微睡を思わせるような柔らかい感触を感じ、そのまま意識を手放しました。
私が目覚めた時、私は骨だけの、動く骸骨と成り果てていました。
皆さんも、色恋沙汰にはお気をつけください。
骨抜きにされるだけならいざ知らず、骨だけにされてしまうかもしれませんよ?

34 :
暗雲の空の下、切り立つ崖の上の洋館に私はやってきた。
門前にいた黒服に案内され、館内に入る。階段のある大広間には、私と似た背格好の女の子たちが大勢、不安気な顔をして集まっていた。皆、賞金の一億を目当てにここまできたんだ。
一人がこちらに歩いてくる。「どーなってんの、これ」
「ええと……」一瞬の間のあと、笑い合った。
「見てよ。本当に皆、百四十二a。歳とかサバ読んでる人もいるんじゃないかな」
すると、他の人も集まってくる。「私読んでるー。実は十八」
「隠れファンなんている?」「いないよ」「口癖まで決められてるっておかしいよね」
「私、豊胸手術してきた」一人が言った。全員が静まった。
「実は私も、整形……かわいくなきゃ駄目と思って」「私も……」
そこまでやるんだ……。私はどーなってんのなんて口癖なかったけど他の条件は概ねクリアしてて、密かにモテてたことも前日に友達から聞かされて……。
「大丈夫」最初の子が言った。「ライバル同士だけど、頑張ろう」暗い空気を払拭した。皆は頷き合った。
「お集まりの皆様、時間です」黒服の声が響いた。
主催者の資産家Yによる審査が始まった。彼は、身長、性格等複数の条件を満たす女子を募った。目的は明記されてなかった。恐らく意味なんてない。自己満だ。
「これは豊胸!ワイの目は欺けない!失格!」
次々に落とされていく参加者達。
「失格!」声がでかいだけの男Yは約五十人を一人一人見て回り、胸を触り、例の口癖を言わせ、それを三巡もして五人に絞り込んだ。私も残っていた。
最終審査、「胸もよい!」私は歯を食いしばる。どうにか笑う。「笑顔も明るい!全ての条件を満たしていた!優勝は四十八番!!!」うるせえ。
「って、え、優勝……」優勝してしまった。たまたま条件に合っていただけの私が。
周りを見た。胸がはだけて泣きながら拍手をする人達。
「賞金の一億を進呈する!」
階段の上の踊り場で、小切手を手渡された。「これを糧に日々を頑張るがよい!」
ワキガ臭が漂ってきた。
私の中で何かが切れた。
「……ね」
「何か聞こえた!はっきり言うべき!」
「……、成金。人を己の型にはめて弄びやがって」
デブを蹴り飛ばした。柵を突き破ってYは広間に落下した。
「一億は皆で分けよう!」小切手を掲げた。声援が私を包んだ。

35 :
 無免許運転で繰り広げられる深夜の峠バトル。高二生、夏海の操る青のGT3000がガードレールすれすれを疾走。
「シートベルトきっつうー」
 車内は空調もなく、窓も締め切り。汗ばんだシャツの胸のラインがくっきりと浮き出ている。胸に釣り合わず、夏海は小学生並みの身長。それを活かし、機体のヘイトを限界まで削った。青の怪物は異常な機敏性を発揮した。
「あわわー」十メートル後方で、走り友の千花がスピン。始めて二ヶ月で七曲りはきついか。夏海はミラーで確認すると、「後は任せな」と呟いた。
 ドリフト、加速。次々とライバルをぶっちぎる。峠のピークでは、張り合うまでもなくスピン又はクラッシュしていくマシン達が続出。
「今回もあたしの優勝のようだ」にやり、高校生とは思えない片頬の微笑。
 ラストの直線で、ミラーに影。夏海より一回りでかい魔改造のロードスター赤が迫った。
「哲!」
「初参加だが、何か?」
 超高速のゴールは同時。瞬間、全ての走り屋の中で終われない≠ニいう想いが弾ける。サドンデス発生。両マシンは街道へ飛び出した。
 夏海は一般車両の間を器用に縫い、八十キロのスピードを保った。一方、哲は百キロで歩道を行った。人が紙のように撥ねられた。
「なんてことを!」夏海はその後を追った。
「罪は重ねるほどに美しい」
 哲の機体がバックファイア。夏海の視界が真っ黒になる。たまらず車道へ引き返した。すると、
「夏海、ファイトー!」
 歩道で、リタイアした千花が手を振っていた。夏海は危ないと叫んだが、遅く、千花の身体はバアンと宙に舞った。
「千花あ!!」夏海は絶叫した。ギアを最下方のM(モンスター)に入れた。爆発的な振動が身体を包んだ。一瞬で飛び抜けたGT3000はロードスターに並走した。
「絶対許さない」
「超えてみろ、俺を」窓越しに睨み合う。
 しかし次の瞬間、「あっ!」交差道路にトラックが出現。避けようとハンドルを切った夏海。バツンとタイヤが弾け、横転しかかる車内で、頭上高く飛ぶロードスターを見た。
「どーなってんの……」
 ビル柱にクラッシュ。夏海は体感型カーチェイスマシンから放りだされた。

