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死んだと思ってた元カノから連絡がきたでござる


1 :2013/03/31 〜 最終レス :2013/04/07
立ったら書く。書き溜めてないけど。

2 :
おー立った。
どこから書けばいいのかな…

3 :
はよ

4 :
えっと、事の起こりはつい先日。
自分は某SNSサイトをやってるんだけど、そこに2年とちょっと前に振られた彼女から連絡がきた事に端を発する。

5 :
ほう

6 :
まずはスペックをば。
自分、20代社畜。
元カノ、同い年。身長普通、やや痩せがた。胸はB。AV女優の沖ひとみに似てるから以下ひとみで。

7 :
自分の生まれは東北の片田舎で、ひとみは自分が小学校の頃に親の仕事の都合で近所に引っ越してきた。

8 :
家が近いこともあり、良く遊んだ。
田舎で他に娯楽が無かったこともあるけど、学校が終わると近所の別の幼馴染みたちと連れだって、暗くなるまでずーっと遊んでた。
この時は当然物心もついてないから、男女の別なくみんな仲良しな。
好きだとかそーゆー感情もなし。

9 :
みてまっせ

10 :
ふむ

11 :
そのまま地元の中学に上がり、その頃になると自我も芽生えてきてさすがに仲良く遊ぶって事もなくなった。
小さい頃から仲が良いせいか、自分とひとみの親も仲が良くなってた。
いわゆる家族ぐるみの付き合いってやつ。

12 :
つづけたまえ

13 :
いいぞぉぉぉお!!
続けておくんなんし

14 :
んで中学2年だか3年に上がる頃になると、ひとみとはもう完全に話すことも無くなった。
この頃の自分は思春期全開で、なんか妙にひとみのことを意識してしまい、一緒にいることが恥ずかしいことのように感じていたのね。
親にも反抗的な態度をとってたし。まあ誰にも経験あることだ。
親にひとみのことで茶化されるのも嫌だった。

15 :
その頃自分はやきう部に入り、毎日練習に汗を流していた。
人並みにマネージャーに恋をしたりもしていた。
まあ結局主将(DQN)とくっついちゃうんだけど。今となっては良い思い出だ。
ひとみは、この頃初めての恋人ができたらしい。
それは付き合いはじめてから知ることになるんだけど。

16 :
中学時代は他に特筆すべき事項もないので割愛。
自分はそのまま近所の高校へ進学した。
ひとみは、勉強はできたらしく、少し離れた1ランク偏差値の高い高校へ進学した。
んで自分の親は漁師をやってて、たまにご近所へ海産物のお裾分けをしていて、その日はちょっと忙しいらしく自分にご近所数件分のお裾分けを届けてくるよう頼んできた。

17 :
その中にひとみの家も含まれていた。
小さい頃に慣れ親しんだひとみ家の玄関のチャイムを押すと、新しい高校の制服に身を包んだひとみが出てきた。
卒業式が終わって入学前だから、大体3月の半ばだったかな。
久々に見たひとみは、なんかめちゃくちゃ可愛くなっててドキッとした。
俺の通っていた中学は眉毛を剃ったり、スカートを膝丈より短くすると厳罰をくらうような学校だったから、卒業してから眉を整えたりするやつが多いんだけど、ひとみも例に漏れず眉が細くなっていた。

18 :
んで話は戻って、玄関で鉢合わせになった俺たちはちょっとだけ固まった。
お互いなんとなく気まずい思いがあったのかな。少なくとも俺はそうだった。
先に口を開いたのはひとみだった。
どう?にあう?
という問いに対して、ぎこちなくうんと返事をした。
いたたまれ無くなった俺は、お裾分けを渡すとそそくさとひとみ家を後にした。

19 :
そして高校に入学。
俺はここでもまたやきう部に入った。

20 :
中学とは比べ物にならないくらい練習はきつかった。

21 :
高1の時は特に書くことがないから割愛。
強いて言うならあと一歩で夏の甲子園出場、ってとこまで行った。
俺は補欠にすらなれなかったけど。

22 :
そして高2。
高2になってからクラスメートの紹介で人生初の彼女ができた。
初体験もその時済ませた。
相変わらずやきうに打ち込んでいた。
でも俺は不器用なのか知らんけど、やきうと彼女、両立させるのにとても苦労した。
結果、彼女とはだんだん疎遠になっていき、気付いたら連絡もまともに取らなくなった。自然消滅。

23 :
それからはなおのこと野球に打ち込み、気付けば3年になり引退試合も終わった。
甲子園のキップを賭けた地方大会は一回戦であえなくコールド負け。

24 :
そして進路決定という大きな壁が待ち構える中、高校最後の夏休みに突入した。
その時は具体的に何も考えてはいなかったけど、頭も良くなかったのでとりあえず就職しようと考えていた。

