2013年01月エロパロ692: [アーマー]メカ×少女[パワードスーツ] (316)
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[アーマー]メカ×少女[パワードスーツ]
- 1 :2007/11/07 〜 最終レス :2012/10/16
- サイボーグとか義体とかでもロボットでもなく
あくまで生身のおにゃのこがメカを装着したり着たりして
戦ったり飛んだり挙句の果てには変形したりとか
そういうのが好きな人…いるよね?
文章では難しいか?
- 2 :
- にげと
- 3 :
- 大好物だ
ぜひ書いてみたいが、>>1にキャラとかメカとか世界設定を頼む
敵はロボット兵器で、醜い触手生物が操縦してるのはどうだ?
- 4 :
- おいおい!前に落ちたスレを同じスレタイでしれっと建て直すなよ!
前スレのリンク貼るかなんかしてくれよ。
どんな傾向のジャンルかで前スレの前半は問い合わせ到で、それをまた繰り返す気なのか?
もっと>>1は詳細と例を書き込んでくれよ
- 5 :
- へぇ、前にも存在してたんだ
ロクに機能せずに落ちたのかな?
でも大丈夫
今度は俺がいる
- 6 :
- 逆にパーツ移植型サイバネティクスのほうが好みな俺がいる。
体にパーツを張り付けるだけだと鎧とかぶるのよね。嫌いじゃないけど。
って、生身で変形……?
- 7 :
- >>6
生身云々は前スレのコピペだろうから気にしなくてもいいと思うよ
てかもう自分がこう思うっていうシチュがあれば確認は必要ないと思うよ
縛りをつくるとまた過疎る恐れもあるし
君が今日からこのスレのパイオニアだ!
- 8 :
- 前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139239091/
http://mimizun.com/search/perl/dattohtml.pl?http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/sakura03.bbspink.com/eroparo/kako/1139/11392/1139239091.dat
メカ娘とかエグゼリカとかプラグスーツみたいなの。
トリアエズモウソウノオモムクママニ。
- 9 :
- あんまり俺様世界爆発って好きじゃないんだ
女の子の好みとかモロに知られちゃうの恥ずかしいしw
誰かが作ってくれた世界観なら、それを元にパロってみることは可能なんだが
ヒロインの名前とか、所属する機構とか、戦う理由を考えてくれたら、
後は何とかでっち上げてパイロット版作ってみるが
同じ題材で競作してみるのもいいね
- 10 :
- か
- 11 :
- ちょwwww誤送信wwwww
以前のスレではなかなか世界観の作り込まれた良作が投下されてた気がするよ。
- 12 :
- >>1の設定はまだか
早くしないと勝手に設定を考えちまうぞ
- 13 :
- 航空自衛隊の戦闘機と連携するエースコンバットなメカっ娘という電波が…
- 14 :
- 紺碧の空を白い飛行機雲が切り裂いていく。
旧式のジェット輸送機であり、直掩戦闘機の姿はどこにも見えない。
ところどころ剥げかけた迷彩塗装だけが、この機が敵から自分を守る唯一の装備である。
大戦末期に当たるこの時期、輸送機の護衛に回せる戦闘機の余裕は連合政府軍にはなかったのだ。
21世紀の終わり、地球は予想もしなかった未曾有の危機に見舞われた。
外宇宙から飛来した謎の生命体と交戦状態に陥ったのである。
瞬く間に制宙権を奪取した敵は、月を橋頭堡として地球侵攻を開始した。
これに対し、人類は連合政府を結成し、総力を上げて反撃を試みた。
もはや人類同士でいがみ合っているような時ではない。
テクノロジーを、資源を、そして人材を、人類はその全てを結集して共通の敵に対抗することとなったのである。
特に新規に開発された“スカイエンジェル”と呼ばれる空間機動兵の活躍は目覚ましかった。
プラズマ推進ユニットを装備した、天翔ける戦乙女たちである。
元々は、航空兵力が整うまでの急場凌ぎに配備された部隊であったが、彼女たちは予想を遥かに上回る戦果を上げた。
敵が月から投下してくる重機動メカ相手に一歩も引けを取らず、幾度もの決戦で味方を勝利に導いた。
陸で、海で、彼女たちが戦場の空を舞っている限り、味方は一方的な勝利を重ねることができたのである。
しかし、敵の戦力が充実してきた中盤以降は、その圧倒的なパワーと物量の前に天使たちも苦戦するようになってきた。
万能を謳われた汎用兵器に限界が訪れたのである。
空戦、それもヒットアンドアウェーに特化した新型重機動メカの前に、エンジェルたちは為す術もなかった。
特にニューヨーク上空の戦いで大半のエースを喪失してからは、その凋落振りは著しい。
跳梁跋扈する敵機動メカや、大気圏に降りてきた航宙母艦とまともに戦える戦士は、ほんの僅かしか残っていない。
それをいいことに、敵はほとんど抵抗らしい抵抗を受けずに各地を侵攻していく。
だが、エンジェルに代わる航空ユニットは無く、結局人類は彼女たちに頼る以外なかった。
新型航空機の開発を遅らせた原因が、初期における自分たちの活躍にあったことは、彼女たちにとって皮肉であった。
ともかく、制空戦力として機能しなくなったユニットが取るべき戦術は、ただの一つに決まっていた。
- 15 :
- *
「ふぅ〜」
アナスタシア少佐は機内を眺め回して溜息をついた。
今年19歳になる彼女はロシア出身で、海軍航空隊所属のエンジェル隊員である。
デビューは開戦まもない迎撃戦で、これまで主要な決戦のほとんどに参加して無事に帰還を果たしている。
総スコアは公認で18機にもおよび、生き残りの中でも指折りのエースと言えた。
そんな華やかな戦歴とは裏腹に、彼女のアイスブルーの目は憂いを帯びている。
透き通るような目が、もう一度機内の光景に振り向けられた。
小学生高学年くらいに見える女の子20人の集団が、窓から見える風景に歓声を上げてはしゃいでいた。
学校の遠足さながらの光景である。
しかし、彼女たちは小学生でなければ、遠足に来ているのでもなかった。
これでも海軍幼年学校の生徒であり、訓練所を卒業した正規のスカイエンジェルなのである。
と言って、即席訓練を終えたばかりの女児がまともに飛べるわけはない。
ましてや、敵の新型重機動メカと戦うことなどできようはずがなかった。
長年におよぶ大戦は人材資源の枯渇は、ここまで悪化していたのである。
しかし、彼女らの行き先は後方の安全な訓練施設などではない。
むしろ、最大の激戦地と言われる最前線の一つニューヨークである。
飛ぶのがやっとというヒヨコには、それに相応しい仕事が待っている。
すなわち、プラズマ推進ユニットを使っての体当たり攻撃である。
圧縮させたプラズマエネルギーを一気に解放すれば、敵の航宙母艦などは一撃で轟沈できる。
1人で一艦を葬り去る、最後で唯一の手段であった。
如何に外道の戦術と言われても、人類に残された勝利への道はこれしか残されていなかったのだ。
先週、欧州における最後の空戦から帰還したアナスタシア待っていたのは、特別攻撃隊への参加命令であった。
エースたる彼女の役目は、あくまで敵艦に突入する隊員たちの直掩である。
露払いとして、重機動メカの防衛網を突破し、標的の母艦まで隊員たちを導くのが任務とされた。
エネルギーを効率よく圧縮させるため、攻撃隊員たちは急激な機動をとれない。
それを守り抜くには相当の技量が要求される。
エースとされるアナスタシアにとっても、かなりの覚悟が必要な任務であった。
- 16 :
- 「あと数名、君の補助につくはずだから」
ウェストバージニアで隊員たちを“受領”した際、教官の1人がアナスタシアにそう教えてくれた。
それが何の慰めにもならなかったことは言うまでもない。
教官は手塩に掛けて育てた生徒をなせ、アナスタシアは後輩たちのを見送らなければならないのだ。
実戦に参加できるとはしゃぐ娘たちをよそに、やるせなさが大人たちを苛んだ。
「敵襲っ、10時の方向。高度5000!」
突然の警戒警報が、アナスタシア少佐を我に返らせた。
急いで窓に顔を寄せると、北東の空を見上げる。
ゴマ粒のような染みが、やがて10個の点となり、直ぐに不気味なシルエットとなる。
「……ナグルファリ」
それはサソリのような外見を持つ、異星人の新鋭重機動メカであった。
航空力学を無視したボディをマッハ10で飛翔させる大パワーと、巨艦の装甲すら貫き通すビーム砲が武器である。
全長11m 、全幅3.4 m 全高2.2m そして重量82トンのボディは、性能を考えると驚くほどコンパクトである。
小回りは利かないが、圧倒的な速度と強烈な火線で、各戦線においてエンジェルたちを蹴散らしていた。
武装も持たない低速の輸送機など、襲われればひとたまりもないだろう。
「…………っ」
アナスタシアは、息を飲んで上空を見詰めている女児たちを見た。
そして、長いようで実際は短かった沈黙を破った。
「……注目っ」
少佐の号令で女児たちは一斉に立ち上がって気を付けする。
「命令。シャルロッテ2等兵曹はアリスパック装着の上、班員を率いて敵を迎撃せよ」
アナスタシアは語尾が震えているのが自分でも分かった。
迎撃とは名目だけで、実のところ半数を犠牲にして、時間稼ぎの囮にしようというのだ。
軍人としてはともかく、人としては決して許されない行為であるとは分かっていた。
命令を発した少佐とは対照的に、命令を受けた女児たちは嬉々として敬礼を寄越した。
待機を命じられた1班の面々は悔しそうに眉をひそめている。
少佐は軍における洗脳教育の恐ろしさを、この時嫌というほど思い知らされた。
そんな少佐の思いを知るはずもなく、女児たちは各々着替えを始めた。
カラフルなレオタードを着用すると、腕と足にプロテクターを、頭にヘッドギアを装着していく。
そして背中にプラズマ推進ユニットのバックパックを背負い込む。
通称アリスパックと呼ばれる戦術アタッチメントである。
- 17 :
- All-purpos Lightweight Individual Cannoning Equipment、即ちあらゆる用途を想定して作られた軽量の個人用砲撃装備である。
どんな戦闘機より速く飛べ、最新型の戦車砲を弾き返す防御力と戦艦の主砲を上回る攻撃力を併有する究極の兵器なのだ。
乙女はこれを装着することにより、自らの身をスカイエンジェルへと昇華させる。
ベテランに比べるともどかしいほどの時間が掛かったが、どうにか格好だけは整った。
全てがピカピカの新品であったが、既に旧式化したフォーミュラ1である。
例えベテランが出撃したとしても、苦戦は免れないであろう。
ましてや、ヒヨコ同然の彼女たちでは無惨な結果になることは見えていた。
それでも少佐は命令せずにはおれなかった。
「よし、シャルロッテが第1小隊長、ミョンスクが第2小隊長。それぞれ連携して敵を殲滅せよ」
準備を終えたエンジェルたちは、命令するアナスタシアを生き生きした目で見ている。
「戦闘後の集合地点は基本座標のX-21。各員の健闘を祈るっ」
一斉に敬礼するエンジェルたちの姿が、冷酷な鋼鉄の隔壁に掻き消された。
「許せ、妹たち……その代わり、敵の艦隊は必ず仕留めてみせる……」
アナスタシア少佐は答礼しながら心にそう誓う。
涙はとうの昔に枯れていた。
エアロックから飛び出した途端、エンジェルたちはバラバラになった。
第1小隊を任されたシャルロッテも自分の位置を見失う。
それでも地平線が目に入ってくると、ようやく体勢を整えることができた。
『キャロライン、こっち来て……そっちじゃないって、エカテリーナ……』
耳のレシーバーからミョンスクのキンキン声が漏れてくる。
既に彼女も発進直後の失調感から立ち直っているようであった。
「じゃあ、こっちも。マリアンヌ、イザベルどこ行くのっ? ベネデッタはそのまま……ルミコ、あたしを見なさい」
シャルロッテはお姉さんぶりを発揮して、どうにか小隊をまとめ上げる。
第2小隊も、あまり綺麗とは言えないまでも、なんとかV字隊形を保って飛行している。 その頃になると敵は高度を落とし、獲物に狙いを定めるように上空を遊弋していた。
- 18 :
- 「輸送機に近づけちゃダメ。みんな、イクよっ」
シャルロッテが命令を下したのと同時に、ナグルファリの編隊が急降下してきた。
エンジェルには考えられない超高速である。
彼らはハサミ状の前肢を振り立てると、先端に装備されたマスドライバー機関砲をぶっ放した。
電磁加速された重金属弾が、雨霰とエンジェルたちに降り掛かる。
パワーシールドがあっさり破られ、3人のエンジェルがバラバラに吹き飛んだ。
「ひっ……」
四肢や臓物を撒き散らして脱落する戦友を目の当たりにし、彼女たちはようやく訓練と実戦の違いを思い知ることになった。
だが、その時には既に勝敗は決していた。
『いやぁぁぁ〜ん。ついてこないでぇっ』
『あたしの後ろにぃ……誰か追っ払ってぇ〜っ』
甲高い悲鳴がスピーカーから上がり、そのたび沈黙と雑音に切り替わる。
アナスタシア少佐は拳を握り締めてそれに耐えていた。
こうなることは最初から分かっていたのだ。
編隊を崩されバラバラになったエンジェルたちは、それぞれ巨大なサソリに追い回されている。
そして、敵に優る旋回性能を活かすことなく各個撃破されていく。
一つ、また一つと識別ビーコンが消えていった。
「敵編隊、2つに分かれました。こちらにも突っ込んできます」
偵察員が金切り声を上げた。
敵は少佐の予想を遥かに上回るペースでエンジェル隊を無力化したのだ。
「……まずい」
敵を味方の対空砲陣地へ引きずり込むにはまだ距離がある。
このままでは対空ミサイルのレンジに入る前に撃墜されてしまう。
「これまで……か……」
少佐が無念そうに下唇を噛んだ。
偵察員が再び絶叫したのは丁度その時であった。
「本機の直上に新たな機影っ……」
敵の指揮官なのか、それは編隊から離れてただの1機で飛んでいた。
「いえっ、フォーミュラ・ゼロ。エンジェル隊員……味方です」
偵察員の悲鳴が歓声に変わった。
「……識別コード判明……“セイバー”……セイバー・ゼロですぅっ」
「なにっ?」
アナスタシアは窓から上空を見上げる。
そこには青空が広がっているだけで何も見えない。
太陽が眩しかった。
- 19 :
- 目を戻すと、5機のナグルファリが突っ込んでくるところであった。
視界の中で醜悪なサソリの姿がグングン大きくなる。
撃たれると思った次の瞬間、先頭のサソリが炎を噴き上げた。
続いて左右後方にいた2機が爆炎を上げる。
3機のサソリが黒煙を噴き上げて脱落していく中、残った2機は慌ててコースを変更する。
そこへ1人のエンジェルが急降下してきた。
大上段からの袈裟斬りを思わせる、鮮やかな一閃であった。
右背面から伸びた20ミリビーム砲は、まだ薄煙を引いている。
フォーミュラー・ゼロと呼ばれる試作型アリスパックである。
余りに過激なセッティングのため、普通の隊員では使いこなせないとして量産は見送られた。
僅かに作られた試作機の一部は、エース中のエースに渡されたという。
彼女、セイバーもそのうちの1人なのだろうか、目の覚めるような切り返しで反転上昇に移った。
プラズマ推進ユニットの航跡が青空を切り裂いた。
高空からの急降下で位置のエネルギーを運動エネルギーに変換したセイバーは、易々とナグルファリに追いつく。
そして内懐に飛び込むと、必の20ミリ砲を連射した。
ドドドッという音と共に敵のパワーシールドが中和され、次に甲羅のようなボディに大穴が幾つも開く。
機体内部に飛び込んだエネルギー弾が爆発し、動力部に致命的な打撃を与える。
その途端、ナグルファリが大爆発した。
続いてもう1機、背面ダイブに入ろうと横転した敵の腹部を、必の20ミリ砲が切り裂いた。
瞬く間に2機を撃墜、3機を撃破したエースの腕前は、噂どおり卓越していた。
位置のエネルギーを使い切ったセイバーに、新たに5機のナグルファリが襲いかかってくる。
逃げ回るだけのヒヨコより、1人のエースを脅威として捉えたのである。
敵は1機につき4丁、全部で20丁のマスドライバー砲をぶっ放した。
直進性に優れた無数の銃弾が高速発射される。
しかし、その正確な弾道がかえって災いした。
セイバーは軽やかな身のこなしで、あっさり射線から逃れる。
そして見るも鮮やかなループを描いて敵編隊の後ろに取り付いた。
- 20 :
- ドドドドドッと20ミリ砲が火を吹き、サソリのケツをひっぱたく。
敵は一斉に横転すると、散り散りなって急降下していった。
それでもセイバーが追いすがってくるのを認めると、今度は出力を全開にさせて急上昇に移る。
残念ながら、セイバーにはそれを追いかけるだけのパワーはなかった。
悔しそうに見送るセイバーの後ろに、生き残りのヒヨコたちが集まってきていた。
*
「さっきはありがとう」
JFK飛行場に着陸したアナスタシア少佐は、ヒヨコを引き連れてついてきたセイバーに礼を言った。
地上で見るエースは案外小柄であり、意外なことに年下であった。
キリリとした目鼻立ちに、への字に結ばれた口は武人の面相である。
ポニーテールにした長い黒髪が、心地よさそうに風に揺れていた。
「ところで……中尉はどうしてあんな所を飛んでいたの?」
アナスタシアはセイバーの襟元についた階級章を見ながら尋ねた。
「アンタと同じだ」
偉大なエースはつっけんどんな物言いで答えた。
つまり、彼女もまた特別攻撃隊の直掩を任務として、この作戦に招集されたというのだ。
アナスタシアは訓練所の教官が教えてくれた情報を反芻する。
「で、なんであんな命令を出した?」
セイバーがポツリと口を開いた。
「アイツらじゃ歯が立たないと分かってて、なんで出撃させたのかと聞いてる」
セイバーは冷たい目でアナスタシアを見詰めた。
アナスタシアは彼女の左目は鳶色なのに、右目は空のように淡いブルーであることに気付いた。
よく見ると、右目は微動だにしない。
東洋系の顔をしていることからしても、蒼い右目は義眼だと分かる。
「それじゃあ、なに……あのまま全員が機上に戦していた方がよかったって言うの?」
何も分かっていないくせにと、アナスタシアもセイバーを睨み付ける。
2人はしばらく睨み合っていたが、いずれからともなく目を逸らす。
そしてアナスタシアは司令部へ出頭するため、その場から歩み去っていった。
一方、残されたセイバーは首を巡らせ、先程までのピンチを忘れたようにはしゃぎ回るヒヨコたちを見ていた。
自分たちの無力さを思い知らされ落ち込んでいたのも束の間、ヒヨコたちは無邪気に互いの運の良さを喜び合っている。
それに、空戦に参加した隊員たちは、強烈なGから身を守るための強化剤をお尻から補給して貰えるのだ。
アヌスにホースを挿入されるのは失神するほど気持ちいい。
それにアヌスを責められた戦友が恍惚となるのは、端から見ているだけでも楽しいのだ。
強化剤の補給は、彼女たちにとって一種のご褒美なのである。
彼女たちが大はしゃぎするのも無理はなかった。
ヒヨコたちはキャッキャと騒ぎながらピストへと向かう。
それを見ているうちセイバーことミーコ・サカイの心は、いつしか初陣の頃に飛んでいた。
- 21 :
- お、良いね良いね。
- 22 :
- GJ!
外伝?どこかに本編があるんですか?
- 23 :
- 外伝じゃなく列伝
しかもパイロット版だから続きがあるかどうかも分からない
- 24 :
- 列伝ってことはハルトマンやマルセイユとかも出るのかな?
- 25 :
- 難しいな。
- 26 :
- あれれ
- 27 :
- さあて、妄想するか。
- 28 :
- 保守
- 29 :
- なんかないの?
つーか、見てる人いるの?
- 30 :
- 参考資料として
「ミスティックMAD」と「スカイガールズ」を買ってきます?
