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仕事を辞めて思うこと


1 :2012/02/21 〜 最終レス :2013/01/30
五年間続けた仕事を辞めた。思い返しながら書いてみる。

2 :
専門学校卒の俺。専攻も音楽関係で、卒業する頃には、音楽業界で働こうとも思っていなかった。
そこでアパレルで働くことを選んだ。理由は単純に、「興味があったから」

3 :
フリーターは嫌だったので、正社員で募集している会社を探した。
ある日求人誌に、自分の住んでいる県内にしか店舗を持っていない小さなアパレル企業を見つけた。
「ここにしよう」と軽く決める。当時付き合っていた彼女と面接の練習したりとか、先に就職が決まっていたのでアドバイスなんかをもらいながら、面接の日を待ったっけな。
そして当日。
二月ぐらいで確か寒くて天気の良い日だったと思う。
私服で来てということだったので、自分なりにウケそうなのを選んで、アピールする文句なんかも考えて臨んだ。今考えれば結構ダサイ恰好だったw
少し早めに家を出て、ポケットに小さなメモ用紙を何枚も入れて、面接する会社の近くの公園で、時間が来るまで何回も見直してたなあ。
でいざ始まるとあっけなく会話は終了。即採用。パソコン関係も強い学校だったので、「ネット業務じゃなくていいの?」と聞かれたのは覚えている。
少し目立ちたがりな俺は、店舗を希望していた。
雑誌は何を読めばいい?服はどんな感じでいけばいい?なんて、今では考えられないほど、熱心に質問をしていたwかっこつけてたな。

4 :
就職も決まって、楽しく卒業パーティとかも済ませて、いざ就職。この時はこんなに苦難の道が待ち受けているなんて思ってもいなかった。
むしろアパレルとかちょっとオシャレな感じで、周りの人とも違っていいじゃんとか思ってた。
人生に対して、何一つ真剣に考えていなかったんだと思う。就職で悩んでいる周りに対しても、何でそんなに悩んてんだ考えすぎだろうぐらいに思っていた。多分。
正直アパレルをナメていた。俺だけやる気があってみんなイージーな感じだったらどうしようとか、ワケの分からないことも考えていた。アホ。
そして初日、現実の扉を叩く。
厳格な雰囲気に、威嚇してくるような言葉遣い。イメージした和気あいあいとした空気は、どこにも流れていなかった。
しかしまぁ、一応やる気はあったので、真面目にクリアした。少しガッカリした程度。そして試用期間として、一か月間アルバイトに近い待遇で働く。

5 :
性格的に、表面上は言うことを聞いている感じを出していたが、仕事が終わるとイライラしてめんどくせーマジとかしか思ってなかった。
そしてこの先更にめんどくせーことになることも、全く予想できていなかった。
一か月経って社員に昇格。保険や年金が切り替わり、逆に給料が減ることを知る。社会を知らなさすぎた。
そして更に週末は、社員のみ特別にする作業があり、帰る時間がどんどん遅くなっていった。
ちなみに俺は通勤するのに一時間以上もかかる場所に住んでいた。実家暮らし。親のスネかじり虫。
交通費は全額支給されることを知って、適当に一人暮らしは諦めた。
故に最終電車の時間が迫ってくると焦るというストレスもあった。
周りも焦っている自分を「そんなに早く帰りたいのかコイツ」って感じで嫌悪していた。
知るかボケと思っていた。

6 :
給料どんくらいだった?

7 :
何となく仕事を覚えていって、月日が経つ。初め俺の店には二人の社員の先輩がいた。
一人は背が高くオシャレな雰囲気丸出し。寡黙で会社に忠実な人。店長。
もう一人は背の低い俺より更に低い、眉毛も薄くて元ヤンなんじゃねーかコイツって感じの変な人だった。変に細かく厳しい。
とにかくしばらくは右も左も分からず、仕事をしてる風を出してメモを取りまくっていた記憶がある。
時間潰しにやってたから、書いたメモを読み返したりとか、あんまりしなかったな。
仕事はほとんど、体験して覚えた感じ。


8 :
>>6最初は手取りで12万とか、クソみたいな給料だったよww

9 :
この頃覚えているのは、たまたま会社の店舗ではない別部署に、同じ専門学校だった子が入社してきたこと。
字が汚くて有名になってたなw
そしてたまに開かれる、全店舗スタッフが集合して開かれる事務所でのミーティング。
背の小さい元ヤン風先輩と俺はまだ入社して日が浅く、発言はほとんどなかった。
代わりに先輩達が、身長180cmでサーフィン好き、坊主でゴツイヒゲの社長に激を飛ばされる姿を見せつけられていた。
「お前らがそんなんだったら、そこの二人もクソみたいになるだろうが!!」
このセリフは何故か印象的で覚えている。

10 :
字の汚い同級生は一か月半ぐらいですぐに退職したw
そして後を追うように、元ヤン先輩も、半年ぐらいで辞めてしまった。
理由は明確。うちはかなりのブラック企業で、環境も待遇も最悪だったからだ。
その頃には俺もすっかりそれに気づいていたが、辞めようとは思っていなかった。
将来のことを全く考えていなかったのもあるし、何となく三年は続けたいなと思っていたから。
すると今度はワケあって、別の店舗に異動になった。
そこの店長は最恐最悪だった。後で知ったが、かなりの高学歴で何故かうちにいる、頭のキレるスーパー厳しい先輩だった。
そして地獄の日々が始まる。

