2013年17古文・漢文15: 【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 (571) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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【勝手に】感じで漢詩【解釈】3


1 :2010/09/19 〜 最終レス :2013/09/01
漢詩を『我的翻訳』してみます
<注意>
  スレ主が書き込むのは、決して正当な訳文ではありません
  漢詩そのものも、IMEでは出ない漢字が有る為、当て字になっていたり、
  読み下しも全くの適当、つまりデタラメです
  なので、他人様の役にはちっとも立ちません
  悪しからずご了承ください
<お願い>
  皆様、どうか、どーん!と構えていて下さい
  そこんとこ、ヨロシクですよ (* ^ー゚)ノ
<前スレ>
  【勝手に】感じで漢詩【解釈】
  ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/
  【勝手に】感じで漢詩【解釈】2
  ttp://desktop2ch.net/kobun/1207406368/

2 :
こんにちはですよ
前スレ【勝手に】感じで漢詩【解釈】2 が何処かへ旅に出たまま音沙汰もねーので、
継続スレ立ててしまいましたよ
あはははは♪
さてさて、お彼岸や仲秋の名月も近づきましたから、我々も秋を思って見ませうか
今日は許渾の『秋思』をどうぞ

3 :
  『秋思』  by許渾
*棋樹(きじゅ)の西風 *枕箪(ちんてん)の秋
楚雲 湘水 同遊を憶(おも)う
高歌 一曲 明鏡を掩(おお)う
昨日の少年 今は白頭。

*棋樹:棋は玉偏に其が正しい字です
*枕箪:箪は竹冠の下に西、早が正しい字です

4 :
厄してみましたw

木々を色付かせる西風が吹き始め
夏物の枕や竹茣蓙では もう 少し肌寒さを感じる秋
流れ行く楚の雲や湘湖の水に いつか遊んだ日のことを思い出す
つい懐かしくて 一曲高らかに歌ってしまったが
鏡に映った己の姿に気付き 思わずそれを覆った
盛りの季節が過ぎたように 私の盛りも過ぎていたのだ

5 :
たとえ〜kamomeが戻ってこなく〜ても〜
過去ログあるから 立てても〜いいさぁ〜 (以上「みちのくひとり旅」で)
ルビー・Dさん、おかえりなさいませ。
秋は詩の季節ですね。楽しみにしています。

6 :
ルビー・Dさん先週は心配しました良かった!

7 :
こんばんはですよ
いきなり寒く成りましたが、皆さん大丈夫ですか?
自分を守れるのは自分だけですし、自分に一番思いやりを持てるのは自分だけですよ
無理はしても無茶はいけません
余裕を無くすと遊べなくなるからつまんねーですよ、ホントに
>>5>>6
あああ、なんて優しい言葉なのでしょう。゚・(ノД`)人(´Д`)人(Д` )・゚。
また、まったり遊んでやって下さいね
宜しくお願い致しますよ>ALL

では、9月最後の日曜日は李賀の『李憑箜篌引』で参りましょうか

8 :
  『李憑箜篌引』  by李賀
呉糸(ごし) 蜀桐(しょくとう) 高秋に張れば
空は白く 雲を凝(こ)らし 頽(くず)れて流れず
江娥(こうが)は竹に啼き 素女は愁う
李憑(りひょう) 中国に箜篌(くご)を弾ず
崑山 玉(たま)砕けて 鳳凰叫び
芙蓉 露に泣いて 香蘭笑う
十二門前 冷光を融かし
二十三糸 紫皇(しこう)を動かす
*女渦(じょか) 石を煉(ね)って天を補う処
石破れて 天驚き 秋雨を逗(ひ)かん
夢に神山に入り *神媼(しんおう)に教うれば
老魚 波に跳(おど)り 痩蛟(そうこう) 舞わん
呉質(ごしつ)は眠らず 桂樹に倚り
露脚 斜めに飛ぶ 寒兎(かんと)を湿(うる)おさん

*女渦:渦の字が本当はさんずいではなく女偏です
*神媼:媼の字が本当は女偏に區です

9 :
やくモドキしてみましたよw

呉の糸と 蜀の桐 そこから生まれた音が 高く澄んだ秋の空に満てば
姿を変えながら流れていた雲は 貼り付けられたように止まり
その胸を打つ調べは 湘江の二女神に 竹に涙注がせ
音楽を知る伝説の素女に 感動の涙を流させる
ああ 今 李憑が都で箜篌を弾いているのだ
それは 崑崙の玉が砕け散る音 鳳凰の歌
蓮からこぼれる密かな涙 蘭の花の妖しい微笑み
都を守る厳めしい12の門さえ開かせる
その23弦の変幻自在の音色は 皇帝陛下のお心すら動かした
もし 女渦が石を煉り 共工が天に空けた大穴を直そうとしている時
この調べが流れて来たなら かの女神はうっとりと聞き惚れてしまい
再び石は破れて天を驚かせ そこから天の川が秋雨となって地に降り注いだろう
李憑が夢で仙界を訪れ 一弦琴の名手 太真王夫人に手ほどきをしたなら
大海に潜む*昆(こん)は波間を跳ね 深海に潜む蛟竜が天に昇って舞っただろう
月の大桂を切り倒せぬ呉質は 疲れ果てて眠るより 音に聞き惚れ桂に凭れ
休む間もなく仙薬を突く月兎さえ しばしの憩いを得たことだろう

*昆:本当は魚偏が要ります

10 :
こんにちはですよ
朝の龍井、午後の烏龍がめっきり美味しくなった今日この頃、皆さんはどんなお茶を
楽しんでおられますか?
一服というのは簡単ですけど、か〜な〜り大事なことなのですよ
ゆとりを取り戻すというのは、自分のテンポを取り戻すことですから
そうそう、ゆとりと言えば、今月は夜空を眺めてみては如何でしょうね
9日頃にジャコビニ流星群が北西の空で、22日頃にはオリオン座流星群が東の空で
ピークを迎える他、20日が十三夜だそうですから
まあ、今日はひとつ、そんな繋がりで月にちょっこし浪漫ちっくしてみましょうよ

11 :
  『関山月』  by戴叔倫  ????
月 出でて 関山を照らし
秋風 人 未だ還らず
清光(せいこう) 遠近無く
郷涙(きょうるい) 半書(はんしょ)の間

月が昇り 関所も故郷の山も 同じように照らされる
早くも 秋風が立つ頃となったのに 大切な人はまだ戻らない
月光は隔てなく降り注ぐのに 私達は遠く隔てられたまま
あなたからの手紙を 半分も読まないうちに 涙が溢れて読めなくなった

12 :
あ、そうそう
題名の後ろの ???? は、並んで月を眺めてる人の後ろ頭だと思って下さい

13 :
>>12
なにそれ

14 :
つまり、並んで月を眺めてるのは若い(尼)僧たちなのですね。
逆光の月あかりに照らされているのが、斜め後ろから見えます。

15 :
>>14
見えねえよ馬鹿

16 :
このスレ楽しみにしてます

17 :
こんにちはですよ
秋は静かな筈なのですがなぜかバタバタで、優雅に物思いに耽る間もありませんよ
まったくもう
やっと出来た余暇ですから、しみじみ李白ワールドに浸りますよ

18 :
  『秋浦歌 其一』  by李白
秋浦 長(とこし)えに秋に似たり
蕭條(しょうじょう)として 人をして愁えしむ
客愁(かくしゅう) 渡(すく)う可(べ)からず
行きて 東大楼に上る
正西(せいせい)に 長安を望み
下に 江水(こうすい)の流るるを見る
言(げん)を寄せて 江水に向かう
汝の意 儂(われ)を憶うや不(いな)や
遙かに一掬(いっきく)の涙を伝えて
我が為に揚州に達せよ

19 :
訳っぽいものw

秋浦はいつも秋景色
なんとなく淋しくて 切なくなる
沈む心をどうにも出来ず
町の東の大楼山に上ってみた
ここより真西にずっと行けば長安
眼下には長江が流れている
万感の想いを一言にして 川に託そう
あなたはまだ私を憶っていてくれますか
止め処なく流れる涙と共に 伝えてくれ
遙々と 私の為に揚州まで

20 :
余談ですが、私、恥ずかしながら「一掬の涙」の意味を「ほんの少しの涙」だと思ってました
本当は「両手に掬うほど大量の涙」で、時には「少しの涙」の意味にも用いるのですね
(あああ、マジで阿保です私……orz)
わかっているつもりでも辞書を引く
基本的なことですが、実に大事だと思いましたよ

21 :
「蕭條」は「うら寂しい」様子
漱石の漢詩にしょっちゅう使われている。

22 :
李白キタ━(゚∀゚)━!!

23 :
うら‐さびし・い 【▽心寂しい/▽心×淋しい】
[形][文]うらさび・し[シク]なんとなく寂しい。もの寂しい。こころ寂しい。「―・い冬木立」

24 :
こんばんはですよ
どうしてでしょうねえ、秋は何かいろいろ物思いに耽ってしまいますよ
  跡もなき 庭の浅茅に結ぼほれ 露の底なる松虫の声(式子内親王) とか
  あだに散る 露の枕にふし詫びて うづら鳴くなり 床の山風(藤原俊成娘) とか
ついつい我が身に準えてしまいますねえ
さて、露は冷たき世間から生まれるのでしょうか
それとも、自分の揺らぐ心から生まれるのでしょうか
しばし みんなで旅人になりましょうか

25 :
  『西山』  by常建
一身 軽舟と為る
落日 西山の際
常に 去帆(きょはん)の影に随い
遠く 長天の勢いに接す
物象(ぶっしょう) 余清(よせい)に帰し
林巒(りんらん) 夕麗(せきれい)を分かつ
亭々として 碧流暗く
日 入りて 孤霞(こか)継ぐ
洲渚(しゅうしょ) 遠く陰映し
湖雲 尚お明霽(めいせい)なり
林 昏(くら)くして 楚色来たり
岸 遠くして 荊門(けいもん)閉ず
夜に至りて 転(うた)た清迥(せいけい)
蕭々として 北風 氏iはげ)し
沙辺(さへん) 雁鷺(がんろ)泊し
宿処 蒹葭(けんか)蔽(おお)う
円月 前浦に逗(とど)まり
孤琴(こきん) 又 揺曳(ようえい)す
冷然として 夜 遂に深く
白露 人の袂を沾(うる)おす

26 :
はい、お訳束ですw

小舟のような旅暮らし
(今日も早や) 陽は西山に落ちかかる
いつも この舟を見守るかのように聳え
その姿は 天に届きそうだ
何もかもが 秋の清々しさに包まれる中
山麓は夕映えに染まる
長江は青く 暗く 遙か彼方へ流れ行き
日が落ちた後には 朱色を映した一片の雲
遠くの中洲や渚は 仄かに明るく
湖上の雲も まだくっきりと見えている
(やがて 残光は消え) 林は 闇と寂しさに包まれ
ずっと向こうの荊門も 閉ざされてしまった
夜になると いっそう気温が下がり
冷たい北風が 身に凍みる
岸の砂地の巣の中で 雁や鷺が眠っている
私は 葦の茂みの中に宿りしよう
まん丸な月が 目の前の入り江を静かに照らしている
そこへ 漣に煌めく月影に合わせるように
哀調を帯びた琴の音が響く
冷え冷えと更け行く夜
私の袖は 露でしとどに濡れていた

27 :
ところで、この板の方々は奥床しい方ばかりとみえ、(素敵だなあ(≧∇≦)b )と憧れていた、
美しい言葉を語り継ぐ素晴らしい幾つかのスレは未だ復活していません
大変勿体なく、残念に思い、過去ログを持たぬ私は露ならぬ涙で袖を濡らしていますよ

28 :
http://desktop2ch.net/kobun/に無い過去ログですか。
当時のスレのURLがあれば、DAT落ちスレミラー変換等で見られるかもしれませんが…
スレの復活は絶望的みたいです。
ルビーさんのように新たにスレを立てるしかないようです。
ルビーさん、いっそスレ立てて当時の住人さん達を召還しちゃえばいいのでわ。

29 :
おはようございますよ
知り合いが「台風を蹴飛ばしたら消えた」と言ってましたが、なんのこっちゃ?
>>28
レスして頂いてありがとうございます
>いっそスレ立てて当時の住人さん達を召還しちゃえばいいのでわ。
そうですね
実はそれも考えましたが、私のような糞コテが他人様の大切なものに手出しするのは
烏滸がましいことです
でも、復活して欲しい気持ちも山のように有りますし
今しばらく悩み続けますよ
さあ、それでは今日の詩を

30 :
  『夜食炒栗有感』  by陸游
歯根(しこん)浮動して 吾が衰えを嘆く
山栗炮(や)き燔(あぶ)りて 夜の飢えを療(い)やす
喚び起こす 少年 京輦(けいれん)の夢
和寧門(わねいもん)外 早朝し来たるを

31 :
訳さなくても良いでしょうが、まあ「お決まり」と言うことでw

歯がぐらつくようになった
ああ 歳は取りたくないものだ
夜 小腹が空いたので 山栗を焙って食べたら
若かりし日のことを思い出した
宮中に出仕していた頃 早朝の時間待ちの間に
よくこうやって炒栗を食べていたなあ

32 :
異国での焼き栗って、なんだかお洒落で美味しそうな感じがしませんか?
私も昔、某マンガで主人公が美味しそうに焼き栗を食べている所を見て、
ずっと憧れていたのですよ
ただ、疑問がひとつありました
その時の擬音が「ポリポリ」だったので
普通は「もぐもぐ」とか「ぱくぱく」みたいな感じでしょう?
でも、数年前の正月、イスタンブールで焼き栗を食べてわかりました
鉄板の上で焼かれている栗は、外側が焦げているわりにさほど熱くもなく、
甘みはほんの少しあるものの、どちらかと言えば青臭くて固い生焼け風で、
我々が思っている甘栗のような焼き栗とは全然別物だった訳ですよ
さて、陸翁が食べた炒栗はどんな味だったんでしょうね

33 :
おはようございますよ
このところ、どこもかしこも雲行きが妖しいですねえ
節が曲がりすぎじゃないかと思える人も多いので、ちょっとこんな詩を選んでみましたよ

  『書端州郡斉壁』  by包拯
清心は 治の本(もと)為(た)り
直道は 是れ 身の謀(はかりごと)なり
秀木は 終(つ)いに棟と成り
精鋼は 鈎(かぎ)を作らず
倉 充(み)たば 鼠雀(そじゃく)喜び
草 尽きなば 兎狐(とこ)愁う
史冊(しさつ)に遺訓有り
来者に 羞(はじ)を貽(のこ)す毋(なか)れと

34 :
もう、これはそのまんまですね
はいヽ(^^;)

清い心は理念の根本である
正義の道を歩むべく 常に思いを巡らせよ
真っ直ぐな木は やがて棟木となって建物を支えるし
立派な鋼で 曲がったカギを作りはしない
しかし 国庫が豊かになれば それを喰らおうと貪官が喜ぶし
暴き立てれば 小狡いだけの小物ばかりが悲しむことになる
歴史上にはそんな教訓がたくさん残されている
“後世に恥を残す勿れ”と

35 :
しかし国庫〜以前と以後のつながりがよくわからない
清心だけでもダメってことでしょうか?

36 :
おはようございますよ
黄砂のお陰で、昨日はせっせと窓を洗いましたよ
>>35
為政者の腐敗・堕落に憤りを感じ、彼らを倒して新しく政治を司った人々も、最初は
クリーンな政治・民衆の為の政治を心がけたと思うのですよ
しかし、地位と名誉、それに伴う財産が出来てくると、彼らもまた前の人々同様
自分の欲望を満たす事に傾いて行き、やがて別な人々にとって替わられてしまう
……と言うことではないかと思うのですよ

37 :
こんな詩もありますよ

  『閑居感懐』  by方孝孺
我は 今世の人に非ず
空しく懐(いだ)く 今世の憂
憂うる所は 諒(まこと)に他無く
慨想す 禹の九州
商君 以て秦に為し
周公 以て周に為す
哀しい哉 萬年の後
誰か 斯(こ)の民の為に謀らん

38 :
私は 時代遅れな人間だ
だが どうにもならないとわかりつつ
今の世の中を憂えている
嘆かわしい
この国は伝説の禹が開いたと言うのに
商君は 秦の為に
周公は 周の為に政を司ったのに
しかし 悲しいことに それから万年の後の今
誰が国民の為に心を砕いていると言うのか

39 :
わざわざ似た詩までひいてくださるとは!ありがとうございます。

40 :
漢文に長じた方々の集まりとお見受けします。
ネットであちこち探しましたが(探し方が下手くそなんだろ...)
どーしても見つけられなんだ。
もし下記の七言律詩の書き下し文や現代語訳をご存知の
方がいましたら是非教えて下せ〜

題東谿公幽居  李白 作と思います
杜陵賢人清且廉、東渓卜築歳時淹。
宅近山同謝眺、門垂碧柳似陶潜。
好鳥迎春歌後院、飛花迭酒舞前簷。
客到但知留一酔、盤中祗有水精鹽。

41 :
杜陵:今陝西省西安市東南
賢人:指東谿公
東渓:(今)塗県近くの川
卜築:隠居
歳時淹:長い時間がある
青山:(今)塗県近くの山
門垂碧柳:門の前に柳を植える
同、似:似せる
謝眺、陶潜:人名、有名な詩人
好鳥迎春歌後院:鳥が裏庭に歌う
飛花迭酒舞前簷:花びらと酒の香りが屋下に舞う
客到但知留一酔:客人が来れば酒で招待する
盤中祗有水精鹽:でも、おかずは塩だけ(清廉)

42 :
こんにちはですよ
今日はいいお天気で、私、近くのお寺の縁日に出かけておりましたよ
ああいう所の出店というのは不思議なもので、新品からガラクタ、重宝な物から不要な物まで
すっげーいろんなものが売られています
見て歩くだけでも楽しいですが、お目当ての物に出会って値段が折り合った時は、ホントに
嬉しいことですよ
あー、さてさて
40さんのご依頼ですが、最初に言っておきますよ
私の場合はスレタイでおことわりしているように、【読み下しも適当で、訳もデタラメ】です
わはははは!
さあ、それではやってみましょうか
41さんの調べて下さった事と全然違う部分がいっぱいありますが、そこは笑って下さい
ヨロシクですよ

43 :
  題東谿公幽居
杜陵の賢人 清にして廉
東渓に卜築(ぼくちく)し 歳 まさに淹(わた)る
宅 青山に近く *謝眺に同(ひと)し
碧柳 門に垂るるは 陶潛に似る
好鳥 迎春を後院に歌い
飛花 前檐(ぜんえん)に送酒を舞う
客 到らば ただ一酔を留むと知る
盤中 水精の塩あるのみ

*謝眺:眺は目偏になっていますが、正しくは月偏です

44 :
こんな感じですかw

清らかで高潔な人だと皆が言う 杜陵の賢人は
東渓に良い土地を求めて住居し もう一年になろうとしている
その家から見える雄大な山の景色は まるで謝眺が詠んだ詩のようだ
門前の緑滴る柳の木は あの陶潜が書いた物語を思わせる
裏庭では 小鳥が好い声で 春の喜びを歌っている
花びらは 酒を勧める技女たちのように 艶やかに軒先を舞い飛んで行く
旅人が訪れたなら きっとほろ酔いで夢を見たのだと思うだろう
膳の上には 水晶の塊のように澄んだ酒が置かれているのみ

45 :
>44さん:その感じですよ
えっと、僕>41です、日本人ではありませんけど、漢文と日本語が大好きです。
ここでみんな様と一緒に勉強したいです。よろしくお願い致します。

46 :
>>44
>>45
ありがとうござります〜!!!
それで...
題名?らしき「題東谿公幽居」は何と読めばいいの?

47 :
>>45
よろしく!
>>46
『東谿公(とうけいこう)の幽居(ゆうきょ)に題(だい)す』でいいんじゃあるまいか

48 :
>>44
でたらめでも全く知識がない者から見たら
これが正解になります〜(^◇^;)
>>47
お二人方?
とても助かりました!
ありがとうございました。

49 :
こんにちはですよ
(ああー、もうじき師走ですよ)なんて思っていたら、知人は昨日忘年会をやったとか
何でも、12月じゃあメンバーの都合の合う日がなかったんだそうです
なんとまあ…
>>45
こちらこそよろしくですよ
ネット上ではリアルのことは全然関係ねーですよ
同じことを一緒に楽しめるなら仲間です(* ^ー゚)
>>48
お礼なんてとんでもねーことですよ
私も知識がねーので、毎回辞書を引き引きやってますから
もし、他所でここの読み下しやら訳なんぞを披露したら、不名誉を被ること確実ですよ(汗

えー、今日の詩は前回「陶潜」が出て来たので、その繋がりで行きますよ

50 :
  『於王撫軍坐送客』  by陶淵明
秋日 淒(せい)として且(か)つ氏iれい)なり
百卉(ひゃくき) 具(とも)に已(すで)に腓(や)む
爰(ここ)に霜を履(ふ)むの節(せつ)を以て
高きに登りて 将(まさ)に帰らんとするに餞(はなむけ)す
寒気 山澤(さんたく)を冒(おお)い
游雲(ゆううん) 倏(たちま)ち依る無し
洲渚(しゅうしょ) 四(よ)もに緬獏(めんばく)たり
風水 互いに乖違(かいい)す
夕べを瞻(み)て 良讌(りょうえん)を欣(よろこ)ぶも
離筵(りえん) 聿(ここ)に云(ここ)に悲し
晨鳥(しんちょう) 暮来(ぼらい)還り
懸車 餘暉(よき)を斂(おさ)む
逝くと止まると 殊路を判(わか)つ
駕を旋らせば 悵(ちょう)として遅々たり
目送す 回舟の遠きを
情は万化(ばんか)に隨いて遺(わす)る

51 :
秋の日は冷やかに 速やかに過ぎて行く
様々な草木も 盛りの時を過ぎてしまった
そろそろ 朝夕に霜を踏むようになった頃
寒々しい気配が 山や沼に立ち込め
浮浪雲は 流れ流れて姿を変える
川の中州の波打ち際は どこもかしこもぼんやり霞み
風はこちらへ 川はあちらへ 離れ離れに
素晴らしい夕景色と 立派な宴席は喜ばしいが
これがあなたとの別れなのだと思えば 言葉に出来ぬ程悲しい
朝 巣を飛び立った鳥が 日暮れと共に戻り
空を染めた残照も 次第次第に翳り行く
再び戻ることのないあなた ここに留まる私 この先はもう離れ離れ
帰りの馬車を呼ぶが 後ろ髪を引かれる思いでなかなか乗り込めず
遠ざかるあなたの舟を いつまでも見送った
だが この悲しみもきっと 時の流れと共に心の奥に埋もれてしまうのだろう

52 :
ちょっとおまけ
「離筵」が「離言(別れの言葉)」になっているものもあるそうです

53 :
はい、「離筵」ではなく、「離言」です。
秋日淒且氏C百卉具已腓。
爰以履霜節,登高餞將歸。
寒氣冒山澤,遊雲倏無依。
洲渚四緬邈,風水互乖違。
瞻夕欣良宴,離言聿雲悲。
晨鳥暮來還,懸車斂餘輝。
逝止判殊路,旋駕悵遲遲。
目送回舟遠,情隨萬化遺。

54 :
こんにちはですよ
なんか一気に加速して冬ですよ
暖かい鍋物と酒がウマー!な季節ですよ
しかし、飲んでも良いですが、他人様に迷惑を掛けちゃいけねーですよ
お酒は楽しく飲まなくちゃあ、ね
そんな訳で、今日はちょいと楽しい酔っ払いの詩をどぞー♪

55 :
  『遣興』  by辛棄疾
酔裡 且(しば)し歓笑(かんしょう)を貪(むさぼ)らんも
愁いを要す 那(なん)ぞ功夫(こうふ)を得んや
近来 始めて覚(さと)る 古人の書
著わせしを信ぜしも 是とする処(ところ)全く無し
昨夜 松の辺りに酔い倒れ
松に問う 我が酔い何如(いかん)
只だ疑う 松の動きて来たり扶(たす)けんとす
手を以って 松を推して曰く 去れと

56 :
こんなもんでしょうか

酔っている間だけでいいから 楽しくやりたいと思うが
悲しいことに夢のまた夢 そんな暇があるものか
最近 昔の人の書いた事が やっと少しわかってきたのだが
なるほどなと思うところはあるが 現実には役に立たない
昨夜 松の木の側で酔って寝転んだ
で 松にちょっと聞いてみた 「どうだい 私の酔いっぷりは」と
すると 信じられないことに 松が動いて私を助け起こそうとしたので
慌てて手で松を押し返し あっち行けと言ったんだ

57 :
それは詩じゃなく、詞です。詞牌の名は「西江月」です。

58 :
「もし,GMにMSのような技術があれば,我が社の自動車の性能は次のようになるだろう。」
1.特に理由がなくても,2日に1回はクラッシュする。
2.ユーザーは,道路のラインが新しく引き直されるたびに新しい車を買わなくてはならない。
3.高速道路を走行中,ときどき動かなくなることもあるが,これは当然のことであり,
 淡々とこれをリスタート(再起動)し,運転を続けることになる。
4.何か運転操作(例えば左折)を行うと,これが原因でエンストし,再スタートすらできなくなり,
 結果としてエンジンを再インストールしなければならなくなることもある。
5.車に乗ることができるのは,Car95とかCarNTを買わない限り,1台に1人だけである。
 ただその場合でも,座席は人数分だけ新たに買う必要がある。
6.マッキントッシュがサンマイクロシステムズと提携すればもっと信頼性があって,
 5倍速くて,2倍運転しやすい自動車になるのだろうが,全道路のたった5%しか走れないのが問題である。
7.オイル,水温,発電機などの警告灯は「一般保護違反」という警告灯一つだけになる。
8.座席は,体の大小,足の長短等によって調整できない。
9.エアバッグが動作するときは「本当に動作して良いですか?」という確認がある。
10.車から離れると,理由もなくキーロックされてしまい,車の外に閉め出されることがある。ドアを開けるには,
 1ドアの取っ手を上にあげる,2キーをひねる,3ラジオアンテナをつかむ,という操作を同時に行う。
11.GMは,オプションとしてRandMcNally(GMの子会社)社製の豪華な道路地図の購入を強制する。
 もしこのオプションを拒否すると,車の性能は50%以上も悪化する。そして司法省に提訴される。
12.運転操作は,ニューモデルが出る毎に,はじめから覚え直す必要がある。
 なぜなら,それ以前の車とは運転操作の共通性がないからである。
13.エンジンを止めるときは「スタート」ボタンを押すことになる。

59 :
書道の課題に出た詩の内容がが判らなくて悲しんでおります。
検索しても、現代語訳というか?解釈ですか?がヒットしません。
文法的に厳格な訳は必要ないのですが、おおよそどのような
ことを詠んでいるのか、お聞かせ願えませんでしょうか?
スレに集っていらしゃる方々のお知恵を、無学なわたくしに
どうか分け与えていださいませ。

朱處士希晦 朱希晦
寄周廷石(←という人?) 
門外曾無長者車,一身奔走豈安居。誰憐杜老常為客,我怪洪喬不寄書。
煙色春歸楊柳底,雨香紅入杏花初。溪山咫尺風塵隔,却憶情人會面疎。

60 :
こんにちはですよ
昨日今日と家の大掃除をしたら、体中がギシッて痛ぇー!ですよ
元々、私は肉体労働には不向きなヒトなのです
これに懲りて、会社の大掃除はうまく口実を作ってフケる事に致しますよ
>>57
ナイス突っ込みありがとう!ですよ
いやいや、一人滑りだったらどうしようかとドキドキしてたので、すんげー嬉しいですよ
>>59
冗談とノリで良ければやってみましょうか
しかしですね、大切なことは遊び場で適当に聞いたりしねーで、師匠や先輩方にきちんと
教わるべきだと思いますよ

61 :
門外 長者の車 かつて無し
一身に奔走す 豈(あに)安居せざるや
誰ぞ憐れむ 杜老の常に客と為り
我は怪しむ 洪喬の書を寄せざるを
春の色は 楊柳の底(うち)に帰して煙り
雨は 紅入り初(そ)めし杏花に香る
溪山 咫尺(しせき) 風塵を隔て
却って憶う 情人の会面疎し

62 :
こんなん出ましたけどw

金持ちの門前に そこの車が止まっていたことは全くない
旦那自ら車に乗り込み 毎日東へ西へ走り回る なんでちっとも休まないんだろう
世間様は そんな金持ち旦那を 漂泊の詩人“杜甫”みたいだと憐れんでいるが
私は “洪喬”に手紙を託せば川に捨てられるから 自分で出掛けるんじゃないかと思ってる
あたりは春霞みに覆われ どこもかしこも 楊柳の早緑色でいっぱいになり
雨でさえ ようやく赤く咲き始めたアンズの花の香りを運んで来る
ほんの少し 山や谷川に分け入れば そこはまさに別天地
とても親しい人と会う事でさえ なんだか億劫に思えてしまう程だ

63 :
>>60
送って頂いた手本で通信ぽくやってるのですが、先生にたずねて
良いものなのか、業界?のしきたりを知らないので尋ねることを
ためらっていて、こちらで教えを乞いました。
お手本を丁寧に臨書すれば見た目はそれらしき物は仕上がりますが、
やはり内容がわかると筆の運びも良くなる気がしてきます。
ご教示くださり本当にありがとうございました。

64 :
書初めのお題がさっぱり意味がわからないんです
どなたか教えていただけると幸いです
春草池塘詩夢裏 梨花庭院酒樽前(武衍)

ネットで調べてみると
こんなのがありましたが、裏と樽の字が違ってるのが気になる・・・
睡?
睡???忽惘然,起翻云母?炉烟。
半醒不醉宿酲思,欲雨又晴寒食天。
春草池塘?梦里,梨花庭院酒尊前。
?怜倦客?安市,?物?心?旧年。

65 :
こんばんはですよ
>>63
少しきつい言葉になってしまったようで、申し訳ねーですよ
ただ思うのですよ
知識なら、本を読んだり、目の前の箱やモシモシで検索すれば簡単に得ることが出来ます
が、それだけですよ
師匠や先輩方からものを教わる時には、必ず幾ばくかのプラスαが付いてきます
そのプラスαこそが知恵であり、人間性の幅を広げ深みを与えてくれるものなのですよ
だからこそ、『師匠や先輩方にきちんと教わるべき』だと私は思うのです
>>64
すみませんが、まずはお題を出した方に尋ねてみて下さい

66 :
さてさて、日曜日に“年末お買い物ツアー”なるものに参加して参りましたよ
日本海の幸を堪能し、楽しくどっさり買い物して家に戻り、マツバガニと日本酒で締め括って
さあ寝ようと思いましたら、とんでもないアクシデントですよ
なんと、長年愛用の羽布団が少し裂けて、部屋中に羽毛がふわ〜!Σ(゚д゚lll)ガーン
真夜中なので掃除機をかけることも出来ず、とりあえず真新しい布団カバーで破れた布団を
くるみ、ホコリ取りと手で必死に羽毛を集めて捨てましたよ
いや〜、禍福はあざなえる縄の如しと言いますが、本当ですねえ
こんなおバカな事をやってる内に、今夜は既に世間で言うイヴ・イヴですよ
大事な人に逢える人も逢えない人も、相手のことを思うのに良い日ではありませんか?
ロマンティックに流れ星を見たい方は、こぐま座流星群が活動中ですから、北極星の方を
見ると良いですよ
こちらは李商隠の詩をどうぞ

67 :
  『無題』  by李商隠
重幃(ちょうい) 深く下(おろ)す *莫愁(ばくしゅう)の堂
臥して後 清宵(せいしょう) 細々として長し
神女の生涯(しょうがい) 元(もと) 是れ夢
小姑(しょうこ)の居処 本(もと) 郎(ろう)無し
風波に 菱枝(りょうし)弱きを信(まか)せず
月露 桂葉の香を誰に教(つ)げしめん
直(たと)え 相思 了(つい)に益無しと道(い)うも
未だ妨げず 惆悵(ちゅうちょう)は是れ清狂(せいきょう)なるを
*莫愁:洛陽の美女の名前です

68 :
はいはい、適当ですよ

幾重もの帳(とばり)を深く下ろした 莫愁の部屋
彼女は独り横たわり 清らかな時間だけがゆっくり静かに流れて行く
巫山の神女の契りは 元々 夢の中の話だった
青渓の少女のところには 恋人など現われなかった
もしいたなら か弱い菱の枝を風波に翻弄させたりしないだろう
冷たく輝く月の光に 誰が桂の香り高さを思ってくれるだろう
恋愛など 無駄なことだと世間は言う
だが 恋狂いと呼ばれても 我が愛は止まず

69 :
>>64
「睡覺」
睡覺東風忽惘然,起翻雲母續爐煙。
半醒不醉宿酲思,欲雨又晴寒食天。
春草池塘詩夢裡,梨花庭院酒尊前。
誰憐倦客長安市,節物驚心憶舊年。
これですか?
私 日本語苦手ですから、ルビー・Dさんの解釈を待ちましょう。

70 :
chūn mián bù jué xiǎo  
春 眠 不 觉 晓 ,
chù chù wén tí niǎo  
处 处 闻 啼 鸟 。
yè lái fēng yǔ shēng  
夜 来 风 雨 声 ,
huā luò zhī duō shǎo  
花 落 知 多 少 。

71 :
七步诗
zhǔ dòu rán dòu qí  
煮 豆 燃 豆 萁 ,
lù chǐ yǐ wéi zhī  
漉 豉 以 为 汁 。
qí zài fǔ xià rán  
萁 在 釜 下 燃 ,
dòu zài fù zhōng qì  
豆 在 釜 中 泣 。
běn shì tóng gēn shēng  
本 是 同 根 生 ,
xiāng jiān hé tài jí  
相 煎 何 太 急 。

72 :
こんにちはですよ
早いもので、今日が本年最期の日曜日となりましたよ
みなさま、この1年間、こんなおバカなスレにお付き合い頂いて本当に有り難うございました
少々早いですが、一足先に仕舞わせて頂きますよ
どうか、誰方様もみな良いお年をお迎え下さい
また来年、お会い出来ることを楽しみにしております
それでは、本年最期の詩をどうぞ

73 :
  贈従弟司庫員外*球  by王維
少年 事を識ること浅し
強いて学んで 名利(めいり)を干(もと)む
徒(いたず)らに聞く 躍馬(やくば)の年
人に出(い)づるの智無きに苦しむ
事に即(つ)く 豈(あ)に徒言(とげん)ならんや
官を累(かさ)ぬ 試みざるに非ず
既に 性を遂(と)ぐるの歓び 寡(すく)なし
恐らくは 時に背くの累を招かん
清冬に遠山を見れば
積雪 蒼翠(そうすい)を凝らす
皓然として 東林より出で
我が遺世(いせい)の意を発す
恵連(けいれん) 清(せい)を素(もと)より賞す
夙(つと)に 塵外の事を語る
手を携うるの期を 緩(ゆる)うせんと欲す
流年 一に何ぞ駛(はや)き
*球:本当は糸偏に求と書きます

74 :
やく:

若い頃は 考えが浅く
ひたすら勉強して 名誉と利益を得ようとした
出世するには43年有ればいいと 話には聞くけれど
人に抜きん出た才覚もなく 悩むばかりの日々だった
ただ 働くのは一生懸命働いた 嘘ではない
次々官職に就いたのだから 怠けていた訳ではないのだ
しかし 自分の才能を活かせる歓びは ほとんどなく
それどころか 高潔の士気取りだと 陰口を叩かれる有様
清々しい冬のある日 遠くの山を眺めれば
降り積もった雪が 濃い緑の木々をすっかり覆い隠している
真っ白に輝いて 東の林の向こうから姿を現し
私に 俗世から去ろうとする気を起こさせる
君は謝恵連のように 普段から 清らかな暮らしを良しとし
昔から 煩わしい世間を離れた生活について語っていた
いつか一緒にそんな暮らしをと言いつつ なんとなく延び延びになっているが
流れる月日というのは 本当に恐ろしく速いのだよ

75 :
井伏鱒二の訳なんか好きなんですが、
>>1さん影響とか受けてたりしますか?

