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2012年2月レズ・百合萌え52: 【マジすか学園】センターとネズミの秘密の部屋★2 (535)
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【マジすか学園】センターとネズミの秘密の部屋★2
- 1 :11/11/29 〜 最終レス :12/02/08
- *マブダチ?馬鹿言え、てめーらデキてんだろうが!!なマジすか学園の百合カップル、
センターとネズミの「屋上」では見せられない夜のスレッドです。
*18禁描写OK。「屋上」では自重したいいかがわしいネタはこちらにお願いします。
*中の人の話は厳禁!ドラマの中のキャラクターとしての話題に留めましょう。
前スレ
【マジすか学園】センターとネズミの秘密の部屋
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1313675932/
- 2 :
- >>1
スレ立て乙!また容量オーバーww
職人様達ありがとうございます!!
ほんとにセンネズ大好きです
センネズのエロSSが大好きです
投下がないと禁断症状出るくらいです
これからも宜しくお願いします!
- 3 :
- 前スレの最後に投下されたSSもGJです!
わざわざ手を冷やしていやがらせするねずずが彼女らしいなと思いましたw
- 4 :
- 前スレラスト>>871です
新スレ、感謝です!!
油断していて、容量オーバーでいきなりスレ落としてしまいました。本当に申し訳無いです。。。
それにしても900行かずオーバーとは……
遅かれ早かれこうなったとはいえ、神職人さま方の連載がスレまたぎするのは辛いです
昨日夕方2つ投下しようとしてたのですが、1つめ投下の後いきなり1行も書き込め無くなりました。。
焦りました。そのあと時間無くて投下しそこねたので
これも短いSSですが、少しでもお暇がつぶせればと。 読んでくださる方、感謝です。
- 5 :
-
「犬狂い蜜狂い」
高級シティホテルの一室。
バスルームからはセンターがシャワーを浴びている水音。
目の前には、ついさっき届けられたワゴンに乗ったルームサービス。
窓ガラスの外に映るのは、室内の景色と二重写しに滲んだ都心の夜景。
大きめのバスローブを羽織ったネズミは、手つかずの方のベッドの縁に腰を下ろした。
濡れた髪をタオルで無造作に乾かしながら、目に映る物を見るともなしに眺めながら思わず
にはいられなかった。
何故私はこんな所にいて、こんなことをしているのだろう?
センターとの情事。
指で数えられるうちは数えていたが、もう止めてしまってしばらく経つ。
彼女と関係を持った理由なんて、上げようとすれば上げられる。
貴重な駒にとってこの身体が餌になるなら簡単で悪くないとも思ったし、自分に結構な好奇
心があったことは否定できない。誰もが通る道、誰もが夢中になるという行為なのだから、
興味を持つのは当然といえば当然だ。
もちろん自分を好きだという相手なら、リスクは低く、悪いようにはしないだろうという計
算は働いた。
・・・・・そして、実際悪くはなかった。
なのに身体を重ねて以来、ずっと心の奥がゾワゾワとして、気持ちが落ち着かない。
自分の気持ちが分らないなんて、こんなの初めてだ。
- 6 :
-
「…ルームサービス、早かったんだな」
バスルームから裸同然の姿で出て来たセンターが、不機嫌そうな声で言う。
見慣れてきたとはいえ、目のやり場に困る。
お前が何を考えているか分っている。私がこんな格好でドアを開けて、ボーイからワゴンを
受け取ったことに気分を害しているのだろう。
裸でというわけでもなし、そんなの仕方ないじゃないか。
「そういうときは私に言ってくれ」
「……お前がシャワー中でも?」
「当たり前だ。ネズミが出るよりはずっとまし」
そんな格好をお前はしていて、全く何がどうましだというのだろう?
何もかも当たり前の顔をして、不愉快を少しも隠さないお前はいやに尊大に見える。
そんなことが、私を余計に苛立たせ不安にもさせる。
私はワゴンの上のグラスにきれいに盛られたニンジンスティックをひょいと摘み、ガリッと
噛んだ。
「……マズイ。これ嫌い。ねえセンター食べてよ」
そう、私は食べかけのニンジンを手のひらに乗せ、床から5センチの所で手を止めた。
一瞬ヒリっとするような視線が交わった後、お前は黙って床に跪き、屈んで私の手から口で
ニンジンを取って食べてみせた。
からかうように言ってみる。
「お前、まるで犬だね」
「悪くないね。どうせなら猟犬がいい」
「ただのムダ吠えする番犬でしょ」
「猛犬注意って書いてあるのが見えないか?」
お前は私の指を強すぎる甘噛みを一つして、ニヤリと笑って続けた。
「お前の飼い犬はローストビーフも頂きたいんだがな」
こんなことをしても、どうしたってただのプレイでしかないのだ。お前を床に這いつくばら
せようが、結局私たちはそれを楽しんでいるに過ぎない。
- 7 :
-
次に誰より毛並みが綺麗な私の犬が所望したのはローストビーフ。
私は銀のプレートから二本の指で一枚つまみ上げ、右足の甲へ乗せ、センターの鼻先へと突き
出した。
「これはまた、器の方がよっぽど魅力的だ」
「犬は余計な事を言わない」
お前は唇を肌に触れるか触れないかぐらいに上手に使い、ローストビーフを口にくわえた。
ぺろりとお腹に納めた後、ごく自然な流れで、足先をペロペロと舐め始めた。
「せっかくシャワー浴びたんだ、綺麗にしないとな」
くすぐったさの中にぞくりとした粟立つ快美が混じり、仮眠とシャワーで一度醒めかけた甘
い疼きが足先を通して身体に舞い戻り、吐く息が熱くなってくる。
思わず引っ込めようとした足を、センターはつかんで離しはしない。
「ご奉仕させるのも飼い主の仕事だよ」
唇を噛んで睨んでみたが、こんなのはただお前の喜びが増すだけだ。
「ネズミ…お前は足の指を舐められるのが好きなんだ」
「…っお前なにを勝手に…」
「感じるんだろ?」
センターは足の指を一本一本口に含み、絞るように音を立てて舐めていく。
もう既にくすぐったさより、身悶えするような快感の方に、余程責められている。
「指と指の間がね、特に感じるんだ」
「……違っ」
「ねえ、どことどこの指の間が一番感じるか知ってる?」
「そんなの知るか」と声にならない声で毒づいた時、お前は顔を上げ私を見上げ、顔にかか
った前髪を払いもせず、唾液で濡れた紅い唇で言った。
「右の親指と左の親指の間」
「……!」
- 8 :
-
まるで放り投げるように、センターは私の上体をベッドに倒した。肩を覆っていたバスローブ
がはだけて、白い肌にいくつもの紅い跡が露わになる。
「……こんなネズミを見たヤツは生かしておけねえよな」
誰に言うとも無しに呟いたセンターの目は、暗く鋭くどこか残忍な光が見えている。
そんな目の色に、私が心をどれだけ揺さぶられるか知っているのだろうか。
センターは指で足全体を愛撫しながら、舌を足先からふくらはぎ、腿の内側へと這わせていく。
ジリジリと焼けるように私の内側の熱と期待が高まってゆく。
「バターが無くても構わないんだから、バター犬じゃあないな」
下品な台詞を吐くお前の声には自嘲の含みは一つもなく、ただ行為への喜びという、愉悦と
期待しか感じ取れなかった。
そこにあるのは奇妙な程に純粋な渇望と欲求。
だから私も、自分に選択権があったようでその実まるで無かったに等しいお前との行為に
没入させられてしまうのだ。
どこかが狂って、ただただお前を求めることしか出来無くさせられてしまうのだ。
「……いっぱい感じさせてよ」
もう、そんなことしか言えない。
たとえ、快楽の後にどれほど苛立ちにさいなまれようと。
〜おわり〜
- 9 :
- 犬プレイやびゃあああああ\(^o^)/
こういうの好きだ
- 10 :
- スレ立て&SS乙です。
まっぱで出てきちゃうセンターwww
でもそこがいい。
職人さまごとに、微妙にキャラクターがちがって
それが楽しかったりする。
センネズのふたりには、幸せになってほしいが
でも傷つけあうとこもいいねー。
まあイチャイチャも見たいが。
- 11 :
- 右の親指と左の親指の間ってそういうことかいw
二回読んで気付いたw
強気な変態寸前のセンターさん好きだー
- 12 :
- まさかの犬プレイに悶絶です
そして「右の親指と左の親指の間」にさらに悶絶
一瞬考えて…うはー!(//∀//)
飼い主にこんなことするなんてイケナイ犬だw
- 13 :
- >>4
お声をかけて頂いてありがとうございます。
へっぽこ見習いです。
私にとって、あなた様も神職人様なので大変光栄で、なんか慌ててワタワタしてしまいました(焦
屋上スレでも拝見し、すごいなあ…と感心しきり萌えまくり…だったのです。
見習いの「どうしても短く書けない力不足文章」まで読んで頂き、ありがとうございます。
へっぽことお呼び頂いてかまわないどころか嬉しい位なんですが、
呼びかけ難いようでしたら「へっぽこちゃん(様なし)」とでもお呼び下さい。
様はなしの方が有難いのです。
というのも…
元々、屋上・秘密の部屋ともコテハン・ペンネームなしが原則の所、
ワタクシメだけ大目に見て頂きたいと見習いを名乗らせて頂いているのは…
投稿のハードルを上げないためなんですね。
見習いであるとご認識頂くことで、しばらくは力量不足をお見逃し頂き、
気軽に投下して、読んで頂く事・自分自身反映されたものを読んで振り返る事…
そうやって修行させて頂くために しばらくへっぽこを名乗らせて頂くつもりなのです。
やはり投稿しないと、上達は見込めないので…
一人前の職人扱いされてしまうと、どうしても投稿に二の足を踏んでしまって…
実は、違う話を含め(短いの長いの色々)、もうかなりの量が書き上がっていて、
それらを順次投下したいと希望しているので…
そういう事情がありまして、見習いでご容赦願っております。はい。
そうですね…神は無理と思うので、
できれば見習いから卒業して普通職人くらいになって、無個性な投稿をできるのが目標ではあるのですが…
なかなか簡単ではありませんね(苦笑)
スレ立て依頼、お手数おかけしました。
私の長文スレジャックが大きな原因の一つである事は否めず…
ご迷惑おかけしました。本当にありがとうございます。
力量不足の恥ずかしい内容ではありますが、頑張って書きますので、
また気が向かれたら読んで頂けましたら嬉しいです。
>>1
スレ立てありがとうございます
- 14 :
- 前スレ
822〜831
842〜844
の続きです。
『 注 意 : かなり長い話ですので、嫌いな方は避けて下さい 』
前作では、長い割に、情事の部分は結構端折って書いたので、
短すぎるか…?
それでいいのか…?
