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2012年6月一般書籍104: 司馬遼太郎をあれこれ語る 32巻目 (485) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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司馬遼太郎をあれこれ語る 32巻目


1 :12/05/11 〜 最終レス :12/06/30
前スレ
司馬遼太郎をあれこれ語る 31巻目
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1325657994/
〔竜馬がゆく〕

2 :
【過去ログ】
司馬遼太郎をあれこれ語る 29巻目
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1314512612/
〔梟の城/上方武士道/空海の風景/鬼灯/風神の門〕
司馬遼太郎をあれこれ語る 30巻目
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1318845804/
〔胡蝶の夢/最後の伊賀者・兜率天の巡礼ほかの短篇〕

3 :
>>1
乙〜

4 :
竜馬死後は人々からすっかり忘れられたおりょう。
明治後のおりょうについては、『街道をゆく/三浦半島記』24章「久里浜の衝撃」
に詳しい。司馬さんが墓参している。

5 :
“晋ドン、モウココデヨカ”

6 :
第1章 都志の浦
嘉兵衛の宿入り。

7 :
この物語は高田屋嘉兵衛の11歳の年から始まっている。嘉兵衛の生年が1769年なので、
物語は安永9年(1780年)から始まることになる。

8 :
淡路島の菜の花畑
http://web.pref.hyogo.jp/aw02/images/000170383.jpg

9 :
昭和9年、淡路への遠足で福田定一少年が洲本から都志まで行くのに使った
交通機関は団平船だった。
http://www2.wbs.ne.jp/~gionsai/gazou/g-hensen/mukasi.jpg

10 :
嘉兵衛の生まれた津志の南に広がる五色浜は、その名のとおり五色の小石が
敷きつめられた浜である。
http://kobe-mari.maxs.jp/photo/awaji/goshikihama/goshiki_004_s2.jpg

11 :
都志川は河口付近では想像以上に広い川幅をしている。島の河川であるからといって
侮ってはならない。
http://www.awajigosho.com/wp-content/uploads/2011/05/P1040264-530x397.jpg

12 :
>>7
あまり馴染みのない時代なんだけど、将軍は誰?

13 :
>>12
10代将軍・家治。次の11代将軍・家斉の在任が1787年 - 1837年だから、
この物語はほぼ家斉の時代と考えてよい。
田沼時代から寛政の改革の松平定信へ、という時期です。

14 :
徳川家斉を主人公にした映画に「エロ将軍と二十一人の愛妾」というのがあるね。

15 :
都志の新在家(現在)
http://matinami.o.oo7.jp/kinki2/tositop.JPG

16 :
褌祝(へこいわい)の歴史が書かれているが、古くは性教育の儀式で、
母方の家系の姉妹が男子の最初の性行為の相手として選ばれた。
それ以前では、母親が直接の相方となっていたようである。
ちなみに、NHKのドラマ「菜の花の沖」では嘉兵衛の叔母は、内田あかり
であった。下の画像の内田あかりだったら、いいかもしれない。
http://userserve-ak.last.fm/serve/_/50250987.jpg

17 :
大人のことをオセというのは、戦後生まれは言わないが、戦前世代は普通に使っていた。
祖父母はオトナという言葉を知らないわけではないのだが、ほぼオセしか使わなかったな。
おとなしくて礼儀正しい少年だった筆者は、オセラシイと言われていた。

18 :
調べてみると、徳島、鳥取、鹿児島・・・その他多くの地方で方言だと思っている
人がいるようなので、方言ではなく西日本全域で使われていた日本語なんだろうな。

19 :
東北出身者に確認したが、大人=オセは聞いたことがないそうだ。

20 :
農村出身の俺だが若衆組に関してはその名残を見つけ出すことが困難だな。
都会へ進学・就職する若者が多かったから、田舎に残った者らが何をしていた
のかサッパリ知らん。父親の頃は町内に青年団があったようだが、若衆組とは
別もの。若衆宿で若衆が共同生活するなんて習慣は早くから無くなっていたと
思う。漁村や小作の多かった農村の話じゃないかな。裕福な農村には関係ない。

21 :
キッキャ一家のような貧乏は、想像しにくい。隣近所を見渡しても、一流の絵師に
襖絵を描かせていたような農家が多いんだ。18世紀のお宝美術品がゴロゴロして
いる豪農の方が多かったんじゃないの?貧乏もいたんだろうけど、よう知らん。