76 :
あけましておめでとうございますよ
本年も相変わらずよろしくお願い致しますよ
初詣にちょいと遠くへ出掛けて、帰って来たら日本列島が冷え冷えで参りましたよ
お酒が買ってあって良かったですよ
なけりゃ今頃凍えてますよ
>>75
返事が遅くなって済まねーですよ
うんにゃ、そんな大先生の影響なんぞ全然ねーですよ
思うのですが、文学などは百人百様の受け取り方や解釈の仕方があって良いのでは
ねーでしょうか
人はみんな資質も環境も違うのですから、感じ方が違ってもおかしくねーでしょう?
まあ、学校のテストの答えはひとつしかねーですがヽ(^^;)
あああ、酔っ払ってると文章がますます怪しいですよ
申し訳ねーですよ
そこで今日は、酔っ払ってもすげー才能を発揮した人々の事をうたった詩をお送りしますよ
どうぞ楽しんで下さいよ

77 :
  『飲中八仙歌』  by杜甫
知章が馬に騎(の)るは 船に乗るに似たり
眼花(がんか) 井に落ちて水底に眠る
汝陽は三斗にして 始めて天に朝し
道に麹車(きくしゃ)に逢えば 口に涎を流す
恨むらくは 封を移して酒泉に向かわざりしを
左相の日興(にっきょう) 万銭を費やす
飲むこと 長鯨の百川を吸うが如し
杯を銜(ふく)み 聖を楽しみ 賢を避くと称す
宗之は*瀟洒たる美少年
觴(さかずき)を挙げ 白眼にして青天を望む
皎(きょう)として 玉樹の風前に臨むが如し
蘇晋は長斎す 繍仏(しゅうぶつ)の前
酔中 往々 逃禅を愛す
李白は一斗 詩百篇
長安市上 酒家に眠る
天子 呼び来たれども 船に上らず
自ら称す 臣は是れ酒中の仙と
張旭は三杯 草聖(そうせい)伝う
帽を脱ぎ 頂を露(あらわ)す 王公の前
毫を揮い 紙に落とせば 雲煙の如し
焦遂は五斗 方(まさ)に卓然
高談 雄弁 四筵(しえん)を驚かす
*瀟洒:洒の字が本当はさんずいに麗です

78 :
いつもながら、適当にやりましたよw

知章が馬に乗っていると 船上にいるように揺れている
眼が眩んで井戸に落ちても 水底でそのまま眠っているだろう
汝陽王は 三斗の酒を飲んでから やっと朝廷に出向くが
道中 麹を積んだ車に出会えば 涎をたらたら
酒の湧く泉がある所へ 任官したいと願っている
左相である李適之は 毎日の楽しみに大金を費やす
巨大な鯨が百の川の水を一息に吸い込むような飲みっぷり
飲む度に 聖人の境地を楽しみ 賢人なんかになりたくないと言う
宗之は 上品な美少年
杯を挙げ 世俗を離れ 青い空を見上げる様は
まるで 神々しい宝玉の樹が 静かに風に吹かれているようだ
蘇晋は 長々 長々 刺繍の仏を拝んでいるが
酔うとすぐ 坐禅をサボろうとする
李白は 一斗飲むごとに 百篇の詩を作る
長安の居酒屋で酔いつぶれている所に
皇帝から呼び出しが来たが 迎えの舟に乗らなかった
そんな彼が自分で言う 私めは酒の世界の仙人なのです と
張旭は 三杯飲めば筆に神を宿し 人は彼を草聖と讃える
彼は 王公の前でも平気で被り物を取り 素頭を曝す
だが 紙上に筆を揮えば たちまち雲が湧くように 素晴らしい文字が踊る
焦遂は 五斗ほど飲めば それはもう気高さに溢れた人となる
そして 高尚な話を滔々と語り 満座の人々を感動させるのだ

79 :
こんばんはですよ
年明けからこちら、思い切りガクブルですよ
風邪の人がいらしたら、本当に大変だと思います
この季節、滅多に雪が積もらない大阪でも雪が降ったりしますよ
すると、雪国に暮らす人々から見れば笑い話のような小さな事故があちこちで起こります
雪に慣れていない所為なのですが、そんな所だからこそ降雪の大変さを思うより、
雪景色に憧れを持ってしまうのですね
今日はそんな詩の中から、“豚の角煮”で有名な蘇東坡の詩をひとつお送りしますよ

80 :
  『雪後書北台壁 其一』  by蘇東坡
黄昏 猶お雨の繊々たるを作す
夜 静かにして 風無く 勢い転(うた)た厳なり
但だ覚ゆ *衾綢(きんちゅう)の水を*溌(そそ)ぐが如し
知らず 庭院の已に塩を堆するを
五更の暁色 書幌(しょこう)に来たり
半月の寒声 画簷(がえん)に落つ
試みに 北台を掃(はら)いて馬耳を看れば
未だ埋没に随(あ)わずして 双尖(そうせん)有り
*衾綢:綢の字が糸偏ではなく衣偏です
*溌ぐ:本当はさんずいに發と書きます

81 :
こんな感じですかw

夕方 細々と降っていた雨は
夜には止み 風もおさまったが 代わりに寒さがひどく厳しくなった
寒い寒い 布団や夜着は冷水を浴びせられたみたい
しかし まさか 中庭に塩の山が出来ていようとは
夜明けの光が 書斎のカーテンに届き
半月の 寒さと嬉しさが綯い交ぜになった歓声が
軒先の雪に乗って滑り降りる
使用人に 北台(庭の北の築山の建物)の雪掻きをさせ
馬耳という名の 近くの名山を看れば
まだ ピンと立った二つの峰が 雪に埋もれることなくそそり立っていた

82 :
私にとって、詩の半分は音韻で、残りの半分は内容だ。
音とリズムに身をまかせる心地よさ。
その意味で、上の方で 音表記を載せられた方に敬意を表したい。
また、この点について学識高きルビーさんの見解を求めたい。

83 :
訂正:×音表記→○ピンイン表記

84 :
こんにちはですよ
今日は強烈に寒いですよ
さっきゴミ出しに行って帰って来たら、鼻の下に氷柱が下がってましたよ
ああ、他人様に目撃されねーで良かったですよ
>>82
>学識高きルビーさん
鼻から脳味噌吹いちゃいましたよ、まったくもう
私なんざ“春眠 暁を覚えず”と聞いて、aa(みんみん)の餃子食いてーと思うような、
学識どころか知識の欠片もねーアホですよ
なので難しいことは全然わかりませんよ
でも、楽しみや楽しみ方は人それぞれですよ
同じ「旅行」が好きな人でも、精力的に観光地を見て回りたい人もいれば、お気に入りの
場所でだらーんと過ごしてたいひともいるでしょう?
デミタスカップでエスプレッソ飲むのが好きな人も、マグカップでアメリカンを飲むのが
好きな人も、どっちも「コーヒーが好きな人」ですしね
好きなものを思うように楽しめばいいと思いますよ

さてさて、今日の詩はこんなんですよ

85 :
  『宿温城望軍営』  by駱賓王
虜地 寒膠(かんこう)折れ
辺城 夜柝(やたく)聞こゆ
兵符(へいふ) 帝闕(ていけつ)に関し
天策 将軍を動かせり
塞 静かにして 胡笳(こか)撤(とお)り
沙 明らかにして 楚練(それん)分かる
風旗 翼影を翻し
霜剣 竜紋を転ず
白羽 揺らいで月の如く
青山 断って雲の若(ごと)し
煙は疎にして 幔を巻くかと疑い
塵は滅して *雰(ふん)を消すに似たり
筆を投じては 班業(はんぎょう)を懐(おも)い
戎(いくさ)に臨んでは 顧勲(こくん)を想う
還(ま)た 応(まさ)に漢の恥を雪(すす)ぎ
此を持して 明君に報ずべし
*雰(ふん)を消す:雰はきがまえの中に分、消すは金偏+(小の下に月)が正しい字です

86 :
(訳しながら、アンタ現場へ行ってねーでしょう?と突っ込んでしまいましたよw)

蛮族の住むこの辺りは 凍ったニカワが折れる程
そんな辺境の城に 夜回りの兵士が打つ拍子木の音が響く
朝議で討伐軍の出陣が決まり
それを預かる将と軍が遣わされた
静かな城の中を 寂しげな蛮族の笛の音が通り過ぎる
白く輝く砂と 兵たちの練り絹の軍服
風をはらんだ戦旗は 羽根飾りと共に大きく翻り
霜のように冷たく光る剣は 刀身の竜の姿を煌めかせる
兵を指揮する白羽扇が 月のように高く掲げられて揺れると
周囲の山並は 野を断ち切り 地平に湧く雲かと見紛うし
薄い霧は 陣営の幕を上げたかと思わせ
いつもの砂塵と同時に 不穏な気配すら消え去ってしまったかのようだ
私も筆を投げ捨て あの班超のように 異郷で功績を立てたく
また 戦陣に臨んで 顧栄のように武勲を打ち立てたいと思う
さあ 今こそ蛮族を倒して 我等の名誉と領土を奪い返し
英明なる皇帝陛下のご恩に報いようではないか

87 :
こんばんはですよ
冬の夜空は美しいですが、夜明け前もなかなか美しいですよ
殊にこの数日は西の空の有明の月が見事でした
が、夜明け前と言えばやはり金星は外せませんね
まだ空が白みかける前の東の空に、くっきりはっきり輝いて
それはそれは美しいものですよ
今日は、そんな夜明けの空の描写から始まる詩をお届けしますよ

88 :
  『早朝』  by王維
皎潔として 明星高く
蒼茫として 遠天 曙なり
槐霧(かいむ) 暗くして開かず
城鴉 鳴きて稍(ようや)く去る
始めて聞く 高閣の声
更衣の処を弁ずる莫し
銀燭 已に行を成し
金門 *趨馭(すうぎょ)儼(げん)たり
*趨馭の趨は走にょうではなく、馬偏が正しいです

89 :
これは朝廷へ出勤する官僚の姿をうたった詩だそうですよ

天高く 明けの明星が清らかに輝く頃
暗い夜空の彼方で 夜明けが始まる
槐の木を覆う霧は まだ深く立ち込めているが
城のカラス共は 朝の一啼きをして だんだん飛び立って行く
やっと 建物の辺りで人のざわめきが聞こえ始めたが
まごついて 休憩所が何処なのやら 聞くことすら出来ない
もうとっくに 銀の燭台を持ち 列をなしている人々すらいるのに
金馬門の周辺は 御供の騎士を従えた厳めしい馬車ばかり

90 :
>>89
すみませんが、まずはお題を出した方にいつ出勤されるのか尋ねてみて下さい

91 :
>>90
>お題を出した方
誰それ?

92 :
元は是れかな
 早朝
皎潔明星高
蒼茫遠天曙
槐霧暗不開
城鴉鳴稍去
始聞高閣声
莫弁更衣処
銀燭已成行
金門儼〓馭
で去声五御韻か
原文書いてくれると有難い

93 :
>>92

94 :
>>92
>原文書いてくれると有難い
それはしないと前スレでルビーさんが言ってたYo

95 :
こんばんはですよ
日本列島冷え冷え!ですが、立春まではもう少し
来週には春節祭ですよ
爆竹鳴らして、獅子舞が来て、熱々の水餃子を頂くですよ
傍らのお酒は関帝などが宜しいですw
あ、さてさて
>>90
宿題やってる訳ではねーので、“お題を出した方”というのはいねーですよ
中国・朝廷等のキーワードでググってみては如何でしょう?
>>92
申し訳ねーですが、ここでは原文はスルーしてるですよ

さあ、それじゃ今日の詩行ってみましょうか

96 :
  『幽州新歳作』  by張説
去歳(きょさい)荊南(けいなん) 梅 雪に似たり
今年(こんねん)荊北(けいほく) 雪 梅の如し
共に知る 人事は何ぞ嘗(かつ)て定まらん
且(しばら)く喜ぶ 年華(ねんか)の去って復(ま)た来たるを
辺鎮(へんちん)の戍歌(じゅか) 夜を連(つら)ねて動き
京城(けいじょう)の燎火(りょうか) 明に徹して開く
遙々(ようよう)として 西のかた 長安の日に向かい
願わくは上(たてまつ)らん 南山の寿 一杯

97 :
適当に、まあ

去年 荊南にいた頃は 舞い散る梅が雪に見えた
今年 荊北にいると 雪が梅のように降りしきる
人生 何が起きるかわからない とは誰でも知っているが
とりあえず 新玉の春の再訪を祝おう
この辺境の町では 夜通し 守備兵達の歌が聞こえるが
都では 宮廷の篝火が一晩中焚かれていることだろう
我が君が南山の如く長寿を保たれるよう 乾杯

98 :
こんばんはですよ
いやいや、立春に入った途端に3月なみのポカポカ陽気とは恐れ入りました
でもだがしかーし、油断は禁物ですよ皆様
これからは三寒四温、四日は暖かですが三日は寒いというアメムチ状態に突入!です
ちょうどそんなアメムチ状態の詩を見付けましたのでお届けしますよ
では、どうぞw

99 :
  『立春』  by杜甫
春日 春盤(しゅんばん) 生菜(せいさい)細やかなり
忽(たちま)ち憶う 両京(りょうけい) 全盛の時
盤(ばん) 高門より出でて 白玉(はくぎょく)を行(めぐ)り
菜 纎手より伝わりて 青糸を送る
巫峡(ふきょう)の寒江  那(なん)ぞ眼に対せんや
杜陵(とりょう)の遠客(えんかく) 悲しみに勝(た)えず
此の身  未だ知らず 定処(ていしょ)に帰するを
児を呼び 紙を覓(もと)めて 一詩を題す

100 :
立春の日 細かに切られた五色の野菜が 大皿に盛られている
それを見て 昔 洛陽や長安にいた頃の 華やかな日々を思い出した
祝いの皿は 富貴な家から あちこちの知り合いの元へ届けられ
菜はたちまち女性達の手で 青い糸のように 細く美しく刻まれていた
今は巫峡にいて 目に映る景色は 寒々とした川の流れだけ
都から 遠く杜陵に配されたことが 哀しくてたまらない
いつになれば私は都へ帰れるのか まったくわからない
やるせなく 童を呼んで紙を運ばせ 詩を書き留めた

101 :
「ゴースト・プリンセス」ではありませんが、『生きてりゃいいことあるって』
と言ってあげたくなりますよ
あ、いいことと言えば来週は旅など行って来ようと思いますよ
いいお風呂に入りてーですよ、はい

102 :
このスレは勉強になるなあ

103 :
こんばんはですよ
もう雨水だと言うのにまだまだ寒いですよ
早く春一番が吹かねーかと思いますねえ
>>102
勉強だなんてとんでもねーです
楽しんで頂けたなら嬉しいですよ
あ、さてさて
先週お休みを頂いて我愛羅の所でお泊まりして来ました
いやいや、話には聞いていましたが本当に雪が深いのですね、越後湯沢のあの辺は
大雪で難儀して居られる方々もお有りだとは知っていますが、滅多に雪が降らない
所で暮らしている者にとっては、身の丈よりも深く積もった雪や軒から下がる氷柱など、
それはもう夢の世界なのですよ
殊に我々日本酒好きにはとても嬉しい事があります
それは、ロックグラスにキュッと握り固めた雪の玉を入れ、そこに酒を注ぐ雪割り酒や
その変形で、まぁるく固めた雪に10センチばかり折り取った氷柱を数本指したものに
酒を注ぐ「鬼ころし」が楽しめること
これは本物のフワフワ雪で無ければ全然美味くねーのです
あああ、自分が酒飲みで良かったー、としみじみ思いましたよ
自分の楽しみだけでなく、酒は友達の憂さを晴らす手伝いもしてくれますしね
そんな詩を今日はお届けしますよ

104 :
  『酌酒與裴迪』  by王維
酒を酌(く)んで君に與(あた)う 君 自ら寛(ゆる)うせよ
人情の翻覆(はんぷく) 波瀾(はらん)に似たり
白首の相知(そうち) 猶(なお)剣を按じ
朱門の先達 弾冠(だんかん)を笑う
草色 全く細雨を経て湿(うる)おい
花枝 動かんと欲して春風寒し
世事(せじ)浮雲(ふうん) 何ぞ問うに足らん
如かず 高臥し且つ餐(さん)を加えんには

105 :
こんな感じでどうでしょう

さあ 一杯やろう 気楽にくつろいでくれ
他人の気持ちがころころ変わるのは 寄せては返す波のようなもの
古馴染みの友同士さえ 裏切りの刀を何時抜こうかと謀っているし
先んじて出世した者達は 胸算用して冠の埃を払う連中を嗤ってる
雑草は ほんの僅かな雨さえ養分にしているのに
枝いっぱいの花のつぼみは 冷たい春風に縮こまったまま
でもね 世の中のことは浮き雲みたいに移り変わる
悩むことなんて要らない
そう 何にも気にせず 飯食ってりゃいい

106 :
去年今日此門中
人面桃花相映紅
人面不知何處去
桃花依舊笑春風

107 :
こんにちはですよ
春の行事は目白押しですが、気温がどうも乱高下なものでワタワタしていますよ
>>106
いらっしゃいませ、その詩なら
 【勝手に】感じで漢詩【解釈】
  ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/
こちらの75で『人面桃花』として取り上げてますのでヨロシク

春も待ち遠しいけど、お迎えもまた待ち遠しいものですよ
てな訳で、今日は李商隠の詩をどうぞ

108 :
  『重過聖女祠』  by李商隠
白石の巌扉(がんぴ) 碧蘚(へきせん) 滋(しげ)し
上清(じょうせい)より淪謫(りんたく)せられ 帰りを得ること遅し
一春 夢雨(むう) 常に瓦に飄(ひるがえ)り
尽日 霊風 旗に満ちず
萼緑華(がくりょくか) 来たるは 定むる所無く
杜蘭香(とらんこう) 去るは 未だ時を移さず
玉郎 会(かなら)ず此に仙籍を通ぜん
憶う 天階に向(お)いて紫芝(しし)を問いしことを
*萼緑華・杜蘭香:仙女の名
*玉郎:天界で仙人の名簿を管理する役職の仙人
*紫芝:仙人が服用する薬(仙)草

109 :
こんな感じでどうでしょう

白い岩の扉は すっかり緑の苔に覆われている
天界から流されて来た仙女がそこに ずっと帰れずにいるのだ
春中 幻のような霧雨が瓦を濡らしているが
終日吹く不思議な風は 旗を翻すには及ばない
萼緑華は何処からともなく現われ
杜蘭香は来てすぐ人界から去って行った
いつかきっと 玉郎が私の名を仙籍簿に記してくれる
ああ 天界の階で紫芝について問うた あの頃が懐かしい

110 :
こんにちはですよ
今日は啓蟄だというのに、まだまだ寒いですよ
それでも、この間の雛祭りの日よりはマシですが
あの日はあんまり寒くて、ちらし寿司を京都のように蒸し寿司に、桜鯛の焼き物は
ホイル鼓焼きに、ハマグリのお吸い物はあんかけにしましたですよ
それでも、折々の祝い事というのは楽しく、その際の人寄りも良いものですねえ
今日はその辺りの繋がりで、こんな詩をお届けしますよ

111 :
  『三日尋李九荘』  常建
雨は歇(や)む 楊林 東渡の頭(ほとり)
永和三日 軽舟を盪(うご)かす
故人 家は桃花の岸に在り
直ちに到らん 門前 渓水の流れ

訳も一緒にやっちゃいましょうw

雨上がり 楊柳の林の外れ 東の渡し場から
昔のあの日とまるで同じ 穏やかな三月三日 小舟を出す
行き先は 桃の花の咲き誇る 川のほとりの友の家
門前にはあっと言う間に着くだろう 谷川の軽やかな流れに乗って

112 :
門外漢ですがさっそくhttp://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%e3%80%8e%e4%b8%89%e6%97%a5%e5%b0%8b%e6%9d%8e%e4%b9%9d%e8%8d%98%e3%80%8f+%e5%b8%b8%e5%bb%ba&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
でみると最後の行など微妙に違うもんですね。

113 :
こんにちはですよ
昨日から日本中が、殊に東北・関東方面が酷いことになっています
被災された方々が一刻も早く安全を確保されることを願います
また、不幸にして命を落とされた方々のご冥福をお祈り致します
申し訳ねーですが、諸般の事情により今週は詩をお届けすることが出来ません
どうか悪しからずご了承下さい

114 :
ルビーさんこんばんは。東京は今も時々少し揺れます。
微弱地震が多すぎて、連日船酔いのようなアタマグラグラの状態で過ごしています。
次回のうpを楽しみにしています。

115 :
被災者を励ますような、ゴリッとした漢詩は無いものでしょうかね。。。

116 :
扶桑東望水天哀,
暗日寒雲動遠懷。
何堪眾生多浩難,
白蒼一夢斷仙台。
辛卯二月初十于哈爾濱

117 :
《行路难》
作者:李白
金樽清酒斗十千,玉盘珍馐直万钱。
停杯投箸不能食,拔剑四顾心茫然。
欲渡黄河冰塞川,将登太行雪暗天。
闲来垂钓坐溪上,忽复乘舟梦日边。
行路难,行路难,多歧路,今安在。
长风破浪会有时,直挂云帆济沧海。

118 :
昨日所有之榮譽,今天遙遠之回憶。
to115
辛苦已度過半生,今夜重走入風雨。
我不能隨波浮沉,為了摯愛之親人。
再苦難也要堅強,只爲期待之眼神。
良知若在夢就在,天地之間有真愛。
看成敗人生豪邁,只不過從頭再來。

119 :
>>116>>118 誰か日本語にして下さいm(__)m

120 :
日本のみなさん、頑張って!
日本の平安を祈ります。

121 :
こんにちはですよ
>>114さん、>>115さん、因果さん、>>119さん、fucakineさん、その他の皆さん
こんなスレを気にかけて下さってありがとうございますよ
深くお礼を申し上げます
静かなお彼岸です
連絡の取れない親類や知り合いは、ただ通信手段が途切れているからだと信じてーですよ
きっと多くの方が私と同じ気持ちでいらっしゃるかと思います
私は、被災地の皆さんに「頑張って下さい」とはとても言えねーです
何故って、皆さんは既に十分頑張っておられるから
だから、せめて復興のお手伝いをさせて下さい
ささやかな物資を送ることしか出来ませんが、どうか宜しくお願いします

122 :
まず今日は、因果さんのレスを勝手に解釈させて頂きますよ
私、はっきり言って ア ホ なので、読みも訳もスーパー誤解ですw
どうぞガンガン突っ込んでやって下さいよ
では>>116から参りましょう
扶桑の東を望まば 水天哀し
日は暗く寒し 雲は遠くを懐(つつ)みて動く
何ぞ堪えん 衆生 多いに浩難するを
白蒼 一夢 仙台を断つ

東日本を見れば 天地が一繋がりになっている 何と哀しいことだろう
暗い寒空の下 失われた故郷を覆うように 雲が遠く動いている
どうして黙っていることが出来ようか
こんなにたくさんの人々が水難に苦しめられている事を
轟々たる水煙を上げ 押し寄せる青波が 一瞬にして仙台を滅ぼしてしまったことを
(辛卯の年 二月十日 哈爾濱において)

123 :
続いては>>117
  『行路難』  by李白
金樽の清酒 斗(と) 十千(じゅっせん)
玉盤の珍羞(ちんしゅう) 直(あたい) 万銭
盃を停(とど)め 箸(はし)を投じて 食らう能(あた)わず
剣を抜き 四顧(しこ)して 心 茫然
黄河を渡らんと欲すれども 冰(こおり) 川を塞(ふさ)ぎ
将(まさ)に太行(たいこう)に登らんとすれども 雪 天を暗くす
閑来(かんらい) 釣を垂れ 渓上に坐し
忽(たちま)ち復(ま)た舟に乗り 日辺(にっぺん)を夢む
行路 難(かた)し 行路 難し
岐路多し 今 安(いずく)にか在る
長風(ちょうふう) 波を破る 会(かなら)ず時有り
直(ただ)ちに雲帆(うんぱん)を挂(か)け 滄海(そうかい)を済(わた)らん

124 :
訳:こんなん出ました〜

黄金の樽の中の酒は 一斗で一万銭
豪華な大皿に盛られた珍味も それに見合う高価なもの
だが 私は酒を飲む気にも 箸を取る気にもなれず 何も食べる気がしない
意気に燃え 剣を振り上げたが 四方を見渡して茫然とした
黄河を渡ろうと思っても 氷が川を塞いでしまい
さあ太行山に登ろうと思っても たちまち雪が空を暗く覆ってしまう
心静かに釣り糸を垂れようと 谷川の辺に座れば
たちまち また舟に乗って 都を目指す自分の姿を夢想してしまうのだ
ああ 人生はなんと ままならないものなのだろう
分かれ道がいっぱいあって 今の自分の居場所さえわからなくなる
けれど 大風が波を左右に吹き分けるような時が いつか必ずやってくる
その時こそ 直ちに舟に帆を掛けて 大海原を渡ってやろう

125 :
さて>>118と行きますよ
昨日所有の栄誉 今天遙かに 回憶遠し
辛苦 已に半生度過し 今夜 重(ま)た風雨に走入す
我は波の隨(まま)に浮沈するも能わず
親人の愛を摯(つか)まんと為(す)るのみ
再びの苦難 堅強を要し 只 期待の眼を神に為す
良く知らるるところ 若し夢に在り 就(すなわ)ち在るならば
天地の間に真の愛有りと
看よ 人生の豪邁は成敗にして 只 従頭の再来に過ぎず

昨日までの幸せは 今日はもう遠い昔の思い出話
辛いことばかり 今夜また嵐の中を駆けてくように
逆巻く波に翻弄される私
愛する人よ あなたの心を私に下さい
繰り返す苦しみに心が折れてしまいそう
神様 どうかお願い
もし 夢で会えたら その通りにいられたら
世界でたった1つの真実の愛
人生はメリーゴーランド 何度だって最初からやり直せるわ

126 :
人様の落として下さったものばかりでは何なので、何か選ぼうとしたのですが、
ごめんなさい
選ぶことが出来ませんでした
その代わりに、以前やりました『與蘇武詩 其一』を再度お届けしようと思います
被災された方々が一刻も早く平常の生活に戻られるますように

127 :
   『與蘇武詩 其一』  by李陵
良時 再びは至らず,
離別 須臾(しゅゆ)に在り
衢路(くろ)の側に屏営(へいえい)し
手を執(と)りて 野に踟躊(ちちゅう)す
雲の馳するを仰ぎ視るに
奄忽(えんこつ)として 互いに相い踰(こ)
風波に一たび所を失えば
各々 天の一隅に在り
長く 当(まさ)に此れ従り別るるべくも
且(しば)し 復(ま)た立ちて斯須(ししゅ)す
晨風の發するに因って
子を送るに 賤躯を以てせんと欲す

128 :
(訳)
夢のような一時を 再び過ごす事は無いだろう
間もなく 別れの時が来る
人生の岐路に立つ今 心は大きく揺れ動く
君の手を取り 町外れまで見送りながら
心を横切るいろんな事を 思い悩んで 歩がはかどらない
当て所なくこの世を流離う人々は
浮雲が 互いに追い越し合うのにも似て
定めのまま 共に居場所を失った我々であったが
今や 別々の片隅へ別れようとしている
この後は 相まみえる事も無いだろう
そんな事を思うから 知らぬ間に足を止めてしまっている
朝風の勢いを借り 歩を早めるとしよう
こんな 敵の中で生きているような賎しい私だが
心を込めて 君を見送りたいと思う

129 :
こんばんはですよ、と言っても未だ明るいですがw
お陰様で、生死を含め、少しづつ親類や知人の消息がわかり始めました
ありがとうございます
ご尽力下さっている方々に深く御礼申し上げます

今は通信がダメな所の皆様にも、それが復旧次第また笑って頂けるよう、今週も
おバカな変訳をお届けしますよ
さあ、参りましょうw

130 :
  『小寒食舟中作』  by杜甫
佳辰(かしん)に 強いて飯すれば 食は猶お寒く
几に隠(よ)り 蕭条(しょうじょう)として*曷冠(かつかん)を帯ぶ
春水の船は 天上に坐するが如く
老年の 花は霧中に看るに似たり
娟々たる戯蝶(ぎちょう)は 閑幔(かんまん)を過ぎ
片々たる軽鴎(けいおう)は 急湍(きゅうたん)を下る
雲白く 山青きこと 万余里
愁え看る 直北は是れ長安
*曷:本当の字は曷+鳥です

131 :
変訳ですよ、エッヘン!

めでたい日だからと 頑張って箸を付けてみたものの あまり食べる気にはなれず
隠者の冠を被ったまま 何やら寂しい気持ちで脇息にもたれていた
春の水に浮かぶ舟は さながら雲の上に座っているようで
年寄りの目には とりどりの花も 霧の中にあるようにぼんやり霞んで見える
艶やかな蝶がひらひら舞いながら 時の止まったようなこの舟を通り過ぎ
身軽なカモメは 勢いよく早瀬の上を飛んで行く
白い雲と青い山並が 何処までも果てしなく続いている
泣きそうな思いで遙かに望む真北 そここそが我が懐かしき故郷 長安なのだ

132 :
ちょいと豆知識♪
中国では冬至後の105日目とその前後の合わせて3日間、竈に火を炊くことを憚り、
冷たいものを食べたところから、その時期を寒食と言いました
小寒食とはその最期の1日で、更に翌日、つまり冬至後の107日目が清明節に当たります

133 :
おはようございますよ
ここ数日で急に桜の開花が始まりましたよ@大阪
花見など、と自粛される向きもおありでしょうが、桜はその年の天気と豊作を占う花です
特別にお目こぼし願いたいですよ
一日も早くいつもの日々が戻ることを願います
今日の詩はこれを

134 :
  『韋員外家花樹歌』  by岑参
今年(こんねん)の花は 去年に似て好し
去年の人は 今年(こんねん)に到りて老ゆ
始めて知る 人は老いて花に如かざるを
惜しむ可し 落花 君掃(はら)うこと莫(な)かれ
君が家の兄弟(けいてい) 当る可からず
列卿(れっけい) 御史(ぎょし) 尚書郎(しょうしょろう)
朝(ちょう)より回(かえ)れば 花底(かてい)に恒(つね)に客を会す
花は玉缸(ぎょくこう)を撲(う)って 春酒 香(かん)ばし

135 :
こんな風になりましたよ

今年の花は 去年と同じように美しい
けれど 去年ここで花を見た人は 今年はひとつ年寄りになっている
ああ そうか
年々老いて行く人は 繰り返し美しく咲く花には叶わないのだ
(ひとつの命が咲いて終わって と思えば)
落ちた花さえ愛おしい
だからもうしばらく そのままおいてやってはもらえまいか
まあそんな世間と 君のご兄弟は全く無縁だね
なにしろ列卿・御史・尚書郎と言った人々が揃っておられるのだから
皆さんが朝廷から戻られたら いつも優雅に花の下で お客を招いて宴を催される
舞い散る花が玉の酒甕に入り 春の酒がいっそう香り立っているそうじゃないか

136 :
「千葉揚州種 春深霸秀芳」王十朋の芍薬を題にした漢詩で北斎の浮世絵に書かれました。
現代語訳宜しくお願いします。

137 :
>>136
小町で答もらってるじゃんw

138 :
こんばんはですよ
急な気温上昇につれ、こちらは一気に桜が咲いてしまいましたよ
春ですねえ、まさしく
こんな時は宴会が宜しいですよ
思い切り酒を飲み、楽しく過ごす
最高に良いですよ
さあ、それでは今日の詩を

139 :
  『将進酒』  by李賀
瑠璃(るり)の鍾(さかづき)
琥珀(こはく) 濃し
小槽 酒 漓(したた)って 真珠の紅なり
竜を烹(に) 鳳を炮(あぶ)れば 玉脂(ぎょくし)泣き
羅屏(らへい) 繍幕(しゅうばく) 香風を囲む
竜笛(りゅううてき)を吹き
*鼇鼓(だこ)を撃つ
皓歯(こうし) 歌い
細腰(さいよう) 舞う
況んや是れ青春 日は将に暮んとす
桃花 乱れ落ちて 紅雨の如し
君に勧む 終日 酩酊して酔え
酒は到らず 劉伶が墳上の土

*鼇:本当は大海亀を表わすこの字ではなく、敖の部分が口口の下に田と書き、ワニを表わす字です。

140 :
や〜くデスw

透き通るガラスの盃
その中にはたっぷりと 琥珀色の酒
小さな酒船から滴る酒は 紅い真珠
竜を煮 鳳凰を焙れば ジュウジュウ音を立てる脂
薄絹の屏風と 刺繍された幕屋の内に 香ばしい匂いが立ち込める
伶人は 澄んだ音色の笛を高らかに吹き ワニ皮の太鼓を勇ましく打つ
麗人は 美しい歯を見せて歌い 艶めかしい細腰で優雅に舞う
それだけでも素晴らしいのに 時は春 これ真っ盛り
日はまさに暮れかかろうとするところ
果てもなく降りしきる桃の花は まるで紅の雨
君に勧める
一日中気分良く 飲んで飲んで飲みまくり そして酔え
あの劉伶でも 墓の下どころか その上の土にさえ酒はやって来ないのだから

劉伶:竹林七賢の一人で、大酒飲みとして有名。

141 :
原発易老御難成
一寸光陰不可軽
未覚炉心臨界夢
改善誤用未修正

142 :
こんにちはですよ
もうお昼間は“暖かい”を通り越して“暑い”ですよ?
いったいコレは何やねん!?と聞きたくなってしまいますが、お陰でいろんな花が盛りを迎えて
眼を楽しませてくれますよ
ここ大阪では、枝垂れ桜に里桜、射干(シャガ)が真っ盛りで、牡丹がもうそろそろという感じ
それに合わせて、今日は久し振りに牡丹の詩を李白でお届けしましょう
ヨロシクですよ

143 :
  『清平調詞 (三首)』  by李白
雲に衣裳を想い 花に容(かたち)を想う
春風 檻を拂(はろ)うて 露華(ろか) 濃(こま)やかなり
若(も)し 羣玉(ぐんぎょく)山頭に見るに非ずんば
会(かなら)ず 瑤台の月下に向(お)いて逢わん
一枝の紅艷(こうえん) 露 香りを凝らす
雲雨 巫山 枉(むな)しく断腸
借問す 漢宮 誰か似たるを得ん
可憐の飛燕 新粧に倚(よ)る
名花 傾国 両(ふた)つながら相い歓(よろこ)ぶ
長(とこし)えに 君王の笑いを帯びて看るを得たり
解釈す 春風 無限の恨み
沈香亭北 欄干に倚る

羣玉山:西王母の住むと云う仙山
瑤台:神仙の住まう土地
沈香亭:沈香(じんこう)という香木で作られた建物

144 :
やく〜♪

綾なす雲は あの美しい人の衣裳のよう
盛りの花は まるであの美しい人のよう
上せる私を冷やかすように 春風が欄干を吹き渡り
濃(こま)かな夜露がきらきら輝いている
あんなに美しい人には 羣玉山の辺りか
瑤台の月光の下でしか巡り会えないことだろう
枝先で鮮やかに咲く 紅牡丹
その高い香りが凍って露になり 花の上で煌いている
雲となり雨となる 巫山の神女の契りは 目覚めれば哀しい夢
だが ひとつ尋ねてみよう
この宮中に あの牡丹に似た美しい人は居ますか
愛らしい趙飛燕が 装い新たに舞い降りたような人は
百花の王と 傾国の美女と どちらもが艶やかに咲き誇る
いつまでも喜んでそれを見詰める天子
止むことなく生まれ出ずる 心悩ます思いを解きほぐし
どこか遠くへやってしまうかのように
美しい人は 沈香亭の北 欄干に倚りかかり 牡丹の花を愛でている

145 :
こんばんはですよ
暑いと思っていたらまた寒くなったりして、衣替えするのも躊躇ってしまう此の頃ですが、
花は次々咲いて、小鳥のヒナの姿なども見られますよ
そうそう、小鳥のヒナと言えばこんな話もありましたっけ
 『昔、楊宝という子供が巣から落ちた黄雀のヒナを拾い、黄花を食べさせて養った。
  そして大きく育った子雀が飛び立った夜、楊宝の夢に黄色い服の童子が現われ、
  自分は西王母の使いで、君(楊宝)への恩返しに子孫を出世させてあげると言った。
  やがて、その言葉の通りに楊宝の子孫は代々公卿となったという』
黄雀と言うのがどんな小鳥かわかりませんが、今日の詩はこの話に引っ掛けた詩ですよ

146 :
  『孟門行』  by崔
黄雀 黄花を銜(ふく)み
翩翩(へんぺん)として 檐隙(えんげき)に傍(そ)う
本(もと) 君恩に報いんと擬(ぎ)す
如何(いか)んぞ 反って弾射す
金罍(きんらい)の美酒 満座の春
平原 才を愛して 衆賓(しゅうひん)多し
満堂 尽(ことごと)く 是れ忠義の士
何んぞ意(おも)わん 讒諛(ざんゆ)の人有るを得んとは
諛言(ゆげん)の反覆す 那(な)んぞ道(い)う可(べ)き
能(よ)く君が心をして 自ら保たざらしむ
北園 新たに栽(う)える 桃李の枝
根株(こんしゅ) 未だ固(かた)からざるに 何んぞ転移す
陰を成し 実を結ばば 君 自ら取れ
若(も)し 旁人(ぼうじん)に問うも 那んぞ知るを得ん

147 :
おおよそこんな感じでどうでしょうw

黄雀が 黄いろい花を銜(くわ)えながら ひらりひらり 軒端を掠めて飛んでいる
あれは あなたの恩に報いようとしているのに
どうして それを撃つような真似をするのか
黄金の酒甕にはなみなみと美酒 何処も彼処も一面の春
平原君は 有能の士を愛して 多くの賓客を集め
其処に居並ぶ人々は 全て彼に忠誠を誓った人々だった
考えもしなかった そんな中に 嘘吐きやおべっか使いが混じっているなんて
そいつらの囁きが 繰り返し 主の耳に入るなら もはや弁解も無駄だろう
しかも それがあなたの心を惑わせているとあれば なおさら
日当たりの悪い北の庭に 新しく植えられた桃や李(すもも)
その根がしっかり育つ前に どうしてそれを植え替えようと思われるのか
木陰が出来る程にそれらが育ち 実を結んだなら あなたはご自分で収穫されるがよい
傍らにいる人に 実の不出来な訳を尋ねても その答えは決して得られまいが

148 :
こんばんはですよ
今日は天気が良いと、何日も前から天気予報で言い続けていたので、そうなのかと
思って安心して出掛けたら何のこたぁない、しっかり曇りな1日でしたよ
私の友人なら、きっと言葉の最期に「ボケが」と付けたに違いねーですよ
まあ、晩春から初夏にかけては雨が多いに決まっているのですが
今日の詩は雨上がりの朝を詠んだ詩をお送りしますよ
さあ、どうぞ

149 :
  『春日』  by秦観
一夕(いっせき)の軽雷(けいらい) 万糸(ばんし)落つ
霽光(せいこう) 瓦に浮かび 碧(みどり)参差(しんし)たり
情有る芍薬(しゃくやく)は 春涙(しゅんるい)を含み
力無き薔薇(そうび)は 曉(あかつき)の枝に臥す