11 :
wktk

12 :
何から何まで叩き直された。
人格の否定は当たり前。能力やセンスまでもフルボッコ。毎日キレそうだった。でも怖くてそれも無理。音楽やってた割に度胸がない性格な俺。
とにかく辛かった。唇が震える程先輩が怒っていたのを覚えている。わざわざ休憩時間を使って頭を下げたりもしたな。懐かしい。
接客でも失敗は多くてよく注意された。
「言葉遣いがおかしい」「客との距離」「レジ作業の効率の悪さ」などなど。怒られすぎてガチガチな動きになり、ますます仕事がうまくいかなくなった。
言うことを聞くことが出来るだけの俺は、あの時本当にダメで、頭悪かった。

13 :
>>11ごめん特に面白くないよwwほんと思い出話だからww

14 :
先輩の真似をしているつもりなのに、なぜかそれも怒られて、罵倒された。
じゃーどうすりゃいいんだよ!!と強く憤慨していた。おまけに個人の売り上げも上がらず、自信さえも失くしそうだった。
そんな感じが続いたある日の夜、閉店後。
先輩に「お前動きが固すぎ。接客もっと自由にやれよ」と言われた。お前のせいだろーがアホと思った。じゃー自由にやってやるわと思った。
そして次の日。これは良く覚えている。
初めて先輩に個人売り上げで勝つことができた。たった一日だし、全然すごいことではないけど、すごく嬉しかった。
その夜に「それでいい」と先輩に言われたのは、素直に嬉しかった。少しざまぁ的な感情もあったw

15 :
最初の記憶はそんなもん。上辺を繕うのが得意だったから、だんだんボロが出て、どんどん怒られていた記憶もある。ホント情けないな。
そっからは、色んな経験をすることになる。
セールの地獄。準備、セール期間はもちろん、片づけも大変だと知った。
その先輩と一緒に働くようになり、帰れなくなることが増え、よく友達に車出して送ってもらってたっけ。
今思えばこれも恥ずかしくて、内弁慶な俺は、送ってもらった友達に何故か横柄な態度をとっていた。
「俺とドライブできて楽しいだろ」的なwマジうぜぇw
感謝が足りなくて、常識もなかった。全部仕事のストレスのせいにして逃げていたと思う。
最悪に今謝りたい。

16 :
そして店舗での仕事以外も任されたり、激務の一途を辿ることになる。朝も早くなるし大変だった。
家が遠いのは自分の選択なので、文句も言えないし、ねぎらってもらった感じもしなかった。ホントみんなクソだと思った。
接客でも苦労した。仲良く喋りに来るだけで買ってくれない客にイラっとしてつい嫌な対応をしたり、ワガママな客の意味不明なクレームとか、色々あった。
そんなこんなで月日が経ち、更なる転機。
入社時に配属されていた店舗のオシャレ店長が退職することになった。
その人とはあまり会話がなかったが、ユーモアのある人だった。
雷が鳴り響くような悪天候の日、田舎暮らしな俺を揶揄して「家流されてんじゃないか」と言われた。
ある什器がいつもの場所になかたので聞いてみた時「○○の棚の中にある可能性が高い。俺の勘がそう言っている」いや絶対お前がおさめたろそれwということもあった。


17 :
人手が足りなかったその店舗に、店長として俺が抜擢された。抜擢といってもしゃーなしな感じだが、ちょっと嬉しかった。
そして最恐最悪の先輩としばしのお別れ。まぁ営業時間外の作業で普通に顔は合わせてたけど。
そっからは意外と頑張った。店長という響きから妙な責任感を覚えて、売り上げを上げる為に尽力した。
取引先何社かから、「店長代わってから数字上がってますねー」なんて褒められた。そして応援された。いい思い出だ。


18 :
ある日ゴリラみたいなアルバイトが来た。一見するとゲイのような彼。
「ゲイじゃないですよ」と、最初に釘をうたれたw
そのアルバイトも頑張って教育した。激怒して泣かせたこともあった。それでも続けてくれたことを、振り返った今、相当に感謝している。

19 :
他は親が自営業者で金持ちなバイト君もいた。
彼は金持ちなだけにオシャレで、美容師の経験があった。
ただメンタルが弱く、口が臭かった。顔がイケメンなだけに残念だった。
基本他店舗にいたので、営業中深く関わることは少なかったが、外ではたまに飲みにいったりもした。
そして彼がオタクであることを知る。某漫画やアイドルを崇拝し、メイドを愛していた。
メイド服」ってエロいよねと言うと「性的対象として見ていません。神聖視しているので」と言われたのには笑ったw
その割に彼の趣味は涼宮ハルヒのフィギアを朝一で視姦することだった。クソ野郎め。
ただ、愛すべき存在なのに違いはない。

20 :
霊能力があるバイト君もいた。
小さい頃は妖怪をみたことがあるとかなんとかwただ不思議な子で、辞めた後に彼の夢を何回も見たのを覚えている。
負のオーラが漂っていると自負しているだけあって、本当に運のない子だった。
彼と一緒に、店の前に路駐してある邪魔なバイクをチューイングガムまみれにしたのはいい思い出。
得意げに、しかも手際よくガムを食べてはこすり付け、最後に「こーやるとぶっ壊れるんすよw」と言ってマフラーにガムをぶちこんでいた。
因果応報という言葉が頭に浮かんだw