分からなくなってしまったので、一度かなり詳細に書いて投下してみようと書いたものです。
う〜ん・・・あらましとしては・・・
「 (うちの)センターしつこい 」 でしょうかね・・・
ごめん・・・センターさん・・・
ちまちま手直ししてる間に朝になってしまい…
朝から エロいの投下してる自分ってどうだ…ってのは考えないことにします。
- 15 :
-
【 小悪魔な天使14 】
しばらくすると、機嫌が直ったのか、ネズミの表情からは不機嫌さが消えていた。
うつ伏せの姿勢に乱暴に戻ったせいで、キャミソールは少し肌蹴(はだけ)、胸のふくらみの上部が少し覗いている。
明るい部屋の中で、白く輝くネズミの肌の魅力に負けて、
ネズミの腰の位置に肘を付いてうつ伏せになると、お尻に手を伸ばす――
「…触るな」
「いやだ」
ショーツの縁からはみ出した柔らかな曲線の一番ふくよかな部分に唇を落とす。
ネズミの身体に小さくふるりと震えが走った。
こういう反応の時は、本当は嫌がっていないので、拒絶の言葉にめげずに続けた方が良い時――
指で撫で回しながら、唇を這わせると、ネズミの呼吸が乱れてくる。
「ん…」
唇での悪戯を続けつつ、ショーツのヒップラインのレースの下に指を潜り込ませる。
その途端、ネズミの身体が小さく跳ねた。
でも、ネズミが触って欲しいだろう所へは、まだ指を伸ばさない…
3cm程だけ指を入れて、際どい所を撫で回すに止(とど)める。
もう片方の手でショーツの上から撫で回したり揉んだり…柔らかさと共存する不思議な弾力が楽しい。
「う…ん」
小さく声を漏らすネズミがかわいくて、つい夢中になってしまう。
しばらくして気が付いた――
ネズミは10cm程お尻を突き出すように腰を持ちあげている。
無意識…だろう
もっと先を、更なる刺激を求めている身体の反応なのか…
私は刺激を求める恋人の身体に、更に焦らしを加える。
望んでいる所ではなく、ショーツの足周りのラインに沿って、人差指を身体の後方から前方へ向かって滑らせる。
震える身体が、もっと刺激を欲しがっている事はわかる。
だけど、まだ、触ってあげないよ・・・
- 16 :
-
【 小悪魔な天使 15 】
ネズミはいつの間にか引き寄せた枕に顔を伏せ、20cm近く腰を持ち上げていた…
腰を持ち上げ、お尻を突き出すような扇情的な姿――
待ち切れないのか、時折腰が微かに揺れる。
…最初は無意識だっただろうが、今は自分の媚態に気が付いているはず――
快感を追う身体の要求に勝てなかったのか…
自ら積極的に応じているような素振りを見せる事を嫌うネズミとは思えない行動に、
私の心拍数と体温は上がって行く。
自分の欲望を誤魔化さず、扇情的な姿で誘ってくれた小悪魔にご褒美を――
「自分でお尻を突き出すなんて、いやらしくて悪い子だな…」
私は、小さく笑いながら、普段脚の間に隠されてしまっている場所に、下着越しに唇を押し当てた。
私が愛してやまない場所の形に添って、触れるか触れないかの強さでそっと舌でなぞる。
「あっ、あ…」
ネズミの期待には、まだ全然足りないのは分かってる。
私は膝をついて身体を起こし、ネズミの背後から近づきキャミソールの中へ手を忍ばせて上にあげていく。
「ネズミ、キャミソール脱いで…裸の背中が見たい」
ネズミは黙ってキャミソールを脱いだ。
そっとショーツに手をかけるとピクリと身体を震わせたが、勿論、ここで止めて欲しくなどないはずだ。
この体勢でショーツを脱がされるのは恥ずかしいのだろう、耳まで赤いが、黙って脱がされてくれる。
キャミソールを脱いで手をついたネズミは自働的に四つん這いになった。
その姿を背面から眺めた私は驚く――
髪が片側に流れてしまった事で剥き出しになった片手で折れそうな細く白い項
幼い少女のように頼りない細い肩
痛々しいまでに繊細な肩甲骨
儚いまでに細いウエスト
壊れてしまいそうな細く脆い身体付き――
それなのに、折れそうなウエストから続く腰へのラインとヒップは大人への成熟を匂わせ始め、
ぐっとふくよかになっており、
そのギャップがなんとも言えず艶(なま)めかしい…
遠近感で大きく見えるヒップの向こうに見えるぐっと細くなるウエストまでのライン。
まろやかなお尻の曲線。
それがあまりにも綺麗で女らしく色っぽいのに驚く。
いつの間に、こんなに大人になっていたのか…――
- 17 :
-
【 小悪魔な天使 16 】
身体の横をお尻から胸の当たりまで、指で撫であげながらネズミに教える。
「ネズミ…お尻だけふくよかだから、後ろからみたら腰のラインが急激に細くなってすごく…綺麗だ…」
ネズミは答えなかったが、身体が小さく震えた。
私は、ネズミに覆いかぶさるように身体を重ね、四つん這いになったネズミを背後から抱きしめる。
「綺麗だよ…堪らない…」
耳を食(は)みながら、左手を胸に、右手を前に回してネズミが触れて貰いたがっている所へ。
「あっ…あぁっ」
「ビショビショだな…触られるのと、舐められるの…どっちがいい…?」
「いや…」
「…いやって言っても止めてあげられないからなあ……じゃあ、両方」
項から肩甲骨を唇でなぞり、背筋を舌で辿ると彼女の足の間へ顔を沈める。
この期に及んで、まだ慎ましく閉じたままの脚は、淫らな蜜で太腿の半ばまで濡らしている。
その蜜の溢れる泉へ、私はそっと舌を刺し込む。
「ああっ…!」
「脚開いて…」
ネズミはふるふると小さく首を振る。
まだ恥ずかしいのか…
まあいい、お前は必ず自分から脚を開く…
快楽を追って走り出した身体は、もうブレーキは効かないのだから――
太腿の蜜を手で辿りながら、囁きかける。
「こんな所まで濡れてるぞ…ネズミはいやらしくてかわいいな」
太腿の蜜を舐め取りながら、蜜の溢れ続ける場所の周辺を辿ってゆっくりと舐めまわす。何度となく。
「あぁ…ん…」
声は漏れ続け、腰はびくびくと震えている。
我慢しないで素直になった方が楽なのに、頑なに脚を開かないネズミもかわいい。
「キレイだよ…お前の身体は後ろから見ても最高だ…」
もう一度背中に覆いかぶさると両手を回し胸と濡れ続けている場所を愛撫しながら耳元で囁く。
「他の誰にも見せるなよ…お前は私のものだ…」
「あぁっ……違う…お前の、もの、なんかじゃ…」
そんな憎まれ口を叩くカワイイ唇はお仕置きものだ。
何と言おうと、腕の中にいる間は私だけのもの――
ネズミの顎を掴んで無理をしない程度に横を向かせて唇を貪る。
右手の人差し指は、ネズミの蜜の間に潜り込んで気まぐれに芽を撫でてみる。
私の唇の上で声にならない声をあげ、小さく悶えるネズミ。
- 18 :
-
【 小悪魔な天使 17 】
「…ネズミ、もっと淫らになって…いやらしいネズミの方が私は好きだよ…」
「いや…」
「脚もっと大胆に開いて、お尻を突き出して…もっと見せつけて…」
ネズミは恥ずかしさと屈辱にすすり泣き、枕に顔を伏せながらも、
快楽への期待を捨てる事ができないのか徐々に脚を開く。
お尻はますます高くあげるように突き出して扇情的なポーズを更に発展させる。
「いやらしくてかわいいよ…すごくキレイだ…」
そう耳元で囁いて、魅力的過ぎる小悪魔を誉めてあげる。
そう、最中にいやらしいと言われる事が決して嫌いでない事は、もう知っている。
そのかわいくて嘘つきな唇より、溢れ出る蜜が本音を教えてくれるから――
ネズミの背後に回り、お尻に唇を滑らせてなぞると、ネズミが一番期待している場所へ唇を当てた。
「んっ…いや、あ…」
ここまで感じているネズミに、強い刺激はかえって身体の負担になる。
開いた唇を、そっと柔らかく閉じながら、時に吸いつきながら、舌を使う時は柔らかく…
この体勢だと、感じる所に露骨に舌があたるよな…?
口唇全体を優しく使いながら、ネズミを愛情と快楽で追い詰めていく。
ひっきりなしに漏れ続ける小さな声が、私を煽る。
右手を蜜に塗れた芯に回し、指先だけで触れるか触れないかの優しい刺激を与え続ける。
夢中になって愛しているうちに、ネズミは身体をがくがく震わせ出す。
「あぁ…もう…ダメ……あぁっ」
そのまま枕に顔を伏せて崩れてしまった。
うつ伏せに崩れたネズミの身体をそっと仰向けにしてやり、
顔にかかった髪を除けながら指で梳く。
半分無意識なのか腕を差し出してきたネズミの腕の中へ身体を入れて、抱きしめて深くキスをした。
イったばかりの身体には直接的な刺激は強すぎる…
その先を期待して蜜を零す場所をそのままに、
私は、ネズミの細い首筋を何度となく唇で辿り、胸で張り詰めている蕾に優しく吸いついた。
「ん……ぅん…」
ネズミの喘ぎも、鼻にかかって不明瞭になり、私に対する甘えの響きが入ってくる。
快楽と早く満たされたいもどかしさとで熱に浮かされるのか、
腕が小さく忙(せわ)しなく私の肩や髪を弄(まさぐ)り、耐えきれない快感と渇望を逃がしている…
そんな追い詰められたネズミをかわいく感じながら、
私は滑らかなお腹を辿って、蜜を溢し私を求め続けて震える花唇を、再度私の唇で愛でる事を楽しみ始める。
ネズミは、時間を置かず、昇り詰めた――
- 19 :
-
【 小悪魔な天使 18 】
乱れた呼吸が治まる前に聞こえて来た小さな嗚咽――
「…いや…いや……もう…待てない…」
とうとう泣き出してしまった…
「ごめん…イジメ過ぎたな…」
抱きしめて頬に零れ始めた涙を吸い取り、唇にキスを落とし、安心して貰えるように微笑みかける。
「スグにあげるよ…」
指先にとろける蜜を絡めて、そっと彼女の中へ侵入する。
「あっ!…あぁ…ぁ…」
途端、動かし始める前に、私の指を強くしめつけて達してしまった…
こんなに呆気なくイったネズミは初めてで、
あまりにも敏感になり過ぎ、快感の海に深く溺れているネズミが少し心配になる…
細い乱れた呼吸の中から、時間を置かずに、ネズミが私を呼ぶ。
「センター…もっと…」
「ネズミ…大丈夫か…? …もう少し…休もう…?」
「…いや…センター…センターお願い…もっと…」
うわ言のように弱々しく不明瞭で甘えた呟きは、思慮からではなく、本能から発したものなのか・・・
普段の理知的なネズミは快楽の深い沼に沈められ影を潜め、
悦楽の海を漂う素直なネズミが波間に顔を覗かせる。
多分、本人はもう何もわかっていないだろう…
ここまで来てしまったら、私が上手く渡り切らせるしかない――
「…スグに欲しい…?」
こくりと頷くあどけない仕草が、求めている事の大胆さとはそぐわなくて、
その愛らしさについ笑みが零れるが、この天使を満たせるのは私だけ…
彼女の渇望に答えるのが、私の幸せな義務だ。
指を二本に増やし、様子を見守りながら再度彼女を満たした――
奥まで満たした途端、ネズミは満足そうな溜息をつき、幸せそうに笑みを浮かべた。
今度はもっと穏やかな快感を与えられるように、あまり指は動かさないで、時折気持ちいい所を少しだけ撫でる。
ネズミは、私の左手を胸元で両手で掴み、うっとりと快楽の中を漂っている。
静かな部屋の中には、時折聞こえるネズミの小さな声と少しづつ大きくなる水音だけが満ちて行く――
穏やかで幸せな午後だ・・・
- 20 :
-
【 小悪魔な天使 19 】
「あ…あ……、キス…して…」