- 31 :
- スカイガールズは月末に単行本が出る予定の漫画版でヨロ
- 32 :
- 「いつまで寝てるつもりなのっ」
「さっさと起きなさいっ」
先輩たちの怒鳴り声でミーコ・サカイ二等兵曹は目を覚ました。
リズミカルな振動と微かな縦揺れを体に感じる。
「……そうだっ……あたし、空中母艦で出撃してきたんだった」
枕元の時計を見ると、既に起床予定の午前4時はとっくに過ぎている。
「わっ、やばっ」
ミーコは慌てて毛布を払いのけると、勢いよくベッドから飛び降りた。
回りを見渡すが寝ている者は誰一人いない。
「あっちゃ〜っ、よりによってこんな日に寝坊しちゃうなんてぇ」
今日はミーコにとって大事な初陣である。
北海道に建設された敵の前進基地を叩くため、連合政府極東軍503航空隊に攻撃命令が下された。
ミーコの所属する海軍第6航空戦隊は、これを援護する役目を帯びてハノイ基地から出陣してきたのだ。
敵は多数の航空ユニットを配備しており、激しい抵抗が予想される。
これが初陣になるミーコは、出撃メンバーに選ばれた嬉しさ半分、初の実戦に不安を禁じ得ない。
昨夜は早くにベッドインしたのだが、なかなか寝付けなかった。
眠ろうとすればするほど目が冴えてきた。
編隊機動についていけるだろうか。
恐らく迎撃に出てくるのはヒュロッキンであろうが、性能はフォーミュラ1より上なのであろうか。
敵の技量は低いと聞くが、自分で勝てるのだろうか。
「あたし……んじゃうかもしれないんだ……」
体は疲労しきっているのに、不安が渦巻く頭はどんどん興奮していく。
不安は焦燥感へと変わり、ミーコはいつしか己の秘所に指を伸ばしていた。
最初はパンティ越しに縦溝を撫でていたが、やがてもどかしくなってくる。
ミーコは腰をくねらせるようにしてパンティを膝の辺りまで下ろすと、ベトベトになった秘所を直接指で刺激し始めた。
「……はぅ……うっ……くぅぅぅ……」
声を出さぬよう枕を噛みしめた口元から、くぐもった甘い呻き声が漏れる。
これが最後のオナニーになるかもしれないと思うと、それだけで失神するような快感が走った。
股間から熱いモノが何度も迸り、シーツはすっかりダメになっている。
腰をくねらせるたびベッドがギシギシと音を立てた。
「あぁ〜ん、先輩たちにばれちゃう」
- 33 :
- それでもミーコの指は止まらない。
よく心得たツボを執拗にまさぐり続けた。
「ふむぅ……むぅぅぅ……」
回りで寝ている先輩たちに気取られぬよう、ミーコは枕を強く噛みしめる。
足が突っ張り、背筋に電流のような甘い痺れが走る。
体の奥底から込み上げてきたものが、熱い飛沫となってシーツにぶちまけられる。
不毛極まる営みは、彼女が失神して眠りにつくまで続けられた。
そのせいもあってか、ミーコはすっかり寝坊してしまったようである。
ハッチを開けて居住区に入ると、先輩たちはすっかり身支度を終え、既に食事も済ませているようであった。
本来なら、食事の準備は一番下っ端にあたるミーコの仕事なのだ。
「初陣なのに寝坊なんて、いい度胸してるぅ」
先輩たちがミーコを冷やかしてくるが、その目はみんな笑っている。
緊張から寝付けなかったろう後輩を気遣い、ギリギリまで寝かせてくれていたのだ。
「ご、ごめんなさぁ〜い」
ミーコは恥ずかしくなり、ペコッと頭を下げた。
「さっさと食べちゃいなさい。出撃までそんなに時間がないわよ」
ほとんど銀色に近いプラチナブロンドをショートボブにした中尉が、氷のような蒼い目でミーコを見詰めていた。
ミーコの直属上官、第3中隊長のマリーヤ・テレシコワ中尉である。
テレシコワ中尉は極東方面きってのエースで、地球外生命体が操るマシンを最初に撃墜したエンジェル隊員でもある。
ベテラン揃いの6空でも、1,2を争う実力者と目されていた。
氷の天使と呼ばれるエースの列機を命じられた時、ミーコは最初目の前が真っ暗になった。
エースをサポートする列機など、自分には荷が重すぎると思ったのである。
下手をすると中尉を怒らせ、クビになってしまうかも知れない。
しかし、何度か訓練飛行を行っているうち、彼女がチーム思いの頼りになる編隊長であることが分かった。
その後、ミーコは中尉に心酔しきっている。
今日の空戦でも、中隊長を命懸けで守り抜く覚悟であった。
「さあ、食べたらピストにいらっしゃい」
テレシコワ中尉が出撃準備をするため、ミーコをピストにいざなった。
「は〜い」
ミーコは食べかけのチューブゼリーをテーブルに置くと、中尉を追ってピストへ向かった。
- 34 :
- ピストに入ると、テレシコワ中尉が強化剤エンジェルステロンの注入ノズルを準備して待っていた。
ミーコはレオタードのクロッチを外すと、中尉の足元に四つん這いになる。
真っ白なお尻が剥き出しになっている。
「もっと足を開いて、お尻を上げなさい」
中尉の命令に従い、ミーコは姿勢を変える。
そして首をねじると、期待の籠もった目で肩越しに中尉を見上げた。
中尉は、と見るや、空いている左手をミーコのお尻の割れ目に沿わせた。
ひんやりとした指がアヌスをまさぐる。
冷たいのは指先に塗られたローションのせいである。
中尉はローションをまんべんなく塗り付けるため、アヌスに押し当てた指で円を描くように動かす。
「はぁっ……はぁぅぅぅっ」
泣き所を責められ、こらえきれずにミーコが声を出してしまう。
小さなお尻がプルプルと震え出す。
アヌスの表面が充分に潤うと、中尉は細長い指を内部に突き込んだ。
「むぅっ……うぅぅぅ……」
中尉はゆっくり指を出し入れし、柔らかくて傷つきやすい直壁にローションを塗り付けていく。
自然にアヌスが収縮し、指の動きを阻害した。
「あっ……あぁん……ちゅ、中尉どのぉ……ミーコ、も……もう……」
たまらなくなったミーコは、お尻を振り立てて更なる責めをおねだりする。
声は既に半泣きになっている。
それを見た中尉は指を引き抜き、代わりにノズルを押し当てた。
「それじゃ、イイわね? いくわよ」
ミーコが頷くのを待たず、中尉はノズルをアヌスに押し込んでいく。
完全に解れていたアヌスが簡単に割れ、ノズルはズブズブと直腸内部に沈み込んでいった。
「いぎぃ……ふ、太ぉぉぉい……中尉どのぉ……」
ミーコが泣き声を上げるが、中尉は耳を貸さない。
数秒後、ノズルの先端は直腸最深部に到達していた。
ノズルを排除しようとアヌスが激しく収縮し、そのたび狂おしいまでの快感がミーコを包み込む。
天にも昇ろうかという心地よさであった。
- 35 :
- 中尉の人差し指がトリガーを引き絞り、ノズルの先端からドロリとした液体が漏れ出した。
強化剤、エンジェルステロンである。
生身のまま猛スピードで飛び、上昇降下やアクロバットを強いられるエンジェル隊員は、強烈なGに苛まれる。
エンジェルステロンは細胞組織を保護し、脳や心肺の機能を正常に保つための対G強化剤なのである。
この助けなくして、エンジェルたちは普通に飛ぶこともできない。
当初、エンジェルステロンは経口剤や点滴による摂取が行われていた。
しかし大量の強化剤を飲むには苦痛を伴うし、何より胃が膨張するのは被弾時に危険を伴う。
そして点滴で必要量を摂取するには時間がかかりすぎる。
そこで、今では吸収のよい直腸からの摂取が一般的に行われていた。
余りの快感に、ミーコは声を出すこともできず、ハァハァと息を荒げている。
至福の快感が涙腺を緩ませ、顔は涙と鼻水でグチャグチャになっていた。
「バカね。昨夜、あんなに弄ったりするからよ」
中尉に指摘された途端、ミーコの股間が潮を吹いた。
同時に黒目が瞼の裏に入り込み、ミーコは失神してしまった。
「フフッ、可愛いわね」
中尉はクスリと笑うと、アヌスからノズルを抜き、代わりに逆流防止のプラグを挿入してやる。
プラグは圧搾ガスの作用で膨らみ、簡単には抜けなくなる。
ミーコが目を覚ますと、出撃準備は既に整えられていた。
いつの間にかアリスパックを装着されている。
「中尉どのっ?」
ミーコの横に、やはりアリスパックを装着したテレシコワ中尉が微笑んでいた。
せっかく、お返しに奉仕しようと思っていたのにと、ミーコはガックリと首を折る。
「まもなく敵の哨戒圏内に入る。いいな、攻撃隊に敵を近づけるな」
総隊長のアンナ・リトルガーデン中佐が、出撃前の支持を飛ばす。
「第1中隊は編隊の上、第2中隊は編隊の下、そして第3中隊は上空の警戒に当たる」
その指示に、ミーコはあからさまな不安顔を見せる。
上空警戒班は万が一の奇襲に備えての予備兵力である。
「そんなのって……ミーコ、活躍できないじゃないのぉ」
せっかくの初陣なのに、敵と戦えないことにミーコは憤慨した。
それでも上空警戒も大事な任務だと自分に言い聞かせて我慢する。
- 36 :
- 「味方攻撃隊、方位330度」
北を見ると、50機ほどの攻撃機が編隊を組んで飛んでいるのが目視できた。
それらを敵の迎撃機から守り抜くのが、ミーコたち6空戦闘隊の役目である。
出撃準備を知らせるブザーが鳴り、まず警戒隊の第3中隊がフライトデッキへと入る。
9名の隊員たちは互いに全身をチェックし、アリスパックの最終点検を行う。
All-purpos Lightweight Individual Cannoning Equipment、プラズマエネルギーを用いた戦術アタッチメントである。
空中戦はもちろん、対艦攻撃から地上戦まで、あらゆる用途を想定して作られた万能砲撃装備である。
その最大の特徴は柔軟なセッティングにある。
パワーを活かした速度重視タイプにするも、シールドを強化した重防御タイプにするも調整一つである
ミーコのいる6空では、姿勢制御ノズルに重点を置いた格闘戦タイプが好まれていた。
ドッグファイトには滅法強いが、最高速度やダッシュ力はそこそこである。
そして、少しでも攻撃力を上げるため、シールドに回すエネルギーは極限まで削られている。
再度ブザーが鳴り、デッキのエンジェルたちに出撃30秒前であることを知らせる。
ミーコは身を屈めてクラウチングポジションをとり、カタパルトの取っ手を固く握りしめた。
機種側のハッチが迫り上がり、冷たい気流が流れ込んでくる。
マイナス温度の厳しい冷気で、デッキはたちまち冷え切ってしまう。
エンジェルステロンの働きがなければ、ミーコたちは凍えてしまっていたであろう。
ミーコがそんなことを考えているうちに三度目のブザーが鳴り響いた。
天井から吊り下げられたシグナルが赤から緑へと変わる。
同時にガッシャーンという激しい作動音がしてカタパルトが前進した。
「むぎぃっ?」
目の前が真っ暗になりそうなGが襲いかかってくる。
一瞬の失神から立ち直ると、ミーコは大空の住人になっていた。
背中のプラズマ推進ユニットは安定した排気音を立てている。
「えっ、あっ……やばっ……」
ミーコは慌てて上下左右を見回すが、一緒に発艦した仲間の姿は見えない。
思わず半泣きになったミーコがパニックを起こしかける。
「ミーコ、どこ見ているの? ボンヤリしてないで、レーダーを確認するっ」
ヘッドギアのレシーバーからテレシコワ中尉の落ち着いた声が聞こえてきた。
それでミーコはようやく落ち着きを取り戻す。
- 37 :
- 「ご、ごめんなさぁ〜い」
バイザーの内側に疑似画面が展開され、レーダーが仲間の位置を知らせる。
左上後方を振り返ると、遥か高空に豆粒くらいの影があった。
仲間の姿を見つけ、ミーコはホッと溜息をつく。
「ほら、さっさと編隊を組んでっ。ボヤボヤしないっ」
一息入れる暇も与えられず、中尉の指示が飛んできた。
ミーコはユニットの姿勢制御ノズルを噴かし、鮮やかな反転上昇を見せる。
途中、出撃してきた第1中隊とぶつかりそうになりながら、ようやく中尉の左後ろに付いた。
中尉はそれを待って、編隊を更に高空へと持っていった。
第3中隊は高度5000で水平飛行に移る。
ミーコが下界を見下ろすと、遥か下方にキラキラと輝く点が幾つも見えた。
503航空隊の攻撃部隊である。
搭載されたミサイルにより、大雪山系の原野に作られた敵の前進基地を破壊するのが彼らの任務だ。
彼らの上空と下方には、それぞれ第1中隊と第3中隊が護衛についている。
もちろん、ミーコの位置からでは肉眼では確認できない。
同じく、敵の姿もどこにも見えない。
ステルス性に優れた彼らを、遠距離でレーダーに捉えることは困難である。
第六感というか、大空のどこかに潜んだ敵を違和感として感じ取る能力が命を分ける能力なのだ。
「さぁ〜っ、どっからでも掛かってらっしゃい。絶対、仲間に近づけさせないっ」
ミーコは目を爛々とさせ、周囲の見張りに集中した。
戦いは唐突に始まった。
敵の奇襲を受け、攻撃隊の数機が紅蓮の炎に包まれた。
味方編隊を掠めるようにして、サソリの化け物が通過していく。
ヒュロッキンと呼ばれる敵の主力迎撃機である。
「あっ……」
思わず突っ込もうとしてミーコは自分の任務を思い出す。
「あたしは上空の警戒を任されてるんだった……」
下唇を噛みしめるミーコの目の前で、第1中隊と敵との間に激しいドッグファイトが展開された。
排気炎が目まぐるしく駆け回り、色とりどりの曳光弾が飛び交う。
墜ちていくのはほとんどがヒュロッキンである。
大パワーを誇るサソリ型マシン兵器も、格闘戦になると6空エンジェル隊の敵ではない。
エンジェルたちは易々と敵の尻に取り付き、必の20ミリプラズマ砲をぶっ放す。
威力充分のエネルギー弾を受けたサソリは、装甲をぶち抜かれて炎を噴き上げた。
- 38 :
- やがて機数を減らした敵は、急降下で逃走を開始した。
しかし編隊の下には、プラニー・カチャーピチット大尉率いる第2中隊が待っていた。
逃げるヒュロッキンの腹下に潜り込んだ2中隊は、アッという間にそのほとんどを撃墜してしまった。
薄煙を上げて逃げていく数機には目もくれず、第2中隊は所定の位置に編隊を戻す。
鮮やかすぎる6空の活躍振りであった。
攻撃隊の被害は3機が撃墜、5機が撃破されただけで、作戦遂行には全く支障ない。
攻撃態勢を組み上げると、眼下に見えてきた敵のベースに向けて一斉にミサイルを放った。
何十本もの白煙を引いてミサイル群がベースに吸い込まれていく。
一瞬後、不法に設置された侵略者の前進基地は粉々に吹き飛ばされた。
「やったぁ、作戦成功」
上空で見守っていたミーコも思わず歓声を上げた。
後は近くで待機している地上軍に任せておけばいい。
長居は無用とばかり、攻撃隊は一斉に進路を反転した。
ミーコたちも安全圏まで攻撃隊にお供することにする。
この時ミーコは完全に浮かれていた。
自分で戦ったわけではないが、味方の戦果は素晴らしいものであった。
撃墜8機に撃破12機に比べ、エンジェル隊の被害は被弾3、不時着1に過ぎない。
不時着したフェイ・ホワン飛曹長も、無事に地上軍に保護されたという。
事実上の被害無しで初の任務を達成できたのである。
浮かれるなという方が無理であった。
だから、眼下にフラフラと飛んでいる1機の敵を見つけた時、ミーコの胸が高鳴ったのもやむを得なかったろう。
それを責めるのは酷というものであった。
「ヒュロッキンだ……故障してる?」
そのサソリは薄煙を引きながらミーコの真下を飛んでいた。
先程の戦闘で被弾したのか、フラフラして今にも失速しそうである。
ミーコがゴクリと生唾を飲み込んだ。
「編隊を離れたら怒られる……でも、サッと片付けて戻ってくれば……アイツ、まともに飛べそうもないし……」
ミーコの心の中で天使と悪魔が激しく戦う。
そして“1機撃墜”の欲望を前に、天使はあっさりと敗北した。
- 39 :
- ミーコはいきなり背面飛行に入ると、パワーを全開にさせて急降下を開始した。
『ミーコッ、戻りなさい……ミーコッ』
レシーバーからテレシコワ中尉の金切り声が流れてきた。
しかし、まっすぐ敵を見据えたミーコの耳には届かない。
バイザーの内側に電影照準器が浮かび上がる。
「今だぁっ」
ミーコはタイミングを見計らい、20ミリ砲の発射コードを思念した。
ところが、背中のプラズマ機関砲は反応しなかった。
「えぇっ、どうして? 撃てっ……撃てぇっ……」
ようやく、ミーコは安全装置を解除していなかったことに気付く。
だがその時、ヒュロッキンはミーコの接近に気付き、急上昇で体をかわしていた。
スピードに乗っていたミーコは引き起こしができず、ヒュロッキンの前につんのめる。
と、見るや、敵は頭を下げてミーコの追跡に入る。
そしてたちまちバックを取ると、ハサミ状になった前肢を伸ばしてミーコの両腕を掴み取った。
「いたぁぁぁ〜っ」
万力のようなパワーで二の腕を挟み込まれ、ミーコが悲鳴を上げた。
次の瞬間、ヒュロッキンがパワーを全開にしてダイブに入った。
そして充分に速度が出たところで、今度は急上昇に移る。
「むぅ……むぐぅぅぅ……」
限界を遥かに超えたGが掛かり、ミーコの意識が遠のいていく。
マッハ7で行われたダイブ・アンド・ズームの前には、エンジェルステロンも効果がなかった。
ミーコは白目を剥く寸前、上空の第3中隊が新たに出現した敵編隊と交戦しているのに気付いた。
ようやく自分が罠にはまったことを理解する。
全ては第3中隊を下に引き付ける巧妙な作戦だったのだ。
「こいつ……囮だった……の……。中尉……ごめんなさ……」
自らの迂闊さを呪いつつ、ミーコは意識を失ってしまった。
頼りなげな下半身に風圧を受け、ミーコは失神から立ち直った。
「ひぃっ?」
気が付くとレオタードのクロッチ部が引きちぎられ、股間が無防備に晒されていた。
アヌスに強烈な異物感が生じる。
ミーコが首を折り畳んで確認すると、サソリの尻尾がアナルプラグを引き抜こうとしているところであった。
- 40 :
- 「いやっ……こんなのって……いぃ……いぎぃぃぃ……」
膨張したままのプラグが強引に引き抜かれた。
入れる時より何倍も強烈な快感に脳髄を掻き回され、ミーコは白目を剥いて悶絶する。
しかし続いてアヌスに襲いかかってきた快感が、ミーコに失神を許さなかった。
サソリは尻尾の先端に付いたアタッチメントを、得体の知れない液体の入ったチューブに換装している。
プラグによって拡張されていたアヌスは、ぶっといチューブを易々と受け入れてしまう。
「あぁっ? いやぁ……こんなのいやぁ〜ん」
泣き叫ぶミーコを無視し、500tペットボトルほどのチューブが直腸を押し広げた。
次いで謎の液体がぶちまけられる。
「ひぐぅぅぅ〜ぅぅ……」
嫌悪感を我慢するため、ミーコは歯を食いしばらなければならなかった。
待つほどもなく、薬剤の効果が現れてきた。
「うぅっ……さむっ……」
耐え難い寒さと、体が千切れ飛びそうな圧力が襲いかかってきた。
先程の液体は、体内のエンジェルステロンを無効化する効能を持っていたのだ。
効果を確認すると、サソリはアタッチメントを逆転作動させた。
すなわち、今度はミーコの体内から体液を回収しようというのである。
「あぁっ……あんっ……」
ミーコはもの凄い排泄感を覚えてしまい、下半身が自動的に痙攣を始める。
「も、もうダメェ……」
ミーコが覚悟を決めた時、ガンガンという音と共にサソリの機体が振動した。
青白いパルスレーザーがミーコを掠めて流れていく。
フォーミュラ1に装備されている、7.7ミリレーザー機銃である。
「中尉っ」
振り返ったミーコは、ヒュロッキンの後ろ上方にテレシコワ中尉の姿を認めて狂喜した。
中尉はアームガードに埋め込まれたレーザー機銃を構えると、サソリの前肢に向けてぶっ放した。
威力はないが、命中精度と貫通力に優れたレーザーが、ミーコを捕らえていたマニピュレータを関節部分から吹き飛ばす。
体の自由を取り戻したミーコだが、エンジェルステロンなしで戦闘行動はとれない。
それどころかまともに飛ぶことも叶わぬミーコは、このままでは敵の餌食になってしまう。
- 41 :
- そうはさせまいと、テレシコワ中尉はミーコを抱きしめて現場からの離脱を図る。
マスドライバー砲を仕込んだ前肢を破壊され、サソリはボディに仕込んだ通常弾の機関砲をぶっ放す。
生身のミーコと一緒のため、中尉は急激な機動をとれないでいた。
体ギリギリのところを幾つもの曳光弾が通り過ぎていく。
「中尉っ、逃げてください……お願い、1人で逃げて」
ミーコは足手まといになることに耐えきれず、思わず叫んでしまった。
次の瞬間、最悪の事態が起こった。
もの凄い衝撃と共に、2人の体が蹴飛ばされたようにキリキリ舞いした。
命中弾を受けたのである。
ミーコはどこにも負傷していない。
となると、直撃を喰らったのは中尉の方である。
恐る恐る目を開けると、ヘッドギアのバイザーを吹き飛ばされ、顔面血塗れになった中尉がいた。
ペラペラのパワーシールドでは、敵の機関砲弾を防ぐことができなかったのだ。
「ちゅっ、中尉っ……」
バイザーの破片が右顔面のあちこちに突き刺さっているのを見て、ミーコは思わず絶句してしまう。
それでも中尉はミーコを放さない。
かえって強く抱きしめてきた。
その時、ようやく敵を蹴散らした3中隊が駆けつけ、2人は九に一生を得たのであった。
それから3時間後、ミーコは母艦の反省室で一人泣いていた。
テレシコワ中尉の負傷は命に別状なく、手術は無事に成功した。
しかし、超硬度プラの破片が突き刺さった右目は失明を免れなかった。
それは、エースとしての中尉がんでしまったことと同意義であった。
今日、ミーコは命令遵守の意味を、身を持って思い知ることとなった。
しかし、その授業料は余りにも高くついた。
- 42 :
- 新作北ーーーーーーー!
gj!
- 43 :
- やってるねぇ
- 44 :
- でかいこと言っといてなんだが、そろそろ挫けそうorz
- 45 :
- エグゼリカ・・・
- 46 :
- しろクロで一本書いてみるかな。
- 47 :
- ほ
- 48 :
- 裸アーマー保守。
- 49 :
- 前スレの1ですが去年俺が立てたスレが復活してて吹いたw
まさに>>4氏が今の俺の気持ちを代弁してくれている。
以前あえて生身うんぬんて書いたのは
「ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α6」ってのが既にあるから。
そういうのや人工生命体じゃない、本来弱いはずの生身の人間が
メカをまとう事によって強くなるところがミソだと思ってるから。
あるいは、身にまとうもの、身をつつむものフェチの一種なのかもしれんね。
まあ、それは当初の趣旨ではあるけど、あくまで俺の趣味なのでおいといて
最近メカ少女も萌えジャンルとして認知されてるわけでこういうスレあっても
いいよねって事で。
作品投下かなりGJ。
長文スマソ。
- 50 :
- メカ少女は文章では難しいし、漫画では描くの大変だし・・・
それでもイマジネーションは膨らむ。
- 51 :
- ああさ
- 52 :
- まだか
- 53 :
- なんとなく覗いてみたわけだが
セイバーの設定と文章に一目惚れ。
エロパロ板って広いんだな。
- 54 :
- yomi保守
- 55 :
- 武装メカ少女におっぱいは邪道だと思う。
中にエネルギータンクでも入ってりゃ別だけど、兵器にデッドウェイトはあってはならない。
あと、やたら素肌部分が剥きだしなのもね……。お前身を守る気あるのかと。
サムス・アランの無骨さは好きだな。
- 56 :
- >>55
おっぱいが大きくなけりゃ予算が通らなかったんだよ!
……うん。やっぱり邪道だな。
装甲板のようなおっぱい万歳。
- 57 :
- オッパイミサイルの存在価値を忘れてらぁ
- 58 :
- その胸には機密保持用の自爆装置が…
- 59 :
- 「っのぉ……てぇりゃぁぁああっ!!」
瞬間、僕を押し潰さんと落下してきたコンクリートはどこからか飛んできたパワードポリスのお姉さんのローリングソバットに粉砕された。
呆然とする僕の頭にパラパラと降り注ぐ小さな破片。あまりにも多くのことがいっぺんに起きすぎて、僕は立ち上がることすらままならなかった。
分かったのは僕を助けてくれたパワードポリスは声、体格、何よりたわわな胸の膨らみからお姉さんなんだろう、ということだけだった。
しかし、お姉さんはそんな僕を猫でも抱くように片腕に抱えるとバイザーを下ろし、暴走するバイクのような加速度で繁華街「だった」路地を走り始める。
「わ、わわっ」
「ちっ……あの二人は突破しなきゃダメか……」
外から見るとよく分からないパターンで点滅するバイザー。前に刑事ドラマで見たように、警官の特殊装備であるこのアイテムにはこの辺の地図や対人のセンサーが搭載されているのだろう。
もちろん、実物は初めて見たのだけど。
敵を視認したらしいお姉さんは呟くと、僕を抱えていない右手で揺れるおっぱいを掴みスーツごと一気に引きちぎり、投げつける。
そしていきなり僕を抱き寄せて胸に包み、敵に背を向けてしゃがみこんだ!
そして次の瞬間、まぶたを貫くほどのまばゆい光と、耳をつんざく轟音!
僕は赤ん坊のようにお姉さんに抱きつていた。
液状爆弾の無くなった胸はとても貧相なものだったけれど、僕はその暖かさと懐かしい香りに顔を埋めたまま泣き止むことはなかった。
- 60 :
- エロ無しだけど、おっぱいの使い道について書いてみた。今では反省している。
どうでもいいけど、舞台はテロに遭った渋谷みたいです。
- 61 :
- GJ!
最近投稿多いね。
- 62 :
- ほ
- 63 :
- げ〜
- 64 :
- >>63
てめぇ〜って野郎はw
- 65 :
- 頭には何をつける?
