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2012年2月レズ・百合萌え220: 咲-Saki-で百合萌え 14局 (653)
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咲-Saki-で百合萌え 14局
- 1 :10/09/02 〜 最終レス :12/02/01
- ヤングガンガンにて連載中,テレビ東京系列で放映中。
小林立原作の作品、咲-saki-を題材とした
百合SS、百合妄想の為のスレです。尚、H描写の有無も不問です。
<前スレ>咲-Saki-で百合萌え 13局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1273555040/
1.次スレは970レスor480KB超を目安とし、宣言して立てて下さい。
2.他関連スレ及び関連サイトについては、下記スレ経由でどうぞ。
<原作スレ(現行)> 【小林立】咲-Saki-124巡目【ヤングガンガン】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/comic/1282633792/401-500
<アニメスレ(現行)> 咲-Saki- 359飜
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1282635907/101-200
3.苦手なシチュ等については、スルーやNG等でご自衛下さい。
4.SSや妄想を投下して下さる方へ>
両性具有(ふたなり)や道具使用等をネタにしたSSは
NG指定推奨ワードを提示した上で投下して頂けると幸いです。
5.3局の732氏によるまとめwikiが作られました。
http://www12.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/1.html
- 2 :
- ■過去スレ■
咲-Saki-で百合萌え 13局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1273555040/
咲-Saki-で百合萌え 11局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1259497701/
咲-Saki-で百合萌え 10局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1256207073/
咲-Saki-で百合萌え 9局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1254459408/
咲-Saki-で百合萌え 8局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1252640255/
咲-Saki-で百合萌え 7局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1251172802/
咲-Saki-で百合萌え 6局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1249890471/
咲-Saki-で百合萌え 5局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1248327402/
咲-Saki-で百合萌え 4局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1246344174/
咲-Saki-で百合萌え 3局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1244471135/
咲 -saki- で百合萌え 2局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1241971685/
咲【-Saki-】で百合萌え
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1214819176/
- 3 :
- >>1乙
- 4 :
- 落ちる
- 5 :
- 1乙
ここも前スレも落ちそうだ
- 6 :
- 1乙
何か重複してるが、向こうは何も無いんでこっちを上にしとく
- 7 :
- >>1乙
前スレ1000 さすがタコスたくましい
- 8 :
- いちおつ
ところで前スレのSS保管庫に収録しきってないけど
あっさり埋めちゃって良かったん?
- 9 :
- 最近かじゅワハハの方が自然体でいい気がしてきた
- 10 :
- >>9
SOA!SOAっす!!
検証のための資料提出を要求するっす!
- 11 :
- むっきー海王
「私は一向にかまわん!!!」
- 12 :
- ヤンデレ和に監禁・調教されて堕ちる咲とか
衣・照に言葉責めと和姦調教される咲とか
気を失って、気がついたらオッドアイの赤ん坊を抱いていた久とかないかな
- 13 :
- 照姉に憧れる大星淡ちゃんが、照姉の心を独り占めする妹の咲ちゃんを目の敵にする
「照先輩は妹はいないと言ってました。妹ずらして照先輩になれなれしくしないで下さい」
なんて最初は色々意地の悪いことを言ったりするんだけど
そこはかとなく照姉を思わせる咲ちゃんに次第に魅了されていく
そしてとうとうのどっちを含めた三角関係に発展する
そんなSSを書こうと思うんだ
- 14 :
- >>13
全力で待ってる
- 15 :
- 最新見て思ったんだがタコス衣池田は悪くなさそうだ
- 16 :
- 特定条件下で爆発力を発揮する長野ちっこい組
- 17 :
- 県レベルと全国レベルと学校レベル
- 18 :
- 全国大会準決勝見る限り東風限定なら一応タコスも全国レベルなんじゃね?