何度か達して、快楽に溺れたご自慢の頭脳が考える事を放棄し始めると、
ネズミは私の指を受け入れながら何度もキスを強請(ねだ)る。
キスをする時
抱きしめる時
「センター…」と私の名を呟く時
私がネズミを呼ぶ時
「キレイだ」「カワイイ」と言った時
「好きだ」「愛してる」と囁く時……
ネズミの身体は、私の指をキュッキュッと何度となくしめつけてくる。
心が喜ぶ事で、身体が反応する。
そうして更なる快感のステージを昇って行く。
ネズミは身体の刺激だけで気持ち良くなるのではないのだろう。
自分が愛されているという実感を得て、その愛情を糧に昇りつめて行く。
だから、私の愛情も満更役に立たないものでもないのかも知れない。
ネズミは私に抱かれる事の目的を、駒へのご褒美と自分の身体の欲求を満たすためと言うが、
ネズミの身体の反応は、「精神的に満たされたい」と私に教えてくれる。
愛されているという実感と安心感を得たいからか、受け入れている時は私の顔を見ながらを好む。
私の表情を確認していないと不安になるのか、姿が見えなくなれば探し始め、呼び戻しさえする。
ネズミを愛している指とは反対側の腕は、ネズミを抱きしめたり、指を絡めて手を繋ぐのが好きらしい。
身体への刺激の多さを考えれば、私の顔が見えなくても関係ないし、もう片方の手でも刺激を与えた方がいい。
しかし、ネズミは刺激を犠牲にしても、安心感と愛情を求めるタイプらしい。
快感を追うより、精神的充足感を無意識に追うネズミが、
私の目にどれ程いじらしく映り、愛おしいものなのか・・・
きっと・・・お前自身には分からないだろうな・・・
- 21 :
-
【 小悪魔な天使 20 】
今日も
8割くらいの快感が長引くように加減をしながら、少しずつ指を動かす。
ネズミの、興奮で透明感を増した肌が、ほんのりと桜色に染まっていく。
私の顔を、快感で潤んだ瞳で見つめ続けている。
この瞬間がネズミの美しいもう一つの瞬間―――
そして、彼女が一番美しい瞬間。
顔も身体もほんのりと桜色に染まり、瞳は甘く潤み、表情は無防備に縋ってくる。
瞳は焦点をうまく結べなくなるのか、夢見るようにうっとりと見つめるとはなしに見つめてくれる。
私だけが見る事を許された、一番美しい彼女――
私はこの時、愛する人の美しい瞬間を独占できる喜びに酔い痴れる…
こんなに綺麗で艶(なま)めかしいネズミの姿は、他の誰にも見せたくない…
全部私のもの――
強烈に湧きあがる独占欲が、自分でも恐ろしい…
「センター…」
唇はかすかに開き、何度も私の名を呼ぶ。
「ネズミ…愛してるよ…」
そう言葉に出せば、少しだけ口元を綻ばせ私に微笑みかけるのも無意識だろう。
突然、ネズミは小さく華奢な右手を伸ばし、そっと私の頬にあてた。
こんな事をされたのは初めて――
彼女は細い指で私の頬を何度か辿ると、唇の動きだけで私を呼んだ…
…愛されていると勘違いしてしまいたくなるほどの、その情の籠った行動に胸が詰まる…
あぁ…こんなにかわいい人を…どうしたらいいのだろう……
愛しさに溺れ、暴走しそうになる心――
- 22 :
-
【 小悪魔な天使 21 】
甘く痺れて蕩けそうな意識を必に繋ぎ止める――
彼女の身体に負担をかけないように、
精神のコントロールを維持しながら、ネズミを高みへと連れて行くために指の動きを変えた。
「あ…、あぁ…、ん…」
ネズミは快楽の大きさに付いていけないのか、泣き出し、私の首にしがみつく。
乱れた呼吸と小さなすすり泣きが私の耳にダイレクトに忍び込み、
恋人の喘ぎ声という甘い媚薬が脳を浸していく――
すすり泣き混じりの喘ぎは、意思の力で制御できなくなったネズミの快感の大きさを物語り、
彼女の口から言葉が零れ落ちた・・・
「…センター……センター…、大好き………大好き…」
その泣き声混じりの囁きの意外さと、胸に溢れた愛しさと嬉しさに精神の箍(たが)が外れる・・・
必に堪え、壊さないようにそっと抱きしめてネズミを絶頂まで押し上げた―――
――― 続く ―――
- 23 :
- 申し訳ありません・・・
自分でアップして、長すぎるのにうんざりしました…
次からは、もうこんな長い情事は書くの止めます・・・
今回だけ、お見逃し下さい
- 24 :
- 前スレ862です。
続くと書いてましたが今回はあれで完結です。なんだか上手く書けませんでした…すみません。
書き貯めていた短編を後ほど投下させて頂きます。
ここのスレの皆様は必ず感想を下さるので本当に励みになっています。
他の書き手の方々の作品も素晴らしい物ばかりで、私も一読者として楽しみにしております。
そんな未熟者な私なので、職人にもなれてません。ですから神職人だなんてもっての他と言いますか…申し訳なく思ってしまいます。
プロでも小説家の卵でもない私です。
上手く書けない時もあり、中々投下出来ない時もありますが、これからもよろしくお願い致します。
長文失礼しました。
- 25 :
- 長くても途中で飽きないとは・・・
クオリティが高すぎる
- 26 :
- >>23
全然長くてもおkですよー文章も上手いし、我々は飢えた獣なのでむしろいくらでも食べられます(^q^)ジュルリ
ネズミの事好きすぎて全ての興味がネズミの挙動に集中し過ぎてるセンターさんの脳内を体験できた感じですw
続き待ってます( *`ω´)
- 27 :
- >>24
行き詰まった作品は投げちゃっても結構ですよー
神職人さんの短編はどれもお気に入りなので期待してます!
- 28 :
- >>23 自分は長いのがダンゼン嬉しい\(^o^)/ 特にエロわって・・・自分だけなのかw いやいや全部楽しみです
あと、そのクオリティーの作品でそこまで謙遜しすぎなくてもいいとちがうかなあ?他の書き手さん腰引けないかなw
- 29 :
- 「愛しさよ、こんにちは」
「馬鹿はんでも治らないってのは、あながち間違いじゃないみたいだな」
カーテンの隙間から外を眺めるネズミはそう言って笑った。
深夜2時、小さな窓から聞こえるのはヤンキー達の怒号。私たちが居るホテルの向かいには公園があって、どうやらそこが今夜の血祭りの舞台らしい。
青白い街灯が暴れまわる二種類の制服を照らしていた。
「あーあ、あれじゃすぐ終わっちゃうな。つまんない」
「相変わらず自分勝手な奴だな」
「人間なんかエゴの塊だからな。お前だってそうさ」
「楽しいか?無意味な喧嘩を見るのは」
「うん。楽しい。私はあっちの人間とは違うって思えるし」
「寂しいな、ネズミは」
「あ、やっと来た」
2対2だった筈の殴り合いは片方に大量の増員がなされ多数対2になった。
「やっちゃえやっちゃえー!あはは」
二人は囲まれてやがて見えなくなった。ネズミはとても楽しそうだった。
「見てらんねえ」
「まあまあ、そう言わず。これも私たちの為だよ?」
「それでも気に入らない」
「あ、ヤバい」
暗闇の中に一つ女とは違う叫び声が響いた。
- 30 :
- 「センター、電気消して」
「何故?」
「サツが来た。面倒に巻き込まれたくない」
私は言われるがまま電気を消した。そう広くない室内で、月明かりがネズミの横顔の輪郭を浮かび出す。
「やっぱり、もう終わっちゃった」
自転車を投げ出して笛を吹き鳴らす中年の警察官の背中にネズミは中指を立てた。
小さな体は悪巧みでいっぱいになって、その高笑いは私にも染み渡る。
頭が考えるより先に、私はネズミを背中から抱き締めた。
「なにこれ」
「寂しいんだろ?」
「は?」
「お前は寂しいんだ。だからこんな事ばかり繰り返してる」
「さっき言った。これはテッペン取りのため」
「違う。嘘を吐くな」
「偉そうに言うな。ウザい。離せ」
「あいつらはヤンキーの端くれに過ぎない。私たちには関係ない奴等だ」
「口答えするな。お前は黙って」
「ネズミ、私も少しは勉強したんだ」
彼女を抱き締める右手を胸元にそっと当てた。
「お前も私と同じように感じてくれてると分かってる」
小さなネズミの小さな心臓が激しく高鳴る。その鼓動が私の悦び。私の血となり肉となる。
「…自惚れるな」
嘘吐きはまた嘘を吐いた。
「それと、ちょっと期待してるだろ?」
ネズミの柔らかな首筋に恥じらいの跡を残す。窓に映る彼女の顔が一瞬歪んだ。
「今日はやめろって言わないんだな」
抗いの意志を見せ付ける事を怠ったネズミは、思い出したように私の腕を外そうとする。
- 31 :
- 「お前は太陽を避けて歩いて来たんだろ?闇に紛れる鼠だから」
「太陽なんて嫌いだ。暑苦しい」
「でも月はお前を傷付けない」
「だから?」
「だから…私は今からお前を抱く」
やはり想いは思うがままに伝えるのが一番だ。遠回しで凝った表現なんて必要がない。その証拠に、私の腕の中の愛しき人は、最大限の拍動を以て私に恍惚を与えてくれるのだから。
「いいよな?」
私と出会ってから、こんな風に好意を持って触れてくる者を彼女は拒めなくなった。YESともNOとも言えない恋人は、困ったように熱い溜め息を吐いた。
「返事をしないのは、YESって事だな」
「ちが…」
私はカーテンを閉めた。狭い室内は暗闇と化し、二人の息づかいだけで満ちた。
「私が居れば寂しくない」
ネズミを抱き締めていた手を離す。ゆっくりと後退りをしてシングルベッドに腰掛けた。
「センター?」
「ここだ。おいで」
うっすらと縁取られるネズミの影はもたつきながらこちらに向かってくる。差し出した手がパーカーに触れた。そのまま彼女を引き寄せると、ネズミはゆっくりとしゃがんで、私のスカートを掴んだ。
人形の様に整った顔に黒目がちな瞳は、喜びと期待と微かな恐怖でいつも以上に輝いていた。
- 32 :
- 私たちはただただ見つめ合う時の中で、互いの意志を紡ぎ合わせるように手を取り合った。強がりな口は閉ざされて、暗闇は彼女を素直にする。
「もうこんな事しなくていい」
「でもそれじゃテッペンは」
「私たちに勝てる奴が他に居るか?」
具合が悪そうに俯くネズミの頬に手を当てて、初めての時の様に小さなキスをした。彼女の熱い息が私に染み入り、そのままゆっくりと、脆く弱い体を慈しみながら横になる。
「お前が傷つくのは嫌なんだ」
赤く印を付けた右の首筋にはナイフを押し当てたような切傷が出来ていた。
滲んだ血を見ると苦しくなる。こんな風になるのは彼女だけだ。
「ごめん」
謝る彼女の唇をまた塞いで言葉以上に感じ合う事を選んだ。ごめん、だなんて聞きたくない。私の側に居て、私の愛を感じてくれればそれで良い。
それから私はネズミの全てを愛した。
髪から足の先まで触れられる所全てを愛した。
一番喜んでくれる女の部分にキスして、震える指を沈めた。溢れる水を舌で掬って彼女を癒し、指を曲げ音を響かせた。
狂った様に、でも確かな足取りで、彼女に最大の愛を伝えたつもりだ。自信はない。けれどこれが私に、私だけに出来るやり方だ。
太陽がまだ顔を出さない早朝、すやすやと眠る恋人の額にキスをした。
「お前は私が守るから」
制服に身を包み静かに部屋を出た。
終わり
また後で一つ投下させて頂きます。
- 33 :
- (ΘωΘ)<最近ネズミが大人しくなったと思ったら、センターに抱かれてたのか。
全くいかがわしい不純同性交遊イクナイ!