25 :
話が大きく横道にそれたけどここから話は急転する。
友達と遊び終わって帰る道すがら、もう少しで自宅に着こうというその時、見た目が明らかに怖そうなお兄さんに絡まれる女の子を発見した。
あたりはもう薄暗かったので遠目からだと女の子が誰だかわからなかった。
自分が痛い目を見るのは嫌だから見て見ぬふりを決め込むことにした。
でもだんだん近づくにつれてその決心は揺らぐことになる。
よくよく見れば絡まれている女はひとみだった。

26 :
男に対して明らかに嫌そうな顔をしているひとみ。
これはさすがに見過ごせなかった。
男に
『何をしてるんですか!』
と、ちょっと大きめの声で聞いてみる。
『その子嫌がってるじゃないですか!』
とたんに物凄い勢いで睨んでくる男。
これは殴られるかなと思ったけど、男はわざとらしく舌打ちすると肩をいからせて帰っていった。

27 :
『えっと…ありがと』
ひとみがお礼を言ってくる。
その後は家までひとみと歩いて帰った。
一緒に並んで歩くのは小学生以来か。
男は他校の生徒で、最近ひとみに良く言い寄ってくるらしい。そしてひとみはそれが嫌だったらしい。
あとは他愛のない話をして家に帰った。

28 :
かっこいいな。そのせりふなかなか言えないぜ

29 :
その晩、俺はなかなか寝付けなかった。
考えるのはずっとひとみのことだった。
なんか、すんげー可愛くなってた。
並んで歩くと妙に良い匂いがするし。
機会があればまた喋りたい、そんなことを考えつつ俺は無理矢理眠りについた。

30 :
それを期にひとみと良く話すようになった。
そして夏休みの終わりの日、俺は思いきってひとみに告白した。
結果はOK。

31 :
ナイス!

32 :
それからは、これまでとは売って変わって本当にラブラブだった。
ひとみは父親と二人で暮らしてるんだけど、昼間は仕事で居ないからひとみの家に行ってイチャイチャしていた。
お互いの親にも紹介というか報告もした。
やっとくっついたのかって笑われたりもした。

33 :
そして進路を決める時がきた。
俺はどうしてもやりたいことがあって、東京のとある専門学校に行くことにした。
親にも反対されひとみに至っては泣いて反対されたけど、無理矢理押し切った。
ひとみは、金銭的な事情で地元の企業に就職することになった。

34 :
あらら
悲しいな

35 :
付き合って早々、春になれば離ればなれになることが確定したわけだ。
ひとみはどうにか納得してくれたのか、遠距離になっても付き合いはずっと続けると言ってくれた。

36 :
そして訪れた上京前日。
昼間はひとみの家に行ってRをしていた。
このときばかしは本当に燃えた。
行為が終わった後も、数時間ずっと抱き合ってた。
ひとみはずっと泣いていて、俺はその頭を撫でながらこれからのことをぼーっと考えていた。

37 :
夜は両方の親も揃い踏みで俺の送別会を開いてくれた。
ちょっと泣いた。
そして旅立ちの日。
みんなが新幹線のある駅まで見送りにきてくれた。
この時はもうひとみは泣いていなかった。

38 :
そして俺の上京生活が始まる。
ひとみとはたびたび電話でお互いの近況を報告し合った。
事務系の仕事なんだけど、やっぱり毎日大変らしかった。
なんとか励まし励まし、その度に会いたいとせがまれるのは正直辛かった。

39 :
わずかばかりの仕送りとバイトに頼ってる貧乏学生だったから、地元に帰れるのも盆暮れ正月くらいだった。

40 :
そんなこんなで2年が経ち、俺は専門を卒業して東京の会社に就職した。
なんだろう、その頃からひとみとの間に微妙なすれ違いを感じるようになってきた。
電話はもちろん毎日のようにするんだけど、どこか上の空で聞き返すことが多くなったり、職場のことを話さなくなったり。

41 :
そのことを電話で問いただすんだけど、うまいことはぐらかされた。
微妙なすれ違いというかズレはだんだんと大きくなり、何となく嫌な予感がしてきた。

42 :
そして。
嫌な予感は的中することになる。
ある年の瀬も押し迫った冬の日、ひとみから別れを切り出された。
詳しく話を聞くと、職場に好きな男ができたらしい。
俺の事は当然好きなんだけど、でも寂しい時にそばに居てくれないのはどうしても辛いらしく、これまでどうにか我慢してきたけどそれも限界がきて、そのことを件の男に相談したことが発端らしい。
そんな気持ちが揺らいだままで俺と付き合うのは自分で許せなくて、何より俺に申し訳ないそうな。
どうにか考え直せないか食い下がってみたが、そこで衝撃的な事実を告げられる。
どうにも、その男の子供を妊娠したかもしれないって。

