2013年01月エロパロ142: 少女・女性が化物に捕食されちゃうスレ6 (449) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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少女・女性が化物に捕食されちゃうスレ6


1 :2011/11/05 〜 最終レス :2012/12/30
オレは女の子(女性)が化け物に捕まって、いろいろ弄繰り回された後に食べられちゃうよー
てなシーンにすごく萌えるわけですが・・・
皆さん、こんなの好きな人いませんかね??
話を書いてみたり、そういうサイトを教えあいませんか?

※SS投下の際の諸注意
 ・元の作品:オリジナル/パロディ(キャラ・世界観のみの場合含む)
 ・捕食方法:噛みつき・丸呑み・体液吸出・咀嚼・溶解吸収etc...
 ・他注釈 :特に凄惨な表現を含むなど、注意が必要と思われる場合
以上を冒頭に明記することを推奨します
男性が捕食されるシチュエーションはNGではありませんが、
このスレでは
『女の子(女性)が化け物によって(嬲られ犯された末に)捕食される』
がメインです
 ・ラミア、リリス、サキュバスなどに捕食要素を追加して男女両方を襲う
 ・男女混成のチームを丸ごと、あるいは順に捕食していく
などの工夫で男性が捕食される状況を含むものはOKです
 ・ヒトが人魚、妖精などを(嬲る、犯す)食うのは変化系としてOKです
 ・単にヒトがヒトを食う(ただのカニバリズム)ものはスレ違いです

初代  ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125051013/
その2 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147338907/
その3 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182796046/
その4 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217963873/
その5 ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263460373/l50
関連スレ
◆女性に捕食されるスレ◆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213114446/

その3スレ>>804氏が作ったWiki (補完等、協力お願いします!)
http://www11.atwiki.jp/hosyoku/

2 :
お、よかった立てられた
6年以上続くこのスレのんびりこっそり楽しんで行きましょう。

3 :
即回避

4 :
支援

5 :
私怨

6 :
支援

7 :
ロリで捕食読みたい

8 :
30まで伸ばしておきたいんだ

9 :
保守

10 :
少女たちが恐怖にまみれながら捕食される展開もいいけど
少女達が自分の意思で自ら食べられに行くって展開もいいものだよね?

11 :
ミ・д・ミ

12 :
今忙しいけどそのうち書くよ

13 :
ほほ

14 :
油断すると落ちる

15 :
落ちればいいよ。

16 :
ご協力あざす

17 :
土曜!

18 :
釣り餌にされて魚に食われるとか。

19 :
みんなは、少女がさっくり食べられるのと
じっくり食べられるのどっちが好み?

20 :
苦悶の表情みたいからじっくりかな
ヒロインピンチ好きだし

21 :
じっくりだね
釣り餌もいいなあ
サメとかタコとかその他の海のモンスターとか

22 :


23 :


24 :
ッハ!

25 :
新スレが落ちないように、一年半ぐらい前に書きかけだったのを最後まで書きました。
最初から貼りますね。
俺は人間からは魔獣と呼ばれる存在だ。
人間たちは俺たちのことを、野蛮で文化のかけらも無い存在だと
思ってるようだが、実はそんなことは無いんだぜ。
俺には友達だっているし、趣味のグルメだって楽しむ。
魔獣の生活は思っている以上に充実しているんだぜ。
そうそう、今日は虎獣人のやつに食事に招待されたんだ。
俺はいわゆる狼獣人と呼ばれる種族だな。
どうだい、種族が違えど俺たちは仲良くやっているんだぜ。
同種族でしあう人間がよくぞ俺たちのことを
野蛮などといっていられるもんだ。
まあそんなことはいいんだ。どうやら奴は今回は特別の
ご馳走を用意してくれてるらしい。俺はわくわくしながら
あえて3日飯を抜いてきたんだ。空腹は最大の調味料だというだろう?
せっかく用意してくれたご馳走、美味しく食べなくちゃな。
ということで、俺は天気のいい月夜の晩、あいつの家にでかけたんだ。
虎のやつの家は気持ちのいい洞窟の中にある。
カビと泥の香りに包まれた、ところどころに白骨の散らばった
なかなかおしゃれな家だ。
おおいたいた。相変わらず元気そうだ。こいつはグルメ仲間で
いい食材があったらお互い分けたり美味しく食べる方法を
話し合ったりしてる。いい関係だ。
「おお、よく来たな。まあ座ってくれよ」
虎の家の食卓は洞窟の広い部屋にある、特別なホールだ。やはりこだわってるな。
ジビカリゴケで明るく、真ん中には大きな岩のテーブルが置いてある。
「わざわざ呼んでくれてありがとうな。ご馳走を分けてくれて嬉しいぜ」
「ご馳走は二人で食べてこそ美味しいだろう?お前がこの前もって着てくれた
 火竜の尾もなかなかの珍味だった」
一つのご馳走をわざわざ呼んでまで分け合う。俺たち仲が良いだろう?
だからこそいろんな美味しいものを味わうことができるんだ。協力って奴だね。
「早速だけど食事にしてくれよ。俺はもう3日飯を抜いているんでぺこぺこなんだ。」
「奇遇だな、俺もそうしてるんだ。早速つれてくるから待っててくれよ」
つれて来るということは、生きているというわけだ。やはり生きたまま食うのが
最高だね。

26 :
そう言って虎のやつが奥から連れてきたのは、ニンゲンの少女だった。
「あう… あう…」と言葉にならない声を上げながら涙目でおびえる姿、そそるねえ。
いいね。俺もニンゲンの肉は大好物だ。しかも女で子供となるとまさに最高級だ。
「どうだい美味そうだろ。貴族の馬車を襲ったときに捕まえたんだ」
そのニンゲンは貴族という奴なのだろう。よく手入れされた長い亜麻色の髪がさらさらと綺麗で、
労働をしていない手足がやわらかくすべすべなままだ。
そして一番の特徴は、まだ胸が膨らみかけるかどうかという歳に見えるのに、乳房はよく発達して
大人のニンゲンでもめったなことじゃ見ないだろうという肉付きになっている。
おそらく、虎の魔術で育てたのだろう。虎のやつは見た目と違い意外とそういう魔術の
使える変わったやつなのだ。
ご馳走をテーブルに正座させ、それを向かい合ってはさむ形で座る。
本当に美味そうな娘だ。ニンゲンの子供は美味いのだが食べるところが少ない。
せいぜい食べ応えのあるのは柔らかい尻肉だが、それでも満足とまでは行かない。
だからといってただ太らせたのでは味が落ちてしまうのだ。
だからこそ魔術で育てるというこの考えだったのだろう。
尻にもよく脂の乗った大人の女みたいにぷりっとしてるし、
メスの頭より大きくなった乳肉も十分にかぶりつけるほどの
大きさがある。おお、見ているだけで涎が零れてきた。
零れた涎が石のテーブルにぽたぽたと染みを作る。向かい側のあいつも同じのようだ。

------
その日は町に買い物に行く帰りの馬車。少女は街での買い物の帰りだった。
突然従者はされ、馬車の扉はこじ開けられた。そこには2メートルを超える恐ろしい二本足の
虎がいた。魔獣がこの世に居ることは聞いていたけれど、まさかこんな街の近くで
襲われるなんて…!
それも狙いは金品でもなく、その少女の体そのものであったのだ。
洞窟の奥に閉じ込められ、日に日に膨らんでいく自分の体を見て、少女は魔物の目的に
絶望し戦慄するしかなかったのだ。
そして今食卓に乗せられ、左右にはさんだ魔獣が自分を見て涎をたらしている。
その事実に足は固まり、体は震え、涙が溢れ声も言葉にならなかった。
「ひ、ひっく パ…パパに言えば お金とか なんでも用意してくれるから…」
「なんでもしますから…!え、えっぐお願いですこ、さないで 食べないで…」
------

27 :
そうだなあ、お前が食料以上の価値が有るっていうんなら考えてやらなくもないぞ」
虎の奴が心にもないことを言う。いじわるなやつだとは思ったが余興も面白いな。
「そうだな、踊りを見せてみろ」
そう虎のやつが命令すると、ニンゲンはふるえる脚で食卓の上で踊りだす。
貴族の嗜みというやつなのか?胸は重そうだし裸だがその踊りには何処か上品ってやつだ。
だがそんなものを見たって面白くもなんともねえ。
「そんな上品に踊ったっておもしろくもねえ、オラっもっと腰を突き出せ!胸をゆらせ!」
そんな下品な踊りなど踊ったことないだろう、ニンゲンは無理やり
半泣きになりながらくねくねと動く。
上半身が激しく動く度、たっぷりとした乳肉が左右にプルンプルンと揺れ、
その肌のはりと肉の柔らかさを主張する。
脚を開いて動けばしみの無い綺麗な肌と
むちむちとむしゃぶりつきたくなるような内ももを見せつける。
小さいながらも脂の乗った尻を鼻先で振りまわす。うひょお、齧り付きてえ。
なるほど、虎の奴、肉自身に食欲を煽らせるなんて面白い事を考えやがる。
もしかしたら自分の魔術の出来をアピールさせたかったのかもしれないが、
その効果はてきめんだ。俺も眺めているうちに思わず目の前で揺れる美味そうな肉に
涎がついついたれてきてしまった。
「座れ!」
虎の一声にびくっとすると、「ごめんなさい…ごめんなさい…」と小さい声でつぶやきながら
へなへなと食卓の上に座る。
俺と虎のやつが同時に舌なめずりをする。言葉をかわさずとも、最初に食べるところは
決まったようだ。
俺は片手でその乳房を掴むと、改めて柔らかさを確認する。
程よい肌のハリに爪を立てたら気持ちよさそうだが、そこは我慢して口に咥える。
まだ牙は立てずにむしゃぶりつく。むちむちとした若い肌から、
激しく踊ったせいだろう、舌にわずかに汗の味がしみる。
俺の口は結構大きい方だと思っていたのだが、それでもこの乳は口に入り切らない。
乳の大きい、大人の人間の女も何回か食ったことがあるが、それでもここまでは大きくはなかった。
「あ…あ…あぅ…」人間がなにか喋ろうとするがもう言葉にならない。
目の前の同じ様に口に乳を含んだ虎のやつと目が合う。
にまあっとヤツの目が笑ったその時、俺たちは一緒に顎に力を込めた。

28 :
鋭い牙に柔らかい肉球が形を変え、限界まで潰れると、あっという間に牙の形に
肉はかじり取られた。
俺は乳首まわりを、虎のやつは横からかじりとっている。
ぐちゃぐちゃと音を立てながら口の中の肉を咀嚼する。
美味い。今まで食べたことのない旨さに正直驚いた。
人間の子供は美味いのだが食べる所が少ないし、脂の乗ってる部分も多くない。
これだけ肉付きのいい若い肉は魔術だからこそ出せる味だろう。
舌の上でとろける旨味脂が、空腹な胃に染み渡るととても幸せだ。
俺は夢中になって残りの乳肉にむしゃぶりつく。
目の前の虎も美味そうに、ぐちゃぐちゃと下品な音を立てながら、口を血と脂に
まみれさせながら夢中でかじりついている。
悲鳴は聞こえたかは覚えていない。
大きな肉玉も、二人がかりで食ったもんだからあっという間になくなってしまった。
胸が平らになった人間の娘が泣きながら放心している。
胸骨まで見えているんだがあまり血を失ってるようには見えない。
これも虎の魔術だろうか。痛みも抑えているのかどうかはわからねえ。
「も、もうたべない…で…」
「そうだなあ、じゃあ尻をこっちに向けろ」
どう見てもそれは食ってくれと言わんばかりの行為だが、
今の人間の娘には逆らうという選択肢はない。
「は、はぃ…」
娘は四つん這いになると尻をこっちに向ける。
さすがに尻は人間の歳相応レベルと大差はないが、
それでもなかなか脂がのって肉々しい。
尻肉の真ん中にある性器もぷりっと膨らんでいて、
舌触りがよさそうだ。毛もなく、爪の先で柔らかい肉餅を広げると
内蔵のようなピンク色がなんとも食欲をそそる。
「これも半分ずつだぞ」
「わかってるって、」
このままでは食べにくいので、二人で足首を掴み
脚をひろげさせる。
あぁ〜…などとニンゲンが声にならない叫びを上げる。
さすがに尻だとお互いの顔がくっついてしまうので、
先に虎の方から片方の尻にかぶりついた。ぷるんと震え綺麗な形をした肉が抉り取られる。
続いて俺も食いつく。柔らかいので
顎の力だけで食いちぎることができる。
咀嚼すると、先ほどの乳肉と違ってほどよい顎への抵抗がある。
程良くついた木目やかな筋肉が肉の旨味を出したと思えば
たっぷりとジューシーな肉汁が口の中に広がる。
ああうめえ。こいつはたまらねえ旨さだ。

29 :
隣の虎はもう尻肉を堪能し終えたようで、脚を味わおうと根元から引き抜きにかかっていた。
「よう虎、お前は乳と尻どっちが美味かったよお」
「甲乙付けがたいぜ。どっちもいい旨さがある。だがこの洗練された乳房の脂肪の甘みと
 肉の柔らかさはニンゲンのメスならではだな」
「そうか。俺はこの尻も素晴らしい。こんな丸くてでっぷりとした肉の形だなんて
 まるで俺達に食ってくれと言わんばかりだ。見た目の旨さも味も最高さ」
ぼきりと脚をもいだ虎が、フライドチキンにかぶり付くように太腿に牙を立てる。
「この脚も美味いぜ。むちむちと牙を押し返す食感がとてもいい」
むしゃりと虎が太腿から大きな肉の塊を食いちぎると、大腿骨が顕になった。
その頃にはニンゲンは生きているのかんでいるのかはわからないが大人しくなっていた。
その後俺たちは脚の肉も平らげ、デザートに性器周りの肉も半分こして食べた。
下腹部のつるりとした肉はまるで刺身のように味わい深かったし、
まるで餅のような大陰唇の肉は舌の上で震えるような弾力があって、十分に舌触りを
楽しんでから楽しく噛み潰した。
ここらで俺達も満腹になったので、
残った上半身の肉と内蔵もろもろは明日食うことにする。
内蔵はまた違った旨みがあるから、今度は俺の魔術で料理してみるのもいいな。
「うまかったなあ虎よ。お前の魔術の使い方は最高だぜ。こんな肉を食える俺は幸せだ。」
「おお、またいろんな人間を捕まえてこようぜ。」

------
…翌日、狼のやつは魔術でニンゲンの残りを素晴らしい料理にしてくれた。
これがあるから狼のやつを呼ぶ価値があるってものだ。
二人で満足すると、再度の食事を約束し、狼は帰っていった。
「実はもう一匹捕まえてきてるんだがな…」
狼のやつには黙ってたが、ニンゲンのクルマにはもう一人美味そうな奴が乗っていた。
まだ毛も生えていないオスガキだ。あのメスガキと姉弟か双子かだったのだろうか。
狼奴はどういうわけか人間のオスの肉は嫌うんだ。
このオスもじっくりと魔術での改造を終わらせてある。
「雌獅子の奴がたしかオスガキが好物だとか言っていたな…
 あいつも確か面白い魔術を使えるらしい。こんどはヤツを食事に誘ってみるか」
次の食事会も楽しみだぜ。

唐突な終わり方ですみませんが勢いで書いて見ました。目標の30レスに微妙に届かなかったので
もし気に入ったら感想でも描いてくださいな

30 :
いいっすね
好きですよ こういう素直な作品b

31 :


32 :


33 :
ここはほとんどオリジナルものばかりだけど
版権もので見たい作品とかシチュエーションとか妄想とかないの

34 :
あるにはある。
しかし書いた所で実際にそのネタが投下されはしないから、言うだけ虚しくなるだけだ。

35 :
ゆるゆりの京子で
ただシチュエーションも全く思いつかないし全く結びつかない!

36 :
まず何に食われたいかからだな

37 :
グロも好きだけど、魔人ブウやセルでソフトなのも読んでみたい

38 :
肉って言う奴がいるはず

39 :
前スレの597の続編を書いてみたらスレが落ちてたのでそのままになってたやつを

うっすらと視界に光が戻る。
ぼんやりとした意識が少しずつ戻っていく
…あれ?あたし…食べられて…
香織は、どうしたわけか誰もが動きを止めた学校の中で人を食べる怪物と遭遇した。
そして、香織は美香とともに逃げまどい、最後には捕まって食べられた。

…じゃあ、食べられてんだ今のあたしは?
そう思いつつ体に違和感を感じながら身を起こすと、目に飛び込んだのは巨大な長い爪をもった手だった。
「あ、目が覚めた。」
声のした方に顔を向け、香織は軽い悲鳴を上げた。
そこにいたのは自分を食べた怪物だったからだ。
「いや…こ…来ないで」
香織は必に手を振り回すが、その手はそれまでの香織のものではなかった。
「落ち着きなさいよ。その手で気づかないの?今のあなたの姿を見せてあげる」
そういって怪物は大きな鏡を香織に見せた。
そこに映っていた香織の姿は、目の前の怪物と同じ姿だった。
「な、何?どういうこと?これ、あたし?」
気が動転したまま必に言葉を紡ぐ香織に隣にいた怪物が声をかける
「あたしも驚いたわよ。だって、食べられたと思ったらこんな姿になってたんですから」
香織は取り留めの付かない思考から戻れないでいた
「あ…あなたは?」
怪物は、香織がうすうす感じていた通りの答えを返した
「あたしは美香よ。ちょっと姿は変わっちゃったけど。」

40 :
それから香織は美香と周囲にいた怪物たちから話を聞いた。
どうやら自分たちがいるのは時が止まった世界であるらしい。
しかし、たまに時を止めた世界の中で動ける人間が現れる。
そんな人もいずれは動きを止めてしまうのだが、そうなると止まった時の中にも元の世界にも戻れない状態になり、
行き場を失った魂が形を持つようになったのが目の前の怪物たち、そして香織や美香の今の姿だということらしい。
「じゃあ、みんな元は人間だったの?」
「そうよ。ちなみにあたしはみのり。あの娘は志穂」
そういって指差す怪物たちは到底そんな名前だったとは思えない姿だった。
「…ま、すぐには信じられないでしょうけど、今のあなたの姿が何よりの証拠よ。」
そういわれると納得するしかない。
「それで、あたしたちはこれからどうなるの?」
「どうもしないわ。あたしたちと同じように過ごすだけよ。それよりそろそろお腹すいてない?」
そういわれたら妙な空腹感があることに気付く。
「じゃあ、これから食事に行きましょう。どこかいいところ知ってる?」
みのりが顔を向ける。
「食事って…」
「もちろんあたしたちの食事は人間の肉よ。特に男女は関係ないの。でも、せっかくだから綺麗な女の子を食べたいじゃない」
香織と美香は顔を見合わせる。
やがて怪物たちが集まってきて、どこの娘を食べるかの話をした挙句、一つの場所が決まり、飛び立っていった。
その後を香織や美香がついていく。
誰に教わったわけでもないのに自然に空を飛べることを驚きながら。

41 :
やがて、怪物たちは美香たちのいた女子高にほど近い学校に降り立つ。
香織の表情に曇ったものがあった。
「じゃ、これからいつも通り各自解散してあの娘たちをいただきましょう」
みのりがそういうのをきっかけに怪物たちが校門から娘たちを食べていく。
「あの…あたしたちも…ですか?」
美香がおずおずと尋ねる。
怪物になった今の姿にはなんとか馴染めた二人だが、今すぐ目の前の人間を食べろと言われても抵抗があった
「そうよ。好きなのを選んで食べちゃいなさい。早い者勝ちだからね」
目の前で談笑している娘から制服をはぎ取りながらみのりは答えた
「あなたたちもあたしたちと同じ体なんだからお腹すいてるはずよ。でも、普通の人間の食事はこの世界にはろくにないし、
あったとしても今のあたしたちの体は受け付けないわ。」
みのりは裸身になった娘を見せつけた。
「その代り、ほら。人間の裸身がとてもおいしそうに見えない?食べたくならない?」
ごくり…
ふたり唾をのむ。
少し前まで自分たちの体でも合った人間の女性の裸身がそこにあった。
中学校だったらしく人間だったころの香織や美香より体つきは幼かった。
みのりは見せつけるようにその裸身を首からかぶりつく。

42 :
噛み千切られた胴体から立ち上る女性のにおいを感じる。
食べたい…しかし…
二人は懸命に食べたい衝動を理性で押さえていた。
まだ人間の女の子だった記憶も怪物に食べられた記憶も新しい二人にとって
今の衝動に負けたら何かが壊れていきそうな気がしていたからだ。
校庭ではすでにあちこちで食いちぎられた女生徒の手足が散らばっていた。
美香の目の前に誰かの下半身が飛び込んできた。
スカートもショーツも引きちぎられて、大きく股を広げた状態で転がってきていた。
それをみて美香の心の何かが壊れた。
「もう…我慢できない…」
それだけを言って美香は放り出された娘の股間にむしゃぶりついた。
初めて食べる女の子の性器と尻の肉の味。
口の中でコリコリとたしかな歯ごたえを感じさせてくれる女陰と膣、そして、まろやかな味わいと柔らかさの尻の肉、
かむたびに広がる若い女性の芳香。
美香は取りつかれたように初めての女の子の味を楽しんでいた。
それをみた香織は後ずさりして走り去っていった。

嫌だ…嫌だ…
あたしは…怪物なんかなじゃない…
そう必で繰り返しながら走っていった。
香織は、そのまま一つの教室に向かって走っていった。
それをみたみのりはあきれたような溜息をつきながら他の娘を物色し始めた。


43 :
香織は教室を探し回って、そこに目当ての人がいないのを確認していた。
すでにあちこちに食い散らされた娘の肉片が転がっていた。
それを食べたい衝動と闘いながら学校内をさがしまわり、更衣室を開けた途端、そこに探し求めていた娘がいた。
「詩織…」
そこにいたのは怪物にわしづかみにされたまま服を引きちぎられて半裸になった妹の姿だった。
「どうしたの?この娘がどうしたの?」
香織は必に訴えた
「お願い、その娘は食べないで。あたしの妹なんです」
しかし、怪物の答えはすげなかった
「と、いわれてもねぇ。この世界じゃ早い者勝ちだし。食べずに残すなんてもったいなくてできないわ。」
そういってから続ける
「そうね、あなたが食べるなら譲ってあげてもいいわ。あなたここに来て初めての食事なんだし」
香織は言葉に詰まった。
「嫌なら食べちゃうわよ。どうする?」
大きく口を開ける怪物。
あの怪物に食べられるのか、それとも…
「あたしが食べます!」
香織はそれだけを言って、妹を引っさらった。
「そう?じゃあ、どうぞ。初めての食事ね。」
香織は目の前の半裸の妹を目の前に生唾をのんだ。
勢いで言っちゃった…
しかし、もう後戻りはできそうになかった。
怪物は香織を面白そうな顔で見ている。
今から…あたし…食べるんだ…詩織を…

44 :
「ごめんなさい…」
そうつぶやくと詩織の足にかぶりつく。
予想より抵抗なく詩織の足は胴体から噛み千切られた
口の中でポロポロにちぎれる足の肉から広がる味わいに自我が消えそうな感覚を覚える。
柔らかいけど、しっかりと詩織の足は香織の牙を受け止めていた。
口の中に広がる味は、今まで経験したことのないものだった。
これが…詩織の味なんだ。
もっと…もっと食べたい。
そう思った。
香織は足を食べつくすと露わになっていた胸にかぶりつき、肋骨についた肉をこそげとり、乳房とともに咀嚼する。
太腿とは違った女の肉の味わいに香織は恍惚とした。
詩織の肉…美味しい。

半ば麻痺した感覚のまま、香織は無我夢中になって詩織をむさぼった
すでに足はもぎ取られ、胸は内臓が見えるほどまで抉られた詩織。
しかし、その顔は平常と変わらないまま姉の変わり果てた姿を見ている。
それに耐えられずに目を下にそらすとスカートから除く股間が見えた。
ゴクリ…

45 :
生唾をのみこむと、香織は詩織のスカートとショーツをはぎ取ると、誘われるように詩織の股間にかぶりついた。
口の中でコリコリと歯ごたえを残しながら噛み切られる陰唇と陰核。
噛むほどに女性の香りが口の中に広がる膣と子宮。
弾力と甘みを伝える尻肉。
あたし、今詩織を食べているんだ。
その実感と不思議な幸福感が心を満たしていた

すると、声が聞こえてきた。
「ねえねえ、この学校にも調理場があったわよ。みんなもここで焼いて食べない?」

変わり果てた香織は、その声に導かれるように妹の残骸を抱きかかえて調理場へ向かった。
細い二の腕に、くびれた無駄のないお腹。
香織は腕の中で姉によって無残に食いちぎられた妹を見下ろしながら、それらが焼かれた時の味を想像して喉をならしていた。
焦げ目をつけながらも肉のうまみが残る二の腕、じゅうじゅう肉汁を垂れ流すお腹。
その中で凝縮したうまみを残しているであろう内臓の味わい。
それらの味を想像しながらうっとりした表情で香織は調理場へ向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜
ひとまずこの辺で。
後、前スレ632の続編も書きたいところなので期待せずに。

46 :
素晴らしいね。こんなジャンルだけどいろんなアプローチの仕方があるんだなあ。
続編も期待してます

47 :
先日こんなの書いてみたんだけど、このスレ的にはアリ?
アリならまた書いて今度はここに投下しようと思う。
ttp://novel18.syosetu.com/n2624y/
……なろう民でごめん。

48 :
>>47
久しぶりの丸呑み系だね
もちろんOKだから是非とも次回作があれば投下してください

49 :
>>47
超GJです!
機会があれば是非、また投下してください!

50 :
>>47-48
ありがとー
ちょっとクリスマスを絡めたネタを思い付いたから近々書いてみるよ。
容量次第では>>47のサイトに挙げる事になるかもだけど。

51 :
安価ミス。
>>48-49

52 :
愛液を吸い尽くすしてから捕食するとはなんて変態なんだ
だがそれがいいGJ

53 :
第0話 【クリスマス・イヴ】


 少女は走っていた。延々と続く長い廊下をただひたすらに。
 まるで病院のそれように綺麗な廊下は、床、壁、天井――……全て真っ白に塗られて酷く風景だった。扉も一切見当た
らない。定期的に天井に取り付けられた蛍光灯の光はまだ続いている。出口など見えやせず、遠くに見えるのは水平線の
み。そもそも出口などあるのだろうか。いや、そもそもこんな空間がこの地球上に存在するのだろうか。山々をつなぐト
ンネルをはじめとする屋外ならまだしも、ここは屋内なのだ。都会の地下に何キロメートルも直線状の廊下が存在する事
など、とても信じられなかった。
 信じられなくとも、今少女が走っているのは紛れもなく事実。いくら走ったかは分からないが、両足と心臓が悲鳴を上
げている事から何分も全速力で駆けている事が分かる。少女は全速力で走らなければならなかった。少しでも足を止めれ
ば背後から迫ってくる化け物に玩ばれてされるだけだと、少女は知っていたからだ。
 苦しさ、怖さ、哀しさ、辛さ。それらが複雑に交じり合って目から涙と化して現れる。涙は頬を伝う事なく横に流れ
て少女の髪を濡らした。
 少女の親友は、彼女の目の前で化け物にされた。初めて聞いた人間の断末魔は耳の鼓膜にこびり付いているかのよ
うに彼女の耳に幾度となく繰り返される。
 あっという間だった。二人で仲良くこの廊下を歩いていた時、突然頭上から降ってきた化け物が襲い掛かったのだ。
鬼のような姿をした化け物だ。体長は悠に三メートルはあっただろうか。それは少女の親友を背中から床に力強く押さ
えつけると、尋常ではない力で軽々と肩から両腕を捥ぎ取った。聞いた事のない親友の悲鳴と血飛沫に少女は、目の前
で何が起こっているのか理解できずに目を丸くし、がたがたと震える。化け物はそんな少女を嘲笑うように親友の頭を
持って身体を持ち上げた。両肩から血を噴水のように噴出しながらぶらぶらと揺れる姿は、まさに羽を捥がれた蝶のよ
うだった。
 化け物は絶え間なく涎が垂れ続けている口を開いた。そして親友の乳房に喰らい付いた。絶叫が響き渡る。次の瞬間
には豊かに膨らんだ二つの乳房は化け物の口の中だった。ぐちゃぐちゃと柔らかな肉を噛み潰す音がやけに大きく聞こ
えた。少女はただ声を失い、見ている事しかできなかった。
 親友の身体がぼたりと床に落とされる。乳房があった箇所は鮮血が溢れ、その奥には生々しい赤黒い肉が見える。親
友はこんな状態でもまだ息があった。それに気付いた少女は親友の名前を叫ぼうとする。だが、やはり声は出なかった。
代わりにチョロロ……と水が流れるような音を立てた。少女はあまりの恐ろしさと光景に失禁したのだ。床に黄金色の
液体が水溜りを形成していく。
 最期の瞬間、少女と親友は目が合った。親友の――否、かつて親友だった者の目から既に生気が消えていた。そう、彼
女はもう助からない。まだ化け物は彼女の身体の上に覆い被さっているのだから。
 化け物の口が親友だった者の頭を咥え込むと、高い位置からスイカを落としたような、鈍い音がした。床に突っ伏し
た親友の頭は、そこにある筈の頭はなかった。
 骨と血肉を噛み砕く音を盛大に立てながら、化け物は少女を睨んだ。その目が訴えている事は当然、決まっている。
 次ハオ前ノ番ダ――それに気付いた時、少女はようやく立ち上がると一目散に逃げ出した。濡れたパンツが足を動かす
度に擦れる感触が気持ち悪かったが、それを気にしている余裕などない。
 逃げなければ喰われる。逃げなければされる。だが、少女は分かっていなかった。
 逃げても逃げなくても、待ち受ける結末は無情にも変わりはしないという事実に。

54 :
 ――走り出してから時計の分針が何回動いたのだろう。少女はまだ走る事をやめなかった。相変わらず前は無限回廊の
ように同じ景色が広がっているだけだ。背後から化け物が追ってくるような気配は感じられなかったが、少女は振り返
る勇気がなかった。彼女はただ信じる。この先にきっと出口があって、安全な場所へ逃げられるのだ、と。
 当然、それは適わなかった。カチリ、と何かスイッチが押されたような音がした瞬間、少女が走っていた床が落とし
穴のように開いたのだ。何もない廊下に掴めるような物は何一つない。少女は咄嗟に手を伸ばしたのだが、その手が握
る事ができたのは空気だけだった。
「――いやぁぁぁっ!!?」
 少女は、墜落を覚悟した。にたくないという強い気持ちの反面、それでねるのであればと心の何処かで安堵
した。親友のように長い激痛に苛まれてぬよりも、一瞬の激痛でぬ方が楽なのは明らかだったからだ。
 暗い闇に落ちて行く身体。遠ざかって行く蛍光灯の光。やがて落とし穴のように開いた床が閉じた時、少女の視界は
真っ暗に染まった。それに併せて、少女は生きる事を諦めて目を閉じた。
 その穴はさほど深くなかった。少女の身体は何か柔らかいクッションの上に落ちたため、痛みは殆どなかった。
 え……私、生きてるの――と少女はゆっくりと目を開いた。そこは薄暗い照明があったため、周りの景色を見る事がで
きた。床一面、緑一色だった。サッカーボール程の太さの、長い長い緑色の管。それらが複雑に絡まっているような床
だった。その床は何故か生暖かかった。そう、まるで生物のように。
 少女は立ち上がろうとした。だが立ち上がれなかった。立ち上がろうとして踏ん張った足が管に挟まれ、抜けなくな
ったからだ。足をそこから引き抜こうとしたところで、少女の目の前に赤い大きな花の蕾がぬっと姿を現した。まるで
生物のように動く蕾だった。そして気付いた。床の緑色の管は、この植物の茎だという事に。
「ひ、ぃ……っ!?」
 少女が金切り声を上げたのは他でもない、蕾が開いたからだ。赤い花弁が開いたその奥にあったのは雄蕊や雌蕊の類
ではなく、大きな人間の口だったのだ。その口から舌が伸び、少女の頬を舐め上げた。あまりの気持ち悪さにぞくりと
背中に悪寒が走る。全身の鳥肌が立つ。
 花は――否、食人花の動きが急に活発になる。少女を味見した後、彼女を取り囲むように多くの蕾が姿を現した。上
から、下から、横から――……四方全てからだ。それぞれ異臭を放つ口を開きながら、久しぶりの食事に喉を鳴らす。
「いっ、痛いっ! やめて、離してぇっ!」
 触手のような食人花のゴルフボールほどの小さな茎が何本も少女の身体に絡み付くと、易々と少女の身体を持ち上
げた。彼女は必に身をよじってそれから逃れようとするのだが、それは徒労に終わる。首、両手、腰、両足と拘束さ
れると成す術がない。それでも彼女は身体が動く限り抵抗を続けようとしていた。身体が揺れる度に、古くなったロー
プを引っ張るかのようなギッ、ギィという音を立てる。
「ぎっ!? あ、が……がっ、ぁぐっ、か……っ!?」
 そんな少女を煩わしく思ったのか、食人花は彼女の首に巻き付けた茎に力を入れた。絞め上がる少女の細く華奢な首。
衝撃が直接脳に伝わり、頭の中で首の骨がミシミシと悲鳴を上げる音が響く。呼吸ができないと分かっていても、それ
でも少女の口は開閉を繰り返し空気を少しでも肺に送ろうとする。だが食人花は少女をそうしてすつもりなどなかった。ただ少し弱らせるだけで良かったのだ。そう、抵抗する気力が失われる程に。
「がはっ、はぁっ、がっ、はっ、はっ、げほっ、ひはっ!」
 首に巻き付いた茎が力を弱めると少女は息苦しさから解放される。激しい咳の合間合間に呼吸を繰り返す。そうして
いる間にも食人花は動きを止めない。少女の後ろ――お尻の方に徐に姿を表したのは小さな蕾。花弁を開くと他のそれと
同様に人間の口がある。それは再び花弁を閉じると、更に伸びて少女のスカートの中に潜り込んだ。濡れたパンツの上
から薄っすらと透けて見える割れ目に先端部を擦りつけ始める。

55 :
「やぁっ! やっ、やめて……っ、何する――……っ!!?」
 『何するつもり』と最後まで言い終える事なく、それ以降は絶叫に変わった。スカートの中の蕾はパンツを突き破っ
て少女の膣の中に侵入したのだ。
「あああああっ!! 痛いっ、痛いぃぃぃっ!!」
 じわりと蕾の茎を破瓜の血が伝う。初めての上、全く濡れていない少女の膣に無理矢理侵入したのだ。少女を襲うの
は激痛のみ。そこに快楽などある筈もなかった。膣の中で激しく暴れる蕾。少女は激しい苦痛を訴えて涙を流す。流れ
た涙はただ頬を伝い、やがて落ちて弾ける。
 処女喪失だけで終わるのであればまだ少女は救われただろう。だが、彼女を襲っているのは食人花なのだ。それだけ
で済む筈がなかった。
 生唾を呑んで待ち続けていた他の花達が一斉に動く。それぞれ大口を開けて、二の腕、脹脛、太股に噛み付いた。
「ぎゃあっ!!」
 花達は噛み付いた程度では終わらない。その顎の力は鮫や鰐を遥かに凌ぐのだろう。
 ――ブチッ、ミヂッ、ミヂヂ……ッ、グチャッ、バキッ。
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!! ぎひぃっ、ひっ、ぅぁああっ、がぁぁあ゛あ゛あ゛っ!!!」
 半円状にぱっくりと穴が開いた脹脛、噛み千切られた右腕と左足。血が勢い良く吹き出した後は、心臓の鼓動に合わ
せて血が吹き出される。身体の付け根と花の口から飛び出たそれらの断面から白い骨が見えた。二匹の花はわざわざそ
れらを咥えたまま少女の目の前にやって来ると、彼女を嘲笑うかのようにバキボキと盛大に音を立てながら噛み砕き始
めた。かつて自分の物だったそれらが目の前で壊され、消えていく光景に少女は何を思ったのだろう。いや、そもそも
何も思えなかったかもしれない。
 右腕と左足が完全に口に食べられ、噛み砕かれたそれらが食人花の茎を通る頃、少女は激痛のあまり気を失っていた。
そのままぬ事ができれば幸せだった。だが食人花はそうさせない。何しろ、まだ食べられる箇所はいくらでも残って
いるのだから。
 少女の膣内を貪っていた蕾がゆっくりと引き抜かれる。蕾は血で真っ赤に染まっていた。自己防衛のためだろうか、
血とは別のねっとりとした白い液体も付着している。少女の愛液に相違ないだろう。蕾は花弁を閉じたまま器用に長い
下を出すと、花弁の外面に付着したそれらを丁寧に舐め取った。少し綺麗になったその蕾が向かった先は、少女の腹部
だった。蕾は花弁を尖らせ、そして勢いを付けて彼女の腹部に襲い掛かった。
「――がふっ!!?」
 ドスッ、と鈍い音がした。そして少女もその音と別の激痛に失っていた意識を戻してしまった。
 蕾は、少女の腹部に深々と突き刺さっていた。外面は茎が直接突き刺さっているように見える。つまり、蕾の部分は
完全に身体の中に入っていたのだ。
 傷付いた臓器から血が溢れ、逃げ道のない血は胃や食道を逆流して少女の口から次々と飛び出す。

56 :
 ――ズズッ、ズズズズズッ。
 何かを吸うような音が響く。少女は恐る恐る腹部に突き刺さった茎を見た。茎が心臓のようにドクン、ドクンと脈
打ち、それに呼応して赤い液体や肉片が茎の中を流れているのが見えた。腹部の中の蕾が彼女の血と臓器を吸い上げ
ているのだ。
 言葉では決して表せない感覚に、少女の口からはもう悲鳴が出る事はなかった。漏れるのはただ、嗚咽のような掠れた声。
「あ……ぐ…………ぁ……ぅぁ……ぎ、ぁ……が……ぁぁ……っ!」
 拷問とはこのような事を指すのだろうか。少女はまさに生き地獄を味わわされていた。ねるものなら早くにた
かった。早く解放されたかった。何故身体がこんな事になって意識を保てているのか不思議で仕方がなかった。
 ――そして、少女が待ち望んだ終わりの時がやって来る。
 床に蠢いていた太い茎が動いた。道を開けているかのように一箇所に茎が来ないよう動いている。やがて茎の下から
姿を現したのは、ラフレシアよりも遥かに大きな蕾だった。蕾の大きさだけでも直径で一メートルはあるだろう。そう、
少女の身体を喰らった蕾よりも遥かに大きいそれは、花弁を開くと中も大きかった。花弁が徐に開かれたそこには、
まさに巨人の口があったのだ。
 茎に拘束された少女の身体が大口の真上へと移動させられる。これからどうなるのか、容易に察する事ができた。
 拘束から解き放たれた少女の身体。大口へと真っ逆さまに落ちて行く僅かな時間の中、少女は笑っていた。
 あはは、これ……夢だよね……目を覚ましたらベッドの上だよね。怖い夢を見たーってベッドの上でちょっとの間
震えてから、お洒落して出掛けないと……せっかくのデートなのに遅刻したらカレに怒られちゃうもん……
なんたって、今日は一年に一度の――……。


 ――ゴキン、バリ、バキ……ボキッ、グチャッ…………ゴクン。


 これは、クリスマスイヴの夜の出来事。
 七人の少女達がここに足を運ぶ二十五時間前の出来事だった。

57 :
プロローグ 【クリスマス】


 十二月二十五日――クリスマスの夜。水城ミナは初めての恋人と一夜を明かす筈だった。
 降り注ぐ雪が街灯の光に照らされて輝きを放ち、吹き荒れる風が街路樹の並木を揺らす。空は雲一つない快晴で、都
会の街中でも満月と星がはっきりと見る事ができた。街は一面クリスマスの雰囲気が漂い、様々な色のイルミネーショ
ンの光や、サンタクロースの衣装やトナカイのきぐるみを身に纏った者が道行く人に声を掛けている景色は、クリスマ
スならではだろう。そして、仲良く手をつないで歩く多くのカップルの姿も。
 ミナはそんなカップルの姿を見る度、知らず知らずに内に溜息を吐いていた。腰まで伸ばした長い髪に雪が付着して
は溶けて消えていく。今日という日のためにアルバイトで稼いだお金で購入した淡い青色のワンピースは彼女の今の心
情を表しているかのように見える。首に巻いている同じく青いマフラーは彼女の涙で濡れていた。
 ほんの一時間にも満たない電話口からの冷たい言葉の矢が、それらを見る度に心に突き刺さるのだ。子供のようにわ
んわんと大声で泣いた後もまだ、心の痛みは治まる気配がない。それどころかこうして街を歩くだけで酷くなっていく
気がした。
 別れよう、俺達――付き合っていた男はそれだけ言って電話を切った。本来であれば今日の十九時に馴染みのレストラ
ンで待ち合わせし、二人で会う筈だった。ミナがレストランで一人約束の時間から十分、二十分と待ちぼうけした後の
電話がそれだ。男が別れようとした理由は電話口から聞こえてきた別の女の声から容易に察する事ができた。男は浮気
していて、恐らくミナよりも浮気相手の方をとったのだろう、と。
 悔しかった。哀しかった。そんなミナの呼び掛けに集まったのが、彼女の二人の友人達だった。
「ミンミン、元気出しなよー……」
 心配そうな眼差しでミナの顔を覗き込んだのは一番の親友である鳴海マオだ。とてもではないがミナと同じ高校三年
生とは思えない程の小柄な身体で、まだ幼さの残る顔立ちをしている。寒くないのだろうか、子供は風の子と言わんば
かりにスカートを短くし、上は制服以外コートも着ていない。冬の夜に出歩くには見るからに寒い格好だ。この集まり
の中で唯一学校の制服を着ているのは単純に、つい先程まで学校で部活動に励んでいたからだ。親友からの電話の涙声
を放っておけなかった彼女は、先に部活を抜け出して真っ直ぐに彼女の元へとやって来たのだ。
 『ミンミン』というのは水城ミナという名前からマオが彼女に付けたあだ名だ。マオは親しい友人は皆そうしてあだ
名で呼んでいる。例えば、ミナの後ろを歩いている眼鏡を掛けた大人しそうな少女――志摩シノは『しーちゃん』だ。最
初は『ミンミン』に倣うように志摩シノという名前から『シーシー』と呼んでいたが、シノが「おしっこみたいな呼び
方やめて」と懇願するものだから『しーちゃん』に落ち着いた。
 シノはこの中では一番物静かで心優しい少女だった。そして内気でもある。そのため目を真っ赤に腫らせたミナの姿
を見ても声を掛ける事さえできなかった。不用意な言葉は反って相手の心を傷付けてしまう事もある。それを知ってい
た彼女は結局良い言葉を見つけられないまま今に至っていた。時折何か声を掛けようとミナの後ろで口を開くものの、
喉まで出掛かってもそれが言葉になる事はなかった。

58 :

「ほらぁミンミン! そんな酷い男の子の事なんて忘れて、今日は女の子同士で楽しくはっちゃけよーよ! 女子会み
たいな感じでさ! 何たってクリスマスだもん! 無礼講だよ、ぶれーこー!」
 無礼講の意味を知ってか知らずか、マオは子供のように無邪気な笑顔を作る。
「……ん、そう……だね。うん……うん! 改めてゴメンね二人とも、急に呼び出したりしちゃって……」
「全然平気だよ。私の方こそゴメンね、気の利いた言葉の一つ掛けてあげられなくて……こんな時、どんな風に声を掛
ければいいのか分からないから……」
 ようやく暗い顔を上げたミナに、シノが申し訳なさそうに肩を竦める。このまま誰も喋れなければ再び空気が暗く淀
んでしまうのだが、そうさせないのがマオだ。彼女はシノの背後へ素早く移動すると背中を押し、ミナの隣へと押し
やった。二人の間からちょこんと顔を出したマオがシノの顔を見上げながらぷくっと頬を膨らませる。
「もー、しーちゃんも暗いよぉ! こっからしんみりさせるような発言はNGだかんね! 言った人はお尻ペンペン
の刑だよ!」
 ――パパンッ!
「ひゃあっ!?」
「きゃんっ!?」
 まるでゲーム開始の合図であるかのように、マオは二人のお尻を両手で強く叩く。街中の喧騒に混じって乾いた音が
響いた。二人は不意打ちに飛び上がって驚き、両手でお尻を押さえてマオを睨み付ける。二人から同時に痛みと恥ずか
しさを訴えるような冷たい視線を送られるとさすがの彼女も縮こまり、途端に子犬のように怯えた瞳になった。こうし
て見ると本当に小学生くらいの子供に見える。
 そんな姿が可笑しくて、ミナはプッと吹き出した。シノもクスクスと笑い始めると、マオもまた笑う。
 三人が集まってからミナが初めて笑顔を見せた。マオとシノは笑いながらもホッと胸を撫で下ろした。いつも元気一
杯な元のミナに戻った、と。無論、それはまだ上っ面だけかもしれない。誰しも失恋で生じた心の傷というのは、そう
簡単には癒されないものだ。だがそれでも二人は喜んでいた。自分達が来た事で少しでもその痛みを和らげる事ができ
たのなら、と。
 ミナが二人を呼び出したのは単純に一人でいる事が辛かったからだ。だから集まってから何処へ行くか、何をするか
など一切考えていなかった。それを知ったマオはとりあえず三人の中で先頭に立ち、あっちへこっちへと足を運ばせた。
街全体がイルミネーションに包まれているかのように、色取り取りの美しい光は彼女達の心を虜にさせる。同じ光でも
位置と角度を変えるだけでまた違った魅力になるものだ。丘の上の公園に行っては街を見下ろし、地元で最も高い木の
下に立っては木を見上げる。全てが目に焼き付く程の光景だった。いつも何気なく見ているのと、こうして見ようと思
って見ているのとでは全く違って見えた。まるで別物を見ているかのような感覚だった。
「――あ、ミナちゃん! それにマオちゃん、シノちゃんも! おーい!」
 舞い落ちる雪の量が多くなった頃、適当な飲食店で時間を潰そうとうろうろしていた三人に突然声が掛かった。少し
離れたところからの声だ。ミナが周りを見回しても声の主は見当たらなかったが、それもその筈、声の主は歩道橋の上
にいたのだ。
 上を見上げたミナはその姿に気付く。歩道橋の上で大きく手を振る一人の少女――氷川レイカだ。彼女の背後にはあと
三人、ミナが知っている少女の姿もある。良くこの人込みの中、それも歩道橋の上からミナ達に気付いたものだ。
 レイカはすぐに歩道橋を降りてミナ達の所へやって来ると、そのままミナに抱き付いた。女というのは女同士であれ
ば周囲の視線も気にせずに恥ずかしい行動をとる事がある。素で女の子に抱き付く女の子など、見る人から見れば“そ
っちの人”に見えてしまうものだ。レイカの後から来た少女達も周りの視線を気にしている。

59 :
「やっほー、ミナちゃん! こんなところで奇遇だね!」
「ちょ、ちょっとレイカ先輩……恥ずかしいですって!」
 ミナは頬を赤く染めながら身体をよじって抵抗するが、それでもレイカは離れなかった。レイカの大きな胸が自分の
控え目な胸に密着すると比較されているようで何とも言えない気分になる。そして大きなマシュマロのような柔らかな
感触がミナの胸の鼓動を高鳴らせる。
 『先輩』から分かるように、レイカはミナ達よりも一つ年上ではあるものの、同じクラスのクラスメートだった。彼
女は優等生にも関わらず留年したのだ。さすがにその理由は面と向かって聞けるような代物ではないが、出席日数が足
りなかったから、という噂が可能性として濃厚だった。何故そんなに欠席したのか、というのもまた謎である。見るか
らに健康そうなレイカが病気や怪我をしている姿など想像できなかった。
「ミンミンからはーなーれーてぇぇぇーっ」
「お姉様から離れてください、水城さん……しますよ?」
 抱擁している二人の間に割って入ったのはマオと、レイカを実の姉以上に慕っている少女――柊ユリだ。長い髪をツイ
ンテールに束ねている。ミナはレイカに抱きつかれているだけにも関わらず、ユリの怒りの矛先は彼女に向けられて
いた。鋭い視線には言葉通り本当に気が混じっているかのようで、どれ程ユリがレイカを慕っているのか良く分かる。
否、慕っているどころの感情ではないのかもしれない。ユリはミナ達とはクラスが別だが、学校で休み時間になる度に
レイカに会いに顔を出すものだから、すっかり顔馴染みになっていた。
「んもう、分かったわよぉ……」
 渋々とレイカはミナを離すと、彼女はようやくミナの目が真っ赤に腫れている事に気付いた。
「ミナちゃん、どうしたの? その目は」
「い、いえ、ちょっと……」
「……そう。上手く言えないけど、元気出してね」
 目が腫れている理由など、病気を除けば一つしかない。そしてそれをわざわざ詮索する程、レイカは野暮ではなか
った。レイカの言葉はマオの言う“しんみりさせるような発言”に該当しているのだが、さすがにそんなルールを知ら
ない彼女のお尻を唐突に叩く事はできず、繰り出そうとした手を渋々と元の位置に戻した。ちなみにユリはそんなマオ
のちょっとした動きさえ見逃さない。レイカに手を出そうとするのであれば動いていたところだ。