え、何?学ラン。…純粋な性行為だって?
確かに、これは純愛ね!
私たちも愛し合おう!ちょっとどこ行くの!?学ラ〜ン!据え膳喰わぬはイクナイ!
- 34 :
- やはり素晴らしいです! なんたってセンターの誘い方がイイ!一歩引いて寄せるテクw
もう一つ投下あるとは、楽しみすぎです(´ω`*)
- 35 :
- ひゃ〜カッコイイ!
イケメソセンターさんと、時々素直なかわいいネズズ。
「ごめん」ってセリフ効いてますね
こういうの書きたかったはずなのに…
どこでどう間違えたんだろう…
- 36 :
- こんばんは(おはよう?) へっぽこ見習いです。
皆様、温かいご感想本当にありがとうございます。
アップしててうんざりするくらい長かったので、読んで下さる方も大変だったと思いますが、
読んで頂いて…嬉しいです。感謝です。
拝見してると、長いのでも大丈夫と言って下さる人が複数いらっしゃるようなので、
お言葉に甘えて…
今書きためているものも、手直しして無駄な分は削るとしても、
表現したい事があるものは比較的長いままで投下させて頂く事も検討してみます。
もちろん、「長いので〜」という注意書きは付けまして、苦手な方は避けて頂くという事でお願いしようと思います。
(本日、こっそり学習した事)
※ 秘密の部屋では、センネズのエロいのとイチャイチャは多少長くても大目に見て貰える…かもしれない
((φ(..。)メモメモ
- 37 :
-
神職人様のご投稿の合間に失礼致します。
(神職人様、ぶった切って頂いても大丈夫ですので、お好きなタイミングで投下して下さい)
前スレ
822〜831
842〜844
現スレ
>>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
の続きです。
長くなって申し訳ありません。
実は、これ以降が主題で、本当に書きたかった「ヘタレ センターさん」「ネガティブ センターさん」です。
情事の骨子(ネズミの言葉など)が最初にアイディアとして出てきて、
主題の部分(後編)が一番最初に書き上がって、
その後付けで情事を書き、最後に前振りを書いたので長くなったという…
う〜ん、そうですね…
かなりウェットなうじうじ考える性格に設定したので、苦手な方もいらっしゃるかも知れません。
もう、どっぷりネガティブですので…
その点、ちょっと申し訳ないです。
『 注 意 : かなり長いものになりますので、苦手な人は避けて下さい 』
- 38 :
-
【 小悪魔な天使 22 】
―――絶頂と共に意識を失うように眠ってしまったネズミをシーツに包(くる)んで、乱れた髪をそっと直してやる。
横たわった私の身体にも、甘い痺れと気だるい満足感が残る。
(軽くイった…という事なのだろうか…)
私は、初めての経験に軽い驚きを覚えていた。
今まで、ネズミには、私の身体を触る事はともかく、積極的に愛撫を施す事を許してこなかった。
それは、自分がネズミにやっている様な事を、この無垢な天使にさせるのは何となく気が引けたという理由。
そして、自分の身体に直接的刺激がなくても、彼女の身体を高める事で興奮し一定の性的満足、
何より一定以上の精神的満足が得られる事で必要を感じなかった事も理由の一つだ。
しかし、今までの満足は、もっとやんわりとした曖昧なものだった。
ところが、今日はネズミの囁きを聞いた途端、身体の芯が痛いほど熱くなり、
ネズミが達した瞬間、一瞬で駆け抜けるように何かが私を満たして行った…
身体への直接的刺激を一切必要とせず、あっけなく私を満たして行ったネズミの媚態と言葉―――
ネズミを見ていて、人間の精神の力の大きさ、精神が性感に及ぼす影響――
それらについてある程度理解しているつもりだった。
しかし、現実は、私の予想をはるかに凌駕し、圧倒して行った。
(私は、人間の精神の力を舐めていたのかもしれないな…)
そんな事を考えながら、初めて得た快楽に茫然としていた。
私の精神だけでなく、身体も、
ネズミの言葉が嬉しいと、ネズミが愛おしいと叫んでいるのが分かる・・・
初めて貰った愛の言葉――
ネズミが言ってくれた事は、夢現(ゆめうつつ)の中の事だから当てになどならない…
そんな事は分かっている。
その言葉の不確かさと儚さを、一番身に沁みて理解しているのは当の私なのだから。
それが分かっていても、嬉しさに涙が出る…
我ながら愚かだと思うが、あのたった一言の囁きを、胸に宝物のように抱きしめ、私は何年も生きて行くのだろうな…
きっと、私の小悪魔に翻弄され、小悪魔を天使と崇め奉って、
与えられた幸せに、与えられた以上の満足を噛みしめながら。
そんな人生は 悪くない―――
- 39 :
-
【 小悪魔な天使 23 】
ネズミは、本来、誰かに愛されたくて、誰かを愛したいヤツなのだと思う。
だが、人を愛するのには不安やリスクが伴う。
愛情が深くなればなるほど、失う不安に脅える事も増える。
プライドの高いお前には…
自分の心が誰かの言動に一喜一憂し、思い煩わされる事も我慢できないはず。
今のネズミは、それらに耐えられる程強くはない。
ネズミが悪魔の企みを繰り返すのは、私を試しているから――
愛されている事を感じながらも、信じきれない。
私を翻弄しながら、悪そうな微笑から一瞬だけ不安そうに瞳を揺らす。
私が、それでもお前に付いてくるのか…付いてくる事が分かっていても、信じきれずに不安になる。
どこまで私が許し、そばに居続けるか…
正解答の分かっている問い――それなのに、その正解答が本当の答えか不安になるネズミ。
悪い事をしては、私が離れないのを見て安心する。
そして、また不安になって試したくなる…そのループだ。
私に出来るのは、彼女がやり過ぎて破滅しないように、そんな時は止められるように見守り、ただ付いて行くのみ。
何度試されてもいい。試す事で束の間でも安心が得られるのであれば、何度でも試されよう。
ネズミが小悪魔なのは、私を翻弄し続けて繋ぎとめたいから。
恋人を繋ぎ止める最良の手段は、自らも相手を愛する事。
でも、精神的に脆いネズミは、自らを曝け出して愛する事も、その愛情を相手に見せる事もできない。
だから、私を翻弄し、適度に餌を与え、執着心を掻き立て、自分に繋ぎ止めようとする。
安心していい、お前の駒はまんまとその思惑に乗っかっている。それさえも幸せに感じながら。
私は幸せなのだから、何度でも振り回せばいいのだ。
不安に勝てないネズミの弱さと脆さに保護本能は刺激され、哀しくも愛おしい…
- 40 :
-
【 小悪魔な天使 24 】
お前が人を愛せるように、誰かを愛している自分を肯定できるようになるまでには、
多分精神的な葛藤が必要だと思うし、もう一山越える必要があるだろう。
時期が来たら乗り越えればいい。その時、私を隣に居させてくれるのならば、全力で支えよう。
でも、今はまだ、その時期ではない。
私の小悪魔は、強がりで尊大ですらあるが、儚くて脆い。
その本質は、翼を折られた手負いの天使。
家庭という天国であったはずの場所で折られた翼――
お前にはまだ、傷ついた翼を、私の愛情を貪欲に飲み込んで癒す時間が必要なのだと思う。
愛くるしい天使の容姿、悪戯な笑みの似合う甘え上手な小悪魔な魅力――
こんなにも 『 愛されるためだけに生まれてきた 』 ような存在なのに
誰にも、家族にすら、愛されて来なかった事が不思議で痛ましい…
愛情に飢え、自らに向けられた唯一の愛情に縋(すが)り、私の腕の中に堕ちてしまった小さな天使――
愛してしまった事を理由に、天使の淋しさに付け込んだ卑怯な駒にできる事は、ただ降る様に愛情を捧げ続ける事だけ。
私の気持ちや愛情など、知らない振りをしていればいい。
まともに向き合い、私の愛情に誠実に応えようと、そんな事に思い悩めば、脆いお前は壊れてしまう。
何より、同性の私を本気で愛してしまえば――
同性であるがゆえ、将来に亘(わた)って長く一緒に居るという難しい課題に思い悩み、潰れるだろう…
そんな難しい課題付きの恋人など、脆いお前が愛して良い相手ではない…
私の恋は…いくら愛していても、手を離してあげる事が一番相手ためになる…そんな恋だ……
だから、お前と私の関係は、私が愛する役でネズミが愛される役―――それを忘れてはいけないよ…
私の気持ちが必要ならいくらでも言葉にするが、必要がなければ、
お前が聞きたい分だけ安心できる分だけ囁いて、後は胸にしまっておこう。
お前は、今まで通り気紛れに私の気持ちを弄び、利用し、振り回し、
愛させるだけ愛させて、
無責任なまでに美しく愛らしく咲き誇り、
素知らぬ顔で、情けない私の上に誇らかに君臨していればいい。
そう思う気持ちは嘘ではない。本心だ。
だけど、時に、お前に愛されたいと心の底から込み上げて来る欲求に負けそうな夜がある――
私もまた一人の弱い人間だということだ・・・
- 41 :
-
【 小悪魔な天使 25 】
情けない自分など嫌いだ・・・
強くなりたい・・・
お前を守れる分だけでも。
これ以上、誰にも傷つけさせないように、傷つけないように。
傷が癒えるまで、せめて、その間だけでも守れるように。
お前に愛して欲しいなどと求めて混乱させず、ただ優しく包んでやれるほどに
優しく強くなりたい・・・
いつかお前が私から離れて行っても、
お前だけを思い、帰って来てくれる可能性のないお前の帰りを待ち続けられる程に―――
そんな私の存在は、私の元へ帰るつもりがなくても、心の奥底でお前の心強い護符になるだろう。
肉親にさえ、待ってくれる人のいないお前と私――
だから、せめて、私だけは待ち続ける。
そんな人間がお前には必要だ。
他の誰かを愛しても、お前は、愛して失う事の怖さに脅えることだろう。
そして、愛を失った後の孤独を恐れる…
そんな時、もう会う事ができなくとも、
この広い空の下のどこかで、
私がお前を思い続けていれば、それをお前が信じる事ができれば…
きっとお前は自分を保てると思う。
『 もしも一人に戻ったら、前の恋人の所へ帰れば良い 』 という保険は、
多分、私が差し出せる最後で唯一の贈り物になる――
もう二度と孤独を味わう事がないと約束された人生は、必ずお前を安定させる。
他に帰る場所があると思える事は、きっと人間の精神的安定には必要な事だから。
帰る事はなくても、帰る場所は必ず必要なのだから。
そんな場所がありさえすれば、お前は精神的に安定し、本来の優しい個性が表面に出てくるだろう。
そんな本来のネズミなら、誰にでも愛されて幸せを掴めるはずだから。
だってお前は、こんなに綺麗で優しいヤツだから。
- 42 :
-
【 小悪魔な天使 26 】
ネズミは、初めての夜、確かに上から目線でご褒美をくれた。
愛ではなく、利害で与えたとお前は言う。駒として利用し、思い通りに動かす餌だと。
だけど、あの夜、短い間だったけど、ネズミは小さく震えていた、私が止めようと思うほどに。
止めようとした私の腕を掴んで、「私に恥をかかせる気か?」と凄んだネズミの表情からは、
未知の経験に対する怖れと、私に続けさせるには自分の魅力が足りないのかという不安が透けて見えた。
止めてはかえって傷つけそうで、
震えるお前に、私はお前に溺れているのだと、身体を通してただ素直に伝えたあの夜―――
怖いのに、それでも与えてくれたのは、きっと私が狂いそうな程お前を求めていたから…
優しいお前は、私の気持ちに精一杯応えてくれたのだろう。
お前は私を幸せにしてくれた唯一の存在――
お前が与えてくれたものは、お前が自覚しているよりずっとずっと多い。
出逢うまで、ただ「んでなかった」私を「幸せを感じながら生きる普通の人間」に変えてしまったネズミ。
動いていなかった心に、血が通い温かさが生まれた。
血が通い始めた心は、素直にお前を愛して幸せに満たされた…
私は、与えて貰った半分でも、お前に返せるのだろうか…?