21 :
スーパー頭の悪いバイト君もいたな。
顔はK-1のミルコにそっくりで、爽やかな感じで、落ち着いているのに、バカだった。
お客さんとの会話
ミルコ「新色入りましたよ」
客「どんな色ですか?」
俺「ラベンダーっぽい感じだよね?」
客「ラベンダーってどんな色?」
俺「ピンクと紫の中間ぐらいかなあ」
ミルコ「いや、ラベンダーと紫の間ですよ店長」
客「????www」
みたいなね。会話が成立しないことが多かったw
ただ彼は彼女を溺愛している優しい子だった。人の服や音楽を速攻真似するのはウザかったが、可愛いと思えば可愛い気もする。

22 :
店長になって何か月か経過して、大物ルーキーが入社してきた。正社員なので、初のちゃんとした部下。
ソイツはムーミンに出てくるスナフキンに、髭を生やしたようなやつで、かなりワイルド。
焼肉で肉の下に敷かれた笹みたいな葉っぱを焼いて食ってたのはウケたw
おまけに知識豊富でかなりオシャレ。服買いすぎて借金まみれだった。


23 :
性格もかなりワイルド、というかワガママ。扱いが非常に難しかった。ただ、仕事はかなり出来るやつだった。
しかしそれだけに敵も多く、公私ともに、トラブルの絶えないタイプの人間だった。
彼と協調する為に四苦八苦した。ストレスでゲロも何回か吐いた、というか嗚咽が止まらない時期もあった。
しかしそれを乗り越える頃には、売り上げがぐんぐん伸びていった。


24 :
彼と仕事をしだして、色んな感性や感覚、考え方が変わった。
彼は普通じゃなかった。本当の父親がいなかった。実家は大金持ちだった。色々と背負っているタイプの人間だった。
ある日彼は自分の口座に1000万以上あることを俺に漏らした。
そして自分の一族は天下りのクソ野郎達だと罵った。
この血を自分で終わらすんだと啖呵を切った。
彼は結婚する気がなく、どこかかの国の戦争に巻き込まれて、流れ弾で死ぬのが夢だった。
死体を日本には残したくないらしい。
変わっているな、でも面白いと正直に思った。

25 :
金持ちで借金している理由が分かるころには、かなり距離が縮まっていた。
世の中には色んな奴がいるんだな、みんなそれぞれ良いところがあるんだな、そう思い出した頃には彼だけでなく、お客さんとの距離もだいぶ近くなっていた。
無意識に一線を引いていた接客を辞め、お客さんのことをもっと深く知りたいと思いながら接客をするようになった。
そしてそれが楽しく面白いと思うのにも、ほとんど時間はかからなかった。
そして色んな出来事がおこるようになる。

26 :
顧客って感じよりも友達って感じかな。本当は良くないんだろうけど。
会社がブラックってのもあって、自分の人生を搾取されてる感も強くて、それなら自分にとってプラスになる何かを手に入れようって思った。
逆に会社を利用してやろうって考えた。
気づけば先述したように、友達だらけになっていた。

27 :
何が起きたかは多すぎて書ききれないな。思い出せるのは、なんだろう。
お客さんとスタッフで真夏の夜中、有刺鉄線に囲まれた柵を越えて、きれいな海に行ったことか。
みんなで全裸になって泳いだ。ホタルイカがキレイで、みんなで感動したなぁ。
そういえばこの頃には、時間が遅くて帰れないとき、友達ではなくお客さんに送ってもらうことが多くなってた。
恋愛の話、仕事の話、もちろん服の話、色々した。
あ、趣味もみんなのおかげで増えていったな。
ダーツ、ボーリング、お酒、カラオケ、旅行、写真。
そうだ写真。今、後輩のことを思い出したので書いてみる。

28 :
それでも結局は私は無人惑星サヴァイヴを見る事をやめる事はできなかった

29 :
その後輩は、専門時代からの付き合い。
見た目はいきものがかりのボーカルを小さくして、少し眠たそうにしたら近いかな。
可愛いかといわれると普通ぐらいだが、可愛らしいことに間違いはない。
ちょうどお客さんとの距離が縮まりだした頃、なぜか良く、お店に顔を出すようになっていた。
今考えると、ちょうどスナフキンが入社したころ、前の彼女と別れたから、タイミングもばっちりだったな。

30 :
>>28なんだそれはw

31 :
その子の趣味は写真だった。しかも結構本格的な、フィルムで撮ったり、デジ一なるものも駆使していた。
初めは興味がなかったが、楽しそうに写真の話をしているその子を見ていて、興味が湧いてきた。
撮影したりはしなかったが、よく写真の本を買うようになったっけ。
そしてその子の被写体も俺が多くなっていくように、よく遊んでいたな。

32 :
そういえば音楽関係だったんだよね?
なにやってたの?

33 :
>>32
DJ OZMAだよ。知らないの?

