2013年01月エロパロ248: 【古典部】米澤穂信作品でエロパロ2【小市民】 (221) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【古典部】米澤穂信作品でエロパロ2【小市民】


1 :2012/08/09 〜 最終レス :2013/01/03
〈古典部〉シリーズ
〈小市民〉シリーズ
〈S&R〉シリーズ
ボトルネック、インシテミル、etc.
米澤穂信作品でエロパロ小説を書きましょう。

2 :
@過去スレ
【小市民】米澤穂信作品でエロパロ【古典部】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168939470/
米澤穂信作品でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267891861/
【古典部・氷菓】米澤穂信作品でエロパロ【小市民】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1335803079/
@保管庫
2chエロパロ板SS保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/
 →ENTER →ライトノベル、その他小説の部屋 →その他小説の部屋

3 :
前スレではテンプレになかったけど、480KB付近もしくは>>980になったら
次スレをたてるようにしたがいいね

4 :
ついに2スレ目にいったか、乙
せっかくなので今日ホータロー総受の薄い本を買ってきた

5 :
実質は4スレ目になるのか

6 :
>>4
里志とかとおがいとが相手?

7 :
保守ついでに、投下します。
里志×摩耶花です。
時間軸的には、「鏡には映らない」の後日談です。ネタバレが若干あります。
ネタバレ回避したい方はNGに登録してください。

8 :
 僕と摩耶花が付き合い始めてもうすぐ4ヶ月。と言っても、僕たちは中学の時から
つかず離れずの距離で過ごしてきた。摩耶花は僕にとっての一番の理解者で、僕も
摩耶花のことなら誰にも負けない自負がある。
 それでも晴れて恋人同士になってみると、今まで知らなかった一面をみることがある。
 例えば、摩耶花は意外と独占欲が強い。僕が摩耶花の知らない人と知り合いだった
というだけで気を重くしていた。それだけ僕のことを想ってくれてると思うと悪い
気はしないけどね。
「別に……ん、そんなんじゃないし」
 きっと今、摩耶花は唇を尖らせて拗ねたような表情をしているんだろうなあ。
「わたしも、付き合いだしてふくちゃんのことでわかったことがあるわ」
 なんとなく言いたいことはわかったけれど、あえて先の言葉を促す。
「なんだろ?ぺろり……教えてくれるかい?ぺろり……」
「はっ……!ふくちゃんがスケベだってこと」
 摩耶花の首筋に舌を這わせるのをやめる。
「僕は、摩耶花がエッチなのは付き合う前から知ってたよ?」
 そう言った途端にパンチが飛んできた。あー、ごめん、ごめんよ摩耶花。だから
そんなにポカポカ僕の頭を殴らないで。あー、こんな風に、顔を真っ赤にして怒って
いる摩耶花も可愛いなあ。
 恋人になってわかったこと。「匂い」もその一つだ。栗色の髪から香るシャンプーの
さわやかな匂いもいいけど、エッチなことをしているときに、摩耶花のしっとりとした
素肌から漂う甘い匂堪らないね。
 摩耶花の両腕を掴み、再び首筋へ口付けし、息を吸う。
「んんっ!」
 摩耶花が刺激に耐え切れず、首を反らし悶える。
「いい匂いだよ摩耶花」
「や、やめて……嗅がないで」
 それは無理な注文だよ。耳まで真っ赤になっているけどそんなに恥かしいのかな?
 その耳を軽く歯を立てるように咥えると、摩耶花の身体がビクンと跳ねた。摩耶花の
背中を支えるように右手を回して、耳から首筋、そして胸元へ舌を這わせていく。
「くうんんっ……」
 ブラジャーのホックを外して、捲りあげる。摩耶花の胸は確かに大きくはないけど
緩やかな傾斜のある魅力的な形をしている。そしてなによりその中心にある乳首が
可愛らしい。透きとおるような白い乳房の上に、淡いピンクの乳首がまるで摩耶花の
性格を表しているようにツンと立っている。
「……んっ!」
 ブラジャーをすっかりはずして、右の乳房をすくい上げるように舐める。摩耶花は
唇を引き締め、漏れ出る声を必にこらえている。うーん、我慢しないでもっと可愛い
声を聞かせてほしいなあ。
 乳首だけを避けるように下から上へ舐める。唾液と汗によって乳房はしっとりと濡れ
光っていく。
「んん……うっん!」
 まだ、直接は触れていない乳首がさっきより突起しているのを確認して、それを
口に含んだ。
「はあっん!」
 背中を反らせ、摩耶花の口からとうとう悲鳴が漏れた。
「ふぅん……んんっ……くうっ!」
 空いた左手で左の乳首を摘み、舌で右の乳首を転がす。熱にうなされるように
摩耶花は身をよじり、素肌はじっとりと汗ばんでいく。
 目を動かし摩耶花の顔を確認。うん、十分感じてくれているようだ。目をぎゅっと
閉じて、食いしばるように歯列を覗かせ悶えている表情は官能的で、これも付き合い
始めて見ることのできた摩耶花の表情だ。その表情はとても愛おしい。

9 :
 普段はツンとして唇を引きを結んだ表情が多いからこそ、その笑顔や恥らった表情に
何物にも代えがたい価値がある。
 ホータローは9年間も摩耶花と同じクラスで時間を過ごしていたのにこの価値に
気付かなかった。 ホータロー、それはきっとホータローの省エネ主義による最大の
失策だよ。まあ、そのおかげで僕たちは中学で知り合い、恋仲になったのだけど。
 もし、早くからホータローが摩耶花の良さを見出していたのなら、それはそれで
ぞっとしない話だ。
 摩耶花にホータローの話をすると決まって、「折木のことなんか見てないし」と
吐き捨てる。それで安心していることがあった。甘えていた。こだわらないことに
こだわって、摩耶花を何度も傷つけた。それでも摩耶花は僕を選んでくれた。本当に
嬉しかったよ。
 だけど、付き合いだして摩耶花の意外性を目の当たりにして驚嘆した。まさか、
中学の卒業制作の秘密を暴かれるなんて!
 ホータローが千反田さんに出会って真価を発揮したように、摩耶花もこの一年と
数ヶ月、古典部でホータローと共に過ごしたことによって、過去のホータローの行動に
矛盾点を見つけ出し、その謎を解き明かした。
 だからこそ、僕は恐れているのかもしれない。摩耶花にこだわると心に決め、だけど
それも一番にはなれないのかもしれないと。もし、ホータローが摩耶花の真価を
発揮させたなら。もし、摩耶花がホータローの一番の理解者となってしまったら。
 僕は2人の隣に並んで立っていることはできるだろうか?
「ああっ!」
 摩耶花は声を上げる。
 左手人差し指と中指を、ショーツの上から秘裂に添える。熱を帯びた湿りを感じて
つい嬉しくなる。もうこんなに濡らしてくれたのかい、摩耶花。だけど、まだまだ
これからだよ。
 縦に伸びたショーツの皺を何度もなぞる。ほんの少しだけ食い込むように、ゆっくりと。
 ビクっと摩耶花の腰が跳ね上がる。
「はぁああ……くうううっ!」
 何度も何度も上下になぞると、だんだんと摩耶花の喘ぐ声も早まっていく。
「ああっ……はあんっ…」
 不意に最高潮に隆起しきった乳首に軽く歯を立てて吸い上げると、摩耶花は身体を
反らし、両腕で僕のあたまを抱えた。
「ふぅあぁんんっ!」
 摩耶花がひときわ大きい声を上げる。軽く昇りつめたみたいだ。
 呼吸が乱れ、下肢を震わせている。ちょっとやりすぎたかな?仕方ない、少し手を
休めよう。
「摩耶花、ちょっと腰を浮かして。パンツ脱がないとシミになっちゃうよ」
「もう!いじわるなこと言わないでよ!」
 摩耶花は今にも泣きそうな顔で僕を睨んだ。うーん、その表情もいいなあ。
 伸ばした足先からするするとショーツを引き抜く。露になった摩耶花のそこには
薄っすらと繊毛が生えていて、そこから下へ伸びているピンクアーモンド色の縦筋は
確かに濡れ湿っている。こんなにも感じてくれたんだね。
 摩耶花の両膝をつかまえる。とても恥かしい格好だろうけど、それでも摩耶花は
膝を開いてくれた。
 さっきまで嗅いでいた甘い匂いとは違う匂いが漂っている。よく例えられるのは
カマンベールのようなチーズ臭だけど、僕はこれを否定したい。摩耶花のそれは、
そう、濃厚な牝の匂いだ。僕みたいな牡を虜にしてしまう匂い。
 股間の愚息はボクサーパンツの中ではちきれんばかりに膨らんでいる。僕もう
限界だ。一旦、摩耶花から離れると一気にボクサーパンツを脱いだ。
「ふくちゃん……」
 耶花が僕の首に腕を回して、引き寄せてくる。摩耶花の瞳に僕が写っている。
きっと僕の瞳にも……。
 どちらからともなく唇を重ねた。
「んんっ……ぅんん」
 貪るように舌を吸い、歯列を舐めた。摩耶花も答えるように舌を絡ませてくれる。
 口付けを交わしながら、上体を摩耶花に重ねる、繋がる体勢を整える。
「ぷはっ」
 唇を離し、呼吸を整える。いつかのたどたどしいファーストキスからすると、
僕たちは随分キスがうまくなったと思う。

10 :
「あっ……」
 摩耶花の一番感じる場所に僕の愚息があてがわれる。摩耶花がベッドのシーツを
たぐり寄せ握る。
 まだ少し怖いかい?大丈夫だよ優しくするから。
 摩耶花は上目遣いで僕を見ると「あはは」と照れくさそうに笑みを浮かべる。その
健気な彼女の表情はきっと僕だけにしか見せないもので、胸を締め付けられるような
感覚に襲われてしまう。
 そうさ、この表情は僕だけのものだ。
 ゆっくりと割れ目に挿入していく。摩耶花は目をつぶり息を止めて繋がるときを
待つ。
 肉襞の一枚を感じるようにじわじわと分身を摩耶花の中へ送り込む。
「あうんんっ……」
 歯を食いしばり、シーツを掴んで必に僕を受け入れようとしてくれる。摩耶花の
そこは熱くぬかるんでいる。蕩けそうに気持ちがいい。
「くううっ…」
 半分ほど埋没させた状態から、ゆっくりと出し入れする。摩耶花の肉路はとても
狭いから、こうやって僕のを馴染ませるようにゆっくりと拡張させないと、摩耶花が
苦しんでしまう。
「んんっ……ああん……!」
 くちゃくちゃと肉襞が擦れる音が次第に大きくなる。摩耶花の呼吸も早くなって、
それに連動するように僕のものをぎゅっと締め付けてくる。正直、油断していると
うっかり爆発してしまいそうだ。
 だけど、ここは男として我慢しなければならない。
「ああぁっ!……はあぁ……!」
 馴染ませるようにゆっくりと出し入れを始めて三分くたいが経ったかな。摩耶花の
全身に玉のような汗が浮かんできた。男根を出し入れする度に摩耶花は身体をよじる。
けれど、それはもう苦痛からだけではないと確信できた。
「摩耶花、腰が動いてきたね」
「い、言わないでっ!」
 僕の動きに合わせて、摩耶花の腰も律動している。そろそろいいかな?
 ふぅーっと息を止め、大きく突き上げる。
「ああああーっ!」
 摩耶花が大きな嬌声をあげ、背中を反らす。ようやく全長が収まった。絡みつく
ように収縮し僕に射精を促す。
 だけど、これからだ。僕も歯を食いしばってその快感を我慢する。見ると、摩耶花は
半開きの口をわなわなさせている。わかるよ、摩耶花。僕が顔を近づけると再び首に
腕を回してきた。
 そのままキスをする。ねっとりと舌を絡めて吸う。お互いの唾液が口内で混じり、
汗がお互いの肌を湿らせ、肉壷では性液が絡み合う。独特の匂いが僕らを包み込む。
 
