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男「好きです。つきあってください」 女「・・・条件がある」


1 :2013/09/15 〜 最終レス :2013/09/27
男「え?条件?」
女「・・・ええ。」
男「なに?」
女「私を笑わすことよ」
何だ、簡単じゃないか。自慢じゃないが俺は笑いの才能がある。
男「何だそんな事かよ!簡単だぜ!」
女「・・・そうかしら?じゃ笑わしてよ」
男「うん。」
女「・・・」
男「そんじゃ早速!記念すべき第一回目のギャグだ!存分に笑うが良い!」
爆笑が取れる鉄板中の鉄板。その名も
男「腹踊りー!」クネクネ
俺は上半身裸になり、腹踊りを始めた。これで笑わなかった奴は居ない。
女「・・・痩せた身体の腹踊りなんてどこに笑う要素があるの?」
男「ふぇ?」
女「はっきりいうわ。つまらない」
ガビーん

2 :
俺は彼女の冷たい視線と辛辣な言葉に赤面した。同時に奇妙な高揚感も覚えた。
男「っしゃ!次ぃ!こいつも鉄板!秘儀お尻ペンペン!」
俺は彼女に尻を向けるとズボン下ろし尻を丸出しにした。
ペンペンペンペン
これで笑わないほうが可笑しい!珍妙な仕草と、この音!スゲえ笑えるだろ!つか、自分でやってて笑えてきたわ!さあ、笑え!腹がネジきれるほどに!
女「・・・安易な下ネタほど嫌いな物はないわ。お願いだからその汚いお尻を直ぐにしまいなさい。」
男「は、はい!」
女さんは電信柱にションベンをする野良犬でも見る様な目で俺を見ている。まずいな、こうなったら

3 :
男「は、ははは。よーし身体があったまってきたぞぉ!」
こ、こうなったら!最後の手段!多少卑怯だが仕方が無い。有名なギャグで笑いを取りにいく
男「せーの!コマネチ!」
笑いの巨匠ビートたけしの一発芸。コマネチ。俺はこれを初めて見た時、一週間は頭から離れなかった。それほど面白い。
女「・・・」
あれ?反応がないな?きこえなかったかな?
男「せーの!コマネ
女「二度やる必要はないわ。よくもそんな古いネタを使う気になるわね。それと、せーのっていうのはやめなさい?掛け声ほど寒いものはないから」
動作の途中でストップがかかった。うわぁみろよ彼女のあの目!黒目がさっきより、小さくなってる気がする。どんだけ興味なくしてんだよ。

4 :
どーも、女さんは体を張ったギャグが苦手らしいな。流石にここまで笑わないってのはそういう事だろう。
男「よーし。お待たせいたしました。次は、ダジャレで笑わします」
女「・・・」
う、うわぁ。なんだそのウンコを突き刺した棒を無邪気に振り回すガキを見る様な目は。でも何か興奮する。
男「ある家の庭には、ヘチマがありました。ある日、その家にヘチマ泥棒が入りました。次の日、奥さんが庭を見て一言。ヘチマがヘッチマッたなぁ。なんつって」
女「・・・長い。あと、お約束みたいになんつってて付けるな」
あれ?何か怒ってる?でも、怒った顔も素敵。

5 :
ゴミみたいなスレ立ててんじゃねーよ、カス、しね

6 :
父親がチビだと息子がチビになる 母親がでかくても無駄 身長
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1379181509/1-100
拡散せよ

7 :
男「よーし!もういっちょ。」
女「・・・」
さっきから、眉毛一つ動いて居ない。どんだけ無愛想なんだよ。そこがたまらんのだが
男「変だな?この雨あめー。なーんつって。」
女「・・・」
あれ?自然過ぎて気がつかなかったかな?雨と甘いをかけたんだが。
男「変だな?この雨あ
女「つまらないネタを二度もやるなといっている!それと、なーんつって禁止!」
あ、眉毛動いた。逆ハの字に。

8 :
女「男君。正直に言うわ。貴方は笑いのセンスがない。」
男「そ、そうかな?」
女「今の貴方と付き合う気にはならないわ。」
ガビーン
女さんはそういうと俺に背を向けて歩き出した。
男「あ、明日も君を笑わしてもいいかい!どうしても君の笑顔が見たくなった!」
女「・・・勝手にしなさい」
男「勝手にする!絶対に笑わしてやる!で、付き合う!」

9 :
そうと決まれば笑いの研究だ。俺は一目散に家に帰るとTVを付けた。
男「バラエティ番組を見て笑いを極めてやる!」
TV「ワハハ!なんでやねん!」
ピーン!
閃いた。これだぁ!
翌日
女「・・・何?また体育館の裏に呼び出して」
男「今日こそは笑わしてやる!覚悟しろ!」
女「・・・で?それは誰よ」
俺は昨日のTVをみて確信した。笑いは一人でやるもんではない。相方が必要なのだ。
男「こいつは用務員のおじさんだ。」
用務員「・・・仕事あるんだけど」
女「・・・」
俺は女さんが体育館裏にくるまでのあいだに、用務員のおじさんとネタ合わせをしていた。
男「じゃ、さっきの流れでよろしくお願いします」
用務員「え、本当にやるのかい。私嫌だなぁ」
女「・・・」