34 :
>>32バンドではギターボーカル。専攻してたのはPA関係だよ。
>>33無茶言うなw

35 :
途中からは薄々感づいていた。自分に恋愛感情があることを。でも気づいてないふりをしていた。
付き合いも長くて、今さらそんな風には見れなかった。言い訳だけど、これまでの関係を変えるのは嫌で、つかず離れずの関係をとるように接していた。
そうして過ごして何か月か。決定的な出来事が起きる。
バレンタインデーの日、俺にだけ、特別手作りのチョコをくれた。嬉しかった。でももう避けられないとこまできたと思った。
そこで俺はとんでもないことを実行。
ホワイトデーにその子を呼び出して、告白されてもいないのにフッたw意味わからんことしたなw

36 :
俺のこと好き?って自分から聞いた。
それで、もうしそうなら、無理だからって言った。ヒドイことしたな。
「頭の中真っ白です」とか言われた。そりゃそうだ。不意打ちすぎる。でもはっきりさせなきゃなんか可哀そうで、言ってしまった。
「女として魅力はないですか?」と聞かれた。
「後輩として可愛いとは思うけど、女としては違うかな」と答えた。
「またみんなで遊ぶのはいいですか?」と聞かれた。
「みんなでならいいよ。」と答えた。
そんな感じだったかなぁ。この会話が終わるころには、午前4時をまわっていた気がするw

37 :
そっからはちょっと大変だった。後輩の取り巻きに「期待させといて」とか文句言われたり、微妙にギクシャクしてしまった。
うざかった。全く女子ってやつは、自分が一番のくせに、他人の恋愛になぜか首をつっこみたがる。とんだ迷惑だ。
しかしその子のお願いは今まで通り接してくれること、だったので、なるべく平素な振る舞いで楽しく遊んだ。
可愛い後輩だということは本当だし。それが俺も楽だった。
でも世の中思い通りにはいかないもの。そんな日々もあっけなくぶっ壊される。

38 :
基本お客さんやその他を含め、みんなで遊んでいたが、帰りの方向が一緒の為、その時ばかりは二人きりになることもたまにあった。
そんな二人っきりになった帰り道のある日。切り出される。
「先輩、もうあたしに可能性はないですか?」
「うん。諦めてくれ」
「あたしにとって先輩は、好きってだけじゃなくて、本当に尊敬できる人で、簡単に諦められないんです」
「・・・」
「可能性が少しでもあるんならあたし頑張りたいんです」
「つまりまだ好きってことか?」
「はい・・・」
こんなにスムーズではなかったが、大体こんな感じ。
俺はこれを聞いて、大げさにも、今生の別れを決意する。やりすぎたかなとも思うが、そう思うぐらいに、彼女の熱意はすさまじかった。

39 :
彼女はまだ誰とも付き合ったことがなかった。俺が初めてちゃんと好きになった人なんだと言われた。
そんな彼女のため、という気持ちもあったが、自衛の為、という気持ちも少なからずあった。
弄んでしまうんじゃないか。一夜の過ちを犯してしまうんじゃないか。
そんな気持ちもどこかにあった。それに対しての防衛策を図ったんだ。
俺は彼女を呼び出して、最後のドライブに出かけた。

40 :
あぁPAかwwwww
でもミュージシャンよりはマシだな
あいつらは救いようがない

41 :
>>39
続きが気になる

42 :
>>41
続きはWebで

43 :
>>40ミュージシャン志望の子もいたけど、確かに遊びに来ているようにしか見えなかったなww
>>41嬉しいねえ。ありがとう
二人の最後の日、軽く夜の街をドライブ。個人的には最後だから、勝手に思い出に耽りながら喋ってたと思うw
そしてみんなでよく行くお店でご飯を食べて、家まで送る。最後の方はきっと、彼女も何か気づいているみたいで、物憂げな表情をしていたような気がする。
家の近くの公園で、付き合ってもいない二人が、別れ話をする。
「もうお前と会うのはやめにしようと思う」
「・・え?」
「みんなでも、二人でも、もう会わないってことだ」
「・・・」
「もううんざりなんだ。好きでもないやつから好かれたり、周りからも文句言われるし、めんどくさくて仕方がない。俺はお前が思うような良いやつじゃない。」
何言ったかは正確に覚えていないが、こんなニュアンスで、なるべく冷たく、突き放すように切り出した。
泣くと思った。泣いて嫌われると思った。
経験値も少ないうえに、臆病で物静かな性格の子だから、こんな辛辣なセリフ、耐えられるはずはないだろうと。
でも違った。彼女は言った。
「そう言うと思ってました」
そして笑った。胸が締め付けられるように痛かった。

44 :
>>42もちろんだw

45 :
「そうか、それなら話は早い」俺は動揺しながら、受け流した。
「今までありがとうございました。先輩色んなことを教えてもらったし、本当に感謝しています。」
「そりゃ良かった」
「最後にひとつだけ教えてください」
「・・・?」
「後輩として可愛いって言ってくれたのは本当ですよね?あたしの良いところってなんですか?」
「・・・」
「嘘は嫌いですよ、先輩」
「・・・分かった」
お手上げだ。最後まで冷たくしてやろうと思索していたが、彼女に一杯喰わされた。

46 :
何を言っただろうか。とにかく褒めた。正直に良いと思うところを並べて、素直に話した。
そして自信を持てと言った。短所も人によっては魅力だ、悪いところも含めて可愛いと思ってくれる人を選べとか、そんなアドバイスチックなことも言った。
その話が終わるころには、何だか計画通りじゃないことに笑えてきて、俺も彼女も、微笑むように会話をしていたと思う。
そして車に乗り込み、家の前まで向かう。
車を停めて、最後の瞬間が来る。
「もうこれで、本当に最後なんですね」
「嘘は嫌いなんだろう?もちろんだ」
「少しさみしいです」
「少しかよw」
「・・・」
「・・・」
お互い沈黙して、フロントガラス越しに空を見上げていた。
何分経過しだろうか。何を考えていただろうか。自分で導いた結果なのに、少しだけ惜しい気持になっていたりした。
その瞬間。
―――――っ!!!
流れ星が流れた。嘘みたいなホントの話。
お互い目を見合わせて、その刹那、吹き出した。