22 :
江戸時代、貧乏なのは下級武士で、農民(自作農)ではない。

23 :
奢汰禁止令というのも、身分が下の農民・町人に豪奢な服を着ているのに、
それを買うカネがない下級武士を慰めるためだろうからな。

24 :
第2章 潮騒
嘉兵衛17歳。天明6年(1786)。
嘉兵衛は生まれた字・本村の若衆宿に入りました。仕事は新在家の雑貨屋・和田屋喜十郎
と漁師・弥右衛門の手伝いです。旅稼ぎをする新在家の若衆宿に入らなかったことで、嘉兵衛
は新在家の若衆から迫害されます。  

25 :
駒吉は憎たらしいキャラクターだな。読んでいて腹が立ってくる。

26 :
現在も保存されている若衆宿に宿毛市の「浜田の泊り屋」がある。本章で土佐中村の
若衆宿が例にひかれているのは、これを踏まえてのことだろう。
http://www.city.sukumo.kochi.jp/sbc/history/cultural/img/tomariya.jpg

27 :
嘉兵衛の義叔父・喜十郎は、淡路の沼島を旅してきた。
沼島神宮寺 http://www.wind.sannet.ne.jp/shimada/jinguji1.jpg
沼島八幡宮 http://www.wind.sannet.ne.jp/shimada/omiya1.jpg

28 :
>>27
沼島は「竜馬がゆく」の第2章で、竜馬が阿波の岡崎ノ浦で眺めた島だな。
浜辺で寝ていた竜馬の元へ、お田鶴さまがやってくる。

29 :
おふさの実家・網屋幾右衛門邸宅跡の写真を2枚見つけた。
下の写真は、網屋幾右衛門邸宅跡は現在は海の中だと言っている。
http://www.takataya.jp/nanohana/kahee/kahe_kids/try/amiya.jpg
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/4d/51c692baa77f05d505f8140a295a8fd4.jpg

30 :
おふさっていい名前だよな。ちぶさに似ていてエロい。

31 :
第3章 瓦船
嘉兵衛18歳。天明7年(1787)。
淡路瓦を大坂へ運ぶ瓦船の炊<かしき>になった嘉兵衛です。
船乗り人生のスタートかと思いましたが、一度の航海でクビになりました。 

32 :
瓦船という特殊な船型があるわけではなくて、単に瓦を運ぶ小船という意味です。
今治市の菊間港に停泊する瓦船の古い写真がありました。
http://www.kaijitoshi-imabari.jp/about/parts/rekishi_ka02l.jpg

33 :
嘉兵衛は水夫見習いの炊<かしき>という身分である。
ここでは船乗りの身分を示す用語として紹介されているが、もともと「かしき」という
言葉は、メシを炊くこと、あるいは炊く人を意味していた。
この作品のなかでも、嘉兵衛はメシを炊いている。
メシタキ女のことを、時代小説では炊き女<カシキメ>という。

34 :
船首に<みよし>とルビがふってある。
船首をミヨシというのは、船首に水押<みよし>部品があるからである。
ミズオシ → ミオシ → ミヨシ
http://www.geocities.jp/shimizuke1955/371miyoshi1.jpg

35 :
 私の家では、といっても私の子供の頃のことですが、僅かな小遣い銭のことを
「ほまち」と言っていました。さて、この「ほまち」の語源が分からなかったのですが、
「菜の花の沖」に、この「ほまち」の由来が説明されていました。
 「ほまち」とは「帆待ち」、すなわち、「出帆待ち」のことで、出帆待ちの僅かな時間に
船乗りが、積み荷を捌いて、小金を稼ぐ、ということが語源のようです。
それで、僅かな身入り、あるいは小遣い銭の意味に使われていたのです。

36 :
嘉兵衛の乗った佐平船は、淡路の江井浦を通過して都志浦に戻ってきた。
この小説の中では江井の扱いは小さいが、江井には徳島藩の御屋敷が
あり、廻船問屋が軒を並べた淡路最大の商都であった。

37 :
淡路の産業として、この作品では、淡路瓦と菜種のことしか書かれていないが、
淡路は江戸時代から日本有数の線香の産地。現在でも、その生産量は
全国生産量の7割を占める。その富が江井浦に集積されていた。
http://mytown.asahi.com/hyogo/k_img_render.php?k_id=29000131202020001&o_id=13429&type=kiji

38 :
現在淡路にはウェルネスパーク五色という公園があって、
そのなかに高田屋嘉兵衛の功績を紹介する資料館もあるそうである。
嘉兵衛は観光客の集客に使われているのである。
この小説に書かれてあるような経緯で嘉兵衛が淡路から追い出された
のだとすると、ひどい話である。

39 :
>>25
憎たらしいだけで、結果的には嘉兵衛が完勝しているんだよな。読者の溜飲は
下がるが、それでもなお故郷を去らなければならなかった嘉兵衛が哀れ。

40 :
はまち?