 そう、動物が自分の縄張りを匂いで主張するように、僕の匂いを摩耶花にうつす。
絶対に摩耶花を手放さない。何があろうと摩耶花にこだわり続けるんだ。
 唾液の糸を引きながら唇を離す。摩耶花の頬に汗で張り付いた横髪を拭うように払い、
そのまま手を添える。
「摩耶花……」
 摩耶花はこくりと頷いた。
「ふくちゃん、動いて……わたし、もう我慢できない」
 摩耶花は腰をくねらせ、僕の動きを待っている。
「うん、いくよ摩耶花」

11 :
 摩耶花のくびれた腰を掴み、ゆっくりと抽送を開始した。
 しっかりと吸い付くように肉襞が絡みついてくる。
「あうっ!」
 付き合いだして以降、土日のスケジュールのほとんど埋まり、何度となく身体を
重ねた。
 だから、もう摩耶花の感じるポイントもデータベースに入っている。
「はぁあんっ!」
 弱点を突かれ、摩耶花が今日一番の嬌声を上げた。ただそれ以上は声も出ないようで、
恍惚な表情をひきつらせている。
 僕は肉路の上壁をえぐるように男根を送り込む。小柄な摩耶花の身体が一突きごとに
浮き上がり、送り込まれる刺激に翻弄されている。
「……っ!……ううっ!」
 感じすぎているのか、息を止めて栗色の髪を振り乱している。酸欠にならないか
心配だけど、僕も気を抜くことはできない。挿入のしかたを変えただけ、濡れた肉襞が
租借するかのよう男根締め付け、肉路の奥へ吸い込もうとしてくる。
「ひぃいっ!」
 結合部と薄っすらと生えた繊毛の間でふくらみをもった突起を指の腹で押すと、
劇的に摩耶花の表情が変化した。目を見開き、会心の刺激に怯えるような表情になる。
 ごめん、摩耶花。別に驚かそうってつもりじゃないんだ。男根を抽送しながらも、
尖った豆を、くりん、くりんと転がす。
「だめふくちゃん!それだめぇ!」
 真っ赤な顔で摩耶花が声を上げた。限界がそこまで来てるんだね。
「先にイッていいよ」
 だけど、摩耶花は必に首を振って嘆願した。
「一緒がいいっ!ふくちゃんも一緒にっ!」
 わかったよ、摩耶花。頷いてみせると、摩耶花は安堵の息を吐いた。その息はとても
熱く、僕をさらに昂ぶらせる。
 再び摩耶花の腰を両手で掴み、渾身の力で男根を送り込む。
 パンパンパンと肌と肌が当たる音が響き渡る。
「あっ!あんっ!はっ!ああっ!はぁっ!あぁっ!」
 突き上げる度に、摩耶花はのけぞり、嬌声を上げる。
 僕も、摩耶花のウイークポイントを意識して、肉襞をえぐるように貫く。貫く。貫く。
 奥の奥、子宮口まで執拗に責め続けると、急速に肉路が狭まり、ひくひくと痙攣を
始める。
「もう……だめっ!だめぇ、い、……イッちゃう」
「僕も、……もう限界だ……っ!」
 腰を反らせ、高みに向かってラストスパートをかける。まるで獣にでもなったように、
貪るように腰を打ちつけた。
 ほら、いくよ摩耶花っ!
「ああああああああっ!」
「くううっ!」
 悲鳴にも似た嬌声を同時に上げた。男根を包み込んだ肉襞がうごめくように収縮され、
僕の精という精をすべて吸い出してしまうように痛いくらい締めつけた。最後の
一突きが子宮口まで届くと、耐え切れずに爆発を起こした。ドクドクと熱い精が
放たれる。
「はあああああああっ!」
 摩耶花は下腹部の奥で僕の爆発を受けとめると同時に、身体の骨が軋むような勢いで
背中を反らした。そして、ビクン、ビクンと身体を波立たせるように身体を跳ね上げた。
 
 体中を痺れるような快感が駆け巡っている。きっと摩耶花も同じなんだろうね。今は
焦点が合っていないような目で宙を見ている。呼吸もなかなか整わず、下肢はまだ震えて
いる。
「ふくちゃん……」
 それでも、僕に一生懸命腕を伸ばしてくる。まいったな。危うく泣いてしまいそう
じゃないか。
 摩耶花に被さるように抱き合いキスをする。
 もう僕たち二人の身体はすっかり同じ匂いが染み込んでしまったように感じた。

12 :
「ごめん」
思わず呟いていた。
「……ふくちゃん」
「ごめんね、摩耶花」
 この愛し合う行為の中でも、僕はホータローに嫉妬し、摩耶花の意外性に不安を覚えた。
僕は摩耶花にこだわると決意した。摩耶花を誰にも奪われないように、摩耶花が僕以外の
男に興味を示さないように、僕は摩耶花を抱いた。でもそれは、僕のどうしようもない
独占欲であって、摩耶花の意思をないがしろにしているのと変わりないんじゃないか?
 そんな禅問答繰り広げてばかりいる僕を、摩耶花はそっとその胸に抱き寄せてくれた。
「謝ってばかりだね」
「そうかな?」
「ふふ。あのふくちゃんが、こうして大人しくわたしに捕まってるなんてね。一昔前では
考えられなかったなあ」
そうだね。僕もそう思う。正直、今でも摩耶花を傷つけない人でいられるかは不安で
しかたがないんだよ。
「散々待たせてしまったからね。摩耶花の願いくらいは聞いてあげないと」
 ゆっくりと身体を起こして、お得意の笑顔を作る。
「それもそうね」
 と笑いながら摩耶花が言う。
「なんか今のふくちゃんなら、なんでも言うこと聞いてくれそうだよね」
「そうだね。今なら何でも聞いてしまいそうだよ」
「だったら……」
 摩耶花がじいっと、上目遣いで僕の顔を見上げる。
なんだろう?正直、検討がつかないな。でも摩耶花の目が少し笑ってる。考えてみると
久しぶりかもしれない。この痛くない程度の腹の探り合いは。
 僕は降参の意味をこめて肩をすくめてみせる。
 すると摩耶花は少し困ったような顔ではにかみながら言った。
「もう一回……しよ?」
 その時の僕は一体どんな顔をしたんだろう。
「なによ、その顔は」
 ぎろりと摩耶花の目が鋭くなった。
 またしても摩耶花の意外性に驚いたのか、ただただ呆れてしまったのか。鏡があったら
自分の顔を見てみたかった。
 おっと、ごめんよ摩耶花。だからそんなに頬を膨らませて拗ねないでよ。
 僕は苦笑しながら、摩耶花にくちづけをした。

終わり

13 :
以上です
アニメで摩耶花が里志の学ランを掴むシーンに萌えてその勢いで書いてしまった
SS自体初投下なので、至らない点が多々あったかも
生暖かい目で読んで頂ければ幸いです

14 :
面白かったです!

15 :
あの学ラン掴むシーンは良かったよね
本当は抱きしめてあげたいけどそこまですると逆に里志を傷つけてしまうんじゃないかとか考えてる摩耶花を妄想した
嫉妬を感じないいいカップルだよなこいつら

16 :
>>13
GJ!!

17 :
>>13
乙。りあじゅうひにんしろ

18 :
「不毛です!」
「EDのことか」
「それは不能です」

19 :
「折木さんが不能なのかどうか、私気になります!」
「……試してみるか?」

20 :
続きお願いします

21 :
アニメ19話の改変が良かった
妄想が捗るな

22 :
「不毛です。」
「パイパンなのか?」
「私、気にしてます!」

23 :
「俺が気になる!」

24 :
千反田さんて胸は何カップなんかね
ピンナップとか見るぶんにはなかなか大きいのだが

25 :
個人的にえるはCぐらい

26 :
遠回りする雛のポスター見る限りだとDくらいありそう

27 :
そういゃ、巨乳キャラはいねぇなぁ。
折木姉くらいかな?

28 :
まやか「しょっ、しょしょしょ処女ちゃうわ!」

29 :
オサナイさん、隠れ巨乳だといいなぁー

30 :
そんなの小佐内さんじゃないやいっ!

31 :
>>30
おい、復讐されるぞ・・・

32 :
test

33 :
早く小鳩クンとお友達にならねば…

34 :
イリスさんおおきくね?

35 :
冬季限定イリスプリン!!

36 :
朽木を呼び出し、個室で一服盛って自分ペースで朽木の童貞奪うイリス先輩。

37 :
誰だよ朽木

38 :
エルさんに散々搾り取られてもうたんか…

39 :
折れて朽ちた、か

40 :
おまえらだれうま

41 :
>>38
それでもイリス先輩に手や口に熱い白濁液を出す様命じられ、攻められて気絶。

42 :
それを小佐内さんが撮影、録音。

43 :
サトシが甘酒でグッタリした巫女服のまやかを指や舌で弄りながらコトバ責めするシチュエーションはどうかな?

44 :
ぷはぁ…。
ようやくえるは奉太郎から重ねた唇を離した。
絡み合った舌と舌の間に唾液の糸が橋を架け、夕陽を浴びて煌めく。
「ち、千反田……」
うろたえる奉太郎に、えるは頬を赤く染めながら目を潤ませた。
「これが……キスの味……なんですね」
はぁ……と熱を帯びた吐息が、桜色の唇からこぼれる。
そして――(以下略

45 :
フェイエン×ライデンでだれか

46 :
>>39

  いいか、みんな
    (゚д゚ )
    (| y |)

  折木奉太郎の『木』と『奉』を
    木  ( ゚д゚)  奉
  折 \/| y |\/ 太郎

  二つ合わされば『棒』となる
     ( ゚д゚)折棒太郎
     (\/\/

  折れた棒の太郎……不能ってことだな
     (゚д゚ )
     (| y |)

47 :
沢木口「探偵君、不能なんだって?」

48 :
「試してみますか」 カチャカチャ

49 :
沢木口「起たなかったらアタシの料理食わすわよ」

50 :
「プレッシャーと恐怖で萎えました」

51 :
沢木口「そんなサイズじゃあ食べごたえがないわね」

52 :
「さとし、お前が入れてくれ。俺が揉むから。」

53 :
「そうかい、じゃあ力を抜いてくれ奉太郎」

54 :
える・まやか(ハァハァ)

55 :
沢木口「なるほど、それで不能でも大丈夫なんだ」

56 :
入須「折木君は不能なのではなく、さっき私が賢者モードにしただけだ」

57 :
沢木口「君の竜骨は折れてるから、かわりにボトルネックをINシテミルかい?」

58 :
奉太郎は気がついたら千反田家に婿入りしてそうだよな
えるがあそこまでの逸材逃がすわけがない

59 :
>>58
婿入りした場合千反田家の本業の農業が疎かになって副業に、本業が探偵業になりかねないぞw
それも入須先輩や遠垣内先輩に推理能力認められてるから依頼がかなり来るんじゃ?
入須「実はうちの病院の取引先の医療器具メーカーで横領と思わしき…。」
ほう「で?なんで俺のところにそんな件を持ってくるんですか?俺の本業農家です!警察に行くのが一番省エネじゃ…。」
入須「折木、いや今は千反田か…、ここはあくまで閉鎖されてる田舎だ。君も名家や旧家と親交があるからわかるだろ?悪いうわさはすぐに広まる。後はわかるな?」
ほう「ちなみに断ると言ったら?」
入須「ならばうちの病院出入り禁止だな、救急のときは例外にしてやる。当然千反田が産んだ子供と直後の面会はできない…。」
える「奉太郎さんとの…、こ、子供…。」
ほう「今は赤くなるところじゃない!わかりました、やりますよ!」
みたいな?駄文失礼致しました。半年ほどROMってるのでご安心を!