47 :
「忘れられなくなっちゃいましたよww今のでww」
「最悪だなwほんとw」
「先輩はほんとに、悪い人だw」
「俺のせいじゃないだろうw」
すごく和んだ、でもその時彼女が涙を拭う仕草をしたのを、見逃すことも出来なかった。ひどくいたたまれない気持ちになった。
「じゃあ行きますね、借りてたCDや本はまた返します」
「うん、うちのポストにでも入れといてくれ」
「さようなら」
「さようなら」
そう手を振って、俺は彼女の家を後にした。

48 :
つまみ食っちゃうことはしないのか

49 :
早く続きを読ませてほしい・・・・・。

50 :
>>48未然に防いだんだよw
>>49ありがとう!
久しぶりに更新w遅くてごめんね。
その後は、どうしたっけな。
そうそう部屋に帰って、俺も借りてた本があったから、返さないといけないことに気付いたんだ。
で他にもないかなって探していると、後輩の写真が出てきた。
俺に向けてカメラを構えてる一枚。後輩のカメラを借りて俺がふざけているときに撮ったやつ。
あまりにキレイに写ってて、なんだか切なかった。同時に見とれていた。
後日その荷物をまとめて、彼女の家のポストに入れた後、なんとなく写真を始めようと思った。
今でも続いているフィルム写真の良さは、全てその子に教えてもらった。

51 :
「写真は、一枚も同じものを撮ることができないんです」
「フィルムは、撮り直しがきかないのがいいんです。一枚一枚大事にできるから」
「私は撮った写真は一枚も捨てないですよ。ピンボケも色とびも、全部その時本当に起こったことだから。それも含めて思い出なんです」
「人を撮るのが好きです。いつもより相手のことをちゃんと見れるから」
「空を撮るのが好きです。広くて、大きくて、のんびりしてるのに、いつも違う景色だから」
彼女はこんなことをいつも言っていた。人の心を動かすのは、人の心だ。

52 :
ちょっと後日談。
その後は本当に会うこともなく、月日が流れていった。そして巡る俺の誕生日。
その日に消した後輩のアドレスから、メールが来た。名前が出なくても覚えてる自分が、なんだか可笑しかった。
「誕生日おめでとうございます。先輩は幸せにやってますか?今年も先輩にとって良い一年になることを祈っています。
ところであたし、先輩との約束守りましたよ?彼氏ができました。そして、近々結婚する予定です。本当に色々、ありがとうございました。」
突然すぎてびっくりした。まさか初めての人と結婚するなんてw
ドラマかなんかかよ!と突っ込みたくなった。
そして嬉しくもあり、ちょっぴり寂しくもあった。
「おめでとう、幸せになるんだよ」と、返事をした。
そして「また逢いましょう、先輩」という返事が来て、それ以来、彼女と連絡はとっていない。
こんな思い出もあったなぁ。これからも写真は続けよう。

53 :
ちょっと本筋に戻ってみよう。
その他、面白かった思い出。
お客さん、スナフキン、俺でダーツに行った。
しかし、普通じゃ面白くない、ということで、新ルールを追加した。
口にジュースを含んでプレイする、名前を「デス・ダーツ」と名づけた。
もう後は想像の通り、邪魔の仕合、笑かしあいの泥試合。
構えてる後ろから勝手に投げたり、変な動きをするのは当たり前。そして噴射されるリアルゴールド、コーラ、ウーロン・・・などなどw
汚くて仕方なかった。
そして最後の方、スナフキンがとんでもない行動に出た。彼は木製ハンガーを持って、的の前で構えていた。いや、おかしい。
そして投げる。
BULLS EYE!!
みんな死んだ。ハンガーも壊れた。
その後も、ダーツが床に刺さったり、色々あったが割愛。
とにかく面白かった。あ、ちゃんと掃除もして帰りました。そして俺のカバンの中に、壊れたハンガーがぶちこまれていたのは、言うまでもないこと。

54 :
30歳、うつ病、ニートというすごいステータスの客もいた。
自称アスペルガー症候群なだけあって、対人関係も下手だし、奇行もしばしば。
こいつがかなり面白かった。
ある日うちの店でパーカーを買って帰った。
その日、スナフキンと二人で、彼は飲みに出かけた。
そしてその帰り道での会話。エレベーターの中。
ス「なんかボロイなぁこの建物。きな臭いし」
ニ「そうだね」
ス「空気悪いわぁ」
ニ「あれ、俺さっきタバコ吸ってなかった?」
ス「知らんがなw」
外に出る。
ス「おかしいぞ。なんかまだ臭い」
ニ「・・・そう?」
ス「・・・おい!お前の荷物!!ww」
紙袋から大量の煙が出ている。
ニ「!!!!?!!???!www」
急いで道路に中身をぶちまけると、パーカーが燃えている。迅速に鎮火w
そして、完成した。その名もバーニングパーカー。
翌日それを着て彼は店に現れた。俺の腹筋は見事に崩壊したのである。

