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乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーを決めようぜ32


1 :2013/02/06 〜 最終レス :2013/09/19
2012年に発売したゲームで一番のクソゲーを決めましょう
■2012年度日程
・選評   →2012年1月1日〜2013年1月31日
・総評   →2013年1月1日〜2月14日
・総評修正→2013年2月28日24時締切(期日厳守)
・選考期間→2013年3月1日〜3月13日
・大賞決定→2013年3月14日
※各締切とも期日を厳守しましょう。
※期日を過ぎての投下は内容に関わらず無効とします。
■ルール
・2012年1/1〜12/31に発売された乙女ゲームであること。
・家庭用据え置きゲーム機、携帯型ゲーム機、パソコンゲーム、携帯電話向ゲームの乙女ゲーム(移植も含む)が対象。
 (BLゲームおよび同人乙女ゲーム(企業ではないため)は除外とする)
・投票で決定するスレではありません。オブザイヤーに推したい作品がある場合、率先して選評またはレビューを書きましょう。
・次スレは>>980、加速時は>>950が宣言して(←注意)立ててください。
※他のKOTYとクソとなる要素の判断基準が異なる場合があります。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください。
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレや乙女ゲ総合アンチスレへ
乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーWiki
http://www21.atwiki.jp/girls_games/
受賞作一覧
http://www21.atwiki.jp/girls_games/pages/38.html
前スレ
乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーを決めようぜ31
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1337943757/

2 :
Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ。
Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ。
Q.レビュー、総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?
Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ。
Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここは最優秀クソゲー一本を決めるスレ。
Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け。
Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ。
Q.信者と社員必死www
A.ゲハでやれ。
Q.なんかクソゲスレから来たって荒らしがいるんだけど・・・
A.このスレの住民じゃなくてゲハの工作員。スルーしろ。
Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ。

3 :
注意点
■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。
■次点・大賞の決定
クソゲーが出た時点ですぐに決まるというわけではありません。
一年間に出たゲームの中で、相対的に選ばれます。
■中立的視点
当スレは嫌いなハードやソフトを貶めて心の安寧を計るスレではありません。
アンチ・信者という言葉はスルー対象になっております。
■シリーズ・続編・移植ゲーム
「前作と比べて」ではなく、「そのゲーム単体としてのクソさ」が求められます。
糞移植でもノミネートされないことがあります。
■安価ゲー
ネタとして突き抜けていたり、ゲームとして破綻していたりするとクソゲーであると認められます。
安価であるというだけで許してもらえると思ったら、大間違いです。
■バグゲー
バグさえなければ良作、という擁護が沸きますが、
そもそもバグが多いって時点でもうクソゲーフラグは立っています。カルドを思い出してください。
■ADV
近年まで「電波シナリオでもないかぎりノミネートは難しい」と言われていましたが、
昨今は他ADVとの差異化を図り、ゲーム性を持たせようとして失敗し、クソゲー化する物も出ています。
■話題作・大作
前評判・期待度とのギャップだけではクソゲーの資格はありません。
ガッカリゲーを語るスレでは無いので、あくまで「そのゲーム単体としてのクソさ」で判断してください。
あまりにもしつこくネガキャンレスをする輩はスルー推奨。

4 :
  / ̄\
            |     |
              \_/
              |
           /  ̄  ̄ \
         /  \ /  \       テンプレは以上だ。
        /   ⌒   ⌒   \     なお、このスレでは予告無くたびたびスルー検定が実施される。
        |    (__人__)     |     主な例としてはage厨・煽り厨・コテハン・ゲハ民・ポエマー
        \    ` ⌒´    /      やたら信者やらアンチやらと騒ぐ輩等だ。
        /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/  これらに反応するとクソゲーを語る権利を失ってしまう。
       / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.   気持ちはわかるが、グッと堪えてスルーして欲しい。
      / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
     .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
     l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ

5 :
ストラバってクソゲーなほうになる?

6 :
前スレ落ちちゃったのかな?
気づけば総評締切りも1週間切ってたのか

7 :
ストラバ糞なの?
キャラ萌えも多々あったし、携帯メール来たり送ったり出来たり(しかも恋人になると「会いたいハート」などのあまーい文面が送れる)
恋人作ってからの浮気は楽しすぎるし、バカップルになってのゲロ甘モードはくそ笑えるし、修羅場とか結構楽しかったし、フィーリングシステムは新しかったし、割と良かったな
誤字脱字や好感度上がったミニ絵が違ったりはあったけど、乙女ゲーとして良いと思う

8 :
>>5 >>7
そういう質問をするスレじゃないぞここは

9 :
>>6
落ちてないよ
前に荒れたから板を移動してた(IDの出るサロンのほうに)
過疎気味になったので前スレが埋まるのを機会に戻ってきたんだ
今、こっちの板もID出るし、多少荒れても人が多いほうが賞を決めるのにはいいだろうという感じで

10 :
うん

11 :
前スレ落ちてるよね

12 :
うn

13 :
>>9
だからそのゲサロに立ててたスレが埋まる前に落ちてると言ってるんだが

14 :
というか候補全然出揃って無かったような気がする
一つ位しか無かったような?

15 :
詳しくはwiki見てくれればいいんだけど
ノミネート妥当の意見に異論がなかったのは
・TYB SWEET JELLY BEANS
・うたプリDebut
・再会
・キミカレ
ディアラバはまともな選評が来なかったから選外
総評は現時点でキミカレ大賞押しが1件のみ投下されてるが、特に異論はなし
ってとこだったかな前スレの雰囲気からして

16 :
>>15
ありがとう
そうだ、総評が一つしかなかったんだよね
だんだん記憶が戻ってきたわ
TYBとうたプリはクソゲまでいかない印象だったんだよな

17 :
スレ前半がほとんどうたプリ批判だったけど、信者はスルーするんだね

18 :
いまだにエーデルブルーメとかアリスとかを越えるものがない…
あの二つはまた違うか

19 :
ブラコンは選評きてないのか…

20 :
>>17
うたプリが大賞にふさわしいと思うなら総評書けばいいじゃない
まだ総評投下〆切りまで3日あるんだから

21 :
>>17
信者じゃなくても批判だけならスルーするよ
賞は、選評・総評の内容で選ばれるんだから
大賞におしたいなら総評書けばいい

22 :
これって明日中に他の作品押しの総評こなければ
そのままノミネート作品の審議と総評案の推敲だけしてキミカレが大賞で決まりってことになるのかな?