(訳w?)
一晩中 遠くで雷が鳴り 細かな雨が降っていたけれど
今朝は快晴
甍は輝き 緑は濃く浅く日に照り映える そんな朝
恋する芍薬は 愛しいひとを想って密かに涙し
愛を受けた薔薇は 朝 しどけなく枝先で眠っている

150 :
>>149
俳句

151 :
おはようございますよ
今年は桜以外の花が何となく遅れている感がありますねえ
ずれた花見と洒落込むのも一興かと思いますよ
今日の詩は陳師道の『春懐示隣里』をどうぞ

152 :
  『春懐示隣里』  by陳師道
断牆(だんしょう) 雨に着(ぬ)れ 蝸(かたつむり) 字を成し
老屋 僧無く 燕 家と作(な)す
剰(すこぶ)る門を出でて 語笑(ごしょう)を追わんと欲するも
却って 帰鬢(きびん)に塵沙(じんさ)を逐(お)わんことを嫌う
風 手網(しゅもう)を翻して 三面を開き
雷 *蜂窩(ほうか)を動かして 両衙(りょうが)を趁(お)う
しばしば南隣の春事の約を失(たが)えしが
只今 容(ある)いは未だ開かざる花有らん
*蜂窩:窩の字が違っています、正しくは穴の下に果と書きます

153 :
適当にこんなところでw

破れた土塀が雨に打たれ 蝸牛の這った跡が文字のように見える
このボロ家には 托鉢の僧すら訪れず ツバメが喜んで巣をかけている
表で皆と一緒に楽しくやりたい気持ちは十分あったのだが
その前に 埃まみれの髪を整えたりするのが煩わしく つい行きそびれてしまった
風に煽られ 網の三方を破られた蜘蛛共も
雷に巣を揺すられた蜂共も 朝夕出仕する役人のように 忙しなく働いている
何度もご近所から花見に誘われながら ちっとも顔を出せないでいるが
今ならば もしかしたら未だ咲いていない花があるかもしれないと思う

154 :
おはようございますよ
ずいぶんと日も長くなり、私のように旅好きなものにはありがたい季節になりましたよ
花に若葉、きらきら光る水辺、程々の日差しと心地よい風……
思うだけで顔がホニャけそうですよw
しかし、昔の人にとって旅は決して楽しいだけのものではなく、時に辛く哀しいものでも
あったようですねえ
今日ご紹介する詩も、そんな詩のひとつです
では、どうぞ

155 :
  『洪州客舎寄柳博士芳』  by薛業
去年 燕は巣くう 主人の屋
今年 花は発(ひら)く 路傍の枝
年々 客(かく)と為(な)りて 舎(いえ)に到らず
旧国の存亡 那(いか)んぞ知るを得ん
胡塵(こじん) 一(ひと)たび起こりて 天下を乱せしより
何処の春風か 別離無からん

156 :
それなりに

去年の今頃は 宿の母屋にツバメが巣をかけていた
今年は 路傍の枝に咲き誇る花を見ている
来る年も 来る年も ずっと旅
家路は 遠く 遙かな向こう
故郷や みんながどうなったかは わからない
攻め寄せる夷狄に いつもの暮らしが奪われてしまった今
別れの悲しみを追い払う春風は 何処にも吹かない

157 :
こんばんはですよ
あちらこちらで早くも夏の行事が始まっていますが、所によってはまだ春もたけなわ
国は小さいけれど、我らの日本国は季節が重なり合いながら移ろって行く、とても美しい国です
特に里の美しさは、世界の観光地にも引けを取りませんよ
今日はそんな里の遅い春の様子を謳った詩をお送りします
さあ、どうぞですよ

158 :
  『水檻遣心』  by杜甫
郭(かく)を去って 軒楹(けんえい)敞(ひろ)く
村 無くして 眺望はるかなり
澄江(ちょうこう) 平らかにして岸少なく
幽樹(ゆうじゅ) 晩(おそ)くして 花多し
細雨 魚児(ぎょじ) 出で
微風 燕子(えんし) 斜めなり
城中 十万戸
此の地 両三家

159 :
焼く〜♪じゃなくて訳〜♪

我が家は 城壁に囲まれた町から離れ 軒も柱もゆったりした造りで
おまけに 村中でもないから 遠くまで存分に景色を楽しむ事が出来る
澄んだ水の流れる川は 溢れんばかりに豊かで 川岸は猫の額ほど
うっそうと繁る木々には 季節遅れの花がたくさん咲いている
細かな雨がそぼ降る頃 水辺には稚魚の群れが姿を見せ
優しいそよ風が吹く頃には ツバメの子が空を斜めに横切って行く
町には 十万からの家がひしめき合っているが
こちらでは 両隣を合わせ ようやく僅かに三戸あるだけ

160 :
おはようございますよ
いきなり梅雨入りしたと思ったら、もう台風が来てますよ
忙しないにも程がありますですよ、まったくもう
雨の時は、いつもよりゆったりと物思いとか愁いに浸り、“成りきり世界”を楽しむ
絶好のチャンスですのに……
今日はそんなことも言ってられねーので、小雨の間に非常食だけ買い出しに行くですよ
その前に、今日の詩を置いてゆくですよ
私が李白と並んで大好きな李清照のこの詩をどうぞ

161 :
  『添字采桑子』  by李清照
窓前 誰が種(う)えし 芭蕉の樹
陰は満つ 中庭
陰は満つ 中庭
葉々 心々
舒(のば)し 巻きて 余情有り
傷心の枕上 三更の雨
点滴(てんてき) 霖霪(りんいん)
点滴 霖霪
愁損せる 北人は
慣れず 起き来たりて聴く

162 :
これはねえ、もう素直にやるですよ
  ↓

窓の外
あの芭蕉は いったい誰が植えたのだろう
中庭一面の 影
中庭一面の 芭蕉の影
たくさんの葉と芽
あるものは広がり あるものは巻いて まだまだ成長するのだろう
悲しみにくれて横たわる 真夜中

しとしと しとしと 降り止まぬ
しとしと しとしと 芭蕉が雨を受けている
心を凍てつかせた北からの旅人は
眠れぬままに起き上がり 雨音を聴いている

163 :
こんにちはですよ
身内のドタバタ遊びはTVで垂れ流されるだけで十分なのに、ついに政治業者の皆さんまで
やってくれちゃいましたよ
しかも表舞台で
昏宰相もそいつを世に残した輩も全てくたばれ!ですよ
でも、ただ怒っていても悲しんでいてもダメですよ
バカは放っといて
今日を生きて明日へ踏み出しますよ

164 :
  『和蔡準郎中見邀遊西湖三首 其三』  by蘇東坡
田間の決水(けっすい) 鳴りて幽々たり
秧(なえ)を挿(さしはさ)みて 未だ遍(あまね)からず 麦 已(すで)に秋なり
相携えて筍を焼く 苦竹(くちく)の寺
却(かえ)り下りて藕(ぐう)を踏む 荷花(かか)の洲
船頭(せんとう)に鮮(せん)を斫(き)る 細かにして縷々(るる)たり
船尾に玉を炊(かし)ぐ 香(かん)ばしく浮々(ふふ)たり
風に臨んで 飽食し 甘寝(かんしん)するを得たり
肯(あえ)て 細故(さいこ)をして胸中に留めせしめんや
君 見ずや 壮士の憔悴せる時
飢えては食を謀(はか)り 渇きては飲を謀るを
功名は時有り 罷休(ひきゅう)すること無かれ

165 :
(腹が減っては戦が出来ぬ、そのようなものかとw)

田圃のあいだを 用水路から引かれた水が 軽やかな音を立てながら流れて行く
田植えは未だ終わっていないけれど 麦はもう収穫を待つばかり
友達と誘い合い 真竹に囲まれた寺を訪れ 焼きタケノコを味わい
その帰りに レンコンを踏みながら 蓮の花咲く中洲に遊ぶ
船の舳先で作るなますは 糸のように細く細く
艫で炊いている上等の飯からは いい香りが辺り一面に漂う
風に吹かれながら 存分に飲み食いしたあとは ちょっとお昼寝
下らないことを胸に溜めて どうするんだい
君も知っているだろう どんな英雄豪傑であっても 落ち目の時は
飢えれば腹を満たすこと 渇けば喉を潤すこと そのすべを一生懸命考える
功名を得るには時期がある 諦めず 時を待ちたまえ

166 :
こんにちはですよ
今週も台風が来るのかと思っていたら、中国・華南の方へ上陸しちゃいましたねえ
あんまり被害が出ないことを祈りますよ
今日は久し振りに詩経から引っ張って来ましたよ
軽〜く脱力、ですよw

167 :
  『東門之楊』  by詩経
東門の楊(やなぎ)
其の葉 *壮々たり
昏(くれ)以て期と為すも
明星 煌々たり
東門の楊(やなぎ)
其の葉 肺々たり
昏(くれ)以て期と為すも
明星 煌々たり
*壮々:本当の字は爿+羊です

168 :
そのまんまですが
     ↓

東門の柳
その葉っぱが青々と繁る頃
日暮れに逢おうと約束したのに
もう明星が輝いている
東門の柳
その葉っぱは仲良く並んで生えている
日暮れに逢おうと約束したのに
もう明星が輝いている

169 :
おはようございますよ
16日の月食が雲の所為で見られなくて、ちょっとしょぼ〜ん……な私ですよ
でも、今年の12月10日の深夜にまた起こるそうですから、その時を楽しみに待ちますよ
それまでには流星群も幾つかやって来ますしね
夜空も良いですが、景色もまた良いですよ
今の季節なら、晴れも良いですが小雨もまた風情がありますしね
鬱陶しくないと言えばウソですが、気持ちの持ちようで幾らかはマシだと思いますよ
それでは今日の詩、行ってみましょうか

170 :
  『夏五月武昌舟中觸目』  by*掲溪斯
両髯(りょうぜん) 背立して 双櫓を鳴らし
短蓑(たんさ) 開合(かいごう)す 滄江(そうこう)の雨
青山は竜の如く 雲に入って去り
白髪 何人ぞ 砂に並んで語る
船頭に放歌すれば 船尾に和し
篷上(ほうじょう)に 雨 鳴って 篷下に坐す
篷を推(お)すも 省(し)らず 是れ何(いず)れの郷(きょう)なるかを
但(た)だ見る 双々 白鴎の過(よ)ぎるを

*掲溪斯:当て字が2箇所あります
       掲の字のヒの部分が亙n人であることと、溪の字はサンズイでなく人偏です

171 :
見たまんまでw

ヒゲ男の船頭が二人 背中合わせに立って 櫓を漕いでいる
ぱらつく雨に 短い蓑を開けたり閉じたりしながらの 滄江の船下り
山々が竜のように 大地から雲へ天駆ける傍ら
岸辺の石が 砂の上に並んで語り合う老人のようにも見える
舳先で一人が歌い出せば 艫で誰かが一緒に歌い出す
竹編みの屋根に当たる雨の音を その下に座って聞いている
時折 簾を押し上げ 外を眺めるけれど
そこがいったい何処なのか 見当も付かない
ただ 白いカモメの番い達が飛び去って行くのを見送るばかり

172 :
おはようございますよ
あ〜、朝風呂が気ん持ちいぃ〜季節になりましたですよ
休みの朝は飲茶の前にさっと湯浴み、飲茶の後でだら〜っと入浴
あんまり気持ちがいいので、ついつい歌ってしまいましたよ
 ♪ふんぐるい〜 むぐるうなふ くとぅるふ〜
  るるいえ うが〜〜〜なぐぅる ふたぐんんんん〜
あ〜すっきりですよ〜
みなさんも如何ですか、ごいっしょに?

173 :
  『初夏即時』  by王安石
石梁(せきりょう) 茅屋(ぼうおく) 彎碕(わんき)有り
流水 濺々(せんせん)として 両陂(りょうひ)を度る
晴日 暖風 麦気(ばくき)を生じ
緑陰 幽草(ゆうそう) 花時に勝れり

174 :
や〜く〜

石橋の向こうには茅葺きの屋根 手前は緩やかに曲がる岸辺
流れる水は 勢いよく土手を洗いながら 大地を駆けて行く
青空の下 穏やかに風が吹けば 辺り一面 麦の香りが広がる
涼やかな新緑の木陰と 緑濃く 草が生い茂るこの季節は
花いっぱいの春よりも ずっとずっと素晴らしい

余談ですが、“麦気”を“麦酒”に替えてもなんとなくイイ感じだと思いませんかw

175 :
朝飲茶とはうらやましいですねー
キンキンの梅酒も飲茶に合うと思うます

176 :
おはようございますよ
>>175
>キンキンの梅酒も飲茶に合うと思うます
ああ、良いですねえ
ただ、そうしてしまうと私の場合、飲茶ではなく飲酒に雪崩れ込んでしまうと思うのですよ
なので、梅酒の梅で作ったゼリーぐらいにしておきましょうよ
早くも7月ですよ、皆さん
私はこれから七夕飾りの笹と短冊等々を買いに行きますが、関東の知り合いは盆提灯を
買い換えに行くと言っていましたよ
もうそんな季節なのですねえ
ついでに花火も少し買ってきましょうか
打ち上げは怖いですが、線香花火くらいなら出来ますから
さあ、それでは今日の詩をどうぞ

177 :
  『西江月』  by辛棄疾
名月 別枝に驚く鵲(かささぎ)
清風 半夜に鳴く蝉(せみ)
稲花(とうか)香裏(こうり) 豊年を説き
聴取す 蛙の声 一片
七八箇の星は天外に
両三点の雨は山前に
旧時の茅店(ぼうてん)は社林の辺(ほとり)に
路(みち)転じて 渓橋(けいきょう)忽ち見(あら)わる

178 :
(こんな感じ?)

月があんまり明るくて 朝だと思ったカササギが騒いでいる
夜風の爽やかさに セミも驚いて鳴き立てかける
稲穂がこんなにも香るなら 今年は絶対豊作なのだろう
そんなことを思いながら 蛙の歌に耳を傾けた
強く輝く星が七つ八つ 空の彼方で瞬いている
雲は見えないが ほんの少し 雨が山のこちら側でぱらつく
そう言えば 土地神様の森の側に 確か茶店があった筈
道なりに角を曲がると たちまち 谷川に架かった橋が見えた

179 :
おはようございますよ
茘枝が美味しい季節になりましたよ
果物で飲茶というのもなかなか良いです
『嶺南(広東)では毎日茘枝が300個も食べられる』と書いたのは蘇軾ですが、そんなには
無理でも、気が付けば30個くらいは平気で食べてしまってますよ
ああ、幸せ♪
今日の詩は蘇軾つながりということで、これをどうぞ

180 :
  『呉中田婦歎』  by蘇軾
今年 粳稲(こうとう)の熟すること 苦(はなは)だ遅し
霜風 見るを庶(ねが)えど 来たるは幾時ぞ
霜風来たる時 雨 瀉(そそ)ぐが如く
杷頭(はとう)は菌(きのこ)を出し 鎌は衣(こけ)を生ず
眼枯れ 涙尽きて 雨は尽きず
見るに忍びんや 黄穂の青泥に臥するを
茆苫(ぼうせん) 一月(いちげつ) 隴上(ろうじょう)に宿り
天晴れて 稲を穫(とりい)れ 車に随いて帰る
汗流れ 肩*赤く 載せて市に入れば
価(あたい)賤(やす)く 乞与(きよ)すること *糠砕(こうせい)の如し
牛を売って税を納(い)れ 屋を拆(さ)いて炊(かし)ぐ
慮(おもんぱか)り浅くして 明年(めいねん)の飢えに及ばず
官は今 銭を要(もと)めて 米を要(もと)めず
西北万里 羌兒(きょうじ)を招く
*キョウ黄 朝に満ちて 人 更に苦しむ
如かず 却って河伯の婦と作(な)らんには

*赤く:本当は赤+貞です
*糠砕:砕けるではなく、米+西で“割れ米・砕け米”の意味です
*キョウ黄:龍の下に共と書き、キョウ遂を指します
       黄は黄覇、両者とも善政を行なった漢代の官僚です

181 :
(やく)

今年のうるちは育ちが悪い
日照りが止んで欲しいと願っても 一向にその気配はない
やっと涼風が立ち始めたかと思えば 土砂降りの それも長雨
鍬の柄にはキノコが生え 鎌には苔が付く有様
目が枯れるほど嘆いても 雨は止まない
青黒い泥に埋もれた黄色い穂を見るのが辛い
畦の上の仮小屋に籠って一ヶ月
ようやく晴れ間が出たので 稲を刈り 車に積んで持ち帰った
汗を垂らし 肩が腫れるほど米を担いで 市場へ行ってみたら
値崩れどころか 糠や屑米と変わらぬ捨て値
牛を売り なんとか税は納めたものの 後は家のあちこちを壊して薪にする始末
今年こんなに飢えることになるなんて 去年は全然考えもしなかった
お役人はお金が大事で 庶民の暮らしはどうでもいいらしい
たっぷり巻き上げたお金を使い 近くや遠くの異国の人に素晴らしくいい顔をして見せる
ああ 立派なお役人がいっぱいで 国民がますます貧困に喘ぐなんてね
いっそのこと 黄河の水神の人身御供になった方がよっぽどマシだ

182 :
おはようございますよ
今年はセミが全然鳴いてねーですよ
おかしなことです
が、夏は夏なので、私これから海まで貝殻拾いに行って来ますよ
親には「変なモノが流れ着いてるかも知れない」と脅かされておりますが、
そんなもの気にしませんですよ
台風の波は気にしますけれど
さあ、お出掛け前にこの詩をおいて行きましょう
どうぞお楽しみ下さい

183 :
  『送友人帰山歌二首(うち一首)』  by王維
山中の人 帰らんと欲す
雲は冥々(めいめい) 雨は霏々(ひひ)
水は波を驚かして 翆菅(すいかん)靡(なび)き
白鷺(はくろ) 忽(たちま)ち翻(ひるがえ)り飛ぶ
君 (ころも)をかかぐべからず
山 万重(ばんちょう)にして 一雲(いちうん)
天地を昆(こん)じて分かたず
樹は*暗曖(あんあい)として*氛温(ふんうん)
猿 見えずして空しく聞こゆ
忽ち 山西(さんせい)に夕陽(せきよう)あり
東皐(とうこう)の遠村を見れば
平蕪(へいぶ)は千里緑なり
眇(はるか)に惆悵(ちゅうちょう)して君を思う

*暗曖:本当は暗の字が日+奄と言う字です
氛温:温の字が气の中に囚+皿です

184 :
(こんな感じで)

山に住む友が そろそろ帰ろうと御輿を上げると
空が厚い黒雲に覆われ どっと雨が降り出した
飛沫を上げて逆巻く川 雨粒に打たれ地に臥す草
白鷺はその前にさっと身を翻し 飛び去った
着物の裾を捲り上げる友よ こんな最中に帰らずともよいではないか
友が帰るその先には 折り重なる山々と一面の雲
何処までが大地で 何処からが天なのか 全く定かではない
鬱蒼と生い茂る樹木が 山の気配をなお濃くし
遠くから聞こえる猿の鳴き声だけが 空しく尾を引いている
折しも 山の端に夕陽が懸かった
東の田の向こうの村を眺めてみれば
見渡す限り 一面の緑の原
自ら臨んで険しい道を行く友を思い 心がとても痛む

185 :
おはようございますよ
今日・明日は大阪三大祭のひとつ『天神祭』があって、けっこう賑わうのですよ
私は家で涼みながらお酒を飲みますが、スモモをつまみながらの淡麗・辛口・冷や、
これは夏ならではの味わいですねえ
まあ、私の場合、理由があってもなくてもお酒を飲んでるワケですがw
こんな詩を読めば、飲み友達がいるのもいいものかなと思いますよ

186 :
  『酔後贈張九旭』  by高適
世上 漫(まん)に相識るも
此の翁 殊に然らず
興 来たらば 書は自(おの)ずから聖に
酔うて後は 語は尤も?(てん)なり
白髪 間事に老い
青雲 目前に在り
牀頭 一壺の酒
能く更に幾回(いくたび)か眠らん

187 :
訳っぽく

世間の付き合いと言うのは 程々で薄っぺらなことが多いが
この爺さんは 全然そうじゃない
テンションが上がれば 神懸かり的なものを書くけれど
酔っ払った後じゃ 言ってることがさっぱりわからん そんな困った爺さんだが
雑事に追われ 白髪頭になってはいても
いつも 高い志を目の前に掲げて暮らしている
枕元には なみなみと酒の入った壷がひとつ
これだけあれば まだ何度かはぐっすり眠れるだろう

188 :
ああ、四行目の「てん」が出ませんでしたか
眞+頁です
すみませんでした

189 :
今週の詩を読んでから、BS-TBSの酒場放浪記見ると、なんかほっとするのです。
ささやかな人生でもいいから、楽しく過ごすのが大事だろうよ、って。

190 :
こんばんはですよ
>>189
>ささやかな人生でもいいから、楽しく過ごすのが大事だろうよ、って。
まるっと同意ですよ
イヤなこと、つらいこと、苦しいこともいっぱいありますけど、そんなことに浸ってるなんて
つまんねーですから
心にチョビッとだけ余裕を、ね

さて、今日の詩は、笑いは笑いでも苦笑いの詩をお届けしますよ
どうぞ

191 :
  『池上 二絶(其の二)』  by白居易
小娃(しょうあ) 小艇を*操り
偸(ひそか)に白蓮を採って廻(かえ)る
蹤跡(しょうせき)を蔵(かく)すを解せず
浮萍(ふひょう) 一道開く
*操り:本当は手偏に掌と書きます

192 :
ほぼそのまんまでw

近在の小娘が 小さな船を静かに操り
こっそり 白い蓮華を採って帰った
が 慌てていたものだから 舟跡を隠すのを忘れてしまい
池の浮き草に しっかり一筋の道がついている

193 :
其の一の方は確か前スレでやってた筈なので省きましたですよ
で、私事で申し訳ねーですが、来週は夏休み致しますので、詩が投下されて
なくてもどうかご心配頂きませんように
とりあえずお知らせまで
でわでわ

194 :
おはようございますよ
今日からお盆ですねえ
あたふたと忙しい方、やっとのんびり出来る方、いつもと何も変わりない方
いろんな方がおいでだと思います
先週お休みを頂いて、私、東北を旅してきましたよ
最上川の川下りの売店で売ってる玉コンニャクは相変わらず美味しいし、それを
アテに呑む出羽桜の旨いこと!
その上各地で催されている祭の、そりゃ〜もう素晴らしいこと!
いや〜、感動でしたよ
特にねぶた祭と竿燈まつり!とても良かったです
近畿にも祇園祭や天神祭など大きなお祭がありますが、この2つはそれらにも
決してひけをとるものではありません
世界に向かって「どや!!」とやってもいいと思いますよ
機会が有ればまた何度でも行ってみたいですね

さてさて、今日は夏ということで、この季節になればぐ〜んと広がる洞庭湖を詠んだ
この詩をどうぞ

195 :
  『望洞庭湖贈張丞相』  by孟浩然
八月 湖水 平らかに
虚を涵(ひた)して 太清(たいせい)に混(こん)ず
気は蒸(む)す 雲夢(うんぼう)の沢(たく)
波は撼(ゆるが)す 岳陽城
済(わた)らんと欲するも 舟楫(しゅうしゅう)無く
端居(たんきょ)して 聖明に恥ず
坐して 釣りを垂(た)るる者を観(み)れば
徒(いたず)らに 魚を羨(うらや)むの情 有り

196 :
こんな感じでDOでしょw

八月の洞庭湖は 鏡のようだ
広々と大地を覆い 遠いところで空とひとつに溶け合っている
湧き上がる靄は 雲夢の沢を思わせるほどに広がり
岸打つ波は 岳陽の城を揺るがすほどに押し寄せる
この水を渡ろうとしても 楫はおろか舟もない私は
恵まれた時代にありながら 為す術もなく日を送るばかり
座って釣り糸を垂れる人を眺めていると
太公望の針に掛かる魚がうらやましい と思うのだ

197 :
TVで東北のお祭り中継見てました。
竿燈は大きいもので50kgあるそうですね。
あれを支えてるなんて、すごいですね。
それを間近で見られたのですか。迫力ありそうです。
TVでお坊様がおっしゃるには、
「今年は初めて還ってくる仏様の多い年です。
しかし、帰る家が失われてしまい、初めて還ってくる仏様は
どこに還ればいいのか分からず、迷子になってしまいます。
そのため、家族が自分たちの居場所を新仏様に知らせる為にも、
今年のお祭りは大事なものです」とのことで。
なるほどなーと思いました。まさに漢詩の世界だなあと。

198 :
こんにちはですよ
>>197
ただ支えているだけではねーのですよ
上手な方になると竿を額や腰に乗せた上、開いた両手に笠や扇を持って舞われるのです
本当に「すっげぇえええ!!!」ですよ
それとね、内緒にしておこうと思いましたがバラシますよ
仙台の牛タンは超絶品です!!!
美味しいものは人の活力の素と私は信じておりますが、あんな「旨〜!!!」なものが
いつでも食べられる仙台の人を羨ましいですよ
あああ、思い出しただけでヨダレものです
今日の晩ご飯が決まりましたよ
買い物に行く前に詩を投下しておきましょう

199 :
   『望海楼晩景五絶』より其の二、其の三  by蘇東坡
横風 雨を吹き 楼に斜めに入る
壮観 応(まさ)に須(すべか)らく 好句もて誇るべし
雨 過ぎ 潮(うしお)平らかにして 江海 碧(みどり)なり
電光 時に掣(せい)す 紫金の蛇
青山 断(た)ゆる処 塔 層々たり
岸を隔(へだ)つる人家 呼べば応(こた)えんと欲す
江上の秋風 晩来 急なり
為に鐘鼓(しょうこ)を伝えて 西興(せいこう)に至る

200 :
テキトーですw

強風に煽られ 雨は斜めに建物の中へ降り込む
この雄大な景色は 是非とも素晴らしい言葉にして喧伝せねばなるまい
雨が通り過ぎれば 海も荒れるのを止め 川共々青く穏やかに静まっているが
遠くの空で まだ稲妻が天空に 紫金の蛇体を踊らせている
連なる山並が途切れる辺りに 幾つもの塔が天を指している
岸を隔てた人家は 呼べば応えそうなところにある
川を渡って来た秋風は 日暮れになり いっそう強くなったから
きっと対岸の西興の町まで こちらの時の鐘の音が届くに違いない

201 :
おはようございますよ
朝がめっきり涼しくなりました
今日から飲茶に担々麺を加えたので、ついついお代わりしそうになりましたよ
やべぇ〜ですよ
今から食欲アップなんぞさせた日にゃ、冬が来る頃に「ウェスト入らね〜!!」って
大騒ぎすることになりますから
ここはひとつ、アッサリめを心掛けるとしましょうよ
はい、それでは詩の方もあっさりめでw

202 :
  『華子岡(かしこう)』  by王維
飛鳥 去って窮(きわ)まらず
連山 復(ま)た秋色
華子岡を上下すれば
惆悵(ちゅうちょう)して 情 何ぞ極(きわ)まらん

203 :
訳もついでにあっさりめw

自由な空をどこまでも飛びゆく鳥
見渡す限りの山々はすっかり秋
華子岡を訪ねれば
止め処なく溢れ出す悲しみ

204 :
ホントあっさりめだw

205 :

                 ちゅうちょう 
一春惆悵残三日  一春の  惆 悵  三日を残し
酔問周郎憶得無  酔いて周郎に問う 憶え得るやなきやと
            りゅうじょ 
柳絮送人鶯勧酒  柳 絮 人を送り 鶯は酒を勧む
去年今日到東都  去年の今日 東都に到る


この読み下しには間違いがあるようです。どこか教えてください。


206 :
こんにちはですよ
台風はどうやら日本海側に抜けたようですが、超スローモーちゃんなので皆様まだまだ
警戒した方がよいですよ
この時間帯だと中部・北陸地方が大雨になっていると思われますが、この台風、今までは
大丈夫だったというのが全然通用しないと思った方が良いですよ
最悪を考えておいて、何ともなかったら後で笑えばよいのですから
誰方様もどうぞお気を付け下さい
>>205
わかりません、申し訳ねーですが
このスレで質問なさるより、質問スレで聞かれた方が正しい答えが得られると思いますよ
ここはテンプレにもある通り、何もかもデタラメで他人様の訳に立つものはありませんので

ところで、先週は全てあっさりでしたので今週はちょっと真面目にやりますよ
私の好きな李清照からひとつ

207 :
  『暁夢』  by李清照
暁夢(ぎょうむ) 疎鐘(そしょう)に随う
飄然(ひょうぜん)として雲霞(うんか)を*踏む
安期生(あんきせい)に因縁し
邂逅(かいこう)す 萼緑華(がくりょくか)
秋風 正に無頼
吹き尽くす 玉井花(ぎょくせいか)
共に看るは 船の如き藕(ハス)
同(ともに)食すは 瓜の如き棗(ナツメ)
翩翩(へんぺん)たり 坐上の客
意は妙にして 語も亦た佳(よ)し
嘲辞(ちょうじ) 詭弁(きべん)を闘わせ
火を活(い)こし 新茶を分かつ
帝功を助けざると雖(いえど)も
其の楽しみ 可涯(かぎ)り莫(な)し
人生 能(よ)く此くの如くならば
何ぞ 必らずしも故家(こか)に帰らん
起き来たり 衣を斂(おさ)め 坐すれば
厭わしき喧嘩に 耳を掩(おお)う
心に知る 見るべからずと
念々 猶(なお) 咨嗟(しさ)す

*踏む:本当は足偏+耳を3つ“轟”のように重ねたものです

208 :
超うそっぴ〜〜〜な訳ですよw

暁の夢は ゆっくりした鐘の音と共に
宙を彷徨い 雲を踏み
千年も生きたという あの安期生と知り合い
美少女として名高い あの萼緑華と巡り会った
そんな時 秋風が荒々しく吹いて来て
玉井の花々を揺り動かした
私たちが見たのは 船のように大きな蓮華
そこで一緒に ウリのように大きなナツメを食べた
辺りに腰掛けている人々は どことなく風流で
心豊かだと見え 交わす言葉もまた美しい
彼らは囀るように話し 巧みに論を戦わせながら
火を起こし 新茶の善し悪しを判じていた
身を立て名を上げる為には ちっとも役立たないけれど
それでもこの楽しみは終わるところを知らない
世間にあっても このように飄々としていられたなら
故郷へ戻って来なくても良かったかもしれない
目覚めて起き上がり 乱れた夜着を直し 座って考える
世の中は 耳を塞ぎたくなるようなおぞましい喧噪ばかり
わかっている 目を瞑ってやり過ごせばよいと
いつもそう思いながら やはり溜め息を吐いてしまうのだ

209 :
こんにちはですよ
「竹島対馬沖縄尖閣千島樺太沖ノ鳥島は日本領です」
大臣になったらトイレ以外は公人だ、という自覚すら無いとは哀しいことですよ
それを与党にしてしまった方にも責任はありますが
明日は仲秋の名月ですが、こんなバカばっかりが雁首揃えてるとなれば、夜空が
曇ってしまうのではないかとハラハラしますよ
今回は残念ながら美しい月の詩ではなく、これにしましたよ
申し訳ねーです

210 :
  『戦城南』  by詠み人知らず
城南に戦い 郭北(かくほく)に死す
野死(やし)して葬られず カラス食らうべし
我が為にカラスに謂(い)え
  且(しばら)く客の為に豪(な)け
  野死して諒(まこと)に葬られず
  腐肉安(いずく)んぞ能(よ)く子(し)を去(す)てて逃(のが)れんや
水 深くして激々(げきげき)たり
蒲葦(ほい) 冥々(めいめい)たり
梟騎(きょうき) 戦闘して死し
駑馬(どば) 徘徊して鳴く

211 :
(訳と言うより解釈ですねえ)

私は 城郭の南へ撃って出 北へ走って防ぎ そして死んだ
荒れ野に晒されたままの私の身体を やがてカラスがやって来て啄むだろう
誰か 私の為にカラスに言ってくれ
「せめてしばらくは 見知らぬ所で果てた哀れな死者を悼み 大声で泣いてやれ
 弔いもされず 葬られることもない者の気持ちを思いやれ
 少しぐらい間を置いたとて 遺骸がおまえの前から逃げ出したりはしないのだから」
水は深く 轟々と音を立てながら激しく流れている
岸辺の蒲(ガマ)や葦(アシ)の原は 何処までも深く うっそうと生い茂っている
勇敢に敵陣へ切り込んだ騎兵は 戦って死に
主を失った馬だけが なすすべもなく 辺りをうろつき鳴いている

212 :
*梁(リアン)
室(しつ)を築くに
何を以て南し
梁(リアン)
何を以て北するや
禾黍(かしょ) 穫(と)らずんば 君 何をか食らわん
忠臣たらんと願うも 安(いずく)んぞ得可(うべ)けん
子(きみ)の良臣を思え
良臣 誠(まこと)に思う可(べ)し
朝(あした)に行きて出で攻め
暮れて夜には帰らず
*梁(リアン):囃し言葉

213 :
>>212の部分ですが、ここは古来から難解とされていて、様々な解釈があると聞いています
私の場合↓は解釈以前の問題です、ハイ

(さて)
国を豊かにする為に
どうして 南の国と争い
(さて)
どうして 北の国と戦わなければならないのか
百姓が実りを収穫出来なければ 王よ 貴方もまた生きてはいけないとわかっているのか
国を愛する者の一人でありたいのに これではとうてい無理である
王よ あなたの国民のことを考えて欲しい
あなたの国民が心の底から願っていること それが何なのか考えて欲しい
朝 城門を出て 他国へ攻め寄せた兵士達が
日が暮れて夜になっても ずっと戻らないことも

214 :
こんばんはですよ
昨日、詩を投下してからお出掛けしたつもりだったのですが、実はな〜んにもしてなかった
という……
あははは、夢を見ていたのでしょうねヽ(^ ^;)
宇宙キターッ!ってこういう気分なのでしょうか
え〜、今日の詩は結構有名なので、もしかしたら昔やっちゃってるかもしれません
まあ、その時は笑ってやって下さい
ヨロシクですよw

215 :
  『滕王閣』  王勃
滕王(とうおう)の高閣 江渚(こうしょ)に臨む
佩玉(はいぎょく) 鳴鸞(めいらん) 歌舞 罷(や)みぬ
画棟(がとう) 朝(あした)に飛ぶ 南浦(なんぽ)の雲
珠簾(しゅれん) 暮に捲(ま)く 西山の雨
閑雲(かんうん) 潭影(たんえい) 日に悠々
物 換(かわ)り 星 移りて 幾度の秋ぞ
閣中の帝子 今 何(いずこ)にか在る
檻外の長江 空しく 自ずから流る

216 :
はいはい、秋らしく物思いに耽ってみましょうねw

滕王の建てた立派な楼閣からは 長江の流れがよく見える
帯玉や車の鈴を鳴らしながら 人々が集い 歌舞を楽しんだのは遠い日のこと
鮮やかに彩られた屋根の向こうには 朝毎に南浦の雲が飛んでいただろうし
日暮れ時 美しい玉簾を巻き上げれば 雨に煙る西山が眺められたことだろう
ふんわり空に浮かぶ雲 静かな水面に映る景色 繰り返される穏やかな日々
そして 全ては移り変わり 時は流れて もはや何度目の秋だろう
ここに遊んだ帝や御子は 今はどうしておいでなのだろう
手摺の向こうを流れる長江は 何も語らず ただ流れ行くのみ

217 :
ちょこっとメモしときましょうか
2009年12月、王勃が詠んだ「秋日登洪府滕王閣餞別序」(滕王閣序)の「日本版」と
「中国版」が相違していることが明らかになりました
中国版の「滕王閣序」は、「南昌故郡、洪都新府…」で始まりますが、日本版は初めの
部分が「豫章故郡」となっているなど、違いは凡そ4分の1ほど
(*「豫章」「洪州」はともに昔の呼び方)
日本版は王勃がこの詩を詠んだ26年後に伝わったもので、「滕王閣序」の現存する
最古の写本であると言われていますが、両者の差異が生じた訳はまだ調査・研究中だ
ということです

218 :
こんにちはですよ
彼岸の中日は昨日でしたが、今日も良いお参り日和になりましたよ
露天の食べ物というのはどうして微妙に美味いのでしょうか
焼きそば・たこ焼き・おでん・洋食焼き・玉コンニャク・etc……
量も普通よりちょびっとばかり少ないので、ついつい次々買い食いしてしまうのですよ
もしかして、これはご先祖様も一緒に買い食いしてるからなのでしょうか?
もう腹いっぱいで、夕飯までなーんにも食えねーですよ
困ったもんです
太った分のダイエットに夜の散歩がいいかも知れませんよ
少しぐらい歩いても汗ばまなくなりましたしね
どうせなら風情ある所を歩いてみてーと思いますよ、この詩のような所をね

219 :
  『新晴山月』  by文同
高松 疏月(そげつ)を漏らし
影を落として 地に画(えが)くが如し
徘徊 其の下(もと)を愛し
久しきに及んで寐(い)ぬる能(あた)わず
風に怯えて 池荷(ちか)は捲(ま)き
雨に病んで 山果(さんか)墜(お)つ
誰か 余が苦吟に伴える
満林 絡緯(らくい)啼く

220 :
こんな感じでしょうかw

高い松の梢を透かし 月が明るく輝いている
黒々とした松の影は まるで地面に絵を描いたようだ
なんとなく歩いていたが 其処が妙に気に入って
ずっと佇んでいたら すっかり眼が冴えてしまった
冷たい風を恐れてか 池のハスは葉を縮め
雨に打たれた所為だろう 山の木の実がぽとりと落ちる
歌のひとつも詠んでみようと うんうん唸る私の側で
林中の虫どもが 澄んだ声で啼いている