36 :
 紺碧の空で一瞬何かが光った。そこから鋼鉄の翼が現れると、凄まじいスピードで降下していった。
 コクピットのパイロットはHUDで敵機を上から捉えていた。「そこ!頂くから!…覚悟!!」そう叫んで機銃のトリガーを引く。発射された弾丸が目標の機体に鋭くめり込み、
無数の暗い穴を穿つ。失速してゆらりと姿勢を崩した機体の脇を、黒い機影が更に低空を目指して飛び過ぎると、それが合図だったかの様に敵機は火の玉になった。
「F-91Sエマ機、Su-10Mを撃破!!残り2機です!」戦場を離れた航空管制機のブリッジで、管制官が中央のモニター上の戦況を報告する。
「たった5分で3機撃墜だなんて。あれが…17歳の少女なの?」女性士官が嘆息して言う。
「軍が素質を見抜いて、ガキの頃から訓練してるんだ。普段は高校生なんだぜ。身長は142cmでパッと見は小学生みたいだが、
そのお陰で強化パイロット用の設備もコクピットに積める。背丈の割に胸がデカくて、操縦の邪魔じゃないかと思うんだが」中年士官がニヤリとしながら答えた。
「基本情報はいいわ。味方の2機は?」最後の言葉に白い目を見せながら、女性士官が訊く。
「まだ2機で1機を追跡中!」
「チームワークは凡人の専売特許ね」また嘆息して呟く。
「あっ!エマ機、背後を取られました!敵機、発射!!……エマ機被弾!!」
「何!?」士官達が身を乗り出す。
エマは一度、敵機の背後を取った。しかし、トリガーを引く瞬間、敵は眼前から消えた。機を急失速させてエマの意表をついたのだった。彼女は自分が誘い込まれたことを悟った。
機体を転回させる試みは間に合わなかった。爆発音と体を揺さぶる激しい振動。計器が火花を放ち、光を失っていく。
「あ、あたしがヤラれるなんて一体どーなってんのよっ!」彼女が射出スイッチを押した時、炎が彼女を包んだ。
エマは教室にいた。教室の奥に座り、風がカーテンを翻らせ、夏の午後の光が黒板に作った陰影を見ていた。気づくと、隣にクラスメイトの少年が座っていた。
彼がエマに密かに想いを寄せていることを彼女は知っていた。彼がエマを見て微笑んだ。彼女はどうしようかと少し考えて、微笑みを返した。
彼女を乗せたシートは、追いすがる炎を振りきって空中に飛び出していた。じきパラシュートが開くと、エマは落下していく機の残骸を呆然と見つめていた。

37 :
 あ〜ぁ、憧れの岩田君、やっぱり格好良い。その長い睫毛に、切れ長の目は最強の組み合わせね。私のハートをガッチリキャッチしていますよ。
 あ、前髪を掻き上げた。綺麗なおでこ。キスしたい……。
 あ、なにあの女。親しげに話し掛けたりして。キィー。私でさえ、こうして校門の影に隠れて見ているしかないというのに。
 あー! 岩田君が赤くなっている! あんな顔だけの女のどこが良いというのよ! で、でも赤くなっている岩田君の顔、カ・ワ・イ・イ……。
 うん? なに? 今、良いところなのよ、邪魔しないで! て、不細工の伊波じゃない。
 四角い顔にゴワゴワ眉毛で男らしいって言う子もいるけど私は嫌。岩田君を見た後だと壁に貼り付いたムカデを見る気分。
 なに? 赤い顔をして。どーなってんのぉー? 風邪を引いているなら寄らないでよね。うつるから。
 う、う、う。やっぱりいっちゃんカワイイ。
 身長は150もないくらいでちっちゃくてまるで小学生みたいだ。とても高校二年生だと思えない。なのにこんなに胸がでかくて柔らかそうで、触ってみたい……。
 て、なに手を伸ばしてんだ俺。いっちゃんの目が怯えているじゃないか。
 ダメだ、ダメだ。せっかく木場さんに相談して決めたことなのに、決意が鈍ってきてしまう。
 木場さんが言っているとおり、いっちゃんは実らない恋に疲れているはずなんだ。そこをこの俺がつけ込む、もとい救い出す。切っ掛けはどんな形でも真心はきっと通じるはずだ。よし。勇気を持って、言うぞ!
 伊波君、赤くなって可愛い。ふふ。あの様子だと私が言ったとおりに告白をしているのね。心配で校門近くの木陰に来たかいがあったわ。
 ごめんね、伊波君。以津子はあの学年ナンバー2の鈴木君でさえ振っているのよ。あなたじゃ無理。
 でもそのブレイクしたハートを私が慰めてあげる。そんなガキみたいな奴、すぐに忘れさせてあげるわ。
 て、なに? 伊波君、そのガッツポーズ、なに?
 あ〜ぁ、ガッツポーズまでしてダサ過ぎね。ほんとにこんな奴で良いのかな……。
 でもナンバー2の鈴木君を振ったときにあれだけ後悔しちゃったもんね。夏も近いし、今のうちに彼氏用意しておかないと。
 あ〜、彼氏がいる夏かぁ。何だか楽しそうで顔が緩んじゃう。もうこの気持ち、どーなってんのぉー?