23 :
こっちにスレ立てした意味が・・・
人少なすぎる

24 :
いつも思うんだけどこのヒロインって何歳位の設定なの?
体系も顔つきも熟女にしか見えないんだけど

25 :
思い切り誤爆った
すみません・・・

26 :
総評1書いた人もっと作品数を絞りこんだ短い総評書くっていってたけどどうなってんだろう

27 :
総評、パソコン規制されてて投下できないからwikiに直接投下しちゃってもいいかな

28 :
載せてくれればこっちにも転載するから構わないと思う

29 :
とりあえず投下した
〆の文入れたかったけどいいのが思いつかなかったから入れてない
入れるとしたらどんながいい?
あと〆の台詞もあとひとつあるけどそれも迷った末にこっちにした

30 :
と、もう書いてくれたみたいだね>>27
一応載せとくよ

日本全体において様々な出来事が起こった2011年。
乙女ゲーム業界でも例外ではなく、類まれなる猛者が現れては消えていった。
特にこの年は、致命的なバグや不具合などがなく、シナリオやキャラ設定といった
乙女ゲームであるが故にクソとなる要素で争われ、歴史に新たな1ページを刻んだと
いっても過言ではない。
2012年もまた、その1ページに相応しい者達が集まったといえよう。
まず先陣を切り現れたのは1月のこと。
Rejetの『TOKYOヤマノテBOYS SWEET JELLY BEANS』(ヤマノテ)
『ヤマノテ』とは、主人公が年に1度開催される告白大会にプリンセスとなって出場し、
9人のイケメンから様々な告白をされ東京都内No.1の男子高校生を決めるというもの。
本作は2011年に発売された『ヤマノテ』シリーズのオールスターディスクにあたる。
前作は攻略キャラクター9人が3人ずつに分割され発売されていたが、今回は9人全員
攻略でき、かつ告白大会の主催者と本編の真相ルートの核を担うキャラも攻略可能と
なっていて、計11人と恋愛をすることができる。
そして本作品の謳い文句
「全員と合同デートを行なえる、逆ハーレム状態!?
弾けるほど、新鮮で甘酸っぱい―――。
―――――――今、宝石の様な新しい運命の七日間が幕を開ける!」
にあるように、団体戦でのアピール合戦となっている。
前作とは一味違った、新しい7日間の告白大会にワクワクしたファンも大勢いただろう。
しかし、蓋を開けてみればほとんどのキャラが実質3日間しかシナリオの収録がされていない。
その3日間も全て合同デートで埋まり、デートする際の3×3グループも固定で自由に
組み合わせることは不可能。
3日目の夜のデートで明日から始まる個別デートに向けて良い雰囲気になったところで
画面が暗転し、外伝シナリオ開放ついて書かれたシステム文が表示されて終わってしまう。
恋愛AVGで、メイン攻略キャラクターにも関わらず、恋愛エンディングが用意されていないのだ。
この恋愛エンディングが存在するのは新規キャラクターの2人で、うち1人はメイン9人同様
3日間のシナリオしか存在しない。
しかも3日目途中まではそういった素振りをみせることなく、夜のデートで急接近と
恋愛過程も存在しない。
そう。7日間のシナリオが存在するのはたった1人なのだ。
この様なボリュームであるからして、フルコンプも1日かからない上、スキップを使えば
1人15分かからずに攻略できる。
このような内容にも関わらずフルプライスで世に送り出したRejetは、よほどの自信あったのだと思う。
「新しい運命の7日間」とはなんだったのか、消えた4日間はどこにいったのか。
全ては闇の中である。
余談だが本作発売後新たにファンディスクが発売されたが、それは2011年に発売された
ものの後日談であり、本作はこれで完成品である。

31 :
『ヤマノテ』の襲来で盛り上がっていたスレが落ち着いた頃。
5月の暖かな春の日差しにスレ住人が穏やかに過ごしていたところにその歌声は響き渡った。
ブロッコリーからの刺客『うたの☆プリンスさまっ♪ Debut』(うたプリ)
前作『うたの☆プリンスさまっ♪』ではパートナーを選び卒業オーディションに優勝することが目的で
あったが、今作はその1年後から物語は始まる。
卒業オーディションで優勝を果たし、次なる目標の正式デビューを決める為頑張るキャラクター達。
前作同様に物語を進めていけば順調にデビューできるかと思いきや、まるで現実の様に
甘くはなかった。
前作との大きな違いといえば、個別ルートに入ることによりそのキャラが1番になった
前作とは違い、ルートに入ったキャラが既にデビューを果たしている他のキャラ達に
EDを迎えることでようやく追い付く形となる。
その追いつくまでのシナリオも先輩との格の違いを見せつけられ落ち込んだり、オーディションに
落ち続けたり、決まった仕事が先方の都合でなくなったりと不運が続きなかなかデビュー出来ず、
非常に鬱々とした状況が続く。
また苦しい境遇の中でデビューを目指すキャラを叱咤激励するのは主人公の役割だったはずが
先輩や元同室の友人に摩り替わっており、主人公はただそれを傍観するのみ。
主人公のミスからデビューが妨げられるルートもあるが、その尻拭いをするのも先輩である。
恋愛エンディングに辿り着けば「やっぱりお前が居たから頑張れたんだ」とハッピーエンドな
終わり方をするが、シナリオを総合して見てみても、恋愛以外のエンディングのほうが話が
まとまっていたり順調だったりするので「彼らにはむしろ主人公がいないほうが
いいのではないか」と思うようになってくる。
その恋愛以外のエンディングというのも攻略キャラと先輩や友人といった男同士の
エンディングであり、こちらのエンディングになれば必然的に主人公は蚊帳の外となり
「これは本当に乙女ゲーなのか」と根本的な部分で悩まされたユーザーは少なからずいたことだろう。
その他にも「Your Darling?」が「Your Daring?」なっているなどの誤字の多さ、グラフィックの
使い回しなどの手抜き、キャラクターの設定をストーリーの都合で改悪する、音楽や攻略キャラに
対しての主人公の性格・行動の違和感など様々。
そんな彼らもルート外では先輩と仲良く仕事しあっさりデビューを決めるところを見れば、
主人公の存在理由を思って涙がほろりと出るのはある意味必然なのかもしれない。