60 :
「――ねぇねぇ、早く行かないと終わっちゃうよ?」
 二つの同じ声が同じタイミングで同じ台詞を発する。声を出したのはレイカとユリの後ろに立つ二人の少女――早瀬
サエと早瀬エミ――いつも仲良しの双子の姉妹だ。二人とも同じ容姿、髪型の上、服もお揃いで着ようとするものだか
ら、他人からすればどちらがどちらであるかなかなか見分けが付かない。今日はレイカ達と遊ぶ事もあって、さすがに
カチューシャの色を変えて区別ができるようにしてあった。サエは赤色のカチューシャ、エミは白色のカチューシャ
だ。それを覚えるのもまた一苦労でもある。いっその事、名札でも作って身に着けてくれればと周囲の人間が思う事も
あった。
 サエとエミに言われてレイカは腕時計を確認した。デジタルの液晶に四つの数字が並んでいる。時刻は既に二十時
四十五分、招待状によるとイベントの受付終了は二十一時までとなっているため、彼女達の言うように確かに時間が
なかった。
「そうね、急ぎましょうか。あ、ミナちゃん達も来る? この招待状一枚で何人でも参加OKだって。ただし二十歳
以下の女の子に限られてるんだけど、私達皆高校生だから問題ないしね」
「何かあるんですか?」
 レイカの言葉にシノが首を傾げる。二十歳以下の女の子限定、という部分に妙な違和感を覚えたものの、クリスマス
の夜に行われるイベントであればつまらないものではない筈だ。年頃の女の子が興味を持たないのは反っておかしいだ
ろう。シノだけでなく、ミナとマオもレイカの次の言葉を待ち望んでいた。マオは特に興味津々で大きな目をきらきら
と輝かせている。
「時間がないから会場に向かいながら説明するわね、ついて来て」
 レイカの手に握られた黒い封筒に包まれた一枚の招待状。見るからに怪しいその紙切れに書かれていた事を要約す
ると、参加費無料でちょっとしたゲームを行い、優勝者には夢のようなクリスマスプレゼントが贈られる、というも
のだ。ゲームにしろクリスマスプレゼントにしろ、具体的な事は何一つ書かれていなかった。
 この招待状を受け取ったのはユリだった。学校が終わり、帰路の途中だった彼女に声を掛けたのは“黒いサンタクロ
ース”。イメージのサンタクロースと全く同じ衣装ではあるものの、赤色の部分が全て黒色だったというのだ。当然、
ユリは無視しようとしたが無理矢理この招待状が入った封筒だけ渡された。帰宅してから中を読み、相談しようと思っ
てレイカに電話したのが始まりだった。
 とりあえず行ってみましょ――とレイカは笑いながら、ユリの他にサエとエミを呼び出した。もし怪しい勧誘やイベント
だった時、逃げるにしろ抗うにしろ人数はなるべく多い方が良いと判断したからだ。彼女がミナ達を誘ったのも同じ理由
だった。
 道中、ミナはレイカから話を聞きながら『行かない方が良い』と強く思った。何が何でも怪し過ぎるのだ。だがレイカ
はそれに聞く耳を持たず、会場へと迷う事なく足を進める。ユリ、サエ、エミも同じだった。ミナは一人何度足を止めよ
うと思った事だろう。だが、足が止まる事はなかった。レイカ達をこのまま放っておく訳にはいかなかったからだ。レイ
カの言う通り確かに何かあった時、一人でも人数は多い方が良い。
 行くべきか行かざるべきか、無理にでも止めるべきか止めざるべきか。
 心の中で繰り広げられる葛藤も虚しく、彼女達七人はやがて会場である建物に辿り着いてしまった。
 その先に待ち受ける惨劇を知る由もなく――……。

61 :
47だけど、とりあえず0話とプロローグ書いてみた。
捕食するモンスターの希望があればどぞ。
採用できるかどうかとシチュエーションは俺が決めるけどね。

62 :
素敵な力作と新しいシリーズにときめかずにはいかない
今後が楽しみです
希望するモンスターは恐竜を今まで見たことなかったのでラプトルで

63 :
便器に潜むザ・グリードのそれに似た触手状のモンスターとか。

64 :
第1話 【志摩シノ】


 そのイベントの会場とやらは、地元で最も大きなコンサートホールだった。普段は演奏会や講演会、
上映会などが開催されており、時折子供向けのイベントも催される事から、ミナをはじめとする七人
全員が幼少の頃に少なくとも一度は訪れた事があった。特にシノはジャンルを問わず音楽が好きだった
ため、高校生となった今でも尚、毎月のようにこのコンサートホールに通っていた。ポップス、ロック、
パンク、オペラ、クラシック、ジャズ、ブルース、それらに加えて更に演歌や雅楽――……プロが演奏、
歌唱するそれらはどれも素晴らしく、彼女にとって入館料以上の価値があったものだ。コンサートホール
に入り浸っているような彼女でさえ、そんなイベントが催される事は知らなかった。
 コンサートホールの前はいつもと変わらない人の流れだった。何かイベントがあろうとなかろうと、
興味がない人はやはり興味がないものだ。七人は暫くコンサートホールの入口で立ち竦んでいた。何故
ならば、コンサートホールはまるで閉館しているかのように真っ暗で、中に人がいるような気配が感じ
られなかったからだ。そして彼女達以外に誰もコンサートホールの前で立ち止まろうとせず、ましてや
入ろうとする人など誰一人いなかった。
 レイカは再び招待状を見た。何度読み返しても日時と場所は合っている。雪は徐々に吹雪いてきて
おり、長時間外にいる彼女達の衣服には大量の白い粒が付着していた。彼女達が立っている場所には
屋根があるものの、とにかく風が冷たく、寒い。一人薄着をしているマオは頬を熟した林檎色に染めて
何度も両手を擦り合わせている。季節相応の衣服を着ているミナ達もこの寒さには耐え兼ねていた。
何処でも良いからとにかく何処かで温まりたかった。
 気温は氷点下を下回っている。こんなに寒く、雪が降るのはこの街では久しぶりだった。屋内で
クリスマスの夜を楽しんでいる者にとって窓から見える雪は幻想的だろうが、特にこの時間に働いている
者にとってはホワイトクリスマスなどと騒いでいるどころではないだろう。下手をすれば交通機関も
滞りそうなのだ。帰路を心配する者が殆どだろう。
 それはミナ達も同じだった。七人とも同じ市内に住んでいるとはいえ、帰路はそれぞれ電車かバス
なのだ。天気予報でもこんなに雪が降るとは言っていなかった。テレビで笑顔を見せていた天気予報士に
罵詈雑言の一つでも浴びせても罰は当たらないだろうが、それよりもこれからどうするかが大事だ。
いつまでもコンサートホールの前で足を止めている場合ではない。
 イベントが嘘なら、それでもいい。ううん、その方が良かった――とミナは心の中でホッと胸を撫で
下ろした。だが納得しないのがレイカだ。ミナ達やサエ達をわざわざ誘い、ここまで一緒に足を運んで
くれたのに申し訳ないと思っているのだろう。
 透明のガラスの向こう側には暗闇が広がっているだけで、人の気配さえ感じられない。それでも
レイカはコンサートホールの正面入口に手を掛けた。
 鍵は掛かっていなかった。レイカが扉の取っ手を押すと、扉は呆気なく開いたのだ。外の冷たい風が
僅かに開いた扉から中に入り込み、ヒュゥと音を立てる。逆に中からは暖かい空気が漏れ、彼女の前髪を
小さく揺らした。

65 :
保守ついでに冒頭部分投下。
>>62-63
リクありがと、書いてみる。

66 :
「……開いた」
 レイカは少しだけ扉を開けた手をそのままに、後ろを振り返った。残りの六人は何処か不安そうな
眼差しで彼女を見つめている。もし本当にイベントが嘘だったとしても、鍵が開いていたからと言って
勝手に中に入っては不法侵入で警察沙汰になってしまう恐れがあったからだ。そもそもマオは学校の
制服のままなのだ。彼女はさほど気にしていないが、何かあった場合に厄介な事態になる事は目に
見えている。
 数秒の間、再生していたビデオを停止したかのように七人はその位置のまま動かなかった。だが、
特にレイカは動かざるを得なくなる。突然、彼女が手を掛けていた扉が内側から開かれたのだ。同時に、
子供特有の甲高い声がする。
「――参加希望の人?」
「きゃっ!?」
 驚いて思わず飛び跳ねるレイカ。驚いたのはミナ達も同じだった。開いた扉の向こう側には誰もいない
ように見えたのだ。だが、視線をもっと下げたところに人がいた。
 少女――否、幼女と呼ぶべき子供だった。年は十にも満たないだろう。扉の取っ手に手を伸ばしてやっと
届く程の身長だ。綺麗な黒い着物を身に纏い、頭も黒いリボンで髪を束ねている。まるで葬儀にでも
参加するかのように上から下まで真っ黒だ。格好もそうだが何より印象的だったのが、その女の子の目だ。
瞳の色がそれぞれ異なっているのだ。右の瞳は日本人らしい茶色に対し、左の瞳は青色だった。
かといって外国人とのハーフのような顔立ちではなく、逆に日本人らしい顔立ちだった。
 二つの色の瞳がレイカを見上げている。穢れを知らないような純粋無垢な眼差しで見つめられると、
レイカは何処かこそばゆいような気持ちになったが、それよりも今は言葉を返す方が先決だ。
「あの……この招待状を見て来たんだけど……」
「うん、そうみたいだね。参加希望なんでしょ? それじゃ中に入って。もうイベントは始まってるよ」
 女の子は礼儀正しく自ら扉を開ける。間には立たずにちゃんと人が通れる道を作り、女の子が扉を
閉めたのは七人全員がコンサートホールに入ってからだ。中は相変わらず暗かったが、非常口の案内や
常夜灯の小さな光で何とか周囲の様子は伺えた。肝試しでもあるまいし、一人でこんな場所にいるのは
不気味で仕方がないだろう。女の子はここでずっと、一人外の様子を伺っていたのだろうか。
「とりあえずホールに案内するね。他の参加者はもうそこにはいないけど、そこで簡単なルール説明するから」
 小さな手の平でも収まるサイズの懐中電灯を片手に、女の子は前を歩きながらはきはきとした口調で
言う。何処か楽しそうだ。
 こんな子供がどうして――とミナ達は余計に催されるイベントとやらが不安になるのだが、ここまで
来て尻込みする訳にもいかず、女の子の後ろについて歩く。もしかしたら出てきたのが年端もいかない
女の子で良かったのかもしれない。女の子でなく強面の大男に出て来られた時には、即座に“アブナイ
コト”だと危険を感じて逃げようとしたところで、果たして何人捕まった事だろうか。
 ――否、あるいはそう思わせないように、逃げられないように、女の子を受付兼案内人としているの
かもしれない。
「あ、私はクルミって言うの。ここ暗くてゴメンネ。あんまり公にできないイベントだからって、
外からは閉まっているように見せてるの。あ、ここ階段だから足元に気をつけてね」

67 :
 定期的に取り付けられた足元を照らす常夜灯のおかげで誰も躓く事はなかった。短い階段を上った
ところで、女の子――クルミは立ち止まった。ここがホールの入口なのだ。中には多くの客席、そして
広いステージがある事は全員知っていた。
 大きく重い扉がクルミの手によって開かれると、ステージの眩しい光が彼女達を包み込む。暗い場所に
いた時間は短かったため、目が慣れるのはあっという間だった。
 ――不気味な光景が広がっていた。ステージは華やかな光で包まれ、客席の照明は落とされている。
何かステージの上で催し物が行われているのかと思いきや、ステージの上には誰もおらず、上からいくつ
ものスクリーンが吊られているだけだった。イベントの内容を知らないミナ達は別にそれをさほど不気味
な光景とは思わなかった。丁度イベントの幕間なのかもしれないと考えれば不気味でも何でもないのだ。
 不気味だったのは、客席に座っている人間だった。格好はそれぞれ至って普通だ。仕事帰りだと思わ
れるサラリーマン風の男がいれば、豪華な宝石を全身に取り巻いた女もいる。老若男女、客席が埋まる
程の人数――……一人一人が仮面を付けて素顔を隠していたのだ。中には有名なスプラッター映画の
人鬼と同じホッケーマスクを付けている者もいる。
 仮装パーティ、という訳ではどうやらなさそうだ。招待状にはそんな事は何一つ謳っていなければ、
クルミもまたミナ達に告げなかったのだから。では、客席にいる多くの人間は一体何なのだろうか。
 答えは、少なくともクルミの言葉から簡単に見出せるものではなさそうだ。
「――この人達はこのイベントに協賛してくれた人であって、ただの見物人だよ。お姉ちゃん達が参加
するイベントには直接関係ないから、気にしなくていいよ。ヘンだよねー、別に指定したワケじゃない
のに皆ヘンなお面被っちゃって」
 そう言ってクルミはクスクスと笑う。
「それじゃ、イベントのルールを説明するね。お姉ちゃん達には鬼ごっこをしてもらうわ」
「鬼ごっこ……?」
 ミナは首を傾げる。“鬼ごっこ”という単語を聞く事自体が久方振りだ。最後にそうやって友人達
と遊んだのは小学生の頃以来だろうか。高校生になってそんな遊びをする事になるとは思っても
みなかった。
 クルミは続ける。
「そ、鬼ごっこ。鬼に捕まったらゲームオーバーで、一定時間逃げ切った人が勝ち。だから別に優勝者
は一人だけってワケじゃないから、安心してね。上手くいけば全員勝つ事もできるよ。スタートは
――……そうね、今が丁度九時だから九時五分にしよっか。時間はたったの一時間。一時間鬼から
逃げ切るだけ。ね、簡単なルールでしょ?」

68 :
 確かにそれを聞く限りは簡単なルールではある。もちろん質問はいくらでもあった。マオ、
サエとエミ、レイカが次々にクルミに質問を重ねていく。
「鬼って? マオ達の誰かが鬼じゃなくて?」
「うん、鬼は別にいるよ。姿格好は――……ううん、一目で鬼だって分かる筈だよ」
「どんな場所でやるの? そのステージの上だけ、ってワケじゃないよね?」
「実は鬼ごっこ専用の会場があるの。ステージの裏から入れる地下……ちょっとした迷路になってる
んだけど、あちこちに監視カメラがあるから道に迷っても大丈夫だよ、時間になったら係の人が迎えに
行くから」
「具体的に勝てば何がもらえるの? 夢のようなって招待状には書いてあるけど」
「お姉ちゃん達が欲しいモノ……本当に何でも。ただし、お金で解決できるモノだけだよ。不老不
とか、そーゆーのはダメだからね。協賛してくれた人がこ〜んなにいるんだもん、現金で何億だって
ポンと出せるよ」
 何億、というクルミの口からさりげなく出た単語にゴクリと喉を鳴らす音がいくつかミナの耳に届く。
彼女が周囲に目を配ると、既にやる気満々といった表情で目を輝かせる顔ばかりだった。恐らく自分と
同じ目ような目をしていたのはシノだけだ。
 世の中に、おいしい話、などはない。ミナはそれを知っているつもりだった。おいしい話には必ず
裏がある。
 参加費無料で鬼ごっこ、一時間逃げ切るだけで望みのモノが手に入る――……クルミの口からは
デメリットが一切話されていない。例えば、その鬼とやらに捕まってしまった場合、どうなるのか。
例えばその鬼とやらが男だった場合、問答無用でその場で身包みを引っぺがされ、犯されてしまうのか。
これがそういった類のアダルトビデオの撮影であるならば、それでも何とか納得できない事もなかった。
だがそうだとしても報酬があまりにも良過ぎるのだ。当然ミナはアダルトビデオに出演した事がないため
何とも言えなかったが、想像するにどんなに高くても百万円そこそこではないだろうか。無論、それも
また彼女達の同意があってこその話だ。何も聞かされずに事後に示談金を渡されたところで、それは
単なる卑劣な犯罪行為に過ぎないのだ。
 今ならまだ引き返せるかもしれない。いや、引き返せるとしたら今しかないのだ。何故こんなあからさまに
怪しい話を真に受けられるのか、彼女はマオ達を信じられないといった目で見た。マオ達はミナのそんな
視線にさえ気付かない。まるで暗示や催眠術の類に掛かってしまっているかのようだった。
 シノはそっとミナに歩み寄ると、そっと彼女の手を握った。二人の手はこの寒さのせいで冷たかった。
いくらコンサートホールの中は暖かくとも、体温が戻るには時間が掛かる。それでも冷たさの向こう側に
互いの暖かさと温もりと鼓動が確認できた。二つの手は、不安に揺れる心を露呈しているかのように握り
合っていた。
 ミナとシノは同時に口を開こうとした。「やめよう」とただ一言提案するために。だが、それを
見計らったようなタイミングでクルミが二人の言葉を紡ぐ。

69 :
「――あ。あと一分で開始だよ。分かると思うけど、スタートが遅れるだけ不利になるから、今すぐ
行った方がいいと思うよ、お姉ちゃん達」
「えっ、マジで!? ミンミン、しーちゃん、早く行こっ!!」
 マオがミナの手を引っ張り走り出す。ミナのもう片方の手はシノとつながったままだ。連なるように
シノの身体も引っ張られる訳だが、彼女の足はその場から動かなかった。代わりにミナとつないでいた
手を離す。
 シノの手の感覚が手から抜けた瞬間、ミナもまた立ち止まった。そしてマオも立ち止まらざるを
得なくなる。
「どったの、しーちゃん?」
「……ごめんなさい、私……ここに残るね」
「シノちゃん……」
 恐怖と不安に満ち溢れ、震える声でシノが言う。楽天家のマオはただ首を傾げるだけだが、ミナは
シノの心の内が手に取るように分かった。
 シノと同じ考えだったミナも、できるのなら彼女と共にここに残りたかった。いや、全員を引き止めて
このコンサートホールを後にしたかった。だがどうやらそれは適いそうにない。マオがやる気満々だからだ。
こうなったマオを止める手段をミナ達は知らない。誰が何を言っても聞かないのだ。レイカ達も同様の
目の色をしている。
 マオを一人行かせるのか、それともシノを一人残すのか。その選択肢を選ぶ権利はミナに与えられていなかった。
「んー、しょうがないなぁ……。 それじゃしーちゃん、留守番ヨロシク! 行こっ、ミンミン!」
「う、うん……ゴメンね、シノちゃん。すぐ戻って来るから」
「私なら大丈夫だよ…………無事を祈ってるから」
 ボソリとシノが最後に呟いた言葉はクルミの耳にしか届かなかった。クルミはその呟きに微笑を
浮かべる。同時に、青色の瞳が妖しい輝きを放った。
 マオがミナを引っ張るように駆け出すと、後を追うかのようにレイカとユリ、そしてサエとエミが
駆け出した。客席の人間と同じように仮面を被った者がわざわざステージへと導く矢印の書かれた看板を
持っているのだから、これ以上クルミの案内など必要ない。
 六人の背中が小さくなっていき、やがて消える。シノは自分の左胸の上に手を当てた。心臓の鼓動が
嫌に大きい。不安と恐怖、そして嫌な予感がそうさせているのだ。同時にこれから自分はどうなるのかと
怖くなった。客席で何事もなく六人が戻って来るまで待たせてもらえるのか、それとも――……。

70 :
とここまで投下してみたものの、ここに投下するには長くなり過ぎるか。
容量使い過ぎるし、これ以上はやっぱり完成した後にURL晒した方がいいかな?
文字数にして五万文字は悠に越えそうなんだが。

71 :
投下乙、そしてGJです!
自分としては、仮に他の所にUPするとしても、
完成してからよりは、できている分を順次読んでみたいのですが…

72 :
あんまり長く過ぎるのもよくないから、URLだけ乗せて投下はしない方がいいと思いますよ。

73 :
数年単位での連載を快く受け入れるこのスレですから
五万字なんて余裕だと思いますよ
ゆっくり投下していけばいいよ

74 :
>>71-73
返信ありがとうございます。
長くなりすぎないよう気を付けながら、引き続きこちらに投下してきますね。

75 :
「ねぇ、お姉ちゃんはどうして行かなかったの?」
 不意にクルミが口を開いた。気付けばクルミはシノの真正面に立ち、彼女の顔を覗き込むように見上げていた。
気のせいだろうか、青い瞳がやや紫色がかっているように見える。
「走るの、苦手だから……かな」
 クルミの前で本心を晒す事を躊躇ったシノは、適当に茶を濁す。それもまた本心の一つに相違ないが、クルミが
それを怪しむか否かは別の問題だ。元より怪しまれたからと言って何をされる訳ではないが、正直に本心を告げるのは
得策ではないと思ったのだ。
 鬼ごっこは意外と激しい運動だ。追い掛けられっ放しだと走りっ放しになる。逆も然りだ。言葉通り運動が苦手な
彼女は七人の中で最も早く鬼とやらに捕まる変な自信があった。いずれにしろ十中八九、彼女は自分が参加するだけ
無駄であると思っていた。
 シノはクルミに負けじとばかりに色の異なる二つの瞳を覗き込んだ。
「教えて。鬼に捕まったらどうなるの?」
「それはヒミツ――……と言いたいとこだけど、お姉ちゃんは不参加だし、丁度いいから教えてあげる。説明してより
見てもらった方が早いかな。ステージのスクリーンを見ててね。お姉ちゃん達より前の参加者の最期の様子を放映するから」
「最期の様子……?」
 クルミは言うや否や、颯爽とステージに向かって階段を駆け下りると、ぴょん、と飛び跳ねてステージの上に
降り立った。途端、ステージ上の明かりが消えて代わりに左右からの強いスポットライトの光が小さな身体を包み
込む。今まで気付かなかったが、ステージの上にはちょこんと一つのスタンドマイクが置いてあった。高さは予め
クルミの背丈に合わせていたようだ。
 このイベント内で、クルミは一体どんな役割なのだろうか。司会も行っているのだろうか。そもそもこんなに
小さな女の子に、こんな時間に働かせて良いのだろうか――などとシノが思っている間に、スピーカから大音量で
クルミの声が聞こえてきた。
『皆、お待たせ! 映像の編集に手間取っちゃってたみたい……遅くなってゴメンね。それじゃあお待ちかね、
第三グループの映像を公開するよ! スクリーンに注目宜しくぅ!』
 途端、シノにとって聞きなれた音がホール中に響き渡る。ステージの幕が上がり、コンサートなどの開始を告げる
音だ。彼女の胸の高鳴りはいつもの期待や楽しみから来るものではなく、今日に限っては不安から来るものだ。
 シノは生唾を呑み込み、一応の覚悟を以ってスクリーンを見た。鬼に捕まった者の末路。クルミの言葉からやはり
罰ゲームか、あるいはそれ以上の行為が行われるのだと想像できる。今すぐにでもミナ達を連れ戻していきたい衝動
よりもまず、スクリーンにどんな映像が映し出されるのか気になった。その映像を見てみない事には単なる彼女の
思い過ごしという可能性も否定できないのだ。
 最も可能性の高い、どんなにいやらしい映像が飛び出すのかと思った瞬間、スピーカから耳を劈くような女の悲鳴
が響き渡った。
 ――シノの予想通りなら、どんなに可愛かっただろうか。
 正面のスクリーンに映し出されたのは、必の表情で逃げまとう女の子の姿。年はシノ達とさほど変わらない
見た目だ。いや、実際には中学生くらいだろうか。年頃の女の子は化粧を施すため、実年齢より大人っぽく見える事が多い。
 女の子が逃げているのは、背後から追ってくる一匹の犬だった。犬、と表現するには程遠い姿をしている。胴体が
一つに対し、首が三つあるのだ。それぞれが狼のように鋭い目つきと牙をしている。現実に存在する筈のない、地獄
の番犬――ケルベロスに相違ないだろう。
 人間の足が獣の俊敏な足に敵う筈がない。ケルベロスはあっという間に女の子に追いつくと、全体重を掛けて女の
子の華奢な身体に圧し掛かった。走っていた勢いも相俟って、女の子は顔面を強打し、顔を上げた時には涙と鼻血で
顔がぐしゃぐしゃだった。それでもケルベロスの体重から逃れようともがくが、当然徒労に終わる。
 三つの口から涎が垂れ、女の子の背中を濡らす。そして次の瞬間には女の子の身体に喰らいついていた。言葉にな
らない絶叫と共に首、背中、腕の血肉が食い千切られる。人体模型そのままの筋肉の繊維がケルベロスの口の中に消
えていく。
 一分もしない内に、女の子の声は一切聞こえなくなった。スピーカから聞こえてくるのはケルベロスが肉を噛み砕
く音と、獣の唸り声。女の子は激しく血を噴出させながら、そのまま息絶えていた。ケルベロスの両足の下にあるの
はもう人間ではない。ただの血肉――餌だ。

76 :
 出来の悪いB級映画を見ているような気分だった。いや、シノは本当にスクリーンに映し出される映像が作り物
だと思っていた。ありえないのだ。ケルベロスという存在も、飛び散る生々しい血飛沫も、本当に辛く苦しそうに
喘ぐ声も、そしてこれが前の参加者の末路であるという事も。
 ウソ、だよね……こんな……こんなのって――とシノは大きく両目を見開き、両手で口を覆った。
 映し出された映像はもちろん、これだけではない。スクリーンはいくつもあるのだ。正面スクリーンに映し出さ
れたクライマックスのシーンが終わったところで、次々と映し出される。
 水槽の中に閉じ込められた女の子が呼吸できずに事切れる寸前、巨大な鮫に腰から上を一口で噛み千切られる映像。
 巨大な蟷螂がまるで蝶を捕食しているかのように女の子の腸を貪る映像。
 巨大な蛙に頭から女の子が頭から丸呑みされる映像。
 ――様々な化け物が女の子を次々と捕食していく。全身を大口に含んで咀嚼するモノ、内蔵だけ貪るモノ、噛み砕く
事もせず全身を丸呑みにするモノ。
 ホールの熱気が上がっていく。客席の人間が興奮しているのだ。多くの男が股間を膨らませ、中には逸物を取り出
して擦りだしている者もいる。女でも乳房と股間に手を伸ばしている者もいた。繰り広げられる惨劇に興奮し、自慰
行為に耽っているのだ。
 それに気付いたシノは全てを理解してしまった。今日、このコンサートホールは化け物のための餌場だという事。
イベントというおいしい話に集まってきた若い女の子が餌だという事。客席の協賛者とやらは恐らく、少なくとも
一般的ではない性癖を持つ者だという事。鬼に捕まるというのは、化け物に捕まるという事。それはレイプされるので
はなく、化け物に食いされるという事。
 そして、シノ達もまた、化け物にとって餌でしかないという事。
 第六感が警鐘を鳴らす。ここにいては危険だと。だがシノの足はあまりの光景に動く事を拒んでいた。立ち竦んだ
まま、引き続き映し出される映像に嘔吐感さえ込み上げ始めていた。どの映像の人間の中身が丸見えなのだ。骨も
臓物も、その全てが。医学に興味があれば別かもしれないが、普通の少女にとってはグロテスクな光景でしかない。
『――昨日、今日と二日間に渡って行われたこのイベントも今年はこの七人で最後。だけど、その内の一人はまだこの
ホールにいるの。だからせっかくだし――……』
 ステージの上のクルミがシノの姿を捉える。
『クルミがここで……食べちゃってもいいよね?』
 ホール内の人間の全ての視線がシノに突き刺さると、ぞくりと背筋に悪寒が走った。彼女は思わず後退りをする。
ここからでもステージの上のクルミの目がはっきりと見えた。初めて会った時に見たような純真無垢な目は何処へ
やら、獲物を睨み付けるような恐ろしい目をしている。
 蠢く影。スポットライトによって照らされてできたクルミの影が形を変えていく。うねうねとタコの触手のように
動き始める。改めて分かる。クルミもまた、化け物だという事を。
 いっ、いや……来ないで――シノは顔を引き攣らせながら踵を返した。ホールに閉じ込められたかと思っていたが、
大きな扉はすんなりと開いた。振り返る事もせずに彼女はホールを飛び出し、入って来た出口へと急いだ。
 こんな時にでもある程度の冷静さを備えているのは流石だ。シノは走りながら胸のポケットから携帯電話を取り出
し、着信履歴から水城ミナの名前を見付けて通話ボタンを押す。今すぐ引き返すように伝えるためだ。もしかしたら
既に手遅れになっているかもしれない。それでも彼女は電話を掛けずにはいられなかった。

77 :
 携帯電話はコール音さえしなかった。当然だ、シノの携帯電話の電波状態は圏外となっていたのだから。彼女は
混乱する。いつもコンサートホールに来た時は普通に通じるのにどうして、と。やがて彼女は憤りをぶつけるかのよ
うに携帯電話を投げ棄てると、入って来た正面入口にぶつかるように縋り付いた。ガラスの向こう側にはさっきと変
わらない光景が広がっている。
 扉には鍵が掛かっていなかった。何度も取っ手の下にある鍵が外れている事を確認しながら何度も押しては引いて
を繰り返すもビクともしない。電子ロックでも掛けられているのだろうか。だとすれば制御室に赴かなければ開く事
はないだろう。シノは即座に行動を切り替えた。
「――助けて下さいっ!! すみません、誰かっ! 誰か助けて下さいっ!!!」
 内側から激しくガラスを叩いて外を歩く人々に訴えるも、まるで見向きもしなかった。いくらこのコンサートホー
ルが真っ暗だからと言っても、街灯の明かりに照らされてシノの姿は充分に見える筈だ。当然、ガラスを叩く音も張
り上げる彼女の声も聞こえる筈だ。だが道行く人は全く反応を示さない。
 コンサートホールの出入り口はもちろんここだけではない。少し足を伸ばせばあと二、三箇所ある。シノはそちら
の方へと足を走らせようと思ったが、すぐにその足は止まる。背後から気配を感じたのだ。今までに感じた事のない
禍々しい気配に、シノの全身に鳥肌が立つ。
「無駄だよ、お姉ちゃん。ここに入った時点でお姉ちゃん達の末路は決まってるの。今更何処にも逃げ道なんてないんだよ」
 クルミの声が聞こえてきた。思わず振り返るも、そこには誰もいない。あるのは闇と、常夜灯によって照らされて
できた自分自身の影。その影がシノが動いていないのにも関わらず、形を変えていく。一秒にも満たない間にその影
は少女の影になった。背丈、格好からクルミのものに違いない。
 その影に波紋が生まれる。まるで池に小石を投げ入れたかのように。
 影から徐に小さな手が姿を表す。焼け焦げたような黒い手だ。両手が出たところで、それらは地面をつき、力を込
め始めた。手が何をしようとしているのか、シノには分かった。影の中から身体を這い出させようとしているのだ。
「きゃああああっ!!」
 やがて影の中からクルミの頭が見えたところで、シノは悲鳴を上げながらその場から逃げ出した。逃げ道がないの
であれば、隠れるだけだ。クルミが影から出てくるのであれば、影ができない場所へ。即ち闇の中へ。
 隠れるに打ってつけの場所をシノは知っていた。この状況でその場所が最も有効的かどうかは分からなかったが、
ずっと動かずにいるよりはマシだ。背後から「無駄なのに」とクルミの声が聞こえてきた。それでもシノは僅かな
可能性に縋るように、女子トイレの中へと駆け込んだ。

78 :
 女子トイレの中は真っ暗だ。そしてシノは最も奥にある個室の便器が壊れていて、そのまま修理される事なく現在
は物置として使われている事を知っていた。真っ直ぐに奥の個室に足を走らせると、その扉を開こうとした。だが開
かない。外側から南京錠で鍵が掛けられているのだ。それはシノにとっても好都合だった。南京錠が掛けられたまま
だと、まさか中に彼女が隠れているとは思わないだろうからだ。
 シノは隣の個室に入ると、洋式の便器の上に足を掛け、上から奥の個室に入ろうとした。個室と個室を分かつ壁は
上だけ人が一人通れるような隙間が開いているのだ。公衆のトイレの個室は全てこのような造りになっている。彼女
は必の表情で勢いを付けて壁に乗り掛かると、頭から奥の個室へと身体を押しやった。彼女は運動音痴の自分でも
上手くいった事に驚いた。壁に両手を付いて体重を支えたまま、できるだけ音を立てずに奥の個室に着地する。
 奥の個室の中央には他の個室と同様に洋式の便器が置いてある。その周りには掃除用具のモップやバケツなどが置
いてあった。用を足す訳ではないが、シノは便器の蓋を開けてそこに腰を下ろし、便器の上で体育座りをして両膝の
間に顔を埋めた。上と同様に、壁は下も隙間がある。そこから覗き込まれた時に足が見えないようにするためだ。化
け物のクルミの前にそれは悪足掻きに過ぎないのかもしれない。それでも彼女は、そうする事で隠れ切る事ができる
のではないかと可能性に賭けた。
 シノが息を潜めると、辺りは静寂に包まれた。何の音もしない。これなら誰かが女子トイレに入って来てもすぐに
分かる。
 どうして私がこんな目に――とシノの目に涙が浮かぶ。ミナと一緒になってレイカ達を止めれば良かったと後悔して
も後の祭りだ。時計の針は元に戻らない。現実を直視するしかないのだ。こんな状況になってもミナ達の安否を気に
掛け、こうなった原因を作ったレイカ達を恨む事はしなかった。
 行くのか、行かないのか。選べる選択肢はちゃんとあったのだ。言い出せなかったとは言え、一緒にここに来てし
まった以上は自己責任でしかない。他人に責任を押し付けるのは滑稽だ。そしてそうしたところでこの状況に光が差
す訳ではない。
 ぴたん、と目から零れた涙が眼鏡の上に弾けた。視界に水滴が映る。
 ――丁度その時、足音が聞こえてきた。誰かが女子トイレに入って来たのだ。シノは思わず身体を震わせる。この小
さな歩幅の足音はクルミに間違いない。
 シノは息を止めた。僅かな呼吸の音で気付かれるかもしれない。代わりに時折口を開閉させて、音を立てないよう
食べるようにして空気を口の中に含む。
 ――カツン、カツン、カツン。
 固い床に足音が反射して小さく響く。それは空気を伝ってシノの耳にはっきりと聞こえてきた。
 ――カツン。


79 :
 足音は真っ直ぐに奥の個室へとやって来て立ち止まった。扉の向こう側には何の気配も感じられない。
 バクバクとシノの心臓が激しい鼓動を繰り返す。緊張の果てに額から冷や汗が吹き出し、頬を伝う。
 その状態のまま、一分が経過した頃、やがて足音が再び聞こえてきた。シノのいる個室から遠ざかって行く。彼女
は固まったままだった。引き続き便器の上で体育座りして、完全に足音が消えるのをひたすら待つ。僅かでも音を立
てて気付かれてしまえば終わりだ。確実にされる。否、クルミの言葉通りでは食べられる。スクリーンで見た女の
子と同じように。
 足音が完全に消えて更に一分程が経過した後、シノはようやく重い息を吐いた。一度探しに来た女子トイレにもう
探しに来る事はないだろう。だが、いつまでも個室に隠れている訳にはいかない。可能であればミナ達の後を追い、
間に合うのであれば一緒に逃げたいところだ。この化け物の巣窟から。
 シノは顔を両膝から離し、そっと上に向けた。
 ――顔を上げるべきではなかった。心臓が破裂するくらいの衝撃が走る。
「っ!!?」
 顔を上げた視線の先で、クルミと目があった。クルミの顔が個室の扉と天井の間にあり、覗き込むようにシノを
ずっと見下ろしていたのだ。一体何時からそこにいたのだろう。足音は女子トイレから出て行ったというのに。
 クルミは残念そうな表情を浮かべながら、それでもクスクスと笑った。
「あ〜あ、クルミが食べたかったのに。うふふっ、まぁいいや。ここはミーちゃんのテリトリー。ミーちゃんに
たっぷり可愛がってもらってね、お姉ちゃん」
 “ミーちゃん”という名前にシノは思わず猫を連想するが、猫のように可愛らしい動物である筈がない。シノは
驚愕の表情を浮かべてクルミを見ている事しかできなかったが、すぐにそれも終わりを迎えた。
 突如として地震が起き、シノの身体が揺れる。否、揺れているのは彼女が座っている便器だ。排水口の奥から衝撃
が伝わってくる。それも徐々に大きくなってきていた。
 何カ、イル――とシノが慌てて便器から離れようとした時には、もう遅い。
 シノが便器から立ち上がった瞬間、便器の奥から管のようなモノ――触手が伸び、彼女の身体に巻き付いた。一本
だけではない、次から次へと触手が伸びては彼女の身体に巻き付き、強い力で締め上げる。
「や、だぁ……っ! 何コレ、助けてぇ! 気持ち悪いぃ……っ!!」
 生暖かく、生臭い臭いの放つ触手がシノの首にも巻き付く。触手はそのまま軽々と彼女の身体を宙へと持ち上げた。
彼女はそれでも扉の取っ手に手を伸ばし、抗おうとした。扉の鍵は外から掛かっていて開く事はないと分かっていて
も、本能がそうさせるのだ。
 一際大きな音が便器から聞こえてきた。恐る恐るシノがそちらへ視線を向けると、まさに化け物と呼ぶべき存在が
顔を出していた。
 巨大な、ミミズ。いや、ワームと呼ぶべきか。“ミーちゃん”という愛称は“ミミズ”から来ているのだろうが、
そんなに可愛らしい愛称で呼べるような存在ではない。触手はワームの口の奥から飛び出していた。触手が口内に戻
ろうとすればたちまちシノの身体も引き寄せられ、その大口に呑まれてしまうだろう。
「ミーちゃんは女の子が大好きなの。だからすぐに丸呑みにしないで、じっくりと味見するんだ」
 クルミは口元に微笑を浮かべたまま、見守るような温かい眼差しで一人と一匹を見ていた。持ち上げられたシノの
顔は丁度クルミの真ん前だ。シノは恐怖に顔を引き攣らせながらも、クルミに懇願する。
「クルミちゃん、お願いだから助けて! 私にできる事なら何でもするからぁっ!!」
「ダ〜メ♪ クルミが何言ってもミーちゃんは聞いてくれないの。だってここはクルミの管轄外なんだもん。言う事
を聞くのは一人だけ……」
 そう言ってクルミは自らの体重を支えていた手を伸ばし、シノの眼鏡を取った。シノは近眼だ。眼鏡がなければ
ろくに物が見えず、途端にクルミの顔がぼやけて見えるようになる。
 クルミはシノの眼鏡を掛けて遊び始める。度が合わない眼鏡を掛けると全ての物がぼやけて見えるのだ。恐らく
眼鏡を掛けた事がなかったのだろう、頻りに眼鏡を掛けては外し、変わる視界を楽しんでいる。こうして見ると本当に
年相応の幼女のようだ。ただし、そう見えるだけだ。少なくともクルミもまたワームのように普通の人間ではないの
だから。

80 :
 ワームの口から触手ではない何かが伸びる。赤黒い色をして、奇妙な突起物が大量にある長いモノ――ワームの舌だ。
クルミの言うように、味見をするために伸ばしたのだろう。舌は真っ直ぐにシノの口へと向かう。
 同時に触手の動きも変わった。シノの身体に巻き付くのをそのままに、先端が乳房や臀部へと伸びていく。一方は
服の上から素肌へと潜り込んで直に乳房を締め付け、もう一方は同じく服の中に潜り込んでパンツの上から割れ目を
擦り始めた。生暖かくぬるぬるとした感触がこれ以上にない気持ち悪さだ。例えるならアナコンダに巻き付かれるよ
うなものだろうか。だがそれよりも遥かに気持ちが悪く、おぞましい事は確かだ。
「やめてぇぇぇっ!!!」
 触手が服の中で暴れ出すと、彼女が着ていた服は瞬く間に破れ、ただの布切れを化した。布切れはひらひらと宙を
舞い、やがて床へと落ちて行く。彼女は丸裸の状態となった。形の良い乳房とムチムチした臀部が白昼の下に晒される。
 年相応の張りのある柔肌が触手によって形を変えていく。乳房を貪る触手は執拗に乳房に巻き付いたり、乳頭を弾
いたりと忙しなく動いている。臀部を貪る触手はシノの身体の中に入るタイミングを見計らっているらしく、引き続き
パンツの上から割れ目を擦り上げていた。彼女の中では恥部を嬲られる快楽よりも恐怖が先立っているのだろう、
パンツはまだ濡れている様子はない。
 ワームは更に舌を伸ばし、シノの顔の前までやって来た。彼女の目はクルミをずっと見つめており、それに気付か
ない。やがて舌は悲鳴を上げるために開かれている彼女の口に、一気に舌を突き入れた。
「――んぶっ、んんんんんーっ!!?」
「あ〜あ、キスされちゃった。ねぇ、お姉ちゃんのファーストキス? 初めてキスする気分ってどう?」
 クルミがケラケラと笑うが、シノに彼女の相手をする余裕などなかった。
 臭い。それが第一印象だった。口の中のワームの舌は所狭しとばかりに暴れており、動く度にその臭いが喉から
鼻に抜けていく。異常なまでに生臭かった。あまりの臭いに胃の中のものが込み上げて来そうになるが、舌はそれを
許さない。舌は更にシノの口内の奥へと進み、食道まで進むと、舌先からにゅるりと小さなホースのようなものを
出した。一瞬だけ大きく膨らんだそのホースから、やがて大量の白濁液を排出する。少々粘り気のあるそれはまるで
精液を彷彿させるが、生憎シノに精液を口に含んだ経験などなかった。
 ホースから吐き出された白濁液は食道を転がるように落ち、胃へと到達していく。胃の中が真っ白に色を変えていく。
 胃の中に直接異物を送られる感触に、シノはついに白濁液もろとも嘔吐しようとした。だが食道にいる舌は下から
吐瀉物が込み上げて来ようとも動く事はなかった。逆に食道いっぱいいっぱいの大きさの舌が出口を遮り、食道まで
込みあがった吐瀉物は成す術もなく胃の中へと押し戻される。
 嘔吐したくても嘔吐できない、更にワームの舌が口を塞いでいるため息苦しい。苦しさからシノの目から次々と
涙が毀れていく。

81 :
「んぐっ、んん………ふぅ、ん……ぅぅんんん……っ!!」
 ワームの舌の奥から聞こえてくるややくぐもった嗚咽。声を上げて泣き喚きたかった。子供の容姿をしたクルミの
前だからと言って遠慮する必要など何処にもない。この苦しさを僅かでも和らげてくれるのであれば、シノはそうし
たかった。
 ふと、苦しさと気持ち悪さと、そして嘔吐感が全身から消えた。口の中にワームの舌が未だに入っているというの
に、慣れてしまったのだろうか、何も感じなくなっていた。いや、違う。シノの目はとろんとうっとりとしたような
ものに変わっていた。それが意味するのはつまり、彼女は快楽を感じているという事だ。不思議な事にあれだけ痛く
気持ち悪いだけだった乳房と股間を貪る触手が気持ち良く感じている。薄地のパンツに濡れた染みが広がっていく。
 な、何? どうしたの、私? 何で……痛いのに、気持ち悪いのにぃ……何でこんなので気持ち良くなってるの――
とシノは思考を巡らせようとするが、思考を巡らせたところで身体は正直だ。頃合を見計らったかのようにワームが
彼女の口内から舌を引き抜くと、彼女の口から出たのは嬌声だった。
「んはぁっ、あっ、あぁああっ、んっ、ふ、はぁっ、あぁん……っ!!」
 嬌声に混じって飛び出したのは白濁液の混じった大量の唾液。壁や床はもちろんの事、クルミの頬にも付着する。
クルミは頬に付着したそれを人差指と親指で挟むように拭い取ると、そのまま美味しそうに指ごと頬張った。指に
付着したそれを舌先で丁寧に舐め上げるピチャピチャという音に混じって、別のところからも同様に音が聞こえてくる。
 ――シノの恥部だ。膣から溢れ出た愛液に濡れた下着が触手に擦られる事で音がしているのだ。
「うわぁ、いやらしい音だね……お姉ちゃん、そんなに気持ちイイ?」
 まだ指を舌で舐めているクルミが口を開く。
 ワームがシノの胃の中に無理矢理注入した白濁液こそが媚薬のような作用がある事を、わざわざ当人に告げる理由
はない。白濁液はあっという間に全身に行き届き、シノの神経を蕩けさせていた。全身が性感帯にでもなったようだ
が、やはり最も敏感な箇所は変わらずに恥部だ。パンツの上からでも頻繁にヒクヒクと収縮を繰り返しているのが分かる。
「きっ、聞かないでぇっ! あっ、ぁああっ! うふぅ……っ、あんっ、あっ、あっ、あっ!」
 シノの口から次々と自然に嬌声が漏れる。クルミと言葉を交わすのも億劫になる程に。
 ワームは徐に舌を自らの口内へと引っ込めると、更に激しく触手を動かし始めた。乳房を揉みしだきながらそして、
割れ目を弄っていた触手がついにパンツをずらして彼女の膣口へと侵入する。触手の先端が膣口を広げた瞬間、シノの
身体が大きく仰け反った。
「いぎいぃぃぃっ!! ひぃっ、はぁっ、あぁっ、はっ、はぁああああっ!!」
 シノの身体中を電流に似た衝撃が駆け巡る。初めてだと言うのに痛みなど欠片などなかった。身体を蝕んでいる
媚薬がそうさせるのだ。得られるのは快楽のみ。否、もしかしたら痛覚でさえも彼女は快楽と錯覚しているのかもしれない。
 触手は一気に膣の最深部――子宮口へと到達する。まるで触手に掻き出されたかのように、僅かに開いた膣の隙間
からピュピュッと愛液が迸る。激しく収縮を繰り返す膣。そうやって圧迫されるのが心地良かったのだろうか、
触手は暫くの間動かずにいたが、やがて膣内で暴れ始めた。まるでドリルのように膣の中を出たり入ったりしながら
先端部は膣壁を満遍なく激しく嬲り出していく。
「ひぁあああっ!! はぁっ! やっ、め……ぇ……ぁあああっ、あっ、あっ、あひゃぁあっ!!」
「……やっぱりお姉ちゃんもこうなっちゃうんだ。大人しそうな顔して……インラン女なんだね」
「ちがっ、ちが――あああっ!! ひっ、あぁああんっ、はぁんっ、はぁっ、あぁっ!」


82 :
 否定しようにも嬌声が先立って言葉を発する事ができないシノ。クルミはそれを充分に知っている上で発言した
のだ。彼女はもう悪戯っぽく笑うだけで、これ以上シノを見ながら何かを言う事はなかった。眼鏡越しに歪んで見え
るシノの身体はまるで宙に浮いた操り人形のようで、逃れられやしないのに頻繁に動いていた。暫く見ていても飽き
ない光景だ。
 ワームはよほどシノの身体を気に入ったのだろう、何分も何分も彼女を弄ぶ。揉まれ続ける乳房は同じ形状に留ま
る事はなく、膣口はずっと拡がりっ放しだ。
 シノもまた、完全に快楽に溺れていた。初めての絶頂は頭を真っ白にするものだったが、今となってはもう頭は
真っ白になりっ放しだ。絶頂状態が続いているかのようで、彼女はもう何も考えられなくなっていた。だらしなく
口から涎が垂れ、彼女の身体を拘束している触手が動く度に床に音を立てて垂れる。
 シノはおかしくなってしまいそうだった。否、既におかしくなっていた。何故ならば彼女の口からは時折荒い吐息
が漏れるだけで、嬌声が漏れる事はなくなっていた。絶頂し過ぎて麻痺してしまったのだろうか、それとも壊れてし
まったのだろうか。
 ワームは人間で言う“首を傾げる”ような素振りを見せた後、シノの膣に入り浸っていた触手を引き抜いた。同時
に膣口から飛び出したのは白濁液ではない。快楽によって膣内に溜まりに溜まった愛液が、出口ができた事により飛
び出したのだ。尿のように勢い良くワームの開かれた口に向けて放物線を描く。
「ぁ……っ、はぁ……ふぁ……ぁぁ……っ」
 シノの全身がガクガクと痙攣する。まだまともな脳の神経の一部が身体を正常に機能させようと試みるが、生憎
身体が満足に動く事はなかった。
 もう、らめぇ……もうイカせないでぇ……ひんじゃうぅ――というのは心の嘆きであって声になる事はない。
 ワームはもう少しシノの身体を楽しもうとして、再び口内から舌を伸ばした。伸ばした先は彼女の口でなく、膣だ。
触手より一回り大きなそれで膣を弄ろうとしているようだ。ワームは徐にそれを伸ばして先端部を膣口に密着させる
と、間髪入れずに突き入れる。
 ――だが、シノの身体は無反応だった。先程まで響かせていた嬌声も、もうしない。
 ワームは何度も舌を出し入れするが、それは同じだった。シノの反応をつまらないと思ったのだろう、ワームは
最後とばかりに再び先端部からホースを出すと、白濁液を噴出した。白濁液は子宮口から直接子宮に注がれ、入り切らなかったそれが膣内に溢れる。

83 :
 否定しようにも嬌声が先立って言葉を発する事ができないシノ。クルミはそれを充分に知っている上で発言した
のだ。彼女はもう悪戯っぽく笑うだけで、これ以上シノを見ながら何かを言う事はなかった。眼鏡越しに歪んで見え
るシノの身体はまるで宙に浮いた操り人形のようで、逃れられやしないのに頻繁に動いていた。暫く見ていても飽き
ない光景だ。
 ワームはよほどシノの身体を気に入ったのだろう、何分も何分も彼女を弄ぶ。揉まれ続ける乳房は同じ形状に留ま
る事はなく、膣口はずっと拡がりっ放しだ。
 シノもまた、完全に快楽に溺れていた。初めての絶頂は頭を真っ白にするものだったが、今となってはもう頭は
真っ白になりっ放しだ。絶頂状態が続いているかのようで、彼女はもう何も考えられなくなっていた。だらしなく
口から涎が垂れ、彼女の身体を拘束している触手が動く度に床に音を立てて垂れる。
 シノはおかしくなってしまいそうだった。否、既におかしくなっていた。何故ならば彼女の口からは時折荒い吐息
が漏れるだけで、嬌声が漏れる事はなくなっていた。絶頂し過ぎて麻痺してしまったのだろうか、それとも壊れてし
まったのだろうか。
 ワームは人間で言う“首を傾げる”ような素振りを見せた後、シノの膣に入り浸っていた触手を引き抜いた。同時
に膣口から飛び出したのは白濁液ではない。快楽によって膣内に溜まりに溜まった愛液が、出口ができた事により飛
び出したのだ。尿のように勢い良くワームの開かれた口に向けて放物線を描く。
「ぁ……っ、はぁ……ふぁ……ぁぁ……っ」
 シノの全身がガクガクと痙攣する。まだまともな脳の神経の一部が身体を正常に機能させようと試みるが、生憎
身体が満足に動く事はなかった。
 もう、らめぇ……もうイカせないでぇ……ひんじゃうぅ――というのは心の嘆きであって声になる事はない。
 ワームはもう少しシノの身体を楽しもうとして、再び口内から舌を伸ばした。伸ばした先は彼女の口でなく、膣だ。
触手より一回り大きなそれで膣を弄ろうとしているようだ。ワームは徐にそれを伸ばして先端部を膣口に密着させる
と、間髪入れずに突き入れる。
 ――だが、シノの身体は無反応だった。先程まで響かせていた嬌声も、もうしない。
 ワームは何度も舌を出し入れするが、それは同じだった。シノの反応をつまらないと思ったのだろう、ワームは
最後とばかりに再び先端部からホースを出すと、白濁液を噴出した。白濁液は子宮口から直接子宮に注がれ、入り切らなかったそれが膣内に溢れる。

