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2012年6月CCさくら680: さくらと小林薫の純愛小説 (395)
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さくらと小林薫の純愛小説
- 1 :05/01/19 〜 最終レス :11/04/25
- いっちょやるか
- 2 :
- @
幾つもの豪邸が立ち並ぶ閑静な住宅街…
そんな並びの中に、一風変わった古風な外観を持った洋館があった。
洋館を囲む外壁には無作法に伸びたツル状の植物がびっしり絡まっている。
表札に彫られた文字は「柊沢」。
そんな西洋の古城を彷彿させるような家から少しばかり離れた人気のない場所に、緑色のワゴン車が一台停まっている。
運転席には、ギラギラした眼の男が腰掛けていた。
男は先ほどから落ち着きがなく、無意識のうちに指でハンドルを叩いてテンポの速いリズムを刻んでいる。
彼は、これから自分が起こそうとしている犯罪のしめくくりについて迷っていた。
今ならまだ、引き返せるのだ。
このまま何もせずに引き返して、また鬱屈と嘲笑に囲まれてはいるが平穏な日々に戻るべきではないだろうか…?
良心の呵責、これからやろうとしていることの現実、刑罰に対する恐怖・・・そして愛
様々な葛藤が脳裏を過ぎり 彼を弱気に追い込んでいく。
彼は元々けっして勇敢な人間ではなかったし、
ここまでやりとげるだけで、もはや彼の持つ勇気は使い果たされていたのだ。
- 3 :
- A
(いけないっ・・・!)
男は、弱気を振り払うように頭をブルッと振るった。
決めたはずだ。自分の世界には失うものなんてない。毎日に生きる意味なんて感じられない。
ならばせめて『彼女』に全てをささげて、この下らない人生を終わらせてやろう・・・
それにこれは運命なのだ。自分に架せられた運命。
自分は本当はこのために生まれてきたのではないのか!
・・・大きく息を吸い込む。
男はもう 迷おうとはしなかった。
その代わり、今度は初めてこの家を訪れた二ヶ月前のことを思い起こし始めていた・・・
- 4 :
- B
「臭いな〜お前、ちゃんと風呂入ってるのか?!」
男は老人に言葉を吐きかけられていた。
・・・二ヶ月前。
男はいつものように新聞配達所にいた。
午前3:00である。
コンクリートの床の刺すような冷たさ、
そして、ヤニの臭いと加齢臭の混ざった息とともに吐きかけられる配達班長の言葉は、
いつものように男を不愉快にさせた。
男は新聞配達員だった。
(臭いのはお前だ。・・・・しかし・・今日はいつもより寒いな。体が痛い。)
男は青年というには年をとり過ぎていた。
長い引きこもり生活という牢獄から出てきた時、男はもう40近くなっていた。
そして今は尚、男は牢獄にいた。
『毎朝新聞』そう紙の張られた巨大な新聞の束の壁。
重ねられた新聞は、まるで高い牢壁のように配達事務所を埋め尽くす。
「はい今日の分ね。あと今日は山崎が休みだから、その分も。お前やるだろ?」
班長の言葉に男の目は細まり。喉仏は一瞬上下する。
「ハイ。分かりました。」
(山崎の「回り」は高級住宅街のほうだろ・・・俺より田中さんのほうがずっと近いはずなのに)
男の原付は走り出す。
- 5 :
- 友枝町。
そこは東京都下にある美しい町。
動物園、 水族館、 ビーチ付き屋内プール、
人が幸せに生きていくための条件を全て備えた「坂のある街」。
そしてなにより、下は幼稚部までそろえたあの友枝学園を中心とした「学際の街」。
この街は何もかもが美しい。公共施設、学園、住宅、道路・・・町並みに訪れた者はみな心奪われる。
とりわけ「坂の玄関口」に当たる月峰神社の桜は、毎年地方TVが取り上げるほどの美しさだ。
だが・・・この街で何よりもっとも美しいもの・・・それは・・・ここに住む人々。
そう「坂の上に住む人々」。
ブギィ〜〜〜〜
坂道の下から豚の甲高い声が聞こえてくる。男の原付の声だ。
だんだんと男の姿が見えてくる。
原付にまたがる男の姿は、まるでそれ「全体」で一本のツノの生えた豚だ。
太い角を震わせて坂を上る豚。甲高い声を鳴らし坂を上る豚。朝露は油汗のように見えた。
その豚はようやく坂を上り終えると、一旦声を止め、そして声色を変えてこう言った。
「ようやく山の手の分か・・・。チクショウ、もう五時半過ぎてる。チクショウ、山崎。」
- 6 :
- D
男は焦っていた。
時間厳守は自分の仕事だ。今の仕事。これが仕事。
男は、坂を登りきった道路の脇にある神社に飛び込む。境内を見渡す。
「郵便受けどこだよ!分かりにきぃなぁ!チクショウ!
人が住んでんのあの建物か!玄関は・・・あった!」
男はようやく最初の「山崎の新聞」を投げ込むと、次の郵便受けに向かう!時間がない!
と、その時・・・
「おはようございます。」
歌が聞こえた。
一瞬見た。一瞬答える。
「お、おはようごじぁ」
次の新聞に向かう!体は向かっている。神社の向かいの郵便受けに。走り出す!
2歩、3歩。止まった。
心は残る。振り返る。
そこには枝ボウキを持った一人の女性がいた、巫女の姿だ。いや・・・巫女がいた。
唖然とした。
「美しい・・なんて・・・もんじゃないぞ。これは・・・。」
混乱!!!
- 7 :
- E
男はずっと「坂の下」で暮らしていた。
「坂の上」は別世界だ。よく聞いていた。
男は思った。
「金持ちで、コジャレてて、そんで税金たくさん払ってて、でもって高学歴どもだろ。」
山の手の連中さ。知るか。関係ねぇ。でけぇ家ばっか立ちやがって。
もともと引っ込み自案だった男はソレッキリ。興味なし。
だがその朝、この朝・・・男は「坂の上の世界」を知ることになる。
信じられない世界を・・・。そして・・・。
- 8 :
- F
新聞は残り半分ほどになっていた。だが・・・
「おはようございます。」
また笑顔だ。
男の頭は混乱していた。体だけは動かしていた。
男は最初の一つ目の新聞を配った時思った。
「なんて美しい人だ。一生忘れない。また来よう。いや百回来よう。月峰神社にお百度参りだ。」
だが、仕事にはすぐ取り掛かからねば。次の新聞だ。もう5時半だ!
だが・・・山の手の新聞を半数ほど配り終えた時、男は混乱していた。
「どうなってんだ。なんでこんなに・・・。」
坂の上の人々はみな美しく、そして優しかった・・・。信じられないほどに。
男が新聞を新聞受けに入れると、玄関から男の子が出てきた。
「おはようございます。おじさぁん。」
なんて美少年だ!男は驚いた。ここもか!