32 :
うたプリの熱気も冷めやらぬ中、6月の梅雨のじめじめと共にそれはやって来た。
アクセーラの『再会〜貴方ともう一度〜』(再会)
本作はGREEで配信されているソーシャルゲームである。
携帯電話を用いたゲームといえば2010年に大賞に輝いた『天下一★戦国LOVERS DS』や、ノミネートと
なった『大和彼氏』や『湘南★初カレDiary』が記憶に新しい。
ソーシャルゲーム界はいまや無法地帯となっており、様々な作品が入り乱れている。
もちろん乙女ゲームというジャンルも例外ではなく、本作もそのひとつである。
この作品で目を引くところは、攻略対象が1人しかいない上、選択肢が存在しない部分である。
乙女ゲームを含む恋愛シミュレーションゲームとは、プレイヤーの分身である
主人公を通じて選択肢やコマンドで行動を選び、目当てのキャラの好感度を上げていく
といったものであるが、そもそも対象が1人しかいない為なのか選択肢が一切なく、キャラクターが
登場しただけで好感度が上がっていく。
往来のソーシャルゲームの様に本作もストーリーが章ごとに分かれており、次章へいくには
好感度が100%になることが条件となっているのだが、ストーリーを読むだけで勝手に
好感度が上がる。
主人公が選択肢に従わないという作品は過去にもあったが、そもそも従う選択肢すらない
乙女ゲームは珍しい。
だがこれらは序章にすぎず、この作品がクソゲーたる所以は他にある。
本作の紹介文が
「異常な愛情の持ち主である誠二と見合い結婚した主人公は、辛く苦しい夫婦生活から逃れ、
偶然再会した高校の同級生、翔(攻略キャラ)と2人で暮らすようになる。」
というものであり、一見すると昼ドラなどにありがちな逃避行モノだと思うだろう。
しかしそれは予想のはるか上をいくシロモノであったと思い知らさせることとなる。
まず目がいくのは夫である誠二とその母の雪子の異常性と2人に過剰なまでに虐げられる主人公の姿。
誠二は30代なのに母親のあ〜んがないと食事をせず、雪子と一緒にお風呂に入るのが当然であり、
雪子の言葉は全て正しいと確信しているという、異常なまでのマザコンである。
さらに誠二は異常な性癖の持ち主でもあり、毎晩主人公の首を死ぬ寸前まで絞めたり、
意識を失うまで殴る蹴るの暴行と、誰もが酷いと思う行為の数々を繰り返してくる。
それだけに留まらず、義母の雪子も主人公に常に精神攻撃を仕掛け、「クズ」や「ゴミ」等の
文句は序の口、罵言雑言は主人公の両親にまで及び、食事は毎回2人の食べ残しを床に這い蹲って
食べさせられる。
心身ともに弱りきった主人公が体調を崩しても家の掃除をさせたり、無理矢理外出させたりする。
追い詰められた主人公が実家へ逃げ出すも、先回りした雪子の嘘に騙され激怒した両親に勘当される
というシーンは数ある仕打ちの中でも特に惨い。
挙げ句の果てには心の支えであった物を誠二に燃やされ、攻略キャラとの再会を浮気と見なされて
裁判にかけられ心も体もズタボロにされる。
これらを乗り越えてもなおハッピーエンドを目指すも、同じ様な厳しい展開が待っているので、
主人公同様心身ともに疲れきった状態のプレイヤーに耐えうる力は残されているのだろうか。
またこの作品のテーマが「甘く切ない恋」で、「甘く幸せなストーリーじゃなきゃ認めない!
という人にはオススメできない」と公式ブログでアナウンスされているのだが、本作を
嬉々としてプレイする人がいるのかどうかも怪しい。
また本作も例に漏れず全年齢対象である。

33 :
まだ梅雨のじめじめもぬけない日が続き、『再会』の襲来で鬱々とした雰囲気がスレに漂う中、
毎年恒例となりつつあるあのメーカーから知らせが来たのは7月某日のこと。
オトメイトの『キミカレ 〜新学期〜』(キミカレ)
2010年に携帯電話で配信されたソーシャルゲーム「君とナイショの・・・・・・今日から彼氏」が原作で
ある本作は、2010年大賞『天下一★戦国LOVERS DS』の再来かとスレ住人を大いに期待された。
まずストーリーについてだが、ある日突然7人のイケメンから告白されるところから始まる。
シチュエーションもさることながら、とあるキャラの告白理由も「転校してきてあまり
話したことがないけど、近所に引っ越してきたから好きだ(大体原文ママ)」といった
電波っぷりを発揮しつかみは上々。
ストーリーも携帯電話乙女ゲーム特有のぶつ切りで、試験が終わった直後に攻略キャラとの
テスト勉強イベントが発生したり、ついさっきまで主人公と話していたのに瞬間移動でも
したのかいつの間にか別の場所で別のキャラと話していたりと矛盾が発生。
また攻略キャラ達が主人公を好きになった理由などはエンディングを迎えても語られることは
一切無く終わる。
システム面でも粗が目立つ。
スキップやオートといった基本的な機能は搭載しているが、選択肢前のセリフではスキップが
必ず止まり、その上ボイスを最後まで聞かないとボタン操作さえ反応してくれない。
ボイスをOFFにすれば飛ばせるだろうと思っても肝心のボイスON・OFF機能は搭載していない。
PSP版の追加要素として時限選択肢と定期試験があるが、それは単に制限時間が0になると
カーソルがあわせてある選択肢を勝手に選ぶだけで、「何も選ばなかった場合の選択肢」
というものは存在しない。
定期試験も攻略キャラの好感度を十分に上げているのに、試験の結果がよくないとベストエンディングに
到達できないといった仕様で、1人目の攻略中でも容赦なく他のキャラのネタバレを試験に含めて
くるので、ネタバレを好まないプレイヤーには厳しいものとなっている。
いい雰囲気だった攻略キャラが終盤で主人公に改めて告白するが、その後その攻略キャラから
メールが届き、内容が「遠距離は無理なんで彼氏の件は白紙にするわ(大体ry)」といった
ものだった時、世の乙女達はどんな反応をするのだろうか。
これでも十分な力を持っているのだが、『キミカレ』の恐ろしさはここからが本番なのである。
デバッグ?そんなの知らんがなと言わんばかりのバグが本作には存在する。
ゲーム内で雨が降ると室内に場所が変わっても振り続け、イベントスチルが表示されても止まないバグ。
立ち絵が分身してキャラが2人同時に表示されるバグ。
立ち絵の服装指定ミスで校内にいるのに私服であったり、こちらに近づくと制服→離れると私服に変わる
といったバグ。
イベントスチルに影絵のように立ち絵が表示されスチルの全体が見れないバグ。
某修羅の国で伝説となったあのゲームのように攻略キャラの後ろに背後霊のようにキャラが立って
いるバグ。
これらの中にはロードしても直らないものもあり、そのストーリーが終わるまでずっとそのままの
状態で続けざるをえないのである。
ストーリー、システム、バグと隙のない作りに、スレ住人はかつてないほどの盛り上がりを見せた。
「天下一★戦国Lovers DS」でも何かと話題を呼んだが、本作もなかなかものであると言えよう。