84 :
 ――ブビッ、ブビビッ。
 白濁液の噴出を終えたワームの舌が膣から出ると、まるで放屁のような音と共に膣から白濁液が勢い良く噴出した。
 シノにもう感覚はなかった。宙でぐったりとしたまま、まだ身体が痙攣している。壊れてしまった操り人形――……
その例えが適切だろうか。
 ――壊れてしまった玩具に、もう用はない。ワームは口を更に大きく開き、口内から飛び出している触手を引っ込め
ようとする。もちろん、触手はシノの身体に巻き付いたままだ。ゆっくり、ゆっくりとシノの身体がワームの口に近
付いていく。
 クルミは声に出さず、「ばいばい」と口だけを動かし、シノに向かって手を振った。当然、シノがそれを知る由も
ない。
 触手によって「く」の字に折り曲げられたシノの身体。ついに臀部がワームの口内に収まると、ワームは彼女を拘
束していた触手を一気に口内へと戻した。シノの身体を縛るのはただワームの口だけだ。今動けば、あるいは助かる
見込みがあったのかもしれない。無論、彼女にその気力があればの話だ。
 シノはもう動く気力さえ、否、思考を巡らせる気力さえ残っていなかった。
 ワームは口を天井へと向けた。口を更に開くだけで、シノの身体が重力に引かれるままに勝手に口の中へと入って
いく。運動が苦手な彼女はそう身体が柔らかくはない。「く」の字からなかなか上手く折り畳めない彼女の身体を煩
わしく思ったのか、ワームは彼女を咥える口に力を入れた。メキッ、という小さく嫌な音が響くと共に、シノの身体
は綺麗に折り畳まれる。
 沈んでいくシノの身体。もう足以外は完全に口の中に収まっており、彼女の視界は暗闇が広がっているだけだった。
 
 あぁ、そういえば今、夜だっけ……通りで暗くて、眠いワケね……。何処だろう、ココ……あったかくて、何か、
気持ちイイ……キモチ、イイヨ――。
 ゴクリ、と喉を鳴らす音が聞こえたと同時に、シノの意識は完全に闇に呑み込まれた。もう彼女に助かる見込みは
ない。彼女はこの先、長い時間を掛けてワームに消化されるのだ。ただし、それは別に生きたままでなくても良い。
呑み込んでしまえばまだ獲物が生きていようがんでいようが、ワームにとってどちらでも構わないのだ。
 ワームは便器の中へと長い胴体を戻そうとする。獲物を含んだまま居場所としている下水へと返ろうとしたのだ。
当然、シノの身体が引っ掛かって小さな排水口を通らない。だからと言ってワームはせっかく呑み込んだ獲物を吐き
出そうとはしなかった。
 ワームがとった行動は、酷く強引な手段だった。シノの身体ごと、無理矢理そのまま排水口を通ろうとしたのだ。
ワームが排水口へと戻ろうとする度、ガン、ガンと激しい音が立つ。言うなればシノの身体が便器にぶつけられてい
るのだ。
 ガン、ガン、ガン。その音は徐々に大きくなっていく。振動が地震のようにコンサートホール全体を揺らす。
 十回程繰り返した頃だろうか、一層大きな音が響き渡ったかと思えば、ワームの姿は個室の中にはなかった。
 大きな音に混じって、踏み潰された蛙のようなくぐもった悲鳴が聞こえたのは恐らく、気のせいではない。
「――……お粗末様でした」
 その様子をじっと静かに見守っていたクルミは、掛けていたシノの眼鏡を便器の中へと投げ捨て、ひょいと床へと
降り立った。まるで何事もなかったかのようにクルミはステージへと戻るために歩き出す。そろそろ他の参加者達も
食べられた頃だろうかと、鼻歌混じりに想像しながら。
 シノがここにいたという証拠。便器の中に沈む一つの眼鏡は、やがて誰にも気付かれる事なく下水へと流れていった。

85 :
ごめん、間違えて>>83連投してしまった
今回は冒頭部分もあったから長くなったけど、次のキャラからはもっと短くなるハズ

86 :
地獄からの招待状の方、まだリク受け付けてたら人型の意思のある化け物に凌辱されたあとに生きたまま太股や胸を食べられて、最後に性器と子宮を食べられちゃうようなの書いて欲しいです!
もうまとまっちゃってるならスルーの方向で

87 :
新展開素晴らしい!俺もそのショー見に行きたいよ。
続き楽しみにしております。
捕食モンスターはコックボアっていうジャンルもあるらしいから
牙や歯の生えたちんこ(独立機動)あんていかがでしょう

88 :
>>86
了解、それじゃユリでそれを書いてみる。
>>87
調べてみたけど、それって独立して動くんならワームとどう違うの?
ほぼ実物大の男性器(サオのみ)に口を生やしたものでいい?
今思いついたシチュは、卵か何かが女体に侵入して子宮内で成長、その後出産、
出産したそれらに母体が口や膣を犯された挙句に捕食って感じだけど。

89 :
87だけど思いつきで言ってみただけだから深く考えなくてもええよ
難しかったら書いても書かなくてもええよ

90 :
じみに続いてるけどたまに落ちるよなこのスレ

91 :
即したのは5スレ目だけだよ

92 :
落ちないように書けてるところ投下するかな

93 :
第2話 【早瀬エミ】


 ステージの裏から地下に降りた瞬間、前を走っていた筈のミナとマオ、そしてレイカとユリの姿が跡形もなく消えた。
階段を降りてすぐに気付き、サエとエミは同時に足を止める。階段を降りた先は一本の長い廊下。廊下の奥には扉が
見えるが、そこに辿り着くには果たして徒歩で何分掛かるだろうか。その場から見える扉というのも、比較的視力の
良い二人でやっと見える程度の大きさだ。目算で一キロメートル程離れているような気がした。
 二人はきょろきょろと周りを見回すも、見えるのは白い壁だけだ。奥にある扉以外に、壁に扉は一つも見当たらない。
前を走っていた四人は一体何処へ消えたのだろう。ここに至るまでは本当に一本道だったのだ。四人もまたこの
廊下に来ている筈なのだが、姿はない。まるで神隠しにでも遭ったかのように。
「あ、あれ? 他の皆は?」
「さ、さぁ……」
 サエが問い掛けるもエミが答えられる筈がない。二人して首をそれぞれ別の方向に首を傾げている光景は、まるで
間に鏡でも置いてあるかのようだ。唯一違うのはカチューシャの色のみ。双子とは言え、それ以外は姿格好も含め
全く同じだ。
 鬼とやらは二人が入って来た道から出てくるのだろうか。捕まらないようにするためには、予めできるだけ離れた
位置にいる方が良いに決まっている。二人はどうするか相談する間もなく、「鬼が来たら走ろう」と言葉にせずとも
通じ合い、揃って歩き出した。最初から走っても疲れるだけだ。鬼とやらが後ろからやって来ない可能性も否定でき
ない以上、悪い判断ではない。もしかしたら奥の扉の向こう側で待機しているかもしれないのだ。
 いずれにしろ、二人は「所詮ゲームでしょ」と笑い合うだけで、深く考える事をしなかった。そう、確かに鬼ごっ
こというゲームでしかない。だが二人はまだ知らない。このゲームは勝つか負けるかの二択ではなく、生きるかぬ
かの二択だという事を。
 二人は暫く黙って長い廊下を歩いていた。響くのは二つの足音だけで、静かなものだ。そんな静けさを煩わしく思
ったのか、二人は同時に口を開く。

94 :
「ねぇ」
 同時に口を開かれては互いに遠慮して次の言葉が出てこない。ここまで思考回路も含めて瓜二つの双子も珍しい
だろう。言動や行動、考え方、そして容姿。全てに至って同じなのだ。例えば学校のテストでも全く同じ箇所を間違
った同じ点数という事もままあった。学校では誰でも知っているような人気者で、特に多くの男子から人気があった
が、誰も彼女達に想いを伝える者はいなかった。当然だ、サエとエミの内のどちらが好き、という想いではなかった
からだ。どちらでも良い、あるいはどちらもが良い、という想いの告げ方にしかならず、玉砕するのは目に見えて明
らかだ。男子にとってサエとエミは双子で、いつも一緒だから良いのだろう。
 サエが事実上の姉であるが、今となってはどちらが姉でも妹でも関係ない。幼少の頃から二人とも互いの名前を呼
び捨てで呼び合っている。二人の親もまた、姉だから、妹だからと言って二人を区別や贔屓する事なく育てていた。
結果として親でさえなかなか二人の区別ができなくなっているのは滑稽で、呼び間違えられる度に二人は笑って呆れた
ものだ。
 唯一、二人を完全に区別する事ができたのはレイカだった。どういう訳か彼女だけは二人を呼び間違える事なく、
的確に話をするのだ。初めて会った時から戸惑う素振りさえ見た事がない。学校では名札を見れば分かるが、プライ
ベートで遊ぶ時でも関係なかった。二人が意図したように全く同じ格好をしていたのにも関わらず、だ。別に二人は
騙そうとしていた訳ではなかったが、一度彼女に聞いた事があった。「どうして分かるの」と。返って来た答えはある
意味でシンプル、そしてある意味で複雑怪奇なもので、「二人は似てるけど、やっぱりサエちゃんはサエちゃんで、
エミちゃんはエミちゃんだから」という事だった。そう言ってクスクスと笑うレイカを前に、二人して頭にクエスチ
ョンマークを浮かべたのも記憶に新しい。
 多分、エミも同じ事を考えてるんだろうな――とサエはエミの目を覗き込み、微笑んだ。
「この鬼ごっこに勝ったら、エミは何をもらうの?」
「うーん、勝った時に考えるかなぁ」
 やはり同じ事を考えていた。せっかくの機会だから高価な物が欲しいところだが、具体的に思い浮かぶ物は何一つ
ない。宝石やブランド物、有名な絵画――……二人はどれも自分達には似合わないと思っていた。金銭も毎月親から
貰う小遣いで不便していない。思い浮かぶのはせいぜい将来の事を考えて、現金を貰って貯金するか、あるいは親に
新しい自動車でも贈る事ぐらいだろうか。
 いずれにしろ、勝つ前から勝った時の事を考えても仕方がない。負けたら何も貰えないのだ。
 ふと、エミはようやく負けた時――即ち鬼とやらに捕まった場合、どうなるのか何も聞いていない事を思い出した。
「ねぇサエ、この鬼ごっこって鬼に捕まったらどうなるのかな?」
「どう、って……ただのゲームでしょ? 普通の鬼ごっこだったら鬼を交代するけど、ホールまで強制送還とかじゃないの?」
「そ、そうだよね、別に罰ゲームがあるとかじゃないよね」
「そんなのがあるとは聞いてないよねぇ……もしあったら詐欺よ、詐欺! 訴えてやるんだから!」

95 :
 そう言ってサエは笑うが、一体誰を訴えるというのだろうか。自分達を誘ったレイカ達だろうか、それとも説明し
なかったクルミだろうか。あるいは客席に座っていた協賛者全員だろうか。この場合、訴えるのであればイベントの
主催者になるのだろうが、主催者が誰であるか知る由もない。招待状には知っての通り何も書いていなかったのだ。
 考えを巡らせると余計な疑問しか出て来ない。恐らく考えたところで見出せる事のできない答えなのだ、考えるだ
け無駄だ。二人は自然と早足になる。心の中で「罰ゲームなんかない」と言い聞かせながらも、もしもの事を考える
と不安になったのだ。
 奥に見える扉が随分と大きく見えるようになった。二人は長い廊下の中腹に当たる箇所まで歩いて来ていた。休憩
するように二人は足を止め、恐る恐る後ろを振り返った。誰も――否、何もいない。入って来た階段もまた随分と小さ
く見えるようになっていた。周りを見回しても相変わらず何もなかった。こんな風景な廊下にする必要などあった
のだろうか。
 一本の短い糸。エミは丁度それを踏み付ける形で足を止めていた。白い廊下の上に落ちていたそれに気付く由もな
かった。いや、仮に気付いていたところでそれを避けようとは思わなかっただろう。少なくとも見た目はただの毛な
のだから。
 糸はもそもそと独りでに動き出す。エミの靴に挟まれていたが僅かに開いた空間から抜け出し、靴の上へと出た。
糸は動きを止める事なく、彼女の足に張り付いて上へと上り始めた。エミはまだその存在に気付かない。素足を上ら
れているというのに、その感覚が全くなかったのだ。糸は念の為、サエに見付からないように彼女の角から――脹脛
の方から上っている。
 糸が臀部にまで到達した頃だろうか、二人は歩き出した。糸は既にエミのスカートの中、白いパンツの真下にいた。
糸はまるで振り落とされないようにするかのようにパンツの中に潜り込むと、顕微鏡でしか見えない大きさの小さな
歯を立てた。糸――否、それは小さな小さなミミズのような虫。虫は歯をエミのお尻に押し当てると、皮膚に小さな穴
を開け、その穴から全身をエミの中へと侵入させた。
「――痛っ!?」
 ビクン、とエミの身体が飛び跳ねた。同時に両手で痛みが走ったお尻を押さえるも、そこに何か異物があるような
感触はない。彼女はそのまま大胆にもスカートの後ろを捲り上げ、直にお尻を触った。やはり何もない。恐る恐るお
尻に触れた指を眼前に持って来るが、血は付着していなかった。

96 :
「どうしたの、エミ? お尻がどうかした?」
「きゃっ! ちょ、ちょっとサエ!?」
 サエは更に大胆だった。突然声を上げたエミの背後に回ると、両手でパンツの端を持って膝辺りまでずり下ろし、
そしてスカートを捲り上げたのだ。ぷるんとした形の良いお尻が露になる。まじまじとエミのお尻を凝視するサエ。
何も変わったところはない。
「いっ、いくら双子でも恥ずかしいって、サエ! 息がお尻に当たってくすぐったい……っ!」
「な〜んにもなってないよ? 心配なら痛かったところを舐めてあげよっか?」
「いいよそんなのぉっ! は、早く元に戻して!」
「はいはい、今戻すね」
 サエは素早くパンツを上げ、スカートを持っていた手を離した。あっという間に元通りになるが、エミはやはり痛
みを感じたお尻に違和感を感じていた。あの痛みはまるで家庭科の時間に待針を誤って手に刺してしまったそれに似
ていた。だが針や棘が刺さったのであれば血が出ている筈の上、サエに直に見てもらっても何もなかったという事
は、やはり気のせいだったのだろうか。いや、そんな筈はない。
 エミは暫く気恥ずかしさに顔を赤くしながらも、やがて引き続きサエと並んで歩き出した。そうしている間にも
お尻から侵入した小さな虫は動きを止めない。誰にも気付かれないまま、エミの中のとある場所へと神経を掻い潜り
ながら進行していった。
 更に十分程歩いた頃には、エミは先程の痛みの事などすっかり忘れてしまっていた。代わりに下腹部に違和感を覚
え始めた。違和感が痛みへ、そして激痛へと変わっていくのにさほど時間は掛からなかった。自然と額に脂汗が浮き
出し、息遣いが荒くなる。隣のサエが気付かない筈がない。
「エミ、具合悪いの?」
「……お腹、痛い……っ」
「え〜っ、困ったなぁ、ここにトイレなんかなさそうだし――……」
「ト、トイレじゃないと思う、この痛み、は……うっ、く……はぁっ、はっ、つ……ぅっ!」
 エミが手で押さえている場所に気付いた時、サエはハッとして自分の下腹部にも手を当てた。下腹部を押さえて痛
みを訴えるとしたら、周期的に訪れる“あの日”しかない。サエとエミはこれまで“あの日”さえも全く同じ周期
だった。だから自分にも訪れると思ったのだが、それは違う。前回“あの日”が来てから、まだ二週間も経っていな
いのだ。エミだけ周期が早くなる筈がない。また、こんなに激しく痛みを訴えるのを見るのも初めてだった。

97 :
「ちょ、ちょっとエミ! しっかりしてよ!」
 とうとう痛みに耐え切れなくなったエミはその場に蹲った。頬や足を伝う脂汗の量から尋常ではない事態だという
事が分かる。鬼ごっこをそっちのけで今すぐにでも救急車を呼びたくなったサエは、何をすれば良いのか思考を巡ら
せる。ここはコンサートホールの地下で、進むにしろ戻るにしろどちらも距離がある。動けないエミを背負って歩く
には時間が掛かり過ぎる。ふと、サエの頭の中にホールで聞いたクルミの言葉が過ぎった。
 ――あちこちに監視カメラがあるから道に迷っても大丈夫だよ。
 サエは慌てて改めて辺りを見回した。監視カメラらしき物は何処にも見当たらない。いや、単純にイベント参加者
に見えないように工夫がしてあるだけで、本当にあちこちにあるのかもしれない。そのカメラにマイクが装着されて
いるかどうかは疑問だったが、彼女はすぐに何もない廊下の天井に向かって、人差指と人差指で“×”を作りながら叫んだ。
「すみません! 私達ここでゲームをやめます! エミの具合が悪いんです! だから迎えに来て下さいっ!!」
 そう叫んだ後、サエの耳に聞こえてきたのは更に激しさを増した背後からのエミの嗚咽だけだった。聞くに堪え
ない、本当に苦しくて辛そうな声だ。鬼ごっこどころではない。サエは一人で鬼ごっこを続けたいとは微塵も思わな
かった。ゲームよりもプレゼントよりも遥かに大事なのは、自分の分身とも言えるエミの身体だ。
 サエは視線をエミへと戻した。エミは仰向けに倒れていて、両手で下腹部を押さえながら悶絶していた。とても周
期的に訪れる生理による痛みだとは思えなかった。彼女の身体の中で“ナニカ”が起きているのだ。
 異変はサエが見守る中で始まった。エミの下腹部がまるで妊婦のように膨れ上がり始めたのだ。見る見る内に大き
くなっていくエミの下腹部。異常な光景にサエは目を丸くし、腰が抜けてぺたんと床に尻餅を付いた。下腹部は着て
いた衣服から飛び出す。直で見ると肌がパンパンに膨れ上がっており、中にサッカーボールでも入っているかのようだった。
 下腹部の膨張は止まった。代わりに膨張した下腹部の内側から“ナニカ”が蠢いているのが外からでも見えた。
「なっ、何コレ……怖い、怖いよぉっ!!」

98 :
ここまで
続きはまた書けたら

99 :
あ、ちなみに分かると思うけど87のアイデアね
思い付きで書いてるから、趣向が違ってたらごめん
でもこういうの好きな人って結構いると思うんだ

100 :
87じゃないけど、色々なパターンが楽しめそうなので超期待してます!

101 :
「ぁ……ぁあ……っ!?」
 サエは言葉を失うしかなかった。あまりにも非現実的な光景だ。以前映画でも同じようなシーンを見たことがあった
が、それはフィクションの世界だからこそ可能なのだ。その映画では性交渉をした直後の女性の下腹部が膨れ上がり、
やがてお腹を突き破ってグロテスクな赤ん坊が飛び出していた。女性はもちろんに至っていた。
 ――そんな映画通りの事が現実に起きようとしているのか。いや、それとは比較にならない程の惨劇が起きようと
していた。
「熱いよ、痛いよぉ……っ、お腹の中で“ナニカ”が動いてるよぉぉぉっ!!」
 膨らんだお腹の中を“ナニカ”が蠢く。エミは自分のお腹の上に無数の筋のようなものが浮かび、動いては消える
ものを見て、気を失いそうになった。お腹が邪魔して彼女の位置からはサエの姿を見る事ができない。彼女は見えな
いサエに向かって徐に手を伸ばした。自分の身体に何が起きているのか分からない。それが恐怖と化して彼女の身体
を縛りつけようとしていた。それを和らげられるのは、今この場にはサエしかいないのだ。
 どうして良いか分からないサエだったが、伸びてきた手を放っておける筈がない。彼女はすぐにエミの手を握った。
励ますように両手で自分の手の温もりを伝えようとする。エミの手は氷のように冷たく、震えていた。震えていたの
はサエの両手も同じだった。それでも彼女は必でサエの両手を握る。大丈夫、私がここにいるから大丈夫――と言わ
んばかりに、強く、強く。
「エミ、しっかりして! お願いだからしっかりしてよぉっ!」
 せめて気休めの言葉でも掛けれてあげられるのであれば良いが、この状況でそんな都合の良い言葉は思い付かない。
サエが叫んだ言葉も喉の奥からやっと出てきた言葉だ。何を言ったところで気休めにもなりはしない。サエは何もし
てあげられない自分が歯痒かった。エミの身体の中で起きている異常のため、痛みを分かち合う事もできないのだ。
似た状況で妊婦の出産であれば「頑張れ」で済むが、果たしてこの状況としてその言葉は適切だろうか。答えは断じて
否である。
 エミの身体がビクンと跳ねた。まるで“ナニカ”に身体を支配されているかのように、彼女の両足が自然と広がっ
ていく。膝を立てるとサエの位置からは白いパンツが丸見えだ。パンツは失禁したかのように濡れていた。だがそれ
は決して尿ではない。そして愛液でもない。赤い血が入り混じった透明の液体が何であるか、サエが気付いた時には
もう、“ナニカ”は動き始めていた。


102 :
「ぅぁあああっ!! ああっ、はぁあああっ!! いっ、いやぁ……“ナニカ”が出て来ちゃう……っ、んっく、
出て来ちゃう、よぉ……っ!!」
 内側から子宮口が開かれる感覚。次いで膣内を“ナニカ”が這う感覚。それは一つ――否、一匹どころではない。
何匹も何匹も膣内で暴れながら出口を目指す。やがて、一匹が出口まで辿り着いた。
 ――出口、それは膣口。ぷくり、とエミのパンツが膨れ上がった。膣口から一匹の“ナニカ”が顔を出したのだ。
“ナニカ”はそのまま真っ直ぐに進もうとするが、薄い布が邪魔をして外へ出られない。“ナニカ”は口を開き、
布に噛み付いた。そして呆気なく噛み千切られたパンツから、それはサエの前に姿を現す。
 おちんちんが生えた――サエはそう思った。パンツの穴から飛び出したそれはまさに男性器だった。現物をさほど
見た事がない彼女だったが、子供の頃にお風呂で見た父親のそれとまるで同じ形状だった。唯一違う箇所はただ一つ、
それには口があった。新鮮な空気を吸い込むかのように開閉を繰り返すその小さな口には鋭く尖った歯が円を描いて
規則的に並んでいる。いや、良く見ると僅かながら百足さながらの足も生えていた。何とも生々しい形状をしたそれ
は蟲なのだ。
「ぎゃっ、あああああっ!! 痛いぃぃぃっ!! 痛いっ、痛い痛い痛いぃぃぃっ!!」
 サエの前に姿を現した一匹が膣口からにゅるりと滑り落ちた後は早かった。エミの膣の奥から次から次へと虫が
這い出てくる。あれだけ膨らんだお腹なのだ、入っていたのが男性器の大きさをした虫一匹だけである筈がない。
 五匹、十匹、二十匹。数えるのが嫌になる程に、ビチャビチャと音を立てながら床に大量の蟲が落ちて行く。恐ら
く全てを排出し終えたのだろう、エミのお腹は元通りの大きさになったが、暫く開きっ放しだった膣口は閉じられる
事なく、ピンク色の穴の中が丸見えとなっていた。エミは口の両端から涎を垂らし、床に突っ伏して微かな嗚咽を漏
らしながら激しい吐息を繰り返している。サエの手の中のエミの手は完全に脱力し、サエが握っていなければ間違い
なく床に落ちるだろう。サエは異様な光景に言葉を失いながらも、それでも手はしっかりと握り続けていた。
 ――ギィ、ギィィ。
 金属と金属を擦り合わせるような嫌な音で、蟲達が合唱する。その鳴き声はまるで母親を呼ぶ赤ん坊のそれのよう
だった。この場合、母親と呼べる存在はエミだ。子宮内で成長させ、産み出した母体。蟲達は一斉にエミへと向き直
り始める。
 生物の中には、産んだ子供のためにその身を捧げるものがいる。文字通り子供達の初めての餌となるという事だ。
母親は喜んで子供達に身体を喰わせ、そしてに至る。遺品というべきか、遺骨というべきか、喰われた後に残るも
のは何もない。まるでその存在が最初からいなかったかのように、跡形も無く姿を消すのだ。

103 :
 ――ギギィ、ギギィ。
 エミの身体から産み出された蟲達もまた、そういった性質を持っていた。母体が望んでいようが望んでいまいが、
蟲達にとっては関係ない。蟲達にとって、産み出してくれたその身体は餌でしかなかった。
 もぞもぞと床を這うように、数匹がエミの顔へと近付いた。薄っすらと開かれた目から、自分がどんな存在を産ん
だのか見る事ができた。見るべきではなかった。歪んだ景色からはまさに、自分に近付いてくる男性器に見えたのだ。
 エミの頭の中が真っ白になり、混乱する。何故こうなってしまったのか、何故こんな蟲が自分から産まれて来たの
か。答えは闇の中にしかなく、答えを導き出したところで末路が変わる訳でもない。やがてエミは何も考えられなく
なった。放心状態で、虚ろな瞳で床で蠢く蟲達を眺めていた。
 サエは動くのが遅かった。エミが出産した直後に彼女の身体をおぶってその場から逃げ出しておけば、あるいは彼
女は助かっていたのかもしれなかった。
 逃げよう――とサエがエミの身体へと手を回そうとした瞬間だった。蟲達は二手に分かれて一斉に動き出した。エミ
の顔の近くにいた蟲達は開かれたままの口の中へと飛び込んでいく。そして残りは同じく開かれたままの膣の中へと
飛び込んでいった。
「――んぶぅっ!? おごっ、ぐぇぁ……おぇぇえ……っ!!?」
 エミの口の中に侵入していく蟲達。一匹だけでも口の中に収まり切れないというのに、何匹も何匹も口の中へと飛
び込んでいく。膣も同じだった。ものの数秒の内にエミの身体の二箇所から磯巾着が飛び出しているかのような状態
となる。口からも膣口からも入り切らない蟲達の尾っぽが無数に飛び出しているのだ。そしてもう一箇所、膣の下に
位置する小さな菊座からもそれは飛び出していた。
「おごぇぇ……っ、ぅぇっ、げぇ……がぼっ、ごぶぅ……っ!!」
 鼻と耳の穴に蟲が入ろうとしないのはせめてもの救いだろうか。いや、いずれにしろエミを襲う苦痛は変わらない。
口を犯され、膣を犯され、果ては肛門まで犯される。レイプされているような錯覚に陥るが、現実はもっとおぞましい
ものだ。犯しているのは自らの子宮から産み出された蟲なのだ。こんな状況では暴漢にレイプされている方が遥かに
マシだろう。
 エミが白目を剥く様を見て、サエはハッとありえない光景に動けずにいた自分に気付いた。目を丸くしている場合
ではない。腰を抜かしている場合ではない。このままでは大切な妹が蟲達に弄ばれ続けてしまう。サエは両手に握っ
ていたエミの手をやや乱暴に床に落とすと、その両手をそのままエミの膣口から出ている一匹の蟲の尾っぽへと伸ばした。

104 :
「エミっ、エミぃぃぃっ!! このっ、エミから出てってよぉっ!!」
 ぐにゃり、と尾っぽを握った両手に伝わる感覚はまるで本物の男性器を握っているかのようだった。生暖かく、そ
して適度に柔らかい。込み上げてくる気持ち悪さに負けている場合ではないと分かっていたサエは、そのまま力一杯
一匹をエミの膣から引き抜いた。思いの他呆気なく抜けたせいで彼女は床に尻餅を付き、その拍子にエミの体液で濡
れていた蟲はサエの両手から滑り落ちた。
 サエは引き抜いた蟲をもう一度手に持ち、壁に投げ付けようとした。だが、危害を加えられた蟲は彼女を敵と見做
してしまっていた。蟲は近付いて来たサエの右手を素早い動きでかわすと、彼女の細く繊細な小指に噛み付いた。
「あぁぁぐっ!!?」
 小指に激痛が走った瞬間、そこには既にもう小指はなかった。付け根から蟲に食い千切られたのだ。小指があった
箇所から噴水のように血が吹き出ると、サエはあまりの痛さに左手で傷口を押さえて悶絶した。彼女の小指を噛み千
切った一匹の蟲は嘲笑うかのように口から小指を飛び出させたまま、じっと彼女の方を向いている。やがて彼女が蟲
を見たところで、蟲はようやく小指を口の中へと放り込み、激しく音を立てながら咀嚼した。もう一度蟲が口を開い
た時、そこには血に濡れた痕があるだけだった。
 サエがそうしている間にも事態は進行していく。蟲はエミの口と膣と肛門を犯しているだけに見えたが、生憎そう
ではない。蟲が欲しているのは彼女の体液ではなく、餌と化す身体そのものなのだ。蟲達はただそれぞれから再び彼女
の体内へと侵入しようとしていた。
「――ッ!!?」
 エミの身体中を声にならない苦痛が駆け巡る。口の中の蟲達が一匹ずつ喉の奥へ侵入していったのだ。狭い食道が
次から次へと押し広げられていき、やがて胃へと到達する。何匹もの蟲達が狭い胃の中で暴れる感覚。それだけでも
耐え難い苦痛だと言うのに、膣と肛門に群がっていた蟲達も同様に中へと侵入していく。気が付けば外に出ている蟲
の姿は一匹もいなくなっていた。全ての蟲が再びエミの中へと入ったのだ。彼女のお腹は再び大きく膨れ上がっている。
 身体の内側で異物に暴れられる不快感は、エミの精神を壊していく。脳や神経までまともに働かなくなっていく。
エミは必に胃の中の蟲達だけでも吐き出そうと必だったが、口まで込み上げてきたのは少しばかりの酸味の強い
液体だけで、蟲は一匹も出てきやしない。膣や肛門も同様だった。排泄するかのように力を込めても、膣から出てき
たのは入っていた空気、肛門から出てきたのはおならだけだった。聞こえてきた間抜けな音に恥ずかしさを覚える余
裕はエミにはなかった。
「――エミっ!!!」


105 :
 サエは激痛を我慢しながら、エミの身体を起こそうとした。
 もう自分だけではどうにもならない。助けも来ない。では自ら助けを求めて進む以外に道はない。
 彼女は蟲達がこのままエミの身体の中で何もしない事を祈りながら、エミを負ぶって来た道を戻ろうとしていた。
ホールにいた人間もクルミもこうなる事が分かっていながらも参加させたのであれば、無事に戻れたところでエミを
助けてくれる可能性など皆無だろう。だがそれでも、サエにはそうする事しかできなかった。皆無に等しい可能性に
縋るしかなかった。
「エミ、大丈夫よ! ちょっと蟲が身体の中に入っただけ! こんな蟲なんか、皆でやっつけちゃうんだから……っ!」
 サエの視界は自然と吹き出た涙で歪んでいた。心の奥底で彼女も分かっていたのだ。人間の小指を造作もなく食い
千切るような蟲が、エミの身体の中で何もしない筈がない。即ち、エミはもう助からないという事を。
 だがサエにとってエミは掛け替えのない妹だ。簡単に見捨てられるものか。サエはエミを背中から抱き起こそうと
する。だが一向にエミの身体は一ミリメートルたりとも浮く気配がなかった。彼女は負けじとばかりに歯を食い縛っ
て傷の痛みに耐えながら、全力で力を入れる。だが結果は何も変わらない。まるで床に据え付けられた鉄でも持ち上げ
ようとしている感覚だった。身体の中に大量の蟲が入っている分、体重が重くなるのは至極当然だが、ここまで重く
なるものだろうか。あるいは中で更に繁殖を繰り返しているのかもしれない。それを肯定するかのように、エミのお腹
は先程より大きく膨れ上がっていた。今にも破裂してしまいそうな程に。
 慣れてきたのだろうか、エミは仰向けに倒れたままだったが、瞳に生気が宿った。身体はやはり自分の力で起き上
がれそうにもなく、今してもらっているようにサエに手伝ってもらったところで同じだろう。身体の中では相変わら
ず蟲達が所狭しと暴れている。その感覚もまた、先程に比べると随分とマシになっていた。
 エミは瞳を下へ向けた。大きく膨れ上がったお腹が見える。あまりに非現実的な光景が可笑しくなったのか、エミ
は力なく笑った。
「サエ……もういいよ……」
「何言ってるのよ! ほら、立って……っ、ひぐっ、お願い、だからぁ……立ち上がってよぉ……っ!!」
 ぽたり、とエミの頬にサエの涙が弾ける。
「……ダメだよ、もう。動かないの。それとね、私の身体から産まれたからかな、蟲のキモチが何となくだけど分かるの……」
「えぐっ、何も……っ、何も言わないで……何も聞きたくないっ! 聞きたくなんかないよぉっ!」
「この子達はね、私を食べたがってる……その後はきっと、サエが狙われちゃう……っ、だから、だからね……?」
「何も聞きたくないって言ってるじゃないっ!!」
「――……お願い、サエ。私を放って逃げて。サエだけでも……お姉ちゃんだけでも逃げて……っ! 私の身体から
もう一度蟲が出てくる前に……っ!」
 聞きたくなかった言葉。認めたくなかった現実。
 エミには全てが分かっているようだった。このまま自分が何も言わなければ、きっとサエは自分を助けようとする。
だが決して助ける事はできずに、サエもまた蟲に喰われてしまうのだと。
 にたくない。にたくなんて、ない。だけど……きっともうどうにもならない。だからお姉ちゃんだけでも
逃げて。お願いだから逃げてよぉ――。
 ひしひしと伝わってくるエミの気持ちに、サエはまた彼女の頬を涙で濡らした。本当は言葉を交わす必要などな
かった。容姿も考え方も全く同じ、双子なのだから。もしサエがエミと逆の立場だったなら、迷わずにエミを逃がそ
うとしただろう。
 分かっていても、簡単に割り切れる事ではない。サエの中で激しい葛藤が繰り広げられる。
 助けたい、だが助けられない。にたくない、だがエミを見捨てられない。これは夢だと信じたい、だが夢ではない。
 そうしている間に、エミの中の蟲達が一斉に口を開き始めた。

106 :

「あ――」
 内臓が喰い散らかされていく。血が啜られていく。肉が噛み砕かれていく。
 口、膣、肛門。それぞれからほぼ同時に血が吹き出る。傷付けられた内臓から吹き出た血が逃げ場を求めた結果だ。
「――エミっ、エミぃ……っ!!」
「がふっ、がぁ……はぁっ、にっ、逃げてよぉ……ぎぃっ、あぐ……っ、食べられちゃうところ、なんてぇ……
お姉ちゃんにだけは見られた、く――……」
 エミの言葉のそれ以降は、言葉にならない悲鳴へと変わった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!! はぁあ゛あ゛あ゛っ、はっ、ぁあっ、ぎゃあ゛あ゛あ゛っ!!!」
 中の蟲達がそうさせているのだろう、ビクン、ビクンとエミの重い身体が何度も跳ねる。蟲達が本格的にエミの
身体を内側から喰らい始めたのだ。内臓や血肉だけでなく、骨さえも噛み砕かれるくぐもった音が聞こえてくる。
 エミが一際大きな濁った咳をすると、彼女の口から大量の血が吹き出た。サエに付着したその血は赤というよりは
赤黒かった。少々粘り気もあるそれは、紛れもなく普段出血する事のない箇所から溢れ出たものだ。留まる事を知ら
ない出血が彼女の喉を遮ると、もう断末魔に似た悲鳴も発せられなくなった。唯一発せられたのは「ゴポゴポ」と水
の中で息を吐いたような音のみ。
 サエはその光景に後退りし、ようやく踵を返して一目散に走り出した。目指す先は入って来た道。走れば数分で
ホールまで戻れるであろう、その道。彼女はもうこれ以上見ていられなくなったのだ。エミの身体が壊されていき、
喰われていく様を。それはまるで自分の身体がそうされているかのように見えたからだ。
 もうイヤぁ……っ、何なのよコレ! 一体何なのよぉぉぉぉぉ――。
 出血が止まらない小指の付け根から血が垂れて、ポタポタと赤い点を白い床に作っていく。事切れる寸前、エミは
その血の点々を虚ろな瞳で追い、やがてサエが走り去る後姿へと追いついた。そして見てしまう。サエの背中にくっ
ついて離れない“ナニカ”を。
 エミは最期の力を振り絞って声を上げようとした。サエに“それ”を伝えようとした。だが、その瞬間だった。
 ――ブシャアアアアッ。
 血が吹き出る音と共にエミの膨らんでいたお腹の肉と皮膚を噛み千切り、中から大量の蟲が外へと顔を出した。


 僅か数分後、エミが横たわっていた床にあったのは、人の形をした血の痕と、何かが這った痕だけだった。

107 :
展開的に全然エロく書けなかった
次はサエをラプトルに喰わせてみます

108 :
エロじゃなくてもホラーとして表現に迫力があったと思います!
連休の最後に楽しく読ませて頂きました。

109 :
サエ以外、誰かまだ生存してたかな?
幻喰ってのを思い付いたんだけど。
悪夢の中で何度も何度も捕食されて、当人は生きてるんだけど覚めない夢の中で喰われ続ける。
学校のトイレで用足し中お尻を喰われたかと思ったら、次は別の生き物にと無限ループしてく。
ちょっと思い付いただけだけど。

110 :
映画みたいでwktk

111 :
捕食に直接的なエロを求めない俺みたいな純捕食フェチもいるもんで。
GJ

112 :
>>109,110
感想ありがとー
>>109
サエ以外だとミナ(←一応主人公的な存在w)、マオ、レイカ、ユリが残ってるね
ネタ投下はありがたいけど、今書いてるのに入れるのは難しいから、
今度短編で書かせてもらうよ
具体的なネタがあればどぞー
>>111
実は俺は捕食というより純丸呑みフェチだから、こんなのでいいのかなって思いながら書いてた
GJ貰えて素直に嬉しい、ありがとう

113 :
サエとユリはリクエスト決まってるみたいだけど、未公開の子の喰われ方も楽しみにしてます

114 :
エミのお尻に虫が噛み付く時の描写がツボった自分は異端?
>>112
今回が女子高生だったので、次は小学生の女の子が獲物だったらいいな。
放尿中で無防備なお尻を、不意打ち気味にがぶりと…。

115 :
>>112
俺も種類としては丸呑みが一番好きだな
虫の群れも、スライムみたいにだんだん体を覆って、やがては外から体が見えなくなる描写だと丸呑みっぽいよね
最後には手だけが見えてて、そしてそれも覆われて消えてゆく、とか
>>106の最後の二行の間にそんな想像したりした

116 :
無理しなくて自分の好きなものを書いてええんよ

117 :
でも読む側の嗜好はある程度知っておいても損はしないと思うんだ。

118 :
自分の場合食材としてじっくり美味しく調理されるのが好きだ
鬼ごっこには合わないがw

119 :
おぉ、レスがいっぱいついてて驚いたw
投下だけでなくレスする機会も多いから適当なコテハンでも考えようかな
挙がったネタを元に番外編でクルミを喰わせてみるかも
とりあえずの完結目指して頑張るので、不定期更新ですがよろしくおねがいします

120 :
こちらこそー。
番外編も含めて期待しています。

121 :
食べる側よりも食べられる側にリクエストしたいなあ

122 :
>>121
書くか書かないかは分からないけど、好きに要望書いていいよ
書き手は俺だけじゃないしね

123 :
それでは、リクエストではなく要望の形で…
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2506307.jpg.html
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2506289.jpg.html
こういう、食べごたえの有りそうなあぶらっこい肉付きのめちゃいい女の子を
むしゃむしゃ食べるのが見たい

124 :
第4話 【早瀬サエ】


 視界が激しく上下にぶれる。控え目だが高校生にしては十分な大きさの乳房が揺れる。リズム良く吐き出される
吐息に混じって嗚咽が漏れる。頬を伝う滴は汗か、涙か、あるいはそのどちらもか。
 エミの断末魔と蟲達の大きな鳴き声が聞こえた後、サエは一度も振り返る事なく走っていた。目指す先はこの無駄
に長い廊下に入って来た道――ホールへと繋がる道。視界の奥に広がるのは暗闇だが、照明に照らされて上りの階段が
はっきりと見える。この階段さえ上る事ができれば元の世界へと戻れる。今までずっと過ごしていた、平和だった世界へと。
 サエはこの廊下が別の世界だと感じていた。生まれてからずっと過ごして来た世界に、化け物の蟲が存在する筈が
ない。エミがそれに喰いされる筈がない。地下だと言え、こんなに長い廊下が存在する筈がない。
 ――それを実感させられたのは、階段に辿り着いた後の事だった。
 精一杯の速さで走っていたサエは途中で何度も足が縺れそうになりながらも、階段へと到達した。走って来た勢い
をそのままに、空気をスゥッと吸い込み、その空気を肺一杯に満たした状態を維持しながら一段飛ばしで階段を駆け
上がって行く。暗闇の向こう側に光が見えた。この元の世界まであと一息だと安堵したのも束の間、彼女の中で違和感
が生じた。
 階段を上り切ったところに、確かに光は見えた。だが、それは遮られた何かから漏れる光だった。光を遮っている
のは縦長の長方形の何か。それが扉だと気付くのにさほど時間は掛からなかった。
 扉の前で立ち止まったサエはノブに手を掛けたものの、ノブを回すのに時間が掛かった。生じた違和感がそうさせ
たのだ。彼女の記憶が正しければホールからここへ降りた時、この場所に扉などなかったのだ。単なる気のせいだろ
うか、それとも――……彼女は躊躇いながらも、やがて勢い良くその扉を開いた。
 扉の向こう側は、サエが今まで走っていた廊下そのものの光景が広がっていた。異様に長く、真っ白なだけの風景
な廊下。唯一違うのは廊下の奥に見えるのが扉ではなく、暗闇だという事か。その暗闇までの距離は違えど、彼女は
その光景に見覚えがあった。先の廊下で踵を返した時に見た光景そのままだったのだ。
 サエは混乱する。ホールから降りてきた階段を上っただけだというのに、辿り着いた先はホールではなく先程まで
彼女がいた廊下だという現実に。
 階段を上れば元の世界に戻れる筈だった。サエの中で僅かながら輝いていた希望の光が絶望の闇に包まれて消えて
いく。いずれにしろ絶望と脱力感に身体を支配されている場合ではない。立ち止まると込み上げてくる憤りと哀しみ
を起動力へと無理矢理に昇華させ、ギリリと歯を鳴らしながらサエは再び走り出した。
 人をバカにして……っ! こんな場所、もう一秒だって居たくないのに――。
 サエとエミが足を踏み入れた場所は現実でありながらも非現実な世界。そこは延々と同じ道が続く無限回廊。
走れば走るだけその事実が身に染みて来る。何処まで行っても同じ景色が広がっているだけで、長時間いると本当に
気がおかしくなりそうだ。いや、彼女は既に精神的に限界が近付いて来ていた。双子の妹を目の前で蟲に喰いされ
たのだから無理もない。そしてこの無限回廊が更に彼女を追い詰めていく。
 ――極め付きは、廊下の中腹付近の床に広がっていた血溜りだった。

125 :
忙しくて全然書けない…
>>123
七人も女の子を登場させるんだったら、一人くらいそんな子を出せば良かったなぁ
気が利かなくてごめんよ

126 :
今まで無かったから虎やライオンも読みたい

127 :
毎日投稿してくれるのでとても楽しみにしています!
無理せずがんばってください!