池田は県上位レベル(※単純に全国の経験がないから)
で衣は超高校級ってやつ
- 19 :
- >>18
三人とも長野県の誇るナイチチってことだろ言わせんな恥ずかしい。
- 20 :
- 衣「衣は……、衣は『ゆり』じゃないから誕生日を祝ってもらえないんだ。ゆりに不必要なキャラなんだ」
優「そこのかわいいお嬢ちゃん! 咲キャラに限ってそんなことありえないじぇ」
池「いっしょに楽しむし!」
衣「おまえたち……」
池「ところで百合ってなんだ?」
優「我にまかせろ!」
池「にゃアッーー!」
みんななかよし。
- 21 :
- >>8
問題ない
- 22 :
- 衣ちゃんは多分永水では人気者
みんなからなでなでしてもらえる
- 23 :
- >>22
霞さんなら道行く人に親子と間違えられても違和感ないな
- 24 :
- >>22
皆と一緒に衣を愛でつつも
小さな嫉妬心に芽生えた事に戸惑うハッちゃん
- 25 :
- >>15
その三人なら「拾って下さい」と書いてあるダンボールに入ってもらって
道ばたで一緒に拾ってコールとかして欲しい
面倒見の良い部長か、ロリ村さんあたりが持って帰りそうだ
- 26 :
- 透華が拾ってメイドにするという選択肢もあるかも
そういや昨日は透華の誕生日だったのか
「一、今日は私の誕生日でしてよ」
「うん。ちゃんと覚えてるよ」
「それならまどろっこしい話はいりませんわね。一…」
「なに?」
「プレゼントにはあなたの初めてが欲しいですわ」
「初めてって…」
「初めてとは…その、初めてですわ!」
「…うん。優しくしてくれるなら、いいよ…」
「なぁ、純」
「どした?」
「初めてってなんだ? 衣の誕生日には誰もくれなかったぞ」
「うーん、その話は衣にはまだ早いかな」
「なんだと、衣が一番お姉さんなんだぞ!」
「早いって言ったら早いんだよ。わかったら向こうに行ってレゴでもやってな」
「な、なんだと! 家出してやる!」
翌日
「拾って下さい」と書いてあるダンボール箱に入った衣の姿が…
- 27 :
- >レゴでもやってな
ワラタ
- 28 :
- ともきー「私の初めては純にあげた。」
純「ちょ!おま!!」
純智紀とかもっと増えないかな
- 29 :
- >>26
思わず拾って来ちゃった咲が、和と一緒にいけないことを教え込むのを妄想した
- 30 :
- 咲に拾われた衣が、咲と一緒の布団で寝たり、咲と一緒のお風呂に入ったりして、咲をストーキング(or盗撮)してたhrmrさんが血の涙を流しているのが浮かんだ
衣も隔離された生活から一変して常に咲が隣にいる生活になったことで滅茶苦茶咲に甘えそうだな。そして自然と衣咲へ
- 31 :
- 優希「あれだなー。集中力がある時って、次にツモる牌がわかったりするんだじぇ」
和「そんなオカルトありえません」
衣「あー、あるなー」
咲「あるよねー、ツモった瞬間ピンと来るっていうか」
優希「ふっ……衣ちゃん、咲ちゃん、向こうでお話しようか」
和「…優…希……?」
オカルトあるあるトークに参加できず孤立する原村さん
- 32 :
- >>31
まるで百合ではないですが
和「いくら宮永さんの言うことでも、オカルトなんてありえません」
咲「あるんだってばー」
優希「のどちゃん、相変わらず頭固いじょ」
咲「なんかさ、これは一発で引けるとか、これは裏が乗るとか、あらかじめ分かっちゃうんだよ。自分の理性を疑っちゃうけど」
和「それ以前に人間性を疑いますね」
咲「あっ、ひどい。私、原村さんのイメージ変わっちゃうなあ」
和「そ、それは困りますけど……」
優希「……んっふっふ」
和「なんですか優希」
優希「そんなおっぱいでも出来るオカルト技があるじぇ」
和「おっ……胸のことは関係ないでしょう!」
優希「教えて欲しいか?」
和「ま、まあ、嫌われたくないですし……実在するのでしたら」
優希「よろしい。まず牌をツモる!」
和「はい」
優希「そしたら卓で擦る!」
和「は?」
優希「1万回くらい! ごしごしごし!」
和「あの」
優希「あら不思議! どんな牌でもあっという間にピカピカのおと−ふに!」
和「………」
優希「これで白一色のできあがりだじぇー!」
和「あまりに馬鹿馬鹿しくて口もきけません」
池田ァ「マナー、悪いなあ」
誰でも一度はやる。
- 33 :
- 孤立は可哀相だけど三人におもちゃにされちゃう原村さんは可愛いな
- 34 :
- >>28
「智紀って眼鏡を外すと美少女になる典型的なパターンだよな。コンタクトにしようとか思わないのか?」
「そういうことは純だけが知っていればいいから」
淡々話す智紀の姿を横目で見ながら、つくづく敵わないと思う。
普段無口な分、あいつがいざ口を開くと一言一言がとてつもなく重い。
その言葉にはおちゃらけた俺と違って、余分なものなんて少しも混じっていないし、
癖のない黒髪と同じようにどこまでも真っ直ぐだ。
だから、
「純だけが知っていればいいから」
というたったそれだけで、俺はあいつの目をまともに見れないくらいドキドキしてしまう。
嘘のない本物の好意の前では、冗談なんて通じないって教えられた気分。
俺はこんな見た目だから後輩の女の子に告白されることもままあるけど、
そういう子達に言葉を尽くして誉めそやされるより、智紀にたった一言
「純が好き」
と言われる方がよっぽど嬉しい。
それに、そういう子達よりも眼鏡を外した智紀の方が全然綺麗だということもちゃんと知ってるしさ。
雪みたいに白い肌とそれによく映える漆黒の髪、
出るところは出て引っ込むところは引っ込んだ完璧なプロポーション。
智紀のことを知った後では、他の女の子に興味が沸かなくなるのも当然だと思う。
あいつと二人で朝を迎えて、気だるい気分のままベッドに横になっている時間が好きだ。
お互い起きていることを確認して取り留めの無い会話をした後で、智紀がコーヒーを淹れに行く。
やがてカップを二つ手に持って帰ってくれば、生まれたままの姿が朝日に包まれて、息を飲む程美しい。
俺はそんなあいつを見つめながら
「お、智紀さん、今日もパイオツカイデー、コーマンルーユーっすね!」
ドス!!!