1.簡素なサークレット
2.耳当てと帽子だけ
3.顔の見えるヘルメット
4.フルフェイス
マンガとかだと1が一番多そうだが
- 66 :
- これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
- 67 :
- >>65
髪や顔を見せつつもある程度保護となるとヘッドギア的なものが理に適うかな…
でも明らかに女とわかるシルエットのスーツで顔が見えないというのも萌えるかも。
んで、それがシャコッって開いて顔が見えたりしたら最高だな。
- 68 :
- カレー空軍基地に非常警報が鳴り響いた。
ドーバー海峡側から侵入してくる敵部隊をレーダーが捕捉したのだ。
アイルランドを発した敵はロンドンに向かうものと思われていた。
しかし予想は外れ、敵編隊は大陸側へと到してきた。
全ての偵察衛星が失われた今は、各所に設置されたレーダーだけが頼りである。
多少は通報が遅れるのもやむを得ない。
ピストで待機していたスカイエンジェルたちが一斉にブーイングを上げた。
「文句を言っている間に出撃しろっ。ただの1機も海峡を越えさせるな」
ガーラント司令官の檄を受け、ルフト・バッフェのエンジェルたちは一斉に駆け出した。
指揮所前を離れると、エンジェルたちはアリスパックのプラズマエンジンを起動する。
そしていきなりのフルスロットルで我先に地面を離れていく。
30人ほどの隊員たちが眩い航跡を残して飛び上がっていく様は、古い特撮映画のミサイル一斉発射シーンを思わせる。
「うわっぷ……馬鹿者ぉっ」
濛々と立ち込める砂煙に、司令官は罵り声を上げて激しく咳き込む。
それでも青空を見上げると、頼もしそうな目で娘たちを見送った。
ベルリン航空隊──通称ルフト・バッフェ隊はドイツ空軍所属のエンジェル隊である。
それが、スコットランドに敵の拠点が構築されてからは、フランス国内へと進出してきていた。
フランスとしては、ドイツ空軍を国内に招き入れることに異論がなかったわけではない。
しかし、自軍の防衛網があっさり破られると、そんなことを言っている余裕はなくなった。
当初、戸惑いを隠せなかったパリっ子だったが、敵を完封するベルリン娘の活躍を見るにつけ、不安は熱狂へと変わった。
彼女たちの拠点がパリから現在のカレーに移転する時には、市民が反対運動を起こしたくらいである。
彼女たちの人気が、少なくとも対岸にある王立空軍のエンジェル隊より上であることは間違いなかった。
漆黒に塗装されたアリスパックをキラキラときらめかせ、ルフト・バッフェ隊の面々が急上昇していく。
彼女たちの背負っているパックは新開発のフォーミュラー2である。
30パーセントほど向上した出力は、そのほとんどが推進力に回されていた。
元々、速度と上昇力に特化されたBfセッティングを好んでいる部隊である。
ほどんどストレスなしに加速した彼女たちは、アッと言う間に高度5000に到達していた。
水平飛行に移ると、4人一組の小隊になって攻撃編隊を組み上げる。
そして下方の見張りをしながら西へと向かって飛び続ける。
- 69 :
- そんな編隊の第6小隊長の位置にアンネ・ヨアヒム・マルセイユ中尉がいた。
年齢18歳になる、長身でスラリとした美人である。
艶やかな黒髪を綺麗に撫で付け、常に不敵な笑みを湛えた姿はフランス娘たちを虜にしている。
先祖がフランス人ということも、彼女にとって有利に働いたのであろう。
アンネは直ぐにスターの座に納まり、ドーバーの星というニックネームでもて囃されることになった。
彼女の人気の源は容姿だけではなく、卓越した技量と多大な戦果もその要因である。
初出撃でヒュロッキンを撃墜したのをかわぎりに、1ヶ月で10機の敵を撃墜破した。
そしてエンジェルとして3年目に入った今月初めには、スコアは早くも80機に達している。
それにも関わらず、彼女はいまだに中尉として1個小隊を率いる身でしかない。
戦歴や戦果からしても、とっくに中隊長になっていてもおかしくはない。
アンネの昇進が遅れているのにはもちろん理由があった。
素行不良者というレッテルを貼られているのは、規律を重んじる軍人としては致命的だった。
脱柵や無断宿泊は毎夜のように繰り返され、言い寄るフランス娘は片端から抱いた。
何度叱られてもどこ吹く風であり、営倉から出たその日の夜には行きつけのバーに姿を現せたという。
素行不良は、なにも地上に限ったことではない。
厳格をもって知られるドイツ空軍にはあるまじきことだが、彼女はしょっちゅう空戦規程違反を犯した。
『敵攻撃隊を確認。方位275、高度3000。ヤールンサクサ、約30。上空に新型の護衛機を伴うっ!』
前方を見下ろすと芥子粒のような黒点が海峡上空に差し掛かるところだった。
戦略攻撃機のヤールンサクサと、フォルニョートと呼ばれる新型戦闘機の戦爆連合部隊である。
近付くにつれ、敵の数機が薄煙を引いているのが分かる。
編隊も大きく間延びして、ところどころが歯抜けになっている。
先にロンドン上空を通過するおり、ロイヤルエンジェルスと一戦交えたものらしい。
- 70 :
- 『第1から第4小隊でヤールンサクサをる。残りはフォルニョートを引き付けておけ』
編隊リーダーのエルフリーデ大佐が全軍に命令を発した。
同時に半数のエンジェルが横転し、背面飛行からパワーダイブに入る。
アリスパックのプラズマユニットが唸りを上げ、青白いアフターバーナーが尾を引く。
一気に護衛網を突き抜けた一団が、ヤールンサクサの編隊に襲いかかった。
16本の火矢と化したエンジェルたちは、獲物目指してまっしぐらに突っ込んでいく。
衝突する、と見えた直前、アリスパックに装備された30ミリと13ミリのプラズマ機関砲が火を吹いた。
16人のエンジェルはそのままの速度で敵編隊を突破する。
エルフリーデ大佐が振り返ると、約半数のヤールンサクサが火を噴いて脱落するところだった。
大佐は更に上空を見上げ、第5小隊以下がフォルニョートと空戦に入るのを確認した。
第2編隊を率いるのは第5小隊長のカテリーネ少佐である。
少佐は、フォルニョートが降下していった第1編隊に気を取られているうちに、まんまと上空を占めることに成功した。
「突撃せよ!」
少佐の口から短く鋭い命令が発せられた途端、16人のエンジェルが一斉に背面ダイブに入った。
各人のバイザーにクロスゲージが浮かび上がり、ザリガニに酷似した敵の機体が円からはみ出す。
「フェイエルッ!」
思考制御されたプラズマ機関砲が火を噴いた。
プラズマ弾がフォルニョートの機体に大穴を穿ち、たちまち数機が脱落する。
カテリーネ編隊も得意のヒットアンドアウェーに徹するつもりである。
個々の戦果にかかわらず急降下で高速離脱していく。
ところが、急降下していく味方を尻目に、ただ1人反転上昇に移ったエンジェルがいた。
第6小隊長のアンネである。
小さく短い翼が大気を切り裂き、真っ白な飛行機雲を引いた。
単独行動は厳に戒められた重大な軍紀違反である。
「マルセイユ中尉っ。編隊を崩すな」
カテリーネ少佐が怒鳴り声を上げ、アンネの列機であるフランツィスカ少尉は狼狽えたように周囲を見回す。
だが、そんなものなどどこ吹く風と、アンネは薄笑いを浮かべて急上昇していく。
- 71 :
- 2人一組のロッテを最小単位として戦うのが彼女たちの流儀だが、アンネは編隊を無視して個人戦闘に突入してしまう。
しかもBfセッティングが苦手なはずの格闘戦が彼女の好みであった。
太平洋戦線で戦うエンジェルが横の巴戦をお家芸とするのに比べ、アンネは縦の格闘戦を得意としている。
アンナは優れた上昇力を活かして、今度は腹側から敵編隊を撃ちまくる。
弱い腹を撃ちまくられ、たまらず1機のフォルニョートが火を噴いた。
アンナが敵編隊の上へと突き抜ける。
敵が単騎とみるや、フォルニョートは編隊のまま上昇機動で追撃を開始した。
ニヤリと不敵な笑みを浮かべたアンナは、反転を繰り返し螺旋軌道を描きながら更に高みへと上昇していく。
アンナの十八番、スパイラル上昇である。
この動きについてこれる敵など存在しない。
たちまち上空を占めたアンナは横転から再び急降下に移り、モタモタしている敵にプラズマの雨を降らせた。
またも数機のフォルニョートが爆炎を上げた。
そして再び上昇に移ろうとした時、アンナのアリスパックが変調を来した。
ユニット本体から異音がしたと思った次の瞬間、右のノズルが吹き飛んだ。
まだ先行量産に入ったばかりのフォーミュラー2は、細かい問題を幾つも抱えている。
急激な機動を繰り返したことにより、プラズマ反応炉に異常を来したのだった。
こうなったら如何にアンナが名手と言え、取るべき道は逃げの一手しかない。
残った左ノズルを全開にし、急降下で逃走に入った。
だが、フォルニョートも急降下では引けを取らない。
最大パワーを発揮すると、たちまちアンナに追いすがってくる。
数十門のマスドライバー砲がアンナに向かってピタリと照準を合わせた。
絶体絶命のアンナを救ったのは、突然乱入してきた一人のスカイエンジェルであった。
アンナの進行方向から逆進してきたエンジェルは、急上昇しながらプラズマ砲を全開にさせた。
小口径だが8門も装備されたプラズマ砲は、敵の気勢を削ぐのに充分な威力を秘めていた。
強かにカウンターパンチを喰らい、フォルニョートの編隊が大きく崩れる。
- 72 :
- バラバラになった編隊を突き抜けたエンジェルは、急上昇のまま半横転に入った。
そして背面飛行から頭を下げて急降下に移る。
見事な、教範通りのスプリットS機動であった。
眩いプラズマの奔流がフォルニョートに襲いかかる。
そこに引き返してきたルフト・バッフェの面々が再突入してくる。
形勢不利と見た敵編隊は180度の旋回を見せ、全速力で空戦域から離脱していった。
地上に戻ってきたアンナを待っていたのは、1週間の飛行禁止処分であった。
本当なら営倉入りを免れないところだったが、3機撃墜5機撃破の大戦果が彼女を重い処分から救ったのだ。
当のアンナはというと──全く懲りてはいなかった。
謹慎処分など糞喰らえとばかり、さっそく街に繰り出したのだ。
行きつけのバーでアンナが一杯やっていると、背後に人の気配を感じた。
振り返ったアンナは、そこに一人の金髪女性が立っているのを認めた。
眩い金髪を縦巻きロールに垂らせた、ゴージャスな雰囲気の美女である。
着ているフォーミュラー2は濃淡の付いたアースカラーに彩られ、小脇に同色のヘルメットを抱えている。
先ほどの空戦で途中から乱入してきたスカイエンジェルであった。
「やあ、ペネロッピー。ダンケ・シェーンは言わないでおくよ。確か、これで貸し借り無しのはずだ」
言葉とは裏腹に、アンナは嬉しそうに相好を崩した。
ペネロープ・デューク少佐──ロンドンのロイヤルエンジェルスに所属する編隊長である。
英国貴族の出身で、総スコア12機を誇る堂々たるエースである。
今日の空戦においても、2機のスコアが公認されている。
「オーホッホッホッ。その負け惜しみ……如何にも貴女らしいですわ」
ペネロープは満足そうに高笑いするとアンナの横に腰掛ける。
「スコッチを……この方のおごりで……」
ペネロープは飲み物を注文すると、ふて腐れて黙り込んでいるアンナの横顔を見詰めた。
「別に貴女を助けようと思った訳ではありませんのよ」
ペネロープはアンナがそっぽを向くのを嬉しそうに目を細める。
彼女にすれば、アンナが嫌な顔をすればするほど楽しいらしい。
「わたくしは、ただ敵にRAFを軽く見れば痛い目に遭うと教えて差し上げたかっただけですの」
- 73 :
- ペネロープは自分の留守中、敵にロンドン上空を通過されたことに憤った。
プライドの高い彼女は、せっかく素通りしてくれた敵編隊を、ドーバー越えまでして追っかけてきたのだ。
「で……ガス欠でロンドンに帰れなくなっちゃったのはマヌケだけどね。結構笑える」
アンナがようやく一太刀浴びせることに成功する。
痛いところを突かれ、ペネロープが真っ赤になった。
高慢なお貴族様であるが、裏表のないペネロープのことをアンナは気に入っていた。
ペネロープも自尊心に相応しい実力を持ったアンナのことを敬愛している。
所属する部隊は違っても、互いに尊敬しあえる友人であったのだ。
「どうだい。お礼ついでに、帰りのエンジェルステロンは私のおごりにしとこうか」
優位に立ったアンナがクククッと笑った。
美しい公爵令嬢のアヌスを抉って、ヒィヒィよがらせてみるのも一興かも知れない。
ペネロープがどんな声で泣くのか、アンナは想像して口端を歪めた。
「結構……遠慮しておきますわ。帰りの飛行機は予約済みですの」
公爵令嬢は素っ気なく答えながら壁の時計に視線を逸らし、上気した顔をそっと隠す。
そして空になったタンブラーをカウンターに置くと、スツールから立ち上がった。
「それより中尉、あまり無理をなさらないで。どうして、そんなに個人スコアにこだわるのかしら……」
ペネロープは正面を向いたまま、改まった口調で友人に忠告した。
「スター気取りもよろしいけど、何のためのチームですの? 大概になさらないと、貴女、近いうちに散っちゃっいましてよ」
ペネロープの言葉は辛辣だが、真の友誼から出たものであった。
ところが、アンナの対応は素っ気ないものであった。
黙ったまま薄ら笑いを浮かべたアンナを見て、ペネロープは処置なしとばかり首を振る。
そして背を向けてバーを出ようとしてその足を止めた。
急にアンナが激しく咳き込み始めたのだ。
その普通でない様子にペネロープは思わず駆け寄ろうとした。
「来るなっ」
アンナは口を覆っていた手でペネロープを突き飛ばす。
よろめいたペネロープの胸に、真っ赤な手形がベットリと付いていた。
「……アンナ……貴女……?」
いきなり吐血した友人を前にして、ペネロープは絶句したまま立ちつくしていた。
「分かったろ? 私にはもう時間がないんだよ」
蒼白になった顔でアンナが微笑む。
そして一転して鬼の形相になると、ペネロープを睨み付けた。
「誰にも言うな。言ったら、お前を……す……」
それを最後に、アンナがスツールから転げ落ちた。
- 74 :
- 投下乙&GJ!
スタイリッシュな描写カコイイ
続きwktkしながら待ってる
- 75 :
- 相変わらず惚れる文体と設定にGJを。
空戦いいなぁ。
- 76 :
- age
- 77 :
- 対空のハンスGJ……と、この中ではアンナか
となると後は対地のハンスの活躍も期待したいな
しかし、片やアフリカの星、片やソ連人民最大の敵
同じハンスでもえらい違いだよなぁ
- 78 :
- あ……最初アンネだったのを今思い出したorz
- 79 :
- age
- 80 :
- 主人公が男だったりするけれど大丈夫かしら
いや、ちゃんとパワードスーツな女の子も出るけどね
- 81 :
- >>80
これから投下してくれるってこと?
いいよカモン
- 82 :
- では、日を跨ぎましたが投下させていただきます。
注意書き
・今回は非エロです。
・グロ……というか、者がでます。
・スーパーロボット的なので、そういうノリが苦手な人はスルー推奨です。
・主人公が男の子です。でもちゃんと女の子も出ます。
・20レス近くの長い作品です。ご注意を。
・続き物です、ご注意を。
以上、どれかが許容できない方は、不快感を覚えぬために読まないほうがいいかもしれません。
それでも読んでいただき、不快感を覚えたとしても、残念ながら責任が取れません。あしからず。
全然OK、という方は、どうぞ↓へ。
- 83 :
- 地球人類が宇宙への進出を始めたその矢先。
宇宙より、無数の隕石群が飛来した。
それと時を隔てること、およそ一年。
人類は、ファーストコンタクトを果たす。
皮肉なことにそのファーストコンタクトは、人類の歴史を繰り返すかのような、侵略だった。
時空戦記ギアダイバー
episode 01 遭遇
- 84 :
- アラームの鳴る音が、部屋に響く。
無遠慮に耳を叩く警報に、小さく眉をしかめながら、彼女はベッドから身を起こした。
『第一級戦闘配備。ダイバーはスーツ着用後、格納庫へ向かってください。
繰り返します。第一級戦闘配備――』
言われるまでも無い――そう胸中で答えながら、残っている眠気を頭を振って払う。
彼女のさほど長くない、むしろ短いと言ったほうがいい髪が揺れ、乱れる。
それには構わず――どうせ、すぐにまた乱れるのだ――部屋を出る。
駆け足で女性控え室に向かうと、そこには既に先客がいた。
短くそろえた銀髪に、深紅の瞳。まるで彫刻のように整った顔立ちは、来客者に反応もしなかった。
「早いのね」
「丁度空戦シムを行っていた」
そっけない態度でそう答える少女に、小さく嘆息する。
それ以上話す時間も無いので、彼女はさっさと着替えることにした。
上着を脱いで、上半身を露出させたところで、部屋のドアが開く。
「茜、遅い」
「あう。ごめんなさい……」
軽く息を切らせながら入ってきた妹にそう言うと、彼女は素直に謝ってきた。
肩口にかかる彼女の黒髪が、さらりと揺れる。
「まあ、まだ大丈夫みたいだけど。トイレ?」
「……当たり」
遅れた理由を適当に聞いてみたら、どうやらその通りだったようだ。
恥ずかしそうにする妹に、本当に間が悪い子だな、と、小さく苦笑する。
そんなやり取りをしているうちに、銀髪の少女は着替え終えたようだった。
細身の体を、ぴったりとしたスーツに包んでいる。小脇にヘルメットを抱え、二人に向かって口を開く。
「先に行ってる」
「すぐ行く」
振り向きもせずに言う少女に、彼女はそう答えた。
- 85 :
- 突き抜けてしまいそうなほど青い空。雲も少なく、見事なまでの快晴だ。
その空を見上げ、小さく息を吐く。
「……いい天気だ」
特に意味も無く、そんなことをつぶやく。
ひゅう、と風が吹き抜け、彼の肌を撫でる。まだ肌寒い春の風に、彼は小さく身震いした。
「おい比呂、そんなところでぼけっとしてないで早く来い」
乱暴に自分を呼ぶ声に気づき、比呂と呼ばれた少年ははっと我に返った。
そうだ。自分は今、のんびりと空を眺めているような立場ではない。
慌てて声のほうを振り向き、小さく頭を下げる。
「ごめん、健吾おじさん。すぐ行くよ」
そう言って、小走りで呼ばれた場所――車庫へと向かう。
そこには、そろそろ初老にさしかかろうという、厳しそうな印象の男性が彼を待っていた。
単車の荷台に荷物をくくりつけ、軍手に包まれた手でそれをぽんぽんと叩いている。
それが催促の仕草であることを知っている比呂は、もう一度頭を下げた。
何せ、今自分がこうして生活できているのは、引き取ってくれた健吾のおかげなのだ。迷惑はかけたくない。
「今日はどこに……うげ、結構遠いなぁ」
荷物に付いた宛先に、小さく呻く。
世話になっているおじさんに、少しでも恩返しをしようと始めた手伝いだが、これが意外にキツい。
始めた当初は自転車にしか乗れなかったので、さほど遠くへは割り当てられなかった。
だが、バイクの免許を取るとすぐに、その範囲も広がった。今日などは、20キロも先の場所が目的地だ。
「仕方ねぇだろ。五年前ならいざ知らず、今じゃ郵便物なんてほとんどねぇんだ」
健吾が小さくため息をつきながらそう答える。
およそ五年前。地球規模での侵略戦争が起こり、日本もそのあおりを受けた。
地球上のどこにも存在しない組織――地球外からの侵略に、政府は情報規制を行うことも出来ずに麻痺。
相当数の被害者を出しながら、今では散発的にやってくる侵略者に対して、自衛行動を行うのが精一杯という有様だ。
人口も減り、疎開をする地区も多く、日本などはたった五年で閑散とした土地となった。
結果的に、郵便や交通機関はほとんど麻痺してしまったのだ。
「……そうだね」
疎開組である比呂も、それは分かっている。
小さい頃からの幼馴染と、もう五年も連絡が取れずにいるのだ。
それが分かっているだけに、比呂はそれだけしか答えられなかった。
- 86 :
- 「ありがとうね。どう、あがってお茶でも」
「ああ、ありがとうございます。でもすいません、まだちょっと仕事が残ってるんで」
荷物を届けた先で、そんなやり取りをする。
実は何度か来たことのある場所で、今応待しているおばあさんは、比呂も何度か話をしたことがあった。
丁度孫が比呂と同じような歳らしく、他に仕事が無いときなどはお茶やお茶菓子をよくご馳走になっていた。
いつも運んでいる荷物は、その孫からの郵便物だということで、届くと二重に嬉しそうな顔をしてよく話している。
嬉しそうに孫の話をするおばあさんに、遠い場所とはいえ彼も来るのにやぶさかではなかった。
何せ自分には、もう健吾以外に親類と呼べる人間はいない。
「そうかい。遠くて不便だろうに、いつもすまないね」
「いえいえ。俺も好きでやってますからね。
まあ、確かにちょっと遠いですけど、これくらいなら」
それじゃ、また来ます。と返事をして、バイクにまたがる。
名残惜しそうに手を振るおばあさんに手を振り返してエンジンを入れると、比呂は急がなきゃな、とつぶやいた。
実際、まだ少し宅配物が家のほうに残っている。
自分達が運んでいるのは、都会からの貴重な物だ。それを心待ちにしているおばあさんのような人がほとんどである。
だから、一刻も早く届けてあげなくてはならない。
自分も、家族や知り合いから手紙の一通でも届けば、嬉しいと分かっているから。
「……また時間が出来たら来るかな」
遠いことさえ気にしなければ、気のいいおばあさんだ。
一人で暮らしているということもあるし、ちょくちょく行くのも悪くないかもしれない。
そう思って、バイクを発進させようとしたその瞬間――
背後で、爆発に似た壮絶な音と、地響きがした。
「……え……?」
何事かと、半分呆けたような様子で振り返る。
土煙と、散らばった木材。瓦礫のようになった家を押しのけ、虫のような巨大な生物が、そこには存在していた。
その足元、先ほどまで話をしていた玄関先に視線を向ける。
そこには――
- 87 :
- 「う、あ、ああああああっ!?」
叫ぶ。
先ほどまで、嬉しそうに荷物を抱えていたおばあさんの笑顔と、崩れ落ちた家が重なる。
玄関先から、赤い液体がゆるりと染み出し、比呂に全てを悟らせた。
悟ってしまった。もうあの笑顔は、見れないんだと。
「ミツケタ」
体長は五メートルほどもあろうか。甲虫のようなフォルムの化け物が、こちらに視線らしきものを向けた。
相応にサイズの大きな脚を使って、こちらにゆっくりと近づいてくる。
何かを確かめるようにこちらを観察し、確信を得たのだろうか。ブン、と羽音のようなものを立て、碧緑の粒子を周囲に撒き散らす。
その行為で起きた風に吹き飛ばされ、比呂は地面を転がった。
「くそっ」
罵声と共に身を起こすと、自分を吹き飛ばした化け物はすぐそこにいた。
自分を食いちぎろうとせんばかりに口が開かれ、ぎちぎちと嫌な音を立てる。
俺はぬのか、と、比呂は漠然とそんなことを悟った。
両親は仕事先で侵略者にされたと聞く。自分もそうなるのか。
ぬのは嫌だ。怖いし、多分凄く痛い。でも、この状況で助かるとも思えない。
やりたいことも少しはあったが、もうそれも叶わない。
心残りは、折角引き取ってくれた健吾おじさんに、ろくに恩返しも出来なかったことくらいか。
ごめん、と、健吾に心の中で謝罪して、振り上げられた脚を見上げ――
その脚が、中ほどからへし折れるのを見た。
「……ァァァァァァッ!」
