2013年01月エロパロ131: 年の差カップルでエロ萌え 6歳差 (318) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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年の差カップルでエロ萌え 6歳差


1 :2011/06/12 〜 最終レス :2013/01/04
親父と少女、お姉さまと少年など、年の差万歳なエロと萌えを語るスレです。
職人様へ
特殊傾向は表記必須でお願いします。

■前スレ
年の差カップルにエロ萌え 5歳差
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272234202/
■過去スレ
年の差カップルにエロ萌え 4歳差
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243290093/
年の差カップルにエロ萌え 3歳差
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214833826/
年の差カップルにエロ萌え 2歳差
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1194432193/
年の差カップルでエロ萌え
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176813582/
■保管庫
http://wiki.livedoor.jp/toshinosa_moe/d/FrontPage

2 :
1乙

3 :
>>1
乙!

4 :
スレ立て乙!

5 :
1乙ー
六歳差か
中学1年と大学1年ですな

6 :
>>1さん乙
>>5
男女どちらが年上、年下でも良い感じだな

7 :
一乙ポニテ

8 :
>>1
>>5-6
数か月前まで小学生と成人直前か…家庭教師ものを想像したw

9 :
>>1
乙ー
16歳と10歳という子供同士の年の差も嫌いじゃない

10 :
女年上だと微笑ましいが男年上だと危険だな
だがそれが良いけど

11 :
思春期を迎えた青年の底なしの性欲を、未成熟な身体で健気に受け止める少女……胸と股間が熱くなるな。

12 :
七歳と13歳でほのぼのとした感じも好きだ

13 :
成人したばかりの20歳の若造を、26歳のやや大人の魅力を持ち始めたお姉さんがリードしてくれるのも捨てがたい。

14 :
「うさぎドロップ」が松山ケンイチ、芦田愛菜主演で映画化らしいが・・・
漫画知ってるだけに、いいのかこれ映画化して。

15 :
そういや、松ケンもリアルで年の差夫婦だな

16 :
小雪と8歳差だな

17 :
マツケンは小雪の高齢妊婦姿を見せてくれるのかなw

18 :
>>11
やべえどろろで変換した

19 :
>>1乙!
中3の時に初めて付き合った女性が
OLのお姉さん(25)だった
今思えばアレが俺の年の差道の始まりだったのか

20 :
■わぁい! (小)インキュバス■
蒸し暑い真夏の夜のこと。
その日も茹だるような熱気でした。
ギャル系JKは、部活の厳しい練習に疲れ、もうへとへとです。
布団に寝転がるものの、息苦しさから中々寝つけないでいました。
風通しを良くするため、部屋の窓を全開に開け放っています。
――涼しい夜風と共に、人ならざる者を招き入れるとも知らずに。
JKが就寝して暫く経つと、彼女の頬を突っつく指がありました。
次いで、変声期前のボーイソプラノが、元気に話し掛けて来ます。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん。起きて! ぼくと遊ぼうよっ」
「ふぁあ……ん〜? 誰だよ。近所の子? チビ、どこから入って来たの?」
安眠を妨害されたJKは、不機嫌そうに欠伸をしました。
「こんばんは。ぼくはインキュバスだよ。窓から入った!」
ここは2階です。
羽虫やバッタやカエルならともかく、子供が侵入出来る高さの場所ではありません。
さすがに不審に思ったJKは、少年の格好をよく観察しました。
腋の下がちらつく素朴なタンクトップに、半ズボン。
横にリコーダーを差した黒いランドセルを背負っています。
どう見ても、小●校高学年のやんちゃ盛りな男の子です。
しかも、目の醒めるような美少年でした。
「ねぇねぇ。お布団で一緒に寝てもいい?」
甘えるように小首を傾げ、男の子が尋ねます。
「……早くお家に帰りな。お父さんとお母さんが心配してる。
 一人じゃ危ないから送ってやろうか?」
JKがそう冷ややかに返すと、男の子は俯き、唐突にしゃくり上げました。
「帰れないよう……ぐすん、ぐすっ!」
つぶらな瞳から、ポロポロと大粒の涙がこぼれ落ちます。
「だって、何もしないで帰ったら、兄ちゃん達に怒られるもん。きっと虐められる。
 ……ふわぁあぁん」
ピーピーと泣き喚かれると、姐御肌のJKは放っておけません。
「な、泣くなよ。わけがあるなら話してみなよ。泣いてちゃ分かんないだろ」
少年は、ぽつり、ぽつりと事情を話し始めました。
彼は生まれたばかりの新米インキュバスです。
インキュバスとは、雄の夢魔、淫魔のこと。
わんぱくな小●生に扮装するのが、彼の仕事着です。
今は研修中。
指導係の先輩インキュバスから、課題を与えられているのです。
実習に協力してくれそうな若い女の子を物色していたところ、
たまたま窓が開いていたので、ここに侵入したという訳です。
下級悪魔の世界も、上下関係が厳しい縦社会。
何も収穫しないで引き下がるような、出来の悪い生徒は、こっぴどく折檻されてしまいます。

21 :
「その宿題ってのは、あたしと一緒に寝るだけでいいの?
 ……だったらさっさと入りな。もし、変なことしたらブチすからな!」
お人好しのJKは、小さなインキュバスに同情しました。
彼が、女性の保護欲求や母性本能をくすぐる姿形をしていたからでしょう。
インキュバスは喜びに飛び跳ねました。
さっそく薄いタオルケットの中に潜り込み、JKにぺたぺたと触ります。
「こらチビ。どこ触ってんだ、このエロガキ。いい子にしてろ」
不躾な手をつねって叱りながら、JKは驚いていました。
少年から、蕩けるような芳香が漂って来たからです。
とても子供とは思えない、まるで媚薬を思わせる甘い体臭。
インキュバス、サキュバスのような夢魔族は、特殊なフェロモンを分泌するのです。
JKの全身に触れながら、インキュバスはこっそりと魔術を掛けました。
術が効いたのを確認すると、彼女のパジャマ代わりの体操着をめくり上げます。
水泳部に所属するJKの、健康的な小麦色の肌には、スクール水着の日焼け跡が残っていました。
「お姉ちゃんのおっぱい、おっきいね」
たっぷりした釣鐘型のバストに鼻先を埋め、愛撫します。
インキュバスの愛らしい口が、剥き出しになった乳首に吸い付きます。
「ちょ、ちょっと。勝手に吸うな……あ、ぁん……ぁ」
夢魔の必技、「魅了の術」に当てられたJKは抵抗出来ません。
脳髄がのぼせ、意識に靄のかかった状態です。
「ん、ちゅっ……ちゅ、おっぱいおいしい。
 ちょっとだけ、お姉ちゃんの精気もらうね。んちゅぅ……」
課題の提出用に、乳頭からそっと精気を吸引します。
「お礼に、指でしてあげるね」
まだ男の特徴が現れていない――子供らしいプックリした手が、ジャージ生地の短パンに忍び込みます。
幼いながら、さすがは生粋のインキュバス。
JKはアッという間に達してしまいました。
加藤鷹も真っ青な玄人の指技でした。
「……なんだよ、上手いじゃねーか。インキュバスとして自信持てよ」
励ましの言葉を掛けると、そのままJKは気を失うように寝入ってしまいました。
少量とはいえ、生命活動の根源となるモノを抜き取られたために、休息が必要なのです。
軽食を終えたインキュバスは、礼儀正しく手を合わせます。
「ありがとう。ご馳走さまでした」
……彼はまだ未精通なので、次の段階へは進めません。
「優しいお姉ちゃん、大好き。ちゅっ」
年相応のあどけない少女の寝顔に、別れを惜しむようなキスを落とします。
「ぼくが大きくなったら、また来るからね! 今度はもっと気持ち良くしてあげる」
畳んで仕舞っていた蝙蝠の翼と尻尾をほどき。
インキュバスは真夏の夜空に消えて行きました。
――経験を積み、成長したインキュバスとJKが再会するのは、数年後の夜のこと。
おわり。
淫魔スレより、年の差スレかなと思ったので投下。

22 :
これは良いネタ! GJ!

23 :
JKやさしいな!

24 :
ショタとJK(*´Д`)ハァハァ

25 :
中国だかのニュースにちょっと萌えた
16歳の少年が自を図ろうとしてるところに通りすがりの19歳女性が説得+キス→少年を思い止まらせた
という話

26 :
>>21
数年後wktk
>>25
胸がきゅってなった
それは思いとどまっても仕方がない

27 :
年上のお姉さんの魅力にやられてしまう男の子か

28 :
>>19
どうやったらそんなお姉さんと知り合うイベントが発生するんだw
>>21
これは良いネタ

29 :
ある国に領民から慕われる賢王がいた
王は20歳で隣国の王女と結婚し、ふたりは中睦まじかったが、5年たっても子供ができなかった
妃はもともと体が弱く、更に子供ができないことで周囲から心ない言葉をかけられ、その心労から亡くなってしまう
愛する妃を失ったことから、王はもう妃は娶らぬと決める
そして15年の月日がたち、王は40歳になっていた
その年になっても妃を娶らぬ王に、心配した隠居中の先王が無理矢理妃を娶らせる
相手は王の国から遠く離れた国の16歳の姫だった
王は始めは抵抗し姫にもそっけない態度を取るが、姫に非はないと思い直し優しく接する
姫は幼いながらも優しく、愛らしく聡明であったので王もだんだんと惹かれていく
姫は姫で、父のような穏やかな王を夫として愛するようになる
しかし王は、姫を愛しく思うがその幼さと清らかさから未だ清い関係から抜け出すことができなかった
姫は結婚した初夜に何が行われるかを教わっていたので、一向に手を出してこない王に対し不安が募る
まだあどけない姫に四十路の男が手を出していいのか、触れたいが触れられない王
愛する人に愛されたい、でもそんなはしたないことを思う自分が恥ずかしい姫
そんな二人がすれちがって、その後幸せに結ばれる話が読みたいです……
長文さーせん

30 :
>>29
何これ悶絶する・・・。
「おっさん×少女」の組み合わせってたまらんもんがあるな
はっきり言って障害は年齢差だけなんだけどしかも少女が大人になれば大抵
解消される問題なんだけど、それまでの間のヤキモキするようなやり取りとか
触れたくても触れられない見えない壁に悩む男の姿とかがとにかく萌えるよ

31 :
>>29-30
なにそれ萌える
お姫様スレとも迷いそうな内容だけど
あっちは同年代の男女が比較的多いから住み分けできるかな
おっさん×少女は永遠のロマンだよなあ…

32 :
BSで見ているからどういう展開になるかわからんし、一線は超えそうにないけど。
アニメのCの主人公と登場人物の一人ジェニファー・サトウがいい感じ。
19歳でちょっと幼い感じで流されやすい主人公を、坊やって感じで見ながら行く末を心配している31歳のお姉さん。
お姉さんの方は潜入調査員だの、金髪の日系人(ハーフ?)だの、小柄な主人公より頭半分ぐらい背が高いだの
色々素晴らしい属性を持っているしw

33 :
今日の唐突に思い立ったキーワード
「小説家と、彼の家に住み込みで働いている少女」

ものぐさで無口、口を開いても「ああ」位しか話さない気難しい先生と、百姓の娘でろくに字も読めないという学の無い少女。
二人の出会いは一年前。
口減らしの為に売られた少女は、生まれて初めて住み慣れた田舎を離れて街に来た。
もっとも、ソレも楽しいものではなく、コレからは遊女として食べていかねばならない。
宿に縛られる事になる前夜。人買いが、二度と見られる事はないのだろうからと、この夜だけは町を見て回る事を許してくれた。
はじめて見る町の夜は明るく、華やかだった。
ふと、町の様子に目を奪われていた少女は道行く男とぶつかった。それが、作家先生だった。
先生は尻餅をついたまま、呆然と自分を見上げている少女を眺め、続いて慌てて駆け寄ってきた人買いに視線を移した。
少女を叱り、もう散策はお終いだと言う人買いに先生は声をかける。
「この子いくら?」
人買いが提示した金額を、先生は悩む様子も無くポンと出した。
少女は自分を買った男が怖かった。
本来ならば遊女としての仕事は明日からだった。まだ心の準備が出来ていない。
しかし、彼は面倒臭そうに少女を自分の家へと連れ帰ると、何も言わずに誇りと紙くずで埋まった部屋を指差すだけだった。
少女はどういうことか必に頭を悩ませ、ああ、ココが自分の初めての場所になるのかと考えた。
布団を引くだけのスペースを作れという事か。
少女は泣きそうになりながら部屋を片付けた。せめてもの悪足掻きにと、時間をかけて部屋の隅々まで綺麗にしてやった。
夜は更けていたが、男は少女が掃除をしている間、ココよりも更に汚い部屋で机に向かい何かをやっていた。
掃除が終わったと告げると、男は部屋を見回して小さく頷いた。
「思ったよりも良い買い物だった」
次に男は炊事場に少女を案内し、やはり無言で去っていった。
少女は何か妙だと暫く考え込んだ。
もしかすると、彼が自分を買った理由は……。
夜が明ける頃、少女は自分の出した答えが間違い出ない事を確信した。
ああ、この人は自分に女を求めているのではなく、家事を求めているのだと。
アレから暫くして、彼女は彼に「何故あの時自分を買ったのか?」と尋ねた。
「目に付いたのがたまたま、お前だっただけだ。働けないようなら蹴り出していた」
「働けるかも分からないのにあんな大金を出したんですか?」
「印税が丁度入った所だった。ソレに何より、使用人を探すのが面倒だった」
何と言うものぐさだ。
しかし、そのものぐさに自分はいろんな意味で助けられたのも事実である。
時は戻る。
先生の人となりを理解し、相変わらず無口な彼の下で働く事にも慣れてきた頃、少女は何時しか自分が異性に興味を持ち始めている事に気付く。
その先たる人物こそ、常に身近に居る存在。彼女の主人であり、恩人である先生だった。
風呂を沸かす時、湯加減を訊ねる振りをしてその裸体を盗み見る。
ここに住み始めたばかりの頃は、彼が自分に触れたり、服を脱ぐような素振りをしただけで身を硬くし、その都度に破瓜の覚悟をしていたというのに、
今となってはその様な空想を自分のほうから繰り広げていたりする始末だ。
もっと先生の裸が見たい。出来るならば、触れ合いたい。
少女は思い切って、風呂に入ろうとしている所の先生に声をかけた。
「お、お背中をお流ししま、しまひゅ」
あからさまなほどに噛んだ。
しかし、彼は「そうか」とだけ答えて裸になり、浴室に向かう。否定の言葉は無い。おそらく、許可してくれたのだろう。
手ぬぐいを手に、少女は主人である男の背中に向かった。
ひょろひょろとした外観に似合わぬ、大きく逞しい背中。
後の記憶は殆ど無い。
ただ、その日より、少女は自分が先生に特別な感情を抱いているのだと自覚した。

出来上がったもの
「そんなあらすじから始まる、一途で健気でややむっつり気味な少女が、無精者で色恋沙汰に無頓着な己の主人にモーションを掛けては袖にされるという、ハートフルラブコメディ」

34 :
>>33
いつまで俺は全裸でいればいいのですか?

35 :
長文のプロットよりも実作にして投下してくださいよ。生し感が半端ない。

36 :
>>33
よし、それで良い、問題無い!!
投下して下さい……

37 :
大人男×少女で男が少女がふと見せる女らしさにムラムラきたり
でもそれを必で抑えたり隠したりってシチュが大好物だが
少女→男で、自分を女として見てない大人の男を振り向かせようとするのもいいものだな
そして実は男が少女に全く興味ない素振りで実は大切すぎて手が出せないとかだともっといい

38 :
あれだな?
寒いとか怖い夢見たとかで布団に潜り込んで少女一人すやすやお休み。
男は人の気も知らんで、と苦笑しちまうやつだな?

39 :
小ネタ
「お兄ちゃん、今日はバレンタインデーですね」
「ああ、そうですね」
「女の子からチョコは貰えましたか?」
「少ないですが、幾つか貰う事が出来ました」
「……そう、ですか(しょんぼり)」
「あ、いえ、すみません。嘘です、見栄を張って嘘をついてしまいました」
「え?」
「実を言うと、一つも貰っていません。ああ、残念で仕方が無いなぁ、今年は誰からもチョコが貰えなかった」
「そ、そうなんですか?」
「はい、そうなんです」
「そ、そうですか。じゃ、じゃあ、お兄ちゃんが可哀想なので、わ、私がチョコをあげます」
「本当ですか? ソレは嬉しいなぁ」
「ぎ、義理ですから、そんなに美味しくないチョコをあげます」
「美味しくないんですか?」
「義理ですから! 義理だから、美味しくないんです(悲しそうに)」
「開けていいですか?」
「ど、どうぞ」
「これは……(明らかに手作りの、歪な猪口の塊が出てくる)」
「……(泣きそう)」
「(せっかく手作りを用意したのだけど失敗してしまったのだと察する)もちろん食べていいですよね?」
「義理だから美味しくないですけど、どうぞ」
「パキン、ムグムグ。一つ、訊いていいですか?」
「はい」
「義理だから美味しくないんですか? 美味しくないから義理なんですか?」
「えっと、その……」
「俺的には後者のほうが嬉しいんですけれど」
「え?」
「だってコレ、美味しいですから。もし、美味しくないから義理だって言うんなら、このチョコは美味しいから義理じゃないって事になります」
「え? あ、え?」
「どっちですか? 義理だからですか、美味しくないからですか?」
「あ、あぅ、あぅ(真っ赤になってあたふた)」
「(ニヤニヤ)」
「し、知りません! ソレに、そのチョコは美味しくないって私は知ってます! 嘘をついても駄目です!」
「嘘じゃないです。その証拠に、ほら、もう全部食べてしまいました」
「……(唖然)」
「うん、ありがとう」
「〜〜!!(そっぽを向いてクッションで殴りかかってくる)」

キャスト:男(二十台半ば)、少女(小学校低学年)
場面:男の自室で二人きり。なぜか正座で向かい合いつつ。
小さい女の子に歳不相応の丁寧な言葉で話されるのが好き。それに対して、同じように丁寧に返すのも好き。

40 :
>>39
構わん。続けたまえ

41 :
ああ丁寧語の女の子良いね
小学生低学年とかなら萌えるw

42 :
すげー萌えた
いいよな、なんか畏まっちゃうの GJ

43 :
ここのスレ的に、「これは恋のはなし」って漫画はどうだろうか。30歳の小説家と10歳の女子小学生の話なんだが、女の子が健気に小説家の世話やいてるのがたまらん。

44 :
面白そう

45 :
>>43
この漫画読んだよ、めちゃ良かった。
ツボをわかってるよねこの作家は。
三巻早く読みたいよ

46 :
盛り上がっていて嬉しい限りである
年の差萌えは尽きるところを知らないな

47 :
「お兄ちゃん、今日はまた一段と暑いですね」
「そうですね。もう日中を出歩くのは辛い季節になりました」
「クーラーが恋しくなりませんか?」
「恋しくないといえば嘘になりますが、今は扇風機が恋人ですので……」
「浮気は出来ませんか?」
「浮気をする男としない男、ちぃちゃんはどちらが好みですか?」
「無論、しない男の方です」
「でしょう? 俺も同じ意見です」
「でも……暑いですよね?」
「……」
「知っていますか? クーラーと扇風機を同時に使えば――」
「設定温度を高めに設定しても、冷却効果が高いと?」
「ええ。コレは、浮気になりますか?」
「やはり、浮気ではないでしょうか」
「でも、本命も居ます。クーラーは二号さん、といった所ですね」
「難しい言葉を知っていますね」
「私は浮気をしない男の方が好みですが、本妻への愛が揺らがないのであれば、愛人が一人二人居た所で
ソレも男の甲斐性であると思える、理解のある女性のつもりです」
「それはまた……なんというか……」
「お兄ちゃんに甲斐性はありますか?」
「どうでしょうか?」
「私は、お兄ちゃんを信じています」
「……」
「……」
「やはり」
「はい」
「幾ら財布を逆さまにしてみても、クーラーを買う余裕が無い事に変わりはありません」
「……甲斐性なし」
「申し訳ありません」
「暑いですね。こう、なんというか、涼しくなりたいですよね(チラ)。水浴びと化したら、気持ちよさそうですね(チラ)」
「……(ソレに気付く)そうですね、プールとかいいかもしれません。でも、水着がないとプールに行けません」
「実は今、偶然にも服の下に水着を着ていたりします」
「なんというぐうぜん(棒)」
「そ、その、似合うでしょうか?(服を捲って水着披露)」
「よく似合っていると思います」
「(顔を輝かせる)本当ですか! で、では、お兄ちゃんの水着も偶然持っていると言ったら、プールに連れて行ってくれますか?」
「よほど奇抜なものでなければ、構いませんよ」
「そうですか、では、急ぎましょう。善は急げといいます」
「分かりました。行きましょうか」

キャスト:男(二十台半ば)、少女(小学校低学年)
場面:男の自室で二人きり。手提げカバンを背後に隠しながらやって来た少女を前に、横から扇風機の風を浴びつつ。
当然、帰りの際に下着を忘れている事に気付き、涙目になりつつ下着なしで帰るというお約束展開へと向かう。

48 :
小ネタGJ
それで投下して欲しいw

49 :
>>47
会話が淡々としてて可愛い

50 :
>>47
GJ
おっさんが年下の女の子をちゃん付けしてるのいい

51 :
ラプンツェルの映画のってここ的にどう?

52 :
ラプンツェルって歳の差ものなの?
エロ描写を切った切らないっていうイメージしかないが

53 :
主役の二人のイラストしか見たことはない。
ラプンツェルが18なんだろ?相手の男が髭面のくたびれた感じだったからおっさんかとw

54 :
フリン、外見はあれだけど中身はオヤジってわけでもないし
年齢差も2、3くらいだからなぁ

55 :
〜オッサンVS幼女〜
「お休み、おじさん。」
俺の腕に絡みつきながら寝入る幼女。
可愛らしいもんだが、鬱陶しさが全く無いわけでもない。
まぁなるべく手短に言うと、こいつと一緒に過ごすようになったのは色々偶然が重なった結果だ。
こいつの保護者がどっか行っちまって、手近な所にいた俺が面倒見る羽目になった。
とりあえずはそんな所である。詳しいことはそのうち説明していくんじゃね?