38 :
うむ

39 :
「どぉなってんのぉー!」
高校の体育授業から帰った教室で、私は叫んだ。隣で花凛が口を押さえていた。
死体だ。昨日告白に応じて彼氏になった野球部の今田が、紐を首に巻かれ、目玉が半分飛び出て死んでいた。「とにかく通報……」携帯を取り出した。
――警察は無能だった。第一発見者で恋人の私を疑ってきたのだ。花凛が庇ってくれたけど、まだ容疑はかかってる。明日また聴取される……。私は必死に推理をした。
「真犯人は、この中にいるわ」夕暮の教室に、三人の男子を集めた。全員、私に言い寄っていた人物だ。「動機は、恋敵への嫉妬よ」
花凛が顎に指を当てた。「成る程。愛怨と絞殺は密接に結びつくと聞くわ」その通り。
「明美がやったんじゃねえのかよ」不良の桜田が声を荒らげる。
「そうだ。彼氏が死んだのにけろっとしてる」ラグビー部の大木。
私は嘲るように言った。
「あいつ、私の胸が目的だったんだもん」昨日押し倒されて発覚した。殴り返してやったけど。「別れるつもりだったわ」
「みんなそれ目当てだよ……。ロリ体型の巨、全人類の憧れじゃん……」オタクの倉井が呟く。他二人も頷いた。
「よくロリコンに好かれるよね……」花凛が顔を引き攣らせた。
「ふん。体型ね」腕組みして三人を観察する。「でもね、この事件にも体型が関わっていたのよ」
「はぁ?」と桜田。
「大体の推理はできていたけど、あなたたちを見比べてはっきりしたわ」
一息溜めて、言い放つ。
「真犯人は、倉井。あなたよ!」
「なにっ」
「僕ぅ?」
「どういうことなの、明美」
「死体は眼球が飛び出すほどの圧を受けていた。普通に絞殺したら、ああはならないわ」
「それじゃあ……」と大木。
「犯人は今田に紐をかけ、更に背負って殺した。そうしなければならないほど小柄で非力な人物は――倉井、あなたしかいないのよ!」
「……ちょ、ちょっと待って……うわっ」
倉井は他の二人に押さえつけられた。「よっしゃ、警察を呼べ!」
「オッケー」我ながら見事な推理だった。携帯を取り出し、一一〇をュした。
「もしもし……」明美が警察に通報している。
「大人しくしろ!」倉井を床に押さえる桜田と大木。
――残念。真犯人は私よ。
明美、貴女は女子にも人気なのよ。
隠れファンの存在に、気づくべきだったわね。

40 :
小池悠斗は驚愕した。高校二年、帰り道の彼を突如取り囲んだ黒マントの三人組。そこに更に乱入したのは、幼馴染の草間あゆりだった。彼女は大きく宙を舞い、悠斗を飛び越し、さらに三人組も飛び越して、華麗に着地したのだ。
「え、何いまの」ただ跳んだ意味がわからなかった。
「魔術師軍団、現れたわね」あゆりはゆっくりと振り返る。「十年待ったわ!」
そうして三人組を迂回して、悠斗の元に駆け寄った。
「……あゆり、こいつら知ってるの?」
「世界征服を企む、秘密結社よ」さっきと微妙に違う。適当を言ってるなと悠斗は思った。こいつは昔から虚言癖がある。目立ちたいだけだ。
黒マントの一人が声を発した。「   」
それは音にならない声だった。掴みどころのない気持ち悪さだけが、二人の耳に残った。
「何こいつら。どうなってんのっ!」
「知らないのかよ、やっぱり!」
三人は同時にフードを下ろした。醜悪な顔が現れた。例えるならばガーゴイル。脈動する肉質を見て、悠斗は絶句した。
「ひいい」しょろしょろと音がした。あゆりの脚を液体が伝った。悠斗は冷めた目で見た。
「これを、か、かければいいのよ!」やけくそで地面の尿を掬ってかけた。
ガーゴイルは意に介さず、マントの中から槍を突き出した。
「だめじゃん! うわ」悠斗は必死に躱したが、「うっ」二撃目でついに胸を貫かれた。血を吐いて、膝から崩れ落ちた。
「悠斗!」あゆりは彼の身体を揺すった。出血が酷い。助からない。「い、嫌だよ」涙が零れた。
薄れゆく意識の中で、悠斗は頬につく温かさを感じた。あゆりの尿だった。うっかり、口で啜っていた。し、しょっぺぇ。
途端、彼を光が包み込んだ。あゆりは驚いた。悠斗が目を開いていた。息を吹き返したのだ。
二人は頭の中に声を聞いた。〈聖水による契りは交わされた――。現代に蘇りし精霊、そして精霊使いよ、封印された記憶を取り戻しなさい〉
あゆりははっとした。手をかざして一心に念じた。
すると悠斗は立ち上がり、鬼神の如く暴れた。ガーゴイル達は切り裂かれ、無残な肉塊となった。
立ち尽くす二人に、声は言った。
〈あなたたちはその力で、世に蔓延る魔と戦うのです。さあ、契約完了の証です。握手をなさい〉
「汚いので絶対嫌です」
「お前の小便だろ!」

41 :
「どぉなってんのぉー!」
 体育の前の移動時間、隣の席でいつのもハタ迷惑な声が上がった。
「はいはい、今日はどんな被害妄想なんだ、ナツミ」と、もはや定型化してしまったセリフを返す。
 背の低いナツミが大きな瞳でこちらを見上げ、
「シンヤ、あたしの体操服を出しなさい」
「途中略すな! 学友の視線が突き刺さって、俺の心は血まみれだ!」
「体操服がないの。あたしの幼馴染兼ストーカーなシンヤなら知ってるはずだし、持ってるはずだし」
「いつから俺はお前のストーカーになった! って宮田さん!? これナツミの冗談だから携帯から手を放して! 警察呼ばなくていいから!」
と慌ててナツミの横で携帯を握る涙目の宮田さんを制止する。イカン、このままじゃ、本当に犯罪者にされちまう。どうにか話題を逸らさねば。
「ナツミ、これは陰謀だな、ほらCIAとかさ」
「なるほど! CIAね。異星人が相手だったとは」
「異星人? いやCIAってのは米国中央情報……」
「CIA、異星人製クローン(Clone Incubated by Alien)とはね。体操服から遺伝情報を採取する気?」
 なんだそれ? ナツミの言っていることはさっぱりだ。
「あたしのクローンを作るのは、あたしが超絶にカワイイからかな」
「そうですねー」と適当に返事した。
 その時、ガラリとドアを開けて教室に入って来た顔を見て俺は絶句した。そこにいたのは紛れもなくナツミだった。だが絶句した理由はそこじゃない。二人目のナツミは体操服を上下逆さまに着ている。
正確には、上着の袖に足を通し、チューブトップよろしく裾を胸の上まで引き上げていた。頭には短パンをかぶって足を通す穴からツインテールの髪束を出している。アホ炸裂な格好なのだが何かのコスプレっぽくて微妙にカワイイのが何とも始末に悪い。
「どぉなってんのぉー!」とオレの隣のナツミが声を上げる。本当にクローンが出て来るとはこの世もお終いだ。
「あたしの胸はあんなに小っちゃくない!」と隣のナツミが叫んだ。
「はぁ? あんたのバランス悪すぎだし、あたしの方が形綺麗だし」とクローン・ナツミが体操服の上からバストを持ち上げて形を強調する。
 っていうか、なにこれ?
 これは元がアホならクローンもアホという有名な逸話となるのだが、このアホのおかげで異星人の地球侵略が無期限延期になったことはまた別の話だ。

