2013年01月エロパロ405: 【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B10F (763) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

風来のシレンでエロパロ (218)
【ぷよぷよ】コンパイル(アイキ)で萌える11【魔導】 (269)
【白雪姫】おとぎ話をエロくするスレ【かぐや姫】 (364)
君のいる町でエロパロ (191)
【シスター・尼僧】聖なる女の小説3【巫女・神官】 (482)
強気な女が堕ちていくSS二人目 (153)
立場だけの交換・変化 6交換目 (148)
ハンマーセッションでエロパロ (192)

【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B10F


1 :2010/06/20 〜 最終レス :2012/12/26
君の目の前に開かれているのは、
DS用ゲーム「世界樹の迷宮」シリーズの二次創作スレッドだ。
君はこのスレッドを覗いてもいいし、このまま閉じて立ち去ることも出来る。
もちろん、自分でSSを書いて投下しても構わない。
なお『世界樹の迷宮III』は、世にでて間もない為
アーモロードを舞台とした冒険譚を
SSとして投下予定の冒険者は、後進の冒険者に配慮して
『世界樹の迷宮III ○階(階層)以降のネタバレあり』
などと、ネタバレの有無を投下前に明記する事を強く推奨する。
準備が出来たのなら
さあ、剣を抜いて戦いたまえ!(性的な意味で)
前スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B9F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268490575/
過去スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B8F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235796944/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B7F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215240832/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204886546/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195402711/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179583286/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B3F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174360480/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B2F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171538580/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B1F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169308514/
保管所
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php

2 :
          _人人人人人人人人人人人人人人人_
         >      ごらんの有様だよ!!!  <
           ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
_______  _____  _______    ___  _____  _______
ヽ、     _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、   ノ    | _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ  、  |
  ヽ  r ´           ヽ、ノ     'r ´           ヽ、ノ
   ´/==─-      -─==ヽ   /==─-      -─==ヽ
   /   /   /! i、 iヽ、 ヽ  ヽ / / /,人|  iヽヽ、   ヽ,  、i
  ノ / /   /__,.!/ ヽ|、!__ヽ ヽヽ i ( ! / i ゝ、ヽ、! /_ルヽ、  、 ヽ
/ / /| /(ヒ_]     ヒ_ン i、 Vヽ! ヽ\i (ヒ_]     ヒ_ン ) イヽ、ヽ、_` 、
 ̄/ /iヽ,! '"   ,___,  "' i ヽ|     /ii""  ,___,   "" レ\ ヽ ヽ、
  '´i | |  !    ヽ _ン    ,' |     / 人.   ヽ _ン    | |´/ヽ! ̄
   |/| | ||ヽ、       ,イ|| |    // レヽ、       ,イ| |'V` '
    '"  ''  `ー--一 ´'"  ''   ´    ル` ー--─ ´ レ" |

3 :
前スレからの続きです。

4 :
 ○ ● ○ ●
 家に着くと、荷物を適当に下ろして、そのままベッドに突っ伏した。
 まだ日は高い。けれど、何もやる気が起こらない。そういえば、畑の堆肥を買うつもり
だったのに、それも忘れていた。……ますます体を動かす気力がなくなる。
 リコは、玄関まで一緒だったのは覚えているけど、そのあとどうしただろう。
 彼女の旅の理由については、いずれ聞くつもりだった。それを、なぜあんななじるように
言ってしまったのか。自己嫌悪で胃がはちきれそうだった。
「……イリア姉さん……」
 久々にその名を口にした。
 もう、呼ぶことはないと思ってたのに。
 頭の奥底から、湧き水のように溢れ出す彼女との記憶を押さえ込むように、ロコは布団を
かぶって丸まった。
 視界が真っ暗になると、思考にフタができたようで、少し落ち着く。
 今はもう、何も考えたくない――
 
 
 
 ……そうして、暗闇の中でどれだけまどろんでいただろうか。
 眠れたかと思えばまた起きてを繰り返し、今が何時かもわからなくなっていた。
 そろそろ起きようか、そう思った矢先だった。
「ロコっ! いるか!!」
「うぇっ!? な、なになに何!?」
 部屋中が揺れるような衝撃と、布団を貫いて耳に響く大きな声に、心臓が破れるかと思う
くらいビビりながら飛び起きた。
「なんだ、寝ていたのか」
 いきなり明かりをつけられ、明滅する視界を左右に振る。
 入り口の方を見ると、両手で鍋を抱えたリコが立っていた。少しヒビの入ったドアは、
おそらく両手が塞がっていたために強引に蹴り開けた跡だろう。なんてことを。
「り、リコ……」
「夕飯の時間だ」
「え、ゆうはん……?」
 のしのしとロコの元に向かってきたリコは、ほら、と鍋をロコに差し出して見せた。
「……え、これ、リコが作ったの?」
 鍋とリコの顔を交互に伺い戸惑うロコに、彼女は得意げに笑って、
「私の初めての料理だぞ! いま皿を取ってくるから待っていろ!」
 そう言って無造作に鍋を床に置くと、ぱたぱたと階下に降りていった。
「料理って……」
 起きぬけのくしゃくしゃの髪を撫でながら、ロコは鍋から立ち上る湯気の香りを嗅ぐ。
 おいしそうな匂いにつられて、思わずお腹がぐうとなった。
 外を見れば、夜の帳は落ち、すっかり真っ暗になっていた。
 
「べ、別に下で食べればいいじゃない」
「何を言っている、せっかくの料理が冷めてしまうだろう。はい、いただきます!」
「いただきます……」
 なぜかベッドの上に2人並んで腰かけて、リコの作った料理を食べることになった。
 一応これは野菜スープ……なのだろうか。昨日ロコが作ったポトフを真似て作っている
のだろう。
 煮込まれている野菜の形、大きさがバラバラなのはともかくとして、汁がほぼ透明なのが
気にかかる。

5 :
 とにかくまずはスープを一口。
「…………甘い」
「砂糖と塩を間違えたからな!」
「そんな堂々と言い切る人初めて見たよ……」
 二口目をすするが、やはり甘い。紛れもない、砂糖の甘さだ。
「あ、でも……」
 少し塩気も効かせてある。煮込まれたニンジンやジャガイモ、キャベツと一緒にほおばると、
優しい味わいになって意外と悪くないかもしれない。野菜の火の通り具合はまちまちだが、
生っぽくはない。
「……うん、おいしいよリコ」
「本当か!? 点数で言うと何点くらいだ!?」
「えっ、えっと、よ、……50点くらい?」
「半分かー。まだまだだな」
 言って、リコもスープを口に運ぶ。時々首をかしげながら、それでも嬉しそうに自分の
料理を味わっていた。
 
 やたらと甘い味つけのスープ。なんだかそれが、今は心地いい。
 空きっ腹が満たされ、心が少し落ち着いたところで思い出した。
 自分は、リコに、
「あ、あの、リコ」
「ロコ、食事をしたままでいい。聞いて欲しい話がある」
「え……」
「あまり楽しくない、面白くもない話だ。……聞いてくれるか?」
 沈んだ声で、リコはぽつりと喋り始めた。
 少し逡巡するロコだったが、いいよ、と頷いて、うつむき加減の少女に向き直った。
 
「何から話せばよいかな……。そうだ、ロコは私の国のことをどれくらい知っている?」
「いや……、正直、地図で名前を見たかも、くらいの知識しか」
 だろうな、とリコは呟いて続けた。
「私の国は、あまり大きな国ではない。国土も、人の数も、周りの国の半分か、それ以下だ。
 しかし、緑が豊富でな。田畑には四季を問わず実り豊かな作物がたくさん、たくさん
 あふれていた。私は、そんな畦道をお婆様と散歩するのが大好きだった。
 お婆様は教えてくれた。この国が豊かなのは、先祖代々培われてきた農業の技術と、受け
 継がれてきた種のおかげだと。寒さにも暑さにも渇きにも負けない、強い力があるのだと」
 お婆様、という言葉を口にしただけで、リコの表情が和らぐのがわかった。
「お婆さんのこと、好きだったんだね」
「うむ、すごい人だったのだぞ、お婆様は! 強くて、物知りで、厳しくて、優しかった。
 私に剣を教えてくれたのも、王族としての心構えを教えてくれたのもお婆様だった。
 今でも私の憧れだ!」
 心底楽しそうにリコは語る。本当に魅力溢れる人物だったのだろう。
「私が10歳ぐらいの頃か。お婆様と、当時王だったお爺様が、寄り添うように亡くなった。
 王位は当然、お父様が継承した。ただ、お父様はその……、あまり……」
「若かった、のかな?」
 うん、そうそれ、とリコは小さく頷いた。要するに、あまりできる方ではなかったのだろう。
「お父様とお母様は……、そうだな、嫌いではなかったよ。優しい両親だった。ただ、
 お母様は政(まつりごと)にまったく興味がなかったし、お父様はただ私を甘やかす
 ばかりで、私に厳しく何かを教えてくれようとはしなかったし」
 リコは苦笑を浮かべながら、どこか寂しげに話した。

6 :
「お婆様もお爺様も、最期までお父様にこの国を任せてよいものか、心配していた。
 いや、お父様もきちんと王としての執務は行なっていたのだぞ? ただそれはお爺様から
 引き継いだ仕事を右から左にこなしていただけで、自ら進んで新たな政策に取り組もうと
 いう様子はなかった」
 メイドから聞いた話なのだがな、とリコは付け加えた。……昨日から会話の端に出てくる
メイドさんはいったい何者なのだろうと少し疑問に思う。
 そこでリコは一息ついて、沈んだ顔で続けた。
「何事も起こらなければ、それでも良かったのかも知れんが。――ある日、国境付近の村で
 大きな諍いが起こった。昔から隣国の村と、土地と水の問題で諍いが絶えないところ
 だったのだが、それが最悪の形で爆発した。
 者数十名――、酷い争いだったと聞く。当然国交問題になった。
 双方に人にが出ている、原因も水掛け論。喧嘩両成敗となるはずだった。けれど相手の
 国は、者の数がこちらの方が多いという理由で、一方的に謝罪と賠償を求めてきた。
 しかも、要求してきたのは金ではない、私たちの国の持つ農耕の技術と作物の種――、
 その全てを安く買い叩こうとしたんだ」
「……つまり、リコの国にとって、一番大切なもの?」
 リコはこくんと頷き、続ける。
「向こうは権力や武力をちらつかせて、高圧的に迫ってきた。しかし絶対に、屈するべきでは
 なかった。何が何でも抗って、突っぱねるべきだったのだ。お爺様だったら間違いなく
 そうした。
 しかしお父様は、圧力に負けて――、折れてしまった」
 リコの声が、だんだんか細くなる。
「それから月日がたって、次第に私たちの国の作物が他の国で売れなくなった。流出した
 技術と種が広まって、私たちの国の収穫に頼らなくてもよくなったから。
 国勢は徐々に悪化した……らしい。何とかしなきゃいけないと思って、お父様に食って
 掛かったけれど、一蹴された。当たり前だな。私は、自分の国がそんな状況になって
 いることも、人に聞いたことでしかわからない、話せない、自分では何もわからない
 小娘だったから。
 私は勉強した。嫌いだった社会の教科書をちゃんと読んで、書庫の本も読み漁って、
 家庭教師やメイドに何が悪いのか、どうすればこの国がよくなるのか聞いて、とにかく
 学んで、お父様に意見した。聞きかじりの知識でもいい、お父様が、この国が変わる
 きっかけになればと思った」
 でも、でもな。そう言うリコの声が、微かに震えだした。
「ある日、書庫に入ろうとしたところを司書に止められた。王様の命令ですからご容赦
 くださいとせがまれた。自分の部屋に戻ると、家庭教師も、メイドも、別の人間に変え
 られていた。私に要らぬ知恵を吹き込むような人間はいらないと。お父様が、独断で。
 ……どれだけ抗議しても、無視されたよ。その時になって初めて、お父様が私を見る
 目が、とても冷たい、邪険なものになっていることに気づいた」
 リコの父親は、口うるさい娘が面倒になったのだろう。親が、そんな理由で、娘の成長を
妨げるなんて。ロコは憤りを憶えた。
「それからは、まるで幼児のような生活だったよ。ダンスの練習、歌の稽古、貴族の子息
 連中との遊戯大会。趣味と娯楽ばかりの、砂糖漬けのような日々だった。でもそれ以外、
 何もさせてもらえなかった。
 ……それからまた月日が過ぎて、ある日、城の外に出かけることがあって、以前お婆様と
 歩いた田畑の間を通りがかったことがあった。
 愕然としたよ。目を覆いつくすほどだった田畑の緑が、まるで歯抜けになったみたいに、
 ぽつぽつと途切れていた。
 生産量の調整で減反されていることは、資料では知っていたけれど、自分の目で……、
 お、お婆様との、思い出が、壊されたみたいで……っ」
 リコの目からはいつの間にか、大粒の涙がほろほろと溢れ出していた。

7 :
「リコ……」
「ショックだった! このままじゃいけない。待っているだけじゃだめだ。でもこの城に
 いる限り何もできない、させてもらえない、でも、でも……! ……毎晩、毎晩、うな
 されるように悩んで、そして、私は……」
「お城を飛び出した……?」
 顎の先からぽたぽたと涙を零しながら、リコは頷いた。
「わっ、私は……、考えたけど、メイドも、どっかいっちゃうし、誰も、一人で、考えて、
 決めなきゃいけなくて、でも、でもぉ……!」
 一度漏れ出でた嗚咽は、そのまま止まらなくなり、喉を引きつらせるようにしてリコは
言葉にならない言葉を続けた。
 ぽたぽたと流れ落ちる涙をハンカチで拭いてやると、リコはその手をきゅっと、まるで
親にすがる子供のように握った。
「……怖かった。私のしたこと、していることは正しいのか? 宿に泊まっていたときも、
 船の中で寝ているときも、ずっと一人で考えていた。
 昨日ロコに言ったことは、半分本当で半分嘘だ。自分の国が、故郷が、そんな情けない
 状況になっているのが気恥ずかしくて、言えなかった。
 ……私は、あの国を復興したい。そのための力を、世界樹の迷宮で得ようと思ったのは
 本当だ。でも、そんな都合のいいこと、うまくいくかどうかもわからないのに……!」
 気づけばリコは、涙に濡れた顔をロコの胸元に預けて泣きじゃくっていた。
 震えるその頭を、そっと撫でる。
 不安だったのだろう。ここに来るまでの間、ロコと出会ってからも、ずっと。
「……そうかな、リコ?」
 え、と短く漏らしたリコの肩を抱いて、涙に濡れた瞳を見つめてロコは言った。
「そんなに無理なことかな? リコなら、なんだかうまくやっちゃいそうな気がするよ」
「……何を、そんな、無責任な」
「うん、だって僕たちは、会ってまだ2日しかたってないもの。だから、今の、僕の中に
 あるリコで語るしかない」
 その赤くなった頬に手をあて、涙をそっと、親指で拭う。
 熱い涙だった。
「リコはすごいよ。どんな壁だっておりゃーってぶち壊しちゃいそうな、そんなイメージ」
「……ひどいイメージだな、おい」
 あはは、とロコは笑った。でも本当のことだった。
「でも、僕が仲間になりたいと思ったのは、そんな太陽みたいなリコだったんだ」
 昨日、冒険者ギルドの前で打ちひしがれるしかなかったロコを、再び陽の光の下に連れ
出してくれたのは、彼女だ。それは紛れもない真実だから。
 弱弱しく垂れる白い手を、もう一度掴む。細い指に、この想いが伝わるように、ぎゅっと
力を込めて。
「リコの抱えてるもの、話を聞いても、僕なんかじゃ想像が及ばないくらい重いものだと
 思うんだ。だけど、だから、応援するよ、僕は。仲間として」
「ロコ……」
「まずは、自分が決めたこと、信じてみようよ。僕は信じる。そういうものじゃないかな、
 仲間って」
「……いいのか? なんかもう、わたし、ぐずぐずだぞ?」
「今さら何言ってんの。リコらしくもない」
 ロコが微笑みを返すと、
「……うん、そうだな!」
 大きく頷いたその顔は、太陽の輝きを取り戻していた。

8 :
 すんすんとひとしきり鼻をすすり、少し腫れた目じりから涙を拭うと、
「んー、うん! ひとしきり告白して泣いたらすっきりしたぞ! よしロコも語れ!
 やれ話せ!」
「そ、そういう引き換え条件的なことは、もっと謙虚にやるべきじゃないかな……」
「知らん! やはり何事も話さなければ始まらんからな。……教えてくれ、ロコ。私は
 お前のことを、ちゃんと知っておきたい」
 リコはまっすぐ揺るぎのない視線でこちらを見つめてくる。調子はすっかり戻ったようだ。
 ロコは、すぅ、と深く息を吸った。
 良い機会かもしれない。ロコ自身、あの頃の出来事は辛いことが多すぎて、忘れようと
努めるばかりで全然整理できていなかったから。
 記憶のページを、ぱらぱらぱらとめくり戻す。重い、重い一枚を。
 
「……あの人は、イリア姉さん。近所に住んでいた、僕の幼馴染なんだ」
 そしてロコは、ゆっくりと、語り始めた。

「幼馴染と言っても、年は8つくらい違ってて、僕は物心つく前から面倒見てもらってた
 みたい。兄さん達と一緒に、お互いの家の畑仕事を手伝うのが当たり前だったな」
 兄達は、仕事に関してはかなりロコに厳しかった。まだ幼く、非力だったロコは、力仕事を
命じられては、途中で転んだり、重くて運べなかったりして、そのたびに悔しくて泣いていた。
 そんな時、いつも慰めてくれたのが、イリアだった。
「憧れてた。いや、好きだったんだ。姉さんのことが」
「おお」
 目を輝かせるリコに、ロコはくすっと笑った。
 それは、誰しもが経験するだろう、幼少期の淡い恋心。イリアは間違いなく、ロコの
初恋の人だった。
「でも、僕が初等学校を卒業する頃くらいかな。姉さんは結婚しちゃった」
「おお……」
 リコが眉をへの字に曲げる。これだけリアクションされるとさすがに少し恥ずかしい。
「ショックと言えばそうだったけど、意外とあっさり受け入れられたし、心から祝福したよ。
 何より、姉さんの心からの笑顔が本当に嬉しかった」
 その後も、イリアとの近所付き合いは同じように続いた。婿入り結婚だったため、住んで
いる場所も変わらなかったし、それまでと同じように、朝学校に行く前にあいさつして、
たまに夕飯を一緒に食べて、畑で汗を流して。
 失恋の切なさもとうに消え、平和な日々が続いていた。
「――そう、3年前までは。昨日話したよね、流行り病のこと。昨日は少ししか話さな
 かったけど、あの頃僕の村は、本当にひどい有様だったんだ。毎日のように、どこかの
 家で誰かが亡くなっていた。しかも、ほとんどが大人の男の人ばかり」
「それで、ロコの兄上たちも亡くなられたのだったな。……まさか」
「うん、そう。イリア姉さんの……旦那さんも、亡くなった」
 リコの表情が沈む。しかし、ロコにとって本当に辛いのはここからだった。正直、話して
 いるだけで胸が締め付けられ、軋みを上げている。
「冷たい話だけど、姉さんを気遣っている余裕は、その時の僕にはなかった。家の仕事を
 全部取り仕切っていた一番上の兄さんが亡くなって、それが全部、僕と母さんに降り
 かかってきたから」
 畑に水を撒き、雑草を取り除き、野菜を収穫して、運ぶ。家畜にもエサをやり、面倒を
見なくてはならない。男手がいなくなろうと、生きていくためにはこれらの仕事をこなさ
なければならない。ロコには、悲しんでいる暇さえなかった。
「でも、すぐに限界がきた。間もなく母さんが過労で倒れて、町の病院で入院することに
 なった。弟達はまだ小さいし、1人じゃ、畑の管理なんて無理だ。まだ収穫が先の畑は、
 放置しないといけない。でも、そしたら次の季節の収入はどうする? 母さんの入院
 費用もかかるのに? ……どうするのが正解なのか、その時の僕にはわからなかった」
 その頃は、昼だろうと夜だろうと、常に視界に黒い靄がかかっているような感覚に襲わ
れていた。
 
 そんな閉塞の日々の中で、その出来事は突然やってきた。

9 :
「ある晩、弟達を寝かしつけた後、僕は台所で一人で途方に暮れていた。その時、玄関を
 ノックする音が聞こえた。こんな時間に、一体誰だろうと思った。
 ドアを開けると、イリア姉さんのお母さんがいた。……あの時の、あの人の目を、多分
 僕は一生忘れないと思う」
 悲しみと憤りと絶望をどれだけ繰り返したら、あんな鬼気迫った瞳ができるのだろうか。
あるいは、ロコもその頃はそんな目をしていたのかもしれない。
「……ちょっと話がそれるけどね。僕の国では法律で、一度結婚した人は、二度と他の人
 とは結婚できない、と決められている。だからというのもあるけど、うちの村では結婚
 すると、女の人はたくさん子供を生むことを求められるんだ。畑仕事を手伝う労働力と
 して」
 ふむ、とリコは首を傾げている。何かを察してもらえるかと思ったが、説明を続ける
ことにする。
「イリア姉さんと、亡くなった旦那さんの間には、まだ子供が授かってなかった。イリア
 姉さんは一人娘だし、このままだと、まったく子供が残せず、血が途絶えてしまう。
 おばさんは、あせったんだろうね。僕と同じだよ、何とかしなきゃ、何とかしなきゃ、
 って悩んで悩んで……、そして、姉さんを連れて、僕のところに来た」
 動悸が早くなってきた。喉の渇きを押しして、続ける。
「おばさんはいきなり、今まで見たことのないような厚さの札束をテーブルに置いた。
 そして、こう言ったんだ。
『この金で、娘との子を作れ』、って」
 リコが目を大きく見開いた。
「お前、それは……」
「うん、僕も最初は断ったよ。というより、おばさんが何を言ってるのか理解できなかった。
 そんなことはできない、できるわけがないって。
 でも、おばさんはまくし立てるように言ったよ。お前も家計が苦しいだろう、誰が困る
 わけでもない、むしろうちを助けると思えって。懇々と、執拗に言い寄られた。最後には
 怒鳴られたよ、血走った目で。
 怖かった。そんなことは絶対に駄目だと思った。……でも、正直、目の前のお金に、
 心がどうしようもないくらい揺らいだのは、本当だった」
 リコの目を見るのが怖くて、ずっと目を伏せていた。ここまで話せば、もうこの後どう
なったかはわかるだろう。
 母親と話している間、イリアはその後ろで、ずっと黙って俯いていた。そう意識して
見ると、髪、唇、体の形が、より蠱惑的に写って、ロコはぶんぶんとかぶりを振った。
 しかし、落とした目線の先にも、これから弟達と母親を養っていくのに十分なお金があって――
「言い訳じゃないけど、その時の僕に、まともな判断力なんてなかった。
 ……軽蔑してくれていい。結局僕は、姉さんと寝た。その日から、毎日、何回も……」
 髪の房をくしゃりと掴んで、ロコは吐露した。
 窓の外で、ミミズクがあざ笑うように鳴いた。さすがにリコも何も言えないだろう、と
思っていたが、渇いた喉を引っかけるように聞いてきた。
「で、でも、おかしいだろう? なぜロコなのだ? バレるだろう、その、子供の顔とか……」 
 リコの質問に、ロコは唇をぐっと噛み締めた。
「……ううん、違う、ちがうんだ。ある意味僕しかいなかったんだ。
 だって、イリア姉さんの旦那さんは……、……僕の、上の兄さんだったんだから……」
 今度こそ、リコは本当に絶句した。
 上の兄、つまりロコの家の次男とロコは顔がよく似ていた。血液型も同じ。あとは、
できるだけ早くイリアとロコが契ればバレない、とイリアの母親は考えたのだ。
 無茶苦茶だった。ただ、その無茶に頼らざるを得なかったのだ、イリアの家は。
 そして自分は、お金に釣られてその無茶に乗り、重い業を背負うことになった。
 ……いや、道を踏み外したのは本当にお金のせいだけだったのか。
 最初はもちろん嫌だった。次の日、イリアが今度は一人で家に来る前は吐き気を催したし、
セックスへの抵抗感もひどかった。初めて触れる女性の体に、恐怖さえ覚えたものだ。
 けれど、次第に慣れてくると、体が味を占めてきた。自分が気持ちよくなれるよう、
快感をコントロールできるようになってきたし、向こうが感じてくれるのがわかると、嬉しかった。
 4日目には、イリアが来るのをそわそわして待つ自分がいた。
 はまり込んでいた。金と快楽と、幼い頃の恋慕が、倫理観をすっかり麻痺させていた。

10 :
「でも、それも長くは続かなかった。誰かが、夜中に僕の家に入る姉さんの姿を見ていて……、
 次の日にはバレてたよ。3人揃って集められて、こんな時になんて不謹慎な、汚らわしい、
 って、大勢の大人に囲まれてさんざん詰られた。生きた心地がしなかったよ。
 だけど、一番辛かったのは、話を聞きつけて母さんが戻ってきたときだった。どうして
 こんなことをしたのって、泣かれて、謝られて……。
 でも、母さんこれ、って、お金を見せたら、ひっぱたかれた」
 あの時の頬の痛みは、絶対に忘れないだろう。
 結局、この件に関してはそれ以上のお咎めはなかった。この非常事態が生んだ過ちだと
いうことで手打ちになり、家という垣根を考えず、村全体で協力してこの苦境を乗り切ろう
という意思統一のきっかけにもなった。
 しかし、ロコと、イリアの家を見る周囲の目は一変した。
「友達はみんな、どこか余所余所しくなったし、村の中には、直接言ってくる人もいたよ。
『穢れた子供が!』って。仕方のないことだけど」
「そ、そんな……」
 何かを言いかけて、リコは口をつぐんだ。
「……幸か不幸か、結局イリア姉さんのお腹には子供、……僕との子供が出来なくって、
 それがわかった時、姉さんは誰にも言わず、そっと村を出た。お母さんを置いて。
 居辛かったんだろうね。
 ……だから、僕も。そうだよ、昨日の僕の言葉も半分嘘だった。世界樹の迷宮のことは、
 小さい頃から絵本で読んで、憧れていたのは本当だけど……。何よりも、逃げ出した
 かったんだ、あの村を。それが、姉さんと同じ考えだったっていうのは皮肉だけど」
 自嘲するように、ロコは虚ろに笑った。
 そうして、ロコは村を出た。
 路銀は、イリアの母親からもらったあのお金だった。
 全てを話し終わり、リコもロコもずっと黙り込んでいた。座り込んだベッドの衣擦れの
音さえしなかった。
「……で、どうするつもりなのだ、ロコは?」
 震えた声で、ぽつりとリコが口を開いた。
「どうするって……、世界樹の迷宮を目指すことはやめないよ、そのために、ここに」
「違う!」
 いきなりの大声に、ロコは驚いてリコのほうを見た。
 その目はきりっと吊り上がり、視線がロコの顔を刺し貫いていた。
「そんなことはどうでもいい! いやよくないが、今はいい! もう会えないと思っていた
 のだろう、でもこうやって会えたのだろう? 言いたいこと、伝えたいことがたくさん、
 たくさんあるのではないのか!?」
「でも……、だって、会ったって、何を」
 何を言えばいいのか。責めればいいのか、それとも、イリアがそうしたように謝れば
いいのか。
「ロコ、お前は気づいておらぬかもしれないがな、私にはお前が、あの女性に会いたがって
 いるようにしか見えないぞ。それに、そうするべきだと私は思う」
「ぼ、僕は……」
 だって、一目会っただけで、あんなに体が震えたのに、今も――
「……あれ」
 すっかり汗ばんだ手をぐっと握る。話している間、あんなに震えていた手が、体の芯に
あった淀みが、軽くなっていた。
 もう一度、リコの方を見る。彼女は、にぃ、と笑って言った。
「明日、もう一度街に行こうロコ。あの人に会えたら、今度はちゃんと言うんだ。ロコが
 言いたいこと、言えなかったことを、ちゃんと」
「そ、それは」
 できるだろうか、今の自分に。
 僕はどんな顔をして、姉さんに会えばいいのだろう。

11 :
「だいじょーぶだ!」
「わっ、んぶっ!?」
 いきなり、頭をぎゅっと抱きかかえられた。細い腕と柔らかな頬が髪を包み、むぎゅっと
顔面が覆われて何も見えなくなる。
「ちょっ、なっ、何するのさリコ!?」
「私が落ち込んだときは、お婆様がよくこうしてくれた。落ち着くだろう?」
 いや、ある意味落ち着かない。……その、頬に当たる胸の柔らかさとか、そういうのが。
「……言いたいことなんて、勝手に出てくるよ。それより今は、言っただろう? 私たち
 みたいに、話し合うことが必要なんだ、ロコ」
 リコの優しい声が、胸板を通して響く。
 イリア姉さんに言いたいこと。なんだろう。今まで考えたこともなかった。忘れたい、
忘れようと、ずっとそう思っていたから。
 でも、何か。何かが心の奥底のほうから芽吹き始めているような。そんな気がした。
 その時、リコはぎゅっと、ロコの顔をより強く抱いた。
「っ? な、何?」
「いや、いいんだ、ロコ」
 いつの間にかロコは、リコのシャツを濡らして泣いていた。
 後から後から流れ出して、止まらなかった。

 どれくらいそうしていただろうか。ロコの顔を抱いたままリコが訪ねてきた。
「ところでロコ。今の話で少しわからなかったところがあるんだ。……聞いてもいいかな?」
「……うん、いいよ。なんでも聞いて」
 赤くなった顔を上げ、涙を拭いながら、ロコは答えた。もうこの際だ、何でも話して
しまおう。
「その、わりと話の肝となる部分で申し訳ないのだが……」
「?」
 はて、何のことだろうとロコが首をかしげていると、少し顔を赤くしながらリコは訊ねた。
「子を作るとは……、具体的にどんなことをするのだ?」
「………………は?」
 一瞬、リコの聞いていることの意味がわからず、ロコは思わず問い返した。
「い、いや、だからな。他の人の、というか自分の兄上のお嫁さんとの間に子を作るのが
 いけないことだというのはわかる。わかるのだが、私は子作りというのがどういう行為か
 知らないから、それがいやらしいとか駄目だというのがよくわからんのだ。なので話の
 ディテールというかなんというかがだな」
「えっと、だから、その、一緒に寝て」
「『寝る』とはなんだ? 一緒に寝るだけで子が授かるのか? いや待て、となると、
 私とロコの間にも子が……?」
「えっ、あの、ちょっと、リコさん?」
 少し理解が追いつかない。まさか、いや、しかし。
「あのー……、どこまで本気で聞いておられマスカ?」
「失礼な! 私はまじめに聞いているのだぞ!」
「え、ええ〜〜……」
 ロコは思わず頭を抱えた。
 リコの目は本気だ。つまりこの子は本当に知らないのだ。
 男と女の生殖行為が、どういうものなのか。
「い、いや、ちょっと待ってよ! ほら、そういうことは普通、学校とかで習うんじゃ
 ないの!?」
「私はずっと家庭教師だったし、先生はそんなこと教えてくれなかったし……」
 もじもじしながらリコは言う。

12 :
 ……というか、そこがしっかりわかっていなかった子に自分はさんざん話をしてきたのか。
「な、なんかものすごい徒労感が……」
「な、なにをー! じゃあちゃんと教えてくれ、一体ロコはそのイリアという女性と一体
 どんなことをしたのだ?」
「ぶっ!?」
 待て待て待て。ただでさえトラウマを語って気が重いのに、性行為の詳細説明させられる
とかどんな拷問だ。
「そ、それだけは勘弁! ていうか、ほんとの本当に知らないの?」
「むー。あ、でもあれだ! メイドが少し教えてくれたことがあるな!」
 悪い予感しかしない。
「メイドはすごく素敵なことだと言っていたぞ。体中が温もりと安心に包まれて、すごく
 いい気分になるのだそうだ。あとは何だったかな、点描シャボントーン? が飛び交って、
 朝がチュンチュン? とかなんとか。後半は意味が分からなかったが、大人になれば
 わかると言われた」
 いやわからないから。リコの家の教育はどうなっているんだ本当に。
「だからますますわからないのだ。どういう風にいけないことなのだ?」
「それはその、あー、うー……」
 逃げたい。すごく逃げたい。
「さあロコ、話してくれ、言ってくれないとわからぬではないか!」
「いや、そのセリフ今度は別の意味で重いよ!」
 ロコの抗議もなんのその、リコは身を乗り出してぐいぐいと迫ってくる。
 しかも、折が良いのか悪いのか、ここはベッドの上である。
 リコの無垢な瞳と、甘い吐息が徐々に近づいてくる――
「うぐ、し、知らない! おやすみ!」
 じりじり詰め寄られたロコは、ふたたび布団をかぶって逃げた。限界だった。
「あー!? ちょっと、おいロコ! ずるいぞ! ちゃんと説明しろ!」
「拒否します! させてください! おやすみなさい!」
 布団に包まったロコの体をリコはゆさゆさ揺さぶってくるが、ロコは徹底抗戦、てこ
でも布団から出ようとしなかった。
 それでもリコの攻撃はなかなか止みそうにない。
「う〜〜〜、そのうち絶対聞くからな! おやすみ!」
 ふてくされたリコは、皿と鍋を持ってずんずんとした足取りで部屋を出ようとした。
「……リコ!」
 その背中に、ロコは布団をかぶったまま呼びかけた。
「その、……ありがとう」
「……私の方こそだ、ロコ。ありがとうな」
 ぱたん、と扉が閉じる音がして、階段を下りる足音がゆっくりと遠ざかっていく。
「…………イリア姉さんともう一度会う、か」
 暗闇の中で、ロコは一人つぶやいた。
 会って、本当に、何を話せるだろう。それはまだ、わからないけれど。
 あの子となら、大丈夫かもしれない。そんなことを思いながら、ロコは再び、眠りに
ついた。
-to be continued-

13 :
以上です。読んでいただければ幸い。楽しんでいただければなお幸い。
次で今回の話は完結です。で、できるだけ早めの投下を目標に努力……。

14 :
リコロコgjスレ立て乙!
なんだが俺も創作意欲湧いてきたぞー!

15 :
これでしばらく生きていける

16 :
待ってましたァ!

17 :
スレ立て&投下乙!
前スレ679だが、叫んだ甲斐があったぜぇぇぇ

18 :
乙!ハイパーよかった

19 :
じwゅwwうwもwんwじwww
腹痛いw

20 :
これであと2週間は戦える

21 :
投下&スレ立て乙!
リコがかわいすぎて生きていくのがつらい
続きも気長に待ってるぜ!

22 :
よかったけど、無性に気になるところが
羊の鳴き声もメェーで表現するのが普通じゃ

23 :
そういうギャグだと介錯した

24 :
ここで初投下いきます。
*主な登場人物*
・主人公
グラフィックは姫忍。ちょっとワガママで口が悪い
・主人公の彼氏
グラフィックは長髪プリンス。文句なしのイケメンだけど…?
・ウォリ男&バリ姉さん&パイレーツのおっちゃん
主人公パーティーのメンバー。
※エロはほとんどありません
※ママさんの口調は私には再現不可能でした

25 :
あたしの彼氏は、KYだ。それも、ドがつくくらいの。
KYってわかる?
場の空気が読めないってこと。

透き通るような薄い金髪に、いつもキラキラしている灰色の瞳。
ううん、なんていうか瞳だけじゃなくて、全身からキラキラしたオーラみたいなのが漂ってるんだよね。
街を歩けば誰もが振り向く、正真正銘の超美青年……それがあたしの彼氏。
きっかけは簡単だった。
ギルドに入ったその日、あたしが一目惚れしたんだ。
笑っちゃうよね、もう居ても立ってもいられなくなって、幾日も経たないうちに告白したんだっけ……。
あたしとお付き合いしてください! なんて、柄にもなくばかに大真面目に言った。
彼はなんとにっこり笑ってOKしてくれたんだ。
で、直後に一言。
「どころで、どこに付き合えばいいんです?」
……お約束すぎた。
でも、マジでこれ言っちゃう人っているんだね。
この時あたしはふたつのことに気付いたんだ。
ひとつは、あたしが彼の外見しか見てなかったんだってこと。
出会って間もない上に一目惚れだったんだから、まあ当たり前っちゃ当たり前よね。
もうひとつ……険しい顔をしたあたしの前で、「そういえば変位磁石が切れていましたねぇ」なんてニコニコ話してるこの男は、冗談ヌキで空気が読めない天然クンなんだってこと――――。


結局付き合うことになったあたし達。
正直ちょっぴり幻滅したあたしだったんだけど、一緒に旅をしている内に、初めは見えなかった彼の良いところがどんどん見えてきた。
華奢な外見に似合わず、前衛として相当の実力を持っていること。
何を頼まれてもふたつ返事でOKする優しさ……まぁ、パイレーツのおっちゃんなんかはそれをいいことに、ちょっと彼をアゴで使いすぎなんだけどさ。
そして何より、痛みまくりの茶髪を邪魔だからって理由だけで短く切り、シノビゆえ必要最低限の装備しか着けられないからオシャレの「オ」の字も無い。
そんなダサダサのあたしを、可愛いって言ってくれたんだ。
些細なことなんだけど、それが決め手だったのかな?
一度ホレると本当に情けないもんで、いつの間にかあたしは、付き合う前なんかよりもずっとずっと彼のことが好きになっていた。

だ け ど!!

26 :
ここはアーマンの宿……の、二階の角部屋。
要するにあたしの部屋。
鬼のような形相をしたあたしと、あたしの様子を見て困ったような顔をしている彼の他は誰もいない。
「あの、どこか具合でも」
「お黙り」
ピシャリと言うと彼はびっくりして押し黙った。
あたしゃー怒ってんのよ、見りゃわかるでしょうが!
いや、あたしの表情を読み取れるような人間なら、あたしはこんなに怒らないわけで。

今日の買い物当番はウォリ男だったんだけど、彼は酷く忘れっぽい性格だ。
武器やアクセサリーなんかはまだいい。でも、アリアドネの糸なんかを忘れられたらあたし達冒険者にとっては活問題だ。
ウォリ男もわかってる筈なんだけどね。
明日探索するのは六層目……誰も訪れたことのない、人跡未踏の地。
アリアドネの糸忘れちゃった、仕方ないから歩いて帰るか☆
なーんてことが通用する保証は無いわけで。
で、心配になったあたしはウォリ男のところにちゃんと買ったか確認しに行ったんだ。
そしたらちょっとだけ扉が開いてて……シノビって駄目だね、ついつい覗いちゃった。
そしたらウォリ男とバリ姉さんが抱き合ってた。
そのままだんだん顔が近づいていって……
あまりのラブラブっぷりにあたしは入るに入れず、とりあえず廊下に立ち往生。
時間を改めようとしたところに、彼氏が登場した。
その段階で、止めとけば良かった。
彼氏はあたしと違って扉が開いててもノゾキをするような無粋な奴じゃない。
礼儀正しく「失礼します」なんて言って扉を開いた。
中ではウォリ男がバリ姉さんの胸元に手を……わわわぁッ!?
あたしは思わず顔を両手で覆ったんだけど……
「ウォリ男、頼まれてた物を持って来ましたよ♪」
なーんて声が聞こえた。
♪ じゃないわよ ♪ じゃ……
あたしが顔をあげると、顔はいつものキラキラオーラ+ニコニコスマイル。
ウォリ男に手渡した剣までキラキラしているような気すらした。


27 :
で、だ。
あたしは急いで逃げ去ったんだけど、なんと彼氏はそのまま長々と世間話を始めたんだそうだ。
イチャイチャタイムを邪魔されたウォリ男はずいぶん不服そうな顔をしていたらしいんだけど、彼氏がウォリ男の表情を読み取れるような人間なら以下略。
世話好きで優しいバリ姉さん、のんびり話に付き合ってあげたらしいんだけどそんなバリ姉さんの気づかいを読み取れるような以下略。

「だって、今日港で見た船があんまり珍しい格好をしていたから…」
「だってじゃないわよ!」
言い訳しようとした彼をあたしが睨むと、彼は目を伏せてシュンとなった。
この男、自分が何したかわかってないのか。
あたしはなるたけ怒りを鎮め、静かな口調で語りかけるように決めた。
「あのさ……もし、あたし達がああやって寄り添ったり、その……キスしてたりする時に、他の人間が入って来て世間話なんか始めたらどう思う?」
「え? 普通にお話しますよ?」
頭が痛くなってきた。
それと同時に、なんか、
「あんたさ……」
悲しくなってきたんだ。
「あたしのこと、好きじゃないの?」
言って初めて、あたしは自分の視界が揺らいでいることに気付いた。
涙目で「好きじゃないの?」なんて、あたしこんなキャラじゃないよ。本ッ当、彼といると調子が狂うのは今も昔も変わらない。
彼はすごくすごく驚いた時の顔になった。
だからなんでそこで驚くのよ。本当、少しは察してよ。馬鹿。
「どうしてそんなこと言うんです?」
彼も悲しそうな顔になる。
だから、なんでそこで疑問形なのよ。
好きなら好きって、そんなこと言わないでって、あなたを愛していますよって、そうハッキリ言ってくれれば、あたしは……あたしは。
あたしは堪らなくなって、部屋を飛び出した。涙が止まらない。
彼が何か言っていたような気がするけど、そんなのに構っている余裕はあたしには無かった。




28 :
「本っっっっ当信じらんない!!」
ガン、と音を立ててジョッキをテーブルに叩きつけ……もとい、置く。
荒れに荒れたあたしの様子に、羽ばたく蝶亭に来ていた他の客は困ったような顔をして遠巻きにあたしを見ている。
「ウン、ウン、男って本当に女ゴコロって奴がわかってないナ」
ママさんだけはビビることもなくあたしの話を聞いてくれていた。
酔っ払いの扱いに慣れてるんだろうなあ。
あれからあたしはここに駆け込むと、グチを肴に夜を明かさん勢いで飲みまくっていた。
バリ姉さんがいるかと思ったんだけど……今日はいないのかなぁ。
どこぞのKYに邪魔された分、ウォリ男とよろしくやってるのかも。
あたしがギャーノギャーノ騒いでいたら、一人の男があたしに近寄って来た。
「なんだお嬢ちゃん、今夜は荒れてるねェ。隣いいかい」
言うなり許可してもいないのにあたしの隣にドカリと腰かける。
出たよこいつ。どうやらバリスタらしいその男は何故かあたしを気に入っているらしく、酒場に来るといつもベタベタとうざったいんだ。
あたしがガン無視していたら、そいつはするりと腰に手を回してきやがった。
おいおい……ウチのぐうたらパイレーツのおっちゃんだって、もうちょっとレディーの扱いってもんを理解してるわよ。
まぁ、そんなもん微塵も理解できない男もパーティー内にいるんだけどさ!
ムシャクシャしたあたしは一発殴ってやろうと、右手を振り上げる。
……が、その右手を簡単に取られてしまった。
あれ?おかしいな。なんでバリスタなんかに……
「おいおいフラフラになってんなぁ……」
下卑た笑いを浮かべる男。
しまった、調子に乗って飲み過ぎたか。
 
抗うのが難しいと知ったあたしは再び無視を決め込もうとした、が。
男はあろうことか腰に回した手をずらして、あたしの股間に……ってちょっと!!
「何すんろ、よ」
うう、呂律が回らない。
あたしが睨みつけると、男はニヤニヤしたまま、
「だって彼氏と別れたんだろ?ってことは今、オトコ募集中ってヤツ?」
とかほざいて、もう片方の手をあたしの胸元に這わせた。
いいぞいいぞとはやし立てる酔っ払い達。よく見ると今日は男性客しかいないみたいだ。

29 :
「お、ノーブラ?なんだ、そっちもその気で来てたんじゃん」
「んぁ……違うわよ、シノビはみんなこうで、きゃっ」
あたしはついに床に押し倒されてしまった。
やっぱりあたしが思った以上に酒が回ってるみたいだ。
体が熱い。あたしのあちこちを芋虫みたいに這い回る指に、悔しいことに快感を覚える。
周りの客がはやし立てたり口笛を吹いたりする音が、ざわざわとした一つの「雑音」に聞こえる。
男はあたしの着物に手をかけた。
もう、好きにしたらいい。
あたしの視界の隅で、客と話していたママさんが騒ぎに気付いたらしく、怒りの表情を浮かべてこちらに駆けてきた。
が、途中で歩みを止めた。視線は店の入り口を向いている。
次の瞬間だった。

「汚い手で……彼女に触るな!!」
怒鳴り声とともに、あたしに覆い被さっていた男が鈍い音とともに大きく横に吹っ飛んだ。
え、何? 何が起きたっての?
あたしが起き上がったら、怒りに燃えた彼氏が、倒れている男をすごい表情で睨みつけてた。
……ってちょっと待った!
「ちょ、ちょっと、グローブくらい外しなさいよ!」
冒険者に鉄でできたグローブでなんか殴られたら、下手すりゃ大怪我だ。
彼は「あ……」と声をあげると、倒れた男を恐る恐る足でつついてみる。
「良かった、たいしたケガはしていないみたいです」
「はァ……」
あたしは溜め息をついた。
ただ殴られて気絶してるだけならいいや。腹いせにこいつはこのまま床に転がしておこう。
「……で? 何しに来たのよ」
口をついて出たのはそんな台詞。でも、あたしの中から怒りはすっかり消えていた。
さっきの彼の表情……あんなの初めて見た。彼が怒鳴ったところも。
あたしのために、本気で怒ってくれたんだ。
「その……ごめんなさい、傷つけてしまって」
先ほどまでの気迫はどこへやら。彼は目を伏せ、申し訳なさそうにうつむいた。
かー、長い睫毛を見せつけてくれちゃってさ。あたしはなんだか意地悪な気持ちになって、
「顔上げなよ。相手の目も見ないわけ?」
ちょっときつめの口調で言った。
でも、慌てて顔をあげた彼を見て、あたしは思わず吹き出した。
「ぷっ……あは、あはははっ」
「え、なんです?急に……」
だって、彼のほっぺに真っ赤な手形ができてるんだもん。


30 :
「ははは……何、どうしたのよそれ?」「あの後バリ姉さんに相談に行ったら叩かれたんです。どうしてすぐに追いかけないの!…って」
彼はいきなり笑い出したあたしに面食らったらしく、困ったように赤くなったほうのほっぺを掻いた。
そして、急に真面目な顔になると、
「あの、さっきの話なんですけど」
と、切り出した。
「あぁ…あたしこそごめん、部屋を飛び出したりして」
「えと、そうじゃなくて、その」
ん? 何よ?
ヒトがせっかく謝ってるってのに……
「僕は、あなたが好きです。大好きです」
「え……えっ、えっ」
ななな、何よいきなり!?
あたしはなんて突っ込んだらいいのかわからず、とりあえずその場であたふたと手を無意味にひらひらさせる。
「愛してます、誰よりも。本当です」
彼はそう言ってあたしをギュッと抱きしめた。
髪がすごくいい匂い。ヤバい。
「もう二度と、あなたを不安な気持ちにさせたりしません。ちゃんと空気も読むように頑張ります。だから……いなくならないで。お願いです」
彼はそう言って、あたしの唇に優しくキスした。
うは……うはァ!
馬鹿! ズルい! 反則よ!
あたし、こんなことされたらもう……
あたしは彼が愛おしくてたまらなくなり、彼の髪をなでた。
何よ、あたし、ちゃんと愛されてるじゃん。
彼はモテる。頭ン中は置いといて、顔は特A級の超一級品だし。
それにひきかえあたしは女のくせに冒険のことしか頭に無いようなダサ子で……
他の女冒険者たちから嫌がらせにあったことだって一度や二度じゃない。
何のことは無い。ずっと、不安だったんだ。
良かった……あたし、彼といてもいいんだ。

さてと。
それはさておき、だ。
「空気読むどころか……公衆の面前で何すんのよーッ!!」
ぱぁん。
「あうっ」
しーんとしていた店内にとってもいい音が響き、彼の赤くなってないほうのほっぺにもしっかり手形がついた。
あたしの照れ隠し分がいくらか上乗せされていたことなど、言うまでもなく……



31 :
「皆さ〜ん、朝ですよ〜っ!」
廊下から響く宿屋の息子の声で、あたしは目が覚めた。
うぅ〜ん……起き上がってひと伸び。
もう朝かぁ……おっと、服くらいは着ないと。
もしあの子が起こしに来たらびっくりさせちゃうからね。
しっかしあの子かわいいよね……女のあたしよりも、遥かに。
腕っぷしの強い屈強な男ばかりのこのアーモロードで、どう育ったらああなるのよ。
あたしの隣では彼氏がすーすー寝息を立てていた。
まったくもう、幸せそうに寝ちゃってさあ……
昨夜、あたしと彼氏はまぁ、イロイロと仲良くしたわけなんだけど。
信じられる?こいつ、あたしが満足する前に寝落ちしやがったんだよ。
彼女より先に寝て後に起きるなんて本っ当に……ねえ?
あたしは憎々しげに彼の寝顔を覗き込む。
しばらく睨んでいるとうっすらと瞼が開き…彼が目を覚ました。
「んん…あれ、なんです?僕の顔に何かついていますか?」
なんでそう、いちいちセリフがベタなのよあんたは。
あたしはニヤッと笑って、言ってやったんだ。
「なんでもないよ。あんたの寝顔、眺めてただけ」
「…………」
彼は恥ずかしそうに頬を染めた。ばーか。



あたしの彼氏は、KYだ。
それも、ドがつくくらいの。
でもね、それでも、あたしはね――――。

--END--

32 :
以上です。
携帯から初投下ゆえ、計算が狂ってレス数が予定より多めにorz
なかなか難しいなぁ……
もっと精進します

33 :
面と向かって言われると恥ずかしがる姫子かわいいよ姫子

34 :
>>32
乙です。
姫子ちゃんカワイイなぁ
王子・・・お前という奴は・・・!

35 :
GJです。王子がダメすぎるww

36 :
愛い奴等よのう

37 :
先輩と俺の人続きwktkして待ってるんだが
まだですかいのぅ…

38 :
気長にage

39 :
先輩とリコロコwktk
あと個人的に上の人も続き書いて欲しいな読み切りっぽいけど

40 :
メディックとアルケミストの人の新作待ってんだぜ
あの人の書く話好きだ!

41 :
つまりここで名前の挙がらなかった人のはいらないって事か


って事になるんだから乞食は乞食らしく黙って待ってろ、と

42 :
実は十文字の続編を待っていたりする…
ヘンタイ!ヘンタイ!

43 :
ちとトゲのある言い方だとは思うが言い分には同意だな
確かに好きな書き手だから投下して欲しいけど
こうやって特定の書き手名指しして催促するのはどうかと思うんだが

44 :
書き手のネタにでもなるように妄想を垂れ流すのがいいと思うの
金ゾディ子さんをいじりたおしたい

45 :
なんだか非常にイチャイチャしてるのが読みたいでござる
コーヒーカップが砂糖で埋まるくらいに甘いのをば

46 :
くんずほぐれつぐっちゃぐちゃなのより
全年齢から少しだけ踏み込んだのも見てみたいな
ディバイドガードでスカートの中に引きずり込んで
ガードしつつその間ずっとパンツ見せつける痴女ファラ子とか
(もちろん「ここが安全ですから!」とパンモロ自覚なしでも可)
仰向けに寝転がってたら「天体観測させたげる」って言って
顔を跨いで☆プリントのパンツ見せてくれるゆるふわとか

47 :
>>46
お前の「少し」の基準を知りたい。

48 :
>>46
「パンツ見せシチュが読みたい」とはっきり言えw

49 :
パンツ派と中身派の決戦会場はここか…

50 :
姉のお下がりのパンツを何の疑いもなく穿いてる宿子可愛い

51 :
ケミ姉はブラとパンツの色が揃ってなさそう。

52 :
しかし、いいんちょの不揃いには猛烈抗議

53 :
忍装束の下にさらしを巻いて性別を隠しているシノビ1というのはアリですか

54 :
あり無しじゃなくて、もはや正義と呼んでいいくらい。
リボンの騎士と同じ、少女のプリンスもおk

55 :
>>46
ガードでのけ反ったファラ子にヒップアタックされたり
さらには足縛りや眠り食らったファラ子が倒れてきて
顔を尻に敷かれて持ち上げようにも鎧が重くてもがくだけで
そんな様子を見てたドSゆるふわが後日君を跨いでパンツ見せて
ガン見してたら突然「メテオ…」とか言って座り込んできて
「あれあれ?特異点定理発動?こういうのに弱いの?」とにやにやされながら
「メテオ10だから、まだ来るね」と立ち上がられて
繰り返されてやっと終わったと思ったらサブがショーグンの姫が
「一騎当千!」と更にどすんと座り込んできて
もう気持ち良過ぎ幸せ過ぎてぬ、ってところで
本家ショーグン(金髪)に顔面騎乗で介錯されるんですねわかります

56 :
ってショーグン子は通常袴じゃないか…
サブショーグンのファマ子やパイレーツ辺りにしておけばよかった
何が言いたいかって言うと
スカートはいたまま生パン顔騎は最高に最高ですってことです

57 :
大和魂なら褌だっ

58 :
ショーグン子の服がわからん
あれは剣道の胴着でいいのか?

59 :
>>58
だいたいそんな感じじゃないかな?
装飾がかなり華美だけどね。
グン子可愛いよグン子

60 :
馬乗り袴(ズボン状)ではなく、行灯袴(スカート状)に見えるねぇ>グン娘

61 :
おぉう。
sage忘れスマン。

62 :
グン子って下着も和風なのかな?
それとも・・・

63 :
プリンス「ここはアーモロードですから下着の習慣もこちらに合わせてくださいね。っ白パンティ」
ビーキン「否、大自然の力とともにあるべきだ。っ葉っぱ」
クジュ「構わん、俺が全て許可する。我が国の誇りを貫き通せ。っ赤フン」
オランピ「深王様はおっしゃった……如何なる服の下にもこれを着用せよと。っ紺スク水」
シノビ「素早く動くには体を軽くすべきだ。つまり何もはかないでくれ!」
こんな電波きた。

64 :
バンソウコウ置いておきますね

65 :
>>55
「メテオー」とか「イーグルアーイ」とかブツブツ呟く冒険者たちに徹底的に輪姦されたあげく
5ターン内勝利の戦利品として腹コキまでさせられるペンギン大王(ロリ巨乳美少女)とな!?

66 :
>>63
グン子「ところで、その習慣は本当に……?」
プリンス「いやなに、この前に宿屋の娘が白いのをはい……」
ビシッ
血走りグン子「宿子ちゃん、下着を見せてくれない?」
宿子「え、え?///」
血走りグン子「いやぁうちのリーダーが「白い下着はここの習慣だー」みたいな変な事言うから気になって……ダメかなぁ?」
宿子「は、恥ずかしいから嫌ですよ……!」
血走りグン子「そっか……」スチャ
宿子「ちょ、刀をそんな……う、ぅー……ど、どうぞ……な、内緒ですよ……」モソモゾ
血走りグン子「……お〜、確かに白……あれ?下着の中に何か隠してるの?」
宿子「……///」

お前からとんできた電波が俺の脳内で変化した
勘違いグン子と宿子弟がここから発展してくれるならプリンスを推す

67 :
グン子が宿子のナニを性的な意味で介錯してあげるのか・・・。

68 :
介錯=まだ余裕があるのに強制射精
宿子逃げてえええ

69 :
射精させるたび締め付けが強くなるとかグン子はエロいな

70 :
一斉射撃ってもしかして…

71 :
>>70
その発想は無かったw
想像しておっきしたお
待てよ、じゃあ乱れ竜の陣は・・・さしずめ、パーティ全員で性別に関係なく乱交ってとこか。
一斉射撃は男限定っぽいからね。

72 :
生やせば問題ないでござる。

73 :
グン子ちゃんは二刀流だからどっちが相手でも関係ないよ
おにゃのこ相手でも色々発射させちゃうよ

74 :
先陣の名誉やら殿軍の誉れでペースコントロールもバッチリだ

75 :
大武辺者で複数人への対応も完璧とな。

76 :
食いしばりが発動すれば、イキそうになっても耐えることもできますぞ

77 :
なんという性戯大将軍

78 :
いいぞお前ら、もっとやれw

79 :
色んな獣と心を通わせて自在に招来出来るビーキンも、
よく考えたら多彩なプレイが可能だよな?
獣姦限定だけどw

80 :
訓練次第では、M豚や犬奴隷を招来できるかもしれない。

81 :
男ビーキン「ベッドの上では俺の股関の獅子王が目を覚ますぜ」

82 :
目を覚ました後はちょっと働いてばったり寝ちゃうんですねわかります

83 :
剣虎「ねぇねぇ、おねーさんと“いいこと”しない?」(デスファング!)
少年「つかれたねむい」(しかし効かなかった!)
剣虎「そんなこと言わずにぃ、ほらほらぁ♪」(待ち伏せている!)
少年「ねるからかえって」(ビースト帰還!)
剣虎「にゃふん……(´;ω;`)」

84 :
剣虎擬人化www
しかもちょっと可愛いじゃねえかw
自分の主人のツレ無さを嘆きながら、酒場でくだまいて
おっぱいさんに慰められたりしてる姿を想像してしまったw

85 :
獅子王はさしずめ寝てばっかののんびりキャラかな

86 :
凄く感じやすくて声を上げそうになっちゃうけどその都度我慢しちゃうキャラで

87 :
獅子「やっと来たか少年」(獅子王が現われた!)
少年「…なんでいるの、なんでそんなにぬれてるの」(少年は身を守った!)
獅子「とっとと抱け」(獅子王が目覚めた!)
少年「や、やだ、ねむいの、かえっ…」(少年はスタンした!ビースト帰還失敗!)
獅子「…ダメだ、寝かさん!」(獅子王が唸りをあげて襲いかかった!)
少年「…ぅ…ぁ…」(少年はマヒした!)
獅子「ふぅ…シビれたろ?」(獅子王は眠…らないッ!?)
獅子「封眠の鏡を買ってもらった甲斐があったな」(※ゲーム中では招来獣は装備できません)
獅子「さあ、…そろそろ再開しようかな」(※ゲーム中ではマヒした相手に対して強くなります)

剣虎「くすんくすん…」
獅子「お前、カウンター以外にも手段を持った方がいいぞ」
剣虎「…え?」
獅子「ふぅ…満足した満足した」
剣虎「え?…え?」

88 :
ゲーム中の行動からなんとなく
剣虎→誘いつつも基本は受け身なおねーさん
獅子→目覚めたら容赦しない強気おねーさん
なイメージが
>>83>>87は擬人化と考えてもいいし獣姦と妄想してもいい
肌に合わないとスルーするのも全ては自由だ

89 :
とりあえず、ドラミングとビーストロアで、性に目覚めた少年が逆襲する所まで妄想した。

90 :
>>87
剣虎さん、招鳥をシノビにかけてもらえばいいのにw

91 :
>>46のシチュエーションの需要はある?
今日中には書き上がりそうなのですが。

92 :
少なくとも俺には需要あるよ

93 :
すでに全裸待機しているよ

94 :
>>91
おっと、ここにも望む者がいるんだぜ

95 :
俺は今乳首オナニーしてる

96 :
需要については、あんまり気にせず、世界樹ネタなら何でも投下すればいいと思うんだぜ。

97 :
>>95
乳首に突属性攻撃したら、ピコーン!って特異点定理発動するかな?