正直に言うと、自信はない…
それ程多くのものを、私はお前から与えて貰ってしまった。
だからせめて、お前が精神的な安定を取り戻すまで手伝い、必ず見届ける。
不当に負わされてしまった傷を癒すまで。
幸せを掴むために必要な精神的強さを身に着けるまで。
お前には幸せになって欲しい・・・
幸せになって欲しいから、それが私の一番の望みだから、
誰よりも自分自身のために、お前を思い続け、待ち続ける――
本音では、お前とずっと一緒に居たい。
だけど、それを願ってしまうと、私はお前を離せなくなってしまう・・・
ネズミの幸せのために私と離れた方が良い局面が来たとしても、
私はみっともなく縋りついて、引き止めてしまうだろう。
お前は、本質はとても優しいから、縋りつく私を振り切っては行けない。
そうして、お前は自ら幸せになれるチャンスを潰し、私はお前の幸せを壊す。
私はそんな自分の弱さが怖い――
だから、お前に愛されたいと、ずっと一緒に居たいと、…せめて一日でも長くと……願う事を自分自身に戒める。
- 43 :
-
【 小悪魔な天使 27 】
天使が目の前にいるのだから、神様だってきっとどこかにいるはずだ。
神様の目の届かない所で傷ついてしまった、私の小さな小さな天使。
小さくて隅にばかりいるから、目が届かなかったのか…
でも、今まで目が届かなかった分、これからは見守ってきっと幸せにしてもらえるはず。
私はそっと宙に両手を差し出す、小鳥を空へ離すように―――
お前が飛び立って行こうとする時、私はこうやって、そっと優しく送りだす事ができるのだろうか…
ネズミの行く先の安全と幸せだけを願いながら、
お前の記憶の中に笑顔で見送る私を残せるように、穏やかに微笑んで見送れるのだろうか…
私は、掌をじっと見つめながら、私自身に覚悟を問う。
好きになってしまった時から、諦める事を自分に課して来た恋…
お前を腕に抱いて思いを遂げた日から、別れる日の心の準備を始めざるを得なかった愛…
お前のためには、始めなかった方が良かった関係――
でも、自分勝手だけど…どんな結果になろうとも、私にとっては何の後悔もない。
お前を知らない人生より、知って恋しさに泣く事になっても、出逢えて良かった・・・
そんな私の身勝手に巻き込んでしまった恋だから、
せめてお前に、
精神的癒しと、新しい愛情を求める勇気だけでも残したい。
貞操を失い、同性との情事という暗い過去を背負わせてしまうだけの、
お前にとって損ばかりの関係に終わらないように…
私の存在が、お前の人生において、無かった方が良かったモノにならないように…
もう一つ欲を言わせて貰えるのなら――
私との関係が
暗い過去ではなく
私の事を思い出す事はなくても…お前の中で優しい思い出として、愛された温かさだけを残せればいいのだけれど・・・
それは欲をかき過ぎというものかもしれないな。
でも、そうあって欲しいなというのは本音――
――― 続く ―――
- 44 :
- 長々とすみません…
あと、3レス分なんですが、今日はここまでにします。
自分で読んでみても…暗いなあ…
きっと好き嫌いが分かれると思います スミマセン
- 45 :
- 切なすぎるぜセンター!
淀み無い美しすぎる純粋な愛情だ。
感動のあまり、頭のリボンがズレてしまいました。
このセンターにピッタリな曲がありまス。
聴いてください、no3bで、ANSWER。
- 46 :
- >>15-22 では さほど気にならなったけど
>>38-44 の長さは個人的にはいただけないかな。。理屈っぽすぎるというか何と言うか
文章はお上手だと思いますし発想力もすごいなとは思うのですが
なんか何でもかんでも説明し過ぎなんじゃないかって気がします
読んでる側が何かを感じる隙を与えてくれないっていうのかなぁ
だから内容は理解はできるけれども感情はあんまり動かされない
って感じ
まぁ あくまでも個人的な感想です
- 47 :
- なんか警部補がシレッと宣伝してるなwww
- 48 :
- 「1ミリ」
ネズミは言った。
「明日、夜八時、セントラルホテル1284号室」
「は?」
「二度は言わない」
いつもの様にポケットに手を入れて、でもどこか上機嫌で教室を出ていった。
振り向き様にわざと落としたメモには約束の時間と場所と「制服で来い」というメッセージ。それに可愛らしいネズミマークが添えられていた。
------------------------
時間通りにホテルに着いた。エレベーターに乗ろうとした所、係りの人間に止められて、部屋の番号とネズミの名を言うと、いきなり態度を変えて深々とお辞儀をした。
ここも、お父様の御用達、と言った所だろう。部屋はきっとスイートに違いない。
以前の私だったら知りもしなかった知識たちで推測している内にエレベーターは目的の階に止まった。
そこにはワンフロアに4部屋しか無かった。私の読みは当たったみたいだ。
指定された部屋の前に着き、二回ノックした。返事はない。もう一度ノックしてドアノブに手をかけると扉が開いた。
「ネズミ?」
室内は異様なまでに暗かった。
「そのまま来て」
ゆったりと響くネズミの声に導かれ暗黒の世界に踏み入れる。壁づたいに進んでいくと、どうやら廊下を抜けたようで空中に手を伸ばした。
「もうちょっと」
ネズミの声は思ったより近かった。少し進んだ所で足が何かに当たった。
「ようこそ」
「ネズミ、これはなんだ」
「完璧な暗闇ってのを体感したくてね。ちょっと探したよ。シアター完備の部屋って中々無いんだよ」
「シアター完備?」
「そう。ほら」
彼女の言葉と共にピッと言う電子音がして壁に映像が映し出された。
「これの為に完璧な遮光カーテンを使ってる」
そんな設備に感心していたら、映像は途切れた。再び暗闇に戻る。
- 49 :
-
「センター、今私どんな格好だと思う?」
「え?」
「答えて」
「さあ。制服かな」
「残念」
「正解は?」
「自分で確かめたら?」
ネズミの声は挑発的だった。わざわざこんな部屋を取ったのだからそれなりの理由と計画があるのだろう。私はその誘いに乗ってベッドに股がった。
暗闇に慣れた目でぼんやりと浮かぶ彼女の体を眺めた。細い足にはいつものタイツ無い。
そのまま彼女に股がり手を伸ばした。
「お前…」
「どう?興奮してきた?」
いつもより高い声で囁くネズミの今夜の衣装は透明の布。彼女は裸で私を待っていた。
ネズミは細い腕を私の首に回した。いつも私がするかの如く耳を甘噛して笑った。
「今日は、めちゃくちゃにして欲しいの」
「…どうしたんだ?何かあったか?」
「ったく、ムードをぶち壊すような事言うなよ」
「だってそんな、」
「そんな風に求められると困っちゃう?」
ネズミは私の手を掴んだ。
「お前のこと待ちながら……ね?」
彼女の快楽の証拠を指先に感じる。早速中に入りたがる人差し指は彼女によって阻止された。
「夜は長いんだからそんな焦っちゃダメ」
「こんなプレイにまで手を伸ばすとは、中々オツだな」
「たまにはこんなのもいいでしょ?」
「誘ったからには、それなりに覚悟してるよな」
「もちろん。期待を裏切ったら許さないからね」
「上等だ。必ず私が勝つ」
ネズミはまた笑ってキスをせがんだ。唇で唇を探す感覚はとても不思議で魅力的だった。見えない分研ぎ澄まされた全神経が彼女を求めて暴れだす。
こんな特別な場所には特別なセックスが似合う。今夜はうんと、鳴かせてやろうと決めて私も服を脱いだ。
- 50 :
-
仰向けになった彼女にキスの雨を降らせた後、彼女を起こして後ろから抱き抱えた。
既に我慢の限界に達していたのか、ネズミは私の手を擦って求める。
「なに?」
「なにじゃなくてさ、ほら、早く」
「そんなに欲しい?」
「イジワル」
「そうだ。私は意地悪だ」
「もうそういうのいいから。ね?」
「んーん。まだダメ。もったいない」
ネズミが期待する刺激より格段に下だが、彼女が好きな乳房の蕾を優しくつまんでは弾く。
顔は見えないけれどその声で感じてくれている事は充分伝わった。
「どうやって一人でしてたんだ?」
「…そんなこと聞くなバカ」
「教えてくれよ。大丈夫、顔は見えないから恥ずかしくない」
ネズミは戸惑い、息を漏らしながら、私に教えてくれた。
この前の夜の私の声と、指と舌、二人の息づかい、そして私の上で自ら腰を振って達した時の感覚。
その全てが忘れられなくて、気付けば潤う自身に手を伸ばしていた事。
「あんなに感じたのは初めてで、ちょっと苦しい位だった」
「確かに、あの夜のお前は最高にエロかった」
「うるさい、もう。こっちは真面目に…」
「私はいつだって大真面目だ」
こんな風に二人だけのセックスを二人だけで語り合う時間が好きだ。
愛する人の期待に応えるのは簡単ではないが大切な事。もう一度強く抱き締めて彼女の求める場所に手を伸ばす。
「今夜はもっと忘れられない夜にしよう」
「何してくれるの?」
「まずはこないだの続きから」
「それって…」
- 51 :
-
「そう。好きなだけ振っていいぞ」
苦しい世界で生きる分、バカみたいに求め合って笑いたい。ネズミは私の指を舐めた。舌はくるくると滑り玩具の準備は完了した。
「ちょっとは動かしてね」
「さあ。お前の喘ぎ声次第だな」
彼女は静かに腰を動かして私の人差し指を飲み込んだ。長い溜め息を吐いて、数回目で動きが止まった。
「あ、どうしよ…」
「…もう?」
「ん…」
恥ずかしそうに悔しそうに頷いた。
「こないだは3回まで出来たから、今日は4回したら動かしてやるよ」
「4回?そんなに無理」
「今の調子じゃ余裕そうだが」
「…なんか益々イジワルになった。誰の影響だよ」
「毎晩毎晩私の舌を泣かせてくれるマブダチかな」
ほら、と空いた手で再び乳房に触れるとネズミは渋々腰を浮かせた。今度はもっと深くまで沈めて、カーブを描いて揺れた。
「この姿を見れないのが残念だよ」
「別に…いつだって、みせ…てあげるよ」
「やっぱりお前はエロいな。エロネズミ」
「センターのせいだ…あっ…」
それからネズミは話せなくなって、更に腰を揺らして果てた。最後は四つん這いになり私の目の前に秘部を覗かせて、突き出した私の舌だけでぐったりと倒れた。
「今日ね、このホテルでパーティーしてるんだ」
「パーティー?何の?」
「お父様、の」
「政治家が集まるのか」
「そう。その後は如何わしい二次会に突入って訳」
「お前の親父もか?」
「隣の部屋、取ってあるみたいだ」
「え?」
「最高だよ。親子揃って同じホテルでよろしくやってるんだから」
「大丈夫なのか?」
「バレる心配はない。寧ろバレたって平気」
「それはマズイだろ。ホテルに居るのを見られるのは」
「いざとなったらマスコミに写真と隠しカメラの映像を売ると脅せばいいさ」
「ったくお前は…」
「ヤな奴だって?」
「…いや。最高の彼女だ」
私はカーテンを開けた。この日初めて見るネズミはいつも以上に美しかった。
色っぽく光る唇に、まだ少女の面影を残した薄桃色の頬。そのどれもがいとおしく、私を夢中にさせる全て。
彼女を抱き抱え窓際でキスをした。
冷たいガラスが二人分の熱を奪う。
眼下に広がる都会の夜景よりも綺麗な彼女を抱きながら、もうこれ以上の幸せは無いと思った。
「ネズミ、来年もここに来よう」
「…うん」
イジワルでワガママで、最高に可愛いネズミと、私は1ミリだって離れたくないんだ。
終わり
- 52 :
- やびぇええええええええシャンパンを初めて読んだ時の興奮を思い出しました!!