55 :
結構仲良くて、ニートの彼と、めちゃくちゃ遊んだ。
唐辛子タバコをつくってみんなでむせてみたり、朝まで酒飲んだりカラオケしたり釣りしたり。
二人で買い物行ったこともあるなぁ。
あと一週間家に帰らずに、コンビニでシャンプー買って、トイレで頭洗ってる姿を目撃した時は爆笑したw
アホかお前はとw
寒い中バイクで二ケツして、田舎の我が家まで来てくれたこともあったな。
ニートは黒が好きで、いつも黒い服ばかり着ていた。
んで、黒のダウンを来て寝てるもんだから、朝起きて、みんなが巨大なゴミ袋と見間違えて叫んだのはウケタw


56 :
そんな彼の思い出話でもしてみようか。
彼の生い立ちも、中々クセがある。
四人家族、妹が一人、優しい母親と、優しい父親、一見幸せな普通の家庭。
ただ一つ、彼は生まれながらの脳の発達障害とやらを抱えていた。
小、中、と孤立し、高校でもグレてはみたが、そっち系の友達もできるはずがなく、結局一人だった。
高校を中退する前、彼はバイクひとつで、東京まで行ったことがあるそうだ。ホントあほ。
とにかく周りに理解されない、そんな人生を歩んでいた。

57 :
このスレ読んでないけど多分そのうち読む。

58 :
自分で言うのもなんだが、俺と周りは、そんな彼の人生の転機になるべく、一役買った。
お店で俺たちと仲良くなり、頻繁に来てくれるようになった。
そしてお店を通じて、色んな仲間、友達ができた。
彼を理解し、バカな行動も笑い飛ばしてくれる、そんな人たちが彼の周りに増えていった。
「店長と、スナフキン以外は、話すのにまだ緊張する・・・」
とか30歳のくせにぬかしていたので、殴ったw
「優しくしてくれたらありがとうと言いなさい!」って感じで。
そんな風にみんなで彼を再教育していったんだw
次第に俺主催のパーティーに来てくれたり、少しすつだけど、彼は変わっていった。

59 :
>>57暇な時でいいよ。ありがとうね

60 :
「君は誰かと仲良くなることができても、その人たちはきっと、すぐに君から離れていくよ」
彼は昔医者に言われたこの言葉が、ずっとトラウマになり、人間不信になっていた。
それを聞いた時、殺意の片鱗を、自分の中に確かに見つけた。
どこぞの馬の骨とも分からないやぶ医者の一言で、救われなかった命が、ここにある。
大げさだけどそんな感じだ。
ぶん殴ってやりたかった。なんならぶっ殺してやりたかった。
そして、悲しかった。
「じゃあ、俺たちも離れていくと思ってるの?」
「いやぁ、それは、分からないけど・・・」
とても悔しかった。

61 :
だから約束をした。
「じゃあ10年後、まだ俺らが繋がってたら、絶対メシおごれよ!」
「・・・ありがとうw」
他にも、「俺がお店出して、お前がホームレスだったら、清掃員として来てくれw」とかw
無茶苦茶な約束を、スナフキンと三人で、その夜は、沢山した。
絶対繋がっててやる、また、コイツとなら全然大丈夫だろうと、思っていた。
でも、やっぱり、人生は思い通りにいかない。
神様は、クソったれだ。

62 :
日付にして、3月12日。去年のこと。つまり、あの凄惨な大地震の翌日のことだ。
その日の朝、テレビをつけて、住んでいる場所的に全く影響のなかった俺は、本当に失礼ながら、そのニュースを傍観し、ため息をつく程度に、落ち込んだ。
「ひどいことが起こるもんだな。。」
なんて呑気に思いながら出勤し、仕事をしていた。
そしてその日の夜、事件は起こる。

63 :
突然の来訪者。夫婦が神妙な面持ちで、お店にやってきた。
「○○店長はいらっしゃいますか?」
「はい、私ですが・・・どうされましたか?」
あの時はクレームか何かだと思っていた。でも違った。
夫婦は切り出した。
「実は先日、○○(ニートの名前)が亡くなりました・・・いつも彼からお話を伺っていましたので、ご挨拶とご連絡を兼ねて、こちらに参りました・・・」
意味が分からなかった。
「はい?もう一度お願いできますか?」悪夢か、ドッキリか?いや何の悪い冗談だやめろと、頭の中がぐるぐる回り始めた。
聞き返さずにはいられなかった。
「はい、彼は先日、事故で亡くなりました・・・」
泣いた、膝から崩れ落ちた。店頭で、外聞もなく、泣き散らした、叫んだ。
まだ、意味が分からなかった。

64 :
どんな事故だったん

65 :
>>64水難事故です。

66 :
久しぶりに続きでも書いてみる。
その後は、悲惨だった。とりあえず、仲の良かったメンバー全員に連絡をとった。
閉店後の店内で、みんなで泣いた。生気を完全に失った俺は先輩に送ってもらうことになった。
そしてスナフキンは、夜の街へ消えていった。
帰りの車の中で、相も変わらず泣き続ける俺のもとへ、一本の連絡が入る。
「店長!!助けてください!!・・スナフキンが・・・!!」
どうしたことかと、急いで引き返して、飲み屋街の近くまで向かった。
そこにいたのはオタクでイケメンな元スタッフだった。
そして、ゲロと血にまみれた服を着て、路上で倒れこむ、スナフキンの姿。
どうやら飲みすぎてしまったらしい。
「ニート!!ニート!!・・・ニートぉ・・・!!」
目をつむったまま、叫んだり、うなったりしている。口から血が、定期的に吐き出される。
完全にマロリーワイス症候群。