坂の上の世界、友枝町の人々はみな自宅に来た新聞配りの男と目が合うと
笑顔を見せる。そして挨拶。ただそれだけなのだが、それだけではない。
どの住人もみな容姿端麗、そして・・・親切だった。
挨拶だけでなぜか・・・親切だと・・・男は感じた。そう感じるものがあった。
- 9 :
- G
「なんなんだよ・・・この街は・・まるで・・現実なのか。小奇麗な感じはするけど・・・。
金持ちってだけじゃないような・・・映画のセットみたいだし・・・。それに・・・。」
男は奇妙な感じに取り付かれながらも新聞を配り続けていた。
美しい町並み・・・そこに住む美しい人々・・・
男は、今まで聞いていた「坂の上の町」の話から想像していた俗っぽい印象とはかけ離れた、
その「世界」の現実にうろたえていた。
「こ・・・こういう所も日本にはあるのかな。昔とは違うんだし。」
男は、働き始めたここ2〜3年の生活の中で、
自分が引きこもっていた十数年の間に世間で様々なことがすっかり変わってしまったということを認識することが度々あった。
それは、まるでタイムマシーンに乗っていたような奇妙な感じと孤独感を男に与えるものであった。
(この街の現実離れした印象は、また自分のほうに、また何か問題があるのだ。
今の日本は経済の格差が大きくなってるっていうじゃないか。こういう人達の街だって現実あるんだ。)
男は現実に「適用」しようとした。
それが長い引きこもりから「出所」した男の、いつもの世間へのレイギサホウだった。
- 10 :
- H
「ぐふぅ〜。空気までここはウメェなここは。高台だからか?同じ東京なのにな・・・。」
あと一つで終わり。最後の新聞だ。今日は疲れた。
また変な経験をした。外に出るようにしてからは「変なこと」ばかりあったが・・・。
今日のは特別だ・・・。これが今の日本の格差か・・・。
金持ちは見た目も綺麗なんだな・・・。なんか優しいし・・・。
信じたくないけどな。何もかも持った人間と、何も持たない俺みたいのがいるなんてな。
いや、はなからそんなもんか。
でも・・・なぜだろ・・・あんまりイラツカナイ。
ただ・・・不思議な感じだけする。
今日は疲れてるのか・・いや、もう俺も嫉妬に疲れてるのか。
男は、最後の新聞を投かんしようと、最後の郵便受けに近づいた。
- 11 :
- ,,,;;;彡彡≡三ゞ;;,, ッミュ;,,
ノ彡ミ三≡三;;{{/彡ィィテソソリミミミュ,,.
,ノ彡ソソ三三≡{l{i{彡ミミリリノノミミミミミミュ
!从豸彡三≡≡ゞゞ彡ミソリリソ从リリミミミミ
!ノ}}}彡彡彡''゙´´´`゙゙゙ー--tソソリリミミミ三}}};,,
ソノノ彡彡''´ ソソリリミミ}}}リリリミミ;;. < おっす!
ソノノ彡》'' {{ {{ヽ }}ミミヾミ}}}ミミュ 俺×サクラor他キャラのエロ小説も
{ソソ彡彡 ヾミミミ}}}}ソソミ; 大歓迎だぜ!
}}ソソ||リリ ,,ziiiz,,,,_ ,,zriiiz;;,_ ヾ}}ミミ||ミミミ}}} もち俺の純愛小説も歓迎だ!
}}リリソソ ,. ''' -‐‐‐ 、 _ ,r ''  ̄ ''t ヾ}}ソリリ}}ソ'
;ノノ彡-t ,r ェェ_ ,! l. __t;t,,__ ,!----}}//彡ソ
}}//ミ; ヽ .._. ィ ,' 、゙ ー-- " il/ソソミ
ゞリイリ ; ' ヽ }ソリ|川
}リリ ; '' ‐ '''' .)、 }ソリ|川
||リ ,.' : 、 /ミリ|
ヾl! ; ,,..-_--_-..,_ 、 ,;ミソリ'
{! -- ; ;ソソリ
ヽ. ヽ ノ ,.'
. lヽ ヽ ;: ,.ィ , , .i
.! ゙ ー ‐‐ ‐‐' ,. ' i
,.' `'‐ -- ''´ ヽ
- 12 :
- >>1=キモオタ=小林
留置所の中から自演乙!
- 13 :
- こんなスレは支持できねぇな
- 14 :
- 糞スレ立てんなYO!
- 15 :
- >14
そうか?俺はいいと思うけど
- 16 :
- 何か面白い。続きキボン。
- 17 :
- 【小林薫容疑者、動機は「ロリータのビデオ・アニメを見て」】
>小林容疑者は「幼い女の子に興味があった。
>ロリータのポルノビデオやアニメを見るのが好きだった。
>まねしてみたくなって、女児を探した」などと供述したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050119-00000408-yom-soci
- 18 :
- マルチポストウザイ
- 19 :
- これ真面目に読んでる奴いるのか?