221 :
柏木如亭の「木工集」51首「如亭山人稿初集」100首
知っている方がいらしたら教えて頂けませんでしょうか。山人遺稿は持っているのですが。
どうぞ宜しくお願いします。

222 :
>>221
スレ違いです。というかマルチポストは規制対象になります。慎んでください。

223 :
おはようございますよ
「竹島対馬沖縄尖閣千島樺太沖ノ鳥島は日本領です」
ま〜、一気に寒さが来ちゃいましたよ
お上のおツムがどれもこれも寒い所為なのでしょうが、秋冬ものを急いで出さないといけませんよ
やれやれ……
と言う訳で、今日は短くシュッと行きますよ

224 :
  『秋風引』  by劉禹錫
何れの処よりか 秋風 至り
蕭々として 雁群を送る
朝来 庭樹に入り
孤客(こかく) 最も先に聞く

訳も一緒に書いちゃいますよ
     ↓
何処からか 秋風が吹いて来ると
寂しさに乗せ 雁の群を南へ送る
その秋風が 今朝方 庭木の間をすり抜けて行ったのを
独りぼっちで旅している私が 誰よりも先に知った

225 :
おはようございますよ
昨日はとても良い運動会日和でございましたよ
いつもの倍の時間をかけ、たっぷり顔面お絵描きしたつもりでしたが、日除けのテントもなかった所為で
しっかり日焼けしてしまいましたよ
ああ、来年からはペルソナ被って行くことにしますよ
それにしても、園児だと人間未満のあやふやな動きですが、小学生になるとだんだんヒトらしい動きに
なるのが観察出来てとても面白いですよ
或る意味感動モノですよ
で、今日の詩は上記のこととは全然関係ねーですよ
あはははは

226 :
  『塞下曲』  by王昌齡
馬に飲(みづかい)せんと 秋水を渡れば
水 寒くして 風 刀に似る
平沙(へいさ) 日 未だ沒せず
黯々(あんあん)として *臨兆(りんちょう)を見(のぞ)む
昔日 長城の戦
咸(み)な言う 意気高しと
黄塵 今古に足(み)ち
白骨 蓬蒿(ほうこう)に乱る
*臨兆:本当は兆の字にサンズイが必要です

227 :
こんな感じですか

馬に水を飲ませようと 秋の川を渡った
水は凍えるほどに冷たく 風は身を切り裂く刃のようだ
果てしなき原野に 陽はまだ沈まぬものの
哀しき臨兆には 既に闇が忍び寄っている
その昔 万里の長城の起点だったあそこで 戦が始まった時
国中の誰もが言った “絶対勝つさ!”と
今も昔も ここには黄砂が吹き付ける
そして 雑草の中に数知れぬ白骨が散らばっている

228 :
おはようございますよ
朝の飲茶がめっきり旨くなって参りましたよ
今日のエビ餃子は我ながら良く出来てましたし、いやもうご機嫌ですよ
来週当りはキノコ焼売にチャレンジしてみましょうよ
朝、ベランダで飲茶しながら本を読むのは、やっぱり秋が最高ですよ
それでは今日の詩をどうぞ

229 :
  『過零丁洋』  by文天祥
辛苦 遭逢(そうほう) 一経(いっけい)より起(た)ち
干戈 落々 四周星
山河 破砕し 風 絮(じょ)を飄(ひるがえ)し
身世 浮沈 雨 萍(へい)を打つ
惶恐灘頭(こうきょうたんとう) 惶恐を説き
零丁洋裏(れいていようり) 零丁を嘆ず
人生 古(いにしえ)より 誰か 死 無からん
丹心を留取して 汗青を照らさん

230 :
(すんなりこんな風に)
苦労は 科挙に合格してから始まった
幾多の戦いに赴くこと 既に4年
故郷の山河は荒れ果て 風は綿毛を吹き払い
我が身もこの世の浮き沈みも まるで雨に打たれる浮き草のようだ
惶恐灘で 人は何を惶(おそ)れ恐(かしこ)むのかと 説かれ
零丁洋では その名の通り 独りぼっちになってしまった
昔から 死なない人間など居はしない
ただ 偽りのない真心をこの世に残し 史書に輝く存在となりたい

231 :
おはようございますよ
冷え込んだり生暖かくなったり、DoSayッちゅーねん!日が続きましたが、皆さん体調は如何ですか?
雨上がりの朝は、春雨スープに生姜を入れたのが美味しゅうございますよ
そろそろ紹興酒も晩酌の仲間入りする季節がやって来たですよ
嬉しいですねえ
生活が貧乏で、大した贅沢は出来なくても、嬉しいことや楽しいことを自分で見付けられる
そんな心のゆとりだけは無くさねーでいてーですよ
今日の詩はそんなこととは全然関係ねーですがw

232 :
  『眼中』  by元好問
眼中の時事 益々紛然たり
被を擁して 寒窓 夜眠らず
骨肉 他郷 各々県を異にし
衣冠 今日 是れ何の年ぞ
枯槐(こかい)の聚蟻(しゅうぎ) 多地無し
秋水の鳴蛙(めいわ) 自ら一天
何処の青山か 塵土を隔つる
一庵 吾れは華顛(かてん)を送らんと欲す

233 :
(いつも通り適当に)

目に映る世相はますます乱れ 人々の心と暮らしは荒んで行くばかり
布団を引っ被るしか出来ない貧乏人でさえ 明日を思って眠れない
人々は身を守る為 住み慣れた地を離れ あちこちへ一族バラバラに身を寄せる
りっぱな衣冠を身に付けたお偉いさんは 今日のこの有様を何と考えているのだろう
アリどもが誇っていた大王国は 実はエンジュの古木の根本のちっぽけな場所
野分の後の水溜まりで鳴くカエルどもは 其処が世界の全てだと思っている
何処か こんな嘆かわしい世界を離れた 落ち着いた場所に
庵を結んで 心穏やかな晩年を過ごしたいと願う

234 :
おはようございますよ
あっちこっちでハロウィンの催し物をやっているようですよ
トリック オア トリート!
お菓子くれなきゃ悪戯するぞ!と言われても、悪戯するならお菓子はやんねーですよ
そんなものより、私はお酒持って錦秋に酔いしれてーですよ
年々同じようでいて少し違う、鮮やかな美しさ
想うだけで溜め息が出てしまいますよ
あの人もそんな気持ちだったのでしょうか

235 :
  『陪侍郎叔 遊洞庭酔後』  by李白
君山(くんざん)を?卻(さんきゃく)するが好し
湘水(しょうすい)を平鋪(へいほ)して流れしめん
巴陵(はりょう) 無限の酒
酔殺(すいさつ)す 洞庭の秋

236 :
李白みたいに、楽しい酔っ払いはいいですねえ

あのポチョンとした君山を すぱっと削ってしまえばいい
そうしたら 湘水は真っ平らになって流れがさっぱりする
巴陵の酒はいくらでもある
秋色の洞庭湖の景色と酒に浸り 心ゆくまで酔いつぶれよう

237 :
李白キター
トリック オア トリートでドンチャン騒ぎするのは世界でも米国だけらしいのでパス
今冬は燗酒流行の兆し
お酒は李白のように楽しくのんびり呑みたいものですね

238 :
おはようございますよ
ホタテ入りキノコ焼売がウマー!ですよ
>>237
喜んで頂けて嬉しーですよ
>今冬は燗酒流行の兆し
そうなのですか
でも私はやっぱり冷酒の方が好みですよ
それぞれに楽しくやりましょう

ところでですねえ、先日、友人と陸游の詩について話していたら、話が全然食い違うものが
出て来たのですよ
友人はそれを「ヌコ暖房」の詩だと言い、私は「憂国」の詩だと主張したのですよ
で、お互いに???となってモノを付き合わせてみたら、あら不思議
タイトルも作者も同じなのに中身がAKaBa48なのですよ
前振り長くて申し訳ねーですが、今日はそれを両方投下するですよ
でわでわー

239 :
ではまず「ヌコ暖房」の方から参りましょう
  『十一月四日風雨大作』  by陸游
風 江湖を巻き 雨 村を暗(かく)す
四山 声を作(な)し 海濤 翻(ひるがえ)る
渓柴の火 軟(やわらか)く 蛮氈(ばんせん) 暖かし
我 狸奴(りど)と与(とも)に 門を出でず

風が湖水を巻き上げるように吹き付け 
強い雨の所為で村はすっかり闇の中
周囲の山々からは 木々の悲鳴にも似た音が聞こえ
海では大波が力の限り暴れている
幸い 部屋の中は 囲炉裏で柴が程良く燃え
異国の敷物もあって暖かだ
私は猫を抱いたまま 家から出ずにじっとしている

240 :
では、もうひとつの方を

  『十一月四日風雨大作』  by陸游
孤村に僵(たお)れ臥すとも 自らを哀れまず
尚お思う 国の為に輪台(りんだい)を戍(まも)らんと
夜 闌(たけなわ)に臥して聴く 風の雨を吹くを
鉄馬 冰河(ひょうが) 夢に入り来たる

今 我が身は寒村で病に伏せているが 
だからといって 絶望したり自分を憐れんだりはしない
国の為に辺境の前線で働きたいと 今もなお思い続けている
夜更けに 戸外の雨風の音を聞きながら 横になっていたら
いつの間にか眠ってしまったと見えて
武装した軍馬や 凍てついた山河の景色を夢に見た

241 :
余談ですが、どうしてネコのことを「狸奴」と呼ぶかといえば、昔の中国ではネコは狐狸
(特にタヌキ)の手下だと考えられていたからだそうです
なので、タヌキが踊りに誘うとネコは必ず行かないといけないとか
ネコが踊るというのは日本でも聞いたことがありますが、タヌキが誘いに来るとは聞いた
ことがないので、面白いものですねえ

242 :
おはようございますよ
今朝は早うから着飾った親子連れがウロチョロしてますですよ
七五三ですから当然でしょうね
可愛いのと見苦しいのといろいろ居ますし、祖母と母の火花もちょっこし有って結構面白いです
何はともあれ、今日はいいお天気であって欲しいですよ
せっかくの日ですから
それでは今日の詩をどぞー

243 :
  『馬嵬 二首』  by李商隠
    其一
冀馬(きば) 燕犀(えんさい) 地を動(どよも)して来たり
自ら紅粉を埋め 自ら灰と成す
君王 若し能く国を傾くと道(し)れば
玉輦(ぎょくれん) 何に由(よ)りてか馬嵬を過(よ)ぎらん

244 :
(其一の厄)
冀洲からは騎馬兵団が 燕州からは犀革の甲冑を纏った軍団が 
足音も高く 都へ攻め寄せると
皇帝は 愛する者を自ら殺し 埋め その身体を土に返した
君主として 美女に傾けば国を傾けるのだと 念頭に置いておられたなら
御輿が馬嵬を通って行くことなど おそらくあり得なかった筈なのに

245 :
    其二
海外 徒らに聞く 更に九州ありと
他生 未だ卜(ぼく)せずして 此の生(しょう)休(や)む
空しく聞く 虎旅(こりょ)の宵柝(しょうたく)を鳴らすを
復た 鶏人(けいじん)の暁籌(ぎょうちゅう)を報ずる無し
此の日 六軍(りくぐん) 同(とも)に馬を駐(とど)む
当時 七夕(しちせき) 牽牛(けんぎゅう)を笑う
如何ぞ四紀(しき) 天子と為りて
廬家(ろか)に莫愁(ばくしゅう)有るに及ばざる
四紀:歳星(木星)の周期で1紀=12年です

246 :
(其二の厄)
海の向こうには 聞いたところによれば 同じような世界が9つもあるのだとか
来世がどうなるのか 占う間もなく 美姫の命は絶たれてしまった
当たり前のように聞いていた 夜回りの近衛兵の打ち鳴らす拍子木の音や
夜明けを告げる役人の声も 今は無い
この日 禁軍の兵士たちは一斉に馬を止め 一歩たりとも動こうとはしなかった
幸せだった頃 二人で七夕の日に 年に一度しか逢瀬が叶わぬ牽牛を笑ったけれど
皇帝として四紀も君臨していたのに
その愛しい者は 廬家に嫁いだ莫愁のような幸せさえ掴めなかったのか

247 :
おはようございますよ
昨日はひでー雨でしたねえ
目の前でトラックに横転されて、人生オワタか!?と一瞬思いましたデスよヽ(^^;)
大きなものって、小さいものみたいにすぐポテッと転けないで、ゆーーーっくり転けるんで
最初は自分の目か頭が悪くなったのかと思ったですよ
あー、生きてて良かった
さあ、それでは今日の詩、行ってみましょうか

248 :
  『少年遊』  by周邦彦
并刀(へいとう)は水の如く
呉塩は雪に勝る
繊手もて新橙(しんとう)を破る
錦幄(きんあく) 初めて温まり
獣煙 絶えず
相対して坐し 笙を調(しら)ぶ
低声に問う 
誰が行(いえ)に向かって宿るや
城上(じょうじょう) 已(すで)に三更
馬 滑り 霜 濃し
去(ゆ)く休(な)きに如(し)かず
直(た)だ 是れ 人の行くこと少(まれ)なり

249 :
訳落としw

并州の小刀は水のように美しく
呉の塩は雪にも勝るほど白いと云うが
そんな優美な手で 出回ったばかりのミカンを剥いてくれた
絹の帳の中はようやく暖まり
獣頭の香炉では 絶えることなく煙がくゆっている
差し向かいに座り 笙を奏でながら
その人は私にそっと尋ねた
これから どちらへ行ってお泊まりになるのですか?
さっき お城の上で三更を報じました
ただでさえ 馬も足を滑らせ易い頃ですし 霜もますますひどくなります
行かないで このままここにいらっしゃれば?
表を通る人も もうほとんどありませんよ
*三更:午前0時ごろ

250 :
こんにちはですよ
ここ数日で一気に寒さがやってきた感じですよ
飲茶しててもお茶が冷めるのが早いこと、ビックリですよ
仕方ねーから紹興酒の燗茶瓶を利用してますが、なかなか良いですよ
寒いところで暖かいものを楽しむのも、暖かいところで冷たいものを楽しむのも、
私はどちらも同じくらい好きですよ
というか、何かを楽しめるということをありがてーと思いますよ
では、今日の詩をどぞーw

251 :
  『失題』  by趙延寿
黄沙(こうさ) 風 巻いて半空に抛(なげう)ち
雲は陰山(いんざん)に重なり 雪は郊(こう)に満つ
水を探す人 回(かえ)れば 帳(ちょう)を移して就(つ)き
雕(わし)を射し箭(や)落つれば 弓を着けて抄(すくいと)る
鳥は霜果(そうか)に逢えば 飢えて還た啄(ついみば)み
馬は冰河を渡って 渇して自らける
高原の肥草(ひそう)の地を占め得て
夜 深くして 火を生ぜんとて 林梢(りんしょう)を折る

252 :
この詩は契丹族の遊牧生活に触れた詩だそうですよ

風は黄砂を巻き上げ 天地の半ばに撒き散らす
雲は陰山の山並と連なって 雪は野原を埋めてゆく
新しい水場が見付かれば さっさと幕屋ごと引っ越す
ワシを射て 矢ごと落ちて来たところを 弓でさっと掬い上げる
鳥は霜で凍った果実でも 飢えているから啄むし
馬でさえ 渇きのあまり 蹄で冰河を蹴り割り 氷を口にする
なんとか高原の草のたんとある場所を確保出来たら
夜更けの焚き火用に 林の木の小枝を折り集める
そんな暮らし

253 :
おはようございますよ
今日はカニ食べに行って来ますよ
貧乏ですが、その時期に1度くらいは本物を味わいたいと思うのですよ
贅沢ですが、心も贅沢になれる気がするので
さて、今日の詩はそんなこととは全然無関係なこれをどうぞ

254 :
  『廉泉』  by蘇東坡
水の性 故(もと) 自(おのずか)ら清し
清からざるは 或いは之(これ)を撓(みだ)せばなり
君 看よ 此の廉泉(れんせん)
五色 摩尼(まに) 爛(らん)たり
廉とは 「我 廉なり」 と謂(い)う
我は 此の名を以て為さん
廉(れん)有れば 則ち貪(たん)有り
慧(けい)有れば 則ち痴(ち)有り
誰か 柳宗元(りゅうそうげん)為(た)る
孰(たれ)か 是れ 呉隠之(ごいんし)なる
漁父(ぎょほ) 足 豈(あに)潔(きよ)からんや
許由(ぎょゆう) 耳 何ぞ*黒きや
紛然として 名字(めいじ)を立つ
此の水 了(つい)に知らず
毀誉(きよ)は 時有って尽くとも
知らざるは尽くる時無し
*曷来(けつらい)す 廉泉の上(ほとり)
須(ひげ)を埒(らっ)して 鬢眉(ひんび)を看る
好在(こうざい)せよ 水中の人
到る処 相(あい)娯嬉(ごき)せん

*黒:本当はさんずい+(上に巛、下に田)という字です。
*曷:本当は曷字の向かって左側に去と言う文字が入ります。

255 :
(こんなん出ましたー)

水の性質というのは 本来は清く 澄んでいるもの
そうでない時は 故意に乱されたり汚されたりするからだ
ほら この“廉泉”という名の泉をごらんなさい
五色の光を映した水は 摩尼宝珠のように輝いているでしょう
廉という言葉は 私(わたくし)が清らかという意味
だから 自分はこの言葉を座右の銘にしよう
無欲な人もいれば 強欲な人もいるし
思慮深い人もいれば 浅はかな人もいる
誰が 谷川の名を変え詩を詠んだ あの柳宗元の真似をしようか
誰が 盗人になる泉の水を飲んでみた あの呉隠之の後に続こうか
水が濁ったら足を洗うと漁父は言ったが 漁師の足が泥で汚れていて何がおかしいのか
尭から天下を譲ると言われ許由は耳を洗ったが いったい何処に汚れがあったというのか
誰も彼も あれこれ御高説を宣い ケンケンガクガクやりあっているが
泉にとっては 全然関わりのないことだ
誰かを誹って 誰かを褒めて そんな議論はいずれ尽きるだろうけれど
私心の無い泉の水は いつまでも尽きることがない
泉の側に行き あごひげを引っ張りながら
水面に映った自分の姿 殊に鬢とまゆをじっくり見てみた
達者で暮らせよ 水中の人
どこまでも一緒に 人生楽しくやろうじゃないか

256 :
駅の清掃員。いつも、のぞき見。用が足し終わって出ていく人間を、
必ず見る。そのために、わざわざ、ずーっと待つオバハンもいる。
掃除をせずに、やるふりして、だんだん、そういう人間になっていく。
必ずそうなる。

257 :
おはようございますよ
私、昨夜の皆既月食を頑張って見ておりましたよ
超寒かったのですが、両掌にミニタイプ、後ろ首筋と腰・両膝に各1枚、靴の中にも各1枚、
都合8枚の使い捨てカイロを張った上、ポットに入れたホットジンをちびちびやって、
なんとかそれで乗り切ったですよ
でも、月食なのに新月より明るいのですよ、あれれのれ?

筋を通して生きて行くのは立派ですが、世渡りの為には誰しも程度の差こそあれ
「長いものには巻かれる」ことがあると思いますよ
でもね、自分がされて嫌なことを他人にするとか、最低だと思える相手と同じ振る舞いをして、
自分を貶めるかどうかは本人次第ですよ
こころざしって「士プラス心』ですから

258 :
  『乾元中寓居同谷県作歌 其一』  by杜甫
客(かく)有り 客有り その名は子美
白頭 乱髪 垂れて耳を過ぐ
歳(としどし) 橡栗(しょうりつ)を拾いて狙公(そこう)に随う
天寒く 日暮るる 山谷の裏(うち)
中原 書無くして帰り得ず
手脚 凍皴(とうしゅん) 皮肉は死す
嗚呼 一歌(いっか)す 歌 已(すで)に哀し
悲風 我が為に天より来たる

橡栗:どんぐり
狙公:猿まわし

259 :
この辺でどうでしょう

旅人が一人 ぽつんと一人 その名は子美
白髪頭はぼさぼさで 耳の下まで伸びている
来る年も来る年も 小物の下で食うや食わずの生活
凍えながら日暮れを迎える山の中
辞令が来なければ 都へ帰ることは出来ない
手足はひび割れアカギレだらけ 肌は乾き切ってカサカサ
ああ 一番目の歌 この歌さえすでに哀しい
冷たい風は 私を憐れむ天の溜め息

260 :
こんにちはですよ
クリスマスが近づいて来ると、本物か偽物かわかりませんがキリスト教徒みたいな人が
戸別訪問されることが多くなりますよ
さっきも家へ来られた人がおられまして、
「キリストが本当にお生まれになったと思いますか?」と聞かれたのですが、
んなこと知りませんよ
二千年以上昔の外人のオッサンが実在したかどうかなんて
私、そんなに長生きしてませんし、会ったこともない人のことですから
「そういうことはググるとよいです」とお返事しておきましたよ
しかし、何で皆さん判で押したようにお子ちゃま連れなのでせうか?
この寒空に、それは或る意味児童虐待では?と思うのですよ

さてさて、それでは今日の詩行ってみましょうか

261 :
  『早発交崖山還太室作』  by崔曙
東林 気 微(かす)かに白く
寒鳥 忽(たちまち)高翔す
吾も亦(また) 茲(ここ)より去り
*北山 草堂に帰らん
杪冬(びょうとう) 正(まさ)に三五(さんご)
日月(じつげつ) 遥かに相い望む
粛粛(しゅくしゅく)として潁上(えいじょう)を過(よぎ)れば
朧朧(ろうろう)として夕陽(せきよう)を弁ず
川冰(せんぴょう)は積雪より生じ
野火(やか)は枯桑(こそう)より出(い)ず
独往(どくおう) 路(みち) 尽き難く
窮陰(きゅういん) 人 傷み易し
傷むらくは 此の無衣の客(かく)
如何(いかん)ぞ 雪霜(せつそう)を蒙らん
*北山:嵩山36峰のひとつ、太室のある所

262 :
やってみました〜

夜明け前 東の林がうっすらと白いベールを被る中
冬の鳥が 目覚めるや否や 天高く飛び立った
自分もまた この宿りを発って
北山のあの粗末な庵に帰ろう
時は冬 歳も終わりに近づいた15日
東には夜明けの日 西には有明の月 遠く離れて相対する
ひたすら足を速めたが 潁河を渡る頃には
夕陽が残照を投げかけながら 地平線へ沈もうとしていた
川面の氷は 降り積んだ雪から生まれ
野原に出ずる火は 枯れた桑の木から生まれる
終わりの見えない 独り旅
何もかも寂しげな年の瀬は 人をさらに感傷的にする
ああ 最も愁うべきことは 冬支度を持たぬこの旅人
雪や霜に出会ったなら どうして凌げばよいのだろう

263 :
余观日本文化,只取了中华文化阴阳平衡的特殊一点(阴阳对等),与止观系统中的[止]。未达到阴阳动态平衡,和止观止观的境界。

264 :
おはようございますよ
昨日は少しマシでしたが、今日はまた素敵な寒冷日和ですよ
保冷剤無しに冷凍食品が持ち帰れそうな気がしますけれど、買い物に出るのが億劫ですよ
しかし、ケーキとチキンを買いに行かなきゃならねーですよ
やでやで……
>>263
申し訳ねーですが、読めねーのでわからねーですよ
出掛ける前に今日の詩を置いて行きますよ
でわでわ、メリー・クリスマス!

265 :
  『送遠』  by杜甫
帯甲(たいこう) 天地に満つるに  
胡為(なんす)れぞ 君 遠行(えんこう)する
親朋(しんぽう) 一哭(いっこく)を尽くし
鞍馬 孤城を去る
草木 歳月晩(く)れ
関河 霜雪清し
別離 已に昨日
因(よ)りて見る 古人の情

266 :
適当に、まあ

戦仕度をした人々でどこもかも溢れかえる この危うい最中に
友よ どうして君は旅立とうとするのか
家族や親類 友人達が別れを惜しみ 大泣きしながら見送る中
友は馬上の人となり 孤立したこの町から出て行った
草木も枯れ果てた年の暮れ
国境の河の辺りでは 霜が降り 雪が舞っていることだろう
その別れも もう昨日のことになってしまった
だから私は
 (“君を送りしは昨日の如し”と詠んだ)
昔の人の気持ちが痛いほどわかるのだ

267 :
こんばんはですよ
皆様、今年一年どうもありがとうございました
おかげさまでどうにかこうにか1年無事に過ごすことが出来ましたよ
少々早いですが、皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい
それでは本年最後の詩をどうぞ

268 :
  『子夜歌』  by詠み人知らず
年少 当(まさ)に時に及ぶべし
*磋だとして 日々に老(おい)に就(つ)く
若(も)し 儂(わ)が語を信ぜざれば
但(た)だ看(み)よ 霜下の草を
*磋だ:だ は足偏+它です

269 :
もうそのまんまw

若い頃こそ 時間を大切にするべきだ
もたもたしているあいだに 日一日と老いに近づいているのだから
もし 私の言うことが実感出来ないと言うのなら
ごらん あの霜の下の枯れ草を

270 :
明けましておめでとうございますよ
みなさま、本年もどうぞよろしくお願い致しますよ
えー、今日は七草粥の日ですよ
でもあれはどう見ても道端の草っぽいので、私は好きではねーのですよ
でも縁起物なので一応やっとこうかと思いまして、七草=七種の具材でやってみたですよ
【一夜干しのフグ、高菜の漬物、トリのササミ、レンコンのきんぴら、ロースハム、煮染めの人参、炒り卵】
一緒に入れて作るとおそらくかなりカオ〜ス!な事に、っていうより雑炊になりそうですから
白粥にちびちび乗っけて頂きましたですよ
あー、満腹満腹ですよ
季節は寒に入ったところですが、お正月が来るとなんとなく春と言う文字がちらほらしますよ
なので今日の詩もちょっと季節先取りしてみたですよ
楽しんで頂けると嬉しいですよ

271 :
  『和晋陵陸丞早春遊望』  by杜審言
独り宦遊(かんゆう)の人有り
偏えに驚く 物候(ぶっこう)の新たなるに
雲霞(うんか) 海を出でて曙(あ)け
梅柳 江を渡って春なり
淑気(しゅくき) 黄鳥を催(うなが)し
晴光 緑蘋(りょくひん)を転ず
忽(たちま)ち古調を歌うを聞きて
帰思 巾(きん)を沾(うるお)さんと欲す

272 :
ほのぼのちっくでどうぞ、ですよ

故郷を遠く離れた所で 役所勤めに明け暮れる独りの男 それが私
何かに付け とりわけ季節の移り変わりに心が動かされる
雲や霞が海から立ち上り 新しい夜明けが始まって
紅の梅 緑の柳も長江を越え 春が広がって行く
穏やかな温もりが ウグイスの歌を誘い
暖かな日の光が 水中の藻まで色柔らかに萌えさせる
そんな中 あなたの古風で雅な詩を拝見した私は
たちまち望郷の念に駆られ ハンカチが涙で湿っている

273 :
明けましておめでとうございます。今年もこのスレ楽しみにしております。
道端の草ですかw確かに普段あまり食べない菜ものが多いですよね。
ちなみに我が家は雑穀入りの七草粥でしたので、道端の草入りのトリのエサ粥でした。
ともあれ、野菜に限らず七種であれば良いそう(中国では七つの具入りの汁ものらしい)なので、おいしそうなお粥をなさいましたね。

274 :
こんばんはですよ
>>273
お誉めに与り恐縮ですよ
>道端の草入りのトリのエサ粥でした。
ああ、申し訳ないことですよ
ついウッカリ他人様のことを失念して、ロクでもない表現をしてしまいました
どうか許して下さい
そうそう、ウッカリと言えば昨日、某工事の方が誤って我が家のネットの線をプッツンして
しまわれたので、私は2ちゃんどころかお買い物すら出来なくなってしまったのですよ
うぉい!てめーら、なーにやっちゃってくれてるザマスか!
と文句を垂れ、今日直してもらったのですけれども、出来て当たり前のことが出来ねーと
地味に苛つくのですよ
ああ、人間が小せぇなあ私は……
もっと大きな人間になりてーですよ

275 :
  『遊仙詩』  by郭璞
京華(けいか)は遊侠(ゆうきょう)の窟(くつ)
山林は隠遁(いんとん)の棲(せい)
朱門 何ぞ栄とするに足らん
未だ蓬莱に託するに若(し)かず
源に臨んで清波を*抒(く)み
崗(おか)に陵(のぼ)って*丹ていを*採る
霊谿(れいけい) 潜盤す可(べ)し
安(いずく)んぞ 雲梯(うんてい)に登るを事とせん
*抒み:本当の字は手偏+邑です
*丹てい:ていの字は草冠+夷と書きます
*採る:本当の字は手偏+(又×4)

276 :
ここまでの訳を

華やかな都は遊び好きな連中の溜まり場
山林は世俗に背を向けた人々が隠れ住むところ
立身出世を鼻に掛けてなんとしよう
そんなもの あの伝説の蓬莱に身を寄せることに比べたら 本当に下らないことさ
迸る流れの元に赴いて 青く清き水を掬い
小高い山に登って霊芝を採る
神秘の谷の大岩の元で暮らすのがいい
どうして 出世の梯に取り付くのが幸せだなどと思えるのだろう

277 :
後半を

漆園(しつえん)に傲吏(ごうり)有り
莢氏(らいし)に逸妻(いつさい)有り
進めば則ち竜見(りゅうけん)を保てども
退いては藩(かき)に触るる羝(ひつじ)と為る
風塵のそとに高蹈(こうとう)し
長揖(ちょうゆう)して夷斉(いせい)に謝せん

278 :
後半の訳を

その昔 漆園にいた荘子のように 誇り高く
莢氏を諫めた妻のように 毅然とありたい
役人となり その時は意見を重んじてもらえたとしても
ちょっと風向きが変われば 角が柵に引っ掛かった牡羊のように身動きが取れなくなる
煩わしい世間を離れ 遠く旅立とう
伯夷・叔斉に「これからよろしく」と挨拶などして

279 :
こんばんはですよ
昨夜からずっと書き込めませんでしたよ
もしかして、某所に正○の悪口を書き込んだ所為かも……(汗)とドキドキしていたですよ
明日は春節祭ですよ
日本は正月七日に若菜を摘んでお粥に入れますが、中国でもやはり若菜を摘んで新たな命を
頂いたようですねえ
国が変わっても人の思いは変わらないようですよ
当たり前ですけれど
明日が暖かでありますように
皆が幸せでありますように
天に、地、善き力に、請い願い奉りますよ

280 :
  『杜介送魚』  by蘇東坡
新年 已(すで)に賜(たも)う 黄封(こうほう)の酒
旧老(きゅうろう) 仍(な)お分つ *貞尾(ていび)の魚
陋巷(ろうこう) 門を関(とざ)して 朝日(ちょうじつ)を負い
小園 雪を除(はら)って春蔬(しゅんそ)を得たり
病妻 起って斫(き)る 銀糸の鱠(かい)
稚子 讙(よろこ)びて尋(たず)ぬ 尺素(せきそ)の書
酔眼 朦朧(もうろう)として 帰路を覓(もと)むれば
松江の煙雨 晩に疎々(そそ)たり
*貞尾:本当のていは赤+貞です

281 :
訳っぽいものですよ

年が明け 帝より黄封の酒も頂戴した
そこへさらに 物知りの友人が縁起物の赤い魚を持って来てくれた
裏路地へ続く門を閉め 朝陽を背に受けながら
小庭の雪を払って 春の若菜を摘んだ
病気で伏せっていた妻も起き出し 銀糸のようななますを作っていると
幼い子供が喜んで 「手紙は入ってなかったの?」などと聞く
酒に酔い 眼同様 ぼんやりした頭でふと思う
望郷の念に駆られた蘇武が立ち戻ったのは
こんなふうに 宵闇にそぼ降る雨に煙る松江だったのだろうか 

282 :
書けますかねー?