人間には発音できないような悲鳴を上げ、化け物が後ろに下がる。
その声量に、思わず比呂は自分の耳を塞いだ。どうやら自分は、まだそんなことをとっさにするだけの余裕があるらしい。
次の瞬間、化け物が後ろに下がったことでできた比呂との間に、何かが落ちてくる。
いや、落ちてくるという表現はおかしかった。何故ならそれは、人の形をして二本の足で大地を踏みしめていたのだから。
- 88 :
- 全長はおよそ二メートルと半。
全身を金属の鎧で覆い、あちこちに機械のようなものが見えている。
まるでアニメか漫画から抜け出てきたような、そんな二足歩行のロボットに、比呂は我を忘れて見入っていた。
『生存者確保! 君、早く逃げて!』
スピーカー越しのような声で、こちらに頭部を向けてくる。
女性の声か。どこかで聞いたような覚えがある。
とても懐かしい、それでいて親しみのある声。
『……って、まさか、ヒロ!?』
「え……?」
何故自分のことを知っているのだろう。少なくとも、自分にはこんな金属の塊に知り合いはいない。
だが、先ほどの声には聞き覚えがある。昔、よく自分のことを構ってくれた、近所の――
「か、楓さん!?」
『やっぱヒロか! 何でこんなところに!?』
驚愕の声を上げる二人を無視し、化け物が咆哮を上げる。
問答をしている場合ではないと、楓は瞬時にそちらに対して手に持ったアサルトライフルを向けると、一気に引き金を引いた。
爆発音に似た音が連続で響き、マズルフラッシュがその銃口の大きさを知らせる。
音速で発射された金属の塊が、今まさに彼女たちに向けて牙を向けようとした化け物の肉を抉り、後退させる。
だが、それで致命打を与えられたわけではないようだった。怯みはしたが、それだけだ。
意外にタフなその様子に、楓は小さく舌打ちをした。
空ではまだ仲間が戦っている。こいつ一匹に長々と構っているわけには行かない。
『……ええい、逃げろは撤回! ヒロ、乗って!』
「の……ええ!? ど、どうやってさ!?」
乗れと言われても、そのどこにも積載用のスペースなど見当たらなかった。
背中に乗れというわけでもないだろう。ランドセルのような平べったいバックパックがあるだけで、どこにも体を載せる場所など無い。
『背中! 背中に触って! 早く!』
アサルトライフルを乱射しながら焦ったように促す。
背中に触ってどうするというのか。だが他に助かるような方法も思いつかず、比呂は素直に従うことにした。
- 89 :
- 立ち上がると、体のあちこちが痛みを訴え、比呂は顔をしかめた。
だが、幸いにも痛みで動けないほどではない。軽い打撲程度だ。
言われた通りに近づいてバックパックに手を添えると、化け物が放ったと同じような碧緑の粒子が周囲を包む。
「ええっ!?」
その光景に戸惑い、周囲を見渡すとほぼ同時、どこかに引きずり込まれるような感覚に襲われる。
とっさに目を閉じて、再度開いたときには、小さな部屋のようなところにいた。
左右に長椅子のような物があり、正面には小さなモニターが付いている。
「ここはどこだよ!?」
周囲を見渡して叫ぶ。あの機体のどこにこんなスペースがあるというのか。
そもそも、この部屋はあの機体よりも幅が広い。どう考えても物理的におかしい。
そう思ってモニターに向かおうとした瞬間、強い衝撃が部屋を襲い、壁に叩きつけられる。
ぐ、と声が漏れ、肺から空気が強制的に吐き出させられる。
「くそっ」
罵声を漏らしながら頭を振る。先ほどよりはましだが、それでも今日は酷い事ばかりだ。
『ごめん、ヒロ。ちょっと我慢してて』
「我慢も何も、一体何がなにやら……」
そう答えて、楓の声が小さくくぐもっている事に気づく。
先ほどまでとは違う様子と先ほどの衝撃に、比呂はまさかとモニターに近寄る。
スイッチのようなものを押すと、ヘルメット越しに苦しそうな楓の顔が映った。
「楓さん、大丈夫ですか!?」
『……ちょっと下手こいた。大丈夫、ヒロは絶対安全な所に届けるから』
苦しそうな顔を無理やり笑顔に変えて、楓がそう言う。
全然大丈夫そうには見えない上に、彼女の言う大丈夫は自分の聞いたものとは違った。
楓さんのことだ、と言おうとして、唐突な揺れに襲われる。
信じるしかないのか。自分に出来ることが何も無いことに、比呂は拳を握り締めた。
- 90 :
- ちょっとまずったな、と小さくつぶやく。
比呂を回収したはいいが、その際にエイシム――化け物のことだ――の攻撃を受けてしまった。
幸い、機体の動きに支障はあまり無いが、その爪がわき腹に食い込んだのだ。
スーツの応急システムで出血は抑えているが、止まったわけではない。
しかし、戦いを止めて処置をする時間も無い。空ではまだ二人が戦っている。
「生存者、保護しました……主戦闘区域に戻ります」
『了解……て、ちょっと、大丈夫!?』
「あはは、ちょっと下手こきました。でも大丈夫ですよ」
心配そうに聞いてくる通信士に、苦笑で返す。
大丈夫。まだ動けるし戦える。ちょっと痛いが、それだけだ。
「ごめんね、ヒロ。ちょっと大変なことになってるから、届けるの少し遅れる」
『そんなことより、楓さんは大丈夫なのかよ!?』
「大丈夫大丈夫。これでも結構頑丈なんだから。
これからちょっと話できないけど、我慢しててね」
それだけ言って通信を切る。戦闘の会話を聞かせて不安にさせるわけにはいかないし、何より少し気恥ずかしかった。
五年前に疎開で別れることになったときと比べて、なかなかいい男に育ったものだ。
度々妹との会話で出てきた彼の話に想いをはせる。
「守らないと、ね」
もう知っている人間がぬのはごめんだ。
今の自分には戦う力がある。守る力がある。ならば、全部守ってみせる。
彼の未来も、妹の未来も、全部だ。
「茜、ロゼ! 散開!」
下から追いすがる大型の攻撃を避けながら、二人に指示を飛ばす。
同時に背中のバックパックが開き、中から小型のミサイルが飛び出す。
群れ、と称するのが正しいほどの数の小型エイシムに六つのミサイルが飛び、中空で更に分割される。
そのまま連鎖するように小爆発を重ね、いくらか数を減らすが、あまり効果は無かった。
- 91 :
- 「お姉ちゃん!」
「どこかにコマンダーがいるはずよ! 夏樹さん!」
『今スキャンしてる! もう少しもたせて!』
管制官からの通信に頷き、散開する。
この周辺には民家はほとんど無い。そんな場所に何故発生したのかはわからないが、そのおかげでまだ戦いやすかった。
つぶれた民家の持ち主には気の毒だが。
「大型は私が抑えよう」
「任せていい?」
ああ、と短く答え、ロゼと呼ばれた少女が背を向ける。
碧緑の粒子を放出し、彼女の機体は大型へと身を翻した。
左の手首から筒状の機械を取り出すと、そこから同じ色をした粒子の刃が現れる。
右手に持ったライフルから碧緑の粒子が飛び出し、大型が展開した粒子の壁に防がれる。
その壁に叩きつけるように刃を振るい、衝撃と共に粒子を撒き散らす。
そのまま背中から三角形の誘導砲台を二つ射出して、横から迫る爪を身を翻してかわした。
ほぼ同時に誘導砲台から粒子が吐き出され、大型の装甲を穿つ。
ほんの数瞬でのその攻防に、楓は任せてよさそうだと結論付けて、大きく息を吐く。
「よし、私らはちょっとでも数減らすよ」
「う、うん……でも……」
心配そうに返事をする妹に、大丈夫よ、と答える。
汗をにじませて呼吸も大きくなっているため、説得力が無いと自分でも思うが、こればっかりはどうしようもない。
なので、別の方向から攻めることにする。
「早く終わらせて戻らないと、お姉ちゃんゆっくり休めないんだけど?」
「……そうだね」
分かった、と答える妹を見て、どうやら納得してくれたようだと安堵の息を吐く。
ぐら、と揺れる意識を気力を振り絞ってどうにか留め、楓は機体を翻した。
- 92 :
- 「くそ、外はどうなってるんだよ……」
断続的に襲ってくる小さな衝撃に、比呂は一人愚痴をこぼしていた。
急に現れた化け物に、それを追うような形で現れたロボット。
しかもそれを操っているのは、五年前に疎開で離れ離れになった近所のお姉さんで、化け物と戦っている。
「何が何だか……」
一方的に通信が切られたが、他との回線は繋がっているのか、そこは切り忘れたのか、外からの会話は聞こえてきた。
その中でも衝撃的だったのが、彼女の妹である茜も一緒に戦っているらしいということだ。
自分と同い年の女の子が、楓と似たようなロボットを操って、戦っているというのか。
そして自分は、彼女達に守られるだけで、何も出来ないでいる。
当たり前だ。自分には戦う力も無いし、戦う術も知らない。そんな世界にはいなかった。
だがそれでも、自分の知っている人間が戦っているのに、何も出来ずにいるしかないというのは、歯痒いものだった。
「畜生……」
彼に出来ることは、何も無かった。
「こんなところに、何があるって、言うのよ……!」
息を切らしながら、刃を振るう。小型をその一振りで両断し、楓は愚痴るようにつぶやいた。
やつらがよく現れるのは、電子機器や情報機関が存在している周辺と、人がいる場所だ。
しかし、こんなところにはその二つも少なく、言ってしまえば田舎である。
だからこそ疎開という方法で人々は都会から逃げたのだが、何故こんなところをやつらが攻めるのか分からない。
「何か探してたのかな」
「かもね」
妹の言葉に、言葉短く返事をする。
吐き捨ててはみたが、どうでもいいことではあった。どんな目的があるにせよ、殲滅対象なのは違いない。
ただ、文句の一つでも言わないことには、そろそろ意識を保つのがつらくなってきたのだ。
『スキャン、完了したよ!』
そうやってどうにか意識をつなぎとめている間に、どうやら管制官は仕事を終えてくれたようだ。
通信からは焦ったような雰囲気が感じ取れ、どうやらまた面倒なことが起きたのだろうかと、楓はうんざりとした。
『データ送ったよ! オルゴン・クラウドが展開されてる! ダイブされる、気をつけて!』
ダイブという言葉に、これはちょっと覚悟がいるな、と楓は苦い顔をした。
- 93 :
- 小型の群れの奥、一回り大きい固体の周囲に、碧緑の粒子が雲のように漂っている。
その雲はコマンダータイプと称されるその個体を包み、一気に圧縮する。
次の瞬間、空気が歪み、その姿が消えた。
いや、消えたのではない。肉眼で視認出来ない速度で動き始めたのだ。
「ダイブ……!」
苦々しげに吐き捨て、レーダーを切り替える。
オルゴン粒子の流れを感知し、量子空間に突入――ダイブした固体を認識する、オルゴンデテクターだ。
同時に、機体を包むように粒子を球状に展開する。
直後、最大出力で張られたフェイズシフトフィールドを強い衝撃が襲い、楓は歯を食いしばってその衝撃に耐えた。
「お姉ちゃん!」
「ぐっ……大丈夫よ! それより、身を守ることに集中!」
相手がダイブしてきた以上、こちらも相応の手段を取る必要がある。
しかしそれには危険を伴い、安定してそれを使えるのはまだ自分の機体だけだ。
PSフィールドもいつまでもつか分からない。通常弾丸にはほぼ無敵なのだが、同じような粒子攻撃には、出力でしか対抗できないからだ。
「やるしか、ないか……」
異物を抱えた状態でのダイブは初めてだが、やるしかない。
制御に失敗すれば、自分はおろか比呂までも量子空間に『溺れ』て、オルゴン粒子に還元されてしまうかもしれない。
だがそれでも、このままでは負けることは明白だ。
「ヒロ……」
『楓さん!? 何この揺れ! どうしたんだよ!?』
通信を開き、仕方ないな、と苦笑する。
急な事態に巻き込まれ、よく分からないまま命の危険に晒されて、この程度で済んでいるのは大したものだと思う。
だが、これから話す事に彼は納得してくれるだろうか。
どう説明しようかと考え、卑怯だな、と思う。
どう説明しようとも、選択肢は一つしかない。ただ単に、彼に覚悟をする時間を与えたいだけだ。
何も知らずにんでしまうよりは、せめてどういうことか知ってからのほうがマシだろう。
そんな自己満足のためだけの説明だ。だったら――
「落ち着いて――は無理だと思うけど、手短に説明するね」
正直に話してしまうしか無いだろう。少なくとも彼女は、そう結論付けた。
- 94 :
- 説明そのものは、簡単だった。
化け物を倒すために、ある事をしなくてはならない。
それには危険が伴い、自分だけでなく比呂もんでしまうかもしれない。
だが、それを使わなければ、確実に負けて皆ぬ。
言葉にしてみれば、なんとも卑怯な話である。結局のところ、ぬのが嫌ならば選択肢は一つしかない。
『いいよ、やってくれ』
そして案の定、想定した答えが返ってくる。
断続的に襲ってくる衝撃に、傷が疼く。その顔を見て判断されたかな、とも思う。
「ごめん」
『いいから』
後で聞く、と答えた比呂は、納得し切れていないが、するしかないといった様子だった。
それを見て、自分はひどいやつだと、自嘲気味の笑みを浮かべる。
「後で、ね……」
どうしたものかと考える。スーツに無理やり塞いでもらっているが、腹の傷は思ったよりも悪い。
スーツの生命維持装置でどうにかもっているが、これは確実に入院する羽目になるだろう。説明できるのだろうか。
「……後のことは後で考えるか……ダイブモードスタンバイ!」
楓の指令に、機体の装甲が大きく膨らむ。
各パーツごとに分割され、その隙間から膨大な量のオルゴン粒子が放たれる。
「アクセス!」
宣言と同時に、装甲表面が弾け飛んで碧緑の粒子へと還元される。
残ったパーツがスライドし、一回り小さい姿へと変形する。
レバーではなく、装甲に覆われた自身の手を握って気合を入れ、楓は量子空間へとダイブした。
空間が歪み、周囲が停止したと思えるほど動きが緩慢に見える。
否、周囲は何も変わっていない。自分の時間の流れが変わったため、遅く見えるだけだ。
音速を超えるはずの弾丸が、指でつかめそうなほど遅く進む。
粒子一つ一つの流れが分かるほどの時間の流れにおいて、楓は自分に迫る敵の姿を見た。
- 95 :
- 「なんだ、これ……」
自分の周りに発生した奇妙な空気に、比呂は辺りを見回した。
彼の目は部屋の壁を映す。だが、彼の意識はその外側を知覚していた。
周囲の動きがじれったい程緩慢になる。
それと同時に、周囲のありとあらゆる動きが感知できる。
楓が腹部に深い傷を受けているのも、そのせいで制御が困難になっているのも、彼女の見ているものも。
意識すれば彼女の全てを知覚出来そうな錯覚に陥り、慌てて比呂は意識を外に向けた。
身を翻してオルゴン粒子を放つエイシム――彼女の意識の表層から読み取れた単語を、頭の中で反芻する。
EISM。高度な知性を持ち、地球外から現れた侵略者。
目的は不明。情報媒体や、知性体の存在する場所に出現し、奪っていく――
と、彼女の視界からコマンダーが消える。何のことは無い。楓が痛みに呻いた瞬間に、視界から外れたのだ。
そのまま迂回して、背後から迫ってくる。
「楓さん、後ろ!」
聞こえるはずが無いと思いながらも、比呂は思わずそう叫んだ。
「まずい……!」
断続的に襲ってくる痛みに顔をしかめたその一瞬で、エイシムの動きを見失ってしまった。
楓は小さく舌打ちをして、慌てて視線を巡らせるが、痛みで目が霞み、焦りで判断が鈍る。
――楓さん、後ろ!――
不意に聞こえたその声に、疑問に思うよりも先に反射的に振り向く。
迫るエイシムの爪をぎりぎりで防ぎ、どうにか姿勢を制御することに成功した。
「ヒロ……?」
油断無くエイシムに視線を巡らせながら、聞こえないはずの声に疑問符を浮かべる。
聞こえるはずが無い。回線は閉じているのだ。それに先ほどの声は、まるで『そういう意思』が入り込んだような、奇妙な声だった。
「考えてる場合じゃない、か……」
沈みそうになる意識を奮い立たせながら、楓はエイシムを睨みつける。
何故聞こえるのか考えるよりも、まずは敵を倒さなくてはならないのだ。
- 96 :
- なるほどそういうことか、と、比呂は妙に落ち着いた気分で、自分に起きている事態を理解し始めていた。
自分の意識が粒子に乗って拡散していくような錯覚。
これが、楓の言っていた『危険』なのだろう。つまり、この粒子に同化してしまうのだ。
気をしっかり持っていないと、すぐにでも溶け込んでしまいそうだった。
(だったら、今の楓さんは……)
怪我で意識が朦朧とし始めているはずだ。
そんな中、こんな空間に長時間いれば――結果は明白だ。
むしろ、まだもっているというのが信じられない。そもそも、どれほどの精神力があれば、あんな状態で戦闘が出来るというのか。
「楓さん、もうダメだ! これ以上は楓さんが――」
『そうも行かないの』
通信なのか、肉声をオルゴン粒子が伝えているのか――
どちらかは判別が出来ないが、楓の声に迷いが無いことだけは明らかだった。
『一旦ダイブアウトすれば、もうダイブできない』
私が限界だからね、と、自嘲気味に笑う。
『だから、このチャンスを逃したら全部パー。
ヒロも守れないし、茜も守れないし、仲間だって守れない。だから、ダイブアウトは出来ない』
そう答える楓から、悲壮な決意が伝わってくる。
何故この人はここまで出来るのか。何故他人のために、ここまで命を張れるのか。
思えば昔からそうだった。いつも自分のことは後回しで、人の事ばかり考える。
そんな彼女を、お節介焼きだと思いながらも、自分は憧れていたのだ。
「楓さん」
『何? 実は会話に気を回す余裕、無くなってきたんだけど』
つらそうに、だが律儀に答えてくれる。ほとんど最初からそんな余裕無かっただろうに。
だからせめて、少しでも手伝えるなら――
「少し、考えがある」
自分が出来ることを、やるしかない。
- 97 :
- 撹乱運動をするだけで、目に見えて敵の動きが衰えていく。
それに伴ってオルゴン・エナジーの出力も弱まり、何もしていないのに既に満身創痍だ。
だが、対象は未だ健在で、反応も消えていない。
となれば、やはり最終的には直接叩いて消すしかない。
そう思案していると、ゆっくりと――だが確実に敵の動きが止まる。
限界が来たか。そもそも、肉体に縛られている生物が、この空間にいること自体に無理があるのだ。
その上で負傷をしているのであれば、なおさらである。
このまま量子の塵と消えるのを待ってもいいのだが、何が起きるか分からない。
やはり敵が動けないうちに、確実に消すべきだろう。
そう考え、『コマンダー』は、確実な勝利を得るために、敵に向かった。
この仮初めの肉体で敵の体を引き裂き、量子の塵へと還元するために。
「今だ!」
比呂が叫ぶと同時、楓は自分に残った力を振り絞り、エイシムへと向き直った。
今まさに自分を引き裂こうと迫る両の爪をがっしりと受け止め、自分に突き刺さるのを防ぐ。
『捕まえ……たぁ……っ!』
その宣言と共に、胴体正面に露出したダイブコア――この機体の心臓部が、ぎらりと光を放つ。
そこから感じられる膨大な量のオルゴン粒子反応と、嵌められたという焦りに、エイシムがその場を逃れようと身をよじるが――
楓は、どこにそんな力が残っているのか、放すまいとその手に更に力を込める。
『チェックメイトよ!』
無慈悲な宣言と共に、圧縮されたオルゴン粒子が解き放たれる。
濁流のように溢れ出す粒子の束が、コマンダーエイシムを打ち据え、その肉体を抉り流していく。
ごうん、という爆発と共にその全てが粒子と化し、異邦の化け物は量子の塵へと還元された。
「やった! 楓さん、早く――」
早くこれを解除して――
そう続けようとして、だが比呂は続けることが出来なかった。
- 98 :
- 「たはは……下手、こいちゃったなぁ……」
ゆっくりと通常空間に戻りながら、自嘲気味につぶやく。
システムが強制ダイブアウトを知らせ、各所にある排気ハッチが開くと、そこから蒸気が噴き出した。
「ちょっと遅かったみたい……」
ゆっくりと地表に向かって降りていく。
補助AIの緊急システムが、自動で機体を軟着陸させようとしているのだ。
そのまま地面にたどり着き、ばくん、と装甲が開く。
そこには、血にぬれたスーツに身を包む楓が、機体にもたれるようにして座っていた。
「楓、さん……」
いつの間にか外に出てきていた比呂が、沈痛な面持ちで自分を覗き込む。
どうやって出てきたのだろう。考えるが、分からない。
やだなあ、こんな汗でどろどろの顔、見られたくないんだけど。
「ヒロのせいじゃないよ……ちょっと私の頑張りが足りなかっただけ」
そう言って、手を伸ばそうとする。だが彼女の手は、もう無かった。
「あちゃ、もうだめか。神様も意地悪だよね」
「楓さん……!」
何かを堪えるかのような口調で、比呂が名前を呼ぶ。
ごめんね、と言うと、彼は首を横に振った。
「ごめんついでで悪いんだけどさ……茜のこと、お願いね。あの子、相変わらず泣き虫だから……」
ずる、と上半身が沈む。既に下半身は無く、オルゴン粒子へと還っていた。
「ヒロならできるよ。私が保障する」
そうやって笑う彼女の顔は、五年前と同じ笑顔だ。
また俺は何も出来ずに笑顔を一つなくすのか、と、比呂は自分の無力さを呪う。
「そんな顔するな、てのは無理だろうけど……ヒロは優しいからね。
でも、なぁんも心配することなんて無いよ。いつだって、ヒロのすぐ隣には私がいるから――」
とん、と意外に軽い音を立てて、ヘルメットが落ちる。
それが彼女の、最期だった。
後に残るのは、彼女だったオルゴン粒子の残滓のみ。それもすぐに、虚空に解けて消え去っていく。
「う……ああ……ああああああああああっ!」
残ったスーツをすがるように握り締め、比呂はあらん限りの力で叫んだ。
空ではまだ、楓の守った仲間たちが戦っている――
――to be continued
- 99 :
- 以上で終了となります。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
それではまた、次回でお会いしましょう。
……できるだけ早くあげようと思います。
- 100 :
- 100ゲト
- 101 :
- ぐっじょー!
- 102 :
- ほしゅ
- 103 :
- 「みっなさぁ〜ん。こぉ〜んばぁ〜んはぁ〜っ」
ステージ上の少女が手を振ると、8万の大観衆が一斉に吼えた。
「ウォォォォォ〜ォォッ」
新築まもないヤンキースドームUの屋根が、今にも破れそうにビリビリ振動している。
少女は満足そうに目を細め、手を振りながら舞台をピョンピョン跳ね回る。
見た目は10代前半に見える童顔である。
あられもないレオタードに包み込まれた肉体は見事に幼児体型である。
それでも、その要所要所ははち切れんばかりに発達している。
一見すると、アイドルタレントのコンサート風景にも思えるお祭り騒ぎであった。
しかしながら彼女はタレントなどではなく、この騒ぎもアイドルの球場コンサートなどではない。
これはれっきとした国家行事──彼女、マージョリー・ボング大尉に対する議会名誉勲章の授与式なのである。
不謹慎に思える星条旗を模したワンピースレオタードも、彼女の正式な戦闘服である。
マージの愛称で親しまれているこの少女はスカイエンジェル、それも合衆国きってのエースなのだ。
ソバカスを散らした丸顔は小学生そのものだが、マージは今年の春に16歳のバースディを迎えている。
キュートな顔立ちをしているものの、彼女の美醜についての持論を声高に主張する者はあまりいない。
本日、前座ショーの主役を努めた全米一の超美少女アイドル、ジョン=ベネット・ラムジィと比べてはどうか?