- 20 :
- 小林薫は思った。
漏れはそこいらのキモいだけの男とは違うと・・・
- 21 :
- 街中ですれ違う
似たような趣味をした
「ヤシらとは違うのさ」
そういう理由 探してた
- 22 :
- ,_
/ _ヽ
ヽ__ソ
iヾ_,,| |-,_,-- ,__/\
_,、 __/ー-+-+、ヽ__\ノ|i K、
./λノ\,人-,、/^ヾ,,ヽ,ヽ,.,---`' ヾ,/`,
/ / ̄\フ、> 'i |\/ヾ,)) |===i ("iソ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<`レ’ i'V ノ | ,,|>-"' ヽーソ | il`i < クソスレ ハッケン…
i",|-, ヽニヽ_.|/^il"~`》_,-" <`ー"ヽ、\ ハドウホウ…
`i"-P _/ ̄,]|`=,)ー+ー' `-, ,Y ) \ ハッシャ ジュンビ……
ヾイゝ_ '"┴-<|iヾソ レレ' \_________
∠ニO)ー` />i |L
<)_ヘ_(^ヽ
ヽ| ~`
- 23 :
- I
「ん、なんだこりゃ。」
その家は、周りの並びの家と一見して異なっていた。
古い洋館のようだが、人の住む気配はない・・・。
それどころか、壁にはビッシリと植物が絡まり、屋敷の窓もところどころ割れている。
「なんだ、こんな高級住宅街にキタネェ建物だな。
ここ人住んでんのか?空き家だろどう見ても・・・。
でも、ここであってるよな・・・配達先。柊沢・・・と。まぁどうでもいいか。」
男は、郵便受けに新聞を投げ込んだ。
その時だった。
「うぐぇ・・・おごふぇ!・・・な、なんか頭が痛ぇぞ・・。
うう・・・オカシナな感じだ・・・風邪か?急に・・・なんだ・・・よくわからねぇけど・・・う・・う。」
風邪でも引いたか。不健康な生活には自信がある。
う・・・今日はもう帰ろう・・・。帰ろう。寝よう。
意味わかんねぇ一日だ。
ここ連中も、意味わかんねぇ感じだし。
男はふらつきながら原付にまたがった。
- 24 :
- J
男の気づかぬ所で、小さな黒い闇が灰色がかっていた。
洋館の割れた窓の隙間の暗がりが、一瞬揺らぐ。
割れ窓から男を射るように見詰めつめる視線。
視線の持ち主は、闇の中で動揺したような声を震わせてなにかつぶやく。
「なぜ結界が・・・。やはり・・・弱まっているのか・・・。」
闇の中には、まるで中国の道士のような服を着た男がたたずんでいた。
遠ざかる原付をじっと見詰めながら。
- 25 :
- K
「う〜ぅ。もうこんな時間か・・・起きねぇと・・・。」
ヵチッ
『まいどお馴染み、流浪の番組・・・・
「ふぅ〜良く寝た。風邪はなおったか・・・。すぐ直ったな・・・仕事いける・・・」
男は寝ることが基本的に好きだった。
寝てる間は何も考える必要はない。何もしなくていい。何も思い出さなくてもいい。
しかし・・・ごくたまに見る恐ろしい夢があった。
それが男は嫌だった。
夢の内容は良く覚えていない。
だが、残った恐怖と体中の汗が目覚めた男にそれを認識させた。
・・・それでも・・・男にとって睡眠は起きている時間に比べればずっとましだった。
自分の存在を認識させられる時間にくらべれば・・・。
- 26 :
- L
男は夜も好きだった。夜の暗闇が好きだった。
誰からも見られることもない。
誰からも覚えられることもない。
夜の暗闇・・・闇の道を歩いていると自分が夜に溶けていくような、いい気持ちになるのだ。
それは、闇が自分を暖か包むような感じ。懐かしい感じ。
「この時間は、ガキや女がウロツイテなくてちょうどいいや。うぜぇからな。」
闇は自分の醜悪さを隠してくれる。
男は配達事務所についた。
- 27 :
- M
事務所のドアを開けると、すぐそこに山崎が立っていた。
「小林さ〜ん。昨日はすみませんでしたぁ。ありがとうです〜。」
「お、あ・・・おう。」
男にとって山崎はどうでもよかった。
「あ、コバ。寒ぃ〜な今日も。おめぇは太ってっから、あったかそうだな。ウヘヘ。」
相変わらず班長の老人は男に醜態を見せる。
だが、その日は、男は、ふと昨日の「体験」を思い出した。
「あ・・・あのさ、山崎、おまえの「回り」のことなんだけどさ。
あの・・・山の手の・・・友枝のほうってなんかさ・・・」
言いかけたガスグニ
「小林さん!知ってる?友枝町には有名な月峰神社の桜の木があるでしょ。
あれって昔は一本だけだったんだよ。それでね・・・」
「おうおう〜。ま〜た始まったよ。山崎のデチコキがよ!」
ちょび髭の中年が奥のほうから声を掛けてきた。
ちょび髭は一段上がった畳の床上から、茶をすすりながら早口でまくしたてた。
「山崎、おめぇのデチ、面白くねぇんだよ。
おめぇんちが昔は金持ちで、山の手住んでたとかよ。
つくならもっと面白ぇデチこけよ。女、百人切ったとかよ。
コバもこんなんにいつも付き合うなよ。」
- 28 :
- N
男は、みなからウザガラレル山崎のこの事務所での「話相手」だったのだ。
いつも山崎の話を黙って聞くのだ。
男にとっては、山崎も、山崎の話もどうでもよかったからだ。
「あ、田中さん。おはです。」
男はつぶやく。
山崎は、新聞を原付に積み始めた。細い目は少しにじんでた。
- 29 :
- 「おもしれえほど簡単に引っかかったぜ。ハッシュがブザマにもおっちんだ後だったしな!
後はテメエを絶望のドン底に突き落とすため王殺しの罪を負わせた!だが・・・」
「テメエはここに来やがった!!テメエはいつもそうやって!俺のしてぇ事をブチ壊しやがるッ!!
むかしッからそうだ!俺がどんなに努力しても!テメエはいつもそのひとつ上を行っちまうッ!!あの決勝大会の時もなぁッ!」
「俺があの夜どんなに苦しんだか・・・テメエにッ!テメエなんかにッ!!わかられてたまるかよッ!!」
「だが・・・俺は、今迄の俺じゃあねえ・・・」
「今こそッ!てめえをブッ倒しッ!!テメエの引き立て役だった過去に決別してやるッ!!」
「あの世で俺にわび続けろオルステッドーーーーッ!!!!」
- 30 :
- >>1
名スレGJ!!
- 31 :
- |├-\. │逃げろ〜 マケグミ警報! | /. <
|││ /\ │ 宇田川警報!! | / / ビビビビ…
|│⌒ヽ/\ └―――──――――┘/. \_\_\
|│朝 ) ─.\ ヽ(´ー`)ノ / _ \ \ \
|├────-\ ( へ) / /||__|∧ __|___ <負け組宇田川を発見!
∧_∧ \ く /. (O´∀`) | |::::::::::::::::::::::|
. (-@∀@)宇田川は糞 !\ ∧∧∧∧∧ (つ つ/ |::::::::::::::::::::::|
φ⊂ 朝 ) ∧_∧ \< 負 シ >/ ̄ ̄ ̄≡ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
| | | <`∀´丶> < の け. オ>| |::::::::::::::::::::::|
大日本帝国糞負け組団ニダ!< 組 ノ>――――――――――
―――――――――――<フ 予 宇 ギ>
<ェ 感 田 > | 負け組=宇田川を迎えに来ました
<.ア !! 川 > \__ _____
\_ _/ _/ /∨∨∨∨∨\. ∨ ┌┬┬┬┐
負け組 \ / / / -妄想議会- \ ―――┴┴┴┴┴―――――、
で〜〜す ξ / ウワァ!!コレスゴイスレダ!!\ /  ̄ ̄ ̄// ̄ ̄| || ̄ ̄ ̄||| ̄ ||
Λ⊥Λ /∧_∧∧_∧ .∧_∧ ∧\ / ∧//∧ ∧| || ||| ||
宇田川→( ´∀`) /( ・∀・);・∀・)(・∀・; )・∀・\ [/____(゜_//[ ]゜Д゜)||___||| ||
◯ / / / ( つ U U )⊂ ⊂ ⊂ \||_. * _|_| ̄ ̄ ∪|.|. |ヽ. _||
\/ | / (_)_)(⌒)|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_(_) \o―o|O゜.|二二 糞|.|糞 糞糞 ||
/ // ̄| | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\|| マケグミ仕様 | ̄ ̄ ̄ ̄\.∋ ̄_l__l⌒l_|_____|_l⌒l||
- 32 :
- んで結局、Achでなんか発言してたのは(歯を抜きたいとかぁ)小林なんでつか???
