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2013年05月文学33: 小林秀雄 その七 (495) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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小林秀雄 その七


1 :2013/03/08 〜 最終レス :2013/05/02
近代日本文学の闇将軍のスレです。
前スレ
小林秀雄 その六
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1352811151/l50

2 :
小林秀雄と仲間たち 2005/10/05(水) 17:00:07
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1128499207/l50
小林秀雄(笑) 2009/01/24(土) 14:20:50
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1232774450/l50
小林秀雄 2010/10/01(金) 21:07:57
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1285934877/l50
小林秀雄 その二 2011/05/14(土) 01:06:33.51
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1305302793/l50
小林秀雄 その三 2011/07/23(土) 11:23:12.21
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1311387792/l50
小林秀雄 その四 2011/12/31(土) 13:06:22.24
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1325304382/l50
小林秀雄 その五 2012/01/01(日) 01:54:40.57
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1325350480/l50
小林秀雄 その六 2012/11/13(火) 21:52:31.41
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1352811151/l50

3 :
「いつたい一人称小説の形式には、次の様な小説技術上の問題は
避け難いものである。もともとこの形式は主人公の個人的見解と
いふものを限界としてゐる。」
これはあんまり当たり前のことだな。

4 :
ドストエフスキーを論じる時に、電磁気学がニュートン物理学の
原子論に対する革命を起こしたって話を繰り返して持ち出すん
だな。

5 :
第一次世界大戦終了から間もなく、アインシュタインがひと月半ばかり
日本に滞在して日本における近代科学的世界観をひっくり返した。
翌年、関東大震災。
小林はファラデー、マクスウェルとか言ってるな。アインシュタインは
ベルグソンを鼻であしらったから好きではないのか知らん。

6 :
「誰に、新しい旋毛虫が笑へようか。理性がこの世に発生したのが、
偶然アジアの奥地であつたとしても、誰に文句の附けようがあらう。」
「罪と罰」についてU 1948

7 :
戦後のドストエフスキー作品論二篇は筆が強くて読み応えあるな。
重石がなくなったせいか知らん。

8 :
何か予感に駆られて、「罪と罰」についてU一気に読み終わったら、
久々に読書で鳥肌立つような気がしたわ…

9 :
小林は絶望の力を信じてる。

10 :
小林の文章はなかなか100%読み取るのが難しいところはあるが、
筆を走らせた人物の集中力や緊張感に付き合うということは、
上辺の知識を得るということよりも別種の益はある。
それが読書をするということの効用だ。

11 :
対米開戦以前はよくまあここまで書けると感心するくらい冷静だな。
「黙って処した」は「満州の印象」(1939)で既に言ってる。

12 :
「例へば日本主義運動といふものがある。國体明徴運動といふものが
あり、國民精神総動員運動といふものがある。その趣旨に反対する
ものなどありはしない。それにも拘らず、さういふ運動が思想運動
として全然成功してゐないのはどういふわけか。」

13 :
これは事変であって戦争でないんだからアメリカさん物資売って
下さいねって何とかごまかしてた時代だからな。

14 :
産業もロクに育成しないまま軍備にばかりカネかけてな…

15 :
小林が日中戦争開始後に中国に出かけたついでに火野葦平に
芥川賞の授与したこの有名な『麦と兵隊』は凄いな。
一応、作者は人道的精神を失ってはいないが捕虜取扱いにつ
いての国際協定はすでに忘れ去られてる。

16 :
あら、受賞は『糞尿譚』だわ…
戦後は戦犯扱いされながらも返り咲き、60年安保の頃に「漠然と
した不安」という動機を遺書を残して睡眠薬自殺。

17 :
百人斬り競争が南京攻略戦の時だから、『麦と兵隊』はその
翌年だな。気の強いシナ兵が三人、首を切り落とされるのを
主人公が目を背ける場面で終わってる。
残酷の極みだが、百人斬りに対するアンチテーゼとも取れなく
もない。だから支持されて小林も取り上げたのか知らん。
どーしようもねえ時代ではある。