34 :
以上4作品のノミネートを紹介したところで大賞を発表しよう。
2012年乙女ゲー的クソゲーオブザイヤー大賞に輝いたのは――――『キミカレ 〜新学期〜』である。
本年度も前年同様中身で勝負となったものが多く集まった。
これは細々としたバグはあるが致命的なものはなく、問題なくプレイできるものが大半を占めた結果
である。
もちろんそれは大変喜ばしいことで、かの勇者が残した「クソゲーなんて1本も出ないのが一番良い」
の言葉通り実現へと近付いているのではないのだろうか。
だがそれにはまだまだ問題があるようで、「バグが駄目なら精神を攻撃すればいいじゃない」と
嘲笑うかのように別方向へチェンジしてきた。
なかでも電波で矛盾なシナリオに粗が目立つシステム、何より他のノミネート作品にはなかった
バグとプレイヤーの精神をガリガリ削るようにこれでもかと見せつけてくれた『キミカレ』は
大賞となるに相応しいと言えよう。
最後に大賞に輝いた『キミカレ』から南千歳の言葉を借り、クソゲーという称号を与えられた彼らの
切実な思いを綴ることで総評を〆たいと思う。
「僕はまだ・・・クソゲーでしかないですか?」

35 :
乙乙
やばいこの総評面白いw
>5月の暖かな春の日差しにスレ住人が穏やかに過ごしていたところにその歌声は響き渡った。
ブロッコリーからの刺客『うたの☆プリンスさまっ♪ Debut』(うたプリ)
>シチュエーションもさることながら、とあるキャラの告白理由も「転校してきてあまり
話したことがないけど、近所に引っ越してきたから好きだ(大体原文ママ)」といった
電波っぷりを発揮しつかみは上々。
この辺り好きw
しかし改めて読むとヤマノテも相当クソだよな・・・キミカレの衝撃には負けるが

36 :
総評書く人の文章スキル高すぎ面白すぎw
毎回思うんだけど、この人らで乙女ゲーのシナリオ書いて欲しいわw

37 :
たしかにww

38 :
うたプリ

39 :
がどうした?

40 :
KOTY総評の形式でシナリオ書いたらネタゲーになるwww
クソゲを面白おかしく笑い飛ばすには文章スキルも必要なんだな

41 :
総評案2の人乙です
わかりやすく且つ面白おかしい言い回しが楽しかったです
とりあえずは総評投下締切り過ぎちゃったので、これ以降は新しい総評案来ても無効なわけだし
投下された2件ともキミカレ押しだから大賞は決定かな

42 :
総評1と2書いたのって多分同じ人だよね
総評1の人総評2で上がってる4作品に絞りこんだ新しい総評書くって前スレで言ってたし

43 :
やっぱりサロンに移動したのが長すぎて前スレの流れとか掴めていない人が多そう
でも、ギリギリの板移動だったから総評が大幅に増えるまでの効果はなかったけど、少しは人が増えたみたいだね

44 :
ID変わってるけど総評案2書いた人です
乙ありがとう
自分は総評案1を書いた人とは別人だよ
ちょっと聞きたいんだけど、今の総評は〆の文ない状態なんだけど
書いたほうがいい?

45 :
>>44
1の人とは別の人だったんですか、すいません
今の総評〆の文ない状態なんですか?
自分は特に問題ないと思いますが

46 :
>>45
いやいや気にしていませんよ
「今年は〜だった」みたいな全体の感想というかそういうのなんだけど
いいの思い浮かばなくて書かなかったんだ
もし入れたほうがいいなら力を貸してほしいなって思って

47 :
総評ってあの2つに絞られたのかな?
修正したほうがいいとことか特に意見ないようだけど

48 :
絞られたっていうか総評2つしかきてないからね
後は2つの総評から1つに絞って修正した方がいい所があったらするって感じじゃないかな

49 :
このままいけば総評案2が選ばれそうだね
もうちょっとで修正の締め切りくるけど
意見がないってことは特に問題ないのかな?

50 :
数人で集まる食事イベントに
もーらい! あーそれおれの飯〜返せー!
みたいなキモイのりを違う作品なのに3回くらい見たんだが、これは恒例なのか?

51 :
>>50
スレチ
該当スレでどうぞ

52 :
今更だがキミカレについて
「近所に引っ越してきたので好きだ」ではなく「近所に引っ越してきてから好きだ」の間違い
主人公は知らないが近所に住んでいて、真EDで一目惚れだったと判明
主人公に惚れた理由がわかるのはたぶんこいつだけ
試験でのネタバレは共通ルートのイベントのみ
個別ルートに入っても試験問題は共通ルートのイベントに関するものしか出題されない
どのキャラを攻略していっても同じ問題ばかりになる
時限選択肢は共通ルートで数回のみ
追加要素である試験と時限選択肢は共通ルートを過ぎると追加した意味がわからない
遠距離恋愛は無理だと別れるのは後輩キャラBADEDだと思うけど(電話だった気もする)
心臓手術後の経過が良くないから日本にいつ帰るかわからない=手術は成功しなかったからもう日本には帰れない=もう命は長くはくない
だからもう自分を待たないでくれというシナリオだと思う
主人公も感づいているようだったし
表示バグのせいで8月に夏休み前の準備をしたり、1月に入ってから元旦に初詣に行く約束をしたりもしていた

53 :
総評案1書いたものです。2の文章の巧さに感動して挫折しかけた…
でも書くといった以上は最後まで書き上げて投下しにきます
今月までには書き上げるのでそれまで待っててほしい
>>52も絡めて書いてみる

54 :
>>52
キミカレプレイしてないからわからないけど
その遠距離云々の話の前後とかは特に破綻してないのかな
試験の結果とかぶつぎりとかは置いとくとして特に違和感ないなら
総評から抜いたほうがいいかも