少なくとも、その回答を巡って双方のファンが殴り合いを演じたという記録は一件も残っていない。
だがマージは今や時の人であり、彼女が全米一の人気者であるということは疑いようもない事実である。
彼女の勢いの前には、絶世の美少女と呼ばれるアイドルすらその存在価値を薄めてしまうのであった。
『マージってどうよ?』
発端はネット掲示板に立てられた他愛もないタイトルのスレッドであった。
先月のこと、マージは故エリー・リッケンバッカー大尉の残した撃墜記録を塗り替え、全米トップエースの座を掴んだ。
異星人の前に敗色漂う合衆国政府が、久し振りに手にした明るいニュースであった。
陸軍はさっそく公式サイトにマージの記事を載せたが、ほとんど話題にならなかった。
不人気サイトゆえの悲しさである。
- 104 :
- ところがXチャンネルのミリ板にマージを取り上げた記事のURLが貼り付けられた途端、彼女の人気は大爆発した。
彼女のキュートな容貌と気さくな性格は、アメリカンミリヲタのハートをたちまち虜にしてしまったのだ。
最初マニア限定だったマージの人気が、全米に飛び火するのに時間は掛からなかった。
幼い肉体を必に使い、凶悪な敵の重機動メカに挑んでいく少女の姿を見て、応援しない者などいるだろうか。
全米がマージに熱狂的なエールを送り、彼女は瞬く間に時代の寵児に祭り上げられた。
新ヒロインの出現に狂喜したのは、何も国民だけではなかった。
国民士気の低下に悩んでいた政府が、この状況を利用しないはずもない。
国威発揚に英雄の存在が不可欠であることは、建国以来の歴史が証明している。
政府はさっそく彼女を本国に呼び戻し、大尉への昇進と議会名誉勲章の授与を行うことにしたのであった。
帰国命令を受けた時、マージは南太平洋戦線にいた。
この方面の敵はオーストラリアを孤立させようと活発に活動しており、士気も旺盛である。
奴らはニューギニアの島に一大根拠地を作り、連日オーストラリアへの空襲を敢行していた。
アルヴァルディ──と言うのが南太平洋における敵の主力機動兵器の名称である。
カブトガニに似た外見を持つこの機体は、見た目に比して防御力は高くない。
その代わり、機動性は圧倒的とすら言えた。
堅牢そうに見える外骨格は鎧ではなく、洗練された空力計算により設計されたリフティングボディである。
ボディの側面と上下にズラリと並んだ小さなパイプは全て姿勢制御用のノズルだ。
彼らは空戦に入ると、それらを最大限に生かしてドッグファイトを挑んでくる。
迎え撃ったオーストラリア空軍は、空中サーカスまがいの戦法に苦戦を強いられることになった。
数でも劣勢な同国空軍はアッと言う間に壊滅の憂き目を見た。
このまま放置すればオーストラリアは孤立し、重要な戦線の一角が切り崩されてしまう。
それに、彼の地は戦争継続に欠かせない、貴重な鉱物資源の産出地でもある。
勝利のためには、オーストラリアは何としても守り抜かねばならない要点なのだ。
最初、危機に陥ったオーストラリアを守るため、アメリカ海軍第51任務部隊の派遣が検討された。
敵が陣取るニューブリテン島の周囲には、拠点に適した味方の基地はない。
そこで空中母艦を有する機動部隊に白羽の矢が立ったのだ。
ところが、敵には有力なアルヴァルディ部隊があり、同方面の制空権を保有していた。
技量、闘志ともに優れた敵の重機動メカ群は決して侮れない存在である。
これでは危なくて虎の子の空中母艦は接近することもできない。
- 105 :
- そこで新たに選出されたのが、アメリカ陸軍第5スカイエンジェル集団であった。
同隊は長距離飛行が可能な新型アリスパックを装備している戦略航空部隊である。
通常のフォーミュラー1を2個搭載し、大型爆撃機に悠々ついていけるだけの航続力を誇っている。
彼女らはソロモン諸島のヘンダーソン基地に陣を張ると、連日ニューギニアへの長距離攻撃を開始したのである。
陸軍は徐々に戦力を増強することとして、まず先遣の2個小隊を送り込んだ。
マージョリー・ボング少尉も最初にヘンダーソン基地に降り立った16人の内の一人だった。
「あたしたちが来たからにはダイジョ〜ブィブィ。みなさん安心して下さいねぇ〜っ」
そう言って両手で作ったVサインを振り回す小娘などに、期待を持った基地要員は誰一人いなかった。
彼女が初陣を迎えたのは、基地到着の3日後のことであった。
敵のラボール基地に殴り込みを掛けるB7爆撃隊の護衛任務だった。
「これが南太平洋における当部隊の初出撃になる。敵さんに初めましての挨拶をしてやれ」
編隊を率いるランファイア少佐が景気づけのジョークを放った。
リラックスしたエンジェルたちは、定刻になるのを待って出撃していった。
高度3000で大きく開いた編隊を組んでいるのは、およそ50機のB7重爆撃機である。
マージたち16人は、その上空、高度5000で周囲を見張っている。
彼女たちの独特のフォルムは、遠く離れたB7のコクピットからでもハッキリ確認できた。
通常のアリスパックは左右に突き出した2本のノズルを持っている。
ところが、2つの反応炉を持つ彼女たちの背中からは、4本のノズルが突き出ていた。
2本は水平に近い浅い角度で、残りの2本は45度の角度でVの字に開いている。
ゆとりのあるエネルギーのため、最高速度はフォーミュラー1に比べて遥かに早い。
ただし最高速度より、航続力を優先した作りになっているため、単純に2倍の速度を望めるわけでもない。
それでもフォーミュラー2に遜色ない速度と加速力は保証されていた。
マージはこれが初陣だというのにも関わらずリラックスしていた。
訓練学校では中の下の成績だったが、彼女には天性の明るさと物怖じしない度胸があった。
余程の大物か、それとも大馬鹿者なのか。
周囲のみんなは後者だと思っていた。
この時までは。
- 106 :
- 彼女はフィンガー4と呼ばれる編隊形の右手小指の爪部分にあたる位置にいた。
いわゆるカモ小隊のカモ番機という奴である。
それでもマージにすれば実戦に参加できるだけで嬉しかった。
「よぉ〜し、やってやるぞぉ」
マージは編隊長のバーバー中尉に注目し、咄嗟の機動にも反応できるよう集中していた。
4番機たるもの、んでも編隊長に食らい付き、その後方を守り抜かねばならない。
マージの目の色は真剣そのものであった。
しかし、その動きはキョロキョロと落ち着きがない。
紺碧の空に湧き上がる巨大な入道雲、青い海に浮かんだエメラルド色の珊瑚礁。
マージにはどれも初めて見る風景であり、楽しくて仕方がないのだ。
とても初陣とは思えない不謹慎さであった。
その不謹慎さが結果的に彼女たちを救うことになった。
「ん……何か動いた?」
マージはB7隊長機のずっと先、入道雲の隙間に何かを見たような気がした。
慌てて視線を戻したが、そこにはもう何もなかった。
それは視覚で捉えたものではなかった。
大空の一角に潜む何かを、マージの第六感が違和感として捕捉したのであった。
ステルス機能に優れた敵の重機動メカをレーダーで捉えるのは難しい。
抜群の視力、それと経験により嗅ぎ分けられる敵の臭いだけが頼りである。
マージは初陣にして早くもその能力を開花させたのだ。
「敵っ」
視認した時には、ゴマ粒のような敵が爆撃隊に向かって突撃を開始していた。
マージはグンと加速して、味方に敵発見の報を伝える。
そのまま味方の編隊を案内するため、頭を下げて突っ込んでいった。
背中のアリスパックが唸りを上げ、4つのノズルから眩い排気炎が吐き出される。
「速ぁっ」
訓練では許されていない急角度で突っ込んでいくマージは、いつしか制限速度を振り切っていた。
風になったような錯覚がマージの心を高揚させる。
敵はB7の編隊に気を取られ、まだ上空から降ってくるマージたちに気付いていない。
B7のパイロットたちはアルヴァルディの接近を察知したが、編隊を崩すことなく進撃を続けている。
友軍の護衛を信頼しきった、毅然たる態度であった。
それが敵に慢心を、そしてマージに勇気を与える。
- 107 :
- 上空の警戒を怠った敵の頭上に、一筋の閃光と化したマージが突っ込んできた。
自動照準器の十字が先頭のアルヴァルディをガッチリと捉えている。
「そっか……まともに狙っても当たんないんだっけ……」
高鳴る胸とは関係なく、冷めていた頭が射撃教本の一節を思い出す。
マージは見越し角度を調節し、狙いを敵1番機の前方にずらす。
「行けぇぇぇ〜っ」
マージの気合いと共に、背中の20ミリと12.7ミリが傲然と火を吐く。
装備された全火力による束ね撃ちは強力であった。
敵が張り巡らせたパワーシールドが簡単に貫かれる。
ピンクと緑のプラズマ弾がカブトガニの上面に吸い込まれた次の瞬間、薄い装甲板は吹き飛んでいた。
続いて後続の2番機が吹き飛ぶ。
それを合図としたように、カブトガニの群がパニックを起こして逃げまどう。
バラバラになった編隊を横目に、マージが高速で駆け抜けていった。
マージが上空を振り返ると、被弾した2機が紅蓮の炎を引いて落下してくるところであった。
撃墜は確実である。
「やったぁ。ラッキーストライクぅ」
見るとマージに気付いたアルヴァルディが急降下で追ってくる。
だが翼面荷重の低いアルヴァルディは降下速度に劣る。
マージは見る見る敵を振り切ると、気合いを掛けて引き起こしに入った。
ものすごいプラスGが襲いかかってくる。
普通の成人男性なら血液が足側に溜まり、脳がブラックアウトするところである。
並の血圧では足に下りた血液が、頭部にある脳内血管まで上っていかないのだ。
その点、マージの5フィートに満たない短躯は、それ自体が武器になる。
エンジェルステロンの助けもあって、マージは重力との戦いに打ち勝った。
「イエェェェ〜イ」
今度は急上昇に転じたマージは、急降下してきた味方と高速ですれ違う。
「敵は」
と振り返ると、先程まで追随してきていた敵は、そのほとんどが被弾して墜落していくところだった。
マージを追いかけるのに夢中になっていた敵は、背後から降下してきたエンジェルたちに尻を蹴飛ばされたのである。
彼女の降下が早過ぎたことにより、偶然の時間差攻撃が発生したのであった。
上空を見ると、まだ残っている数機の敵が執拗にB7部隊に食らいつこうとしている。
- 108 :
- マージは自分が単機になっていることに気付いていた。
しかし、今さら編隊に戻るために反転するわけにもいかない。
そんなことをしているうちに、味方の何機かが敵に喰われてしまう。
マージはそのまま敵の上に出ると、反転降下で猛追した。
照準器のリングが先頭のカブトガニを捕捉する。
機体がリングからはみ出した瞬間、マージのプラズマ砲が火を噴いた。
同時にカブトガニが炎に包まれて横転した。
たったの一連射であった。
それを最後に、残りの敵はクモの子を散らすように逃げていった。
それから数時間後、攻撃を終えたマージたちがヘンダーソン基地に帰還してきた。
敵の根拠地に多大な損害を与え、味方の被害は無しであった。
無事に着陸したマージは、真っ先にランファイア大尉の元に走り寄っていった。
そして、大尉が何か言おうと口を開くより先に、その胸に飛び込んでいく。
「やった、やったぁ。大尉、やりましたぁ」
マージは大尉の胸に頬ずりして喜びを表す。
「勝手に突っ込んでごめんなさぁ〜い。でも、ビギナーズラックってホントにあるんですね」
そう言って上目遣いに見上げてくるマージを見ていると、大尉の怒気が薄れてくる。
最初は帰りしだい雷を落としてやろうと思っていた大尉だった。
しかし彼女のあどけない笑顔を前にすると、はぐらかされたように怒りを忘れてしまった。
それに、マージも反省しているようであり、3機撃墜の戦果も幸運だったと素直に認めている。
まして制空戦闘では、最初に敵を発見した者が真っ先に立って突撃することになっている。
それが味方を敵まで正確に誘導し、先制攻撃を加える最良の手段だからである。
規則に照らし合わせても、先頭に立って突撃していったマージを責めることはできない。
むしろ、新人にしては良くやったと褒められるべきであった。
こうなると、大尉にはマージを叱る理由がなくなってしまった。
「よくやったわね。本日の戦功第一位はあなたよ」
最後にはそう言って可愛い部下の頭を撫でてあげていた。
- 109 :
- 初陣で3機の戦果を上げたマージは、その3日後には2機のアルヴァルディを撃墜してエースの仲間入りを果たした。
その後も順調にスコアを伸ばし、1ヶ月後には彼女の戦果は10機を越えていた。
その頃になると、マージは部隊とってなくてはならない存在になっていた。
天賦の才が開花したのであろう、彼女の射撃技術は余人の追随を許さぬほど高度なものだった。
その技量に千里眼じみた見張り能力が加われば、マージはほとんど無敵の存在であった。
真っ先に敵を見つけて一騎駆けしていくマージの勇姿は、味方をこの上もなく勇気づけたのである。
彼女に匹敵するエンジェルとなると、第431戦闘隊所属のパジィ・マクガイア大尉くらいしか存在していない。
パジィはマージに遅れること約半月、このヘンダーソン基地にやって来た増員兵である。
長身、黒髪のパジィはマージとは好対照に寡黙で落ち着いた大人の女性であった。
彼女も実戦はニューギニア戦線が初陣になるが、これまでヨーロッパで教官をやっていた実績があった。
特に編隊空戦には一家言有り、決して個人プレイを許さず、高速による一撃離脱を身上にしている。
彼女の指導は口うるさいが、その内容は実にシンプルなものであった。
一つ、編隊を保つ。
二つ、低空を避ける。
三つ、低速を避ける。
このたった三つの教えだけで、彼女の部隊はほとんど損害を出さずに多大な戦果を上げた。
「何も敵が得意とする戦法に付き合ってあげる必要はないの」
パジィはそう言って、アルヴァルディが得意とする格闘戦に入ることを厳に戒めた。
だが、爆撃機を護衛する侵攻戦ではヒットアンドアウェーに徹することはできない。
そんな時、パジィは2人一組のチーム同士を互いに連携させ、仲間の背後を守る戦法で敵に立ち向かった。
1対1の格闘戦では歯が立たないアルヴァルディでも、4対4ならこれで圧倒できた。
パジィは頑ななまでに自分のセオリーにこだわり、個人スコアを着実に伸ばしていったのである。
- 110 :
- そのパジィが嫌でも意識させられたのが、他ならぬマージである。
マージは既にこの方面のトップエースになっており、常にパジィのスコアを5機ばかりリードしていた。
階級も既に中尉に進級しており、名実共にこの方面における花形隊員である。
英雄不要論を唱えるパジィにとって、そんなマージは気に入らない存在であった。
何とか鼻を明かしてやろうとするのだが、その差は縮まりそうでなかなか縮まらない。
「私は半月遅れの着任だから。同時にここに派遣されていれば……」
そう嘆くパジィに思いも掛けない情報が飛び込んできたのは、マージのスコアが28機に達したある日のことだった。
それまでの全米最高スコアは、故エリー・リッケンバッカー大尉がうち立てた26機であった。
その撃墜記録を抜き去ったことにより、マージに議会名誉勲章が贈られることになったのである。
また、同日付けで彼女が大尉に昇進することも決定した。
授与式のため、マージは2週間の特別休暇を与えられて本国に帰国するという。
パジィにとってはマージの記録を追い抜くまたとないチャンスであった。
ところが、狂喜するパジィに思いも掛けぬ命令が待っていた。
「パジィ・マクガイア大尉を、2週間の飛行止めにする」
基地司令に理由を尋ねても、明確な回答は帰ってこなかった。
それが陸軍、ひいては合衆国政府の差し金であったことは疑いようもない。
叙勲当日になってマージがトップの座から転落していたとすれば──政府の面目は丸潰れになってしまう。
彼らが表彰するのは、あくまで全米一のトップエースでなければいけないのだ。
「選挙が近いからといって……あたしたちはいったい誰と戦っているの?」
パジィは詰まらぬ政治的駆け引きに歯噛みして悔しがった。
しかし命令は絶対である。
彼女は、自分が合衆国陸軍を構成する歯車の一つに過ぎないことを理解していた。
- 111 :
- 新作キター!
ワクテカ
- 112 :
- マージってのはリチャード・ボングのフィアンセの名前だよね
彼の愛機P-38のノーズアートにもなってる
- 113 :
- 新作投下乙!
wktk
tktk
- 114 :
- ほす
- 115 :
- ほっしゅ
- 116 :
- 【本スレに登場するヒロインの戦闘服】
一番下:下着(普通のブラ&パンティー等)
二着目:レオタード
三着目:メカアーマー系のパワードスーツ(サムスみたいなの)
戦闘中にアーマーがぶっ壊れて下着姿になり、絶体絶命の状況にヒロインが恐怖の表情を
浮かべるシーンとかが出てくるとイイ!(・∀・)まあ現実世界ならここでぬのが普通だが、
もちろんフィクションのお話の中のことなので最終的にヒロインは運良く助かるって事で。
- 117 :
- たぶん一番下と二着目は同じなんじゃないか
普通の下着とか着けてたら動きにくいし汗とか色々大変
二着目がちゃんと一番下を兼ねる設計になってると思う
まぁ好み&作者自身の設定によりけりだけども
- 118 :
- 三井住友のCMの堀北真希が
- 119 :
- 堅い殻を剥くと、その下には柔らかくも美味な果実が……
そんな俺は巨乳な女の子が胸部分のアーマーを破壊されて、オッパイを無防備にさらけ出されるシチュエーションにハァハァ
- 120 :
- >>119堅い殻を剥くと、その下には柔らかくも美味な果実が……
ドリアンやタラバガニやなんかと同属ってことでOK?(´・ω・`)
- 121 :
- 比喩表現にここまで無粋な突っ込みははじめて見た
- 122 :
- >>120
せめて甘栗やゆでたまごと同類であると
……大差ないな○| ̄|_
どうせみんなゼロスーツサムスみたいなシチュ大好きなんだろ
- 123 :
- でもずっと前に見たFE聖戦のエロで、
巨乳からブラジャーをゆで卵の殻のように剥く……
っていう一文で激しくおっきしたんだぜ
まあFE世界の縫製技術でブラが作れるのか? とかそのへんの疑問はおいといて。
以降の俺は巨乳を包んでいる何かを剥く/破る/切り裂く/壊すというシチュ萌えに
- 124 :
- この過疎スレでちょっと伸びていると思ったら…w
- 125 :
- 保守アーマー
- 126 :
- GK堀北真希新しいのになった
- 127 :
- hosyu
- 128 :
- 大昔のゲーセンに、女戦士の鎧を壊せる格ゲー無かったか?
対人戦モードも普及してない時代の話だが。
- 129 :
- タイトーの黄金の城だな。
- 130 :
- ?
- 131 :
- 銀河お嬢様伝説ユナか。
- 132 :
- 蟹アーマの脚からビームだ!
- 133 :
- 一緒に卓上ゲーム版に帰ろうか。
- 134 :
- >>132-133
見事元ネタを見破った人が現れたので、SS投下します。
- 135 :
- ピピピピッ
ヘルメットのスピーカーからは、敵機接近を知らせるアラームが響く。
キョウコは、ヘッドアップディスプレイの表示に従い、左に視線を走らせる。
敵機を示す赤いマーカーは、前方の二階建て家屋の更に上を示していた。
「フライトタイプか…」
キョウコの装備するタクティカルアームズは、陸戦型重装タイプ、主兵装はバズーカランチャー。
対タクティカルアームズ用に小型化された、取り回しの良いバズーカとはいえ。飛行型の高機動タイプのタクティカルアームズに当てるのは難しい。キョウコの苦手とするタイプの敵だ。
キョウコの装備は、右手にバズーカ、左手にシールド。両肩のガトリング砲と、バックパックの対空対地兼用のマイクロミサイルランチャー。補助として格闘用ロッド。
かなりの重装備だ。
飛行型は苦手といったが、まったく対処できない相手ではない。キョウコはすかさず対空対地兼用マイクロミサイルの照準を合わせる。
「ダメ、ロックが間に合わない」
そう判断するが早いか、右横の家屋の陰に隠れる。
幸い向こうの索敵能力は、こちらより低いらしい。
左上空を通過していく敵機に向け、ガトリング砲の連射で先制攻撃を仕掛ける。
- 136 :
- 火器管制システムは敵進路を予測し、自動照準でガトリング砲を打ち込むが、急旋回した敵機からわ僅に反れた。
キョウコはローラーブーツを唸らせ、左奥の林に逃げ込む。同じ場所に留まるのは、上空から的にされるだけだ。
大量の火器と厚い装甲を誇るキョウコのタクティカルアームズは、機動性では他に劣る。全速で林に向かってダッシュした。
林に隠れたキョウコに遅れ、敵機は頭上を通過しながら機銃を連射していく。
闇雲にバラ撒く機銃掃射など、キョウコの機体のシールドなら難無く弾きかえせる。
やはり敵の索敵能力は低い、そう判断したキョウコは、林に潜みマイクロミサイルの照準を合わせる。
ヘッドアップディスプレイにロックオンのマーカーが点灯する。
「もらった」
キョウコの喜びの声を掻き消すように、警告音が鳴り響く。
逆にロックされた! 敵の索敵能力は低いと予想したのが裏目に出た。足を止めたのは失敗、このタイミングではもうミサイルは避せない。
キョウコは覚悟を決め、シールドで迫り来るミサイルをブロックする。
凄まじい爆音と衝撃がキョウコを襲う。
その衝撃に揺らぎながらも、キョウコのタクティカルアームズは、その脚を大地に踏ん張っていた。
- 137 :
- 「チャーンス!」
爆破の衝撃でシールドは大破したが、こちらも敵をロックした。
この重装甲こそキョウコのタクティカルアームズの持ち味。ミサイルを避け切れないと判断した時点で、キョウコは相撃ち覚悟の反撃を狙っていた。
「目一杯お礼させてもらうよ」
敵タクティカルアームズに向け、大量のミサイルとガトリング砲が打ち込まれる。
流石の高機動を誇る敵タクティカルアームズも、この大量の弾幕を避け切れない。白煙を上げながら緩やかに落下して行く。
「直撃は避けたの? やるわね」
キョウコは直ぐ様林を抜け、敵墜落地点へむけローラーブーツで疾走する。
ヘッドアップディスプレイに赤い光点を見るや否や、キョウコはバズーカを発射した。
先手必勝。高威力と長射程が売りのバズーカ砲だ、相手がまだ体制を立て直す前ならこれで決着が着く。
しかし赤いマーカーは、着弾より速く横に動く。続くキョウコの二射三射も、ことごとくその素早い動きに避けられる。
フライトユニットを破壊して、相手の機動力を奪ったと思ったが、敵の動きは予測以上に素早い。
- 138 :
- 敵タクティカルアームズは、どうやら翼をやられただけで、バーニアは生きているようだ。
加えて、キョウコのようなローラーブーツではなく、ジャンピングタイプのブーツと予想される。
この二つを組み合わせれば、驚異的な跳躍力を発揮できる。敵はこの特性を最大に活かし、遮蔽物に身を隠しながら、物陰から物陰へと跳躍し、キョウコの角からマシンガンを浴びせかける。
センサーが察知する敵の位置を頼りに、振り向き様にバズーカを発射するが、遮蔽物に阻まれるか、敵の姿は既に無い。
敵は物陰に跳び移りながら、マシンガンを連射する。
重装甲を誇るキョウコのアーマーも、大量の弾丸を受け右上腕のアーマーが破壊される。
装甲は砕け散り、キョウコのみずみずしい素肌の二の腕が露出する。
更に容赦無く降り注ぐ弾丸に、今度は左大腿部のアーマーも破壊され、キョウコの柔らかな太ももが無防備に晒け出される。
「なめるなー」
敵の素早い動きに、バズーカでは対応仕切れないと見たキョウコは、肩のガトリング砲で弾幕を貼る戦法に切り替える。
弾幕で敵の動きを制限しつつ、バズーカを打ち込む。
激しい複合攻撃に、敵は反撃よりも回避を優先し、後ろへ飛び退き距離を空ける。
- 139 :
- 「追い詰めた」
敵が隠れた遮蔽物は、他の遮蔽物まで10m以上距離が有る。
敵が動いた瞬間、火器管制システムの自動照準がガトリング砲で敵を狙い撃つ。
命中を確信したキョウコだが、目にしたのは敵の意外な行動だった。
横に跳ぶと予想した敵は真上へと飛翔し、キョウコの頭上を捉える。
しまった! ガトリング砲の射角は45度、真上の敵は迎撃できない。
元々飛行タイプの敵にとって、頭上は最高のポジション。弾丸の雨霰が容赦無くキョウコに降り注ぐ。
ヘルメットと両肩のガトリング砲が、大量の銃弾によって破壊される。
フェミニンなショートカットのキョウコの黒髪が揺れる。
黒く澄んだ瞳、引き締まった口許は、凛とした表情を浮かべている。
そして僅に口角が上がり、不敵とも言える笑みを浮かべる。
「やるじゃない」
ヘルメットには索敵能力の他、火器管制システムが搭載されている、ミサイルのロックもできなくなってしまった。
ガトリング砲と火器管制の自動照準を失い、戦況は一気に不利になった。
その時、キョウコは無謀ともいえる策に打って出る。
- 140 :
- キョウコは降り注ぐマシンガンの雨の中に、真正面から突っ込む。ぶ厚い装甲を頼りに、被弾覚悟で間合いを詰める。
ジャンピングタイプのブーツは、瞬間的跳躍力に優れる半面、着地時に動きが止まり隙が出来る。
遮蔽物の陰に隠れるその一瞬の隙に、猛烈な勢いで突撃し、至近距離から敵タクティカルアームズの胸にバズーカを打ち込んだ。
起回生の一撃。
敵の上半身のアーマーはバラバラに四散する。
胸のアーマーは砕け、小ぶりな乳房が露になる。
真っ二つに割れたヘルメットからは、絹のように滑らかな金髪が流れ落ち、まだ幼さの残る少女の顔が現れる。
腕は細く、肩幅も狭い。肌も透き通るほどに白い。
およそあの激しい戦闘を繰り広げていたとは思えない華奢な少女だ。
半裸の少女は、目を閉じたまま横たわる。外傷は特に見当たらない。
半壊したアーマーとは対照的に、雪のように白い柔肌には傷一つ無い。
その時、不意に少女が跳ねた。
バーニアの噴射で一気に上昇し、手瑠弾を投げる。
それはキョウコの目の前で破裂し、爆発はキョウコを襲う。
この攻撃でキョウコも、右腕のアーマーとバズーカを破壊される。胸のアーマーも砕かれ、その下のたわわな乳房が晒し出される。
- 141 :
- 金髪の少女はナイフを振り上げ襲いかかる。
白い裸体の華奢な上半身は、機械に覆われた下半身のバーニアで加速を付け、必の突きを放つ。
キョウコは、剥き出しの体ギリギリのところで、その突きを避ける。
しかしキョウコが体制を立て直す前に、金髪の少女の第二の突きが襲いかかる。
かろうじて左腕のアーマーで弾くが、既にこのアーマーも限界だったらしく、亀裂が生じ砕け散ってしまう。
キョウコは逆の手で、腰の格闘用ロッドを抜く。
折たたみ式のロッドはブンと振り回せば、遠心力で三倍の長さに伸る。
キョウコは両の乳房を揺らしながら、ロッドで少女を殴り付ける。
金髪の少女も、可憐な乳房の裸体を踊らせ、ロッドをかわしながらナイフを繰り出す。
一進一退。上半身裸の二人の少女は、その柔肌と乳房を惜し気もなく晒しながら、激しいせめぎ合いを繰り広げる。
キョウコは胸を震わせながら、横薙にロッドを振り払う。
金髪の少女の華奢な白い身体は、華麗にそれを回避するが、反撃には転じられない。
キョウコは少女より背が高く武器も長い。間合いの広いキョウコの方が、次第に主導権を握りつつあった。
金髪の少女はジャンピングブーツで後ろに跳び退き、体制を立て直す。
- 142 :
- キョウコはその隙を見逃さない。
背中のミサイルランチャーがせり上がる。既にロック機能を破壊され、直線にしか飛ばせないが、対地モードで全てのミサイルを発射する。
凄まじい爆風にキョウコも吹き飛びそうになる。爆煙が治まると、そこには一糸纏わぬ金髪の美少女が、全裸で横たわっていた。
その瞬間、ファンファーレが鳴り響く。
『ウイナー、キョウコ』
観客からは大きな歓声が沸き起こる。
キョウコは片手で胸を隠しながら、Vサインで歓声に応える。
『アームズコンバット、ネイキッドバトル第三試合、勝者キョウコ。オッズは2.5倍です。
勝者キョウコには賞金100000ゴルダが進呈されます』
わーという歓声と拍手が、場内に響き渡る。
『続きまして、敗者エリーのペナルティー映像公開です』
うおぉーと、さっき以上に大きな歓声が会場を包む。
するとそれまであった戦場は一瞬にして姿を消し、代わりに金髪の美少女、エリーの拡大映像が映し出される。
全身映像と、顔、胸、お尻、体の各部がアップで映し出される。
『さあ、敗者は全て晒して下さい』
その言葉に促され、エリーは足を開く。そして自ら性器を会場の観客たちにに公開した。
- 143 :
- 新西暦158年。
映像技術の進歩は、ついに現実を寸分違わず再現するまでに至った。
バーチャルリアリティ。
人々は現実さながらの仮想空間で、非現実的な疑似体験に興じる時代が訪れていた。
アームズコンバットも、そうした仮想疑似体験のひとつだ。
当時戦車や戦闘機に代わり、戦争の主力となっていた、タクティカルアームズと呼ばれるパスワードアーマーを装備し、決してぬことの無い仮想戦争を繰り広げる。
このゲームは一大ブームを巻き起こすが、中でも女性プレーヤー限定で開催される『ネイキッドバトル』と呼ばれるイベントは人気を博していた。
通常と異なり、ネイキッドバトルではプレーヤーはコクピット内で全裸になって操縦する。
映像では、全裸の体にタクティカルアームズを装備した姿で再現され。これが戦闘でダメージを受けるごとに、タクティカルアームズは破損し、それは映像にも反映される。
勝敗は、規定以上のダメージを受け、全てのアーマーを破壊されたら敗北となる。
つまり全裸にされたら負けとなるのだ。
このショーは賭けの対象にもなっており、多額の金が動く。
勝者は賞金を手にし、敗者は裸を晒す。それが『ネイキッドバトル』だ。
- 144 :
- 戦いを終え家路につくキョウコは、黄色いワンピースを着た、金髪の少女に目を止めた。
「エリーさんでしたよね、今日はどうも。可愛いワンピースね、戦ってる時とイメージ違ってびっくりしちった」
というキョウコの服装も、ピンクのカーディガンに白いスカートと、極めて女の子らし恰好だが、エリーは敢えて何も言わなかった。
「ひょっとして、負けたから怒ってる?」
「バカ言わないで、負けたくらいで怒るもんですか。接戦の方が客に受けるし、お捻り増えて喜んでるくらいよ」
「あはは、今日は私もお捻り貰っちゃった。私脱がずに賞金稼ぐ主義なんだけど」
「いいじゃない、賞金もお捻りも貰えるなんて最高じゃないの」
ネイキッドバトルのプレーヤーには、賞金の他にこうした客からのチップが支払われることも多い。
つまり例え負けても、それなりの金が手に入るわけだ。
ゲーム感覚で大金を手にできると、小遣い稼ぎの学生から、専門のプロプレーヤーまで、様々な乙女たちがエントリーしている。
稼ぎたい女たちと、それを見たい男たち。ネイキッドバトルには、それぞれの思惑が交差している。
- 145 :
- 投下完了。
始めはプロテクター着けたお姉ちゃんたちの、格闘ものにしようかと思ったけど、スレの方向性と違うみたいなのでリファインしたらこうなりました。
でもまだスレの方向性と違うような気もする…
それ以前に、厳密にはメカが出て来ない。orz
- 146 :
- おお、久しぶりに投稿が!