軽口を叩き、いつもぶん殴られてる。
おしまい
- 35 :
- >>34
ま た お ま え か w
グッジョブせずにはいられないな。
いつも途中までイイハナシダナーと思うのに、最後の落ちで噴くw
- 36 :
- >>34
オチwww
純智紀いいよなGJ
- 37 :
- >>34
オチの人GJ!超GJww
純も智紀も2人きりの時はノロケ全開だといいな。
- 38 :
- q
- 39 :
- 純の誕生日プレゼントは智紀で決定だな
- 40 :
- 久々に部長ハーレムがみたい
全国でも部長モテモテや!!
- 41 :
- 霞さんとはっちゃんも部長に見とれてるだろ
- 42 :
- 見とれてるんじゃなくて目を付けたのかもしれない。
- 43 :
- 返り討ちにしてくれるわ。
- 44 :
- お姉ちゃんに振られて泣いている咲
京太郎がそっと後ろから近づき
「バカやろう、おれがいる」
咲「京ちゃん・・・グス」
めでたしめでたし
- 45 :
- >>44
んどけ
京太郎の妄想でなく皆さんに真実を伝えます
お姉ちゃんに振られて泣いている咲
和がそっと後ろから近づき
「バカ・・・、私がずっとついてますわ」
咲「原村さん・・・グス」
めでたしめでたし
- 46 :
- >>45
乳に潰されろ
真実はいつもひとつ
大好きなお姉ちゃんに抱きしめられ嬉し泣きする咲
めでたしめでたし
- 47 :
- >>46
お前らこっちのおっぱいさんも忘れてんじゃねーぞ
合宿所近くを散策中
モモ「やっぱり全国・・・行きたかったっす。勝って先輩と一緒に」
かじゅ「(手をつなぐ)バカだなモモ。勝てはしなかったが、私はここにいる。それでは不満か?」
モモ「先輩・・・大好きっすー!」
かじゅ「バカ・・・、ここでは(ry」
- 48 :
- 京ちゃん好きなんだけど
京咲スレと京太郎ハーレムスレと二つもいるものかと
最近おもう
- 49 :
- 咲とのカップリングが好きなのか、京ちゃんハーレムが好きなのかで分かれてんじゃねーの
どっちにしろここで語ることじゃないな
- 50 :
- スレタイも読めないアレとしか
- 51 :
- お姉ちゃんと仲直りするために全部倒す咲さんまじぱねぇ
お姉ちゃんと仲直りした咲さんが見れるのは何年後だろうか・・・
- 52 :
- 流れぶった切ってすいまそん
純と智紀の馴れ初めを妄想してSSにしてみますた
妄想なので悪しからず
- 53 :
- <純君視点>
男みたいな格好をしているのは、単に好きだから。
もし期待していたら悪いけど、本当にそれだけ。
特別な理由があるわけじゃないんだ。
王子様になりたいとか、少女革命を起こしたいとかはこれっぽっちも思ってないし、
「それでも男ですの?」
透華が俺の見てくれを指して男扱いしてくれば、その都度
「俺は女だ」
って、ちゃんと否定している。
それもこれも女としての自覚があるから。
服装や言動がちょっと変わっているだけで、あとはどこにでもいる女の子なんだ。
ま、人がどう思うかは人の勝手だから、俺が男に見えたからといって本気で目くじらを立てたりはしないよ。
龍門淵高校には俺が入学して程なく出来た「井上純ファンクラブ」なるものがあって、
女子生徒達が密かにプロマイドを集めてるらしいけど、やりたきゃ勝手にやればいいと思ってる。
そういうファンの子から差し入れがあれば、悪い気はしないしさ。
一度ファンからの差し入れだと勘違いして、清澄のチビのタコスを食っちまったのも、
来るもの拒まずの精神が身についていたからなんだ。
悪気があったわけじゃなくて、言うなれば日頃の習慣というやつ。
何を隠そう、俺は今までファンからのプレゼントを受け取らなかったことなんて一度も無いんだ。
たとえそれがいらないものであっても、突き返して相手を泣かせたりしたら後味が悪いだろ。
勿論チビのタコスを食べたのは俺だし、それについては何の言い訳もしないけれど、
そういう事情があったってことはわかって欲しい。
ファンを大事にしているがゆえってことでさ。
- 54 :
- なんだかんだ言って格好つけているけど、チヤホヤされれば素直に嬉しいんだ。
でも、違和感がないわけじゃない。
例えば
「井上さんは誰よりも格好いいです。良ければ私と付き合って下さい」
なんて女の子から告白されれば、
(もし俺がこんな格好をしてなかったら、この子は告白してくれたかな?)