283 :
おお、良かった!
では、改めてこんばんはですよ
気温が下がると回線の途中で情報が凍るのでしょうか
ネットには繋がるけれど画面は変わらず、カキコも出来ず、ちょっと幽霊な気分でしたよ
春節祭は済んだというのに、真冬の寒さが続いていて、特に節分前後が一番!?だとか
思わず特売の使い捨てカイロを買い込んでしまいましたよ
こんな夜には熱い目の紹興酒とか、レモンをたっぷり搾ったホットジンが良いですよ
程良く酔って誰かになりきると、心も熱くなるかも知れませんよw
それでは、今夜は李商隠の詩をどうぞ

284 :
  『武侯廟古栢』  by李商隠
蜀相(しょくしょう) 階前の柏
龍蛇 *秘宮を捧ず
陰は成る 外江の畔
老いて向かう 恵陵の東
大樹 馮異(ふうい)を思い
甘棠(かんどう) 召公を憶う
葉は彫(しぼ)む 湘燕(しょうえん)の雨
枝は折らる 海鵬(かいほう)の風
玉塁(ぎょくるい) 経綸(けいりん)遠く
金刀(きんとう) 歴数終(つ)く
誰か出師(すいし)の表を将(も)って
一たび為に昭融(しょうゆう)に問わん
*秘宮:秘ではなく、門構えに必が正しい字です

285 :
こんな感じで如何でしょう

蜀の丞相(孔明)の廟 その階前の柏の古木は
まるで聖地を護る大蛇のようだ
城外を流れる川に黒々と影を落とし
主君(劉備)の眠る恵陵へ 東へと 未だに枝を伸ばし続けている
決して手柄を誇らなかった将軍 馮異 がそっと退いていたのは大樹の下だった
善政を行なった召公を慕い 人々が大切にしていたのは甘棠だった
そんな木々の葉も 今ではすっかり萎んでしまっている
石燕を舞わせる湘江の雨より もっと激しい雨に撃たれて
枝もまた 痛ましいほど折れている
北海の鵬(おおとり)が南海へ翔る時のような 恐ろしい大風のせいで
玉塁山の如く 揺るぎないものだと思えたものが いつの間にか道を外れていて
劉氏の王朝は 誰一人気付かぬうちに 命数が尽きていた
ああ 誰か 心から国を憂える者よ ここに出師の表を示し
今一度 天の心を確かめてみてはくれないだろうか

286 :
こんにちはですよ
こちらは少し前まで飛びっ切り冷え冷えでしたよ
雪国の人にとっては何でもない温度でも、雪さえあまり降らない所では超絶寒冷温度!!に
思えてしまうのですよ
私、バイク通勤してるのですが、フルフェイスのメットの中で鼻水がパリパリに凍ってしまい、
それが3日ばかり続いたもので、鼻の下が霜焼け気味になってしまいましたよ
あぁ、カッコ悪ぃ……
せっかく今年はMYバケツとMY雑巾持参で毎朝“足湯”して、サヨナラ霜焼けしましたのに
何のこっちゃーないですよ
さて、それでは今日の詩行ってみるですよ

287 :
  『野望』  by杜甫
西山の白雪 三城の戍(じゅ)
南浦の清江 万里の橋
海内(かいだい) 風塵 諸弟隔たり
天涯 涕涙(ているい) 一身遙かなり
惟(た)だ遅暮(ちぼ)を将(も)って多病に供し 
未だ涓埃(けんあい)の聖朝に答うる有らず
馬に跨がり 郊に出で 時に目を極むれば
堪えず 人事の日に蕭条(しょうじょう)たるに

288 :
お訳そくのw

西の方 遠く白雪を抱いた山々の中に 三つの城塞がある
ここは南浦 万里へ続く橋がかかる 清江のほとり
国の内では戦火が絶えず 弟達とも離れ離れ
たった一人 私は天の果てで涙している
為すこともすべもなく 長い間いたずらに病に時を費やし
天子さまのご恩に 何にもお応えしていない
馬に跨がり 郊外へ出 四方をとっくり見渡せば
世間が日に日に寂れて行く その有様に心が痛む

289 :
漢詩譯成日本語后,很奇怪

290 :
こんにちはですよ
デパ地下は今日も結構戦場ですよ
私は偵察だけで転戦致しましたがw
人というのは何かしら季節毎に折り目、節目を付け、そうして時を過ごしているのだなあと
最近しみじみ思いますよ
待てるということは強いことだとも思いますしね
では、今日の詩はこれをどうぞ

291 :
  華陰寄子由  by蘇東坡
三年 日として帰るを思わざる無く
夢裏(むり)に 家に還るも 旋(たちま)ち覚(さ)むれば非なり
臘酒(ろうしゅ) 寒を送り 去国を催す
東風 雪を吹いて 征衣(せいい)に満つ
三峰 已(すで)に過ぎ 天 翠を浮かぶ
四扇 行くゆく看(み)ん 日の扉(ひ)を照らすを
*里侯(りこう) 消磨して 尽くるに禁(た)えず
速やかに家餉(かしょう)を携え *参非(さんぴ)を労(ねぎら)え

*里侯:候は土偏+侯が正しいです
*参非:参、非とも馬偏が要ります

292 :
いつもながら適当ですw

三年の間 帰りたいと思わなかった日は1日とて無い
夢で家に戻っても 目覚めれば たちまち孤独
寒絞りの酒を飲みながら 冬を過ごし ひたすら帰国を願っていた
やがて 東風が雪を吹き払い 旅衣を膨らませる
華山の三峰を通り過ぎれば 春霞む空に緑の山々が浮かぶように姿を現し
太陽に照らされた関所の4枚の扉も そのうちだんだん見えて来るだろう
ずっと目印にしてきた一里塚も まもなく姿を消す
さあ早く 弁当を私に届け 飛ぶように駆けた馬どもを労ってやってくれ

293 :
漢詩超初心者です。
いろんな方の日本語現代語訳を読んで楽しんでいます。
>>30の『夜食炒栗有感』by陸游なんですが、
私みたいな初心者だと、
ちょw じいさん乙ww としか思えないんですがw
原文を読むと、絶妙な言い回しだったり、さすがと思えるものなんでしょうか?
いや、何かあまりにも生活感が漂いすぎてたので・・

294 :
こんにちはですよ
今日は優雅に飲茶してると、お茶がすぐ冷えてせわしねーのですよ
>>293
ようこそいらっしゃいませ、スレ主のスーパー素人ルビー・Dと申しますよ
>原文を読むと、絶妙な言い回しだったり、さすがと思えるものなんでしょうか?
私はなーんにも考えてねーので、ハッキリ言ってよくわかんねーですよ
ただ、訳してて、向こうの方から勝手にスルンと言葉がほどけて来るような、そんな詩に
出会った時は嬉しくなりますよ
だって、それというのは直接心へに思いを届けて頂いたようなものですから

あ、ところで
世間は冷え冷えですが、恋人同士には暑い寒いもあんまり関係ねーのですよ
なにもかもどうでもよくて、ただ恋人だけが側に居てくれれば良いという、超シンプル世界!
ずーっと昔からそうだったみてーですよ
今日の詩みてーにw

295 :
  『北風』  by詩経
北風 其れ涼(さむ)し 雪 雨(ふ)ること 其れ*ホウたり
恵にして 我を好まば 手を携えて同(とも)に行かん
其れ虚 其れ邪 既にして亟(すみや)かなり
北風 其れ*ハヤし 雪 雨(ふ)ること 其れ霏(ひ)たり
恵にして 我を好まば 手を携えて同(とも)に帰(ゆ)かん
其れ虚 其れ邪 既にして亟(すみや)かなり
赤きは狐に匪(あら)ざる莫(な)し 黒きは烏に匪(あら)ざる莫(な)し
恵にして 我を好まば 手を携えて車を同(とも)にせん
其れ虚 其れ邪 既にして亟(すみや)かなり

*ホウ:雨冠に方と書きます
*ハヤ:口偏に皆と書きます

296 :
訳要らねーでしょうが、まあお約束ですので……(^ ^;)ゞ

北風がぴゅうぴゅう吹いている 雪もたくさん降っている
でも あなたが私を愛してくれるなら 手に手を取って出て行きましょう
ひっそりと こっそりと 気付かれぬよう大急ぎ
北風はますます強く吹いてくる 雪も激しく降りしきる
でも あなたが私を愛してくれるなら 手に手を取って帰りましょう
ひっそりと こっそりと さあさあ急いで
赤いのはキツネ 黒いのはカラス 人は人 自分は自分
あなたが私を愛してくれるなら 手を繋ぎ 同じ車に乗りましょう
ひっそりと こっそりと 誰も知らない今の内

297 :
おはようございますよ
今年は梅の開花が遅くてヤキモキしてたのですが、いきなり咲き出してすごい勢いで
満開になりましたよ
よく見れば、まだ枯れ枝みたいな桜の枝も所々ほんのちびっとですがふくらんでますし、
桃にいたってはかなりハッキリふくらんでますよ
こんなどうでもいいことが嬉しくて、今朝のお茶は梅湯と桃茶と桜湯にしましたよ
ウグイスの声までもう一息、そんなところですかよ
そんな訳で今日は梅繋がり
蘇東坡の『梅花 其一、其二』を続けてどうぞ

298 :
  『梅花 其一』  by蘇東坡
春来 幽谷 水 潺々(せんせん)たり
的?(てきれき)たる梅花 草棘(そうきょく)の間
一夜 東風 石を吹いて裂く
半ば飛雪に随い 関山を渡る

  『梅花 其二』
何人か 酒を把(と)って 深幽(しんゆう)を慰む
開きて自ら無聊(ぶりょう) 落つれば更に愁う
幸い 青渓(せいけい)三百曲有り 
辞せず 相送りて 黄州に到るを

299 :

そのまま、こんな感じでどうでしょう

春が来た
奥深い谷から 水がさらさら流れて来る
未だ目覚めぬ木々の間で 梅の花が色鮮やかに咲いている
一晩中 岩をも裂きそうな勢いで風が吹き荒れると
梅の花は雪と一緒に舞い上がり 山の関所を越えて行った

こんな山奥へ 酒を持って訪ねてくれる そんな誰かはいるのだろうか
咲いたところで寂しかろう 散ってしまえば侘びしかろう
幸い この谷川はいくつもいくつも折れ曲がっている
流れに乗って 私と一緒に黄州までついておいで

300 :
あ、「れき」の文字出てませんねえ
申し訳ねーですよ
そこは礫という文字の、石偏の部分が「白」になった文字ですよ

301 :
おはようございますよ
春は名のみの風の寒さよ、と歌にありますが、げにげに風の冷たきことですよ
日溜まりはそこそこ暖かいですのにねえ
春と言えば恋なのですよ、安直ですが
いつも会える人のことを思うのも良いですが、詩や小説などではやはり離れ離れの恋というのが
なかなか良い題材だったりしますよ
今日の詩はそんなのを選びましたよ
ではどうぞ

302 :
  『春雨』  by李商隠
新春に悵臥(ちょうが)す 白袷衣(はくこうい)
白門 寥洛(りょうらく)として 意 多く違(たが)う
紅楼 雨を隔てて 相い望めば冷やかなり
珠箔(しゅはく) 燈(ともしび)に飄(ひるがえ)り 独自(ひと)り帰る
遠路 応(まさ)に春の*宛晩(えんばん)たるを悲しむべし
残宵(ざんしょう) 猶(な)お夢の依稀(いき)たるを得たり
*玉當(ぎょくとう) 緘札(かんさつ)  何に由(よ)りてか達せん
万里の雲羅(うんら) 一雁(いちがん)飛ぶ

*宛晩:宛の字は本当は日偏が要ります
*玉當:當の字には王偏が要ります

303 :
こいつは超適当なので信じちゃいけねーですよw

春だと言うのに 何もしたくなくて 白い袷(あわせ)を着たまま 身を投げ出した
恋人達で賑わう白門の辺りも 今日はひっそり 熱情だけが空回り
冷たく降りしきる雨の向こうには あの人と夢を結んだあの館
灯りに煌めく真珠の簾をかいくぐり 独り虚しくそこを立ち去る
今は遠い空の下 あの人も過ぎ行く春を惜しんでいるのだろうか
とある明け方 夢うつつに幻を見たような気がする
手紙に耳飾りを添えて送りたいけれど どうすれば届けられるだろう
薄霞む果てしない空を横切り 一羽の雁が飛んで行く

304 :
ところで、先週ゼイタク茶をやらかした所為で蓮のお茶を切らしてしまいましたよ
仕方ねーので来週はちょっくら買い出しに行きますよ
ではでは

305 :
不自見故明、不自是故彰、不自伐故有功、不自矜故長

306 :
在天願作比翼鳥、在地願為連理枝~

307 :
おはようございますよ
昨日からお彼岸ですねえ
という訳で、けさは牡丹餅ならぬカスタード・タルトで飲茶しておりますよ
たまには良いものですね、朝から甘いものというのも
先週はちょっくらベトナムの古都フエとホイアンを巡ってきましたですよ
あちら、史跡には意外と漢字が多くありまして、碑文など読んでると結構楽しかったですよ
ただ、漢字が普通に読めるベトナム人と言うのは、今はほんの僅かなお年寄りだけで、
若い方は全く読めなくなってしまっていると聞きましたよ
勿体ないことだと思いますよ
旅立つ前はワクワクですが、帰る時になると何だか寂しくなるのですよ
もう少しここにいたい、そんな気がして
休みとお金が有限ですから無理なのですけれど
さあ、では今日の詩をどうぞ

308 :
  『金陵酒肆留別』  by李白
白門の柳花  満店 香(かんば)し
呉姫 酒を圧し  客を喚(よ)びて嘗(な)めしむ
金陵の子弟  来たりて相い送る
行かんと欲して行かず  各(おのおの)の觴(さかずき)を尽くす
請う 君  問い取れ  東流の水に
別意と之(これ)と  誰(いずれ)か短長なると

309 :
適当てんこ盛りでw

雅な白門に 柳絮が花のように舞い散る頃 店中が好い香りで満たされる
呉の若い娘達が新しい酒を絞り 道行く客を呼んで味見をさせるから
そんな最中に 金陵の若者達が私を見送ろうと集まってくれた
程々にするつもりが ついつい心のままに語り合い 互いの盃を重ねるばかり
君よ 東流する長江に尋ねてみてはくれまいか
別れのこころと 水の流れと どちらの方が遙か遠くへ届くのだろうか と

310 :
おはようございますよ
お彼岸も済んだのに寒いですよ?
その上昨日から強風が吹き荒れまくり、時々びたびた雨wも降ってきますよ?
それでもあちこちで桜が咲いてるそうですから、春は春なのでしょうけれど
綿入れ羽織って飲茶しましたよ
この“ナンダカナァ……”な気持ちは何処へ持っていけば良いでしょうね
とりあえず、今日の詩は李商隠再びです
どぞー

311 :
  『無題四首 其三』  by李商隠
情を含みて 春 *宛晩(えんばん)たり
暫く見れば 夜 闌干(らんかん)たり
楼 響きて 将(まさ)に登らんとして怯(お)じ
簾 *コウして 過(よぎ)らんと欲するも難(かた)し
多(た)だ羞(は)ず 釵上(さじょう)の燕
真(まこと)に愧(は)ず 鏡中の鸞(らん)
帰り去れば 横塘(おうとう) 暁(あ)け
華星(かせい) 宝鞍(ほうあん)を送る

*宛晩:宛の字が正しくは日偏+宛です
*コウして:コウは火偏に共と書きます

312 :
ここで盛大にデタラメをw

不透明な気持ちのまま 春は静かに暮れかかる
すべもなく時が過ぎ 夜が刻々深まって行く
静まりかえった館に響く 足音に怯えて踏み出せず
簾越しの灯りに照らされるのが恐く 廊下を渡ることさえ出来ない
釵上の燕のように 心から睦み合えたなら どれほど良かっただろう
鏡中の鸞のように 心から燃えることが出来たなら どんなに素晴らしかっただろう
横塘で夜明けを迎えた帰り道
強く輝く明星だけが 華やかな装いの私を冷たく見送る

313 :
おはようございますよ
いよいよ4月ですねえ
えらいもので、大阪でも桜の花がちらちら綻び始めましたですよ
桜が咲くと嬉しいですねえ
お花見したくなりますよ
お花見といえばやっぱり宴会でしょう
昔も同じだったようですよ
こんな具合に

314 :
  『従岐王夜*宴衛家山池 応教』  by王維
座客(ざかく) 香貂(こうちょう)満つ
宮娃(きゅうあい) 綺幔(きまん)張る
澗花(かんか)は 粉飾を軽ろんず
山月は燈光を少(ないがしろ)にす
積翠(せきすい) 紗窓(さそう)暗し
飛泉 繍戸(しゅうこ)涼し
還(ま)た歌舞を将(ひき)いて出(い)ず
帰路 長きを愁うる莫(な)かれ
*宴:本当は言偏+燕です

315 :
こんな感じでしょうか

お揃いの面々は 誰方も良い香りと貂の帽子を身に付けた高官ばかり
御殿の自慢の美女達が 鮮やかな綾絹の幔幕を張り巡らせる
谷川を彩る花々は 妍を競う彼女らに嫉妬してか つれない素振り
山上に昇った月は 庭の篝火に張り合い これでもかと明るく輝く
緑濃き樹々に囲まれ 絹が張られた窓は薄暗く
滾り落ちる滝の飛沫に 美しい刺繍の扉もひんやりしている
お帰りの時も 賑やかに歌舞を引き連れて出て行かれるから
お館まで多少道程があろうとも 全然気にすることはない

316 :
と、発達障害者(チビ、ブサ、知的障害)が申しております

317 :
おはようございますよ
今日は全国的に好いお日和ですよ
私も今日の一煎目はいつものお茶ではなく、桜湯にしましたよ
(いえ、別にお結納ではありません)
肌寒いですが、流石に清明に入ると気分が晴れ立ちますよ
小さなことですが、とても幸せですよ
今日はこんな詩を選んでみました
楽しんで頂けると良いのですが

318 :
  「東坡八首 其四」  by蘇東坡
稲を種(う)う 清明の前
楽事(らくじ) 我 能(よ)く数(かぞ)えん
空に毛(もう)して 春沢(しゅんたく) 暗く
水に鍼(しん)して 好語(こうご)を聞く
秧(おう)を分(わか)ちて 初夏に及び
漸く風葉(ふうよう)の挙(あが)るを喜ぶ
月 明らかにして 露の上(のぼ)るを看る
一々 珠 縷(る)を垂る

319 :
秋来 霜穂(そうすい)重く
顛倒(てんとう)して 相(あい)*トウシュす
但だ聞く 畦隴(けいろう)の間
*サクモウ 風雨の如きを
新舂(しんしょう) 便(すなわ)ち甑(ソウ)に入る
玉粒 筐呂(きゅうきょ)を照らす
我久しく官倉を食む
紅腐して泥土に等し
行くゆく 当に此の味を知るべし
口腹 吾 已(すで)に許せり
*トウシュ:トウは手偏+掌または掌の部分が牙になったもの
       シュは手偏+主
*サクモウ:サクは虫偏+乍、モウは虫偏+孟

320 :
お約束通り“適当”です

清明節の前に 稲の種を播く
これから起こる 楽しいことを指折り数える
細かな雨が苗代を薄暗く煙らせる頃 
銀の針のような苗が水面から天を指したと 喜びの声が聞かれる
田植えが終わり 初夏が訪れると
ようやく 渡る風に稲の葉先が翻るようになる
月が美しく輝くようになれば 露が結び
まるで無数の真珠を連ねたように見える

321 :
秋 霜をくぐった稲穂はずっしりと重くなり
頭を垂れながら 互いに支え合う有様
聞こえるのは 田畑の間を
飛び交うバッタどもの ざわざわという羽音
早速に刈り取られ 搗かれた米は蒸し器に入れられる
四角や丸の竹籠の中 米粒が玉のように光っている
私は長らく お上から下される扶持米を食べてきたが
それは赤みを帯びた傷んだ古米で 泥のように不味かった
いずれきっと 取れたての新米を味わえる日が来る
そのことを もう自分の口と腹に約束しておこう

322 :
こんにちはですよ
陽気に誘われのほほんとお散歩してきましたら、世間様はすっかり花盛りですよ
ここら辺りの平地の桜は半ば散ってしまいましたが、山へ行けばまだまだ見頃はこれからだとか
花の下で傾ける盃は本当にいっそう旨いものですよ
お花見弁当に悩むなら、その時は駅弁が良いですよ
駅弁は旅を楽しみながら地元の味も楽しめるように、かつ傷み難いようしっかり味付けされて
いますから、お茶にもお酒にも合うことが多いのですよ
ものによっては、日本酒やワインがセットになってますしね
さあて、私も今夜のお花見の為に仕入れに行って来ますよ
その前に今日の詩をどうぞ

323 :
  『読曲歌』より二首  by無名氏
歓(かん)を思うも来たるを得ず
被(ふとん)を抱(いだ)いて空中に語る
月も没し 星も亮(あか)るからず
底(なに)を持ってか 儂(わ)が緒(おもい)を明かさん
歓を憐(いとおし)んで 敢えて名を喚(よ)ばんや
歓を思って字(あざな)を呼ばず
連(しき)りに喚ぶ 歓 復(ま)た歓
両(たがい)に誓う 相棄(す)てじと

324 :
乙女チックに行っちゃいましょうw

逢いたいと こんなにも思っているのに ひとりぽっち
布団を抱き締めながら呟いた
お月様は隠れてしまい 星の光も届かない
この気持ち どうやって伝えたらいいのでしょう
あの人の本名を呼び捨てなんて 勿体なくて出来ないし
みんなと同じように字(あざな)で呼ぶのも嫌
だから私だけの愛称で呼ぶの 何度も何度も
そして二人で 一生心変わりしないって永遠の愛を誓うの

325 :
こんばんはですよ
今年は花も雨もズレてますよ
季節感が微妙に外れて違和感がありますよ
それでも春は春で、人は春の物思いに到るのでしょうね
そこで見付けた道はあなただけのもので、他人の道とは似ていても違うものだと知ってて下さい
腹魂を据え、迷いのない人こそが強い人なのだと友が申しておりましたよ
私は未だにフラフラしておりますがw
今日はこんな詩を見付けて来ましたよ
気に入って頂けると良いのですが

326 :
  『遊化感寺』  by王維
翡翠 香烟(こうえん)合(がっ)し
瑠璃 宝地(ほうち)平らかなり
竜宮 棟宇(とうう)を連(つら)ね
虎穴 簷楹(えんえい)に傍(そ)う
谷 静かにして 惟(た)だ松響(しょうきょう)あり
山 深(ふこ)うして 鳥 声無し
瓊峰(けいほう) 戸に当たりて拆(さ)け
金澗(きんかん) 林を透して鳴る
郢路(えいろ) 雲端に迥(はる)かに
秦川(しんせん) 雨外に晴(は)る
雁王(がんのう) 果を銜(ふく)みて献じ
鹿女(ろくじょ) 花を踏みて行く
*トウソウして貧里(ひんり)を辞し
帰依(きえ)して化城(けじょう)に宿す
籬(り)を繞(めぐ)りて 野蕨(やけつ)を生じ
空舘(くうかん) 山桜(さんおう)発(ひら)く
香飯(こうはん) 青菰(せいこ)の米
嘉蔬(かそ) 緑芋(りょくう)の羮(こう)
誓いて清梵(せいぼん)の末に陪(ばい)し
端坐(たんざ) 無生(むしょう)を学ばん

*トウソウ:トウは手偏に斗、ソウは手偏に數と書きます

327 :
いつもよりうんとデタラメです、心して下さいよw

立ち上る翡翠色の香の煙はひとつになり
浄土に価するここは 瑠璃色の海原のように平らかに広がる
龍宮ほどに豪壮な屋根が 幾つも幾つも連なり
昔 虎を立ち退かせた僧坊は その軒端に寄り添うように建てられている
静かな谷に響くのは 松の梢を渡る風のざわめき
鳥の声さえ吸い込まれてしまう 深い山
戸口に向かい合う美しい峰は 引き裂かれたように鋭く聳え
豊かな渓流のせせらぎが 林の木々の向こうから聞こえる
郢へ向かう街道は 雲の生まれる遙か遠くへ続き
秦川に広がる平原は 雨雲の向こうでからりと晴れている
雁の王は果物をくわえ来たりて 僧侶に献上し
鹿から生まれた美女が 蓮の花を踏みながら参詣する
私も日常のしがらみを振り払い 俗世間を離れて
仏法僧に身心を委ね 幻の城で休みながらも先を目指そう
生け垣の周りは 萌え出ずるワラビがいっぱい
人気のない館の側で 山桜が咲いている
お供養の香りのよいご飯は マコモの米
美味しい精進料理に 青イモのスープ
私は誓う この清らかな悟りの修行の末座に連なり
姿勢を正して 無生の道を学ぶことを

328 :
おはようございますよ
何だか今年は春特有の“ほわん”とした感じが少なかったと言いましょうか、短かったと言いましょうか、
ふと振り向けば、鼻息荒く「夏」が季節のバトンを奪いに迫って来る、そんな感じがしますよ
ものごとが荒らかなのは何事によらずわわしく、心まで荒む思いですよ
心を痛めてしまった時のお薬はやはり、美しいものや優しいものに触れることでしょう
もうお休みに入られた方も、まだお休みでない方も、これからしばらくは気候の良い時期ですから
十分リフレッシュされることを願いますよ
それでは今日の詩をどうぞ

329 :
  『過百家渡 其三』  by楊万里
柳子祠前(りゅうししぜん) 春 已(すで)に残(つ)き
新晴(しんせい) 特地(ことさら)に春寒(しゅんかん)を却(しりぞ)く 
疎籬(そり)は花の与(ため)に護りと為らず
只だ蛛糸(しゅし)の為に網竿(もうかん)と作(な)る

330 :
や〜く?

柳(宗元)先生の御廟の前では 春はもう名残だけ
からりと晴れた空が 春の肌寒さをここから追い払ってくれる
疎らな垣根は 花の為に風を防ぐ役目がもう済んで
今度は蜘蛛の為に 網を張る竿になってやっている

331 :
こんばんはですよ
GWも終わりですねえ
何処かへお出掛けしていた人も、接客する側にいた人も、なーんにもしなかった人も、
とにかくお疲れさまでございましたよ
今夜は気持ちをふにゃーっと緩めてゆっくり休んで下さいよ
ええ、私ももちろんふにゃーっとしますよ
だから今夜はこの詩をお届けしますよ
受け取りやが…いえいえ、どうぞですよ

332 :
  『過百家渡 其四』  by楊万里
一晴一雨 路(みち)乾湿(かんしつ)
半ば淡く 半ば濃く 山 畳重(じょうちょう)す
遠草(えんそう) 平らかなる中に 牛背を見る
新秧(しんおう)の疎らなる処に 人踪(じんそう)有り

333 :
のほほんと、ね?

晴れ ぱらりと雨 そんな天気で 道も渇いていたりぬかるんでいたり
淡く濃く グラデーションで彩られた山が幾重にも重なっている
遠く広がる草原の中に ぽつんぽつんと牛の背中が見えていて
新しく植わった苗がちょっと疎らになった所に 人の足跡がある

334 :
>>331
もし、"断った"と聞いて、ルビーさんが倒れたりしたら、スレが混乱しますので、作詩者先生とスレ住民各位のためにもらっといてやる。
-----芥○賞
今日の詩は、GWの締めにぴったりだと思います。明日から仕事だなーって感じがします。

335 :

春来也 襠銭蝮萵 甼固待
仔之弭 匙乃鼻 差廼尾 此乃尾

336 :
ぬな

337 :
こんにちはですよ
>>334
ありがとうございますよ
構って頂けてとても嬉しいですよ♪
今日は何故だか寒いのですよ
この間せっかく仕舞った冬物を少し引っ張り出しましたよ
なので今日の飲茶は生姜をたっぷり利かせた鶏肉の餃子と中華粥にしましたよ
ツバメの巣のスープとは行きませんが、春雨のスープも付けましたよ
楽しいことを考えたり、やってみたりしてると、案外寒さを忘れるものですよ
では、全然関係ねーですが、今日の詩はこれをどうぞ

338 :
  『金陵驛』  by文天祥
草は離宮を合(かこ)み 夕暉(せきき)転ず
孤雲 飄泊(ひょうはく)して 復(ま)た何にか依らん
山河 風景 元異なること無きに
城郭 人民 半ばは已(すで)に非なり
満地の芦花(ろか)は 我と和(とも)に老い
旧家の燕子(えんし)は 誰に傍(そ)ってか飛ばん
今より別却(べっきゃく)す 江南の路(みち)
化して啼鵑(ていけん)と作(な)り 血を帯びて帰らん

339 :
適当ですよ

雑草の蔓延る離宮に 沈む陽が残照を投げかける
漂うはぐれ雲は いったい何処へ行こうというのだろう
山も河も 辺りの様子は昔と変わらないのに
町と住民は 随分変わってしまった
一面のアシの花は 私と共に年月を重ねたが
巣掛けする家を失ったツバメは 今度はどの軒先から飛び立てば良いのか
今から江南の地に別れを告げることになるけれど
啼いて血を吐くホトトギスになってでも 必ず再びここへ戻る

340 :
こんにちはですよ
いよいよ明日は金環日食ですよ
お空が大好きな友人が、餌を待ってるライオンみたいにウロウロしてて、かなり邪魔ですよ
なんでも明朝は曇り空なんだそうですよ
 ルビー「薄曇りなら、日食メガネとかややこしいモノ無しで直接見られるのでは?」
 友人「アホか」
おっとりさんですねえ、今頃気付いたのですかよ
まあ、他人が楽しみにしてることに茶々を入れるのはよくねーので、照る照る坊主の頭に
金色折り紙のカブト被せて吊しときましたよ
今日も明日も好い日であれ、ですよ

さて、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

341 :
  『蓬莱三殿侍宴奉勅詠終南山』  by杜審言
北斗 城辺に挂(かか)り
南山 殿前に倚(よ)る
雲標(うんぴょう) 金闕(きんけつ) 迥(はる)かにして
樹杪(じゅびょう) 玉堂 懸(かか)れり
半嶺に佳気通じ
中峰に瑞烟(ずいえん)繞(めぐ)る
小臣 持して寿を献ず
長(とこし)えに 此に堯天(ぎょうてん)を載(いただ)かん

342 :
共に栄えあれ、ですねえ

城の上には 冠のように北斗が懸かり
城の前には 楯のように終南山が聳えている
雲の上 いと高き所にそそり立つ 黄金作りの宮殿
その屋根は 山の木々の梢に届かんばかり
山腹には吉祥の気が漂い
主峰を瑞兆の霞が取り巻いている
家来達は 杯や言祝ぎの詩を捧げて聖寿無窮を祝い
長く久しく 仁徳溢れる治世が続くことを祈る

343 :
こんにちはですよ
金環食、なんとか見ることが出来ましたよ
曇りだ曇りだと言われてたので半分諦めてたのですが、運良く薄曇りになってくれたので
裸眼でしっかり見ることが出来ましたよ
惜しむらくはカメラを持ってなかったので、デジカメで撮影したのですが、肉眼で見て
ちょうど良い時は輝きが強過ぎて只の光体にしか映らず、薄雲の向こうにあってやっと
上手く撮れたらなんだかずいぶん小さくてアレレ?でしたよ
まあ、記念だから良いことにしましたよ
この後は4日の月食、6日の金星食と食続きですが、地面に影響がないことを祈りますよ

さて、5月最後の土曜日はこんな詩でどうでしょう?

344 :
  『至端州駅見杜五審言沈三?期閻五朝隠王二無競題壁慨然成詠』  by宋之問
逐臣(ちくしん) 北地にて厳譴(げんけん)を承(う)け
謂(おも)えらく 南中に到らば 毎(つね)に相見んと  
豈(あに)意(おも)わんや 南中には岐路多く
千山万水 郷県を分かつ
雲揺らぎ 雨散じて 各々飜飛(ほんぴ)し 
海濶(ひろ)く 天長く 音信(いんしん)稀(まれ)なり
処々の山川 同じく瘴癘(しょうれい)
自ら憐む 能(よ)く幾人か帰るを得ん

345 :
タイトル長ぇーですよw

官位を追われた臣下は 北の都で厳しい叱責を受けたものの
南方へ行ってしまえば また以前のように会えるとたかをくくっていたろう
きっと考えもしなかったに違いない
南方にはこんなに多くの分かれ道があって
たくさんの山や川が 町や村を隔てていると
雲が湧き 降り出した雨が それぞれ違う所へ散らばるように
(互いを隔てる)海は広く 空は遠く 便りなどほとんど通わない
各自の行く手の山も川も みんな毒と病に満ちた場所
そして気の毒な彼ら同様 私も流人
我々のうち 何人が運良く無事に都へ戻れるだろう

346 :
こんにちはですよ
いよいよ6月に入りましたねえ
私の住む大阪では、今月末にもう“愛染祭”という大阪三大祭のひとつが始まるのですよ
愛染堂の御本尊・愛染明王様もとっても立派ですが、その裏の御堂にいらっしゃる大日如来様は
腕が6本という珍しいお姿ですから、興味のある方はどうぞ出掛けてみて下さいよ
お祭の時はやっぱり夜店が楽しいですよ
大好きな金魚すくいにヨーヨー吊り、焼きそば、イカ焼き、トウモコロシ、etc.
ああ、そう言えば小さい頃、オモチャの刀を売りつけられたことがありますよ
プラスチックのじゃなくて、5月人形の鎧のオッサンが持ってそうなやつw
私、ちゃんと女の子の格好してたんですよ?
ついでに寄越された殿様チョンマゲは、流石に親が断わったようですが
まったく、世の中何が起きるかわかんねーですよ

今日の詩は刀を思い出したので、これをどうぞ

347 :
  『日本刀歌』  by欧陽修
昆夷(こんい)は道遠くして 復た通ぜず
世々に切玉(せつぎょく)を伝うるも 誰か能く窮(きわ)めん
宝刀 近ごろ日本国に出で
越賈(えつこ) 之を滄海の東に得たり
魚皮もて装貼(そうてん)す 香木の鞘
黄白 閑雑す 鍮(ちゅう)と銅と
百金もて伝え入る 好事(こうず)の手
佩服せば 以って妖凶を禳(はら)う可し

348 :
長いので、区切りごとに訳入れますね

昆吾(こんご)の国は遙か彼方で 今や行き来もない
昔から その国には玉を泥のように切り裂く名剣があると言い伝えられて来たが
今ではそれを確かめる術がない
しかし最近 宝刀が日本の国で作られ
越の商人が これを青き大海原の東の果てで求めてきた
香木の鞘には鮫皮を貼って美しく仕上げ
飾りは 金と銀の間に 真鍮と銅を上手くあしらっている
好事家が大枚をはたいて手に入れたが
この剣を帯びていると 災厄を祓うことが出来るという

349 :
伝え聞く 其の国は大島(だいとう)に居り
土壤 沃饒(よくじょう)にして 風俗好しと
其の先の徐福 秦の民を詐(いつわ)り
薬を採って淹留(えんりゅう)し 丱童(かんどう)老ゆ
百工 五種 之と与(とも)に居り
今に至って 器玩(きがん) 皆精巧なり
前朝に貢献して *屡々(しばしば)往来し
士人は往々にして 詞藻(しそう) に工(たく)みなり
*屡々:屡の字は尸(しかばね)+婁が正しいです

350 :
(や)
伝え聞くところによれば その国は大きな島の中に有り
大地は肥沃で 人々の気質や暮らしぶりも好ましいものだという
彼らの先祖の徐福は 秦の民を騙して国を出
薬を集めながら ずっとその地に留まり
彼が連れだした少年や少女らも そこで成長した
また 徐福は各種の工匠や五穀をも伴っていたので
今でも 彼らが作る道具や玩具の類は どれもみな良く出来ている
前朝の唐代には 貢ぎ物を奉る使いが何度も行き来しており
身分の高い人々は 普段から詩歌を作るのが上手い 

351 :
徐福の行く時 書 未だ焚かざれば
逸書 百篇 今尚ほ存す
令 厳しくして 中国に伝うるを許さず
世を挙げて 人の古文を識るもの無し
先王(せんのう)の大典 夷貊(いはく)に蔵す
蒼波 浩蕩(こうとう)として 津(しん)を通ずる無し
人をして 感激せしめ 坐(そぞ)ろに流涕せしむ
*銹渋(しゅうじゅう)の短刀 何ぞ云うに足らんや
*銹渋:銹の字は本当は金偏に肅と書きます

352 :
(く)
徐福が日本に渡った時は 始皇帝の焚書坑儒がまだだったから
本国で散逸してしまった百篇の貴重な書は 今なお日本に有る筈だが
法令は それらを中原の国に伝えることを厳しく禁じている為
今では誰一人 昔の人が綴った文字を理解することが出来ない
古代の帝王の大切な書物が 東北の異民族の許に収められてある
けれども 青い波は何処までも続き 彼の港へ渡る術がない
そう思うと 胸がいっぱいになり 涙は止め処なく溢れ出る
錆びた小刀のようなものを有り難がっている場合ではないのだ

353 :
こんにちはですよ
暑いのか涼しいのか、よくわからないお天気ですよ
こんな日のおやつはワラビモチに龍井茶が良いですよ
葛切りに烏龍茶も良いですね
他人様のお宅の窓辺のゴーヤ・カーテンがそれなりに育っているのを見てると、
糸瓜の炒め煮が食べたくなりましたよ
まだ出回っていないのに、困ったものです
今日は瓜繋がりで探してみましたよ
ガイシュツでなければ良いのですがw

354 :
  『詠懐 其六』  by阮籍
昔 聞く 東陵の瓜
近く青門の外に在り
畛(あぜ)に連なり 阡陌(せんぱく)に距(いた)り
子母(しぼ) 相鉤帯(あいこうたい)す
五色 朝日に曜(かがや)き
嘉賓(かひん) 四面より会せりと
膏火(こうか)は自ら煎熬(せんごう)し
多財は患害(かんがい)と為る
布衣(ふい)もて身を終う可(べ)し
寵禄(ちょうろく) 豈(あ)に頼るに足らんや

355 :
適当ですよ

昔 “東陵公の瓜”の話を聞いた
それは 長安の東南 覇城門を出た辺りに
畦から畦へ 四方へ広がる大きな畑があった
そこでは 大きな瓜や小さな瓜 たくさんの瓜が鈴成りになっていて
朝日を受け 五色に輝くそれら見事な瓜を
立派な客達が国中から集まって買い求めたという
灯火が自分の油を使って燃えるように
多くの財産は 禍と憂いをもたらす元になる
庶民のまま一生を終えるのがいい
立身出世したところで その身分がいつまで無事か わからないのだから

356 :
【高知】 「県内各地で、ご神木など大木が人為的に枯らされる被害が相次いでいる。いったい誰が、何のために…謎は深まる」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1339341979/

357 :
おはようございますよ
昨夜はひでー雨でしたよ
お陰で、雨漏りするんじゃないかと一晩中冷や冷やしましたよ
皆さんもご家族も大丈夫でしたか?
梅雨の最中は案外、台風並みに自然災害が多いので要注意ですよ
&ものが腐れ易いのでそれも注意ですよ
カレーはジャガイモを入れたままだと冷蔵庫に入れても傷みますよ
6月に夏越祓をするのはその辺に理由が有りそうな気がしますよ
発展途上国へちょこっと行った人が
「劣悪な環境でも人はそれなりに生きられる」とか「多少のことは大丈夫」などと
ふざけたことを抜かしてますが、信じちゃいけませんよ
今生きてる人々の何倍もの数の人が幼少の頃に死んでるのですよ
怪しい屁理屈に惑わされないで、常識的に、自分の身を自分で守ることが大事ですよ

さてさて、今日の詩は↑とは全然無関係ですよ
あはははは

358 :
  『大秦寺』  by蘇東坡
晃蕩(こうとう)として 平川(へいせん)尽き
坡陀(はだ)として 翠麓(すいろく)横たわる
忽ち孤塔(ことう)の迥(はる)かなるに逢う 
独り乱山(らんざん)に向かって明らかなり
足に信(まか)せて 幽尋(ゆうじん)すること遠く
風に臨んで 却立(きゃくりつ)して驚く
原田(げんでん) 浩(こう)として海の如く
滾々(こんこん)として 尽(ことごと)く東に傾く

359 :
や〜く♪

穏やかな日差しの下 ゆったりした平野が尽きる辺りに
高く 低く 緑の森が山裾に連なっている
その遙か彼方に塔がひとつ
重なる山々の中 天を指すように聳えている
足の向くまま 遠く ここまで美しいものを尋ねて来たが
風の吹くままにR 感動して立ち尽くした
高原の田畑は 海のように遙々と広がり
湧き出した水が悉く東へ向かうように どこまでも続いている

360 :
可否附上漢字原文?