GJ!
- 147 :
- 保守
- 148 :
- 保守
- 149 :
- ブースター上げ
- 150 :
- トリガーハート・エグゼリカとかはここにカテゴライズされるのだろうか?
- 151 :
- >6
ちょっと前ならトリガーハートのエロパロスレも一本立ちしてたけど今は無いな
投下するのかい?
- 152 :
- >150
おぉっと、>6じゃなくて>8を参照な
「落ちた前スレ」には、トリガーハートじゃない『水着美少女な兵器娘』のSSもあったぜ
- 153 :
- >>150
まんまトリガーハートな作品もあったしおK
- 154 :
- でもトリガーハートのおにゃのこって生身の人間じゃないんだろ?
まぁ投下してくれるってんなら歓迎だけども
- 155 :
- 圧縮回避保守
- 156 :
- ほしゅ。
- 157 :
- 保守
- 158 :
- 木曜定期保守。
- 159 :
- 保守的
- 160 :
- 木曜日定期保守
- 161 :
- 保守
- 162 :
- ティンクルセイバーはちょいと違うか
- 163 :
- 時代は現代より大きく移り変わり…
それでもやはり人々のすることは変わらない。
火星におけるテラフォーミングの失敗以降、人は宇宙への開拓を諦め…
未だ一つの惑星…地球に残る資源を巡って争いあっていた。
第三次世界大戦、資源の葛藤と管理しきれないレベルの人口増加により人々の道徳観念は脆くも崩れ去り
女子供さえ兵器に乗り込み戦う、そんな時代が訪れた…
地球環境汚染により住み家を失う事を恐れた核保有国は次々と核兵器を放棄。
それを期に日本を中心とした大亜細亜第四帝国と国際連合の争いは第三次世界大戦へと発展した。
大量破壊兵器が使用されることのなくなったこの戦争は意外な事に年の若い女性を中心とした飛行兵器同士の争いが主となる。
微弱電流で稼働するパワードスーツ技術の発展もその原因の一つとされる…。
情報処理能力、立体空間把握能力、体積による軍備の軽量化というメリットも手伝い
軍に所属する者の女性人口が急速に上がったのである。
この戦争はまさに第 二 次太平洋戦争とも呼ばれ
技術の革新や先ほど述べたような違いはあれど第一次太平洋戦争と同じ歴史を辿っているものと
気付くものはまだ少なかった…
- 164 :
- 「…まるで前世紀にあった大艦巨砲主義の集大成だな…」
呆れたように軍に所属する技術者の青年が言った。
彼の眼前にある物体、それは巨大な船…否、船を象ったパワードスーツだった。
迷彩服を着た少女が「それ」の図面を読みながら言う。
「うわ、本体の装甲皆無か…前の時代ならパワハラやセクハラって訴えれただろうけども
今の時代、そんな事すれば極刑で済まされるしねぇ…これを着る事になる子が可愛そうだわ…」
「まったくだ…こんな物、ただの飾りでしかないってのに…」
そんな愚痴を青年がこぼした時だった、二人の背後からか細い声が聞こえたのは…
「あのぅ…」
「!?…あぁすまんな、大丈夫。完成する時にはお前も安心して着れるよう色々と工夫はするから…」
青年はそう言って後ろを振り返り、自分の身長の半分しかない少女の頭を撫でる。
紺色に近い黒色の長髪を靡かせる少女…後に皮肉をこめて『大和』と名付けられる
戦艦型海上強襲パワードスーツのパイロットに選ばれたのは、不運な事としか言いようのない事実だった…。
- 165 :
- 某兵器少女絵師の作品を見てパッと浮かんだ妄想を投下しました。
妄想投下するのにsage忘れた大馬鹿者ですハイ。
- 166 :
- >>165
GJ
なんか期待させられる出だしだな
その行動力が貴い。
その貴さの前ではageだのsageだのという問題は些末な事にすぎない
重ねて言う。GJだ
- 167 :
- >>165
GJ!
- 168 :
- 木保
- 169 :
- 曜日変わっちゃった
- 170 :
- このスレ的には、中身のおにゃのこって生身じゃなきゃならんの?
それとかサモンナイトのベイガーみたいな設定とかのは可能なの?
- 171 :
- すまない…上げちまった…
- 172 :
- >>170
メカを纏ってれば生身でもロボでも良いと思う。
- 173 :
- >>170
サモンナイト知らんから何とも言えないが、>>1くらい読め
- 174 :
- 木曜定期保守
- 175 :
- 木曜定期保守
- 176 :
- 一部纏うのとは違うかもだけど、零神とかアルフォンスとかインベルとか
AIとかメカとかとおにゃのこが触れ合う姿はガチ。
- 177 :
- そうだな、このスレ的には零神ならおkだが他は違うかな。
個人的には搭乗型ロボと美少女はありだな。
- 178 :
- 木曜定期保守
- 179 :
- 保守
- 180 :
- ほしゅ
- 181 :
- 敵の攻撃を人工筋肉瞬間緊張で止めて、重火器を軽々扱えるようなスーツは要らないか?
陸上自衛隊の特殊装甲服を纏った防衛高等学校教育隊の物語。
と言うようなヤツ誰か書いてくれまいか?エロシーンが書けないんだ…
- 182 :
- 要ります。エロは後々つければ良いです。
- 183 :
- むしろそういうスーツの描写に萌えるんであって、エロシーンは飾り。
>>181是非エロシーンは意識しなくていいからとりあえず書いてみるんだ。
- 184 :
- 期待ホッシュ
- 185 :
- 181で適当に妄想してみた。
ある世界の2009年
12/8 その日、防衛省技術開発本部(以下.技本)にて、新型作業服が開発された。
ただ、従来までの迷彩作業服と異なるのは、人工筋肉によるパワーアシスト装置である。
形状も、衣服と言うよりは潜水服に近く、大型であった。
「山ですTFX-1A着装終わりました。」女性自衛官の声が、試験室の中に響く。
紅白に塗られたTFX-1Aが高機動車の左側に手を掛ける。
「浦、吉野は右と後ろに就け。」主任の声がスピーカーから響く。
青と赤のツートンカラーの浦機が車体後ろ。白と青の吉野機が右側に手を掛けた。
始め!のブザーに合わせて車体を持ち上げた。人工循環油ポンプが唸る。
車体は高く持ち上がり、五秒間静止した。細心の注意の下ゆっくり下ろす三人。
世界初のパワードスーツ実験はこうして終わった。
成果…女性三名による車両持ち上げに成功。
- 186 :
- 実験から二年後。
正式採用された11式装甲作業服は大都市を中心とした部隊と、北海道に配備された。
着ぐるみサイズまで小型化した技術力は賞賛に値する。
パワースーツの発案国であった合衆国は、M41対戦車服と言うものを実用化した。
第36普通科連隊特機団…陸自ただ一つの11式装備のみの部隊だ。
他部隊は全て新旧混成部隊である、まだ調達数が絶対的に少なすぎるのである。
ここで訓練の様子を見てみよう。
「A小隊B班、東陣地に前進せよ。RT支援と共に突撃…送レ。」
迷彩と偽装網が掛かった装甲服は専用鉄帽内蔵無線でやりとりを済ませると、僚機四機に命令を伝える。ちなみに、背面に白線が入っているのが班長機である。
この作業服の登場により女性も戦闘職種に進出してきた。力の差が解消されたからである。
「弾着、今ッ!」その声と共に走る。時速50km位なら筋力補助で出せる。
「ダンゴ山から回り込め!」
その声と共に仮想敵の隊員が、模擬銃剣着装し突撃を掛けてきた。
吉田富美二曹は、M2重機関銃を両手持ちで撃つ格好をする。
撃たれた演技をしバタバタ倒れる隊員達。
今日の演習が終わった。
余談であるが、インナーは作業服使用後、多量の汗で濡れているため匂いがきつい。
- 187 :
- >>181ではないですが、触発されたので書いてみました。
長いので注意です。
- 188 :
-
『サクラフブキ12より101小隊指揮車。追加情報送る――』
オープンにされた戦術系無線機から、自分の上官に当てた通信が、寝起きの頭に飛び込む。
ゆっくりと目を開くと、見慣れた3 1/2tトラックの荷台の光景が視野に飛び込んできた。
『作戦対象の建物は、フヂテレビ本社ビル西館、3階から15階。1200に大陸系武装勢力が
ここを制圧し、現在も占拠中』
向かい側の座席に置かれた無線機から、更に声が飛び込む。
「子供の頃は、こんな事無かったのにね」
それまで絶対安全と唱われていたこの国の情勢は、ここ数年でかなりきな臭さを帯びていた。
朝鮮半島の崩壊と、それを契機とした大陸某国の内戦は、地勢的問題から大量に流入した難民と亡命者を生み、それはこの国に数多の極低賃金労働者と戸籍を持たない
“自称”日本国国民、そして、この手の問題とペアで訪れる治安の悪化、難民達の暴力を伴った対立をもたらしていた。
更に、その亡命者は彼らにとっての「本国」から第一級の犯罪者とされている者も多く、その引き渡し、あるいは害を目的としたテロ行為も後を絶たない。
- 189 :
- 私が属する部隊、陸上自衛隊中央即応集団軽特科群第101小隊は、そんな情勢下で設立された、いわゆる対テロ部隊だ。
といっても、私の隊は戦車はおろかAPCの1両も有していない。それどころか、その隷下にはこの101小隊以外の部隊は属しておらず、正当要員も私を置いて他にいない。
その理由の大半を占める存在が、この荷台に同乗していた。
私の左手、荷台の奥の方で吊されているのがそれだ。
18式軽装甲服。
お偉方が定めた、誰も使わない公式名称だとコンバットスーツ18。
もっと端的な言い方をすれば、ハインラインの「宇宙の戦士」――映画ではなく原作の――に出てくる強化防護服の廉価版。あるいは全盛期のアニメの主役メカのルーツ。
その起源は、米国防総省防衛高等研究計画局が今世紀の初めに開始したBLEEXプロジェクト――つまり、下肢外骨格の開発計画に遡ることが出来る。
- 190 :
- 古の東西冷戦の終結に伴う軍事費の大幅削減と、軍自身の大規模削減によって病的なほどにスリムになった米軍は、前世紀末から今世紀初頭にかけて断続的に発生した 、
中東での一連の戦闘で、少ない兵力でそれ以上の火力と、戦略的機動性を得ることを要求された。
前者は、その火力からマスコミに忌み嫌われたクラスター爆弾やMLRSの配備という形で実現され、後者は、重武装の装輪式装甲車の開発・配備、緊急展開軍の整備拡張によって一応成し遂げられた。
しかし、それらはあくまで正規軍との戦闘を想定したモノであり、テロリズムの殲滅――すなわち、テロリストとその支援者の根拠地である市街戦に於いては無用の長物であり、
兵士の単価が上昇した近代で、実際に制圧に当たる歩兵部隊に無視できない損害を米軍に与え続けていた。
その流れの中で開発されたのが、軽装甲服だ。
当時、開発と普及に目処がついた人工筋肉で構成されたインナースーツに、小銃弾や破砕手榴弾の破片に耐えうる装甲を貼り付けたそれは、
コストを度外視すれば大変有効な室内戦闘用の防護服となった。
- 191 :
- ハインラインの小説のモノに比べれば見劣りはするモノの、試験的にこれを装備した米軍部隊は、戦傷者を大きく減らすことが出来た。
揺るぎない「実戦での高評価」を受けたこの防護服は、人的とも言えるペンタゴンの調達システムをパスし、在中東の米軍部隊をメインに配備が進められていった。
折しもテロの脅威が高まりつつあった自衛隊――正確には中央即応集団が、この強化防護服に興味を抱いたのも、ごく自然なことであったと言えるだろう。
しかし、テストモデルの発注は官僚主義の遅々たる仕事ぶりによって遅れに遅れ、さらに一部市民団体の熾烈無意味なシュプレヒコールの煽りを受けた某国会議員の提言により、調達計画に10年以上の遅延を生じさせた。
その間に米国はモンロー主義へと回帰し、在日米軍も撤退。強化防護服の調達計画は、完全に頓挫したかのように思えた。
しかし、前述したように悪化の一途を辿る国内でのテロは、かつて米軍が経験したような泥沼化の再来の兆しを見せ始め、今から5年ほど前に、政府は独自開発による強化防護服の開発を再スタートさせた。
その成果が、この18式軽装甲服だ。
- 192 :
- もっとも、新技術故の稼働率の低さはのび太が100点を取るより低いとされ、値段たるや主力戦車数両分にも相当する。
101小隊に私しか配属されていないのも、そう言った理由があるからだ。
「整備は万全です、この子はいつでもいけますよ」
私の視線に気付いたのか、軽装甲服のメーカーから専任の整備士として武器科に配備された高築弥生陸士長が、いつもと全く変わらぬ調子で言う。
「・・・了解。早く着せてください」
自然と、そっけない口調になるのが自分でも判る。
ツンデレとかじゃない、軽装甲服の外見が気にくわないからだ。
全身を覆う、厚手のタイツのような高品質ケブラーと人工筋肉のスーツ。
スクール水着としか形容できない、要所を護るための追加ケブラー。
セクハラで訴えたら100%勝訴できる、これらの外観が気にくわないからだ。
「わっかりました〜」
そう言って、弥生は都市迷彩の全身タイツとスクール水着を手に取る。
- 193 :
- 『101指揮車より101移動、送レ』
無線から、先ほどとは違う女性の声が流れる。
後藤沙那子。
私の上官で、階級は2左。前任者の意志を引き継ぎ、軽装甲服の導入とこの部隊を編成した張本人。その仕事ぶりから、往年の漫画の登場人物に準えて「カミソリ後藤」と呼ばれている女だ。
『101移動。101指揮車、送レ』
作業服を脱いで下着姿になりつつ、マイクをつかんで答える。
『詳細情報送る。人質は総員15名、男性7、女性8。全て同社の社員』
『犯人は雲南軍閥系の過激派グループと断定。人数28名、全て男性で、AK47と思しき小銃で武装』
自分が下着姿であることを忘れ、その情報に聞き入る。
『同グループは改定破防法に抵触するため、全員の害が認可された。よって、今作戦ではMINIMIの使用を許可する。何か質問はあるか?送レ』
「ありません。送レ」
『交信終わり』
「バッテリーはフル充電。ガン=カタしたとしても、3時間は動けますよ〜」
マイクを定位置に戻すと共に、昨今の日本語崩壊を感じさせる口調の弥生が現れ、全身タイツを手渡す。
「MINIMI、用意してください。許可がでたんで」
- 194 :
- 「スクール水着と機関銃ですね、わかります」
この娘一度すっ飛ばしてやろうか
喉元まで出た言葉を飲み込み、全身タイツを纏い、スクール水着を着込む。次いで上腕部と前腕、大腿部や脛にチタン合金製の防弾具を装着する。
この時点で、総重量は普通科隊員のフル装備に比べて1.5倍ほど重いが、人工筋肉による筋力増加はそれを感じさせず、それどころか、空身の普通科隊員と徒手格闘した場合でも、楽に勝つことが出来るほどだ。
フルフェイスのヘルメットを被ると、データリンクの端末であるMFDに三菱重工のロゴが浮かび上がり、自己診断プログラムが走ったことを告げる。
「用意・・・出来ましたよ・・・」
よろよろと擬音を発さんばかりの勢いで、弥生がMINIMI――5.56o機関銃を抱えてくる。
「ありがとっと」
弥生が両手で抱えているそれを右手で受け取り、遅れて渡されたマガジンを装着し、初弾を込める。
がしゃんとと言う心地よい金属音が幌張りの荷台に響き、何故か笑みが浮かびそうになる。
「装填された機関銃を手にして、恍惚とした笑みを浮かべる少女・・・いや、ふつーにヤバいと思うのですが」
訂正、笑みが浮かんでた。
- 195 :
- 『101指揮車より101移動。準備どうか?』
「いつでもいけます」
予備のマガジンや9oけん銃等を腰に収めつつ、答える。
『中即団から許可が降りた。現刻より状況開始とせよ。降車後は駆け足で1階正面ロビーに突入。先に展開している特作群と合流し、制圧せよ。送レ』
「・・・駆け足で?」
『マスコミだよ。騒がれたくないだろ』
ため息の後に、口調を改めて上官は答える。
「――了解です」
同じくため息を吐き、MINIMIを担いで一歩を踏み出す。
「さて、仕事に行くかな――っと」
呟いて、フラッシュとカメラの視線を浴びつつ、全力で駆け出す。
- 196 :
- とりあえず、ここまでとなります。
尚、この話は自分の妄想の産物であり、実在する組織・団体等とは一切関係ありません。
後、スク水は新型の方が好みです。
- 197 :
- GJ!!すげえ!お前スゲーよ!
- 198 :
- >>185-186
>>187-196
すげぇ。GJ。
書いてみたいけど、やっぱコレ系は生半可な知識じゃ書けないよなぁ…
- 199 :
- >>196
心の底からGJ!