「おはよう、おじさん。」
朝を迎える。
で、俺より若干早くに目を覚ましては、こいつは毎度―――
「ん…。」
俺の頬に口づけする。
それで俺も目を覚ます。
「…おう。」
「ん。」
俺が上体を起こす様をニコニコしながら見つめるこいつの頭に、軽く手のひらを乗せる。
そのまま撫でてやると一層喜ぶのである。
まぁ考えようによっては嬉しい、毎朝の定例イベントではある。
が、生憎と25も年の離れた小娘に欲情できる程俺は餓えちゃいないし、そんな趣味に目覚める気もない。

「いただきます。」
炊事、と言うか家事全般はもっぱら俺の仕事である。
こいつには、本人が手伝いたがった場合にできそうなことを少量頼む程度だ。干し終わった洗濯物の取り込みとか。
実質、ほぼ俺の一人暮らしも同然の状況に、ちょっと手間のかかるペットが一匹いる程度の感覚である。
ペット扱いしたら流石に本人も怒るだろうが。
オッサンの手料理が嬉々とした表情で平らげられていく。

56 :
「歯ぁ磨くぞ。」
「はぁい。」
別に歯磨きぐらいこいつも一人で普通にできるはずなのだが、俺がいる時はこんな些細なことまで俺の手でやらせたがる。
おじさんにやってもらう方が気持ちいい、らしい。
とんだ手間である。
で、磨き終わって「口が綺麗になった」ら、することと言えば。
「おじさん。」
両手を頭上に向けて広げながら、俺の顔を見上げてくる。
「はいはい。」
膝を折ってしゃがみこんで、俺の頭をこいつの顔が届く高さに持ってくる。
「ん。」
俺の頬にキス。既にお約束の領域にある。
よく飽きないものだ。
「おじさん、大好き。」
甘ったるい言葉を吐き散らしては、俺の首に両手を回して抱きついてくる。
…面倒くさい、とかガキ引き取るなんてやめときゃ良かった、とかいう思考が殆ど浮かんでこなくなったのはいつ頃からだろうな。

「…。」
平時のこいつは主に読書で時間を潰す。
とにかく本を読む。アホほど読む。
絵本か漫画でも読んどきゃいいものを、無駄に賢いもんだから文字しか書いてない本をさも当然のように読む。
…ソファの上の俺にぴったりくっつきながら。
本人的には「膝の上」が一番らしいが、流石に邪魔過ぎるので「真横」で妥協してもらっている。

57 :
で、俺の方は読書するこいつの隣で何をしているのかと言うと…
まぁ「仕事」探しである。
断っておくが今無職なわけではない。
「今の職業」で「やる仕事」をチラシ見て探しているのである。そのうち説明する。
「ん、終わった。」
本を読み終えたようだ。
そこそこ分厚いやつを与えておいたのだが、相変わらずアホほど読むのが早い。
多分俺の読書よりよっぽど早い。
そういうのが得意な頭でもしてるんだろう。
「ねぇ、おじさん。この本さ…。」
俺に読み終わった本の内容を語りたくて仕方が無いらしい。
お前用に買ってきただけの本だから俺は読んでないんだが、それ。
「主役の男の人が煮え切らない。」
お前は何を言っているんだ。
「むしろ全体が煮え切らない。
 三角関係きて盛り上がったと思ったら、なんかいまいち決着つかないまま、片方があっさり引き下がっちゃって…。」
知るか。
こいつは無駄に豊富な読書経験のおかげで、露骨に批評が厳しい。
二桁にもちょっと届かない程度の年齢のくせに、語彙まで無駄に沢山身につけている。
「ねぇ、聞いてる?」
「きーてるきーてる。」
俺は生返事しか返さない。基本的にどうでもいいから。
「途中で結構ドキドキしてたのに…こんなんじゃ収まんない。」
幼女が男女の三角関係を語る時代か。世も末かもしれん。
「だからおじさん…。」
何故俺に結び付ける。
「わたしと…んぐ。」
手で口を塞いでやる。

58 :
「なによぅ。」
俺の手をどけつつ、こちらの行為に反抗的な態度を示す。
ただ、口からどけた後でも一旦握った俺の手は離そうとしない。
「俺にしょうもないこと頼む気だろ、どうせ。」
「しょうもなくないよ。」
知らんわ。
「この火照った体を鎮めてもら――あいたっ。」
言いきる前に、もう片方の手で軽くチョップを入れる。
「その生々しい表現をやめろ。」
「えー、何かいけないの?」
さっき言った通りこいつは無駄に語彙が豊富だ。
「無駄に」な。
知識ばっかり頭に貯め込んで、それらの正しい活用法ってやつをきちんと学習していないのである。
そういう中途半端な所がガキくさくて面倒臭い。
「…おじさん、わたしのこと嫌い?」
で、ちょっと困るとすぐこれである。
「はいはい好きですよ、っと。」
頭に乗せておいた手刀の角度を変えて、今度は手のひらで優しく髪を撫でてやる。
「ん。」
今にも泣きそうだった表情が笑顔に戻る。
…俺も甘いのが悪いのかね。

59 :
「…抱っこ。」
「そう言え。」
結局こいつは何がしたいのかと言えば、とりあえず俺に寄りつきたいだけなのである。
…「だけ」にとどまる保障はないが。
「ん。」
ソファに尻を下ろしたままの俺に対して、ソファに膝立ちして顔の高さを合わせてくる。
で、こちらの首に両手を回して体を寄せ付け…いつものパターンである。
こちらも片手を相手の背中に回して、優しくポンポンたたいてやる。
「ん。」
すると喜ぶ。
こいつは人に触るのが大好きであり、人に触られるのが大好きなのである。
ただあんまりこうやって調子に乗せると…
「…。」
俺の頬じゃなくて唇を狙ってくるので、余った片手で奴の口を押さえ、阻止する。
「むぅ。」
頬へのキスは許しても唇へのキスは許さない、という区別にどの程度の意味があるのやら俺にもわからんが、
俺が何となくやりたくないんだから仕方が無い。
こいつがやる気満々でも、だ。
「いいじゃん。」
「俺が良くねぇ。」
こいつが大切だからこそ一線を越えたくない。
…みたいなもっともらしい理由づけもできないわけじゃないが、果たして俺はそこまでこいつを大切に思っているのだろうか。
正直今でもこいつと一緒にいるのは、「ただの成り行きであり、それ以上の理由は無い」という思考が頭から抜けきらない。

60 :
「ぅー。」
あんまり納得していないのが表情からも読み取れるが、俺に抱きつく腕には一層力が入る。
小さい身体も更に俺にめり込んでくる。
…うん、まぁ髪からすげぇいい匂いするよ。ぶっちゃけ。
むしろ俺みたいなオッサンの加齢臭が向こうは気にならんのかが心配だ。
きっちり毎日風呂には入ってるし、なるべく体も綺麗に洗っているつもりではあるが。
…そっちも想像ついてるであろう通り、風呂入る時も勿論一緒だ。
「…。」
片膝を軽く上げて、俺の両脚の間に滑り込ませてくる。
丁度俺の股間に膝頭が当たって…って。
「やめんか。」
股間を擦ってくる膝をどける。
幼女のふとももを引っ掴むなど、そこだけ見ればセクハラしているのは俺の方だが
実際は向こうが先に仕掛けてきたんだから俺は悪くない。無罪だ。
「男の人はそこいじると気持ちいい、ってお姉ちゃんが…。」
「忘れとけそんなこと。」

お姉ちゃんとは以前のこいつの保護者である。実姉ではなく、血縁は全く無い。
当然俺もこいつ、及びこいつの関係者達と血の繋がりは無い。
あんまり細かい事情まではいちいち聞いてないが、こいつは元を辿れば「お姉ちゃん」の拾い子だったらしい。
で、そのお姉ちゃんが相当な曲者であり、早い話がバイだった。
こいつ拾ってしばらくした後、十代そこそこの男も拾って、こいつの「お兄ちゃん」とした。
それでまぁ三人仲良く…中々にただれた生活を送っていたようである。
ただ途中で何かあったらしく、お兄ちゃんが逃げ出して、お姉ちゃんが追いかけていってしまったのである。
こいつを放ったらかしにして。
それで手近にいた…お姉ちゃん達と多少なり関わりのあった俺に所に回ってきたのである。
この幼女の年齢に不釣り合いなビッチぶりは、お姉ちゃんの「英才教育」の賜物というわけだ。
酷いお姉ちゃんもいたもんである。

61 :
お姉ちゃんは毎晩自分を抱いて眠ってくれた。
お姉ちゃんはよくキスをしてくれた。
お兄ちゃんもお姉ちゃんとよくキスしたり「抱き合ったり」してた。
という具合に何かと過去の保護者の自慢話を繰り広げては、俺にまで同レベルの行為を求めてくる。
よくもまぁ、自分を捨てたも同然の奴にそこまで肩入れできるものである。
と言うか俺が新しい保護者になってから俺に心を開くまでの間の無さときたら。
こいつの甘えん坊ぶりは異常。
ツンなど皆無である。こいつはデレ100%でできている。
どんだけ餓えてんだ。俺30過ぎのオッサンだぞ。
どうもお姉ちゃんにもアホみたいに甘えていたようだが、こいつをここまでにしたお姉ちゃんどんだけ、って話だ。
…お兄ちゃん、年下と年上揃ったダブルビッチの板挟みに耐えかねて逃げたんじゃねえの?
根拠は無いが、きっと大体合ってる自信があるぞ。
「お腹空いた。」
「まぁそうだな。」
飯の時間か。

一日二食で夕方寝たら半日寝っぱなし。
いかにもデブりそうな生活形態だが、俺の自主トレに付き合って運動する時もあるのでそんなに太らない。
今日は読書に費やしていたが。
まぁ成長期ってのもあるし、こいつは縦には伸びるが横にはそんなに伸びない。
さて、こいつを寝かしつけてからが俺の「仕事の時間」だ。
こいつは大変な我がままであり、片時たりとも「一人だけ」で居たがらない。
目を開けている間は、常に俺が傍にいないといけないのである。
おかげで空が黒くもならないうちにさっさと寝かしつけでもしないと、俺が仕事に出られない。
で、実際俺が何を収入源としているのかと言えば。



「何者だァッ!?」
「僕は森岳、フリーの傭兵さッ!!」
賞金稼ぎとかそんなんである。

62 :
飲食店でバイトとかができないわけではない。そこまで不器用じゃない。
だがたまたま流れ着いたこの絶妙に治安の悪い街は、おあつらえ向きに「金づる」がいっぱいいる。
そいつらをブチのめして留置所に持って行って、たんまり稼がせていただく。
自分で言うのも何だが、俺は「この収入源でそこそこ稼げる」程度に実力がある。
俗に言うファミリーとかマフィアとか結構潰してきた。
ヤクザ狩りを生業とする俺も、ある種のヤクザなのかもしれん。
別に正義の味方を気取るつもりもさして無いしな。金が稼げりゃそれでいい。
そして稼ぐついでに、「強い奴」と当たれたら尚いい。
ハッキリ言ってしまえば好きなのである。
「命のやり取り」が。
…更にハッキリ言ってしまうと、女のお相手をするよりも、だ。
さぁ今日も元気良く、夜空の下で…
「っしゃオラァァァァァァアアアッ!!」
「づッはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!?」
ヤーさん共を叩きのめそうか。

〜とりあえずここまで〜

63 :
GJ!
続き待ってる。しかし名乗りに笑ったw

64 :
うおおおおぉぉおGJ!
久しぶりに来てみたらすごい滾った!!
続編楽しみにしてます

65 :
わぁい好評だった。
幼女の性欲強すぎに対してオッサン枯れすぎかもしれんがファンタジーなのでノリでお楽しみ下さい。
それじゃあもうしばらくビッチ幼女(9歳)VSガチムチバトルマニアオッサン(34歳)にお付き合い願います。

66 :
〜オッサンVS幼女 その2〜
体は気合で出来ている。
血潮も気合で、心も気合。
幾たびの戦場を越えて…不敗とはいかんな。
…と言うのはさておき。
一しきり大暴れは済んだ。
ちょっとした力を持て余して威張り散らしているだけの下らんヤクザ衆など、我が敵ではない。
あとは賞金の懸かったリーダー格を連れ出して報酬と交換して終わりの簡単なお仕事です。
いやぁ体を鍛えるって素晴らしい。
これで後はもっと強い奴もいれば更に盛り上がるのだが。

金を受け取り、宿に戻り、夜食をつまみ、シャワーを浴び、一日の最後の整理体操を済ませ…
麗しの幼き痴女がすやすや眠るこのベッドに入らねばならん、のだよなぁ。
備え付けのベッドは二つある。が、現在使用しているのは片方のみ。
朝、目覚めた時に自分のベッドに俺が入っていないと怒るのである、こいつは。
だから一つしか使えない。
全くもって我がままな甘えん坊だ。
まぁ…結局一旦ベッドに入っちゃうと、片腕でわざわざこいつを引き寄せておく俺も、大概甘いんだがな。
「ん…。」
寝息が漏れてくる。
一体どんな夢を見ているのやら。
夢の中で逆レイプでも仕掛けられてんじゃねぇの、俺。
いやぁ俺が対象ってのは流石に自惚れが過ぎるか。
だが何か適当な淫夢とか平気で見てそうだ。
我ながら何とも失礼な妄想だが、こいつに限っては現実ですらやりかねん勢いがあるから困る。

67 :
―――――――――

口元に違和感を覚える。
と言うか顔に何か乗っている。
鬱陶しさのあまりに目を覚ましてみれば。
視界の大半を、奴のご尊顔が覆い尽くしていた。
「んぁ…おじさん。」
反射的にこいつの頭を両手で引っ掴み、突き放す。
「んむ。」
とりあえず上体を起こす。こいつの頭は押さえたまま。
外は…日が昇りかかってうっすら明るくなってきたぐらいか。
いつも俺達が目を覚ます時間よりも早い。
「…何やってんだ。」
問いかける。
いや、もうマジで何やってんのこいつ。
「ちょっと早く目、覚めちゃって。」
「それで?」
「ほっぺにちゅーしただけじゃ、おじさん起きないから。」
「ああ、それで?」
仕事帰りだったからな。俺の眠りも少々深かったのだろう。
「だからもっといっぱいしようか――ぉあ。」
両手で両頬を引っ張ってやる。
顔が面白い形になった。
「ぁーめーえー。」
こいつの睡姦行為に対する反撃を済ませて軽く溜飲を下げた後、解放してやる。
「ぬう…。」
あからさまに不機嫌な顔を向けてくるが、悪いのはこいつだ。
俺の方が許しを請う理由は無い。謝罪されるべきは俺。
「おじさん…キス嫌?」
まぁこいつが反省するはずもないんだが。

68 :
「口は駄目って言ってんだろが。」
言いながら、手の甲で口元を拭う。
…汁でベトついてた。
「なんでぇ?」
何でもクソもあるかこの腐れビッチが。
人が寝てる間に唇ベロベロ舐めやがって。
「お子様には早いんだよ。」
まぁ流石に心に思った言葉でそのまま罵倒するとガチ泣きされるので、現実に捻り出す台詞は選ぶ。
…そういう甘さが反省に繋がらんのかもしれんが。
「早いといけないの?」
「こういうのは大人になってきちんと好きな男の人作って、相手と合意の上でやるの。」
「おじさんのこと大好きだよ?」
「合意とれ。」
「じゃあちょうだい。」
「それが早ぇってんだよ。」
「大人になった後ならいいの?」
「25も下の女なんざ、俺からすりゃこの先何十年経とうが子供も同然だけどな。」
「…どういう意味?」
子供めんどくさい。
子供の相手めんどくさい。

69 :
「俺とお前じゃ年齢差がありすぎるの。
 だから俺から見ればたとえお前が20歳過ぎても30歳過ぎても子供にしか見えないの。」
こいつが20過ぎた頃には俺は40半ば。
30過ぎた頃にはもう50半ば。
何かもう色々とまずい構図しか思い浮かばんぞ。
「…わたし、大人になれないの?」
「そうじゃなくて、お前が成長したらお前のことを『大人の女』と認めてくれるような、
 俺以外の男を探せ、ってことなの。わかるか?」
「ややこしーよ。」
こいつ、賢いんだかアホなんだかよくわからん。
分厚い本をホイホイ読破するかと思えば、本質的な部分はどうしようもなく子供。
まぁ…どっちかと言えばアホなんだろうな。エロいこと大好きな。
つくづくなんつー拾い物をしとるんだ、俺は。
どうしてこうなった。
…そういや俺の弟の嫁の姉が、こいつの「お姉ちゃん」っていう縁はあったか。
その辺も原因の一部ではあったが、繋がりが濃いんだか薄いんだか。
「…ねぇ、何で子供は駄目なの?」
法律的に。
…とか言うと「何で法律はそう決められてるの」で返されるのがオチか。
いくら駄目と言ってもガンガン食い下がってくる。
もうどうしろってんだよこいつ。
「おじさんのこと好きだから、もっといっぱい抱きしめてもらって、もっとキスしたいのに。
 そしたらすごく気持ちいいのに。それの何がいけないの?おじさんは嫌なの?」
…嫌ってハッキリ言った方がいいのかね、これは。

70 :
だが拒絶するとこいつは泣く。
そして余計にすり寄って甘えてきて許してもらおうとする。
いやまぁ、肯定しても調子乗ってやっぱり甘えてくるんだけどな。
こいつのコミュニケーション手段は「甘える」でほぼ全てが構成されている。
ほんとすげぇよこのビッチ幼女。
だから、どう対処するのが一番正しいんだかマジでわからん。
「おじさんに嫌われたら、一人じゃ生きてけないよ、わたし。」
まぁ俺の収入で生きている以上その通りである。
…人に嫌われないように生きてるのがバレると嫌われる、とかどっかで聞いた覚えもあるが。
「へいへい。」
で、結局何だかんだ言って。
俺も理性ではいくら厳しい態度を取ろうと思っても、こいつの泣きそうな顔を見ると反射的に頭を撫でてなだめてしまう。
別に女が嫌いとまでは言わない。
悲しい泣き顔を見せられるよりは、嬉しい笑顔を見せられる方が好きだ。
男同士のドツき合いがそれよりもっと好きなだけだ。
「ん。」
つまる所。
ややこしい言葉を逐一選んで長話を垂れ流すよりも、頭撫でて友好的な態度を示しておけば、
向こうは勝手に落ち着いて納得するから、最終的には手っ取り早いんだよな。
…めんどくさいわ。やっぱもうこれが一番正しい対処でいいよ、もう。

71 :
「まだ早いからもうちょい寝るわ。」
窓を差す。
若干明るくなってきたがまだまだ薄暗い。
昨夜は仕事もしたし、早めに無理矢理起こされたのも気に食わないので、もう少し眠っていたい。
「…ねぇおじさん。」
それでまーた何か残ってるって言うのかよこいつは。全く。
「もっとちゅーしたい。」
「めんどい。やだ。」
流石にもうそろそろ拒絶の一つでもかましてやりたくなった。
「むぅ。」
上体を再び後ろに倒し、仰向けになる。
とっとと二度寝に移りたい。
「じゃあさ。」
するとまぁ、こいつときたら今度は腹の上にまたがってきて、まだ何か言ってきやがんの。
女が無闇に男の胴体になんぞ馬乗りするな、と言いたくもなったが、
何が駄目なのか問いただされる未来しか見えないのでやめておくことにする。
「胸揉んで。」
…今なんと?
「揉んでよ。」
俺の合意を得るより早く、衣服の胸元に手をかける。
とりあえずそこから先は見ないよう、俺は目を閉じて顔も横に反らしておいた。

72 :
「揉んだらおっぱい大きくなるってお姉ちゃんが。」
またあの女の入れ知恵かよ。
「迷信だろ。」
「じゃあ試そうよ。」
痴女だ。痴女がおる。
幼女の皮被った痴女が俺にまたがっとる。
「揉んでよぉ。お姉ちゃんみたいな大きいおっぱいになりたいよぉ。」
あーそういや「お姉ちゃん」すげぇガタイしてたな。
俺より身長高かったっけ。180cmある俺より。どんな女やねん。
「ねー。」
腹の上の物体が胸まで移動するのを感知すると、今度は顔の側面に何か当たってきた。
あーなんか、若干骨が浮き出ながらも柔らかい人肌が直に触れる感触が。
「やめい。」
再び上体を起こす勢いも乗せながら、こいつの両肩を掴んで引っぺがす。
つい目を開いてしまうと案の定、上半身の前面を惜しげもなく晒した幼女の姿があった。
「これも駄目とか言うのー?」
「たりめーだ。」
まだ発達の兆しすら殆ど見えないような胸部を自分で撫でている。
「じゃあキス。」
「その二択以外ねーのか。」
俺の人生内で見られるであろう屈指のビッチが幼女だったとかどんな衝撃体験だよ。
ビビるわ。
「やってよー。人に揉んでもらう方がいいのにー。
 おじさんがしてくれないから自分で揉むのもうやだー。」
風呂で自分の胸揉みまくってたのそういうことかよ。
「ねー。」
薄い胸をむにむに歪ませて先端の色が違う部分を強調している。
もうやだこのビッチ。

73 :
このままギャーギャー喚き続けるのを放置して二度寝を妨害され続けるか。
手短に要求を満たして再度一緒に眠るか。
二つに一つ。
第三選択肢は…思い浮かばん。


で、俺がとった答えは。
「後ろ向け。」
「ん?」
言われてこいつは体を持ち上げて角度を変え、俺に背中を向ける態勢になる。
なかなか素直だ。
何をしてもらえるか直感で理解している場合は。
「ん。」
両手で腰を掴んで俺の方に引き寄せる。
背後から抱きしめるような形となる。
そのまんま両手の位置を上の方にずらし。
「…ん…。」



何でキスじゃなくてこっちを選んだのか。
いやぁ…何となく?
わからん。ノリとしか。
…ちょっといじめてやりたかった、とか?

74 :
「ぁ、ぅ。」
俺は目を閉じている。
特に理由は無い。
見たくないとか罪悪感やら背徳感から目を背けたい、とかそんなこじづけはできるかもしれんが。
「外側」から見るだけでは女性らしい膨らみなど、まだまだ全然帯びていないのだが、
実際手で触れて「内側」まで探ってみると、思いのほか中身が詰まっている。
「ゃ…。」
引っ張ると結構伸びるところとか。
「は…。」
…白状しよう。
割と楽しい。
でもさっさと終わらせてさっさと寝たい。
俺の中の理性が確実にひび割れていっているのがわかるから。
「…ね、おじさん。」
上ずった声で呼びかけられる。
「勃ってる?」




75 :


次の瞬間、俺は手を離して再び仰向けの姿勢に戻っていた。
「もうちょっとやってよぉ。」
「もう勘弁して。寝る。」
再度言うが女が嫌いとは言わない。
むしろ見るぐらいなら好きだ。
綺麗なねーちゃん見て感動するぐらいの本能は流石に残っている。
思春期の少年みたいな存在よりは性欲を枯れさせているつもりとは言え、完全絶無に至る程じゃあない。
だからそりゃあ、
「女の局部をいじらされながら」
「女の喘ぎ声を聞かされ続ける」
なんて拷問を喰らえば、そりゃあ変な気持ちの一つも湧く。
言い訳がましいのは承知の上だ。
だが楽しんでいた俺もまた存在するのは事実だ。
だから体くっつけ過ぎて、こいつの尻のあたりに触れていた俺の股間はまぁ…
そういうことになって、気付かれるわな。
「うー。」
「駄目。終わり。」
寝ながらこいつの軽い体を持ち上げて、俺の真横に横たわらせ、腕を枕としてやる。
その後は、それ以上の文句はこなかった。
…あーいっそこっちから積極的に攻めた方がかえって大人しくなるのかね。
〜また続く〜

76 :
長い時間をかけて少しずつ書きながら投下するのではなくて、
ある程度書き溜めてからまとめて投下するようにしてください。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。

77 :
了解しました。次回以降そうさせていただきます。
失礼、おかけしました。

78 :
えちーキター!(´∀`*)
ビッチやべええ!

79 :
〜オッサンVS幼女 その3〜
ウェイ!!!!

ん、ああ夢か。

窓を見やる。
もう十分朝日も昇りきっていて明るい。
…で、二度寝に入る直前にしていたことを思い出して気分が重くなった。
時間を置いてから改めて振り返ると、俺も随分とまぁアレなことをしでかしていたものだ。
でも元はと言えばこいつの異様なテンションに当てられたせいだ。
俺ぁ悪くねぇ。
頼まれたことやったまでだ。
責任転嫁かっこ悪いだと?知るか。
心の中で何を考えるかなんて自由だ。
しかしキスか乳揉みかの二択で後者選ぶってのはどうなのよ。
どっちの方が構図的に危ないかとか、そんなもん考えるまでもなく。
って、やかましいわ。
女の子の胸って膨らんでなくてもやぁらかいデスネ。
って言うかこの子華奢っぽいようで触ってみると案外肉付きが
おいコラ。
…何を悔いているんだ俺は。
後悔を後悔とせず我道を突き進み生きていくのが俺の信条だっただろうが。
昔、偉い人も言ってたじゃないか。
我生きずしてすこと無し…何だっけ、後悔とともにすこと無し…とか何とか。
まぁ…どこの偉い人かは知らんが。
とりあえず愚考に時間を割くことはここまでにしておいて。
お目覚めのお約束を喰らう感触が無いのに気付いて真横を振り返ると、
俺の方が先に目を覚ましていたということを認識する。
…折角だから俺からかましてやろうか、という思考も湧いてきたが、まぁやめておいた。

80 :
不埒な思いを切り捨てながら上体を起こすと。
「んあ。」
振動でこいつも目を覚ました。
「…あ、おはようおじさん。」
で、結局ほぼ同時に起床しては寝起きの一撃を貰う。
「…おう。」
とりあえず頭を撫でて応じておく。
明け方のことは…特に触れてこなかった。
…俺が内心勝手に引きずり過ぎなだけか。
こいつにとってはあの程度、何気ない日常風景の一部も同然ということである。
友達と遊ぶ、ぐらいの行為と同レベルの。
つくづく魔性の女だ。
んじゃ、拘る必要性の無い過去はそのまま通り過ごさせておこうか。

朝食を済まし。歯を磨き。髪を梳き。
買い出しに出かけ。勿論片手は握られっ放しで。
帰宅したら自主トレして。向こうが飽きて読書に移っても自主トレして。自主トレして。
タオルで汗拭き取ろうとして近づいてきたこいつが変な所に手を伸ばすのを阻止して。
やめんかコラ。
金入りのあった次の日は基本的に暇だ。
うちの生活形式に、週休何日とかそんな固定化された概念は無い。
目ぼしい獲物が見つかったら、さっさと狩りに行って換金するまでである。
今の所は見当たらないので、出現待ちとなる。
で、そんなこんなで飯と風呂も終わってこいつを寝かす時間だ。
平和な一日を謳歌するのも良いものだが、あまり休みすぎると中だるみするんだよな。
尚、湯船の中でやたらベタベタくっついてきた件に関してはあまり気にしないでおく。
いちいち対応するのが面倒だ。
…最初の頃よりこいつとの付き合いを殆ど面倒と思わなくなってきたかな、と思いきや
やっぱり何だかんだで色々ダルいことに気付く。
いや、面倒臭い事態を起こさない振る舞いを覚えてきたら、
その振る舞いの維持が面倒臭くなってきた、って所か。
ややこしい。

81 :
まぁ細かいことはどうでもいい。
さぁて

「おじさん?」
「隠れとけ。」
大きなクローゼットの中に小さい体を押しこませる。
入口のドアを叩く音は一体何だったのか、何故こんな所に隠れなければならないのか。
いちいち問われるが、この野暮用を手っ取り早く済ませたい以上、説明が面倒だ。
…適当なこと言って釣るか。
「いい子にしときゃ後で言うこと一つ聞いてやるから。」
「…ん。」
完全には納得しかねる、といった面持ちだが、
あのまま放っておくと邪魔になるから仕方ない。
とっととこいつを退避させておいて。
早速「お客様」に応対だ。