361 :
こんにちはですよ
こないだ台風4号がすんげー勢いで日本を横切りましたが、今日は沖縄がすんげー勢いで梅雨明けですよ
例年より2週間も早いって、ガイキチですよ
しとしと雨が少ないというのは、地中にゆっくり蓄えられる筈の水が少ねーってことですから、
今年は深刻な水不足になるやもしれませんよ
祈ることも大切ですが、対策を立てることはもっと大切だと思いますよ
これから暑くなるのに電気もねー、水もねーで大変ですが、頑張って乗り切るしかねーですよ
憂さ晴らしには祭が良いですよ
楽しみは明日への活力ですから

で、全然関係ねーですが、今日は王維の詩からほのぼのしたのを持ってきましたよ
ではどうぞ

362 :
  『積雨?川荘作』  by王維

積雨 空林 烟火(えんか)遅し
藜(れい)を蒸し 黍(しょ)を炊(かし)いで 東?(とうし)に餉(しょう)す
漠々(ばくばく)たる水田に 白鷺 飛び
陰々たる夏木に 黄?(こうり)囀(てん)ず
山中に習静(しゅうせい)して 朝槿(ちょうきん)を観じ
松下に清斎(せいさい)して 露葵(ろき)を折る
野老(やろう) 人と席を争って罷(や)むに
海?(かいおう) 何事ぞ 更に相い疑う

363 :
ああ、やっぱり出ない文字がありましたね
申し訳ねーですよ
*?川荘:?の部分は車偏+罔で「もう」と読みます
*東?:?は草冠の下に「巛」、その下に「田」です
*黄?:?は麗+鳥です
*海?:?は區+鳥です(鴎)

364 :
おっと 訳を忘れるところでしたよ
あぶねー(汗

長雨の頃 静かな林の側で ゆっくりかまどの煙が上がる
アカザを蒸し キビを炊いた弁当を 東の田圃へ運ぶ
灰色の空の下 青々した水田の上をシラサギが飛び
薄暗い夏木立の中 萌葱色のウグイスが軽やかに鳴いている
山に分け入り 心を澄ませ その日限りの花に無常を思い
清らかな場所で身を慎み 野菜を食する精進の日々
ご近所さんと席の取り合いっこが出来る程になり
すっかり役人臭さも抜けたと思うのに
みんなの心の奥底では まだ何か警戒されているらしい

365 :
>>362
積雨輞川莊作 BY王維
積雨空林煙火遲,蒸藜炊黍餉東菑。
漠漠水田飛白鷺,陰陰夏木囀黃鸝。
山中習靜觀朝槿,松下清齋折露葵。
野老與人爭席罷,海鷗何事更相疑。

366 :
>>365
君の書いてくれたものだと、携帯じゃ文字化けするんだ。
ルビーさんはそのことも分かってるんだ。

367 :
>>366
へー

368 :
>>366
画像が見えますか
http://img13.poco.cn/mypoco/myphoto/20120626/20/5483009420120626205011095.jpg

369 :
『IPひろば』
http://www.iphiroba.jp/index.php
でpoco.cnを検索
IPアドレス 121.9.211.214
ホスト名 poco.cn
IPアドレス割当国 中国 ( cn )
市外局番 該当なし
接続回線 該当なし
都道府県 該当なし

370 :
勝手に変なもの貼ってる奴は無視でいいじゃん。
IMEで出ない字は当て字にしたりするって>>1に断り書きがあるんだから。

371 :
>>1
既にご存知かもしれませんが。
2chで外国語の特殊文字を使うには[unicode][専ブラ] 2
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gogaku/1298542858/
10進、16進文字コードin HTMLユニコード
http://code.cside.com/3rdpage/jp/unicode/converter.html
輞 輞 輞

372 :
こんにちはですよ
皆さん、どうか肩の力を抜いて下さいよ
とっくにご存じでしょうけれど、私は適当でいい加減なヤツですよ
ムズかしいことも面倒なこともイヤだっPー!で、ふいんきを楽しんでるだけのアンポンタンですよ
書き込みも当然、適当でいい加減ですよ
真面目に相手をしたりしたら、頭と胃がやられますよ
ご用心、ご用心w

さあさあ7月ですよ
水着を買いに行く前に、浮き輪に空気を入れてみましたよ
ついでにシャチの波乗りにも空気を入れてみましたが、あれはやはり人力でやるものではねーですよ
去年もやって酷い目にあったことを、ふくらましてる最中に思い出しましたよ
お祭も始まったし、金魚すくいとヨーヨー吊りは夜に行きますが、あとで綿飴買いに行きますよ
ではその前に今日の詩をどうぞ

373 :
  『江夏別宋之悌』  by李白
楚水 清きこと空しきが若(ごと)く
遙かに碧海と通ず
人は 千里の外に分かれ
興は 一盃の中(うち)に在り
谷鳥 晴日に吟じ
江猿 晩風に嘯(うそぶ)く
平生は涙を下(おと)さざるに
此に於いては 泣くこと窮(きわ)まりなし

374 :
勝手にやりましたよw

楚の国を流れる川は 何も染めず何も染まらず ただ通り過ぎ
遙か彼方で紺碧の海になる
千里を越え なお遠く別れ行くあなたに
万感の思いを込めて 一献差し上げよう
谷間の小鳥が 晴れ渡る青空に喜びの歌を歌い
川辺の猿が 日暮れの風に切なく不安を訴える
普段なら そんなことぐらい感動したりしないのに
今この場では それらでさえ涙の種になり もう泣けて泣けて仕方がないのだ

375 :
こんにちはですよ
昨日は七夕でしたよ
もっとも旧暦の七夕は、今年は8月24日だと聞きましたが
まあ、他人がくっつこうが離れようがどうでもいいですが、何かをダシにして
好きな人と楽しくやるのはとても良いことだと思いますよ
ほぼ数日おきにお祭や夜店があるので、財政を引き締めねばと思いながら、
昨日もしっかり夜店巡りをして、金魚すくいとヨーヨーで散財してしまいましたよ
大人なので食べ物に関しては自制心が働くのですが、後のことはどうしても
やめられねーのですよ、楽しくて♪
今日は、こんな私から遠ーい遠ーい大人の恋の詩を引っ張って来ましたよ
ではどうぞ

376 :
  『碧城三首』のうち其三  by李商隠
七夕(ひちせき) 来たる時 先に期(き)有り
洞房の簾箔(れんぱく) 今に至るまで垂る
玉輪(ぎょくりん)顧兎(こと) 初めて魄(はく)を生じ
鉄網(てつもう)珊瑚(さんご) 未だ枝有らず
神方(しんぽう)を検与(けんよ)して 景(ひかり)を駐(とど)めヘ(し)め
鳳紙(ほうし)を収将(しゅうしょう)して 相思を写す
武皇(ぶこう)内伝(ないでん) 分明(ぶんめい)に在(あ)り
道(い)う莫(なか)れ 人間(じんかん) 総て知らずと

377 :
えー、どっこいせ

七夕にお逢いしましょうと いつか約束した筈
なのに あなたの部屋の入り口はひっそりと閉ざされたまま
夜空に輝く月に いつのまにか影が差し始めたように
珊瑚が鉄の網に宿らず 枝も伸ばさなくなったというのだろうか
霊薬の作り方を片っ端から探し 神仙になって時を止めてしまおうか
それとも 仙界の魔力溢れる紙を手に入れ 私の一途な愛を伝えようか
『武皇内伝』の中にも 仙女と人の恋物語はちゃんと書かれている
未だ嘗て人の世でそんなことがあった試しがない などとは言わせない

378 :
こんにちはですよ
暑いですよ、セミも鳴きませんよ
でも夏ですよ、祇園祭ですよ
人混みはイヤですが、夜店が好きなので行きますよ
もう少ししたらお昼寝をして、体力を蓄えて、湯浴みをしてベビーパウダーたっぷりはたいて
新しい藍染めの浴衣着て出陣ですよ
さあ、今日も気合い入れて行きますよ、と言いたいですが、今から気張ってると肝心の時に
アウトですから、ちょっとダラけますよ
今日の詩もそんな感じですよ
こんなこと言うと叱られるかも知れませんがw

379 :
  『江南行』  by張潮
茨菰(しこ) 葉 爛(か)れしとき 西湾に別れ
蓮子 花 開くも 猶(な)お未だ還らず
妾が夢は 江水の上(ほとり)を離れず
人は伝う 郎は鳳凰山に在りと

380 :
あ、訳がくっついてませんねえ
申し訳ねーですよ ヽ(^^;)ヾ

クワイの葉が枯れた秋 西の入り江であなたと別れた
ハスの花が咲く夏 あなたは未だ帰らない
夢に見るのは 水辺でいつまでもあなたを見送り続けたあの日のこと
風が言う おまえの愛しい人は鳳凰山の辺りにいるよ と

381 :
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382 :
こんにちはですよ
今日から大暑なのでと言う訳でもねーでしょーが、○ソ暑いですよ
昨日、今日の為に作っておいたエビ餃子とカニ焼売を客に食われてしまったので、
朝から一仕事してしまいましたよ
ついでに、天気予報が外れてカンカン照りなんで、お洗濯などしていたら、朝昼兼用
飲茶になってしまいましたよ
お買い物は暑いので日暮れ前に行きますよ
こんな日は高原で爽やかに避暑してーですよ
井戸水で冷たく冷やした果物なんかがあれば最高ではねーでしょーか
早く来い来い盆休みーですよ

さて、今日の詩はこれをどうぞですよ

383 :
  『宿海會寺』  by蘇東坡
籃輿(らんよ) 三日 山中を行く
山中 信(まこと)に美なれども 曠平(こうへい)なること少なし
下は黄泉に投じ 上は青冥
線路 毎(つねに)猿?(えんどう)と争う
重楼(ちょうろう) 束縛して 澗坑(かんこう)に遭う
両股 酸哀にして 飢腸(きちょう)は鳴る
北に飛橋を度(わた)り 彭鏗(ほうこう)たるを踏む
繚垣(りょうえん) 百歩 古城の如し
大鐘 横さまに撞(つ)いて 千指 迎え
高堂 客(かく)を延(ひ)いて 夜 ?(とざ)さず
杉槽(さんそう) 漆斛(しっこく) 江河を傾く
本来 無垢(むく)にして 洗いて更に軽し
床に倒れて 鼻息 四隣 驚く
?如(たんじょ)たる五鼓 天 未だ明けず
木魚 粥を呼び 亮として且つ清し
人声を聞かず 履声(りせい)を聞くのみ

384 :
今回も出ない字がありましたね
申し訳ねーですよ

(えんどう):どうは獣偏に柔と書きます
(とざ)さず:戸垂れ+向−′
(たんじょ):たんは糸偏+耽−耳です

385 :
訳はこんな風になりましたよ

竹籠に揺られて3日 山を行く
景色はいいんだけど 平地じゃないから
地獄みたいな谷底ありーの 仙界みたいな高所ありーの
細ーい細ーい山道を 猿と奪りあいながら進んでく
眼下にやっと 建物が一塊り 
もう 足腰ヨタヨタ 腹減りまくり
でもなんとか 足音高く 北から高架を渡った
寺を囲む土塀はどーんと百歩 まるで古城
合図の大鐘をごーんと撞けば 大勢の僧侶がお出迎え
案内された立派な建物 夜も開けっ放しでいいらしい
スギの湯船から 漆塗りの桶で 天の川を引いて来たほど湯を浴びた
本来清浄なこの身を更に洗い スッキリさっぱり身心軽し 
爆睡した私は 憚ることなく大いびき
やがて 未明の空に五更の太鼓が響く
そして 高く澄んだ木魚の音 これは朝餉の粥が出来た報せ 
余分な話は聞こえない 静かな足音だけが過ぎて行く

386 :
>>383
籃輿三日山中行,山中信美少曠平。
下投黃泉上青冥,線路每與猿猱爭。
重樓束縛遭澗坑,兩股酸辛饑腸鳴。
北度飛橋踏彭鏗,繚垣百步如古城。
大鐘撞千指迎,高堂延客夜不扃。
杉槽漆斛江河傾,本來無垢洗更輕。
倒床鼻息四鄰驚,紞如五鼓天未明。
木魚呼粥亮且清,不聞人聲聞履聲。


387 :
楽天の江州司馬を授けられしを聞きて 元槙
灯りにほのおなく 影はゆれる
このゆうべ 君の九江への流謫を知った
末期の床に驚き起きれば
暗夜の風は雨を含んで寒い窓に入る

388 :
こんにちはですよ
おやおや、お客様がいらしてましたか
ようこそですよ
お茶どころかお水も何にも出ませんが、まあごゆっくり
それにしても、大暑とはいえマジ暑〜ですよ
毎日煮えそうですよ
今朝、ベランダに子供プールを出して水を張っといたら、今そろそろいい具合にぬるくなってますよ
大人が子供プールで遊んじゃイカン!という法はねーので、夜店でGETしてきた熱帯魚のオモチャを入れて水遊びしますよ
お昼ご飯は水辺のふいんきでカレーとか焼きそばとか、そうめんも捨て難いですよ
夜になったらこっそり線香花火するですよ
おおおwkwk!
では、遊びモードに入る前に今日の詩をおいていきますよ

389 :
  『丁都護歌』  by李白
雲陽より上征し去(ゆ)けば
両岸 商賈(しょうこ)饒(おお)し
呉牛 月に喘(あえ)ぐの時
船を*曳く 一(いつ)に何んぞ苦しき
水 濁りて飲む可からず
壺漿(こしょう)も半ば土と成る
一たび都護の歌を唱(うた)えば
心 摧(くだ)けて 涙 雨の如し
万人にて 磐石(ばんせき)を繋ぐも
江滸に達するに由(よし)無し
君 看よ 石の*芒昜(ぼうとう)たるを
涙を掩(おお)いて 千古に悲しむ

*曳く:正しくは施の方部が手偏になった字です
*芒昜:昜は石偏+昜が正しいです

390 :
でたらめw

雲陽から まっすぐ運河を上って行くと
両岸には 多くの店が立ち並んでいる
呉の牛が月をみても喘ぐような 真夏の燃えるような日中に
船を曳かねばならぬとは なんと辛い仕事だろう
干上がりかけの川の水は 濁って飲めない
壷に汲んでおいた水も 半ばは泥
ひとたび「丁都護」の歌を唱えば
哀しみが重なって 涙がぽろぽろこぼれだす
たくさんの人々が 大きな石に綱を掛け 力の限り引いているが
長江は遠く そのほとりへ辿り着くさえいつになるやら
見るがいい 幾つもの大石が延々連なるあの様を
太古から繰り返される悲しみに 私の涙は止まらないのだ

391 :
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392 :
雲陽上征去,
兩岸饒商賈。
吳牛喘月時,
拖船一何苦。
水濁不可飲,
壺漿半成土。
一唱督護歌,
心摧淚如雨。
萬人鑿磐石,
無由達江滸。
君看石芒碭,
掩淚悲千古。

393 :
盆中ーる♪
皆様、ご機嫌如何ですかよ?
この数日は空模様が大荒で、昨日も迎え火を焚いた直後に激雷雨!
一瞬で麻殻が燃え残ってしまいましたよ、あーあー……
明日の送り火が無事に済ませられるよう、祈りますよ
ああ、そう言えば数年前のことですが、友人が送り火を焚くのが遅くなってしまったので、
仏壇に原付の鍵を置き
「じいちゃん、コレ貸してやるから間に合うように帰れよ」
と言ったところ、翌日、原付のエンジンが全く掛からなくなってしまったそうですよ
後で調べてもらったら、エンジン部分がまるっと壊れてしまってたとか
前日まで何ともなかったのに不思議だ、と友人は首を捻っていたですよ

盆中閑有り、今日の詩はこんなのをやってみたですよ

394 :
  『同王徴君洞庭有懐』  by張謂
八月 洞庭 秋なり
瀟湘(しょうしょう) 水 北へ流る
家へ還(かえ)る 万里の夢
客(かく)と為(な)る 五更の愁い
用いず 書帙(しょちつ)を開くを
偏(ひと)えに宜(よろ)し 酒楼に上るに
故人 京洛(けいらく)に満つ
何(いず)れの日か 復(ま)た同(とも)に遊ばん

395 :
(この詩は厳維と言う詩人の作だとする説もあるそうですが、ここでは張謂としておきますよ)
訳はこんな感じですかねえ

八月 洞庭はすっかり“秋”だ
瀟湘の水は ひたすら北へ 洞庭湖へと流れる
夢に見るのは 遙かな我が家へ戻る日のこと
夜明けを待たず目覚めてしまう そんな旅人の憂さ晴らしには
書を開き 先人の言葉を探すより
美味しい酒を飲み 楽しく騒ぐ方がずっといい
都にいる大勢の友人達とも
またいつか一緒に遊びたいものだ

396 :
夏日山居 xià rì shān jū 朱希晦
九衢赫赫漲塵埃,
 jiǔ qú hè hè zhǎng chén āi ,
車馬憧憧自徃來。
 chē mǎ chōng chōng zì wǎng lái 。
爭似山人忘世念,
 zhēng sì shān rén wàng shì niàn ,
枕書高臥竹扉開。
 zhěn shū gāo wò zhú fēi kāi 。


397 :
おはようございますよ
昨日の雷雨は超ひでー!だったですよ、マジ災害レベルでしたよ@大阪
天候も変ですが、私の頭もかなり変度が進みましたよ
暑いからキャベツと夏ミカンでさっぱりコールスローサラダ作ろうと思ったのに、気が付くと
お好み焼き作ってましたよ
暑い時にじっくり火を使うものを作るって、どんな冗談ですかよ?
あ、流石に夏ミカンはお好み焼きには入れてませんよ
でも、飲茶のラーメンはしっかり餡掛けにしてますよ
熱いもの×熱いもの=ΣΣД-(- -¨)-Д =煮えますよ
「熱さ寒さは彼岸まで」ですが、「おバカは続くよ何処までも」なので、
今日も張り切っておバカですよw

398 :
  『還至端州駅前与高六別処』  by張説
旧館 分江の口(ほとり)
凄然として 落暉(らくき)を望む
相逢うて 旅食を伝え
別れに臨んでは 征衣を換えたり
昔 記せし山川は是なるも
今は傷む 人代の非なるを
往来 皆 此の路なるに
生死 帰るを同(とも)にせず

399 :
間違い満載ですよw

川の分かれ目にある宿は 昔のまま 
心の涙が止まらぬまま ただ 沈む陽を見ていた
しばらく一緒に旅をして 弁当を分け合って
再会を約して 旅衣を交換したのに
景色は あの頃の記憶とまるで同じ
でも 人はそうじゃない 悲しいけど
行きも帰りも 誰もみんなこの道を通るのに
一緒に帰れない 今はもういない君とは

400 :
400get

401 :
こんにちはですよ
残暑がまだまだ厳しいですよ
でも朝夕はずいぶん涼しくなりましたし、何よりお昼寝が気持ちいい頃になりましたよ
セミの声もめっきり少なくなりましたし
このダブル台風が通り過ぎたら一気に秋っぽくなるかもしれませんよ
とは言え、私はまだ頭煮モードでおかしいままですよ
今日も突っ走るです、宜しくですよ

402 :
  『漢宮詞』  by李商隠
青雀 西に飛んで 竟(つい)に未だ廻(かえ)らず
君王は長(つね)に集霊台(しゅうれいだい)に在り
侍臣 最も相如(しょうじょ)の渇(かつ)有れども
賜(たま)わらず 金茎(きんけい)の露 一杯

403 :
ちょー壊しましたよw

青い鳥は西の空へ飛んだ
もう一度会いたいと 待っているけれど
面影を求め 心は渇く
一滴の愛もこぼれて来ない

404 :
あれだけではなんなので、もちっと普通に

青い霊鳥は西の空へ舞い上がり 以来そのまま戻って来ない
その帰りを 王様は来る日も来る日も 神聖な宮殿で待っている
お側に侍る臣下は 司馬相如のように重い悩みを抱えているのだが
金茎で集めた 不老長生の天の露の一杯さえ賜ることが出来ない

405 :
こんにちはですよ
ちょっと油断してるとすぐに日にちが経ってしまいますよ
学生時代、日曜の夜に寝て、水曜の夕方友人達に起こされるまで眠り続けたおバカがいましたが、
他人のことは笑えなくなりましたよ
うかうか仮眠出来ませんよ
困ったですよ
ヒマがあったら眠りてーですが、そんなことをしてたら家が無茶苦茶になるですよ
頑張って起きてますよ
ああ、お昼ご飯食べるの忘れてましたよ
もうこんな時間ですから、軽く温素麺にするですよ
ではその前に今日の詩を♪

406 :
  『東府雨中別子由』  by蘇東坡
庭下 梧桐の樹
三年 三たび汝を見る
前年 汝陰(じょいん)に適(ゆ)き
汝の秋雨に鳴るを見る
去年 秋雨の時
我 広陵自(よ)り帰る
今年 中山に去り
白首 帰るに期無し
客(かく)去るも 嘆息する莫(な)かれ
主人 亦(ま)た是れ客なり
対床(たいしょう) 定めて悠々
夜雨 空しく蕭瑟(しょうしつ)たらん
起(た)って梧桐の枝を折り
汝が千里の行に贈らん
帰り来たって知る 健ならんや否や
忘るる莫かれ 此の時の情

407 :
や〜く ^^;
庭のアオギリよ
この三年で おまえに会うのは三度めになる
一昨年 汝陰に行くことになった時
秋雨に打たれ おまえは寂しげに葉を鳴らしていた
そして去年 秋雨の季節に
広陵からここへ戻って来たのだが
今年は中山へ行くことになった
自分はすっかり年老いたから 再び帰れるかどうかはわからない
けれども 去り行く人を徒らに悲しむな
主人もまた 他郷を流浪する旅人なのだから
この次 床を並べて眠るのは きっとずっと遠い先の日
それまで 夜の雨は虚ろにしめやかに降るだろう
庭のアオギリの枝を折り取り 主人が言う
「あなたの千里の旅の無事を祈ろう
 君が帰って来た時 私が未だ無事かどうかはわからないが
 忘れないでくれ 今の心を」

408 :
こんにちはですよ
台風で被害を被っているところがたくさんあって、とても気の毒に思いますよ
人の暮らしがどれほど豊かになっても自然には叶わないことを、自然災害の度毎に思い知らされますよ
我々に出来ることは、過去の積み重ねから得られる対処と、人の繋がりから生まれる復旧だと思うのですよ
加えて、大難が小難で済みますようにと願いますよ

では、詩の方へまいりましょうか

409 :
  『古従軍行』  by李?
白日 山に登りて烽火を望み
黄昏 馬に飲(みずか)う 交河(こうが)の傍(ほとり)
行人の?斗(ちょうと) 風沙暗く
公主の琵琶 幽怨多し
野雲 万里 城郭無く
雨雪 紛々として 大漠(たいばく)に連なる
胡雁 哀鳴して 夜々飛び
胡児の眼涙 双々落つ
聞く道(なら)く 玉門 猶お遮(さえぎ)らると
応(まさ)に 性命(せいめい)を将(も)って 軽車を逐(お)うべし
年々 戦骨 荒外に埋(うづ)め
空しく蒲桃(ぶどう)を見て漢家に入る

410 :
あるぁ〜、2箇所ダメでしたか
申し訳ねーですよ
李?:?の部分は斤+頁で「キ」と読みます。
?斗:刀の字の ノ の部分がちょっと右上がりの一になったような字です。

411 :
んじゃ、ヤク行きますよ

日中は 山に登って狼煙を見張り
日暮れには 交河の辺で馬に水を飲ませる
野戦鍋を提げ 黙々と進む兵士達の姿は 砂塵の中で影になり
公主達が奏でた琵琶の音は 悲しく切なく 無言の怨みを今に伝える
町ひとつありはしない 見渡す限り有るのは雲だけ
原野のミゾレは途切れることなく 砂漠にまでも降り注ぎ
異郷のガンは 哀れな声で鳴き交わしながら 夜毎 空を飛び
蛮族の子供の目から 二筋の涙が流れている
かつて 勅命で玉門関が遮られ 故郷へ戻れぬ兵士達が
必死で指揮官の後に続き 戦い続けたこともあったと聞く
年々 数多の戦死者を地の果てに葬り続けて得たものは
虚しくブドウを見ながら戻る故国

412 :
おはようございますよ
ただいまお彼岸の最中ですが、今日の大阪は朝から雨ですよ
お参りに行こうと思ってましたが、雨が止んでからにしますよ
急に肌寒さを感じるようになりましたよ
てな訳で、今朝の飲茶はお粥をメインにしましたよ
熱々の龍井茶も旨ー!ですよ
美味しくものを頂いた時は、身体に力が行き渡るような気がしますよ
逆に、空腹を埋める為だけにものを口にした時は、ただ詰め込んだだけで、身体の力には全然なってない
そんな気がしますよ
非科学的ですけれど

今日の詩はこれを選んでみましたよ

413 :
  『渡河北』  by王褒
秋風 木葉(もくよう)を吹けば
還(ま)た洞庭の波に似たり
常山 代郡に臨み
亭障(ていしょう) 黄河を繞(めぐ)る
心は異方の楽を悲しみ
腸(はらわた)は隴頭(ろうとう)の歌に断たる
薄暮 征馬に臨み
道を北山の阿(くま)に失う

414 :
ご訳そくw

秋風が立ち 木々の葉をざわめかしている様は
いつかの洞庭湖のさざ波に似ている
常山の関所は代郡を見下ろすように聳え
防壁は黄河に沿い 曲がり連なる
異国の音楽を聞けば 心が悲しみで満たされ
隴頭の歌を聞けば 胸の潰れる思いがする
夕暮れに馬を駆り 遠乗りに出たが
北方の山の辺で 道に迷ってしまった

415 :
こんにちはですよ
今日は中秋の名月ならぬ強襲の台風ですよ
天の定めですから仕方ありませんが、もちっとどうにかならなかったのですかよ
しかも最近の台風と来たら、親子か兄弟姉妹か知りませんが、たいていペアで来やがりますよ
根性無しめ
他は他、我は我で、ひとつずつ堂々と来やがれ
と、思うのですよ
それもあんまり大型でなく、風がそんなに強くもなく、そこそこ地面を潤し水瓶を満たしてくれる
その程度のものだけで良いですよ
ささやかな望みですけれど
まあ、ブツクサ言ってても始まりませんよ
こんな時、動物は物陰に潜んでやり過ごすしかないのでしょうが、我々はまがりなりにもヒトですので、
空想世界を楽しみましょうですよ

では、今日の詩をどうぞ

416 :
  『中秋月三首のうち 其二』  by蘇東坡
六年 此の月に逢う
五年 離別を照らす
君が別時の曲を歌えば
満座 為に凄咽(せいえつ)す
留都(りゅうと)は信に繁麗(はんれい)なれども
此の会 豈(あ)に軽(かろが)ろしく擲(な)げんや
銀を鎔(と)かす 百傾(ひゃくけい)の湖
鏡を掛く 千尋の闕(けつ)
三更 歌吹(かすい)罷(や)んで
人影 *清越(せいえつ)に乱る
帰り来る 北堂の下
寒光 露葉に翻る
酒を喚(よ)んで 婦とともに飲み
我を念(おも)いて 児に向かって説かん
豈に知らんや 衰病(すいへい)の後
空盞(くうさん) 梨栗に対せんとは
但だ見る 古河の東
蕎麦(きょうばく) 雪を鋪(し)くが如きを
去年の曲に和せんと欲し
復た恐る 心の断絶せんことを

*清越:越の字は本当は木偏が要ります

417 :
ヤク?ですよ
中秋の月に六度出会ったが
そのうちの五度 私達は離れ離れで月に照らされていた
あなたが別れの歌を歌った時
誰もが悲しくなって泣いてしまったっけ
あなたのいる都は 賑やかで楽しいこともたくさんあるだろうが
だからといって お月見がどうでもいいなんて考えたりしないだろう
遠く遙かに広がる 銀を溶かしたような湖 
壮麗な宮殿を抱き 夜空に輝く鏡のような月
やがて夜も更け 楽の音も止んだ頃
清冽な月夜の木陰を ふらふらしながら歩む影ひとつ
帰り先は 家族の待つ暖かな家
月光が葉上の白露に映え きらきら光っている
そして あなたは酒を運ばせ 奥方と共に飲みながら
私との思い出話を子供に聞かせるのだろう
しかし 私が病み上がりで
酒が飲めず 梨や栗を前にしているとは よもや思いもすまい
こちらはただ 古い河道の東側に
ソバの花が 一面に積もった雪のように見えるばかり
去年あなたが作った曲に合わせ 何か歌を作ろうと思うのだが
この途切れそうになる気力を いったいどうしたものか

418 :
おはようございますよ
朝夕ばかりか、日中もそこそこ涼風が立つようになりましたよ
今は新酒を心待ちにしている私がいますよ
秋は殊更“もの思う”という言葉が付きますけれど、自分以外のもののことを考えてもよいと思いますよ
ひとの痛みを慮ること、これを惻隠の情と言いますよ
自分だけが不幸だと言う人は世の中に結構居ますし、ところによってはそんな人が集中していますけれど、
実は、ものが言える人はそんなに不幸じゃなくて、本当に不幸なのはものが言えねー人なのじゃねーかと
思うのですよ
これは「我等降伏せず」(田中徳祐著:復刊ドットコム)という本を読んでの感想でもあるのですが
秋は読書の秋ともいいますから、いろんな本を読んでいろんな人の考えに触れるのも良いと思いますよ

では今日はこの遍で

419 :
  『悲歌』  by無名氏
悲歌 以て泣くに当(あ)つ可(べ)し
遠望 以て帰るに当(あ)つ可(べ)し
故郷を思念すれば 鬱々累々たり
帰らんと欲するも 家に人無く
渡らんと欲するも 河に船無し
心思(しんし) 言うこと能(あた)わずして
腸中に 車輪 転ず

420 :
こんな感じでしょうか

悲しい歌を歌うのは 泣けないから
遠い空を眺めるのは 帰れないから
故郷を思うたび こんな筈じゃあなかったと思う
帰りたいけれど 私の家族はもう居ない
帰りたいけれど 河を渡してくれる船が無い
苦しさ 悲しさ 切なさ 辛さ 
どれも言葉にならなくて
傷だらけの心が 自分の中で回るばかり

421 :
すばらしい朝鮮人たちが集うスレッド
【考察厨】高岡フジ韓流ゴリ凸観察スレ17【お断り】
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1349194806/

422 :
こんにちはですよ
焼き芋と赤ワインが微妙に合ってビックリですよ
イモだけより、豚バラで挟んだり巻いたりして塩胡椒で焼いたら、もっと旨ー!ですよ
ああ、長生きはするもんですよ
大きな喜び事も良いですが、ささやかな喜び事でも結構幸せな気持ちになれますよ
それは自分だけのちっぽけなことですけれど、他人と比較する必要のないものですよ
他人の喜び事を良い意味で羨ましく思うのはともかく、妬ましく思ったらその途端に
自分の中の喜び事が全部吹き飛んじゃってカラッポどころかマイナスになりますよ
勿体ないことですよ
同じカラッポなら、余分なものを放り出して心を洗うのがいいですよ
この詩みたいに

423 :
  『宿駱氏亭寄懐崔?崔?』  by李商隠
竹塢(ちくお) 塵無く 水檻(すいかん)は清し
相思 迢逓(ちょうてい)として 重城(ちょうじょう)を隔つ
秋陰散ぜず 霜飛ぶこと晩(おそ)く
枯荷(こか)を留め得て 雨声を聴く

424 :
崔ヨウ・崔コンが出ませんでしたか……
ヨウは草冠+雍
コンは哀のナベブタの下にハの字が入ったような字です
またまた申し訳ねーですよ(汗

425 :
気を取り直して ヤク ですよ

竹堤の上には塵もなく 水辺のあずまやの欄干も清々しい
そんな場所から 遠く 幾重もの城壁に囲まれた都にいるあなたを思う
秋の気配はいよいよ濃く かといって霜が降りるにはまだ早く
枯れたハスの葉に当たる幽かな雨音に じっと聴き入る

426 :
おはようございますよ
先日、目薬を切らしたので薬局へ買いに行ったのですよ
すると、いつものヤツが見あたらねーのですよ
某社のそれはシャープな銀色のパッケージなので、何処にあってもすぐわかるのですが、
なんと全然見あたらねーのですよ
うっりょぉ?おっけしぃのぉお?な〜ぜね〜のですかよぉ?と悩みながら棚を眺めること数分、
あったあった有りましたですよ
パッケージが何故か綾波レイになっていたのですよ
中の容器も黒蓋からオレンジ蓋with記号付に……(-ι-;)
エヴァ、嫌いではねーですが、思い切り脱力しましたよ
まあ、中身がいつも通り強烈スッキリで良かったですけれど

今日の詩はそれとは全然関係ねーですよ
ではどうぞ

427 :
  『古意呈補闕喬知之』  by沈?期
盧家(ろか)の少婦 鬱金堂(うっこんどう)
海燕(かいえん)双棲(そうせい)す 玳瑁(たいまい)の梁(りょう)
九月 寒砧(かんちん) 木葉(もくよう)を催(うなが)し
十年 征戍(せいじゅ) 遼陽(りょうよう)を憶(おも)う
白狼(はくろう)河北 音書(いんしょ)断え
丹鳳(たんぽう)城南 秋夜長し
誰が為にか 愁いを含む 独不見(どくふけん)
更に 明月をして 流黄(りゅうこう)を照らさしむ

428 :
あ、ヤラれました
沈セン期のセンは人偏+全ですよ

429 :
じゃ、焼くしてみますよ

盧家の若妻が暮らすのは 鬱金香の薫る館
べっこうの梁を飾るのは 仲睦まじいウミツバメのつがいの姿
だが 9月になればそこでさえ 夜空に砧を打つ音が高く響く
まるで 木の葉の紅葉を急かすかのような冷たさで
この十年 良人は辺境の討伐に赴任したまま
あの人がいる遼陽は もうずいぶん寒いことだろう
白狼河の北から来る筈の便りは一向に届かず
丹鳳門の南で 私は秋の夜長を侘びしく過ごす 
遠くで聞こえる「独不見(ひとりぼっち)」は
誰の為にあんなに愁いを込めて歌っているのだろう
冷やかな月光に照らされながら 砧を打っていると 
いっそう孤独が身に凍みる

430 :
特亜系エセ左翼・カルト宗教団体が行っている敵対する人物への組織的な嫌がらせ、集団ストーキング、電磁波悪用による体調不良、マインドコントロールの手口、「集団ストーカー カルト」で検索してください。

431 :
こんにちはですよ
今日は朝から雨が降ってて少し寒いですよ
お出掛けが昨日で良かったですよ
鴨川の辺は未だ紅葉には少し早くて、でもそぞろ歩きにはよいお天気でしたよ
橋の上から眺めると、澄んだ流れの中、苔を食む鮎の腹がキラリキラリと輝いてとても綺麗でしたよ
あれ取って焼いて食ったらさぞ旨かろなー、などとついつい妄想が膨らみましたよ
あああ、ハシタナイ
一人歩きも良いですが、こういう時、ちょっと言葉を交わせる相手が傍らにいてくれるのも良いものですよ
秋、冬は特にそう思いますよ

今日の詩はその辺をぽちっと

432 :
  『秋日』  by*耿韋
返照(はんしょう) *呂巷(ろこう)に入る
憂え来たるも 誰と共にか語らん
古道 人の行くこと少(まれ)に
秋風 禾黍(かしょ)を動かす

*耿韋:韋にはサンズイが付きます
*呂巷:呂は門構えの中に呂が正しいです

433 :
ではアッサリめでw

照り返す夕陽が 小さな村を染めている
ふっと感じる寂しさを 一緒に語り合える人がいない
野道で誰かと出会うこともほとんどない
秋風に 田畑の葉っぱが揺れるばかり

434 :
雨が私の姿を隠してくれるので貴女に会いに行っても問題ないでしょう?という意味の和歌で有名な貴族といえばふじわら○○○○?