こういうモロ好みのSSにめぐり会えるから、このスレは巡回から外せない。
一部固有名詞から趣味が一緒だと判るのも楽しいものだね
- 200 :
- 皆様感想ありがとうございます。
今現在続きを書いていまして、大体四割くらい書けてます。
で、今まさにアクションシーンん書いているのですが、こんなアクションが欲しい、こんな描写が欲しい等のご希望があれば、レスをお願いします。
うん、早い話し軽いスランプ的な状況なのです
- 201 :
- 見た目はスク水風味なクセにやたら高性能である所がアピールされてると嬉しい。
格闘も強ければ防弾も。驚愕する敵をサクっと、グチャポキっと過激に片付けてほしい。
- 202 :
- ( ´,_ゝ`)プッ
アフォが煽てられてその気になってきましたよ
どっかでパクって来たつぎはぎだらけのショボい文書いてる暇あったら、モデルガンでも磨いていればw
- 203 :
- >>200
いつもなんとなく巡回して、好みの物があった時だけGJつけてるから、
特に何がみたいってのはないよ。
しいて言うなら、誘い受けと取られそうな行動は避けて、
出来るだけ無理せず自分が好みのものを書いて下さい。
188はそこで終わってても、俺としては十分楽しめて満足。
過疎スレだ。のんびり行こうよ。
- 204 :
- 日付かわってるけど定期保守。
- 205 :
- 木曜定期保守。
- 206 :
- 日付かわってるけど定期保守2。最近誰も来なくなった。
- 207 :
- 保守
- 208 :
- 保守
- 209 :
- 気持ちはわかるが保守はせいぜい週1でいいよ。
- 210 :
- 遅れ定期保守
- 211 :
- 陸上自衛隊第二空挺団…新設されて間もないこの部隊に初の出撃命令が下った。
伊丹基地から次々と飛び立っていくCH-47JA改。後部の窓は塞がれ、漆黒に塗られている。
西暦2015年、世界は謎の生物“アンノウン3”に攻撃を受けていた。
世界各国で同時多発的に発生したアンノウンは人々を虐しながら制圧。
米、露の二カ国は残存核による焦土作戦を実施したが、自国の領土を汚染しただけだった。
そんな中、人工筋肉と新素材ウラガカーボンが発明された。
ビニール並の柔軟性があり、それでいて強度は従来型炭素繊維の三万倍。
そんな夢の様な素材と人工筋肉の組み合わせは、究極の強化戦闘服を生み出した。
発明者の浦賀博士と島田技師は、アンノウンの襲撃により他界してしまった。
しかしその娘、浦賀榛名によって新型が開発されたのだ。
それが“フォルテスーツ”だ。ゲームにありそうな強化服である。
- 212 :
- 「府下の全部隊に告ぐ。最終防衛線である大和川は守せよ…」
第二空挺団のCH-47JA改フォルテ搭載仕様は羽曳野〜八尾戦区に到着した。
土手には74式戦車や最新型の11式戦車が配備されている。
至る所でフォルテスーツ“10式戦闘服”の兵士達が蟻の様にタコツボ壕を掘っている。
泉佐野戦区から上陸したタイプBやタイプC2の一部がこちらに進軍してくるのをOH-1Gが発見した。
「巨大シーサーとモアイ野郎が来るぞ!各員持ち場に付け!」
タイプBはシーサーの様な生物で、突進と噛み付きで多くの将兵と民間人を葬った。
人間サイズの肌色モアイに手足が付いた様なタイプCは正直雑魚である。
数と高い鳴き声による集団戦法がうっとおしいのだ。
C2は噛み付きと格闘以外に自爆ができるタイプで緑色の表皮を持つ。
そんな敵にたいして人類は強化戦闘服一枚で戦っているのである。
敵の攻撃を受けても即しないというだけの代物である。上位種が出てきたらオシマイだ。
- 213 :
- 残酷描写注意!! 苦手な方は侵略者でNGよろしく。
第二空挺団第二小隊
「山代二曹!綾ちゃん!綾ちゃん!」女性兵士が泣き叫んだ。
目の前で一人の女性兵士がタイプC2に陵辱されているのだ。
クィーキュキュキュ!
キュケケケケ!クィー!
二匹のタイプC2が気絶した女性兵士の服を破り、性器を前後の穴に突っ込む。
遠くから見ると緑色の力士二人に犯されている様にも見える。
そして事が終わるとその女性兵士は股からまっ二つに裂かれてしまった。
激しく飛ぶ内蔵と血肉。呆然としている女性兵士もすでに包囲されていた。
各個撃破されていく陸自。海自の艦砲射撃と入間からの航空支援の下、八尾まで後退した。
- 214 :
- とりあえず保守代わりにプロローグだけ置いてみるテスト。
最初タイトル付け忘れた…
- 215 :
- グロは引くわぁ…
- 216 :
- とりあえず主役機は出しとく。NGは侵略者で宜しく。
- 217 :
- 浦賀機関所属坂本二尉はフォルテスーツ“阿修羅”を着用して中之島急造要塞から出陣する。
二対の人工肢と実肢の六本の腕を持つ純白のスーツはトラックの荷台に乗り八尾に向かう。
背中側の腕二本には89式小銃を持たせ、肩上の腕と実肢で重機関銃を握る。
そしてアンノウンを見つけるや否や二丁重機関銃で懺滅する。
背後から飛びかかってきたタイプCは89式小銃で始末した。
M2重機関銃二丁と89式小銃二丁を装備可能なフォルテスーツは60体以上のアンノウンを葬った。
後に大阪会戦と呼ばれる戦いで自国将兵を大量に失った政府は、甲種害獣特措法を可決した。
長い戦後は終わり、徴兵が始まった。松島弘樹もその中の一人だった。
- 218 :
- 2015年夏、自然とアンノウン3が出現しなくなる自然休戦期が訪れた。
なぜそのような期間があるのかも未だ分からない。人類は謎の敵と戦っているのだ。
ただ、九月下旬頃から期間が明けるのは分かっている。
そんな中、各中学・高校では戦時プログラムが実施されていた。
学兵制が七月より開始され、各学校ごとに戦車・装甲車が配備された。
退役した装備や急造の兵器類を使い、二線級部隊として出撃する。
だが、一部の生徒は素質アリとされて研究機関に派遣された。
投下オワリ
- 219 :
- ガンパレスレに行けば?
笑いものにされて叩き出されるだろうけどw
素質ナシとして
- 220 :
- 定期保守
- 221 :
- 定期保守
- 222 :
- 保守。
書き手の皆様が戻ってきてくれることを信じて。
- 223 :
- 木曜保守
- 224 :
- 2月末保守
- 225 :
- ブースターユニット、起動
- 226 :
- 木曜保守
- 227 :
- 保守
- 228 :
- 保守。
- 229 :
- hoshu
- 230 :
- うーん。ロボ萌えスレに書くからねぇ。
- 231 :
- は?
意味の無い書き込みは荒らしの次に嫌いだ
- 232 :
- ふぅん
- 233 :
- 一番下まで落ちてたので(それもすげぇよな
age
- 234 :
- 保守
- 235 :
- 保守
- 236 :
- 保守
- 237 :
- ペドエロ妄想内臓電波受信したので駄文ですが投稿
てか、すんません、私がペドなんで、ダメな方はスルー願います。
[属性]
18・14・10・6歳登場、18は現状で非エロ、どんどんペドくなります。
エロギミック付き極薄強化服、セルフ剃毛、オナ、微レズ、微近親。
解説厨気味文章につき注意。
その癖メカ表現少なくスレチ気味、本当にすんません。
- 238 :
- 『装甲四姉妹』
・前章
ベギン!ゴリゴリゴリッ!
時は近未来、場所はかつて東京と呼ばれていた大都市…
身長3m程のフレームと装甲を持ち搭乗者の「操縦」によって動く人型機械、PA(パワードアーマー)が小脇に引きちぎったばかりのATMを抱えている…どうやら、現代より多少ならず物騒な世界。
警察より先に到着した警備会社のPAS(パワーアシストスーツ)が6機、身長こそ装着者そのままで増力と、防弾防刃用の装甲を持つそれが、電磁警棒を抜き、「かなりの」距離を置いて取り囲む。
だが、PAとPASでは「小回り」意外勝負にならない、暴漢のPAが一歩進めば一歩下がる。
苦し紛れに催涙ガス、音、光、各種のスタン系手投げ弾を投げ込むも効果無し、否、逆にひしゃげた、現金抜き取り済みのATMが報復とばかりに飛んできて、3人が下敷きになって重症という有様だ…
程なく、警察のPS(パワードスーツ)部隊が到着、身長は2m程とPASより大型、増力も装甲もPASとは比較にならない上、搭乗者の動きをトレースする為小回りも利く。
更に、射撃武装をすら搭載するソレら3機は、一定の距離を取って「威嚇射撃」を開始する。
警告や威嚇を行わず、3機による奇襲を行えば、いかな重装甲のPAと言えど、何らかの弱点、パイロットや動力部等…をやられ活動を停止していただろう…
だが、彼らは悲しいかな警察官、そう言う訳にもいかず規則どおりの活動をしていると、不意にPAの背部に搭載されたブースターが火を噴き、一体にタックル。
「グシャリ」と音がするや頭部で間抜けにクルクルと廻る赤い回転灯がその中身ごとすっ飛んで行き、一名が殉職した。
こうなると、崩れた包囲から逃走するPAを撃ちながら追いかけるしかない。
PSに搭載できる火器の中でほぼ最低クラスの豆鉄砲は、移動射撃で精密に弱点を撃ち抜ける筈も無く、PAの装甲に傷こそ付ける物の決定打にならない。
更に最悪な事に、PAの進行先に、フラリ…と、民間人だろうか?大きな帽子を被り、長袖のブラウス、ゆったりとした長いスカート、手にはシルクの白い手袋と足にはブーツ…おおよそこの大混戦にはにつかわしくない「少女」が立ちつくしているではないか。
背の丈からすれば、中学生程のソレをPAは両手でガッシリと…ギリギリ潰れない程度の調整をもって捕獲する…いい人質が出来た…と思いきや。
コックピットの中で暴漢の表情が歪む、突如計器に光る両腕部のレッドアラート、グリップから伝わる感触もおかしい…何か、ヤケに硬いものを掴んでいるような…。
PA故の感覚フィードバックの鈍さが災いした、腕の中の少女が身動ぎするや、内側から破裂したかの様に拡がる電光で、掌の回線がズタボロにされる。
帽子がハラリと落ちるとソコには予想された少女の顔は無く、何やら戦闘用のゴーグル。
見ればブラウスの破れた切れ目切れ目から除くその肌は、金属光沢を持つ金色に輝いている。
絶叫が響き、無茶苦茶に両腕をブン回すPA、それをヒラリ、ヒラリと常人では考えられない高機動でかわす少女…らしきモノ。
だが、体格、質量共に巨大な差がある、かするだけでも大ダメージであろう事を確信し攻撃を続けていると、何故か一瞬動きが止まりクリーンヒットする…が…
メギッ!っと嫌な音を立てて少女の体がめり込んだ…腕の装甲版に…
メキメキとそこから体を剥がし、信じがたい光景に逆に隙だらけとなったPAの胴体左脇下に少女は飛び込むと、装甲の隙間に貫き手を叩き込む。
白手袋は一瞬で破け、中からは爪の形こそ浮いて見えるもののやはり金属光沢を放つ指先が槍の穂先の様に突き込まれ…しばし後ズルリ、と太いケーブルを引き摺り出すや、ブチリとそのまま握り潰す。
PAは主動力ケーブルを絶たれ各座した…おっとり刀で駆けつけた警察のPSに優雅な仕草で一礼すると、少女は逃げるようにその場を後にした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
- 239 :
- 時は少し遡る。
極薄の全身強化システム…金色に光る「外装皮膚」の上に、普段搭載する外部武装パーツではなく、ばれない様に私物の普段着を着込んだ少女は、ゴーグルにセットされた通信機にボヤいていた。
「お手入れする間も無く出動なんて、信じらんない…私もう「きつい」って言ってるじゃん…」
『ボヤかないの…目視範囲にそろそろ入るよ…外装無しでエネルギープール最低だから、早々にカタを付けてね』
ぷう、と通信機の向こうに不満を送ると、大き目の帽子で頭部ゴーグルを隠しつつ、フラリ、と巨大な敵の眼前に姿を晒す。
こちらの誘いにかかり、案の定、人質にするつもりなのだろうガッシリと掴んできた、ゴーグルの中の耐圧ゲージが跳ね上がり、エネルギーが一気に蓄積される。
「フィールド展開ぃ!」
ゴーグルに出したコマンドに従い、全身の外装皮膚が電光のバリアを発生する、吹き飛ぶPAの掌。
「回生システムクローズ!加速戦闘に移行!速攻だよねっ!」
全身の全ての神経が反射で動くかのような加速感を味わいながら、ブンブンと吹き荒れる巨腕の嵐を軽やかにかわす…が…
「ん!んううぅっ、やっぱ、きっついかなぁ…」
胸の…膨らみかけの乳房が、かかったGでその形を変えるたびに、慣性で引き千切られるような微痛が走る。
更に問題なのが…股間だ…
肌に密着して自在に伸縮する全身の「外装皮膚」内側からは触れているのを感じさせない程の柔らかさだが、外側からは物理的には破壊不可能な硬度を持つ「それ」が、内側にもその硬さをもって牙剥く箇所があった。
今敵の攻撃をかわす為に最も運動している股間、その恥毛の生えている部位だけ、頑としてその硬さを緩めようとしない。
陰唇に沿って生え始め、今や恥丘へと彩りを添える翳り、ともすれば淫埠に三角形のプレートを、小陰唇を挟む形で二本の鋼線を仕込んでいるかの様な状態だ…
ズキ、ズキと疼痛を訴えるソコの感覚も加速されている…と、片足に一気に力がかかった時に…
ニュヂッ!鋼線が音を立てて陰裂を擦りたて、くの字にひしゃげさせた。
「はあうっ!?」
突然のフックを喰らった陰核が、ダウンしそうに乱暴な性感を脳天へ送る、高速戦闘中だというのを忘れ、プルプルと内股が痙攣し動きが止まる。
メギッ!
その性感から目を覚まさせたのは、皮肉にも敵の攻撃だった。
「あう…あれ?チャンスっ!?」
身体に走った衝撃は大した事は無く、逆に状況に呆然とし、動きが止まった敵、ゴーグルに表示される攻撃箇所に向け、遮二無二貫き手を繰り出す!
「これでお・わ・りいぃぃ!」
指先に感じる主動力ケーブルを引き摺り出し、ゴールドクラッシュよろしく潰して断つ、ゴーグルに表示される敵の活動状況が全てブラックに変わった。
「ふうう」
『おつかれさま、あとは警察に任せて退散しましょ、合流ポイントは…』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
- 240 :
- [システムP・E・D・O除装開始]
機械の音声が響くと、透明の筒…D−ポッドに入った先程の金色の肌を持つ少女が、軽く身震いした。
既に、その用途を果たさなくなった変装用の衣類は既に無く、あれだけの戦闘を経て傷一つ無い金色の肌は文字通り「一糸纏わぬ」裸身を浮かび上がらせている。
実際は、そのP・E・D・Oというシステムを着込んでいるのだが、極めて薄いソレは少女の興奮して立った乳首やヘソの窪み…更にはスラリと伸びた両脚の付け根にある淫らなIの字から、
乱暴な擦り上げで体積を増したクリトリスすらをも、先程、彼女を苛んだ陰毛の生えた場所を除いてくっきりと晒していた。
よく見れば首元から上…髪の毛の根元であろう後側頭部までを覆っていたその「金色」がシュルシュルと「解けて」行き、下へ下へと「肌色」のエリアを増やしていく。
陰裂の辺りから解けた糸が剥がれる時、プチュリと音を立てて、これまで封じられていた淫水が軽く陰唇を濡らした。
「んうっ」
ピクリ、と電気が走った様に身体が反応する。
爪先までの金色全てが、目に見えない程細い糸に分解され、カプセル天井中央に空いた穴へと吸い込まれると、ガックリと少女は膝をついた。
肩までのセミロングの黒髪、まだあどけなさの残る顔立ち、余分な脂肪の付いていない四肢と臀部、その代償か乳房の膨らみはまだ発展途上を思わせる…しかし、その先端はピンと上を向き、その形状の美術性を主張していた。
先程、問題となった恥毛も決して濃くは無く、むしろその控えめな萌え様は、この少女が未だ大人の女に達していない事を伝えている。
[除装終了]のコールが流れ、ポッドの扉に切れ込みが入ると、そこが最初から無かったかの様に口を開ける。
と、その中へでかい丸眼鏡に白衣を着た少女と、その傍らにスポーツバッグを携えた小さいツインテールの少女が入ってきた。
「お疲れ、愛美…やっぱ、お手入れ無しじゃちょっと無理だった?」
白衣の少女がそう口を開く、その声は、先程の戦いの最中ゴーグルから流れてきたものだ。
少「女」と言ってもボサボサのロングヘアーをムリヤリ後ろでまとめ、ブラウスも白衣もヨレヨレ、丸眼鏡は度がキツく表情が読めない程だがタイトなスカートと白衣を押し上げる巨乳が、彼女をどうにか「女」たらしめていた。
「だーかーらぁ、そう言ったじゃない舞姉ぇ…胸も結構痛かったし…あー恥ずかしかったぁ…」
愛美と呼ばれた…先ほどPAと大立ち回りを演じた少女が、一息つくや、かるく伸びをして返す。
「愛美姉さんお疲れ様…はい、これ着替えです」
ツインテールの少女が手にしたスポーツバッグを愛美に渡す、愛美顔負けの美少女だが、フリルの付いた薄手のワンピースを内側からの押し上げる存在は殆ど見られず、幼女から少女に…二次性徴をこれから始める…と言った感じだ。
「あんがと夕菜…ミノルンは?」
受け取ったバッグから下着…水玉のショーツとグレーのサポートブラ…を出しつつ聞く、あと一人、ココにいる筈の最後の一人がいないのだ…
「「ミノリ」でしょ?やめてよね、ドンドン男の子みたいになってくじゃないよ…今、助手席、一応さっきのヤツが単独犯じゃないと厄介だから、見張りにね…」
「女らしさ」に関しては自分の事を棚に上げて、舞姉ぇと呼ばれた白衣の少女…長女「舞香」(マイカ)が応えると…
『愛ネーチャンおっかえり〜、異常なしだぜ!』
と、傍らのコンソールにあるディスプレイに、助手席の、四女「稔里」(ミノリ)が映し出された。
パッと見では「少年」と見まごうショートヘアにやんちゃな笑い、二次性徴など微塵も感じさせない幼な子がその大きな目でウィンクしながら…親指をグッ!と立てて見せた。
「んじゃ、これにてミッション終了?だよね、私これで今度こそ引退するわよ!ぜぇったいなんだから」
次女「愛美」(イツミ)が叫ぶ。
「ええ、お疲れ様でした、調整が終わったら、次から私が出ますから」
それを三女「夕菜」(ユウナ)が引き継ぐ…。
「おお、おお、夕菜はいい娘だね〜こんな良い妹を戦いに出して引退なんて、愛美は鬼よ…」
舞香が夕菜を胸に抱き、わざとらしく大仰に嘆く。
「…一度もバトった事の無い舞姉ぇが言うか!?もう!さっさと運転席行け!撤収でしょ!?」
愛美の怒りが爆発し、舞香は「きゃぁ、イッちゃんこわぁい」と猫撫で声で、この研究施設とも基地とも取れる空間から外に出る。
外は路上だった、今まで居たのはトレーラーで牽引するコンテナの中、ソコに彼女達の移動基地が設置されているのだ。
舞香がすぐ前に接続されたトレーラーの運転席へとダッシュで走り込み。
- 241 :
- 「それじゃ、美少女四姉妹戦闘チーム『MAYM』お家へ向かって撤収しますか!」
こうして、愛美の最後の戦いは幕を下ろしたのであった…
…あれ?
・一章「P・E・D・O」
19XX年、地球は核の炎に包まれなかったが、ソレ相応の天変地異とソコから生まれる軋轢はやっちゃーならない地域紛争をあちこちで勃発、世界は軽く荒廃した。
それは科学技術を躍進させる原動力になったが、半世紀たった現在でも、かつて人口が集中していた都市部を中心にその爪跡を色濃く残している。
主に、治安の悪化だ。
特に、人の力を純粋かつ暴力的なまでに上昇させ、かつ、普通に人が携行する程度の火器ではビクともしない、各種「パワード」システムは、復興と同じくらい悪事に力を与えていた。
そんな背景を気にしてか気にしないでか(オヒ)秋津島化科学工業(ACI)の跡取り娘である秋津島舞香は「全ての戦場を見事に売り抜けた」と揶揄される財力と蓄積された軍事科学力、
そして己の天才的な頭脳をいかんなく発揮し、服の下に着れる最強(自称)のパワードシステム、「P・E・D・O」を開発した。
その実験と、仄かな下心を目的に、四姉妹のイニシャルを冠した正義のテロリストチーム『MAYM』を結成、トレーラー基地を拠点にPEDOを使用して悪事を懲らしめたり懲らしめなかったりしているのだ。
このシステムは、元より妹達を守る為に創ったものだが、とんでもない欠点を持っており、女性、それも少女か幼女にしか扱えないのだった…
「とりあえず、判ってると思うけどもっぺん説明するわね?」
ここはかのACI、秋津島化科学工業、東京支社ビルの一角、舞香の研究室である。
コンテナ基地には一つしかないD−ポッドと呼ばれるPEDOの装着装置が4っつ並んでいる、また、ポッドの近くにはより詳細に配置された計器類、コンソールが設置されていた。
そこに教壇っぽくあしらったテーブルと電光ディスプレイボードを持ち込み、その前でクイと眼鏡を上げると、舞香はいかにも「それっぽい仕草」で説明を開始した。
「そも皆の着込むPEDOとは…
Personal(個人)
Exoskin(外装皮膚)
Disguise(仮装式)
Offenser(攻撃装置)
…の略、ものすごく強い第二の皮膚だと思えばいいわ」
前に座っているのはこれからPEDOの装着実験と調整を行う夕菜と稔里だ、夕菜は少し不安げに、対する稔里はワクワクと意味の全くわからないボードを見上げている。
その頃、愛美はと言えば…今回はコンテナ基地でお留守番…というか、正義テロの標的を得るべく、警察無線の傍受をしているのである…その筈だった…
「あれで最後っつったのに…舞姉ぇってばもぉ…」
そう呟く愛美は下半身に何も着けていない、レディ用のシェーバーとクリームを傍らに置いて、これからの行為に軽く眩暈を憶えつつ、溜息とボヤキを繰り返していた…
(2人のPEDOの調整が終わっても、いきなり戦闘は無理だろうって…そんくらい判ってるけどさぁ…)
「PEDOの本体は太さ約50μmの糸状のバリア発生装置、コレを織る様にして肌に密着する装置の膜を構成するの、相互の糸が分子リニアモーター作用で伸縮する、その力が増力の元になるわ…」
ディスプレイの向こうの舞香の説明に熱が入ってきた、その「熱」の意味を知る愛美は「やれやれ…」と嘆息する、2年前、まだ12歳になったばかりの自分が受けたあの恥辱を、今日あの二人も受けるのだ…
「エネルギー回生システムにより、外的な圧力や熱量といった攻撃は、全て電力として蓄えるし、それを自由に放電する事も可能、動き続けるだけで半永久的に活動が続けられるけど、
バックパックとか蓄電用の装備をしてない時は、無闇に攻撃装備や増力にパワーを使うと、エネルギーが切れてただの重たい「膜」になっちゃうから、注意してね?」
カシャ、カシャと缶を振り、シュワワワワと泡状に膨らむクリームを掌に出す、ゆっくりとのばし、デルタの淡い草叢にまぶしていく…
「あと、回生システムをシャットアウトする事で塗布箇所の神経伝達速度を電磁作用で加速する「加速モード」になれるわ、動きがすばやくなる代わりに、エネルギー消費が大きくなるから、使わないに越した事は無いわね」
(つめた・・・)流石に蒸しタオルまでは用意していない、その表層的な刺激に、谷間の中に納まった秘芯が、まるでこっちだよ、と誘うようにヒクンっとわななく…
- 242 :
- 「こないだは時間も無かったし、囮の意味も含めて追加装備無しの裸で出てもらっちゃったけど、コレってば基本的に「服の下」「下着の下」に着るコンセプトだから、本来はコーティング後に増加装甲と蓄電バッテリー、
更にその電力を利用した武装や移動補助装置を装着するわ…で、こっからは問題点…」
(おちついて…コレは出撃準備…出撃準備なんだから…)そのまま、二本指を這わせるように、中心を摘みたくなる誘惑を振り切って、陰谷の両丘にクリームを…
「これの防御能力は強力なバリアとソレによる磁力作用で金属糸の結合を硬化する2重のシステムで成り立ってるんだけど…硬化するか、併せて伸縮するかの判定は、個人個人の筋電と皮膚表面の静電圧を登録してソレを読み取って行うの、だから…」
(う〜うううぅ、恥ずいよぉ)掌を拭き、シェーバーを手に取り、泡塗れの股間にあてた…
「お姉ちゃんみたいに、乳房…おっぱいがおっきいと揺れて痛いし、男性も同じ理由で加速なんかしたらオチンチンが痛いじゃすまないわ…更に…」
(…更に…はいはい、コレが邪魔なんだよね…)ゾゾゾゾ、と肌の表面を硬い刃物が削り進む、淡いながらも確かな感触が敏感な三角痴帯から上ってくる。
「肌に完全に密着してない所は硬化してるのと同じになるの、透過して検知できる厚さは僅か40μm、肌にある産毛程度なら太くても30μmだから大丈夫なんだけど…髪の毛や…陰毛、お股に生える毛、は細くても50μm、
それらが挟まるとその部位はずっと硬いままだから、関節の無い頭はともかく、良く動くお股は擦れて大変なコトになっちゃうの…」
(こないだ…とっても…大変…でした…んひぅぅ)感じない様に手元が狂わないように、歯を食いしばりながら淫埠から両脇、左手で土手全体を手前に押さえつつ、右手は大陰唇へとシェーバーを進ませる…
「だから、お股の毛が生え揃ってきて、お胸もちっちゃいながら膨らんできた愛美おねぇちゃんは、引退したがってるってワケ」
(ちっちゃいは余計よ!)思わず、土手に添えていた左手のほうに力が入る、と、クリームで滑った人指し指がツルンとスベリ、運悪く谷間に潜り込んでしまった…力任せに…
グチュン(!!!!!)