- 33 :
- いいスレじゃないか。是非続けてくれ。
- 34 :
- ( ゚Д゚)ハァ?
- 35 :
- >33
禿同、この先の展開が楽しみ
- 36 :
- リョウスレ
- 37 :
- これって / , ッノハ. / / / / / ヽ l
小林?l fl_∠ -‐ ''´ノヘ、 l レ/ ハll | |`ヽl l l | 从从从从从从从从从从
ハ、 ('アr,ニッ/ ,.-、ハノ| // メ、__乂 トl、__,ハ、ll l ,ハ ( // ̄ ̄ ̄ ̄\ )
/ ハl / >=ミ y=ミ`/ l l,ハl イ.y⌒ヾヽ!ン=ミメl ,! | ( 彳丿 lヽ .)
/ {ぃ{ ' (ヒ'ノ fn' Vィ′ { jlハ _(J (J) リ│/ l ノ ( 入丿ー□-□ーヽミ. )
. / /ゝ._、 `´ ,└' /ノ {l、l ' ' (  ゙̄ ノ^l lj′ < l : .: (_:.::::._) :.:: :) )
/ // 」 N\ 。 ノ´ 从ト、⊂ニ_ー'つ ノ-イ リ ( ( ::..∴.ノ3(∴: ノ )
k−'¬7'| | \/ヽ‐<!リ ソ{> 、二´ィl j)ノソ ( ⌒\_____ノ⌒ )
! `ヽ/ | ト、八ノ^Tl ハ┌───‐i⌒ーr‐仄l r‐'´ト<-─- 、 ( WWWWWWWWW)
│ ヾ>| | }^}‐ 「| l | ! │!,/厂ヘ_レ⌒V 〉 / i
ヽ `ト | l_ス_入`〈 jノ/ | /ニヽ | リ>!__⊥{._ 〈// |
. ト、 Vj,ハ 。 ハ7´ / ¬. ',ニマ ̄/〈 く_ 人人`ノ ン′ ,/
- 38 :
- 上記で 【第一話・私の世界】 完
- 39 :
- 【第2話・想い人】
O
空は青く澄み渡り、広々とどこまでも続いている・・・。
そんな青々とした空から、ふと見下ろすと
黄色い地面に半分埋もれた「点」が動いているのが見えた。
「ぶふぅ、ぶふぅふぅ!ブファ、ブハァ、ブハァ・・・ブフォハァ・・・」
黄色い麦畑の中を息を荒げた一匹の豚が走り抜ける!
その目は怯えと必死さで血走っている。
(ま・・まただ・・・またここに来ちまった!に、逃げねぇと!逃げねぇと!)
麦畑を突き抜け、豚は緑色の草原に踏み込む!
豚は全身を露にする!
・・・が、しかし、豚は「豚ではなかった」。
豚だと思えたのは、麦の穂から覘いていたその頭部だけだった。
そこから下は異なる・・・体はまるで人間そのものだ。
その生き物は首から上が豚、体は人間の化け物だった。
豚面の怪物だ。
- 40 :
- かっけえ。究極のアンチヒーローだな
- 41 :
- 私が立てた「小林容疑者を救うスレ」が削除された事に続き「小林だけど何か質問ある?」スレが移転した。
事実上、小林関係のスレはこのスレで最後だ。
私は怒っている。
これは、もはや国家ぐるみのさくらファン潰しだ!こんな事で我々さくらファンは諦めないぞ!
我々は断固として社会の偏見と戦い。小林薫氏を救い出す。
- 42 :
- 激しく同意だ。
奴を死刑にして生きる苦しみから救ってやるべきだ。
懲役程度じゃ彼を救うことは出来ない。
- 43 :
- >>42さんは何か勘違いをしてますね。
私はあなたの様なさくらファンを装ったスパイが気に入りません。
内務省あたりから回された国家の犬が。
- 44 :
- ここもその内削除かな。
- 45 :
- ちょ、ちょっと待ってくれ〜。
削除待っとくれよ〜。
俺はちゃんとしたさくらの小説を続ける予定なんだぜ。
小林が主人公じゃいけねぇのか・・・。
- 46 :
- >>41が居るから削除候補
- 47 :
- これも削除または移転するようならこの板は糞だ
板ごとなくなった方がマシ
- 48 :
- 小林 薫って純愛キャラにほど遠くね?でもなかなか面白い
- 49 :
- 小林が子供の頃さくらちゃんみたいに優しい子が身近にいたら
あんな犯罪は起きなかっただろうと思うと悲しくなる。
さくらちゃんを見ながら育った人間に人殺しなどできるだろうか。
- 50 :
- このスレで小林を救ってやってくれよ。
あいつの魂をよ。
- 51 :
- http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1107307896/
★入間の中1誘拐、「私の彼氏」とメール 少女「帰りたくない」
・入間市の市立中学一年の女子生徒(12)を連れ去ったとして未成年者
誘拐の現行犯で静岡県浜松市の派遣社員、大西智昭容疑者(29)が
逮捕された事件で、女子生徒は保護されたとき捜査員に「帰りたくない。
両親とも会いたくない」と話していたことが三十一日、分かった。
また、女子生徒は一月二日、大西容疑者のことを「私の彼氏」として、
携帯電話のメールに顔写真を添付して友人(12)に紹介。「一月八日に
彼(大西容疑者)が入間市に来るから、会える」といった内容が伝え
られていたという。
狭山署によると、大西容疑者は系サイトを通じて昨年十二月末に
女子生徒と知り合い、一月八日、西武池袋線入間市駅前で初めて会った。
十八日に再度、会った際、大西容疑者は女子生徒を車に乗せて、
浜松市の自宅に行き、一緒に暮らし始めた。
調べ対し、大西容疑者は「わいせつ目的で誘い出した」と供述しており、
同署では容疑をわいせつ目的誘拐に切り替え、送致する方針。
女子生徒は三十一日午後、浜松市内の病院から川越市内の病院に
移って治療を受けている。
女子生徒は三姉妹で両親と五人家族だが、昨年夏から一人だけ近所に
住む祖母の家で暮らしていた。中学の教頭は「目立つ子供ではなかった」
と話している。入間市教委は、被害にあう子供たちの側に、スキがないか
どうかについて、各学校に注意するよう促している。
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/saitama/050201/kiji02.html
- 52 :
- P
草原を駆ける豚面の後ろからは沢山の怒号が聞こえる!