42 :
「どーなってんのぉー」未久瑠ミライはその台詞を幾度となく繰り返した。彼女はそれしか喋らない。
 誰もが、未久瑠ミライは壊れていると思った。
 クラスの生徒達は彼女について色々と噂する。
「あいつチビすぎ。変な光線でも浴びたんちゃうか」
「仕方あるまい。実はだな」彼は周囲を見回して耳打ちをし「これは他言無用だが、彼女は小さい頃、K国に拉致されていたそうだ」
「本当か。あっちは食う物がないと聞く。成長期をK国で過ごしたせいで、身長は凍結なのか。しかし胸はデカいぞ」
「それは謎だ。俺にも判らん」
「身長が142cmってのはないよな」
「怪しくもK国の人民軍の入隊基準にある最低値がそれだ。この符合どう思う?」
「おっとそれは聞かなかった事にするよ。拉致されちゃかなわん」
 二人の密談は終わった。その後、二人のうちの一人、浩之は便所へ行って用を足した。そこで、放尿中の浩之の首に、スッと刃が当てられた。
「今、大変な会話をしてましたよね」
「だ、誰だ」
「おっと振り向かないで。私は未久瑠ミライ様の隠れファン@です。我々は彼女の良くない噂を根絶やしにするべく日々暗躍しています」
「俺をどうするつもりだ」小便はまだ半分も出ていない。ここで止めるのは不可能だった。
「記憶を消す薬でもあればいいのですが、そんな好都合な物はありません、残念ながら」
 言い終わると、ファン@は浩之の首を一気に掻き切った。筋肉繊維と気管支が切断されその首が後ろに仰け反る。主を無くした身体は、小便を終わらないうちにドッと倒れた。
「さて、もう一人はファンAが始末しているころでしょう」
 @は携帯を取り出して何者かに連絡を取った。スピーカーから可愛い声がした。
「どーなってんのぉー」
「は、二名ほど始末いたしました」
「どーなってんのぉー」
「判りました。次の計画に移ります」
「どーなってんのぉー」
「お待ち下さい。未久瑠様、その胸の武器は最後の切り札にとって置いた方が良いかと」
「どーなってんのぉー」
「ギョイ! 私どもの命は未久瑠様に捧げております故」
「どーなってんのぉー」
「ははーっ」
 @は携帯に向かって最敬礼した。連絡を終えると、彼は膝を曲げない奇妙な歩調で歩き出す。そして何事もなかったかのように校舎の暗がりへと消えていくのだった。

43 :
「あのコを追いかけて!」
 ぼくの腕を掴んできたのはスーツ姿のきれいなお姉さんだった。
お姉さんの指差す方向に、うちの学校のブレザーを着た女子生徒の後ろ姿が見える。
女子生徒がビルの角を曲って姿を消す寸前、横向きに見えた胸がすこし揺れた。
 次の瞬間、地面を震わせるほどの衝突音があたりに鳴り響く。
お姉さんに引っ張られてビルの角を曲がると、大型トレーラーが横倒しになっていた。
「あのコったら……」
 前方に眼をやると、ブレザー姿の女の子は長い髪をはためかせて遠のいて行く。
小さく見えるのは、遠近法の加減だけではなく、高校生にしては小柄な女の子のようだ。
走るスピードは人間の能力を超えている。まるで二足走行のスポーツカーだ。
「あなた、箱崎裕介くんでしょ。一目見てすぐに判ったわ。あのコの初恋の相手というのは、あなたね」
 お姉さんの言葉の意味を考えていると、またも何かが爆発するような音が響き渡る。
「あのコ、今度は何にぶつかったのかしら……」
 目の前の二十階建てのビルがゆっくりと倒れて隣のビルにもたれ掛かり、斜めに傾いた形で静止した。
ビルの一階部分の半分が根本から千切れて崩壊している。
お姉さんは携帯電話にむかって「車とビルの事後処理お願いね」と話す。
「あのコはロボットですか……それとも、最終兵器とか……」
「わたしたちの星では普通に人間で、あたしのひとり娘よ」
 わたしたちの星!? それに、娘って……と、いうことはこのきれいなお姉さんは、あのコのお母さん!?
傾いたビルの上階から避難してくる人たちを横目に、ふたりで少女のあとを追う。
「しかし、なぜあのコを追ってるんですか?」
「朝ご飯がまだなのよ。あのコって、ご飯抜くと力が出ないタイプだから」
「へっ?」
 女の子は校門の前に立っていた。始業時間を告げるチャイムが鳴っている。
「急いで来たのに、もうーどうなってるのよ!」
 遅刻など、ぼくからすれば些事なことだが、彼女は地団駄を踏んで悔しがっている。
「かぐや、朝ご飯よ。ちゃんと朝食を摂らないから、普段の半分の力も出てないでしょ」
 いえ、力なら充分出てますよ、この星では基準以上のね。それより……何かが始まる予感。
ぼくが初恋の相手だという女の子。その長い髪の女の子が、ゆっくりとこちらに振り返る。