心の隅で否定的にとらえてしまうこともある。
男の子を見る目で俺のことを見ているんじゃないかってさ。
誰かの代わりにされるのは、正直なところ良い気はしない。
男みたいな格好をしているからといって、男になりたいわけじゃないんだ。
ワイシャツの襟ぐりを大胆に開けて、その上にネクタイを引っ掛けるのも、
スカートの下に黒のレギンスを履いてパンツファッションにするのも、単に好きだから。
自分のこれだと思うスタイルが相手の琴線に触れたのなら勿論嬉しいけれど、
でも、好みが変わることだって勿論ある。
半年後、俺が女の子らしい服の趣味に目覚めることだって有り得ない話じゃない。
そうなった時、「井上純ファンクラブ」の子達はどうするだろう。
こっそりプロマイドを集めるなんてこともなくなるんじゃないかな。とはいっても
「私、井上先輩が好きです」
「君は俺のどこが好きなの?」
「格好いいところ、王子様みたいで頼りになるところ」
「じゃあ、もし俺が普通の女の子になったら、君は俺のことが嫌いになる?」
実際にそんな風に聞いてみたりは勿論しないよ。
「俺のどこが好き?」
なんて、いかにも面倒くさい奴が言いそうな台詞だから。
- 55 :
- あれは、龍門淵に入って暫く経った夏の初め頃だったと思う。
すでに発足していたファンクラブの女の子に告白されたんだ。
その気がないから断ったんだけれど、それから一週間ほど経った頃、
その女の子が彼氏らしい男の子と連れ立って歩いているのを見かけた。
彼女の顔に浮かんだ楽しそうな表情を見てたら、ふいに虚しくなった。
俺のことを好きになるのも、他の奴を好きになるのもその子自由だけど、
もうちょっと節操を持ってもいいんじゃないかって、心がささくれ立ったったみたい。
(好きって、そういうことだったん…)
新緑の眩しい風薫る季節におよそ似つかわしく気分のまま、龍門淵邸に帰ったよ。
その足で真っ直ぐ麻雀部屋に向ったのは、苛立ち紛れに対局に没頭したかったから。
けれど俺の思いに反して、人がいなかった。
誰もいなかったわけじゃなく、対局に必要な頭数が足りなかった。
そこにいたのは智紀だけだった。
どうして智紀に相談する気になったのか、自分でもよくわからない。
あいつと会ったのは透華のスカウトで龍門淵に入学した後で、会ってからまだそんなに日が経っていなかったし、
正直に言うと地味でパッとしない奴、くらいにしか思っていなかった。
揃った前髪にどこにでもありそうな眼鏡をかけた、無口なパソコン女。
もし龍門淵高校麻雀部という特殊な籠の中におさまっていなかったら、言葉を交わすこともなかったタイプ。
でも、よりによってただのクラスメイトだったら友達にもならなかったであろう智紀に、
俺は心にわだかまった想いを吐き出した。
「ファンクラブの女の子に告白されたんだけど、その子が彼氏と歩いているのを見かけてさ」
「あの子達はみんな、俺を王子様か何かだと思ってるんじゃないかな」
「ただ好きでやってるだけなのに、勝手に好きになって、勝手に離れて」
「もし俺がこういう格好をしなくなったら、どうするんだろう」
「あっさり手の平を返すのかな」
今思い返しても火が出るくらい恥ずかしい。
まったく、面倒くさい奴もいたもんだ。
智紀はというと、そうやって俺が感傷に溺れながら一心不乱に喋り捲った後で、言ったんだ。
「今日の純、面倒くさい」
無愛想に
「でも、純が女の子らしい格好してるところは見てみたい」
って。
- 56 :
-
「へ?」
そんな風に言われると思ってなくて驚いていた。
言葉が続かなかった。
ぼーっと、智紀が微笑むのを見ていた。
「純は純だから」
「それ、どういうことだ?」
「女の子の格好をしていても、純は純だってこと」
普段無口な分、智紀がいざ口を開くと一言一言がとてつもなく重いと知ったのは、その時が初めてだった。
微笑が消えてもとの無愛想な顔に戻るまで、俺は何も言えずにあいつを見ていた。
智紀はそれ以上言葉を費やさなかったけれど、いつまでも余韻が尾を引いた。
「純は純だから」
あいつの笑顔がなんだか無性に嬉しくて、気付いたら胸の鼓動が早まっていた。
(久々にキレちまったよ……)
智紀を意識するようになったのは、その時からだ。
続く
- 57 :
- 久々にキレちまったよ……
で吹いた
- 58 :
- >>52-56
乙ー。
ともきー視点期待します。
- 59 :
- おい、最後www
- 60 :
- <智紀視点>
純と初めて会ったのは、透華のスカウトで龍門淵高校に入学した時。
一見して、私とは違い外向的な人だと思った。
白いYシャツに男物のネクタイなんかしている時点で奇抜だし、
しかもその格好で気後れせずに話しかけてくるから、少し気後れした覚えがある。
「俺は井上純。よろしくな」
一人称は俺……。