43 :
その場に膝から崩れ落ちた。
目の前が真っ暗になる感覚っていうのかな。
本当にあるんだね、あれ。
それまで信じてなかったけど。
もう返事をする気力もなく、そのまま電話を切った。

44 :
次の日俺は仕事を休んだ。
休んで1日布団にくるまっていた。
寝て忘れようとするんだけど、後から後からひとみとの楽しかった思い出が湧いてきては涙と一緒に流れていった。
数年みっちりその業種のノウハウを掴んだら、地元に帰って独立しようと計画してたのに。
ひとみをびっくりさせようと思って黙っていたのに。
それを告げていれば、こんなことにもならなかったのかもしれないと自分を責めた。

45 :
かもしれないで言われても困る
まあこれだけ会えなかったんだから好きな人が出来たのは仕方がない面もあるが

46 :
結局、その年は地元に帰らなかった。
両親には電話で新年の挨拶をした。
ひとみのことについては言えなかった。
思い返せばなんでこの時帰らなかったんだろうと、今現在すごく後悔している。
ふられてからはずっと屍のような状態で、仕事をすることによって忘れようとしていた。
年始休みに見た秒速5センチメートルというタイトルのアニメ映画でボロボロに泣いた。
あの内容とテーマ曲は卑怯。

47 :
それから俺は、なにかを吹っ切るように仕事に明け暮れた。
仕事に打ち込むことにより少しでもひとみのことを忘れることができると信じて、ただひたすらに。
ちなみにひとみのことを忘れるために、携帯の番号すら変えていた。

そしてそんな傷も少しは癒えてきた気がした2011年の3月11日。
東日本を未曾有の大地震が襲った。

48 :
みてる。

49 :
俺も東京の職場で被災することになる。
昼休憩も終わって午後の仕事を頑張っていた時、細やかな揺れを感じて仕事の手を止めた矢先、猛烈な揺れを感じた。

50 :
続き待ってる

51 :
ここからは皆さんも知っての通り、東北地方の沖合いを震源にした大地震で、東北地方の沿岸部が甚大な津波の被害を受けたことは記憶に新しい。
うん、俺の地元はその沿岸部にあったんだ。

52 :
揺れがおさまるまで待ち急いでテレビをつけると、すでに速報が入っていた。
宮城県で震度7。
いてもたってもいられず実家に電話をかけるが一向に繋がる気配がない。
体の底から震えが襲ってきた。
バクバクと今にも破裂しそうなペースで鳴動する心臓。

53 :
テレビでは大津波警報が発令され、沿岸部の人はみんな急いで高台に逃げるようにとアナウンサー。
ガチガチと鳴る歯がうるさかった。

54 :
テレビではやがて沿岸部に押し寄せる津波の姿が映る。
全身の震えがピークに達し、後から聞いた話だけど、俺はこの時うわ言のように何かを口走っていたらしい。
そんな記憶は未だにないんだけど。
俺が東北の沿岸部出身であることを知っている上司が、落ち着けといって俺の頬を平手で思いきり張った。

55 :
でも落ち着けるわけないじゃん今テレビに映ってる黒い波に飲まれてる町並みは俺が小さい頃から慣れ親しんだ地元の風景だったんだから。
そこで俺はどうやら気を失ったらしい。

56 :
ゆっくり続きを

57 :
次に起きた時は病院のベッドの上だった。
急いで看護師に今の時間をたずねる。
詳しい数字は忘れたけど、確か3月12日の昼すぎだった。
丸一日意識がなかったことになる。
俺は次にテレビをつけようとしたけど看護師にすごい勢いで止められた。

58 :
そして俺は狂ったように泣き叫びはじめたそうな。
飛んできた医者が鎮静剤を注射したらしい。
なんでこんな表現になってるかというと、正直ここら辺の記憶がすっぽり抜け落ちてるんだ。
だからこれは人伝に聞いた話なのね。
鎮静剤が効いてきたのか、俺はやがて眠りにおちたみたいだ。
その時に見た夢だけは未だにはっきりと覚えている。
ひとみと結婚して、子供ができて、幸せそうに暮らす夢。
漁から戻ってきた親父が昼間っから酒飲んで、それを呆れながらも暖かい目で見守る母さん。

59 :
この夢は2年経った今も月に数回のペースで見る。
結局その日も入院して、翌日、大量に処方された薬と一緒に退院した。
その足で会社に電話したら、会社の方も震災の影響で業務が滞っているので療養も兼ねてしばらく休めと言われた。
二日ぶりに帰る自宅は地震があった時のまま、物が散らかり放題だった。

60 :
俺も3.11は東京に居た。
揺れが凄かったな。

61 :
結論から言うと僕の家族は全員死にました。
ひとみとひとみのお父さんは行方不明。

62 :
>>61
oh...