10 :
はよ

11 :
男「やぁやぁやぁやぁ。お待たせしました。私、男と」
用務員「よ、用務員のおじさんで」
男・用務員「アジアのパピヨンズ。よろしくお願いします」
女「・・・」
男「いやぁ最近ポッキリ寒くなってまいりましたがな」
用務員「め、めっきりやろが!」ベシ
昨日のTVでもう一つ確信した事。それは関西弁は笑えるということだ。
男「そうともいいまんがな。」
男「・・・」チラッ
女「・・・」
男「こう寒いと槍でも降ってきそうやなぁ」
用務員「な、なんでやねん!」ベシ
男「・・・」チラッ
女「・・・」イラッ
男「いやぁ寒くて寒くてここはゴッサムシティか!なーんつって!」
用務員「も、もうええわ」ベシ
男「・・・」
用務員「・・・」
女「・・・」

12 :
手応え有り、だな。俺は隣にいる用務員のおじさんにウインクした。あんた、最高の相方だよ。しかし、肝心の女さんは眉間にシワを寄せている。
男「どうだった?いちよさ、昨日お笑いの研究したんだ。笑えただろ?」
女「・・・笑うどころか、殺意が芽生えたわ。いちいち私の反応を気にしながらやるな!あと下手な関西弁禁止な!」
用務員「ひ、ひい!男君、私は仕事に戻るよ」
男「あ、ちょっ」
用務員のおじさんは女さんの血走った目に睨まれるのに耐えられないのか一目散に逃げて行った。

13 :
女「あのねぇ。貴方は本当に私を笑わせるつもりがあるのかしら?」
男「もちろんだよ!君が好きなんだ!君の笑顔が見たいんだ」
女「そ、そう。」
女さんの頬にほんのり赤味がさした気がする。
女「コホン!でも全然面白くないじゃないの!私の事を、その、す、好きなら私を笑わせるくらい簡単でしょ?」
男「うーむ。そのはずなんだよ。俺は今までクラスのお笑い担当として生きてきた。それなりに笑いにはうるさいつもりだし、自信もある」
女「・・・」
あれ?変だな。さっきまでほんのり赤かった女さんの頬から血の気が引いた気がするぞ

14 :
女「・・・疲れたわ。今日はもう帰る」
そういうと、女さんは俺に背を向け歩き出した。今日も駄目だったみたいだ
男「女さん!明日も、明日も良いかな?」
女さんは立ち止まり振り向いた。
女「明日もつまらなかったら罰を受けてもらうわ。」
男「ば、罰。罰ってなに?」
女「罰は、罰よ。当然でしょ?私の貴重な時間をつまらない時間に当てた罰を受けて貰うの」
女さんはそういうと、もう振り返らずに体育館裏から出て行った。
男「・・・罰。」
罰ってなんだろ。どんなお仕置きかなぁ。興奮してきたなあ。そうだ、明日はワザとつまらない事をしよう。そして、女さんにお仕置きして貰おう!

15 :
ガビーんとか書くやついるんだな

16 :
翌日
女「・・・今日は一人なのね」
男「まあね。さーて、罰が怖いから今日こそは笑わせてやるよ!」
なーんてね。今日は笑わせるつもりはないよ。とびきりのつまらない時間をプレゼントしてやる。
男「ゴリラのモノマネ。ウッホウホウホウッホ」ドンドン
四つん這いになり、ドラミングをしながら女さんの周りを練り歩く。
女「・・・」
男「ウホホホイウホホホウッホホ」ドンドン
女さんと目があった。親の仇ゴリラを見るような憎しみに溢れた目をしている。
男「ウッホ。っと。さて、次は。猿のモノマネー。」
女「・・・」
男「ウッキキ。ウッキー」ゴシゴシ
四つん這いになり、頭と顎を掻きながら女さんの周りを練り歩く。
女「・・・」
体育館裏には、春には綺麗な花が咲く桜の木が植えてある。俺は猿なので木に登る事にした。
男「ウッキー。ハァハァ。ウ、キ。」ヨジヨジ
木登りなんて小学生の時以来だ。俺は何とか太い木の枝にまたがった。
男「はぉはぁ。ウ、ウキウキ」
女「・・・」
下を見るとちょっと高くて怖い。
木登りは登るより降りる方が怖いんだよな。
男「・・・」
降り方が分からない。
男「・・・ウッキー」ゴシゴシ
女「・・・」