98 :
さらに我流の剣術でピコーンピコーンピコーンピコーンピコーンピコーン

99 :
そしてリミットゲージが溜まって、イモータルを使って完全回復とw
いかん、うちのギルドのイケメンショーパイが絶倫キャラに思えてきた……

100 :
早漏だけどね

101 :
早漏だけど回復早くて撃ち放題・・・中田氏前提なら、なんとかなるな(ナニがだ

102 :
いざという時には食いしばり

103 :
※スカート=下鎧。スケイルメイルとチェインメイルの相の子で柔らかいのをイメージしてくれればおk。一応中はそれなりに明るい……って事でお願いしますスミマセン
ファラ子=痴女且つ変態フェ…もといファラ、王子=天然イケメンプリ、星子=タバs…もとい、短髪紫髪ゾデ、忍男=少年シノ(不遇)
※作者は変態です

『ディバイドガード』

それは、とあるギルドのとある日の練習風景。
事件はファラ子の一言から始まった。
「さあ王子、ここが絶対に!安全な場所です」
いつもより妙に裾と胴周りの広い鎧、やけに掛かっていた練習前の身仕度。それらがとっさに思い浮かぶほどに王子は人を疑うと言う事を知らず、自身のスカートを摘みあげたファラ子に、自身の緩めの常識に照らして考えただ怪訝そうな顔だけをして問い返した。
「え、でもそこってファラ子さんの……」
彼の疑問は当然だろう。どこにディバイドガードをするのに一々スカートの中に入り込むギルドがあると言うのだ。通常であるなら、至極当然の返答と言えよう。
しかし、ファラ子は、否、この空間は今だけ全く普通とかけ離れていた。
「王子ともあろう方が何を仰いますか。良いですか、ここは安心、安全、絶景の三拍子しっかり揃った良物件。ですよね、忍男さん?」
三拍子に一つ、絶対に要らないものが混じっている気がする。だがしかし、ナルメルにも果敢に立ち向かう歴戦のシノビと言えど、今にも何かにむしゃぶりつきそうな、飢えた雌の目をしているファラ子に反論を返せるほどの度胸は無かった。
「ま、まあそうで御座るな。拙者もその鉄壁の守りは攻略不可能で御座る」
ある意味、不可能には違いない。ファラ子にいきなり話を振られて、忍男にはそう返すのがやっとだった。寧ろ言葉に窮する事の無かった彼を誉めるべきだろう。

104 :
「ですよね。さあ王子、私のスカートの中に!」
ファラ子は我が意を得たりと言った顔でいそいそ準備に入り、色々駄目な方向に話は進んで行く。忍男はいつもの2割増しでひらひらと舞うファラ子のスカートを見て、小さな、小さな声で、しかし男ならば不能で無い限り誰しも考えるであろう事を、口に出して言ってしまう。
「拙者も心震える純白の聖域を、魂揺さぶられる深紅の御旗を見たいで御座る……」
しかし、忍男は忘れていた。彼が昨日の夜寝床で一晩中行為をいたした相手は誰だったか。その少女が閨での要望にある程度答えてくれた代わりに何と最後に言っていたか。
そんな忘れっぽい彼にショック療法を試みるべく、もう一度その言葉をしっかりと身に刻ませる為に……なんとも可愛らしい台詞と一緒に、凶 悪な流星群が降り注いだ。
「……こら。浮気、ダメ」
そう、昨夜の閨での相手は星子。彼女は忍男の要求にしっかりと、具体的に言えばきゅうきゅう締まる蜜壺や、ほっそりとしながらもむちむち感を失わない太腿を使って答え……最後にしっかり釘を刺したのだ。
『浮気はダメ』と。彼女の厳格な基準では、今のは流星群を日中から降らせる程度の罰に値したらしい。
「うぅ、星子殿……メテ

105 :
オはもう少しお手柔らかに」
懲りない忍男がしぶとく起き上がってきて、頭をさすりながら何か抜かすが、星子は無表情に近いながらも、若干の怒気を滲ませた可愛らしい声で今一度忍男に告げる。
「浮気は私刑なの」
若干字が違う気もするが、妥当だろう。そしてこの少女、若干将来病まないか不安にはなってくるが、それはまた……別のお話。
忍男は魅惑の布切れへの未練が残っているらしく、背後で眉と盾を持ちあげている少女に気付かず、星子に食い下がる。
「し、しかし星子殿は閨ではいつも明りを消しt」
「日中に話す事ですか、全く」
言葉と盾とどちらが早かっただろうか。ファラ子自身の事を大陸棚に放り投げて発せられた言葉(と盾)は、物理的な威力も十分であった。忍男は先程の件もあるので食い下がるが

106 :
「ファラ子殿こそ王子をたぶらk」
失われた技術である『シールドスマイト』を彷彿とさせる盾での一撃が後頭部にしっかり命中し、忍男の意識はどこかにヒッチハイクに出かけて行った。忍男が白目になったのを確認したファラ子は、王子に向き直る。
「はい、再開です。王子、忍男さんがちょっと頭痛がするそうなので、取り敢えず前衛のみで練習を」
と、『頭痛』の元凶がのたまう。王子は若干当惑するが、折角の練習時間を無駄にするわけにもいかないと考え、気を取り直す。
「は、はい。分かりました」
王子のその答えは果たして正解だったかは分からないが、練習は再開された。
さっそく前衛2人でいつもの陣形になり、ファラ子とアイコンタクトを交わす。
「いきますよ、ディバイドガード!」
ファラ子が掛け声と同時にスカートの後ろを扇情的にたくしあげ、大股になっている所に王子が素早く潜り込む。
「流石王子、素早い身のこなしです」
しかし王子は当惑している。まず、年頃の少女が発する芳醇な、しかし爽やかな甘酸っぱい香りが鼻腔を蹂躙してきたからだ。
危険な花びらの蜜より甘く、コケイチゴよりも酸っぱい。しかし嫌悪感は無く、本能を掻き立てられる薫り。
王子の感想は発せられる事は無かったが、無意識のうちに深く呼吸してしまった 王子を責める事は出来まい。
次に、母譲りの黒髪になにかしっとりとしたもの、少女の太腿が触れる。髪と言う場所ですら分かるその張り、みずみずしさ。

107 :
必で目を向けないよう、瞼を閉じる様努力はしたが、視覚を封じれば封じただけ、触覚は鋭敏になってゆく。そして、それは中の様子がおぼろげにしか分からないファラ子も 同じである。
王子の息遣いを感じて涎を垂らしそうになり、内股に触れる髪で性感を刺激され、しとどに花弁を濡らし始める。そして、危険な香りはますます濃密になってゆく。
「ど、どうも。しかし、これでは敵の動きが見えませんが……」
それは王子が瞼を閉じているからではあるが、そんなことまで分かる筈は無い。そしてその言葉こそが、ファラ子が時間を掛けて準備をして待ち望んでいた言葉でもあったのだ。
「ああ、それなら簡単です。私の股関節の筋肉の動きと、目印代わりに括約筋に嵌めてあるプラグを観察していれば、正面で敵に相対する為にある程度の動きは分かりますし、声を掛けます。何よりガード中は動きは少ないので」
言葉こそ事務的ではあるが、隠しきれない熱病に浮かされたかのような声、その内容を吟味すれば明らかに異常な指示、しかし王子にそれが分かる筈も無く、王子と言う名の小動物は、ぱっくりと花弁を広げている大輪のラフレシアの危険な、しかし甘美に過ぎる罠にかかる。
抗い様の無い原初の欲求、国家の尊き血 を引くならば尚更である、自身の子孫を残したいと言う本能に訴える、遅効性の毒矢が心臓に打ち込まれる。
「はい!分かりまし……た」

108 :
王子は、その言葉通り、上を見る。機能的と言うには明らかに布地の少ない、ピンクのレース地の下着、そして、菫の様な色の可憐な、本来瀟洒に閉じていなくてはならない筈の菊門を輪のように、みっちりと押し広げる、極太のプラグ。
それだけで王子の鼻息は荒くなり、白雪の様であると故国の吟遊詩人が詠った 肌を真っ赤に染める。王子は何か言おうとはするが、言葉に出来ず、
「では、方向転換をしますので、動きを良く見ていて下さい」
見計らったかの様に指示が出る。
「0時」
正面から正面に。下着とプラグは擦れ合い、もどかしい快感を菊門から少女に伝え、プラグの形を一層浮かび上がらせる。
「7時」
正面から斜め後ろに。ふくよかな、しかし健康的に引き締まっている臀部が揺れ、腿は踊る。
王子も動きに合わせるが、ついつい引き攣れる菊門に、魅惑の布地に気をとられてしまう。
「2時」
斜め前に。脚は若干の筋から皮膚に伝わる動きしか見せないがしかしそれは、先程の動的な魅力を嵐に揺れる紅葉とすれば、葉が落ちた水面に浮かぶ波紋、静的な魅力。
どちらが良いとも優劣付けがたく、王子の理性を削る事には変わらない。
そして、幸か不幸か王子に見えていない物が二つある。

109 :
一つのそれはファラ子がプラグを嵌める結果を作った原因にして手段。御不浄でたっぷりと、シミ一つ無い雪原の様なファラ子の腹をなだらかな丘陵のようにぽっこりと膨らませ、その結果上鎧を変えた原因。
彼女自身の手で、直腸から結腸に掛けてねっとりと 、たっぷりと注がれた、アムリタに若干の薬剤を混ぜた、浣腸液である。
彼女が方向転換するたびに大腸を腸詰のごとく揺らし、腹部にさざ波を立て、快感と苦痛をカクテルにして快楽中枢に伝えてくる。
もう一つのそれは、彼女の花弁の奥、膣に押し込まれた海綿状の物質。
腿が擦れる度に、膣内の襞と接触し、グネグネと生きているかのように形を変える。
一般の海綿より遥かに吸水性に優れたそれは、彼女にもどかしい快感を伝えると同時に、彼女の蜜を占有する。
それを知らぬ王子に彼女は問う。
「どうです?分かりましたか?」
何を分かったかと言うのだろうか。王子に今できる事は、自身の鼻粘膜の出血を必に止める事、目の前の女を貫きたがっている自身の突剣を悟られぬようにするだけである。
「は、はい。少しは」
うろたえた、可愛い気配を察し、ファラ子はとどめに掛かる。
「それは良かった。では実際に星子さんに手加減してメテオを撃って頂きましょう」
王子はその意味の何割が分かっているだろうか。
先程より、尻が、太腿が揺れると言った事しか分からなかったのではないだろうか。

110 :
「……行きます」
星子が告げる。
「ディバイドガード!」
ファラ子が身がまえ、白桃が眼前に迫ってくる。王子はそれを受け入れ、思わず顔をうずめて頬ずりをしたくなってしまうが、強靭な意志の力で思いとどまる。その願望は結局叶う事にはなるのであるが。
「……メテオ」
それの呟きは甘美な時間の始まりを告げる福音にして、煉獄を開く喇叭。続けざまに、四方から降り注ぐ塊。
「3時、9時、6時」
それをファラ子は全て対応する。あるものは流し、ある物は受け止め、力で押し返す事もある。
傍から見ていたなら、その顔の赤みは、歪む目尻は奮闘するゆえのものであると誰も信じて疑わなかったろう。そして、その時間には終わりが訪れる。
一方向から、しかし明らかに流しきれない数の塊が降ってくる。
「腰、落とします!」
眼前に迫っていた尻が、突如顔面に押し付けられる。
王子の耳にはメテオの音にも似た、地鳴りのような鳴動までもが入ってくるが、その音源を彼に知る術は無い。
「え!?」

111 :
一瞬遅れた反応。それを追いうちするように、震動が顔面に、真綿の様な感触で伝わってくる。
それは呼吸をないがしろにしてでも、五感を全て使って味わう価値のある感触であり、王子の突剣も先走りを流しながら、その感触を享受している。そして、一際大きな震動と共に……両者は達した。
「ふぅ、終わりました。王子、お疲れ様でした」
ファラ子は顔色しか変えず、放心状態の王子に声を掛ける。
「は、はい。有り難う御座いました」
王子は甘い香りの漂う空間から、一回放出しても未だ全く萎えない突剣を庇いながら這い出てきた。
流石に、この状態を女性に見せるのは不味い、と言った最低限の理性は残っていたのだろう。ファラ子は王子を横目に見ながら、しれっと、しかし後半は真摯に気遣うように告げる。
「うーん、実戦での使用は検討の余地が残るかもしれませんね……。王子?前屈みになられてどうされましたか?」
無論、原因は分かっている。青い栗の花の匂いと、甘酸っぱい白桃の匂いがかぎ分けられないほど、彼女は鈍くない。王子はまるで幼子のように取り乱し、
「い、いえ、大丈夫です。あ、何か冷たい物でも持ってきます!」
と、宿屋に走り去って行く。
その足取りがどこか覚束ないのは最早御愛嬌である。
王子が見えなくなってから、星子がファラ子に問う。
「……わざと?」
それはこの場ではどうとでも取れる、しかし確実に的を得ている質問。されているファラ子の表情は微塵も揺るがず、答えを返す。
「何のことかしら?あ、こんなお腹じゃ飲み物も飲めないから、ちょっとおトイレ行ってくるわね。流石に限界よ」

112 :
暗に解答を言葉に含め、立ち上がる。その足取りは王子とは対照的に堂々としたもので、何かこちらが悪事を働いたかと思えるほどだ。
「……はぁ。いってらっしゃい」
星子の返答はいつも通りの、しかし深い溜息と共に返された。そしてファラ子の姿も消えたころには、王子の持ってくるレモネードが楽しみだと思いながら、忍男を膝枕する星子の姿だけが残っていた。



113 :
PCが規制くらってたので、携帯から駄文を失礼しました。
以上にて『ディバイドガード』の投下を終了させて頂きます。

114 :

文中だとそういう意味ではなさそうなんだけど「危険な花びら」がいやらしい言葉に思えるなwwwwww

115 :
もうなんか妄想マスタリーとんでもねえw
ご馳走様でした

116 :
>>112

これからもゲーム中のスキルでエロ妄想を頑張ろうという気になりました

117 :
エクスタシーのようなストレートなエロスキルがないから3はクソゲー。
そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
わかったよ! >>70あたりの流れや『ディバイドガード』さんのおかげでわかった!
これが妄想力なんだね! 魂で理解したッ!

118 :
有り難う御座います。
また時間が許せば、是非書かせて頂きたく思いますので、その際は宜しくお願い致します。
追伸
実はエルダーさんって、擬人化すればかなりのMだと思うんだがどうだろうか。

119 :
最初から3カ所とも縛られてる。
人間に倒される前提で生きてる。
どう見てもMです。本当にありがとうございました。

120 :
王子カワユス
ご馳走様でした

121 :
ディバイドガードがエロいのかファラ子がエロいのかとても悩むところだな

122 :
もみあげファラのディバイドガードを想像してみればわかるんじゃないかな。
「おまえ、俺の尻の中で(検閲削除

123 :
せめてファランクスにショタがいれば……。
やっぱりファラは、大の大人じゃないと勤まらないキツイクラスなのかな。

124 :
なんでファラ男は二人ともおっさんなんだ…

125 :
次回作は、ファランクスのガチムチ成分一人分をプリンスにまわしてくれ

126 :
サブクラスじゃダメなのかー?
サブファラにして慣れてない楯を持て余すキャラが頑張って仲間を庇おうとしたり、
それを見かねた本職ファラのおじさまorお姉様の指南を受けたり……
という妄想で充分ときめくよ!

127 :
>>124
もみあげの方が年長で石頭っぽい、もう一人の方が少し若くて話がわかりそう。
似てるけど微妙に違う、と思う。
でも本当に微妙な違いでしかないな。

128 :
ファラといえば絵板のケツアゴと姫様が好きだなあ
最初は女体化まじありえんとか思ってたけど、今では姫様ハァハァ(´Д`*)ですよ

129 :
>>127
ジジショーグンのアナザーカラー程度の違い、っていうね

130 :
ショーグンのアナザーカラーと言えば、♀1のカラーによる差は大きいよな。
ノーマルカラーは、介錯血染め上等な厳格女将軍風なのに、
アナザーカラーは、日本文化好きでサムライのコスプレして喜んでる白人の美少女みたいな感じがするw

131 :
某所でサブなしファーマー5禍神撃破を見てから妄想が止まらない

132 :
と言うわけで、今ショーグン×ペンギン大王書いてる。

133 :
>>126
エロ無し小ネタ
ファラ子ショートカット無表情×少年プリンス
「でぃ、でぃばいどがーどっ!」
「違う。味方を庇う態勢を取る際には、武器を構える必要が無い。よって盾を両手で構えて備えるのが正解」
「は、はいっ!」
「技能に習熟すれば、敵の攻撃をより効率よく受け流せる」
「はいっ、頑張ります!」
 皆を守りたい。
 何故彼がそんな事を言い出したのか。その理由はわからない。
「僕、ファランクスのスキル、覚えたいんですけど……」
 そう王子が私に相談を持ちかけて来たのは、他職の技能が覚えられるようになってまもなくの
事だった。私自身も、モンクの技能を覚える為、指南書を読み始めていた頃だったので、最初は
断った。誰かに教えながら、自分も覚えるなどという器用な事は、私にはできない。
「すまない。私もモンクの技能を覚えるのに手一杯。お前に教える余裕が無い」
 だが、王子は頑固だった。
「そこをおしてお願いできませんか? 全部の技能をとは言いません。僕もそこまで覚えられる
 わけが無いですし。だから……ディバイドガードだけでいいですから」
「……お前がディバイドガードを覚える事に意味が無い。私が使えれば十分」
「でも……僕、その、あの……あ、あな…………そう、皆を守りたいんですよ!」
「皆を?」
「そうです。それに、範囲攻撃された時に、二人守らないといけない時とかあるじゃないですか!」
「……ふむ」
 確かに、王子の言うことにも一理ある。複数人を守るラインガードは、ダメージを軽減こそするが、肩代わりできる
わけではない。ディバイドガードはダメージこそ肩代わりできるが、一度に一人しか守れない。
 瀕状態の仲間を守る事を考えれば、もう一人くらい使えた方が、保険の意味でも安心できるというのは、確かに
その通りだ。幸い、王子は防御に関しては固い。元々盾も装備できるから、教えればすぐにその扱いにも慣れるだろう。
 それに……顔を真赤にして、必に自分の仲間を守りたいという思いを私に訴える王子を、自分の都合を優先し、
無碍に扱う事もなんだかはばかられる。
「わかった。なら教える」
「ホントですか!? やったぁー!」
 ただ技能を覚えられるというだけなのに、それに両手を挙げて喜ぶ王子。
 なんだかその微笑ましいその姿に、私は表面の仏頂面はそのままに、内心で笑みを浮かべていた。

134 :

 そして今に至るのだが――
「でぃばいど、がーどっ!」
「……違う。それではガードが間に合わない。上半身の動きに意識を向けすぎ」
「はいっ……!」
 ――今日の王子は、なんだか様子がおかしかった。
「……どうした?」
「な、なんでしょう!?」
「力が入りすぎだ。盾の扱いも、普段のお前のそれとは比べ物にならない程に雑」
「……あ、す、すいません」
「謝らなくてもいい。……何か原因がある?」
「そ、それは……」
 私が問いかけると、途端に王子の顔は真っ赤になった。視線もあらぬ方をさまよい、明らかに様子がおかしい。
体調でも崩しているのだろうか。
「体調が悪いのか?」
「いえ、そんな事は、全然!」
「でも、顔が赤い」
「こ、これは……気合が入りすぎまして!」
「……それでは駄目。力を抜け。もっと柔軟な動きが必要。固いと敵の攻撃を受け流せない」
「は、はい!」
 体調が悪いという事は……無いのか。本人の申告を信じるなら、だが。
 では……緊張でもしているのだろうか?
「緊張しているのか?」
「え!?」
「固くなる原因としては、他にはそれくらいしか思いつかない」
「え、あ、あの、その……緊張は……それは、えっと……してるというか……してるんですが、えーっと……」
「どうして緊張する? ファランクスの技能は、覚えるのに構えなければならない物ではない。覚えるのは構えだが」
 緊張を解すには、冗談が一番だ。私はふと思いついた冗談を口にしてみた。
「……??」
 王子はきょとんとしている。
 ……どうやら、今度は私が赤くなる番のようだ。
「……冗談だ。聞き流せ」
「あ、いや……お、面白かったですよ? いえ、本当に」
「フォローされると余計恥ずかしくなる」
「……す、すいません」
「謝られると余計惨めになる」
「……で、でも……」
 王子は、突然、思いもしない事を口にした。
「そうやって冗談が受けずに赤くなってる貴方も……可愛いと、思いますっ!」
 かわ、いい?
「あ、ごめんなさい! 可愛いなんて、失礼でした! 貴方は僕よりずっと歳上なのに……ごめんなさい!」
「いや……謝らなくていい」
「え?」
「……嬉しい、から」
 可愛い。そんな事を言われたのは、初めてだった。
 いつも仏頂面で、女だてらに槍を振り回し、傭兵団でも一目置かれる存在で、それが故に女としては扱って
もらえなかった私にとって、女としての評価を、可愛いという評価をうけた事は、一言で言えば、嬉しいものだった。
 頬に熱が昇るのを感じる。
「……ところで」
「な、なんでしょうか?」
「も、と言ったな?」
「え?」
「恥ずかしがっている私"も"可愛い、と」
「……あ」
「……いつもの私は、どうなんだ?」
 私の問いかけに、やはり王子は顔を赤く染め、だが今度は私の方を、私の瞳をしっかりと見据え、応えた。
「可愛いと……綺麗だと……思ってます」
 とくん。
 戦場を駆け回った時にも感じたことの無い、心臓の鼓動の高鳴りを覚え、私は全身が熱くなるのを感じた。

135 :
「……もしかして、だが」
 そして、ようやく理解した。
 どうして王子の様子がおかしかったのかを。
「私と修練するから……だから、緊張していたのか?」
「……そう、です」
 やはり、そうだった。
 そして、それはつまり――
「お前は……私の事を……?」
「ぅ……!? やっぱり、わかっちゃいますよね……あはは」
「……」
「そうです……僕は、その……あ、貴方のこ、事がっ! す…………す…………す、す、好き、なんですっ!」
 どくん。
 先の高鳴りと比しても、全く比較にならない程、心臓が動いたという事が感じられる程、大きく心臓が鼓動した。
 これを、ときめき、と言うのだろうか。
 自分には縁が無いと思っていた、知ってはいるが未知の感情に、私は戸惑うと同時に、大きな充足を感じていた。
「……そうか」
「……すいません! こんな子供に好きだなんて言われても、迷惑ですよね! ごめんなさい!」
「何故謝る?」
「え?」
「……私は、嬉しい」
「ええ!?」
 それが、私の率直な気持ちだった。
 好きだと言われる事が、誰かから好意を伝えられる事が、こんなにも嬉しい事だったなんて。
 今まで、私は、知らなかった。
「……あ、待て」
「な、なんでしょう?」
「もしかして、だが……お前がディバイドガードを覚えたいと言ったのは?」
「……そうです。貴方を……その、ですね……守れる男、という奴になりたくて。いつも貴方は、僕や皆を守って
 くれてますし……守られるばっかりじゃ、嫌だったんです」
「……ふふ……はははっ!」
「え? な、何かおかしかったですか!?」
「ふふふ……違う。嬉しい。二つ程」
「嬉しい?」
「お前が、そんなにも私の事を想っていてくれたのかという事が一つ」
「……もう一つは?」
「お前が、私が思っているよりずっと、ずっと立派な男だったという事がもう一つ」
 守られるばかりでは嫌だ。守れる男になりたい。好きな人を守れる男に。
 そこまでの好意を向けられて、それで嬉しくない女はいない。
 私は――嬉しい。ものすごく。飛び上がりたい程に。
 そして、その好意を伝えてくれたのが、強い意志を持った、まだ背格好は子供だが、その内には立派な信念を
持った男だという事実が、その嬉しさに拍車をかけていた。
「……そんなに、立派でしょうか?」
「立派だ。そしてお前は、これからもっともっと立派になる」
「え?」
「私が鍛える。立派にならないわけが無い」
「え……でも、鍛えるって……?」
「守れる男になりたいなら、火からも、水からも、雷からも守れる男になってくれた方が、私も頼れる」
「……それって……!」
 私は大きく頷いた。どうやら、リフレッシュとバインドリカバリの習得は後回しになりそうだ。
 今は、この……未来の私の伴侶になるだろう男を、一人前にする事が先決のようだ。
「これから毎日特訓。いいな?」
「は、はい! 僕、頑張ります! 頑張って、貴方を守れる男になりますから!」
「ふふふ……楽しみにしてる」
 これからは、毎日忙しくなりそうだ。
 だが、その忙しさは、非常に好ましい物になるだろう。
 そしてその日々が終わった時――私の傍らには、立派に成長した王子がいるに、違いない――
「さあ、ディバイドガード、もう一度だ」
「はいっ!」
                                                            終わり

136 :
ここまで投下です。
なんか思いついたので。
ロイヤルベール持ちなのにファラ子をかばいまくって仲間から
顰蹙を買う王子の姿が見えるような気がしますが気のせいです。
一生懸命ファラ技能を覚えていくご褒美として、
何か聞きかじりの経験で初心なファラ子があんな事や
こんな事をこれまた初心な王子にするとか、妄想はあったんですが、
そこに辿り着く前に力つきました。すいません。

137 :
>>136
よかった!ニヤニヤしてしまった!
クーデレなファラさんもありだなあ…。とにかくGJ!

138 :
>>136
GJ
いろいろと妄想したw

139 :
これから投下します。
ペンギン女王じゃね?って突っ込みはお許しを。
※ハード?SMものです
※ショーグンは『ディバイドガード』の登場人物と同一ギルドのギルメンです
※イケメン若ショーグン(S)×ペンギン大王(ドM)です
※途中で極めてライトなスカ表現等があります。苦手な方は『ペンギン大王』をNGお願いします。
※作者は極めて変態です
※石を投げないでください

140 :

それは、とある勝利の塔の、いつもとは若干違ったペンギン大王との戦闘後の風景。
具体的には、ペンギン大王が……人間の女性の姿になっていた。
「え、えーっと、なんで私がこんな事になってるんです?」
ついでに言えば、ショーグンの手で菱縄縛りにされ、それなり以上に豊満な乳房と臀部を惜しげも無く曝け出していた。
「ふん、ペンギンと言うからには鍋にして食べられるかと思ったが、残念だなあ」
彼は心底がっかりした、と言ったような顔と声で、しかし柔和そうな目の奥にある輝きだけは失わずに、そう告げた。
「あのー、素材が必要なら、差し上げます」
彼女の中には歴代のペンギン大王への冒険者の反応から、冒険者の目当ては大抵の場合においては、経験、あるいは素材のどちらかである、といった既成観念が出来上がっていた。
ただし彼女は……
「いやいや、今となってはそちらは目的では無いよ」
自身が、人間の間で可愛い、美しいとされる容姿を持ち、
「なにが目的です?わたし、食べても美味しくないですよ?ほんとですよ?」
いわゆる、『虐めてみたくなる』風貌をしている事に、全く気付いていなかった。
「流石に私もそこまでの性癖は無いかな」
更に、この目の前にいる男、大人しそうな風貌をした優男のようではあるが、生粋の嗜虐家であり、
「なら、この縄を……」
海都に来た理由が、『国元で娼婦を使い潰し過ぎて任侠衆に追われたから』であったりする。最もそれを知っているのは、完全に実力主義を取っているギルマスだけだったりするのであるが。
「実は、このごろ遊郭に御無沙汰しているんだ……ウチのギルマスのせいで」
この発言も大嘘。遊郭に行くと、ついつい自制が効かなくなってしまうことから、故郷での遊郭通いの代わりに、夜な夜な迷宮に入ってモンスターを斬する事が日課となっていた。
「え?ゆ、遊郭?それって、人間の女の人がえっちな、その、ごにょごにょ……」
意外にも彼女は、『遊郭』の意味を知っていた。しかしそれは、頬を紅に染め、身体をくねらせ、彼の胸の内に灯る嗜虐の焔に油を注ぐだけではあったのだが。
「まあ、有り体に言えば……溜まってるんだ。主に嗜虐的な意味で、だけどね」
彼はそう言い、どこにしまってあったのだろう、背嚢の中から鞭、注射器、得体の知れない薬品の入った瓶等を取り出してゆく。
よくよく見れば、どの道具もしっかり手入れしてある事が伺え、彼の仄暗い情熱の激しさが分かる。
「い、いやぁ」
彼女は怯えるが、既に逃げ場は無く、手足は拘束され。
「なーに、安心して欲しい……そんなに手酷く壊しはしないから」
彼は黒光りする革の鞭を撓らせながら近づいてくる。
「壊す前提ですね!?」
その通り、とは彼は答えない。答えるまでも無いからだ。

141 :
「さて、始めるかな……」
「わたし、これでも一応ペンギンなんですよ?」
言外に、異種姦は良いのか、と問う。
「気にしたら負けだよね」
そんな倫理などはこの男には通用せず……無言で鞭を振りかぶった。
「ひぃ、いひゃい!」
打撃音と共に、彼女の柔肌に一筋の鞭の痕が付く。
「未だ満足に染まるには程遠いね」
2打、3打と打ち、鮮烈な赤味、激しい痛みと共に白桃が紅く染まる。
「みゅうう!」
趣向を変え、尻肉を摘みあげてみれば奇声を発して身悶え、涙がじわりと滲んでくる。
そんな可愛い彼女を見て、彼の立派な居合刀は袴の前を隆々と持ちあげ、腕には力が籠もる。
「たっぷり啼いてよ」
女陰を打ってみれば身体を捩り、空白の後に振りおろせば、跳ねる。
「いひゃ!はきゅ!」
この瞬間、他人が彼自身を、彼女自身を何と言おうが彼にとっては、壊れにくい最高の玩具となる。
「もっと、もっとだよ!」
彼の声は熱を帯び、柔和な顔には肉食獣の笑みが浮かぶ。
「ひいやぁぁぁぁぁぁ!」
彼女が失禁した所で名残惜しくも一段落、とする事にしたのだろうか。
失禁している少し上、陰核を浚うように叩き、肩の力を抜く。
「ふぅ、実にいい声だ。耳の保養になるなあ」
彼の故国でも、こうも綺麗に鳴く小鳥はいなかったろう。無論、それに準ずるモノはいくらでも壊してきた。その結果としての任侠からの制裁をこの剣で凌いできたのだから、後悔は全く無い。
「えっく、えっく、痛いですう……」
しかし、泣きじゃくる彼女の股間に滴る聖水以外のモノを見た瞬間、彼は再びにやりと笑う。果たして、ここまでの素質を持った女が彼の故国にいただろうか。
否、断じて否。
もう、彼は止まらない。
「さて、ペンギンちゃん」
優しく、その獣の顔に相応しくなく、声を掛け……女陰をまさぐり、陰核を擦る。
「なんですかあ……ひぃうっ!」
彼の指先には、ぬちゃり、とした感覚と共に、柑橘系の匂いであろう粘液が纏わりつく。
「嫌よ嫌よと言いながらも体は正直、と言う言葉があるが」
発情の証、色欲の証左。言い方はあるが、事実は一つ。
「あひぃっ!」
この女は、いや、牝は感じていたのだ。叩かれて。抓られて。
「これは少し正直すぎるだろう?」
「う、嘘ですう……」
彼女は否定する。発情期以外で、異種族の雄に、しかも叩かれただけで発情したなどと、ペンギンとして、生物として唾棄すべき事である。
「何が嘘なもんか、ほら」
しかし彼は無情にも弄る手を止めず、彼女に語りかける。
「叩かれて、発情期でもないのに、濡れ始めるとは」
それは最早語りかける、と言った物ではなく、心底甚振りたいと言ったかれの欲望が直截的に表れたもので
「とんだ淫乱ペンギンだな」
言葉のキャッチボール、と言うよりは弾丸ライナーとでも言ったものだろうか。
言葉に合せ、手の動きも激しさを増していく。
「いや、何か来る、変になるう!」
彼女が、決定的に達してしまわぬよう、玩具が長続きするように。

142 :
「おっと」
達しようとすれば、素知らぬ顔で手を止める。
「え?」
彼女は怪訝そうな、紅潮した顔で見上げてくる。そんな顔一つにも彼は悦びを感じ、
「嫌なんだろう?」
物欲しそうな彼女を言葉で嬲る。
「うう……」
先程まで快感を否定していた彼女をねちねちと、蛇の如く、百足の如く。
「まあ、あれだ。達したかったらこう言うんだ」
彼女の耳元に口を寄せ、素面なら決して言えないような淫語をひそひそと囁く。
「そ、そんな!そっちは違う方で、それに……恥ずかしいでしゅ!」
嘗ての売女共がここまで初心な反応を返したろうか、嘗て食い漁った生娘共がここまで感じたろうか。
「ならお預けだな、続けようか?」
彼は無情にもそう呟き、細心の注意を払って指を動かす。
「はああああぁぁ!」
達しないように注意深く弄り続け、二半時も経ったろうか。ついに彼女は音を上げた。
「お、おねがいしましゅ、ごしゅじんさま。この発情期じゃないのに盛りのついた変態ペンギンのケツ穴、太っとくて硬いごしゅじんさまのおちんぽでじゅぽじゅぽしてイキ狂わせてくだしゃいい!」
この哀願を牝が高らかに啼く時、彼の背筋には、再び悪魔が疾走る。
「はい、良く言えました……でも、そのまま突っ込んだら私のモノが汚れてしまうなあ。ああ、どうしたら良いのかなあ?」
無情な言葉。自然の中に生きていて、水浴び程度の身繕いしかしていないだろうに、異臭の一つもしない彼女。寧ろ、甘酸っぱい匂いすらするのに。
「う……うんちを出します」
「どうやって?」
尋ねると同時に、菊門を上から小筆で擦ってやる。
「あひっ、ひゅ、わ、わかりましぇん」
もどかしい刺激が堪らないのか、どうにか肛門に、陰核にそれ以上の刺激を得ようとするが、縄は彼の手で押さえこまれていてそれも叶わない。
「ああ、ウチのギルド随一の変態はアムリタを流し込んでいたな、そう言えば」
予想の埒外の発言。性交に後ろの穴を使うことすら信じられないのに。しかし、擦り切れている彼女の理性は易々と次の言葉を紡ぐ。
「……みゅう。アムリタくだしゃい」
しかし、精一杯の勇気を振り絞った言葉は彼に聞き返される。
「ん、なんだって?」
言外に、『もっとそれらしい言葉があるだろう』と問われているようで。
「あ、あむりたをおめぐみくだしゃい」
しかし再び、今度は意地の悪そうな笑みと共に。
「聞こえないなあ?」
次の言葉を求められる。
「変態ペンギンの汚いハメ穴を綺麗にするために、アムリタをケツ穴におめぐみくだしゃいぃ!」
この言葉を発するだけで、顔は熟れたコケイチゴよりも紅くなり、花弁は蜜を垂れ流す。
「ふうん、ペンギンちゃんはケツ穴がそんなに好きなんだ?」
それが彼には何より楽しいようで、いそいそと注射器に液体を注ぎ込んで行く。
「はい!わたしはにんげんのごしゅじんさまにケツをいじられて悦ぶ変態です!」
こう言わないと疼きが治まらないから、こういわないとしんじゃいそうだから。
そんな誰が聞く訳でも無い言い訳を自身にして、哀願する。
「そうなんだー。じゃあ焦らすのも可哀想だから……一気に注ぎ込んであげるよ」
散々焦らした貴様が何を言う。そう突っ込む人間もおらず、宣言通り、通常よりも太い、特注の、自身の指ほどの長さがある嘴管を無慈悲に、彼女の直腸に叩き込む。
「ふぐぅ!いたひぃぃぃぃ!」
それも当然、叫ぶも道理。突っ込むが刹那、内容液を一気に彼は流し込んだ。
「へえ、言葉にもならないくらい気持ちいいみたいだね?」
おかしいな。そんなニュアンスを読み取れる者はいたのかどうか。
「いひぃ、ひゃい、しょうでふ。きもちいいで……ひゅ?」
なにせ、本当の中身は、癒しのアムリタでは無く。
「あ、これは参ったなあ、間違えた。これは……テリアカBだ」
石化した間抜けですら飛び起きる酸っぱさを持つ……テリアカだったのだから。
「おにゃかが、おにゃかがやけるうぅぅ!」
無論、素直に原液のまま使う訳も無く。危険な花びらの出す蜜を煮詰めた媚薬、銀狐を甚振り続けた末に流させた呪いの涙、各種禁制品が目白押しである。
「まあ、ほとんど酢みたいな酷い味だから、ね!」
哄笑し、鞭でぽってりとした腹を叩く。ふるふると震え、ぎゅろぎゅろと不穏な音を立てる。そのまま尻にプラグを嵌め、放置する事10分。
「ひゅ、いひゅ……」
呻き声はすでに無く、ひくひく痙攣するのみの肉塊が出来上がる。

143 :
「うーん、もう少し頑丈だと思ったんだけど……それにしても、膨らんだ腹の素晴らしさは、人間もペンギンも変わらないなあ」
と嘯き、塔の端まで両足を持って彼女を連れて行く。
「ほら、出して良いよ?」
言葉は優しく、他は厳しく。プラグを抜きとり、その膨らんだ腹を揉む……と言うよりは握りつぶすと言った方が正確だろう。
「あへえぇぇぇ!で、でる、でちゃぅぅぅぅ!」
一発で覚醒し、だらしなく垂れ流し始める。しかし、意外にも匂いは無い。
「おー、すごいすごい。テリアカBって消臭効果もあったんだ……」
彼は意外な発見に驚き、
「はふぅ、きもちいい……」
彼女は全身で排泄の自由を享受している。
「さて、何が欲しいんだっけ?」
縁から戻り、自身の寝具を出した上で聞く。
「ご、ごしゅじんさまのおちんぽぉぉ!」
彼女の返答は決まっている。どれだけ焦らしたら、ここまで理性が吹き飛ぶのだろうか。
「はいはい、そんなに焦らない」
しかし、彼女は上の口からも下の口からも涎を垂れ流し、先程の排泄で鮭色の中身が捲れそうな菊門を手で拡げて哀願する。
「くだしゃい、ここにくだしゃい!」
彼はそんな彼女に、やれやれ、と言った顔で
「仕方ないなあ、ほら、自分で入れてごらん?」
まるで別の生き物のように蠢く直腸に、清童のように見入ってしまう。
「はひ!いただきましゅ!」
言うが刹那、まるで鶏のように吸いつく腸に飲み込まれていく。
「くぅ、締まるなあ……」
「あひぃ、気もちぃぃぃぃ!」
両者が快感を感じるのは同時。後はひたすら彼女は腰を振り続け、
「あふ、あふ」
時には腸奥の襞を、時には子壺を裏から。
「そこ、そこごりごりしゅる!」
味わい、吸い取り、腸壁のうねりを直に感じる。
「まずは一発目、しっかりケツで味わえ!」
叩き込みながら、そう宣言する。
「イっくぅぅぅぅ!」
両者は同時に達し……そして彼女は満足そうに気絶した。

144 :
「私を連れて行って下さい!」
そして第一声がこれである。
「うーん、でも君の手下たちは?」
「もう、誰も残ってません」
なんでも、彼女の代になってから廃れたのだとか。
「じゃあ、まあ仕方ないか。海都は戸籍やらは緩いし……どうにかなるだろ」
自身の頑丈な玩具が増えるのは、いや、出来るのは良い事であると自身に言い訳をし。
「嬉しいですう、嬉しいですう!」
そして連れて行く事を決めた。
そんな事が起っているやもしれない、と忍男は語り終える。
「……なーんて事になってる可能性も御座るなあ」
実際、巷でまことしやかに囁かれているのだ。彼には罪は無い。語り方以外は、だが。
「明らかに私への悪意が感じられる話ですね、全く」
と、ファラ子。『ぶっす』と目は語っている。
「でも、アムリタは本当でごz……勿論冗談で御座るよ?」
シノビの本領は危険回避。遺憾なくその本領を発揮する。
「それは良かった」
「でも、本当に遅い。いつもなら、もっと早い」
星子は心配そうに、呟く。いつも無表情ではあるが、実は情が深いのかもしれない。
「全く、ウチのギルドも困った者同士の集まりで御座るからなあ」
忍男が自身の事を棚に上げて言う。
「忍男さんがそれを言いますか」
天然はそのままに、近頃、毒舌になって来た王子。にっこり笑顔で毒を吐く。自覚が無いのはかくも恐ろしい。
と、そこに宿子がやってくる。
「皆さん、ショーグンさんがお帰りになりましたよー」
「おお、宿子殿。わざわざ済まぬ」
しかし、宿子は浮かぬ顔。
「えっと、それでですね……ショーグンさんと女の人が一緒だったんですが、どなたかご存知ですか?」
全員、疑問符が頭の上に浮かぶ。
「……本人にはお聞きになりましたか?」
と、ファラ子。
宿子は困り顔で返す。
「えーっと、その方もご宿泊されると言う事で、一応聞いたんですが、『私のペットだ。ほら、しっかり首輪も付いているだろう?』とか冗談で返されちゃって……まさか宿帳にそう書く訳にもいきませんし……」
王子を除いた全員が、はたと気づく。今までショーグンはどこに行っていたか。そこのボスには、現在どんな噂がまことしやかに囁かれているか。
そして、さっきの忍男の与太話は……
「「「まさか、あの野郎」」」「誰なんですかねえ?」
冗談では、済まなかったのだ。



145 :
どうも、自分の駄文のタイトルに『』をつける『』の者です。
最近、規制を食らいっぱなしなので、今回はネカフェから・・・・・・
フルフラットシートが気持ちいいです。
今回も駄文を失礼しましたm(__)m

146 :
>>136
妄想元です
誰か鼻血を拭き取る為のティッシュを下さい

147 :
>>145

大王ペンギンをもう数え切れないくらい狩ってきたウチのギルドにも、
もしかしたらこういうことがあったのかも知れませんねw
もしも次に似たようなものをお書きになるなら、個人的には、ストレートにシンさんで書いて欲しいです。
本体は蛤で美女は幻影(蜃気楼)だろって突っ込みは無しで……。

148 :
妄想力と創作意欲を高めるためにアンソロ買いに行ったのにどこにも売ってヌェー…orz

149 :
妄想力を高めて、>>147のシチュ書いてる。
タイトルは『潮干狩り』w
異界の巫女→シン×冒険者って感じになってるけど、異界の巫女のブラは皆様取る派?そのまま派?ホタテ貝の殻剥きで迷ってるのですよ。
後、シンの儚さは絶対にいぢめてサインだと思うんだがどうだろうか。

150 :
>>149
迷ったなら片方外して片方そのままでもいいじゃない
完成楽しみに待ってます

151 :
>>149
俺も楽しみにまってる
さて、知人から
「ゲートキーパーのイベントでクジュラがにかけた」
と言う話を聞いて(自分はまだ3階層9F)
実はオランピアがそれを助けていて・・・・・・
そのまま海都で・・・・・・
という最終的に擬人化オランピア×クジュラになりそうな
話が降りてきたんだが・・・・・・
本編ガン無視しそうだし丸めて脳内からすてていいよな?

152 :
本編では、二人は特に接触していない。
あるいは、接触した際の詳細は判明していない。
・・・わかるな?

153 :
君はそれをSSにしてもいいしSSにしてもいい

154 :
SS=スーパーストーリー

155 :
自由にすればいいと思うよ
ただ、仮に上手かろうが歓迎されない可能性は覚悟しておいた方がいい
本編無視ってのは言っちゃえば本編の否定でもあるんだから

156 :
ま、とりあえず本編を先に進めてから判断した方がよろしかろうと。
今回結構色々と、航海とかしてたりすると進む速度がアレだけどなw
俺も発売日くらいに買ったのに、ようやく二週目に入った所だし。
噂のシンさんのお姿をようやく拝見できるかな?って感じ。
まあ、一先ず妄想はキープして、まったり頑張りんしゃい。

157 :
>>156
プレイする時間がなかなか取れないと辛いよな……。
でね、ちょいネタバレになっちゃうけど、シンさんはね、ハンギングで突剣をしゃぶらせて頭封じにしたままイかせると、良いモノくれるよ!
それに、シンさんは頭封じされちゃうと『くやしいっ……!頭スキルさえ使えればこんな奴らに……っ……!やだぁっ、これ以上はッ……!?』
って感じで弱体化しちゃうから、ノーマルドロップも欲しいなら、その隙に解剖用白濁液をぶっかけてからイかせるのもありだね。

158 :
みんなクリアするの早いな
自分なんて、フラゲしたのに未だ一周目クリア出来ず…
早くss書きteee

159 :
異界の落とし子って体が多分ゼリー系なんだろうなぁ
さっきショタファマが複数体にいびりされて興奮した
3体そろうと勝手にリリースして神を召喚するのがなけりゃ完璧なんだが

160 :
ファマが下半身に落とし子が群がられて
気持ち悪い感触と恐怖に怯え切ったところで
トドメに巫女たんが結合状態で召喚されて
ファマはその後

161 :
>>159
なぜ3体揃ってリリースして美女になった神に絞り取られる図が想像できない!

162 :
>>151だが、自分の言動が身勝手だった・・・
>>156のいう通り妄想キープして速くストーリーを進めようと思う
もしその上でSSが出来たら書きに来ようと思う
>>160
どうなったんだ?

163 :
なんかトークンに増殖かけて出てくるのは
青くて筋骨隆々で攻撃力が無限に上がる翼の生えた誰かってイメージが強すぎて

164 :
イプピアーラもいいぞ
ゆっくりと心を犯してまどろみに誘い、攻撃も精神吸収

165 :
イプピアーラもいいぞ
ゆっくりと心を犯してまどろみに誘い、攻撃も精神吸収
あるるんとかすきゅたんとか姫君はどっちかっつーと縛り上げる方向だったから

166 :
大事な事なので

すんません 間違えました

167 :
>>164>>165>>166
我流の剣術3回発動したなw

168 :
普通にヒット、クリティカルヒット、ミス、の三回かw

169 :
>165
イソギンチャク(私も女の子だもん…)
レバイアタン(妾とて…)
クラーケン(ああんメテオらめえええ!)

170 :
おい誰かインスルー捕まえてきてそこの巨大腔腸動物を汚染させてやれ

171 :
え?インスマス?いあいあ禍神

172 :
設定画集に載ってる初期設定だと、宇宙怪獣とかダゴンって呼ばれてたな>禍神
しっかし、三触手といい禍神といい、よく考えたら世界樹Vはホントに触手ゲーだなぁw
禍神が人間の女相手に性欲を感じるかはわからんが、
もしも戯れ程度の気分で興味が湧いたら、正気度ポイントが即ゼロになるような超絶濃厚触手プレイをしてくれそうだw

173 :
脚を縛るモンスターのなんと多いことか

174 :
三層FOEのミミズはトラウマ

175 :
♀ばっかりパーティーで、足くらい縛られたって!とか思ってると、頭縛られて(目隠し猿轡されて)
前後不覚になって、あの巨体で縛られてらめぇ!となっちゃうわけですね、わかります。

176 :
うちのゾディ子もミミズに縛り上げられた後にひぎぃされたのかなぁ

177 :
ゾディやカスメはちょっと絞めつけただけで骨がバッキボキのグロいことになりそうだよね

178 :
ししょーは骨太っぽいよね。

179 :
ゾディ子とショタファマの人工呼吸ネタを考えたがこの2人だけで航海はないな

180 :
他のメンバーが軒並みなぎ倒されちゃった後、最後に残った子がモンスター相手にイヤンアハンになる妄想は誰もが通る道だと思う
でもうちはファモショ/ゾプという超紙パだから、生き残るのは必然的にいつも王子なんだよな…くそっ

181 :
全員♀に変えればいいんじゃね?

182 :
えっ、王子が♀じゃいけなかったのか!

183 :
なるほど
Vの冒険者の中には男装女装した子が紛れ込んでいるのか

184 :
姫の股間の王子様だと!?

185 :
>>180
世界樹シリーズは元々、PCの男女の性別はハッキリしない傾向があるから、妄想で補えばいいんじゃないかな。
ただ、プリに関してはプリンスとプリンセスで区別される分断定的だけど、
それすらも『王子様を装ってる王女様』という脳内設定でなんとでもなる。
>>183
今まで仲間には女の子だということを内緒にしてたのに、
全滅してモンスターの慰みモノにされる時に全身剥かれて、乳房や秘部が露わになって、
その時初めて他の仲間に『えっ!うちのリーダーは女の子だったのか!』と驚かれて恥ずかしいのも束の間、
モンスターにひぎぃされて処女を無くししちゃうんですね、わかります。

186 :
サブ選択時にもプリンス/プリンセスと分かれるよ
3は割と性別きっちりしてると思う

187 :
アーモロードの宿屋の子の性別も判明するしなw

188 :
でもビーストクイーンにはならないんだよな。

189 :
>>188
獣たちの王であれば、性別は問われないのです。

うちのギルドのグン子1ノーマルカラーの脱いだ、籠手や鎧や靴の匂いをクンカクンカしたいなぁ。
そんで、本人に見つかっちゃって、
「お主……一体何をしておるのだ?」「全く、こんなことをしでやす輩が我がギルドのリーダーとはな。全く嘆かわしい……」
とか言われて、生ゴミを見るような目で蔑まれたいです><

190 :
ちょっくらおじゃま。
おかっぱファラ子と赤ウォリで。

191 :
ランプの灯りだけが照らす、薄暗いオレンジ色の部屋。
室内の壁に映る、男女の影。
「……ホント、お前ってこういうときでも声出さねえよな」
ボサボサの赤い髪の男が女の胸をつかみ、片膝を押さえ脚を広げさせる。
いったいあの鎧の中に、どうやってこれだけの胸をしまい込んでいるのか。
「君こそ、叫んでばかりが取り柄だったと、思っていたが」
ベッドに横たわる女は、余裕を多分に含んだ、挑発的な表情で男を見ている。
ボブカットのブロンドの髪を短く広げ、女が続ける。
「まあ、理由を聞きたいなら構わないよ。君はこういうコトはあまり」
「うっせ」
遮るように口に手を被せ、一気に顔を近づけて再度口を塞いだ。
「――練習は積まなかったのかい?」
「……まあな」
ふてくされるように表情を変える男。
女の方は、さも不思議そうな顔をする。
「驚いた。冒険者なんて因果な商売、操を立てるような職業でもないだろうに」
その言葉を聞いて、ますます不機嫌そうになる男。
「…うっせえな。お前ぐらい抱きたくなるような女が居なかったんだよ」
相変わらず崩れない女の笑みに舌打ちしながらも、手の動きを再開した。
勿論、男も何度か歓楽街に足を運んだ事はある。
しかし、いずれも気乗りせず、いくら女を抱いても満足できなかった。
「だいたいそれなら、お前んとこのお姫さんはどうなんだ。一応冒険者だろ」
幾度か見ただけの、金色の長い髪を活発に振るわせる、元気のいいプリンセスの顔を思い浮かべる男。
「ああ、たしかに言い方が悪かった。我々みたいな傭兵崩れにとっては、ね」
目を閉じる女。
男の頭にも一瞬、過去がよぎる。
いつぬとも知れぬ、傭兵として戦った日々。
共に戦場に立ったことも何度かあった。
しかし、別々の戦場に向かったあるとき、傭兵団は壊滅。
以来会うことも無く数年経った頃、世界樹の噂を聞きつけ、この海都に至る。
まさか相手も海都に来ていようとは、お互い思いもよらぬことだったが。

192 :
「へっ、その間にお前は百戦錬磨ってか? 結構なこった」
僅かばかり濡れた女の洞の入り口を指でなぞる。
「相手は誰だ? 羊君か? あの脳筋坊主か? それとも知りもしない野郎か?」
女のギルドの男を引き合いにだしながら、男の指が侵入を始めた。
「さて。どうだと思う?」
くつくつと笑うそれに、なにを言っても受け流されるような感覚を覚え、苛立ちが指の動きを激しくする。
「…質問してんのはこっちだろうがよ」
指を曲げ内壁を擦っても、女は感じた様子すら見せない。
「君は私が誰かに体を開いたと考えてもいいし、この数年間意外にも性行為をしていなかったと思ってもいい」
「…一気にどうでもよくなった」
指を抜き、女の意外な程華奢な身体に覆い被さる。
よくファランクスなどという職業をやれるものだ。
濡れ光る指を、シーツを掴むようにして擦り付ける。
「避妊はしっかりしてもらうよ? なにせ私はまだ、世界樹に潜るのだから」
舌打ちせずに済んだのはすげえな、と男は思った。
自分は、目の前の女とは違うギルドだ。
違うギルドなのだ。
毎日顔を合わすわけでもなく、どちらかがんだとしてもそれを知るかさえわからない。
なんでこんな女に執着してるんだかなぁ。
惚れたからか。
「どうかしたかい?」
声に正気に戻ると、女が見ていた。
「…なんでもねえよ」
ぶっきらぼうに返し、入れるぞと小さく言った。
「こっちの方も変わりないか、試してあげよう」
まただよ。
なんでこいつはこう、年上面するんだ?
ほとんど変わらねえだろ。

193 :
はあ、と溜め息を一つついて、男は進入を開始した。
「溜め息とは、何か不満でもあるのかい?」
「お前の胸くらいな」
「それはずいぶんと」
大した自信だ。実際大きいが。
「……はっ」
女の中は、昔抱いた時と変わらずきつい気がした。
「……動く、ぞ」
「ん……ああ、どうぞ」
引いて、突いて。
繰り返していると、世界樹の中を行ったり来たりしている冒険者のような、下らない錯覚を起こす。
「……ったく」
バカバカしい想像に頭を振る。
こんな時まで。
それほどまでに、自分たちにとって世界樹は魅力的か。
「……頭痛でもしたかい」
珍しく笑みを消した、というか不思議そうな、わずかに心配を混ぜたような顔で女が見上げている。
「……あぁ。くだらねえことだからどうでもいいんだがな」
やれやれ、といった顔で頭をかく男。
それにつられてか、女もやれやれという顔をした。
「……まったく。ふっ」
「のわっ!?」
女の手が男のひじの裏を打つ。
支えがなくなり、倒れこむ男の頭を手で胸に引き寄せた。
「むがっ!?」
「こらこら、おとなしくしたまえ」
じたばたともがくも、頭を押さえつけられてはどうすることもできない。
それでもウォリアーの男の力を押さえつけることができるのは、ファランクスとしての腕の賜物だった。

194 :
やがてもがくよりも、女の腕をたたく割合のほうが多くなった。
声もなく笑い、女は手を離す。
「ぶはっ! ぜぇ、は、す気か!」
「男はこういう風にされると喜ぶんじゃなかったかな?」
「限度があんだろ! あのままぬかと思ったわ!」
「その場合腹上になるのかな? 男子の本懐じゃなかったか」
「どう考えても窒息だ!」
荒い息をする男と、また笑う女。
「……ふぅ。君は本当に変わらないな」
「なんだよ、そんなに懐かしいか?」
女は笑いながらかぶりを振る。
「いや、そうじゃない。相変わらず荒々しい、と思って」
「なんか文句あんのかよ」
「これでもっと気持ちよければ何も言わないんだが」
抑えきれたのは、そこまでだった。
「……だったらはっきり言えよ! 言やぁいいじゃねえか! 前みたいな防御の指示みたいによお!」
女の顔の横、ベッドに叩きつけただけのはずの手は、男の思った以上に大きな音を立てた。
びくりともせず、女は男を見ている。
「……私がどう思っているか、まったく分からないかい?」
「教えようともしてねぇくせに」
「私がどこで感じるとか、そういったものは?」
「全然反応しねぇだろ」
女は片手を額に当て、すぅ、はぁ、と深呼吸した。
「……なら、深都に行って星詠みの技術を習ってくるといい。強くもなれるよ」
「お前いい加減にしないとマジで殴るぞ」
「ああ、それはいけない。色事に暴力はご法度だ」
何だってこの女は、神経逆なでするようなことばかり言うのか。
本当に首でも絞めてやろうかと思った瞬間、男の首に女の腕が回された。
「わかった。本当は言いたくなかったが、仕方ない」
「何だよ。くだらなかったら」
「まあ聞きたまえ、いや聞いてくれ」
男の顔が引き寄せられる。

195 :
「あの時。そう、昔君に初めて抱かれたときだ」
「ん、おう」
「知識も経験も足りないなりに、私は君が気持ちよくなれるようにと動きを試したりした」
「お、おう」
「その甲斐あってかは知らないが、私は君を気持ちよくできたのだろう」
「あ、ああ、まあな」
「で、だ」
男の首に回していた手を、女は両頬に沿えた。
「少しくらい私のことを見て、気持ちよくしてくれてもいいんじゃないかと不公平な気持ちになった」
それだけか?
半目でじい、と見られると、どうやら本気のようだと男も理解した。
「君は誰を見ていた? 今まで抱いた女か? 過去の私か?」
「いや、そういうわけじゃ」
「今ここにいる私はどうだった? ほんとうになにも感じてなかったと思うか?」
口を引き締め、男はその手をゆっくりと女の肩にずらした。
そのまま周囲を撫で回し、胸の方へと下ろしていく。
「んっ」
声が、出た。
「まあ、我慢してなかった、といえばまあ、うそ、だが」
もっと聞きたいと、手の動きを強める。
……だが、今度は声が出なかった。
「もう少し、やさしく」
「お、おう」
手のひらに頂点をあて、全体を満遍なく揉み解す。
「ん、う、ふふ、いい、ね」
女の表情が柔らかいものになる。
男は片方の手を、いまだ結合している下腹部へ伸ばし、刺さっている自らのモノの上を撫でさすった。
「んっ! ぅ、ふ、それ、なかな、か、んんっ」
徐々に頬は紅潮し、声にも艶を帯びてくる。

196 :
「……ふふっ」
「んだよ」
「じれったい顔をしてる」
男が動かすのは上半身だけで、結合している部分はそのままだ。
もどかしいといえばもどかしい。
「わかったかい?」
「……おう」
ん、と女が頷くと、男は再び動き出した。
先ほどまでの勢いはないが、力強い動き。
「んっ、く、ふ、ぅ、はっ、ん、あうっ」
明らかに艶のある声。
男の顔に、自然と笑みがこぼれた。
しかしそんな余裕もつかの間、女の腰の動きが徐々に激しいものへと変わる。
「ふっ、あはっ、どう、だいっ」
相変わらず、女は余裕そうな、楽しげな表情で笑う。
「はっ、結構なこったぜっ」
男も探り当てた弱点を突き擦るように、勢いよく突き入れる。
「あっ、ぁ、わたし、っくっ」
「ああ、いく、ぜっ」
最後まで上り詰めるその刹那。
男の腰を、女が足で絡めとった。
「なっ!」
「はっ、これ、で、や、とっ……んんっ!」
「うぐっ!」
最奥まで入った瞬間、同時に達した。

197 :
「……お前な、避妊しろって言っただろうがよ」
情事の名残の残るベッドの上で、男がつまらなさそうに言う。
「まあ、そうなってしまったものはしかたないさ」
「お前がしたんだろうが!」
ぎゃいぎゃいと騒ぐ男の口に、女は指を当てる。
「そう言わないものだよ。思っていた以上に、気持ちがよかったからね」
「……ったく」
言われて悪い気がしないのは、やはり男の性なのだろうか。
「まあ逆に言えば、問題が出る前に世界樹を踏破すればいいわけだね」
「お前どんだけ無茶なこと言ってんだ」
「ふふ、競争だね」
そんな事を話しながら、少しずつ睡魔の侵攻が強くなってくる。
「それにしても……やはり自分から言いたくはなかったかな」
「今更だろ」
「それでも女というのは、男に判ってもらいたいというものなんだよ」
「お前が例外だったりしてな」
そこで一度、応酬が止まったかと思えば、女の声が少し変わる。
「……ところで、思ったんだが」
「あん?」
「私の獲物、知ってるかい?」
「あ? 槍じゃねえのか?」
「そう、槍だ」
突然何を言い出すのか。
男は続きを促す。
「突くことには興味がある」
「あん? それで」
「今日は気持ちがよかった」
「そりゃ良かったな」
「今度二人で歓楽街に行って女でも買おうか」
「お? おー、ってなに!?」
飛び起きる男。
女は、あの余裕の笑みではない、男の見たこともない表情をしていた。

198 :
「いやそれおかしいだろ。女連れで女買う奴とか聞いたことねーよ」
「本当に私が例外か。とあともうひとつ」
気にしやがったのか、と男は頭を抱える。
だが、次の瞬間にはそれどころではなくなった。
「突かれるのが思ったよりも気持ちよくてね。君にも是非味わってもらいたい」
なにを言ってるんだこいつは?
「いやちょっとまてそりゃムリだろなにバカなこと」
「最近は女同士用の作り物さえあるというからね。今度を楽しみにしているよ」
そうして最後に。
この女は、不敵な笑みを浮かべた。

それからしばらくして、男は語る。
「うちのバカ殿(金髪の女ショーグンだ)があいつのギルドと果し合いをおっぱじめて、
 何の因果か相手のギルドに組み込まれた時に笑ってるあいつを見て、嬉しいとか気まずいとかそういうのよりも」

尻がひゅってなった。

199 :
おしまい。
やっぱり話として書き連ねたりしてると一向に本編が進まなくって困ります。
ああ、次は12階だ……
おじゃましました。

200 :
祝・アナル処女喪失
こういうけだるい感じの関係っていいなぁ

201 :
槍の石突きを突っ込んだのかー!?