55 :
>>52
心臓手術云々はもし唐突じゃないなら抜くべきだし、繋がりがおかしいなら
十分クソになるよね
個人的に最高に気に入ってた「近所だから惚れた」が覆されるとは残念でならない・・・
でも結局こいつ以外謎なんだw

56 :
>>53
それって総評案1の修正版ですよね?
新規総評の締め切りは過ぎているのでもし新規総評として投下しようと思ってるなら総評案1の修正版として投下した方がルール的にも問題ないのでいいと思いますよ

57 :
キミカレの新情報がきたし総評2の人も修正するのかな

58 :
手術の成功率は高くないとわかっていたし唐突とは感じなかった
むしろBADEDの中では良い方
帰国子女BADEDでも遠距離恋愛は無理だからと別れるけど
こちらは二人共納得した上でそれぞれ新しい道を進もうという話
結ばれはしないけど良いEDと思った
ただ主人公に自己投影していたら何故そう簡単に別れられるのかとは思うかもしれない
一番酷いと思ったのは先輩BADED
ホスト経営の父や兄を顔と口先だけの奴らで女を悲しませていると軽蔑、
母の墓前で主人公を母に紹介、仕事にかまけて見舞いにも来なかったあいつらのようにはならないと語り、
主人公に手を出したら店を潰すと警告し、
主人公をこれからもずっと一緒にいようと言いながら、
母の遺言を守ってホストとして店に協力しなければならないからと結局別れた
他のキャラと違ってお前は問題が生じること最初からわかってただろと

59 :
>>58
情報乙
遠距離は特にクソじゃないんだね
それにしても先輩ひどいwwww
総評にはこっち入れたほうがいいかも?

60 :
総評案2書いた人です
自分はwikiのほうでちょこちょこ編集してます
パソコンで書き込めないので…
あれから言い回しとか気になったとこ修正したりしてたんだけど
修正したらその都度報告したほうがいい?

61 :
>>60
報告した方がwikiを頻繁に見てない人も気づくからした方がいいと思う

62 :
行単位で変更したなら報告が必要かもしれないけど
一言二言くらいなら必要ないんじゃないか

63 :
お待たせして申し訳ない…総評1の加筆版を投下します
添削よろしくお願いします

64 :
2011年の乙女の国はまさに諸行無常、この一言に尽きる。
『遙かなる時空の中で5』『AMNESIA』『葵座見聞録』『オレ様キングダム』――これら4勢力の争いは年が明けても留まることを知らず。
「中立であれ」という鋼の掟は、アンチと信者という巨大な義軍に為す術無く崩れ落ち、スレ内は戦場の如く荒れに荒れた。
乱戦状態は年を跨いだ皐月の頃にようやく終焉を向かえ、「恋愛が出来ていない」という根本的な理由から『遙か5』が大賞に輝いた。
金字塔と称された老舗の看板が失墜する様は、かの有名な一説の如く盛者必衰。おごれるものは久しからず、と言うべきか。
こうして長きに渡った乱世は多少の遺恨を残しつつも終焉を迎えたのである。
そして訪れた2012年。それでは、兵(つわもの)共の夢の跡に威風堂々と足を踏み入れた猛者達を紹介していこう。
2011年度の合戦の影に隠れながらも、今年度第1号のクソゲーが旗印を挙げた。
その名も『TOKYOヤマノテBOYS SWEET JELLY BEANS(Rejet)』――2011年に発売されたTOKYOヤマノテBOYSシリーズのオールスターディスクである。
前作では攻略キャラが3×3のグループに分割されていたが、今回は9人全員かつ新キャラ2人を交えた計11人と恋愛をすることができる。
主人公が告白大会のプリンセスなので、11人のイケメンたちから熱烈なアピールを受けまくれるいわば逆ハーレム状態。
漫画やドラマにありがちの非現実的な設定に胸をときめかせた方も多いだろう。しかし、蓋を開けた瞬間そのときめきは打ち砕かれてしまう。
「運命の7日間AVG」との謳い文句はまるっきり詐欺広告で、実際に7日間シナリオがあるのは2人だけである。
前作で攻略可能だった9人も結局は前作と同様の3×3のグループEDしかなく、期間もたった3日間で強制終了。
前日の夜に急接近しそのまま暗転、外伝シナリオ開放のアナウンス表示であっけなく終了してしまう。
これは新キャラの1人にも当てはまっており、3日目までは恋愛どころか気にするそぶりすらなかったのに3日目の夜デートで急接近する。
彼に関しては「前作で人気だったので攻略可能にしておきました♪」という公式の声が聞こえてくるようだ。
ちなみに彼、前作では彼女持ちである事が発覚している。攻略対象にする必要はあったのだろうか。
3日間だけでも自由に行動できればまだ良いのだが、合同デートだけで予定が強制的に埋まってしまうため、束縛感が否めない。
ボリュームがご覧の有様なのでフルコンプは1日もかからない上、スキップを使えば15分かから無いというお手軽さ。
こんな出来であるにも関わらず、お値段は前作が3,500円(税込み)だったのに対し通常版で6,980円(税込み)と何故か値上がりしている。
何らかの追加要素があるのならば納得が行くのだが、追加要素は新キャラ以外には特に無く、それどころか前作まではあった攻略対象のブログが削られている。
明らかな劣化を見せた上でのこの価格……完全にぼったくりである。今作をフルプライスで購入したプレイヤーは涙を飲んだだろう。
また今作発売後の4月6月8月にファンディスクが発売されるという情報から、あの戦国でおなじみ有料体験版かと思われた。
しかしそこに描かれていたのは9人の攻略対象との後日談であり、結局、消えた4日間が描かれる事は無かった。
つまり、有料体験版かと疑われた今作は、じつはれっきとした完成品だったのだ。
一体「運命の7日間」とはなんだったのだろうか……消えた4日間の間で主人公と攻略対象に何があったのか……
真相は当人たちのみぞ知る、という事なのだろう。