ガチャリとドアを開け。
顔面に向かってくる刃物を往なして。
殴る。
後ろに控えていた奴らも殴る。殴る。
人ん家に襲撃かける悪い子はどんどん殴っちゃおうねぇー。
「この――ぼぇッ。」
抗議の声だか呻き声だかよくわからぬ音声も耳に入ってくるが、
そんな些事に興味は無い。
やられ役の雑魚の方々お疲れ様です。
残り一人になったのを確認して、その最後の男の武器を弾き落とし。
首を引っ掴む。
幼女のふとももと比較するとゴツゴツ加減が半端無い。
引き合いに出すには極端過ぎるが。

82 :
「で、お前ら何用?」
俺の一睨みに程良く震え上がっているが、
生憎こんな雑魚共をいくら屈服させてもあまり楽しくない。
「…言われなくても大体わぁってんだろうがよ。」
生意気な。
首への握力を高める。
ぐあ、とか呻いて苦しそうにしたのを確認したら緩くしてやる。
「まぁどっかの奉仕活動…じゃなくて報復活動か。」
「その通りだよ…クソ野郎。」
生意気過ぎる。
手元の痴れ者を地面に叩きつけておき、
この襲撃は大方昨日潰した連中の残りが、ご丁寧にも仕返しにやって来たものなのだろうと結論づける。
とりあえず返り討ちの返り討ちは完了。
我が宿舎に被害が及ぶ前にさっさと戻ろう。
と思って家入ってみりゃ、
知らん間に窓割って侵入とか舐めくさった行為に及ぶコンチクショウがいるでやんの。
「…ッやべ!!」
表の連中はマッハで掃除したが、既に所々物色された形跡がある。
余程俺のこの手を血に染めたいようだ。
まず目についた一人をそォいと叩き潰す。
そのまま奥に駆け入ると、一人がクローゼットを開く場面に―――おいィィィィィッ。
「あ。」
「んぇ?」
ドアとクローゼットの位置が中途半端に遠いッ―――
「て、テメェ!!大人しくしねぇとこのガキはッ!!」
―――うちの大事なお姫様にナイフを突きつける隙を与えてしまう。
それにしても何ともまぁ、わかりやすい展開ではあるな。
が。

83 :
「逆だろ。」
きっぱり言い返してやった。
「…何?」
困惑している。
で、我が家の腐れビッチ、もとい姫君は喉元に向けられた刃を見て、流石に萎縮している。
さっさと状況を打破してやらないとな。
「下手にそいつに手ぇ出しゃ、その瞬間俺が『大人しくしてやる』理由も無くなるんだが?」
奴を見据える目つきは最大限鋭さを維持しつつ、口の端を釣り上げて「凶悪な笑顔」を演出する。
我ながら相当ヤバい顔になっているんではなかろうか。
「は…ハッタリだろ!?」
焦りが見透けているぞ。
「表の『掃除』から俺が帰って来たのが十分証拠だろ。」
「んだと…!?」
まともにやり合えないから小細工する。
それはわかる。
が、やり方が悪いんだよ。
「…もう一回言おうか。うちの大事な娘をせば――」
全くもって手間を取らせる。
「――俺も遠慮無くお前をブチしていいことになる、ってな。」



勝手に戦意を喪失して下さった。
話のわかる奴で助かる。
玄関先まで送り届けた後、お礼に向かいの壁まで殴り飛ばしておいた。

84 :
「終わったからもういいぞ。」
かくれんぼ終了を促す。
さっさと二人で一緒に部屋の片づけをしないと――
「…。」
俺を視認するなり無言で駆け寄られて抱きつかれた。
背中に回した両手はガッチリ固定。
俺の腹筋あたりに顔を押し付けている。
「あー、うん。」
とりあえず頭を撫でておく。
「怖かったよな。」
「…おじさんが、たすけて…くれるって…わか、ってた…から…。」
もう片手で背中もさすっておく。

こいつが落ち着いてから部屋の片付けに移り、
双方共に汗まみれであることに気付いて、再度軽くシャワーを浴びた。
ちなみに窓の修理費は、さっきの連中から徴収してきた財布の中身で賄う予定である。
やれやれ。やっとまともに寝られるな。
「おじさん。」
「何だ。」
「わたし、いい子で隠れてたよね?」
「そうだな。」
野郎共に見つかったのは伏兵を計算しなかった俺の落ち度であり、こいつに罪は無い。
「ねぇ。」
ベッドに腰かけていた俺に顔を近づけてくる。
「言うこと一つ聞いてくれる、って、言ったよね。」

85 :
…あー。
説明端折るためにそんな約束しちゃってたな。
「…そうだな。」
何やら妙に顔を赤らめている。
さっきまでボロボロに泣いていたのが嘘のようだ。
泣き晴らした赤さかもしれんが。
「キス。」
…わかりやすい注文で助かった。
と言いたい所だったが。
よく考えりゃこの状況で頼むキスが、頬への口づけ程度で終わってくれるわけもないか。
「…お口開けて。」
目を閉じて、とかじゃないのな。
「待て。」
「んう?」
「どんなキスがいいんだよ。」
あまりまともな返答が来ることは期待していない。
でもとりあえず聞く。
俺も俺で結構なビビリなのかもしれん。
「舌でぺろぺろ舐め合うやつ。」
で…いざもらった返答への感想を正直に告白すると。
多分それぐらいの注文が来る気はしていた。
ただ一つ言いたいのは、そんなお願いはもうちょっとぐらい恥じらいを込めたらどうだってこと。
…今更過ぎるか。今更過ぎたな。
「…どこでそんなキス知ったんだよ。」
「お姉ちゃんよくしてくれたよ?」
うん、まぁその返答もほぼ予想通りなんだなこれが。
「言うことを聞く」という前提条件を示したのは俺。
ここでまで「口はやめろ」とか拒絶すると確実に喧嘩になる。
退路無し。
腹を括れと。
…俺ついさっきまで悪漢共を軽く捻ってたよな。
何でこんなちっこい幼女一人に勝てないんだろうか。
と言うか何だこの状況の高低差は。
「野郎共と大乱闘」から「幼女との性的交渉」て。
ご褒美?

86 :


「んむ。」
とりあえずベッドに仰向けになって、
お望み通りに口を軽く開けておいた後は、こいつの好きなようにさせておいた。
こうして横たわるオッサンの口中をベロベロ貪り尽くす幼女という地獄絵図の完成である。
どんな悪鬼羅刹も裸足で逃げ出しそうだ。
延々ベロベロベロベロと。
犬かお前は。
いや犬でもこんなに舐めねぇよ。
恋人同士のお熱いディープキス?
そんないいもんじゃない。
本質的には子供が親に甘えているだけ、だと思う。
やり方が過剰なだけで。
もっと言えば乳幼児が母親の乳をしゃぶっているだけ、が一番近いんじゃなかろうか。
唾液しか出ないけどな。
そんなことを考えていると、ふっ、と突然口が離れていく。
「おじさん。」
そろそろ飽きたか?
「大好き。」
残念、ただの途中休憩でした。
えらい勢いでこいつの唾液が落とし込まれてくるが、
少々気に食わないので出来る限り上に押し返しておいた。
結構な頻度でこいつの喉が鳴っている。
…ところでいつまでやんの?
いつまでそんなベチャベチャベロベロビチャビチャネチョネチョゴプゴプと。
とか何とか言ってるとまた口が離れた。
「すー……はー……。」
ただの深呼吸でした。

87 :
で、まぁた戻ってくるのかと思いきや。
突然顔の位置をずらした。
「ん。」
そして今度は喉を舐めてきた。
何、首ちゅー?
「そこまでやっていいって言ってねーぞ。」
抗議の声を上げつつ、頭部を引きはがす。
別に好きにやらせておいても良かったが、
あんまり調子に乗せすぎるとどこまで進めちまうか、わかったもんじゃない。
「…言うこと、聞くって。」
「一回だけな。その一回でキスまでだ。」
軽く、むぅ、と唸る声も聞こえたが
それじゃあキスならいくらでも好きなだけやってもいいんだよね、とばかりに唇に戻って来た。
生意気言う口は塞いじゃえ、って感じもする。

散々むしゃぶり尽くされた末に一旦唇を離すと、
このド痴女はあろうことかまた胸元をはだけて強調してきたので、
とりあえず頭引っ掴んで胸元に抱き寄せ、きつめに抱きしめることで黙らせておいた。
やっぱり俺から攻めた方が大人しくなるのは早いんだろう。
俺の胸板に顔を埋めて眠るこの腐れビッチの髪から漂う芳香は、
結局何だかんだ罵倒しつつも嫌いになれなかった。
〜更に続く〜

88 :
よろしい、全裸で待つ。

89 :
年の離れた幼馴染みに、おへその下あたりを蚊にヤられてキスマークみたいなんだよね、と言われたら、どうする!???

90 :
〜オッサンVS幼女 その4〜
暑いわ。

俺の真上でうつ伏せになっているこいつが完全に寝入ったのを確認。
刺激を与えないように、ゆっくりと真横にずり下ろす。
これで拘束具が外れて自由になった。
再度刺激を生まないように注意を払いつつ体を起こし、ベッドから降りる。
…あの態勢のまま寝っ放しだったら、翌朝寝汗がやばいことになっていただろうな。
外は日が沈み切って、黒い空に月が浮かんでいる。
三日月と半月の中間ほどといった所か。
然程満ちてはいない。
まぁ、あまり細かいことには拘らないでおく。
窓際に座布団を敷いて腰を下ろす。
買っておいた酒を開け、不完全な月夜を眺めながら安いツマミで飲む。
あまり酒は飲む方じゃない。
昔、「思いの外酒に弱くてむしろ驚いた」なんて言われたことまである。
まぁその何とも失礼な台詞を吐いた奴、つまりその当時同伴で飲んだ相手が
意味不明と言っていいぐらいのウワバミだったことを差し引いても、
多分俺は大して酒に強くない。
それでも時々無性に酒を飲みたくなる。
正直、酒を特別美味い物だとは思ってない。
今手元にあるコレ自体はありふれた安酒であり、美味くもないのは当然なのかもしれないが、
馬鹿みたいな値の張る高級酒の類も、一度か二度ぐらいなら口に入れた経験はある。
それでも安物よりは美味いんじゃないか、程度の感想が湧いたぐらいで
「酒への認識を改める」ほどの感動なんて生まれやしなかった。
安酒も高級酒も、酒は酒だろう。
俺は三十過ぎまで生きてきた今でも、単純に「喉を潤す」という目的を果たすのに
最も理想的な飲み物は「冷やした茶」だと、幼少期から変わらず考え続けているぐらいである。
だから普段の飯の際、脇に置く飲み物は冷茶である。
飲食店で食事をする時も、タダで持って来てもらえる冷水だけで最後まで通すことが多い。
「酒を飲むことを主体に飯を食う」という人種がいるが、俺にはそういう連中の気が知れない。
それなのに、たまに思い出したように酒を飲む。
何故かついつい飲む。
さして美味くもない酒を、大した感動を得るわけでもなく、無意味な通過儀礼のように飲む。
本格的に酔ってくる前には飲むのを切り上げるので、
飲酒を楽しめているのかどうか俺自身にすらよくわからん。
全く、何でこんな無駄なことに時間をかけてるんだか。

91 :

まぁ頭の中で否定的な意見をいくら垂れ流しても、
しばらく時間を置くと「つい」手を伸ばしてしまう癖を根付かされているという事実こそが
「酒に酔っている」ということなのかもな。
ツマミを食べ尽くし、まだまだ中身が残ったままの酒瓶を片付ける。
食べ物をかじったので一応歯も磨く。
「休日の一人酒」はこれで終わりだ。

そして宿から少し出た所で、運動を始める。
いつもの自主トレである。
飲酒か運動かどちらの方が好きかと問われれば、俺なら迷い無く運動と答える。
アルコールよりこちらの方がよっぽど中毒だ。
以前俺の膝の上であいつがなかなか読書を終わらせてくれなくて延々離れてくれなかった時、
性欲ならぬ運動欲で全身が呻き声を上げていたような記憶がある。
うん、断じて性欲なんかじゃないですよ。
俺は何を強調している。
それにしても。
こうやって鍛錬と闘争の反復作業で長年鍛え続けたこのマッスルボディー。
高めの身長と合わさって我ながら自慢の逸品だとそれなりに自負してはいるが、
だからと言ってオッサンの筋肉と汗の結晶なんぞにベタベタすり付いて、あいつは何が楽しいんだ。
あいつも、あんな華奢な…触ると意外と肉付きが良くてぷにぷにしてるが…身体の子供なんかじゃなくて、
もっと目に見えてわかるような性的魅力を撒き散らす、豊満な肢体を誇る大人の女とかだったら
俺の方はもうちょっと楽しいのかもしれんが。
いや…そのナリであそこまでどうしようもない腐れビッチだったら尚更引くかもな。
あの性格、幼女だから許せるって面も少なからずあると思うし。
まぁいい。
さっさと雑念は捨てて自己鍛練に集中だ。

そこそこの所で切り上げる。
整理体操も終わらせた。
また結構な量の汗を流すことになったが、
もう今日だけで既に二度も風呂に入っていたことを思い出すと、
三度目のシャワーというのも面倒だ。
面倒だが…汚れた体のまんま、あいつの隣で寝るのは余計失礼だろうと思い直す。
やっぱり清潔にしとかないとな、まぁ。
ついでにトイレだ。


92 :

しかしまぁ、実際入っちゃうと狭苦しさの無い一人風呂に軽く感動を覚えちゃって、
解放感のおかげで生半可な負の感情が吹き飛ぶ。
人間の感情って結構単純だ。
別に一人風呂ぐらい仕事帰りにはいつもやってるだろうに。
一日二回もあいつと一緒に入ったからだろうか。
さて、お姫様との添い寝に備えた身だしなみは済んだ。
我がままなド痴女への最低限の配慮とも言うが。
俺も律儀なもんである。
ついさっきまでヤクザ衆の報復に応対していたことを思い出す。
住居を嗅ぎ付かれたことが判明した以上、これから当分の間は警戒の色を強める必要がある。
何より、俺はともかくあいつに被害が及ばないように十分注意だ。
今度は「娘を盾にされる」なんて隙すら与えないようにならんとな。
そのためにも、さっきだって改めて自主トレを―――

えーっと。

寝室がもぬけの殻だった。

枕の下に何か挟んであった。
書き置きのようだ。

「娘さんを返してほしかったらここまで来てね☆」
以上、意訳。
…。
おめでとう!
ペット系ビッチ幼女は囚われのお姫様に進化した!!
……。

どうやらトレーニングのためにほんの一瞬だけ家を空けたのが裏目に出たようだ。
どんだけー。
そんな細かい隙まで逃さず見張られてたっつーのかよワッホイ。
連中も暇な奴らだなぁ、そう思うだろブラザー。
とまぁ、ここにいない弟に話を振ってもしょうがないので。

93 :

早速秘蔵の…あれ。

我が秘蔵の「得物」まで無かった。
そっちも連中の目に付いて、ついでに持って行かれたようである。

よし。
決まりだ。
全力で潰そう。
最近のいつも通りに素手で行かざるを得ないが、その辺は気合でカバーだ。

愛用の指抜きグローブを両手にはめて、夜の街に乗り出す…
…前に中途半端に残っていた残尿感だけ先に絞り落とすべくトイレに向かった俺は、
我ながら結構冷静なんじゃないかと思った。
オーケィ。
今度こそ乗り出すぜメトロシ…じゃなかった。
サウスタ…どこだよ。
気を取り直して。
さらわれた我が秘蔵品とお姫様を助けるため、危険な街へ―――
行くぜッ!!



意外とワクワクしてるように見えるのは気のせいってことにしといてくれ。




94 :
道すがら襲いかかって来た雑魚を潰して潰して道も尋ねながら潰して。
…お前らわざわざ俺一人潰すために集結したのか。
本気で暇なんだな。
そんなわけで、行き先の途中にあるそこそこ広い公園に出くわしたのだ。
…ふと見ると、ベンチに一人のイカした男が座っていた。
ウホッ、いい(強そうな)男…。
そう思っていると、突然その男は俺の見ている目の前で
ゆらりと立ち上がっては周りの雑魚共と一味違うオーラを発し始めたのだ。
「闘(や)らないか。」
そういえばこの公園は不良の溜まり場として利用されることで有名な所
…だったっけ。いや知らんし。
強い奴に餓えていた俺は、誘われるままホイホイと臨戦態勢に入っちゃっ

とか何とか言ってたらいい男がどっかに吹っ飛んだ。
俺の獲物がッ。
「…いきなり何だ?」
いい男との睨み合いに集中していたせいで、
真横から乱入者が割り込みを仕掛けて奴を殴り飛ばした、という事態の認識が遅れた。
マジでいきなり何しやがんだこいつは。
「フン…。」
乱入者は愛想も人相も悪く、オッサンの俺より更に年上っぽいオッサンだった。
ガタイも凄い。俺より更にデカくてマッチョだ。
何でまたこんな夜中、ヤクザ狩りなんぞに精を出す変態がいるのだろうか。俺以外にも。
色々問い詰めたくはあったが、
このオッサン情け容赦無く俺にまで拳向けやがんの。
「おっ…とォ。」
不意打ち気味の初撃を回避。
イヤン手が早いのね。
なんて冗談も通じそうにない威圧感を放ちながら、オッサンはガシガシ攻めてくる。
しかも激しいのね。
とりあえず避けたり弾いたりはできているが、攻撃の鋭さが雑魚連中とは段違いだ。
しかも重てぇ。弾き方悪いと手が痛ぇ。
「調子に――」
やられっ放しは気に食わないので、間を見つけては態勢を直して。
「乗んな!!」
ハイキック。
オッサンの頭を刈る――

95 :
――とはいかず、避けたせいでオッサンを背後から襲いかからんとしていた雑魚に命中する。
カウンター気味に繰り出されていたオッサンの拳も俺を通り過ぎて、後ろにいた奴を殴り飛ばしていた。
周りに邪魔されるのが面倒だ。
その見解だけは一致したらしく、俺達は一旦お互いを無視して周囲の掃除から始めた。
たった今出会ったばかりのオッサンと、流れで共闘する形になる。
オッサン&オッサンVSヤクザ。何だこの暑くてにそうな構図は。

それなりの数のマフィアやらを潰してきた俺相手ですら、
反撃の隙をなかなかくれなかっただけあって、オッサンはそりゃあもう強かった。
見る見るうちに雑魚の数が減っていったぞ。
一先ず余計なもんは取っ払った。
とっとと仕切り直そうじゃないか。
オッサンに視線を向けると、向こうも俺の存在を視界の中心に収める。
敵の敵なんだからこのオッサンは味方なんじゃないか、と思わんでもないが、
向こうは闘る気満々なんだから応じるのが礼儀だ。
さっきはいきなり獲物を横取りされて憤慨しかけたが、
おかげで予想外の強敵と向き合えたので良しとする。
さて、早速――

「君達!!」
横から声が割り入る。
何かまた来た。
「君達はあの連中と戦っているのか?」
声の方に目線をよこす。
また別の中年男性が歩み寄って来ていた。
俺が30半ばに対して、今共闘したデカいオッサンは丁度40程に見えるが、
今度来たこの小太り紳士は50を過ぎたぐらいに思える。
30代のマッスルおじさんと40代の超マッスルおじさんと50代のチビデブおじさんの揃い踏みか。
何だこの中年の祭典は。
誰得。
ニッチ過ぎる。修正が必要だ。
「どうしたおっちゃん。」
一応相手をしておく。
デカいオッサンの方も新しい横槍に対して不満顔だったが
流石に対話を求めてきた相手にまで遠慮無く殴りかかる程、傍若無人ではないようだ。
俺はいきなり殴られたが。

96 :

「君達の力を見込んで、どうか頼みがある…!!」
小太り紳士は真剣な面持ちで話し始めた。
紳士マジ真剣。
「うちの娘が奴らに誘拐されてしまったのだ。
 礼は弾む…だからどうか、娘を助け出して欲しい!!」
「…マジか。」
あいつら、うちの大事な可愛いお姫様もとい腐れ幼女ビッチクイーンに飽き足らず、
こんな妙に綺麗に身だしなみを整えた中年紳士の娘までさらってんのかよ。
…それにしても。
「おっちゃん、向こうに何したんだよ。」
…この絶妙に治安の悪い街の中にあって、
紳士のその「妙に綺麗な身なり」がほんのちょっと僅かに引っかかった、というのも本音だ。
そんなお綺麗な服着て、何か恨み買うようなことでもしたのか。俺みたいに。
「まさか。私が言うのも何だが綺麗な娘で、
 前々から悪い虫がつかないかと心配していた矢先にこれなんだよ。」
まぁ、向こうはこう返してきたけどな。
「…よしわかった。」
「おお、引き受けてくれるのか!!」
とりあえずは承諾する。
「俺も丁度娘がさらわれてたんだよ。それを助けるついでで良けりゃな。」
「なんと…お互い災難だな…。」
「礼は弾むんだろ?」
「無論だ。私に聞ける範囲で良ければ、どんな要求でも呑もう。」
気前のいいこった。
その娘とやらを救出した時に、どんな無茶振りをしてやるか考えとくのも悪くないな。
「オッサンは?…俺もオッサンだが。」
さっきからダンマリ続きのデカいオッサンにも話を振っておく。
「…貴様も今、さらわれた身内のことが気がかりか?」
…ああ俺に聞いてんのかそれ。

97 :

「一応な。さっきあんたと闘り合ってた時は忘れかけてたが。」
むしろマジで忘れてたかも。
向こうの闘志に当てられて熱くなってたわ俺。
忘れてたと言えば、オッサンに不意打ちで一撃必されたいい男も。
いやそっちはどうでも良かったわ、もう。
「懸念を抱えたままの貴様と殴り合っても、到底満足のいく仕合にはなるまい。
 連中を先に叩き潰すぞ。」
あらまだ共闘してくれんの?
ぶっちゃけその辺が頭から消えてた俺なら、あのままでも思う存分戦ってた気もするが、
そんな親切心から俺本来の目的を手伝ってくれるなんてありがたい話じゃないの。
やっぱり本来の目的こそが一番大事の最優先事項だよな。
「おお、君も引き受けてくれるのか?」
「そちらの話に興味は無い。この男とはまともな形で決着をつけたいだけだ。」
何このオッサン。
無口無愛想と見せかけて「勘違いするな」展開まで軽くやってのけるとかどんな高純度ツンデレだよ。
巷に溢れ返った安っぽいツンデレ小娘キャラに見習わせたいわ。
「悪いな、あんた。」
「人質でおびき寄せるという手口も気に食わん。そんな連中は一刻も早く消し去るのが世の為だ。」
案外熱い奴なのか、この人。
とは言え。
「…じゃあ何でさっき俺にも殴りかかったわけ?」
この辺はちゃんと聞いとくべきだよな。
「殴る敵さえいればそれで良かったんでな。」
…こいつが一番暴力的なんじゃないのか。
熱い奴とかいう評価は取り下げるべきだろうか。
こんな人が「世の為」とか口走っちゃっていいんだろうか。
「強い奴と戦えればそれでいいとかそういうクチか?」
「そんな所だ。こうやって貴様の事情を聞くようなこともなければ、あのまま続けていただろう。」
話が通じるんだか、ただの危険人物なんだか、どっちなんだよあんた。
まぁ「強い相手がいればいい」ってあたりは俺も大差無いんだが。

98 :

「事情聞いちゃったからには、きちんとした状況で闘り合いたいと。だから手伝うと。」
「…そういうことにしておけばいい。」
出たよ素直じゃない遠回しな肯定。
こいつほんとツンデレだな。
中年の祭典のうち一名はツンデレ属性付きと申したか。
どこまでニッチの最先端突き進むんだよ、この公園の会合。
「無駄に喋り続けるのも時間が惜しい。先に行かせてもらう。」
踵を返されてしまった。
隣の中年紳士の方を見ると、「頼んだぞ!!」とでも言いたげに俺達に熱い視線を注いでいる。
暑苦しい中年三人の祭典はここまでのようだ。
ここから先はダブルマッスルおじさんのバトルカーニバルだな。
「おいオッサン。」
とりあえず俺はツンデレの背中に向かって。
「俺の目的地は逆方向だ。」
道を間違っていることを告げた。

無言のまま戻って来てそのまま俺の横を通り過ぎていったオッサンを、
ちょっと可愛いと思ったのは胸の内に秘めておく。
〜またしても続く〜

99 :
GJ

100 :
〜オッサンVS幼女 その5〜
さらわれた幼女を助けに行く道程で、
あろうことか自分より年上であろう同性の中年に萌えるという禁忌に触れかけたりもしたけれど、
私は元気です。

無尽蔵に湧いてんじゃないのかと思わんばかりの量で襲いかかる雑魚敵軍団を
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
夜明けの光を背に受けながら、目的地までひたすら突き進む。
気付いたら徹夜まっしぐらで戦っていたわけだが、気にせずガンガンいこうぜ作戦を維持。
ここまでテンションが保つのも、直前に多少なり酒を入れたせいだろうか。
拳が鈍ってなきゃいいが。
まぁ途中で鉄パイプ拾って、それ武器にしてるんだけどな。
最後まで全部素手ってのもしんどいし。
終わったらあのチビデブ紳士にたんまり返礼を要求してやる。
とは言え隣で一緒に戦ってくれているデカいオッサンの方は、ずっと素手なんだが。
でもさっき取っ組みあった感触からして、あのグローブ何か仕込んでたような。
そういや向こうも徹夜だよな。
身体に障ったりしないのかねぇ、そこん所大丈夫なんだろうか。
アホみたいな強さに物を言わせて、終始無表情で目のついた獲物を片端からドツき回すやっこさんに、
そんな下らん心配はかけるだけ無駄か。無駄だな。
オッサンと共闘とは言いつつも、お互い好き勝手に共通の敵をボコっているだけのような
微妙な距離感を保ちつつ、目的地に大分近付いてきていることを認識する。



たまに有象無象の雑魚共とは一味違う奴が紛れ込んでいる。
部隊長、とでもいった体の。
「…やれやれ。」
薄汚れた軍服を纏った男が倒れ伏しているのを、見下ろしながら呟く。
「あんた結構強かったぜ。」
なんか無暗やたらに動きが素早かったのを振り返りつつ。
いやほんと無駄に強くて困ったわこやつ。燃えたが。
何にせよ目で追いきれない範囲じゃあない。

101 :

「しっかし、何でまた軍人崩れがこんな所で。」
大分形が歪んできた鉄パイプを肩に担ぐ。
そろそろ新品に取り換えようかな。
…とか何とか言ってると。
「…そのまま返させてもらうぞ、その台詞。」
返答をもらった。
まだ意識あったのかあんた。
「そんな『剣術』、どこで磨いたんだかな…。」
なかなか下らんことを突っ込んでくる。
しかし、既にまともに起き上がることもできなくなった相手にまで、
わざわざ止めをくれてやる必要も無いか。
「さぁな。自分で考えな。」
そのまま軍人崩れのたわ言を華麗にスルー。
とりあえずこの面はクリアだ。
ようやく辿りついた連中の本拠地…最終面にブッ込むとする。
オッサンは…先行っておっ始めてるのか。
さっさと引き続く。

廃ビル内を上へ上へと駆け上がる。
連中が「ここまで来てね☆」と書き残した場所はここで合ってたはずだが、
無駄に静かだ。敵の姿が見えん。
と思ったら最上階ちょっと手前でいっぱい待ち伏せてらしたんですがね。
ああこの奥に最終ボスがいるのかな、と思って戦闘開始したら
ちょっと間を置いて下の階段、つまり俺達の後ろからも何かいっぱい押し寄せてきた。
「挟み撃ちか。」
小賢しい真似を。
そこそこ高い階層でこれやったのは逃げ場を封じるためか。
「気に食わんな。」

102 :
オッサンが忌々しげに吐く。
あんたは最初っから終始、連中に対して気に食わなさげだったけどな。
「後ろを引き受ける。」
「あ?」
俺の確認を取るより早く、オッサンは方向転換して、背後の増援の方に向かって行ってしまった。
おいおいオッサン。
伝統のツンデレ芸「勘違いするな」に引き続いて、
お次はまさか伝家の宝刀、「ここはオレに任せてお前は先に行け」を抜き放つ気か。
あんたは一体どこまで俺に惚れてるんだ。
「…仕方ねぇな。」
あそこであんたと共に戦う流れになったのも何かの縁だったんだな。
オッサンよ…
お前の遺志は…無駄にはしないッ…!!