17 :
はよ

18 :
はよはよ

19 :
結局、女さんに用務員のおじさんを呼んできてもらい、梯子で木から降りた。
用務員「・・・また君か、勘弁してよ、本当に」
用務員のおじさんは、5・7・5で感想を述べると体育館裏から出て行った。
男「・・・ウッキー」ゴシゴシ
女「この期に及んでまだやるんかい!」
あれ?妙だな。女さんが少しだけ笑った気がする。それにちょっと機嫌が良い様な感じがする。
男「今日は以上だけど。どうだった?」
女「・・・下らないわよ。何よゴリラと猿のモノマネって。それに」
男「ん?」
女さんが肩を震わせながらしゃがみ込み、両手で口を抑えた。
女「お、おり、降りられなくて昨日の用務員のおじさん呼ぶとか馬鹿だー。ここに馬鹿がいる。アハハハハ」
男「あ」
女さんは目に涙を浮かべながら笑い転げている。あれ?何だこれ?もしかしてこれって
男「もしかして、ウケてる?」
女「・・・うるさい!見んな!馬鹿!」
男「あ、や。やった!うけてる!笑ってる!」
女「・・・フ、フフフ!アハハ」
男「やったぁぁぁぁぁ!笑ってるぞ!俺が笑わしたんだぞ!」
女「うるさい!ちょっとあっちいってて!」
言葉は相変わらず辛辣だが、まだ肩を震わせて笑っている。女さんはモノマネが好き、と。意外だな、こんな幼稚園児が好きそうなネタで笑うとは。それにしても、笑った顔は、想像以上に可愛らしい。

20 :
面白い
はよ

21 :
はよ

22 :
ようやく女さんは笑いが収まり立ち上がった。
女「・・・」
男「よし、女さん。これで俺と付き合ってくれるんだな」
女「・・・ずるいわ、あんなの反則よ。」
また思い出したのか、女さんの口角が上がる。
男「モノマネがツボなんて女さん意外とガキっぽいとこあるんだね」
女「・・・はぁ?言っとくけど貴方のモノマネに笑った訳じゃないから!」
男「え?」
女「マヌケさに笑ったのよ!」
男「え?でも、笑いは笑いだろ」
女「・・・そうね。罰は無しでも良いわ。でも、まだ今の貴方とは付き合う気にはならない」
そういうと、女さんは俺に背を向けて歩き出した。背中が小刻みに震えているのは気のせいだろうか?
男「あ、ちなみに罰ってなんだったの?」
女「・・・忘れて良いわ」
男「気になるから教えてよ!
女さんは立ち止まり振り向いた。どーもまだ笑いが収まり切らないのか頬がピクピクしている。
女「・・・これから毎日お昼、一緒に食べる。そういう罰」
言いながら彼女は俯いた。全く何処が罰何だか。
男「わかった。悔しいがその罰を受ける事にする!明日昼に君のクラスに行くよ」
女「・・・だから罰は無しっていってるじゃない」
男「じゃ罰じゃない!君と少しでも一緒に居たいから!明日から俺と昼飯を一緒に食べて欲しい!」
女「か、勝手にすれば!」
女さんは全速力で体育館裏から出て行った。明日こそは計算された笑いで彼女からとびきりの笑顔を引き出してやる。

23 :
期待

24 :
家に帰るとTVを妹が占領していた。ドラマを見ている様だ。笑いには繋がりそうもない。
TV「犯人はお前だ!」
男「・・・面白いか?そのドラマ」
妹「そんなでもないかな。私最初から予想できてたし」
男「そう」
しばらく妹とドラマを見ていた。明日はどうやって女さんを笑わせようか、ずっと考えていた。
妹「お兄ちゃん。最近楽しそう。何かあった?」
男「まあちょっとな」
妹「へー、なーんか怪しい」
ふと、今日の女さんの笑顔が浮かんできた。明日も見たい。出来ればずっと毎日見たい。
TV「CMの後は驚きの真犯人」
妹「え!嘘でしょ!」
男「ははは。楽しんでるじゃないか」
不思議なもんだ。こんなどうでもいい事でも俺は笑ってる。ますます分からなくなってきた。どうやって彼女を笑わそうか。

25 :
みてるよ

26 :
翌日
昼休み
チャイムが鳴り、昼休みが始まった。いつもなら屋上に行くところだが今日は違う。
男「・・・普通に行っても面白くないな」
サプライズ、それはきっと笑いに繋がる。俺はベランダの窓から侵入する事にした。たぶん、面白いと思う。
友「ちょ、男!なにしてんの!」
教室の窓から身体を乗り出し、窓のしたにある足場とも言えない様な出っ張りに降り立つ。
男「何って、昼飯を食いに行くんだよ。」
友「お、おう。とにかく頑張れよ!」
男「ありがとう!」
女さんのクラスは隣。このクラスの一番後ろの窓から女さんのクラスの一番前の窓までは5m程度だ。
男「70歩くらいでいけるはず!」
一歩一歩。雨樋を掴みながら慎重に歩を進める。
男「ふ、ふう。三階だしな、落ちたら死ぬかも」
ザワザワ
体育「お、おい!こらそこの馬鹿!落ちたら死ぬぞ!」
下から体育教師の声がする。あと、25歩。
ガラリ
隣のクラスの窓が開き、中から生徒が顔を出した。
女A「て、えええ!君、なにしてんの!なにしてんの!」
男「い、良いから騒ぐな!女さんにばれたら意味ね〜だろ!」