63 :
酉つけた。
葬儀をするにもそれどころじゃなくてどうしようかと途方にくれた。
それより、家族が死んだという事実がどうしても受け入れられなかった。
これは何かの夢で、目をさますと家族やひとみがいるんじゃないかと、そんなことを無想したりしていた。

64 :
一月たってやっと葬儀をあげることができた。
聞くならく、遺体を見つけて葬儀をしっかりあげることができただけでも運が良いんだって。

65 :
やめてくれ……

66 :
ひとみと、ひとみのお父さんも探したのだけれどとうとう見つけることができなかった。
ひとみの勤め先の会社に問い合わせてみたけれど、会社の方でも全くわからないらしい。
というかその会社の社長さんも流されてしまい、会社はどうにも畳むことになりそうだとか。

67 :
エイプリルフールにかかる嘘だと言ってくれ。

68 :
葬儀のどたばたも終わり、なんとかほんの少しずつだけど現実を受け止めることができるようになって、俺は職場に復帰した。

69 :
(´・ω・`)

70 :
本当の意味で完全に独りになってしまった。
それからは、更に仕事にのめりこむようになった。
というか、仕事をしていないと色んな想いに押し潰されそうだった。
それは今も続いている。

71 :
明日てか今日も仕事だから早目に終わらせる。
そして、自分を騙し騙し昨日まで働いてきた。
うん。そして一昨日。
ここからやっと本題に入る。
死んだと思っていたひとみから連絡がきた。

72 :
ごめん。自分でも何言ってるのかわからん。
だってもう死んでいなくなった人から連絡がきたんだぜ?
未だによく訳がわかってない。

73 :
ふむふむ

74 :
期待

75 :
しえん

76 :
これは期待

77 :
そんなに個人情報晒してばっかじゃねえの?
って思っちゃう某リア充御用達のSNSな。
そこにひとみからメッセージが届いた。
その人の登録名を見て背中がぞわってした。
名前がひとみなんだもん。
誰かの悪いいたずらかとも思ったけどそんなことするような奴もいないし…

78 :
しえん

79 :
sien

80 :
FBか

81 :
えっ、ひとみ?
って返す。そしたら
うん!
って。
その後も何通かメッセージをやり取りし、電話をすることになった。
番号を教え、ワンギリしてもらう。
知らない番号から俺の携帯に着信が入る。でもそれはほんの一瞬で、すぐに切れた。
震える手でその番号にかけなおす。
コールが1回。2回目にさしかかろうとするときに相手は電話に出た。
『もしもし?』
とても不安そうな、良く聴き慣れた声がした。

82 :
寝れなくなるじゃないか!
しえん

83 :
読んでるぞー

84 :
続きはよ!

85 :
電話口の相手は、まごうこともなくひとみ本人だった。
やにわに大粒の涙が双眸から溢れ出す。
話したいこと、聞きたいことはたくさんあった。
でも、電話口のひとみの声はなぜか非常に切迫していた。
何かに追われているような。

86 :
気になる

87 :
寝れねぇ!

88 :
理解できた範囲でまとめると
・あの日は会社を休んでいた(理由は聞けなかった)
・俺と別れた後に付き合った男は津波に流されて死んだ。
・妊娠していたのは嘘。別れるためにやむなくついた嘘。そうすれば俺が自分を恨んでくれるかもしれないと思ったから。
・自分の父親が死んだことは知っている。
・ずっと俺のことを探していた。
・今、色々あって自由に身動きとれない。電話をするのもすごい制限がある(理由不明)

89 :
今日入社式なのに気になってねれねえ

90 :
死んだと思ったら生きていて、でもすごいなんか訳アリっぽい。
携帯を使って電話してるのがバレたら殺されるとか言ってた。
体は健康らしい。

そして、それだけ聞き出したところで昨日は時間が無くなって電話は切れた。

91 :
また付き合うの?

92 :
というかこれ現在進行形でなんもオチもないのよね。
とりあえずここ数日で色々ありすぎて俺の頭もパンクしそう。

93 :
これは気になる
C

94 :
>>92
とりあえず生きてて良かったじゃん

95 :
あ、で、電話はあっちが大丈夫な時にワンギリしてくるって。
それ以外はSNSのメッセージでやりとりしようだって。
ただそれも不定期で大丈夫な時にしか返信できないんだって。

96 :
>>94
うん。それはすごい思う。
なんか夢見てるみたい。
ただ状況が状況なだけに手放しで喜ぶこともできない…

97 :
助けてやるんだ……

98 :
電話してるのばれたら殺されるとか物騒だな

99 :
拘束の激しい男がいるとかか?

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