まぁあの馬鹿強マッスルがぬ心配なんてぶっちゃけ一切してないんですがね。
俺も自分がぬ心配なんて全くしてないのと同様に。

前面の雑魚軍団だけを切り開いて更に突き進む。
ボスはどこだ、ボスは。
雰囲気を重視して扉を蹴り破る。
部屋のド真ん中に一人だけ佇んでいた。
いた、ボスいた。
貴様くァーッ貴様が皆ウォォォォッ。
「よォ。」
「…よォく来なすった。」
でもとりあえずは挨拶から始まる俺達。
けったいなロングコートを身に纏って大ボスの風格を演出したがっているこの男は、
俺よりいくらか若いようだ。
20代末ほどに見える。
何だ、親父の後でも継いだばっかりなのか。
雑魚を侍らせず、一人だけで待ち構えていた気概は認めてやらんでもないがな。
ジュースでもおごってやろうか。

103 :

「早かったなオイ。昨晩おっ始めて午前中には到着かよ。」
「あんたらが寝かせてくれねぇもんでな。」
ほんとどうしてくれんだこの寝不足。
「安心しろ、今寝かせてやる。」
「そちらからお先にどうぞ。」
大ボスさんは手元の長袋から得物を取り出し―――ってオイ。
その刀は。
「なに得意げに人のもん握ってんだ。」
「そんな大事なもん置きっ放しにしてた奴の言葉かァ?」
我が秘蔵の得物はこの痴れ者の手に渡っていたようだ。
よし、決まりだ。
いや最初っから決めてたけど。
「潰す。」
「上等ォッ!!」
右手親指で首の手前を掻っ切る動作にて挑発する。
奴は抜刀後、鞘を投げ捨てて襲いかかって来た――コラ鞘を粗末に扱うな。

「はッ!!」
正面から振り下ろされる。身体ずらして回避。
「らァ!!」
斜め上に薙がれる。屈んで回避。
「だッ!!」
横薙ぎで振り回される。下がって回避。
「ンのやろッ!!」
顔面に突き出される。首ずらして回避。
「…!!」
辺り構わずブンブンブンブンと。回避回避回避回避。
「………!!」
回避回避回避…。


104 :

「やる気あンのかてめぇ!!」
叫び散らしながらも手は休めてくれないが勿論全回避。
髪の毛に掠らせもしないぜ。
「オラオラどうした当ててみろやオラ。」
真後ろに下がり過ぎて壁際に追い詰められたりしないよう、
後退時にやや斜めに角度を入れておくことで、部屋中グルグル回り続ける形にする。
「だァらッ!!」
すかさず回避。
まぁ俺の自慢の硬くて太い…じゃなかった。
厚くて重い長刀を、気軽にブルンブルン振り回す腕力だけは褒めてやってもいい。
「下手くそー。」
「ンぬァァァ!!」
当たらなければどうということはないが。
「一撃も当たらなくてねぇどんな気持ちねぇねぇどんな気持ちッ!?」
「クソがッッ!!」
挑発にキレたらしく大上段に振り被った、
その
瞬間を
逃さず―――
「はいィァッ!!」
手首に強振を叩き込んだ。
がっ、とか呻き声が上がる。
堪らず手元から吹っ飛んだ刀は、後ろの方をガラガラ転がっていく。
物の見事に奴の大攻撃の出鼻を挫いてやった。
いやそんなことより…我が愛刀は無傷だ、よしよし。
「痴れ者が。」
手首をものっそい痛がっている大ボスさんを見下す。
そりゃあもう見下す。

105 :
「武器一つ手にすりゃ強くなれるとでも思ったかぁ?」
残念だったなぁ。
それだけで実力が上がるんなら、俺ここまで苦労してねぇよ。
「手前の軍人崩れの方が、あんたよか強かったぞ。」
アレ相手には攻撃全回避といかなかったからな。
「…黙れ…!!」
「どうせその地位も親の七光りなんじゃねーのかぁ?」
「だァァまァァァルェェエエエァアッ!!」
右ストレート襲来。
左で捌いて。
右ボディブローで反撃して。
「ばッ…!!」
左アッパーで、
天井まで、
飛べッ。

「はー……はー……。」
吹っ飛んだ勢いで天井に突き刺さってそのまま落ちてこなくなる…
とまでは流石にいかず、天井を軽く凹ませながら跳ね返って落ちてきた。
狙ってたんだがな。まだパワーが足らんか。
それとも鉄パイプ握りっ放しで拳部分だけ当てるアッパーはちょいと無謀だったか。
ところで親の七光り、は図星だったのかしら、あのキレ様。
「立てよ。」
さておき。
大ボスさんは会心の二連撃を貰いながらも、まだ意識を保っていらっしゃった。

106 :
「はぁー…クソが…!!」
ガッタガタの体を何とか起こしなさる。
脚にもきているようだ。
「うちの娘と…あと何かちょっと小柄でふくよかな紳士からさらったっつー娘はどこだ。」
「うるせーよ…。」
答えない気か、生意気な。
俺の得物に気安く触れた時点で十分、この上無く生意気だが。
「手ぇ出してねえだろうな?」
「ガキはあくまで、テメー誘う餌だ…傷もんにするような真似はしてねぇ…。」
ほう、いい心がけだ。
「こっちにも…はー…最低限の面子はある…。」
「拉致なんかしといて何が面子だコラ。」
「ぐッ…!!」
そんな悔しそうな顔したっておじさん許しませんよ。
「そういや紳士の娘の方は何でさらったわけ?」
「あ、そっちはちょっとオレ好みだったんで。」

ああ、そう。
あれ、何を顔を赤くしてるのかな。

「どゥるァァァアアアアアアアアッ!!」
「させるかァァッッ!!」

最後の一撃が交差する。
立っていたのは。
無論、俺。

ファイナルファイト〜ダブルマッスルおじさんがいく!編〜完ッッツ―――!!

一応言っておくが、大ボスさんは壁を凹ませるぐらいにブッ飛ばす程度で済まして
高層階から叩き落としたりはしていない。念の為。

107 :


我が秘蔵の愛刀を拾い上げ、鞘も拾って納める。
やれやれ、まさかコレまで盗まれるとは。
…元はと言えば、あいつと一緒に過ごすようになってから、
自分の手を汚す様を見せるのが嫌で封印したんだったか。
あいつが持って行かれたのに気付いた瞬間は、
思いっきりコレで百人斬りに行く気満々になってたからなぁ。
結果的にはこっちも無くなってたおかげで…しをせずに済んで、良かったのかもしれん。
さて。
後はあの最後の扉を開けるだけか。
ガチャっとな。
「あ…。」
簡素な部屋に、女の子が、二人。
「おじさん!!」
「おう。」
会いたかったぞマイスイートプリンセスもといド腐れビッチ。
体当たりでもかますかのように抱きつかれたが、その反応は全くもって想定範囲内だ。
柔らかい頭髪を撫でておく。
昨日の晩から本日昼前まで、よく考えれば別に大して時間も経ってないんだが
こいつに触られ、触ったのが随分と懐かしい感触に思える。
よしよし、言ってた通り外傷とかは見当たらないな。
で、だ。
「そっちは…。」
俺が来るまで、こいつが抱きついてた向こうの女の子は、と。
「…助けに、来てくれたんですか?」
改めてその姿を観察する。
ややあどけなさが残るも、成長はある程度終えた少女…16,7歳ぐらいだろうか。
しかしそんなことより、粗末な衣服の下になかなかとんでもない物を二つ抱えているのが
明らかに見て取れることの方が重要だろう。
しかも別に腹がだらしないわけでもない。
更に下を見ると臀部もまぁ、そこそこな。
やだ…何そのバディ…。
囚われのお姫様ってこうあるべきじゃないのか、としみじみ思わされる。
こんな色気の無い体型の幼女じゃなくて。
成程、おっちゃんが言ってたように悪い虫つくのも仕方ないんじゃないの。

108 :
「あんたの父親に頼まれてな。」
「え…父親?」
「娘をさらわれたから助けて欲しい、って。」
こいつを助けるついでだが、と付け加えつつ。
…しかしこの少女は、父親という単語に対して何やら訝しげだ。
「親父さんじゃないのか?あの、ちょっと太ったおっちゃん。」
「それは…違います!!」
何故か怒られる。
うんまぁ、確かにおっちゃんとこの子全然似てない。
それとも母親似なのかね、と思いきや。
「私、あの人の所から逃げてきたんです!
 そしたら、ここの人達に捕まってしまって…。」
この口ぶりからして、親子関係ですらないのだろうか。
じゃあ何故あのおっちゃんは娘とか言ったんだ。
「…なぁ君。一体何があったわけ?」
これは詳しいことを聞いておかねばなるまい。
「それは、あの…。」
言いあぐねている。
よっぽど嫌な思い出でもあるのか。
「…うっ…。」
しかも泣き出した。
おいおい。
そんなにやばい事情なのか。
「…どういうわけ?」
俺の腹筋に顔をすり寄せるこいつに振ってみる。
…どうでもいいけど結構汗かいてるんだが、それでもくっつきたいのかお前。
「あのね、この人ね。」
お、何か聞いてるのか。
「しょうふ、っていうお仕事してたんだって。」

…娼婦?
〜まだまだ続く〜

109 :
続き楽しみにしてます!

110 :
流れ切って悪いんだけど、ここって海外ドラマの二次創作でもいいの?

111 :
保管庫に載ってるのも基本的に一次創作だけっぽいけど
二次創作も僅かにありますね。いいんじゃないでしょうか。
あと次が出来上がったんで投下します。

112 :
〜オッサンVS幼女 その6〜
衝撃!!
おっちゃんの娘は娼婦だった!!

「男の人に無理矢理エッチなことをさせられるんだって。」
うん、それは知ってる。
いかにもお前の好きそうな仕事だな。
「好きでもない人にそんなことしなきゃいけないなんて、酷いと思う。」
――と思いきやそれぐらいの分別はあったのかお前。
そうか、流石に嫌いな奴にまで身体寄越したりはせんか。
「それで生活に嫌気が差して逃げたらこうなった、と。」
少女に視線を戻す。
まだ俯いて泣いている。
「そう、です…。」
「泣いてるのは、俺があのおっちゃんの所にまで連れ戻すと思ったからか?」
「…あそこにだけは、帰りたくないんです。
 ここから助けて下さったことは、感謝します…
 でも…あそこに戻ったら…意味が、無いんです…。」
よっぽど娼婦生活が嫌らしい。
濃い客の濃い要求にでもいじめられてトラウマになったか?
「…そうか。」
「ねぇおじさん。」
どうした。
そしてお前はいつまで俺に抱きついてる気だ。
汗でべとつくぞ。
「おねえちゃんを助けてあげられないの?
 このままじゃ、かわいそうだよ。」
随分と肩入れするな。ついさっき会ったばっかりじゃねぇの。

113 :

「ここで捕まってる間に仲良くなったのか?」
「朝起きたらこんな所に閉じ込められてて、おじさんもいなくて…
 すごく怖かったんだけど、おねえちゃんが側にいてくれたから。」
それで二人抱き合って気を紛らわしてたのか。
なんというバイ。
そんな所まで前の「お姉ちゃん」の性質を忠実に受け継いでいたと言うのか。
「おねえちゃんも男の人は怖いみたいだけど、わたしなら平気だって。」
向こうもイケるクチか。
百合百合だな。
それと、お前ほんと他人に心開くまでの時間無さ過ぎだろ。
オッサンがいなきゃ、たまたま側にいたお嬢さんにまで毒牙にかけんのか。
なんという見境の無さ。
散々腐れビッチ呼ばわりしてきたがまだ飽き足らぬと言うか。
「…ねぇ、どうにかしてあげようよ。」
「どうにか、っつってもな。」
新しい就職先でも斡旋しろってか?
「…逃がして、くれませんか?…どこかに。」
すると、少女が訴えかけてきた。
「あの人に見つかったら、絶対またあそこに戻されて…
 見つかる前に、私をどこかに逃がして下さい…お願いです…。」
成程な。
確かにどっかに消えてしまえば戻る必要も無いだろう。
だが。
「どこか、ってどこだよ。」
「どこでも、いいんです。出来るだけ遠くに行って、見つからなければ…。」
「一人で逃げるのか?」
「…え?」
あんたのその提案は、承諾しかねる。
いい加減に俺にくっつき続けるこのビッチ幼女も適度な所で引きはがしておき、
頭に手の平だけ乗せてやっておきながら、俺は言葉を続けた。

114 :

「逃げた矢先にとっ捕まってこんな所に押し込まれたんだろ?
 またこっから逃げても、こんな治安も良くない街で、一人で誰にも頼らずに生きていくことができるか?」
「…!!」
俺の言葉に衝撃を受けている。
…あんたの提案は。
「娼婦やってた、ってつまり娼館で働いてたんだろ。」
「…はい。」
「金で女の身体売り買いするとか、俺も酷い仕事だと思う。
 俺としても嫌いな類の商売だ。それで儲けてる連中とか最悪だな。」
「…。」
「けどな。そこで働いてる限り、あんたも店の存在が後ろ盾になっていた、ってのも事実だ。
 だから…。」
「…ぅ…。」
「…店から逃げたせいで、誰にも護ってもらえなくなったあんたは、
 こうやってあっさりヤバい男に捕まったんだ。」
「…ぅあ…。」
とにかくどこかに逃がして、って後先を一切考えてないあんたの提案はな。
所詮子供の一時凌ぎ…いや一時すら保つかどうかも危うい、拙い即興案に過ぎないんだよ。
「むしろ今回は捕まってすぐには手を出されなかっただけマシなぐらいだ。
 ここよりもっとヤバい変態に捕まってりゃ、『店のルール』に護られることもないせいで
 店で客の相手する時より更に酷い目に遭ってた可能性もある。」
「……やめ…て…。」
俺も至近距離に幼女置きながら娼館の話とかあんまりしたくねぇよ。
こいつビッチだからまだいいけど。
「…また一人だけでどこへともなく逃げる、ってこういうことだ。」
「う……。」
…意地悪が過ぎたか。
えらくボロ泣きされてしまった。
「…どうするの、おじさん。」
いやぁほんとどうしたもんだろうな腐れビッチよ。
「とりあえずまぁ一旦帰るぞ。疲れてんだよ、俺。」
お前は寝起きだったっぽいが、徹夜なんだよこっちは。

115 :

「おねえちゃんも一緒だよね?」
「一先ずはな。一人でここに置き去りじゃあ、それも危ねぇ。」
少女を手招きする。
「…あ。」
「今はとりあえず一緒に来てくれ。どうするかは後で考えよう。」
少し悩んだ素振りの後、彼女は無言で頷いた。
…とりあえず、おっちゃんの所に突き出すかどうかは、帰ってから考えよう。

ビルを下りる。
所々雑魚を喰い散らかした痕跡が広がってるのは、あのオッサンがやったのか。
無惨な事後もあったもんである。
一階まで来て外に出てみると、玄関でオッサンが座り込んでいた。
「おう、お疲れさん。」
「…フン。」
声をかけてみたが素っ気ない。
オッサンは顔や服など所々に細かい切り傷が見えるぐらいで、実質ほぼノーダメージだった。
流石である。
むしろ俺も合わせて流石だよな俺ら。

「いやぁ、流石だ。よくやってくれたよ君達。」
…と、そのタイミングで実際に口で流石と言う評価を下して割り込んだのは。
「まさか連中を丸ごと粉砕とは。予想以上だよ。」
もうついたのか。早い。来た、紳士来た。チビデブ紳士来た。
お前も徹夜で張ってたのかよオイ。
「おっちゃん…。」
「さて、うちの娘は?」
問題の少女は、慌てて俺の背後に身を隠した。
…やれやれ面倒臭い展開になった。
このおっちゃん無視して帰宅してそれから作戦考えるつもりだったのに。

116 :

「その前におっちゃんって娼館の店主だったのか?」
「…ああ、聞いているのか。その通りだよ。」
揺さぶってみても案外動じない。
いや、もうちょい揺すってみるか。
「その辺誤魔化してたよな。娘がさらわれた、とか言って。」
「人聞きが悪いな。娘も同然だってことさ。」
ほう。
娘も同然って言う嬢ちゃん本人はアホほど嫌がってるんだけどな。
なかなかふてぶてしい奴だ。
「この子、あんたが嫌で逃げたらしいんだが?」
身体は振り向かず、真後ろにいる人間に親指をさす。
「恥ずかしがりな子でね。」
「あんたン所で働くのもう嫌だってよ。」
「…。」
お、黙り込んだ。
「とにかく君にはその子を取り戻すことを頼んだだけじゃないか。
 早くこちらに返してくれないか?そこから先は君の立ち入る領域じゃないだろう?」
話題逸らしやがった。このデブめ。
神経まで太いな。
「取り返してきた礼は?」
「何?」
「礼は弾むんだろ?約束果たしたからには。」
「…おっと、そういう条件だったな。」
おいおい今の今まで忘れてたのか?
俺からすればそこが一番重要であるべきだろうに。
「それでは是非うちの店に来てはくれんか?」
…おいコラ。
私に聞ける範囲ならどんな要求でも呑もう、って言ってたのすら忘れたか。
自分から内容を決めてどうする。

117 :

「君が望む通りの娘を用意しようじゃないか。何ならその子でも――」
「金で女買う趣味は無ぇよ。」
「ッ…で、では君は?」
「興味が無い。」
オッサンにも突っぱねられてやんの。
流石オッサン。見た目に違わず硬派だ。
ここで「じゃあ是非」とか言い出してもそれはそれで面白い展開になったかもしれんが、
とりあえず俺の期待通りだ。
「ッ…これは無礼な申し出だったか…すまないな。」
紳士に焦りが見えてきた。
いや割と下衆い本性がバレつつある現状でまで、紳士の称号で通してやる必要も無いか。
「では君達の力を見込んで、うちの用心棒に――」
「女売る商売に加担する気も無ぇよ。」
「ッ…君は…。」
「…聞くまでもないと思うが?」
オッサンも大概ウザがっていらっしゃる。
キレかかってんじゃね。
「給金は弾むよ!なんたってウチはこの辺の界隈でも最大手で――」
「知らんがな。」
しつこいな。油汚れか。
「もしかして最大手だから脱走者が出たとか、そういうの露呈させたくないわけ?」
「…そうだよ、よくわかっているじゃあないか。」
ぬ、おっちゃんの顔色が変わった。
「だから…この件に直接関わった君達には、口封じをさせてもらおうか?」
言うや否やおっちゃんが指パッチン。
ほお、デブでもできるのか。
いやそりゃ偏見か。
「正直君達には適当に撹乱でもしといてもらって、
 適当な所で勝手にやられといてもらうのが一番都合が良かったんだが…
 まさか本気で全部潰して大成功、とは予想外だよ。」

118 :

強面のお兄さんが、どこからともなく四人もやって来なすった。
いわゆるボディガードとかSPの類のようだ。
「そういうわけで丸めこもうかと思ったんだがね。
 それもできないとあらば…こういう手段も辞さないよ、私は。」
ほほう、そうきたか。
まったくこちとら徹夜で大乱闘し続けてやっと終わったと思ってたってのに。
まーだ俺に戦えってか。
上等。
「おじさん…。」
「下がってろ、二人とも。」
こういう状況だと邪魔な幼女と少女はできるだけ後ろに下げておく。
「オッサン。」
「…。」
返事くれよ。
が、目つきが明らかに戦闘モードなので、問題は無い物として処理しておこう。
「…お疲れのところ悪いね、君達。」
「本当に疲れてるんでな。手短に頼むわ。」
タヌキ親父め。
何やらいかにも悪人的ないい笑顔を浮かべながらガードマン4人衆を差し向けてくる。
が。
生憎と。
そんなもんで。
俺達が止まったりは。
しないんだな、これが。
「――なッ!?」
襲いかかって来た刃物に自分の刀をブチ当てた。
砕けた。
向こうの刃が。
よしよし、結構久々に握ったが感覚は鈍っちゃいねぇ。
その調子で―――


119 :



「――さて、こっちこそ悪いな、おっちゃん。」
「…ぅひッ…!?」
オッサンと二人ずつ潰して四人、だ。
すまねぇな、世の中何でも自分の思い通りには運ばんよ。
ちなみに武器破壊は刀で行ったが、連中は拳で沈めたので安心して欲しい。
「あの嬢ちゃんのことだけどな。」
とりあえず、いい加減本題に戻ろうじゃないか。
あんたの部下とドツき合ってる間に思考もそれなりに固まったし、な。
「ど…どうするつもりかね…?」
「あんたの所には返せねぇな。」
本人も嫌がってるし。
「…そうか。しかしそうは、言うがな。彼女は一人で生き残る力も、社会に取り入る教養も無い。
 結局はウチの店に留まっておくのが一番安全なんだよ。」
この状況下でまだ食い下がるか。
図太いな流石デブ神経図太い。
「で、年食って売れなくなったら捨てるのか?」
「ぐッ…!!」
図星かよ。
所詮娼婦なんぞ使い捨ての駒だわな。
よくもまぁ、娘だなんて言い張れたものである。
…つくづく反吐が出る商売だ。
「だからなぁおっちゃん。嬢ちゃん取り戻したお礼っつーことで。」
「…なに、かね。」

「あの嬢ちゃん買い取らせてくれ。」


120 :