128 :
 視界に赤い物が入ってから、サエは走っていた速度を落とし、やがて歩き始める。床一面に広がっていたのは真新
しい血。人の――少女の姿を模った血でできた水溜り。双子の妹であるエミの流した血。
 その床にはもう、大量の血しか残っていなかった。この場を離れてから僅か数分しか経過していないのにも関わ
らず、蟲の姿もなければエミの肉も骨も残っていない。
 こんな所に戻って来る筈ではなかった。こんな所に二度と戻って来たくはなかった。だが、無限回廊という空間に
足を踏み入れてしまっている以上、避けては通れない道でもある。
 サエは血溜りの前でがくんと膝を折ると、その場にへたり込んだ。口の中で何度も最愛の妹の名前を繰り返し呟く。
塞ぎ込んでいた感情が爆発し、それは大粒の涙と化して血溜りへと落ちた。血溜りに生じた小さな波紋はゆっくりと
広がっては消える。それを幾度か繰り返した頃には、サエの身体は無気力感に支配されてしまっていた。腰が抜けて
しまったかのように立ち上がろうにも足に力が入らない。否、そもそも立ち上がろうともしなかった。できるのであ
れば、このまま何事もなくエミがこの場に存在したという唯一の証の前で塞ぎ込んでいたかった。何者にも邪魔さ
れず、ただ一人で蹲っていたかった。
 それは、サエが鬼ごっこというゲームに参加し、そしてここが会場である以上無理な話だ。
 何かの足音が後ろから聞こえてきた。ドスン、ドスンという少々重量感のある足音であり、人が靴を履いて歩いて
出せるような代物ではない事は明らかだった。エミを喰らった化け物のような蟲が存在していた以上、この廊下にど
んな化け物が現れてもおかしくはない。
 サエは振り返るつもりなどこれっぽっちもなかったのだが、無意識の内に首を後ろに向けてしまっていた。そして
足音の主を見てしまう。彼女は絶句するしかなかった。
 化け物と呼ぶべき存在か、それとも恐竜と呼ぶべき存在か。
 足音の主は蜥蜴のような爬虫類に見えた。だがそれは決して蜥蜴である筈がない。二本の足で立っている上、背丈
は恐らくサエよりも高い。加えて大きな口から覗かせている鋭い牙は、狙った獲物を一撃で仕留める威力がありそうだ。
 いつか映画の中で見た事があったその存在は、とても信じられないがサエの記憶が正しければ“ラプトル”という
種類の小型の恐竜だ。ラプトルが鬼ごっこの鬼だというのだろうか。確かに捕まってはいけない存在だと一目で分か
る姿だが、それは同時に捕まる事はを意味している。
 幸いにもラプトルはサエとまだ距離があり、足元を踏み締めるようにゆっくりと歩いて来ている。
 サエの身体が強張り、やがて全身が恐怖に震える。この場で蹲ったままいればエミと同じ場所でを迎える事がで
きるだろう。どうせぬのであればここでにたいと彼女が思う反面、脳裏に過ぎるエミのサエに対する願いが心を
揺さ振る。
 お姉ちゃんだけでも逃げて――エミは最期にそう言った。強くそう願っていた。双子だからこそ伝わるその強い思い
が、サエの心を絶望の淵から掬い上げていく。にたくないという気持ちがにたいという気持ちを上回った瞬間、
彼女は立ち上がった。
 ここは無限回廊。進んでも戻っても同じ廊下を行き来するのみ。だがそれでも、サエは鬼から逃げるべく動き出した。
クルミの言う通りであれば制限時間である一時間逃げ切る事ができれば良いのだ。イベントの本質を理解してしまった
今、俄かには信じられない事柄であるが、縋れる可能性はそれしか残されていない。
 そろり、そろりとサエはできるだけ足音を立てないように前へと歩き出す。エミを模った血溜りを何とか過ぎる
事に成功した後は、何度も後ろのラプトルの動きを見ながら足を前へ前へと踏み出していく。ラプトルは相変わらず
ゆっくりと歩いている。このままこの一定の距離を保ったまま時を過ごす事ができれば助かる道はあるかもしれない。

129 :
 ラプトルはサエという餌の姿を鋭い両の目に捉えられているのだろうか。普通の肉食動物であれば獲物を捕らえた
瞬間に走り出しそうなものだが、今のラプトルはまるで何かの合図を待っているようにも見える。そうでなければ直
前に何かを捕食したばかりで満腹なのだろうか。後者であればサエにとって好都合だが、では直前に捕食されたのは
誰なのだろうという疑問が浮かぶ。七人の内の誰かだろうか。
 答えが前者だった事に気付いたのは、サエの背中から一つの鳴き声がした直後の事だった。
 ――ギィィ。
 エミを喰らった蟲の鳴き声が彼女の背中から廊下に響いた直後、ラプトルは突然サエに向かって走り出す。猛スピ
ードだ。虎やライオンより俊敏に、かつ確実に獲物との距離を縮めていく。サエもラプトルが動いた刹那の後に「ひ
ぃっ」と金切り声を上げて走り出したものの、追い付かれるのは時間の問題だ。
 何か武器! 何でもいい、何か――とサエは走りながらスカートや上着のポケットに手を入れて何かを探る。武器に
なりそうな物を女子高生が普段から持ち歩いている筈もなく、見付かったのはせいぜい携帯電話くらいだった。それ
でも何もなく、何もしないよりはマシだ。彼女は意を決して立ち止まり、瞬時に踵を返すと走って来るラプトルに向
かって力一杯携帯電話を投げ付けた。
 携帯電話は一直線を描き、ラプトルの顔へと飛んでいく。サエは携帯電話の末路を確認する間も惜しんで再び走り
出す。少しでも時間稼ぎになれば良いと祈ったのが天に届いたのか、ラプトルは犬のように口で飛んできた携帯電話
を咥えると、立ち止まって携帯電話を噛み砕き始めた。盛大にバリボリと音を立てながら高価な精密機械がバラバラ
に壊されていく。携帯電話が食べ物でないと理解するのにさほど時間は掛からなかったが、彼女にとっては思惑以上
の効果があった。ラプトルが口内の残骸を床に吐き出した頃、ラプトルとサエの距離は最初と同じ程に開いていたのだ。
 血溜りの前で数分間蹲っていたとはいえ、サエの息は既に上がってしまっていた。疲労に心臓と両足が悲鳴を上げ
始める。短距離を走る勢いで長距離を走っているようなものなのだ。陸上選手のように大して鍛えていない彼女が走
り切れるものではないが、そうしなければ喰いされるという恐怖が彼女の身体能力を底上げする。
 ラプトルとサエとの距離は再び縮まる。だがサエの視界に光明が差してきた。あと少しで暗闇へ――上りの階段へと
辿り着けるのだ。先程と同じように階段を一つ飛ばして上っていくサエ。それを追うラプトル。鬼ごっこの命運を分
けたのは、サエの素早い動作だった。
 階段を上りきったところにある扉。サエは流れるような動作で瞬き一つする間に扉を開いて身体を向こう側へと押
し込むと、バタンと勢い良く扉を閉めた。扉を閉めた後は扉に凭れ掛かるようにしてその場に座り込んだ。扉は重い
鉄拵えだ。いくら恐竜でもそう簡単には破れないだろう。途端、扉にラプトルがぶつかったのであろう衝撃が走る。
扉に伝わった振動がサエの背中にも伝わると、どれ程の強い力が衝突したのか分かった。
 二回、三回、四回――……サエが祈るようにしながら数えていた衝撃の回数は五回で一旦の終わりを迎えたようだ。
それ以降の衝撃はいくら待っても訪れなかったのだ。恐らくラプトルが扉を破壊できずに獲物を諦めたのだろう。静
寂が訪れた直後、サエの口から重苦しい溜息が漏れた。彼女の視界にはやはり同じ廊下の光景が映っている。先の床
に赤い物が見える事から、三回目の同じ廊下に辿り着いた事が分かる。そうであれば奥に広がる闇からラプトルが姿
を現すかもしれないが、その時はその時だ。この扉を盾とすれば時間は幾らでも稼げる。

130 :
追いかけっこ感がいいなあ

131 :
DS用ソフト「メタルマックス2リローデッド」で
エリーザという女がヒトデの化物(ヒトデロン)の口に吸い込まれるイベントがあった。
ちなみにそのヒトデロンはエリーザの恋人の生まれ変わった姿、らしい。

132 :
みんなは捕食のどういうところに興奮するの?
自分はヒロインが美味しい肉として見られるところに興奮する

133 :
>>132
丸呑みフェチとしては、呑み込まれる様と必に足とかをジタバタさせてもがく様かな。

134 :
 ――その時、サエは自分の背中から蟲の鳴き声が聞こえてきた事をすっかり忘れてしまっていた。
 バクバクと激しい鼓動を繰り返す心臓を落ち着かせるため、サエはその場で体育座りをして両膝の間に顔を埋めて
いた。荒立った吐息が口から吐き出される度に両肩が上下する。その肩の上にひょこんと背中から顔を出したのは、
エミを喰らった一匹の蟲。ずっと彼女の背中に張り付いて離れず、動く事もしなかった蟲がようやく動き出したのだ。
 疲労のせいか、サエは肩に乗っかっている存在に気付かなかった。蟲は好機とばかりに口を開き、尺取虫のように
全身を折り曲げると、勢いを付けて彼女の白い首へと飛び掛かった。
「――あうっ!?」
 首筋に楕円形の歯型が付いた瞬間、サエは突然の痛みに反射的に手で蟲を振り払う。蟲は呆気なくその手によって
彼女の身体から叩き落とされた。床に落とされた蟲の姿が視界に映ると、サエはすぐに目の色を変えた。瞬時に込み
上げてくる怒り。目の前にいる蟲は、エミの仇そのものだ。そして同時に彼女の小指を食い千切った張本人でもあった。
 サエは咄嗟に履いていた靴を脱いで右手で握ると、まるでゴキブリを叩くような要領で蟲目掛けて靴を振り下ろ
した。パン、と乾いた音が響いたのもの束の間、すぐに同じ音が響く。床を這う蟲が俊敏に跳躍して靴を避けたのだ。
 このっ、このぉっ! ねぇぇぇ――と心の叫びを強張った表情に表しながら、サエは何度も靴を振り下ろす。だが
結果は変わらない。何度振り下ろそうとも、靴が蟲に当たる事はなかった。回数を重ねる度に振り下ろす腕の動きが
鈍くなっている事に気付いたのは、既に十回は繰り返した後の事だった。
 腕に力が入らなくなる。それどころか身体中に力が入らなくなり、サエは靴を持った右手を振り上げたままごろん
と横へと床に倒れた。身体が完全に言う事を聞かなくなる。理由は当人に知る由もないのだが、紛れもない蟲の仕業
だった。蟲が彼女の首に噛み付いた瞬間、歯から彼女の身体に神経毒を注入していたのだ。意識をはっきりと保ちな
がらも、言葉を発する事さえできなくなり、彼女が発する事ができたのはせいぜい獣の唸り声のようなものだけだった。
 蟲が嘲笑うかのようにニッと血で濁った歯を見せる。動けなくなった獲物に何をするのも蟲の自由だ。蟲の身体に
対してこんなに大きな獲物を捕らえ、独り占めできる事が嬉しいのだろう。蟲はどうやらサエにとって良からぬ行動
をとりそうだ。
 嘘……やだっ、せっかく恐竜から逃げられたって言うのに、よりによってエミを食べた蟲に――とサエの目に涙が浮
かぶ。口からか、膣からか、あるいは肛門からか。エミと同じように身体の中から食べられると、彼女はそう思った。
 幸か不幸か、蟲はサエの女性としての身体を弄ぶ事にしたようだ。のそり、のそりと蟲は彼女の想像通りに下半身
へと床を這っていく。すらりと伸びた長く細い足に上り、スカートの中へと潜り込むと、蟲の視界は真っ赤に染まった。スカートの中に潜り込んだ蟲が見える景色の大半は、彼女の履いている赤いパンツだからだ。遊び心だろうか、
エミは白いカチューシャに白いパンツ、サエは赤いカチューシャに赤いパンツを身に付けていたようだ。少しだけ違
うところは、エミのそれと違ってサエのパンツは大人びた際どい物だという事だが、恐らく深い意味はないのだろう。

135 :
おっと、改行ミスで何かよく分からん表示になってしまったorz
ちょっと陵辱シーンに入ります。
一日に一回以上、この時間帯に投下できたらいいなぁ

136 :
>>133
さらに抵抗が弱まりぐったりする手足がそそる
締め付けられたりする腰や太もももエロい

137 :
毎日の投下を楽しみにしてますよ
生活が潤うよ

138 :
 蟲はサエの柔らかな太腿を這う。巨大な芋虫が這っているような気持ちの悪い感覚にすぐにそれを払い退けようと
試みるも、やはり手は動かない。金縛りにあったかのように硬直してしまっている。
 やだっ、やだやだやだやだぁ――泣き叫びたくなる衝動はせいぜい表情に表す事しかできず、サエは蟲に対して何一
つ抗う事ができない。されるがままの状態だ。せめて足を閉じて蟲が恥部へと近づけないようにしたかったが、それ
が叶う事はない。蟲は更に這い、やがてパンツの上から彼女の恥部へと身体を乗せた。
 もぞもぞと薄い布地を挟んだ上で蠢く蟲の動きがはっきりと伝わる。陰唇と陰核を同時に擦られると、恐怖とは別
の感情がサエの中に徐々に込み上げてくる。一分程執拗に擦られた頃、それが何なのかサエは理解する。
 ――快楽。蟲に恥部を擦られる事が徐々に気持ち良くなってきてしまっていた。感じたくない、という思いとは裏腹
にサエの頬が紅潮し、パンツには薄らと縦筋の染みが生じ始めている。蟲の身体に付着したパンツから染み出た液体
が、蟲が動く度に糸を引く。クチュクチュといういやらしい音を立てていく。
「ぁ……はっ、はぁ……ん、くぅ……」
 サエの口から熱く甘い吐息の混じった嗚咽が漏れる。神経毒に侵されているのも相俟って、彼女の穴が制御し切れ
ずに緩くなっていく。その結果、彼女は更なる羞恥に晒される事となった。
 膀胱から吐き出される黄金水が管を通り、やがて体外へと飛び出す。開かれた尿道口から溢れる尿は赤かったパン
ツを濡らし変色させ、太腿を伝って床にポタポタと垂れていく。彼女自身に放尿しているという自覚はなかったが、
愛液とは違う別の水音と太腿から伝わってくる生暖かい感覚が彼女にその事実を告げていた。高校生にもなって、そ
れも衣服を身に着けたままお漏らししてしまったという事実に、彼女はこれ以上ない悔しさと恥ずかしさを覚えた。
だが本当の羞恥に晒されるのはここからだ。
 ちょろちょろとパンツの上に染み出てくる尿。それは蟲の腹部にも伝わって、尻尾の部分からポタポタと雫が床に
垂れる。薄い布地の向こう側にある泉は永遠でなく、始まってからものの十秒程で放出が終わった。薄いアンモニア
の臭いがサエの鼻腔を擽る。その臭いが蟲を興奮させたか否かは分からないが、蟲は身体を彼女の恥部に擦り付ける
動作を一旦止めると、身体を下腹部の上へと移動させた。もちろん口先は恥部へと向けたままだ。蟲は口を開き、
胴体をその位置に固定したまま首と思しき部分を伸ばし、開いた口を彼女の恥部へ――丁度陰核に当たる箇所へと押し
付けた。
 ――じゅるっ、じゅるるる。
「はぅ……っ!!?」
 何かを吸うような下品な音が聞こえると同時に、サエは身体の中で最も敏感な箇所に刺激が加わった事に僅かながら
身体をビクンと跳ねさせる。蟲が陰核もろともパンツに染み込んだ尿を吸い上げているのだ。極端に強い力でなく
適度な力で吸い上げられると、陰核へ与えられる刺激は絶妙なものとなる。膣口がヒクヒクと痙攣を繰り返し、陰核
が膨張して硬くなっていく。蟲に弄ばれて気持ちが悪いだけだというのに、その刺激はそれを押し退けて快楽へと
昇華していた。
 そっ、そんなに吸っちゃダメぇ……気持ち良くなっちゃう――と懇願するのを知ってか知らずか、蟲は暫くの間そう
して陰核を吸い上げ続けていた。

139 :
毎日投下はあくまで目標ね
何日か更新しなくても怒らないで待ってて

140 :
>>133
頭から胴体まで二の腕ごと咥え込まれて、くぐもった呻き声をあげながら足をブンブン手首をブルブル揺すって無駄な抵抗をしてる様子を見るとそれだけで絶頂しそう

141 :
 女性の臭いと尿の臭いと蟲の唾液の臭いが混じり合い、その場に淫らな異臭が漂い始める。口を小刻み
に開閉し、甘い吐息を漏らしているサエの表情は恍惚としたものへと変化していた。口の端から涎が垂れ
ている。まだ身体は神経毒に侵されて自由が効かない。仮に自由が効いたところで、果たして今の彼女の
表情から蟲を恥部から引き離しただろうか。快楽に溺れてしまわずに理性が働いただろうか。
 蟲はそっと口を離した。サエの陰核は勃起し、パンツの上からでもくっきりとその小さな突起が浮かび
上がっていた。同様に乳首も勃起してしまっているが、さすがにブラジャーを身に着けているため服の上
から浮かび上がる事はない。与えられた快楽はサエを絶頂へ導くにはまだ足りない。彼女は知らず知らず
の内に更なる快楽を蟲に対して求めていた。身体は正直なものだ。
 ずるり、と蟲がパンツの中へと潜り込んだ。目指した先は直の陰核ではなく膣口。蟲は下腹部から潜り
込んだため、蟲の腹部が道中にある陰核に直に擦れて激しく刺激する。
「〜〜ッ!!」
 陰核への刺激と同時に、蟲の先端が膣口を押し広げると、サエは言葉にならない声を上げた。恥部に直
に触れられただけだというのに彼女の全身に電流に似た衝撃が走る。それは快楽と化して脳に伝わり、膣
内に異物が侵入した際の自己防衛として大量の愛液を分泌する。ドロドロとしたやや粘り気のある透明の
液体は膣壁を伝ってやがて膣口から外へと溢れ出た。パンツに尿とはまた違った染みができていく。
 サエはエミと同様、性交渉の経験がない。まさに男性器そのものの姿形をした蟲に犯されようとしてい
たが、恥部への刺激が続いているせいで恐怖も不安も消え失せていた。膣口を軽く押し広げられただけで
も快楽に繋がったのだ。これから行われる事はそれ以上の快楽が生み出されるものなのだと思うと、期待
に彼女の胸がキュンと熱く高鳴った。
 蟲は引き続き身体の位置をそのままに、胴体を伸ばして膣口に侵入を果たしていく。押し広げられる
膣壁、突き破られる処女膜。裂けた処女膜から血が溢れるも、やはりと言うべきか、サエは痛みを感じる
事なくすんなりと蟲を受け入れた。蟲と膣口の間から体外へと溢れる愛液に赤い血が混じるが、比率で言
えば愛液の方が圧倒的に多い。
 蟲の目的がサエを犯す事かどうかは定かではないが、蟲は彼女の膣に先端を出し入れしてピストン運動
を繰り返す。突き入れる度に膣壁が蟲を圧迫し、サエの口から嬌声が漏れ、彼女の脳を蕩けさせる。
「んぁっ、はんっ……ふゎっ、んく、ぁあっ……あんっ、あはぁ……っ!」

142 :
>>140
いいよね、俺もそういうの好きだよ
サエが終わって、レイカを適当に書いて、ユリをリクエストで書いた後は丸呑みメインで書こうかな

143 :
やっほおおぉぉぉ
期待

144 :
適当なレイカ涙目ww
最後は書き手の趣向全開がいいかもね!

145 :
>>142
期待してますよ。
女子高生でお願いします。

146 :
公私ともにバタバタしてて書けんorz
待ってくれてる人ごめんよー
>>144
レイカは多分、実は適当な扱いにならないから大丈夫だと思うw
それどころかゴニョゴニョ
>>145
対象は現役女子高生という設定のミナとマオだからok

147 :
>>146
いつもGJ
もしまだリクさせてもらえるなら
妖艶なレズ少女に痛み止めも無しにカニバられるのが読みたいです

148 :
すまん、カニバものはスレチだったか。忘れてください

149 :
 神経毒が弱まってきたのだろうか、自然とサエの口から漏れる嬌声が大きくなっていく。毒が弱まって
きたのが事実だとしても、いずれにしろ彼女の身体にその場から動くための力が入る事はない。毒では
なく、それ以上に全身を刺激する快楽がそうさせるのだ。
 背中が仰け反る。足が爪先までピンと伸びる。拳が固く握られる。
 ――サエのその仕草は快楽を否定するものか、それとも堪えようとするものか。あるいは初めての感覚の
受け入れ方を模索しているのか。
 サエはエミを誘い、興味本位でインターネットを通して高校生が見てはいけない動画を見た事があった。
二人ともゴクリと喉を鳴らして男女の肢体が絡み合う様子を見ていたのだが、「女の人って声が出るくら
いにホントに気持ちいいのかな?」と二人は頬を染めながら照れるように笑い合うだけで、姉妹、それも双子
でそれを確かめようとはしなかった。生まれてから今まで自慰行為すらした事がなかったのだ。
 楽しい時、嬉しい時――……人は自然と笑う。それと全く同じ原理のように、快楽という刺激を与えられ
たサエの口からは自然と嬌声が出ている。あの時に二人で笑い合った事を自ら証明していた。そう、いつ
の間にか蟲に膣を貪られる感覚が気持ち良いと認識していたのだ。
 言葉には決して表せない快楽もいつかは上り詰めて弾ける。ピストン運動が繰り返される度に走る刺激
が脳を満たしていく。サエの中で込み上げてくる初めての感覚は、彼女に恐怖を植え付ける。
 なっ、何か来る……っ、何かが来ちゃうぅっ! 何コレ怖い、怖いよエミぃ――とサエが脳裏にエミを思
い浮かべた瞬間、それは爆発する。
「んっ、く、はぁっ、あはぁ…………っ、ふぁあああああっ!!!」
 ビクン、と一際大きくサエの肢体が跳ね、背中が仰け反る。ジェットコースターに乗っている感覚に似
たそれは、彼女の脳を蕩かせて真っ白にする。蟲に犯され、処女を失ってから僅か数分後に初めての絶頂
を迎えたのだ。如何とも言い難い快楽に酔い痴れる少女だが、快楽の絶頂の時間はそう長くない。彼女の
身体は数秒にも満たない内に床に再び突っ伏し、荒立った甘い吐息を吐き出しながらぐったりと横になる。
全身に力が入らずに、腕や足がだらしなく伸びていた。
「…………っ、はぁっ、はぁっ、はっ、はぁぁぁっ、は……っ」
 こ、これがイクって事……? 凄い……気持ち良過ぎておかしくなっちゃいそう――と余韻に浸るサエだ
ったが、蟲がどういった存在なのかを忘れてはいない。蟲はエミを身体の中から喰い荒らしたのだ。彼女
を犯すだけで済むとは到底考えられるものではないが、初めて至った絶頂も相俟って、彼女の身体はまだ
暫く動く事を拒みそうだ。
 にゅるり、と拡がった膣口から口を抜く蟲。ほぼ全身がサエの愛液に濡れて光沢を放っている。蟲はぐ
ったりとしたままのサエの身体を上り始めた。向かう先はもう一つの口。普通であれば順番は下から上で
なく上から下なのだろうが、どうやら蟲は上の口を犯そうとしているようだ。いや、犯すのではなく、エ
ミと同様に胃の中から内臓を貪るつもりなのかもしれない。

150 :
 頬まで辿り着いた蟲は徐にサエの様子を窺う。彼女は蟲の存在や体温を間近で感じながらも動けなかった。
絶頂の際に大きく開いた口は相変わらず開いたまま、閉じる気力さえ湧かない。
 蟲はサエの開かれた口へと侵入する。押し広げられる歯、舌に伝わるヌルヌルとした感触。自らの愛液
を舐めているのと同じだが、不思議とそれに対する嫌悪感がなかった。特に味はない。あるのはただ、少
々粘り気のある舌触りのみ。
 サエは脱力感に誘われるように、そっと瞼だけを閉じた。
 もう……いいや、どうなっても……何も考えたくない、何もしたくない……もう、何も――。
 ――お姉ちゃん!
 鼓膜の裏側で直接頭の中に一つの声が響く。エミの声だ。途端、サエは目を見開いた。見えるものは変
わらない白い景色だけで、エミの姿は当然の如く何処にもない。
 瞼を閉じた一瞬の間に目の色が変わっていた。何も語らずとも目を見れば分かる。その目が訴えている
もの、それは絶望の闇ではなく、希望の光。絶望と脱力に抗わんとする強い意志が具現化された眼差し。
 口の奥へと潜り込んでいく蟲。案の定、喉の奥へと向かっているようだ。まだ蟲の胴体が半分彼女の口
から飛び出している。
 彼女は最後の力を振り絞るように、全神経を口の筋肉へと集中させた。
 ブチッ、と音がすると同時に、サエの口内に緑色の液体が迸る。口から飛び出ていた部分が力を失って
床へと落ちる。残された口内の蟲が悲鳴を上げる。彼女の歯がギロチンのように蟲の胴体を噛み千切ったのだ。
「うぇっ、ぉぇぇぇっ! げほっ、はぁっ、うぅぇぇぇっ!!」
 吐瀉物のように床に降り注ぐ緑色の液体と蟲の上半身。蟲はまだ生きており、床の上でもがき始める。
激痛に悶絶しているようだ。口の中に広がる生暖かい蟲の体液に悶絶したかったのはサエも同じだったが、
その隙を彼女は見逃さない。右手に握りっ放しだった靴を振り上げ、蟲目掛けて振り下ろす。何かが潰れ
る音がした後、何も聞こえなくなった。
 サエは振り下ろした靴を床に押しつけたまま、顔を横に向けて口内に残った異物を全て吐き出した。彼
女の口の中は緑一色に染まっている。涎の痕をなぞるように口の端から垂れる緑色の液体。床に勢い良く
弾けたため、頬にもそれは付着している。
 生きる気力と意志を再び取り戻す事に成功し、エミの仇である蟲の一匹を退治したサエだったが、やは
り身体は満足に動かない。暫くはこのまま休む必要があるようだ。
 サエは仰向けになり、長い息を吐いた。少し霞んだ目に天井が映る。その視界にひょこんと顔を出した
のはエミだった。正確には幻覚に相違ないだろうが、彼女は純粋にエミが会いに来てくれたのだと思った。
彼女を覗き込むようにして微笑むエミに向かって、サエは徐に右手を伸ばす。差し伸べた四本の指をエミ
が優しく抱き締めてくれると思ったからだ。
 ありがとう、エミ……エミの声のおかげで、私は――。
 もう一度だけでも瞬きをしていれば、サエはそれに気付いていたのかもしれない。
 エミの姿は幻覚に過ぎないが、手を伸ばした先には別の存在がいた。
「エ、ミぃ――……」
 それが、サエがこの世界に残した最期の言葉だった。
 エミだと思って手を伸ばした先にいたのは、エミではなく鬼――ラプトル。
 ラプトルは大きく口を開いてサエの手を咥えると、手首から先を呆気なく食い千切った。サエは不思議
と痛みは感じなかった。いや、そもそもサエの視界が映っているだけで、現実に何が自らの身体に起こっ
ているのか最期まで理解する事はなかった。
 よほど腹を空かせていたのだろう。ラプトルは豪快にサエの身体を捕食していく。どうやら手は骨ばか
りで肉が少なく物足りなかったのだろう、ラプトルは彼女の腹部に牙を立てた。牙に引っ掛かるように飛
び出す長い小腸。麺を啜っているかのようにラプトルの口の中に入っては消えていく。ラプトルが喰らい
付く度にその腹が膨れていくのと反比例して、サエの腹が萎んでいく。ラプトルによって運び出される内
臓は、瞬く間にその胃の中に収まっていった。
 サエの表情は最期の瞬間――ラプトルが彼女の首を捥ぎ取る瞬間まで、恍惚に似た表情を浮かべていた。

151 :
サエ終了のお知らせ
>>147
人外であればOK、という事で実はそれに似たシチュはもともと書くつもりだったりする
ユリが該当するし、多分ミナもそうなるかな
カニバ的なものはユリだけだと思うけど

152 :
小学生を丸呑みってのもお願いします

153 :
>>152
> 小学生を丸呑みってのもお願いします
今の話の流れだと無理だろ。

154 :
wkwktktk

155 :
トイレ捕食好きさんはどんな捕食シチュがベストなの

156 :
>>155
学校の怪談風に、青白い手が便器から伸びて少女のおしりを撫で回す。
びっくりした少女は悲鳴を上げ逃げようとするが鍵が開かず、そのまま便器の中に引き摺り込まれて…
そんなシチュがいい。

157 :
第5話 【歪んだ想い】


「うわぁっ、凄い……バーチャル映像ってヤツかな?」
 コンサートホールの地下に降り立った筈の氷川レイカと柊ユリを包み込んだ景色は、決して屋内では
存在し得る筈のないものだった。
 そこには空があった。青々と澄み切っており、雲一つない快晴で、陽の光が眩しい。
 そこには風があった。爽やかな強い風が二人のスカートを際どく翻らせる。
 そこには大地があった。足が踏み締める度に砂利を弾く音が心地良い。
 そこには川があった。何処からともなく聞こえてくる水のせせらぎに耳を傾ける。
 ――そして、目の前には薄暗い密林が広がっていた。
 レイカが子供のように目をキラキラと輝かせながら空を仰いでいる間、後ろのユリはひたすらに周囲
を見渡していた。何処をどう見ても屋外であり、比較的都会である街の地下にこんな空間が存在する筈
がない。レイカの言うようにバーチャル映像というものだろうか。だとすれば奥行があるように見えて
実際には壁になっているかもしれない、とユリは恐る恐る前に手を伸ばしながら、降りて来た階段があ
った筈の場所へと歩く。だが、そこには壁などなかった。今見えている景色の通りにいくらでも進んで
行けそうだった。
 確かにここは鬼ごっこをするには打って付けの場所なのかもしれない。広い空間の中に隠れられる場
所がいくらでもあるのだ。上手くいけば鬼の姿を見る事もなく制限時間を迎えられそうだ。だが、ユリ
は恐怖を感じ始めていた。こんな得体の知れない空間にいるのはレイカとユリの二人のみ。前を走って
いたミナとマオ、後ろを走っていたサエとエミの姿が見当たらないのも奇妙であったが、何より木々の
奥から禍々しい気配が発せられているような気がしたのだ。暗がりの向こう側は呑み込まれそうな闇が
広がっているだけで、陽の光は殆ど届いていない。それを覗き込むだけで自然とユリの全身に鳥肌が立つ。
「お、お姉様……」
 震える声でユリが口を開く。そっとレイカに近付き、不安を伝えるべく彼女の手を握ろうとするの
だが、レイカはその手に気付きもせずに足を前に踏み出した。その足が目指す先は密林だ。迷いも躊躇
いもないように見えるその足は、まるでレイカが密林に誘われているかのようにも見えるが、そうでは
ない。彼女は自らの意思で密林へ入ろうとしているのだ。
「お姉様、待って下さい!」
 堪らずユリは抱き付くようにしてレイカに縋り付いた。
「どうしたの、ユリちゃん?」
 レイカは口元に微笑を浮かべながら顔を後ろへ向けるが、彼女の背中に顔を埋めるようにしていた
ユリにその表情が見える筈がない。それはレイカも同じで、彼女の視界にはユリの頭がかろうじて見え
ただけだった。
「お姉様は何も感じないんですか? あの森、凄く不気味で……っ!」
「不気味だけどこんな丸見えの場所に立ってたって鬼に見つかるだけじゃない? それにミナちゃん達
は中に入っちゃってるのかもしれないし」
「それは……」
「大丈夫だって、ユリちゃん。何かあっても、一応こんなのを護身用として持ってるから」

158 :
久しぶりの投下
忙しくて本当に書けなくなってきた

159 :
         ,-、            ,.-、
        ./:::::\          /::::::ヽ
       /::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::|
       /,.-‐''"´          \:::::::::::|
     /                ヽ、::::|
    /                   ヽ|
     l                         l
    .|    ●                |    んーとね・・
     l  , , ,           ●     l
    ` 、      (_人__丿    、、、   /
      `ー 、__               /
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´



       / ̄ ̄ ̄ ̄\
      /;;::       ::;ヽ
      |;;:: ィ●ァ  ィ●ァ::;;|
      |;;::        ::;;|
      |;;::   c{ っ  ::;;| よくわかんない
       |;;::  __  ::;;;|
       ヽ;;::  ー  ::;;/
        \;;::  ::;;/
          |;;::  ::;;|
          |;;::  ::;;|
   / ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄\
   |;;::              ::;;|
   |;;::              ::;;|


160 :
スマソ、誤爆

161 :
キター!待ってました!
ゆっくりでもいいので完結待ってますよ!

162 :
 そう言って肩から提げていたバッグからレイカが取り出したのは、彼女の手の平に収まる大きさの黒い物体――
スタンガンだ。重量感のあるフォルムから突出した二つの金属の電極板。彼女がスイッチを入れてみると、バチ
ッと激しい音を立てて電極間に青白いスパークが発生する。使い方次第では、下手な武器よりも遥かに充分な傷
力がある武器だ。
 顔を上げたユリの目の前で弾けるスパークに、彼女は思わず仰け反る。好奇心でスパークに触れてみたいと思
うよりも早く反射的に身体が避けたのだ。レイカは冗談のつもりなのだろうが、こういった武器はただの包丁で
さえ冗談でも人に向けてはいけない。
 スタンガン――即ち武器があるから大丈夫だと安易な考えが果たしてここで通じるかは別として、レイカの笑顔
にユリは胸を撫で下ろした。彼女にとって最も敬愛する人がそう言っている以上、いつまでも不安がっているの
は彼女の望むところではない。ユリは力強く頷くと、彼女もまたレイカに向け笑顔を作った。
 密林へと足を踏み入れると、想像していた以上に薄暗く、気味が悪い光景が広がっていた。まさしくジャング
ルと呼べる光景だ。山に頻繁に赴く趣味など二人ともなかったのだが、それでもとても日本では生息していそう
にない植物が並んでいるのを察する事ができた。時折何処かから聞こえてくる鳴き声は鳥のものだろうか、それ
とも獣のものだろうか。
 先頭に立つレイカは携帯電話のカメラ用のライトで前を照らしながら歩いており、ユリは引き続き彼女の背中
にべったりと貼り付くように歩いている。お姉様が一緒だから大丈夫――とユリは自分にそう言い聞かせているも
のの、怖いものは怖い。進めば進むほどに未知なる空間に呑み込まれていく。そしてそれは同時に元の世界へと
二度と帰れないのではないかという不安を生じさせる。ユリはこんな状況にも全く動じる素振りを見せないレイ
カに静かに胸をときめかせていた。
 ユリの心を魅了して止まない存在、それがレイカ。彼女はレイカと一緒であれば何処へでも付いていくつもり
でいた。年上の人間に憧れる、というのは男女問わず“お年頃”であれば何ら不思議でもないのだが、それが同
性であり、かつ恋愛感情に直結させてしまっているのは珍しい。ユリはレイカが好きだった。いや、彼女自身愛
しているのだと意識していた。レイカを想って枕を濡らした回数は計り知れない。
 ――だが、同性愛という少々歪んだ想いを持つのは決してユリだけではない。対象は異なるもののレイカもまた
同じだった。
「ミナちゃーん! おーい、ミーナーちゃーんっ!!」
 先程からレイカはミナの名前を呼び、その姿を捜している。殆ど同じタイミングでコンサートホールの地下に
降りた筈なのに見当たらない少女の姿。ミナだけでなく、シノ、サエ、エミの名前も時折呼び掛けるのだが、回
数では圧倒的にミナが多い。レイカのミナに対する想いというのは何か特別なものがある。それは学校生活でも
如実に表れており、極力レイカと一緒にいようとするユリにはそれが痛い程に伝わっていた。
 それでも懸命にレイカを自らへと振り返らせようとするユリだったが、結果は依然として変わらず、レイカは
背中にくっ付いて離れない彼女を半ば無視するかのように歩き続けている。彼女が怖がっているのは背中から伝
わる身体の震えから明確だが、レイカは特に彼女に優しい言葉を掛けようとする素振りもなかった。

163 :
待ってるよーん

164 :
気長にwktk

165 :
 陽が落ちたかのように二人を暗闇が包む。ユリは真上を見上げるが、生い茂る植物によって陽の光が完全に遮
られていた。頼りになるのはレイカの持つ携帯電話の灯りのみ。暫くすると目が暗闇に慣れ、ぼんやりとだが周
囲の様子が見えるようになってくるものの、反って不気味さを際立たせている。恐怖心を煽るその景色はユリの
心を激しく揺さぶり、不安定にさせていた。
「お、お姉様……ここ、怖いです。暗いですし、何かが出て来そうで……っ」
 甘えるような声でユリが言う。相手が男であればそんな彼女の声に何かしらの感情が揺さぶられるのかもしれ
ないが、レイカはそんな彼女に対してあまりにも素っ気がなかった。
「そう? でもここにミナちゃんがいるかもしれないじゃない。あの子、マオちゃんやシノちゃんが一緒だとそ
うでもないけど、意外と怖がりだったりするのよね。だから私が傍にいてあげないと。そうそう、この前だって
ね――……」
 ミナ、ミナ、ミナ――……レイカは口を開けばすぐにミナの名前を出す。どんな話をするのだってそうだ。「ミ
ナちゃんなら」「ミナちゃんって」と比較するのも話を振るのも全てその名前が出てくる。休日に一日中レイカ
と二人で遊んだ事があったユリだったが、その場にはいない女の子の名前ばかり出されてうんざりした事もあ
った。二人きりの時ぐらい、と彼女は愛想笑いしながらもギリッと奥歯を鳴らしていた。
 例えば、ユリではなくミナがこの場にいて、同じ台詞を言った時、レイカは恐らく全く別の反応を示しただ
ろう。「大丈夫だよ」「心配ないよ」「何があっても守ってあげる」――ミナに対してはそう言ったのではないだ
ろうか。想像するだけでユリの腹の奥底から苛立ちが込み上げてくる。それはやがて黒く染まっていく。ドス
黒い、嫉妬に似た感情に。
「でねー、その時にミナちゃんったら――……」
「あ、今度ミナちゃんとね――……」
「そんなミナちゃんも可愛くって――……」
 レイカが“ミナ”という単語を口にする度にユリの中で黒い炎が燃え上がり、広がっていく。ユリはもうレイ
カに対して相槌を打つ事もなかった。彼女に巻き付けていた両腕から力を抜き、その場に足を止める。さすがに
レイカも背中の感触がなくなった事に気付くと同様に足を止め、振り返った。ユリは俯いており、その表情は彼
女に見えなかった。

166 :
「……どうしたの、ユリちゃん?」
 混沌に塗れたユリの心に渦巻く感情は彼女の身体さえ支配し、動かせる。今までに溜まりに溜まっていた感情
が一気に噴き出したかのように、彼女は自分でもその行動に疑問を抱く事はなかった。他人からすれば我儘で自
分勝手でしかない行動も、内容次第では可愛いものだが、それは決して可愛いと呼べる代物ではなかった。
「……っ!」
 タンッ、とユリは俯いたまま地面を強く蹴り、前方へと飛び出した。彼女の視界に映るのは地面と自分の靴。
その視界の中に別の靴――レイカの靴が入った瞬間、彼女は両手を強く前へと突き出した。走っていた勢いに併せ
て全体重を両手に触れた柔らかい物にぶつけると、レイカの悲鳴が響き渡った。
 ユリに突き飛ばされる形で尻餅を付いたレイカ。その手から携帯電話がすり抜けて地面に落ちると、辺りは急
に暗闇に包まれたような錯覚に陥る。同じく肩から提げていたバッグも地面に落ち、口を開けっ放しにしていた
ため、スタンガンをはじめとする中に入っていた小物が散乱した。
「いったぁい……何するのよ、ユリちゃん!?」
 尻餅を付いたまま、片手で腰を撫でていたレイカが突然の攻撃に憤ってユリを睨み付ける。目はすっかり暗闇
に慣れているため、灯りがなくてもユリの姿がはっきりと見えた。相変わらず俯いており、表情は分からない。
だがそれでも、目の辺りから滴がポロポロと地面に落ちていくのが見えた。気付けば小さな嗚咽が耳に届いて
いる。
 ――ユリは、泣いていた。
 訳も分からず、どうしたらいいのかも分からずに身体を硬直させているレイカを尻目に、ユリはまるで“生け
る屍”のようにゆらり、ゆらりと徐に足を動かすと、レイカのバッグから零れ落ちたスタンガンを拾い上げた。
壊れていないか確かめるようにスイッチを入れると、青白いスパークがユリの表情を照らし出す。その目からは
怒りと悲しみをはじめとするいくつかの感情が読み取る事ができた。だが何を考え、何をしようとしているのか
は読み取る事ができなかった。
「どうして……」
「ユ、ユリちゃん?」
「どうして私を見てくれないんですか? どうして私の気持ちに気付いてくれないんですか? 私は……っ、私
はこんなにお姉様を愛してるのにお姉様はミナの話ばっかり!! 私じゃダメなんですか!? 私の何処がダメ
なんですか!? そんなにあんな地味な女がいいんですか!!?」
「お、落ち着いてっ!! 私、別にそんなつもりなんて――……っ!」
 レイカが慌てたようにユリを宥めようとするが、時既に遅し。ユリの思考回路は短絡してしまっており、暴走
に近いものと化していた。一種のヒステリーを起こしているかのようだ。そうなってしまった女性には言葉を届
けるだけでも一苦労だ。
 ユリは真っ赤に充血した目でレイカを見た。その目も、そして口元も笑っていた。その表情はレイカの背中に
ぞくりと悪寒を走らせる。
「酷いです……酷いですよ、お姉様。でも、もういいです。もう……いい、です」
 バチバチ、バチバチとスタンガンのスパークを弾けさせながらユリはレイカの前に立った。レイカの第六感が
警鐘を鳴らす。こんな状況になってまで、ユリの心の内が曝け出されてまで彼女がこれから行おうとしている事
に気付けない筈がない。やがてスタンガンの矛先が向けられるのは紛れもなく自分。早いか遅いかの違いでしか
ない、避けられそうにない動き。
 ユリは笑いながら、ようやくと言うべきか、徐にスタンガンをレイカに向け、スイッチを入れた。
 ここは二人だけの空間……お姉様が大人しくしてくれれば、お姉様はもう私のもの。ミナなんかに譲らない。
例えお姉様がんじゃっても……それでもいい、永遠に私の傍にいてくれるのなら――。
 レイカは恐怖に顔を強張らせる――……“演技”をした。内心では呆れたように笑っていた。
 ふぅん、こんな行動に出るんだ……極端なのね。“ヤンデレっぽい女の子”ってリクエストだったけど、こん
なので良かったのかな――。
 二人の心の声が水面下で錯綜する中、ユリは意を決したようにスタンガンのスパークをレイカの左胸に押し当てた。

167 :
保守

168 :
ゆっくりでも全然OKです!
楽しみにしてます

169 :
これまでの三人のシチュも俺のどストライクだったし期待が高まる!

170 :
第6話 【氷川レイカ】


 最大出力のスタンガンのスパークの前では、レイカの衣類はまるで導電体のようだった。
 今までに感じた事のない衝撃。絶頂で得る快楽とは全く異なる種類の本物の電撃が心臓の付近を通過すると、
レイカは声を漏らす事もなくその場に崩れ落ちた。下手をすればに至るまでの衝撃に、それでも意識がはっき
りとしているのは、彼女の身体もまた異質だからだろうか。
 電撃が脳から発せられる電気信号を麻痺させているのだろう、レイカの身体はビクビクと痙攣するだけだった
。呼吸が極端にし辛くなり、彼女の口から「ひぃ、ひぃ」という風を切るような音が漏れる。例えるなら金縛り
に似た状態なのかもしれない。
 ドスッ、と何かが落ちる音がした。ユリが手に持っていたスタンガンを地面に落としたのだ。地面で僅かなが
ら悶えるレイカを目の前にして、彼女は理性を取り戻してしまった。本当はこんな事をするつもりなどなかった
。暗い不気味な密林の中という状況とミナに対する嫉妬が彼女の心を破壊し、不安定な感情が動かしていただけ
なのだ。ハッと我に返った瞬間、込み上げてくる感情は後悔。そして混乱するユリ。
「ぁ、ぁあ……っ!? わ、私……私、何て事を――……っ!?」
 レイカの介護をしなければならない。だが、原因を作った自分にそれをする資格などない。
 レイカはユリに対してどんな気持ちだろう。謝って許してもらえる事柄でない事は確かだ。
 一歩足を踏み出してはその足を引っ込める。そんな葛藤がユリの心の中で幾度となく繰り返された後、彼女は
やがて全身を震わせ、目から大粒の涙を流しながら文字通りその場から逃げ出した。バクバクと心臓が激しく脈
打つ。まだ思考能力があり、勇気さえあるのであれば、逃げ出すのではなく自らの胸にもスタンガンを押し当て
、レイカを傷付けてしまった自分に罰を与えたかった。例えそれがに至ったとしても。
 ゴメンナサイ、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ――ユリの心を叫びは、まるで涙が代弁するかのように
幾度となく零れ落ちていった。彼女の足跡のように地面を濡らすそれは、一分も経たない内に乾いて見えなくな
っていった。
 ユリの足音が聞こえなくなった頃、一人その場に取り残されたレイカは徐に上半身を持ち上げた。まだ全身が
ビリビリと痺れているものの、動けない事はない。彼女は長い、長い溜息を吐きながら地面に落ちているスタン
ガンを眺めていた。
 私の身体にも通用する威力なんだ……護身用どころじゃないね。大丈夫だと思うけど、もう誰かに使われない
ように後でちゃんと壊しとかないと――とレイカは電撃の余韻を愉しんでいるかのように口元に妖しげな笑みを浮かべた。
 だが、その笑みを浮かべたのは刹那の間だけだった。レイカの表情が突如として変わり、鋭い目付きとなる。
片方の眼光の奥には何処かで見覚えのある淡い青色の輝きが見えた。そっと耳を澄ませると、頭上から聞こえて
くる音がある。風が草木を揺らす音ではなく、何かが蠢いているような、そんな音だ。
 この密林にはテリトリーなど存在しない。獲物を見付けたら早いもの勝ちだ。そのためどんな腹を空かせた異
形のモノが現れてもおかしくはない。この場合、獲物は人間の姿をしているレイカ以外に存在しない。
 レイカの身体はまだ満足に動ける状態ではない。だから彼女はすぐに上を見上げて、“ナニカ”に対して動き
を止めるよう命じようとした。だが、既に遅かった。上を見上げた彼女の視界に飛び込んできたのは、重力に引
かれるがままに落下するピンク色の“ナニカ”――固体でも液体でもないスライム状の化け物だ。上半身を持ち上
げた状態のレイカの身体を包み込むには十分な大きさのそれは、彼女に言葉を発する隙も与えなかった。
「――むぐぅっ!!?」
 レイカの身体が一瞬にしてスライムに包み込まれる。ピンク色とは言え半透明のそれは、外からでも彼女の様
子がはっきりと見る事ができた。
「ごぼっ、がっ、ぶぐぅ……っ!!」
 レイカの口から放たれる吐息が気泡となってスライムの体内に生じ、それはゆっくりと上昇してスライムから
飛び出し、外の空気に混じって消える。彼女が口を開けば口内にネバネバとしたスライムが入り込んでくる。
いや、口だけではない。スライムは身体を器用に変化させながら、レイカの口、胸、恥部を中心に執拗に攻め立
て始めた。
 こっ、このぉ……っ、私が誰だか分かって……んんっ!? ちょっ、そこはダメぇ――。

171 :
GJ!ピンク色のスライムで魔神ブウを連想した

172 :
 外から見る限り、スライムがレイカに何をしているのか理解する事は適わない。半透明の軟体に包まれているだ
けだが、唯一分かるのは彼女の乳房が不自然に変形を繰り返している事だろうか。実際にはそれだけではない。ス
ライムはどうやら自由に身体の一部の硬度を変化させる事ができるらしく、事実レイカの股間にはまるで勃起した
ペニスのような硬い何かが触れていた。それはやはり外から見る事ができない。
 一分が経過する頃、レイカの表情は息苦しさに青ざめ、同時に全身に与えられる刺激により赤らめ、何とも言え
ないものへとなっていた。スライムの体内に消化されたのか、いつの間にやらレイカの衣服は全て消滅し、彼女は
生まれたままの姿になっていた。この状態では彼女の乳房を貪る様子が分かりやすい。乳房はまるで人間の手によ
って揉まれているかのように、五本の溝を作りながら上下左右に揺れている。口は相変わらず間抜けに開いたまま
で、どうやらスライムが激しく出入りを繰り返しているようだ。そして股間には奇妙なモノが存在していた。
 レイカの股間――割れ目から湧き出る白い愛液がスライムの中を遊泳するかのように漂っている。割れ目からずっ
と白い糸を引いているため明確だった。だが、股間に存在する立派な逸物は、とても同じ少女の身体から生えてい
るモノとは信じ難かった。
 ――ペニスだ。女性に存在する筈のないモノ。レイカにはそれがあった。丁度クリトリスのある個所から真っ直ぐ
にいきり立っている。胸にも股間にも女性特有のモノが存在する以上、女性に間違いはないのだが、彼女はそれと
同時に男性特有のモノも有していたのだ。両性具有者――俗に言う“ふたなり”だ。時折ビクビクと痙攣しているそ
れは今にも怒号を放ちそうだ。
 くぅ……っ、こんなヤツにいいようにされるなんて! 息がもう限界……で、でも、結構気持ちいいかも――とレ
イカが頬を紅潮させながらも苦しそうに肺に残っていた空気を吐き出した頃には既に三分経過しており、普段から
水泳などで鍛えている者でもない限り意識を失ってもおかしくはない時間だ。彼女は別にそういった趣味も特技も
ない事から、股間の逸物も含めてやはり異質な身体である事が伺える。
 レイカの意識も限界に近付くと、スライムはそれを悟ったのか彼女の身体を勢い良く体内から吐き出した。水の
中に重い物を落としたような水音がした直後、彼女の身体が冷たい地面に倒れる音がした。彼女は全身ずぶ濡れ
で、至る所にピンク色の液体が付着している。
 数分振りに新鮮な空気の元へと飛び出したレイカが空気を震わせるような激しい呼吸を繰り返している間、スラ
イムはその場でブヨブヨと身体を動かしながらじっとその様子を伺っていた。体内に残った彼女の愛液を時間を掛
けて消化している。衣服を消化するのはあっという間だったのに対し、愛液の扱いはまるで違う事から、恐らくス
ライムは女性の愛液を搾取してじっくりと味わうのが目的なのだろう。無論、それだけで終わるとは到底思えない事だ。
「はぁっ、はぁっ、はぁ――……あっ!?」
 ビュン、と風を切る音と共に勢い良くスライムから伸びたいくつもの触手。まるで磯巾着のような姿に変形した
スライムは、その触手をレイカの身体に巻き付けて軽々と身体を持ち上げた。レイカの濡れた素肌にはべったりと
土が付着しており、ぶらぶらと空中で身体が揺れる度にボタボタと地面に落ちていく。

173 :
ふたなりにしてみた
もうストーリー展開なんてどうでもいいやと思い始めた今日この頃
ここで求められているのは物語じゃない、異質なエロスなんだ!

174 :
よかったですよ!
個人的にはストーリーも楽しめてるし、エロも楽しめてます!
最後のユリがどんな悲惨な目に遭うのか考えただけでたまりません

175 :
さすがにふたなりまで行くと俺の守備範囲外だ!
けしからん!もっとやれ!

176 :
保守

177 :
わっふるわっふる!

178 :
続きが待ち遠しい

179 :
 彼女の身体は大の字に広げられ、逃れようともがくもののスライムの力は強く、全身に巻き付いた触手はビクとも
しない。彼女がそうしている間にもスライムは身体から新たな触手を伸ばし始める。向かう先は当然と言うべきか、
体内に捕えていた時と同様に口、胸、股間だ。
 窒息寸前まで追いやられていたレイカの身体は脳に酸素を送る事に精一杯だ。全身に力が入らない。
 本気を出せれば、こんなヤツ――とレイカは歯をギリリと鳴らす。両の目は怒りに満ちているものの、これから何をさ
れるのかに薄らと妙な期待をしている気持ちも否めなかった。彼女も異質な身体を持っているとは言え、人間と同じ女
性だ。得られる性的快楽や性感帯もまた、同じなのだ。いや違う、彼女の股間に逸物があるため、それ以上のものと言
えるだろう。
 殆どの生物は己の欲望に忠実だ。しかし生物の中で最も高い知能指数を持つ人間と同じそれを持つレイカは、スライ
ムをはじめとする他の異形の者のようになれず、もしかしたら今までに味わった事のない快楽を得られる機会だと言う
のに抗おうとする。異形の者からすれば滑稽な姿に見えるかもしれない。理性――否、感情とは厄介なものだ。尤も、全
ての生物が己の欲望に忠実だったなら、少なくとも世の中に秩序が保たれる事はないのだが。
 ミシ、とレイカの腕の骨が悲鳴を上げる。無様にも抗おうとするレイカをスライムが煩わしくなったのだろう、巻き
付けている触手に力を込めたのだ。激痛に声が漏れそうになるのをぐっと堪え、彼女は反撃の機会を伺う。だがやはり
弱った今の身体では無理な話だ。そうしている内にスライムから伸ばされた触手が一斉に彼女を襲い始める。振るわれ
た鞭のように敏捷性の高いそれは、瞬きを一つする間にレイカの口と恥部へと侵入を果たした。
「ぶふっ、んご、もごぁ……っ!? んぐっ、んっ、むぐ……っ!!」
 口内に入った一本の触手が咽喉まで伸びて中を掻き回す。膣内に入った一本の触手が子宮口まで伸びて入口を押し広
げる。いずれの“穴”も触手自体が半液体状のため出し入れを繰り返すのはスムーズだ。触手自体が潤滑油の役割を果
たしているのだ。ヌルヌルと身体の中で蠢く感覚は、レイカにとって意外にも嫌悪感の小さいものだった。激痛や苦痛
に苛まれる事などなかった。それによって生じるのは快楽のみ。その証拠と言うべきか、特に恥部を貪っている触手に
は大量の愛液が伝っている。
 触手によって口を塞がれた今、鼻を使って呼吸をするしかない。何とかして身体を落ち着かせ、五体満足の状態に戻
したいレイカだったが、その荒々しい鼻息に混じって嬌声が漏れ始めていた。快楽に正直な身体が膣内に愛液を大量に
分泌するだけでは飽き足らず、艶めかしい嬌声を上げようとしているのだ。
「んっ、ふぅん……っ、ん〜〜っ! んんっ、ふっ、ふぅ、んふぅ……っ!」
 恥ずかしい声の混じった吐息が静かな密林に響く。灯りが完全に見失われてから何分も経過しているせいか、目が暗
闇に慣れてきている。見えなかった道も木も薄らと見える。レイカはその暗がりの視界の中にユリの姿を探した。この
状況を作り上げたユリを咎めるためでも、助けを乞うためでもない。もし負い目を感じてこの場に戻ってくれば、彼女
もまたスライムの餌食となってしまう――……それを心配していた。ユリを咎めるのはスライムでも他の異形の者でもな
く、自分しかいないとレイカは既に心に決めていたのだ。
 レイカは耳を澄ましてみた。聞こえるのはスライムが蠢く音と、自らの口と恥部に生じている液体がいやらしく立て
ている音のみ。近くにユリがいる気配もない事に相変わらず嬌声を混じらせた小さな溜息を鼻から吐き出す。

180 :
きてたあ!