開けっ広げな笑いとその男言葉に圧倒されて、純が挨拶がてら差し伸べてきた手を掴み返し損ねてしまった。
この人、苦手。
はっきり言って、純に対する最初の印象は決していいものだった。
麻雀を打ってみて、その苦手意識はもっと確かなものになった。
麻雀を打つ時も純は独特で、まず椅子座る姿から人と違う。
どっかり胡坐をかいて、膝の上に肘を乗せて頬杖なんかついている。
その格好で試すようにこっちを見てくるから、ペースが崩される。
私は牌効率や期待値を考えて打っていく堅い打ち方。
純はというと、対照的に手なりで手牌を作っていく打ち方で、穿った見方をすれば場を荒らすタイプで、
一言で表すならば水と油。
こっちの様子を逐一窺いながら、チーやポンでかき回してくるから、私としてはとてもやりにくい。
やっぱりこの人、苦手。
一緒に全国を目指す仲間には違いないけれど、友達にはなれないタイプだと改めて思った。
- 61 :
- それなのに純が好きになってしまったんだから、つくづく不思議。
あんなに苦手だったのに。
きっかけは、一年生の時のインターハイ予選。
準決勝で次鋒として対局に臨んだ私が、散々に放銃してしまったこと。
終了のブザーが鳴った時点で龍門淵のマイナスは3万点で最下位。
全ての元凶である私の目に、控え室に戻るまでの廊下が酷く長く映った。
みんなを窮地に追い込んでしまった責任で足が前に進まず、会場のざわめきも遠くに聞こえる。
帰って早々に透華に怒られ、これで負けたら自分のせいだと後悔で一杯になった。
あの時あの牌を切っていなければ…
リーチにいかずにダマで通していたら…
一つ一つの局面を思い返すごとに鼻の奥がツンとする。
どうしよう…
どうしよう…
涙で視界がぼやけ始めたその時、思いもしないことに純が声を掛けて来た。
「気にすんなよ、智紀」
「お前が対戦相手のデータを集めて万全の準備で試合に臨んでることはみんな知ってるよ」
「それで結果が出なくても責めたりはしないって」
「結果が出ない時のために俺たちがいるんだから、頼ったっていいんだぜ?」
「なんでも背負い込むのはお前の悪い癖だよ」
いつもの饒舌さであれこれ慰めの言葉を言って、純が開けっ広げに笑って見せる。
不安に竦んでいた心がほぐれ、不安が嘘みたいに晴れていく。
「ってことで、あとは俺に任せとけ」
その頃は今と違って一が先鋒で、純が中堅。
立ち上がって、対局室に向うその背中が頼もしかった。
やがてモニターに現れた純がいつものように胡坐をかいて自信満々に笑ったのだけれど、
その姿が初めて格好良く見えた。
- 62 :
- 視点とか書く必要あんの
- 63 :
-
「な? 言った通りだろ?」
言葉通り、私が作ったマイナスを帳消しにして戻ってきた純が、こっちを見て笑う。
優しい表情に溶かされて、それまで純に対して抱いた苦手意識が氷解していく。
どうしてそれまで気付かなかったんだろう?
純がこんなにも優しい顔で笑うことに。
白いYシャツに男物のネクタイなんかしている奇抜な格好や、物怖じしない性格、
あるいはその打ち方ばかり苦手に感じて、ずっと純という人から目を背けていたことに、その時初めて気付いた。
単純かも知れないけれど、もっと純のことが知りたいと思った。
以来、龍門淵邸で、学校で、あるいは麻雀部の部室で、純と話す時間が増えていった。
マイペースでともすれば自分の世界にこもりがちな私と違って純は自然体で、
一緒にいるとそれだけで世界が広がるみたいに感じた。
間もなくずぼらな純に私が勉強を教え、代わりに出不精の私を純が外に連れ出すようになり、
そんな風に二人でいる時間はいつもドキドキした。
ドキドキするわけは自分でもなんとなくわかっていた。
知れば知る程、純が好きになる。
友達としてではなく、それ以上に大切な人として。
だから純がファンクラブの子とのことでちょっと感傷的になっていた時は少しでも励ましてあげたくて
「純は純だから」
と言ったのだけれど、そこに込められた私の好意には気付いてないみたい。
純はそういうことには結構鈍感だ。
- 64 :
- 次の純君視点で終わりにする予定です
- 65 :
- 乙ですわ。
高校卒業したら純くんからプロポーズするんだろうな
- 66 :
- >>64
イイヨイイヨー。
あと、ここまできたら最後まで龍門淵で行くしかないな。
- 67 :
- <純君視点>
智紀の素顔を初めて見たのは、龍門淵に入って少し経ってから。
昔も今も眼鏡を外したあいつが飛び切り綺麗なことに変わりはないけど、その時はさして気にも留めなかった。
口数の少ないパソコン少女としか思ってなかったから、別段感動したりもしなかったんだ。
それなのに、今では随分様子が変わってしまった。
ともすれば周囲に埋没しがちな目立たない智紀を、しっかりと見つけることが出来る。