ドンドンと近づいてくる!
殺せ!どこだ!逃がすな!仕留めろ!
必死の豚面はついには息を切らす。
・・・フラフラと一本の大木に寄りかかる。
決して逞しいとは言えないたるんだ体、醜くゆがんだ頬肉。
まるで大木に張り付いた奇怪な苔のようだ。
「ブハァブガァ・・・殺される・・・殺さりぇ・・ちまう・・。」
瞳と尖った鼻先を潤ませる。
・・・気が付くと豚面は周りをすっかり囲まれている。
西欧の農奴のような格好をした大勢の男達。大木の周りをぐるりと取り囲む。
その手には鍬や斧が握り締められ、高く掲げながら豚面を睨みつける。
細長い銃口をしっかりと突きつける者もいる。
男達は目を血走らせる。
ジワリジワリと輪を狭める。
奮心、怒り、殺意、・・・・豚面に迫ってくる。
「ヒィ!」
豚面は辺りをまさぐる。
大きな木のウロに!飛び込んだ!落ちる!
- 53 :
- Q
・・・気が付くと豚面は教室にいた。
窓からの夕日が、学生服を着た怪物を赤く染める。
椅子に腰掛ける豚面。瞳は机を見詰める。
学生服の胸元には「小林」の名札。
「おい豚!」
後ろから大声と共に、衝撃が加わる。
椅子から転げ落ちる豚面。
「お前、本物のだったんだな。」
「小学生のでオナってんだろ!?キモ〜。」
「つーか、なんで逮捕されないの?10人したんだろ?」
矢継ぎ早に声を浴びせかける数人の学生服達。
うろたえる豚面。仰ぎ見る。
学生服達の目はまるで奇怪な見せ物でも観賞するが如く細まり、
口元は嘲笑に満ちる。
- 54 :
- R
「ち・・・ちが・・あれは俺じゃな・・・グギェ!!!
豚面の鼻に上履きのつま先が突き刺さる!
「ググォ・・・。」
豚面は床に抱きつき、目と鼻から赤い粘液を垂らす。
ゴキッ!!!
今度は脇腹に蹴りが突き刺さる!
グキッ!ドコッ!グガッ!
突き上げられた豚面の体はゴム塊のように揺れる。
(・・助けてくれ・・・なんで俺が・・いつも俺が・・・)
痛みの中で笑い声が聞こえる・・・自分を笑う声。
嘲りと虐待を楽しむ笑い声。
声はしだいに大きくなり、数を増やす。
(やめろ・・・やめてくれ・・・・助けてくれ・・・)
- 55 :
- S
「やめてくれ!!!」
男は目を覚ました。
部屋の中の布団の中で蠢いていた。
『キャハハ。何それ〜。キャフフ!』
外からは子供達の遊び声が聞こえる。
時計の針は3:00を指す。
「・・・クソ・・また例のヤツか・・・。久しぶりだな・・・。」
男は体中の汗に不快感を感じながら、掛け布団を足で脇に寄せる。
「ふぅ〜最悪だな。相変わらず。・・・チクショウ。何が起きてんだか。」
今回も夢の内容を全く覚えてはいない。
ただ恐怖。不快。悲しみ。残るものから男はいつものソレだと認識する。
心に澱みが滲む。
洗面台の前で両眉をつまむ。
しかし男は窓をあけた。
「あ〜まだ、明るいかぁ。う〜・・・ま、いいか。」
空腹は男を憂鬱から直ぐに引き上げてくれた。
男はコンビニ買い物に行くことにした。
- 56 :
- (21)
「あちっ。」
冬の日差しが目に入り、思わず男は呟いた。
昼間の外出は久しぶりだ。
歩きながら男は散歩気分に・・・なんだか穏やかな気持ちになっていた。
嫌いな昼だ。すれ違う人もチラホラ。でも・・・あまり気にならない。
自分でも不思議だ。
それに
(例のアレがあった朝にしては気が楽だな。なんでだ・・・。
あ〜空気がうめぇ。なんかこないだみてぇな空気だな。)
男は先日の「坂の上のこと」を思い出した。
あ、そうか・・・なんかあれが癒しになってんのか?
よく分かんねぇ・・・。まぁいいや。腹減った。
グゥ〜。
「準ちゃん駄目!」
公園の前を通りかかると同時に女の子の大声が聞こえた。
- 57 :
- (22)
男は公園の中を覗き込む
「ん・・・なんだ?・・お!あいつは・・・」
「なんで〜優ちゃん〜?モモヤン別に怖くないよ〜。」
ジャングルジムの一番上に腰掛けた小さな男の子が声を出す。
そして・・・その横にはボサボサの長い髪をした背の高い男が立っていた。
その長身の男をよく見てみると、なんとボロボロの学生ブレザーを着ている。
一体どこの高校の制服だろうか。随分古いものには見える。
そのブレザーは黒くすすけ、あちらこちらにツナギが貼ってある。
ただ・・・長身の男の無精髭と深い眉間の皺からは
彼が到底高校生の年齢ではないことは分かった。
(うぁ・・あの奇人野郎、まだこの辺にいたのか。)
男は、その長身の男を以前もここで見ていた。
久しぶりの昼の外出で久しぶりに見かけたのだ。
- 58 :
- (23)
「準ちゃん!変な人には近づいちゃ駄目!」
小学校5年生くらいだろうか。
ピンクのもさもさしたトレーナを着た女の子はしっかりとした口調で続けた。
「1、2年生の先生も言ってたでしよ!その人も変な人なの!」
男の子は丸い鼻を鳴らして口をとがらす。
「ブッ・・え〜でもモモヤンは・・・。」
「準ちゃんいいからこっち!お母さんに言うよ!」
「う〜」
小さな男の子はジャングルジムから飛び降りた。横にいる長身の男の肩につかまりながら。
女の子はサッと男の子に近づくと、急いで手を引き足早に歩きはじめる。
「じゃぁ〜ねモモヤ〜ン。」
男の子の声の後ろで、
長身の男はボサボサの長髪と無精髭の間から黄色い歯を覗かせ手を振っていた。
- 59 :
- ,,,;;;彡彡≡三ゞ;;,, ッミュ;,,
ノ彡ミ三≡三;;{{/彡ィィテソソリミミミュ,,.