「…と、いうわけでだ。もうお互い結構疲れてるし、一旦帰らねぇ?」
「いいだろう。」
「明日改めて…でいいか?」
「承知した。」
なかなか話が通じる奴で助かる。
「…だが一つ、言わせてもらう。」
お、どうしたんだオッサン。
あんたから話を振るとは。
「『そんなもの』を…一つどころか二つも抱えたまま戦い続ければ、
 いずれ足元を掬われるのは目に見えている。今回だってそうだろう。」
「何とかなったじゃねぇか。少なくとも今回は。」
「今回は、な。次も同じだと言い切れるのか。」
何だよ、意外と喋るんじゃねぇかオッサン。
「心配ありがとよ。」
「…フン。」
素直じゃないな、まったくこのツンデレめ。
「でもま…何とかしていくさ。これからもな。」
「どうやって、だ。」
そんなもん決まってるだろ。
「俺が強くなりゃいい。何があっても何とかできるぐらいにな。」
「…忠告はしたぞ。」
「おう、ありがとな。」
「……精々、強くなるがいい。」
ま、そういうわけだ。

121 :
というわけで。
「帰るぞ、お前ら。」
「うん。」
「…。」
「おねえちゃん、ほら。」
「…はい!」



あまり眠気を無視して起き続けると、いつの間にか眠気も半分ほどは消え去る。
が、残り半分は中途半端に留まり続けるがために
「起きてはいられるが意識の奥底に眠気が潜み続ける」というややこしい状態が出来上がる。
徹夜後特有の奇妙な覚醒感と疲労感を味わいながら
シャワーを浴び。
お腹空いたとせがまれ。
そういえば俺もちょっとは何か口に入れたいと思って軽食を作り。
食って歯磨いて。
欠かすと気分悪くなる整理体操だけはして。
思いっきり寝る。
真っ昼間から力の限り爆睡し――ようとしてると。
「おねえちゃんも一緒に。」
「えっ…!?」
こらそこ、一つのベッドで三人とか正気かコラ。
「…隣のベッドで二人で寝ろ。」
「や。」
「えええ…!?」
嬢ちゃんも困惑してるだろうが。
「気持ちいいよ?」
誘惑すんな。

122 :

「…………それ、なら。」
…え、嬢ちゃん何。
「あの…いい、ですか?」
……おいィ。



夜。
二人を寝かせてから。
俺はワクワクしながらオッサンの下へ赴いたとさ。

123 :
書き始めの段階で構想してた内容はこれで全部終わりました。
以下本文で語らなかった設定。
世界観:
「現代の現実世界」にそれなりに似たような文明レベルの異世界。
オッサンがやたらパロディ台詞吐きまくってたのはただの書き手の暴走なのであまり気にしないように。
主人公のオッサン:
若い頃に同い年の彼女(酒一緒に飲んだウワバミの人)と「試しにやってみようぜww」ぐらいの感覚で、ヤることはヤったので非童貞。
が、両方不完全燃焼に終わって「そんなにいいもんか、これ」という結論に至り、それ以来「快楽目的の性交」というものに懐疑的。
本人も言ってた通り、身体鍛えることと強い男とドツき合うことが結局一番好き。
ビッチ幼女:
前の保護者の性質を如実に受け継いでどうしようもないビッチに育った。
が、「お姉ちゃん」も流石に自重したのか「男女が性交したら子供できる」ということまで教えなかったので、何だかんだで実は処女。
(お兄ちゃんのちんこ独占したかっただけかも。)
男も女も股間いじると気持ちいい、ぐらいしか知らない。
教えてもらったら喜んで「子作りしよ☆」って言い出しそうな気もするけど
作者的には「幼女相手に前戯はやってもいいけどガチで犯すのはちょっと嫌」という考えがあるので
あんまり本番シーンとか考えないです。
娼婦少女:
娼館で働いてたので当然のように非処女。
誰かれ構わず身体を売らなければいけないのが嫌で逃げてきたけど、
自分を助けてくれたオッサンにどうやってお礼をすればいいのかを考えると「身体を捧げる」しか思い浮かばないことに苦悩する娼婦脳。
男の人苦手だけどオッサンには特別に心を開きたいと思ってる。
デカいオッサン:
割と経歴不明(作者がそれ程設定煮詰めてないので)。
主人公のオッサンはぶっちゃけ女の子の相手するより、こういう強い奴とボコり合ってる方がよっぽど好き。
以上です。
エロパロスレに出しといて後半殆どファイナルファイトしかしてなかったのが微妙に心残りなんで
どなたか「こういうエロネタ見たい」とかがもしあったら喜んで引き受けたいと思ってます。

124 :
年の差スレ的にはデカいおっさんにも幼女がいたりすると嬉しい

125 :
覗いてみたら、なにやら良さげなSSが。
   _、_
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E) Good job!
フ     /ヽ ヽ_//

126 :
>>123
GJ!
おっさんたちのバトルが熱すぎるw

上で質問してた110なんだけど、大丈夫そうなんで投下します
海外ドラマ『Dr.HOUSE』の二次創作です
注意点
・カップリング→ハウス×キャメロン(グレゴリー・ハウス×アリソン・キャメロン)
・全体的にシーズン1ネタバレ
・シーズン1第20話のデート後
・無駄に長い
以上、嫌な方はスルーでお願いします

127 :
帰る仕度をしようと自分のオフィスの扉を開けると、まるでその部屋の主であるかのようにその男は居座っていた。
行儀悪く机に足を乗せながらゲームをしていた彼は、部屋に戻ってきた本来の主である自分に適当な視線を投げかけただけで、再びゲーム画面に視線を戻した。
何とか重要そうな書類が無事だったことに安堵しつつ、未だに出ていく気配のない男にウィルソンは溜め息をついた。
「ハウス」
はっきりとやや強い口調で男の名を呼んだ。
だが、呼ばれた男は顔を上げることもせずに、何だ、とぶっきらぼうに返すだけだった。

128 :
その不機嫌そうな声色からは、男の苛立ちや疲れが感じられた。
それが何に対して向けられているものなのか、ウィルソンにはある程度予想はついていたが、敢えて彼に尋ねた。
「どうした、何かあったのか?」
そう尋ねても、別に何でもない、と再び不機嫌な声が返ってくる。
それは暗に放っておいてくれ、と言っているようだった。
「ここだったら、口煩いカディから逃れられるからだ」
「君の今日の仕事はもう終わったんだろ?だったら、隠れる必要もないはずだ」
ふう、と二度目の大きな溜め息をつくと、ウィルソンは少し躊躇いがちに話を切り出した。
「…キャメロンに何を言ったんだ?彼女の眼が赤く腫れてたってフォアマンやチェイスが気にしてたぞ」
そう言った途端、今にも舌打ちが聞こえてきそうなほど、ハウスの顔つきが険しいものになった。
ゲーム機を操作する手は止まり、画面にはゲームオーバーの文字とそれを知らせる音楽が鳴り始める。


129 :
嫌な沈黙が、しばらく部屋を包み込んだ。
「……俺はただ真実を言っただけだ」
沈黙を破った彼の言葉に、言った彼自身が嫌悪するようにさらに顔をしかめた。
ぐっと彼の拳が握り締められるのが眼に入った。
「どんな真実なんだ?」
「……」
彼から答えはこない。
まあ、ここまでは予測済みだ。
「言ったこと後悔してるのか?」
少し驚いたようにハウスの瞳が大きくなり、口からは唸るような言葉にならない声が洩れた。
この偏屈な男が、こういった行動をとるのは実に珍しいことで、予想外のことだ。しかし、その予想外の行動を嬉しく感じるのも事実だ。
「僕に何かを訊かなくたって、もう答えはわかっているんだろ」
手早く自分の持ち物をかき集め、帰り仕度を済ますと、まだ何か考え込んでいる顔のハウスと視線が合った。
「どうするかは君次第だ」
そう言い残し、彼の肩を軽く叩いてから、部屋を後にした。
幸運を――その言葉を無言で親友に向けながら、ウィルソンは一人廊下を歩いていった。
きっとあの二人なら上手くいく。そうなったら、今度は自分があいつを存分にからかってやろう。
自然と頬が緩むのを感じながら、ウィルソンは病院を出ていった。

130 :
ウィルソンのオフィスに一人残されたハウスは、仕方なく立てかけておいた杖を手にとり、ゆっくりと部屋を出ていった。
自身も帰り仕度をするべく、足を引き摺るようにして自分のオフィスへと向かう。普段よりも足の痛みや重みが強く感じられた。

自分のオフィスの手前まで来て、はたとハウスの歩みが止まった。
既に医師や看護師のほとんどが帰宅し、廊下も各部屋も暗くなっている中、何故だか自分のオフィスだけがぼんやりと明かりがついている。
不審に思いながら中を覗くと、そこには自分の悩みの原因である女の姿が見えた。
自分に背を向ける形で机で作業をしているため、彼女はこちらには気付いていないようだ。
小さなその背中をしばらく見詰めた後、こちらの存在をわざと知らせるように音を立てて扉を開けた。
びくり、とキャメロンの身体が小さく跳ねたのを、ハウスは見逃さなかった。
しかし、こちらの存在に気付いたにも関わらず、彼女は振り向くことも声をかけてくることもなかった。
「こんな時間まで何をしてるんだ?」
「先生の書類の整理をしてるんです」
依然として背を向けたまま、彼女が返事をする。
紙にペンを走らせる音に混じって発せられた声は、微かに震えているように聞こえた。

131 :
嫌な予感がした。
「おい、こっちを向いたらどうなんだ」
提案と言うよりは、仕事時の指示を出すような命令口調で言うと、ペンを走らせる音がぴたりと止まった。
やがて、やや躊躇いがちに彼女が椅子から立ち上がり、ゆっくりとこちらに振り返った。

形の整った綺麗な顔は、酷い疲れに覆われていた。しかし、それよりも、赤く腫れ、まだ涙の跡が残る瞳がいやでも眼に入る。
身体中が軋んだような音を立て、胸を鋭い痛みが貫いた。息が詰まり、心臓が止まってしまったかのような錯覚を覚えた。
自分とは違う柔らかな温もりを感じて、再び鼓動が蘇ったような気がした。

ふと我に返った時には、手に持っていた杖は床に落ち、自分の腕の中には先程まで目の前に立っていたはずの彼女がいた。
激しい痛みを感じた後の記憶が曖昧だが、この状況から察するに衝動的に彼女を抱き締めたことは間違いなかった。
「……せん、せい…?」
自分自身もどうしていいかわからなくなっていると、腕の中にいるキャメロンがおそるおそる声を上げた。それに応えようと、ハウスはゆっくりと彼女の顔を覗き込んだ。
驚きと戸惑いと自分と同じような、どうしたらいいかわからないといった表情が、そこにはあった。何かを言おうとして彼女の口が開いたかと思うと、すぐに閉じられる。ぱくぱくと意味のない動作を、赤い唇が繰り返した。

132 :
やけにその赤い色が気になって、漠然と触れてみたくなった。
無骨で少し皺のよった手が頬に触れると、ただでさえ固くなっていたキャメロンの身体が、更に強張った。それをいいことに、男の手はじっくりと頬の感触を確かめるように動いてから、目的の唇に指を伸ばした。
触れた頬も唇も驚くくらい柔らかく、指で軽く押せばふっくらとした弾力が指先に伝わってくる。
うまそうだな――その言葉が頭の中を駆け巡ると同時に、何かに強く惹き付けられるようにハウスは顔を近付けた。
「……っ!?ぃ、いや…っ!」
互いの息がかかり、唇同士が触れ合いそうな距離になった途端、キャメロンが急に抵抗を始めた。
不意の出来事にハウスの腕が緩むと、その隙をついて、キャメロンはよろけながら後退りした。
衝撃でぐらつく身体を、杖の代わりに手近にあった椅子を掴んで支え、彼女に視線を戻す。
酷く怯え、傷付いた顔をしていた。

再び身を引き裂かれるような痛みが、ハウスを襲い始めた。
「…どうして…っ」
絞り出された悲痛な声が空気を揺るがした。
身体中の痛みと普段から悩まされている足の痛みが、どんどん激しくなっていく。

133 :
「私のこの想いが勘違いだって言ったのはあなたよ。だから、私は…この想いを抑えようとしてるのに…っこんな…」
次々と新しい涙が浮かんでは、柔らかい頬を伝い落ちていく。耐えきれなくなったように、彼女の声に嗚咽が混じり始めた。
「…こんな、同情なんてっ」
彼女の言葉を否定しようとしたのか、涙を拭おうとしたのかははっきりしないが、彼女のもとへ行こうとおもいっきり身体を進めた。
だが、足の激痛がそれを許さず、身体は鈍い音を立てて床に崩れ落ちてしまう。
「先生!」
いきなりの出来事に、キャメロンが心配そうに慌てて彼に駆け寄った。
気遣う華奢な手を大きな手が掴んだかと思うと、ぐいと強く引き寄せた。
全く抵抗もできずに、キャメロンはハウスの胸元に倒れ込み、きつく抱き留められる。
「お前は、俺が同情するような人間だと思うのか?」
逃げ出そうと再び抵抗し始めた彼女の耳許で、そう囁くと、一瞬抵抗が止んだ。
これ以上抵抗されないよう、細い手首を強く握り締める。
おそらく、白い肌に目立つ痣が残ってしまうだろうが、それを気にしている余裕はハウスにはなかった。
「…じゃあ、なん、で…?」
キャメロンの言葉に、今度はハウスの身体が硬直した。

134 :
何かが身体の奥から這い上がり、言葉となって発しようとするが、喉に引っ掛かって出てこない。
その何かが唇から零れてしまうのを、ハウスは恐れた。
自分の気持ちを認めるのも、それを言葉にして言うのも酷く恐ろしかった。
「……何で俺なんだ?」
喉につっかえていた何かの代わりに、彼女にそう尋ねた。
涙で濡れた瞳が、ゆっくりとこちらを見詰める。
「俺は嫌われることはあっても、好かれるようなことはない人間だ。年だって二倍は離れてる。それに、俺は……"傷物"だ」
最後の台詞に、こちらを見詰めていた瞳がゆらりと揺れた。
自分が彼女に向けた残酷な言葉を思い出しているのだろう。
透明な雫が止まることなく流れ落ち、嗚咽が零れないよう噛み締められた唇が痛々しい。
「くそっ…!」
彼女ではなく、自分に腹が立ち、思わず悪態をついた。
もう、彼女を傷付けたくなかった。

135 :
怯える彼女を無視して、頬に手を添えると、すっかり腫れてしまった瞼に唇を寄せた。
どうにかして涙を止めようと、必に唇で涙を掬う。
塩辛いはずの液体は、彼女のものだと思うと、何故だか甘く感じられた。
「せん、せ…ぃ」
もはや彼女が抵抗することはなかった。涙も嗚咽も徐々に治まっていくようだった。
「キャメロン…」
彼女の瞳が、本来の青とも緑ともつかない色で、不安気に揺れている。
その瞳を、ハウスの深い青色の瞳が射抜くように捕らえた。
互いの視線を外すことなく、ハウスはそっと柔らかい唇に己の唇を重ねた。
ただ触れ合うだけの単純なキスなのに、心は不思議と満たされていく。
触れた唇から、自分の想いが少しでも伝わればいい、とらしくないことを思った。

その温もりを惜しみながら、ハウスは静かに唇を離した。
すると、ゆったりとキャメロンの唇が弧を描いた。
顔を覗き込むと、普段の彼女が見せる温かく優しい微笑みが浮かんでいた。
「先生…」
男よりも小さな手が、無精髭の生えた頬に触れる。
どちらともつかず、自然と二人の顔が近付き、再び唇同士が重なり合った。

136 :
綿飴――その単語が頭の中を掠めた。
ああ、彼女とモンスタートラックを見に行った時に食べた物だ。
ふっくらとした彼女の唇からは、あの時のような甘い味が感じられた。
ただ、綿飴と違う点は、いくら触れていても溶けてしまわないことだ。
熱を帯び始めた唇の表面を、ハウスの舌が形を確かめるように舐めた。
キャメロンの唇が微かに震えた後、促されるようにして小さく口が開く。すかさず、その隙間から男の舌が、女の口内へと侵入した。
「…ん」
唇同士の隙間から洩れた彼女の声に急かされるように、より深く舌を潜り込ませ、彼女の舌を絡め取る。
一瞬驚いたように舌が逃げたかと思うと、今度はおずおずと彼女の方から舌を差し出してきた。
ハウスは遠慮なくその舌を捕まえると、たっぷりと彼女の味を堪能する。綿飴よりも遥かに強い甘みが広がり、夢中になってその甘みを求めた。
「ふ、んぅ…!んん」
貪るような相手の動きに合わせて、彼の無精髭がキャメロンの肌をちくちくと刺激する。
擽ったさに顔を逸らそうとしても、後頭部に回された男の手がそれを許さない。
息苦しさに生理的に涙が浮かんだ。

137 :
頭の中が霞がかったようになってきたころ、ようやくハウスは唇を離した。
反射的にキャメロンは、新鮮な空気を必に求める。
キャメロンの唇の端から顎にかけて伝う二人の混じり合った唾液を、ハウスの舌が掬い取った。
そのまま濡れた唇を舐めると、未だ呼吸が乱れたままの彼女に軽く口付ける。
「……ん…」
先程とは違う優しく甘い口付けに、キャメロンはうっとりと瞳を閉じた。
しかし、それも束の間のことで、ハウスの手が着ている衣服を脱がそうとする感覚に、キャメロンは驚いて顔を上げた。
「せ、先生!?」
ぴたり、と手の動きが止まったかと思うと、欲望に濡れた青い瞳が少し寂し気に見詰めてくる。
「……嫌か?」
「っそ、その…そうじゃなくて」
「苦手、なんだろ?」
「…え?」
「お喋りな部下がいて助かるよ」
その"お喋りな"同僚の顔が瞬時に頭をよぎり、キャメロンは大きく溜め息をついた。彼に話さなければよかったと、今更ながら後悔した。
「大丈夫だ。俺を信じろ」
それは常に彼女がしてきたことだ。

138 :
彼女なら自分を絶対に裏切らない、という確信がハウスにはあった。
「で、でも、こんなところで…」
まだ渋るキャメロンを尻目に、ハウスは床から立ち上がると、机の上に積まれていた書類の山を大きく薙ぎ払った。
紙の乾いた音とともに、無造作にたくさんの書類が床に散らばる。
「場所ならあるぞ」
今作ったばかりの机の上のスペースを、手で軽く叩きながら、ハウスが得意気に鼻を鳴らした。
その様子に観念したように、キャメロンは溜め息をつくと、床から静かに立ち上がった。
そのまま彼の方に近付き、座るよう促された机の隙間に腰掛ける。
ハウスの唇が、キャメロンの額や頬をなぞるようにして触れた後、再度唇に重ねられた。
最初は慈しむような軽い動きだった唇が、すぐに獣のような荒々しいものへと変わっていく。
しっかりと引き寄せるために彼女の後頭部に手を伸ばすと、固い髪留めが指に当たった。
一連の出来事で、すっかり乱れてしまっている彼女の髪に、その髪留めはもはや意味を成していない。
男の指が意味のない髪留めを外し、綺麗な長い髪に指をとおした。さらさらと指の間を流れていくそれは、手に心地よかった。

139 :
「ん…っは、ん……ん」
宥めるように頭を撫でる手とは反対に、唇の動きは緩むことがなく、再びキャメロンの頭がぼんやりとしていく。
服のボタンを外し始めた男の手のことも、気にならない様子だった。

「ん…は、ぁ…」
ハウスは一旦唇を離し、ボタンを外した彼女のシャツを脱がそうと手を伸ばした。キャメロンは腕を抜きやすいよう、ハウスを助ける形で大人しくその動作に従った。
「良い子だ」
子供をあやすような口調でそう言った男の顔には、満足気な笑みが浮かんでいた。
脱がしたシャツを適当に床に投げ、露になった白い肌に唇を寄せた。
首筋に鼻先を埋め、彼女の甘い香りを思いっきり吸い込む。酒に酔ったような感覚と身体中の血が沸き上がるような感覚がした。
誘われるまま白い肌に吸い付くと、赤い跡がくっきりと残る。それを何度か繰り返すだけでは飽き足らず、軽く歯を突き立てるようにして肌を辿った。
柔らかく瑞々しい彼女の肌は、自分とは全く正反対だった。
歯が肌を掠める度にぴくりぴくりと反応する仕草に、ハウスの中に愛しさと嗜虐心が込み上げてくる。

140 :
「…ぁっ」
不意をついて耳朶に甘噛みすると、彼女の口から可愛らしい声が零れた。
その声を出してしまったのが恥ずかしかったのか、キャメロンの頬が赤く染まる。
それに更に気をよくしたハウスは、キャメロンの胸元へと手を伸ばした。
微かな音を立ててホックが外れると、素早く下着が抜き取られ、乱雑な床へと落ちていく。
咄嗟にキャメロンの腕が胸を隠すように覆った。
「おい、隠すな」
邪魔をする彼女の腕を掴み、退かそうとするが、中々彼女も言うことをきかない。
どうしてそこまで頑なに拒否するのかがわからず、ほんの少しだけ不安になった。
「何故、そこまで隠すんだ?」
「……わ、私の胸…小さいから嫌なんです…」
突拍子もない言葉に、訳がわからなくなっていると、彼女がおずおずと話し始めた。
「だって、先生は普段からカディ先生の胸について言ってるし、読んでいる雑誌にだって……
私の胸はあんなに大きくないし、綺麗じゃないから、きっと…」
先生を失望させます、そう言おうと思ったら、余計に悲しくなった。
様子を窺おうと見上げると、何故だか彼はにやついている。
「大きさなんて見てみなきゃわからないだろう。その手を退けろ」
「でも…」
「いいから、退けるんだ」
少しばかり強い口調に、キャメロンは渋々手を下ろした。


141 :
何も覆い隠すものがなくなった乳房が、外気に晒される。
すかさずハウスの手が伸び、その膨らみに触れた。一瞬怯んだキャメロンを無視して、手はゆっくりと揉み始める。
大きな手にぴったりと膨らみが収まった。自分が思い描いていた通りの完璧な一致具合に、軽い感動すら覚える。
「綺麗だ」
素直に零れた感想に、彼女は驚いたようにこちらを見詰めた。
潰れてしまいそうなほど柔らかいそれを、傷付けないよう優しく揉むと、キャメロンの身体から力が抜けていくのがわかった。
しばらくその素晴らしい感触を堪能していると、ふと指に膨らみの突起が触れた。
「…ん…っ」
自然と洩れた声に、赤い頬を更に赤くしてキャメロンは顔を逸らした。
慌てて口を手で塞いだが、ハウスがその声を見逃すはずがなかった。
今度は、意識的に赤い突起に指が触れた。指の腹でからかうように撫でた後、器用に指の間に挟み込んだ。
既に硬くなっているそれを集中的に弄べば、塞いだ手の隙間から抑えた喘ぎが洩れる。
「声を抑えるな」
彼女の耳許で低く囁くと、こくりと喉が小さく動いた。
そして、ゆるゆると口を塞いでいた手が下げられていく。
その動作を確認すると、ハウスの指は離れ、代わりに唇が寄せられた。
そこに軽く口付けるように触れたかと思うと、おもむろに口に含んだ。

142 :
飴を食べる時のように、舌を絡ませて口内で転がせば、キャメロンから控えめな喘ぎが上がる。
「ん、ぁっ……ぁ、んんっ!」
ハウスの口が吸い付き、甘噛みする動きに変わると、華奢な身体が小さく跳ねた。
彼女の呼吸が乱れ、零れる喘ぎ声を抑えられなくなってきた頃、ハウスはようやく唇を離した。
解放された乳房は、男の唾液でいやらしく濡れていた。

ハウス自身も服を脱ごうと、服のボタンに手をかける。その手付きは、まるで今にもボタンが弾け飛びそうで、服も破りかねない勢いだった。
だが、ハウスにとってそんなことはどうでもよいことだった。目の前のキャメロンを抱きたいという欲求が彼の頭を支配していた。
まるで十代の若者みたいだ、とハウスは心の中で自嘲した。
乱暴にシャツが脱がされ、ハウスの上半身もまた外気に晒される。
キャメロンが何気なく視線を上げた時、飛び込んできた光景に思わず息を呑んだ。
年齢を感じさせない逞しい筋肉がそこにはあった。若々しいとまではいかなくても、無駄な肉がなく引き締まっている。
特に日頃から杖を使っているためか、肩から腕にかけての筋肉は素晴らしいものだった。

143 :
無意識にその逞しさに見惚れていると、再びハウスが覆い被さってきた。
「あの…先生、待って」
たちまちハウスの顔が不機嫌になり、行き場のない欲求が大きな溜め息となって出る。
「私も先生にしたいことがあるんです。少しの間、任せてくれませんか?」
拒絶ではないことを示すと、ハウスの表情が和らいだ。そして、キャメロンの言葉に、無言のまま頷いた。
ハウスの了承を得ると、キャメロンは彼を椅子に座るよう促した。
やや緊張した面持ちで、女の手が男の身体に触れる。
細い指が硬い筋肉をなぞり、その後を追うように柔らかな唇が落とされていく。
それが腹まで辿ると、躊躇いがちに白い指がズボンのベルトを外し始めた。
そこで、ハウスの頭の片隅に一抹の不安が生まれた。
それは、このままズボンを下ろせば、彼女に見られるであろう傷痕のことだった。
医者である彼女が、大抵の傷で動揺することはないことは知っている。
だが、それでも彼女に己の醜い傷痕を見せたくはなかった。
そう思考している間にも、既にキャメロンの指がズボンを下ろし始めていた。
途端に淫らな予想が頭を掠め、逆らう気もなくなる。
彼女の綺麗な指と柔らかい唇が、自分の欲望に触れるのを期待しながらじっと待った。