教室中に散らばった制服の群れ中にあっても、校庭で固まったジャージの群れ中にあっても、
あいつは俺にとって特別で、一目でそうとわかるんだ。
理由は簡単。
いつも想っているから。
特別だなんて……
口数の少ないパソコン少女と思っていた頃と比べると、我ながら極端な変わりようだとは思う。
でも、心の真ん中にあいつがいるんだからしょうがない。
いつの間にか智紀が好きになってしまったんだ。
「純は純だから」
あの一言を境に、智紀は気になる存在になった。
(もっとよく知りたい)
そう思って、好きでもない勉強を教えて貰ったリ、出不精を口実に外に連れ出したり、
自分でもちょっと強引だと感じながら距離を縮めた。
- 68 :
- 智紀は口数が少ない代わりに言葉に嘘がないから
「私もテスト勉強で忙しい」
グサッとくることもあったけれど、
「でも、純が留年したら大変だから付き合ってあげる」
言葉に嘘がないからこそ、本当の優しさを感じることが出来た。
龍門淵邸内に宛がわれている智紀の部屋に行って二人で勉強したり、
帰り途中に買って来たお菓子を一緒に食べたり、
一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、愛しさは増していった。
智紀はいつも黙って俺を部屋に上げ、柔らかい視線を投げてコーヒーを淹れてくれた。
そこは飾り気が無く実用的に整頓され、自分のものとは違う匂いが微かに漂っていた。
間もなく殆ど毎日智紀の部屋を訪れるようになり、雨の日は窓叩く雨粒を数え、夜になれば星を見上げた。
無口な奴だから時折深い沈黙が訪れることもあったけれど、あいつの部屋では気にならなかった。
夜の帳が下りるのにあわせて別れの挨拶をし、部屋を後にする。
一歩外に出ればそこは龍門淵家の豪奢な邸宅内で、絨毯が敷かれた長い廊下にランプの光が揺れている。
なんだか、不思議な感じがした。
自分の部屋へと戻る途中で龍門淵邸の廊下を歩きながら、
俺はいつも、終わらない遠足に来ているような高揚感に包まれていた。
- 69 :
- 体のあちこちに智紀と過ごした時間の余熱がくすぶっている。
眼鏡の奥の息を飲むほど美しい瞳を思い出す。
目が合うとそれだけで胸が苦しくなるあの感じ。
誰かの隣にいることを芯から心地良いと感じるなんて初めてのことだったし、
芯から切ないと感じることも初めてだった。
智紀に会って本当の恋を知ったような気がする。
一緒にいる喜び、言葉が途切れた瞬間にふと過ぎる寂しさ、別れた後の虚脱感と充足感。
全部智紀が教えてくれたものだ。
幾日も智紀の部屋で過ごすうち、俺はあいつが好きになっていた。
そのことを自覚すればする程、ふとした瞬間に過ぎる寂しさは大きくなった。
目が合う度に、微笑みかけられる度に、同じ想いで俺を見つめてくれたらいいのにと、
そんな風に思えて仕方なかったから。
- 70 :
- きっかけはささいなこと。
それでも切なさに押しつぶされるには十分だった。
いつものように部屋を訪れた俺に、コーヒーを渡しながら智紀が言った。
「9月14日は純の誕生日だけど、何か欲しいものはある?」
そんなの、一つに決まってる。
欲しいのは智紀の心。
俺と同じ想いで見つめて欲しい。
その綺麗な瞳に俺を映して、いつものように嘘のない言葉で好きだと言って欲しい。
簡単なことなのに、切なくてたまらなかった。
智紀が俺を好きだなんて思えなかったから。
高望みしてる。
笑おうとしたけれど、上手く笑えなかった。
「どうしたの?」
少ない中にありったけの心配が込められた智紀の声が聞こえた。
綺麗な瞳に映った俺の顔はみっともなく泣き出しそうだ。
「どうもしてない」
ただ好きなだけだよ。
それだけのことがこんなに切ないなんて思わなかったんだ。
「本当にどうしたの?」
ごめん、智紀。
「好きなんだ」
- 71 :
- 「智紀が欲しい。好きなんだ」
自分の声じゃないみたいに遠くに聞こえた。
こっちを見つめる智紀の顔に驚きの表情が広がった。
言葉が途切れて沈黙が訪れる。
いつもは気にならないのに、押し潰されそうになる。
その永遠にも思える空白の後で智紀が優しく笑うのが見えた。
「私も純が好き」
いつもと同じ、余計なことなんてない真っ直ぐな言葉。
智紀が近づいて来て、額と額をコツンと触れ合わせてからもう一度同じことを言った。
「私も純が好き」
見つめられ、視線を通して気持ちが届く。
恋が報われた嬉しさを俺はその時初めて知った。
(さ…さすがの俺も今のはぬかと思った…このフリーザ様がにかけたんだぞ…!)
あとはもう黙って智紀を抱きしめることしか出来なかった。
終わり
- 72 :
- おいw
- 73 :
- 最後の最後でw
- 74 :
- >>71
乙w
もっと広がれ純智紀の輪!