18 :
60年安保の頃は南京事件の「まぼろし化工作」は既に盛んに
やってるはず。火野も居場所に困ったのか知らん…

19 :
で、自らまぼろし化してこの世から消えた。

20 :
南京虐殺が論争になり始めたのは70年安保後に日中国交正常化
されたのが契機か。
手元の資料は1990年の奴だ。俺は20代前半のフリーターやって
た頃だ。俺って糞真面目な奴…

21 :
家業は沖仲仕で作家の傍ら二代目組長もやった。男らしくなきゃ
務まらない仕事だからな。
自殺が公表されたのは正に南京虐殺が議論になり始めた頃。
60年安保の頃は小林も意気消沈してる風だし。

22 :
日ソ共同宣言が56年、国連復帰したと胸をなで下ろしたら60年に
岸内閣が安保改正。戦後日本の行く末がぼんやりと姿を現した。
そんな感じか。
安倍は岸の孫だったなw

23 :
時に2010年代、せめてもの慰めは世界中ひとしなみにバカ化
してしまったことくらいか…

24 :
火野が河童の話書くのが好きだったのは芥川ファンだったからだな。
で遺書にわざわざ「芥川とは違うが」と断りを入れてる。

25 :
『糞尿譚』で火野に芥川賞授与に出向いた小林は芥川に冷たかった
からなw
小林も複雑だったとは思うが。

26 :
『麦と兵隊』への小林の評価の仕方は「心理的に複雑化し過ぎて、
異常な男女しか登場しなくなった近代小説に対する大衆の不満の
現れ」とかって、見ようによっちゃ自分のドストエフスキーの
仕事を全否定しちまってる。
『糞尿譚』で汲み取り会社設立に奮闘してるのは日本人のこと
らしいw

27 :
『糞尿譚』は河童と蛙と狐憑きの話から始まってんな。
やっぱり芥川の『河童』を意識してんのか知らん。

28 :
火野は若い頃から文学青年だが時代風潮に従って左翼思想に
かぶれたが、家業を継ぐために文学を断念した代わりに24歳で
港湾労組なんか立ち上げてんな。翌年、特高に引っ張られて
転向、再度文学に復帰。
こういう人物は複雑だな。右でも左でもなく、人生は糞。

29 :
気弱な糞汲み屋が逆境の果てに糞を撒き散らしながら己に目覚めて
仁王立ちなるラストは、当時の日本を風刺してると言えなくもない(笑

30 :
臥薪嘗胆の思いで必死に守って来た事業を市に高く買い取って
貰えるところで、それまでの世話人に二割五分の権利と言わ
れて愕然とするくだりは、国連の常任理事国就任や海軍軍縮
条約になぞらえてんでないかな?

31 :
1930年のロンドン海軍軍縮条約を民政党が押し切る過程で統帥権
問題が議論になって、以後軍部が暴走することになった。
『糞尿譚』も民政党が数で権勢を振るう権力として登場する。

32 :
政友会は今で言う自民党だな。二大政党制の時代だったが、32年に
軍部の建てた満州国を政府が承認するか否かという時に起きた
5.15事件で「憲政の常道」は終わりを告げた。

33 :
新潮社 日本文学全集 52 火野葦平集
昭和三十五年六月初版
死んで半年も経ってねえ。60年安保の頃は皆、こういうものに
手を出したがった。

34 :
布張り函製定価280円、今なら三千円てとこか。
こんな丁寧な装丁もなくなったが。

35 :
突撃は決行せられず、時間ばかりが流れ
た。私は死にたくないと思った。死にたくない。今此
処で死にたくない。私は兵隊として戦闘して来た時に
は、死の中に何回も飛び込んで行った。私は軍人とし
て決して卑怯であったとは思わない。むしろ、私は勇
敢であったと信じて居る。しかし、私は、今此処では
死にたくない。しかし、死ぬかも知れない。
『麦と兵隊』
こんな時に小林と、戦争と宗教と戦争心理とまげころについて
話をしたことをふと思い出す。
「それた、ただ、そういう話をしたことを思い出しただけだ。」