44 :
「あのコを追いかけて!」
 ぼくの腕を掴んできたのはスーツ姿のきれいなお姉さんだった。
お姉さんの指差す方向に、うちの学校のブレザーを着た女子生徒の後ろ姿が見える。
女子生徒がビルの角を曲って姿を消す寸前、横向きに見えた胸がすこし揺れた。
 次の瞬間、地面を震わせるほどの衝突音があたりに鳴り響く。
お姉さんに引っ張られてビルの角を曲がると、大型トレーラーが横倒しになっていた。
「あのコったら……」
 前方に眼をやると、ブレザー姿の女の子は長い髪をはためかせて遠のいて行く。
小さく見えるのは、遠近法の加減だけではなく、高校生にしては小柄な女の子のようだ。
走るスピードは人間の能力を超えている。まるで二足走行のスポーツカーだ。
「あなた、箱崎裕介くんでしょ。一目見てすぐに判ったわ。あのコの初恋の相手というのは、あなたね」
 お姉さんの言葉の意味を考えていると、またも何かが爆発するような音が響き渡る。
「あのコ、今度は何にぶつかったのかしら……」
 目の前の二十階建てのビルがゆっくりと倒れて隣のビルにもたれ掛かり、斜めに傾いた形で静止した。
ビルの一階部分の半分が根本から千切れて崩壊している。
お姉さんは携帯電話にむかって「車とビルの事後処理お願いね」と話す。
「あのコはロボットですか……それとも、最終兵器とか……」
「わたしたちの星では普通に人間で、あたしのひとり娘よ」
 わたしたちの星!? それに、娘って……と、いうことはこのきれいなお姉さんは、あのコのお母さん!?
傾いたビルの上階から避難してくる人たちを横目に、ふたりで少女のあとを追う。
「しかし、なぜあのコを追ってるんですか?」
「朝ご飯がまだなのよ。あのコって、ご飯抜くと力が出ないタイプだから」
「へっ?」
 女の子は校門の前に立っていた。始業時間を告げるチャイムが鳴っている。
「急いで来たのに、もうーどうなってるのよ!」
 遅刻など、ぼくからすれば些事なことだが、彼女は地団駄を踏んで悔しがっている。
「かぐや、朝ご飯よ。ちゃんと朝食を摂らないから、普段の半分の力も出てないでしょ」
 いえ、力なら充分出てますよ、この星では基準以上のね。それより……何かが始まる予感。
ぼくが初恋の相手だという女の子。その長い髪の女の子が、ゆっくりとこちらに振り返る。

45 :
「みんな、聞いて」加奈が大きな胸に片手を当てて、言った。
 木造住宅の一階、部屋には、全員、同じ高校の2年生の加奈、美鶴、真司、悟の四人がいる。皆が緊張した顔をしている。
「この机の上には、ケーキが三つしかないわ」加奈は続けた。「一つ、足りない」
「誰かが食べたって事?」美鶴が不安そうな顔をする。「俺、食ってねえし」真司がかぶりを振った。
「そうね。確かに誰かが食べたという事も考えられる。でも、見て」と食器棚を指差した。
「皿が……戻ってる!」ここで、押し黙っていた悟が声を上げた。「誰かが食べて、洗って、戻した?」美鶴は自分の考えに固執した。「違うな」真司は難しい顔をした。
「そう、違う。これは最初から、机の上にはケーキが三つしかなかったって事よ」加奈が断言した。「なんだって!?」悟は狼狽した。「ってことは、一人多い!?」
「そう、ケーキが足りないんじゃなくて、人が一人多い」加奈は周りを見回した後に続けた。「この家に、歓迎されていない、招かれざる客がいるって事よ」
 皆がお互いの顔を見合わせる。
「俺はこの家の人間だ。それに、ダチを歓迎しないような人間じゃねえ」真司が怒気を含めて言う。「私、真司に来ていいって言われたわ!」美鶴が今にも泣き出しそうに叫んだ。悟は、しばし黙った後に、「本当に、誘われていない人間がいる?」と呟いた。
 加奈がイラついた様に言った。「ここには三つしかないのよ。それ以外に考えられないわ」学校では明るく人気のある加奈の姿が、そこにはない。「誘われていない犯人は、この中にいるわ!」加奈が断言した。
 その時、部屋の扉が開いた。
「ケーキ囲んで何やっとんの? それ、お客様用やから、食べたらあかんで」
「母ちゃん!」真司が叫んだ。「私達のじゃ、ない!?」美鶴がうめく。「……良かった。犯人はいないんだ」悟がほっと胸をなでおろした。
「えっ! どういうことですか?」加奈が驚愕の表情で叫んだ。
「せやから、今日、親戚来るから、ケーキ用意しとってん」真司の母がさらっと言う。
「わ、私は、最初からみんなを信じていたわ」取り繕うように加奈が言った。
「加奈……」真司が静かに呟いた。「招かれざる客は……」美鶴が真司に続けた。「君だよ」悟が最後をしめた。
 外に追い出された加奈が叫んだ。
「もう! どーなってんのぉー!!」