60 :
>>59
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61 :
える「奉太郎さん、奉太郎さん、ご希望の仕事依頼がきましたよ。」
ほう「やっと農業関係かぁ。」
える「犬探しです!」
ほう「シリーズが違う!!」

62 :
>>61
まだ1冊しか出てないのにシリーズなんだぜ…
古典部もいいがあっちも書いてくれ…

63 :
>>61
実際、犬探しはやってないがな。

64 :
小鳩「狼はどこだ」

65 :
える「折木さん、どうして耳がそんなに大きいのですか?」
折木「それはな、お前の声をよく聞くためだよ」(棒)
える「折木さん、どうして目がそんなに大きいのですか?」
折木「それはな、お前の顔をよく見る為だよ」(棒)
える「折木さん、どうしてそんなに口が大きいんですか?」キラキラ
折木「……」
える「もー折木さん!次の台詞ちゃんと言って下さい!」プンプン
折木(言ったらこっちが喰われかねん)

66 :
える「折木さん、どうしてアレがそんなに大きいのですか?」
折木「それはな、お前の中をよく味わうためだよ」(肉棒)

67 :
>>63
実際、犬探しの依頼はどこだ

68 :
最終回でえるの重い女っぷりが明らかになっちゃったからもう奉太郎も熱が冷めちゃったろうね

69 :
アニメしか見てない奴はそう思うかもな

70 :
でた原作厨w

71 :
もう一ヶ月以上エロパロ投下されてないな
もう誰も書かないのか…?

72 :
ほーたろ×麻耶花とか書いたら叩かれそうな雰囲気があるね、本スレとか見てると。
福部なんて小物すぎるから嫌いなんだよねー。

73 :
>>72
むしろ読みたいわ
せっかくのSSなんだから原作になさそうなのがいいな

74 :
>>72
鏡には映らないでマヤカはほうたるを見直してるし
可能性がないわけではない
つーか未だになぜマヤカがDBを好きなのかがワカンネ

75 :
ここで上げてあまりいい反応が無くて、pixivに上げてみてもコメントが得られず〜とかで
モチベーションが下がっていくんだよな。

76 :
える×里志もやっぱり叩かれる?

77 :
DBが絡むのがねぇ

78 :
俺なら絶対叩く

79 :
奉太郎×里志こそ至高よね

80 :
姉xほうたる?

81 :
>>80
それはオレも読んでみたい

82 :
>>80
姉がえるに女を教えるわけか

83 :
姉は世界旅行とかで奔放に楽しんでいそう

84 :
DBが他の女と付き合いだして、ほうたろに麻耶花が相談して〜、的な。
こんな話だったらいくらでも思いつくけどね。

85 :
ほうたろとマヤカの傷の舐めあいとか好みです

86 :
五年後ぐらい、
千反田は親と決めた相手と結婚させられ里志は別れて…
で、久しぶりに会ったほうたるとマヤカがお互いの近況を話しているうちに、ってか

87 :
データベースはケツをだすんです。

88 :
ホモは帰って、どうぞ

89 :
牝犬はどこだぁー

90 :
各巻で結構文体違うな。どれで書いても違和感ありそうだ。

91 :
不毛です

92 :
原作1巻のあと、2〜3巻を飛ばして今4巻読んでるが
とにかく原作は色気がなさすぎるな。
「正体見たり」とか高校生4人のカップルで旅行に来てあれでおしまいかよ
というかアニメの回の混浴に妄想する折木とかさえもオリジナルで
原作にはそれさえ全くない色気のなさすぎに笑った。
というか何を言いたいかと言うと誰か何か書いて下さい私気になります
ということで

93 :
そう思うだろう人を見越して
原作組はよく小説→アニメを推奨してたんだけどな

94 :
さいですか。

95 :
原作に無い話もあったしね。水着姿GOOD

96 :
そりゃ原作は恋愛とかそういうのを重きにおいたわけじゃないし
ラノベじゃないもの

97 :
さいですか。
ラノベうんぬんは置いておくとして、自分の通っていたのは
田舎の進学校で恋愛自体が禁止になるような旧態依然とした高校だったが
それでもあるべきものはあったがなあ。友人から元同級生だった女子とのセックスと
その先の展開についてまで打ち明け話を聞いたとき、俺は
というのはどうでもよい話なので何を言いたいかと言うと
誰か何か書いて下さい私気になります、ということで。

98 :
前スレを読むといいよ

99 :
>>97
古典部連中のプラトニックな関係が、本人達も書き手も読み手も
心地いいってコト?

100 :
>>99
青春にはもっとエロがあって良い
というコト

101 :
>>92
カップルじゃないし。

102 :
原作は、推理小説としても読めるように、ラノベ的な恋愛描写は抑え気味に書いてるんじゃないかな。
たしかにあいつら高校生としちゃ性欲なさすぎに見えるけどさ。
そういうのは二次創作で補完するべき。

103 :
だって、こんな絵だったんだよ。
http://blog-imgs-51.fc2.com/y/a/r/yaraon/fdfd.jpg

104 :
京アニさんは神や…

105 :
小佐内さんは狼や…

106 :
佳作なんだよなあ。話は十分に美しいし欲しい要素もあるのだが何かが足りない。
なので心酔までは行かない。

107 :
本スレならともかくエロパロ板で何言ってんだ?

108 :
ちちくらべ画像出てたけど、マヤカ・・・

109 :
あんなに名前ありの女性キャラがいたなんて……
ところでアレってカップサイズなのか?

110 :
目測とイメージじゃないのあれ
非公式って書いてたし

111 :
小佐内さんがかわいそう

112 :
おさなくないさんになれる日は来るのか……

113 :
http://livedoor.3.blogimg.jp/amosaic/imgs/e/e/eea8275e.jpg

114 :
>>111
需要はあるから!

115 :
沢木口「よっ童貞クン♪」

116 :
折木「なんですかビッチ先輩」

117 :
エルたそは自覚なしビッチが似合う

118 :
チタン・ダ・エルビッチ

119 :
「性別に関わらず仲良くする事が、何故いけないのでしょう?」

120 :
えるは男女の付き合いは子づくり、跡継ぎと考えてしまう古風な女

121 :
売りエル、しゃぶりエル、痴漢だエル

122 :
ずいぶん空いたな

123 :
アニメ終わったからな...

124 :
ローソンでフェアやってるのに

125 :
フェラやってよXXX。
(好きなキャラを入れよう!)

126 :
フェラやってよホータロー。

127 :
アッー!

128 :
小佐内「小鳩君も混ざりなさいよ」

129 :
ボトルファック

130 :
中折れした竜骨

131 :
エロくもなく下品な話を一つ

132 :
 ある日の放課後。
 奉太郎が部室のドアを開けると、目の前にえるの顔があった。
「うっ……!」
「折木さんっ! お待ちしてましたっ」
 物憂げに半分閉じられていた瞼を跳ね上げて反射的に腰を引く奉太郎に、目いっぱい見開いた瞳を輝かせたえるが
ずいっと迫ってくる。
「……ま、まて! まずは座ろう、話はそれから聞こうじゃないか……!」
 どうどう、とえるをなだめながら部室に入り、奉太郎は椅子に腰を降ろした。その向かいにえるがちょこんと座る。
「で、一体どうしたん――」
「わたし、昨晩折木さんに聞きたい事ができてずっと我慢してたんですっ」
 奉太郎の言葉を途中で遮り、えるがまたしてもテーブル越しに身を乗り出してくる。鮮やかなぶどう色の瞳が
迫ってくるのを奉太郎は背中を仰け反らせて避ける。
「折木さんもやっぱり混沌の欠片を知恵の泉で再構成して言語化してる感じなんですかっ?」
「…………?」
 奉太郎はえるが一体何を言っているのか理解できずにいぶかりながらも、部室のドアを開けたときから
現在までを瞬時に脳裏で再生する。そして見当がついたのか嘆息して口を開いた。
「その文庫本……それが関係しているんだな……?」
 ちらりとテーブル上の文庫本に視線を移して尋ねる。奉太郎を入口で待ち構えていた時は大事そうに
胸に抱えられていたが、今はテーブルに置かれている。タイトルは「GOSICK」――聞いた事のない本だ。
「はい! そうなんです。先日摩耶花さんにお借りした推理小説なんですが凄く主人公の女の子が可愛いんです!」
 ぶどう色の瞳が宝石のように輝きを増し、体を仰け反らしている奉太郎を更に後方へと押しやりつつ、
「それでですねっ、この女の子がですね、あ――ヴィクトリカっていう名前なんですけど、この子が推理する
ときに決まって先ほどの台詞を言うんです。ええと……つまりですね、混沌の欠片というのが……えーと……」
「つまり、事件を紐解く鍵となる断片的な事柄を混沌の欠片とし、知恵の泉――脳内で蓄えられた知識を元に
組み合わせ、結論を導き出し言葉にして説明する……そういいたいんだな?」
 言いたい事をなかなか説明できず、もどかしそうなえるを見かねた奉太郎があっさりと代弁してみせた。
「はい! そうなんです。折木さんがいつも考えている時もそんな感じなのかと気になって仕方なかったんです」
「ん……まぁ……そう、かな? すごくアレな表現だが、基本的にそんな感じだろうな」
「そうですかー。やっぱりそうなんですねー」
 奉太郎の答えに満足したのか、えるはうんうんと何度もうなづきながら椅子に腰を降ろした。
 ようやく迫り来るえるから解放された奉太郎は、椅子の背もたれが食い込みヒリヒリする背中を摩りながら
ほっと息をつく。
「あのー、折木さん……? それでひとつお願いがあるのですが……」
 えるがうつむき加減でちらりと奉太郎を窺ってくる。
 なぜか言い難そうなえるに得もいえぬ不安を感じながら、
「な、なんだよ…………?」
「ちょっとお耳をこちらに」
 えるが綺麗な手をしなやかにちょいちょいと振ってくる。
 奉太郎が怪訝な顔でテーブル中央に頭を持っていくと、えるがなにやら耳元でぼそぼそと呟いた。
「……断る!」
 聞き終わるや否や、露骨に顔をしかめて声を荒げる奉太郎。
 やっぱりダメですよね……とえるは、心の底から残念そうに、この世の終わりでも来たかのように無念そうに、
まるでに行く老人が心残りを洩らすように、途方も無く落胆してしょんぼりと肩を落した。
 ――その、あまりの落胆っぷりに心が痛んだのか、奉太郎は奈落の底まで届きそうな深い溜息をつきながら、
「はぁ……分ったよ、1回だけだぞ……」
 今にも消え入りそうな弱々しい声を絞り出すと、コホンと咳払いしてからすっと目を閉じた。
 息を大きく吸い、ためらいを全て吐き出すかのようにゆっくりと息を吐く。
 そして――かっと双眸を見開き、言い放った。
「よかろう千反田、愚かな君にも分るように俺の知恵の泉で混沌の欠片を再構成して言語化してやろうじゃないか、
有難く思いたまえよ、君」
「うわあー、折木さん! いいですねっ。凄く格好いいですよ!」
「うんうん、実にいいね奉太郎。いやーしかし奉太郎がまさかヴィクトリカの物真似をするだなんて驚きだよ。
そんなにあの小説が好きだったのかい?」
「な、里志……お前いつの間に……!?」
 嬉しそうに爛々と瞳を光らせたえるの隣には、いつの間に居たのか福部里志が笑い転げていた。