36 :
まげころではなくてw

37 :
ああ、この次がまた…
何でも面倒臭がらずに読んで見るもんだなw

38 :
俺も走馬灯体験はあったな。時空が串刺しになる感じで、
今まで生きて来た時間の全てがありありと、超時間的に実感
されて。異常な感覚だった。

39 :
この激戦の日の終わりの火野の安堵の一言が戦時歌謡「麦と兵隊」の
冒頭歌詞に使われたら軍部が怒ったわけだな。「おっかさん
ではない、天皇陛下だ!」と。自分たちで『麦と兵隊』人気に
便乗して作らせといて勝手なもん。
小林から貰った時計が壊れてしまった話などもしてる箇所。

40 :
現地指揮官が従軍記者に、一番乗り競争ばかり狙ってないで通信や
工兵みたいな地味な任務をもっと取り上げてくれと強調する場面が
二度ばかりあるな。
筆者が山積みになったシナ兵の死体に無関心でいることにふと
気づいて自分は悪魔になったかと愕然とする。日本版『シン・
レッド・ライン』みたい。
昭和15年英訳出版、以後、これをテキストとして約二十カ国語に
翻訳された。云々。

41 :
www.docstoc.com/docs/2382697/Joint-Study-of-the-Sino-Japanese-War-1931-1945-First-Person

42 :
"Sino-Japanese War"は「日支戦争」か。
ttp://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:YiKP4jp6z-MJ:www.ebay.com.au/itm/WAR-AND-SOLDIER-Ashihei-Hino-1st-Ed-1940-Sino-Japanese-War-Military-History-/200776537761+%22War+and+Soldier%22+Hino&cd=3&hl=ja&ct=clnk

43 :
ジェームズ・ジョーンズが『シン・レッド・ライン』を書いたのは、
火野が死んだ翌々年の1962年か。

44 :
本名玉井勝則が初めて「火野葦助」なる筆名を用いたのは、
小林が「カヤの平」書いた同月。いや気にしすぎ。

45 :
『石と釘』とか芥川ぽいからな…

46 :
1956年日ソ共同宣言の頃に○室半島ハボ○イに取材旅行。
翌年一月、「流氷」を『新潮』に、「氷と霧」を『小説新潮』に。
ふんふん…

47 :
米国務省に招かれてアメリカ各地を旅するわ、ソビエトの
週刊誌に請われてチエホフ百年祭に原稿書くわで、凄いな〜

48 :
ともかく沢山書いた人らしいから『麦と兵隊』も、その場で
毎日、日記付けてたのか知らん。それらしき記述はあるが。

49 :
問題の5/16は時刻で書いてある。後からの書き足しも断りを
入れてある。
小林から授与された時計は5時14分で壊れてたとの話で一見、
矛盾はするようだが、現場にいないと分からんからな…

50 :
60年安保を前に芥川を追うように世を去った。
前の夜に友人三人と酒を酌み交わしてた。

51 :
小林も気落ちするわな。

52 :
『無常といふ事』の冒頭に走馬灯体験あるだろ。

53 :
走馬灯知らんかな?
幼児な頃にクルクル回る馬の幻灯器を見せられたことない?

54 :
ああ、毎日毎日やりきれん・・・
オモチャの兵隊みたい
http://cgi.ebay.com.au/ws/eBayISAPI.dll?VISuperSize&item=200776537761

55 :
>>43
シンレッドラインってジョイスだったの!?テレンスマリックのオリジナルだと思ってた…

56 :
ああああああ
読み間違えた

57 :
川端なんて三島事件後に都知事選で自民党候補のためのパンダ
やらされて敗北だぞ。文学者の居場所ねえよ。
ガス管くわえたくなるw

58 :
ボクチンの幼い頃は何故だかガス管開くの流行ってたからな。

59 :
川端はお手伝いさんにちょっかいを出して逆襲されたという話があります。
江藤淳は電車内にて痴漢容疑で検挙されて(冤罪の可能性もある)
これが自殺の一因だった、と佐藤優あたりが指摘しています。
確かに痴漢容疑という話は自殺直後から漏れ伝わっていましたからね。

60 :
芥川賞授与して報道部に回されたんだが、仕事量がハンパで
ないな。

61 :
>>55
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Thin_Red_Line_%28novel%29
これだろ。