46 :
 これは賭けだった。私の目の前にある河では今、小学生ぐらいの子どもが、必死に中洲の樹に掴まっていた。河は大雨で増水しており、鉄砲水のような勢いだった。
レスキューは呼んであるが、まだ到着していない。河原では、家族らしき女性が悲痛な声で叫んでいる。
「助けに行きます」
 私が決心して言うと、女性は「無茶は止めて」と引き止めた。当たり前なことだと思う。私は高校の制服を着ていなければ小学生にも見える外見だ。
「こう見えても水泳選手なんですっ!」
 私は明るく微笑んで言った。けど、実は嘘だ。しかし、まったくの勝算もなしに行こうとしているのではない。私は、他人とは違う特殊な体質を持っている。
それは世の事象をより大きな事柄に変える能力である。たとえば財布を拾ったとする。交番に届ける。中には小銭と宝くじしか入っていない。名前や住所を記入して帰る。
普通ならそれで話は終わりだ。しかし私の場合は違う。後日、その財布に入っていた宝くじは三億円の当たりだったことが発覚する。私は三億を届けた高校生として騒がれてしまう。
 バカみたいな例え話だけれど、こういう事が実際に起こってしまうのである。だからこれも、ひょっとしたら、もしかしたら、子どもを助けることができるかもしれない。
大雨の河で子どもが溺れ死ぬ。言い方は悪いが世の中ではありふれた事柄だ。しかし女子高生が河に入って助けたとしたらどうだろう?
きっと死ぬよりも大騒ぎになる。賞状も貰える。新聞がやって来て、それはとても大きな事柄になる。だから大丈夫だ。私もあの子も助かる。
 私は意を決して河に飛び込んだ。勢いよく水を掻く。進む、進む。驚くぐらいに速く泳げる。増水した河に入っているとは思えない程だ。
ほどなくして子どもの元に辿りつく。女の子だ。私は彼女の手を取って泳ぎ始める。やはり泳ぎは軽やかだ。これなら楽勝だと思った。
 すぐに河原へと戻った。まず女の子を上げて、私も上ろうとしたとき――流木が私を襲った。意識を失いかけながら気づいた。
二人助かるよりも、女子高生が犠牲になる方が大げさになるのではないかと。
 結果から言おう。私は助かった。予想通り新聞にも書かれて騒ぎになった。記事の見出しはこうである。
『美少女高校生が子どもを助ける! しかし初キスは人工呼吸のおじさんかも』
「どーなってんのぉー!!」

47 :
 これは賭けだった。私の目の前にある河では今、小学生ぐらいの子どもが、必死に中洲の樹に掴まっていた。河は大雨で増水しており、鉄砲水のような勢いだった。
レスキューは呼んであるが、まだ到着していない。河原では、家族らしき女性が悲痛な声で叫んでいる。
「助けに行きます」
 私が決心して言うと、女性は「無茶は止めて」と引き止めた。当たり前なことだと思う。私は高校の制服を着ていなければ小学生にも見える外見だ。
「こう見えても水泳選手なんですっ!」
 私は明るく微笑んで言った。けど、実は嘘だ。しかし、まったくの勝算もなしに行こうとしているのではない。私は、他人とは違う特殊な体質を持っている。
それは世の事象をより大きな事柄に変える能力である。たとえば財布を拾ったとする。交番に届ける。中には小銭と宝くじしか入っていない。名前や住所を記入して帰る。
普通ならそれで話は終わりだ。しかし私の場合は違う。後日、その財布に入っていた宝くじは三億円の当たりだったことが発覚する。私は三億を届けた高校生として騒がれてしまう。
 バカみたいな例え話だけれど、こういう事が実際に起こってしまうのである。だからこれも、ひょっとしたら、もしかしたら、子どもを助けることができるかもしれない。
大雨の河で子どもが溺れ死ぬ。言い方は悪いが世の中ではありふれた事柄だ。しかし女子高生が河に入って助けたとしたらどうだろう?
きっと死ぬよりも大騒ぎになる。賞状も貰える。新聞がやって来て、それはとても大きな事柄になる。だから大丈夫だ。私もあの子も助かる。
 私は意を決して河に飛び込んだ。勢いよく水を掻く。進む、進む。驚くぐらいに速く泳げる。増水した河に入っているとは思えない程だ。
ほどなくして子どもの元に辿りつく。女の子だ。私は彼女の手を取って泳ぎ始める。やはり泳ぎは軽やかだ。これなら楽勝だと思った。
 すぐに河原へと戻った。まず女の子を上げて、私も上ろうとしたとき――流木が私を襲った。意識を失いかけながら気づいた。
二人助かるよりも、女子高生が犠牲になる方が大げさになるのではないかと。
 結果から言おう。私は助かった。予想通り新聞にも書かれて騒ぎになった。記事の見出しはこうである。
『美少女高校生が子どもを助ける! しかし初キスは人工呼吸のおじさんかも』
「どーなってんのぉー!!」

48 :
被った!
ワイは待機する!(`・ω・´)

49 :
ワイは連投規制された!
寝る!(`・ω・´)