202 :
オチで吹いたw
なんかやり取りが自然ですごくいい、GJ
>201
痛い痛い痛いw

203 :
迷宮内を半裸でうろつくヒイラギとフルベに、道を教えてあげるふりしていたずらしたい。
二人を上手く引き離した上で、封じ技を使って得意なスキルを使えなくすれば、ただの一人の女の子だし。
特にフルベはそそられる。もういじめてオーラ全開でしょ。よくあれでブシドーが務まると思うくらい。

204 :
小ネタができてしまったので投下します。第4層クリア後のクジュラ、オランピアのパロディです。そこまで深いネタバレはありませんのでお気軽にどうぞ。

205 :
「……どこだここは」
 永い眠りから目覚めたクジュラの頭上に広がっていたのは、見覚えのない天井だった。
 執政院にある自室の天井ではない。滅多に使うことなどないが、アーマンの宿のそれ
でもない。
 クジュラはぼんやりとした記憶を辿る。そうだ、ここは深洋祭祀殿だ。俺は、あそこで――
 いや、あの冷たい神殿に、こんな柔らかなベッドがあるはずがない。ではここは一体……?
「くそ、しっかりしろ、俺……、!?」
 そう言って、自分の頭を小突いたとき、クジュラは自分の体の猛烈な違和感に気づいた。
 何だこれは。何なんだ一体。
「気がついたか」
 ベッドの脇には、宿敵オランピアがちょこんと座っていた。(クジュラの記憶の中では)
つい先ほどまで血でオイルを洗うような争いをしていたというのに。
「ここは深都の宿だ。お前は1週間も眠っていたのだ、クジュラ」
「……答えろ、オランピア」
「起きた早々無粋な奴だな。なんだ?」
「これはいったい、どういうことだ?」
 寡黙な機械仕掛けの少女に睨みを利かせながら、クジュラは自分にかけられたシーツを
めくった。
 
 鋭い鋼鉄の爪のついた腕。
 臓腑の感触が微塵も感じられない、がらんどうの胴体。
 人間の生物学上ありえない、逆関節の脚。
 
「……アンドロにしといた」
「しといた、で済むかぁぁぁっっ!!」
 思わず叫んだクジュラだったが、その声が声帯からではなく、口の脇についたスピーカー
からわんわんと発せられることに気づき、がくりとその場に崩れ落ちた。
「くそっ、これは悪夢か!? それとも貴様の見せている幻覚か!?」
「仕方がないだろう、あの時私たちは雌雄をかけて闘ったわけだが、残念ながら私の方が
 ちょこっとだけ強くてな、お前を4分の3しくらいにしてしまって、海都の技術なんぞ
 では蘇生が不可能だったからこうしたまでだ。負け犬の生き恥をさらしてまで助かり
 たくなかったのなら謝る。すまん」
「貴様、微塵も謝る気がないだろう……!」
 めらめらと怒りの炎を燃やすクジュラだが、オランピアはどこ吹く風で林檎の皮をどこ
まで長く剥けるかに注力している。
「まあそう苛立つな。顔だけは元のままにしておいてやったんだから」
「スピーカーがついてるがなっ!」
「なぜそう怒る。アンドロの体は人間なんぞより便利だぞ? 左腰のボタンを押してみろ」
「は?」
 言われるまま、クジュラは自分の左腰についたボタン(ボタンがついてる、くそ)を
ポチッと押す。
 途端、右手についた爪がヒュン、と微かな羽音を立てる。
「……なんだこれは」
「高周波ブレードだ」
「こ……っ?」
 試しにシーツに当ててみると、まるで水面に刃を立てるように何の抵抗もなく沈み、
布地をすぱりと両断した。
「便利だろう?」
「危ないわ!」
 そうかなー、とオランピアは林檎の皮むきを続ける。よく見れば、彼女は包丁も使わず、
自分の爪で気持ち悪いくらいスムーズに林檎を剥いていた。
「ほれ」
「いるかっ!」
 爪に突き刺して差し出された林檎に、喜んで齧りつく人間などいない。
 少ししょんぼりしながら、オランピアは林檎を片付けた。

206 :
「ともかく、これで海都には戻れまい。私と共に、深王さまに協力しろ」
「不戯けたことを抜かすな……!」
「私と共に、だぞ?」
「……? なんで2回言ったかは知らんが、俺は海都に戻る、っ、うお!?」
 ベッドから飛び出そうとしたクジュラは、足をもつらせながら派手にベッドから転落した。
「無様だな」
「う、うるさい!」
 オランピアに見下げられながら、クジュラはよろよろと生まれたての子鹿のように立ち
上がる。
 仕方がない、関節の向きがいきなり逆になって、まともに歩ける人間がいるはずがない。
「くそっ、これでは帰ることもままならんか……!」
 がっちょんがっちょんと不恰好に歩くクジュラの背中を見て、オランピアは溜め息を
つきながら、
「やれやれ仕方ない。アンドロの秘密機能その2ー」
「その2……? というか、さっきからキャラがおかしいぞオランピア」
「気にするな。今度は右腰のボタンを押してみろ」
 またも言われるままボタンを押すクジュラ。
 すると、足元からゴゴゴゴゴゴ……と不安を掻き立てる音がし始める。
「な、なんだこれは!? 俺をどうするつもりなんだ!?」
「ロケットジャンプだ」
「ロケッッ……!?」
 次の瞬間、爆音と共にクジュラの体は空高く舞い上がった。
「達者でな」
「うあああああっっっっ!!?」
 瞬く恒星亭の天井を突き破り、青く穏やかな深都の町並みを一瞬で置き去りにし。
「ぁぁぁぁぁあああああぶっ!?」
 海都の裏側、深都の天井に頭をぶつけ、クジュラの意識は暗転した。
 
 
「……はっ!?」
 次にクジュラが目を覚ましたとき、そこは見知った自室の天井だった。
 窓の外からは、白い太陽の光が差し込んでいる。間違いない、ここは海都だ。
「夢、だったのか……。はは、そりゃそうだ」
 自分がアンドロになるなど、ありえない。ましてや、あの深王の側近に遅れをとるなどと
いうことは。
 だから全部、ただの悪夢だったのだ。
「くそっ、俺らしくもない……」
 悪態をつきながら、クジュラは自慢の前髪を掻き毟った。そういえば、あれだけ夢見が
悪かったのに不思議と汗をかいていな――
 すぱり。
「……え?」
 一房の金髪が、シーツの上に落ちた。
 そして、振動する自分の右掌を見たクジュラの絶叫が、執政院中にこだました。
 
-END-

207 :
以上です。オランピアかわいい。

208 :
いいものだ。
でもオランピア機械たがらエロパロにはむかないんだよね…
ところでなんでクジュラさん最初永眠してるん?

209 :
クジュ公かわいいw

210 :
>>203
ヒイラギはやるからフルベは俺のな

211 :
ギャグ方向にシフトしたオランピア、想像すると威力高いなw

212 :
オランピアさんに高周波ブレードでなんでやねんと棒読み気味に突っ込まれて首と胴体を切り離されたい

213 :
>>212
そして自らもアンドロにしてもらうのですね、わかります

214 :
高周波ちんこ
・・・なんでもない、忘れてくれ

215 :
グギギ…規制でまともにレス出来ないでござる
ようやく真エンドクリアしたがぼっちになった宿子とオランピアを(性的に)慰めるSSを探す旅が始まった

216 :
>>213
アンドロ同士になってお互いチキチキしあうとかなにそれえろい

217 :
流れを全く読まずに無印の話を投下。
諸般の事情で保管庫に直接貼りました。
※ふたなりものにつき注意
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=337
登場人物紹介:
アレイ 青ソド ← メイン
イオ 金ケミ姐 ← メイン ふたなり
ゲオルク 眼鏡メディ
フェイン 桃DH
オステリオ 金鳥
いちゃいちゃちゅっちゅしてるだけの話です。
世界樹パロである必要性があるのかどうかすら疑問。
でも書いたから投下しちゃう、そんな感じ。

218 :
柔らかい肉の描写が生々しくてわたくしとても興奮しました
いいなあ押しつぶしたいなあ埋まりたいなあ

219 :
規制解除来た?

220 :
すまんごば……

221 :
>>217
GJ!
フタナリはいいよね
隠してたのを恋人に見せるシチュなんてたまらんね

222 :
もうひとつ保管庫に直接投稿されてる茶カスメSSがドMかわいくて生きるのが辛い。

223 :
書き手さんも読み手さんも夏規制に引っ掛かっていると見た。
えぇい解除はまだか!

224 :
ほしゅ

225 :
>>217
プロポーズに胸がぎゅんぎゅん締め付けられた
GJ!!

226 :
>>222見て気になって読んでみたら、なんか知らんがやたら感動してしまった。
うまく言えないけど、変態なのに凄く綺麗。
作者さんGJありがとう。

227 :
自分も今更>>222のSS読んできた
変態なんだけど信頼ゆえの変態というかなんというか
とりあえずGJ!変態バンザイ!

228 :
>>217
やばい…感動した… GJ!

229 :
規制が酷いみたいだな

230 :
コミケ直前で忙しいと見た

231 :
ほす

232 :


233 :
■月の犬 chapter7
「that is a question」
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=348
・世界樹1 4層終了〜5層冒頭程度のネタバレあり
・わりと普通にいちゃラブしてます

234 :
GJ!!!
続きがすごく気になる。

235 :
規制と帰省から復帰したら続き来てた!
相変わらず面白いな

236 :
てすてす
非エロ話しか浮かばないんだが、もしかして非エロって需要ないのかい

237 :
非エロなら全年齢でいいじゃん
とはいうもののこのスレは結構非エロが多いような

238 :
非エロでも普通に受け入れてたイメージがあるが、
世界樹SSの全年齢なんてあったっけ?
短いようなら、世界樹の迷宮脳内妄想設定スレでも何とかなると思うが・・・

239 :
まあエロパロ板で非エロの需要を訊かれても反応に困る
個人的にはエロを見に来てるんで非エロはスルーしてるしな

240 :
ネタが浮かんだなら書けばよいかと。
投下するか否かは後で考えればいいでしょう
自分なんか書いたはいいけど投下してないSSとか結構ありますよ。

241 :
フカビト♀×冒険者♂マダー?

242 :
全く無印仕様でスミマセン、>>217の続きに当たる話を持って来ました。
題材は五日間クエスト、傾向としてはキャッキャウフフしてるだけ、エロ控え目。
例によってふたなりものなので注意。
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=349
このスレの懐の深さとレベルの高さに、全身全霊で敬礼!

243 :
>>241
フカビトが卵産んで、冒険者に「さあ、精液かけて」ってお願いするんですね。

244 :
フカビトが宿屋の息子を誘拐拘束して目の前で卵産んだ後にあらゆる手段で強制射精ですね

245 :
大航海に出てイベントポイントに行くと何故か♀キャラばかり全裸になって海に飛び込んでいく
男衆を気にせず全裸になる金プリとかファラを想像するとハァハァしてしまう

246 :
>>241見て何かの電波を受信したから今必に書き起こしてるところです
最近勢い落ちてるし、あまり人がいないのかなあ…

247 :
>>246
モンスターの女の子大好きなんで期待期待ィ!

248 :
>>242
相変わらず描写が丁寧でいいな、GJ
勝気でドSなケミ姐のイメージとはまた違って面白い

249 :
>>242
投下乙ー
姉さんが色っぽ可愛くて色々とGJ
きゃっきゃうふふご馳走様でしたっ

250 :
>>242
どの辺が「えろ控えめ」なのかkwsk

251 :
規制解除でやっと乙が出来る
>>242イイヨイイヨー
ラブラブいちゃいちゃキャッキャウフフは最高です。

252 :
>243
むろみさん世界樹にまでw

253 :
スレイヤーズの方を思い出した俺は紛れもないオッサン

254 :
2ヶ月ぶり……? に続きを投下します。
金ファマ♂×金プリ♀のラブコメ完結編(?)、エロありです。
前回同様長くなりますので、時間のあるときにごゆるりと。
登場人物おさらい
ロコ :金髪ファーマー♂。冒険者志願。田舎でいろいろあった。本編の主人公。
リコ :金髪プリンセス♀。冒険者志願。いろいろあって家出してきたリアルお姫様。
ルゥ :赤毛モンク♀。冒険者志願。アーモロードの地元っ子。
イリア:ショートファランクス♀。冒険者。ロコといろいろあった。
前回のあらすじ
衝撃の出会いがあったので互いの身の上話をしたらお姫様がおぼこいことが判明した。
では、続きをどうぞ。

255 :
「じゃあいくよ」
「せーのっ!」
 掛け声に合わせ、掴んだ布地の裾を力強く振り下ろすと、波打った白いシーツがパン、と
音を立てて膨らみ、霧のような水しぶきが弾けた。
 陽の光を照り返すシーツの向こう側に、きゃっ、と金色の前髪を揺らして笑いながら顔を
背ける少女の姿があった。
 ぴんと張ったロープにシーツをかける。そよ風にはたはたと揺れる真っ白な布地を見て、
彼女は満足げに頷いた。
 今日も、雲ひとつ見当たらないくらいの晴れ模様。絶好の洗濯日和だった。
「うむ! なんだか気分爽快だな、ロコ!」
「やっぱり、水洗いするとさっぱりするね。じゃあ、次は洗濯物。一緒にやろうか、リコ?」
「うん!」
 桶と洗濯板を準備し、間に洗濯物を溜めたカゴを挟んで座る2人。
「さっきロコがやっていたように、この板で洗濯物をごしごしすればいいのだな?」
「そうそう。あんまり強くやると生地が傷んじゃうから気をつけてね」
 わかった、と言いながら腕まくりをするリコ。とてもよい返事なのだが、ものすごく力を
込めそうで怖い。
 ときおり首を傾げるリコを指導しながら、2人はゆったりと洗濯を進めた。
 
 慌しかった昨日から一夜明け、家出王女様との生活も3日目。なんだかんだで、すっかり
馴染んでいる自分がいた。
 こうして肩を並べて一緒に洗濯をしていると、故郷の妹といっしょにいるような気分になる。
「なんだ? 何がおかしいのだ?」
「いや、なんでも」
 なんだか気持ちがくすぐったくなり、思わず笑みがこぼれた。
 そういえば、とロコは妹との出来事を思い出す。
 ある日、どこから何を聞いてきたのか、自分の下着は自分で洗うと言い出してきた。
今さらそんなこと気にしないからと言っても、むずがって聞かなかったものだ。
(リコも、自分のものは自分で洗う、とか言い出すのかな……)
 できればそうしてくれるとありがたい。家族ならともかく、さすがに同年代の女の子の
下着を洗うのはロコも気が引ける。
 などと、ぼんやり考えていると、
「おお、これがロコのパンツか!」
「!?」
 リコは、ロコの縦縞パンツを大きく広げ、太陽に透かしたり裏返してみたり、じっくり
ばっちり観察していた。
「な、何やってんのさリコ!?」
「いや、男性用の下着など初めて見るのでな。まずは検分を……」
「し、しなくていいから!」
 慌ててロコはリコの手から自分のパンツをひったくる。
「あー! 何をするのだロコ!」
「じ、自分のものは自分で洗うから!」
 結局、ロコの方がかごの中から自分の下着だけを探し出して洗うはめとなった。
 
「よし! 洗濯完了!」
 物干し竿にずらりと並んだ洗濯物を見て、リコは満足げに胸を張った。
「疲れた?」
「全然! 楽しかったぞ!」
 そう言うリコの笑顔は、本当に晴れやかだった。捲くった袖を戻して家へと戻る。
「じゃあ、ちょっと早いけどお昼にしよっか」
 そうだな! と足取り軽やかに家に戻るリコの背中を見て、ロコは深く息を吸い込んだ。
 自分でも驚くくらい、心が穏やかだった。昨日、あんな予想もしない、衝撃的な出会いが
あったというのに。

256 :
「ロコ」
 玄関をくぐろうとしたリコは、振り返ってロコに言った。
「午後は、もう一度アーモロードに行くのだな?」
「……うん、もちろん」
 そうか、とリコは笑顔で頷くと、家に戻った。
 あの街にいる懐かしの顔を思い出し、鼓動が少し高鳴ったが、それもすぐに落ち着いた。
 リコのおかげだ。彼女がいなければ、自分はただ逃げているばかりだっただろう。
 ロコは、遠くに見える世界樹と、その根元に広がる街並みに思いを馳せた。
 
 昨日は、何も言えなかった。まともに顔も見れなかった。
 また会えたなら、今度は、ちゃんと。
 □ □ □
 昼食を済ませた2人は、再びアーモロードの市場へとやってきた。
 今日は平日ということもあってか、昨日より人通りが少ない。それでも、店主達の活気は
ほとんど衰えることなく、道行く客に大きな声で呼び込みをかけていた。
「大丈夫か、ロコ?」
「……うん、平気」
 そわそわとした様子のロコに、リコが声をかけてくれた。
 背丈、髪型、体型。イリアに少しでも似ている姿を見かけると、目で追いかけてしまう
自分がいた。
「気持ちはわかるが、焦っても仕方がないことだ。それに、私たちにはやらなきゃいけない
 こともあるしな」
「うん、わかってる」
 ロコは自分の両頬をぺちんと叩いた。そうしているうちに、いつの間にか目的の店の前
までたどり着いていた。
「おや、お二人さんじゃないの! こんにちは、今日も買い物かい?」
 午後の日差しにも負けない明るい笑顔で店番をするルゥと挨拶を交わす。
「しかしそうやって二人で並んでるとさ、夫婦とは言わなくてもほんとに兄妹みたいだね
 あんた達」
「そ、そんなに似てます?」
「自分達では気づかないかもしれないけどね。さ、今日もどんどん買っていってね!」
 手を叩いて品をすすめるルゥに、ロコは申し訳なさげに手を振り、
「いえ、違うんです。今日は買い物に来たわけじゃなくて、ルゥさんにお話が」
「今日はねー、これ! 今朝取れたてのアスパラがオススメ!」
 しかし、ルゥはそんなことは知らんとばかりに、太く青々しく育ったアスパラが盛られた
かごを差し出してくる。
「……4本お願いします」
「まいどありぃ!」
「弱っ」

257 :
 結局、今日もルゥの店で買い物をすることとなった。
 このお店の野菜は、どれも彩りが良く、大きく育ったものばかりだ。見ているだけで嬉しく
なってきてしまう。
 アーモロード特産の野菜に関してルゥと熱く語り合い、結果今日も袋いっぱいの野菜を
買うことになった。
「はい、毎度あり!」
 ロコが代金を渡すと、ルゥはレジ代わりの竹ざるに、小銭を無造作に入れた。お札が何枚も
入っているところを見るに、このお店は平日のこの時間でも盛況なようだ。
「昨日はその、すみませんでした。お見苦しいところを見せてしまって……」
 店の奥にざるを戻すルゥの背中に、ロコは謝った。
「ん? あぁ、気にしてない気にしてない。まあ、さすがにあの剣幕にはびっくりしたけどね。
 あの後すぐイリアさんも宿に帰っちゃったし」
「そうなんですか……。あの、姉さ、じゃなくて、イリアさんはどんな様子でした?」
「んー、落ち込んでたね、珍しく」
「珍しく?」
 ロコの問いに、ルゥはうん、と頷いて、
「イリアさんがこの店に来るようになったの、1年くらい前かなあ。最初はギルドの人たちと
 一緒だったんだけど、ちょくちょく1人でも顔出してくれるようになってね。近所のおば
 ちゃんと、料理のこととか、野菜の育て方とか話してて、すごく人気だよ? 明るいし、
 元気だし」
「……ああ、わかります」
 その姿は、容易に目に浮かぶ。
 それは、ロコが一番よく知っているイリアの姿だから。
 元気にやっているんだ、彼女は。ここで。
 鼻の奥が少し熱くなるのを、ぐっと奥歯を噛み締めてロコは堪える。
「勘ぐるつもりはないけどさ……」ばつが悪そうに後ろ髪を掻きながらルゥは尋ねる。
「イリアさんの家族か友達? ケンカでもしたの?」
「んー、まあ大体当たってるんですけど。ケンカとはちょっと違う、と思います」
「ふーん? まあなんでもいいけどさ、さっさと仲直りしたほうがいいよ。久しぶりに会え
 たんでしょ?」
 後ろでリコが、うむ! と大きく頷いた。両親にたしなめられる子供のようで、なんとなく
情けない気分になる。
「って、そっか。今日はそのために来たのかな? それとも、昨日言いかけてたことの続き?」
「昨日の……、あ、そうです! そのことを話しに来たのに!」
 すっかりルゥのペースに巻き込まれてしまっていた。リコはやれやれと溜め息をつき、
ロコの代わりにルゥの前へと歩み出た。
「ルゥ。……あ、いや、よく考えたら失礼だったな。ルゥ、さん?」
「ルゥでいいよ、リコ」
 笑いながら答えるルゥに、少し赤くなりながらリコは続ける。
「ルゥはなぜ、世界樹の迷宮を目指そうとしているのだ? 理由を教えて欲しい」
「……話が長くなりそうだね」
 リコの真剣な態度に何かを感じ取ったのか、ルゥは腰に手を当てて、よし、と呟くと、
店の奥に向かって叫んだ。
「おやっさん! ちょっと店番よろしく!」
 すると、八百屋の主人がその大きな体躯をのっそりと現した。
「………………あ"ぁ〜」
 しかし、その声はまるで幽霊の怨嗟のように低く、顔は土気色で目の焦点も合っていない。
「お、おやっさんどうされたんですか?」
「あー、ほっといて。ただの飲みすぎだから。やめとけっつってんのに、いつもこんなに
 なるまで飲んでくるのよねー。おやっさん、私ちょっと外すからお店よろしく!」
「…………あぁー……」
 返事をしているのか、ただ頭痛に唸っているだけなのかわからない店主をおいて、ルゥは
店を出る。
「い、いいんですか?」
「自分の店なんだから、酔っててもそれくらいやらないと」
 ぴしゃりと言い切るルゥの後を追って、ロコたちも店を離れた。

258 :
 八百屋の横、狭い路地裏に立つ3人。
「よし、じゃあ話そうか。私が世界樹の迷宮を目指す理由、だよね?」
「うむ」
 身の上話って苦手なんだけどね、と前置きしながらも、彼女は面倒くさがる様子もなく
はきはきと話し始めた。
「私の両親は、冒険者だったんだ。聞いた話だと、けっこう評判の高いギルドで、元老院、
 ってわかるよね? あそこにも一目置かれてたらしい。父さんがウォリアーで、母さんが
 バリスタ、だったかな? あんまりはっきり覚えてないのは、2人とも私が物心つく前に、
 迷宮を探索中にんじゃったから」
 あっさりと言ってのけるルゥに、ロコたちは思わず固まる。
「それからは、孤児院、というかそういう身寄りのない子供を集めて育ててる物好きなジイ
 さんがいてね、その道場で育てられた」
「それは、ご苦労なされたんですね……」
「そう。だから私は、父さんと母さんの敵を取るために、ってのはもちろんウソで」
「え?」
「言ったでしょ? 両親がんだのは本当にちっちゃな頃なの。そりゃ写真くらいは残ってる
 けど、両親がどんな人だったかとか思い出すどころか全く知らないもん!
 私の理由はね、残念だけどもっとありきたり! その師匠のジイさんも元冒険者でさ、
 小さな頃から聞いてるこっちがワクワクするような話ばっかりするんだもん。自分の腕を
 試したくて、挑戦したくて仕方がないの!」
 声を弾ませながら、彼女は固めた拳を素早く振った。空圧がふわっと頬を掠める。
 武術などからっきしのロコだったが、思わず見とれてしまうような鮮やかな拳筋だった。
 自分の掌を見つめて、ルゥは言う。
「このバカさ加減は、たぶん親ゆずりなんだろうね。あんまり普通すぎてがっかりした?」
「いや、そんなことはないです」
 少なくとも、居づらくなった故郷から抜け出してふらふらと出てきた自分よりよっぽど
前向きな理由だ、とロコは思った。
「あとは、そうだね、私の両親みたいなのは他にもいるだろうからさ、樹海のどこかでに
 かけてるバカがいたら、自分の冒険とか二の次にして助けてあげたいって思うんだ」
「? 困っている人を助けるのは当然ではないのか?」
 つっこむリコに、ルゥは同調して声を上げる。
「そう、そうでしょ? だけどさ、たまに客でくる冒険者の中にはさ、『そんな甘い考えは
 樹海では通用しない。他人を助けている間に自分の命が危険に晒されることを忘れるな』
 とかすまし顔で言う奴がいるのよ。知るかっつーの!」
 拳を震わせてルゥは言う。なぜかリコも鼻息を荒くしている。
「誰かを残してぬようなバカは、うちの両親くらいで十分だからさ」
 一応、気功術も身につけてるんだよ? と、ルゥは照れ隠しのように笑った。
 リコは、ロコと目を合わせて頷くと、ルゥの方に歩み寄って手を差し出した。
「ルゥ、私たちの仲間になってくれないか? 私は、お前と一緒に冒険してみたい」
「僕からもお願いします、ルゥさん」
 ロコも頭を下げて頼む。
「うん、やっぱりそういうことだよね、あんた達の頼み事って。……うーん」
 ルゥは、顎に手を当てて考え始めた。当然の反応だった。これから、命を預け合って
一緒に冒険する仲間を決めるのだから、悩まないほうがおかしい。
 ましてやこっちは、アーモロードに来たばかりの見た目どおりのひよっこなのだから。

259 :
 思案に暮れるルゥを固唾を呑んで見守っていた、その時だった。
「なっ、何すんだてめへ!?」
 裏返り気味な八百屋の主人の叫び声と、物を盛大にひっくり返す音が店の方から聞こえて
きたのは。
 
「おやっさん!?」
 慌てて駆け出したルゥに続いて、店の方に戻る。
「! 誰だお前は!」
 品物に足を引っかけながら店の中から飛び出してきた、見知らぬ男に向かってリコが吠える。
 異様にぎらぎらした目つき、シワだらけの衣服に身を包んだいかにも怪しい風体の男は、
その手にルゥが代金を入れていたざるを手にしていた。
 泥棒だ。
「あんたッ!」
 眉を吊り上げ、怒りの形相を浮かべたルゥが泥棒に飛びかかろうとする。
「ひ……ッ!」
 泥棒は慌てて、転がした箱から落ちてきたリンゴをルゥに向かって思い切り蹴飛ばした。
「あぅッ!」
「ルゥさん!?」
 はたしてそれは功を奏した。角から飛んできたその実は、ルゥの左目に当たって落ちた。
ルゥは短い呻き声を上げてその場にしゃがみこんだ。
 その隙に、泥棒は市場の奥へ向かって駆け出す。常習犯なのか、見事なまでの逃げ足の
良さだ。
「くっ、待ちなこのコソ泥! 誰か、そいつを捕まえて!」
 赤くなった左目を押さえながらルゥは叫ぶ。しかし、道行く人々は泥棒の姿に驚きこそすれ、
彼を止めようという者はいなかった。
 ただ一人、
「待てっ!」
 我先にと飛び出した猪突猛進の姫様を除いては。さすがというべきか何というべきか。
 しかし彼女では、大の大人を腕力で取り押さえることはできないだろう。
「リコ!」
 その背中に、すかさずロコは声をかける。なんだ! とリコは首だけ振り返って問い返す。
「右に追い込んで!」
 ロコのその言葉に一瞬リコは得心がいかなかったようだが、わかった! とすぐに頷くと、
泥棒の背中を追って走り出した。泥棒に負けず劣らずの足の速さだった。
「もう、本当に無茶するんだから……」
「って、放っておくのかい!? 私たちも追いかけないと!」
 立ち上がったルゥに、ロコはハンカチを渡しながら首を振る。
「泥棒が逃げていった先は、T字路になっています。左に曲がると市場の外なので、おそらく
 泥棒はそっちに逃げるつもりでしょう。けど、右に曲がればこのお店の向こうの道をUターン
 してくることになるはずです。そこの裏路地から向こうに回って、挟み撃ちにします」
 すらすらと述べるロコに、ルゥはきょとんとして、
「この街に来たばっかなのに、なんでそんな」
「土地勘だけは良くて。あとは、泥棒を追い詰めるために……」
 ロコは、泥棒が逃げていった方向とは反対側に振り返った。
 そして、おもむろに唇に手を当てると、大きく吸い込んだ息を思い切り解放した。
 甲高い口笛が、街中に響き渡る。

260 :
「? 一体何をやって……」
「おや、ずいぶんご機嫌な音色だね少年君」
 と、そこへ、昨日出会った羊飼いの吟遊詩人が、事態の空気にそぐわぬ気の抜けた声で
やってきた。
「あ、働きもせずぷらぷらしてる旅人。なに? 私たちいま忙しいんだけど」
「ご挨拶だねえ八百屋の娘さん」
 ぼろんぼろんとリュートを弾き鳴らして、ルゥの悪態をさらりと受け流す青年。
「旅人さん、ちょうどいいところに! よかった事後承諾にならなくて。お願いがあるんです、
 羊さんたちの力を貸してください!」
「あの子達の?」青年はきょとんと首を傾げたが、「ああ、構わないよ。あの子達で何か
 役に立てるなら。昨日と同じ市場の外れにいるから行っておいで」
 青年はにこっと一笑して快く承諾してくれた。その脇では、ルゥが何をしているんだと
そわそわしている。
「いえ、もう呼びました」
「「え?」」
 青年とルゥが疑問符を浮かべていると、ロコの背後、市場の奥の方からたくさんの足音が
響いてきた。
 それはまるで、真っ白な雲が地を張って突撃してくるかのような、異様な光景だった。
「な、なにあれ……」
 道行く人々が目を見開いて驚き、その群れに慌てて道を譲る。
 それは、青年の飼う羊たちだった。何かに誘導されるようにロコたちの元に一目散にたどり
着くと、彼らはぴたりとその進行を止めた。
 先頭を走っていた、昨日ロコに一番懐いていた小さな子羊が、ぴょんとロコの胸元に
飛び込んでくる。
「メ! メ!」
「よしよし、いい子だね、みんな」
 ロコたちの前には、外れにいた20匹超の羊が道を埋め尽くして勢揃いしていた。
「こ、これは……」
 ルゥは驚きのあまり言葉が出ない。
「……えっと。少年君、いつの間に?」
 さすがの青年も、呆気に取られた様子でロコに尋ねる。
「昨日のうちに、手なずけておきました。みんな聞き分けのいい子で助かります」
「は、はは! いやあ、少年君もなかなかチートだねえ。愉快愉快!」
 はっはっはっ、と青年は心底楽しそうに笑い、意気揚々と手にしたリュートを奏でた。
 それは行進曲だった。弦楽器一本で奏でられる、頼りなくも雄雄しい、羊の群れを鼓舞
するかのような旋律。
「さあ、急ぎましょうルゥさん!」
「へ? あ、ああ! でもどうやってこんな大勢」
「みんな、こっち!」
「メ!」
 ロコが口笛を短く鳴らし裏路地へと進むと、羊達はまるで兵隊の行進のようにきっちり
隊列を作る。
 家屋の壁にぶつかることもなく、あまつさえリュートのリズムに歩調を合わせ、ぞろぞろと
狭い路地へ吸い込まれていった。
「……これ、何の光景?」
 泥棒を追う焦りもリンゴをぶつけられた痛みも忘れて、ルゥはよたよたと羊達の後ろを
ついていった。

261 :
「待てー! 大人しくお金を返すのだ! これ以上逃げるとお仕置きだぞ!」
 ロコの指示通り、泥棒を突き当たりで右手に折れるように誘導したリコは、さらに逃げる
泥棒の背中に追いすがる。
 泥棒はざるから小銭を落としながらも、お札だけはせっせと自分の胸ポケットにしまい、
確保していた。おかげで走りが疎かになり、なんとかリコでも引き離されないで済んだ。
 しかしどこまで追いかければ――、と切れる息を飲み込んだ、その時だった。
「! なんだあれは!?」
 リコと泥棒が走るその向こう、道の脇から大きな綿毛がぞろぞろと現れて、市場の道を
埋め尽くした。
 その先頭には、
「ロコ!」
 走る2人の姿を確認したロコはこくりと頷くと、
「泥棒さん! もう逃げ場はありません! あきらめてお金を返してください!」
「くっ、くそ……!」
 泥棒は慌ててきょろきょろと左右を見るが、抜けられそうな路地はない。
「みんな、こっちを向いて!」
 ロコがそう命令すると、羊たちはくるっと全員、泥棒とは反対の方向を向いた。
 ついにロコたちの元までたどり着いてしまった泥棒は、なす術もなく立ち止まる。
 飛び越えようにも間をすり抜けようにも、羊たちは道をみっしりと埋め尽くしている。
「くそっ、どけ、クソがっ!」
 苛立った泥棒は、羊達の尻を靴底で蹴り飛ばした。
「やめてください!」
 羊たちは呻き声を上げるが、決してその場を動こうとはしない。
「さあ、大人しく観念するのだ!」
 乱れた息を整えていたリコが、泥棒に指を突きつけて叫ぶ。
 これで諦めてくれれば。羊達の陰でロコは祈る。
 前と後ろを塞がれた泥棒は、うう、と低く唸りながら逡巡する。
 すると、彼は懐から何かを取り出した。
 包丁だ。事の次第を見守っていた市場の人間たちが短い悲鳴を上げる。
 安全のために巻いていた布を口でむしりとると、まるで品定めをするように双方をきょろ
きょろと見渡して――まずい!
「ごめん! 通して!」
 危険を察知したロコは羊たちを引き下がらせて、リコの方にぎらりとした視線を向けた
泥棒に向かって駆け出していた。
 この状況なら、泥棒が狙うのは間違いなく手薄なリコの方――!
「店の者! 少し借りるぞ!」
 しかしリコは臆することなく、泥棒と目を合わせたまま近くにあった店の軒先へと近づいた。
 そこに立て掛けてあったのは、一振りの短い竹箒。
「へっ、ガキがそんなもの振ったところでなんだってんだよ!」
 見せびらかすように包丁を突きつけながら、泥棒はリコの方へとにじり寄る。
 箒を手にしたリコは、すぅっと静かに息を吸い込み、正眼に構えた。
 そして、走り寄ろうとするロコを目で制した。
「っ、リコ……!」
 ダメだ、あの子をこんな危険な目に合わせちゃいけない。背中から飛び掛ってでも……!
「ぅぅぅううらああっ!」
 ロコが覚悟を固める前に、声を上げながら泥棒はリコに向かって駆けていた。右手には、
手の平が白むほど強く握り締めた凶刃。
 リコが箒を振り上げる。泥棒は咄嗟に顔の前に掲げる。少女の軽い一振りなど腕力でいな
してしまおうという腹だ。

262 :
「せいッ!!」
 潮合は一瞬だった。泥棒の顔面に向かって振り下ろされたはずの箒は、瞬きの間に軌道を
変え、半身をずらし一歩前に踏み込んだリコの体重を乗せて、泥棒の右手首を強かにはたいて
いた。
 叩き落された包丁が地面に落ちる。
「え……?」
「っやああぁぁっっ!!」
 呆気にとられ、事態も把握できないままの泥棒の顔面に、今度は思い切り振りかぶった
横薙ぎの一撃が叩き込まれる。
 頬の中を切ったのか、口を押さえて言葉もなしに悶える泥棒。
 しかしリコは間髪も入れず、
「言ったはずだ、お仕置きだとな!」
 背を丸めて痛みに悶える泥棒の側頭部に、両手でしっかり握り締めた柄の先を向けて、
力の限り打ち付けた。
 かんっ、と硬い音が響き、泥棒の体は地面にのびた。
「……はぁ、はぁ、はぁ……っ」
 リコは止めていた息を吐き出し、強張っていた肩の力を抜いた。と同時に、その場に
へたっと座り込んでしまった。
 辺りを包む奇妙な静寂に、リコの荒い吐息だけが聞こえる。
「……リコ、大丈夫?」
「ロコ、……うん、はは、やったぞ」
 声をかけるロコに、リコは笑顔を作ってVサインをした。
 しかし、
「んのガキがああっ!!」
「きゃっ!?」
 気絶したと思っていた泥棒は、喝を入れられたように瞬時に起き上がると、無防備だった
リコの肩を掴んでそのまま地面へと押し倒した。
「いた、痛い……! 離せ、下郎が……っ!」
「うっせえ! ガキがよくもやりがやってよおっ!」
 掠れるほどのダミ声で泥棒は口汚く叫ぶ。その顔は紅潮し、身勝手な怒りにまみれた目を
剥いてリコを見下している。
 リコの体に馬乗りになった泥棒は、その右手を硬く握り締めた。
 悪意に塗れた拳を、リコの顔目掛けて振り下ろさんと――
「ひっ……!」
「うあああああっ!」
 気づけば体が走っていた。泥棒に肩から体当たりをかましたロコは、そのまま泥棒とともに
派手に地面を転がった。
「ろ、ロコ!」
「うぜえ……ガキどもが!!」
「ぐっ!?」
 ロコといっしょに地面でもみくちゃになった泥棒は、すぐ足元にあったロコの二の腕を
怒りにまかせて蹴りつけた。焼けるような痛みに顔をゆがめるロコ。
「ロコぉ!」
 リコが悲痛な声で叫ぶ。しかし彼女もまだ立ち上がれそうにない。
 その間に泥棒は、口を不気味に歪ませて立ち上がり、痛みにのたうつロコを見下ろす。
 そして、ロコの腹を蹴りつけようと右脚を振り上げた――その後ろに。
 ふわりと舞い上がる赤い影が見えた。
「そこまでだ、よっと!」
 ひゅん、と空を切り裂く音が、確かにロコの耳にも届いた。
 つむじ風のように鋭い回し蹴りを後頭部に食らい、泥棒は呻き声を上げる間もなく、その
場にぐしゃりと倒れこんだ。

263 :
 ふぅっ、と、赤毛の少女は残心の構えを解いた。
「……ふぅ。ロコ、あれ作戦ミス。私が通るときはあの羊どけてくれないと」
「ルゥさん!」
 服についた綿毛を払いながら苦笑するルゥに、ありがとうございます、とロコは頭を下げた。
「それよりさ、あの子」
 ルゥに手を貸してもらいながら立ち上がり、そうだ、とロコは慌ててリコのところに駆け寄る。
「リコ、立てる? 怪我はない?」
「あ……、う、うむ。いや、ロコの方こそ、蹴られて……!」
「大丈夫だよ、これくらい」
 痛む左腕をかばい、右手だけを差し伸べて起き上がるリコを支える。
「ありがとう、ロコ。……? な、なんだ?」
 立ち上がった二人に、今度は周囲にいた市場の人々からの歓声と拍手が降り注いだ。
 よくやった! 大したもんだ! と、みんな口々にロコたちに感謝の言葉を投げかけている。
「もちろん、泥棒を捕まえてくれたロコたちへのお礼だよ。こういう輩は市場の天敵だからね。
 本当にありがとう、うちの売り上げ守ってくれて」
 縄でふん縛った泥棒の胸元からお札を取り出し、ルゥはにかっと笑う。
「いや、そんな僕たちなんて。な、なんか照れるねリコ。……リコ?」
 呼びかけても、リコは何の返事もせず湧き上がる群集をぼうっと見つめていた。
 どうしたの、と声をかけようとしたその時。
 リコの肩の向こう。今度は見間違いではなかった。
「!」
 野次馬の喧騒の中に、その人影はあった。
 昨日とは違う、重厚な鎧を脱ぎ捨てたその姿は、思い出の中の優しい出で立ち、そのまま
だった。
「イリア姉さん……!」
 反射的に駆け出そうとする足に、心の中の何かがすぐにブレーキをかける。
 ロコがこちらを見ていることに気づいたイリアもまた、喜ぶような、ためらうような、
複雑な表情を浮かべている。
 たかだか数歩先にいるのに。ちゃんと話そうって決めたのに。どうしてこの足は動かないんだ。
 逡巡するロコの背中を、誰かの手がぽん、と叩いた。
「……リコ?」
 振り返ると、さきほどの危うげな様子はかけらもなく、笑顔で頷くリコがいた。
「大丈夫だ。いってこい、ロコ」
 どん、と突き飛ばすようにリコはロコの背中を押した。
 つんのめりながら前に出たロコは、うん、と頷き、ゆっくりと、イリアの元へと歩み寄った。
 踏み出す歩調に合わせて思考が巡る。
 彼女になんて言えばいい?
 あの時何も出来なくてごめんと謝る?
 何も言わず出て行って勝手な人間だと怒る?
 また出会えてよかったと再開を喜びあう?

264 :
 そしてロコは、イリアの目の前に立った。
「……イリア姉さん」
 イリアは黙って、ロコの顔を見つめている。
 何を言われても仕方がない。そう覚悟を決めているようにも見えた。
 詰まりそうになる喉を、奥歯を噛み締めて堪えて、深く息を吸って。
「元気、だった?」
 やっと口をついたのは、そんな言葉だった。
 でもそれは、あの日イリアと別れてから、ずっとロコが知りたかったこと。
 もう二度と会えなくてもいい。ただ、
 あんな別れ方をした人が、不幸のまま人生を続けていたらと思うと、気が気ではなかった。
 せめて健康で、……願わくば、別の形ででも、幸せでいてほしかった。
 それだけが、自分の願いだった。
 目を伏せて言葉を待つロコの肩に、温かな手の平の感触が宿る。
 恐る恐る顔を上げた先には、笑顔が咲いていた。
「元気も元気! ほら、この仕事って何より元気がないとやってられないから!」
 イリアの、明るく溌剌とした声。ロコが一番よく知っている、一緒に田畑で汗を流した
時の、あの声だった。
「ロコも、元気そうでよかった。それに、見てたよ。やるじゃないロコ」
 屈託のないその笑顔に、ロコは思わず緩みそうになる顔を伏せた。
 その笑顔は反則だ。喉にきゅんと切ない痛みが走る。
「あ、あれは仲間がいたから……。そうだ、僕も、世界樹の迷宮を目指すことにしたんだ。
 あそこにいるリコと」
「私もいるよ!」
 2人のやり取りを聞いていたルゥが声を上げる。リコは目を見開いて振り返り、ルゥの
元へと駆け寄る。
「ルゥ! じゃ、じゃあ……?」
「ああ、あんたたちとならうまくやれそうな気がするよ。よろしくね、リコ、ロコ……
 って、うわ!?」
 やったー、と喜びの声を上げながらリコはルゥに抱きつき、そのまま地面にべしゃっと
倒れこむ。
 その様子を見て、イリアはくすくす笑いながら、
「両手に花じゃない?」
「そ、そういう言い方はちょっと……」
 イリアに茶かされ、ロコはたじろぐ。
 そんなやり取りもまた、懐かしさに満ち溢れたものだった。
「ふふ、冗談冗談。いい子たちだね。あなたたちなら、安心だとは思うけど……。でも、
 油断は絶対に禁物。樹海は本当に怖いところだから」
 たしなめるように言う彼女に、ロコは大きく頷いた。
「よし。……じゃあ、私はまた樹海に潜る準備をしないといけないから。ロコたちも、
 これから忙しいんじゃない?」
「え、う、うん。でも」
 やっと、こうしてちゃんと会えたのに。まだ話したいことがたくさんあるのに。
 そう言おうとしたロコの体を、不意に温かな感触が包み込んだ。
「えっ、ちょ、ね、姉さん!?」
「本当、大きくなったねロコ。でも、背はまだ私より小さいかな?」
「も、もう、からかわないでよ姉さん!」
 辺りから囃し声が沸き起こる。イリアはロコの体を抱きしめて、その背中を愛しげに、
優しくぽんぽんと叩いた。
「ふふ、それじゃあねロコ。私、よくあの八百屋さんに顔を出すから。また今度会った時に、
 ゆっくり話しましょう」
 体を離したイリアは、そう言ってロコの頭をくしゃくしゃと撫で、手を振って去っていった。
「姉さん……」
 微かな残り香に、ロコは体を震わせた。
 それは確かに、あの村の匂いだった。

265 :
「ふーん」
「うわ、リ、リコ!? な、なに一体……?」
「何もくそも、なぁ?」
「ホント、見せ付けてくれるじゃないのロコ。結局イリアさんと一体どういう関係なのさ?」
 じとー、とした目つきでこちらを睨む2人に、ロコは緩んだ頬を誤魔化すようにぐりぐりと
擦った。
「まあでも、よかったな。ロコ」
「うん、ありがとう、リコ」
 そう言って、2人は笑いあった。
「……変な子たちだね、まっく」
 つられて、ルゥも笑った。
 
「いやー、色々と面白いものを見せてもらったよ少年君」
 と、そこに再び吟遊詩人の青年がひょっこり顔を出した。
「アンタって本当空気読めないねぇ……」
「これまたご挨拶だね八百屋の娘さん」
 はっはっは、と笑う青年に、娘じゃないって言ってんだろっ、とルゥは正拳を見舞おうと
するが、あっさりとかわされる。
「あ、旅人さん。ありがとうございました。この子達のおかげで、泥棒を捕まえることが
 出来ました」
「いやいや、この子達も役に立てて喜んでるよ。とくにその子」
「え?」
 青年が指差す先を見ると、例の一番小さな子羊がロコのすぐ足元に擦り寄っていた。
「メ、メ」
「君、どうしたのさ?」
 ロコはひょいと、その小さな体を抱き上げる。
「少年君の勇気と行動力に感動したみたいだねぇ。すっかり懐いちゃってる。
 で、だ。僕は明日にもこの街を離れようと思う。十分楽しませてもらったからね。そこで
 餞別に、その子を君に預けよう」
「えっ!? い、いいんですか?」
「この通り、仲間はまだたくさんいるしね。君たちの門出を祝して、せめてものプレゼントさ。
 頑張りたまえ、冒険者たち!」
 そう言ってロコの肩を叩くと、青年はリュートで陽気な曲を弾き鳴らしながら、羊達の
群れを連れて市場の外へと去っていった。
「……なんというか」
「本当に不思議な奴だったな……」
「そう? いい人だったよとても……うへへ……」
「……お前、イリアさんと再会したときよりも嬉しそうじゃないか?」
「そ、そんなことない、よ!」
 たぶん、と、にやけた顔を引き締めつつも羊を撫でる手は止めずにロコは言う。
「あーもう、2人とも! そんなことより!」
 2人の間に割って入り、2人の顔を見てルゥは言う。
「やらなきゃいけないことがあるでしょ!」

266 :
 □ □ □
 
「あーもう、あんなに書類を見たり書いたりしたの初めてだよ! 疲れたー!」
 大きく伸びをするルゥを先頭に、3人は冒険者ギルドを後にした。
 あの後、早速3人は冒険者ギルドに赴き、ギルド設立の登録を行なった。
 ルゥの年齢が、未成年者を監督するには低すぎることに難色を示されたが、なんとか無事に
申請を終えることができた。
「いや、あの係員に睨まれてたのは私たちではなく、その羊のせいだと思うぞ」
「えー、そんなことないよ。ね、メメ?」
 さっそく名を付けた子羊は、メ、と大きく頷いた。
「それより、やっぱりあのギルド名は安直過ぎますよ……。それに、ギルドマスターはルゥ
 さんじゃないですか」
「何言ってんの、ギルマスなんて名前だけ名前だけ。いいじゃん、あんたたち2人がうちの
 ギルドの看板って感じがするしさ。まだ3人だけど」
 あはははは、とルゥは気楽に笑う。
「もう……。リコはどう思う? ……リコ?」
「ん? あ、ああ、いや、私は気に入ってるぞ! うん!」
 ワンテンポ反応の遅いリコに、ロコは首を傾げる。
 思えば、書類記入の時も、どこかぼーっとしている様子が気になっていた。
 疲れているのかな。そう思い声をかけようとしたが、先頭を歩くルゥが振り返り、先に
声を発した。
「よし、じゃあ今日はどうする? 今後のことについて話そうか、それとも、疲れてるみたい
 だから明日にするかい?」
 ルゥはリコに向けて言ったのだが、一拍遅れてリコは首を振り、
「い、いや、そんなことはないぞ!」
「ははは、無理しなくていいよ。私もまだ店番があるし、あの頑固親父とか、道場のみんなに
 このことを話さないといけないしね」
「そっか……、そうですね。じゃあ、また明日、お店に行きますから」
 ああ、とルゥは頷き、手を振って店の方に戻っていった。
「それじゃあ、今日からよろしくな、リコ、ロコ!」
「ああ!」
「はい!」
 大きな返事を返し、2人も帰宅の途についた。

267 :
 □ □ □
 荷物を下ろし、食卓にかけて一息ついた。
 夕日に紅く染まる部屋の中で、しばしぼんやりとする2人。
 未だに、冒険者になったという実感がわかない。けれど、胸は期待と緊張で、とくとくと
高鳴っていた。
「明日から忙しくなるね。装備を整えたり、メメの小屋も作ってあげなきゃいけないし」
 向かいに座るリコは、そうだな、とか細く呟くばかりだった。珍しく緊張しているのだろうか。
 よし、とロコは立ち上がり、エプロンを巻いた。
「ちょっと早いけど、いろいろ考える前に晩ご飯作ろう。お腹空いてるでしょ?」
「あ……、うん。私も手伝う。今日は何を作るのだ?」
「調味料も買えたし、今日はホワイトシチューにしようかなって」
 おお、とリコは椅子を揺らして喜んだ。やはり空腹で元気が出ないだけのようだ。
 台所に立つロコの横に、リコもとてとてと駆け寄ってくる。ついでだから、料理の仕方も
学んでもらおう。
「材料は?」
「小麦粉とバターと牛乳、野菜がジャガイモ、玉ねぎに……、あ」
「? どうしたのだ?」
「……アスパラ、ルゥさんのお店に忘れてきちゃった」
 
 それから一時間ほど経ち、
「これで完成か? うむ、おいしそうだな!」
「リコが手伝ってくれたおかげだよ」
 無事にシチューは出来上がった。ホワイトソースの柔らかく豊かな香りが食卓に満ちる。
 アスパラは、また明日ルゥのお店に行ったときに回収することにした。具は買い置きの
野菜のみになってしまったが十分だ。
 リコも、ロコの熱心な指導の結果、ゆっくりながらもまともに野菜が切れるようになった。
最初包丁を両手持ちした時は、どこに人傷沙汰を起こしにいくのかと思ったものだが。
 リコは、にこにこしながらシチューの入った器を食卓に並べている。調子が戻ったようで
ほっとする。
「はい、スプーンもお願い」
「おお、ありがとうロコ……あ」
 しかし、ちゃんと手渡したはずのスプーンは、リコの手からぽろりと落ちて食卓の上で
跳ねた。
「あ、ご、ごめん……」
 しょげるリコに、気にしなくていいよ、と、もう一度スプーンを彼女に手渡した。
 やはりどこか、調子がおかしいのだろうか。食事が始まれば、樹海にはどんな怪物がいる
だろうとか、冒険中の食事はどうするだとか、食卓はそんな話で賑わったものの、ロコは
どこか違和感が拭えなかった。

268 :
「リコ? もう寝たのかな……」
 夕食を食べ終わり、今日一日の疲れをシャワーで流し終えたロコは、居間にも食卓にも
リコの姿が見当たらないことに気づいた。先に風呂を済ませたはずなのだが。
 2階の寝室に入ると、布団の膨らんだベッドがあった。部屋の明かりはつけっぱなしだった。
「……寝てる?」
 小声で呼びかけると、リコは体を布団ごとゆさゆさと振った。
 よっ、とロコはベッドに腰かける。今朝洗ったシーツの肌触りが心地よかった。
「今日は色々大変だったもんね。泥棒追いかけたり、ギルドの申請したり」
 声をかけるが、反応がない。やはり、相当疲れているのだろうか。
 まだ早いが、自分も寝てしまおう。そう思い、ロコもベッドに潜ろうとする。
「ろ、ロコ……」
「? なに?」
「すまん、その、今日は別の所で寝てくれないか……?」
 背中を向けたまま、消え入りそうな声でリコは言う。
「別にそれは構わないけど……?」
 初日からロコはその方がいいと言っていたのだが、なぜ今になって、と思ったその時だった。
 リコが被ったシーツの端が、ふるふると震えていることに気づいたのは。
「り、リコ? どうしたの?」
「うう……」
 尋常ではないその様子に、慌ててロコは彼女の被っているシーツを引っぺがす。
 気まずそうに振り返ったリコの顔は、普段の彼女からは想像できない血色の悪さだった。
両腕をかき抱き、何かに耐えるようにぶるぶると震えていた。
「寒いの? まさか、風邪!?」
「ちがう、ちがうのだ……。どうしよう、ロコ。」
 震える唇をきゅっと噛み締め、リコは呟いた。
「怖い……」
「怖い、って」
 言われて、ロコは昼間の出来事を思い出した。
 3人で捕まえた泥棒。あの男の、粗暴な言葉遣い。険悪で傲慢な目つき。ナイフと拳。
 ロコの目にも耳にも、すっかり焼きついている。
 気づくのが遅かった。彼女はあんな「悪意」に晒された経験など、きっと今までなかったのだ。
「情けないな。小さな頃から剣術を習っていて自信もあったのに。いざ実戦になって、悪漢に
 立ち向かっただけでこんなザマだ」
「……情けなくなんかない。リコは堂々と戦ってた。みんな誉めてたじゃないか」
「そうかもしれない。でも、後になって、どんどん体が震えてきて。刃を向けられることが、
 こんなに怖いことだなんて……」
 リコは苦しげにまぶたを閉じた。
 ロコは自分のうかつさを呪った。あの騒動の後からリコの様子はおかしかった。その動揺を
気取られまいと、ずっと堪えていたのか。
「リコ」
 ロコは、リコの右手をぎゅっと握った。風呂上りだというのに、その手は冷たかった。
 リコは、まるで親の手にすがる子供のように、ロコの手の平を両手でぎゅっと握り返して
きた。ふるふる、ふるふると、彼女の体の震えがロコにも伝わってくる。
 自虐的に笑いながら、リコは言う。
「こんなことでは、迷宮の探索などできはしないな。こんなに自分が弱い人間だったとは」
「そんなことないってば。リコは強い。だからあの泥棒を捕まえることができたし、ルゥ
 さんも仲間だって認めてくれたんでしょ? それに、僕だって」
 強い口調でロコは言い返すが、リコの沈痛な面持ちは変わらない。
 弱弱しくすがってくるその手を離さないよう、握り続けてあげることしか出来なかった。