27 :
実にユニーク

28 :
後5歩、4、3、2、1。
男「・・・ふう」
ようやく一番前の窓に手が届いた。さっきの女は青い顔をして突っ立っている。
男「・・・あとは、侵入するだけってうわぁぁぁあ」
足が滑った。何とか窓のサッシを両手で掴んだが足元の出っ張りが見つからず足が宙に浮いている。
「きゃぁぁぁぁ!」
体育教師「う、うわぁぁあ!ちょ、ば、か。おま、まってろおぉぉ!」
目に汗が入って染みる。ヤバイ、心臓の音が聞こえる。まずい事に掌が汗で濡れてきていて、今にもサッシから手が滑りそうだ。
友「ちょ、おま!」
女「・・・どうしたの、って!お、男君!!助けないと!」
誰かが俺の手を掴み、引っ張り上げている。
女「誰か!手伝って!お願い、お願いします!大切な人なの!」
「あ、うん。」「おう!」
女「せーの!」
たくさんの人が俺の腕を掴んで、引っ張っている。正直
男「ちょっと痛い」
友「ゆうてる場合か!」
みんなの努力の、かいあって落ちずにすんだ。
「お前、馬鹿!」「ちょー怖かった!」「馬鹿かお前は!」「嫌な汗かいたわ」
女「・・・」
男「あ、の」
体育教師「ちょ、ちょっとこいそこの糞馬鹿野郎!!」
結局、昼飯を食えずに体育教師に指導室まで連れていかれた。

29 :
面白すぎて目から変な水出たじゃないか

30 :
あほ過ぎるwww

31 :
ゆるSSイイネ!
C

32 :
生徒指導室という部屋には初めて入った。俺は椅子に座らされテーブル越しに校長と三人の教師が眉間にシワを寄せて座っている。
担任「・・・馬鹿たれ。」
体育教師「大馬鹿野郎がぁ!」
隣の担任「一歩間違えれば大事故だったのよ?」
校長「どうしてこんな危ない事をしたのか、話してくれるね?」
男「・・・」
最近の癖で面白い事を言いそうになるのをグっと堪える。
男「驚かせたくて、やりました」
校長「そう、ならその目的は達した。もうやらないと誓うかい?」
男「もうやりません」
校長「うむ、よろしい。この話は全校生徒に説明するよ。とても大切なことだからね。いいね?」
男「はい、申し訳ありませんでした。」
担任「・・・お前、本当にそれだけなのか?」
男「え?何がです?」
担任「特に目立ちたがりでもないお前が、急にこんな行動するとは考えられなくてな。それに隣のクラスだ。ひっかかる」
校長「うむ、そうですね」
体育教師「確かになぁ、お前運動音痴だもんなぁ!」
担任「はっきりと聞いておく。誰かに脅されてとか、じゃないのか?」
担任はいじめを疑っているみたいだ。下手に嘘をつけば泥沼にハマる気がする。正直に話そう。
男「いじめとかではありません。自分の意志です。あと、隣のクラスのみんなを驚かせたかった訳じゃありません」
担任「ん?」
男「女さんを、笑わせたくてやりました!」
担任「・・・女の気をひくためか?」
男「はい!大好きだからです!女さんが!」
隣の担任「あらあら、何だか照れちゃうわね」
体育教師「ぶっわはははは!面白い奴だなお前!」
校長「ははは。男君、もっと他にもアプローチはあるはずだよ?次は安全にね?」
男「はい!がんばります!」
俺は一礼して生徒指導室を後にした。

33 :
生徒指導室
隣の担任「私、今回の件で男君よりも驚いた事があるんです」
担任「なんです?」
隣の担任「女さんです。今回あの子が中心になって男君を助けたの。大きな声を出して、みんなに呼びかけて」
体育教師「あー、たしかにあいつはそういう事しないな。積極性にかける奴だ」
隣の担任「何だか嬉しくて。」
校長「全ての生徒は私達の子供。子供の成長は嬉しいものです。同時に私達は全ての生徒の親です。これからも大切に見守って行きましょう。」
三人の教師「はい」

34 :
終わりなの?