,ノ彡ソソ三三≡{l{i{彡ミミリリノノミミミミミミュ
!从豸彡三≡≡ゞゞ彡ミソリリソ从リリミミミミ
!ノ}}}彡彡彡''゙´´´`゙゙゙ー--tソソリリミミミ三}}};,,
ソノノ彡彡''´ ソソリリミミ}}}リリリミミ;;. < どうやら削除は回避できたみてぇだな 。
ソノノ彡》'' {{ {{ヽ }}ミミヾミ}}}ミミュ よかった。よかった。ヨカタン半島。
{ソソ彡彡 ヾミミミ}}}}ソソミ;
}}ソソ||リリ ,,ziiiz,,,,_ ,,zriiiz;;,_ ヾ}}ミミ||ミミミ}}}
}}リリソソ ,. ''' -‐‐‐ 、 _ ,r ''  ̄ ''t ヾ}}ソリリ}}ソ'
;ノノ彡-t ,r ェェ_ ,! l. __t;t,,__ ,!----}}//彡ソ
}}//ミ; ヽ .._. ィ ,' 、゙ ー-- " il/ソソミ
ゞリイリ ; ' ヽ }ソリ|川
}リリ ; '' ‐ '''' .)、 }ソリ|川
||リ ,.' : 、 /ミリ|
ヾl! ; ,,..-_--_-..,_ 、 ,;ミソリ'
{! -- ; ;ソソリ
ヽ. ヽ ノ ,.'
. lヽ ヽ ;: ,.ィ , , .i
.! ゙ ー ‐‐ ‐‐' ,. ' i
,.' `'‐ -- ''´ ヽ
- 60 :
- ぐっと深みが増してきたな。イイ感じだ。
- 61 :
- 不安タン乙。削除は無いだろう。糞スレ乱立してるのに。
- 62 :
- (24)
小さな男の子と女の子は公園の入り口から足早にかけ出て来ると
男の前を通り過ぎて行った。
(うゎ〜。こりゃ危ねぇ。か?まぁ単なる子供好きに見えなくもねぇが・・・。
地域じゃヒヤヒヤもんだろうな。)
長身の男を公園の外から眺めながら男は思う。
(ああはなりたくない。)
が・・・。
「自分より下にいる存在」を感じた時、男の心は一瞬「安心感」を得た。
が、しかし、その時、スグにヒリヒリした気持ちが心の奥からピッタリと触れてきたのに気づく。
自己への認識が男に襲いかかってくる。
(同じようなもんだ。俺も、同じように思われて。
いや同じだ。俺も、キチガイ、ロリコンって。俺もかわらない。)
・・・思い出しちまった。チクショウ。
男は嫌な思い出にじっくりと握られてしまった。握力を感じる。
こうなると半日はつらい。
- 63 :
- (25)
下を向いた男がコンビニに入ってくる。
レジ係の茶髪はその暗い面持ちを一瞬覗けたが、別に覗こうとはしなかった。
下を向いた男がコンビニ袋をぶら下げて歩いている。
その脇を詰襟の中学生が4人ほど何か話しながら擦れ違う。
「やっぱメイリンたんでしょ?」
「俺はルナマリアたんだな。」
一人は何も言わずにニコニコしている。
「お前ら何も分かってない。Z以降は俺は認めぇよ。お前らもnyで・・・」
もう一人は何か口早に喋っているが無視されているようだ。
- 64 :
- (26)
一瞬視界に入ったその光景は、男に思い出の一部を触れさせた。
「小公女セーラはイイ・・・超イイんです!!!」
蛇のような細い目をした学生服が、奇声に近い大声を路上であげる。
道行く人は声に驚いて一瞬彼を見と、眉をひそめる。
「あぁそうだな・・・鮎川。」
奇声の隣を太った学生服が平行して歩いている。
「やっぱ完成され尽くした内面性。容貌がここまで美しくて、精神まで素晴らしい。
比較を絶したヒロイン。彼女の Knight になりたい!小林も同意?」
「あぁ俺もそう思うよ・・・鮎川。」
(そういえば鮎川どうしてるかな・・・あいつも結婚とかしてんのか?)
俺は・・・。
過去の思い出の重圧は、終わりに現在の現実への重圧へと転身する。
苦しい。俺はどうなるんだ。俺はどうなってんだ。この先どうなんるんだ。
老後とかどうなんだ。生きてて意味なんてあるのか。普通の人間になりたい。
早く終わってくれ!!!人生!
- 65 :
- (27)
下を向いた男は公園の前をまた通りかかる。
顔を上げて鼻をすする。
公園のブランコにはあの奇人が腰掛けていた。
その目は何もない先をじっと見詰めている。
その口は誰もいない空間に向けてなにか呟いていた。
・・・男は何故かしばらくその奇人から目が離せなかった。
同情?親近感?興味?「安心」を得るため?何か・・・。
ふと男はその空間に落ち込んでいた。
どのくらい時間がたっただろか。
夕日がボウットした男の顔を照らした。
- 66 :
- (28)
気がつくと、ブランコで独り言を呟く奇人に近づく人影があった。
髪を束ねた和服姿のスラリとした女性だ。
齢は・・・40以上はいってると思われるが・・・。
その女性はではあったが、その美しさは横顔だけでも十分わかるほどだった。
そして夕日に照らされてキラキラと光る束ねられた髪。
ほどけばさぞ美しい長髪なのだろう。
男は半ばまだハッキリとしない頭で、その不思議な光景を見詰めていた。
その美はそっとブランコの鎖にかかる奇人の手を取ると、
彼の手を優しく引いて一緒に歩いてどこかへと消えて行った。
「貴人と奇人だ・・・。」
男はつぶやいた。
遠ざかる車の音が聞こえた。
- 67 :
- >>64に禿ワロタ
- 68 :
-
(⌒ --'⌒)
Y・ .・Y ノi / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(⌒ヽ ^_.ノ⌒)( ノ < え〜読者様あってのスレでございまして・・・
(` ソ つ つ´)ノ \読んで下さっている方々にはほんまに感謝感謝でごわす。
ー! ノ−´ 今後もなんとか続けていきたいでやんす。
- 69 :
- おもしろいやんけ
- 70 :
- 不安さんガンガレ
- 71 :
- (29)
(兄弟なのかな・・・大変だろうな・・。)
コンビニ弁当のフライをかじりながら男はTVをつける。
ブラウン管の中では、アニメ絵の少年達が大きな声で何か言い合いをしている。
少年達は、懐からゴテゴテした大きなTVのリモコンのようなものを取り出すと、
続けざまに何枚かの派手なカードを掲げ、また大声を出す。
画面が切り替わると、CMはしきりに先ほどの派手なカードの宣伝を始めた。
「ふぅ〜。食った食った。」
男は横になりながら少し考え事を始める。
(あの奇人はいくつ位かなぁ。しかし、あのは美人だった〜。
金もありそうだし。・・・金があればキチガイでも生きていけるんだろうなぁ。)
男は恋をしたことがなかった。
いや・・・遠い昔・・少年時代に恋はしていたのかもしれない。
しかし・・・あまりに遠い日の想い出はもはや男の中で霧消していた。
貯金・・・老後・・・将来不安が微妙に、丸めた背中をさする。
結婚・・玉の輿・・・馬鹿な妄想に逃げ込んだ時、それはいつも男に恋を一瞬考えさせた。
- 72 :
- 小林はからあげ弁当しか食わないんじゃなかったっけ?