181 :
 まさか私が晒し者にされるなんてね……こんな筈じゃなかったのに。今頃会場は私が辱められてる様を見て盛り上
がってるのかしら? クルミちゃんなんか今頃目を丸くして見てるのかも。とにかく、ユリちゃんには後でお仕置き
しなきゃ。そう、たっぷりとね――。
 スライムに責め続けられているというのに別の事を考えられるのは、レイカの身体に力が戻り始めた証拠だろう。だ
がそれでも鼻から漏れる嬌声は艶めかしく、頬は紅潮している。彼女は自らの力を確かめるように拘束されている手足
を動かしてみた。案の定、軽々とスライムの触手を引き千切れそうだ。
 レイカが考えている通り、自らが辱められる事は想定外であり、その光景を会場で放映されているのを思うと羞恥心
が激しく揺さぶられる。だが、ここで本性を曝け出してしまえば会場が白けてしまう事は目に見えている。いくら彼女
にとって想定外とは言え、余興は必要だ。
 目を閉じながら鼻から吐き出される長い、長い溜息はレイカの心情を露呈する。即ち、このまま晒され者になる事に
諦めたのだ。そう決めてしまえば話は早い。彼女は身体中を駆け巡り、頭を蕩けさせる刺激を正直に受け入れ始めた。
それと同時にもっと会場が盛り上がるように努め始める。
「ふぅ、ん……んっ、んっ、ぅぅんっ! んぶっ、んん、じゅっ、じゅるるる……っ!!」
 できるだけわざとらしくに聞こえないように、レイカは一際大きな嬌声を漏らし始める。口を塞がれながらも漏れる
嬌声とはこれほどまでに艶めかしいものだろうか。加えて激しく口内の触手を吸う音が響き始める。声と音だけであれ
ばまるで裸の男女が“シックスナイン”の体勢で互いに慰め合っているように聞こえてくる。化け物に少女が辱められ
ているなど、誰が想像できるだろう。
 嬌声に気を良くしたのか、スライムは口内と膣内の触手を激しく動かし始める。更に後者の触手に動きがあった。膣
を貪っている触手から新たに触手が形成される。赤ん坊の指のように細いそれは、真っ直ぐに上に伸びていく。伸びた
先――膣口の上部に位置する、女性にとって存在する筈のない立派なモノ――ペニスだ。彼女のペニスはスライムの体内に
取り込まれて以降、ずっと勃起した状態だ。膣内を触手に暴れ回られる刺激に呼応するかのように、ビクビクと震えて
いる。先端部からは白い液体が垂れていた。
「んーっ、んんんーっ!! ずじゅっ、ぢゅるるぅっ、ふぅんっ、んっ、んむぅっ!!」
 細い触手が蛇のようにペニスに巻き付き、触手の先がペニスの先端部を刺激するとレイカは一際大きな嬌声を漏ら
す。意図して漏らした訳ではない、男性として得られる快楽と女性として得られる快楽が同時に押し寄せたためだ。自
然とそんな声を漏らしてしまった事を恥ずかしがるのは今更だ。
 レイカは恍惚とした表情を浮かべる。
 んっふふ、意外と上手なのね……あっ、そう、そうよ、もっと激しくしなさい……私に気付けないおバカさんだけ
ど……んっ、はぁっ、私を満足させる事ができたら、お仕置きはしないであげるわ――。
 磯巾着のような姿をしていたスライムが再び姿を変える。レイカに巻き付けた触手をそのままに、身体全体を大きく
膨張させ始めた。最初の大きさでは人一人を体内に取り込むのが精一杯の大きさだったが、今ではその二倍、否、三倍
は大きくなっている。膨張したスライムに触れた草木が一瞬で吸収され、跡形もなく消える。それを幾度か繰り返す内
に、スライムを中心とした一定範囲内にレイカ以外の動植物の姿は消え失せた。
 触手によって高々と持ち上げられるレイカの身体。十メートルは悠に上がっただろうか、その高さから真っ逆さまに
落とされれば一溜りもないだろう。空中に持ち上げられて犯されるという今までにない感覚が、レイカの心をより昂ぶ
らせていた。

182 :
乙!エロいというか色っぽいね


http://nicomoba.jp/watch/sm16879787?guid=ON&cpw=pc_jump&cp_in=watch_his

冒頭20秒に注目

183 :
 そんな恐怖など微塵も感じていない。口や恥部から垂れるいくつもの滴が遥か下の地面に落ち、小さな波紋
を作る。
 不意に、レイカの身体を貪る触手の動きが止まった。口、恥部に伸ばしていた触手が徐に本体へと戻ってい
く。彼女はまだ絶頂を迎えていない。まるでお預けを命じられた犬のような目線で彼女はスライムの方へと首
を向けた。彼女が見たモノ、それは巨大な口。巨大化したスライムが人の、否、化け物のような口の形に姿を
変えていたのだ。
 あぁ、私を食べるつもりなのね……ほら、早くぅ……あんまり焦らさないでよぉ。もっともっと私を弄ん
で、私をイかせてぇ――とレイカは両手両足を縛られたまま、空中でキュッと引き締まった小振りなお尻を振る。
 スライムもまた、焦らそうというつもりなどなかった。巨大な口を大きく開き、レイカごと触手を口へと引
き寄せていく。彼女はふと、嫌がって抵抗してた方が萌えるのかな、と思ったのだが、身体が快楽と絶頂を求
めている以上、その思考は泡沫のように跡形もなく消えていった。
 ゆっくり、ゆっくりとスライムはレイカの身体を引き寄せる。そしてある程度近付いたところで、大きく口
を動かした。
 ――バクンッ。
 レイカの視界が一瞬にしてピンク色に染まる。それと同時に最初にスライムに取り込まれた時と同様に全身
が生暖かい感触に包まれた。四肢を縛っていた触手の感覚はいつの間にか消えており、代わりに全身を揉み解
されているような感覚が生じ始めた。それは瞬時に快楽へと変換される。彼女は大の字の格好でスライムの体
内に取り込まれている状態だが、彼女自身は動いていないのにも関わらず、乳房と尻肉を中心に激しく柔肌が
脈打っている。スライムがそうさせているのだ。
 全身が性感帯になったかのように、レイカに与えられる快楽が一気に上り詰める。スライムの体内にいるだ
けで、スライムが動いて彼女の身体に触れる度に快楽が生まれる。それは主な性感帯である乳房、膣、ペニス
だけに飽き足らず、背中や腋、指、耳、鼻――つまり全身に衝撃が走っていた。それらが一斉に脳に快楽として
伝わると、プシュッと膣口から大量の愛液がスライムの体内に飛び散った。ちなみに膣口はスライムによって
大きく押し広げられ、膣内の様子がはっきりと見る事ができた。
 んぁあっ、はぁっ、あんっ! う、嘘ぉっ、こんな気持ちイイの初めてぇっ!! ダメっ、ダメぇぇぇ
っ!! こんなにされたらすぐにイっちゃうよぉぉぉ――とレイカは迫り来る快楽の大波に、歯を噛み締めなが
ら首をぶんぶんと左右へ振って堪えようとするが、それはあまりにも意味のない事だ。相変わらず一切呼吸が
できないスライムの体内にいるというのに、そこに危機感を感じられなかった。苦しさよりも遥かに強大な快
楽がそうさせているようだ。
「ぐぼぉっ!!? ごぷぅっ、んぐっ!! ぐぶぅ……っんんんーーーっ!!!」
 気泡と化す声はくぐもり、それでもそれが艶めかしい嬌声だと分かる。押し広げられた穴という穴、そこか
ら体内へと侵入していくスライム。口から、耳から、鼻から、膣から、肛門から。だがそれは決して苦痛に至
る事はなく、レイカの脳内で快楽へと変換されていく。全てが気持ち良かった。子宮内や腸、胃の中さえスラ
イムに満たされてもそれは変わりはしない。
「……っ、〜〜〜〜〜〜っ!!!」
 言葉にならない声を上げながら、やがてビクン、ビクンとレイカが大きく背筋を仰け反らせた。ほぼ同時に
勃起したペニスの先端から白濁色が尿のように勢い良く噴出し、尿道口からは本物の黄色い尿が噴出する。
 ――スライムの体内に取り込まれ、ものの一分足らずで早くも絶頂を迎えたのだ。

184 :
ようやくレイカも終盤
まだ三人ほど残ってる……年内に書き上がるかな
>>182
エロと色っぽいの書き分けが分からなくてごめんよー
その動画、子供が見たらトラウマになりそう

185 :
エデンの檻が丸呑み展開
圧、窒息、そして消化液と、獲物の末路を語るところを何回も読み返してしまった

186 :
>>185
女装してるものの少年というのが惜しいよな・・・

187 :
 スライムの半液体状の体内で、まるで波に揺られているかのように動くレイカの体液が、ゆっくりと時間を
掛けて消化されていく。彼女には絶頂の余韻に浸っている暇など与えられなかった。スライムの動きは止まる
事はなく、彼女の全てを貪っていく。
 一体何回絶頂を迎えたのだろうか。窒息に近い状態も相俟って、レイカの視界は真っ白に染まっていた。脳
が蕩けるような錯覚の中、彼女は徐々に身体が熱くなっている事に気が付いた。全身が熱い。身体の内側まで
もだ。不思議と痛みはなかったが、身体に何が起きているのか、考えるまでもなかった。
 スライムがレイカを消化しようとしているのだ。彼女の体液と同様に、ゆっくりと、時間を掛けて。
 強く一度瞬きをして自我を少しばかり取り戻した時、スライムの身体は既に最初と同じ大きさに戻ってい
た。巣へと戻ろうとしているのだろう、レイカを体内に取り込んだままのそのそと動いている。真っ白に近い
視界の中で動いていく景色を見る事ができた。火傷のように爛れて醜くなっていると思っていた、熱いと感じ
ている手足にはまだ何も異変は見られなかった。
 このまま犯され、快楽に溺れながら消化されるのも悪くないに方だ。いや、激痛に苛まれながらぬより
遥かにマシだろう。だがレイカはスライムの肥やしになるつもりなどこれっぽっちもなかった。心の奥底で
「このまま気持ち良く溶かされたい」という気持ちを噛み潰した時、彼女の片目に再び蒼い炎が灯る。
 ――そして、レイカはチカラを解放した。
 体内に異変に気付き、動きを止め身体を強張らせるスライム。体内で見る見る内に姿形が変わっていくレイ
カの姿を確認し、彼女の正体に気付いた時にはもう遅かった。彼女に対し謝罪も何もする暇さえ与えられな
い。慌てて彼女を体外へと排出しようと試みるも、彼女が自ら外へと飛び出す方が早かった。
 辺り一面に飛び散るピンク色の肉片。地面に降り立つ人間に近い姿をした“それ”。だが“それ”は決して
人間の姿ではない。
 背後で赤ん坊の泣き声のような声を上げながら、スライムが飛び散った自らの肉片を集め始めた頃、“そ
れ”――レイカは一歩足を大きく踏み出す。そして地面に落ちていたスタンガンを持ち上げ、スイッチを入れ
る。そのスパークに照らされた彼女の口元は妖しく微笑んでいた。
「あ〜気持ち良かった、なかなか満足したわ。でもまだ……ウフフフッ。さてと、まずはユリちゃんにお仕置
きしなきゃね……」

188 :
まるで中学生の時にハリーポッターの新刊を待ちわびてた時の気分になる

189 :
>>184
そんな気にしないで。これは僕好きだよ

いつか、この動画を元に小学生が呑まれちゃうのもお願いします。

190 :
第7話 【柊ユリ】


 闇に染まった心に光が差す。それは時と場合によって吉凶が様々だ。
 ユリは密林の外まで――陽の光が届く場所まで移動すると、上がった息を整えながら空を見上げた。青い空と白い雲
と陽の眩しい光が滲んで見える。瞬きを一つすると、眼球に縋り付いていた液体が瞼によって弾かれ、頬を濡らした。
涙を通さずに届いた陽の光は直視できない程に眩しくて、彼女はそっと目を閉じた。目を閉じると視界は完全に闇色に
染まる事はなく、赤色が混じっている。変わらずに明るい空へと顔を向けている以上、当然だった。
 ユリには闇色に混じる赤色がまるで血の色のように見えた。闇に差す赤い光が記憶を鮮明に掘り起こす。瞼を閉じて
いるのに見える光景、それはまさに数分前、彼女自身が犯してしまった愚行。
 チクチクと心臓が痛み出す。ヒクヒクと表情が歪み出す。シクシクと嗚咽が口から漏れ出す。
 時折強い風が吹き荒れてユリの髪とスカートを揺らす。風が彼女の今の気持ちを何処かへと運び去る事はなく、走
る事によって体温が上がった彼女にとって心地良い筈のものが、煩わしいものでしかなかった。
 膝の力を抜くと、ガクンと膝が折れて両膝が硬い地面に強打した。砂利に擦られたせいで皮膚が破け、出血するも
のの不思議と痛みを感じる事はなかった。そのまま両踵の上にぺたんと形の良いお尻を下ろす。その際に体重を後ろ
に掛けていたせいか、お尻が踵に付いた瞬間に身体のバランスが崩れ、彼女は背中から地面の上にゴロンと転がった。
弾みで折り畳まれていた膝が伸びる。ユリの視界が再び空に染まる頃、彼女は地面の上に大の字になって倒れていた。
 空の中を雲が泳いでいる光景が止め処なく溢れる涙によって滲む。何度瞬きをして涙を流してもそれは変わらない。
ユリは両の掌で顔を覆うようにすると、込み上げてくる衝動を堪え切れずに大声で泣き始めた。
 どうして……っ、どうして私、お姉様にあんな酷い事を――。
 あの時、レイカの胸にスタンガンを押し当てたのは紛れもなく自らの意思。しかしそれは悪意の欠片もない、まるで
子供のように純真無垢な心。そして身勝手で傲慢な自己満足。
 ミナに対する嫉妬心のあまり、晒し出された自らの醜い欲望。ユリはそれを認める事ができなかった。
 レイカに自分を見て欲しかった。ミナにばかり目を向けて欲しくなかった。ミナではなく、ずっと自分の傍にいて
欲しかった。
 ――だが、だからと言ってユリはレイカを傷付けるつもりなどこれっぽっちもなかった。彼女が本当に恐れていた事、
それはミナにレイカを獲られてしまう事ではなく、ユリがレイカに嫌われてしまう事だ。

191 :
久しぶりの更新

192 :
わっふるわっふる!

193 :
ユリきたああああ
まさかこんな長期連載になるとは!
楽しみが増えて嬉しい

194 :
>>193
長期連載にする気なんてこれっぽっちもなく、シーズンだったクリスマス前後に
書き終わらそうとしていたのは秘密
一人一人にエロスを加えたのがそもそもの原因か
のんびりまったり待っておくれ

195 :
前スレ632の外伝書いてみました。
(背景設定説明用の引用。読み飛ばし可)
西暦20XX年。地球に異星人が来訪した。
その後の様々な混乱や試行錯誤はここでは省略するが、その結果人類は多くのものを得た。
挙げればきりがないが、大きなものの一つにクローン技術がある。
バックアップさえ定期的にとればいつでもその人間のコピーを記憶から意識までコピーして作り出すことができた。
(ただし、女性に限られたが)
いわば命のバックアップ。これができて、定期的なバックアップが習慣化してから
人類の女性から老衰以外のは無縁のものとなった。
もちろん、それほどの大きな恩恵を何の代償もなしで手に入れられたわけではない。
むしろ、後から考えればその代償に彼らに渡したもののために彼らはこの技術を渡したのかもしれないのだった。
その代償は…地球の女性を食料として提供することだった。
この話は、そうした利害関係が試行錯誤を繰り返した果てに一定の妥協を得て
人類と異星人が共存を果たした時代の話である。
(引用終わり)
その世界にあるひとつの学校。
そこは全寮制のお嬢様学校として有名な学校だった。
この学校はお嬢様学校であるとともに、「奉仕活動」が有名だった。
容姿の一定以上の娘だけが入学でき、学費は免除される。
在学中に、その容姿に磨きをかけることをモットーとしており、卒業後はアイドルや女優になるものも少なくない。
しかし、その代わりに卒業生は「奉仕活動」として自らの体を食肉として提供することが義務付けられている。
女学生たちの「奉仕活動」。その仕上げとして行われる卒業記念解体販売は異星人には人気を集める一大イベントだった。

196 :
「やったぁ。自己ベスト更新!」
ストップウォッチを見て大声ではしゃぐ声が聞こえる。
陸上部の部活だそうだ。
すぐ下では、清楚な雰囲気の女子校生が二人仲よさそうに歩いている。
笑い声がここまで聞こえてきていた。
目を遠くにやると、プールでスク水の女子が泳いでいた。
水泳部の部活だそうだ。
時折聞こえるホイッスルと、水しぶきの音。
彼女たちが熱心に青春を謳歌している証だった。
つい視線が窓の外に向いてしまうのを学園長に咎められる
「あの、お話聞いています?」
いけない、と我に帰った男は照れ隠しのように書類を並べた
「そうでした。申し訳ない。では、今年の解体販売の段取りについてですが…」


197 :
とりあえず様子見。続きはそう遠くないうちに

198 :
その頃、グラウンドでははしゃいでいた少女を後輩たちが取り囲んでいた
「杏子先輩、すごいなぁ。」
杏子は異口同音に褒め上げる後輩に高いテンションで応じる。
ハイタッチを求める後輩にハイタッチで答える杏子
この学校の体操服のブルマからこぼれる引き締まった太腿が陽光を反射して輝くようだった。
それを聞いて、表情を硬くする少女がいた。
後輩たちはその少女にも声をかける
「でも、唯先輩もいいタイムじゃないですか」
後輩の声にも固い表情は崩さない
「ダメよ。私は杏子に勝ちたいの」
いつもどおりの妙なライバル心に杏子は困った顔を見せた。
プールでは、一人の少女がプール端で声をかけていた。
「ふぅー。どう?タイムは」
プールから上がった少女が声をかける。
自身で手ごたえがあったらしく、表情は明るかった。
プールサイドに立つと、ぽたぽた水滴がしたたり落ちる。
ぴったりはりつく水着がたわわに実った乳房と無駄のない体のラインを強調する。
「すごい、優香先輩。」
後輩の告げるタイムにに表情が弾けた。
プールの横で、二人の少女がたわいもない会話をしながら並んで歩いていた
「ねぇ、昨日のドラマでさ」
しかし、傍目には同級生とはとても見えなかった。
方や制服の上からでも浮かんでくるほどのプロポーションを見せるのに対し、
その少女に犬のようにくっつく少女は年齢より幼く見え、ともすれば先輩後輩のようだった
「ええ?美穂もあのドラマ見てるんですか?今度一緒に見ようよ。どっちかの部屋で」
心の底から嬉しそうな笑顔を見せる少女
「そうね。今度佳恵の部屋にお邪魔させてもらっていい?」
「もちろん!今度の回では那美さんも出るらしいですよ」
彼女はクラスに席はあってもめったに授業に出てこない同級生の名を出した。

199 :
それから半年後

「おはよう、優香」
「おはよう、杏子」
早朝のすがすがしい雰囲気の中挨拶する二人
「優香も走ってきたの?」
「うん、毎日続けてきたことだし、毎日走ってこないと気持ち悪くて。杏子もでしょ?」
「そう、部活はもう終わったけど、クセってやつかな?」
優香は水泳部、杏子は陸上部に所属していて、二人とも早朝に寮のまわりをジョギングし寮の前で会うのが日課になっていたのだ
「でも…あたしたちがこうやって会うのも明日までよね」
そういって杏子は黙り込んだ。
明日は奉仕活動の日。
ふたりの体もバラバラにされて異星人たちに食べられてしまうのだ。
「いやね、しんみりしないでよ。あたしたちのクローンは残るんだし、あたしたちのクローンだからこれからも一緒にいられるわよ」
優香は肩をたたいて励ます。
しかし、心中は複雑だった。
最後の大会で自己ベストを出してからも休むことなくこうして維持してきた体が、明日には異星人の食料として肉になってしまう。
学費無料のこの学校は容姿と学力を満たせば入れるだけに家が貧しい家の娘が入ることも少なくない。
彼女もその一人で、それゆえに家の貧乏な彼女が無料で充実した設備で勉強して好きな水泳に打ちこめたのだ。
そして、その代償は明日異星人の食料となることで支払われる。

200 :
あたし…食べられちゃうんだ…この体も、足も…
ひきしまり無駄のない太腿を見下ろすと、それが切り分けられて肉になる想像をしてしまう。
それを振り払うように首を振って杏子を促した
「さ、朝ご飯食べにいこ」
杏子も同様に複雑な心境をごまかすようにうなづいた。
寮に帰り着く直前、同じ陸上部の唯に会った。
ストイックな性格の彼女は今までおなじ寮であるにもかかわらず杏子と一緒に走ることはなく、一人でジョギングしてきたようだった。

201 :
「あ、美穂だ。朝もちゃんとお風呂入ってるんだ」
「それは佳恵もでしょ?はやく上がっちゃわないと遅刻するわよ」
「寝坊しちゃったんだもん」
ふて腐れたように言う佳恵。
「やっぱり美穂のお肌って綺麗ね」
佳恵はため息をつく
「やっぱりきれい好きというか、お肌の手入れがそういうところに出るのかな。うらやましいな、胸もこんなに」
そういって美穂の後ろに回り込んで胸をつかむ
「きゃっ、やめ、やめてよ」
じゃれあう二人だが、美穂の綺麗好きもまた事実だった。
いや、むしろ潔癖に近いレベルで、朝に限らず外出から帰るたびにシャワーか入浴を欠かさないほどだった。
「そうしないと、気持ち悪いし、別に気合い入れて肌の手入れしてるわけじゃないんだけどな」
そういう美穂の肌は雪国出身らしくきめの細かなものだった。
「あたし、いつもちょっとコンプレックス感じてるんだ。この学校綺麗な人多いもん」
佳恵は肩を落とす
「そんなことないわよ、佳恵だってかわいいわよ」
この会話はお約束のようなものだった。
実は佳恵が朝にこうして入浴してきたのは美穂に会いたいためだった。
寮の中で過ごす佳恵にとって美穂は姉のような存在だったのだ。

202 :
彼女たちが浴室から上がり、朝食に向かうと食堂にひとりの少女の姿を見かけた
「あ、那美。昨日のテレビ見たわよ」
この学校では在学中に芸能活動をするものも少なくない。
特に那美の人気は高く、テレビで見ない日はないくらいだ。
那美はそれを言われてはにかむように微笑んだ
那美は美穂や佳恵に取り囲まれて朝のたわいない会話を楽しんだ。
彼女たちも明日には奉仕活動で異星人のためにその体を提供する立場にいるのだった。
彼女たちの朝食に肉や魚の影はない。
すでに一週間前から朝から野菜中心のメニューばかりだった。
肉になる前に可能な限り肉の質を高めるためだった。
彼女たちはそれを知りながらも、極力意識しないように努めていた。
それでも皿の上に乗る朝食を見ると、ふと自分がその上に乗る想像をしてしまう。
食べられるときってどんな気持ちなのかな…

203 :
その日の夜
美穂のベッドに一人の影が近づいてきた
「よ、佳恵?何してるの?早く寝ないと…」
そういう美穂の口を手でふさいで佳恵はささやいた
「ねぇ、あたしたち…あした奉仕活動で食べられちゃうんでしょ?」
真剣な佳恵の顔に美穂はうなづく
「あたし、男の人と…こんなことしたことなくて…」
それは美穂も一緒だった。
全寮制のこの学園で男女の関係を持ったことがある娘はおらず、誰もが処女の体を維持していたのだ。
「だから…お願い。今夜だけ美穂にあたしの彼氏になって」
佳恵の求めにうなずく美穂
「いいよ…その代り…あたしも男の人となんてしたことないからよくわかんないけど…」
佳恵と美穂はそのまま服を脱いで裸を見せ合う
「やっぱりきれい。誰かに食べられちゃうのが惜しいくらい」
「佳恵も…こんな体がお肉になっちゃうなんて」
そういって口ごもる。
沈黙を破るように美穂は佳恵の胸に手をやる
「こう…するのかな?」
「いい…あたしも…して…いい?」
佳恵は太腿を美穂の股間に割り込ませる。
「いいよ…佳恵なら…」
美穂の股間はじゅんと濡れていた。
「美穂…ずっと…一緒だよ…」
こうして二人はお互いを求めながら自分の体の最後の一夜を過ごしたのだった。

204 :
wktk

205 :
前スレの人も聞いてたけどどんな異星人なのか気になる

206 :
PIXIVで丸呑み検索したら凄く痛い奴がいる…
絵は下手糞というか時代遅れだし関係ない話題を作者コメに満載してるのは何なの?
検索結果から排除したいが方法がわからんクソッ


207 :
 どうかしていました、ゴメンナサイ――仮に事実であってもそんな安っぽい言葉で片付けられる問題ではないとユリ
は思う。彼女の心の中で繰り返される葛藤は混沌に塗れ、もがいてももがいても光明が差す事はない。彼女はもうど
うしたらいいのか分からなくなっていた。
 レイカに謝りたい。だがしかし面と向かって謝る勇気がない。今更どんな顔をしてレイカに会えば良いのだろうか。
 全てをなかった事にしてもらいたい。だがしかしそれは時を戻したり相手の記憶を抹消したりなど、夢物語に限り
なく近い特殊能力が彼女に芽生えない限り無理な話だ。次から次へと目から流れる涙はただ流れるだけで、彼女の負
の気持ちを洗い流してはくれなかった。恐らく、塞ぎ込もうとしているその心を外から何者かが開こうとしなけれ
ば、彼女はずっとこのままでいるのだろう。その役目はレイカが一番適していると言えるが、そう都合良く現れる筈がない。
 地面に突っ伏して啜り泣くユリに掛けられた声は、彼女にとって聞き覚えのあるしがれた声だった。
「――やぁ、“鬼ごっこ”は楽しんでいるかね?」
 一体いつの間に現れたのか、ユリの顔を覗き込むようにして立つ人影が一つ。見るからに怪しい格好をした――彼
女へ“地獄からの招待状”を渡した張本人――黒いサンタクロースの男だ。顔を覆い隠すほどの白い付け髭などを付け
ており、顔ははっきりと見る事ができないため、性別を判断できるのは声だけだ。髭から僅かに見える素肌は綺麗で
若々しく、声はしがれているもののとても老人とは思えなかった。三十代、二十代、いやもしかしたらもっと若いか
もしれない。
 ユリは顔を覆っていた両手の指を開き、指と指の間から男を見た。気配もなく真上から顔を見降ろされている事に
気付いた彼女は、驚きのあまり慌てて上半身を跳ね起こすと、即座に立ち上がり、男と向かい合って一歩、二歩と後
退りする。例え覗き込んでいたのがレイカや他の人間であっても驚くというのに、顔面毛むくじゃらの男が覗き込む
様はホラー映画さながらに恐怖を煽る。ユリの心臓がバクバクと激しく鼓動を打つと共に涙は止まっていた。
 目に残った涙を手の甲で磨り潰した後、ユリは右手を胸に当てながら大きく深呼吸した。
「おっと、驚かせてしまったかね? いや、申し訳ない」
 おどけた様子で男は頭を軽く下げる。
「それより、“鬼ごっこ”なんだからこんなところで寝そべってないで、さっさと逃げたらどうだね?」
「わ、私……っ、もう“鬼ごっこ”なんていいです……帰りたい……ここから逃げ出したい……っ!」
 ユリの気が動転してしまっているのは相変わらずだった。自分に招待状を渡した者が何故ここにいるのか、という
疑問に至らずに彼女にとって最悪の思い出を作ってしまったこの場所から逃げ出したいという願望で頭が一杯だった。
男の言葉の中に少しばかりの“ヒント”がある事にも当然、気付きはしない。
 そう、今は“鬼ごっこ”の真っ最中なのだ。本来であればこんな風に悠長に話している余裕などない。どんな者
が“鬼”だと知らされていない以上、自分達以外の存在から逃げなければならないのだ。例えそれが知った顔であ
ってもだ。
 男は溜息に似た吐息を吐いた。
「やれやれ、友達を置いて一人逃げるつもりかね? 彼女、君があんな事をするからもう“鬼”に捕まってしまった
ようだよ……可哀相にな」
「え……っ!?」

208 :
更新してみたけど>>203の投稿が終わるまで自重した方がいい?
俺書くの遅いし、別の小説の途中途中が交互になってるとややこしいかと思って

209 :
>>208
タイトルで分かる。

210 :
翌朝

制服のままバスに乗せられて処理施設へ運ばれる。
処理施設に着くと、データを取った後しばらく待合室に待たされていた。
待合室には異星人からの指名を受けて食肉にされる女の子が何人もいた。
彼女たちは奥の処理室で流れ作業で肉にされるのだという。
自分たちより年上に見える人も何人もいた。
「夏樹?夏樹じゃないの?」
「え?うそ?由佳?」
会場の片隅から彼女たちの声が聞こえてくる。
やがて彼女たちが集められて処理室へ行った後、今度は奉仕活動の人たちの呼び出しがかかった。
係員の女性に連れられて、渡り廊下の向こうの大きな施設へ移された。
ここが、奉仕活動がおこなわれるレストランだった。

同じようにレストランに連れて行かれる人もいた。
目の前で自分の指名した娘を食べたい異星人の指名を受けた人だ。
その中に、有名なアイドルの顔を見つける。
那美の顔を見つけて一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに真顔に戻って渡り廊下を歩いて行った。
那美を知っているのであろう。
しかし、彼女も同じように今日に異星人に食べられてしまう運命なのだ。

211 :
レストラン
そこで、全員が個室をあてがわれた。
その中には本もあればシャワールームもあった。
基本的に指名した人の食事時間が来るまでに食肉になる娘が待つことになるために個人個人に部屋があてがわれているのだ。
もちろん奉仕活動の場合は会場の準備ができ次第全員同時に呼び出される。
優香は制服を脱ぎ、裸身になった。
裸身を見下ろして、少しでも今の姿を目に焼き付けようとしていたのだ。
美穂は、最後にシャワーを浴びて念入りに体を綺麗にしようとしていた。
他の娘も思い思いに人間として最後の時間を過ごしていた。
その部屋に、係員が巡回して回る。
ひとりひとりの体をチェックし、そのうえで髪の毛以外の毛をすべて剃られた。
解体された後、食べやすくするようにということだった。
そして、時間となった。
生徒たちは再び制服を着た後、部屋を出されて、広間に集められる。
広間で今後の説明を受ける。
まず、オークションが始まるのだという。
全員が広間で姿と味を見られ、その時に丸ごと買われた娘はそのまま連れて行かれる。
それ以外の全員はその後解体されて食べられてしまうのだ。
お互いが顔を見合わせている中で大きな皿が次々と運ばれてきた。

212 :
皿の縁に沿うように野菜が飾り付けるように乗せられ、その中央部には何も乗っていなかった
促されるまま生徒たちは皿の上にのっていく
首と手足の付け根に赤いリボンを結びつけられ、生徒たちは広間へ運ばれていった。
そこにいたのは多数の異星人の拍手による歓迎だった。
生徒たちが広間に並べられると、挨拶が始まる。
異星人たちは並べられた生徒の体を、生徒たちは自分たちに向けられる視線に気を取られ、誰も話を聞いてはいなかった。
彼女たちを取り囲む異星人たちは彼女たちの手足くらいは丸呑みできそうな巨大な口を持っていた。
その見た目は、異星人を知らなかったころの人類なら「龍」とでも形容しそうなものだった。
実際、接触初期には「龍人」と名づけた資料もある。
ワニのように突出した口と、その中におさめられた長い舌、奥に引っ込んだところに大きな瞳を持つ。
そんな顔を持ちながら、顔から下は人類と大差なく、2メートルを超える身長だけが相違点だった。
もちろん性器も同様のモノを持っている。
ただ、異星人と地球人では性接触はできても、繁殖はできなかったから、今のところ異星人と地球人のハーフはいない。
しかし、その姿に違和感を持たなくなってからは恋愛関係を持つものも少なくなかった。
「…ご存じのとおり、毎年恒例女学院生徒の奉仕活動でございます。
この日のために手塩にかけて育ててまいりました娘たちです。
なにとぞじっくりあじわっていただけるようお願いいたします。」

213 :
続ききていた
これからの展開が楽しみ

214 :
 男の言葉にユリの胸が締め付けられる。心臓に矢が刺さったかのような激痛が走ると、彼女は思わず顔を顰めた。
だがそれどころではない。男の言葉が真実だとすれば全ての原因が自分にあるのだ。逃げ出したいという気持ちに霧が
生じると、その気持ちを霧ごと振り払い、ユリは慌てたように男に詰め寄った。
「どういう事ですか……っ!? “鬼”に捕まったって、お姉様の身に何かあったんですか!?」
「……フフッ、心配かね? 元はと言えば君のせいだろうに」
 真っ赤に腫れた両目を見ながら、ニヤニヤと男は続ける。
 
「逃げ出すのは勝手だが、少しでも責任を感じているのなら償ってみてはどうかね?」
 何度も突き刺さる言葉の矢に悶絶したくなるユリ。その場で胃の中の物を全て嘔吐したくなる衝動を堪えて、彼女は
意を決してレイカの元へと戻ろうと強く地面を蹴った。これ以上男と話をしていても時間の無駄でしかないと思ったの
だ。自分の質問に真っ直ぐに答えてくれないところからそれが分かる。
 どんな罵声を浴びせられても構わない。それでも自分が行かなければならない。気持ちの整理など後回しだ。とにか
く今は自らの目でレイカが無事かどうか確かめたかった。じっとなんてしていられなかった。
 ――だが、走り出そうとしたユリの足は大きく足を前に一歩踏み出したところで止まった。
「おっと、今更行っても何もかも遅い。彼女はもう何処にもいない」
 男が走ろうとしたユリの肩をがっしりと掴んでいた。強い力だ。ユリはすぐにそれを振り払おうとしたのだがビクと
もしない。力を込められれば肩が呆気なく握り潰されてしまいそうだ。そんな嫌な予感に思わず額に冷や汗が吹き出る
ものの、だからと言って動かない訳にはいかない。彼女はそう決めたのだ。
「離して下さい! お姉様に何があったのか教えてくれないんなら、私が行って確かめなきゃ――」
「喰われたのだよ、跡形も無く……な」
 言葉の先を紡いで放たれた言葉に、男の手に抗おうとしていたユリの動きが止まる。耳から入って来た言葉がまる
で聞いた事もない異国の言葉であるかのように、彼女の中で全く理解できなかった。頭の中でぐるぐると思考が巡る。
 喰われた……食べ、られた? お姉様が? 何に? ……あっは、あははっ。でっ、出鱈目に決まってる! そん
な非現実的な事がある筈ないじゃない――と自分に言い聞かせてみたものの、この場所の存在自体が非現実的である事は
明らかだった。加えてレイカと別れたのは密林の奥。それこそどんな猛獣がいても不思議ではない。
 思考を巡らせれば巡らせる程に、現実味を帯びてくる男の言葉。こんな場所にさえいなければ笑い飛ばせる内容だ
が、どんな事が起こってもおかしくない状況が整ってしまっていた。そう頭が理解した時、ユリは男の手に抗う気力
どころか立っている気力さえ失い、再び膝を折ってその場にへたり込んだ。何度も何度も口の中で「嘘だ」と繰り返
しながら。

215 :
負けずに更新

216 :
異星人物に1票!!

217 :
順番に並ばされて何時自分が食べられてるのか
恐怖に震える少女っていいものだよね

218 :
どっちもわっふるわっふる!

219 :
その蟲は女王蟲が居て一つの群れが一つの生き物のように生きている
女王蟲がねば群れもぬ
その蟲は人間の女性の体に寄生し脳を食い尽くす
だがその蟲は宿主をそのまます事はしない安全な巣を長期間維持するため自らが脳の代わりをする
一匹一匹が微弱な電気信号を記憶し仲間と共有することで宿主の人格を再現し体を維持させる
そして蟲の繁殖期になると宿主に交尾をさせオスの精液を集めさせる
精液は女王蟲の栄養源として利用される
とか考えてみた

220 :
会場は広く、多くの異星人が興味津々に入ってきた娘を品定めしている
「あの娘、いい形の太腿をしてるよな。ああいう肉は焼き上げたらいい肉汁が出てくるんだよ」
「いや、ああいう食感のよさそうな太腿は生で頬張るのがいいんだよ」
「うちのレストランに持ち帰りたいなぁ。期間限定のメニューにちょうどいいよ」
「あっちの娘なんかどうだ?清純そうだし、あんな娘の性器とか子宮が美味しいんだよ」
「膣や子宮の質の良さはここの解体販売の隠れたウリだからな。是非競り落としたいけど一人一個しかないから高値がつくんだよな」
「お?那美ちゃんがいるよ?」
「さすがに高嶺の花だよ。でもオークションくらいは参加しようかな。」
「やめとけ。そういうのより、あっちのあの娘もたいな儚げな顔立ちの娘を目の前で食べるのがいいんだよ。ああいう娘が食べられる表情が生で見えるのがここの醍醐味だからな」
「だったらあの勝気な娘の内臓を目の前で食べるのもいいぞ。去年それやった時のことが忘れられないなぁ。青ざめた顔で自分の内臓を食べられてる時の顔と言ったら」
会話は取り留めもなく続く
会場の中央上段には多くの調理器具が配置された調理台があった。
解体販売の時は、この調理台で解体されることになっている。

221 :
奉仕活動の説明が続く
「ご存知かと思いますが、ここでは商品の味見のみとさせていただきますのでかぶりつきなどは禁止させていただいております。
お召し上がりはここで行われるオークションで落としていただくか次の解体の時にお願いいたします。なお、お買い上げされたお金のうち…」
その話を真剣に聞いているものがいた。
優香だった。
生徒を買った金額のうち学費を超える分は生徒本人の取り分となるのだ。
優香の家は貧しく、そのお金が家族を助けることを知っていたのだ。
「…それでは、味見タイムを開始させていただきます。順番もございますので譲り合ってお願いいたします。」
それを境に生徒たちを取り囲む異星人たちは巨大な口を広げ、生徒たちにむしゃぶりついた。
もちろん、噛み千切りはしない。
ある異星人は腕を丸ごと口の中に入れては舌でなめまわし、別の異星人が太腿にむしゃぶりついては舌で肌のきめと弾力を楽しむ。
その間に異星人二人が制服をまくり上げてそれぞれに乳房を口に入れては口の中で飴玉のようにもてあそぶ。
さらに大きく広げられた股間から下着をはぎ取り、むき出しになった股間を頬張り、性器を舐りまわしてあふれてくる女性の液体を味わう。
異星人にもいろいろなのがいた
彼らは若い時期には花のような香気を放っているのだが、加齢とともにそれがねっとりした体液に変わっていき、独特の香りとともに体を覆う
ここに来ている異星人の大半は金満家で体液をたっぷり帯びさせていた。


222 :
生徒たちはあっというまに異星人に取り囲まれて味見されていった。
最初は取り囲む異星人の多くから放たれる独特のにおいと脂ぎった表情に誰もが顔を引きつらせた。
しかし、強固なリボンで拘束された体は逃れることができない。
やがて、少女たちは異星人に全身を蹂躙され、意思にかかわらず体から解放される快感に身を委ねながら女性の滴を垂らすこととなった。
「あ…あ…あん…いや…」
「ん…ぐぅ…あふぅ…」
こらえきれなくなった嬌声がいたるところで上がる。
「いや…やめて…あぁ…助けて…ママ…」
必で助けを求める娘もいた。美穂だった。
美穂の周りには中年期を過ぎた異星人が寄り集まっていた。
異星人たちはねっとりした体液を美穂の裸身にまと割らせながら美穂の体を味わっていた。
清潔好きの彼女にとって異星人の唾液だらけにされるのは耐えられないことだった。
美穂は涙を流しながら皿から逃げようともがくが、それはかなわなかった。
彼女たちの首や手足に結びつけられたリボンはその下の皿に強固に結ばれていて、いかにあがいても皿から逃げることはできなかったのだ。
異星人の一人が皿の上のトマトを口に入れるとともに美穂の股間を頬張った。
異星人の口の中で弾けたトマトと美穂の股間から出た愛液が混ぜ返され、混合した液体が美穂の膣に流し込まれてさらに愛液となって流れる。
その感覚に美穂は言葉を失い痙攣した。
続いてほかの異星人が美穂の股間にイチゴを押し付け、果汁と愛液の混合液をすすり上げる。
美穂は涙を流しながらも股間から洪水のように愛液を垂れ流す自分の体をどうすることもできなくなっていた。

223 :
一番人気の那美は他をはるかに超える異星人たちに取り囲まれて嬲りまわされていた。
すでに裸身は異星人の体液と唾液、さらにトマトや果実の果汁まみれになっていた。
意識は半ば消失寸前になっていて、体だけがビクビクと快感を受け続けていた。
同じように多くの異星人に取り囲まれて味を見られながらも必に自分の体をアピールするものもいた。
「はぁ…ぁ…あたしの味…もっと…見てください」
優香だった。彼女にとって自分を高く買ってくれればくれるほど家族が助かるのだった。
彼女は少しでも自分を高く買ってもらえるように快感にあえぎながら群がる異星人にアピールし続けていたのだ。
「あん!…あたしの足…美味しいでしょうか?」
「も…もっと…あたしのアソコ…味わって…ください」
快感に悶えながら必に自分を売る娘は優香以外にも何人かいた。
いずれも家が貧しく一円でも高く自分の体を売りたい娘たちだったが、中にはそうでない理由で自らを異星人に売り込む娘もいた。

224 :
「おねがい…美穂と一緒に…あたしも買ってください…あたしの体…美味しくないかもしれませんけど…がんばりますから…」
美穂を味わった異星人たちに必で訴えるのは佳恵だった。
人気のあった美穂と違って佳恵には美穂程の異星人は来なかった。
美穂が買われるのなら、せめて一緒に買ってほしかった。
「美穂ちゃんと仲良しなのかい?」
一人の異星人が声をかけた。彼はここでは珍しくねっとりした体液を身にまとわせていない。
どちらかといえばハンサムな顔立ちをしていた。
それゆえに他の娘の前を通った時も、脂ぎった異星人に嬲られながら
「あたしの味、見ていってください」といわれてきていた。
彼女たちにとってもどうせなら若い異星人に味見してほしかったからだ。
それらはいずれも「彼女たちにとっての口直し」が目的だったから、ほどほどに味見だけするか素通りするかしていたのだが、
その中でも買いたいとおもった娘は比較的長い時間味見をしていた。
美穂もその中の一人で、じっくり彼女の体と味を見ていた。
思った通りの美味だったと思って引き揚げていたところ、佳恵の言葉が耳に飛び込んだのだ。
「はい、そうなんです。だから、お肉になるときも一緒にいたいんです。一緒に食べてほしいんです。あたしのお肉なんか美味しくないかもしれませんけど」
佳恵はそういいながら異星人に股間を開く
異星人は佳恵の股間に舌を割りいれてきた
「ああ…あたし…がんばるから…あたしを…買ってください」
佳恵は異星人のもたらす快感に悶えながらも自分を買ってくれるように訴えていた。
広間は異星人たちに犯される生徒たちの嬌声で埋め尽くされていた

225 :
展開が盛り上がってきたね
次からが本番だろうし楽しみ

226 :
いい文章だね。美味しく食べられるところを期待

227 :
いよいよ佳境ですネ。
各々が解体され、調理されるシーンを期待しています。
また味比べなどしてみるのも、一興かと。
地獄さんも頑張って下さいネ。

228 :
 男はニタリと妖しげな笑みを口元に浮かべる。尤も、それは口髭に覆われて外から見る事は適わないが。
「さて……話を戻そう。君は償わなければならない。彼女をあんな目に遭わせた報いを……その身体でな」
 男の言葉はユリの耳に届いただろうか。彼女の目は密林の奥に広がる暗闇に向けられたまま、瞬きさえしなかった。
枯れてしまったのか、涙も浮かぶ事はなかった。その視界に映るのは幻――……歩き去ろうとするレイカの後姿だけだ。
 ユリはレイカの後姿に手を伸ばそうとした。「行かないで下さい」と叫ぼうとした。だが、それが幻である事は誰よ
りも彼女自身が分かっていたため、身体は動く事はなかった。
 精神が崩壊したかのように頭の中が真っ白になり、混乱するユリ。男は彼女がそんな状態でも容赦しなかった。
 否、容赦する必要すらなかった。
「――えぐっ!?」
 男はユリの肩を掴んでいた手を移動させ、素早く彼女の細い首を掴んだ。首は圧迫されるどころか、メキッと骨が
軋む音さえした。相変わらずの異常なまでに強い力だ。それこそ本気で力を込められれば首が握り潰されてしまいそ
うだ。男はそれだけでは終わらず、彼女の身体をそのまま背中から地面に押し倒した。土埃が舞い、風と共に流され
ていく。
 
「か……っ、がふっ、ぁ……が……ぎ……っ!」
 空気を吸い込む事ができない口がまるで魚のように無意味に口を何度も開閉する。かろうじて搾り出せた嗚咽がユ
リの苦しさを物語っている。途端、ユリの人間としての――否、生物としての本能を取り戻した。自責の念など軽々と
吹き飛ばすそれは、『にたくない』というただ一つのシンプルなもの。どんな人間でもどんな心理状態でも天国へ
の階段、あるいは地獄への奈落を垣間見て、抗わない筈がない。
 男はいつの間にかユリの上に馬乗りになっていた。行動に反して男の目から気は感じられなかった。空ろな目で、
何を考えているのか読み取る事ができない。ユリは必に両足をバタつかせ、首を掴む男の手に両手を伸ばした。結
果としてどちらも徒労でしかなかった。急所を蹴り飛ばそうとも、手に強く爪を立てても、男はまるで痛覚がないかの
ように微動だにしなかった。

229 :
痛恨のミス、タイトル間違えたorz

230 :
ユリのシーン想像しただけでおちんちん痛いお

231 :
http://homepage1.nifty.com/shy/index.htm
ここの自作官能小説に掲載されている
【惠 淫花のしたたり】
は女の子が花に捕食されてしまう話
めちゃ迫力あった。。。

232 :
 意識が遠くなっていく寸前、ようやくユリの首を掴む男の手が弛んだ。それでも彼女の身体を地面に押し倒し続け
る力は残してある。口と肺をつなぐ道をようやく解放された彼女は濁った堰をしながらも必の思いで深呼吸を繰り
返した。
「……君はまだ“鬼ごっこ”に参加しているという事実を忘れてはならない。ここにいる以上は何を喚こうが、“鬼”に捕まった時点でゲームオーバーだ。そして君も彼女達と同様に……ゲームオーバーなのだよ」
 ユリは決して“鬼ごっこ”に参加していたという事実を忘れた訳ではなかったが、レイカの一件のせいであまりにも
無防備だった。危険意識が著しく欠如していたのは、先程まで寝そべっていた事からも明らかだ。
 “鬼”に捕まればどうなるのか――……それを聞いてさえいれば、そんな無防備になる事はなかったのかもしれない。
レイカに対して酷い事をせずに済んだのかもしれない。いや、そもそも“鬼ごっこ”に参加しなかったかもしれない。
 ―-全ては後の祭りだった。男の言葉が何を意味するか理解した時には全てが手遅れだった。
 ユリはもう、“鬼”の魔手から逃れられない。
「――そう、私も“鬼”なのだよ」
 男がユリの耳元に口を近付けてそう呟いた途端、男は目の色を変えた。片目が蒼く輝く様は何処かで見覚えがあった
ユリだったが、その記憶を掘り起こしている暇などない。男の手がユリのブラウスの首元を掴む。男が何をしようと
しているのかと嫌な予感が過ぎったものの、彼女に抗う術はない。せめてもの抵抗で相変わらず両手足を激しく動かす
ものの、やはり徒労でしかなかった。
 ―-ビリリリリッ。
「いっ、いやあああぁぁっ!!?」
 ユリが身に着けていた衣服は紙のように破れやすいものだったのだろうか。そんな筈はなかったが、男が軽々と彼女
のシャツ、スカート、そして下着を引っ張ると、それらは全て破れてただの布切れと化した。瞬く間に露になるユリ
の素肌。レイカ程ではないが豊かに膨らんだ乳房、その反面恥部には陰毛が生えておらず小さな割れ目が丸見えだ。
無論、恥部は濡れていなかった。

233 :
wktk

234 :
>>231
最近こういうエロくて怖い系の小説ってあまり見ないね
久しぶりに面白かったYO

235 :
age

236 :
age

237 :
 両手を動かす度に豊満な乳房が波打ち、柔らかに動く。両足を動かす度に小さな割れ目と菊座が垣間見える。ど
ちらも非常に官能的な光景だ。犯されまいと足掻くその姿もまた、男を興奮させる仕草に一役買っている。男の局
部が見る見るうちに黒いズボンの外からでも見える程に膨らんでいく。力も強ければ局部も大きい。男の股間はま
るで大人の握り拳を一つ詰め込んだかのように膨れていた。
「やっ、やだぁっ! やめてくださいっ!!」
 叫びながら何度も男の身体を蹴るユリ。片手で首を押さえ込んでいる以上、もう片方の手だけで彼女の両足を広
げさせる事は困難だ。抵抗できないように彼女を痛めつけるのは容易だったが、男が選んだその方法は恐らく、ど
んな強姦魔でもした事がないであろう卑劣かつ残忍なものだった。
 男はユリの右太腿に手を回し、掴んだ。手に吸い付くような柔らかさに思わず撫で回したくなるが、それは彼女
を壊してからでもできる。彼女にとってその行為は気持ちの悪いものでしかなく、嫌悪感しか込み上げて来なかっ
たが、次の瞬間には思いもよらぬ激痛が走った。
「ひぎぃっ!!?」
 ボキンッ、と鈍い音が響く。
「ああああぁぁぁっ!! 痛い痛い痛いぃぃぃっ!!」
 男の力はユリが想像した通りだったが、まさか本当に大腿骨が圧し折られてしまうとは思いもよらなかった。し
かも片手の握力のみでだ。生まれて初めての骨折の痛みに悶絶するのも束の間、男の手は太腿から離れると、即座
にもう片方の太腿へと伸びる。それに気付いたユリは、既に枯れていると思っていた涙を宙に飛び散らしながら、
両足の力を抜き、叫んだ。
「もっ、もう抵抗しませんからぁっ!! 好きにしていいですからぁっ!! 痛いのだけはもうやめ――」
 ユリの両足がだらんと脱力するのが分かったが、当然、男は聞く耳など持たない。
「ぎぇえええっ!! ひはっ、ひぃぃぃぃっ!!」

238 :
リョナっぽくなってきてしまった
あまり凝った描写はしてないと思うけど、苦手な人はごめんよ

239 :
>>231
主人公の女の子が花と同化し
周囲の景色は見えてるいるのに
しゃべれない場面は
実によく書けている

240 :
自演乙
捕食展開が楽しみ

241 :
ユリのエロ捕食wktk

242 :
人食い花か おそろしい

243 :
>>242
もういいから。

244 :
 二度目の鈍い音はユリの品のない悲鳴によって掻き消された。両足の大腿骨を折られるという想像を絶する程の
激痛は決して言葉で言い表せるものでなく、彼女の口からは人間のものとは思えない獣のような鳴き声が発せられる。
 男は自分を犯したいのだと思った。だから大人しく受け入れれば破瓜の血が流れようともそれ以外で自分を傷付
けられる事はないのだと思った。だが、甘かった。男は慈悲の欠片も持たない。ユリは完全に抵抗する気力を
失い、焦点の合わない目で男の顔、あるいは空を見ながらだらしなく全身を伸ばしてピクピクと痙攣する。
「ぅあ……ああぁ……っ、ぅぅ……ぅ……っ」
 嗚咽を漏らし、半ば放心状態のユリの顔を見下ろしながら、男は履いていたズボンを下ろした。これ以上なく
いきり立った男の逸物が飛び出す。日本人の物とは思えない大きさと太さだ。血管がはっきりと浮き出て見える。
 ユリはズボンを下ろす音を聞いていたものの視線を下へと向ける事はなかったため、そこにある筈の物がない
違和感に気付かない。尤も、それに気付いたところで事態が好転する事はあり得ないのだが。
 男はペニスの先端をユリの恥部に擦り付け、入り口を弄りながら笑う。
「フフッ……痛いかね? だが君の友達が味わった苦痛はまだまだこんなものではないぞ……?」
 ユリの割れ目は当然の如く、全く濡れていない。どんなマゾでさえこの状況で恥部を濡らす者はいないだろう。
ましてや彼女はマゾではない。ある程度の自己防衛として膣内に愛液を分泌するだろうが、両足の激痛に苛まれ
ている今ならどうだろうか。いずれにしろ、濡れてもいない膣にペニスを無理矢理挿入しようとしている男は正気
の沙汰ではない。
 膣口がペニスによって徐々に押し広げられる。互いに潤滑油のない肉棒と肉壷が摩擦によって衝突し合う。
一方的に拒否しているのは膣の方であるのは明らかだ。ユリは処女だ。膣に異物を挿入した事など一度もない
ため、その入り口は非常に狭い。初めての時は人差し指一本挿入されるだけでも痛みが走るというのに、一気に
男のペニスのように大きなものを受け入れられる筈などなかった。
 受け入れられなくとも、受け入れざるを得ないこの状況。ユリに選択肢は与えられていない。
「っ!!?」
 ある程度膣口を押し広げたところで、男は強引にペニスを奥まで突き入れた。ユリの背中が大きく仰け反る。
激痛に激痛が重なると脳が混乱して、悲鳴を上げるという単純な命令さえ出せなかった。激痛に悶絶する事に
夢中で呼吸さえできなくなる。
「がぁ……っ、はふっ……ぐぅ……っ!!?」
 破られた処女膜、抉られた膣壁、裂けた膣口から溢れる血が膣内に充満していく。ペニスによって完全に
塞がれた唯一の出入り口。ペニスが抜かれた時、それは恐らく尿のように膣口から噴出するのではないだろうか。
だが、まだまだその時ではない。これはまだ序の口なのだ。ペニスを突き入れただけで満足する男ではない。

245 :
えろすぎ
俺もこの怪物になりたい

246 :
いまいちやね

247 :
>>246
ごめんなさい

248 :
俺は好きだよ!
毎回wktkしてるよ!