これまで淫らな格好をして、その興奮を刃物を扱っているという恐怖で押さえつけていた反動が噴き出す。
谷底で待ちに待っていた淫蕾は直接刺激を受けるや即歓喜に震え、吐液した。
「ちなみに、出動前に剃ってもアソコの毛は一日で約200μm伸びるから、単純計算で概ね5時間後には元の木阿弥よ♪気をつけてね〜聞いてる〜愛美〜??」
コンテナ内に繋がっているであろうカメラにドアップで写りながら手を振る舞香…だが…
(は…あ…う…)
その映像が届くどころか、既に愛美の耳にはピンクの栓が嵌り、何一つ聞こえてすらいない…
(あ、あ、だめ…あ、けど…もう…)
愛液とクリームでヌルヌルの指は、もう淫丘を押さえる事が出来ない、ましてや、潜り込んだ指はいつしか畳まれた蕾花を上下するに飽き足らず、その上辺に埋もれている気持ちイイコリコリをも刺激している…
(い…いいよね、一回、誰もいないし…い…い…「あ…あふぁうぅ…」
途中からは既に喘ぎ声となって出る、右手はシェーバーを落とし、左手と一緒になって花弁苛めに参加した。
「はあぅ!だめぇ!いっ…ひぁうううぅぅ!!」
両手の人差し指と中指で陰唇の粘膜を広げ擦り、同時に両親指で天辺の核をフードごと摘み潰す…
待ちに待った性電流が背筋を駆け抜け、大股開きで両の手指を淫裂に差し込んだ痴態のまま、ビクン…ビクンと余韻の痙攣に浸り続けた…
−−−−−−−−−−
(モニタリングしてたら、今のトコは絶対にツッコんで来ると思ったんだけど…ま、いっか♪)
「一応確認するけど…夕菜、陰毛はそろそろ?まだ生えてきてないわよね?」
フリル付きワンピースのツインテール少女は、そのテールを逆立て「ボッ!」と耳まで真っ赤になった。
(あらあらあらあら可愛い、愛美の時は即正拳突きが飛んできたっけ…)
「ボクまだ〜」
代わりにタンクトップにデニムの短パン姿の稔里が答えた、当たり前である、稔里はまだ6歳だ…
「まだ…です」
おずおず、と答える弱い物腰の夕菜は10歳、今コンテナ基地でピンクに染まっている愛美は14歳、そしてこれだけのシステムを作り上げた舞香は18歳である。
どうも両親は4年に一度、オリンピック周期で子作りをしていたらしい…5年前、舞香がまだ13歳の時に、PSを使った強盗にされるまでは…
- 243 :
- 姉妹は順当に遺産を引き継ぎ、舞香は長女として親戚の未成年後見人に会社経営を任せると、わずか3年の間にこのPEDOシステムの基幹部を完成させた、一族きっての天才児だ…
「うんうん、いーのよいーのよ恥ずかしがらなくて、姉妹なんだから♪」
…妹達を守る、その一念あってこそだったが、行き過ぎた一念は…少々この天才を紙一重のナニカにしてしまったらしい。
「それに、これはPEDOを運用するのに必要な事なの…あの愛美おねえちゃんもやってきた事なのよ?」
ニイィィッコリと、満面の微笑みで、三女と四女に近づく、眼鏡がギラリと下心の光を放った。
「着てる物は下着もぜーんぶ脱いで、ポッドに入ってね♪」
(あああああ、いいのかしらいいのかしら?愛美の時よりも2つも幼い夕菜と6っつも幼い稔里♪♪禁断よぉ♪禁断すぎるわぁぁぁあぁぁああん♪♪vv)
舞香の頭の中の不埒極まりない叫びは、光る眼鏡の奥に隠され、まるで知性の光りすら感じられる落ち着いた物腰しで、コンソールに向かう。
「はい」「あーーいっ」
姉妹なんだから、と言われ安心したのか、若干はにかみながらも笑顔で脱ぐ夕菜、対する稔里は躊躇いも羞恥もまだ無い感じだ。
愛する妹達の二つのワレメがすぐ目の前でステレオ展開している…どちらも単純な一本線でありながら、微妙な違いを見せていた。
夕菜のそれは、二次性徴を迎えんとし、緩やかになりつつある内腿のカーブから一つのラインへと纏まり、浅い菱形の空間を股に作っている。
稔里のそれは、細い腿と臀部の為、逆に幼さ故のお腹の丸みから巻き込む様に谷へのラインが繋がり、夕菜より深い、股の空間も鋭角の三角だ。
「これも、外すんですか?」
すると、夕菜が髪留めに手をかけながら聞いてきた、ハッ!となる舞香。
「ううん、頭は髪の隙間を縫ってコーティングされるから、そのままでいいわよ」
眼鏡で視線が誤魔化せるとは言え、流石に2人の股間を凝視していたのに、気付かれなかったか…跳ね上がりかける心臓を必になだめる。
「じゃ、入って…閉めるねー」
音も無く、PODの入り口が消えると夕菜は多少不安げな視線を投げかけてきた、笑顔で応じる。
稔里は「わっすげー」等と落ち着きが無い…舞香としてはボーイッシュに過ぎると思うが、どうにも、愛美はそれを良しとしているっぽい…
(はっ!?ひょっとして私の守備範囲から外させようと言う魂胆か?それとも愛美にボクっ娘属性がっ!?)
つくづく、そういう方向でしか考えが向かない舞香であった。
「それじゃぁ、とりあえずスキャンと初期フィッティングするから、気を楽にして落ち着いて…できるだけ動かないでね」
マイクに向かってそう言うと、夕菜が覚悟を決めたようにコクリと頷く、稔里は「オッケー」と親指を立てた。
コンソールを操作する、この段階では真面目そのもの…というか、本来この一プロセスでほぼやるべき事を終わらせてしまうのだ。
2人の身体データが予想振幅値まで含めて詳細にパネルに表示される。
天井の穴がカシュンと開き、それぞれの足元に金色の膜が足跡形に形成される。
「それ両脚で踏んだらスタートだから」
流石に、2人とも軽く緊張したのだろう、この時ばかりは夕菜も稔里もお互いをチラチラとみながら、ゆっくりと踏む…
[P・E・D・O装備開始]
システムメッセージが流れ、足の裏から徐々に皮膚が金色に変わってゆく。
絹で撫ぜられる様な感触が上ってくる、夕菜はこそばゆいのを顔を真っ赤にしながら耐えて直立不動を保とうとしていた…
稔里は耐え切れずに、モジモジと身体を動かし「ネーチャン、くすぐったい〜」とストレートに悶える。
ソレが2人の陰部、ワレメに及んだとき、流石に夕菜は「きゃぁ」と声を出した。
糸によるコーティングはピッタリと閉じた2人の陰裂の内側まで、隙間を埋めるように進入したからだ。
話も状況もよく理解していなかった稔里は「プヒャヒャヒャ」と未だ性感には程遠い粘膜を撫でられる感触に笑う事しか出来ない。
夕菜は予想より「深く」まで、まるで液体が浸透するかの如く埋められていく感触に驚いていた。
「あ…あ…」
実際、この段階では膣にも尿道にも肛門にも全く進入していない、単にワレメ…陰唇の粘膜をピッチリと埋めただけだ、しかし、それが目に見える訳ではなく、10歳で多少なり性知識のある夕菜はそれ故に微妙な恐怖と…性感を禁じえなかった。
最終的には…つまり愛美は既にそうなのだが…デリケートな箇所なので逆に「ズレ」を防ぐべく、肛門は括約筋裏面まで、膣は子宮頸部まで、尿道は膀胱頸部までを進入した膜で「覆う」予定だ。。
- 244 :
- そうこうしている内に糸の作る膜はお臍の高さを過ぎ、敏感な乳首の辺りに差し掛かる。
「ネーチャ!もうだめぇ!う、うひゃひゃひゃひゃ!」
くすぐったがりの稔里はもう立ってられなくなったのか、床にペタンとその小さな尻をつき、ヒーヒーと笑い喘いでいる。
全く厚みの無い胸、乳首を通過したときも、まったく変わらないリアクションに、舞香は(ま、6歳だもんね)と残念に一人ごちた、自然と期待は夕菜に向く。
薄い肉を貼り付けた程度の、下着のサポートを全く必要としない二つの丘は、それでも男の子とは明らかに違う存在感をもって金膜の通過を震えながら待っていた。
もっとも敏感な頂点を越える瞬間…きつく瞳を閉じ何かを噛みす夕菜…肌も顔も、すでに紅潮し、発汗量も凄い…それは稔里も一緒だが、モニタに表示される神経パルスの種類が、夕菜の方が段違いに多い…
(うわ♪感じ易いんだ夕菜…これは逸材ね…稔里もこれだけ肌が過敏だと、もう少ししたらそれを上回るかも…)
鎖骨を越え、うなじを越え、顔の所だけ抜いて耳の後ろから後頭部を抜けて頭頂部…前方は髪の生え際までを覆って…完成だ。
頭は頭蓋の保護の為に、頭髪の隙間を埋めるようにコーティングされる、ヘルメットより遥かに防御効果が有るのだが…
「うええ??」頭にさしかかった段階で稔里が違和感に顔をしかめる…これまでの爆笑もどこへやらだ…
「ちょっと…痛い??」夕菜も同じ感覚らしく、難しい顔をしながら、初めて苦痛めいた感想を漏らす。
「あぁ、頭はちょっと引き攣れるでしょ?すぐ慣れると思うけど髪を覆わないのは有る意味弱点でもあるから、巻き込まれない様に注意してね」
「「はーい」」2人同時に返事が帰ってくる。
動かない頭髪ですらコレだ、脇の下や陰部等動きの激しい所ではどれだけの事になるだろう…特に男性にはつくづく使用できないシステムだと再認識した。
「せめて、透過検知を150μmまで増やせれば毛の巻き込みも問題なくなるんだけど…」
一瞬、研究者の顔に戻る、この2年の実用運用データをして、この問題は現状で解決できなそうだった。
「ねーねー、ねーちゃん、これで終わり?外出ていい?」
折角終わったのだから、と稔里がわくわくしながら、かつて扉だった所をペチペチと叩きながら聞いて来た。
夕菜は(なんか…エッチっぽい…)と自分の姿…全裸金粉ショー状態のソレ…まぁ、そんなショーを知るはずも無いのだが…を見つめながら、もじもじと胸と股間を隠している。
「あ、ちょっと待ってね、チェックがあるから、そのまま中にいて今から言う事してくれる?」
実際には、システムは完了しておらず、目に見えない糸が2本、情報伝達用で天井に繋がったままなのだ。
そして、ココからが舞香の「お楽しみ」だった。
「まず、ラジオ体操してみて…」
「えっ!?この格好で?」驚く夕菜。
「もちろん♪あれって体の様々な動作があるから、不具合確認に丁度よいの、さ、はい♪」
スイッチを入れると流れ始めた定番のリズムに沿って身体を動かし始める稔里、無邪気なその様子を見て、夕菜も続く。
「はいいっちにっさん…」(あらあら、あんなにお股開いて後ろに反って…あぁ、それでもぴっちり閉じてるのね…ステキだわぁ♪)
舞香はポーズを変えるたびに捩れるワレメや、健康的に跳ねる肢体に脳内をヨダレ漬けにしつつ、モニタにも注意を向ける。
様子を見られている夕菜はと言えば、感じる触感こそ「全身タイツ」的だが、視覚的にはどうしても服を着てる様に感じられず、何も考えて無い稔里と違い、終わる頃には再び真っ赤になっていた。
「どう?頭以外にどこか引き攣れるところとか、硬さを感じる所とかあった?」
舞香に言われてはた!と思い出す、そうだ、これは検査だったんだ…見た目の事で頭が一杯になって動作を追うだけで必だった夕菜は、自分が恥ずかしくなり更に顔を赤くし、俯いてしまう…
「ボクは良くわかんなかった…ゆうねーちゃんは?」
「え?ええ、私も…」(良かった、私だけじゃなくて)
ほっと胸を撫で下ろす夕菜…だがまだ軽い興奮が収まらない…
(夕菜ってば…興奮してる…これは…ある程度一気にいけそうね…)
モニタのデータを見て、舞香の目がいやらしく細まった。
心的ストレスに関して、未知の状況の継続はかなりな物なのだが、気楽に何でも先に進む稔里がいるおかげで、愛美の時よりスムーズに事が進みそうだ…。
「じゃ、2人ともしゃがんで〜♪」
ペタンと、そろってしゃがみ、どちらからとも無く体育座りの体制を取る。
「それじゃ、足を左右に開いて、出来るトコまででいいから」
- 245 :
- 「???」再び、夕菜の頭には疑問符が出るが、「エへへ、ホラ!ボクここまで開くよ♪」とまるで競うかのように160度近くまで開脚する稔里を追う形で、自分も精一杯開いていく…と…
(あ…あれ?…これって…)夕菜はここまできて、初めて股の…恥ずかしい谷間の奥に、硬い「違和感」の様なモノを感じた…
「夕菜?どうかした?」(気付いたかな?)
実はモニタを見て、舞香は既に気付いていたのだが、敢えて夕菜に聞いてみた。
「あの…えっと…その…」
言葉を選ぶもどう言っていいか判らず、恥じらいに真っ赤になる夕菜の様子に舞香の心は文字通り舞い上がった…
「…ぶーう、ボクはボクは〜?ここからどうするのー??」
疎外感から、不満げに稔里が声を上げた。
「あ、ごめんね稔里、凄いわね〜身体柔らかいんだぁ」
「へへへ♪」得意げに気分を治す稔里、更にグイグイと足を広げ、もう殆ど180度近くまで開いている。
「じゃ、えーと、2人とも…とても恥ずかしいかもしれないけど…」
ドキン!夕菜の心臓が跳ねる…
(舞姉さんはきっと気付いてるんだ!?)
「お大事…指で開いてくれる??」
(やっぱりっ!?)夕菜の頭が軽いパニックに陥った…
「え〜?くすぐったいよぉ♪」
言いつつも、例によって先に稔里はそのぷっくらとした大陰唇に指をかけ…パクリと開いてしまう。
「わう、中も金色になってる…」
まん丸に開いたソコは、小陰唇は引き伸ばされ既に厚みを持たず、ただ陰核が収まっているであろうパーツの所のフードだけが、ペシャリと人の字形に尖っている。
これだけ極薄の膜であるにもかかわらず、覆われているせいで膣と尿の口は見つける事すら叶わない。
「はい、夕菜おねぇちゃんも♪」
舞香が「おねぇちゃん」を強調して言う。
「あ、うううう」
追い詰められた空気に自我が浸けられ、血圧が一気に上がる、鼓動が耳の奥で轟々と鳴り響いて何が何だかわからなくなった。
(なんでこんなに鮮明に見えちゃうの?恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい…)
それでも、ふらふらと指を近づけ、その割れ目をゆっくりと、木の葉型に開いてゆく…
(あ…)
全てが金色のクレヴァスの底に、クシュッと薄い小陰唇の羽根が畳まれている、その形状すらくっきりと浮かべているにも関わらず、本来あるべき膣の辺りの窪みに、不自然にツルンとした丸がまるでフタをする様に存在していた。
(あれが…違和感の…)
コンソールに戻った舞香がカタカタと何かを操作すると…
「はい、指離しても良いわよ〜、固定したから♪」
(え?固定??)
恐る恐る、指を離すと、開いたアソコはそのままの形で、スーツに張り付いた様に閉じようとしない…
「ひっ!ね…ねぇさま…姉さまぁあ!ひっ…ひっっく…」
夕菜は羞恥と何がどうなっているのかわからない恐怖で、ついに目端に涙を溜め、嗚咽を漏らし始めた…
稔里は「うわー、へーんなの?あれ?夕ねえちゃん、どうしたの!?ねぇ!?大丈夫??」
と、当初好奇心が先行したものの、夕菜に釣られて段々表情が曇る…
(あちゃ!やりすぎた!?けど、ココまで来たら逆に行くトコまで行っちゃうしか無いか…)
「はいはい、落ち着いて、大丈夫、大丈夫だから…」
笑顔でケースの前に立ち落ち着くのを待つ…
嗚咽が収まった所で、ゆっくりと、噛み締めるように言い聞かせる。
「ええっとね、ゴメンね、姉さん2人があんまりにも可愛いもんで、ちょっと悪乗りしちゃったね…」
「え?…」
舞香が、その眼鏡を外し、心から、慈しむ様な目で2人を見た…。
「けど、これからする事は、その…女の子の大事なトコロを守る為に、やっておいた方がイイコトなんだ…」
「本当は、今日はココまでやるつもりは無かったんだけど、ちょっと辛いかもしれない、けど、戦闘でケガしない為には、やっといた方がいいの…」
2人は、コクリ、と頷く…
- 246 :
- 「…よし、じゃ、ちょっと我慢してね…」
舞香はコンソールに向かい、いくつかの操作をこなす…
「始めるよ、怖かったら目を背けていいけど、自分の体の事だし、何が起きてるのか知りたかったら、そのまま開いたお大事は見ておくのよ…」
眼鏡を掛け直し、エンターキーを叩く。
すると、2人の開かれた陰部の中心辺りと下のほう、そして、肛門辺りがムズムズしたかと思うと…
「「ひあうっ!?」」
2人は同時に悲鳴を上げた、自分の「中」に何かが入ってきたのだ…
閉じられた尿口と膣口、肛門、その形を表面に浮き上がらせ、中の「形」が認識できるかの様に浸透し、密着してくる…
「あああああ、な・・・なにこれ・・・なにこれぇ・・・」
「うわぁぁぁ、ボク…ボクなんか…ヘン…」
厚さ50μm、袋状にして約100μmのそれらは、微かだが確実な違和感をもって、恥ずかしいエリアを掘り進んだ。
先に、終わったのは奥までが浅い稔里だった。
丸く開いて固定されていた門が閉じ、足を閉じて数度ピョンピョンと飛び跳ねる、フィットしてしまうと、既に何がおきたかさっぱりわからない感じだ…
そして、夕菜も終わる、やはり音も無く閉じようとする陰門を、今一度両手で開き確認をする…
さっき感じた違和感の元、フタ状のツヤツヤは無くなり、代わりに…ピッタリと閉じた単なる皺にしか見えない淫口の形がくっきりと浮き出ていた。
「きゃっ!」
思わず、自分がすごく恥ずかしい事をしていると言う感覚が戻り、悲鳴を上げて手を離す、すぐにそこは一本の線へと形を戻した。
「さあてっと、後は武装と増力を入れての訓練なんだけど…今日はビックリさせちゃったし、やめとこっか…?」
夕菜が頷き、稔里がヤダと首を振った。
−−−−−−−−−−
- 247 :
- とりあえず、ここまでです。
では、また。
- 248 :
- 著 し く 読 み に く い
- 249 :
- 個人的にこういうスーツものは大好きなんで、続けて欲しいところ。
パワードスーツとしては異端かもしれないけど、シチュが実にピンポイントでGJ
- 250 :
- 投下出きるほど筆が進んでないので保守
>>248
読みにくくて御免なさい、精進します。
>>249
GJ感謝、お陰様で続きを書こうかな?とか思いました…
異端多謝、次からはもうちょとパワードっぽくなったりならなかったり…
ただ、しばらくエロないかもです;;
- 251 :
- 自分語りw 全レス返しw
作品以外でも嫌われ要素満載の痛い書き手だな
初心者だろ?
書き手がやっちゃいけないことくらいは身に付けてからカキコしなよ
- 252 :
- 保守age
- 253 :
- >>251 夏厨は帰れ
- 254 :
- こんな口きく奴にまともなSS書けっこないよ
全力でぶっ潰してやるよ
- 255 :
- >>253
夏だけならいいんだが
コイツが粘着してるおかげでこのスレ誰も来なくなったんだよ
- 256 :
- 年金生活でやることなくてクレーマーやってる爺さんみたいだなそれ…
- 257 :
- 保守。
- 258 :
- ほしゅしとこ。
- 259 :
- ほしゅ
- 260 :
- 月変わり保守
- 261 :
- 亀過ぎw
いいからねよ
- 262 :
- 圧縮忌避保守
- 263 :
- そろそろ「徐々にアーマーが破損していき最終的に全裸で戦う」話とか希望
- 264 :
- 重量軽減の為に投棄する度に地肌が露出する…
増糟(投下式追加燃料タンク)わき腹露出
撃ち尽くしたミサイルポット背中−中央部露出
破損した展開装甲(盾)上腕露出
破損した無線機 背中から尻露出
リアクティブアーマー 弾着部位
ショックパット 胸、股間等の部位
最後は全裸にナイフと小銃しかない。
- 265 :
- 最終的にスレち
- 266 :
- >>265
アーマーパージは駄目と申すか
- 267 :
- なに独り言つぶやいてるの?
虚しくならない?
- 268 :
- ここはあえてフルアーマーで露出ゼロを所望する
- 269 :
- HALOのアニメでIGのとこのスパルタンが女の子だったな
- 270 :
- ほっしゅむらむら
- 271 :
- ...
- 272 :
- …
- 273 :
- …?
- 274 :
- 下から二番目記念かきこ
- 275 :
- 保守
- 276 :
- 保守しとくか
- 277 :
- 保守
- 278 :
- なぜ過疎
- 279 :
- 投下すると荒らされるので誰も投下できないから
- 280 :
- >>246の続きとか投下して大丈夫かな?非エロなんだけど。
- 281 :
- やっちゃいなよー
- 282 :
- 監視は続くよ、どこまでも
非エロ、絶対阻止!
下手糞作品、断固反対!
- 283 :
- ここも自治警察の勢力下か
- 284 :
- 過疎スレだからって、糞みたいな文字列投下したら叩かれるのは当たり前だろ
こんなスレでも個人の落書き帳じゃなく、一応は監てる人がいるんだから
- 285 :
- >>284
過疎スレだからって糞みたいな文字列並べ立てないで下さい。
こんなスレでもチラシの裏じゃなく、一応は見てる人がいます。
- 286 :
- ごめんなさい、結局荒れる元になってしまいましたね…
ただ、確かに非エロは板違いなので、きちんとエロいシーンまで進めてから投下したいと思います。
圧縮で消えない事を祈っております。
- 287 :
- 荒らしの粘着力におどろく
- 288 :
- エロいだけで許されると思うなよ
つまらない作品は淘汰されるというここまでの流れを充分に認識しろよ
- 289 :
- もう嵐しか住人はいないの?
- 290 :
- 投下だけじゃなくそれ系のネタなんとなく話しただけで荒らされるからな・・・
- 291 :
- 変形書きたいけど、この有り様じゃねえ…
- 292 :
- ほしゅ
- 293 :
- 俺は気にしないんだけどな・・・
- 294 :
- 手元でまとめて書きためて、日を空けずに一気に書きこむのがオススメ。
途中でやめると…
あんまりひどいようなら、ホスト表示する設定でしたらばに避難所作る。
ある程度同士が居るのがわかったから。
- 295 :
- hosiu
- 296 :
- ほしゅ
- 297 :
- バカか?
いい加減で諦めろよ
もう分かってんだろうに
- 298 :
- 保守
- 299 :
- もう必要ないだろ、こんな糞スレ
お前いったい何歳なんだ
- 300 :
- 300
- 301 :
- save
- 302 :
- delete
- 303 :
- 復帰
- 304 :
- 永い戦いだな
興味はあるのでとりあえず支援
それと荒らしさんはやるなら反エロパロ派のスレってとこいってそこの>>1いじくってみ
超面白いから
どうせ荒らすんならエロパロ板民全体の敵と戦おうぜ
- 305 :
- 支援
- 306 :
- 無駄無駄無駄ぁ
- 307 :
- 無駄じゃない
- 308 :
- 無駄だよ
- 309 :
- 上げ
- 310 :
- 2011/09/27〜2012/02/17までノーレスだろ
圧縮が迫る度に空レス1個付くだけのお荷物スレじゃないか
これが無駄でなけりゃ何だというんだ
- 311 :
- 上げ
- 312 :
- 処置なし
- 313 :
- てすと
- 314 :
- テスト
- 315 :
- あからさまな圧縮対策乙です!
ね
- 316 :2012/10/16
- ブリアレオス×デュナン
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