62 :
元はキプリングらしいがな。
http://blogs.yahoo.co.jp/fminorop34/51500271.html

63 :
民家に入って桶を開いたら餌皿の空になった雛鳥がすし詰めに
なってて、居残りの婆さんに餌をやれと身振りで指示する。
婆さんはニヤニヤする。
何でもなく書かれる。

64 :
現地人焼いて食ったりし始めるまで追い込まれてない時期だから。

65 :
激戦中に木に繋がれたまま流れ弾で死んで行くロバ。
傷ついて遺棄されしょんぼりと草をはむ軍馬。
行けども行けども麦畑。

66 :
確かにガダルカナル辺りにいそうな面してる。イリノイ出身。
辺境に関心が向くのか知らんw
James Jones (author)
http://en.wikipedia.org/wiki/James_Jones_(author)

67 :
私は掘りかけた穴の土
に、父、母と指で書いた。何度も消しては書いた。
妻の名や子供の名を書いた。目を瞑って、何かしら、
何やかやを引っくるめたようなものに向かって、どう
ぞお助け下さるように、と念じた。私は母のつくって
くれたお守袋を握ってみた。私は日本に居る肉親の人
達のまごころが自分を救ってくれるかも知れぬと思っ
た。私は、今ここに居る全部の兵隊も私と同じまごこ
ろに護られて居るに違いないと思った。しかも、そ
れらの兵隊はどんどんやられて行く。私はふと上海
で、小林秀雄君が来た時、戦争と宗教と戦争心理学と
まごころとの話をしたことを思い出した。それは、た
だ、そういう話をしたことを思い出しただけだ。

68 :
何で火野作品の登場人物は鶴の付く名前が多いのだろう???
鶴島
葦平さんが弟さんの奥さんに出した手紙に「僕は楽しいと思う日を1日として持っ
たことはない。悲しいときに笑っていようと思っているし、また、僕の表面は偽
装されていて、僕が地獄の住人である事は容易にわからない。…僕の毎日は破滅
と死だ」と。演技だとはっきり言っています。

69 :
岡本かの子の最晩年の芥川との邂逅記も
『鶴は病みき』だったな。芥川のイメージある
か知らん。

70 :
鶴島
すごいのは、あの『大地』の作者パールバック女史が絶賛している事です。
愛着ある中国が日本軍に進攻されているのはゆるせないが、この『麥と兵隊』を
書いた若者の人間性に対する理解の深さには圧倒された、と。『麥と兵隊』を戦
争協力だときめつけるのは、皮相的な見方なんですね。
中原
つい先般、朝日新聞社から出版されたドナルド・キーンさんの『声の残り』の第
一章も『麥と兵隊』でしたね。おどろきました。
…『シン・レッド・ライン』を単なる盗作とまでは言うまいw

71 :
ヤッベー、日本も愛着されてる…

72 :
芥川が『玄鶴山房』書いて自裁した昭和2年、火野は二十歳。
孤独で醜悪な老人の主人公玄鶴が芥川の自画像だな。最後に
老人の葬式が終わって、若者が左翼理論家の書物を開く場面で
終わる。次の世代に送ったわけだな。
で、火野なんかは翌年、志願入隊中にレーニン読んでる見つかって
階級下げて早期除隊。そういう時代。

73 :
いや、『玄鶴山房』読んでなくてインターネッツで軽く
調べてみたら、最後のリープクネヒトが唐突だとか
何とか言われてるから。
分かる奴って少ないんだなと思って。

74 :
ボンクラ開きメクラを悲しむ必要はないぞ。
おめえらはその分、幸せだからな。

75 :
おっと本棚に山本有三ハッケン
新潮全集を全部読むと小林全集が…

76 :
岡本かの子もある…
乱読も良いよな。世間の黄色い雑音から気持ちを逸らせることになる。

77 :
1937 「糞尿譚」
1938 「麦と兵隊」
1947 「黄金R」、「石と釘」
1952 「皿」、「鯉」、「中都会」
1955 「ある詩人の生涯」、「復讐」
1960 没
ああ、どうにもやりきれん複雑な読後感…