249 :
ストーリーとしては優れてるんだけど
ちょっと残酷すぎる

250 :
>>248
ありがとう
>>249
捕食=リョナの一種と思ってたから大丈夫かなと思って書いてた
捕食以外のリョナ色が強いのはユリだけの予定

251 :
捕食描写が薄いのでコメントしづらい

252 :
リョナも大好物です。
これまで色々なパターンで書いてくれてたからこういうパターンもありだろ。

253 :
俺もリョナは大好物だな

254 :
リョナとは「猟奇的オナニー」を略した隠語で、主に女性である対象が痛めつけられる描写(悲鳴等を含む)を見て読み手側や視聴者側が興奮する現象を指す。作品の形態やジャンルによっては対象が少年を含む男性であることもある。
具体的な定義づけは明確にされていないが、以下のシチュエーションにおいて性的興奮を覚えることがリョナに相当すると思われる。
1.着ている服がビリビリに引き裂かれる等の精神的苦痛。
2.何かしらの物質・物体にまとわりつかれる肉体的・精神的苦痛。
3.強姦(レイプ)
4.性的行為を目的としない暴力による肉体的苦痛。
5.切断や四肢欠損等の回復不能な肉体的損傷を伴い、時に絶命に至る猟奇的行為。
1.〜3.は「切断を伴わない行為はリョナではなく、単なるエロ妄想である」との意見もある。
以下、どんどんエスカレートしていき、5.で興奮する場合は極度の重症。

255 :
つまりここの住民は極度の重症であると言いたいのか

256 :
捕食SSはどう考えてもほとんどの場合女の子ぬんだし…
普通にリョナ趣味の一部として楽しむもんだと思ってたわ

257 :
 暖かい血がペニスを包み込み、熱い膣壁が締め付ける。気を許せば追い出されてしまいそうな感覚の中、男は
ゆっくりと腰を引き、そして再び突き入れた。血に塗れたペニスの先端部は子宮口まで届いている。男は二度、
三度それを繰り返す事でペニス全体に血を擦り付けた。粘り気のある愛液の欠片もない今、潤滑油と化すのはユリ
の血でしかないのだ。
 ユリの折れた両足を抱えながら、男は腰を激しく前後に振り始める。そうしている内にペニスと膣口の僅かに
空いた隙間から血が垂れる。暖かい血が彼女の菊座まで垂れると、その感触が不愉快だったのか、あるいは偶然
か、菊座がキュッと引き締まった。彼女の身体に覆い被さっている以上、位置的に男がそれを見る事は不可能
だったのだが、男はまるでそれが見えていたかのように右手を移動させた。移動させた先は彼女の菊座だ。人差し
指を立てて垂れた血を掬い上げ、親指と擦り合わせて塗り付ける。そして人差し指を第二間接まで一気に菊座へと
突き入れた。二つの穴が更に引き締まる。
 何処が痛いのか。何が痛いのか。何が不快なのか――……ユリにはもう分からなかった。せいぜい腹の中で異物が
蠢いている感覚しかない。激痛を耐え切れないと判断した脳がどうやら“現実逃避”を選択したようだ。痛覚を麻
痺させるどころか思考回路をもショートさせている。本当に自分を守るためであれば“気絶”を選択するのが妥当
だろうが、それを選択しなかった理由を解す者は当人も含めて誰一人として存在しない。
 全てが物事が曖昧でしか認識できなくなったユリは、壊れた人形のように放心する。完全に男になされるがまま
だ。時折濁った吐息を漏らすだけの彼女だったが、何を思ったのか徐に右手を天に伸ばした。空高くにある太陽や
雲を掴もうとしているのか、何度もその手を開閉させる。
 オネエサマ……助ケテ……コンナノ嫌ァ……助ケテ、下サイ――とかろうじて頭に浮かんだレイカの顔に縋るユ
リ。そんな心の叫びはいつしか喉まで到達しており、細々とした小さな声が漏れるようになる。
「……すけて……お……さま……たす、け……おねえ……さまぁ……」

258 :
きてた!

259 :
負けずに
試食タイムが終わった。会場には脱ぎ散らされた制服や下着と、放心状態の娘たちが横たわっていた。
彼女たち全員が異星人の唾液まみれになっていた。
股間から野菜や果物の汁、愛液、唾液の混じった液体をだらしなく垂れ流している娘も少なくなかった。
異星人たちがオークションへの入札をしている間に彼女たちは広間から下げられていった。
下げられた彼女たちは控室で順にシャワーを浴びて体を綺麗にして、待つ。
控室では服は与えられず、誰もが全裸で待機していた。
佳恵が控室に着いた時には、そこには同じ顔の二人がまっているだけだった
「あ、二人とも先に上がってたの?うわあ、この姿じゃどっちがどっちかわからないかも」
佳恵はそういって笑いかける。
「嫌ね、あたしが由梨でこっちが絵梨よ」
そういわれても服を着てない二人はどっちがどっちかすらよくわからないほどよく似ていた。
由梨と絵梨は双子だったからだ。
「みんなまだシャワーを浴びてるみたい。あたしたちは急いで出てきたからね」
「だってこれが終わったらバラバラになっちゃうんですもの。最後のひと時を長く過ごしたいから」
「いいなぁ、二人とも仲良くて」
そういう佳恵。
彼女たちはふたりとも同じテニス部に所属していたせいか、ずっと行動は同じだった。
そして、それはこんな時も変わらなかったのだ
「あ、優香があがってきた」
それを皮切りに控室は徐々に全裸の少女で埋まり始めていった。
それと同時に、会場では試食販売の結果をもとに一人まるごとで買い受けたい異星人による入札が始まっていた。

260 :
最後に美穂と那美が控室にやってきたころには入札の結果は出ていて、彼女たちに伝えられた。
優香はその結果を聞いて喜んだ。
彼女を買う人が現れたのだ。しかもかなりの高値で。
よかった。これで家族も助かる。
遠からず自分が食べられてしまうことには変わりはなかったが、それでも高値で自分が売れたことはうれしかったのだ。
「よかったね、優香」
控えめに声をかける杏子。
彼女には買い手は現れず、解体販売に回されることになったのだ
「優香、お願いがあるのだけど…」
佳恵は目の前が真っ暗になったような感覚を味わった。
佳恵は最後に会った異星人に買ってもらえた。
しかし…美穂は違った。
美穂と那美は、解体販売終了後に行われる晩餐会に供されることになったのだ。
最高額をつけた二人については終了後別料金で行われる晩餐会に提供されることとなっていたのだ。
「そんな…」
佳恵は呟いた。美穂と一緒に買われることを望んでいたのに、こんなところで別れてしまうなんて

裸身で待つ娘たち。
彼女たちに一人一人に係員が回っていく。
解体されるものには痛みを麻痺させる錠剤。
落札されたものには頭部に機械を埋め込まれた。
この機械は頭頂部から耳までを覆うもので、重くはなかったが遠目からでも目立ち、外すことはできない。
これは、いつ食べられるかわからない彼女たちのために痛覚を麻痺させるとともに、その他の感覚、動きの一部までを落札者が意のままにできる機械である。
それとともに、これは商品タグでもあった。
これをつけている娘は仮に街で逃げても人間としてはみなされず、食肉として届け出られ。名乗りでがなければ解体される。
人としての権利を失うタグでもあった。
タグをつけたまま脱走した娘はたまに出てくるが、逃げ切れることはほとんどない。
服を盗み、タグを隠して流離っていたが、自分のクローンが自分として生活している以上どこにも行き場はなく、
いずれタグを発見されて捕まってしまうか生活のすべを失い自ら名乗り出る。
運悪く買主に見つかった娘が逃走、街中で生きたまま食べられてしまったこともあり、しばらく語り草にもなっていた。

261 :
解体される娘はそれぞれに錠剤を飲んで、指定された台に上がる。
それは先の皿とは違った無機質なステンレス製のものだった。
これに上がると二度と自分の意志で降りることはできなくなる
努めて冷静に上がろうとする者もいれば、最後の歩みに感慨を込めるものもいた。
足がすくむ者もいれば、泣き出すものもいたが、彼女らは係員にかつがれて台に乗せられた。
杏子は自分の足を手で触りながらしばらく考え込んでいた
この体も、今からお肉にされてしまう。
上がってしまえばもう、この足で地面を蹴ることもできなくなるのだ。
自分の裸身に包丁が入り、目の前でこの足や体が食べられることを想像し、上がるのを躊躇してしまう。
はっきり言えば怖かった。
そこに、泣き叫びながら係員に担ぎ上げられる声が聞こえた。
「唯…」
同じ陸上部の唯が、泣き叫びながら台に乗せられていた
「やだ…やだよぉ…お肉にされちゃうなんて…嫌だぁ」
そういいながら係員に担ぎ上げられて手足に皮のバンドをはめられる。
それをみた杏子は覚悟を決めた。
せめて、最後は自分の足で台に上がろう。
杏子はスタートラインにつくような表情で自ら台に上がり、係員にバンドをはめられた。
彼女たちの体は解体のための線が引かれ、部位ごとに番号が書かれた。
台に乗せられた娘の隣でタグをつけられた娘が全裸で立っている娘もいた
解体されるとともに、目の前でその肉を食べるという人もいる。
そういう人のために調理する人が隣につくのだが、解体される人が生徒の中から調理人を選ぶこともできた。
優香もその中の一人だった。
同じようにクラスメートの隣に立っている娘が何人かいた。
那美と美穂は係員に連れられて別室へ行くことになった。
これを逃したら美穂とはもう会えなくなる
そう思った佳恵は美穂の後を追いかけていった。
佳恵は、係員に大きな声で言った
「お願いです。あたしも美穂と一緒にいたいんです。あたしも一緒にお料理にしてください」

262 :
解体販売が行われる会場にはすでに多くの異星人がその時を待っていた。
その会場が一時大きなどよめきに包まれる
那美と美穂が現れたのだった。
「解体販売会終了後の晩餐会に出品される二人です。
この二人は、今回の入札で最高額を記録いたしました。
是非、お持ち帰りいただきたいのですが、この解体販売の趣旨は「当女学院の生徒の成長を見ていただく」ことにありますので、
より多くの方に平等に味わっていただくためにこのような措置を取らせていただいております。
説明が長くなりましたが、お二人には自己紹介をお願いしたいと思います」

二人は全裸を見せつけるように一段高い調理台の上を歩く。
「きれい…」
見とれるように、じっと見ている娘がいた。
佳恵だった。
頭にはタグがついていた。
彼女は美穂とともにいることを懇願したが、結局容れられず、自分を買った異星人の傍にいたのだった。
「本当は、彼女も一緒に買いたかったんだけどなぁ」
異星人はそういった
「ここでいろんな娘を買ったけど、君みたいな娘と彼女は味の取り合わせが絶妙なはずだ。」
「あの…」
佳恵は気になっていたことを聞いた
「あたし、美穂と一緒にしてほしいといわれたから買ったんですか?その、同情とか…ごめんなさい、自分から買ってと言ったのに変なこと聞いて」
異星人は言葉の意味を組んで笑っていった
「そんなことないよ。君があんなことを言わなくても私は君を買っていたさ。でも、美穂を買えなかったのも残念なんだよ」
異星人は続けていった
「僕なら君の魅力をすべて引き出すことができる、でもそのためには相性のいい素材も必要なんだ。本当に魅力的なのは君なんだよ」
どこか秀麗な印象を与える若い異星人の顔を見て、どこか不思議な感情が浮かんだ

最初に自己紹介の場を与えられた美穂は、堂々とした態度で自己紹介を終えて退場した。


263 :
続く那美は異星人が用意したマイクを握り、全裸のまま立つ。
「今回のサプライズイベントは那美さんのラストコンサートです。彼女の最後の歌声をじっくりお聞きください」
メロディーが流れる。
那美は、一糸まとわぬ姿のまま、いままでステージで歌ってきたのと同じように歌い、踊る。
異星人たちも調理台の下の娘たちも、今の状況を忘れて盛り上がっていた。
那美も、自分の最後の歌声を聴いてもらおうと、今まで以上に力の入った歌声を披露した。
コンサートは終わった。
那美と美穂は、奥の部屋へ移っていった。
晩餐会のために料理されるために。
その頃会場の外で、急ブレーキの音と衝突音が鳴り響いたことに、会場の中の人は誰も気づかなかった。
解体販売が始まる

264 :
本格的なのは次回からかな
次の交信も楽しみだ

265 :
やはり異星人ものに1票!!

266 :
小説『地球外生命体による捕食活動』
http://faith00.sakura.ne.jp/datasp/gen1spanov.html

267 :
どれも読み応えあるなあ
素晴らしい

268 :
探せばいいサイト結構あるねー

269 :

こういうのも好きです。
http://eirian.h.fc2.com/eirian5.htm#34
http://panorama.dip.jp/zikken/oni.htm
http://home.att.ne.jp/theta/genesis/sm6/satoko.html

270 :
直リンするとか正気かよ…

271 :
URLだけで内容が解るしここじゃhは抜こうな

272 :
 漏れた言葉に男が反応し、ぴたりと動きを止める。相変わらず可笑しな事を言う女だ、とでも思っているのか、
クスクスと笑い始める。その笑い声が徐々に高くなっていく。いや、声色が変わっていくという表現が正しいだ
ろうか。しがれた声から少年のような声に。それは程なくして少年のような声から女性の声に。
 ――そして、女性の声からユリにとって最も聞き覚えのある声に。
「…………呼んだかしら?」
「え……」
 ユリを犯している男から発せられた声。それは聞き間違えられない程に慣れ親しんだレイカの声。
 黒い帽子を外すと、中に詰められていた長い髪が重力に引かれるままに舞い落ちる。顔面を覆っていた付け髭
を外すと、若々しいその素顔が露になる。
 ぼんやりとぼやけたユリの視界。やがて目の焦点が合うと、彼女はようやく男の素顔を見る事ができた。
「はぁい、ユリちゃん。今の気分はどう?」
 ユリを犯していたのはんだと聞かされていたレイカだった。そもそも男でもなかったのだ。妖しげな笑みを
口元に浮かべ、いつもと変わらない目で彼女を見下ろしている。唯一違うのはやはり片目の色が青くなっている
事だ。ユリはようやく思い出した。その青い目はコンサートホールで出会ったクルミの目と全く同じなのだ。
それが何を意味するか、彼女には到底見当も付かない。
 まるで金魚のように、ユリはパクパクと口を開閉させた。
「お、ねえさま……?」
「あっはは♪ キョトンって目になってるユリちゃん、ちょっとだけ可愛い。さぁって、これだけやってまだ喋れ
る気力があるって事は、頭のネジが一本外れちゃったのかな? あぁっ、ユリちゃんのアソコ、急にキュッて引
き締まって気持ちいい……っ!」
 ますます混乱するユリ。彼女は頭の中で何かが爆ぜるような音を聞いた。既に堕ちるところまで堕ちていた思
考回路が完全に破壊される。そうなった彼女がとった行動は、笑う事だった。
「あはっ、あははは……はははっ」

273 :
わっふるわっふる!

274 :
下げ進行

275 :
ふむ

276 :
なんぞこれ

277 :
ステンレス製の台に乗せられた娘たちが会場に運ばれた。
迎える会場の異星人たちの歓迎や拍手は同じだったが、
彼女たちの表情は全員恐怖におびえるものばかりだった。
泣いたままの娘もいた。
中央の調理台を挟んで、片方に異星人がテーブルにつき、反対側に台に乗せられた娘たちがいる。
彼女たちは一名ずつ順番に解体されることになっている。
その順番はランダムで決定され、彼女たちにはわからない。
誰もが、自分がどの順番で解体されるかわからないのだ。
その不安も彼女たちの恐怖を増していた。

最初の一人の名前が発表される。
唯の名前が挙がった。

278 :
会場に運んでからも暴れ続けていた唯に、会場中からの視線が集まった。
急激に集まった視線と拍手に気圧された唯は、青ざめた表情のまま中央の調理台に運ばれる。

傍には彼女の体の部位ごとにボードがあり、そこに部位ごとに価格が書かれていた。
競り合った場合はこの値段は上がっていくことになっている。
さっそくはじまっている競りをどこか遠い目で見ていた。
今の彼女にはそんなことなどどうでもよかったからだ。
唯は異星人に右足を抱え上げられバンドを外される
足のバンドの部分には逃げようともがいたための傷がついていた。
異星人は唯の足を捕えたまま付け根に止血のためのバンドをつけ、横の異星人が大きな包丁を唯の足に入れて手際よく解体していく。
足に包丁が入り、唯の引き締まった足が解体されだすと、唯はあきらめたように呆然と自分の足を見つめ始めた
最後の抵抗のように涙を流し
「やだ…やだよう…」
と小さな声で呟きながら。
膝から下の肉づきのよいふくらはぎが切り落とされる。
唯の足は、調理スタッフに渡された。
調理スタッフは切り分けられても陸上部で鍛えられた締まりの良さを残す唯の足を香辛料の入ったソースに漬ける。
そして、それを灼熱したグリルに乗せた。

279 :
広間に、独特のにおいが広がり始めた。
唯の肉を焼く匂いだった。
当然その匂いは調理台の上の唯自身にも届いた。
「うっ」
自分の肉が料理されて焼かれる匂いに唯は目を背ける。
その匂いは感覚を失った足とともに、自分がこれから食べられるのだと実感させるものだった。
調理人の腕により、プリプリした肉感とうまみを残したままグリルで焼かれた唯の足は、皿に盛りつけられる。
香味野菜や花により美しく装われた唯の足だったものは異星人の並ぶテーブルの一角に運ばれる。
異星人はやや若めの風貌で、行儀よくナイフを使って唯の肉を切り分けていく。
唯の肉が異星人の口に納まった。
じゅわっと肉汁を垂れ流しながら異星人はおいしそうに唯の足を食べていた。
彼女の視界に鍛錬の賜物であった美しい足が食材として食べられるのが見える。
異星人は、締まりの良いプリプリした食感を味わいながら唯を味わう。
それに続いて唯の足が次々と解体されていった。
脛は大きな寸胴で煮込まれて柔らかいシチューとなり、太腿は競り合いの末に多くの異星人に切り分けられた。
「あああぁっ!!」
絶叫が響く
唯の左足が外される悲鳴だった。
唯の左足は異星人に丸ごと買われたために根元から切り落とされることになったのだ。
すでに骨だけになった右足に続いて左足に包丁が入り、骨を根元から外された。
絶叫が止んだ時、唯の下半身には骨だけが残った右足があるだけだった。
その右足も、造作もなく外される。
これで、唯の体からは足が完全に失われた。
自分の足が、包装されて買われていくのをじっと見る唯。
もう彼女には泣く力も残っていなかった。

280 :
足を失った唯の視線は、かつて足があったところに向けられていた。
なんで、あたしこんな目にあってるんだろう…そう小さな声で呟きながら。
彼女が地道な練習で培ってきた足は、もうすべて異星人に食べられてしまったのだ。
足の断面だけが残る腰を見下ろす唯の視界に、ねっとりした体液をたっぷり流す異星人の口が入ってきた
「ひっ…」
怯える唯に、異星人はこういった
「君のお尻の肉、とてもおいしそうだから生でいただくよ。」
唯は仰向けにされ、尻にバターを塗りつけられる
ひんやりした感覚が気味悪かった。
大きく開いた口が唯の尻にあたる。
自分を食べる異星人の表情を唯は見ることはできなかった。
ガブリ
!!!!
解体されるときにはなかった「食べられた」という生の衝撃が唯を襲った。
振り向くと、口を血で染めながら頬張る異星人の姿と大きくかじられて血を流す唯の尻が見えた。
血の気の引いた表情で、唯は自分のお尻が食べられているのを見ていた。
調理人は唯を吊り上げた後、体を中央から切り開き、股間に達した後、性器を切り分けた。
性器はその形を残すためにかるく湯通しされた。
それを異星人は果実の果汁をまぶして口に入れていく。
唯は今まで自分でもあまり見ることのなかった自身の性器が料理となった姿を見ることになった。
それを見る唯の視線はどこか宙を舞うようなものとなっていた。
足も太腿もお尻も、彼女が誇ってきたものはみんな食べられるか持ち去られてしまった。
彼女には、もう何もなかったからだ。
唯の性器はあきらかに脂ぎった表情で体液をだらだら流している中年の異星人のもとに運ばれた。
唯の性器を食べる異星人は、コリコリ音を立てながら唯の性器を噛み千切る
ああ、あたしのアソコが…
唯の性器は咀嚼されて異星人の喉を通る。
唯の心は絶望感でいっぱいだった。
今まで一生懸命頑張った賜物の足は失われ、続いて女性の大事な部分までが目の前で食べられる。
今の自分は無残な残骸にすぎない。そんな絶望感が唯の心を占めていた。
しかし、唯の性器を飲み込んだ異星人は実に満足そうな顔をして、唯に語りかけた。
「これは美味だ。噛めば噛むほどしっかりした女性の味がする。名器だよ。これは」
そのひとことで唯は安堵した。
自分の女性の部分を褒められたことが嬉しかったのだ。
もう彼女には走る足も女性としての部分も失ってしまったが不思議な満足感が芽生え始めていた。
醜い姿の異星人が、今の唯には救いの神に見えた
「ありがとうございます。もっとあたしを味わってください」
その台詞が自然に出た。

281 :
半分以下になった唯の裸身がさらに高く吊り上げられた。
その唯に、ひとりの異星人が近づいてきた。
唯は自分の体に大きな口を広げる異星人をじっと見ていた
この異星人は美穂の内臓すべてを買い取り、生で唯の体から吸い出そうとしているのだ。
大きく切り開かれた腹部を異星人が持つ
次いで、調理人がくびれに沿って大きな包丁を渡す
体が切り離される感覚が一周すると、大きな衝撃とともに背骨を切り離された
そのまま異星人は唯の切断面に口をつけて内臓を吸い出した
「ああぁっ!ぐ…うげ…」
自分の内臓が吸い出されていく気持ち悪さに唯はあえぐ。
それとともに、自分が食べられているのだという思いが強くなっていた。
異星人は唯のお腹に長い舌を入れて、残った内臓を引きずり出そうとする
それは、先の味見のときのものとは全く違う、暴力的なものだった。
無理やり引きずり出される内臓とそれが体から引きはがされる感覚が襲う。
その視界に徐々に靄がかかってきた。
唯は、不意に異星人の舌が心臓へ届くのを感じた。
異星人が唯に目を向けた。
これが最期だと感じた唯は異星人に聞いた
「あ…あたしのお腹の中…美味しかったでしょうか?」
声がかすれていたが、それでも異星人には届いた。
「ああ、健康に育ってきたんだね。まるで嫌な味がしないずばらしい内臓だよ。とても美味しい。」
それを聞いて唯は言った
「ありがとう。どうか、最後まであたしを美味しく味わってください」
自然に出た台詞とともに目を閉じる唯。
異星人は巻きつけた舌で唯の心臓を引きちぎる
唯は数回痙攣した後、動きを止めた。
唯の生命が消えたあとも唯の解体はさらに続き、乳房、肩、そして、頬や舌、目に至るまで解体されて終わった。

282 :
いと哀れ…

283 :
素晴らしいね。俺もお尻にかじりついてみたいよ

284 :
素晴らしい
連続捕食期待

285 :
肉体を引き裂かれているのに
主人公が卒倒もしないで
正気を保っているのがあまりにも不自然だな
現実味がないのでビンビン伝わらない
筆者が囚人の身を引き裂かれる痛みを
まったく酌量していないから
こんな文章になるのだと思うYO










286 :
>>285
お前は何を言っているんだ。

287 :
最近の作品は保管庫に保存されないの?

288 :
言い出しっぺがやるでござるの巻

289 :
たまには上げてみるか

290 :
blood-Cをまとめて見たんだけど捕食的にはよかったよな。捕食的には。

291 :
会場からの何やら美味しそうな匂いにつられてやって来ました。
今後の美少女達の解体とすばらしいメニューに期待しております。

292 :
某被食フォーラムで少女女性が捕食される良作が上がってたぜ
興味あるなら見てみるといいかも。

293 :
某じゃわからんよ
紹介する気があるのかないのか

294 :
被食系フォーラムっていうのがあってだな
そこに中々のSSがあった、少なくとも昔はあったはず
ググれば出てくるよ
いやみんなは紹介するとき某被食っていったもんで

295 :
あと最近入ってないんで現状はわからん

296 :
「ハイドロにとり」って奴か
東方知らないけど中々よろしかった
だけどそれ以外はこのスレの内容じゃないな
空気読めない隊って人しかこのスレの内容に沿ってない

297 :
http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=145125
ここに同じものがあるけど

298 :
>>297
誰か一人ぐらい評価してやれよ・・・・・

299 :
保管庫の男の娘を捕食はいつ続きが来るんだろう

300 :
過疎ってるなあ

301 :
唯が解体されていくさまは調理台の下のほかの生徒からもよく見えた。
最初は精一杯抵抗していた唯が徐々にバラバラになっていく。
それは生徒たちのしばらく後の運命でもあった。
「痛いのかな?バラバラにされるのって」
杏子が優香に話しかける。
優香が見るその杏子の顔は、見たことがない顔だった。
唯の姿に自分を重ね合わせていたのだ。
絶叫を上げながら引き締まった足をもがれる姿。
自分の体を焼かれる匂いに目をそらす顔。
恨めしそうな顔で食肉となった自分の体を見る唯。
異星人に牙を突き立てられて肉を引きはがされる顔。
それらを自分の顔に重ね合わせていたのだ。
そして、徐々に動きを弱らせながら無表情で目を閉じる唯の顔。
それは本当に表情を失ったのか、それとも表情を作る体力すら失われたのか
それは、なってみないとわからないものだった。

302 :
解体され終わった唯の残骸が調理台から降りていく。
それを誰もが血の気の引いた表情で見ていた。
バラバラの骨とわずかな肉、そして、見る影もないほど解体された顔が仰向けで横たわる。
ついさっきまでの唯の面影はどこにもない。
これが、自分たちの末路なのだ。
だれもが唯の亡骸を一目見た後、耐えられないように目をそらす中、一人だけ感慨深い目で変わり果てた級友を見ていた。
杏子だった。
先にゴールされちゃったけど、あたしももうすぐそっちにいくからね。
杏子はかつてのライバルにそうつぶやいた。
次の名があげられ、呼ばれた娘は青ざめた表情で調理台に上がっていった。
次々と少女たちは解体されていき、悲鳴や絶叫、そして、異星人たちに美味をもたらしながら消えていった。
誰もが、食べられて生命の尽きる直前には、無表情のまま目を閉じて暗闇の中へ消えていった。

その頃、会場の外の調理室では那美と美穂が異星人の調理人の手で調理されていた。
すでに膝から下や腕は体から切り離されて大きな鍋で煮られていた。
二の腕と、太腿を切り離され、茶色いソースと香辛料を塗りつけられる。
両手足を失った二人は仰向けにされて腹部を裂かれ、腸を引き出されていく。
内臓は取り出されて煮込まれ、腸は人間牧場で育てられた特上のクローン娘の肉を詰められて腸詰に、そして、空洞になった腹部には同じクローン娘のひき肉が収まるはずだった。

303 :
そんなところで、調理室の外では軽い騒動が起こっていた
「なんだって?クローン娘の肉を運んでいた車が事故った?」
「で、肉はどうなったんだ?目の前だろ。運んでこれないのか?」
「放り出されて使えないんだって。荷台に残っていたのはもうすぐ着くそうだが」
ほどなく届いてきた肉の量を見て、調理人たちは唖然とした。
これでは一人分しか使えない。
今すぐ一人分の娘の肉が必要だった。

続いて一人の少女が調理台に上がった。
絵梨だった。
その隣に由梨が立つ。
絵梨も由梨も同じように解体販売となったのだが、調理台には一人しか上がれない。
そこで、後になった方が先になった方を調理することにしたのだった。

304 :
絵梨と由梨は手をつないで調理台に上がっていった。
絵梨の解体販売が始まった。
絵梨の足が切り分けられては調味料に漬けて佳恵に渡される。
由梨は、絵梨の足を焼いては焼きあがった肉を異星人に手渡していた。
異星人は手際よくソースをかけると注文したテーブルへ持っていく。
絵梨の肉はグリルとして食べる異星人が多く、自分で志願してこの役についた由梨はかいがいしく生まれた時から一緒だった絵梨の脛や太腿を異星人にふるまっていった。
先に解体されてしまうより、せめて最後まで一緒にいたいと思ってのことだったが、
注文が多く視界に入るのは解体されるがままの絵梨ではなく、絵梨の肉だけだった。
いや、絵梨の方を見ることができなかったのだ。
自分の体が解体される恐怖におびえながら体を切り分けられる絵梨の姿は、そのすぐ後の由梨の姿でもあるからだ
太腿が焼き上がり、ソースをかけて一人の異星人に渡す
異星人は肉を頬張る。
目の前で芳香を放ちながら肉汁を垂らす太腿
それを直視することができなかった。
生まれた時から一緒だった誰より知ってる絵梨の体。
それが、あんな姿になるなんて信じたくなかったのだ。
じきに、あたしの太腿もあんな風になっちゃうのかな?
そして、誰かもわからない異星人に食べられちゃうの?

湧き上がった恐怖を振り払うように由梨はグリルの前に戻った
「絵梨…一緒になれなかったけど、最後まで見守ってあげるから」
そうつぶやく
すると
「ありがとう…」
振り向くと、吊るされた絵梨が必の笑顔を佳恵に向けていた
「最後まで…見守っていてね」

305 :
絵梨は由梨に見られながら性器を引きはがされたが、その味を知ることはできなかった。
買った異星人が持ち帰ってしまったからだ
由梨はグリルの前に絵梨の性器が置かれないのに軽い失望を覚えた。
絵梨がどこか遠くへ行ってしまった気がしたのだ
性器を切り取られた後、腰を切り落とされた絵梨は、残った内臓を少しずつ切り取られては食べられ続けていた。
唯と違って心臓や肺が最期までとっておかれたためまだ意識はかすかに残っていた。
かすむ視界の中で、内臓を切り分けられてはそれを目の前で異星人に食べられるのを見ていた。
もう、生きたまま解体される恐怖は消え、徐々に失われる自分の内臓にも何の感情もなくなっていた。
由梨も、絵梨の腸や脇腹の肉をかいがいしく焼いては異星人に渡していた。
それが異星人の口の中に入り、おいしそうに食べていく。
その瞬間が絵梨と由梨にとっては唯一の救いだった。
今の二人にとっての救いは、自分の体が美味しく食べられていることだけだったからだ。
それとともに、絵梨の残った心臓の動きが弱くなっていく。
それは絵梨に最後の時を想像させるには十分なものだった。
調理人が絵梨の手首の拘束を外す。
そして、代わりに大きな鉤が背中に突き刺される
「あぐっ…」
体を貫く鉤に吊るされた格好になった絵梨の手に包丁が突きつけられる。それを見た絵梨は
「お願いです…最後は…この手で由梨と手をつながせてください」
由梨は絵梨の手をつないだ。
そのまま絵梨の腕は両腕とも解体されていった。
解体されて骨だけになった絵梨の腕が体から外されたとき、絵梨の目には光はなかった。
満足そうな顔のまま絵梨の表情は止まっていた。

306 :
「絵梨ぃ…」
動きを止めた絵梨を見て、由梨は泣き崩れた。
生まれた時から一緒だったのに、この瞬間。自分一人が初めて取り残されたのだった。
胸や乳房が解体されたときには、絵梨はされるがままになっていた。
最後に首だけになった絵梨の頬や舌、唇や目玉が解体されていく。
由梨は、それを見て堪えられないものを感じた。
あたしがここにいるのは絵梨と最後までいたいから。
だったら…
「おねがいです。ここからの解体はあたしにさせてください!」
異星人は驚きながらもそれを承諾した。
周囲の異星人も驚きながらそれを見ていた。
解体された肉を焼くことはあっても、自らクラスメートを解体することを志願する娘はいなかったからだ。
由梨は、異星人に手ほどきを受けながら絵梨の顔に刃を入れていく。
生まれた時からよくしっている自分と同じ整った絵梨の顔が由梨の手で切り分けられる。
唇は切り落とされて、異星人に直接手渡す
「絵梨の唇です。どうか美味しく召し上がって下さい」
そう言いながら。
続いて大きく口を開けた絵梨の舌を切り落とす。
最後に、絵梨の目をくりぬくとき、由梨は絵梨と目があった。
「先に待っていて。あたしもすぐに行くから」
それだけ言って絵梨の目をくりぬいて渡した。
その眼は、別れを惜しむような悲しげなまなざしをしていた。
絵梨は、ほかのクラスメートと同じような姿になって調理台を降りて行った。
感極まった表情の由梨を残して。

307 :
お、来てる!

308 :
うおおお

309 :
つづいて由梨の解体販売が始まった。
由梨は、満足した表情だった。
もう、思い残すことはなかった。
彼女の望みは、一刻も早く絵梨のところへ行くことだけだった。
由梨は自分の足が生きたまま解体されていくのをじっと見ていた。
由梨の足は調理されることなく持ち帰られることになった。
「ありがとうございます。どうぞあたしを美味しく召し上がってくださいね」
そういって彼女は自分の肉を持つ異星人と握手した。
彼女の肉をその場で食べるものはあまりいなかった。
家に持ち帰ってじっくり食べたいものがほとんどだったからだ。
それでも、たまに目の前で調理して食べようというものもいた
感動の表情の異星人が由梨の太腿を持ち上げて、じっくり匂いを嗅ぐ。
異星人は、目の前にグリルを引き寄せる
「え?」由梨は驚きの表情を見せた。
「特別のご依頼により、太腿を切り落とさず、そのまま焼いて調理したいとのことです」

310 :
異星人は、体についたままの由梨の太腿を焼いた。
「うぎょああああ!!!」
強烈な悲鳴が響く。
痛みはマヒさせられても、自分の太腿が高熱で焼けていって感覚を失うのが生々しく実感されていった。
由梨による調理が主だった絵梨の時にはなかった責め苦だった。
じっくり焼けた由梨の太腿にソースをかけてかぶりつく
異星人は感動の表情で、由梨の太腿を骨までむしゃぶりついていた。
由梨はすっかり血の気の引いた表情で自分の太腿が食べられているのを見ているしかできなかった。
目の前で生きたままの太腿を調理するのを会場の異星人は興味津々に見ていた。
以後、彼女を調理して食べるときは体についたまま焼いて食べるようになった。
その都度、由梨が悲鳴を上げるのを異星人は喜んで聞いていた。
ステージの下では、まだ解体されていない娘たちがその悲鳴を聞いて体をこわばらせる。
その悲鳴はいずれ自分があげるかもしれないものだからだ。
泣き出すものもいた
「由梨さんが…」
「あたしたちもあんな風にされちゃうのかな?」
「やだよ。でも…」
バンドをはめられて逃げることのできない自分の境遇を思い出して、誰もが恐怖感に体を震わせる。

311 :
由梨の解体販売は、どの部位も強烈な熱狂の中で進められた。
特に由梨の性器は奪い合いの様相を呈し、最後は途方もない高値で買い落された。
由梨の性器は目の前で焼かれて食べられることになった。
由梨の性器を買った異星人が下げていた包みに見覚えがあった
「あの…それは?」
中年がらみの異星人はこともなげに言った
「ああ、絵梨ちゃんのだよ」
思わず由梨は叫んだ
「お願いです。今ここで絵梨のアソコと食べ比べしてみてください」
その心境は複雑だった。
しかし、目の前で生まれてからずっと一緒だった姉妹の女の部分があるのを知って、知りたくなっていたのだ
どちらが女として美味なのか
異星人は、由梨と絵梨の性器を一緒に調理人に渡した。
「これでしばらく待てば美味しく調理してくれるはずだ。私でよければ食べ比べをしてあげるよ」
調理人が二人の性器を調理している間も由梨の解体販売は続いていた。
由梨は、徐々にその動きを弱めていった。
せめて、あたしと絵梨のアソコの味を見てもらうまでは生きたい。
それだけが頼りだった。
やがて、ふたりの性器が調理されて一人の異星人の前に運ばれた

312 :
異星人は二人の性器を食べ比べる
「あの…どちらが美味しかったでしょうか?」
由梨は聞かずにはいられなかった。
「ああ…そうだねぇ…」
異星人の答えを聞いた由梨は、どこか遠くへ目線をむけて満足そうな表情を浮かべた。
由梨の解体はまだ続いていたが、由梨の表情はどこか遠くを向いたままだった
「よかったね。絵梨」
そう、うわ言のように言いながら…
由梨の腸が体の中から引き出されたままグリルで焼かれ、体についたまま食われるとき、由梨の目に光はなかった。
さらに、解体は続いた。
由梨のそれ以来、生きたまま体を焼かれるのが増え、皿の上で待つクラスメートに恐怖を与え続けながら一人また一人と生徒が食べられ、残骸になっていった。


313 :
うおおおお!
乙!頑張れ!支援

314 :
おお、いいね!

315 :
トータルイクリプス2話見てこのスレの存在意義が解ったわ
めっちゃ美味しそうに喰われてて興奮を隠せなかった

316 :
「ごめんね。佳恵。あなたにこんなことさせるなんて」
すでに腹部を開かれた美穂が佳恵に言う
「いいのよ。美穂」
目の前の美穂の姿に衝撃を受けなかったといえばウソになるが、それ以上に佳恵は思いがけぬ幸運を喜んでいた。
まさか、自分がこうして再び美穂と再会できるとは思わなかったのだ。
不足する肉をどうするかという話になった時、佳恵に懇願された係員が彼女の存在を思い出したのだ。
さっそく係員は佳恵を買った異星人に事の次第を言うと、異星人は佳恵を向いて承諾、佳恵はクローン娘に代わって美穂の腸詰と美穂の腹部に詰めるミンチのために両足の肉を提供することになったのだった。
ただし、佳恵を買った異星人は一つの条件を出した
佳恵の肉の調理は自分がすることだった。
「君の魅力を最大に引き出せるのは僕しかいないからね」
そういわれて、胸がときめくのをはっきり認めた。
自分を調理しようとする異星人に恋をするとは思わなかった。
異星人は、手際よく佳恵の足を大きな包丁で切り分け始めた
佳恵は、どこかリラックスした心境で自分の足を切り落とされるのを見ていた。

317 :
切り落とされた両足は、骨と一緒にひき肉にされた
ゴリ…ゴリ…と不気味な音とともに大腿骨や脛、太腿がミンチへと変わっていく。
その間に異星人は調理場の調味料を調合して、何度も味を見ていた
その真剣な顔は「君の魅力を最大限に引き出す」といった言葉通りだった。
出来上がった調味料が佳恵の足を使ったミンチに練りこまれる。
入念に下ごしらえを終えた美穂の腸にそれが注入された。
残りのミンチは、さらに味を調えられた後、美穂の腹部に押し込められる
「うぅ…」
美穂の内臓を引き出された腹部が冷たいもので満たされる。
美穂は佳恵の方を向いた
これが…佳恵なんだ。
佳恵の肉だったもので腹部を満たされる感覚がなぜかいとおしく感じた
最後に出来上がった腸詰を美穂の膣に詰められる
佳恵を買った異星人は優しく美穂の股間に腸詰をあてがい、挿入した。
美穂は、自分の中が佳恵で占められているのを感じていた。
それを見た佳恵には不思議な満足感があった。
自分が女の子である限り、与えられない満足を美穂に与えた気がしたからだ。
例え、そのために自分の体が肉になったとしても。
両足を失った佳恵に異星人が話しかける。
「さて、君はもう両足を失っているからあまり長い間持たすことはできない。弱ると味が落ちるからその前に解体したいのだが…」
佳恵は驚いた。
「え?あたし、もう解体されちゃうんですか?」
佳恵にとって、自分が肉を提供した美穂とできるだけ一緒にいたかったのだ。
「お願いです。美穂が綺麗なお料理になるのを見たいんです。美穂の姿を見てから解体してください」
異星人は首を横に振った
「残念だが、君はもう僕のものだ。せっかくの肉が必要もなく弱っていくのを見るのは忍びない。
君の肉は私が最高の状態で調理してあげたい。だから、その願いだけは聞き入れられない」
そういって一番大きな包丁を握った
「い…いや…お願い……」
涙を流しながら懇願するが、両足を失った佳恵に逃げるすべはなかった
佳恵の体は異星人に抑え込まれ、首元に刃を突き立てられる
「助けて!いやあぁぁ!!!…ぁ…」
絶叫が小さくなり、そのあと、佳恵の首は胴体から離れていった。
その眼は美穂を見ていた。
首を失った佳恵の胴体は佳恵を買った異星人の手で切り分けられていった。

318 :

そうしている間も美穂と那美の調理は続いていた。
美穂と那美の体に調味料が刷り込まれる。
美穂の視線は解体されていく佳恵の胴体に向いていた。
佳恵の腹部が切り開かれてピンク色の臓器が取り出されていた。
その綺麗なピンク色が美穂の意識をとらえていた。
「あれは…佳恵の…」
佳恵の子宮がとりわけれらて袋におさめられていった。
下ごしらえが終わった美穂と那美の体はまんべんなく白い衣で覆われた。
そして、首から下を衣でおおわれた二人は縄で縛り付けられ、その縄は金具に結わえ付けられた。
ゴクリ…
二人が唾をのむ。
目の前には煮えたぎった油があった。
まず、那美の体が、縄で運ばれ、煮えたぎった油の中に入っていった。
調理場に那美があげる悲鳴が響き渡った。

続いて美穂が同様に油の中に入れられる
美穂は、自分のお腹に向かって言った
「最後まで…一緒だよ」
美穂の視線は煮えたぎる油をじっと見ていた。


319 :
解体販売はその間も続いていた。
「あ…あぁ…」
自分の足を切り分けられる感覚に耐えきれない娘が泡を吹いて意識を失った
「先生…真琴さんが…」
隣でグリルの前に立つ友人がうろたえた声を出す。
しかし、傍で立っていた教師は
「そのまま、解体を続けてあげてください」
それだけを言って、友人の前に娘のふくらはぎを置いた
涙を流しながら目の前の真琴を焼いていた。
ステージの下の娘たちは意識がないまま解体される真琴をうらやましく思った。

※招待状の続きも期待!

320 :
おつおつ!