269 :
「……なあ、ロコ。やっぱり一緒に寝て」
 いいよ、と頷いて、ロコもベッドに潜り、ともにシーツを被った。その間もリコは、掴んだ
その手を放そうとはしなかった。
「まるで子供だな、私は」
「実際、子供なんだからいいじゃない」
「なにをー! って、言い返すこともできんな……」
 すぐにしゅんとなってしまうリコ。こちらの調子も狂ってしまう。
「……ねぇ、ロコ。もっとこっち、寄って」
 ためらいつつも、言われるまま寝そべるリコとの距離を詰める。
 キャミソール姿の彼女は、胸元が開けっぴろげになっていて目に毒だ。鎖骨のラインに
目を奪われそうになるのを堪える。
「ちょ、り、リコ……!」
 すると、リコも体を前ににじらせて、ロコの胸元に顔をうずめてきた。
 ブロンドの髪からふわりと香る石鹸の香りが、ロコの鼻を甘くくすぐる。
「ごめん。でも、ちょっと、このままでいさせてくれ……」
 言いながら、リコはその細い腕でロコの背中を抱き、引き寄せる。
「リコ……」
 かたかたと震えるその肩を、ロコは両腕で包み込んだ。
 狼の遠吠えが怖くて、夜中に寝床に入ってきた弟のことを思い出す。彼にそうしたように、
ロコはリコの頭を撫でた。
「眠たくなるまで、こうしててあげる。ぐっすり寝れば、きっと怖いのは消えてなくなるよ」
「そう……、かな」
「リコは、強い子だから」
 思いを込めるように、細い体をぎゅっと強く抱いた。
「ろ、ロコ、苦しい」
「ああ、ごめんごめん」
 そう言ってロコが笑うと、リコも少しだけ笑顔を返した。
「僕にできることなら、なんでもするから。頼りないかもしれないけど、仲間だから。ね?」
 ロコの言葉に、リコは小さく頷き、少し安心したのか目を閉じた。
 
 そしてそのまま、しばらくの時間が過ぎた。
 静まりかえった部屋に、林の方からミミズクのほうほうとした鳴き声が聞こえてくる。
 少し冷静になってきたロコは、自分が相当出すぎた真似をしているのに気づいた。
 いつまでこうしたままでいればいいのだろう。しかし彼女の体はまだ震えている。放って
おくわけにもいかない。
 気恥ずかしさに顔を赤らめていると、眠ったかと思っていたリコが胸元でもぞもぞと動き
始めた。
「眠れない?」
「うん」
 そっか、と呟いて、もう一度頭を撫でる。これくらいしか出来ない自分が歯がゆい。

270 :
「……なあ、ロコ。一つ、お願いがあるのだが……」
「なに? なんでも言って?」
 そう切り出したものの、リコはなかなか言い出せずに迷っている。
「その、一緒に寝て欲しいんだ……」
「? 寝てるけど?」
「そ、そうじゃなくて、昨晩の、続き……」
「……え?」
「昨晩の続きを、教えてくれないか? 一緒に寝るって、どういうことなのか、」
 背中に回した手に、ぎゅっと力をこめて、
「実際に、してみてほしい……」
「……………………へ?」
 突然のリコの申し出に頭が一瞬真っ白になった。待て待て一体なにを言い出すんだこの
お姫様は。
「……えっと、ごめんリコ。ちょっと冷静になろう」
「冷静だぞ」
 こっちはそんな風にはいられない。
「ど、どうして急にそんなことを言い出すのかな?」
「だって、一緒に寝るって、その、気持ちよくて安心することなのではないのか? それなら、
 ちょっとはこの怖さも治まるかな、って……」
「ああそういうこと、ってそれ言ったの僕じゃないから!」
 例のメイド情報である。未だに姿は知らないが、言ってやりたいことが山積みになってきた。
 頭の中に鈍い痛みを感じつつ、ロコは続ける。
「だから、ね。あれはその……、そういう目的ですることじゃないから。ほら、赤ちゃんを
 授かるためにすることだから」
「そ、そうか。そうだったな……」
 リコは顔を赤くしてうな垂れる。わかってもらえただろうか。
「でもメイドは、『中はダメ』と言えば大丈夫だと言っていたぞ?」
「そろそろそのメイドさんここに連れてきてくれないかな!?」
 リコ家の教育方針について、いろいろ懇々と説教したい。そりゃもうすごい剣幕で。
 そんなロコの憤りをよそに、首を傾げながらリコは続ける。
「やっぱり、ダメか」
「ダメ。それは、好きな人とすることだから。友達とか、仲間とかじゃなくて、ね」
「好きな人……そうか……」
 何やらまだ渋々と考えているリコ。出来ればこのまま引き下がって欲しい。
「……わかった」
 心の中でぐっとガッツポーズ。
「よし、じゃあもう寝」
「じゃあ言葉で説明してくれ。このままじゃ気になって眠れない」
「え、ええ〜……」
「何でもするってゆった」
 明かりを消そうとした手がかくりと落ちる。難を逃れたと思ったのに、結局そうなるのか。
 さっきまでけっこうマジメなムードだったのに、なぜここにきて猥談をする流れになって
いるのか。頭がくらくらする思いだった。
 しかし、そのわくわくした表情とは裏腹に、彼女の体の震えは一向に治まらない。
 ……まあ、それで気が紛れるなら。
「というより、この体勢でやるの?」
「早く早く」
 背中に嫌な汗が流れるのを感じながら、ロコは軽く咳払いをした。
 ……いったい、何から話せばよいのやら。

271 :
 外のミミズクも静まり返り、妙な空気がロコの周りに渦巻いている(ように感じる)。
 このまま焦らしても埒が明かないと、ロコは話の終着も考えず喋り始めた。
「えーと、まずはその……お互い、服を脱いで、」
「服を脱ぐのか!?」
「ぬ、脱ぐんじゃないかな!?」
 初っ端なからそんな猛烈なツッコミが入るとは思わなかった。
「むぅ、いきなりハードルが高いが、そうか、ある意味儀式ぽいな……続けて」
「はい……。次に、お互いの体を抱きしめ合って、」
「こんな感じで?」
「……えっと」
 反応に困ることを言わないで欲しい。ただでさえ、リコの体の細さとか柔らかさとか
温かさとかに、色々と堪えるのに必なのだから。
「次に、その、キスしたり、とか」
「き、キスか……」
 リコの頬が赤く染まる。これ以上のことを言葉で説明するのは本当に心苦しいので勘弁
願いたいのだが。
 顔をしかめていたロコだが、眼前のリコの気配がふと近づいてきたのに気づいて目を開けた。
「ロコ、キスは……、キス、してみないか?」
 目と鼻の先に迫る彼女から発せられたその言葉に、一拍遅れておののくロコ。
「ちょ、ちょっと待ってリコ……!」
 肩を手で制して遮る。リコは少し不服そうに眉を下げ、
「ダメ、かな」
「ダメっていうか、だから、言ったじゃない。こういうことは好きな人と、」
「それなんだがな、ロコ」
 ロコの言葉を遮るリコに、え、と彼女に向き直った。
 背中に回していた腕にもう一度力を込める彼女の視線は、力強く、迷いもなかった。
「さっき言われて、考えていたのだが……、」
 そして、はっきりとした口調で彼女は言った。
「私は、ロコのことが好きだぞ。仲間としてだけでなく、男の子として、ちゃんと」
「なっ……」
 突然すぎて、耳を疑った。
 え、とか、あ、とか、詰まった喉からはそんな言葉しか出ない。
 同時に、首筋の辺りから、頭の中が急速に熱を帯びていくのを感じる。
「昼間な、ロコがあの人と抱き合ってた時に、もう、むっしょーに腹が立ってな。そりゃ
 仲直りしろとは言ったけどそれはやりすぎだろってこう、むかーって」
「そ、それはすみませんでした」
「……まあ、考えてみれば何のことはない、単なるヤキモチだ。思えばそんな感情を抱いた
 のも、生まれて初めてだ」
 リコは、自分の胸に手を当てしばらく何かを考え、閉じていた目を開けてもう一度言った。
「……うん、間違いない。好きだ。会って間もないけど、お前は私にいろんなことを教えて
 くれたし、いろんなものを与えてくれた。これからもずっとお前のそばにいたい、そう
 思えるようになった」
「リコ……」
 脳みそをハンマーで叩かれ、揺さぶられているような気分だった。
 こんな息のかかる距離で、狂おしいほど愛しさに溢れた表情で、
「……これでは、『好き』というには足りないかな」
 こうも無垢な好意に中てられて、冷静でいられるはずがなかった。

272 :
「あ、でもロコはイリアさんのことが、……? ロコ、」
 ロコは、リコの肩に添えていた手に力を込めた。
「リコ、口閉じて……」
「え、あ、ロコ…………んっ」
 少し強引に、ロコは薄紅色の唇を塞いだ。
 薄く、クリームのように柔らかいその唇に触れると、脳が昇華してしまいそうなほど熱く
なった。
 リコは、こんなこと不慣れだろうに、ほとんど抵抗もなくロコの口付けを受け止めて
くれている。
 それがまた、心地よかった。
「んむ……ん……ぷあ」
 唇を離すと、リコは止めていた息を吸い込んだ。
 瞳孔の縮んだ青い瞳が、手の平ほどの距離から自分を見つめている。
「――っ、ご、ごめん、僕」
 我に返り、思わず謝った。
 慌てるロコを気にとめることなく、リコはしばらく目をとろんとさせていたが、
「……謝ることはないぞ、ロコ、だから、」
 彼女はふっと微笑み、目を閉じて、顔を一つ前に寄せ、
「もう一回……」
 その甘い表情に吸い込まれるように、ロコはその頬に手をあてた。
 頬にしだれかかった金色の髪を直して、もう一度キスをした。
「ん……ううっ、ん……」
 手の平をリコの襟足に回し、顔を抱き寄せて強く唇を重ねる。
 ちろりと触れる舌先から、媚薬を流し込まれているようだった。体が制御を失って、息が
止まっても唇を離さずにいられなくなりそうだった。
「……んむ、っ、はぁ、はぁっ……」
 ゆっくりと唇を解放すると、リコは耳まで紅潮させて息を弾ませた。
 その表情に、酒でもあおったように頭がくらりとする。
「……ふぅ、ふふ。キス、してしまったな。ロコ」
 そう呟く彼女の早まる鼓動が、密着した胸を伝わってトクントクンと響いてくる。
 華奢でたおやかな体。薄い寝巻きごしに伝わる体温。触れているだけで、自分の中の何かを
刺激し、昂ぶらせていく。
 まずい、これ以上は本当に。すでに理性のグラスは決壊寸前だった。
「……リコ、今日はここまで、ね」
 喉がからからで、そんな言葉を搾り出すのが精一杯だった。
 体の奥底でたぎる感情とは裏腹な台詞だった。
「これ以上は、好きな人だからって、軽々しくしていいことじゃない。本当に、リコを
 傷つけちゃうかもしれないから」
 嘘をつけ。本当はもうしたくてたまらないくせに。
 心の奥の囁きに、なんとかかんとか蓋をする。
 そんなロコの事情を知ってか知らずか、リコは少し目を見開き、そして、その表情を柔和に
崩した。
 少し温かさの戻った手をロコの頬にそっと伸ばす。
 細い指で肌に触れ、彼女は囁いた。
「――苦しゅうない。続けてよいぞ?」
 まるで小悪魔のような、蠱惑的な笑顔に思えた。
 なんてな、とすぐにリコは茶化すようにぺろりと舌を出したが。
 その言葉で、ロコの理性は完全に変遷した。
「リコ……」
「んっ、むや、んっ、あ、んん……」
 唇をつけては離して、まるで枝をつつく鳥のように何度もキスを浴びせる。
「僕も好きだよ、リコ」
「う、うわ」
 ロコの言葉に、リコは上気した頬をさらに紅く染め上げる。

273 :
「すごい、心臓がトクンって跳ねた……」
「あのとき、リコに出会えて、本当によかった。今、こうしていられるのも、明日から胸を
 張って前に進むことが出来るのも、リコのおかげだから」
「それを言うなら私だって、ロコがいたから、」
 同じようなセリフを言い合い、なんだかおかしくて2人して笑った。
「ありがとう、リコ」
「私も、んっ、ろ、ロコ、んむ……!」
 2人はもう一度、深く、唇を重ねた。
 頬にキスし、その柔らかい肌をぺろっと舐める。はう、と思わず顔をしかめるリコに、
くすっと笑いながらもう一度キス。
 そして、その喉元にも吸い付くように口付けをした。唇が深く沈みこむ。
「ふぁ、う、うう……ん」
 不慣れな刺激に唸る喉の震えを舌先で感じながら、唾液を引きずりそのまま上へと滑らせる。
 美しい金色の髪の房に隠れた耳、その下端を甘噛みする。
「やんっ……!」
 思わぬところを食まれて、リコは思わず首を振った。乱れる金髪の感触が暖かい。
「嫌だった?」
「い、いやというか、そんなところまでキスするものなのか……」
 気持ち悪かったら言ってね、と断りを入れつつ、それでも無抵抗でいてくれるリコの
耳たぶを舌先でちろちろと舐める。少し冷たく、ぷるぷると柔らかな感触が舌先で踊る。
「や、ふふ、くすぐった、ん、ふ……ぁ!」
 ロコの腕の中で、リコは体をもじもじとよじらせる。
「ロ、コ、んっ、キスはわかったから……!」
 そう言ってぽんぽんと背中を叩くリコの体を解放する。
 ふう、と深く息を吐くリコ。
「……ごめん、しんどかったり、辛かったりしたら今みたいに言ってね」
「だ、大丈夫だ! がんばる!」
 涙目になりながら強がるリコに苦笑しながら、ロコは二人の間にできた空間に手を伸ばす。
「あっ……」
「胸、さわるよ」
「も、もう触っているではないか……! ん、あ……っ」
 手触りのいいシルク生地の上から、リコのなだらかな膨らみにそっと触れる。
 片手の平で作る器程度の大きさだが、ふわふわと柔らかい。円を描くようにして、優しく
揉みしだく。
「んっ、ああっ、ロコ……っ、なんか、変……!」
「変って、なにが?」
「なんか、くすぐったいのに、ん! じんじんする……」
「痛くはない?」
「うん、いたくな、けど、んむっ、んん……」
 リコの胸に触れながら、もう一度唇を塞ぐ。口も手の平も、リコの柔らかさでいっぱいに
なる。
 キャミソールの上を指でなぞり、一際ぷっくりと膨らんだ箇所を見つける。
「ふやぁっ!」
 その先端を人差し指でくりっと押し込んだだけで、大きな反応が返ってきた。
「痛かった?」
「な、なんか、びりっとした。あっ、だ、だめ、んくっ、ふぁ、ん……あ!」
 先ほどよりも弱く、リズムを取るように乳首をつつく。それに合わせてリコの胸がぴくん
ぴくんと弾む。
 指全体を使い乳房を中心へと引っ張るように揉むと、リコの嬌声が一段と高くなった。
「うああっ!、っ……! な、なんか私、遊ばれている気がするぞ……!」
「そ、そんなことないよ。ただちょっと」
 久しぶりで歯止めが利かないのと、あと、リコの反応が可愛すぎてちょっと調子に乗って
しまった……、というのは恥ずかしいし怒られそうなので言わないでおく。
「……リコ、そろそろ服、脱ごうか」
「お、おお、第一段階というわけだな……」
 リコは体を起こし、キャミソールの裾に手をかけた。

274 :
「い、いいぞ」
 やっぱり面と向かって脱ぐのはやだ、というリコの意向によりお互い背を向けて衣服を
脱ぐことになった。
 振り返ると、腕で胸を隠し、ショーツはまだ履いたままのリコが眉をへの字にして座っていた。
「結局見るのに……」
「う、うるさい……、って、お、おお?」
 ベッドの上に戻ったロコの股間にそびえる、すっかり固まりきったモノを見たリコの目が
みるみる丸くなる。
「な、ロ、ロコ、なんだそのバケモノは……」
「バケモノときましたか……」
 少なからず傷つく。まあグロテスクな見た目ではあるけれども。
「そうか、これが男の人の……って!」
 完全に目を奪われているリコに一歩踏み寄ると、びくっと跳ねるようにして体を引いた。
「……なんで後ずさるのさ」
「へ? い、いや、別にびびってなどいないぞ?」
 明らかに頬が痙攣し目がひきつっているわけだが。
「えっと、そんなに無理してするものでもないから、今日はやっぱりやめとく?」
「なっ、そ、それはダメだ! ここで引いてはウェブリッジの名が廃る!」
 いや、廃らないと思う、と心の中でツッコむ。ここまで引いてくれると逆に冷静になるなあ
などとも。
「……わかった、ロコがそういう覚悟なら、私も見せればいいのだろう……うう」
 うつむき加減の顔を羞恥に染めながら、リコは乳房を覆っていた腕を降ろした。
 自ら白光を放っているのかと錯覚するほど綺麗な肌。その裸体は起伏こそ乏しいものの、
余分なものが一切なく、陶磁器のように滑らかだった。
「リコの体、キレイだね……」
「お、お前はまたそういうことを言う!」
 そういえば、出会ったときも同じようなことを言った気がする。
「不可抗力だよ」
 部屋の壁にもたれるようにベッドの上にお尻をつくリコに、四つん這いになって迫った。
 リコの胸元に顔を寄せ、乳房に恐る恐る手を伸ばす。触れるのに気後れしてしまいそうな
ほど、その膨らみは綺麗だった。
「ふ……ぁっ、ロコの、指、ん……っ!」
 シルクのキャミソールにも勝る肌触りだった。暖かく、触れたところから蕩けてしまいそうな。
 小さな乳房を、指先だけでくいくいと持ち上げて弄ぶ。
「リコ……」
「んっ! ダメ、そんなところキスしちゃ、んんっ! あ!」
 たまらなくなり、その膨らみを口に含んだ。乳房も、その先端のこりこりと硬くなった
乳首も、まとめて口内で舌でかき回し、ねぶる。
 反対側の胸も、同じように。

275 :
「んんっ、あうぅ! ちょっ、それ、つよ、んあああっ!」
 リコの体がぴくんと跳ねる。
「ごめん、もっと優しくするから」
 乳輪の周りを丹念に嘗め回すように、舌の動きをシフトする。
 乳房中を唾液で湿らせると、舌を胴の真ん中、まっ平らな部分へと滑らせた。
 汗の塩気が味蕾を刺激する。同時に、リコの肌が総毛だった。
「ふああああっっ! んっ……、なんかロコ、猫とか犬みたいだ。舐めたりキスしたり
 ばっかり……」
「あんまり気持ちよくない?」
「んん、頭の中いっぱいいっぱいでそれどころじゃない、けど……」
 悪くはない、かも、とリコは真っ赤になった顔でもごもごとつぶやいた。
 ……まったく、人を喜ばせるのが得意なお嬢様だった。
「じゃあ、次」
 そう言って、ロコはリコの肩に体を寄せた。
「? 待ってロコ、何するつもりなのだ……?」
 ロコの気配に何かを感じ取ったリコが尋ねる。
「……できるだけ痛くないようにするから」
「痛いのか? 痛いことなのか!? っひゃう!?」
 ロコは、少し湿ったショーツの上からリコの陰部に触れる。そっと触ったつもりだったが、
想像以上にリコの反応は大きかった。
「や、そんなところ……! んん!」
「嫌? 嫌だったらやめる。さっきも言ったけど、無理してすることじゃない。リコが嫌なら、
 僕はやらないから」
 と言いつつも、さすがにここでやめられると生しも甚だしい。そうなったらもう水風呂に
でも入って寝るしかないなと、ロコは心の中で涙目になりながら言った。
「……具体的に、何をするのだ?」
「リコのここに、僕のを入れる」
「…………ロコ、の?」
「の」
 ロコの股間を指差しながら尋ねるリコに、ロコはこくんと頷く。
 リコの表情がどんどん険しくなっていく。
 畑の野菜が日照りで全滅したときの兄さん達もこんな顔をしていたなあ、などと、ロコは
冷静に観察する。ちょっと面白い。
「……私の冒険は今ここで始まるのだな……」
「いや、その覚悟は別の機会にとっておいた方がいいんじゃないかな……」
 ロコのツッコミを余所に、リコは深く考えこんだ。時おりちらりとこっち、というより
下半身の方に目を移すのはやめてほしい。
「……痛くしないって、言ったよな」
 リコの質問に、ロコはうん、と頷いた。
「よし、信じた。よきにはからうのだぞ、ロコ」
 その芝居めいた口調にロコはくすりと笑って、
「善処します、お嬢様」
 その返事に、ばか、と笑って、リコはロコの胸に体を預けた。

276 :
「んっ、んん、はあ……ぁっ……!」
「これは? 痛い?」
「だい、じょうぶ、でもなんか、ピリッってするかも、うあん!」
 リコの秘部に差し入れた人差し指は、切なくひしめく両壁にきゅうきゅうと締め付けられる。
熱く、ぬめぬめとしたその中に、皮膚がふやけてしまいそうだ。
「じゃあ、もうちょっとだね」
「ふぇっ、ん、んんっ! その、ぐりぐりってするの、だめ……!」
 人差し指を抜くと、愛液と唾液で湿らせた陰唇を、二本指をあてがってほぐすように動かす。
 ひくっ、ひくっと刺激にうごめく襞がなんとも愛おしい。
「ちょっと濡れてきたの、わかる?」
「んっ、あそこ、熱くて、よくわかんないぃ……」
「馴染んできた証拠だから」
 言って、ロコはM字に開いたリコの股ぐらに顔を移す。
「! み、見るなロコそんなところ!」
 顔を赤くして怒るリコの制止を聞かなかったことにして、ロコはその太ももに吸い付いた。
 張りのある大腿筋の感触を舌で味わうと、脚の付け根をぺろりと舐め上げた。
「あうっ! な、舐めるなそんなとこぉ! この犬! 犬ロコ!」
「その呼び方は勘弁してくれないかな!?」
 お似合いだ、と言いながら少し潤んだ目をそらすリコ。
「じゃあ、犬ならもう遠慮しないからね」
「えっ、っっ! ロコ、だめ、そこは舐めちゃ、くぅ、んっ!」
 ロコは舌を大きく伸ばして、リコのヴァギナ全体をべろりと舐め上げた。塩気とえぐみを
はらんだ愛液の味が口内に広がる。
 そして、舌先を襞に沿わせ上下に動かす。ぱくぱくと開いたり閉じたりする陰唇を、キスで
塞いだりもする。
「はう、ううん! や、やあぁ! ロコ、それ、ダメだ、ううっ、むずむず、するよぉ……
 ロコぉ……!」
「気持ちいい?」
「うんっ、気持ち、いい、ん! だから、きちゃうから、ダメ、やぁぁっ!」
 その割れ目に、ロコは舌を差し入れる。抵抗の強いそこに舌を何度か這わせていると、
じわっと愛液が溢れてきて、唇を潤した。
 そろそろどうだろう、とロコは唇を離し、2本の指をリコの割れ目にゆっくりと挿入させた。
「ふああぁぁっ……!」
「どう、リコ、痛くない?」
「痛く、ない、動かしちゃ、動かすの、いい、から、んうぅ!」
 頭上のリコの顔はすっかり火照り、吐息に湯気が混じりそうなほどだった。
 出し入れを繰り返す指から手の甲へと愛液が雫となって垂れる。秘部からはくちゅくちゅと
水音がたっている。
 頃合だろうか。
「それじゃあ、リコ」
「ふぇ……」
 体を起こしたロコは、目が泳いでいるリコに口付けし、目を覚まさせる。
「……入れるね」
「お、おおう。うう、やっぱりちょっと恐い……」
「ゆっくりするから、ね」
 そう言ってロコは、リコの背中に手を回し、その上半身をそっとベッドに押し倒した。
 硬直したペニスの先端を、濡れそぼった割れ目にあてがう。
「痛かったら言うんだよ」
「……う、うん、わかった。それより、ロコ」
 なに、と聞こうとしたロコの襟足に手を伸ばして、リコは言った。
「もっと、ぎゅっと抱いてて」
 頷き、リコの細い体を強く抱きしめる。触れ合った面からリコの体の熱が伝わってくる。
 そしてロコは、じわりと腰を前に押し出し、リコの中へと自分自身を埋没させていった。

277 :
「ん……っ、……ぃっ!」
 やはり最初がきついのだろう、リコの顔が苦悶に歪む。
「んんっ、きつ、い……!」
「リコ、まだ平気?」
「はぁっ、う、うん、もうちょっと、ん!」
 断続的に息を吐き出しながら、リコはせり上がってくる刺激に耐えている。
「痛みは?」
「だいじょぶ……、と思うが、なんだかよくわからん」
「何それ」
 ぷっと吹き出し、再びゆっくり腰を前へと進める。
「う……あっ、あああ……っ!」
 少し力が抜け、肉棒がするするとリコの中を進みはじめる。
「……入った、よ」
「ふぇ」
 リコは首を上げて、自分の下半身の方を見やる。
「す、すごい、ロコとぴったり繋がってる、はは」
「そんなにおかしい?」
「うん、なんだか変」
 そう言って笑うリコに、ロコもなんだかおかしくて笑った。
「手を繋いだり、キスしたりするのと全然違うな。ん……、私の中、ロコのおちんちんで
 いっぱいだ」
「ぶっ!?」
 その台詞にロコは思わず噴出した。
「な、何だ? 何を笑うのだロコ!」
「いや、その、王女様なら、もうちょっと言葉選ぼうよ……」
「なんだと、じゃあ何と呼べばいいのだ! おちんちんはおちんちんだろうが!」
「わかった! もうそれでいいから連呼しないで!」
 なんなんだ一体、とむくれるリコに、ごめんごめんと謝りながらロコは顔を近づける。
 その膨らんだ頬に、そっとキスをした。
「リコ、動くね」
「動く……、ん、んんんぅ……!」
 リコの中にその大きさを十分馴染ませたペニスを、ずりずりと引きずり出す。
 カリのところで一旦止めて、また入れる。ペースはゆっくり、それでも、亀頭の表面を
撫でるじっとりとした内壁に、ロコの下腹部がきゅうっと熱くなる。
「ふあっ、ん〜〜っ、ん!」
「どう、リコ、どこかズキズキしたりとかしない?」
「ちょっと、入り口のところが痛いけど、でも、続け、て、あっ」
 少し血が出ているかも知れないな、と思いつつも、リコの言葉に甘えて腰の動きは止めない。
 やがて、抽送する肉棒の動きに合わせてくちゅ、くちゅと淫靡な音が立つ。
「ふぁ、あっ、あん! ロコ、むずむずしてたところが、いっぱいになって、いい、いいよぉ……!」
「僕も、リコの中、すごい。気持ちいい……」
「気持ち、いい? ロコもこうしていると気持ちいいのか?」
「そうだよ。だからこれが、一緒に寝るってこと」
「な、なるほど」
 リコはひどく合点がいったようだった。
「うん、そうか、気持ちいいし、心地よい。なんだ、メイドの言ったことは正解じゃないか」
「……まあ、そうなんだけど、ね」
 どうもロコの中には釈然としないものが残る。

278 :
「ロコ」
「え、わぷ」
 不意に頭を抱き寄せられ、唇を重ねられた。
 リコの小さく短い舌が口内に入り込み、ロコのそれと交わる。果肉のように柔らかく、
互いの口の中を踊りあった。
「……どこで覚えたのさこんなこと」
「ふふ、なんかさっき、ちょっと舌が触れたときこうしてみたいと思ったのだ。こんな変な
 ことを思いつくようになったのも、犬ロコのせいだな」
 白い歯を見せながら笑うリコに、今度はロコがもう、とむくれた。
「だから、ロコ。……私を変にした責任、ちゃんと取るのだぞ?」
 そう言ってリコは、ロコの背中に回した手をきゅっと結んだ。
「責任重大だね」
 もちろんだとも、と頷くリコの唇を、もう一度ロコは奪った。
 同時に止まっていた腰の動きを再開する。ブレーキをかけるのを止め、自分の心地よい
ペースで腰を振る。
「んあぅ! ロコ、ロコぉ……っ、んむ、むぅ、ん! んうう、む……!」
 喘ぐリコの唇に強引に蓋をする。混ざり合った唾液がリコの口端から垂れ落ちるがもはや
気にしない。
 絡み合う舌の感触が脳を欲情させ、膣内を滑るペニスから伝わる電量のような快感が、
下半身を刺激する。
「リコ、リコ……っ」
 乱れる金色の髪を掻き分け、リコの白いうなじにキスをした。滲む汗の玉を舐めとり、
耳たぶにまで舌を伸ばす。
 リコの背筋がぴくんと伸びた。
「ふぁっ! ロコ、ん、ああああっ! いいよぉっ、ふぁ、あっ、あん!」
「イキそう? リコ」
「い、行く? どこに?」
 きょとんと首を傾げるリコに、やっぱりいい、と苦笑しながら首を振った。
「なんなのだ……。んっ! でも、体の奥の方がびりびりって、んう!」
「……そっか、僕も、もう、すぐ……!」
「ふぁ、あっ、あっ、あっ、ああう!」
 腰の動きが無意識に早くなる。限界が近い。性器の付け根で何かがくすぶり始める。
「ろ、ロコ、なんか、んあぅ! 来る、きちゃう、よぉ……!」
「僕も、ん、いくから、リコ……!」
「あっ、んくっ、や、ロコ、ふぁっ、あ、ああっ、あああああぁぁっっ!」
 リコの体がびくんと跳ね、ぴんと伸ばした四肢がびくびくと震えた。
 それと同時に、ロコは決壊寸前まで迫った自分自身をなんとかリコの体の中から引きずり
出した。
「ふぁぁっ、あっ……、ぁ」
 余韻にぴくん、ぴくんと揺れるリコの体に、白い精液が飛び散り、ぱたぱたっと降りかかる。
 息も絶え絶えなリコは、そのお腹に付着したどろりとした白濁の液体を見て、眉を潜めた。
「はぁ……、はぁ……っ。あ、熱い……。何、これ……」
「……精子。それがリコの中に入ると、赤ちゃんができちゃうから、外に出したの。
 ごめんね、すぐに拭くから」
 正確な避妊方法ではないが、今はこれが精一杯だった。
 そばにあったちり紙を手に取り、リコのお腹にかかった精液を拭き取る。
「んっ……。そうか、なるほど。一緒に寝ると赤ちゃんが出来る仕組みとはこういうこと
 だったのか」
「……勉強になったのなら何よりです」
 一度、ちゃんと性に関する教育をしないといけないな、などと頭の重くなることを考え
ながら、ロコはリコの横に寄り添うようにベッドに寝そべった。

279 :
「シーツ、また洗わなくちゃいけないね……」
 ロコは、独り言のように呟いた。
 久しぶりだからだろうか。ものすごく体力を消費した気がする。体全体がだるい。
「……疲れた? ロコ」
「うん。リコは、体大丈夫?」
「あはは……、今にも眠ってしまいそうだ」
 その笑顔を見て、ロコも安心した。もう恐くなくなった? などと余計なことは言わない
ほうがいいだろう。
「でもすごい、ほら、まだ心臓ドキドキしてる。止まらない」
 リコはロコの手を取り、自分の胸に押し当てた。トクントクントクンと脈打つ心臓の鼓動が
柔らかい乳房ごしに伝わってくる。
「……ホントだ」
「ふふ。でも、ちっとも不安じゃない。ドキドキするのに、心地いいとさえ感じる。こんなの
 初めてだ。すごいことだな」
 胸をいっぱいにして微笑むリコに、ロコは嗜めるように言う。
「でも、こんなこと誰とでもできないでしょ?」
「む。まあ確かに、それはそうだな」
「そういうこと、だから……」
 軽率にすることじゃないんだよ、と言おうとしたが、どの口が言うかと思って飲み込んだ。
「? どうしたのだ?」
「いや、ちょっと物凄い自己嫌悪が追いかけてきまして……」
 むしろ、真に軽率なのは自分だ。軽々しくしてはいけないことだと経験を含めて熟知して
いたはずなのに。
 リコが好きだという気持ちに偽りはないが、いくらなんでも早計すぎたのではないか。
まさか自分がこんなに理性のない人間だったとは。
「大丈夫だぞロコ!」
 そんなロコの表情を見かねたのか、リコはすっかり調子を取り戻した明るい声で言った。
「何をそんなに悩んでいるのかは知らんが、私はちっとも後悔なんてしてないし、ロコと
 こんな素敵なことができてよかったと思っている」
「リコ……」
「だから、……ん、だからな、ロコは……むにゃ」
 次第に、リコの声が尻すぼみになっていく。
「ロコは、私の……」
 目の前で、お姫様はゆっくりと眠りに落ちていった。
 ……彼女はただ、事の重要さを知らないだけだ。少しでもそれを知っているロコが指導
するべきだったのだ。
 心の中を苛む声は止まないが、それでもやはり、彼女の言葉は嬉しかった。
 ロコはくすっと笑い、眠るリコの頭をそっと撫でた。
「おやすみ、リコ。明日からも、よろしく」
 返事するように、リコはむにむにと唇を動かした。
 見ているこっちが安心するような、愛しい寝顔だった。

280 :
「ふぅ……」
 ロコは、息を吐いて天井を見上げた。
 ただでさえ慌しかった一日の最後の最後に、とんだ大イベントだった。
 けれど不思議と、悪くない気分だ。
 迷宮のこと。イリアのこと。そして、隣で眠るリコのこと。
 明日からの自分がどうなるのか、予想がつかなすぎてワクワクする。妙なテンションだった。
「早く寝ないとな……。と、その前に」
 腕をリコの手からそっと引き抜いて、音を立てないようにロコはベッドを降りた。トイレだ。
 いそいそとパンツだけを履いて、抜き足差し足でドアへと向かう。
「……あれ?」
 ドアノブに手をかけたとき、ふと違和感を憶えた。部屋に入ったときドアはきちんと閉めた
はずなのになぜか半開きになっている――
「おかしいな……、?」
「――っ!!」
「へ、うわぁ!?」
 廊下に出たロコは、すぐ足元に潜んでいた予期せぬ物影に素っ頓狂な声を上げた。
 人だ。まさか、また泥棒!?
 身構えるロコだったが、すぐに暗闇に目が馴染み、その容貌が確認できるようになるにつれ、
次第に顔を青ざめさせていった。
 暗い廊下の床にちょこんと屈んでいたのは、見知った顔だった。
 その人物は、なぜか顔を上気させていた。その手はだぼっとしたズボンの中へと伸びている。
 勝気な青い瞳は、焦りと驚愕で丸くなっていた。
「る、ルゥさ」
「〜〜〜っ!」
 恥ずかしさに顔を真っ赤にした八百屋の売り子は、飛び跳ねるように立ち上がると、無言の
ままどたどたと階段を転げ落ちるように階下へと逃げ去っていった。
「えっと……、………………え?」
 パンツ一丁のロコは、その場にぽつんと立ち尽くすしかなかった。
 明日からの自分が、一体どうなるのか?
 できればその答えを、今すぐ誰か教えて欲しい。茫然自失になりながら、ロコはその場に
ぺしゃりとしゃがみこんでしまった。
 
 ルゥが去っていたその場所には、袋が一つ取り残されていた。
 青々と育ったアスパラガスが、ひょこんと顔を覗かせていた。
 
-END-

281 :
以上です。読んでいただけたなら幸い、楽しんでいただけたのならなお幸い。
信じられるか、V発売から4ヶ月立ってるのにまだこいつら迷宮入ってないんだぜ…?(書くの遅いからです)

282 :
GJ
ここまでキャラ妄想出来るなら、もう世界樹っていう元ネタ無くても小説書けるんじゃないですかw

283 :
乙!
あぁなんかもう皆かわいいなあちくしょう

284 :
何かのめり込んでしまったぜ…面白いなー

285 :
gj
かわええのうかわええのう

286 :
採集係の高レベルショタファマがつい欲望に負けてその辺にいたイプピアーラに手を出すんだけど行為の最中に精神吸収をされてて、
気がつくとスキルが使えず手も足もでなくなってそのまま搾り取られるってシチュ考えたんだが
あなたがたこういうの好き?

287 :
>>286
大好きです

288 :
>>286
それよりも、お前のことが好き

289 :
///

290 :
お前の鉱脈を、俺の野性の嗅覚を以て採掘しつくしてやりたい
ああ、次は二毛作だ…

291 :
>>286
おとこのこが責められるのは好物です、ええ

292 :
>>291
こんなところに同士が
フカ♀×冒険者♂を書いている最中だけど、イヤンな声ってえらい難しいな
男なのにみさくらはちょっとアレだし…
先輩方ほんと尊敬するわ

293 :
(責められ)
ぁあ、う、あぁっ……あっあっあっ……ぁあっ
(あぼん)
(賢者)
ぅう…ぐ……はぁっ……はぁっ……

ショタならこれでいいような
書いててあがゲシュタルトした俺は間違いなく書き手の才能はない

294 :
>>292だけど参考になります、ありがとう!
ショタにしようか少年か青年か迷ってるんだぜ
オッたんジイたんはちょっとアレだし

295 :
3モンスター×冒険者に沸いている中、引き続き
無印話で失礼します。
http://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=351
CPは金鳥×桃DH。
>>217および>>242の続きというか番外と言うか。
でも単体でも読めるはずなので、ftnrダメな貴方でも大丈夫。

296 :
エレちゃんに酒場のママに姉にあるるん
宿子主人公過ぎる

297 :


298 :
>>295
遅まきながら読了した。
何なんだお前さんは、GJ!

299 :
まだ、2のネタでも大丈夫なのかな…?

300 :
1でも2でもカモーン

301 :
4でも一向に構わん

302 :
まだ見ぬ7でも全然範囲内だ

303 :
>>301
そういや、4の舞台は砂漠になるんじゃないかっていう説を本スレか何処かで見たことあるなぁ。
さしずめ、大航海の後釜がキャラバンってとこか?

304 :
温泉と風俗の地下街で頼む

305 :
>>295
今更読んだ!
相変わらず女性視点の感情表現が綺麗過ぎて涙腺が緩む。
幸せになるんだよ・・・っ!

306 :
大丈夫 ファイヤー様にははねやすめがある

307 :
イケメンショーグン×スキュレーで、
スキュレーの襲い受けという毒電波を受信した。

308 :
保守

309 :
>>303
砂漠って事はベリーダンスの格好なダンサーが復活するかな

310 :
宿子キテクレー

311 :
ファーマー♂が発情したオオヤマネコに掘られてるのを創造するとアナルが疼くよな?

312 :
創っちゃうのか・・・すごいなおぬし。

313 :
>>311さあ早くその創造物をうpするんだ

314 :
猫科の陰茎は逆棘つきなんだぞ!膣内をひっかいてその痛みで排卵を誘発させるんだぞ!
そんなものを菊門に挿入なんて……!   ビクンビクン

315 :
ウェアルフさんハァハァ

316 :
似たようなの(モンス×冒険者♂)書こうと思ったことがあるんだが、それってここでいいの?
801板行けって話にはならない?
そもそもそのシチュが男性向けなのか女性向けなのかもわからんし…

317 :
ここに投下するなら注意書きとNGワード設定であぼーん可能にしておくのが無難じゃないかな
あと個人的には耽美なら女性向け、エロなら男性向けなイメージ
(耽美例:グリンソルジャー♂と金ケミが月光の下でラブロマンス)
(エロ例:ショタファマがカメガイムちんこでお尻に植え付けられて産卵ひぎぃ)

318 :
書き込んだ直後に自分で見返してみて何この変態とは思った

319 :
ワラタ

320 :
フカビトなら圏内

321 :
エロで真っ先に思い浮かぶのがカメガイムて…

322 :
3登場モンスで男PCを犯す側で触手と女性型は除いてーと考えていたら何故か真っ先に出てきたんだよ>カメガイム
臭くて産卵で異種(蟲)姦、ネタとしておいしいと思ってしまったんだ
あと片言喋りの亜人種を捕獲調教して立派な淑女に仕立て上げるとかエロくね?
参考:ttp://dambo.no-ip.org/uploader/pict/up/pictPp0067.jpg.html

323 :
>>318
禍神の狂気に心を侵されてるんじゃあないか?
SAN値チェックしておきなよw
後、個人的にエロ例を読んでみたいと思った。

324 :
巫女たんといちゃらぶならもうしてるよ

325 :
ちなみに甲虫類の交接器も逆刺付きで抜けにくいので、二重の意味でひぎぃだな

326 :
ええい職人はまだか

327 :
 その見知らぬ少女は、既に危険な状態だと思われた。
ビーストキングと思われる容貌だが、うちのギルドメンバーではないだろう。
だから彼女の実力に関してはさて置くとして、それでも同じ槍を使う者ならば分かる。
魔物に組み付かれると、それだけで行える選択はグッと減るのだ。
一般的には複数人で徒党を組むので、その機会は多くないが、
いざという時、私のようなファランクスは最後まで立ち続け、
敵を退ける事でパーティーの窮地を凌ぐ事になる。
そのような時、私たちなら盾を用いて上手く距離を取ったり、
あるいはリバイブで仕切りなおす等が有効な選択だろう。
そして、ビーストキングが一人で戦うときは、その傍らに彼らの友がいるはずだ。
その獣達が見当たらない以上、既に彼女の自力での脱出は絶望的だと見ていいだろう。
 見知らぬ仲であるし、迷宮と言う過酷な環境下、
彼女を見捨てた所でお咎めはない、が、しかし。
そう、しかし、手が届く相手を見しにするのも性に合わなかった。
これは普段から盾として動く故のサガみたいなものだろう。
――少女にディバイトガードをかけてブリッツリッターで仕留める
 既に危険な状態である彼女に、これ以上の負担を強いない為にも悪くない計画だろう。
敵と密着している為、攻撃に巻き込む事も考慮された、悪くない案だとその時は思った。
しかし結果的には、このディバイトガードというのは最悪の選択だったと言わざるを得ない。
 まず、最初は何が起きたのか判らなかった。
ものすごい衝撃で、或いはこの時既に、自らの得物である槍を手放していたのかも知れない。
原因不明の混乱に頭を振り、なんとか状況を把握しようと努めるが、
再び腰に来た衝撃にうめき声を上げてしまう。
(……腰?)
何度か衝撃に揺さ振られているうちに、その大まかな位置が判って来る。
もっと詳しく知るために、ビーストキングの少女へと視線をやる。
彼女から肩代わりしたダメージがその発信源であることに思い至ったからだ。
 凄惨な情景だった。
今まで私は彼女の状況をあまりに大雑把に捉えていた。
確かにモンスターに組み付かれている。しかし、そのモンスターは、
事もあろうに、未だ幼い少女の性器を、何の遠慮もなく侵していた。
犯して、冒して、嬲っていた。
危険を冒すと書いて冒険者。とはいえ。ひどい仕打ちだった。
例えすにしても、もっとやり方がある。
最も、尤もらしいやり方があるはずだった。

328 :
 事態を把握するにつれ、私の方もそれに順応していったのだろう。
もはやソレを単なる、衝撃と称する事は私には出来なかった。
「くっ、…ぅん! ふぁあっ」
 膣を、直接、擦られている。
 その認識は、即座に甘い痺れとして全身を駆け巡った。
やがて、私は我慢と言う発想すら忘れ、口から喘ぎ声を漏らしていた。
馴れない感覚のはずだ。私はまだ……。だけど、酷く、気持ちいい。
これは恐らく、ビーストキングの少女が甘受するはずだった感覚だろう。
ディバイトガードという技は、そのダメージを肩代わりするという特性上、
相手の防御力次第では、装備をガチガチに固めた自分が直接受けるより、
何倍も痛い目にあう事も少なくない。
それにしても低層の魔物の攻撃くらい、いくらでも耐えられると考えていた。
しかしそのダメージが性的刺激という形を取ることで、
予想外の結果を導いてしまったのだ。
(こんなの……ッ! た、たえられないっ)
なまじ、相手がビーストキングだったのが災いした。
彼らの装備、装束は、自然と一体化しすぎて、全然大事な所を守れていない。
(やら、そ、そこなめちゃっ ッッッいやぁなかこすらないでぇーーー!!)
 口からはだらしない喘ぎ声を上げ続けており、
望まぬ高みへと押しやられるのも時間の問題と思われたその時、
急にソレは終わりを告げた。
(???)
混乱は一瞬だった。理由はすぐに解った。
「ひっ! いやっ ああぁぁ、あ、あ、あぁあん!」
それまで静かだった少女が急に叫び始めたからである。
(1ターンたったんだ……)
ディバイトガードが切れ、それまで肩代わりし、
堰き止めていたダメージが、また少女の体を苛んでいるのだろう。
 この時、手元に槍があれば、一突きしてこの物語は終了である。
しかし私は自分の得物を取り落としており、どこにあるのかも定かではなかった。
鎧に守られた体は地に付し、その奥の花びらは、
得られなかった絶頂を惜しみ、早く早くとねだるかのようにヒクついている。
どうしようもなかった。
すぐに手を打たなければ少女が無事に済むとは思えなかった。
だから、私は、次のターンも続けてディバイトガードするしかなかったのだ。
おわり。

329 :
ディバイドな。

330 :
初歩的すぎるミスでワロタ。
需要もよく分からんネタだが読み専なりにがんばってみたが。

331 :
ペイントレードによる共感覚強制を思い出した
エロ描写はわりと良かったと思うぜ

332 :
その話でペインしてるの誰?
あと保管庫のどの辺?

333 :
これ、ビーキン少女はお供モンスターでエロってただけじゃないのかという気がw
あと、最後のは言い訳だよなw

334 :
331の言ってる奴かは分からないけど、
「世界中のあのね 6」っていう同人誌がそういう内容だった。
ガンナーを我を恐れよ、言動あたわずで動けなくして……みたいな。
続きが気になるなら君は買って読むこともできるし、保管庫にまだ見ぬ財宝を探しに行くのも自由だ。

335 :
331だがすまん、具体的にSSで出た話かどうかはちと分からん。保管庫全読破はしてないし
どこかの世界樹関連スレで雑談ネタに出てた気はするが

336 :
あるるん×ショタパラはぁはぁ

337 :
ドリ子×金鳥×みつあみカスメ
鉄板

338 :
>>337
見事にウチのギルドの三角関係だわ
金鳥の子守唄が大好きでベッタリのカスメが、夜の相手にと金鳥を攫ってくドリ子に嫉妬するのが日常

339 :
鏡をみているようだ
うちはドリ子→金鳥←カメ子
あれいっしょか
でもドリ子と金鳥のプレイは激しいよ!金鳥は喘ぐのが専門だよ!指舐めさせられたりするよ!
でも雷がなる夜はドリ子は違う理由で金鳥のところにやってくるのです

340 :
雷怖い

341 :
パラ子さん・・・

342 :
過疎だな…
これは誰かが姫子とメディ子(に犯されるショタパラ)ものを書いてくれるのを待っていればいい時代ではなくなった…
つまり書かねばならぬということか

343 :
期待

344 :
シチュ希望ある?
ちなみにキャラ設定は
姫子がお嬢様ショタパラとロリメディが同格の召使いもどき
今想定してるのは休日に寝起きのショタパラとキャッキャウフフなロリメディ

345 :
桃鳥にしゃぶらせながら安らぎの子守歌発動→何回でも連射おkというネタはがいしゅつ?

346 :
シノビダクエで何回でも連射おkも未だに見ない

347 :
射精がTPだけですむとお思いか

348 :
HPも減るのか?
なら、食いしばりや決の覚悟で耐えないとな。

349 :
>>348を見たら、なんでかショーグン娘とモンク娘が無理矢理絶頂させられそうになって、
食いしばりと決の覚悟でギリギリこらえたら、
条件反射で介錯が発動してモンク娘を絶頂させて、
行者の利益で事なきを得るという妄想が。

350 :
保守

351 :
インランピアさんにぶっかけしたら機能がショートして大変な事になりませんか

352 :
>>351
オーバーヒートし始めたりして
深王様以外でも感じるドスケベアンドロ

353 :
ぶっかけてドスケベにして、素材全部差し出させるとな?

354 :
オランピアさんを戦闘で撃破したら、
まずは解剖用水溶液と解体マスタリーを使って外装をひっぺがして内部パーツを引きずり出したい。
次に、今まで装備されてた戦闘用の部品を全部押収して、ボウケンシャーの装備品に換えて、
そんで空いたスペースには、性欲処理用の淫具を詰め込みたいなぁ。
あと、メイン人工知能もいきなり全部エロ関係に書き換えるんじゃなくて、
少しずつ学習させて、気付いたらエロエロになっていて欲しい。

355 :
>>354
むしろ迷宮外では我慢してるオランピアさんだが、迷宮内だと男性冒険者のみのグループを探して声をかけてエロエロドスケベアンドロのオラピさんになるのでもいいな

356 :
ほす

357 :
ここいきなり過疎ったな。
なんかあった?それとも、こんなもん?

358 :
職人頼みのスレだからなあ。
あれもこれもずーっと正座して続き待ってはいるんだけど。

359 :
感想の淡白なスレだから余計にだね。
なんか、他のスレだったら二桁感想余裕みたいな作品が
無造作にゴロゴロしている感じ。

360 :
確かに…でも読む人がいないって感じでもないよね
ボウカンシャー達がシャイすぎるのか

361 :
あまりキャイキャイ騒ぐような人多くなさそうだし、だからあまり荒れないって面もあると思う。

362 :
感想と批評と要望をゴチャマゼにした勘違いくんが沸かないと考えたら潜在的賞賛は多いと思う

363 :
保管庫の閲覧数みるにROM専は結構いるんじゃない?

364 :
ころころデータを変えるRAMはビッチ
一度俺色に染まったらずっと一途なROMたんこそ至高

365 :
変に感想とか書くと取り巻きうぜぇとかで荒れたりするからなー
世界樹スレでそういうことになってほしくないというかなんというか

366 :


367 :
姫様は兄王一筋だけど、全滅したあとにかろうじて残った1人をゴミを見る目で蹂躙して絞り尽くしてからすシチュもありだと

368 :
だめっ……おばあちゃんが見てる……

369 :
エロが書けない
書きたい話のネタはあるのにっ!

370 :
いつぞやに書いてやつの続きですが
エロがまだ出てこない上に、ネタが2なんで
どーしたもんかと思ってた話でも投下します
保守がてらということで
読みにくかったりしたらスイマセン
あと、エロがまだないのにスイマセン

371 :
<主な登場人物紹介>
ブシドー(姫子):
主人公で大体の語り手。
エトリアを制覇したギルドに所属する下っ端でハイ・ラガードにやってきた。
奴(白髪色黒のダークハンター):
自称万屋ギルドを営む男。
裏稼業にも精通しているらしい。
諜報部員(青年ガンナー):
エトリア執政院の諜報部員で事件を追う。 
全身に武器を仕込む戦闘慣れした青年。
パラ子(ししょー):
主人公の親友でギルドでツートップを組む1人。
メディックさん(眼鏡の男):
エトリアで名医と呼ばれるギルドメンバー。
ガンナーちゃん(眼鏡の女の子):
おっちょこちょいだが素質はあるらしい。
カースメーカーくん(茶髪カスメ):
普段は無口だが相当な力を持つ少年。
アイツ(???):
謎に包まれた人物、ハイ・ラガードに逃げた?