35 :
まだおわらんよ

36 :
終わらさせんよ

37 :
俺も女に「条件があるの、」って言われた事がある。
他人事とは思えん。

38 :
まだー

39 :
条件を付けてる時点で、
気持ちは既に受け入れる準備に入ってる
と考えるとわかりやすいな

40 :
放課後、女さんのクラスに直行した。女さんはまだ席に座っている。
「あ、有名人だ!」「窓枠男きたー!!」「目的がわからねぇよ」「マジかっこいい!憧れるわ」「憧れねぇよ!」
男「ど、どもども」
一日にして、俺は全校生徒の注目を集める時の人となった。
男「あ、女さん」
女「・・・」
女さんは俺に気付くと鞄を掴み教室から出て行く。
男「あ、ちょっと女さん!」
女「・・・」
女さんは俺の事を無視して、下駄箱で靴を履き替えて、校舎を出て行ってしまった。
男「お、女さん。話を聞いて欲しい」
女さんは校舎を出ると、何故だか体育館の方に歩き出した。3日前から放課後に呼び出している場所に向かっている。そう確信した。
体育館裏
男「今日はまいったよ、驚かすつもりが三階から落ちそうになるなんて」
女さんはさっきから桜の木を見ているばかりで俺の方を見ようともしない。
男「本気で死ぬかと思った。あはは。」
女「・・・」
女さんは無言で俺の目の前まで近づくと、息を大きく吸い込んだ。
バシン
右の頬に鋭い痛みが走る。
男「・・・あ」
目の前にいる大好きな女の子は大きな瞳から綺麗な涙をボロボロと流していた。
女「私は貴方に笑わせてって言ったのに!心配させたり、泣かせたりして欲しいなんて頼んでないのに!!」
男「ご、ごめん」
女「お昼だって!一緒に食べたかったのに!!」
男「ごめん。女さん、ごめん」
女「笑いのセンスだってないし!!木から降りられなくなるし!」
男「・・・ごめん」
それから彼女はずっと泣き続けた。俺はずっと謝り続けた。何だか小さな子供をあやしてるみたいだった。

41 :
やがて女さんは泣きやむと、辺りはすっかり暗くなっていた。
男「・・・帰ろう。」
女「・・・笑わしてよ」
男「えええ?こ、このテンションだとちょいキツイかなぁ。」
女「・・・だったら、明日は今日の分も笑わせなさいよ」
男「うん。明日こそはチャップリン顔負けの笑いを届けるよ」
女「・・・期待しないで待ってるわ」
女さんと別れて、何と無く右の頬に触れてみた。
男「はは。結構思い切りぶたれたな。」
今日は、女さんを笑わせるつもりが思い切り泣かせてしまった。今日の事件を面白がって笑う奴も沢山いた。だけど、泣いたのは女さんだけだ。
男「・・・女さんも笑ってくれてたら、良かったのかなぁ?」
分からない。でも、頬の痛みは何だか俺の心をあったかくしてくれる。そんな気がする。

42 :
なんかすごく可愛い
二人とも

43 :
1の文章感じ良いな。
もっと読ませろ!

44 :
いいねおもしろい!

45 :
支援

46 :
支援

47 :
C

48 :


49 :


50 :


51 :
支援

52 :
その日の夜は、全身が疲れてきっていて笑いの勉強をする間もなくベッドに入った。
男「・・・明日こそは、爆笑の渦に、女さんを巻き込んでやる、ぞ」
翌日
男「・・・なんだこれ。」
下駄箱を開けると、手紙が沢山入っている。まさか郵便ポストと間違えるわけも無いからたぶん、おそらく俺宛ての手紙。
友「おっ、おっ!不幸の手紙じゃね??」
その中の一枚を友が読み上げる。
友「何か必死な感じがかっこよかったです。はぁ?」
友はもう一枚手紙を広げる
友「胸がキュンキュンしました。ッザケンナよ!」
まだ俺の下駄箱を漁っている友を置いて俺は教室に向かった。

53 :
キタ━(゚∀゚)━!

54 :
教室の周りには大勢の人で溢れている。他の学年の人も多い。
男「ちょ、ちょっと、教室入りたいんだけど」
「きゃー!きたー!」「かっこいいー!」「サイン下さい!」「ばかっぽーい!」
男「な、なんだこれ」
昼休み
結局、休み時間の度にミーハーな生徒が俺の教室まで押しかけて来てサインやら握手やらをさせられた。
男「はぁ、疲れた。今日こそは女さんと昼飯を食べるぞ」
隣の教室に着くと、女さんは席に座っていた。
男「女さん、昼飯を一緒に食べよ」
「きゃー!窓枠男よー!」「サイン欲しいー」「す・て・き」
男「つってもここじゃあれだし、いつもの所に行こう」
体育館裏
男「ふー、まいったよ。サインやら握手やら」
女「・・・へえ?よかったわね」
あれ?女さん、機嫌が悪い?いや、無表情なのはいつも通りなんだけどツンケンしてるような。まあ、ツンケンしてるのもいつも通りか。
男「下駄箱にはラブレターがはいってるしさぁ。これはモテ期到来ですかねぇ。アハハ」
女「・・・良かったじゃない。私なんかより可愛くて何でも笑ってくれる女の子と付き合えばいいじゃない」
男「え?」
女「ごちそうさま」
女さんはまだ半分も残っている弁当箱を片付けると、早々と体育館裏から出て行ってしまった。