144 :
しかし、柔らかな感触を感じたのは期待したそこではなかった。
自身が忌避していた醜い傷痕に彼女の唇が寄せられている。
まるで傷を癒していくかのように、傷痕に沿って何度も丁寧に口付けられる。
彼女は自分の醜い傷痕でさえ、慈しみ、愛おしんでいた。
自身の内の激しかった勢いが急速になくなり、代わりに何かが沸き上がった。
自分が自分でなくなるような感覚に、それを必で堪えた。
「キャメロン……もう、いい」
やっとのことで絞り出した声は情けないぐらい震えていた。
気遣うように彼女がこちらを見上げる。その仕草が、酷く愛おしい。

キャメロンを再び机の上に座らせ、彼女のズボンを一気に脱がした。
すらりとした細い脚が現れ、ハウスはその太腿に唇を押し付け、赤い印を刻んだ。
微かに震える反応を楽しみながら、さりげなく下着を脱がした。
思わず自身のポケットにしまい込みたくなるのを我慢して、床の衣服の山に投げ捨てた。

145 :
目の前の彼女の裸身は、完璧な美しさを誇っていた。
透き通るような白い肌や、なだらかな曲線を描く華奢な肢体は至高の芸術品のようだ。
かつて、自分が彼女をそう比喩したのは間違いではなかったのだ。
ハウスはキャメロンを机の上に横たえると、彼女の脚の間に自身の身体を割り込ませた。
爪先から徐々に上へと指を滑らせ、そっと秘部に触れた。そこは既に濡れていて、微かに湿った水音がした。
花弁を数回撫で、指を慣らしてから、ゆっくりと奥へと差し入れる。彼女が息を呑むのがわかった。
熱くぬかるんだそこは、ハウスの指をきつく締め付けた。
人差し指を軽く抜き差し、親指で赤い蕾を刺激すと、彼女から鼻にかかった甘い声が上がる。
「ぁあっ…あ、んっ」
指での愛撫はそのままに、身を屈めてそこに口付ける。
舌全体で撫で上げては、溢れる蜜を敏感な蕾に塗りたくるようにして舌を動かした。
「ゃ、ああぁっ、ひぅ」
刺激を拒もうと脚を閉じれば、逆にハウスの顔を近付ける形になる。
それをハウスは喜んで受け入れると、彼女の蜜を一滴も零さぬよう音が出るくらい強く啜った。

146 :
「っ、ああぁぁ!」
一際高い嬌声が上がり、ハウスの指に内壁がぎゅっと絡み付く感覚がした。
ひくひくと収縮を繰り返すそこから指を引き抜き、迷わず自らの口元へと持っていく。
赤い舌が、指に付着した粘液を残らず舐め取っていくのを、キャメロンは荒い息のままぼんやりと眺めていた。
垂れ下がっていたズボンを足首から抜き、ボクサーパンツも一気にずり下ろすと、勢いよく一物が飛び出した。
痛いくらい張り詰めたそれは、強く脈打ち、先端からは既に液体が滲み出している。
脱ぎ捨てたズボンのポケットに手を入れ、小さな包みを取り出した。
『コンドームは持ったか?』
そう言った親友は、自分が拒否したにも関わらず無理矢理この避妊具を持たせたのだ。
マナーだの、テクニックだの細かく喋り始めた彼を黙らせるために、自分は渋々ポケットにそれを入れていた。
だが、結果として、お節介すぎる親友に、この時ばかりは感謝せざるを得なかった。
封を破り、手早くそれを取り付け、彼女の濡れた花弁に自身を押し当てた。
数回擦り付けるように動くと、キャメロンは未だ余韻の残る身体を小さく震わせた。

147 :
「キャメロン…」
自分でも軽く驚くくらい熱の籠った声で彼女の名前を囁くと、ゆっくりと腰を落としていった。
「あ、ぁ…んっ、せん、せい…」
指よりも圧倒的に大きな塊が、じわじわと内を押し広げて入ってくる感覚に、キャメロンの白い喉が震える。
一方、ハウスの方も拒むような強い締め付けに必で耐えながら、慎重に腰を進めた。
やがて、彼女の最も深い所まで到達すると、ハウスは一切の動きを停止した。
キャメロンが慣れるのを待つとともに、温かい内壁がぴったりと絡み付いてくる感触を楽しんだ。
しばらくして、彼女が慣れてきたことを確認すると、男は少しだけ腰を引き、浅く突き上げ始めた。
「ん、ふぁっ…あぁ、あ……っあ」
自分の内側を満たす熱が奥に擦り付けられる度に、女の唇から自然と吐息が零れる。
そこに苦痛の色がないことがわかると、ハウスは腰の動きをより早めた。
机に体重をかけ、言うことを聞かない足は上手く椅子を利用して、深く腰を落としては中を掻き乱した。
陰茎が沈み込み、薄桃色の秘唇がいやらしく捲れ上がる光景に、ハウスの昂りが更に煽られる。
「ぁぁあ…ぁ、やっ……あっ」
益々激しくなる律動に、組み敷いた華奢な身体が小刻みに震え始めた。
それは、彼女の絶頂が近いことを如実に表していた。

148 :
「やぁ、っ…こ、怖い…っ」
先程よりもずっと大きな快感の波にさらわれる感覚に、キャメロンはどうしていいかわからない。
机の上に力なく投げ出された白い手を、大きな手がしっかりと握り締めた。
「大丈夫だ。そのまま身を委ねればいい」
そう彼女を励ます一方で、空いた方の手は敏感な肉芽へと伸びていく。
指で強く撫で上げた瞬間、彼女の背が弓なりにのけ反った。
「ひぅっ…あ、ぁあああっ!」
キャメロンの身体が強張ったかと思うと、ぐったりと弛緩した。
荒い息のまま、心を満たしていたのは性交に対する嫌悪感ではなく、純粋な幸福だった。
「先生…」
ふわふわとした夢見心地の気分で、自分の身体の上にいる彼に触れようと手を伸ばした。
しかし、その手が男の頬に触れる前に、伸ばした腕ごと強く引き起こされた。
「っぅん!」
繋がったまま抱き起こされたために生じた刺激に、キャメロンは思わず声を洩らした。
こちらを見詰める男の瞳が野獣のようにぎらついていたことに、女は気付かない。

149 :
キャメロンを抱き上げたまま、ハウスは支えに利用していた椅子へと腰掛けた。
より深く抉るようにして貫かれる体勢に、彼女は再び切な気に啼いた。
達したばかりの身体は、軽く動くだけでも堪らない快感をもたらすらしい。
「あ、ぅん…っぁあ、な…んで…っ?」
「俺はまだ終わってないんでな」
にやり、と意地悪く笑むと、ハウスは激しい突き上げを再開した。
座っているおかげで足に負担をかけない分、彼の動きはより獰猛なものになっていた。
たちまち高い嬌声が上がり、男の腕の中で小さな身体が跳ねる。
反射的に逃げようとする細い腰を、大きな手ががっしりと掴み、それを許さない。
「ひゃっぁ…あぁ、ぁっ……んぅ!?」
逃げ場のなくなったキャメロンに追い討ちをかけるようにして、ハウスの唇が重ねられた。
零れるはずの喘ぎ声さえ飲み込まれていく。
呼吸のために仕方なく離された唇同士を銀糸が繋いだ。
「っはあ、あぁ、あぁあっ……グレッ、グ…グレッグ!」
次々と新たな快楽の波がキャメロンをさらっていく中、彼女は必に目の前の男に縋った。
今まで経験したことのない感覚に、力を振り絞って抱き付き、名前を呼ぶことしかできない。
合わさった汗ばむ肌から伝わる互いの鼓動は、同じくらい速かった。

150 :
「……っ、アリソン…!」
陰茎が最奥に一番強く叩き付けられ爆ぜた。
繋がっている部分がひたすら熱い。
思考が白く塗り潰されていく世界で、男が呼んだ自分の名前だけが妙に耳に残っていた。

自分が既に着替え終わった頃、彼女はまだ上半身を着替えたところだった。
ふらふらと覚束ない足取りで、着替えに奮闘する彼女はどこか可愛らしい。
ふと、何かに気付いた彼女が、にやつく自分に声をかけてきた。
「先生、私の下着を返してください」
「くそっ!ばれたかっ」
大袈裟に額を叩いてから、ポケットに忍ばせていた一枚の布を彼女に手渡した。
するり、とそれが元の場所に収まり、無事に彼女の着替えも終わる。
そのまま二人は病院を出ると、すっかり車の数が少なくなった駐車場へと向かった。
互いに疲れた様子でそれぞれの車に別れた時、不意にキャメロンが立ち止まった。
くるり、と振り向いたかと思うと、やはり少しふらつく足取りでハウスの方に戻ってくる。
何かと思ってハウスが首を傾ければ、その頬に柔らかい唇が押し当てられた。
「おやすみなさい、グレッグ」
唇はすぐに離れ、彼女がはにかみながらそう言う。
自然と自分の口角も吊り上がった。
「ああ、おやすみ、アリソン」
男の顔付きは酷く穏やかだった。

151 :
こんこん、と控えめなノックが部屋に響いた。
処理していた書類から一旦顔を離し、訪ねてきた相手を軽く確認すると、入室の許可を出した。
片手に書類の束を抱えながら、彼女は礼儀正しく入ってくる。
彼女にしては珍しく皺がついてしまっている書類の山が、邪魔にならないよう机の空いている場所に下ろされた。
「この書類の処理は終わりました。すいません、一度落としてしまったので…」
「ああ、大丈夫、気にしないで。ハウスの書類でしょ。いつもお疲れ様」
「ありがとうございます」
そう言って微笑む彼女は本当に可愛らしいと思う。
カディが再び自分の書類に向かおうと顔を戻そうとした瞬間、それが目に入った。
思わず目を凝らして見詰めてみても間違いのないそれに、持っていたペンがぽとりと手から落ちる。
「……本当にお疲れ様」
開きっぱなしになりそうだった口でようやくそう紡ぐと、キャメロンは純粋に不思議そうな顔をした。
相手は全く気付いていないことがわかると、大きな溜め息とともに犯人を叱り飛ばしたい衝動に駆られる。
「随分と派手につけられたのね…首よ」
一瞬考えるように手を首筋にもっていくと、たちまち彼女の頬が真っ赤に染まった。

152 :
「あ、あのっ…これ、は」
「わかってるわ、ハウスでしょう」
目の前にいる彼女が何故あの男に惚れているのかがわからない。
だが、逆に彼女でないとあの男を受け入れられないとも思う。
祝福したい気持ちとあの嫌な男を叱りつけたい気持ちに、カディは思わず苦笑した。
「あなたも大変ね……幸運を」
「カディ先生…」
「あの馬鹿が調子に乗ったら、いつでも相談しなさい」
「…はいっ」
そう答えた彼女の微笑みはいつものように柔らかで、カディはほっと胸を撫で下ろした。

「なぁ、上手くいったのか?いったんだろ?」
自分が病院に到着してからというもの、ずっとこの調子で絡んでくる親友はいい加減鬱陶しかった。
何度か杖で振り払おうとすれば、図星なのか、と喜んで食い付いてくる。
終いには、物語口調で話し始める始末だった。
「若く、美しい医者がその優しさで気難しい年上の医者の心を開き…」
「おい、やめ…」
「ハウス!!」
ハウスがウィルソンを制止する前に、切り裂くような鋭い声が廊下の奥から響いた。
男たちにとって既に馴染みのあるその声の主に、二人揃って顔を向けた。

153 :
憤慨した様子で男たちに歩み寄ると、二人の内の一人を睨み付けた。
「ハウス、あなたって人は…」
もはや決まり文句のように始まり出したカディの台詞に、ハウスはすぐに逃げ出したくなった。
今回は何を咎めに来たのかは知らなかったが、とにかく皮肉で応戦すべく口を開く準備をする。
しかし、続いて発せられた台詞に、皮肉での応戦はかなわなかった。
「キャメロンを泣かせた次は、職場で抱くなんて何を考えているのかしら」
石のように固まって動けない自分を尻目に、ウィルソンはその台詞に弾かれたように飛び上がった。
大きく開いた口を片手で覆ったまま、もう片方の手で力強くハウスの肩を叩く。
「本当かっ!?やったな」
「やめろ!彼女とは何もなかった」
「何も?じゃあ、いつもなら綺麗な書類がくしゃくしゃになっているのも、彼女の首筋に大きな赤い跡があるのも偶然かしら?」
勝ち誇ったようにそう捲し立てる上司に、親友の顔が更に綻んだ。
にやにやと、まるで子供を見守る親みたいな表情で二人はハウスを見詰めた。
「…キャメロンを大事にしなさい。また泣かせたら、承知しないわよ」
「本当によかったな…おめでとう」
自分の幸せのように祝う二人に、皮肉の一つでも言い返そうとした時、聞き慣れた声が自分を呼んだ。

154 :
患者のカルテを抱えながら近寄ってくる姿を視界の端で確認すると、有無を言わさずその手を引いた。
「せ、先生?」
混乱する彼女を無視して歩き出すと、背後からカディとウィルソンの笑い声が聞こえてきた。
そんな二人への報復を軽く考えつつ、ハウスはどんどんと廊下を進んでいく。
ついにはあまり人気のない通路に辿り着いた。
「先生、どうかしたんですか?」
立ち止まって振り向くと、怪訝な表情のキャメロンが少し息を荒げて尋ねてくる。
一旦周囲を見回し、誰もいないことを確認してから、杖を持っていない方の手で彼女を抱き寄せた。
自分よりもずっと小さな身体は、片腕だけでも容易く収まる。
「アリソン…もう、どこにもいくな」
耳許でそう囁いた後、静かに彼女と顔を合わせた。
彼女は、眩しさを感じるくらい穏やかで優しい微笑みを浮かべていた。
「はい……あなたの傍にいるわ、グレッグ」
その返答に、ハウスは満足気に笑い返すと、ゆったりと唇を重ねた。
触れた唇から伝わる体温は、日だまりみたいに温かかった。


本文が長すぎるらしく、変な細切れになっちゃた…
もし、スレチだったらごめん

155 :


156 :
口惜しいくらい起ちました
描写が丁寧! GJ!!

157 :
なんというGJ!!
エロいしキャラが魅力的

158 :
おいおい、なんか凄い力作がきてるよー

関係ないが、このスレを見るたびにBPSを思い出す

159 :
BPSは名作
ロリ魂を揺さぶる

160 :
GJ!
まさかDr.ハウスのSSが投下されるとは思わなかったわwwwwww

161 :
「うあ……、○○さんっ、ヤバい、出ちゃいそう!」
「んっ、いいよ……、我慢しないで、いっぱい出して」
そういう感じで年上の女の人に筆おろしされる年下くんが俺の理想

162 :
こんばんは、お久しぶりです。5スレ699です
長い間あいてしまいましたが前スレの続きを失礼します。
すみません今回はエロなしです
では4レスお借りします

163 :
 ぼんやりとした頭でも、その掌の柔らかさが伝わる。
 気付けば、誰かの手首を掴んで床に押し付けていた。
小さくて細い、だがだいぶ大人びたその体を跨いで、俺はそれを押し倒す格好になっていた。
どうしてそうなったのか全く思い出せず、だが上手く頭が働かない状態で、黙って静止する。
ふわふわと、甘いような匂いがする。
「――はせくらさん」
「……」
 下敷きにされている彼女が、喋った。長年傍に居て、大事にしてきた女の子の声だった。
支倉は驚きもせず、気の抜けた表情で、組み敷いている少女の顔を見る。間違いなくそれは楓だった。
リボンタイを結んだ制服姿で、学校指定のハイソックスを履いた脚を投げ出していた。
父親に似た丸い目を彼に向けて、どことなく熱に浮かされたような顔をしている。
軽く開かれた桃色の唇はグロスか何かのせいでつやつやと光り、その間から見える歯は真っ白だ。
その絶妙なコントラストを描く唇で、また名前を呼ばれた。声色が甘く、支倉は逃げ出したくなる。
「――好きだよ。ずっと好き」
 やめろ、と囁いたはずが、声が出なかった。なぜだか無性に喉が渇いている。
ひりつくような粘膜の奥で、掠れた呼気が零れるだけだった。
 反応に遅れた支倉を置いて、楓の指が支倉の手をひっかく。
その感触にようやく我に返って、彼女に覆いかぶさっていた状態から体を起こすことができた。
勢いよく頭を上げたせいで一瞬くらりとして、それが敗因だったのか、支倉はそのまま体勢を整える暇もなく背中を強かに打ち付けた。
何が起こったのか理解できない。痛みに耐えて薄く目を開けると、今度は楓が支倉に馬乗りになっていた。
どうやら素早く起き上がった彼女に逆に引き倒されてしまったらしい。
「楓ちゃん、どくんだ」
「楓って、呼んでよ」
 そう言って、楓が前に倒れこんできた。腹筋の要領で起き上がろうとする支倉の胸に、べったりとその身をくっつける。
なぜだか重みを感じなかった。
だが不思議と熱ばかりは高く、お互いのシャツ越しだというのに、体温は直に流れ込んでくるようだった。

「本当は、ずっと前から好きだったんだよ」

 かすかなデジャヴに目を瞬かせ、だが支倉はこの状況を打破しようと身をよじった。
幸せそうに、楓が支倉の胸にすり寄る。彼女の後頭部を眺めながら、支倉の動きが思わず止まってしまう。


164 :

 昔にもこうやって、楓に抱き着かれたことがあった。
 確か彼女が中学校に上がる少し前の頃だったように思う。
彼女がうれしそうに広げた紺色のセーラーカラーには、白いラインが入っていたはずだ。
「これで私も大人でしょ? 支倉のお兄ちゃん」
「そうだな、楓ちゃんももう大人だ」
「じゃ、じゃあ」
 少しためらったようだが、楓は顔を上げると、彼女よりもずっと体格のいい男を睨むようにして、口を開いた。
「楓ちゃんって呼ばないで」
「……は? 何を」
 そこで、合点がいったように支倉がうなずいた。ほっとした表情の楓を見て、彼は申し訳なさそうに頭を掻く。
「こんな男に名前呼びされるの、恥ずかしくなる年頃だもんな」
「……えっ?」
「悪かった、頑張って戻す。遠藤さ……ぐはっ」
「ばか、さいてー!」
 まだ幼い声で彼を罵り、彼女は助走をつけて男の鳩尾に頭突きをかました。
同級生の中でも小柄な彼女の頭の位置は、支倉の胸にも届いていなかったからだ。
鈍い痛みに呻きながらも、このまま後ろに倒れこんでしまうと危険だと判断し、踏ん張って彼女を抱きとめた。
体勢が整って、二人は抱き合うように部屋の中央に立っている。
「……」
「ねえ。支倉、さん」
 ねだるような声色に、何を求められているのか察せられてしまった。
こうやって女の子ってのは大人になっていって、あっという間に手元から居なくなってしまうんだろうなあ、などと
親心のようなものを思ってしまう。
 幼い楓が、顔を上げる。支倉さん、と呼んだその唇に、先ほどのグロスがだぶった。

165 :

「楓」
「――な、なに?」
 目を見開く。
 楓がこちらを覗き込んでいた。
周りは、さきほどのぼんやりとしたわけのわからない空間でなく、間違いなく支倉の部屋である。
ああ、と溜息を吐きかけて、喉がからからに乾いていることに気付いた。
「びっくりした、ベッドから落ちるんだもん」
「……楓、水くれ」
「はい」
 差し出されるコップ。まるで支倉の考えが読めていたようで驚いたが、まずはそれを受け取った。
指先が過敏になっているのか、それがやけに冷たく思える。ぐっとコップを傾けると、よく冷えた水が喉元を駆け下りていった。
 ずるる、と体勢を立て直しながら、ベッドを背もたれにして、支倉は首をひねった。
「なんで俺はベッドで寝てるんだ」
「……は?」
「ベッドは楓が使うものだろうが」
「お、覚えてないの?」
 恐る恐るという風に尋ねる楓を見て、そんなことはないと怒りかけたが、
実際に昨日の夜からぼやぼやとした記憶しか残っていないことに気付く。
まったくおぼえていないわけじゃない、と曖昧に濁して、唸りながらも昨日のことを思い出していく。
 身内だけの同窓会に呼ばれて、そこでたくさんの話をして、まだ結婚できないのかとからかわれた。
なんとなく気に食わなくて、ぐいとジョッキを傾けたが、確かそこまでだ。
「これは?」
「うおっ、なんだそのレシート……長いぞ」
「昨日、支倉さんが買ってきたんだよ」
「……」
 覚えてないんだ、と、楓は呆れたように言う。支倉は受け取ったレシートをしげしげと眺める。
チョコレート菓子の名前が延々と続くそれに、なぜだかさきほどの夢が被さった気がした。
(好きだよ。…………チョコレート)


166 :

「……?」
「っていうか、シャツ皺くちゃ」
「あー……」
 洗濯するから、と手を差し出され、暗に脱げと言われているのに気付かなかったわけではなかったが、それは悪戯心だった。
伸ばされた手を素早く掴み、そして優しく引き寄せた。
予想外の行動だったのか、楓は大した抵抗もせずに支倉の腕の中に転がり込んでくる。
「な、なななな、な」
「昔もこうやって、泣く楓を慰めたよなあ」
「なに、な……! わ、わけ、わけわかんない!」
 そう、昔も、と口に出して、急にさっきの夢がフラッシュバックした。
 幸せそうに笑って、頬を擦り付ける楓。
さきほどは重みを感じなかったせいか現実味が足りないように感じたが、今のこの状況は、現実でしかない。
細身の楓を抱きしめているのは、夢では彼女を止めようとした支倉自身だ。
「……、……」
「ひう!」
 手持無沙汰の両手を、彼女の腰あたりで落ち着かせる。
支倉の両手の輪の中に居る楓はがちりと体を固まらせてしまい、身動きひとつ取らなくなってしまった。
てっきり「離してよ、このえろおやじ!」と振り払われるのだと思っていたが、支倉もまた彼女の予想外の反応に、相当困っていた。

 そして、予想外のことがもうひとつ。

 抱きしめている体は、腕の中でゆっくりと呼吸している。その体はふにふにと非常に頼りなく思えて、つまり、柔らかい。


167 :

「…………」
 おかしい。
 思い出の中の楓は、こんな風ではなかった。
鳩尾あたりに頭がきて、クラスでも小さかったあの頃の楓は、もうここには居ない。
居るのは、短いスカートから惜しげもなく白い脚をのぞかせ、細っこい手で支倉のシャツを握る、女だった。
手を回した腰が折れそうに細く思われ、動揺しそうになったが、余裕を持ってゆっくりと手を離す。
追い詰められた逃走犯のように両手を上げると、胸の中で動かない楓に囁きかけた。
「悪い、冗談が過ぎた」
「……」
「楓?」
 手の輪は解かれ、楓は自由になった。なのに、彼女は動かない。
そんなに嫌だったか、と軽率な行動を後悔しかけた瞬間、楓が動いた。

 ぎゅうっと、首元に腕を回される。楓は膝を立てて、支倉の頭を抱えた。

「か、えで」
「なんで、もう、私が、私は」
 何が言いたいのか楓自身もわからないようで、ぼろぼろと言葉だけが零れる。
長い付き合いだというのに初めての抱き着き方で、楓は支倉に頬ずりするような仕草をした。
そのときに香った甘い匂いに、ああ、あれは楓のシャンプーの匂いだったのかと的外れな納得をしていた。

 彼女が泣いている気がして、支倉は彼女を抱きしめ返した。
 そして、あえて無視をしていた感情と向き合う日が来てしまったのだと、気付いてしまった。


168 :
途中で改行多すぎって怒られたので1レス増えてしまいました、すみません……
以上です、失礼しました

169 :
お久しぶりです!
ずっと待っていました
超GJです
続きも全裸でお待ちしてます。
風邪引いても構わないもんっ

170 :
GJ!

171 :
>>162-168
GJ!!
楓ちゃんが可愛い過ぎる
早くエロオヤジになるんだ!

172 :
ずっと待ってました!
楓ちゃん可愛い。続き期待。

173 :
きたぁぁーずーっと待ってたよー!!支倉さぁーん!!

174 :
きたーきたきたきたー!!gj!