78 :
血に汚れた手
贖う基本も損なわれ
河童だけが慰める

79 :
基本でなく希望…
食い扶持を山ほど抱えた家長の責任もあったであろうw

80 :
戦争で人を殺して帰って来ると生まれもっていた手でなくなって
しまう。聞き飽きたか。

81 :
御国のため、陛下のためでも人殺しは人殺しでな。

82 :
戦後は「幽霊の出そうな家を建ててくれ」と大工に注文して
薄暗い部屋にこもった。闇の中に身を隠したがった。
「『麦と兵隊』の火野」の居場所は戦後にはなかった。その名は
重すぎる十字架だったわけだな。

83 :
戦争神経症なんてもんはそもそもないのだから
治療方法も存在しないと見るのが正しい。

84 :
Unhappy Soldier: Hino Ashihei and Japanese World War II Literature
(Studies of Modern Japan) [Hardcover]
David M. Rosenfeld (Author) 2002
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0739103652
日本人が自分で過去を直視するのって難しいのか・・・

85 :
火野の死んだのは新安保条約締結の五日後。
じゃ当時としても当たり前に勘ぐられるかな。
ほんの少し前にカミュがフランスで事故死してる。

86 :
>>84のレビュー
http://www.h-net.org/reviews/showrev.php?id=10204
Donald Keene, in his classic work on modern Japanese literature, predicted that
"Hino's reputation is unlikely to improve with time.
そりゃそうだわなw
"Unhappy Soldier"は1945年9月11日朝日新聞掲載の「悲しき兵隊」
http://mainichi.jp/opinion/news/20110823ddm003070091000c.html

87 :
小林も戦後すぐに書いた『悪霊』論Uは内容が濃いけど、1952年の
『白痴』論Uは内容に冗長が多かったかな。戦後精神の倦怠、
或いは混濁が感じられなくもない。
黒澤が『白痴』を撮った翌年だな。

88 :
『悪霊』でなくて『罪と罰』だな。
戦争に負けるということはどんなに良く見積もっても日本人の
安楽死以上のことにはならんね。

89 :
1958〜59年まで東京創元社で火野葦平選集出してた。
小林が取締役辞任したのは61年。

90 :
黒澤の『罪と罰』は原作のキリスト教的バックグラウンドを
省いて、人間性をテーマに絞っているんで小林の評論も
調子を合わせているのか知らん。で、ちょっと回りくどい印象
が残る。
ムイシュキン公爵が暗にキリストを模していると言われたら、
レーベジェフの黙示録講解も合点は行くんだが。

91 :
・・・『白痴』w

92 :
1950年に旧安保条約が締結された。
「特攻崩れ」が売り文句の鶴田浩二が怪物スターだったんで、
黒澤は復員兵の主人公を裏返して「亀田さん」にしたのかもw

93 :
事変中の小林は言論統制、思想統制を内容的としては拙劣と
切り捨てながら統制自体は意固地に支持する。最悪だ。有害
極まりない。
言論の自由を擁護せんとする論調には空気のなしに羽ばたく
鳩になりたいかと言わんばかりで、統制という大理石から像を
掘り出すのが言論だと来る。

94 :
まるで巷の言論の自由がお喋りの自由であるかのような物言い。
果たして言論の自由とは「言いたいことを言う自由」である
のか、「言わねばならぬことを言う自由」であるのか?
自分は戦時体制に飛び込んだんで、私語の自由なんてどうでも
良さそうだ。

95 :
非常体制に公と私の区別というのは希薄だ。言わば国家は
組織になる。

96 :
必死になってマッチポンプで非常体制を作りたがる糞虫どもも
いるにはいるが。

97 :
いつ何時も「黙って処する国民」、ああこれこそはゴロツキ
政治家の見果てぬ夢!
流行りの政治のリーダーシップって奴?

98 :
アメリカじゃあるまいし。

99 :
>国家有機体説(こっかゆうきたいせつ、英 organistic theory of the state、
>独 Staatsorganismus)とは、国家をひとつの生物であるかのようにみなし、
>その成員である個人は全体の機能を分担するものであるとする国家観。古くは
>プラトンに始まり、ヘーゲルやバーク、ハーバート・スペンサーらによって
>論じられている。社会契約説と逆の立場。
organだから国家組織説の方が簡明だな。

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