- 73 :
- (30)
(・・女か・・・そう言えばあの神社の巫女さんほんと綺麗だったなぁ・・・。
今度暇な時もう一回行ってみるか。あの辺。散歩しょうかな。)
弁当に残った最後のから揚げを口に頬ばると男はゴロンと横になった。
出不精の男は珍しく行動的な気持ちになっていた。
何か・・・坂の上のほうに行った日から気分がいい。そんな気がしていたのだ。
(仕事までまた一眠りするか・・・今日は色々あったような気がするけどどうでもいいや。)
口の中で歯に詰まった鳥肉のスジを舌でホジリながら男は眼を閉じた。
- 74 :
- 不謹慎ながら内容はいい
- 75 :
- (31)
・・・・数日後。
アパートの階段の下で、原付に掛けてあるカバーをバタバタとはたいている男がいた。
「これ動くよな・・・。」
男は久しぶりに「自分の原付」を引き出してきた。
「これに乗るのはあんまり好きじゃないけど・・・。」
男は、新聞配所が揃える配達用の原付もあまり好きではなかったが、
この「自分の原付」は更に嫌いだった。
男が随分昔に買ったその中古の原付は、
新聞配達用のそれよりも輪を掛けて大きく奇妙なエンジン音を出す。
おまけにその紫がかった見た目もとても褒められたものではなかった。
(ま・・・歩いてあの辺りまで行くの無理だからな。しかしこれダセェなぁ。)
破れたシートにガミテープを張りながら男は自分の原付を再確認した。
「さて!行くとするか!!!」
男の原付は再び「坂の上の世界」に向けて走り出した!
- 76 :
- 「小林容疑者を救うスレ」はこの板に絶対不可欠なものです。
もう1度、私が立て直す必要があります。現在、テンプレ作成中で近日立て直す予定です。
社会の不当な仕打ちからさくらファンの権利を勝ち取るため十分な内容にしたいと思います。
そのために皆さんの力をお貸しください。よろしくお願いします。
- 77 :
- >>76
救わなくていい。てか救うな!!あんなキモブタ!
この板自体ロリ犯罪の巣窟だから潰せ!
- 78 :
- >>77
ふざけるな。さくら板は総力を挙げて小林を守るため貴様と闘うぞ。
貴様に命のやりとりをする覚悟はあるか?
ミンチにしてやる。
- 79 :
- >77->78
あのー喧嘩はほかの所でやってくれ
これからがつまらなくなる
- 80 :
- 小林は許せんが、この小説は先が気になる
- 81 :
- 【第三話・天使降臨】
(32)
ブヒッボヘッブギィ〜ブギギギィ〜〜ギィ〜〜
路上にト殺場が急に現れた。
まるで、絞め殺される直前の豚の断末魔のような声が路上に響く。
煤けた紫の影が街の間を駆けて行く。
男の原付だ。
すれ違い様にサラリーマン姿の中年は一瞬音に驚いて足を止めまた歩きだす。
すれ違い様にランドセルをしょった子供は面白がって視界から消えるまでじっと見つめる。
すれ違い様に女子中学生の集団はケタケタ笑う。
男は他人の視線の圧力には敏感だった。
他者が自己の存在を認識することも嫌った。
男はこの原付に乗るのは大嫌いだった。
だが・・・その日は男はなぜか「鈍化」していた。
陽気が男を呆けさせたのか・・・。
男は自分が微妙に視線を浴びていることに気がつかなかった。
ヒタスラ前に進む原付の運動が男にそれを助ける。
原付の大声は少女達の興笑をかき消す。
- 82 :
- (33)
原付はついに友枝町の入り口にたどり着いた。
長い坂道の先で、神社の鳥居が木の間からチラリと顔をのぞかせる。
いい天気だ。
ブッホブッホ〜ブッブッホォ〜
紫の豚は陽気な歌を唄いながら長い坂道を駆けて行く。
坂路は下から眺めるより、ずっと奇妙に長く感じたが
豚の陽気な足取りは変わることなく、どんどんと駆け上がる。
「ふぅ〜ついた〜ついた。」
男は神社の駐輪スペースに原付を止めた。
- 83 :
- (34)
「ふぅ〜やっぱここの空気はうめぇな。」
高台の空はなおいっそう青く広がっていた。
神社の鳥居をくぐると一本の大きな桜の木が見えた。
(随分立派な木だな。標縄してらぁ。御神木かな。)
ヒュッと風が吹く。まださすがに冬だ。肌寒い。
男は境内の中をしばらくウロウロとしてみることにした。
(きちんと見歩くと随分広くて立派な境内だなぁ。前は気がつかなかったな。
池も広いしなぁ。歴史もあるのかな。だいぶ。それとも成金神社か?)
古めかしくも造りがしっかりとした小さな橋からぼんやりと池をながめる男。
男は顔を上げると今度は本殿のほうへと歩き出す。
(今日はあの巫女姫はいないか・・・。)
境内をうろつく男の貧乏臭い雰囲気は賽銭泥棒を彷彿とさせるものがあったが、
そんな男を怪しむ視線ひとつも平日の昼過ぎの境内にはなかった。
- 84 :
- (35)
(なんか、がら〜んとしてんな。)
地方TVで放送されてる時の賑やかな感じとはだいぶ違うが・・・。
まぁ時期や季節でだいぶ違うんだろうな。
男は手持ち無沙汰な気持ちになったので
(御神籤でも引いてみるか。金もったいねぇけど。)
美しい巫女の顔を思い出して、やはり引くことにした。
無人になっている御神籤売り場で100円を箱に放り込むと、御神籤を一つ引く。
「どれどれ・・・ま、こんなもん信じねぇけどな。」
男は、早朝のTV番組の血液型占いや
安っぽい豪華な服を着たタレント占い師の中年女の顔を一瞬思い出す。
『真実を 救う手立ては かの夢の中に』
「ブヘッ!なんじゃこりゃ!?」
- 85 :
- ちょいage
- 86 :
-
(⌒ --'⌒)
(⌒Y・ .・Y⌒) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノi( ヽ ^_ノ ´ ノ < ケロのAA調節なんてしとらんと続き書かんとなぁ。
( ノ( ` ソ つ つ´丿 \ 時事ネタやからもうみんなの興味なくなってる?