50 :
第十一回ワイスレ杯参加作品(989を訂正)
あなたへ
あたいとあなたは例えものの弾みで喧嘩する事があったとしても必ず元のさやへもどれる心と身体と脳波のリズムを共有していた。
あたいとあなたの絆はそんなにあまっちょろいものではなくて肉体を超えて時代の枠を超えて人が交し合う言葉を超えて結びついたもので誰も理解できない代物だった。
あなたと一緒に野原で蛍つかまえたよね。蛍があたいの胸の狭間に舞い込んで来てさあ。あなたはあたいの胸を開いて片手で捕まえたよね。
哀しい時はさあ、いつも、あなたの溝のあたりにあたいが顔を埋めて泣いたよね。
あなたのちょっとした文才を見出したのはあたいだったよね。あなたに小説応募させて良かった。すばる文学賞獲って良かったね。
あたいを夢中にさせたのは同じクラスにいたあなただけだった。他の男はあたいにモーションをかけるもあたいを良く分かっていなかった。あたいはオリオン座が好き。あなただけが知っていた。
あたいはオレンジと白と青が好きだった。南国に行きたいとあなたにいったね。一日中さあ、あなたと一緒に眩しい陽を浴びていたくてさあ。黒は嫌い。葬式のイメージだからね。あなたはあたいと同じ趣味だった。
あなたはまだ高校2年なのに。どうしてこんな事に……、この世に神様はいないの。本当に本当にどーなってんのぉー、どーなってんのぉー、どーなってんのぉー
あたいは泣いた。高速でバイクごとトラックに撥ねられてしまったあなたはもう帰ってこない。街中の葬儀場であたいの叫び声はいつまでも留まらなかった。

51 :
「コレが美味しい季節になりましたねー♪」
 女子高生が二人、コーンアイス片手に歩いている。
「先輩、ね、先輩?」
 先輩と呼ばれた背の低い少女は、二段重ねの巨大なアイスを顔の前に持って格闘している。右から舐めれば左に崩れ、左から舐めれば右に崩れるから必死だ。
「欲張ってラージのダブルなんかにするから」
(しかし、すっごい胸だな。まさにラージのダブル……ゴクリ。)上から覗き込んだ後輩は思った。
「だって、おいしそうだったんだもん」
「手伝ってあげましょうか〜」
 ペロリと舐めようとする後輩。
「ちょ、だめー」
 そうこうしているうちに、二人は駐輪場に着いた。
「どーなってんのぉー」
「どうしました先輩ー あっ」
「これじゃ座れないー スポっ」
「サドルが……ないですね って! いやいやちょっと、なんでそこにアイスを挿すんですか何のためらいも無く」
「うーん、どうしよう……」
 背の低い少女は、鞄を自転車のカゴに入れ、自由になった両手を組んだ。
「サドル泥棒ですね、聞いたことあります。人気あるから……」
(アイスをサドルのパイプに挿したのは説明なしか……)後輩は思いながら言った。
「サドルに人気とかあるんだ」
「いや先輩が人気あるんですよ、ストーカーですよ!」
「えー えー はずかしいー」
 そう言いながら背の低い少女は、照れ隠しのように自転車に跨り、スタンドを上げないままペダルを漕いでみせようとした。
「あっ 先輩、何やってんすか!」
「冷たっ」
 跳び降りようとして後輩もろとも倒れこむ背の低い少女。それとは反対方向にガラガラと倒れてゆく自転車の列。
「もう、どーなってんのぉー」
 午後二度目の「どーなってんのぉー」がとびだした。
(先輩ごめんね。サドルは代わりに私のあげるからね。)後輩は背の低い少女を必要以上に抱き締めながら思った。

52 :
「どーなってんのぉ!」
「どしたのミカっち」 
「ちょっ、これ見て、マユユ」とミカがスマホの画面を私に向ける。
「あら、かわいいワンコ。どしたのこれ」
「杉田のバカが送ってきたの、近所の子犬だって。あたしが犬苦手なの知ってて送ってきてんの絶対」
「ミカっち、犬嫌い? 動物好きじゃなかった?」
「昔に犬に噛まれちゃって。嫌いじゃないけど今でも苦手」
「そ、そなんだ。でも杉田君、別に嫌がらせってじゃなくて……」
 ミカは私からの返事も聞かずにスマホの画面に指を這わせて、再び画面を見せた。
「そんで、このメール。これも、どぉなってんの! って感じ。牛とかニボシを使った料理のクックパッドのレシピ送ってくんのよね。何このニボシの牛煮って。生臭さ大爆発っしょ」
「ミカっちのこと気づかって……」
「気づかって、ていうか。遠まわしにあたしの背が小さいって意味だよねこれ、絶対。杉田ってほんとデリカシー無さ過ぎ。別にあたしは背のこと気にしてないし、どっちかってと、ミニマム体型が気に入ってんだけど」
「そなの? でも杉田君なりにミカの体を気にして……」
「体を気にして? 牛飲んでもっと胸を大きしろってこと? はぁ男ってホント好きだよね、バカ丸出し。あたしは今のDカップで十分だっつーの」
「いや、杉田君そんなつもりじゃないと思うけどな……」
「そういや最近、気持ち悪いことがあって。部活終わって帰ったら玄関に花束置いてあってさ。バラだよ、バラ、十七本の赤いバラ。誰だよホント。マユユさ、あたしの隠れファンがいるとか言ってたでしょ?
結局、そいつストーカーじゃね? そいつの仕業じゃないかと思って。誰なの? 教えてよ」
「ミ、ミカっち? その日ってミカっちの誕生日だったんじゃ? でね、隠れファンってのは……その、杉田君だったんだけど……杉田君、悪くないよ?」
「やっぱ杉田の仕業か。ところで、マユユ、杉田の肩持つねぇ。あ、もしかして」
 ずいっとミカが体を乗り出した。
「マユユ、最近、杉田とコソコソ話してたよねぇ」
「そ、それは……」
「照れるなマユユ。君と杉田クンとの間はどーなってんのぉ?」
 と、ミカが私の肩を叩きながら芸能リポーター張りのいやらしい顔で私に近づいた。
 ごめん杉田君、私のアドバイス、全部裏目に出ちゃったみたい。

53 :
規制解除されたのでコピペした!
998は名前欄に参加と書いてなかった!
判断はワイに任せる!
ワイは寝る!(`・ω・´)