372 :
 ハイ・ラガードは公女様の誕生祭で盛り上がっている。
 なのにあたしは、ハイ・ラガードの裏路地に居る。
 
「はぁ…はぁ…何の冗談かしらね、これって」
 あたしは鞘に手をかける。
 目の前には斧を持ち、目が4つ、腕が6本で仁王立ちするモノがいた。
 公国民と違って、公女の誕生日を祝おうってつもりじゃないらしい。
「“森林の破王”がどうして、街にいるのかしらね…」
 さて、どうしたもんか。
◆ ◆ ◆
 深紅に燃える樹海。
 そこで静かに佇む人影が一つ。
 その身を纏う布切れで姿は見えない。
「…………」
 無言のまま取り出すは何の変哲もない笛。
 それを口にした時、何とも言えない音が樹海に響く。
 そして現れたるは、低層の魔物を率いる百獣の王。
「行け」
 静かに抜いた刀を真っ直ぐと階段へと向ける。
 百獣の王は唸りつつも静かに5階への階段を下り出す。
 人影をそれを確認すると深紅に燃える樹海の奥へと消えた。
 公女様の誕生祭まで――あと42日。
◆  ◆  ◆
 あたしは走っていた。
 文字通りの全力疾走だ。
 走り続けて流石に疲れてきた。
「はぁ、はぁ…あいつ、何てすばしっこいの!?」
 後方で一緒に走るのは、ギルド一の問題児と言われる眼鏡のガンナーの女の子。
 まぁ、問題児と呼ばれる所以はドジっ娘すぎるからだと思っているのだけど。
「ふえぇぇ」
 元々運動量が豊富なあたしがバテているのだから、ガンナーちゃんがバテていないわけ
がない。
 あたしたち二人が駆けているのは、ハイ・ラガード第2階層の“常緋ノ樹林”。
 そして何故、こんなにも全力疾走しているのかというと、それはあるクエストのためだ。
 “絶対に捕まらない魔物の毛皮を捕ってこい”――ガスコインという貴族のクエストだ。

373 :

「きゃああ! 南瓜!」
「バカ! そっちは南瓜の巡回ルートでしょうが!!」
 ガンナーちゃんが魔物を一瞬見失い、三頭飛南瓜の巡回ルートに突っ込みかける。それ
を慌てて引きずり戻すあたし。その瞬間に転ぶガンナーちゃん。
「イタタ…足が、足首を捻っちゃった…」
「何でガンナーちゃんまで、ガスコイン卿みたいなことになってんのよ!?」
 このクエストにあたしたち二人しか派遣させなかったギルマス代理の顔が、ふと過った。
あとで絶対に文句言ってやる。
「ダメだ、このままじゃ捕まらない!」
 逃げる魔物の後ろ姿を見つめながら、最早お手上げだと言いたくなったその時。
「あ!!」
「何よ!?」
 ガンナーちゃんが何かを思い出したような顔をして、銃を思いっきり魔物の居た方角へ向
け撃ち放った。
「威嚇射撃で止めればいいんだ…」
 停止した魔物を見てあたしはガンナーちゃんも見た。ガンナーちゃんは笑っていた。そん
な顔を見てあたしが、思いっきりガンナーちゃんの頭を叩いたのは言うまでもない。
「さっさと気付けええええぇぇぇ!!!!」
◆ ◆ ◆
 フロースの宿の入浴場で、あたしはゆったりと湯船につかる。
 うーん、束の間の休息ってやつだ。
「ガンナーちゃんと随分、第2階層を走り回ったそうじゃない?」
 エトリアに居た頃からの親友であるパラ子ちゃんが笑いながら言う。
「笑い話ってレベルじゃないわよ、半日走りまわったあたしとしては」
 あの後、威嚇射撃で動かなくなった逃走ネズミとやらを、あたしは何度も何度も斬りつけ
た。完全なる腹いせだった。勢い余って“鬼炎斬”も放ってしまったけど。
「酒場の店主から言われたの、“ぬ気で走り回っただけとか言わねぇだろうな”って?」
「はは、まぁ悪気はなかったんじゃない?」
「そんなバカな」
 あたしとガンナーちゃんは酒場に着いた時には、肩で息をしていた。
 絶対にあの店主からかってる。
「ま、あのクエストちょっと失敗だったかも」
「何で?」
「い、いや…何となく」
 ばつが悪くなって湯船の中にブクブクと沈んでいくあたし。
 肝心の納品する毛皮は、あたしが滅茶苦茶にネズミをボコしたせいで、ボロ雑巾のように
なっていた。
「でもガンナーちゃん、あれでも有望なガンナーらしいよ?」
「へー」
 嘘っぽい。
「あー、信じてないわね」
「だってあれじゃあね」
 湯船から顔をゆっくりと出す。パラ子ちゃんは髪を丁寧に洗っている最中だった。
「ガンナーちゃん、公国砲撃協会主催の大会で2年連続最優秀賞受賞っていう実力らしい
わよ」
「その割には実践じゃあ微妙だけど」
「それはまぁ、緊張とかじゃないのかなぁ?」
 あたしの言葉に苦笑するパラ子ちゃん。ギルマス代理が向こうの吸収先のギルドのギル
マスからこの話は聞いたらしい。実戦経験だけが足りないということで、ギルドに所属して
その腕をさらに磨こうって話みたいだけど。
「完全に世界樹に飲まれちゃってるけどね、あの子」
 はぁ…と溜息をつくと、あたしは大きな湯船で体を伸ばした。
◆ ◆ ◆

374 :
 ある宿の一室。
「失礼します」
 緑の帽子を深く被った青年が部屋へと入る。
「入れ、どうだった?」
 部屋の主が青年を部屋の奥へと呼び寄せる。青年は書類をその主に差し出した。
「とりあえずボクのラガードでの立場は、落ち着くと思います」
「ということは、執政院からの資料はうまく機能したんだな」
「はい」
 書類を見た男は安心したのか、それを青年に返した。
「それで、執政院からの今後の方針は何でしょうか?」
「特務捜査官たちの補佐を引き続き頼むとのことだ。あと、指定された諜報部員たちはラ
ガードの指定された立場の人間として情報収集をしろとの伝令だ」
「つまりは、前回の伝令と変わりはないわけですね」
「そういうことだ」
 青年は部屋の窓からラガードの街並みを眺める。大分、この街にも慣れてきたといった
ところだ。しかし肝心の成果は全くない。
「あぁ、そう言えば外交部が改めて派手な行動は慎んでくれと言っていたぞ。お前に対し
てな。心当たりはあるだろ? ここに来て最初の頃だ」
「ラガードの治安部隊に気付かれてましたか?」
「いや、大丈夫だったがあくまでもだ」
 ばつが悪そうに青年はテーブルにあった菓子を口に運ぶと「気をつけます」とだけ言っ
た。そして部屋を去ろうとした時――
「あぁ、そういえばお前宛に執政院のほうで別に手紙があった。渡しておくぞ」
 男から手紙をもらった青年は、頭を下げるとそのまま部屋を退室する。
 それにしてもだ、これからどうしたもんか…と考える青年。この立場をどう使えと言うの
かが若干謎ではあるのだが。
「公国砲撃協会か…ま、これで問題なく銃は扱えるけどね」
 青年の持つ書類には、公国砲撃協会所属を意味する書類があった。
◆ ◆ ◆
「それでは、ラガードの樹海に潜り込んでいる可能性が濃厚だと?」
「はい、諜報部の第8次報告書によると、第1次報告書であった可能性が裏付け調査によ
りほぼ確定と見て間違いないだろうとの結果が出ています」
 エトリア執政院の特別捜査委員会。そこで何度目になろうか定例捜査会議が行われて
いた。
「やはりラガード側は隠していたということか、全くもって不愉快だ!」
「外交部の気持ちも分からないでもないが、ここで怒っても仕方ないでしょう」
 執政院には新聞記者たち報道機関が、毎日の如く押し寄せていた。あの悪夢のような
事件の進展をエトリアの誰もが望んでいる。何より執政院内で発生した大量人――威
厳の為に執政院は血眼になっている。
「もし諜報部が犯人を見つけた場合、即害ではダメですか? オレルス情報室長」
 ヴィズルに代わってエトリア執政院束ねる長にして、今回の特別捜査委員会の委員長
も務め、捜査全指揮を執るオレルスは資料室から奪われた資料の写しを見ながら毅然と
した態度で言った。
「犯人の目的がはっきりしない以上、害はまだ許可できません。狙いがはっきりしない
限りは……」
 今回の事件、目的がはっきりしない限りは迂闊なことは出来ない。犯人がハイ・ラガード
に逃げ込んでいるとなれば一層のこと。
「下手をすれば、外交問題に発展します。とにかく現地派遣した特務捜査官と諜報部の次
の報告を待ちましょう」

375 :
 会議はその一言で解散となった。オレルスは大きく溜息をつくと頭を抱えた。
「ところで、“あのこと”は本当なのか?」
「あぁ、間違いないだろう」
 会議室にはオレルスと女が残っていた。オレルスは女へと向き直る。
「君の出身道場に関しては本当に残念だと思っている。そして道場側からも捜査をしてい
ることには感謝する」
「あくまでケジメをつけるためだ――そう師は言っていました」
「だとしても…だ」
 しばしの沈黙。オレルスはさらに溜息をついた。
「だが、執政院側としても裏付けが得られない限りは憶測で捜査官や外交部、諜報部を
動かせない。ましては“呪い”とあっては尚更、分かってほしい――レン」
 「分かっている」
 氷の剣士“レン”はそう言うと会議室をあとにした。
◆ ◆ ◆
 “百獣の王キマイラを討て!”――このミッションを受領し完了したのが数週間前。
 キマイラというそれ相応のバケモノを討伐するにあたり、あたしたちのギルドではそれな
りの火力を持ったメンツを5階へと送りこんだ。
 正確に言えば、ケタ外れな攻撃威力を持った人材3人に、優秀な盾と回復役を各々1名
だけ念のため入れた、“完全討伐構成”で挑まれたわけだ。
 それがいつぞやの、鹿王事件の際に構成されたメンツと全く同じであったことは何の偶
然なのか。ギルメン代理曰く、今後討伐系などの格上魔物との戦闘が予想される事案に
関しては、このメンツで挑む予定らしい。
 前衛にパラ子ちゃんとブシドーのあたし。
 後衛にカース君とガンナーちゃんとメディックさんを置いた構成だ。
 基本的にあたしの斬撃と後衛からのガンナーちゃんの射撃を軸に、魔物の気配に敏感
なカース君が助言をしつつ呪言で苦しませ、パラ子ちゃんが盾で守りメディックさんが回復
するというスタンスだ。
 
 しかし壮絶だった――あたしのツバメ返しとガンナーちゃんのチャージショット。カース君
のギリギリの状態でのペイントレードの連続にパラ子ちゃんのシールドスマイト。ついでに
メディックさんのヘヴィストライク。
 どう見ても防御を完全に捨てた構成で“獣王のシモベ”が大量に乱入する前に、キマイ
ラに大きな致命傷を与えることが出来たのが勝利のポイントだった。
 事前にキマイラに関してリサーチをしてくれた探索部隊には足を向けて眠ることが出来
ないのが、あたしたち討伐部隊の実情である。
 けれど分からないことがある。話によればキマイラの出現によって上層の魔物が第1階
層へと呼び寄せられていると言うことだった。つまりそれは、裏を返せばキマイラが5階に
住みつく前はそんな事件がなかったということである。
 ここだ――何故、キマイラが最近になって5階に住みつきだしたのか?
 キマイラを討ち取った時、キマイラは何とも言えない咆哮を放った。
 何故だろう? その時凄く嫌な予感がゾワゾワした。
 
 これも何かの予兆なのではないのだろうか?
 杞憂であると嬉しいのだけれども。

376 :
「それにしても、最近夜が明るいよね。何か準備してるっていうか」
「あぁ、それはね。公女様の誕生祭が近いとかで、その準備をしているかららしいよ」
 入浴場をあとにしたあたしたちは、部屋に戻る最中の宿の廊下でそんな会話をしていた。
 ここ最近のハイ・ラガードは、夜になっても街中が明るく色々と人々が騒がしい。
 大工仕事のようなモノも行われており、何かお祭りでもあるのかと思っていたのだけれど。
「なるほどねぇ、あの公女様の誕生祭かぁ」
「国を挙げての大イベントらしいよ、一緒に当日色々回ってみよっか?」
 パラ子ちゃんは凄く楽しそうな表情をしている。祭りってだけでこんな顔になれるのが少
しだけ羨ましい。 
「そだね、あたしもちょっと興味あるかも」
 ここに来てからアイツを追うことばかり考えていた。だから、だからたまにくらいは楽しん
でもバチは当たらないだろうしね。
「じゃ、約束ね」
「うん、分かった」
 
 そうしてあたしたちは、互いの部屋へと戻った。
 公女様の誕生祭まで――あと25日。
◆  ◆  ◆
 樹海10階――コツコツと地面を掘っている男が1人。
 慣れた手つきで鉱石を取り出そうとしている。
「畜生、これ外れじゃねぇのか?」
 色黒の――しかし髪は対照的に白髪であるダークハンターの青年が、持っていた小型の
スコップを思わず放り投げた。
「ああああ、あの山師めっ! とんでもない情報掴ませやがったな!!」
 バックパックがゴロゴロとした鉱石でいっぱいになっているのを見て、さらにげんなりする
青年。せめて当たりが1つくらいはあると心なしか助かるのだろうが。
「鈴鉄需要の時期も大分終わったしな、何かいい儲け話はないもんかねぇ」
 鉱石で重くなったバックパックを背負って青年は立ち上がる。

377 :
「しゃあねぇな、帰るかねぇ――ん?」
 そのまま帰ろうとして違和感を感じた青年。何かが目の前の角からやってくる。自慢のエ
ストックをくるくる回してから構える。
「んな!?」
 だが、思わず角から曲がってやってきた魔物を見て衝撃を受ける。動く石像が10体ほどの
群れをなして現れたのである。
「あの数…嘘だろ!? 下手すりゃブレスからの逃げ場がねぇぞ!!」
 すると突然、群れの先頭が青年に気付きブレスを何の脈絡もなく放ってきた。
「マジかよ!?」
 青年はブレスを間一髪でかわすと、襲いかかってきた石像に一発エストックで突攻撃をか
ます。動く石像は何とも言えない呻きをあげるが、すぐに体勢を立て直し再びブレスを吐く仕
草をする。
「なっ、仕留め切れてねぇだと!?」
 このままブレスが直撃するとマズイことになりかねない。青年は咄嗟に予備の鞭で石像の
足をなぎ払う。体勢が再び崩れた石像のブレスをかわすと、そのまま石像の頭の上に乗り
上げる。
「こいつら…動く石像じゃねぇな!!」
 そのまま飛び上がると後続で列をなしている石像の頭の上を、ポン、ポン、ポンと一足飛び
で進んでいく。そしてそのまま一気に石像たちの群れの一番後ろへ滑り込むと、戸惑ってい
る石像たちを無視して、目の前であるであろう抜け道へとダッシュで滑り込む。
「はぁ…はぁ…あいつら、“血塗れの魔物”だな。なんであんな群れをなしてやがるんだ!?」
◆  ◆  ◆
 公女様の誕生祭まで――あと10日。
 あたしを始めとする討伐部隊が、ギルマス代理に集められた。
 バードであるギルマス代理は、澄ました顔をしながらいつも無茶を言ってくれるのだ。
「ガスコイン卿を覚えてるかい?」
 げっ…思わず顔が拒否反応をしめした。忘れるわけがないじゃない、あの逃走ネズミのクエ
ストを出してきた貴族の依頼ということで、あたしはまた走るのかと感じた。
「今回の依頼は若干そのガスコイン卿が絡んでいるんだが…」
 しかし、話は逃走ネズミを追いかけるなんていう次元の話じゃないことを知るハメになる。
 ま、最もこの討伐部隊が招集された時点で毛皮狩りなんて依頼じゃないことは分かってた
けどさ。
 つづく(?)

378 :
以上です
えーっと、相変わらずでスイマセン
保守に戻ります

379 :
審議中

380 :
続きが気になるじゃないかどうしてくれる

381 :
乙!
もう続き書いてくれないのかと思ってたよ・・・

382 :
可決

383 :
ちょっと質問なんだが……
1,2でのアームボンテージ等の鞭の縛り技というのは鞭で縛ってると考えておkですか?
だとしたら何で相手を縛った後も普通に鞭が使えるのかよくわからないんだが誰か答えプリーズ

384 :
この手のゲームは大雑把な解説と結果だけ用意して、
キャラクターがどういう行動をとっているのかの解釈は
すべてプレイヤーに任せているので答えは人によって異なる。

385 :
俺の脳内では強烈に巻きつけることで麻痺させている感じ。

386 :
自分は魔法的な不思議な技術で鞭でこさえた蚯蚓腫れが拘束力を持つイメージ。

387 :
返信サンクス
ところでここって世界樹Tしかプレイしてない自分でも書き込んでおkだろうか?

388 :
いんじゃね。
2,3のネタが分からないのは自己責任だけど

389 :
妖刀物語 〜始まり〜
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=353
>>371から>>377の続きです
長くなりすぎたんで、保管庫のほうに直投下しました
前篇から最後までまとめているので、かなり長いですがスイマセン
あと、エロがまだなくてスイマセン…次こそは

390 :
ぬのが怖くてプライド捨ててあるるんの下僕になって日々性的に弄ばれながら討伐ギルドがきた時には冒険者を誘い込む役割を与えられ
自分の罠で散っていくギルドを見る度に自責の念から目が虚ろになっていくショタファマ。
それでもあるるんの調教は止まらない…
ていう電波を受信した
一回くらいあるるんの純愛もみてみたいが

391 :
>>383
鞭が多層構造になっていて、巻き付いた後蛇が脱皮するように中身を引き抜くと
ガワだけ残されて縛ったままになっている。ってのはどうだ

392 :
ぬほど使いにくそう

393 :
ヘッドバッシュやエイミングフットみたいな部位破壊技でも縛り表記されちゃうんだから
単にしばらくの間その箇所を使えなくする強打って解釈でもいいんじゃねないかな
肘のツボついてビリビリ痺れさせるみたいな

394 :
ハンギングとかアームブレイクとかも名前から考えるとそんな感じだな

395 :
>>393
成る程、そういう解釈もありだな
ってことは冷酷なる貴婦人と禍乱の姫君は結構ガチなドMなのか
Sは攻められると弱いというが、納得した

396 :
縛られれば縛られるほど回復する白亜の姫さんも相当なドMだな

397 :
全く関係ないけど樹海に潜ってる時に排泄はどうやってしているんだろうというかねてからの俺の悩みはアンドロの登場によって解決されたわ
機械だから変な物食って病気になったりはしないし
葉っぱとかを使わなくても舌がウォシュレットの代わりをしてくれる

398 :
>>397
アンドロ♂「サァドウゾ 遠慮 ナサラズ」

399 :
排泄物は不定形生物の餌だと思ってた

400 :
直腸に侵入し棲み付いたスライムの虜になっていく姫様可愛い

401 :
姫子はあはあ

402 :
ネタが欲しい…乾いとる

403 :
ビーキン女1を引退させる時は、成長したという設定でビーキン女2にするよね
ビーキン女1の時に交わした結婚の約束を成長してからも覚えていて忍男2に迫ったりするよね

404 :
最初から女2にしてた。その名前で

405 :

「ねえ!」
「何だ?」
「同じ銃スキルなのに、どうしてあなたと私でこんなに速度に差ができるの!」
「………」
「おかしいと思わない? 私は銃を使うのに時間がかかるせいでいつも苦労してるのに、
 あなたはいつも素早い攻撃と高い命中率でその上『クイックドロー』って……
 速すぎるでしょ!! なんで? どうしてよ?」
「それは、君が不器用だからだ」
「なっ……!」
 (中略)
「ねぇ」
「何だ?」
「あなたはどうして他のパイレーツと違って帽子を被ってないの?」
「じゃあ逆に君はどうして帽子をしてるんだ?」
「あっそうだ! そんなことより、『帽子』って十回言って」
「なんだ? いきなり…… 帽子帽子帽子帽子帽子ぼうしボウシボウシ帽子ぼうし」
「これは?」
「保守」

406 :
ガン子ちゃんは発展途上なんや……遅くても仕方ないんや……乙

407 :
逆に考えるんだ。パイ男が早漏だと考えるんd(ミリオンスラスト

408 :
ガン子ちゃんは不感症

409 :
>>405
焦って弾を込めようとして落としてさらに焦るガン子が容易に想像できて萌えたGJ

410 :
速さを求めて伝説のおっぱいリロードに挑戦するも、ぺったん過ぎて全部こぼしてしまうガン子か……

411 :
ガン子もアーモロードに行って
その厚いコートを脱いで代わりに
薄着か全裸にすればきっと速くなるよ!

412 :


413 :
もしかして:保管庫が落ちている

414 :
今見たら入れたから昨日だけの事なのかな?
所で、あけましておめでとうございます。今年もよいエロをよろしくお願いします。
近所の店で1と3しかなくて2プレイできてなかったのが最近買えたので、
今年は2をやりつつインスピレーションが働けば、というのが抱負かな。

415 :
ガン子ちゃんガン子ちゃん言われると、ざわざわ森のガンコちゃんで再生されるんだぜ。
そんなこんなで今年もよろしく。

416 :
おみくじひきたいけどやり方が

417 :
どうだ

418 :
         ∧_∧ ミ ギャハッハッ 凶!凶!
     o/⌒(. ;´∀`)つ
     と_)__つノ  ☆ バンバン

419 :
■月の犬 chapter8
「最終公演」
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=355
・世界樹1 4層終了〜5層冒頭のネタバレあり
・エロなしです。すみません。
・新年早々ですがそろそろ人にが数名。

残り2話、完全に誰得状態ですが本年もよろしくお願いします。

参考文献リンク(有名どころは省略)
・『オイル』 野田秀樹
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm699636
・"Panzerlied"
ttp://www.dailymotion.com/video/xee5bl_panzerlied_music

420 :
新作きてたうおおおおおお
参考文献見ただけで期待せざるを得ない

421 :
ちょっと保管庫が不安定みたいです。
投稿が途中で切れてしまうことがままあるようで……
60Kちょっとある状態でしたら完全版です。
11Kちょっとになっているようでしたら、ファイルが破損しています。
場合によってはどこかのロダなりを一時的に使おうかと考えています。

422 :
問題なく読めました。
引用の使い方が上手い上にいちいち俺のツボを突きまくりで困ります
本当にいよいよ佳境って感じですが、俺得にも程があるので今年もよろしくお願いします

423 :
新作ktkr

424 :
借りているサーバーの調子が悪くてPHPの動作重くなってるみたいですね。

425 :
■月の犬 chapter9
「最終公演」
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=356
・世界樹1 5層〜三龍のネタバレあり
・またしてもエロなしです。すみません。
最終話も近日中にUPできるかと思います。
職人様方につきましては投下時期などお気になさらず、よろしくお願いします。

426 :
まさかのハイペース!
このまま一気に最終話なんて心の準備ががが

427 :
続きが早く読みたい!と思ってたら本当に投下されてびっくり。
しかも最終話も近い内に読めるだなんて…
ものすごくわくわくする引きでした。超GJ!!

428 :
流れを切り初めて投稿させて頂きます。
保管庫に「海水浴」という作品を上げています。別に海水浴は関係ないですけど…
プリ♀攻モンク♂受となっております。いろいろおかしいかと思いますがよろしくお願いします。
PT補足:プリ子=紫ロール髪プリンセス♀ シノビ=狐面シノビ♀ ファラ子=ツインテールファランクス♀
     パイレーツ=巨乳パイレーツ♀ モンク=メガネショタっぽいモンク♂(…あの子少年だよね?)

429 :
メガネモンクがおにゃのこでもおねーさんでもいいじゃない
サラシを剥いだらボインで三つ編み解いたらソバージュでもいいじゃない

430 :
エロい、GJ!
最後まで本番なしの責め続けを期待しながら読んだ俺はただの変態でした

431 :
>>430さん
わたしのかな?感想ありがとうございます。ホントはもっと責めたりしてみたかったんですけど
結構前に書いたSSに加筆して今回UPしたので思うような形になりませんでした…言いわけですけど(^−^;
感想を頂けると次を書く気力に繋がりますね!
参照数が増えてもレス無いと「つまらなかったのかな?」とか「エロ分足りなかったのかな?」とか
「スレに合わなかったのかな?」とか「ゴミSSかいているんじゃねぇよ、クソやろう」とかいろいろ考えてしまいます(笑)
小心者でごめんなさい…
他の方のSSを読んでみましたが結構フェチ分入ってますね…安心しました(笑)
とりあえず自作を準備中です………

432 :
◆grOH0oZHc2です。
お待ちいただいてる方にはホント申し訳ないですが、アレの続きじゃござんせん。
ちょっとエロの書き方忘れかけてたもんで、リハビリさせたってください。
 
・特殊な器具の仕様あり。
・ショタとお姉さん。
 
♀ファランクス(キノコ):プリンスの従者。本作の語り手。
♂プリンス(ショタ):ファランクスのあるじ。
♂ウォリアー(ヒゲ):↑二人のギルメン。不幸。

433 :
くちびるを、離す。
殿下はくちづけ合うため背伸びさせてた踵をおろし、わたしも曲げてた背筋を伸ばした。
 
「ねぇ、ファラにお願いがあるんだけどさぁ」
 
そしたらキスしたばかりのくちびるで、殿下が早速おねだりしてきた。
「ダメです」
なに企んでんだかしらないけれども即却下。どうせロクでもないことに決まってる。
「ボクまだ何もゆってないけどっ?!」
「お断りします。嫌です。やりたくありません」
経験上、殿下がこうやって瞳をキラキラさせつつお願いごとをしてきたら、キッパリと断らねばならない。
……ただでさえ、色恋の話ではこのちんちくりんに主導権を握られてるんだ、
これ以上付け上がられては、たまったもんじゃない。
「そう言わないでよー、聞くだけタダじゃないかよー」
「タダより高い物はないと言うことわざもあります」
「そんなぁ、ボク……こんな事ファラにしかお願い出来ないから頼ってるのに……ぐすっ」
泣き出しやがったよ、こんちくしょうめ。男の子がこの程度のことで目の端に涙を浮かべるなっ。 
だいたい、殿下の場合ほとんどの場合が嘘泣きだ……けれども泣く子と地頭にはかなわない。
「もぉっ……聞くだけですからね!」
わたしも甘いなと思うが、二人きりになれる時間は貴重なのだ、こうして揉めてる時間さえももったいない。
「ホントにっ?!」
さっきまで泣いてたカラスがもう笑った。殿下はえへへと、脳天気な笑みを浮かべ、
浮かんだ涙を袖でぐしぐしと拭き取り「ファラだいすきーっ」とわんこのように抱きついてきた。
……ああもう、わたしってばこの可愛さに騙されちゃうんだ。いっつも!
「とにかく、要件があるなら早くおっしゃってください」
表情を硬化させ事務的な口調を心がける……頼られてる嬉しさを気取られては、殿下はそこに付け込んでくる。
「ええと、あのね……」
言いたいことは何でもハッキリ言う殿下にしては珍しく口ごもっていたのだが、やがて……
 
「うん、ファラのオナニー見せて欲しいんだけど」
 
右拳でぶん殴った。
左拳でぶん殴った。
愛槍“一気貫通”を殿下の襟元にぶっ刺して、そこらの樹の幹に磔にした。
 
「痛っ?! 痛いよファラっ!! 苦しいよファラっ!!」
北海の珍味、吊るし切りにされるアンコウのようにちゅうぶらりんになりながら、
それでも元気に声変わり前のきぃきぃ声でわめきたてる。
「自業自得です! いきなり何言い出すんですか!!」
大事なことだから二回言うが、本当にいったい何を言い出すんだ……その、わたしの自慰行為が見たいだなんて。
「せめて手甲したまま殴らないでよっ?! 顔にあと残っちゃうよ?! キミがDV嫁だってバレちゃうよ?!」
「誰がDV嫁ですか!?」
「違うの? だってキミ、ボクの恋人だろう」
「……う、ぐっ」
そんなことを唐突に言われては、思わず責める言葉も止まってしまう。
いやいやいや落ち着けわたし。冷静になるんだ、殿下のいつもの手じゃないか。
「それは、違いませんけど。嫁だなんて……」
“恋人”と明言してくれた喜びが抑えきれずに、頬がわずかに紅潮するのを感じる。
ああもうわたしの未熟者め。
「そのうちそうしてみせるよ。ボクが縦方向にもう少し大きくなったらね」
そしてこの、小さな王子様ときたら照れも衒いもなく真顔でそんなことを言い放つ。
……ああもう、子供のくせに口だけは上手いんだからっ!

434 :

「それにファラだってさ“そのつもり”で、今日はココに来てるんでしょ? そんなカッコだし」
殿下はわたしの装備を上から下まで眺めながらそういう。
迷宮内にありながら、今日のわたしはファランクスにあるまじき軽装なのである。
――もとめられたら、すぐにでも脱げるように。
「ええ、まぁ……」
 
その、なんというか……わたしたちには既に身体の関係がある。
 
相思相愛、合意の上での行為だからヒトに咎められるようなことはしてないつもりだが、この年齢差である。
世間様の目が気にならないわけがない。(仲間たちにはもちろんバレバレだが)
もちろんアモロは観光地だから、連れ込み宿のたぐいもそれなりに充実してるのだが……
子供を(しかも男の子だ)連れてその手の場所に行くような度胸はわたしには無い。
 
そこでわたし達は逢瀬の場として、迷宮内を選んだ。
 
ここはアモロ世界樹の迷宮4階。ナルメルの巣のさらに奥深く。隠された通路の一本である。
ナルメルがいる時期は、あぶなっかしくて一般人や低級冒険者は近寄らないのはもちろんだが、
迷宮内では珍しいことに、この通路そのものには魔物が一切出現しないのだ。
あのオオナマズがこんな狭いところに入ってこれるわけがないし、
巣に迷い込んだ十把一絡げのザコどもは、ナルメルや取り巻きの蟲どもが食べてしまうからだろう。

435 :
 
そんな訳でこの通路は、それなりの熟練者なら知る人ぞ知る――
 
「だってココ、知る人ぞ知る青姦スポットだもんね♪」
殿下も似たようなことを考えていたのだろうが、その物言いはどうなんだ。
「貴方はもうちょっと言葉を選んでから発言してくださいっ!!」
「えー、だって、言葉を変えたところで、どうせヤることはヤるんだし」
「もおっ! 殿下はちょっと黙っててください」
「いい……いふぁっ?! ふぁ、ふぁら、い、いひゃいよっ!?」
口封じと仕置きを兼ねて、殿下のほっぺたを左右にみょーんとひっぱる。
ここ最近こまったことに殿下の性的欲求が露骨に、そして過激になってきてるのだ。
……そしてわたしも最初は拒むものの、良いように乗せられて、結局応じてしまうのだった。
コレはいけない。
殿下がこうなってしまったきっかけは、なんとなく分かっている。
分かってはいるが……聞きづらいことだけに、ずるずると問いただすことを先延ばしにしてしまっていた。
ふたりの時間は惜しいが、やはり、この機会に問い詰めておくしかないだろう。
「殿下、ひとつ伺っておきたいことがございます」
やわらかほっぺを引っ張っていた手を離し、覚悟を決めてまっすぐに目を見る。
「ふぇっ?」
急に口調の変わったわたしの顔を、殿下は涙目で恐る恐るのぞき返してくる。
「このあいだ伝票を整理しておりましたら、すこしばかり使途が怪しい支出がございましてね」
「あっ……!」
大樹に吊られたままの小さな身体を、殿下はビクっとすくませる。
「……はー。その反応。やはり身に覚えがあるようですね」
お願いです殿下。自白して。こんなことを女の口から言わせないで欲しいんです。
「な、何のことだかわからないよ、ボク……」
けれど内心の祈りもむなしく、殿下は目をそらしてすっとぼける。
「わからないなら、こちらをご覧ください」
しかたなく一枚の紙片を取り出して殿下の眼前につきつけた。
「“アンドロ用パーツ:34800en”って何ですコレは? 八ヶ月ほど前に殿下の名義でお支払いになってますけど」
ちょっと見過ごせる金額ではない。
基本的に殿下のポケットマネーからだしていたようだが、出納帳を見ると当時の手持ちだけでは
足りなかったらしく、殿下は一部をギルドの財布から借りていた(ちゃんと返してはいるけれど)。
「だっ、だからっ、書いてる通り、アンドロ向けのパーツだよ! 男の子は大好きなの、そういうの!」
「嘘おっしゃい。ウチのバケツ頭さんに聞きましたけど、全く覚えが無いそうですよ」
人間ならともかくアンドロが『記憶違い』をするだなんてありえない。
毎日の天気や討伐した魔物の詳細を、すべて事細かに覚えているような連中なのだから。
「あのっ……そのっ……」
どうやら言い訳の種も尽きたらしく、殿下は目を白黒して泡を食っている。
これはもう自白を待つのは無理なようだ……核心をつくしかないのだろう。
「わかりました、わかりました……わたしも芝居はやめます。殿下はこちらを購入されたのですね?」
例の伝票を見つけた時点で殿下の部屋を家探ししてたのだが、その時出てきたチラシがコレだ。

436 :

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ア ン ド ロ ☆ エ キ ス テ ン ダ ー
 
ペニスのサイズでお悩みの諸兄に朗報!!
アンドロ・エキステンダーなら安心&安全にペニス増大!!
深都の最先端技術を応用! わずか二ヶ月で効果が現れます!!
臨床試験を繰り返し、医学と科学両面から効果は保証されてます!!
アンドロ・エキステンダーであなたも男性としての自信を身につけよう!!
 
‡ 効果が現れなかった場合は全額返金いたします ‡
ペニス増大器具 アンドロ・エキステンダー 34800en
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
二人の間を沈黙が支配する。小鳥のさえずりが聞こえる。
南洋の強い日差しも樹海の梢にほどよく遮られて、ここでは心地よいぽかぽか陽気だ。
ああ、魔物さえいなければ、樹海の一層ってこんなにものどかで素敵な場所なのに。
……はっ。いけないいけない。あまりにも嫌な雰囲気にうっかり現実逃避していたようだ。
 
殿下はしばらくチラシを眺めていたのだが、やがて大きなため息を付き、ついには口を開いた。
「そうだよ、ボクだよ、それはボクが買ったんだよ……だけど、ファラが悪いんだからねっ!!
ボクのを小さいとか可愛いとか……忘れたとは言わせないよっ!」
やれやれと、わたしにまでため息が伝染する。
「もー、まだ気にしてたんですか、ソレ……」
忘れようにも忘れられるわけがない。だって、アレはわたし達の初めての――
 
                ♂♀
 

437 :

わたし達の関係は、殿下があるじでわたしが従者。見ての通りの間柄だ。
ひねりのない話で恐縮だが、ここらに乱立する小王国の多くがそうであるように、
“王位を継承せんと欲するならば武勇をもって証だてよ”との伝統と格式に従って、
殿下はアーモロード攻略の試練にいどみ、わたしはそれに付き従っている。
そしてまたもや良くある話で申し訳ないが、樹海を旅するわたしたちに苦難が迫ったのだ。
 
“糸の買い忘れ”という、ごくごくありふれて、そして致命的な苦難。
 
いつものように樹海を歩き、いつものように魔物を撃退し、いつものように地図を書き、
「じゃ、疲れたしそろそろ帰ろっか♪」と、いつものように殿下が帰還の指示を出し
――続くわたしの言葉がいつもと違った。
 
「糸が……ありません」と。
 
“アリアドネの糸”を含む消耗品の買出しは、わたしの役目であったのに。
そして思い出す。
昨晩の帰還時に、クエスト品をママさんに渡しておこうと、商会よりも先に蝶亭へと顔を出したのだが
……アレがそもそもの失敗だった。
飲めや歌えと大騒ぎする仲間たちを抑えるつもりが――逆にわたしまでもが強引に飲まされていたのであった。
酔って潰れて目覚めてみれば次の昼。
採集品は空になっていたから、酔った頭で商会へと足を運んで戦利品を換金していたようであった。
メディカやアムリタも必要量をきっちり購入しており“おお、さすがはわたし。酔っていても
変なところで生真面目だ”と、我ながら感心したものだが……肝心の糸を忘れていては馬鹿丸出しだ。
 
もちろんその場の全員が青ざめたが、誰もわたしを責めるような真似はしなかった。
自責の念に耐えかねて、わたしがごめんなさいを連呼していると「阿呆! 文句は地上に帰ってからだ堅物女!」と、
怒鳴りつけたヲリ夫の声で――魔物共がやってきて我々は大打撃を負ったのだった。
ヲリ夫の阿呆。いやまあ、もちろんわたしが一番悪いんだが。
そこからはまさに苦難の連続だった。
ひとりまたひとりと魔物の牙に仲間は倒れ伏し、どうにか野営地まで逃げ込んだときには
まともに意識を持って歩けるのは、殿下とわたしの二人だけという有様となっていた。
とりあえずここまで引きずってきた半人3人に、殿下が気休め程度の応急処置を施したあと、
わたしがぐったりとしたままの彼らの身体を担いで茂みや岩陰に隠しておいた。
そしたら緊張の糸が切れたのか、殿下がしくしく泣き出して……つられてわたしも泣き出した。ああ、情けない。
絶望に押しつぶされたわたしたちは、恐怖をどうにか紛らせようと互いに寄り添い、
半ば抱きしめ合うようにしていたのだが、やがて殿下が震える声で言葉を紡いだ。
 
「ねぇ、ファラにお願いがあるんだけどさ……」
 
いつもだったら即却下してただろう。
この言葉から続く殿下のおねだりが、真っ当なものであった試しがないのだから。
「なんでしょう、わたしに出来ることでしたら……?」
だけど、わたしは震える声でそれに応じた。わたしのミスがまねいた危機だし、
それにおそらくは生涯最後の『お願い』になりそうなのだ。
叶えられる望みなら叶えてあげたい、そう思った。
だけどわたしの肯定の応えに、殿下はしばらく逡巡を見せた。即断型の殿下には滅多に無いことだ。
殿下は口を開いたり閉じたり言葉を選んで悩んでいるようだったが、遂には気持ちを声に出す。
 
「女も知らないでぬなんて嫌だ」と。

438 :
 
どきりとした。
 
言われた意味がわからぬほどの小娘じゃない。
本国の父王陛下が殿下の従者にわたしを――女を――選んだのは“王子がどこぞの阿婆擦れに誑かされるぐらい
だったら、従者のお前が性処理してやってくれ”と、言う含みがあることぐらいはわかっていた。
……わかっちゃいたが、含みは含みであって明言されたわけでもなかったので、毎日のように繰り返された
殿下の性的欲求をはねのけ、卑猥ないたずらには鉄拳制裁を加えてきた――この日までは。
「殿下……」
けれども、この時ばかりは、胸が震えて高鳴った――だって殿下の目は真剣そのものだったから。
それにわたしも言われて気づいてしまったのだ。
 
「わたしも……男も知らずにぬなんて嫌です」
 
ええ、そうですとも。結婚適齢期をとっくにブッちぎっちゃってるのに処女でしたとも。
普段だったら真っ当に求められたからって8つも下の少年に身体を許すだなんて、
堅物と生真面目の権化だった当時のわたしには、絶対にありえぬ話だったろう。
……けど一度自覚してしまった“せめてぬ前に”という想いと誘惑は、抗えぬほどに強烈だった。
「え、じゃぁじゃぁ、ファラ……ボクと」
「うるさいです、殿下……ちょっと黙って」
経験の無さという意味では殿下とドッコイだったが、照れ隠しもあって気づけばわたしから殿下にくちづけていた。
互いの体温と鼓動が高まっていくのを、合わせたくちびるを通じて感じたのを覚えている。
 
やがてどちらからともなく唇は離れ、目を開けば殿下のにこやかな笑顔がそこにあった。
「初めてって割に……ずいぶん積極的だね、ファラ」
「いやまぁ……一応わたしがずっと年上なんだしリードしなきゃなぁ、と。
一応言っておきますけど、わたしも流石にこの歳だし、キスの経験ぐらいはあるんですよ?」
もっともファランクス養成所での女子寮で“お姉さま”と、慕ってくる同室の女子が相手だったことは秘密だ。
「いいって、そんなの。今ぐらいはかわいいトコ見せてよ」
「……殿下の分際で生意気です」
そして、二人ともどうかしてたんだと思う。そのあと互いに重装鎧を脱がせあった。
コレのおかげで首の皮一枚で命を繋いだプリンスとファランクスの重装鎧を、樹海のド真ん中で、だ。
もちろん素っ裸になったりはしなかったが、わたしの黒いインナー姿が殿下の視線に晒された。
この黒い薄布は素肌にぴっちりと張り付いて身体のラインがでてしまうから……こんな場面では恥ずかしい。
「うん、ファラ、きれいだよ」
自身の皮膚が熱を持つのを感じる。陳腐なセリフだったがとても嬉しかった。
「殿下こそ、女の子みたいでとっても可愛いですよ」
「ボクがそれ気にしてるって知ってるよね?! ボクがそれ気にしてるって知ってるよね?!」
大事なことらしくニ回言われてしまったが、ぷりぷりと怒る様が本当に愛らしくて、思わず殿下を抱きしめてしまった。
「く、苦しいよっ、ファラっ……それに、ちょっと、その……」
「“その”……どうしたんです?」
「ボク……汚れて、匂うから……」
言われて初めて気がついた。汗や血が渾然となったキツい匂いが殿下の身体から立ち上っている。
さっきまで、重装鎧の一枚下で蒸れに蒸らされていた為か、匂いに拍車がかかっていた。
「殿下、それはお互い様ですよ……」
そういうわたしの頬も熱くなる。当然こっちの身体も似た様な体臭を発していたからだ。
「でも、ファラ……キライじゃないよ、キミの匂い」
「ええ……殿下のも」
普段だったら『くさい』と一蹴して、顔をしかめるだけだろうその匂いが、その時はなぜか不快ではなかった。
例えるなら熟成したコーヒーにも似たほろ苦い、だけどどこか少年らしい乳臭さを漂わせていて……

439 :

わたしたちはそのまま身を寄せて、肌のぬくもりを感じ合ったり、漂う体臭にボーっとなったりしてたのだが、
「ファラ、座りなよ」
いつしか殿下は自分のマントを倒木の上へと広げて、そこに腰をおろすよう勧めてきたのだった。
「……汚しちゃいますよ?」
「いいから、ほら。ファラは女の子なんだし」
ずっと年下の少年から“女の子”扱いされるのは、なんともむず痒い感覚だったが、
嫌ではなかったので、手を引かれるままぺたんとお尻を落ち着けた。
「えへへへ……コレでやっとファラと目線があった」
「なるほど、その位置取りがしたかったんですね……」
確かに身長差は互いにとってコンプレックスになりうるから、このへんのすり合わせは大事だろう。
「じゃぁファラ、キスするよ?」座るなり、今度は殿下の方から口づけを求めてくる。
返事替わりに、わたしがまぶたを閉じると、殿下の唇がすみやかに押し当てられてきた。
「んっ、うぅぅ……」
ませガキめ。
どこで覚えたんだか知らないが、舌をこっちの口内に挿れたがってくる。
けれど断る理由もないので、わたしが軽く唇を開いて道を作ってあげれば、
たちまちのうちに殿下の舌が侵入してきて内側を無遠慮に蹂躙する。
「んっ……コ、ラぁ…、むっ……で、でんか……っ!!」
あまりガッつかないでください。
そう言いたかったのだが、夢中になった殿下の舌と唇は、飢えたかのようにわたしの口腔を味わい、
渇いたかのようにあふれる唾液を飲み干し、唇を塞がれたわたしの言葉が出ようはずもない。
「ふぁっ……んうぅんっ……」
そうこうするうちに、わたしも決して慣れてるわけじゃなかったので、
敏感な口腔粘膜を舌でなぞられてるうちに、なんだか変な気分になりつつあった。
「んっ……」
やがて堪能しつくしたのか殿下の唇が離れていく。
唇と唇の間に、つう、と粘液の糸が引き雫が垂れたがなぜか汚らしいとは思わなかった。
「どうだった?」
わたしを満足させられたとでも思っているのか、殿下がドヤ顔でそんなことを聞いてくるので、
「下手くそです。息苦しいです。もっと相手のことを思いやってください」と、
正直に思うところを口にした……まあ、気持よくないわけではなかったが。
「うわーんっ! ファラのいじわるー!」
「殿下の方こそ……あまり意地悪しないでください。女の子みたいな声でちゃうから……いや、なんです」
殿下はきょとんとしていたが、やがてけらけら笑い出す。
「あはははははっ! なに言ってんだい、ファラは立派な女の子じゃないか、こんなにも……ね?」
そのあとの殿下の動作が余りになめらかで、何をされたか気づいたときにはもう終わってた。
“ね?”と同時に手がひらめき――実にナチュラルにわたしの胸に触れていたのだ。
 
同時に。
条件反射でわたしの拳が飛び――しかし殿下の頬に触れる寸前でピタリ止まった。
まさに口より先に手が出たと言う奴なのだが、どうにか理性が拳に追いついた。
「……いっ、いきなり何するんですかーっ!!」
そりゃぁ、こんな土壇場で嫌だなんて言わないが、わたしの気もちとかをもっと斟酌して欲しかったわけだが……。
「あっ……あのそのっっ! ファラが女の子だって証明してあげようと思ってっ!」
だが、殿下はいたずらを咎められた時のような怯えた表情をしつつも、わたしの胸から手をはなさない。
「もっと他に方法はなかったんですかっ?!」
もう一度ぶん殴ってしまいそうになるのを必にこらえながら、それでも精一杯の怒気を瞳に込めて殿下を睨みつけた。
「他にって……ああ! ファラは大人の女性だから、もっとダイレクトにえっちな部分を触ってあげたほうが……」
「違いますっ!! ちがいますっ!! なに考えて……もががっ?!」
「ファ、ファラっ! 大声だしちゃ駄目っ………」
頭が痛くなるような殿下のボケに、思わず叫んでしまったが、殿下はわたしの口を慌ててふさいできた。
いくら野営地とは言えココは樹海のど真ん中。騒いでしまってはさっきのヲリ夫の二の舞になりかねない。
「むーっ! んんーっ!!」
パニックを起こした身体が絡まり合って腰掛けていた丸太から落ちれば、殿下に押し倒される体勢となっていた。
「おねがい、ファラ……静かにしてってばっ……」
色々と一杯一杯でまだ喚き続けるわたしの口元を、殿下の掌が必に押さえつけ――乱暴されてるみたいだ、と
思ったのを覚えている。当時のわたしだったら頑なに否定しただろうが、多分それが……いじめられて興奮する
性分の芽生えだった。

440 :
 
そして数分。
しん、と静まりかえりつつある樹海のように、わたしも表面上は落ち着きを取り戻しつつあった。
「……申し訳ありません、殿下。とりみだしてしまって」
ふたりで重なりあったまま、殿下の重みと体温を自身の身体で受け止めて、わたしは謝罪の言葉を口にする。
「いいってボクも悪かったし。それより……さっきのファラこそ、まさに女の子って感じですっごく可愛いかったよ」
「からかわないでください……」
年下のクセに。お子様のクセに。ちんちくりんのクセに。
「からかってないよ。ボクはファラを可愛いと思ってるし、魅力的だと思ってるし、
――だからファラの身体に触りたいんだ……ダメ?」
ずるい。真顔でそんなことを言っちゃえるなんて。
年下のクセに。お子様のクセに。ちんちくりんのクセに……どうしてこんな時だけ格好いいんだろう。
「あ…ぅ、駄目……じゃ、ないです……けど」
だからそれは既に、わたしの望みでもあったのだ。
さっきからずっと“女の子”として扱われて――それは慣れない感覚ではあったけれど、決して不快ではない。
己が“女”なのだと一度認めてしまえば、むすめとしての自身を受け止めてくれる男性に身を任せたくなっていた。
 
「じゃあファラ。揉むよ?」
“揉むほどないでしょ?”と、自虐で場を和まそうとしたのだが、羞恥が過ぎて言葉も出ない。
やむなく小さくこっくりと首肯すれば、わたしの体に馬乗りになったままの殿下が本格的に愛撫を開始した。
 
「殿下…もっと、優し……痛……っ、いたい、です……」
 
――が、相手も所詮はじめてで、しかもお子様だ。わたしの身体が全然開発されていなかったこともあって、
力まかせでグイグイと胸を揉みしだかれるだけでは、どうしても快感よりも痛みが先にたってしまう。
「ご、ごめんっ、ファラ……じゃあ、舌なら……」
「えっ、殿下っ……ダメっ…いけません……!」
それでも身体は反応してたのか、薄手の黒い布地をツンと押し上げ……わたしの乳首が立っていて、
殿下は布一枚越しにその小さな突起に吸い付いた。
「――ふぁんっ?!」
たまらずヘンな声が出る。指とはぜんぜん違う。
柔らかで暖かな舌肉と口唇が、胸の突起を包みこんで優しくも荒々しい矛盾した刺激を流しこんでくる。
「殿下……っ、ダメっ…それ、服、きたないからあっ!!」
しかし清潔だとはとても言えない。探索と闘を繰り返し、インナーにはたっぷりと汗が染み込んでいる。
乳首に吸い付いた殿下が母乳のようにそれを飲み下すのを見て、わけも分からず身体が熱くなる。
「おいしいのに」
咎められた殿下は、口唇愛撫をしてた唇で、そんなことをしれっと言う。
唾液と汗の混合液で濡れた唇は、子供のものなのになんだか妙に艶かしい。
「美味しいわけ無いでしょう、そんなのっ!」
しかし、またもや状況を忘れて怒鳴りかけた、わたしの唇は――
「じゃ、ファラ、試してみる?」
――殿下の唇にすばやく塞がれて、あっという間に舌を滑り込ませられたのだった。
「ふっ……うぅん……」
今度はちゃんときもちいい。
先刻の苦言が利いたのか、丁寧に丁寧に、わたしの歯列や頬裏までもを舐めてくる。
わたしもそんな殿下に応えたくなって、舌を伸ばして彼の口内へと入り込み、
絡め合ったり、吸いつきあったり、思うがままにわたしたちは互いを味わいあったのだった。

441 :
 
「ん、ふぁ……」
 
やがてわたしは、すっかり蕩かされていた。
「どうだった、ファラ?」
「いまのは……おじょうず、ですよ、たぶん」
動悸がすごい。鍛えこんだはずの身体がぜぇはぁと激しく呼吸する。
なんだか自分の身体が自分のじゃないみたいだった。
「あはははっ! 違うよ、味だよ味。ファラの味」
そういえばそういう話だった。わたしはぼんやりとなってて、思わず正直に答えてしまう。
「おいしかったです……とっても」
強いて言うならタダの塩味。
けれども殿下の唾液と混ざったそれは、いつまででも味わっていたいほどに美味だった。
「だけど……服、汚れてるから、汗、吸うなんて……だめですよ」
しかし、どうにもそこは自分なりに譲れぬ一線だったようで、再び拒否が口から出る。
「うん、わかったよ。キミの嫌がることはしない」
殿下が珍しくあっさり引き下がったものだと――考えた次の瞬間、甘すぎる考えだったと思い知った。
「服ごしじゃなくて、直接だったらいいんだよねっ♪」
ニッコリと笑った殿下が、黒のインナーに手をかけ、ぐいぐいと押し上げてきたのだ。
「でっ、殿下っ! いけませんっ! や……ぁっ!」
まだ覚悟が固まりきっていなかったこともあって、わたしも抵抗の意思は見せたのだが、さっきのキスで
骨抜きにされた身体はうまく力が入らず、殿下の手はずいぶんとパワフルだ。青少年男子の性欲恐るべし。
 
「う……うぅ……ばか、殿下のばかぁ……ヤだって言ったじゃないですかぁ」
 
――そしてついに、慎ましやかながらも胸を晒されてしまったわたしは、子供のようにしくしく泣いていた。
「うそつき。嫌がることはしないって言ったじゃないですかぁ……」
恥ずかしくて、情けなくて、怖くて……だけどちょっとだけ何かに期待していて。
「ごめんね、ファラ。あんまりキミが可愛いからいじめたくなっちゃったんだ」
しれっとそんなことを言い、殿下はわたしの頭を優しくなでる。
なんだか殿下と同じ年頃の小娘にでもなった気分だ。
「……いじわる」
「ごめんね、でも今のキミはすっごくきれいだよ」
「……すけべぇ」
こんなあられもない格好を見て綺麗だなんて言われて……それが嬉しい自分に戸惑う。
「それとね、先に謝っとくけど、ごめんね、ファラ」
「……今度はなんですかぁ」
笑顔を浮かべながら謝罪を口にする殿下に、空恐ろしい物を感じたのだが――すぐにその意味を理解した。
 
「ボクもう我慢出来ない」
 
いうなり殿下はむしゃぶりついてきた。
いまや素肌を晒した低い双丘に、そしてその先端の色素の薄い突起に。
「ひゃ……ぁんっ! 殿下、それもイヤ……ですっ……痛いし、くすぐった……あ…んっ!」
口では拒絶していたが、それまでのキスや愛撫で身体は出来上がりつつあった。
「ごめんね……ファラのおっぱい無茶苦茶にしちゃってごめんね……」
殿下は一言謝っては来たのだが、もう止まらない。吸入音さえ立ててわたしの乳首を舌と唇で散々に弄ぶ。
もうどうにでもなれと、まな板の上の鯉になった気分で、痛みとくすぐったさに耐えていたのだが、
 
「ふぁっ?! ……あ、あぁ、殿下、でんかぁ……ちょっと、その……」
 
舌が皮膚の薄いところをなぞるたびに、ぴりぴりと感じる刺激を――今やわたしは確かに快感として認識していた。

442 :

「あ、ファラ、ひょっとして感じてきた?」
頼むから言わせないで……こんなにも恥ずかしいのに。
「ええ、その……きもちいい……です」
だけど結局30秒ほどたっぷり逡巡した挙句、わたしは首を縦に振る。
「よかったぁ! ファラが嫌がってたらどうしようって!」
それでもそんな空気を読まない発言に、文句が口を衝いて出る。
「イヤは、イヤですよぉ…こんな、迷宮の中で……怖いし、はずかしいし……殿下、無理やりするし……」
「じゃあやめる?」
いじわるだ。わたしだってもう、こんなところで止められてしまっては困るのに。
殿下だって知ってて聞いているのだろう――わたしに自身の欲望を白状させたいだけなのだ。
「……別に。続けてくれていいですよ」
けれども、あの時のわたしにはコレが精一杯。
「しょうがないなぁ、ファラは――でも、そんなふうにスネるキミもかわいいよ?」
殿下もさすがに苦笑い。けれども攻撃の手はちっとも緩めてくれやしない。
「じゃあ、もっと気持ちよくしたげるね♪」
まだ文句はあったがお日様のように輝く殿下の笑顔を見てると、そんなのどうでも良くなってきて……
「……おねがいします」
おもわず、うんと頷いてしまっていた。
 
――そして、十数分後。
 
「……うわぁ、ファラ。すっごく濡れてるよ」
 
いつの間にやら下まで脱がされて、一番大事なところまで見られてた。
「やぁ、いやぁ……見ないで…見ないでくださぁい……」
恥ずかしかった。すっごく恥ずかしかった。
殿下がわたしの両股を割り開いて中心部を覗き込んできちゃうから、わたしとしては足をとじたい隠したい。
けれど殿下はそのたびに力を込めてわたしの股を広げてきて、にこにこと笑うのだった……いじわる。
「うん、もう抵抗するのは止めたの?」
「だって……殿下がいじわるするから、もぅ、力……入らない、です……」
脚を閉じては開かされてのループを繰り返していたのだが、その間も殿下はわたしの胸や脇腹にちょっかいを出し続け、
いよいよ性も根も尽き果ててぐったりとなったわたしは、殿下に全てをさらけ出す格好となっていた。
「じゃあ舐めてもだいじょうぶだよね」
「あ……そんな、開いたりしちゃ…ダメ……ですっ! だめ……です、汚いから、舐めるのもだめぇ……」
抵抗むなしく、殿下はわたしの秘唇を指でいじくって中身をたっぷりと観察した後、
両腿の間に顔を埋め込み、敏感な部分に舌を這わせてきたものだから――
「きゃぁうっっ!? あ、やぁ、何、コレぇ……っっ!」
痛みも、くすぐったさも――そして快感も、乳首のそれと似て、しかし格が違った。
「きもひいい?」
「舐めながら……んんっ、喋らな、いで…ふぁぁ、あ………くだ、さいっ!!」
声によって生じる空気の響きさえもがきもちいい。当時は自分でいじったことすら無い場所だったのに。
初めて受ける強烈な性感に翻弄され、骨抜きになったわたしの身体は、いいように殿下に弄ばれて、そして……
 
「あのね、ファラ、そろそろ………いい?」
 
“いい?”が何を意味するのか一瞬わからなかったが、
「……あ」
殿下が己のちょうちんズボンをくつろげさせて、男性自身を取り出したのを見て理解が及んだ。
わたしだって、事ここに及んでノーと言い出すほど朴念仁ではなく、はっきりと気持ちを伝えた。
 
「ええ、構いません……そんなちっちゃくて可愛いのだったら、あんまり痛くないでしょうし」と。
 
そして殿下の顔がひきつり、笑顔のまま凍りつくのを見た。
 
……いや、だって、知らなかったのだ。その一言がそんなに男性を傷つけるものだって。
興奮状態の男性自身はその時初めて目にしたのだが、そんなわたしでも、殿下のサイズが
平均以下――というか、お子様として相応の大きさなのはわかったし、そのちっちゃさが、
それまで感じていた性行為への恐怖を幾分やわらげたのは間違いのない話なのだ。
安心感を素直に口に出しただけで、そこに揶揄する意味はない……だからわたしは無罪だ、うん。

443 :
 
「じゃあ……試してみようよ、ファラ! ボクのがそんなに可愛いのかどうかをさ!」
 
しかし小さいなりにプライドもあったのだろう。
殿下は凍りついたままの笑顔で怒っていて――そして、激しく迫ってきた。
小さな身体をのしかからせてきたかと思うと、腰をふり、堅く勃起したペニスを女性器周辺へと
ぐいぐい押し当ててきたのだ。
「おかしいな……えい、えい!」
「で、でんかぁ……っ! ふぁうんっ……いきなり、なに…するん、です、かぁっ!」
ペニスの先端と濡れた女陰がこすれあう感触に思わず嬌声がほとばしる。
性器同士の触れ合いは、指とも、舌とも、また違う悦びと快感をもたらしたのだが…けれど、どこかもどかしい。
そしてそのもどかしさが本能的に気づかせた。
 
身体が挿れてほしがってるって。
 
そしてわかった。殿下も同じくもどかしいのだろう。挿れたがっているけど、果たせずにいる。
だけど焦って自分を見失った殿下にされるがままでは、この欲望はもう収まらない。
「でんか……おちついて…ふぁあんっ! コラ……やめなさい、もぉっ!!」
ぱん、と。
だから一発ひっぱたいて、まずは相手の動きを止めた。
「ご……ごめ、……ファラ、ボク、ワケわかんなくなっちゃって……」
頬を抑えて涙ぐむ、殿下の謝罪を無視して、わたしは端的に言葉を紡ぐ。
「もっと下」
「……ふぇ?」
「もっと下です……挿れる、ところはっ!」
スゴイ事を口にしてると気づいて、頭と顔に血が上る。
肉芽のあたりを剛直でつつかれるのは、それはそれで大変きもちいいのだけれども
……本当にうずいているのは、そこじゃない。
「女を知りたいんでしょう? わたし、逃げませんから。殿下を受け止めてあげますから。
だから、ちゃんと、よく見て、横着しないで手で支えて……わたしに早く、男を教えてください」
そして両手が勝手に動いた。
女性器の割れ目に左右から指をひっかけて開いて――自分の雌を見せつけた。
わたしの首から上は、自分自身のとんでもない行動にまず驚いて呆然となり、二言三言ワケの分からぬことを
呟いてから、ぎゅうっと目をつぶった。だからわたしは自分が純潔を失った瞬間を見てはいない。
……ちょっと惜しいことをしたかなと、今では思っている。
 
眼を閉じて、最初に感じたのは互いの荒い息遣い、汗と様々な体液が渾然となった獣じみた匂い
――そして、自分の雌穴にあてがわれた雄生殖器の感触。
 
「いくよ」
「はい」
 
すでにふたりに躊躇はなく、ゆっくりとゆっくりと剛直がおしこまれてきた。
ああ、はいってきてるんだ。それだけを思う。
はじめてなのにほとんど痛みを感じなかったのは、やはりサイズ比の問題だろう。
 
「あ…あぁ、あぅ……」
 
しかし切なげな喘ぎを耳にして、おかしいな、と思う。声は我慢してるはずなのに。
そこでようやく目を開けば、切なげに顔を歪めた殿下の喘ぎ顔がそこにあった。
「ファラ……ふぁらぁ、ボク、ぼくぅ……コレ、きもちよすぎてっ…!」
はじめての性体験がもたらす快感が強烈すぎたのだろう。もたらされる刺激を恐れるあまり、
ほんの先っちょだけを埋め込んだだけで、快感が強すぎて腰が引け、
行くも戻るもできない状態になってるようだった。
一方わたしは軽い痛みで、適度に意識が覚醒し、割ときっちり状況を把握できていた。
痛みはファランクスにとって永い友だ。付き合い方はよく知っている
そしてその時、今日はじめて、殿下に対する反撃のチャンスが来たことを悟った。

444 :

「殿下。キスしてさしあげますね」
かわいいな、と思った。
「……えっ、なに、ふぁらっ、顔、怖いよっ?!」
身長差がかなりあるから、犯されながら口付けるには顔と顔を近づける必要がまずあった。
そこで、のっかってた殿下の体を腋から抱え込み―― 一気に『前』へと引き上げた。
「ひゃうんっ!」
「痛ぅっ!!」
もちろん、殿下の剛直も身体ごと『前』へと突き進み、
入口近くだけを犯していたそれは根元までわたしに突き込まれる形となっていた。
急激な貫通に痛みを覚えはしたのだが、胸に広がる満足感はそれを打ち消すに足るものだった。
 
「あは……殿下、かわいいからちゅーしちゃいます」
そしてそのまま、近づいた愛らしい顔を捉えてねっとりとキスをした。
しかし殿下はそれどころではなかったらしい。
「ダメっ、ファラっ、コレダメっ! ボクっ…ボク…っっ!!」
 
一気にペニスのすべてを柔肉に包み込まれてしまった感触に耐えきれなかったらしく、
がくがくがくと痙攣したかと思うと、ぷつりと糸が切れた人形のように体勢を崩し、
力の抜けた身体の全てをわたしに預けてきた。
「……んっ」
遅れて、交接中の肉穴に広がるじんわりとした粘液の感触。
それに気づいて、さっと意識の一部が正気にかえる。
「……あ。あぁぁぁ」
思わずうめく。やらかしてしまった。
さすがにそこまでは許すつもりはなかったのに。
殿下も絶頂直後の虚脱した表情を見せていたのだが、
わたしのうめきを耳にするとその顔色がみるみる青くなっていった。
「ごっ……ごめっ…ファラ、ボク、ナカで……」
とはいえ、今のはほとんどわたしが悪い。
いろんな気まずさに耐えきれず、ごまかすようにもう一度くちびるを重ねた。
繋がりあったままキスして、上と下の粘膜が絡まりあう感覚にたゆたっていると、
いろんなことが割とどうでも良くなってきて、
 
「でも……殿下、コレでお互い男と女ですね」と、思うがままを口にした。
 
肉体的にはなんだかまだ物足りない気分だったが、心はそれなりに満たされてしあわせだった。
「それに、その……デキてしまっているかもしれませんが、その心配も生きて帰ってから、ですし」
快楽でいっとき恐怖を忘れることはできたものの、いまだ地のど真ん中である事にかわりはない。
けれど、生きる理由がひとつ増えた――と言うべきだろうか? 今までとは意味合いを変えてしまった
わたしと殿下の関係をもう少し続けてみたいという新たな欲求が、背中を後押しして――
 
「お、おい……お前ら……」
 
――そこで比喩的な意味ではない背中から、声をかけられ思わず首をめぐらした。
ヲリ夫が立ってた。目があった。
なんでそこにいるの。茂みに突っ込んだのに。
なんでうごけるの。本気でにかけていたのに。

445 :
 
「―――――――――――――――ッ!??」
 
悲鳴を上げそうになった口を、慌てて自分の手でふさいだ。
殿下を突き飛ばすようにして、重ねあってた身体を離し、下に敷いていたマントを自分の身体に巻いて隠した。
「見っ、見たっ、見たなっ?!」
「そりゃお前、なぁ………って、おいおいおい、何すん……だッ?!」
転がっていた愛槍をわたしが手に取るのを見たヲリ夫の血相がかわり――
「忘れて」
そして座った姿勢のままからロングストライド。自分でも、そんな器用な真似ができるとは思わなかった。
槍の石づきは見事にヲリ夫のみぞおちを捉え、蘇生したばかりだったらしいヲリ夫を見事に半人へと返した。
 
「ひっ、ひどいよファラっ!」
それは突き飛ばしたことに対してか、ヲリ夫の意識を飛ばしたことに対してかはわからなかったが、
そんな事より、ともかく殿下に聞くべきことができた。
「殿下。伺いたいことがひとつあるのですが」
「ファッ、ファラっ、こ、怖いよ、顔っ……っ!」
鏡がなくとも今は自分がどんな顔をしてるかわかる。笑顔のままで怒ってる。今度はわたしがそんな気分だった。
「殿下。サブクラス……いつの間に習得なさってたんです?」
深都にたどり着いてから結構な日にちが経過していたが、殿下はクラスを何にするか決めかねると
選択を先送りにしていたのだった……だが、さっきのヲリ夫の不自然な蘇生。おそらく殿下のスキル効果だ。
そういえば、殿下はみんなに何らかの処置を施していたのを失念していた。
「き、昨日……」
「なんのクラスを習得なさったんです?」
大体わかってた。わかった上で聞いていた。
「あ、う……その、趣味のガーデングに活かそうと思って……」
「ファーマーですね」
殿下はうなだれるように頷いた。
なるほどやはりさっきの蘇生は「キャンプ」のスキル効果か。ならばともうひとつの可能性を口にする。
思えば、こんな極限状況にあっても、行為中の殿下の態度にはどこか余裕があった。
 
「ひょっとして……帰還のスキル、身につけてますね?」
殿下はしばらく押し黙っていたが、やがて、言い訳がましく口を開き――
「お、覚えてるけどっ、あの時はTPが切れててっ!!」
「だけど、こうやって野営地でひと休みして回復すれば……つかえますよね?」
「あ、う……」
「どうしてそれを教えてくださらなかったので?」
「だって、だって……こんなチャンスでもなかったら、ファラはボクのことなんて…」
「わたしがミスして心が弱ったスキにつけ込んでくれちゃったわけですねッ?!」
そのまま怒りに任せて殿下のほっぺたをつねってひねりあげたのだが、同時にわたしは一つの安堵を得ていた。
殿下は“チャンス”という言葉を使った。彼にとってもこれは偶発的な出来事だったのだ。
そもそもの“糸忘れ”からして、殿下の仕込みだったとしたら――彼に捧げた忠心をこの場で捨てねばならぬ
ところだったろう。
「ああもう、まんまとハメられました……」
「へー、ファラでもそんな冗談言うんだ」
しかし怒りはほぼ極限まで高まっていて、殿下の下品なツッコミに思わず愛槍を握る手が閃き
――わたしは半人が4人に増えたパーティで頭を抱えていた。
 
                ♂♀
 

446 :
……と、あの状況から生還できたのは奇跡だったと、今でも思う。
殿下を半しにしてしまった一件は騙してくれやがった一件とチャラってことで互いに話をつけたし、
ヲリ夫にはきっちり謝った。散々飲み食いオゴらされたがそれで許してくれるならありがたい。
――そしてちゃんと月の物もやってきて、最後の不安もなくなった。
余計なことまで思い出して、痛くなってきた頭をこめかみを揉みほぐして、一つため息。
 
「そ、そろそろ下ろしてよぉ、ファラぁ……」
 
愛槍で磔にしたままの殿下にもう一度向き合う。
わたしの恋人。きっかけこそあんなだったが、変わってしまった関係は元には戻らず、
共に歩み、共に戦い、言葉を交わし、身体を重ねるごとに思慕の情は深まった。
臣下の身で不遜だと思わないでもないが、殿下との将来を考えるようになってすらいる。
わたしは大した家柄じゃないから、正妻におさまりたいなどと大それた事は言わないが、
それでも何らかの形で今後も殿下の傍に仕え、傍で侍りたい。
――だからこそ、今後の為にしつけはちゃんとしておかないと。
 
「もうちょっとそうやって反省してなさい。吠える子犬も吊るしておけば、大人しくなるものですから」
「わんこ扱いしないでよッ?!」
とはいえ、わたしの中のカテゴリ分けではわんこと似たようなものだが。
小さく、可愛く、感情表現豊かで、よく吠えて――いたずら好き。
「だけどさ、ファラ。キミが一番恩恵を受けてると思うんだよ」
「……なんの話です?」
意味がわからず、怪訝にたずねかえせば、強烈なカウンターをかえされた。
 
「ナニって、ボクのナニが大きくなった恩恵」
 
今、口に物を含んでいたら間違いなく吹き出していただろう。
落ち着け、落ち着け、わたし。殿下にペースを握られちゃったらいつもと同じだぞ。
「な、なななななななにをっ?!」
……ぜんっぜん落ち着けてなんかいなかった。
「ナニってゆっただけじゃわかんない? おちんちんの話だよ」
聖画から抜けだしたかのような極上の笑顔で、そんな最低のセリフを口にするなぁっ。
「わかってますっ!!」
「ふぅん? 意味わかるんだー、ファラのえっちー」
「あ、うぅぅ……」
まずい、すっかり殿下のペースだ。このままじゃ……
 
「とにかく、ボクのちんちんが大きくなった恩恵を一番受けてるのは、ファラ、キミだよ」
「二回言わなくってもいいですっ!」
「そうはいかない。大事なことだからね。だってファラってば最近、ちんちん挿れてあげると
すっごく嬉しそうな顔するんだよ。やっぱりキミもおっきいちんちんの方が好きなんだよね?」
そこらのオヤジが言ったら、下卑た雰囲気にしかならないこんなセリフも、
コレはコレで絵になっちゃうんだから、ロイヤルブラッドってずるい。
「アレは……その、好いた殿方と繋がり合うのが……嬉しい、だけで……」
「ふーん。へーえ。その割にはちんちんでナカをかき混ぜてあげると、ホントいい声で啼くじゃないか。
……まだボクのが小さかった頃はあんな乱れ方しなかったよ?」
「か、身体が慣れてきただけです……」
嘘を付いた。
一年ほど前――はじめての頃。前戯はともかく、行為そのものはそんなに気持ちいいものでもなかったのだが、
殿下の逸物が成長するにつれ、膨れ上がった肉棒がわたしのナカをこそぐように刺激してきて……
「あは、気持ちイイ事そのものは否定しないんだ。だいたいキミ、こないだの時はボクが言えって
ゆったわけでも無いのに、すっごい事を口走ってたよね。“おちんちんでずぶずぶ気もちい――”」
「きゃーっ! きゃーっ!!」
皆まで言わせず、殿下の口をふさいだ……そりゃ確かに言ったけど、言ったけどおっ!