55 :
展開ワロタwww

56 :
女さん(´;ω;`)ウッ…

57 :
名作の予感
C

58 :
窓枠に捉われない新しさ

59 :
なんだただのハーレムか

60 :
ほしゅ

61 :
532 名無しさん@そうだ選挙に行こう 2007/07/29(日) 16:10:49 ID:+G7cnfXp0
質問です。
GOMプレイヤーを使っています。
先ほどまで見れていた動画が見れなくなってしまいました。
音声は流れるけど、画面は真っ黒という感じです。
GOMをインストールしなおしてもダメでした。
他のプレイヤーでためしても同じ症状で見ることが出来ず困っています。
どなたかわかるかた、よろしくお願いします。
539 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/07/29(日) 20:38:59 ID:d17yNju70
>>532
ウンコ食べてから出直してこい
540 532 2007/07/30(月) 04:00:27 ID:w9qylWhq0
只今戻りました。
ウンコ食べてきたので教えてください
541 名無しさん@お腹いっぱい。 2007/07/30(月) 04:27:52 ID:ZdmzhI7p0
ウンコ食うとか頭おかしいんじゃねぇの・・・
そんな奴に教えることはねぇよ

62 :
はよ

63 :
つづき

64 :
wktk

65 :
支援

66 :
C

67 :
男「・・・モグモグ」
男「・・・放課後こそ、女さんを爆笑の渦に」
放課後、俺は襲いかかるミーハー連中の手を逃れ、女さんの席に向かう。
男「あ、良かった。まだいた。今日こそは大爆笑間違いなしだぜ!」
女「・・・絶対笑わしてくれなきゃ許さないから」
男「え、お、おう!まきゃ、まきゃせろ!」
俺には多少プレッシャーがかかるくらいが丁度いいんだ。そういう状況でこそ真の力を発揮出来るはずだ。
女友「ふーん?君が男君かぁ」
女「と、友ちゃん。」
ん?妙に女さんが慌てている。慌てるのはいつも俺だから何だか新鮮だな。
男「なんだチミは?」
女友「なんだチミはってか!そうです私が変なおじさんです!」
何だこいつ。やべぇんじゃねえのか?
女友「あそれ、変なお〜じさん、だか〜ら変なお〜じさん」
なぞの呪文を唱えながらその女は珍妙な踊りを踊り始めた。呆然とする俺とは別に女さんはキラキラした目で彼女を見ている。
女友「ダッフンダ!」
女「ズコッ」
変な女の掛け声と共に女さんがずっこけた。

68 :
女がwww

69 :
はよ

70 :
こんなおもしろくて、暖かいSSは久しぶり

71 :
支援

72 :
女の笑のレベルが古いww

73 :
しえ

74 :
男「ちょ!女さん大丈夫?」
女さんは結構派手にこけていた。恐らくこの変な女の掛け声に驚いて腰を抜かしたに違いない。
男「女さん!しっかりしてくれ!」
女「アハハハ。駄目お腹痛い。」
男「え??」
意外にも女さんはお腹を抱えながら笑っている。
女友「男君、君とは一度話をしたかったんだ。ついて来て。あ、女っち、ちょっと男君借りるね」
男「は?」
女友「いいから」
俺は変な女に腕を掴まれ教室を出た。
男「女さん、ちょっと待っててくれ!」
そのまま屋上まで連れてこられた。この変な女はたぶん、俺に大事な話をしようとしている。雰囲気で分かる。
屋上に着くと、変な女は無言でフェンスまで歩いて行く。仕方がないので俺もついて行く。
女友「女っち、あんまり笑わないでしょ?」
変な女はフェンスにもたれると呟いた。屋上から見る街の景色はオレンジに染まっている。
男「・・・まあ、でもお前は笑わせてたな。正直悔しいよ」
女友「昔はもっと笑う子だったんだ。毎日バカみたいに笑ってた。」
男「昔?」
女友「ほら、私、幼馴染だからさ、昔から知ってんだ。」
男「へー。羨ましいな。」
変な女は俺から顔をそらすと、しばらく黙り込んだ。

75 :
女友「・・・中学生の時、ね。あの子イジメにあってたんだ。酷いイジメ」
男「・・・」
女友「無視されて、靴を隠されたり、みんなから悪口を言われたり」
無意識に、俺は拳を握りしめていた。
女友「理由なんて、分からない。あの子の家がお金持ちだからとか、そんな下らない理由だと思う」
男「・・・」
女友「いつの間にか、私以外の子と話できなくなっちゃった。笑わなくなっちゃった。人を信じられなくなっちゃった」
変な女はその場に崩れ落ちた。泣かないように、必死に歯を食いしばっている。
女友「・・・だけど、ね。最近楽しそうなんだ。昔ほどじゃないけど、笑ってくれるようにもなったんだ」
男「・・・」
女友「それは、君のおかげ。君が女ちゃんのために、必死になってくれてるおかげ。」
男「・・・」
女友「ありがとう。本当にありがとう。女ちゃんを救ってくれて」
男「・・・別に、救ってあげてる気はないよ。俺はただ今の女さんが好きなだけだ。好きな子に振り向いて欲しいだけだ」
女友「・・・」
男「ありがとうな。話してくれて」
女友「うん」
男「それから、ずっと女さんのそばに居てくれてありがとう。女さんの友達で居続けてくれて本当にありがとう。」
女友「・・・泣かすなよ。早く女ちゃんの所にいけよぉ」