54 :
優勝予想よろしく↓

55 :
入選予想もよろしく↓

56 :
第十一回ワイスレ杯参加作品
>>17 >>18 >>19
>>20 >>21 >>22
>>23 >>24 >>25
>>26 >>27 >>28
>>29 >>30 >>31

57 :
>>32 >>33 >>34
>>35 >>36 >>37
>>39 >>40 >>41
>>42 >>43 >>44
>>45 >>46 >>50
>>51 >>52
これらを参加作品と認める!(`・ω・´)

58 :
朝からビールがうまい!(`・ω・´)

59 :
32作をすぐには読めないよ
昨夜、さっそく番号を言って予想してた奴は、おそらく単に自作を賞賛してるだけだ
そのせいか、番号主の小説が滑稽に見えてしまった
これからの予想がいろいろと面白い!

60 :
上久保省太が出てくるやつは笑ってしまった
やるねこの人

61 :
>>60
ぷっ、本人が書いたものだったりしてな。
それは秘密ね。

62 :
上久保作決定!
>>17>>21

63 :
>>59
してないよ
謎の称賛はいつものことだろ

64 :
うそつけー

65 :
>>17
上久保作かどうかは分からないが、
これ、悪くはないんじゃね

66 :
シンプルだね、よくもわるくも

67 :
>>17>>18>>21>>28>>32>>33>>46
が好い感じ、個人的には。

68 :
おいおい、上久保作品が二作とも入ってるじゃないか。
あんまりあいつを調子に乗らせるなよ。

69 :
今回は参加できなかったので読みに徹する所存!(ΩДΩ)

70 :
オチツケ氏が不参加とは珍しいな。

71 :
>>69
設定を消化するのがホント難しかったよね

72 :
>>68
上久保作品と決まったものではないだろう。
おれも上久保は嫌だが、これはいい作風である事は譲れない。自分に嘘はつけない。
これが名無しルールの公平性なのかもしれないな。

73 :
俺は自作の賞賛なんかしてないよ。

74 :
私もしてない。

75 :
>>70
観戦してるのもなかなか楽しいもんです。
>>71
毎回難しかったって言ってるけど今回は特に難しかったorz
設定だけでストーリーの半分埋まっちゃうんじゃねって思ってたけど、
ちゃんと流れに組み込んでる作品がたくさんあって勉強になりますた。

76 :
レベルが下がった!
寸評はアップロダの予定!
善意の人、よろしく!(`・ω・´)

77 :
>>73>>74
わかってる

78 :
>>67だが、
迷った末、
>>18>>21
本命と予想する。

79 :
自分だと分かるように名乗ってしまった時点で失格ですから、
今後は、当事者は発言に気をつけてくださいよ。
軽はずみな応答はなさらないように!

80 :
何時ごろにワイさんから発表があるんでしょうか?

81 :
いつもは夕方(四時とか五時とか)に全作の寸評を発表。
で、八時頃から上位入選作の発表って感じだお。

82 :
上久保をネタにした作品が上久保本人に書けるのか。
>>17が上久保作なら奴は相当の使い手ということになる。

83 :
よくもわるくも K氏ネタは盛り上がるね

84 :
Y氏とK氏か。

85 :
気ままに予想。二十作くらい良いと思った作品の中から絞ってみた。設定点はほとんど考えてないので悪しからず。
>>20 これからって感じの終わり方だけど文章が手堅い。
>>22 読ませる!エロい!そしてどこか青春って感じでイイ。
>>31 最初は店をやってて学校の生徒?と思ったけど夜間学校だった。
   女子高生と思わせといておばあちゃんだったというオチは参加者にしか面白さがわからないかも。
   スズキとチュウハンのところは設定の使い方がユーモアあるなと思った。
>>32 設定を感じさせない。純粋に面白かった。
>>34 ワイさんには申し訳ない(?)けど一番笑った。なんだかんだ言って書いてるのが愛の証w
>>51 一番好きである。とてもイイ!
>>52 裏を突いた手堅いショートショート。マユユの方がかわいい。
ちなみにこれまでのワイ杯で自分の予想の中から一位をとった作品がなかったりする……そのときは恨まないでね☆

86 :
>>78
どう考えても俺は本命の2つを外せない。
がしかし、>>21の作品が上久保の作品でない事を祈る!
なんで俺がてめえにひざまづかなければならねんだよ!ボケ

87 :
上久保の名を借りた自演が酷いな

88 :
>>31
斜がかかったってどういう意味?
調べても、物事に対して、わざとひねくれたり、暗く受け止めること、という感じのものしか出てきません。

89 :
>>87
どういう風に自演するんだよ、ボケ
予想してるだけじゃなーか

90 :
>>88
斜め掛かった、と読めばよかろう

91 :
>>88
祭壇には斜がかかった、モノクロームの写真がある。
の読点を抜けばいいんだよ

92 :
<<83
ぼんやりとした写真のことです。
デビットハミルトンの作品をイメージしていただければ。

93 :
>>90
だからそれは誤読!

94 :
>>93
もう阿呆は黙ります。

95 :
さて疑惑の>>17>>21は誰の作品なのか?
上久保省太のものなのか?
別の人間の仕業なのか?
今は本人?と沈黙を守る上久保意外は誰も知る由がない。
どうなんだろう?
沈黙を守る上久保省太にじらされる。
今晩に封印が解かれる!

96 :
斜をかけられたモノクロームの写真 が分かりやすい

97 :
>>21は純文系の書き手だな。
出だしは物凄く決まってる。
オチも考えたな。

98 :
ポッポ作、投げやりすぎてワロタw

99 :
>>98
どれ?

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