175 :
ヴィクトリア朝の女性の結婚・性交の承諾年齢が12歳な件について

176 :
>>175
あの頃は40代であぼんな時代だったからなぁ…

177 :
実際エドガー・アラン・ポーが24の時に13歳の従姉妹と結婚してんな
それより史実のカプとしてはシューマンとクララが萌えるな
20歳と11歳?の時に出会って5年後にはもうキスとか

178 :
大モルトケ閣下だろ
妹の義理の娘を嫁にしてるし
しかも昔から妹に向かって俺嫁にするならお前の娘にするわとか言ってたんだぜ
大モルトケ閣下マジパネェっす

179 :
ほうほうほうほう13歳の時点で嫁宣言しておいて
「結婚は富籤だ」発言とは大したツンデレだな
おっさんだけど

180 :
カトちゃん夫妻にはまったく萌えないが
ケンコバとココちゃんはなんか萌える

181 :
投下期待

182 :
三十路前のセレブと11才の少年


183 :
五年振りに会う親戚の少年。生まれつきの病のせいで、かつては病院での生活を余儀なくされていた彼であったが、最近は改善の傾向にありリハビリを兼ねて自宅での生活も認められているらしい。
そんな彼がこの夏、私の家へと遊びに来る事となった。
5年の月日は長い。ましてや、子供にとっては尚更だ。
彼を乗せた電車を待ちつつ、私はぼんやりと考える。私の記憶の中の彼は、どのように成長したのだろうか? 病院での生活が長いから、相変わらず色白なのだろう。
幼少の貴重な時間を閉鎖的な空間で過ごしたせいで、屈折した性格になってはいないだろうか? 不安は募る。
電車が到着した。溢れる乗客。
その波から少し遅れて、彼が現れた。
「私ね、付き合うならきっと歳が離れた人とだと思っていたの」
「ああ、そんな事言っていたわね」
「まさか、実際に胸を鷲づかみにされたその人が、あんなに離れているとは思わなかったけど」
「へぇ……。いくつ?」
「――11」
「はぁ? あんた23でしょ? 34かぁ。まぁ、アリ……かなぁ」
「――下に」
「うん?」
「上じゃなくて、下に」
「……って、12?」
「うん」
「いやまて、それはないわ。ソレは犯罪だわ。ソレくらいの歳なら、可愛いとは思ってもそれ以上はちょっとないわ」
「ですよねー」
でも、本気でそう思っている自分がいる訳で。
ただの母性本能とか、保護欲とか、それだけじゃないと思う。
「私はさ、アンタの恋が本気なら反対はしないけどさ」
「ほんと?」
「まぁ、程ほどにね。それで聞きたいんだけど、やっぱ精通ってしてるわけ?」
「さ、さぁ? まだソコまでは確認してないなぁ」
昨日のお風呂の一件からして、既に確認済みだったりする訳だけど。
ああ、今日も「病弱な親戚を心配をするあまり、お風呂にまで押しかけて介添えする親戚のお姉さん」を演じなければ。
ふふふふふ。
「何にやけてんの?」
「わかってる、分かってるから、お姉さんに任せて……ふふ、ふふふ」
「……ダメだコイツ、イッてやがる」
「え、母さん、今晩居ないの?」
「うん。町内会の集会があって、遅くまで帰ってこないって」
「ああ、そういえばそろそろ祭りか。母さん、ああ見えて祭り好きだから」
「何かあったら電話してくれって言ってた。僕としては、電話しないで済む方が良いんだけど」
「それが一番ね。(でないと、せっかくの二人きりというチャンスがががが)」
「お姉さん?」
「いや、そうね、うん。とりあえず、お風呂にしよっか?」
「え? ……え?」
「ほら、脱いだ脱いだ。今日も綺麗に洗ってあげるから」
「あ、いや、僕ももう12歳だし、はずかし――」
「23の私が恥ずかしくないんだから(本当は恥ずかしいけど)気にスンナ!」
「あ、ちょっと、自分で脱ぐから脱がさないで」

こんなノリのを仕事の合間にチョコチョコと書いてたら、ふとした切欠に危うく大惨事になる所だった。
無事回避できたが、ショタチンポ弄りのシーンが職場バレとかキツイわw

184 :
>>183
何やってんだwwwwwwwwwwww

185 :
>>183
仕事中は自重しようw
でも投下期待!!

186 :
「ふふっ、面白いもの見ちゃった。>>183クンって、年上の色っぽいお姉さんにいじめられるのが好きなんだ」
的な先輩女性社員の登場はまだですか?

187 :
>>183
わっふるわっふる

188 :
なんという俺好みの年上のお姉さん
俺の中で何かが弾けちまったぜ

189 :
>>183
いいぞもっとやれ!

190 :
学生の頃に戻りたひ…

191 :
いやおっさんになった今こそ清楚な女生徒を…フヒヒ

192 :
3次だけど俳優の濱田岳羨ましすぎだろ。
井川遥と共演したインテルのCMの時の年下キャラも良かったが
リアルで自分より9才年上で約20cm背が高いスーパーモデル姉さん女房なんか貰ってしまうとは。

193 :
くっそくっそ!

194 :
爆発しろ

195 :
今夜22時からNHKのドラクロワで女教師と男子生徒の恋物語らしい

196 :
浅尾きゅん優勝おめでとう

197 :
年の差の何に萌えるかって、
想いを掛けられている方は自分は若すぎる・年上過ぎるから
異性としての魅力がないと思っているのに対して、
懸想している方はそんな相手に異性を感じている(ムラムラしている)
というこの気持ちのギャップに萌える

198 :
カノジョを見て、もしオレが20代のときなら無条件で懲役3年なのかと思うだけで萌えまくる今日この頃・・・

199 :
年上のお姉さん用心棒に守られる貴族の男の子という電波を受信した

200 :
>>199
それは良いな素晴らしい

だが男性年上でおっさんと女子中学生、女子小学生というのにも興味惹かれる

201 :
女子小学生に守られるおっさん?
斬新だな。

202 :
>>201
いや下段はおっさんと女子中学生、女子小学生の組み合わせが最近好きだって話ですw

203 :
ロリに守られるオッサンもありだろ

204 :
>>199
その電波の発信元は私だ、早く執筆作業に入ってくれたまえ。

205 :
まだ幼い女の子に慕われてるおっさんが良いな

206 :
「おじさんは料理が上手くて凄いなぁ」
「一応プロの料理人だからな。んで、一体何料理を作りたいんだ?」
「おじさんが好きな料理がいいな」
「俺が好きって言うと、和食だな……。よし、肉じゃがとかどうだ?」
「それ、おじさんが一番好きな食べ物?」
「そうだな、好物の一つだ」
「うん。じゃあソレの作り方を教えて!」
「よしよし。じゃあ、まずは材料を買いにいくとしよう」
(買い物後)
「ところで、何でまた急に料理を教えてくれとか言い出したんだ? ドラマか何かの影響か?」
「んっとね、お父さんとお母さんが結婚した理由を聞いたの」
「ほう」
「お父さん、お母さんが作った料理があまりにおいしくて、お母さんと結婚しようと思ったんだって」
「ははは、なるほどなるほど。その気持ちは分からなくもないな」
「ホント?」
「ああ。やっぱり美味い飯作ってくれる嫁さんは嬉しいよ。ソレが自分好みの飯ならなおさらだ」
「良かった」
「つまり、お前もそういう事を考える歳になったって訳か。好きなヤツに食わせる為の練習か、いいねぇ」
「うん。胃袋を掴めば勝ちだってお母さんが言ってた」
「ハッハッハ! よしよし、俺がしっかりと美味い肉じゃがを伝授してやるからな」
「うん! 目標はおじさんが結婚したくなるような美味しいヤツだからね」
「おうよ、任せとけ。 ――え?」
「――え?」

出演:家事スキル高いおっさん&のほほんと好意を隠そうともしない女の子

207 :
>>206
これは萌えるw

208 :
>>206
貴方は神か……
うらぶれた中年と、その世話を甲斐甲斐しくする中高生っていいよな。
探偵と助手気取りのコとか、叔父と姪とか。
最近だと陸乃家鴨の新作とかもいい。

209 :
>>208
その電波を撒き散らしてるのはお前さんか!
ダメなおっさん←肉食系女子中高生とか
もちろん援交とかでないっつーのが大前提で

210 :
女子向けドラマCDで
「三十路の警察官と、従姉妹の女子高生」って設定のがあったな
警察官の勤務先に合わせて通う高校を選び
毎日手作り弁当を届けて最後は警察官がオチるという

211 :
いまアニメやってるP4のネタバレになってしまうが
主人公の叔父(刑事)と男装高校生探偵とか
おっさん×少女的に萌えるんじゃないかと思った

212 :
>>208
そう言う感じだと、ドラマの三代目明智が素晴らしかったな

213 :
今日本屋でふと、引かれるように何気なく手に取った本が
オッサン×女子高生の恋愛小説だった。
もう自分には、年の差萌えの神がついているとしか思えない。

214 :
>>213
タイトルkwsk

215 :
>>214
三代目明智小五郎〜今日も明智がされる〜
三代目明智がへたれで、三代目小林少年(女子高生)に
仕事からプライベートからひたすら世話焼かれてる
それだけのドラマと言っても過言でないw
ちなみに明智は田辺誠一だから、オッサンらしいオッサンじゃないとって人はダメかもしれん

216 :
>>214
楡井亜木子って人の本で、「あなたを独りで、泣かせはしない」
忙しくてまだちょっとしか読めてないけど、なかなかいい雰囲気だよ。
ありがとう、年の差萌えの神!
ttp://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0111683919

217 :
>>210
良かったらそのドラマCDのタイトルか、タイトル晒すのが問題だったらヒントを下さいな

218 :
>>217
タイトルは「月刊男前図鑑 制服編 白盤」
ドラマCDというより、男性側の一人語りなので
シナリオもツッコミどころが多いが、自分にはツボだった

219 :
>>218
ありがとう!じっくり調べてあいそうだったら買ってみる!

220 :
>>215
なにそのタイトルw
だけどいいな、面白そう
こんど借りてこよう

221 :
ブータン国王夫妻の馴れ初めの話だけでご飯三杯はいける
素晴らしい置き土産ありがとうございます(´Д`;)ハァハァ

222 :
女王様と王子様とか女王様と執事の男の子とか
女王様と衛兵の男の子とか女王様と(ry

223 :
>>221
今同じ事書きにきたところだw
彼女が七歳のときにプロポーズしたとか、妻はひとりでいいとか…ぱねえ…

224 :
>>223
気になって今調べた
これはいかん、どストライクすぎる

225 :
「さぁ、責任を取ってくれますよね!」
 バンと勢いよく卓を叩きながら、曜子は俺を睨んだ。
 綺麗に切りそろえられた前髪の下では、キリリとしたどことなく男前な瞳がまっすぐに俺を見つめている。
「今更、アレは冗談でした〜なんて言わせませんよ」
「ええと、何と言うか」
「ソレともなんですか? おじさんは自分の言動に責任が持てないと、そう仰るおつもりですか」
「そんな事は無いが……」
「じゃあ、ココに判子を押すのはおじさんの義務ではないですか」 
 そういいながら彼女は俺に一枚の紙を突きつける。
『婚姻届』
 今までの俺の人生に置いて、これっぽっちも縁が無かった言葉が印刷されているソレには、既に欄の半分が記入されていた。
「私、おじさんとの約束を守りました。始めてあった10年前から、成人する今日この日まで。
 おじさん10年前に言いましたよね? 私が結婚してくれと言った時、もし私が成人するまで一度も彼氏が出来ずに、キスはおろかデートの経験すらない
惨めな人間だったら、惨めな者同士結婚しようって!
 だから私、当然処女です! デートの誘いも、付き合ってくれって言う告白も全て断りました! 勿論キスなんて夢の中のおじさん意外とした事なんてない
ですし、男の子と手をまともに繋いだ事もありません!」
「いや、だから、俺が言ったのは、曜子ちゃんだったらそんな事にはならないから、結婚はまず無理だよって言う――」
「当時の私はそう解釈しました! 身持ちの硬い女になれと、そういう意味なのだと!」
「えぇ〜……」
 フンスと鼻息荒く詰め寄ってくる成人したての小娘に対し、今年で35になろうというおっさんの俺はといえば、しどろもどろに後ずさるのみ。
 ドンと背中に衝撃。壁だ。追い詰められた。
「私がどれだけこの日を待ち望んでいたか、わかりますか?」
「いえ、その……スミマセン」
 追い詰められ、吐息が顔に掛かるくらい接近され、目を反らす訳にいかず、改めて曜子を見る。
 昔の俺の読みは当たっていた。俺がもし今より10歳若く、俺とは思えないほどの行動力と勇気があったならば、声を掛けずには居られない女がそこに居る。
「歳を一つ重ねる度に、ベッドの上で悶えるんです。歳を重ねる毎にいろんな知識が備わって、想像が豊かになるんです。こうしておじさんの部屋に遊びに来た
日は決まっておじさんの夢を見るようになるんです。夢の中で、おじさんと色んなHなことをしようとして、恥ずかしくなって何も出来ないまま目が覚めて、
夢だったのなら――せめて夢の中で位!って何も出来なかった夢の中の自分を恨むんです!」
 曜子の目は本気と書いてマジだった。
「三ヶ月前くらいからはもうずっと、カウントダウン状態で……正直に言うとココ三日くらいまともに眠れて居ません」
「……」
「それくらい、想っているんです。今更、おじさんの事を忘れることなんて出来ません」
 そう言って、曜子は俺に抱きつき、俺の胸に顔を埋めた。
 先ほどまでとは打って変わって弱弱しい、震える声で曜子は言う。
「だから、責任を取って下さい。おじさんが今日まで誰とも結婚しなかった責任を。私に、おじさんを諦める切欠をくれなかった責任を――」
「曜子ちゃん……」
 俺は彼女を抱きしめ返し、耳元で囁く。
「分かった。責任は取らせてもらう。……だから、俺なんかを選んだ事を後悔しないでくれよ? 俺は、ソレが一番怖いんだ」
「後悔なんて、そんなことする筈が無いじゃないですか」
 顔を上げ、涙で目を赤くした曜子が笑う。
「私だって、今までデートすらしたことが無いんですよ? 今おじさんと結婚できなかったら、その後一生、結婚なんて出来る機会が現れる事なんてないんですから!」
そんな話を国王夫妻の流れから思いついたので書いてみた。

226 :
>>225
やだなにこのごほうび

227 :
>>225
ひゃっほう
なにこれ萌える
女の子に押される気弱なおっさんもいいな〜

228 :
たぎった…

229 :
年上のお姉さんと年下の男の子をオナシャス!

230 :
ミサトさんとシンジくんに萌えられるのはもう昔のアニメ(の前半)だけの特権だなー

231 :
今週のシャナで年上お姉さん×年下男子高校生のベッドイン→朝チュン描写ががが

232 :
>>231
落ち着けw

233 :
この間の渡辺謙さんのドラマでたぎった。

234 :
妹が買ってきた路地恋花って漫画が良かった
純文学系小説家としての夢に敗れて、
場末の喫茶店やりながらも大成する夢を諦められないおっさんが
外見ビスクドール京女女子高生、でも大の京都嫌いで反抗期
に気に入られて、店に入り浸られてるうちに少女に堕ちていく
という、このスレ御用達な内容だった
個人的にはその一本前の画家の話もオススメだけど

235 :
てst

236 :
4月発売のゲームにおっさん少女要素があるんじゃないかと今からwktkが止まらない

237 :
>>236
kwsk

238 :
>>237
3DSのファイアーエムブレムっていうゲーム
キャラ同士で支援を組むとエンディングで結婚したりする
最新作は支援同士でダブルアタック?が出来るみたいだから
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm16537017 の1:18あたりからの
おっさんと少女で支援が組めるんじゃないかと妄想している
説明の意味がさっぱりだったらごめんね
シリーズでもけっこう年の差カップルが多いから
年の差好きにはオススメのゲームだと思っている

239 :
写メとりました♪
お風呂あがってから写メとりました
Hな写メなどたくさん載ってます。
ぜひ見てください☆
http://m.invites.ameba.jp/m/registerSIDConfirm.do?inviteEkey=f44d151956060c2f3&mkey=49270999fc0737fec&guid=on
あんま見られるのも恥ずかしいので携帯専用です❥
ケータイからどうそ☆彡

240 :
牧場物語新作でも着流しのおっさんと結婚できるね
おっさんじゃないけど年上執事とかもいて結構wktk
しかしおっさんキャラは定着しつつあるけど
そろそろ熟女の嫁候補をだな・・・

241 :
病気のせいで田舎で一人暮らしさせておくわけにいかなくなって
都会の主人公の家に引き取ったお爺さんが長い闘病生活の末他界。
その遺言で荒れ果てた田舎の家と畑を復興させるために向かう主人公(もちろん色白ひ弱なもやしっ子少年)。
すると田舎の家の最寄りのローカル線の駅の駅員も、そこから乗り継いだバスの運転手も
バス停の前にあるよろずやの店主も全ておじいさん&おばあさんで村はさびれきっている。
おじいさんが元気だった頃に長い休みに遊びに来た時との変貌にショックを受ける少年。
ひとまず家に向かうと、草がある程度むしられたりして手入れがされている畑に気づく。
誰のおかげだろうと思ったら生垣の向こうから女の人の「こら待てー!」みたいな声と一緒に
山羊が飛び出してくる。
驚いてぼけっとしていると、その山羊を追ってきた隣のお姉さん(30over)が少年を山羊だと勘違いして
思いっきり抱き締めて捕まえようとする。
そんなこんなで昔憧れだったお姉さんと再会して始まる牧場物語はありませんか?

お姉さんは海外青年協力隊とかで農業支援に携わった上で地域の農業の再興に取り組もうと
高い志を持って空き家になった実家に戻ってきたけど
一人での生活もままならない周囲のお年寄りの面倒を見たり、その日その日の作業に追われたりして
現実と理想のギャップで志を失いかけていた。
そんなところに同志になりそうな少年が来て、かつての溌剌さを取り戻すとお姉さんぶって色々田舎や農業の事を教えて
共に働き弟のように可愛がる。
けれどある時、少年に恋心を抱いてしまっていることに気づき戸惑うお姉さん。
それを田舎生活でたくましくなった少年が受け止め愛し合う二人。
気はいいけどゴシップ大好きな周囲のお年寄りがそれをほくそ笑んで眺めながらはやし立てる。
そんなこんなで少年とお姉さんが結ばれていく牧場物語がありましたら10kまで出します!

242 :
>>241
もうお前がゲーム作れよwwwwwwwwww
いや作ってくださいおねがいします

243 :
ここの住人でゲーム作ればいいんだよ

244 :
>>241
今更だけどなにこれ萌える

245 :
姉がブラコンである事は知っていたし、一人娘を溺愛している事も知っていた。
しかしまさか、愛娘と俺を結婚させようという野望を持つ程だとは知らなかった。
全てを俺が知った時、目の前には俺に三つ指をつく姪の姿。
「おねーちゃん、人生で一番本気出しちゃったわ」
親指を立てて何かの達成感を味わっている姉。
呆然とする俺。
つーか、姉さん、旦那さんはこの事知ってるんですか? 何て言ってるんですか?
「無論、説得済みよ! 結納が決まれば、即挨拶に来るってさ」
えー、なにそれー。
それになんか、姪っ子の俺を見る目がマジなんですけど。「慕っています」感が半端じゃないんですけど。
姉さん、アンタ娘にどんな教育してんだよ。

そんな電波を受信した。
常に旦那の半歩後ろを歩くような、幼な妻(夜伽を期待していますアピールあり)とかたまりません。

246 :
よし、そのまま文章化しようか

247 :
おじと姪じゃ「三親等内の傍系血族」で結婚はできないんだがそれはさておき
絆されるのか姪が押し倒すのか興味があります

248 :
じゃあ大叔父、大伯父と兄弟姉妹の孫娘でw

249 :
ツンデレ女子高生が独身おっさん先生にバレンタインのチョコを渡す…
今日はこの妄想で乗り切ろう

250 :
小中高のどれかの女子生徒からバレンタインチョコ貰うおっさん……
18歳未満の美少女からチョコ貰いたいですぅ

251 :
 あまい。
 何がと言えば匂いであり、雰囲気でもある。最近は肉を腹一杯食べると次の日に響くようになり年齢を意識した僕には甘すぎる。
しかし僕とは違って若々しい花の高校生たちは廊下で教室で、今日という日を目いっぱいに楽しんでいるようだ。
どうも話を聞くに、僕らが学生の頃には無かった“トモチョコ”だの“セワチョコ”だの、訳のわからない“ホモチョコ”なんていう
ものまでが現れたらしい。世代が違うと異文化だなあ、と先生方と笑ってみた。

 そんな今日を精一杯楽しんだ高校生が帰っていくのを屋上から眺めながら、僕はコートの襟を掻き合わせた。
吐く息がぼんやりと白くなり、まだまだ冬だということを感じざるを得ない。
友人を突っつきながら、あるいは好きな人と手を繋ぎながら校門から散らばる人影を見ながら、鼻をすする。
「若いなあ……」
 胸やけしそうになり衝動買いした無糖コーヒーの缶を掌で包みながら、思わず呟いた。
「うわあ、年よりくさい」
 その呟きに、背後から返事がくる。この寒い時期の屋外に人が来ることには驚いたが、声には聞き覚えがあった。
「現役高校生と比べるとどうしてもなぁ」
「……否定しないんですか」
「できないからね」
 振り返ると、ぶすくれた表情の女の子が一人立っていた。コートを着込み、ミルク色のマフラーが口元まで覆っている。
肩に鞄を背負っているところから帰宅直前だということが分かる。彼女は今日の僕の授業でもうたた寝をしながら化学式を写していた。
試験前でもないのによく質問に来てくれる勉強熱心な生徒だ。
「質問かな? ここは寒いだろ、職員室で聞こう」
「や、違うので……ここで」
「ここで? 寒くないか、そんなに足出して」
「わっ、若いからいいんです!」
 そう吠えると、彼女はまっ白い脚で僕に近づいてきた。
タイツの生徒もちらほら見るが、この気温の中で素肌を晒す根性はさすが女の子だなあというところだ。
びゅうと吹きつける風が冷たくて身震いする。
 目の前で立ち止まった彼女は、うつむき気味で、目を伏せていた。見下ろすと、まつげが長いのが分かる。
彼女の柔らかそうな髪の間から覗く耳が、鼻先と同じくらい赤くなっていた。僕の鼻もこれくらい赤いんだろうか。
「先生はどうせ今日誰からも貰えなかったんだろうなって、笑いに来たんですよ」
「はは、手厳しいなあ。でも残念でした」
「え」
 弾かれたように顔を上げた彼女の目が丸くなる。
確かにこんなおじさん先生にチョコを贈る女子生徒なんて少ないかもしれないが、可愛くラッピングされたものをいくつか渡されたし、
女性の先生方からも頂けたし、ゼロではないのだ。嬉しいが、消化に時間がかかりそうだ。

252 :

 見る見るうちに彼女は不機嫌そうになっていった。先ほどよりずっと険しい表情で睨まれ、苦笑がもれる。
「……」
「そんなに怒らなくても……」
「……。それ、全部義理とか世話とかですから、勘違いしないでくださいね」
「分かってるって」
 僕がぬるくなり始めた缶コーヒーを摩ると、彼女は顔をそむけて、溜息を吐いた。
おおきな白濁がふわりと浮かんで、水泡みたいだなと思う。
「あ、これ少しは温かいけど、触っておく?」
「……、うん……」
 彼女は素直にうなずくと、ポケットに突っ込んでいた手を出して、僕に手を伸ばした。その白くて小さい手に缶コーヒーを持たせてやる。
一瞬だけ触れた指先が冷え切っていて、カイロでも持っていれば渡せたのにと後悔した。
「あの!」
 やっぱり寒いし屋内に引っ込もうか、と提案しようとした矢先の切羽詰まった声に、僕は思わず声を呑みこんだ。
「な、何かな」
 返事には驚きの色が色濃く表れていて、格好がつかない。
しかし彼女は僕の格好悪さには言及せず、視線をうろうろさせて、何度も瞬きをしている。
二度ほど呼吸を挟んで、彼女はようやく意を決したように口を開いた。
「ほ、本当に、勘違いしないでくださいよ!?」
「だから、大丈夫だって……」
 よっぽど僕はガツガツしているように見えるらしい。
手をぶらつかせ、よこしまな気持ちがないことを伝えようとしたが、彼女は目の縁を赤くして、
「先生みたいなおじさんを相手にする枯れ専は、わ……私しか居ないんですからね!」
 そう言い捨てて僕に向けて何かを投げつけると、一目散に駆け出して行った。
ばたばたと走っていく途中にスカートが際どいところまで翻って、生白い脚が目に焼き付く。
本当、最近の女子高生はあんな短いスカートでよく頑張るな、と考えて、現実逃避から思考が引き戻された。

 開け放たれたままの出入り口を眺めたまま、立ち尽くす。
取り残された僕は受け止めた何かを腕に抱えたまま茫然として、それに視線を落とした。
「僕、そんな枯れてるかな……」
 そんなことを考えなければ、かわいらしくラッピングされた箱を直視できなかった。

***
>>249-250を受けて遅れたがバレンタイン投げ

253 :
うおぉ、GJ!
いやいや、投げずにー!
願わくば、この続きがあるとうれしい・・・

254 :
>>251-252
GJです
続きが気になるw

255 :
GJ!!!
続きをだな…

256 :
GJ
続き読みたいな…

257 :
WANだのCMいいなぁ

258 :
>>251-252
GJ!萌えた
出来れば続きも書いて欲しい

259 :
ホワイトデーはおっさん先生からお返しを貰って、
「別にお返しなんか期待してなかったんですよ!でも、先生がくれるなら貰いますから!」
って言って顔を真っ赤にする女子高生
そんな妄想してたらいつの間にかホワイトデーが終わってました