435 :
こんばんはですよ
いつの間にか11月ですよ
入れ歯の大敵、千歳飴のシーズンですよ
皆様覚悟は宜しいですかよ
本日、ちょいっと紅葉狩りなどに行って参りましたが、いやいや最高でしたよ
日本の秋はかくも美しきかなと思わず呟いてしまいましたよ
しかし、しかし、冬は確実に側まで来ておりまして、霜柱もそこかしこに有りましたし、
何より北・中・南の日本アルプスの高峰は既に雪化粧しておりますよ
四季を愛でられることの有り難みをしみじみ実感致しましたですよ
では、今日の詩はこれをどうぞ

436 :
  『陪族叔刑部侍郎曄及中書賈舎人至遊洞庭 其五』  by李白
帝子(ていし) 瀟湘(しょうしょう) 去りて還らず
空しく秋草を余す 洞庭の間
淡く明湖掃(はら)いて 玉鏡(ぎょくきょう)開かば
丹青もて画(えが)き出(いだ)すは 是れ君山(くんざん)

437 :
タイトルがえらく長ぇーですよ
でも、やくは短けーですよw

瀟湘に身を投げた公主達は 人の世を抜け女神となった
洞庭湖の周りでは 秋を彩る草花が静かに風にそよいでいる
ほんの一時 玉の鏡を開くように 明るい湖面が鎮まれば
そこに現れるのは まるで絵画のように美しい“君山”

438 :
こんにちはですよ
一週間というのは早いものですよ
きっと、それが積み重なるからあっと言う間に年齢を重ねることになるのでしょうけれど
私、先日“初体験”いたしましたよ
いやいや、20年以上人間やってますが初めてですよ
カモシカなんぞに遭遇したのは
しかも2頭
で、カモシカというのは、奈良公園で見慣れてるあの普通のシカとは全然顔も姿も違うのですよ
だから見付けた時、思わず「シシ神さまっ!?」などとアホなことを口走ってしまいましたし、
顔が2つになった時は「でぁあっ?!?!」と奇声を発してしまいましたよ
先方は怪訝な顔をした後、何事もなかったかのように山の中へ分け入って行きましたけれど
私はいい歳をして平常心の欠片もねーのだなあと、改めて思いましたよ

さて、それでは今日の詩行ってみましょうか

439 :
  『悲陳陶』  by杜甫
孟冬(もうとう) 十郡の良家(りょうか)の子
血は陳陶(ちんとう)沢中(たくちゅう)の水と作(な)る
野*虚しく 天清くして 戦声(せんせい)無し
四万の義軍 同日に死す
群胡(ぐんこ)帰り来たって 血もて箭(や)を洗い
仍(な)お 胡歌を唱(うた)って 都市に飲む
都人 面(かお)を回(めぐ)らして 北に向って啼(な)き
日夜 更に官軍の至るを望む
*虚しく:本当は日+廣です

440 :
約してるのかどうかw

初冬の頃 広く十群から集められた良家の子弟が
陳陶沢を血の池に変えた
地に立つものは無く 空に砂塵も舞わず 
剣戟も 戦鼓も 人々の雄叫びも そこにはもう何もない
四万の義勇軍は たった1日で全滅したのだ
胡兵どもは都に戻り 血まみれの矢を振り回しながら
勝利の歌を歌い 祝杯を挙げている
住民達は北におられる皇帝に向かい 涙を流しながら 
一刻も早い官軍の更なる派遣を 日夜待ち望んでいる

441 :
おはようございますよ
先週、友人と映画の梯しましたよ
朝一に「花の詩女」、次に「サイボーグ009」、お昼食べてから「のぼうの城」
いやー、流石に1日3本も観たら目が疲れましたよ
にょほほのほ♪
でも、今日も懲りずに「エヴァンゲリオン」観に行くですよ
付き合ってくれる友人に大感謝!ですよ
友達とはずっと楽しく遊べる仲でいてーですよ

んでは今日の詩を

442 :
  『送李侍郎赴常州』  by賈至 
雪晴れ 雲散じて 北風寒く
楚水(そすい) 呉山(ござん) 道路難し
今日 君を送る 須(すべか)らく酔いを尽すべし
明朝 相憶(おも)うも 路(みち)漫々

443 :
こんな感じでやってみましたよ

降り続いていた雪は止み 雲が散って空は晴れたが 北風はずっと冷たいまま
楚を流れる川も 呉の山々も これからの道程は何かと大変だ
今日はそんな君を送る日
さあ 後々の語りぐさになるほど 思い切り飲もう
明日からは どれほど互いを思いやっても 私達は遠く離れ離れになってしまうのだから

444 :
おはようございますよ
とうとう小雪に入ってしまいましたよ
町の紅葉もいい具合になってきましたよ
おかげで、目的地が行楽地でなくても乗り物がギュウギュウですよ
旅に来た人は良い思い出がたくさん出来て、お店屋さんはたくさん儲かるといいなと思いますよ
私は今から大掃除ですよ
やはり12月よりは今の方がまだ寒さはマシですよ
がんばりますよ
では、その前に今日の詩を

445 :
  「月夜」  by杜甫
今夜 *鹿州(ふしゅう)の月
閨中に只独り看(み)ん
遙かに憐れむ 小児女の
未だ長安を憶(おも)うを解せざるを 
香霧(こうむ) *雲環(うんかん)湿(うるお)い
清輝 玉臂(ぎょくひ)寒からん
何(いず)れの時か 虚幌(きょこう)に倚(よ)り
双(なら)び照らされて 涙痕(るいこん)乾かん

*鹿州:“ふ”は鹿+おおざとが正しい字です
*雲環:環は正しくは玉偏ではなく、髪がしらです

446 :
適当ですよ

今宵の月は美しい
遠い鹿州でも同じように美しく
妻は寝室で独りそれを寂しく眺めているだろう
可哀相に
子供たちは幼なく まだ長安の父を思うことも その意味もわかるまい
夜霧が出れば 妻の黒髪はしっとりと濡れ
月光の冷たさに 美しい腕は寒さすら覚えるだろう
いつの日か 妻と水入らずで窓辺に寄り
並んで こんな見事な月に照らされたなら 
今流れている涙の跡は きっとその時乾くだろう

447 :
おはようございますよ
いよいよ12月に入ってしまいましたよ
12月はクリスマスも良いですが、その前に「カニだーっ!!!!!」と言うことで、
今日はカニの買い出しに行きますよ
それにしても、こんなに寒い最中、沖へ船を出し美味しいものを取ってきて下さる漁師さんには
本当に感謝ですよ
お陰様で私などが大変良い目が出来るのですから
今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではでは

448 :
  『岐陽』  by元好問
百二の関河 草横たわらず
十年 戎馬(じゅうば) 秦京(しんけい)暗し
岐陽 西を望むも来信なく
隴水(ろうすい) 東に流れて哭声(こくせい)を聞く
野蔓(やまん) 情有り 戦骨にまつわり
残陽(ざんよう) 何の意か 空城を照らす
誰に従ってか 細やかに 蒼々に向かって問わん
争(いか)で 蚩尤(しゆう)をして五兵を作らしめしか と

449 :
二人で護れば百人に敵すると謳われた 数々の要害に守られ 
秦の国では 野の草さえ踏みにじられずにいたのに
この十年 迫り来る兵馬の影に 都はすっかり暗く覆われてしまった
岐陽から 西の方を眺めても どこからも便りのひとつすらなく
隴水はただ静かに 死者を悼む嘆きを乗せ 東へ ひたすら東へと流れる
蔓草が まるで情有る人のように 優しく戦場の白骨を抱き締め
夕陽は物言いたげに 静まりかえった無人の城跡を照らしている
誰に頼み 切々とこの有様を蒼天に訴え また問えばよいのだろう
どうして 蚩尤にあれこれと武器を作らせたのですか? と

450 :
こんにちはですよ
昨日の夜あたりからこちらはすんげー冷たい風が吹きまくりですよ
流石に今日は朝から暖房を付けてますよ
ドライフルーツをつまみながら、熱々のお茶を頂いてホッとしますよ
今夜はタコヤキ鍋にしようか、水餃子にしようか、はたまた田舎豆腐にしようか
悩んでしまいますよ
ああ、タラちりやカニちりも美味ーですよ
ボーナスが出たらてっちり食べに行きてーですよ
やっぱり冬は鍋ですよ
嫌いな人とはぜってーイヤ!ですが
まあ、そういうことで、今日はカレー麺にしますよ
皆さんのお家の晩ご飯はなんでしょうか?楽しみですよ
ご飯が決まったところで、今日の詩はこれですよ
さあどうぞ

451 :
  『述懐』  by魏徴
中原 還(ま)た鹿を追い 筆を投じて戎軒(じゅうけん)を事とす  
縦横の計(はかりごと)は就(な)らざれども 慷慨の志は猶(な)お存せり
策に仗(よ)りて天子に謁し 馬を駆りて関門を出ず
纓(えい)を請うて南越(なんえつ)を繋ぎ 軾(しょく)に憑(よ)りて東藩を下さん
鬱紆(うつう) 高岫(こうしゅう)に陟(のぼ)り 出没 平原を望む  
古木に寒鳥鳴き 空山に野猿啼く
既に千里の目を痛ましめ 還(ま)た九逝(きゅうせい)の魂を驚かす  
豈(あに)艱険(かんけん)を憚(はばか)らざらんや 深く国士の恩を思う
季布(きふ)に二諾無く *侯エイ(こうえい)は一言を重んず  
人生意気に感ず 功名(こうめい) 誰か復(ま)た論ぜんや
*侯エイ:エイは、亡の下に口、その下に横並びで月・女・迅−しんにょう です。

452 :
こんなふうになりましたよ

皇帝の座を求め 中原の群雄がまた争い始めた頃
私も筆を投げ捨て 戦乱の中に身を投じた
合従連衡の策は成らなかったが 理想に燃える思いは未だ胸に有る
杖をつきながら陛下の御前に罷り出で 臣となり 馬を駆って函谷関から撃って出る
綱を賜って南越王を縛り上げ 戦車に乗って東方の国を従えよう
曲がりくねった山道を辿り 高い山の峰を越え 
時折視界の開けた辺りで 眼下に広がる平原を眺めていると
冬枯れの木立の中では寂しく鳥が鳴き ひっそりした山の中では猿が悲しげに叫んでいる
こうした旅路の景色に心は痛み また望郷の念に魂も彷徨い出しそうな程
決して苦労を厭わぬ訳ではない 
しかし 自分を国士として扱って下さる陛下の御恩に報いたいのだ
季布は一度承諾すれば必ずやり遂げ 侯エイはたった一言を重んじた
人の志に 自分が深く思うところがあったなら その信義を貫け
地位や名声など 問題ではない

453 :
おはようございますよ
今日は衆院選ですよ
今から行って来ようと思いますよ
何処の誰方の仰ることも皆一長一短ですが、でも一番大事なのは国の在り方だと思いますよ
他国に隷属しない、独立国家として揺るぎなく立つ国
その為に何を為すべきか
他国の顔色を窺う国には経済の隆盛もなく、安心も安全も、もちろん平和なんて有りませんよ
亡国党と売国奴を放り出す為に、1票を投じようと思いますよ
さてさて、今日の詩はそんなこととは全く無関係の、どっちかと言えば忘年会関連(?)の詩ですよ
軽ーく 軽ーく 読み流して下さいよ
では

454 :
  『酔中作』  by張説
酔後 方(まさ)に楽しみを知る
未だ酔わざる時に 弥(いよいよ)勝ると
容(すがた)を動かせば 皆 是れ舞にして
語(ことば)を出(いだ)せば 総て詩と成る

455 :
いつもながら、まともな訳では有りませんので
念の為w

“酔い心地”を知って初めて 酒を飲む楽しみがわかる
酒もやらず 酔いもしないなんて どれだけ損なことか
ほろ酔い加減で盛り上がり 身振り手振りでほら さのよいよい
溢れる思いは言葉になり まるで詩みたいに紡がれるのさ

456 :
こんにちはですよ
今日は今上陛下のお誕生日ですよ
日曜と重なったので、明日のクリスマスイヴも休日になったのが私的には嬉しいですよ
おかげでゆっくり流星がみられますよ
ピークは昨日でしたが、今日もまだまだ北の空で見られますよ
地上のイルミネーションも大変素敵ですが、夜空のショーもまた素敵ですよ
冷たい夜に誰かを待つ、そんな詩を見付けたので今日はそれにしましたよ
楽しんで頂けると良いのですが

457 :
  『無題』  by李商隠
紫府の仙人 宝燈と号す
雲漿(うんしょう) 未だ飲まざるに結びて氷と成る
如何ぞ 雪月 光を交うるの夜
更に瑤台(ようだい)十二層に在るや

458 :
信じちゃいけない訳ですよw

仙界の紫府宮に 宝燈という名の仙女がいる
そこは 五色の雲の秘薬さえ 口にする前に氷になってしまうとか
今夜は 地上でさえ月と雪が輝き合うような 凍てついた夜
そんな時でも彼の仙女は 瑤台の十二層で 人待ち顔で佇んでいる
459 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

460 :
こんにちはですよ
いよいよ今年最後の日曜ですよ
余り寒くはないですが、雨なのが残念ですよ
今年一年を振り返れば、個人的にも世間的にも、良いことも悪いことも竜巻並みにいろいろ有りましたよ
うむ、流石は辰年ですよ
そんな中でタラタラこのスレを続けさせて頂けたこと、本当にありがたく思いますよ
きっとこの流れは来年も相変わらずですよw
皆様、どうぞ良いお年をお迎えになりますよう、大阪の中心で強く願っておりますよ
それではご機嫌良う(* ^ー゚)ノ
少し早いですが、この詩を今年の締めとさせて頂きますよ
さあ、どうぞ

461 :
  『初過漢江』  by無名氏
襄陽(じょうよう)好し *見亭(けんてい)に向(おい)て看るに
人物 蕭条(しょうじょう)として 歳闌(さいらん)に値(あた)る
為に報ぜよ 習家(しゅうか) 多く置酒せよと
夜来の風雪 江を過(よぎ)って寒し

*見亭:見ではなく、山偏+見が正しい字です

462 :
最後までいい加減ですよw

襄陽はいい 特に見亭からの眺めがいい
年の瀬を迎えた今は 人も街もとても静かだ
誰か 知らせをやってくれ
集の家で 山簡をもてなした時のように たくさん酒を置いといて欲しいと
昨夜からの雪が降り止まない中 川を渡ったから とても寒いんだ

463 :
民主党 野田元総理
増税 庶民いじめで英雄気取り
軽減税率導入なし(財務省の方針)
わが身を削る気はなし
政治家&公務員天国は温存

464 :
あけましておめでとうございますよ
皆様、本年もまた生暖かく見守って下さいませよ
今日が突然休みにされてしまった所為で、1月の土曜の休みが全然無くなってしまいましたよ
何てことしてくれるんですかよ、まったくもう
蝦子麺を啜りながら、飲茶してますよ
お昼からは飲酒タイムに突入ですよ
春の花も良いですが、冬の花も良いですよ
水仙など姿形がすっきりしている上に香りもとても良いですよ
大きな酒杯に花を浮かべて、と言いたいですが水仙は危険なのでやっちゃあいけねーですよ
花は花、酒は酒で愛でるのが良いですよ
さあ、今年も酔い酔いの良い年になりますように願いますよ

465 :
  『宴城東荘』  by崔敏童
一年 始めて一年の春有り
百歳 曾(かつ)て百歳の人なし 
能く花前に向(おい)て幾回(いくたび)か酔わん
十千もて酒を沽(か)う 貧と辞すること莫かれ

466 :
年の初めのデタラメですよw

一年経って それからその年の春が来る
人生百歳というけれど 百回も春を迎える人なんていない
ああ あと何度 花の下で楽しく酔えるだろう
ありったけのお金でお酒を買おう
貧乏?
気にしない 気にしない

467 :
唯の下手糞が自作漢詩を書き込みます
家人既囲華節卓
羹香充廊撲嗅胞
毎旭毎星射光矢
不覚経年如一日

468 :
おはようございますよ
今朝は雨が降っててチョー冷てーですよ
>>467
いらっしゃいませですよ
でも、ここに自作を投下なんて勿体ねーですよ
ここは昔の漢詩をデタラメに解釈するスレなので、創発板で披露なさった方が良いと思いますよ
えー、昨日は成人の日でしたが、私は成人式に出てねーのですよ
何処かでカキコしたかもしれませんが
誰も彼も似たりよったりな形振りをして、十把一絡げでお役所のいう通りに動いて
そこにすんげー違和感持ったのですよ、コレ ナニカ チガウ って
で、バイク乗って旅に出ましたよ
但し、それはあくまで自分についてのことのみであって、他人も同じように考えるべきだとは思いませんよ
皆それぞれに事情が違うのですから

さて、それでは今日の詩行ってみましょうか

469 :
  『山園小梅』  by林逋
衆芳 揺落(ようらく)して 独り嬋妍(せんけん)たり
風情を占断(せんだん)して 小園に向かう
疎影(そえい) 横斜して 水 清浅(せいせん)
暗香 浮動して 月 黄昏(こうこん)
霜禽(そうきん) 下らんと欲して 先ず眼を偸(ぬす)み
粉蝶(ふんちょう) 如(も)し知らば 合(まさ)に魂を断つべし
幸いに微吟(びぎん)の相い狎(な)る可(べ)き有り
須(もち)いず 檀板(だんぱん)と金樽(きんそん)とを

470 :
いい加減ですねえ

草木も花も枯れる冬 ただ独り美しく咲いている
おかげで この小さな庭の風情は雅を極める
澄んだ浅い水面に映る 疎らな枝の影
月の昇る黄昏時 揺れ動く花の香り
霜枯れ時 小鳥は競争相手が居ないかと まず目を配るが
もし 白蝶がここに花有りと知ったなら どんなに口惜しいことだろう
幸いにも 我が家の梅は私の微吟に親しんでくれている
花を愛でるのに 歌や踊り お酒は不要だ

471 :
おはようございますよ
今日から大寒、一年で一番寒い季節になりましたよ
でも、この後は立春ですよ
頑張って乗り越えましょうよ
暖かい鍋物が美味しい季節ですよ
贅沢の出来る人は贅沢に、出来ない人はそれなりに暖まりましょうよ
体が暖まると心が穏やかになりますよ
過ぎるといけませんがw
さて、今日の詩は陶淵明ですよ
どうぞ楽しんで下さいよ

472 :
  『雑詩 其七』  by陶淵明
日月 肯(あ)えて遅れず
四時(しいじ) 相い催(うな)がし迫る
寒風 枯れたる條(えだ)を払い
落葉 長き陌(みち)を掩う
弱質 運と与に頽(くず)れ
玄鬢(げんびん) 早や已に白し
素標(そひょう) 人頭に插(さ)さば
前途 漸く窄(さく)に就く
家は逆旅(げきりょ)の舎たりて
我は当に去るべき客の如し
去り去りて何(いず)くに之(ゆ)かんと欲す
南山に旧宅あり

473 :
こんなものでしょうか

月日は 敢えて流れを緩めたりしない
四季は互いに連れ立ち 急ぎ足でやって来る
冷たい風に 枯れ枝が揺すられ
積もる落ち葉に 延々続く道もすっかり埋もれる 
強くもない身体は 時のままに衰え
黒かった髪も もう既に真っ白だ
白い標(しるし)が 人の頭に現れるのは
そろそろ人生の終着駅が近いということ 
この身の置き所は仮の宿り
そして 私は出立間近な客である
ここを去り 去って何処へ行こう
南山の古い家 先祖が眠るそこへ行こう

474 :
おはようございますよ
寒さ厳しい折柄、皆様如何お過ごしですかよ
私め、先週、京の冬の旅なんぞに行って参りましたよ
その中に某寺の本堂の地下を巡り、御本尊の真下にある錠を掴んで結縁させて頂くという
御戒壇巡りにトライしたのですが、日常体験出来無い「真の暗闇」が体験出来、とても良かったですよ
でも、係の方のお話によれば、最近、懐中電灯や携帯の明りを使う中高年の方々がいらっしゃるそうで、
マジびっくりーですよ
今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではどうぞ

475 :
  『度桑乾』  by賈島
并州(へいしゅう)に客舎(かくしゃ)して 已に十霜
帰心 日夜 咸陽(かんよう)を憶(おも)う
端無(はしな)くも更に渡る 桑乾の水
却(かえ)って并州を望めば 是れ故郷

476 :
かなり手抜きですよw

旅の宿だと思っていた并州での暮らしは いつの間にか10年を数えていた
その間 毎日 早く咸陽へ帰りたいものだと思っていたのに
思いがけなく 更に桑乾河を渡り 遠くへ行かねばならなくなると
并州で過ごした日々が胸に迫り まるで故郷だったかのように思えてくる

477 :
こんにちはですよ
やっと手が使えるようになってやれやれですよ
本当にねー、この世に当たり前というものはないのだと思い知りましたよ
また、不幸というのは重なるもので、パソコンのHDDがいきなりあぼーんされまして……
リカバリーが出来ず、データだけなんとか救済して頂きましたが、もうマジで大変でしたよ
パソコンなんぞ余程のことがない限り壊れないものだと信じていましたが、全然違うのですよ
精神的にも金銭的にもすんげーショック!!!でしたよ
しかし、なってしまったことはどう思ったところでしょーがねーので、取り敢えず出来るところから
手を付けようと思いますよ
さて、それでは今日の詩へ行きますよ

478 :
  『独居有懐』  by李商隠
麝(じゃ)は重くして 風の逼(せま)るを愁い
羅(ら)は踈(そ)にして 月の侵すを畏る
怨魂 迷いて断たれんかと恐れ
嬌喘(きょうぜん) 細くして沈まんかと疑う
数(しばしば)急(きつ)うす 芙蓉の帯
頻りに抽(ひ)く 翡翠の簪
柔情(じゅうじょう) 終(つい)に遠からず
遥妬(ようと) 已(すで)に先んじて深し
浦は冷やかにして 鴛鴦去り
園は空しくして 蛺蝶(きょうちょう)尋ぬ
蠟花(ろうか) 長(とこし)えに涙を逓(てい)し
筝柱(そうちゅう) 鎮(つね)に心を移す
使いを覓(もと)むるも 嵩雲(すううん)暮れ
頭を廻らすも *覇岸(はがん)陰(くも)る
只だ聞く 涼葉(りょうよう)の院
露井(ろせい) 寒砧(かんちん)近きを

*覇岸:正しくはさんずい+覇です

479 :
こんな感じでしょうか

せっかく焚き染めた麝香の香りが 風に流れて行きはしまいか
薄いレースのカーテンだから 月明かりが入り過ぎはしまいか
忍ぶ心はいつもさ迷い 終わりを恐れ
密やかな溜息さえ そのまま消え入りそうだ
すっかり窶れ 緩くなった芙蓉の帯を何度も締め直し
乱れ髪から落ちそうなヒスイの簪を幾度となく挿し直す
どれほど離れようと 愛する心に変わりはないが
それよりも あの人の側の誰かがとても妬ましい
寒々とした水辺から オシドリの番は姿を消し
ひっそりした庭に 孤独な蝶が舞い込んだ
灯るロウソクから垂れる雫のように 涙は止めどなく流れ
琴柱を動かすように 心はいつも惑いに惑う
誰か 便りを届けてくれる人を探しても ここ嵩山は雲に覆われ 既に日暮れ
あの人の姿が見えはしないかと振り返っても 覇陵の岸辺も雲の中
枯葉舞い散る庭 砧の音が寂しく井戸辺に響くばかり

480 :
こんにちはですよ
今日も冷え冷えですよ
フライパンで焼き芋作りましたが、ウーロン茶にも結構合いますよ
知り合いは、そこにハチミツと黒ゴマかけて“な〜んちゃって大学イモ”にするそうですが、
私は塩と黒ゴマにしますよ
バターしょうゆという人もいましたよ
まあ、食べ物の味というのは基本的に個人的なものですので、よほど変なものでない限り
何でも有りかと思いますよ
焼き芋が余ったら鍋にも使えるのですよ
冬の夜は基本的に“明るい鍋生活”ですよ
そして、身体が温まったら夜空を見るのも良いですよ
冬は空が澄んでますから、月や星がきれいに見えますよ
では、今日の詩ですよ

481 :
  『二月十一日崇國寺踏月』  袁宏道
寒色 精藍(せいらん)を浸し
光明 題額を見(あら)わす
月を踏んで九衢(きゅうく)に遍(あまね)きも
此の一方の白きは無し
山僧 尽(ことごと)く扉を掩(おお)い
月を避くること 客(かく)を避くるが如し
空階(くうかい)に*きゅう枝(し)を写し
格 老いて健なること 石の如し

*きゅう枝:きゅうは虫偏+“し”によく似た乙繞で、みずちを表す字です。

482 :
霜吹いて 体に透って寒く
酒は胸膈(きょうかく)を暖めず
一身 数氈(すうせん)を加(くわ)う
天街(てんがい) 行跡(こうせき)を断ち
伝柝(でんたく)の人有りと雖(いえど)も
見慣れて 憐惜(れんせき)すること少なし
惜しい哉(かな) 清冷の光
長夜 沙磧(させき)を照らす

483 :
まあ、この辺で

伽藍の上には 寒夜の月
冴え冴えとした光に 額の題字がくっきり浮かぶ
月影を踏み 方々の町の中 余す所なく歩いてみたが
この寺程 月明かりが映える所はない
それだのに 山の僧侶たちは扉を全部閉ざし
まるで 俗客を避けるように 月を避けている
誰もいない石段に みずちのように曲がりくねった枝が
歳月を経てなお確かに在る石のように 黒々した影を落としている

484 :
外は霜 その厳しい寒さが身に染みる
酒を飲んでも 腹の中さえ暖まらない
仕方ないから たくさんの毛布に包(くる)まった
大通りはもう人っ子一人居やしない
拍子木を持った夜回りはいるけれど
夜空なんて見慣れているから 別に感動することもない
ああ もったいない
こんなに美しい月の光が
一晩中 ただ砂漠を照らしているだけなんて

485 :
こんにちはですよ
サルダンゴがちょっと羨ましいくらい、今日もよく冷えてますよ
こんな日は飲茶の時にも鍋が良いですよ
ここんとこやたら鍋付いてますが、何故か飽きねーですよ
期限が迫って値引きになってた、あのカニカマを白ネギと一緒に鶏ガラスープで炊くと案外うめーのですよ
カマボコ・チクワ・サツマアゲ系は温めるのも乙なものですよ
おかずにもお茶にもお酒にも合うので、ちょっとあれば便利ですよ
ちょっとといえば業務用スーパー、これは食品を大量に売ってるだけじゃなく、業務用なのでいろんな種類の
調味料もおいてるので、料理の目先を変えたい時に行ってみるとおもしれーですよ
食生活は貧しくても、心の持ちようで少しは変わりますよ

さあ、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

486 :
  『謫居三適三首のうち 夜臥濯足』  by蘇東坡
長安 大雪の年
束薪(そくしん) *衾?(きんちゅう)を抱く
雲安(うんあん) 市に井(せい)無く
斗水 百憂をェ(ゆる)うす
今 我 空谷(くうこく)に逃れ
孤城 *休留(きゅうりゅう)嘯(うそぶ)く
米を得るは 珠を得るが如く
菜を食(くら)いて 敢えて留めず
況(いわん)や 松風の声有り
釜鬲(ふれき) 鳴って*しゅうしゅうたるをや
*瓦央(がおう) 深くして 膝に及び
時に復(ま)た 冷暖 投(い)る
明燈 一たび爪を剪(き)れば
快なること 鷹の*弓籠手(ゆごて)を辞するが若(ごと)し
天は低く 瘴雲(しょううん)重く
地は薄(せま)り 海気 浮かぶ
土(ど)に*重追(じゅうつい)の薬無く
独り薪水(しんすい)を以って*癒(いや)す
誰か能(よ)く更に包裹(ほうか)せん
冠履(かんり) 沐猴(もくこう)を装う

487 :
今回は当て字・適当な文字が多いですよw
*衾?:ちゅうは衣偏+周です
*休留:どちらも右側に鳥が付きます
*しゅうしゅう:風+叟を連ねます
*瓦央:央の下に皿が入ります
*弓籠手:当て字です、正しくは韋+冓と書きます
*重追:ついは月+追です
*癒:正しくは病垂れ+膠-月です

488 :
やくしませう♪

昔 長安が大雪に見舞われた時は
人々は薪を掴み 夜着の上から布団を着込んで寒さを凌いだと言う
雲安の街中には井戸が無く
僅か一斗の水でさえ たくさんの憂いを晴らすことが出来たと聞く
今 私は 世間から離れた谷で暮らしている
人気の無い砦で 夜 ミミズクが鳴くような
こんな所で米を得るのは 宝玉を得るのと同じほど大変で
普段の食べ物は菜っ葉 それさえ残すなんて贅沢は出来ない
そんな生活だから 松風の音を立て
釜に湯が沸き しゅんしゅんいうのがどれだけ嬉しいことか
焼き物の鉢は深く 膝まで浸けられるから
湯や水を足して いい湯加減にする
そして 明かりを灯し パチンと爪を切れば
もう 弓籠手から鷹がひゅっと飛び立つような爽快さ
空には 毒気を含んだ雲が低く垂れ込め
最果ての地だから 海の湿り気がとても近い
ここら辺じゃ 腫れた足を治す薬は無い
せいぜい 自分で湯を沸かし 温めて癒すぐらいのもの
包み込むように世話してくれる者など もちろん有りはしない
自分で身形を整え 水浴びをするサル程度には見えるようにしておこう

489 :
こんにちはですよ
いよいよ3月に入りましたよ
しかも今日は桃の節句ですよ
朝から雛人形出してたら、思いの外時間がかかってしまいましたよ
年に1度のことなので飾り方をすっかり忘れて、ネットで確認しながらやりましたよ
でも、こういうものは地方によって多少やり方が違うので、いくつかのサイトで確かめる方が良いようですよ
そうしてたら、朝、飲茶の時間どころか朝ご飯も当たってねーですよ
あー、腹減りましたですよ
朝兼昼でご飯にしますよ
今日もまためっきり冷えてるので餡かけチャーハンにしますよ(AA略
その前に今日の詩を投下して行きますよ
さあどうぞ

490 :
  『賦得古原草送別』  by白居易
離々(りり)たる原上(げんじょう)の草
一歳(いっさい)に一たび枯栄(こえい)す
野火(やか) 焼けども尽きず
春風吹いて 又生ず
遠芳(えんぽう) 古道を侵し
晴翠(せいすい) 荒城に接す
又 王孫(おうそん)の去るを送る
萋々(せいせい)として別情(べつじょう)満つ

491 :
いつも通りいい加減ですよw

広い原っぱいっぱいの青々とした草は
年に一度すっかり枯れるけれど 再び葉を茂らせる
たとえ野火で焼かれようと 絶えることはない
暖かな春風が吹けば また新たに萌え出ずる
芳しい草は 遠く続く古道をも埋め
鮮やかな緑が 荒れ果てた城壁にも芽吹いている
ここに 旅立つ人を見送りに来た
風に揺れる草原に 別れの悲しみが広がる

492 :
おはようございますよ
今日は昨日の暑さから一転して寒い日になりそうですよ
風がぴゅーぴゅー言ってますよ
三寒四温といいますが、これはちょっと極端ですよ
生姜をたっぷり利かせたタンメンを作りますよ
今日はお出かけなのでのんびりしてられねーのですよ
と言いながら、しっかりカキコしている訳ですよw

で、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

493 :
  『堤上行』  by劉禹錫
酒旗 相望む 大堤の頭(ほとり)
堤下には檣(ほばしら)を連ね 堤上には楼
日暮れて 行人(こうじん) 渡るを争うこと急なり
*將声(しょうせい) 幽(かす)かに軋って中流に満つ

*將声:正しくは將の下に木が付きます

494 :
こんな感じですかよ

大きな土手の辺には 飲み処の旗 旗 旗
土手の下にはずらりと帆柱 
土手の上にはひしめく店
日暮れになれば 道行く人は船に乗ろうと先を急ぎ
微かな櫂の軋りが 水面の上を忙しく行き交う

495 :
bgr

496 :
お知らせ
市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました
生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています
期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください

497 :
こんばんはですよ
今日からお彼岸の入りですよ
本当は牡丹餅をお供えするのでしょうけれど、糯米も餡もなかったので、紫蘇ふりかけのおにぎりと
鮭ふりかけのおにぎりを作ってあげましたよ
実は私のおにぎりの方が大きくて、若布のふりかけおにぎりもあったことはシッカリ内緒ですよ
お寺のお詣りは後の千軒覘きがとても楽しいのですよ
思いがけない所に思いがけないものがモノ凄い値段で出ていますよ
今日一番びっくりしたのは、クラッシックギター800円とビスクドール1000円ですよ
ありえねーと思いましたが、こういう出店は訳のわからないカオ〜ス!なところが良いのですよ
私は縁日大好きですよ
さて、今日の詩行ってみますよ

498 :
  『寄黄幾復』  by黄庭堅
我れは北海に居(お)り 君は南海
雁に寄せて書を伝えんとするに 「能(あた)わず」と謝す
桃李の春風 一杯の酒
江湖(こうこ)の夜雨 十年の燈(ともしび)
家を持(じ)して 但(た)だ四立(しりつ)の壁有るのみ
病を治(じ)するに *求めず 三たび肱(ひじ)を折れるを
想い得たり 書を読んで 頭 已(すで)に白く
渓(たに)を隔て 猿は哭(こく)せん 瘴渓(しょうけい)の藤に

*求め:正しくは草冠+單+斤です

499 :
や〜くですよw
私は北海に居て あなたは南海に居る
帰る雁に言伝を頼んだら 「ごめんなさい」と言われた
花咲く春 風に吹かれ 杯を交わした
あれから十年
今では江湖を隔て 互いに独り 夜雨を聴く身
我が家は 家とは名ばかり ただ四方に壁があるだけのもの
けれど 上手くやる術(すべ)を身に付けて出世するつもりはない
思うのだ
読書に励むあなたの髪も きっと白くなっているのだろうと
谷の向こうで 猿が悲しげに泣き叫んでいる
瘴気渦巻く谷の中 ゆらゆら揺れる葛(かずら)の上で

500 :
おはようございますよ
せっかく咲いた山桜が春の嵐に叩かれて散ってしまいましたが、よくしたもので、普通の桜がそろそろ咲き始めましたよ
小さなウグイス餅さながらのメジロどもが花の蜜を吸っているのを見ると、本当に春が来たんだなと思いますよ
我々の暦では3月の24日ですが、旧暦で行けば今日はまだ2月の13日なのですよ
だから、漢詩で2月頃に花や柳や春のことを詠んだものがあるのは当然なのだなと、改めて実感致しましたよ
ところで今、京都で“ちゃーひー”なる日本茶とコーヒーをブレンドした飲み物が流行っているそうですよ
香港の“半分半分(ハーフ&ハーフ)”は、コーヒーと紅茶を別々に作っておいて飲む時に合わせるという代物ですが、
“ちゃーひー”は茶葉とコーヒー豆が同じティーパックの中に入っていて、抽出時間が短いとお茶に近く、逆に長いと
コーヒーに近いそうですよ
だから、どんなものなのかちょこっと飲んでみてーと思いながら、今日は龍井茶と紅茶をブレンドしてみましたよ
……飲めねーことはねーですが、別々の方が旨ーと思いましたよ

それでは今日も一つ行ってみますよ

501 :
  『夢江南』  by温庭?
千萬の恨み
恨みの極まれるは天涯に在り
山月は知らず 心裏の事
水風に空しく落つ 眼前の花
碧雲 揺曳(ようえい)して斜めなり
梳洗(そせん)罷(おわ)り
独り江楼に倚(よ)りて望む
過ぎ尽くす千帆 皆 是れならず
斜暉(しゃき)は脈々として 水 悠々
腸断す 白蘋(はくひん)の洲(うきす)

502 :
あらら、作者の名前で躓いてますよ
申し訳ねーですよ
?の部分は竹冠に均と書きますよ

503 :
仕切り直して焼く行ってみますよ

願いは限りなく
とりわけ強く請い願う
逢いたい
遥か遠くのあの人に
この世の誰も知らないだろう
今にも胸が張り裂けそうな私の心を
川風に吹かれ 花は 空しく水面に舞い散る
そして 穏やかに青空を横切る 白い雲

髪も服も化粧も みんな綺麗にして
ただ独り
ベランダから川を眺める
船はたくさん行き交うけれど 
あの人の姿は何処にもない
傾く夕陽が光の腕を差し伸べる
水は素知らぬ顔で流れるだけ
通り過ぎる 一群れの白い花咲く浮草が 
とても哀しい

504 :
こんにちはですよ
今日で3月が終わりますよ
来年まで会えないのはちょっと寂しいですが、仕方ねーですよ
どの日だって来年までまた会えねーのですよ
でも、去るものがあれば来るものもあるのですよ
さっき、近所の方から模様の書いた茹で玉子を貰いましたよ
よくよく考えたら、今日はイースターなのですよ
神仏混合信仰者の私ですが、クリスマスやハロウィンにケーキを食べることはあっても、
イースターに茹で玉子食べたことはねーですよ
そうそう、昔タイを旅行した時、あちらでは炭火で丸ごと卵を焼いていましたよ
出来上りに醤油をかけて食べるのですが、結構旨かったですよ
台湾のお茶玉子ともまた違っていいお味でしたよ

さあ、それではお昼ご飯の前にひとつおいて行きましょう

505 :
  『減字木蘭花』  by李清照
担上の売花 
買い得し一枝より 春 放たれんと欲す
涙の染めて軽く*均(あまね)し
猶(な)お*丹(あか)き霞を帯びる 暁露(ぎょうろ)の痕(あと)
郎が猜(うたが)い 道(い)うを怕(おそ)る
奴の面(おもて)は 花の面の好(よ)きに如(しか)ずと
雲鬢(うんびん)に斜めに簪(かんざ)し
徒(いたず)らに 郎をして比べ並らび看せしむを要しむる
*均う:本当は土偏が要りません
*丹き:正しくは丹+さんづくりです

506 :
ヤックー!