67 :
胸が痛かった。我慢していた悲しみを爆発させた彼の姿が、自分の傷をもえぐるように、同調してしまい、涙が止まらなかった。
先輩も、オタクも、誰もお互いを慰めたりしなかった。
咎めることのできない、悲しみの波に、みんな飲み込まれていた。
しかし、ずっとこうしているわけにもいかないので、俺は重い腰をあげて、行動を開始した。
2リットルの水のペットボトルをスナフキンに上からかけた。
「寒い!!冷たい!!寒い!!」連呼する彼。
適当に体を拭いて、先輩の車に乗せ、家まで送ることにした。
その社内で、あまりにもゲロや血を吐きまくるので、先輩と苦笑いしたw

68 :
目から汗が、、おかしいな、とまらないぜ

69 :
>>68
携帯からです。ええ人やな

70 :
なかなかいい話だ

71 :
>>70ありがたいです。

72 :
今思えば、あの時なんで救急車を呼ばなかったんだろうと思う。
全身gkbr状態だし、「寒い、寒い」と連呼していたし、マロリーワイス以前に、完全に急性アル。
スナフキンは市電に轢かれても死ななかった、という話を知っていたから、何故か大丈夫と思っていたんだろうかw
もしくは、その時は、「俺たち」が助けたかったのかもしれない。
助けられなかった、という自責の念が、脳裏によぎったのか。
大げさだが、何かを取り戻すように、必死になりたかったのか。
「もう誰も死んでほしくない」漫画のようなセリフ、こんな感情を抱くことになるなんて、誰も想像しなかったろうに。

73 :
えーースナフキも・・・( TДT)?

74 :
続きは?(チンチン)

75 :
>>73 >>74
続き書くね。ありがとう(・∀・)/チンチン

76 :
その後、スナフキン宅に到着し、彼を運ぶ作業に移る。
自分で立つこと、動くこともままならない彼を運ぶのは、意外と至難の業だった。
体躯もしっかりしていたし、背もわりと高い。まるで大きな赤ちゃん。
先輩と二人で彼を布団にくるみ、半ば引きずるように、彼の部屋まで運んだ。
辛かったのは、彼の部屋が3階にあったということ。この金持ちめw
そして途中途中に吐血と嘔吐おし、「お母さんに怒られる、お母さんに怒られる・・・」とうめいていた。
何だかまた、コイツの背景が見えた気がして、少し切なかった。

77 :
「大丈夫だよ、全部キレイにしておくから」となだめて、落ち着かせた。
「ごめんなさい」と仕切りに彼はつぶやいた。
やっと部屋について、温かい服を着せて、布団をいっぱいかけて、蒸しタオルを当てたりしながら、眠らせた。
「なんでそんなに優しいんですか・・なんで・・・Zzz」とつぶやいていたっけ。
少し落ち着いてきたようなので、次のお仕事。
先輩の車をキレイにすること。これはすごかったw
後部座席に凄惨な景色が広がる。先輩と笑った。ニートの死を知って、初笑いだったかも。
「よっしゃ」と腕をまくり、トイレットペーパーとマジックリンみたいなスプレーで、一気に清掃作業を行った。
これが終わるころには、多分午前2時ぐらいになっていた。

78 :
その日は月がキレイで、タバコを吸いながら「ニートはこれを見てるんですかね」と先輩と哀悼に耽っていた。
「俺たちも寝ようか」
すっかり疲弊して、涙もいつのまにか枯れていて、今なら寝れる気がした。
「はい、戻りましょう」と俺は言い、彼の家の扉の暗証番号を押した。金持ちめw
3階のスナフキンの部屋まで帰ると、彼が部屋で、なんとウロウロフラフラとしている。
彼は部屋を手探りで、かき乱しながら、何かを探している。

79 :
と、帰ってきた俺たちに気付いた。正確には俺たちではないのだけど。
グラグラと狼狽した動きでこちらに歩いてくる。なんだ?と思った矢先、掴みかかられた。
「何で死んだんだよ!!なんで!!なんで・・・!!」完全に呆気にとられている俺。壁際まで押しつけられて痛かった。
「今からだったんじゃないのかよ・・・全部・・!!友達もやっと出来て・・・!!どうして?!行きつけのお店も飲み屋もさぁ!!これからなのに・・・!!何で!!何でなんだよ!!!!!」
声がでかい、ウルサイ。そして途中で気付いた。これは俺に言ってるんじゃない。
「何でお前が死ななきゃいけないの?!!俺でいいじゃん!!俺!!俺、俺!!俺で!!!ニート!!!なぁ、ニートぉ・・・!!」
泣いている。彼には俺がニートに見えているのか、そう思った。
すがるように、身を預けたりしては、襟首をつかんだまま、態勢をグラグラさせては持ち直している。
「おい・・・何か言えよ!!おい!おい!!なぁ!!なんなんだよ・・・!!!!」
正直、俺ももう限界だった。さっき枯れたと思っていた涙は、嘘のように溢れ出した。
俺は彼の垂れ下がった頭を両手で抱きしめた。
そして、自然と口をついて出た言葉。
「・・・ごめんね・・・」
もうこれ以上喋ることもままならない、ぐらい苦しかった。
スナフキンはまた、大声をあげて泣いていた。
神様なんかいない、くそったれだ。
その夜は今まで生きてきた中で、最も強く、そう思った。