321 :
毎度おつ!
解体も招待もwktk

322 :
ギャーーーッ!!!
GJ

323 :
杏子の番は最後だった。
周囲にはもう皿の上に載っているクラスメートはいなかった。
友人を解体し終わって呆然とした表情の娘と、かつてはクラスメートだった見る影もない骸があるだけだった
調理台に運ばれた杏子の隣に調理人の異星人が大きな包丁を持って近づいてきた。。
その頃、杏子の横の異星人は杏子の右足のバンドを外し、唯のように抱え上げる。
杏子はそれを抵抗もせずじっと見ていた。
覚悟を決めていたということもあったが、横に優香が心配そうな視線を送ってきているのも大きかった。
ずっと一緒にいた友達の前で無様な姿を見せたくなかったのだ。
杏子の足の付け根に止血のバンドが巻かれ、ふくらはぎに包丁が入る。
錠剤の作用か痛みはなかったが、足に包丁が入る感覚、それとともに足の感覚が徐々になくなっていく独特の感覚。
杏子のふくらはぎは膝から足先に向けて切り取られ、腱で切り離された。
異星人の手の中でプラプラ揺れる足の肉と、血を流しながら大きく切り取られた自分の足を見る。
ああ…これで、もう走ることも歩くこともできなくなっちゃったんだ…

324 :
そのまま異星人は脛を解体していく。
骨に近い部位を切り取るとき、何度も包丁が骨にあたって衝撃が走る。
最後に関節だけでつながっていたくるぶしから下に包丁が当たる。
大きな衝撃とともに杏子の足の先は切り離された。
解体が終わった時、杏子の膝から下はわずかな肉を除いて骨だけになっていた。
解体された杏子の足の肉は包装されて買い取られていった。

つづいて左足のバンドを外すと、調理人は横の瓶からピンク色の液体を垂れ流した。
「ご指定通り特製のソースをかけさせていただきました。では、こちらでどうぞお召し上がりください」
解体して食べるのではなく、目の前でかじりついて食べようという異星人だった。
すでに杏子の左足には最初の価格を大きく超える値段が書かれていた。
異星人は大きな口を開けて杏子の左足にかぶりつく。
さっきの試食の時と違ってはっきり牙を当てて、肉に食いこませる。
杏子は息をのんだ。
ガブッ
!!!!
包丁とは違い、一気に体から肉が引きはがされる衝撃に悶絶する。

325 :
杏子の左足は大きく口の形にかじり取られた。
ソースと一緒に異星人の中で咀嚼される杏子の左足は、プリプリとした絶妙な歯ごたえを伝えながら噛み砕かれていった
「すごい。美味しいね。君の左足は食感も肉の味も最高だよ。」
異星人は残った足をしゃぶりつくように食べていく。
何度も何度も骨に牙があたり、こそげとるように肉が引きはがされる
杏子はそれを必で耐えていた。
最後に骨だけになった足を舐めとる異星人に、聞いてみたかったことを尋ねた
「あの…私の…足…美味しかったでしょうか?」
異星人は満足そうに答えた
「ああ、こんな良い肉質の足はなかなかないよ。美味しい肉だったよ。ごちそうさま」
そう聞いて、わずかながら救われた気がした。
食肉としての幸せを感じた瞬間だった。

異星人は今度は右の太腿を持ち上げて手際よく切り分ける。
太腿は特に肉が多い部位であるためいくつにも切り分けられて売られていった。
「え?さっそく焼いて食べたい?かしこまりました。では、どうぞ」
優香の目の前に切り分けられた肉が置かれる。
「さあ、焼いて差し上げてください。お客様がお待ちです」

326 :
優香は一瞬躊躇した。
目の前にあるのは杏子の太腿の肉。
ついさっきまで杏子の体だったものだ。
脂肪の少ない太腿は、彼女が今までに重ねてきた練習の日々を物語っていた。
それを、杏子の目の前で焼かなければならない。
躊躇する優香だったが、手はそのまま渡された太腿を手際よく切り分けてはグリルに乗せていく
タグが与える指令で、優香の意思とは関係なく杏子の太腿を調理していくのだ。
杏子のものだった太腿の肌に焼き色がつき、肉の焼ける匂いが立ち上る
それを異星人が興味津々と眺める
ごめんなさい…ごめんなさい…杏子…
肉が焼きあがると、調理人は手際よく皿に乗せ、ソースをかけて、野菜で飾り付ける。
杏子の太腿は、あっという間に綺麗な料理へと変わっていった。
それを異星人は遠慮なくガツガツと口の中に入れる。
異星人の口の中で咀嚼されて、肉として消えてしまう杏子の太腿
優香はそれを直視することができなかった。
それと対照的に、異星人は杏子の太腿の食感を味わいながら幸せそうな表情を杏子に向ける
「こんなにおいしい肉は初めて食べたよ。唯ちゃんの肉もいただいたけど、この太腿はそれ以上。いや、食べたことがないくらいに美味だ。」
彼は唯の足の肉をローストして食べた異星人だった。

327 :
杏子はそれを聞いて不思議な満足感を感じた。
あたし…唯より美味しかったんだ。
自分の体をこんなかたちで評価されるてるのが、何か嬉しかった。
いままで同じ陸上部にいながらライバル意識とは無縁だった杏子にとっては実に不思議な気持ちだった。
「ありがとうございます。あたしの体を美味しいといってくれて」
その笑顔は大会でベストを更新したときのそれと同じものだった。
続いて杏子は優香に顔を向ける
「ありがとう。あたしを美味しく調理してくれて」
杏子は自分が食べられているという現実を受け入れつつあった。

杏子の太腿は骨だけになった。
もう、杏子が必で鍛えた足はなく、走ることも歩くこともできなくなっていた。
調理人は杏子の手につながっている鎖を引き上げて杏子を吊し上げると、腰を持って太腿の骨を根元から外した
ゴキッゴリッ
脳天まで響く衝撃に杏子の顔がゆがむ。
吊るされた杏子の手には全体重がかかるが、足を失った杏子の体は自身が驚くほど軽くなっていた。
調理人は杏子の尻の肉を大きな包丁でそぎ落とす。
続いて、大きな包丁が杏子の喉に突きつけられる
ゴクリ…と唾をのむや否や、杏子の腹に一直線に包丁が入る。

328 :
体内に大きな包丁が入る感覚に、自分が解体されているのだ、食べ物にされているのだと感じた。
白い肌に何条もの赤い筋が入る。
その線が股間まで届くと、調理人は小さな包丁に持ち替えて、慎重に股間を切り開いていく
どこを切り裂いているのは薄気味悪く伝わる包丁の感覚で分かった。
最後に調理人が手を入れて引き出したのは杏子の子宮と膣だった。
性器と一緒に切り出されて、部位ごとに切り分けられる。
それらはすべて優香のもとに渡された。
はじめて目の前で見る人間の内臓に、こみ上げるものがあったはずだが、優香の感情には何もわいてこなかった。
優香の頭に取り付けられたタグでそういう感情を封じられているせいだった。
むしろ、目の前に広げられた杏子の艶と血を帯びた膣や子宮をみて、「綺麗」という感想すら抱いてしまっていた。
それに違和感を感じた優香は必に感情を抑えて杏子の性器を焼いた。
焼きあがった膣や子宮は異星人に杏子と優香の目の前で食われていった。
杏子の異性を知らない性器は異星人の口の中で咀嚼されていく。
それを杏子はじっと見ていた。
自身の女性としての部分の評価が気になったからだ。
異星人の表情からはその評価はうかがい知ることはできなかった。
その異星人の性格ゆえか実に複雑そうな表情をしていたのだ
「あの…私の…アソコ…おいしかったでしょうか?」
そう聞くも全く相手にせず、モノを見るような一瞥を投げただけだった。
杏子も優香も、それをみてやるせない気持ちになった。
自分の女性の部分を粗略に扱われたからだ。

329 :
杏子の性器が食べられた後、調理人は腰を手に持って大きく力を入れた
「ぎゃあああ!!」
今まで痛みを麻痺されたせいででなかった声が出てしまった
腰の骨を背骨から折られてしまったのだ。
そのまま調理人はくびれた腹から下を大きな包丁で切断する。
折れた腰骨とともに腰は杏子の体から離れる
そして、ボタボタと杏子の体から臓器が落ちていった
同様の悲鳴と音があちこちからひびく。
杏子は臓器が次々落ちていく感覚に悶える。
自分の体ががらんどうになっていく感覚だった。
同時に全身から寒気が広がり、呼吸が鈍くなっていく
これが止まるとき、あたしはぬのだと感じた。
「優香…おねがい…最期まで…いっしょにいて」
急に心細くなった杏子は優香に懇願したが、その声はさっきまでよりずっと小さなものになっていた。

330 :
杏子は腕が骨だけになった後も意識は残っていた。
腕の骨が外された衝撃も薄れた意識で感じていた。
最後に残ったのは胸と首だけだった。
杏子は自身の乳房を切り取られる。
乳房はそのまま袋に詰められて持ち替えられた。
それでも、杏子は残りわずかな身体で生きていた。
杏子の乳房を失った胸にソースをかけられる。
異星人の一人がそこにかぶりついた。
杏子は異星人に抱かれながら胸の肉をかじり取られる感覚を味わった。
杏子は自身が食べられているという実感を感じていた。
続いて杏子の口に小さな包丁が入ろうとする
残る部位の中で、まず舌と唇が売られていくことになったのだ
「優香…」
かすかな声で優香を呼ぶ
「ありがとう…」
杏子の目から光が消えたのは杏子が舌と唇を失い、頬の肉を切り落とされようとした時だった。

331 :
支援
頑張れ
ありがとう感謝
いや本当に
言葉で表せられないほど乙

332 :
GJ

333 :
解体販売は終わった。
残った骨も、一部は売られ、残りは廃棄されていく。
何も話すことのなくなった残骸を片付けるのは教師たちだった。
教師たちは何の感情もなく、さっきまでの生徒たちを大きな袋に捨てていく。
「あ、あれは杏子さんね。でも、この娘たち可哀そう。こんなところでみんなに自分の裸を見せられた後にこんな風にされちゃうなんて」
「いずみ先生だったら食べられますか?」
「え?でも、私は今まで食べられたことなんかないし…恥ずかしいからちょっと嫌かな。陽菜先生はどうですか?」
「え?あたし?あたしも嫌よ」
そういう話をしている横で、教師や係員が生徒たちだったものを片付けていった。
続いて、晩餐会が始まった
晩餐会を前に参加した異星人は買った肉や娘を預けて、改めてテーブルについていた。
そこに調理され、美しく盛り付けられた美穂と那美が会場に出て行った
油で揚げられた美穂の体は、首だけは露出していてさっきまでと変わるところはなかった
しかし、首から下は、こんがり揚がり、衣の外にまで全身から肉汁を溢れさせてた
特に、切り開かれた腹部からは滝のように肉汁があふれている
調理人の腕ゆえに美穂も那美もわずかに意識は残っていた
美穂や那美を生きたまま料理へと変えていったのだった。
切り落とされて調理された手と足が、長い皿に盛りつけられ、ローストされた太腿が乗せられる
かつての姿と同じように盛り付けられ、周囲に煮込まれた内臓、美穂と佳恵の肉で作った腸詰が盛り付けられた。

334 :
那美と美穂は会場へ運ばれていく
二人ともまるで、舞台に上がるヒロインのような晴れがましい気持ちになっていた。
不思議な気持だった。
二人とも、調理されてしまって、動くこともできずに見る影もない裸身をさらけ出しているのに
まるで豪華なドレスを着ているかのような気持になっていたのだった。
会場は、即売会の時以上の熱気に包まれていた
皆が美しく調理された今年一番の美少女の肉にくぎ付けになっていた。
無遠慮に撫でまわされる視線を受ける那美と美穂。
ふたりは自分たちに刺さる視線に、自分がただの食材でしかないことを思い知らされる。
わらわらと異星人が二人に近づいていく。
給仕がかいがいしく二人を切り分けては異星人たちにふるまう。
給仕の中には慣れない手つきの者が数人混じっていた。
「これが、私が担任した美穂の太腿です」
そういいながら切り分けた肉を手渡していく。
彼女たちは去年にここに赴任したばかりの教師だった。
自分の担任した生徒の料理の給仕をすることを直前まで知らされないのも含めてこの学校の隠れた年中行事だったのだ
「いずみ先生頑張ってるわね」
「そうね。あの子美穂さん可愛がってたもんね。自分がこんなことするなんて思わずに」
「これからもっと驚くことになるわね」
「私もアレがあった時は驚いたわよ。あ、あっちでは陽菜先生が」
物陰でほかの先生たちが囁きあう。

335 :
それを知らぬまま、美穂と那美は異星人の口の中へ消えていく。
二人の周りはたちまち自分の肉への評価で埋め尽くされた。
「いや、さすが最高額落札者。肉が最高だよ」
「特に、この太腿、ローストされていて、噛むと美味しい肉汁があふれだす」
「那美ちゃんがこの口の中にあるなんて感激したよ」
「いや、もう一人の娘はそれ以上に美味だよ。味にこだわるならあっちだよ。ほら、あの腸詰とか最高だよ」
「ここの、腹部のミンチとか、実に美味だ。あの肉汁だけでもたっぷり飲んでみたいくらいだ」
そういった評価を聞かされながら、那美や美穂は自分の体が食べられていくのを見ていた。
全身が調理された二人に動くことはできず、ただただ食べられていく自分を見ていることしかできなかった。
しかし、美穂はその評価を聞いて安らかな気持になっていた
「佳恵…聞いてる?あなたとあたしの肉がこうして食べられているんだよ」
誰聞くとなくつぶやいたその声が美穂の最後の声だった。

336 :
美穂と那美が動きを止め、他の生徒たちと同じ姿になろうとしている頃、会場の片隅で驚きの声が響いた
「え?私がですか?」
「君、柔らかくておいしそうなんだよ。生徒たちもいいけど、君を食べたいな」
「でも、私はここの教師ですよ」
「ああ、大丈夫、給仕している娘は誰でも食べていいということになってるんだ。ほら、あっちの台へ上がろう」
そこは、さっき生徒たちが解体された台だった
「いずみ先生でよろしいですか?」
それを聞いて数人の係員が近寄ってきた
取り囲まれたいずみ先生に手渡されたのは生徒に渡されたのと同じ錠剤だった
「い、いやぁ!誰か、止めてください!!」
必で抵抗するも取り囲まれた異星人に押し包まれるように台に上げられていった。
それを見た教師たちに緊張が走る。
自分が食べられる存在であることに気付いたのだ
逃げ出そうとするものもいたが、すぐに取り押さえられて台に上げられる
「あたしもですか?…う〜ん。仕方ないですね。いいですよ、私は自分で上がります。」
陽菜先生は取り囲まれた異星人から錠剤を受け取り自ら服を脱いでいった。
「さあ、どうぞ。召し上がってください。私もみんなが綺麗な姿で食べられているのを見て、私も食べてほしくなったんです。変ですか?」
そういって横たわる陽菜先生の股間はほのかに潤んでいた。
新人教師たちが解体される様子を、ほかの教師たちは笑顔で見ていた
「わたしも新人の頃はああやって暴れていたものよね」
「でも、陽菜先生なんかすごいですよ。自分で台に上がっていってましたよ。ちゃんと自分を解体する異星人をしっかり見ていますし」
こうして宴は終盤へと向かっていった。

337 :
解体されていく先生たち
多くが泣き叫びながら体を肉に変えられて目の前で食べられていく
「いやぁ…お願い…食べないで…」
涙を流しながら哀願するいずみだったが、すでに足は骨だけとなり、その骨を外されようとしていた
「ごあああああっ!!」
絶叫が響く
その中で陽菜だけは抵抗することなく自分の体が食べられているのを見ていた
自分でも不思議な心境だった。
奉仕活動の最中に、全裸にされて解体されていく教え子たちをみて、可哀そうだなと思う反面、どこかで「自分もこうなりたい」という気持ちがあった。
自分も食べてほしい。体を目の前で綺麗な料理にされてほしいという気持ちが芽生えていた。
でも、まさか自分がすぐにこうなるとは思わなかった。
なんで、こんな気持ちになったのかわからない。
でも、こうして本当に食べられるようになったのなら、自分の気持ちに素直になろう
そう思った陽菜は異星人に周囲の先生と違う哀願をしていた
「あたしのお肉、美味しく食べてください。あたしの目の前で、綺麗な料理にしてください」
やがて、そんな先生たちの声も消えていく。
彼女たちも生徒たちと同じ所へ行った。

338 :
すべてのイベントが終わり、タグをつけられた娘はそれぞれに引き取られていった。
優香はコンテナで運ばれたまま異星人の星まで運ばれる。
彼女は、異星人専用のレストランで数日後、特別料理としてふるまわれる運命にあった。

卒業式
誰もが喜びの中、その日を迎える。
唯も那美も佳恵も美穂も、由梨も絵梨も優香も杏子もそうだった。
だれもが、解体販売の時の記憶を持ってはいない。
自分の体に起こった悲劇を知らないまま、彼女たちは巣立っていったのだ。
その様子は、中継されて各地で放送された。
「ほら…君がいるよ。あそこで嬉しそうな笑顔で」
そう言われた少女は、無心の笑みを浮かべる自分の姿を恨めしそうに見ていた。
彼女の名は優香。
異星人に買い取られた後、しばらく檻とも牧場ともつかないところで「飼育」された後、自分の体の卒業式の日に「料理」となることになったのだった。
彼女は内臓をきれいにするために数日前から食事を抜かれ、前夜に、用意された男性に「処女」を奪われた。
肉になる前日に処女を失った娘が美味しいという彼女を買った異星人の信念だった。
そうして、自分の女性としての尊厳を踏みにじられたまま空腹で最後の時を過ごす自分にとって、目の前で無心の笑みを浮かべる「自分」が恨めしかった。
異星人は包丁を手に取り、優香の喉へ突きつけた。
優香は目を閉じた。
その脳裏に浮かぶのは杏子の姿だった。
「遅くなったけど…もうすぐみんなのところへいくよ」
それが優香の残した最後の声だった。

339 :
長編連載お疲れ様です
最後まで素晴らしい読み応えでした

340 :
最後が可哀想な感じで終わったのが良かった
迫力の一作だったね

341 :
作者様、本当にお疲れ様でした。続きが来ているか毎日チェックするくらい楽しみにしていました。
SSを書いたことがないのですが自分も挑戦してみたくなりました。
少し感想(もちろんネガティブなものではなくて)を書きたいのですが、こういうのはあまり書かないほうがよいのでしょうか?

342 :
いいと思うよ

343 :
少しと言ったけど長くなってしまった。
モノになるための処理を次々と施されていき最終的に当たり前のようにモノにされていく。ここがまず好き。好きな男性に裸を見せたことのない若い女性がたくさんの見知らぬ男たちの前で裸を見られ、しかも品定めされる状況がいい。
境遇に疑問を持つ者もいるが、決して社会の仕組みには疑問を抱かないことに社会の狂ってる感をより感じる。一人ではなく大勢が一斉にモノ化される設定で完全にシステム化されていると受け取ることができる。
外見などでのクラス分け・処理方法分けで完全に食材扱いなのだなと分かる。
個人的にはイベントが終わったあと優香が肉にされるまでどのような目に遭ったのかも興味深いです。
他のごく普通の学校の生徒はどんな扱いをされるのか、また時がたってより食糧のための「牧場化」された世界ではどんな処理をされるだろうかなど想像が尽きません。

344 :
えっ、もう終了なのですか?
まだ続きがありそうな雰囲気なのですが。
もしこれで終了なのでしたら、是非とも番外編もお願い致します。

345 :
おっぱい食べちゃう系のネタ(食いちぎり)書きたいんだけど
上手くいいネタが思いつかないんだ
何か今までにないアイディアない?

346 :
俺がキタッ
つまり盛り上がるッ
規制されてVIPいけないしッ
俺が盛り上げてやるよ
ひとまず牧場のシチュエーションで書くわ

347 :
期待してます頑張って

348 :
食品化なんてジャンルがあるんだな
ttp://meatmeeteat.blog98.fc2.com/

349 :
>>348
魔人ブゥ「ガタッ」

350 :
>>345
部活がんばったら、おっぱい食べさせる約束をしてしまう女教師の話
なんてどうだ

351 :
>>部活がんばったら、おっぱい食べさせる約束をしてしまう女教師の話
すごいアイディアだな!でも元ネタを見たこと無いんだ…

352 :
はい書けたところまで投下します
丸呑み主体で色々なフェチ交えてるからそこ注意ね

 ――――。
 世も末である。
 かつての支配者は崩れ行き、かつての被支配者は立ち上がる。
 下克上である。
 人間とその常識がパラパラと崩れた先にあったのは。
 ジューシーで、ワンダフルな世界であった。

【閲覧注意】 【丸呑み】

353 :
「あぁあっ……」
 狭いこじんまりとした部屋。
 灰色の壁に覆われた人に絶望を与えるための地下牢。
 かつての人間が使い放置して、そしてそこに今はその人間が閉じ込められている、現代世界の象徴。
 そこに数人の発育の良い美しき少女達が半ば絶望して座り込んでいた。
 湿り気を帯びた地下牢の床の冷たさが少女達へと伝わる。
 そこにはフカフカとは言いがたいもののベッドもあるのだが、そこには誰も佇んでいない。否、佇む余裕すら与えない。
「ねえ……きっとあのベッドにもこれまで何人もの女の子が寝てきたんだよね……。
 そして…………、何人もの女の子が供物にされてきたんだよね……」
 誰かが不意にそういうことを言う。
 周りの少女達はその言葉に聞く耳ももたず、ただただポカーンとしている。
 そんなことを受け入れたくないのか、もしくはそんなこととうの昔にわかっているのか。
 ここは、人間牧場である。
 牧場といっても輝く太陽とのびのびと生きる牧羊などを想像してはいけない。
 日の当たらない室内で、少女達が完全に「飼育」されている、文字通りの人間牧場である。
 管理しているのは、勿論人間ではない。
 21XX年、人類は突然変異した鰐によって完全に管理下におかれることになった。

354 :
 「鰐」。そうだ、ワニである。
 突然変異した特異な知能を持つワニは数百年単位で徒党を組み、人間への反逆を考案していたのだという。
 数百年にも及ぶゆっくりとした進化は鰐を人語を解する、しかし人食いの化け物へと変貌させた。
 もはや鰐ではない、新種の動物へと。学者達はこの鰐を「鰐α」と呼んだ。
 人間は兵器やらなんやらで応戦したものの、しかし圧倒的なスピードで全国に展開していた「鰐α」には及ばなかった。
 「鰐α」は若い女性の肉を好んで食し、世界各国で少女、もしくは幼女までが鰐αに食べ放題されていた。
 次々と世界中の主要施設が襲われた。
 「鰐α」には半端な弾丸や兵器などは全く通用せず、それも人間側の絶望を加速させた。
 最終的にはどうやら人間がわの主要人物の全滅によって人間側の敗北に終わったそうだ。
 敗戦した人間側は「鰐α」の完全管理下におかれることとなる。
 世界中の美味しい美味しい厳選された幼女、少女達が各国に置かれた「人間牧場」に運ばれた。
 また、一部は美味しい人間という食料種の保存の為に養殖されるそうだ。
 それが、この今の世界の冷酷で残忍、残酷な現実だった。
 完全的に敗戦した人間側は既に半分の人口まで減らされ、また鰐α側の人間の美味しい調理方法も確立されつつあった。
 そして最新の調理方法と言うのが――

355 :
 丸呑みである。
 いやそれを調理方法というのかどうかはわからないが。
 生きた少女、幼女に調味料をかけ、そのまま咥え、噛まないように最大限注意して飲み込む。
 原点回帰にも程があるが、しかしこれが近年健康食法として一般的に普及している。
 そこらの少女レストランでも丸呑みが推進され、メニューの一部は丸呑みジャンルが埋め尽くしている。
 話がそれてしまったが。
 「鰐α」は柔らかい肉を求めて、今尚逃亡中の三割に上る少女幼女を狩猟している。
 いかに車などがあるといっても、「鰐α」はタイヤに踏まれても平気な強固な皮膚としつこい執着心がある。
 丁度そろそろ燃料が切れるころだろうし、最近はぞくぞく少女が生け捕りにされ、そしてそのまま人間牧場へとすすんでいる。
 この、新しく地下牢もとい「人間牧場」に入った少女達もその類である。
 つい昨夜のことだったか、ほぼ同時刻に別々の場所で生け捕りにされ、食用高級品と判別されてここに搬送された。
 そのためこの地下牢に入ったのはわりと最近の時刻の事であり、その時までは手と足に錠をつけられ食欲を抑えきれない鰐αに全裸に剥かれ、全身をなめ回されていた。
 一応この地下牢に到着した際に全身にシャワーを浴び、布切れ一枚を与えられたものの。
 しかし舐められた時点で「沢山の少女を食べた鰐の口が近くにある、」「何時食べられるかわからない」という恐怖を存分に埋め込まれた少女達は、もはや絶望に包まれ気が気でなかった。
 だが同時にまだまだこんな地獄は序の口だということも悟っていた。
 実際は舐め回されて全身に調味料を塗ったくられ、そして口の中にはいりそのまま体内を旅行して帰ってくるときには排泄物なのだから。

356 :
 幾時間後。
 地下牢の中の雰囲気は先ほどよりも幾分か落ち着いていた。
 の恐怖に馴れた、というのだろうか、ともかく恐怖感が薄れて、結構しゃべっているような雰囲気だった。
 無論、会話の内容というのは自分達が何をされるのか、といった内容である。
「前のことだけど……ウチの友達が鰐αに捕まったんだ……。
 それで何とかケータイ隠し持ち込めたらしくて、両親に向かって実況中継してたんだ……。
 『食べられる前にシャワーで念入りに洗われる、自分で洗うんじゃなくてワニが洗う』だとか
 『仕入れられた少女は品質順に部屋に入れられてて、入り口に近い方が高品質』だとか
 『食べられる場所はレストラン、少女取扱店、それからスーパーとかでも』……
 といった機密情報が漏れてるのもこういった命を懸けたスパイのおかげなんだってさ……」
「一昔前までは丸呑みじゃなくって丸齧りだったらしいね……
 そう思うとこの時代の少女でよかったと心の底から思うよ……」
「いや、それは……
 丸齧りは一瞬で終わるけど丸のみは呑まれてから糞便として出るまでずっと……」
 口調は弱弱しく、ネガティヴさが滲み出ていた。
 しかしそれでも元気に逸話を話せるところが人間の逞しさだろか。
 少女達の話し合いは深夜遅くまで続いた。
 期が迫ると人間はその期を悟るらしい。
 そう、少女達が食用として出荷される日まで、あと2日を切っていたのだ。

357 :
 朝、少女達は起きる。そうして、気づく。
 自分のあられもなく見せられた僅かな膨らみに、謎のシールがついていることに。
「何これ……」
 何時の間についていたのだろうか。
 そう思いながら少女達はそれぞれそのシールを見ようとするが自分の胸についているもので中々見えない。
 少女達の平均年齢は11歳。いかに発育がよいといっても、やはりシールの中身を見ることは困難であった。
 ちなみに強固に張り付いていて取る事は難しく、また11歳の少女には不可能だと思われた。
「これ、私達の値札だよっ!」
 誰かがそのシールの内容に気づく。
 シールに書かれていたのは他でもないその少女の値段。
 少女達が深夜まで語り合い、爆睡した際に取り付けられたと思われるその値札には、単位こそわからない物のかなりの数の0が連なっていた。
 今回運ばれた少女達は、一級品の食材であった。
 11歳の柔らかい肉感にして発育の良い胸、全く生えていない毛。
 整った顔は鰐αの情感を刺激させ、よりよいディナーとなる。
 繰り返すようだが、今回選ばれた少女達は、一級品の食材であった。
 もはや、この牧場に入った瞬間から少女達は人間ではなかった。
 極上の、とても美味な、高級食材に他ならなかったのだ。
 誰も少女達を人間とは見做さなかった、間違いなく食材と見ていた。

358 :
 昼、少女達は苦しむ。そうして、思い出す。
 あのここに「運送」されて以来、一回も御飯を食べていない事に。
 排泄行為はしなければいけないゆえしていた。
 今でもこの部屋の端っこのトイレ用と思われる穴には少女達全員分の排泄物が詰まっていた。
 流れないところを見ると、少女達が食べられた、その次に運送される少女達が来るまではこのままなのだろう。
 しかしそう考えることは出来てもやはり悪臭は悪臭、近年の鰐αによる迫害とそれに伴う悪い食生活も合間って近寄りたくもない悪臭が広がっていた。
 給水のほうはと言うとおしっこを飲まざるを得なかった。
 あまりの恐怖感からして空腹には気づかなかったものの、やはり喉の渇きには気づくらしく、誰が始めたのか気がつくと全員が自分のおしっこを飲んでいた。
 地獄のような光景ではあるが、みんな最後の瞬間まで生き残るという根性が鰐αからの逃走劇でついたらしく、みな生きるために飲んでいた。
 ちなみにおしっこは空気に触れる直前までは無菌らしい。
 さて置き、ここに運送されて以来全く食べられるものを食べていない。
 水分はおしっこで何とかなるかもしれない(そうだとしても極めて酷い環境だが)が、食べ物の方はうんこじゃどうにもならない。
 空腹に気づかなかった少女達もあるとはいっても、しかしどうにしても空腹だ。
「そういえば、人間がぬとき腸内に食べ物があると凄く臭いらしい……
 やっぱりそういうのかな」
 無理に納得する。
 納得してもそれはあくまで鰐側の都合である。
 基本前向きな彼女達は徐々に鰐に食べられるために尽くす様に変わってきていた。

359 :
 夜、少女達は別れる。最後の晩と。
 この地下牢で明かす夜は二日目になる。しかしこれで最後となることはみんな知っていた。
 夕方になってから、鰐αが部屋の中に現れた。
 彼はどうやら便所掃除に来たらしく、全裸の少女達をジロジロと見ると、
 「美味しそうだな……だけど明日になったらもういないのか」といった。
 それが切り皮となって、少女達は何故か自分の体を整え始めた。
 もう半分以上狂っていたともいえるかもしれない。今から自分を食べる鰐に対して少しでもいいものをお届けしようとするというのは。
 本人達こそ表立って言わないものの、最早少女達は生まれたときから鰐αに食べられるために発育してきたと思わせる従順ぶりだった。
 少女達はベッドに誰も横たわらなかった。
 雑魚寝をしながら誰かがいった。
「ねえ……明日の今頃は私達どうしてるんだろう……」
「食べられて、胃の中でネトネトかな!」
「それは……ちょっとあれかな……
 だけど……不思議だな、なんかそれでもいいような気がしてきた」
 その言葉には、少しの迷いもなかった。

360 :
「わかるかも知れない……
 例え私達が鰐αさんたちの胃の中でネチョネチョに溶かされて、
 それで腸の中でグチュグチュに吸収されて、
 それで最終的にうんこになって肛門から出るのも、ありかもしれない……」
「なんていうんだろう……
 これはこれから食べられるって人にしかわからないかも…・・・
 人間の真理っていうかなんていうか……これが人間に出来る最後の罪滅ぼしっていうか……
 傲慢だった人間がこうなるのも、なんていうか運命だったといわれても納得できる……」
「鰐αに食べられるのも、なんか運命かな、みたいな……」
「もうここまできたらいっそのこと食べられていいや……
 こうやって命は繋がってきたんでしょ……食べて、鰐αさん……」
 もう、彼女達はくるっているといっても過言ではないだろう。
 傍から見て、そうとしか映らない。
 雑魚寝している少女達は、艶かしく、またどこか哀しげであり、だけどこれまでよりも活き活きしているような気がした。
 こうして、彼女達は雑魚寝で怖い怖い会談をしながら生前最後の晩を終えた。
 真夜中に、何度も何度も彼女達の空腹を告げる腹の音がなっていた。
 彼女達の体の中にはもはや食べ物は入っていなかった。

361 :
 早朝、少女達は起こされる。忌まわしき鰐αの手によって。
 まだ人間の時刻でいうと4時も迎えていないような時間だった。
 部屋に入ってきた大柄の鰐αは強靭で、打ち倒せそうにもない。
 いつの間にか付けられていた手錠足枷もあって、反逆する気は全く起こらなかった。
 無言でついてこいという合図とともに、少女達は廊下へと出る。
 廊下に出るとそこは少女達の思う数倍はあるであろう長さの廊下に、ギッシリと牢屋が詰まっていた。
 行きと帰り二回しか人生で通らなかった廊下を踏みしめる。
 値札についている大量の0が彼女達の身分を証明しているように、ざわめきは全くなかった。
 帰り際に牢屋の入り口にある電光掲示板を見ると、「現在135112人収容」の文字が赤く光っていた。
 「シャワー室」と書かれた部屋があった。
 そこに少女達は誘われるがままに入っていく。
 ボロい布切れはそこで脱がされ、抵抗するはずもなく生まれた時の姿に少女達はなる。
 妖艶で幼げで美しく可愛く愛おしい少女達のボディーが白日の下に露になった。
 そこは、少女達が4歳かそこらの頃に見てそのまま忘れていた、「お風呂」そのものであった。
 お風呂といっても、並みのお風呂ではない。大浴場と呼ばれるであろう、巨大な露天風呂であった。
 久しぶりの空が見渡せる。空はまだ暗く、時刻を再確認させられた。

362 :
「お前らは購入者の我侭でこんな時間に出荷されてるんだ
 我侭は絶対に守れ、そうじゃなければ商売は成立しない。
 だから、1人50秒で俺がお前らの体を洗う、異論はないな?」
 誰も異論するものはいない。
 その一瞬の沈黙の直後に、その鰐αはそのただの鰐とは比べ物にならない機動力で手近にいた少女に襲い掛かった。
 鰐特有の冷たいボディが少女にぴったりとフィットする。
 割愛するが、あっという間に少女達は石鹸で体の隅々まで洗われた。
 最早体中どこをなめ回されても健康だと言い張れるほどに。
 少女達は清潔になり、その露天風呂から出る。
 その露天風呂から覘けた空が、彼女達の見た最後の空になること。
 それを彼女達は知っていたのだろうか、それとも知らずに謳歌していたのか。
 何にせよ、彼女達は食べ物で、今のは菌処理に過ぎなかったのだ。
 そこを忘れると、後々後悔する羽目になるであろう。

今はここまでっす水遁されたっす
寝まっす

363 :
GJ
徐々に「食べられる立場」に慣れていくのがいいなぁ

364 :
GJ
一つだけ言うとネーミングセンスがあれだな、鰐αて
ついでに言うと余計な描写が多いかな
頑張ってくれ

365 :
個人的にめちゃくちゃ好みのシチュエーションなので超GJです!
続きがめちゃくちゃ楽しみです

366 :
救いのなさそうな世界観と「出荷」って言葉でぞくぞくします。がんばってください。
>>364
「鰐α」という名前である理由が途中で明かされるのでしょうか。気になります。

367 :
>>366
残念ながら\(^о^)/それはない
単に俺のネーミングセンス不足さっ!

368 :
>>367
取り敢えずどうでもいいからさっさと続き書け
いや書いてください

369 :
コテ付きで荒らした上で他のスレで普通に活動開始とはおそれいるわ
次はこのスレを荒らすご予定で?

370 :
はう〜んの人・・・と言うかレイプスレの瞬シリーズの人、ついに粘着荒らしまで付くようになったのか
まあ、確かに本人も空気読むのは苦手みたいだが(それをコテハンにしてる辺りが、まさに空気読めてない)
はう〜ん連発が鬱陶しい以外には、いつもスレに即した作品を投下しているのだから、めげずにがんばって欲しい

371 :
>>367
VIPに帰れ
>>370
誰だよ
こいつVIPに常駐してるコテだぞ
人違いだと思うぞ、あとこいつ調子に乗らせると面倒くさい
以下、クソコテに反応した奴は事情もわかってないクズ

372 :
>>371
レイプスレで昔、通称『瞬シリーズ』っていう長編シリーズを書いてた人がいるんだよ
元はとあるドラマの登場人物を使った二次創作だったんだが、第二話あたりで
完全オリジナルに移行して、その後すぐにマンネリ気味に陥ってた作品
通称はう〜んの人は、この瞬シリーズの作者と同一人物
多分、それも知らないようなお前よりは、よっぽど昔からこの板にいる人だな
ぶっちゃけ彼の作品はワンパターン気味なんだが、ただの粘着のお前の書き込みよりはよっぽどマシ

373 :
>>372
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347021439/82-
人違いだと思うぞ
何を根拠にKY=そのはう〜んの人と思ってるのか知らないけど
少なくともアイツが過去にエロパロ板にいたとか知らん
技術があるけど性格に難ありのクソコテ

374 :
少し調べたがフェチ板の被食スレで現在進行形で粘着してるのがKYで酉も一緒
水遁くらってるのは恐らくその関係だろう

375 :
>>374
ヒントいうとKYは凄まじいほどのアフィ嫌いでVIPのアフィスレを荒らしまくってて
毎日のように水遁されてるぞ

376 :
なんだコイツピンク以外でも荒らしてんのかよ

377 :
>>376
アフィスレって判るか?
アフィリエイトブログが金儲けの為に自演しまくるスレでVIPじゃみんなから嫌われてる
擁護するつもりはないけど別に普通

378 :
このコテがVIPで何をしたかは知らないし、知るつもりもないが
個人的に作品の続きを期待していることには変わりないので、できれば最後まで投下してほしい


379 :
餌のえり好みをできるほど飽食してないのよ

380 :
 やがてユリの目から最後の一粒の涙が毀れた頃、長いようで短いその行為は、レイカが絶頂に達することで一旦
の終焉を迎える事となる。
「ん、くぅ……っ! も、ダメぇっ! 出すわよ、ユリちゃん!」
 レイカが嬌声の合間に漏らした言葉は、結局は何の意味も成さずに泡沫となり消える。ユリは聞く耳を持たな
い。そしてレイカもまた、ユリに対して返答を待つつもりはなかった。
 引き抜かれたレイカのペニス――酷く膨張したクリトリス。彼女は今にもはち切れそうなそれをユリの顔に向け
た。途端、大きく脈打つその先端から白濁液がぶちまけられる。ドクン、ドクンと脈打つ度に放たれるそれは、瞬
く間に彼女の顔の左半面を覆い尽くした。当然レイカがそうなるよう器用に狙った訳ではないので完全ではなく、
右頬にも少々だが付着している。
「はぁあああっ!! っくはぁっ、はぁっ、はぁ……っ!」
 レイカが更に一際大きな嬌声を上げ、満足そうに息を整え出す頃、ユリはゴホゴホと咽ていた。口内に白濁液が
大量に入ったのにも関わらず、笑い声の合間に呼吸をしたのだから当然だった。だが咽ていたのも束の間、彼女は
再び笑い出した。薄っすらと開かれた口の中に白濁液の姿がない事から、どうやら全て呑み込んだようだ。
 周囲に甘い匂いが漂い始める。まるで砂糖を焦がしたかのように甘く、それでいて何処か苦みがある匂い。それ
がレイカの体内で作り出された白濁液の匂いだと言われて、誰が信じるだろうか。
 恍惚とした表情でユリを見下ろすレイカ。いつの間にか股間の怒号が収まり、赤ん坊の小指のように細く小さな
それが彼女の動きに合わせて小刻みに揺れる。
 レイカは最期にユリと目を合わそうと暫くそのままで彼女を見下ろし続けていたが、それは時間の無駄でしかな
かった。彼女はただ真っ直ぐに虚空を見つめながら笑うだけだった。
「……さよなら、ユリちゃん」
 息を整えたレイカはそれだけ言い放つと、踵を返して歩き出す。まるで男が一夜だけと割り切った関係の女を相
手にした時のように、一度も振り返る事なく、そして悪びれる事もなく、ただ悠々と。
 歩きながら、最後にもう一度だけレイカの口が動いた。それは声になる事はなかったが、その唇の動きはこう言
っていた。
 ――さよなら。
 その繰り返された短い言葉に込められた意味は、文字通り“別れ”を意味していた。

381 :
 羽音が聞こえる。耳元で鳴り響くと反射的に頭を捩ってしまうような、そんな嫌な音だ。
 “それ”は甘い蜜を求めて飛ぶ。背中に生えた大きな羽を高速で動かし、その目はあちこちをきょろきょろと見
回しながらも、真っ直ぐに目的地に近付いて行く。
 密林を駆け抜けると、“それ”は広い場所に出た。先程の緑に覆われた景色とは一変して、大地は全て土の色と
なり酷く風景に感じられる。“それ”が更に羽を羽ばたかせると、やがて目的地に辿り着いた。
 目的地――甘い匂いを発している白濁液がふんだんに掛かった――仰向けに倒れている柊ユリ。レイカが立ち去って
からまだ幾分も経過しておらず、彼女の身体は未だにピクピクと痙攣を続けている。そして何より、未だに傍から
見れば気持ちが悪い笑みを浮かべている。半笑い、と表現するべきだろうか。
 “それ”はユリの身体の真上で浮かび、人間のように首を傾げた。獲物は“それ”の姿を視界に捉えているのに
も関わらず、何の反応も示さなかったからだ。どんな獲物でも“それ”の姿――異形の姿――巨大な蜂の姿を見れば目
を丸くし、腰を抜かし、それで尚後退りするものだ。
 蜂は重い分針がようやく一つ刻まれる頃までそうしていたが、やがてそっと尾を伸ばし、先端部から更に針を伸
ばした。そうした蜂の全長は目測で二メートルはあるだろうか、針に至っては人の腕ほどの太さがある。こんなも
ので突き刺されては毒が回り切る前に外傷でんでしまうのではないだろうか。
 陽の光が反射して妖しく黒光りする針。ビュンッ、と風を切る音がしたと思えば、グチャッ、と何かが潰れる音
がした。蜂がユリの身体へと針を突き刺したのだ。突き刺した先は顔――白濁液と白濁液の狭間で見え隠れしてい
た、虚ろだった左目。グチャッ、という音は眼球が潰れた音だ。
 ユリはさすがに僅かながらだが、ビクンと身体を震わせて反応を示した。だが、それだけだった。口からは既に
掠れた笑い声が漏れるだけで、悲鳴や嗚咽が漏れる事はなかった。
 ――当然だった。突き刺さった針の先端は脳へと届いており、瞬時にユリをに追いやったのだ。この衝撃でユリ
が息絶えてしまった事は、彼女にとって幸運と言えた。いや、それを言い出すとキリがない。彼女にとっての幸運
は、このゲームに参加した時点で消え失せていたのだから。
 針に動きがあった。蜂の尾から何かが針を伝ってユリの体内へ流れ込んでいるのが分かる。ドクン、ドクンと針
が脈打つ。それに呼応して彼女の顔が膨れ上がっていく。かろうじて原型を留めるぐらいにまで彼女の顔が膨れ上
がると、途端、ユリの顔が元の大きさに萎んでいった。代わりに膨れ上がらせていた原因である液体が彼女の穴と
いう穴から外へと流れ出していく。
 目から、鼻から、耳から、口から、膣口から、肛門から。それは液体というよりは半液体で、細かく砕いたゼリ
ーのようにドロドロとしていた。色は気持ちの悪い赤黒い色をしている。
 蜂は徐にユリの身体の上に覆い被さった。鋭利な刃物のような突起が付いた黒い足が彼女の腕に触れると、彼女
の腕の皮はあっさりと破れ、破れた箇所からも赤黒い液体が流れ出す。ふと彼女の身体全体を見渡すと、まるで干
乾びていっているようだった。皮ばかりが余り、血肉だけが萎んでいっているようだ。人間がミイラへと変わって
いく過程とはこのような状態なのだろうか。
 蜂はそっと食指をユリの口へと伸ばし、ジュルジュルと品のない音を立てて液体を吸い始める。比例してユリの
身体が萎んでいく。
 赤黒い液体――強力な溶解液によって溶かされたユリの脳と骨と血肉。蜂は久しぶりの食事だとばかりに一気にそ
れらを体内へ吸い込んでいく。だから、ユリの体液が無くなるのはあっという間だった。
 大地に寝そべる一枚の大きく、薄い皮。それは羽音が再び響くと同時に、風に吹かれて宙を舞った。
 それにはもう、柊ユリという一人の少女だった面影は何一つ見受けられなかった。

382 :
流れぶったぎるようで申し訳ないですが、久しぶりの投下です。
諸事情により続きを書く環境がなくなったものでして。
何とかユリを完結させることができました。
続きはいつになるか分かりませんが、頑張って最後まで書きたいと思います。
遅くなってしまいすみませんでした。

383 :
おおお、なんかセルみたいで怖エロい

384 :
ユリさらば・・・
のんびり待たせてもらうよ。まったり書いてくださいw
あんな流れはぶった切ってくれてむしろ有難いよ

385 :
>>382
お疲れ様です。ご自身のペースで無理をなさらずに。
このスレのテーマに合う場面を昔どこかで見たなと思い出していたら、それは「BM ネクタール」というマンガだった。
B・Mという人の頭くらいの大きさでキモい形の大量の捕食生物から逃げる話で、それに一人の女性がたくさんの
B・Mに食われるシーンがあった。
このマンガを知っている人はいらっしゃいます?

386 :
>>385
昔持ってたよ。
実はBMも低コストで大量生産できる食肉、って設定なんだよな。
どんな味なんだろ。想像もつかない。

387 :
人間が人間を餌にするというシチュエーションっていいかな

388 :
ちょっと季節外れになりそうなネタですが
朝日が差し込むデパートの水着売り場
色とりどりの水着が売り場に陳列されている。
あるものは棚に、あるものはハンガーにつるされ、あるものはマネキンが着飾り、売り場に花を添える。
いつも多くの男女でにぎわうこの場も、今はわずかな人しかいない
開店準備のための店員たちが歩き回るだけ
もちろん店員たちは水着には目も止めない。
しかし、一人の店員が一つの水着に目を止めて、手に取った。
もちろん買おうとしての行動ではない。
「あれ?なんでこんなところに水着が落ちてるの?先輩!これ、どうしましょう」
新米店員と思しき娘は近くを歩く店員に声をかける
「どうしたの?まどかさん。あれ?何、その水着。それってあのマネキンのやつでしょ?
指差されたとこころには数体のマネキンがいた。
どれも首から下しかないマネキンだった。
その中に一体、何も着ていないマネキンがあった。
「アレが落ちたんでしょ。係の人に言っとかなきゃ」
いそいそと駈け出す先輩店員。
ほどなくマネキンは台から外されて水着を着せられる
「あれ?なんかサイズが合わないぞ?」
「そんなはずないだろ…ホントだ。どうしようかな」
「胸のサイズが大きくなったのか?このマネキン」
「まさか。でも、これじゃこの水着着せられないぞ」」
話し込む係員たち。しかし、まどかたちはすでにそれには注意を払っていなかった。


389 :
閉店後
だれもいない店内をまどかともう一人の店員二人の店員が歩く
「誰もいないお店の中ってどこかこわいよね」
まどかに声をかけたのは同じく新米店員のみすずだった。
その日売り場に来てくれた人の中から、「買った水着と違う水着が入っていた」と電話が入っていたのだ。
「も〜、明日から旅行に出るのに、これじゃ困るじゃない。明日朝一で取り換えに行きますからそれまでに用意しといてよね」
そんなわけで、もう帰ろうかという時間にまどかとみすずは代わりの水着を探しに来ていたのだった
「でも、なんで先輩は来てくれなかったんだろう?」
まどかはみすずに聞く。
「先輩は忙しいそうですよ。いそいそと何か書類を手に取ってましたから」
「それ横から見たけど、あまり関係ない書類いじってたみたいだったよ?行きたくなかったんじゃないの?」
「でも、先輩なんで水着取りに行くだけなのにそこまでしてまで行くの渋ったんだろ?」
「どうせ…」
そこからしばらくたわいもない愚痴を始めようかと思ったところで売り場に着いた。
「え〜と、このあたりだったかな」
そこには、朝に見たマネキンが並んでいた。
「そうそう、あの水着だったわ。じゃあ、この売場ね」
そういって売り場を探したが、売り場にあった水着はどれも売り切れていた。
「どうしよう、レジも見たけど、なかったし…」
混乱気味のまどかの目の前には目当ての水着と同じ水着を着たマネキンがいた。
マネキンは台座の上でポーズをとっていた。
「もしかしたら、あの台座の中に在庫とか残ってるかも」
まどかはそう思って台座の下の引き出しを開ける
中にあったのは、マネキン人形の頭部だった
どうみてもマネキンのような質感の頭部に長い髪
その頭部を手に取って持ち上げたが、水着はなかった。
マネキン人形って髪の毛あったっけ?という疑問がふと頭をよぎるが、すぐに頭から追い出す
「念のためにほかの引き出しも開けてみよう」
みすずにそう言われて全部の台座を開けたが、中には頭部があっただけだった。
「やっぱりないか。じゃあ先輩に聞いてみよう」
まどかが手に持った頭部を戻そうとした瞬間
「あれ?」
マネキンが手から離れない
「あれ?このマネキン、どうなってるの?」
「きゃああっ…ごも…ご…」
みすずの悲鳴にあわてて振り向くと、そこにはおどろくような光景があった
台座の中のマネキンの頭部から多くの触手がみすずにまとわりついていた
みすずは口の中をふさがれて声を出せない

390 :
余りの光景にまどかは逃げることも忘れてへたり込む
みすずは必に触手から逃れようとするが、増えていく触手に抵抗できず、ついには床に押し倒されてしまった
どのくらい時間がたったのかわからない
触手はみすずの全身にまとわりついてみすずの動きを奪う。
腕にまとわりついては振り払おうとする手を床に張り付ける
太腿にまとわりついた触手は太腿を舐るように蠢く
口内には多くの触手がみすずの口の中から体内を目指す
そして…股間に大きく太い触手が2本、みすずに突き立てられていた。
みすずは必に服をはだけさせながら身をよじらせ声を漏らす
その声が徐々に色気を帯びていった
「…ぁ…ぁん…」
「み…みすず?」
みすずの顔が徐々に紅潮している。
よく見たら、股間から洪水のように透明の液体がこぼれだしていた
みすずは何度も痙攣し、その都度股間から液体をあふれさせた。
みすずがどうなっていくのか、まどかは目をそらしたくともそらすことができなかった。
やがて、みすずの声が聞こえなくなり、動かないみすずに変化が訪れていた
みすずの手足の肌から艶が消えていき、顔も、少しずつ色を失っていった
触手がみすずの全身から何かを吸い出すようにじゅるじゅる音を立てていく
「みすず?」
呼びかけても何の返答もなくなったみすずの体は徐々に変化を続けていた
それと対照的に触手は活発に動き、その触手の一つが陳列台の上の金属製の値札にあたる
値札は陳列台から落ちて、みすずの太腿にあたった
コツーン
乾いた音を立てて跳ね返った値札は床に転がった
「え?今の…音は?」
明らかに人の肌にあたった音じゃなかった。
しいて言えばマネキン…
そう思ってマネキンの方を向くと、触手に掲げあげられたマネキンの頭部がマネキンにひとりでにくっつこうとしていた
その頭部はすでに血色に満ちたものになっていて、マネキンのそれだとは思えなかった。
頭部がマネキンに着くと、マネキンにも血色が満ち、すこしずつ蠢き始めた
みすずがマネキンに近くなるのと反比例してマネキンが人に近づいていく
水着を着たマネキンが首をこっちに向けたっとき、みすずはもう、マネキン人形そのものになっていた。

391 :
「…うそ…みすずが…」
こっちに向かうマネキンに、いざりながら逃げるまどか
ふとマネキンを見たら、それまでマネキンそのものだった頭部の口がぱっくり開いて、幾条もの触手がこちらへ向けて伸びてきた
「きゃ…むぐぐっ」
悲鳴を上げようとする口に触手が躍り込む
「むご…ごが…」
暴れるが、触手は迷わずにまどかの口内を蹂躙し、喉の奥へ進む
「ご…ごが…」
息ができない苦しさにもだえる
触手はさらに奥の胃の中へ入り込んだ
窒息寸前のまどかの意識は必に外気を求めた
「あ…はぁ…」
やがて、鼻で息ができることに気づいたまどかはかろうじて一息つくことができた。
窒息を免れたことに安堵するまどか
だから、その間も触手が体内全域に伸び広がっていることには気づいていなかった
そして、伸びる触手はまどかのスカートに分け入り、股間へと躍り込もうとしていた
「むぐ…ご…が…」
必に抵抗しようとするが、両手はマネキンから離れないまどかにとっては抵抗できる術は限られていた
太腿を閉じても、触手はその間に分け入り、まどかの女陰の中に入り込んだ
「ご…ごが…お…ぁ…」
女陰の中に入り込む触手
触手はまどかに分け入ろうとする
このままだと、あたしもみすずみたいに…
床に横たわるみすずだったマネキンが視界に入る
必に逃れようとすると刹那、メリメリと股間から引き裂かれれるような痛みが走る
「ひぐぅ…」
目から涙がこぼれる
触手がまどかの膣内に無理やり入っていったのだ
触手はまどかを蹂躙する
「ひ…い…いた…」
まどかのいまだ男を知らぬ膣内は触手の蹂躙に耐えかねて引き裂かれるような激痛をまどかの全身にもたらす
しかし、触手がさらにまどかの膣内や口内を蹂躙するとともに、それを上書きする快感が広がっていった。