133 :

「ふーん、なるほどね。そんな事だろうと思ったけど……それでも実に貴重なものが見れて僕は満足だよ」
 必に事情を説明し、身の潔白を証明した奉太郎だったが、まだ里志はくっくと腹を抱えて笑っている。
笑いすぎだろ、とふて腐れたようにテーブルに肩肘をつき、奉太郎は里志をじろりと睨んだ。
 そのとき、えるが唐突になにか謎が解けたかのようなすっきりとした口調で発言した。
「うん、そうです。やっぱりそうです!」
 奉太郎と里志は同時にえるに向き直り、目をぱちぱちと瞬かせた。
「先ほどのヴィクトリカちゃんの名台詞を折木さんの口から聞いて、わたし確信したんです。これまで数々の
気になる事を見事に解決する折木さんを見てきましたが、なにか物足りない……そう思ってたんです。それが今
分りました。決め台詞だったんですよ! 名探偵がそれぞれ持つ固有のトレードマークとも言える、決め台詞、
そういうのが折木さんには無いんです。『じっちゃんの名にかけて』だとか『犯人はお前だ!』とか、そんな感じ
のやつです」
「なるほど、いい所に目をつけたね千反田さん」
 ……何を言ってるんだこいつらは? と呆れたように目を丸くする奉太郎を尻目に、里志は続けて言う。
「あの髭で禿親父のエルキュールポワロでさえ『私の灰色の脳細胞が――』とか名台詞があるしね。
確かに、奉太郎にはそういうのがないね」
「そうなんです! 一応、折木さんにも『前髪を指で弄ぶ』という考える時のクセがありますが、ちょっと
地味すぎですよね、分りにくいですし」
「そうだね、じゃあここは一つ奉太郎のために何か格好いい台詞や決めポーズやらを考えてみるというのはどうだい?」
「はい、賛成です!」
 当事者である自分を差し置いて勝手に盛り上がる二人を奉太郎は暫く呆然と見つめていたが、不意に、たった今
地味だと指摘されたばかりの仕草で思索を巡らせ始めた。
 一体全体どうなっているんだ? この流れはおかしいぞ……。いつもの日常と懸け離れすぎている。
 まるでおかしな漫画の世界に入り込んでしまったかのようじゃないか。
 まさか夢か? ちょっと頬をつねってみるか…………痛い!
 あらかじめ二人が示し合わせて俺をからかっているという線はどうだ? いや、千反田がそんな悪ふざけに
加担するとは思えない。それにあの表情はいつもの好奇心に満ち溢れすぎている普通の千反田だ。
 里志はどうだ? うーむ、面白がって千反田に合わせているだけの気がする……。
 よし、ちょっと混沌の欠片を再構成してみ――いや、何をいっているのだ俺は。
「――ってば、奉太郎!」
「んあ……?」
 里志に肩を揺さぶられ、確たる結論を得られないままに奉太郎は思索の旅から現実へと引き戻された。
「たった今、僕に神が舞い降りたんだ。聞いてくれるかい?」
 同意を求めつつ、しかし返答を待たずに里志は朗々と語りはじめた。


134 :

「千反田、これより推理を開始する!」
 左腕をくの字に腰に添え、右の人差し指を眉間に当てて、ビシっと背筋を伸ばしたポーズで高らかに
宣言する奉太郎。
「了解です、折木さん!」
 えるは歯切れよく返事をして、いきなりスカートをたくし上げると、丸見えとなったパンツに手を掛け
躊躇なくひざの当りまでずり下げた。そして両手をスカートのすそと共に腰に当てて直立不動の体勢をとる。
 パンツはひざ、腕は腰という大事な部分をあらわにした破廉恥な姿勢のままピタリと静止する。
 数秒間……世界が止まり、
 ――時が動き出す。
「パージ!」
 えるは甲高い声で宣言すると、上半身は微動だにさせずにひざで止まっているパンツから器用に片足を抜いていく。
 左足が折り曲げられ、細くしなやかなふくらはぎがパンツからすっと抜かれると――ぱさっ、右の足首にパンツが
垂れ落ちた。
 そして次の瞬間、右足が天高く振上げられた。ピンと真直ぐに伸びたつま先からパンツが射出され宙を舞う。
 ――刹那、奉太郎が動いた。
 体を一回転させて膝から滑り込み、ひらひらと舞い落ちるパンツを掴み取る。続けて床に両膝をつけた
姿勢のまま背をそり伸ばし、両手でパンツを大きく広げながら上空にかざす。
 やにわに部室の窓から陽光が射した。それは奉太郎をまるでスポットライトのように照らし出し、
誇らしげに掲げた純白のパンツを金色に輝かせた。そして、数瞬の後、奉太郎が叫びを上げた。
「色は純白! 汚れは軽度! 角度……よし! いくぞ!」
 奉太郎は一旦言葉を切ると、明瞭たる声音で力ある言葉を口にした。
「装・着!!」
 慣れた手つきでパンツのクロッチが鼻に当るように顔面に被る。
 そしてわなわなと全身を震わせて、次なる言葉を声高に迸らせた。
「吸・引・開・始!」
 言うや否や、コォォォホォォォと鼻息を荒げ深呼吸を始める奉太郎。
 呼吸と共にかぐわしい香りが鼻腔から全身へと駆け巡り、法悦に満たされていく。
 それは脳髄をも刺激し、こめかみに浮かんだ血管がビクンと脈打つたびに奉太郎を知の高みへと押し上げた。
 フオオオォォ……!
 くぐもった咆哮が部室に響き渡ったその瞬間――
「匂い、濃厚! 尿度、小! 推理力65%上昇! 即ち! ――推理、完・了・也!」
「謎が解けたんですね! 折木さん!」
「さすが奉太郎だねッ!」
「……はぁはぁ……、尿度が小さかったので……はぁはぁ……危ないところだったがな」
「申し訳ありません折木さん。次はもっと汚しておきますので……」

135 :

「と、いう感じなんだけど、どうかな?」
「いや…………どうかと言われても…………」
 人差し指をぴんと立て、なぜか得意げな表情で言う里志に、奉太郎は大きな溜息をついてうなだれた。
 ……ふと、奉太郎はえるに視線を向けた。見るとえるは俯いてぷるぷると小刻みに肩を震わしている。
「おい里志、みろ……お前が卑猥な話をするから千反田が……」
 小声で里志に抗議する。
「あのー、千反田さん……? 軽いジョークだから……ね?」
 いまさらやり過ぎたと後悔したのか気まずそうに里志が声をかける。
 4つの瞳が見守る中、えるはゆっくりと面を上げた。その恐いくらいに整った顔は羞恥で真っ赤に染まり、
目尻には小さな涙が浮かんでいた。
 そして、きゅっと堅く結ばれた赤い唇がゆっくりと――開かれ、
「折木さん! わたし、がんばります……!」
『は……?』里志と奉太郎がまぬけな声を出し、目を丸くする。
「それで折木さんが格好良く気になる事を解決できるのなら、わたし……恥かしいですけど頑張ります!」
 ですが――と急に声のトーンが小さくなり、両手の人差し指をツンツンと突きあわせながら、
「お、お、お小水の汚れの設定は……その……最後の手段という事で、お願いできますか……?」
 呆けてぽかんと口を開けたまま、奉太郎の時間が停止した。
 この日を境に折木奉太郎の日常は、少しずつ、ゆっくりと、崩壊していくのだが、それはアニメ
「氷菓」セカンドシーズンで語られることになる。
おわり

136 :
つい、笑ってしまった。

137 :
名作と小水の匂いがする

138 :
http://ec2.images-amazon.com/images/I/71Xk08-QV5L._AA1248_.jpg
これはかなり気になっているよね

139 :
先日、折木姉弟の話を思い付きまして、
最初にここに書くつもりだったんですが、規制が全く解除されずpixivの方で投稿を始めて、結局そのまま規制が解除されないで完走してしまいました。
この書き込みはスマホの回線で行ってますが、テザリング不可なので全文をここに書き込むのはかなり厳しい状況です。
なので、もし宜しければpixivへのurlコピペの形式でこのスレでも発表させて頂きたいのですが、そういった手段はここでは可能でしょうか?
ルール違反であるなら諦めますので、ご意見をお聞かせ下さい。

140 :
個人的な意見ですが、 是非!!