447 :
 
……うん、やはり認めなきゃいけないんだろう。まずは現状を受け入れることだ。
わたしの身体は、この小さな暴君にすっかり“仕込まれて”しまったって。
関係を続けるにつれ、少しずつ男の味を覚えさせられ、逆らう意思を奪われた。
口唇奉仕を教え込まれ、淫語を口にすることを強要され、変な道具を使ったプレイまでおねだりされて、
――やがてはそのいくつかを自分から求めるようにすらなっていた。
はじめの頃は多少は殿下にも可愛げがあって、時々わたしに反撃のチャンスもあったのだが、
今では一方的にオモチャにされるばかりである。そして良く良く考えてみれば、わたしが強引に
弄ばれるようになった時期は――なるほど、殿下の逸物が不自然な成長を見せた頃と一致する。
そりゃ、一回り以上年上の女をひぃひぃ言わせてるんだもの、妙な自信も身につくはずだわ。
 
「だからってこんなモノに頼るのはどうなんですかっ?!」
 
その自信の源泉となったのが、このチンケな道具というわけだ。
わたしは殿下の口をふさいでた手を外し、家探しの際に発見していたアンドロ某のチラシを再び突きつけた。
「だけど酷いよファラっ! それが隠してるトコまで調べるなんてプライベートの侵害だよっ?!」
「昔、わたしの部屋に忍び込んで、下着を盗んでいったのはどこのどちら様でしたっけ?」
過去の悪行を持ち出してひとにらみすれば、さすがの殿下もおとなしくなるかと思ったのだが――
「でもでも、今はぱんつパクッたりなんかしないよ? 頼めばファラは道のド真ん中でも脱いでくれるし」
「人を痴女みたいに言わないでくださいッ! だいたいアレは路地裏だったでしょうっ?!」
いやまあ、街中で猥褻行為に及んでしまった事実は事実なんですけれども……
「ともかくっ。コレの現物も没収ですッ。どこに隠してあるんですかっ?!」
「教えるもんか、ファラのばか……」
そのとき一瞬、殿下が何かを“かばう”仕草を見せたのを、わたしは見逃さなかった。
「ふふっ、なるほど。今お手持ちですか。内ポケットですね」
「な、なんでわかるのっ?」
「わかってませんでしたよ。今のカマかけですから」
「……あ、ああーっ?!」
とはいえ全く根拠のない話でもないのだが。
「まあ、殿下が下着を盗った時とか大抵そこに隠していましたからねぇ?」
言いつつ、わたしは殿下の懐中に手を伸ばす。激しい抵抗にあったが、単純な腕力勝負ならまだ私に分がある。
やがてわたしの手はそれらしいものを探り当て、ポケットからそれを引きぬいた。
「ふふっ、はっけーん♪」
相手の“弱み”を探り当て、キャラに似合わずわたしも思わず声が軽くなる。
「わーっ! わーっ! 返せっ、返してよっ、ファラっ!」
「お断りします♪」
 
こうしてしげしげと眺めてみると、実に単純な作りのアイテムだ。
平たく言うと、大きなリングと小さなリングそれらを支える二本の支柱、構成要素はそれだけだ。
しかしそれらを構成するパーツはそれぞれ見たこともない素材で作られている。樹脂の一種…だろうか?
深都の最先端科学を応用しているというのも本当なのかもしれない……なんという技術の無駄遣いだ。
 
「コレに3万5千enねぇ……まあ、本人が満足してるのでしたら、別にかまいませんけど、でも、ねぇ?」
今のわたしは実に意地の悪い笑顔を浮かべてることだろう。
「だって……ボク、ファラに喜んで欲しかったから……ファラのためなのに……」
「冗談。こんなの自己満足ですよ」
「だってキミ、いじめられるのが気持ちいい女の子じゃないか」
「否定はしませんけど――でもね、いじめる方もわりと好きなんですよ?」
なかなか機会が訪れないだけで、今日は久々に訪れたわたしの攻撃ターンになりそうだった。
 

448 :
「なら殿下。わたしの為というのなら、今この場でコレ装着してくださいません?」
だからって、わたしもナニを言い出すんだ。
「ファラ……マジでゆってる?」
「わりと本気ですよ。いつもいつもいじめてくださってるお返しです。
わたしを喜ばせたいというのなら、そのチンケな道具を身につけてる無様な様を
指さして笑って差し上げますから、つけてみてはいただけませんか?」
言いつつわたしは殿下のちょうちんズボンを下着ごと一気に引き剥がした。
吊るしたままなので実に脱がしやすかったと付記しておく。
「わーっ! わーっ!!」
吊るされたままじたばたと暴れる殿下の白くて肉付きのいい脚は、男性のものなのに色気すら感じる。
そしてその二本の脚の中心には――だらりと萎えつつも立派な雄器官が存在を主張してた。
「まったく、ずいぶん可愛気がなくなっちゃいましたね、コレも」
皮をかぶっていた頃は愛嬌さえ感じられたソレが、一年前に比べて三回りほど長く太くなった結果
剥けた包皮が通常時でも元には戻らず、淫水焼けして黒みを増しグロテスクに変貌していた。
……ま、行為を繰り返すごとにわたしの方の持ち物も、色や形から徐々に
慎みというものが失われていってるのから、おあいこではあるのだが。
 
「ファラのえっちー! すけべー! へんたいーっ!」
「ふん。誰のせいでエッチでスケベで変態になっちゃったと思ってるんですか」
「……え……あれ? ふぁ、ファラの場合…割と元からだったよ?」
「違いますっ!! 違いますっ!! 真顔でそんな事言わないでくださいっ!!」
否定しておく。断じてそんなことはなかったと。
「……しかし、こないだよりもまたちょっと大きくなってませんか?」
ここの所、互いに忙しくて一ヶ月ほどこーゆー時間をとれなかったのだが、
殿下のナニは記憶の中にあるそれよりも、小指の先ほど増大しているようだった。
「あ、うん、痛かったけど、ファラに喜んで欲しいから……ボク、がんばったんだよ?」
「痛いのに……我慢したんですか?」
「うん、ちょっとだけどね……でも何時間も付けることがあるから、たまにキツかった、かも……」
わたしの為に苦痛にこらえたと告白する、幼い恋人の恥じらい混じりの顔を見てると――
 
――ヤっバい。キュンってなった。
 
「ね、殿下……さっきのお願い、聞いてあげてもいいですよ?」
我が事ながら勘どころがズレてると思わないでもないが、炎のともった欲求は槍で突くかのように一直線に。
「……お願い?」
この子ってば自分で言ってて忘れてるし。本題ズレちゃったから仕方ないけど。
「だ、だから……わたしの、その……オ、オナ……を……見たいって」
いや、カマトトぶる気はないんですよ? それでもまだ口にするのに照れが残る言葉ってのはあるわけで。
「ああ! ファラってばやっとマンズリ見せてくれるつもりになったんだね!」
「なんでわざわざ卑猥な方に言い換えるんですかーーっ!!」
今度は怒りのままに、警告なしでブッ刺してた槍を一気に引きぬく。
とうぜん殿下は受身もとれずにそのまま落下し、尻餅をつき、泣き出す。
「……ひぎゃんっ! ひ、ひどいよファラっ!」
「自業自得ですっ! それより殿下……わたしの、お…おなにぃ……そんなに、見たいんですか?」
怒りという名のエネルギーが残ってるうちに、恥ずかしいセリフを一気に言い終えておく。
「え……? うん、うんうんうんうんっ! 見たいよ、ホントにいいのっ?」
ぶんぶんと豪快にヘッドバンキングする殿下に――わたしは先程のアンドロ某を差し出した。
「じゃ、コレ……つけてください」
「……ふぇ?」
訳がわからないと言う顔の殿下に、わたしは身体の奥底から沸き起こる熱のままに、ゆっくり言葉を紡いだ。
 
「だからぁ……わ、わたしの恥ずかしいところと、殿下の恥ずかしいところ……見せ合いっこ、しましょ?」
 
殿下はポカンとした顔をしていたが、そのうち理解が及んだのか、
小悪魔っぽい笑顔を作り「ファラのえっち」と、一言つぶやいた。
それに応じて「……しってます」と答えたわたしはどれほど赤くなってた事だろう。
殿下はニヤニヤしながらわたしの赤面を鑑賞していたようだが、そのうち差し出したそれをスッと受け取り、
「わかったよ、するよ。つけるよ。だから見せ合いっこしよっか?」と、実に爽やかにそういった。
 
                ♂♀

449 :
投下終了です。コレの続きは近日中に。
【先輩と俺】の方もなるべく早くご用意出来ればと思っとりゃーす。

450 :
紫プリの人もファラ子の人も乙ですー
紫プリのSSは他のキャラの描写もエロくて良かったです。
ツインテファラルートやパイ姉ルートとか期待してもいいですか

451 :
新作ktkr
先輩と俺に加えて待つものが増えた、だと…

452 :
うわあああGJ!GJ!
先輩と俺も、王子とファラ子も、どっちも続きが楽しみすぎる…ッ!!

453 :
>>450さん
ありがとうございます!楽しんでいただいたみたいで凄く嬉しいです!
ご希望に添えるようなSSが書けるように頑張ります

454 :
■月の犬 chapter10
「0.01%」
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=359
・世界樹T 5層クリアのネタバレあり
・またしてもエロなしです。話を畳むのに3章も使ってしまった……
ということで、某学園20周年記念シリーズは終了です。
完全な誰得シリーズでしたが、おつきあい頂いた方には深く感謝を。
また、プロット立てずにアドリブで書き続けたので随所に矛盾とかありますが、ご容赦頂けますと幸いです。

455 :
久々に来てみたらラスト3話一気に読めるとか幸せすぎました
心の底から乙!

456 :
GJGJGJ!!!
これでアドリブだなんて信じられん、大作乙でした!!
BGMには全く気付かなかった…

457 :
>>454
月の犬大変面白く読ませていただきました
あなたに感謝と敬意を表しますおつかれさまでした

458 :
乙乙
やっぱりギャンブラーはあたまおかしいぐらいでちょうどいいですよね

459 :
バリ姉の前バリをバリバリしたい

460 :
バリ姉の前バリは俺にまかせろ〜!(バリバリ

461 :
やめて!!

462 :
お久しぶりです皆さま。
調子に乗って2つ程、お話をUPしておきました。なお、今回はふぇち分を多分に含みますので服用には用法と量にはお気を付けください。
女三人寄れば姦しい
プリ子=紫ロール髪プリンセス♀ ファラ子=ツインテールファランクス♀
ゾディ子=紫ツンツン前髪ゾディアック女
属性:ふたなりレズ(本番含む)、フェラチオ、後穴責め(弱め)
夜に咲く百合
プリ子=紫ロール髪プリンセス♀=ぺロリスト ファラ子=ツインテールファランクス♀
属性:レズ愛撫(本番なし)=エロ弱め

463 :
>>462
よーしエロいぞよくやった!
だが残念だったな
俺はふたなりはクリとチンコが一体化派だ!
後いらんお世話だと思うけどこっちにも作品URL貼っといたほうがいいんじゃないだろうか
女三人寄れば姦しい
http://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=361
夜に咲く百合
http://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=362

464 :
>>463さん
ありがとうございます!もっとエロいふたなりが書ける様に頑張ります(〃'∇'〃)
あとリンクありがとうございます…いつも忘れてしまいます…(^−^;


465 :
>>449
 ♂♀ が見えてついに先輩と俺キターーーーーーーーーーーーー
と思ったら違ったwww

466 :
百合サイコー。よかったよ!GJ

467 :
>>466さん
ありがとうございます(〃'∇'〃)嬉しいです!
これからももっとエロい百合を書けるように頑張りますw

468 :
フカビトのおぱいでふかふかしたい

469 :
>>468
ふかー

470 :
フカビトは、語尾に「〜フカ」と付ければ萌えられるのではないだろうか?
昨今のトレンド的に。

471 :
世界樹のイカちゃんはいくら消耗してもガンガン回復できる超絶倫だけど、
縛るとマグロになっちゃうとか考えると可愛く思えてくるな

472 :
深都を侵略するでフカ!

473 :
これはゾンビでフカ?

474 :
ふかびと!

475 :
                ボ ウ ケ ン シャ
グートルーネ「私と契約して魔法少女になってよ」

476 :
フカビトって魚介類っぽい個人名持ってるのかな…イクラクンとか

477 :
ハーイ!チャーン!バブー!

478 :
>>476
モモメノとか

479 :
別のゲームの話になってんじゃねーかw

480 :
活気付けにかなり前に話題になってたモンス×男冒険者を創作しようかと思ってるんだけど、これは801でやれってことになるのかな
普通にこっちで大丈夫?それともモンスが♀ならおk?
男受けは宿子話etc.の前例があるけど、ショタならおkで青年ならNG?

481 :
ろだ使えばいいんじゃね
書き込みで投下するなら冒頭に一言注意を添えればいいと思う

482 :
度々おまたせしとります。>>448の続きです。
ぶっちゃけると、どのオチにしたらいいか決まらないので
読み手の反応を見るための中・後編分割という姑息な手段に来ました、ぐへへへ。
・特殊な器具の仕様あり。
・ショタとお姉さん。
 
♀ファランクス(キノコ):プリンスの従者。本作の語り手。
♂プリンス(ショタ):ファランクスのあるじ。

483 :
「なんでボク、スカートはかされちゃってるの?!」
「いや、寒いかなーと思いまして」
「けっきょく寒いよ! ノーパンだもんっ! スースーするよっ!」
脱いでる最中、ふとイタズラ心がわいたのだ。
さっきまで下半身丸出しだった殿下を腕力で抑えこんで、脱いだスカートをそのまま着せてみたのだが……
「……思った以上にお似合いですね」
愛らしい童顔と見事なまでに調和が取れてて、着せたこっちが引き気味である。
……サイズもわたしよか二回りは細かったからだいぶ詰めたし。ちくしょう。
「ファラのばかーっ!! はんざいしゃーっ!!」
おかげでわたしは、ぱんつ一丁。
下着姿の成人女性が半ば女装させた少年をいたずらしてる光景はいかにも犯罪チックだが、
幸いにもココは樹海であって、誰かに通報される心配だけはない。
「ま、せっかく殿下を辱める機会ですから徹底的にやろうと思いまして。気分はいかがです?」
「最悪だよぉ……」
さっきまでの悠然とした構えもどこへやら、いざ辱めを受ければやっぱり羞恥が先に立つのだろう。
あどけなさたっぷりなその顔が、紅潮しつつはにかむ様は大変に愛らしい。
「さぁ殿下。スカートの裾をつまんで“中身”にご挨拶させてみましょうか」
「……へんたいぃぃ」
「変態とおっしゃるのなら変態でかまいませんけど、
こないだわたしに全く同じことを命じられたのはどこの変態様でしたっけ?」
しかも路地裏とは言え街中でだ。思い出すだけで今でも顔に血が上る。
「ううっ……ファラのつるぺたっ! ぱいぱんっ! しょうぶしたぎっ!」
「なんでそこで人の肉体的欠陥をあげつらうんですかっ! あと最後のがよくわかりませんっ!」
そしたら殿下はにっこり笑って、
「そっちも似合ってるねっていってるんだよ。そのぱんつ今日のために用意してくれたんだよね?」
「う…ぐっ……」
こんなの不意打ちだ。卑怯だ。ずるい……けれども少し嬉しくて。
 
「確かに……その、昨日買ったものですけど……汚しちゃうかもですから、
そんなそこまで高いものでも………」
動揺のあまり口ごもりながら、訳のわからぬことを言い繕ってしまう。
「うん、やっぱりファラは受けに回ってる時のほうがかわいいよ」
「……しりません。ばか」
主導権を奪いきれなかったことを自覚しつつも、それがなんだか心地いい。
「じゃ、えっちでかわいいファラにご褒美だ。ボクのスカートの中身……見せたげるね?」
殿下は樹の幹に体を預け、軽く足を開いた状態で立っている。
スカートの裾を優雅に摘み、ゆっくりゆっくりたくし上げていった。
この蠱惑的な仕草は天性のものだろうか。
娘時代のわたしでも、とてもココまでの魅力は出せなかっただろう。
舞台の緞帳が上がるように、すべすべとしたふくらはぎが見え、さわり心地の良さそうな太ももがのぞき
――そして付け根の逸物がぶらんと顔を出した。
思いつきでやったこととは言え、なんとも背徳的な眺めだ。
 
「どう?」
はにかみまじりな少年の微笑みがなんとも可憐で。
「変態ボウヤ以外の何者にも見えませんね」
それでも本来の趣旨通り、どうにか辱めてやろうと憎まれ口を叩いてはみたのだが、
「あはっ♪ その変態ボウヤをガン見しちゃってるファラも変態さんだよねー」
「う…うぅっ……」
殿下の艶姿に見入っているのはしっかりバレていた……こうなったら、毒を食らわば皿まで。
「ふぁ、ファラっ! 顔近すぎるってば!」
地面に腰を下ろし、そのままズイっとにじりよって、殿方の下半身をねっとりと視姦する。
眼前でぐんにょりとうなだれてるソレはおそらく標準サイズ――ただし成人男性の、だが。
「ふふっ、おしゃぶりさせられてるときの距離よりは遠いつもりですけれど?
いつもはわたしの顔に摺りつけてくるクセに、あの威勢はどこに行ったんですかねぇ」
「ううっ…すけべファラ……」
かわいい半泣き顔を眺めているとぞくぞくする。やっぱりたまにはいじめる側に回るのも悪くない。
殿下は軽く青ざめ逃げ腰になっているが、背後が大木ではそれもままならないようだ。

484 :
「さぁ、とっととその“アクセ”装備しちゃいましょうか?」
「後でひどいぞ……おぼえてろよ!」
「いけませんよぉ“淑女”がそんなはしたない言葉を使っちゃ。
ほら、あーんして? ……で、スカートの裾をそのまま口に咥えてごらんなさい?」
こないださせられたことを、そっくりそのままお返しする。
殿下は羞恥に顔を赤らめ、屈辱に歯を食いしばりつつも、めくり上げたスカートを唇で挟みこんで固定する。
そしてとうとう観念したのか、手にとったアンドロ某をゆっくりと装着し始めた。
「ん、むぅ………」
根元のリングにペニスをくぐらせ二本の支柱で茎を挟んで固定し、
先のリングで亀頭部をキュッと縛って伸ばす方向へと強引に牽引していく。
要するに、いつぞやの航海で目にした首長族が首を伸ばすのと同じ仕組みなのだろう。
「なるほど、コレはたしかに痛そうですね……大丈夫ですか殿下?」
自分から恥辱を強要しておきながら、なぜだかいたわりの言葉が口をつく。
殿下は涙目になりながらもこくこくと小さくうなずいていた。
 
「しかし思った以上に……えっちぃですね」
キリキリと引き伸ばされ、フレームと樹脂によって固定されたペニスは単にいやらしいだけでなく、
縄目の緊縛にも似た独特の美しささえ感じ取れてしまう。
「指さして笑うんじゃなかったの?」
しげしげと眺めていると、再びスカートを指でつまみ直した殿下から声をかけられた。
「ええ……ええと、はい」
とんでもなく間の抜けた格好であるのは違いないのだが、淫靡な毒気にやられてうまく笑いが出てこない。
「まあいいや……ソレより、約束。今度はキミの番だよ?」
「え?! えぅ……はぃ……そのぉ……」
そうだった。わすれかけてた。今度は私が痴態を見せる番なのだ。
「ボクはちゃぁんと恥ずかしいトコ見せたんだからね、ほら、早く」
「ちょ、ちょっと待って下さい……こ、心の準備がまだっ……」
「ふぅん……? 身体の準備はとっくに整ってるみたいだけど?」
「え……?」
殿下の視線の先をたどれば、そこではわたしの下着がじっとり染みを作っていた。
「こここここれはっ、そっ、そのっ?!」
思わず両手で股ぐらを覆い隠そうとしたのだが……
「ひゃぁんっ?!」
布の上から軽く割れ目を抑えただけで、甘い痺れが身体を貫く。
「あはははは、ほんとにファラはえっちい子になっちゃったなぁ。
ボクのちんちんが緊縛されてるのを見てこーふんしちゃったんだぁ」
「ち、違っ……」
「ナニが違うの? どう違うの? それともファラはボクには思いも寄らない
ハイレベルな理由で欲情しちゃうような変態さんなの?」
「そんなこと……ない、です」
「じゃあ認めるんだね? 自分がショタっ子のちんちんで興奮しちゃうえっちな女の子だって」
いけない。いつものパターンだ。
鈴がなるような殿下のきれいな声が、頭の中に染みこんでくる。
コレが『号令』の応用だってわかってるのに……もう、耳をそらすことができない。
「……はい」
「“はい”じゃ駄目っていっつも言ってるだろう? ほら、いつものとおりに言ってごらん?」
「あぅ……」
そのまま殿下の澄んだ瞳に見つめられていると、自然に私の唇が動き出した。
「わ、わたしはぁ……ずっと年下の男の子にいじめられて悦ぶ……いやらしい、おんな、です」

485 :
堕ちていく。
物理的な落下感にも似たゾクリとした感覚が背筋を走り、
「ちんちん見てこーふんしたの?」
「はい……殿下のちんちんで欲情しました」
淫語を口にだすことで、興奮は更に増幅されて、
「えっちなおもらししちゃったの?」
「……ぐっしょりです」
こうして欲情した身体を認めてしまえば、
「おまんこ濡れて、どうしたいの?」
「きもちよく……なりたい、です」
すっかり素直になってしまった、色ボケ女の一丁上がりと言うわけだ。
 
「じゃ、ファラのおてても都合よくおまたにくっついてることだし、そのままいじってみよっか?」
脳に浸透してくる殿下の美声はまるで麻薬だ。
「はい……はい…ふぁぁ……ん、あ、あぁ……」
導かれるまま指が動けば、たちまちわたしの唇からは淫らな喘ぎがあふれ出る。
くちゅっくちゅっくちゅっ。
下着ごしに触っていてさえこの水音。愛液にまみれて指の動きはよりなめらかに。
どうしよう、すっごいことになっちゃってる。
「やぁぁ……見ないで、みないでくださぁい」
見ないでと懇願しつつも指はちっとも止まらない……わたし、そんなに発情してたんだ。
「僕の恥ずかしいトコさんざん見といて今さら何ゆってんのさ?
それにファラは見られちゃったほうが、きもちいぃ女の子だろ?」
「あぅ……あぁ、あぁ…そんなこと……そんなこと……!」
『無い』だなんて言い切れない。
一人でしているときは、ここまで感じたりしないもの。
「あは、身体は正直だね。ファラってばどんどんえっちぃ顔になってきたよ?」
「やぁ……いやぁ……」
言われるまでもなく、蕩けた顔を晒してしまっているのは自覚している。
さっきから喉は酸素を求めてはっはっはっと細かい呼吸を繰り返してるし、
半開きになってしまった唇からは少しよだれがこぼれ落ちてしまっている。
「ファラは週に何回ぐらいオナニーしてるの?」
きくなばか。きくなばか。
「2回ぐらい……です」
そしてわたしのばか。正直に答えてるんじゃぁない。
「オカズはなあに?」
知ってるくせに聞くなばか。
「あぅうう……」
「あううじゃわかんないよ?」
いじわる。
貴方との情交の思い出そのものだと知ってるくせに。
貴方以外の男に身体も心も許したこと無いのを知ってるくせに。
……貴方以外の男をもう想えないぐらい好きなのを知ってるくせに。
「で、でんかと……」
「ボクと?」
「でんかとえっち……してるところ……おもいだして、ですっ!」
なにもかも白状する。
そこで身体は軽く達してびくりと震えた。
「あ……あぁ……」
「イッちゃったんだ」
「ちょ、ちょっとだけ……」
たぶん今のわたしはすごく浅ましい顔をしてるのだろう。
身体も心も“この先”を求めて自発的なおねだりをしてしまう。
「でんかぁ……わたし、その……もう、もぉ……」
我慢できません。
けれど理性が邪魔でもしてるのか、その一言が喉奥でつっかえて出てこない。

486 :
「んんー? どうしちゃったのかなぁ?」
けれど殿下はこっちの言葉をやんわり無視し、愛くるしく微笑むばかりで……ホントいじわるだ。
「察して……くださぁい……」
「ふぅん。察する、ねぇ? ガマンできなくなっちゃったのかなー?」
「はい……はい……」
恥もプライドをかなぐり捨てて、こくこくと首を上下に動かす。
けれどわたしの物欲しそうな態度は――
 
「なるほど。そんだけ発情してたら布越しじゃあガマン出来ないだろーね。ぱんつ、脱ごっか?」
 
――殿下にあえなく一蹴された。
どうやらわたしのあるじは更なる恥辱を賜らせたいらしい。
「でんかのばかぁ……!」
あまりにひどい肩透かしに、ついにはストレートな暴言が口をつく。
「あるじにたいして馬鹿呼ばわりは感心しないなぁ。
今の不敬は見逃してあげるから、おとなしくボクの指示に従ってくんないかなー?」
「っ、く……わかりました! 脱げばいいんでしょ! 脱げば!」
そうまで言われてしまっては、いちおう臣下としては服従せざるをえないわけで。
「んっ……」
膝立ちになったまま、手を下着にかけゆっくりとずり下ろしていく。
愛液で肌にぴったり張り付いていた下着が剥がれていく感触がちょっと気持ち悪い。
もうこの下着は使いものにならないだろうが……大丈夫。こうなることを見越して着替えは持ってきてる。
「すっごい。ぱんつとファラのおまんこが糸引いちゃってるよ?」
「この、ばか王子……スケベぇ、えろ小僧ぉ……」
もはや悪態を隠そうともしないで罵りつつも、殿下のツボを押さえて全部は脱がず、
下着からは右足だけを抜き取り、濡れてしなびた布切れを左の膝関節のあたりにひっかけておく。
「おぉ……ファラもなかなか分かってきたじゃないか……」
「だってパートナーの嗜好にはなるべく応えてあげるのが、淑女のつとめだっていうから……」
そして身体は正直で、もはや殿下に指示されるまでもなく、指が外気に晒した女陰をいじくりまわしていく。
「んっ……あっ、は……ん、んんっ……」
興奮し充血しきったそこは自分の体の一部とは思えぬほどに熱く……そして濡れて。
「うわぁ……うん、うん、ファラのおまんこもずいぶんえろい形になっちゃったよね」
「やぁあ! そんな事言っちゃイヤですぅ……」
かつてはぴっちりと閉じていたそこは、殿下との関係を重ねた今ではだらしなく、
少々の媚肉がはみ出るようになってしまっていた。
「全然大丈夫――むしろボクそっちの方が好みだし!」
本日一番じゃないかってぐらいのいい笑顔で言われた。
それを嬉しいと感じてしまうわたしも本当にどうかしてる。
「ふぁぁっ、あ、あん、あぁあぁ……」
“そっちのが好み”と言われた秘裂に指をうずめて、すっかり蜜のからまった指をぬるぬると前後させる。
「ほほぅ…ファラはクリよか割れ目派かぁ」
「……んっ、はぁい…こっちの方が、好き……ですぅ……」
陰核は感じすぎてしまうから、自分でいじるには怖いのだ。
それよりも花弁のあたりのじんわりとした刺激で少しずつ自分を高めていくほうが……
「うはぁ……すっごいね」
乱れるわたしを凝視する殿下が、ゴクリとつばを飲み込むのを見た。このえろ小僧め。
やがて望むがままに動く指先は蜜のあふれだす“入り口”へとたどり着き、くにくにとそこをまさぐっていく。
「ねぇ、ファラ……ゆび、いれたりしないの?」
「えぅ……いれません……よぉ?」
「なんで……? ソッチの方が気持ちいいんじゃないの?」
悦楽ですっかり素直になってしまった心と唇は、正直に本音を紡ぎ出す。
 
「なんでって……だって……わたしのココは殿下のおちんちん専用ですからぁ……」
 
――うわ。やらかした。
 
言ってしまってさぁっと青ざめ、一気に素にもどってしまう。

487 :
「でっ、でんかっ! しょれはしょのっ!!」
声まで裏返ってしまってる。
「ファラ……」
「はっ、はいっ……!」
……しかし殿下の様子までおかしい。
最近ではこんな時でも落ち着き払った態度を崩さなかった彼が(悪く言えばおっさん臭い)、
――まるでケダモノみたいな目付きをしてる。
「もっかい」
「……はい?」
「もっかいゆって」
「……はい?」
「だから。さっきの。キミの何がボクの何専用だって?」
なるほど。今の思わぬ告白が殿下のツボをいたく刺激し、興奮させてしまったようである。
「い、嫌ですよっ! そんな……恥ずかしいこと……っ!」
だからってさっきと同じ恥辱はわたしだってごめんこうむる。
「いってよ、減るもんじゃないだろー、さっきのファラの艶姿を思い浮かべるだけで、
ボクはもう、ボクはもうっ…………お、おごっ?!」
しかし熱烈に弁舌をふるってた殿下は奇声を発すると、そのまま硬直してしまった。
「……殿下?」
不審に思って一声かけるもフリーズは溶けない。
そのまま眺めていると殿下の顔面がみるみる蒼白になっていって――
 
「いっ……痛だだだだだだっ!!!」
 
殿下が股間を抑えこんで絶叫した。
「殿下っ?! 殿下ァっ?!」
崩れ落ちそうになる彼の体を慌てて受け止め、そのまま地面に横たえる。
「痛いっ! 痛いっ!」
苦痛に暴れる小さな体を馬乗りになって抑えつけ、
「殿下……失礼しますっ!」
彼にはかせてあったスカートをめくりあげてみれば――
 
 
ギンギンに勃起してた。
もちろん牽引器具にギッチギチに拘束されたままで。
肉の色が鬱血してむらさき。
 
 
「ああああ、もうっ!! 殿下! じっとしててくださいっ!!」
殿下の上着をまさぐり、予備武器のダガーを取り出して、陰茎をぎりぎりと締め上げるアンドロ某にあてがう。
「な、何すんのさファラっ?!」
見えないはずだが刃物の不穏な気配を感じ取ったのか、股ぐらで挟んで押さえ込んだ殿下の身体がみじろぎする。
「動くなっつってんでしょうがーっ!! 一刻を争うのになんなんですかもうっ!!」
「だってそんな風におしり向けられたら一番えっちいところが目に入って、ボクのがもっと……痛だだっ!」
言われて、むきだしの秘部を殿下の眼前に晒したことに気づいて、一気に顔に血が登ったが、
「目ェつぶってろ! こォの馬鹿おうじ――っ!! ご自慢のモノごとブッた切られたいんですかーっ?!」
「ひぃっ?!」
臣下にあるまじき暴言で羞恥を吹き飛ばしつつ殿下を黙らせ、刃物を使って牽引器具をむりやり解体していき――
 
――そして
 

488 :
「あーあ、コレ高かったのになぁ………」
「バカおっしゃい……あのままもげても良かったんですか? もげても」
未だ馬乗りになったまま、首を巡らせ恋人の顔を見てみれば、憔悴しきった殿下の瞳が
そこらの草地に打ち捨てられたボロボロのアンドロ某の残骸を眺めていた。
「そりゃ困る、ごめんねファラ……ていうか、ありがとう」
「いいえ……別にかまいません……それに、わたしだって……その……」
「……うん?」
小首を傾げる仕草が本当にかわいい。
「殿下の……が、使い物にならなくなったら……困り、ます」
「ファラ……」
「あの、わたし……まだ、満足してません」
「うん……」
濡れたままの女陰部が、まだ服を着せたままだった殿下の胸板にぴったりと張り付いて、
(日常の簡易着とは言えそれでも高価な)王家の着衣を淫水で汚していくのを感じる。
「殿下のも……おっきいままです」
「うん……」
正常な血流を取り戻したソレは健康的なピンクの肉を取り戻し、堅くそそって天を突いていた。
全く、お互い、なんて格好で、何をやってんだか。
「だから……殿下、その……」
けれど女から言えるのはここまでだ。だからお願い、わたしの王子様。
「じゃあ、ファラ……ボクとえっちしてくれる?」
「……よろこんで」
コラ、ガマンしろわたしの身体。
疼きが止まらないのはわかるけど、殿下の胸にあそこをこすりつけたりしたら駄目。
けれども、濡れた生地を透かして粘膜に伝わってくる殿下の肌の暖かさがとっても心地よくて……
「あは、ファラってばもう待ちきれないって感じだね」
「……ええ、恥ずかしながら」
「ちょっとでいいからおしり浮かせて? おまんこ舐めたげる」
「……おねがいします」
言われるままに尻を浮かせ、陰部を殿下の口元に近づける。
「自分の指で広げてごらん」
「……はい」
とっくに羞恥よりも快楽への期待が優ってて、言われるままに肉びらを指で割広げる。
なんて浅ましい格好だろう。
「うあ! ……やーらし。ファラのエロ汁が顔に垂れてきちゃったじゃないか」
「……あ」
見た。
殿下のきれいな顔をドロリとこぼれた愛液が濡らしていくさまを。
美少年の紅顔を少し白濁した性汁で穢していくのは、たとえようもなく淫靡な悦びだった。
――もっと汚してやりたい。
「こ……こら! 今わざとやったろう! おまんこの穴ひくひくするの見えたぞ!」
「えへへ……」
気づけば。
膣道に力を込め分泌液を搾り出すようにして、殿下の顔にふりかけていた。
「エヘヘじゃないよもう……ファラがこんなにヘンになっちゃうのって初めてじゃない?」
「……かも、しれませんね。おしゃぶりの時とか、最後の最後に……射精される時とか、
殿下が顔にせーえきかけてくる気持ちがちょっとわかりましたよ」
獣のマーキングに近い行動なのだろう。“コレは自分のモノだ”と主張するための。
「……かけられたときの気持ちがわかったよ。自重する」
「かまいませんよ……嫌いじゃありませんし」
「あは、えろい子だなぁ。そこまで言うなら今後も遠慮無くブッかけるけど」
「……ばか」
実は今のは嘘とは言わないまでも、方便だ。
“顔にかけてください”の一言で、お互い気まずくなることなく膣外射精にもってけるのだから。
この方法をファマ子に教えてもらうまでは、一方的に盛り上がってナカにだしたがる殿下を
突き飛ばしちゃったりしてギスギスしたものだった。
……ま、嫌いではないというのも、そこまで嘘でもないのだが。

489 :
「そんなことより、ねぇ、殿下ぁ……」
どうしようもなく男に媚びる甘えた声。わたしの身体……そんなに焦れてるのか。
「はいはい……じゃ、お待ちかねのぺろぺろタイムだ」
「ふぁ……」
女陰にふーっと息が吹きかけられ思わず身じろぎする。
“これから舐めるよ?”って時のふたりの合図だ。
 
――びくん、と。
 
「ふぁ?! ああぁぁあっ?!」
殿下の柔らかく温かい舌に裂所をひとなぞりされただけで、
かつてないほどの性感に襲われ、身体は大きく跳ね上がる。
「こら、逃げちゃダメだってば」
「やぁ! 殿下……でんかぁ!!」
殿下は最近がっちりしてきたその両腕でわたしの臀部を抱え込み、
ぐいぐいと尻肉ごと女陰を唇へと押し付ける。
「あ……あぁぁぁああ!」
逃れぬと悟った身体はついに力を抜いて快楽の前に屈服する。
そして下腹部から響いてくるいやらしい水音。
 
ぴちゃぴちゃと。
ず、ずずっと。
 
ああ、だらしない雌穴をなめられちゃってる。
ああ、はしたない肉芽をすわれちゃってる。
ああ、すけべぇな淫蜜をのまれちゃってる。
 
「……今日のはすっごく濃いね」
蜜をすすり上げる淫音に混じって殿下の声。
「そんなの……いっちゃ、だめ、ですぅっ!」
「おいしいって言ってあげてるんだから、喜びなよ」
「ばか……ばかぁ……!」
言われるまでもない。
うれしい。うれしい。うれしい。うれしい。
恋人にいやらしいところを褒められてすっごくうれしい。
「でんかぁ……手、もぉ、無理……ですぅ」
すっかり骨抜きにされた身体は片手では自重を支えきれなくて、陰唇を広げていた右手を外して地に付ける。
さらなる責めに肘が笑ってがくんと崩れ、上半身を殿下の身体に預ける形になってしまっていた。
……重い、かな?
「うん、えっちぃえっちぃ。もう指外しても開きっぱなしだね。くぱぁってなってるよ。くぱぁって」
「……そ、それは本当に怒りますからね!」
こっちの心配をよそにそんなことを言うものだから、殿下の頭を自身の両ふくらはぎで挟みこんで
力を込め“頭蓋骨わンぞ?”と言葉によらず警告する。
いやはや、我が事ながら乙女心は複雑だ。
「ぐぁ、痛たたたっ……だめだよー、ファラ? えっちのときはえっちに集中しようねー?」
「ふぁぁんっ?! そこ……もっと、やさしく、して、くださぁい……!」
痛みを堪えた殿下は敏感な肉芽をきゅうっとつまんで、わたしの抗議を封してきて……この、いじめっこめ。
「ふぁぁ……あ、あ……あれぇ?」
けれど、手を付き顔を前に回したことで気づけた事がある。
 
「おちんちんだぁ……」
 
淫語が口から自然と出た。
ほぼ、顔の真下に元気にそそり立つ殿下の逸物があったのだ。

490 :
そういえば、と思いだす。
付き合い始めの頃“お互いの恥ずかしいところを舐め合いっこしよう”と、殿下にもちかけられて、
不承不承に了解したのはいいのだが……試してみれば、身長差がありすぎて無理な話もいいとこだったのだ。
しかもあの時“しかたない。ナイムネでいいからパイズリしてよ。位置的にそんな感じだし”などと
ぬかしてきやがって! ……まあ、黒歴史はこの際置いておこう。
この一年で殿下の背丈もぐんぐん伸びたから、今なら少し無理すれば相互に口唇愛撫しあうのも可能だろう。
――そしておかえしのチャンスだ。
 
「でんかぁ……今からいたいのいたいのとんでゆけー、してあげますね?」
眼前の肉茎には緊縛の痕が残って痛々しいが、それゆえに庇護欲をそそってくる。
男根に走る締め付けの痕跡を、力加減を調整しながらぺろりと舌で舐め上げる。
「ファ……ファラ?」
声は不安げだが、ちらりと表情をうかがうに、軽い痛みは覚えているようだったが止めるつもりもないようだ。
そこで唇をおおきく開き、先走りの汁を鈴口から流している陰茎をぱくりとくわえる。
それは堅く、熱く、脈打って。
「……ず、ずいぶん積極的じゃぁないか」
余裕ぶってるけど、王子様、声が震えていましてよ?
その愛らしいお声を今からキャンキャン言わせて差し上げますからね。
口内で先走りと唾液を混ぜあわせ、舌先でその混合液を肉茎にねっとり絡めていく。
滑りが良くなったところで雁首のリング状に残った緊縛痕を、唇をすぼめてぐるりとしごけば――
 
「ファ、ファラぁ……あぁ、やんっ……っ!」
――たちまち美麗なボーイソプラノが快感を訴えて音律を刻む。
「んっ……おちんちん、とおってもおいしいですよぉ」
鈴口からあふれるおツユの塩味が素敵なアクセントだ。
「……でんかぁ、もっと恥ずかしい声だして? 聞かせて?」
こうやって、わたしが上から抑えつけておしゃぶりするのも悪くない。
腰を使った殿下に喉奥を突かれて苦しい思いをすることもなく、
じっくり味わい、一方的に責めることが出来るんですもの。
「ファ……ファラのくせに生意気だぞ!」
「ふん。どっちが生意気ですか。お子様の分際で」
「……いったな、今からたっぷり啼かせてやるからな!」
そして再開された子犬がミルクを飲むかのような熱心な“口撃”に思わず声が出てしまう。
「やぁ、ぁ! でんかぁ……舌、ナカいれちゃ、だめ、ですうっ!」
すぼめた舌先に膣口をこじ開けられて、ゆっくりゆっくり骨のない筋肉が侵入してくる。
うぁ、ナカを、直接、なめられちゃってる。ナカを、味見、されちゃってる。
「んふ…ぅふぁらふぉ、おふぁんふぉも、ふっごくおいひぃふぉ?」
「ふぁぁんっ! ……ナカ、舐めながら、しゃべらないで、くださぁいっ!」
こちらも負けじと殿下の怒張を根元までずるんと飲み込む。
……おっきくなりすぎてて、ちょっと苦しい。
この点に関して言えば、ちっちゃかったときの方が楽でよかったのに。
 
「んっ、ふぅ……あぁ、ぁ、ん、でんかぁ……」
ぺちゃぺちゃと。
「っ、うぅん……ふぁら……の、が……」
くちゅくちゅと。
 
ふたりとも一心不乱に互いの性器をなめしゃぶり、口唇をもって快楽を伝え合っていく。
……ああ、コレ、せっくすとはまた別の感じで一緒にきもちよくなれて、すき、かも。

491 :
 
「ふふぉっ?!」
 
しかし、ねっとりとした官能にたゆたっている間もなく、
唐突に加わった新たな刺激に、ペニスを咥えたままの唇から思わず変な声。
だめ、これ、すっごい、きもちいい。
「……ふふん」
この体勢では殿下の表情を伺うことはできないが、それは見事なドヤ顔キメてることだろう。
「どうだい? クリと膣穴の二箇所責めは? 
女の子は感じるトコいっぱいあるから、こーゆー時に男より不利だよねえ」
いいつつも、肉芽を撫で回す指先は止まらず、ぴりりとした鋭い快感をおくりこんでくる。
「でんか……ずるい……ずるぅい……」
とうとう口からペニスが外れて、子供みたいな文句が口を付くが……ああ、わたし、声震えちゃってる。
「ほらほら、おくちがお留守になってるよ。ちゃぁんとおちんちんにご奉仕してくれなきゃ。
それとももうフェラチオもできないぐらいとろとろになっちゃった? じゃ、ボクの勝ちだね」
「負けて……まけてなんか……やっ……いやぁ!!」
違うもん。負けたわけじゃないもん。このままだと気持ちよくなりすぎて、
おくちが痙攣したとき噛んじゃいそうだから、安全のために外しただけだもん。
「あは。そろそろかなー。ファラのおまんこひくひくしてきたよー?」
「いやぁ……そんなの言っちゃいやぁ……!」
言われるまでもなく、決壊がちかづきつつあるのを感じる。
汗が全身に浮き、呼吸は乱れ、身体はびくんと震えて――
「じゃ、そろそろトドメかなー?」
「な、なにっ?!」
見えないから何されるかわかんなくって怖い……けど、怖いのはどきどきして、すき。
「あは、イッちゃえー」
お子様丸出しの幼い声と……それに反してひどい責め。
肉芽が唇らしき温かい肉に包まれたかと思うと、いちばん敏感なトコになにか硬いものが当てられて――
「……だめっ、でんかっ! かんじゃだめっ!」
それが歯だと気づいたときにはピンピンに勃起しきった陰核は、上下の歯列に挟まれて、
 
かりっ。
 
甘噛みされた瞬間、するわけもないそんな音を、わたしの身体はたしかに感じ取っていた。
 
「あ」
 
喘ぎはたったそれだけ。
強烈すぎる快感に喉は震えども声は出ず、がく、がく、がくと激しく痙攣する身体に翻弄された
意識と視界は白く、白く染まっていって――
 
                ♂♀

492 :
投下終了。一旦ここまで。
オチ以外は出来てんで、3,4日で続きが行けると思います……出来るかな、出来るといいな。

493 :
ここでッ……ここで引くか……ッ!

どうみても生しです
アンドロエキスパンダー装着ッ!
全裸待機ッ!!

494 :
もげそうになったところでクソ吹いたww
心底エロバカップルすぎて少しは自重しろと言いたくなるw
後編楽しみGJ!