76 :
急展開

77 :
屋上を出ると階段を駆け下りた。何だか居ても立ってもいられなくて、直ぐにでも女さんの顔が見たくて。
今すぐ女さんを笑わしたい!!
男「・・・そうだ!」
もう一度、あの人を呼ぼう!あの人がいればまた笑ってくれる。女さんの教室に向かう前に、俺は用務員室に向かった。
教室には女さんが席に座っていた。他の生徒は誰もいなかった。
男「女さん」
女「・・・遅いのよ。待ちくたびれたわ」
女さんの机の前に行き、大きく息を吸い込んだ。
男「あいーん!」
女「・・・」
男「ゲッツ!」
女「・・・」
男「だっちゅーの!」
女「・・・」
こんな芸人のギャグじゃ笑わないのは分かってる。でも、今日は何としても笑わしたい。100回滑ってもいい。一回でも笑ってくれたら最高だ。
女「今日はここでやるの?」
男「ああ!ここが今日の舞台だ。絶対に笑わしてやる!」
女「・・・ふーん。」

78 :
男「それでは、お願いします!」パチン
指パッチンの合図で教室のドアが開き、用務員のおじさんが入ってきた。
用務員「・・・で、どの蛍光灯かえんの?」
女「・・・男君、その人は?」
男「え?忘れちゃった?こいつは用務員のおじさんだよ。ほら、アジアのパピヨンズ!」
用務員のおじさんに向かってウインクをする。また組めて嬉しいよ。
女「・・・前と違くない?」
男「え?そんなわけ!」
勝手に蛍光灯を変え始めている用務員のおじさんの顔を良くみると、確かに前の用務員のおじさんとは別人だった。
用務員「・・・」
黙々と蛍光灯を変える用務員のおじさんを二人で眺めて居た。
用務員「・・・出来たかな?」
男「あ、どーも。」
用務員「じゃ、戻るから」
スタスタと教室を出て行く用務員のおじさんをぼんやりと見送る。
女「蛍光灯、変える必要あったのかしら?」
男「・・・く、くくく」
女さんの一言で、俺は笑ってしまった。
男「だ、誰だよ今の人!アハハハ!」
女「指パッチン合図に入ってくるって変でしょ。アハハハ、お、お腹痛い」
男「出てきたかな?って何で疑問系なんだよ。くくくく、アハハ」
女「涙出てきた。あーくるし〜。アハハ!」
俺達は誰も居ない教室で、笑い続けていた。女さんと二人で同じ事で笑い合える。こんなに嬉しくて幸せな奇跡は他にないってそう思う。

79 :


80 :
面白い
保守

81 :
続きはよ♪ 1は才能ある

82 :
おつー

83 :
あげ

84 :
女「はぁー。今日は笑い疲れたわ。こんなに笑ったの久しぶり」
男「俺もだ。今、最高に楽しい気分だよ。」
女「・・・男君の笑う顔、初めて見たかも。」
男「え?そうだっけ?」
そういえば、俺は女さんを笑わせる事に必死で、自分が笑う事なんて全く考えていなかった。
男「・・・笑うって不思議だな」
女「どうしたのよ、急に」
男「同じ事でも、笑う人がいたり、逆に泣く人がいたり。」
女「・・・むう。」
男「それにさ、笑い過ぎても涙がでるだろ?泣く事と笑う事って反対のようで、案外近いのかもなって」
女「・・・でも、悲しい時は笑わないよ。悲しい時は、泣くだけだよ」
男「そうだね。でも、悲しさを癒やす事が出来るのは、きっと笑う事だよ。」
女「・・・だったら、私をもっと笑わしてよ。」
男「ほう、我がギャグ100連発を見たいというのだね?」
女「それは嫌だ」
男「ひ、ひでぇ」
オレンジ色の夕日は俺と女さんを優しく包みこむ。このまま時間が止まればいいのに、そう思っても、時計の針は一秒毎を律儀に刻む。
女友「・・・入り辛い。」

85 :
キター

86 :
保守

87 :
教室を出ると女さんの友達が所在無げに佇んでいた。
男「なにしてんだ?」
女友「いや、教室に謎の結界が張られていて入れなかったのよ。おほほ」
本当に変な女だな。
女「友ちゃんも一緒に帰ろう。」
女友「うん。女っち、顔が赤いぞ?」
女「え?夕日のせいだよ!」
男「とかいって、俺といるから照れてるだけだったりしてー」
女友「ちょ!おま!」
女「・・・友ちゃん、そこの馬鹿はほっといて帰ろ!」
男「へ?な、そりゃないよ!」
女友「男君。君は笑いの勉強よりも先に知るべき物があるようだね」
男「ちょ、ちょっと先に行くなって!」
女子二人は俺を置いて帰って行った。女ごころと秋の空。気付けば外もすっかり暗くなっていた。

88 :
なんか切ないな

89 :
保守保守

90 :
ほしゅ

91 :
>>1
これは男女関係なくイイ!
いや、私が男勝りなせいか?