物売りが 花の小枝を担いで売り歩く
一枝買い上げてみると そこから春が広がるよう
一輪一輪を 涙のようにそっと包むのは
まだほんのりと赤みを残している 優しい朝露の跡
あの人に言われたらどうしよう
“君より花の方が美しいね”
でも聞いてみよう
結い上げた髪に 花を斜めにかざしてみて
ねえ 花と私とどっちが綺麗? 答えて

507 :
おはようございますよ
昨日からひでー雨風ですよ
こちら大阪は、今は雨はどうってことねーですが、風がまだ強ーですよ
皆さんのところは大丈夫ですかよ
大丈夫なところの人もご用心ですよ
やべー状況の人は大事を取った方がいいですよ
よくねーことは針小棒大に考えて、後で笑い飛ばせばいいだけですから
花は散ってもまた咲きますよ
でも、幹が折れたら葉も花も実も無くなるのですよ
賢く嵐をやり過ごしましょうよ
こんな日には綺麗な詩がいいですよ
それでこれを選びましたよ
楽しんで頂けたら嬉しーですよ

508 :
  海棠渓  by薛濤
春は風景を教(し)て 仙霞を駐(とど)めしめ
水面の魚身 総て花を帯ぶ
人世(じんせい)思わず 霊卉(れいき)の異(い)を
競って紅纈(こうけつ)を将(も)って 軽沙を染む

509 :
適当ですよw

春は その風と光の中に 仙界の霞を漂わせ
水中に遊ぶ魚はどれも 水面に映る花影を纏う
誰も知らない この不思議を
競うように 河原の白砂を紅絞りで染めようとする
神聖な海棠の花の心を

510 :
おはようございますよ
昨日は結構揺れましたよ
皆様は大丈夫でしたかよ?
揺れが収まってから急いでパンツ穿いて、服着て、ご飯食べたと電話で友達に話しましたら、
おバカ!と叱られましたよ
「ご飯食べるより先に化粧でしょ、他所へ避難しなきゃいけないかもしれないのに、あんた
 スッピンで行く気?みっともない」
そう言われましたが、私はやっぱりご飯の方が大切ですよ
避難先で化粧を落とす余分な水なんぞ無い、むしろそんな余分があるなら飲み水に回した
方がいいと思うのですよ
あれから何度も余震がありましたが、どうか大事にならず鎮まってほしいですよ

では、今日の詩行ってみますよ

511 :
  『奉和聖製立春日侍宴内殿出翦綵花応制』   上官婉児
密葉(みつよう) 裁(た)つに因(よ)って 吐(ひら)き
新花 翦(き)るに逐(お)いて舒(の)ぶ
條(えだ)に攀(よ)づるは 謬(あやま)たずと雖(いえど)も
蕊(ずい)を摘むは なんぞ虚なるを知らん
春 至れば 由来 発し
秋 還(かえ)れど 未だ肯(あえ)て疏(そ)ならず
借問(しゃもん)す 桃は李を將(たす)くるも
相乱るるは 何如にかせんと欲(ほ)っす

512 :
いい加減ですよw

茂り過ぎた葉を切り落とし 光と風の通り道を開いてやれば
ほら そのお蔭で新しい花がどんどん育って行く
枝によじ登るのは まあ いいけれど
いくら摘んだところで 花は尽きたりしない
春が来れば また新しい芽が出て花が咲き
秋になったからといって 枝はそうそう減るものじゃなし
ところで ちょっとお尋ねする
モモはスモモを助け その樹下に人が争って押し寄せ 小道が出来るものだが
肝心のモモとスモモが花を競っているのは いったいどうした事だろう

513 :
こんにちはですよ
雨は上がりましたが、風が結構冷てーですよ
今日は揚げ焼売にタコ焼きで、遅い目の飲茶してますよ
どっちもお醤油を垂らすと、これまた妙にアジアンテイストが深まるのですよ
どうしてこうなったのかはよくわかりませんよ
本当は肉団子と春雨のスープも付けようと思っていましたが、お腹が空いたのでそれは晩に回しましたよ
で、メインディッシュを八宝菜にすれば野菜不足をばっちり補えますよ
うんうん
人間、身体が資本ですよ
ああ、そうそう
そろそろ“こと座流星群”が見頃ですよ
ピークは22日の夜9時頃だそうですから、その時分に東の空を見てるといいですよ
星風吹という訳にはいかねーですが、通り過ぎるまでに「流れ星」を3回言えるかどうかチャレンジですよ

さてさて、今日の詩行ってみますかよ

514 :
  『聞歌』  by李商隠
笑みを斂(おさ)め 眸(ひとみ)を凝(こ)らして 意 歌わんと欲す
高雲 動かず 碧 嵯峨(さが)たり
銅臺 望むを罷(や)めて 何処にか帰り
玉輦(ぎょくれん) 還(かえ)るを忘るる事 幾多(いくばく)ぞ
冢(せいちょう)の路辺 南雁 尽き
細腰宮裏 北人 過(よぎ)る
此の声の 腸(はらわた)断つは 今日のみに非ず
香 *消え 燈 光り 爾(なんじ)を奈何(いかん)せん

*消え:本当は火+也です

515 :
気合いを入れて誤訳しますよw

歌姫は真顔になり 天を見詰めると 心を込めて歌い始めた
その声に 空高く行く雲も留まり 険しく聳ゆる緑深き山々さえ耳を傾ける
銅雀臺で今は亡き帝を祭れと言われた宮女達は いったい何処へ行ったのだろう
朝廷を捨て 都を離れた帝が遊び呆けた日々は いったいどれほど長かったことだろう
帝の為に蛮族へ嫁がされ 一生を終えた人の塚の傍には もう南へ帰る雁の姿はない
帝の為に細腰を望み 死者まで出した女人達の居た宮跡は 今は時折北の他所者が通るばかり
彼女の声がこんなにも胸を締め付けるのは それが過去の悲しい出来事だからではない
香が燃え尽きようとし 灯が最後の輝きを放とうとしている今 
歌姫の運命の前に無力な自分が悲しい

516 :
今晩はですよ
今夜で前半の連休はお終いですよ
でも、G.Wは日本人には関係あるけど、外人には関係ないのに、旅行の宿泊費などが高くなるのが
とても不思議ですよ
遊びに出る人も多いでしょうが、案外、故郷の様子を見に……というのもありそうですよ
でも、盆や正月と違って、順番に休んで良さそうなものが、どうして全国同じ日なのでしょうか?
これも不思議ですよ
まあ、休める人も休めない人も、みんなご安全にあってほしいと思いますよ

そんなこととは全然無関係な今日の詩、行ってみましょうか

517 :
  『慈烏夜啼』  by白居易
慈烏(じう) 其の母を失い
唖々 哀音(あいいん)を吐く
昼夜 飛び去らず
経年 故林(こりん)を守る
夜々(やや) 夜半に啼き
聞く者 為に襟を*濡(うるお)す
声中 Rするが如し
未だ反哺(はんぽ)の心を尽さずと
百鳥 豈(あ)に母無からんや
爾(なんじ)独り 哀怨(あいえん)深し
応(まさ)に是れ 母の慈しみ重くして
爾をして悲しみ任(た)えざら使(し)むべし
昔 呉起なる者有り
母没すれども 喪に臨まず
嗟哉(ああ) 斯(こ)の徒輩(とはい)
其の心 禽(きん)に如かず
慈烏 復た慈烏
鳥中の曽参(そうしん)たり

*濡(うるお)す:本当は雨冠の下にさんずい+占という字です

518 :
こんなものかとw

母を亡くしたカラスが 哀しげに鳴いている
昼が過ぎ 夜になり それでも飛び去ろうとはしない
まるで 母の巣のある林を守るかのように
夜毎 夜中の切ない叫びは聞く者の胸を打ち 誰もが涙せずにはいられない
カラスは訴える
私はまだ母の恩に報いていないのだ 孝養をつくしていないのだ と
どの鳥にも母はいる
だのに どうしてカラスだけがそれほどまでに嘆き悲しむのか
それはきっと 母が子を心から慈しんで育てたから
その思いを受け止めたから カラスは耐え難い悲しみを味わっているのだろう
昔 呉起という武将がいた
彼は母親が亡くなった知らせを受けても 葬儀にさえ出なかった
ああ このような輩 
身は人でも 心は鳥にも及ばない
それに比べ カラスよ 情深き鳥よ
お前は鳥の中の曽参(孝行者)だ

519 :
こんにちはですよ
久々にアク禁なんぞ食らってしまいましたよ
私も一生懸命に遊ぶのは大好きですが、アク禁になるほど熱心には成れねーですよ
ところで、今日は母の日ですよ
でも、うちじゃあ何もしねーですよ
世間様が決めた日に取って付けたようなことをするより、普段からのふれあいの方が大事だと思うのですよ
ちょっとしたことの積み重ねで、家族が穏やかにいられたら、それが何より幸せな気がしますよ
もちろん、人生は波瀾万丈
明日は何が起きるかわかりませんが、本当の意味で人間関係が築けていたら、大事にぶち当たっても
一緒に乗り越えていける
そんな気がしますよ
まあ、それは家族に限ったことじゃねーですが
願わくば、他人様に優しく有りてーし、他人様からも優しくされてーですよ

いろんなことを思いながら、今日の詩はこれですよ

520 :
  『擬古 其八』  by陶淵明
少時 壮にして且つ*励(はげし)く
剣を撫して 独り行遊す
誰か言う 行遊 近しと
張掖より幽州に至る
飢えては 首陽の薇(わらび)を食らい
渇しては 易水の流れに飲む
相知の人を見ず
惟(た)だ 古時の邱(おか)を見る
路辺に両(ふた)つの高墳あり
伯牙と荘周と
此の士 再び得難(えがた)し
吾 行きて 何をか求めんと欲す

*励く:本当は雁垂れ+萬が正しいです

521 :
適当ですよw

若い頃は そりゃあ威勢が良くて 気を吐いて
この尚武の志を以って身を立てようと 当てのない独り旅に出たんだ
え? せいぜい近場だろうって? とんでもない
この国の果て 張掖から幽州に至るまで ずーっとだよ
腹が減ったら 義士のように首陽のワラビを食い
喉が乾いたら 壮士のように易水の水を飲んだ
でも 心から理解し合える友に出会うことが出来なくてさ
ただね 大昔の墓なら見たよ
道端に二つ 大きな墓だった
それは 真の知己を持った 伯牙と荘周の墓だったよ
互いが互いを支え合う こんな立派な人々は今じゃ何処にもいないだろう
そう思いながらジタバタしている自分は いったい何がしたいんだろうな

522 :
こんにちはですよ
ようやくちょこっと初夏らしい気温になってきましたよ
今年は全てに遅れている、そんな感がありますよ
抹茶と言っても私にはお濃茶はムリですから、お薄を点てますよ
もちろん、作法も何も知りませんから適当にやってますよ
注意はたった2つ、自分が飲んでうめー!と思える濃さと量であること、もうひとつはガチャガチャしく
作らねーことですよ
他の料理でもそうですが、手早くやることと荒っぽく雑にすることは違うことなのですよ
例えば、合わせ酢を熱々ご飯にかけ回した後、さっさと切り混ぜるのと、ぐちゃぐちゃに混ぜ合わすのでは、
出来上りの酢飯の味が全然別物になるのと同じですよ
美味しいものが出来ると嬉しいですよ
それが得意になるともっと嬉しいですよ
料理に限らず、得意なものでいい気分になれたら最高だと思いますよ

そいじゃ今日の詩をひとつ

523 :
  『五日観妓』  by万楚
西施謾(せいしまん)に道(い)う 春紗(しゅんさ)を浣(あら)えりと
碧玉 今時(こんじ) 麗華を闘わす
眉黛(びたい)は奪将(うば)う 萱草(けんそう)の色
紅裙(こうくん)は妬殺(とさつ)す 石榴(せきりゅう)の花
新歌一曲 人をして艶(うらや)ましめ
酔舞 双眸 鬢(びん)の斜めなるを歛(おさ)む
誰か道(い)う 五糸 能(よ)く命を続(つ)ぐと
卻(かえ)って 今日 君が家に死せむ

524 :
こんなところでしょうか

あの西施は 紗を晒す田舎娘であった頃から美しかったというけれど
とりどりの碧玉が艶やかさを競う今なら 果たしてどうであったのか
くっきり引かれた眉墨は 憂いを無くすと言われる萱草を追いやり 
優雅な裳裾の紅は 晴れやかな石榴を嫉妬させるほど鮮やかだ
新しく歌いだす曲は 誰もを魅了して止まず
酔うてしなやかに舞う そのふたつの瞳
髪の乱れを抑える その手の優しさに心が乱れる
誰が言ったのだろう 五色の糸に命をつなぐ力があるなどと
それどころか 私は今日 君の家で恋死にしそうになってしまった

*5月5日に5色の糸を肘に括り付けると疫病が避けられる、という言い伝えがあり、
 これを「続命縷(ぞくめいる)」と呼んだそうです。

525 :
おはようございますよ
今日は5月最後の土曜日ですよ
橘の花の香りがどことなく漂って来ていい感じですよ
せっかくのこんな日にお出かけしない手はありませんので、今日は飲茶を早い目に切り上げて、
ひとつ電車に乗ってみますよ
山も良さげですが、人のまだ少ない海も良さげですよ
そんなところで頂くお食事もいいですよ
日常から少し離れるだけで、気分はとても変わりますよ
それで何か殻が破れて、いい方法が見つかったりして、気持ちが楽になることも有りますよ
という訳で、ちょっくらお出掛けしてきますよ
もちろんお財布と相談しつつ、ですよ

その前に詩をおいて行きますよ

526 :
  『与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛』  by李白
一たび遷客(せんかく)と為りて 長沙に去る
西のかた 長安を望めども家を見ず
黄鶴楼中 玉笛を吹けば
江城 五月 梅花落つ

527 :
訳は要らねーでしょうが、お約束なので

今は配流の身となり 長沙へ送られてしまった
西の方 長安の方へ目を凝らしても 我が家は見えない
黄鶴楼の中で 誰かが笛を吹いている
五月たけなわの川辺の町に 落梅花の調べが静かに降っている

528 :
こんにちはですよ
あっちこっち梅雨入りですよ
小さい子供が嬉しそうに傘を持って歩いてるのを見ると、本当に微笑ましく思いますよ
こんな季節に家のオカメインコが卵を産み始めましたよ
中々産まないので、もしかしたらこの子はオスだったのかしらん?と思い始めていたのですが、
まあ、性別がわかって良かったですよ
でも、一昨日の夕方、いきなり掌の中で産卵されたのにはびっくりですよΣ(・ω・ノ)ノ!
小学生の頃からずっと小鳥を飼い続けてますが、こんなことは初めてですよ
次もやられたらどうしようとドキドキしてますよ

気を落ち着けて、今日の詩行きますよ
おかしかったらごめんなさいですよ

529 :
  『細雨』  by李商隠
瀟洒(しょうしゃ)として 廻汀(かいてい)に傍(そ)い
依微(いび)として 短亭(たんてい)を過ぐ
気 涼しくして 先に竹を動かし
点 細くして 未だ萍(うきくさ)を開かず
稍(や)や促す 高々たる燕
微かに疎(まば)らにす  的々たる蛍
故園 煙草(えんそう)の色
仍(な)お近し 五門の青

530 :
あ、おかしいのはいつものことでしたよ
申し訳ねーですよ

軽やかに雨が降る ゆったり曲がる川の流れに沿うように
しとしと しとしと 細かな雨は小さな駅舎を通り過ぎる
先触れの涼しい風が 竹の葉をさやさや鳴らせば
浮き草さえ散らさぬ程の 小さな小さな滴が落ちて来る
空の高みを行くツバメは 少し急いで巣へ戻り
ホタルも葉陰に隠れたのか いつもより輝きが少ない
故郷の 雨に濡れた草の色も 
この都で雨に濡れている草と同じように きっと美しいことだろう

531 :
オカメさんが増えそうで、楽しみですねー
詩にもあるつばめ、今年も東京に来ました
ただ、巣が見当たらないんですよね
今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です

532 :
こんにちはですよ
>>531
>オカメさんが増えそうで、楽しみですねー
ありがとうございますよ
でも、残念ながら孵らない卵なので、すぐに取り上げてしまったのですよ
>>ただ、巣が見当たらないんですよね
>>今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です
街中ではツバメたちの巣が掛けられる場所が減っているのと、餌になる虫などが減っているので、
だんだん見かけ難くなっているようですよ
ただ、ツバメたちも知恵を絞っていろんな所に新しい住まいをみつけてはいるようなので、そちらで
増えればいいなあと思いますよ
野生の生き物には、人に飼われている動物とはまた別種の愛しさを覚えるのですよ
さてさて、雨の降らない梅雨ですよ
でもじわじわ湿気てますよ
暑いのも苦手ですが、湿度が高いのも苦手ですよ
この季節、食べ物が腐りやすいですが、人の気持ちも腐りやすそうですよ
お互い用心致しませうよ
糸を引きそうな脳味噌にちょっと喝を入れてみてーですよ
では、今日の詩行ってみるですよ

533 :
  『袁公濟和劉景文登介亭詩復次韻答之』 by蘇東坡
昏々として酔夢に堕つ
此の六月の溽(じょく)を奈(いかん)せん
君が詩は清風の如く
我が朝睡(ちょうすい)の足れるを吹く
登臨(とうりん)して佳句を得たり
江 白くして 湖の*清きを照らす
手を袖して 独り言わず
黙稿(もくこう) 已(すで)に腹に在り
是の時 風雨過ぎ
靄々(あいあい)として 雲 麓に帰す
疎星(そせい) 微月(びげつ)を帯び
金 火 争いて伏(ふく)せらる
惜しいかな 此の清景(せいけい)
変滅して 逐(お)う可(べ)からず
帰り来たって 君の詩を読めば
耿々(こうこう)として 目に在るが猶(ごと)し

*清:本当はさんずい+(碌-石)です

534 :
この詩、結構長ーのでチョビチョビ厄いれますよ

ぼんやりしている
昨夜の酒が残っているのか それとも夢の続きなのかというほどに 
この6月の蒸し暑さ 
いったいどうにかならないものか
寝床でうだうだしているそんな私を目覚めさせてくれるのは
あなたの爽やかな風のような詩
この美しい言葉は 美しい自然さながら
川面は初夏の日差しにキラキラ輝き 湖面は空を映して青く澄む
あなたは手を袖に入れ 何も言わなかったが
腹の中ではすでに詩稿が仕上がっていたのだろう
やがて風雨がおさまり 雲がたなびきながら山の麓に寄せ行けば
少しづつ姿を現し始めた星々に 月が光を分かち与え
輝きを誇る金星と火星も月には及ばず その配下に置かれる
残念なことに この清らかな景色は刻々移り変わり 一時たりとも留まらない
けれども あなたの詩を読めば
そこに居なかった私にさえ その情景が鮮やかに浮かび上がる

535 :
却(かえ)って思う 少年の日
声価(せいか) 場屋(じょうおく)に争いき
文は水を翻(くつがえ)すが如くに成り
賦は作(な)す 叉手(さしゅ)の速やかなるを
秋風 鴻雁を起こし
我も亦(ま)た華躅(かちょく)を継げり
那(な)んぞ知らん 君が*曾登(そうとう)として
独り荊山(けいざん)の玉に泣かんとは
相見る 南新の道
青衫(せいさん) 破幅(はふく)を垂る
早く 事の大いに繆(あやま)るを知らば
恨むらくは 十年読まざるを
嫌う莫(な)かれ 馮唐(ふうとう)の老を
終に勝る 賈誼(かぎ)の哭(こく)するに

*曾登:両方とも足偏が要ります

536 :
yaku

思い出してみる 若い日のことを
私達は名声と評価を試験場で競い合っていた
文章は 水が流れる如くに出来上がり
賦は 温八吟の如く 手を組むたび速やかに一韻が生まれた
秋風が吹き 雁が空に連なる頃
私もまたあなたに続いて名誉を得た
それが 私の前をずっと歩んでいると思っていたあなたが
まさか 才を生かす場もなく 疲れ苦しんで嘆いていようとは
全く思いもかけないことだった
南新の路上で出会った時 
あなたの制服は擦り切れ ところどころ縁が垂れ下がっていた
もっと早く あなたの実情を知っていたら 何か力になれただろうに
馮唐のように下級官吏のまま老いて行くのだなどと そんな風に嘆かずに
賈誼のように都を遠く追われて慟哭するよりずっとましだから

537 :
今年 復(ま)た僚と為り
旧好 重続(ちょうぞく)を許さる
升沈(しょうちん) 何ぞ道(い)うに足らん
等しく是れ蕃と触と
共に湖山の主と為り
出入して *澗谷(かんこく)を窮(きわ)めん
衆 馳するも 君 争わず
人の棄つるは 我が欲する所
何れの時か 神武門(しんぶもん)
相約して 冠服を掛けん

538 :
ラストですよ

今年 再び同僚になった
古なじみとして前のように付き合い続けられる
官位の上下なんかどうでもいい
ああ カタツムリの角突き合いと大差なし
そんなことより 湖とその周りの山々の主になって歩き回り
隅々までしっかり知り尽くそうじゃないか
世間が名利を求めて走り回っても あなたはそこに加わることなく
他人が関心を示さぬ所にこそ 私の求める所がある
いつの日か 二人で官を辞し
神武門に制服を掛けて どこかへ隠棲しようじゃないか

539 :
今年また君と同じ職場
これからも続くむかしの竹馬
官位の上下は気にしない
蝸牛の角のみぎひだり

どうせ散文なら漢詩のエッセンスであるリズムと韻を再現してみたいね

540 :
こんにちはですよ
>>539
おやおや、ようこそですよ
素敵な言葉をありがとうございますよ
もし、よろしかったら詩も訳も全文どどーん!と投下して下さいですよ
遠慮なんて全然不要ですよ
あ、さてさて
やっとちょびっと雨が降りましたよ
草木がちょびっと息を吹き返したようで、何となく嬉しいですよ
でも贅沢をいうなら、もう何日か降って地面の下に蓄えられるになって欲しいですよ
我々ヒトが使う水も元をただせば天から降る雨で、雨は決して家の外の生き物の為だけではないのですよ
てな訳で、今年も節水・節電ガンバるつもりですよ

で、今日の詩はそんなこととは全然無関係ですよ

541 :
  『潭州』  by李商隠
潭州(たんしゅう)の官舎 暮楼(ぼろう)空し
今古(きんこ)端無(はしな)く 望中(ぼうちゅう)に入る
湘涙(しょうるい) 浅深(せんしん)として 竹色(ちくしょく)に滋(しげ)く
楚歌 重畳(ちょうじょう)として 蘭叢(らんそう)を怨む
陶公の戦艦 空灘(くうたん)の雨
賈傅(かふ)の承塵(しょうじん) 破廟(はびょう)の風
故園(こえん)を目断(もくだん)するも 人 至らず
松醪(しょうろう)の一酔(いっすい) 誰と同(とも)にせん

542 :
ややくですよw

夕闇迫る潭州の役所は ひっそり静まり返っている
そこに佇んでいると 昔のこと 今のこと とりとめもなく思いを馳せてしまう
湘江の辺で二人の妃が流した涙は 浅く 深く 竹の肌を斑に染め
楚から追われた屈原の悲しい歌は 繰り返し 繰り返し 蘭の茂みを吹き抜ける
かつて 陶侃の戦艦が勢いよく行き交った瀬に  今はただ空しく雨が降っている
不吉な鳥が天井に集まり 怯えていた賈誼の家は 寂れた廟となり もはや風が通り過ぎるだけ
道の果ての果て 故郷へ一心に目を凝らしても 心待ちにする友の姿はない
この薫り高い松酒を いったい誰と酌み交わせばよいのだろう

543 :
こんばんはですよ
いつの間にか夏至を迎えてしまいましたよ
こちらでは夏祭りの幟があちらこちらで立ち始めましたよ
来週の日曜は大阪三大祭のひとつ、愛染祭ですよ
張り切ってヨーヨー釣りの特訓ですよ
でも、ヨーヨー釣りの風船は膨らますのが大変なのですよ
かといって、普通の風船じゃダメなので、やっぱり松屋町へ走りますよ
最新のおもちゃは希少ですが、キッチュなおもちゃ、レトロなおもちゃ、お宝おもちゃがいっぱいなのですよ
ついでに、交差点近くの某お寿司屋さんにも寄りますよ
思うだけですんげーシアワセ!な気分になれる、昔ながらの本当に旨いお寿司なのですよ
で、来週はお祭りを楽しんで、お宮の近くのお蕎麦屋さんでめっちゃ旨い蕎麦食べて、感激にひたろうと
今から計画している訳ですよ
ああ、大阪人で良かったですよ♪

で、今日の詩は、そんな私の気持ちとは全然無関係ですよw

544 :
  『蘇小小墓』  by李賀
                       
幽蘭(ゆうらん)の露
啼(な)ける眼の如し
物の同心を結ぶ無く
煙花は翦(き)るに堪えず
草は茵(しとね)の如く
松は蓋(かさ)の如し
風を裳(しょう)と為(な)し
水を珮(はい)と為す
油壁(ゆうへき)の車
夕べごとに相待つ
冷ややかなる翠(あお)き燭(ともしび)
光彩を労(わずら)わす
西陵の下(もと)
風 雨を吹く

545 :
どうでしょうねえ

ひっそり咲いた蘭に
まるで涙がこぼれたような 一粒の露
永遠の愛を交わすことなく
愛しい気持ちを絶つこともなかった
いまや 敷物のように 草は足元に広がり
傘のように 松は頭上に広がる
翻る風があなたの衣裳
走る水があなたの帯玉
漆塗りの輿(こし)に乗り
毎夕 恋しい人と待ち合わせたのは 遠い日のこと
冷たく青い鬼火が ふらふら彷徨う
いつか西陵で変わらぬ愛を誓おうとしたものを
無情の風が 二人の涙を吹き散らす

546 :
おはようございましよ
今日は先週お伝えした通り、愛染祭ですよ
朝からテンション高いですよ、ええもう
飲茶に肉餃子(但しニンニク抜き)、から揚げ&チャアハン添えで腹パンパンでございますよw
これで昼食抜きで特訓して、いい具合にお腹が減ったところで出陣できますよ
天気予報では何とか持ちそうなのですが、こいつがクセモノで全然油断できねーのですよ
何故かと申しますと、昔から“愛染パラパラ”という言葉があって、このお祭りの3日間は昼間
どれほど晴れていようと夕刻には雨がパラつくことが多いのですよ
その所為で、本当に相手を思い合っている人々はより幸せに、そうでない人々は縁が切れて
しまうそうですよ
人の心というものは、案外簡単なことで露呈してしまうものなんだなあと思いますよ
さてさて、お腹が減ったので朝ご飯にしましょうよ
白いご飯にトマトの味噌汁、卵焼きにアジの開き、ナメコおろしに豆板醤
こんなもので軽く済ませてしまいますよ
おっと、その前に今日の詩を

547 :
  『漁歌子』  by徐積
水の曲(くま) 山の隈(くま) 四、五の家
夕陽の煙火(えんか) 蘆花(ろか)を隔(へだ)つ
漁唱(ぎょしょう) 歇(や)み
酔眠 斜めなり
綸竿(りんかん) 蓑笠(さりゅう) 是れ生涯

548 :
あらら、挨拶がおかしいですよ
申し訳ねーですよ
改めまして、おはようございますよ
訳行きますよ

右に左にうねる川
その上流の山裾に 家がぽつぽつ四つ五つ
夕日の中 アシの穂の向こうにかまどの煙
漁り歌が止むときは
酔いがまわって眠るとき
大事なものは 釣り糸 釣り竿 蓑に笠 
これが暮しの全て

549 :
こんにちはですよ
みなさん、お元気ですかよ
七夕飾りを作っていたら、意外に時間がかかっちまいましたですよ
まあ、作りかけた時に今年初のセミの鳴き声を聞いたもので、帽子かぶって網と虫かご持って
外へ行ってしまった自分が悪いのですがよ
今時の笹は根元に水をやりつつでないと、すぐに葉っぱがチリチリになってしまうのですよ
ほんにやりにくいったらありゃしねーですよ
で、ふと思ったのですが、織姫はそのまんま“織姫”と呼ぶことも多いのですけれど、彦星は
“彦”とは呼ばねーで、星とワンセットで“彦星”と呼ぶことが多いですよ?
元々ただの“彦”ではなく“牽牛”という名前らしいですから、せめて“牛彦”とか呼んであげたら
よかったんじゃねーのではと思うのですよ
今夜は七夕なので、夕飯はおそうめんのお家が多いでしょうよ
うちはソーメンチャンプルーを提案したら家族に却下されたので、ソーメンとゴーヤチャンプルー、
イワシの塩焼きとナスの煮浸しにしましたよ
さて、そろそろお買い物に行きますよ
その前に今日の詩をどうぞ、ですよ

550 :
  『舟中夜起』  by蘇東坡
微風 蕭々(しょうしょう)として菰蒲(こほ)を吹く
門を開いて 雨かと看(み)れば 月 湖に満つ
舟人 水鳥 両(ふた)つながら夢を同じゅうす
大魚 驚竄(けいざん)して 奔狐(ほんこ)の如し
夜 深うして 人と物と相管(あいかん)せず
我独り 形影(けいえい) 相嬉娯(あいきご)す
暗潮 渚(しょ)に生じて 寒蚓(かんいん)弔(とぶら)い
落月 柳に掛って 懸蛛(けんちゅ)を看る
此の生 忽々(こつこつ)たり 憂患の裏(うち)
清境 眼を過ぎて 能(よ)く須臾(しゅゆ)ならんや
鶏鳴き 鐘動いて 百鳥は散じ
船頭(せんとう)に鼓を撃って 還(ま)た相呼ぶ

551 :
うそっぴーw

そよ風が吹いて マコモやガマを騒めかせる
雨なのかと思って船の戸を開けてみたら 月が明々と湖面を照らしていた
船人も 水鳥も きっと同じ夢を見ているだろう
何かに驚いた大きな魚が まるでキツネのように一目散に逃げて行く
人も ものも それぞれ勝手に過ごしている そんな夜更け
私だけが影法師と楽しく遊んでいる
流れの所為で近づいた岸辺から聞こえるのは ひっそり鳴く哀れなミミズ
傾く月を宿した柳の小枝から 頼りなくぶら下がるのはクモ
悩んで 苦しんで あっという間の人生だった
“良い時”というのは 目の前を通り過ぎるだけ
ニワトリが鳴き 朝の鐘が鳴れば 鳥たちは空へ飛び立ち
船は舳先で太鼓を打ち 船頭が威勢のいい声を響かせる

552 :
おはようございますよ
セミがとってもうるせー!ですよ
夏らしくてとても良いのですけれど
今日から関東はお盆ですよ
関西は来月ですが、この1ヶ月のズレというのは気候や自然の差から来るのではないか、
そんな気がするのですよ
だって、お盆の時期は海や山へ入るのを禁じられるところが有りますよ
東の方では、7月はまだ気温や水温がそれほど高くなく、平地に居るのと同じ感覚で分け入ると
とてもあぶねーと思うのですよ
逆に西の方だと、8月のその時期は気温や水温の変わり目でクラゲや毒虫の活動が盛んに
なるとかですよ
本当の所は知りませんですがよ
ところで、ご先祖様が東西にいらっしゃったり、海を越えていらっしゃったりすると、いったい
どちらのお盆に帰ってこられるのか、ちょっと大きな謎ですよ
生きてる人間の都合はともかく、ご先祖様の気持ちはどうなのでしょうよ
ご先祖様とお話が出来る方がいらっしゃったら、是非とも伺ってみたいところですよ
あ、もっちりカキコしてましたら、お出掛けの時間が来てしまいましたよ
関西人なのに何故か8月にお休みのねー私は、今日から3日間サマーバケイションなのですよ
何やら複雑ですよ
まあとりあえず行って参りますよ

553 :
  『遊長寧公主流杯池 二十五首之六』   by上官婉兒
清波 洶湧(きょうゆう)して 
碧樹 冥蒙(めいもう)たり
怪しむ莫(な)かれ 留歩するを
桂叢(けいそう)を攀(ひ)くに因(よ)る

554 :
訳の方が長ぇーですよw

とめどなく 清らかな水が昏々と湧き出す泉
どこまでも続く 碧玉のような見事な木々の生い茂る森
(そんな世界に限りなく憧れています、が)
此処に留まる私を怪しまないで下さい
それは 仙界からの使者のような方々に心惹かれている所為なのです

555 :
こんばんはですよ
何故だか思いがけないことが展開し、あたふたしてたらこんな時間になってしまいましたよ
それでも、参院選の投票にだけは行きましたよ
どんなことでも、文句を言っていいのは義務を果たしたものだけだと思ってますですよ
あ、さてさて
明日は土用丑の日ですよ
ウナギを食べると良いそうなのですが、実はそれには根拠がないそうですよ
個人的にはウナギは家ではなく、ちゃんとしたお店で食いてーですよ
だってねえ、高ぇーことは高ぇーですが、その分本当に美味ぇー!のですよ
江戸前のも好きですが、大阪のも好きですよ
こないだ行った伊勢のウナギもまた違った旨さがありましたよ
家で食べるなら、炊きあがったご飯の上に乗せてしばらく蒸らしてから、ひつまぶしにして食いてーですよ
ああ
明日は節約ご飯にして、明後日ウナギ食べますですよ
うむうむ

今日の詩はウナギとは無関係ですよ
ではでは

556 :
  瑤瑟怨  by*温庭イン
冰簟(ひょうてん) 銀床 夢成らず
碧天(へきてん) 水の如く 夜雲軽し
雁声(がんせい) 遠く瀟湘(しょうしょう)へ過(わた)って去る
十二楼中 月 自(おのずか)ら明らかなり
*温庭イン:インは竹冠+均です

557 :
適当ですよw

涼しげな竹すだれ 冷んやりしたシーツ
でも 私は覚めている
濃紺の空は茫漠と広がる海のよう 
ゆったり流れ行く雲
遠く 瀟湘へ渡る雁が鳴き交わす 
全てが眠りについた高楼の中 
独り 月だけが明るく輝いている

558 :
同じく選挙行きました。
ごはんの上に乗せて食すのは江戸前の鰻のほうがいい、酒の肴にするのは関西の頭付いてるほうがいい、と思うのであります。
ここ数日の東京の夜は、今回の詩のように涼しいのであります。

559 :
おはようございますよ
このところ、雨というと妙に激しい、鉛筆みたいな雨がダーッ!と一気に降るのですよ
>>558も他の皆さんも、大丈夫ですかよ?
大雨で交通機関や道路がやられると、帰宅難民になってしまうのが困りものですが、
でも、人間が無事であればそれが何よりだと思いますよ
で、同じ天を仰ぐなら、同じ降るものを仰ぐなら、大雨より流星の方がずっといいですよ
今年も夏の流星群の季節がやって来ましたですよ
明日、28日の夜には東から南東の空にかけてみずがめ座流星群が、30日には
ほぼ同じような位置やぎ座α流星群がし、8月13日頃にはペルセウス座流星群が
ピークを迎えますよ
たまにはボーっとするのも良いと思いますよ

さて、今日の詩行ってみますかよ

560 :
  『清平楽』  by辛棄疾
茅檐(ぼうえん) 低く小さく
渓上 青々たる草
酔裏 呉音(ごおん) 相媚好(あいびこう)なり
白髪 誰家(いずこ)の翁媼(おうおう)ぞ
大児(たいじ)は豆を渓東に鋤(す)き
中児(ちゅうじ)は正に鶏籠(けいろう)を織る
最も喜ぶ 小児 無頼にして
渓頭に臥(ふ)して蓮蓬(れんほう)を剥(む)くを

561 :
こんなものでしょうか

ちんまりと 軒も低い茅葺の家は
勢いよく茂った青草の広がる 谷川のほとり
ほろ酔い加減の耳に届く 柔らかな江南の言葉が心地良い
あの白髪頭は 誰の家の爺さん婆さんだろう?
一番年嵩の子は 川の東の豆畑を鋤き
次の子は 一生懸命ニワトリの籠を編んでいる
遊んでばかりのチビさんは 手持無沙汰になったのか
河原に寝転び ハスの実を剥いている

562 :
為何漢文仍授於日本耶?

563 :
こんばんはですよ
>>562
歓迎 歓迎!
>為何漢文仍授於日本耶?
我覚得 很好
すみません、後は日本語になってしまいますよ
喜怒哀楽
人の“感動する心”は時代も人種も関係無いと思うのですよ
そして、それに共感する気持ちも同じだと思うのですよ
私は大変愚かですよ
だから、難しいことは全然わかりませんよ
でも、詩の言葉が私の心を動かすのですよ
雲無き夜空の満月が何処から見ても美しいように、素晴らしい言葉は万人の心を動かしますよ
それは金銀・宝石なんぞよりずっと凄い宝物ですよ
いつまでも、いつまでも、この宝物を大切にしたいと私は思うのですよ

あ、頭を使っているうちにすっかり夜になってしまいましたよ
夜更かししてるとナマハゲが来るそうですよ
生え際前線の後退はライダー&ヘルメッターの宿命とは云え、まだまだ死守してーお年頃ですよ
なので、詩を投下して布団に入りますよ

564 :
  『九曲詞』  by高適
鉄馬横行す 鉄嶺の頭(ほとり) 
西のかた *邏娑(らさ)を看て封侯(ほうこう)を取らん
青海 只今 将に馬に飲(みずか)わんとす
黄河用いず 更に秋を防ぐを
*邏娑:娑は沙+しんにゅうです

565 :
お約束なので一応

最強の騎兵達が 鉄嶺の地を闊歩する
誰もが西方を見 ラサ攻めで軍功に与かり 地位と名誉と財を得ようとしている
この青海で 彼らは今 まさに馬に水を飲ませるところ
毎年悩まされて来た秋の蛮族の襲撃に 今年は怯えなくてもよいのだ

566 :
おはようございますよ
うちの近所からは、もうセミがほとんどいなくなってしまいましたよ
暦の上でも盂蘭盆は終わり、今度は地蔵盆が来てしまいますよ
でも、私にはお盆休みがなかったのですよ
だのに、会社から帰ると家の中が親戚でごった返してて、かーなーり不幸な3日間でしたよ
仕事に行くのは、別に構わねーのですよ
土日祝・その他休日に働いてらっしゃる方はたくさんおられますよ
それは良いのですが、帰って来て寛げる居場所がねーというのは疲れが倍増するですよ
おまけに、気の合う相手ばかりじゃねーですから、要らないところでストレスも溜るですよ
それに、私は仕事に出てしまえば客のことは無関係で無問題ですが、その分、家族の誰かが
客の相手になりながら家の仕事をしてる訳で、いっそう負担が増えてる訳ですよ
迎えられる側ばっかりだった時には気付きませんでしたが、迎える側になってから親しい仲・
近い間柄でも幾分かは気遣いが必要だと思いましたよ

ではでは、今日の詩行ってみますよ

567 :
  『入若耶溪』  by王籍

*余皇(よこう) 何ぞ泛々(はんはん)たる
空 水 共に悠々たり
陰霞(いんか) 遠岫(えんしゅう)に生じ
陽景(ようけい) 回流を逐(お)う
蝉(せみ) 噪(さわ)いで 林 逾々(いよいよ)静かに
鳥 鳴きて 山 更に幽(ゆう)なり
此の地 帰念を動かし
長年(ちょうねん) 倦遊(けんゆう)を悲しむ

*余皇:余、皇とも舟偏が付きます

568 :
いつもの出鱈目をw

美しく飾られた船が ゆったり進む
果てしなき空の下 川は滔々と流れる
遥かな山並みは おぼろに霞み
日は 渦巻く流れに映えて煌めく
蝉しぐれだけが響く 静かな林 
小鳥の声が 山深く吸い込まれて行く
このままここで ひっそり隠棲したいと思う
任地を回る生活には もううんざりしているのだ

569 :
おはようございますよ
皆さんお変わりねーですかよ
“良くないことは集団でやって来る”と言うそうですが、本当にそうだと思いましたよ
休みはねーわ、ここはデータ流出騒動で書き込めねーわ、その他etc.
全くもう甚だ迷惑な2週間でしたよ
しかし、その間に世間様はすっかり秋っぽくなってますよ
昨日久しぶりに電車なぞに乗ってみましたら、夏まんまの冷房が利いていて結構寒かったですよ
日中は仕方ねーですけど、朝晩は冷房の温度を少し上げていいんじゃねーかと思いましたよ
でもって、そろそろお茶が美味しくなってきましたよ
飲茶の点心も、冷やした冬瓜の煮物のようなさっぱり系から、トリだんごの甘酢餡かけみたいな
しっかり系に変りますよ
願わくば、穏やかな季節が長くあって欲しいですよ
では今日の詩、行ってみますかよ

570 :
  『宿建徳江』  by孟浩然
舟を移して 煙渚(えんしょ)に泊まれば
日 暮れて 客愁(かくしゅう)新たなり
野は曠(ひろ)く 天は樹に低(た)れ
江は清く 月は人に近し

571 :2013/09/01
こんな感じでw

黄昏る渚に船を停めた
瞬く間に陽は落ちて 一層深い孤独に包まれる
野は ただただ果てしなく広く
空の果ては 樹の根のかたのずっと向こう
片時も留まらぬ水の清き流れ
寂しい私に寄り添うように 月が夜を照らしている
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