260 :
 僕はセーターの裾を肘まで捲り上げたまま、開け放ったままの窓の外を見た。マスク越しに深呼吸をして少し咳き込む。
肺に取り込む空気は、刺すように冷え冷えとしたものではなくなったが、代わりに花粉が辛い時期になってきた。
例に漏れず僕も軽度の花粉症である。
 窓のそばにある桜の木はまだ冬の格好のままだったが、入学式を迎える頃には花をつけるだろう。
今日の日付は三月十四日――それを確認するたびに、僕は一月前のことを思い出す。
「……うーん」
 彼女が投げつけた可愛らしい箱の中身は、たぶん手作りであろうチョコレートとクッキーだった。
甘すぎないトリュフに、サクサクのラングドシャが綺麗に詰められていて、小テストの採点のお供に頂いた。
とても美味しくてびっくりしたのをよく覚えている。しかし重要なのは味ではない。
 二月に発覚した彼女の気持ちについての僕の見解は、“気の迷い”だ。
高校生というのは多感な時期で、彼女のように周りの男子生徒とは違う教師というものに興味を示すのは当たり前のこと。
それがたまたま僕だっただけで、きっと高校を卒業して外に出てみれば、僕のことはいい思い出になるだろうと思っている。
「そうに決まってるさ」
 自分に言い聞かせるように言って、僕は窓を閉めた。
新学期が始まる前に、と始めた化学準備室の掃除をようやく終えられた安堵の息を吐く。
休憩にコーヒーでも飲みたいな、と思ったところで、控えめなノックが二つ響いた。
「はい?」
「先生、失礼します」
 思わず返事がワンテンポ遅れた。扉を開いたのは、彼女だった。
 あの二月十四日と同じ格好をした彼女は、マスクをした僕を見て怪訝そうに首を傾げる。肩先から髪がこぼれた。
「風邪、ですか?」
「いや。花粉と埃対策にね」
「掃除ですか。お疲れさまです……あの。これ、どうぞ」
 彼女がスクールバッグを漁って差し出してきたのは、黒い缶の無糖コーヒーだった。
目を丸くしてしまったが、すぐに笑って受け取る。「ありがとう」、缶は温かい。
彼女は耳元をほのかに赤らめて、鞄の中から缶コーヒーをもう一本取り出した。
僕のものとは違う、柔らかい色調の甘いコーヒーだ。
「とりあえず、座って」
「はい……」
 僕には少し小さい椅子も、どうやら彼女には丁度いいらしい。
温かい飲み物で唇を潤して、僕は口を開くタイミングを探していた。当たり障りのない言葉も思い浮かばない。
彼女は彼女でちびちびと缶に口をつけるばかりだ。しかしこのまま黙らせていては可哀相である。
「……そうだ。ちょっと待っててね」

261 :
 腰を上げた僕を見上げて、彼女はこっくりと頷いた。僕の荷物から、一つの紙袋を取り出すと、ふたたび着席する。
机を挟んで向き合った状態で、僕はシックな色合いの紙袋を差し出した。
彼女は袋を見て瞬きをして、二度も僕とそれとを見比べた。
「これは?」
「お返しだよ。ホワイトデーだからね」
「えっ、あ……!」
 僕の手からうやうやしくそれを受け取った彼女は、ぽかんとした顔で袋を見つめていた。じわじわと頬が赤くなっていく。
彼女のように色白な子は、血の色が透けやすいせいで、表情の変化がわかりやすい。
僕の微笑ましさ全開の視線に気付いたのか、彼女はキッと僕を睨んだ。
「……べ、別にお返しを期待してあげたんじゃありませんから!」
「いらなかった?」
「先生が、くれるなら……貰います」
「はは。チョコレートもクッキーも美味しかったよ」
「ほんとですか?」
「本当です」
 それを聞いて、安心したように微笑む彼女に、僕の顔もゆるむ。でも僕は言わねばならないことがあるのだ。
彼女を諭さねばならない。僕への気持ちは一過性のもので、思い出になるべきものだということを伝えておこう。
 わざとらしい咳払いを一つして、僕が話を切り出そうとしたとき、彼女がガタンと音を立てて椅子から立ち上がった。
「先生」
 彼女には話を遮られてばかりだ。勢いに押されて、僕はまたも言葉を飲み込む。
「……な、何かな」
「私、諦めませんから」
 二秒かかって、先を越されたと気付いた。
 今度は僕が真っ赤な彼女をぽかんと見上げる番で、僕が渡した紙袋を大事そうに抱いた彼女は扉へと駆けて行く。
なんとなくデジャヴだ。扉に手をかけ、彼女は僕をちらりと見ると、表情を険しくした。やはり耳が真っ赤である。
「ば、バレンタインには三倍返ししますからね! 分かりましたか!?」
 疑問系を取っているくせに、彼女は返事を聞きもせず扉を閉めた。本当に人の話を聞かない子だ、と僕はまた取り残される。
 テーブルに残った無糖コーヒーを煽って、飲み下す。
「……まいったなあ」
 諦めさせるどころか、来年の約束まで取り付けられてしまった。どうすればいいのだろう。
そう思っても、一番やっかいなのは、来年が少し楽しみに思えてしまった僕自身だというのが手に負えない。
外から差し込む春めいた日差しで、背中がじんわりと温かかく感じた。

***
>>259を受けて遅刻ホワイトデー投げ
バレンタインに反応ありがとうございました

262 :
259ではないが、ナイスだ! そしてGJだ!

263 :
おおおっ、良い物を!
いやいやいや、投げずにー GJ!!
…………続きを全裸で待つことにする…よ?

264 :
おおお、自分の妄想が文章化されるとは…!
ありがとうございます!そしてGJです!!

265 :
GJ!続きを是非!

266 :
FE覚醒のグレゴ×ノノに萌えたage

267 :
暇つぶしに妄想
幼い頃から勇者として育てられていた少年(15歳)が旅に出て、特に大事件もなく魔王の元へと到着する。
でも魔王は実は美女であり、大人の女性としての熟れた肉体とテクニックで彼を篭絡する。
そして、実は「魔王が親から自動的に受け継がれる仕事」であること、「人々に一定の恐怖と脅威を与え続けることで世の中にある程度の秩序」を与える役職だと知り、次代の魔王を産ませるために魔王を孕ませるために旅に出たのが勇者と教える。
困惑する勇者だが、魔王は次代の闇を残し勇者に倒されて、代わりに魔王に捕われていた美女を救い妻にした、と流され、勇者と魔王はなし崩しに夫婦になることに。


在り来りやね

268 :
>>267
次代に闇を継がないように勇者と魔王が手を取って動いたり周りのキャラを巻き込んだりするともっと在り来たりになるなw

269 :
>>268
勇者の仲間になるはずだった女僧侶、女魔法使いのお姉さんたちはその話に納得行かず、多夫多妻制度を盾に勇者の妻になろうとする
しかし最初から勇者にデレデレなショタコン気味の魔王様はそれが嫌で、より一層勇者の側にいようとする

うわー、一山幾らの漫画だな

270 :
「ちょっと!それ、どういうことよ!」
「そうねぇ。私も、説明して欲しいなぁ?」
烈火の如く怒り猛る魔法使いの美女と、穏やかながら拒否を許さぬ僧侶の美女の声に、勇者たる少年は、背筋を震わせた。
眦にはうっすらと涙が浮かんでいる。
当然である、つまらぬ理由で勇者に飾り立てられて旅にだされたとは言え、少年は未だに12歳。
理由を理解出来ぬ怒りをぶつけられては、感情が恐怖に染め上げられるのも無理はなかった。
「ちょっと!泣いても許さないわよ!」
「でしたら、お帰り下さいませ。勇者様はこの家の主様、幼き主様を理不尽な怒りで泣かせる不届き者は、当家への立ち入りを禁じさせて頂きますわ」
「あ、フィーさん!」
なおも怒りを隠さずに少年にぶつけようとした魔法使いに、侍女が声をかける。
少年へ見せる慈悲深い優しい表情と違い、魔法使いと僧侶には感情の篭らぬ冷たい視線を投げかけている。
この侍女、少年が全幅の信頼を預けるだけのことはあり、家事から夜伽まであらゆることに精通していた。
またその衣装の胸部を大きく盛り上げる爆乳も、魔法使いは気に入らなかった。
僧侶のようにある程度の大きさがあり、美しいと形容される胸ならばいいが、魔法使いの胸は悲しいことに、全く育つ気配がなかった。
「このフィーナと、魔王討伐の際に見初められたアルヴィール様が勇者様の妻なのは、帝国教会にも認められた厳然たる事実でございます。異議があるのでしたら、帝国教会へどうぞ。最も、二度と我が家の敷居は跨がせませんが」
侍女の声に、魔法使いと僧侶は渋々と去って行く。
下手に対抗しても、勝ち目はなかった。
バタン、と音を立てて玄関が閉まった後、フィーナは先程の凛とした顔付きを忘れたかのように、顔を崩した。

―――これは、未だ12歳の幼き龍勇者と、未亡人侍女のフィーナ、魔王ことアルヴィールの三人が繰り広げる、(性的な意味での)勇者育成の物語である―――
続かない

271 :
なんか人間関係がわからない
4人出てるのか?

272 :
楓ちゃんの続き気になるなー。脳内で続き考えちゃうよ。

273 :
「先生、教えて下さい。愛に国境は関係ありますか?」
「さぁ、無いんじゃないですか?」
「では、愛に性別は関係ありますか?」
「大多数の人にはあるかと」
「なるほど。それでは、愛に年齢は関係ありますか?」
「あまりないんじゃないですか? 国が定めた法律がソレを邪魔することはあっても、人を好きになること自体は小さな子供でも体験するんですから」
「素晴らしいです。じゃあ先生、私達はどうでしょうか?」
「客観的に見れば、まぁ……問題はないかと」
「ふむ!」
「ですが、何と言いますか、僕自身が人を愛するという事を忘れたといいますか、愛する事に疲れたといいますか……」
「ソレがなにか問題ですか? 忘れたのなら、私が思い出させてあげます。疲れたのならば、私が癒してあげます。先生、貴方自身が私に言ったんですよ」
「人を愛する事は素晴らしい――ですか?」
「はい! あの日、あの時より、私の胸中は貴方を愛したいという思いで溢れています」
「それであの論文? 周りくどいというか、どストレートというか、反応に困る提出物でしたね」
「いかがでしたか? 判定は?」
「――困ったなぁ。教員としてあるまじき事ですが、当の論文を紛失してしまったようだ」
「構いませんよ。同じ物をコピーして用意してありますし、コレがなくても一語一句朗読できますから」
「ふぅ――。本当に困りましたね」
「先生、無理に愛してくれとは言いません。愛せないのなら、愛されてください。少なくともソレで満足する女が一人、ココに居ます。それとも、私に愛される事自体が迷惑ですか?」
「……」
「無言は肯定と受け取りますよ?」
「それ、否定っていうべきでは?」
「いえいえ、だって先生は私に誤解されることを恐れているでしょう? 本当は人を愛したいし、愛されたい。そう思っているくせに、歳の差とか、苦い過去とか、そういった物を盾に自分の本心を隠してしまう弱い人。それが先生なんですから」
「……」
「先生は私が、先生の言葉を素直に信じ、従うことを知っている。だから私が去るという選択肢を掲げれば、先生はソレを否定するしか無い。そうしないと、私は本当に去ってしまうから。素直になれない先生は、そんな事、耐えられないでしょう?
 一度きりしかない人生なんです。どうせ絶望した人生を生きるなら、少しでも心地いい場所に収まりませんか?」
「それが、君の隣かい?」
「少し違いますね。私の胸の中です」
「君には敵わないなぁ。自分の人生の半分の長さも生きていない子供にソコまで見ぬかれていたら、今更些細な僕のプライドや恥なんて、あってないものかもしれませんね」
「私は好きですよ。先生のそういう所」
自分で書いてて何だコレ。俺はただ、人生に弱り切ったおっさんと、若さでソレを引っ張るお嬢様を書きたかっただけなのに……

274 :
>>273
いいよいいよいいよー

275 :
君と僕2の、ゆっきーと食堂のシンデレラに萌えた

276 :
>>275
あのふたりいいよね
ゆっきーがこっそりお姉さんの髪の毛に触ったとこ萌えた

277 :
そのアニメは見たことないけど
「こっそりお姉さんの髪の毛に触った」
という>>276の文章だけで萌えた

278 :
年の差ゲームないかなー
おっさんと少女の生活を第三者の視点で見守るゲームとかあったら絶対買うのに

279 :
http://www.pornhost.com/3835813230/
http://www.pornhost.com/4196058122/
http://www.pornhost.com/8982550961/

280 :
↑今年46になるヒモ歴12年の男だが
俺はぬまで、こういう状態を築き上げたい。自信はある。俺の師匠が67歳だったからな

281 :
おっさん×少女のなんかいい本ないか
>>216のなかなかよかった。男がもう少し歳を感じさせてくれれば尚よかったけど

282 :
俺のように一応そこそこ金持ってても女に触れさせてもらう事すら出来ないキモメンも居れば、
ガキの頃近所に住んでた還暦過ぎの爺みたいに、貧乏てわも若い女と遊びまくりの男も居るんだから不条理極まりないないわホント( ;´Д`)

283 :
貧乏てわも→貧乏でも

284 :
今日買ったジゼル・アランって漫画が青年×少女っぽい感じだった

285 :
年上男年下少女ものって、大抵が少女の方がしっかり者な気がする

286 :
しっかりした幼女が好みなだけだ!
そんな幼女がたまに、歳相応に甘えてみせたり、わがままを言ってみせたりするのを優しく受け止めるオッサンorお兄さんという組み合わせが大好物なだけだ!
個人的な趣味は置いといて、やっぱり女の子って、ませてるじゃない。そんなイメージを形にすると、しっかりものっていう姿になりやすいんだと思うよ。

287 :
幼女かわいいいキエエエ

288 :
復帰

289 :
保守&投下
家庭教師男と教え子
エロなしですんません
以下2レスほどお借りします

290 :

「本当にそんな安いやつでいいの?」
「うん」
満面の笑みで頷く彼女の手には100円程度のアイスが握られていた。
せっかくのご褒美なんだからもっと高いやつを選んだっていいのに…
散々こっちはどう?あっちはどう?なんて彼女が好きそうな味のちょっと高級アイスを勧めてさり気なく誘導してみても結果は同じだった。
はじめに選んだ棒付きアイスがいいらしい。
自給の安い僕の懐具合を気にしての健気な選択なのだろうか?
だとしたら大人として不甲斐ないと共に男として少々情けなくも思う。
「テストで満点取れたご褒美なんだからもっと高いやつ選んだっていいんだよ?」
そういう約束だっただろう?と優しく言ってみても答えは変わらないみたいだ。
これにするの一点張りで首を左右に振っている。
子供ってやつは大人が思っている以上に自我がある生き物なんだなぁ、とぼんやり思いつつ
そこまで言われちゃ無理に押し付けるのもあれだなぁと仕方なく僕も同じようなカップアイスを選んで支払いを済ませた。
僕は彼女の家庭教師だ。
大学の講義がない日、週に二日ほど彼女の勉強を見ている。
「さ、溶けちゃうからそこの公園で食べて行こうか」
コンビニのビニール袋をぶら下げてテクテクと歩いて公園を目指した。
気をつけて歩かないとすぐに歩幅に差が開いてしまう。
小走りで僕の後を追いかけてくる彼女はちょっと、いや、大分可愛い。
その姿はころころと丸い子犬のようで悪戯心に火が着いてしまいそうだ。いかんいかん。
立ち止まって後ろを振り返り、ビニール袋を持っていない方の手を差し出す。
小さな手が嬉しそうにぴたりとくっついてきた。
恋人同士…には見えない僕達は端から見たらどんな風に見えるのだろうか。
いや、教え子と家庭教師以外の何者でもないんだけどさ。
こうして手なんか繋いで外なんか歩いちゃってるとどうしたって周りの目が気になっ てしまう。
しかもこの歳でこんな場所に来るなんてちょっと場違いな気がして気恥ずかしい。
が、彼女が同伴なら健全で至って普通の選択である――と自分に言い聞かせ子供用の小さなブランコに腰掛けた。
錆び付いた鎖が想定以上の体重を受け止めてギブアップと軋んだ音を立てる。
それに少々大人の尻を納めるには窮屈だ。

291 :

「はい、どうぞ」
アイスを手渡すと彼女は早速袋を開けて冷たい塊にかぶりついた。
小さな赤い舌先がチロチロと無邪気に棒状のアイスを嘗め回している光景は見ている者になんとも言葉にし難いむず痒さを生む。
これはひょっとしてイケナイ大人のお兄さん達に目撃されたら危ないレベルなんじゃなかろうか。
いやいやすでに僕自身がそういう目で彼女を見てしまっているではないか。
ダメだ、ダメだ。
こんな誰が見ているかわからぬ公共の場で…!
このままでは彼女の身が危ない。僕が止めずに誰が止める!
「ね…ねぇ、それ先生のと交換しない?」
「なんで?」
「なんでって…えーーっと………」
「?」
(食べ方がエロイから、なんてこんな小さな子に口が裂けても言えないよな…)
「まぁ、ほら…なんて言うか味が変わった方がいいじゃない?」
そこそこの大学へ通う現役学生とは思えぬ語彙のなさである。
我ながら間抜けで苦しい言い訳だ。
引き攣った笑顔でずいっとカップアイスを押し付けるように彼女の手元へ差し出した。
食べる速度も違うらしく僕のカップの中身はすでに半分以上この胃の中に入ってしまっている。
交換を申し出るには量が違い過ぎるが気にしている場合ではない。
ちゅぱっと口からアイスを引き抜くとニッと笑って彼女は言った。
「あ、わかった!」
「えっ!?」
「先生自分がこっち食べたいんでしょ?
 だったらはじめからそう言えばいいのに、大人げないんだからー」
「あ、あぁ…うん、そうそう、そうなんだ」
パタパタと 可笑しそうに笑いながら足を動かす彼女からアイスを奪い取るようにして一口で食べきった。
こめかみが一気に冷えてキーントとした痛みを感じる。
よし、これでもう不安材料は消し去った。
幼い彼女の身も安全だ。よからぬロリコンお兄さん達から彼女を守りきったぞ!
「で、先生」
「はい?」
「そのズボンの膨らみはなんですか?」
「へ?」
ふっと視線を下げるとジーンズのある一点が主張するように張っていた。
ぼとりと落ちたアイスの棒が靴の先に辺り、ひっくり返る。
ハズレと印字された棒に早くも蟻達が我先にと列を成して群がっている姿が見えた。

終わり
1レス目、改行乏しく読みにくくなっててすみません
失礼しましたー

292 :
先生羨ましい
GJ

293 :
葛藤する先生がいいなw無邪気な生徒可愛いww
GJでした!

>>281
少女漫画でもよければ、倫敦恋奇譚おすすめ
42歳中年主人×15歳メイドの恋愛ものです

294 :
オジサマ専科ってCDドラマ良かったよ

295 :
ダブルスコア悩む
高い…

296 :
>>293のやつ読んでみた
いい感じに萌えたよ〜ありがとう!
続編沢山あってびっくりした
自分のオススメは群青学舎の三巻に入ってる赤い屋根の家って話
青年とお嬢様なのでそういう組み合わせ好きな人はぜひ

297 :
思わず萌え
青年少女も良いものです
ttp://blog.livedoor.jp/nicovip2ch/archives/1783401.html

298 :
皆様皆様…ひみつのアッコちゃんが意外とこちら向けでしたよ…

299 :
確かに内容的にはあくまで12歳×20代だもんな
魔法で見た目変わってるだけで

300 :
>>299
甘いぜ!!w
ラストシーンに10年後があるんだ。
これがたいへんニヤニヤします。
ちなみに17歳差らしいよ。

301 :
初めまして。
お姉さんと少年はいいですよね。ということで、よろしゅう。

302 :
   『約束』

 大学の講義を終えてへとへとになった瑞妃は自宅の玄関先で付き合って間もない晃太とキスをした。
 大人びていても蓋を開いてみればぎこちない瑞妃の舌使いが、悶々とした晃太の一日を溶かす。音だけはいっちょ前。
唾液の味が骨を溶かすぐらいに甘く感じるなんてと、二人して初めての口付けを交わして時間の流れを忘れていた。
 真っ白なカッターシャツに袈裟掛けして食い込むスクールバッグのかすり傷、制汗剤と混じり合う高校生になり立ての男子の匂い。
瑞妃は記憶の底から虚ろにして高校時代が蘇る。そんなに時間は経っていないのに、そんなに華やかな思い出なんかないのに、
晃太とのキスで年の離れた瑞妃は事実を受け止めながら時間を遡る。息苦しくなった二人が唇を離すと、まったりと口内が蕩けた。
 「約束だしね」
 なけなしのバイト代で買った誰もが名を知るブランド物の財布から100円出した瑞妃はこっそりと晃太のポケットに押し込んだ。
 双方の合意だから、交わしておいた約束だから、遠慮することは罪になる。ひとつ義務を果たした瑞妃に再び疲労感が舞い降りた。

      #

 その日の瑞妃の帰り道、自販機の前であたふたと困り果てる彼女を晃太は目撃した。
 夕方、晃太は瑞妃の家に立ち寄るつもりだったのだ。家に着くまでのわくわくタイムは瑞妃の行動で色あせた。
 しゃがんで自販機の下を覗いたり、落ちている枝でまさぐったりと、おおよそ女子大生がすすんで行う挙動ではないと、晃太は
物の陰から見守った。一方、瑞妃は焦れば焦るほど事態が悪化していることは気付いているにも関わらず、手を止めるそぶりさえ
見せなかった。端から見れば人の悲劇は喜劇。ただ、晃太には悲劇でも喜劇でもなく、ガラスの靴を探すシンデレラのように見えた。
 「あっ。晃太くん?じ、時間にはまだ早いって!」
 探し物を探す手を止めた灰被り姫はばつが悪そうに枝を投げ捨てた。誰もが知っているブランド物のワンピースには木の枝は似合わない。
 晃太はだいたい予想が付いた。自販機の下をまさぐる理由は限られているしと、晃太は迷えるシンデレラの手を取った。
 「落としたんですよね。お金」
 「うん……。10円」
 「たった10円ごときで?」
 「ごめん。嘘ついた。100円」
 「どうして嘘つくんですか?」
 「だって……。いいじゃないの?嘘ぐらいつかせてよ!」

303 :

 晃太は自販機のデジタル数字が「20円」と表示されていることから、瑞妃の落とした金額を推理したのだが、それが瑞妃を刺激した。
逆切れ姫を宥める王子は溜め息ついて、お手軽に買える安っぽい財布から100円取り出して渡した。きっと、大切なお小遣いだろう。
気の毒に思った瑞妃は手を後ろに隠して拒んだが、少年の必さに負けて渋々手の中に収め、声を荒らげたことを恥じた。
 本当はお姉さんらしいことなんて晃太の前ではしてはいけないと抑えていた。いくら自分が先にこの世に生を受けたとしても、
相手が両手で数えるくらいの歳が離れていても、晃太が持つ『男子』としての誇りを大切にしたかったからだ。
 
 「晃太くん。ごめん」
 青臭い晃太の額に汗が滲んだ。
 「ぼくが100円落としたってことにすればいいでしょ?」
 「借りですか」
 「借りですね」
 自販機に硬貨を入れると一斉にランプが一列に点灯し、赤いボタンを瑞妃が押すと、ごとりと無機質な缶の音が二人を遮った。
 「あーあ。約束だしね」
 ジュースの缶を取り出して、瑞妃は頬を赤らめる晃太のほっぺに押し付けた。今の瑞妃が辛うじて出来る、お姉さんらしいこと。
 「わたしたちが付き合い始めてからの約束」
 「わかってます」
 「初めてだよね」
 どちらかが相手に借りを作ったならば、その日のうちにキスをする。
 
 お互いが一歩踏み出す為の理由付け。なぜなら二人の差を意識してしまうから。せめて対等にしようと決めた約束だった。
 瑞妃はお姉さんぶって晃太の手を取り、約束を果たす為に自宅へと駆ける。
 履きなれ始めたスニーカーと、誰もが知るブランド物のパンプスがアスファルトを蹴る音が、町を飲むかわたれ時に響いた。
 

    おしまい。


304 :
姉しょた、ばんざいですばい!
投下おしまいです。

305 :
GJ!

306 :
GJ!!
姉しょたはいいものです

307 :
GJ
可愛い2人だ

308 :
スピードグラファー見終わった
中々の歳の差モノだった

309 :
ロリ彼女prpr

310 :
年上彼女prpr

311 :
おっさんprpr

312 :
まとめてprpr

313 :
眠れる森の熟女見てる人いないかな

314 :
すごいタイトルだねって姉ちゃんが笑ってたわ

315 :
歳の差クリスマスSSはまだかね(´・ω・`)

316 :
何歳上まで恋愛対象ですか?
http://www.ten-colors.com/graph/home/111/?nosignin=on
男って若いうちは年上のお姉さんにとか言ってるけどある程度の年齢になると
急激に年上を非難し始めるよね。

317 :
ここって従兄妹・従姉弟ものってありなのかな?

318 :2013/01/04
スレの趣旨的に、年の差さえあればOKなんじゃね?
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