92 :
帰り道、久しぶりに本屋に寄り道をする。案外こういう場所にも笑いのネタがあったりするものだ。
男「・・・」
本はあまり読まない。最近読んだのは妹に借りたセカチューと言う本で10ページから進まない。
男「えーと、お笑い入門お笑い入門、あ、これだ」
本棚からお笑い入門という本をとりだす。
男「・・・なんか違うな」
友「何が違うんだ?」
男「お、おお!びっくりした。」
友「お前が本屋とはな。女子更衣室で遭遇した時なみに驚いたぞ」
男「女子更衣室なんて入った事ねえよ!ったく、本屋くらい来るよ。たまには」
友「ふーん?お笑い入門ねぇ?・・・所でよ、お前の下駄箱にラブレター沢山入ってただろ?」
今日も何通か入っていた。正直どれもラブレターという様な甘い内容ではなく、完全に嫌がらせに近いものだった。

93 :
男「ああ、勘弁して欲しいよ。ちらっと読んだら『次は4回にチャレンジしてくれ』とか、『スカイツリーに登れ(切実)』とかばっかだぜ?」
友「くくくく。でもな、実際お前にホの字の女の子がいるんだぜ?」
男「俺は女さん一筋なの!」
友「ほら、同じクラスの笑子ちゃん。可愛いし、良く笑うし、最高だろ?」
男「・・・それが?」
友「何を隠そう、お前の事が好きらしいぜ?これマジな」
男「誰から聞いたんだよ。」
友「ラブレターに笑子ちゃんの名前があって、本人に聞いたから間違いない。」
男「お前様子が変だな。何を企んでる?」
友「い、いや。何も、企んでなんかねーし?」
怪しいな。こいつは口が回るが嘘を付けない男だ。さっきから俺と目をあわせないし、妙にそわそわしている。
男「ひょっとして、お前笑子の事が好きなのか?」
友「な、なななな!そんなわけないだろ?」
男「何だ、図星か」

94 :
本屋をでて、正面にある喫茶店に入った。
男「アメリカンホットで。」
友「・・・あ、俺ウインナー珈琲。」
俺と友は静かに流れるジャズに耳を傾け、飲み物が来るのを待つ。
ウェイトレス「お待たせしました」
男「ズズズ」
友「ズズズ」
男「で?どういうわけなんだ?」
友「俺、俺は笑子ちゃんの事が好きなんだ!」がたん
静かな店内に友の大声が響いた。初老の男性がこちらに向かって軽く咳ばらいをする。
男「お、おい!分かったから!座れって!どうして、俺と笑子をくっつけようとするんだよ」
友「仕方ねーじゃねえか。いつも横目で彼女を追ってたんだ。でもよ、何て話しかければいいのか、わからねーんだよ。」
友は静かに珈琲をすする。この店は時間の流れがゆったりしている。
友「たまたまラブレターに彼女の名前を見つけちまったんだ。雷に撃たれたみたいな衝撃さ。」
男「・・・」
友「初めて彼女に話しかけたよ。俺は男の親友だっていったら、凄え喜んでさ。情けねーけど、嬉しくて」
男「・・・」
友「ははは、笑っちまうだろ?まるでピエロだ」

95 :
アメリカンにミルクを入れた。苦くて飲めたものじゃない。
男「・・・もういい。わかった」
友「・・・ごめんな」
男「謝るなよ。俺達は親友だろ?」
友「男!」ガタン
男「友!」ガタン
初老「うぉっほん!ゴホゴホ」
男「あ、すみません。俺が二人のキューピットになってやる」
友「え、ええ!本当か!ありがとう。ありがとう!」

96 :
つC  (,,゚Д゚) ガンガレ!

97 :
ほしゅ

98 :
翌日、登校中も俺は笑いの研究を怠らない。猫が塀の上で大きく伸びをしている。
男「・・・猫だからなぁ。よし、女さんには塀の上で小さいおっさんがあくびしながら屁をこいていたと言ってみるか」
人を笑わせるのには、多少の誇張は必要だ。お笑い入門書にも書いてあった。
昨日は、女さんを見事に爆笑の渦に巻き込む事が出来た。とはいっても、俺の実力というよりは、用務員のおじさんのおかげと言える。
男「・・・うーん。でも何かいい雰囲気だったしなぁ。もう条件クリアだろ多分」
友「おーす。何をブツブツ言ってんだ。」
男「よう。」
友「・・・キューピットの件頼んだぜ?」
男「・・・。あ、ああ。」
友「お前、忘れてたろ。どんな風にキューピットしてくれんだ?」
男「・・・とりあえず弓矢でも買うかな」
友「・・・形から入るなよ」

99 :
C

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