ゝ、 ー! ノ−´ ・・・なくなってもまだまだ続くで〜!
- 87 :
- 続きが気になるねぇ
- 88 :
- そのうち鮎川登場キボンヌ
- 89 :
- >>86
いや、事件を風化させてはならない。
がんがれ
- 90 :
- 名作の予感
最後泣いてしまうかも( ´Д⊂ヽ
- 91 :
- この小説の小林の心理描写には悲しいかな共感を覚えてしまう
- 92 :
- (36)
(なんじゃこりゃ?普通は中吉だの大吉だのじゃねぇのか・・・。)
男が手に取った御神籤には、その一文を除いては他には何も書かれてはいなかった。
(なんだか妙な占いみたいだなぁ。最近はこういうのが流行ってんのか?
それともこの神社特有のものなのかなぁ?
う〜ん。凶だの小吉だのが出ると嫌がるヤツもいるのか・・・。)
どっちにしろどうでもいいか。
男はこの「占い形式」の御神籤に安易な平等主義的な気づかいのようなものを感じ、
ちょっとした安っぽさを覚えたが、
とあえずは近くの木に結び付けようと歩み出す。
男は、ふと、もう一度、御神籤に書かれた一文に目を落とす。
「・・真実?救う?・・・う〜ん夢?!」
(う・・・そう言えば俺いつも変な夢見てる・・・な。)
男は御神籤を低木の枝に結び付けた。
そんな偶然には別にたいして気も留めずに。
「あ〜結局、巫女さんいねぇな。帰ろうかな。」
- 93 :
- (37)
(まぁ〜なかなか綺麗で立派な神社だったな。手を掛けてるんだろうな。)
男は鳥居をくぐりながら、再びもう一度あの枝ボウキを手にした巫女の美しさを思い出す。
(そうだなぁ・・とりあえず・・・この辺回ってみるか。飯食うとことかあるかなぁ。)
和やかな日に照らされてか、ガミテープを張った原付のシートは少し暖かかった。
- 94 :
- (38)
ブッポブッポブッポ〜
(しかし・・・ここはやっぱ随分な街だよなぁ・・。)
美しい町並みを紫の原付が鼻歌混じりに散歩する。
友枝町の住宅はどれも「中の上」以上と言った感じの高級感を持ち、
どの家もみなどこか御洒落な造りになっている。
よく整理された起伏交じりの道路の横を、そんな住宅が規則正しく並ぶ。
洗濯を干す主婦が、なかなか立派な造りの2階建てのベランダに見えた。
エプロン姿の少し長めの髪のその主婦は、
主婦と言うより「マダム」と言った感じの上品で優しそうな雰囲気だ。
(あ、あんまり見てると俺、変質者みたいだな。)
少し行くと街路樹が立ち並ぶ道に出た。
街路樹の道をしばらく進むと、公営の図書館らしき大きな建物が、
豊かな樹木に挟まれた細い小道の入り口から望けた。
その小道のベンチには大学生らしきカップルが並んで座る。
仲良く談笑をしているのが遠目からわかった。
(大学生かな・・・友枝学園の。)
楽しい大学生活なんだろうな・・・。
俺には無縁だ。
シュンとする。
- 95 :
- (39)
男は街路樹の道をそのまま進み、広い公園を横切る。
(図書館に立派な公園か・・・本当にここはいい所だなぁ。
なんか益々場違いだな・・俺。
こういう所に住んでるのはマサに勝ち組ってやつか。)
数人の小学生がすれ違った。
(お!随分コジャレた制服だなぁ。付属の私立か?)
キャッキャッと笑い白くてキラキラとした歯を見せる子供達は、
みな本当に可愛らしく、幸せそうに見えた。
(あ〜ほんとうにここの連中は幸せそうだ。)
少し行くと今度は数人の高校生らしき、ブレザーの制服を着た集団とすれ違う。
男子と女子の3人3人の6人組みで、女子と男子がそれぞれ仲良くツガイのようになって歩いている。
(カップル集団か・・・。)
青年の一人はバスケットのボールを手に持っている。バズケ部なのだろうか。
(あ〜ほんとうに・・・ここの連中は幸せそうだ・・・。
あれはどこの制服かな・・・どこかで見たような気もするけどホントにどうでもいいや・・・。)
- 96 :
- (40)
男は原付を降りて押しながらボーと歩いていた。
(はぁ〜。本当に幸せそうだ。なんか悔しさみたいのはもう通り越してんな。コリャ。
・・・なんか・・・ここにいると俺もここの住人になったみたいな気がして幸せを感じるほどだな・・・。)
男はそんな自分の病的な心理を当然自嘲したが、
疲れた男はすぐに平行してしばらく妄想に浸っていることにした。
交通標識の隣のカーブミラーを見上げると自分の顔が映り、我に返る。
(ふぅ〜。やれやれ。)
ふと横を見ると美しいチューリップの花壇がある。
文字通りの赤白黄色のたくさんのチューリップは気持ちよく並び、まるで男に挨拶しているようだ。
(この家の花壇かな・・・。よく手入れされてるよなぁ。こんにちは・・お花さん・・・。)
その住宅の垣根から道路に面したちょっとしたスペースにもうけられた花壇はまるで小さな園のようで、
どの庭にも美しい植物が見られるそのあたりの住宅の中でも、ちょっとだけだが目を引いた。
男は、その曲がり角の家の、その小さな園をぼんやりと眺めた。
と、それは、その時だった。
- 97 :
- (41)
シャーシャーと何かが道を滑るような音が聞こえる。
一瞬、男は顔を上げる。
!!!
「ゎあ〜!あぁ〜あ〜!ほえ〜〜ぇ〜〜!!!」
何かが男の胸の中に勢いよく飛び込んで来た!
それは男の腹の脂肪に当たりポヨン!と一度バウンドすると
男の両手にその両肩を収めながら、男の上に倒れこんだ。
「あ・・ごめ・・だいじょ・・・。」
男は驚きながらつぶやく。
見ると先ほどの子供達と同じ制服を着ている。
小学生の女の子のようだ。
「うぅ〜痛ぁ・・・ごめんなさぃ。」
半分倒れこんだ女の子が、男に両肩を支えられながら顔を上げる・・・。
男は彼女の両瞳を見た。
う・・美しい・・な・・なんだ・・・まるで・・・
「て・・・天使が空から落ちてきた!!!」
その時、思わず男は、素っ頓狂な独り言を声に出して叫んでしまった!
これはちょっと恥ずかしい。
- 98 :
- >>76
場違い。板が荒れる。
>>77・>>78
おまえら二人ともキチガイだ。
- 99 :
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