141 :
同じく、是非。

142 :
1日待って反対意見は無さそうなので、コピペさせて頂きます。
折木姉弟ネタで、後半に若干捏造設定が入る上に、コメントで「倒錯的」と書かれる程度のエロが含まれているので御注意下さい。
1話
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1502681
2話
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1536691
3話
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1582134
ちなみに酉は乗っ取り等ではない自己証明の為に付けているだけの物です。

143 :
gj

144 :
入須先輩が再び奉太郎に協力を依頼するが……
「同郷のよしみというヤツで何とかしてくれないか、折木」
「絶対に断る! そんな問題ならそっちで何とかすりゃいいじゃないですか!」
「あんたの方がそういう態度に出るんなら我が組織の側にも考えがありますよ」
(サッ)
「!!」
"千反田〜、この前は悪かったな〜〜"
"いえ、何も無かったから別にいいですよ、折木さん"
"それじゃ、その埋め合わせに今日は……俺が千反田に浣腸をしてあげよう"
"キャ〜〜〜〜!"
"いいじゃないか いいじゃないか いいじゃないか"
あっ あっ あああ(ガクガクガクブルブル)
「折木さ〜ん。省エネ主義にしては貴方、中々に興味深い趣味をお持ちですな〜〜〜」
「こっ、これは違うんだ入須先輩!」
「千反田に浣腸プレイは出来ても私の頼みは聞けない、というわけか……」
「だから、それとこれとは違う話で――」
「イイジャナイカ イイジャナイカ イイジャナイカ」
「OK! ここはやはり私の出番ですな!」
とりあえず俺はここまでですが、続きなどは皆様で御自由にどうぞ。

145 :
一瞬で幕張とわかってしまった自分が…
喧嘩商売はいつ再開するんだろう…

146 :
冨樫の休載をさんざんネタにしておきながらの現状はどうかと思った
スレチすまぬ
アニメ終わると勢いなくなるな

147 :
アニメ終了後の関連スレはまったりした空気を楽しむもの

148 :
しかしココは原作者のまったり感が半端でないわけで……
今までの著作ペースからすれば新作は2年後?
それを5回繰り返して10年後に高校2年を消化。
10年後といえば自分はXX歳……
さらに今回アニメ化で既刊分は稼いだからもういい、とかなっていると
新刊はさらに倍で4年後でもまだ出ないとかに……

149 :
そしてこの計算だと完結まであと40年
そのあと10年休筆して50年後、その頃には既に経済復興失敗により
中国・韓国分割統治下の韓流京都アニメーションからアニメ第2期開始発表。
〜日本が日本国だったころの青春ストーリー
  氷菓−第2期スタート
 青春はまだ終わらない
とかに……

150 :
いくらなんでも中韓統治はないわ
あるとしたら米だな
〜氷菓第二期〜
−−全米が泣いた
なぜ大日向は古典部を辞めたのか。折木奉太郎は襲い来る化け物を撃退し、災害から逃げながら考察する。陽気な黒人サトシや大天使チタンダエルと行動を共にし、辿り着いた結論とは?
氷菓第二期はまさかの実写化でハリウッドからお送りします
くらいには

151 :
全岐阜県民が泣いた…

152 :
>>150
米帝様はアニメ作らせた場合はそういうB〜C級映画な風味は無く真面目に作ると思うよ
トイストーリーとかディズニー関係とか

153 :
下呂牛乳とか正気じゃないよね岐阜県人

154 :
>>152
実写化って書いてあるじゃないか
つまりハリウッドドラゴンボールとかの悲劇が氷菓に・・・

155 :
ハリウッドなら竜骨のができそう

156 :
前スレ500からの続きっぽいもの
要するに奉太郎とえるが初体験を済ませたあとの話
女キャラは登場しない

『男子高校生の日常』

「はあ……」
 部室の前で今日何度目になるかわからない溜め息をついた。
 やらなくていいことならやらない。やるべきことなら手短に。
 俺はそんなモットーを掲げてはいるが、やりたくないことをやるのはやはり気が重い。
 先週末、千反田がうちに泊まった。そこでついに俺達は一線を超えたわけだが、千反田はうちに泊まる理由として伊原の家に行くと言って出てきたのだ。
 しかも伊原にアリバイ工作を頼んでまで。これでは出会った瞬間に問い詰められること確定である。
 この放課後の時間まで古典部の誰とも会わなかったが、さすがに部活となればそうもいかない。
 本当なら部室に顔を出すことなく帰路につきたいが、いつまでも逃げ回るのも無理な話だ。さっさと済ませてしまおう。
「……よし」
 俺は心を決め、部室のドアに手をかける。
 ガラガラ、と音を立てながら開けると里志の姿が見えた。
「やあ、ホータロー」
「…………お前だけか?」
「うん。摩耶花が千反田さんと何か買い物に行く約束があるってさ」
「そうか」
 伊原に問い詰められるのをどういなすか考えていただけに拍子抜けである。いや、問い詰められたいわけではないのだが。
 まあいい。それなら今日出された宿題でも済ませてしまおう。
 俺は椅子に座り、鞄に手を突っ込む。
 そこで。
「おめでとう、ホータロー」
 ぴたりと俺の手の動きが止まった。
 声の主はニヤニヤしながらこちらを見ている。
「……何のことだ?」
「千反田さんがホータローの家に泊まったらしいじゃないか」
 一応とぼけてみたが無駄だったようだ。
 俺は宿題を諦め、里志に向き直る。
「伊原か?」
「そうだよ。突然電話がかかってきて『ふくちゃん! ちーちゃんが折木の家にお泊まりするって言ってたんだけど何か知ってる!?』って」
「……まあそんなところだろうな。ちなみに何て答えたんだ?」
「『付き合ってしばらく経つんだからおかしくはないよ』って答えておいたさ」
「…………」
 なぜ?
 里志は俺と千反田が交際し始めたのを知っているのだろうか?
 千反田が言ったとも思えないし、態度も別に怪しくなかったはずだが。
 そのことを素直に聞いてみる。
「千反田さんてさ、モテるよね」
「そうなのか?」

157 :
 突然の言葉に俺は疑問系で返す。
 が、少し考えればわかることだろう。
 容姿端麗。頭脳明晰。人当たりが良い上に実家は名家ときている。モテない方が不思議というものだ。
 …………何故俺なんかと付き合っているのだろう? 少し自信なくしてきたぞ。
 まあそれはさておき。
「で、それがどうかしたのか?」
「うん、つまり千反田さんは頻繁に、ってほどでもないけど時々告白されたりラブレターを貰ったりしてるのさ」
「……そうか」
 俺は全く知らなかった出来事なのだが、何故里志は知っているのだろう?
「で、ホータローにもわかっているだろうけど千反田さんはそれらすべてを断っているんだ」
 それはそうだろう。俺と付き合っているのだし。
 うむ。相思相愛のはずだ。自信を持て折木奉太郎。
「ところが、ついこの間から断りの言葉が変わった」
「? どういうことだ?」
「以前までは『家の事情で』だったり『他に好きな人がいまして』だったりしたのが『今お付き合いしている方がいますので』になったのさ」
「…………」
「で、ホータローと千反田さんを注意深く観察すると、ね……まあ本当になんとなくって程度なんだけどさ」
 俺はふうっと息を吐いた。
「一応バレないように気を使ってはいたつもりなんだがな」
「それは成功してたと思うよ。摩耶花にもバレてなかったくらいだし」
「まあバレたらバレたで構わんさ。後ろめたいことがあるわけでもない」
「そうだね。で、ホータロー」
 突然里志が身を乗り出してくる。
 というかこのあと出てくるセリフが容易に予想できてしまう。
「千反田さんとは最後までいったのかい?」
 ほらな。
 もちろん俺はこう答えた。
「さてね」
「ええー、僕とホータローの仲だろ?」
「だからって何故俺と千反田のプライベートをお前に話さにゃならんのだ」
「いいじゃないか男子高校生らしくて。僕と摩耶花のことも話すからさ。何か今後の付き合い方に関するヒントとかもあるかもよ」
 む……確かに。
 今までの人生で恋愛というものに無頓着だった俺には里志と伊原が大先輩というわけだ。
 たまにはそんな雑談もいいかもしれん。
「わかったよ、それで何だっけ?」
「ホータローと千反田さんはどこまでいったのかなって」
「お察しの通りだ。うちに泊まったときにお互いの初体験を済ませたよ」
「おおー! それで、どうだった?」
「どうだった、とは?」

158 :
「何か失敗とかしなかったかい? 僕と摩耶花も初めてのときは恥ずかしい失敗談があったからね」
「あー、あるにはあったな……入れる前に出てしまった」
「えっ?」
「その、千反田にアレを握られてそれが気持ち良くて我慢できずに、な。ああ、もちろんそのあとに最後までしたぞ」
「は、はは、そうかい」
「どうした里志? まさかお前も」
「いや、違う。僕はむしろ逆だった」
「逆?」
「緊張のあまりね、直前になってアレが起たなくなったのさ」
「そ、そうか」
「それに焦ってますます萎えていくという悪循環。もう大変だったよ。摩耶花は『ごめんね、わたしに魅力がないばっかりに』なんて言い出すし」
「それはなんというか……大変だったな」
「それから日を改めて何度か挑戦を繰り返して、ようやく成功したときはもうお互い感動しちゃったよ」
「今更ながらおめでとうと言わせてもらおう」
「あ、別に成功と性交を掛けたギャグじゃないからね」
 言われなければ気付かなかったことをわざわざ言わんでいい。
 祝辞の言葉を返せ。
「一回で性交に成功したホータロー達がうらやましくもあるね」
 繰り返すな。
 俺は無言でツッコミのジェスチャーを入れる。
「ま、今は笑い話にできるけどね。その後は特に問題ない性生活を送っているよ」
「性生活以外は問題がありそうな言い方だな」
 と言うか問題だらけだろう。
 くっついてはいても二人の、里志と伊原の付き合い方は変わってない。
 里志の適当な行動は自分にも他人にも厳しい伊原にとって厄介なものらしく、よく怒られている。
 昔からよく見る光景だった。
「ま、喧嘩するほど仲が良いってことにしといてよ」
「お前らはそうなんだろうな」
 俺と千反田の場合はそれは当てはまらない。というか想像できない。
 ……想像か。
 それを言うなら入学したてのころはこんなふうになるとは想像もしなかった。
 部活に入って。
 好きなやつができて。
 男女交際をすることになるなんて。
 うーむ。
「なあ里志。世間一般では『付き合う』って何をするものなんだ?」
「お、いいねいいね。高校生男子の会話って感じで!」
 茶化すな。一応真面目な相談だ。
 確かに俺と千反田は付き合い始めたが、今まで何かしたかと言えば微妙な気がする。
 一緒に昼御飯を食べたり帰ったりはしているが、休日に出掛けたりはしていない。その辺をすっ飛ばして一線を越えたのはどうなのだろう?

159 :
「僕の意見で良ければだけど、それは人それぞれだと思うよ。そこはむしろホータローと千反田さんで話し合うことじゃないのかな」
 ふむ。確かに。
 下手に格好つけない方がいいかもしれん。
「そうだな。今度聞いてみるか」
 あいつが俺と何をしたいか、俺に何を求めているのか。
 面倒くさいのは御免だができる限りのことはしてやりたい。
「ホータロー、恋人関係ってのは本来対等なものだよ」
「? そうだな」
「だからホータローの方もちゃんと千反田さんに言わないと駄目だよ。ホータローが何をしたいのか、さ」
「ああ」
 何をしたいか、か。
 しかしそう言われてもな……。
「正直に言えばいいよ。『ただ一緒にいたい』でも『もっと触れ合いたい』でも」
「……人の心を読むな」
「あはは。ついでに言わせてもらうとね、付き合い始めの頃は多少我が儘なくらいがいいと思うよ。ホータロー達の場合はね」
「どういうことだ?」
「ホータローも千反田さんもどちらかと言えば相手を思いやるタイプじゃない? 考えすぎてつい遠慮してしまう、みたいなさ」
「それは……あるかもな」
 むしろ心当たりがありまくりだ。
 鬱陶しがられたりしないかと不安になりがちだし。
「千反田さんなら大丈夫だよ。ホータローになら何を言われても何をされても嬉しいはずさ」
「そう……か」
 俺は目を瞑って千反田の顔を思い浮かべる。
 会いたい。
 無性に千反田と一緒にいたい。
 そして、できれば触れたい。
 千反田を、抱きたい。
「……今は伊原と一緒にいるんだったな」
「うん、そのはずだよ」
 連絡をとってもらおうかと思った矢先、電子音が鳴る。
 里志の携帯に着信が入ったようだ。
「もしもし、摩耶花かい? うん、いるよ。えっ? うん、うん、あはは、そうなんだ」
 ちょうど伊原からの連絡らしい。ならば二人が今どこにいるのか教えてもらいたいのだが。
 が、呼び掛ける前に手で制される。
「わかった。じゃあホータローを連れてすぐに行くよ、また後で」
 里志は電話を切ると、にやにやしながら俺を見る。
 いったい何だ?
「千反田さんがね、ホータローに会いたいから連絡して欲しいって摩耶花に頼んだらしいよ」
「っ……!」
「あはは、二人が待ってるってさ。行こう」
「……ああ」
 伊原に色々言われるのは面倒だったが、それ以上に千反田に会いたい。
 俺は逸る気持ちを抑え、里志と共に学校を後にしたのだった。



160 :
前スレから書いてきた話にようやく一区切りがつきました
これからはギャグエロやラブエロをいっぱい書いていきたいと思います
氷菓第二期が始まるまで頑張ります

161 :
その宣言は半永久的に投下するのと同義だぞwww
楽しく読ませていただきました
次回作も楽しみにしてます!