こういうエロいのほんと大好きです!
しかしまたお父様に当て付けとはw
ああいやらしいけしからん最高
- 53 :
- 今回も乙です。
>「センター、今私どんな格好だと思う?」
って最高のセリフでしょこれ。
甘美です。
- 54 :
- >>46
丁寧なご感想ありがとうございます。
ドキっしました。というのも、性格的な欠点に通じる所がありまして…
見抜かれたな…という感じで、自分で苦笑いです。
特に、この話は、派生で短編につなげるために色々無理して書き込んでしまったので
尚更そういう欠点は出ているだろうなと自分でも今なら気が付きました。
書きあがっている5つのもっと短い話しと、
アイディアだけ出来あがっている1話に繋げるために(勿論、投下する事を目的で書いているもの)
色々やってしまっているので。
特に、投下してないものには、秋物の話も入っているので、
「今年中に投下したい」とばかりに
ちょっと焦っていたというのもあるかもしれません。
ご指摘・ご指導頂いた事で、冷静になれました。
こういうご指導というのは、なかなか頂けないものだと思うので本当に有り難いです。
(多分、書きにくかったと思いますし…
無理をさせて御迷惑かけてしまったなと申し訳なく思います…)
>だから内容は理解はできるけれども感情はあんまり動かされない
って感じ
これは致命的欠点ですよねえ(苦笑)
取り敢えず、今書いているものは 全部一度破棄して、
また潜ってROMしながら1から新しく書いてみようと思います。
そうですね…半年くらい経ってマシな物が書けるようになったら、またチャレンジしてみます。
(ならなかったら投下できませんが…苦笑)
その時は、また色々ご指導頂けると有り難いです。
本当にとてもためになるご意見、ありがとうございます。
- 55 :
- なんだかコメントしづらいんだけど、そこまで真面目にとらえたり卑下したり
しなくてもいいんじゃないって気がするんだけどね
46の人も職人さんを別にご指導とかしようとしたんじゃなくて、素直に感想書いただけだと思うよ
みんな投下は嬉しいし、ただ楽しんでるだけだと思う 少なくとも自分は
- 56 :
- >>51 エロエロな会話が素敵だ!こんな時でも「必ず私が勝つ」とか言うセンターがwww
- 57 :
- そんな真面目に受け取らんでもw
- 58 :
- >>54
ずっとROMってましたがカキコミします。
もう少し自信を持っていいと思いますよ・・・。
あなたの作品を泣きながら読んで、続きを楽しみにしていた私は一体なんだったのか。
作者さんや読者が思う欠点を魅力的に感じる読者もいるという事を知っていただきたいです。
反省することも、書き直すこともよいと思いますし、こちらからああしろこうしろと注文したいわけではありません。
ですが、これだけは言わせて下さい。
向上心で感想を参考にして書くのと、読者の顔色をうかがって万人受けするような物を書くのとでは大きな違いがありますよ?
あなたがこの違いをわかっていると信じたい。
書きたい内容はブレずに書いてください。書きたい話があるなら季節なんて関係ないです。
作者さんの読者への対応が丁寧すぎるのでちょっと心配しちゃいました。
偉そうになってしまい申し訳ないです。
私の感想は、読んでいて逆に長さを感じませんでした。
センターの心情、ネズミへの深情が痛いくらいに伝わってきて好きです。
あと、情事はあれくらい書いていただけると嬉しいですね。
以上、失礼いたしました。
- 59 :
- そうだ!ラブシーンはたっぷり欲しいぞ!
- 60 :
- 挿入する前に自分で指を舐めさせたり、入れた後に指をしゃぶらせたりするのがたまらん
グッとくる
- 61 :
- 通勤中にのぞいてみたらすごい時間帯から>>54への書き込みがあってびっくりした。
そういう自分も書き込んでる一人だけどw
自分で納得いかないなら仕様が無いかもしれないけど、読者としてへっぽこさん(俺の中では神職人なんだけど)を失うのはすごく辛い。
読んでて無理なんて感じなかったし、感情動く動かないは個人差あるのに動いた側の俺はどうすりゃいいんだ。俺がバカなだけなのか?
ってか派生の短編あるの!?それちらつかせて潜ったらずるいよ。今まで「待ってる」とか「長くても大丈夫」って言ってた人いたじゃん。
毎回、卑下・謙遜し過ぎなの気になってたけど、欠点の無い完璧な小説なんて難しすぎるし、センネズへの愛があれば十分じゃない?
投下の度におもってたこと、今なら言える。
センネズ小説書いてくれてありがとう。
- 62 :
- >「この姿を見れないのが残念だよ」
>「別に…いつだって、みせ…てあげるよ」
悶絶ノ(。A。)ヽ
ネズミのそんな姿を何度も見てるセンターさんが羨ましい
原作も十分好きだけど、ここまでハマったのは二次創作のおかげです
読むたびセンネズがどんどん好きになる。職人様達本当にありがとうございます
- 63 :
- こんばんは へっぽこ見習いです。
レスを頂けると思っていなかったので、帰って来てPCを開いて吃驚しました…
なんて言ったらいいのか…嬉しいし有り難いし反省もしています…
また後で、再度ゆっくり一つ一つのレスを有り難く読ませて頂きます。
取り敢えず、結論としては、潜伏を撤回させて頂いて、
待っていると言って下さる方のある限り、投下は続ける事にします。
本当に、勝手を言いまして、お騒がせします。
考えてみれば、最後の3レス分も投下してないという…ダメですね。(これは今夜中に投下します)
自分は、創作というものをこの夏位からセンネズで初めてしたので、勝手がわからず、
頂いたご意見に「もうアップしない方がいいのかな…?スレ汚し?」と完全に独り相撲してた感じでした。
丁寧に教えて頂いたので、「なおせば続けてもいいって事かな?」と自己解決したのですが、
ただ「理屈っぽい」という結構個性・欠点に近い部分でもあるので、
それを気をつけて書きなおすには相当な時間を要すると思って潜伏を考えました。
でも、理屈っぽいのでも楽しんで下さる方も居れば、センネズ愛があればオキドキと思って下さる方も居るとの事なので、
趣味に合わない方にはお目汚しでしょうが続けさせて頂こうと思います。
頂いたご意見には、徐々に気をつけて改善していけるように気をつけつつ…
なかなか難しいですが、頑張ります。
お騒がせしてしまったお詫びに関しては、
言葉より短編の方が喜んで頂けると思うのでその方向で頑張ります。
センネズの「長めのラブシーン」思った以上に御希望の方が多いようなので…こちらで。
派生の短編の一つが、本来派生でなくてもいけそうな題材の物なので、
これを連動している部分を切り離せば、割と短期で投下出来そうです。
これをお詫び代わりに、後、アイディアだけ出来あがってるものと合わせて
3つ位多分一週間前後位で投下できると思います。
今回、>>48神職人様には すぐ後に要らぬコメをしたばかりにご迷惑をおかけしました。
私のレスがなければ、職人様への賞賛レスで埋め尽くされていたと思うので…
本当に申し訳ございません。
皆様、お騒がせし申し訳ございません。
そして、何より、ありがとうございます。
また 後で残り3レス分投下に参ります。
- 64 :
- 短編待ってます!\(^o^)/
作品の長さは気にならんけど、挨拶文が長いよw
- 65 :
-
前スレ
822〜831
842〜844
現スレ
>>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
>>38 >>39 >>40 >>41 >>42 >>43
の続きです。
この後に続く3レス分で最後です。
長々と申し訳ございません。読んで下さった皆様、感謝です。
『 注 意 : 長いものですので、嫌な人は避けて下さい 』
>>64
>挨拶文が長いよw
ホントにね。気を付けます(苦笑)
- 66 :
-
【 小悪魔な天使 28 】
レースのカーテンを通して空が見える。もう夕暮れだ―――
二人で袋だたきに遭い、お前に支えて貰いながら歩いたあの河原。
あの時見た夕日と同じ色――
あの時の私は、私から離れようとするお前の心が欲しくて、でもその方法が分からずに、
ただ焦れて愚直にお前を抱き寄せた。
自分の中に芽生えつつある恋心の自覚さえ無く。
ただ、失う事が…怖かった――
私は、あの時の私に伝えたい。
壊れそうな程に小さかった腕の中の彼女に、これ程幸せにして貰った事を。
お前が去ったら、きっと
私は、その日から、涙が涸れる事はないのだと悟る破目になるほど泣くことになるだろう。
それでも、お前を送り出した事を後悔はしないと思う。
夜、独りのベッドでお前を想う時、
今何をしているのだろうと考えた次の瞬間、孤独に独り泣くお前がありありと脳裏に浮かぶ――
そして、それはきっと、私の知らない現実・・・
私には、それが何より辛い・・・
お前は今笑っていると思える人生を歩いて欲しい。
幸せそうに無邪気に笑うネズミが見たい。
たとえ、その笑顔を見守り続ける事ができなくとも…
笑顔を取り戻すために、私の持つ何かが引き換えになっても…
お前を幸せにできるのは、
世間に後ろ指を指される事もなく、誰に反対される事もない、
一生添い遂げる事の出来る、誠実で優しい男だけだろう。
その男は、私がネズミに与える事の出来ない多くの物をきっと与えてくれるはず…
そして、私に出来るのは、
そんな男に愛された時に愛情を返す事のできる、本来の優しくて素直なネズミに戻して送り出す事――
悲しい事だけど・・・私に出来るのは・・・どんなに頑張っても、多分・・・それだけだ・・・
- 67 :
-
【 小悪魔な天使 29 】
幸せに笑うネズミが見たい――
その欲求は日々強くなり、胸を掻き毟りたい程の苦しさになる。
一緒に居たいという私自身の我儘さえ押し退けてしまう程に…
きっと私は、自分の自覚以上に傲慢な欲深い人間なのだと思う。
お前の幸せは、お前以外にはどうすることもできない。
本来、私が手を触れる事の出来ない問題――
それなのに、これ程お前の幸せを欲しがるのは、私が驕った人間だからだ…
だからこそ、私ではどうにもできない筈のお前の幸せさえ、
自分の力でどうにかできないかひたすら考え続けてしまう。
何にもできない無力な女子高生に過ぎないのに…な…
いつか、ネズミが屈託なく幸せそうに笑えるような日が来たら―――
そんな日を想像すると自分の顔に笑みが浮かぶのが分かる。
(きっと、すごくかわいいんだろうな・・・)
笑顔を想像すると胸の中がふっくらと温かく膨らむ。
無力な自分に何ができるかなんて分からない。
でも、できる事があるのなら、頑張ってみよう。
いつでも笑っていて欲しいから。
- 68 :
-
【 小悪魔な天使 30 】
私は隣に眠るネズミの穏やかな寝顔を見つめる。
さっき、私を好きだと呟いてくれた唇――
この唇が、そんな言葉を紡いでくれる日は、もう来ないかも知れない…
だからこそ、縋ってしまいたくなる言葉。
そんな情けない自分は、大嫌いなはずなのにな…
せめて、今日一日は、情けない自分を許してみようか――
私の宝物になるであろう言葉を素直に信じ
お前に愛されていると、お前も私を必要としていると
お前と私はずっと一緒に居られると
せめて今日一日だけでも幸せな勘違いを自分に許してもいいよな…
明日の朝には何事もなかったように、
またいつも通りの振り向いて貰えなくても幸せな毎日に戻るから。
私の身体とは反対側にあるネズミの手を私の手で包み、
体重をかけないようにゆっくりと覆いかぶさると耳元に唇を寄せてそっと囁く。
彼女の無意識下に刻み込まれるように。
ネズミの翼が癒え、羽ばたける日が来たら、心を支える勇気の源になるように。
「ネズミ、お前だけを愛してるよ…ずっとお前だけを愛してる…お前だけだ…」