392 :
「…ぁ…ぁ…」
徐々にぼやける視界
太腿を舐る触手や口内の触手の快感までもがそこに加わる
まどかの意識は徐々に快感に上書きされて真っ白になっていく
「あ…あぁぁあ!!」
全身が幾度も痙攣するとともに、目の前にフラッシュが走る
膣がきゅうっとしまって触手を甘く絞る
触手はそれにも構わずにまどかの膣を突き上げ、口内を蹂躙し、全身を甘く舐め上げる
まどかの真っ白の意識に、誰かの声が聞こえてくる
「うふふ…もうすぐよ…もうすぐであなたも私のようになれるわ」
返答をする気力もないまどかに声は続ける
「長いことこの日を待っていたの。長かったわ。誰かの体を蹂躙して、味わい尽くして、成り代わる日を」
「ひゃうん!」
触手がもたらす快感に体が跳ねる
「お察しのとおり、あたしもちょっと前までは人間だったの。新米店員ってやつ。それが、こうして閉店後の店内に入り込んだ途端マネキンにとらわれて、気が付いたらマネキンになっていたの。
自分に何があったのかは同じ列のマネキンからの話で分かった。この境遇から抜け出すには誰かを食べるしかないということもね」
まどかの体から何かが抜かれるような感覚が伝わる
「ああ、美味しいわ。女の子の体ってこんな味だったのね」
手足が冷たくなるのがわかる。
おそらく今の自分もみすずのようなマネキンのようになっていってるのだろう
やがて、まどかの耳に何人かの女性の声が聞こえる
その中にみすずの声もあった
「もうすぐね。あたしたちの声が聞こえるでしょ?はじめまして。新人さん」
まどかの体は完全にマネキンのそれになっていた
床に横たわるマネキンから服をはぎ取る女性が二人いた
「ごめんね。でも、水着でおうちに帰るわけにいかないの。代わりにあたしの水着あげるからいいでしょ?」
そういいながら横たわるまどかに水着を着せて、台座に立たせる
「う〜ん、いい感じ。それじゃ、あたしの代わりにマネキンがんばってね」
まどかの制服を着多女性はそう語りかけて、まどかの首をねじる
まどかの首は体から離れ、台座の中におさめられた
もう一人の女性もみすずを同じようにしていた
「やれやれ、長かったわ」
「もう二度と閉店後の売り場になんか行きたくないわね」
笑いあいながらまどかとみすずを置いて戻っていった


393 :
「そうそう。これよこれ。今度は気を付けてよね」
満足げな店員にお辞儀を返す女性店員
彼女はお辞儀から戻ると、視界に入ったマネキンに向かってひとりごちる
「あたしの代わりにマネキンになってがんばってよね」
居並ぶマネキンは、それらが元は生身の女性だったことを知らぬ来店客の無遠慮な視線にその体を晒し続けていた
それがマネキンの仕事なのだから。

394 :
久しぶりに来ていた新作がうれしい
こういうのもいいね。読めてよかった

395 :
新作いいですね。ちょっと変則的な捕食という感じ。
>>386
正直BMの元の形を知っていたら食べたくないですね。
「BM ネクタール」のネタバレになるのですが・・・
女性が大声を上げて自分にBMの意識を向けさせて、自分が捕食されている間に仲間を逃がすシーンがあるんですよね。
足からガツガツ捕食されて(直接的表現はなし)徐々に背が縮むのが分かるコマ割りで、そのときに女性が涙を流したと思いました。
このシーンが頭から離れないし、ここの作品を読むとそれを思い出します。

396 :
ほす

397 :
短編上げてみます。百合要素を多分に含みます。 
『落ちる花』
 先日、とてもわたし好みな女の子を捕まえました。
 彼女はわたしの庭に生けてあり、栄養素となる【蜜】で下味をして、今日で三日。
 そろそろ頃合いのはず。
「……あぁ、いけませんね」
 彼女のことを考えると、自然と「食欲」が沸いてしまいます。
 せっかく温めていた花粉が、湿気った風に乗り、深い森より散ってゆく。
 しばらくは、新しい獲物は必要ないにも関わらず。
「今日はもう、庭へ帰りましょう」
 わたしは「一輪」そんなことを思いつつ。
 樹上付近まで伸ばしていた触手を、しゅるしゅる、巻き戻すのでした。
 *
 深い森。
 むせ返るほどの緑に包まれた大樹の根本。
 そこが「アルラウネ」と呼ばれる生命「わたし」の咲く世界。
 わたしの本体である「花」は、成熟した「雌の人間様」の造形と、
 花の構造体が子宮を堺に分かれています。
 あたりまえですが、衣服は光合成の邪魔になるので、主に全裸です。
 さて、夕刻も近づきはじめた本日午後。
 大樹に根付かせた蔓草状の触手を上空から戻し、新しい【蜜】を
 光合成してきたわたしは、捕えた彼女に呼びかけました。
「カレンさん。そろそろ起きてください、カレンさん」
「………………」 
 大事な獲物。
 わたしの触手で手足を掴まれ、苔むした草のベッドに横たわらせている。
 彼女には応える元気がないようで、わたしは触手を蠢かせました。
 苔むした地面と水平に咲く、わたしのもとへ。引きずりよせます。
「カレンさん、もう夕方ですよ。そして、夜がやってきますよ」

398 :
期待

399 :
 カレン・フィールドさんは、
 ここから遠く離れた「魔法学園」に通う生徒さんだったそうです。
 襟元をぴしりと留めた、黒を基調とした制服とスカートが、とてもよくお似合いでした。
 しかしもう、一昨日と昨日の行為で白い精がこびりつき、おっぱいやお尻もむき出しです。
 彼女はとても優秀で、お金もちで、才能に満ちあふていたようですが、
 まだまだ世間を知らない、箱庭で大切に育てられた、只のお嬢様でした。
「ふふ。せっかく、遊びに来ていらしてくれたのに。こんなことになって申し訳ありませんね」
「……ぅ、ぅぁ……あぁぁ……!」
 怖いものなんて何もないの、という強気な眼差しと、全身からあふれんばかりだった活力は、
 今の彼女とはまったく別物でした。
「……お、お願い、です……。許して……」
「あら、ずいぶん弱気になりましたね?」
「…………許して、助けて……」
 わたしを「大樹ごと燃やしてあげるから」と謡っていた唇は、
 今はひたすらに許しを請うばかり。
「……なんでもする、しますからぁ……!」
 すんだ青空のような瞳は虚ろに泳ぎ、幾筋もの涙が、乾いた頬のうえを流れおちます。
 そんな彼女の、お日様のように輝く金髪を一房手にとり、軽く口づけました。
「カレンさん。貴女は食材に慈悲を与えますか?」
「……え?」
「これからお腹にいただく食材に、耳を傾けたことは?」
「……やだ! いやだぁ!」
 わたしの意を悟り、彼女は見苦しく暴れます。
 けれど、手足は縛られているので無駄でした。
 身じろぎするのがせいぜいで、その姿は樹上を這う青虫のようで少し可笑しい。
「だいじょうぶ。痛くありませんから」
「……たべないで……おねがい、たべないで……!
 謝るから……お願いだから、ひっ、ぐすっ……家に帰してよぅ……!」

400 :
 わたしは触手の支えを減らし、正面から直接「人間様の手」で彼女を抱き寄せました。
 やわらかい、あたたかい、ヒトの肌。
「素敵ですね」
 思わず、頬ずりしてしまう。
「……っ!! ね、ねぇ…、わたし言わないから! 貴女がここにいるってこと、誰にも言わないから!! だからっ!」
「そうですね。だからせめて。わたしのお腹の中で消えてしまうまえに。今夜もたくさん、わたしを味わってくださいね」
「や、やだやだやだ……! いや――んんんんぅっ!?」
 わたしは、少々乱暴にキスをしました。動かない彼女の口内を、人間様の舌先でなぞっていきます。
「……ん、んっ……。ん、ぁふ……」
 舌先の表面を。歯先をひとつずつ。頬の内側を味わっていく。
 そして最後には、口腔の奥へ。特製の【蜜】をたっぷり流してさしあげる…。
「……ぁ、ん、んぐぅぅぅうううう!?」
 苦しげな、くぐもった声。
 ごくん、ごくん、と上下する喉。
 わたしのすぐ前にある長い睫がぱちりと瞬きし、同時にとろりと柔らかくなります。
「あ、ぁ、あん、は、ぁ、んあああ……っ!」
 必に、わたしの舌先を押し退けようとしてきます。
 逃れるように首を振りますが、させません。
 わたしの【蜜】には催淫効果があり、彼女の身体は次第に、わたしが求めるものに近づいてゆきます。
「……んぅ! ん、ぅぅー! んんんー!!」
 どうやらカレンさんは、この期に及んで、得意の「魔法」を唱えようとしていました。
 ですが魔法の発動には相応の集中力が必要で、今の彼女では不可能です。 
「……ん、んっ! ん、くっ、んく、ん、く、ぅ……!」
 それに喉を震わせようとすれば、自然とわたしの【蜜】を飲んで頂くことになります。
 ですから彼女の選択は、結果としては過ちでした。
(はあぁ。カレンさんの口のなかとっても熱い……)
 わたしは、そんな愚かで可愛い彼女をぎゅっとして。唇を塞いで、くちゅくちゅする。
(やわらかくて、美味しい)
「ん……あ……あふ……ぁ…………」
 少しずつ。わたしの手のなかで、抵抗がうすれていく。

401 :
 陽が、すこし傾いてきました。
 カレンさんの抵抗が無くなったのを確認して、わたしは唇を離します。
「………………ふふ」
 橋をかけ、落ちていく二人の蜜液を、わたしは人間様の指ですくいあげる。
「どうです? 気持ちよくなってきました?」
「……、はぁ、はぁ、あ、ふあぁぁぁ……っ」
 潤んだ瞳から、また新しい涙をこぼすカレンさん。大きな口でいっぱいに、澱んだ空気を取り入れようとします。
 激しく動く胸元。ふくらんだ乳房はそれぞれ、この手に充分収まるほどの大きさです。
「そろそろ良くなってきたみたいですね。今夜はどのように、してほしいですか?」
「……もうやめて……お願いだから……」
「それはできない約束です。ごめんなさい」
 よしよし、と頭を撫でてさしあげる。
(なかなか壊れてくれませんね)
 本当なら今頃は、人間様が言うところの「廃人」になり、快楽を享受することしか考えられない、本当の意味での「餌」に成り果てているはずなのに。
(……どうして?)
 人間様の胸が、ちくりと痛くなります。でも、食べることしか知らないわたしは、今夜も彼女を犯すだけ。
 赤い花弁の内側。わたしはカレンさんの向きを変え、後ろから抱きしめます。
 膝を折り曲げ、彼女をしゃがんだ姿勢にさせたあと、白く華奢な両足は左右に大きく広げ、十数本の「雌しべ」を秘部へ伸ばし、
「ぁ、だめっ、やだぁっ!!」
「大丈夫ですよ。昨日も、初めての夜と比べると痛くなかったでしょ?」
 彼女の足首から太腿へ。細い雌しべを巻きつけていく。
 そして人間様の身体をもつわたしは、彼女の耳朶を噛み、
「ひぅ!?」
 両手を回し、右手のひとつを胸のつぼみに運び、もうひとつを突起した女性器に運びました。
 「びくん!」と体が反応します。わたしの心もまた、震えてきそう。
「だめぇ! そこっ! 弄っちゃだめえぇっ!!」
「あら。ではこちらなら?」
 思わず笑みが咲いてしまいます。人間様の両手をおへその辺りに這わせつつ、
 それから、彼女のほっそりした首のうしろにも雌しべを這わせ、人間様の舌先は、絶えず耳たぶを甘噛みします。

402 :


403 :
新作を投下してくれるのが大変ありがたい
とても楽しませていただく

404 :
 ――私が、この森に来てどれぐらい経ったんだろう。
 記憶はもうだいぶ曖昧で、頭のなかはまっしろに染まるばかりで。
 アルラウネと呼ばれる植物にどれだけ犯されたのか、もう、わからない。
「やっ! ひゃんっ!! らめぇ! らっ……んぁぁあああああーーッ!?」
 私はただ、ひたすら、理性を失った獣みたいに悶えてる。
 意識は瞬間、遠いとこまで飛んでいく。けど、
(耐えなきゃ……。耐えなきゃ……!)
 誰かが助けが来てくれるまで、私はひたすら耐えるしかない。
 ここに来る前、文献で読んだアルラウネの情報にはこんなことが書かれていた。
『この魔物は実際の食虫花と同様、光合成をして得た【蜜】を用いて獲物を引きよせ、
 花弁の内側に集めた消化液で獲物を溶かし、喰らう。――人間も例外ではない』
『さらにアルラウネの寿命は植物と同様、その寿命は短い。
 期を悟った個体は、捕食する獲物に対し【種】を残すという情報もあるが、詳細は不明』
 後部の記述が、特にひっかかった。
 このアルラウネが宿っている大樹は見るからに枯れかけていたし、
 理由は知れないけれど、このアルラウネは私が快楽に屈しない限り、捕食も種付けもしないらしい。でも……。
「――カレンさん、もうそろそろ、限界なんじゃありません?」
「っ!」
 とろけるように甘く、脳をゆさぶるような声が来る。
「ほら、見てくださいな。カレンさんのコチラはこんなに濡れて……」
「ひあぅっ!?」
 私のアソコを、幾本もの細い触手がなぞり上げる。
 身体が痺れて浮いたような感覚になって、不安定も怖さも無い。
 ただしびれた様に、じんじんしてる……。

405 :
「下のお口は受精したい、子種を頂戴って、言ってますよ?」
「そ、そんなこと言ってない……っ!」
「そうですか? でもほら。こうやってかき混ぜると……」
「――ふあぁぁあああっっ!?」
 また頭のなかが真っ白になる。快感の波だけが全身を駆けめぐる。
「ほら、くちゅくちゅ、いやらしい音……」
「―――――!」
 声がもう、まともな叫びにならない。
 わけがわからなくなって、ただ、気持ちがいいことだけを感じる。
 身体は熱く火照って、すごくすごく、よくなっていく。
「はぁ、は はぁ、ふ! ら、ぇ、あ、はぁ、いれひゃ、あっ、ぬい、て……っ!!」
「もう少しですね……」
 私の顎に指がかかり、無理やりに上へ向けられる。
 キスされる。快感を加速する蜜が流れてくる。
(……耐えなきゃたえなきゃたえらきゃらめ……)
 
「ふふ。そういえばまだひとつ、穴が残っていましたね」
「…………ふぁ?」
 あなって、どこの? なんのこと? そうおもった、とき。
「んううぅっ!? うあ、ぁぁあああ……ッ!?」
「あら。カレンさんったら、お尻の方が感じやすかったのですか?」
「ひ、ひらう、ひ、ひら、あぁうぅうううううーっ!!」
「もう人間様の言葉が、まともに出ませんね」
 そして、うごめく。しょくしゅがぜんぶ。
 まえにうしろに。わたしのなかで。
「――――!! ――!!!」
 いく、イク、イっちゃう。もうむり、げんかい、だめ。
 こわれる。わたし、が、でなくなる。もう、いい。なんでも、いい。だっ、て、きもひ、、もん。

406 :
 首筋を、耳たぶを、背筋を、胸の蕾を、臍を、秘部を、太腿を、爪先を。
 わたしは、上から下まで、ありとあらゆる場所をまさぐりました。
 そして、人間様の唇はひとつに重なっています。
『ぴちゃ……ん……ちゅ…くちゅ……』
 唾液の交換。初めて彼女から交わしてくれた触れ合いは、実に甘美でした。
 花の内側はすでに最後の消化液が充満し、むせ返る精の匂いに満ちています。
「っ……はぁ、カレンさん」
「……な、に?」
「わたしの背にまわした腕、固定させていただきますね。
 もう膝から下がありませんから、抱きつくのお辛いでしょう?」
「……ほんとだ……」
 カレンさんはぼんやりした眼差しで顎を引き、溶けた足元を見つめました。
「……わたし、このままぜんぶ、とけちゃうの……?」
「はい。ぜんぶ消えてなくなります」
「……そっか……」
 ただ呟いて、そしてわたしを見つめ、もう一度、唇を重ねてきます。
『ぴちゃ……んん…ちゅ…ぴちゃ……くちゅり……』
 最後のひと時まで。熱い吐息と唾液を交換します。
 その中で、わたしは初めて本能による欲情を発しました。
『っあぁ……! カレンさんっ、出ちゃう、出ちゃいます……っっ!!』
 すべての触手から【蜜】が噴出する。
 彼女の外から、内まですべて、受精して欲しいという意を込めて。
『ああっ! あっ、はああああああああああぁぁぁあんっっっ!!!』
 わたしは初めて達してしまう。快楽の渦中にある自らの精を、彼女にすべて注ぎ込む。
 やがて、放心してしばらく待つと、消化液は一層水かさを増してきました。
 最後に「とぷん」と小さな泡を立て、人間様のわたしと、彼女をすべて包み込みます。
 
『・・・・・・・・・・・・・』
 そして。わたしたちはとけあって。ひとつぶのたねになりました。

407 :
 ――三日間の記憶が欠落していた。私は気がつけばベッドの上で、白い天井を眺めてた。
 森の入り口で横たわっていたところを、学園の捜索隊の人が見つけて運んでくれたらしい。
 発見された私は、何も身につけてなくて、裸だったらしい。けれど傷一つなく、女の子の膜も無事、だったらしい。
 なにも覚えていない。
 ただ、目を覚ました後、父様からは沢山のお小言を喰らった後に抱きしめられた。
 母様からは抱きしめられた後に、たくさん泣かれた。
 もうこういうのは嫌だなと思って、それからは私にしてはとても素直に、おしとやかに務めた。
 まるで生まれ変わった気分。太陽の日差しがとても心地良くて、吹き抜ける風も気持ちいい。
 身体を打つ雨もまた清々しいのだけど、雪の降る、寒い冬の季節は格別苦手になった。
 *
「――カレン先輩って、本当に寒いの苦手ですよね」
「そうなのよ。だからね、暖め合いましょ?」
「はい?」
 後輩の子と二人きりで居残りをした夜。校舎に続く並木道の端。誰も目に留めない土の下から根を這わす。
「!?」
 巻き付け、口を塞ぎ、両手を縛り、地中深くに引きずり込む。
 当たり前の日常の底に広がっているのは、甘い香りを放つ「わたしたち」の花園だ。
「……イヤ、なに、なんで、嘘、やだ、こないで、先輩助けて! いや、やだあああぁぁあ……っ!!」
「だいじょうぶ。貴女もすぐに食べて欲しくなるから、ね……?」
 そして今夜もまた、わたしたちは優しく、気に入った獲物を愛し、食らっていく。
(了)

408 :
こんなに素晴らしい作品が投下されてるのにコメントがないなんて残念だ!

409 :
いつの間にか投下されてたけど、百合百合しくて好み!

410 :
空気読まない隊ってVIPコテだけど俺の作品需要ある?

411 :
別に書けばええがな。
みんな喜ぶ、それでよろしよ

412 :
もちろん。

413 :
落ちる花、非常に良かった。
捕食+百合とは斬新。

414 :
うちが丸呑みフェチの理由考察
18号の吸収シーンで開花
萌えどころが喘ぎ声と手足のうごき、締め付けられるお尻。
だんだん抵抗が弱くなり揺れる手足。
包まれた膨らみ。
単純な丸呑みモノ創作期待しています。

415 :
わらしなママの「種子様」は個人的に大ヒット

416 :
中身だけ食べる蟲
残った皮に住み着き一見、人間のように振る舞う巨大ヤドガニ

417 :
天の邪鬼、というわけか
>残った皮に住み着く

418 :
耳や鼻から侵入した蟲に脳みそを食われ
空っぽになった脳の跡地に別の蟲が住み着き種の拡散の為にゾンビのように徘徊する
さらにそこに他の生き物の卵子を使って増える生き物が子宮に寄生
その身体が完全に朽ちるまで大自然に利用され尽くす

419 :
…やっと追いついた。
長い間パスとメールアドレスパスを紛失してしまい、
ろくに更新を怠っていたwikiを
最新まで更新致しました。長い間放置いたしましてすみません。

420 :
過去をさかのぼってみるとこのスレも7年以上になっておりました。
初代から呼んでる人ってまだいるかな?

421 :
おつおつ
そうか、もう7年もたったのか

422 :
やだー
恥ずかしいー

423 :
>>422
素敵な作品、保管させていただきました。
また気が向いたら作品投稿くださいね。

424 :
>>422
あんた戻ってきてくれたのか!続き待ってるぜ!

425 :
保管庫にこっそり投下されてた男の娘を捕食の続きが気になる…
もうこないんだろうな

426 :
あたしは目の前のドアノブを見つめていた。
ついさっき、自分で閉じた個室のドア。
このドアは入ってしまったら自分で出ることはできない。ためしに開けようとしたが、ドアノブはびくとも動かなかった。
あとは、食べられる日が来るまでこの部屋で過ごすしかないのだ。
なぜ、あたしはこんなとこにいるんだろう。

時計を見る。
つい2時間前までのあたしは、普通に街を歩いていただけの普通の女の子だったはず。
普通に育って、普通に学校いって、帰りにウインドーショッピングのつもりで街を歩いていただけだった。
ふとたちどまったペットショップ。
かわいらしい猫や犬、聞いたこともないような種類の高級ペットに爬虫類
「うわ〜。こんなのでも高いのねえ。これなんか家買えちゃうじゃないの?え〜と、ルバニカオオトカゲ?聞いたことないけど、こんなのほしい人もいるんだ」
そこにスーツ姿の女性が近づいてきた。
ものすごくセンスの良い服装のその人は、あたしにこう言ってきたのだ
「ねえ、あなた。お料理になってみない?」
最初はその言葉の意味が分からなかった。
勧誘ならいろいろ受けたことがあるが、「料理になる」の意味が分からなかったのだ。
「だから、あなたを料理して食べてみようというのよ。いいお肉してるじゃない。食べられる?」
あまりのことにあっけにとられるが、その時はまず身の不安を感じた。逃げようと周囲を見回したくらいだ。
「そんなに不審に思わなくていいじゃない?話くらい聞いてよ」
あたしの目の前に詰め寄ってきた。
真剣な目であたしを見つめてきた。
その迫力に一瞬たじろぐ。
「話、聞いて?」

427 :
そこから、どうしてこうなったのかわからない。
あたしは自分でも認めるくらい流されやすい。
だから、時々そんな役割を回されることがある。
友達からも「もう少ししっかりしなよ」なんていわれる。
だからといって、食べられるなんて話、普通ならOKするはずはない。
「でも…食べられるって、んじゃうんでしょ?」
そう聞いた。
「でも、あなたいつまで生きられるの?この話のすぐ後に交通事故にでもあってんじゃうかもしれないし、たちの悪い通り魔にでも合うかも知れない。
もし、おばあちゃんになるまで生きられたとしても、その間辛いことって多いわよ。その果てに、醜く老いた姿でんでしまう。本当にそうなりたいの?
今のあなた、とっても綺麗だわ。私はあなたの今の綺麗な姿が老い朽ちていくのが耐えられないの。」
「でも、今すぐんじゃうなんて、痛いのも怖いのも嫌だし…」
「大丈夫よ。痛みも怖さも感じないようにしてあげる。今まで料理になった子はみんな喜んでお肉になっていったわ。
このまま帰って、変なに方して苦しむよりよっぽどいいと思わない?」
「家族とか友達に相談して」
「世の中の人のほとんどは誰にも相談せずにんでしまってるわ。そういうものじゃないの?世の中って」
こんな調子であたしが不安に思った質問はきっちり返され、逃げようかと思って適当に言葉を濁そうとしたら、あの目でじっと見られ、つい目をそらしてしまう。
そして、いつの間にか「食べられるのもいいかな」なんて思ってしまう。
最後には
「でも、あたし。まだやりたいことが」
と言ってみたけど
「何があるの?ねえ、どうしても生きてやりたいことって何?」
そう返されてしまって黙り込んでしまった。
「考え方を変えてみない?ここで、いちばんきれいな姿になるために生きてきたんだって。そう思えるような姿にしてあげる」
そういって取り出した写真に息をのんだ。
それは、料理になってしまった女の子だった。
もちろん生きてはいない。しかし、美しく調理されたその姿に、なぜか綺麗だと思った。

そして、気が付いたら
「お願いします」
と言ってしまった。

428 :
そのまま喫茶店へ連れて行かれて、自分の体を肉として提供する契約書にサインした。
その契約書が有効なのかはわからない。
どっちにしても、そのままあたしは裏通りの小さなビルまで連れて行かれたのだ。
ビルの看板のどこかに「牧場」という字があったのが意識に留まった。
そのビルの中の一室、それがここだった。
部屋にはあたしの入ってきたドアと、赤と緑のドアがあった。
赤のドアから、さっきのスーツ姿の女性が出てきた。
「楽にしてていいわ。この部屋はあなた専用の部屋。今すぐあなたを食べるわけにはいかないの。
美味しいお肉になるために食事とかは管理しないといけないし、肉になる直前は絶食していただかないといけない。
だから、ここから出ることはできないけど、その間部屋にあるものなら何でも食べていいし、何でも使ってもらっていい。
緑のドアを開けたら下にはフィットネスルームも大浴場や娯楽室もある。それらも好きなだけ使ってもらっていいわ。不便なことがあったら何でも聞いて。こんなボタンを押したら駆けつけるから」
そういって壁にある赤いボタンを指さす。
「同じボタンはフィットネスルームや浴場にもあるわ」
「あの…あそこにあるお菓子とかは食べていいんでしょうか?太ったりとか」
「いいわ。ここにあるのはすべてカロリー調整しているから、好きなだけ食べて頂戴。むしろ、一杯食べた方が肉質が良くなるようにもしてある。
あ、そうそう。本とかDVDなんかはあの棚にあるけど、ほしいのがあったら何でも用意するわ。
パソコンはそこにあるけど、ここからの送信やアップロードはできないようにしてあるから気を付けて」
広い部屋を見回すと、およそ不便を感じそうな品は見当たらなかった。
それどころかセンスの良い調度に囲まれていて、まるでホテルのスイートルームのようだった
「それじゃあ、くつろいでてね」
そういって赤いドアから出て行った。ためしに開けてみようとしたが、ここも開かない。

429 :
それから、あたしの奇妙な最後の日々がはじまった。
食事は素晴らしい味のものばかりで、種類も多様だった。
むしろ「これが食べたい」と思うものばかりが出てきた。
服も、緑のドアの向こうにある大浴場の隣に大きなクローゼットがあって、いろんな服があった。
高そうなものも少なくなかった。
気に入った服を着て着飾ってみるが、すぐにそれには興味が失せた。
ここに来る前に見せられた料理された女の子の写真。
あれに勝てない気がしたからだ。
むしろ、美味な食事の方が楽しみになっていた
「どうしたらこんなにおいしい料理が作れるの?」
一度やってきたサキと名乗ったスーツ姿の女性に聞いてみたが、言葉を濁された。
「気がついたらサインさせられていた?」
あたしの前で大笑いされた。
彼女の名前は涼子というのだそうだ。
気が向いて降りて行った大浴場で出会ったのだ
「そんなので自分の体ポイポイあげちゃうって、流されやすいのもほどほどにした方がいいわよ」
そりゃ、あたしは流されやすいって自覚はしてるけど…
「じゃあ、涼子さんはどうしてここにいるんですか?涼子さんもあの契約書書いたんですよね」
ここにいるからには、あたしと同じく料理にされちゃうはずなのだ。
「あたしは、ちょっと嫌なこと、っていうか…彼氏に振られてヤケになってたの。そんなときにあのペットショップの前でそんなこと言われたわけ。
で、ふと思い立ってもう一回彼氏に電話したの。よりを戻してくれなきゃこの女の人について言っちゃうって」
「それで…」
「鼻で笑って切られたわ。ま、信じてくれなかったんでしょうけど。それで決心ついちゃったってわけ。
でも、あんな電話させられたのも考えたらあのサキって人に流されたのかもしれないわね。今言っても仕方ないけど」
涼子さんは吹っ切れたような笑みを見せた。

430 :
「あたし、明日料理になるみたいなの。だから、あなたと会うのも今日まで。最後に楽しい話ができてよかったわ」
あたしはそれを聞いてどう答えればいいかわからなかった
「いいのよ。普通にしていて。あなたもいずれこっちに来るんでしょ?先に行ってるってだけよ。なんだったら料理になったあたしの姿見届けてよ」
そういってあたしの肩をたたく
「あ、そうそう。あなた、セックスしたことある?」
いきなりの質問にどきまぎする
「ないんだったら、サキさんに頼んでみたら?あの人に頼んだらどんな男でも用立ててくれるわよ。あたしもいろんな男を呼んでとっかえひっかえしたわ。あの男も」
「あの男って?」
「さっきの彼氏。電話ではあれだけすげなく返事したのに、サキさんに頼んでここに呼び出したら、別人のようにおとなしくて、言われるままだったの。
あいつのせいでこうなったってのもあって、一晩やりたい放題してやったの。あなたも好きな人がいたら、呼んでみるといいかもよ」
そういって涼子さんは去っていった。
夜、サキさんに聞いてみた
「涼子さんって、明日料理になっちゃうんですか?」
「その予定よ。涼子さんからあなたに料理になった後に自分の姿を見せてほしいって頼まれてるんですけど、見ます?」
思わず首を縦に振った。

431 :
翌日、サキさんに連れられて、小さな部屋に通された
「あそこにいるのが涼子さんよ。この後すぐにお客様に出されるけど、その直前ね」
そこにいたのは、間違いなく昨日までさばさばとした笑顔を見せていた涼子さんだった。
今、目の前にいたのは、頭部と胴体を切り離され、綺麗に料理されて盛り付けられた料理になった涼子さんだった。
もう、んだ涼子さんがあたしに向かって話しかけることはない。
無気力な表情のままの涼子さんが笑いかけることもない。
しかし、野菜を飾り付けられ、キツネ色の艶をまとった裸身は昨日見た涼子さんよりずっと綺麗に見えた。
胴体の傍らで、微笑みを浮かべた涼子さんの頭部が飾られていた。それも、綺麗に化粧されて、自分の裸身を誇っているかのようだった。
あたしは、運び出されるまで吸い込まれるように涼子さんの姿を見ていた。

432 :
その夜、大浴場には涼子さんの姿はなかった。
さみしさを覚えたあたしは、涼子さんの言葉を思い出してサキさんに聞いてみた
「あの…相談なんですけど…」
「何でしょうか?」
「あたし、このまま肉にされてんじゃうんですよね?」
「ええ、そうですよ」
サキさんはいつも通りあっさりと答えた
「でしたら、その…せめて、男の人を知ってからにしたいというか…そういうのっていいのですか?」
自分のが目の前に見えた途端、不思議なほどに湧き上がった感情だったが、それに対してサキさんが返した答えは意外なものだった
「ええ、それでしたらいつでも用立てます。さっそく今夜などどうでしょうか?」
「え?いいんですか?でも、ほら。処女じゃないと肉の質が落ちるとか」
自分でも不思議なことに気が向いてしまう。
「大丈夫ですよ。むしろ男の人を知った方が女性としての味はよくなるといわれています。あなたがお望みなら用立てますよ。お相手のリストは用意します」
届けられたリストを見て驚いた。
芸能人や実業家、モデルの名前がずらりと並んでいたのだ。
「どんな方でもお望み通り用意しますよ」
サキさんの言葉に嘘はなかった
有名な男性アイドルを頼んだら、その夜には目の前に本人が現れた。
その夜は、忘れられないものになった。
自分の思い通りにあこがれのアイドルが動いてくれたのだ。
「いかがでしたか?お望みでしたら今夜もう一度お呼びしますが」
「え?じゃあ…」
それから、あたしは夜ごとアイドルや有名人をとっかえひっかえして楽しんでいた。
自分が自堕落になっている気がしたが、意識しないようにした。
どうせ、あたしは遠からずんでしまうんだ。だから、その前くらい。
その思いが、自分の理性を飛ばしていた。

433 :
そして、その日が来た
「おはようございます。今日、あなたを料理します。心の準備、いいですか?」
一瞬口ごもってからあたしは言った
「…ここで嫌ですといってもダメなんですよね?」
「そうですね。もう、ここから出ることはできません。料理になるしかないですね」
「じゃあ、いいですよ。決心が鈍らないうちにしちゃってください」
そういったあたしにサキさんはいった
「では、あちらの赤い扉から出ていきますので、服を脱いでください」
あたしは服を脱いでいく。
全裸になる。生まれたままの姿、そして、あたしの最後の姿。
あたし、これから料理にされちゃうんだ。
心臓が苦しいくらいドキドキいってるのがわかる。

あたしは赤い扉からサキさんに連れられて出ていく。
最初に通された部屋には太い管の着いたベッドがあった。
「ここに寝てください」
言われるままに寝そべったあたしのお尻に管を突き入れる
「え?ええ?」
「まず、腸の中をきれいにさせていただきます。この管で水を入れて中を洗浄します」
そうか、ここも食べるんだよね。だったら仕方ないか。
お尻に管がつながれた後、お腹の中に温水が入っていくのは奇妙な感覚だった。
いったんお腹の中を満たした温水が抜き取られる。

434 :
続いて連れて行かれたのは浴室だった。
「ここで体をきれいにします。私も手伝います」
そういってサキさんは何の抵抗もなく服を脱ぐ。
二人で体を洗っていく。
なんか変な感覚だった。
サキさんの手つきはどこまでも遠慮なく、どこまでも事務的だったのだ。
「あ、痛いっ」
「少し我慢してください。綺麗にしないと食卓に乗せられませんから」
そういって無遠慮にゴシゴシこすられる
うう…あたしの体はところどころ真っ赤になっていった
「え?そんなところまで?」
「ここも食べますからね」
そういってサキさんはあたしのお尻を広げて変なスポンジの棒を突き入れる
「あ…ぐ…」
あたしは床に這いつくばって耐える。
お尻の穴やその中をサキさんは丁寧に洗っていく。
「次はここをきれいにしますよ」
もう、覚悟はできていた。もう一本の棒を用意して、あたしの膣へ入れていく。
ぬぷっ…
あ、そういえば昨日の夜最後のエッチをしたんだよね。
あのときのアレ、残ってるのかな?
サキさんはそんな感情を気にすることなくあたしの膣をきれいにしていく。
最後にサキさんが用意したのは剃刀だった。
「では、ここに座って足を広げてください」
前に見た料理写真や涼子さんを見た時にわかっていたけど、あたしもここの毛を剃らされるんだ。
綺麗に剃りあげられた股間は、最後に丁寧に洗われた。
あたしはサキさんに手伝われながら体を拭く。
そのあと、マットに寝かせられて、全身にぬるぬるしたものを塗りつけられる。
「これは?」
「オリーブオイルよ。下味をつけるために早めに塗っておくの」
下味…うう、やっぱり料理にされちゃうんだ。
あたしはサキさんにされるがままになっていた。
次の部屋へ向かう。

435 :
サキさんは、目の前の扉を指さす
「この部屋の向こうに、あなたを食べようという注文主さんがいます。
これから食べられる前に、誰に食べられるのか見ておきませんか?
もちろん、希望がなければ飛ばしますが」
あたしは、ドアを開けてもらった。
自分を食べようとする人たちを見てみたくなったのだ
ドアの向こうには、大きなガラス
その向こうにいるのは身なりのいい人たち
かっこいい男の人もいる。
みんな、あたしの裸身に視線を向けている。
あ、あの人は昨日あたしを抱いたアイドルだ。
あの人もあたしを食べちゃうの?

スポットライトを当てられてどこか演劇の主役になったような気分だった。
なぜなんだろう、この人たちに食べられるのに、全然怖いという感じがわかなかった。
むしろ自分の体を称賛してくれるような晴れがましさを感じていた。
ただの食べ物を見るというのとは違う熱い視線を感じる。
目の前で、若い男の人が自分の裸身をじっと見ていた。
自分の裸身を見られる視線に、下半身が熱くなっていまう。
その男の足元に、黒い影が動いていたが、あたしはそれには気づかなかった。
立ち去るあたしを見る全員の足元に、同じ影が動いていたことも、気付くことはなかった。

436 :
サキさんに連れられて、通路の突き当りのドアを開けられる。
そこにあったのは、ステンレス製のベッド
その首の部分には大きな穴の開いた板がふさがっている
「これって…」
「生きたままあなたを料理するわけにはまいりません。ご安心ください。苦痛がないように処理して差し上げます」
そういわれても、こんなところに首を通すのって勇気がいるよ。
うう、刃物が見えてる。
あたし、あれで首を切られちゃうんだ。
怖いよ、やっぱりにたくないよ…
手足が震え始めた。
「上の方を見てください。あそこに映像が映るようになっています」
そこに映っていたのは、スライド形式で映し出される料理された女の子たち。
こんな状況でも、あの画像には不思議な吸引力があった。
綺麗…あたしはいつのまにか恐怖を忘れていった。
気がついたら、あたしはベッドの上に横たわり、料理になった女の子たちを見ていた。
あたしも、もうすぐああなるんだ。
奇妙な陶酔感だった。
でも…

437 :
「どうですか?あなたもあのような料理になるんですよ」
「でも…あたし、これからんじゃうんですよね?あたしがどんな料理になるのかって見れないんですよね」
そこに返ってきたのは意外な返事だった
「見られますよ」
「ええっ?どうやって?」
サキさんは何本ものコードがつながれた首輪を用意した
「これをつなぐことでしばらくは脳だけは動くことができるようにできます。
これで処理された後でも、しばらくはこれで生きることができますから、自分が料理になった姿を見ることができるのです。希望があればさせていただきます。
涼子さんは必要ないといって処理されていきましたが」
あたしは…
「…お願いします」
やはり綺麗な自分の姿を一度見たかった
「では、おつけします」
そういってあたしの首に首輪をはめていく
「チクッとしますので、我慢してください」
頸部に痛みが走る。
手足を固定された。これで、もう降りることはできないのだ。
「では、処理させていただきます」
そういってサキさんは出て行った
目の前の大きな刃に目が行ってしまう。
目を閉じたくても閉じられない
あれがこれから自分の命を絶つのだと思うと意識がこわばってしまう。
手足がガタガタ震えてる。
体が恐怖におびえてるんだ。
早くやっちゃって、と思った瞬間刃物が落ちた
その瞬間意識が一瞬暗転し…
しばらくしてから視界が回復する。

438 :
奇妙な感覚だった。
厚さも寒さも、痛みもない。
手足の感覚も、何もない。
テレビ画面のように動くことのない視覚と周りから聞こえる聴覚があるだけだった。
あたしの目はサキさんの足を見ていた。
そのまま視界が上に上がっていく。
何かに乗せられる。そこからの視界に見えたのは、首のないあたしの体だった。
血まみれの首のない体だったが、鈍る思考はそれに何の感慨ももたらさなかった。
あたしは現実感を失っていた。
自分がもうんでしまっていて、目の前で自分の体が横たわっているのを見ても、それが現実に起きていることとは思えなかった。
あたし、これからどうなるんだろう…
腹部を切り開かれて、中から内臓が引き出される。
それを見ても、どこかが麻痺した心はまるで標本模型でも見るように受け入れていた。
引き出された内臓は丁寧に洗われる。
奇麗に洗われた自分の腸はピンク色の艶を帯びていた。
「健康に育った証よ。たまにどうしようもなく汚れていて捨てるしかない子もいるんだけど、あなたは全部食べることができそうね」
サキさんにそう言われて、なぜか妙にうれしかった。
「肺も綺麗ね。タバコ吸ってたらここで過ごしたくらいじゃ綺麗にならないから捨てちゃう子も多いから、とても貴重だわ」
サキさんが嬉しそうにあたしの肺を取り上げていう。
あたし、全部食べてくれるんだ。
あ…あれは…女性にしかない臓器が目に入った。
実物を見たことなんてない。ましてやそれが自分のものだったなんて。
自分の女性器がそこにつながっていた。
アソコも食べられちゃうんだ。
香味野菜と一緒に漬け込まれる自分の女性器をじっと見ていた。
女性器と子宮以外の下ごしらえを終えた内臓は体の中へ戻される。
首を失った体は食材となった内臓を詰め込んで縄で縛られて巨大なオーブンに入っていった。

439 :
「さあ、次はあなたの顔よ。あたしが綺麗にしてあげるからね」
そういってサキさんがあたしの顔にメイクを施していった。
オーブンからあたしの体が出てきた。
綺麗
あたしの目の前に映るきつね色に焼かれたあたしの体を見て、その感想が浮かんだ。
焼きあがった体から立ち上る臭いが、自分のものだったとは思えないように嗅覚をくすぐる。
自分の体だったのに…倒錯感も手伝ってのものだろうか、料理された内臓と一緒に飾られる自分の裸身に誇らしいものを感じていた。
こんがり焼かれた裸身。
腹部には大きなスリットが入り、火の通った内臓が艶をまとって覗く。
裸身を縛っていた縄が切られる。
しかし、焼かれた裸身は動くことはなく、キツネ色の裸身が縄の目状のボディペインティングがされているようになった。
その前に、香味野菜に漬けこまれた子宮がちょこんと置かれた
子宮に白いソースがかけられる。
白いソースをまとったピンクの膣や子宮
切り取られた女性器にもソースはおよび、割れ目からにじみ出る汁とまじりあって皿の上に湖を作っていた。
大きな皿の上に美術品のように盛り付けられた自分の裸身。
あたし、こんな美味しそうな料理になれたんだ
最後に化粧を終えたあたしの首が置かれる
鏡を見せられた。
そこにあるのは美しく飾られた料理だった。
あたしの体がこんなきれいな料理になるなんて。

440 :
「どう?綺麗でしょう?あなたの体がこうして最高の料理になったのよ。どう?今の気分は」
料理になった気分
不思議だったけど、今の綺麗な自分の体を見たらとても幸せな気持ちになれた。
早く、この綺麗になった体を食べてもらいたかった。
「じゃあ、これからあなたの体を料理にお出しするから、機械を切るわね。これでお別れだけど、ありがとう。美味しい料理になってくれて」
サキさんがあたしの首につながった機械のスイッチに手を伸ばす
そうか…あれを切るとあたしは本当にんじゃうんだ。
あたしは目でサキさんに別れを告げた
「さようなら」
そういってサキさんがスイッチに手をかけた瞬間、あたしの視界は急速にぼやけていった。
ぼやけた視界に映るのは美しい料理となった自分の裸体だった。
高揚感に包まれたままあたしの意識は消えていった。

441 :
サキは意識を失った首から機械を外すと、料理と一緒に広間へ出した。
そこには、美しい身なりをした男女がそろっていた。
美男美女とまではいかないが、誰もが経済的に豊かな人たちなのは間違いなかった
「お待たせしました。今日の料理はこの子です。
この子は体も健康、内臓も実に美しく、全身を料理にできる貴重な娘でした。
さきほどまで生きていただけに鮮度も保証付き、幸せなままこうして料理になることができました。
では、さっそくご賞味の準備をどうぞ」
それとともに、美男美女たちは、足元にかがみこむ。
首輪を外してやると、そこにいた大きなトカゲは、踊りだすように目の前の娘にかぶりついた。
ルバニカオオトカゲだった。
ルバニカオオトカゲは、飾りのために娘の裸身にまとわせた野菜を遠慮なく取りのけては乳房や太腿にかぶりつく。
娘が生きていたら悲鳴を上げていたであろうが、すでに料理となった娘は悲鳴を上げることも逃げ出すこともない。
ただただ、気味の悪い爬虫類に食べられるままにしていた。
乳房は複数のルバニカオオトカゲが奪い合いをし、あちこちに千切れてまき散らされた。
それを他のルバニカオオトカゲがついばんでいく。
腹の中へ入り込んだトカゲは湯気を放つ内臓を引き出そうとスリットの開いた腹を裂いていく。
娘の腹部は大きく裂かれ、内臓を大きく露出させた。
柔らかい内臓が何匹ものトカゲの口の中に納まっていく。
切り開かれた腹に何匹ものルバニカオオトカゲが潜り込む。
やがて、腹部や胸に何か所もの穴が開き始めた。
それを、台座の上の生首がじっと見ている
すでにんでいるその眼に映るものが脳に送られることはなかった。

442 :
「いやあ、いつもながら壮観ですなぁ」
「うちの子もここではとても元気にはしゃいでるのよ」
「うちでも飼おうかな」
歓談する中にサキさんが割って入る
「あら、お求めでしたらぜひウチで。なにしろルバニカオオトカゲはここでしか扱ってませんから」
「しかし、人間の肉を一定期間ごとに食べさせないと成長しないというのに、なぜ私たちには襲い掛からないのだろう?」
「それは、ルバニカオオトカゲの食欲を刺激する物質を持ってないからです。あの娘は一か月ほどの間ずっと食事の中にルバニカオオトカゲの食欲を刺激する物質を混ぜられてました。それが調理で香りの形になったからこのように大喜びでむしゃぶりついているのです」
「では、この娘は自分が食べられるための準備をしていたということか。どんな娘なんだろうな。自分から食べられようとするなんて」
「それは、企業秘密ですわ」
「おお、咥えてこっちに持ってきたぞ。よほどおいしかったんだな。さあゆっくりお食べ」
アイドルとして知られた男の足元に、ルバニカオオトカゲが持ってきたのは娘の膣だった。
「しかし、よく食べるなぁ。これってあれでしょ?女の子のアソコ。こんなにおいしそうに食べるなんて、こいつはオスだったっけ?」
「あら?お売りしているルバニカオオトカゲはすべてオスですよ。メスは極めて貴重で、ここでもお売りしていません。さすがに繁殖されても困りますからね」
「この娘、昨日抱いたなぁ。いつも物欲しげな娘を抱けて、こうしてペットの餌まで提供してくれるんだから、高い金を払う価値あるよ」
そういう会話の中で、娘の体は見る影もなく無数のルバニカオオトカゲに食い荒らされようとしていた。
皿の上に横たわった娘の残骸は肉がこびりついた骨に近い有様となっていた。
トカゲの粘液でぐちゃぐちゃになった肉片が皿の上で散らばる。
露出した骨を争うようにしゃぶっては肉を引きはがす。
その姿はさっきまでの料理と同じものとは思えなかった。
宴は終わった。
無残に食い散らされた残骸は係員によってまとめられる。
食べ残しとなった残骸は、そのままごみとして捨てられる。

443 :
台におかれた生首はそこにはなかった。
彼女の首は捨てられることなくサキが持ち去っていったのだ。
その日の夜
サキは自室でくつろいでいた。
料理となる女の子の世話や料理の提供で疲れた体を癒す貴重な時間だった。
サキは冷蔵庫へ向かい、冷蔵された生首を持ち出す
それは、今日料理となったばかりの娘の生首だった。
頭部は大きく切り開かれて、脳がむき出しになっている。
サキは、それをおいしそうにすくって食べた。
「これが至福のひと時よね」
すでに、自室にこもってリラックスしていたサキの姿は人間のものではなかった。
とてつもなく巨大なルバニカオオトカゲ
彼女は、唯一のルバニカオオトカゲのメスだった。
オスのルバニカオオトカゲが人間の体を好物にするのに対し、彼女の好物は人間の脳だった。
それも、幸福なうちにんだ若いメスの脳は、これ以上ない美味だった。
彼女が少なからぬ労力を用いて捕食する女性を安楽のうちに料理にしている理由はそれだった。
サキは目の前の娘に語りかけながらその脳を食べてゆく
「あなたも、幸せなままねたみたいね。口の中でとろけていくわ」
娘の脳は口の中でぐちゃぐちゃになりながら、彼女の思い出や幸福感を味に変えていった。
「ああ、この征服感、たまらないわ。生身の女の子の人生が口の中でひろがっていく」
恍惚とした表情で娘の脳を食べてゆくサキの足元には、無数のルバニカオオトカゲがいた
「ダメよ、もう少し我慢して。この娘を食べ終わったら、来てもいいから」
夜が更ける頃、サキとルバニカオオトカゲは愛の営みを始める。
そして、新たなルバニカオオトカゲが生み出されていくのだった。

444 :
GJ
サキの最後のくだりは普通の人間だった方が狂気感じたな

正直、性的欲求よりもB級映画的な怖いもの見たさで覗き見している自分がいる

445 :
うーむ
いろいろとすごいな

446 :
規制で書き込めなかった…!
素晴らしい力作読ませていただきました。綺麗に料理されるのに
無残にトカゲの餌にされるところがとてもいいですね。
サキの伏線が回収される所もよかったです。

447 :
シナ人は食中毒になりそう。
欧米人は脂っこくて不味そう。
やっぱり日本人の少女が一番だな。

448 :
うう、丸飲みを次はできれば…
おかしいな、欠損は好きなはずだったのに…

449 :2012/12/30
 暗い夜道に二つの明かり。
 二人の警察官の手に握られた懐中電灯がゆらゆらと蠢いていた。
「物騒な話だな……。まさか本当にこんな猟奇的な事件が起きていようとは」
「ああ、連続行方不明事件で被害者が二桁回るなんて何十年ぶりなんだという話だ……。
 どこの変態さんか知らないがこれ以上警察の仕事を増やさないで欲しいね」
「近くに小学校と中学校が密集しているのも被害が多い原因だな……。
 もう何人の親の家まで事情聴取にいったんだろうか……」
 そういいながら深夜の道をパトロールする二人の警察官。
 ここまではいたって平凡で、いたって日常的なよく見る警らであった。
「お、おい!!あれみろよ!!」
 しかし、警察官の懐中電灯は見てはいけないものを映し出す。
 それは、ある生物であり、しかしまたその生物とはいえないものだった。
「な、なんだあれ……ヘビか?」
 全長20mはあろうかと思われる物体が道を横切っていった。
 ただのヘビではない。腹の部分がちょうど「女子小学生の大きさぐらい」膨らみあがっている。
 そして「満腹です、ごちそうさまでした」といわんばかりな表情を浮かべ、ノロノロと蛇行していた。
「な……なんだあれ」
 しかしそれが二人の最後の言葉となった。
 「シュルシュルシュル」というヘビの蛇行音が聞こえた時には、既に彼らの顔はヘビの口の中で唾液まみれになっていたからだ。
 閑静な夜の住宅街に、三匹のヘビが腹に人間を孕み、シュルシュルと蛇行していた。
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