162 :
俺たちの第二期を信じる力が奇跡を起こすと信じて……
◆zO7AQfurSQ先生の次回作に期待しています

163 :
里志の台詞まわしが本家そのものですね。
本家よりも続きが楽しみです。

164 :
>>142って会員登録しないと読めないの?

165 :
>>160
乙です。
氷菓でのほうたろと里志の関係って本当好きなんで、それをとてもうまく描いてくれてありがとうございます。
ちょっくらその前スレの作品も探してきますっ

166 :
僕が考えるに、これは妄想の連鎖で片がつく

167 :
データベースは結論は出せないけど、ケツを出す

168 :
「おっぱいが見たいの、 おっぱいが見たいの!! おっぱいが見たいの!!
ほ、奉太郎、僕の一生の頼みだ……僕に至急おっぱいを1セット見せてくれよ」
「おっぱいだったら伊原のしょっちゅう見てるじゃないか、里志」
「だ! か! ら! 入須先輩か千反田くらいのおっぱいが見たいんだよ……!」
「なめてんのか!! そんなもん、健全な男子の98%が常にそう願ってんだよ!!
見たくて見れるようならとっくに俺だって千反田に見せてもらってるよ!!
男というものは『見たい・もみたい・吸い付きたい』という、愚者の三原則(トリコロール)を
常に我慢して生き抜かなきゃならないんだ…」
「ちがう〜〜そんな事はわかってるんだよ〜〜今日の僕は何時もの10倍は見たくなってるんだ!
摩耶花のあんなおっぱいじゃ満たされないんだよ……」
参考資料:里志のおっぱい見たい度
奉太郎と風呂に入った時     −1000
平常時               5
摩耶花と二人きり           50
千反田が何かを気にした時   100
今日               10000
「い、今おっぱいが見れなかったら密室トリックで誰かを害してしまうかもしれない……」
「……わかった、それじゃ千反田に一肌脱いでもらおうか」

169 :
千反田のおっぱいか。千反田のおっぱい。あの、千反田のおっぱい……
この折木奉太郎、俺自身望むところと言われればはたと困るが自ら好むところは良く弁えている。
俺はおっぱいが好きだ。生おっぱいならなおいい。それが千反田のものとあれば申し分がない。
まあ少し考えてみることにするか。そうつぶやきながら前髪をひねる仕草を見せつけると
案の定、里志は喰い付いてきた。
「お、本気だね奉太郎……こんな真剣な奉太郎はじめて見るよ。
 でも無理だね。あの千反田さんだよ?二人がかりで脱がそうたって、そう簡単に
 脱いでくれるはずがない。あのおっぱいはノーブラならぜったい、乳首が上向いてるよね。
 乳輪ももしかしたら膨らんで尖ってるタイプかも知れない。うーん、実に僕の好みだ。
 摩耶花のももちろんいいけど艶のある乳房の上の尖った乳首というのも……惜しいけどね。
 こればっかりはいかに本気の奉太郎でも……」
ふ、里志よ。それだからおまえはDB止まりなのだよ。心の中で言ってはいけない事を言ってしまいながら
俺は嗤った。脱がせるなどはこの省エネを身上とする折木奉太郎のすることでは断じてない。
千反田は、姉のモノを見慣れているこの俺の眼をもってしてもあなどれないおっぱいを持つ
あの千反田は……

170 :
 
俺は伝統ある古典部部室に響き渡る大声で断言した。
「……千反田は自分から生おっぱいを見せるっ!」
「え…」
絶句する里志。しょせん凡人に過ぎないヤツは少し引いていたのかも知れない。
だが俺には確信があった。頭の中でシミュレーションは完了している。
千反田にはただ簡単にこう言うだけでいいのだ。
「俺と里志に立ったまま生おっぱいを出して見せて欲しい。
 あ、いや厭なら別にいいんだが」

171 :
 
「付け加えるとブラジャーは外した方がいいな。そのあとセーラーの前をめくり上げて見せてくれ。
 手短に。」
千反田はまず硬直するだろう。神山祭の十文字事件で卑猥な話の件を持ちだしたときのアレだ。
そして紅潮した顔で考える。俺にはその後の千反田の行動と考えが手に取るように読めた。
(いくら折木さんの言う事でもそれはあんまりでは……でも……)
(こんなはっきり物を要求する折木さんは見たことがありません。きっと何か意味があるのではないでしょうか。
 それに今日わたしは生理日前で今朝お風呂で確かめたところではいつもより肌に艶がありますし
 きっと見られただけで乳首は立ってしまうものと思います。こんなに近くでお二人に正面からそんなわたしの
 生おっぱいを見せたとして折木さんはそのとき私の生おっぱいを一体どうするつもりでしょう。
 眺めたり触ったりまた眺めたりするのでしょうか。 なんだかわたし…とても気になります)
千反田の目は考えすぎでぐるぐるしているはずだ。そしてそんな瞳のまま結局、自分から
制服の前から生おっぱいを自分の指ではみ出させる事になるに違いないのだ。俺たちは
何もせずその過程を楽しく眺めていることが出来ることになる。これが正しい省エネというものだろう。

172 :
 
いったんそんな風に千反田が自分の生おっぱいを自分で丸出しのもろ出しのむき出しにしてしまったなら
その後は千反田の生おっぱいはしたい放題だ。里志はさわり具合を楽しむだろうし、少なくとも後ろから
剥き出しのそれを黒髪の背中越しに揉みしだく位の事はするかも知れない。俺の場合はまず、その辺に
寝転がりリラックスした俺の傍らで千反田自ら生おっぱいを俺の顔の上に乗せることを要求する。
そのままでもいいが顔の上で揺らしたり、押しつけたりするのも悪くない。そうして千反田の乳首を噛んで
高校の残り2年間を過ごすのもさらに悪くないだろう。
それから……

173 :
 
 
 
「折木。最低!」
(……あ、口に出てたか?)
伊原の鋭い一言で俺は生おっぱいの桃源郷から引き戻された。どうやら夢想していたらしい。白昼夢というやつだ。
俺は自分の信条を心から大事にしている。そこからしても同時に二つの事をスルのは信条にもとると言えた。
(省エネとは言えないか……)だが効率的でないとは……必ずしも言えないかも知れない。俺の目の前には後ろの俺を振り返り、
それが持ち味のキッとした瞳で睨む伊原の顔があった。
自分でも意外な事にそういうときの伊原の表情は嫌いではない。怒っているのだが持ち前の気丈さで
むしろそういった感情を認めまいとして作った無表情の上に大きく見開かれた不思議な瞳の色の読み難さ。
俺は自分も感情を読まれないようになるべく無表情を装ったまま、その実、その瞳から目が離せないまま
上から左右を両手で掴んだ伊原の裸の尻を引き寄せるようにして、夢の余韻でいつもより
膨らんだ状態の俺の性器を突き入れ一番奥でしっかりと固定した。
「〜〜〜〜〜っ!」
後ろ向きに両手両足を床に付いた小柄な裸の姿の短い髪、その下の剥き出しの肩と裸の背中の震えごと
じっとりと汗ばんだ尻肉の奥の伊原の性器が俺を咥えこんだまま小刻みに痙攣するのが感じられた。
素っ裸で四つん這いで腰をくびらせ尻を突き出した姿勢の伊原は髪型も相まってまるで猫のようだ。
それも背中じゅうの毛を逆立てた猫に後ろから挿入しているみたいだと皆の居る部室で言ったら殴られそうだ。
だがどんな気持ちがするものだろう?と俺は考えざるを得ない。小学・中学・高校と同じで顔見知りで、
昔の自分も相手も良く知っていて、ただいつのまにか体格に差がついて自分が納めるには手に負えないモノを
自分に入れたがる’男’になってしまった相手に挿入される気持ち。しかもそれは数年越しの自分の想い人の
友人でさらに挿入の今このときも一緒ときていたら?

174 :
 
しかしだ。どうせ解らない物を考えていても仕方がない。俺は先を急ぐことにして自分も
一度ブルッと身を震わせたあと、猫の姿のまま俺に挿入され続けている伊原の目を見ながら
無言で自分の考えを伝えた。
(まあ、お前が俺をあまり好きでないのは知ってるし、不本意なのも実に尤もな話だが
 付き合いが長いのも本当だし……今回も良いよな?そろそろ省エネということもあるし)
「……折木。……本っ当に最低!」
「まあまあ摩耶花。こっちもお願いするよ」
罵倒の言葉で、言葉なしでも瞳で意思が十分に伝わった事を知り満足の想いとともに
俺は伊原に思い切り射精した。頭を里志に押さえられるのを嫌がり身悶えしていた伊原は
俺に射精されているのに気付くと今度こそ本当に後ろから俺に性器を奥深くまで突き立てられた猫の姿で
体の大きな肉食動物にのしかかられ押さえこまれ牙を突き立てられている最中の小動物のような
長い叫びで俺の射精を受け入れた。伊原の声のおかげかとても良い射精だった。男だからといって
女なら射精するのは誰でも良いというわけではないし、どんな相手でも気持ち良く射精できるわけではない。
伊原に射精するのは今回が初めてではないが、今までに射精した相手の4番目、いや3番目位には気持ちが良かった。
そういうことが伊原に解って貰えそうにないのは残念だがそういうことはままある事なので仕方がない。
というか付き合いを周囲に明かし公認となったのはいいが、それを境にのべつまくなし
古典部部室でまでさかってとうとう俺まで巻き込みやがってお前ら本当に節操がないぞ。
だいたい省エネが信条の俺に後ろとはどういうことだ今度は前にしろ。
俺の射精の後も盛り続ける里志と伊原にそう言い捨てた後、俺は手早く身支度をすると部室を後にした。
そういえば今日は千反田の姿を見かけなかったが休みだろうか?
……まあいい。今日は十分働いたしな。最初はどんな話だったか思い出せないのがアレだが……
おそらく続きはないものと思う。
(終わり)

175 :
乙〜
ところで、前スレのSSがなかなか保管庫に入らないんだけど、こっちから依頼しに行かないと駄目なのかな?