65 :
11年度分の大賞も決まり、安堵したスレ住人達。春の陽気に包まれた穏やかなひと時を過ごしたのも束の間。春の嵐の如くまさかの一報は訪れた。
うたプリの愛称でおなじみの「うたの☆プリンスさまっ♪」。その続編である「うたの☆プリンスさまっ♪Debut(ブロッコリー)」がクソゲーだったというのだ。
アニメ化も果たし、関連グッズの売れ行きも上々な人気作がクソゲーのはずは……残念ながらあったのである。
まず、目に付くのは誤字の多さ。単純なものから変換ミスまでどのルートにも平等に誤字がある。そんな平等いらなかった。
加えて、特定の操作をするだけでまだ出していないスチルが見られるようになるというバグ。誰か1人でも気付くものはいなかったのだろうか。
これらの要素は小粒であり、たったこれくらいでクソゲー判定するには心もとない。…そう、本題はここからなのだ。
今作の評価を大幅に落下させる最大の要因がシナリオである。これは、人気シリーズであればあるほど判断が付き難い。
単に「自分に合わなかった」というだけでクソゲー認定するプレイヤーも多いからだ。
だが、その理を持ってしても「これは酷い」と言わしめたのが、今作がクソゲーである証拠と言えるだろう。
卒業オーディションに優勝し、晴れて恋人同士となった攻略対象と主人公。それから一年後、ステージの幕は上がる。
攻略対象は次の目標である「正式デビュー」へ向けて一歩を踏み出した…のだが。
主人公や攻略対象のキャラは改悪と言わしめるほど改変されており、前作の明るさが嘘のような鬱々とした状況がストーリーの大半を占める。
どんなに明るいキャラでも不運が続いてデビューが出来ない現実や、先輩との格の違いに落ち込んでしまう。
それを励ますのが無印では主人公の役割だったのだが、今作ではそれを先輩と呼ばれる新キャラや元同室の友人が横取りしている始末。
主人公のミスでデビューが妨げられる事もあり、その尻拭いをするのも先輩である。主人公はそれを眺めているだけの傍観者に成り下がっている。
どのルートもその展開のため、攻略を進めていくにつれ主人公の存在価値が薄れてゆき、「彼らは主人公がいなくてもいいんだ」と涙するプレイヤーが続出。
恋愛ENDでは予定調和的にいちゃついてくれるが、基本主人公が傍観者のため「お前がいてくれたから頑張れた」という台詞が妙に引っかかる。
シナリオを総合して見ても、恋愛ENDよりも先輩&友情ENDの方が順調にことが進み、よくまとまっている。
同性の仲間達や先輩に励まされやっと掴めたデビューを見守るだけの主人公。恋人としてはおろか作曲家としても主人公の存在意義が疑われる結果となった。
そんな彼らも、個別ルート以外では先輩と仲良く仕事をしていただけであっさりとデビューできてしまう。
「決して甘くは無い現実」を描いているはずなのに、この差は一体なんなのだろうか。やはり「主人公はいない方がいい」のだろうか。
主人公単体に萌えているプレイヤーや多い中での主人公の扱いの悪さ、アニメファンへのサービスなのかそこはかとなく漂うBL臭……
「それが愛というならば共に奏でよう」とはよく言ったものだ。彼らにとって「どれ」が愛だというのか。
「共に」に当たる人物は主人公で合っているのか。もしや先輩の事を指しているんではなかろうか。
こう感じてしまうのも、もはや必然と言えるだろう。
「愛があればあるほど辛くなる」今作は、前作ファンアニメファン双方を失望させ、シリーズ卒業を決意させた。これもまた必然である。

66 :
ゲリラ豪雨を連想させる衝撃作がスレに乗り込んできたのは、若葉薫る7月19日のこと。乙女の国夏の陣2012の開幕である。
乙女の国クソゲー界の登竜門となりつつあるもしもしゲー移植作から、『キミカレ〜新学期〜(ウインライト×オトメイト)』が挑戦状を叩きつけてきた。
複数のイケメンに同時告白された!誰を選ぶ?という夢小説のようなコンセプトだが、何故主人公を好きになったのか、何があって告白を決意したのかが全く不明であり、
中には「転校してきて日も浅いけど、近所に引っ越してきてから好きだ」という理解不能な告白をしてくるキャラまで存在する。
だが、それでも理由があるだけマシだと言えよう。主人公に惹かれた理由がはっきりと解るのは彼だけで、他の攻略対象たちは結局最後まで主人公が好きな理由がわからず終い。
結果ではなく過程が重視されがちな乙女ゲーにおいて、理由がはっきりとしないのは地味に苛立つ要素である。
システム面では、移植に当たって追加された時限選択肢と定期試験の粗が目立っている。
定期試験とは選択形式のミニゲームのようなもので、問題は共通ルート内のイベントから出題される。つまり、イベントを見ていなければ解く事が出来ないのだ。
これらは個別ルートに入っても内容に変化は無く、どのキャラを攻略しても同じ問題ばかりを解く羽目になるマンネリ仕様。
しかもこの試験の結果がED分岐にも関わっており、一問でも間違えると例え好感度が最大であろうとノーマルエンド一直線の鬼畜仕様となっている。
時限選択肢に至っては、単に制限時間が0になるとカーソルがあわせてある選択肢を勝手に選ぶだけで、「何も選ばなかった場合の選択肢」というものは存在しない。
しかも時限選択肢があるのは共通ルートの数回のみ。中には特に返答が迫られているわけでも無いような場面に反映されているものもある。
この2つの要素は、一体何のために追加したのだろうか……
上記だけでもなかなかのものだが、今作において論じられるべきはそれらではなかった。
今作最大の問題点…それは「デバック? なにそれおいしいの?」と言わんばかりの多彩な術(バグ)の数々である。
修羅の国のとある姫君を彷彿とさせるような、キャラの背後に半透明のキャラが棒立ちしている「背後霊召還の術」をはじめ、
唐突にキャラが分身して2人表示される「影分身の術」、同じく唐突にキャラの立ち絵が影になり、イベントスチル視聴を妨げてくる「影絵の術」、
シナリオ内で雨が降ったら室内だろうがイベント中だろうが降り止む気配の無い「雨降らしの術」、
校内にも拘らずキャラが私服であったり、近づいた瞬間制服に戻ったかと思ったら離れるとまた私服に戻っていると言う「早着替えの術」、
下校しているかと思ったら何故か教室にいたり、8月なのに夏休み前の準備をしたり、
年が明けたと思ったらキャラと初詣の約束をしたり等、時間軸が狂っている「タイムパラドックスの術」。
これらのバリエーション豊富なバグは、前述の粗に疲弊したプレイヤーの精神に追い討ちをかけることとなる。
ちなみにこれらのバグについて公式からのアナウンス等は一切無い。
追加要素を盛り込んで、限定版まで作ったのに、原作のほうが出来がいい感じさせる今作の衝撃は大きすぎた。
あまりのインパクトに草不可避な乙女達。生み出された笑いが去年の荒んだ空気をじわじわと浄化しつつあったことを、当時はまだ知らない。
その後何作か候補が挙がるものの、評価はがっかりゲー止まり。それ以降静寂な日々が長く続いた。
そんな不作のひと時にも魔物は密かに息づいていたのである。