- 75 :
- ギャグで落とさないと締められないのか
- 76 :
- だがそれがいい
- 77 :
- 最近いつも投下してる人か
確かに最後の受け狙いは若干寒いきがする
- 78 :
- 部長が姫様のおっぱい揉む展開まだ〜?
- 79 :
- >>75
前スレではギャグ締めじゃないふくすこ、姫様×霞とかも書いてました
次は普通に書いてみます
というわけで国広君のお誕生日記念に小ネタをば
- 80 :
-
「一、今日は中秋の名月ですけれど、月見泥棒の風習は知っていて?」
龍門淵邸のバルコニーに出て二人で月を眺めている途中で透華に声をかけられた。
そんな風習聞いたことがないから首を横に振って答えると、透華のちょっと得意そうに笑顔が返ってきた。
「月見泥棒というのは、十五夜の夜に家々の軒先や玄関にお供えされた月見団子を子どもたちが盗み食いする風習ですわ。
もちろん本当の泥棒ではなくて、各家庭であらかじめ玄関先などにお団子を置いておくんですの。
団子は多く盗まれた方が縁起がよいとされていますわ」
「そうなんだ。知らなかった」
「ええ。というわけで…」
「!?」
いきなりキスされるなんて思わなかった。
びっくりしてなすがままのボクの唇に、柔らかい透華のそれが触れる。
軽くついばむような仕草をした後で顔を離した透華は、呆気にとられるボクに優しく笑いかけた。
「残念ながら今ここに月見団子はありませんわね。というわけでお団子みたいに柔らかい一の唇で代用しましたわ」
「だ、代用って透華…」
「これでこれからも縁起よく過ごせましてよ」
時々こういうサプライズを用意してくれる透華がたまらなく好きだ。
そのことを改めて実感したボクは、今度は自分からキスをした。
「は、一…」
「お団子は多く盗まれた方が縁起がいいんでしょ? だったら今度はボクが透華の唇を沢山奪ってあげるよ」
「もう、不意打ちすぎますわ…」
ささやかな不平を無視して、それから暫くボクは月明かりに濡れた透華の唇にキスの雨を降らせ続けた。
- 81 :
- モンブチ月間も終わりかー
- 82 :
- 次は清澄だねー
- 83 :
- 最後に落ちが無いとものたりない
人もおおいはず…
- 84 :
- 清澄の前に今日は風越キャプテンのお誕生日っす。
キャプテンおめっす。
日付はまたぐけど、後ほどお祝いSS投下するっすよー。
今、まだ書いてる途中なんで… 気持ちだけでも…
- 85 :
- 待ってるよー
- 86 :
- 今日は最萌に桃子が出てます
支援画像もたくさんあるのでよろしければ投票を
アニメ最萌トーナメント2010 投票スレRound81
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/vote/1285260987/
G22
<<東横桃子@咲-Saki->>
- 87 :
- >>83
あるとイライラするな
- 88 :
- つ遅くなったけど、キャプテン誕生日おめSS投下するっす。
キャプテンは風越の皆に愛されてるっす。
表現くどいです。苦手な方はスルー願います。
素敵落ちはないっすよ。
- 89 :
- パーン!パパン!パーン!
「キャプテーン、お誕生日おめでとうございまーす!!!」
美穂子が麻雀部の部室のドアを開けた途端、勢いよくクラッカーが鳴り、風越麻雀部員80名が一斉に声を上げた。
「ええっ、み、皆…」
美穂子は思いもよらないことにただただ驚くばかりで、声も出ない。
「キャプテン!皆からの気持ちですし!」
華菜が満面の笑みでドアを開け放したまま入口で固まっている美穂子の手を取り、部室に招き入れた。
わー!おめでとー!キャプテーンおめでとーございまーす。パチパチパチパチ……
歓声と拍手に包まれた美穂子は、最初のうちは茫然としていたが、直にその両の目からポロポロと涙があふれ出してきた。
「キャプテンの誕生日を皆でお祝いしようって、泣いてるし!」
美穂子を喜ばせようと部員全員での誕生会を企画した華菜が、事情を説明しようとして思わず美穂子に突っ込んだ。
「ち、違うの、違うのよ。華菜…… 私、嬉しくて、それで……」
あふれる涙を両手で拭いながら、「ありがとう、皆、ありがとう……」と美穂子は何度もお礼を繰り返す。
その様子に今度は逆に皆の胸が熱くなった。
「お礼なんていいんですよ…… キャプテン、嬉しいなら笑ってください!」
華菜もうっすらと涙を浮かべながら、美穂子に笑顔の見本を見せるかのように笑いかけた。
「……でも、部室でこんなことをして大丈夫なの?」
泣きやんでいつもの落ち着きを取り戻した美穂子が、ゆっくりと部室を見回す。
いつもはコーチの怒鳴り声が響く部室だが、今日だけは小学生の頃依頼と思われる折り紙のわっかをつなげたチェーンやちり紙で作ったお花ですっかり飾り付けられていた。
「はい。コーチに許可を取ってあります。でも……」
「でも、どうしたの?何か無理なことをしたんじゃないの?」
気真面目な美穂子の疑問に、青ざめた表情の華菜の隣から未春が答える。