彼女の呼吸のペースが変わり、何か言われた事が無意識に伝わった事が分かる。
ネズミは眠りから覚める事無く、唇をゆっくり微笑みの形に引き上げた。
憶えてなんていなくていい。
ただ、いつの日か、私の言葉の効力が、彼女の心の奥底でお守りになりますように――
私は、私の小さな天使の腰に手を回し、引き寄せて抱きしめる。
今日だけ自分に許した願いを心の中で呟きながら
幸せなまどろみの中へ落ちていった―――
神様・・・ もう少しだけ 私の天使と一緒にいる時間を 私に 下さい・・・
- 69 :
- おちゅです!センターの思慮深さと無償の愛に心打たれました
自分ではない誰かのほうがネズミをより幸せに出来ると考える気持ち、わかります。
でも、そんなネズミの欠けた部分を埋めて支えてあげたら、きっと離れられなくなっちゃいそう。
実際メンヘラの愛情不足の子に愛情注いでもう大丈夫だって旅立って行っても、結局一人で運転出来ずにボロボロになって戻ってきちゃうらしい。(そういう体験談を読んだ)
何があってもセンターの所に戻ってくるネズミさん…
- 70 :
- >>8です。へっちゃん様
ご潜伏撤回されたようで、一読者として安心しました。
不躾ではありますが、お金もらってやってるお仕事ではないですし
センネズが好きで好きで、結局、下手でもなんでも最後は書きたいから書いてるってだけじゃないかなと思ってるんです、
少なくとも自分は。それで誰かが少しでも読んでくれて楽しんでくれたら嬉しいなというか。
だからあまり気負いすぎない方が良いと思うのですが。
もちろんコメントは励みになるし、喜んでもらえる作品が書きたい気持ちは分りますけどね。
それに、あまり卑下しないでくださると助かります。
へっちゃん様がその作品で卑下しすぎるってことは、自分も含め投下する書き手全員のハードルが上がるって事なんで。
否定なさると思いますが、そこは分ってください。正直投下するの辛くなります。
失礼な事かいて申し訳ありませんでした。
長々とすみません。
これからも作品楽しみにしています。
- 71 :
- >>68 自信に満ち溢れたセンターも好きだけど、弱いセンターも切なくていいですね。
見方を変えれば、堂々巡りの悩みをネズミの意見無く自己完結させちゃうのも、「それがネズミの幸せ」って決めつける「自信」が無くちゃできない選択だからセンターらしいのかなって思いました。
連載最後まで読めて嬉しいです。ありがとうございました。
あと老婆心ながら申しあげます。書き直す直さないもあなたの自由です。誰も書き直せなんて言ってないし、書き直すなとも言っていない。言ったとしても従う義務なんて無いんです。
ここは締め切りのある雑誌でもプロの小説家を目指す人の集まりでもありません。ただのセンネズ18禁スレです。
趣味に合わなければ読みとばす人もいるし、そのような感想を書く人もいるでしょう。
理屈っぽい文章?いいじゃないですか!スレ汚しとか悲しいこと言わないで下さいよ。
あなたの書くもの(挨拶文含め)読んでると、あなたのマジが滲み出てて微笑ましく感じます。
焦らずに頑張っていただけると有難いです。
創作も投下も不安があるでしょうが、私は職人さんみんな応援してます。
- 72 :
- >>51 暗闇エロいいですね。
艶やかな色香が漂う文章にドキドキしました。
こんなに大胆不敵なネズミなら、仰向けのセンターの顔に股がってセンターの口に自らを押し付けて腰を振っていただきたい。
勿論センターはネズミが離れないように両手でがっちり抱えて、舌を目一杯使って欲しい。
小説に触発されて妄想が止まりません。
そんなセンネズエロ、どこかにないかなー?
- 73 :
- >>48です
ご感想ありがとうございました。
>>63
文章を書くというのは難しいもので、常々悩みながらの作業だと思います。
書けば書くほど分からなくなったり、不思議なものです。
読者の方の期待に応えたいと思う気持ちもよく分かります。
けれど、自分では不作だと思った物が、有り難い感想を頂けたり、思いもよらないことが起きたりします。
人の感性は様々ですから、万人受けする作品などないのです。ですから、自分の書きたいものを是非お書きになって下さい。
私は貴方の作品で違った見方を発見出来て、とても楽しませていただいています。
短編楽しみにしていますね。
>>72
なるほど…素敵なアイディアですね。
書かせて頂いてもよろしいでしょうか?
- 74 :
- 神キター\(^q^)/
72さんではないですが是非書いてください!
- 75 :
- >>8です
遅くなりましたがご感想有難うございました。
「右の親指と〜」まあプレイ中の謎かけ的ですが、少しでもドキッとして頂けたら何よりです。
>>73
考えるだけで悶だえてにそうです。私めからも是非……!
ところで、前スレ714「願いは〜」の後編その1を、今日の夕方以降に投下しようと思ってます。
前編・中編が11月初旬の投下だったので、一ヶ月近く開いてる!!
果たして覚えていてくださってる方がおられるのか?状態です、はい。
しかも、その1です。終わってないです。しかも意味なく長いような。
そして特に今回はエロどころかキスもなし。先謝ります、すみません。う、なんて遠い道のり…
もしも万一待っていてくださった方がいらっしゃれば大感謝。読んでくださる方大感謝です。
- 76 :
- 覚えてますよー
職人様が増えて次から次へと
絶え間なく楽しめるなんて
我らはなんて幸せなんだ。゚??.ヽ(*´∀`*)ノ??゚
- 77 :
- >>75
続編ずーっと待ってたおお
- 78 :
- >>72です。
>>73 書いていただけるなんてとても嬉しいです。
読みたい方は他にもいらっしゃいますし、ぜひお願いいたします。
この妄想にはいくつか私的萌えポイントがあるのですが、私が書きすぎるとネタ潰しにもなりかねませんのでこれ以上は書きません。
あなたの文章が好きなのでどんな小説になるか楽しみです。
急がなくていいので、投下される日を夢見ながらお待ちしております。
>>75 短編もそそられる内容でよかったですが、前・中編の続き物もまた魅力的なセンネズですごく良いです。
小説は熱い時事ネタではないのですから、いくら期間が空いても続きが読めるのならばこんなに嬉しいことはありません。
あなたの書きたいことがあるのなら、あなたに合った長さでどうぞお書きくださいませ。
今回エロがなくてもいずれはある…んですよね?(わくわく)
- 79 :
-
「願いはきっと」〜後編その1〜
「ネズミ、これから私の家に来ないか?」
今さっき、センターが私に言った台詞。私への誘い文句。そして、私が待っていた言葉。
私は全く同じ言葉を聞いたことがある。
覚えている・・・初めて聞いたのは、あの暑い夏の日だ。
*************
夏休みに入ってマジ女が休みになっても、何故かセンターと私は毎日のように学校へ来ては
二人で時間を過ごしていた。偵察と称してその辺をうろうろして、まれにその辺をうろつく
生意気なヤンキーたちを黙らせることもしたが、基本的には何をするでもない時間。
口実と言えるような、マジ女内外の出来事の報告は15分で済む話。電話やメールでだって
構わない位だ。
用も無いのに誰かと逢って、ただ時間を過ごすなんて、今までは考えられなかったこと。
だけど、なんでそんな毎日になってしまったかは簡単なこと。
センターがその日の終わりに
「ネズミ、明日は9時半には来てるから」
「ネズミ、明日は午前に用事が入ったから、午後からにしよう」
必ずそんな風に明日の約束を言挙げし、そして私が「わかった」と答えてしまうから。
そしてセンターも、何故だか私さえもその約束を律儀に守ってしまうから。
そんな真夏のある日、焼け付くような炎天下の真っ昼間、立ちくらみしそうな身体を引きず
ってマジ女まで来てみたら、校門が閉まっていた。
夏休みの一定期間行われる学校の完全閉鎖期間だったのだ。
校門はよじ登れる。いやよじ登らなくても、どこかから校内へ入ることは容易だろう。だが
校舎内への侵入はさすがにマズイ。セキュリティーにひっかかって通報されるかもしれない。
それはともかく少なくとも鍵は掛かっているはずだ。
- 80 :
- 忘れてました!前スレ714中編の続きです!
- 81 :
-
……だが、この強い日差しの中で、立っているだけで全身がジリジリと焼けて気が遠くなり
そうなのに、なんだってそんなことに悩まなければいけないんだ?
馬鹿馬鹿しい、さっさと帰ろう。センターへは「しばらく会うのはなしだ」とでもメールで
もしておけばいい。
そう思って踵を返そうとしたところ、
校門の内側、人気のない校庭の向こうからこっちに向かって、全力で走ってくる極めて見知
った人影、こんな時でも元気なわがマブダチの姿があった。
何か大声で叫んでる。
「ネズミ−!なんでだろー学校が開かないんだー!!」
閉鎖期間を忘れてた自分をバカだと思ったが、センターはそれ以上の大バカだったらしい。
こちらがリアクションを考える間もなく、センターはひらりと校門を乗り越え、その勢いの
まま転がるように私に抱きついてきた。
「ネズミ、心配した!会えて良かった!」
お前の火照った身体と、真夏の太陽より眩しい喜びの弾けた笑顔。この暑さで既にダメージ
を充分に食らっている私にはきびしすぎる攻撃だ。
思わず出たのは不機嫌と不快感の塊の言葉。
「……離れろ…お前バカ。…暑い…ぬ」
そこでお前は言ったんだ、世にも素敵な事を思いついたかのように。
「ネズミ、これから私の家に来ないか?」
なかばセンターに引きずられるように、もしくは抱えられるように連れてこられたのは、木
造二階建てのやや古びてこぢんまりした日本家屋。
「ま、私が一人で住んでるようなもんだ。遠慮しなくていい」
引っかかりを感じ無くもない言葉だが、突っ込むべきではないのは理解出来た。
「…お前がむりやり連れてきたんだ。遠慮なんかするか」
「ああ、ぜひそうしてくれ!」
まだまだ素敵な思いつきは続行中らしいセンターの笑顔だ。
- 82 :
-
「お、お前っ!エアコンが壊れてるくせに、私を家に呼んだのかっ!!」
ああ、怒りというのは人の体感温度を余計に上げるものだということが、今は呪わしい。
だったら近くのコンビニでも図書館でも、どこだって良かったのに。
「まあまあ、ほら節電の夏っていうじゃないか。扇風機はあるぞ。それにネズミは運が良い。
珍しく高いアイスの買い置きがあるんだ」
センターはまったく意に介した様子はない。
そして奥の台所から、お盆にのせた氷入り麦茶のグラスと何かをもってきて、それを私のし
わの寄った眉間にいきなりピタリとくっつけた。
「うわっ、なんだ?冷たっ!」
「どうだ、気持ちいいだろ?凍らしたタオルだ」
得意げなセンターの顔と予告無しというのは気に入らないが、あまりに気持ちいいから許し
てやらなくもない。
「……脱いだらどうだ?」
「え?」
他意のない言葉のはずなのに、何故だろう?心臓が一瞬ドキンと鳴った。
「ほらネズミ、そのパーカーも暑そうな制服も。Tシャツくらい貸すからさ。なんなら汗流
すためシャワーでも浴びてくればいい」
気がつけばセンターは白いTシャツにショーパン姿で、すらりとした長い手足を惜しげも
なく晒している。すっかり涼しく寛いだ格好だ。
「……誰も見てないんだし」
また胸がドキンとした。センターがどんな表情か確かめることが出来ない。
だけど「お前が見てるじゃないか」とは返すことが出来ない気がした。それはセンターを傷
つけるような気がして。
「……そうだな、ここには、お前しかいない…」
- 83 :
-
きっとそう、身体に張り付いた制服が気持ち悪くてたまらず、その上ものすごく暑かったか
ら、熱で頭がやられちまったからに違いない!!