67 :
その名は「再会〜あなたともう一度〜(アクセーラ)」。GREEで配信されている所謂もしもしゲーである。
梅雨の頃6月20日にひっそりとデビューし、年の瀬近くまで日の目を見る事の無かった異端児が、
「魔物は遅れてやってくる」と言わんばかりの堂々たるKOTY参戦を果たした。
誤字脱字や性描写グロ描写は常とも言われる無法地帯からなぜ今作が発掘されたのか――後述を見ればその理由ははっきりとするだろう。
今作は恋愛シミュレーションゲームと銘打っておきながら、シナリオ中に選択肢またはそれと思しきものはまったく存在しない。
従来のもしもし乙女ゲーのように好感度が100%になったら次の章へ進めるという仕様なのだが、シナリオ中に少しでも攻略対象が出てくると
もれなく好感度が上がっていくので、この仕様どころか作品内ショップで販売されている好感度UPアイテムにも全く意味が無い。
…しかし、世の中には「ノベルゲー」というジャンルもある。今作は単にジャンルを間違っただけではないのか。
そう思った方も多いだろう。だが、安心してほしい。今作の問題点はそこだけではないのだ。
金額にして2,700円相当分のシナリオが無料で読めるという破格のサービスに心躍ったのも束の間。衝撃と鬱の無限連鎖が待ち構えていた。
まず、主人公はシナリオ中でお見合い結婚をした既婚者であり、攻略対象は高校時代の想い人である翔しかいない。
これだけでも今作が乙女ゲーカテゴリで合っているのかが疑われるところだが、問題はこの後だった。
母親を盲信するマザコン夫の誠二と、息子に異常な愛情を注ぐ義母の雪子による主人公虐めは、吐き気すら催すほど残虐である。
誠二による意識を失うまでの殴る蹴るの暴力、死ぬ寸前までの首絞めや蝋燭の火での火炙りなどの肉体的暴行、
雪子による主人公やその両親への罵言雑言、残飯を犬のように這い蹲って食べさせられるなどといった精神的暴行。
これらの仕打ちが毎日繰り返され、心身ともに弱りきった主人公。助けを求めて実家へ逃げるも既に遅し。
雪子の嘘に騙され両親は激怒。絶縁された直後に心の支えであった思い出の品を誠二に燃やされる。
今作唯一の良心である翔ですらも主人公の浮気相手として裁判にかけられ、為す術無く陥れられてしまう。
果たしてここまでの主人公フルボッコは物語に必要だったのであろうか?
そして、人によっては「あれ?どこかで見たような…」というデジャブに陥っているのではないだろうか?
実は「冬彦さん」という個性的なキャラで有名になった某ドラマと内容が同じなのである。
細部に違いはあるものの、序盤の主人公の結婚と虐待から中盤の想い人との逃避行、終盤の展開までもほぼ完全に一致しているのだ。
二作の決定的な違いは「夫に愛情があったかどうか」で、冬彦さんには異性としての異常ながらも深い愛情があったのに対し、
誠二は「俺の道具と書いておれのものと読む」といったような、所有物に寄せる愛着程度の愛情しかなかった事が終盤で明らかになる。
どうせオマージュするのならば、冬彦さんの深い愛情を見習ってほしかったものだ。
ちなみに今作、エロ描写やディープキススチルなどがありながらも無法地帯の例に倣って全年齢対象となっている。

68 :
以上でノミネート作の紹介を終わらせていただく。それでは、今年の大賞を発表しよう。
2012年乙女ゲー的クソゲーオブザイヤー。その大賞に輝いたのは「キミカレ〜新学期〜」である。
『ヤマノテ』は商法のあくどさは見過ごせないがキャラ崩壊などは無く、選評者を以ってして「良くてガッカリゲー悪くてクソゲー」と評され、
『うたプリ』はファン泣かせのシナリオやキャラの改悪があるものの、歌や音ゲー要素といったファンサービスはなかなか好評であり、
『再会』はジャンルはただ間違っているだけで誤字脱字などは無く、昼ドラが好きな人にはそれなりにウケるだろうと言われた。
このように、他作品がそれなりの評価を得ているのに対し『キミカレ』はどうだろうか。
バグのオンパレードに立ち絵や背景の指定ミス、電波なシナリオとキャラクター達、問題ドリル式マンネリ仕様の鬼畜試験等、
「もしもしゲーを純粋移植した結果がこれだよ!」と、言わんばかりの質の悪さが露呈されるばかり。
褒められるべき要素の報告は一切出て来ず終いで、夏の勢いそのままに大賞の座に登りつめた。
今年は本拠地を移したこともあってか昨年以上にクソゲーの選評が少なく、大賞選出に苦戦を強いられた。
細々としたバグや話の矛盾などはあるが致命的なものはなく、問題なくプレイできるものが大半を占めた結果である。
さらに驚くべき事に昨年の4勢力が送り出したファンディスクは、どれも昨年の問題点が一応修正されていることから凡ゲーへとランクアップを果たし、
かつて栄華を極めた絶対女王QuinRoseの最新作ですらも「普通だった」と称されるという展開が待ち受けていた。
これらの事態は乙女の国ならずクソゲー界にとって嘆かわしくはあるが、同時に喜ばしいことでもある。
クソゲーなんて一本も出ないのが一番いい―― かの有志が残した名言、住人達の悲願へ一歩ずつ、それでも着実に近づいている証拠なのだろう。
しかし、クソゲー達はそう簡単に終わらせてはくれなかった。バグがダメならば・・・と、今度はプレイヤーの精神へダイレクトアタックを始めたのだ。
住人とクソゲーとの戦いはまだまだこれからだ! 来年度もご期待ください。
最後にこれだけは覚えていてほしい。KOTYとは単なるネタスレであり、そこに地位や権威などといった大それたものは一切存在しない。
ただ投下された選評を皆で吟味して笑い、時に議論し、その中で最も酷いと判断された作品を大賞と呼ぶ――それだけなのだ。
「ぼったくり過ぎ」「キャラ改変絶対に許さない」「もうやめて!プレイヤーのライフはもう0よ!」といった阿鼻叫喚の数々が飛び交った他3作に対し、
キミカレはそのバリエーション豊富なバグの数々で、乙女達に笑いを提供してくれた輝かしい功績を持っている。
そういった意味でも、キミカレは大賞に相応しい「笑えるクソゲー」だったと言えるだろう。
では、この総評を〆るにあたって大賞作『キミカレ』より、名前を間違えられたりシナリオが電波だったりと
追加キャラの割に扱いが散々な鈴宮龍太郎の台詞を拝借させていただこう。