が、華菜の表情とちょっと歯切れの悪い未春の答えに美穂子の心配の虫が顔を出す。
「いえ、無理はしていません。というよりこれ以上の無理ができなくてごめんなさい」
未春を先頭に皆が美穂子に向かって一斉に頭を下げた。
きょとんとする美穂子に向かい未春が顔を上げ、話を続ける。
「コーチが仰るには、――福路の誕生日は祝うのは構わん。が、通常通り部室内での飲食は不可。また勉学に不要な物は校内への持ち不可すなわちプレゼント不可。と……」
「ええ…」話を聞く美穂子の顔には納得のいった表情が浮かんでいる。
「折角の誕生会に乾杯やケーキ入刀?、プレゼントの贈呈も無しではキャプテンに申し訳なくて…… それでも、皆の気持ちだけでもキャプテンに伝えたくて……」
未春をはじめ、皆が無念ですというような表情を浮かべた。
「ありがとう。でも、その気持ちが私には何よりのプレゼントだわ」
美穂子が皆の顔を見回して、にっこりとほほ笑む。
「私は本当にいい仲間に恵まれたわ。皆、本当にありがとう」
美穂子のほほ笑みに皆が安堵し、たとえこれだけでもこの誕生会をやって良かったという気持ちになった。
品物としてのプレゼントは用意できなかったものの、星夏の提案により皆で記念撮影をして、その写真を美穂子にプレゼントすることになっていた。
美穂子にしてみればいつの間にか現れた写真部の部員が、美穂子を中心にした記念写真を何枚か撮った。
簡単なものであったが、美穂子にとって嬉しい思い出になった誕生会も終わり、
多くの部員が後片付けで残ることになった。
そんな中、自分も後片付けをしようとする美穂子を華菜、未春、純代と星夏のレギュラー4人がようやく外に連れ出した。
- 90 :
- 「華菜、皆にここまでやって貰って私たちだけ帰るのはいけないわ」
「キャプテン。今日は一緒に帰るのはあたしじゃなくて、あの人ですし」
校門近くに来ても、まだ手伝うと言い張る美穂子に向かい、華菜が何かを堪えるように指さした先。
校門の右手に、清澄高校麻雀部部長、竹井久が手持ちぶさたに立っていた。
が、校舎からやってきた風越の5人の姿を認めるとひらりと右手を軽く上げた。
「ひ、久さん?どうしてここに?」
思いがけないゲストの来訪に美穂子はパニックを起こしかけた。
「どうしても、こうしても私たちが呼んだんですし」
華菜がちょっとムッとしたような口ぶりで説明する。
「な、なんで……」
「何ででもいいですから、早く行ってください!」
ぐうっと華菜に背中を押され、美穂子は久に向かって歩き出した。
が、緊張のあまり思わず久の前を通り過ぎてしまう。
「ちょ、美穂子、待ってよ」
「え、あ、はい……」
久の声に校舎の方を振り返るが、その顔がまともに見れずにうつむいてしまう。
「あなた、今日誕生日なんですってね」
「え?あ、はい。そう、です……」
今度は久の問いに答えるために顔を上げる。
すると、久が少しはにかんで「お誕生日、おめでとう」と美穂子に告げた。
「キャプテーン!」
「清澄部長ーー!」
未春と華菜が声を張り上げる。
「はい?」
「んお?」
呼ばれた方に美穂子がまっすぐ顔を上げ、久が振り向いたその瞬間
カシャッ、カシャッ、カシャッ……
星夏が覗きこんでいるカメラのシャッター音が響いた。
「キャプテーン!これが私たちからの誕生日プレゼントでーす!」
カメラを指さしながら未春がまた大きな声を出す。
しかし、久を前に未だうろたえている美穂子には何がなんだかさっぱり分からない状況が続いている。
「うーん、美穂子…… あなた本当にいい後輩に恵まれたみたいね……」
「えっ?あの…… ええ、そう思います」
美穂子は久の言わんとするところはよく分からなかった。
それでも、いい後輩という一言に反応して、ようやくにっこりとほほ笑みながら返事をした。
(中略)
その後、皆で撮った記念写真は美穂子の部屋を飾り、星夏の撮った写真は、美穂子と久の2人の部屋を飾っている。
〈了〉
- 91 :
- 今回はこれでおしまいです。
コミック7巻のとらさんのおまけ見てて思いついたっす。
部長とは(中略)ですみませんでした。
- 92 :
- GJであった
- 93 :
- おもしろかったよ
- 94 :
- (中略) が気になる・・・
- 95 :
- 3日カキコなしで大丈夫か?
- 96 :
- いつでもオッケーっす!
- 97 :
- 大丈夫だ、問題な……いや、あるな。
- 98 :
- 投票よろ
アニメ最萌トーナメント2010 投票スレRound89
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/vote/1285767754/
9/30 (木) 本戦Cブロック決勝
<<原村和@咲-Saki->>
- 99 :
- おいタコスも出てるんだから
一応タコスの名前もだしてくれよ
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