80 :
結局そのあと、スナフキンは泣きながらゲロというか、もうすでに胃液のようなものをぶちまけ、先輩と俺に「おいw」と泣きながらつっこまれ、ベッドに強制送還してやった。
泣きつかれた子供みたいに、すぐに寝息を立てている。さっきのも起きていたのか疑わしいな、と思った。
アイツの最後のゲロと、俺と先輩の涙を拭いて、その日は終わった。
長い長い、最悪の夜だった。

81 :
「タクシードライバーは眠れない〜規制緩和・過酷な競争〜」
https://www.youtube.com/watch?v=0Zw_EoY0IkA&feature=youtube_gdata_player
https://www.youtube.com/watch?v=EQbStO8JsXk&feature=youtube_gdata_player
https://www.youtube.com/watch?v=Pa-zKWwgmfw&feature=youtube_gdata_player
https://www.youtube.com/watch?v=nn0G18ksOQU&feature=youtube_gdata_player

82 :
つづきー

83 :
>>82 ありがとうね。書くよー

84 :
http://www.ytv.co.jp/mutenka/relay/index.cgi

85 :
>>83
おねがいしますo( _ _ )o

86 :
次の日からを思い出してみる。
翌日も、もちろんの如く仕事だった俺達は、朝ぎりぎりに起き、早々にスナフキン宅を出た。
というかすごいのがスナフキン。「お腹痛いです・・・」と言いながら普通に朝からパスタ食ってた。しかも自分で作ってw
やっぱこいつはすげーと思ったのを、よく覚えている。
そしてここからは、少しずつ、静かに、積もっていくような感覚の悲しみに襲われることになる。
これは至極当然のことなんだろうけど、何気ないふっとした瞬間に故人を思い出したり、まだ受け入れられない現実とのギャップというか、そこらじゅうにそんな要素がありふれていて、辛かった。

87 :
閉店してからお店の扉を叩いたり、試着室にこもってみたり、服をだらだらと何時間もかけてみたり、そういうのはもう出来ないんだなっと、何度も思った。
釣りの話、熱帯魚の話、漫画の話、音楽の話・・・出来ないと分かった途端に湧き出てくる色んな願望が、みんなを苦しめた。
「あいつはいいやつだった・・・」とは、誰も言わなかった。
「あのクソ馬鹿野郎!!」と、みんな言っていた。
そこには、一生後悔し続ける、勝手に死んだ事を恨むようにして、覚えておくという、俺らだけの不思議な共通理念があった。
命の大切さを教えてくれただの、生きているうちに優しくしなきゃだの、アイツが死んで分かった、そんなのまるで死んでプラスになることがあった、なんてならないように「あいつの分まで頑張る」という類のセリフは、タブーだった。

88 :
そういえば、事故について書いてなかったなぁ。
水難事故っていうのは、真夜中に釣りをしてる時に一人で海に落ちてしまったらしい。
場所は港で、彼が竿を投じていたのが結構な高さの場所。深さも十分にありそうな、ちょうど、足場が出っ張ったようなとこだった。
で、ここからがまた、悔しい話なんだけど、彼は、俺たちの為に魚を釣りに行っていたらしい。
これはご両親から聞いた話。
夜中にふっと起きて、彼は「出てくる」と急に釣りの準備をし出したらしい。
そして「恩を返したい人がいるんだ。大きいの釣って帰る」と。
俺、スナフキン、ニートの三人で、入り浸っていたバーがある。
そこは、バーと言っても名ばかりの、小汚い、廃れたクラブみたいなところで、営業時間も適当な、だらだらと過ごせる場所だった。

89 :
そこでも色んなことがあった。
まずスナフキンが仕事掛け持ちで、そのバーで働き出したこと。俺たちは加速して通うようになった。
ニートがセクRに好かれて迫られてるのはおもしろかったなwしかも結構ガチw
あとはゲロもよく吐いた。喧嘩もあったし、ダーツの機会もあって、負けたらテキーラなんて遊びもしてたっけ。
で、とある日、ニートがバケツを持って来店してきた。
「何それ?!」ってオーナーとみんなでなって、盛り上がったな。
メバルを何匹か釣ってきてたと思う。魚は詳しくないので違うかも。
で、みんなで天ぷらで食べた。すごく、楽しかったし、そのはニートもみんなに「すごい」だの「ありがとう」だの言われて、まんざらでもなさそうだったな。


90 :
きっと、あれをもう一度やりたかったんだろうと思う。
みんなをビックリさせてドヤ顔したかったんだろう。30代うつ病ニートのくせに。ほんと、カッコつけすぎだよバカ野郎、と思う。
本筋に戻る。
ニートの死亡宣告から一週間は、とりあえず毎日泣いていたと思う。
そして、3か月後くらいかな。ようやく気持ちが落ち着いて、ニートの実家に行くことにした。

91 :
泣いた

92 :
友情っていいな

93 :
頑張って書ききってくれ

94 :
>>91 あなたは優しい人
>>92 俺もそう思う!!
>>93 ありがとう。感謝や

95 :
一気に読んだ。
胸熱
続きたのむ

96 :
今日はニートの命日ですね。
彼の魂が安らかでありますように。

97 :
>>96
水を指すようですが、数日前かと…

98 :
>>97
(//∇//)

99 :
いいスレだな

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