「いや、その……笑えるクソゲーだから、ある意味……気になるかもな」

69 :
乙です!
上手くまとまってて面白かった

70 :
乙乙!
とりあえず気になったところ3点
>>64 
 4行目 「向かえ」→「迎え」
 5行目 「一説」→「一節」
>>66
 15行目 「デバック」→「デバッグ」

71 :
総評案2書いた人です
wikiの総評の文ちょっと変えました
特におかしくなかったらこれで最後の修正になるかと思うので変じゃないか確認お願いします

72 :
>>71
誤字、脱字はなかったですよ

73 :
3月入ったね
2と3のどちらかで決めるということでよろしいか

74 :
>>73
良いんじゃないかな

75 :
そろそろ決めないと、すぐ14日になるぞw
でもどっちの総評も面白おかしくかつ丁寧にまとめられてるから選べない・・・

76 :
去年がゴタゴタ脱線しまくってルール逸脱して投票までしてしまったから忘れてたけど
本来は総評決まらなかった場合は最終的には総評書いた人同士で話し合いで決めるんじゃなかったかな

77 :
自分は2かな
ふたつを比べてこっちのほうがわかりやすいって感じた
あとあらすじがどの作品にも入ってて
内容知らない人にも大体こんなのってわかるところもいい

78 :
ああ、あらすじあるといいかもね
やってない人でも、こりゃクソゲーだwって笑いやすさがあるといい

79 :
どっちも面白くて凄くいい文章だけど、自分には総評案1の方がわかりやすく感じたかな
大賞選考理由も詳しく書いてあるし

80 :
ものすごく僅差だけど、自分も1の修正案がいいと思う
個人的に気になったのが『再会』の部分
再会は内容が冬彦さんの丸パクリってのが一番の問題点だと思ってたから、そこをちゃんと指摘してる1に軍配

81 :
選評読むとキミカレより再開の方がヒドいゲームに見えてくる

82 :
再会のパクリの件は2にも最後のほうでちょろっと書かれてるね
個人的意見だけど、乙女ゲー以外の作品(しかもゲームや漫画とかそっち系でないやつ)
の名前は極力出さないほうがいいんじゃないかなと思うんだけどどうなんだろう
そういう意味で総評案2を推したい
>>81
確かに再会もひどいがあれはマジで精神攻撃仕掛けてきてたけど
キミカレはその中でも笑える部分があったから「笑えるクソゲー」として
大賞に選ばれたのではないかと

83 :
>>77>>79-80
一人称自分キモい

84 :
>>82
一理あるかもしれない
そうなると総評案2が有力?

85 :
>>82
>実は「冬彦さん」という個性的なキャラで有名になった某ドラマと内容が同じなのである。
>冬彦さんには異性としての異常ながらも深い愛情があったのに対し、
>どうせオマージュするのならば、冬彦さんの深い愛情を見習ってほしかったものだ。
名前出すのが問題ならこの辺りに修正加えるといいかもね
例えば「冬彦さん」の部分を某キャラとか彼に変えるとか
シナリオは総評案1でも言われてるように昼ドラ好きな人には受けよさそうって言われてたし
やっぱり一番の問題は丸パクリの部分だと思うから、その辺の文章は残しておいてほしい
でも、別に冬彦さんをDisってるわけじゃないから名前出しは問題ないと思うけど

86 :
>>81
キミカレは細かくバグを重ねて上り詰めた感じ
再会はパクりというでかい一発をかまして上り詰めた感じ
再開の一発はでかいが
さすがに重ねすぎたキミカレの方が大賞だろ

87 :
修正は期間過ぎてるからしちゃだめなんじゃないの

88 :
>>85
作品名出すのはどうかと言ってるだけでキャラ名出すななんて誰も言ってなくね?

89 :
>>88
キャラ名だけで作品名まで丸分かりなのが冬彦さんなんだよw

90 :
キャラ名含めて作品の名前出すのはやめたほうがいいってことでしょ?
こういうのは結構デリケートだから万が一を考えておいて損はないのでは

91 :
確かに「冬彦さん」で大概の内容がわかるw
置き換えるとしたら「マザコンで一大ブームを巻き起こした某ドラマ」とかかな
個人的には大賞理由がうまくまとまってる総評案1に一票投じたい

92 :
なんか勘違いしてる人多いみたいだけど
総評は総評案2か総評案3のどちらかで決めるのであって
総評案1は選べないよ

93 :
あと修正も期間過ぎてるから今あるやつから文章変えるのもなしね

94 :
>>92
総評案1って言ってる人達は総評案1修正版(総評3)の事を指しているのかも

95 :
>>92
wikiに総評案として載ってる以上は一応総評案1(修正前)も候補に入ってるよ
載せる時に総評案1を総評案3に置き換えておくとよかったね
総評案2と総評案3を比べてみると、3の方が去年のスレの流れ反映してるし、大賞理由もまとまってる
あと>>80も言ってるように再会のパクリについてちゃんと指摘してあるのもいい
だから自分も3かな

96 :
いくら総評案3が総評案1の修正版だからといっても
総評としては個別で考えなきゃってことでしょ?
総評案1だとどれがノミネートかわからないからって
だいぶ前に指摘があって選ばない方向だったと思うんだけど
あと今までもやもやしつつ言わないでおこうか迷ってたんだけど
総評案1と総評案3って大幅に改変されててもうこれって別物なんじゃないかって思うのだが
書き手が同じなだけで違う総評に見える
投下されたのが修正期間中じゃなくて新規も可能な期間だったらこうもやもやすることも
なかったんだろうけど

97 :
そもそもキミカレの新情報が来た時点で総評の受付過ぎてたからね
>>1には締め切り過ぎたら内容にかかわらず無効ってあるんだよね

98 :
>>96
同じようなの自分も感じてた
なるほどなんかもやっとするなと思ったらこういうことか
確かに冒頭も全然違うし、作品数は仕方ないとしても
同じのが最後の台詞くらいであとは全くの別物に見える

99 :
>>91
あーごめんなさいこれは総評案1修正版(総評3)のことです

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