495 :
まずもってショタ優位のおねショタというのが素晴らしい。
無邪気に過激なエロ要求してくるショタ王子と
普段カタブツな分エロさは人一倍なんで文句言いつつも
内心ワクワクしつながら要求に従っちゃうファラ子さんマジ正義。
脳みそ蕩けきってうっかり本音でガチデレした瞬間が愛しすぎてたまらん。
俺が王子なら間違いなくちゅーしながら押し倒して同じ原因で悶絶する。

496 :
GJ
あなたの底抜けに明るいエロが好きだ。
ショタ王子のいじわるっぷりと
嫌がりながらそれを受け入れてしまうファラ子がもうたまらないw
後編楽しみにしてます。

497 :
申し訳ありませんが、3,4日と言いつつ、一週間たったのにエピローグが確定しておりませぬ。
これ以上おまたせするのも何ですし、
エロパートの終わりまで貼っつけさせていただきます。
・特殊な器具の仕様あり。
・ショタとお姉さん。
 
♀ファランクス(キノコ):プリンスの従者。本作の語り手。
♂プリンス(ショタ):ファランクスのあるじ。
♂ウォリアー(ヒゲ):↑二人のギルメン。不幸。

498 :
 
 
――めがさめたら、いれられてた。
 
 
「んぅ…ふぁっ?! な、なにっ?!」
状況がわからず混乱する。
さっき激しく達してそのまま気を失って――そして今“入り口”をまさぐる刺激で覚醒した。
気づけば崩れかけた四つん這いのまま尻を高く持ち上げられ、陰部を突き出す恥ずかしい格好をさせられてる。
「あ、おきた?」
そして背の方から聞こえる可憐な声はもちろん……
 
「殿下っ?!」
「おはようファラ。さっきはお楽しみだったね」
背後の殿下の顔は見えないが、その声から上機嫌で――更には興奮してることを理解する。
「ふざけないでくだ…さぁい…っ! なに、いきなりいれて……っ!!」
「まだ先っちょだけだってば」
たしかに膣口付近にしか刺激は感じないが、この独特の弾力を持った、けれども見知った感覚は
……間違いなく殿下のペニスだ。
さっき甘噛みされた陰核はいまだジンジンと痺れているから、気を失っていたのは一分程度の事だったのだろう。
その間に我慢しきれなくなった殿下が、馬乗りになってたわたしの下から抜けだして――あてがってるという訳だ。
「今、ファラの上のおくちのよだれと下のおくちのよだれを混ぜ混ぜしてるからちょっと待ってねー」
にちゃ、にちゃ、と粘液同士がふれあう水音。
おしゃぶりで肉茎に絡めたわたしの唾液と、男を求めて女陰が零し続ける愛液。
二つの分泌液が混ざり合っていくと知り、身体がカッと熱くなる。
 
「い、やぁ…っ! 嫌、ですぅ……イッたばかりだから……そんな乱暴にしちゃヤぁですぅっ!」
 
だけど達した直後の雌粘膜は余りに敏感だ。
わざと水音をたてるために強引に愛撫されていることもあって、
割れ目に剛直が擦り付けられるその感覚が――今は拷問に等しい。
 
「乱暴じゃないってば、ほら、いつもみたいに毛布敷いてるし」
言われて気づけば下が柔らかい。野営用のテントセットから取り出したものだろう。
守銭奴ネイピアにはテントを買うたび『お盛んじゃのう』とニヤつかれるのでムカつく……なぜバレてるし。
「だから……違いますっ! そういう意味じゃなくって!」
その気遣いはありがたいが、感じすぎてしまうから少し休ませてほしいと言うのが伝わらない。
「はいはい、口ごたえしないの。ココまでおまんこ発情させといていまさらなにゆってんのさ」
「嫌ァ! 指……嫌ぁ…違います…違うんですぅ!」
いうなり殿下が蕩けきった女陰にいきなり指を突っ込んでくるものだから……
どんどん骨抜きにされてしまって、抵抗しようにも身体に力がまるで入らない。
「あ、そっか、ごめんごめん。指は嫌なんだったね。
ファラのおまんこはボクのおちんちん専用にしてほしいんだっけ?」
「あ……うぅ、うぅ……違う……違いますうぅ、違わないけど違うんですぅ……!」
あの痴態が脳裏に浮かび、思わずグネグネと身を捩るが、それがどうやら勘違いされてしまったらしく……
「嘘ばっかり。そんな必で尻振って、ドロドロのおまんこさらけ出して、何が違うってのさ。
さっきファラが発情しすぎたせいでボクの顔エロ汁でぬとぬとなんだけど?」
「それは……」
違わないけど……でも今は。
「さぁて…ファラがお口のご奉仕サボっちゃうし、ボクも我慢できないし……いくよ?」
「だから嫌って……あ……ああぁ!」
拒絶を言い切る前に、女陰に強烈な刺激を感じて、
 
ぬつん、と。
 
おそらくは中程まで、殿下のペニスがわたしの膣道に埋め込まれていた。

499 :
「うぁ……んっ…はいったよ……どうだい、気分は?」
「そんな、無理矢理、駄目ぇ!」
「……んぅ、無理矢理じゃないよ? すごくすんなりはいったもん……うぅ、ファラ濡れすぎ」
殿下の熱に浮かされたような声。駄目だこれは夢中になってる。
その後、ペニスは行きつ戻りつ少しづつ膣を従順にしながら、わたしの胎内を徐々に征服していく。
「……うぅ、はぁ…やっぱりバックからだと乱暴してるみたいでちょっと興奮するよね……っ」
「嫌……駄目ぇ!“みたい”じゃなくて、今は乱暴も同然なんですってば!」
この格好だと互いの顔が見えないから相手の気もちを把握しづらいんだろうが……ひどいよ、殿下。
「どしたの。今日はそんなに嫌とか駄目とか……ああ、そういうプレイなんだ。
ファラってば、いじめられるの好きだもんね」
「馬鹿……ッ! 違うッ! そんな意味じゃ――ひきゃんっ!?」
 
――ずきりと痛みが走る。
 
いい加減本気で怒ろうかと荒らげた声は、最奥に感じた苦痛によって黙らされたのだ。
「い、いやぁぁ……な、何コレぇ……」
未知の感覚に胸中に吹き荒れる、不安――そして同時に沸き上がる明確な、快感。
「あ、アレ……ひょっとして、コレってファラの……」
違和感の正体に先に気づいたのは殿下の方だった。
確かめるかのように既に密着していた腰と腰を、ぐり、と更にねじ込んできて――
「うぁ……痛いっ……いたぁい!! 殿下……やめてぇ……」
たまらず悲鳴をあげつつも、胎内の“何か”を突きあげられる感覚にようやくわたしも痛みの正体に思い至った。
「ファラ……わかる?」
「あ、あぁぁあ……そこは駄目、大事なとこだから駄目……ですぅ……」
「うん……大事にしないとね。ココ……ファラがそのうちボクの赤ちゃん作ってくれるところだよ」
 
不覚にもどきりとする。
 
そう。子宮だった。
今の今、ペニスの先でつつかれてるのは子作りのための器官。
殿下がわたしとの子供を望んでくれてると知って……
……どうしよう、無理矢理されてるのに、なんだかうれしくなってきちゃった。
「殿下ぁ……」
心の喜びが身体の喜びにつながり、仕方ないからこのまま流されちゃってもいいかなと思い始めたとき、
「……あは……やっと、やっと届いたよ……今日、やっと、届いたッ……!
痛かったけど……ペニス増大し続けたかいがあった……っ!
夢だったんだよね……こうしてファラの子宮をちんちんで責めてあげるのってさぁ……!」
男の身勝手な劣情を剥き出しにしてそんなことを言うものだから、なにもかも全部台無しだ。
「んじゃえバカ王子!!」
……うぅ、いいとこだったのに。
 
「……へぇ、ゆってくれるね。でもこの状況でボクに逆らえるのかな?」
「何をっ――あぁ、やぁ、嫌ぁ!」
 
そして始まる激しい抽送。
征服欲に囚われるまま、猛烈に腰を振って未開発の箇所をガンガンと叩いてくるものだから痛くてたまらない。
……けれども、そうやって犯されながらも、そこに交じるのは確かな快感。

500 :
「ヤぁぁ…嫌……ですっ!  やめてぇ! 痛いっ! 嫌、嫌ァ!」
「……っ、はぁ…嘘言っちゃダメだよ…っ、腰まで使い始めてるってのに、何が嫌なのさぁ!」
言われ、身体が貪欲に官能を享受し始めている事に気づいて戦慄する。
快楽がすのは理性だけじゃない。
怒りや悲しみと言った原初的な感情でさえ――悦楽を前にすれば屈服する。その事をはっきり理解した。
「……ぁはっ…たしかにたまにはこう言うのもいいね…もっといじめてあげるよ……ッ!」
我を忘れた殿下の声を聞いてゾッとする。
さっき垣間見た、わたしへ慈しみの態度もどこへやら。
“大事にしないと”って言ってくれたはずの場所を、酷くいためつけてくる……うそつき。
「おねがい……殿下ぁ、やめてぇ……そこ……たいせつなところ、なんです…ぅ……」
静止を願う自分の声が信じられないぐらい、か細く、弱々しい。
こうなってしまえば、女というのはこんなにも――無力なのか。
それが、かなしくて。
気持ちが通じないのがせつなくて。
――だって言うのに、こんなにも官能を覚えてしまうのが、つらくて、くやしくて、やるせない。
 
「ぐすっ…ちがうぅ…本当に違うんです…ひっく……やめてぇ……」
 
ぽろ、ぽろ、と。
体と心の痛みに耐えかねた瞳から、ついには涙が零れ出す。
「………え? あの……ファラ?」
流石にここまで態度が急変すれば殿下も異常に気づいたらしく、そこでようやく律動が止まった。
「だから……さっきから、こんなれいぷみたいなのいやって、わたし、いってるのに、
でんか、いじわる……ばっかり、するから……」
抽送の苦痛と快感からようやく解放された喉笛は、嗚咽につっかえつっかえになりながらも、
ようやく素直に抗議を訴えかけるのだが……素直すぎてまるで子供の言い分だ。
「………えと………マジ泣き?」
疲れきってぐってりとなりながら、どうにか半分だけ首を巡らせ片頬を毛布に付ける形で殿下の顔を見てみれば、
ものすごくバツが悪そうな表情をしていた……ざまあみろ、ちょっとははんせいしろ、ばか。
「みればわかるでしょぉ……まじなきですよぉ、ばか、ばかぁ……!」
言葉を重ねるほどに頬を伝う涙がとまらず、小娘のように泣きじゃくり続ける。
涙とか涎とかいろんな体液で、顔がぐしゃぐしゃになってんだろうと思うと、
こんなみっともない所は殿下に見られたくないと思うが、号泣はもう止まらない。
「……ボクが悪かったよ」
ばか、しかとしてやる。
無視を続けていると埋めこまれていた剛直は徐々に硬度を失っていき、そのうち膣圧に押されて勝手に抜けた。
しばらく殿下は所在無げに佇んでいたのだが、前に回りこんでわたしの泣きっ面を覗き込んできた。
「許して」
すっかり意気消沈して、おちんちんまですっかりしょんぼりしてる。この子、しょげてる顔まで絵になるなぁ。
こんな可愛い子に申し訳なさそうな顔をさせてると、こっちが悪いんじゃないかという錯覚に陥りそうになるが、
「……いや」
一言で断る……ああもう、この言い方じゃ、わたしがお子様だ。
「ごめん」
「……しらない」
「気づかなかったんだ」
「……うそつき」
「悪かったって」
「……いじめっこ」
「嫌いにならないで」
「……だいっきらい」
“だいっきらい”ですごく傷ついたらしく、今度は殿下が泣きそうだ……やれやれ、ここらが手打ちどころか。
殿下の方も言葉が尽きてきたらしく、いよいよ最後のカードを切ってきた。
 
「ごめん、お願い、許して、なんでもするからさぁ……」
殿下がやりすぎちゃって喧嘩して仲直りってのも初めてじゃないわけで、このセリフを聞くのも何度目だろう。
「……ほんとうになんでも?」
だからわたしもいつもの様に、ここぞとばかりに喰らいつく。
「うん、本当に何でもいいよ。お願いも何個でもいい」
言ったな。容赦も遠慮もしないぞ。

501 :
 
「……じゃあ、なでなでしてください」
 
せっかくだからこの機会に、いっぱい甘えてやるんだから。
「……ん、わかったよ」
殿下は屈みこんでくると、その掌でわたしの頭をいたわるように撫で回し、
くしゃくしゃと乱れた髪の毛を手櫛で丁寧に整えてくれた。
殿下の手、大きくなっちゃったなぁ……うん、あったかい。
「……これでいい?」
慈しまれて思わず頬が緩みそうになるが、まだまだダメ。
なるべく不機嫌そうな顔と声を作って更なる要求。
「だっこしてください」
自分で言っててなんだが、無茶ブリすぎる。
まあでも、殿下の困った顔が見たいだけだから――って。
「お安い御用。お姫様抱っこでいい?」
ひょいっと。
軽々しく――とまでは行かなかったが、殿下はどうにかわたしの身体を持ち上げ、抱きかかえてきたのだ。
「あ、あああ、あの、その、殿下……」
いやいやいや。
いくら背が伸びたからってまだ殿下のほうが頭一個ぶんぐらい小さいし、
わたしも筋肉質だから同身長の女性に比べればかなり重いのに……(決して脂肪ではないとは主張しておく)
「ふふん。出来ないと思った?」
うわ、すっごいドヤ顔だ。
「まあその、無理じゃないかなーとは……」
「言っとくけど、鍛えてるのはちんちんだけじゃないんだよ?
いい加減ファラに守られるばっかりなのは御免だからね……そろそろボクもキミを守りたいんだ」
ドヤ顔だけど……そんなことを言われては、どうしようもなく、ときめいてしまって。
「殿下……」
わたしも衝動のままに殿下を抱き返す。
――うん、言うだけのことはある。がっちりと良く締まったその身体は、小さいながらも頼もしい。
「ごめん、ファラ……けっこうギリなんだ。あんまり動かないで」
「もぉ……だいなしです」
そんなことを言いつつも殿下はハグのお返しをくれて、密着した身体から子供の高い体温を感じさせてくれる。
「殿下、今、ワザと胸触ったでしょう……すけべぇ」
「うん、どきどきしてたよ」
「……ばか」
ぎゅってされるたびに、こっちにも殿下の高まった鼓動が伝わってきて……こんなのも、いいなって。
「さて、お姫様。次はどうして欲しいのかな?」
「わたしのこと、すきっていって」
やれやれ。この言い方では主従が逆転だ……まあでも、せっかく姫君扱いしてもらってるんだから今だけは……
「うん。好きだよ。ファラ」
即言してくれる。
殿下のこういう所は本当にすごく、すごく――
 
「――すきぃ。好きです、殿下ぁ……」
 
わたしも気もちを伝えると同時に殿下の唇がせまって来て、こっちの唇が塞がれた。
本日二度目のくちづけ。
互いの唇と舌を通じて、互いの愛情をたっぷりと確認しあう。
「ん……」
「ふぁ……」
息苦しくなる直前まで重ねあってた唇は離れ、男と女の混ざり合った唾液が銀糸を引く。
「こらぁ…“キスしろ”なんていってませんよぉ……」
「おかしいな。ファラの顔には大文字で“ちゅーして”って書いてあったけど?」
「えへへへ……」
うれしいな。殿下がわたしの気持ちを分かってくれてる。

502 :
「……ねぇ、もっかいキスしてください」
「うん、よろこんで」
今度は、欲情を確認しあうためのキスだった。
舌を伸ばしあい、舌を絡めあい、舌に吸いつきあい、舌から滴った唾液を飲み干しあう。
さっき私が殿下の顔にこぼした愛液も舐めとり、清めてきれいにしていく。
お互いの顔がすっかり唾液でベタベタになった頃、とろんとなった殿下の瞳がわたしの顔を覗き込んでいた。
「こぉら……殿下。ヘンなのお尻に当てないでください」
今のキスで刺激してしまったのだろう。
さっきまでは萎えていた殿下の一物に元気が舞い戻り、わたしの臀部をつついていた。
「ファラがかわいすぎるからいけないんだってば……嫌かな?」
ん、求められちゃってるなぁ……
「嫌じゃないです……」
そしてわたしも、今はすっかり欲しがってる。
「あのさ、ファラ……もう全部脱いじゃおっか?」
そういえば、わたしも結局上のインナーは着っぱなしだし、殿下に至ってはスカートをつけた変態坊やのままである。
「いやです……」
「はずかしい?」
「それもありますけど、あの……その……」
「……うん?」
勇気を振り絞って口に出す。
 
「今すぐ愛して欲しいんです……」
 
脱いでる時間がもったいない。くっついたまま片時だって離れたくない。
「気が合うね。ボクも今すぐ愛してあげたい……って言いたいトコだけど」
「……どうしました?」
「ごめん……腕が限界。下ろしていい?」
「もぉ、だらしない……しかたないから、今日は許してあげますけど」
殿下は聖像を扱うかのように丁寧に丁寧にわたしの身体を毛布の上に横たえ、ほっと一息を付いた。
むしろこの体格差で今までよく待ったといえる。
褒めてあげてもいいぐらいだが、調子にのるだろうからそこは黙っとく。
「さっきみたいに後ろからじゃなくて……殿下の顔を見ながらがいいです」
直接的な欲求がするする口から出てきた。もうわたしも大分と頭がやられてる。
「よしきた。上がいい? それとも下?」
「下がいいです……いっぱいかわいがってください」
抱っこしてもらったまま……する、というのも興味があるが、コレは殿下の成長待ちだろう。
「うん、可愛がってあげるよ……あ、スカートだけは脱いでいい?」
「……ま、動きにくいでしょうし、かまいませんけど」
残念だ。
何が残念なのかについて深く考えていくと、良くない扉が開いちゃいそうなのでやめておく。
「あ……」
殿下がスカートを脱ぎ捨てると、それはもうご立派様がご立派になっていた。
「あのさ、前戯とか……もういらないよね?」
こくりとうなずく。身体なんてとっくの昔に出来上がってる。
わたしは上体を軽く起こし、足を開いて秘割を見せつけ、殿下を受け入れる準備をする。
 
はやく。はやく。
 
「こらこらファラ。そんな物欲しそうな顔しないの。美人さんが台無しだぞ?」
「だって……だってぇ……」
殿下がわたしの脚を更に開かせて、脚の間に身体を割りこませてきた。
「……ま、これ以上焦らすのもかわいそうだしね」
「んぅ、あ……あぁ……あぁ!」
殿下は剛直を手で支えると、膨れ上がった剛直で膣口をつつき、わたしに2,3の艶やかな声を上げさせる。
すっかり熟れている雌肉は、雄の粘膜――亀頭部だ――を、軽く押し込まれただけでそれを苦も無く飲み込んだ。

503 :
「あれ? いつもは挿れるとき恥ずかしがって目ェそらしちゃうのに、今日はガン見なんだ。めずらしいね」
「あ、ぅ……」
今日はなんだか、触覚以外にもつながる瞬間の実感が欲しかったのだ。
「ま、いっか。かわいがってあげるよ?」
「んっ、ふぁ……おねがい、します」
埋もれきっていた亀頭がこんどは引きぬかれ、押し広げられた膣口が己の収縮力できゅうと戻った。
触れ合いがなくなる寂しさと引き換えに、摩擦は素敵な官能をわたしの身体に残してく。
一気に奥まで貫いて欲しいという気もちもあるのだが、こうやって少しづつ粘膜を触れ合わせながら、
身体をモノにされていくのも、これはこれで悪くない。
「ほら、見てごらん? おまんこで一杯おしゃぶりしてくれたから、
おつゆでこんなにどろどろになっちゃったよ?」
「いやぁ……言っちゃ駄目ぇ」
つき込みを繰り返した先端部は、わたしの愛液にまみれててらてらと光り、淫靡な光沢を放ってた。
「これだけなじませたらもう大丈夫だよね」
「……きて、でんか。はやくぅ」
たまらず零れた卑猥なおねだりが男の情欲も誘ったのか、そのまま殿下は腰を進めて肉棒全体をうずめて来た。
「ああ、はいって……きてますぅ!」
「そりゃ挿れてるからね……んっ、ん、おまんこぬるぬるあったかで、きもちいいよ」
従順になった膣道が実に美味しそうに剛直をたべていく。
「殿下のも……熱ぅい……です」
恋人の体温を身体の内側で感じる悦びは、男にはわからないものだろう。
やがてこれ以上進めないほどに腰と腰がくっついて、
「ああ、でんかぁ……奥ぅ……っ!」
「……うん、また届いたね」
ふたたび女そのものの部分に男性自身が触れていた。
「子宮って……実際どうなの。きもちいいの?」
「初めてのところですから、けっこう痛いです…………けど」
「けど、何?」
「あぅ……」
「慣れてきたら良くなりそうって顔だね」
「はい……あの、殿下」
「なぁに?」
「わたし、いじめられるのもすきだけど、やさしくされるのはもっと、すき、です」
「知ってる。挿れててもさっきとぜんぜん違う。今はファラの方から吸い付いてきてる感じ」
「ばか……ばかぁ……」
「はいはい、じゃ……やさしくしたげるね?」
実際、優しく愛してくれた。
時には深く繋がったままの細かな抽送がこつんこつんと最奥をたたき、
時にはペニスの先端を口づけさせるかのように子宮口にねっとりこすりつけてくる。
開発が足りない部分だから痛みもそれなりに感じているが――それに倍する本質的な官能。
こんなの逆らえるわけがない。
卑怯だ。ずるい。
「で、でんかぁ! それ……いや、だめぇ!」
「さっきのことがあるから聞くけど、ホントのホントに嫌なの?
本当に嫌ならやめるけど、ちゃんと自分の気持ちを言ってごらん?」
殿下は腰の動きを一旦止め、わたしの顔をまっすぐに見る。
「言わなきゃ駄目……ですかぁ……」
ああ、バレてる……絶対バレてる、我慢しきれなくなったこっちの腰が動いちゃってるし、
膣はきゅうと締まって全力でペニスを味わいたがっているし……顔だってたぶん、すごく嬉しそうな表情してる。

504 :
「だぁめ。さっきみたいに泣かれちゃ困るしね」
「わかってるクセにぃ……」
「言わなきゃわかんないよ……そっか、そんな嫌だったら。もう今日はおしまいだね。ちんちん抜いちゃおっか」
言いつつも、本当にずるんと剛直を膣内から引き戻していくものだから――
 
「抜いちゃダメっ!」
 
ああ、言ってしまった、言わされてしまった……そんなのウソだって、冗談だってわかってるのに。
それでも離れがたくて、逃げられちゃうのが怖くって、望みを口に出してしまった。
「パーティが壊滅しかけた時だってそこまで必な顔しなかったよね……そんな抜いてほしくないんだ」
「あ、うぅ……」
「……で、何を抜いてほしくないの?」
かわいく、愛らしく、見るものを安心させるようでいて――その実とても因業な笑顔。
「いじわる……」
「駄目。言うんだ」
「なんでこんな時だけ王家の威厳たっぷりなんですかぁ……」
「話そらそうったってダメだよ。ね、も一度きくけど、ファラは、何が、欲しいの?」
目を逸らすことを許されず、諭すようにして一語一語くぎってたずねられては、もう――
 
「――お、おちんちん……ですっ……」
 
ついには屈する。
けれども陥落してく悦びはどうしようもなく甘美で……
「おちんちん抜いちゃ駄目なんだ。挿れてほしいの?」
「いれて……くださぁい……全部、いれてぇ……」
とっくに挿入ってる。
けど欲しいのはもっと奥。
心が堕ちてしまえばもうどうしようもなく、唇は正直に本音を吐き出し、身体もつられて急速に高まっていく。
「……んん……挿れるだけでいいの?」
「奥まで……挿れて、おちんちんでナカかき混ぜて、じゅぷじゅぷってして…ぇっ!!」
 
そこが殿下にとっても冷静を装う限界だったのだろう。
わたしがあられもないおねだりを口にすると同時に深く突き込まれ、
そのまま激しい律動で熱くて硬い肉棒がナカを往復して擦り上げていく。
濡れた粘膜同士がたてるぐちゃぐちゃという音が耳をも犯して……たまらない。
 
「ふぁぁ……あんっ!! でんか…のが……ん、んぅうっ……」
ペニスの出っ張った部分が膣壁をこそぐ度に、悲しくもないのに涙があふれる。
つながってるトコが、あつい、しびれる。
痺れは痛みを麻痺させていくのに、気もちいいのはちっとも薄れず――ううん、むしろ増幅されて。
「ファラ…ファラかわいいよ……すごく、かわいいっ!」
殿下だってかわいい。
その端正な顔を快楽に歪ませて、必に腰をふっている……ああ、ちゃんとわたしの体で感じてくれてるんだ。
そう気づくと、もっと気持ちよくしてあげたくなる。
「あ……はぁ……ファラ、息、あってきたね……」
リズムが揃う。
なんども犯されて、殿下の動きはとっくに教え込まれてて。
覚えたとおりに身体は動いて、いちばん気持ちぃ動きを作る。
「あぁ、来るっ、きちゃ、きちゃぁぁっ……ごめ……ごめんなさい、でんかぁ……わたし、もぉ…もう……」
そしてもう引き返せないところにまで高められた精神が鼓動を高鳴らせ、
高鳴った鼓動は燃えるように身体を焦がし、焦がされた身体は止めどなく汗をしたたらせる。
「いいよ、ファラ……先にイッて………」
そして、殿下が最奥まで突き込んだ剛直の一突きがトドメとなった。

505 :
「あーっ! やぁぁ! 来てますっ! 殿下のおっきいのがきてますぅっ……!」

絶頂する。
付かれた最奥―― 子宮口――は、固体化したかのような激烈な快感を産み出し、
それは身体を貫いて、喉から溢れて嬌声となる。
あまりに気持よすぎて。
身体がバラバラになりそうで。
怖くて両手を差し伸べる。
「……んっ、うぅ……どう、ファラ、子宮でイッた感想は?」
差し伸べたその手を殿下はしっかり掴んでくれた。
うれしい――だから、安心して快楽に溺れられる。
「きもちいぃ……きもちいぃですぅ!」
ぎゅ、ぎゅ、と膣道は激しく収縮して、肉壁は咥えこんだペニスの形と味を覚えていく。
――だから、快楽で真っ白になった頭は、殿下が次にいったセリフの意味をつかみそこねた。
「そっか。そんなに気持ちいいんだ……」
「……ふぇ? でんかぁ……?」
殿下の胡乱な雰囲気に、一瞬だけ脳の一部が正気を取り戻したのだが……
 
「じゃあ今からファラのこと、ボクのお嫁さんにしてあげるね」
 
殿下は止めていた律動を再開し、腰を激しくうちつけてくる。
「あぁ…ああぁぁっ?! で、でんかぁっ?!」
この子、まさかっ。
「っ、は…ぁ…ファラのおまんこさっきからきゅうきゅうボクのを絞めつけて……
せーえきのみたいのみたいって、おねだりしてる……だから、このまま子宮にごちそうしたげるね」
言われて気づく。
絶頂直後の余韻はまだまだ続いてて、うねる膣内は貪欲に男根を包みあげて、搾り取ろうとしている。
「だけどっ……そんなのっ……ひきゃぁん!」
握り合った両手をぐいっと引っ張られ、仰け反ることもできない身体は、深く、深く、犯されていく。
「……うぅ、んっ、嫌も、駄目も、言わせないよ。こんなに身体が欲しがってるんだ。素直になりなよ」
「あぁ……うぅ、こども、できちゃいますよぉ!」
少なくともナカに出すのは許したのは……初めてのあの時だけだ。
「孕んでよ。産ませたい。それともファラはボクの赤ちゃんほしくないの?」
「……ここで聞くのはひきょう、ですよぉっ!」
「卑怯じゃないよ。ちゃんと聞くだけ、むしろ誠実なつもりだけど? 絶対に責任はとるからさ」
知ってる。男の常套句だ。
ただいっときの快楽を味わいたいために、この後全ての人生をかけてくれるような事を言う。
「自分が何言ってるかわかって……!」
「立場も含めてわかってるつもりさ……だいたい、いつもならとっくにファラに蹴り飛ばされてる。
それをしないって事は……キミだって、ホントは欲しいんだろ?」
「あ、あぁ……」
拒めない。
だってわたしだってもう想像しちゃってる。
このまま一番奥にせーえき注がれちゃったら――そんなの絶対、気持ちいいに決まってる。
味を覚えてしまったが最後、それなしでは生きていけなくなってしまうほどに。
「ぜったい……ぜったいですよぉ! せきにん、とってくださいよぉ!」
とうとう、何もかも求めたくなる。何もかもを与えたくなる。
身体の最奥を雄の証で穢されて、骨の髄まで殿下の物だという証を刻みつけて欲しい。
「…っ、は、ぁ……いいんだね? いいんだね?!」
いいとも悪いとも口にできなかったが……この場では沈黙は何よりの肯定だった。
「じゃ、このまま……だしちゃうよっ?!」
息を荒らげた殿下は腰の動きをますます早め、最後に一番深いところに突きこもうとして――
 
「はーい、そーこーまーでー」
 
――野太い男の声がして。
 
ごっつい手で襟元を掴まれた殿下がぶっとい腕に吊り上げられて。
すっぽぬけたペニスがびくんびくんとしゃくりあげながら、
大量に射精して、わたしの身体を白く汚していく。

506 :
 
「……ふぁぁ、せーえき、あったかぁい」
 
かなり異常な状況なのに、わたしときたら第一声がそれで。
「あの堅物女が今じゃコレか……お前ガキのくせに、どんだけえげつない調教してんだよ」
「何すんだよ、ヲリ夫ッ!!」
本気で怒ってる殿下の声で、ようやく闖入者の顔を見た。仲間のヒゲ野郎だった。
「あ、あ、ああああああ、貴方っ! こんなところで何してっ?!」
「何してんだは俺のセリフだこの色ボケカップルが。だいたいおっぴろげたままそんなん言われてもなぁ……」
言われて頭もようやく覚醒し、自分の格好に気づく。何もかも全部丸見えだった。
「み、見るな馬鹿っ! 見るな馬鹿ァっ!!」
あわてて身をすくめて、毛布を被り胸と局部はどうにか覆い隠す……なんか、すっごい覚えのある惨状だ。
「青姦カマしてる時点で、覗かれんのはリスクとスリルのうちだろ? ケチ臭いこと言うなって」
「ヲリ夫ッ! だいたいキミなんでこんなところにいるのさ!」
殿下は羞恥よりもいい所を邪魔された怒りが勝るようで、吊るされたまま本気で抗議を続けている。
「なんでこんなとこにも俺のセリフだっつの……まあいいや、ナルメルだよナルメル。
トーマの奴に聞いてな。なんでもあのナマズの足ヒレは良い素材になるらしいんだが、
生きてる状態で剥がなきゃ意味ねぇんだとよ。とは言え、普段はヒレなんて泥ン中に埋まってる。
けれどこっちが一人の時だと油断して、全身を泥の上からだしてくるからそこを狙えって事だ。
あぁ、どうだ納得したか馬鹿王子?」
「……まぁ、うん、わかったけど」
「だいたい偉そうに俺様に文句言える立場かよ。
言わしてもらうがお前うちのメイン盾を孕ましてこの先どうするつもりだったんだよ。
あいつより堅いファランクスなんてアモロ全部ひっくり返したって、片手の指ほどにもいねーっつーの」
「……ごめん」
殿下は吊られたまま、気の抜けたようにしょんぼりする。
あのしょげっぷりを見るに、どうも本気で後先考えてなかったっぽい……ある意味助かったかもしれない。
けれども殿下を問い詰める前に、まずはヲリ夫にいうことがある。
 
「非のほとんどが、こちらにあるのは認めますがね……
その説教、ファマ子孕まして引退に追い込んだ貴方にだけは言われたか無いですよ?」
「ぐおっ! ……ま、まーまーまーいいじゃん。代わりも連れてきたし、俺様ファマ子の分まで頑張ってるし!!」
ファマ子には悪いが、その新人、すごく筋のいい子で元メンバーよりよっぽど役立ってて、
怪我の功名だったりするのだが、それはさておき。
「それに……貴方いつから見てました?」
「い、いや、通りがかったら偶然にだな、まさにあのガキがおまえさんに種付けしかけてるトコでだな……」
「とぼけないで。どう考えても止めるタイミングが良すぎます。出待ちしてたでしょう」
ヲリ夫はしばらく唸っていたが、睨み続けていると、やがて重々しく口を開いた。
「……えっとだな“恥ずかしいところ見せ合いっこしましょ?”からかな、てへっ♪」
「ほぼ最初っからじゃないですかーっ!」
その髭面でテヘっ、とか言うな気持ち悪い!
「あ、だけど出待ちしてたってのは誤解だぞ」
「それは、どういう……?」
「こっちもお前らの痴態を見ながら一本抜いてたからな。射精し終わるまでは動けなかったて寸法よ。
俺の右手の閃きがもう少し遅れていたら、間に合わなかったところだったぜ。もっとも賢者になったおかげで
冷静に行動できたってのもあるんだけどな、ぐはははははは!」
 
 
馬鹿な男だ。
正直に言わなければ長生きできただろうに。
 
 
                ♂♀

507 :
投下終了。とりあえずここまで。
エピローグは短いので、今度こそ早めに…できたらいいなぁ。

508 :
甘あああい!イチャイチャ!ちゅっちゅ!
もうね、マジ泣きから後はずっとちんこ出しながら転がってたよ
抜けばいいのか転がればいいのかわかんねえよ
ああもう辛抱たまらんファラ子さんも殿下も可愛すぎる
そしてレアドロ設定の上手さに目から剛健な皮膜落ちた
エピローグ楽しみにしてます

509 :
遅くなったがGJ!
この甘いの見てたら、チョコもらえなかった悲しみも引き飛んだw
どういう風に終わらせるのかwktrしながら待ってるよ。

510 :
お待ちいただいてた方は申し訳ない。
相変わらずの遅刻&長大化詐欺ですが、どうにかまとまりました。
・ショタとお姉さん。
・単なるまとめなのでエロ無し。
・【ネタバレ:深都ルートエンディング直前まで】
♀ファランクス(キノコ):プリンスの従者。本作の語り手。
♂プリンス(ショタ):ファランクスのあるじ。
♂ウォリアー(ヒゲ):↑二人のギルメン。不幸。

511 :
早いもので、アレから半年ちかい月日が過ぎた。
 
港で皆の荷物をウチの船に積み込んでると、手伝わせてたヲリ夫が飽きてきたのか、
たびたび聞かされた嫌味をまた言い出した。
 
「俺様、あの一件で思ったね……モンクってスゲェよなぁ、って」
担がせてた木箱を船倉に置いて腰掛け、あきれた話だとばかりにヒゲ面を震わせる。
「……悪かったって言ってるでしょう」
わたしも水を詰めた木樽をおろし、嫌々ながらも話に相づちを打つ。
「やれやれ、コレだから年食ってから男の味を覚えた高齢処女はタチが悪いんだ」
「だから、あの時はさんざん謝罪したじゃないですか!」
高齢処女で悪かったな! だいたいもう違うし! 一年以上前から違うし!
「それが謝ってる態度かっつの。ちょーっと交尾の邪魔をされたからって、このメスゴリラ様は――」
「――今度はモンクのリザでも復活できないレベルにまで肉体を破壊して差し上げましょうか?」
まったく、誰がメスゴリラだ。
黙れとばかりに水樽を頭上に抱え上げて威嚇する。
「すっ、すんません、俺様ちょっと調子乗りすぎてましたッ!」
ホンっと、このヒゲ野郎は頭下げるスピードだけは雷光なみだ。
……しかし確かにあの時、やり過ぎてしまった感があるのは否めない。
覗かれたあと、殿下の号令の支援を受けつつ、ブリッツリッターなどでヲリ夫をボッコボコにしたのだが、
我にかえってちょっと驚いたね――息してなかったんですもの。
慌てて仲間のモンク爺さんトコに持ち込んだら、それはもう微妙な表情をされた。
いやまぁ、いくら腹がたったからって、人間たるもの意のままに行動しちゃいけませんね。
 
「だいたい――あの一件はそれと引き換えでチャラってことで話は付いてたでしょう。
それを貴方は終わった話をネチネチと……」
ヲリ夫の腰にぶら下がった重厚な鈍器を指さしながら反論する。
「おおっと、そうだったそうだった。俺のかわいいかわいいヤグルシちゃんっと」
うわ、武器マニアきもい。
ヲリ夫はヤグルシを手に取ると、黒光りする鈍器にそのヒゲ面を頬ずりしはじめた。
「ま、こんなご立派なイチモツ用意してもらったんだ、スポンサー様に文句言っちまったらアカンわな
――けど、お前さんおちょくりやすいから、肴がわりについ、なぁ」
本格的にサボりモードにはいって、箱から酒瓶を取り出し直接呑みはじめやがった。
「酒のつまみに、からかわれてたまるもんですか! それいくらしたと思ってんです!
割引してもらっても12万enですよっ! 12万enッ!……それでギルドハウスの頭金ぐらいにはなったのにっ!!」
ナルメルの素材を手に入れたのはいいのだが、それで作れる武器の価格が半端無く高価だったのだ。
皆と相談した結果、戦力の増強と(あの時の詑びも兼ねて)当時のギルド資金のほとんどを費やして、
ヤグルシと名付けられたその戦鎚をヲリ夫のために購入したのだ。
ま、おかげで海底神殿の攻略はずいぶん楽を出来たのだが、拠点の購入が遠のいた……うぅ。
 
「あー、おまえら、周りに気兼ねなくマンコできる部屋欲しがってたもんなぁ」
そしたら思いも寄らない方向から反撃が来た。
「い、い、い、い、いきなり何言い出すんですか――っ!!」
そ、それだけが理由じゃないもん! それだけが理由じゃないもんっ!!
「図星突かれたからってキレてんじゃねえよ……だいたい、もうギルドハウスとか意味ねぇだろ」
ヲリ夫は酒瓶から口を離して溜息をつく。
「ま、結果的にそうなりそうですね……」
……おそらく、我々はアーモロードを離れることになる。船倉への積み込み作業もその準備の一環だ。

512 :
「んで、馬鹿王子はいつ帰って来るって?」
「船が遅れなければ、夕刻ぐらいにとの事なんですが――」
 
この準備が無駄になるかどうか、全ては殿下まちである。
 
一ヶ月ほど前から、殿下は本国に帰郷してるのだ――それが今日、ようやくこちらに戻ってくる。
こうして昼間っから港に詰めてるのも、殿下に一目でも早く会いたい、それが最大の理由だ。
……ああ、さみしかったなぁ。
「ギャハハハハッ、ご無沙汰ってツラだな、溜まってんだろ?」
「ほっといてください……」
まったく、そこまでわたしも顔に出ちゃってるか。
事実、このところ寂しさに耐え切れず、毎日のように自分を慰めていた。
「……そこはお前もいつもみたいにギャーギャー叫んで否定しやがれよ、やりにくいな、おい」
いわれて、自分もちょっとは性的なことに耐性ができてきたのだなと思いつつ、更に軽口を叩いておく。
「フツー、貴方みたいな軽薄な人種は“だったら俺にまかせろよ、一晩かわいがってやるぜ”
なーんて事を言い出すものだと思ってましたが」
まあ、誘われたからってこっちの返事は絶対にノゥだが。
「おいおいおいおい、見損なってもらっちゃァ困る! こーみえても俺様は一穴主義者だぜ!
一緒になっちまった以上はファマ子の穴だけを一生愛するし、ファマ子以外の穴に挿れたりゃしねえ!!」
「穴を強調しないでくださいッ! 穴を!」
そこさえなければ結構いいセリフだったのにと、肩を落として嘆息すれば……
 
「おーい、ファラーっ! ヲリ夫ーっ! 下にいるのーっ?!」
 
甲板の方から懐かしい声が、鈴が鳴るように鮮やかな音で、わたし達の名を叫ぶ。
聞き違え用のないこの美声は――確かに、わたしのあるじのその声だ。
「殿下?! 殿下ですね?! おかえりなさい……って、あの……」
しかし、船倉へと階段を下りてきたその人影を目にすると、
ねぎらいの声をかけようとしたわたしの唇はモノを言いよどんで固まってしまった。
「お、噂をすればなんとやらだ、あの馬鹿王子かえってきやが……何だありゃ?」
状況がつかめず、おもわずヲリ夫と顔を見合わせると、人影を指さしたまま、あんぐりと大きく口を開いていた。
まいった。わたしもマヌケ面を晒してるに違いない。
 
だって、その人、おひめさまの格好をしていた。
 
「ただいまーっ、ファラっ!!」
 
声の主は、主要部を鎧ったそれでいて清楚なドレスに身を包み、ティアラの乗っかった黄金色の長い髪をなびかせて、
ドレープのたっぷり利いたスカートをひらめかせつつ、わたしの胸に飛び込んできた。
その器量は薄暗い船倉でさえ、まるで輝くように――何このべっぴんさんな生き物。
 
「あ、あの……殿下……ですよね?」
 
声も、顔も、抱きしめた身体の暖かさも、間違いなく殿下であると理解しながらも、そう尋ねずにはいられない。
――そのぐらい、完璧すぎるほど完璧な女装だった。
「うん、ボクだよ、実は午前の便でかえってたんだけど驚かそうとおもって……どうだった?」
うん、それはもう驚いた。
「……まったく、お化粧までして、何のいたずらです」
薄くファンデーションが塗られたその顔は磁器のように白く。
鮮やかな紅をひいた唇が、それはもう憎たらしいぐらいに映えていて。
「え、何って……女装?」
「見ればわかりますっ!」
「まあ、里帰りついでに、かあさまのを借りてきたんだよね。メイクもついでに分けてもらったんだ。
前後の意味がまるでつながってない。普通は里帰りしたからって女装道具一式を借りたりしない。
ここしばらく、髪の毛切ろうとするといっつも逃げてたのは、このネタの仕込みだったのか……

513 :
「……まったく、チンコ付いてなかったらチンコ挿れたくなるぐらいかわいいカッコしやがって」
 
殿下をぼんやりと眺めていたヲリ夫がロクでもないことを口にしたので、
「貴方さっき、一つの穴がどうとか言ってた癖に……結局、若くて小さい子だったら何でもいいんでしょうっ?!
このロリータコンプレックスッ! ペドフィリアっ!!」
罵りつつも、殿下の身体をぎゅっと抱きしめて“コレはわたしのもんだからね”アピールをやっておく。
「……うっ、うぅ……まーまーまーまー、そんなことよりだ。ショタ好き女のノロケを聞くため
港なんかに居るんじゃねえ……馬鹿王子、てめぇんトコの父ちゃんは結局なんて言ってんだ?」
追い詰められたからって話題転換が強引すぎる――まあ、でも確かに、話をするならそっちが先だ。
「んじゃ、ふたりとも。あらためて、ただいま」
殿下は一旦わたしの体から身を離し、ふうわりと一礼した。
そのしぐさはまるで本物の少女のように可憐でありながら――同時に威厳に満ちた凛々しさを兼ね備えている。
……女装さえしてなければ“立派になったなぁ”と感慨を抱くところだ。
「詳しくはモンクの爺っちゃんとかファマ子ちゃんとか揃えてからだけど、確かにそっちの報告をしとくべきだね」
「伺いましょう」
「オウよ」
わたしは居住まいを正し、軽薄なヲリ夫までもが真剣な面持ちを作る。
 
「まず一点。海都のお姫様とクジュラさんだけど……かあさまが言うには争うようなら倒してしまってもいいってさ」
 
最大の懸案がようやく形になった。
冒険を進めるうちに海都と深都の諍いに巻き込まれた我々は、諸事情あって深都の側へとついたのだが
――事態は、フカビトのしもべと化した姫君を討たぬことには決着がつかぬという所まで来てしまっていたのだ。
我々は小さくはあるが一国を代表して迷宮の街に滞在し、試練に挑戦している。
そんな我らが、いくら怪物と化したといえアーモロードの姫君を討ったとあれば――事はまず外交問題にまで発展する。
そこで我々だけでは手に負いかねると、殿下に本国に戻っていただき、父王陛下達に伺いを立てていたというわけだ。
「やはり……戦いですか」
知らず、口調が重くなる。
この一ヶ月、海都の側からもさんざん懐柔工作がきており“責任者が不在ですので”の一言で
突っぱねるのもそろそろ限界だったから、状況が動く事自体はありがたいが……自然と精神が引き締まる。
「とうさまは結構ゴネてたけどね……ま、あの人ってば、かあさまには逆らえないし。
かあさまはかあさまで、この一件を利用してなんか企んでるみたいだけど、とりあえずボクらには関係ない」
いっぽう殿下はいつもながらのマイペース。笑みさえ顔に浮かべている。
お守りを始めた頃は緊張感がないとたしなめたものだが
戦いを通じ、殿下の器を確かめた今となっては――その笑顔に頼もしさすら感じる。
「ま、かあさまは“余計なことを考えずに貴方達は試練を優先しなさい”ってさ。
んで、二点目。試練は迷宮五層の攻略を持って終了。その時点でボクは王位の継承権を得る」
「……いよいよですね、おめでとうございます」
「気が早いよ……ってなワケで、ヲリ夫。その点に関しては報告よろしく」
「オウよ。まあ、まかせとけ」
試練の公正を期し不正を防ぐために、王家とは縁もゆかりもない他国の第三者を見届け人として用意する。
それがヲリ夫に与えられた役割だ。
「最後の三つめ。倒した後の話。おそらくアモロ元老院から追っ手がかかるだろうけど、
――ファラ、脱出の手はずは?」
「ほとんど整っております。あと少しの荷物を積み込めば終わりかと」
早い話がこの一ヶ月――わたしはアーモロードを逃げ出す準備をしていたというわけだ。
ギルドハウスを欲したのも、何かあったときの“砦”として機能する建物が必要だったというのがある。
……だから、決して安全な褥を手に入れたかっただけというわけではないんですよ?
とはいえ、殿下が戻ってきた今となっては、もはや拠点の構築にこだわる必要はない。
なぜなら――
 
「じゃ、決まりだ。ボクらは今夜、海都の姫君を討つ」
 
―― 殿下の帰還が、一連の計画の決行を意味するからだ。
一ヶ月の時間を与えられ、各人ともに覚悟が決まった事は確認してる。わたしも既に迷いはない。

514 :
「出発は日付が変わってすぐ。深都の磁軸を経由して王家の森に入り、
倒せば即座に“糸”で迷宮を離脱。そのまま港までダッシュして船でアモロを脱出。
深都の王やオランピアからは、そこで足止めをしてくれるという言質はとってあるしね」
勇壮に語りつつも、にこやかな笑みを崩さない殿下の女装姿を、きれいだな、と思わずながめる。
「……どしたのファラ? 不安?」
「い、いえ、その……船旅の疲れが残ってらっしゃるのでは、と思いまして」
そんな殿下と目があって、あわててごまかした。
「だいじょぶだよ、アモロについてすぐ寝たからピンピンしてる」
「だったら良いんですけど……それに、信用できますかね、深都王は?」
「信用、というか弱みは握ってるから、まあ大丈夫だよ」
「……弱みってなんです?」
「ひ・み・つ♪」
怖っ! 本当にシャレにならない何かを掴んでる時の顔だ!
……そのまま秘密にしておこう。
 
「……それはそれとしてだ。終わったら、後は馬鹿王子の国でケツ持ちしてくれるって事で構わんな?」
ヲリ夫は、言うなれば試練とは無関係のただの協力者だ。そこのところは気になるらしく口を挟んできた。
「キミも馬鹿で軽薄だけど、こんなでもファマ子ちゃんの旦那だし、もう子供だっているからね。
見捨てるような薄情な真似はしないさ」
「俺様ファマ子のついでかよ!」
「あははは、ごめんごめん――ま、ボクの名にかけて本国に戻った後、皆の身の安全は保証する。
無事に帰ることが出来ればの話だけどね。それにヲリ夫には証人になってもらわないと」
「オウよ。王様とやらの前で委細漏らさずお伝えしてやっから、いまから覚悟しとけ」
「あはは、ありがと。ついでに今の今、ヲリ夫にもう一つ証言してほしいことがあるんだけど――その前に、ファラ」
「はい、なんでしょう……?」
呼ばれる声で反射的に反応したのだが……なんだろう、なんか嫌な予感がする。
「とうさま達に顔見せに言ったついでにさー、許可取ってきたんだけど、OKでたから喜んでくれていいよ」
「なんの……許可、でしょうか?」
すると殿下は“わかってないなぁ”とでも言いたげな、妖しげで、けれども可憐な笑顔を作り
 
「何って、ファラをボクの妻に迎える許可だけど?」
 
……はい?
 
言葉の意味を理解するのにたっぷり30秒以上の時間を要した。
「つ、つつつ、妻って、あの妻ですかっ?!」
「どの妻か知らないけど。とにかくお嫁さんだよお嫁さん」
化粧で整えれられたきれいな顔が、こっちの狼狽する姿を楽しむかのように、にっこりと。
「いくら殿下でも言って良い冗談と悪い冗談が……ッ!」
「――ファラ。それは本当に怒るよ。ボクは真剣に言ってる」
先刻までの緩やかな雰囲気も一気に消えて、今度は真顔でそんなことをいう。
どうやら本気らしいが……けれども、我が家は没落貴族までは行かないまでも、
序列でいうなら下から数えたほうが早いような家柄だ。
しかもわたしの様な家名も継げないあぶれた娘を……王家に迎え入れるだなんて、どんな悪い冗談だ。
「失礼しました。ですけど殿下、わたしなんかを……」
「自己卑下しちゃぁ駄目だよ。ファラは実によくやってくれてるし、それはボクが一番良く知ってる。
だいたい家柄云々を言いたいなら、2年前にキミがボクの従者に抜擢されたときに言うべきだったね。
まあ、はっきり言っちゃうとさ、武勇を試されるのはボクと同様“将来の王妃候補も同じ”って事」

515 :
 
なるほど……完全な納得はしかねるが、だんだん胃の腑に落ちてきた。
 
「……なんとなく解ってきました。何度か王の御前で試合をさせられてましたが、アレが選別を兼ねてたんですね?」
それはもう女性ばっかり集めて競わせるものだから、てっきり陛下のそーゆー趣味だったのかと。
「うん、王家に武勇の優れた血をもたらすのが目的だから、ごくごく単純に強い順だね。
ボクとしては昔っからの知り合いのファラが選ばれて、すごく嬉しかったわけだけれど」
この子の幼少の頃からのセクハラ王子っぷりを思い出すとそれだけで、頭が痛くなったので、
「わたしはものっすごい憂鬱でしたよ」
当時の忌憚なき本音をはっきり殿下に告げておく。
「うわーん、ファラがいじめるっ!!」
本当に泣きそうな顔をしたので、頭をよしよしと撫で回してあやす。
「……ま、今はこんなんなっちゃいましたけどね」
「ホントは全部終わるまで言っちゃいけないことになってんだけど、ね。
戦いを通じて絆を構築するのも目的だから、先に言っちゃうと邪念が入るし。
まあでもファラとボクはこんなに仲良しさんだから――もう大丈夫かなって、ね」
 
――そこでいつもの殿下に戻った。
殿下はわたしに抱きつくと、そのまま胸の谷間に(あんまりないけど)顔をうずめてきやがったのだ。
 
「人目のあるところでは、ご自重ください」
とりあえずうめぼしの刑。
両拳を作って殿下のこめかみを挟み、グリグリとねじ込む。ここは骨と皮が最も近い人体上の急所だ。
「いっ、痛だただだっ!! ファラッ、ギブっ、ギブっ!! ゴメン、もうやめてっ!!」
女の子の格好をしてるから涙目顔まで可愛さ5割増だ。
「実年齢はともかく、試練を成せば殿下は成人扱いなんですから、もうちょっと落ち着きというものをですね……」
「でもボクは、いつまでも反応が新鮮なファラのそんなところが大好きだよ」
「ばか……だいたい、いきなり王妃候補とか言われても、わたし自身の意思はどうなるんですか?!」
漠然とした嬉しさが胸中に生まれつつあるが、綺麗事で済まされない話なのはわかってるつもりだ。
迷宮での殿下のおもりとはまた別の意味で、大変な日々が待ち受けていることだろう。
 
「ふふん。ファラの意思なら確認したつもりだよ」
何このすっごいドヤ顔。
「……知りませんよ、そんなの。いつの話ですか?」
「言っていいのかなー、ほんっっっとうに言っていいのかなー?」
うわ、ウザい。ウザイけど妙にかわいい。ウザかわいい。
「うっとおしいです。なにかあるなら、とっとと言っちゃってください」
「……怒んない?」
「内容によります」
 
すると殿下は腕の中からスルッと抜けだして、わたしの目を真っ直ぐにみて微笑み――
 
「――半年前、言っただろう? “今からファラのこと、ボクのお嫁さんにしてあげるね”って」
 
思い出す。
乱れに乱れたあの日の痴態を。
 
「で、で、で殿下っ! それはっ、あのっ!!」
鼓動が瞬時に跳ね上がる。血流が顔面に一気に集まる。
舌も回らず口調もまるでしどろもどろだ。
「そしてこうも言ったはずだよ“絶対に責任はとるからさ”って」
わたしの狼狽を無視するかのように、殿下は言葉をつないでいく。
「そしたらファラが“せきにん、とってくださいよぉ!”って」
「く、口調を真似しないでくださいっ!!」
とても似てるのがなお腹立たしく……恥ずかしい。
「……だ、だけど、そんなんじゃ認めませんからね、わたしあの時、いいとも悪いとも言ってませんッ!」
そうだ、言ってないはずだ。そんなので言質をとったつもりになってもらっては困るっ!

516 :
「まぁ、ファラならそう言うだろうと思ったよ。そこで、だ」
殿下はピッとヲリ夫を指さして、
「――証人の出番というわけさ」
得意満面な顔をしてそんなことをいう。
 
「……え、俺様?」
 
ヲリ夫はわたし達の話が途中からどうでも良くなってたらしく、酒を呑みつつ武器の手入れをしていたようだが
とつぜん話をふられて困惑した様子であった。
「あのときキミがボク達のえっち覗いてたときのこと聞きたいんだけどさぁ」
「な、な、何を言い出すんですか貴方はーっ!!」
取り押さえようと殿下に飛びかかったのだが、惜しいところでひらりと逃げられる。
「最後、ヲリ夫がボクの首根っこ捕まえる寸前、ファラってばどんな事してた?」
ヲリ夫と殿下、どっちを抑えるか、その逡巡こそが致命傷だった。
「えー? だいしゅきホールドっつーの? 馬鹿王子ガッチリ抱きしめて腰に脚ィ回して絡めて
“逃さねーぞ”って感じでナカに欲しがってるみたいだったから、こりゃヤベェと思って、
俺様あわてて飛び出して引き剥が――げふぉっ!?」
「きゃーっ! きゃーっ!! 何言ってくれてんですかこの覗き野郎っ!!」
拳でヲリ夫を黙らせたときにはもうなにもかも遅かった。
「………っ、痛っってえぇえぇ! いきなり何しやがんだこのメスゴリっ!!」
「ら抜き言葉禁止ですっ!!」
駄目だもうツッコミまでなんかおかしい。
 
「――まあ、そんなワケなんだよ、ファラ」
 
殿下はそれはもう、とびっきりの笑顔で。
純朴な少年なら女装と気づかず一目で恋におちてしまいそうな。
「あ、あ、あ、あ、してませぇん、そんなのっ、おぼえが、ない、ですっ!」
いや、嘘だ。
あの時は気付かなかったが――言われて初めて、確かに身体がそんなふうに動いていたことを思い出す。
「ファラ。覚えがないなら、もっと堂々としようよ」
「し、知りません……しりませんっ……」
「ボクのせーえき、あんなに身体中で欲しがってくれて――すっごく嬉しかったよ。
だめかな、ファラ。ボクのものになってくれない?」」
「あ、うぅ……」
どうしよう、どうしよう……だめ、わたしまで、嬉しくなったりしちゃだめ。
「ギャハハハ、おもしれぇ! 無理無理あきらめろって! お前どう考えても完オチしてるからよォ!」
「黙ってなさいっ! ヒゲ野郎ッ!」
一声叫べばヲリ夫はニヤリと笑みを作り、手にした酒瓶をグイっとあおった。コレ以上なにか言う気もないようだ。
ま、外野に怒鳴りつけたことで、ちょっとはわたしの頭も落ち着いた……確かにとっくに落ちてしまっているのだろう。
「殿下、その……かんがえて、おきます」
ようやく申し出に応じる方向で気もちは動いたが……
 
「うんうん、じゃあファラ――今から既成事実つくろっか。僕のベッド船に積み込んどいてくれてるでしょ?」
 
……殿下との交渉では決して下手に出ちゃいけないということを忘れてた。
「あの、今からって……」
「一ヶ月ご無沙汰だし、キミだってずいぶん溜まってるんじゃないの?」
それはそうなんだけどっ! それはそうなんだけどっ!!
「ダっ、ダメですっ!! 今夜はこれから戦いになるってのに、そんな……疲れるようなことっ!」
「あっさりやったら、10分ちょいでデキるんだけど、そっかー、疲れちゃうぐらいじっくりがいいのかー」
そりゃ久しぶりなんだし、どうせだったらちゃんと愛して欲し……じゃなくて!
「そんな事言ってないでしょうっ!! それに我々もいちおう冒険者なんですから、ゲンを担ぎましょうよ!」
俗に亡フラグという奴だ。
最終決戦前に結婚の約束をしたり、恋人と想いを遂げておく……なんてのは、最大級のタブーですらある。

517 :
「なんだい。そんな迷信信じてるのかい。生きて帰れるかどうか分からないんだから、戦いを前にして、
恋人と思い出をつくろうとしないカップルなんていないさ。“人者の99%はパンを食べている”と同じことだよ」
いわれてみれば、そうかもしれない。
「せめて、全部終わってからのご褒美ってことにしたほうが、その……気合も入るんじゃないかと……」
「あはは、“えっちしたい”って本音を隠さないだけ良くなってきたね……ところで、ひとつ聞きたいんだけど」
「えっと、なんでしょうか……?」
殿下の笑顔から慈愛が薄れ、酷薄にも艶やかなそれへと移り変わったと思えば――
 
「ファラ、キミ、百合っ気あるでしょ?」
 
ぎく。
 
「何のことだかサッパリわかりませんね」
どもりそうになる唇を抑えこみ、どうにか否定を言い切った。
「とぼけちゃダメだよ……可愛いよねえ、あの後輩ファランクスのツインテールちゃん」
ぎくぎく。
「ど、どこからそれを……まさかっ! 彼女に手をつけてっ!!」
彼女とはキスまでしかいってないが、それでも大事な人のひとりであるのは違いない。
「落ち着いてってば、帰郷中から向こうから絡んできたんだよ。
“お姉さまを貴方のような変態王子の毒牙にかけるわけには”ってね」
あー、たしかに、あの子なら主君筋とかそういうの関係なく突っ走っちゃいそうな……
「それで……どうしたんです?」
「うん、ファラとはとっくに肉の味を教えあった仲で、ボクのちんちんにもうメロメロだって
情景描写もたっぷりに教えてあげたら泣いて逃げていったよ。いやいや、顔まっかで可愛かった」
「何やってんですかこの馬鹿王子ーっ!!」
いつものように、殿下のほっぺたをつねりあげようとしたら――伸ばしたその手をガッシリ掴まれた。
「離しなさいっ!」
うわ、まだわたしがギリで押してるが、そろそろ力比べではほぼ互角だ……強くなっちゃって、もう。
「……っ、く、ファラ、まだ話は終わってないよ」
直感する。
言わせてしまってはわたしは負けると。
だから、殿下を黙らせんと腕に力を入れて押しこんで――
 
「そこで、提案だ。今日コレからえっちしてくれるんだったら、
ボクはこのかわいいかわいい女の子の格好で、キミを愛してあげる――どうだい?」
 
えっ……?
 
……と、一瞬でも気を抜いたのが敗因だった。
「んっ、むっ……殿下ぁっ! むぅ……んんっ!!」
ついには、力に劣るはずの殿下に競り負けて押し込まれ――姫君姿の若者に、わたしは唇を奪われていた。
「ふぁ…んっ……」
激しいくちづけによって、殿下の唇に引かれた紅はとろけて崩れ、なんともなまめかしい。
その妖しい唇がひらいてわたしを誘う。
「……ふぅ。やっぱり効果あったね。後にも先にもボクがスカートはかされてヤッた
あの時ほどにはキミは乱れなかったからね――ファラ、こーゆーの大好きなんでしょ?」
「あ、あ、あ……別に、好きなんかじゃ……」
こまった。ほんとうに困った……自分では気づきもしなかった性的嗜好が目覚めつつある。
「そっか、好きなんかじゃないなら仕方ないね……でも、ホントに今日だけのサービスだからね?
ボクだってこんな恥ずかしいカッコ、なんどもしたいわけじゃないし」
嘘ばっかり。嘘ばっかり。自分で“可愛い”とか言い出すぐらいノリノリでやってるクセに。
……けど、今日を逃したら、本当にずーっとおあずけというのも付き合いの中で理解している。
「もう一回だけ聞くよ? 
キミはチャンスを逃さずとっても可愛い男の娘とえっちしたっていいし、
ゲンを担いで穢れをつけずに今晩の最終決戦にのぞんだっていい。
もちろん他に希望のプレイがあるのなら、それを口にするのも自由だ」
さぁ……ど・う・す・る?」

518 :
だめ。
ぜったいだめ。
女装した男の子に愛してもらうだなんて、そんな変態なことやっちゃだめ。
 
「あ、あの、殿下……わたし……わたし……」
「うん?」
あるじはいつものように……ううん、いつもよりもずっとずっと艶然に微笑んで返事を待っていて。
だから、わたしは。
 
「あの、殿下、その……………………今日は、わたしが上でいいですか?」
 
…………違うし。
違うし! 違うし! 違うし! 違うし! 違うし! 
わたしってば一体何を口走って!!
 
「あははははははは、なるほど、なるほど、なるほど! 
ファラは女の子相手にするときは責めるほうがお好みかぁ、あはははははは!!」
うわああああん、もう、殿下ってばお腹抱えて爆笑してるし。
「………あー、うん、おまえら幸せにな」
やめてヲリ夫の分際で、そんな悟りきった表情でわたしを見ないで。
 
「あははははは……じゃ、こーゆーのがいいんだね?
“今日は優しくしてくださいましね、おねえさま”……ってトコかな?」
言いつつ殿下は腕を絡ませてしなだれかかってくる。
これはもう流石に認めねばなるまい……キュンと来てしまったことを。
 
「うううぅ……もう、やだァ……」
 
羞恥心と自分の中に芽生えた変態性に耐えかねて、とうとうわたしは床にヘタりこんでしまっていた。
真っ赤になった顔を見られたくなくて、そのままうつむくと――
「わ、わ、わっ……! あぅ……殿下……」
――殿下に体をまるごと抱きかかえられた。
かつてはおぼつかなかった足取りも今ではずいぶんしっかりしてる。
「可愛いカッコで恐縮だけど今だけは男らしいことさせてよ……嫌じゃないんでしょ、部屋いこっか?」
返事替わりにそのままこっちからも抱きかえした。
「……ま、ぬにしても生きるにしてもじきにケリがつく。今日はもうガキ仕込んで来ちまっても構わねえぞ」
だっこされたまま、船倉から出ていこうとすると、後ろからヲリ夫が声をかけてくる。
「元よりそのつもりだよ。既成事実つくるって言っただろ。かあさまだって
試練を終えて国元に戻ったときにはもうお腹の中にボクがいたらしいしね」
「オウよ。んじゃ……俺様もちょっとファマ子んトコいってくらぁ」
そっか……殿下、そうなんだ、じゃあ、わたし、これから……
抱きしめられて、恋人の体温を最も身近に実感しながら“その”覚悟が徐々に固まっていく。
だから、殿下の船室についたときには、
 
「じゃあファラ、今からボクの赤ちゃん孕んでくれるね?」
「……はい」
 
心の底から望んで、首を縦に振ることができたのであった。
 
 
<了>

519 :
投下終了。
君はプリンセス姿のショタっ子に種付けされるファラ子の姿を想像してもいいし、
突発的なアクシデントで邪魔されて、大暴れしてるところを思い浮かべてもいい。
もちろん、亡フラグをはね返しきれずにクジュラさんにマミられたり、
グートルーネ姫の触手にあのねされちゃってる姿を妄想するのも自由だ。

520 :
GJっしたァ!!!
なんという俺得SSだったことだろうか
しかしヲリ夫がいい味出してるなあw

521 :
おう…GJ

522 :


523 :


524 :


525 :


526 :
保管庫直投下のいいんちょの奴がラヴくて大変に結構でございました
メガネを外させないのはこだわりですよね!