41 :
第4章 網屋のおふさ
嘉兵衛22歳。寛政3年(1791年)。
網元の娘おふさに夜這いをかけていると虚偽の噂をたてられた嘉兵衛。
新在家の若衆・駒吉は、嘉兵衛を村から追い出そうとして、イリコ盗人の
濡れ衣を着せる。しかし、嘉兵衛が真相を暴いたことから、嘉兵衛はさらに
窮地にたたされることになった。 

42 :
この章の嘉兵衛の年齢は「二十歳すぎ」としか書かれていませんが、この先、村を
抜け出し兵庫に到着した時点の嘉兵衛の年齢が22歳で、この章のイリコ事件から
村抜けまでは短期間に生じた一連の事件と思われますので、寛政3年(1791年)と
しました。

43 :
天明9年1月25日 寛政に改元されました。
1787年……天明7年…前章「瓦船」
1789年……天明9年/寛政元年……フランス大革命の年
1790年……寛政2年
1791年……寛政3年…本章

44 :
>>33
この作品に出てくる網家の播州はんは、炊き女と紹介されているね。

45 :
盗人を“ぬしと”と読むのは懐かしかった。自分ではこういう読み方をしたことはないが、
年寄りが“ぬしと”と言っていた。鳥取弁辞書と高松の方言辞書に出ていたが、淡路の
嘉兵衛も“ぬしと”と言っているから、西日本では一般に使われていたのだろう。

46 :
>>45
年寄り言葉で聞けば意味は理解できるが、自分では絶対に使わない言葉という
のがあるね。同世代の友人たちが使わない言葉は、意味は理解できても、自分
の言葉として定着しない。古語の生成過程を垣間見たような気がする。

47 :
おふさは網屋の末娘(次女だが)なので、“こいさん”と呼ばれていたと書いてある。
上方の良家の娘一般が“いとさん”で、小さい“いとさん”なんで“こいさん”になると
おっしゃっているが、一般に“いとさん”は長女のことで、三人姉妹以上だと中の娘
には“こいさん”以外の呼び方があるようである。末娘を“こいさん”というのはその
とおりだが、小さい“いとさん”なんで“こいさん”になったのではないような気がする。

48 :
福田家は良家ではないから、知らんがな。

49 :
淡路では20歳以下が赤褌、20歳を超えると白褌になるようですが、
滋賀県守山市勝部神社の火祭りでは、赤ふんどしは二十五歳以上、
白ふんどし二十五歳以下です。

50 :
網屋の番頭・太平がイリコ盗人事件の現場にかけつけたときに言った言葉
“どうしたンなら”
他人が体調悪そうにしているときに親切に呼びかけるときも“どうしたンなら”というし、
すごんで喧嘩を売るときも“どうしたンなら”という。口調で両者を使い分ける。
人相が悪くて言葉遣いの荒い男が親切に“どうしたンなら”と呼びかけたとき、
喧嘩を売られたと勘違いした経験、あなたにもありますか?

51 :
>>50
東京では“どうしたンなら”を使わないほうがいい。言われた相手は、たいがい及び腰になる。

52 :
いまの若い人は、“どうしたンなら”を上品な言葉遣いだとは思っていないようだな。
しかし、この小説の太平は、“どうしたンなら”とやさしく話しかけているんだよ。
文章では口調まで伝えられないので、下品な言葉遣いだと誤解されるかもね。

53 :
播州はんがおふさに言った“性根を入れて”
「性根を入れろ」「性根がはいっとらんど」は、年寄り言葉というほどでもなく
俺の両親世代までは日常用語だった。しかし、わしらの世代は、あまり使わん。

54 :
体育会系はいまでも使うんじゃないか?