176 :
良作が多いからまとめていただきたいところだよな

177 :
エロはエロパロでやれ!
【古典部】米澤穂信作品でエロパロ2【小市民】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1344486108/

178 :
誤爆Sorry

179 :
わかった
ちょっとエロパロ行ってくる

180 :
シノプシスだけの投下ですが、こんなんでイイでしょうか?
  
 ――<古典部>の面々の推理によって悪事(?)を暴かれ面目を潰されたヤツが
 「ちッきしょーーーーうッ!! あのバカどもめどうしてやろうか……」
 少しの間沈思黙考した後、何かを決したように公衆電話ボックスへ向かい
 "はい、もしもし。千反田ですが"
 「おたくの娘さんね〜、貴方たち家族には『古典部の部活動で遅くなるんです』とか何とか
 言ってますがね〜、本当は同じ学校の折木奉太郎って男子生徒と放課後の部活時間を使って
 ほとんど毎日、そりゃもう獣のように犯りまくってるんですよ……手遅れにならない内に、家族会議でも開いた方が
 イイんじゃないんすかァ? あっ、ちなみに私は単なる善良ないち神山市民ですんで、どうぞよろしく!」
 "はいもしもし、伊原ですが"
 「おたくの娘さんね〜、貴方たち家族には『古典部の部活動で遅くなるから』とか何とか
 言ってますがね〜、本当は同じ学校の福部里志って男子生徒と放課後の部活時間を使って
 ほとんど毎日、そりゃもう獣のように犯りまくってるんですわ……手遅れにならない内に、家族会議でも開いた方が
 イイんじゃないんすかねぇ? あっ、ちなみに私は単なる善良ないち神山市民ですんで、どうぞよろしく!!」
 「ふぅ、これでよし(ニヤリッ)」
以下は>>181以降へ補完依頼させて戴きます。あと最終的には「ぜ、善良ないち神山市民ですが、どうか先程の発言を
取消させて下さい……」というオチに収束させて戴ければ

181 :
奉太郎「そんな事実は全くないが、俺のせいで噂がたったのなら責任を取らなければならないな。千反田、結婚しよう」
える「……はい////」
里志「摩耶花、学生結婚に興味はあるかい?」
摩耶花「ふ、ふくちゃんとなら////」
???「どうしてこうなった……」

182 :
入須「折木君、ちょっといいかな?。少し気になる噂を耳にしたのだが…」

183 :
奉太郎「先輩、その噂、黙っててもらえないんですか。」

184 :
どうせ何カ月か立てばお腹が目立ってくるのでいずれ・・・

185 :
入須「折木君、太ったかい?」
折木「嫁の飯が美味すぎて……」

186 :
入須「嫁?まさか…君」
奉太郎「あ、いや、その…しまったぁー」

187 :
千反田「よよよ嫁だなんて! 新婚旅行もまだなんですから!////」
折木「落ち着け千反田、色々とおかしい」

188 :
>>83
>姉は世界旅行とかで
「……折木奉太郎、というのはお前か? <古典部>の部室はどこだ…?」
「一体なんだ? 俺と<古典部>は外人に怨まれる様な所業はしてないんだが」
「俺はお前の姉さんからお前と<古典部>の事を聞いて興味が湧いた。だから今年からこの学校に――」
ってな展開は……流石にこういう題材の作品でやっちゃダメか、いろいろと不自然すぎるもんw

189 :
少し見たい気もするがね

190 :
>>189
けど神山市じゃ折角の外人も何だかな、と思ったりもするのでね。一応の地元民にしてみりゃ
あそこには謎だの事件だの"気になる"物事を話のタネに困らないくらい惹き起こして下さりそうな要素は、良くも悪くも……
これが地方格差と一極集中の結果なんかよ。

191 :
ユーゴスラビアから女の子が来るとか・・・

192 :
地方って設定の時点で外国人を出すのは結構厳しいのが…

193 :
まぁ、そう言うんだったら外人じゃなくても国内のほかの地域か神山近くの地域から、でもいいかな……と。

194 :
奉太郎とえるの仲睦まじい様子を目にする度に少しずつ心を濁らせていく入須先輩

195 :
ツンデレ入須先輩?

196 :
入須「ああ、私のえるが……」

197 :
>>196
そっちかよ!

198 :
ヤンデレ入須先輩とは

199 :
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
 古典部部室に気まずい沈黙が訪れている。
 いや、気まずいのは俺だけなのかもしれない。千反田は俺に抱き付いているし、伊原は呆れた表情で、里志はニヤニヤしながらこちらを見ていた。
「あー……なんでちーちゃんが折木に抱き付いているのかな?」
 伊原が沈黙を破って質問をしてくる。
 それに答えるのは簡単だ。だが、馬鹿らしくて真面目に話す気にもならない。しかし伊原を納得させるような適当な理由も思い浮かばないので、俺はやむなく説明することにした。
「思ったより野菜ジュースが不味くてな」
「は?」
「つまり……」
  * * *
 今朝のことである。
 家を出る直前に姉貴から飲み物のパックを一本渡されたのだ。
『それ、新作の野菜ジュースだって。栄養ばっちりらしいから飲んどきなさい』
 それを鞄にしまったのを放課後まで忘れていた俺は、一番乗りした部室で取り出した。
「紅汁……?」
 青汁のパクリか? だったら少し不味いかもしれんな。
 そう思いつつストローを差して吸い、口に含む。
「ぶはっ! ごほっ、ごほっ!」
 な、なんだこれ!? もはや不味いってレベルじゃないぞ! 良薬口に苦しとは言うが、それでも限度を越えている。
 思わず吹いた液体をとっさに手で受け止めたものの、机や制服にまで赤いものが飛び散ってしまっていた。
 掃除とか面倒だな、とか考えているとドサッと鞄が落ちるような音がする。
 俺のではない。入口に立っていた千反田が取り落としたものだ。ちょうどやってきたとこなのだろう。
 くそっ、飲み物を吹くなんて恥ずかしいところを見られてしまったか。
「お、折木さん……それは、どうして……」
「ああ、いや……思ったよりずっとマズくて」
「!!」
 千反田の表情が悲壮なものに変わる。
 ああ、そういえばこいつは農家の娘だったな。食べ物や飲み物を粗末にするのは許せないのだろう。
「すまん、千反田。そして迷惑をかけたな」
 俺はなるたけ真摯に謝った。
 ついでに部室の机を汚してしまったことも謝罪する。
「それで、その……できればこの事は他の人には黙っていてほしい」
「な、何でですか!?」
 何でって……恥ずかしいからに決まってるじゃないか。
「できれば千反田にも忘れてほしいんだが……」
 そう言った瞬間千反田が泣きそうな顔になる。
「嫌、嫌です! 好きな人のを忘れるなんて!」

200 :
 何だと!? まさか弱味を握ったと言うのか。千反田に限って?
 俺が混乱してるところで千反田が駆け寄ってくる。
「んじゃ嫌です折木さん!」
「えっ?」
「折木さんがいなくなったらわたし、わたし………………え、お野菜の匂い……?」
 * * *
「つまり折木がなんかの病気で血を吐いたと勘違いしたちーちゃんが安心した反動で甘えているわけね」
「……まあそうだな」
「アホらし」
 俺もそう思う。
 だから説明したくなかったのだ。
「帰ろ、ふくちゃん。バカップルに付き合ってられないわ」
「そうだね。ここは二人にしといてあげよう」
 里志と伊原が立ち上がる。
 おい、こんな状態の俺たちを放っておく気か。
 恨みがましい視線を向けるが、二人は意に介さず部室を出て行ってしまった。
 あとには俺と俺に抱き付く千反田が取り残されている。
「……おい千反田、もういいだろ。いつまで抱き付いてるんだ」
「嫌です。あの時わたし凄い悲しくなったんですから」
 顔を俺の胸に預けたまま動こうとしなかった。こうなったら千反田が満足するまで好きにさせるしかない。
 俺は軽くため息をつき、そっと千反田の頭を撫でる。
 きゅっと千反田の力が強くなった。
 艶やかな髪を梳くように俺は指を絡めて頭を撫で続ける。
 しばらくそうしていると、ようやく千反田が顔をあげた。
「安心しろ千反田、俺は勝手にいなくなったりしないから」
「本当、ですか?」
「ああ」
 少し潤んだ目でじっと見つめられるのは正直恥ずかしいが、そこはぐっと我慢して見つめ返す。
 やがて千反田の目が閉じられ、俺はゆっくりと顔を近付けた。
 二つの唇の距離がゼロになり、沈黙が訪れる。先程とは違う、暖かな心地良い沈黙。
 すっと離れると、千反田の頬が上気して息が少し荒くなっていた。
 もう一度唇を合わせようと寄ってくるのを俺は慌てて押し止める。
 不満そうな千反田を宥め、内側から部室の鍵を閉めた。いつ誰がやってくるかわからないからな。
 俺は再び千反田を抱きしめ、唇を重ねた。
 今度は少し濃厚で、激しい、キス。
 互いに吸い合い、舌を絡めて唾液の交換を行う。
 身体の力が抜けてくったりとした千反田を机の上に横たわらる。
 野菜ジュースからこんなことになるとはな。姉貴に感謝するべきか文句を言うべきか。
 そんなことを頭の片隅で考えながら俺はその身体を弄り始めたのだった。

終わり
駄文すまぬ

201 :
いいよいいよー

202 :
ナイスですっ!