527 :
今、読み返しにいったらもう一つ新しいのが来てる・・・だと?

528 :
おいお前ら生きてるか、だいじょうぶか、何も流れがないと怖いんだよ

529 :
例によって直投下。
さようならの夜に:黒髪ケミ♂♀がいちゃいちゃちゅっちゅしてるだけの話。
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=365
一人で挑むものにあらざり:金ケミ×おでこソド子がいちゃいちゃ(ry
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=366
それ以上の説明はしない! 言い訳もしない! ケミ大好き!
……と思ったが流石に地震と津波が心配だ。
こんなけしからんスレを覗いてるくらいだから大丈夫なんだよな?
保管庫の参照数の分だけ、このスレの住人は無事なんだと思って
いいんだよな?

530 :
投下でもないのにコテ酉付けるってのもアレですが
こちらは大きな被害はありませんでしたとだけ。
宿題の残りもボチボチとやっておりますので、ええ。

531 :
こんな時に不謹慎だと言われるかも知れないが直投下。
好きの媚薬:>>529「一人で挑むものにあらざり」の続き。
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=368
何も出来ないって歯痒いモノで、そしたら現実逃避にいちゃらぶが
書きたくなったので書き殴ってしまった。本当に頭の中が春なお話。
誰かの何かにはなるかも知れないから投下しておく。
>>530
誰かの無事が分かるって、それだけで安心するものです。
ご無事で何より。

532 :
何が不謹慎なものか。
幸せのお裾分けをありがとう。

533 :
■「螺旋舞踏」 
第1章  「不明」
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=369
基本的にネタバレはありません。鬱展開もありません。
登場人物のクラスなどは敢えて伏せさせていただきます。
異性愛・純愛的な展開です。
地震で書棚は大変なことになりましたが、幸いそれ以外の被害はありませんでした。
とりあえずこのシリーズをぼちぼちと書いていきたいと思います。

534 :
>>533
異性愛が異種姦にみえて「・・・メガネアンドロ?」とか思ったのは内緒だ

535 :
フレイムサイとかテンタクルルートとか
何やってる技なん

536 :
書いても書いてもエロくなりません><
コツを教えて下さい!

537 :
>>536
その手の技術の話がしたいならこっちへ行きなされ
SS書きの控え室117号室
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299715209/
別にこのスレはエロくなくてもおkだったはずだけどね

538 :
ツスクルってレン一筋なんだろか。
またレンのためならなんでもしちゃうんだろか

539 :
もちろん

540 :
親しい人を操ってその仲間をさせるようなことも?

541 :
初めまして
いきなりですが保管庫の方に直接投下させていただきました。
華の王の甘い罠
http://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=370
赤モンク♂×片目ゾディ♀

あらかじめ想定されている性別と逆のカップリングではありますが、読んでいただけましたら幸いです。

542 :
ああっ、ごめんなさい、直リン……。
すいませんでした。吊ってきます……。

543 :
GJ
あるるんかわいいよあるるん

544 :
ツスクル

545 :
バリスタは全員かわいい

546 :
保管庫見られないのは俺だけか?

547 :
今は見れてるけど数日前から調子悪いみたいだね
日曜日に新規に保管されてたプリンスとファラ子の奴の
改行が反映されてないみたいだし、別PCから踏んでも
カウンタが「1」から動かない(他も?)

548 :
なんか年末あたりからスクリプトの動作重いみたいですね
最近のはサーバーの構成変えた所為らしいですが
続くようなら移転考えます。

549 :
お、管理人さん乙です
見られないわけではないけれど、困ったもんですね

550 :
tst

551 :


552 :
■「ある日の姫さまとファラ子さん」 
1日目
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=372
SQ3が舞台ですが、ネタバレらしきネタバレはありません。
ちょっとドジっ子だけどいつも明るく頑張る姫様と、
それを支える健気でやっぱりちょっとドジっ子なファラ子さん主従の日常を描いた、
ハートフル(ry物語です。
ハートフル陵辱・ハートフル百合要素がありますのでご注意ください。

553 :
すみません移行に手間取ってて告知遅れました。
現行のスクリプトが古く、配布もサポートもされて無いものでしたので
スクリプト変え、サーバーを以前の所に戻しました。
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/

>>552
「ある日の姫さまとファラ子さん 1日目」のパスワードを「1234」にしてありますので
編集画面移行後、「パスワードを変更しない」のチェックを外し、好きなパスワードを入れてもらえると今後も編集可能です。
お手数ですがよろしくお願い致します。

554 :
>>管理人様
ありがとうございます! パスワード変更しました。
タグ検索が可能になってとても便利に……!
この保管庫があれば、あと10年は戦えます。わーい。


555 :
壊れた天使と乾いた錬金術師が落丁してますがな

556 :


557 :
ド!

558 :
あけ

559 :
青ガンにスカートをたくしageさせたい

560 :
姫様の白い肌に精液かかったら卑猥だろうなあ

561 :
金姫と金将の姉妹設定百合妄想したらヤバイコトニ気が付いた

562 :
>>561
君は、それをSSにして投稿しても良いし、直接保管庫にUpしてもいい。

563 :
百合だー

564 :
ほしゅ

565 :
なんでこんな過疎!?

566 :
忍法帖の所為でね?

567 :
新作待ち

568 :
世界樹Vの女キャラはエロくて妄想を掻き立てられるんだが
どうも男キャラと絡ませるには男キャラがイマイチ好みでないので
金髪ファラ子♂とかにして話作ってもいいんじゃろか

569 :
おけ

570 :
おけ
お願いします

571 :
ぉぅぃぇ
んだば世界樹Vでガシガシ書いてみよう
出来たら投稿させてもらう

572 :
期待

573 :
やはりエロパロ的には航海実装がでかいよなぁ
以前投下された航海中のパイレーツによる姫子&分身ネタは大好物のオンパレードすぎて何度も読み返したくらいだわ
世界樹エロパロやら同人やら結構漁ってるけど、姫子ネタはそこそこ多めだけど分身ネタは少ないのが残念
というか分身自体3のみだし、3が出たころには既にエロパロ板全体が過疎り気味だったのが原因か…
Pixivは全然見て無いけど、エロパロ投下とかもされてるんかね?

574 :
>>573
何人か書いてる

575 :
しぶって18禁おkだったのか…

576 :
初期状態だとフィルタかかってるから設定いじらないと見えないだけだぞ

577 :
あのね

578 :
色々書こうとするんだが、うまく時間がとれない……
とりあえず、パーティーメンバーの構成とか
人間関係とか考えてみたんだけど、そういうのも投下していいんだろうか?
あと、箸休めで書いたパーティーメンバーの
インターミッション的なエロの出だしが出来てしまっている件

579 :
期待しちゃう

580 :
それはきついんじゃないかな。
お前の妄想なんて知らねえよ
って昔言われた

581 :
設定投下スレって大分前に落ちてから立ってないんだっけ

582 :
保管庫直投稿でSSと設定の記事わけとけばよくね?
注意書きしとけば見たくない人は見ないだろ
投稿されたら見に行くよ

583 :
軽いものだけど、投下できた。規制中なので携帯カキコ。作品は保管庫に直投稿です。
内容もないうちから、設定投下もないだろう、と思い、作品だけで。
いずれ何作か投稿して、ウケがよければ設定投下も大丈夫かなぁ、などと。
ともあれ、キリのいいところで一旦終わらせた短い物ですが、楽しんでいただければ幸いです。

584 :
キャラ的には正直あまり好みじゃない組み合わせのはずなのにグイグイ引きこまれた
文章うまいねぇ 続きもめっちゃ期待してるよ

585 :
>>583
なんといういいところで……。
続きまってるよー。

586 :
、な

587 :
お待たせしている人は申し訳ない、「夜の手記」を書いてるものですが
さっぱり時間がなくて、続きが細々としか書けない……
出来上がった分だけ、ここに投下とか
規制でダメなら保管所の「夜の手記」に継ぎ足すとかの方がいいのかしら…?

588 :
人少ないからちびちび投下キボン

589 :
>>588
了解です。
ついでに1回ageておきますね。
と、いうわけで、続きが出来たので次に投下します。
こちらは保管所にある【海都狂想曲 「夜の手記」】の続きになります。
保管所に投下したそちらを先にお読み下さい。

590 :
「―――――ッ」
「ひッ……っ」

いきなり、喉に軽く歯を立てられる。
動物的な本能が働いて、一瞬、身が竦んで身構えちまう。
大将が捕食者、アタシが獲物。二人の力関係を一発でわからせる、行為。
そいつにどうしようもなく興奮して、掠れた悲鳴がこぼれた。

「あ……ァ……っ」

肌に淡く噛み痕をつけながら、唇を被せて、強く吸ってくる。
充血した肌に咲く、花の痕。キスマーク。つけられて、「彼女の所有物です」、と烙印を押される。
動物のマーキングと同じ。他人にも一目でわかる、ご主人様の痕だ。
激しいキスに弱々しく抵抗しようとする両手が、大将の両手でベッドに押さえつけられる。
結構、力が強い。手首に、軽く痣をつけるつもりだ。そこにも、マーキングされてしまう。
唇が喉から離れると、首筋、うなじ、鎖骨、肩、谷間、上乳、下乳。
それにおなか回り。とにかく、雨あられとキスが降ってきて、アタシの一部を染めていく。
そのクセ、敏感な乳首はいじっちゃくれない。たくみに、そこだけは外して吸ってくる。
色の濃いアタシの肌でも、きっと一目瞭然なくらいの、はっきりしたキスマークをつけてきてる。
それは、愛撫という名の快感の暴力、そして、大将の丁寧で丹念、生真面目で誠実で実直な、調教だった。
アタシは大将の愛奴隷、キスをされて喘ぎ、大将のために謳い、啼く、あの人のためだけの小鳥。
そんなことを教え込んでくるような、熱い熱い、キスだった。
唇の痕が増えるたび、驚くほど、嗜虐的な声が漏れる。あぁ、こんな声、出たんだアタシ。

「……っ……ぃ……ヤだ……た……いしょ……そんなしたら……アタシ、外歩けないよぉ…」

啜り泣く声が他人のみたいだ。快感でぼやけた頭に、ずいぶん遠くから染み込んでくる。
キスを辞めた大将が、体を起こして、アタシを見下ろしてくる。
バリッバリにSっ気たっぷりの目に、下半身の感覚がなくなっていく。
多分、もうシーツとかびしょびしょのぐしょぐしょになってるくらい、濡れてる。

「ずいぶん誘ってくるな、少尉。おねだり上手じゃないか」
「ゃ……ちがっ……」
「なら、本当にお願いか? だが残念だな。泣いても赦さんと言ったぞ」
「ん……っ」
「それにな」
「……?」

雰囲気のせいでそう見えたんだろうけど。
次の台詞を口にした大将の目は、怖いくらいに、真剣だった。

591 :


「私はな、『私の』少尉に、悪い虫がつかないようにしているだけだ。
 だから見せびらかしてくれなければ困るぞ。明日はいつもの格好で外に出ろ、少尉」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

あぁっ、もうっ! あぁもうっあぁもうっあぁもうっ!
お互い合意の上のプレイでも、『私の』、とかつけないでよ大将のバカ!
Mっ気じゃなくて、別のところに入るだろっ、クソックソッ!
アタシは、快感での啜り泣きじゃなくて、別の意味でマジ泣きになる。
意識と理性がまとめて消し飛んで、本当にやばいところまでいきそうになる。
その一言で、股ぐらから勢い良く潮が吹いて、達してしまう。
大将はそれを見下ろして、微笑んでいるだけ。嬲ってくれやしない。
ただ、目が本当に愉しそうに、アタシを見ていた。無言で、「この淫売が」と、罵ってきてる。
その淫売に手取り足取りセックス仕込まれたのは誰だよ、この、色キチガイ…!

がくがくと腰を震わせながら、イクのが止まるのと待つ。
いつものビキニ姿で外に出て、大将のキスマークだらけの肌を晒して街を歩く姿。
それを指さして噂し合う人々の声が、幻聴のように聞こえてきて、まずい。
全然、上がった快感のボルテージが下がってくれない。呼吸が、乱れる。

592 :

「む、ムリだよ……」
「これはお願いじゃない、命令だ」

やっとのことで絞り出した声が、けんもほろろに斬り捨てられる。
大将の見下ろしてた顔が降りてきて、アタシの耳元に寄せられる。
やばい、絶対になんか言う。耳を塞ぎたいけど、手が、押さえ込まれてる――。

「それにな、少尉」
「ひぅっ……耳元で喋らないで……っ」
「君、本当は……こうして欲しかったんだろう?
 『待ってた』と言ったじゃないか。おまちかねじゃないか」
「あぁ……やぁ……」
「可愛いな。少尉は本当にどうしようもない……………マゾメスだな、この豚」

歯の根が合わない。アタシとするときくらいしか言わない、下品な淫語責め。
それで、間断なく、大将が、ささやき続けてくる。心臓が破裂しそう。
背筋が泡立つほど、気持ちいい。絶頂が、止まらない。
アタシは、SでMだ。
でも、する時は相手をリードすることが殆どだから、攻めが多い。
そして、攻める時はとことん攻めて、相手に攻められる快感を覚え込ませる。
なので、攻められることは殆ど無いし、気がつけば相手も攻められたがる性癖が開花しまくってる。
別にそれが嫌いなわけでも悪いわけでもないけど、たまには、逆転してみたい。
でも、付き合いの長い仲間ですら、アタシのことはSオンリーだと思ってる。
Mっ気があるのを知ってるのは、大将くらいだ。
いやまぁ、大将には珍しく自分から話したんだけどね。
なんでだろ、と思うけど、多分、大将のSっぷりを見抜いてたのと……
……ペーペーの頃に見て以来、容姿にぞっこん惚れ込んでたこの人を、独占したかったからかな。
おかげで、我がゴシュジンサマは、どうしようもないSに育ってくれ、
アタシは、そのゴシュジンサマに、意識が白むくらいにいつも弄んで、貰えてる。


593 :

と、いうわけで、こんなところで。
続きをかけるのはいつになるやら……

594 :
GJ!
しかし焦らすねえ。

595 :
素晴らしい
この組み合わせ&Sじゃない姉さんでこんなに抜けるとは思わなかった
翌日は大将が少尉を連れて「男女の仲」だとわかるような歩き方で街中の人間に「アタシはこの人に抱かれて全身キスマークだらけにマーキングされました」アピールをさせるのかな

596 :
しゅ

597 :
あああああああああああああアテリンと自キャラのエロパロが書きたいいいいいいいいいいいいいいいいい

598 :
たまにはageるかね。

599 :
忙しくて最近全然書いてなくて
リハビリがてらアンドロ使って何か書こうと思ったが
アンドロネタって難しいね、思いつかん

600 :
性行為への知識がなく興奮したりもしないことを良い事に手コキして欲しいとファマ♂に頼まれ、
最初は何も考えずにやっていたけど途中から「何故この人はこんなに興奮しているのだろう」とか思いながらなんだか興味が湧いてきたメガネドロ
そんなので抜いたことがある

601 :
♂アンドロなら指とか…
まあ♂♀自体曖昧だけど

602 :
確かにアンドロだと性別曖昧だよなぁ
ところで保管庫に投稿しようとして文字化けするのは自分のPCの問題かな?

603 :
アンドロの性欲を解消するのか
アンドロで性欲を解消するのか
そこが大事だよな

604 :
■アンドロのめざめ
ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1314811000&log=0
色々と悩んだ挙句、短編として作った割には長い気がして保管庫に投稿しました
リハビリがてらに書く題材にアンドロってのは難しいと実感した次第です
その結果、エロにならなかったので焼き土下座してきます

605 :
>>604
超絶GJ!堪能させていただきました!

606 :
深王を失って茫然自失のオランピアさんとうんたらかんたらあった後
海の近くの白い家で2匹の猫と素敵な笑顔を見せるようになったオランピアさんとで暮らしたい

607 :
メディ姉のエロさは異常
メディ姉はドS

608 :
メディ姉に蔑むような瞳で見られたら俺は……っ

609 :
保管庫がんでる
数日前は普通に見れたのに

610 :
そいつはまずい

611 :
サーバーの仕様が変わってたみたいで表示できてませんでした。5日ほど気付かずすみません
閲覧は無事できるようになりましたが、投稿が確認画面に入ると文字化けしてしまうので
原因判明するまで直接投稿はしない様にお願い致します。

612 :
連レスすません。文字化け問題解決したと思います

613 :
迅速乙

614 :
保守

615 :
宿のショタがアルルーナに自分から犯されに行っちゃう夢を見たけど経過が思いつかない

616 :
実はエレちゃんの正体がアルルーナだったという衝撃の展開ならあるいは
『宿子ちゃん、会いに来て。
 わたし今、白亜の森にいるの』

617 :
また保管庫んでね?

618 :
Bしかやってない雑兵ですが
今のところ最萌キャラは
1:道具屋の主人
2:宿子
3:女モンク
ですな

619 :
保守れん

620 :
3DSの世界樹が出た暁にはこのスレもきっと

621 :
かなり前だが留守番ばっかの男組が一軍の女組で妄想して同人誌とか書くSSなかったか?当然最後は懲らしめられて
なんか無性に読みたくなったんだが保管庫入れないから確かめられん

622 :
保管庫こっちだぞ>>1のアドレスとは違うぞ
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/

623 :
>>621
B5Fの553、『ハイ・ラガードの夜』売春宿始めました編かな

624 :
初投稿で失礼します。
内容はかなりアブノーマルのような気がするんで心臓の弱い方はご注意を。
クリア後のお話なんでネタバレ要素もあります。
簡単に説明すると
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1316308600/58
こんな感じです。
長いので3つに分けました。
白亜の姫君と羞恥の肉林
前編 ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1324263192&log=0
中編 ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1324264638&log=0
後編 ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1324267349&log=0

625 :
世界樹の迷宮の同人リスト
http://doujinlist.info/sekaiju

626 :
>>624
GJ! 生体迷宮が好きなので話自体ツボだった
最終戦で金プリが失禁してしまう場面がたまらん
あと5日目の姫君が可愛いすぎる
我慢してもじもじしてる所、口移しされて真っ赤になる所が好き

627 :
レスありがとう!同士がいてくれて嬉しい。
ところで生体迷宮っていう言葉の響きが気に入ったんで、タグに使わせてもらいます。
いい単語が見つからなくて悩んでたんだ…

628 :
621だけどかなり遅くなったが>>622トンクス。すっかり騙されてたわ

629 :
連投すまん、>>623もだな
2人ともありがとう

630 :
二年ぶりくらいに来てみたけどかなり過疎ってるなあ
書きかけで放置してあるSS完成させて投下しようかしら

631 :
期待する。自分も放置してるアルルン×金鳥をなんとかしたい

632 :
逆レイプ系でなんか書きたいのにネタが…

633 :
624です。
新作が完成したので投下します。
とある小国のプリンセス姉妹の倹約生活を描いたハートフルなお話です。
ハートフルなんでエロは控えめです。
姉妹の絆と一枚のパンツ
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1326685948&log=0

でもこれ読んでほっこりする人って多分変態だと思う。

634 :
>>633
乙そしてGJ
イイハナシダナー( ;∀;)

635 :
>>633
なにこの心温まるイイハナシダナー?( ;∀;)

636 :
逆レ系ならアルルンや貴婦人姫君あたりはマインドコントロールまで使えるから最高やん
期待
人間?姫子とかロリメディとか最高やん

637 :
姫子→ショタパラ←ロリメディ
ってのを昔考えた。立場は姫子>ショタパラ>ロリメディで女性陣はどっちもS
姫子ショタパラ間には主従関係もある
ロリメディがショタパラの籠絡を狙って薬盛ったり寝込みを襲ったりするような

638 :
ふむ、続けたまえ

639 :
どうも>>632です、只今執筆中です
ものすごく基本的なことで申し訳ないんだけど、1レスあたり何文字まで入力できるの?

640 :
忍法帖のレベルによるんじゃなかったかな?
よくわからなかったら保管庫に直投稿してしまえばよいかと。

641 :
保守がてらネタ投稿。
初投稿で勝手が分からないのでいろいろ見にくいだろうけどお許しを。

642 :
俺はパイレーツ、チェイスのプロフェッショナルだ。
その腕は海都で1、2とも言われるほどなんだが・・・
うちのパーティメンバーから「チェイス下手!」とか「ちゃんとチェイスしろ!」とか「今度失敗したら首だ!」とか「ショーグンいれるか!」とか散々な言われよう・・・・
終いには「ショーグンにチェイスの極意教わってこい!」っと言われちまってよう。このままじゃあ本当に首にされちまう感じだ。
それもこれもチェイスの上位互換といわれる『一騎』の存在が原因だ!これのせいで海都での俺たちチェイサーの肩身は狭すぎる。
このパーティ追い出されたら次のパーティ組んでもらえるめで、また3カ月ぐらい食うや食わずでしのがにゃならない。海都で1、2のチェイサーがまったく情けないぜ。
それで、泣く泣く海都で知り合いの一騎パーティの女ショーグンに極意を聞くことになったんだ。
「他言無用」、「秘密厳守」を条件についさっきOKをもらったところだ。

「一騎の極意だったな。」
「焦らさないで早く教えてくれよ!一騎の秘密をよう!」
「ふむ、チェイスも一騎も普通にやったんじゃ一人の攻撃に合わせるのも大変なのはわかっておるな。」
こいつ下手に出てれば勿体ぶりやがって、語りたいタイプかよ。こっちとら生活がかかってんだから要点だけ言ってくれりゃいいのによう。
「ああ。そりゃわかってる。」
「すべての攻撃に合わせるには普通に周りの動きを見ているだけでは不可能だ。チェイスする相手の身丈から足の速さ、ちょっとした癖や息遣い、
 足の運び方に攻撃するタイミング。ありとあらゆること身体で知っておかねばならない。」
やっと、本題に入ってきたぜ。
「それで上手くなるにはどうすりゃ良いだ!」
「・・・セックスだ。」
「へ!?」
今何って言った!?急に冒険とは関係ない話になった気がしたんだが・・・・
「上手くなるにはチェイスをかける相手とセックスするのが一番だといっのだ。肌で相手の息遣い、体温、肌触りや温もり、健康状態からイクタイミングまでわかる。
 タイミングを計る必要も頭で考える必要もなく身体で覚えられるからな。」
「あ、ああ。」
・・・冗談かと思ったらこれ本気かよ。
「重要なのが一緒にイクようにすることだ。肌を合わせ、息を合わせ、鼓動を合わせ、気持ちを合わせ、イクタイミングを合わせる。つまり、相手とすべてを合わせる必要がある。
これができるようになると意識することもなく、ごく自然とチェイスのタイミングも合わせられるようになるものだ。」
・・・マジかよ。セックスとチェイスの関係性について真面目に講義してやがる。
あれ、ってことはこいつまさか・・・
「ってことはよ。お、おまえパーティ組んでるやつとやってるってことか?」
「何を言ってる。わしのギルドは一騎専門ギルドだ。ギルドでやったことのない奴などおらん。男も女も。」
「な!」
「一騎を完璧に決めるために必要なら5Pだって当たり前にやるさ。」
嘘だろ!あの俺たちのアイドルの姫忍ちゃんや海都一セクシーな女性なパイ姉さんもこいつのギルドだぜ。俺今度デートに誘おうと思ってたのによぉ・・・
あの金姫さんとか逆玉狙いで近づけねえか、計画練ってたってんだぜぇ。これじゃ、あんまりだ・・・
それにたしか女性に人気なファマ太や優男のゾディ男もこいつのギルドじゃねぇか。
こいつとんでもねぇビッチじゃねぇか!
「・・・・おいおい、まさかと思うがそれじゃおまえのギルドが美男美女だらけなのは・・・」
「当り前だろう。誰が好きでもないような相手に体を許そうなどと思うものか。命がけな冒険でなければ夫となるべき者以外には絶対に体は許さんところだ。
 やることやっておかないと生き残れないからやっているとはいえ、せめて相手ぐらいは選びたいものだろうが。」
「た、確かにそうだが・・・」
「一騎を使う上でセックスをするのは常識だぞ。」
・・・まじかよ!じゃあの若ショーグンも八重歯っ子も老ショーグンも皆やりまくってるわけかよ!!
ちくしょう。俺なんか未だに彼女すらいねえ魔法使いだってのによう・・・

643 :
「それだけではない。ちょっとした癖から食べ物や相手の好みの異性。明日の予定から今日つけてる下着の柄や生地、お通じの回数、月の物の周期まで、
 多岐にわたって知っていないと一騎は出来ん。」
「そんなプライベートなことまで聞くのかよ!っていうかどうやって聞いてんだよ。セックスしてるときにか!?」
「だれがそんな野暮なことするか。わしのサブクラスはシノビだ。分身と潜伏ですべてのメンバーの行動をちゃんと観察してメモにとっておる。ほれ!」
・・・マジかよ!ビッチなだけじゃなくて重度のストーカーかよ!
姫忍ちゃんが朝食何食べて何残したとか、味付けがどうだったとか事細かく書いてあるし・・・姫忍ちゃんの嫌いなタイプに俺が名指しで乗ってるよ!すげーショックだわ!!
「これって本当のことなのか?・・・いや、それよりも一騎やってるやつみんなやってんのか?」
「あたりまえだ。自分でやらない場合にはお付きのシノビが必ず正確に観察して主に報告しておるわ。それもこれもすべては一騎のため。引いては世界樹で生き残るためだ。」
それでショーグンの周りには必ずと言っていいほどシノビがいるのかよ。疑問がひとつ解けたぜ。・・・でも姫忍ちゃんよう・・・
「これが一騎の極意のすべてだ。わしのサブクラスは言った通りシノビだ。話が話だけに広めてもらってはわしだけでなくショーグン全体が困る。
 寝言にせよ貴公が他言すれば命はないから心せよ。ちなみにされるなら首切りと介錯どっちが良いかのう?ふふふ。」
・・・やべぇ、目が本気だし気までビンビン飛ばしてきやがる。これは他人に広めたら確実にされる!
しかも分身が四六時中見張ってやがるに違いねぇ!くそ、冷や汗がとまんねぇ!
「お前もチェイス上手くなりたくなったらまずセックスすることだ。セックスは良いぞセックスは!!ハハハハハ」
気を当てつつ豪快に笑いながら去っていくな!
くそ、驚きっぱなしで頭の中がめちゃくちゃだ。
畜生今日はなんて厄日なんだ!ここまでスゲェショック受けたらもう一生で何が起こっても驚かねぇ気さえしやがる。
とにかく、チェイス上手くなるにはセックスすりゃあ良いんだな!
・・・・・・あ!

「俺のパーティおっさんばかりじゃねぇか〜〜!!!!!!!」

〜終〜

644 :
以上です。
拙い文でお目汚し失礼しました。

645 :
上から目線じみて申し訳ないが
くどくなくて面白かった。
ありがとう

646 :
面白かった。姫忍ちゃんかわゆす。オチも楽しい。
後は適度に改行入れて読みやすくなるともっといいと思うよー。

647 :
ツスクルさんに操られる電波が

648 :
呪言で種馬にされてしぼりとられるのか
ありだな

649 :
今書いてるんだが不慣れだからしんどい。

650 :
ちょっとテスト失礼

651 :
624=633です。
今回からトリップ付けることにしました。
プリンセスのお仕事
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1329126175&log=0
アリスファマをひたすら寸止めするお話です。
ガン子の受難 第一夜
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1329126711&log=0
ガン子をひたすら寸止めするお話です。
毎月1本ペースで投下するつもりだったんですが、
このペースだと体が保たない(とっとと書き上げて投下しないと体が疼いて仕方ないという意味)ので
これからしばらく月2本ペースで投下して行こうと思います。

652 :
2が5年も前のゲームだなんてな……

653 :
え、なに聞こえない

654 :
>>652
おいお前! 師匠がちゃんとアンチエイジングケアに励んでるのに何て事を!!

655 :
>>651
GJ。ガン子の方を読んだけど良かったです
ダク姉が故意にエクスタシーを失敗させる場面がぞくぞくきた。

656 :
よい作品が来てるな。
自分は別にジンジン来てないけど姫子ショタパラと金鳥ツスクルの構想が出来てきたから頑張るよ。
自分の高校時代を支えた作品が5年前の物と思うと急に懐かしく寂しくなってきた

657 :
話と絡む要素ではないんだがツスクルって何歳くらいだと思う?

658 :
レンと同じくらいだから二十代後半くらいだけど
カスメ自体が自分の身体を痛めつけて呪力にする職だから色々あって老化止まってて
ツスクルの肉体自体は13歳くらい
という脳内設定

659 :
http://jul.2chan.net/img/b/src/1329901233290.jpg
これはよい2代目ブシドーポジション

660 :
4で活気が戻るといいが

661 :
師匠がどんどん過去の人になっていく

662 :
>>661
今に、冒険者ギルドのギルドマスターか、宿屋の女将として登場するさ!

663 :
水着から更に露出度を上げてBOSSモンスターとして復活という線も

664 :
背中に盾を背負って全裸で仁王立ちしてるししょーとか勝てる気がしません

665 :
ししょーに巻けたら、強制的にギルドに加乳されると聞いて

666 :
      先輩と俺、
            (\
       /). ∧_∧ヽ
       \ヽ(Д`  ) .〉
.          \    /. (
              \:::..夊:. \
         ....::::::::::::. \ \
           :::::::..ヽ__人_..ノ

667 :
遂に餓者が出たか……

668 :
久しぶりに来たけど続編来てなかったのか・・・

669 :
えーと、もし>>651の続きを待ってくれてる人だったらごめんなさい。
最近職場が変わったりしてあばばば言ってるところなんで完成まであと10日くらい掛かりそうです。
4発売も思ってたより早かったし、発売日までに手持ちのネタ全部投下しきれるかしら…。

670 :
それまでオナ禁か・・・

671 :
ふと、ふらりと書きたくなったので立ち寄ってみました
キャラクターの視点から見た、エロ日誌・エロ日記風のものを、多少、多少?の
メタネタを交えて、面白おかしく、徒然書いてみようと思います
女性キャラグラを利用した男性キャラなので、ウケるかどうかは微妙ですが
お目に止まって、お気に入りいただければ幸いです

672 :
と、いうわけで軽く一作
「海都の歩き方 その1」
気が向けば、続きを書いてみたいと思います。

673 :
完成したので投下します。
>>651の続きの2本です。
ファーマーのお仕事
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1332243639&log=0
アリスがファーマースキルを駆使して紫姫様に普段のお返しをしてあげるお話です。
ガン子の受難 第二夜
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1332244520&log=0
ガン子が金ドクに足コキされちゃうお話です。
とりあえず次回作も来月中には出せたらいいなー、と思ってます。

674 :
エロパロを実写で制作しよう!
http://heroin-pinch.ldblog.jp:80/

675 :
>>673
GJ!
毎回イクにいけないとかガン子とかつぼですな。
姫とアリスのドSなかなかw

676 :
>>673
ふぅ…
構成旨いなあ

677 :
4の作品も今から期待

678 :
>>673の続きの2本が完成したので投下します。
どちらもこれで完結です。
ビーストキングのお仕事
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1335268173&log=22
サブクラスでビーストキングのスキルを取得した紫姫様がアリスにお仕置きするお話です。
ガン子の受難 第三夜
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1335269104&log=0
今まで散々やられっぱなしだったガン子がおさげカスメを何度もイカせてあげちゃうお話です。

…最近おとなしめの作品が続いたんで次回あたり反動で大変なことになりそうです。

679 :
流れに乗って自分も投下。
世界樹II、CPはさらしブシ子×褐色ダク男。4層辺りの話ですがネタバレは特にないです。
『孤独の果て』
前編:ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1335364653&log=0
後編:ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1335364543&log=0
しかし、なぜ自分は3を進めている最中に2の話を思いついたんだろう。

680 :
すみません、>>679のurlが前編と後編で逆になってましたorz
ちょっと16Fの亀に裸で挑んで粉砕されてきます

681 :
乙です勘違いかわいい
4が出るまでここは過疎ったままか
リコロコの続編読みてえなあ・・・

682 :
ナイトシーカー♀やばい 白い肌に精液は映えそう

683 :
恥ずかしながら戻ってまいりました…
ずいぶんと時間が空いてしまったので以前書いてたものの手直しをしてUPしましたが…
リハビリとかしないとだめな感じです
とりあえずは世界樹4に備えないと…
プリ子的なキャラクターが居ないのでんでしまいそうですが…ミスティックが気にはなるけど…
今回は紫プリ子攻め宿屋の少年受け、少年→変態
という設定でお送りいたします。
出来が悪いので軽く読み飛ばしてもらえると助かります。
…以前のトリップ忘れた

http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1337592351&log=0

684 :
紫姫様の流れで…(こちらはアナザーカラーですが)新作を投下します。
悪虐の姫と暴虐の宴
前編 http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1337673654&log=0
後編 http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1337673697&log=0
赤姫様が悪虐の限りを尽くしたりするお話です。
…前作までの反動でかなり鬼畜な内容になったような気がするので読む人は自己責任でお願いします。

685 :
>>684
すごく良かったです
なかなかの暴虐っぷりに興奮しました
次回の作品も期待してます('∀`)

686 :
>>681
「リコロコはどうなったんです?」
「山猫でHageたよ」

687 :
こんばんは、ユリスキーです。
新作が完成したので投下します。
フォト子って普段は強気を演じてるけど親しい子と二人きりになると途端に気弱になって「ふえぇ…」とか言いそうな顔してますよね
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1339498330&log=0
フォト子が主役の純愛NTRハートフルストーリー(多分)です。
なんかタイトルが長いような気がしますが気にしないでください。
とりあえず4発売直前あたりにあと一回投下する予定です。

688 :
ふぉーちゃんの設定が重すぎてwktkする

689 :
ふと思い付いてしまった小ネタです
行の長さなど見にくかったらすみません
########################
ダメ、絶対ダメ。
彼の手が、私をこじ開けようとする。私は必に抵抗するけど、ついに彼の力が勝って、私はあられもない姿を彼の目の前にさらしてしまう。
「手間かけさせやがって」
そう言うと彼は私の体の中心に顔を近づけて来る。音を立ててそこを吸うと、私の体は大きく震えた。
「やっぱりこの塩気の効いたおつゆは、元気が出るな。吸えば吸うほど出てくる」
やだ、そんなこと言わないでよ。
「じゃあ、そろそろ、いっただっきまーす!」
ああ、私、食べられちゃうんだ。そう思う私は恐怖よりもむしろ期待でいっぱいだった。
薄れゆく意識の中で、最後に彼の声が聞こえた。
「でも、さすがに飽きたなぁ」
えっ、飽きたってどういうこと?私の意識はそのまま闇の中におちていった。
* * * * * * * *
冒険者風の男と女が、宿のテーブルをはさんで向かい合っている。
男は手にした小振りのナイフで「海のミルク」とも呼ばれる貝の殻をこじ開け、中の汁をすすってから身にかぶりつく。
「おいしいけど、さすがにこう毎日だと飽きるなぁ」
「そんなこと言ったって、たくさん捕れるんだからしょうがないじゃない」
「ああ、明日こそイカ、釣れねーかなー」
end

690 :
今見返して見ると、さすがに短か過ぎたことを反省。
すみませんでした。

691 :
保管庫直投を考えていたのですが、なぜか投稿できないのでスレに投下します。
SQ4発売記念ということで、SQ4の設定を踏まえたSQ3な話です。
いまのところエロはありませんが、近いうちに。きっと。たぶん(フラグ
■グッバイ・ナイト、グッダイ・モーニン #1
 - Welcome (back) to the Jungle

692 :
<#file_confidencial_IR: "Welcome (back) to the Jungle">
「もしもし、お客さん! そこのシャチョーさん!」
船を降りてアーモロードの中央市場に向かい始めてからきっかり2分と36秒後、
あなたはテラテラ光る笑顔を顔面に貼りつけた観光ガイドに呼び止められた。
様々な選択肢が走馬灯のように脳裏で回転したけれど、とりあえず足を止めることにする。
「よかった、よかった、お見受けしたところお客さんアーモロードは初めてでございましょう?
 この街には、世界からありとあらゆる良品珍品にお楽しみが集まっております。
 ちょっとしたお代を頂ければ、私めがお客さんがお望みになられるアーモロードをご案内いたしますが、
 いかがでしょうか?」
『こんなド田舎の港町に、ガイドなんていらんだろ』
あなたは冷やかに答えるが、そこはガイドも得たものだ。
「何を仰います。アーモロードは誰もが知る、世界でいっとう大きな貿易の都。
 この世のすべての富が集まる土地にございます。
 お客さんのお探しのものが、太古の秘文書であろうと、
 南国の情熱的な美女であろうと、ここで見つからないなら、
 世界中探しても見つかりはいたしません!」
『やれやれ、いつからアーモロードは、そんな街になった?』
うんざりしたような顔でそう言うと、道化師めいた三つ揃いを着た観光ガイドは薄ら笑いを浮かべる。
「お客さん、どちらからいらっしゃっいました?
 伝説の五英雄と、稀代の名将クジュラ将軍が
 深都のクズどもを完膚なきまでに叩きのめしてから、はや200年。
 いまやアーモロードは世界の中心にして世界の工場にございます」

693 :
『……オーケー、オーケー。あんたらがそんなことを自称してんのは、よく知ってる』
なるほど、白痴が喚く物語みたいにすっぽ抜けた南国の青空は
工場の煙突が吐き出す濃い煤煙に烟っていて、
黒と灰色と青をミキサーにかけたようなその空には、
無数の気球艇が数珠つなぎになって天を埋めつくさんばかりに浮かんでいた。
あなたは気球艇の群れを指さす。
『じゃあ、あれが何なんだか、説明してみろよ』
「おやおや、ご存じない!
 あれこそが世に名高い驚異の空中宮廷、
 アーモロード永遠の女王がおわします新白亜の森(ノイエ・ヴァイスシルト)でございますよ」。
ガイドはまるで自分があの百とも千とも思える気球艇団を作ったかのように、自慢顔をゆらゆらさせる。
「遺憾ながらアーモロードは、高貴なる御方がお住まいになられるには、
 些か――空気がよろしくございません。
 なにしろここは世界の工場、立ち並ぶ煙突の数は星の数より多いとも申しますからな」
『だから、金持ち連中は空に逃げ出した。
 成金の工場主、貿易会社の偉いさん、そいつらの稼ぎからシノギを吸い取ってる貴族ども、
 連中はみんな“上”に行っちまって、
 こっちにいるのはクソを吐き出す工場でぶっ壊れるまでこき使われる奴隷と、
 そいつらの奴隷頭に、奴隷頭の腰巾着ご一行様だ』

694 :
「お客さん、お客さん、どこで吹きこまれたか知りませんが、お客さんは誤解されている!
 アーモロードの工場には奴隷なんておりませんよ!」
『誤解?』
 あなたは目に危険な光を灯しながら、ガイドに向かって微笑んでみせる。
 その笑顔に気圧されたかのように、ガイドは言葉を継ぎ足していく。
「ご存知ないのかもしれませんが、工場で働いてるのはアンドロどもですよ。
 アンドロ。ただの機械人形でございます。
 なんでもエトリアあたりじゃ年端もいかぬ子供を迷宮に放り込んで穴掘らせてるとか聞きますが、
 アーモロードではそんな非道はございません!
 アンドロは、機械でございますよ。人間じゃありません。
 自分で勝手に動く機織り機が、ひとりでに機を織っているようなものでございます」
『Huh?』
あなたは軽く口の端を上げながら、もう一度ガイドに微笑みを見せる。
ガイドはさらに言葉を継ごうとして、
凶悪な巨大人食いサメと目があってしまった食われ役専門の俳優みたいに、口を半開きにして黙り込んだ。
『で、あんたの仕事は何だ?』
「――わ、わたくしは、その、アーモロードはタイド旅行店の、
 しがない観光ガイドでございまして、ええと、その……お客様により良い――」
『あんたは朝の7時に起きて、眠い目をこすりながら炭の味がする不味い朝飯を胃に流し込み、
 満員の乗り合い馬車に駆け込んだと思えばしみったれた会社の狭苦しい階段を悪態つきながらよじ登り、
 あんたに嫌味言うしか能のないクソ上司にへいこらして、使えない部下に嫌味をぶちまけたら、
 田舎者の観光客を提携先の土産物屋の間でたらい回しにして財布の中身を絞りとって、
 夜になったらそいつらカモどもをいい加減な売春宿にぶち込んで一日の仕事は終了、
 会社の近所の砂みたいなヌードル食わせる店で晩飯食って、帰って、寝て、
 起きたら明日が今日になってて、あとはぬまで同じことの繰り返しだ。
 工場でぶっ壊れるまで延々と同じ作業を続けてるアンドロと、あんたと、どこが違う?』
「……その――ええ、と……お客様は――その、いったい、何を……」
そのとき、あなたの背後で耳慣れた声がする。

695 :
「また哀れなネズミをいびってるの? いい加減、そのイジメ趣味はなんとかすべきよ」
振り返ったあなたの視線の先には、小柄な黒髪の女性がいた。
着ている鎧はアーモロード軍制式の軽量鎧だが、
彼らの名誉と力の象徴であるカタナはどこにも見当たらない。
代わりに彼女の腰には、その髪の色によく似た、艶かしくも深い群青に光る拳銃が二丁、ぶら下がっていた。

696 :
<#file_confidencial_R: "ヴィルヘルミナ">
ショーグン/パイレーツ。
元はアーモロード軍のエリートとして特殊部隊の指揮を執っていた。
軍在籍時から二丁拳銃の名手として名を馳せる。
上官の出世競争に巻き込まれ、泥沼のスキャンダル合戦のなかであらゆるものを失って現在に至る。
愛称は「ミナ」。
<eof_confidencial>

697 :
「またカッコツケだよ、コイツ。いいじゃん、この手のクズは適当に頭撫でちまいなよ」
その隣で腕を組んでいるのは、学士服を着た少女。
ゾディアックの白いコートと帽子は煤煙のせいですっかり灰色に染まっていて、
それだけでもハイソでインテリなゾディアック像からは程遠い。
もっともそれがなくても、全身から漂う剣呑な空気は、
彼女がピュアでナイーブなホワイトカラーであることを否定していた。

698 :
<#file_confidencial_R: "グラシエラ">
ゾディアック/モンク。
優秀な研究者を何人も輩出した家に生まれるも、複雑な家庭環境に加え、
本人が何をどうやっても魔力を外部に放出できなかったため、ドロップアウト。
以後ストリートで暮らし、やがて喧嘩屋、用心棒として名を知られるようになる。
愛称は「グラシィ」。
<eof_confidencial>

699 :
「――時間の、無駄」
険悪な視線をぶつけあう二人の背後から、別の少女が姿を見せる――否、彼女はずっとそこに「いた」。
こうやって言葉を発するまで、彼女には気配どころか、存在を意識させるトリガーがまるでなかったのだ。
彼女自身は見るからに風変わりな異国の衣装をまとい、顔には狐の面をひっかけてさえいるというのに。

700 :
<#file_confidencial_R: "シルビア">
シノビ/ウォーリアー。
結果論として来歴が闇に包まれたシノビ。
限界を越えて隠密の技を極めた結果、
その技を使った途端に彼女が所属していたシノビ・クランからも存在を忘れ去られてしまった。
裏社会では「ステルス・シルビィ」という伝説だけが残っている。
愛称は「ユウコ」。それ以外の名前で呼ばれることを激しく嫌う。
<eof_confidencial>

701 :
あなたは軽く溜息をつく。
まったくこいつら、人のちょっとした、無害で、些細な憂さ晴らしを邪魔しやがって。
いったい誰がお前らの高い給料払ってると思ってるんだ。
とはいえ、彼女たちの言うことは無惨なくらい正論だ。
適度に誠実で適度に暴利を貪っている(かつ客を見抜く目に劣った)
路傍の観光ガイドをいびったところで、弱い者虐めでしかない。
あるいは、純朴な観光客と哀れな売春婦に寄生しているダニを潰すというなら、
最初から頭一つ分身長を縮めてやるのが一番だ。
そして結局、どっちに転んでもfuckin'に時間の無駄。Damn Damn Fuck!
あなたがもう一度溜息をついて自分の部下かつボディーガードたちの方に一歩を進めると、
突然、周囲から大きな歓声があがって、
どこにいたのかと思うほどたくさんの乞食じみた顔をした集団が一斉に走り始めた。
彼らの着ている服は実に立派なものだが、そのつぶらな瞳は筋金入りの物乞いそのものだ。
相変わらず、この時間になると、コレか。
もう一度空を見上げると、視界をみっしりと埋めている気球艇団から、何かがパラパラと落下している。
「パーティタイムよ。とっとと移動しましょう、ボス」。二丁拳銃があなたの肩を叩く。
「こればかりはコイツに同意」。学士服も深々と頷き、狐面は無言で同意を示した。
パーティタイムは、要するに、パーティタイムだ。
「上」ではパーティ(昼の部)が始まっていて、
貴族様どものお口に合わなかった食い物や、流行遅れになったり飽きられたりした衣服類、
あとは適当なあれやこれやが、地上に撒き散らされる。
それを狙って、地上でもパーティタイムが始まる。
アーモロード住人の大半を占める「市民(無職)」は、上の連中が気まぐれに投げ落とした
紫檀のタンスだの黄金の便器だのの直撃を食らってトマトペーストになる危険を承知で、
一日3回の饗宴に馳せ参じる。
投げ落とされるのはパン、素っ頓狂な落下物に潰される競争相手をゲラゲラ笑って眺めるのがサーカス。
クソったれに完璧で、幸福な、社会福祉。
ともあれ、この気立った人波に巻き込まれると面倒なことになる。
オーケー、オーケー。Freakin' OK.

702 :
あなたは両手を腰にあてると、高らかに宣言する。
『よろしい、諸君。では我らが愛する宿り木、レッド・フラッグに緊急避難するとしよう。
 なお緊急時であるから、レッド・フラッグでの必要経費は私が持つものとする』
それを聞いた部下どもの顔が、ぱあっと明るくなった。
「そうこなくちゃ! 今日のワンプレート・ランチを狙ってたのよ!」
「さっすがマイ・ボス、あそこのラムレーズンパフェは最高だからな!」
「……石釜焼きの焼きたてピザでニゴリザケが飲みたい」
口々に好き放題を言う親愛なるボディーガードたちを引き連れたあなたは、
阿呆みたいに口をぽかんと開けたままへたりこんだ観光ガイドを尻目に、下町へと向かう。
この調子なら今日はこのまま夜まで(一部は朝まで)飲みになるだろうが、
せっかく久々にアーモロードに戻ってきたのだ。彼女らにも息抜きは必要だろう。
そして朝が来て、明日が今日になってしまえば、いつもの仕事がまた始まる。
チクタク。チクタク。バンバンバン。実にアホらしいが、世の中がアホで出来ている以上、
アホなことをしなきゃ生きていけないのは数学的な真実だ。
「ボス、それは数学とはあまり関係ないわ。
 集合論と言えなくもないけれど、どちらかといえば記号論理学ね」
『Detail! 細けぇツッコミだなあ、相変わらず。ファフォロ!
(←つい先週まで出張してた先で現地人が使ってたスラング。My father's Dick! くらいの意味だが、
 ファフォロ! なら伏字にしなくてよくて便利だ)』
あなたは長い船旅で少しくたびれたスーツの襟を直すと、
二丁拳銃の肩に手を回し、レッド・フラッグに急ぐ。

703 :
<#file_confidencial_UV: "ミランダ"> as defined "you"
プリンセス。
世界的な富豪であるモーリス家の長女にして、モーリス商会次期総裁候補の一人(第二席)。
男装のうえ口調も完璧に男だが、生物学的には女性の姿をしている。少なくとも胸囲は部下の誰よりも立派。
呆れるほど金持ちであり、その膨大な資金力を駆使してより巨大な利潤を上げ続けている。
なおモーリス商会次期総裁第一席は彼女の弟で、姉弟の仲は良い。
家族間での愛称は「ランディ」だが、部下からは「ボス」とか「お嬢」とか呼ばれることがほとんど。
<eof_confidencial>

704 :
<eof_confidencial>

705 :
以上です。SQ4までに完結させられたらいいんですがまあ無理ですね、はい無理ですね。
久々のスレ投下で通し番後が悲惨ですがご容赦ください……

706 :
乙ー
こういういかにも仕掛けのありそうな書き出しって大好きだ
…すごい細かいことで申し訳ないけど、confiden"t"ialじゃないのかなって

707 :
こんばんは、ユリスキーです…
私も新作が完成したんで投下しようと思ったんですが保管庫に投稿できませんでした…
スレに投下するには難儀なテキスト量なんで素直に復旧を待ちます…

708 :
ほむ

709 :
スレは復活したけど保管庫はまだなのか

710 :
と隣り合わせの職業だから冒険者の性欲ハンパないだろうな。

711 :
三竜は男の子な方が捗る

712 :
風呂上がりに半裸で牛乳を飲むソド子がうっかり手を滑らせビンを取り落としたら・・・?

713 :
割れたガラスで足をケガする

714 :
宿のおばさんと酒場のおばさんに前後からドロドロに犯されるショタメディが見たいだけのささやかな願い

715 :
おい、お前早く逃げろ…
宿のおば…お姉さんが包丁で鍋研いでるぞ…

716 :
ウフフ。

717 :
鍋を…?

718 :
いや、そんな! あの具は何だ! 鍋に! 鍋に!
                    ――冒険者が遺した手記の末尾より 

719 :
保管庫404か

720 :
>>718
後の赤いぶよぶよである

721 :
Vの頃から思ってたけどなんで廃れてんのここ

722 :
エロパロ自体全体的に下火だと思う

723 :
サーバーの使用が変わったのか、保管庫最新ページのインデックスの生成が上手く言ってなかったみたいで
直接投稿していただいたものが反映されていませんでした。
先ほど復旧致しました。
問題に気づかず2ヶ月ほど放置していて申し訳ありませんでした

724 :
ベルンドちゃんが茂みでお楽しみするのはまだですか

725 :
こんばんは、ユリスキーです。
復旧したようなので改めて投稿を…と思ったら投稿済みだったのでリンク貼っておきます。
白亜の姫君と羞恥の肉林 完結編
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1341312939&log=0
既に読んでくれた人もいるようですが、
中盤あたりに若干の修正が入っているので気が向いたらもう一度読んでみてください。
とりあえずまだ裏ボス倒してないんで次回作に取り掛かるのは当分先になりそうです。

726 :
お久しぶりです。久々に投稿いたします。
短編ですのであまり面白くないかも…
世界樹4でメディ子のオナニーです。
よかったら感想お待ちしております…

727 :
またURL張り忘れてた…
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1347028385&log=0

728 :
メディ子がこの後どうなってしまうのか楽しみです
もしかして他の子のもあったりしてしまうのでしょうか?

729 :
>>728
ありがとうございます。
とりあえず書いてみたという感じなんですが次もメディ子登場です。
エロい話を書くときは薬と魔法は使い勝手がいいです…ワンパターンになりますがw
次はメディ子攻め?ふぉー子受け?みたいな感じですが明らかにアブノーマルなので
投下を躊躇します…保険にもう1話書き上げてから投下しようか検討中ですw
ちなみにウチのメディ子は女2ふぉー子は女1です。
あのぼけてそうな感じが好きです。
まぁ保管庫の調子が悪いみたいなのでとりあえずは復旧待ちですかね…

730 :
過疎ってる隙にこっそりと駄作を投下
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1348423539&log=0

731 :
>>730
なにこのフォト子さんかわいい……!
ワールウィンドさんがゆるかっこいい!とてもGJです!!!!

732 :
>>730
弟君がかわいいです
よいシスコンですなあ

733 :
>>730
GJ!
ローゲルさんのなんともワールウィンドさんらしい生臭風味がすばらしい!

734 :
>>730
いいねえ、俺も創作意欲が湧いてきた
書き溜めてるSSが何本かあるし、この際だから完成させて投下してみるか

735 :
ぜひお願いします

736 :
>>734
今第三大地に居るけど全裸待機してます

737 :
カッチカチじゃないですか

738 :
誰のドコがカチカチなの?

739 :
淫ピロリダンサーちゃんの乳首と股間のお豆さ

740 :
ご無沙汰しております…引越しでネットが繋がらなかった(言い訳)
2話同時投下を検討しておりましたが筆が遅すぎなので諦めました。
せっかくスレもいい流れなので投下して流れをぶち壊したいと思います。
メディ子(メディック♀2)攻めふぉー子(フォートレス♀1)受けです。
内容はアナル攻め、秘部愛撫、脱糞とアブノーマル要素を多く含みますので
そういう属性の無いヒトは必ず回避をお願いいたします。
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1349270934&log=0


741 :
>>740
これはなかなかに濃ゆいですな
ふと思ったんだけどパニックフルーレって混乱させる突剣だよね
突剣で乱れさせられる(混乱)とかいろいろ考えてしまう

742 :
突いて乱れるわけだからなあ
女性陣に使ったらえらいことになりそう

743 :
混乱したチャクラとはこのためにあったのではないか

744 :
タルシスに冒険者集まるようになったらやっぱ冒険者向けの性産業が増えたんだろうなあ

745 :
フリーゲーム「片道勇者」がついに発表されたました。
ローグライク+強制横スクロールRPGという新感覚ゲームです。
「片道勇者」のタイトル通り、強制スクロールされるマップを右方向に進んで行く為、
1度立ち寄った町などに2度と戻れません。
一歩動くとスクロールするので、右方向に進んでいこう。
シレンやトルネコみたいにダンジョンを冒険するのではなくフィールドマップを旅します。
空腹システム、昼夜システム、重量システムも完備。
職や能力も最初は少ないですがだんだんと増えていきます。

746 :
■グッドバイ・ナイト、グッダイ・モーニン #2
"jumping out the window, letting everything go".
ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1350486674&log=0
・世界樹3 ネタバレアリアリ
・まだエロなし
世界樹3が海都の勝利出終わって200年後、
タルシスとの交易も行われている世界でのお話です。

747 :
『先輩と俺。』の続きをどれだけ待っているんだろう。と思って保存しておいたテキストファイル見たら2年半も前の話だった。
読み返してみるとあれで終わりでもまぁいいのかなぁとは思ったけど、やっぱり気になっちゃうよね4P

748 :
待ち続けてるよ

749 :
お久しぶりです。投稿いたしました。今回は夜子攻め(ナイトシーカー♀1)メディ子受け(メディック♀2)の
ふたなりセックスです。エロ描写がイマイチ盛り上がらない感じですが許してください。
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/sq/?mode=read&key=1353906600&log=0

750 :
>>749
読めない…

751 :
寒くなってきたし3層ウロコのように暖めてくれる話を

752 :
触れれば身を焼くほどに熱く、複数人がひとところに集まると他人には近寄ることすら許さないという
ツンが七分でデレが一分、らめぇ凍っちゃうのぉが一分のウロコ娘さん姉妹丼とな

753 :
752の想像力に嫉妬

754 :
>>752
残り一分はお気に召すままとは気が利いておるな

755 :
いまさらながら2をプレイしつつ、
赤ソド男がブシ子、金ガン子とのチェイスの息が合わないから
青毛ソド男に相談したらHすればいいってアドバイス受けて3Pするっていうエロ妄想をSSにする作業中

756 :
>>755
おう……おう……ッ!

757 :
ふとゲームやって書いてる途中の新参だけど、スレのローカルは
・汎用キャラの名前は自分で考えてつけてもいいし、「ソド子」等の通称でもいい
・ここに投下してもいいし、いきなり保管庫に入れてもいい
で合ってる?

758 :
それで良いと思う。
自分もいきなり保管庫ぶちこんだ。

759 :
個人的にはスレに書いてくれると感想コメとかつけやすいし過疎緩和で嬉しいいめーじ

760 :
>>758-759
ありがとう、名前どうしようか迷ってたんだ
スレに落とすかいきなり保管庫かは考えてくる

761 :
フカビト物ってあんまりない?

762 :
>>761
あなたがパスファインダーになるのをみな心待ちにしている

763 :2012/12/26
タルシスの性なる夜はどうだったのか
TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

映画「おおかみこどもの雨と雪」でいろいろ (107)
【純愛】結界師のエロパロ伍【陵辱】 (721)
忍者・くノ一でエロパロ (594)
ゴッドハンド輝でエロパロ ドジ1 (316)
【人間も】地獄先生ぬ〜べ〜【妖怪も】 (754)
HELLSINGヘルシングのキャラでハァハァ Part 8 (685)
【DTB】黒の契約者エロパロスレ 3契約目 (343)
ドラマ【全開ガールでエロパロ】 (259)


















さらに見る