55 :
「性根を入れる」の語源は、仏像に性根を入れるだから、本来すごんで使う言葉じゃ
ないんだよね。体育会系は、「やきを入れる」と同じ意味で「性根を入れる」を使うが。

56 :
次も播州はんの台詞から「奪う=かたぐ」
略奪婚のことを「女房かたぎ」「嫁かたぎ」などというが、略奪した女を肩に担いだ
ことから、「担ぐ=かたぐ」という。肩に荷物を担ぐことを「かたぐ」というのは、方言
ではなく西日本一般(あるいは三河あたりまで)で使われていたんだと思う。
方言のどぎつい両親に育てられた俺は、幼稚園の頃は「かたぐ」と言っていたような気がする。

57 :
うちの地方は、「かつぐ」(戦後生まれ)、「かたぐ」(戦前生まれ)の両方を使っていたが、
かつぐの連用形・・・かちぃーで
かたぐの連用形・・・かたゃーで
だったな。

58 :
重い物をひとりで担いできた友人を称賛する言葉
「おみゃー、そりょー、ひとりで、かちぃーできたんきゃぁ?」

59 :
一人で担ぐことは「かたぐ」だったが、二人以上で物を運ぶことを「かく」と言った。
これは若い世代も使っていた。学校の掃除当番が二人で机を運ぶとき、
「いっしょにかこーや」と友達に声をかけた。
各地で方言だと思い込まれているから、古い日本語なんだろうな。

60 :
>>59
>二人以上で物を運ぶことを「かく」と言った
二人以上に限られるわけじゃないと思う。ひとりに運ぶよう命じる(依頼する)とき、
「そこの○○を、こっちぃー、きゃーてくれぇ」という。

61 :
>>60
おまいは尾張の血が濃すぎる。「こけー、かけー」が普通。

62 :
方言ネタおおすぎ。はんかくせぇーんでねぇかい?

63 :
第5章 妻問い
嘉兵衛22歳。寛政3年(1791年)。
イリコ盗人事件の続き。嘉兵衛と初めて口をきいたおふさでありますが、
即ナンパされ舳の松の根方でいっぱつやってしまいます。

64 :
     ∧ ∧  おふさ おふさ
 +   ( ^▽^)   +
  (( ( つ ∧ ∧    + +
     ),ィ⌒( ^▽^)  +
   (_(__人__,つ 、つ  
   !!

65 :
初めてかけた言葉が「今夜10時に舳の松の根方で待つ」。はえーな。
こんだけ手が早いと村八分にされて当然という気もするな。

66 :
おふさは日和下駄を履いている。
歯が細くて高い雨下駄を日和下駄と勘違いしている方が多い。
下駄屋の広告でも、勘違いしている。
読んで字の如く、日和のよい日に履くから日和下駄。歯は太くて低い。

67 :
>>66
司馬さんは「格別な晴れの日でもないのに日和下駄をはいている・・・」と
正しく理解しておられるな。

68 :
》おふさがかぶりをふった。
<かぶりをふる>は、大多数の作家がひらがなで書かれておられるので、
どういう漢字をあてるのか知らなかった。
調べてみると、かぶり=頭であった。

69 :
幸蔵が若衆組の寄合をのぞこうとしたおふさを「女郎<めろ>」と罵る場面がある。
音読みすると<じょろう>だが、<めろ(う)>と<じょろう>では意味が違う。
<じょろう>のほうはなるべく「女臈」と表記していただきたい。

70 :
嘉兵衛とおふさがまぐわった舳の松の根方を探しても、もちろんそんなもの
はない。堺市の舳松が出てくるばかりだ。やたらと舳松人権という文字が
目立つから、被差別だったのだろう。自慢すんな。

71 :
おふさが“ぶらぶら”の登場する浄瑠璃の「夏祭浪花鑑」を思い出しているが、
この浄瑠璃は歌舞伎にアレンジされている。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&v=PaWnIDDy7as

72 :
“ぶらぶら”は者の意味らしい。
ちなみに、は漢字で書くと八九三。
花札賭博のカブで、8+9+3=20でブタ(最低)になるため、
無職渡世で生業につこうとしない者を八九三とよぶようになった。

73 :
ニートはなんだなw

74 :
長蔵は本村の嘉兵衛がいた若衆宿の筆頭兄若衆だったのに、いつのまにか
若衆頭になっているんだな。

75 :
>>74
あのときから7年経っているから出世したんだろう。
むしろ7年前すでに兄若衆だった長蔵が、いまだに若衆組にいることが不思議だ。

76 :
》おふさの気持ちが、垂<しず>をつけたようにすわってきた。
ルビの<しず>は「しで」の誤植である。
垂は四手とも書く。四手は,玉串やしめ縄などにつけて垂らす紙である。
http://kanon1001.web.fc2.com/words/side2401020_TKR.jpg

77 :
灯芯に使われる藺草のなかごです。生のものを使うのではなく、茹でて皮を剥いだ
ものを灯芯にします。
http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/38/38/castor_giken/folder/1040407/img_1040407_28116701_0?1298164974