203 :
勘違いえるたそ可愛い

204 :
「ここが神山市けぇ……なんともチンケなとこじゃのう!」

205 :
山崎竜二さんオッスオッス

206 :
まさか氷菓にもボンガロファンが居るとはMOWロック使いな俺も驚きです、よ…
しかしえるたそみたいなハイスペック萌えお嬢様キャラに
ここまで慕われる奉太郎が羨ましいぜ。何か…書けんかな

207 :
>>200
続きをぉ・・・

208 :
「はあ……」
「何よ折木、辛気臭いわね」
 何度目かもわからぬ溜め息に伊原が眉根を寄せる。
 俺の様子に千反田と里志も怪訝そうな表情をしていた。
「そうだよホータロー、明日から冬休みだというのに何でそんな憂鬱そうなのさ」
「いや、どうかしてた昨日の俺をぶん殴りたくなっててな」
「な、何かあったんですか!?」
 わたし、気になります!と言わんばかりに千反田が詰め寄ってくる。
 言いたくない。
 省エネ主義者であるこの俺が今から行うことを考えると憂鬱にもなろうというものだ。
 だが、行わなかった場合は昨日したことや色々なものが無駄になるわけで、それこそ省エネではない。
 俺は覚悟を決めて立ち上がる。
「折木……さん?」
 訝しげな千反田を尻目に俺は普段は誰も使わない部活用の棚を開けた。
 そこから朝一番に隠しておいた三つの包みを取り出す。
「里志、千反田、伊原、メリークリスマスだ」
 そう言ってそれぞれに包みを渡す。
「「「……………………え?」」」
 あまりの事態に三人が硬直している。
 そりゃそうだ。こんな行動俺自身が信じられない。
「と、突然どうしたのさホータロー!?」
 パニックから最初に抜け出した里志が素っ頓狂な声を上げる。
 それにつられてか千反田も伊原も我に返ったようだ。
「お、折木、あんたどうかしちゃったの!?」
「折木さん!? 折木さん!?」
「だから、どうかしてたって言っただろ」
 予想通りの反応に俺は椅子に座って頭を抱える。
 一昨日の夜、俺は酔っ払った姉貴に酒を飲まされた。
 その時の会話の中で『たまにはお世話になってる部活の友達とかにプレゼントとかしてみたら?』とか言われ、言葉巧みに誘導されたのだ。
 俺も酔った勢いで了承してしまい、『あいつらの欲しそうな物をプレゼントする』と言ってしまう。
 しかも録音までされ、約束を破ることさえできない。プレゼント用の資金まで渡されてはもう逃げ場もなく、寒い中俺はクリスマスムードの商店街に出向く羽目になってしまった。
「まあ……俺からというのが信じられんのならサンタから貰ったとでも思っとけ」
「あ、うん……ね、ねえ開けてみていい?」
「好きにしろ、大したものは入ってない」
 ガサガサと三人は包装を解く。

209 :
「お手軽裁縫セット新バージョン!? 買おうか悩んでいたやつだ!」
「あ、スケッチブック……そろそろ残りが少ないって思ってたのよね……」
「わあ、可愛い髪留めとヘアゴムですね。ちょうど前のが古くなって新しいのが欲しかったんです!」
 三者三様に声を上げ、それを聞いて顔を見合わせる。
 そのまま一斉に俺の方に向けた。
 俺はぷいっと視線を逸らす。
「折木……あんた何でわたし達の欲しいもの知ってるのよ?」
「偶然だ」
 そう、偶然だ。
 一緒に帰った時に店の前での里志の目線に気付いたのも、部室でペンを走らせていた伊原のスケッチブックの残りが少ないのに気付いたのも、千反田の髪を縛るヘアゴムがヘタっていたのに気付いたのも。
 本当にたまたまだ。
 ふっと里志が柔らかく笑う。
「ありがとうホータロー、大事に使わせてもらうよ」
「そうね、礼を言うわ。ありがとう、折木」
「あ、ありがとうございます折木さん……その、わたし、お返しできるものがいま何もなくて」
「いらん、何か欲しくてしたわけじゃない」
「で、でもそれではわたしの気がすみません!」
「……じゃあ今度メシでも食わせてくれ。それでいい」
「はい、わかりました!」
 学食か喫茶店で適当に奢ってもらおう。
 そのときはそう考えていたのだが。
 別れ際に改めて三人から礼を言われ、帰宅すると人の気配がない。
 親はわかるが姉貴はどうしたのかと思っていると書き置きを見つけた。
 どうやら友人宅に招かれたので泊まってくるようだ。夕飯は心配するなと書いてあるが、どこかに用意してあるようには見えない。
 何かないかと周囲を見回していると玄関のチャイムが鳴る。
 誰だこんな時にと思いながらドアを開けると、そこには頭脳明晰容姿端麗の我が古典部部長が立っていた。
「こんばんは折木さん」
 俺はドアを閉める。
「ちょっと折木さん! 顔を見るなり酷くないですか!?」
 ドンドンと激しくノックされ、俺は再びドアを開けた。
 幻覚でもなんでもない、本物だったようだ。
「何をしに来た」
「お昼に言ったじゃないですか、ごはんを食べさせてほしいって」
「いや、あれは」
「お姉さんに確認したら『今日出掛けるからちょうど良かった』って言われまして。腕によりをかけて作っちゃいますよ」
 千反田はそう言って両手に持っていた食材の袋を見せつけてくる。
 こうなると何を言ってもお手上げだ。俺は諦めた。
「……上がれ」

210 :
「はい!」
 千反田は嬉しそうに俺のあとについて玄関に入る。
 まったく。夕飯は心配するなとはこのことか。姉貴なんかコンビニで宅急便の客に割り込みされてしまえ。
 器の小さい呪いを願いながら益体もないテレビ番組を眺める。
 台所からはとんとんとリズミカルな包丁の音が聞こえてくる。まあ千反田の料理の腕前は確かだし、楽しみではあるな。
 しばらくしていい匂いが漂ってきたので、俺は皿を用意して食卓に並べていく。
「じゃあいただくとするか」
「はい、いただきましょう!」
 少し多めの豪勢な夕食を前に俺は手を合わせる。
 味の心配はまったくしていない。当然のようにどれもこれも美味く、箸が進む。
 そんな俺の食いっぷりに千反田は嬉しそうに微笑んでいた。
 そういえば。
「髪留めとヘアゴム、早速つけてくれてるんだな」
「あ、はい! 早くつけてるところを折木さんに見せたくて」
「そうか……そ、その、似合ってる、ぞ」
「あっ、え、あ、ありがとう、ございます」
 なんとなく恥ずかしくてお互い俯いてしまう。
 なんだこの状況は。
 俺はごまかすように目の前の料理をかっこむ。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」
 手を合わせて軽く頭を下げた。
 千反田が食器を洗っている間に俺はお茶の用意をした。湯呑みに注いだところでタイミングよく千反田が洗い物を終える。
 俺が座るともじもじしながら千反田が聞いてきた。
「あ、あの、折木さん。隣に、座っても、い、いいですか?」
「あ、ああ、構わないぞ」
「で、では失礼します」
 すとんと千反田は俺の横に腰掛ける。
 その身体からはふわっといい匂いがした。
 俺はそっと千反田の肩に手をかけ、抱き寄せる。
「あっ……」
 小さく声を上げるが抵抗はせず、離れもしない。
 それを確認して、俺は千反田の頭を優しく撫でた。
 千反田は心地良さそうな表情をし、俺に体重を預けてくる。
 しばらくそうした後、かちりと二人の視線が合う。
 そのまま距離がどんどん狭くなり、目を閉じると同時に互いの唇が触れる。
 短くも長くも感じられる時間が過ぎ、唇が離れた。気のせいか千反田の頬が心なしか上気していた。
「なあ、千反田」
「はい……」
「その、今日は、うちに泊まっていかないか? いや、無理にとは言わないが」
「ふふ、わたしはそのつもりでしたよ折木さん。着替えも持ってきてます」
「そ、そうか」
 ならば是非もない。

211 :
 俺は千反田の背中に腕を回し、きつく抱き締める。
「千反田、いいか?」
「はい……で、でもここじゃ嫌です」
「わかった、俺の部屋に行こう」
 手を繋ぎ、俺と千反田は二階に上がる。
 部屋に入ったところで俺はもう我慢がきかず、再び千反田を抱き締めて唇を合わせる。
 千反田も同じだったようで、舌を突き出しながら激しく俺の唇を貪ってきた。
 舌を絡め合い、擦り合い、互いの唾液を啜り合い、吸い合う。
 その合間に服に手をかけ、少しずつ脱がしていく。
 直接肌と肌が触れ合って体温を感じると、愛しさがどんどん募っていくばかりだ。
 俺は千反田をベッドに押し倒した。
 生まれたままの姿になったその全身をじっくりと愛撫する。
 俺の。
 手で。指で。舌で。唇で。
 千反田の。
 唇も。頬も。首も。胸も。腕も。腹も。脚も。そして女性器も。
 余すとこなく愛していく。
 充分に準備が整ったところで俺たちはひとつになる。
「ああ……折木さん、好きです、大好きです」
「千反田、好きだ、大好きだ」
 互いの名前と愛を囁き合いながら、俺は千反田の中に果てた。
 乱れた息を整えながら俺たちは横になる。
 俺の腕を枕にした千反田が呼び掛けててきた。
「折木さん」
「なんだ千反田」
「こんなに幸せなクリスマス、わたし初めてです。今までの中で一番幸せなクリスマスです」
「……クリスマス限定なのか?」
「はい。だって人生の一番は折木さんと初めてひとつになれた日ですから」
「そ、そうか」
 また恥ずかしいことをあっさりと。
「折木さんはどうなのでしょうか?」
 ……ごまかすのは簡単だが、せっかくのクリスマスだ。
 昨日に引き続き、今日の俺もどうかしてるということにしておいてほしい。
「千反田がいるんだ。毎日が新しい幸せで更新されている」
 その言葉を聞いて千反田は満面の笑みを浮かべ、俺の身体に腕を回して抱きついてきた。
 頭を撫でてやりながら時計を確認すると、間もなく日付が変わろうとしている。
 最後にもう一度だけ言っておくか。
『メリークリスマス』



駄文お粗末さまでした
リア充カップル爆発しろ
>>207
学校内プレイもそのうち書きたいけど、その作品はあれで終わりなんだ。すまぬ

212 :
久しぶりの投稿が!!
GJです。ありがとうございます

213 :
>姉貴なんかコンビニで宅急便の客に割り込みされてしまえ
ワロタwww
器小っちゃすぎだろほうたるwww
そしてGJ!
この二人は本当にいいなあ

214 :
>>205-206
とりあえず古典部の皆さんには細井雄二先生が何であんなに原作無理解だったのかって点と
細井雄二版餓狼伝説がなぜそっちの部分だけネタ扱いになるのかって点を気になってもらいたい今日この頃です。

215 :
>>211
GJ、ありがとうございます!
しかしもう氷菓ブームは来ないんだろうなあ

216 :
>>215
氷菓は…つまり、遺伝子組み換えブームだったのか?

217 :
「たしかに氷菓アニメ版は、大きな花を咲かせてきた……
認めよう! そこは認めよう!! だったら……実は!?
その花はどんな実をつけたんだ!?

聖地巡礼者の人数? ソフト売り上げ? エロ同人の数?
──そういう……目に見えるものではなくて!! 損とか徳とかの問題ではなくってだ!!
なんのために花を咲かせてきたのだ!? 実をつけるためではないのか!?
おれの求める花は……たとえいつかは必ず枯れ果てる小さな花だとしても、
確かな実を結ぶ!! そんな花だ!! そして結ばれた実の中に種子がある……!! 
再びまた、新たに力強く芽吹かずにはいられない強力な種子!! それを産み出す実!
そいつがなければ咲いても散るだけ!! どんなに大きく咲いても一世代限り!!
また次の作品にとりかかる時には、別のところから種を探してこなければならなくなる!!」

218 :
原作のイメージからして激しいエッチにならないから抜くまでは逝かないんだよな。
でも、酉付きさんのようなほのぼのエッチでほっこりできるからいいけど。
書く能が無いからこれからも楽しみにしてます。

219 :
>>211
乙!
次も楽しみにしてる!

220 :
折木さんは基本的にやる気がなくて淡白だからなぁ
野獣のように荒々しいSEXなんかかますともうそれはホータロとは違う別の何かだしw
そのせいか、薄い本でも殆どは痴女化した千反田や入須先輩にホータロが襲われる話が多いよね
肉食系女子怖エェwww

221 :2013/01/03
顔とか体つきとかってどんなイメージだった?
自分の脳内イメージあったけど、アニメ化でキャラデザ上書きされちゃったんだよね・・・
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