「そうだ、誰が遠慮なんかしてやるもんかっ!センター、シャワー貸せ。いいよなっ」
「もちろんだ!」
センターの声は軽やかだ。このこともお前の素敵な思いつきに入っていたんだろうか?
案内された狭い脱衣所で、センターが磨りガラスの戸を閉めたのを見計らって、すっかり汗
で重くなっていた身につけていた衣服を全て脱ぎ去り、続きの風呂場に入った。
まずシャワーで思いっきり水を出して、頭からかぶる。朦朧としていた身体が徐々に命を取り
戻し、意識が鮮明になっていく気がする。
すると同時に、マブダチの家とはいえ初めて訪問した家で、裸になってシャワーを浴びてい
るという現状が、どこか奇妙に感じられてくる。
そして、自分の足の下の知らないタイルの色や、置かれた使いかけのシャンプーを眺めてい
ると、この家であのセンターが日々暮らして、この風呂に毎日入ってるのか……といった、
訳もなくくすぐったくなるような気持ちがこみ上げてくる。
そう、そして自分はこんな風に気軽に自宅に誘ったりして、自分をさらけ出すことは出来ないとも。
風呂場のドアの向こうで何か物音がした。センターが着替えとタオルでも用意してくれたの
だろう。私は水温を上げ、熱めのお湯でいったん全身を流して、風呂場をあとにした。
「…お前、この服はなんだ、いったい」
脱衣所に置かれた服を何の気無しに着てみたら、それは白地に淡く赤の花柄模様、縁にレー
スがあしらわれた、ふんわりと愛らしい夏のノースリーブのワンピース。
「お、着てくれたか。やっぱりな、ネズミには着られる…いや、似合うと思ったんだ!」
どうやら私はセンターをひどく感激させてしまったらしい。
あからさまなお前のキラキラと輝く瞳は、私の困惑となんとも決まりの悪さを、もぞもぞす
る様な恥じらいに変えてしまった。
- 84 :
-
「お前、私の制服どこへやった?!まさか隠したのか?」
「違うぞ、ほら」
得意げなセンターの指を差した先に、私の制服とパーカーがきちんとハンガーにかかり、風
通しの良い鴨居にぶら下がって揺れている。これはやはり感謝しなくてはならないのか?
ローテーブルに座っていたセンターが、氷の溶けかかった麦茶のグラスをスイっと差し出し
たので、それを受け取ってコクリと飲み、私もそのまま隣に腰を下ろした。
「それ、私が小学生の時の夏服だったんだけど、急に背が伸びてな。ほとんど着てないんだ。
可愛くて気に入ってたんだけどね。なんだか似合わなくなった気がしたし。ネズミが着てく
れて嬉しいんだ」
砂糖菓子より甘ったるい笑顔でそんなことを言われると、返す言葉が無くなってしまう。
この服を着てセンターが喜ぶなら、なんだかもう、それはそれでいいような……。
「ずっとさ、ネズミは美少女だから、女の子っぽい可愛い格好したら似合うんじゃないかな
って思ってたんだ」
「…バカか、お前何いってんだか」
「もちろん、普段のネズミだってすごく可憐なんだよな」
「……そんな褒め方しても気色悪いだけ」
「ふふ、思ってること言ってるだけなんだけど」
耳の近く、柔らかな囁き声でくすぐったいことを立て続けに言われたせいだろうか。
どこか頭がぼやけてきて、身体から力が脱けていくような感じがした。ぺったりと足を伸ば
して座った畳は涼やかで快適だ。
「そうだ、髪の毛結んでやろう。やっぱ夏だしポニーテールだな」
はあ…服の次は今度は髪の毛かよ、と呆れた気分を投げやりに味わっているうちに、センタ
ーは後ろに膝立ちして、ブラシとピンク色のシュシュで私の髪をまとめ始めた。
- 85 :
-
・・・うなじを抜ける夏の風が心地良い。
・・・髪に、頬に、うなじにやさしく触れるセンターの指が気持ちいい。
こんな風に無防備になった自分のすぐそばに来て、髪をさわられてもちっとも嫌じゃないな
んて、やっぱりこいつは自分にとって他のヤツとは全く違う存在なんだな……なんてぼんや
りと考えていたら、意識はトロトロと蕩けてきて、彼方へ連れて行かれそうになる。
「眠くなったのか、ネズミ?」
「………ん」
遠くにお前の優しい声。
「…安心して寝てくれ。私が、ずっとそばにいるから」
だが私は既に応えることも出来ず、センターにもたれかかるようにして眠りの世界に入って
しまった。
「……ネズミ、私はお前と一緒にいられることが何より幸せなんだ」
お前のその呟きは、私の耳には届かなかった。
その後でお前が私の鎖骨に、躊躇いがちにキスをしたことも……
- 86 :
-
どれくらい眠っていたのだろう。目が覚めると茜色、立秋を過ぎた夏の終わりを感じさせ
る、夕暮れの空気がやわらかく室内を漂っている。
見知らぬ部屋、見知らぬ壁、なのによく知っている懐かしい匂い。そう、センターの家だ。
私の身体にはひよこの色をしたタオルケットが掛けられていた。
そして、となりで無邪気に寝顔を晒しているのはセンター。
・・・・・私の右手には、センターの左手がしっかり重ねられていた。
知らぬ間に気がつけば、センターの寝顔を見入ってしまっていた。
長い睫に縁取られた閉じられた目。綺麗に通った鼻筋。半開きの桃色の唇からのぞく白い歯。
静かな部屋に、遠い波のように聞こえる清らかで温かなお前の息づかい。
私よりずっと大人っぽい顔つきしているくせに、こうしてみるとどこか幼子のような無垢な
魂を宿しているようにすら思えてくる。
ふいに何か胸に迫ってくるような激しい気持ちに襲われ、何故か泣きたくなった。
そして胸の痛みを堪える中で気づいたのだ。
センターが私を好きだという、このたった一つの真実が、養分を与えられて私の内側で成長
し、気がつけば心臓をつかみ取るほどに奥深くまで根を生やして、それが自分にとって何に
も代え難い、切ろうとすれば血の吹き出す、絶対に失えない物になっていることに……
*************
- 87 :
-
あの夏の日から季節は移り変わり、今は秋になった。
屋上に吹く風は、昼間の色づいた葉の色を映して輝く金色の風から、夕暮れ近くなって、ど
こか冷えを感じさせる別の色を見せ始めている。
フードを外した私の髪が、自然に風にサラサラと靡いて、徐々に乱されていくのが分る。
そんな私をじっと見ていたセンターは、向き直ってパーカーに手を伸ばしてきた。
「やっぱネズミにはフードをかぶせて置かないとな」
「どうして?」
「綺麗すぎるから」
センターの答えはシンプルで目は至ってマジだ。こっちはどんな返事をしたもんか。
「……私以外の誰かに、こんなネズミ見せたくないから」
そしてお前は裸にした私の右手をもう一度左手で恋人握りに繋ぎ、私のグレーのパーカーの
ポケットに二つの手を突っ込んだ。肩が触れて身体が密着する。
「…こんなふうにして歩いてたら、何て言われるか分らない」
「私は分るぞ」
「センター、言わなくていい」
「なんでだ?」
「分ってるから。まあ、今さらといえば今さらか」
そんなのこの世の誰が分らないというのだろうか?
私も、そしてセンターも、きっと分りすぎるくらい分っている。
- 88 :
-
「………ネズミは気になるのか?」
「…………案外そうでもない。なんでだろ?」
ほんの少しだけ硬いお前の声と、ポケットの中で握りあった手が一瞬ピクリと動いたことで、
もしかしたら自分よりセンターの方が、不安を隠しているような気がした。
そっと私はセンターの腕に身をすり寄せた、ネコのようにしなやかに。
こうしてセンターの熱を感じながら触れ合っていることは、私にとって奇妙な程に当たり前
のように思えている。
そして、この手は何より大切で決して離したくないもの。
狭いグレーのパーカーのポケットの中で、確かめ合うように手を握り合うと、少しだけぎこ
ちない微笑みを交わして、私たちは二人の場所である薄暮の屋上をあとにした。
……お互いをもっと深く知って、もっと近くに感じて、この体中に溢れる気持ちの先へ、
お前と二人で行くために。
〜後編その2へ続く〜
- 89 :
- リアルタイムでみてましたよー
今年の夏を思い出しました
続きが楽しみです♪
- 90 :
- >>88です とりあえず後編その1です。
エロなしキスなしほぼ回想で、話自体は進んでないです。
でもどうしてもこっちのルート以外進めなくて。悩みました。。
覚えていてくださった方大感謝です!優しい言葉が本当に助けになりました。
なんとか後編2で終わりして、絶対クリスマスまでに書きます!(自分への誓い)
こんどはエロです、多分します、きっとします!こんどこそ頑張れ自分。
(エロ度がどれだけ高くできるかは分らないですが)
これからまたしばらく時間が取れないので、早くて20日くらいの投下かも、です。
その間にどーしてもなんか書きたくてしかたなくなって、クリスマス短編とか投下しそうですけど
読んでくださった方、心から感謝です。
- 91 :
- >>90
待ってたよ! つД`)
あーもう、このセンター大好きすぎる!
甘酸っぱくて泣きたくなる…
- 92 :
- 続編待っていました
そしてやはり素晴らしい描写力だなと感嘆しました
切ない情景、感情の描き方が本当に素晴らしいです
読みながら自然に2人のいる光景が浮かんできますよ
すごいなあ
- 93 :
- いやー、ウブっぽいセンネズもいいですね!
エロスとか関係なしに、このふたりの感じをずっと見てたい感じです。
でも、いつしか犬プレイをするようになっていくとは・・・www
- 94 :
- ようやく前スレ落ちたんだね。
神作品が投下されまくった神スレだったわ
もし居るかわからないけど新規さんが居るなら、是非前スレの作品も読んで欲しい
- 95 :
- y
- 96 :
- ピ区支部の事後モノ?のSSが好きだ
ネズミの葛藤が良い。
理性はそういう行為を嫌がるけど、感情と身体が違う反応示してて、
それに必で抵抗しようとするんだけど
センターはお構いなしで、好き勝手にされ第二ラウンドに突入
みたいなのが凄い好み
- 97 :
- みんな生きてるかー?
全裸待機で風邪ひいてないかー?w
- 98 :
- 生きてますよー(゜ー゜夏)
- 99 :
- もなつが表れたw
職人様からの配給のある日まで清く正しく生きるのですよ!
エロSSを嗜む紳士淑女の皆様!
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