78 :
ブログというのは司馬作品を丸写しにして知ったかするところなんですか?
「チギョウ搗き」を調べていて、ふとそんなことを思いました。

79 :
地固めは、一般に地搗きという。カタカナで「チギョウ搗き」と書いたら出典がすぐ分かる。

80 :
村八分にされた家の前を通るときは、
「味噌も、醤油も、腐れ、腐れ」と囃し立てること。
これが村の掟です。

81 :
龍鬢表は床の間に飾る最高級品で、現在買おうと思えば半畳で1万円は超える。
貧乏な嘉兵衛に買えるはずがない。

82 :
若衆組に入る儀式に、陽物を見せる習慣がある。司馬さんは南方の割礼の習俗の名残
ではないかと言っておられる。
※注意 ここには割礼された男性器の画像があります。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/58/Anatomically_Complete_Circumcision_1.JPG/220px-Anatomically_Complete_Circumcision_1.JPG

83 :
>>60
一人で運ぶときでも、片手で持てるような軽い物については「かく」とは言わないような
気がする。両手を使うときは、あるいは使ったかも知れないが、やはり二人以上で運ぶ
大きな物の場合に使ったような気がするな。

84 :
女とすることを「かく」
だけの女のことを「かきたれ」
これ関西だけ?

85 :
ーが「かく」だろう。

86 :
司馬さんはなぜ「誰」のことを「たれ」とにごらずに称すんだろ

87 :
>>85
ーは、マスをかくと言う
マスはマスターベーションのこと

88 :
第6章 村抜け
本村の若衆宿から村八分の鍋をうけた嘉兵衛は、新在家でも同様の扱いを受ける。
嘉兵衛を殺そうと企む新在家の若衆から逃れるように淡路を国抜けする嘉兵衛。  

89 :
脱藩とか国抜けの物語がお好きなようですね。

90 :
>>89
読者は現実世界から抜け出したいと思っても、そうもいかない。
物語の世界で抜け出した人物の話は面白い。

91 :
網屋の「くどのある土間」が出てくる。
昭和30年代いっぱいでプロパンガスがあまねく普及した。
それまではくどに釜をかけて薪でごはんを炊いていた。
筆者の家でも3歳ぐらいまではそうだった。
西日本なので“くど”だった。かまどという言葉はテレビで知った。

92 :
和田屋喜十郎の友人が「嘉兵衛のでぼちんに御札を貼っておけ」と軽口を
たたく場面がある。現在でも“おでこ”というから額であることは容易にわかる
と思うが、“でぼちん”は最近使わなくなったなー。
おでこそのものを指す言葉というより、おでこの大きな人のあだ名として使う
言葉だったような記憶がある。

93 :
赤塚不二夫のでこっぱちは、キャラクター名だと思っていたら、
俗語辞典に「額が広い人のこと」と出ていた。
うちの地方でも、額の広い人=でぼちんだったから、キャラクター名だと思ったのかも・・・

94 :
友人・仲間のことを連<つれ>というのは、我々の世代だと日常用語なんだが、
最近の若いもんは、暴走族等が使う下品な言葉と認識しているようだ。
旅は道連れの<つれ>なので、配偶者<つれあい>や友人に限って使う言葉では
なく、緩やかに使える言葉だ。けっして下品な言葉ではない。

95 :
標準語を上品な言葉と思う必要はない。テレビやラジオが偉いわけじゃないから。
お勉強のできない子は、地方で生まれ地方で暮らすから標準語を話す必要がない。
年寄り世代と同じ言葉を使うが、それは上品・下品とは無関係だ。

96 :
「○○は方言なんですか?」の質問への回答をする人は、もう少し考えてからしろ。
標準語からかけはなれていると「下品」とする回答が多すぎるわ。

97 :
ツレはもともと能狂言で主演者のシテに次ぐ共演者のことだったと思います。
それから、夫婦が伴侶を紹介するときに「私の連れです」というような表現となり、
さらに拡がって「友達」の意味で使われるようになったようです。

98 :
特に友達というほど親しくなくても、いっしょに学校へ行く連れ、遊びに行く連れ、
日常用語だろう。暴力団や暴走族に限って使う言葉などではない。
いっしょに小便するときでさえツレションと言うではないか。

99 :
下品というか、教養が低い、配慮が足りないって事でひとつ下に見るんだろう
国際的な場で英語じゃない言語でまくし立てる人に対する視線と似たようなもの
しかし本当に教養が高い人は、ローカル言語への寛容さは持っているものだけどね

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